2015年4月に、厚生労働省によって保険適用と承認された過酸化ベンゾイル製剤を用いた外用薬。「ニキビの特効薬」ともいわれる、その治療効果とは。また、どのようなニキビに適しているのでしょうか。副作用や個人輸入の有無についても解説します。新薬・過酸化ベンゾイルの特徴皮膚科で処方されるニキビ治療薬にはいくつかの種類がありますが、現状、過酸化ベンゾイルが配合された外用薬は「ベピオ」「デュアック」の2種類です。殺菌作用と角質を剥離させる作用によって、ニキビ(尋常性瘡:じんじょうせいざそう)治療に効果があるとされます。過酸化ベンゾイル配合薬が保険適用の薬として厚生労働省に認可されたのは、2015年4月と比較的最近のことです。しかし、アメリカなどの海外では50年以上前からニキビの治療薬として使用されており、現在では80以上の国で過酸化ベンゾイル製剤が承認されています。過酸化ベンゾイルのニキビ治療効果過酸化ベンゾイルを使った治療は、ニキビ治療の中でも効果を得られることが多い方法といわれています。過酸化ベンゾイルの作用によって期待できる治療効果について、詳しく見てみましょう。殺菌作用過酸化ベンゾイルには強い酸化作用があります。この作用により、ニキビの主な原因となるアクネ菌や、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌の細胞膜を酸化させ、殺菌します。これによりニキビの炎症を鎮め、腫れを鎮静化させる効果が期待できます。従来のニキビ治療では、殺菌のために抗生物質を主成分とした薬が使われていました。しかし、抗生物質には、長く使用し続けると、その抗生物質に耐性を持つ「耐性菌」(抗生物質が効かない菌)が生まれることがあるといデメリットがあります。過酸化ベンゾイルは、その作用機序から、長く使っても耐性菌が生まれないようできています。このため、抗生物質より長期的に、また、くりかえし使用することができるというメリットがあるのです。角質剥離作用過酸化ベンゾイルは、肌の一番表面にある角質をはがれやすくする作用があります。ニキビは、毛穴の周囲にある角質が厚くなり、それが毛穴をふさいでつまることで起こります。過酸化ベンゾイルの働きで厚くなった角質が取り除かれると、毛穴がつまりにくくなり、中にたまった菌や皮脂などが外に排出されやすくなります。また、古い角質が取り除かれることで過酸化ベンゾイルが毛穴の奥まで入り込みやすくなるため、殺菌作用がより効果的に働くともいわれています。治療できるニキビの種類ニキビは、炎症の有無などで主に4種類に分けられます。そのうち、過酸化ベンゾイルが効果的といわれるのは以下のニキビです。赤ニキビ黒ニキビ白ニキビ赤ニキビとは、炎症を起こして赤く腫れたニキビのことです。皮脂のつまった毛穴の中でアクネ菌が増殖し、ニキビが悪化して炎症を起こすのです。この炎症が毛穴の中にとどまらず、周囲の組織に広がるとニキビ跡が残ってしまうため、早めに治療することが大切です。赤ニキビの炎症がさらにひどくなり、周りの組織まで広がって膿がたまると黄ニキビと呼ばれる状態になりますが、この黄ニキビには過酸化ベンゾイルは適さないとされています。黒ニキビと白ニキビは、赤ニキビになる前の段階です。黒ニキビを開放面皰(めんぽう)、白ニキビを閉鎖面皰とも言います。毛穴に角質がつまって皮脂がたまり始めている初期段階のニキビを白ニキビ、毛穴に皮脂がたまって角栓(皮脂と古い角質が混ざった状態)となったものが表皮から顔を出し、酸化して黒くなったものを黒ニキビと言います。過酸化ベンゾイルの使い方過酸化ベンゾイルは、寝る前に1日1回、顔を洗った後の清潔な状態で適量を患部に塗ります。赤ニキビの場合は炎症が広がらないよう、ニキビにつけた後にニキビの周囲にも広めに塗り広げるのが一般的です。薬が作用するまでの期間や治療にかかる期間は一概に述べられませんが、基本的に12週間以内には効果が認められるとされます。なお、塗り方や塗る量はその人の症状などによって異なるため、必ず医師に確認し、指示に従いましょう。薬の保管方法過酸化ベンゾイルを含む薬は、25℃以下の涼しい場所で保管します。薬によっては、冷蔵庫で保管することが推奨されるものもあります。ただし、凍らせてはいけないため、冷凍庫では保管しないようにしましょう。使用中の注意事項過酸化ベンゾイルを使用するときは、以下の点に注意しましょう。紫外線を長く浴びないこと服や髪の毛に付着しないよう注意すること目や口のまわりに使用しないこと過酸化ベンゾイルを使用している間は紫外線を避けたほうがよいといわれています。外出するときには帽子や日傘を使用するなど、患部を紫外線から守るようにしましょう。日焼けランプなども紫外線に当たることになるため、行わないようにしてください。また、過酸化ベンゾイルには強い漂白作用もあるため、服や髪の毛に付着しないよう注意しましょう。目や口といった粘膜のまわりにつけると、炎症を起こす場合もあります。このような部位についてしまったときは、すぐに水で洗い流してください。妊娠中・授乳中の使用妊娠中・授乳中の使用に関しては、安全性がまだはっきりしていません。そのため、授乳中に過酸化ベンゾイルの外用薬を使う場合は、授乳を避けたほうがよいとされています。ただ、米国皮膚科学会などでは、妊婦のニキビ治療には過酸化ベンゾイルが適していると発表しています。いずれにせよ、安全性が不確かであることに変わりはないので、妊娠中や授乳中の使用は避けるのが無難でしょう。過酸化ベンゾイルの副作用過酸化ベンゾイルは、以下のような副作用が報告されています。表皮が薄く剥がれる粉をふくヒリヒリ感かゆみ赤み皮膚の乾燥灼熱感このような副作用は、特に塗りはじめに多いとされています。また、他の塗り薬と一緒に使うことで皮膚の症状が悪化する場合もあるとされます。このような症状が見られたときは、すぐに医師に相談しましょう。アレルギー反応に注意過酸化ベンゾイルは、体質によってはアレルギー反応を起こす可能性もあります。顔や目のまわり、薬を塗った部分の強い腫れのほか、発疹、発熱などが現れた場合は、すぐに使用をやめて医師に相談してください。また、耐性菌が発生しないことから長く使える薬ではありますが、長期間の使用でアレルギーによる接触性皮膚炎を起こす可能性があるとの報告があります。自己判断で使用を中止するのはよくありませんが、ニキビが治ってからは使用を控えることをおすすめします。ニキビ治療に使われる過酸化ベンゾイル配合薬現在、皮膚科で処方される過酸化ベンゾイルを配合したニキビ治療薬には、以下の2種類があります。ベピオデュアックエピデュオそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。ベピオゲル過酸化ベンゾイルを2.5%の濃度で配合している、白いゲル状の塗り薬です。デュアック配合ゲル過酸化ベンゾイルを3.0%の濃度で配合している、白から淡い黄色のゲル状の塗り薬です。過酸化ベンゾイルのほかに、クリンダマイシンという抗生物質も配合されています。エピデュオアダパレンを0.1%、過酸化ベンゾイルを2.5%で配合。白色から微黄色の不透明なゲル剤のニキビ治療薬。過酸化ベンゾイル製剤の通販はNG過酸化ベンゾイルが配合された薬は、通販などで個人輸入もできます。しかし、過酸化ベンゾイルは効果が強い一方で副作用もある薬です。また、海外の過酸化ベンゾイル製剤の中には、濃度が高く刺激が強いものもあるといわれています。以前は日本では承認されていなかったため、海外から輸入するなどの方法しかありませんでしたが、今は保険適用で処方してもらうことができる薬です。トラブルを避けるためにも、皮膚科を受診して処方してもらうようにしましょう。まとめ過酸化ベンゾイルは、世界的には1960年頃から使われているポピュラーな薬ですが、皮膚の刺激感やかゆみ、赤みといった副作用もあるため、日本では近年まで承認されていませんでした。2015年には日本国内でも承認され、現在は医療機関でも処方できる薬となっています。過酸化ベンゾイル製剤はニキビ治療への高い効果が期待できる薬ですが、刺激症状を生じる可能性のある薬剤です。初めて使用する方も、これまで通販などに頼っていた方も、安全に使用するためにも、医師の指導のもと正しく使用することが重要である。ニキビは、治療が早ければ早いほど完治までの期間が短く、また、跡が残る可能性も低くすることができます。生理現象だからと放置せず、できれば早めに皮膚科に相談しましょう。監修:楠山法子
2017年10月31日治りにくい大人ニキビや月経前に悪化するニキビの治療には、低用量ピルが処方されることがあります。女性ホルモンを主成分とするピルには、男性ホルモンの働きを抑制することでニキビの発生を根本から改善する効果が期待できます。ニキビ治療に用いられるピルの種類と効果、注意点について解説します。ホルモンバランスの乱れはニキビの原因思春期ニキビの多くは皮脂の過剰分泌によって引き起こされますが、大人ニキビのほとんどは、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位になることで引き起こされるといわれます。ホルモンバランスは不規則な生活やストレスによって崩れやすく、また、生理周期によっても変動します。10代の頃にできる思春期ニキビは、第二成長期の終わりとともに自然となくなっていきますが、大人ニキビはホルモンバランスを整えることで根本原因を改善することが、治すうえで大切なポイントとなります。それでは、ホルモンバランスとニキビの関係について、詳しく見ていきましょう。ストレスによる男性ホルモンの増加大人ニキビの8〜9割は、ストレスからくる男性ホルモンの過剰分泌によるものだと考えられています。社会人としての重圧や人間関係の悩み、多忙で不規則な生活などが重なると、身体はストレスに対抗しようと副腎皮質からコルチゾールという抗ストレスホルモンを分泌します。コルチゾールには、ストレスに対抗する作用とともに男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌を増やす作用もあります。男性ホルモンには皮脂を分泌する作用があるため、これが増えると角質が厚くなったり余分な皮脂が毛穴につまりやすくなり、ニキビができやすくなってしまうのです。特に、顎(あご)やフェイスラインは男性ホルモンの影響を受けやすく、ニキビがでやすい部位といわれています。男性ホルモンは副腎皮質からだけでなく、男性の精巣や女性の卵巣からも分泌されています。女性の卵巣で作られる男性ホルモンは、テストステロンというものです。生成される量は男性の10分の1程度ですが、男性と同じく皮脂分泌を増加させ、角質を厚くする作用があります。生理前に悪化するニキビも、ホルモンが原因女性は、生理前になるとニキビができたり、肌荒れすることがあります。これには、黄体ホルモン(プロゲステロン)が関係しています。黄体ホルモンには、肌を乾燥させたり、皮脂の分泌を増やす作用があります。生理の約2週間前になると、黄体ホルモンの影響で肌の水分量が低下し、乾燥が進みます。乾燥した肌は角質が厚くなり、黄体ホルモンによって分泌量が増えた皮脂が毛穴につまりやすくなります。この状態は、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が増える時期(生理が始まってからおよそ2週間後)が来ると自然に収まります。卵胞ホルモンには皮脂の分泌を抑え、きめ細かい肌を保つ働きがあります。このように、男性ホルモンや黄体ホルモン優位の状態で引き起こされるニキビは、ホルモン治療で根本から改善していく必要があります。ピルの種類と効果ホルモン治療の代表的なものに、低用量ピルの服用があります。ピルといえば一般的には経口避妊薬として知られていますが、女性のさまざまな症状や疾患にも効果があります。ピルの原理と種類ピルとは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンをさまざまな割合で含んだ薬剤です。服用することで卵巣からの排卵を抑制し、避妊効果を得ることができます。含まれている卵胞ホルモンの量によって、低用量ピル、中用量ピル、大用量ピルに分けられますが、現在は副作用がより少ない低用量ピルが主流となっています。中用量ピルや大用量ピルは、主に女性ホルモンが関わる諸症状(無月経や更年期障害など)の改善や、月経周期の変更に使用されています。低用量ピルのメリット1960年にアメリカで初めて認可された頃のピルは、胃腸障害や静脈血栓塞栓症(じょうみゃくけっせんそくせんしょう)などの副作用があるとして問題視されていました。それらのリスクを改善するようホルモンの量を抑えて開発されたのが、低用量ピルです。日本においては1999年に認可されました。低用量ピルは市販されておらず、購入の際は医師の処方せんが必要となります。低用量ピルは、避妊以外にも以下のような目的で使用できるメリットがあります。月経痛や月経過多、月経前症候群(PMS)の軽減月経不順の改善プレ更年期に見られる症状(自律神経失調症など)の軽減子宮内膜症のリスク低下子宮体がん、卵巣がんの予防ニキビの改善 など低用量ピルの成分や種類ピルに含まれる成分のうち、卵胞ホルモンはいずれも「エチニルエストラジオール」ですが、黄体ホルモンには化学構造の異なる複数の成分があります。また、含まれている黄体ホルモンの種類によって「第1世代」から「第3世代」までに分類されています。<黄体ホルモンの世代と成分名>第1世代(1960年代に登場)の黄体ホルモン成分…ノルエチステロン第2世代(1960年代後半に登場)の黄体ホルモン成分…レボノルゲストレル第3世代(1980年代に登場)の黄体ホルモン成分…デソゲストレル世代とは別に、ホルモンの配合量によって「1相性」から「3相性」までの分類もあります。処方されたピルの1錠1錠すべてが同じ成分なのが「1相性」、本来のホルモンバランスにより近くなるよう、ホルモン成分が3段階に変化するのが「3相性」です。現在、低用量ピルはさまざまなメーカーから発売されています。体質によって相性や飲み合わせがあるため、医師と相談して自分に合った低用量ピルを選ぶことが大切です。低用量ピルのニキビへの治療効果女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)を少量ずつ含んでいるピルには、ニキビの原因となる黄体ホルモンや、副腎皮質および卵巣由来の男性ホルモンを抑える働きがあります。これにより、体内のホルモンバランスを整え、ニキビができにくい状態へと導きます。特に、卵胞ホルモンは皮脂の分泌を抑えるほか、肌の弾力やハリのもととなるコラーゲンを生成する働きも担っており、別名「美肌ホルモン」とも呼ばれています。ただし、卵胞ホルモンが過剰になりすぎると乳がんや子宮体がんのリスクが高まるため、バランスが大切です。皮膚科でのニキビ治療実際、皮膚科でのニキビ治療には、抗生物質やディフェリンゲルとともに低用量ピルの処方が導入されています。ニキビ治療に用いられる低用量ピルには、以下のようなものがあります。マーベロン(第3世代1相性)男性ホルモン(アンドロゲン)の作用が少ないため、ニキビの一時的な悪化も起こりづらいです。ファボワール(第3世代1相性)マーベロンのジェネリック医薬品として、同じ作用が期待できるものです。アンジュ(第2世代3相性)ホルモン量が少なく、3相性なので自然のホルモンサイクルに近い働きをします。皮膚科では、生活背景やニキビの発症因子を十分考慮したうえで、一人ひとりの体質に合わせたニキビ治療を行います。まずは低用量ピルを処方してホルモンバランスを整え、ニキビのできにくい体質づくりをしたうえで、炎症の鎮静やニキビ跡の改善など、必要に応じた治療を施すことが多いです。ピルによるニキビ治療はこんなニキビに有効低用量ピルなどのホルモン治療は、以下のようなニキビや体質に効果が高いとされます。<ホルモン治療が効果的なニキビの症状>フェイスラインや顎(あご)周辺に集中した赤ニキビ。胸や背中など、広範囲にわたるニキビ。<ホルモン治療が効果的な体質>慢性的な大人ニキビに悩んでいる。大人ニキビが悪化し、他の治療法では効果がない。ニキビとともに、顔の皮脂の多さや多毛が気になる。ニキビのほか、月経不順などで悩んでいる。ピルが服用できない人もいる低用量ピルは、生理が始まった思春期頃から使うことができ、健康で喫煙習慣のない人では40代まで飲むことができます。しかし、以下の項目に該当する人は服用することができません。また、服用前に医師の判断を仰ぐべき人もいるので、注意しましょう。<ピルを服用できない人>乳がんや子宮頸がん、子宮体がんの人35歳以上で、かつ1日15本以上タバコを吸う人血栓症になったことがある人高血圧の人重篤な肝障害や肝腫瘍がある人妊娠中、または授乳中の人片頭痛がある、血液が固まりやすいなどの症状がある人出産直後、手術直後や手術を控えている人<医師に相談し、慎重に服用すべき人>40歳以上の人タバコを吸う人肥満の人血縁者に血栓症になった人がいる人血縁者に乳がんになった人がいる人子宮筋腫など、婦人科系の疾患がある人てんかん症状のある人ピルの飲み方低用量ピルは1サイクル(4週間)が1シートになっており、1シート21錠入りと28錠入りのものがあります。28錠タイプは最後の7錠が偽薬(プラセボ)で、薬を休んでいる週も続けて飲むことで飲み忘れが起こらないようにするためのものです。偽薬はしょ糖(ショ糖)やブドウ糖など、飲んでも身体にほとんど影響のない成分です。基本の飲み方生理の初日から毎日1錠ずつ、できるだけ同じ時間帯に服用し、それを3週間続けて次の1週間は薬を休みます。基本的に朝・昼・晩いつ飲んでも構いませんが、同じ時間帯に飲めるよう、自分の生活パターンに適した時間帯を選ぶようにしましょう。海外に出かけるときは、日本時間で同じ時間帯に服用できるようにしてください。水かぬるま湯で飲むのが基本ですが、お茶やジュースでも構いません。ただし、ピルの効果を高める作用のあるグレープフルーツジュースは避けましょう。避妊目的も兼ねている場合もし飲み忘れたときは、気づいた時点でなるべく早く飲むようにしましょう。飲み忘れて48時間以上が経過した場合は、その月の服用は中止し、翌月の生理から新しいシート(1か月分)を飲み始めてください。避妊目的を兼ねていない場合は、飲み忘れた錠剤はそのままシートに残し、次の錠剤から通常通り服用します。通常分を飲み終えたら、残ったものは後で服用せず、新しいシートに移るようにしましょう。ニキビ治療の効果が現れるまでの期間低用量ピルは体内のホルモンバランスを変えることでニキビができにくい体質に改善していくため、効果が出始めるまでには数か月かかると考えておくとよいでしょう。