インテル セキュリティ(マカフィー)は11月4日、企業向けセキュリティの新たな事業戦略「Threat Defense Lifecycle(脅威対策のライフサイクル)」を発表した。新戦略では、エンドポイントとクラウドのセキュリティに注力。より優れた監視機能と実践的な運用上のコントロールを実現するために、主要なプロセスを一元化し、オープンな統合セキュリティシステムの実現を目指すという。オープンな統合セキュリティシステムでは、セキュリティの一元管理による効率化を進めるだけでなく、インテルや外部ベンダー製品とも連携可能なアーキテクチャーを構築する。同時に、新戦略のもとに開発したエンドポイント保護ソリューション「McAfee Endpoint Security(マカフィーエンドポイトセキュリティ 10.X」も発表した。前述の複雑さを軽減しており、パフォーマンスの向上も図ったことで、顧客が「脅威対策のライフサイクル」を活用できるよう支援するとしている。具体的には、セキュリティソリューション間でリアルタイムに情報交換するための新たなアーキテクチャを導入。未知の脅威に対する効果的な保護が可能になる。セキュリティイベントの共有・活用が容易になるため、疑わしい挙動が確認されたタイミングで、システムがマルウェアに感染する前に、リスクが潜むアプリケーションやダウンロード試行、Webサイト、ファイルに対処できるという。
2015年11月05日UBICは10月29日、人工知能を用いた知財戦略支援システム「Lit i View PATENT EXPLORER(リット・アイ・ビュー パテントエクスプローラー)」の提供を開始すると発表した。初期費用は100万円(税別)、年額300万円(同)~。同システムは、2014年12月に発表したUBICとトヨタテクニカルディベロップメントが進めてきた共同開発を製品化。開発ではトヨタテクニカルディベロップメントが実際の特許分析調査のケースに基づいて、スコアリング手法の検討とフィードバックを行い、UBICが人工知能の調整を繰り返しながら、完成度を高めた。同システムによる特許関連書類の処理は「学習・解析・仕分け」の3ステップで行い、見つけたい文書(発明提案書、無効化したい特許資料等)の内容を「教師データ」として同社の人工知能に学ばせる。その後、対象のファイルを解析し、スコアリング(点数付け)して文書を仕分ける。仕分けの結果、教師データとの関連性の高い文書からスコア順に並び、調査の着手に優先順位が付けられることで、特許関連文書のレビュー効率が向上。開発時において同システムは、平均で約330倍、最大で約3,000倍のレビューの効率化を達成している。また、同システムは従来の特許関連書類の調査で用いられている「キーワード検索」「類似検索」「概念検索」などの絞込みよりも、さらに踏み込んだ分析が可能で「Landscaping(ランドスケイピング)」という機械学習の手法により、解析を行う。Landscapingは少量の教師データを基に、膨大なデータを解析し、判断できることが特徴だという。特許分析調査で見つけ出したい内容を必要な教師データを学習し、関連性の高さを判断するだけでなく、不要な教師データも学習して、判断・解析することも可能だ。さらに、スコアリングを行う際、文書のページ単位ではなく、段落単位できめ細かく結果を表示できるため、容易に該当カ所の確認などが可能となり、案件数の多い先行技術調査や無効資料調査をはじめ、特許調査関連のさまざまな用途において効率化を実現している。現在、同システムは電子関連企業などからの引き合いがあるといい、同社ではメーカーを中心とした企業の研究開発部門、知財部門、学術機関、特許事務所などに対し、同システムを提供していく。
2015年10月30日JTBとソフトバンクは10月28日、インバウンド(訪日外国人旅行者)ビジネスにおける戦略的事業提携に関する契約を締結したと発表した。それぞれが展開する旅行商品サービスとICTを活用し、訪日外国人観光客向けに多様なサービスを提供していくという。提携するにあたり、ソフトバンクは旅行業を行う新会社を設立。JTBグループで Eコマース事業を担うi.JTBがソフトバンクの新会社に旅行業に関するノウハウを提供し、JTB グローバルマーケティング&トラベルと協力しながら商品を供給するほか、新会社と共同で訪日外国人旅行者向けにオリジナル商品を開発するという。提携の第一弾として、11月11日からアリババグループの旅行販売プラットフォーム「Alitrip」に専用の旅行サイト「日本汐留旅行旗艦店」を出店し、ホテル予約、国内パッケージ商品予約、チケット販売、Wi-Fi レンタルサービス、クーポンの提供、観光情報提供など訪日観光客向け旅行コンテンツの販売を開始する。今後は「Alitrip」のスマートフォン向け専用アプリケーションを通じて、観光情報の発信や便利な買い物クーポンの発券による飲食や小売などの実店舗への積極的な集客促進など、多様なサービスを提供。また、ソフトバンクの子会社で決済代行業務を行うソフトバンク・ペイメント・サービスの決済サービスを利用し、スムーズなショッピング支払いサービスなど、旅行者の利便性を向上するサービスを提供する。さらに、「日本汐留旅行旗艦店」とヤフーが運営するポータルサイト「Yahoo! JAPAN」を連携させることで、訪日外国人観光客が旅行前や旅行中でも日本でのさまざまなサービスを予約したり、帰国後も日本の商品の購入が簡単にできるサービスを提供していくという。今後、JTB とソフトバンクは中国以外の海外への展開も検討しているという。
2015年10月28日EMCは10月21日、メディア向けにオープンソース戦略に関するラウンドテーブルを開催した。近年、ITは第2のプラットフォームから第3のプラットフォームへ移行しつつあり、ストレージを中心としたハードウェアを中心に扱うEMCは第3のプラットフォームを見据えた事業展開の転換期を迎えている。そのような状況を踏まえ、同社では将来的に第3のプラットフォームをリードすることを念頭にオープンソースの重要性を認識している。説明を行ったのは米国本社でエマージングテクノロジー事業部技術戦略担当バイスプレジデントのランディ・バイアス氏。同氏によると「オープンソースはコード、カルチャー、コミュニティ、ガバナンスで構成されている。様々な人たちが多様な問題を解決するために取り組んでおり、同じような長期的な価値、目標を持った人々がコミュニティに参加し、コードの貢献を行ったり、改善などを行っている」と述べた。また、North Bridge社とBLACKDUCK社の調査によると、オープンソースを採用した企業10社のうち8社が品質の良さから採用したと回答しており、大事な要素は機能追加や問題発生した時に修復できる点だという。そのため顧客中心型となり、フィードバックのループで顧客の要望を製品に反映するほか、リスク削減に目を向けることでOSSやCOTSのハードウェアを用いて障害・運用コストの低減を図る。また、操作性を維持していくため、OSSやCOTSハードウェアを使用し、問題が発生した時もベンダーに依存せず、リアルタイムで問題解決が可能だと同氏は主張する。しかし、同氏は「RightScale 2015 State of the Cloud Reportによると大半の企業がクラウドを検討している一方、色々なパーツをまとめあげるためのリソースや専門性がないことや、プライベートクラウドを立ち上げるのが複雑であるということが課題となっている」と指摘した。そしてランディ・バイアス氏は「モバイル、クラウド、ビッグデータ、ソーシャルで構成する第3のプラットフォームの世界ではリソースや製品化を行うターンキーオープンソースに価値があり、我々の中でも日々、重要性が増し、顧客モデルの基礎になるのではないかと考えている。我々のオープンソース戦略は他社のオープンソースのプロジェクトを採用しているほか、コントリビューションも手がけている。他社のプロジェクトを受け入れることやコントリビューションを行っていくということは文化の面でも変化であり、我々が進化していく上でも重要だ」と語った。最後に同氏は「オープンソースで重要なのは多くの人が関わることで、OpenStackやLinuxにしてもコミュニティと多くの人々が関わっている。他社のオープンソースのプロジェクトに参画することも重要だが、我々独自のオープンソースの取り組みやコミュニティもあり、例えばCoprHD(カッパーヘッド)は最初のオープンソースの取り組みだ。今後、我々にとって興味深い分野になり得るのは顧客のロックイン(利用中のサービスや技術などから、ほかの同種の別のものへの入れ替えが困難な状態のこと)されたくないというビジョンを支援していくことだ」と述べた。
2015年10月22日博報堂は10月2日、基礎から高度な戦略構想力まで、マーケティングセンスを磨く研修プログラム「博報堂マーケティングスクール」を開講した。同プログラムは、「新ブランドをつくりたい」「新事業を立ち上げたい」「新しいサービスを構想したい」「新商品を開発したい」など、新しいビジネスを志向するビジネスパーソンを対象に、既に個別のクライアント企業に提供した中で評判の高い研修内容をブラッシュアップ・体系化した「先端的なマーケティングが学べるプログラム」となる。コースは、「マーケティング戦略基礎コース」と「テーマ別プログラムコース」の2種類。「マーケティング戦略基礎コース」は、3C・STPなどのフレーム理解から、仮説をもとにした調査リサーチの進め方・4Pの戦略立案まで、マーケティング戦略のための基礎理論をわかりやすくパッケージ化したものとなる。定員は25名で、参加費用は3講座(3日間)コースが昼食付きで85,000円(税込)だ。一方、「テーマ別プログラムコース」は「発想転換」「製品コンセプト発想」「本質思考」など市場創造・イノベーションに必要な要素をテーマとし、少人数で行うトレーニングプログラム。マーケティング戦略や計画を強化したいときや、プランニングの弱点を克服したいときに、個別のフィードバックを受けながらスキルアップできる。店員は15名で、参加費用は1講座(1日)昼食付きで30,000円(税込)となる。両コースとも講師は博報堂グループの現役社員が担当。通常の座学研修ではなく、実習やワークショップを組み入れ、インタラクティブで実践的なスタイル採用する。同社は今後、新しいビジネスを切りひらく次世代リーダーや付加価値創造人材を育成する「博報堂マーケティングスクール」を目指していく考えだ。
