スクールカウンセラーとは出典 : スクールカウンセラーとは、学校現場において児童や生徒、その保護者に対して、臨床心理に関する専門知識を生かしながらサポートしていく専門家です。教員とともに親子をサポートするほか、教員への指導・心のケアも行っており、近年、学校現場でニーズが高まっています。スクールカウンセラーの仕事内容等、詳細については、こちらの記事をご覧ください。スクールカウンセラーとして働くことができるのは、基本的には、臨床心理士、精神科医、大学教員が多いです。また、今後は新しく誕生した心理職初の国家資格である公認心理師も、スクールカウンセラー業務を担うこととなりそうです。これらの資格を持つスクールカウンセラーは、まさに、学校現場における臨床心理の専門知識に基づき、心のケアを行う専門家といえます。参考:厚労省|資料6「スクールカウンセラー」についてスクールカウンセラーに相談できる問題とは?出典 : スクールカウンセラーには、学校に関する悩みだけでなく、その背景にある家庭環境の問題や、個人の心身の問題など幅広く相談できます。くわしくは以下の記事をご覧ください。ここでは、スクールカウンセラーに相談できる子どもの問題について、いくつかの具体的な問題をご紹介します。例えば、友人関係のトラブルやいじめ、成績低下などが積み重なり、何らかのきっかけにより、学校を休むようになり、不登校になってしまう場合があります。特に、発達障害がある子どもは、周囲の理解のなさや不適切な対応により人間関係がうまく構築できない、学習についていけないといった状況が進み、結果として不登校に至ってしまう可能性が指摘されています。そして、不登校で、自宅以外の場所での活動がないまま6ヶ月以上家から出ない状況が続くと、ひきこもりへと移行してしまう場合があります。不登校・ひきこもりが発達障害や精神疾患による困りごとに起因している場合、その困りごとへの対処を行わない限り、根本的な解決は難しいといわれています。発達障害や精神疾患についての専門知識が豊富なスクールカウンセラーの関与は、不登校を根本的に解決するために望ましいといえるでしょう。出典 : 発達障害がある子ども、または、グレーゾーンの子どもは、勉強や仕事の理解や進め方、注意の集中や持続の偏り、対人関係でのすれ違いなど、生活に支障が出るような特性や困りごとを抱えていることが多くあります。発達障害の特性があることに気づかなかったり、気づいていても適切なサポートを受けられなかったりすると、周囲に理解されず怒られたり非難を受けたりするなど、失敗体験を積み重ねてしまいます。その結果、本人の自尊心や、やる気が失われてしまい、それが二次障害につながることがあります。スクールカウンセラーへの相談をきっかけに、相談センター(保健センター、子育て支援センターや児童発達支援事業所)や医療機関のような専門機関とつながるケースもあります。これらの連携の下に、家族や学校が適切な対処をすることによって、上記のような困難を解消することが可能となります。何らかの心の問題を抱えている子どもは、その原因が家庭にある場合があります。家庭での問題についても、スクールカウンセラーに相談をすることができます。この場合、子ども自身が相談することができるほか、保護者が相談に行くこともできます。誰がスクールカウンセラーに相談できるの?出典 : 就学期のお子さんを育てている、悩める保護者の方には、「スクールカウンセリング」は、子どもだけが相談に行く所だとか、少し敷居が高い、というイメージがあるかもしれません。以下のコラムを書いた、発達ナビライターで漫画家のかなしろにゃんこ。さんもそんな風に感じていました。しかし、スクールカウンセラーによるカウンセリングの対象者には、子ども(児童・生徒)だけでなく、保護者や教職員も含まれます。もちろん、保護者ひとりだけで利用することもできますが、それだけでなく、子ども・保護者・教職員の三者間を取り持つ役割を担っています。例えば、保護者の相談をきっかけとして、スクールカウンセラーが、教職員へ児童・生徒に関するアドバイスを行うことがあげられます。スクールカウンセリングは特別なものではなく、気軽に相談できる場所です。スクールカウンセラーの池田先生は、子どもがカウンセリングに行くことを渋る場合は特に、無理やり子どもを連れていくのではなく、まずは親がカウンセリングを受けてみることをおすすめしています。実際のカウンセリングの現場とは?出典 : では、スクールカウンセラーは、実際にはどんなふうに問題を解決してくれるのでしょうか?発達ナビのコラムを執筆してくださっているライターさんや、國學院大學教授で元スクールカウンセラーの池田行伸先生の経験談を中心に、スクールカウンセリングの現場から、その様子をご紹介します!発達ナビライターのkaoruさんは、息子さんが集団に適応できなくて一番大変な時に、スクールカウンセラーに2つのことを薦められました。1つは、プレイセラピー、もう1つは、スペシャルタイムでした。これを実践してみたところ、大正解!学校生活や療育、診察などで疲れた子どもにとって、心から楽しいと思える癒しの時間になり、お子さんの成長にも良い影響があったようです。スクールカウンセラーのアドバイスで、子どもの精神状態や親子関係に良い影響が生まれたケースです。次に、國學院大學教授・元スクールカウンセラーの池田行伸先生が担当した事例をご紹介します。相談者は、不登校の女の子と、その母親でした。池田先生が、「学校で何か嫌なことがあったのか」、「友だちと気まずいことでもあったのか」と問いかけても、女の子は無言のまま。母親は、「家で娘に尋ねても嫌なことやいじめはないと言うのです」と代弁します。しかし、約半年のカウンセリングを継続する中、それまで一言も発しなかった彼女は、ついに自分から話し始めました。一見意味のないようにみえたカウンセリングでも、子どもにとっては自分を見つめるきっかけになったり、保護者の心の安定につながったりと、継続することで良い影響をもたらすことがあるのですね。詳しい考察は、こちらの記事をご覧ください。子どもを思うあまり、学校と保護者の関係がこじれてしまうこともあります。その結果、家庭対学校の構造ができてしまうと、なかなか対立は解消できないケースも多いようです。”平静さを保っているように見えても、心の底ではお互い分かり合えない複雑な感情を抱いている。そんな状態では、学校は家庭がもっとしっかりやるべきだと考えるし、家庭は学校が悪いから自分の子がおかしくなったと考えるわけで、お互いの不信感がつのるばかりです。”このような状況をどのように解決すれば良いのでしょうか?以下の記事にはそんなときの解決のヒントとしてスクールカウンセラーが紹介されています。スクールカウンセラーは、保護者や他の教職員と利害関係が存在しない「第三者性」「外部性」を有する専門家です。当事者が多数いて問題が複雑になってしまった場合などこそ、調整役としてのスクールカウンセラーの存在意義が発揮されるのです。学校と保護者が、子どもに関する問題について対立してしまい、当事者同士ではなかなか解決できない時には、スクールカウンセラーを利用してはいかがでしょうか。出典 : 発達障害児の概念が生まれ個別の支援が叫ばれるようになってから、教育現場では、個の教育的ニーズ(必要性)に合った教育というスローガンが生まれ、教育する側も努力が求められるようになりました。以下の記事では、スクールカウンセラー・池田先生が関係したある学校での心ある教師たちの進化と実践が紹介されています。その学校では、ある日、女子生徒が教室で口論になり、カッとなって椅子を壊してしまう事件が発生しました。その生徒の担任の事例検討会においての相談をきっかけに池田先生が支援し、問題行動がみられなくなるまでが語られます。子どもの問題を解決しようとする熱心な教員がいても、適切な方法をとれるとは限りません。このような場合に、スクールカウンセラーが心理の専門知識や生徒・学校・保護者からの多面的な聞き取りの結果を踏まえ、教員に対して適切なアドバイスをすることで、望ましい解決を実現することが可能となるのです。池田先生のもとへ、担任教師が相談に来ました。4年生にもなるのに5分と椅子に座っていられない男子生徒がいるという相談でした。池田先生は、まずは生徒の親と話す機会を設けて欲しいと担任にお願いし、母親との面会を実施します。母親の話を聞くと、母親も問題行動に悩んでいたことがわかります。スクールカウンセラーとして、医療機関への相談を進めることにしました。保護者としては、薬の副作用など、心配は尽きないと思います。そんな時、スクールカウンセラーは、子どもの様子の観察や教職員の意見を踏まえたうえで、薬物療法の役割や、代替案の有無を説明し、信頼のおける専門医選びをするなど、丁寧なコミュニケーションをしてくれることが期待できます。日ごろの心配などの親の不安を受け止め、寄り添ってくれる存在になることでしょう。スクールカウンセラーのこのような丁寧なコミュニケーションこそが、問題を解決に導いてくれるのです。スクールカウンセラーに相談するには?上手く活用するポイントって?出典 : 池田先生はスクールカウンセラーの活用をこうすすめています。”国の予算の関係でスクールカウンセラーが学校にいるのは月に2回程度、学校によっては月に1回のところもあります。相談は無料です。日数は少ないですが、折角ですから毎回利用したほうがお得ですよね。”以下の記事では、予約方法や活用のポイントについてもわかりやすく紹介しています。スクールカウンセラーは常駐しているわけではないため、予約が必要な場合がほとんどです。余裕をもって相談に行けるよう予約できるといいでしょう。また、当日までに、メモなどの準備をしていくと、聞きたいことに漏れがなく、スムーズに相談できます。準備については以下の記事をご参照ください。まとめ出典 : スクールカウンセラーは、心理の専門家であり、子ども・保護者・教員の困りごとの把握や相談を主に行っています。そして、その上で、第三者的立場からの子ども・保護者・教員に対するアプローチをし、困りごとや問題を解決することができます。教育現場では、近年、発達障害児の概念が生まれた結果、個別の支援が叫ばれるようになりました。そのため、子ども一人ひとりの異なる個性に合わせた教育を可能とするために必要な配慮や支援をすること(=合理的配慮)が求められています。スクールカウンセラーは、このような個の特性に応じた教育を可能にするために、重要な役割を担っているといえるでしょう。就学期のお子さんを育てている、悩める保護者の方々は、気軽にスクールカウンセラーを利用してみたらいかがでしょうか。
2017年12月13日こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。スクールカウンセラーに相談してみたい、利用したいと思っているという相談をよく受けます。しかし、「どんなことを聞かれるのか」や「利用すること自体が悪いことをしているようで……」と感じる人も多いです。日本ではカウンセリングを受けるという習慣がまだまだ浸透していないということが、このような迷いを生じさせる理由になっているのではないかと思います。スクールカウンセラーは、精神科医や臨床心理士などの心理学を専門に学んだ人たちです。怖くはありませんから、利用したい・話したいと思っているなら迷わずに利用してほしいと思います。●どんなことを相談できる?スクールカウンセラーは、学校内の相談室にいて、教員とも保護者とも違う立場から話を聞いて客観的に受け止めてくれます。学校によっては、週に1回、または月に数回などの割合で来校するケースがあります。このような場合は、予約が必要になるようです。スクールと付くために、学校に関することだけしか話を聞いてくれないのではないかと思われがちですが、実はさまざまな話を聞いてくれます。子どもと保護者を主としていますが、時に教員も利用する ことがあります。たとえば、・子育ての悩み・学校生活での悩み・家庭の悩み・友だち関係の悩みなどです。自分だけで悩んでいると不安になりますから、思い切って相談してみましょう。●こんなメリットがある「スクールカウンセラーを利用してメリットってあるの?」という方もいらっしゃいますが、メリットはあります。・抱えている悩みや不安感を聞いてもらえる(話を聞いてもらうことはストレス解消になります。「心が軽くなる」と表現する人がいるくらいです)・悩み事を多方面から客観的に見てくれるので、自分では思いつかなかったことを助言してくれる・カウンセリングで話したことは守秘義務 があるので、他言される心配がない・さまざまなアドバイスをもらえる・費用がかからないなどがメリットとして挙げられます。●注意しておきたい点メリットが多いのは良いことですが、注意しなければならない点もあります。まず、一番に理解してもらいたいこととして、カウンセリングの内容が子どもと学校生活に関係ある場合において、教員と情報を共有しなくてはならない ということです。その際、最初に話があるかと思います。私は、子どものカウンセリングを行うことがあります。状況によりますが、学校に関係する情報がある場合、担任に情報を共有することがあります。もちろん保護者に確認を取ってからですし、子ども本人にも話を通してからです(状況例:不登校の場合など)。話をしてほしくないことは、「このことは言わないでほしい」と一言いっておくといいでしょう。●おわりに人は、悩みごとを誰かと共有しようとしますが、それができない場合もあると思います。だからといって一人で抱え込むことは良くありません。小さくても悩みは悩みです。学校に通っているお子さんがいるなら、スクールカウンセラーを活用することをおすすめします。心の専門家と話をすることはストレス解消にもなりますし、さまざまなアドバイスをもらえます。今は、カウンセラーに頼ることに慣れていない人が大半だと思います。これを機に利用してみてはいかがでしょうか。