大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)は、国立大学法人京都大学大学院医学研究科(奥野恭史教授:以下、京都大学大学院)および国立大学法人弘前大学(以下、弘前大学)との研究チームにより、インフルエンザをモデルとして健康ビッグデータから病気の罹患リスクが高いグループの分類手法を構築いたしました。<背景>当社は、近年の健康意識の高まりによる、生活者の多様な健康ニーズに応えるため、弘前大学と2021年4月より共同研究講座を開設し連携を進めて参りました。本共同研究講座では、弘前大学が実施してきた「岩木健康増進プロジェクト※」で得られた健康ビッグデータと当社が蓄積してきた研究知見を組み合わせた解析による、かぜ・毛髪・疲労に関連する症状と生体関連因子の関係性解明を研究課題としており、解析の知見を活用した生活者に寄り添ったソリューションの提供によって、予防や未病ケアを含めたトータルケアの実現を目指しております。しかしながら、健康ビッグデータ解析による病気の罹患リスクの高い特徴の特定にあたり、今回用いるデータが約3000項目×数千、数万人と膨大なデータ量となるため、一般的な相関解析やクラスタリング手法を適用するだけでは罹患リスクの特徴の抽出や、その関係性の把握が困難でした。<研究成果>これら課題に対し、京都大学大学院の奥野恭史教授らおよび本共同研究講座との研究チームで検討を重ねた結果、健康ビッグデータから病気の罹患リスクの高い特徴的なグループ(体質・生活習慣・環境等)を抽出できる、独自の層別解析手法の構築に至りました。本手法の構築は、岩木健康増進プロジェクト2019年度健診データ(全1062名、内1年以内のインフルエンザ罹患あり121名)を用いてインフルエンザ罹患をモデルとして実施し、解析の手順は以下の3つのステップを経て行いました。※弘前大学・弘前市・青森県総合健診センターが主催し、弘前市岩木地区において2005年より実施している、同地区住民を対象とした大規模住民合同健診・健康指導などの住民の健康増進活動① 関連因子の抽出機械学習によってビッグデータから病気の罹患に関連する因子を選抜する② 因果関係の解析①で得られた因子について、因果分析手法の一つであるベイジアンネットワーク解析によって因果関係をモデル化する③ タイプ分類②で得られたネットワーク解析結果を活用した階層クラスタリングによって、病気の罹患リスクの高い特徴的なグループに分類するその結果、インフルエンザ罹患リスクの高い特徴的なグループとして血糖値が高めのグループ、肺炎歴があるグループ、睡眠状況が悪いグループなどの存在が示唆されました。これら特徴の多くはインフルエンザを含む上気道感染症の罹患要因に関する先行研究と整合性がとれており、本手法は有用であると考えられました。当該研究成果を、2022年6月10日~11日に仙台で開催された第4回日本メディカルAI学会にて発表致しました。<解析手順および結果イメージ>【本知見の活用及び今後の展望】今回、インフルエンザをモデルとして、健康ビッグデータ解析によって病気の罹患リスクが高い特徴的なグループを見出すことが可能であることを確認致しました。今回1年間のデータを使用して解析を行いましたが、今後も多年度の健康ビッグデータの蓄積および解析手法の改良・検証を重ねて参ります。さらには、かぜの罹患しやすさ、薄毛や白髪の要因、日常生活における疲労などに本手法を応用することで、体質や健康リスクに寄り添った効果的な治療・予防に関する新たな知見を見出すとともに、研究成果を活用したソリューションの提供により、健康と美を願う生活者のより豊かな暮らしの実現に貢献して参ります。ニュースリリース(京大・弘前大共同研究).pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月07日昭和女子大学 (学長 小原奈津子: 東京都世田谷区)では、海外提携大学と2大学で学位を取得する「ダブル・ディグリー・プログラム」を実施しています。従来は国際学部が対象でしたが、2022年秋学期から、州立テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)とのダブル・ディグリー・プログラムの対象が、グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科に広がります。「ダブル・ディグリー・プログラム」は昭和女子大学で3年、海外の提携大学で2年、計5年間学び、2つの大学の学位を取得します。2014年度から上海交通大学(中国)との間で始まり、これまでに中国、韓国、アメリカの大学で国際学部生64人がプログラムを修了しました(詳細下表)。新たに、ビジネスデザイン学科生2人がTUJプログラムに参加、2つの学位取得を目指します。TUJの授業はすべて英語で行われるため、「IELTS6.0以上、TOEFLiBT79点以上、GPA2.7以上」という英語力と成績の基準をクリアすることが求められます。ビジネスデザイン学科では1年次から経済学やマーケティング、ファイナンスなどを英語で学び、3年次秋学期からTUJ編入を目指します。昭和女子大学では「経営学士」、TUJではGeneral Studies Major (教養学科)、Economics (経済学) コンセントレーションの「BA(学士)」を取得します。このプログラムは、TUJとの大学間協定により、原則として昭和女子大学5年間の授業料で両大学の学位を取得できます。コロナ禍で海外渡航制限がある中、世田谷の昭和女子大学の敷地内にあるTUJで米大学の授業を履修、学位取得できるメリットがあります。ダブル・ディグリー・プログラム海外提携大学と修了者実績 (2022年9月6日現在)*参加者数 – 現在留学中の学生、留学準備をしている学生、留学を終え3月に昭和女子大学を卒業する学生 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月06日麹町学園女子中学校高等学校(東京都千代田区/校長 堀口 千秋、以下 本学園)は、現在6大学と高大連携協定を締結しています。この協定の連携活動の一環として、成城大学・日本女子大学・東京女子大学への「キャンパスビジット」を、この夏休みに本学園生徒・保護者対象に開催しました。成城大学 キャンパスビジット【高大連携: 】■背景AIの進化・普及やグローバル化、少子化に伴う生産年齢人口の減少などに直面する中、そのような社会に対応できる人材を育成しようと、国を挙げて「高大接続改革」が進められています。例えば大学入試では、AO(アドミッションオフィス)入試が「総合型選抜」、推薦入試が「学校推薦型選抜」と改められ、いずれも学力を測るテストなどの活用が必須となっています。また、各大学が行う個別試験では「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」からなる学力の3要素を総合的に評価することになっています。以前の入試問題は「知識・技能」が中心でしたが、AIの普及・進化に伴う産業構造の変化等により、社会を生きる力として課題解決能力などが求められるようになったことが背景にあります。その中で本学園では、「高い学習意欲」「学びへの明確な目的意識」「一定の学力」を持った生徒が、第一志望の大学にスムーズに進学できる「高大連携制度」をいち早く整えてきました。■本校の「高大連携制度」について「イメージが良い」「通いやすい」など表面的な理由で大学を選ぶのではなく、「学びへの明確な目的意識」を持って大学に進学することを目的に、「キャンパスビジット」をはじめとして、大学を理解する機会をさまざまに設けています。相互の交流と連携を通して、本学園が協定を締結している大学が第一志望であると決めた生徒は、各大学が設定している一定の基準を満たすことで進学することが可能となります。■キャンパスビジットについて8月6日(土)成城大学オープンキャンパス開催日のため他の参加者も大勢いる中でしたが、学長の大学紹介の後に本校の参加者用にキャンパス見学ツアーを実施していただきました。その後経済学部教授の小宮路 雅博先生と学生とのトークセッションを行っていただきました。8月8日(月)日本女子大学昨年度創立120周年をむかえて建てられた百二十年館にて、来年度新設される国際文化学部や理学部のお話を聴かせていただきました。その後、キャンパス内の屋上庭園や図書館等も案内していただきました。8月30日(火)東京女子大学本校と高大連携を結んでいる国際英語学科の模擬授業を受けさせていただきました。『翻訳から見えること』をテーマに、その背景にある文化等を見つめる楽しさを教えていただきました。その後のキャンパスツアーでは図書館やチャペル等を案内していただきました。■参加した生徒の声「現役大学生の話をたくさん聴かせていただき、大学での学びや生活がどのようなものかイメージができました。」「化学・生物を自分のアレンジで学習を進めて将来へ繋げていくという話が印象的で、具体的な大学での学びについてふれることができました。」「留学したいという気持ちはありましたが、『何に関心があり学びたいのかを考えて、留学先を決定すること』を話で聴き、自分も留学に行くだけではなく、留学して何を学びたいのか考えたいと思います。」「実際にこのキャンパスでご説明いただいた学部の講義を受けてみたいです。」■学園概要名称 : 麹町学園女子中学校高等学校※「麹」の字は正式には表外漢字です。代表者: 理事長 相川 忠洋所在地: 東京都千代田区麹町3-8設立 : 1905年9月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年09月05日世界で初めて盲ろう者の大学教授となり、東京大学の教授として教鞭をとっている福島智さんの幼少期から大学受験までの姿を描いた映画『桜色の風が咲く』が、11月4日(金)より公開決定。小雪が12年ぶりの主演を務め、福島智の青年期を田中偉登が演じる。教師の夫、3人の息子とともに関西の町で暮らす令子。末っ子の智は幼少時に視力を失いながらも、家族の愛に包まれて天真爛漫に育つ。やがて令子の心配をよそに東京の盲学校で高校生活を謳歌。だが18歳のときに聴力も失う。暗闇と無音の宇宙空間に放り出されたような孤独にある息子に立ち上がるきっかけを与えたのは、令子が彼との日常から見出した、“指点字”という新たなコミュニケーションの“手段”だった――。9歳で失明し、18歳で聴力を失った智さんは2003年「TIME」誌による「アジアの英雄」に選出され、現在は、東京大学先端科学技術研究センターバリアフリー分野教授を務める。本作は、そんな智さんと母・令子さんの実話に基づく物語。また、令子さんが智さんとの日常の中から考案した、リアルタイムで言葉を伝える新たなコミュニケーションの手段“指点字”。現在、多くの人々に希望を与え続けている“指点字”誕生に至る、知られざる物語でもある。実話を基に希望を描く、真摯で温かな人間賛歌幼い頃からやんちゃで明るく、自身の可能性を諦めない智を支え、母としてのたくましさを得ていく主人公・令子を演じたのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』ほか多くの作品に出演する小雪さん。本作の脚本を読むなり出演を熱望、12年ぶりに主演を務めて新境地を拓く。「初めて台本を読ませて頂いた時の、圧倒的な親子のエネルギーの詰まった魂に衝撃を覚えたことを今でも覚えています」と小雪さん。「世の中が不安定な中、この作品が皆様にとって光の道筋となるような、ご覧になった方々の明日を生きる活力のエッセンスになりますように」と語る。智役に、映画『朝が来る』や「イチケイのカラス」「ちむどんどん」など活躍目覚ましい気鋭の若手俳優・田中さん。愛すべき楽天的な姿とともに内面の深さをも体現した。田中さんは「福島さんの人生を映画の中で生きるという緊張と責任、何一つ濁すことなく伝えたいという熱を持って常に監督と話し合いながら撮影に臨みました」とコメント。「撮影が始まるまでの数ヶ月、福島さんのもとに何度も通い、点字の打ち方や白杖を持っての歩き方を教えてもらいながら目が見えなくなった時、耳が聞こえなくなった時などの話をたくさん伺いました」と役作りを明かした。なお、夫・正美役には吉沢悠ほか、リリー・フランキー、朝倉あきらが顔を揃える。監督は、『最後の命』『パーフェクト・レボリューション』の松本准平。新型コロナウィルスのパンデミック下で、人とのコミュニケーション、そしてかかわり方が難しくなっているいまこそ、触れ合うというコミュニケーションの原点の大切さを伝えていく、温かな人間賛歌を作り上げた。ポスタービジュアルも完成主人公・福島令子を演じる小雪さんが、風吹くなか、凛とした姿で田中さん演じる息子・智を遠くから見守り、智は桜咲くころの風を感じる姿が印象的なシーンを組み合わせた、美しい色合いのビジュアルが完成した。『桜色の風が咲く』は11月4日(金)よりシネスイッチ銀座、ユーロスペースほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2022年09月01日イフジ産業株式会社は、卵白プロテインについて、九州大学大学院農学研究院細胞制御工学研究室(片倉教授)と共同研究を行いました。その研究成果として、卵白プロテインは速筋化を誘導する効果があることが明らかとなりました。REVOPRO ロゴ■研究の背景・目的卵白は、脂質がほとんどなく、タンパク質が多く含まれています。卵白のタンパク質は必須アミノ酸のバランスが非常に良く、体内利用率が高い良質のたんぱく源と言われています。本研究では、当社製品であるREVOPRO(R) EGG WHITE PROTEINの主原料である卵白プロテインとホエイ・プロテイン・アイソレート(以下、WPI)を用いて筋肉細胞を活性化させ、その筋繊維タイプ変化に着目して実験を行い、卵白プロテインの効果を明らかにすることを目的としました。■研究内容と結果<卵白プロテインは筋肉細胞に対する分化誘導能と筋肉の速筋化を誘導する>サンプルはWPIと卵白プロテインを100mLのリン酸緩衝生理食塩水(以下、PBS)にそれぞれ15g溶かしたものを使用し、コントロールはPBSとしました。C2C12 細胞を2日毎に培地交換およびサンプル添加を行いながら分化誘導し、そこから5日間培養後にRNAの抽出、回収をしてRT-qPCRで内在性遺伝子の発現を測定しました。その結果、分化関連遺伝子であるMyoDとMyogeninの発現は卵白プロテインの方がcontrolおよびWPIより増加しました。このことから卵白プロテインには筋肉細胞に対して分化誘導能を有することが明らかとなりました。