2015年10月05日シスコシステムズは9月29日、2016年度事業戦略説明会を開催した。説明会では、今年5月に代表執行役員社長に就任した鈴木みゆき氏が日本における事業戦略、フォーカス分野などについて説明を行った。鈴木氏は冒頭に、社長就任後に学んだことについて語った。「シスコに対するニーズにこたえることが経営の原点と考えている。まずは、できるだけ多くのお客さまやパートナーに会い、シスコに対する声を聞きたいと思い、これまで170社350名の方とお会いした。そこから、お客さまが課題を解決するソリューションと手厚いサポートを求めていることがわかった」(鈴木氏)さらに、シスコの"いつでもどこでも"働くことができるワークスタイルに革新性を感じ、こうしたノウハウにより、日本の柔軟性の高い働き方の推進に貢献できると述べた。「シスコについて、ネットワークだけでなく、その上で動くソリューションも提供できる企業というイメージを定着させることが私のミッション」とも語った。続けて、鈴木氏は日本法人の重点戦略の柱として「日本市場により根ざした事業展開」「お客さまのデジタルビジネス支援」「統合ソリューション・ビジネスの強化」の3点を挙げた。日本市場に根ざした事業展開の具体例としては、今年9月に発表したばかりの「Cisco Start」がある。Cisco Startは、国内の中小企業向けの日本独自のブランドだ。「Cisco Start」の製品戦略は「日本企業の要求にコミット」「リーズナブルな価格設定」「充実の機能群」となっている。製品第1弾として、ギガビット対応VPNルータ「Cisco 841M Jシリーズ」が発表されている。また、サポートについても、ユーザー・インタフェースの日本語対応や日本語サポート窓口の設置など、体制を拡充していく。デジタルビジネスの支援については、「IoT(Internet of Things)」「セキュリティ」「グローバルサービスプロバイダー」といったジャンルを中心に取り組んでいく。同社は、IoTを発展させ、「IoE(Internet of Everything)」というコンセプトを掲げているが、昨年11月にはパートナー10社が参加する「IoEイノベーションセンター」を設立したほか、東芝とIoT分野で提携した。今年に入っては、慶應大学のIoT研究にファンディング、「Cisco IoT Sysytem」の発表などが行われた。鈴木氏は「IoTの普及には、産官民の協力が不可欠だが、産業、公共、学術とバランスよく連携を図ることができた」と語った。今年度は「Mind Share to Market Share」という方針の下、「IoE」に取り組んでいくという。注力分野としては「製造業」「パブリックセクター」「サービス」が挙げられた。セキュリティについては、今年6月に、CEOを退任し会長に就任したジョン・チェンバース氏が発表した戦略「Security Everywhere」に基づき、あらゆる場面で利用可能なセキュリティ製品、セキュリティ・クラウドサービスを展開していく。また、セキュリティ対策を実施するにあたり、計画・構築・運用まですべてのフェーズでサービスを提供していくほか、クラウド上のセキュリティ・インテリジェンス「Cisco Collective Security Intelligence」と各製品/サービスの連携を図っていく。グローバルサービスプロバイダー事業では、世界大手のキャリアやサービスプロバイダーを対象に、仮想化やSDNから構成される次世代ネットワークへのトランスフォーメーションを支援する。シスコと言えば、ハードウェアベンダーというイメージが強いが、ソフトウェアビジネスにも力を入れており、2015年度のグローバルでのソフトウェアの売上は1兆円に上るという。2016年もさらにソフトウェアとハードウェアを組み合わせたソリューションビジネスの拡大を目指す。例えば、ソフトウェアを購入してもらった顧客にその成果をビジネスに生かしてもらうべく、顧客のビジネスプロセスを踏まえた利用方法を提案する「定着化支援サービス」を提供している。このサービスをパートナー企業からも提案できるよう支援していく。体制については、これまで「製品によって窓口が異なるなど、煩雑」という顧客の声を踏まえ、製品と営業の一本化を図る。これに加え、営業のマインドセットを製品からソリューションセットへ変更するという。
2015年09月30日スルガ銀行はこのたび、アクティブシニア世代を対象とした「ドリームライフ定期預金シリーズ」の「退職金プラン」について、取扱いを2016年3月31日まで継続すると発表した。退職金として受け取った資金でのみ作成が可能な「退職金専用」金利で、セカンドライフのスタートに大変お得な定期預金としている。○「ドリームライフ定期「退職金プラン」」について対象者:退職金を受け取った顧客対象店:インターネット支店を除く全店(店頭受付のみ)預け入れ金額:100万円以上退職金受取金額まで預け入れ期間:3か月、6か月または1年適用金利(初回のみ):期間3か月/スーパー定期(期間3か月)店頭表示金利+年利1.10%、期間6か月/スーパー定期(期間6か月)店頭表示金利+年利0.50%、期間1年:スーパー定期(期間1年)店頭表示金利+年利0.25%金利の記載はいずれも、税引前・年利にて表記。同商品は、350万円まで預金などの利子が非課税扱いとなる「マル優」が利用可能。
2015年09月29日ニューヨークを舞台にアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが初共演で贈る映画『マイ・インターン』。このほど、本作では名優ロバートが、俳優人生50年分を超えるかと思われるほど(?)可愛すぎる“笑顔”を終始見せていることが判明。元ボクサーを演じた『リベンジ・マッチ』と、スーツを着て優しい笑顔を見せる本作との比較画像が解禁となった。アンが、ニューヨークのファッションサイトの社長と母親を演じる本作。アン演じるジュールズの会社に“シニア”インターンとしてやってくるベンを演じるのが、ロバートだ。彼の前作『リベンジ・マッチ』では、お調子者でスケベ野郎の全盛期を過ぎた元ボクサー役を演じ、シルベスター・スタローンとの本気の殴り合いのシーンでは、狂気をも感じさせる迫力を見せつけた。これまでも、出世作である『ゴッドファーザー PART II』や『タクシードライバー』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『アンタッチャブル』『グッドフェローズ』など数多くの犯罪映画や『ディア・ハンター』『レイジング・ブル』などに出演してきた。だが、本作で見せるロバートはイタリアンマフィアやボクサーの印象は、微塵も感じさせない。40歳年下の上司ジュールズの一歩後ろに下がり、彼女が悩んでいれば優しい言葉でアドバイスし、車の運転も買って出る。彼女の成長を陰からいつも見守っている存在だ。これまで映画の中で、何人もの人を殺めてきたデ・ニーロだが、本作ではそんなイメージからは想像できないほど、古風で優しい人生の熟練者を演じている。本作のナンシー・マイヤーズ監督は、そんな彼について「みんなロバート・デ・ニーロをタフガイだと思っているでしょう。彼が出ている『ミート・ザ・ペアレンツ』(’00)や『アナライズ・ミー』(’99)などコメディ映画でさえ、彼はちょっと怖いもの。いままで作り上げてきた彼のマフィア的な要素を、役の中にも生かしているからだと思うわ。でもこの映画の中ではそんな要素を一切感じさせないの。終始ニコニコしているから、彼の俳優人生50年分の笑顔の数を全部足したとしても、この映画の笑顔の数には及ばないわね(笑)」と話す。また、ロバート本人は、本作で演じたベンについて「ベンは自分と似ている部分もあったから、自分の中にあるものを引き出して演じられてとても共感できた。ベンは相当古風な男なんだ。でも僕も新聞は紙で読みたいし、いくらテクノロジーが進化したって、メールじゃなくて顔を合わせて直接話をしたいと思う。僕と同世代の人はみんな共感してくれるんじゃないかな」と語り、古風で可愛らしい意外な一面を覗かせている。しかし、「ベンはとても愛すべきキャラクターで、そういう人物は演じていても楽しかった。でももし続編をやるなら誰かをやっつける役がいいね(笑)」とも話しているように、本作で見せるロバートの笑顔にあふれた演技は、もしかしたらとても貴重なものになるのかも…。誰も見たことがなく、想像もつかないであろう終始ニコニコのロバート。笑顔の絶えない癒やし系インターンの彼に、ぜひ注目していて。『マイ・インターン』は10月10日(土)より全国にて公開。『リベンジ・マッチ』ブルーレイ2,381円+税 DVD 1,429円+税発売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(text:cinemacafe.net)
