“しょこたん”ことマルチタレントの中川翔子が、俳優の良知真次とともに、朗読劇『ラヴ・レターズ』に挑戦する。本作品は男と女が交互に手紙を朗読していく2人芝居で、1989年ニューヨークでの初演以来、世界中で上演され、日本でも繰り返し上演されている作品だ。【チケット情報はこちら】中川は「たくさんの方々に愛されてきた、歴史ある作品。私もその世界の中のひとりとして参加できるというのはとても名誉なことです。カップリングによって全然違った世界の色に染まる作品ですが、自分にしかない声の色があると信じて、全力で挑みたいです」と意気込む。彼女の初舞台『ブラック・メリーポピンズ』(2016年)でも共演した良知については「初舞台で色々と助けてくれた頼もしい方なので、良知さんの指示通りに動きたいなと思います」と信頼している様子だ。中川が演じるメリッサという役柄については「こんなに愛によって人生が翻弄されていくような、熱のある女性は演じたことがない。自分も20代の時は特に仕事を優先して、貴重な恋愛のチャンスをいっぱい逃してきて…。人生の中でずっとひとりの人を想い続けることができるのはとても素敵なことだと思います。だから、メリッサを演じられることがすごく楽しみです」と話す。声優としての活動もしている中川。今回初挑戦となる朗読劇という形式については「演技力と表現力と色々なスキルが兼ね備えられていないと成り立たないですよね。全てを言葉と心で表すというのは本当にすごい。声のお仕事で色々な役をやらせていただいたので、その経験が今回も生かせたら嬉しいです」と語る。『ラヴ・レターズ』を長年支えてきた翻訳・演出家の青井陽治が昨年9月に亡くなり、その跡を藤田俊太郎が継いだ。稽古1回、本番1回が原則というのがこの作品のお決まりなのだが、中川は「めちゃめちゃ不安ですが、試されているような気がしています。中川翔子という名前をお客さんが聞いた時に“え、大丈夫かな?”ではなくて“うん、大丈夫だね”と思っていただけるような人になりたいと思っているので、頑張りたいです」。余談だが、手紙にまつわるエピソードを聞いたところ、中川は「私が後悔しているのは、小学生を卒業する最後のバレンタインデーに、好きだった男の子に“忘れないでほしいでござるよ”という手紙をイラストとともに書いたこと。年に1回ぐらい思い出して消えたくなります…」と話した。中川翔子の出演回は11月14日(水)。そのほか、犬飼貴丈&大野いと(15日(木))、小池徹平&平野綾(16日(金))、寺脇康文&春野寿美礼(17日(土))、味方良介&内田真礼(18日(日))。東京・サンシャイン劇場にて。チケット好評発売中。取材・文:五月女菜穂
2018年11月01日●経歴の似ている2人が、念願の共演1920年代に実際に起こった、凶悪な伝説的犯罪を土台とし全世界で上演、日本でも再演を重ねるミュージカル『スリル・ミー』。登場人物は「私」と「彼」の2人きり、ピアノ1台で繰り広げられるのは、明晰な頭脳を持った2人の青年が、完全犯罪が可能であることを証明するために幼い子供を誘拐して殺害したという陰惨な物語だ。2018年は、”私”成河&”彼”福士誠治、”私”松下洸平&”彼”柿澤勇人という2組がこの物語に挑む。ニーチェに心酔し、自分を「超人」だと思っている”彼”と、そんな"彼"を愛しく思い、犯罪に加担してしまう”私”。今回は、成河&福士ペアにインタビューし、作品の魅力に迫る。○骨太な印象を持っていた――今回お二人の組み合わせが発表された時は、すごく意外だったのですが、作品の話を受けた時にはどのような印象でしたか?福士:逆に、どんなコンビ、という印象でしたか? 「歌えるの?」「土くさいけど、大丈夫?」みたいな?(笑)――なんというか「すごそう」「演技力の殴り合い」といった印象が……。福士:いつも素でやってるんだけどなあ(笑)。成河:ちょっと、恥ずかしい印象で(笑)。まあでも、そう思っていただけるのは、光栄なことですね。福士:もう今回僕らは、歌わないですからね。トークライブって書いていなかったですか?成河:トークライブ(笑)。夫婦漫才スリル・ミーです。福士:冗談はさておき(笑)。挑戦的な作品だと思いました。ピアノ1台の2人芝居で、不安でもあったんですが、ここ最近は、自分の中で想像のつかない作品をやってみたい願望があったんです。30歳を超えて、また改めて恥をかきたいな、という気持ち。以前から、できないものに挑戦してきたので、今「できない」と思っていることをぶち壊さないと、と思って。だから、この未知な作品に「チャレンジします」とお返事しました。成河:役者にとって、やりがいのある作品だと思います。嘘がつけないというか、自分を試されるというのは、ありがたい機会です。――お互い、もともとはどのような印象を持たれていたんですか?成河:僕は舞台『俺節』の時の印象が、忘れられないんです。作品としてもすごく好きだったし、どんな人なのかな? と思いながら観ていました。福士:昭和の、土くさい話で。――福士さん、ギターを弾いてらっしゃいましたよね。成河:だから、今回もギターでオファーが来ているんですけど(笑)。福士:今までの『スリル・ミー』を全部覆します(笑)。成河:みんなね、チラシを信じすぎなの! どうなるかわからないから!福士:たまにはいいかも(笑)。でも、『俺節』はすごく苦労したから、褒めてもらえるのは嬉しいですね。僕は、『100万回生きたねこ』を観させてもらった時が最初だったのかな? 動けるし、セリフの届き方や表現力も別格で、骨太な人だなと思っていました。観劇した後に、そのままみんなで飲みにも行ったんですよね。『髑髏城の七人』でも、同じシーズンではなかったけど、ニアミスだったので、「いつか作品で一緒になれたら」と思っていました。良い意味で怖いと思った男ですし、僕もそうなんですが、演劇畑を渡り歩いてきた感がありますよね。成河:それ、すごく感じた。福士:だから「2人でやります」ということが、嬉しかったです。僕、あんまり嫉妬はない。「怖いな」とは思うけど、「マジかよ」「俺が目立たないじゃん」とか、全くない。成河:超わかる!福士:舞台上で同じ役をやっているわけじゃないし、互いに全うして、「いい役だね」と言い合えたら最高ですね。●2人の演技論、そして「関西弁バージョン」の誕生?○"器"は関係性の中にしかない成河:やっぱ、二人芝居って関係性だから。この後、役柄についてお聞きになる予定かもしれないですけど!(笑)福士:嘘だ、聞かないよ! 僕らのこと、好きな食べ物から聞くと思うよ!(笑) ……で、役柄についてですかね?(笑)成河:当然くるだろ!――じゃあ役柄について……(笑) 登場人物は“私”と”彼”の2人しかいませんが、今の役を取っ払って、どちらをやってみたい、といった希望などはありますか?福士:”私”も楽しそうですよね。歌も大変、表現も難しいけれど、どちらの役でも役者冥利につきる。「面白い役だから楽しかった」という感想は絶対出るはず。僕はエキストラからやっていますから、物語を担う役をいただけて嬉しいし、どちらも面白いなと思います。成河:公演中に勝手に役を替えるから! 俺ら、バレないから!(笑)。福士:千秋楽の次の日あたりに勝手に小屋を押さえておこう(笑)。怖いけど、面白いね。成河:僕は、とにかく関係性だと思うんですよね。だから、どの役でもどんな関係性を作るのかが、大切だと思っているんです。でも、今日1日いて、福士くんと僕の間にあるものが、ひとかけら、わかったような気もします。言葉にはならないけど、そういうパーツがたくさん集まると楽しいと思います。福士:こうやって1日中取材を受けると、引き出しができたような気がする。まだ空っぽだけど、私と彼の間なのか、僕と成河くんの間なのか、「何かができた」というのはすごく感じられました。――少し、イメージできたということですか?成河:あ、そういう言い方したらダメですよ。今、福士くんが良い言い方したから。この2人の間に、入れるべき箱ができた、ということなんです。イメージは、まだ一個もない。福士:器、くらいだね。成河:前提にも達してないけど、そういう過程が、やっぱり役者の醍醐味なんです。福士:器ができて、1ピース埋まったから、千秋楽までに全部できる! ということでもない。成河:これは良い話ですよ、演技論の! 役者ってどうしても、自分の頭の中に器を作ってしまいがちだし、台本と接するようになってしまう。でも、本当はその器は2人の間にしかなくて、相手がいなければ成り立たないんです。2人の間の器の輪郭を考えて、「こんな形とこんな色をしているなら、だったらこれを入れようかな?」という作業があるんです。2人の間に器が見つかるのが、面白い。……すごいね、僕もたとえが大好きなんだけど、福士くんもバンバンたとえてくれる。栗山(民也)さんの前でたとえ合戦ですよ(笑)。福士:2人で一つの器がないといけないし、栗山さんとの器もなきゃいけないし、3人での器も、スリル・ミーというでかい器もあったり。そのエッセンスは、稽古という重要な期間で探っていきます。――成河さんは、『エリザベート』でも小池修一郎先生を質問攻めに……というお話でしたが、今回もどんどん聞いていく、という感じでしょうか。成河:僕は劇団出身で、延々と話し合いながらやっていた方なので、稽古場で演出家に何もきかないという習慣は、馴染みがないんです。今回も翻訳劇ですし、いろいろ聞かないと。だいたい翻訳劇は、翻訳した時点である種の解釈が入ってくるわけですし。福士:「そのニュアンスってありですか?」ということですよね。成河:語尾一つとっても「ないんですよ」「ないんだよ」「ないんだよね〜」……これでも英語では全部一緒で、日本語にした時点でニュアンスが生まれるから、そこを一行一行、やっていきたいです。自分にとって、なじみの良い言葉がありますし、そうやって2チームの雰囲気も変わっていくと思います。福士:これは、決まりましたね。我々は『スリル・ミー』大阪バージョンで。――関西弁ですか!?福士:「誘拐だ!」と言ったら、「おま、あかんでそれはほんま!」。成河:他言語ミュージカルだ(笑)。僕は韓国語も入れようかな。福士:「ナイフって、おま、なんでやねん!」テンポ感が変わっちゃう(笑)。成河:「はいどうも〜」って(笑)。まあでも、稽古場でも恥をかきながらやっていきたいよね。40歳になっても50歳になっても「生意気なこと言いやがって」と思われるような立場でいたい。福士:疑問を残しておくとあまり良くないことになるし。まあ、疑問のままにしておきたいところもありますけどね。「わからないで演じられるの?」と言われても、けっきょく人間だってわからないで生きてるから。成河:最近、そういう時にどういう風に返したらいいのかわかったよ! 「わかりたいから、やっているんです」。福士:じゃあ、「早くわかれよ」ってなるかもしれないけどね(笑)●『スリル・ミー』が人を惹きつける理由は?○緊張と緩和の構成――『スリル・ミー』は世界中で上演され、日本でも何度も再演されていますが、何がそこまで人を惹きつけるのだと思いますか?成河:逆に、気になるよね。「わかりたいから、やっているんです」(笑)福士:僕は音源を聴いて、すごく張り詰めた糸があると思いました。緊張感が途切れた瞬間に、初めて拍手ができる100分間。脳内を押さえつけて押さえつけて、最後に「アドレナリン出していいですよ」という構成に、「もう1回味わいたい」と思うのではないでしょうか。下世話なたとえだけど、ギャンブルみたいな感じ。成河:性的興奮みたいな。福士:でも確かに、言い方はいやらしいかもしれないけど、興奮や快感に近いものがある(笑)。ただ楽しかった、じゃなく、我慢と緩和があるからこそ、中毒性のある作品だと思います。だから内容も然りですけど、構成も優れているのだと思う。成河:考えてみるとそうだね、それがスリルなんだもんね。でも同時に、本当になんで人間はこんな陰惨なものを見たいんだろう? 「残酷で美しい」と言えば、簡単に額縁に入れられるんだけど、本来舞台というのは額縁に入れるものではないですし。この、ぶん殴られるような残酷さ。でも、この衝動が自分の中に潜んでいるかもしれない、ということが問われるのか。福士:問われますね。成河:どうすればその残酷さと向き合えるのか、を解決する方法論の一つが、昂揚して感情に訴える、ミュージカルなのかも。最終的には、自分と向き合う鏡でありたい、と思いますよね。福士:いや、怖い。アンチ・コンプライアンスですね。でも、こういう作品はこういう作品でないと。「子供から大人まで」という作品ではないと思ってやらないと、逆に失礼にあたると思います。成河:いろいろ、考える材料にもなると思いますから。福士:1年間ロングランをやったら、自分が病むと思う。もしかしたら公演中、口調や性格が少し変わってしまうかもしれないですね。○ミュージカル『スリル・ミー』キャスト:成河 福士誠治 / 松下洸平 柿澤勇人東京公演:2018年12月14日〜2019年1月14日(東京芸術劇場 シアターウエスト)大阪公演:2019年1月19日〜20日(サンケイホールブリーゼ)名古屋公演:2019年1月25日(名古屋市芸術創造センター)※東京公演(12/24、1/4、7、11)、大阪公演(1/19、20)ともに追加公演決定。抽選先行受付中。■成河(そんは)1981年3月26日生まれ、東京都出身。大学時代より演劇を始める。北区つかこうへい劇団等を経て、舞台『エンジェルス・イン・アメリカ』(04)、『ショーシャンクの空に』(13)、『100万回生きたねこ』(15)、『エリザベート』(16)、劇団☆新感線『髑髏城の七人』 Season花(17)、『人間風車』(17) 、一人芝居『フリーコミティッド』(18)等に出演する。ドラマ『マッサン』『下町ロケット』『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜 』など映像作品参加も多数。2017年には『美女と野獣』吹き替え版ルミエール役も話題となった。■福士誠治1983年6月3日生まれ、神奈川県出身。近年の主な出演作品にドラマNHK木曜時代劇『まんまこと~麻之助裁定帳~』主演(15)、『社長室の冬‐巨大新聞社を獲る男‐』(17)、『平成細雪』『アンナチュラル』(18)、映画『シマウマ』(16)等。舞台には『スーパー歌舞伎II ワンピース』(15)、『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極~』(18)等幅広く活躍する。現在、声優として2018年はテレビ東京アニメ『フォーカード』(主演声)が放送中、主演ドラマ『極道めし』、NHK土曜時代ドラマ『ぬけまいる~女三人伊勢参り』(10月27日~)放送、映画『いとしのアイリーン』(公開中)などに出演。また映画監督デビューも果たした。
