今年5月、1976年に放送を開始してから10,000回を越えたことで話題になった、「徹子の部屋」でおなじみの女優・黒柳徹子さん。アラフォー世代にとっては、子どもの頃から毎日テレビで見るタレントのイメージが強いと思いますが、戦後最大のベストセラーとなった自伝『窓ぎわのトットちゃん』を始め、エッセイを多数出版されています。そんな著書を通して、黒柳徹子さんの愛され続ける理由と、魅力的な女性になるヒントを学びたいと思います。女性が一人で生きていくのは大変!徹子さんの文章は一節が長く、句読点が多いのが特徴。あちこちに話が飛んで、まるで直接お話を聞いているよう。テレビで見るイメージそのまま、好奇心旺盛、ユーモア溢れる筆致で、どんどん読み進められます。今年発売された最新刊、『トットひとり』でもそれは変わらず。懐かしい「ザ・ベストテン」の裏話や、親交の深かった森繁久彌さん、家族のように慕っていた渥美清さんと沢村貞子さん、向田邦子さんとのエピソード、子どもの頃の思い出、お見合いの話、トレードマークとなっている玉ねぎヘアの秘密などが綴られています。その中でも触れられているのが、38歳のときに仕事を休業して1年間ニューヨークに留学したときの話。徹子さんは当時テレビ女優として、過労で体を壊すほど活躍していました。留学中も雑誌での連載は続けていたものの、一番売れているときに仕事を離れるのは不安もあったであろうし、次々と新しい才能が現れる業界で、大きな決断だったと思われます。「朝はインスタントでないコーヒーをゆっくり飲んで、このままずっと、この仕事をやり続けていけるかどうかを考えたりもしたかった。(中略)芸能人でなく、普通に生きる人間としての、女としての、感情や感覚を忘れたらいけない、きちんと笑ったり、泣いたり、怒ったりしながら、自分だけの人生を作っていかないといけない、とつくづく思ったのだ」(『トットひとり』より引用)そうして1年間を過ごすことになったニューヨークで、演劇やダンス、歌の教室に通い、女優を続けられるかどうかという迷いが吹っ切れたという徹子さん。それまでは有名人として甘やかされていたといいますが、初めての一人暮らしを通して、“女が生きていくのは、大変だ”ということもよく分かったのだそう。自分は自分。個性を活かす。もともと“自分の子供に絵本を上手に読んであげたい、絵本の読み方を教えてくれるだろう“と、テレビの世界に足を踏み入れた徹子さん。入った当初は、自由奔放で個性が強いあまり、役を降ろされたりいじめられたこともあったそうですが、持ち前の“鈍感力”で楽観的にとらえ、あまり気にはしなかったのだとか。「仕事場には、自分よりできる人や、成績のいい人、きれいな人とか、いろんな人がいますけど、でもやっぱり、人と自分を比べるのはムダね。私は、そう思います。どんなに他人を羨んでも、自分は自分なんです。だったら、その個性を活かしていくしかない」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)徹子さんがよく著書で書かれているのが、通っていた小学校の校長先生に言われた「君は本当はいい子なんだよ」と、初めて合格したオーディションで脚本家から言われた「あなたの、そのままが、いいんです!」という、信頼する二人からの言葉。自ら“素直さが長所”と書いていますが、人を信頼し、言葉に素直に耳を傾けられる純粋な心を持っている気がします。「私は、いくつになっても、自分よりもモノを知っている人に、何かを教えてもらいたいと思うのね。その人の教養や知性を吸収したい。自分の知らないことを知りたい。そういう欲が強いんです」「いつまでも若々しく、きれいでいたければ、「何だろう?」「もっと知りたい!」っていう好奇心を持って過ごすこと。せっかく生まれてきたからには、自分の魂が自由でいられる環境に、常に自分を置くようにしないと、もったいないですよね」(どちらも『徹子さんの美になる言葉』より引用)テレビの黎明期から活躍する大御所でありながら、自分のことを“大したものだと思っていない。そうそう認められなくてもしょうがない”という、謙虚さも見習いたいところです。好きなことだけをする。「徹子の部屋」は放送開始から約40年経ち、「同一司会者によるトーク番組最多放送」のギネス世界記録に認定され、「世界・ふしぎ発見!」も1986年にスタートして以来毎回登場。それらテレビでの活躍のほか、年に一回のペースで舞台の公演を行い、1984年からユニセフ親善大使を務めたり、日本で初めてのろう者の劇団を支援する社会福祉法人「トット基金」を設立するなど、徹子さんはどの仕事も精力的に、長く続けています。特にユニセフの活動はボランティアという気持ちからではなく、“どんな場面に遭遇しても、「イヤだなあ、つらいなあ」と思ったことはない”のだそう。長く続けられる理由は、無理をしないこと。医者から死ぬまで病気をしないためには、「好きなことだけをやって、生きていきなさい」と言われて以来、進んでやりたいと思うことだけを選んできたからなのだとか。「仕事をするうえで大切なことは、どんな仕事であれ、「自分で選んだ」と納得することね。そうしたら、何か嫌なことがあっても、「自分で選んだ道だから」と思って、人のせいにしないですむでしょう? あとは、仕事には早く慣れた方がいいけれど、世の中とか、世間一般の常識には、慣れない方がいいように、私は思います。「きっと世の中こんなもんだろう」と思い込まないことね。常に、自分自身の視点で、物事を見るようにした方がいいんじゃないかしら」(『徹子さんの美になる言葉』より引用)ご紹介できたエピソードはほんの一部。そのほかにも、毎日ヒンドゥースクワットを50回とウォーキングを続けて、元気で仕事を続けるための体力作りをしていたり、仕事への姿勢も知れば知るほど頭が下がります。ご紹介した本の中には現在手に入りにくいものもありますが、繰り返し書かれているエピソードも多いので、まずは最新刊の『トットひとり』から手に取ってみては? 徹子さんのエッセイには、魅力的に生きるヒントが詰まっています。
2015年07月17日麻ひもを使った雑貨の作り方はいろいろと紹介されていますが、難しくて敷居が高いものもたくさんありますよね。今回は初心者でも簡単に作れる、可愛い麻ひも雑貨を紹介します。子どもでも挑戦できるので、小学生の夏休みの工作にも好適ですよ。○麻ひもと木工用ボンドと廃材だけで小物入れを作る準備するものは麻ひもと木工用ボンド、ハサミ。すべて100円ショップで購入できます。そしてプリンのカップなど土台にするための廃材。作業がしやすいしっかりしたプラスチック製のものを選んでください。手で持つと簡単に形が変わってしまうものは、扱いづらいので避けましょう。ここでは綿棒入れを使います。まず、用意した廃材の底の方からボンドを塗っていきます。ポイントは、一度にたくさんの範囲を塗らないこと。少しずつ塗りましょう。麻ひもにはボンドを塗りません(手にひもがくっついてやりにくいです)。ボンドを塗ったら、その上に麻ひもを巻いていきます。麻ひもではなく、廃材側を少しずつ回しながら巻くようにすると、すき間なくきれいに巻けます。もしすき間ができてもボンドが乾く前なら、簡単に指でずらして調整できるので心配ありません。これを繰り返して、廃材が見えなくなるまで巻いていきます。最後にハサミで麻ひもを切り、ひもの端もボンドでしっかり貼れば完成です。はみ出したボンドは、指でならしておけばキレイに仕上がりますよ。今回の所要時間は約20分でした。形の違う廃材を使ったり、取っ手をつけたり、太めの麻ひもを使ったりするなど、工夫すれば作品のバリエーションが広がります。執筆:みーたん小学生の息子2人を持つ主婦。関心テーマは、男児の育児と時短家事。飲食店でのアルバイト勤務もこなし、毎日多忙ぎみ。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年07月08日5人の建築家で結成されたグループ「家をつくろう会議」は、現代の建築家が共同設計した「サザエさんの家」の模型や、建築家との家づくりの実際を一般の人向けにわかりやすく展示した「家をつくろう展4」を開催する。会期は7月3日~5日 10:00~18:00(初日のみ13:00~)。会場は東京都・文京区の文京シビックセンター内、ギャラリーシビック展示室1B。入場無料。同展の目玉となるのは、「もしもサザエさん一家から家の建て替えを依頼されたら、現代の建築家はどんな家を建てるのか?」をテーマに、5人の建築家が共同設計した「サザエさんの家」の1/20の模型。設計にあたっては、"サザエさんの町"として知られる東京都世田谷区桜新町の街並みを5人のメンバーが視察し、議論を重ねながらひとつの家のプランをつくっていったという。サザエさんの家の象徴である「縁側とちゃぶ台」を現代建築に蘇らせ、ユニークで夢のある家に仕上がっているという。また、会場には土地探しから完成までの家づくりの流れとともに、実際に使われる模型や図面が展示され、建築家と家を作るプロセスが疑似体験できる構成となっている。なお、当日はアンケートに答えると、家をつくろう会議の本「新しい住宅デザイン図鑑」が抽選で30人に進呈されるということだ。なお、「家をつくろう会議」は、石井秀樹、杉浦充、都留理子、長谷部勉、村田淳の5人の建築家が集まって結成されたグループ。イベントなどを通じて、建築家との家づくりの実際とその魅力を伝える広報活動を行っている。