(表1・表2参照)次に、遅筋マーカーであるMyHCIの発現は卵白プロテインの方がcontrolおよびWPIより発現が減少していました。(表3参照)そして、速筋マーカーであるMyHCIIa, IIb,IIx(表4・表5・表6参照)の発現は卵白プロテインの方がより増加していました。つまり、卵白プロテインは筋肉の速筋化を誘導することが明らかとなりました。(表1)MyoD(表2)Myogenin(表3)MyHCI(表4)MyHCIIa(表5)MyHCIIb(表6)MyHCIIx*>.05 **>.01 ***>.001REVOPRO(R) 公式サイト : REVOPRO(R) 公式Twitter : REVOPRO(R) 公式Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月26日株式会社ユーエスケイ企画は、鹿児島大学教育学部教授であり彫刻家の池川 直(すなお)氏をお迎えして、無料のZoomウェビナー講演会「彫刻家 池川 直の彫刻の話」を2022年9月30日に開催いたします。イベントバナー池川 直 氏は筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了後、数々の賞を受賞され、作品集も出版されています。鹿児島大学教育学部では○人体をモチーフにした表現とその表現のための各種素材とその技法に関する研究○心象表現の表出と実在化○環境や建物空間における彫刻表現のあり方に関する研究をされており、鹿児島県内、県外の様々な施設に作品が収蔵されています。そんな池川氏の作品に対する想いとは?これからの芸術の未来や希望とは?作品から感じる池川氏の芸術への想いを聴いて感じてみませんか?■講演会 詳細講演者 :池川 直 氏(鹿児島大学教育学部 教授)日時 :2022年9月30日(金)19:30~21:00開催方法:Zoomウェビナー参加費 :無料参加のお申込みはこちらから↓ ※リンク先にて「氏名」「メールアドレス」を入力するだけです。Zoomから参加用のメールが届きますので、イベント当日はメールに記載されているURLをクリックしてご参加ください。池川 直 氏■池川 直 氏プロフィール鹿児島市芸術文化協会会長/鹿児島県美術協会会員/公益社団法人日展監事/公益社団法人日本彫刻会理事/白日会常任委員/鹿児島大学教育学部教授1958年 香川県高松市 生まれ1983年 筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了同年 第15回日展入選2003年 鹿児島大学教育学部教授に就任2022年 鹿児島市芸術文化協会会長に就任<近年の受賞・活動歴>2018年 ・第58回四国新聞社文化賞・第69回南日本文化賞2019年 ・平成30年度 第75回日本芸術院賞・日本彫刻会選抜展(日本橋三越)・池川敏幸、池川直彫刻2人展(11/4~9、東京銀座 ぎゃらりいサムホール)・峯田義郎、池川直、田原迫華彫刻三人展(12/6~18、東京銀座 永井画廊)・第44回白日会会員選抜展(12/18~23、日本橋三越美術特選画廊)2020年 ・第75回南日本美術展審査員【「時の旅人」改組新第5回日展 第75回日本芸術院賞】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月22日法政大学自然科学センター・国際文化学部 島野 智之教授、京都先端科学大学バイオ環境学部 清水 伸泰教授、昭和大学富士山麓自然・生物研究所 蛭田 眞平准教授ら研究グループは、ヨーロッパでチーズの熟成に用いるダニを解析した結果、互いに遠く離れた工房であっても、同種のチーズコナダニであることを発見しました。図.各チーズの熟成庫、左からミルベンケーゼ、ミモレット、アーティズー(上段).ミルベンケーゼ(左)とチーズコナダニ(右)(下段)、(チーズコナダニの写真撮影:根本 崇正氏).【発表のポイント】(1) ヨーロッパでは何世紀にもわたって伝統的製法として熟成にダニを用いるチーズがある。このダニはコナダニ類で、フランスではチーズのダニは小さいものの代表として18世紀から文学にもたびたび登場している。法政大学島野教授ら研究チームはドイツのミルベンケーゼ(Milbenkase、Milben=ダニ、Kase=チーズ、ダニ・チーズの意)、フランスのミモレット(Mimolette)、アーティズー(Artisou)の3つのチーズ工房の熟成庫、及びパリと日本のチーズ専門店で買った履歴のしっかりしたそれぞれミモレットとライオル(Laguiole)から直接ダニを採集し、形態情報と遺伝子解析によって調べたところ、チーズのダニはチーズコナダニTyrolichus casei(Oudemans,1910)という1種のみであった。学名のcaseiはチーズという意味である。(2) チーズ工房のコナダニは代々その地域で育つ固有のダニ、「蔵付き酵母」ならぬ「蔵付きダニ」なのか?という疑問を解決すべく、チーズコナダニを、超並列DNAシークエンサーを用いて、各チーズ熟成庫の間のコナダニの遺伝構造を解析した。結果はそれぞれ500km以上、遠くはなれているチーズの産地間にもかかわらず、地理的な隔たりは遺伝子の解析結果からは見られなかった。(3) 熟成にダニを用いるチーズには独特の風味があるといわれている。我々は、チーズコナダニから“レモン香”の1成分であるネラールをガスクロマトグラフ質量分析計で検出した。本物質はフェロモンや抗カビ効果としてダニが分泌している可能性がある。一方、訪れた熟成庫の3つのチーズのひとつ、アーティズー(チーズ)自身からダニ由来のネラールは検出されなかった。このためダニがチーズへの直接的な風味付けに寄与していないようである。しかし、ミルベンケーゼとアーティズーはダニの付いている外側も一緒に食べるので、独特の風味も感じられる(ミモレットは外側を食べない)。ヨーロッパでは何世紀にもわたって伝統的製法として熟成にダニを用いるチーズがある。このダニはコナダニ類で、小さいものの代表として18世紀半ばから、パスカルの『パンセ』や、イソップ寓話などを集めたラ=フォンテーヌの『寓話』などフランス文学にもたびたび登場している。法政大学自然科学センター・国際文化学部 島野 智之教授、京都先端科学大学バイオ環境学部 清水 伸泰教授、昭和大学富士山麓自然・生物研究所 蛭田 眞平准教授などの研究グループは、ドイツのライプチヒの郊外のヴュルヒヴィッツのミルベンケーゼ(Milbenkase、Milben=ダニ、Kase=チーズ、ダニ・チーズの意)、フランドル地方ベルギーとの国境のフランスのミモレット(Mimolette)、フランス中央高地のオーベルニュ地方のアーティズー(Artisou)の3つのチーズ工房の熟成庫、及びパリや日本のチーズ専門店で買った履歴のしっかりしたそれぞれミモレットと、オーベルニュ地方のライオル(Laguiole)から直接ダニを採集し、形態情報と遺伝子解析によって調べた。すると伝統的にダニを熟成に用いている遠く離れた3つのチーズ産地の5つのチーズのダニは全てチーズコナダニTyrolichus casei(Oudemans, 1910)という同一種であった。学名のcaseiは「チーズ」という意味である。パリの市場(マルシェ)のチーズ屋さんで購入したチーズのダニは、別種のアシブトコナダニなどであった。フランスでも熟成されたチーズには、意図せずダニが付くことも普通だが、アシブトコナダニ等が多い。遠く離れた伝統のある3つのチーズの産地のチーズ熟成庫では唯一、チーズコナダニという種が熟成に使われていることになるが、もちろん人間が意図して本種を選んで使っていたわけではない。なぜか、伝統的なチーズの熟成に用いられていたダニが、いずれのチーズ工房でも、結果的に本種チーズコナダニであったということになる。この理由は良く解かっていない。ダニを使う熟成方法を丁寧に、何百年もおこなっている伝統的なチーズ工房ではチーズコナダニに置き換わるのかもしれない。裏を返せば、チーズコナダニがいるチーズ工房は、何百年も伝統が続いているダニを熟成に用いるチーズ工房と同じように、丁寧な管理が行われているといえるのかもしれない。近年、テロワール(terroir)と言う言葉が広まっているが、もともと「土地」を意味するフランス語のterre(英earthあるいはland)から派生した言葉で、ワインの味わいに関係するブドウの生育地の土壌、気候、風土、人的要因など土地固有である自然環境要因を意味する。日本酒には「蔵付き酵母」として醸造蔵に棲み着いている酵母によって、独自の日本酒の風味がでるとする考え方もある。では、伝統的に何世紀にもわたって熟成過程でコナダニを使い続けてきたチーズ工房のダニは唯一、チーズコナダニという種であったことはわかったが、「蔵付き酵母」ならぬ「蔵付きダニ」は、厳密な意味で代々その地域で育っているダニなのか?という疑問が残った。つまりそれぞれの土地固有あるいは、熟成庫固有のダニ系統が代々存在してそれぞれのチーズの風味付けに貢献しているのかどうかを調べた。3つの産地からの5つのチーズのチーズコナダニを、超並列DNAシークエンサーを用い、MIG-seq法によって、各チーズ熟成庫の間のコナダニの遺伝構造を解析した。結果は、ドイツ(ヴュルヒヴィッツ)と、フランス北部(フランドル地方)そしてフランス中南部(オーベルニュ地方)とそれぞれが500 km以上遠くはなれている産地の距離にもかかわらず、地理的な隔たりは遺伝子構造の解析結果には見られなかった。通常、地理的な差違がダニの遺伝構造にみられてよいが、それが見られない理由を現在のところ明瞭に説明することは出来ない。たとえば、古くローマの時代、ケルト人に育まれた熟成チーズが広くヨーロッパに輸出されていたことは解っているので、冷蔵庫がない時代に、チーズと共に、チーズコナダニもヨーロッパ全体に広まった。そして、時代や管理手法によってその多くはいなくなり、ダニが好むチーズ工房でしか生き残っていないのではないか。あるいは、ミツバチの古巣で本種チーズコナダニが多数みつかることがあることから、ミツバチによって、遺伝的なシャッフルがおきているのかとも考えている。さて、熟成にダニを用いるチーズには独特の風味があるといわれている。我々は、チーズコナダニから“レモン香”のひとつの成分であるネラールをガスクロマトグラフ質量分析計で検出した。本物質はフェロモンや抗カビ効果としてダニが分泌している可能性がある。また、3つのチーズのうちのひとつ、アーティズー自身からこのネラールが検出されるかどうかを調べたが、検出されなかった。このためダニがチーズへの直接的な風味付けに寄与していないようである。しかし、ミルベンケーゼとアーティズーはダニの付いている外側も一緒に食べるので、独特の風味も感じられる(ミモレットは外側を食べない)。チーズが球形で全体がバスケットボールほどの大きさのチーズであるミモレットの場合、ダニがチーズの外皮を食べて穴をあけ表面積を増やすことによって、チーズ内部とのガス交換がより多く行われることが熟成で重要だといわれている。2013年、米国食品医薬品局(FDA)は生きたダニがいるとして、フランスのチーズ「ミモレット」1.5トンを税関で差し止めたことがある。しかし、問題はないとしてすぐに差し止めは解除された。ダニアレルギーの原因になるチリダニ類(ヒョウヒダニ類)とは、チーズコナダニは系統的に非常に離れた分類群であり、その原因にはなりにくい。強いアレルギー体質の方は注意が必要だが、フランスでダニが熟成に用いられているチーズによって、アナフラキシーショックが引き起こされた例はみつけられない。フランスではダニを使用したチーズ製造に法的規制はない( Article 10を参照のこと)。また、パンケーキ症候群といわれる、ダニが大発生した小麦粉でつくったお好み焼きなどで、アナフラキシーショックが起きた例があるが、この時にアナフラキシーショックが起きた原因の食品を調べると、チーズのダニとはくらべものにならないほど、桁違いに多くのダニが含まれていた事が知られている。むしろ、例えばダニが増えやすい、ダシ入りのお好み焼き粉などは密閉して冷蔵庫に保存し、賞味期限をすぎたものは食べないなどの配慮が必要である。フランス中央高地のオーベルニュ地方のアーティズーをつくっているチーズ工房に行くと、「私達は何も加えず、自然のままのミルクと、チーズの熟成を大切にしている」と語ってくれる。チーズを味わうということは、チーズの伝統とチーズが生まれ育った自然そのものを味わうと言うことになるのではないだろうか。以上の研究は、共同研究チームの島野 智之教授(法政大学自然科学センター・国際文化学部)、清水 伸泰教授(京都先端科学大学バイオ環境学部)、蛭田 眞平准教授(昭和大学富士山麓自然・生物研究所)が主にすすめた。(1) 発表雑誌:Experimental and Applied Acarology(エクスペリメンタル・アンド・アプライド・アカロロジー)誌 2022年7月11日(月)に公開論文タイトル:Do ‘cheese factory‐specific' mites (Acari: Astigmata) exist in the cheese‐ripening cabinet?(英文)著者:Satoshi Shimano, Shimpei F. Hiruta, Nobuhiro Shimizu, Wataru Hagino, Jun-ichi Aoki, Barry M. OConnor (2) 発表雑誌:Experimental and Applied Acarology(エクスペリメンタル・アンド・アプライド・アカロロジー)誌 2022年8月近日中に公開論文タイトル:Mite secretions from three traditional mite‐ripened cheese types: are ripened French cheeses flavored by the mites (Acari: Astigmata)?著者:Nobuhiro Shimizu, Barry M. OConnor, Shimpei F. Hiruta, Wataru Hagino, Satoshi Shimano 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月12日芝浦工業大学(東京都港区/学長:山田 純)は、学生の視点を取り入れた広報活動をより一層強化するため、「学生広報アンバサダー」(SIT Student PR Ambassadors)を2022年7月に発足しました。今後は理工系分野に対するイメージ向上、多様性推進、女子学生比率増加に向けた新たなSNSやWebサービスの運用に取り組みます。