サッカー通として知られる歌手の小柳ルミ子が、31日に行われるワールドカップアジア最終予選 日本-オーストラリア戦(埼玉スタジアム)を実況中継する文化放送の番組『文化放送スポーツスペシャル サッカーワールドカップロシア アジア最終予選日本×オーストラリア実況中継』にゲスト出演する。小柳は、国際試合などを中心に年間2000試合以上を観戦するという大のサッカーファン。観戦しながら作る「ルミ子サッカーノート」は、サッカー解説者やサッカー専門誌の編集者も絶句するほどのハイクオリティな内容として評判になっている。実況は文化放送の松島茂アナウンサー、解説はロンドンオリンピックサッカー男子代表監督の関塚隆氏が担当する。2次予選までを勝ち抜いた12チームが2組に分かれてホーム&アウェーの総当たり戦を行うアジア地区最終予選。日本が所属するグループBは、現在、日本が勝ち点17で首位。サウジアラビアとオーストラリアが勝ち点16で並んでいる。上位2チームだけに与えられるW杯出場権をかけ、日本代表の残す2試合は、サウジアラビア、オーストラリアとの直接対決のみとなっている。この試合で勝利を収めればW杯出場権獲得となるが、勝ち点3を積み上げられなかった場合は、9月にアウェーのサウジ戦に持ち込まれる。
2017年08月30日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のアジア限定バッグコレクション「カレイドスコープ(KALEIDOSCOPE)」が登場。アジア諸国に先駆けて、2017年8月30日(水)より伊勢丹新宿店の期間限定ストアにて先行販売を行い、9月6日(水)より銀座三越等の他店舗で販売する。ボッテガ・ヴェネタおなじみの、短冊切りのレザーを編み込むイントレチャート技法により作られる「カレイドスコープ」シリーズ。羊革を編み込んだパネルにメタリックな「グログランレザー」をあしらった。「カレイドスコープ」は、熟練した職人技によってパーツを編み込むプロセスを経て実現したデザインだ。2枚構造のカレイドスコープのパーツを一点ずつ平紐に通して編み込んでいく、正確性が求められる作業を経て本体にカレイドスコープパーツが取り付けられる。まさに万華鏡のようにカラフルで、モダンなデザインが特徴的。人気の「ベイビーオリンピア(BABY OLIMPIA)」など計4型を販売する。立体的なカラーリングのパーツがモダンに輝き、伝統的な職人技光るボッテガ・ヴェネタのバッグに新たな魅力を加えている。【詳細】ボッテガ・ヴェネタ 「カレイドスコープ」発売日:2017年9月6日(水)※伊勢丹新宿店にて2017年8月30日(水)から先行販売・ガルダ(GARDA)価格:288,000円+税サイズ:W25xH20xD10cm・ベイビーオリンピア(BABY OLIMPIA)価格:265,000円+税サイズ:W22xH15xD8cm・ヴェネタ(VENETA)価格:288,000円+税サイズ:W43xH36xD10cm・チェスタ(MINI CESTA)価格:288,000円+税サイズ:W26.5xH20xD13cm■期間限定ストア詳細・伊勢丹新宿店 本館1階=ハンドバッグ/プロモーションカレイドスコープ会期:2017年8月30日(水)~9月5日(火)住所:東京都新宿区新宿3-14-1 1F・銀座三越 1階 グローバルメッセージ会期:2017年9月6日(水)~9月12日(火)住所:東京都中央区銀座4-6-16 1F・ジェイアール名古屋タカシマヤ 3階 ローズパティオ会期:2017年9月13日(水)~9月19日(火)住所:名古屋市中村区名駅一丁目1番4号※ボッテガ・ヴェネタ銀座、神戸でも9月6日(水)より発売