【参考文献】・『ストレスから子どもを守る本』富田富士也・著●ライター/桜井涼●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年09月20日みなさま、こんにちは!海外生活25年続行中、国際結婚、国際子育て真っ只中のバイリンガル教育パパ、Golden Beanです。インターナショナルスクールで学ぶメリットとしては、(1)優れた英語力が身に付く(2)自分とは異なる文化への理解力が身に付く(3)個性尊重の教育により、個性が伸びる(4)自由の中で、守らねばならない規律を学べる以上の4つが挙げられます。では、逆にデメリットはあるの?気を付けないといけないことはどんなこと?不安もありますよね。今回は、インターナショナルスクールにお子様を通わせるという決定をするまでに知っておいた方が良い注意点を、シンガポール、オーストラリア、上海と3か国で娘をインターナショナルスクールに通わせてきた私が、自身の経験を交えつつお話しさせていただきたいと思います。●インターナショナルスクールは日本では各種学校という扱いである欧米の学校評価機関(英国のECIS『ヨーロッパ国際学校協議会』、米国のWASC『西部地域学校協議会』、NEASC『ニューイングランド学校協議会』、IBO『インターナショナルバカロレア機構』など)から一定の水準にあると認められたインターナショナルスクールは日本全国にあります。インターナショナルスクールの多くは、日本国内では都道府県認可の“各種学校”と同じ扱いということになっています。では“各種学校”とはどのような学校なのでしょうか?それは、調理師や簿記、コンピュータなどといった専門学校のこと なのです。インターナショナルスクールでは、事実上、日本の小学校・中学校・高校と同程度(もしくはそれ以上)の教育を行っているのですが、日本では私立の学校としても認められておらず、専門学校と同等の扱いなのです。そのため、小学校入学の段階でインターナショナルスクールに通わせる旨を教育委員会に伝えた場合、「親が子どもに対する教育の義務を怠ることになるんですよ」とか「インターナショナルスクールで小学校を卒業しても、日本の小学校卒業の資格はないですから中学校から公立に行かせたいと思っても行けませんよ」などと叱られてしまうことがあるようです。●中学校、高校卒業後の進路についてインターナショナルスクールは日本の正規の学校と認められていないため、日本の小・中学校の義務教育の卒業資格は取得できません 。たとえば、インターナショナルスクールで中学校のレベルを卒業しても、基本的に日本の高校に進学する資格を得ることはできないのです。日本国内の高校や大学への進学を考えているとすると、入学できる学校の数は限られたものになってしまいます。最近では、日本国内の高校や大学も“国際化”を目指している学校が増え、インターナショナルスクール出身生徒の入学を受け入れる高校や大学が増えてきつつはあるのですが。現状では、中学卒業の段階で、私立の全寮制高校など海外の高校に進学するか、日本国内で高校を持つインターナショナルスクールに転入する人が大多数です。インターナショナルスクールを卒業した後に、日本の高校や大学に進学を考える人は少ないようです。お子様をインターナショナルスクールに入学させる決定をする前に、中学、高校、大学と一貫して欧米式の教育を受けさせるのかどうかを、よく考えてみることが大切です。また、“インターナショナルスクールに合わない子ども”も存在します。せっかく入ったのにやめさせるのはもったいないと思ってしまいがちですが、子どもを無理やり通わせて、学校嫌い、勉強嫌いにさせてしまったら元も子もありません。冷静に考え、子どもがインターナショナルスクールに合わないということであれば、将来の高校、大学のことを考えて、早期に公立学校への転入 を決断すべきかもしれません。お子様をインターナショナルスクールに通わせる決定をするために、将来どこの国の高校、大学を目指すかまで、一応のプランを立てておくべきなのですね。●日本人としての文化やアイデンティティーを持ち続けることができるかという問題幼稚園や小学校からインターナショナルスクールに入学し、中学、高校、大学と将来にわたって欧米の教育を受けさせるということは、その子どもは、日本の教育を受けた経験がないということになりますよね。言葉は当然のことですが、考え方や文化、習慣なども自然と欧米式のものが身に付いてきます 。つまり、日本式教育を受けて育った日本人とは違ったものを持つ日本人になるのです。日本人である以上、日本人としての文化や習慣も身に付けてほしいと思うのは、ママパパにとって当然の願いだと思います。娘がグレード3(小学校3年生)のときに、シドニーから上海に転勤になったのですが、日本人の先生が日本語を毎日1時間教えてくれるというインターナショナルスクールを見つけ、その学校に入学を決めました。日本語だけではなく、日本文化もしっかり教えてくれる先生で助かりました。同じ上海のインターナショナルスクールに通っていた娘の友人は、インターナショナルスクールの夏休みが6月の終わりから始まることを利用し、日本の学校の夏休みが始まる7月半ばまでの短い期間であったそうですが、日本に帰国して日本の公立学校に体験入学しておりました。日本のインターナショナルスクールでは、日本語教育を始め、さまざまな日本文化体験ができるように工夫されているようです。日本人の先生が指導する武道の道場に通ったり、華道や書道の教室に通ったりするのもいいと思います。日本人としてのアイデンティティーを保ち続けるための何らかの努力をしなければならないということですね。●高額の学費がかかるインターナショナルスクールに通わせるには、どこの国でも莫大な学費がかかります。上海のインターナショナルスクールの場合、年間の学費は10万元(約165万円)から始まり、30万元(約490万円)!というとんでもない学費の学校もあります。また、学年が進むにつれて学費が上がっていくのもインターナショナルスクールの特徴で、2017年9月からグレード11(高校2年生)に進級する娘を持つ私の生活苦は、今や最高度に達しようとしています(涙)。しかし、ここまで来て公立学校に転校させるのも無理な話ですので、あと数年の辛抱だ!と歯を食いしばって頑張っている次第です。日本のインターナショナルスクールの場合、年間の学費は平均およそ250万円 で、上海とあまり変わらない学費設定であると思われます。小学校から高校卒業まで12年間在籍したとすると、学費だけで3,000万円!になりますね。それだけのお金を投資する価値が本当にあるのか?インターナショナルスクールにお子様を通わせる決定をする前に、よく考えないといけませんね。今後12年間に及ぶかもしれない長期に渡る経済的計画も、インターナショナルスクールを選択する場合、大変重要となるのです。●留年する可能性があるインターナショナルスクールには、留年もあります。それは、何歳だからどの学年であるという考え方がないからなのです。インターナショナルスクールは、その子どもがどのくらいの学力を持っているか ということをかなりシビアに審査します。うちの娘がシンガポールのインターナショナルスクールに通っていたころのことです。グレード1(小学校1年生)からグレード2(小学校2年生)に進級するとき、先生から留年を勧告されました。勉強についていけていないようなところがあるからというのがその理由でしたが、私はかなりショックを受け、うろたえ、何とかグレード2に進級させてくださいと担任の先生にお願いし、留年せずに済みました。その後、シドニーを経て上海に来て現在までは何とか留年せずにきておりますが、娘の友人の中には、数人留年している子がいるのです。さぞかしご両親もショックだろうと心配していましたが、会ってみると意外とさっぱりとした顔で、学力に応じた学年にいたほうがいい、ということをおっしゃるのです。娘たちも、留年した友人のことを軽んじたりすることもなく、それまでと同じようにつきあっているのが印象的でした。小学校で留年なんてかわいそうという考え方はなく、その子どものことを考えたら、勉強がついていけていないのに進級させるよりも、もう1年同じ学年で勉強をして、それができるようになってから上の学年に上がる方が結果的にその子どものためになる という考え方なのですね。●インターナショナルスクールに入学する前に理解しておきたい注意点(1)インターナショナルスクールは、日本の正規の学校と認められていないため、日本の小・中学校の義務教育の卒業資格は取得できない(2)中学、高校、大学と一貫して欧米式の教育を受けさせるのかどうかを、よく考えてみることが重要(3)日本人としての文化やアイデンティティーを持ち続けることができるよう何らかの工夫、努力をする必要がある(4)かなり高額の学費がかかるため、長期に渡る経済的計画を立てる必要がある(5)留年する可能性もあるため、しっかり勉強をしないといけない----------いかがでしたでしょうか。インターナショナルスクールに入学を決める前によく知っておくべき点をご理解いただけたでしょうか。ひとりでも多くのお子様が、豊かな計画の元に、インターナショナルスクールで楽しく学び、世界中で活躍できる人となりますように。【参考文献】・『全国版インターナショナルスクール活用ガイド』増田ユリヤ・著・『子どもをインターナショナルスクールに入れたいと思ったときに読む本』平田久子・著●ライター/Golden Bean(バイリンガル教育パパ)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年08月09日グローバル化が進むにつれ、子どもを「国際人」に育てたいと願うパパママが増えてきています。そんななか、充実した英語教育を受けられると話題を呼んでいるのが「インターナショナルスクール」。最近では、眞子さまのお相手・小室圭さんが通われていたことでますます注目を集めています。日本にいながらにしてさまざまな国籍の人や文化に触れられる、個々を大切にした欧米教育が受けられるなど、魅力はたくさん。でも、生粋の日本人でも入れるの? 帰国子女じゃなきゃダメ? など、わからないことだらけですよね。そこで今回は、インターナショナルスクールの実情を調査。我が子への英語教育としてアリなのか考えてみましょう。そもそもインターナショナルスクールって?インターナショナルスクールは、もともとは「在日外国人のための教育施設」として設立され、発展してきました。そのため、日本の学校教育法上「学校」ではなく「各種学校」に分類されており、原則として日本の義務教育を受けたことになりません。大まかには老舗スクール・新設スクール・私立プレスクールの3種類に分かれ、「幼稚園・小学校・中学校・高校」の年齢の子どもを受け入れています。教育カリキュラムは各スクールに委ねられており、基本的に規則にとらわれないオープンな校風が特徴です。注意したいのが、「英語を勉強する学校」ではなく「英語で勉強する学校」であること。英会話学校に通わせる感覚とは大きく異なります。また、学費が高額であることも通常の学校とは大きく違うところ。年間の授業料は200~250万円程度で、他にも入学金・教材費・管理費・施設費・寄付金などがかかります。たとえば小・中学校の9年間で最低でも1,800万円ほど必要。国からの助成を受けられないため、かなり高額になってしまうのです。インターナショナルスクールは誰でも入学できるの?入学条件はそれぞれのスクールによってさまざまですが、多くのインターナショナルスクールでは子どもの英語力が第一条件。一般的には、海外の学校に3年ほど通っていた程度の英語力が求められます。学校からのお便りや連絡などもすべて英語であることから、保護者の英語力も問われるようです。伝統的なインターナショナルスクールでは、日本国籍者NGや、帰国子女であっても条件が厳しいケースが多く見られます。一方で、新設のスクールは比較的日本人OKなところが多いですが、相当な英語力が必要であることに変わりはありません。インターナショナルスクールの入試ってどんな内容?入試内容に関しても、筆記試験・口頭試験などスクールによってさまざま。ただし、子どもの英語力を問うための英語面接はほぼ確実にあります。また、保護者の英語力も問われるため、保護者の英語面接アリなところが多いようです。インターナショナルスクールに通わせるデメリットは?■その1:日本語レベルが低くなる可能性アリインターナショナルスクールでは、英語が公用語。先生や友達との会話はもちろん、授業もすべて英語です。では日本の「国語」はどう習うのかというと、「Japanese」という科目で外国語扱い。たとえば小学校の場合、国語は週に平均5~8コマ程度要しますが、インターナショナルスクールでの「Japanese」は平均すると週に2コマ程度。つまり、家庭やスクール外で意識的に日本語を教えない限り、日本語の読み書きができない、国語力の低い子どもに育ってしまう心配があります。■その2:大学入試に影響がインターナショナルスクールは、日本の義務教育とはまったくの別物。そのため、日本の大学に進学したいと思っても、そのままの状態では大学受験資格がありません。一部の大学では「帰国子女枠」として受験可能なケースもありますが、一般的には「大検」を取得したうえで大学受験に臨む必要があります。つまり、日本の教育制度からは外れてしまうため、インターナショナルスクールに通うという選択には覚悟が必要、ともいわれています。新感覚のプレスクールが急増中! 働くママにうれしいサービスもそこで今、注目が集まっているのが、幼稚園・保育園時代に通うインターナショナル・プレスクール。未就学児の場合は基本的に自由に学校を選ぶことができるため、何かと敷居が低いのです。しかも誰でも入学可能としているところが多く、早期の英語教育やグローバル教育がスムーズにできるといったメリットもあります。最近では、日本人をメインターゲットとしているところが多く、それに伴って今の日本人のニーズに応じた新感覚のプレスクールが急増しています。具体的には、一般の保育園のように延長保育が充実していたり、一時保育的な形でアフタースクールや習い事感覚で通えたり。指定場所への送迎サービスを行っているスクールもあり、働くママにうれしいサービスが充実。入学金や授業料がリーズナブルなところも増え、ニーズに合わせてさまざまな選択ができるようになってきています。どんな英語教育を選ぶかはじっくり検討してインターナショナルスクールは、日本の横並び教育とは違った「個性を伸ばせる」教育。のびのびとした雰囲気のなか国際感覚を身につけ、英語力を磨いていけるその環境はとても魅力的です。しかしデメリットも多く、通わせるにはそれなりのお金と覚悟が必要。「英語力アップ」だけにフォーカスするならば、英会話教室や英語教材による学習など、有効な選択肢は他にもたくさんあります。大切なのは、我が子にどう育ってほしいか、どんな力を身につけてほしいのかをじっくり考えること。家庭の教育方針や家計状況に合った英語教育を選びたいですね。 ・子どもをインターナショナルスクールに通わせた場合の就学義務について|文部科学省