2015年09月18日シスコシステムズは9月16日、同社の中小企業向け戦略を発表。100名以下の中小企業に特化した新製品ブランド「Cisco Start」を発表した。「Cisco Start」は国内の中小企業向けの日本独自のブランドだ。同社 専務執行役員 コーポレート事業統括 中島シハブ氏によれば、中小企業には、人材不足、ITの活用、セキュリティにおいて課題があるという。そして同氏は「この課題に対してはITの活用が必要で、ITによって生産性を上げ、コストダウン等をはかり中小企業の可能性を最大化することが必要だ。そのためには基盤となるネットワークに簡易性、高機能、安全性の整備が重要だ」と、新ブランドを立ち上げた背景を説明した。そこでシスコでは、今回、中小企業に最適化した「Cisco Start」という新ブランドをつくり、中小企業に快適で安全なネットワークソリューションを提供するという。100名以下の中小企業をターゲットにした理由として、シスコシステムズ 執行役員 マーケティング本部長 鎌田道子氏は、このセグメントをターゲットにした製品がこれまで同社になかった点を挙げ、「Cisco Startを100名以下にするというコンセプトは今後も変更する予定はない」と明言。「Cisco Start」のラインナップを拡大し、ターゲットをSMB市場に広げることはしないという。「Cisco Start」の第一弾として、同社は同日、ギガビット対応VPNルーター「Cisco 841M Jシリーズ」を発表。このルータはCisco IOSを搭載し、拠点接続、VLAN制御等基本機能を実装している。また、指定時間や挿入に合せて自動でUSBにメモリバックアップ、VPNの切断・障害時に管理者へメール通知する機能のほか、セキュリティクラウドサービスとの連携、クラウドサービスとの連携により不適切なWebサイトへの接続遮断などができる。「Cisco 841M Advanced Security モデル C841M-4X-JSEC/K9」のNTT-Xの販売価格は39,800円となっている(9月16日現在)。また、年内には無線LAN製品も提供する予定だという。中島氏によれば、「Cisco Start」には製品戦略と販売支援体制という2つの柱があるという。製品戦略としては、日本の要求にコミット、リーズナブルな価格設定のほか、アプリの可視化、自動化、セキュリティ管理機能などを含む充実の機能群を提供することを行うという。一方、販売支援体制としては、シスコによるサポートの強化、パートナー&ディストリビュータとの連携強化、新たなチャネルとしてEコマースでの包括的な販売サポート体制を整える。シスコによるサポートの強化では、UIの日本語対応のほか、日本語サポート窓口の設置やユーザーコミュニティの設立を行う。パートナー&ディストリビュータとの連携強化では、ダイワボウの全面協力により全国をカバーする包括敵な販売・サポート体制を整える。そして、Eコマース対応ではNTT-Xによる販売を開始し、中小企業が販売しやすい購入ルートを構築する。今後、NTT-X以外のECサイトでの販売も検討中だという。米シスコシステムズ バイスプレジデント エンタープライズ インフラストラクチャ&ソリューションズ ジェフ・リード氏は、「Cisco Start」について、「Cisco Startは、中小企業、とくに日本市場に注力するために開発したもので、シンプルで導入しやすく、セキュアにした。企業はシスコの伝統的な機能を利用して、シスコのパワーを活用してほしい。中小企業にはシスコの製品を活用できる可能性があり、それを実現するのがCisco Startだ。日本市場には大きなチャンスがあり、中小企業には事業を改善するチャンスがある。われわれは日本にコミットする」と述べた。また、鎌田氏は「Cisco Start」のマーケティング戦略について、「Cisco Startはすべての要求に応えるライアナップをそろえたトータルブランドだ。情報はすべてオンラインで提供する。これまでシスコ製品は機能は充実しているが、価格が高く、サポート体制に課題があった。そのため、今回、専用ブランドサイトを立ち上げ、パートナーのコミュニティサイトティサイトとも連携し、みなさまに情報が伝わることを検討している」と語った。販売パートナーとして登壇した、ダイワボウ情報システム 取締役 販売推進本部長 兼 販売推進4部長 兼 東京支社長 松本裕之氏は、「ダイワボウではモバイルデバイスの普及を強化しているが、それにはセキュアなネットワーク構築がテーマになる。シスコの製品は信頼性があり、安心していける商品だ。Cisco Startは小規模向けの強力な武器になる」と述べ、「Cisco 841M Jシリーズ」の1年間の販売目標として、15,000台を掲げた。
2015年09月16日100年後の私たちの食べものって、どうなっているの? 大林千茱萸(おおばやし・ちぐみ)監督の映画『100年ごはん』は、そんな不安や疑問に、ある答えを提示してくれます。先日、銀座で行われたホールフード協会主催(タカコナカムラさん主宰)の映画上映会では、 “奇跡のリンゴ” で知られる農業家の木村秋則さんも駆けつけ、未来の食について熱く語ってくださいました。木村さんが伝えようとしていること、映画『100年ごはん』のこと、大林監督とタカコナカムラさんのトークショーなど、イベントの内容とともにご紹介します。木村秋則さんが語る「土と、愛情が育むほんものの食」「すべての農作物は、太陽、水、土、そして愛情が必要なんです。愛情は見えないかもしれない、でもこれが一番大事なんです」何度も挫折を繰り返しながら、自然栽培によるリンゴを生み出した木村秋則さんの言葉には、ズシリと響く重みがありました。農薬や除草剤、化学肥料を使わない果樹の生産は不可能と言われながらも、さまざまな困難を乗り越え成し遂げた木村さん。その夢の実現の秘密は、土にありました。「雑草があるから、土ができているんだ。それに気づくのに6年かかりました」雑草によって土は夏の間も適温を保ち、冬は腐葉土となってフカフカになる。大豆を一緒に植えることで土中の微生物が育つ、そんな自然のままの土のサイクルが、りんごを育ててきたといいます。また木村さんが昔ながらの農法にこだわるのには、理由がありました。「農薬や化学肥料に頼って作る現代の作物は、栄養価も下がっているのです。科学技術庁の『日本食品標準成分表』でもそれは明らかです。たとえば1951年と2000年で比較すると、ほうれん草のビタミンAは8,000IUだったのが、約50年後には700IU、1/10以下に。ミカンのビタミンCは、2,000IUから33IUに。私たちは昔のように食物から栄養を摂ることが難しくなっているんですね。これは大変なことです」今、私たちがやるべきは「次世代に伝える畑を作ること」だと木村さん。大分県臼杵市の、土からはじまる畑づくり木村さんの奇跡が、少しずつ全国に拡がりをみせているなか、大分県の臼杵(うすき)市では、次世代の畑のための土づくりが行われています。無化学合成農薬・無化学肥料の野菜作りを推進するため、2010年から元気な土づくりを始めたのです。映画『100年ごはん』は、その過程を描いたドキュメンタリー映画です。「健康な土で育った “ほんまもん農作物” を、未来の子供たちのために作っていきたい」という市をあげての情熱が、さまざまな人たちを動かしていきます。※「ほんまもん農作物」=臼杵市で認定している農産物の認定制度上映方法が実にオリジナルで、【映画を観て + 共に食事をし + 語り合い + 土に触る】という、五感で体験する上映会を、全国100カ所近くで行っています。100年後の未来も、おいしいごはんが食べられるのかな?あの大林宣彦監督の長女で、料理家でもある大林千茱萸(おおばやしちぐみ)監督が、映画撮影を開始したのは2009年。自ら汗を流してほんものの野菜作りに奔走する前市長からのラブコールに応え、監督することを決めたそう。映画は4年がかりで、120時間の撮影を経て完成されました。映画では、臼杵市役所、市民、教育委員会、給食センター、農協、有機JAS認定機関、加工業者、飲食業者、実際に土を耕す生産者、野菜を買う消費者、そして野菜を食べる子供たち…取り組みの経過とともに、それぞれの日常で少しずつ変化していく人たちが登場します。そしてリアルなドキュメンタリーと同時平行で、現在の「ワタシ」と、100年後の未来の「アナタ」がファンタジーのように言葉を交わし、私たちにいくつもの疑問を投げかけます。はたして100年後の未来も、おいしいごはんが食べられるのかな? と。農薬のこと、気候変動、農家の担い手減少と食料自給率の問題など、いま、私たちの食にまつわる不安はいろいろ。だからこそ、100年後の未来のために、いまからできることを始めなくては。そんなことを考えてしまいます。「映画にさまざまな立場の人が登場するのは、ご覧になった皆さんの立場に寄り添い、他人事ではなく、“自分事”として捉えてもらえたら…という想いから。これから私たちは未来ために何をどう選択していけばいいのか? 臼杵市の例を描いていますが、各地でこうした力強い動きが始まっていることを知って欲しいのです。『はじめの1歩は100歩分!』がこの映画のキーワードなのですが、まずは “知ること” が “はじめの1歩” 。そして映像の行間にある “何か” を感じて、皆さんが暮らしを考えるきっかけとしていただけたら嬉しいです」(大林千茱萸監督)「食だけでなく、食と暮らし、環境まで広い視野で考えて欲しいとの気持ちから活動を続ける私たち。この映画には、まさに同じテーマが描かれていると共感しました。ぜひこの機会に、これからの食のあり方について関心を持っていただけたら」(ホールフード協会 タカコナカムラさん)映画鑑賞のあとは、ホールフード協会 タカコナカムラさんによるオーガニックフードをつまみながら、参加者みんなで意見交換しながら交流も。五感で楽しみ、感じるイベントとなりました。映画『100年ごはん』の予告編はこちら。全国各地で、自主上映会が開催されています。開催情報および予告編はHPにて。 映画『100年ごはん』【プロフィール】木村秋則(きむらあきのり)1949年、青森県中津軽郡岩木町生まれ。木村興農社社長。弘前実業高校卒。川崎市のメーカーに集団就職するが、「農業を手伝ってほしい」という父の説得により、1年半で退職する。1971年から家業のリンゴ栽培を中心に農業に従事。農薬で家族が健康を害したことをきっかけに無農薬・無肥料栽培を模索する。10年近く無収穫、無収入になるなど苦難の道を歩みながら、ついに無農薬・無肥料のリンゴ栽培に成功し「奇跡のリンゴ」と呼ばれている。現在はリンゴ栽培のかたわら、全国、海外で農業指導を続けている。 大林千茱萸(おおばやしちぐみ)東京都生まれ。「天皇の料理番」元宮内庁東宮御所大膳課主厨・渡辺誠氏に師事し、料理家としても活躍。西洋食作法講師・ホットサンド倶楽部主催と様々な肩書きを持つ。11歳で『ハウス/HOUSE』(1977)原案。14歳より映画感想家として、文筆業開始。大林宣彦監督作品では、メイキングや音楽コーディネートなどを担当。AKB48の「So long!」(2013) MVでは数エピソードの脚本・演出を行う。うえだ城下町映画祭自主制作映画コンテストでは審査員を務める。本作が単独監督初デビュー作品となる。著者に「ホットサンドレシピ100」(シンコーミュージック刊)、責任編集本には「リュック・ベッソン」(キネマ旬報社刊)など。 大林千茱萸 Facebookページ タカコナカムラ日本CI協会リマ・クッキングで桜沢里真にマクロビオティック料理を師事。渡米。全米を遊学後、Whole Foodの概念に出会う。2003年東京・表参道にて「Brown Rice Café」のメニュープロデュース。2006年7月独立後、食と暮らしと環境をまるごと学ぶ、「タカコ・ナカムラWhole Foodスクール」を開校。「塩麹」「50℃洗い」のブームの火付け役としてテレビ雑誌で活躍。2013年「ベジブロスをはじめよう」(角川マガジンズ)をきっかけに、「ベジブロス」ブームを起こしている。食と暮らしと環境を次の世代へバトンを渡す活動として、2008年5月「ホールフード協会」も設立。一般社団法人ホールフード協会代表理事。近著は『AGEためないレシピ』(パンローリング)など話題の著書多数。
