ピアノソロ 上級AnimenzPopular Anime Songs1・2 -人気アニメソング クラシックピアノアレンジ-自身のYouTubeチャンネルで多彩なピアノアレンジを公開し、世界中の人々を楽しませているアーティストAnimenz。アニメに造詣の深い彼自身が選んだとっておきのアレンジが、初めて楽譜集となって登場します。アップされた動画の中でも特に人気を誇る「unravel」(東京喰種トーキョーグール)や昨今の大ヒットから「紅蓮華」(鬼滅の刃)など、作品・楽曲共に鉄板人気のナンバーばかり!各巻頭にはカラーページ8ページ付き。“Animenz A to Z Commentary”と題して、Animenz本人によりアレンジや演奏のポイントを詳細に解説しています。ただ演奏するだけでなく、Animenzのアレンジについての学びを得ることもできる大満足の内容です。鍵盤を駆け巡る美しく華やかなAnimenz・アレンジメントをぜひ、お楽しみください!※表紙画像は予定イメージです。デザインは一部変更になる可能性がございます。【Animenz(あにめんず) プロフィール】ドイツ出身。2019年より日本在住。ドイツ国内の様々なコンクールで入賞を重ね、大学までクラシック音楽を学ぶ。日本のアニメ音楽にクラシック音楽を織り交ぜた演奏スタイルに定評がある。2010年よりYouTubeチャンネルにアレンジ動画を投稿開始。登録者数は現在186万人。最も人気の演奏動画は、ピアノソロとして異例の8000万回超再生を記録。動画概要欄では、曲想やアレンジ背景を丁寧に解説しており、好評を得ている。公式YouTubeチャンネル: ピアノソロ 上級AnimenzPopular Anime Songs 1 -人気アニメソング クラシックピアノアレンジ-【収載曲】紅蓮の弓矢/crossing field/紅蓮華/only my railgun/ブルーバード/シルエット/again/History Maker/Snow halation/前前前世(movie ver.)-全10曲-【商品詳細】定価:2,530円(10%税込)仕様:菊倍判/84ページ発売日:2021年12月27日ISBN:978-4-636-97836-0商品コード:GTP01097836 amazonにてご予約受付中 : ピアノソロ 上級AnimenzPopular Anime Songs 2 -人気アニメソング クラシックピアノアレンジ-【収載曲】unravel/君の知らない物語/コネクト/光るなら/This game/My Dearest/The Everlasting Guilty Crown/シュガーソングとビターステップ/心臓を捧げよ!/COLORS-全10曲-【商品詳細】定価:2,530円(10%税込)仕様:菊倍判/88ページ発売日:2021年12月27日ISBN:978-4-636-97837-7商品コード:GTP01097837 amazonにてご予約受付中 : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月16日2015年、弱冠15歳でチャイコフスキー国際コンクール第3位に輝いたロシア音楽界の新星、ダニエル・ハリトーノフのピアノ・リサイタルが11月27日(土)SAYAKAホールを皮切りに開催される。ハリトーノフが、コンサートの殿堂カーネギーホールにて華々しいデビューを飾ったのは、わずか14歳の時。あどけなさが残る少年ピアニストが世界の注目を集めてから早数年が経ち、凛とした青年へと成長した今冬、ドイツ・ピアニズムの名曲を詰め込んだプログラムをお届けする。2015年から日本で開催してきたソロコンサートでは、東京文化会館や東京オペラシティコンサートホールなどで演奏し、日本の音楽の殿堂においても好評を得てきたハリトーノフ。学生でありながらプロの音楽家としての経験を順調に重ね、ピアノに対する誠実で真面目な姿勢は見るものの心をつかんで離さない。爽やかなルックスに、190cmを超えるすらっと高い身長、そしてラフマニノフ作品をものともしない大きな手は、フランツ・リストに伝わる逸話をどこか彷彿とさせるように思える。「テンペスト」の愛称で知られるベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番は知る人ぞ知る名曲。3楽章全てがソナタ形式で作曲されており、ベートーヴェンの革新的な一面を垣間見ることが出来る。ブラームスの「2つのラプソディ」は、彼のピアニストとしての成熟期に生み出された作品であり、ラプソディという名の通り、彼の好んだ民族的要素を音に描いている。そしてコンサートの最後を飾るのは、若きブラームスの情熱と個性、才能が遺憾なく発揮された「ピアノ・ソナタ第1番」。ベートーヴェンの影響を受けつつも、表題的な要素を持つロマン派的作品だ。ロマン派の先駆けベートーヴェンと古典派への原点回帰と民族主義を取り入れたブラームス。ロマン派を代表する3つのソナタを堪能できる至極のコンサート。お聞き逃しなく。公演チケットはチケットぴあで発売中。■ダニエル・ハリトーノフ ピアノ・リサイタル202111/27(土)14:00開演SAYAKAホール(大阪狭山市文化会館) 小ホール (大阪)11/28(日)15:00開演長久手市文化の家 森のホール (愛知)12/1(水)19:00開演豊洲シビックセンターホール (東京)12/2(木)13:30開演神奈川県立音楽堂(木のホール) (神奈川)12/3(金)18:30開演志木市民会館パルシティ ホール (埼玉)12/4(土)14:00開演ノバホール 大ホール (茨城)12/5(日)13:00開演 東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル (東京)
2021年11月09日現在私は2歳の娘を育てています。私の義母は自宅でピアノの先生をしています。そのため、孫にピアノを教える気満々。それはいいのですが、いざ娘が生まれるとそのやる気がどんどん押しつけのように変わっていってしまいました。生後4カ月にクラシックは必須?わが家と義実家は車で5分の距離にあります。義実家に行くのは月に1、2度ほどです。娘が生後4カ月のとき、義実家に私と娘だけで遊びに行くと、唐突に義母に言われました。「クラシックはずっと流してる?」と。 何の話かわからず「えー流してないですよ」と言うと、義母は「困ったわね……○○(夫)に言っておかなくちゃ……」とつぶやき、「そんなんじゃダメなの。耳が育たない」ときつい口調で言われました。 お願いがどんどん押しつけに義母は「いい耳は1歳までにつくられる」と自分で調べ、焦っていたようです。とはいっても義母が娘と会えるのは月に1、2度。となれば、嫁の私にそれを代わってもらおうとお願いされることが増えました。ピアノのおもちゃを買ってきて「これ娘ちゃんと弾いてね」とか、太鼓のおもちゃを持ってきて「これはリズム遊びにいいの」とか。まだここまでは「ちょっとモヤっとする」くらいでした。 しかし次第にヒートアップし、「ド、レ、ミと言いながらピアノを弾きなさい」「起きている間はあげたCDを聞かせなさい」など義母から電話で指示されるようになったのです。 義母に全部任せる形で決着夫に相談してもよかったのですが、義母とはもともと仲が悪いわけではなかったので、直接物申すことにしました。娘と私だけで義実家へ伺ったとき、いただいた楽器を持っていき「お義母さん、ピアノとか太鼓なんですけど、私は音楽全然できないのでこういうのお義母さんにお任せしてもいいですか?」 「CDは家で流すんで」と持ち上げと譲歩をして、最後に「それにただでさえ毎日大変なのに、慣れない音楽のこともあって、私疲れちゃいました」と正直に話しました。すると、「やだ、ごめんね。そうよね、じゃあ任せて!」と義母もすんなり提案に応じてくれました。 我慢したまま過ごすこともできたかもしれません。けれど、そのまま行けば義母のことを嫌いになってしまいそうで、正直に話しました。結果、義母も私も納得する形で決着してよかったです。ちなみに娘は今2歳。義実家に行くときはいつもピアノのレッスンを受けて、毎回義母に「天才だ」と褒められています。 作画/はたこ著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2021年10月22日2020年に活動10周年を迎え『YOU』『I』から7年ぶりとなるピアノソロアルバム『まるで風のように』を10月27日(水)にリリースする園田涼。園田涼 チケット情報本作には、第13回札幌国際短編映画祭で話題賞を受賞したサンドウィッチマン富澤たけし監督作品「花嫁の手紙」のテーマや直木賞作家の江國香織、作詞家の森雪之丞との共演により誕生した『二月の音楽』『四月は桜吹雪の中で』『時の配達人さんへ』などが収録されている。そして、アルバムリリースライブが東京・大阪で2days開催。公演は、2022年1月8日(土)に東京・ヤマハホール、2022年1月10日(月)に大阪・あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホールにて。チケットは、10月29日(金)23:59までオフィシャル2次先着先行受付を実施中。Album『まるで風のように』2021年10月27日(水)発売3000円(税込)em-0015《収録曲》01. はだかんぼうたち02. 見る前に跳べ03. 砂の背中04. You are wrong05. 花嫁の手紙06. こんな晴れた日には07. 時の配達人さんへ08. 赤とんぼ×家路09. 四月は桜吹雪の中で10. 二月の音楽11. ナタリア12. For you, You and You
2021年10月21日月刊ピアノ2021年11月号月刊ピアノ2021年11月号のオススメは『今知りたい!みんなの発表会事情』と『弾いて楽しい! 聴いて楽しい! おもしろ楽器』です。【特集1】は「みんなどうやっているの? 今知りたい!みんなの発表会事情」。コロナ禍で発表会を中止にせざるを得ない状況のなか、感染対策をして実施された例をはじめ、発表会の意義、オンライン発表会の開催方法、発表会のアイディア集、発表会の記念品、発表会の心構えや準備などを具体的にご紹介いたします。【特集2】は「弾いて楽しい! 聴いて楽しい! おもしろ楽器」。音符(♪)の形で見た目もキュートな「オタマトーン」、ボタン1つでコードが弾ける「インスタコード」、DIYの「ハーディガーディー」、キーボードで歌声を演奏できる「ボーカロイドキーボード」etc.ちょっと変わった興味深い楽器を開発者へのインタビューも交えてご紹介いたします。【ピアニスト・インタビュー】は兄弟デュオ同士の共演で初の作品を完成させた吉田兄弟×レ・フレールさん、4年ぶりとなるソロアルバムを発表されたH ZETT Mさん、あのカプースチンからピアノ曲を献呈された連弾/2台ピアノのpiaNAさん、ジョン・ケージの作品をリリースされた北村朋幹さん、80歳を超えて現役で活躍される田崎悦子さん、弱冠15歳でピティナピアノコンペティション特級グランプリに輝いた野村友里愛さん、「KIZUNA PIANO」プロジェクトを主宰された岩代太郎さん、【ネットに光る☆逸材奏者】は赤髪REYさん、【コンサートレポート】はあさぴとみやけんの北海道デビューピアノコンサートをお届けいたします。今月のスコアは、Official髭男dismの話題のニューアルバムから「アポトーシス」、ドラマ『漂着者』の主題歌「優しさの剣」(Novelbright)、ドラマ『緊急取調室』の主題歌「LITMUS」(緑黄色社会)、快進撃を続けるYOASOBIの「ラブレター」、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』エンディングテーマ「嘘じゃない」(崎山蒼志)、Tik Tokで注目を集めた「グッバイ宣言」(Chinozo) 、リチャード・クレイダーマンの「秋のささやき」、先日TV放映された映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの「レイダース・マーチ」、電子ピアノ講座ではあいみょんの「マリーゴールド」をビブラフォンの音色で、事務員Gさんの連載は「木枯らしに抱かれて」(小泉今日子)。クラシックはブラームスの「ハンガリー舞曲 第5番」、ござさんの連載「七つの子」はシチリアーノ風アレンジで、今月も最新ヒットから人気の定番曲まで満載!初級アレンジから上級アレンジまで、今月も幅広いアレンジで魅力満載、大充実の内容でお届けします!【収載楽曲】●マンスリー・ピアノ・スコア・セレクション・ラブレター(YOASOBI)/TOKYO FM『日本郵便 SUNDAY’S POST』“レターソングプロジェクト”より・LITMUS(緑黄色社会)/テレビ朝日系木曜ドラマ『緊急取調室』主題歌・優しさの剣(Novelbright)/テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『漂着者』主題歌・アポトーシス(Official髭男dism)/AppleMusic「空間オーディオ」キャンペーンソング●編集部オススメ!