共同通信社は10月13日、インティメート・マージャーと新たな広告メニューの開発で協力し、同日より新サービスの販売を開始したと発表した。同サービスは、共同通信社の運営する情報サイトにて、企業の製品やサービスを紹介するタイアップコンテンツを作成・掲載。その後、インティメート・マージャーが提供する約4億件のオーディエンスデータの中から、コンテンツを読んでもらいたいターゲットユーザーを性別や年令、年収、職業、趣味・嗜好、エリア、Web閲覧サイトなどの項目から選定し、同ターゲットにコンテンツを読んだ上でアンケートに回答するようメールで依頼する。同アンケートの結果やコンテンツのPV数などは、レポートとして提供される。共同通信社によると、新広告サービスは、同社のコンテンツ編集力とインティメート・マージャーの持つ膨大なオーディエンスデータを組み合わせ、広告コンテンツと読んでもらいたい読者のマッチングを最適化させた、新しい形のメディアタイアップになるという。
2015年10月14日●新機種、改善のポイントウェアラブルデバイスを開発するベンチャー企業16Labは、指輪型デバイス「OZON(オズオン)」の新型機を発表した。まずは開発者向けのデベロッパーキットとして年内にも予約を開始し、世界8カ国で販売を行う。その後、来年以降に一般向けの販売も行う予定だ。OZONは、昨年のCEATECで公開された指輪型のウェアラブルデバイスで、新型機では本体幅を約30%削減。同社の誇る超低消費電力化技術を生かしてバッテリ駆動時間も20%向上させた。どんなにハードな使い方をしても、1回の充電で最低2日間はバッテリが持続するという。内蔵する機能としては、3次元ジェスチャー機能、通知機能、電子鍵、決済といった4つの機能を提供。内蔵Bluetoothで対応する機器を指輪からコントロールしたり、ペアリングしたスマホの着信やメール受信などの通知を振動で知らせたり、NFCを使うことでPCやスマートフォンのロックを解除したり、NFCによるモバイル決済をする、といったことが実現できる。ジェスチャーは内蔵のセンサーで空中で動かすことでその動きを認識。タッチセンサーをタップしたり、指を滑らすことでボタンを押すといった操作も可能。同社の木島晃社長によれば、もともとの開発のきっかけは4年前で、スマートフォンメーカーがディスプレイにこだわっていることに違和感を覚え、カバンから鍵や財布を探すという動作に疑問を感じたことから、ディスプレイを省いたウェアラブル端末の開発を思い立ったという。デバイスの形状として、最後まで時計型と迷ったという木島社長。ただ、時計は思い入れの強いデバイスであり、それと競合するのは得策ではないと判断したということで、空いている指に付けられる指輪型を選択したそうだ。●精度に自信同様の指輪型デバイスは世界中のメーカーが開発しているが、OZONの特徴はその精度だという。ジャイロセンサーや加速度センサーなどを搭載し、3次元の動きを高精度に認識できる、とする。ある投資家は、ほかのデバイスを実際にチェックした上で、OZONの精度が圧倒的に上回っていたことで、同社への投資を決めた、と木島社長はアピールする。このジェスチャーは、Android OSのロック画面を解除する9点のジェスチャーに、さらに奥行き方向を加えた3次元を認識するイメージで、指輪がこの動きを認識してテレビなどのコントロールができる。Bluetoothを搭載するテレビなどの家電操作を想定しており、内部ではAndroid TVの操作はすでに実現済みだという。赤外線リモコンを使うデバイスに対しては、中継機を提供することで操作を可能にし、「一定の時期より最近の家電はすべて操作できるようにしたい」と木島社長。中継機は今後、準備が整い次第発表する計画。OZONの設計やデザインは16labが担当するが、実際の製造、量産はアルプス電気が担当する。昨年の発表時はプロトタイプレベルだったが、量産を前提とした製造を行っており、内部の基板、アンテナ、バッテリーといった基幹部品はすべて専用設計ということで、コストは高くなるものの、精度と安全性を高めたとしている。特にバッテリーは、円形の指輪型に収めるため、板状のバッテリを曲げるのではなく、円形の形状を想定した専用バッテリーを開発したという。木島社長は、同社は独自の超低消費電力技術に優れているとアピールしており、これによって小型のバッテリーでも一定の駆動時間を確保。2~3日のバッテリは十分に持つとしている。さらに、専用のワイヤレス充電機能も搭載。充電台に置くだけで充電できるようにした。決済では、現在NFC Type A/Bを搭載しているため、Apple PayやAndroid PayのようなNFCのモバイル決済に対応できる。スマートフォン側で登録した決済のタッチでバイスとして利用することが可能だという。●SDKの公開でアプリの開発を促進日本ではFeliCaを使ったおサイフケータイが一般的だが、FeliCa認定のためのアンテナ出力が確保できないため、非搭載になっている。フェリカネットワークス側に基準の緩和を求めており、それが実現できれば、今後搭載していく方向だという。こうした機能を実現するためには、アプリケーションやサービス側の対応が必要のため、まずはデベロッパーキットとして開発者向けに販売をし、SDKも公開することで対応アプリケーションなどの開発を求めていきたい考え。すでに、プレミアムパートナーとしてトヨタ自動車とヤマハが参画。両社の製品を操作するインタフェースとしてOZONを活用していくという。昨年の出展以来、多くの企業からアプローチがあったということで、「来年の早い段階に、さらに1社が発表する」と木島社長。OZONのデバイスとしては指輪型だが、簡易版の小型モジュールも開発。8mm角の小さな基板に通知機能に必要な実装がされており、OEMとして供給していく計画だという。すでにグローバルの高級ファッションブランドへの提供が決まっているそうだ。この場合、超小型バッテリーなら10日間、一般的なボタン電池なら1カ月は動作する、としている。当初は、指輪としては1サイズのみの提供だが、今後複数サイズも用意していく考え。専用設計ということで価格の安さは求めず、「スマートフォンよりは安くなる。2ケタ万円(10万円)には絶対にいかないようにしたい」という程度の価格になる見込みだ。なお、詳細なスペックは予約開始時点に明らかにする、としている。こうしたデバイスは、実際に製品が登場してみないと評価できない部分ではある。木島社長らが強調する世界が実現できるか、実際の製品化が待たれるところだ。