2018年10月27日イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE INC.)の新形態ショップ「グッド グッズ イッセイ ミヤケ / ダイカンヤマ(GOOD GOODS ISSEY MIYAKE / DAIKANYAMA)」に、ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)の「SOLID BAG」を使った盆栽インスタレーション「グッドグッズの松」が期間限定登場。ミー イッセイ ミヤケの「SOLID BAG」は、なめらかで肌触りの良い質感と、鮮やかで奥行きのある発色、そして立体的な形状が特徴のバッグ。この特性を活かし、バッグを膨らませたままななめに立たせ、盆栽の"松の葉"に見立てた展示を行う。手間を惜しまず長い時間をかけて育てる盆栽や、繁栄や長寿を象徴する縁起物として知られる松に、「SOLID BAG」を落とし込んだ「グッドグッズの松」には、大切につくったバッグが長く愛されるようにという願いが込められている。【アイテム詳細】ミー イッセイ ミヤケ「SOLID BAG」2型10色価格:大 20,000円/小 16,000円【店舗概要】グッド グッズ イッセイ ミヤケ / ダイカンヤマ住所:東京都渋谷区猿楽町19-8 T2ビルTEL:03-5457-3017営業時間:11:00~20:00※「グッドグッズの松」は期間限定展示。2018年10月末までを予定。
2018年10月01日舞台の上には“私”と“彼”、そして1台のピアノ。スリルを求めて過ちを犯したふたりの少年の悲しき物語、異色ミュージカル『スリル・ミー』が年末、再始動する。オフ・ブロードウェイ発、世界各国で上演されている本作は、2011年に栗山民也の演出で日本初演を迎え、その後4回もの再演を重ねてきた人気の舞台。6回目の上演となる今回は、松下洸平(私)と柿澤勇人(彼)、そして成河(私)と福士誠治(彼)の2組のペアが競演する。ともに衝撃の舞台に初めて挑む成河と福士、大注目の新顔コンビに話を聞いた。開口一番、「僕はひねくれた男性客なんです」と、苦笑いで過去の本作の観劇体験を振り返ったのは成河である。【チケット情報はこちら】「ひねくれた男性客だから、あの空間にいるのは苦痛だった。なぜなら多くの女性客がこの作品の“愛好家”でその空気感が劇場に充満しているように感じたから。でも作品自体はとても真面目で、社会的に意味のある、もっと胸ぐらをつかまれるような勢いを感じるものなんです。胸ぐらを差し出して、つかまれるのを楽しみにしていてどうするの!?と。古参のファンに嫌われるかもしれないけど(笑)、僕は胸ぐらを差し出してきたら、ボディブローを返して、気づかせたい。もっと危険がいっぱいの作品なんだよ、と。僕自身、やめてくれ、こんなことは見たくない!と複雑な思いにかられながら舞台に引き込まれていきました。その危険な出会いこそが演劇の本質だと思う」(成河)問題提起から始まった成河の姿勢とは逆に、福士のほうは「これまでの作品を拝見していないので、僕にとっては初演」と、クールに初挑戦を心待ちにしている様子。ふたりのこの温度差が、すでに“私”と“彼”のアンバランスな魅力となって興味をそそる。「犯罪を扱っているけれど、人間の深いところをえぐってくる芸術作品といった印象。いい賛否両論が出る作品のように思います。ある狂気、スリルを求める感情は、人間誰しもが持っていると思うんですね。普通はそれを隠すほうが生きやすいし、持っていてもけっして心地良くはない。でも彼らはスリルを実行してこそ超人になる、という考えに行き着いてしまった。その心理が怖いし、観客の皆さんはどう思うのかなと。ストレス社会という言葉がある今にも通じる作品だと思います」(福士)初顔合わせだが、すでに作品について話し合っているというふたり。「福士君はすごく頭のいい人。僕と福士君で栗山さんを焚きつけて、松下&柿澤の熟練ペアももっと稽古しないと!と思わせるくらいになるのが目標です。えらそうにスミマセン!(笑)」と快調な“成河節”に対し、福士も「僕だけ栗山さんとは初めてなのでアウェイです(笑)。でもアグレッシブな成河君と栗山さんと3人で、十分に時間をかけてセッションしたい。この作品で、自分の何かが変わる気がします」と意欲十分。勢いあふれる新ペアが、これまでにない震撼の時を生み出そうとしている。公演は12月14日(金)東京・東京芸術劇場シアターウエストより。取材・文:上野紀子
2018年09月25日「ピクサー・イン・コンサート 2018」が、2018年12月23日(日)から東京・愛知・大阪の3会場で順次開催される。「ピクサー・イン・コンサート」は、ディズニー/ピクサーの映画作品を大スクリーンに映し出しながら、オーケストラが生演奏する音楽とアニメーションの祭典。2016年に続き、3回目を迎える今回の公演では、第90回アカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞の2部門を受賞した『リメンバー・ ミー』や、2018年の最新作『インクレディブル・ ファミリー』などが、新たにプログラムに仲間入りする。「ピクサー・イン・コンサート 2018」で指揮を務めるのは、アメリカの新星 ユウガ・コーラー。また演奏は、東京フィルハーモニー交響楽団が東京・名古屋会場を、関西フィルハーモニー管弦楽団が大阪会場を担当する。国内屈指の名門オーケストラが奏でる美しい音色が、アニメーションの世界観をより盛り上げ、新たな感動を観客へと届ける。さらに『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『カールじいさんの空飛ぶ家』など、全てのピクサー作品に携わってきた、ピクサー・アニメーション・スタジオのキャラクター・アート・ディレクター、アルバート・ロザーノがゲストとして日本公演に初参加。オーケストラの生演奏に合わせて、ピクサー・キャラクターを描く贅沢なライブ・ドローイングがステージで披露される。なお、MCはミュージカル女優・歌手の綿引さやかが担当する。【詳細】ピクサー・イン・コンサート 2018■愛知日時:12月23日(日) 16:00開場/17:00開演会場:日本特殊陶業市民会館・フォレストホール ■大阪日時:12月28日(金) 18:00開場/19:00開演会場:フェスティバルホール ■東京(昼夜2回公演)日時:12月30日(日) 昼公演 12:00開場/13:00開演・夜公演 17:00開場/18:00開演 会場:東京国際フォーラム・ホールA <出演>指揮:ユウガ・コーラー Yuga Cohlerオーケストラ:・愛知・東京会場:東京フィルハーモニー交響楽団/大阪会場:関西フィルハーモニー管弦楽団スペシャルゲスト:アルバート・ロザーノ Albert Lozanoチケット価格(税込/全席指定):S席 8,500円・S席子ども料金 4,500円/A席 7,500円・A席子ども料金 3,500円/B席 6,500円/B席子ども料金 2,500円※3歳未満の入場不可※子ども料金は、「3歳以上小学生以下」が対象チケット一般発売日:2018年10月20日(土)オフィシャル先行(先着・座席選択制):2018年9月21日(金)18:00~9月30日(日)23:59
2018年09月23日世界中で大人気のハリー・ポッター魔法ワールド最新作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が、11月に日本でも公開。この度、同魔法シリーズの大ファンである女優・桐谷美玲が、ハリー・ポッター魔法ワールドを全面的に応援する“アンバサダー“に就任することが決定した。「好きな人がいること」『ヒロイン失格』など、映画やドラマで女優として活躍する桐谷さんは、小学生時代に「ハリー・ポッター」の小説を読んで以来、魔法ワールドの魅力にハマり、小説全巻読破はもちろん、映画は全て映画館で鑑賞しているほか、「USJ」のハリポタエリアもプライベートで訪れるなど、筋金入りの「ハリポタ」&「ファンタビ」ファン。「本当にいいんですか?!とういう気持ちでいっぱいでした。初めて本を読んだときからずっとファンで、本も映画も全て観ていましたし、ファンタビももちろん観ていたので、大好きな作品のアンバサダーになれて凄く嬉しいです」とアンバサダー就任時の心境を明かした桐谷さんは、「こんな魔法が本当に使えたら楽しいんだろうなと思えるような素敵な魔法が沢山あって、ハリー・ポッターの世界でもファンタビの世界でもそういうものが沢山増えているところと、仲間との絆がすごく丁寧に描かれていてこういうは仲間最強だなって思えます。あの世界観が大好きなので、観て貰えばわかると思うんですけど、あの世界観にどっぷりと浸ってもらいたいです」とシリーズの魅力を力説。また、桐谷さんは特にダン・フォグラー演じる“人間”ジェイコブがお気に入りのキャラクターだそうで、「とにかくいい人ですよね。ちょっとコミカルで、魔法が使えない人間だからこそのリアクションが面白かったり、そういうところが好きです」と理由を述べ、さらに“魔法動物”の中ではニフラーが好きだそうで、「こんなに見た目が可愛いのに、ちょっといたずらなところがあって憎めないし、でもニフラーにだったらいたずらされても許せちゃうような愛らしさがあるので、飼いたいですね。家にいたら楽しいだろうなって思います」とコメント。最新作については、「ホグワーツやダンブルドア先生が出てきたり、ハリー・ポッターの世界ともどんどん繋がっていく物語になっていくのでそこに期待しています」と公開が楽しみだと語っている。今後、アンバサダーとして桐谷さんは、秋にパリで盛大に行われる予定のワールドプレミアを現地取材し、リポートをするという大役に加え、テレビCMにも登場予定となっている。そして、「早く魔法にかかりたい!」とキュートな桐谷さんが登場する、特別予告編も到着した。『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は11月23日(金・祝)より全国にて公開。※3D/4D/IMAX(R)同時公開(cinemacafe.net)■関連作品:ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 2018年11月23日より全国にて公開©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.
2018年09月20日登場するのは“私”と“彼”のふたりのみ。刺激を求めて犯罪に手を染めた少年たちの葛藤を、1台のピアノ演奏で綴っていく異色ミュージカル『スリル・ミー』がこの年末、再び幕を開ける。2005年にオフ・ブロードウェイで生まれ、世界各国で上演されている本作は、日本では栗山民也演出のもと、2011年に初演。その後4回も再演を重ねてきた人気の舞台だ。4年ぶり6回目の上演となる今回は、松下洸平(私)と柿澤勇人(彼)、そして成河(私)と福士誠治(彼)の2組が出演。そのうち、初演から3度ペアを組み、前回公演(2014年)ではそれぞれ別のパートナーと組んで出演を続けてきた松下と柿澤、ファン待望の“復縁”コンビに再演への思いを聞いた。【チケット情報はこちら】「また勇人が相手役だと知った時、嬉しさとともにワクワクしてきました。前々回ぶり、5年ぶりの共演なので、この間にお互いが経験してきたものを『スリル・ミー』にぶつけられることが本当に楽しみですね」(松下)。「いつか絶対にまたふたりでやれると信じていたので、ついに来たか!という感じです。僕たちがやってきた『スリル・ミー』は決して間違いじゃなかったと思っているので、とくに新しいものをやろうとは思っていません。でもお互い歳を重ね、わずかながら経験値も上がっていると思うので、結果的には新しいものが生まれるのでは」(柿澤)すでに閉館してしまった小劇場での、120席ほどの小空間で経験した初演の記憶は、ふたりともに鮮明だという。「演劇ってすごいパワーを持ってるな!と、心に火がついた作品。とにかく必死でした」と松下が言えば、柿澤は「僕らはオーディションから始まっているから思い入れがある。役者としてのひとつのターニングポイントだと感じたのが初演の思い出ですね」と振り返る。ミュージカルでありながら笑い声も拍手も封印し、目の前で展開するふたりの“罪深き行為”を息を潜めて目撃する…。我々観客にとっても衝撃的な作品との出会いだった。「実際に起きた事件をモチーフにした異色作だけれど、愛についてすごく考えさせられる作品です。今、日本でも不可解な事件が多いから、今現在のお客様にもきっと突き刺さるものはあると思います」(柿澤)。「そう、これは愛の物語なのでバイオレンスな部分がメインではないけど、人が人を殺めてしまう動機や葛藤、そこには人間として何が足りなかったのかを考えてもらい、当たり前のようにあるものをもう一度、大事に思うきっかけになるといいなと思いますね」(松下)厚い信頼を寄せる演出家、栗山との稽古が再び始まるのを、ふたりとも心待ちにしている様子。熟成の味わいと斬新なきらめき、その両方を併せ持つ最強コンビの復活が楽しみだ。「栗山さんが「これはストレート・ミュージカルだ」と。その言葉通り、質の高い演劇作品として残せるように、僕らの経験をすべてこの舞台に注ぎ込みます」(松下)。「日常でも、演劇の中でもなかなか体験できない特別の100分間を味わってほしい。こんなすごい作品があったんだ!と言わせてみせます」(柿澤)。公演は12月14日(金)より。取材・文:上野紀子
2018年08月31日ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)の2018年秋冬コレクションから、8月の新作アイテムが登場。アイテムは、2018年8月1日(水)より、全国のミー イッセイ ミヤケ ショップにて販売される。”コントラスト”が生み出す美しい調和2018年秋冬シーズンのテーマは、”コントラスト”。対比する鮮やかな色彩や、光と闇、そして自然と人工。そんな対比的な要素たちは、相手の豊かな表情を引き出し、共にリズムを奏ではじめる。8月の新作アイテムは、そんな”コントラスト”が持つリズムや美しい調和を、デザインに落とし込んだ。ストレッチプリーツのTシャツ「MOKU MOKU」には、雲や煙が空気の中で軽やかに浮遊する様を表現した。まるでTシャツの上を自由に駆け回っているように有機的なピンクやイエローのペイントは、自由でポップ。それでいて、調和を感じさせるデザインで、シックな装いにもポイントを添えてくれる。「DUSK」は、夕闇の青から紫のグラデーションをイメージしたストレッチプリーツTシャツ。暗いトーンのグラデーションは、どこか絵画のような静寂さを讃え、独得な存在感を放っている。細かく施されたプリーツは、動きや角度に合わせて、その独特な色味がもつ様々な表情を引き立ててくれるようだ。「STAR EDGE PLEATS」は、裾にかけて形が変化するハンドプリーツ加工が、スカートに星のような形を形づくっているワンピース。立体的なシルエットで、シンプルなデザインでありながら、ドレッシーにも着こなせる1枚だ。「SWING PLEATS BAG」は、S字のハンドプリーツ加工を施したバッグ。ストライプ柄を転写プリントすることで、 見え方の変化を楽しむことができる。【詳細】ミー イッセイ ミヤケ 8月の新作発売日:2018年8月1日(水)販売店舗:全国のミー イッセイ ミヤケ ショップ価格:・MOKU MOKU(トップ) 16,000円(2色2型)・FLAT BOTTOM(パンツ) 22,000円(3色1型)・DUSK(トップ) 13.500円 / 16.000円(4色3型)・STAR EDGE PLEATS(ワンピース) 25,000円(3色3型)・SWING PLEATS BAG(バッグ) 7,500円(4色1型)■限定ストア期間:8月1日(水)〜8月7日(火)場所:阪急 うめだ本店 6階 プロモーションスペース61住所:大阪府大阪市北区角田町8-7