話題曲・グッバイ宣言(Chinozo)・嘘じゃない(崎山蒼志)/TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期エンディングテーマ●いつか必ず弾きたい とっておきの1曲・レイダース・マーチ/映画『インディ・ジョーンズ』より●事務員Gの名曲タイムトリップ・木枯しに抱かれて(小泉今日子)●やさしくひける♪お・す・す・め初級アレンジ・秋のささやき(リチャード・クレイダーマン)●ゆるく!楽しく!!カッコよく!!!みんなのプチJAZZ・いとまきのうた●月ピPremium! 上級アレンジで楽しむ極上のピアノ・アディオス・ノニーノ(ピアソラ)●アイ・ラブ・クラシック・ハンガリー舞曲 第5番(ブラームス)●ござさんの All that Goza’s Piano Arrange・七つの子(シチリアーノ風)●セロリの電Pパーク!・マリーゴールド(あいみょん)●ずっしーの即わかり音楽理論教室・メリーさんのひつじ商品詳細月刊ピアノ2021年11月号定価:763円(10%税込)仕様:A4変型判/116ページ発売日:2021年10月20日発売JAN:4910076251113商品コード:GTM01100153 amazonにて好評発売中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月20日月刊ピアノ2021年11月号増刊 ピアノで楽しむ クリスマス・ソング Best Selection2021クリスマスシーズンに音楽と共に楽しみたい!そんなクリスマスソングを集めました。しっとり弾きたい讃美歌をはじめ、J-POP、洋楽などのクリスマス定番曲だけでなく、この季節にピッタリなラブソングも収載。ピアノソロ中級アレンジを中心に、お子様でも弾ける初級アレンジから、ピアノ上級者向けの弾き応えのあるアレンジまで、幅広く取り揃えました。親子で楽しめるピアノ連弾や、ピアノ伴奏と一緒に歌うクリスマスソングも!今年のクリスマスは、ご家族みんなでお楽しみください。【収載曲】<クリスマスの定番>・あわてんぼうのサンタクロース・赤鼻のトナカイ・ジングル・ベル・もみの木・きよしこの夜・おめでとうクリスマス・ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)/ジョン・レノン・ウィンター・ワンダーランド・ラスト・クリスマス/ワム!・恋人たちのクリスマス/マライア・キャリー<今弾きたいラブソング>・大正浪漫/YOASOBI・ドライフラワー/優里・Ordinary days/milet・ヒロイン/back number<ジャズアレンジで弾きたい♪>・The Christmas Song<みんなで弾こう♪(連弾)>・Very Merry Christmasメドレー(ジングル・ベル/赤鼻のトナカイ/ひいらぎかざろう/おめでとうクリスマス)・もろびとこぞりて(3人4手)<しっとり歌おう♪(歌+ピアノ伴奏)>・ホワイト・クリスマス<みんなで歌おう♪(歌+ピアノ伴奏)>・赤鼻のトナカイ<J-popで彩るクリスマス>・クリスマスソング/back number・ハピネス/AI・Everything/MISIA・恋人がサンタクロース/松任谷 由実・クリスマス・イブ/山下 達郎・白い恋人達/桑田 佳祐・すてきなホリデイ/竹内 まりや・WINTER SONG/DREAMS COME TRUE・雪の華/中島 美嘉・いつかのメリークリスマス/B’z・戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr. Lawrence)/坂本 龍一-全30曲-★参考演奏動画配信中!商品詳細月刊ピアノ2021年11月号増刊 ピアノで楽しむ クリスマス・ソング Best Selection2021定価:1,320円(10%税込)仕様:A4変型判/128ページ発売日:2021年10月13日JANコード:4910076261112商品コード:GTM01100163 amazonにて好評発売中 : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月13日リストやドビュッシー、ラフマニノフなど偉大な音楽家にインスピーレーションを与え続けてきた、世界三大ピアノの1つと称されるC.ベヒシュタイン。日本総代理店、株式会社ベヒシュタイン・ジャパンは、11月14日(日)、日比谷のマリンビル(松尾楽器商会跡)に、フラッグシップ・ショールーム“C.Bechstein Centrum Tokyo(C.ベヒシュタイン・セントラム・トーキョー)”を新たに展開することとなった。旗艦店となる日比谷マリンビル概要は次のとおりです。現在、当社は、東京世田谷区の千歳烏山本社ショールームを基点に、汐留にショールーム、八王子に技術営業センターを展開しています。子供のピアノレッスンに投資する家庭が増え、また、新型コロナによる「巣篭もり需要」もあり、ピアノ市場は活性化し、ますます好調の兆しを見せています。一方、当社のショールーム機能は烏山と汐留に分散しているため、そうしたニーズにいっそうきめ細かくお応えするために、より展示スケールの大きなショールームが必要となりました。そこで、日比谷マリンビル(松尾楽器商会跡)に、卸と小売の戦略拠点となるフラッグシップ・ショールーム、“C.Bechstein Centrum Tokyo(C.ベヒシュタイン・セントラム・トーキョー)”を新たにスタートさせることになりました。コロナ禍であることを勘案し、11月14日はプレオープンとし、ディーラーを始め関係者様の「ご意見をいただく期間」として位置づけ、来年1月11日(火)にグランドオープンいたします。今年11月14日(日)のプレオープン当日は、東京芸術大学教授でありピアニストの有森博先生をお迎えしピアノ演奏会を。来年1月のグランドオープン当日は、世界でご活躍のピアニスト福間洸太朗氏をお迎えし、11日(火)と12日(水)の2日間にわたり演奏会を開催いたします。なお、一般の方の店舗へのご来店は11月14日プレオープン後から、また、ホールご利用は来年1月13日(木)グランドオープン以降となります。プレオープンとグランドオープンのイベント及びコンサートの入場については原則関係者のみとさせていただきます。報道関係並びにメディア関係の方につきましては、ご招待させていただきますので、下記E-mailで「準備室」宛お申し込みください。ご招待枠に限りがありますので早目のお申し込みをお願いいたします。何卒よろしくお願い申し上げます。【ベヒシュタイン・ジャパン新店舗概要】店舗名 : C.Bechstein Centrum Tokyo(C.ベヒシュタイン・セントラム・トーキョー)所在地 : 東京都千代田区有楽町1-5-1 マリンビルB1概要・設備 : ショールーム、コンサートサロン、スタジオ×3、総面積約415m2プレオープン : 2021年11月14日(日)(有森博 演奏会)グランドオープン: 2022年1月11日(火)/12日(水)(福間洸太朗 演奏会)取扱いブランド : C.BECHSTEIN、W.HOFFMANN価格帯 : 125万4千円~2,200万円(税込)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年09月22日ピアノソロ 月刊ピアノ 2021年10月号増刊 今弾きたい!2021年最新ヒットセレクション2021年7月クールのドラマ主題歌、映画主題歌など最新曲やロングヒットしているJ-POPが盛りだくさんのピアノ楽譜集です!大人気YOASOBI「三原色」はピアノソロと連弾で収載しています。今だから弾きたい曲をピアノでぜひお楽しみください。【収載曲/全25曲】・三原色(YOASOBI)*NTTドコモ「ahamo」CMソング・マスカラ(SixTONES)・アカリ(GReeeeN)*TBS系 日曜劇場『TOKYO MER~走る緊急救命室~』主題歌・family(SEKAI NO OWARI)*テレビ朝日系木曜ミステリー『IP~サイバー捜査班』主題歌・HELLO HELLO(Snow Man)*映画『ハニーレモンソーダ』主題歌・でっかい愛(ジャニーズWEST)*TBS系金曜ドラマ『#家族募集します』主題歌・HADASHi NO STEP(LiSA)*TBS系火曜ドラマ『プロミス・シンデレラ』主題歌・花占い(Vaundy)*日本テレビ系新日曜ドラマ『ボクの殺意が恋をした』主題歌・U(millennium parade × Belle)*アニメ映画『竜とそばかすの姫』メインテーマ・Love Song(Uru)*フジテレビ系ドラマ木曜劇場『推しの王子様』主題歌・Ordinary days(milet)*日本テレビ系水曜ドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』主題歌・Sleepless Night(yama)*フジテレビ系月9ドラマ『ナイト・ドクター』オリジナルナンバー<新定番!ピアノで映えるロングヒット★>・Pale Blue(米津玄師)*TBS系金曜ドラマ『リコカツ』主題歌・不思議(星野 源)*TBS系火曜ドラマ 『着飾る恋には理由があって』主題歌・なないろ(BUMP OF CHICKEN)*NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』主題歌・Cry Baby(Official髭男dism)*TVアニメ『東京リベンジャーズ』オープニング主題歌・踊(Ado)*NHK総合『夜光音楽 ボカロP 5min.』テーマソング・怪盗(back number)*日本テレビ水曜ドラマ『恋はDeepに』主題歌・きらり(藤井 風)*Honda「All-New VEZEL e:HEV」CMソング・鬼滅の刃メドレー ~紅蓮華・竈門炭治郎のうた・炎~*アニメ『鬼滅の刃』より<今弾きたいあの曲~スポーツ編~>・栄光の架橋(ゆず)・カイト・SMILE~晴れ渡る空のように~(桑田佳祐)*民放共同企画“一緒にやろう”応援ソング<連弾で楽しもう♪>・パプリカ・三原色(YOASOBI)*NTTドコモ「ahamo」CMソング商品詳細ピアノソロ 月刊ピアノ 2021年10月号増刊 今弾きたい!2021年最新ヒットセレクション定価:1,430円(10%税込)仕様:A4変型判/152ページ発売日:2021年9月15日JANコード:4910076261013商品コード:GTM01100110 amazonにて好評発売中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月15日ピアノと歌う ミュージカル~100万のキャンドル~ /ピアノと歌う ミュージカル~ダンスはやめられない~定番作品から人気のナンバーを収載。ピアノ伴奏CDがついているので、伴奏者がいない、ピアノがないといった方でも気軽にお楽しみいただけます。練習に、発表の場にぜひご活用ください。【付属CDについて】ピアノ伴奏CDは、ピアニストが演奏したものをデジタル音源で収録しています。また、本書にはガイド音は入っておりません。ピアノと歌う ミュージカル~100万のキャンドル~ 【ピアノ伴奏CD付】『マリー・アントワネット』『レベッカ』など近年人気の作品や『天使にラブソングを』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』『マイ・フェア・レディ』といった定番作品から人気のナンバーを12曲収載。【歌詞について】「100万のキャンドル(Blinded By A Thousand Candles)」「レベッカ(Rebecca)」のみ日本語詞。その他の収載曲は英語詞です。【収載曲】[1] 100万のキャンドル*「マリー・アントワネット」より[2] トライ・トゥ・リメンバー*「ファンタスティックス」より[3] レベッカ*「レベッカ」より[4] オー・ハッピー・デイ*「天使にラヴ・ソングを2」より[5] アイ・ウィル・フォロー・ヒム*「天使にラヴ・ソングを・・・」より[6] 愛を感じて*「ライオン・キング」より[7] 誰かが私を見つめている*「クレイジー・フォー・ユー」より[8] サドンリー・シーモア*「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」より[9] オール・ザット・ジャズ*「シカゴ」より[10] 君住む街で*「マイ・フェア・レディ」より[11] ストレンジャー・イン・パラダイス*「キスメット」より[12] すべての山に登れ*「サウンド・オブ・ミュージック」より【商品詳細】定価:3,080円(10%税込)仕様:菊倍判/64ページ発売日:2021年9月22日ISBN:978-4-636-98144-5商品コード:GTC01098144 amazonにてご予約受付中! : ピアノと歌う ミュージカル~ダンスはやめられない~ 【ピアノ伴奏CD付】『モーツァルト!』『エリザベート』など近年人気の作品や『コーラスライン』『アニー』『サウンド・オブ・ミュージック』といった定番作品から、人気のナンバーを12曲収載。【歌詞について】「ダンスはやめられない(Irgendwo Wird Immer Getanzt)」「私だけに(私は私だけのもの)(Ich Gehor Nur Mir)」のみ日本語詞。その他の収載曲は英語詞です。【収載曲】[1] ダンスはやめられない*「モーツァルト!」