2017年08月28日アジア版アカデミー賞「第11回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて、作品賞・監督賞・主演男優賞の主要3部門にノミネートされた映画『淵に立つ』が、3月21日(火)に香港で開催された受賞式にて、浅野忠信が「主演男優賞」を受賞したことが分かった。昨年、同アワードで浅野さんは最優秀助演男優賞(『岸辺の旅』)を受賞しており、2年連続で同じ俳優が受賞することは、前例のない初の快挙となった。「アジア・フィルム・アワード」は、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興・文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀女優賞に黒木華(『リップヴァンウィンクルの花嫁』)、最優秀助演男優賞に綾野剛(『怒り』)、最優秀脚本賞に新海誠(『君の名は。』)、最優秀衣装デザイン賞に黒澤和子(『真田十勇士』)、最優秀視覚効果賞に大屋哲男(『シン・ゴジラ』)、最優秀音響賞に中村淳(『シン・ゴジラ』)らがノミネート。結果、浅野さんの主演男優賞のほか、今回『シン・ゴジラ』の大屋哲男氏も「最優秀視覚効果賞」を受賞する運びとなった。過去の俳優部門では、『おくりびと』で本木雅弘が主演男優賞、『嫌われ松子の一生』で中谷美紀が主演女優賞を受賞している同アワード。浅野さんは、「本当にありがとうございます。この場に戻れて光栄です。昨年は最優秀助演男優賞を頂きました。今年は本当に特別です。とても幸せです」とトロフィーを掲げながら受賞の喜びを述べ、「深田晃司監督に心からの感謝を申し上げたいです。監督には、多くのことを助けられました、また多くのことを教えて頂きました。我々は本当に多くのディスカッションをしましたし、リハーサルもたくさんして、私の役を築き上げることができました。だからこそ、この賞を頂くことができました!」と監督への感謝のコメントを寄せた。また、受賞式に一緒に出席した深田晃司監督は、「浅野忠信さん、おめでとうございます!本当に、俳優が評価されることは監督にとって最高の栄誉です。映画作りの過程で交わした浅野さんとの対話は私にとっても刺激に満ちた創造的なもので、浅野さんは圧倒的な存在感で八坂という役に血肉を与えてくれました。映画はスタンドプレイでは作れません。浅野さんのみならず、『淵に立つ』の俳優たちのアンサンブルを誇りに思います」と祝福している。『淵に立つ』は、下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まり、一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく人間ドラマ。夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる衝撃作。昨年10月より公開された本作は、現在もロングラン公開中。さらに、第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞して以来、ヨーロッパ・アジア・北米で世界30か国以上での世界配給が決定。また、日本国内の各映画賞でも高い評価を得ており、第31回高崎映画祭での最優秀作品賞と最優秀女優賞(筒井さん)をはじめ、第38回ヨコハマ映画祭では主演女優賞(筒井さん)と最優秀新人賞(太賀)など高い評価を受けている。『淵に立つ』は全国にて公開中。『淵に立つ』Blu-ray&DVDは5月3日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2017年03月22日アディダス バイ カラー(adidas by kolor)が、アジアにインスパイアされたモチーフとカラーを採用した2017秋冬コレクションを9月に発売する。これまで、フィールドやコートでスタイリッシュに着られるスポーツウエアを展開してきたアディダス バイ カラー。2017秋冬コレクションではアジアからインスピレーションを得た、大胆かつカラフルなアパレルとフットウエアを展開する。中でも特にアジアを感じさせるのは、バイオレットやタンジェリン(赤味を帯びたオレンジ)、シャルトルーズ(明るい黄緑色)などのアシッドカラーで表現した、竹模様のストライプや伝統的なドラゴンの総柄プリント。コレクションのキーアイテムとなるAOPジャケットやAOPショーツも、独特な風合いを持つウーリータフタにプリントを施すことでモダンに演出された。また、アディダスの定番アイテム「Z.N.E. フーディー」も、アディダス バイ カラーらしい鮮やかなカラーリングとアイコニックなミラー使いのロゴで登場。ダブルフェイスのボンディング素材を採用することで、軽量でありながらより大胆でボリュームのあるシルエットに仕上げられた。その他、アジアンモチーフやシルバーのドラゴンマークをあしらったトラックタイツやショーツなども展開。快適なフィット感をキープするフリーリフトTシャツも荒々しいヒョウの抽象的なグラフィックを胸全体に配し、ライントーンをあしらうことで表情を一新させた。また、アクセサリーやフットウエアでは、BOUNCEフォームのクッション性とカラフルで都会的なセンスを融合させた流線型シルエットの「アルファバウンス」や、色鮮やかなタイダイ模様のバッグなどが登場する。