症状が軽度であれば1か月程度、重度のニキビや慢性的なニキビには3か月程度を目安としてください。また、ピルに含まれるホルモン量が体質に合わない場合は、ニキビが悪化する可能性があることも覚えておきましょう。ピルの副作用ピルの効果や副作用については、体質やピルの成分との相性によってかなり個人差が出ます。低用量ピルは大・中用量ピルよりもホルモン量を低く抑えているため、副作用もかなり軽減されていますが、飲み始めのころは以下のような副作用を感じることがあります。これらの症状は、飲み続けるうちに早くて数日、長くても1か月程度でおさまるとされます。一般的な副作用軽い吐き気倦怠感頭痛乳房のはり軽度の不正出血まれにですが、以下のような重篤な副作用が現れることもあります。このような症状が見られた場合は、ただちに服用を中止してください。重篤な副作用血栓症(ふくらはぎの痛み、手足のしびれ、息切れ、鋭い胸痛・頭痛、目のかすみなどをともなう)心筋梗塞肝機能障害乳がんや子宮頸がんふくらはぎの痛みやむくみ、しびれ、突然の息切れ、激しい胸痛や頭痛、目のかすみや血圧上昇などの症状が現れたときは低用量ピルの使用を中止し、すみやかに医療機関を受診しましょう。ピルの値段ピルは医師の処方に基づいて服用する医薬品ですが、ニキビ治療における低用量ピルの処方は保険が適用されません。初診料(または再診料)、検査料、ピルの処方料などが5,000〜1万円程度、ピル自体の費用は1か月分1シート(28錠)あたり3,000円前後と考えておきましょう。※金額はあくまで目安です。ピルは必ず皮膚科で処方してもらいましょう低用量ピルは皮膚科や産婦人科などの医療機関で処方されます。個人輸入や海外通販などで入手する方法もありますが、偽物の薬をつかまされるなど健康被害に会う危険性が高いです。また、自己診断でピルを服用するのは大変危険です。くれぐれも医師の診察を受けたうえで、用法や用量を守って服用しましょう。ピルの服用をやめるとニキビは再発する?ピルの服用を中断するとホルモンバランスが元に戻ってしまい、ニキビが再発してしまうこともあります。医師と相談のうえ、用法や用量をきちんと守って服用するとともに、生活習慣の改善によってホルモンバランスの改善に努めることも大切です。ホルモンバランスを整える生活習慣慢性的なニキビや悪化するニキビの原因には、ストレスやタバコ、紫外線、間違ったスキンケアなどがあります。以下のような点に注意して、大人ニキビができにくい肌づくりをサポートしましょう。ストレスを上手に解消する日頃からストレスにうまく対処する方法を見つけることが大切です。適度な運動やストレッチなどでリフレッシュする、ストレスを忘れて夢中になれる趣味を楽しむ、自然に向き合う、気持ちを吐き出せる友人と交流するなど、自分流の解消法やリラックス方法、気持ちの切り替え方を見つけましょう。質の高い睡眠を得る睡眠不足は身体に大きなストレスを与えるだけでなく、睡眠中の成長ホルモンの分泌を阻害することで肌が新しく生まれ変わるしくみ(ターンオーバー)を著しく損ない、ニキビを長引かせる原因となります。睡眠には、脳が活動していて眠りの浅い「レム睡眠」」と、脳が熟睡している「ノンレム睡眠」の2種類があります。成長ホルモンが活発に分泌されるのは、「就寝後最初のノンレム睡眠90分と、レム睡眠90分の計180分間」とされています。眠りについてから最初の3時間は深くぐっすり眠れるよう、生活リズムや就寝環境を整えましょう。ニキビの改善によい食べ物を意識的に摂る栄養バランスのとれた食事を心がけることも大切です。肌の健康維持に欠かせないビタミンAやB2・B6、C、E、肌のターンオーバーをうながす亜鉛やカルシウム、鉄分などのミネラル、肌のハリを保つコラーゲン、便秘を防いで老廃物を体外に排出する食物繊維などを、毎日の食事やサプリメントで積極的に取りましょう。油分や糖分の摂り過ぎは大人ニキビを増やす元となるので、できるだけ避けましょう。アルコールやタバコを控えるアルコールには糖分が多く含まれているため、飲酒によって皮脂腺が刺激されることがあります。また、タバコはニコチンによって体内のビタミンCを破壊したり、肌のターンオーバーを低下させます。これらはなるべく控えるようにしましょう。正しいスキンケアを行い、清潔な環境を整えるニキビ予防には毎日のスキンケアも重要です。毎日やさしく洗顔し、化粧水や美容液、乳液などによる保湿もきちんと行いましょう。紫外線は肌の角質を厚くさせ、毛穴づまりの原因になるので、UV化粧品によるケアも忘れないようにしてください。また、ニキビを気にするあまり頻繁に触ると、雑菌などが付着してニキビを悪化させてしまうことがあります。髪の毛や手指でニキビを刺激しないよう気をつけるとともに、タオルや枕などは常に清潔なものを使用するよう心がけましょう。まとめホルモンバランスの乱れによるニキビ発生のメカニズムと、ニキビ治療で用いられることがある低用量ピルについて見てきました。何度もくり返すニキビや、生理のたびに悪化するニキビに用いられることもある低用量ピルは、必ず医師の診察を受けたうえで使用しましょう。使用上の注意点や副作用のリスクなどをきちんと把握し、正しく服用することが大切です。監修:楠山法子
2017年10月31日胸ニキビとは、鎖骨(さこつ)から胸にできるニキビのことです。胸の皮膚は薄く、色素沈着しやすいため、治療が遅れるとニキビ跡が残ってしまう可能性があります。また、ブラジャーの関係で、バストの周りにもニキビが発生します。意外と身近な胸ニキビについて、原因、治し方、対処法について見てみましょう。胸ニキビの原因胸ニキビはなぜできるのでしょうか。ここでは、胸ニキビの原因を解説します。皮脂や角栓の毛穴づまり乾燥による皮脂の過剰分泌や、新陳代謝の低下による古い角栓の残留によって、毛穴はつまってしまいます。毛穴につまった皮脂や角栓をエサにして繁殖するのがアクネ菌で、ニキビの原因菌であるとされています。また、マラセチア菌といったカビの一種もニキビの原因菌です。このメカニズムで発生するニキビは、胸ニキビに限らず顔や首なども同様です。不潔な衣服や下着何日も同じブラジャーや洋服を着用すると、胸に雑菌が繁殖しやすくなります。特に、ブラジャーは、胸元を締めつけるため構造上の問題から、ムレやすいという難点があり、ニキビができやすい環境下であるといえるでしょう。衣服の摩擦化学繊維を使った衣服が肌にこすれると、その摩擦でダメージが生じることがあります。傷ついた肌に雑菌が繁殖して、胸ニキビになってしまいます。熱いお湯熱いシャワーを浴びると皮脂を取り除いてしまうだけでなく、ダメージを与えてしまいます。蒸れブラジャーを長時間つけていると、ブラジャーと肌の間が蒸れてしまいます。毎日洗っていても、胸の谷間に汗をかきやすい人は胸ニキビになってしまうおそれがあります。胸ニキビの治し方胸ニキビの治し方や、普段から気を配りたいことを見ていきましょう。新陳代謝を促進する不要な角質を残さないため、新陳代謝を促進する必要があります。最近、新陳代謝を促進する薬が処方できるようになりました。膿んだり、炎症をおこしたりしてひどくなる前に処方してもらいましょう。十分な水分を与え、新陳代謝を促すことが大切です。化粧水をつけるニキビ用の化粧水は、市販でも処方でも存在します。殺菌作用のあるものから、保湿成分が多く含まれているものまでさまざまなラインナップがあります。自分の肌や症状にあった化粧水をつけましょう。肌にやさしい素材の服を着るコットンやシルクなど、肌ざわりがいい素材の服を選べば、肌に不要な摩擦を与える心配がありません。化学繊維の服を着る際は、肌にやさしい素材の下着を身につけると、直接肌に触れにくくなるためおすすめです。服を清潔にするブラジャーや衣服は、雑菌の温床になってしまうため毎日替えましょう。また、汗をかきやすい季節は、こまめに汗を拭きとったり着替えたりして、常に肌を清潔に保つように心がけましょう。悪化した胸ニキビの対処法悪化した胸ニキビにはどのような対処が必要なのでしょうか。悪化した胸ニキビの治療方法や処法を解説します。セルフケアで改善できないニキビニキビには、主に4段階あり、白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビの順に進行していきます。セルフケアで症状が改善されるのは白ニキビと黒ニキビまでです。それ以上進行したニキビ、つまり悪化した胸ニキビは、セルフケアでは対処できないため、皮膚科での治療になります。対症療法悪化した胸ニキビの治療は対症療法となり、発生している症状を緩和させることが目的となります。炎症や膿みはおさまりますが、根本的な改善には至りません。主に、皮膚科を受診すると対応してもらえます。処方される薬には、原因菌を殺す「抗真菌薬」、炎症を鎮める「ステロイド剤」があります。他にも保湿剤などが処方されることがあります。ホルモン治療なんらかの原因でホルモンバランスが崩れ、皮脂の過剰分泌を引き起こしている人がいます。このような人は対症療法で一時的に症状がおさまっても、再発する可能性が高いです。ニキビ外来などニキビ専門の診療科を受診し、胸ニキビの治療にあたることをおすすめします。治療法は個人差があるのではっきりとはいえませんが、ホルモンバランスを整える治療が主となります。生活習慣を見直す食生活の偏り、睡眠不足、肌にあわない化粧品など、胸ニキビの原因は多岐にわたります。自分の生活習慣が胸ニキビの原因になっていないかどうか、一度見直すことをおすすめします。自分でわからない場合は、医師に相談しましょう。まとめこれまで、胸ニキビの原因や治し方、悪化したときの対処法についてご紹介してきました。胸ニキビは赤ニキビや黄ニキビなど悪化してしまうと跡が残りやすいです。早期の治療と対処を心がけ、きれいな肌を手に入れましょう。監修:伊藤まゆ
2017年10月27日胸ニキビができると、自信をもって水着やデコルテの開いた洋服を着ることができなくなってしまいます。しかし、胸ニキビは早期の治療できれいに治すことができます。ここでは、胸ニキビの原因や治し方について見てみましょう。胸ニキビとは胸ニキビとは、鎖骨(さこつ)から胸の谷間に発生するニキビのことを指します。胸の皮膚は色素沈着しやすいという特徴があるため、放っておくとニキビ跡が残ってしまうこともあります。また、胸の周りにもニキビができることがあります。胸ニキビの原因胸ニキビの原因には、以下のものが考えられます。紫外線鎖骨のあたりは、服によっては露出する部位です。紫外線の強い時期に日焼け止めを塗り忘れたりすると、強いダメージを受けてしまいます。また、白やオフホワイトなど薄い色の服を着ていると、紫外線が服を通して胸元の肌まで到達しているおそれがあります。整髪料やシャンプーシャワーやお風呂ですすいだシャンプーなどが、胸についたままになってしまうことがあります。すすぎ残しは、鎖骨・胸・首などによく見られます。ニキビの原因菌であるアクネ菌の温床になってしまうため、症状が悪化しやすいです。熱いお湯熱いお湯やシャワーを使って入浴すると、必要な皮脂が取り去られ乾燥してしまいます。肌は乾燥から身を守ろうと皮脂を過剰に分泌するため、胸ニキビの原因になります。髪の毛女性に多いですが、髪の毛の先端が鎖骨などにあたると刺激になってしまいます。髪の毛に整髪料を使っていると、よりダメージを受けやすくなります。ブラジャーブラジャーは、胸元を締めつけ、長時間つけると蒸れて肌にとってよくない環境を生み出します。胸のニキビの大半はブラジャーのせいではないかとされています。胸ニキビの治し方胸ニキビの治し方について見てみましょう。ニキビ用の化粧水をつける胸ニキビの原因のひとつが乾燥です。普段、顔には化粧水をつけても、デコルテや胸まではつけないという方が多いかと思います。ニキビができたら、市販のものでもいいので、ニキビ用の化粧水をたっぷりつけましょう。ただし、ニキビにより肌がしみたり、ニキビがつぶれたりしているようなら、皮膚科を受診しましょう。自分に合った下着をつけるブラジャーのサイズが合っていなかったり、蒸れやすい素材だったりすると胸ニキビの原因になってしまいます。胸のサイズを測ってもらったことがない人は、きとんと測定してもらい、自分に合ったサイズのものを選ぶとよいでしょう。紫外線を浴びない紫外線を当てない努力が大切です。日差しの強いときは日傘をする、ストールをするといった日焼け対策をすると効果が期待できます。また、紫外線を浴びたなと感じたら化粧水や乳液などで保湿してあげましょう。こうすることで、胸ニキビの悪化を防ぐことができます。新陳代謝を促す薬も近年、肌のターンオーバーを促進する薬が胸ニキビに処方できるようになりました。跡を残さず治せる可能性があるため、ひどくなって悩む前に診察を受けるといいでしょう。胸ニキビの対処法胸ニキビを作らないための対処法を、以下にご紹介します。清潔な下着をつける汗や皮脂がついた下着を長時間つけていると、ニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすくなります。ブラジャーはなるべく毎日とりかえるようにしましょう。髪の毛を結ぶ髪の毛が長い人は後ろで結んでしまうとデコルテなどに接触しません。特に整髪料を使った際は、肌に直接髪の毛が触れないように気をつけましょう。よくすすぐシャンプーや整髪料が胸や鎖骨に残るのを防ぐために、よくすすいでください。目で見える範囲ではきれいになっていても、まだ肌に残っていることがあります。普段より長めにすすいでみてください。保湿する日焼けをしたり、入浴したりした後は、顔のケアと同様に保湿してあげてください。胸ニキビができないだけでなく、美しいデコルテを手に入れる近道になります。むだ毛の手入れは慎重に行うバストトップの周りなど毛が生えていることが気になって抜いてしまう方がいるかもしれません。無理に処理してしまうと、傷口から胸ニキビになってしまうことがあります。肌にやさしい方法でお手入れするようにしてください。また、頻繁に毛の処理をするのはやめましょう。まとめこれまで、胸ニキビの原因や治し方についてご紹介してきました。胸ニキビは早期に治療すれば跡が残らず治ります。つぶすのは絶対やめてください。どの対処法が適切かわからない場合は、医師の診断を受けましょう。監修:伊藤まゆ
2017年10月27日首ニキビができると、ネックレスがひっかかったり、服を着るときに痛かったりなど、日常生活に支障をきたします。きれいな首を保つためには、首ニキビをできないようにする、できたらすぐに治療することが大切です。ここでは、首ニキビの原因や治し方、ケア方法について見てみましょう。首ニキビの原因首ニキビができる原因は主に二つあり、皮脂の過剰分泌と新陳代謝の低下です。皮脂は必要な分まで除去されると、過剰に分泌されてしまいます。その結果、毛穴に皮脂がつまってしまいます。また、新陳代謝が低下すると、古くなった角質が溜まってしまいます。毛根に皮脂や角質がつまることで、原因菌であるアクネ菌が繁殖し、ニキビを悪化させてしまうのです。洗い残し洗顔料やシャンプー、コンディショナーなど、首は洗い残しが多い部位です。これらを肌に残したままにしておくと、アクネ菌の温床になってしまい、首ニキビにつながります。ストレスストレスが強いと、免疫機能が低下したり、ホルモンバランスが乱れたりします。その結果、新陳代謝が低下し、不要な角質が肌に溜まります。角質が毛穴につまると首ニキビが発生しやすくなります。乾燥熱いお湯を使うと、必要な皮脂が肌から取り去られ乾燥してしまいます。また、ドライヤーの熱風を浴びても乾燥します。乾燥すると、皮脂の過剰分泌を促してしまうため、首ニキビの原因になります。お風呂や洗顔のあとなにも塗らずにそのままにしておいても乾燥するため注意が必要です。紫外線紫外線を浴びると、首ニキビだけでなく、シミやシワなど多くの肌トラブルを引き起こします。また、皮膚がんなどの重篤な病気の原因にもなります。首ニキビの治し方首ニキビの原因について紹介しました。首ニキビを治す方法とはどのようなものなのでしょうか。薬や心がけることなど見ていきましょう。抗生物質首ニキビの原因はアクネ菌です。アクネ菌を殺すために抗生物質が処方されることがあります。保湿剤乾燥による皮脂の過剰分泌、もとい首ニキビの悪化を防ぐため、保湿剤が処方されることがあります。レーザー治療首ニキビが跡になってしまったら、レーザー治療で治すことができます。美容皮膚科の管轄になるため、皮膚科と美容皮膚科が併設してある病院や、レーザー専門の医師に相談しましょう。さわらない首ニキビができると気になってさわってしまう人もいます。ニキビは触ると雑菌が入って症状が悪化するおそれがあります。服や髪が触れやすいところにできた場合は、保護剤で守ることもあります。首ニキビのケア方法ここまで、首ニキビの原因や治し方についてお伝えしましたが、どのようにすれば首ニキビの発生を予防できるのでしょうか。最後に、首ニキビのケア方法について解説します入浴を見直す石けんやボディソープをよく泡立てずに使っている人がいます。直接、石けんを肌に当てると刺激が強すぎることがあるため、よく泡立てて洗いましょう。また、洗い終わったあとは、しっかりすすいで洗い残しがないようにしましょう。リラックスするアロマオイルを使う、目を閉じて横になるなど、ゆったりとリラックスする時間をとると、ストレスを解消することができます。ストレスは、首ニキビだけでなく万病の元となるため、溜め込まないようにすべきです。何か悩みをかかえている場合は、身近な人に相談するだけで気が楽になることもあります。乾燥を防ぐシャワーやお風呂では、ぬるめのお湯を使うと皮脂を過剰に除去してしまう心配がありません。また、入浴後は、化粧水や乳液を使って保湿するようにつとめると効果が期待できます。顔の保湿は注目されることが多いですが、首の保湿はおざなりになりがちです。普段から首まで保湿する意識を持ちましょう。紫外線を浴びない紫外線を浴びると首ニキビの原因になります。首にも日焼け止めを塗り、汗をかいたらこまめに塗り直しましょう。また、ストールを巻くなど直接肌に紫外線が当たらないように心がけることも大切です。夏場など紫外線が強い時期は、昼間の外出を避けるようにすると、さらに効果が期待できます。家の中にも紫外線は入ってきますので、遮光カーテンなどで対処するようにしましょう。まとめこれまで、首ニキビの原因や治し方、ケア方法についてご紹介してきました。首ニキビは適切な治療を受ければ治る症状です。勝手につぶしたりせず、ここで紹介した方法などで根気づよく治してください。また、普段から首ニキビができないように気をつけましょう。監修:伊藤まゆ