より[2] 私だけに(私は私だけのもの)*「エリザベート」より[3] シーズンズ・オブ・ラブ*「RENT」より[4] トゥモロー*「アニー」より[5] 虹の彼方に*「オズの魔法使い」より[6] サウンド・オブ・ミュージック*「サウンド・オブ・ミュージック」より[7] 踊り明かそう*「マイ・フェア・レディ」より[8] 雨に唄えば*「雨に唄えば」より[9] シェルブールの雨傘*「シェルブールの雨傘」より[10] ありのままの私*「ラ・カージュ・オ・フォール」より[11] ワン*「コーラスライン」より[12] 愛した日々に悔いはない*「コーラスライン」より【商品詳細】定価:3,080円(10%税込)仕様:菊倍判/64ページ発売日:2021年9月22日ISBN:978-4-636-98147-6商品コード:GTC01098147 amazonにてご予約受付中! : ★「ピアノと歌うシリーズ」 特設ページピアノと歌うシリーズ特集 : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または弊社オンラインショップ >まで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年09月13日5年に1度、ショパンの祖国ポーランド・ワルシャワで行われる「ショパン国際ピアノコンクール」開催が目前だ(2021年10月2日〜23日)。本来ならば2020年秋の予定が、コロナ禍によって1年延期。2021年10月17日のショパンの命日を含む前後20日あまりの開催となった第18回。ポリーニやアルゲリッチにツィメルマンなど、今に至るピアノ界のスーパースターを多数輩出してきた同コンクールだけに、世界中のクラシックファンが注目するのも納得だ。さて、ショパン作品のみが演奏課題とされる「ショパン国際ピアノコンクール」だけに、ショパンの名曲を知っておくのはコンクールを楽しむ上での必須条件。そのための予習にピッタリのコンサートが開催される(9月26日:サントリーホール)。「ショパンの旅」と題された及川浩治のリサイタルは全国で3万5千人以上を動員し、日本全国で大きな感動を呼んだ人気企画。特にショパンの没後150年にあたる1999年に開催されたプログラムの充実ぶりは今も語り継がれる素晴らしさだ。そのコンサートが復活するとなれば聴き逃がせない。「ノクターン第20番」や「幻想即興曲」に「英雄ポロネーズ」などなど。ショパンの代表作がこれでもかとばかりに繰り出されるステージは、まさにショパン尽くしの極地。コンクールに向けての予習はこれで完璧と言えそうだ。感動の原点に向き合う及川浩治のパフォーマンスに注目したい。●公演詳細9月26日(日)サントリーホール大ホール及川浩治ピアノ・リサイタル「ショパンの旅」1999年オリジナル版
2021年09月11日才気あふれる若きピアニストたちが出演する「第39回 横浜市招待国際ピアノ演奏会」が11月6日(土)、神奈川県立音楽堂にて開催される。世界中から将来を嘱望される才能を発掘し、広く紹介することを目的に1982年より開催されている「横浜市招待国際ピアノ演奏会」。今年も世界の名だたるコンクールで優勝・入賞を果たした4人のピアニストを紹介する。登場するのは、桑原志織、ケイト・リウ、ダニエル・チョバヌ、ジャン・チャクムル。難関として知られるルービンシュタイン国際ピアノコンクールで今年5月に第2位を受賞した桑原は、ブゾーニ編曲によるバッハの〈シャコンヌ〉を披露する。また、ショパン・コンクール第3位のリウはショパン《バラード第1番》と、定評のある選曲を。チョバヌは《展覧会の絵》、チャクムルは《クライスレリアーナ》と、様々な楽想を持つ大曲を選曲。それぞれの持ち味を生かしたプログラムを披露する。なおチョバヌはヤマハ独自の高精度デジタル制御システムによって繊細な鍵盤タッチやペダルの動きを極めて正確に再現できる自動演奏機能を搭載したハイブリッドピアノ「Disklavier™」を使用し、リモートで出演するとのことだ。横浜みなとみらいホールは大規模改修工事による休館中のため、1982年から1997年まで主会場だった県立音楽堂で今年は開催される。24年ぶりに古巣での開催となる「横浜市招待国際ピアノ演奏会」で世界から注目されるピアニストたちの演奏に酔いしれよう。第39回 横浜市招待国際ピアノ演奏会日時:2021年11月6日(土) 開場 15:30 開演 16:00会場:神奈川県立音楽堂出演:桑原志織(日本)、ケイト・リウ(アメリカ)、ダニエル・チョバヌ*(ルーマニア)、ジャン・チャクムル(トルコ)*DisklavierTMによるリモート出演
2021年08月16日2021年5月末に開催された難関「エリザベート王妃国際ピアノ・コンクール2021」において、第4位入賞を果たした阪田知樹のリサイタルが急遽開催される事となった(7月17日:ミューザ川崎シンフォニーホール)。「エリザベート王妃国際音楽コンクール」は、「チャイコフスキー国際コンクール」、「ショパン国際ピアノ・コンクール」と共に「世界三大コンクール」と呼ばれる世界屈指の名門コンクールだ。前身の「ウジェーヌ・イザイ・コンクール」時代を含めれば、ピアノ部門の優勝者には、エミール・ギレリス(1938)、レオン・フライシャー (1952)、ウラディーミル・アシュケナージ(1956)、アブデル・ラーマン・エル=バシャ(1978)、フランク・ブラレイ(1991)、アンナ・ヴィニツカヤ (2007)、デニス・コジューヒン(2010)、ボリス・ギルトブルク(2013)など、錚々たる顔ぶれかが並ぶ。2021年のピアノ部門は、当初予定されていたの2020年が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって1年延期され、バンデミック後に開催される最初のメジャー・コンクールとして大きな注目を集めていたものだ。この難関での栄えある第4位入賞は、まさに日本のピアノ界の歴史に刻まれる快挙と言えそうだ。さて、そのコンクールの興奮も冷めやらぬ中で開催される特別演奏会の熱気や如何に。プログラムには、ベートーヴェンのピアノソナタ第15番『田園』&リスト編曲によるベートーヴェンの歌曲『アデライーデ』が用意され、後半はリストの大作「ピアノ・ソナタ ロ短調」が披露されるという聴き応え十分な内容だ。俊英の今を聴く絶好のチャンス到来!●公演概要7月17日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール阪田知樹ピアノ・リサイタル特別公演●阪田知樹(ピアノ)2021年エリザベート王妃国際音楽コンクール4位。2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、6つの特別賞。コンクール史上、アジア人男性ピアニスト初優勝の快挙。「天使が弾いているかのようだ!」-Leslie Howard-と審査員満場一致、圧倒的優勝を飾る。第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。「清澄なタッチ、優美な語り口の完全無欠な演奏」-Cincinnati Enquirer-と注目を集める。チェコの巨匠イヴァン・モラヴェッツ氏より高く評価されイヴァン・モラヴェッツ賞、ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等5つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンジャー国際ピアノオリンピックでは日本人初となる第1位及び聴衆賞。アレクサンドル・ラザレフ、ヴラディーミル・ヴァ―レック、レナード・スラットキン、アンドレア・バッティストーニ、ヤーノシュ・コヴァーチュ諸氏の下、シュターツカペレ・ハレ、チェコ国立交響楽団、ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、フォートワース交響楽団、NHK交響楽団、東京都交響楽団、東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団他と共演。東京クヮルテットメンバーとの共演など室内楽奏者としても活躍。国内はもとより、世界各地20カ国で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。クレムリン音楽祭では、オール・リスト・プログラムによるリサイタルを名ピアニスト、ニコライ・ペトロフ氏が「世界一のリスト」と絶賛。クライバーン・ショパン・フェスティバルでのオール・ショパン・プログラムによるリサイタルは、「ヴィルトゥオージティ、天性の叙情性、ピアノに対峙する真摯な姿が聴衆を感動の渦に巻き込んだ!」―Fort Worth Star-Telegram―と高評を得た。2018年には、ドイツの名門ライプツィヒ・ゲヴァントハウスにてリサイタルデビューを果たす。幼少期より作編曲にも傾注、近年は委嘱を受け、初演の機会に恵まれている。2015年CDデビュー、2020年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品によるアルバムをリリース。内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。東京藝大附属高、東京藝大を経て、ハノーファー音楽演劇大学にて学士、修士首席修了、現在同大学院ソリスト課程に在籍。世界的ピアニストを輩出し続ける「コモ湖国際ピアノアカデミー」の最年少生徒として認められて以来、イタリアでも研鑽を積む。ウィーンの三羽烏パウル・バドゥラ=スコダ氏に10年に亘り師事。音楽理論・作曲を高橋千佳子、永冨正之、松本日之春の各氏に師事。2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。
2021年07月13日『ストリートピアノ』という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。『ストリートピアノ』とは、商業施設や駅などの公共施設に設置された、誰でも弾くことができるピアノのこと。東京では東京都庁の展望室に設置してあるグランドピアノが有名です。最近ではストリートピアノを演奏し動画を公開するYouTuberも増えており、注目されています。そんな中、プロのトロンボーン奏者でありながら、ストリートピアノでSNSを中心に爆発的な人気を博しているYouTuberがいます。鹿児島県出身の“みやけん”こと、宮原健輔(30)さんです。※プロのトロンボーン奏者として活躍する、みやけんみやけんさんは、東京都交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団など、数々のオーケストラにエキストラ出演しているプロのトロンボーン奏者。一方で、全国各地のストリートピアノを行脚し、主にJ-POP楽曲をアレンジして披露しています。耳コピのレパートリーは1000曲以上!その素晴らしい演奏テクニックは人々を魅了し、瞬く間にファンを増やしました。また音楽ユニット『YOASOBI』の大ヒット曲『夜に駆ける』を演奏したことから、『YOASOBI』の公式Twitterアカウントでも紹介され、いまやYouTube登録者数は9万人となっています。今回は、人気ストリートピアノYouTuber・みやけんさんに、これまでの軌跡について伺いました。幼少期から開花させていたピアノの才能ピアノ調律師の父と専業主婦の母のもとに生まれたみやけんさん。実家にアップライトピアノはあったものの、幼少期にピアノを学んでいたわけではないといいます。しかし当時から、親が聴いていたJ-POP楽曲の音を鍵盤で探して弾くのが好きだったとか。天性の才能は幼少期から現れていました。――教わっていないのに、幼稚園児の頃からピアノを弾いていた?みやけんさん:幼稚園の歌の時間も、一番前に立ってずっと先生のピアノを見ていました。ある時、担任がお休みで別の先生がピアノを弾いたそうです。その先生が園児からのリクエスト曲に対応できなったみたいで。ほかの園児が「けんちゃんなら弾けるよ」といって、僕が弾いたらしい。後から親にお礼の電話があったみたい。小学1年生の時も入学式で初めて校歌を聴いて、家に帰って耳コピで弾いていました。休み時間は、当時流行っていたJ-POPを耳コピで弾いて遊んでいました。当時は『モーニング娘。』や『SPEED』が流行っていたので、自分でアレンジして弾いていましたね。――すごい才能!みやけんさん:当時からピアノが好きで、『習う』というよりは『楽しむ』というところから入っていきました。小学校でトロンボーンに出会いプロの道へ小学生になり、ピアノの個人レッスンに通うようになったみやけんさん。ここでさらにJ-POPをたくさん弾くようなります。また小学4年生で金管バンドに加入し、先生からいわれるがままトロンボーンの担当に。中学でも吹奏楽部でトロンボーンを続け、鹿児島県内の音楽高校にトロンボーン専攻で進学しました。その後、トロンボーン専攻で愛知県立芸術大学に進学。在学時からオーケストラのオーディションに合格するなど、トロンボーンの才能も開花させます。この頃から「就職先はオーケストラ」と考えるように。一方で、流行りの曲をピアノで弾くことも続けていました。この大学時代に、ひっそりとYouTubeチャンネルを立ち上げたみやけんさん。当時は電子ピアノで吹奏楽の楽曲を演奏する程度でしたが、後にストリートピアノによって大人気チャンネルに成長することになるのです。