2017年01月20日世界最高峰の国際ヨットレース「アメリカズカップ」の予選大会、「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ福岡大会」が、11月18日から20日に開催される。同レース史上、アジアでの開催は今回が初となる。1851年より現在まで続く国際ヨットレース「アメリカズカップ」。1983年に開催された第25回大会よりルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)がスポンサーにつき、同年から「ルイ・ヴィトンカップ」の名称で知られるようになる。その後もサポートを続けてきたルイ・ヴィトンだが、17年6月にイギリス領バミューダ諸島で開催される「第35回アメリカズカップ」よりさらに絆を強化し、アメリカズカップ ワールドシリーズから、アメリカズカップ クオリファイヤーズ、チャレンジャー・プレーオフ並びにアメリカズカップのパートナーとしてサポートを行うこととなった。開催に先立ち、全6艇による予選大会「ルイ・ヴィトン アメリカズカップ・ワールドシリーズ(LVACWS)」が世界各地で行われ、福岡大会(18日/練習レース、19日・20日/本レース)はその最終戦となる。同大会開催に際し、ルイ・ヴィトン福岡店のファサードがアメリカズカップ仕様となった。さらに、11月12日から16日の各日14時から17時には、パリ郊外 アニエールにあるアトリエで3名の職人が400時間以上かけ製作したルイ・ヴィトン特製ケースに収められた優勝トロフィーが店内で展示される予定だ。なお、19、20日のレースの模様はテレビで放映される予定となっている。ルイ・ヴィトンはこれまでにも、サッカーW杯やラグビーW杯といった歴史あるスポーツ戦のトロフィーケースも製作している。
2016年10月27日「大道芸ワールドカップ in 静岡 2016」が静岡・駿府城公園で開催される。期間は2016年11月3日(木・祝)から6日(日)まで。静岡市では、1992年より毎年「大道芸ワールドカップ in 静岡」が開催されており、今年で25周年となる。静岡市の秋の風物詩として、定着しているアジア最大級の大道芸フェスティバルだ。期間中は、ジャグリングやアクロバット、マジック、コメディ、ダンス、音楽など、世界トップクラスのアーティスト108組が集結し、イベント会場だけではなく、静岡市内のいたるところで彼らが大道芸を披露する。まさに「まちが劇場」と化し「歩けば大道芸にあたる」4日間だ。また、有料の駿府城公園内プレミアムステージでは、パフォーマンスをゆったり座って見ることが可能。ステージならではのパフォーマンスや、一夜限りのコラボレーションも楽しめる。中でも、日本のクラウンと世界のクラウンが集まる特別なステージ「25周年特別企画 ザッツ 笑(ショー)タイム」は注目プログラムだ。 【詳細】大道芸ワールドカップ in 静岡 2016期間:2016年11月3日(木・祝)〜6日(日)場所:駿府城公園内プレミアムステージ(有料)、静岡市街地各所(無料)、駿河区サテライト会場(無料)、清水区サテライト会場(無料)時間:・11月3日(木)〜5日(土) 各会場とも10:30〜20:30頃まで・11月6日(日)のみ プレミアムステージ以外 10:30〜17:00頃まで・プレミアムステージ 10:30〜19:30頃まで ※17:00〜 チャンピオン発表、表彰式など■プレミアムステージ入場料価格:・プレミアムショーケース1,500円(1,000円)・25周年特別企画 ザッツ 笑(ショー)タイム2,100円(1,600円)・ファイナルステージ2,100円(1,600円)販売期間:2016年10月1日(土)10:00〜11月2日(水)24:00販売場所:サークルK、サンクス、ファミリーマート、セブンイレブン、イープラス、チケットぴあ※小学生未満無料(保護者の膝上での観覧の場合に限る)※( )内の金額は、小学生・65歳以上・障がい者手帳持参者の割引料金【問い合わせ先】大道芸ワールドカップ実行委員会TEL:054-205-9840
