2017 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞のプロ部門デザイナーによるジョイントショーと同大賞アマチュア部門ショーを2017年10月18日(水)に、東京・渋谷ヒカリエにて開催した。プロ部門プロ部門は、自身のブランドビジネスを行っている若手デザイナーに向けたファッションアワード。今回は5名のデザイナーが2018年春夏コレクションを発表した。キディル(KIDILL)今回の審査で最高位の都知事賞を獲得したキディル。デザイナー・末安が90年代に体験してきた、ハードコアパンクやグランジ、グラフィティ、スケートボード、文学といったカルチャーを取り込み、現代の新しい精神で服を作るブランドだ。ショーでは、”パンク”を感じさせるコレクションを発表した。チェック柄や写真をプリントしたグラフィックTシャツ、そして首にはスタッズが配されたチョーカー。そんなパンク・スタイルを、キディルらしいオーバーサイズなシルエットで表現した。ファブリック バイ カズイ(PHABLIC×KAZUI)原点に立ち返るという意味を込めて「Starting Over」をテーマに掲げた今シーズン。ランウェイを合うくモデルたちが手に持っている花や枝といった植物と共鳴するような、優しく一体感のあるルックを展開した。カラーは、ネイビーやブラウン、オフホワイトをベースに、藍染や泥染なども取り入れ、しっくりと落ち着いたトーンに。ローブのようなコートは、シワ感のある素材が緩やかになびく。一見かっちりとしたジャケットのセットップにも、深いブラウンでボタニカルな刺繍を施し、牧歌的なムードを漂わせた。カピエ(KÄÄPIÖ)「100年後も着たいニット」をコンセプトに、ニットを使ったプロダクトを提案するカピエ。ショーでは、薄いニットを異素材と組み合わせることで、涼しげで軽やかな質感を表現した。ノースリーブのニットのトップスには、ホワイトのワイドパンツを合わせて。パンツは太ももあたりから正面に切り込みを入れ、歩くたびに切り込みが揺れ、中の生地が覗く。アマチュア部門数々の有名デザイナーを輩出し、若手クリエイターの登竜門となっているファッション大賞のアマチュア部門。今回は世界11か国の国と地域から7,776点のデザイン画のエントリーがあり、その中から25人の精鋭たちの作品が最終審査にノミネートされた。大賞 文部科学大臣賞に選ばれたのは、文化ファッション大学院大学・今村 未来。受賞した作品のテーマは、「LiGHTPiA」だ。彼女自身が、”ライト”を使った展覧会を観たことをきっかけにデザインされたこのピース。トレンチコートというベーシックなアイテムを解体。腰のあたりからチュールをボリューミーにあしらいドレスのような1点に仕上げた。透き通る白のチュールから透けて見える蛍光イエローのチュールは、まるで発光しているようだ。シルバーやホワイトのカラーで表現されたコートとワンピースの模様は、ライトの科学的な性格をよく表している。
2017年10月21日バランス感覚に優れた「オロビアンコ」の世界を味わう大阪・北新地。高級感の中にもカジュアルさを感じる、おしゃれな門構えが目を引く「OSTERIA Orobianco(オステリア オロビアンコ)」。ブランドロゴでもおなじみのマークの下には、レストランを意識したナイフとフォークが描かれています。内装は、デザイナーであるジャコモ氏自ら手掛けました。壁紙やディスプレイなど、隅々までこだわりの詰まった空間となっています。ファッションだけでは収まらない「オロビアンコ」の想いイタリア発のブランド「オロビアンコ」は、世界的に人気の高いファッションブランドです。日本でも知名度が高く、バッグや食器、文房具などさまざまな商品を販売しています。そんな中「衣食住をトータルプロデュースするブランドに」というジャコモ氏の想いがあり、レストランを計画。2013年4月に、「オロビアンコ」プロデュースのレストランが世界で初めて登場しました。デザイナーの遊び心が詰まったオリジナルピッツァ「変わったピッツァをやりたい!」というジャコモ氏の強い思いによって完成した「トリュフピザ」(1,598円 税込)は、ジャコモ氏の好きな色である黒をイメージして作られました。美容効果が高いとされる竹炭のパウダーを練り込んだ真っ黒の生地が特徴です。さらにはトリュフを贅沢にトッピング。ピザを焼く本格的な窯は、最高400度まで温度を上げられます。高温で一気に焼き上げることで、こんがりモッチリしたピザが完成。予約をすればピザづくりの体験も可能です。「オロビアンコ」風のマルゲリータを召し上がれシンプルな美味しさの定番ピザを、「オロビアンコ」風にアレンジしたのが「マルゲリータ・ビアンカ」(1,166円 税込)です。ビアンカとは、イタリア語で白という意味。一般的なマルゲリータはトマトソースで赤色をしていますが、ビアンカはトマトソースを使っていないため白い仕上がりになっています。ソースではなくトマトそのものを使っているので、トマト好きには特におすすめ。ほんのり甘みのある生地と、チーズのまろやかさをお楽しみください。デートから貸し切りまで! 使い勝手の良さも魅力大きなフロアでゆったりといただく美味しいイタリアン。駅から徒歩5分圏内で、仕事帰りの女子会や買い物帰りの夕食にも便利です。客層は男女半々くらいで、子ども連れでも気軽に過ごせる雰囲気があります。また最大100名までOKの貸し切りにも対応しており、結婚式の二次会やパーティの会場にも利用可能。要望に応じた食材を使った料理やコースなどの提案にも対応してくれるので、気になる方は予約の際に問い合わせてみましょう。地下鉄四つ橋線「西梅田駅」の9番出口から歩いて約2分、「北新地駅」からも徒歩5分ほどで到着します。ファッションブランドがプロデュースしたセンスのよい空間で、本格的なイタリアンが食べられる「オステリア オロビアンコ」。ランチとディナー両方営業しているので、気軽に足を運んでみてください。スポット情報スポット名:OSTERIA Orobianco住所:大阪府大阪市北区堂島2-2-26 アバンダント堂島ビル 1F電話番号:06-6456-1122
2017年10月15日クリスチャン・シリアーノのTwitterより@CSiriano デザイナーを発掘するリアリティー番組『プロジェクト・ランウェイ』の勝者で、今や数多のセレブリティから引っぱりだこのクリスチャン・シリアーノ。Micのインタビューで、シリアーノは女性の体型の多様性を尊重してあらゆるサイズのドレスを作っていくことを明言し、多くの共感を集めている。 昨年は『ゴーストバスターズ』の主演女優レスリー・ジョーンズがTwitterで「誰もプレミアに着るドレスを貸してくれない」とつぶやくや否や「僕にやらせて!」と名乗りを上げ、大柄のジョーンズのためにカスタムメイドした深紅のドレスを提供して話題となった。 また今年2月には、プラスサイズの洋服を扱うショップとコラボレートし、大きなサイズのドレスをファッションショーで発表。2018年春のブライダルコレクションでは、日本の29号にあたるサイズ26まで幅広く展開している。シリアーノは「僕は、自分たちが作る全てのドレスを、あらゆるサイズで提供できることがとても重要だと考えているんだ」とデザイン哲学を語った。 そして、女性がこぞってダイエットに励む結婚式にも言及。 「花嫁はみんな、痩せなくちゃいけない、って強迫観念にかられているみたいだよね。細ければよく見えるというのは誤解だよ。花嫁はプラスサイズの女性がウェディングドレスの広告に出ているのを見たくない、と多くのブランドが思い込んでいるのも間違いなんだ」 大抵のウェディングドレスの広告やカタログには、サイズ0〜2(日本サイズ3〜5号)の華奢なモデルが登場する。女性はそれが花嫁姿の正解だと思い込み、計量前のボクサーのように過酷な減量を自分に課すのだ。 シリアーノは、様々な体型のモデルを広告に起用することで、生まれ持った個性をポジティブに捉えてほしい、とメッセージを発信。これを先例として、ファッション業界全体にこのムーブメントが広まることを願っているという。
