東野圭吾のベストセラー作「白夜行」はその複雑でドラマティックなストーリーが作り手を刺激し、すでに舞台や連続ドラマ、韓国で映画化されている。それを改めていま、日本で映画化するのは大きな賭けと言える。だが、深川栄洋監督、堀北真希、高良健吾という若い才能を得て、父親を殺された少年と母親が容疑者となった少女の壮絶な19年の物語は新たな姿を得た。つらすぎる過去を背負い、美しき悪女となる雪穂を演じた堀北真希、雪穂の影のように生きる亮司を演じた高良健吾に話を聞いた。「現場で常に“騙してる”ことが気持ち悪かった」原作には内面の描写はほとんどないが、どのように人物像を作り上げていったのだろう?原作は読まなかったという高良さんは「自分で作るというより、周りが作っていってくれるところがたくさんあったと思います」と言う。亮司という人物の捉え方も当初は監督と異なった。「淡々と罪を犯していく男だと思っていたけど、監督には『もっと人間的に悩んでいこう』と言われました」。堀北さんは雪穂について「原作から読み取るというより、周りの人の雪穂に対するリアクションや行動で雪穂という人物が成り立ってる印象がありました」と言う。高校生のときに原作と出会い、読み込んでいた彼女は「私の中でも雪穂のイメージはあって、それを忠実に再現したいと思いました」と言う。物語の構成上、実際に共演するシーンはほとんどなかった2人に互いの印象を尋ねると、堀北さんは「監督の演出で、亮司がつらいシーンのときは高良くん自身が本当につらい思いをしていたと聞いていたので、大丈夫かなって」と心配していたと明かす。「亮司と雪穂は元々同じような闇を抱えているので、私自身が現場でつらいと思うことは、たぶん高良くんもつらいんだろうなって。そこを励まし合えないのがつらかったです。でも、彼が本当に苦しんだことがスクリーンに映っていたし、お客さんにも伝わると思います」。高良さんは「短時間ではその人のことは分からないから」と言いつつ、女優・堀北真希については「もう徹底した雪穂というか。雪穂が真っすぐ前を見据えて歩いていくラストシーンは本当に悲しい。素晴らしいです」と絶賛。そのラストシーンについては「やってみないと分からないっていう結論になったんですよ、私と監督の中で」と堀北さんは語る。「スケジュールが最後の方の撮影だったので、それまで演じてきて自分の中に蓄積されたものと、その時の瞬発力と集中力でできたシーンです。いま同じことを、と言われても、どこから役に入っていいのか分からないような、すごく複雑なシーンです。あのときしかできなかったと思います」。高良さんは「現場で常に“騙してる”ことが気持ち悪かった」と話す。極論すれば、芝居とは人を騙すこととも言えるが、そこには違いがあるのだろうか。彼は、芝居について「騙してるとは思わないです」と言う。芝居で嘘はつきたくないとも。だが、今回亮司を演じるにあたっては、奇妙な感覚があった。「人を騙すとき、騙してる相手に核心を突かれて『いや違います』と答えたらばれると思うんです。そうではなくて、お客さんにも、亮司は本心で語ってるんだと思われるように騙さなきゃいけない。あるシーンでは『瞬きせずに、目を外さないで』と監督に言われました。僕が最初にやった芝居はきっと騙そうとした芝居なんです」と言う彼は「普段はフィクションの中でも嘘をつきたくないと思って演じてますけど、今回は自分さえも騙してる気がしました」とふり返る。「精神的につらかったけど、自分で望んだからこそ逆に気持ちいい」自分で直接手を汚さない雪穂、罪悪感と絶望の中で「雪穂に侵されて、後戻りできなくなってしまっている」と高良さんが評する亮司。全てを描き切らない演出のもと、それを表現するのは大変な苦労だったに違いない。だからこそ、堀北さんの「努力をしたということでもない感じです」という答えに驚いた。「精神的につらいこともあったけど、そこは自分が望んで飛び込んだわけだから、逆にすごく気持ちいいというか、楽しかったです」とまで言う。一方、高良さんは「『白夜行』の撮影が2週間空いた期間に『ボックス!』のキャンペーンで地方を回ったときは少ししんどかったです」と正直に明かす。「自分が役に入り込んでいるのって好きじゃないんです。しかし今回ばかりはその方が楽だったので、あえてそれを選びました」。実は堀北さんも『白夜行』の撮影時に『大奥』の撮影も重なっていた。それについて「本当は一個一個に集中できたら理想的ですよ。役の準備も心の準備もできて撮影に入って、撮影だけに集中できて、終わったらそれだけをケアしてっていうのが理想ですけど、現実的には難しい。お芝居をするときに役が重なってしまうのは大変ですが、どちらかで楽をするなんて自分の中で絶対許せない」と自分に厳しい言葉が。『大奥』では純情な娘役で、正反対の役柄だったのはむしろやりやすかった?と尋ねると、複雑な笑みを浮かべて「結構つらかった」とつぶやいた。「『白夜行』の現場に何日か通って、やっと何か見えてきた、何かつかめたかもと思ったときに、次の現場に行くとリセットされちゃうんですよ、気持ちが。それはつらいところではありました」と本音を語ってくれた。雪穂の無慈悲な悪女ぶりについて、高良さんは「悪女とかよく分からないですけど」と前置きし、「つかみどころのない人って、もっと知りたくなるし、近づきたくなる」と言う。「雪穂はそれを狙ってやっているのか、もともとそうなのか、分からないけど、男はきっとああいう女性には惹かれると思う。あまり血が通ってない感じがしますけど。幽霊っぽいというか」。演じた堀北さんは「女の人って、他人より勝っていたい気持ちがあるんじゃないかな。雪穂の場合それが非常に強かったと思います」と分析する。「誰よりも上に行くために、学生の時から上に上に、と登りだしたんだと思います。女の子から見ると雪穂のそういう心理は意外と理解できる。口に出したら自分も悪女と言われそうですけど、女性だったら、もしかしたら分かってくれるかな、と思っています」。「雪穂って魅力的じゃないですか」と語る高良さんに、いたずらっぽい調子で「騙されるタイプだね」と茶々を入れていた堀北さん。「そうかな……」と素直に考え込む高良さん。まるで、児童館で仲良く遊んでいた雪穂と亮司に訪れることのなかった、穏やかな未来の幻を見ているようだ。微笑ましいやりとりが切なく思える。それほどまでに2人は雪穂と亮司としてスクリーンに存在している。(photo:Toru Hiraiwa/text:Yuki Tominaga)■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:遅刻常習犯リリー・フランキーがまんまと遅刻&エロトークで延長のご乱行!悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!