2015年09月11日トライベック・ブランド戦略研究所は8月24日、日本の有力企業242社(一部ブランドを含む)のWebサイト価値を発表した。調査は、インターネットを通じて2015年6月に、アンケート調査および各社の財務データをもとに各社のWebサイト価値を算出し、事業に対する貢献度に基づいて評価。アンケート回答者は全国の一般消費者で有効回答数は21,628人だった。Webサイト価値で1位となったのは、全日本空輸(ANA)で674億円。2位は日本航空(JAL)で627億円、以下、パナソニックが624億円、NTTドコモが561億円と続く。上位には運輸・レジャー、電子・電機、情報・通信、住宅関連、自動車・バイクなどの業界が並んでいる。
2015年08月25日Google Xのライフサイエンス・チームがXラボを離れてAlphabetの事業子会社として独立する。Google+でAlphabetのSergey Brin社長が明らかにした。ライフサイエンス・チームはGoogle Xにおいて、プロアクティブなヘルスケアを実現するテクノロジを開発しており、昨年1月に血糖値をモニターするスマートコンタクトレンズの開発プロジェクトを発表して大きな話題を呼んだ。新会社は、ソフトウエアエンジニア、腫瘍学者、光学専門家など様々なサイエンティストから成り、これまでライフサイエンス・チームを率いてきたAndy Conrad氏をCEOとする。事業報告構造は変わるが、目標は変わらず、他のライフサイエンス企業と協力しながらR&D初期の段階にある新しいテクノロジを臨床試験へと発展させる。
2015年08月24日IDC Japanは8月11日、2015年4月に実施したユーザー動向調査「2015年国内クラウド調査」の結果を発表した。同調査により、現在(2015年)のIT戦略にクラウドが影響を与えると考える企業は44.8%にとどまっており、2年後(2017年)のIT戦略においてもクラウドが影響を与えると考える企業割合は50.1%であることが明らかになった。一方、パブリッククラウドやプライベートクラウドなど、何らかのクラウドをすでに導入/利用中の企業では、クラウドが現在のIT戦略に影響を与えると考える企業割合は78.7%(「強く影響」35.6%、「少し影響」43.1%)だった。2年後のIT戦略においてクラウドが「強く影響」を与えると考える企業割合は48.5%だった。こうした結果から、同社は実際にクラウドを利用したことにより、クラウドの価値を認識する企業が多いことを示しており、IT戦略に対するクラウドの影響度が年々高まっていくことを表しているとコメントしている。また、クラウド導入の目的が先駆的な企業では「ITや業務の効率化」と「事業強化」を同時に検証していることに対し、一般的な企業は「効率化」のみ、あるいはソーシャルメディア/モバイル対応といった個別案件としての「事業強化」だけとなっているという。これより、同社はクラウドのユーザー層は拡大しているが、企業のクラウドあるいはIT戦略において「先駆的な企業」と「一般的な企業」の間には溝が見られると指摘している。この溝は、時間の経過と共に埋まっていくが、一般的な企業に対し、効率化だけではないクラウドの価値をベンダーは訴求し続ける必要があると提言している。効率化だけではないクラウドの価値の訴求においては、社会/企業活動のデジタル化に対応した「IT(クラウド)を使った事業強化」が重要となるとして、「業務の効率化」と「事業拡大」の統合/連携を考慮したハイブリッドクラウドこそが、価値を創造する新たな基盤となると、同社は分析している。
2015年08月11日“理想の学校”設立の夢を実現させるために奮闘する若者たちを描いた映画『サムライフ』のブルーレイ&DVDが本日リリースされ、メイキング映像の一部が公開された。本作は、社会を本気で変えようとした若者たちが小さな町で起こした奇跡の実話がもとになっている。その他の写真『サムライフ』は、長野県上田市に認定NPO法人 侍学園スクオーラ・今人を開校させるまでを描いた長岡秀貴氏の同名自伝小説が原作。主人公の元高校教師・ナガオカが、貯金725円から学校設立のため資金を集め、夢に賛同する4人の若者たちと「“自分で生き方を決める学校”をつくる」ために奮闘する青春物語。『許されざる者』や『永遠の0』など話題作への出演が相次ぐ三浦貴大が主演を務め、松岡茉優や加治将樹、柾木玲弥、山本涼介らが出演し、上田市でオールロケが敢行された。このほど公開されたメイキング映像には、クランクインの模様や、劇中に登場する“赤い鉄橋”(上田電鉄・別所線の上田駅と城下駅の間に位置する千曲川橋梁)での撮影の様子、三浦、松岡らが共演者について楽しそうに語る姿が収められている。ブレーレイ&DVDの豪華初回特典・特典映像にはメイキング映像のほか、未公開シーンや舞台あいさつが収録されており、封入特典としてオリジナルブックレットと、長野県上田市ロケーションマップが付いてくる。『サムライフ』発売中ブルーレイ:5000円+税DVD:4000円+税発売元:アットムービー販売元:ポニーキャニオン
2015年08月04日企業広報戦略研究所(電通パブリックリレーションズ内)は、7月29日に東京都・大手町で、慶應義塾大教授 竹中平蔵氏を招いて、シンポジウム「成長戦略が切り開く―アベノミクスで進むコーポレートガバナンス改革・国家戦略特区」を開催する。参加費は無料。「日本再興戦略・改訂2015」(成長戦略)、「骨太の方針」を受けた民間主導の経済成長とはどうあるべきか、ゲストを招いて議論するという。基調講演では、「経済再生・財政健全化の取り組み」をテーマに西村内閣府副大臣が講演を行う予定。さらにパネル討議では、「コーポレートガバナンス改革」や「国家戦略特区」について、日本取引所グループ取締役兼代表執行役グループCEOに就任した清田氏や、コーポレートガバナンス・コードの策定に関する有識者会議メンバーである冨山氏、国家戦略特別区域諮問会議有識者議員の秋池氏に話をしてもらう予定。○シンポジウム概要タイトル:「成長戦略が切り開く~アベノミクスで進むコーポレートガバナンス改革・国家戦略特区~」日時:2015年7月29日(水)16:00-17:30(15:30より開場・受付開始)会場:大手町フィナンシャルシティ・カンファレンスセンター東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティサウスタワー 3F参加費:無料(事前申込制、定員180 名)詳細・申込み:こちらを参照(申し込みは企業・団体の人限定)
2015年07月24日高校野球100周年を記念してNHKで放送される「高校野球100年レジェンドが語る名勝負の秘密」ナビゲーターに、「KAT-TUN」の亀梨和也が決定したことがこのほど明らかとなった。1915年の夏に高校野球の全国大会が始まってから、ちょうど100年となる今年の夏の大会にあわせて放送される本番組。4夜に渡る放送では、「激闘の延長戦」「奇跡の大逆転」など4つのテーマで過去の名勝負の興奮と感動を、甲子園レジェンドをゲストに招き、熱きドラマが生まれた秘密に迫っていく。そしてこのほど、デビュー前は熱い野球少年だったという亀梨さんがナビゲーターに決定。今回の出演にあたって「甲子園は野球少年の憧れの場所でもありますので、決して色あせない感動や想いを僕もこの番組で改めて体感したいですし、視聴者の皆様にもその当時は知らなかったものを感じて頂けたらなと思います。100周年という歴史の中に、自分がこういったかたちで参加できることを楽しみにしています」と意気込みを語っている。ほかにも、高校野球サポーターの伊集院光ややくみつるも出演し、番組を盛り上げる。「高校野球100年レジェンドが語る名勝負の秘密」は、NHK総合にて8月6~11日の4夜とも10:55~11:20放送。(text:cinemacafe.net)
2015年07月21日きょうご紹介したいのは、『解くだけで人生が変わる!修造ドリル』(松岡修造著、アスコム)。テニスプレーヤーを経て、現在は各メディアで活躍する松岡修造さんが、「素晴らしい自分」に変わるための独自の方法を明かした一冊です。ユニークなのは、松岡さん流の習慣をドリル形式で身につけることができる点。各メッセージの●●●部分を埋めていくと、メッセージが浮かび上がるわけです。とだけ書くとギャグかと誤解されてしまうかもしれませんが、そのメッセージはとても真面目で理にかなったもの。日本の気温を上げるともいわれる「松岡キャラ」の根底に根づく、真剣な思いを感じ取ることができます。数字に関係した、いくつかの例をご紹介しましょう。■1:「切り替える」ための方法[問題]:イライラしたら半径1メートルにマイ●●●[答え]:イライラしたら半径1メートルにマイシールドメンタルが弱かったという松岡さんは現役時代、「感情的になったら自分の周囲に円を描き、その内側にいる姿をイメージしなさい」といわれたことがあるそうです。しかし基本的には同意できたものの、「それをそのまま取り入れると、メンタルトレーニングに支配されてしまう」とも感じたのだとか。つまり、それだと「やらされている感」が強くなってしまうということです。そこで考えたのは、「どうすればおもしろく続けられるか」ということ。自分流にアレンジすると長く続けられるし、効果も高いと思ったからだとか。その結果として思いついたのが、「マイシールド」。これは、SF作品に出てくる「身を守る薄い膜」のようなもの。感情的になりかけたら、自分を中心とする半径1メートルにマイシールドを張る。そうすれば外部との関係性は完全に遮断されるので、あとは感情的になりかけた自分自身をコントロールするだけだという考え方です。■2:「感謝する」ための方法[問題]:1日●●●回の「ありがとう」[答え]:1日100回の「ありがとう」うまくいかないとき、松岡さんにとっていちばんの武器になるのが「ありがとう」だそうです。前向きにさせてくれるだけでなく、心を落ち着かせてくれるから。だから、「ありがとう」をいつも心からいいたいと、常に目指しているそうです。そのために、最低でも1日100回の「ありがとう」をいうことから始めたというのですから驚きです。ちなみに、口に出してもいいし、心のなかで思ってもOK。習慣になったいまでは、100回でも足りないと感じるといいます。なぜなら、感謝すべきことはたくさんあるから。感謝すべきことが見つからないなら、特に理由がなくても「ありがとう」といおうと松岡さんは勧めています。最初は「どうして感謝するんだ?」と違和感を抱くかもしれないけれど、少なくとも「ありがとう」と思えば悪い方向には行かないはず。松岡さん自身が実践し、そう実感しているというのですから納得できます。✳このようにメッセージはシンプルで、説得力に満ちたものばかり。空いた時間にパラパラとめくってみれば、より心地よく生きるためのヒントを見つけることができそうです。(文/印南敦史)【参考】※松岡修造(2015)『解くだけで人生が変わる!修造ドリル』アスコム