2015年10月07日情報通信研究機構(NICT)は9月28日、プロドローン及びサンエストレーディングと共同で、ドローンの飛行制御通信の安全性を強化する技術を開発したと発表した。ドローンの遠隔制御に使われる無線通信は、傍受や干渉、妨害の影響を受けやすく、通信の乗っ取りや情報漏えいなどが懸念されている。しかし、現状、標準的な暗号化すら行われていないケースが多く、ドローンの制御通信における情報セキュリティ対策は十分ではないという。NICTらは、真性乱数を共通の暗号鍵としてドローンと地上局間で安全に共有。制御通信をパケットごとに暗号化することで、制御の乗っ取りや情報漏えいを完全に防御した。さらに、複数の暗号鍵をドローンに搭載し、対となる暗号鍵を複数の地上局に量子鍵配送ネットワークで配送することにより、複数の地上局間で安全に飛行制御を引き継ぎながら、ドローンを広域で飛行誘導するセキュア制御通信技術を開発した。実証実験についても成功している。同技術を利用した、乱数生成器を地上局に導入してユーザ・機器認証を経て暗号鍵をドローンに供給し、地上局間では手渡しで鍵配送を行う飛行誘導システムは、2年後の商品化を目指すという。
2015年09月30日ルネサス エレクトロニクスは9月29日、車載情報システム向けSoCプラットフォーム「R-Car」の新シリーズとして、車車間・路車間通信(V2X:Vehicle-to-Everything)向け車載無線通信SoC「R-Car W2R」を開発したと発表した。同製品は、欧州ならびに北米地域のITS向け通信規格であるIEEE 802.11pに準拠した5.9GHz帯域の車車間通信(V2V:Vehicle-to-Vehicle)および路車間通信(V2I:Vehicle-to-Infrastructure)向けSoCで、独自のRFシステム設計技術により、LSIから発生する信号ノイズとなる送信帯域外雑音を-65dBm以下に抑えることに成功。これにより、混線の少ない高品質な信号の送信がさまざまな道路状態において可能となり、例えば周波数が近い欧州版ETCへの干渉を最小限に抑え、共存が可能になるとする。また、独自のアナログ回路の小型化設計技術と、デジタル回路から発生する雑音がアナログ回路へ与える影響を高精度に解析できるアナログデジタル混載設計技術により、RFから物理層、データリンク層までの通信機能を10mm角の176ピン Plastic FPBGAに1チップ化している。さらに、既存のR-Carプラットフォーム「R-Car E2」と組み合わせたV2Xスタータキットも用意。パートナー各社の提供するソフトウェア群と組み合わせることにより、短期間での実証試験環境を構築することが可能だ。なお、同製品は10月1日よりサンプル価格は3000円(税別)でサンプル出荷を開始予定。量産は2016年12月より開始する予定で、2018年12月に月産5万個の出荷を計画している。
2015年09月29日情報通信研究機構(NICT)は9月28日、プロドローンおよびサンエストレーディングと共同で、ドローンの飛行制御通信の安全性を強化する技術を開発したと発表した。ドローンは、その特徴から、さまざまな産業分野での活用が期待されているが、無線により遠隔制御されるため、妨害の影響を受けやすく、通信の乗っ取りや情報漏えいなども懸念されている。そうしたこともあり、ドローンの活用は無線通信で制御できる範囲となる目視圏内が中心であり、広範な安全な飛行には、さまざまな課題が残されていた。今回、研究グループは、ドローンの制御における乗っ取りや情報漏えいを完全に防御することができるセキュアな制御通信技術を開発した。具体的には、2.4GHz帯を用いたシリアル通信の制御信号を、パケットごとに異なる真性乱数を用いて暗号化(ワンタイムパッド暗号化)することで、膨大な計算を必要とせずに、計算遅延のないセキュアな制御通信を低速処理な小型かつ安価なデバイスで実現したという。また、複数の暗号鍵(真性乱数)をドローンに搭載し、対となる暗号鍵(真性乱数)を、複数の地上局に何らかの手段で配送することで、複数の地上局間で安全に飛行制御を引き継ぎしながら、ドローンを広域でセキュアに飛行誘導することが可能だという。実際に、2つの飛行エリアA、B間で安全に制御通信を引き継ぐことが可能な第一世代システムの実証実験に成功したほか、NICTが管理運営する量子鍵配送(QKD)ネットワーク「東京QKDネットワーク」で配送された暗号鍵を2つの地上局に供給し、飛行制御を引き継ぐ第二世代システムも実証実験に成功したとしている。なお、研究グループでは、地上での暗号鍵の配送に信頼できる宅配サービスなどを利用し、通信を使わずに供給する第一世代システムを2年以内に商品化する予定としている、また、第二世代システムの研究開発を継続して行っていくとするほか、従来の電波による方式に加え、レーザー光を使った大容量かつ安全なデータ通信ネットワークを実現するための研究開発にも取り組んでいく予定としている。
2015年09月28日発酵未来研究所は8月30日と9月5日、「発酵Labレストラン」を東京都新宿区と東京都中央区で開催する。「発酵Labレストラン」は、発酵について学び、発酵を使った料理に触れて発酵の魅力を啓発するアンバサダー「発酵ニスト」を養成する講座で、今回、4回目の開催となる。今回は、より充実した内容にするため、講義や学べる体験を増やして実施する。発酵の力について、発酵研究の最前線で活躍するスペシャリストが実験のデモンストレーションをふまえてわかりやすく解説。珍しい発酵食品やここでしか味わえないみその試食も予定している。テレビなどでも活躍する顔ヨガ講師、間々田佳子さんも登場。発酵を生かした最新のインナービューティーについて講演を行う。美肌を維持するために、普段の生活で気を付けるべきことを解説するほか、顔ヨガも体験できる。また、二つ星レストランのシェフ・パティシエの成田一世さんによる講義も開催する。レシピ紹介、作り方のコツがわかるデモンストレーションのあとは、ESqUISSE(エスキス)にて発酵調理を用いた特別メニューを提供する。イベント1日目は、8月30日の13:00~17:00(レンタルキッチンスペースPatia/東京都新宿区)、2日目は9月5日の10:30~15:00(銀座NAGANO2F キッチンイベントスペース、ESqUISSE/東京都中央区)に開催。2日間受講した人のみ、同研究所が認定する「発酵ニスト」の修了証書をその場で進呈する。参加費は、2日間同時申し込みで4万5,000円(税込)。参加募集人数は20名で、定員になり次第、受付を終了する。
2015年08月04日アットマークテクノは7月29日、次世代無線通信規格「Wi-SUN」でスマートメーターと通信可能なHEMS(一般家庭向けのエネルギー管理システム)機器向けプラットフォーム「Armadillo-Box WS1(アルマジロボックス ダブリュエスワン)」を発表した。「開発セット」と「量産品」の2種類を提供し、開発セットの価格は3万円(税別)、発売は8月5日。2016年に実施予定の電力自由化を控え、新しいHEMS機器やサービスの実現に向けて、多くの企業が動き出している。特に、従来の電力会社を介さずスマートメーターから直接データを取得するルートである「Bルート」は、電力会社の制約を受けずリアルタイムにデータを取得可能であり、新しいサービスでの利用が期待されているという。新製品は、USB・LAN・Wi-SUNの各モジュールを搭載する省電力のボックス型組み込みコンピュータ。ユーザーが開発したアプリケーションを書き込むと、HEMS機器を実現できる。