2018年08月04日家族の絆を描いたディズニー/ピクサー映画『リメンバー・ミー』のMovieNEXが、本日7月18日(水)よりリリース。この度、このリリースを記念して、MovieNEXに収録されているボーナス映像の中から、2つの未公開シーンが到着した。陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に描いた本作は、第90回アカデミー賞の長編アニメーション賞と主題歌賞をW受賞するなど様々な賞に輝き、日本でも大ヒット。また、日本語版では、俳優の藤木直人や女優の松雪泰子、ほかにも渡辺直美、立木文彦、鈴木拡樹、シシド・カフカなどがボイスキャストとして参加していることでも話題になった。そんな本作のMovieNEXリリースを記念して、今回2つの貴重な未公開映像が公開!◆未公開シーン1、幻のオープニングまず1つ目の映像は、幻のオープニングともいえる貴重なシーン。神妙なトーンで始まるも、次の瞬間、テンポアップ&カラフルな映像になり、陽気なガイコツたちが「人生の幕は閉じても、お楽しみはこれから。それが死者の日!」「写真の前で乾杯、踊って騒ごう」と軽やかに歌い上げ、盛り上げている。共同監督/脚本を務めたエイドリアン・モリーナは、本映像について「長い間、採用されていたが、最後にカットした。作品の世界を歌で紹介するシーンだよ」と明かしており、出来ることなら完成したシーンを見てみたい、と思わせるようなクオリティだ。◆未公開シーン2、ミゲル一家の大合唱そして2つ目の映像は、本編の設定とは異なり、当初主人公・ミゲルの家族が決して“音楽は絶対禁止”ではなかったことが垣間見えるシーン。ミゲルの家族たちが「家族の伝統を受け継ごう」と、“一家の流儀”を歌いながら、訴えかける場面だ。ミゲル本人は音楽家への夢は隠してはいないが、家業である靴屋を継いでほしいという家族の思いも理解している点が、本編との大きな違いと言える。本作の見どころの一つである「音楽」の魅力を知ることができる本ボーナス映像。この映像を見れば、また本編を観たくなること間違いなしだ。『リメンバー・ミー』MovieNEXは7月18日(水)リリース。※デジタル先行配信中(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年07月18日マルーン5の、女性ラッパー カーディ・Bをゲストに迎えた新曲「ガールズ・ライク・ユー feat. カーディ・B」が、2018年5月31日(水)にリリース。モンスター・バンド マルーン5の新曲とは過去にグラミー賞を3度受賞し、名実共に世界中に多くのファンをもつバンド マルーン5。ジャンルの垣根を超えた楽曲は、数々のヒットを生み出し、音楽界に大きな衝撃を与え続けている。今回の新曲は、2017年に発表したオリジナルアルバム『レッド・ピル・ブルース』の収録曲「ガールズ・ライク・ユー」にアレンジを加えたもの。意中の女性への想いを歌った曲は、今を時めくラッパー カーディ・Bのラップを交えて、よりリズミカルで魅力的な一曲に仕上がっている。豪華ゲストがミュージックビデオにまた曲のリリースと共に同時公開されたミュージックビデオには、世界に名を馳せる女性セレブたちが出演しているのも見どころのひとつ。ジェニファー・ロペスやリタ・オラ、カミラ・カベロ、エレン・デジェネレスといった豪華な顔ぶれが、曲のリズムに合わせた軽快なダンスと共に、映像に華を添えている。【詳細】マルーン5の新曲「ガールズ・ライク・ユー feat. カーディ・B」配信日:2018年5月31日(水)
2018年06月03日この春、劇場公開し大ヒットを記録した、カラフルで壮大な“死者の国”を舞台に“家族の絆”を描いたディズニー/ピクサー『リメンバー・ミー』のMovieNEXが発売が決定。併せて、劇場で『リメンバー・ミー』と同時上映した、ディズニーが贈る『アナと雪の女王/家族の思い出』もブルーレイ&DVDセットで発売されることになった。『リメンバー・ミー』は、陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に贈る、感動と音楽に満ちたファンタジー・アドベンチャー。第90回アカデミー賞の長編アニメーション賞と主題歌賞をW受賞し、第75回ゴールデン・グローブ賞でアニメ映画を受賞、さらに第45回アニー賞では最多11部門を獲得。他にも数々の重要な映画賞を受賞し、その数はなんと70を突破。ディズニー/ピクサー作品史上最高傑作の呼び声も高く、日本では国内興収49億円超えの大ヒットを記録した。日本語版ボイスキャストには、主人公・ミゲル役に当時13歳の石橋陽彩が大抜擢され、へクター役に俳優の藤木直人、ママ・イメルダ役に女優の松雪泰子、フリーダ・カーロ役に渡辺直美など豪華キャストが一同に集結し、その熱演も大きな話題を呼んだ。また、作品を魅了する楽曲も大きな見所のひとつ。劇中で歌われる「リメンバー・ミー」は、『アナと雪の女王』の「レット・イット・ゴー」を手掛けたロバート&クリスティン・アンダーソン・ロペス夫妻が書き下ろし、日本版エンドソングには、“シシド・カフカ feat. 東京スカパラダイスオーケストラ”が起用された。■思わず誰かに教えたくなる!? ピクサー作品おなじみの”隠れキャラクター”が分かる特別映像が解禁!そのMovieNEX発売決定を記念し、ピクサー作品ではおなじみの隠れキャラクター、ピザプラネットのトラックや、次回作『インクレディブル・ファミリー』など、本作に隠されたキャラクターを紹介する特別映像が解禁。まずは『トイ・ストーリー』に登場するピザ屋、ピザプラネットのトラック。主人公ミゲルが家の窓から外を眺めていると、ほんの一瞬で走り去っていく。続いて、ピクサーのクリエイターたちの多くが卒業したカリフォルニア芸術大学の教室の部屋番号“A113”は、死者の国の事務所のドアに書かれている。さらに、ジョン・ラセター初監督作品の短編アニメーション『ルクソーJr.』(86)に登場した、大きな赤い星がデザインされた黄色いボールは、死者の国にいる女優フリーダ・カーロの部屋に。これらは、ピクサーが手掛ける作品でほぼ毎回出てくるおなじみのものとなっている。最後に、8月1日(水)公開『インクレディブル・ファミリー』のポスターは、死者の国でミゲルたちがコンテストに向かう途中の壁に飾られている。ちなみに、よく見ると、死者の国らしくインクレディブル一家がガイコツ姿で描かれていている。思わず誰かに教えたくなる、ピクサーおなじみの隠れキャラクターを、本編でも改めて確かめてみてほしい。■『アナと雪の女王』最新作もブルーレイ&DVDセットで同時発売!劇場で本作と同時上映した『アナと雪の女王』の最新作、『アナと雪の女王/家族の思い出』も7月18日(水)にブルーレイ&DVDセットで発売が決定。7月4日(水)に先行デジタル配信を開始する。日本語版ボイスキャストは前作に引き続き、アナの声を神田沙也加、エルサの声を松たか子、オラフの声をピエール瀧が熱演。4曲の新曲もあり、アナとエルサが“家族の絆”をテーマに一緒に歌う感動のハーモニーも注目だ。さらに、雪の季節をテーマにした6つのディズニー短編アニメーションも収録されている。“おもちゃの世界”や“モンスターの世界”など、これまで誰も観たことがない“もしもの世界”を舞台に数々の感動的な物語を生み出してきたディズニー/ピクサーが贈る『リメンバー・ミー』。隠れキャラクターを探しながら、あの感動をもう一度味わってみては。『リメンバー・ミー』は7月18日(水)にMovieNEX(4,000円+税)で発売。7月4日(水)より先行デジタル配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年05月29日2017年から約1年半にわたるワールドツアーを開催した、新世代モンスターバンドONE OK ROCK。その長い熱狂の最終到着地は、彼らの故郷、日本。ツアーファイナル寸前の東京ドームライブの様子をお届け。光と音の洪水に酔いしれる、奇跡のような一夜。4月4日、東京ドーム。『Taking Off』のイントロが流れ、曲線を描くまばゆいライトがステージに放たれるとともに、花道にスポットライトが照らされる。同時に観客全員が腕につけている何万個もの“シンクロライト”が光りだし、会場は光の洪水だ。そこに現れたのはTaka。思ったより静かなはじまり。しかしサビの「I know I know」は会場全体で大合唱。1年以上にわたる長期のツアーを終え、ついに東京に戻ってきた彼らを会場に渦巻く熱気が歓迎する。いよいよONE OK ROCKロックンロールショーの幕開けだ。2曲目は火柱と雷鳴とともに、特徴的なギターのイントロからはじまる懐かしいナンバー『未完成交響曲』。続く『キミシダイ列車』では、Takaが「もっと来いよ!」とオーディエンスを煽り、挑発する。それに呼応するかのように東京ドームがグラグラと揺れはじめた。「オーオーオー」の大合唱。さらにドームが揺れまくる。「トーキョーー!ジモトーー!ドームツアーへようこそ」とTakaのMCがはじまった。「ここ東京ドームで、しっかり自分たちの音をかき鳴らして、会場のどっかをぶっ壊すぐらいのパワーで、最後までいきたいです。しっかりついてきてください」ドームに来たファンの誰もが「空前絶後のとてつもないライブがはじまった」という気持ちだったに違いない。8枚目のアルバム『Ambitions』を引っさげたツアーは、昨年1月に北米で始まり、その後は日本国内16か所を回り、30公演以上を開催。さらに昨年後半は再び北米、中南米、オセアニア、ヨーロッパの20か国で公演を行い、2018年の年明けからはアジアツアー。どこの会場でも熱狂的に迎えられ、ONE OK ROCKは世界レベルのロックバンドだと誰もが認める存在になった。そしてついに日本凱旋。このライブの行われた4月4日は、東京ドーム1日目。大規模なドームツアーがファイナルに近づきつつある日だった。4曲目の『Cry out』は、どの国でも必ずサビで観客全員の絶叫に近い大合唱が巻き起こる、ライブの人気ナンバー。「めちゃくちゃ楽しいです!みんな調子はどうですか、東京、まだまだいけますか」とベースのRyotaを皮切りにMCがはじまった。続いてドラムのTomoyaが「トーキョーー」と裏返り気味の明るい声で絶叫!「元気かー!ステージに出る前はみんなの声に圧殺されそうで、緊張していたけど、はじまったら楽しいです、ありがとう」そして「東京ドームやばいぞ。みんなの熱気がやばいです。一番上の席まで、ちゃんと見えてるよ。元気に最後までいこう!」とギターのToru。演奏中も笑顔で楽しそうにドラムを叩き続けるTomoyaと、ときにはカッコいいチョッパーベースも披露するベースのRyotaによるソリッドで分厚いリズム隊。胸に迫る切ないフレーズから、ガチガチにロックなリフまで自由自在に奏でるギターのToru。その3人が揃ってこそ、ONE OK ROCKのサウンドがある。懐かしい曲から『Ambitions』のナンバーまで、新旧取りまぜたセットリストは、現在の彼らが最も奏でたいサウンドになり、さらにスケールアップ。ライブは中盤に差し掛かり、哀愁を帯びたギターから『One Way Ticket』がはじまった。恋が終わった気持ちを切々と歌い上げる。こういう切ない歌も、シャウトする歌も、エモーショナルに聴かせてくれるTakaの豊かな才能には、改めて恐れ入る。高音で透明感のある彼の声は、どんな曲を歌ってもドラマティックで心打つ。ロックボーカリストとしては稀有な存在だろう。比類なき美しさを放つ彼のボーカルが、海外のロックファンにも愛されていることは、大いに納得だ。仲の良さを思わせる楽屋ネタのようなお喋り。ステージ後方のスクリーンには、バンド活動がはじまった13年前からの映像が流れている。若々しい4人。気がついたらメインステージから最も遠いスタンド席前に、セカンドステージが組まれていた。この嬉しい演出に、おおーっと会場がさらに盛り上がる。ここからこのツアーからはじまったメンバー全員の長めのMCに突入。普段の楽屋のお喋りのノリで、意外な話も飛び出す。Ryota曰く、バンドに加入したTakaがコワくて近寄り難く、「1年間ぐらい口をきけなかった」と、意外なエピソードを暴露。また昔の曲『努努-ゆめゆめ-』を10年ぶりに演奏してみたり。なんとも仲の良さが窺えるコーナーで会場をリラックスさせたところで、アコースティックなアレンジで代表曲『Wherever you are』へ。‘16年の本誌のインタビューでも、彼らが「すごく大切にしている曲」と話していた特別な曲だ。インターバルを挟んで「よっしゃ、かかってこい」というTakaの叫びとともに、再びメインステージで後半戦がスタート。14曲目のヘビーなロック『I was King』ではスタンド席もぶるぶる揺れるほどの大合唱。いまここに集うひとりひとりの熱が、歌声とともに放出されている。その渦とライブの音に巻き込まれるのが、なんとも心地よいのだ。「バンドは人生そのもの」と言い切るプライド。「これからのONE OK ROCKは、遥かに険しい世界に突入すると思います」とTaka。会場が静まる。「それでも俺らは走り続けるしかないので、この第1章にピリオドを打って、気持ちを引き締め直して新しいスタートを切りたい。俺らはさ、挑戦し続けるか、やめるかの2択しかない。できることならこのバンドとともに、身を削って生きていくつもりです。このバンドは俺にとっての人生そのもの。これからも人生の行方を見てもらえたら嬉しいです」ラストスパートに入っても、Takaは疲れも見せず、ますます艶っぽく、キレキレのハイトーンボイスで歌いまくる。ラストの曲は『Nobody’s Home』、イントロからもうみんなが歌いだしている。胸が熱くなる。アンコールでは新曲『Change』を披露。「第2章のはじまりの歌です」とTaka。そして会場が求めるように静かに「ウィアー、ウィアー」と歌いはじめた最後の1曲は『We are』だ。「未来は決して明るいものじゃないかもしれないけど、ひとりひとりが意識を高く持って突き抜けていけば、必ず光があると思います。この曲をこのツアーをはじめた1年前と同じ気持ちで歌います」演奏が終わってもやまない大合唱に涙腺が緩む。その声に包まれてなかなか去らない4人。彼らはカリスマ性を持ったバンドであり、成功者でもあるが、決して近寄り難い孤高の存在ではない。ステージで4人のキャラクターに触れると、温かな気持ちになり、明日も頑張ろうという感情が自然に湧き上がってくる。そんなバンドは、そうそういないだろう。『ONE OK ROCK 2017 “Ambitions” JAPAN TOUR』 LIVE DVD & Blu-rayNOW ON SALE30万人を動員したバンド史上最大規模の「2017“Ambitions” JAPAN TOUR」の映像作品。DISC1にはさいたまスーパーアリーナ公演、DISC2にはゲストアクトにフィーチャーしたドキュメンタリー映像が収録されている。DVD¥5,370Blu-ray¥6,296(Aer-born/A-Sketch)ワンオクロック2005 年に結成、‘07 年デビュー。メンバーはTaka(V)、Toru(G)、Ryota(B)、Tomoya(D)。6/30・7/1に川崎市東扇島東公園で開催されるDEAD POP FESTiVALと、8/18のSUMMER SONIC 2018 OSAKAに出演予定。※『anan』2018年5月30日号より。写真・橋本 塁(SOUND SHOOTER)浜野カズシJulen Photo文・北條尚子(by anan編集部)