2017年07月11日スクール水着は大人女子の救世主?!水泳用品メーカーのフットマーク株式会社は、大人の女性のためのスクール水着「アシンメトリースカートワンピース」の予約販売を開始した。大人な女性のための水着を開発していた同社は、「体型が隠せる」「シンプルな中にオシャレ感がある」といったスクール水着の特徴に着目。そこに大人らしいエレガントさやさりげないセクシーさをプラスし、「アシンメトリースカートワンピース」を完成させた。さりげなく体型カバーフレアがかかったスカートの形はヒップラインを隠し、小尻・足長効果をもたらす。気になる肩や脇はフレンチスリーブでさりげなくカバーし、白いパイピングで視線を散らすなど、体型カバーのための細やかな工夫が施されている。胸元にはギャザーが入っており、デコルテをすっきり美しく見せる効果が。アシンメトリーに入ったスカートのギャザーは、大人っぽさを演出している。この水着なら着られる!一見しただけでは「スクール水着」とは思わないようなデザインで、フィットネスのプールや海水浴など、場所を問わずに着用できそう。なるべく露出をしたくない女性にもオススメだ。地味すぎず、派手すぎず。さらに隠しすぎず、露出しすぎず。絶妙な大人の女性らしさを追求した「アシンメトリースカートワンピース」で、今年の夏を楽しもう。【商品概要】商品名: アシンメトリースカートワンピース価格: 7,236円~8,316円(税込 小売希望価格)サイズ: 女性用S、M、L、LL、3L、4L、5L、6L(8サイズ展開)カラー: ノーコン、ブラック(プレスリリースより引用)(画像はプレスリリースより)【参考】※フットマーク株式会社/大人の女性のためのスクール水着・第2弾発売※プレスリリース
2017年06月25日WOMANS株式会社は、現役読者モデル HIROEプロデュースの読者モデル専門養成スクールを6月10日に大阪・東京で開校した。専門養成スクール内容読者モデルアカデミーは3つのメソッドから成り立っている。一つは「True bodyウォーキング」。キレイな姿勢と正しい体の動かし方のウォーキングを身に付け美しいボディラインを作り込む。もう一つは、パーソナルトレーナーによる筋肉と骨格のプロファイルに基づいた「ボディメイクレッスン」。最後の一つ「ポージング」は、自分自身を表現するための魅せ方の方法を学ぶ。魅力の伝え方を学ぶことで、TPOに合った立ち振る舞いを身に付ける。特別講師として現役モデルの浅井香葉子さんから直接学ぶことができる。コースもライト・スタンダード・プレミアムと3つのコースに分かれている。6月24日には説明会も予定しており、参加前に体験や詳しい説明を受ける事が出来る。現役読者モデル HIROE25歳の遅咲きのモデルHIROEは光文社の美STモデルとして活躍中。第3回「国民的美魔女コンテスト」の中ファイナリストに選出される。2008年には“ウォーキング&加圧ボディメイクスタジオ”開き8年間で1万5,000名が受講している。女性育成に力を入れており、ジャパンビューティー育成事業にも力を注いでいる。(画像はプレスリリースより)【参考】※WOMANS株式会社公式サイト※WOMANS株式会社@Press
2017年06月17日ケイティ・ホームズがハーバード・ビジネス・スクールで学んでいることがわかった。ケイティはインスタグラムのアカウントに、彼女の名前が書かれたプレートとハーバードの校章入りのペンとノートが載ったデスクの写真をアップし、「ハーバード・ビジネス・スクールで多くの聡明な人たちと一緒にいることに感謝し、興奮しています」と綴った。ネームプレートには、ケイティの製作会社「ノエル・プロダクション」の名前も入っている。「ノエル」は彼女のミドルネームだ。彼女が学ぶのは、エンターテインメント、メディアとスポーツに関するプログラム。プロのアスリートやミュージシャン、俳優、エンターテインメント業界で働く人々を対象に、作品の立ち上げや管理、マネージメントやそのほかの重要な戦略に関する講義が行われる。このコースでは過去に、LLクールJ、チャニング・テイタム、タイラ・バンクスなどが学んでいる。(text:Yuki Tominaga)
2017年06月06日多動が続き、抑制できない小学4年生の場合出典 : こんにちは、國學院大學教授の池田行伸です。私はこれまでスクールカウンセラーとして、定期的に学校の教育相談室に勤務し、カウンセリングにあたってきました。今日のお話は、15年程前、新年度になり新たな小学校にスクールカウンセラーとして赴いた時のエピソードです。教育相談担当教員に紹介されて、担任教師が相談に来ました。4年生にもなるのに5分と椅子に座っていられない男子生徒がいるという相談でした。放っておくと立ち上がり、後ろの黒板に絵を描いて遊んでいる。教師が手を引いて椅子に座らせると抵抗せず素直に従う。しかしまた数分後には立ち歩く、と言うのです。教師が椅子に座っている生徒の手を握っていると立ち歩かないのだが、四六時中手を握っているわけにもいかず困っているとのことでした。ちょうど、このような多動が顕著な子どもに対して薬物療法が開始された時期でしたから、医療との連携も選択肢に入れた支援を検討することにしました。まずは生徒の親と話す機会を設けて欲しいと担任にお願いし、母親との面会を実施します。すると母親は、開口一番に、「実は子どもが万引きして悩んでいます。」と、学校での問題行動以上にもっと深刻な悩みを打ち明けてきました。友人と店に入り代金を払わず店外に出て、出たその場で商品を開けるのだと言うのです。そのためすぐ店員に見つかります。親が弁償し、父親が万引きがどんなにいけないことかを深夜に及ぶまで教え、懇々と諭しました。生徒も泣きじゃくり、「もうしません」と何度も何度も繰り返したそうです。母親の目にも本当に改心したのだと映ったのですが、次の日また、同じことをやってしまうということでした。この話を聞き、私は専門医への受診を勧めました。しかし母親は「それを考えているのですが父親が受診、服薬に反対しているのです。」と答えましたが、「このまま放置しておくと、改善する方向には向かわないだろう。専門医の支援を受けた方が良いと思う」と説得しました。しばらく経った勤務日、朝登校するなり教育相談担当教員が喜々とした表情でやってきて、「病院で薬を処方され、医師の指示に従い、朝に服薬して登校したら1時間立ち歩くことなく椅子に座っていたと、担任が驚いていました。魔法の薬です。」と伝えてきました。この時は、薬物療法の効果を実感することができました。その後私は勤務校を離れることとなり、その生徒の状況を直接最後まで見届けることはできませんでした。ですが、数年経った頃に「あの生徒はどうなっているのだろうか」と思い、進学先の中学校の養護の先生に連絡したことがあります。生徒はあれからしばらくして服薬を中止した、父親が「これは麻薬だ」と言い、服薬させないようにしたとのことでした。学校は薬を続けて落ち着いてもらいたいと考えているのだが、父親が「学校のために子どもに麻薬を飲めと言うのか」と言い、話が噛み合わないと嘆いていました。この学校の担当を外れた私はそれ以上かかわることができませんでした。最初の試みはこのように大失敗でした。学校の教師も驚くような行動の変化は、父親をそれまでの我が子とはまったく異なる別人に出会った感じにさせたようです。元のやんちゃな我が子はどこに行ったんだと。それが飲んでいる薬のせいだとすれば、人を陥れる麻薬に思えたのでしょう。服薬の意味とはなにか?という問い出典 : その後、私事ですが、入院しなければならないほどの病を患い、カウンセラーの職を休職していた時期があります。病床でふと「服薬の意味とはなにか?」という問いが去来しました。例えば、だれでもいきなり髪が抜け落ち、つるつる頭の我が子を見たら驚愕するでしょう。それが薬のせいであれば、そんな薬は飲むなと叫ぶでしょう。しかしそれが白血病の我が子を救う唯一の方法だと分かれば目に涙を浮かべながらも一緒に頑張ろうと子どもを抱きしめるでしょう。本人もですが、幼い子どもの場合は特に、「薬を飲む意味」を親が十分理解していなければ、薬物療法による成果は得られないだろうと思うようになりました。低学年からソーシャルスキルトレーニングを積み重ねてきた子どもの場合出典 : これまでの経験から薬物療法が効果的であると思われる経過を紹介します。幼稚園、保育園の頃から多動傾向があり、順番を守らない、他の子どもが遊んでいるおもちゃを勝手にとるなどの問題行動を指摘されている子どもが小学校に入学しました。早速担任から問題行動が指摘されますが、まだ1, 2年生のうちは他の子どもも幼児期の特徴を残しており、一人ひとりばらばらの思いで発言したり、行動したりするのでそれほど問題行動が目立ちません。ですがこの時期にもできる支援はあります。・消しゴムが欲しいからといって近くに置いてある別の子の消しゴムを勝手に使わないように、使うときは「貸してね」と断ること・使い終わったら放り投げないで借りた子に「ありがとう」と言って返すことなど、学校生活でのクラスメイトとの基本的な関わり方を教えるソーシャルスキルトレーニングを、学校でも辛抱強く行うのです。これは担任だけでできることではないので、補助教員、支援員の助けを借りる必要があります。3,4年生にもなると子どもは成長し、いわゆるギャングエイジに入ります。友人が固定され、集団活動が活発になり統制のとれた動きができるようになります。子どもたちはサッカーや野球のようなチームプレーを好んで行うようになります。大人と同じように、気の合った者同士の集団ができるのです。このような時期に入ると、勝手な行動をする子どもは集団に入れてもらえなくなります。班活動してものけ者にされることが増えていき、そうなるとその子は学校やクラスが嫌になります。結果、わざと人が嫌がることを行うようになり、それを見て周りの者はさらにその子を避けるといった負のサイクルが生まれやすくなり、時にいじめや不登校に発展することもあります。幼児の頃、1年生のころからずっと見てきた上でこのような状況に直面すると、ソーシャルスキルトレーニング等の薬物療法以外の方法が限界であることが見えてきます。親も、他の子に暴力をふるった、他の子の持ち物を故意に壊したなどと、担任や保護者から苦情が寄せられ困り果てます。腕力も強くなります。このタイミングでは特に、薬物療法を含めた医療との連携をもちかけることが重要になります。子供の未来、可能性はなるべく広く持たせてあげたい出典 : 悩める親に専門医の受診を勧める際、私は次のような言い方をします。「ほとんどの人が小学生時代に身に着けた知識で生きています。読み書きや計算です。次に進むためにも小学校で学ぶ知識は必要です。成長し、将来多動傾向が改善したとしても小学校時代の学びは行う必要があるでしょう。大人になって学ぶことに自尊心が傷つけられたら先に進めません。今だからやれることがあります。一度医療の支援をうけてみませんか。少しでも集中でき、学校での学びが進めば先が見えます。」薬物療法の役割を理解し、ほかに良い方法がないと感じた親は、この提案を受けてくれます。時には父母で話しに来られます。提案を受けていただけたら、信頼のおける専門医選びを行い、薬物については医師に詳しく尋ねて下さいと言います。スクールカウンセラーは日ごろの心配に寄り添います。タイミングを一緒に考えましょう出典 : 年前と違い最近は新しい薬が用いられています。服薬すると行動が改善し、「取り合いになりこの場合は必ず喧嘩になる」という場面で問題の生徒が相手に譲ったと言って教師が驚くことがあります。年齢相応のトラブルは残るものの、大きな事故や事件は起こりにくくなります。行動の変化に気づいた級友がいぶかしがってちょっかいを出すことありますが、「○○君も成長したんだ。」と教師が言ってくれると、2,3ヶ月後には違和感なく教室で過ごせるようになったりします。もちろん、薬には副作用があります。それを気にする親もいます。詳しいことは医師に相談してもらうとして、日ごろの心配などは、カウンセラーや担任が十分聞いてあげることが大切です。親の不安には絶えず寄り添う必要があります。特に、小学校の高学年、中学生になってから薬を使うとうまくいかないことが多いです。子どもはすでに自分はのけ者、仲間外れだという意識を強く持ってしまっているので、まず薬物療法に素直に従おうとしません。自我も発達しているので、薬を飲んだ時の違和感を感じたら子どもが勝手にやめたりします。この時期になると強制的に飲ませようとしても困難です。母親以外の家族や学校から薬を勧められても飲まない生徒に、母親が「自分しかこの子を守れない」と母子で服薬を拒否し、あちこちでぎくしゃくが生じることもあります。このようなことを経験して私は次のような考えに行きつきました。どこでも叫ばれている早期発見・早期療育です。幼い頃からその子をよく観察し、その時々の支援のあり方をアドバイスすること。薬物療法にせよ、それ以外にせよ、まずはこの原理原則を守ることが重要です。ソーシャルスキルトレーニングが効果的であると思えばそれをアドバイスし、他の方法ではなかなか効果が上がらず、遅すぎないうちに医療の支援を考えさせたいと思えば、そのことをアドバイスするのです。ですから、支援に入ってから薬物療法を選ぶまでに数年かかることもあります。それくらい丁寧にコミュニケーションを続けてこないと、親は薬物療法に向かってくれないでしょうし、結果、問題解決に向けた効果も得られにくくなると思います。子どもの療育をめぐって、薬物療法が効くか・効かないか、といった二項対立の議論になることもありますが、そうではなく、親が納得して支援方法・療法を選び、選んだ療法で狙った効果を出せるよう、どのようなコミュニケーションを取るべきか。そう言った観点も忘れてはいけません。
