安蘭けいが、ジャズ史に残る歌姫ビリー・ホリデイを描いたレニー・ロバートソン作のソロミュージカル『レディ・デイ』に出演する。1986年にオフ・ブロードウェイで初演された作品で、レディ・デイと呼ばれたビリーが死亡する4か月前に行ったライブを再現したもの。観客はライブのオーディエンスに見立てられ、安蘭演じるビリーが歌い、MCとして自らの体験も語る。ソロミュージカル『レディ・デイ』チケット情報情感豊かな歌声と共に、奔放な男性遍歴、麻薬やアルコール依存など壮絶な人生で知られるビリー・ホリデイ。その代表曲のひとつ『奇妙な果実』は、彼女も経験した黒人差別の歌で、安蘭は初めて聞いた時、「こんなダークなジャズもあるのだな」と驚いたという。「私が自分自身の歌として歌うとしたら、理由というか、乗り越えなくてはならないものが多い。でも今回はビリーとして歌えるのでやりやすいです」。実在の人物を演じるにあたっては「かつては真似から入ることが多かったのですが、私の体を通してお客様はビリーをご覧になるわけだから、私らしさがないと意味がない。どれだけ、ビリーに共感できるところをみつけてお客様と共有できるか。その辺りを突き詰めていきたいです」と語る。「以前私が演じたエディット・ピアフもそうですが、ビリーはどんな境遇にあっても這い上がる強さやエネルギーをもった女性。それでいて脆さもあり、全てが歌に表れている。すごく素直なんですよね」。こう語る安蘭もまた、舞台では嘘がつけないタイプだ。「なんとなく歌ってしまうと歌詞が出てこないし、気持ちが伴わないまま台詞を言うと絶対に間違えたり噛んだりするんです。プロなのにと思われるかもしれないけれど、そこは自分の好きなところ。この作品でも、私がビリーになるという嘘はあるけれど、自分に嘘はない状態で演じたいと考えています」。宝塚歌劇団退団後5年目。波乱に富んだ役柄を多く演じてきた。「癖のある役柄は演じ甲斐があります。巡り合わせもあるでしょうが、もしかしたら私が呼んでいるのかもしれません」とほほ笑む。今年は3月に森新太郎演出によるヘンリック・イプセン作『幽霊』、そしてこの栗山民也演出『レディ・デイ』と、初タッグの演出家の舞台が続く。「いつも新しいことに挑戦したいと考えています。イプセンも初めてだし、『レディ・デイ』は初のひとり舞台。今年は越える山が多いですね。登る前の今は怯んでいますが、結局、こういうチャレンジが私にはすごく楽しいんです」。ソロミュージカル『レディ・デイ』は6月12日(木)から29日(日)まで東京・DDD AOYAMA CROSS THEATER、7月5日(土)・6日(日)に兵庫・宝塚バウホールにて。東京公演のチケット一般発売は3月1日(土)午前10時より。取材・文:高橋彩子
2014年02月27日ラッセル・クロウが、ビリー・ジョエルの元妻で料理評論家のケイティ・リーと交際しているようだ。ラッセルは10月に妻のダニエル・スペンサーと結婚9年目にして友好的に別れたと報道されたばかりだが、今月9日(現地時間)の早朝にニューヨークにあるグリニッチ・ホテルの応接間の暖炉の前でケイティと抱き合ってるのが目撃されており、目撃者は2人がお互いずっと手を繋いだままだったと「New York Post」紙に明かしている。「ラッセルとケイティは親密な会話をしていたようですね。お互いぞっこんのように見えました。ケイティはその日の午後にはまだホテルにいましたね。午後2時にもラッセルと、同じ暖炉のところで一緒にいるのを見かけました」。ただ複数の関係者によれば、2人はすでに交際を始めてから数週間経っているものの、まだ真剣なお付き合いという段階ではないよう。そんなラッセルの新作『レ・ミゼラブル』は来週21日(金)から日本公開予定だ。■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2012年12月12日女優・玄里が映画の匠の素顔に迫る!対談インタビュー第2弾に登場してくれたのは、最新作『のぼうの城』が間もなく公開される犬童一心監督。『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』などのほろ苦い愛のドラマから大ベストセラーを映画化した『ゼロの焦点』まで、多彩なジャンルの映画を手がけてきた監督が、今回は樋口真嗣監督と異例のW監督というスタイルで時代劇に挑んだ。足掛け9年で完成に至った本作について、映画少年だった頃からの変わらぬこだわりを聞かせてくれた。犬童:玄里さんは映画監督になることに興味があるの?玄里:いえ、私は女優として映画に関わっていきたいんですけど、実は私の弟は監督志望でいま韓国の大学で映画の勉強をしているんです。私も時々シナリオを一緒に考えたりしています。犬童:韓国の方がいまオリジナルの映画が作りやすい、日本とは全然違う。