そして大学卒業後、上京したみやけんさんはオーケストラのオーディションを受け、徐々に演奏に呼ばれるようになります。――プロのオーケストラに参加するのはハードルが高い?みやけんさん:うまく成果を発揮できれば次も呼ばれますが、ちょっとしたミスが命取り。厳しい世界ですね。そして完全に口コミの世界です。参加したオーケストラの人が「みやけん、よかったよ」といってくれたり、「いいね」と思ってくださって、次も呼んでくれたり。逆に一緒に吹いていて音が微妙だったとか、本番で間違えれば、次から呼ばれなくなる。先方の反応が「また次もよろしく!」だと安心します。逆に「ありがとうございます」といわれ、それ以降連絡がないと心配になります。――かなり限られた枠なのでは?みやけんさん:オーケストラの世界はすごく狭い。都内のプロのオケも数えるくらいしかありません。その中でトロンボーン奏者は2~3名だけ。募集も1名。その1名に対して50~100名がオーディションを受けるので、結構大変です。30歳になってもプロのオーケストラに呼ばれたことがない奏者もたくさんいます。厳しいオーケストラの世界でも、みやけんさんはフリーランスのエキストラとして地位を確立。東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など、さまざまなオーケストラに定期的に呼ばれるようになります。「なんだこの世界は!」ストリートピアノで味わった感動体験プロのトロンボーン奏者として活躍していたみやけんさんですが、ピアノでのJ-POP演奏は続けていました。そんな中、ストリートピアノに出会います。――ストリートピアノにハマったきっかけは?みやけんさん:新型コロナウイルス感染症が流行る前の2019年11月に、オケの仕事で京都に行きました。京都駅の改札の目の前に大きなグランドピアノが置いてあって、弾いている人がいました。周りにすごく人が集まっていて、「あ、YouTubeでよく見る光景だ!こういうの、本当にあるんだ!」と。僕はその時は弾きませんでしたが、翌日次の仕事場へ移動する前に弾きに行くことにしました。翌朝京都駅に向かい、特に何も準備していなかったので、当時流行っていた『Official髭男dism』の『Pretender』や米津玄師さんの『Lemon』を弾きました。そうしたら、ありえないくらい人が集まった!関西の人たちはすごく温かくて、「ブラボー!アンコール!」って大歓声!「なんだこの世界は!YouTubeみたいなことって本当に起きるんだ!本当にこんなに盛り上がるんだ!」って感動して。この盛り上がりと拍手で、「ストリートピアノっていいな」と思いました。ここからハマりましたね。――かなり印象的な感動体験ですね。みやけんさん:はい。すぐに京都駅のビックカメラで三脚を買って動画を撮り、大学時代に作ったYouTubeチャンネルに投稿しました。この時は音質も悪かったけど、登録者数が伸びたんです。それからストリートピアノを巡るのが楽しくなって、オケの仕事で遠征する際は『○○県・ストリートピアノ』と検索して、弾いてまわるようになりました。――トロンボーンとストリートピアノの違いは?みやけんさん:僕にとって、単純に音を楽しむことができる楽器はピアノ。自分の魅力や、やりたいことを発揮しやすい。トロンボーンは仕事というイメージが強いです。感覚だけでなく、しっかりやらなければならない。オケはほかの楽器のいろんな音を聴いて合わせながらやるので、協調性がないとできない。自分を完全に出しきるよりは、周りと合わせる感じが強いんです。トロンボーンではクラシック曲しかやらないのに対して、ピアノでは絶対クラシックはやらず、「J-POPをやる!」と決めています。もともとJ-POP を聴いている方が好きなので。――その後もさまざまな場所のピアノを弾いて回った?みやけんさん:はい。弾いては動画を撮っていました。そのうち、現場で出会う人達にYouTubeのアカウントを聞かれ、人の縁やネットワークが広がっていきました。――2019年11月に京都駅で初めてストリートピアノを弾き、翌12月には東京都庁でも弾いています。みやけんさん:はい。2019年のクリスマスに都庁で初めて弾きました。いろいろなストリートピアノを弾いてきましたが、都庁はハードルが高いというか、「気軽には行けない」と勝手に思っていて。『ストリートピアノの聖地』なので。都庁は距離感や聴いている人の数が駅とは全然違うんです。「あの展望室で弾くなら、ちゃんと弾かないとダメだ!」と思って、「1曲ちゃんと仕上げてから持っていかないと」と思っていました。今まで即興で楽しんで弾いていましたが、この時は練習してから行きました。楽曲は『Official髭男dism』。『Pretender』はほかの方もよく弾くので、『イエスタデイ』にしました。有名な曲なのに弾いている人がいなかったので。都庁での演奏は、ストリートピアノでは感じたことがないくらい緊張して、足も震えました。ここは特別な場所です。そして、京都駅と東京都庁。この2つの体験が今のみやけんさんに続いているといいます。ついにYOASOBI公認!再生回数ミリオン突破で人気YouTuberへ2019年末からストリートピアノに目覚めたみやけんさん。2020年に入りコロナが爆発的に広がると、本業であるトロンボーンの仕事に陰りが見え始めました。みやけんさん:3月の緊急事態宣言頃から、4・5月の公演がなくなりました。3月から10月までプロの公演の仕事はありませんでした。オケによっては、楽団の人でさえ「9月まで仕事がない」といっている人もいました。本業の仕事がなくなっただけでなく、人が集まるストリートピアノも自粛しなければならなくなったみやけんさん。自粛中はYouTubeでピアノ演奏の生配信を決行しました。みやけんさん:「YouTubeで視聴者からリクエストをもらって、生配信したらいいのでは?」と思い、6月頃まで生配信をしていました。目の前の拍手はないけど、web上でリアルな反応をしてくれたり、配信で聴いてくれる人がいることに幸せを感じました。――緊急事態宣言が明け、再びストリートピアノが再開できるように。みやけんさん:緊急事態宣言解除後も、不特定多数が集まり、密になるストリートピアノをいつ再開するかを迷っていました。ただ、楽器メーカのヤマハ株式会社が、『LovePiano』というストリートピアノを全国に設置しているんですね。1号機から5号機まで5台あります。そのヤマハが緊急事態宣言解除後の6月19日に、商業施設『有明ガーデン』のオープンに合わせて、『LovePiano5号機を初お披露目します』と告知したんです。ヤマハが設置してくれるんだったら、そろそろ弾いて動画を出してもいいかなと思い、再開しました。弾くんだったら「絶対最初に弾きたい!」と思って1番に弾けるように行きました。――ここでの演奏が、みやけんさんを人気YouTuberに押し上げるターニングポイントに。みやけんさん:はい。この演奏も特別でした。有明で弾いたYOASOBIさんの『夜に駆ける』を、YOASOBIさんが公式Twitterアカウントで紹介してくださり、公認をいただきました。この時初めて、動画再生数がミリオンを達成したんです。YOASOBIさんのMVを見ていた人達や、J-POPを聴くのが好きな人達がストリートピアノを知って、僕の動画を見たり、現地に聴きに来てくれるようになりました。――その後どんどん登録者数が増えました。みやけんさん:6月時点で3000人だったのが、8月には1万人。毎日100人ずつ登録者数が増えていく状態でした。動画を投稿しなくても『夜に駆ける』のパワーが強くて、自動的に増えていきました。今はどんな投稿をしても1万再生を突破します。当初は視聴者やお客さんも「この曲が好きだから聴く」という感じでしたが、今は「この人が弾くから聴く」にチェンジしている気がします。2021年2月には登録者数が6万人近くなり、今は9万人に達しました。――ストリートピアノYouTuberとして認められてからの反響は?みやけんさん:今までトロンボーンをやっていても、外で声をかけられることはありませんでした。でもストリートピアノだと必ず声をかけられます。身近だからこそ、演奏後に「よかったです!」「今の曲なんですか?」と声をかけてもらえる。「写真いいですか?サインいいですか?」と、ちょっとアイドルみたいな世界ですが、より生で、距離感を近くに感じられるのがすごくいい。――今後はストリートピアノをメインに?みやけんさん:有明で弾いた去年の6月頃は、本業はトロンボーン奏者で、YouTubeやストリートピアノは趣味だと思っていました。好きだから毎週弾いていたけど、だんだんYouTubeが『稼げるもの』になってきて、今は完全にトロンボーン奏者時代より収入が上回っています。YouTubeをメインとした案件や企画などのオファーも増えました。『やりたいこと』をやらせてもらっているのでありがたい。いろいろ経験してシフトチェンジできたことはよかったです。ただ、“トロンボーン奏者・宮原健輔”としても、“YouTuber・みやけん”としても両立させたいです。「全部の役が自分」 YouTuber・みやけんとして意識していること――YouTuberとしてのこだわりは?みやけんさん:動画配信を始めた頃は、プロの演奏家から『YouTube?』ってちょっと馬鹿にされることもありました。YouTubeで『プロ、アマ・素人』の垣根がなくなっているのに、そこにばかりこだわっている人もいます。でも、「今はこういう時代だから、外で弾けない中でSNSで活動していいね」っていってくれる人もいました。変な表現になりますが、コロナ禍にすごくマッチしたと思います。僕は今できることを発信するしかない。YouTubeは全部の役が自分。撮影も編集も演奏も全部自分。弾くのは数分だけど、編集はすごく時間がかかっています。撮ったものをその場でポンと配信するのもいいけど、それだと再生率が伸びない。「どう伸ばすか」、そして企画は常に考えています。例えば演奏でミスをしても、これまでは「ミスは動画に出せない」と思っていましたが、そのミスをあえて笑いに変えて動画にしたり。――総合プロデューサーですね!みやけんさん:いろんなYouTuberの方から学ばせていただいています。サムネイル1つにしても、クリックしたいと思わせるタイトル付けなど、意識しています。――最後に、ストリートピアノの魅力は?みやけんさん:ストリートピアノは、一瞬で、身近でいい演奏が聴けます。オケの時の自分は、燕尾服やタキシードなどきれいな格好をして舞台上にいる。客席とほどよく距離があり、厳粛な感じで音楽を聴いてもらいます。ストリートピアノは真逆。普段着で、すぐ近くに鍵盤を見ているお客さんがいる。見ている人はより身近に音楽を感じられる。「こんな世界があるんだ!」と感動しました。自分が想像する『楽しめる音楽の世界』に近いです。気軽に楽しめるのが一番いい。すごく楽しいです。幼少期からずっと続けてきた大好きなピアノとJ-POP。ストリートピアノを始めたことで、『好きなこと』で人々を感動させ、さらに新しい仕事にもつながっています。みやけんさんのますますの活躍に今後も目が離せません!みやけんさんの演奏を生で見たい方はこちら!アメリカ出身のピアニスト・ジェイコブ・コーラー氏のコンサートにみやけんさんがゲスト出演します。「Street Piano Concert 2021」日時:2021年7月23日(金・祝)14:00開演(開場13:00)場所:横浜・関内ホール 大ホール[文/コティマム・構成/grape編集部]