2017年04月21日女優のメリル・ストリープ(67)が、アカデミー賞を台無しにしたとしてシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドを批判した。26日に開催されたアカデミー賞授賞式で記念すべき20回目のノミネートを果たしていたメリルは、その大事な日に着るドレスのデザインを最初はカールに依頼していたものの、他からギャラ付で衣装を着てもらうようオファーされたためにカールへのデザイン依頼を途中でキャンセルしたとカールから非難されていた。カールは先日「すでにスケッチは作ったし、ドレスも作り始めていたんだ。(でも、その数日後、彼女の関係者から電話がかかってきて)『ドレスの制作をこれ以上続けないで。私たちにお金を支払ってくれる人を見つけたから』って言われたんだ。10万ユーロ(約1,200万円)もするドレスを我々はメリルにプレゼントしたのに、さらに(彼女に着てもらうために)お金を支払わないといけないってことがわかったんだ。彼らにドレスをプレゼントし、ドレスを作るけど、僕らがお金を払うことはないよ」と話していた。メリルはこの件に対しUsウィークリー誌に声明を出し、その中で「有名デザイナーのカール・ラガーフェルドが重要な業界出版物で私自身、私のスタイリスト、私が着ることに決めたドレスの有名デザイナーの名誉を傷つけました。その結果、この話が世界中で話題になり、さらに広がって、私の記録破りの20ノミネートの場であったアカデミー賞への私の登場を台無しにし、メディアや私の仕事仲間、観客の目からこの名誉を覆い隠したのです」と非難した。このメリルの声明が出される前には、カールはウィメンズ・ウェア・デイリー誌に「誤解があった」と謝罪しており、「シャネルはストリープ氏のリクエストにより、彼女の着るアカデミー賞用ドレスをデザインすることについてストリープ氏のスタイリストと話をしました」「非公式の会話の中で、私はストリープ氏が報酬のために他のデザイナーを選んだと誤解してしまいましたが、ストリープ氏のチームはそれが事実ではないとしています。この論争を遺憾に思い、ストリープ氏の20回目のアカデミー賞ノミネートにお祝い申し上げます」と話していたが、メリルにはこの謝罪の意も届かなかったようだ。メリルは声明の中で「ラガーフェルド氏の一般的な論争における遺憾の意と声明は謝罪ではありませんでした」と続けている。(C)BANG Media International
2017年02月28日アンリアレイジ(ANREALAGE)のデザイナー森永邦彦が、ラーメン屋「一風堂」の新ユニフォームのデザインを手掛ける。常識に囚われない服づくりを追求するデザイナー森永が着目したのは、店内で常に変化する人と人の距離。来店したとき、カウンターに座ったとき……。常に変化する人と人の距離を遠近で見え方が変化する特殊なプログラムを用いて、テキスタイルの上で形にした。特殊プログラムによるプリントにより、近づくと“風”の模様が、遠ざかると一風堂の理念「KEEP CHANGING TO REMAIN UNCHANGED(変わらないために変わり続ける)」が浮かび上がる仕組みに。このデザインには、人と人が距離を感じ合うことで、店内に新しい風が生まれることを願う、という想いが込められている。アルバイトも社員も共通で着用するエプロンは、来店者と対面するときに一番最初に目に入るもの。森永は、首から掛けることも、腰で巻くこともできる2WAY仕様のエプロンを制作。さらに、社員とアルバイトリーダーは長袖シャツ、店長はマネージャージャケットというように役割による違いも体系化した。帽子はハット、キャスケット、ワークキャップ、ベースボールキャップの4種を用意し、選択可能にしたことで、統一感はありながらも、スタッフがそれぞれ“自分らしい着こなし”ができるよう配慮されている。 なお、新ユニフォーム生産全体のプロジェクトコーディネートは国内初の衣服生産プラットフォーム「シタテル(sitateru)」が手がけた。
2017年02月24日リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)、リトゥン バイ(written by)のデザイナー山縣良和が、初の絵画展「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」を12月16日から25日、表参道ROCKETにて開催する。山縣良和は2005年、セントラルセントマーチンズ美術学校を卒業し、ジョンガリアーノのデザインアシスタントを務めたのち帰国。2007年にリトゥンアフターワーズを設立して、2014年にベーシックラインであるリトゥン バイを発表。昨年はファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人初のノミネートを果たした。絵画展では、山縣良和が学生時代から現在までに描いたデザイン画、ラフ画、イラストレーション作品、ファブリックデザインに用いた原画等を展示・販売。コレクション発表時に使用されたビジュアルの原画も見ることが出来る。【イベント情報】「Fashion Illustrations by Yoshikazu Yamagata」 会場:表参道ROCKET住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F 会期:12月16日~25日時間:11:00~21:00 (12月18日は20:00まで、22日~24日は22:00まで)入場無料会期中無休