『のぼうの城』は和田竜さんが書いたオリジナルのシナリオがあったんだけど、映画化まで9年もかかって。日本はオリジナルの映画を作るのがすごい難しいんだよね。玄里:今回の『のぼうの城』は規模の大きさから9年もかかったのですか?犬童:それは大きいね。シナリオを小説にしてベストセラーになってやっと映画化にこぎつけた。玄里:監督の映画監督になるまでのルーツに興味があるのですが、最初から映画監督になろうと思ってCMを撮り始めたんですか?犬童:僕は17歳のときから8ミリで自主映画を作っていて、大学のときにはインディーズの世界ではある程度名が知られていたんだけど、仲間たちがそのままフリーで映画業界に進んでいったときに僕は就職しないと貧乏になると思って広告業界に行ったの。そこで6年くらいCMの制作の仕事をやってた。30歳を過ぎてCMディレクターになってからまた自分の作品を作るようになったんだ。大学の後輩だった山村浩二君(『カフカ 田舎医者』)と2人で作ったアニメーションが賞を獲って、その賞金で次の映画を作った。それを観た市川準監督が映画のシナリオを書かないか?って誘ってくれて、映画の世界に来たの。玄里:シナリオも書かれてたんですね。犬童:シナリオは仕方なく書いてたんだけどね(笑)。嫌いではないんだけど、やっぱり才能のあるシナリオライターさんに書いてもらった方がいいから。『のぼう』の和田さんとか『ジョゼ~』の渡辺あやさんとか、本当に才能がある脚本家が書いてくれたシナリオを撮る方がずっとおもしろい。玄里:渡辺さんと言うと、私は『メゾン・ド・ヒミコ』も本当に大好きで、必ず胸にガツンとくる台詞がありますよね。「触りたいものがないんでしょ?」とか。『ジョゼ~』も『メゾン~』もマイノリティというか弱者に対する視線がすごく優しいなと思って、それからずっと犬童監督の作品を観ているんです!犬童:かつて岩井俊二監督がサイトで「シナリオどんとこい」というシナリオを募って批評する企画をやってて、そこに一本のシナリオが送られてきて。『のぼうの城』も一緒に手がけた久保田(修プロデューサー)さんが読んで、それまで応募されたすごい数のシナリオを読んでたんだけど、初めて「このシナリオ読んでもらえないか」と僕のところに送ってきたのが、渡辺さんのシナリオだった。素晴らしかった島根に住んでる主婦の人が初めて書いたものだって言うからとても驚いた。この人はすごい、本物だって思ったの。その頃、大島弓子さんの「つるばらつるばら」という漫画をシナリオにするつもりだったから、それをあやちゃんに書いてもらうことにしたの。出来上がったシナリオが最初からすごく良くて。『ジョゼ』や『メゾン』も絶対にいいものになるという感触があったんだよね。その後『メゾン~』も完成まで5年くらいかかったんだけどね。玄里:『ジョゼ』や『メゾン』とは打って変わって『のぼうの城』は時代劇に挑んでますが、監督自身、どんなジャンルの映画が好きなんですか?犬童:ジャンルは特に…、映画であれば。ジャンルではなくて、“映画になってるか”どうかなんだよね。僕は小学生の頃からビリー・ワイルダーの映画に惹かれてた。『ワン・ツー・スリー』というコメディを観てすごく映画が好きになった。笑えて、スピーディで、くだらなくて楽しくて。それでいろんな映画を観るようになった。たぶん異常に映画を観てる子供で、野球か映画か好きなことしかしないみたいな(笑)。でもあるとき、小林信彦さんという小説家の方がある雑誌で「ビリー・ワイルダーは一流の脚本家だけど、一流の映画監督ではないんじゃないか」ということを書いていて。確かになあと思うところがあって、映画の奥深さ、謎に気付いた。高校生のときに読んで以来、ずっと映画を観るときはそれが頭の中にあるんだよね。面白さだけでなく、出来が悪くても“映画を観たなー”というものの方が自分の中で大事になって。もちろん『のぼうの城』みたいな映画はおもしろくて楽しくなきゃいけないから、そういう部分に一生懸命気を配ったんだけど、それと同時に“映画になってるか?”というのがすごく気になる。ここは間違いなく映画だという瞬間を作れているのかってね。玄里:たしか、以前に監督がホラー映画を撮りたいと仰ってたと思うんですが、それは本当ですか?犬童:そう、僕はホラーや怪奇映画が大好きで、そういった映画の作り方そのものが好き。実は『ジョゼ~』も『メゾン~』も『金髪の草原』もホラーや怪奇映画の作りがベースになってる。3つとも屋敷に変わった人が住んでいて、そこに普通の人が訪ねて来て、ドラマが生まれ、そこから出て行くまでの話なんだ。玄里:なるほど、お化け屋敷みたいな?犬童:そうそう、屋敷に住んでる人というのは一種のドラキュラみたいな存在で、本人のビジュアルや屋敷の美術がキャラクターを表現する。