2015年06月30日パルが運営する「salut!(サリュ)」はこのほど、「マイリトルベーカリー」をテーマにした新商品を全店舗で発売した。「salut!(サリュ)」は、インテリア雑貨を中心に取り扱う店舗。ブランドコンセプトは、「もっと気軽にお部屋の模様替えを楽しみたい」「もっとすてきな"おうちライフ"を過ごしたい」で、20~40代の女性をターゲットに、気軽にインテリアを楽しめるようなプチプライスの商品を販売している。このほど発売した商品は、パンをモチーフにしたもの。トーストの形をした壁掛け時計「ウォールクロックブレッド」(ナチュラル ・ブラウン / 税別990円)や、バゲットやクロワッサンなど4種類のパンをクッション型のブローチにした「マイリトルベーカリーたべたくなるパンブローチ」(PLAIN・CROIS・PLETZ・BUCKE / 各税別490円)などを展開する。他にも、「ブレッドマグネット」各種(税別390円)、「マイリトルベーカリーポーチINマルシェバッグ」(レッド・ブラウン・ホワイト・パン総柄 / 各税別990円)、「マイリトルベーカリーテーブルクロス」(レッド・ブラウン・パン総柄 / 各税別790円)などを販売する。
2015年06月29日ライオンリビングケア研究所はこのほど、「トイレの拭き掃除」についての検証結果を発表した。○しっかり拭きは「雑巾」、サッとひと拭きは「トイレットペーパー」同調査では、「雑巾による拭き掃除」と「トイレットペーパーによる拭き掃除」について、使う道具や拭き方の実態と洗浄効果について検証した。まず、トイレの拭き掃除を、便器や便座、その他便器まわりの様々な部分を一度にまとめて拭く「しっかり拭き」と、トイレを使用するついでや汚れが気になったときに気になった場所をちょっと拭く「サッとひと拭き」に分類。それぞれの拭き掃除で何を使っているかを調べた。結果、「しっかり拭き」では4割が「雑巾」を、「サッとひと拭き」は多くが「トイレットペーパー」を使用していることがわかった。さらに、トイレットペーパーはどちらの拭き掃除でも頻繁に使用されていた。○雑巾は、きちんと洗っていても菌が潜んでいたこれをうけ、実際にトイレ掃除で使用されている雑巾を4家庭から回収。雑巾に付着している菌の数を測定した。その結果、雑巾の洗い方や使用期間、見た目の汚れ具合に"関わらず"、いずれの雑巾からも数千万個/枚を上回る菌が検出され、多いものでは5億個/枚もの菌がついていることが確認された。石鹸を使用して雑巾を洗い、きちんと外に干している雑巾からも多くの菌が検出されたことから、繰り返し使用する雑巾の清潔を保つには、漂白剤などで定期的に除菌をする必要があることがうかがえた。○雑巾を使用した拭き掃除では、かえって菌を塗り広げていた家庭でトイレの拭き掃除に実際に使用した雑巾を用いて、全く菌のいない試験片(ポリプロピレンの板、以下 PP板)を軽く拭いて表面の菌数を確認した。すると、もともとは菌がいなかった試験片の表面から、多数の菌が検出された。濡らした雑巾で拭き掃除を行っても、菌がついた雑巾の場合には、かえって菌を広げてしまうことがうかがえた。○トイレットペーパー拭きは、「から拭き」「水拭き」では汚れも菌も取れないトイレの拭き掃除をするとき、多くの人が「トイレットペーパー」を使用しており、その方法は「から拭き」「水拭き」「洗剤拭き」の3つに大別されるという。その効果の違いを明らかにするために、ヒトの尿を試験片の表面上に垂らして乾燥させた「乾燥尿汚れ」を付着させ、布で拭きとった後の汚れ残りを確認した。その結果、「から拭き」「水拭き」では汚れが残っており、拭き掃除によってむしろ汚れを広げてしまうことがわかった。対して、洗剤を使用した場合は汚れ残りがほとんど見られず、汚れを取り除けていた。さらに、「菌」についても「から拭き」「水拭き」「洗剤拭き」によるふき取り効果を検証。「尿ハネ汚れ」「乾燥尿汚れ」を作成し、上記3つの方法でふき取って菌の除去効果を比較したところ、「洗剤拭き」では、「尿ハネ汚れ」は完全に、「乾燥尿汚れ」でもほとんど菌が検出されない程度に、菌が取り除けていることが確認された。一方、「から拭き」「水拭き」では、ふき取りの後の表面に多くの菌が残っており、むしろ一カ所にあった菌を広げてしまうことが確認された。
2015年06月08日ビーズは12日、オフィスインテリアブランド「Bauhutte(R)(バウヒュッテ)」より、新商品「ソファ+(ソファプラス)」を発売する。○家のリビングでもオフィスでも! くつろぎながらPC作業同商品は、パソコンテーブルにもオットマン(足置き台)にもスツール(腰掛け)にもなるソファ。ノートパソコンを使う人の用途に合わせて、ソファ周りでのくつろぎ時間をサポートする。天板には上下可動用の昇降金具を搭載しテーブルとして使用したい時には天板を上げることでPC作業に没頭できる。天板下のフットレストには柔らかなクッションを採用している。テーブルとして使わない時には、天板を下げオットマン(足置き台)やスツール(腰掛け)として使用できる。持ち運びや移動を想定し、側面にハンドルホールを設計。くつろぐ際、来客時など複数のシーンを想定している。商品価格は21,350円(税抜)。カラーはベージュ×グレー、ホワイト×グレーの2種類。
2015年05月15日家具やインテリア雑貨などを取り扱うショップを13店舗展開するリビングハウスは、自分だけの空間をもつことができる「コロロデスク」やカラフルな「空気の器」など、 色とりどりのアイテムが揃う「トラフのいろいろ展」を開催している。会期は5月14日まで。会場は東京都・ららぽーと豊洲2Fにある「リビングハウス ららぽーと豊洲店」。同展では、自分だけの空間をもつことができるカスタマイズ家具「コロロデスク」や、空気を包みこむように形状を自由に変えられる紙の器「空気の器」など、色とりどりのプロダクトが販売されるほか、トラフ建築設計事務所監修による"空気の器のインスタレーション"が展開され、店頭エントランスには100点もの「空気の器」が吊された異空間が演出されている。ちなみに「空気の器」とは、黄色と青色を混ぜて緑色をつくりたいという思いから生み出されたプロダクト。紙の表と裏の色が反射光によって混ざり、見る角度によっても表情が移り変わるという。これまでにさまざまな色やパターンが発売され、スタンプキットで色をつけたりしてキャンバスのようにも楽しめるということだ。なお、トラフ建築設計事務所は鈴野浩一と禿真哉によって2004年に設立。建築の設計をはじめ、ショップのインテリアデザイン、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選出されたほか、2015年「空気の器」がモントリオール美術館において永久コレクションに認定された。
2015年05月08日ライフスタイルブランド「アフタヌーンティー リビング(Afternoon Tea LIVING)」が4月24日、モデルの真山景子とAYUMIとともに開発したコラボレーションエプロンを数量限定で発売。同日、発売を記念したお披露目イベントが開催された。会場に登場した2人はそれぞれ、今回のエプロン制作で工夫した点について語った。どんな洋服にも合わせやすいデニムエプロンを目指したという真山は、「着るとかわいく見えることにこだわり、ネックまわりやフレアシルエットのスカート丈も大人の女性に似合いつつ、かわいく見えるように計算しました」と完成までの試行錯誤を語る。一方、AYUMIはリネン素材を用いたグリーンのエプロンを制作。「どんな身長にも合うように、短すぎず、長すぎない丈感にこだわりました。また、ギャルソン風にもなる2WAYにしたのもポイントです!」とこだわりを明かしていた。なお、「アフタヌーンティー リビング」では“母の日”に向けて、使いやすさやと可愛さにこだわった約100種類のエプロンを展開。さらに、“母の日”の贈り物にピッタリなサービスも多数実施中だ。エプロンを購入すると、先着で1万人にディッシュクロスを1枚プレゼント。また、有料ラッピングの利用でリボンにコサージュが付く他、ギフトを購入すると先着で5万人に限定デザインのメッセージカードをプレゼントする。
2015年04月30日友だちに紹介してもらった人と初デートに行ったときのことです。評判のバーへ行き、豪華なおつまみを楽しんでいました。が、相手は1品1品食べ終わるごとに、歯につまったものをせせるクセがありました。これもマナーのうちなのか?と内心驚きつつ、最初のうちはがまんしていた私ですが、1時間くらいでギブアップ。「飲み過ぎて気分が悪い」と言い訳して先に家に帰りました。テーブルマナーは自分だけのものではなく、周りの人にも楽しく食事をしてもらうためにあるものです。ここでは、イタリアの人々から学んだ、美味しい食事と一緒に素敵な雰囲気を味わうためのテーブルマナーについてご紹介します。1.スパゲッティをきちんとフォークにからめる知人とローマのレストランに入ったときのことです。店内は観光客半分、地元の人半分でなかなかにぎやか。二人で前菜と肉料理を頼み、たわいない話をして待っていました。ふと横を見ると、衝撃の光景が目に飛び込んできました。女性2人連れの観光客が、口の中に収まりきらない多量のパスタを、途中で噛み切ってお皿の上に落としながら食べていたのです。「食べ方が汚すぎる」「見たくないのに見える」とグチる彼をなだめるのが大変でした。長いパスタは、「麺を全部フォークにからめとってから口の中に入れる」がマナー。麺の種類によってまちまちですが、スパゲッティ程度の長さであればフォークで3本ほどすくった後、フォークを立ててすくった麺をすべてまきつけてから食べるのがよいでしょう。この方法なら、トマトのパスタでもソースが服にとびはねることも少なく、スマートにいただけます。 2.パンでお皿をぬぐわない知人カップルにシーフードレストランへ連れて行ってもらったとき、彼らがパンでソースをすくって食べないのに気がつきました。