2017年01月18日グローバル化が進む今、インターナショナルスクールへの注目がますます高まっています。インターナショナルスクールに通うメリット、デメリットは何があるのでしょうか。実際に通わせた経験のあるママたちに話を聞きました。■母国語なのに日本語がカタコト!?Oさん(41歳・小学5年生のママ)は子どもが3歳になる年から、インターナショナルプリスクール(保育園)を利用していました。自身が英語で苦労したこともあり、子どもには早いうちに習得させたいと考えたそう。「日本人もいますが、欧米人の先生のほうが多かったです。園での会話は英語のみ。最初は不安でしたがすぐに慣れたようで、びっくりするほどきれいな英語を話せるようになりました。海外旅行へ行くと、簡単な会話なら通訳してくれるほど」小学校は日本の学校へ通わせていますが、今でもきれいな発音をキープしています。しかし、困ったこともあるようで…。「小学3年生になってもカタカナが覚えられなかったんです。自分の名前もアルファベットで書いているし、日本語がおぼつかないんですよ。これはまずいと思って、国語教室に通わせたり、家では読書や文字の練習をしたりして克服しました」もちろん、個人差はあるでしょうが、日本語すら上手に話せない時期に英語漬けの生活を送ると、国語力が身につかないということもあるようです。子どもだけではなく、ママであるOさんも園での生活には四苦八苦したそうです。「園では保護者に対しても英語なんです。とてもゆっくり話してくれるので日常生活に関することはわかるけれど、教育の話などは何を言われているのかまったくわからない…。でも、ほかのママたちは英語がペラペラだったから、とても恥ずかしかったです」ママのスキルも試されるとは! 先生方とコミュニケーションがとれないのは困りものですので、子どもだけでなくママにも合った園かどうか、事前にチェックしたほうがいいかもしれません。■日本の学校には進学できない!?Kさん(49歳・大学生のママ)の長男は幼児期から英語を学び、インターナショナルスクールの小学部へ入学。現在は、日本の大学に進学しています。「大学受験の際のリスニングでは苦労しなかったみたいです。英語力が身につくメリットだけでなく、インターナショナルスクールには外国人やハーフの子たちもいるので、多様性やさまざまな文化の違いも身につけられました」しかしデメリットもあるといいます。とくに日本の中学校への進学問題。「息子が通っていたインターナショナルスクールは、学校教育法で定められたいわゆる『一条校』ではなかったんです。このため公立校では受け入れてもらえないと先輩ママから聞いたときには驚きました」『一条校』とは、学校教育法第一章 第一条で定められた日本の一般的な学校のことで、文部科学省によるカリキュラムに沿って学習します。例えば一条校でないインターナショナルスクールの小学部を終えた者が中学校から一条校への入学を希望してきても認められないこととなります。インターナショナルスクールの中学部の途中で我が国の中学校へ編入学を希望する場合も同様です。出典: 文部科学省 「小・中学校への就学について」「就学事務Q&A」インターナショナルスクールに通ったとしても、多くの学校では日本での義務教育を終えたことにはなりません。だから「英語が話せるようになる」「自由そう」といったインターナショナルのカッコよさそうなイメージから進学してしまうと、のちのち後悔するシーンも出てくる可能性があります。インターナショナルスクールにはメリットもたくさんありますが、デメリットがあることも理解しておくことが大切です。スクールの種類について事前によく調べ、子どもや夫婦で将来の進路についてよく話しあっておきましょう。とくに、日本の高校、大学に進学したい場合に、本当にインターナショナルスクールが有効であるのかどうかは、親も子どもも慎重に判断する必要があります。子どもの将来の選択肢の幅を広げてあげるつもりでインターナショナルスクールを選んだ結果、逆に将来を狭めてしまう可能性もあります。子どもの将来も考えて、学校は選択してあげたいですね。
2016年12月31日学校とのトラブル、たくさんの家庭からの相談から見えてきた法則は?出典 : こんにちは、國學院大學教授の池田行伸です。私はこれまで、高等学校のスクールカウンセラーとして、定期的に学校の教育相談室に勤務し、カウンセリングにあたってきました。また、小児科外来の心理担当としても、医師が診る範囲外であると判断があった場合、患者さん・親御さんの相談にあたるという職務も経験してきました。心理担当に回ってくるのは、不登校など学校と家庭と子どもとの関係が入り組んでいるケースなどで、場合によっては学校に直接出向いて糸口を探ることもあります。担当中、受診していた子どもが学校に行けるようになり、それと同時に健康を取り戻すという嬉しい出来事もありました。解決したケースを振り返ると、筋道をたてて根拠に基づいてタイミングを図りながら間を取り持ち、コミュニケーションが成立した場合がほとんどです。これまで経験したエピソードをお伝えするとともに、問題に直面した場合、どんな解決策が考えられるのか一緒に探っていきましょう。「私たちは学校にいじめられてきた」 − 高校でのカウンセリングで出会った事件出典 : 週に1日の出校日、教育相談室に着くなり、教育相談担当教員から「今日、生徒と親を呼んでいます。もうすぐ来られると思いますので対応お願いします。」と告げられました。教育相談担当教員から手短にその生徒の状況を聞き出しますと、その生徒に忘れ物が多く生徒指導の教員から苦情が来ているというのです。その生徒は入学したての1年生の女子で、制服に付けなければならない蝶ネクタイを頻繁に忘れ、生徒指導部に借りに来ていたとのこと。きつく叱って指導し、家を出るときにも確認するよう何度も注意したが改善しない、と怒り気味に訴えてきました。このような話が聞き終わるか終らないかののち、生徒とその両親がやってきました。出典 : <span><a class="linkclass" href="">善良そうな会社員風の父親と少しうつむき加減の母親、そしてその女子生徒です。椅子に座らせ、こちらが名乗ってあいさつした次の瞬間、やさしそうな父親が口を開きました。「この子が小学校に入ってからずっと私たち親子は学校にいじめられてきました。私たちがいったい何をしたというのでしょうか」。決して悪意を持って攻撃するような言い方ではなく、むしろやさしく問いかけるような語り口でした。娘さんは高校に入り電車通学時にたびたび乗り間違えをし、遅刻したり帰りが遅くなったりすることがあったようです。「お聞きしたことを学校教育での指導に活かさせていただきます」と伝え、まずはその日の相談が終わりました教育相談担当教員に、この生徒には注意障害があるかもしれないこと、それゆえ忘れ物をきつく叱ると心が傷つき逆効果になることなどの一般的なことがらを話し、注意障害の対応に従って指導するほうが良いと告げました。その後、生徒はきつく叱られることなく普通に過ごしていると報告を受けました。その生徒に注意障害の可能性があるかもしれないことが生徒指導教員に伝えられ、蝶ネクタイの忘れ物があってもきつく叱らずただ貸し出せばよいことが伝えられたのです。このことが学校で共有され、職務上厳しく生徒指導をしなければならないと思っていた教員の意識が変わったのでした。ただあの時の父親の「私たち親子はずっと学校にいじめられてきた」という言葉が今も脳裏に焼き付いています。学校にその子の特性を理解してもらえず、子どもの奇妙な行動を指摘され続け、親のしつけの甘さなどを暗に批判され、長年親子で悩み苦しんできたであろうことを思うと、申し訳ない気持ちになりました。母親と学校の間に募る不信感 − 小児科外来の心理相談にて出典 : 附属病院の小児科外来で心理相談をしているときにも、子どもの盾となって学校と対峙する親に出会いました。母親に連れられて、男子中学生が私の部屋に訪れました。母親は、現在子どもが中学校に行けなくなり家にいること、そうなった原因は中学教師が自分の子だけ理不尽に叱ったからであり、その後の学校の対応に誠意がないと訴えました。小児科を不登校で受診したのですが、医師として行うような治療はないので、心理で話を聞いて欲しいと、私のところへ相談が回ってきたのでした。このような場合、安易に「それは学校にも問題がありますね。」と言うと、親は「やっぱりそうだ、学校が悪い」と、学校批判を強めて火に油を注ぐ結果になりかねません。小児科医局の研修会では「それは学校が悪い」の一言は問題をさらに複雑にするので、苦しまぎれにそのような言葉を吐かないようにとスタッフに注意してきました。母親から話を聞いた後、私が学校に行って直接話を聞いてきても良いかと親子に尋ねました。二人ともけげんな顔をしていましたが、「お母さんが学校に伝えたいと思っていることを伝えてきます。担任に会ってどうしたら学校に行きやすくなるか話してきます。」と言うと「お願いします」と言って承知してくれました。この問題は、小児科外来で定期的に話しても解決するようなものではないと思ったので、そのような提案をしたのです。出典 : <span><a class="linkclass" href="">親と学校が険悪な状態に陥っているこのような場合、子どもにとって学校に行くことは一人で敵地に乗り込むことにほかなりません。登校したくなってもできないでしょう。この時私は地方の大学の教育学部の教員でしたので学校に行くことにさほど抵抗がありませんでした。先方の中学校に電話すると話し合いの場を設定してくれ、教頭、担任、学年主任など数人の先生方と話しをすることができました。学校側のその母親に対する認識はやはり「モンスターペアレント」でした。母親が学校に抗議に来るので母親からの電話には、教職員がいつもピリピリしているとのことでした。小児科での見立てを説明し、母親も一生懸命なのだが言葉が足りないのかもしれないとも話し、なんとか母親と学校の溝を埋めようとしました。学校も何とかしなくてはいけないと考えていたところだと言いました。その子の特性として級友と共同歩調をとりにくい面があるかもしれないと言い、このことは母親にも伝えてあるが、そこだけに着目した指導はしないほうがいいのではないかと意見も述べました。教員は、「分かってはいるが、ついつい目が行き、叱りつけていた。今後はあらためて指導方法を練り直したい」と言ってくれました。また、「母親の子どもを思う気持ちは分かったので何とかして生徒と接触できるようにしたい」とも言ってくれました。その後母親から、自分が働きに出ているときに、担任が何度か家庭訪問してくれた、誘われて子どもが数回登校したと、小児科外来受診時に報告を受けました。私との面談の時、母親は思いのたけをぶつけてきましたが、回を重ねるごとに学校に対する攻撃が鳴りを潜めました。同時に子どもの表情にも明るさが出てきました。このような経過を経て生徒は登校するようになりました。ずいぶん後になって子どもが専門学校に進学でき元気に通っていると母親から連絡をいただきました。非難、批判合戦から科学的教育へ出典 : 親が子どものことで一生懸命になり過ぎるあまり担任とぶつかり、間に入った学年主任や教頭とも険悪になり、家庭対学校の対立の図式が出来上がることがしばしばあります。上記の例以外にもたくさん経験しました。特に発達障害などの疑いのある子どもの場合、容易には対立が解消されない傾向にあるように思います。学校でいじめられた、教師にひどいことを言われたなどと子どもから聞いた親は、学校はなんてひどいところだと怒りの感情が先に出てしまうでしょう。一方教師は、一人だけ別なことをする子に手を焼いていて授業ができない、他の生徒の被教育権が奪われる、などとといきり立つことでしょう。そんな両者が穏やかに話し合うことは理想ではあっても困難なことだと思います。平静さを保っているように見えても、心の底ではお互い分かり合えない複雑な感情を抱いている。そんな状態では、学校は家庭がもっとしっかりやるべきだと考えるし、家庭は学校が悪いから自分の子がおかしくなったと考えるわけで、お互いの不信感がつのるばかりです。さらに母親は、「子どもがおかしくなったのはお前の育て方が悪かったからだ」と夫や義理の両親からなじられている場合もあります。子どもの回りにはこのような批判や非難が渦巻いているのです。このような状況をどのように解決すれば良いのでしょうか。今のところの解決法は、親が発達支援センターや小児科等の専門医を訪れて子どもの状態を客観的に観察してもらい、それらの情報をスクールカウンセラー等を経由して学校に伝えてもらい、その子の特性に応じた指導をするようお願いすることだと思います。学校は、必要に応じて専門家の派遣を教育委員会等の管轄組織にお願いし、そこからアドバイスを受けることもできます。ただし現在のところ第三者的存在が十分機能しているとは言えません。上記のような枠組みの中で何度も挑戦しながら経験を積み、新たな教育体制を作り出さない限り家庭と学校の非難合戦は無くならないと思います。自分の子どもが学校で正しく教育を受けていないと感じる親は、学校に対する不満や怒りをぶつけるだけでなく、客観的データ、科学的根拠に基づいた教育を行うよう学校に申し出るべきだと思います。その時には、ぜひスクールカウンセラーを有効活用してください。