2016年12月04日2016 Tokyo 新人デザイナーファッション大賞のプロ部門デザイナーによるジョイントショーと同大賞アマチュア部門ショーを2016年10月19日(水)に、東京・渋谷ヒカリエにて開催した。■プロ部門プロ部門のデザイナージョイントショーでは、大賞プロ部門でビジネス支援を受けている31名のデザイナーのうち5名の2016年最新作品を披露した。ミーンズワイル(meanswhile)2016年の審査で最高位を獲得したミーンズワイルのデザイナー藤崎尚大。彼が掲げるブランドコンセプトは「日常着である以上、服は衣装ではなく道具である」「身体に最も近い道具」「デザインは目的ではなく手段」だ。メインとなったのは、マウンテンパーカーやハーフカーゴパンツで、まさにそのコンセプトを反映したようなもの。特に、象徴的だったのは“リュックを背負える”マウンテンパーカー。背部と裾にジッパーがぐるりと装着されていて、変形できるような仕組みになっている。また、機能美を追求するブランドならではの軽い素材感も印象的であった。ヘルマフ アンド ロディタス(HELMAPH & RODITUS)透明感のあるテキスタイルを、Tシャツとショートパンツに重ねたスタイルが目立った。カジュアルともエレガントともとらえられるルックの首元には、ボリューミーなラッフルを。さらに、動きのあるレースを明るい黄色であしらうことでポップな表情も作りだすなど、あらゆるものをハイブリッドさせた女性らしいスタイリングを提案した。リュシオルジャンピエール(LUCIOLE_JEAN PIERRE)ファーストルックに登場させたのは、袖に刺繍を施したブルゾンと細身のパンツをあわせたロックテイスト溢れるスタイル。続くどのスタイルをとっても、バランスのとれた着崩しが魅力だ。例えば、ジャケットはひじのところまで腕まくりして、わざと裏地のフォーマルストライプをみせ、そこから垂れる長い袖のストリート感で中和。一方、パンチのあるレザージャケットには緩いパーカーとストレートワイドパンツを合わせていた。■アマチュア部門数々の有名デザイナーを輩出し、若手クリエイターの登竜門となっているファッション大賞のアマチュア部門。今回は世界9か国の国と地域から6,672点のデザイン画のエントリーがあり、その中から25人の精鋭たちの作品が最終審査にノミネート。サポートサーフェス(support surface)デザイナーの研壁宣男、ネ・ネット(Né-net)デザイナーの髙島一精らによって選ばれた5名が本日発表された。大賞 文部科学大臣賞に選ばれたのは、上田康子服飾専門学校・ファン ティ カム トゥ(PHAN THI CAM TU)。ベトナム人留学生の彼女が、今回の受賞作で発表したテーマは「KINTSUGI」だ。日本人でも「金継ぎ」を知っている人はそう多くないのではないだろうか。割れてしまった陶磁器を金で装飾して仕上げるこの技法は、接着されたことによってまた異なる美学を生み出す。彼女の作品は、人体を忘れるほど丸く、ところどころに再構築された跡があるドレスルック。まるで陶器に色を乗せたようなブルーとグリーンのマーブルの色合いと「金継ぎ」で魅せたゴールドのディテールが日本人の心に響くものになっていた。
2016年10月22日©TRIPPING!シンガポールのローカルデザイナー達による渾身の作品が手に入るショップ「Naiise(ナイーズ)」。家具やアート作品、アクセサリーや洋服、文具、食品に至るまで8,000点以上の商品を扱う、今話題の急成長中ショップ。ここでしか手に入らない洗練された商品は、お土産にも◎。今注目の急成長デザインショップ©TRIPPING!創設者Dennis氏が、シンガポールのローカルデザイナーと人々の架け橋になればと「Design For Everyone, To Everyday(デザインを毎日、すべての人に)」のコンセプトのもと立ち上げたキュレーションショップ「Naiise(ナイーズ)」。2014年1月にオープンした初のポップアップストアが評判を呼び、瞬く間に人気ショップに。2015年12月現在、Orchard Gateway(オーチャード・ゲートウェイ)やWheelockplace(ウィーロック・プレイス)を含む全5店舗を展開する、今シンガポールで最も注目すべきショップの一つ。お土産としても喜ばれる、ローカルデザイナーオリジナル商品©TRIPPING!オンラインショップを合わせて計600以上のブランド(デザイナー)の商品を8,000点以上も取り扱うナイーズ。家具やアート作品、アクセサリーにホームウェア、文具、衣類、玩具から食品まで、あらゆる商品を扱う。©TRIPPING!シンガポールのアイコンをデザインに取り入れた作品も多く、マリーナ地区のスカイラインが表紙に描かれるノート「Skyline Outline (SG50 Edition) Notebook」は、シンガポール独立50年記念バージョンで登場、Straits Preserves(ストレイツ・プリザーブス)のシンガポールスリング風味のマーマレードジャム「Singapore Sling Marmalade」もぜひ一度試したい。©TRIPPING!伝統的なコーヒーショップの香りをリップバームに閉じ込めた「Coffeeshop Kopi-o Kopitiam Lip Balm」、マーライオンの形をした製氷トレイ「Swimming Merlion Ice Cube Tray」や、ゆるキャラ風マーライオンのぬいぐるみ「Mer Mer The Merlion Plush」など、ちゃめっ気溢れるグッズはお土産にもおススメだ。ココナッツオイルをベースに、食べられる素材のみで作るコスメシリーズ「Katfood」や、100%オーガニックにこだわったシンガポールのスキンケアブランド「FrankSkincare」は、パッケージもオシャレ。自分へのご褒美土産にもぴったり。©TRIPPING!シンガポールローカルデザイナーによるメイド・イン・シンガポール製品が並ぶハイセンスな空間は、見て回るだけでも楽しめる。上質なお土産が手に入る場所としても重宝できそう。©TRIPPING!尚、商品は、オンラインでも購入可能。一部の食品等を除く商品は、国外にも一律S$25で配送しており、日本からも購入することができる。Naiise(ナイーズ)
2015年12月23日人気グループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」のハリー・スタイルズ(Harry Styles)は、所有している大量のデザイナークローズをチャリティ・ショップに寄付しているという。関係者によると、ハリーのもとには多くのブランドから服やアクセサリーが送られてくるが、あまりに数が多過ぎて全てを身につけることは不可能な状況だという。これまではそうした品々を家族や友人にあげていたが、チャリティ・ショップにも寄付するようになったようだ。自らそうしたショップに足を運び、袋いっぱいに詰めた高価なデザイナークローズを寄付することもあるそうだ。イギリスでは、そうとは知らずに購入した古着が実はハリー所蔵のものだった、という事態が起きているに違いない。来年3月から活動休止が決まっている「ワン・ダイレクション」だが、11月には5枚目のアルバム「メイド・イン・ザ・A.M.(Made in the A.M.)」のリリースが予定されている。