同社は、HEMSによる新サービスを検討している新電力会社やインターネット・プロバイダ、SIベンダーなどを主なターゲットとして、Bルートに対応したHEMS機器のプラットフォームとしての利用を想定している。同製品は、Wi-SUNでスマートメーターと通信可能であり、また小型サイズのため、場所を選ばず手軽に設置できることが特長。配電盤にCTセンサーを接続する従来型とは異なるスマートメーターとの連携型のため、開発や設置にかかる費用の大幅削減も期待できるという。OSとしてLinuxを採用し、カーネルやデバイス・ドライバなどの基本ソフトウェアはオープン・ソースで提供。また、試作から量産製造まで対応可能なOracle Javaライセンス(JREライセンス)を標準バンドルするため、自由なアプリケーション開発が可能としている。例えば、使用電力量が異常に増えた際に警告メールを送信する機能などの実装が可能で、さらに、クラウド・アプリケーションを開発して連携することで、遠隔からスマートフォン経由で見守り・監視を行うサービスなど各種用途にも応用できる。なお同製品は、ユビキタスが提供するプロトコル・スタックである「Ubiquitous ECHONET Lite」に対応、Wi-SUN Profile for ECHONET Lite(TTC JJ-300.10 A方式)準拠の各社製スマートメーターとの接続が可能。ユビキタスが提供するSDKで開発すると、Armadillo-Box WS1と各社のスマートメーターとの間に加えて、家電や太陽光発電システムなどのECHONET Lite対応機器の間の通信も実現するとしている。なお、Armadillo-Box WS1開発セットの購入者には、同製品で動作するUbiquitous ECHONET Liteのサンプル・アプリケーションをユビキタスから無償提供する。量産向けの「Armadillo-Box WS1量産品」は2015年10月に発売予定であり、100台単価で2万円以下の販売価格を想定している。
2015年07月30日Nearbyは、Bluetooth、Wi-Fi、それにデバイス側のスピーカーとマイクを利用した不可聴音を組み合わせ、近接通信を確立する。Proximity APIとNearby Messagesで構成され、iOSとAndroidの両モバイル端末で、近くにいる人とのやりとりが容易に実現するという。最新の「Google Play services 7.8」にはNearby Message APIが含まれており、iOSとAndroid開発者はこれを利用してアプリを開発できるとしている。AndroidはGingerbread(Android 2.3)以上に対応する。Nearbyの利用にGoogle Accountは不要で、最初の呼び出し時に許可を求めるダイアログが表示されるとのことだ。Nearbyの事例として、音楽DJアプリ「Edijing」はDJが近くにいる人にトラックリストを配信できる機能を、タスク管理の「Trello」は近くにいる人と簡単にタスクを共有できる機能を、そしてポッドキャスト「Pocket Casts」は近くにいる人とポッドキャスト情報を共有できる機能を開発しているという。Googleはすでに「Chromecast」のGuest Mode、「Google Play Games」のNearby Players機能、「Google Tone」などの製品にNearby技術を組み込んでいるという。Googleは同日、Nearbyの土台となる独自開発のBluetooth Low Energy(BLE)ビーコン仕様「Eddystone」も発表している。米AppleのiBeacon対抗とも位置付けられており、Googleはこれをオープンソースとして公開、普及を広めていく狙いだ。
2015年07月15日東芝は6月18日、盗聴が理論上不可能な量子暗号通信システムにより、ゲノム解析データの通信を行う実証試験を8月31日から開始すると発表した。実データを用いた量子暗号通信システムの実証試験は、国内初となる。量子暗号通信は、光子の量子力学的な性質を利用する通信手段。通常の光通信では、大量の光子を使い1ビットのデータを送信しているため、いくつかの光子を盗まれても、盗聴に気づくことができない。量子暗号通信では、光子1個に1ビットのデータを載せて送るため、盗聴があると光子の状態が変化し、確実に盗聴を検知することが可能となる。盗聴されていないことが保証された暗号鍵を、次々に更新しながら暗号化することにより、通信データの盗聴は理論上不可能とされている。実証実験では、東芝ライフサイエンス解析センターにおいて、日本人ゲノム解析ツール「ジャポニカアレイ」で解析したゲノム解析データを、量子暗号通信システムにより暗号化し、7km先の東北大学 東北メディカル・メガバンク機構まで送信する。実証期間は、2017年8月までの2年間で、長期間の運用における通信速度の安定性や天候、温度や光ファイバーの状態など環境条件の影響度などを検証する。
2015年06月18日STMicroelectronicsは、ソフトウェアを含むBluetooth Low Energy(BLE)対応無線通信ICを使用した音声送信ソリューションを開発したと発表した。同ソリューションで提供される新たなBlueVoiceソフトウェアには、 同社の32ビットマイコンである「STM32」や低消費電力ネットワークプロセッサ「BlueNRG」、MEMSマイクロフォンを活用したシステムにおいて、 BLEによる音声伝送に必要なドライバとライブラリがすべて用意されており、スタック可能な開発ボードと組み合わせることで、プロトタイプを簡単に制作することができるという。また、BlueVoiceを搭載したこの開発プラットフォームは、 MEMSマイクとモーション・センサを使用した音声・ジェスチャ制御機能の実装に最適化されており、 より直感的で自然なユーザー・インタフェースを実現することができるとする。さらに、STM32CubeプラットフォームをベースとしたosxBlueVoiceミドルウェアおよび「BlueVoiceLink Software Development Kit(SDK)」は、同社のMEMSデジタルマイクを用いた開発をサポートするopen.AUDIOライセンス・プログラムに含まれているほか、評価・開発用のBlueVoiceLink SDKは、同社Webサイトより無償ダウンロードが可能で、配布パッケージに含まれるライセンス・ウィザード・ツールを使用することで、 簡単にアクティベーションすることができるという。