本学は昨年度から、マーケティングアナリストの原田 曜平教授*とともに「Z世代みらいづくりプロジェクト」をスタートし、Z世代やその保護者世代の価値観、特徴の理解に努め、より効果的な広報戦略を検討してきました。今回の学生広報アンバサダーは本プロジェクトの一環で誕生し、各学科や大学院から総勢12名の男女メンバーで構成されています。参加学生はこの活動を通じて、Webマーケティングのノウハウを学び、企画力・リサーチ力・コミュニケーション能力などが成長できる機会を経験することで、社会で生かせるスキルを身に付けることが期待されます。*:2022年度から本学教育イノベーションセンターの教授に就任。学生広報アンバサダー1学生広報アンバサダー2学生広報アンバサダー3原田 曜平教授1教育イノベーション推進センター 原田 曜平教授 コメント今、世の中の広報業務が大きく変わりつつあります。その変化はSNSの登場・普及によって起こっています。これまでのプレスリリースなどを発信し、「如何にメディアに取り上げて頂けるか?」という業務に加え、「如何にSNSを通じて世の中に自ら発信していくか」という業務が大きな割合を占めるようになっています。これは大学広報も例外ではありません。では、今のSNSを通じた広報業務とは、誰が発信者の主役であるべきか?というと、答えは現在27歳以下の「Z世代」と呼ばれる世代以外に答えはありません。何故なら彼らが多くのSNS上において最大人口を占め、彼らの心に刺さらない発信は、いわゆる「バズ」や「拡散」に繋がり難いからです。また、そもそも大学広報における主な情報の届け先とは、これから大学に入ってくる中学生や高校生であるまさにZ世代そのものなので、彼らの感覚に合った彼ら目線の発信が重要なのです。本学ではZ世代やその保護者世代を主な情報の届け先とした広報業務を、Z世代のアンバサダーたちと一緒に、Z世代のSNS感覚やトレンド感度を存分に活かすことで効果的に行なっていきます。そして、この超実践的な経験こそが、SNS全盛期の今の社会にこれから飛び出していくアンバサダーの学生の大きな得難い特大の経験値になると確信しています。彼らにも我々にも未熟な点は多々あり、たくさんの失敗もあるかもしれませんが、是非、今後の本学のSNSの発信にご期待頂けると幸いです!■教育イノベーション推進センター 原田 曜平教授 略歴1977年4月4日生まれ 45歳 東京都 出身原田 曜平教授2株式会社博報堂に入社し、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーを務める。退社後はマーケティングアナリストとして活動。2022年4月より本学教授に就任。若者研究とメディア研究を中心に、次世代に関わる様々な研究を実施。実際の若者たちと広告・プロモーション開発までを担う。2003年度JAAA広告賞・新人部門賞を受賞。主な著書は「Z世代に学ぶ超バズテク図鑑」(PHP研究所)、「Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか?」(光文社新書)など。■「Z世代みらいづくりプロジェクト」関連ニュース●芝浦工業大学の魅力について若者研究の原田 曜平氏と学生が考えるワークショップを実施(2021年10月5日) ●若者研究の第一人者・原田 曜平氏が芝浦工業大学の広報アドバイザーに就任(2021年7月5日) ■芝浦工業大学とは工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科 私立理工系大学で唯一のスーパーグローバル大学(SGU)採択校であり、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。近年は理工系女性技術者の育成にも注力しています。東京都とさいたま市に3つのキャンパス(芝浦、豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月19日明治大学総合数理学部先端メディアサイエンス学科 宮下芳明教授は、飲食物の味と見た目を変える装置「TTTV2」(Transform The Taste and Visual appearance)を開発しました。この装置は、総務省「異能vationプログラム」で宮下教授が開発した味覚メディア「味わうテレビ TTTV」を発展させたもので、基本五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)や辛味などの味を感じさせる液体を混合噴霧します。噴霧する対象は、TTTV1の透明フィルムとは異なり、飲食物となります。7月10日(日)午後4時からは、TBS系特番「アブノーベルSHOW これがまさかの大発見!?」にて、牛乳をカニクリームコロッケの味に変えるデモンストレーションが放映予定です。甲殻アレルギーを持つ太田博久さん(ジャングルポケット)ほか、バカリズムさん、小峠英二さん(バイきんぐ)、井桁弘恵さんも実食します。■ カニクリームコロッケの味再現元飲食物Aを目標飲食物Bの味と見た目を変えるためにはまず、元飲食物Aと目標飲食物Bを味覚センサーで測定し、味の差(B-A)を算出します。味溶液を噴霧混合しながらこの味の差を元飲食物Aにかけることで、目標飲食物Bの味に近づけます。また、可食インクの印刷によって見た目も目標飲食物Bに近づけます。出力例として、牛乳をカニクリームコロッケと同じ味と見た目にすることに成功しました。アレルゲンとなる物質を含まないため、甲殻アレルギーの人でも安全に体験することができます。なお、苦味溶液に含まれる炭酸カリウムによってpHがアルカリ性となることで、牛乳にもともと含まれているアミン系化合物が揮発し、魚介類・甲殻類の香りを生み出しています。これにより、香料を加えることなく、味と見た目に加えて、香りまでもカニクリームコロッケに類似させることができています。■ TTTV2(TransformTheTasteandVisualappearance)での実験事例TTTV2は、白おにぎりを梅干しおにぎりに変えたり、白米をちらし寿司に変えたりすることが容易にできるため、将来的には台所に設置する「調味家電」(宮下教授による造語)としての社会実装を目指しています。家庭料理をプロの味付けにすることができるなど、あらゆる飲食物の味を安全に再現することができます。極端な例としては、エリンギを毒キノコ(ベニテングダケ)と同じ味と見た目にして安全に味わうことすらも可能です。TTTV2についての研究成果およびカニクリームコロッケの「再現レシピ」については、9月1日~3日に福知山公立大学で開催される情報処理学会「エンタテインメントコンピューティング2022」で発表される予定です。本研究は、2022年度明治大学科学技術研究所研究費重点研究B「噴霧型味ディスプレイの改良と発展」による助成を受けています。また、特許出願済みです(特願2022-036579 出願日:2022/3/9 名称:調味装置)。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月08日四天王寺大学・四天王寺大学短期大学部(大阪府羽曳野市)は、四天王寺大学短期大学部の卒業生で映画「カメラを止めるな!」などに出演された女優の竹原芳子さんが来校され、本学の後輩350名に向けて講演会を2022年7月1日(金)に開催しました。竹原芳子さん竹原さんは、短期大学部 被服科(現在のライフデザイン学科)をご卒業され、証券会社にお勤めののち、40歳で裁判所事務官に着任。47歳で落語を習い始め、その後、吉本NSCに入所。57歳で映画『カメラを止めるな!』、ドラマ『ルパンの娘』やバラエティ番組に出演されるなど積極的に活動してこられました。参加した短期大学部の学生からは、「人生における選択に悩んだ時どうすればよいか。」「いつも明るい竹原さんですが、落ち込んだ時はどのようにしているか」といった人生に関する質問が飛び交いました。竹原さんは「人生の選択で迷っても、人には相談せず自分がワクワクするほうを選ぶようにしている。人の意見に左右され人生を選択すると自分を見失ってしまうため、自分で覚悟を決めて人生の決断をできるようになることが大事です。」と呼びかけました。様々なことに挑戦されている竹原さんだからこそ話せる力強いお言葉でした。講演会終了後は、竹原芳子さんの著書「還暦のシンデレラガール~やっと笑える自分になれた~」の直筆サイン入り出版本の販売会を行いました。想定を大きく上回る学生が購入を希望し、即完売する大盛況となりました。また、竹原さんの親しみやすい性格から、学生と交流や写真撮影にも快く応じていただき、大学を後にする際は、沿道で学生たちが手を振って見送るなど大変盛り上がりました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月08日協働プロジェクト「ベジキャンパス®」でミニトマト50本の苗植え体験会を実施大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部(大阪府守口市、学長:宮本郁夫)は、2019年からカゴメ株式会社(代表取締役社長:山口聡本社:愛知県名古屋市)と「ニッポンの野菜不足をゼロにする」をテーマに産学協働プロジェクトをスタートしました。2021年には本プロジェクトを「ベジキャンパス®」として商標登録を行い、大学内外の野菜不足解消に向けた様々な施策を実行してきました。2022年度はプロジェクトテーマの一つでもある「ベジキャンパスの実現」に向けて、学生たちが大学内にミニトマトを栽培する企画を考え、2022年6月に併設園でもある大阪国際大和田幼稚園園児に参加していただき、「ミニトマト苗植え体験会」を実施いたしました。大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部はカゴメ株式会社と協力し、健康活動を通じて関わる全ての人にウェルネスを届けていける大学「ベジキャンパス®」を目指していきます。【本件に関するお問い合わせ】大阪国際大学・大阪国際大学短期大学部教学・教職センター住所: 大阪府守口市藤田町6-21-57TEL: 06-6907-4327(直)FAX: 06-6907-4372Mail: te-suzuki@oiu.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月24日発達障害に携わることは、自分の価値観を問われること中央大学では、2007年から一部の教員が「軽度発達障害の縦断的研究」を開始。これを引き継ぐ形で2016年から「発達障害者傾向を有する大学についての縦断的研究」を行い、このたび『キャンパスにおける発達障害学生支援の新たな展開(中央大学人文科研究所研究叢書)』に活動の記録をまとめました。今回は、同研究チームの主査を務めた山科満教授に、学生支援の根底にある想いや具体的な支援事例、支援者の方へのメッセージを伺いました。発達ナビ編集部(以下、――):山科先生の「支援における思想」について教えてください。山科先生:「発達障害」とは何であるのかということに尽きます。これは、私が大学生や社会人になって初めて発達障害と診断されるような人たちと関わってきたことから出てきた問いであって、発達障害という言葉が関与する全ての事象に当てはまるものではないと思うのですが。――特に精神科医時代のご経験が大きいのでしょうか。山科先生:そのように思います。統合失調症の治療をやっている中で、1990年代後半頃から、統合失調症に見えるが実は高機能自閉症、という事例に出合うことが何度かあり、学会報告をしていました。しかし当時はあくまで統合失調症の治療という視点から、「似て非なるもの」を鑑別する、という発想に止まり、発達障害に関心をシフトすることはありませんでした。よりインパクトがあったのは、精神科医の衣笠隆幸生が2004年に「重ね着症候群」として、パーソナリティ障害のベースに軽度の発達障害がある1群の報告をしたことです。精神療法に関心を寄せ実践もしていた身として、思い当たる事例がたくさんあったのです。さらに、2008年以降、精神科医の中安信夫先生が初期統合失調症と誤診していた発達障害の事例について報告するようになりました。これにも私は衝撃を受けました。――インパクトがあったとは、具体的にどういうことでしょうか。山科先生:自分がこれまで出会った患者さんを思い返してみると、発達障害的な特徴を有する人について、それなりに思い当たったのです。しかし、当時は発達障害の診断はなされていませんでした。それらの人たちの診断は正しかったのだろうか、患者さん達のことを私はちゃんと理解できていたのだろうか、と不安になりました。考えを進めていくにつれ、発達障害をほかの診断基準と同じ水準の診断概念として扱って良いのか、徐々に疑問に思い始めました。これが、2010年ごろまでに私が経験したこと、考えていたことです。発達障害の診断は、医学的な手続きだけに拠ってできるものではありません。常に、その人とその人を取り巻く環境との関係性を見ることになります。とりわけ、日本社会は発達の特性を有する人にとっては生きづらい社会です。「障害は社会の側にある」ことを忘れず、「障害」という言葉に押しつぶされることなく、自己と社会との関係性を多角的に捉えていくことが、発達の特性を有しながら生きていく人には必要なのではないかと私は思います。またその思想は、精神科医も含めて支援する側にも必要なことだと思っています。――発達障害との出合いが、山科先生ご自身の大きな転機となったのですね。山科先生:私は発達障害というものに出合ったことで、精神医学の診断基準も、世の中の常識も、絶対的なものではなく相対化して見るようになりました。それまで信奉していた価値観を捨てる作業は、けっして簡単なことではなく、今も何かの折に自分の中で矛盾を抱えていることに気づかされることがあります。もちろん、私は自分の考え方を声高に主張するつもりは全くなく、最終的に辿り着くところは一人ひとり違っていて良いと思います。ただ、発達障害と関わるということは、さまざまな側面で自分の価値観を問われることになるのではないかと、思っています。活動をまとめた新刊『キャンパスにおける発達障害学生支援の新たな展開』――出版までの経緯について教えてください。山科先生:中央大学の学内公募に手を挙げて大学生の発達障害に関する共同研究を始めたのが2012年度でした。本書の中で紹介されている障害学生支援を担う専門職=キャンパスソーシャルワーカー(以降、CSW)を、学内の競争的資金によって初めて採用したのが2014年、その後紆余曲折を経て、2022年度には中央大学全体では6名のCSWを配置するまでになりました。来年にはさらに2名の増員が決まり、中央大学の全学部にCSWが配置されることになりました。