2015年09月28日おしゃれな女子たちの気になる職業、ファッションデザイナー。自分がデザインした服がたくさんの人に着られるなんて、夢みたいですよね。実は、専門学校を出ていなくても、デザイナーになれるって知っていましたか?ニューヨークで活動中のファッションデザイナーAsuka Inoshitaさんにお話を聞いてみました。■アラサーでファッションデザイナーに転身Asukaさんがファッションデザイナーになったのは、なんと29才。絵が好きで日本の美術大学に入ったものの、徐々に美術をやる意味を見失っていったそうです。そのころは、デザイナーになろうとは思っていなかったんだとか。「大学生のころ、自分で服をリメイクしたりして、デザイナーってどうやってなるんだろうって考えたことはあります。でも、リサーチすらしなかった。調べてわかる情報なのかどうかもわからなかったから」(Asukaさん)進路が決まらず、大学4年生を休学してNYへ留学をしてみることにしたAsukaさん。「NYならやりがいを見つけられそう」と、美大卒業後にNYのアート系州立大学へ。グラフィックデザインを専攻しました。■キャリアチェンジは珍しいことじゃない州立大学を卒業し、一度はグラフィックデザイナーに。でも、友人の一言でファッションの道へ転身したそうです。「グラフィックデザイナーとして就活をしていたら、友だちが『ファッションのグラフィックデザイナーになったら』って。その選択肢もありだなって思ったんです」(Asukaさん)もやもやをそのままにせず、新しく行動してみる。今やっていることにとらわれず、柔軟に方向転換してみる。それが、彼女の人生をよい方へ導いているようです。「わたしの知り合いには、キャリアチェンジでファッション業界に入った人、結構いるんですよ。1度休職したり、大学に入りなおしたりして」(Asukaさん)■ファッションデザイナーはパソコンスキルが必須ファッションの専門学校を出たわけじゃないのに、ファッションデザイナーになれるなんて、おどろき。すでに大学生だとしても遅くはないってことですね。「ファッションデザイナーを目指したいなら、いまからワードやエクセルだけじゃなく、フォトショップやイラストレーターを練習しておくといいですよ。ファストファッションはもちろん、ハイブランドでも、今はデジタルでデザインできなきゃいけない時代。細かい調整は機械がやってくれるし、データを国外にも送れるので」(Asukaさん)■いやなことがあっても、やりがいがあるから続けられるファッションデザイナーとしてのやりがいについても聞いてみました。「自分の作品が世に出てきたときは、うれしいですよ。ECサイトに買った人のコメントがついたりして。それが好評だったら、ものすごくうれしい。仕事をしていれば理不尽でイヤなこともあります。でも、やりがいの方が強い。わたしは、将来自分のブランドを持ちたいので、そのために毎日がんばれるというのもあります」(Asukaさん)■さいごにファッションデザイナーに憧れるみなさんへ、アドバイスをもらいました。「ちっちゃくていいから、まずは手の届くことから行動してほしいです。買い物のとき、自分がどういうものに惹かれるのか分析したり、服が生まれた背景を調べてみたり。販売員としてアルバイトするのもいい。お客さんの心理や、何がどんな価格で売られているかを知るのも大事です。とにかく人生1回なので、やりたいことはやりましょうの一言に尽きますね。できることから少しずつはじめることがポイントです」(Asukaさん)日本でも、就職したらおなじ場所で働きつづけることは、少なくなっています。キャリアって、いつでも変えることができるものなのかもしれませんね。自分の気持ちが求める方へ、素直に、少しずつ、進んでいきましょう。(かみむらゆい/ハウコレ)
2015年07月03日ピッティ・イマジネ・ウオモ(以下ピッティ・ウオモ)では毎回、招待デザイナーとして若手デザイナーにランウェイ、エキジビションのステージが用意されている。今回はアフリカをベースにグローバルなセールスを展開する4ブランド、レディスのトーマス・テイト、「キルガー」のカルロ・ブランデッリのコレクションが紹介された。●アフリカの新星デザイナーたちのエシカルな流れ今回のゲストネーションとしてピックアップされた「アフリカの新星たち」はITCエシカル・ファッション・イニシアチブの協力のもと開催。今回のピッティ・ウオモのテーマとしてカラーがクローズアップされ、バティック、トライバルなどの柄がトレンドテーマのひとつとして継続しており、前々回のピッティでゲストデザイナーとして招待したヘイシャンイタリアン、ステラジーンのアフリカンプリントを使ったコレクションなどもマーケットで好調なことからも、タイムリーな企画となった。ランウェイを披露した4つのブランドは、2013秋冬で東京コレクションでも作品を発表したアンゴラのデュオデザイナーによる「プロジェクトメンタル(PROJECT MENTAL)」、ナイジェリアの「オレンジカルチャー(Orange Culture)」、南アフリカの「MaXhosa by Laduma」、コートジボワールと英国の国籍を持つデザイナーの「DENT DE MAN」。それぞれ、英国サビルローのテクニックや、ニット、トライバルな模様などを現代のストリート、モダンアートの視点でインパクトのあるコレクションとなった。特にフィナーレを飾ったDENT DE MANは、GQイタリアとL’Uomo Vogueが推薦する注目ブランドを紹介する「レイテスト・バズ」のブースでもフィーチャーされ、ジャワのバティックプリントを使ったラグジュアリーなスタイルが大きな注目を集めた。●トーマス・テイトピッティ・ウオモが毎回招待するレディスデザイナーとして今回選ばれたのは2014年度のLVMHヤングファッションデザイナー賞を受賞したカナダ人デザイナーのトーマス・テイト(Thomas Tait)。ボーボリ公園の会場での展示は、アーカイブというファッション全体の流れを意識してか、彼がこの数シーズンロンドンコレクションで発表してきたアイテムを、イタリアの技術を使って再確認したコレクションのエキジビション。ミニマムな展示で自身のデザインの本質を伝えようとするマスマーケティングとアートのバランスを計ったイベントとなった。●カルロ・ブランデッリピッティ・ウオモが注目する次世代のメンズデザイナーとしてピックアップされたのはサビルローの技術を受け継ぐ、アングロイタリアンデザイナーのカルロ・ブランデッリ(Carlo Brandelli)。メディチ・リカルディ館の中庭で行われたエキジビションは、彼の手掛ける「キルガー(KILGOUR)」ブランドのシグニチャースタイルを、ガラスと鏡を使ったアーティフィシャルなインスタレーションで発表。軽さと繊細さを極度に追求したエレガンスなサマージャケットが、フィレンツェの歴史ある建造物のなかで風に揺れるインスタレーションは、メンズファッションのジェンダーを超えた時代性を提示しているかのよう。--次回、ピッティウオモ2016春夏の4/4では、白眉のコレクションを発表した期待のデザイナー、アーサー・アーベッサーなどのコレクションをレポート■text:ファッションヘッドライン編集顧問 野田達哉■ピッティウオモ2016春夏レポート--“見えない”時代のメンズファッションはアーカイブがトレンド1/4--伊ファッションの歴史を紐解くC.P.カンパニー、ニノ・チェルッティのアーカイブ展2/4--注目の若手デザイナー、アーサー・アーべッサーとカサマードレ4/4000