2018年05月27日日本の女性3人組メタルダンスユニット・BABYMETALのワールドツアーが現地時間8日、アメリカのカンザスシティで初日を迎えた。『キツネ様に選ばれし、DARK SIDEの7人の勇者達"THE CHOSEN SEVEN"が降臨する。知られざる闇の外典、METAL RESISTANCE EPISODE Ⅶの幕開けと共に明らかになるだろう。しかし、7つのメタルの魂は同じ時空に存在するとは限らない。いつ、どこで、誰が、どんな姿で現れるのか、それはキツネ様のみぞ知る。』という"お告げ"があり、ツアーの開催が待たれていた。先日に急きょ発表された新曲「Distortion」などを披露し、初日から熱狂的な盛り上がりを見せた。今回のアメリカツアーでは単独公演7箇所に加え、コロンバスで開催される「Rock on the Range」 で日本人アーティスト初となるSTAGE TWOのヘッドライナーとして出演する予定だ。そして初日公演終了後、新たな"お告げ"が発表され、ワールドツアーの日本公演が決定。日本公演は、10月23日、24日に千葉県・幕張メッセイベントホール、10月30日、31日に兵庫県・神戸ワールド記念ホールで開催される。
2018年05月09日東京ディズニーリゾートでは、6月9日(土)に誕生日を迎えるドナルドダックのバースデーにちなんだプログラム「ドナルドの“ハッピーバースデー・トゥ・ ミー!”」を2018年6月7日(木)から7月7日(土)の期間、初開催する。東京ディズニーリゾート全体でドナルドの誕生日をお祝い「ドナルドの“ハッピーバースデー・トゥ・ ミー!”」の開催期間中は、ドナルドの誕生日をより楽しむことができる有料体験プログラム、一部アトラクションやレストランでのバースデー装飾、グッズやメニューの販売などを実施。東京ディズニーリゾート全体で、ドナルドのバースデーを盛り上げる。有料体験プログラム「ジョイン・ザ・ファン」ドナルドのバースデーを盛り上げる有料体験プログラム「ジョイン・ザ・ファン」 を、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの両パークで実施。2018年のバースデーを特別なものにしたいドナルドのアピールを探し、クイズに答える体験ができる他、ドナルドにバースデーメッセージを送ることができたり、オリジナルお祝いバッジや、ドナルドのイラストが描かれたフラッグで祝福ムードを楽しんだりすることができる。プログラムで使用するガイド、フラッグ、バッジ、メッセージカード、ペンのデザインはパークごとに異なるため、両パークで楽しむことができる。また、送ったバースデーメッセージに、ドナルドが後日お礼のカードで返信してくれたり、特典としてドナルドからのスペシャル動画がついてきたりと、ドナルドファン必見のコンテンツが目白押しとなっている。施設内のデコレーションもバースデー仕様に東京ディズニーランドの「ドナルドのボート」周辺や「キャンプ・ウッドチャック・キッチン」、東京ディズニーシーの「ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ」には、バースデーを祝福するハッピー感満載な装飾が登場。記念撮影にぴったりなスポットとなっている。特別メニューやグッズもポップコーンワゴンでは、バースデーデザインのポップコーンバケットを販売。東京ディズニーランドの「キャンプ・ウッドチャック・キッチン」で販売している“メンチカツサンド”は、ドナルドのくちばしをイメージして作られたユニークなルックスのメニュー。ドナルドになりきりながら、味わうことができる。その他、バースデーを祝うチョコプレートをのせたメニューも提供される。また、バースデーケーキを前に嬉しそうな様子のドナルドの「ピン」や「ぬいぐるみ バッジ」などを、会期に先駆けて6月1日(金)から販売する。ディズニーホテルその他、ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーランドホテルと 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタでも、イベントに連動したスペシャルノンアルコールカクテルを販売。さらに、ディズニーアンバサダーホテルに宿泊するゲストには、 ホテルオリジナルの記念アイテムをプレゼントするほか、「ドナルドダックルーム」に宿泊できるプレゼントキャンペーンも行われる。詳細ドナルドの“ハッピーバースデー・トゥ・ ミー!”会期:2018年6月7日(木)~7月7日(土)場所:東京ディズニーリゾート住所:千葉県浦安市舞浜1-1■有料体験プログラム「ジョイン・ザ・ファン」価格:1,500円販売店舗:東京ディズニーランド「ギャグファクトリー/ ファイブ・アンド・ダイム」、東京ディズニーシー「ヴィラ・ドナルド・ ホームショップ」内容:ドナルドのアピールを探してクイズに答える体験ガイド、オリジナルのお祝いバッジ、ドナルドへのメッセージカードとオリジナルボールペン(メッセージを送ると後日ドナルドからお礼のカードが届く)、ドナルドのバースデーを盛り上げるためのフラッグ■「ドナルドダックルーム」宿泊キャンペーンキャンペーン期間:2018年6月7日(木)~7月7日(土)対象:キャンペーン実施期間中に、ディズニーアンバサダーホテルに宿泊した応募者場所:ディズニーアンバサダーホテル賞品:ディズニーアンバサダーホテルドナルドダックルーム1室1泊※招待期間は2019年1月2日(水)~3月31日(日)。※応募用紙に記入の誕生月の中から各1組、全12組を招待。
2018年04月30日今月21日、49歳の若さでこの世を去った『オースティン・パワーズ』の“ミニ・ミー”ことヴァーン・トロイヤー。ロサンゼルス郡の検視官オフィスのスポークスマンが、その死因は自殺であった可能性が高いと「People」誌に語った。「入院当時、彼の体内のアルコール濃度は非常に高いものでした。彼の死は、自殺の可能性が高い事件として報告されています」。現在、中毒症状のレベルを測るテストが行われているが、最終結果が出るまでには4週間から6週間を要するという。今月2日、ヴァーンは鬱と自殺願望を訴えてノースハリウッドの自宅に救急車を呼んだ。泥酔していたヴァーンはとても動揺しており、自暴自棄になっていたそうだ。病院に運び込まれた後はアルコール中毒よるものとみられる臓器不全が起こり、生命維持装置が装着されたが次第に身体は衰えていった。そして生命維持装置が外され、亡くなった。ヴァーンは2002年にもアルコール中毒で命を落としかけたことがあり、ファンからの心配や激励に「感謝してもしきれない。アルコール依存症との闘いは簡単ではないが、これからもがんばる」とコメントを発表していた。ヴァーンの家族は、ファンにお悔やみの花を贈る代わりに、耳の不自由な人や子どもたちのためのチャリティー団体「スターキーきこえの財団」、または知的障がい者と発達障がい者を支援する「Best Buddies」にヴァーンの名前で寄付してほしいと呼び掛けている。(Hiromi Kaku)
2018年04月25日4月21日(現地時間)、『オースティン・パワーズ』のミニ・ミー役で知られるヴァーン・トロイヤーが亡くなっていたことが明らかになった。享年49。本人のFacebookページで声明文が公表された。ヴァーンは今月初め、アルコール依存症で入院。「TMZ.com」によればその入院以来、生命維持装置が装着されていた状態だったという。直接的な死因は明かされていないが、声明文には「鬱病と自殺は非常に深刻な問題です」と綴られている。アルコール依存症に苦しんでいたヴァーンはたびたびリハビリ施設に入所し、「闘っては打ち勝つ」ことを繰り返してきたが、「残念なことに今回の闘いは大きすぎた」という。小人症でわずか身長81センチという小柄な体格を活かし、『オースティン・パワーズ』シリーズや『ハリー・ポッターと賢者の石』などに出演し、俳優人生を生きたヴァーン。『オースティン・パワーズ』で共演したマイク・マイヤーズは「いっぱしのプロ(の俳優)で、彼と一緒に働く人々にとって可能性を広げてくれる導き手だった」と愛情を込めた表現で偲んだ。シャノン・エリザベス、カルメン・エレクトラらセレブもSNSで追悼メッセージを送っている。(Hiromi Kaku)
2018年04月22日ワールドワイドラブ(WORLD WIDE LOVE!)から、ディズニー/ピクサー映画『リメンバー・ミー』の公開を記念した限定Tシャツが登場。2018年4月中旬より発売される。『リメンバー・ミー』は、2018年3月16日(金)より上映されている最新ディズニー/ピクサー映画。主人公ミゲルがカラフルな死者の国に迷い込み、冒険を繰り広げていくストーリーだ。発売となるTシャツには、そんな映画の世界観を彩り鮮やかなグラフィックデザインで表現。ミゲルはもちろん、死者の国の住人・ヘクターやエルネスト・デラクルスを、物語のキーワードとなるギターと共にプレイフルに描いた。またバックプリントには、ブランドを象徴するロゴを配している。なおTシャツは、ゆったりとしたビッグシルエット。一枚でも存在感を放つ一着に仕上げている。【詳細】REMEMBER ME Tシャツ価格:8,990円販売時期:2018年4月中旬色展開:ホワイト・ブラック販売店舗:WORLD WIDE LOVE!、Rydia各店舗、WEB SHOP
2018年04月06日現在大ヒット公開中のディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。ストーリーはもちろん、メキシコの「死者の日」の文化を反映したガイコツモチーフのデザインや、カラフルだけどちょっとダークな世界観が、子どもだけでなく大人も楽しめるとの声も多く寄せられる本作。今回は、映画を観た後に『リメンバー・ミー』の世界にどっぷりと浸れるような、メキシコの雰囲気が味わえる東京・六本木のテキーラ&メスカル専門Bar「AGAVE」(アガヴェ)をご紹介!“古き良きメキシコ”の世界観を再現した店内六本木駅2番出口から徒歩1分、六本木通り沿いにあるアクセスも便利なこちらのお店。ドアを開けるとネオンで「AGAVE」の文字が。期待を膨らませて階段を下りると、そこはメキシコ独立革命前後の1920年代の“古き良きメキシコ”の世界観を再現した、雰囲気満点の空間が広がっている。ワンフロアの広々とした空間には、カウンター席・テーブル席・半個室があり、1人でふらっと来ても、またはグループで来てもそれぞれの楽しみ方ができそうだ。今年でオープン20周年を迎えるアガヴェは、国内のBarの中でもベストクラスのテキーラ/メスカルの銘柄を揃えており、その数は約570種類にもなるんだとか。またテキーラだけでなく、キンキンに冷えたメキシコのクラフトビール「デイ・オブ・ザ・デッド」やメキシコを代表するビール「テカテ」も揃えている。メキシコの文化や音楽をテキーラを通して知ってほしいというお店の想いがあり、お店の壁には当時のマリアッチのスターやメキシコ映画のポスターが貼られ、メキシコのツバの広い帽子「ソンブレロ」やフリーダ・カーロの肖像画なども。テキーラやお店の雰囲気を楽しみながら、映画『リメンバー・ミー』トークをすればより一層盛り上がりそう。そもそも「テキーラ」ってどんなお酒?そもそもテキーラは300種類以上もある「アガベ(リュウゼツラン)」という多肉植物のたった1種類から出来たお酒で、メキシコのハリスコ州を含む5州で厳格な規定に沿って作られたお酒のみが、テキーラと名乗ることができる。アガベを原料とするお酒はほかにもあり、その中の代表格にメスカルと呼ばれるものがあるが、主な産地であるオアハカ州などではテキーラ以上に親しまれ、色々な製法と味わいのものが作られているという。女性におすすめの銘柄・飲み方普段あまりテキーラに馴染みがない方や若い女性でも楽しめるような、おすすめのテキーラの銘柄とその飲み方を、アガヴェマネージャーの佐々木宗彦氏に伺った。初心者の方にはまず「スタンダード」な中心的な味わいを楽しんでもらいたいということで佐々木氏がおすすめしてくれた銘柄が、メキシコ国内1位のテキーラブランド「オレンダイン」(Tequila Orendain)。テキーラには、クリアでシャープな味わいのBLANCO(ブランコ) 、短期熟成されやや黄金がかったREPOSADO(レポサド)、1年以上熟成されスモーキーでどっしりとしたAÑEJO(アニェホ)の3種の異なった味わいがある。今回は佐々木氏のオススメでオレンダインのレポサドをテイスティング。テキーラを飲む前に「ぜひ香りを楽しんでください」との助言をいただき、さっそく嗅いでみると、驚くほど爽やかですがすがしい植物の香りが。同じハードリカーのウィスキーと比較しても、アルコールのツンとする香りではなく、アガベの丸みのある甘さやフレッシュさが優しく伝わってくる。テキーラを1~2滴手に馴染ませ嗅いでみるのもおすすめ。飲んでみると、やはりアガベ本来のしっかりとした味わいがあり、ウォッカのような“無味無臭”のお酒とは対照的な華やかさが楽しめる。注がれた1ショットをちびちびと味わいながら飲みたくなるお酒なのだという発見ができた。チェイサーとして「サングリータ」と呼ばれる特製のトマトジュース(トマトジュース、ハラペーニョ、ライム、オレンジなどをミックスしたもの)をテキーラと交互に飲むことで、ピリ辛さとトマトジュースの塩味でよりお酒が進み、最高のペアリングに。本格的なメキシカンも堪能アガヴェではドリンクのほかにも、Barでは珍しく本格的な料理を楽しむことができる。お店も18:30~オープンなので1次会から利用するお客さんも多いのだとか。テキーラと併せていただきたい、お店一押しのメキシカン料理をご紹介。お店の定番料理は、ボリューミーなのも嬉しい「ナチョス」。トルティーヤチップスとチリビーンズ、チーズ、ハラペーニョ、サルサが山盛りの層になっていて、手で豪快にいただきたい一品。テキーラとの相性も間違いなし!こちらは「ノパリートス」と呼ばれる、サボテンのサラダ。細切りで酢漬けにされた生のサボテンに、スモークサーモンを合わせた一品で、独特の食感がクセになる名物料理だ。オシャレでユニークなボトルデザインにも注目味わいはもちろん、ボトルのデザインもユニークな個性的なものが多いテキーラ。棚や壁にびっしりと並べられたテキーラやメスカルのボトルを眺めながら、テキーラを飲むのはまさに至福のひととき。