2021年06月14日2021年5月30日、ブリュッセルにて「エリザベート王妃国際音楽コンクール 」ピアノ部門の結果が発表され、務川慧悟(むかわけいご)が第3位、阪田知樹 (さかたともき)が 第4位入賞を果たした。「エリザベート王妃国際音楽コンクール」は、ベルギーの元王妃エリザベートの名前を冠して1951年に創設され、「ショパン国際ピアノコンクール」「チャイコフスキー国際コンクール」と共に“世界3大コンクール”の一つに数えられる名門だ(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、声楽の4部門を対象に毎年1部門ずつ開催)。過去には、エミール・ギレリス(1938年優勝)やウラディーミル・アシュケナージ(1956年優勝)、ワレリー・アファナシエフ(1972年優勝)などの優れたピアニストたちを排出している。今回のピアノ部門は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって1年延期され、決勝進出者を例年の12人から6人に絞り込み、無観客等の対応がとられて実施された(5月3日~29日)。栄えある入賞を果たした2人は、アントワープにおいて6月7日(月)の入賞者コンサートに出演する予定だ。●2021年度「エリザベート王妃国際音楽コンクール 」ピアノ部門の結果第1位:Jonathan Fournel,27,France第2位:Sergei Redkin,29,Russie第3位:Keigo Mukawa,28,Japon第4位:Tomoki Sakata,27,Japon第5位:italy Starikov,26,Russie第6位:Dmitry Sin,26,Russie●務川慧悟コメントとても嬉しい結果です。応援いただきました皆様に感謝しております。一度はコンクールを受けることに迷いもありましたが、この1ヶ月、とても学ぶことが多く、今後のピアニストとしてある意味転機なりました。今はもっと学びたい、経験を重ねたいと思っています。●務川慧悟(ピアノ)東京藝術大学1年在学中の2012年、第81回日本音楽コンクール第1位受賞を機に本格的な演奏活動を始める。これまでに2019年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクールにて第2位入賞するなど世界的なコンクールで入賞を果たしている。2014年パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の首席で合格し渡仏。パリ国立高等音楽院、第2課程ピアノ科、室内楽科を修了し、第3課程ピアノ科、同音楽院フォルテピアノ科に在籍。現在はフランスを拠点に日本各地はもちろん、ヨーロッパを中心に演奏活度を続けており、演奏以外にも、テレビやラジオへの出演、コラムを連載するなど多方面で活動している。これまでに共演した主なオーケストラは、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、フランスにてロレーヌ国立管弦楽団、フランス国立管弦楽団他フランク・ブラレイ、上田晴子、ジャン・シュレム、パトリック・コーエン、横山幸雄、青柳晋の各氏に師事。●阪田知樹のコメントこれまで世界的に優れたピアニストを輩出してきた「エリザベート王妃国際コンクール」に、デビューから10年を経て挑んだことはこの先のピアニスト人生での大きな糧となります。これからも芸術家として、より一層研鑽を積んでまいります。このたびはたくさんの方々に応援していただき、ありがとうございました●阪田知樹(ピアノ)2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール(ハンガリー・ブダペスト)第1位、6つの特別賞。東京藝大を経て、ハノーファー音楽演劇大学大学院ソリスト課程に在籍。第14回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて弱冠19歳で最年少入賞。ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ、聴衆賞等5つの特別賞、クリーヴランド国際ピアノコンクールにてモーツァルト演奏における特別賞、キッシンジャー国際ピアノオリンピックでは日本人初となる第1位及び聴衆賞。国内はもとより、世界各地20カ国で演奏を重ね、国際音楽祭への出演多数。2015年CDデビュー、2020年3月、世界初録音を含む意欲的な編曲作品によるアルバムをリリース。内外でのテレビ・ラジオ等メディア出演も多い。2017年横浜文化賞文化・芸術奨励賞受賞。
2021年06月01日日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の一層の活躍を支援することを目的に制定された「日本製鉄音楽賞」の第31回受賞者が発表された。「フレッシュアーティスト賞(副賞300万円)」には川口成彦(フォルテピアノ)、「特別賞(副賞100万円)」には猪狩光弘(ステージマネージャー)がそれぞれ選ばれ、輝かしい受賞者の歴史にその名を刻むこととなった。「日本製鉄音楽賞(旧新日鉄住金音楽賞)」は、1990年(平成2年)旧新日鉄創立20周年と「新日鉄コンサート」放送35周年を記念して設けられ、第1回受賞者の諏訪内晶子(ヴァイオリン)を始め、優れた才能を世に送り出してきたことで定評のある音楽賞だ。猪狩光弘*今回の受賞理由は以下の通り●「フレッシュアーティスト賞」川口成彦かわぐち なるひこ(フォルテピアノ)2018年のショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位入賞で広く知られる存在となったが、それ以前から確固たる音楽観での活動を展開しており、近年はコンサートや録音においてさらに視野の広い音楽表現を見せている。一般的な先入観からの“古楽器”という枠を超えた、それでいて揺るぎない基礎力からの音楽。豊かな感性と知識力ゆえ、益々楽しみな逸材である。(上田弘子選考委員)●「特別賞」猪狩光弘いがり みつひろ(ステージマネージャー)猪狩さんは永年にわたってステージマネージャーとして演奏会を舞台裏から支え続け、細やかな配慮の行き届いた周到な仕事ぶりによって演奏家から絶対的な信頼を得てきた。サントリーホール在任中の功績はもちろんのこと、日本の楽壇全体に寄与してきたプロフェッショナルな裏方としての活動は高く評価されるべきであり、当音楽賞の特別賞にまことに相応しい。(寺西基之選考委員)
2021年03月20日俳優の中山優馬が、シンフォニー音楽劇『蜜蜂と遠雷 ~ひかりを聴け~』で主人公の風間塵を演じる。神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場(3月27日~4月11日)、大阪・新歌舞伎座(4月17日・18日)、福岡・博多座(5月1日~3日)で上映され、チケットの詳細は後日発表される。2017年の年間ベストセラーとなった、恩田陸氏原作の『蜜蜂と遠雷』。直木賞・本屋大賞に輝き累計100万部を超えた大ヒット小説で2019年10月には映画化もされた。映画に先駆け、2018年1月以来リーディングとオーケストラを融合して上演していた本公演だが、今回はさらにバージョンアップ。歌と芝居とピアノ演奏をコラボレーションさせた新たな音楽劇として、『蜜蜂と遠雷』という音楽小説のリアルな世界観を舞台上で作り上げる。物語では、世界的コンクールに出場する若きピアニストたちや彼らを取り巻く人々の心情が描かれ、超絶技巧を要する数々のピアノ曲演奏と共にコンクールファイナルに向けてドラマが展開されていく。主人公・風間のほか、ピアノの貴公子マサル・カルロス・レヴィ・アナトール、将来を嘱望される女性ピアニスト栄伝亜矢、最年長ピアニスト高島明石についても実力派俳優が集結する予定。注目は、これまでも舞台などでピアノ演奏を披露してきた中山による、サティの名曲『ジュ・トゥ・ヴ(あなたが欲しい)』の生演奏。舞台上でオーケストラと共演するのは初となる。中山は「僕の中でのピアニストの印象は、孤高で神秘的です。それは音楽という目には見えない、正解のない答えを探して日々悩み情熱を注いで一瞬とも言える演奏のその時に全力をぶつける姿がとても美しいからです」とピアニストへの思いを語り、「この作品にはその情熱と神秘さがあふれている」と作品の魅力を述べる。続けて「歌と芝居とピアノ演奏。それとオーケストラが今回は融合する音楽劇という事で、初めての経験です。舞台も一期一会だと思っています。上演時間のその一緒とも言える時間に自分の全てをぶつけたい」と意気込み、「人とコミュニケーションをとる事が難しい今、音楽という不滅の力で繋がりましょう。同じ空間で共有できることを楽しみにしております。全力を尽くします」と宣言した。
2021年01月15日ついに「Disney+」にて配信がスタートした、生まれる前の魂<ソウル>の世界を描く『ソウルフル・ワールド』。劇中に登場するピアノシーンに込められた、アニメーションのこだわりが明らかになった。生まれる前のソウル<魂>の世界に住む“人間に生まれたくない”ソウルの女の子22番と、ジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師のジョーを主人公に描かれている本作。実は、“音楽”が物語の中で重要な要素となっているのだという。劇中の音楽制作を務めたのは、米国「フォーブス」誌の名物企画「世界を変える30歳未満の30人」にも選出された世界的アーティストのジョン・バティステ。ソウルの世界で流れる楽曲の制作とアレンジを担当した。さらに、ピクサーの製作陣は、バティステがピアノを演奏している姿を参考にして、ジョーがピアノを弾くシーンを描いているという。バティステがピアノを弾いている手元を録画し、指の動き方を正確に把握。それを忠実にアニメーションで再現することで、リアルなピアノの演奏シーンが完成した。アニメーションチームのモンターク・ラフィンは「僕らは幸運にもジョン・バティステに文化コンサルタントとして作品にかかわってもらった。彼はいつもライブで演奏してくれて、ライブ中に何を考えているのかも教えてくれたんだ。彼のピアノを弾いている姿を録画してアニメートしたから、音楽をやっている人こそ“正確”だと思うはずだよ」と明かした。『ソウルフル・ワールド』はDisney+にて配信中。(cinemacafe.net)■関連作品:ソウルフル・ワールド 2020年12月25日よりDisney+(ディズニープラス)にて配信©2020 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2020年12月27日作曲家、ピアニストの一柳慧。現代音楽の巨匠の軌跡を辿るプロジェクト「Toshi 伝説」が、2021年1~3月に開催される。12月9日、一柳本人と出演者らが出席してオンライン会見が開かれた。「共鳴空間(レゾナントスペース)」「エクストリームLOVE」の公演情報はこちらプロジェクトは一柳の神奈川芸術文化財団芸術総監督就任20周年を記念するもの。一柳は2月に満88歳になるので、日本流にいえば米寿祝いも重なる格好。タイトルの「Toshi 伝説」は、もちろん「都市伝説」と名前をかけたものだが、一柳の音楽が、時代とともに変遷はしても、東京とニューヨークを軸に、常に「都市=都会」の音楽であることを表している。ローマ字表記には、音楽界の重鎮ながら、まったく権威的でない人柄、自由でポップなありようを込めた。プロジェクトは一柳作品と関連作品を並べた3つのイベントからなる。(1)大山エンリコイサム展「夜光雲」内でのコンサート(1月17日・神奈川県民ホール・ギャラリー)。一柳は60年代から美術や建築とのコラボによる芸術表現の可能性を探ってきた。「音幻」と題するチェンバロと笙の共演。(2)一柳の管弦楽作品を3曲集めた「レゾナントスペース(共鳴空間)」(2月13日・神奈川県民ホール)。一柳は、日本人管弦楽作品の年度最優秀賞にあたる尾高賞を5度も受賞している。演奏曲は《ビトゥイーン・スペース・アンド ・タイム》(2002)、ヴァイオリン協奏曲《循環する風景》(1983・尾高賞)、交響曲第8番《リヴェレーション2011》。演奏は鈴木優人指揮東京フィルと成田達輝のヴァイオリン独奏。鈴木には新作のファンファーレ作曲も委嘱されている。(3)室内楽公演「エクストリームLOVE」(3月20日・神奈川県立音楽堂)は、一柳のさまざまな「顔」が見える3部構成。成田のヴァイオリンを中心に一柳が《クロイツェル・ソナタ》のピアノも弾く「Classical」。三味線の本條秀慈郎らの出演で邦楽作品を集めた「Traditional」。そしてピアニスト河合拓始が、一柳初期の前衛時代の代表作《ピアノ音楽》の全7曲を一挙に弾く「Experimental」。ロビーには卓球台をインターフェイスにして音楽を奏でるシステムも設置。試奏可。一柳は、「作曲家では一番強い」と自負する大の卓球好きだ。会見で「まとめ」を求められて一柳。「むしろまとまらない方向で。芸術音楽からジャズ、ロック、歌謡曲まで、演奏者のみなさんが新しい音楽の片鱗を感じさせてくれる。そういう音楽会になるといいなと思っている」と期待を述べた。一柳慧(いちやなぎ とし)●1933年生まれ。19歳で渡米、ジョン・ケージと出会う。1961年、ケージの音楽を最初に日本に紹介した衝撃は「ケージ・ショック」として伝説。徐々に、伝統的スタイルの西洋音楽や、東洋の音楽との接点を見出し、器楽曲、室内楽曲から交響曲、オペラまで、あらゆるジャンルに作品を書き続けている。(宮本明)
2020年12月15日新型コロナウイルスのパンデミックのため、来日アーティストの公演が軒並み中止となるなか、日本にいながらにして、ドイツで生まれ育ち、ドイツ・ピアノの正統派の流れにある音楽教育を受けたピアニスト、ゲルハルト・オピッツの演奏でドイツ音楽を聴くことができるのは、実に貴重な機会だ。1953年、西ドイツのバイエルンに生まれたオピッツは、19歳の頃、20世紀の巨匠であり、ベートーヴェンの解釈者として名高いドイツのピアニスト、ヴィルヘルム・ケンプの教えを享受した。ドイツ音楽の古い伝統を土台に育んだ音楽を今の聴衆に届ける、数少ないピアニストのひとりといえる。世界的な活躍のきっかけは、1977年、イスラエルで行われたルービンシュタイン国際ピアノコンクールでの優勝。彼は未だ、このコンクール唯一のドイツ人優勝者として歴史に名を刻む。そのオピッツが、この冬、ソロリサイタルやオーケストラとの共演で、日本ツアーを行う。なかでも12月11日に東京オペラシティコンサートホールで行われるリサイタルで取り上げるのは、生誕250年のベートーヴェン。それも、〈鍵盤音楽の新約聖書〉と呼ばれる32曲のピアノ・ソナタから、最後の3つのソナタを演奏する。記念年の締めくくりに来日を果たしてこのプログラムを披露してくれることに、感謝せずにいられない。加えて、12月17日には、東京都交響楽団「都響スペシャル2020」にソリストとして登場。小泉和裕のタクトのもと、やはり得意とするブラームスから、ピアノ協奏曲第1番を演奏する。ドイツ音楽ならではの様式美と、あふれるほどの詩情を兼ね備えたこの楽曲を、持ち前のあたたかく骨太な音で聴かせてくれるだろう。生のオーケストラサウンドに包まれる喜びも、存分に堪能できる。オピッツのレパートリーはもちろんドイツものに限られるわけでなく、幅広い作品を演奏しているが、歳を重ねるにつれ、「ベートーヴェンから続く系譜にある音楽がどんどん自分に近い存在となってきた」と話す。コロナ禍にあって、音楽からエネルギーを得たい今日この頃。ドイツ音楽の真髄を知るオピッツの演奏により、ベートーヴェンやブラームスの音楽が秘める底力を、ひしひしと感じることになりそうだ。音楽ライター高坂はる香