2015年06月30日マイナビは、Webデザイナー向けにPhotoshopの活用方法を解説するセミナー「Webデザイナーのための仕事効率向上セミナー - 現場ですぐに役立つPhotoshop仕事術」を実施する。開催日時は7月4日 13:00~16:00(12:30開場)。会場は東京都・新宿エルタワー(19F マイナビルーム2)。参加費無料。同セミナーは、今年3月に実施した「仕事効率向上セミナー」Illustrator編に引き続き行われるもの。講師は第1回に引き続き、WebやDTPに関しての講演やトレーニングのほか、書籍の企画や編集、スクールなどのカリキュラム開発も手がける鷹野雅弘氏が勤める。今回のテーマは、クリエイティブの現場での利用率が高い「Photoshop」。Fireworksの開発終了やPhotoshopのWeb関連機能の強化、特にPhotoshop CS6以降に実装された機能を活用することで制作の大幅な効率化につながることなどから、Web制作の現場で改めて注目度が高まっている。「Webデザインに適した設定」、「Photoshop CC以降で実現するPSDカンプ制作のワークフロー」、「Bootstrapを活用した動くモックアップ制作」などのトピックが予定されている(一部内容が変更になる場合あり)。なお、同セミナーの定員は80名。事前申し込み制で、参加希望の際は専用フォームより必要事項を入力することで手続きが完了する。
2015年06月05日マイナビは、改めてタイポグラフィを学び直したいWebデザイナー向けのセミナー「Webデザイナーのためのタイポグラフィ入門 - タイポグラフィから考えるWebレイアウト」を実施する。開催日時は5月23日 13:00~16:00。会場は東京都・新宿エルタワー。参加費無料。同セミナーでは、大学や専門学校などでグラフィックデザインやUIデザインの講座、企業研修なども多く担当している米倉明男氏が講師を務める。デザインの重要な要素であるタイポグラフィについて、Web制作での活用という観点を踏まえつつ、基本的な知識のレクチャーを実施する。また、同セミナーの定員は80名。事前申し込み制で、参加希望の際は専用フォームより必要事項を入力することで手続きが完了する。
2015年04月30日ロエベ(LOEWE)がテキスタイルデザイナー、ジョン・アレンとのコラボレーションコレクションを15SSコレクションの一部として4月15日から限定店舗で発売する。同コレクションでは、ジョン・アレンの作品「落葉」「コーニッシュハーバー」「カンブリアのピンクハウス」にフォーカスし、トートバッグ、ダッフルバッグ、スカーフ、ラージビーチタオルのプリントに採用した。サンドやザクロ、ブルー、ピンクと鮮やかな色彩が織り成す牧歌的な作品が、カーフレザーやエキゾチックレザーのウオレットやパース、またエスパドリーユ、ポーチに落とし込まれている。またこれを記念し、ロンドンのウッドフォードにあるアレンの自宅を撮影した写真とロングインタビューを収めた書籍を出版し、限定1,200部をロエベブティックで販売する。因みにロエベクリエーティブディレクターのジョナサン・アンダーソンは自身のシグニチャーブランドでもジョンとコラボしている。カルチャーを意識した現代のメゾンとしてロエベを主張しつつ、モダンで真摯なクラフツマンシップを通して、様々な専門的技術を、過去、現在、未来へと受け継いだ新たなコレクションが完成した。
2015年04月14日クリーク・アンド・リバーは、Webデザイナーを目指す人を対象としたクリエイター育成セミナー「Webデザイナーのキャリアをイメージしよう!!」を開催する。開催日時は4月17日 19:30~21:00(受付開始19:15)。会場は東京都・麹町の同社2Fセミナールーム。参加無料(申し込み制、定員20名)。同セミナーは、Webデザイナー未経験者や実務経験が数年の人など、これからWeb業界を目指す人やキャリアアップイメージをつかみたい人を対象に、業界やスキルなどについて解説するもの。講師は、同社が運営するクリエイター向け情報サイト「CREATIVE VILLAGE」のWebプロデューサー・市村武彦氏とWebデザイナー・生川昌樹が務める。第一部(19:30~20:30頃)はパネルディスカッション形式のセミナーで、 第二部(20:30~21:00頃、自由参加)は交流会が予定されている。参加希望者は、同講座の特設サイトからリンクされているフォームにて申し込む。定員は20名(定員になり次第、申し込み終了)。
2015年04月03日アディダス(adidas)が、ランニングシューズ「ウルトラブースト(ultra boost)」をベースに、5人のデザイナーとコラボレーションし、カプセルコレクション6月に限定発売することを発表した。このコレクション「ウルトラ ブースト コレクティブ(ultra boost collective)」は、クッション性と反発性を高次元に両立させたテクノロジー「ブースト(BOOST)」を結晶させたモデル。先進的なフィットテクノロジー「Primeknit(プライムニット)」などを一体化し、今までにない快適な走りを可能にするシューズが誕生した。ブランドのクリエーティブディレクターを務めるダーク・ショーンベルガー(Dirk Schonberger)とジェームズ・カーンズ(James Caan)は、スリークでミニマルな白一色と黒一色のモノクロシューズをデザイン。ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)は、彼女らしいフェミニンなトーンと洗練された質感を持つファブリックを1足のシューズに仕立てた。一方、今回がアディダスと初のコラボとなる面々では、クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)が、遊び心のあるアーガイル模様に彼独自のスピリットを反映。「カラー(kolor)」の阿部潤一は、オレンジ、ライムグリーン、レモンイエローといったシトラスカラーをチョイスし、ポップなデザインに仕上げている。同コレクションは6月から年末にかけて全世界で限定数が販売される予定。発売を記念して、それぞれのクリエイターが拠点を置く、ロンドン、パリ、ベルリン、東京の各都市ではイベントが開催される。
2015年02月24日デザイナー哀の劇場Rをご覧の皆様こんにちは。まずりんです。「デザイナー哀の劇場R」、とうとう最終回です!「デザイナー哀の劇場」は、デザイナー経験者としてデザイナーの卵さんたちに伝えたいことをマンガにしてきたのですが、現役デザイナーさんや他の業種の方からも大きな反響をいただきました。そんな声に呼び戻される形で、無印時代が終了した後、この続編「R(リターンズ)」の連載が始まったのでした。そして、それもようやく終わりを迎えます。しみじみ…。さて、最終回は「比較案として出したものが通ってしまった」というシチュエーションです。クライアントにデザインを提案する際、2種類のデザイン案を提案する時は、方向性が違う本命の案をひとつずつ出すことが多いんですが、3つ以上の提案となると、ふたつは本命で、残るひとつは冒険したものor本命を通すための比較用として出したりします。で、不思議な事に、長い時間をかけこだわりにこだわりを尽くして作った本命案より、急いで作ったやっつけの案や、マンガに登場した新人くんの案のような比較用に作ったものが通ることも多々あります。私も以前、まる1日かけて作った本命案を差し置いて、3分で作ったやっつけの案が通ったことがあり、それは今現在も商品のパッケージとして流通しています。とはいえ、クライアントにとっては目の前にあるデザイン案がすべてで、それがどれだけの時間をかけて作られているとか関係ないですからね。