2011年01月25日イラストレーターで作家のリリー・フランキーが1月24日(月)、東京・渋谷区の映画美学校で行われた、映画『白夜行』(深川栄洋監督)試写会後の「勝手に宣伝部(仮)」部長就任会見で、遅刻&延長の“ご乱行”に出た。会見は、リリーさんが独自に選出した映画を勝手に様々な形で宣伝していく「勝手に宣伝部(仮)」の発足を紹介する内容で、第1弾映画に本作を選出したもの。会見スタート時間は18時だったが、筋金入りの遅刻常習犯として知られるリリーさんは同25分過ぎに到着。登場するなりMCを務める同部秘書のセクシータレント、杉原杏璃をまじまじと見つめて「秘書って社長の足元にいつもいる人ですよね。僕、秘書を持つのが夢でね」と平然とエロトーク。会場の笑いを誘った。映画は東野圭吾の同名小説を原作に、迷宮入りした事件の容疑者の娘(堀北真希)と被害者の息子(高良健吾)のその後の人生と、事件を追う刑事の姿を描くサスペンス。会見に同席した同部係長のお笑い芸人、ウクレレえいじが披露した本作の登場人物のモノマネ芸がすべるたびに、リリーさんはなぜかテンションが上がり饒舌に。映画については「暗くて長く、商業主義でない」、「ドス暗い2時間半に気骨を感じます」と気に入った様子だった。イベント終了時刻の19時を過ぎ、杉原さんが遮ろうとしたが、リリーさんは「杉原さんは何カップ?」、「杉原さんはどういうタイプの男が好き?硬派?ああ、硬い人ね」と本題と全く関係ない話題に飛び火するなどして話し続け、帰る気配ゼロ。19時30分頃になり、宣伝会社の「お時間になりましたので!」という言葉で“強制終了”させられ、イベントを終えた。『白夜行』は1月29日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)なお、リリーさんは「勝手に宣伝部(仮)」部長としてすでに本作のCMをプロデュース!こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:白夜行 2011年1月29日より全国にて公開© 2011 映画「白夜行」製作委員会■関連記事:悪女演じた堀北真希、10番目の“悪事”告白!船越英一郎「罪が重すぎる」と追及堀北&高良版『白夜行』がベルリン国際映画祭正式出品決定!堀北真希&高良健吾、観客だます“共犯者”に…『白夜行』新春ヒット祈願2011年ブレイク期待の俳優・女優No.1は高良健吾&桜庭ななみ!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第9回) 来年ブレイクしそうな俳優は?
2011年01月24日先日発表された第34回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞(『悪人』)を受賞した満島ひかりが12月19日(日)、東京・タワーレコード新宿店で行われた「モテキ」DVDボックスの発売イベントに、脚本と演出を手掛けた大根仁監督と共に出席した。満島さんは今年10月、主演作『川の底からこんにちは』のメガホンをとった石井裕也監督との結婚を発表したばかり。結婚後、公の場に登場するのはこれが初めてで、会場もどこか祝福ムード。さらに、実弟で俳優の満島真之介がサプライズ登場し、ファンを沸かせた。金なし夢なし彼女なし…そんな29歳派遣社員の藤本(森山未來)が突然訪れた“モテ期”に浮かれ、やがて現実の厳しさと向き合う姿を描いた本ドラマ。原作は販売部数150万部を突破する久保ミツロウの同名コミックで、野波麻帆、松本莉緒、リリー・フランキー、菊地凛子ら共演陣も豪華な作品だ。満島さんが演じるのは、恋愛にあきらめを覚え始めているサブカル系女子の中柴いつか。ドラマの中では人気バンド「神聖かまってちゃん」の楽曲をカラオケで熱唱するシーンがあり、ファンの間では語り草になっている。「あのシーンは本当に大変だった。4〜5回は撮り直して、声が出なくなった」と満島さん。その熱い姿に、現場で見守っていたリリーさんは「若い子の本気っていいねぇ」と号泣していたんだとか。一方、大根監督にとってもこのシーンはかなり重要だったといい、「あの熱唱シーンを狂ったように歌える人がいいなと思って、満島さんにお願いした」。初めて向き合った“女優・満島ひかり”に「もう動物なんですよ。点取り屋のフォワードみたいに、いい意味で現場をかき回してくれた。おかげで、いつかちゃんは原作を超えたキャラになった」と最敬礼だった。会場の男性ファンからは「男は結婚してもモテたいと思う。女性はどうなんですか?」と質問が。満島さんは「あんまりモテようとしない方がいいですよ。好きな人に愛された方が幸せだと思います。私?私は一人で十分」と満面の笑みで幸せのおすそ分け。そして、タワーレコードでお買い物中(?)だった弟の真之介さんをステージに呼び寄せ、自己紹介させると「うちの弟です。ぜひよろしくお願いします」と深々と頭を下げながら、ちゃっかり弟をPRしていた。「モテキ」DVDボックスは発売中。<レンタル>Vol.1〜Vol.4レンタル中<セル>「モテキ」DVD-BOX発売元・販売元:東宝価格:15,960円(税込)発売中■関連作品:川の底からこんにちは 2010年5月1日よりユーロスペースほか全国にて順次公開悪人 2010年9月11日より全国東宝系にて公開© 2010「悪人」製作委員会■関連記事:釜山の観客の熱烈歓迎に深津絵里「クセになりそう!」『悪人』凱旋初日深津「妻夫木さんの賞でもある」妻夫木は感涙深津絵里、モントリオール映画祭で最優秀女優賞!「全てのスタッフにいただいた賞」『悪人』にモントリオール喝采!妻夫木聡&深津絵里も現地の反応に感激『悪人』の李相日監督がハンディカムCMを演出!真夏の大騎馬戦を珠玉のドラマに