2017年10月27日首ニキビは、発症しても気づかないことも多いですが、放っておくとつぶしてしまったり大きくなったりして跡が残ってしまうこともあります。ここでは、首ニキビができる原因について見てみましょう。首ニキビができるメカニズム首ニキビが発生するメカニズムについて解説します。皮脂がつまる皮脂が多いと毛穴がつまってしまいます。つまってしまった毛穴は皮脂でいっぱいなため、ニキビの原因菌であるアクネ菌の温床になります。アクネ菌が増殖することで、赤っぽいニキビになってしまいます。皮脂の過剰分泌なぜ皮脂がつまってしまうかというと、ひとつは皮脂の過剰分泌にあります。その要因はストレスホルモンバランスの乱れなど、さまざまあり、皮脂は必要以上に分泌されてしまいます。その結果、毛穴に皮脂がつまってしまうのです。新陳代謝の低下皮脂づまりのメカニズムとしてもうひとつあげられるのが、新陳代謝の低下です。新陳代謝とは、肌のターンオーバーのことを指します。新陳代謝が正常に働いていれば古くなった角質や皮脂が細胞からはがれてなくなります。しかし、新陳代謝が乱れると、不要な皮脂や角質が毛根に留まるようになり、ニキビになってしまいます。首ニキビの原因次に、首ニキビができてしまう原因を解説します。洗い残し首の後ろは、シャンプーやトリートメント、石けんなどの洗い残しが付着していても見えづらく、肌に残ったままになってしまいます。また、あごの下などは洗顔料が残ってしまいがちです。ドライヤードライヤーの熱風を肌に当て続けていると、肌が乾燥し、肌のバリア機能が衰えてしまいます。紫外線紫外線は、皮膚にダメージを与え、シミやシワなど、さまざまなトラブルを引き起こします。首は日焼け止めを塗り忘れやすいため、直接紫外線に当たると、ニキビの原因になります。ストレス人はストレスを感じると、免疫力が弱まったり、新陳代謝が低下したりします。その結果、肌のターンオーバーが乱れ、首ニキビができてしまうおそれがあります。栄養不足新陳代謝を促進するうえで必要な栄養素が足りていないと、毛穴の皮脂がつまり、首ニキビにつながります。しこりのある首ニキビの対処法首ニキビはしこりをともなうこともあります。症状がかなり進行したニキビである可能性があるため、つぶして自分で治そうとせず、皮膚科など専門機関を受診するようにしてください。首ニキビの予防法首ニキビは、一度できてしまったら触れずに置いておくのが一番です。そのため、日ごろから予防に努め、首ニキビができないように気をつけましょう。ここでは、首ニキビの予防法について解説します。しっかりとすすぐ先ほどお伝えしたとおり、首は洗顔料やシャンプーなど洗い残しが多いです。そのため、洗い終わったらお湯でしっかりとすすぐようにしましょう。普段から首ニキビができやすい人は、すすぎが足りていない可能性があるため長めにすすいできれいに洗い流しましょう。ぬるめのお湯を使う熱いお風呂やシャワーを使うと、必要な皮脂まで取り除いてしまいます。肌にやさしいぬるめのお湯を使うのがおすすめです。よく泡立てて洗う余分な皮脂を落とすため、石けんは十分に泡立てて使用する必要があります。よく泡立てた石けんは、やさしく皮脂や角質を取り除いてくれます。泡立てネットなど便利なものも販売されていますので、試してみるのも手です。紫外線対策をする首に紫外線を当てないようにすると、首ニキビを予防できます。日焼け止めを首にも忘れずに塗ってください。また、日差しの強いときは、タオルを巻いたり、首まであるはおりものを着用すると効果が期待できます。規則正しい生活を送る食生活が乱れると肌の乱れにつながります。栄養バランスのよい食事を心がけましょう。また、睡眠不足は新陳代謝を低下させる原因になります。十分に睡眠時間を取りましょう。ストレスを発散するストレスを溜め込むと首ニキビの原因になります。リラックスできることや運動などで気分をリフレッシュして、ストレスを発散しましょう。まとめこれまで、首ニキビの症状や原因、予防法についてご紹介してきました。首ニキビとひとことでいっても種類や症状がさまざまですので、それぞれに見合った対処が大切です。首ニキビができるメカニズムや原因を把握し、日ごろから予防につとめましょう。監修:伊藤まゆ
2017年10月26日マイクロニードルでケアする新商品ジーダブリュー株式会社と株式会社ラパスジャパンは、アクネ・ニキビの解消に役立つ「アクロパスエイシーケア」を2017年10月から販売開始した。「アクロパスエイシーケア」は、10代だけで無く30代以降の世代も悩むニキビに、独自開発の“マイクロニードル”で内側と外側から同時にケアする新しい貼るタイプのニキビケア商品だ。「アクロパスエイシーケア」「アクロパスエイシーケア」は、エイシーケアの配合成分を固めた髪の毛の3分の1のマイクロニードルで、肌の外側と内側のケアを同時に行う事が出来る。乾燥が原因の大人のニキビケアには、アクネ菌を殺菌しつつ潤いを与える事が重要だ。マイクロニードルは、肌を刺激しながら美容成分「ヒアルロン酸」や「ナイアシンアミド」などを肌の奥まで浸透させ、更に肌の水分によって角質層が潤い、内側からハリのある肌に導いてくれる。有効成分として、アクネ菌を抑える「ナイアシンアミド」やニキビケアに重要な水分を補う「ヒアルロン酸」などを配合し、肌本来の健やかさを取り戻す。また、保存剤や化学添加物不使用で安心して使用できる商品だ。(画像はプレスリリースより)【参考】※ジーダブリュー株式会社公式サイト※ジーダブリュー株式会社プレスリリース(@Press)
2017年10月25日首ニキビは、皮脂の過剰分泌や乾燥、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまな原因が絡み合って発生する「大人ニキビ」のひとつです。首ニキビの原因や対処法などについて見てみましょう。首ニキビとは首ニキビとは、首にできるニキビのことをいいます。首にできるニキビは、あごやフェイスラインなどのUゾーンと呼ばれる部位にできやすい「大人ニキビ」の一種とされる場合がほとんどです。大人ニキビは、20代後半以降にできやすいニキビで、さまざまな原因が絡み合って発生するため、皮脂の分泌過多が原因となる「思春期ニキビ」と比較すると、治りにくく何度も同じ箇所にくりかえして再発しやすいといわれています。首ニキビの原因ニキビの原因は、つまった毛穴の内部でアクネ菌が増殖し、炎症を引き起こすことです。首ニキビの原因は、皮脂の分泌量の増加のほか、ホルモンバランスの乱れや乾燥など、さまざまな要素が考えられます。皮脂の分泌過多皮脂の分泌量が増加しすぎると毛穴からの排出が追いつかなくなり、毛穴がつまってしまう原因になってしまう場合があります。ストレスや睡眠不足は、自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こし、皮脂の分泌過多の原因となります。また、脂っこいものや甘いものを食べすぎると皮脂の分泌量の増加を引き起こします。肌の新陳代謝の低下肌の新陳代謝が低下すると肌のターンオーバーが滞り、本来なら排出されるべき古い角質が肌の表面にたまります。古い角質がたまって角質層が厚くなると毛穴がふさがってしまい、ニキビの原因となる場合があります。睡眠不足の状態になると成長ホルモンの分泌量が不足し、肌のターンオーバーが滞ります。また、野菜不足の状態が続くと肌のターンオーバーを促進するビタミンが不足し、角質を厚くする場合があります。乾燥肌が乾燥すると肌がもともと持っているバリア機能が低下します。肌のバリア機能の低下が起こるとかえって皮脂の分泌量が増加してしまう場合があります。また、肌のバリア機能の低下が角化異常を引き起こすケースもあります。シャンプーなどの洗い残しきちんと洗い流しているつもりでも、シャンプーやボディソープなどの石けん類をすすぎ残してしまっている方は意外と多いものです。洗い残した汚れやすすぎ残した石けんは、皮脂と混ざって毛穴にたまるとニキビの原因になります。首ニキビの治し方首ニキビができてしまった場合の治し方について解説します。皮膚科を受診する首ニキビが赤く腫れあがり、炎症を起こして痛みやかゆみを引き起こしてしまっている場合は、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。炎症を起こしたニキビが悪化すると、増殖したアクネ菌が毛穴の中で「リパーゼ」という酵素を生成し、皮膚組織を破壊し始めてしまうことがあります。皮膚組織が破壊されると肌に凹凸ができ、ニキビ跡となってしまう場合があります。できるだけ早めに医師に相談し、適切な治療を受けましょう。生活習慣の改善前述の通り、生活習慣の乱れはニキビの悪化に直結します。生活習慣を改善し、ニキビを悪化させない環境を整えましょう。食生活の改善前述の通り、脂質のとりすぎやビタミン・ミネラル、タンパク質の不足は皮脂の増加や肌の新陳代謝が低下する原因となり、ニキビの悪化を招きます。肉・魚・野菜などをバランスよくとるようにしましょう。また、ニキビができているときは脂っこいものや甘いものは控えた方がよいでしょう。睡眠不足の改善睡眠不足が続くと心身が緊張状態に陥り、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れにつながります。睡眠時間を十分に確保し、心身を休めるようにしましょう。ストレスをためない心身へのストレスはホルモンバランスの乱れの原因となります。休息をしっかりととり、自分の好きなことをするなどして適宜ストレスを解消するようにしましょう。首ニキビのケア方法炎症を起こしていないニキビのセルフケア方法について解説します。むやみに触らないニキビが気になるからといって頻繁に触っていると、手指についている雑菌が患部に付着して炎症を引き起こしてしまう場合があります。ニキビができたら、むやみに触らないことが大切です。また、ニキビを自分で潰す際、失敗すると表皮や毛穴が傷ついてニキビ跡となってしまう可能性が高まります。自分で潰したりせず、どうしてもニキビを早く治したい場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。保湿乾燥は、ニキビの原因となる場合があります。保湿は念入りに行いましょう。ニキビが気になるときは、肌がベタつかないよう保湿力の低いさっぱりタイプのスキンケア用品を選ぶ方も多いですが、ニキビをケアしたいときこそ、保湿力の高い化粧水やクリームなどを使い、しっかりと保湿を行いましょう。監修:伊藤まゆ
2017年10月25日汗や日焼け止めの残りが気になる夏は、肌荒れやニキビなどの肌トラブルに気を付けたい季節。特にむき出しになったデコルテに出来るニキビは意外と目立ってしまうし、跡が残りやすいので要注意!そこで今回は、デコルテ周りのニキビ対策を徹底的にご紹介します。運動後や会社からの帰宅後はシャワーに直行NYCにある Goldenberg Dermatology(ゴールデンバーグ・皮膚科クリニック)のKristina Goldenberg(クリスティーナ・ゴールドバーグ)先生によると、夏は汗をかいた後いかに早くシャワーで洗い流せるかどうかが、ニキビを予防するカギとなるのだそう。汗が長い間皮膚に残ったままだと、毛穴がふさがれて肌の代謝が乱れ、これがニキビ悪化の原因に。運動の後はゆっくり部屋でくつろぎたくなるけれど、先にシャワーを済ませるのが必須ですね。ホルモンバランスを崩しやすい血糖値を上げる食品を控えるニキビの原因でもある、ホルモンバランスの乱れ。Kristina先生は、血糖値を上げる食べ物を控えることを推奨しています。一般的に、Glycemic Index(グリセミックインデックス=炭水化物を含む食品を食べた後に引き起こされる血糖値の上昇指数)が高いとされる米、小麦、砂糖、朝食用のシリアル、バナナ、スイカなどは控えるのが◎だそう。夏の代名詞であるスイカも、ホルモンバランスを崩しやすい食べ物に入っているのにはちょっぴりショックですが、ここは食べる量をコントロールしたいところ。抗菌作用があって、刺激の弱い石鹸を使用するデコルテはとっても繊細な部分。Kristina先生曰く、「普段使いには、殺菌作用があって刺激の少ないボディーソープが最適」なのだとか。たっぷり泡立てて優しく洗うのがポイントです。その後、オイルフリーのモイスチャーライザーを薄くつければOK!紫外線が気になって、ついつい美白コスメを大量に塗ってしまいがちなデコルテですが、過剰なケアは逆にニキビを悪化させてしまうんですね。潰したりかきむしるのはNG!早期ケアが大切皮膚の弱いデコルテは、ニキビの跡や色素沈着が残りやすい部分でもあります。潰したりかきむしったりは絶対NG!早期ケアが大切なので、早めに皮膚科の先生に相談したり、ニキビ用の薬を塗って対策をとりましょう。髪の毛や服などがデコルテ部分にあたらないように工夫するのも良さそうですね。デコルテが汚いと、どんなにメイクやファッションに気合いを入れてもなんだか魅力が半減してしまいます……。今年の夏はフェイスケアと合わせて、デコルテのケアも忘れずに取り入れたいですね。【参考文献】低GI教室、BYRDIE
2017年08月14日水着や背中の開いた服、背中のニキビが気になっている人はいませんか?顔のケアは行き届いていても、脱いだら背中はブツブツだらけではちょっと残念ですよね。他人の視線を集める背中に自信が持てるように、背中ニキビをつくらない習慣を身に着けてみてはいかがでしょう。背中ニキビをつくってしまう原因は?汗をかいて放置している私たちの皮膚には常駐菌が住んでいるのですが、その中のひとつ、マラセチア菌が繁殖することで背中にニキビができてしまいます。皮脂や湿気を好むため、通気性が悪い服や汗をかいてそのまま放置することで菌が繁殖してしまいます。肌が乾燥している皮脂分泌が活発になり、角栓が毛穴をふさぐことで背中ニキビができてしまいます。皮脂量が増えてしまう食事をしているほか、肌が乾燥するとバリア機能が働いて、皮脂分泌が活発になってしまいます。不規則な生活睡眠不足、アンバランスな食事、ストレスなどで新陳代謝が低下すると、肌の常在菌のバランスが崩れ、背中ニキビをつくってしまう菌が増えてしまうことが。気をつけていてもできやすい人は、不規則な生活が背中ニキビをつくりやすい状態にしてしまっているのかも。つるつる背中をつくる習慣日中は汗拭きシートで背中も拭くちょっと屋外に出るだけでも汗をかく季節。かいた汗はそのままにせず、こまめに汗拭きシートで拭き取りましょう。通気性が悪く、汗を吸わない素材の服を着る時は、吸湿性のあるインナーを1枚着るだけでも背中を濡れたままにしなくて済み、背中ニキビはできにくくなります。体を洗う順番シャンプーを先にし、体を後に洗うことで、背中にシャンプーやコンディショナーのすすぎ残しがつくことを防げます。また、湯船に浸かって毛穴を開かせることで角栓が柔らかくなるため、毛穴詰まりがしにくくなります。入浴後、背中の水滴をしっかり拭き取ってパジャマに着替えましょう。汗がひかない時は、タオルローブなどを着て落ち着いてから着替えるのがおススメです。寝具を清潔にする寝ている間も汗をかき、パジャマや寝具が吸い取っています。毎日同じパジャマを着て寝ていると、パジャマに汗や皮脂がつき、清潔に洗った背中にまたついてしまうことに。肌が触れる寝具は清潔に保つように心掛けましょう。背中も保湿する背中ニキビ専用のアイテムもあります。殺菌・保湿効果があり、すでにできてしまっているニキビはもちろん、予防としても使えます。また、顔用の化粧水をコットンに含ませて優しくケアしたり、100均のスプレーボトルに移し替えたりするのもお手入れしやすくておススメです。毛穴詰まりが気になる人は、週に1~2回、角質を柔らかくするために拭き取り化粧水を使うのも◎ですよ。刺激を与えない背中ニキビがすでに出来ている人は、髪の先端が背中ニキビを刺激しないように、アップスタイルにするのがおススメです。ちょっとした刺激で炎症がひどくなったり、髪につけた整髪剤が悪化させたりしてしまうことも。なるべく刺激を与えないように、ロングヘアの人は気をつけて。自分よりも他人に見られる機会が多い背中。背中ニキビができにくい習慣を身につけて、つるつる背中を手に入れましょう。
2017年07月18日ある程度の年齢になると、「ニキビができそうな気がする」そんな予兆をなんとなく察することができるようになるもの。「できそう」と思ったときの対処を間違えなければ、悪化する前に収束させることも可能です。※あくまで美容目線での対処法ですので、正しい処置は専門医の意見を参考にしてください。ニキビは早期発見・対応した方が良いことだらけニキビは、昨日の今日で急に巨大で真っ赤なデキモノが現れるのではなく、そこまでたどりつく前に、なんらかの予兆があるはずです。赤く腫れた大きなニキビになってしまうと、とにかく痛いし目立つ。しかもメイクで隠すのも大変だし、なかなか治らないし、ニキビ自体が治ってもシミのような跡になってしまうことも・・・。巨大な赤いふくらみや白い芯を早く消したい一心で焦ってつぶせば、それこそクレーター状の跡に。こんな不快感を長引かせないためには、ニキビができないことがもちろん一番良いけれど、その次に、できてしまったら悪化する前に沈静させるのがベストです。そのためには、早期発見のヒントとニキビを落ち着かせるために対応を知っておくと便利です。「ニキビができそう…」な時の感覚「ニキビができる気がする。」そんな感覚をいつの間にやら自然と習得している人もいれば、そうでもない人もいますよね。そこでまずは、ニキビができるかもしれない予兆の代表例を教えます。それは①ちょっと皮膚が盛り上がっている。②見た目には変化がないが痛みがある。③毛穴が盛り上がり気味・一箇所だけやたら黒くなっている④ニキビくらいのサイズで皮膚がカタイところがある。などです。「大人のニキビはストレスでできる」とも良く言いますが、それはメンタルにおける原因。肌の上で起きている現象としては、乾燥によるターンオーバーの乱れで起こる毛穴のつまりが原因であることが多いとされています。ですから、これを意識した上で、早目に対処をすれば、悪化を防ぐことができます。「ニキビができそう」と感じたら気をつける・やること①洗顔は、”しすぎず”適度でOK「ニキビの原因は皮脂だから、しっかり洗顔して脂を除去しないと!!」と思って朝晩丁寧に時間をかけて、洗顔フォームを用いての洗顔をしてしまうかもしれませんが、皮脂分泌が原因でニキビができるのは思春期の若者の話です。乾燥が原因の大人たちには洗いすぎは逆効果。適度にメイクや汚れを落としてあげる程度でかまいません。しっかり石鹸を泡立てて、優しく洗顔を行ってください。肌のコンディションによっては、朝の洗顔は洗顔料を使用せず、ぬるま湯のみでも良いくらいです。②乾かすのではなく”保湿”!!フェイスオイルもおすすめニキビができると、つい乾かしたくなるのも若いときのくせが抜けていない証です。洗顔後は、しっかりと保湿をしてあげるのが、初期段階でニキビを沈静させる近道です。お風呂上がり、通常のスキンケアにプラスして、ニキビができそうと感じる場所に、フェイスオイルをピンポイントで塗布してあげるのもおすすめです。すると翌朝、なんとなく肌の調子が落ち着いている場合もあります。③寝るときは”仰向け”で。寝具に触れさせない肌の調子を悪化させないためには、睡眠時間の過ごし方もとても大切です。1日の約3分の1程を費やしている睡眠中ですもの。いくら起きているときに試行錯誤したところで、この時間を無駄にしていては意味がないのは想像がつきますよね?寝るときは、なるべく仰向けを意識し、枕やシーツ・かけ布団などがニキビに触れないよう心がけましょう。敏感になっているところに刺激を与えると、事態を悪化させてしまう可能性があります。ちなみに、肌が荒れているときに限らず仰向けで眠る方が、顔のシワや歪みを考えると良いです。肌に触れることを考えると寝具はコットンやシルクなど、天然素材を選ぶのも自分のためになりますよ。 「一生ニキビと無縁」は、難しい!!だからこそ対応を知っておこう!ニキビが全くできないお肌になれたらそれが一番良いけれど、残念ながらそれは難しいですよね。頻度は個人差があるものの、誰にでも起こるのが肌トラブルですもの。ですから、できてしまったあとの対応を知っておくことがなによりも大切です。ニキビは、初期にケアすればそれだけ短時間で治る確率が上がるし、跡になってしまう心配も減ります。一方、悪化してからのケアでは、目立つ状態が長引き、痛みが出たり、さらに跡になってしまったりする危険もあります。なるべくニキビができにくいような健康的で規則正しい生活を心がけ、それでも「ん?これはニキビができそうだな。」と感じたならば、適切な対処を行って、悪化する前に治す努力をしましょう。そして、赤く膨れるほどになるまでもしも気が付かなかった場合は、一般皮膚科を受診するという選択肢も頭に入れてくださいね。