ドラキュラ映画のように作っていく。僕の中では『のぼうの城』は久しぶりの屋敷映画なんだ。玄里:『のぼうの城』についても聞きたいんですけど、先日観させていただいて、とにかく冒頭から目を引き付ける画が多いんです。大波を背に高笑いする秀吉役の市村正親さんを見て「狂ってるなぁ」とゾクゾクしたし、のぼうさまを探すため 大馬を乗りこなして村を駆けずり回る佐藤浩市さんの馬術に感嘆しました。歴史ものとファンタジーって実は紙一重なんだよなあと気づかせてくれる作品でしたね。そしてまさに萬斎さんありきの映画だなと感じました。今回、樋口監督と共同作業をされてますが、一緒に監督をやる中でケンカはなかったですか(笑)?犬童:それはよく言われるんだけど、僕たちの間でケンカは全く考えられないね。相談もしないけど、普通にひとりで映画を撮っていくのと同じように2人でやっていった感じだよね。たぶん誰にでもできるものじゃないと思うんだけど、何かを決めなきゃいけないときに、漫才の掛け合いみたいにやる。例えば、ぐっさん(山口智充)の衣裳をもっとワイルドにするってなったら、僕が毛皮を着せたいと言うと、さらに樋口さんが角をつけた方がいいんじゃないて言いだす、さらに顔に傷もつけようかあってなると樋口さんが甲冑全体が銀色がいいなとか言い出したりするわけ。そうやって発展して一つの魅力的なキャラクターが生まれていく。お互いのやりたいことを両方とも重ね合わせていくから、良い事が多いんだ。玄里:「銀色にしたい」と言われたときに“銀色はないよ”って思ったりはしないんですか…?犬童:思わないね。僕は最初から樋口監督をアーティストだと思ってるから、樋口さんが言った以上はそれを受け入れるし、それがすごくいいアイディアだと思うから。映画がそこでワンテンション上がるんだ。でも大概の監督はそうじゃないから、俺が、俺がだからね。僕と樋口監督だからできたんじゃないかな。玄里:長年連れ添うと夫婦って似てくるって言いますけど、モントリオール映画祭で樋口監督と一緒に兜を被っている写真を見て、すごく似ていらっしゃると思いました!犬童:連れ添う前から似てるの!玄里:そうなんですね(笑)!犬童:僕が痩せて一時期似てなかったんだけど、リバウンドでまた最近似てきたんだよね(笑)。その言葉通り、写真撮影の際にはお決まりといった調子で樋口監督と揃って仲良く兜を被り、少年の顔になった犬童監督。ぜひ、『のぼうの城』に込めた“映画の瞬間”をお楽しみあれ。■関連作品:のぼうの城 2012年11月2日より全国にて公開© 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
2012年10月29日17日に発売された、本年度アカデミー賞で作品賞を始め最多5部門に輝いた『アーティスト』のBlu-ray&DVDから、約100分に渡る特典映像の一部が到着。本作のミシェル・アザナヴィシウス監督と脚本家・三谷幸喜氏が、お互いにファンだという名匠ビリー・ワイルダー監督の話題に華を咲かす豪華対談映像の一部が公開された。『アーティスト』特別動画本作は、映画黄金期のハリウッドを舞台に、時の大スター、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)と、彼の手助けでスターの座を駆け上がっていく新人女優ペピー・ミラー(ベレニス・ベジョ)の甘く切ない愛の物語を、白黒&サイレントで紡ぐラブストーリー。「ビリー・ワイルダーの影響を感じました」と三谷氏が感想を語ると、「『サンセット大通り』(50)を思わせる作品ですよ。特に音楽に関しては大きな影響を受けています」とアザナヴィシウス監督は指摘に同意。「ワイルダー監督は登場人物の弱い面も描いていて、愛情を感じます」と敬愛する理由も明かすなど、ワイルダー監督の談議に華を咲かす様子がうかがえる。また、主演のジャンを気に入った様子の三谷氏が「顔が昔の俳優さんの顔をされているんですよね」と尋ねれば、「だから彼は名優なんですよ。『OSS 117私を愛したカフェオーレ』(06)の時はショーン・コネリー、本作ではヴァレンチノやフェアバンクス。役柄によっていろんな人物に似るのは、いい俳優の証です」とアザナヴィシウス監督も大絶賛している。特典映像では、この豪華対談映像のほか、本作のメイキングが音声&カラー映像で収録されていて、撮影の舞台裏や作品の世界観がより深く楽しめるコンテンツが満載だ。世界各国の映画賞で100部門以上受賞した珠玉の愛の名作を、充実の映像特典とあわせて存分に堪能してほしい。『アーティスト コレクターズ・エディション』発売中Blu-ray、DVD各4935円(税込)発売元:ギャガ販売元:ポニーキャニオン文:鴇田 崇