2010年12月20日顔がよくスタイルもいい、いわゆる「イケメン」たちが活躍するストーリーは多くみかけますが、「ダサ男」がたった1つの恋に奮闘する物語って……最近あまり見かけなくなったような気がするのです。1月30日公開の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』。こちらは、妄想ばかりの三十路目前ダメ男、田西敏行が一人の女性のために不器用ながらも奮闘する映画。主演は『銀杏BOYZ』の峯田和伸さん。その峯田さんが、コブス横丁読者達からの質問に答えてくれるということで、緊急アンケートを実施。集まった202人の読者たちの質問をひっさげ、コブスくんとともにみなさんの疑問をぶつけてきました!【質問1】・峯田さんは、モテるタイプなんでしょうか?(25歳/男性)・モテない男性はモテる男性と何が違うと思いますか(31歳以上/男性)――今回、なぜか上記のような「モテ」に関する質問が多くみられました。やはり、みんな峯田さんが「モテる男」だと思っているようですが……。実際にそこんとこどうなんですか?「いや、全然モテませんよ。むしろ、女性に何を話せばいいのかとか、どう対応していいのかさえよくわかんないですよ」(峯田さん)――またまた、ご謙遜を!「本当ですよ。会話が続かないんですもん。だから、モテる人って異性との共通言語を持っている人のことだと思うんですよね」――共通言語、つまり共通の話題ってことですか?「そうそう。モテようと思うなら、相手との会話が続く“話題"を用意しなくちゃいけないと思うので。そういうのが自然にできちゃう人が、本当のモテる人なんだと思います」【質問2】・峯田さんがモテるために努力していることはありますか?(25歳/男性)「いやー、何もしてないっすね。いろいろ考えるんですけど、結局のところ自分をどうすればいいのかわからないっていう(笑)。やっぱり、さっき言った『共通言語』みたいなのを考えなくちゃいけませんよね、モテようと思うと。逆に教えてほしいくらいですよ、男性は女性と何を話せばいいんですかね?」――わっ!逆質問ですか!(汗)。私もモテるタイプではないので、なんとも……。次の質問の方も、峯田さんにそういったことを聞きたいみたいですよ。【質問3】・僕には今本気で好きな女性がいます。しかし、勇気がなくて本気の思いが伝えられず、せっかく二人きりになれてもへらへら笑ってしまいます。一歩前に出る勇気がほしいのですが、こんなとき峯田さんはどうしますか?(21歳/男性)「21歳かぁ。僕はそのころ、ひたすらぼーっとしていたような気がするなぁ。でも、ぼーっとするのって、続けていると飽きちゃうんですよ。だから彼もいっそのこと、気持ちから『動け!』って命令が下るまで、あえて放置してていいかもね」――エンジンがかかるまで待ってみてはということですね。そういえば峯田さん、映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で不器用ながら恋に一生懸命になる田西役を演じていました。演じている上で「田西と似てるかも!」って思ったところはありますか?タイトル:『ボーイズ・オン・ザ・ラン』公開表記:1/30(土)、テアトル新宿・シネセゾン渋谷ほか全国ロードショー配給:ファントム・フィルム(c)2010花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会「感情的に動いちゃうところとか、自分に似てるなぁって思いました。あの、好きな女の子と共通の話題を作ろうとして、アダルトビデオを貸しちゃうところ!僕もあぁいうのやっちゃうなぁって思いましたね(笑)」――私も映画を見ましたが、あのシーンは思わず吹き出しちゃいました!松田龍平さんとのケンカシーンは、見ているこちらも泣いたり笑ったりで大変でした(笑)。「僕もあのシーンは一番オススメ。なんか、あっさりしているようで実は一番燃えるシーンなんだと思う。田西は本当にダメな男ですが、ダメなりに共感できる男です。映画、ぜひ見てもらいたいですね」「コブスくんも、映画見てよね!」(峯田さん)――ありがとうございました!峯田さんが主演する映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は、1月30日に公開!峯田さんをはじめ、松田龍平さんやリリー・フランキーさんなど豪華俳優陣もご出演されています。また、主題歌でもある「銀杏BOYZ」の同名曲「ボーイズ・オン・ザ・ラン」も絶賛発売中。見終わったあと、なんだかスッキリした気持ちになれますよ!(吉住夏樹/プレスラボ)※峯田さん、映画の宣伝のためとは言え、我がコブス横丁にご出演いただきありがとうございます。巷のニュースサイトは芸能人インタビューで溢れているけど、我がコブス横丁に芸能人が出ると、ものすごい人が出てきてくれている気がしますね。(編集部:梅田)【おすすめリンク】【Q&A】女性との付き合い方が分かりませんコブタメ★映画インフォ&ニュースコブタメ★音楽トピックス
2010年01月19日全米歴代第2位の興行記録を持つ大ヒット作『ダークナイト』のクリストファー・ノーラン監督の最新作であり、レオナルド・ディカプリオ×渡辺謙の初共演作として注目を浴びるSFアクション大作『インセプション』。今年7月、日米同時公開される本作の最新予告編がこのほど到着!いまだ全貌が謎に隠された本作の一部映像が解禁となった。『ダークナイト』に続く傑作映画が待望される中、ノーラン監督は同作の製作にも名を連ねた長年のパートナー、エマ・トーマスと再び手を組み、今回はオリジナル脚本を執筆。心理構造にまつわる現代的な要素を盛り込んだSFアクションに作り上げる。ただ、そのストーリーや詳細は一切謎に包まれたまま…。今回披露された予告編でひときわ印象に残るのが、レオ演じる主人公が語る「最強の敵は<想像>」という言葉。続けて、「頭の中の想像から街が生まれる。