2016年10月22日2箇所以上に生活拠点を持つ、多拠点生活が注目されています。デュアルライフなんてカッコイイ呼ばれ方もするようですが、実現するとなるとハードルが高そうですよね。実は私もバリ島と日本を7年ほど行き来して、現在は3:7くらいの割合で双方で生活をしています。そこで、二拠点生活を体験してみて感じたメリットとデメリット、さらに実現するためのポイントを2回に渡りご紹介したいと思います。第2回は、二拠点生活を実現するための具体策について考えてみたいと思います。大きな課題は家と仕事二拠点生活を始めるにあたり壁になるのが、前回の記事でデメリットとして紹介した2つポイント「住居」と「仕事」の問題です。住むところがなければ始まりませんし、仕事がなければお金を得ることができません。私の例も交えながら、解決策を紹介したいと思います。課題1「住居」二拠点というからには、住まいを2箇所に確保する必要があります。現在、賃貸に暮らしている人にとっては、もう1箇所家賃が発生する可能性もあるので、簡単な問題ではありません。ただダブル賃貸になるとしても、解決策はあります。「現在の住まいの借り手を探す」不在期間中に現在の住まいを誰かに貸し出せば、家賃負担が軽くなります。友人であれば安心ですが、airbnbのような宿のマッチングサイトやSNSで呼びかけてみるのも良いでしょう。ただ、賃貸物件の又貸しは禁止されている場合もあるので、気になる場合は家主と交渉してみることをおすすめします。「実家に戻る」思い切って実家を日本の拠点にしてしまうのも、方法の一つ。家賃が格安で済む可能性があり、家を家族が維持してくれるという点でも安心です。現在、私はこのパターンで、日本の拠点は実家です。ただし、家族との関係維持という別の課題があることも覚えておきましょう。家賃だけでなく、家事の分担や生活スタイルの調整ができないと、一緒に生活することが厳しいかもしれません。「賃料の安い地域を探す」東京では敷金や礼金など、賃貸物件の契約には高額な初期費用がかかることが多いですが、一歩東京を出てしまえばその限りではありません。地方によっては一軒家が5万円なんて、破格値で貸し出されていることも。さらに海外になれば、日本の常識では考えられないような整った設備の住居が格安で貸し出されている場合もあります。こうした情報は不動産サイトよりも、現地のコミュニティサイトの方が情報が充実しているので、気になる地域のコミュニティサイトにアクセスしてみるのがおすすめ。実際に気になる地域に出向いて、コワーキングスペースに顔を出してみるのも良いでしょう。同じように多拠点生活をしている人から、優良な情報をもらえる可能性があります。ちなみに、私の住むバリ島のウブドでは、こちらの「Ubud Community(ウブドコミュニティ)」というコミュニティが人気。利用者から賃貸情報の他にも様々な情報が集まる上に、管理体制がしっかりしているので情報の質が高く利用者の信頼を得ています。課題2「仕事」複数の拠点を移動するので、1箇所に留まって仕事を続けることは不可能です。現在は、働き方も多様化しているので、会社や仕事にこだわらなければ、特別なスキルがなくても多拠点生活を実現する方法はあります。「リモートワークを推奨している会社で働く」決まったオフィスに出勤せずに、社員が自由な環境を選んで働くことができるリモートワーク。IT系の企業ではリモートワークを推奨している会社もあるようです。ただ全体としてみると、リモートワークができる会社や業務は限られているので狭き門であることは事実でしょう。「フリーランスとして働く」私の仕事の一つがこちら。フリーライターはネット環境さえ整っていれば、基本的に世界中どこにいても働くことができます。ライターに限らず、プログラミングやデザイン、写真など、興味のある技術を磨いて売り込んでみてはいかがでしょう。「個人で事業を始める」そして、私のもう一つの仕事がこちら。バリ島で仕入れた品や作った商品を、日本で販売する小さな事業を運営しています。店舗を借りて従業員を雇うことができればベストですが、そこまで費用をかけられない場合は、期間限定ショップやイベントへの出店、ネットショップやハンドメイドサイトなどに出品する方法もあります。商品買い付けを兼ねて、好きな国に拠点を築くことも不可能ではありません。「長期休暇を取れる仕事を探す」一定の期間に集中的に働き、残りの期間はもう1箇所の拠点でのんびり生活するというのもありです。派遣社員として働くも良し、季節アルバイトとして農業に携わったりリゾート地で働いてみるのも良いでしょう。自分スタイルの二拠点生活を例に挙げたのは具体策の一例です。私の友人は二拠点生活を実現させるために、派遣社員をしながら不動産経営やフリーライターをし、自宅をサロンとして貸し出すなど、様々な可能性に挑戦しています。住居にしろ仕事にしろ、最初から自分にぴったりはまるスタイルが見つかるわけではありません。大切なのは焦らず、自分なりのスタイルを見つけていくことです。二拠点生活の目的は様々ですが、共通しているのは、今よりもよりもさらに満たされた人生を実現すること。「こうしなければ!」なんて窮屈に考えるのはやめましょう。今すぐ、会社をやめて東京を離れる必要はありません。あなたが一番心地良い方法を、少しずつ探っていってくださいね。
2016年10月18日2箇所以上の場所に生活拠点を持つ、「多拠点生活」が注目されています。デュアルライフなんてカッコイイ呼ばれ方もするようですが、実現させるとなるとハードルが高そうですよね。実は私もバリ島と日本を7年ほど行き来して、現在は3:7くらいの割合で双方で生活をしています。そこで、二拠点生活を体験してみて感じたメリットとデメリット、さらに実現するためのポイントを2回に渡りご紹介したいと思います。今回は、二拠点生活のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。夢が膨らむ二拠点生活のメリットって?二拠点生活と聞いてもピンと来ないという人もいると思います。まずは二拠点生活のメリットから。夢を膨らませちゃってください。「様々なライフスタイルを経験できる」当然ですが、都会と田舎、日本と海外ではライフスタイルは違います。よく使われる例ですが、都会では当たり前のように買っていた野菜が、田舎では家の前で収穫できるというのは珍しいことではありません。今の生活が、世界の標準ではないことを実感できるはずです。「出逢いが増える」生活する場所が増えれば、物理的に出逢いの数は増えます。個人的に嬉しかったのは、日本だけに住んでいた頃よりも日本人の友人が増えたことです。ただ漫然と日本に住んでいたときよりも、日本に滞在する目的が明確になったことで、結果的に実りある出逢いが増えたと感じます。またバリ島にも日本全国から旅行者がやってくるので、日本に住んでいるだけでは出逢えなかった遠方の友人もできました。「思考をリセットできる」定期的な移動は、思考を柔軟にしてくれます。思考は環境の影響を強く受けるので、自分をフラットな状態に戻すために、環境を変えることは一番簡単で単純な手段です。あんなに思い悩んでいたのに、生活する場所が変わった途端にどうでも良くなるということを、実際に何度も経験しています。個人的には、これが一番のメリットだと感じています。「お金の価値観が変わる」都会の生活費が高く、田舎の生活費が安い傾向があるのは事実です。田舎に住み始めて、以前よりお金がかからなくなったという話は、実際よく耳にします。また、海外でも日本ほどお金がかからないところは多いと思います。何が何でも月に○十万円稼がなきゃ生活できないなんてのは、思い込みかもしれません。「ビジネスチャンスが広がる」場所が変われば、求められるビジネスの種類も変わります。一方では芽が出なかったビジネスが、他方では開花する可能性は十分にあります。単純に出逢いが増えて人脈ができることも、ビジネス拡大に貢献してくれるでしょう。「移住より敷居が低い」現在の拠点を完全に引き払ってしまう移住に比べると、二拠点生活は今の拠点を残せるので心理的な負担が小さくなります。いつでも戻れる拠点があることが保険にもなるので、新天地でも思い切った挑戦がしやすくなります。失敗しても大丈夫という安心感があるだけでも、精神的にはかなり落ち着くはずです。二拠点生活に立ちはだかるデメリット何事にも良い面があれば、悪い面もあるもの。とはいえ、個人的にはデメリットはあまり感じていませんが、一般的に考えられるデメリットを紹介したいと思います。「交通費がかさむ」二拠点を行き来するので、交通費は確実にかかります。日本と海外ともなれば、飛行機代が数万~十数万円かかることも。交通費の確保は、二拠点生活ではマストです。「二拠点分の家賃がかかる」二拠点生活の大きなデメリットがこちら。拠点が増えれば増えるほど、家賃や維持費も高くなります。定期的にかかる大きな費用なので、慎重に考える必要があります。「仕事が限られる」仕事によっては、拠点同士が離れていると継続が難しい場合も。特に現場での作業が求められる業務に就いている人は、仕事を変える必要が出てくるでしょう。「習慣や文化の違い」同じ国内といえども、場所が変われば習慣や文化の違いに戸惑うことはあります。海外ともなれば、その差は歴然。受け入れることが難しい場合はストレスが大きいので、拠点変更を検討する必要があります。「大切な人たちとの別れ」また戻ってくるとはいえ、一方を去るときの大切な人たちとの別れは切ないものです。特に日本と海外のように拠点同士が離れていると、再会が翌年以降になることも。私も別れの日が近づくと、毎回センチメンタルになってしまいます。やっぱり無理なのか二拠点生活!?メリットが精神的な内容が多い一方で、デメリットは現実的な問題が多いことがわかると思います。この現実問題の大きさが、二拠点生活を阻む大きな壁になることは事実です。この時点で、やっぱり無理と諦めてしまう人もいるでしょう。でも諦めるのはまだ早い!二拠点生活は特別な人だけに許された特権ではありません。次回は、二拠点生活のハードルとなるデメリットの具体的な解決策を紹介したいと思います。
2016年10月15日ビームス(BEAMS)は、スクールユニフォームブランド「ビームス スクール(BEAMS SCHOOL)」をあらたにスタートする。「ビームス スクール」が目指すのは、どんなシーンにもふさわしく毎日を心地よく過ごすことができる学校制服。校風や伝統を尊重しながら、アイビースタイルをデザインの軸に企画を行っていく。また、制服を通して正しい服の知識や手入れの方法を学ぶセミナーなども実施し、着こなすことで生まれる楽しさも伝えていく予定だ。さらに、さまざまな企業との協業で、学校指定制服や自由制服に加えて、ステーショナリー、雑貨などのプロダクトも展開予定。なお、ビームスではこれまでライセンスレーベル「BEAMSdesign」と菅公学生服株式会社がタッグを組み、制服ブランド「KANKO produced by BEAMSdesign」を2012年にスタートさせたほか、 2015年にはTOKYO FMの人気ラジオプログラム「SCHOOL OF LOCK!」とのコラボレーションで雑貨やTシャツを提案するなど、 学生が毎日をよりよく過ごすための取り組みを行ってきている。
2016年09月18日シチズン(CITIZEN)から、新作ウォッチ「シチズン クロスシー エコ・ドライブ デュアルタイム」が登場。2016年6月3日(金)に発売される。新作は、アクティブに働く女性に向けた高機能ファッションウォッチの「シチズン クロスシー」に、光発電エコ・ドライブを搭載したモデルだ。海外出張や旅行に役立つ、同時に2つの時間がわかるダブルフェイス仕様。上側は秒針付きオールアラビア、下側はバーインデックスでデザインを変えており、時間を確認しやすい。カラーはベージュ、ホワイト、ブラックの3色展開。落ち着いた色合いと、バンドからケースまで一体感あるデザインでブレスレットのようなエレガントさも兼ね備える。【アイテム詳細】シチズン クロスシー エコ・ドライブ デュアルタイム発売日:2016年6月3日(金)価格:45,000円+税カラー:ベージュ、ホワイト、ブラック仕様:光発電エコ・ドライブ、フル充電時約7か月可動、夜光、5気圧防水、シンプルアジャストバンド【問い合わせ先】シチズンお客様時計相談室TEL:0120-78-4807(祝日除く平日 9:30〜17:30)
2016年05月26日目から鱗の新発想!水泳用品メーカーのフットマーク株式会社は、大人の女性に向けたスクール水着「スカートワンピース(ジラフ柄)」を発売した。スクール水着といえば、その名前から「学生が着るもの」というイメージが強い。しかし「控え目なモノトーンの水着が欲しい」「露出を抑えた水着が着たい」「あまり若々しいデザインや色は抵抗がある」といった大人の女性からの要望を受け、ネイビーやブラックといったベーシックカラーと、露出を抑えて体型カバーをかなえるデザインを併せ持つスクール水着を大人向けに開発するに至った。体型カバー力も優秀スカート丈はヒップ部分を長めに設計、肩周りはフレンチスリーブにするなど気になる部分をさりげなくカバー。胸元の緩やかなV字型デザインでデコルテを美しく見せるなど、細かな工夫を施してある。スクール水着のシンプルさ・控え目さを残しつつ、スカートにはエンボス加工でジラフ柄を入れるなど、大人ならではのさりげないかわいらしさも追求。豊かなサイズ展開S~6Lまでと8サイズにわたるサイズ展開も嬉しい。海水浴やジムのプールなど場所を選ばない大人のスクール水着は、大人の女性の強い味方といえそうだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・フットマーク株式会社プレスリリース