2012年10月22日「グリーン・デイ」のボーカル、ビリー・ジョー・アームストロングが薬物乱用を理由にリハビリ入院した。今月21日(現地時間)に参加したハートラジオ・ミュージック・フェスティバルの舞台上でギターを叩きつけて演奏を中断させてしまったビリーは、今回の事件を受けてリハビリ施設に入る決断をしたようだ。同イベント全体が25分オーバーしていたことで、主催者側が45分と予定されていたグリーン・デイの持ち時間を30分に短縮したことに激怒したビリーは、ステージ上で「オレはジャスティン・ビーバーじゃないんだ、このクソ野郎どもめ!冗談もほどほどにしろよ!」と禁止ワードを連発したという。同バンドの代理人はその後、謝罪声明を発表しており、演奏が中断されたのはプロモーター側のせいではないと強調しているという。この事件を受けて、グリーン・デイは26日(水)にも日本発売予定の最新アルバム「UNO!」のプロモーション活動を自省している。
2012年09月25日CJプライムショッピングはPraxiと提携し、エクササイズDVD-BOX「ビリー・ブランクス PT24/7(トゥエンティーフォーセブン)」を共同で7月18日より発売した。このほど発売したDVD-BOXは、1日30分という短い時間で有酸素運動を続けながら筋肉に負担をかけ、肉体を変えるために効果的な運動を続けることができるプログラム。ビリーは日本での生活を通し、多忙な日本人のために前作の半分の時間(30分)でできる新しい集中プログラムを考案した。24時間で違いを感じ、7日間で効果を実感できるよう開発したという。プログラムは「ベーシック編… 新陳代謝を高める基本的な動きを収録」「カーディオ編… 脂肪燃焼を加速させる」「コンボスカルプト編… 全身、引き締まった筋肉を作る」「リップトコア編… 硬い腹筋と身体のコアを鍛える」「ブートキャンプパワー編… 美しいボディラインを作り出す」「カーディオバーン編… 落としにくい内臓脂肪を燃焼させる」「ボディブラスト編… 6枚の動きすべてを収録」の7つで、エクササイズ初級者から上級者まで、目的やその日の気分によって選ぶことができる。そのほか、日本版DVD特典として、準備運動に適したオリジナルストレッチも収録されている。また、今回のエクササイズは専用のグローブとゴムバンドを取り入れ、有酸素運動と筋力トレーニングを同時に行うことができるようになった。グローブとゴムバンドを使うことで、姿勢をよくし、正しい動きに導くとのこと。バンドの長さを調整することで、個人の筋力に合ったレベルに調整することができ、より効果的な運動を行うことが可能となる。「ビリー・ブランクス PT24/7」は、DVD×7枚(日本語字幕付き・収録時間約228分)、専用グローブ×1、B2バンド×1、ローテーションカレンダー、食生活アドバイスブック付で価格は1万4,800円(税込み)。通信販売のみで、CJプライムショッピング、Praxi、楽天、amazon、Yahoo!ショッピングなどで販売する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月19日2011年の実写映画ナンバー1ヒットを記録した映画『ステキな金縛り』のブルーレイ&DVDが25日(金)にリリースされる前に、三谷幸喜監督が取材に応じた。その他の写真本作は、三流弁護士のエミ(深津絵里)が、殺人容疑をかけられた男の上にのしかかっていた落ち武者(西田敏行)の幽霊を証人に招きいれ、被告が事件の夜“金縛り”にあっていたというアリバイを証明し無罪を立証するべく奔走する法廷コメディだ。映画でも次々とヒット飛ばしている三谷監督だが、本作は監督が10年前から温め続けるも、なかなか実現しなかったという企画だ。「当時は、映画でコメディはあたらない、法廷ものは難しい、幽霊ものもそれほどヒットしないと言われて、『その3つを全部やって、当たる映画を作ります!』って宣言しちゃった手前、これが当たらなかったら次はないな、と。だから公開前は不安でしたね」。しかし、映画は大ヒット。興行収入42.8億円を記録した。もちろん、企画を温め続けた10年の間に大きな出来事もあった。主演女優・深津絵里との出会いだ。「前作(『ザ・マジックアワー』)で初めて深津さんと御一緒して、今回は“深津さんありき”で始まったんです。まず『深津さん主演でコメディをやりたい』と思いましたし、深津さんの魅力をどれだけ映像で残せるかが僕の使命だと思っていました。彼女はお芝居も上手なんだけど、動きが面白いし、動きのキレがいいんですよね。深津さんはそれに加えてどこか“哀感”がある。この人はコメディエンヌに必要なものをすべて持っている人だと思います」。ちなみに三谷監督は続く舞台『ベッジ・パードン』、スペシャルドラマ『ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ』でも深津に出演を依頼している。