想像が世界を変え、ルールも書き直す。だから 俺はそれを盗む」と意味深な内容をほのめかしている。さらに、一瞬だがこの予告編には渡辺謙の姿も。その役どころもまだ明らかとなっていないものの、映し出される街全体が起き上がるようなシーンや激しいカーチェイスに『マトリックス』を想起させるアクションシーンなど、見応えのある一作になりそうだ。また、全米で早くも話題を呼んでいるのが本作の公式サイト()。何やら、迷路ゲームのコンテンツをクリアすると、いくつかの画像を見ることができる仕掛けになっているとのこと。『ダークナイト』でも数々の仕掛けを配したノーラン監督だけに、今後も同サイトを中心に様々な情報が配信されることが予想される。そしてもう一つ、既にお気づきの方もいるかもしれないが、本作のポスターのビジュアル、こちらも『ダークナイト』を想起させる点も興味深いところ。果たして、監督の真意は…?今後の動向から目が離せない!『インセプション』は7月、日米同時公開。※こちらの予告編は、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY『インセプション』公式サイト(本国)■関連作品:ダークナイト 2008年8月2日、3日先行公開、8月9日より丸の内プラゼールほか全国にて公開TM & © DC Comics© 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:ファッション小噺vol.113あの名作のあのロケ地香港&『ダークナイト』人気ドラマシリーズ「ギャラクティカ」がSFの頂点、サターン賞で史上初の3冠獲得未公開映像にライブ・パフォーマンスと今年も盛りだくさんのMTVムービー・アワードリリー・フランキーにも結婚願望あり?映画館大賞トークに登場、過激な役作りも…ゲイリー・オールドマン、『アイアンマン2』には出演しない
2010年01月13日花沢健吾による漫画原作を人気バンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸を主演に迎えて映画化した『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の完成披露試写会がこのほど都内で開催され、キャスト・監督による舞台挨拶が行われた。峯田さんを始め、共演の松田龍平、黒川芽以、小林薫、リリー・フランキー、三浦大輔監督、そして原作者の花沢さんも来場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。人気の演劇ユニット「ポツドール」を率いて活躍し、本作で映画界への進出を果たした三浦監督は、主演の峯田さんについて「選んで間違いなかった」と断言。「初めは、互いに人見知りなので全く話せずにお見合いみたいだったんですが…」と照れくさそうに付け加えた。峯田さんは以前から原作の大ファンだったということで主演のオファーが来たときの気持ちを「言葉にならなかったです。実は、心のどこかで映画化してほしくないという気持ちもあり、『これは困ったな』と思いました」とふり返った。松田さんが“悪役”に扮しているというのも見どころのひとつ。峯田さんとは劇中、ケンカのシーンもあるが、松田さんは「僕は殴ってる方でしたので…峯田さんは大変だったんじゃないでしょうか(笑)?」と語ると、峯田さんは「実はあのとき、みぞおちに龍平さんの蹴りが入ってすごく痛かった」と苦笑交じりに告白。さらに「あのシーンは撮影も終わりの方で、いろんな張りつめていたものがきれてしまったというか…気がついたら泣いてました」と強い思い入れを感じさせるエピソードを明かしてくれた。ヒロインのちはる役の黒川さんは、峯田さんの印象について「初めてお会いしたときは『田西がいる!』って思いました。私は人見知りの人をいじるのが好きなので、すごく話しかけたんですが、峯田さんには迷惑だったかも」といたずらっぽく笑った。ベテランの小林さんは、若い俳優、スタッフとの仕事を楽しんだようで「ポツドールの芝居は見てたので、三浦さんが撮ると聞いて何でもいいから出ると言ったんです。龍平くんを見たときは、父親(故・松田優作)を知ってるから感慨深かった。峯田くんは…うまく言えないんですが、尊敬してます。『参ったな』という感じです」と賛辞を贈った。そして、リリーさんは本作では“社長”役。「俺ももう、社長なんかをやる年齢になったんだな」と言いつつ「青春ってのは年齢じゃない。この映画のコピーになっていますが、真剣になったときが青春だというのは本当です。(峯田さん扮する)田西を見てると、自分の青春は始まったのか?それともいままでなかったのか?と考えさせられます」とまだまだ“青春時代”。花沢さんは「キャストが決まって、撮影が始まってもなかなか実感が沸かなかったです」と語るように、自身の作品の映画化が信じられなかったという。ちなみに本作に出演もされているので、ファンは要チェック!三浦監督が「不器用な映画だけど、必死さは伝わると思う」と語る『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は2010年1月30日(土)よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開。■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年1月30日よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会■関連記事:キャスト、監督舞台挨拶付き『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会に25組50名様ご招待“ダメ男”峯田和伸VS“ヤリ手”松田龍平美女めぐり熾烈なバトル勃発!