どうにか仕事にひと区切りが着いたところで、これまでの活動を振り返り、本にまとめようということになりました。Upload By 発達ナビ編集部――紹介されている支援例の中から一つ、挙げていただけますか。山科先生:私が担当した、共同研究を始めて間もない時期でCSWもいなかったころの事例です。入学後に1年次の基礎科目でつまずいて卒業の見通しが全く立たなくなっていた学生さんがいました。親御さんは困り果て、学科の先生方も事務職員もどう支援して良いのか分からず途方に暮れているようでした。ご本人にお会いしてみると、いわゆる二次障害が酷く、深い絶望感を抱えている人でした。最初の1年は、休学した上で面談を継続し、関係性づくりだけに費やしました。絶望感からの回復には、成功体験を実感していただくことも必要です。そのため、翌年からは少しずつ基礎科目の単位取得から勉学に復帰しましたが、この過程では事務職員の力を大いに借りることになりました。同じ領域の科目群の中でどの科目・どの先生なら単位取得をしやすいかとか、基礎科目と応用科目の順番を考慮し無理のない履修計画を立てるといったことを、本人を含めて関係の事務職員が学期ごとにミーティングを開いて確認しました。遮音のためのヘッドホン装着など初めての支援策については、各教員の理解を得られるよう個別の折衝を重ねました。――じっくり時間をかけて支援を続けられたのですね。山科先生:そうですね。最終的に入学から7年半かけて卒業し、障害者枠で一般企業に就職しましたが、この過程で、発達の特性がある大学生の支援のためには、心理的な関与、精神医学的なアセスメント、そして何より関係者の理解を得ていくためのソーシャルワークが必須だということが分かりました。その経験から、アクティビティの高い心理職を学部事務室に配置してソーシャルワーク的な役割を担ってもらう、という支援の方法に辿り着きました。具体的には、「発達障害に関する精神医学の知識を運用できるだけでなく、学生の困りごとを具体的に把握できる面接を行う能力があり、かつフットワークが軽く多職種連携ができる人」というイメージを持ちました。そして、呼称をキャンパスソーシャルワーカーに決めたのです。支援者は「孤立しない」ことが大切出典 : ――学生支援に携わる人たちへの願いは何でしょうか。山科先生:学生本人が支援を求めてくるのを待っていては、効果的な支援体制は作れません。具体的にはその組織に応じたやり方があるのだと思いますが、困っている学生に、少しだけ「おせっかい」する教員と、それに呼応する事務職員、そして大学生の成長に「伴走」することを喜びと感じるような支援員がいてくれることを、私は願っています。ただし、発達の特性は百人百様です。診断名で支援の内容が決まることはありません。全て個別のオーダーメイド支援になります。「この学生さんにはこういう支援が望ましい」ということをその都度考え、当事者を含めて話し合い、関係者でコンセンサスを作り上げていく必要があります。――支援は連携が重要なのですね。山科先生:そうですね。発達の特性を有する学生への支援は、教員であれ専門職であれ、ひとりの努力で完遂することはあり得ません。多くの関係者が、支援に関する全体的な理念も、個別の学生の理解についても、共有することが必要です。孤立せずに、「話の通じる仲間を増やしていくこと」は、支援者にも必須なことだと思います。――この本を、どのように役立ててほしいとお考えでしょうか。山科先生:大学で発達の特性を有する学生の支援に関わっている方を主たる読者として想定していました。支援の方法は、大学によって異なって当然であろうと思いますが、私たちの方法の背後にある思想については、どの大学であっても通底するものではないかと思います。手前味噌にはなりますが、「発達障害とは何か」「診断とはどういうものか」ということについて、私なりに考えてきたことを自分の分担した第6章で記述しました。そこも含めていくつかの章は、当事者の親御さんにもお読みいただける内容になっていると思っています。執筆/LITALICO発達ナビ編集部<目次>・第1部キャンパスソーシャルワーカー導入の経緯第1章:キャンパス内での支援のかたち―キャンパスソーシャルワーカー(CSW)の学内配置に焦点を当てて・第2部理論・研究編第2章:精神医学的観点からみた大学生の発達障害、第3章:発達障害のある大学生の課題と支援のあり方をめぐって―外国語教員の視点から、第4章:発達障害当事者からみた「自己」をめぐる問題、第5章:発達障害特性を有する大学生の“自己治療”としてのインターネット依存―一般大学生のアンケート調査から・第3部臨床実践編第6章:発達障害特性を有する大学生の自己理解に寄与する支援のあり方、第7章:学生の成長に寄与する支援者の関わり―理工学部CSWとして7年間を振り返る、第8章:キャリア支援と自己理解―法学部キャンパスソーシャルワーカーとして5年間を振り返る
2022年06月22日支援が必要な学生により早い段階で支援を提供したい2005年に施行された発達障害者支援法では、「大学及び高等専門学校は、個々の発達障害者の特性に応じ、適切な教育上の配慮をするものとする」と明示されました。そこで発達ナビでは、実際に大学でどのような支援が行われているかについてお届けしていきたいと思います。このコラムで紹介する中央大学では、2007年から一部の教員が「軽度発達障害の縦断的研究」を開始。これを引き継ぐ形で2016年から「発達障害者傾向を有する大学生についての縦断的研究」を行い、このたび『キャンパスにおける発達障害学生支援の新たな展開(中央大学人文科研究所研究叢書)』に活動の記録をまとめました。今回は、同研究チームの主査を務めた山科満教授に、キャンパスにおける学生支援の現状や発達による特性がある学生、保護者の方への願いについて伺いました。参考:発達障害者支援法 | 文部科学省編集部(以下――)現在注力されている研究について教えてください。山科先生:中央大学では、未診断ながら発達の特性がある学生への支援体制の構築と、支援のノウハウについての臨床研究を続けています。従来型の学生相談室、あるいは支援室というのは、いくら「箱」を充実させても、支援が必要な学生の多くはそこにたどりつくことなく、大学からドロップアウトしていきます。そのような学生により早い段階で支援を提供できるために必要なことは何だろうと、手探りで活動を続けてきました。――山科先生は、精神科医から大学教員に転身されたのですよね。山科先生:はい。大学教員、それも臨床心理学の教員になろうと思った理由は2つあります。私は1989年に医学部を卒業して精神科医になり、最初の十数年は統合失調症の入院治療に力を入れていました。臨床経験を積む傍らで、次第に薬物療法の対象とはならないパーソナリティ障害や神経症の治療、すなわち個人精神療法、とりわけ精神分析の勉強もするようになりました。これが自分としては興味深かったのですが、脳科学全盛の大学病院の精神科で精神分析を実践することや、まして研究することはできないことだったのです。端的に、居場所がないわけです。もし研究を続けたければ、文系の大学の教員になるしかない、という状況がありました。より直接的には、大学病院で臨床心理士を目指す大学院生の実習指導を引き受けるようになったところ、実習生たちがとても熱心で、その人たちに基礎的な精神医学と精神分析学の両方を教えることに、やりがいを感じるようになったのです。そこで、大学教員を目指すなら臨床心理士養成のための大学院をもっているところにしようと、思い定めました。2006年に文教大学人間科学部に就職したのは、こういう経緯からでした。その後、2010年春に中央大学文学部に移りました。――現在の支援体制について、どのようにお考えですか。山科先生:少しずつ支援体制をつくりつつあるのですが、私のやっていることはどうしても支援者ないし教員の目線での発想に傾きがちです。支援対象当事者の気持ちや困りごとをより具体的に知るために、今は学生さん当事者の人たちに協力してもらいインタビュー調査を積み重ねているところです。また、ピアグループの運営をサポートするようにもなりました。――そのほかの研究はいかがですか。山科先生:東日本大震災にまつわる臨床研究を行っています。中央大学文学部に移った約1年後、2011年3月に東日本大震災が発生しました。以来私は岩手県の北リアス地域に通い、病院臨床や地域の精神保健活動に携わりながら、津波被災者の心理過程と、過疎地域におけるひきこもりの支援に関する臨床研究を続けています。――ひきこもりには発達の特性も影響しているのでしょうか。山科先生:そうですね。その地域で家庭訪問を行っていて、大学中退、あるいは卒業後早期に社会からドロップアウトして、実家に戻りそのままひきこもっているという人たちに少なからず出会いました。その人たちの生きにくさのベースに、多くの場合で発達の特性が絡んでいることが見いだされました。まだ論文化できるほどのデータはたまっていないのですが、実感としてはそういうことです。3/4が支援開始時点で発達障害未診断というデータも出典 : ――大学に通う発達に特性がある学生の傾向や、支援状況について教えてください。山科先生:中央大学の一学部のデータですが、発達の特性があるために適応に困難を来して支援を受けることになった学生のおよそ4分の3は、支援開始時点で未診断でした。多くは幼稚園・保育園時代から多少なりとも「発達が気になる子ども」ではあったのですが、よく護られ、あるいは勉強ができるために周囲から一目置かれ、大学まではさほど不適応にならずに来ているのです。――そのような学生は、大学入学後に困り感が生じているということですね。山科先生:そうなりますね。大学では高校までの生活とはタスクが全く異なります。また、コロナ禍で普及したオンライン授業にはメリットもありますが、時間管理や同時並行処理など、発達の特性を有する人には高いハードルとなることもありました。さらに、授業はこなせても、就職活動で「筆記は通るのに面接でことごとくはねられる」といった経験から、自身の特性について気づくこととなる学生さんも少なからずいます。――学生自ら支援を求めることができているのでしょうか。山科先生:支援対象者となっている学生のうち、自ら支援機関や支援者に直接コンタクトを取った学生は半分以下です。ドロップアウトしかかったところで、ゼミの教員や、キャリアセンターの職員、学部事務室の職員などが関与し、そこから支援者につながることが多いです。ということは、支援機関・支援者は、学生からみてアクセスしやすいだけでなく、一般の教職員にとってもアクセスしやすい存在でなければなりません。これは「箱」を整備すれば良いというものではなく、支援者の「顔」が多くの学生や教職員から認知されることと、支援システムが柔らかいものであることが必要と考えられます。――現在、キャンパスで支援している学生はどれくらいですか。山科先生:中央大学では、私の推計では概ね全学生の1%ほどの学生を支援対象としていると思われます。他方、私たちはいくつかの学内調査から、発達の特性を有し、本人なりに困り感を抱きながら過ごしている学生が1割弱いるだろうと見積もっています。以前行った調査で「自閉症スペクトラム指数(AQ)」という質問紙では、カットオフポイント(その点数以上であれば自閉スペクトラム症の傾向がある可能性が高い)を超える人が数%ほどいました。もちろん、カットオフポイントを超えた人がみな困っているわけでも、まして発達障害と診断されるわけではないのですが、私は、今支援を受けているのは本当に支援を必要としている人の一部に留まっているのではないかと、危惧しています。また、今困っていないから支援の必要がない、とは必ずしも言えません。問題が先送りされ、会社員になってから不適応に陥っても、企業の中では大学のように手厚い支援はありません。それは、私がクリニックや企業内の健康管理センターで精神科医として働いていて実感することです。――さまざまな課題を感じられているのですね。発達の特性がある学生には、どのように過ごしてほしいとお考えですか。山科先生:できることなら、発達の特性がある人は、学生時代に自身の特性と向き合い、この複雑で曖昧な世の中を生き抜く戦略・戦術について考え始めてほしいと願っています。「障害は社会の側にある」のですが、その社会と自分との相性を客観的に分析する視点をもつこと、その前提となる柔軟な自我が育つような支援を一人ひとりに提供することが、私たちの最終目標です。ただし、本人にその自覚が無いまま支援者が人の人生や心の中に踏み込むことなどできません。どうやって気づいていただくか、気づいたときに強い不安や孤独感を抱くことなく支援を開始するにはどうすれば良いのか、学生の成長に寄り添い「伴走」する支援者のあり方とは、など課題はつきません。大学・学部選びでは「本人の興味・関心」を優先させてほしい出典 : ――ここまでお話を伺い、発達の特性による困り感がある大学生の多さを再認識しました。発達に特性がある場合、どのようなことを大学・学部選びで大切にしたほうが良いとお考えでしょうか。山科先生:大学・学部選びに関しては、何よりもまず「本人の興味・関心」を優先させてほしいと思います。大学の勉強は、高校時代よりはるかに複雑でレベルも高くなります。「好き」という原動力がないと、ただただ苦しいだけの日々を送ることになりかねません。就職に有利だからという理由で学部を選んだり、大学のネームバリューに惹かれて「その中で入りやすい学部」といった選択をしたりすると、入学後に壁に当たった際に乗り越えることは難しくなります。――「好き」という原動力が、困難を乗り越える力にもなるということですね。山科先生:大学時代に学んだ「知識」など、卒業後数年したら古びてしまいます。大学で身につけるべきなのは、「調べる力」「長い、構造化された文章をつくり上げる力」「ディスカッションの力」「プレゼンテーションの力」などです。仮に会社員として生きていこうということになった場合に、これらの力があれば、支援を受けながらになるかもしれませんが、それなりの仕事ができる可能性があります。好きな勉強を通してなら、こういう経験を積みスキルが向上することが可能になるかもしれません。コミュニケーションが苦手な人でも、自分の好きなことなら話せるかもしれません。まず楽しんで話す、その次に「相手に伝わる話し方」を考える、ということで、この順番でなければコミュニケーションスキルの進歩などありえないと私は思います。――大学卒業後、つまり「将来の自立」にも関わってきますよね。山科先生:自立ということでいえば、当たり前のことですが生活スキル、自己管理能力の強化は、どうしても必要と思います。大学生活で躓くのは、実はこの点が大きいのです。ただし、朝起きられないとか、時間にルーズだとか、片づけができないといったことが、全て「心がけ」の問題として本人が叱責されてしまうというのは残念でなりません。これらはいずれも発達の特性がベースにあって生じることなのですから、本人を傷つけずにどう意識づけをやっていくか、ということについては、いろいろな工夫が必要でしょうし、薬物療法を検討すべき場合もあります。――保護者はどのようなことを意識すれば良いでしょうか。山科先生:より根本的には、「自己」を育てていく、ということが大事かもしれません。「これが好き」「あれがやりたい」という願望を持ち、その実現に向かって努力するとか、自分が頑張った結果どういう良いことが待っているかということがイメージできるように、親は気長に関わっていく必要があると思います。発達の特性によってイマジネーションが難しいからこそ、そのような頭の使い方を、地道に教えて行く必要があるのではないでしょうか。やがて経験を積み、親しい人に導かれながら内的な経験を言語化する営みを重ねると、少しずつ「自己」が複雑化していきます。そうなると、異なる視点でものを見比べるとか、思考実験的なことを頭の中で行えるようになります。発達の特性を有する人たちにはそういうことは苦手なのですが、将来を考えるときに、不安感と嫌悪感ではなく希望に根ざした発想ができるように、ということを親は意識している必要があるように思います。執筆/LITALICO発達ナビ編集部