2015年07月14日榎宮祐によるライトノベルで、2014年4月~6月にTVアニメも放送された『ノーゲーム・ノーライフ』登場する「白」がフィギュア化され(Phat!)、2016年1月に発売されることが決定した。現在「GOOD SMILE ONLINESHOP」にて予約受付中で、価格は15,800円(税別)。この世の全てが単純なゲームで決まる世界、盤上の世界(ディスボード)を舞台に、現実世界ではヒキコモリの天才ゲーマー『』(くうはく)が人類種の救世主となる――という物語で現在話題のTVアニメ『ノーゲーム・ノーライフ』。本作からゲーマー兄妹『』(くうはく)の一人で空の妹「白」がフィギュア化される。実際のフィギュアでは、イラストの独創的なタッチ・色使いを造形、彩色に至るまで細やかに表現。また、チェス盤を模した台座や人類種の玉座、デフォルメされた空、いづな、ジブリール、ステフも付属し、凝縮された『ノーゲーム・ノーライフ』の世界を楽しめる仕上がりとなっている。スケールは1/7で、全高は約200mm(台座込み)。原型制作は阿部昂大(Fenrir)が担当している。商品価格は15,800円(税別)で、「GOOD SMILE ONLINESHOP」の予約締切は、2015年8月5日21:00。商品の発売および発送は、2016年1月を予定している。(C)2014 榎宮祐・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/ノーゲーム・ノーライフ全権代理委員会
2015年07月12日大競争時代といえる現代において、企業は生き抜くためにさまざまな戦略を駆使して戦っています。「戦略」がとても重要だということです。きょうは、各企業の戦略を明かしている『強みを磨き、競争を勝ち抜く 企業戦略 (VISIONARY SEMINARS 4)』(鈴木貴博著、KADOKAWA/中経出版)から、「パナソニックはなぜ研究開発に5000億円も使うのか?」を見てみましょう。■パナソニックが研究開発費を惜しまない理由パナソニックは、日本の大企業のなかでも特に研究開発費が多い企業。毎年必ずトップ10の上位に入るほど、研究開発に多額のお金を使っているそうです。不況にもかかわらず、どんなに苦しいときでも5000億円もの投資資金を研究開発に計億的につぎ込むとは驚きです。そこには、どんな理由があるのでしょうか?ここでのキーワードは、「R&D」という考え方。R&Dとは「リサーチ・アンド・デベロップメント(Research and Development)」の略称で、「リサーチ」は、長期の未来に向けた研究を、「デベロップメント」は、比較的未来に発売される商品の開発をさしています。どちらも、将来のための投資というわけです。■研究開発費に関して「もったいない」は禁止企業は、長期的な優位性構築のために投資を行なうもの。いまの利益を生んでいる商品は、基本的には過去に投資があったからこそ存在するということです。つまりR&D投資をやめてしまうと、いまの利益にはつながるものの、長期的には会社を衰退させてしまうことになります。だからこそ、成功している大企業ほど多額の研究開発費を使っているのです。たとえばパナソニックだけでなく、トヨタも8000億円強、グーグルにいたっては1兆円を超える研究開発投資を行なっているのだとか。「いま儲かっている」「いま勢いがある」ことを武器として長期的な繁栄につなげるためには、思い切ってR&Dに投資をしていくことが重要だということ。「もったいない」と考えてはいけないのだそうです。■新しい基準のせいで産業界の大問題が勃発中ところがR&D戦略に関して、近い将来、重要な構造変化が起きるかもしれないと著者は指摘しています。現在の日本の会計基準では、研究開発費は発生したときにすべて費用として処理することが可能。節税にもつながるということで、各企業が積極的に投資をするという現象が起きているのだといいます。しかし、この会計基準に「IFRS」という新しい世界共通基準を入れようという動きがあるというのです。この新しい基準のなかでは、研究開発費のうちの開発費の部分を資産化しなければいけないのだとか。そうなると、どんな大企業であっても、従来の研究開発投資のやり方を続けられなくなるかもしれないということで、産業界の大問題になっているのだそうです。なお本書には、ほぼ同内容の講義動画を、PCやスマホで視聴できるサービスもついています。読むだけではなく多角的に利用できるので、コストパフォーマンスの高さも注目に値します。(文/印南敦史)【参考】※鈴木貴博(2015)『強みを磨き、競争を勝ち抜く 企業戦略 (VISIONARY SEMINARS 4)』KADOKAWA/中経出版
2015年07月05日人生80年といいますが、これを秒になおすと、どのくらいの長さになるのでしょうか?順を追って計算してみましょう。■人生80年はおよそ何秒なのかざっくり算出すると、このようになります。1時間=3,600秒1日=8万6,400秒(3,600×24)1年=3,153万6,000秒(8万6,400×365。※うるう年は考えず)80年=25億2,288万0,000秒(3,153万6,000×80)つまり、80年の人生は約25億秒です。長いような短いような……。秒で表したら、そんなものなのですね。そのうち睡眠時間に1/3ほど使うので、起きている時間は実質16億秒くらいでしょうか。つまり5年=1億秒です。そして、16億秒の時間を持っているのは赤ちゃんだけですから、実際の残り時間は次のようになります。もし30歳なら、残り10億秒。40歳なら、残り8億秒。50歳なら、残り6億秒。長いようでいて、意外に短そうですね。かけがえのない時間を有効に使いましょう。■寿命がわずか1日の生物も!ところで、寿命が短い生物といえばカゲロウが有名です。成虫になってから、わずか1日程度しか生きることがありません。食べものを取る暇も、その必要もないので、成虫には口がありません。1日程度の寿命のなかで、ただ交尾して産卵するだけ。幼虫時代を入れると半年程度の寿命があるので、全人生(?)で考えると特に短いわけではないのですが。■1,500年も生きている海綿が逆に長い方を見てみると、寿司ネタでも有名なムラサキウニの寿命は200年以上。黒ハマグリの異名を持つ2枚貝のアイスランド貝も寿命が長く、2007年には少なくとも400年以上生きていた個体が見つかっています。また、南極の海綿動物のなかには、1,500年ほど生きた個体がいました。いまから1,500年前といえば、大化の改新や、聖徳太子が生きていた時代より前。人とくらべると、とんでもなく長生きですよね。こうして考えてみると、海のなかの生物が長寿だということがわかります。あのユラユラと揺れているイソギンチャクでさえ、寿命は私たち人間と同じ70~100年ですから、海にはなにか、長寿の秘密があるのかもしれません。(文/シール坊)
2015年06月27日ヤフーは6月23日、戦争の記録や当時を知る人々の持つ記憶を100年後の世代に伝えるプロジェクト「未来に残す、戦争の記憶~100年後に伝える、あなたの思い~」を開始した。終戦から70年の節目を迎え、当時を知る人々の情報(一次情報)が、徐々に風化しつつある現状を踏まえ、同プロジェクトでは、新聞社や通信社などの報道機関が所有している戦争当時の記録や、戦争体験者のまだ記録されていない生の声、戦争体験者から聞いたエピソードなどの記憶をデータとして残すことを目的としている。これにより、100年後の未来を生きる人たちに戦争について知るきっかけを提供することを目指す。企画の1つでは、「100年後の未来へ。みんなで思いを伝えよう」と題し、当時を知る人から聞いた戦争の記憶などをユーザーから投稿してもらう。投稿されたデータは100年間保有し、100年後にYahoo! JAPANが運営するサービス上で公開する。また、「未来への手紙」と題された企画では、海老名 香葉子さんや北乃 きいさん、高田 延彦さん、田原 総一朗さんなど約20名の著名人が参加。戦争体験者と戦争当時を知らない人のそれぞれの立場から100年後に伝えていきたいメッセージを掲載している。ほかに、報道機関と連携した企画として、報道機関の協力の下、各社が実施する戦後70年の特集企画のリンク集を掲載。また、報道機関所有の写真や記事などを生かした企画も展開していくという。
2015年06月24日JBCCは6月10日に、勤怠管理サービス「NXシフト勤務」クラウドサービスの提供を開始した。「NXシフト勤務」は、シフト勤務管理と勤怠管理を一体化したクラウドサービス。シフト表の作成や変更のほか、タイムレコーダーから勤務データを収集し、就業時間の集計結果を既存の給与システムに出力することができる。同サービスは、SCP.SOFTのシフト管理に特化したソリューションをクラウドで提供するもので、JBCCが提供するECOシステム・クラウドサービス「俺のクラウド」の新たなサービスメニューとなる。「NXシフト勤務」は「俺のクラウド」で提供される情報配信サービス「WEB特Q便」と組み合わせることで、シフト勤務作成後すぐに従業員のスマートフォンに配信することができ、シフト表の配布を迅速に行えるようになるという。また今後、「NX人給」クラウドサービスと連携し、人事・給与業務まで一貫したサービスの提供も予定している。