2009年12月17日2ちゃんねるのある書き込みから生まれた実話を基にした、この秋注目のワーキング・エンターテイメント『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。いま働いてる人、これから社会に出て働く人にエールを贈る本作が、公開に先駆けてこのたび、就職活動中の学生が情報交換をする日本最大規模の就活情報コミュニティサイト 楽天「みんなの就職活動日記」との画期的なコラボレーションを実現!ちょうど就職活動の始動となる10月にスタートした、今回のコラボレーションによって実現した特別企画とは、ずばり「就活の“限界”を超えるための自己診断テスト」。就職活動を想定した設問に答えていくと、映画に登場する、「没頭集中型」や「計画推進型」など9名のキャラクター別タイプの誰に自分が近いかを判定できる。劇中と現実を見比べながら、「いるいる!」と思わず共感してしまうポイントの多い本作だが、この診断テストで自分でも気づかないあなたの会社でのキャラが判明するかも?働いている人も就職活動中の人も、このテストで自己分析し、将来に向けた対策を立ててみては?『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は11月下旬、シネクイントほか全国にて公開。楽天「みんなの就職活動日記」■関連作品:ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2009年11月下旬、シネクイントほか全国にて公開© 2009 ブラック会社限界対策委員会■関連記事:『わたし出すわ』試写会に25組50名様ご招待&『ブラック会社…』鑑賞券プレゼント小池徹平、撮影現場での品川の居眠りを暴露!田辺誠一は意外な“暗黒面”を告白疲れきったオフィスに癒しを…リラックマが『ブラック会社』と初映画タイアップ!小池徹平主演『ブラック会社に…』主題歌をリリー・フランキー率いるバンドが担当!劇中ではいじめに耐える小池徹平だが、品川が現場で垣間見たブラックな一面とは…
2009年10月14日今回は、ちょっと趣向を変えてDVDの話題です。ファッションの話題ではありません。ごめんなさい。というのも香港に行ってきたから。なぜ、香港とDVDかというと、「香港で『ダークナイト』を観た?」と訊ねられたから。もちろん観ました、『ダークナイト』。昨年は、某誌で「2008年ベスト3」を選んだ際に、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『パコと魔法の絵本』と共にランクインさせたほどのお気に入り。バットマンシリーズなのに、バットマンのバの字も出さないタイトル。ヒーロー映画、しかも娯楽超大作なのにとことん怖い。暗くて救いがないのに、女性受けもめっぽう良い。と、異例づくし。思い出すだけでも震えます。香港では今回、ペニンシュラホテルを中心に取材してきたのですが、「『ダークナイト』を観た?」と聞いてきたのは実はお世話になったペニンシュラのスタッフ。「はい、もちろん!大好き!!」と答えると、「あのヘリコプターのシーンは、ここで撮影されたんですよ」。はっとしました。そうだった、冒頭は香港だったではないですか。久しぶりに香港に来るというのに、うっかり失念しておりました。帰国して、さっそく観返した私。確かに。ブルース・ウェインが、マフィアと繋がりのある取引相手を追って、香港に赴くシーン。彼の右腕であるフォックスが空から到着する際に、九龍島が空撮で登場しますが、そのヘリポートがまさにペニンシュラホテル。ここは、一般の旅行者でも使用可能。空港までの送迎なら、5人まで乗れて片道1,200香港ドル(約15,600円)。また、最近では新しいサービスもスタートさせています。有名なロビーのカフェ、the lobbyでのアフターヌーンティー(混んでいても並ばなくてOK)がついて、ヴィクトリア湾一周という5分の遊覧飛行が一人1,080香港ドル(約14,040円)。SPA by ESPAでの50分トリートメントと5分の遊覧飛行で一人1,680香港ドル(約21,840円)。なかなかリーズナブルですよね。しかも『ダークナイト』ファンなら、気分に浸るのにもってこいです。今回は残念ながら、ヘリポートには行けませんでしたが、大好きな映画の近くにいるというのは、嬉しいもの。今度、ペニンシュラホテルに宿泊する際は、ぜひ利用してみたいと思います。ちなみに、バットマンがひらりと飛び降りる高層ビルは、国際金融中心第二期という正式名称を持つIFC。100万ドルと称される夜景が美しい香港でも、ひときわ目立つ印象的なデザインのビル。香港島にあるこちらへの観光もお勧めです。なお、取材の記事は10月にverita誌上で掲載されます。お楽しみに!特集はすでにスタートしているので、お立ち寄りを。今回ご一緒したスタイリスト、近藤亜子さんのブログで、香港取材の様子がチェックできます。旅ファッションも素敵なので、ぜひご覧くださいませ。ダークナイト特別版(2枚組・DVD)価格:3,980円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ© 2008 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.■関連作品:ダークナイト 2008年8月2日、3日先行公開、8月9日より丸の内プラゼールほか全国にて公開TM & © DC Comics© 2008 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved■関連記事:人気ドラマシリーズ「ギャラクティカ」がSFの頂点、サターン賞で史上初の3冠獲得未公開映像にライブ・パフォーマンスと今年も盛りだくさんのMTVムービー・アワードリリー・フランキーにも結婚願望あり?映画館大賞トークに登場、過激な役作りも…ゲイリー・オールドマン、『アイアンマン2』には出演しない僅差の2位にリリー・フランキーが歓喜のコメント!劇場スタッフ選出映画館大賞決定