自作がヒットし、高評価を集めていることについて「もっと褒めてもらってもいい!」とジョークを飛ばす三谷監督だが、本作ではこれまで多様してきた“長回し”をあえて封印して、短いカットを積み重ねる作劇に挑戦するなど、1作ごとに自らにハードルを設定し、映画を撮り続けている。「映画に関しては明確な目標があって、それは『お熱いのがお好き』(ビリー・ワイルダー監督の傑作コメディ)なんです。あの映画のいいところは“観終わった後に感動が残らないのに満足は残る”こと。そんな映画がつくりたいし、それが僕の映像としてのコメディの目標なんですね。だからそのために今なにをすればいいのか逆算しながら作っています。そこに向けて着実に進んでいる感じです」。『ステキな金縛り』スペシャル・エディション3枚組7140円(税込)発売元:アミューズソフト販売元:東宝『ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ』3990円(税込)発売元:フジテレビジョン販売元:ポニーキャニオン『 三谷幸喜「short cut」』3990円(税込)発売元:株式会社WOWOW販売元:東宝株式会社すべて発売中
2012年05月25日アンジェリーナ・ジョリーが元夫のビリー・ボブ・ソーントンの回顧録「The Billy Bob Tapes:A Cave Full of Ghosts」(原題)に寄せた序文の一部が「Life&Style Magazine」誌に掲載された。ビリー・ボブについて「大きくて美しい心を持っている」と評するアンジェリーナはさらに、「彼は比類ないウィットの持ち主で、顔が痛くなるほど笑わせてくれる。彼と過ごすのは、マッドな数学者と一緒にいるようなもの。いつも計算を繰り返しているから」と綴り、以下のように締めくくった。「頭の中で聞こえる声を静めて生きていける人もいるけれど、彼は違う。私を含めて彼をよく知る人たちは、だからこそ彼のことを愛している。これだけは言える。彼がもしいなかったら、世界はとんでもなくつまらないものになっているはず」。アンジェリーナとビリー・ボブは1999年に『狂っちゃいないぜ!』で共演し、2000年に結婚。2003年に離婚したが、ビリー・ボブは最近になって「僕が彼女にふさわしくなかったんだ。彼女には彼女の生き方が、僕には別の生き方があった。僕が不安定すぎたんだ」と破局の原因は自分にあると語っていた。(text:Yuki Tominaga)© ロイター/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)■関連記事:アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットにヘリコプターをサプライズでプレゼントアンジー、サラエボ名誉市民となった喜びをビデオ・メッセージで伝えるアンジェリーナ・ジョリー、婚約記念旅行後はUNHCRの活動で単身エクアドルへブラッド&アンジェリーナ、子供たちも一緒にガラパゴス諸島へ婚前旅行ブランジェリーナついに婚約アンジーの父親や同性愛者グループからも祝福メッセージ
2012年05月17日第84回アカデミー賞、ラストを飾るのはもちろん作品賞!今年の最高栄誉を手にしたのは…『アーティスト』!最多3冠を獲得したゴールデン・グローブ賞を始め、英国アカデミー賞でも最多7冠と、映画賞レースの前哨戦で圧倒的な強さを見せてきた『アーティスト』。サイレント映画がアカデミー賞作品賞を受賞するのは第1回アカデミー賞受賞作『つばさ』(’27)以来の快挙、さらにフランス映画としては史上初の快挙となる。一騎打ちが囁かれていたマーティン・スコセッシ監督作『ヒューゴの不思議な発明』とは、「映画へのオマージュ対決」として注目されていたが、フランスから送られたハリウッド映画への“愛”に軍配が上がった。喜びのステージ上には、スタッフ&キャスト、そして犬のアギーの姿も!製作のトマ・ラングマンは「心の底からありがとうと言いたいです。誰でも欲しがる、夢のような賞を我々にいただけたのは、映画へトリビュートできる機会をいただけたからです」とコメント。続いて、ミシェル・アザナヴィシウス監督はまず早朝のフランスにいる子供たちに向かって「『こんにちは』と言いたいです。30分後に寝てくださいね(笑)」とお茶目なコメント。さらに、「ビリー・ワイルダーとビリー・ワイルダーとビリー・ワイルダー、この3人に感謝をしたいと思います!」と“映画愛”を叫ぶと、会場からは惜しみない拍手と歓声が送られた。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!