普段彼らのお宅にお邪魔するとき、二人とも「キッチリとソースをぬぐう」のを見ていたので、このとき私もいつも通りにお皿をぬぐっていたのです。これはTPOを選ぶ食べ方だと気づいたときは遅く、自分のお皿だけが妙にピカピカに。恥ずかしくてしかたありませんでした。イタリアの食事には必ずパンが添えられます。メインディッシュでもパスタでも、ついついパンにソースをひたしソースを最後まで味わいたくなるものですが、あまりお行儀のよいことではありません。家でやるならともかく、外でやることではないようです。ソースが残ってももったいないとは思わず残し、お皿を下げてもらいましょう。3.パスタにチーズをかけすぎないショッピングでくたびれ果て、「夕飯は外で簡単に済まそう」と女友だちとセルフサービスレストランへ行きました。パスタのブースには「本日のオススメ:ミートソースのスパゲッティ」と書いてあったので友だちがそれをもらいにいったのですが、テーブルに戻るなり「すごい人がいた」とクスクス笑い始めました。カップル連れの観光客が彼女の前に並んでいたのですが、スパゲッティの皿を受け取るなり、男性が粉チーズを目一杯かけたそうです。彼女いわく「赤いパスタが一面、白くなってた。あれじゃチーズが固まっちゃって食べるとき大変よ」とのこと。ミートソースなど粉チーズと相性がいいトマト系のパスタに、自分でチーズをかけられるよう別添えで粉チーズがサービスされることが多いですが、かける量は多くてもカレースプーン2/3程度にしましょう。多すぎると、熱々のソースの熱でチーズがとけたあと冷えて固まり、食感が悪くなります。場合によってはパスタをすくえなくなってしまうことも。また、食後の口臭がひどくなるのでほどほどに楽しみましょう。 スマートなマナーを身につけて、相手も自分も楽しいひとときを過ごせると素敵ですね。イタリア流マナー、ぜひ実践してみてください。ちなみに、ニンニクをたっぷり使ったイタリアンを食べた後は、食後にぜひエスプレッソを。コーヒーの苦みと香りが、臭いを消してくれます。
2015年04月06日SuMiKaはこのほど、家づくりをしたい生活者と専門家を結ぶウェブサービス「SuMiKa」内にて、「暮らしのカスタマイズマーケット」をオープンした。○小規模リノベーションのプランや造作家具、こだわりのパーツなどを自由に販売できる同社は昨年6月より、「既成品で選ぶ『家づくり』から、長く専門家と付き合って築きあげる『暮らしづくり』へ。」をコンセプトに、小規模リノベーションの注文をWEB上で行えるサービス「暮らしのカスタマイズ」をスタート。ユーザーが欲しいと思った暮らしのアイデアや予算を投稿することで、実際に設計・施工をしてくれる専門家と出会うことができ、現在までに特注ロフトベッドやジャストサイズの壁面収納、ポータブルなDJブースなど、多様なプランを実現してきたという。今回オープンした「暮らしのカスタマイズマーケット」は、工務店や建築家が企画・施工した小規模リノベーションのプランや造作家具、こだわりのパーツなどを自由に販売できるオンラインマーケットプレイスとなる。「暮らしのカスタマイズ」で実現したプランをはじめ、工務店や建築家のこだわりのプランやアイデアを商品化することにより、ユーザーはより気軽に欲しい暮らしを見つけ出し、手頃な価格で手に入れることができる。工務店や建築家にとっても、小規模ならではのおもしろいアイデアや施工を流通させることができ、新たな顧客獲得にもつながる仕組みとなる。オープン日には、「壁一面本棚」や「子供の成長で変化するリビング」といったテーマで各工務店や建築家から集まってきたアイデアを公開。今後も、様々なテーマでマーケットを盛り上げて行く予定となる。
2015年03月20日3月21日、春分の日から始まる一年。まだ何も書き込まれていない、今年の地球暦。地球暦をより多くの方に知ってもらうため、地球暦の新年が始まるタイミングに合わせ、全国でリリースイベントが開催されています。東京では去る3月8日、科学未来館の最上階ホールでイベントが行われました。地球暦には取扱説明書がありません。一般的な時計やカレンダーがそうであるように、説明がなくともみなが知っている共通の尺度になるという予感と、解釈や使い方が人それぞれに委ねられているという自由さを持ち合わせているから。また、言葉で区切って限定してしまうにはもったいない大きな思想であるからだともいえるでしょう。それだけに、地球暦を知ってしまった人は、もっと理解を深めたいという思いが強くなる傾向があるようです。だから、考案者ご本人の杉山開知さんによる解説が聞けるお話会は、絶好の機会。耳ざわりのいい声の語り口に、ギターの弾き語り。お話会には独特の吸引力があって、何度も参加する熱心な地球暦ファンも多いのです。さて、この日のイベントの趣向は、杉山さん、そして理論物理学者で世界的権威の佐治晴夫さんによる特別講演ということで、会場には約300人が詰めかけました。第一部は杉山さんのひとり語り、第二部は佐治さんのひとり語り、そして第三部がおふたりの対談。ギター持参の杉山さんの弾き語りも交え、3時間という長さを感じさせない充実の構成でした。おふたりの共通点といえば、ともに音楽を志し、活動の根幹には音楽への愛があること。つまり、お話の根底にもつねに音楽があります。なかでも貴重だったのは、惑星の音を聴けたこと。宇宙探査機ボイジャーが録音した、星の運動による振動=電波を人間が知覚できる周波数に変換したもので、木星と土星は、グワーンという連続した重低音を発していました。たまにワンワンと違う種類の音が入るのは、ガスのリングの干渉音。では地球は、どんな音をしているのでしょう。なんと、異なる音が重なり合って、ハーモニーを奏でていました。それは音楽だったのです。豊かな音の正体は、水や雷。目で見て地球が美しいことは、宇宙から捉えた地球の写真から知っていました。しかし耳で聴いても美しいとは、初めて知りました。うむを言わさない圧倒的な存在感、ここに生きているという圧倒的な事実を音で突きつけられ、ただただ全身がそれに反応し、感動を覚えた瞬間でした。おふたりは、自分のことは外から見なければわからないと言いました。宇宙のことを知ることは、自分の内側を知ることだとも。佐治さんの関わったボイジャー打ち上げのプロジェクト然り、地球を飛び出し、太陽系、銀河系、宇宙のこと。この世界の創生のこと。私ひとりの微細な生命など、そんな壮大な営みとは一見、関係なさそうにも思えます。けれど、私と宇宙は、確実につながっている。いま、ここ、私。あの美しい地球のハーモニーに、私も参加しているということ。講演は、ミクロからマクロへ自在に視線を変えながら、宇宙と私のつながりを知覚させるモメントでした。この感覚は、地球暦を使っていくのに、この世界で生きていくのに、きっと役に立つのだと思います。新たな時代は世界が一(ひとつ)の意識になり生物となる方向にある。正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである。──農民芸術概論/宮沢賢治▼地球暦(ちきゅうれき)とは…太陽系時空間地図。宇宙の太陽系の惑星である「地球」にいる自分が、いまがいつで、どこにいるのかがわかる暦で、民族や国を超え、地球人であれば誰もが理解でき、共通して使えるのが特徴。 個人だけでなく、学校や会社などでも取り入られ始めています。▼次回のリリースイベント2015年4月3日、札幌で開催されます。 地球暦は、こちらから購入できます。
2015年03月20日デザイナー小林幹也が手掛けるインテリアショップ「TAIYOU no SHITA」が、東京・目黒から新宿のリビングデザインセンターOZONE6階へ移転オープンした。住所は東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー。スタジオでのデザインワークを越えて、使い手との接点をつくりたいという思いから誕生した同店。使い手の暮らしに向き合い、国内外のメーカーと開発したこだわりの家具やインテリアプロダクトがそろう。クラフトマンシップあふれる、美しくて機能的な家具、時計やフラワーベースなど、ギフトとしても喜ばれそうな木の日用品、北欧のアンティーク食器、作家の作品も並ぶ。旭川の家具メーカー「匠工芸」による家具ブランド「yamanami」は、クラフトマンシップと工芸的な手のぬくもりを感じる柔らかなフォルムが特徴。「HARU」は、愛知の家具メーカー「カリモク家具」による家具ブランド。その製品は軽やかで美しいフォルムを描く。富山の「usuiworks」によるOSB(構造用木質ボード)を用いたスモールファニチャーの家具ブランド「chii」は、OSBの質感と既存の家具と空間の隙間を埋めるコンパクトなスケール感が魅力。その他、旭川のクラフト製品メーカー「ドリーミィーパーソン」による木の日用品のブランド「kime」などを取り扱う。更に、オーダーメイドのキッチンや収納家具・空間設計の依頼も可能。店頭に立つ小林氏との会話を楽しみながらオーダーすることも出来るという。併設スペース「DINING ROOM by MIKIYA KOBAYASHI」では、ダイニングに仕立てた空間で食卓を彩る道具を紹介。期間ごとに様々なデザイナーやメーカーとコラボレーションした展示も行う。現在は「硝子作家 岸本耕平」と題し、富山のガラス作家による器や照明器具を展示している(5月24日まで)。今後もものづくりの背景を伝える企画展・ワークショップなどを随時開催する予定。店名の由来は、太陽と生物の関係性。家具は生きるために必要不可欠だが、あくまでも自然に人や暮らしに寄り添う太陽のような存在が理想とのこと。長い時間を共にする家具。「TAIYOU no SHITA」で自分だけのお気に入りを探したい。