2009年09月28日29歳、素人童貞、弱小企業で働くダメ男に遅ればせながら到来した“青春”を描き、圧倒的支持を集める花沢健吾の傑作漫画「ボーイズ・オン・ザ・ラン」(ビックスピリッツコミックス刊)が映画化、来年公開される。すでに、主人公・田西役に「銀杏BOYS」のボーカルとしてカリスマ的人気を誇り、『少年メリケンサック』や『色即ぜねれいしょん』など俳優としても活躍する峯田和伸、田西の憧れのヒロインのちはる役に黒川芽以というキャスティングが発表されていたが、このたび、田西の敵役となるヤリ手営業マン・青山を、松田龍平が演じることが明らかとなった。峯田さんが扮する田西は、営業先ではバカにされ、実家暮らしでエロビデオ三昧の毎日。憧れの同僚・ちはるを想う悶々とする日々の中、エリート営業マン・青山の手ほどきで、何とその恋に実りの予感が!だが、その裏には青山の影が…。事態が最悪な方向に転がっていく中で、遂に男・田西の恋心に火がつく!松田さん演じる青山は、表の顔は爽やかでデキる男。だが、裏では、ちはるをお遊びで横取りしようと企む、冷酷非道なヤツ。松田さんの豹変ぶり、さらに新鮮な組み合わせとなる峯田さんとの対決に注目が集まる。本作で初メガホンに挑んだのは、一見低俗で下品な中に人間の本質をえぐり出す表現で、2006年には「愛の渦」が岸田國士戯曲賞を受賞した、劇団「ポツドール」主の宰・脚本・演出の三浦大輔。さらに、田西を応援するソープ嬢にYOU、弱小企業の社長役にリリー・フランキー、飲んだ暮れのダメ中年・鈴木さん役に小林薫と、個性的な面々も集結し、笑いと共感を呼び起こす。映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は2010年新春、シネセゾン渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開。■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年新春、シネセゾン渋谷、テアトル新宿ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会
2009年09月15日恐らく、本年度公開される中で最も長いタイトルを持つ邦画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』の完成披露試写会が15日(月)、都内で行われ、主演の小池徹平、田辺誠一、マイコ、品川祐、田中圭、中村靖日、千葉雅子、そして佐藤祐市監督が舞台挨拶に登壇した。過酷な条件下で社員を奴隷のようにこき使う、問題企業を意味する“ブラック会社”。「何日も徹夜が続く」というのもその条件の一つだが、実際の撮影現場はどうだったのか?小池さんは「撮影後半は、会社でのシーンをまとめ撮りしまして、朝来てからずっと夜のシーンを撮るということも多く、実際に眠くなりましたね。耐えられなくなる方もいて、特に品川さんが…」と、過酷な現場の様子を伝えつつ、品川さんの怠慢を暴露。撮影現場はかなり和やかだった模様。品川さんは「(セットの)ソファあり、漫画ありで、漫画喫茶みたいだった。マイコちゃんが『ガンダム』をなぜか3巻から読み始めて、現場で『3巻がない!』って騒ぎになったことがありました」と負けずに暴露。マイコさんは苦笑を浮かべつつ「会話が無くてもまったりしてました。(撮影が)終わるのが寂しかったです」とふり返った。田中さんは、出世欲が強い男の役を演じて「自分にも出世欲というものがあったんだと気づきました。いまは、(壇上の)もっとセンターの方に立ちたいという気持ちでいっぱいです」と中央に立つ、小池さんの方をチラリ。舞台を中心に活躍する千葉さんは「劇団というのは相当、ブラック度が濃いですね。この映画に出て、劇団を立ち上げた頃、なぜ団員が居つかなかったのか理解できました」と反省の弁。田辺さんは、次々と話題の映画やドラマに出演。その過密スケジュールはブラック会社の従業員並みだが、曰く「いかに自分が大変かをアピールすること。つらそうにして、『大丈夫?』と声を掛けられたら『大丈夫だよ、がんばろう!』ってワンクッション置く」のがうまくやりぬくコツなのだそう。さわやかな田辺さんだが、意外とブラックな一面を垣間見せた。“社内での不純異性交流が多い”というのも、ブラック会社に当てはまる条件の一つだそうだが、中村さんにそんな現場を見かけたら?と尋ねると「お腹が痛くなっちゃうと思います。しかも、そういう場合、女性の方は自分が『ちょっといいな』とか思ってた人だったりするんですよね…。それでますますお腹が痛くなりそうですね」と演じた役柄そのままのキャラクターで答え、会場を笑いに包んだ。「泣けて笑える素敵な作品に仕上がってます」と小池さん以下キャスト陣、監督が自信を持って送り出す『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は11月下旬、全国にて公開。■関連作品:ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2009年11月、シネクイントほか全国にて公開©ブラック会社限界対策委員会■関連記事:疲れきったオフィスに癒しを…リラックマが『ブラック会社』と初映画タイアップ!小池徹平主演『ブラック会社に…』主題歌をリリー・フランキー率いるバンドが担当!劇中ではいじめに耐える小池徹平だが、品川が現場で垣間見たブラックな一面とは…小池徹平、ニートからサラリーマンに大変身!2ちゃんねる発の実話が映画化