2015年06月11日人気アニメ『機動戦士Zガンダム』に登場するモビルスーツ(MS)「百式」をモチーフにしたゴルフバック『百式 キャディバッグ』の予約受付が、バンダイの公式ショッピングサイト「プレミアムバンダイ」にてスタートしている。2015年7月発送予定で、価格は70,200円(税込)。『百式 キャディバッグ』は、を象徴するカラーの「金色」をメイン記事に使用し、ベタな金色の生地ではなく、機体イメージを損なわずに持ちやすい・使いやすいテクスチャー入りの生地を使用。側面は硬質パネルを採用し、MSのメカニカルなイメージを表現しているほか、ファスナー持ち手には百式が所属する組織「エゥーゴ」のロゴをあしらい、随所に刺繍で「百式」や「エゥーゴ」のモチーフをふんだんに盛り込んでいる。また、合わせて『ガンダム キャディバッグ』(70,200円/税込)、『シャア専用ザク スタンドバッグ』(48,600円/税込)、『量産型ザク スタンドバッグ』(43,200円/税込)もそれぞれ新デザインVer.で登場。新たに側面硬質パネルを採用し、よりMSらしさが表現されているという。『シャア専用ザク スタンドバッグ』は「シャア専用ザク」モデルでは初めてとなるスタンドタイプを採用し、使いやすさをアップ。そして『量産型ザク スタンドバッグ』にはデニム生地が採用されている。対応サイズは46インチで、口枠は9型。セット内容はキャディバッグ本体のほか、ネームプレート、フード。「プレミアムバンダイ」の予約締切は2015年6月30日23:00、商品の発送は2015年7月を予定している。(C)創通・サンライズ
2015年06月08日どんな人生を送るかは人それぞれ。読者のみなさまの中には、結婚や出産など人生の転機となるイベントをこれから迎える方も多いでしょう。未来への期待が高まる反面、「お金」の不安も……。人生でよくよく考えなければいけないのが将来のためのお金の準備。そこで役立つのがライフプランニングです。自分の未来を見据えながら、ライフプランをじっくり考えてみませんか?30年後のライフプランはありますか?独身生活を満喫し、バリバリ働いていた私も気づけば主婦に。結婚・出産とジェットコースターのように女性のライフイベントをかけぬけ、現在は家のローンを返済しながら、1人息子の教育費について考える日々を送っています。あなたは、30年後の自分を考えたことがありますか?未来の自分を考える時、役立つのが「人生設計」です。人生設計とは、将来起こりうる人生でのイベントを考えること。そのイベントに必要となる、お金の設計図(マネープラン)をつくることが大切です。人生におけるイベントは、お金がかかるものばかり!早いうちから将来の収支計画を頭に描くことが、憂いない人生を送る秘訣となるはず。ライフプランニングの方法人生は流れに任せたいという人でも、金銭的な見通しはあるていど立てておいた方がいいでしょう。とはいっても、1から自分でライフプランを考えるのは難しい……という時には、ライフプランのシュミレーションをファイナンシャルプランナーに相談してみるのもひとつの方法です。相談には有料と無料のものがあり、保険会社や金融機関などは無料でおこなっているケースが多いようです。まずは無料相談からスタートし、ある程度の知識がついたら長くつきあえるファイナンシャルプランナーを探してみるのもいいですね。うそ!? 思いのほか費用がかかる・・・って時には初めてライフプランニングをしてみると、「こんなにお金がかかるの?」とびっくりする人も多いことでしょう。今からできることはたくさんあります。どんな準備や対策の仕方があるか、具体的に考えてみましょう。1. 貯金毎月、お給料の何割かを自動的に天引きしておきましょう。知らないうちにお金がたまっている、という状態をつくりだすことが可能になります。最初から強制に引いておけば、浪費癖がある人でも無駄遣いを防ぐことができるはず。2. 個人年金に入る個人年金保険は、契約時に将来の年金受取額が決まるタイプと、投資信託の運用成果次第で受取額が変わるタイプがあります。元本割れの不安がある変動型も、元本保証されるものもあるので、自分のニーズにあったタイプを選びましょう!勤務先の会社で、確定拠出個人年金(401k)に入っている場合でも加入できますよ。3. 養老保険に加入養老保険は、満期保険金と死亡保険金が同額で「死亡リスク」をカバーしている一風変わった保険。月払い、年払いで分割して保険料を積み立てます。養老保険に加入する場合には、満期時に元本+利息が得られるかどうかきちんと確認しましょう!4. 節約する「貯蓄まで手がまわらない!」という人は、できる範囲の節約から始めましょう。まず手をつけるべきは通信費などの固定費。例えば家に光回線をひいている人は携帯会社と統一すると、大幅に割引される場合もあります。面倒くさがらずに調べてみましょう!備えるに越したことはない!「老後は日本を飛びだして、海外で優雅に余生を……」なんて考えている人もいるかもしれません。もし独身のまま定年前と同様のリッチな年金生活をおくりたいなら、1人4,000万の貯蓄が必要だといわれています。どんな将来を送りたいか。これがライフプランニングの重要ポイントです。「住宅、教育のこともあるのに、老後のことまで……!?」とぼやきたくなりますが、お金を計画的にコントロールすることは、生涯をとおして自分のやりたいことを諦めないことにもつながります。好きな人生をおくるための準備と考えるといいかもしれませんね!
2015年06月07日日本生命保険は25日、ライフサロン(以下ライフサロン社)が発行する第三者割当増資を引受け、出資比率を95.24%としたと発表した。ライフサロン社は、複数の保険会社と代理店契約を結ぶ店舗型乗合代理店を展開しているという。ライフサロン社は、豊富な従業員教育のノウハウを有しており、店舗スタッフのきめ細かなコンサルティングは、顧客からも高い評価を得ているという。また、販売後のアフターサービスを重視しており、同社と顧客サービスに対する考え方を共有できる会社と考えているとしている。同社では、加入から支払いまで、長期にわたり適切なサービスを提供するためには、営業職員による訪問・サービスが最適と考えており、今後も同チャネルを中核としていく方針。一方で、近年、自ら複数の保険商品を比較して加入したいという顧客も増加しており、店舗型乗合代理店マーケットは今後も拡大が見込まれているという。また、店舗型乗合代理店においても、より顧客ニーズに沿ったコンサルティングを行うための体制整備が義務付けられるなど、法整備も進んでいるという。こうした点を踏まえ、同社としては、このたびの出資を契機に、販売・サービスチャネルの多様化を進め、これまで接点を持ちづらかった顧客にもきめ細かく対応していくとしている。今後は、同社より10名の職員を派遣するなど、同社の資本や人材、ノウハウなどを提供し、事業拡大を進めていくという。また、ライフサロン社を通じて、店舗型乗合代理店におけるマーケティングノウハウを蓄積し、同社全体の商品開発やサービス向上などにも活かしていくとしている。○ライフサロン社の概要設立年月:2007年3月事業内容:生命保険の募集に関する業務。損害保険代理業。フランチャイズ形態による加盟店の募集及び加盟店の指導業務。保険販売に関するノウハウの提供、人材育成、経営指導及びコンサルティング業務。前各号に付帯又は関連する一切の業務本社所在地:東京都千代田区三崎町三丁目4番10号代表者:大寄昭生氏店舗数:50店(うち45店はフランチャイズ店)会社規模及び業績:売上高237百万円、総資産77百万円(2014年10月末現在)
2015年05月26日●家電やデバイス以外の分野に事業ブランドをパナソニックは4月から新たなブランド戦略を開始した。住宅および住空間事業における「Panasonic Homes & Living」、車載関連事業の「Panasonic AUTOMOTIVE」のほか、BtoBソリューションにおいては「Panasonic BUSINESS」という事業ブランドをそれぞれ使用する。また、家電事業やデバイス事業では従来通り、「Panasonic」のブランドを使用して事業を展開する。パナソニック 役員 ブランドコミュニケーション本部の竹安聡本部長は、「パナソニックが今後、強化していきたいところに新たに事業ブランドを制定した。それぞれの領域でのイメージづくりを行い、事業領域を見える化するのが狙い」とする。パナソニックが発表した2014年度連結売上高は7兆7,150億円。そのうち、家電やテレビ事業などを担当するアプライアンス社の売上高は1兆7,697億円。つまり、家電事業の構成比は23%に留まる。これに約1兆3000億円規模のデバイス事業を加えても4割弱。ざっくりといえば、残る約6割の事業領域に対して、今回、新たなブランドを用意したことになる。さらに、この事業ブランドに、事業ブランドカラーと事業ブランドエレメントという考え方を導入した点もユニークだ。事業ブランドカラーとは、それぞれの事業ごとにブランドカラーを決め、各事業をイメージさせる色として使用するものだ。パナソニックのコーポレートブランドはブルーだが、住宅および住空間事業はオレンジ、車載関連事業は淡いグリー、BtoBソリューションは薄めのブルーとし、さらに、家電事業は赤、デバイス事業は濃いグリーンとした。また、事業ブランドエレメントは図形を用いて、各事業をイメージさせる狙いがあり、新たに制定した事業ブランドでのみ導入。住宅および住空間事業はH、車載関連事業はA、BtoBソリューションはBと、それぞれの頭文字を使用して、印象づけることになる。「商標登録が文字以外にも広がり、色やエレメントにも注目が集まっている。色やエレメントを活用することで、新たなブランドイメージを作りたい」とする。4月からは、太陽光発電システム「HIT」において、Panasonic Homes & Livingの事業ブランドを使ったテレビCMを開始。5月からはIHクッキングヒーターでも同事業ブランドを利用したテレビCMを開始した。また、4月25日から中国・上海で開催されたモーターショーでは、パナソニックブースにおいて、Panasonic AUTOMOTIVEの事業ブランドを活用した展示を行ってみせた。パナソニックには様々なブランドがある。2008年10月に、松下電器産業からパナソニックに社名を変更したのにあわせて、NationalなどのブランドをPanasonicに統一し、集中路線を歩んできたが、昨年9月には、高級オーディオブランドのTechnicsを復活させるなど、ブランドの考え方にも変化が起こっている。●現在のパナソニックブランドここで、現在のパナソニックブランドの位置づけを一度、整理しておきたい。