2015年03月17日ディノス・セシールは、3月2日に発行した「セシール」のインテリア・生活雑貨カタログ「Kurasuki2015 夏号」およびセシールオンラインショップにて、新発売の「家族みんなで川の字に! ジョイント式い草ベッド」をはじめとした、涼感と香りが魅力のい草を使った家具・インテリアを発売している。○フラットに連結でき、家族一緒に眠れる「ジョイント式い草ベッド」などが登場新登場の「家族みんなで川の字に! ジョイント式い草ベッド」は、簡単なボルトの連結で、段差なくフラットに固定でき、連結すると家族一緒に眠ることができる。フレームのコーナー部分の角を丸く加工してあり、小さな子供にも安心の仕様となる。床下には大きな収納スペースがあり、普段使わないものをたっぷり収納できる。サイズはセミシングルとシングルで、それぞれ高さ15cmと30cmの2タイプを展開する。価格は、2万1,492円~3万2,292円(税込)。カジュアル感覚の色柄でインテリアにもマッチする「い草センターラグ」からは、掘ごたつ用が新登場。コンパクトに折り畳めて持ち運びも収納も簡単なコンパクト収納タイプと、ウレタンフォームが入ったふっくらタイプの2タイプを展開している。どちらも裏面不織布貼りで、床を傷つけにくい仕様になっており、カラーはブラウンとグリーンの2色を用意した。価格は、1万2,852円~2万412円(税込)。「ヒバ加工い草カーペット」は、天然物質としては抗菌力の高い青森のヒバから抽出したヒノキチオールをい草に塗布し、自然の力で抗菌・防臭効果を発揮する。和モダンな市松模様デザインで、江戸間・本間それぞれ2畳用から8畳用まで展開。裏面に床や畳を傷めにくく、踏み心地をソフトにする不織布が付いた裏貼りありタイプ(6,166円~2万8,706円・税込)と、裏貼りなしタイプ(4,622円~2万4,591円・税込)が選べる。また、カラーはA(ブラウン系)とB(グリーン系)の2色展開となる。
2015年03月08日富士通は3月6日、次世代ものづくりICTの環境構築実現に向けた取り組みを開始すると発表した。この次世代ものづくりICTとは、製造に関わる情報の収集・分析や、人と機械の協調生産を高次元で実現するシステムのこと。取組の内容としてはまず社内において、ロボットが作業を学習し適切な動作を行う自律・協調制御技術や、同社のIoTプラットフォームを活用した障害予兆検知技術、製造ラインを止めない生産計画の割り振りなどの開発技術を実践する。さらに、次世代ものづくりICT観光構築のための「ものづくりソリューション事業推進室」を4月1日に新設。社内実践をリファレンス化し、スムーズにソリューション化し2015年10月から順次提供していくとしている。また、ロボットメーカーとの連携を強化し、メーカーごとに異なるロボットの制御プログラム言語を、ユーザーから見ると同様に扱えるようにすることで、大企業だけでなく中・小企業においても最適なロボットや自動化設備の導入を容易にするほか、ロボット導入のシステム・インテグレーションサービスも提供する。
2015年03月06日2014年秋から順次リモデルを行っていた伊勢丹新宿店本館5階リビングフロアが3月4日、ついにグランドオープンした。リモデルにあたって設計を担当したのは、丹下都市建築設計代表の丹下憲孝と、デザインオフィスGLAMOROUS co., ltd.代表の森田恭通。新しくなったフロアでは、“世界最高のファッションミュージアム”というコンセプトの下、フロア内を散策しながらハイカルチャーと新しい暮らしのアイデアを見つけることの出来る場を提供する。リビングフロアは、「センターパーク」「ウエストパーク」「イーストパーク」に加え、「リビングパーソナル(くつろぐ)」「キッチンダイニング(つどう)」「ベッドバスパウダー(やすらぐ)」のテーマに合わせたセクションで構成される。「キッチンダイニング」には、フラワー アーティスト東信による百貨店初の花屋「フラワー オブ ロマンス(FLOWER OF ROMANCE)」が出店。ショーケースに収められた花々は、ブーケや、アレンジメントフラワーなどオーダーメイドで受注することはもちろん、押花(3,000円から)や、瓶につめた蘭(1,000円)など、草花にまつわるアイテムを幅広く販売。また、フードやファッションに合わせた花のコンシェルサービスも行う。プレス担当者は「百貨店だからこそ、訪れる様々な方々の生活に寄り添って、花のある暮らしを提供したい」コメント。同店の周囲一帯は色鮮やかな草花の華やかな香りに包まれていた。さらに、各コーナーではリモデルオープンにあたり、様々な特別企画・コンテンツを用意。「リビングデコール」には、皆川明がデザイナーを務める「ミナ ペルホネン」と『VOGUE NIPPON』や『エル・デコ』など、数々の雑誌で活躍するインテリアスタイリストの作原文子がコラボレーションした特別展「ライフ・リブ・ラブ(LIFE LIVE LOVE)」を開催。皆川氏は、「“ファッション”でも“リビング”アイテムでも、物を選ぶときにひっかかる部分に垣根はないはず。だから、暮らしという大きな枠の中でショッピングを楽しんでもらえる空気感を作りたかった」とコメント。作原氏は「撮影で使用したもの達や、自分が実際使ってみてよかったと感じられたアイテムを集めた。ミナ ペルホネンとはあえて両極端なテイストの品々をセレクトすることで、お客様の視点の幅を広げられるのではと考えている」とセレクトしたアイテムについて話した。また、ウエストパークでは、オープニング企画として、九谷焼作家が絢爛な絵付けの技法を駆使した「ウルトラマン」のオブジェの出展や、鹿児島睦の個展「“装飾”展―花と鳥―」を開催。発売アイテムには、 「アルフレックス(Arflex)」と「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」のコラボレーションソファや、同店限定マクミラン/イセタン柄、ブラックウォッチ/イセタンメンズ柄の伊勢丹オリジナルレターセット(3,000円)などが販売される。暮らしに欠かせない食カテゴリーにおいても充実のラインアップ。カフェ「賚果 | RAIKA(らいか)」を始め、「キッチンダイニング」には、約1週間から2週間ごとに出店店舗が変わるコーヒーと紅茶のカフェ「キッチン ダイニング デコール(KITCHEN DINING DECOR)」、キッチンスタジオ、一角に設けられた茶道具専門のコーナーでは“形式に囚われない自由なお茶の楽しみ方”を提案していく。その他、輸入壁紙専門ショップ「ワルパ(WALPA)」や、新たにオープンしたステーショナリーコーナー、活版印刷と箔押しを手掛けるプリントスタジオ、したためた手紙をその場で投函出来るようにと設置されたポストなど、趣向を凝らした空間となっている。
2015年03月04日伊勢丹新宿店5階のリビングフロアで、3月4日のリモデルオープニングを記念した特別展「ライフ・リブ・ラブ(LIFE LIVE LOVE)」が開催される。この特別展では皆川 明がデザイナーを務める「ミナ ペルホネン」限定プロダクトのリビングアイテムが展示される。更に、『VOGUE NIPPON』や『エル・デコ』など、数々の雑誌で活躍するインテリアスタイリストの作原文子とコラボレーション。彼女がセレクトした家具やインテリア雑貨を組み合わせ、新生活に向けた“生きた空間”を完成させる。その他、会場では、本来であれば世に出ることの無いふしのある部材を使い、深澤直人がデザインしたマルニ木工の「HIROSHIMAアームチェア」に、ミナ ペルホネンの余り布をパッチワークした「ふしとカケラ」を開催。これは2013年秋に発表された第2弾にあたるもので、今回は「森」をイメージしてセレクトされた余り布を樹種に合わせて3種類の色目で展開する。今回のコラボレーションについて、皆川 明氏は「日々の暮らしを充実させ、自分なりの空間をつくるには、心動かされる品々を多様に取り入れる必要があります。作原さんとのコラボレーションでは、そんな素敵な暮らしの提案をしていきたいと考えています」とコメント。一方、作原文子氏は「エプロンやシャツのように毎日使うものは、単にフックに引っ掛けたり、無造作にイスの上に置いた方が美しく見えるときがあります。モノの普遍的な状況やリアリティ、そして作り手の意識や感覚も判断基準に入れてみると、家を飾ることがもっと楽しくなると思います」と話している。また、同フロアの和雑貨のコーナーでは、ミナ ペルホネンと開化堂のコラボレートによる伊勢丹新宿店オリジナル茶筒(1万5,000円、1万4,000円)も発売。国内外で人気を集める開化堂は、創業明治8年で、日本で最も古い茶筒店。手づくりによる製法は気密性が高く、また何年も使い続けることで色の経年変化が楽しめる商品。ミナ ペルホネンによるクジャクと蝶のデザインが入ることで、春の花見やピクニックのシーズンに、外に持ち出して自慢したくなるような愛着の湧くデザインに仕上がっている。