2016年10月23日ずらりと並ぶ屋台 ©TRIPPING!9月6日(火)、サッカーのワールドカップアジア予選、タイVS日本の一戦がバンコクで行われる。会場となるのはラジャマンガラ国立競技場。バンコク都心からほど近いラムカムヘーンに位置し、周辺はラムカムヘーン大学のある学生街でもある。会場周辺のローカル情報をお伝えしよう。 スタジアム ©TRIPPING!キックオフ予定は19時15分(日本時間21時15分)。せっかくのアウェイでの試合観戦だけに、時間に余裕を持って会場入りする人が多いだろう。スタジアム周辺は夕方から賑わっていて楽しめるスポットなので、少し早めに行っても安心だ。日本でも人気のタイ料理「カオマンガイ」の屋台 ©TRIPPING!まず、スタジアムのすぐ前には夕方4時ころからマーケットが開かれている。タイのローカルフードの屋台がずらりと並んでいて、お祭りのような雰囲気だ。野菜たっぷりのタイ料理屋台も ©TRIPPING!屋台にはイートインのスペースはないが、マーケットとスタジアムの間のエリアに芝生があるのでそこに座って食べられる。芝生の憩いの場 ©TRIPPING!いろいろな雑貨も売られているので、見て歩くだけでも楽しめるだろう。©TRIPPING!©TRIPPING!また、当日は通常のマーケットの他に、タイ代表の応援グッズなども幅広く売られている。著者撮影著者撮影スタジアムは超満員となることが確実で、会場周辺では早くからタイのサポーター集団が盛り上がっているはずだ。スタジアム周りだけでも、1時間や2時間の時間をつぶすには全く問題ないだろう。マーケットの向かいにある「59 mini plaza」 ©TRIPPING!最後に、スタジアム近くにあるローカルの穴場スポットを紹介しよう。マーケットの広がるスタジアム前から大通り(ラムカムヘーン通り)を渡ったすぐ向かいにある「59 mini plaza」というちょっとしたショッピングモール。「59 mini plaza」の入口 ©TRIPPING!休憩できるフードコートもあり、電源やWi-Fiが飛んでいるので何かと便利な施設だ。WiFiも利用できるフードコート ©TRIPPING!「59 mini plaza」の中にはマッサージ店も入っている。タイマッサージ、フットマッサージなどが受けられ、値段も1時間200バーツとリーズナブル。時間に余裕があるようなら、ここでマッサージを受けて日本代表の応援に備えるのもいいだろう。マッサージ店 ©TRIPPING! (text : 本多 辰成 ) 6万人が日本を迎え打つ激突!日本VSタイ!W杯アジア最終予選
2016年09月04日著者撮影FIFAワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選(3次予選)が開幕した。初戦、日本はホームでUAEと対戦し1対2と逆転負け、まさかの黒星スタートとなってしまった。日本がワールドカップに出場するようになって以来、最終予選の初戦で敗れたのは初めてのことだ。そして、いよいよ次戦(9月6日)はバンコクに乗り込んで「東南アジアの雄」タイと激突する。 そのタイは初戦、アウェイでサウジアラビアと対戦した。結果は後半39分にPKを献上してしまい、0対1で敗戦。とはいえ、内容はどちらに転んでも不思議のないもので、ワールドカップ出場経験もある中東の強豪国に対しても気おくれすることなく堂々たる戦いを見せた。日本代表にとっても、「格下」というこれまでのイメージで侮っては危険な相手だ。 2008年の時とは明らかに違う、タイ代表の実力著者撮影6大会連続のワールドカップ出場を目指す日本に対して、タイはこれまでワールドカップに出場したことはない。最終予選まで進出してきたのも2002年の日韓大会以来、2度目のこととなる。2002年大会は日本と韓国がホスト国のため予選が免除されていてラッキーな面もあっただけに、文句なしの最終予選進出は今回が初めてとも言える。タイ代表が躍進を遂げた背景には、近年のタイリーグの急速な発展がある。