2022年06月15日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下 本学)芸術学部デザイン学科 ゑ藤隆弘准教授が世界5大ポスター展の一つ「ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2022」でグランプリを受賞しました。受賞作品は「Between Symbols and Illustrations_Summer morning」で、「シンボル表現とイラストレーション表現の接続」をテーマに制作されました。今回のグランプリ受賞は日本人では2005年の横尾忠則さん以来、17年振りの受賞となります。Between Symbols and Illustrations_Summer morning 制作年:2018年「ラハティ国際ポスタートリエンナーレ2022」では、51カ国から約2,500点の応募があり、本作品の繊細なイラストレーションが力強いシンボルを活き活きと表現し、「シンボルとイラストレーションの中間」というテーマを明解に表現している点が評価され、グランプリを受賞しました。また、同シリーズの作品は、ハンガリーの国際ポスターコンペティション「POSTER FEST 03 2021 BUDAPEST」で3rd prize、「ボリビアポスタービエンナーレ2019」では、FIRST MENTIONを受賞しています。東京工芸大学芸術学部デザイン学科 ゑ藤隆弘准教授ゑ藤准教授は、多摩美術大学大学院博士後期課程修了後、佐藤晃一デザイン室、廣村デザイン事務所を経て、2016年 STUDY LLC.を設立。2018年に本学に就任。本学芸術学部では、グラフィックデザイン固有の思考や表現を多様な領域へ展開することを実践・研究しています。ゑ藤准教授は今回の受賞について「本来ポスターは何らかのメッセージを伝達するものですが、この作品にメッセージはありません。自分の作家としての表現追求の結果生まれた、視覚的な詩としてのポスターです。このような個人的な動機に基づく作品が世界的なコンペで評価されたことに、まずはとても驚きました。学生時代から、時代や地域を超えて伝わる普遍的かつ独自な表現は可能か?と問い続けてきましたが、ようやく一つの形として残せたことは嬉しく思います。」と話します。なお、受賞作品展はフィンランドのLahti Museum of Visual Arts Malvaにて8月21日(日)まで開催されています。■ラハティ国際ポスタートリエンナーレラハティ国際ポスタートリエンナーレは、1975年から定期的に開催されているポスターアートの審査会です。今回で21回目の開催となります。ラハティ国際ポスタートリエンナーレは、世界で最も歴史があり、最も評価の高いポスター芸術の審査会の一つです。【展覧会情報】 【受賞記事】 【受賞発表動画(45:55~)】 ■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「アートとテクノロジーを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。【URL】 東京工芸大学創立100周年ロゴ■東京工芸大学 芸術学部1994年に芸術学部設置(所在地:東京都中野区)。現在メディア芸術を中心とした7学科(写真、映像、デザイン、インタラクティブメディア、アニメーション、ゲーム、マンガ)を有し、テクノロジーとアートを融合させた「メディア芸術」分野のプロフェッショナルを育成している。【URL】 東京工芸大学中野キャンパス3号館 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月09日法政大学自然科学センター・国際文化学部の島野 智之教授(動物分類学)がTwitterに“新種のダニ”に関しての投稿をしたところ、それを見た一般の大学院生が投稿し、その投稿をきっかけに、再び別の“新種のダニ”の発見に繋がりました。イワドハマベダニの画像。オス(上段)メス(下段)。【発表のポイント】(1)Twitterで偶然見つかり、『2021年の注目すべき海洋生物の新種トップ10』のひとつにも選ばれた、千葉県銚子市の「日本のツイッターダニ」Ameronothrus twitterについてSNSに投稿したところ、「今話題のハマベダニってこれのことだろうか?鳥取県で撮影。」という投稿があり、すぐにこのダニの研究を開始したところ新種であることが判明しました。(2)学名をリツイートとしてAmeronothrus retweet(和名 イワドハマベダニ)という鳥取県岩戸からの新種として発表されました。本種はハマベダニの中でも珍しくオスメスが若干異なる形態をもっており、本ササラダニ類は人体には全く影響は与えず、岩に生える海藻や地衣類などの有機物を餌とします。(3)ソーシャルメディア(SNS)の利用と、一般ユーザからの投稿によって、「二匹目のドジョウ」ならぬ、2種目の新種ダニが発見されたことによって、誰でも新種の発見や生物多様性の解明に協力・参加できる事が示されました。ITを利用して発見された種はまだほんの一握りで、市民科学の観点からも今後多くの応用が期待できます。Twitterへの一般の会社員の投稿によって、島野教授が偶然見つけた千葉県銚子市の「日本のツイッターダニ」Ameronothrus twitterだが、この論文発表のニュースを島野教授がSNSに投稿したところ、「今話題のハマベダニってこれのことだろうか?鳥取県で撮影。」という投稿が鳥取県在住の大生 唯統(おおばえ ゆいと)さん(鳥取大学大学院)からありました。このダニも新種ではないかと判断して、法政大学島野教授はすぐにこのダニを採集して欲しいと大生さんに依頼しました。大生さんは、すぐにこのダニを採集し同教授に送付し、共同研究チームのトビアス=プフィングスティル博士(グラーツ大学 [オーストリア]・動物学研究施設・講師)、蛭田眞平博士(昭和大学富士山麓自然・生物研究所)と研究を行い、新種であることを確認しました。まもなく遺伝子解析の結果から新種であることが確実となりました。さらに形態学的研究から、メスの方で体が小さく、体表の構造も雌雄で異なった形態を持ち、このハマベダニ属では珍しい性的二型のダニであることが判明しました。ハマベダニ属は、本来、北極圏に生息していることが知られており、北海道余市の海岸岸壁から2019年に日本初として1種目のヨイチハマベダニを、同教授の研究チームが当時の南限として発表しました。次に2021年にSNSによって、国内2種目として千葉県銚子漁港からチョウシハマベダニ(通称ツイッターダニ)を同チームが発表しました。鳥取県岩戸の岸壁から得られた本種は3種目となり、日本海側初のハマベダニ属の記録となるだけでなく、ハマベダニ属の新たな南限となりました。本ササラダニ類は人体には全く影響は与えず、岩に生える海藻や地衣類などの有機物を餌とします。実は、今年1月に日本・オーストリア研究チームが発表した論文によって、海水温や気温から鳥取県が、ハマベダニ属の南限であることが予想されており、この予想を今回のSNSからの新種発見によって的中させたことになります。体長が1mmにも満たない、小さく目立たないダニが、SNSの利用と、一般ユーザからの投稿で、「二匹目のドジョウ」ならぬ、2種目の新種ダニが発見されたことによって、誰でも新種の発見や生物多様性の解明に協力・参加できる事が再び示されました。86%の地球上の生物種は未だに学名がついていないと推定されており、市民科学の観点からも今後より多くの市民と専門家の協力が望まれます。発表雑誌 :International Journal of Acarology(インターナショナル・ジャーナル・オブ・アカロロジー)誌2022年5月19日(木)に公開論文タイトル:Another mite species discovered via social media-Ameronothrus retweet sp. nov.(Acari, Oribatida)from Japanese coasts,exhibiting an interesting sexual dimorphism(英文)著者 :Tobias Pfingstl, Shimpei F. Hiruta,Iris Bardel-Kahr, Yuito Obae&Satoshi Shimano 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月03日明治大学農学部の新屋良治准教授、宮崎大学医学部の菊地泰生准教授、米国カリフォルニア工科大学のPaul W. Sternberg教授らを中心とする研究チームは、マツ材線虫病の病原体であるマツノザイセンチュウとその近縁線虫(注1)種Bursaphelenchus okinawaensis(以下、B. okinawaensis)2種の性がランダムに決まる可能性が高いことを明らかにしました。生物の性は、遺伝性決定(性染色体や性決定遺伝子などを起点として性が決まる)や環境性決定(温度や個体群密度など環境依存的に性が決まる)により決まることが知られてきました。しかし、本研究チームは今回2種の線虫において、染色体の観察や詳細なゲノム解析、さらには遺伝学解析などを行うことにより、発生ノイズ(注2)が性決定に与える影響が大きいことを明らかにしました。本研究は、主として発生ノイズにより性が決定される「ランダム性決定」が遺伝性決定や環境性決定に続く第3の性決定機構であることを示します。本研究成果は、科学雑誌『Nature Communications』に掲載されました。本研究チームは、今回得られた知見を基にして、植物寄生性線虫(注3)の性を人為的に操作し、寄生線虫病を制御することを目指しています。■ 研究の背景ヒトに男女の2性が存在するように、有性生殖を行う多くの生物にはメスとオスの2性が存在します。しかし、性が決まる仕組みは多様で、近縁の生物種間においてすら仕組みが異なることも珍しくありません。例えば、ヒトの場合、男はY染色体上にある性決定遺伝子SRYをきっかけとして性が決まります。このような性決定の様式を一般に遺伝性決定もしくは性染色体性決定と呼びます。また、カメやトカゲなどの爬虫類などでは、温度等の環境に依存して性が決まる場合もあり、このような性決定様式を環境性決定と呼びます。多くの生物はこれらいずれかの性決定様式を有していると考えられてきましたが、性決定様式が不明な生物も数多く存在します。線虫においては、これまで多くの線虫種に性染色体が存在することが知られていました。本研究チームは、本研究においてマツ材線虫病の病原体であるマツノザイセンチュウとその近縁線虫種であるB. okinawaensisの性決定機構の解明に取り組みました。マツ材線虫病は世界四大樹木病害の一つとして知られるほど深刻な病気です。日本国内では古くからマツ枯れや松くい虫病として知られてきました。その病原体であるマツノザイセンチュウにはメスとオスの2性が存在しますが、雌雄比は1:1ではなく通常メスが多く生まれます。また、B. okinawaensisには雌雄同体(注4)とオスの2性が存在し、通常99%以上が雌雄同体で、ごくまれにオスが生まれます。雌雄同体とオスの交尾により生まれる子孫も同様に99%が雌雄同体であるため、性染色体性決定ではない別の仕組みにより性が決定されることが疑われました。■ 研究手法と成果まず、本研究チームは両線虫種において、メス(雌雄同体)とオスの染色体構造を観察し、染色体構造に雌雄差がないことを確認しました。次に、染色体観察ではわからないゲノム上の小さな違いがあるかを確認するためにゲノム配列情報を雌雄別に取得しましたが、やはり雌雄間で違いは確認されませんでした。これらの実験により、性染色体の存在は否定されたので、その後、環境性決定やその他既知の性決定機構に合致するかを詳細に調べましたが、線虫はさまざまな環境下においても常にほぼ一定の雌雄比を示し、その仕組みは既知の性決定機構のいずれとも違うことが明らかになりました(図1)。B. okinawaensisは雌雄同体単独で遺伝的にほぼ同一な子孫を残せるにもかかわらず、均一培養条件下においても、低い一定の確率でオスが生まれます。そして、このオスとメスのゲノム情報には違いがありません。これら数多くの状況証拠をそろえることにより、今回調べた線虫種のうち少なくともB. okinawaensisは発生ノイズを主因としてランダムに性が決まると結論付けました(図2)。本研究では、B. okinawaenesisにおける遺伝学解析により、初めて植物寄生性線虫を含むグループにおける性決定遺伝子の同定に成功しました。モデル生物である線虫Caenorhabditis elegansの性決定カスケードと比較すると、B. okinawaensisではtra-1を含む一部の下流遺伝子のみが保存されており、改めて線虫内における性決定機構の多様化が明らかになりました(図3)。■ 今後の展開発生ノイズが生物の多様性(個性)を生み出す要因の一つであることは以前から知られてきました。性決定に関しても、理論生物学的な見地から発生ノイズの関与を主張する研究者もいましたが、その証明の難しさからこれまで大きく注目されることはありませんでした。本研究でランダム性決定が明らかになったB. okinawaensisは、近年新たなモデル線虫種として確立されつつあります。