2015年02月11日中央技能振興センターは5日、公募していた「厚生労働省ものづくりマイスター」(以下、ものづくりマイスター)のシンボルマークを決定した。マークのデザインは高知県の畑中奈緒さん。○ものづくりマイスターの認知度向上を目指すものづくりマイスターとは、厚生労働省と中央職業能力開発協会が共同で実施する、ものづくり分野の人材確保・育成を推進する取り組み。優れた技能と豊富な経験などを兼ね備えた製造・建設分野の技能者が、若者に実技指導等を通じ、ものづくり産業や技能の魅力を発信していくことを目指している。このたび決定したシンボルマークは、ものづくりマイスターの認知度向上を目指して公募したもの。マークの認知により活動しやすい環境を作り出すとともに、誇りと使命感をもって活動してもらうことを目的としている。マーク案の応募者数は全部で148作品。選出された畑中さんは、2010年に行われた第5回 若年者ものづくり競技大会「グラフィックデザイン」職種で優勝、翌年、ロンドンで開催された第41回技能五輪国際大会「グラフィックデザイン」職種に日本代表選手として参加した実力者だ。マークの趣旨について、畑中さんは「ものづくりマイスターの『M』の字をモチーフに、2人の技能者を表しています。左側は手を動かし研さんを積んで成長している若年技能者、右側はものづくりマイスターです」と解説している。決定したマークは、今後ものづくりマイスターが実技指導する際の腕章やワッペンなどに使用される予定。
2015年02月10日インテリア産業協会は、平成26年度「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」の結果を発表した。○時代性を取り込んだコーディネーションを表彰同協会はインテリアコーディネーターの技能の向上、トータルインテリアの普及促進を目的に活動中。「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」はその一環で、ライフスタイルの洞察にあふれ、時代性を上手に取り込んだインテリアコーディネーションを表彰するというもの。評価基準は「課題に即した提案力」「居住性」「独創性」「機能性」「審美性」「表現力」の6点で、審査員6名とオブザーバーが選定を行った。○大臣賞は歴史ある純和風建築に事例部門 経済産業大臣賞を受賞したのは、広島県 クラージュプラスの「三原の家~茶室のある離れ~」。同物件は依頼主の曽祖父が庭を見るために「母屋に隣接する離れ」として建てられた、築80年以上の純和風建築で、リフォーム時の要望は「一部茶室を取り入れ、リビング的に活用したい」。改装後は天井を高くし広緑と一体化した部屋とし、組み障子越しに庭が見える造りに。北欧の巨匠「ウェグナー」「モーエンセン」の椅子が美しく調和する家となったとのこと。
2015年01月26日美しい肌を保つのは女性にとって永遠のテーマ。実は眠りも美肌づくりに欠かせないことをご存知ですか?美肌のために、どんな睡眠をとるのがベストで、それを実現するために注意することは何か・・・・・・快眠セラピストの三橋美穂さんに伺いました。Qボディクロック(=体内時計)が乱れると肌が荒れるって本当ですか?Aボディクロックが乱れている状態というのは、ちょうど海外旅行などの前後に起きる「時差ボケ」に似ています。皆さんも時差ボケを起こした経験があると思いますが、そのときの体調を思い出してください。疲れが抜けない、ずっと眠たい、眠たい時間になっても眠気が来ない、昼間に眠くなる、変な時間にお腹が空いてしまう、便秘になる・・・・・・楽しい海外旅行の後にこんな時差ボケによる体調トラブルを感じたことがあるはずです。これらは睡眠の質が低下して、浅い眠りになり、睡眠中に分泌されるはずの成長ホルモンの量が減り、肌のターンオーバー(新陳代謝)、肌の再生がうまくいかないので、肌荒れが起こるのです。Q睡眠中のどんなタイミングで肌を再生する成長ホルモンが分泌されるのですか?A眠りには大きく分けて、記憶を整理する「レム睡眠」と、脳を休ませる「ノンレム睡眠」の2種類があります。夢を見たり、途中で目が覚たりするレム睡眠の間は、成長ホルモンがほとんど分泌されません。脳も身体もぐっすりと休んでいるノンレム睡眠の中でも最も深く眠っている「徐波睡眠」が合図になって、成長ホルモンの分泌が活発になると言われています。徐波睡眠の間は、脳波に大きくて緩やかな波が現れて「脳が眠っています」と言うサインが出るために、脳波の細かい波が現れない睡眠=徐波睡眠と名付けられました。Qよく「夜10時から深夜2時までが美肌作りのゴールデン・タイム」と言われますが、その時間に寝て、なおかつ熟睡して除波睡眠ができないと成長ホルモンが十分に分泌されないのですか?A現代人にとって夜10時に寝るのは現実的には難しいことですよね(笑)。でもご心配なく!成長ホルモンは時間帯で増えるのではなく、深く眠れることで分泌が高まるので、生体リズムが整っていることが大切です。「夜10時に寝ないと肌が荒れてしまう!」と神経質にならずに、規則正しく毎日決まった時間に眠り、決まった時間に起きるように心がけてください。たとえば深夜0時に眠り、朝7時に起きる生活を規則正しく続けても良いのです。ただし、私たちの身体は、長い歴史の中で、「太陽が沈むと眠り、太陽が昇ると起きる」というリズムに慣れています。これに反した生活を送ると、ボディクロックの乱れを招いてしまいますから、睡眠の質を考え、深い眠りを取るために、できれば深夜0時までには眠るようにしてくださいね。Q睡眠の量、つまり睡眠時間は短くても大丈夫でしょうか?A日本人女性は世界で一番眠らない、睡眠時間が短いというデータもあります。美肌のためにこれはあまり良い傾向ではありません。ある調査結果(注1)で、睡眠時間が3時間のときと、6時間のときの肌の状態を比較してみると、3時間しか眠っていないときの肌は、バリア機能が乱れ、保湿力も弱まっていることが明らかになりました。つまり睡眠時間が短すぎるのも、肌には良くないのです。「私はショート・スリーパーだから睡眠時間が短くても大丈夫」と油断せずに、6~8時間の睡眠を心がけてください。Q朝起きると肌がカサカサ。寝る前にスキンケアはしっかり行っているのに・・・・・・どうすればいいでしょうか?A部屋が乾燥しすぎているのではないでしょうか?湿度の低い部屋で眠ると睡眠の質が低下することが明らかになっています。たしかに、乾燥した部屋で寝ると、口や鼻、のどの渇きで息苦しくなって夜中に目覚めてしまいますね。乾燥は肌の大敵ですが、眠りの大敵でもあるのです。加湿器などで部屋の湿度を適度に保つようにしましょう。注1:2014年 株式会社ポーラ「睡眠不足は、肌のバリア機能とキメを悪化させることを肌測定により実証」有限会社スリーピース 代表ボディクロック研究会 研究会員快眠セラピスト/睡眠環境プランナー三橋美穂 氏愛知県岡崎市出身。心の環境、体の環境、睡眠の環境を整えることが快眠の3つの柱と考え、睡眠とストレス、食事、色彩、体操、呼吸法、寝具などとの関わりについて研究。講演や執筆、個人相談を通して、眠りの大切さや快眠の工夫、寝具の選び方などを提案している。睡眠を多角的にとらえた実践的なアドバイスと、手軽にできる数多くの快眠メソッドが、テレビや雑誌等で支持を集め、睡眠のスペシャリストとして多方面で活躍中。『ボディクロックと美容』に関するその他の記事はこちら「ボディクロック研究会」に関する情報はこちら
2015年01月15日リビングハウスは16日より、ドイツ発のインテリアブランド「KARE(カレ)」を六本木ヒルズに5カ月間限定でオープンする。○ドイツ発の人気ブランドが初の単独出店1981年、ドイツ・ミュンヘンの郊外から始まったKAREのコンセプトは「LIFE IS STYLE! LIFE AGAINST THE STREAM!(人生とはスタイルだ! 流れに身を任せず、自分の意思で生きよう!)」。トレンドスタイルやスタンダードなデザインに、「クレイジーな解釈」を交え、あらゆるテイストをユニークにデザインするブランドとして知られている。現在は世界40カ国、120以上の店舗で展開しているが、日本での単独店舗出店は今回が初となる。六本木ヒルズの期間限定店では、ソファ、ダイニングテーブル、チェア、サイドテーブル、チェストなどの大型家具から、アート、オブジェ、フラワーベース、キャンドルホルダーなどのインテリア小物雑貨まで幅広く取りそろえる予定とのこと。場所は東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー ヒルサイド2階。営業期間は1月16日~5月31日、営業時間は11時~21時。
2015年01月15日伊勢丹新宿店は、同店本館5階リビングフロアのインテリア売り場を12月27日、リモデルオープンした。インテリアデザイン界の巨匠アントニオ・チッテリオ(Antonio Citterio)や、百貨店初登場となる「ノルテキスタイル(Knoll Textiles)」を販売する他、インテリアに関するアドバイザーも常駐する。同フロアでは2015年春のグランドオープンに先駆け、「くつろぐ」をテーマに、インテリア売場をリモデルし、“心の豊かさ”を感じることのできる、上質かつ魅力的な空間・ライフスタイルをアイテムを通じて発信していく。家具ゾーンでの注目は、国内の百貨店としては初となる、イタリアのプレステージファニチャーブランド「フレックスフォルム(FLEXFORM)」の常設だ。同ブランドは、イタリアデザイン界の巨匠であるアントニオ・チッテリオがデザイン、総合監修を務める。売り場では、同ブランドのソファ(383万2,000円)を始め、素材、デザイン、製造過程のすべてにおいてイタリアにこだわり抜いたアイテムが展開される。カーテン・カーペットゾーンでは、空間に彩りを与える、“品質感×トレンド・デザイン性”を兼ね備えたアイテムを紹介している。百貨店初常設となるアメリカの高級家具メーカーから生まれた「ノルテキスタイル」や、伊勢丹初登場となるモダンインテリアに合わせやすい、ドイツブランドの「ジャブ(JAB)」まで取り扱う。インテリア・ファブリックゾーンでは、リトアニアの老舗リネンメーカー「シウラス(Siulas)」のテキスタイルを12カラーで常設展開する他、“産地×製法”をテーマに、百貨店初常設となる九州小倉織の「縞縞」など、ジャパンテイストの品ぞろえも紹介する。また、同フロアでは、インテリアコーディネーターやハウジングプロデューサーが常駐するIDS(インテリア・デザイン・サービス)カウンターを設置し、家具やカーテンなどのインテリアアイテムのコーディネイトプランから、リフォームの工事対応まで、幅広く住まいの相談に対応できるプロフェッショナルのスタッフも配置するという。