でも、ここで言ってる「やっつけ」案とは、けして「低レベル」な案という意味ではありません!手抜きのデザインを出して、それが通ってしまった時の「どうしよう…」感はすごいですからね。自分に恥じないようなクオリティのデザインを出すようにしていきましょう。さてさて、ほぼ1年かけてやって来た「デザイナー哀の劇場」、いかがでしたでしょうか?「哀の劇場」というだけあって、哀しいお話をたくさん描いてきました。デザイナーというのは、おそらくかなり厳しい部類に入る職業だと思いますが、決して哀しいことばかりではありません。いいデザインができた時の「よっしゃ!」感とか最高ですからね。これからもデザイナーの皆さんには、素敵なデザインを作り続けていただきたいと思います。それでは最後に一言…。「デザインは1日にしてならず」。デザインは筋力トレーニングと一緒で、少しサボるとあっという間に力が落ちていきます。アデ子さんのように日頃から精進して、どんどんいいデザインを生み出していきましょう~!まずりんデザイナー/マンガ家/イラストレーター。モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト「モアイ」(講談社)で「独身OLのすべて」を隔週連載中。「オモコロ」でも不定期でマンガを寄稿している。「独身OLのすべて」は単行本化されており、書籍/Kindle版が発売中。※この漫画はフィクションです。実在の人物、団体、事件などには一切関係ありません。
2015年02月02日一つひとつのアイテムを追求する榊。この姿勢はとても論理的でメンズデザイナーらしい。理想とする完成形は思い描かれているのだろうか。「もの作りにおいて、完成は無いと思います。たとえ完成した!と思って出しても、どこか違う、こうしたいとか出て来るんです。もし次からそのアイテムが出なくなったら、飽きたか(笑)、需要が無いってことでしょう。お洒落とか美的感覚って人それぞれの価値観です。僕が作る服はそれプラス、生活に必要とされるものでありたいんです。ファッションということを本当に考えなくなりましたね。こういうのがお洒落とか打ち出したくないんです。僕が思う、楽して奇麗に見えるとか、どこか抜けのあるカチッとし過ぎない感じの美的感覚は自分だけの価値観でいい。デザイナーはファッションをやらなくてもいいと思っているので。この洋服を使ってくれる人達がやることがファッションです。スタイリストや媒体、着る人とか。そのためにはアイテムがちゃんとなっていないといけません。だからアイテムとして便利なもの、需要があるものを念頭に置いています」確かにプロダクトとしての利便性は当初から考えられている。ショールカラージャケット見返し下部の切り替えに開けられたポケットや、13-14AWのギャザーを寄せてたくし上げられるコート、定番のスタジャンとボタンが対応してドッキングするマウンテンパーカなど、様々なディテールが閃いている。「見た目決まっていて、着ている本人が楽とか良くないですか?でも、先ほど申し上げたストレッチ生地の表情って男の作法として外れていると思うんですよ。しっかりした、仕立て映えのいいウールのスラックスが理想です。それで着ていて楽だったらなお良い」14SSから登場したスウェット・dogi(動=do+着)は着易いのだがなんとニットではない。「上下スウェットは楽です。でも見た目の美しさというのはほぼ無いですよね。しかも長く着て洗濯を繰り返しているとくたくたになり膝が伸びたりします。その消耗品な感じが嫌なんですよ。僕はスウェットを楽だから着るというより、着たいから着ます。これってコスプレと近いのかなと。だから奇麗に見せたい。なので生地はスウェット地ではなくてコットンリネンのドビーパナマを使っています。織物だから伸びません。男として、パッと見負の要素があるけど、中身はしっかりしているというのが格好良いと思う。そう見えるようにしたいんです」5/5「本当の“量産”を作る15SS」に続く。3/5「ファッションではなくガンダムを作る」に戻る。
2015年01月03日「シャネル」のグローバル クリエイティブ メークアップ&カラーデザイナーに、ルチア・ピカ(Lucia Pica)が就任した。2015年1月1日から活動をスタートさせる。イタリア人のルチア・ピカは、08年からフリーで活動しているメークアップアーティスト。これまで、ファッション誌や広告キャンペーンなどでキャリアを積み重ねており、数々の著名なフォトグラファーと取り組んできた。
2014年12月28日イタリアを拠点とするデザイナー、クリスチャン・ペリザーリ(Christian Pellizzari)が自身の名を冠するブランドの15SS展示会に合わせて来日した。同ブランドを扱う青山・骨董通りのセレクトショップ「イザ(IZA)」にて話す機会を得た。彼は1981年、イタリア・トレビソ生まれ。「トネッロ(TONELLO)」「ヴィオネ(Vionnet)」などを経て、2011年に自身のブランドを設立。ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の若手デザイナー支援プロジェクトに選出され、14年6月にアルマーニ・テアトロ(劇場)を舞台に15SSメンズコレクションショーを実施。今注目のイタリアの若手デザイナーだ。「資金的な援助はないものの、選ばれたことで世界中のバイヤーやエディターの目に留まり、今後につながる機会となった。そして何よりアルマーニ氏に認められたことが光栄」とペリザーリ。ブランドコンセプトは、テーラード×スポーツスタイルや、カジュアル素材のイブニングウエア、ビエッラ地方の伝統生地や新素材のシルクジャカード生地など異なるディテールや様々な要素を融合し“どんなオケージョンにも対応出来る順応性の高いトータルルック”を提案すること。今シーズンは、フォークとコンテンポラリーが共存するラテンカルチャーから着想を得て、ホワイト、ブラック、ブルーをベースに鮮やかなイエロー、ピンクをミックス。コレクションを製作する際、「デザインよりまず先に徹底した素材リサーチから行う」という。今回ウィメンズコレクションでキーとなるのが、シルクオーガンジーに牡丹花がダイナミックに浮かび上がる3Dジャカードのドレスだ。同素材は彼が新考案したもので、フリーダ・カーロ(Frida Kahlo)の絵画がモチーフとなっている。その他、アイコンアイテムであるビスコースやシルクジョーゼットのトップスとジャカードスカートを繋ぎ合わせたドレス、立体的な花の刺繍を施したパンツにスカート、ドレスなどエレガントなものから、ストライプのクラシックなイタリアンシャツにショートパンツを組み合わせたマスキュリンなルックまで提案。メンズではボルドーカラーを中心に、ボタニカル柄や、刺繍が施されたシャツ、ブロンズなどのラメ糸をふんだんに用いたジャケットなどポップかつ仕立てにこだわったコレクションを展開し、現代的なコレクションを製作している。若手では珍しくメンズ・ウィメンズ両コレクションを発表しているが、「自分にとってメンズウエアを作り続けることはとても重要だが、市場はやはりウィメンズの方が大きい。得意とするサルトリア技術をウィメンズアイテムに応用し、更なるブランド拡大を目指している」と展望する。既にメンズ・ウィメンズで同じ素材を使用したアイテムも発表している。年明け1月にはミラノにて15-16AWメンズコレクションショーを予定しているペリザーリ。3月にはウィメンズプレゼンテーションも控える。慌ただしくも充実した表情でインタビューを後にした。