2015年06月12日ADLINK Technologyは6月9日、極端な環境と屋外通信/ネットワーク・アプリケーション向けに設計された高性能モバイル・エッジ・コンピューティング(MEC)プラットフォーム「ETOS-1000」を発表した。同プラットフォームは、デュアルIntel Xeon E5-2400 v2ファミリプロセッサを採用しているため、通信機器メーカー(TEM)やアプリケーション・プロバイダはネットワークのエッジでデータ・センター・クラスのパフォーマンスを実現することが可能となる。また、データは携帯電話加入者に隣接するラジオ・アクセス・ネットワーク(RAN)環境のエッジで処理されるため、バックホール費用の削減ならびにインフラ効率の改善も可能になるという。さらに、340mm×440mm×44mmのサイズ(重量10kg)で、耐衝撃・振動性、-40℃~+55℃の動作時温度、IP65の防水・防塵規格などを備えており、屋外などの極端な環境にも対応することが可能だという。なおI/Oとしては、10/100/1000BASE-T×2、10G SFP+×2、オンボードブータブルSATAフラッシュ(32GB。オプションで256GBまで拡張可能)、2.5インチドライブベイ×2、USB 2.0×2、COMポート×1となっている。
2015年06月09日KDDI研究所は、60GHz帯とLTEが協調動作して、データ転送する新しい通信方式を開発した。同通信方式では、LTEの通信量を最大約90%削減でき、快適なネットワークを利用できるという。これまで60GHz帯の電波は、1Gps以上の広帯域の伝送路を提供できる一方、遠くまで電波が届きにくい性質を持っているため、移動通信サービスでの利用が難しいとされてきた。解決策として、LTEのような広域通信により補完する方法も考えられるが、現在インターネット接続に広く用いられているTCP/IP通信においては、通信を始める前の処理に時間がかかるため、高周波帯通信とLTEの切り替えに多くの時間を要し、継続的な通信ができないという課題があった。同研究所が新たに開発した通信方式では、LTEエリアであらかじめユーザーが到達するであろう60GHz帯を予測し、必要なコンテンツに先回りすることで、ユーザーが60GHz帯に入るとすぐにコンテンツのダウンロードを開始できる。必要なコンテンツの取得には、新しいネットワークアーキテクチャ技術として研究が進められている「CCN」技術を使用。同技術では、ネットワークが現在転送しているコンテンツを知ることができるほか、サーバーとの接続やネットワーク間での切り替えが不要であるため、60GHz帯とLTEとで最適なデータ転送を結合し、継続的な通信が可能となる。同研究所では、こうした新しい通信方式をLinux OSとAndroid OS上に実装し、動作させることに成功。実機を用いた実証実験では、LTEのみを使った場合と比較して、ダウンロード時間が5分の1以下にまで短縮したほか、LTEの通信量を最大90%削減することもできたという。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年05月25日「今日は、これから飲みに行ってきます」 「ジム行ってきた」 男性からそんな連絡が来た経験はありませんか?実はそれ、“俺通信”なんです。何の変哲もない(どうでもいい)日常をつづったメッセージなので、「どう返信したらいいのかわからない」という人も多いでしょう。 ですが、今回、大人のカップル専用アプリ『Pairy』を運営するTimersがおこなった「俺通信男子に関する意識調査」で、“俺通信”が恋人間にもたらす効果について聞いたところ、意外な結果に!なんと1位「連絡頻度が上がる」、2位「コミュニケーションの一環になる」となり、恋人からの“俺通信”は、カップルの絆を深めるツールの1つになっているのです。 また「彼氏から“俺通信”が届いた時にどう思いますか?」と質問したところ、「いろいろ報告してくれてうれしい」「報告してくることが可愛い」と考えている女性が多いことも判明!彼からの“俺通信”を楽しみにしている人が多く、カップルにとっては欠かせないものになりつつありそうです。 カップルの破局原因として多いのが、コミュニケーション不足。お互いの会話を増やすのに役立ちそうな“俺通信”に上手く返信して、彼との交際を長続きさせてくださいね。
2015年05月10日MMD研究所は、「2015年4月格安スマホ通信速度調査」を実施し、4月23日にその結果を発表した。同調査によると、格安スマホは昼になると通信速度が低下し、携帯キャリアの回線とダウンロードスピードに差がでることがわかった。同調査では、NTTドコモやKDDI(au)、ソフトバンクモバイルなど国内主要キャリアとMVNO(仮想移動体通信事業者)企業のサービスが提供する格安スマホ(計10社)を比較。2015年4月9日、10日、13日~15日の平日5日間に東京・恵比寿のMMD研究所事務所内において、10時~11時、12時~13時、17時~18時の3つの時間帯で計測し、通信速度に違いがでるか調べた。なお、通信速度は「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを利用して計測。平日5日間、朝・昼・夕の時間帯で各5回計測し、最大・最少の値を除く3回の平均値を記録した。調査の結果は次の通り。まず午前の10時~11時の時間帯において、携帯キャリアの通信速度はドコモが18.0Mbps、auが24.1Mbps、ソフトバンクが30.0Mbpsだった。一方でドコモ回線を利用したMVNOではIIJmioが11.7Mbpsで最も速く、au回線のMVNOではmineo、UQmobileが共に10.0Mbpsだった。回線提供元の通信キャリアと格安スマホのダウンロードスピードを比較すると、IIJmioとドコモの通信速度差が最も少なく6.3Mbps。次いでb-mobileが7.8Mbpsだった。トラフィックが集中すると言われている昼の時間帯、12時~13時では、両者のダウンロード平均スピードに差が出た。ドコモ、au、ソフトバンクの3キャリア平均が27.6Mbpsだったのに対し、MVNO 10社の平均は1.8Mbpsだった。UQ mobileとb-mobileを除いては1Mbpsを切るまでに速度が低下し、格安スマホにおいて朝、昼、夕でダウンロード平均スピードに差がでる結果となった。一方、通信キャリアは、朝、昼、夕でのダウンロード平均スピードに大きな差は見られなかった。夕方の時間帯、17時~18時は、MVNOによってダウンロード平均スピードに差が出た。最も速かった楽天モバイルおよびUQ mobileは10.3Mbpsで、最も遅かったぷららモバイルLTEの0.5Mbpsと比較すると、9.8Mbpsの差となった。一方で、アップロードスピードについては、MVNOと携帯キャリアに大きな差はなかった。