2014年12月30日伊勢丹新宿本店は27日、本館5階に住まいや暮らしの核となるアイテムをそろえた「リビングルーム」をリモデルオープンする。○上質な家具類を展示販売新しくなった「リビングルーム」のテーマは「くつろぐ」。心の豊かさを感じることのできる、上質かつ魅力的な空間・ライフスタイルを発信する。店内では、イタリアデザイン界の巨匠アントニオ・チッテリオがデザイン・総合監修をつとめる高級家具ブランド「フレックスフォルム」の常設展示を実施。イタリアにこだわりぬいたアイテムで、空間に「ラグジュアリー感」を提供するとのこと。ファブリックでは、百貨店初常設となるアメリカの高級家具メーカーから生まれた「ノルテキスタイル」、伊勢丹初登場のモダンインテリアに合わせやすい、ドイツの有名ブランド「JAB」などを紹介予定。また、インテリアコーディネーター、ハウジングプロデューサーが常駐するIDSカウンターを設置。家具やカーテンなどのインテリアアイテムのコーディネイトプランから、リフォーム工事の対応まで、幅広く住まいの相談に対応し、上質な「夢のくらし」の実現をサポートするとのこと。
2014年12月25日粋で洒脱、でも使い勝手にすぐれた江戸の日用品。京や大坂で生れた道具は、江戸という町で暮らす人々の好みや仕様にあわせた道具へと作り変えられてきました。江戸の道具と暮らしとのかかわりをまとめた拙書『江戸な日用品』から、今の暮らしに取り入れたい東京の逸品 “江戸な日用品” をご案内いたしましょう。新年からは、握りやすくつまみやすい「江戸木箸」を師走を迎えるこの時期は、手帳やカレンダーを新調したりするだけではなく、古びてきた日用品も買い変えたい、なんて思いますよね。特にお箸は、年末になると今まで使っているお箸がなんとなく古びて見えてきて新しいお箸が欲しくなります。私の箸選びの基準といえば、素材やデザインぐらいだったのですが、5年ほど前に大黒屋の江戸木箸に出合ってから、日常的に使うお箸は江戸木箸と決めています。握りやすさとつまみやすさというお箸の機能が、食べ物の味を大きく左右するとわかったからです。なぜ握りやすく、つまみやすいのか、追ってお話していきますね。まずは大黒屋のご紹介ですが、墨田区は曳舟に工房を構える箸の専門店。「生の根源である食を口に運ぶ道具だからこそ、ひとりひとりの手に馴染む箸を」と店主・竹田勝彦さんが考案した江戸木箸が店内にずらりと並んでいます。黒壇(こくだん)や鉄(てつ)木(ぼく)など堅い木を削りだして、素材の風合いを活かした江戸木箸は、三角から九角まである角箸、また丸形、小判、変形と、さまざまな形状のものがあります。ラクにつかめて手も疲れにくい「角箸」いろんな形状がありますが、おすすめしたいのが「角箸」(¥6,480/税込~)シリーズ。私自身が使っているお箸は、「角箸」シリーズの八角箸です。大黒屋では丸型の柔らかさに角をつけて握りやすくした八角箸からはじまり、指三本で使う道具だから奇数形状が手に馴染むと五角箸へと発展させます。さらに五角の握りやすさに八角の柔らかさを加えたいと、完成させたのが七角箸でした。七角箸は、誰の手にもなじむと評判を呼び、著名人にもファンが多いとか。しかしながら七角箸は、三六〇度では割りきれないために作るのは容易ではなく、箸先のぎりぎりまで七角に削りだすのは至難の業(わざ)。「熟練の職人ですら、何度も息を止めて仕上げをするんですよ」と竹田さん。この箸先の仕上げによって、つまみやすさがまったく変わるそうです。また角箸は、どれも先にいくほど細くなっていきますが、先が細いと握る部分を大きく開かなくても箸先があうので食べ物がラクにつかめて手も疲れにくいとのことでした。服や靴を試着するように、お箸も“握って”選ぶ竹田さんは「箸は道具、食べ物や状況にあわせて替えて欲しい」と話します。卵かけご飯やお茶漬けなどかきこんで食べるための「卵かけご飯箸」(¥972/税込)は、先端が平らに削られていて握ると小さな匙のようになります。また最近のヒット箸は、握力の弱い老人や子どもでも使いやすい「楽ちん吸いつき箸」(¥2,160/税込)です。七角にした握り部分は、特殊な塗装をして滑りにくく加工しているとか。今秋発売ながらも口コミで広がり全国各地から注文がきているそうです。手をケガした際はもちろん、長時間パソコンに向かって手が疲れてしまいお箸が持ちにくくなる方にはピッタリかも知れません。「箸は自分専用の道具なのに、家族が購入したものやデザイン優先で購入したものを使っていることが多い。服や靴を試着して買うように、江戸木箸は触って握って手にしっくりとくるものを選んで欲しい」と竹田さんは言います。新しい年に向けて、自分だけのこだわりの箸を見つけるために東京の下町に出掛けてみるのもいいかもしれません。取材協力/江戸木箸 大黒屋 東京都墨田区東向島2-3-6TEL:03-3611-0163営業時間/月曜~土曜 10:00~17:00休日/日、祭、第2・3土曜日(年末年始、夏季休暇あり)公式サイト
2014年12月11日BMWは、ファミリーのライフスタイルをもっと楽しくする「アクティブ・ファミリー・プロジェクト」の一環として、「The Blue Christmas Café by BMW」を六本木ヒルズ ヒルサイドに、2014年12月5日(金)~25日(火)の期間限定でオープンする。これは「ニュー BMWアクティブ ツアラー」の登場を機に、ファミリーやパートナーとの外出や遊びを、素敵に、豊かに、楽しくするために様々な業種のブランドとコラボレーションしたプロジェクト。店内では「ニュー BMW アクティブ ツアラー」の実際の車両を展示し、BMWのアクティブな世界観を紹介。BMWのコーポレートカラーであるブルーを基調に統一されたクリスマス調のインテリアが魅力的だ。プロジェクトのパートナーとして、ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングがカフェの衣装を提供しているほか、ル・クルーゼが「The Blue Christmas Café by BMW」のオリジナルメニューへの器を提供、「遊び道具」と、「あそび環境」を提供するボーネルンドがプレイルームを製作。こちらは「家族で出かける直前」の家をコンセプトに作られており、壁の全体が黒板になっていたり、BMWのキッズカーがあったりと子供も一緒にカフェを楽しめる。BMWオリジナルの特別メニューはかなりのこだわりが感じられる。ローストチキンのライ麦ブレッドサンドプレート「アクティブ・ツアラー・プレート」(1,200円)、こちらにはズワイガニのトマトクリームスープや2種類のミニケーキがセットになっていて満足感も十分。味わいもゆたかなプレートに仕上がっており、キッズにはボーネルンドBMWオリジナルステッキーモザイクの付いた「アクティブ・キッズ・プレート」(1,000円)。チキンライスとデミグラスハンバーグプレートがオススメだ。そのほか、アクティブツアラーの形をしたショコラとブルーベリーのムース(680円)やラム酒を使ったオリジナルカクテル「Blue Christmas Cocktail by BMW」などクリスマスの雰囲気をもりあげるメニューも豊富だ。今回発表になった車種はBMW初のファミリーに向けた「ニュー BMWアクティブ ツアラー」。広い室内空間、高い機能性をもちながら一般的な機械駐車場にもおさまるサイズ。開放感があり、長いドライブも楽しめるほか、シートを一番前まで倒せば、おおきくスライドして大きな荷物が詰めるアレンジ自在のリヤ・シートやラゲッジ・ルームを備え、鍵を持った状態で足を近づけると、手を使わずに後ろのテールゲートが開く仕様になっているため子供をだっこしたままでも使える便利な機能が盛りだくさん。さまざまなライフスタイルに合わせての活躍が期待できる。期間中は「ニュー BMWアクティブ ツアラー」の試乗車も用意。試乗した人には先着1,000名に「マックスブレナー」社製チョコレートをプレゼントされるとのこと。平日は「One-way Test Drive」として片道30分圏内の試乗を実施。六本木から表参道、渋谷、広尾、麻布十番駅など、自分で運転して下車できる「片道ドライブ」を楽しんでみてはいかがだろうか。また、ル・クルーゼによる「クッキングスクール」や、ボーネルンドによる「親子で花ビーズ製作」、Canonにより「親子で取れるカメラ教室」などパートナー企業とコラボレーションしたイベントや夜はDJナイトイベントbyBMWなどさまざまなイベントも予定されている。詳しくはオフィシャルHPをチェックしてみよう。クリスマス・シーズンの六本木をBMWで楽しんでみては?■「The Blue Christmas Café by BMW」イベント概要【期間】12月5日(金)~12月25日(火) 11:00~23:00 ((LO フード22:00、ドリンク22:30)【場所】六本木ヒルズ ヒルサイド2F (東京都港区六本木6-10-1)