ラテンアメリカ諸国のお祭りにインスパイアされたデザインが特徴的なブランド「KAH」のTEQUILAは、まさに『リメンバー・ミー』の死者の日のようなカラフルなドクロデザインが1つ1つ手描きで施されている。ほかにも女子の心をくすぐるオシャレなボトルが多数。テキーラを楽しみながら、お気に入りのボトルデザインを見つけてみてはいかが。■AGAVE営業時間:月~木 18:30~2:00 (1:30 L.O.)金~土 18:30~4:00(3:30 L.O.)定休日:日曜、祝日の月曜価格:テキーラ1ショット 1,000円~(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月31日現在公開中のディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。ギターの天才少年ミゲルが死者の国を舞台に繰り広げる冒険ファンタジーで、家族のつながりというテーマを温かく描いた感動作。そんな本作の見どころの一つは、登場するキュートなキャラクターたち。今回編集部では、カリフォルニア・エメリーヴィルにあるピクサー・アニメーション・スタジオに現地取材し、イメルダのアレブリヘ「ペピータ」のキャラクターを制作したアロンゾ・マルティネス(キャラクター/リギング・アーティスト)にキャラクターの製作過程を伺った。■イメルダのアレブリヘ「ペピータ」ペピータの体はあらゆる動物をミックスして作られており、雄ヒツジの角、トカゲの尻尾、鷲のかぎ爪、ジャガーなどを参考に作られた架空の動物。本作では、アレブリヘごとにオーナーがおり、ペピータはオーナーであるイメルダのパーソナリティにとても似ている。2人ともとても強く、自分自身に自信があり、たくさん敬意を表すことを要求する性格だ。人々の魂を死者の国に導くカラフルな動物元々アレブリヘは20世紀前半にペドロ・リナレスによって作られた伝統的な人形で、風変わりでカラフルな生き物たちをパピエマシェという張り子(現在は木製が多い)を使って作られるのが特徴。アレブリヘには神話や宗教のバックグラウンドは無く、自分なりのストーリーや独創性を吹き込むことができる。ペピータはアレブリヘの特徴を外見に用いつつ、役割の特徴としては、メキシコのナグアルという「各人にそれぞれ動物版の自分が存在する」という、メキシコのアニミズムのような伝統的信仰を取り入れている。よって、ペピータは人々の魂を死者の国に導くカラフルなガーディアンとして本作に登場している。アレブリヘはパーツを付け替えられるペピータのキャラクター製作だけでなく、個人の趣味でアレブリヘたちを収集してきたというアロンソ・マルチネス氏に、アレブリヘの魅力を語ってもらった。アロンソ・マルチネス(以下AM):私は小さいころからずっとコレに執着していて、親戚を訪れてメキシコに行くたびに、今回はどのアレブリヘを家に持ち帰ろうかと虎視眈々と狙っていました。これらの収集を初めてからは9年、いえ、おそらく12年ほど経つかと思います。とても楽しいですよ。AM:私が何よりも気に入っているところは、付属肢がどれも交換可能なところなのです。つまり、こちらのアレブリヘから翼を取って別のアレブリヘにつけることができるということですね。羽でも、角でも、色々と交換して自分なりのキャラクターをデザインすることができるのです。ペピータはいつも怒っている!?ペピータのキャラクターを制作する上で、どんなことがチャレンジングだったのかをマルチネス氏はこう語ってくれた。AM:ペピータはミックスされた存在です。彼女が数多くの動物の要素を備えているために作るのがとても難しかったです。また、腕から翼が生え、肩は別の肩がそこから出ているので、それがどのように機能するのか決める作業はとても興味深いものとなりました。AM:もう一つの側面は、グラフィック的でありながらも、説得力と肉質感と自然さも残しておきたかったことです。ペピータにとってとても重要になるポーズのひとつは、彼女はいつもとても怒っていることです。ある意味彼女はとにかく恐ろしいキャラクターなのです。そこで、私は怒っている虎の様相を参考資料としてたくさん集め、目をつぶっていてもこれらの画像が思い浮かべられるほど研究しました。ペピータは発光していた!『リメンバー・ミー』の「ウン・ポコ・ロコ」本編シーンにて、ペピータがミゲルを探しに来る場面では、ペピータが蛍光色に発光しているのが見て取れる。これについて、ディレクティング・アニメーターのニック・ロザリオがコメントをしてくれた。ニック・ロザリオ(以下NR):この映画に登場するアレブリヘのとてもクールなもうひとつの側面は、ペピータ自身が光源になっていることです。彼女が歩いてくると、地面や彼女の下を歩いているキャラクターに光があたります。これらにあたっている光はペピータが発している光なのです。NR:私もこのキャラクターが大好きです。色々な意味で私の子ども時代を思い出させてくれます…サンダーキャッツとかトランスフォーマーとかね。実にクールです。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月30日ミー イッセイ ミヤケ(me ISSEY MIYAKE)の2018年春夏新作アイテムが、2018年4月1日(日)より発売される。テーマは「MOVING LINE」今季のコレクションテーマは「MOVING LINE」。曲線や直線など、"一本の線"から広がる無限の可能性に注目したブランドは、多彩なテキスタイルを使用し、春らしいカラーリングで染めたアイテムを展開する。チューリップモチーフのストレッチプリーツTシャツチューリップを真上から見たビジュアルをグラフィカルに描いたのは、ストレッチプリーツTシャツ。首元からアンダーバストにかけて、大胆にあしらわれたチューリップは、イエローやパープルをベースに美しいグラデーションで彩られている。身体にぴったりとフィットするテキスタイルと相まって、纏う者の胸元に躍動感あふれるデザインが広がる。麻と綿を交互に配したストール黒のギンガムチェックの先染めストールには、綿と麻の糸を交互に配して。ナチュラルな凹凸感のあるファブリックに、パープルのネオンカラーをポイントに配したことで、多彩な表情をみせてくれる。裾部分に紐を通したシースルークレープのチュニックは、絞り方のアレンジによってシルエットの変化を楽しめそう。A-POC PLEATSにショートパンツ新登場また軽量でソフトな肌触りが特徴のA-POC PLEATSからは、白やブルーなど明るいカラー5色を揃えたトップスの他に、ショートパンツが新登場する。なお発売を記念して、阪急うめだ本店、日本橋三越本店、大阪タカシマヤの3店舗では、3月28日(水)より限定イベントが開催される。【詳細】ミー イッセイ ミヤケの春夏新作アイテム発売日:2018年4月1日(日)※阪急うめだ本店の限定イベントは、3月28日(水)より先行発売。取扱店舗:全国のミー イッセイ ミヤケショップアイテム例:・TULIP(ハイネックトップ)(3色、2型) 18,000円・TULIP(トップ)(3色、2型) 17,500円・NEON EDGE GINGHAM STOLE(ストール)(3色、1型) 19,000円・STRING SEE-THROUGH CREPE(チュニック)(3色、4型) 22,000円・A-POC PLEATS 5(トップ)(5色、4型) 13,000円・A-POC PLEATS 5(パンツ)(5色、4型) 18,000円■限定イベント・阪急うめだ本店期間:3月28日(水)~4月3日(火)場所:プロモーションスペース61※先行販売・日本橋三越本店期間:4月1日(日)~10日(火)場所:本館4階 リ・スタイルレディ ポップアップスペース・大阪タカシマヤ期間:4月4日(水)~10日(火)場所:4階中央エスカレーター横特設コーナー
2018年03月29日現在公開中のディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。ギターの天才少年ミゲルが死者の国を舞台に繰り広げる冒険ファンタジーで、家族のつながりというテーマを温かく描いた感動作。そんな本作の見どころの一つは、登場するキュートなキャラクターたち。今回編集部では、カリフォルニア・エメリーヴィルにあるピクサー・アニメーション・スタジオに現地取材し、お茶目なミゲルの相棒犬「ダンテ」のキャラクターを制作したニック・ロザリオ(ディレクティング・アニメーター)にキャラクターの製作過程を伺った。■主人公・ミゲルの相棒犬「ダンテ」間抜けでお茶目な性格だが、いつもミゲルのそばにいて見守っている野良犬「ダンテ」。ミゲルとともに死者の国へ冒険に出る相棒犬で、『カールじいさんの空飛ぶ家』や『ボルト』『わんわん物語』など2Dアニメーション作品からもインスピレーションを受けてキャラクターが作られた。モデルはメキシコ/中央アメリカ原産の「ショロ犬」ダンテのモデルとなった犬種は、アステカの神のショロトルとアステカ語で犬を意味するイッゥツゥイントリを合わせたショロイッツクゥイントリ(通称「ショロ犬」)。メキシコと中央アメリカ原産でそのルーツは3,500万年前まで遡ると言われているそう。メキシコでは古くからショロ犬は死者をこの世からあの世に導くガイドの役目も果たすとも言われている。短編「ダンテのランチ」キャラクターデザインは数多くのデッサンを描きながら、アートワークによって少しずつ固めていくそう。そしてマペットといわれる粘土の造形を作り、キャラクターを立体的に捉えながら、大きさやバランスが仔細に決定される。そしてダンテの個性の描き方についてニック氏に動画を使って解説してもらった。ニック・ロザリオ(以下NR):製作の初期段階で私たちはオンラインで公開されたちょっとした短編を作っています。「Dante’s Lunch(ダンテのランチ)」というものです。これがダンテを固めるための素晴らしいテストになりました。NR:私たちは彼の個性をここからさらに発展させています。正直言うと、最初は上手く行っていませんでした。そこで私たちはタイミングやポーズをもっと強調することにしました。バナナの皮に気づいて振り落とすのではなく、皮が勝手に落ちて彼が「あれ?いまのは何?」となるというわけです。NR:この短編を作って私たちがさらに学んだことは、彼の目と眉部分の形状を単純化させるべきだということでした。彼は感情の幅や深みがあまり大きくないキャラクターなのだから、内面で考えていることの表現をもっと制限することを目指すことにしたのです。ダンテには毛が(ほとんど)無いNR:ダンテのボディには軽く毛の房があるだけです。散在しているというか、針金的というか、正直言ってちょっと気味の悪い感じです。しかし、これで彼がキュートに見える理由は、彼は野良犬だからです。NR:彼の皮膚にはコブがあり、色素沈着の斑点があり、引っかき傷があり、また光沢の輝きがあります。そこには実に多くのディテールが描かれています。キャラクターを毛皮で覆うのとはわけが違うのです。NR:ダンテのディテールについてもう少し詳しくお話ししましょう。ダンテは野良犬なので、これまでそれ相応の格闘にも巻き込まれてきました。また、彼についての仕様書によると、一方の耳には小さな裂傷があり、もう一方の耳は折れているとされていました。舌の動きは『ファインディング・ドリー』のハンクを意識?NR:そしてショロ犬は歯が抜けやすいのです。歯が抜け落ちている犬を描くとしたら、どう描くことになるのか?舌が常に口の外に垂れている犬を描くということですね(笑)。幸運にも、私たちの最近の映画のひとつで、これとよく似たものが必要とされたキャラクターが存在しました。そのキャラクターとは『ファインディング・ドリー』のハンクです。ダンテの舌もこれと似たような動きをすることになるだろうと私は思いました。NR:犬は普通に見ているだけで、ものすごく楽しい存在ですからね。ダンテは大人のサイズの体を持った子犬なので、リーは彼の動きをとてもだらしなくすることを求めていました。ダンテは計算して行動することはまったくないので、急に動いたり転んだりばかりしている。それは私たちが学んで行き着いたことでした。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月29日現在公開中の『リメンバー・ミー』と同時上映されている『アナと雪の女王/家族の思い出』。この度、『アナ雪』史上初、人気キャラクターのオラフがコスチュームを身に着けた姿で登場していることが分かった。『アナと雪の女王』22分の最新作となる『家族の思い出』は、『リメンバー・ミー』と同じく家族の絆を描いた作品。長く閉ざされていたお城の門が再び開かれてから、初めてアナとエルサが一緒に迎えるクリスマスの物語だ。アナとエルサと同じく、人気キャラクターのひとりであるオラフは、エルサが雪の魔法で作った雪だるまで、本作では“蝶ネクタイ”を身に着け少し成長した姿で登場。実は、この蝶ネクタイはエルサのモチーフである雪の結晶でできたもので、アナとエルサ姉妹から“家族の絆”を表す大切なプレゼント。ケヴィン・ディーターズ監督は「本作でアナやエルサ姉妹、オラフ、クリストフたちはとてもユニークな家族になったんだ。お互いを思いやり、愛し合っている。そして最も重要なことは、彼らが一緒にいるということだよ。そういうことを人々に伝えるために、蝶ネクタイが使われたんだ」と明かし、これまでアナとエルサにとって友だちのような存在だったオラフが、本作では真の家族の一員となっているという。またオラフは前作と同じく、姉妹のために犠牲を払うという性格イケメンな一面を発揮しており、オラフは家族で過ごすクリスマスの伝統がないアナとエルサのために、アレンデール王国中を旅する危険な大冒険へ出かける。このことについてプロデューサーのロイ・コンリは「オラフはアナとエルサに伝統をあげようと考える。だからまたオラフは姉妹のために究極の犠牲にだってなるんだ。彼が2人を愛していることを観客に伝えたかった」とコメントしている。『リメンバー・ミー』同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月27日陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に、家族のつながりをテーマに描く現在公開中のディズニー/ピクサー最新作『リメンバー・ミー』。子どもだけでなく「大人も号泣する」「大人にこそ観てほしい」との口コミ評価が多い本作。大人にこそ刺さると言わしめた『リメンバー・ミー』でストーリーと同等に重要なのが、作品に登場する音楽だ。これまで『アラジン』の新しい世界(A Whole New World)、『トイ・ストーリー』の君はともだち(You’ve Got a Friend in Me)、『アナと雪の女王』のレット・イット・ゴー(Let it Go)など、アニメーションとともに数々の名曲を生み出してきたディズニー&ピクサー。本作の劇中歌「リメンバー・ミー」もピクサーを象徴する新たな名曲として、すでに多くの人々に親しまれている。『アナ雪』楽曲も手掛けたロペス夫妻にインタビューつい口ずさみたくなるキャッチーなメロディーで多くの人々魅了する『リメンバー・ミー』の音楽たちはどのように作られたのか。