今後は本線虫種を用いて性決定の引き金となるノイズが生じる原因の解明が期待されます。また、今回確認されたような遺伝情報の変化を伴わない表現型のばらつきは、急激な環境変動に対して迅速に対応できる利点があることが示唆されています。B. okinawaensisの生態を深く理解することで、ランダム性決定の生態的意義を明らかにすることが期待されます。■ 社会的意義本研究では、B. okinawaensisの遺伝学解析基盤を整備し、性決定に関与する遺伝子の同定にも成功しました。これまで、植物寄生性線虫グループにおいて性決定の分子機構は全く明らかになっていなかったため、本研究で得られた知見は今後植物寄生性線虫の性決定機構の解明に利用できます。本研究チームは、今回得られた知見を基にして、植物寄生性線虫の性を人為的に操作し、寄生線虫病を制御することを目指しています。■ 補足説明(注1)線虫線形動物門に属する多細胞動物。動物や植物に寄生する寄生虫の1グループとしてよく知られています。多くの線虫は肉眼では見えないほどに小さく(1mm前後)、地球上で最も個体数や種数が多い動物群の一つであると考えられています。(注2)発生ノイズ同一のゲノムを持ち同じ環境で発生をした個体間でも、その表現型は個体間で異なる現象のことです。その原因は、遺伝子の発現制御、分化や細胞の運動などさまざまな過程での確率的・偶発的な振る舞いにあるとされています。(注3)植物寄生性線虫植物に寄生し、栄養を摂取する生活史を有する線虫グループ。これまでに4s種以上の植物寄生性線虫が報告されており、世界農業生産において毎年8兆円以上の被害を生じさせています。(注4)雌雄同体1個体が雌性配偶子と雄性配偶子の両方を作ることができ、両配偶子の受精により次世代の個体が生じる繁殖様式のことを指します。■ 論文情報■掲載雑誌Nature Communications■掲載雑誌Possible stochastic sex determination in Bursaphelenchus nematodes■著者Shinya R, Sun S, Dayi M, Tsai I, Miyama A, Chen A, Hasegawa K, Antoshechkin I, Kikuchi T, Sternberg PW.■論文掲載先URL ■研究助成本研究は、科学技術振興機構「さきがけ」(新屋良治、JPMJPR17Q5)、科学技術振興機構「CREST」(菊地泰生、JPMJCR18S7)、Howard Hughes Medical Institute(Paul W. Sternberg)の支援を受けて行われました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月03日エスエイティーティー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山畔 清明、以下:SATT)は、大阪大学大学院国際公共政策研究科GRSC 塚本招へい教授との産学連携プロジェクト内で『大阪大学×SATT 危機管理カレッジ』をリリースいたします。withコロナ/Afterコロナ時代において日本から海外に出る留学生、海外から日本へやってくる外国人留学生、さらに海外プログラムを担当する教職員は、今まで以上に高い危機管理意識が必要とされています。本プログラムは、危機管理対策の基本である「自分で自分の身を守る」が実行できるよう、必要な知識やノウハウをWeb学習によって学べる危機管理教育プログラムとなっています。【プログラムの特徴】(1) 理解度の見える化受講者がWeb学習プログラムを「受けるだけ」で終わらないようするため、受講した後の理解度を分かりやすく「見える化」する。(2) 理解度を高めるフォローアップWeb学習プログラムの受講結果に基づいたフィードバックと研修を通して、適切なフォローアップをすることで、一人ひとりの理解度を高め、受講者自身の理解状況や、海外や国内での有事対応における心構え、実践的方法を身につけさせる。【現在開発中のWeb学習・プログラムの内容】Web学習・プログラムの内容※外国人留学生向けの危機管理Web学習プログラム(英語版)もリリース予定※最新情報は逐次更新される【本プログラムの流れ】本プログラムの流れ【本プログラムのアンケート結果】受講結果アンケ―ト(1)受講結果アンケ―ト(2)【予想される今後の展開】昨今では、外国人留学生、技能実習生など在留外国人も増加し、人種や国籍、民族や宗教、ジェンダーの有無等に関係なく、より広くリスク情報を伝えていくことが求められています。日本国内では、2025年大阪・関西万博も控えており、より快適で安全、安心な生活ができるよう環境面を整えていくことは勿論、危機管理教育に関しても継続的に発展させていくことが望まれています。【会社概要】会社名 : エスエイティーティー株式会社所在地 : 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町1-3-12 水道橋ビル8階代表 : 代表取締役社長 山畔 清明設立 : 1986年3月11日資本金 : 8,000万円事業内容: eラーニング事業・学校向けシステム開発事業URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年06月01日『ウエスト・サイド・ストーリー』で再び注目を集めたリタ・モレノが、『ワイルド・スピード』10作目に出演することになった。役柄は、ヴィン・ディーゼル演じるドムの祖母。ディーゼル、モレノ、ミシェル・ロドリゲスがインスタグラムで明らかにした。今作には、新たにジェイソン・モモア、ブリー・ラーソンらが出演する。『ワイスピ10』は現在ロンドンで撮影中。撮影開始後すぐにジャスティン・リンが監督を降板するというショッキングな出来事があったが、すぐに新たな監督として『グランド・イリュージョン』のルイ・ルテリエが決まった。映画の公開は2023年5月19日の予定。文=猿渡由紀
2022年05月25日昨年、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の公開前に、「次作にはリタ・モレノに出演してほしい」とリタにラブコールを送っていたヴィン・ディーゼル。その願いが叶ったことを、インスタグラムで報告した。ヴィンは同シリーズで長年共演しているミシェル・ロドリゲスとリタの間に立ち、「リタ・モレノと一緒に仕事をするのがずっと夢でした。彼女が私の祖母役を演じてくれるために、ここにいます。私の心が笑顔になりますよ。本当に恵まれていると思います」と動画で伝えた。続けてリタが「私の老後は、あなたに誘ってもらうのを待つためにあった。素敵でしょ?それで、答えはイエス。やりますよ。演じるだけでなく、楽しみます。ものすごく楽しみたい。ワクワクする。おもしろくなるでしょうね」と意気込んだ。リタはエミー賞、ゴールデングローブ賞、オスカー(アカデミー賞)、トニー賞のエンタメ界の栄誉ある4賞の獲得を達成した「EGOT」の一人。昨年12月に90歳の誕生日を迎えたが、現在も精力的に俳優業を続けている。リタが出演する同シリーズ10作目『Fast X』(原題)は、先月、撮影が始まっていながらジャスティン・リン監督が降板したと報じられた。「Variety」誌によると、『グランド・イリュージョン』のルイ・レテリエ監督が引き継ぎ、撮影を続けている模様だ。(Hiromi Kaku)■関連作品:ワイルド・スピード/ジェットブレイク 2021年8月6日より全国にて公開© 2020 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.
2022年05月25日イギリスのマンチェスターを舞台に、ちょっとエキセントリックな法医病理学教授ウルフ・キンテが、個性豊かで優秀なチームと共に鋭い洞察力で殺人事件を解明していくさまを、1話完結で軽妙に描いた科学捜査ミステリードラマ『ウルフ教授の科学捜査ファイル』が6月1日(水)より「スターチャンネルEX」で独占日本初配信決定。また「BS10 スターチャンネル」でも7月19日(火)より放送されることが決定(7月17日(日)は第1話先行無料放送)し、予告映像が公開された。本作は、人気ドラマ『シェイムレス 俺たちに恥はない』のポール・アボットが製作総指揮・脚本を務め、シリアスで重く描かれがちな科学捜査の現場をコミカルに描いたクライム・ミステリー。犯行現場の謎の解明のためにはルール違反も厭わないエキセントリックな捜査スタイルの法医病理学教授ウルフと、彼を囲み家族のように団結し、グロテスクな殺人現場もワイワイ楽しく解析に取り組む個性豊かで優秀なチームのメンバーたち、そして毎回違う事件を解決していくという1話完結型の見やすさも魅力の一つだ。主人公のウルフを演じるのは『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でタイドゥ・セフラ中尉を演じたバボー・シーセイで、本作が彼にとって初の主演作品となる。ウルフの妻役は『ゲーム・オブ・スローンズ』でスターク家に仕えるオシャ役を演じ、『ハリー・ポッター』シリーズのニンファドーラ・トンクス役でもお馴染みのナタリア・テナ、秘密の目的があってウルフのチームに入った新人のドミニク役は『スモール・アックス(第2話:「ラヴァーズ・ロック」)』や『IT‘S A SIN 哀しみの天使たち』のシャニクア・オクワク、ウルフの部下でチームリーダーのマギー役を演じるのは『BRAVE NEW WORLD/ブレイブ・ニュー・ワールド』のナオミ・ヤン。そのほか、1話だけの出演だが『ゲーム・オブ・スローンズ』でナイツウォッチのひとりエディソン・トレット役を演じたベン・クロンプトンや、『DEVILS ~金融の悪魔~』に出演したケヴィン・エルドンなど、スターチャンネルの海外ドラマ視聴者には親しみのある顔ぶれが多数登場する。『シェイムレス 俺たちに恥はない』やその元となったオリジナル版『恥はかき捨て』で、自身の育った家庭環境を題材にしたアボットだが、本作の主人公ウルフもまた自身が患っている双極性障害がある設定にし、優秀な教授でありながら精神疾患による浮き沈みがあり、逆にそれにより奇想天外な手段で事件に取り組んだり、直感が研ぎ澄まされ捜査に活かされる一面も描いている。娘に対しては良き父親でありながら妻からは距離を置かれているという完璧ではないキャラクター設定について、アボットは「自分の欠点をウルフに反映しキャラクターを作り上げていく過程が楽しかった」と振り返り、演じるシーセイはアボットを観察して特徴を掴んだと明かしている。時にカラフルでエキセントリックなウルフの衣装はオーダーメイドで、彼の精神状態を反映しているというこだわりも。ユーモアがあり、娘の良き理解者であり、捜査班のメンバーを家族のように大切にし、事件の被害者や遺族の心情に寄り添うこともできるウルフ。必ずしも完全無欠な人間ではないかもしれないが、部下たちの信頼も厚く周囲から愛されている、この種の作品では今までなかったタイプのチャーミングな主人公だ。ウルフ役のバボー・シーセイをはじめ科学捜査班のメンバーを演じたキャストたちは、撮影前に本物の科学捜査官に会って話を聞き、残酷な殺人事件の捜査の現場では実際にユーモアが欠かせないことを知ったと語っている。また、撮影は専門家の立ち会いの元、偽物の遺体の周りに本物のハエを飛ばしたり、グロテスクなバラバラ死体は本物ではないと分かっているキャストも怖がるほどのリアルさが追求されている。そんな魅力溢れる本作の予告映像が初公開となった。大学で法医病理学を教えつつ殺人事件の科学捜査で警察を支援しているウルフの元に日々新たな捜査依頼が入る。ある時は食肉加工工場で機械に巻き込まれた無惨な死体、またある時は下水道で発見されたバラバラ死体。ウルフと彼のチームは鋭い観察眼で事件を解明していくが、その一方で、ウルフには別居中の妻と娘をめぐるプライベートな問題が。更に、彼を聞きに陥れようとする思わぬ罠が忍び寄るーー。予告映像では、法医学者で大学教授であるウルフの「殺人事件の解明に法を破れとは言わない。ただ命を救いたいんだ」という、彼の心意気を象徴するセリフから始まり、数々の事件捜査依頼を、時には常軌を逸した方法をも駆使して解決に導く個性豊かなウルフのチームの様子が映し出される。凄惨な殺人事件の真実を解き明かす科学捜査ミステリーの、期待の高まる映像となった。『ウルフ教授の科学捜査ファイル』予告映像海外ドラマ 『ウルフ教授の科学捜査ファイル』 (全6話)【配信】「スターチャンネルEX」字幕版・吹替版:6月1日(水)より配信開始 毎週水曜更新【放送】 BS10 スターチャンネルSTAR1 字幕版:7月19日(火)より放送開始 毎週火曜23:00 ほか ※7月17日(日) 第1話 先行無料放送STAR3 吹替版:7月21日(木)より 毎週木曜22:00 ほか作品公式サイト:
