没後50年にして初公開された、マリリン・モンロー直筆の日記から彼女の知られざる人間性に迫るドキュメンタリー『LOVE, MARILYN』の邦題が『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』に決定。日本公開は10月に決まった。プライベートな部分をごく身近な人にしか見せないことで、表向きのパーソナリティを作りだしたマリリン・モンロー。マリリンは、『ナイアガラ』(53年)、『紳士は金髪が好き』(53年)、『七年目の浮気』(55年)、『お熱いのがお好き』(59年)など数々ヒット作に出演し、世界中でその人気を不動のものとしたが、1962年に36歳の若さで突然この世を去った。死後50年経った今も、彼女と彼女の出演作は私たちの中で輝き続けているが、その存在や真実は謎に包まれたままだ。本作は、世界的ベストセラー『マリリン・モンロー魂のかけら』(青幻舎刊/Fragments: Poems, Intimate Notes, Letters)を基に、秘蔵映像と自筆のメモや日記、私的な文書を紐解きながら、彼女の生い立ちから最期までを丁寧にたどってゆくドキュメンタリー。例えば、ルックスやスタイルばかりに注目が集まるマリリンだったが、自らニューヨークのアクターズ・スタジオに通い、「メソッド演技法」の名コーチ、ストラスバーグの指導を受けている。今回公開されたメモからは、「努力しなければ……。以下を行う精神力を持たなければ」との前書きに続けて、「稽古に行く、アクターズ・スタジオの稽古を絶対に休まない」「自分のまわりを観察する、いままでよりもっとそうする - 観察 - 自分だけでなく、他人も、すべてを - もの(それ)の価値を見つける」といった、これまであまり明かされなかった女優としての向上心が伺える一面が登場する。その一方、「alone!!!!!!(ひとりぼっち!!!!!!)私はひとりぼっちいつだってひとりぼっち、どうしようもなく」という走り書きも残されており、華やかな世界を生きる彼女の内面に抱えた孤独も、直筆のメモから垣間見ることができる。さらに劇中では、ユマ・サーマン、リンジー・ローハン、グレン・クローズ、マリサ・トメイら、年齢も立場も違う10人の現役女優達がマリリン・モンローに扮し、彼女の魂をよみがえらせるという試みも行われている。最期まで公には見せなかった情熱、野心、自分探し、権力への恐れ……。そこには、今まで誰も見た事がない生身の女性としてのマリリン・モンローが映し出される。“セックス・シンボル”の代名詞ともいわれ、世の男性陣を魅了し続けたマリリン・モンロー。純粋すぎるほどに夢や理想を追いかけ、ハリウッドと自分自身で作り上げた”虚像”に悩み苦しみ、そして、ただ愛を求める一人の女性の姿に、現代女子も共感を覚えずにはいられない。『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』は、10月5日(土)より新宿ピカデリー他にて公開。(text:cinemacafe.net)
2013年07月19日今週末の3月30日(土)に公開を控える、『ドライヴ』と『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』という全く毛色の異なる作品で、これまでに見せたことのない男気あふれる存在感を放つライアン・ゴズリング。その魅力に迫る3連続インタビュー、第2弾はジョージ・クルーニーと初競演を果たした『スーパー・チューズデー~正義を売った日~』について語る彼の動画インタビューをお届け!全く過去を明かさないドライバーを演じた『ドライヴ』とは対照的に、本作でライアンが演じるのは、正義感に満ち満ちた若き広報官・スティーヴン。4年に一度のアメリカ大統領選挙の前に多くの州で同時開催される“スーパー・チューズデー”と呼ばれる予備選に向けて、その卓越したリーダーシップと頭脳を用いて、民主党の有力候補マイク・モリス(ジョージ・クルーニー)の選挙キャンペーンを率いていく彼だが、敵陣のブレインから持ちかけられた話をきっかけに、選挙戦の裏で渦巻く陰謀に巻き込まれていくことに――。いまハリウッドで、映画監督から最も出演を熱望されている俳優と言っても過言ではないライアン。その中でインディペンデント作品への出演を選んできた彼だが、これまでの作品とは一線を画す本作への出演は「ジョージ・クルーニーと一緒に仕事がしたかったから」と明かす。