2016年04月26日学内でのイジメ問題に関連し、「スクールカースト」という言葉をよく耳にするようになりました。『桐島、部活やめるってよ』や『暗殺教室』など、人気作品の背景になっていることでも知られていますが、つまりは学校社会に存在する階級制度のこと。学年とは異なるピラミッド状の上下関係が生じていることから、カースト制度になぞらえてこう表現されています。このスクールカーストについて、株式会社オウチーノが「高校時代にスクールカーストはなかったと思うか?」という質問を投げかけたところ、30代の61%が「カーストはなかった」と答えたのに対し、20代で「カーストはなかった」と答えた人は約44%しかいなかったそうです。つまり、20代の半数以上がスクールカーストの存在を感じていたことになるのです。しかし、私たちはそんなスクールカーストを本当に理解しているのでしょうか?学生時代にはスクールカーストなど感じなかったという人や、逆にスクールカーストにどっぷりつかっていた人には見えてこないなにかがあるかもしれません。そこで今回は、エッセイ漫画『いつもうっすら黒歴史』で、スクールカーストの外で過ごした高校生活を描いた「お肉おいしいさん(以下お肉さん)」にお話を伺ってきました。スクールカーストを外から眺めていたお肉さんだからこそ語ることのできるカースト像とは、いったいどのようなものなのでしょうか?■「見た目がすべて」から生まれるスクールカースト「入学したてのころは当然スクールカーストなんてありません。みんな誰がリーダーなのかという探り合いから、徐々にグループを形成していき、スクールカーストができていきます」とお肉さん。形成されたグループには序列があり、お肉さんの学校ではいちばん上がギャル、次に運動部・優等生タイプ・オタクと続いていたそうです。また、ギャルグループのなかにだけ、スクールカーストの存在に気がつかない人がいたとのこと。お肉さんは、どのグループにも属していませんでした。「私がカーストの外にいたのは、コミュニケーションが苦手だったことと、お洒落などに興味がなかったことが原因です」学生時代は外見だけで人を判断し、ダサい人は見下されるような世界だったそうです。また、「誰と話すか」も重要でした。ダサいと思われている人と仲よくすると、自分もダサいと思われ見下される世界だったそうです。そんななか、お肉さんは話しかけることも話しかけられることもなく、どこのグループにも所属することができなかったとのこと。「高校時代はみんな精神が未熟だったんでしょうね。自分と他人をくらべてしまい、『アイツは私より下だ』みたいなことをやっているうちに、自然にスクールカーストができていったんだと思います」また、グループのなかにも細分化されたカーストが。たとえばカーストの頂点であるギャルグループのなかにも序列があり、グループのリーダーが存在していたそうです。最下層のオタクグループも同じような状況でした。「ギャルなのにオタクな人は、オタクだとばれないようにしていました。オタクが迫害される時代でしたから。そういう子は世渡りがうまかったですね。誰にも見られないところで私に話しかけてきたりして(笑)」■学校生活はスクールカーストが全てで逃れられないでは、学校生活とスクールカーストはどのように結びついていたのでしょうか?「休み時間や昼休みは、みんなカースト内で過ごしていました。私はひとりで本を読んでいることが多かったですが、同じようにグループに入れなかった友人と一緒にいることもありました」学校生活のほとんどを固定されたグループで過ごしていたそうですが、他のグループとの交流がまったくなかったわけではないそうです。ギャル~優等生までのグループは仲がよく、一緒にいることもありましたが、オタクグループは蚊帳の外だったとのこと。また、固定化されたカーストに変化があっても、クラス替えのときに数人が上のグループに入る程度で、最初に形成されたグループは卒業までそのままだそうです。お肉さんの学校では明確ないじめはなく、あっても嫌がらせ程度のものでしたが、なかには上位のカーストにいたのにトラブルを起こしカーストの外になってしまう学生もいたとのこと。そういう学生は「誰ともつきあわないよりましだから」という理由でお肉さんと一緒にいるようになったそうです。■ネット上だとカーストはないが少し変わりつつある学校内ではグループでの行動が目立ちましたが、ネットの世界ではみんな自由に交流していたようです。「SNSやメールでは人目を気にしなかったり、いいたいことをはっきりと発言できたりするのでグループ外の人とも交流があったみたいです。でも、ネットのつきあいがあっても現実では一切つながろうとしないですね」また、お肉さんは、ネットがスクールカーストに変化を与えたかもしれないとおっしゃっていました。1つ目の変化は、オタクが認知されたことによるもの。動画サイトでアニメが見られるようになったことでオタクが認知され、迫害されることは少なくなった可能性があるということ。2つ目の変化はLINEの登場によるものです。グループラインで四六時中誰かの悪口をいえるようになり、ネットの世界にもカーストが入ってきているかもしれないとのことです。オタクが受け入れられるようになったのはいいことですが、その一方で、学生がLINEを使用して起こしたトラブルやイジメが問題になっているように、ネットの進化はスクールカーストの悪い側面を強調しているようです。■お肉さんが「地獄のような高校生活」で学んだこと「高校生活を楽しいと思ったことは一度もありませんでした。学校を辞めようとも思いましたが、親が許してくれなかったのと、辞めたら将来なににもなれないと思いなんとか卒業しました」そう語るお肉さん。最後に学生生活で学んだことを伺いました。「人は見た目で人を判断してしまい、中々中身を見てくれないということです」そう断言するお肉さんですが、決してマイナス思考というわけではありません。本書のあとがきでこのようなことをおっしゃっています。「ずれている人間はズレている人間なりの生き方がある」(本書あとがきより引用)普通の人とくらべて少しズレているからといって、それをなおそうとすると余計に辛くなってしまいます。周囲の目を気にして自分に向いてない生き方をするよりも、ズレているなりの生き方をした方がずっと楽なのではないでしょうか。自分らしい生き方を貫いていれば、それを認めてくれる人がいるかもしれません。*スクールカーストの根幹にあるのは、「誰かと同じでなければ安心できない」という気持ちなのではないでしょうか。だからこそ外面ばかりを気にしてしまい、他人と違ったことをして孤立してしまわないよう、自分と他人を比べているうちにカーストが形成されてしまう、大人でも人を見た目で判断しがちなのに、未熟な学生ならなおさらです。今回のインタビューで、スクールカーストは学生だけの問題ではないように感じました。社会のなかで出る杭にならないよう、自分の外面ばかり気にし、他人の中身を見ずに過ごしていませんか? もしそうだとしたら、周囲でカーストが形成されているかもしれません。実際に「社会人カースト」という言葉がメディアに登場するようになりました。スクールカーストは学生だけの問題と決めつけず、自分と周囲の関わり方を見直す必要があるのでしょう。(文/堀江くらは) 【取材協力】※お肉おいしい・・・漫画家・イラストレーター。1988年秋田県生まれ。等身大のコミックエッセイがネットを中心に人気を集めている。著書に『ほっこりできない根暗オタク女の日常をまんがにしてみた』『いつもうっすら黒歴史』等がある。 【参考】※お肉おいしい(2016)『いつもうっすら黒歴史』KADOKAWA※「スクールカースト・社会人カースト」実態調査-株式会社オウチーノ
2016年04月11日国際航業は3月29日、ドローンの運航とドローンを用いた3次元計測に関するスクール「ドローン運航・3次元計測スクール」を5月に開設すると発表した。建築分野では、3次元データを駆使した情報化施工の導入が進んでおり、国土交通省も工事の全工程で3次元データを活用する「i-Construction」の取り組みを本格化させている。ドローンは3次元データを高効率・高精度に取得できるが、正確な3次元データを取得するための運航方法や計測方法を習得できる教育機関は整っていないのが現状となっている。今回開設するスクールでは、ドローンの仕組みや関連法令・安全管理方法の座学講習と、ドローン実機を用いた実技講習を通じて、ドローンの操縦・安全運航管理を習得することが可能。加えて、国際航業がこれまで培ってきた運航方法・計測方法も習得することができる。座学が3日間、実技が2日間で計5日間の内容となっており、国際航業東京事業所および関西事業所が会場となる(実技はドローン飛行が可能な場所に移動して実施する)。20歳以上のドローン運航および3次元データ取得に関わる実務者が対象で、4月公開予定のWebサイトで申し込みを受け付ける。受講費については後日発表するとしている。また、同スクールは日本UAS産業振興協議会(JUIDA)に認定されており、修了者はJUIDAの操縦技能証明書および安全運航管理者証明書を取得可能となっている(修了後にJUIDAへの申請が必要)。
2016年03月29日仕事とプライベートで居住地をわける生活スタイル「デュアルライフ」。ウィークデーは都心で仕事をして、休日はのどかな風景が広がる田舎暮らしを満喫できます。心のスイッチのオンとオフを使いわけるため、また豊かな人生を生きることをテーマにするために、デュアルライフを楽しむ人が増えています。無理なくデュアルライフを送るにはどうすればよいのでしょうか?■デュアルライフのメリット結婚や子どもの誕生など、人生の分岐点は今後の生活を見直すチャンスです。デュアルライフは、実り多い人生を歩むための選択肢のひとつ。ぜひ、可能性を模索してみましょう。デュアルライフの魅力は、なんといってもメリハリのある生活がかなうこと。たとえば、オフは農業体験やアウトドア、海で遊ぶなど、好きなことができます。活動を通じて人との交流も活発になるでしょう。オフを充実させることで、仕事への活力が高まるはずです。■スケジュール調整をしっかりと心にゆとりをもたらしてくれるデュアルライフ。ただし、快適な二域居住を実現するためには、仕事や所用をオフに持ちこまないよう意識することが大切です。仕事や所用は計画的に終わらせる努力をしましょう。仕事が残ってしまった場合は、新幹線などの移動中を有効活用して、オフを確保するのがオススメです。■コストを考えるデュアルライフをはじめるにあたり、考えるべき点は毎月のコストです。月々の家賃や生活費はどのくらい必要なのかを考えましょう。拠点をつくるには、頭金や礼金、敷金に家具などのイニシャルコストも必要です。ほかにもかかる費用を考えればキリがありません。一方、必要な日数だけ借りる方法もあります。たとえば、ウイークリーマンションや個人の空き部屋に泊まるという方法です。ウイークリーマンションは大抵の場合、長期宿泊割引があります。部屋に家具やアメニティつきという物件も珍しくありません。それでいて、家賃と比べれば格安。情報は空き部屋検索サイトなとで調べられます。■将来を見据えた人生設計人生の最終目標は田舎への移住、という人もいるでしょう。また、子どもはのびのびとした環境で育てたいと考えている人も多いのではないでしょうか。しかし、家族の同意が得られない限り、移住は現実的ではありません。家族にちがう生活を体験させて、移住を理解してもらうために、デュアルライフを活用するという人もいます。過疎化に悩む地方自治体では、地域活性化を目指し、空き家を低価格で提供したり、仕事を支援してくれる取りくみもおこなっています。企業でもその動きは活発化していて、移住支援金の援助や家賃を負担するような流れもできつつあるようです。コミュニティを形成するため、地方の取りくみは、この先ますます高まる可能性もあります。そう考えると、デュアルライフは将来、定番化するのかもしれません。
2016年01月31日Apple関連で著名なあるアナリストの報告によれば、同社は今年2016年にリリースが見込まれる「iPhone 7 Plus」に相当するモデルにおいて「デュアルカメラ」を採用する可能性があるという。デュアルカメラにより物体の3D測定が可能になり、撮影後のピント合わせや切り抜き処理、距離測定が可能になるといった効果が期待できる。また光学2~3倍程度のズーム機能をサポートする可能性も指摘されており、カメラ関係での機能飛躍が期待される。同件は9 to 5 Macが、KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuoの最新レポートとして報じている。通常であれば、この手の噂は一歩ひいて話半分程度に聞き流すべきではあるのだが、Apple関係では比較的正確な情報を引き出してくるKuo氏のレポートである点と、記載内容にいくつか興味深い点があることで注目すべきソースになっている。以前にAppleはアレイカメラの技術を持つLinXという企業を買収しており、今回のデュアルカメラはそれを応用したものだと考えられる点だ。その仕組みやメリットの詳細については以前のレポートを参照してもらいたいが、最大の特徴は撮影品質を高めつつ、後処理でさまざまな効果を付与できる写真を取得できる点にある。同様の仕組みのカメラを持つスマートフォンとしてはZTEの「Axon」が知られているが、やはり高品質と「再フォーカス」可能な点をセールスポイントとしている。デメリットとしては撮影時に取得されるデータが通常のカメラ画像より多いうえ、後処理のために膨大なGPUパワーを必要とする点が挙げられる。筆者は2016年に登場するiPhoneの次期モデルで採用される「Ax」シリーズのプロセッサでは「GPUのさらなる強化や特定処理向けの回路増強」が行われると予想しているが、もしAppleがiPhoneでデュアルカメラ採用に動くのであれば、その的中率はかなり高まると考える。また現行のiPhone 6や6sのシリーズでは「本体背面にカメラモジュールが突き出ている」という構造上の問題を抱えている。もしKuo氏のいうように光学ズーム可能なレンズを抱えた場合、iPhoneのデザインがどのように変化するのかが気になるが、ASUSがZenFone Zoomで採用したHOYA製の「Cube」にみられるように、光学3倍ズームを可能にしながら比較的薄型を維持しているレンズユニットも存在し、工夫しだいではそこまで出っ張りの気にならないものを実現できるかもしれない。そして今回Kuo氏のレポートで最も注目すべき部分は「すべてのiPhone 7 Plusにデュアルカメラが搭載されるわけではない」と発言している点にある。Appleは「プレミア」に該当するハイエンド中のハイエンドモデルを製品ラインに設け、このプレミアムな機能としてデュアルレンズのシステムを提案するのだという。現在、Appleは4インチの廉価版にあたるiPhoneの派生モデルのリリースを計画していると噂されているが、これまで不動だったフラッグシップのiPhone製品においても、ディスプレイサイズ以外のSKUを追加する可能性が出てきたというわけだ。実際、筆者もAppleが今後2~3年でモデルの細分化や更新サイクルの変更を行っていくという噂を何度か耳にしており、Kuo氏のレポートもその動きをフォローするものとなっている。いずれにせよ、2016~2018年はAppleにとってもiPhoneにとっても大きな変革のタイミングになりそうだ。