2022年05月18日セリスタ株式会社(東京都千代田区、代表取締役 伊藤 承正)は、2022年5月22日(日)に、川嶋 朗先生(神奈川歯科大学大学院統合医療学講座/特任教授)を講師に迎え、医師・歯科医師・薬剤師・医療従事者限定無料Zoomオンラインセミナー『統合医療とその教育の必要性』を開催します。13-2川嶋朗先生_見どころ!『統合医療とその教育の必要性』川嶋 朗先生/Dr. Akira Kawashima神奈川歯科大学大学院統合医療学講座/特任教授◇見どころ/主な学習のポイント◇(1)統合医療とは?(2)各国および日本における補完・代替医療(3)統合医療の問題点(4)統合医療教育▼参加登録(無料)はこちらから▼ ◇講師紹介◇川嶋 朗先生/Dr. Akira Kawashima〈ご経歴〉1983年 北海道大学 医学部 医学科 卒業1983年 東京女子医科大学 第4内科 入局 研修医1985年 東京女子医科大学 第4内科 医療練士1986年~1990年 東京女子医科大学 大学院 医学研究科1990年 東京女子医科大学 第4内科 助手(助教)1993年~1995年 Harvard Medical School & Massachusetts General Hospital 留学2001年 東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター 内科&血液浄化部門 講師2002年 東京女子医科大学附属成人医学センター講師(兼任)2003年 東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所 副所長・講師(東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック 所長)東京女子医科大学附属東洋医学研究所 講師(兼任)東京女子医科大学附属青山病院 講師(兼任)2004年 東京女子医科大学附属青山女性・自然医療研究所 自然医療部門 助教授(准教授)東京女子医科大学附属東洋医学研究所 助教授(准教授)(兼任)東京女子医科大学附属青山病院 助教授(准教授)(兼任)2014年 東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授2021年 神奈川歯科大学特任教授2022年 神奈川歯科大学大学院統合医療学講座を開設し統合医療修得コースを開設(~現在に至る)元 東京都老人総合研究所 客員研究員〈西洋医学の専門領域〉内科、腎臓病学、血液浄化、膠原病、高血圧◇無料LiveオンラインZoomセミナー概要◇■番組名『Sunday Wellness Breeze』Season 13 Stage2■開催日時2022年5月22日(日)10:00~12:00■開催形式ZOOMオンラインセミナー■プログラム10:00 オープニング・主催者挨拶10:20 『統合医療とその教育の必要性』川嶋 朗先生/Dr. Akira Kawashima神奈川歯科大学大学院統合医療学講座/特任教授11:20 質疑応答11:30 セリスタ製品のご案内12:00 エンディング■参加費無料(配布用PDFテキストは1,500円税込)■対象医師・歯科医師・薬剤師・医療従事者限定■定員1,000人■お申込み方法下記リンクよりご登録ください。 ■企画・主催セリスタ株式会社 Wellness Breeze運営事務局Tel :03-3863-1003E-mail: info@selista.jp ■Wellness Breeze site 是非、多くの医療従事者のご参加をお待ちしております。【会社概要】社名 : セリスタ株式会社/Selista Inc.所在地 : 〒101-0032 東京都千代田区岩本町1-5-8 東京雄星ビル4FURL : 代表取締役: 伊藤 承正事業内容 : 医療機器、理化学機器、健康器具の輸入販売サプリメントの開発・販売経営コンサルティング 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月10日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:東京都中野区、以下 本学)芸術学部教授故・谷口広樹の追悼展「homosapiensaruの庭」が5月5日(木・祝)から5月8日(日)まで、ヒルサイドテラス「エキシビジョンルーム」(東京都渋谷区)で開催されます。谷口広樹追悼展「homosapiensaruの庭」本追悼展は2021年8月に急逝された本学芸術学部デザイン学科教授の故・谷口広樹を悼み開催され、ドローイング作品を中心に、一部抽象画や複製画、出版物などを展示するほか、仕事の成果物やグラフィックデザイン作品など多彩な活動の資料映像も展示されます。故・谷口広樹教授は、1983年東京藝術大学大学院美術研究科修了後、日本橋高島屋宣伝部等を経て、bise Inc.を設立。東北芸術工科大学を経て、1999年から亡くなるまで本学芸術学部デザイン学科で教鞭を執りました。作家としてイラストレーションやグラフィックデザインを中心にジャンルを超え精力的に活動し、多岐にわたる活動の中でも、1998年長野冬季オリンピックプログラムやヨックモックの缶のビジュアル、2019年には無印良品銀座大引越の巨大広告のデザインを手がけました。本学在任中は、芸術学部デザイン学科、芸術学研究科、イラストレーション研究室の主任教授を務め、数多くの卒業・修了生を世に送り出しました。また、大学の要職も歴任し、大学の発展に尽力されました。作品の鑑賞を通して故・谷口広樹教授を悼む展示会の概要は以下のとおりです。■「homosapiensaruの庭」会期 : 2022年5月5日(木・祝)から5月8日(日)まで時間 : 10:00-20:00(最終日は18:00まで) 予約不要料金 : 無料場所 : 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟1階発起人: 浅葉克己/伊藤桂司/榎本了壱/奥村靭正/上條喬久/澁谷克彦/谷田一郎/原研哉/日比野克彦/ひびのこづえ/藤幡正樹/吉野弘章/吉元由美主催 : 「homosapiensaruの庭 」実行委員会・谷口文生協力 : KADOKAWA/川越氷川神社/株式会社スリーライト/染め摺り工房キュービック/DNP文化振興財団/東京イラストレーターズ・ソサエティ/東京工芸大学/株式会社童心社/株式会社東北新社/凸版印刷株式会社/株式会社日本デザインセンター/株式会社パルコ/ヒルサイドテラス/株式会社山二/株式会社リクルートホールディングス/株式会社良品計画/株式会社ヨックモック(50音順)URL : <本展覧会に関するお問い合わせ>03-3477-7030 (会期中)■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「テクノロジーとアートを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。<URL> 東京工芸大学創立100周年ロゴ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月28日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:神奈川県厚木市、以下 本学)工学部工学科建築学系の陣内浩教授が、日本建築学会において、2022年日本建築学会賞(論文)を受賞しました。この賞は、近年中に完成し発表された研究論文であって、学術の進歩に寄与する優れた論文に与えられるものです。今回の受賞論文は「高強度・高性能コンクリートの性能評価と品質管理方法に関する一連の研究」と題したもので、陣内教授が約30年の間に公表した28編の高強度・高性能コンクリートに関する論文を、総合論文として再構成したものとなっています。この研究によって明らかになった様々な知見は、高強度・高性能コンクリートの発展に貢献するとともに、タワーマンションなどの超高層建築の実現に寄与しております。陣内教授は、日本大学で修士課程まで建築を学び、1992年に大成建設に入社し主に技術研究所でコンクリートの研究に従事した後、2017年に本学に入職しました。本学工学部では、「高強度」「色」「副産物利用」を主なテーマとし、環境にやさしく、付加価値の高いコンクリートの研究をしています。今回の受賞について、陣内教授は「日本建築学会賞(論文)のような歴史のある賞を賜り、誠に光栄に存じます。この一連の研究が受賞につながるためには、現在所属する東京工芸大学の先生方、一緒に研究している学生のみなさん、学協会等でご一緒させて頂いている先生方や企業の研究者のみなさまの貴重なご意見もとても重要でした。みなさまに感謝申し上げます。」と話しています。東京工芸大学 工学部 工学科 陣内教授■日本建築学会賞建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績を表彰する。受賞者には賞状・賞牌、さらに作品に対しては銘板を贈る。【日本建築学会ホームページ】2022年各賞受賞者: 講評文 : 業績紹介 : ■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「アートとテクノロジーを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。【URL】 東京工芸大学 創立100周年ロゴ■東京工芸大学 工学部・工学科総合工学系:機械コース、電気電子コース、情報コース、化学・材料コース建築学系 :建築コース・所在地 :〒243-0297 神奈川県厚木市飯山1583 厚木キャンパス【URL】 東京工芸大学 厚木キャンパス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月21日明治大学と同大学商学部・小林尚朗ゼミナールは、バナナの茎の繊維から作られるバナナペーパーを使用した大学オリジナルグッズを制作しました。世界経済論を研究する小林尚朗ゼミナールは、見えにくい人やモノのつながりを意識的に考えるため、学内外でフェアトレードの啓発活動を行っています。今回は、明治大学公式グッズとしてバナナペーパーのコースター、メモ帳、紙ファイルを制作しました。そのうち、コースターは株式会社明大サポートが運営する明治大学オフィシャルグッズネットショップにて本日4月18日(月)から販売しています。メモ帳、紙ファイルはバナナ繊維20%、コースターは5%配合のバナナペーパーを使用。メモ帳、紙ファイルは非売品グッズとして、広報活動で配布予定。■ ■制作に携わった、小林尚朗ゼミナールの学生のコメント小林ゼミの「フェアトレード大学推進班」としてプロジェクトに参加しました。SDGsという時代のニーズを大学の活動に落とし込むために、めいじろうとバナナペーパーを掛け合わせたグッズ製作にチャレンジしました!Mさん:バナナを被っているめいじろうをデザインしたので、とても愛着が湧きました!学生から社会人まで、幅広い層が使いやすいデザインにしました。Kさん:コースターは、高級感があって感動しました。明治大学の学生の皆さんに、フェアトレード商品の良さを実感してほしいです!Hさん:キャンパスの環境をより倫理的に変えることを目指しています。教員や学生が直接的・間接的にSDGsの達成に貢献できるシステムを作りたいです!小林ゼミの学生のアイディアをもとに、明治大学公式キャラクター「めいじろう」のバナナバージョンも制作しました。■ ■バナナペーパーとはバナナの茎の繊維から作られた紙。今回、メモ帳・紙ファイル制作で使用したOne Planet Paper のバナナ繊維20%配合バナナペーパーは、世界フェアトレード機関(WFTO)に認証されたフェアトレード紙で、クライメート・ポジティブ※の認定も受けています。バナナは同じ茎から一度しか実らないので、収穫が終われば伐採され、通常は捨てられます。この紙は、アフリカ・ザンビアのバナナの茎を再利用したもので、森林資源や野生動物の保護につながっています。環境にやさしく、現地の雇用を創出するエシカルな紙です。※クライメート・ポジティブ…生産の過程で発生する二酸化炭素排出量より吸収量が多い状態■ ■販売情報・販売タイトル:バナナペーパーコースター5枚セット【限定商品】・価格:¥400(税込)・販売ぺージ:明治大学オフィシャルグッズネットショップURL: ・企画:学校法人明治大学・明治大学商学部小林尚朗ゼミナール・販売:株式会社明大サポート 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月18日明治大学情報コミュニケーション学部・南後由和准教授のゼミナールと、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科学生有志はこのたび、協働して『Tokyo Scope 2021ーーメディアで読み解く都市』を出版しました。これは、様々な角度から東京への新たな見方を提示し、東京の新たなガイド役となることを目的とした「Tokyo Scope」プロジェクト第一弾のガイドブックです。本ガイドブックは、書店や公式通販サイトなどで購入可能です。■ ガイドブック『TokyoScope2021ーーメディアで読み解く都市』の詳細ガイドブック、雑誌、定点ライブカメラ、SNS、リサーチ本の5つの”メディア”を取り上げ、それらによって東京がどう切り取られ、都市への見方がどのように“ガイド”されているかを見つめ直した一冊です。東京にまつわるリサーチ・分析・執筆を明治大学南後ゼミ、紙面デザインを武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科学生有志が担当。教員の監修のもと、全てのページを学生の手で制作しました。<監修者>中野豪雄(武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科教授。専門分野:グラフィックデザイン)南後由和(明治大学情報コミュニケーション学部准教授。専門分野:社会学)<著者>武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科学生有志(13名)明治大学情報コミュニケーション学部南後ゼミ(32名)販売情報■定価:¥1,000(税込)■販売場所:SPBS本店、SPBS TOYOSU、喫茶ランドリー本店、銀座蔦屋書店、小杉湯となり、代官山蔦屋書店、南洋堂書店、BOOKSライデン、本屋B&B※すでに売切の店舗あり■公式通販サイト: ■ 『TokyoScope』プロジェクトとは?明治大学南後ゼミによる社会学・都市論の視点と、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科学生有志によるデザインの視点とを掛け合わせることで、東京をめぐる新たなモノの見方のきっかけとなるアウトプットを行うプロジェクト。新規メンバーも迎えた2022年度のテーマは「東京×速度」。東京に流れる時間を様々な角度から考察するガイドブック第二弾を制作中です。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月15日明治大学先端数理科学インスティテュート(MIMS)の杉原厚吉 研究・知財戦略機構研究特別教授制作の錯視研究作品が、現在、新潟県南魚沼市の池田記念美術館で展示されています。展示期間は、2022年3月12日(土)から5月8日(日)までです。杉原先生の錯視研究作品は、世界錯覚コンテスト2020(Best Illusion of the Year Contest 2020)にて、4回目の最優秀一位を獲得しました。今回の特別展では、受賞作品「立体版シュレーダー階段図形」も展示されています。立体版シュレーダー階段図形の詳しい解説はこちらをご覧ください。 新潟県南魚沼市 池田記念美術館春季特別展示 第5回 錯覚展2022 杉原教授の不思議な世界■展覧期間2022年3月12日(土)~5月8日(日)■休館日毎週水曜日※展示替え休館日:4月15日(金)~20日(水)※5月4日(水・祝)は開館■開館時間午前9時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)※4月14日(木)は午後3時閉館■入館料大人500円、各種割引あり、高校生以下無料 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月24日新潟産業大学(所在地:新潟県柏崎市、学長:星野 三喜夫、経済学部)、同経済学部 経済経営学科 通信教育課程「ネットの大学managara」はこの度、関西学院大学(所在地:兵庫県西宮市、学長:村田 治)と日本IBM株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山口 明夫)が共同開発した「AI活用人材育成プログラム」を導入することをお知らせいたします。