2020年11月25日お義母さんがピアノの先生をしているというママさん。お孫さんに早くから音楽の教育をしたいお義母さんの思いが、ママさんへの押し付けになっていたそうです。そんなお義母さんに、ママさんがはっきりと物申した体験談です。現在私は2歳の娘を育てています。私の義母は自宅でピアノの先生をしています。そのため、孫にピアノを教える気満々。それはいいのですが、いざ娘が生まれるとそのやる気がどんどん押しつけのように変わっていってしまいました。 義母に直接物申す!生後4カ月にクラシックは必須?わが家と義実家は車で5分の距離にあります。義実家に行くのは月に1、2度ほどです。娘が生後4カ月のとき、義実家に私と娘だけで遊びに行くと、唐突に義母に言われました。「クラシックはずっと流してる?」と。 何の話かわからず「えー流してないですよ」と言うと、義母は「困ったわね……○○(夫)に言っておかなくちゃ……」とつぶやき、「そんなんじゃダメなの。耳が育たない」ときつい口調で言われました。 お願いがどんどん押しつけに義母は「いい耳は1歳までにつくられる」と自分で調べ、焦っていたようです。とはいっても義母が娘と会えるのは月に1、2度。となれば、嫁の私にそれを代わってもらおうとお願いされることが増えました。ピアノのおもちゃを買ってきて「これ娘ちゃんと弾いてね」とか、太鼓のおもちゃを持ってきて「これはリズム遊びにいいの」とか。まだここまでは「ちょっとモヤっとする」くらいでした。 しかし次第にヒートアップし、「ド、レ、ミと言いながらピアノを弾きなさい」「起きている間はあげたCDを聞かせなさい」など義母から電話で指示されるようになったのです。 義母に全部任せる形で決着夫に相談してもよかったのですが、義母とはもともと仲が悪いわけではなかったので、直接物申すことにしました。娘と私だけで義実家へ伺ったとき、いただいた楽器を持っていき「お義母さん、ピアノとか太鼓なんですけど、私は音楽全然できないのでこういうのお義母さんにお任せしてもいいですか?」 「CDは家で流すんで」と持ち上げと譲歩をして、最後に「それにただでさえ毎日大変なのに、慣れない音楽のこともあって、私疲れちゃいました」と正直に話しました。すると、「やだ、ごめんね。そうよね、じゃあ任せて!」と義母もすんなり提案に応じてくれました。 我慢したまま過ごすこともできたかもしれません。けれど、そのまま行けば義母のことを嫌いになってしまいそうで、正直に話しました。結果、義母も私も納得する形で決着してよかったです。ちなみに娘は今2歳。義実家に行くときはいつもピアノのレッスンを受けて、毎回義母に「天才だ」と褒められています。 作画/はたこ著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2020年11月19日今年生誕250年を迎える“楽聖”ベートーヴェンが、13歳か14歳の1874年に作曲したと伝えられる「ピアノ協奏曲第0番」を体験できるコンサートが開催される。「チェンバロ協奏曲ホ長調」とも呼ばれるこの作品には、残念ながらピアノ・パートのみしか遺されていないため、他の5曲のピアノ協奏曲とは全くの別扱い。録音はもとより、演奏されるケースも極めて少ない幻のベートーヴェン作品と言えそうだ。演奏するためには当然ながら、失われてしまったオーケストラ・パート譜の復元が求められる。これについては、すでに何人かの音楽学者や演奏者の手によって復元された楽譜が複数存在する。今回行われるコンサートではどのような復元譜が用いられるのかも気になるところだ。ベートーヴェンが遺した草稿や部分的なパート譜をもとに復元された楽譜を元に演奏された録音からは、少年ベートーヴェンの豊かな才能が聞き取れる。これを生演奏で体験できる絶好のチャンス到来。まさにベートーヴェンのメモリアルイヤーならではのイベントだ。公演は、9月13日(日)に開催されるミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団の「第159回名曲全集」。原田慶太楼の指揮のもと、鐵百合奈のピアノが、若きベートーヴェンの幻の作品を蘇らせる!●公演詳細「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第159回」2020年9月13日(日)14:00開演/ミューザ川崎シンフォニーホール原田慶太楼(指揮)、鐵百合奈(ピアノ)、東京交響楽団(プログラム)スッペ:喜歌劇『詩人と農夫』序曲ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第0番プロコフィエフ:交響曲 第5番
2020年08月13日フランク・オーシャンをはじめとする、現在の音楽シーンをリードする豪華アーティストによる31の名曲が彩る『WAVES/ウェイブス』。音楽を愛するトレイ・エドワード・シュルツ監督は、音楽が重要な意味を持つ物語として『ブギーナイツ』や『グッドフェローズ』などに影響を受けたと話している。これまで音楽が印象的な作品はたくさんあり、その中でも「音楽」と「青春」を組み合わせた作品は、一生に一度は観ておくべき名作揃い。今回は、選び抜かれた豪華楽曲がひとつの物語を紡ぎだし、曲や歌詞が登場人物の心の声を伝える青春音楽映画5選をお届け。未来を選べ!90年代最高の大ヒット青春映画『トレインスポッティング』(1996年)『スラムドッグ$ミリオネア』『イエスタデイ』などの監督ダニー・ボイルが、アーヴィン・ウェルシュの小説を映画化した青春ドラマ。ドラッグ中毒の主人公と仲間たちの希望の見えないハチャメチャな日々を、スタイリッシュな映像で活写する。いまや大スターとなった若き日のユアン・マクレガーが主演を務め、海外ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」のジョニー・リー・ミラーらが共演。イギリスをはじめ、世界中が熱狂したポップな感性に魅了される。主な使用楽曲「ラスト・フォー・ライフ」「ナイトクラビング」イギー・ポップ、「ディープ・ブルー・デイ」ブライアン・イーノ、「トレインスポッティング」プライマル・スクリーム、「銀河のアトミック」スリーパー、「テンプテーション」ニュー・オーダー、「シング」ブラー、「パーフェクト・デイ」ルー・リード、「マイル・エンド」パルプ、「2:1」エラスティカ、「ボーン・スリッピー」アンダーワールド、「クローゼット・ロマンティック」デーモン・アルバーンアメリカのポップカルチャーの裏側を描いた傑作『ブギーナイツ』(1997年)『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『ザ・マスター』『ファントム・スレッド』と、アカデミー賞作品を多数手掛けるポール・トーマス・アンダーソン監督作品。70年代後半のアメリカで、ポルノ業界に革命を起こそうとした映画制作者たちの大所帯をめぐる、波乱に満ちた舞台裏ストーリー。レオナルド・ディカプリオが降板した主演はマーク・ウォールバーグが務めた。ゴールデングローブ賞助演男優賞(バート・レイノルズ)を受賞したほか、アカデミー賞では助演男優賞(バート・レイノルズ)、助演女優賞(ジュリアン・ムーア)、脚本賞(ポール・トーマス・アンダーソン)がそれぞれノミネートされた。主な使用楽曲「ベスト・オブ・マイ・ラブ」エモーションズ、「フライ・ロビン・フライ」シルバー・コンベンション、「ジャングル・フィーバー」チャカチャス、「心の扉をあけよう」メラニー、「ママ・トールド・ミー」スリー・ドッグ・ナイト、「愛に狂って」エルヴィン・ビショップ、「黒い夜」マーヴィン・ゲイ、「神のみぞ知る」ザ・ビーチ・ボーイズ、「ロックバルーンは99」ネーナ、「オーロラの救世主」エレクトリック・ライト・オーケストラ爽快!感涙!80年代を席巻した大ヒット曲の数々『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年)『はじまりのうた』『ONCE ダブリンの街角で』のジョン・カーニー監督の半自伝的作品で、1980年代のアイルランド・ダブリンを舞台に、好きな女の子を振り向かせるためにバンドを組んだ少年の恋と友情を、1980年代ブリティッシュサウンドに乗せて描いた青春ドラマ。カーニー監督の音楽人生の原点とも言えるストーリーを、「ザ・キュアー」「デュラン・デュラン」「ザ・クラッシュ」「ザ・ジャム」など当時のヒット曲が彩る。主題歌を「マルーン5」のアダム・レヴィーンが担当していることも話題となった。主な使用楽曲「ステイ・クリーン」モーターヘッド、「リオ」デュラン・デュラン、「悪意という名の街」ザ・ジャム、「インビトゥイーン・デイズ」ザ・キュアー、「マンイーター」ダリル・ホール&ジョン・オーツ、「ステッピン・アウト」ジョー・ジャクソン、「ポップ・ミューヂック」M、「ゴー・ナウ」アダム・レヴィーン音楽と映像がシンクロする爽快アクション!『ベイビー・ドライバー』(2017年)『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ俺たちスーパーポリスメン!』などで知られるエドガー・ライト監督が、音楽にのりながら驚異の運転テクニックを発揮する若きドライバーの活躍を描いたオリジナル作品。主人公ベイビーを『きっと、星のせいじゃない。』で注目されたアンセル・エルゴートが、ヒロインとなるデボラを『シンデレラ』のリリー・ジェームズが演じるほか、ケビン・スペイシー、ジェイミー・フォックスといった実力派ベテラン俳優も共演。第90回アカデミー賞において3部門(音響編集賞、録音賞、編集賞)でノミネートされた。主な使用楽曲「Bellbottoms」ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、「Neat Neat Neat」ダムド、「Easy (Single Version)」コモドアーズ、「Early in the Morning」アレクシス・コーナー、「When Something Is Wrong with My Baby」サム&デイヴ、「Intermission」ブラー、「Radar Love (1973 single edit)」ゴールデン・イヤリング、「Brighton Rock」クイーン、「Baby Driver」サイモン&ガーファンクルミュージカルを超えたプレイリスト・ムービー『WAVES/ウェイブス』新進気鋭のスタジオ「A24」が放つ、超豪華アーティストによる31曲が物語を彩る<プレイリスト・ムービ>。ある夜を境に、幸せな日常を失った兄と妹。傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。スクリーンいっぱいに躍動するサウンド、息を呑むほど美しい色彩と独創的なカメラワーク、登場人物の心情を疑似体験するストーリーテリングは、かつてない映画体験をもたらし、映画の持つ無限の可能性を感じさせる。豪華31曲のプレイリスト「FLORIDADA」「LOCH RAVEN (LIVE)」「BLUISH」アニマル・コレクティヴ「BE ABOVE IT」 「BE ABOVE IT -EROL ALKAN REWORK」「BE ABOVE IT ー LIVE」テーム・インパラ「MITSUBISHI SONY」「SIDEWAYS」「FLORIDA」「RUSHES」「RUSHES (BASS GUITAR LAYER)」「SEIGFRIED」 フランク・オーシャン「WHAT A DIFFERENCE A DAY MAKES」ダイナ・ワシントン「La Linda Luna」 ケルヴィン・ハリソン・Jr「LVL」 エイサップ・ロッキー「AMERICA」 ザ・シューズ「BACKSEAT FREESTYLE」 ケンドリック・ラマー「IFHY」 タイラー・ザ・クリエイター feat. ファレル・ウィリアムス「FOCUS」 H.E.R.「LOVE IS A LOSING GAME」 エイミー・ワインハウス「SURF SOLAR」 ファック・ボタンズ「U RITE」「U-RITE (LOUIS FUTON REMIX)」 THEY.「I AM A GOD」 カニエ・ウェスト「GHOST!」 キッド・カディ「MOONLIGHT SERENADE」 グレン・ミラー・オーケストラ「THE STARS IN HIS HEAD(DARK LIGHTS REMIX)」 コリン・ステットソン「HOW GREAT」 チャンス・ザ・ラッパー「PRETTY LITTLE BIRDS」 SZA feat. アイザイア・ラシャド「TRUE LOVE WAITS」 レディオヘッド「SOUND & COLOR」 アラバマ・シェイクス『WAVES/ウェイブス』は7月10日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ベイビー・ドライバー 2017年8月19日より新宿バルト9ほか全国にて公開トレインスポッティング 1996年、公開WAVES/ウェイブス 2020年7月10日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