2015年04月23日KDDI研究所や三菱電機、情報通信研究機構、慶應義塾大学、富士通、イクシアコミュニケーションズ、東陽テクニカの7者は4月20日、通信技術や管理手法など、アーキテクチャの異なる複数のネットワークドメインからなる全国規模の光トランスポートネットワークを構築し、SDN(Software Defined Networking)技術を用いて、これらネットワークドメインをまたがるシームレスな通信フローを動的に生成する相互接続実験に成功したと発表した。この技術では、ネットワークサービスとクラウド上の様々なサービスを融合した、世界規模の統合ネットワークサービス構築への応用が期待されている。全国に構築した異なるテクノロジのトランスポートネットワークを、新世代通信網テストベット「JGN-X」などを用いて接続した大規模トランスポートネットワークを構築。各ネットワークドメインに配備したSDNコントローラが連携制御することで、複数のトランスポートネットワークドメインをまたがる通信フローを設定する相互接続実験に成功した。この実験の内容は、4月20日~22日に那覇市で開催される国際会議11th International Conference on IP + Optical Network(iPOP2015)において、相互デモンストレーションとして公開する予定だ。この公開実験では、関東3拠点(小金井、武蔵野、大手町)と沖縄1拠点(iPOP2015会場)に構築したトランスポートネットワークドメインと、国内広域に展開されているRISEテストベッドのネットワークドメイン(RISE沖縄、RISE関東)、さらに、インターネット経由で米国拠点(ISOCORE※7)の計7拠点を接続したトランスポートネットワークを用意。iPOP2015会場に設置したSDN/OpenFlowベースの制御装置から遠隔制御することで、関東の各拠点とiPOP2015会場を接続する複数の通信フローを設定できることをデモンストレーションする。
2015年04月20日ビッグローブは、同社が提供するモバイル通信サービス「BIGLOBE LTE・3G」において、4月利用分から月間通信容量を増量する。これにより、これまで月間2GBの高速通信が利用できた「エントリープラン」では3GBまでの高速通信が可能となる。利用料金は変わらず、「エントリープラン」であれば月額税別900円。4月利用分から増量されるのは、「エントリープラン」と「ライトSプラン」で、それぞれデータ専用SIM、音声通話SIMともに対象となる。「エントリープラン」では、これまで月間2GBの高速通信が可能だったが、4月利用分より3GBまでに増量される。同様に「ライトSプラン」ではこれまで月間5GBまでだったが、6GBまでに増量される。既存のユーザーも4月利用分より自動的に増量されるが、増量が実施されるのは4月17日以降となるため、それまでに現行の通信容量を超えてしまうと、4月17日までは通信速度が制限される。なお、同様の施策は他社のMVNOサービスでも行っており、ビッグローブもそれに続く形となる。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月30日NTTドコモがLTEをさらに高度化した通信方式「LTE-Advanced」を使った通信サービス「PREMIUM 4G」の提供を3月27日より開始した。受信時最大225Mbpsという高速通信を実現したPREMIUM 4Gについて、改めておさらいしていこう。○PREMIUM 4Gとは?PREMIUM 4Gは、LTE-Advancedの技術のひとつであるCA(キャリアアグリゲーション)を利用している。CAとは、複数の異なる周波数帯の電波を同時に運用することで通信の高速化や安定化が可能になる技術だ。ドコモによるとPREMIUM 4Gでは、受信時最大112.5Mbps の2GHz帯と受信時最大112.5Mbps の1.5GHz帯、また受信時最大75Mbps の800MHz帯と受信時最大150Mbps の1.7GHz帯をそれぞれCAで束ねることで、受信時最大225Mbpsという高速通信サービスの提供が可能だという。この受信時最大225Mbpsという速度はどれぐらいのものかというと、例えばサイズが400MBのファイルをダウンロードする場合、従来のdocomo LTEでは34秒なのに対し、「PREMIUM 4G」では20秒。これまでの約60%の時間でダウンロード可能と、圧倒的に速い。なお現時点では下りの速度は225Mbpsだが、ドコモでは今後、2015年度内には300Mbpsまで高速化していくという。○通信容量を拡大する新技術で安定した高速通信も通信速度が向上しても多くの人が利用して通信トラフィックが集中すると速度が低下してしまうことがよくあり、都市部や駅などでの利用においてストレスになりがちだ。しかし、通信が混雑しても強いのが「PREMIUM 4G」のもうひとつの強みだ。その秘密はドコモのアドオンセル技術にある。これは、範囲が広いサービスエリアをカバーするマクロセルに加え、範囲が狭いエリアをカバーするスモールセルを組み合わせることで通信が混雑化するエリアでも快適で安定して利用できる技術のこと。このアドオンセル技術にCAを合わせることで、高速でなおかつ安定した通信が可能になる。○対応エリアおよび対応機種は今後拡大の予定2015年3月時点の対応エリアは22都道府県内で、都内では千代田区、港区、渋谷区、新宿区、豊島区と5つの区が対応している。ドコモによると今後対応エリアが拡大し、2015年度では全国主要都市でもサービスを提供する予定だという。自分が住んでいるところが対応しているかどうかについては、「PREMIUM 4G」のWebサイト上で確認可能だ。また、この超高速通信に対応しているデバイスは、現時点ではファーウェイの「Wi-Fi STATION HW-02G」とLGエレクトロニクスの「Wi-Fi STATION L-01G」のモバイルWi-Fiルーターの2機種。今後、2015年度早期に対応スマートフォンを発売する予定だ。キャリア間の競争やMVNOの登場で、通信費いかに安く抑えられるかという点に注目されているが、今後は通信の質も問われていく時代になりそうだ。そんな中、ドコモでは「PREMIUM 4G」のように超高速通信のサービスも開始し他社より早い通信を提供している。もし、高速通信やどんな場所でもつながる快適な通信を利用したい、と考えるなら、今後は「PREMIUM 4G」の利用を考えてみてはいかがだろうか。
2015年03月30日U-NEXTは、同社が提供するMVNOサービス「U-mobile」において、4月1日から料金の改定や新たなプランの新設、通信容量の増量を行う。通信容量が増量されるのは、データ専用SIMの場合「3GBプラン」で月間5GBまでの高速通信が可能となる。音声通話付きSIMの場合は、「3GBプラン」と「1GBプラン」で通信容量が増量され、「3GBプラン」では月間5GBまで、「1GBプラン」では月間3GBまでの高速通信が可能になる。なお、いずれも月額利用料金は変わらず、データ専用SIMの「3GBプラン」(5GBに増量)は月額税別(以下同)1,480円、音声通話付きの「3GBプラン」(5GBに増量)は月額1,980円、「1GBプラン」(3GBに増量)は、月額1,580円となっている。利用料金を値下げするのは、データ専用SIM、音声通話付きSIMともに「ダブルフィックスプラン」。通信量が1GBを超過した際の値段が、データ専用SIMでは、月額1,680円から900円に、音声通話付きSIMでは、月額2,480円から1,780円に下げられる。新設されるプランは、音声通話付きで通信容量無制限の「LTE使い放題2」。U-mobileではすでに、通信容量無制限の「LTE使い放題」が用意されているが、こちらは6カ月契約で月額2,980円(音声通話付き)なのに対し、「LTE使い放題2」は1年契約で月額2,730円と月額利用料金と契約年数が異なっている。