2017年06月30日大人のニキビは、思春期にできるものとは全くの別物。放っておいても、思春期向けの薬を塗っても治りません。しかも、若いときのようにメイクをやめで刺激を減らすこともできないし・・・。全然治らないしむしろ悪化?!そんなときの応急処置の方法は?!大人に「ニキビ」ができるときの特徴大人ニキビって、思春期のニキビみたいに小さなニキビがたくさんできるのではなく、頬や鼻・顎などに1個、2個などと少量ではあるものの巨大なサイズのものがどーんと目立つようにできてしまうもの。格好悪いし、はずかしいしで気分も下がって最悪ですよね。早く治すためにもなるべくメイクはしたくないけれど、大人はすっぴんで仕事に行くわけにはいきませんし、大事なデートやお友達とのお出かけではコンシーラーなどで隠したい。となると、ただでさえ代謝が落ちているから昔よりスムーズに治るわけでもないので、どんどん悪化をしていく一方。さらに、昔の要領で潰してしまうとシミのような跡になってしまうことも・・・。大人ニキビの主な原因は乾燥と言われています。乾燥により肌のターンオーバーがうまくできず、毛穴を角質がふさいでしまうことでできる場合が多いのだとか。また、ストレスや生活リズムの乱れ、生理周期などによるホルモンバランスの変化も原因と考えられています。大人ニキビの応急処置方法とにかく「保湿」をするニキビができると、「皮脂だ」と思って乾かしたい気持ちになりますが、それは思春期の皮脂分泌が過剰だったころの話です。今、皮脂がたとえたくさんでているとしても、原因はおそらくインナードライでしょう。また「角質のつまりが原因か!!」とピーリングをしたくなってしまうかもしれませんが、それはニキビができにくくなるように予防する対策であり、できてしまったニキビには刺激すぎることも。大人のニキビは何度もしつこく洗顔をしたり、角質をオフしたりするよりも、とにかく保湿をしてあげることが大切です。日中の刺激や乾燥から守るなら”ニキビパッチ”が便利トニーモリー トニーラボ AC コントロ―ル スポットパッチ (5枚) 海外直送品並行輸入品乾燥しがちな気候ながらも美肌の女性が多いことで知られる韓国では、コンビニエンスストアで売られているほどメジャーなのが”ニキビパッチ”。ニキビができてしまった上から貼る、半透明のシールです。商品により、ニキビを改善する成分が含まれているものといないものがあるなど効能は違いますが、いずれにせよ、ニキビの部分を保湿することができ、しかも誤って手や髪で触れてしまうなどの刺激から守ることの可能です。肌に馴染む色ですが、貼っていることを知られたくない場合はマスクなどで隠せばナチュラルです。大人ニキビに向けた薬を選ぶ【第2類医薬品】ペアアクネクリームW 24g ※セルフメディケーション税制対象商品市販で売られているニキビ薬には、思春期ニキビではなく大人ニキビに向けて作られたものも多く存在しています。大人の肌に向けてつくられているため、思春期ニキビに向けた治療薬よりは効果が期待できるでしょう。とは言え、ケガが治りにくくなったのと同じようにニキビもそんなに簡単は治らないのは大人です。根気強く、肌を清潔に保つ・規則正しい生活や食事を心がける等に気を配りながら、薬を塗ってあげる必要があります。一般皮膚科で「飲み薬」を処方してもらうのも手「ニキビくらいで病院に行くのは…」と軽く考えていると、ニキビの赤みが引くのに1ヶ月、そしてシミのような跡が消えるのに3ヶ月~半年以上かかってしまうことがあります。場合によっては消えないシミになってしまうかも?!炎症のある巨大なニキビができた際には、一般皮膚科にで診療をしてもらうのも一つです。皮膚科で飲み薬を処方してもらってきちんと定められた回数飲むと、治りが早くなります。なお、小さなニキビは軽くできるくらいで飲んでいるといざ巨大なニキビができたときの効き目が下がってしまうこともあるため、あくまで緊急時用ととらえてください。カバーする際は”肌に優しい”コンシーラーでナチュラグラッセ コンシーラー キャラメル 01本来、ニキビはできてしまった場合はなるべくその部分だけはメイクをしないでもらうたいところですが、どうしても隠したい日は誰にでもあります。デートや結婚式などのお呼ばれ、女子会など、ニキビが目立っている状態では参加したくない用事もありますよね?!そんなときは、なるべく肌に優しい成分のコンシーラーを使用するようにしましょう。赤みが目立つ場合にはグリーン、茶色くシミっぽくなっている場合にはイエローを使うとカバーしやすくなります。25歳以上の「大人ニキビ」は慌てず騒がず応急処置ニキビができてしまう回数は大人になるにつれて減るけれど、できるときはどどん!!とハイダメージに巨大なものができてしまうのが嫌なところ。できてしまう前に予防ができたら良いけれど、そういうわけにいかないときもたくさんありますよね。そんなときは、慌てて触り悪化をさせてしまわないようにし、落ち着いてこれらの処置をしてみてください。初期段階であれば、しっかり保湿をしてあげることで悪化前に沈静させることも可能です。
2017年06月17日ニキビなしのツルツルお肌で、この時期を乗り切る!初夏はさわやかなイメージがあり、とても過ごしやすい時期ですが、同時に季節の変わり目でもあり、気温の変化が大きい時期でもあります。特に近頃は、夏日になったりと、着る物の調整も難しいですよね。お肌への影響としては、汗や皮脂のバランスが悪くなり、ニキビができやすいということ。予防法や注意点を把握してクリアし、すっきり吹き出物のないツルツルお肌で夏を乗り切りましょう。【ニキビのタイプと原因】●思春期ニキビ10代の思春期は、成長期において男性ホルモンの分泌が一時的に増えることで、皮脂が過剰に分泌されます。この時に皮脂で毛穴を詰まらせると、皮脂を栄養にするアクネ菌が大量に繁殖し、ニキビの原因となってしまいます。●大人ニキビ思春期を過ぎて大人になってからできるニキビです。不規則な食生活や睡眠不足、ストレスなどが原因で皮脂の量が増え、毛穴を詰まらせることによってできます。原因が一つに絞れないのが特徴です。女性の場合は、生理前のホルモンの変化によりニキビができやすくなることもあります。ニキビができないように。予防する方法3つニキビを予防するためには、以下の3点に注意することが大切です。【ニキビの予防法】●余分な皮脂は洗い流すこと。でも洗いすぎはダメ!特に春から夏に以降していくこの時期は、気温がどんどん上がり、それに伴って皮脂や汗の量も増えます。べたつき感があり、皮脂や汗が多いと思われるときは放っておかず、洗顔を忘れないことが大切。ただし皮脂や汗には保湿や殺菌、保護の役目もあるので、洗いすぎてしまわないよう、洗顔は多くても1日2回までに。●ターンオーバーのサイクルを正常に!ニキビ予防には、毛穴に角栓や皮脂を詰まらせないということが一番のポイント。角栓は毛穴の中に残った古い角質と皮脂が混ざり合って半固形状に固まったものですが、お肌のターンオーバーが正常であれば、角栓は自然と取れてなくなるものです。●しっかり睡眠を取る!“しっかり睡眠を取ることは美肌につながる”ことは、もう常識です。充分な睡眠時間を確保することで、ターンオーバーの正常化にもつながります。ニキビができてしまった。そんなときの注意点どんなに予防してても、気付いたらできてしまっていることも……。それ以上、悪化させないために気を付けるべきポイントはこちらです。【ニキビが出来てしまったときの注意点】●できてしまったニキビはつぶさない、触らない炎症を起こしたニキビをつぶすと雑菌が入り、化膿する可能性があります。つぶさないことはもちろんですが、極力触らないようにしましょう。●ニキビのできたところに髪が触らないようにする髪がニキビに当たると刺激になり、悪化する原因になります。~My検証結果・必須ワザ~【お肌には生き方・意識の在り方が出る】といっても過言ではありません。知識を智恵として生かしているか、日々を丁寧に積み重ねているか。丁寧に積み重ねていこうという意識があると、自然と良い生活習慣を取り入れます。全てがお肌の下にある土台に影響し、土台の質がお肌に現れる、そのように感じています。エステティシャン/榎原 由子(MoreRavi~モアラヴィ~)
2017年05月23日頭皮は、皮脂の分泌が多く、ニキビができやすい場所でもあります。頭皮ニキビの原因や予防法などについて見てみましょう。頭皮ニキビとは頭皮ニキビとは、頭皮にできるニキビのことです。頭皮ニキビは、顔や体にできるニキビと違って、普段は髪で隠れているので目立ちにくいため、気づかないうちに悪化させてしまいやすいという特徴もあります。シャンプーをするときに、頭皮にかゆみや痛みなど違和感があると思ったらニキビが炎症を起こしていたというケースも珍しくありません。頭皮ニキビの原因頭皮ニキビの原因にはさまざまなものがあります。シャンプーなどのすすぎ残し洗髪時、シャンプーやコンディショナーなどをきれいに洗い流せず、すすぎ残している方が多いといわれています。しっかり洗い流したつもりでも、耳の後ろ髪の生え際後頭部などの洗いにくい部分をきちんと洗えていない場合があります。シャンプーやコンディショナー、整髪料などには界面活性剤や油分が多く含まれており、これらが頭皮に残ってしまうと毛穴がつまってニキビの原因になってしまう場合があります。また、シャンプーやコンディショナーなどの成分が、頭皮のかぶれなどを引き起こし、ニキビのような発疹ができてしまうケースもあります。洗浄成分が肌に合わない場合もあるので注意が必要です。寝具の衛生状態シーツや枕カバーを長期間洗っていないと、肌から分泌された皮脂汚れが付着して雑菌が繁殖してしまうことがあります。せっかく頭皮をきちんと洗うことができても、寝具から皮脂汚れや雑菌が付着し、頭皮ニキビの原因となってしまう可能性が考えられます。脂漏性湿疹ニキビに見えていた吹き出物が、実は別の皮膚疾患による発疹である場合があるといわれています。ニキビによく似た湿疹ができる皮膚疾患に脂漏性湿疹があります。脂漏性湿疹でできる湿疹はニキビとそっくりですが、ニキビの原因菌はアクネ菌であるのに対し、脂漏性湿疹はマラセチア菌というカビの一種によって発生します。そのため、脂漏性湿疹の治療を行う場合は、ニキビ治療とはまったく別の薬を使う必要があります。頭皮ニキビと顔ニキビの違い頭皮ニキビと顔ニキビは根本的には同じものです。どちらも毛穴がなんらかの原因でつまり、毛穴の中でアクネ菌が増殖して炎症が起こることによって起こります。頭皮と顔の皮脂を比較すると、頭皮のほうが多くなりやすいといわれており、頭皮はニキビができやすい部位であるとも考えられています。頭皮ニキビの対処法頭皮にできたニキビへの対処法について解説します。皮膚科で治療を受ける頭皮ニキビが炎症を起こしてしまい、痛みが生じてしまっている場合は皮膚科などの医療機関で治療を受けるのもひとつの方法です。頭皮ニキビの治療では、外用薬や内用薬での治療で炎症を抑え、症状の改善を目指します。刺激を与えない頭皮ニキビができると気になってしまい、つい触ったり潰したりしてしまいたくなりますが、手で触ったり潰したりすると手の雑菌が頭皮ニキビに付着することで炎症がひどくなってしまう場合もあります。むやみに触らないようにしましょう。頭皮ニキビの予防頭皮ニキビは、生活習慣などを改善することで、ある程度防ぐことが可能です。頭皮ニキビの予防法について解説します。生活習慣の改善生活習慣は、頭皮を含む肌の健康に大きな影響を及ぼします。食生活食生活の乱れは、ニキビの原因となるとされています。脂っこい物ばかり食べていると皮脂の分泌量が増加し、ベタつきや毛穴のつまりの原因になります。頭皮ニキビが気になるときは、揚げ物などの脂っこいものは控えるようにしましょう。 また、野菜不足が続くと肌の健康を維持するために必要なビタミンやミネラルが不足し、ニキビや乾燥の原因になる場合もあります。緑黄色野菜などを中心に、海藻などもバランスよく食べるようにしましょう。 肉や魚、卵に含まれるタンパク質は肌や髪の材料になる栄養素です。タンパク質が不足すると新しい皮膚が生成できず、肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまうおそれがあります。ターンオーバーが滞ると古い角質が肌に残りやすくなるため、毛穴のつまりを引き起こしてニキビの原因となるといわれています。睡眠睡眠不足は、男性ホルモンの分泌を促進させます。男性ホルモンの分泌量が増えると皮脂の分泌量が増え、毛穴がつまりやすくなってニキビができる原因となるとされています。睡眠時間をしっかりと確保し、ホルモンバランスの乱れを防ぎましょう。頭皮を清潔に保つシャンプーやコンディショナーなどを使ったら、しっかりと洗い流してすすぎ残しがないようにしましょう。また、頭皮に触れる枕カバーやシーツ類はこまめに洗い、雑菌が繁殖しないように気をつけることも大切です。紫外線対策をする紫外線による刺激がニキビの原因となるケースもあります。帽子などで頭皮を直射日光にさらさないようにするなど、紫外線対策を行いましょう。監修:スキンケア大学参画ドクター
2017年05月05日おでこニキビは皮脂の分泌過多や生活習慣など、さまざまな原因によって発生します。おでこニキビの原因や予防法などについて知っておきましょう。おでこにニキビができるメカニズムニキビは、毛穴がなんらかの原因でつまり、内部でアクネ菌が繁殖することで発生します。アクネ菌は誰の毛穴にも普通に存在している常在菌で、通常時は肌を健康に保つはたらきをしています。しかし、毛穴に皮脂などがたまると、その皮脂をエサとして増殖し始め、皮膚が盛り上がってニキビとなります。炎症がまだ起こっていない「白ニキビ」のうちに対策を行えば比較的早く治る場合も多いですが、対策を行わないと、毛穴内でアクネ菌が増殖して炎症を引き起こすし「赤ニキビ」となり、腫れや痛み、かゆみなどを引き起こします。さらに悪化すると炎症が広がり、膿なども出る「黄ニキビ」となります。黄ニキビまで進行するとアクネ菌は「リパーゼ」という酵素を作り、毛穴周辺の皮膚組織を破壊するようになります。破壊が進むと肌に凹凸ができ、ニキビ跡ができてしまうこともあります。おでこニキビの原因おでこニキビはさまざまな原因で発生します。おでこニキビの原因となる要素について解説します。皮脂の過剰分泌おでこは顔の他の部位と比べて皮脂の分泌が多い部位です。特におでこや鼻筋など、「Tゾーン」と呼ばれる部位は思春期以降になると成長ホルモンの影響で皮脂の分泌が増加しやすいということがわかっています。シャンプーなどの洗い残しシャンプーやコンディショナー、洗顔料などは、きちんと洗い流しているつもりでも、すすぎ残しがある場合が多いようです。洗い残した汚れやすすぎ残しは、毛穴の中にたまり、皮脂などと混ざり合うとニキビの原因となる場合もあります。生え際やこめかみなどまで洗い残し・すすぎ残しがないよう丁寧に洗髪・洗顔を行うようにしましょう。ホルモンバランスの乱れストレスや月経などの影響でホルモンバランスが乱れるとニキビの原因となる場合があります。特にストレスを心身に受けると、男性ホルモンの一種である「テストステロン」や「アンドロゲン」といったホルモンの分泌量が増加します。テストステロンやアンドロゲンには、皮脂の分泌量を増加させたり、角質を厚くさせたりといったはたらきがあり、皮脂の分泌量の増加や角化異常はニキビができやすくなる要因となります。生活習慣の乱れ食生活など、生活習慣の乱れがニキビの原因となる場合もあります。食生活の乱れは肌トラブルに直結します。脂っこいものや糖分などをとりすぎると皮脂の量が増加し、毛穴がつまりやすくなります。また、野菜不足の状態が続くと肌の調子を整えるビタミンやミネラルなどが不足し、肌の不調を引き起こします。その他、肌の材料となるタンパク質が不足すると、新しいい皮膚細胞の生成が抑制され、肌のターンオーバーのサイクルが乱れてしまう場合もあります。肉・魚・野菜などをバランスよく食べ、ニキビができにくい体を目指しましょう。紫外線の影響紫外線を浴びると、体が肌を守ろうとして角質を厚くしようとします。紫外線の浴びすぎなどによってこのはたらきが強くなりすぎると角化異常が起こり、毛穴がつまりやすくなります。日焼け止めや日傘などで紫外線対策を行うようにしましょう。おでこニキビのケア方法おでこニキビのセルフケア方法について解説します。前髪をおでこに触れさせないニキビは、皮脂の分泌過多などによる毛穴のつまりに加え、皮膚になんらかの刺激が加えられることによって誘発されるといわれています。前髪があるヘアスタイルの場合は常に前髪がおでこに接触しているため、それが刺激となってニキビができてしまうこともあります。おでこニキビがあるときは隠すために前髪を下しておきたいところですが、家にいるときだけでもピンで留めておくなどしておでこと前髪が接触しないようにしましょう。整髪料の使い方に気をつけるワックスなどの整髪料を大量に使うと、おでこに付着してしまう可能性があります。ワックスなどの油分がおでこの毛穴に入り込んで皮脂と混ざると、ニキビの原因となってしまう場合があります。整髪料の量や使う場所に気をつけ、なるべくおでこに油分がつかないように気をつけましょう。熱いお湯で洗顔しない熱いお湯で洗顔を行うと、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうおそれがあります。皮脂はニキビの原因であると同時に肌の健康を守るために必要なものでもあります。洗顔をするときは熱いお湯ではなく、ぬるま湯か水ですすぎなどを行うようにしましょう。炎症があるときは病院へおでこニキビが赤く腫れあがってしまい、痛みやかゆみがあるときは皮膚科などを受診しましょう。放置するとニキビ跡になってしまう場合もあります。できるだけ早く医師に相談することをおすすめします。おでこニキビの予防法おでこニキビは日頃の習慣を改善することである程度予防できます。おでこニキビの予防法について解説します。食生活の改善ニキビなどの肌トラブルの改善には食生活の見直しが不可欠です。脂っこい食事を控え、1日3食バランスよく食べるようにしましょう。睡眠時間の確保睡眠不足はホルモンバランスの乱れなどを引き起こす他、ターンオーバーのサイクルの乱れの原因になる場合もあります。ターンオーバーのサイクルが乱れると古い角質が肌に留まり続けてしまい、毛穴がつまる原因になります。睡眠時間は十分に確保しましょう。洗顔方法の見直し洗顔はニキビ改善の基本です。よく泡立てた洗顔料で肌を包むようにやさしく洗いましょう。すすぎで泡や汚れが肌に残っているとニキビの原因になる場合もあるため、すみずみまでしっかりとすすぐことが大切です。また、皮脂が気になるからといって1日に何度も洗顔を行うと、肌にとって必要な皮脂まで洗い流してしまい、かえってニキビが悪化する場合もあります。洗顔は朝晩1回ずつまでにとどめましょう。監修:石曽根亜希