またそれぞれの曲にどんなメッセージを込めたのか。舞台作曲家として活躍し『アナと雪の女王』では“レリゴーブーム”を起こしたクリステン・アンダーソン=ロペス&ロバート・ロペスに「リメンバー・ミー」音楽製作秘話を語ってもらった。CL:「リメンバー・ミー」には2つの異なる感情が込められていなければいけません。ひとつはある男が派手に、または自慢げに、愛してきた全ての女性たちにサヨナラを言うというもので、それはエルネスト・デラクルスが歌うバージョンです。CL:そしてもう一つは本当のバージョン、真実のバージョンで、家族を残して去らなければならなかったソングライターが歌うララバイです。彼は、お互いに繋がり合い、忘れないでいるために、この歌を残すのです。英語版の中に「I sing a secret song to you each night we are apart(日本語詞:たとえ離れても心ひとつ)」という歌詞があります。それが意味するのは、これが贈物であるということ、そして、彼が再びこの家に帰ってくるまでは、音楽を通して繋がり続けることができるんだ、ということです。これが人々の涙を誘ってくれたらと思っているバージョンです。ディズニー/ピクサー作品がいままで一度もやったことのなかった試みを、本作では“音楽”で披露している。それは英語とスペイン語をミックスした詞が使用されているということだ。軽快かつエモーショナルなメキシコ音楽をバックグラウンドにしながら、音楽全体をエンターテインメントに落とし込んでいる部分もピクサーらしさと言えるだろう。そこで、メキシコ文化を取り入れた楽曲の製作過程について伺った。RL:出だしの段階で多くのリサーチを重ねました。それは私たちだけによるものではなく、メキシコ人の音楽コンサルタントのカミロ・ララと一緒に行なっています。私たちが特に注目をおいて学んだのは、ランチェロ・ボレロ・スタイルとマリアッチ音楽でした。なぜなら、この2つが、歌「リメンバー・ミー」に必要とされるものに最も近いように思われたからです。RL:壮大なマリアッチですが、実はあれは主にハリウッドの影響を受けています。というのもメキシコ映画には、彼ら版のフランク・シナトラ的なスターたちがいたからです。彼らは映画の中でソンブレロを被り、ミュージシャンを演じていました。歌う場面もたくさんあった彼らは実際にマリアッチでした。彼らはまた俳優でもあり、当時は驚異的なスターでした。私たちはそれに注目し、また、当時の優しいバラード曲にも注目しました。CL:それから、私たちはジャーメイン・フランコと一緒に仕事を進めました。彼女自身、素晴らしいメキシコの作曲家で、この映画でもたくさんほかの曲を書いています。彼女がメキシコ版のアレンジに手を貸してくれました。また、エンドクレジット版では、ミゲルとナタリア・ラフォルカデと一緒に私たちは仕事を進めています「これをスペイン語で歌いたい」と言い出したのはナタリア・ラフォルカデでした。そして彼女がこのエンドクレジット版にスペイン語要素を入れています。共同監督&脚本のほか作曲も務めたエイドリアン・モリーナにインタビュー本作で主人公のミゲルの家族は代々音楽を演奏することを禁止しているが、ミゲルは自分の家族を愛しながらも、同時に音楽も愛しており、そのジレンマにミゲルの立場はおかれていた。最終的にミゲルの音楽愛や音楽そのものは、家族の音楽に対する憎しみをどのように変化させたのか。共同監督&脚本のほかに作曲も務めたエイドリアン・モリーナに話を伺った。AM:家族の音楽に対する憎しみは、高祖母のイメルダがミュージシャンによって、とてもつらい思いをさせられたことから生まれてきたと思います。その苦痛は、時とともに大きくなり、将来の世代にまで影響を与えました。ストーリーが何についてであるかというと、音楽についてと言うよりも、その苦しみや、家族である僕たちをバラバラにさせるもののことを取り上げていて、その痛みをどのように癒すかということを考えようとしているんです。AM:なにが本当に素晴らしいかというと、音楽が実際それをするための方法になることです。ミゲルは、それを知っているか、音楽には彼を満足させる以上の何かがあることを感じているということで、ある意味ヒーローなんです。音楽は、あなたが愛している人々とつなげる力を持っているんです。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月26日『リメンバー・ミー』が絶賛公開中のディズニー/ピクサーによる人気シリーズの3作目として2010年に公開され大ヒットを記録した『トイ・ストーリー3』が3月23日(金)今夜日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」でオンエアされる。初の長編フルCGアニメーションとして1995年(日本では96年)に公開され大ヒット、ディズニー/ピクサーの礎を築いたともいえる『トイ・ストーリー』はその後の映画の歴史に大きな影響を与えた。その後99年に続編『トイ・ストーリー2』が公開され、そこからさらに10年を経た2010年に公開されたのが本作となる。アンディ少年の“おもちゃ”であるカウボーイ人形のウッディやバズ・ライトイヤーらの友情や冒険を描いた前2作から時を経て、本作ではアンディ少年が成長し大学進学するために家を出るところから始まる。アンディは家を出るにあたりウッディだけを連れていき、バズをはじめとするほかのオモチャは屋根裏部屋に片付けることに決めたが、ママの勘違いでバズたちはゴミに出されてしまう。必死でゴミ袋を抜け出し保育園に寄付するオモチャの段ボール箱に紛れ込んだバズたち。仲間を救おうと大学行きの段ボール箱を飛び出したウッディも、一緒に保育園に向かうことに。ウッディはアンディを信じるべきだと主張するが、保育園でクマのぬいぐるみ・ロッツォの歓迎を受けたバズたちは子どもたちとの新しい生活を選択。ウッディは一人で保育園を抜け出す。しかしバズたちは、乱暴な幼児が集まるクラスに入れられてしまう…というのが本作の物語。日本語吹き替え版ではウッディを唐沢寿明が、バズを所ジョージが担当。さらに、小野賢章、大塚周夫、故・永井一郎、三ツ矢雄二といった豪華な声優陣も参加している。本シリーズをはじめ多彩なCGアニメで世界を魅了してきたディズニー/ピクサーの最新作『リメンバー・ミー』は現在全国公開中。同作は死者たちの世界”が舞台。主人公のミゲルは音楽が大好きなギターの天才少年だが、過去の悲しい出来事がきっかけで彼の一族には「音楽禁止」の厳しい掟があり、ギターを弾くどころか家で音楽を聞くこともできない。家族かミュージシャンになる夢を目指すかで悩むミゲルは、伝説のミュージシャン・デラクルスの霊廟に飾られたギターを手に、先祖が家族に会いにくるという“死者の日”に開催される音楽コンテストに出る決意をする。そのギターを奏でた瞬間、夢のように美しく、テーマパークのような“死者の国”に迷い込んでしまい…というストーリー。同時上映はこちらも大ヒットシリーズの新作短編『アナと雪の女王/家族の思い出』。金曜ロードSHOW!『トイ・ストーリー3』は3月23日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(笠緒)■関連作品:トイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXAR
2018年03月23日第90回アカデミー賞で2部門を受賞し、ディズニー/ピクサー作品の最高峰と呼び声の高い『リメンバー・ミー』が3月16日(金)より公開されます。本作の主人公ミゲル役で声優に初挑戦し、すばらしい演技と歌声を披露した石橋陽彩さんと、愛嬌(あいきょう)たっぷりのヘクター役でおちゃめさと懐の深さの両方を表現した藤木直人さんにインタビュー。本作は、カラフルな死者の国を舞台に、何世代にもわたる家族のつながりを描く感動作。音楽が大好きなのに、音楽を禁じられた家庭で育ったミゲルと、陽気だけど孤独なヘクター。そのふたりが交流することで、ある奇跡が生まれます。藤木さんは親の立場から教育や音楽について、石橋くんは音楽に対する熱い思いや将来像について語ってくれました。■子どもが好きなことを禁じる親の役割とは?――藤木さんは、演じたヘクターのどんな点に共感しましたか?藤木:ヘクターの抱えている強い思いは、「自分が親である」からこそいちばん理解できる部分。そこが表現の核となりました。でも陽気だけどうさんくさいというキャラクター像が難しかったです。――大好きな音楽を禁じられているミゲル。石橋さんは、もしもご両親から音楽禁止令がくだったらどうしますか?石橋:僕は幼稚園の頃から音楽が好きだったので、歌を禁じられることは絶対に嫌です。もしも本当に「禁止だ」と言われたら、いろんな人に自分の歌声を聴いてもらい、がんばってふりむいてもらえるようにと努力します。――藤木さんは親の立場から見て、どんなふうに思われましたか?藤木:今回、ミゲルの家族が音楽を禁じたのには、いろんないきさつがあったわけで。むしろ「音楽は情操教育にいいからやりなさい」というのが普通の親の考えですよね。でも、今回の話で、“音楽”を“子どもにやらせたくないこと”に置き換えて考えてみると、うちも「ダメなものはダメ」と言います。だけどもしかして親がダメだと禁じていることが、のちのちに子どもにとってプラスアルファになったり、人生が豊かになったり、将来につながることもあるのかもしれない。自分にその価値観が理解できないからといって、禁止することはすごく難しい部分があると思います。でも、中毒性があるものについては、できるだけコントロールしてあげるのも親の役割なのかなと(笑)。■子どもの才能を伸ばすために親ができることはあるのか?――「チャンスをつかめ」というキーワードが印象的でした。石橋さんはその言葉をどう感じましたか?石橋:今回の僕は、本当にチャンスをつかみにいったという感じです。僕は歌が大好きですから。でも、最近は声変わりがあり、自分の歌いたい歌が歌えなくなったりして、悩んだりしていました。いままで歌ってきた高音の女性アーティストさんの曲が歌えなくなってきて、ちょっと十八番(おはこ)がなくなってきたかなと(笑)。藤木:十八番(おはこ)! すごいね(笑)石橋:得意だと思っていたことができないことは、苦しいことかなとも思いましたが、声変わりが始まり、声が低くなったからこそ新しいジャンルに取り組めることもできると思い直しました。いまは男性アーティストさんの曲も新しく歌えるようになりました。自分の得意なところが消えてしまうけど、新しいところにチャレンジできるのはいいことかなと思います。――藤木さんは、お子さんの才能を伸ばす親の役割についてどんなふうに思われていますか?藤木:子どもの成長時期には運動する機会を多く与えるとよいと聞いて、なるべく自分の子どもにはいろんなスポーツをやらせてあげたいとは思っています。でも、親の心子知らずで。自分も考えてみれば、“親から押し付けられたもの”はやりたくなかったかなと。僕はスイミングスクールに行かされていたけど、嫌で嫌でしょうがなかった。結局本人が興味をもたないと、それは意味がないことだとも考えています。ただ、機会だけは与えてあげたいと思って、実際にいろんなことをさせているつもりではいるんですけどね。とはいえ、僕はそういった子どもの発達や指導方法に詳しくないし、実際に子どもができる前は、そういう情報にまったく目が止まらずにスルーしてきたと思います。自分が親の立場になって初めて、いろんなことを考え始めた感じで。以前、フジテレビのバラエティ番組で久保田カヨ子さんの幼児教育やヨコミネ式メソッドについて放送しているのを観たことがありましたが、子どもがいなかったらそういう番組を観ることもなかったかなと。実際に観てみると「ああ、こんな方法もあるんだ」と思い、少しずつ吸収していった感じです。ただ専門的にやっている人たちの方がはるかに詳しいから、そういうところに委ねるのもいいかもしれない。また、国としてある程度は、そういった専門的な人の声をすくい上げて普及していくことも必要なんじゃないかなとは思います。実際、スーパー園児などをテレビで観ると、「こんなことができるんだ!」とにわかには信じがたい部分もあります。でも、こうやって陽彩くんを間近で見ていると「こんな歌声を出せる子がいるんだ! ここにスーパーキッズがいた!」と感心してしまう。もちろんもともとの才能はあったとは思うけど、興味があったからこそ自分からやりたいと思ったのかなと。そう考えると、やっぱり受動的ではダメで、いかに好きになって能動的になれるかが大事。結局は本人の資質や努力によるものかなとも思います。■藤木直人が泣いた! 父という存在が映画で教えること――親からの教えで、ずっと守っている事柄があれば教えてください。石橋:僕はとくにないですね。帰ったら手洗いとうがいをするとかでしょうか?藤木:陽彩くんはえらいね! 普通子どもなんて言っても聞かないものじゃない? 僕もなるべく機会を見つけ、何度も言うようにしているけどなかなか(笑)。――音楽をテーマにした本作。今後の音楽との関わりについても聞かせてください。石橋:これから音楽だけではなくて、音楽を通じて、今回初挑戦した声優や、以前からやらせてもらっているミュージカルや舞台、ドラマなどをいろいろとやっていきたいです。それらは全部、音楽からつながってきたお仕事なのでもっと挑戦したいです。藤木:僕は高2の夏休み前にギターと出会い、衝撃を受けて、ギタリストになりたいと思いました。当時は1日何時間もずっとギターを弾いていたし、逆にギターを取られたら自分には何もない感じだったとも思います。現在は音楽は趣味に近いかな。音楽は役者以上に才能がないとできないものだと痛感しているので。いまは他の活動を含めて僕を支持してくださる人たちのためにがんばっている感じですが、でも音楽を演奏しているととても楽しいです。昔ほど音楽に夢中になっていないのかもしれないけど、ギターを弾けるステージという場所があることや、生涯楽しめるものがあるということ自体がとても幸せでありがたいことだと思っています。――最後に『リメンバー・ミー』をこれから観る方へのメッセージをお願いします。石橋:声優初挑戦でこんな大役を演じさせていただき、光栄でしたが、初めは緊張と不安しかなかったです。でもどんどんミゲルの気持ちに近づくことができたと思います。何ごともまじめで一直線に駆け走るミゲルというキャラクターができたと思います! 藤木:初めて観たときに字幕も何もなくて台本と照らし合わせながらだったけど、僕は感動して泣きました。ぜひ大人の人に多く観てもらいたいと思いました。もちろん子どもが観ても楽しいし、いろいろな年代の人の心に染み入る話なんじゃないかなと。僕も子どもと一緒に観たいですね。僕の声とか関係なく、きっと楽しんでくれると思います。『リメンバー・ミー』公開中少年ミゲル(声:石橋陽彩)は音楽が大好きで、ミュージシャンを夢見るも、彼の家では代々音楽を禁じられてきた。ある日 “死者の国”に迷い込んだミゲルは、陽気だけど孤独なガイコツのへクター(声:藤木直人)と出会う。果たして2人がたどる運命とは?