2009年09月15日サービス残業&徹夜は当たり前、クセモノ揃いの同僚たち、延々と続く仕事…。いわゆる“ブラック会社”に就職してしまった男の壮絶な体験談から生まれた、ワーキング・エンターテイメント『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。11月下旬の全国公開に先駆けて本作と、女性に大人気の癒し系キャラクター、リラックマとのコラボレーションが実現した!2003年にグッズ用キャラクターとして誕生して以来、多様なグッズ展開で不動の人気を集めてきたリラックマ。最近では、「トヨタ・ヴィッツ」のCMキャラクターを務めるなど、様々なタイアップを行ってきたが、映画とのタイアップは今回が初めて。8月29日(土)より劇場窓口で発売される本作の前売り特別鑑賞券を購入すると、限定特典としてリラックマのキュートなイラストが入った「リラックマ<あなたを癒してくれる>コラボ・トートバッグ」がついてくる。数量5,000個限定のこの特典は、まさにファン垂涎のレアアイテムである。映画の中では、注目の若手女優マイコが演じる、“ブラック会社”(=問題企業)に派遣された恋愛一直線のOL・中西さんが、たくさんのリラックマアイテムをご愛用。彼女のデスクのまわりには、ボールペンからアイマスクまで至るところにリラックマの姿が。疲弊しきった重たい空気が漂うオフィスで、さりげなくリラックマが癒しオーラを放っているのだ。こちらの限定特典付き前売り鑑賞券は、渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほか全国の上映劇場の窓口にて発売。なくなり次第終了となるので、気になる方はお早めに劇場窓口まで!『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は11月下旬、シネクイントほか全国にて公開。リラックマ<あなたを癒してくれる>コラボ・トートバッグ付特別鑑賞券発売日:8月29日(土)価格:1,300円(税込)発売場所:シネクイント、シネ・リーブル池袋ほか全国の上映劇場窓口※一部劇場では取り扱ってません。※5,000枚の数量限定につき、なくなり次第終了。映画公式サイト:■関連作品:ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2009年11月、シネクイントほか全国にて公開©ブラック会社限界対策委員会■関連記事:小池徹平主演『ブラック会社に…』主題歌をリリー・フランキー率いるバンドが担当!劇中ではいじめに耐える小池徹平だが、品川が現場で垣間見たブラックな一面とは…小池徹平、ニートからサラリーマンに大変身!2ちゃんねる発の実話が映画化
2009年08月28日「のだめカンタービレ」や『キラー・ヴァージンロード』など、TVドラマに映画にと引っ張りダコの演技派女優、上野樹里。そんな彼女が、「鞄」をキーワードに5人のクリエイターとタッグを組み、個性豊かなヒロインに5変化!全5話のオムニバスドラマ「上野樹里と5つの鞄」がWOWOWにて9月3日(木)より放送される。8月25日(火)、本作の記者会見が行われ、上野さんと第1話で共演した江口のりこが出席した。今回、監督を務めたのは高崎卓馬、マイケル・アリアス(『ヘブンズ・ドア』)、山下敦弘(『天然コケッコー』)、タカハタ秀太、萩生田宏治(『神童』)の先鋭クリエイターたち。共演には、新井浩文やリリー・フランキー、ピエール瀧など個性の強い面々が揃っている。上野さんは撮影をふり返り、「1か月の間に、それぞれ違う作り手の違うストーリー、役柄を撮ったので、(撮影の)ペースが速くて大変でした。でも企画段階から監督と話す機会があったので、一つ一つへの思い入れが強いです。それぞれの監督の次回作にも携わりたい」と充実した表情を見せた。各回に登場する鞄に対する深い思い入れも。この日披露された第一話「ギターケースの女。」(タカハタ監督)では、タイトル通り、怪しげなストリートミュージシャンを演じたが、「出てくる人全員が変わっていて、誰が正しくて誰が悪者なのか分からないので、秘密を出すか隠すかのさじ加減を考えながら演じた」とのこと。一方、謎を秘めたクールな女性を演じる江口さんは、「監督から『姿勢を天海祐希さんみたいに正しくしてください』と言われて、だったら天海さんにやってもらえばと思いましたけど、本当に楽しく撮影させてもらいました」と漏らし、笑いを誘った。本作で、上野さんは泉谷しげるの楽曲のギター弾き語りに挑戦。「初めてだったので難しかったですが、タカハタ監督から直接指導してもらいました。劇中のギターは自分で買ったのですが、それっきり弾いてないです」と明かすと、江口さんは「すごく上手だったのでもったいない」とコメント。地元が同じで上京した頃からの友人という2人のトークからは、気の知れた間柄がうかがえた。また、本作のエンディングテーマ曲でも作詩・唄を手がけるという新境地を開いた上野さん。「役者とはまた違うことをやらせてもらえてすごく嬉しかったし、作るのも楽しかったです。鞄の中のガシャガシャ揺れてる感じを出したくて、ギロや木の実、いろんな打楽器など、使えるもの全部使って賑やかに作りました」と楽しそうにふり返った。さらに最後には、「鞄」に因んで、ダイヤモンド208カラットをあしらった、お値段2億円の鞄(GINZA TANAKA)もお目見えに。恐る恐る鞄を手にした上野さんは思わず、「チワワ1匹分(の重さ)ですかね」と一言、「鞄というより宝石、家にはとても要らないです…」とその輝きにすっかり参った様子だった。上野さんが「いろんな人に見てもらえる作品なので、毎週楽しみにしてほしい」と自信を持って贈る「上野樹里と5つの鞄」は、WOWOWにて9月3日(木)より毎週木曜放送。WOWOW「上野樹里と5つの鞄」WOWOWにて9月3日(木)より毎週木曜23:30〜放送(全5話)公式サイト:
2009年08月25日100年に一度と言われる、世を覆う大不況を反映した問題作で、あの問題男(?)が主題歌を担当!インターネット上の掲示板「2ちゃんねる」上における書き込みから生まれた、実話を基にした同名書籍を原作に、小池徹平を主演に迎えて贈る『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。11月に公開される本作の主題歌をリリー・フランキーが率いるバンド、TOKYO MOOD PUNKSが担当することが発表された。小池さんがスーツ姿で初のサラリーマン役を演じることでも話題の本作。労働条件、人間関係などに、多々問題を抱える“ブラック企業”に就職してしまった元ニートの青年が、限界ギリギリ崖っぷちを生き抜いていく様を描いている。佐藤祐市監督は今回の決定について「リリーさんには、なかなかお会いできませんでしたが、今回の映画に合う曲を探しているときに、偶然リリーさんの唄を聴きました。