AIは近年テクノロジーが進歩し、人々の生活に身近なものとなっています。しかし、そのAIを活用できるIT人材不足は、現状17万人から2030年には79万人まで拡大すると見込まれています。このような課題の解決に貢献すべく、関西学院大学は日本IBM株式会社と「AI活用人材育成プログラム」を共同開発し、2021年8月に、内閣府・文部科学省・経済産業省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」の認定を受け、約100社の企業や自治体への導入が進んでいます。そして今回、新潟産業大学は、通学制課程と通信教育課程「ネットの大学managara」の全学において、2022年4月より、本プログラムを導入するに至りました。関西学院大学としては、本プログラムの大学への導入は初めてとなります。本プログラムを修了した学生は、修了証とオープンバッジ(※)を得ることができ、AIを活用できる人材として就職活動時にもPRできる大きな強みとなります。例えば農業分野においてもドローンやGPS制御のトラクターなどを使ったスマート農業化が急速に進んでおり、AIの活用はあらゆる分野の発展にとって必須といえます。新潟産業大学では地域実践教育を標榜し、「地域に学び、地域をおこす」をスローガンに掲げ、「地域社会や企業を主体的に力強く支える人材の育成」をミッションとしております。本プログラムを導入することで、今後の地域創生にとっても必須となるAI活用の知識や技術を修得し、新しい時代感覚をもって企業経営や地域社会で活躍できるAI活用人材の育成に力を入れてまいります。※オープンバッジとは:国際標準規格に則り、資格・能力・スキルを示すデジタル証明書。世界中の多くの企業や公的機関からも発行されている■本プログラムの特長文系理系に関係なく、初学者でもAI活用人材となれるよう考え抜いて開発された教材により、体系的かつ実践的なスキルの修得が可能です。入門科目「AI活用入門」、基礎科目「AI活用アプリケーションデザイン入門」「AI活用データサイエンス入門」により、基本的な知識を身に付けることができます。本プログラムの特長■本プログラムで身に付くスキルAI活用人材に必要な4つの必須スキルが総合的に身に付きます。(1)AIスキル〇AIスキル:AIに関する知識を保持し、実際のアプリケーションを開発できる力(2)ITスキル〇プログラミングスキル:ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークに関する知識を保持し、かつ、実際のシステム開発(プログラミング)に有効に反映する力〇プロジェクトマネジメントスキル:IT関連のプロジェクトにおいて、コスト、コミュニケーション、時間、人的資源等の要素を統合的に管理する力(3)データサイエンススキル〇統計解析スキル(データ分析手法):統計解析に用いられる多様な分析手法に関する知識を保持し、かつ、データを意味ある形に加工し、適したツールを選出して統計解析を遂行できる力〇統計解析スキル(数学・統計知識):情報処理、統計学などの情報処理系の知識を保持し、活用できる力(4)ビジネススキル〇ビジネス基礎スキル:コミュニケーション力、論理的思考力、課題解決力といった、業種や業界の垣根を越えて通用する、ポータビリティのある(≒持ち運び可能な)力プログラム修了後は修了証とオープンバッジを得ることができ、就職活動においても大きな強みとなります。■新潟産業大学での導入概要・受講開始時期:2022年春学期より・受講対象者 :全在学生・単位認定 :教養の選択科目として単位認定(卒業要件に含む)■「ネットの大学managara」での導入概要・受講開始時期:2022年春学期より・受講対象者 :全在学生(1年生および2年生)・単位認定 :課程外の自由科目として単位認定(卒業要件に含めない)■新潟産業大学学長 星野 三喜夫よりメッセージ本学は「地域に学び、地域をおこす」を合言葉に、全学生必修の地域ゼミナールを中心に「地域実践教育」を推進し、地域の産業・文化の振興等、地域が抱える課題の解決に教員と学生が一緒になって取り組んでいます。DX時代の到来を迎えた今、全国的にIT人材不足が懸念されますが、本学にてAIを活用できる人材を育成することは、これからの地域社会を守り、より一層発展に貢献できる人材の輩出に繋がります。本学学生には、実践的なITスキルが身に付く本プログラムを主体的に受講することを期待しています。本学は、これからも時代の変化に合わせ、人生100年時代をたくましく生きぬく人材の育成を推進します。■本プログラム監修・関西学院大学副学長 工学部教授 巳波 弘佳よりメッセージ世界はAI技術による大きな転換期を迎えています。そのような社会で求められるものは、文系・理系に関係なく、AIやデータサイエンスに関する「技術を理解して」「活用できる」人材です。単にAIの技術を知っているだけでは不十分なのです。本プログラムは、AIをどのように活用して、ビジネスや社会課題をどのように解決するか、そのセンスを磨くための知識・スキルの修得にフォーカスした内容になっています。他大学に先駆けて本プログラムに注目いただき導入された新潟産業大学様・ネットの大学managara様とともに、これからの時代を切り拓くAI活用人材の育成を目指して参ります。■新潟産業大学について新潟県柏崎市に位置する、70年を超える歴史ある大学です。経済学部に経済経営学科、文化経済学科の2学科が置かれ、「地域に学び、地域をおこす」をスローガンに本学独自の「地域実践教育プログラム」を展開しています。これにより学内だけに留まらず、企業や地域・他大学と協働しながら、将来社会に求められる地域リーダーとなる人材の育成を実践しております。また、徹底した個別指導で一人ひとりの資質を把握し希望や適性に合った就職先を共に考え、就職率は8年連続100%を達成しております。(2013~2020年度実績。留学生・社会人除く)<大学概要>学校名 : 新潟産業大学所在地 : 新潟県柏崎市軽井川4730番地設置者 : 学校法人柏専学院学長 : 星野 三喜夫公式サイト: ■ネットの大学 managaraについて新潟産業大学 経済学部 経済経営学科に設置した通信教育課程です。通学(スクーリング)の必要がなく、好きな時に好きな場所で、スキマ時間に1回10分程度の映像講義を受講するため、無理なく大学卒業・経済経営学の学士号取得を目指すことが可能です。何かをし「ながら」学ぶ、学び「ながら」何かに挑戦する…。学ぶ意欲のある方に、いつでも・どこでも学ぶことのできる環境を提供したい。その想いから「ネットの大学 managara」を設置するに至りました。高校生の新しい進路選択として、また、社会人・シニア層の学び直しとして、通信制の大学だからこそ叶えられるご自身のライフスタイルにフィットした学びのカタチを、ネットの大学 managaraは応援します。公式サイト: ■関西学院大学について関西学院はキリスト教主義による全人教育を理念として生まれ、現在は8つのキャンパスに幼稚園から大学、大学院、インターナショナルスクールを擁する総合学園です。大学は西宮上ケ原、西宮聖和、神戸三田の3つのキャンパスに文理合わせて14学部で構成されています。2021年4月より、神戸三田キャンパスは、これまでの総合政策学部、理工学部の2学部から、総合政策学部、理、工、生命環境、建築の5学部に再編しました。<大学概要>学校名 : 関西学院大学所在地 : 兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155設置者 : 学校法人関西学院学長 : 村田 治公式サイト: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月14日工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の金野祥久教授(工学部機械工学科)は、北極海の環境変動を考慮した持続可能な航路利用の探究を進めています。3月17日に行われるトークイベント「極域実践コミュニティ第3回トークイベント みんなで北極域のみらいを考えよう 北極研究者×北極研究者」では、温暖化が北極の未来に与える影響について紹介します。流氷をかき分けて進む船地球温暖化により北極海の氷勢力が弱化し、北極航路(北極海航路、北西航路)の利用は今後増加することが見込まれています。耐氷レベルの低い船舶や大型船舶の通航が増加する一方で、波が流氷域により深く侵入し干渉しやすくなること、極点付近の多年氷や氷河由来の硬い氷が航路に流出する可能性などが懸念されています。北極海の保全と持続可能な利用のためには、航路上海氷情報の提供、学術的知見に基づく船舶の性能評価などがこれまで以上に重要です。金野教授は、流体工学と船舶海洋工学を専門とし、物理ベースモデリングを氷海船舶の性能解析に応用。氷のかけらが密集する状態で航行する商船のシミュレーションなどを行っています。北極域研究のナショナルフラッグシッププロジェクトである北極域研究加速プロジェクト(ArCS II: Arctic Challenge for Sustainability II)では、11ある研究課題の一つ「北極海の環境変動を考慮した持続可能な航路利用の探究」で代表者を務めています。3月17日のトークイベントでは、北極航路の研究者から見た北極の未来について語ります。■金野教授登壇イベント詳細イベントタイトル: 北極域実践コミュニティ第3回トークイベントみんなで北極域のみらいを考えよう 北極研究者×北極研究者日時 : 3月17日(木) 15:00~17:00開催方式 : Zoomウェビナーによるオンライン配信対象 : 地球環境問題、北極域の自然・政治経済・文化等に関心のある方ならどなたでも参加費 : 無料内容 : 第1部「北極研究者×北極研究者による対談」第2部「オンラインの皆様を交えてのQ&A」主催 : ArCS II 国際政治課題 北極域実践コミュニティ事務局(北海道大学 北極域研究センター内)申込サイト : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月10日学校法人四天王寺学園は、四天王寺大学 四天王寺大学大学院及び四天王寺大学短期大学部岩尾 洋学長の令和4年3月31日付け任期満了に伴い、令和3年12月27日開催の学園理事会において、次期学長に、須原 祥二(現副学長)を選任いたしました。任期は、令和4年4月1日から令和6年3月31日までの2年間です。■四天王寺大学 新学長四天王寺大学 新学長 須原 祥二 教授(現副学長)氏名 :須原 祥二年齢 :54歳任期 :令和4年4月1日から令和6年3月31日まで(2年間)現職 :四天王寺大学 副学長、人文社会学部 教授専門分野:日本史学 博士(文学)■学歴平成4年3月 :東京大学 文学部2類国史学専修課程 卒業平成7年3月 :東京大学大学院 人文科学研究科 国史学専攻課程 修了平成10年10月:東京大学大学院 人文社会系研究科 日本文化研究専攻 博士課程 満期退学平成14年4月 :東京大学大学院 博士(文学)取得■職歴平成11年4月:四天王寺国際仏教大学 講師(平成15年3月迄)平成15年4月:四天王寺国際仏教大学 助教授(平成19年3月迄)平成19年4月:四天王寺国際仏教大学 准教授(平成24年3月迄)平成24年4月:四天王寺大学 教授(現在に至る)平成28年4月:四天王寺大学 人文社会学部 学部長(平成30年3月迄)令和2年4月 :四天王寺大学・四天王寺大学院・四天王寺大学短期大学部 教務部長(令和3年3月迄)令和3年4月 :四天王寺大学・四天王寺大学大学院・四天王寺大学短期大学部 副学長(現在に至る) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月10日明治大学・法政大学・関西大学は、2017年に締結した連携協力協定の一環として、三大学連携事業シンポジウム「これからの大学のあるべき姿~新型コロナウイルス感染症への対応で見えた課題と今後の展望~」を2022年3月12日(土)に開催します。新型コロナウイルス感染症への対応は前例がなく、各大学困難を強いられました。しかし、オンライン授業への移行、オンライン留学の実施、オンライン会議の導入等、さまざまな対応を行うなかでこれからの大学のあり方について、新しい道筋を見出すことができました。そこで、今回のシンポジウムでは、各大学の新型コロナウイルス感染症への対応の中で見えた課題と今後の展望について報告を行い、これからの大学のあるべき姿について議論を深めます。■ 日時2022年3月12日(土)13:00~15:00■ 開催形態YouTubeライブ配信(配信会場:明治大学)URL: ■ 参加方法予約不要・参加費無料です。上記のURLからご視聴ください。■ プログラム講演1「メディア授業の活用とオンライン留学の可能性」(大六野 耕作 明治大学 学長)講演2「学生の〈学びへのコミットメント〉を深める大学のDXを目指して」(廣瀬 克哉 法政大学 総長)講演3「DXで広がるGlobal Smart Campus ~COIL/Virtual Exchangeと留学~」(前田 裕 関西大学 学長)パネルディスカッションパネリスト:廣瀬 克哉・前田 裕・大六野 耕作コーディネーター:上野 正雄(明治大学 副学長)■ 明治大学・法政大学・関西大学の連携協力協定について三大学が連携協力して教育研究活動の一層の充実と質の向上を図り、学術の発展と有為な人材の育成に寄与することを目的に、2017年9月に締結されました。連携協力事項については、教育・研究のほか、産学連携、地域社会への貢献、学生の交流など多岐にわたっています。協力協定締結時のプレスリリース ■ 取材のお申し込みについて下記のとおりメールにてお申込みください。【宛先】明治大学広報課 koho@mics.meiji.ac.jp 【件名】三大学連携事業シンポジウム取材申込【本文】以下の点をご記入ください。貴社名、所属部署/媒体名、スチール or ENG、代表者氏名、電話番号、メールアドレス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月02日