もともとサッカー熱は高い国柄だったが、2010年代に入り経済の成長とともに一気に一大プロスポーツとしての地位を確立した。選手のサラリーも年々高騰し、ステータスも急上昇。有力な外国人選手もやってくるようになり、約50名もの日本人選手もタイリーグでプレーしている。日本人選手の数は、世界中のリーグのなかでも最も多い部類だ。プロとして注目されるようになったことで選手たちの意識が高まり、若く能力の高い選手たちも次々と現れてきたことでタイ代表の躍進は始まった。リオデジャネイロ五輪のサッカー競技でもアジア最終予選までコマを進めて日本と対戦したが、このところアジアの舞台でタイが存在感を示し始めているのは偶然ではない。これまでもワールドカップ予選で日本とタイが対戦したことはある。直近の対戦は2010年のワールドカップ(南アフリカ大会)予選で、2008年に最終予選のひとつ前のラウンドで激突した。その時はホームで4対1、アウェイのバンコクでは3対0と、ともに日本の快勝に終わっている。当時はタイ国内でもタイ代表への関心は低かったためスタジアムは空席が目立ったが、今回のバンコクでの対戦は当時とは何もかもが違うはずだ。 6万人を超えるサポーターが熱狂!テンションは最高潮著者撮影まず、スタジアムの雰囲気が2008年とは全く異なるのは間違いない。タイ代表が国際舞台で活躍するようになったことで、国民の関心度は急上昇。ワールドカップのアジア最終予選で日本と対戦するということで、テンションは最高潮だ。日本戦のチケットは発売1時間ほどで完売しており、収容6万人を超えるラジャマンガラ国立競技場は大変な熱狂に包まれることになるだろう。熱狂するタイサポーター 著者撮影 「タイのメッシ」だけでない!注目は10番のティーラシン10番がタイのエース、ティーラシン・デンダー選手 著者撮影そして、もちろんタイ代表の実力も前回の対戦時とは比べものにならない。「タイのメッシ」と呼ばれるチャナーティップ・ソンクラシーン選手や、クラブチームのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグでJリーグクラブを苦しめた左サイドバックのティーラトン・ブンマータン選手などは、日本のサッカーファンの間でも徐々に知名度が上がっている。さらに、最も注意が必要なのが東南アジア最高の選手と言っていいタイのエース、ティーラシン・デンダー選手。これまでアジアの大舞台でのインパクトが弱かったせいか前述の二人に比べると日本での知名度は低いが、タイが得点するとすればこの選手が絡んだ展開が最もイメージしやすい。いずれにしても今のタイ代表は、コンディションや展開次第では日本から勝ち点を奪う可能性を秘めている。とはいえ、初戦でまさかの敗戦を喫してしまった日本にとっては、絶対に負けられない試合となった。大観衆が迎えるアウェイ感満点のバンコク・ラジャマンガラ国立競技場で、急成長する「東南アジアの雄」を相手に日本代表はどんな試合を見せてくれるだろうか。スタジアムに向かうサポーターが勝利を祈る 著者撮影 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年09月03日今年で37回目を迎える若手芸人の登竜門『ABCお笑いグランプリ』の決勝進出者を決める最終予選が1日、大阪・ABCホールで行われた。同大会は、芸歴10年以内の若手芸人が、漫才、コント、ピン芸などお笑いのジャンルを超えて戦うお笑いコンテスト。大会史上初の夏開催となる今年の決勝は18日(祝・月)14:00よりABCテレビにて生放送され、藤井隆と同局の喜多ゆかりアナウンサーが司会を務める。この日の最終予選には、1次予選を勝ち上がった63組が出場。決勝に駒を進める12組の座をかけて火花を散らした。昨年の『M-1グランプリ』ファイナリストコンビ・馬鹿よ貴方がコントで会場を沸かせたほか、本大会では昨年、一昨年と惜しくも優勝を逃している2年連続"準優勝"コンビ・学天即がリベンジをかけた漫才を熱演するなど、白熱のバトルが繰り広げられた。なお、決勝進出者の12組は本日2日正午、番組公式サイトにて発表。18日に開催される決勝の観覧募集も8日(金)正午まで同WEBサイトで行われている。