2016年01月29日サイコムは27日、CPUとGPUのデュアル水冷システムを搭載した「G-Master Hydro」シリーズのラインナップにMini-ITXモデルを新たに追加し、販売を開始した。標準構成の価格は161,320円から。「G-Master Hydro」シリーズは、水冷CPUクーラーに加え、グラフィックスカードに水冷ユニットを取り付け、独自に水冷化したデュアル水冷システムを搭載するBTOシリーズ。Mini-ITXモデルでは、標準ケースに「Phanteks Enthoo Evolv ITX」を採用し、デスクに置きやすい省スペース化を実現しつつも、ハイエンドグラフィックスカードの搭載に対応するなど、ヘビーユーザーに向けても展開する。標準構成はCPUがIntel Core i5-6400(2.7GHz)、CPUクーラーがAsetek 550LC + Enermax UCTB12P、チップセットがIntel Z170(MSI Z170I GAMING PRO AC)、メモリがPC4-17000 8GB(4GB×2)、ストレージが500GB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 970 4GB(水冷ユニットAsetek 740GN搭載)、光学ドライブとOSがオプション。PCケースがPhanteks Enthoo Evolv ITX、電源が750W 80PLUS GOLD(CoolerMaster V750 Semi-Modular RS750-AMAAG1-JP)。
2016年01月27日ユニットコムは28日、直径が6mmと9mmのダイナミック型デュアルドライバーを搭載したカナル型イヤホン「IE-001」シリーズを、パソコン工房の通販サイト内雑貨店「Nantena」にて発売した。カラーはブラック、ブルー、イエロー、パープルの4色。価格は1,977円(税込)。イヤホンのケーブルを耳に架けられるようになっており、ケーブルが服や物と触れることによるタッチノイズを減らせる。ケーブルは着脱式(MMCX端子)なので、ケーブルのみを交換することも可能。ケーブル長は1.2mだ。そのほか、出力音圧レベルが96dB、インピーダンスが16Ω±15%、再生周波数帯域が10~22,000Hz、重量が18g。Sサイズ、Mサイズ、Lサイズのイヤーピースが付属する。
2015年12月28日ルネサス エレクトロニクスは12月9日、6nm世代プロセス以降の車載情報機器用SoC向けに、新たにデュアルポートタイプの内蔵SRAMを開発したと発表した。同SRAMでは、今後の自動運転技術として必要となるリアルタイム画像処理を実現するため、車載情報機器用SoCに搭載する画像バッファメモリに最適化が図られた。同社はFinFETの特長を生かし、読出し時と書込み時でそのパルス幅を変えるというアシスト回路方式をシングルポートSRAM向けに提案および採用しているが、今回、同技術を拡張し、同画像認識用デュアルポートSRAMに採用。最先端16nmプロセスで試作評価した結果、0.7Vの低電圧動作にて、688ピコ秒の高速安定動作を確認したという。また、周辺回路をリアルタイム画像処理向けSRAMとして最適設計することで、3.6Mbit/mm2という世界トップクラスの集積度を実現した。これにより、並列処理化と同時に要求が高まっている搭載SRAMの大容量化に対応することが可能となる。
2015年12月09日●ドコモとソフトバンクの回線を利用日本通信は12月1日、NTTドコモ回線とソフトバンク回線を同時に利用するデュアルネットワーク戦略の第一弾として「2SIMルータ」を発売した。単独回線での利用と比較して飛躍的に信頼性を高めた通信サービスとして提供される。○2つの回線で安全&信頼性を確保日本通信は米国に子会社(Contour社)を設立して、金融機関向けにATMの無線専用線サービスを提供している。無線専用線とは、インターネットを介さず、直接企業のネットワークと外部の機器が接続された状態になることだ。金融向け回線ではセキュリティが絶対条件だけに、インターネットを介さず直接接続する専用線でなければならないのだ。一方、日本でもIoT(モノのインターネット)やM2M(機械と機械間の通信)といった市場が立ち上がりつつあるが、こうした分野でもセキュリティや信頼性の観点から、無線専用線のニーズが高まっている。エンドトゥエンドでレイヤー2接続を実現しており、米国で無線専用線の実績を上げてきた日本通信にとっては大きな商機というわけだ。今回のサービスでは、NTTドコモまたはソフトバンクの3G回線網を利用して接続する。接続に使用する「2SIMルータ」には、1つの接続モジュールに2つのSIMが挿さっている状態で、標準ではドコモ回線を利用し、ドコモ側の回線に何かトラブルがあった場合、バックアップとしてソフトバンク回線に接続し直すことでサービスを継続する。ドコモ側の回線が回復すれば、またドコモ側に切り替える仕組みだ。接続モジュールがW-CDMA用の1つしかないため、3Gの通信方式が異なるauは利用できない。ソフトバンク回線といったが、実は日本通信とソフトバンクは、発表段階ではMVNO契約を締結していないため、ルーターにキャリアのSIMを挿しても利用できない。代わりに、日本通信の米国子会社とボーダフォンが包括契約を行っており、ボーダフォンからSIMを調達し、そのローミング接続としてソフトバンク回線を利用する、という回りくどい方法をとっている。日本国内同士の接続なのに、インターネット上では、一度欧州までぐるりと巡ってから日本に戻ってきているのだ。このためか、デモではソフトバンク回線側のPing値はドコモ回線の数分の1程度の早さしかなかった。サブ回線にとどめているのはこうした理由もあるのだろう。実機を使って行われたデモでは、ドコモ回線がオフになってから約1分でソフトバンク回線に切り替わり、ドコモ回線が復旧後、再び1分程度で回線が切り替わっていた。デモでは自動的に元の回線に戻していたが、実際は回線を監視し、マニュアルで戻すような運用になるという。複数台のルーターをまとめて管理するためのコンソール用のAPIも用意され、管理用アプリの開発なども運用に合わせてカスタマイズできるようになる。●一般ユーザーにとっては間接的なメリットが○将来は2モジュール用ルーターも将来、POSなどで要求されるファイブナイン(99.999%以上)の稼働率実現に向けて、2つの通信モジュールを搭載した「2Moduleルータ」も開発中。こちらは2つのSIMを切り替えるのではなく、2つのモジュールに1つずつSIMを挿して利用し、片方が障害時、すぐにもう片方がバックアップに回れる。モジュール自体が壊れたときにも1モジュールで修理までをしのげるため、信頼性は2SIMルーターよりもかなり高そうだ。さらに回線切断時だけでなく、arxceo社が開発した回線診断アルゴリズムを利用し、主回線が切れそうになったら回線を切り替えることで事前に対応してしまうという「2Moduleルータ Advanced」も計画しているという。現在、日本でPOSなどが使っているISDN回線は350万回線、専用回線は140万回線あるといい、これらに加えてIoT向け回線は今後爆発的な普及が見込まれる。NTTドコモは5GでこうしたIoT向けのサービスも提供したいとしているが、今有る技術と機器で先行して市場を開拓できるのは大きな強みになるといえるだろう。気になる価格は2SIMルーターの場合、ルーターの端末台なども含めて5年契約で月額3,980円となっており、ISDN回線などと比較してもだいぶ安価に済ませられる。通信速度は150kbpsと制限されているが、POSなどはもともと128kbpsまでのISDN回線を使っていたのであって、一度に大量のデータを送るということではないので、この程度でも十分なわけだ。あくまで企業向けサービスだけに、一般ユーザーが利用することはまずないだろうが、今後銀行ATMやPOSなどの回線が置き換わっていくことで、間接的に恩恵を被ることになるだろう。
2015年12月02日エルザ・ジャパンはこのほど、デジタルサイネージ向けのデュアルGPUグラフィックスカード「NVIDIA NVS 810」の取り扱い開始を発表した。価格はオープン。512基のCUDAコアを2つ搭載したデュアルGPU仕様のグラフィックスカード。8基のMini DisplayPortにより最大8画面の出力に対応する。また、「NVIDIA Mosaic テクノロジ」により、複数のディスプレイを1つの画面として利用できるほか、「NVIDIA NVS 810は、Warp & Blend API」をサポートし、サードパーティ製アプリケーションやNV APIを利用したソフトウェア開発でプロジェクタでのワープ、ブレンディング処理を実現するという。主な仕様は、CUDAコア数が512基×2、メモリが2GB GDDR5×2、メモリインタフェースが64bit、メモリのバンド幅は14.4GB/s(1GPUあたり)、TDPは68W、PCとの接続インタフェースはPCI Express 3.0 x16、ディスプレイ出力はMini Displayport×8。本体サイズはW241×D111.6×H16mm(1スロット占有)
2015年11月30日日本では、文部科学省も推薦している、スイスを本拠地とするディプロマプログラム「IB(International Baccalaureate)」と呼ばれる国際バカロレアの人気が高まってきて、日本にあるインターナショナルスクールでは、IB教育を取り入れている学校も増えてきているようです。しかし、親子留学で人気のマレーシアやタイなどのインターナショナルスクールではイギリス式やアメリカ式カリキュラムを行うインターナショナルスクールが、まだまだ圧倒的に多いそう。今回は、そんな2つの異なるカリキュラム、イギリス式、アメリカ式の教育スタイルをご紹介します。ただ学校に通っただけでは卒業できない!? 義務教育修了時に試験がある、イギリス式カリキュラムイギリス式カリキュラムでは、日本の中学のように、普通に学校に通っているだけで卒業証書をもらうことはできません。義務教育修了時には、GCSE(General Certificate of Secondary Education)と呼ばれる中等教育検定試験を受けて初めて、日本で言う中学卒業と同等の資格を得ることができます。イギリス以外の国で英国プログラム(ケンブリッジプログラム)を行っているインターナショナルスクールではIGCSE(International General Certificate of Secondary Education)、一般にIGCE-Oレベルと呼ばれる国際中等普通教育証明書を修得する試験を受けなければなりません。その後、イギリスをはじめとする、その他の欧州諸国大学への進学を希望する生徒は、16才~17才の2年間、シックスフォームと呼ばれる高等教育を受講し、IGCE-Aレベル(International General Certificate of Education, Advanced Level)と呼ばれる試験を受けます。そして、その試験結果(A~E)が、大学の入学試験になるというわけです。東南アジアの経済大国であるタイでは、IGCE-Oレベルを取得すると、大学に入学する権利を得ることができます。また、IGCE-Oレベルを取得した後にIGCE-Aレベルへの勉強をせずに国際バカロレア(IB)を修得したいということであれば、国際バカロレア(IB)のプログラムを行う学校へ転入する事も可能です。かつてイギリスの植民地であったマレーシアやシンガポールには、圧倒的にイギリス式カリキュラムの学校が多く、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどのイギリス連邦諸国の大学進学でも、イギリスカリキュラムを受け付けている大学が多いようです。アメリカ式カリキュラムは、日本と同じ入学試験方式第二次世界大戦後、日本はアメリカ教育制度をお手本に、日本の学校制度を作りました。そのため、アメリカ式カリキュラムでは日本同様、イギリスのような義務教育修了の証明書試験はありません。高校入学時の試験は、日本の高校入試、ほぼ同じ。公立の学校を受験するにはSSAT(Secondary School Admission Test)を、私立の学校を受験するには、独立校入学テストISEE(Independent School Entrance Exam)と出願に必要なテストを受講しなければいけません。大学入試も、日本とほぼ同じ。星の数ほど大学の数が多いと言われるアメリカでは、大学入試試験も、推薦入学、芸能入学など、さまざまなスタイルがあります。一般的な4年生大学では、高校の成績、大学進学適性試験であるSAT(Scholastic Assessment Test)、もしくはACT (The American College Testing Program)のテスト結果、推薦状、小論文の提出、外国人はこれにTOEFLの点数が必要とされます。入学のためにテストを受けるアメリカ式カリキュラムと、勉強を終了した証明のために試験を受けるイギリス式カリキュラム。将来どのエリアの大学に入学するかによって、通わせるインターナショナルスクールの選び方も変わるかもしれませんね。(徳武加奈子)