2018年03月22日これまで「家族関係」を描いた作品や「家族とは何か」というテーマを描いた映画作品は数多く存在する。しかし『リメンバー・ミー』ほど、ファンタジーかつユニークな手法で「家族」についてを描いた映画は前代未聞だろう。本作は主人公の少年ミゲルが「死者の日」を境に、死者の国をさまよい、自分の先祖や夢にまで見た憧れの人物(もちろん亡きレジェンド)との奇跡的な出会いを果たしながら、祖先や記憶の世界を探究し、最終的に古典的な「家族」というテーマへとたどり着く。この「死者の日」の着想の基となっているのが、死者を迎え入れるメキシコの伝統行事“ディア・デ・ロス・ムエルトス”(死者の日)。2011年秋にリー・アンクリッチ監督とストーリー・スーパーアドバイザーのジェイソン・カッツがラフなストーリーを思いつき、それからは5年間に渡る「死者の日」にまつわるリサーチや、実際に「死者の日」の期間のメキシコにリサーチ旅行をするなど、徹底した文化理解と作品の下敷きを構築したという。では、そのリサーチ旅行はどういったものだったのか。それらはどう作品に反映されたのか。本作の共同監督&脚本を務めたエイドリアン・モリ―ナと、リード・ストーリー・アーティストのディーン・ケリーはこう話す。生者と死者を結びつける祭壇「オフレンダ」AM:死者の日の一部として、死者の魂が生者の国に歓迎されます。愛する者たちと再会するためです。しかしこれはまったく陰気なものではなく、一族の再会を祝うもので、音楽と祝いと歓喜のエネルギーにあふれています。私たちはこれらの習慣の意味するものをしっかりと学んで、ミゲルの冒険を語るストーリーに役立てようと考えました。AM:では、それがどのような形でストーリーテリングの一部となったかについて解説したいと思います。まずは、やはりオフレンダです。これは、死者の日に帰ってくる愛する者たちの魂を迎えるために作られて飾られた供物台です。飲食物や愛する者たちが生前好きだった事物などが置かれており、これで生者の国への旅を終えた彼らを迎えるというわけです。これは死者の日の主要部分でもあり、また、先祖たちが自分たちを見守ってくれている、彼らと心が繋がっているという彼らの考え方を体現しているものでもあるのです。AM:オフレンダに飾られる物のひとつが写真です。オフレンダに写真を置くことの良いところとして、その写真がその人物についての話をする契機となることが挙げられます。その人物の記憶を皆で分かち合うということですね。家族が一堂に会すると往々にしてそのような話が語られることになります。DK:良い話も、悪い話もね。AM:つまりオフレンダに飾られる事物の中でも、写真はとても重要な要素となっています。劇中では、オフレンダに写真が置かれていること=人々に忘れられていない証しとなる。つまり「人々に記憶されていること」が死者の国にいられる条件であり、生者の国へのチケットとなるのだ。では「オフレンダ」に写真が置かれなくなると、死者の国の人たちはどうなるのか…?ここはぜひ劇場で確かめてみてほしい。マリーゴールドは死者の国への「架け橋」日本版のポスターでも印象的に登場するオレンジの路。これは死者の日で伝統的に使われるマリーゴールドの路をモチーフにしている。AM:マリーゴールドの路は、死者と生者の世界を繋ぐもののシンボルです。マリーゴールドの色と独特な香りが死者の魂を家に導くとされており、何世代にもわたって、この繋がりのシンボルとなっています。DK:マリーゴールドで出来た橋というアイデアは、死者と生きている家族の2つの世界に架かる橋という発想です。それを突き詰めていき、まさに人々がピクサー映画に求めているような、実にビジュアル的で象徴的で記憶に残る場面が出来上がりました。これがこの映画をさらに押し上げていますね。「音楽禁止」との葛藤が映画の核にストーリーの軸として、ミゲルの「アーティストになりたい」という夢と「音楽禁止」の家族の掟の狭間で葛藤するミゲルの姿が描かれる。DK:ミゲルが町のタレント・ショーに出ようとします。「ミュージシャンになりたい」という自分の夢を追うためにね。そしてそのとき彼は、文字通り、オフレンダ(つまり彼の一族の歴史)や両親や祖母と、自分の将来への希望の間で身動きがとれなくなってしまう。それはミゲルにとってこの上ない「板挟み状態」です。それが核となる葛藤です。この葛藤がこのストーリーの推進力となると私たちには分かっていました。ケリー氏は、ミゲルがジレンマを抱えながらも、音楽への強い情熱によって行動することを理解していた。そのときケリー氏の頭を悩ませたのは、ミゲルの音楽に対する欲求をどう「描き切ればよいか」。つまり、観客に感情移入させるにはどうすればよいか、ということだった。DK:彼の欲求はもう分かっている。しかし、このメイン・キャラクターを心から応援してもらえるようにはどうすればいいのか?私たちは音楽というものをミゲルにとって生きるのに不可欠な空気のように描きたいと考えていたのです。そこで、ミゲルが置かれている状況で唯一自分がさらけ出せる場所で歌わせたらどうか?という「秘密の屋根裏部屋」のアイデアが生まれたのだ。それは『トイ・ストーリー』のアンディの部屋のように、部屋中を自分の好きなもので満たした12歳の少年の聖域ともいえる場所だ。そして部屋中にはミゲルが憧れるミュージシャン デラクルスのポスターや映画などのグッズが至る所に飾られている。そしてデラクルスの写真が飾られたオフレンダもまたミゲルの部屋にあるのだ。それは、ミゲルがデラクルスに対し「僕がやりたいと思っていることを、あなたはやってのけたのだ」という心の繋がりを感じていることを示唆している。AM:誰かと繋がりを感じたら何をするかということ。その人物と一緒に何かをやりたいと思うものでしょう。ずっと昔に亡くなったこの男とね。それをオフレンダで示すというアイデアです。すると突如として、色々な要素が組み合わさり始めました。ミゲルに彼の欲求を言葉で言わせる必要はない。ギターに彼の声の代わりをしてもらおう、と。デラクルスの曲に合わせて、ミゲルは自分で手作りしたであろうギターを手に取り、フレッドをなめるようにして見事な演奏を観客に見せつける。そこにはミゲルの音楽に対する愛情はもちろん、誰もが釘付けになるほどの才能を観客に証明してみせるのだ。AM:どんなストーリーでも、最悪な出来事そのものの意味が変質して、逆にその出来事が何かをするための機会に変化するという描き方には力強さがあるものです。このオフレンダの写真はまさにそういう力を発揮しています。というのも彼は、故人の思い出が分かち合われ、話しが語られるこの場所で、彼の家族や彼にとって最も重要なこと“彼のアイドルであるエルネスト・デラクルスが実は一族の一員なんじゃないだろうか”ということを思い始めるのです。夢への探求心とデラクルスへの心の繋がりがミゲルを死者の国へと引き込んでいった。ここから彼の冒険が始まるのだ。いままで彼を縛り付けていた家族の掟や伝統をチャンスに変えて、ミゲルは前へと進んでいく。DK:このストーリーには、家族、伝統、遺産という普遍的なテーマがあります。誰であれ、たとえ自分には他人と関りがあると感じていない人であってさえも、血のつながりのある人々とは、何らかの繋がりがあるものですからね。「死者の国」の世界でミゲルは自分の祖先と出会い、家族の掟の“本当の意味”を知ることに。そしてミゲルの冒険が、最終的に私たち観客に「家族の大切さ」や大切な人を「いつまでも忘れない」ことを、アニメーションを通してダイレクトに伝えてくれる。それはスタッフたちによる死者の日という伝統を忠実に再現した成果だろう。協力:ウォルト・ディズニー・スタジオ(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月19日オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『リメンバー・ミー』です。よ~く考えよ~家族は大事だよ~♪大人号泣のピクサー最新作よ!!ピクサー・アニメーション・スタジオ(以下ピクサー)の映画って、いつもニクイわ~。だって、毎回大泣きさせられるんだもの!大のオトナがハンカチしぼれるくらいに泣けるアニメーションばかり作るって、どんだけ天才ぞろい!ということで、またも号泣してしまった最新作『リメンバー・ミー』のリー・アンクリッチ監督に聞いちゃった!「この作品の舞台・メキシコの“死者の日”は、以前から興味があったんだよ。日本のお盆のように伝統的な風習なのに音楽に彩られた娯楽的なお祭りだから、音楽的な物語を作れるんじゃないかって思って。リサーチしてみると、死者の日は“家族にとって重要なイベント”だと分かった。それでこの作品を、“音楽の持つパワーと家族の絆”を描く映画にしようと決めたんだ」そうなの。日本のお盆やお彼岸と同じように、家族でご先祖をお迎えしたりお参りするのが、メキシコの「死者の日」。それが舞台だから、日本人だったら映画が始まって一瞬で共感&世界観に没入しちゃうって仕掛け。しかも監督が「一度聴いたら忘れられない」って言う主題歌を作ったのは、あの“アナ雪”のレリゴーの作詞作曲家・ロペス夫妻!「いまでも朝、目が覚めたら、つい口ずさんでしまうほど」と監督が言う通り、春はこの曲で決まりね。で、肝心のストーリーなんだけど、老若男女号泣必至なの。音楽を禁じられた家で育ったものの、音楽に天才的な才能を持つミゲル少年が、死者の日にあの世でご先祖さんに赦しをもらおうとする冒険モノ。これを観て「ご先祖さんは大事だよ〜♪」って思わない人はいない、家族の絆を再確認できるお話よ。「あの世ではミゲルのからだが次第に透けて見えるようになるんだけど、『千と千尋の神隠し』から着想を得た。あの世での時間制限があることで、展開が読めない感動的な物語になったと思うよ」と監督。まさに〜!し・か・も。ミゲルが憧れてやまない重要キャラのデラクルスは、アメリカンドリームを体現した人として出てくるんだけど、クリエイターの中にもアメリカンドリームをつかんだ女子がいるの。それがこのアートワークを描いたアナ・ラミレスちゃん。メキシコ出身ってことで招かれた女子スタッフなんだけど、彼女のアートワークは作品の随所に活かされてるばかりじゃなくて、この作品の公式絵本まで手がけちゃったほど。物語の感動だけじゃなく、夢のある裏話まであるなんて、どんだけピクサーすげーのよ!アメリカンドリームをつかんだアナちゃんのアートワーク(音楽を禁じる家訓を作ったイメルダひいひいおばあちゃん)。彼女のアイデアはカワイイ系デザインでほとんど採用。才能アリ!リー・アンクリッチ監督1967年、オハイオ州生まれ。『トイ・ストーリー2』(‘99)、『ファインディング・ニモ』(‘03)で共同監督を務めた後、‘10年の『トイ・ストーリー3』で初の単独監督を務める。日本語吹き替え版のミゲル役は奇跡の歌声と評されるシンデレラボーイ・石橋陽彩くん。マジでめっちゃ歌ウマなので、吹き替え版も必見。字幕版とあわせて2度オイシイ作品よ。3月16日より全国ロードショー。(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.※『anan』2018年3月21日号より。インタビュー、文・よしひろ まさみち(オネエ系映画ライター)(by anan編集部)
2018年03月18日ディズニー/ピクサー史上最高傑作との声が鳴りやまず、先日開催された第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞と主題歌賞を見事ダブル受賞するなど、この春映画ファン鑑賞マスト作と断言していい『リメンバー・ミー』が16日に公開を迎えた。その授賞式に先だって、『トイ・ストーリー3』でもアカデミー賞を獲得済みの本作のリー・アンクリッチ監督に単独インタビュー。陽気でカラフルな“死者の国”を舞台に、数多くの謎と音楽を散りばめた感動のミステリー・アドベンチャーについてのみならず、待望のトイ・ストーリーランドをはじめ、世界中のディズニーランドでイベントが始まる“ピクサーイヤー”への期待感も聞いたぞ!――日本では映画を観る前と観た後で「印象がまったく違う!」と絶賛の声が多いのですが、本国ではどういう声が多かったですか?それは日本だけでなく、世界中で同じような感想を聞いているよ。ほかにも驚いたコメントがあったと思うけれど、ただ僕は驚いたというよりも聞いていてうれしかったことは、みんながたいそう感動したということ。実は、そのことが一番難しくて、笑わせることは簡単で、泣かせることはすごく難しい。だから、そういう意見はすごくうれしいよ。――ディズニー/ピクサーの作品には監督の個人的な体験など、パーソナルな経験をモチーフにしたものも少なくないと思いますが、『リメンバー・ミー』の出発点は???もともとはメキシコの死者の日という文化がモチーフになっていて、ガイコツや死者の祝日ではあるものの、すごくポジティブなものだったからだよ(笑)。音楽をかけ、カラフルにお祝いしている、その死に対するスタンスが僕たちの文化とまったく違うことが、すごく興味を持ったきっかけだったよ。そこで、いろいろと調べていくと、家族というものがいかに重要であるかに気付いたわけだ。――日本でも先祖を大事にという風習・文化はありますが、地域によって濃度も違うと思うので、ある意味新鮮でした。