パナソニックのブランドとして最上位にあるのが、コーポレートブランドである「Panasonic」である。そして、パナソニックのブランドを表現するブランドスローガンが、「A Better Life,A Better World」となる。2013年に、それまでの「ideas for life」から変更した「A Better Life,A Better World」は、創業100周年の2018年に向けたパナソニックグループの目指す姿を示したものだ。A Better Life,A Better Worldの「A」には一人ひとりのお客様と徹底的に向かい合う姿勢を、「Better」には時代の要請にかなった「より良い」価値を常に目指すとともに、「日に新た」という創業者の言葉を込めたという。また、「Life」には住宅空間やパーソナルにおけるBtoCへの取り組みを、「World」では非住宅空間やモビリティというBtoBへの取り組みが表現されている。パナソニックの綱領には、「産業人たる本分に徹し、社会生活の改善と向上を図り、世界文化の進展に寄与せんことを期す」と記されているが、竹安本部長は、「A Better Lifeは、『社会生活の改善と向上を図り』という言葉に合致し、A Better Worldは、『世界文化の進展に寄与せんことを期す』と同じ意味だといえる。ブランドスローガンの策定時には、綱領は意識しなかったが、結果として、同じ意図を持った言葉が新たなブランドスローガンに採用された」と語る。一方、パナソニックには、「Wonders! by Panasonic」というキャンペーンワードがある。これは2014年から使用しているもので、「現場で自ら変わろうとする動きを顧客視点で具体化、見える化し、加速する取り組み」だと位置づける。社外に公表される前の2013年9月に、パナソニックの津賀一宏社長は、社内向けブログを通じて、「Wonders! by Panasonic」を次のように表現した。「今回、変革を牽引するキーワードとして、Wonders! by Panasonicを制定しました。この言葉には社内に漂う閉塞感から社員の皆さんを解き放ち、自ら変わろう、お客様が驚くような新しい発想を生み出そう、といった行動を後押ししたい、との思いを込めています」。竹安本部長は、「驚きや感動を与える商品、ワクワク、ドキドキするような商品を連打していくことで、A Better Life, A Better Worldを実現するのがWonders! by Panasonic」だとする。パナソニックは、2014年1月1日に放映したテレビCMを皮切りに、同社の製品広告には、必ず「Wonders! by Panasonic」のキャンペーンワードを使用してきた。こうした取り組みのひとつとして、社内表彰制度として「Wonder賞」を開始している。これは、新たなチャレンジによって、顧客や驚きや期待が感じられる商品、サービスを表彰するもので、200人の社外一般消費者の評価、約5,300人の社内一般社員の評価、6人の社外有識者評価により選出。第1回受賞製品として、農業プラント、パワーローダー、CO2冷媒採用ノンフロン冷凍機システム、衣類スチーマー、TOUGHBOOK 4K、スマホ連携機能付きデザイン固定電話機シリーズの6製品が選ばれた。「今回選ばれた製品は、経営への貢献はまだ先だが、尖っている、ワクワクするといった製品を選出できた。内部からの選出だけでなく、外から見ても、Wonders!と感じてもらえるものを選出できた」としている。また、同社では、Wonder Japan 2020として、2020年の東京オリンピック/パラリンピックに向けて、パナソニックが提供する技術や製品を紹介する活動を行っており、多言語翻訳ソリューションなどのユニークな技術が公開されている。「Wonder Japan 2020では、まだ製品や技術としては未完成のものもいち早く公開することで、協業にもつなげていきたい。日本の様々な会社が一緒になって、驚き、感動、ドキドキ、ワクワクを発信していくとこが大切である。2020年に向けてのWonderな日本を作り、発信していくことになる」とする。一方、パナソニックには、「CROSS-VALUE INNOVATION」とする経営スローガンがある。これは2015年度最終年度とする中期経営計画「CV2015」のCVの意味を持つ言葉。「これまで家電で培ってきたパナソニックの強みと、それぞれの空間を知り尽くしたビジネスパートナーの強み、それらを掛け合わせる」という意味を持ち、「これらのキーワードに沿うような活動を積み重ね、世界に類のないユニークな会社として、私たちは力強く復活していく」と説明する。●Technicsは個別事業ブランドの代表格パナソニックは今回新たに制定した事業ブランド以外に、2種類の事業ブランドを用意している。ひとつは保証事業ブランドである。これは、一般的に「エンドースブランド」と表現されるもので、そのブランドの親元を表示して、事業を保証するというものだ。だが、パナソニックの場合には、同社グループの一員として展開していることを示す目的の方が強い。具体的には、インドで配線器具事業を展開しているアンカーによる「ANCHOR by Panasonic」、トルコで配線機器事業を展開しているヴィコによる「ViKO by Panasonic」がそれだ。「アンカーとヴィコは、買収した時点で、地域におけるブランドの強みを生かそうと考えていた」とするように、パナソニックの場合、それぞれの国において圧倒的ともいえるブランド価値を生かして、事業を展開するものが、保証事業ブランドということになる。パナソニックは、今後、戦略投資として1兆円を計画しており、その予算を使って、M&Aを加速する考えを示している。今後のM&A案件のなかでは、保証事業ブランドとして展開していくものもあるだろう。ちなみに、パナホームも保証事業ブランドのひとつだ。「by Panasonic」という表記はないが、パナという言葉でパナソニックグループであることを認識できるものとなっている。もうひとつは、個別事業ブランドだ。これは、Panasonicと切り離した形で、ブランドイメージを確立していくものであり、パナソニックの名前は一切使用しないという特別なものだ。その代表的なものが、Technicsである。Technicsは、高級オーディオのブランドで、第一弾となるリファレンスシステムの「R1シリーズ」と、プレミアムシステムの「C700シリーズ」を投入。2015年1月から、ドイツおよび英国で発売。2月中旬には日本での販売を開始した。今後、米国や欧州全域へと販売を拡大する予定である。個別事業ブランドが成立する条件は、Panasonicよりも、独自ブランドの方が、価値が高いという点だ。「音のイメージでは、PanasonicよりもTechnicsの方が、評価が高い。とくに、英国、ドイツではTechnicsブランドは根強い人気があり、認知度も高い。総合家電メーカーとして認知度が高いPanasonicを活用するのではなく、趣味嗜好性が高いオーディオ分野において独自の価値観とブランドイメージを持つTechnicsを活用。限定した事業領域において、圧倒的な価値を持つブランドとして、独立させて展開している」というわけだ。英国におけるTechincsの助成想起率は62%、ドイツでは41%。日本の20%よりも高い認知度がある。ちなみに、今年はTechnicsブランドの誕生から50年目の節目を迎えている。なお、三洋電機の買収によるSANYOブランドも、Panasonicブランドは使用しない個別ブランドの位置づけにあるが、同ブランドは終息する方針であり、Technicsとは意味合いが異なる。一方、パナソニックには、現在、サブブランドというカテゴリーはない。VIERA、LUMIX、DIGAなどは、プロダクトネームと称し、商品単体を示すものと定義。その一方で、ECO NAVIやナノイーなどの技術名称を「テクノロジーネーム」、Panasonic Beautyなどを「カテゴリーネーム」と呼んでいる。パナソニックでは同社の50の製品を並べて、パナソニックブランドとして結びつくもの、想起する製品はなにか、という調査を世界規模で行った。対象としたのは、日本、欧州、そして、アジアである。この結果、薄型テレビや家電製品は、どの地域でも高い認知度を誇るが、一部の製品では認知度において課題となっている地域がある。たとえば、日本では太陽光発電において、42%の認知度があるのに対して、欧州では11%に留まる。またカーナビは日本では69%であるのに対して、欧州では33%、アジアでは38%に留まる。また、日本ではレッツノートやタフブックが人気の業務用ノートPCでは、日本では63%の認知度を持つのに対して、欧州では24%に留まっているこうしてみると、家電事業以外における海外のブランド認知度を高める必要があり、今後は弱い部分への投資を加速していく考えだ。パナソニックは、2015年度の広告宣伝費用として、1,000億円強を見込んでいる。そのうち、家電分野への投資は約700億円。家電事業への広告投資が中心であることに変わりはないが、そうしたなかでも、新たに制定した事業ブランドを活用した家電事業以外への投資比重を高めることになりそうだ。とくにアジア地域への広告投資を増やしていくことになるという。インターブランドの調査によると、Panasonicのブランド価値は経済的利益への換算で、2013年が5,800億円、2014年が6,200億円。世界順位も68位から64位にあがっている。パナソニック 役員 ブランドコミュニケーション本部の竹安聡本部長は「ブランド価値の向上は単年度でできるものではない。創業100周年を迎える2018年度をひとつの節目にして、どれだけの価値をつくれるかがこれからの課題。ブランドの差別性やブランドの明瞭度、経済的利益、ブランド貢献度、ブランドの強さといった点から価値を高めていきたい」とする。パナソニックでは、「ブランドは、将来に渡ってお客様とつながり続ける絆になる」とし、「信頼の象徴、期待の象徴、社員の誇りの象徴が、Panasonicというブランドに集約される。すべての活動をPanasonicの企業価値向上につなげていく」と、ブランド戦略の基本姿勢を示す。新たに事業ブランドを加えたことにより、家電事業以外の領域でも、ブランド価値向上に向けた取り組みが加速するのは確実だ。パナソニックのブランド戦略は、2018年度の売上高10兆円に向けた成長戦略を下支えするものになる。