2012年02月27日アンジェリーナ・ジョリーが、元夫であるビリー・ボブ・ソーントンが近日中に発表する回想録の序文を書いていることが明らかになった。ビリー・ボブとカントリー・ミュージシャン兼作家のキンキー・フリードマン共著の「The Billy Bob Tapes:A Cave Full of Ghosts」は、彼の生い立ちから映画俳優としてのキャリア、様々なものに対する恐怖症(銀食器、アンティークなど)、5回の結婚について、すべてを語る内容になるという。アンジェリーナとビリー・ボブは1999年の『狂っちゃいないぜ』の共演で出会い、翌年に結婚。互いの血を入れたガラス瓶のペンダントを着けたり、過激な愛情表現の夫婦として知られたが、2003年に離婚している。先日は脚本を執筆中の新作『And Then We Drove』(原題)がアンジェリーナとの関係を示唆する内容だという一部報道をビリー・ボブ本人が否定したばかり。その際「アンジェリーナはいまでも親友のひとり」と語っていたが、今回彼女が序文執筆を引き受けたことで、2人の友情は証明されたようだ。果たしてアンジェリーナはビリー・ボブについて何を記すのか?大きな関心が寄せられている。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)■関連記事:アンジェリーナ・ジョリー、「亡き母親と子育てについてもっと語り合いたかった」ビリー・ボブ・ソーントン、新作は元妻のアンジーとの関係を描くものではないと断言初監督作が表彰されたアンジェリーナ・ジョリー、女優引退も視野に?アンジー、ブラピとの間に待望の第4子誕生?妊娠3か月との報道もA・ジョリー、ファンとのチャットでG・グローブ賞候補作撮影時の心境を語る
2012年02月24日ビリー・ボブ・ソーントンが、現在脚本を執筆中の新作『And Then We Drove』(原題)が元妻のアンジェリーナ・ジョリーとの関係を描いているという一部報道について否定した。トム・エッパーソンと共同で脚本を執筆し、監督も務めるのは事実だが、旅の途中で出会った男女のロードムービーになる新作について、ビリー・ボブは代理人を通じて「この報道は間違いです。アンジェリーナとの関係をベースにしてもいないし、インスパイアされたものでもありません」と否定した。事の発端は、匿名の関係者が「Variety」誌上で、『And Then We Drove』は2人のワイルドな関係からインスパイアされたものだと語ったこと。同作のプロデューサー、アレクサンダー・ロドニャンスキーもベルリン国際映画祭で受けたインタビューで肯定していた。2000年に結婚したビリー・ボブとアンジェリーナは互いの血液をガラスの小瓶に入れペンダントにして身につけるなど、過激な愛情表現が話題を呼ぶカップルだったが、3年で破局を迎えた。ビリー・ボブ自身は「アンジェリーナは素晴らしい女性で、親友のひとり。私は親友について、ましてや昔の妻や恋人についての映画は作らない。自分のことが晒されるのは構わないが、ほかの誰かについての映画を作るつもりはない」と語っている。(text:Yuki Tominaga)© Rex Features/AFLO■関連作品:In the Land of Blood and Honey (原題)■関連記事:初監督作が表彰されたアンジェリーナ・ジョリー、女優引退も視野に?アンジー、ブラピとの間に待望の第4子誕生?妊娠3か月との報道もA・ジョリー、ファンとのチャットでG・グローブ賞候補作撮影時の心境を語るアンジェリーナ・ジョリー、監督デビュー作を引っさげ、ファンとオンライン・チャットアンジー監督デビュー作がベルリン国際映画祭で上映コンペ部門には元夫の新作も
2012年02月17日先週、ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディが破局間近と報じたアメリカの芸能誌「People」が、その後の2人の動向を伝えている。いまや2人はアメリカとフランスに別れて暮らしているという。ジョニーは来月からニューメキシコ州でアーミー・ハマー共演の新作『The Lone Ranger』(原題)の撮影を控えてロサンゼルスに滞在中だが、ヴァネッサはパリのマレ地区やシャネル本店でショッピングする姿が目撃されている。彼女は最新主演作『Cafe de Flore』(原題)のパリ・プレミア(22日/現地時間)開催に合わせて先週帰国しており、目撃情報も多数ある。CD&DVDショップの「FNAC」では、ビリー・ワイルダー監督の『七年目の浮気』を含むDVDボックスを購入していたとか。1998年にパリで出会った2人は結婚はしていないが、ずっと共に暮らし、2人の間には12歳の娘と9歳の息子がいる。子供たちが小さかった頃のインタビューでジョニーが「(家族と)離れているのは17日間が限度」と語る仲の良さだった。