言いかえれば、我々は亡くなった人たちを心の中で生き続けさせる義務を持っていて、そのために亡くなった方々のお話をずっとしていかないといけないよね。メキシコの祝祭を描く作品にしなければいけないと同時に、世界中の映画を観てくれる人たちにも家族がいるわけで、中には家族が亡くなっている人々もいるわけだから、全員に響くような映画になるのでは? と考えたよ。――ちなみに主人公のミゲル少年は、監督自身の幼少期の投影なのでしょうか?それはないよ(笑)。僕はとてもラッキーでね。小さい頃からクリエイティブなことをしたいと思っていて、アーティストだけでなく俳優業にも興味を示していた。だから自ずと映画を作りたいと思うようになったけれど、すべての段階で家族が100パーセント応援してくれて、反対されることはなかったのさ。だから僕と違ってミゲルはすごく勇敢で、家族の反対があっても自分の夢や情熱を追う、彼らの愛情を引き換えにしても追おうとする姿は勇気を呼ぶよね。ただ、彼のような経験がないことはラッキーだったよ(笑)。――ところで世界のパークス&リゾーツに目を向けるとカリフォルニアのパークでは「ピクサー・フェスト」が、フロリダのパークでは「INCREDIBLE SUMMER」がスタートするなど、今年はまさしく“ピクサーイヤー”ですが、この点についてはいかがですか?トイ・ストーリーランドだよ! 夏のフロリダに誕生する。僕は幸運にも1本目の『トイ・ストーリー』にもかかわることができて、当時の僕たちの想いは『トイ・ストーリー』がもう1本できたらいいなというものだった。それが20年ほど経ったいま、僕たちが作り上げたキャラクターやストーリーが、みんながテーマパークで観たいと思うほど愛されていて、イベントにもなっている。最高の気分だよ! 上海ディズニーランド・リゾートにも4月に行く予定で、上海にも新たにトイ・ストーリーランドが誕生するからね。――パーク展開のクリエイティブには、どの程度関わっているのですか? 東京ディズニーシーでも今年、ピクサーのイベントが初開催されましたが。僕自身はイベントやショーなどには関わりはないけれど、深くかかわるのはアトラクションだね。特に映画をベースにしているようなアトラクションの場合は、いろいろと意見を聞かれるので、答えたりするよ。『リメンバー・ミー』のライドはどうかな(笑)?――ぜひ(笑)! 確かカリフォルニアのディズニーランド・パークのプロジェクションマッピングには、この春から『リメンバー・ミー』も登場しますよね?「D23 Expo Japan 2018」で開発中の映像を観ました。そうだね! それについては僕も開発中の映像を観たけれど、かなりいいよ! わくわくできるような内容になっている。『リメンバー・ミー』、しっかりフィーチャーされているから。――さて、次回作など今後のご予定は?正直、まだちょっとわからないな。ここ6年、『リメンバー・ミー』一色だったからね。まだお休みをもらっていないんだよ。だから、このプロモーションが終わったらお休みをもらいたい。その後に次のことを焦らずに考えていきたいかな。――そうとうお忙しかったですよね。4月13日には「ピクサー・フェスト」がカリフォルニアでもう始まりますし。その通りだよ(笑)。でもバタバタしていたからこそ、次の作品を慌てて作ろうとは思わない。ピクサーもスタジオとしてどんどん変わってきているし、新しい若手の監督たちが物語を作り始めているからね。僕たちはメンターとして彼らをじっくり助けて、彼らの作品がいいものになるように努力したい。それには時間がかかるからね。■プロフィールリー・アンクリッチ1967年8月8日生まれ。アメリカ、オハイオ州クリーヴランド出身。90年代に南カリフォルニア大学の映画芸術学部を卒業した後、映像編集の道を経て、ピクサーに加入。『トイ・ストーリー』(95)『バグズ・ライフ』(98)に編集マンとしてかかわった後、『トイ・ストーリー2』(99)、『モンスターズ・インク』(01)、『ファインディング・ニモ』(03)では共同監督も務めるなど、ピクサーの主要な作品群にかかわる重要人物に。2010年、『トイ・ストーリー3』では単独監督デビューを飾り、その年のアカデミー賞で長編アニメーション賞と主題歌賞をダブル受賞。そして先日開催した第90回アカデミー賞では本作『リメンバー・ミー』が、またしても長編アニメーション賞と主題歌賞をダブル受賞する快挙を成し遂げ、2度目の同2部門受賞となり、アカデミー賞史上初の快挙を成し遂げた。■著者プロフィール鴇田崇映画&ディズニー・パークスを追うフリーライター。年間延べ250人ほどの俳優・監督へのインタビューと、世界のディズニーリゾートをひたすら取材しまくる。ジョン・ラセター、アラン・メンケン、キャスリーン・ケネディ、バイロン・ハワード、ティム・バートンなど、ディズニー映画関連人物のインタビュー経験も豊富。世界のディズニー・パークスでは東京だけでなく、アナハイムも偏愛している。instagram→@takashi.tokita_tokyo
2018年03月17日ディズニー/ピクサーが贈る長編アニメーション映画『リメンバー・ミー』。本作で、過去のある出来事から音楽を禁止されてしまった少年ミゲルの声を務めた石橋陽彩と、ミゲルが死者の国で出会った謎めいたガイコツ・へクター役の藤木直人が、吹き替えの感想や、親の立場、子の立場として作品を語った。■親の価値観で子どもに物事を禁止させるのは難しい(藤木さん)石橋くんと言えば、幼少期から歌に親しみ、2015年にはTBS テレビ「sing sing sing」世紀の歌声!生バトル日本一の歌王決定戦!で優勝するなど、その才能は高く評価されているが、彼が演じるミゲルは、一族に起きた過去のある出来事がきっかけで、家族から音楽を禁止されてしまった少年だ。ミゲルも石橋くんも音楽好きという共通点を持つが「音楽は幼稚園の年中ぐらいから好きになった大切なものなので、僕がもし『音楽が禁止だ』と言われたら、どんなことをしてでも、いろいろな人に僕の歌声を聴いてもらって、振り向いてもらえるように努力します。禁止されたくないです」と笑顔ながらも強い意志を感じる口調で答える。一方、藤木さんは「この作品で音楽を禁止するというのは、あるいきさつがあるためなので」と前置きすると「親の価値観で子どもに物事を禁止するのは難しい部分がありますよね」と語る。藤木さん自身、3児の父であるが、子どもの才能をどう伸ばしていくかということについては「なによりも興味があるかどうかですよね。親が『これをやらせたい』と思っても、本人に興味がなければ押しつけになってしまう。大体無理やりやらせてもダメじゃないですか。ただ、親としては、子どもがどんなものに興味を持つか、その機会をできるだけ与えてあげたいなとは思います」と持論を展開する。■石橋くん&藤木さんの役へのアプローチ方法とは石橋くんは、歌と出会い、歌うことが好きになり、その才能を開花させつつあるが、今回ディズニー/ピクサーアニメーション作品という世界規模の映画に参加する、とても大きなチャンスを得た。「声のお仕事は初めてで、しかもこんな大役を演じさせていただくことは光栄です。子どもから大人まで、幅広い世代の方が楽しめる映画だと思うので、多くの人に伝わるように感情表現を豊かに演じようとしました」と吹き替えで心掛けたことを述べると「前半は音楽が大好きだという気持ち、後半は家族が大好きという思いを込めました」と役へのアプローチ方法を語った。これまで声優の経験はある藤木さんだが「やっぱり難しかったですね」と率直な胸の内を明かすと「普段、役者をやっているときは、セリフを入れてお芝居をするのですが、台本と画面をみながらタイミングを見計らって、セリフに気持ちを乗せるのは大変。しかも表現のアウトプットはすでに出来上がっているわけで、そこにテクニカルな部分と気持ちをシンクロさせるのは、なかなか慣れませんでした」と収録を振り返った。またへクターという役については「彼が抱えている家族への強い思いは、自分も親になって非常に理解できる部分。そこが表現の核になっているのは間違いないのですが、へクターはそういった思いを隠してしまうぐらいの絶望的な現状にも置かれている。陽気だけれど陰のあるキャラクターをどう表現したらいいのか考えました」と語ってくれた。■好きなことが見つけられることは才能!?世界的に大ヒットしておりアカデミー賞2部門を受賞した本作が、日本でも公開を迎える。中学生の石橋くんにとっても、取り巻く環境が一変する可能性もあるが「今回の声優も、音楽を通じての出会いでした。これまでも、ミュージカルや舞台など音楽から繋がったお仕事だったので、大好きな歌というものを大切にしつつ、音楽から派生する仕事を積極的にできたらいいなと思っています」と未来に思いを馳せる。そんな石橋くんだが「最近、声変わりもあって、自分の歌いたい曲が思うように歌えなくなってしまっているんですが、声が変わることによって、これまで歌えなかったジャンルの曲にも挑戦できるようになるのはワクワクします。」と前向きにとらえていた。歌はもちろん、インタビューの受け答えもしっかりしている石橋くんに、藤木さんは「よくテレビで、教育メソッドや、スーパー幼稚園児などを特集している番組をみると、どこか現実味がないというか、にわかに信じられない感覚だったのですが、こうして陽彩くんみたいに小さいころから音楽をやっていて、素晴らしい歌声を披露しているのをみると『いるところにはいるんだな』と思っちゃいました」と感服する。続けて「やっぱり受動的だと才能も開花されないんでしょうね。好きなものを見つけることができることが才能なのかもしれませんね」としみじみ語っていた。(photo/text:Masakazu Isobe)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月16日陽気でカラフルな“死者の国”を舞台にした大冒険を描き、アカデミー賞2部門を受賞した『リメンバー・ミー』。このたび、日本版声優を務めるへクター役の藤木直人と“奇跡の歌声”と注目度上昇中のミゲル役・石橋陽彩がハモり、愉快な楽曲「ウン・ポコ・ロコ」を披露する本編シーンが到着した。今回公開されたのは、“死者の国”で主人公ミゲルが音楽コンテストに出場し、大勢の観客の前で初めて歌うシーン。ミゲルはギターを弾きながら、初めて人前で歌うとは思えないほど美しい歌声を披露し、観客のガイコツたちも超ノリノリ。盛り上がる中、藤木さんが声優を務めるガイコツのへクターもミゲルと一緒に歌うことに!最初こそ戸惑うへクターだったが、ステージに上がると軽快なステップを披露。ミゲルは「死んでるわりに上手いね!」、へクターも「生きてるわりにお前もやるなぁ」と、息ぴったりのパフォーマンスに会場もヒートアップ。さらにへクターは歌いながらガイコツならではの“ホネホネダンス”を見せ、最後はミゲルと一緒に「君はウン・ポコ・ロコ~♪」と綺麗にハモり、ガイコツたちから拍手喝采を浴びている。“奇跡の歌声”石橋さんと藤木さんのハモりに注目「ウン・ポコ・ロコ~♪」は、一度聴いたら頭から離れなくなってしまうほど、中毒性ある楽しいメロディ。これまでイベントで披露されてきた藤木さんと“奇跡の歌声”を持つ石橋さんが一緒に歌うシーンには注目必至。楽曲のタイトルである「ウン・ポコ・ロコ」とは、スペイン語で“ちょっと変わり者”という意味。歌詞を書いたエイドリアン・モリーナ共同監督は、「このシーンではミゲルとへクターはお互いに少し不信感を抱いているんだ。2人は相手にイライラしているんだけど、一緒に何かをしたら楽しい化学反応が起こることもある。そういうことを歌にしたんだ」と明かしている。一緒に歌えば、絆が深まる!?ミゲルは音楽コンテストで優勝すれば伝説の歌手デラクルスに会えるから、何としても優勝したい、へクターはミゲルに生者の国に帰って“あること”をしてほしいと考えており、実はお互いに企んでいることがある。しかし、エイドリアン監督は「ミゲルとへクターはお互いにとてもイライラしている。だから楽曲『ウン・ポコ・ロコ』では、誰かのちょっと変わった所にイライラしても、力を合わせて一緒に何かをすれば、結局はその人のことを心から好きだと思えるという内容にしたんだ」と語り、どうやら、2人が一緒に歌うことで絆が深まる大事なシーンとなっている様子だ。また、リー・アンクリッチ監督も、そんなミゲルとへクターの関係について「彼らは楽しいキャラクターだよ。僕たちはいつも、ヘクターとミゲルの関係を、兄と弟の関係のように描いた。ヘクターはミゲルが持てなかった兄みたいな存在。彼らのやりとりを描くことはとても楽しくて魅力的だったよ」とふり返っている。しかし、ミゲルは日の出までに帰らないと永遠に家族に会えなくなってしまい、へクターも家族に会いたいという切ない想いがある。2人が死者の国で巻き起こす冒険、そしてミゲルの家族に隠された秘密には、驚きに満ちた感動が待っている。『リメンバー・ミー』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リメンバー・ミー(2018) 2018年3月16日より全国にて公開©2017 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2018年03月16日