また、「LTE使い放題」はデータ専用SIMでも選択可能だが、「LTE使い放題2」は音声通話付きSIMの場合しか選択できない。そのほか、「LTE使い放題2」を申し込む際に、Androidスマートフォン「Ascend G6」を同時購入すると、「LTE使い放題2」の利用料金が最大6カ月無料になるキャンペーンも実施する。期間は4月1日から9月30日まで。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月26日情報通信研究機構(NICT)は、電気通信大学と共同で、量子情報通信ネットワークの基本操作である「量子もつれ交換」を従来技術の1000倍以上の高速化に成功したと発表した。これまでの量子もつれ交換技術は、速度が遅すぎて、原理実証実験はできても、実際のネットワーク上での通信実験に適用することは不可能だった。今回の研究成果により、光ファイバーネットワーク上で、量子もつれ光子対に対する回線交換や量子暗号を長距離化するための中継実験を行うことが可能になる。量子もつれ光子対は、離れた2地点にある光子の間に強い結びつき(いわゆる量子もつれ相関)を持つため、レーザー光では実現できない安全な通信(量子暗号)や高速の計算(量子計算)を実現することができる。複数の量子もつれ光子対をネットワーク上で伝送し、必要な地点間で量子もつれ相関を自在に形成することができれば、量子暗号の長距離化や量子計算機のネットワーク化が可能になる。そのための基本的なプロトコルが量子もつれ交換である。これは、地点A、B間および地点B、C間でそれぞれ量子もつれ光子対A-BおよびB-Cを共有し、中間地点Bにおいて各対の光子2つにベル測定と呼ばれる操作を行うことで、本来、相関のなかった地点A、C間に量子もつれ相関を形成するもの。量子もつれ交換を通信ネットワーク上で実現するためには、光ファイバーに適した通信波長帯の光子対を用いる必要がある。通信波長帯における量子もつれ交換の処理速度は、これまで最大でも10秒ごとに1回程度しか行うことができなかったため、プロトコル自体の原理実証はできても、実ネットワーク環境下の通信実験には至っていなかった。量子もつれ交換を高速化するためには、要素技術となる光子検出器の高速化と高感度化、さらに、A-B間、B-C間の量子もつれ光子対を生成する量子もつれ光源の高輝度化と高純度化が必要となる。NICTでは、2013年11月に、通信波長帯超伝導光子検出器の高感度化(検出効率30%→80%)に成功していたほか、2014年12月、光ファイバー通信波長帯において、高輝度・高純度量子もつれ光を生成できる周期分極反転ポタシウムタイタニルフォスフェート(KTiOPO4)結晶を用いた独自の高純度かつ高速の「量子もつれ光源」を開発していた。今回、これらの要素技術を統合し、さらに、2つの独立な量子もつれ光源から生成されたA-B間、B-C間の2組の量子もつれ光子対の光子を地点Bで高精度で干渉させるための同期技術を確立することにより、1秒間に108回の量子もつれ交換を行う装置の開発に成功した。これは、従来の速度の1000倍以上に相当する。なお、今回の研究においては、NICTが量子もつれ交換システムの構築、実証実験を担当し、電気通信大学はデータ解析を担当した。今回の成果により、これまでは速度が遅すぎて不可能だった、光ファイバーネットワーク上での量子もつれ交換実験が可能になるとのことで、これにより、量子暗号の長距離化に向けた研究開発が大きく前進することとなるとのことで、NICTでは、今後も産学官の機関と連携し、量子暗号の長距離化や量子計算機のネットワーク化に向けた研究開発を進めていく予定だとしている。なお、同成果は、英国科学誌「Scientific Reports」に掲載された。
2015年03月23日ニフティは、同社が提供するMVNOサービス「NifMo」において、高速通信容量を4月1日より増量する。これにより、これまで月間2GBの高速通信が利用できた「2GBプラン」では3GBまで高速通信が利用できるようになる。利用料は変わらず、データ専用SIM(SMSなし)であれば月額税別900円で利用可能。「NifMo」はNTTドコモのLTE網を利用したMVNOサービス。音声通話機能付き、SMS機能付き、データ通信専用の3モデルが用意されている。下り最大150Mbps/上り最大50Mbpsの高速通信が利用できるプランは、「2GBプラン」、「4GBプラン」、「7GBプラン」が用意されていたが、4月1日より増量され「2GBプラン」では3GB、「4GBプラン」では5GB、「7GBプラン」では10GBまでの高速通信が利用可能となる。これに伴い、プランの名称も「3GBプラン」、「5GBプラン」、「10GBプラン」に変更する。また、月額の利用料金については、これまでと変わらない。詳細は以下の通り。なお、すでに「NifMo」のSIMを契約しているユーザーも4月1日より自動的に通信量が増量される。
2015年03月20日三菱電機は3月19日、100Gbps高速光通信用「25Gbps光通信用DFBレーザ―」を開発したと発表した。同社は今回、高速応答性を損なうことなく、発光層に効率良く電流注入できる低容量電流狭窄層を開発。従来製品に比べて発光層への電力注入効率を約12%改善し、高温時(+85℃)でも10mW以上の高い光出力を実現した。高温動作が可能となったためデバイスの冷却が不要となり、光通信機器の低消費電力化につなげることができる。また、合波時に生じる光損失を補うことができる高光出力を実現したことで、異なる4波長の25Gbps DFBレーザー光を合波する100Gbps光通信用集積型TOSAの高性能化に寄与する。この低用量電流狭窄層の開発とDFBレーザー部分を従来比75%縮小したことで、広い動作温度範囲(-20℃~+85℃)で業界トップレベルの高品質な変調波形(マスクマージン20%以上)を実現した。さらに、レーザー駆動回路設計の調節が容易となり、光通信機器の設計をよりシンプルにすることができるようになる。同社は今後、光通信機器の高密度実装化・低消費電力化に対応するため、動作温度範囲のさらなる拡大と、電流から光への変換効率の向上を図っていくとしている。