2014年12月07日12月13日から、原宿「ロケット(ROCKET)」(東京都渋谷区神宮前6-9-6)で、アパレルブランド「YEAH RIGHT!!」デザイナー井村美智子と、フラワークリエーター篠崎恵美によるユニット「ララエデン(La La eden)」による初のポップアップショップ「THE GIFT by La La eden」が開催される。25日まで。会期中は、クリスマスギフトにふさわしいアイテム販売の他、オーナメントモチーフやリボンの組み合わせが自由に選べるスワッグのセミオーダーイベントも開催。会期後半にはララエデンのフラワーショップがオープンする。
2014年12月05日六本木の「イマ コンセプト ストア(IMA CONCEPT STORE)」にて、「ファッションデザイナーのイメージ論」を探る講座が3日間に渡って開催される。同イベントは、「キャンペーン写真はどのような意味を持つのか」「ブランドイメージをどのようにコントロールしているのか」といった“ファッションデザイナーのイメージ論”を、デザイナー自身と親交のある写真家や演出家、編集者などとのトークショーで探るもの。10月30日20時からは、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナー・森永邦彦と、写真家の奥山由之が登場する。アンリアレイジは、今年9月のパリのファッションウィークに公式スケジュールで初参加。ショーの様子や舞台裏から、ブランドから生まれるファッションイメージの作り方について対談する。11月2日20時からは、「タロウ ホリウチ(TARO HORIUCHI)」のデザイナー堀内太郎と女性ファッション誌『GINZA』編集長の中島敏子が対談。中島は堀内が10代後半から20代前半に影響を受けていたカルチャー誌『relax』を手掛けており、2人はファッションを軸にカルチャー的な視点から東京らしさとは何かを語る。11月11日20:00からは、「マメ(mame)」のデザイナー黒河内麻衣子と演劇団体「マームとジプシー」を手掛ける演出家の藤田貴大が登場。黒河内は「毎日ファッション賞」、藤田は「岸田戯曲賞」の受賞経歴を持ち、20代で注目を集めている。同い年の2人が、ファションと女性の価値観を探っていく。いずれの回も司会を務めるのは、“猫×クリエーター”をテーマにしたウェブマガジン「ilove.cot」主宰で編集者の服部円。各トークショーの申し込みは開催日の前日まで、全受講の場合は10月30日まで、「イマ コンセプト ストア」の公式ページにて受け付ける。なお、一般料金は2,500円となっており、写真雑誌『IMA』の定期購読会員は2,250円で受講出来る。
2014年10月08日「バラクータ(BARACUTA)」のプレミアムライン、ブルーレーベルのデザイナーに14-15AWよりジェフ・グリフィン(Jeff Griffin)が起用された。1月に開催されたピッティ・イマージネ・ウオモ85の伊WPラボリ社のブースで、デビューコレクションが発表された。同ブランドのアイコンモデルとして、日本では“スイングトップ”の名称で知られるハリントンジャケット、G9がドッグイヤーカラーやアンブレラカットなど伝統的なディテールを活かし、軍用のハリスツイード、迷彩柄などで提案されている。ダウンとコットンツイル、ウールのコンビネーションなど、英国デザイナーのグリフィンらしいウィットに富んだコンテンポラリーなアイテムへと進化。日本では八木通商がディストリビューター。この数年市場で人気が復活している英国マンチェスター生まれのクラシックアイテムが、更に話題を集めそうだ。ジェフ・グリフィンは、1994年に自身のブランドをスタート。ミリタリー、アウトドアなどの要素をストリートカジュアルテイストのスポーツウエアとして展開。2003年には東京青山の骨董通りに「GRIFFIN TOKYO」をオープン(現在は閉店)。その後、デザインスタジオをロンドンからハートランドに移し、「グリフィンハートランド(GRIFFIN HARTLAND)」が12-13AWより、レナウンからブランド展開されている。
2014年01月29日「リチウム ファム(LITHIUM FEMME)」が、モデルの宮田聡子をデザイナーに迎えたコラボライン、「リチウム ファム バイ サトコ ミヤタ(LITHIUM FEMME by SATOKO MIYATA)」を発表。2013年秋冬コレクションを8月より販売開始する。「リチウム ファム」は、良質な素材とデザインが特徴のファッションブランド。着る人の個性を重視し、シルエットにこだわったエレガントなスタイルを提案している。2013年秋冬コレクションからは、「ウィズ(with)」や「ジンジャー(GINGER)」などの雑誌でモデルを務める宮田聡子をデザイナーとして起用したコラボレーションライン「リチウム ファム バイ サトコ ミヤタ(LITHIUM FEMME by SATOKO MIYATA)」を発表。同ブランドオリジナルラインのマニッシュな雰囲気に宮田がデザインしたフェミニンさが加わり、より柔らかい女性らしさが特徴のコレクションとなった。このコラボレーションは2012年秋冬コレクションで3型のみの発売でスタートしたが、今回2013年秋冬コレクションでは、型の数を大きく増やし、本格的に展開をすることとなった。同ブランドが外部デザイナーとコラボレーションラインを製作するのは初の試みで、レザーのライダースジャケットやトレンチコートなどのアウターの他、レディーライクなツィードのスカートや背中にリボンをあしらったワンピースなどが揃う。2013年8月より順次発売の予定。【店舗概要】リチウム ファム(LITHIUM FEMME)所在地:東京都渋谷区神宮前6-16-18 SANDO BLDG. 2F電話番号:03-3499-8873元の記事を読む
2013年08月14日本日6月5日(水)から11日(火)までの1週間、グランドオープン後の伊勢丹新宿本店=ザ・ステージにて「New Jewelry LIMITED STORE」が開催中だ。今回の展示会では「New Jewelry」が厳選した18ブランドが参加している。「New Jewelry」とは、ジャンルやカテゴリーを問わず、新しくクリエイティブなジュエリーを紹介・販売する人気の展示販売会だ。参加するジュエリー作家やデザイナーたちは販売会でお客様と交流し、作品のコンセプトやこだわりを直接伝えてくれる。各作家のオリジナリティ溢れるマテリアル選びと扱い方、そしてそれらを生かしたアート性・工芸性の高い個性的な作品のラインナップは、ハイジュエリーやファッションジュエリーだけではない、よりパーソナルな関係を結ぶジュエリーとして、いま注目を集めている。年々人気が高まるこのイベント、今回は限定ノベルティも登場するという。個性的な夏のジュエリーを探しに、伊勢丹新宿本店へ出かけてみてはいかがだろうか。New Jewelry LIMITED STORE会期:2013年6月5日(水)~11日(火)10:30~20:00会場:伊勢丹新宿本店=ザ・ステージ 【参加ブランド】▼クリエイター:赤池朋子▼クリエイター:薗部悦子▼クリエイター:下川宏道▼クリエイター:向井比奈子▼クリエイター:中村穣▼クリエイター:アルバイサ知子▼クリエイター:小林モー子▼クリエイター:藤田哲平▼クリエイター:北康孝、賀来綾子▼クリエイター:坂本有樹子▼クリエイター:石原勇太▼クリエイター:石渡明子▼クリエイター:スズキトモコ▼クリエイター:マロッタ忍▼クリエイター:古田智彦▼クリエイター:加藤琴子、五十嵐彩子▼クリエイター:田坂留美▼クリエイター:島崎友紀子New Jewelry LIMITED STORE会期:2013年6月5日(水)~11日(火)10:30~20:00会場:伊勢丹新宿本店=ザ・ステージ