2016年07月02日ABCテレビでは、7月1日に大阪・福島のABCホールで行われる『ABC創立65周年記念 第37回ABCお笑いグランプリ』最終予選の観覧者を募集している。応募締め切りは23日24時まで。同番組の原点は、1980年に同局の創立30周年を記念して放送された『ABC漫才・落語新人コンクール』。回を重ねて、ダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーといったコンビたちがグランプリ受賞者として名を連ねる、関西の若手芸人の登竜門的コンテストへ成長した。2012年からは、『ABCお笑いグランプリ』と名称変更。出場資格を全国のプロのお笑い芸人に広げながら、デビュー10年以内として展開しており、今回の第37回大会は、7月中旬に決勝戦を開催する(関西ローカルで生放送)。最終予選には、DVD審査などをへた若手タレントたちが登場し、ペア150組を募集。対象となるのは中学生以上で、番組公式サイトから応募できる。
2016年06月22日©Eddy, Photographer AVC from Grand Sportリオデジャネイロ五輪出場をかけた女子バレーボールの予選大会が今、日本を舞台に行われている。 同大会はアジア地区予選と世界最終予選を兼ねたもので、アジアの最上位国と、それを除いた上位3カ国がオリンピック出場権を得ることになる。ロンドン五輪では銅メダルに輝いた日本も、この大会に4大会連続のオリンピック出場をかける。 女子バレーボール界の新興勢力「タイ」の実力著者撮影同大会に東南アジアから唯一出場しているのが、悲願のオリンピック初出場を狙うタイだ。前回のロンドン五輪世界最終予選では、勝敗数で並びながらセット数の差でわずかに日本に及ばず悔し涙を流した。当時、タイ国内では最終戦の日本対セルビア戦で八百長があったのではないかという報道がされヒートアップしたほど、高い関心が寄せられていた。それだけに今回は、あと一歩でオリンピックに手が届かなかった前回の雪辱にかける思いが強い。タイはアジア女子バレーボール界の新興勢力だ。1964年に国際バレーボール連盟に加盟し、1987年からアジア選手権に出場しているが、急速に力をつけてきたのは1990年代後半になってから。2001年にアジア選手権で初の銅メダルを獲得すると、2009年には同大会を制してついにアジアの頂点に立った。2013年にも準決勝で中国、決勝で日本を撃破して4年ぶり2度目のアジア女王に輝いている。著者撮影2000年代に入ってからは世界選手権やワールドカップなどの大舞台でも経験を積んでおり、2016年5月現在の世界ランキングは13位。アジアでは中国(2位)、日本(5位)、韓国(9位)の3強に続くポジションで、今や誰もが認めるアジアの強豪国だ。2005年には国内のプロリーグもスタートし、年々盛り上がりを見せている。国の発展とともに国際舞台での活躍が目立つようになったタイのスポーツ界にあって、女子バレーボールはひとつの象徴的存在となっている。著者撮影:プルームジット・ティンカオ選手世界規模の競技において、タイが日本、中国、韓国というアジアの3強と渡り合える実力を備えるものは珍しいだけに、タイ国内での女子バレーボールへの注目度は高い。昨年には長野県がタイ人観光客誘致のためにタイ女子バレーボール界の英雄的存在であるプルームジット・ティンカオ選手を広告塔として活用したほどで、タイにおける女子バレーボールのステイタスの高さがうかがえるだろう。 日本でプレーする「オヌマー」選手と注目選手たち©Eddy, Photographer AVC from Grand Sport:オヌマー・シティラック選手女子タイ代表には海外でプレーする選手も多く、長く絶対的エースとして君臨してきたオヌマー・シティラック選手は2014年から日本のJTマーヴェラスで活躍する。2006年に20歳で代表入りすると、2007年のアジア選手権ではMVPを受賞する活躍でタイ初のアジア制覇に貢献した。2013年のワールドグランドチャンピオンズカップではベストスコアラー部門で第1位となりベストウイングスパイカー賞を受賞するなど、世界の舞台でも実績を残している。この10年のタイの躍進は、彼女の存在なくしては語れない。プルームジット選手、オヌマー選手、そしてアジア屈指のセッターと評されるヌットサラ・トムコム選手ら、中心選手は前々回の北京五輪予選時からほぼ固定されたメンバーで戦っており、多彩なコンビバレーを見せる。