『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでジョニーの人気が爆発した後も家族と過ごす時間を大切にしていたが、昨年からジョニーとパブリシストの不倫や、『ダーク・シャドウズ』(原題)で共演したエヴァ・グリーンとの恋のうわさも流れ、「People」誌上で「彼らは2年前にはもう別れていたと思う」と語る関係者も現われた。子供たちの養育など諸問題の解決のために、ジョニーが敏腕弁護士を探しているとも報じられているが、ジョニーとヴァネッサの代理人は、2人の関係が現在どんな状態にあるか、ノーコメントを貫いている。(text:Yuki Tominaga)© Newscom/AFLO■関連作品:ダーク・シャドウズ (原題) 2012年5月、全国にて公開© 2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITEDラム・ダイアリー (原題) 2012年6月、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2010 GK Films, LLC. All Rights Reserved.■関連記事:ジョニー初のヴァンパイア姿がお目見えに!『ダーク・シャドウズ』場面写真公開キリストを冒涜?ジョニー・デップが録音参加した楽曲にキリスト教団体が猛抗議『長ぐつをはいたネコ』、ジョニーらの競合を抑えハロウィン新記録のヒットスタートジョニー・デップ、プライベート・ジェットで九死に一生の恐怖を体験ジョニー・デップ、盟友キース・リチャーズへの授賞プレゼンターとして登場
2012年01月23日ネタ切れと言われて久しいハリウッドをはじめ、原作モノが目立つ各国の映画業界。オリジナル脚本、原案をゼロから作り出せるクリエーターが少なくなったのか、2010年も主要な映画産出国では、小説、漫画、童話などの名作からのアダプテーションやTVドラマの映画版が目立った年でした。2010年に話題となった作品をちょっと上げてみると、『ハート・ロッカー』、『マイレージ、マイライフ』、『セックス・アンド・ザ・シティ2』、『トイ・ストーリー3』…。邦画となると、『悪人』、『告白』、『孤高のメス』、『東京島』、『大奥』などなど、いずれも魅力的な作品でしたが、やはりいわゆる“原作モノ”。その年のベストを選ぶとなると、ついオリジナリティを優先させてしまう私。原作と映画作品は別物であり、脚色にも技術やセンスが必要なのは分かっていますが、やはりゼロからものづくりをしていく方に、より凄味を感じてしまいます(『アダプテーション』あたりは別格ですが)。個人的な趣味の問題でしょうかね。そんなわけで、自ら原案、脚本、監督を手がけ、ヒットに繋げることのできるクリストファー・ノーランは大好き。レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が出演した『インセプション』でも、映画的な言語を駆使し、非常にオリジナリティ溢れる物語と映像を展開してくれました。「最近、面白い映画は?」、「おすすめは?」と尋ねられることの多い私ですが、この作品の公開時には『インセプション』と名前を挙げると「あ、観た観た!」という人が多かったのも印象的でした。複雑な多重構造を持つ物語でありながら、楽しめた人が多く、もう一度観て理解を深めたいと話す人がほとんどで、「わけが分からなかったよ(怒)」という反応はひとつもなし。複雑な物語であっても、観客の好奇心を信じ、興味をそそるストーリーテリングへと転換できるノーラン監督の力量は素晴らしいものです。そして、「どうせ観客はついてこられないだろう」という見下しや諦めがないクリーター魂も潔く、観客であるこちらとしても、存分に好奇心を働かせることのできた、ワクワクするような1作でした。好奇心を刺激されたオリジナル作品としては、おなじみとなったマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』もお気に入りです。多くの権力者を敵に回し、時には身の危険を感じながらも、それでも自分を頼ってくれる社会的弱者のために作品を作り続けてきたと、インタビューで語ってくれたムーア監督。時にユーモアを交え、深刻な社会問題に切り込んでいく姿に、「何か大切なことを言いたいのなら、 それをチョコレートにくるみなさい」というビリー・ワイルダー監督の言葉を思い出しました。もうひとつ、印象的だった作品が『オーケストラ!』。これは、実際にあった出来事にインスパイアされたものではありますが、ストーリー自体はオリジナル。やや荒削りな部分もありながら、心が感じられる作品。