2017年04月30日おでこは、もともと皮脂の分泌が盛んなこともあり、ニキビができやすい部位です。おでこニキビの原因やセルフケアの方法などについて知っておきましょう。おでこニキビとはおでこニキビとは、額にできるニキビのことです。額から鼻にかけてのTゾーンはニキビができやすい部位ですが、その中でも額は特に皮脂の分泌量が多く、ニキビができやすいといわれています。おでこニキビができる原因おでこニキビには、さまざまな原因があります。おでこニキビを発生させてしまいやすい要因について解説します。おでこニキビの原因は皮脂の分泌過多おでこは、もともと皮脂の分泌が盛んな部位です。一度毛穴がつまってニキビができてしまうと、皮脂の分泌量が多いため、毛穴の内部にどんどん皮脂がたまってニキビを悪化させてしまうケースが多くみられます。ニキビが悪化して化膿したり、炎症が深層まで広がったりしてしまうと、皮膚組織が破壊されてニキビ跡が残ってしまう場合もあるので、おでこのケアには十分に注意をしましょう。ホルモンバランスの乱れがニキビの原因心身が過度なストレスを受けてホルモンバランスが乱れると、おでこニキビの原因となってしまうこともあります。ストレスは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」や「アンドロゲン」といったホルモンの分泌量を増加させるといわれています。これらのホルモンには皮脂の分泌量を増加させたり、角質層を分厚くさせたりする働きがあります。おでこは、皮脂の分泌量が多い部位であるため、こうしたホルモンの働きがあると、よりおでこニキビができやすくなってしまいます。生活習慣の乱れがニキビの原因食生活や睡眠などの生活習慣の乱れは、肌荒れに直結します。脂っこい物や甘い物など、脂質が多いものばかり食べていると皮脂の分泌量が増加し、毛穴がつまる原因になります。また、野菜不足になると、肌の調子を整えてくれるビタミンやミネラルが不足し、肌のターンオーバーのサイクルの乱れなどを引き起こして角化異常を引き起こす場合があります。その他、肌や髪の材料になるタンパク質が不足すると新しい皮膚細胞の生成が抑制されてしまうため、肌のターンオーバーに悪影響を与える場合があります。肉・魚・野菜をバランスよく食べるようにしましょう。睡眠不足もニキビの原因になります。睡眠不足は自律神経やホルモンバランスの乱れを引き起こすほか、肌自体がもつバリア機能を低下させてしまうケースもあるようです。睡眠時間を十分に確保し、ニキビができにくい環境づくりに努めましょう。洗顔料などの洗い残しがニキビの原因おでこニキビの原因として、洗顔料やシャンプーなどの洗い残しがあります。きちんと洗い流しているつもりでも、生え際やこめかみなどを洗い残してしまっている人は意外と多いようです。洗い残した汚れや洗顔料のすすぎ残しが毛穴にたまると、皮脂と混ざり合ってニキビの原因となってしまいます。洗顔料やシャンプーなどは丁寧にすすぎ、洗い残しがないようにしましょう。おでこニキビの治し方おでこニキビが悪化して炎症を起こし、赤みや腫れ、膿などが発生してしまっている場合は、皮膚科などの専門の医療機関で治療を受けることをおすすめします。ニキビが悪化すると毛穴の中でアクネ菌が「リパーゼ」という酵素を生成するようになり、このリパーゼが毛穴周辺の皮膚組織を破壊してニキビ跡を作ってしまう原因になる場合があります。自分でニキビを潰したり中身を絞り出したりせず、皮膚科の医師に相談しましょう。おでこニキビを病院で治療する場合、面皰圧出を行って、ニキビ内部の皮脂や膿を出してから、抗生剤の軟膏で治療することが多いようです。また、何度もくりかえしてしまうおでこニキビの場合は、皮脂の分泌を促進してしまう男性ホルモンの分泌を抑えるホルモン治療が効果的といわれています。おでこニキビのスキンケア方法おでこニキビを改善するためのセルフケア方法を見てみましょう。前髪をおでこに触れさせないニキビは、皮脂などによる毛穴のつまりやアクネ菌の増殖に加え、皮膚への刺激がきっかけで発生するともいわれています。前髪が額にあたるへアスタイルの方は、ニキビができているときは、髪型にも気を使いましょう。整髪料の使い方に注意する整髪料をつけすぎると生え際やおでこに油分が付着しやすくなり、洗髪時に洗い残しが出やすくなってしまいます。整髪料の量やつける場所に気をつけましょう。洗顔方法に注意する熱いお湯で洗顔を行うと、肌に必要な皮脂まで取り去ってしまう場合があります。皮脂は毛穴のつまりの原因であると同時に、肌を守るための役割も果たしています。洗顔はぬるま湯で行い、皮脂を落としすぎないようにしましょう。監修:石曽根亜希
2017年04月30日今回の記事では、おしりニキビの治し方に関して解説します。お尻ニキビができやすい理由や、治りにくい原因などを合わせて知ることで、正しい知識のもとでケアを行えるようになることが大切です。おしりニキビができるメカニズムニキビができるメカニズムや、おしりニキビ特有の特徴は、以下のとおりです。ニキビは毛穴に関するトラブルニキビは毛穴に皮脂が溜まってしまうことで発生します。毛穴に詰まった皮脂が参加することで、アクネ菌が増殖する原因となり、毛穴が炎症を起こします。ニキビが治ったあとも跡が残る場合がある。仮にニキビがおさまったとしても、毛穴やその周りの皮膚などはダメージを受けているため、跡が残ったり、時間経過によってシミになる可能性があります。おしりは圧迫されやすい特にデスクワークや運転業務などに就いている人の場合、上半身を支える役目があるため、おしりには体重がかかり、圧迫される時間が長いという特徴があります。おしりは蒸れやすい椅子の材質によっては通気性が悪く、接触面であるおしりの皮膚が蒸れやすいという場合があります。また、下着に関しても他の衣服以上に身体に密着するため、摩擦も起こりやすく、そのことでもおしりの皮膚に負担がかかり、ニキビができやすい原因となっています。おしりニキビが治らない理由顔などにできたニキビと比べておしりニキビがなかなか治らないのには、以下のような理由があります。おしりの角質層は分厚いおしりは座った際に下敷きになるという役割上、肌の角質層が他の部位よりも分厚くなっています。そのため、顔などにできたニキビ用の市販治療薬では成分が患部まで届きにくく、効果も薄くなるとされています。おしりの皮膚は刺激を受けやすいおしりは下着を着用するため、それと皮膚がこすれることで刺激を受けやすい環境にあります。また、椅子に座った際には体重がかかることからも影響を受けます。おしりニキビの治し方おしりニキビができてしまった場合、以下のような治し方があります。病院での治療おしりニキビの治療方法として、美容皮膚科や皮膚科で、専門家である医師の治療を受ける、という選択肢があります。医師の診断によって患者の肌の特徴を適切に判断してもらえるため、症状や体質にあった治療を受けることができます。潰さないことが大切他の部位にできた場合と同様に、おしりニキビを自分で潰すことは避けるべきと考えられています。雑菌が入って症状が悪化することや、跡が残ってしまう可能性もあるため、極力刺激せず可能であれば皮膚科などで専門家に見てもらうことをおすすめします。バランスのよい食事栄養を偏りなく、必要な分だけ摂ることで、身体の調子が整い、肌のターンオーバー(新陳代謝)も活発に行われることが期待されます。これによって必要以上に多い皮脂の分泌がおさまる場合や、すでに分泌された皮脂が毛穴から排出されることが期待されます。また、脂っこい食べ物や刺激物は皮脂の分泌量が増える原因となるため、とり過ぎないよう注意が必要です。タバコを控えるタバコに含まれるニコチンは血流を悪くする効果があります。肌の新陳代謝は血の巡りが悪くなることによって働きが悪くなるため、喫煙はニキビを引き起こす原因と考えることができます。禁煙や減塩することによって血流が改善されることにより、肌の新陳代謝(ターンオーバー)も促進され、ニキビの治療につながります。おしりニキビの予防法おしりニキビの予防法には、以下のようなものがあります。ホルモンバランスを整えるおしりニキビの治し方、の項目でも解説したように、十分な睡眠やバランスの取れた食生活、ストレスの少ない環境などでホルモンバランスを整えることは、治療だけでなく、おしりニキビの予防にも効果的です。肌に刺激を与えず清潔にする肌に刺激を与えないためには、入浴の際に強くこすったりせず、泡で優しく汚れを落とすことが大切です。また、清潔を維持するためには、こまめに汗を拭くことやシャワーを浴びる以外に、下着を交換することもおすすめです。素材に関しても、化学繊維などの蒸れやすいものではなく、綿100%などの吸水性や通気性に優れたものを選ぶことが望ましいです。また、トイレの座椅子などには、雑菌が付着していることもあります。そのため、座る前に除菌シートなどで拭いたりする工夫も清潔さを維持するために有効とされています。蒸れない座り方をするかたく通気性の悪い椅子にはクッションを敷いたり、適度に立ち上がる機会を設けたりすることがおしりニキビの予防にも有効です。通気性を改善することで、おしりの皮膚の負担や蒸れを軽減することができます。監修:大久保真
2017年04月29日背中ニキビの原因はさまざまです。その原因を把握し、原因に向けた対策法が求められます。ここでは、どのような原因で背中ニキビが発症するのか見てみましょう。背中はニキビケアが遅れがちな場所背中ニキビができたとしても、背中は見づらいため気づくことは難しい場所です。顔や胸などにできるニキビと変わりませんが、背中はどの部位よりも皮脂の分泌量が多く、常に衣服などで覆って蒸れやすく、寝るときに背中と寝具が密着するので、ニキビができやすい環境にあります。ニキビの原因菌であるアクネ菌は、皮脂をエサにして増殖しますが、酸素に弱い菌です。背中は、酸素が行き届きにくい場所でもあり、アクネ菌にとっては活動しやすい環境でもあります。アクネ菌の増殖によって、ニキビが悪化して炎症や化膿などを引き起こします。この場合は、皮膚科での治療が求められますが、ニキビの跡が残る可能性はあります。ニキビができたとしても、悪化する前に適切なケアを行っていけば、皮膚科に受診することなく改善に期待が見込めるでしょう。しかし、背中は鏡などを使わないかぎり、確認は困難です。そのため、ケアが遅れてしまいます。背中ニキビができる原因考えられる原因について解説していきます。毛穴づまりの原因となる角化異常ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が乱れるだけでなく、肌のバリア機能の低下によって角質層が厚くなり、毛穴が塞がってしまった結果、その毛穴の内部に皮脂がつまり、ニキビの原因となります。角化異常の原因は主に、間違ったスキンケアや紫外線や生活習慣の乱れなどがあげられます。詳しくは『ニキビの原因(1)角化異常(角化不全)』 (をご覧ください。栄養バランスの偏りもニキビの原因に具体的には、脂質や糖質の過剰摂取、タンパク質とビタミンが不足している、コーヒーやアルコールなどの過剰摂取などがあげられます。詳しくは『ニキビの原因(2)食べ物・食生活』 (をご覧ください。ニキビを発生させるホルモンバランスの乱れ男性ホルモンの過剰分泌によって皮脂の分泌量が増加するだけでなく、角質の柔軟性の低下と、角栓を発生させて毛穴をつまらせるという作用が働きます。角栓によってつまった毛穴から皮脂が外に分泌できなくなってニキビを発生させるだけでなく、マラセチア菌がそのニキビに侵入して、症状を悪化させて炎症を起こします。男性ホルモンは、微量ですが女性の体にも存在します。女性が生理の時期になると、ニキビといったさまざまな症状が現れてくるのは、男性ホルモンのためだと考えられます。詳しくは『ニキビの原因(3)ホルモンバランス』 (をご覧ください。ストレスや睡眠不足はニキビの原因にストレスをため込んでいるとか、睡眠不足、さらに喫煙と飲酒も生活習慣の乱れのひとつとなります。外側のケアだけでなく、内側のケアも重要です。ニキビが改善されても、内側のケアを怠れば再発の可能性が高くなります。生活習慣を見直し、乱れているところがあれば直していくという心がけも大切です。詳しくは『ニキビの原因(7)生活習慣・その他』 (をご覧ください。背中に移った雑菌が原因に背中の洗い残しや、肌に触れる衣服や寝具などが清潔でない場合もニキビの原因となります。肌に触れるものに雑菌があった場合、その雑菌が背中に移って炎症を引き起こす可能性があります。背中ニキビのケア方法外側と内側のケアをしっかり行えば、背中ニキビを改善するだけでなく、予防につながることに期待が持てるでしょう。内側からのケア:生活改善具体的には生活習慣の見直しです。生活習慣に乱れがあった場合、その乱れを改善していくことが重要です。まずはたばことお酒をやらないようにして、睡眠時間を長くとって、睡眠不足を解消していきます。栄養バランスのとれた食事を基本的に心がけ、野菜や果物をしっかりととっていきます。ストレスをため込まない日常生活も大切です。ストレスはリラクゼーションや入浴などで発散していきましょう。外側からのケア:スキンケアなど風通しのよい衣服と肌着を選び、背中を蒸れさせないことを心がけます。お風呂に入る前に、清潔ある衣服と肌着を選ぶところから始めます。お風呂に入って背中を洗うとき、洗い残しがないようにすることが求められますが、ゴシゴシと強く洗わないように注意します。入浴後、ローションやクリームなどで保湿します。寝る前にその寝具も清潔を維持することが重要です。ビタミンC誘導体の美容液を使ってニキビを予防するという方法があります。ビタミンC誘導体は美容成分のひとつですが、ニキビを予防する効果もあるとされているものです。ビタミンCと変わりありませんが、肌の浸透能力を人工的に高めたのが、このビタミンC誘導体です。詳しくは『ニキビケアにおすすめ!ビタミンC誘導体とは?』 (をご覧ください。監修:大久保真
2017年04月29日背中ニキビの治し方に努力しても、なかなか治らないということがあります。背中ニキビの原因は外側のみならず、内側にもあると考えられます。背中ニキビの治し方について、解説していきます。背中ニキビができるメカニズムメカニズムは顔にできるニキビと同じです。ニキビの原因菌でもあるアクネ菌は、毛穴につまった皮脂をエサに増殖して背中ニキビを発生させます。しかし、アクネ菌は酸素に弱いです。背中は他の部位より皮脂の分泌量が多く、汗をかきやすい部位でもあると同時に、衣服に覆われて、寝ているとき背中が敷布団などの寝具に密着するので、酸素が届きにくくなり、アクネ菌の増殖をサポートするという形になってしまいます。背中は見えないところなので、入浴のときに背中をキレイに洗うのが難しく、どうしても洗い残してしまいがちです。古い角質などの汚れがたまり、その汚れが毛穴を塞いでしまいます。酸素が届きにくく、汚れが毛穴を塞いでしまうという条件が揃うことで、アクネ菌が活動的になり、背中ニキビが発生するというわけです。また、マラセチア菌と呼ばれる菌がニキビ内に侵入すると、炎症が起きて赤く腫れるなど悪化していきます。悪化したニキビは皮膚科での治療が必要ですが、治っても跡が残る可能性があります。背中ニキビが治らない理由ニキビの原因とされているのがホルモンバランスの乱れです。ホルモンバランスの乱れからくる症状のひとつにニキビが含まれています。ホルモンバランスの乱れといっても要因はさまざまですが、主にあげられるのが、食生活の乱れ、睡眠不足、ストレスです。食生活の乱れは、食事が偏ったり、食事の時間が不規則だったりなど、いろいろあります。睡眠不足は肌の機能を低下させる要因になります。そしてストレスは、自律神経のひとつである交感神経の働きを活発させ、男性ホルモンの過剰分泌が発生します。男性ホルモンは皮脂の分泌を促進させ、角栓を発生させ、毛穴を小さくさせる性質を持っています。毛穴が小さくなり、その毛穴に角栓がつまり、内部の皮脂が分泌できず、閉じ込められてしまうという状況になり、白ニキビを発生させる要因になるというわけです。白ニキビについては『白ニキビの原因』 (で詳しく解説しています。外側のケアを行ってニキビの予防を行っても、内側のケアを怠ってしまうとニキビが発生することがあります。背中ニキビの治し方背中ニキビの状況によって治療方法が異なります。しかし、健康保険が適用される治療と、適用されない治療というのがあります。保険に適応される治療の場合、抗生物質の外用薬による治療が一般的です。原因菌であるアクネ菌を殺菌して、炎症を起こしているニキビを治療するという方法です。抗生物質以外の外用薬の場合、毛穴につまった角栓などをとるという治療方法になります。内服薬の場合でも抗生物質は使われますが、その他にホルモン治療やビタミン剤の服用などがあります。クリニックでの処置の場合、面皰圧出(毛穴のつまりを取り除く治療)や注射治療(ステロイド剤)などが一般的に行われています。保険に適応されない治療の場合、ケミカルピーリング、イオン導入、レーザーなどの治療方法がたくさんあります。効果に期待は見込めますが、保険が適用されない分、治療費も高額になるので注意しましょう。詳しくは『ニキビを皮膚科で治療!治療の種類やメリットは?』 (で解説しています。背中ニキビの予防法食生活に偏りがある場合、栄養バランスのとれた食事をとることが大切です。とくに野菜や果物をとり、ビタミンやミネラルなどの栄養素の補給を心がけるようにします。睡眠時間を確保して睡眠をしっかりとり、入浴やリラクゼーションなどでストレスを発散させます。ストレスフリーの環境をつくり、生活習慣を規則正しく見直すだけでも改善し、予防にも効果が期待できるでしょう。背中そのものを清潔に保つことも心がける必要があります。どのニキビにも言えることですが、入浴してキレイな状態を保った後、乾燥を防ぐためにローションやクリームなどで保湿します。背中の通気性を確保するために、通気性のよい肌着や衣服などを着用して、蒸れないようにすることが重要です。また、汗を掻いたら、シャワーを浴びるなどして汗を流すということも求められます。ビタミンC誘導体の成分が含まれた化粧水や美容液の使用も予防方法のひとつにあげられています。ビタミンC誘導体はビタミンCの効果とは変わりませんが、ビタミンCの欠点を補うことで人工的に改良されたのが、このビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は皮脂の過剰分泌を抑える働きを持ち、その働きによって背中ニキビの予防、もしくは改善に期待が持てるでしょう。ビタミンC誘導体については『ビタミンC誘導体とは?』 (で詳しく解説しています。監修:稲葉岳也