何とも言えないパワーを感じ、ぜひという気持ちでお願いしました。台本を読んだリリーさんが、快く引き受けてくれたことに感謝します。多才なリリーさんの、予想を遥かに越えるパワーをいただきました」と喜びを語っている。イラストレーターに作家、フォトグラファーに近年では映画への出演など、多彩な活躍を見せるリリーさんが率いるTOKYO MOOD PUNKS。グループ魂の“遅刻”(=富澤タク)に、笹沼衣吉(SLY MONGOOSE)、松田“chabe”岳ニ(CUBISMO GRAFICO)、そしてZAZEN BOYSの松下敦というメンバーで活動している。今回の主題歌「ストロベリー」は、オファーがあった際に、たまたまリリーさんが作っていた曲の内容がこの映画にピッタリだった、ということで、すんなり決定したということ。リリーさんは「(台本を読んで)現在の歪曲した現実に対して、とても意味のあるストーリーだと思いました。この曲は、ちょうど今回のお話をいただいた頃、ほぼ同時に作っていた曲で、詩の内容も、自分が感じるいまの社会・会社が若者や弱者を抑圧していること、彼らがその現実をあきらめて受け入れようとしていることに憤りを感じ、書いたものです。奇遇にも映画のテーマと重なる部分が多く、勝手にご縁を感じてしまいました」とコメントを寄せている。『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』は11月下旬、シネクイントほか全国にて公開。© 2008 photo by Masayoshi Sukita■関連作品:ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない 2009年11月、シネクイントほか全国にて公開©ブラック会社限界対策委員会■関連記事:劇中ではいじめに耐える小池徹平だが、品川が現場で垣間見たブラックな一面とは…小池徹平、ニートからサラリーマンに大変身!2ちゃんねる発の実話が映画化
2009年08月22日サエない文科系男子の青春と成長を綴った『色即ぜねれいしょん』が8月15日(土)に全国公開を迎えた。都内劇場では第1回上映終了後に監督の田口トモロヲ、原作者のみうらじゅんに主演の渡辺大知、峯田和伸、リリー・フランキー、臼田あさ美、石橋杏奈、森岡龍の総勢8名が登壇しての舞台挨拶が行われた。映画初出演にして主演を務めた作品がついに公開を迎えた渡辺さんは緊張した面持ち。「ちょうど1年前に撮った映画で、また夏が来たなという感じです。こんなに大勢の方に観ていただけるなんて信じられない気持ちです。頑張りましたんでぜひ、広めてください」と初々しく語った。緊張感と無縁なのは田口監督、みうらさん、リリーさんのオヤジたち3人。田口監督は「ここ1〜2週間ほど、激動のニュースばかりで劇場に足を運んでくれる人がいるのかと心配でした。田口としてはマンモスうれピー!」ときわどいコメント。これに対しみうらさんは「まだ『マンモスうれピー』がギリギリ効果ある時期でよかったね」となぜかホッとした表情を見せ、田口監督も「また違う人が出てくるかもしれないしね」とうなずいた。さらに、みうらさんは「この映画は法然上人800年祭と覚醒剤廃絶のために作りました!」と高らかと宣言した。一方、リリーさんはというと沈痛な表情で「僕は、仕事がないときはずっと家で“のりピー音頭”の練習をしてまして…。この1週間、心の重い日々を過ごしてきました。ダメ!絶対」と語った。気を取り直して“まともな”舞台挨拶を…。渡辺さん扮する純の憧れの同級生・恭子を演じた石橋さんがマイクを握ると、会場からは「杏奈」コールが!石橋さんは「1年前の撮影は今日よりもずっと暑かったことを思い出しました」。石橋さんは、本作とは真逆とも言えるタイプの青春ドラマ「ROOKIES」にも出演していたが「『ROOKIES』も熱いですが、文科系は文科系で熱くて…男の子の青春っていいな、と思いました」と笑顔で語った。純の親友・池山を演じた森岡さんは「『杏奈』コールで何を言おうとしてたのか忘れてしまいました…」と苦笑を浮かべつつ、撮影について「僕と、渡辺くんと、(同じく親友の)伊部役の森田くんはホテルで一緒の部屋だったんですが、森田くんが実際に、学校の文化祭でライヴに出るということで『ギターを教えてくれ』と言ってきまして。ライヴは無事、成功したそうで、映画と現実が繋がってましたね」とふり返った。純たちが旅先で出会う、天真爛漫な女子大生のオリーブを演じた臼田さんは、撮影の思い出としてユースホステルのシーンの撮影のエピソードを語ってくれた。「キャンプファイアーのシーンの少し前に、峯田さんが弦の切れたギターを持ってきて、渡辺くんもギターを持って、一緒にベランダで歌ったんです。オリーブと純とヒゲゴジラ(峯田さん)が自然とそこにいるようでした」。峯田さんは「みうらさんの原作小説を読んで、『これ、田口さんが撮らないかな』と思ってたら実際にそうなって、しかも出演の話までいただいて本当に幸せです!」と満足そうな表情を見せた。田口監督は、「今日ここに来ているみなさんは、童貞&処女マインドをキープオンされている方々だと思っています。仲間です!この映画を『文科系ROOKIES -卒業できない-』、『余命70年の童貞』としてねずみ講のように、マルチ商法的に周りの人々に薦めてください」と呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『色即ぜねれいしょん』はシネセゾン渋谷、新宿バルト9ほか全国にて公開中。■関連作品:色即ぜねれいしょん 2009年8月15日よりシネセゾン渋谷、新宿バルト9ほか全国にて公開© 2009 色即ぜねれいしょんズ■関連記事:『色即ぜねれいしょん』本編映像公開!“文科系”渡辺大知熱唱&メッセージも!『色即ぜねれいしょん』主演抜擢に「絶対ドッキリや!」田口トモロヲ&渡辺大知対談青春ノイローゼ、まっただ中!『色即ぜねれいしょん』特製トランプを3名様プレゼント悩める男子の強力な味方!臼田あさ美「文化系男子、バッチリOKです(笑)」くるり・岸田&銀杏BOYZ・峯田コラボ『色即ぜねれいしょん』主題歌PV到着!
2009年08月16日