2020年06月15日フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、毎年5月12日は『看護の日』。2020年の『看護の日』には、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行もあり、多くの人が看護師たちへ感謝の気持ちを表明しました。かつて自分や家族、友人などがお世話になった看護師たちに感謝する人が多いようですが、中には別の視点からの感謝もありました。医師から看護師への感謝の気持ち「看護師さんには感謝しかありません。身近では、救命センターでも、ICU(集中治療室)・病棟でも、ドクターヘリでも、看護師さんなくして我々医師は仕事ができません」医師の松村圭祐(keisuke828)さんが、そんな言葉とともに1本の動画をInstagramに投稿。兵庫県にある、北近畿エリア唯一の救命救急センター『公立豊岡病院 但馬救命救急センター(以下、但馬救命救急センター)』に勤務している松村さんは、日々の感謝の気持ちを込めてピアノを演奏しました。その時の演奏がこちらです! View this post on Instagram A post shared by Keisuke Matsumura (@keisuke828) on May 12, 2020 at 1:25am PDTドラマ『コウノドリ』(TBS系)のメインテーマ曲『Baby, God Bless You』を弾く松村さん。しっとりとした曲が大勢の人々の心にしみました。・素敵な曲に元気をもらいました!・医療関係の人たちには、尊敬と感謝しかありません。・松村さん、『コウノドリ』の産婦人科医・鴻鳥サクラみたい!・人命を助け、そのうえピアノも弾けるなんてすごいです!・どうか医療従事者のみなさまが感染することなく、どうか健やかでありますように。毎日途切れることなく重症対応が続いている、但馬救命救急センター。現在、ドクターヘリも感染に注意を払いながら、コロナウイルス対応だけでなく、いつも通り地域の救急需要にも対応しているそうです。患者を助けることができるのは、医師だけでなく看護師がいてこそ…医療従事者の間でも感謝をし合っていることが分かる投稿に、胸が熱くなりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月20日広いピアノ室がほしい大谷さんが家をつくろうと思ったきっかけのひとつは「別に住んでいた高齢の母と一緒に住もうと思った」ことだった。そしてもうひとつは「ピアノのレッスン室がほしかったから」だったという。ほぼ一日中ピアノを弾いているという大谷さんは、以前と同じように自宅で練習ができかつピアノ教室を開くことができることにくわえ、クラシックのコンサートを行えるスペースをつくりたいと思ったという。「コンサートもできる広いピアノ室がほしいとお伝えしました。それと家にあるモノをぜんぶ見ていただいてこれがすべて収まる家にしてくださいと。あと1階のピアノ室と2階のプライべートスペースとで玄関をふたつにわけること、コンサートの出演者の控室が1階にほしいというのもお願いしました」コンサートを開けるピアノ室のためにつくられた玄関。前庭の植栽デザインも建築家の岸本さんが手がけた。ピアノ室のための玄関からアプローチを見る。家型のポストもacaaの設計。防音にこだわる大谷さんが一番気にしていたピアノ室の防音は住宅の設計を依頼した建築家の岸本さんが自ら手がけた。「大谷さんは人生をかけてピアノをやっていて、この住宅はそのためにつくったような家」だと話す岸本さん。「木造2階建てのコスト規模の中でいかに広い空間を確保しつつ、防音性能を上げていくかということが一番の要望でありまた一番の問題でもありました」と続ける。最初は防音部分については専門の業者に依頼することも検討したが、コストがまったく折り合わず岸本さんが考えたオリジナル仕様で対応することに。反響を起こさないようなプランを練るとともに「あらゆるところから情報を集めて、音を伝えない方法と材料を徹底的に調べあげて」つくりあげたピアノ室は「防音のプロがやったよりも性能が上がっている」と胸を張る。間接光が壁の下部にぐるりとめぐり、また開口のある壁側にはカーテンがかけられているため落ち着いた空気感のあるピアノ室。空気感をつくる照明出来上がったピアノ室には静かに音楽へと集中できる落ち着いた空気感が漂うが、これには間接照明を採用したことが大きく作用しているように見える。「岸本さんが間接照明にしましょうと。それで壁際にライトがぐるりと回っているんですが、それがすごくきいてます」と大谷さん。グランドピアノの置かれている壁側にはカーテンがかけられているが、これが法規上必要とされる上部の開口部から入る自然光を和らげるとともに下部からの間接照明によってふわっと和らいだ光を周囲に広げている。さらにまたこのカーテンは楽器の響きを調整するための装置でもあるという。「正面にある壁と正対しているため反響があります。そこで一方の壁にカーテンをかけることで音の響きを調整することができるようにしたんです」(岸本さん)。左奥の先にエントランスがありそのレベルからピアノ室は3段下がっている。奥の壁とピアノの上の天井は反響を避けるためにフラットにせず傾斜させている。24脚置かれたセブンチェア。大谷さんはこの椅子が気に入りプライベートスペースのほうでも使うことに。天井にはロックウール吸音板を張っている。コンパクトな中でつくる距離感と一体感2階の居住スペースは約55㎡(ロフト含まず)。大谷さんのお母様と2人の息子さんとの4人家族のためのものとしてはかなりコンパクトだが、大谷さんは「ほどよく居場所が離れている」という。「寝室に向かう途中に3段の階段があって、ワークスペースとは仕切りもないんですが、ダイニングキッチンとうまく距離が保てているのでいいですね」と話す。これは「とてもコンパクトな面積の中で狭さを感じさせないために」行った岸本さんの建築的工夫によるもの。「仕切りをできるだけ設けずに床の仕上げを変えてそこに丸柱を立てたり、スキップフロアをつくったり」しているのだ。しかしそれだけではなく、逆に、小さな場所が集合してできたこの2階スペースに一体感をつくり出すためにその上に大屋根を架けている。1階のプライベートスペース側につくられた演奏者の控室。2階のプライベートスペース。正面奥が階段。左がお母様の部屋で右に洗面所と浴室がある。動線も自然狭いスペースでは移動がしづらくなることがあるが、プライベートのほうの玄関から2階に上がってダイニングキッチンとワークスペースを通り奥の寝室までの「動きがとても自然で、動線がすごくよくできている」と大谷さんは話す。かつまた「どのスペースもまんべんなく使われていて無駄がない」という。左の女性が大谷さん。ダイニングキッチンの奥に息子さん2人の寝室と大谷さん用のロフト、3人が使うクローゼットがある。階段を上がって右手にワークスペースがあり、テレビとパソコンが置かれている。階段は3段で54㎝。床の仕上げを変え柱を立てることでダイニングと奥のスペースを分節。またキッチンとワークスペースとは階段によってゆるやかに分節されている。ダイニングテーブルは岸本さんにオイルと磨き方を教えてもらい大谷さん自身が塗装した。家型が反復する特徴的な造形が見られる天井部分。もうひとつの玄関からピアノ室への動線も気に入っているという。「わたしはピアノの部屋がいちばん気に入っているんですが、階段を3段下りてその下がホールになっているんですね。コンサートホールって階段を下りていくことが多いですが、それをイメージしてそうしてくださった」防音のほうも完璧だという。周りに気兼ねする必要のない環境かつ音楽に浸るのにうってつけの空気感のなかで、今まで以上に練習にも生徒さんのレッスンにも熱が入るのではないか。そしてたぶん、大好きだというベートーベンやショパンを弾く喜びも増しているにちがいない。プライベート用の玄関はガレージ側につくられている。大谷邸設計acaa撮影上田宏所在地神奈川県藤沢市構造木造規模地上2階延床面積109.09㎡
2020年05月06日アイドルグループ・嵐の櫻井翔が25日、グループ公式インスタグラムのストーリーズを更新し、ピアノを演奏している動画を公開した。櫻井は「まさに…全くの…」というコメントを掲載してから、「未完…」という言葉を添えてピアノを演奏している動画を公開。「The Greatest Showman」の「A Million Dreams」と思われる冒頭部分を披露した。SNS上では、「翔くんインスタ…ヤバい泣きそう」「素敵な音色を届けてくれてありがとう」「ピアノ翔くん見られるなんて・・・」「翔くんのピアノ、、、なんか落ち着くな。。。」「翔ちゃんのピアノ癒される」「翔くんのピアノ弾いてる姿がカッコよすぎる…」「翔くん、ピアノを弾いてる姿、最高に素敵だよ」「最高に感動したよ」「翔さんがA Million Dreams弾いてるこの世界に乾杯」などと称賛や感動の声が上がっている。嵐の公式インスタグラムでは、20日よりメンバーが日替わりでストーリーズを更新していく企画を展開中。初日は相葉雅紀がヘルメットコレクションを紹介する動画を、21日は二宮和也が過去のトレーニング中の写真を、22日は大野智がタケノコを使った手料理と自撮り写真を、24日は松本潤が作業部屋で撮影した自撮り写真をアップしている。
2020年04月26日2018年にワルシャワで開催された第1回「ショパン国際フォルテ・ピアノ・コンクール」において、見事第2位に輝いたことが記憶に新しい川口成彦。一躍時代の寵児となった川口が「東京・春・音楽祭2020」で披露してくれるのは、モーツァルトとベートーヴェンの協奏曲だ。現代ピアノの登場によって過去の楽器となった感のあるフォルテピアノだったが、近年盛んになったオリジナル楽器(ピリオド楽器)演奏復興活動によって再び注目が集まっている。その理由は、現代ピアノには無い優しく繊細な響きが、モーツァルトやベートーヴェンが活躍していた時代の響きにほかならないからだ。共演するオーケストラももちろんオリジナル楽器を使用する“古楽オーケストラ”だけに、時代の息吹を感じる清々しい演奏が期待できそう。ちなみに川口の使用楽器は「A.ヴァルター/1795年モデル」。200年以上の時を超えた素敵な世界を探訪したい。●公演概要4月1日(水)東京文化会館 小ホール「川口成彦~協奏曲の夕べピリオド楽器で聴くモーツァルト&ベートーヴェン/東京・春・音楽祭2020」●川口成彦(フォルテピアノ)(C)Juan Jos_ Molero Ramos1989年に岩手県盛岡市で生まれ、横浜で育つ。第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位、ブルージュ国際古楽コンクール・フォルテピアノ部門最高位、第1回ローマ・フォルテピアノ国際コンクール優勝。フィレンツェ五月音楽祭や「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭(ワルシャワ)をはじめ欧州の音楽祭にも出演を重ねる。2019年にはマスカット(オマーン)のRoyal Opera House Of Musical Artsのオープニングイベントに招かれ、王族の前で演奏を行う。協奏曲では18世紀オーケストラ、 {oh!} Orkiestra Historyczna などと共演。またモダンピアノでは2016年にアメリカにて世界的オーボエ奏者ニコラス・ダニエルと共にプーランクの『オーボエ、バソンとピアノのための三重奏曲』の最終稿の世界初演を行っている。昨年はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のメンバーと共に室内楽形式によるピアノ協奏曲のリサイタルをオランダにて開催した。東京藝術大学大学院およびアムステルダム音楽院の古楽科修士課程を首席修了。フォルテピアノを小倉貴久子、リチャード・エガーの各氏に師事。ドゥシークの作品集(BRILLIANT CLASSICS)、シューベルトの作品集(Fuga Libera、レコード芸術特選盤)のほか、 2018年には自主レーベル MUSIS を立ち上げ、第一弾としてバルトークの『2台のピアノと打楽器のためのソナタ』をアナログレコードでリリースする。またスペイン音楽をこよなく愛し、2019年にCD『ゴヤの生きたスペインより』を発表する(MUSIS、レコード芸術特選盤・朝日新聞特選盤)。アムステルダム在住。