2015年05月25日シマンテックは5月21日、セキュリティ事業の戦略発表会を開催した。同社は昨年10月、セキュリティ事業と情報管理事業を分社化することを発表しており、今回発表された戦略は、分社後を見据えたものとなる。米シマンテック エグゼクティブ・バイス・プレジデントワールドワイドセールス エイドリアン・ジョーンズ氏からは、分社に伴うビジネス展開、分社後のセキュリティ事業の戦略について説明がなされた。ジョーンズ氏は、分社について、「もともと、シマンテックはセキュリティ企業であり、巧妙化するリスクに対応していくため、原点に立ち返ることにした。データ管理分野においても、ストレージは成長が望める分野であり、ベリタスの原点を考えても、分社化したほうが有意義と判断した」と語った。またジョーンズ氏は、「現在、サーバもモバイルデバイスもできることが変わらず、守るべきデータは増えるばかり。そうしたなか、データを分析することが重要になる」と、セキュリティ事業の新たな戦略「ユニファイドセキュリティ戦略」においては「分析」が重視されていることを強調した。「われわれは民間最大のインテリジェンスネットワークを抱えている。世界のセキュリティの脅威を監視・分析しているセキュリティオペレーションセンターでは、400人のスタッフが働いている。ここで得られるデータを分析して、その結果を顧客の保護に生かしていく」(ジョーンズ氏)日本におけるセキュリティ事業戦略については、シマンテック 代表取締役の関屋剛氏が説明を行った。関屋氏は、2015年に懸念されるセキュリティ上のリスクとして「攻撃が複数の手法を組み合わせて行われるため、企業は防ぐことができないこと」「マルウェアは増加するとともに、進化していること」「ゼロデイ脆弱性を突いた攻撃は知ることが難しいこと」「狙われるデータは価値に応じて変わること」を挙げ、「ユニファイドセキュリティ戦略」はそれに対応するものとなっているとした。「ユニファイドセキュリティ戦略」は、4つの懸念事項に対処すべく、「Cyber Security Services」「Threat Protection」「Information Protection」「Unified Security Analytics Platform」という4つのカテゴリーに分けられている。「Unified Security Analytics Platform」を実現する製品としては、リスク分析とベンチマークを行うアプリケーション「Symgage」がリリースされる。クラウドベースで分析を行う同製品により、自社の感染状況に加え、他社の感染状況もわかるため、他社に比べて、自社の対応が遅れていることなどを把握できるという。「Symgage」のSDKはパートナーに提供される予定であり、これを活用して、パートナーは独自のアプリケーションを開発することが可能になる。「Threat Protection」では、クラウドベースのエンジンなどにより高度な脅威から防御するとともに、さまざまな脅威からサーバを保護する。「Information Protection」では、「クラウドとモバイルにまたがる情報保護と行動分析」に重きを置き、製品としては「Cloud Security Broker」を提供する。「Cyber Security Services」では、「自社への脅威/キャンペーンの監視」「セキュリティイベントやトレンドの分析」「緊急時の対応」「セキュリティ人材の育成・評価」といったサービスを提供する。
2015年05月22日『100%、「好き!」を仕事にする人生』(小澤良介著、日本実業出版社)の著者は、家具販売サイトやインテリアショップを運営する「リグナ」創業者。人脈もノウハウもゼロの状態から、「家具が大好き! 」という思いだけで起業したのだそうです。しかし結果的には、高級レストランのインテリア監修、ホテルの総合プロデュース、上場企業のブランディングなど多彩な業務に携わることに。「『仕事が楽しい』という状況は、特別な才能のある人間だけが手に入れられるものではない。誰にでも実現可能なことなのだ」といいますが、では、そのためにはどうすればいいのでしょうか?CHAPTER 0「誰だって『好きなこと』を仕事にできる」から、「好きなこと」を仕事にするための3ステップに注目してみましょう。■ステップ1:自分の幸せを改めて定義する最初にすべきは、「本当に幸せな状況とはどんなものか」、自分なりの答えを出すこと。著者にとってそれは、本当に好きな仕事をして、自分の価値観を共有できる仲間がまわりにいることだといいます。忙しくても、会いたいときに会いたい人に会える程度の自由があること。自分のした仕事を他人から評価されること。気の合う仲間と会話を楽しめること。常にワクワクして、楽しく生きていくことだとか。自分の幸せとはなんなのか、自分が幸せを感じるのはどんな瞬間か。自分という人間を振り返り、できるだけシンプルに定義するべきだと主張しています。■ステップ2:納得がいくまで「好きなこと」を探す本当に「好きなこと」を見つけるためには、ある程度の時間が必要。少しだけ考えて」これかもしれない」という程度の気持ちで取り組むと、途中で軸がブレて挫折してしまうことも。だからこそ、このステップには特に時間をかけた方がいいそうです。そして、日常生活のなかで自分はどんなことが好きなのかをよく考え、50個でも100個でも「好きかもしれないこと」の候補を挙げる。「もう思いつかない」というレベルまで考え抜いてから絞り込みの作業をすると、「自分にはこれしかない!」という確信が生まれるそうです。■ステップ3:「お金」より「好きなこと」を優先する自分の「好きなこと」が見つかったら、すぐに行動。できるだけ早く夢に近づける方法(就職先)を探そうと、著者は提案しています。もちろん、生きていくためにはお金が必要。でも、せっかく「好きなこと」を仕事にしようと踏み出したのに、「好きなこと」を二の次にして、収入や条件面での満足度を優先させては意味がありません。「A社の方が楽しい仕事ができそうだけど、B社の方が福利厚生が整っているから……」と、条件重視で仕事選びをしてはいけないということ。これから先の人生、一生の幸せに関わるのだから、そういう場合は迷うことなく、いい仕事ができそうなA社を選ぶべきだということ。もちろん、すぐに楽な生活が手に入ることは少なく、大変なことも多いかもしれません。けれど、「好きなこと」なら苦にならないという考え方です。著者の考え方はとても男性的なので、女性のなかには「そのまま応用するのは難しい」と感じる方もいるでしょう。しかし、本書の主張の一部でも生かせれば、なにかを変化させられるかもしれません。(文/印南敦史)【参考】※小澤良介(2015)『100%、「好き!」を仕事にする人生』日本実業出版社
2015年05月19日40歳の節目として出版された初の自叙伝『うらやましい人生』が新潮社より発売中のミッツ・マングローブさん。 幼いころの思い出、慶応ボーイ時代、ロンドン留学、女装家としての活動秘話、恋愛観など…徳光修平からミッツ・マングローブへと変貌を遂げた軌跡がこの一冊でわかります。女子に刺さる箴言もたくさんの自叙伝についてご本人に話を伺いました。 * ** ――40歳になる誕生日のその日に、初めての自叙伝を出版されましたね。意味深なタイトルは、ご自身で決めたんですか? ミッツ:そうです。なぜかわからないけれど、私は「なんか、うらやましい」と言われることが多いんです。でも私自身は、「客観的に見れば、こんな人生、うらやましくないでしょう?」と思っている。 ――本の中では、「普通がうらやましい」という複雑な心情が何度も出てきます。 ミッツ:才能とか個性って、飛び出てしまったもので、見方を変えれば欠陥ですよ。それが佳きものなのかコンプレックスになってしまうものなのかは、人それぞれの価値観や捉え方で変わるんでしょうけれど。でも私、世間の人がいう「○○より△△がいい」って感覚がよくわからないことが多いんですね。植え付けられた価値観って「実は違うよなあ」って思うことがほとんど。たとえば、私は背が高いので「身長高くてカッコいいですね」とか言われるけど、私自身は高いより低いほうがいいじゃんと思ってる。にぎやかなほうが静かなのよりいいってのもわからないし、冷めたごはんより温かいごはんがいいというのもずっとわからなかった。世間一般の価値観というものに晒されてきたからよけい感じるけど、私の価値基準はそういうのに染まっていないし、逆みたい。それで発言がとがっているみたいに思われるんでしょうね。あ、でも最近は、あったかいものを食べたいという欲求だけはわかるようになってきた。極度の冷え症なんですよ。だから、お米はまあ冷めたものでもいいんだけど、おかずはあったかいのがいい(笑)。 ◇神奈川県出身。『5時に夢中!』(TOKYO MX)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビやラジオのレギュラーを多数抱え、歌謡ユニット「星屑スキャット」としても活動。丸の内にあるバー『来夢来人』のママでもある。連続ドラマ『ドS刑事』(日本テレビ系)にも出演中。 写真・小笠原真紀 ※『anan』2015年5月20日号より
2015年05月13日トッズ(TOD’S)が、14年にスタートしたユーザー参加型のソーシャルプラットフォーム「ドッツ・オブ・ライフ(Dots of Life)」をリニューアルした。「ドッツ・オブ・ライフ」は、ファッション界で高い影響力を持つ人を始めとした世界中の人々がトッズのアイコンシューズである「ゴンミーニ」を履いて撮った写真を集めたデジタルギャラリー。クリエイティビティ溢れる作品から、プライベートなものまで、世界各国の様々な場所で撮られた作品の数々が紹介されている。今回のリニューアルでは、日々の生活をより楽しくするようなテーマを設定。そのうち、最初のテーマは「ゴンミーニ アンド フレンズ(Gommino and Friends)」。友達を始め、犬や猫といったペットなど、人々にとって最も身近で大切な存在に捧げる作品を募集し、同コーナー内で紹介する。なお、オフィシャルページからの投稿だけでなく、写真に「tods」タグを付けたり、テキスト内に「@tods」と入れたり、ハッシュタグ「#todsgommino」「#dotsoflife」を付けることで、簡単にSNSからも投稿が出来るようになっている。
2015年05月09日