2015年03月20日今や連絡を取り合う上で欠かせないツール「LINE」。その手軽さのせいで(!?)「俺通信」男子が急増していると、最近話題になっています。「おはよう」という挨拶から、「今日はフットサルなんだ」とか「前髪切ったよ」など、どうでもい・・・いえ、日常の些細な一コマを切り取った、ほほえましい報告を逐一してくるのが彼らの特徴。それも送る相手は恋人でも、仲の良い女友達というわけでもありません。無難な距離感の、ともすれば知り合い程度の女の子だというから驚きです。なぜLINE全盛期の今、「俺通信」がはびこっているのでしょうか。ひとくちに「俺通信」男子といってもタイプは様々。彼らの動機や心情に迫ってみましょう。■暇だから系「俺通信」に意味はありません。暇だから送る、ただそれだけなのです。根本的に思考回路の違う女性陣からすれば、連絡をとることに何の意図もない、ということは意味不明でしかありません。強いて言うなら、日常で起きたことを記しておきたいがために、「俺通信」を利用しているのではないでしょうか。Twitterでやれよ!といった感じですが、「Twitterよりも楽」「Twitterで大勢の人に見られるほどの内容ではない」「SNSはやっていない」などの理由があるのでしょう。そして彼らは「俺通信」を配信してしまえばそれで満足。このタイプはこちらが想像を絶するほど、何も考えていないのです。想像を絶するほど何も考えていない、なんだか哲学みたいになりました。■かまってほしいから系俗に言う「かまってちゃん」男子なのがこのタイプ。「俺」が見たこと、聞いたこと、感じたこと。主張したくてたまらないのです。そして無駄にメンタルが強いので、いくら無視しても「俺通信」配信は止まることを知りません。むしろかまってもらうことが目的なので、無視なんかすれば「忙しいのかな?」とか「本当はLINE見てるよね?ワラ」などといった遠回しな催促がくることも。あまりにもひどかったらブロックしてしまってもよいでしょう。■好きだから系まあ最もわかりやすいタイプですよね。好きな子にアプローチするのに、LINEはもってこいなツール。利用しない手はありません。が、ただその使い方がまっすぐすぎて空回りしているパターンがこれ。好きな子には自分のことを知ってもらいたい、そしてLINEでやりとりをしたい!その純粋で短絡的な思いから、ついつい発信してしまう「俺通信」。相手の迷惑なんかお構いなしです。一生懸命なのはいいことですが、逆効果でしかないでしょう。どんどん恋の成就から遠ざかっているかもしれません。ドンマイです。■なぜ今、「俺通信」を送るのかまあ確かに、いきなり「俺通信」を送られた側からすれば、意味不明だし、場合によってはストーカーのようで恐怖すら感じてしまいますよね。でも、彼らを責めるな、とはまでは言いませんが、そういった人たちが増えてきているのは時代的に仕方の無い面があるのかもしれません。ブログにはじまり、Twitterやfacebookなどで「自分」のことを世の中に発信するのが当たり前の世の中で育った我々の世代。「虚構の世界で大勢の人にプレゼンテーションする用の自分」を作り上げる能力には長けています。一方で、リアルな世界では1対1の関わりが希薄になり、自己主張すると出る杭は打たれまくる、世知辛い時代でもあります。でも、人は誰しも「自分」を知って欲しい生き物。作り込んでいない「自分」を誰かに知って欲しいと、心のどこかで思っていたのでしょう。そんな満たされない気持ちを抱えたまま、モヤモヤした彼らの前に現れたのが「LINE」。メールより手軽で、SNSよりプライベートな空間で、羽を伸ばしすぎてしまったのでしょう。そう思うとなんだか憎めなくなってくる「俺通信」男子。むしろ「”俺通信”を送ったらどう思われるか」というところまで自意識が過剰になっていない分、ピュアで扱いやすいのかもしれませんよ!
2015年03月15日NTTドコモ(ドコモ)は3月2日、2月にエリクソンと行った第5世代移動通信方式(5G)の屋外実験で、15GHz帯の高周波数帯を用い4.5Gbpsのデータ通信に成功したと発表した。同実験は神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンターで実施され、局所的なエリアをカバーするスモールセル環境での通信を想定し、屋外に設置された基地局と測定用車両に搭載した移動局装置(携帯電話に相当)が用いられ、半径100m位内で平均2Gbps以上、最大受信速度4.58Gpsを記録した。使用した実験装置はリアルタイム処理によるパケット通信のスループット検証が可能となっており、今後は無線伝送特性の詳細な解析に加え、インターネットを介した4K動画配信の品質評価といった試験も行っていく。また、ミリ波を活用した5Gの移動通信を実現する「ビーム追従機能」の検証のため、ノキアと実施した屋内実験で、70GHz帯を用いて最大受信速度2.057Gbpsを達成したことも明かされた。ドコモは2014年5月にAlcatel-Lucent、エリクソン、富士通、日本電気(NEC)、ノキアネットワークス、Samsung Electronicsと合意しており、2014年12月に三菱電機、2015年2月にはファーウェイと新たな協力について合意した。
2015年03月02日ソフトバンクモバイルは25日、直近3日間で1GBの高速通信を利用した際の通信制限を一部撤廃した。NTTドコモ、KDDI(au)はすでに、撤廃や緩和を発表していることから、3キャリアが3日間1GBの通信制限を変更したことになる。本稿では、各キャリアの状況についてまとめて紹介する。○NTTドコモドコモは、「Xi」の契約者に対し、2014年12月22日をもって撤廃している。なお、FOMA契約者については従来通り、直近3日間で300万パケットを利用すると通信が低速化する通信制限が設けられている。撤廃について同社広報部は「Xiエリアの拡充が進み、ユーザーが快適に利用できる環境整備が整ったため」と説明している。○auKDDIは、4G/LTE、WiMAX 2+、3G通信の契約者に対し、2015年2月1日を持って直近3日間で「1GB以上」の利用から「3GB以上」の利用に緩和している。通信制限を緩和したことについて同社広報部は、「お客さまの通信の利用状況を踏まえ、平等に通信を利用していただくために緩和した」と回答している。○ソフトバンクモバイルソフトバンクは、新料金プラン「スマ放題」の契約者に対し2015年2月25日をもって撤廃している。対象となるのは、「スマ放題」の「データ定額パック」契約者のみであり、旧料金プランである「ホワイトプラン」の「パケットし放題フラット for 4G LTE」などの契約者に対しては、従来通り直近3日間で1GBの通信制限がかかる。通信制限を一部撤廃した理由について同社広報部は、「ネットワークの状況を見つつ、一部撤廃しても大丈夫だろうという結論に至った」と説明し、旧料金プランの通信制限についても、「今後もネットワークの状況を見つつ検討してきたい」としている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年03月01日日本通信は、VAIOブランドのスマートフォンを3月12日に発表すると、同社ホームページにて告知した。端末の詳細や価格などについて同日発表される見込み。日本通信は2014年12月に、VAIOとの連名でVAIOブランドのスマートフォンを2015年1月に市場投入すると発表していた。3月12日に発表がずれ込んだ理由として、「新たな取り組み、新たなチャレンジには何かと新たな課題が生じる」と説明し、「VAIOスマートフォンをいよいよ発表する準備が整った」としている。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年02月27日KDDI、沖縄セルラー電話は、4G/LTE、WiMAX 2+、3G通信の契約者に対し、直近3日間で「1GB以上」の高速通信を利用した際の通信制限を、2015年2月1日をもって直近3日間で「3GB以上」の利用に緩和していたことを明かした。