2020年03月25日フィンランドは、人口あたりの音楽家の比率が世界で最も高い国だということを耳にしたことがある。そのフィンランドが生んだ“異才”ムストネンが「東京・春・音楽祭2020」に登場する。経歴にもある通り、ピアニストであるとともに、作曲家・指揮者としても活躍するムストネンはまさに“音楽家大国”フィンランド音楽界を代表する存在だ。その尖った活動ぶりは、ちょっと普通じゃない過去の来日公演やアルバムの数々からも感じ取れる。最初の衝撃はベートーヴェンの小品ばかりを収めたアルバムだった。「パガテル作品126」の強烈無比のタッチと切れ味抜群の演奏は今もファンの間での語り草。来日公演で披露した、バッハとショスタコーヴィチの「前奏曲とフーガ」を交互に奏でるステージにも、単なるピアニストとは一味違うムストネンのこだわりが見えて目からウロコの連続だったことが思い出される。今回のステージでは一体どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか興味津々。●公演概要3月22日(日)東京文化会館小ホール「オリ・ムストネン/東京・春・音楽祭2020」●オリ・ムストネン(ピアノ)(c)Heikki Tuuliラフマニノフ、ブゾーニ、エネスクといった偉大な作曲家の伝統を継ぎ、作曲家、ピアニスト、指揮者として非凡な才能を持つ、今日の音楽界において特異な存在である。一人三役での公演も多く、その傑出した業績が称えられ、過去にはダニエル・バレンボイムやパーヴォ・ヤルヴィも受賞した名誉あるヒンデミット賞を、2019年に授与された。およそ35年にわたるキャリアにおいて、自身の非凡なる音楽的見識を発揮し、これまでに、ベルリン・フィル、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、ニューヨーク・フィル、ロサンゼルス・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、パリ管弦楽団等の著名オーケストラと、ウラディーミル・アシュケナージ、ダニエル・バレンボイム、ヘルベルト・ブロムシュテット、ピエール・ブーレーズ、チョン・ミョンフン、シャルル・デュトワ、クリストフ・エッシェンバッハ、ニコラス・アーノンクール、クルト・マズア、ケント・ナガノ、サカリ・オラモ、エサ=ペッカ・サロネン、ユッカ=ペッカ・サラステ、パーヴォ・ヤルヴィ等の指揮者と共演している。2019/20シーズンは、自身の新作《Taivaanvalot》をイアン・ボストリッジ&スティーヴン・イッサーリスとアムステルダムのミュージックヘボウ・アアン・ヘット・アイで初演、その後ウィグモア・ホールと香港でも公演を行う。ボン・ベートーヴェン音楽祭から委嘱された弦楽六重奏曲は、2020年2月にタベア・ツィンマーマンらによって初演される。また、ユーリ・テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルク・フィルとの共演や、オークランド・フィルへ弾き振りでの客演の他、南アメリカ・ツアーや各国でリサイタルなどがある。輝かしい音楽家との交流を持ち、ロディオン・シチェドリンからピアノ協奏曲第5番を献呈され、シチェドリンの70歳、75歳、80歳を祝うバースデーコンサートに招待された。またヴァレリー・ゲルギエフとは幾度も共演を重ね、これまでにマリインスキー劇場管弦楽団、ミュンヘン・フィル、ロンドン交響楽団、ロッテルダム・フィル等と演奏している。昨シーズンはフィンランド独立100周年式典で、ソリストとしてエーテボリ交響楽団と共演した。世界各地でリサイタルを行い、ワルシャワのショパン協会、ペルミのディアギレフ音楽祭、マリインスキー劇場、ドレスデン音楽祭、シカゴのシンフォニー・センター、ニューヨークのザンケル・ホール、シドニーのオペラ・ハウス等に登場している。スティーヴン・イッサーリスとは30年以上にわたり共演を続け、近年はヒンツガルフ音楽祭、魔法にかけられた湖音楽祭、ウィグモア・ホール、イタリア・ツアーなどで共演した。プロコフィエフの解釈には定評があり、ハンヌ・リントゥ指揮フィンランド放送交響楽団とのピアノ協奏曲全曲の録音がオンディーヌからリリースされた。ピアノ・ソナタ全曲演奏会を、ヘルシンキ・ミュージック・センター、アムステルダム・ムジークヘボウ、メキシコのセルバンティーノ国際音楽祭、シンガポール・ピアノ・フェスティバル、ルール・ピアノ・フェスティバル等で開催し高評を得た。ベートーヴェンも重要なレパートリーであり、協奏曲は全曲とも何度も演奏し、ピアノ・ソナタ連続演奏会も各地で開催している。録音では、1997年にリリースしたロンドン・デッカからの『ショスタコーヴィチ&アルカン:前奏曲集』がエディソン賞とグラモフォン賞を受賞。オンディーヌからはほかに、『レスピーギ:ミクソリディア旋法の協奏曲/ローマの噴水』(サカリ・オラモ指揮フィンランド放送交響楽団)をリリースしている。イッサーリスとの録音は、BISレーベルよりマルティヌー、シベリウス、ムストネンの作品をリリースされているほか、ハイペリオンからの最新盤のショスタコーヴィチとカバレフスキーのアルバムが好評を博す。 ヘルシンキ生まれ。5歳よりピアノ、ハープシコード、作曲を学ぶ。最初にラルフ・ゴトーニに、その後ピアノをエーロ・ヘイノネンに師事した。
2020年03月12日“ロシア・ピアニズム”の申し子、イリーナ・メジューエワが、祖国を遠く離れた東京で、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会に挑む。その第1回と第2回公演(同日開催)が目前だ。会場となる東京文化会館は、1997年のイリーナ・メジューエワ日本デビュー公演の会場となった思い出のホール。以来、日本に拠点を据えて幅広い演奏活動を続けてきただけに、公演にかける思いも一際強いに違いない。第1回公演は、23番『熱情』を筆頭に1番、6番、24番、25番の5曲。そして同じ日の夜公演となる第2回では、21番『ワルトシュタイン』を筆頭に、2番、5番、19番、20番の5曲が披露される。J.S.バッハの『平均律クラヴィーア曲集』が音楽の『旧約聖書』に例えられるのと同様『新約聖書』と称されるベートーヴェンのピアノ・ソナタ32曲。この傑作群を名手イリーナがどのように描き出すのかに注目したい。●公演概要・3月7日(土)東京文化会館小ホール「イリーナ・メジューエワピアノソナタ全曲演奏会第1回、第2回」・6月13日(土)東京文化会館小ホール「イリーナ・メジューエワピアノソナタ全曲演奏会第3回、第4回」●イリーナ・メジューエワ IRINA MEJOUEVA(ピアノ)(C)奥村和泰ロシア生まれ。モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップ教授に師事。1992年ロッテルダム(オランダ)で開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝後、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動。2002年、スタインウェイ・ジャパンによる国内コンサートツアー。2003年、サンクトペテルブルク放送交響楽団と日本国内4都市で共演。2005~06年にはザ・シンフォニーホール(大阪)で4回にわたるリサイタル・シリーズを開催。2006年からは毎年京都でリサイタルを行う。2017/2018シーズンには、日本デビュー20周年記念として東京文化会館において全3公演のリサイタル・シリーズを行うなど精力的な演奏活動を展開している。CD録音にも精力的で、これまでに多数のアルバムをリリース。「ショパン:ノクターン全集」は2010年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝く。2017年9月には「ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ」(講談社現代新書)を出版。2006年度青山音楽賞受賞。2015年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック部門、独奏・独唱部門賞)を受賞。
2020年02月29日2020年は5年に1度の「ショパン国際ピアノコンクール」開催年に当たる。これまでにアルゲリッチやポリーニにツィメルマンなどなど、クラシック界を代表する名ピアニストを世に送り出してきた同コンクールへの注目度は抜群だ。過去の栄光の歴史の中にあって一際異色の出来事が、1980年の同コンクールにおける「ポゴレリッチ事件」だ。本選を前にポゴレリッチを落選させたことについての論争と、審査員を努めていたアルゲリッチがこの結果に抗議し、「だって彼は天才よ!」という一言を残して帰国してしまったことによって、ポゴレリッチは一躍時の人となり、その後の活躍の大きな後押しとなったことは忘れられない。そしてその後のポゴレリッチの活躍によって、アルゲリッチの見識がいかに正しかったのかが証明された格好だ。あれから40年の歳月が過ぎ、今や巨匠の域に足を踏み入れたポゴレリッチの来日公演が目前だ。昨年21年ぶりの新録音を行うなど、新たな歩みを始めた鬼才の今を確かめたい。公演詳細: ●公演概要・2月15日(土)ザ・シンフォニーホール・2月16日(日)サントリーホール「イーヴォ・ポゴレリッチピアノ・リサイタル」●イーヴォ・ポゴレリッチ(ピアノ)(c)Alfonso Batalla1958年ベオグラード生まれ。12歳からモスクワの中央音楽学校で、その後はチャイコフスキー音楽院で勉強を続けた。1976年からは著名なピアニストで教育者のアリス・ケゼラーゼに師事。数々の国際コンクールでの優勝に続き、1980年のショパン国際コンクールで、本選を前に彼を落選させたことについての論争とそれに抗議して帰国してしまった審査員のひとり、マルタ・アルゲリッチの「だって彼は天才よ!」という言葉によってポゴレリッチは一躍脚光を呼び、たちまち世界的に名を知られることになった。1981年のカーネギーホールでのデビュー以来、世界中で活躍、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ロンドン響、パリ管、シカゴ響、ボストン響など世界有数のオーケストラと共演を重ねている。若い人への教育にも熱心で1986年にはクロアチアに若い演奏家をサポートするための財団を設立。1989年から開催しているドイツのバート・ヴェリスホーフェンでのポゴレリッチ音楽祭では若い音楽家たちに著名な演奏家と共演する機会を与えている。また赤十字やサラエヴォ再建、癌や硬化症と闘う人のためにも多くのチャリティ・コンサートを行っている。1988年にはユネスコから親善大使に任命された。1982年、ドイツ・グラモフォンからレコードデビュー。以来10数点のCDリリースがされ、いずれも人気を博している。数年間の療養期間を経て2005年に6年ぶりの来日を果たして以来、定期的に来日。いつも大論争を起こす中、特に14年の来日公演は型破りな凄みの内にも統一された秩序があり、完全復活を果たしたことを聴衆に印象付けた。
2020年02月09日国際ピアノコンクールに挑む4人の若きピアニストたちの姿を描いた恩田陸原作の映画『蜜蜂と遠雷』のヒットによって、ピアノ・コンクールへの注目度が大幅にアップしている。それは、映画に登場する主人公たちの演奏を担ったピアニストたちのコンサートにも影響があるらしい。今までコンサートに来たことがないような人たちまでがクラシックに興味を持ったのだとしたら、それは実に喜ばしいことだ。そしてその効果は、原作の舞台となった「浜松国際ピアノコンクール(浜コン)」自体にもありそうだ。同コンクールは、後に「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者となるラファウ・ブレハッチ&チョ・ソンジン、そして「チャイコフスキー国際コンクール」を制した上原彩子などなど、過去に錚々たる優勝者や入賞者を排出してきたことにより、レベルの高さは折り紙付き。映画公開の1年前に開催された第10回「浜コン」の優勝者ジャン・チャクムルは、今まさに「優勝者ツアー」の真っ只中だ。2019年4月16日にスタートしたこのツアーは、日本国内22公演とドイツ&フランスの2公演を加えた24公演の長丁場。これは若きピアニストにとって、世に出るためのご褒美であるとともに、大きな負担のかかる課題でもあるに違いない。いよいよ終盤に差し掛かった優勝者ツアーは要チェック。「浜コン」を制した俊英の実力や如何に⁉ジャン・チャクムル photo:公益財団法人墨田区文化振興財団 2019/8/5すみだトリフォニーホール大ホール (c)三浦興一●公演概要1月31日(金)横浜みなとみらいホール大ホール「ジャン・チャクムルピアノリサイタル」●ジャン・チャクムル(ピアノ)トルコ人ピアニスト、ジャン・チャクムルは、2017年スコットランド国際ピアノコンクール、続く2018年第10回浜松国際ピアノコンクールで第1位となった。(公財)アルゲリッチ芸術振興財団賞受賞。1997年アンカラ生まれ。レイラ・ベケンシル、アイシェ・カプタンのもとで音楽を学び始め、菅野潤やエムレ・ シェンに多大な影響を受ける。2012年、アンカラの高校を卒業後、パリ・スコラ・カントルムにてマルセラ・クルデリに師事し、2014年首席で卒業。以来、アリエ・ヴァルディ、レスリー・ハワード、ロバート・レヴィン等多くの著名な音楽家との演奏機会に恵まれる。これまでに母国トルコの主なコンサートホールを始め、アッシャーホール(エディンバラ)、サルコルトー(パリ)、ムジークヘボウ(アイントホーフェン)等で演奏したほか、著名な国際音楽祭にも多数出演している。現在ヴァイマル音楽大学にてグルツマン教授の指導のもと研鑽を積んでいる。
2020年01月27日