2014年12月06日北欧と言えばインテリア雑貨というほど日本でもその可愛さやお洒落さが注目を集めています。が、インテリア雑貨だけでなく、北欧の映画もおすすめなんです。名作として映画史に刻まれている名匠ラッセ・ハルストレムの『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』を始め、今年公開した『シンプル・シモン』や『なまいきチョルベンと水夫さん』などはスウェーデン発の映画。そして、現在公開中の『ストックホルムでワルツを』は、スウェーデンが生んだ世界的ジャズシンガー、モニカ・ゼタールンドが歌手として頂点を極めるまでを描いた、実話を基にした映画です。モニカ役に抜擢されたのは、モニカとそっくりなエッダ・マグナソン。スウェーデンを拠点に活躍している歌手で、この映画で女優デビューを果たしています。物語で描かれるのは、女手ひとつで娘を育て、電話交換手をしながらジャズ歌手として成功することを夢みるモニカの人生の一部です。周りからどんな批判があっても、挫折しても、何度でも立ち上がり前へ進んでいく姿はとても力強く、諦めない勇気が伝わってきます。そんな波瀾万丈のサクセスストーリーだけでなく、先に挙げたように、北欧の街並やインテリア、あらゆるデザインが素敵!しかも物語の舞台は1960年代。50~60年代は北欧デザインの全盛期真っ只中であるだけでなく、ファッション界ではミニスカートが流行。そんな時代のレトロでお洒落なファッションも満載でみどころになっています。ちなみに、雑貨でいうと、モニカの実家のキッチンなどに出てくるカップなどはヴィンテージを使っていて、購入もできるそうです。お洒落な北欧の町は、現代に生きる私たちにとって魅力的。モニカが歌うジャズクラブもお茶を飲んで過ごすカフェも、首都ストックホルムの街は本当に絵に描いたよう。実際に行ってみたい!と旅ごころをくすぐられます。また、モニカの故郷、ストックホルムから300km離れた小さな田舎町、ハーグフォッシュは原風景の広がるのどかな町。都会とはまた違う意味でとても魅力的です。けれど、モニカのセリフにハーグフォッシュは「ちっぽけな町」とあるように、彼女にとっては魅力的とは言えないんですね。自分が生まれ育った愛すべき町ではあるけれど、夢を叶えるために飛び出したい町でもある。モニカが何度も行き来したハーグフォッシュとストックホルム、300kmを実際にドライブしてみるというのも、この映画ならではの旅になるでしょう。ストックホルムを旅した際に訪れてみたい映画のロケ地は「Café Valand(カフェ・ヴァーラント)」と「Nalen(ナーレン)」です。モニカがスウェーデン語でジャズを歌うきっかけとなるシーンで使われているのが「Café Valand」。1954年創業の老舗カフェです。「Nalen」は1888年に建てられた歴史あるライブホール。襟付きの黒いコートチックなドレスを着たモニカが「歩いて帰ろう」をスウェーデン語で歌ったライブ風景が撮影されました。時間とお金に余裕があるなら、ストックホルムからニューヨークという旅もありです。ジャズ評論家にその歌唱力を認められて、冒頭はマンハッタンのジャズクラブ「Swing 46」で歌い、エンディングでは再起をかけて「LENOX LOUNGE」で歌うモニカ。ハーグフォッシュ→ストックホルム→ニューヨークという経路で『ストックホルムでワルツを』をなぞる旅。決して近い距離ではないですが、それでもモニカは町から街へ旅を続けた──それは歌うことへの情熱ゆえ。とてつもない情熱を持っているからこそ、彼女が歌う歌が人の心に突き刺さるんです。そんなモニカの情熱を感じる旅になりそうです。もちろん、長旅のおともにはモニカ・ゼタールンドの歌を忘れずに!また、今月の12月20日(土)と21日(日)の2日間にはモニカを演じた歌手のエッダ・マグナソンがブルーノート東京で歌うので、東京で北欧を感じるのもいいですね。(text:Rie Shintani)
2014年12月04日11月22日(土)にオープンした新商業施設「GRAND TREE MUSASHIKOSUGI(グランツリー武蔵小杉)」は、ファッションやグルメ、ライフスタイルなど幅広いカテゴリーにわたり、日本初出店や新業態を含む最新ショップ160店が集まり、開店前には7,000人もの人が行列を作り、早くも話題沸騰中だ。今回、グランツリー武蔵小杉に出店している日本初上陸ブランドのひとつが、ニュージーランド発のオーガニック・ブランド「リビングネイチャーオーガニック(LIVING NATURE organics・)」だ。スキンケア、ヘアケア、メイクアップなど、全86アイテムを取り扱う。南半球の海に浮かぶニュージーランドは手つかずの自然が多く残る国で、人々は自然と共存することを心がけており、健康的でナチュラルなライフスタイルが浸透している。こうしたバクグラウンドを持つニュージーランドでは、「Trilogy(トリロジー)」や「sans(ソンズ)」など、世界的にも知名度の高いオーガニックブランドがいくつも誕生している。今回日本に初上陸を果たした「リビングネイチャー」もニュージーランドを代表するオーガニック・コスメブランドのひとつ。ブランド名の「リビング」は植物や自然のサイクルと人間を表し、「ネイチャー」は地球上の全ての生命体を意味し、エシカルなブランドスピリッツを表現している。リビングネイチャー商品には、ニュージーランドに自生する独自の植物が多く配合され、それらの植物の持つ優れた効能がブランドのアイデンティティになっている。たとえば、ニュージーランドのアロエベラといわれるハラケケ(ニュージーランドフラックス)のジェルは、抗菌作用や水分補給、肌を滑らかにする効果があり、石油から作り出される化学物質ジェルの代替としても使用されている。またニュージーランドの原住民であるマオリ族が薬として使っていた木マヌカからとれるマヌカ油は、抗菌、炎症防止成分として、肌の不快感や、ニキビにも効果的な成分だ。「リビングネイチャーオーガニック・グランツリー武蔵小杉店」は、グランツリー武蔵小杉2階に出店。ニュージーランドの自然を思わせる素朴でいて落ち着きのあるリラックスした店舗となっている。冬の乾燥肌対策にもピッタリのアイテムが見つかりそう。ぜひ立ち寄ってみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2014年12月01日「今、東京近郊で最もアツい!?」と言われているエリア、武蔵小杉。JR南武線・横須賀線・湘南新宿ラインと東急東横線・目黒線の5路線が乗り入れ、大型商業施設などの都市開発も進むなどで人気が集まっている。そんな武蔵小杉に、セブン&アイホールディングスが運営する大型商業施設「GRAND TREE MUSASHIKOSUGI(グランツリー武蔵小杉)」がオープンする。22日時点での入居テナント数は160店、うち3店が日本初上陸、神奈川初上陸は50店以上だという。「そんなにお店がいっぱいあると、どこに行ったらいいかわからない!」という読者のために、「インテリア・生活雑貨」関連のおすすめショップをどどんと紹介しよう。○「SHARE PARK」「上質な大人のカジュアル」がテーマの「SHARE PARK」は、2014年にデビューしたばかりの新ブランド。ファッションアイテムがメインだが、グランツリー武蔵小杉店ではテーブルウエアも充実している。オリジナルのグラノーラやコーヒーグッズ、食器など、日曜日のブランチをちょっと優雅に楽しみたい大人におすすめ。(神奈川初出店)○「BURROWS&SUN」「BURROWS&SUN」は「私らしさ」が見つかる暮らしのセレクトショップ。カジュアルで普段使いしやすいグッズをとりそろえている。竹ざるや鍋敷きなど、モダンな家にもしっくりなじむ「和」のアイテムも販売中。12月28日まで実施している彦坂木工房 版画展「天然酵母のパン画展」にも注目だ。(神奈川初出店)○「ANGERS bon repas」世界中の食器やキッチングッズが集まった「ANGERS bon repas」。フィンランドの食器ブランド「ARABIA」の人気シリーズ「パラティッシ」を始め、「iittala」「マリメッコ」など北欧食器好きにはたまらない品ぞろえが魅力。北欧以外にも各国のアイテムが並んでおり、新しいブランドとの出会いがありそう。(神奈川初出店)○「Souvenir by CONCIERGE」「Souvenir by CONCIERGE」は、「自然を意識しながら、自分らしく取り入れる」がテーマ。店名の「スヴニール」は「おみやげ」という意味で、人と人とのつながりや暮らし方を大切にする人に向けたグッズを販売しているという。コミュニケーションを楽しむためのアイテムや、自然・環境を意識したユニセックスなデザインのグッズにも注目だ。(神奈川初出店)○「BAY FLOW」西海岸テイストに都会的な要素をプラスしたライフスタイルを提案する「BAY FLOW」。洋服がメインではあるものの、マリンテイストなグッズや冬のあったかアイテムも充実。クリスマスツリーなど、カラフルなシーズングッズもかわいらしい。(神奈川初出店)○「DOUBLEDAY」「DOUBLEDAY」は「1日を2倍楽しく過ごすヒント」が詰まったライフスタイルショップ。1.5人掛けのオリジナルソファーは、グランツリー武蔵小杉店限定のアイテムだ。新しいものと古いものが同居したラインナップで、アンティーク系インテリアが好きな人にもおすすめ。○「3LDK by B-COMPANY」「3LDK by B-COMPANY」は、人気インテリアショップ「B-COMPANY」がプロデュースするコンセプトショップ。カジュアルなスタイルや緑の取り入れ方など、インテリアの参考になりそうなアイディアも満載だ。(神奈川初出店)○「everyday by collex」「everyday by collex」は、北欧デザインのアイテムを多数集めたショップ。北欧好きならば一度は目にしたことがあるであろう「鉄板アイテム」がずらりと並ぶ。他にもヴィンテージファブリックや小物などを販売中。「長く使うほどに愛着が湧く雑貨ばかりです」とのこと。上記以外にも、LOFT・Francfranc・unico・niko and...などの人気ショップが軒を連ねるグランツリー武蔵小杉。どのお店も規模が大きく、品揃えが充実しているため、一日中いても飽きない。全てのお店を回るのは大変かもしれないが、インテリア好きならば足を運んでも損はしないだろう。