auでは、ユーザーがそれぞれ契約している高速通信プランとは別に、直近3日間で1GBを超える高速通信の利用があった場合、ネットワークの混雑状況に応じて、翌日の通信速度を終日低速化する通信制限をかけていた。こうした通信制限を緩和した理由について、同社広報に問い合わせると「お客さまの通信の利用状況を踏まえ、平等に通信を利用していただくために緩和した」とのことだった。直近3日間で1GB以上の高速通信を利用した際の通信制限については、2014年12月22日にNTTドコモが撤廃している。ソフトバンクは、現在も同様の通信制限を設けているが、変更や撤廃について広報に問い合わせたところ「現時点では何も決まっていない」との回答だった。(記事提供: AndroWire編集部)2月12日14時22分更新本稿では当初、緩和した理由について「新料金プランであるカケホとデジラの、大容量プラン(10GB、13GBなど)を契約しているお客さまにとって、3日間で1GBでは、すぐに通信制限がかかってしまう。そうした理由から緩和した」と表記していましたが、KDDIの回答に変更があったため、本文中の表記および記事タイトルを修正致しました。
2015年02月12日STマイクロエレクトロニクス(ST)は2月6日、次世代光学MEMSの研究プロジェクトである「Lab4MEMS II」の内容を発表した。同プロジェクトは欧州の官民パートナーシップであり、社会に重要な影響を与える技術およびアプリケーション分野の開発を目指すENIAC JUが契約し、2013年4月に発表された「Lab4MEMS」プロジェクトを拡張したもの。当初は圧電・磁気材料に加え、次世代MEMSデバイス用パイロット・ラインの開発に重点を置いていたが、「Lab4MEMS II」ではMEMSとマイクロ光学を融合させた、超小型光学電子機械システム(MOEMS)の研究に取り込むこととなる。具体的には、マイクロ光学技術と標準的な微細加工技術を応用したさまざまなデバイス(光スイッチ、 マイクロミラー、 光クロスコネクト、 レーザー、 およびマイクロレンズなど)の設計・製造・テストに焦点を当てていく。また、1軸デュアルミラーの生産最適化ならびに2軸シングルミラーの開発の可能性について研究することも同プロジェクトの目的のひとつだという。STは同プロジェクトのパイロット・ラインにおいて200mmウェハ製造設備を拡張すると同時に、光学技術を追加する予定。また、戦略的技術の実用化に向けたノウハウの強化と共に、科学的技術とシリコン上に作製されるスマートマイクロ/ナノシステムの幅広い設計・製造能力を組み合わせるほか、300mmウェハへ移行した場合の潜在的利益とその影響についても評価を行う。「Lab4MEMS II」は、2013年秋に選出され、2014年11月から作業が開始されている。
2015年02月06日NTTドコモは、「Xi」の契約者に対し、直近3日間で1GB以上の高速通信を利用した際の通信制限を2014年12月22日をもって、撤廃していたことを明かした。なお、FOMA契約者については従来通り、直近3日間で300万パケットを利用すると通信が低速化する通信制限が設けられている。ドコモでは、ユーザーがそれぞれ契約している高速通信プランとは別に、直近3日間で1GBを超える高速通信の利用があった場合、ネットワークの混雑状況に応じて、翌日の通信速度を低速化する通信制限をかけていた。こうした通信制限を撤廃した理由について同社広報に問い合わせると、「Xiエリアの拡充が進み、ユーザーが快適に利用できる環境整備が整ったため」とのことだった。また、ユーザーに対しての告知については、「通信制限を撤廃したことを大々的に告知する予定はない。ただし、ホームページなどに記載されている、通信制限に関する記載は削除している」という。なお、同じく直近3日間で1GBの高速通信を利用した際に通信制限を設けている、KDDI(au)とソフトバンクにも問い合わせたところ、両社とも「現時点で変更する予定はない」との回答だった。1月6日17時20分更新本稿では当初、NTTドコモが設けていた直近3日間で1GB以上を利用した場合の通信制限について、「翌日の通信速度が128kbpsに低速化する通信制限をかけていた」と表記していましたが、一部事実とは異なっていたため表記を変更させていただきました。ご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。(記事提供: AndroWire編集部)
2015年01月06日KDDIは12月25日、航空機向け衛星通信サービス「インマルサットSB(スウィフトブロードバンド)」の提供開始を発表した。従来の約7倍となる上下最大432Kbpsを実現しており、これまで利用できなかった音声通話とデータ通信の同時利用も可能となった。この衛星通信サービスは、インマルサット第4世代衛星を利用しており、これまでのインマルサットエアロ(Swift64)の最大64Kbpsから飛躍的に通信速度が向上した。また、インマルサット第4世代衛星は3基が展開されており、ほぼ全世界をカバーしているという。同社はこれまでにも船舶向けの衛星通信サービス「KDDI Optima Marine」を提供しており、こちらも世界の多くの地域をカバーしている(16日に同サービスを活用した飛鳥IIのWi-Fiサービス提供も発表されている)。ほかに、5日に発表した衛星モバイルルーター「イリジウム GO!」の取り扱いなど、様々な状況下での衛星通信サービスを通して、携帯電話が繋がらない環境でも通信が利用できるようサポートを行うとしている。使用契約料は1契約ごとに12万2900円(税別)となり、月額基本料は0円。音声通話は固定電話・携帯電話宛が1分480円、インマルサット衛星端末向けは1分688円。データ通信では、ISDN通信(64Kbps)が1分3197円、ベストエフォート型のスタンダードIPが1MBあたり1503円、帯域保証型のストリーミングIPが32Kbpsの保証で1分1373円、64Kbpsで1分2923円などとなっている。SMSの送受信は1通あたり173円(基本料と通信料はいずれも免税)だ。
2014年12月25日日本通信とVAIOは12月25日、日本通信が構想するMSP事業(通信とハードウェアを組み合わせたソリューション)に必要なモバイル機器(モバイルネットワーク機能を内蔵する機器)に関して協業することで合意したと発表した。日本通信は、MVNO市場およびSIM市場を開拓するとともに、モバイル・ソリューション事業の展開を図っているなか、今回の協業はその大きな一歩を踏み出すものとしている。VAIOは、ソニーからVAIOブランドとPC事業を継承して「VAIO株式会社」として2014年7月1日に事業を開始し、さまざまななパートナーと協業を推進している。両社は協業の下、来月にもVAIOブランドのスマートフォンを日本市場に投入するプロジェクトを進めているという。
2014年12月25日