2017年04月29日背中ニキビができる原因はいろいろあります。その原因を把握して、改善することが重要です。しかし、治療できたとしてもニキビ跡が残ってしまう可能性はあります。ここでは、背中ニキビのケア方法について見てみましょう。背中にニキビができる原因背中にできるニキビの主な原因は、ホルモンバランスの乱れであることが考えられています。ホルモンバランスの乱れの要因となっているのが、ストレス、睡眠不足、そして不規則な生活などさまざまです。これらの要因が重なった結果、自律神経のひとつである交感神経が活発になり、男性ホルモンが過剰に分泌されます。男性ホルモンは角質層の柔軟性を低下させて、角栓を発生させるという働きを持ち、発生させた角栓が毛穴をつまらせてしまうというわけです。毛穴がつまると、アクネ菌がその毛穴の中で繁殖してニキビを発生させます。アクネ菌がさらに繁殖すると、炎症や化膿などを引き起こし、この時点で皮膚科での治療が求められます。女性の場合だと、生理時などのホルモンバランスによって、背中ニキビの原因となります。肩甲骨周辺に皮脂腺とよばれる皮脂を分泌する腺が集中しているため、皮脂の分泌量が他の体より多く、これが原因でニキビができる確率が高いといわれていますが、一番の理由は、背中という場所をみるのが難しいというところです。背中に違和感があっても、自分で確認することが難しく、気づいたときにはニキビができて、すでに悪化しているというケースがあります。背中にできるニキビ跡の種類とケア方法背中ニキビ跡の種類はさまざまですが、代表的なものは3種類あります。ケア方法も含めて解説します。色素沈着したニキビ跡のケアはハイドロキノン茶色や赤色などをしたニキビ跡です。炎症してしまったニキビを治療しても、傷跡として残ってしまうことがあります。その傷跡が色素沈着として、茶色や赤色などに変化してしまうというわけです。背中だけにかぎらず、顔や他の部位などでもできることがあります。ケミカルピーリングで治療を行うとき、効果が得られることが多いといわれています。色素沈着に対する一般的なケア方法は、ハイドロキノンとよばれる成分を含む軟膏を使用することです。ニキビ跡の部分に紫外線などがあたると、チロシナーゼとよばれる酵素の働きによって、色素沈着であるシミが黒く変色します。ハイドロキノンは、チロシナーゼの働きを抑制する作用があるので、シミの変色を防ぐことが可能です。しかし、刺激が強く、痛みやかゆみや肌の乾燥といった副作用があるので、使用するときには注意することが求められます。赤みが残るニキビ跡のケアにもハイドロキノンニキビに炎症が発生し、治療したとしても、赤くなったまま残ってしまったニキビ跡です。そのニキビ跡を放置すると、褐色のシミとなって消えなくなってしまう可能性があります。シミに発展する前の段階で、ハイドロキノンの使用が一般的とされていますが、先ほど説明したとおりの副作用があるので注意しましょう。ハイドロキノンの使用でダメージを受けて悪化した場合は、ただちに使用を中止してください。ハイドロキノンの他にも、ビタミンC誘導体の成分が含まれた製品を使用しましょう。ビタミンC誘導体については『ニキビケアにおすすめ!ビタミンC誘導体とは?』 (をご覧ください。凸凹のニキビ跡のケアはレーザー治療など膿が出るほどニキビが悪化した場合、治療しても陥没して凸凹した状態となって、ニキビ跡として残ってしまうことがあります。凸凹したニキビ跡を改善してケアする方法に対して、レーザー治療が有効であると考えられます。肌を傷つけて陥没した箇所を埋めるという期待が持てる治療法ですが、肌の弱い人はこの治療を受けることにおすすめできません。ケミカルピーリングも治療法のひとつですが、それでも肌に負担がかかってしまいます。もっとも安全かつ確実性があるとされるのが、肌バリア機能をケアして自然治癒を高めることです。背中にニキビ跡を残さないケア方法ニキビができたとしても、重症化してない段階であれば、ビタミンC誘導体の成分が含んだ美容液などでケアを行うという方法があります。加えて、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事などで改善していくことが重要です。この点を長期的に行えば、改善に期待が見込めるでしょう。背中そのものを清潔に保つことも大切です。最初に背中の風通しをよくして、蒸れないようにしていきます。背中に髪がかかってしまう場合は、髪の毛を上に束ねて、その髪の毛が背中に触れないようにします。衣服や寝具なども清潔にしていくことが重要です。肌に触れるものすべて、清潔にすることが求められます。汗をかいてしまった場合は、シャワーを浴びて汗をきれいに流しましょう。外側だけでなく内側のケアも大切です。しかし、ニキビの改善に至らず、悪化した場合は皮膚科に受診して適切な治療を受けるようにしましょう。監修:稲葉岳也
2017年04月29日背中ニキビは他の体にできるニキビと変わりませんが、背中なので確認が困難です。なぜ、背中ニキビができるのかについて、解説していきます。背中ニキビが治りにくい理由はケアがしにくいため背中に発生したニキビですが、顔などにできるニキビと比べて、背中ニキビはできやすく、重症化しやすいといわれています。背中の肩甲骨(肩の下あたり)の付近に、皮脂を分泌する皮脂腺が集中しているのもひとつの理由ですが、最大の理由としては、見えないところに背中ニキビができると考えられています。見えないところなので、背中のケアは他の体や顔のケアよりしづらく、背中に違和感を覚えても確認することが困難です。気づいたときにはすでに背中ニキビが大きくなって、かゆみ、炎症、化膿などが起きてしまったということもあります。背中の皮膚は顔やその他の体より皮膚が硬く、たとえ背中ニキビができて治ったとしても、ニキビ跡として残ってしまうことが多いといわれています。背中ニキビの原因はホルモンバランスの乱れ考えられる原因はホルモンバランスの乱れです。ホルモンバランスの乱れの要因として考えられるのが、過度のストレス、睡眠不足、偏った食生活などです。過度のストレスを受けることで、自律神経のひとつである交感神経が優位になり、それにともなって男性ホルモンが過剰に分泌されるといわれています。男性ホルモンは角質層の柔軟性を低下させるだけでなく、角栓を発生させる働きを持ち、その角栓が背中の毛穴に蓋をします。ニキビができて、さらにマラセチア菌がそのニキビに入ることで増殖し、その結果、背中ニキビを悪化させる要因につながります。睡眠不足は、交換神経を優位にさせてしまう作用を持っています。睡眠不足については『ニキビの原因(6)睡眠不足』 (をご覧ください。偏った食生活は、具体的にたとえるなら、脂質や糖質を過度にとっているとか、タンパク質やビタミンなどの不足などが考えられます。食べ物などについては『ニキビの原因(2)食べ物・食生活』 (をご覧ください。背中ニキビは顔ニキビより悪化しやすい背中ニキビと顔ニキビは、基本的に同じものです。ニキビの悪化の要因のひとつといわれているアクネ菌は皮脂をエサにして増殖しますが、酸素が苦手です。背中は他より皮脂量と汗が多いだけでなく、衣服などによって蒸れやすく、寝ているときに背中と寝具が密着し、それらの要因が重なることで酸素が行き届きにくい状態になるというわけです。酸素を苦手とするアクネ菌にとって増殖しやすい状態になります。顔は、適切な洗顔方法でニキビを予防することが可能ですが、背中の場合は洗いにくい場所でもあります。洗いにくいために、古い角質がどうしても残ってしまい、その角質が毛穴をつまらせる要因となります。これらの状態が重なり合うことで、背中ニキビができるというわけです。さらにマラセチア菌ができたニキビに侵入することで、ニキビの悪化につながると考えられています。背中ニキビの皮膚科での治し方背中ニキビの治療の際、健康保険が適用される治療と適用されない治療があります。健康保険が適用される治療であれば、その治療にかかる費用を抑えることが可能なので、理由がないかぎりは保険適用内での治療をおすすめします。背中ニキビの治療については『ニキビを皮膚科で治療!治療の種類やメリットは?』 (をご覧ください。背中ニキビの治療方法は、そのニキビを引き起こしている原因となっているホルモンバランスの乱れを整えるホルモン治療が行われます。加えて、背中に対する適切なケアを毎日欠かさず行えば改善に期待が持てるでしょう。その他に、ケミカルピーリング、ビタミンCやハイドロキノンなどのイオン導入、スキンスクライバーなどという治療方法があります。ニキビの改善に期待は持てますが、すべて保険適用外となっているので注意しましょう。背中ニキビの予防法規則正しい生活を心がけて、睡眠時間を多くとることが大切です。睡眠を多くとることでストレスの軽減につながります。食事に偏りがある場合はその部分を見直し、栄養バランスのとれた食事をとることが求められます。食べ物による対策については『食べ物からニキビ対策をしましょう』 (をご覧ください。また、衣服や寝具に雑菌がある場合、ニキビの悪化につながるため肌に触れるものはすべて清潔にしましょう。背中の風通しをよくして蒸れさせないことも予防につながります。風通しのよい衣服や肌着を選び、汗をかいてしまったらシャワーを浴びて汗を流し、常に背中を清潔に保つことを努力することです。シャワーとはかぎらず、湯船に浸かって入浴した後、ローションやクリームなどで保湿します。すでに、ニキビができて重症化になっていない場合は、改善の見込みに期待が持てますので、予防を徹底するようにしましょう。監修:稲葉岳也
2017年04月29日洗顔は顔ニキビを作らないためにも、ニキビ跡を残さないようにするためにも非常に重要です。ニキビができるメカニズムや正しい洗顔方法を学ぶことで、顔ニキビ対策をしましょう。顔ニキビができるメカニズム顔ニキビをはじめとするニキビは、毛穴のつまりが原因となり、発生する場合が多いようです。皮脂の分泌が過剰になり、毛穴からの排出が追い付かなくなると、毛穴がつまる原因になります。毛穴がつまると、毛穴の内部に皮脂と角質が混ざったものがたまり、白ニキビを形成します。白ニキビの内部では、アクネ菌などの細菌が皮脂をエサとして増殖します。その結果炎症を引き起こし、赤ニキビになると、ニキビは赤く腫れあがり痛みをともなう場合もあります。赤ニキビの炎症がひどくなり、毛穴内部で化膿すると黄ニキビや紫ニキビまで症状が悪化する場合もあります。黄ニキビや紫ニキビまで悪化してしまうと、跡が残りやすくなるので注意が必要です。ニキビが発生する原因にはさまざまなケースがあります。ケース別に、ニキビができるメカニズムについて解説します。思春期ニキビのメカニズム思春期になると、男女ともに男性ホルモンの一種である「テストステロン」の分泌量が増加します。テストステロンには、皮脂の分泌量を増加させるはたらきがあるため、思春期は皮脂の量が増えやすいと言えます。皮脂の分泌が過剰になると毛穴がつまり、ニキビの原因となります。大人ニキビのメカニズムホルモンバランスが崩れることによってできるニキビを「大人ニキビ」と呼びます。男性ホルモンの一種であるテストステロンは、ストレスや月経、生活習慣の乱れなどがきっかけとなり分泌量が増加するホルモンです。テストステロンが増加することにより、皮脂の分泌量が増加してニキビの原因となります。また、心身がストレスを受けると「アンドロゲン」という男性ホルモンが副腎皮質から分泌されます。アンドロゲンには角質を分厚くするはたらきがあるため、角化異常を引き起こして毛穴のつまりの原因を作ってしまう場合もあります。男性ホルモンの影響は、あごや口回りなど、男性のヒゲが映える部分に出やすいといわれています。フェイスラインにできた治りにくいニキビは、ホルモンバランスの乱れによる大人ニキビである可能性が高いといわれています。誤った洗顔によるニキビのメカニズム洗顔とは本来、顔を清潔に保つためのものですが、方法を間違えるとニキビの原因になってしまう場合もあります。すすぎ不足などで、化粧品やそれを落とすためのクレンジング剤、洗顔料などが肌に残ってしまうと、毛穴のつまりの原因となってしまう場合があります。また、皮脂が気になるからといって、一日に何度も洗顔をしたり、スクラブ洗顔料など洗浄力が強い洗顔料を使うことで、肌が本来もっているバリア機能を低下させ、ニキビができやすい環境を作ってしまうケースもあります。顔ニキビによい洗顔料の選び方顔ニキビができやすい人が、洗顔料を選ぶ際に気をつけるべきポイントについて解説します。洗浄力の強さニキビの原因は毛穴に皮脂などがつまってしまうことです。肌の汚れや皮脂などを落とそうとして洗浄力の強い洗顔料を選ぶ方も多いかもしれませんが、洗浄力の強い洗顔料を使っているからといってニキビを防止できるわけではありません。むしろ、洗浄力が強すぎる洗顔料を使うことで皮膚に必要な皮脂まで取り去ってしまい、皮膚のバリア機能を低下させてしまう場合もあります。汚れをしっかり落とすという触れ込みの洗顔料は強力な洗浄成分が含まれている場合があるので、ニキビができやすくなっているときは注意が必要です。肌への刺激の強さ毛穴の奥の汚れをかき落とすために、細かい粒子が配合されているスクラブタイプの洗顔料はニキビ対策に効果的であるように思われますが、スクラブが肌の表面にダメージを与えてしまうため肌への刺激が強く、ニキビができている方にはあまりおすすめできません。また、フルーツ酸などが含まれ古い角質を除去してくれるピーリング洗顔料は、ニキビの改善に効果が期待できますが、肌への刺激も強いのでニキビの状態によっては避けた方がよい場合もあります。ニキビが炎症を起こしているときなどは、できるだけ肌への刺激が少ないものを選んだ方がよいでしょう。顔ニキビができたときの洗顔の方法ニキビの改善には正しい洗顔が不可欠です。正しい洗顔方法についてお伝えします。洗顔の準備洗顔の前に、手指をしっかりと洗いましょう。手指の汚れや雑菌をきちんと洗い流すことができるうえ、洗顔料の泡立ちがよくなります。また、ぬるま湯であらかじめ顔を洗っておくことも大切です。お湯だけである程度の汚れを落とすことができ、皮膚と洗顔料の間にお湯を挟むことで、洗顔料の刺激を直接肌に与えることをふせぐことができます。よく泡立て、やさしく洗う洗顔料を手に取り、水を加えながら空気を含ませ、柔らかい泡を作ります。洗顔料を手でしっかりと泡立てるのが大変と感じたら、泡立てネットなどを適宜使うとよいでしょう。泡ができたら、顔全体を包み込むようにやさしく洗います。目元などの皮膚が薄い部分は特にやさしく洗いましょう。十分にすすぐ洗顔料が顔に残っているとニキビの原因になる場合もあります。念入りにすすぎを行いましょう。生え際やフェイスラインなどは特にすすぎ残しやすい場所ですので、しっかりと洗い流しましょう。清潔なタオルで押さえるようにやさしく水分を拭いたら洗顔完了です。肌にダメージを与えてしまうので、決してゴシゴシこすったりしないように気をつけましょう。洗顔後のケア方法洗顔後はすぐに保湿を行うことが大切です。肌に水分が残っていると瞬く間に角質層から水分が蒸発します。洗顔が終わってから数分以内に化粧水やクリームなどでしっかりと保湿を行うのが理想です。監修:村石世志野