2013年06月05日クリエイティブアドバイザーへ転身タレントであり、またファッションデザイナーとしても活躍する若槻千夏が6日、オフィシャルブログで、これまで展開を行ってきた自身のファッションブランド「wc」の専属デザイナーを退任することを決めたと発表した。昨年は、東京コレクションも経験したが、「ブランドの未来への発展を見守る」ということで、新たな決断に至り、クリエイティブアドバイザーへ役割が変わることとなったそうだ。本気で服を作りたい気持ちは変わらずただこれであきらめる、後退するというのではなく、さらなる飛躍を目指し、前へ進むための大きな決断であるようだ。彼女のなかのファッションが好き、本気で洋服を作りたいという思いは変わることなく、むしろ強まっているようで、これまで展開してきたもののそれぞれの良いところを成長させていきたいとしている。ときには“若槻千夏”であることに疲れることもあるというが、またいちからデザイナーとしてコレクションに出られるよう、環境作りも含め頑張っていきたいと今年の抱負を述べている。新たな一歩を踏み出す決意をした彼女。今後彼女の手から、ふたたび生みだされるものに期待していきたい。元の記事を読む
2013年01月08日ブラッド・ピットがデザインした家具コレクションがまもなくデビューする。家具デザイナー、フランク・ポラロとの共同デザインで、11月13日(火)から15日(木)にかけてニューヨークで発表される予定だ。ブラッド・ピットは、昔から建築やインテリアに強い情熱を持っていたことで有名。だが、本格的に家具をデザインし、世間に発表するのは、これが初めてだという。今回発表されるのは、ダイニングテーブル、椅子、ベッドなど。ピットとポラロはどちらも品質に対する徹底的なこだわりを持っており、7時間から10時間かけて話し合うことも何度もあったという。今回発表されるコレクションは限定版で、すべての商品に番号と、ピットおよびポラロのサインが入っているようだ。ゆくゆくは一般に向けての大量生産も考えているらしく、ポラロいわく「それが実現したら、今回4万5000ドルの価格がついている椅子と同じデザインのものを、ずっと安い値段で提供できるようになる」ということだ。ただ、ピットは「家具デザイナー」の肩書きを名乗るのは照れくさいようで、「先走りするのはやめよう」と語っているらしい。文:猿渡由紀
2012年11月06日セイコーインスツルは17日、日本を代表するカーデザイナー和田智氏がデザインを手がけたウオッチ「W(ダブリュ)」を発表した。各界で活躍するデザイナーとのコラボにより独創的なウオッチを展開しているISSEY MIYAKEウオッチ・プロジェクトの新作。6月に発売する。和田氏は「Audi A5」をはじめ、アウディを代表する車のデザインを手がけてきたことで知られる。同氏が「W」に込めたコンセプトは「伝統的な日本の美意識をベースにしたミニマルな精神」。白や黒を基調としたダイアルの色使いや、ムダがなくすっきりとした文字盤デザインなど、最小限の機能性に美を追求する日本の精神を表現した。一方で、計器類を連想させる文字盤や針、自動車のアルミホイールからインスパイアされたという硬質感を感じさせるケースなど、カーデザインの要素も取り入れられている。視認性を考慮したという直径43mmの大振りな文字盤もユニークだ。ケースはステンレススチール、バンドはステンレススチールまたは皮革。ダイアルの色は、ブラック、ホワイト、シルバーの3色。大きさは直径43mm、厚さ12.8mm。価格は3万9,900円から4万7,250円。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月18日現在ベルリンを拠点に、ファッションブランド『ミナ ペルホネン』でデザイナー/プレスとして活動する長江 青(ながえ・あおい)さんが、初めて手がけた絵本『ぐるぐるちゃん』を上梓。この秋、福音館書店から刊行される。子りすのぐるぐるちゃんを主人公に、やさしくのびやかなタッチで綴られる本書は、紙に絵の具でモチーフを描いてからちぎり絵にするという独特の手法で描かれている。これはもともと、長江さんが『ミナ ペルホネン』でスカーフの図案を起こす時に慣れ親しんでいた“自作色紙”での貼り絵から発展したもの。色むらや刷毛あとから成る微妙な色合いの変化が、絵に大胆で活き活きとした表情や手触り感のある温もりを生んでいる。 「絵本のための絵を描くことが、とても楽しかった」と語る長江さん。文章は極力短くシンプルにすることで、子どもが理解しやすい展開を心がけたという。「短く、わかりやすく」絵と文章を構成する作業は、絵本づくりにおいて要となる部分であると同時に、想像以上の労力が必要とされる。編集者と、構成を担当したアートディレクターの菊地敦己(きくち・あつき)さんと何度も話しあい推敲を重ねたという本書は、実に5年以上もの年月をかけて完成した。2010年に自身も長男を出産。子どもの反応や成長はクリエイションの過程で、随所に影響しているという。「1歳2歳のごくごく小さな子どもの心を想像しながらつくりました。子どもが絵本を見た時に、楽しい、わくわく、嬉しい、というような気持ちになって安心して楽しんでくれたらなによりです」(長江さん)。愛らしいりすのぐるぐるちゃんとお母さんりすの穏やかな日常を描いたストーリーは、のびのびと描かれた絵とともに、子どもたちの澄んだ感性にやさしく語りかける。そして、大人である私たちにおいてはどこか懐かしく、幼い頃の純粋で清らかな心象風景を思い起こしているかのような、そんな不思議な感覚に浸らせてくれる。本書は、2011年9月10日(土)に全国書店にて刊行予定。発売に合わせて、9月8日(木)〜 原画を中心としたエキシビションが青山のブックショップ『ユトレヒト』内のギャラリー『NOW IDeA』で開催される。『ぐるぐるちゃん』(福音館書店 刊/あかちゃんの絵本シリーズ)文・絵:長江 青構成:菊地敦己発売日:9月10日サイズ:19×19cm 24ページ 価格:¥800(税抜き)対象年齢:10ヶ月から『ぐるぐるちゃん』エキシビション会期:2011年9月8日(木)~9月19日(月) 12:00~20:00会場: NOW IDeA(ブックショップ・ユトレヒト内) 東京都港区南青山5-3-8 パレスミユキ 2F取材/松浦明
2011年09月05日