伝えたいメッセージを携え、それを語りたいという衝動に導かれるように、映画人としてのハートに忠実に造られた作品は、欠点を補ってあまりあるものとなりました。この映画も、観て良かったと思える、想像性豊かなものでした。2010年をふり返ってみれば、特別なお気に入りとなったのは、作家性が強い独創性豊かな作品たち。観終わった後の、「ほう〜」という想いは、やはり未知の物語であればこそ。人間が持つ無限の想像力(創造力)の力をより実感させてもらうためにも、来年は、オリジナル作品がもっと増えてくれるよう願うばかりです。(text:June Makiguchi)『インセプション』Blu-ray&DVDセット価格:3,980円(税込)発売中販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ公式サイト:© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved『告白』DVD完全版価格:4,935円(税込)発売日:2011年1月28日(金)発売・販売元:東宝公式サイト:© 2010「告白」製作委員会『トイ・ストーリー3』ブルーレイ+DVDセット価格:3,990円(税込)発売中発売・販売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン公式サイト:© Disney/PixarMr.Potato Head(R) © Hasbro, Inc., Slinky(R) Dog © James Ind., Etch ASketch(R) © The Ohio Art Company, Toy Story © Disney/Pixar■関連作品:オーケストラ! 2010年4月17日よりBunkamuraル・シネマ、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開© 2009 Focus Features LLC. All Rights Reservedキャピタリズム〜マネーは踊る〜 2009年12月5日よりTOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 梅田にて限定公開、1月9日より全国にて公開© Front Street Productions, LLC.大奥 (2010) 2010年10月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 男女逆転「大奥」製作委員会 東京島 2010年8月28日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 2010東京島フィルムパートナーズ孤高のメス 2010年6月5日より全国にて公開© 2010「孤高のメス」製作委員会悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会 告白 2010年6月5日より全国東宝系にて公開© 映画「告白」フィルムパートナーズトイ・ストーリー3 2010年7月10日より全国にて公開© DISNEY/PIXARセックス・アンド・ザ・シティ2 2010年6月4日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 New Line Productions, Inc. and Home Box Office, Inc. マイレージ、マイライフ 2010年3月20日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて公開© 2009 DW STUDIOS L.L.C and COLD SPRING PICTURES. All Rights Reserved.ハート・ロッカー 2010年3月6日よりTOHOシネマズ みゆき座、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開© 2008 Hurt Locker, LLC. All Rights Reserved.インセプション 2010年7月23日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:満島ひかり「モテキ」発売イベントで弟・真之介をちゃっかりPRジョニーが主演賞Wノミネート!オスカー前哨戦のゴールデン・グローブ賞候補が発表秋元康、来年は「予定調和を壊す」 サプライズはAKB48指原センター?『インセプション』あの無重力シーンの秘密が明らかに!メイキング映像が到着トム・ハンクス&ティム・アレンが『トイ・ストーリー』アフレコ秘話を明かす特別映像
2010年12月24日