2014年11月22日伊勢丹新宿店本館5階リビングフロアが11月13日にリモデルオープンした。2015年春のグランドオープンに先駆けての刷新となり、新しいライフスタイル提案を行うスペースとして生まれ変わった。ファッションに暮らしの領域を加えた提案をすべく、婦人服・婦人雑貨に次いで着手したリビング・ベビー子供フロアのリモデル。これまでのアイテム(モノ)ごとの展開から、生活シーンに合わせたカテゴリー展開で、よりパーソナルな提案をしていく。「ベッド&バス・パウダールーム」では、“明日の元気をつくる”をコンセプトに、寝具の販売のみならず、快眠をかなえる空間として“究極の快眠コンサルティング”を導入。光・香り・色にこだわりぬいたコンサルティングルームで寝具選びや快眠のためのアドバイスを行う。個室の壁紙は4色あり、ベッドの他、机やイス、カーテンに至るまで準備され、自室にいるかのような空間で枕やマットレスを体験できる。更に4段階に調節できる照明も備え、自宅環境に近い状態でコンサルティングを実施。体圧分散測定(無料)、睡眠計レンタルサービス(有料)、首の高さの計測などをし、1人ひとりに合った提案をしてくれる。枕の一部は無料レンタルサービスを行い、フルオーダーメイドも受け付け、カスタマイズも充実させた。「バス・パウダールーム」は、世界のラグジュアリーホテルでも使われているプレステージタオル、三越伊勢丹限定タオル、クリエーターとコラボレーションしたデザインタオルを展開。白いタオルを集積させそこを入り口に、手触り・色・柄と分けて配置することで実際に見て・触れて・体感してタオル選びができるよう配慮した。また洗濯後のタオルサンプルも置き、吸水性を試せるタオル体感サービスも実施。タオルソムリエによる、レファレンスカウンターも常設している。「パーソナルルーム」は“私の書斎”をコンセプトに、パーソナルな空間での充足した時間の過ごし方、空間の作り方を提案する。世界に向けた手書き文化、文字文化の発信拠点を目指し、日本ならではのきめ細やかな「季」のある暮らしを追求。筆記具、レター、ステーショナリー、ウォッチを展開、革の名入れや木版を使ったオリジナルペーパーアイテムの製作など、当日受け渡しのオーダーも受け付ける。またペン先調整や筆圧診断、インクブレンドなどのカスタマイズも、定期的に開催する。同フロアは、スリープマスター、ピローフィッター、スリープアドバイザー、タオルソムリエといった有資格のスタイリストを配置しており、専門知識を生かした対面接客にも注目される。
2014年11月16日スクロールは11月11日、ミニストップと合同でスイーツ無料クーポンやインテリア雑貨が当たるキャンペーンを開始した。同キャンペーンは、期間中にミニストップのFacebookでテーブルコーディネートに投票すると、抽選で全国のミニストップ(一部店舗を除く)で利用できるスイーツ無料クーポンと、同社のインテリア雑貨をプレゼントするというもの。スイーツ無料クーポンは、1,000名にプレゼント。クーポン対象スイーツは、11月18日発売の「ボージョレ・ヌーヴォーも恋するチーズケーキ」、「ボージョレ・ヌーヴォーさえ恋するショコラケーキ」と、現在発売中の「モンブランプリン」、「ベルギーチョコパフェ」。インテリア雑貨は、雑貨ブランド「hocola」「ロマンティックプリンセス」の賞品が10名に当たる。応募はFacebookで提案している「北欧風コーディネート」「姫系プリンセスコーディネート」の2つのコーディネート例から1つ選び、投票するだけで完了する。キャンペーンは、11月17日(23:59)まで受け付けている。
2014年11月13日3Dプリンタはどこで最も力を発揮するか。それはものづくりの現場だ。近年の技術的進歩によって、ラピッド・プロトタイピング(迅速な試作品づくり)にだけでなくDDM(Direct Digital Manufacturing=3Dプリンタで最終製品を製作すること)も可能になったことで、治具(部品や工具の位置合わせなどに使う器具)や試作品の製作期間を著しく短縮し、生産・開発の効率を向上させることができるようになった。日本のメーカーでも工場に導入するケースが増えてきており、産業界における存在感はますます高まっている。そのような状況の中、大手3Dプリンタ・メーカーであるストラタシスの日本販売代理店であるアルテックが、10月よりタイでの3Dプリンタ販売を開始すると発表した。タイ進出の狙いや取り組み、今後の展望について同社 取締役 執行役員 陶山秀彦氏に話を聞いた。○タイに眠る3Dプリンタ需要数年前に顕在化したチャイナリスクによって、日系企業が中国から東南アジア、中でもタイへ製造拠点を続々と移転している。陶山氏によれば現在その数は約9000社に上り、その中で製造業は約2500社を占めるとのこと。陶山氏は「タイでは日系メーカーの工場の周りに下請けの工場があり、城下町を形成しています」と語る。工場がそれだけあれば、当然3Dプリンタのニーズもあるはず。しかし、タイでは販売代理店が1社しかなかったことから、あまり普及しておらず、「われわれに声がかかった」という。○高いノウハウを持つ主力社員を派遣 - 日本と同じレベルのサポートを提供同社は2002年にバンコクに現地法人を設立し、事業を展開してきた。同国での事業は好調とのことで、陶山氏は3Dプリンタ販売事業にも自信を見せる。「我々は、産業機械の専門商社として、ものづくりの現場におけるニーズを熟知しています。開発段階の試作品づくりだけでなく、製造ライン上でも3DプリンタによるDDMのニーズは必ず存在する。例えば、治具のように多品種・小ロットなものの場合、アルミの削り出しで作ると少なくとも数十万円はかかってしまうが、3Dプリンタで出力すればそれを数万円に抑えることができる。実際に使うことのできる治具や工具が、今までよりはるかに低コストかつ短期間で製作できるようになるのです」かねてから3Dプリンタ事業の海外展開を検討していた同社にとって、今回のタイ進出は重要な契機という認識を示しており、主力社員をタイに送り込むことで、その本気度を内外に示す。具体的には3Dプリンタ事業の豊富な経験と実績を持つ トップセールススタッフに加え、ストラタシスよりトレーニングを受けたエンジニアを併せて派遣する。同社が本気で海外展開を行っていく姿勢の表れであり、「お客様に安心してご利用いただくために、日本と同じレベルのサポートを提供していく」ための決断だ。○万全の体制づくり、現地にショールームもオープンアルテックでは、当面は国内のクライアントでタイに進出しているメーカーに対する営業活動をベースとして、現地のメーカーをはじめ、日系以外の顧客獲得も目指していく。主力社員を派遣し、日本のスタッフと連携をしながら高いサービスクオリティを保つと同時に、タイ人スタッフの雇用も並行して進めているという。また、現地のソフトウェア販売代理店と提携して販売チャネルのさらなる強化・拡大を図るなど、販売・サポートの基盤作りに余念はない。10月には営業所を兼ねた3Dプリンタのショールームも開設。FDM方式の機種ではuPrint SE Plus、Polyjet方式の機種ではObjet30pro、Objet EDEN260VそしてObjet 500 CONNEXの5機種が展示される。先日発表されたばかりのFortus450も11月末には展示される予定となっており、今後、現地のニーズに応じた最新機種を常に揃えた状態を目指すという。陶山氏は、「1年目は基盤づくりです。年間20台の販売、売り上げ1億円を見込んでおり、3年目には年間売り上げ3億円を達成したい」と具体的な目標を明かす。○東南アジア各国への展開、DDMを活かしたサービスビューローも視野に冒頭で述べたように、技術の進歩、特に素材の進化によってDDMが実現したことで、3Dプリンタの可能性はまた一段と広がった。「これからどんどん最終製品に使える素材は増えていく。日本で設計した製品データを、タイやインドネシアの工場へ送って、向こうで出力するようになる」と陶山氏は確信している。物流がなくなり、データのやり取りだけで製品の開発・製造が行われるようになるのだ。そうなると3Dプリンタ自体の需要はもちろん、設計までは自分たちで行い、出力は外注するといったニーズが発生する。同社はそうしたニーズに応えるサービスビューロー事業も視野にいれており、現地に実機を運び込んだという意味で、バンコクに新しくショールームをオープンしたことはその布石ともいえる。「最終的には機械販売だけでなく、DDMを含めたトータルなサービスを提供していきたい」というビジョンの実現に向けて、タイへの進出はその足がかりとなる。ゆくゆくは、すでに営業所のあるインドネシアをはじめ、ベトナムなど、東南アジア各国へ3Dプリンタ販売事業を広げていくことも検討しているという。ニーズの多様化、開発・製造のボーダレス化など、3Dプリンタを中心にものづくりの現場で起こっているさまざまな変化に対して、アルテックがどのような策を打ち出していくのか、これからも注目していきたい。
2014年11月05日