ジョージの監督第4作目にして、初共演を果たした監督ジョージ・クルーニーについてこう語る。「彼はおもしろいんだ。演出するときの彼は畳み込むように、たくさんしゃべる。打楽器みたいにね。ビートを刻んでいるみたいに話すんだ、シーンのリズムを保つみたいにね。会話にもはっきりしたリズムがある。とても音楽的なんだ」。選挙戦を軸に、そこに関わる人間の野心と思惑が絡み合う駆け引きがスリリングで、片時も目が離せない本作。フィリップ・シーモア・ホフマン、ポール・ジアマッティ、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジェフリー・ライトと、ジョージ・クルーニーの元に集まった本格派の面々が織り成すアンサンブルは見事だ。その渦巻きの中心に飛び込むのは、どんな気分なのか?「マリサ・トメイは大好きな女優なんだ。悪かったことがないし、いつも素晴らしい。ポールもそうだし、この映画の全員がそうだ。いろいろなタイプの俳優たちが揃っていた。僕には本当に大きなチャンスだった。でも同時に緊張したよ。まだ新参者だからね。実力を証明してきた俳優たちの中に入って共演するのは緊張するよ」。錚々たる顔ぶれの中で揉まれながら、そこに興奮を覚えている様子のライアン。「みんな、仕事のスタイルは違うよ。全然違う。だからいつも気をつけていないとね。誰もが同じものを求めているんだけど、そこに到達する方法が全員違うんだ」。そう語る彼の表情には、若きスティーヴンの野心と重なり合うものを感じずにはいられない。※こちらのインタビュー映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1:『ドライヴ』で魅せる“謎”の男■関連作品:ドライヴ 2012年3月31日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.スーパー・チューズデー~正義を売った日~ 2012年3月31日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Ides Film Holdings, LLC■関連記事:ジョージ・クルーニー、スーダン大使館前のデモ参加中に一時身柄を拘束される俳優ライアン・ゴズリングに迫る!vol.1『ドライヴ』で魅せる“謎”の男ジョージ・クルーニー、ブラピらが出演の朗読劇、200万ドル以上をチャリティに寄付シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?スーツ男子1位は藤木直人!向井理、G・クルーニーら色気と知性を備えた俳優たちも
2012年03月28日ジョージ・クルーニーは現在、監督・出演作『The Ides of March』(原題)を撮影中。製作と、『グッドナイト&グッドラック』、『ヤギと男と男と壁と』などを共に手がけてきた盟友、グラント・ヘスロヴと共同で脚本も務める本作は、大統領候補の選挙事務所の若き広報担当が次第に政治の世界の闇に染まっていくドラマ。2008年にオフ・ブロードウェイで上演されたボー・ウィリモンの戯曲「Farragut North」を脚色した。理想を胸に政治の世界に足を踏み入れた主人公のスティーヴ・マイヤーズを演じるのはライアン・ゴズリング。長らくレオナルド・ディカプリオが演じると言われてきたが、実現せず、その後はクリス・パインも有力候補として挙げられていた。ジョージは大統領候補の州知事、マイク・モリスを演じる。この役は2004年の民主党大統領予備選挙に出馬したハワード・ディーン氏をモデルにしたと言われている。ライバル陣営の選挙参謀にポール・ジアマッティ、スティーヴの上司役でフィリップ・シーモア・ホフマンらが出演。ちなみにホフマン扮する上司役は当初ブラッド・ピットが候補に挙がっていたが、ブラピは現在『Cogan’s Trade』(原題)撮影中。ほかに『レスラー』のマリサ・トメイとエヴァン・レイチェル・ウッドが出演する。映画はオハイオ州、ケンタッキー州で2月から撮影中。10月14日より全米公開を予定している。(text:Yuki Tominaga)写真は『The Ides of March』の撮影中のジョージ・クルーニー、ライアン・ゴズリング、エヴァン・レイチェル・ウッド。
2011年03月16日