2017年04月29日ニキビは皮脂などがつまることで発生する皮膚炎症の1つです。はじめは軽症のため、スキンケアだけで対応できる場合もありますが、症状が重くなるとだんだんと治りづらくなります。特に、しこりが出てくると普段のスキンケアだけでは対処するのが難しくなるようです。ここからは、しこりのあるニキビの特徴や治し方についてご紹介していきます。しこりニキビの種類肌にできるしこりニキビですが、こちらは紫ニキビと考えられます。ニキビも発生していく過程で、さまざまな状態になるのです。・角栓発生・白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黄色ニキビ・紫ニキビこのような順番でニキビは変化していきますが、紫ニキビはその最終段階となります。紫ニキビはニキビが悪化し、血と膿が混じってできている状態です。一般的な皮脂や化粧の汚れなどでできていないため、従来のスキンケアだけでは治らないといわれています。しこりニキビの原因しこりのある紫ニキビですが、ニキビをずっと放っておくことで発生します。ニキビによって肌周辺が極限まで炎症すると、毛穴内に膿と血が溜まり始めます。次第にその膿が膨れ上がり、紫ニキビとなるようです。紫ニキビはニキビの重症化が一番の原因といわれていますが、同時にさまざまな要因がかかわって発生することがあります。特に、関連が強くなってくるのが血行の悪循環です。血行の流れが悪くなると、紫ニキビの原因ともなる血の塊ができやすくなります。また、血行不順だけでなく、ホルモンバランスや生理の乱れも原因といわれています。肌荒れやニキビはホルモンバランスの乱れによって引き起こされやすくなるようです。睡眠時間の減少や食生活の乱れはホルモンバランスを崩す原因となり、次第に肌の状態も悪くなっていきます。その生活が長期化すると、紫ニキビができやすくなるのです。紫ニキビの特徴紫ニキビができると、従来のニキビと違って触ってみるとしこりがあるのが特徴です。触るとコリコリとした触感があり、かいたりしても簡単につぶれないのがわかります。また、アゴ周りや頬を中心に発生し、色も赤黒くなっているのが特徴です。紫ニキビを放置しておくと、そのままニキビ跡になりやすくなります。膿と血で広がった毛穴がニキビ跡となり、ニキビが治っても目立つ形となるようです。ニキビの治療後もニキビ跡が残りやすく、完全にきれいな肌にするには長い目で見た治療が必要となります。また、炎症がひどいと治りが悪くなり、ニキビが発生している時期も長くなってしまいます。しこりニキビの治し方しこりのあるニキビができた場合には、普段のスキンケアや市販薬での改善は難しくなります。そのため、皮膚科やクリニックでの専門的な治療を受ける必要があります。ここからは、クリニックなどで受けられる治療方法について確認しておきましょう。注射による治療紫ニキビができてしまった場合には、クリニックにおいて注射治療をすることが多いようです。ニキビに直接注射をすることで、炎症だけでなく腫脹や痛みを和らげるのが一番の目的です。また、注射によってニキビの炎症を抑え、徐々に回復しやすい状態にしていく効果も見込めるといわれています。また、紫ニキビが引いた後には、ニキビ跡が長く続いてしまうことも考えられます。その後にもヒアルロン酸の注入をすることで、ニキビ跡の改善を計ることがあるようです。紫ニキビの治療に注射を用いるのは、その即効性の高さにも理由があります。ニキビのひどい部分に直接注射をすることで、現在進行しているひどい症状を止められるのは大きなメリットです。紫ニキビになると炎症がピーク状態なので、はやめに治療を受けましょう。ひどい場合は切開も行うしこりのある紫ニキビができると、ひどい場合には切開をして膿と血の塊を取り出します。いちど肌の中に膿と血の塊ができてしまうと、これを自然治癒やスキンケアで治すことはほぼ不可能のようです。また、注射治療でも難しいと医師が判断した場合には、こちらの方法を取ることを知っておきましょう。漢方薬を使うこともある紫ニキビを治療する場合には、肌を直接治療するだけでなく内側の状態を改善することも重要です。そこで、漢方薬を使った内側からの治療を行うこともあります。漢方薬には膿の原因とされている老廃物の排出を促すものがあり、クリニックなどで処方されることがあるようです。・星火温胆湯・冠元顆粒この2つの漢方薬が使われることがあります。漢方薬は副作用も少ないというメリットがありますが、各患者の状態にあったものを選ばないと十分な効果が得られないというデメリットもあるのを知っておきましょう。しこりニキビのケア方法しこりニキビができた場合は、クリニックでの治療を受けながら生活習慣の見直しを行うのが重要です。睡眠時間が短いと肌のターンオーバーがうまくいかず、肌の状態がだんだんと悪くなっていきます。睡眠時間を6時間は確保できるように心がけましょう。また、食生活の乱れも肌荒れやしこりニキビの原因となります。野菜が少ない人は、食事の中に野菜をとり入れるようにしていきましょう。特に、ビタミンAやビタミンC、ビタミンEを含んだ食べ物は肌にいい影響をおよぼすといわれています。監修:稲葉岳也
2017年04月29日背中は皮脂の分泌量が高いと同時に、ニキビができやすい場所でもありますので、ケアは欠かせません。背中ニキビに対するケアの方法を解説していきます。背中ニキビは放置すると再発しやすい思春期ニキビは20歳前後の頃には治まっていくとされています。しかし、背中ニキビが出ている間に、そのニキビに炎症が起きて、潰れたりなどのくりかえしがあった場合、たとえ自然に治まってもニキビ跡や色素沈着(シミ)などが残ることがあります。放置して治まるといっても、適切なスキンケアを行い続けることが求められます。一方、大人ニキビの場合、思春期ニキビとは異なり、さまざまな要因があってニキビが起こります。しかし、主な原因は皮脂の分泌過剰です。1つの要因としてホルモンバランスの乱れなどもあげられます。また、そのホルモンバランスの乱れにもさまざまな要因があり、たとえ皮膚科で治療を受けたとしても、その原因を減らさないとニキビが再発する可能性は大きいでしょう。また、少し引いても放置すれば、必ず再発するといわれているので、日頃からのニキビケアが欠かせないということです。思春期ニキビと大人ニキビについては、『ニキビの基礎知識(2)思春期ニキビと大人ニキビの違いとは?』 (をご覧ください。背中ニキビを治すケア方法背中ニキビができてしまったら皮膚科に受診して治療というのが一般的ですが、炎症など重症化していない場合は、ビタミンC誘導体の美容液や化粧水などがおすすめです。背中ニキビができたところに重点的に塗っていくといいでしょう。ビタミンC誘導体はニキビの予防に効果的とされていますが、ビタミンCとは効果が違います。理由は、ビタミンCは肌に吸収されにくく、不安定で酸化しやすいという欠点があり、その欠点を改良したのがビタミンC誘導体です。詳しい効果については、『ニキビケアにおすすめ!ビタミンC誘導体とは?』 (をご覧ください。重症化してしまった背中ニキビは皮膚科で必ず治療するようにしましょう。再発させないために、さまざまなケアというのが求められます。なお、背中ニキビの治療には、健康保険が効く治療と、そうではない治療というのがあります。詳しくは、『ニキビを皮膚科で治療!治療の種類やメリットは?』 (をご覧ください。生活を改善して背中ニキビをケアする方法対策の目的は背中ニキビを出さないことです。たとえ背中ニキビができたとしても、重症化していないのであれば、上述した内容を含め、さまざまなケアを行うことで改善に期待が見込めるでしょう。自分でもできる対策方法を次にあげて解説していきます。背中ニキビの予防につながる食べ物基本的に栄養バランスのとれた食事を常にとり続けることで予防に期待はできるでしょう。とくに積極的にとってほしい栄養素は、ビタミンABCEです。この4種のビタミンが豊富に含まれている食べ物をあげて、その効果などについて説明していきます。ビタミンAレチノールは鶏レバー、あん肝、ウナギ、アナゴなど、β-カロテンは味付けのり、とうがらし、ほうれん草、春菊など、それぞれに含まれています。古い肌から新しい肌の生まれ変わりを促進して新陳代謝をよくし、ニキビの発生率を下げます。ビタミンBビタミンB2は豚レバー、牛レバー、魚肉ソーセージなど、ビタミンB6はニンニク、マグロ、ゴマなど、それぞれに含まれています。脂質代謝を促す栄養素となります。ニキビが悪化する原因は、脂質がたまってアクネ菌を増殖させることにあります。脂質代謝をコントロールすることでニキビの悪化を防ぐことが可能です。ビタミンCパプリカや水菜やブロッコリーなどが豊富に含まれています。ビタミンCはニキビの色素沈着に対する美容成分のひとつで、体内にとり込むことで治療につながるでしょう。ビタミンEビタミンB2と同じく、豚レバー、牛レバー、魚肉ソーセージなどが含まれています。ホルモンバランスの乱れを改善し、ニキビの予防、または改善することに期待が持てます。また、肌の生まれを促進させるだけでなく、抗酸化作用もあり、肌の老化を防ぐ効果を持っているといわれています。その他のニキビによいとされる栄養素やレシピなどについては、『食べ物からニキビ対策をしましょう』 (をご覧ください。背中への刺激を避ける方法通気性のよい清潔な肌着を選ぶことが求められます。そして、入浴後も汗をかかないようにして、質のよい睡眠をとることと規則正しい生活を送ることが大切です。これらを長く続ければ、ニキビの予防につながりますが、それでも背中ニキビができないとは限りません。洗濯洗剤や柔軟剤の成分なども原因になることがあります。無添加物のものに変えてみて、それで改善に見込みがあれば使用を続けてもいいでしょう。トリートメント剤やリンスの成分も背中ニキビの原因になることがあります。対策としては、先に髪を洗って、そのあとに体を丁寧に洗うことで、背中ニキビができにくくなったというケースもあります。また、汗も背中ニキビの原因になることもあり、汗をかいたらシャワーで汗を流して、清潔な肌着に着替えるのが望ましいでしょう。監修:馬野詠子
2017年04月27日背中ニキビの治療に薬が使われるのは一般的ですが、薬の種類によって効果が異なります。背中ニキビの治療に使う薬の効果と副作用背中ニキビに有効とされる薬は豊富です。その種類をあげて、その効果について解説していきます。抗生物質の効果と副作用通常の皮膚科でも一般的に処方される薬です。炎症した背中ニキビの原因菌であるアクネ菌をやっつけて、そのニキビを治すというものです。ニキビに有効とされる抗生物質は、リンコマイシン系抗生物質クリンダマイシンと、ニューキノロン系抗生物質ナジフロキサシンなどがあげられます。リンコマイシン系のほうが効果は強力ですが、その分の副作用がでやすいので注意が必要です。ニューキノロン系も副作用がでると考えられるのですが、医師や薬剤師などの指示に従って、適切に服用することを心がけましょう。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(1)抗生物質』 (をご覧ください。レチノイド製剤の効果と副作用表皮の顆粒細胞から角質細胞に変わるのを抑えて、角化異常を防止するという効果を持ちます。たとえるなら、毛穴周辺の肌を硬くせず、毛穴を小さくなるのを防いで、ニキビを抑えるというものです。抗生物質はアクネ菌をやっつけて、炎症したニキビの炎症を治療するのに対し、レチノイド製剤はニキビそのものを発生させないようにするという治療で、わかりやすくいえば、新しいニキビを起こさないようにするというものです。しかし、ピリピリとした刺激があり、発赤や乾燥肌などを起こすなどの副作用が存在しています。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(2)レチノイド製剤(ディフェリンゲル)』 (をご覧ください。硫黄製剤の効果と副作用硫黄はニキビの治療薬として古くから伝わっています。硫黄にはニキビに対する3つの効果があります。1つ目は殺菌作用で、ニキビの炎症を引き起こす要因となっているアクネ菌を減少させて除菌するという作用です。2つ目は角質の柔軟性で、角質を柔らかくして毛穴のつまりを防ぐというものです。3つ目は皮脂分泌を抑えて肌を乾燥させるというものです。しかし、肌の乾燥によって、肌のバリア機能の低下を招き、その結果、さまざまな皮膚症状が起きる可能性があります。詳しくは、『乾燥肌ってどんな肌? (乾燥肌の基礎知識』 (をご覧ください。実は硫黄製剤は大人ニキビに対して効果が期待できないどころか、悪化の要因になるという可能性があります。思春期ニキビの原因は皮脂が過剰に分泌されることにあるので、硫黄製剤は有効と考えられます。しかし、皮脂は肌を保護する役目を持っているので、肌の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌させるといわれているので、結果的に大人ニキビを悪化させる要因になるというわけです。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(3)硫黄製剤』 (をご覧ください。漢方製剤の効果漢方は東洋医学のひとつで、漢方によるニキビ治療に期待が高まっています。ニキビ治療に使われる漢方薬は、清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)、桂枝茯苓丸加苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)、十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)の4つです。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(4)漢方製剤』 (をご覧ください。ただし、漢方製剤だけではニキビが消える可能性は低いとされています。サリチル酸製剤の効果と副作用肌の角質層が硬くなるのを防いで、角栓の発生を抑えるという作用があるため、背中ニキビの初期症状の予防に期待が見込めるでしょう。若干ながら殺菌作用があるため、アクネ菌を減らすという効果もありますが、副作用があります。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(5)サリチル酸製剤』 (をご覧ください。過酸化ベンゾイル製剤の効果アメリカのニキビ治療では、過酸化ベンゾイル製剤が一般的に使われているといわれています。日本でも使われているのですが、アメリカほどではありません。その効果は強力な殺菌作用やピーリング効果、さらに乾燥を促進させる作用を持っています。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(6)過酸化ベンゾイル製剤』 (をご覧ください。背中ニキビ予防に効果的な化粧水や美容液の成分背中ニキビが重症化する前に皮膚科で診てもらうのが一番ですが、軽度の段階であれば予防は可能です。予防方法としておすすめなのがビタミンC誘導体の成分が入った化粧水や美容液を用いることです。ビタミンC誘導体は肌の浸透力が高く、背中ニキビの改善、もしくは予防につながるとされています。1日2回、朝と夜に使い分けることで効果は期待できるでしょう。詳しくは、『ニキビケアにおすすめ!ビタミンC誘導体とは?』 (をご覧ください。薬には副作用があるため注意が必要どの薬も副作用というのがあるので、医師や薬剤師の指示に従って、適切に使用するようにしましょう。監修:大久保真
2017年04月27日鼻ニキビの原因を把握することから始めましょう。その原因をもとにさまざまな対策法を考え、対処することが求められます。具体的にどのように対処し、鼻ニキビができないように予防すればいいのかを解説していきます。目立つ鼻ニキビは早めに治すのが大切鼻とその脇などにできるニキビです。顔すべてニキビができる可能性はありますが、その中でも鼻はニキビができる確率が高いといわれています。それだけにとどまらず、たとえ治っても跡が残り、目立ってしまう可能性があります。鼻の毛穴の数と皮脂の分泌量が多く、分泌した皮脂が毛穴にたまりやすい部位でもありますが、その皮脂が毛穴にたまることでニキビが発生すると考えられています。ニキビを放置しておくと悪化し、炎症を起こすことがあるので、悪化する前に適切なケアを行って予防することが重要です。しかし、原因を取り除かなければ改善に期待は見込めないと考えられます。ケアも大切ですが、原因を取り除き、改善することも大切です。ケアを行い続け、ニキビが目立たなくなったとしても、その後のケアを継続的に行う必要があります。また、ニキビができて炎症が起きてしまった場合は、迷わず皮膚科に受診するようにしましょう。治療ですので、健康保険は適用されますが、治療方法によっては適用されないことがあります。健康保険適用については、『皮膚科でニキビを保険適用内で治療する方法と処方薬』 (をご覧ください。鼻ニキビができる原因とは鼻ニキビの原因はさまざまです。考えられる原因を次にあげて、解説していきます。ホルモンバランスの乱れ男性ホルモンが過剰に分泌される状態になると、角栓が現れて毛穴をつまらせるだけでなく、皮脂を過剰に分泌されてしまうという作用が働き、ニキビを悪化させる要因につながると考えられます。乱れたホルモンバランスを整えるには、原因とされているストレス、睡眠不足、不規則な生活などの改善があげられます。外部からの刺激外部から刺激を受けると肌のバリア機能が低下し、ニキビができやすい状態になると考えられます。たとえば洗顔方法です。洗顔するとき、顔にゴシゴシと強く洗ってしまうと、逆にニキビができやすい環境になるだけでなく、すでにできてしまったニキビをさらに悪化させてしまう可能性があります。もうひとつは紫外線です。紫外線はニキビの原因のひとつでもあり、悪化してしまうと炎症する可能性があります。ニキビと紫外線の関係については、『ニキビ肌の紫外線対策・日焼け止めの選び方』 (をご覧ください。生活リズムの乱れ具体的には、偏った食生活(脂分が多い食事など)や睡眠不足などがあげられます。それらの要因がひとつでも当てはまった場合はニキビの原因になると考えられます。外側のケアができても、内側のケアができていない場合はニキビができる可能性があるということです。その他洗い残しなど鼻は毛穴が多い部位だけでなく、凸凹している場所でもあります。その場所に洗い残しがあったり、化粧を落としきれず残ってしまったりなど、考えられる原因が多くあります。それによって、ニキビが起こる確率が高くなっていきます。鼻ニキビのケア方法ケア方法は基本的に2つです。1つはホルモンバランスを整えること、もうひとつは正しい洗顔方法を行うことにあります。内側と外側のケアを徹底することが求められます。ホルモンバランスを整えるには、不規則な生活の部分を改善し、規則正しい生活を送ることが求められます。規則正しく栄養バランスがとれた食生活、リラックスした時間などを作って睡眠不足にならないようにする、などさまざまです。洗顔方法については、肌を刺激せず洗顔することが求められます。洗顔用の石けんをお湯などでしっかりと泡立て、その泡を顔に当てます。泡を転がすようなイメージを持って、肌に手が触れないようにすることが大事です。そして、少し冷たい程度のぬるま湯で洗い流します。お湯で洗い流してしまうと、肌の保湿成分まで洗い流してしまうおそれがあるので、できるだけぬるま湯で洗い流すようにしましょう。その後、必ず化粧水や乳液などで洗顔した肌を保湿します。また、洗い過ぎないように注意しましょう。鼻ニキビを予防するには規則正しい生活を送ること、正しい洗顔方法と保湿を行うこと、そして肌に負担がかからないようなメイクを行うことです。メイクについてですが、毛穴を塞がないようにすることが大切です。化粧を薄く塗るとか、毛穴の多い部分は避けてポイントメイクにするなど、いろいろと工夫する必要があります。これらを日頃から徹底することで、鼻ニキビの予防に期待が見込めるでしょう。監修:大久保真