2015年11月08日前回に続き、東京・中野区の「新渡戸文化アフタースクール」をご紹介。新渡戸文化小学校に併設された「新渡戸文化アフタースクール」は同小学校に通う児童が対象で、各界の一流講師陣によるアートやスポーツなどのプログラムも充実している。○小中学校の先生が宿題をサポート!通常プログラムのほかに、月に数回「スペシャルプログラム」が開催される。建築家や公認会計士といったゲスト講師を招いて、本格的なベンチ作りをしたり、お金の仕組みについて学ぶのだ。また、同施設には子ども達がアフタースクールでやってみたいことを書いて投函できる「リクエストボックス」という箱が設置されていて、スペシャルプログラムはこの中のリクエストに応えることもある。例えば、これまでには「お母さんになりたい」という声を受けて、併設の子ども園で赤ちゃんのお世話体験を実現。「アフタースクールにお泊まりがしたい」という願いから、"夜ふかし企画"を実施、子ども達が作った夕食を保護者と一緒に食べて、普段より遅い時間まで過ごしたそうだ。「これほど放課後が楽しいと、宿題をやる時間がないのでは? 」といった心配は無用だ。子ども達は入室すると、まず3階の教室へ向かう。ここでは、小中学校の教員が交代制で宿題をサポートしている。教科書音読の宿題のみ、保護者の学習面での接点として必要と考え、あえてやっていないというこだわりだ。宿題の後はおやつを食べてから、その日のプログラムに参加するのが1日の流れ。プログラム参加がない日の子は、そのまま自宅から持参したドリルや塾の宿題をしたり、室内や屋上で遊んだりできる。○満足度の高い小学校給食をアフタースクールでも同小学校の給食は、なんと満足度95%以上(平成26年度保護者アンケートより)と高評価で、直接雇用によるスタッフが毎日手作りしている。日々のおやつもその調理施設スタッフによる手作りで、長期休暇中はお弁当か給食の希望が選べるそうだ。食材はほぼ国産、アレルギー対応もしてくれるというので、夏休みは安心して毎日給食にしてしまいそう。週5日で利用している小学校2年生の女の子のママに伺った。「学校内にあるので、親にとって安心ということだけでなく、子どもにとっても、移動や学校以外での友達関係などのストレスがないのが一番良いです。特に1年生の時は、学校に行くだけで疲れているので、精神的に落ち着いて通うことができました」とのこと。このアフタースクールの存在が、小学校入学の決め手になったそうだ。ちなみに、急な病気やケガの際も、看護師常駐の保健室で初期対応を行ってくれる。小嶋校長は、「今の女性に、一番手を差し伸べていきたい分野が"子育て"だと感じます。新渡戸のアフタースクールを参考にしていただき、各地でそういった学童が増えていくとうれしいですね」と最後に語ってくれた。子どもを取り巻く環境が変化する中、学童保育も急スピードで変革をしている。子どもの放課後時間について、本連載でさらに取材を進めていきたい。
2015年11月05日○私立小学校併設のアフタースクール東京メトロ丸の内線・東高円寺駅から徒歩5分ほど。青梅街道を一歩入った閑静な住宅街にある「新渡戸(にとべ)文化アフタースクール」は、私立「新渡戸文化小学校」に併設された学童保育だ。同小学校に通う子どものために、2011年に専用の3階建て校舎が完成したという。敷地内には小学校のほかに、幼保一体の子ども園や中学、高校、短期大学まである。運営する新渡戸文化学園の前身「女子経済専門学校」初代校長は、かつての五千円札の肖像として有名な新渡戸稲造氏だ。新渡戸文化アフタースクールは、小学校のグラウンドや体育館、音楽室、図工室、調理室などの充実した施設をフル活用して行う多彩なプログラムが特徴だという。取材に伺った火曜日は、「TOPアスリート」「料理」「アート」「衣・デザイン」「フルート」、そして、「レゴ(R)」を使ったロボット教室「ファーストレゴリーグ」という6つのプログラムが実施されていた。プログラムは全部で約20種類あり、年度初めの体験期間を利用して、子ども達は自分のお気に入りを見つけて申し込む。プログラム料金は月謝制で、週1回5,000円~7,000円程度と通常の習い事よりお得なくらいだ。同施設を毎日利用する約90名のほとんどが、何らかのプログラムに参加しているそうだ。早速「アート」の教室に行くと、パプリカや玉ネギを真剣に見つめて描写しているグループと、"クロッキー"と言われる速写、つまり、対象を素早く描くというグループに分かれて活動していた。「5分で描くよ! 消している暇はないよ」と画家の桜岡みゆき先生が熱心に指導していた。このほか「TOPアスリート」は陸上競技や球技などを中心に行い、「フルート」は2対1で楽器演奏のレッスン、「衣・デザイン」では布を切ったり貼ったりしてネームプレートを作成するという。いずれのプログラムも教えてくれるのは、各界で活躍する一流の講師陣だ。これほどプログラムが充実している理由を同施設小嶋輝夫校長に聞くと、「多感な時期に、テストで100点をとるだけではない豊かな本物体験をしてもらいたいと考えています。理科の実験をやるには理科室が、料理をやるには調理室が必要で、学校ならそれが実現可能です」と熱く語ってくれた。同施設の開校準備室を立ち上げた2009年、全国のどこを探しても思い描くような学童保育はなく、まさにゼロからのスタートで試行錯誤を重ねて現在の形になったという。○振り替え休日や臨時休校の日も開校入会に就労条件はなく、同小学校児童の6年生まで参加できる。預かり時間は7時30分~19時まで。夕食提供はない。帰宅時は、最寄り駅や最寄りバス停まで送ってくれるので安心だ。スタッフは、教員や保育士を目指す学生アルバイトと子育て経験豊富な主婦が中心。さらに、小学校併設なので学校との連携は抜群によく、行事の振り替え休日や台風などの悪天候で臨時休校の時にも、アフタースクールは開校している。同施設の休みは、土日祝と12/29~1/3の年末年始のみだ。「共働き家庭でも子どもに習い事をさせて可能性を広げてあげたい」というニーズも高いが、これまでは、送迎ができないことを理由にあきらめているケースが多かった。放課後、学園内で様々な体験を通して良質な教育が受けられる同施設は、そういった背景もあり年々応募者が増えているそうだ。ただ、付加価値が高い学童保育は、その分費用が高額なものが中心で、公立公営や父母会運営学童などの平均月額が約7,300円(「学童保育実施状況調査」(2012年5月1日現在)より)なのに対して、民間学童は月額5万円から10万円程度のものもあったりと様々だ。同施設は、週1回のレギュラー利用が8,400円~週5回利用で3万4,000円(ともに4月・1~2年生)と比較的リーズナブルで、専業主婦からフルタイム勤務の方まで、幅広い利用者がいるとのこと。学童に求めるものは、家庭によって違うだろう。選択肢が広がることで、見極める目も養っていく必要がありそうだ。後編となる次回は、宿題サポートや給食などを詳しくお届けする 。
2015年10月29日エレコムは27日、1.4GHzのデュアルCPU・デュアル補助チップを搭載したフラッグシップ無線LANルータ3製品を発表した。2016年2月から発売する。価格は税別25,450円から。デュアルCPU+デュアルコプロセッサを搭載し、高速転送が可能な11ac準拠の無線LANルータ。最上位モデル「WRC-2533GXBK」では、11ac接続時で理論値最大1,733Mbps、スループットで最大940Mbpsの通信が可能とする。端末の位置を狙って電波を発する「ビームフォーミング」機能や、複数ユーザーが使用しても速度が下がりにくい「MU-MIMO」なども備え、「家族でWi-Fiを楽しめる設計」をうたう。利用時の便利機能として、通信データから使用中のアプリを解析し優先順位を付けることで閲覧中のコンテンツをバランスよく楽しめる「ストリームブースト」、2.4GHz帯と5GHz帯のうち空いている帯域を自動判別して接続する「無線LANスイスイナビ」機能を搭載。また、USBメディアサーバー機能、米QualcommによるIoT規格「Alljoyn」対応の家電の情報をスマートフォンで受信できる機能も備える。設定面では、説明動画付きの無料設定アプリ「スカイリンクセットアップ」を提供するほか、Windows、Mac向けの設定用CD-ROM「SkyLink Manager」を用意。ファームウェアは自動で最新版にアップデートされる。ラインナップは、4本×4本の送受信アンテナを備え、理論値最大1,733Mbpsの通信速度に対応した最上位モデル「WRC-1900GXBK」、3本×3本で理論値最大1,300Mbpsの中位モデル「WRC-1900GXBK」、2本×2本で理論値最大867Mbpsの下位モデル「WRC-1267GXBK」の3製品。価格は、「WRC-2533GXBK」が税別38,310円、「WRC-1900GXBK」が税別31,880円、「WRC-1267GXBK」が税別25,450円。アンテナ数を除く主な仕様は共通で、有線LANポートは10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T対応で、WAN側×1、LAN側×4を搭載。無線LANはIEEE802.11ac/n/a/g/bに準拠し、USB 3.0×2ポートを背面に備える。セキュリティ機能は、WPA2-PSK(AES)、WPA-PSK(TKIP)、WEP(64bit/128bit)、ステルスSSID、MACアドレスフィルタリングなど。特典として、Android用セキュリティアプリ「イカロスモバイルセキュリティ for Android」の1年ライセンス、映像配信サービス「U-NEXT」を30日間無料利用権が付属する。本体サイズはW220×D53×H210mm。重量は、「WRC-1900GXBK」が約660g、「WRC-1900GXBK」が約700g、「WRC-1267GXBK」が約690g。対応OSはWindows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1 / RT / 10、Mac OS X 10.5~10.10。
2015年10月27日ファミリアはこのほど、11月から「familiar PRESCHOOL(ファミリア プリスクール)」にて「週3日」プランと「アフタースクール」プランを導入することを明らかにした。「familiar PRESCHOOL」は、2015年4月に子ども服メーカー初となる新規事業として東京都港区白金台に誕生した認可外保育園。「思いやりの"こころ"を育てる」「未来を生き抜く"力"を育てる」「自信につながる"創造力"を育てる」をコンセプトに、子どもの可能性を創造する「ファミリアメソッド」で子どもたちを育むことを目指している。今回、親や子どものライフスタイルに合わせた新しい保育プランを2つ追加。1歳~3歳の子ども対象の選べる「週3日」プランは、家族と過ごす時間と、習い事や友達と遊ぶ時間の両方を大切にしたいという思いに寄り添うために導入を開始するという。最初に週3日、曜日を選択することができ、以後固定となる。4歳~就学前の子どもを対象にした「アフタースクール」は、1つの場所で英語・相対リトミック・アートを習うことができるプラン。幼稚園やインターナショナルスクールに通学する子どもにもおすすめのプランとのこと。なお12月5日まで、体験・説明会も開催中。操体リトミック、音楽リトミック、英語、アートのプログラムを体験できる。また、保護者向け入園説明会も実施する。日程や内容はホームページで案内している。
2015年10月13日博報堂は10月2日、基礎から高度な戦略構想力まで、マーケティングセンスを磨く研修プログラム「博報堂マーケティングスクール」を開講した。同プログラムは、「新ブランドをつくりたい」「新事業を立ち上げたい」「新しいサービスを構想したい」「新商品を開発したい」など、新しいビジネスを志向するビジネスパーソンを対象に、既に個別のクライアント企業に提供した中で評判の高い研修内容をブラッシュアップ・体系化した「先端的なマーケティングが学べるプログラム」となる。コースは、「マーケティング戦略基礎コース」と「テーマ別プログラムコース」の2種類。「マーケティング戦略基礎コース」は、3C・STPなどのフレーム理解から、仮説をもとにした調査リサーチの進め方・4Pの戦略立案まで、マーケティング戦略のための基礎理論をわかりやすくパッケージ化したものとなる。定員は25名で、参加費用は3講座(3日間)コースが昼食付きで85,000円(税込)だ。一方、「テーマ別プログラムコース」は「発想転換」「製品コンセプト発想」「本質思考」など市場創造・イノベーションに必要な要素をテーマとし、少人数で行うトレーニングプログラム。マーケティング戦略や計画を強化したいときや、プランニングの弱点を克服したいときに、個別のフィードバックを受けながらスキルアップできる。店員は15名で、参加費用は1講座(1日)昼食付きで30,000円(税込)となる。両コースとも講師は博報堂グループの現役社員が担当。通常の座学研修ではなく、実習やワークショップを組み入れ、インタラクティブで実践的なスタイル採用する。同社は今後、新しいビジネスを切りひらく次世代リーダーや付加価値創造人材を育成する「博報堂マーケティングスクール」を目指していく考えだ。
2015年10月05日