2017年04月27日顔の中でも鼻はニキビができる確率が高いといわれています。鼻ニキビができてしまったときの治し方、およびその予防方法などについて、解説していきます。鼻ニキビができやすくなる原因ニキビは顔の隅々までにできるといわれていますが、鼻とその脇に現れたニキビは、たとえ治っても跡が残るだけでなく目立ちやすいため、早期の治療が求められます。鼻は顔の中で皮脂量が多く分泌する部位で、毛穴一つ一つに皮脂やアクネ菌などが溜まってしまい、その影響で炎症などを引き起こしてしまう可能性が高いとされています。洗顔料の洗い残し考えられる原因は、石けんや洗顔料などで顔を洗い、洗い流す際に残ってしまったとか、顔の化粧を落とすときに残ってしまったなどがあげられます。鼻とその周りは凸凹している場所でもありますので、残ってしまいやすい場所でもあります。残ってしまった場合、皮膚がダメージを受け、鼻ニキビがますますできやすくなります。普段からクセとして鼻を触るなどをしている場合、できるだけ触らないように努力しましょう。理由は、鼻に触ると刺激され、その刺激が鼻ニキビを引き起こす原因になると考えられるからです。ホルモンバランスの乱れもう一つ、考えられる原因としてあげられるのが、男性ホルモンに関するホルモンバランスです。男性ホルモンは男性自身が持つホルモンであると想像してしまうかもしれませんが、女性にも少なからず分泌されるといわれています。男性ホルモンは角栓を発生させて毛穴をつまらせる働きを持ち、皮脂の分泌を通常より多く促進させることによって、鼻ニキビを悪化させるといわれています。角栓については、『鼻の角栓と毛穴づまりの原因は?正しいケア方法まとめ』 (をご覧ください。ニキビの原因については、『ニキビが出来る原因とは - (ニキビの基礎知識』 (をご覧ください。鼻ニキビを治す方法鼻ニキビの原因を取り除く、もしくは改善することで期待が見込めるでしょう。しかし、状態によっては皮膚科の受診が求められます。セルフケアの方法ケアの目的は鼻ニキビを改善し、予防することにあります。その方法は、正しい洗顔方法、日常生活の見直し、メイク方法にあります。正しい洗顔方法洗顔用の石けんを用意します。その石けんでたくさん泡立て、肌に当てます。ポイントは、手と肌を接触しないようにして、泡を転がすというイメージを持つことです。ゴシゴシと手で顔を洗うと、物理的な刺激によって、鼻ニキビを余計に悪化させる可能性があるからです。洗い流すとき、お湯ではなくぬるま湯を使いましょう。お湯で洗い流すと、肌にある保湿成分まで洗い流してしまうことがあるので、ぬるま湯で洗い流すようにしましょう。このとき、肌に石けんの泡などを残さないのが重要です。顔を洗った後、化粧水などで皮膚を乾燥させないようにして、化粧水だけでは乾燥を防ぐことができない場合は、保湿成分などが含まれた乳液などを使用します。毛穴に蓋をするというイメージを持って使用するようにしましょう。日常生活の見直しホルモンバランスの乱れがニキビの原因のひとつとして説明しましたが、ホルモンバランスが乱れる最大の要因は、日常生活にあります。具体的には、ストレス、疲労、睡眠不足、そして偏った食生活などがあげられます。ストレス解消はさまざまですが、入浴や睡眠など、心身をリラックスすることが重要です。それにともなって、疲労の回復に期待が見込めるでしょう。食生活についても、1日3食を決まった時間に食べ、栄養バランスのとれた食事をとることも求められます。メイク方法化粧の厚塗りは毛穴をふさぐことになるため、可能なかぎり避けるようにしましょう。厚塗りせず薄くメイクするか、その顔の部分だけポイントメイクするなど、いろいろと工夫するといいでしょう。皮膚科での治療方法ニキビには種類というものがあります。白ニキビと黒ニキビ、赤ニキビと黄色ニキビなどさまざまです。ニキビの種類については、『ニキビの基礎知識(3)ニキビの種類と症状』 (をご覧ください。赤ニキビは、炎症を起こして腫れているニキビのことをいい、黄色ニキビはニキビ自体が膿んでいることをいいます。日常生活の中でケアだけ行っても改善は難しく、その場合は皮膚科で診てもらう必要があります。適切な治療を受けた後、処方された抗生物質などの薬で改善が期待できると考えられます。ただし、健康保険に適用されるのと適用されないという治療方法があります。治療にあたり、特別な理由がないかぎりは健康保険適用内の治療を選択しましょう。治療方法については、『ニキビを皮膚科で治療!治療の種類やメリットは?』 (をご覧ください。監修:大久保真
2017年04月27日大人ニキビは、思春期にニキビが出なかった人でも発生する可能性があります。大人ニキビは、思春期に発生するニキビとは原因が違い、治る過程も違います。また、大人ニキビになると肌の状態が悪くなり、化粧のノリが変わるのが特徴です。そのため、きちんと対処して治す必要があります。ここからは、大人ニキビの原因や治療方法について見てみましょう。なかなか治らない人もいる大人ニキビとは大人ニキビとは、大人になってできるニキビのことです。基本的には、毛穴に皮脂がつまることになって発生しますが、それ以外にも生活習慣や化粧の残りかすなども原因といわれています。思春期のニキビと違い、発生原因がたくさんあるため、対処方法が違ってきます。しかし、皮脂の増加だけと決めつけてしまい、なかなか治らない人もいます。また、思春期の場合は皮脂の増加が主な原因となるため、20歳ころにホルモンバランスが落ち着くのと同時にニキビが減っていきます。ですが、大人ニキビの場合は原因が多種多様になっています。そのため、ニキビの発生原因を特定し、きちんとした対処をしないといつまでも発生し続けることになるようです。大人ニキビが発生すると、顔のアゴ周りや頬に発生します。それ以外にも胸や背中など体のどこにでも発生する可能性があるのも特徴です。大人ニキビができる原因現在、大人ニキビとしてはさまざまなものが考えられています。ここでは、大人ニキビの原因と考えられている事例についてご紹介します。生活習慣の乱れがニキビの原因に大人ニキビの大きな要因といわれているのが、生活習慣によるものです。生活の中でストレスを多く感じることがあると、それによって大人ニキビが発生するといわれています。人間はストレスを感じると、精神的に憂鬱になるだけでなく、自律神経にも大きな負担をかけることになります。自律神経に問題が生じると、それによってホルモンバランスにも影響するようです。ホルモンバランスの乱れは皮脂の分泌量にも大きく影響し、それによってニキビが発生しやすくなると考えられています。ほかにも、食生活において野菜が少ない油ものが多いインスタント食品類が多いと肌が乱れやすくなります。肌の環境が悪くなると、ターンオーバーの力が弱くなって、徐々にニキビができてしまうこともあります。また、食生活だけでなく睡眠不足も肌にとっては悪影響で、大人ニキビができる原因と考えられています。 化粧の落とし忘れはニキビができやすくなる大人ニキビは生活習慣だけでなく、化粧を落とし忘れることで発生することもあるようです。化粧を落とさないと、それが肌につまって炎症を起こします。その影響でニキビができることもあるので注意が必要です。また、しっかりとクレンジングや洗顔ができていないと、肌に残った化粧の残りがニキビの原因となります。間違った洗顔方法がニキビの発生原因に化粧の際に使っている化粧品が肌に合っていないとニキビができることもあります。肌は思っている以上にデリケートなため、無理に強力な洗顔剤やクレンジング剤を使うと肌荒れを起こします。それを続けてしまうとニキビにつながることがあるようです。さらに、洗顔方法が大人ニキビの発生原因となっていることもあります。忙しいからといって適当に洗顔をしたり、ゴシゴシと強めに肌をこするのも控えましょう。肌を無理にこすると乾燥しやすい肌を招き、皮脂の増加を招いてニキビの発生原因となります。大人ニキビの対処法大人ニキビが発生した場合、まずは肌の状態を見直すのが重要になってきます。普段の食生活や睡眠を見直すことも重要ですが、大人ニキビを減らすには洗顔と保湿を見直しましょう。ニキビが発生した場合、まずは洗顔剤の見直しを行います。洗顔剤として油分が多い合成界面活性剤使用のものを使っていると、肌の状態が荒れてしまいます。フリーオイルのものや、天然成分由来のものを選ぶと、肌にも負担をかけなくてすみます。また、洗顔方法についても見直すようにしましょう。洗顔をする際には丁寧に行うことを心がけます。ゴシゴシと無理に落とすのではなく、皮脂の多い鼻やおでこから洗剤を広げていきましょう。なでるように洗顔をした後、ゆっくりと丁寧に洗顔剤を落としていき、回数を分けて落としていくのがポイントです。最後に、洗顔をした後は必ず保湿を行いましょう。保湿をしないと乾燥を招き、皮脂の増加を促します。大人ニキビの予防には生活改善が大事新しい大人ニキビができるのを予防するためには、生活習慣を見直すことが大事です。睡眠は肌の状態を大きく左右するので、睡眠時間が6時間以下の人は要注意です。時間の確保が難しい人は、寝始めの3時間でも状態をよくしましょう。寝始めの3時間は成長ホルモンが多く分泌されるため、肌のターンオーバーに大きく影響します。同時に、食生活の環境が悪くなっている人は見直しを行うようにしましょう。野菜が少ないと肌の状態をよくするビタミンAやビタミンE、ビタミンCが摂取しづらいため、できるだけ食事に野菜を摂りいれましょう。また、野菜がないと便秘がちになり、それによって肌荒れが発生し、その結果、ニキビにもつながると考えられるので注意しましょう。監修:村石世志野
2017年04月25日おしりの皮膚の特徴は、顔や背中のそれと異なるため、ニキビができた際のケアでも異なる点があります。今回の記事では、おしりにできたニキビに有効な薬の成分や、使用上の注意点などについて見てみましょう。おしりニキビ治療に効果のある薬の種類おしりニキビのケアに使う薬には、以下のような特徴や種類があります。具体的な成分などは、次の段落で詳しく解説します。顔ニキビ用の塗り薬は効かない場合があるおしりの皮膚は顔のそれと比べて、角質層が分厚くなっています。座った際に上半身の体重を支えるための仕組みですが、これにより、顔に塗る薬を使っても有効成分が患部まで浸透しにくい場合があります。飲み薬やステロイド注射などによる治療も効果的ニキビの治療薬といえば患部に直接塗って使用する外用薬のイメージが強いですが、内服薬(飲み薬)が使用されるケースもあります。また、ニキビの炎症がひどい場合は、患部への抗生物質やステロイド剤の注射が行われることもあります。皮膚科で処方される薬は保険適用外もある皮膚科や美容皮膚科で薬を処方してもらう場合、トレチノインなどの一部の薬は保険適用外となるため、治療費が他の薬を使う場合と比べて高額になることがあります。おしりニキビの治療に効果のある成分おしりニキビの治療に使われる薬はいくつかありますが、それらに含まれる成分の中で、具体的に何がニキビを治す役割があるのかを解説します。抗菌剤でアクネ菌の繁殖を防ぐ抗菌剤に含まれる抗生物質には、ダラシンやゲンタシン、アクアチウムなどがあります。これらはいずれも殺菌効果が強く、ニキビの原因となっているアクネ菌の繁殖を防ぎ、炎症をおさえる目的で使用されます。そのため、まだ炎症が起きていない初期のニキビの治療に使われることはありません。また、皮膚に存在するアクネ菌にはニキビの原因となる悪玉菌以外に善玉菌もいますが、抗生物質を使うと悪玉善玉問わず死滅させてしまうため、かえって皮膚の状態が悪化する可能性というデメリットもあります。ビタミン剤で初期ニキビを対処初期段階のニキビは、ビタミン剤を摂取することで改善できる場合があります。具体的にはビタミンA、ビタミンB2、ビタミンCなどが血行改善や皮脂の分泌腺の正常化に効果的とされています。保湿剤で乾燥予防とターンオーバー促進乾燥肌のニキビなどの場合、保湿剤を利用することで角質を柔らかくすることで排出しやすくし、肌のターンオーバーを促進します。また、肌に潤いを保ち乾燥させないことで、必要以上の皮脂の分泌を防ぐねらいもあります。ピーリング剤はニキビ治療にも効果的ピーリングとは薬品によって肌に残っている古い角質を剥がすことで新陳代謝を正常に戻そうとするアプローチです。美容のためのスキンケアとして一般的な施術ですが、ニキビの治療方法としても有効とされています。漢方薬でホルモンバランスを整え体質を改善先に記した薬と合わせて、漢方薬が使用される場合があります。たとえば、桂枝茯苓丸加苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)などは強い炎症を起こしているニキビに有効とされ、めまいや生理痛などにも効果があるとされています。漢方薬にはホルモンバランスを整える働きがあるため、治癒能力を高めるだけでなく、体質改善を行われてニキビができにくい身体になる期待もできます。病院以外で漢方薬を別途購入する場合などは、医師に相談したり、漢方薬局でお薬手帳などを見せて治療薬との組み合わせに問題がないか確認することが大切です。おしりニキビの治療薬を使うときの注意点この記事で紹介した治療薬を使用する際は、次のような点に注意することも大切です。ニキビや肌の状態に合わせて薬を使う一口におしりにできるニキビといっても、その種類はさまざまです。同じ人物のお尻にできるニキビでも、原因が変わればニキビの種類も変わり、最適なケアの方法や薬の種類が変化します。おしりのニキビが再発した際は、なにも考えずに前と同じ薬を使うのではなく、注意深く新しいニキビを観察して肌の状態を確認したり、皮膚科の医師に相談してみることをおすすめします。抗菌剤などでアレルギー反応が起こることも薬の効き方や相性には個人差が出ます。身近な人が勧めて来たものでも、自分だけ副作用が強く出ることや、ニキビの改善が感じられない場合もあります。市販品だけでなく、たとえ医師から処方されたものでも違和感があった場合は使用を中断し、病院などで相談することが大切です。具体的な例としては、抗菌剤に含まれる抗生物質でアレルギー反応が起きる場合があります。薬での治療と生活改善を同時に行うニキビができたら、ただ薬を塗るだけでなく、他のケア方法も同時に行うことでより早い治療が期待できます。たとえば、食生活の見直しや生活習慣の改善、十分な睡眠の確保などが薬物治療と同時に行うことが可能です。監修:村石世志野
2017年04月25日背中ニキビは皮膚科で治すのが最適といえるのですが、保険が適用された治療とそうではない治療というのがあります。皮膚科で行われるその背中ニキビの治療法について、解説していきます。背中ニキビを病院で治すタイミング背中のニキビは他の場所と違って見えにくいところにあるので、背中に違和感を覚えても確認することが困難です。気づいたときにはすでにニキビが大きくなっている、または炎症を引き起こしていることが多いとされています。背中ニキビに気をつけるため、外側だけでなく内側のケアを心がけても、治らない場合は皮膚科への受診が求められます。背中はニキビの発生率が高いです。背中に皮脂腺と呼ばれる皮脂の分泌腺が集中しているので皮脂の分泌量が多く、汗もかきやすく、衣服などで常に覆われているなど、さまざまな要因によってニキビができる環境が整っていると考えられます。上述したように、みえにくいのでケアも遅れがちになるのがほとんどです。ニキビができても、炎症や化膿などの重症化に至っていない場合は、日常的なケアなどで改善が見込めるでしょう。背中ニキビの皮膚科での治療方法と処方薬治療法を説明する前に、健康保険が適用されるかどうかについて、説明していきます。治療ですので基本的に健康保険が効きますので、経済的な負担も少なくて済みます。しかし、治療方法の種類によっては健康保険が効かず自由診療となります。保険適応の治療法と保険適応外の治療を次にあげて、解説していきます。保険適用の治療法毛穴につまっている皮脂などの内容物を取り除くという治療である面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)というのがあります。内容物を取り除くことによって、ニキビの治りを早くします。しかし、保険適用内に限定すると、一度に多くのニキビの面皰圧出ができないことが多く、5〜6個までが一般的とされています。外用薬は抗生物質が一般的に使われています。抗生物質で炎症を起こしたニキビの原因菌とされるアクネ菌を殺菌して治療します。もうひとつ、毛穴のつまりを解消してつまりにくくするという効果を持つ外用薬(アダパレンなど)があり、この外用薬もニキビの治療薬として使われています。内服薬も抗生物質が処方されますが、漢方製剤、また少ないのですが原因がホルモンバランスの乱れであることが判明している場合は、ホルモン治療として低用量ピルや抗男性ホルモン薬などが処方されます。ホルモンバランスの乱れによって、男性ホルモンが過剰に分泌され、男性ホルモンが持つ作用である、皮脂の過剰分泌や角栓の発生や毛穴の縮小などがあります。その作用の働きを抑えるには、ホルモンバランスを整えるなどの治療が求められます。しかし、ほとんどはホルモンバランスが崩れていないことが多いようです。改善のために皮脂のコントロールの意味で、ビタミン剤が処方されます。美容皮膚科などでは保険適用外の治療も一般的な治療法は、イオン導入、ケミカルピーリング、そしてレーザー治療などがあげられます。ほとんどの場合はクリニックで処置されます。イオン導入は微弱な電流を流して、ニキビに有効とされる成分を肌深くまで浸透させます。痛みなどはほとんどありませんが、ペースメーカーを装着している場合は、この治療を受けることができません。ケミカルピーリングは、簡単にいえば古い皮膚をはがして、新しい皮膚を蘇らせるという治療法です。これによって、ニキビやニキビ跡の改善、さらにシワやたるみなどにも効果が期待できるとされています。レーザー治療は、ニキビの原因菌でもあるアクネ菌を殺菌し、ニキビ跡のケアなどを目的とした治療法です。ケミカルピーリングとレーザー治療は肌に負担がかかるので、肌の弱い人はクリニックで事前に申告し、受けられるかどうかを事前に相談するようにしましょう。背中ニキビの予防法食生活を含む生活習慣の乱れなどを改善することによって、背中ニキビの予防につながることに期待が持てますが、背中のケアも心がけることも求められます。入浴時、背中を洗うときにおすすめなのが一般の固形石けんです。抗菌作用のある石けんもありますが大きな効果の違いはありません。消臭効果もあるので、体臭の予防には効果的とされています。入浴後、汗をかかないようにすることが大切です。衣服など、背中に触れるものすべて清潔に保つことも求められます。また、背中の風通しのよい肌着や衣服の着用も心がけましょう。監修:馬野詠子
2017年04月25日