今回のリオデジャネイロ五輪予選では円熟期を迎えた主力選手たちに加えて、20歳のウイングスパイカー、アチャラポーン・コンヨット選手や16歳のチャッチュオン・モクシー選手といった新戦力も融合して世界に挑む。著者撮影今大会、タイは初戦で世界ランキング7位のドミニカ共和国を撃破して好発進。オリンピック出場権争いの「ダークホース」との声も聞こえてくるなかで、18日にはいよいよ日本と激突する。初の五輪切符を手にするには、日本は越えなければならない相手だ。一方、日本にとっても同じアジアのライバルであるタイとの対戦は非常に重要で、目の離せない「日泰決戦」となるのは間違いない。 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年05月17日18回目の開催となる米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016(SSFF & ASIA)」が、6月2日から26日の会期に開催される。今年は、世界100を超える国と地域から集まった約6,000本の作品の中から厳選された約200作品を7つの部門とその他の特別プログラム内で上映。表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、シダックス・カルチャーホール、アンダーズ 東京 Andaz Studio、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、ブリリア ショートショート シアターの6会場で上映される。今年もメディアパートナーには、13年より同映画祭のメディアパートナーを務めているコンデナスト・ジャパンが決定。雑誌を軸にウェブサイト、SNS、電子雑誌などを通じたコンテンツの発信を行うコンデナスト・ジャパンは、同映画祭のために、ショートフィルムの魅力や歴史、上映作品紹介、イベント情報などの発信に加え、同社の特設ウェブサイトにおいて、SSFF & ASIAとともに『VOGUE JAPAN』や『GQ JAPAN』がセレクトした世界のショートフィルムを配信していく。また、この度上映作品のラインアップも発表。特別上映作品では、アカデミー賞主演男優・女優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオとブリー・ラーソン出演のショートフィルムを国内初上映する。マーティン・スコセッシが監督を務めたディカプリオ出演の『オーディション』は、主役の座を争うディカプリオとロバート・デ・ニーロがカジノで遭遇するというコミカルな設定になっており、ふたりはそれぞれ本人役で出演する他、ブラット・ピットも出演する。ブリー・ラーソン出演の『オモイ想い』は、自身が共同監督としてもクレジットされている作品となっている。その他、世界的注目を集めるフランス人アーティストのJRによるインスタレーションと名優ロバート・デ・ニーロの語りでエリス島の記憶を呼び起こす『エリス』や、イランで最も人気のある監督のひとりであるモフセン・マフマルバフが監督を務める『テナント』をはじめ、『僕はうまく話せない』、『アヴェ・マリア』、『アイ・メット・ザ・ウォルラス』、『乗り出し危険』、『ママ(たち)』、『Two of Five + Coccix Encia 』、『レジ袋の旅』、『ヒナギクの花輪』、『Little Shimajiro』、『World Never Cease』、『7 レターズ』などの作品が上映される。また、6月4日の“ショートフィルムの日”には、写真家のレスリー・キーが初監督した、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のコレクションをフィーチャーしたショートフィルムの上映イベントが行われたり、6月5日には表参道ヒルズ スペース オーで、世界最大のドローン企業DJIによるセミナー「ドローン クリエイティブセミナー ~DJIがもたらす映像クリエイティブの未来~」も予定されている。SSFF & ASIA代表の別所哲也は、「SSFF & ASIAは、映画祭というプラットフォームにおける“価値付け機関”としての役割を意識して活動してきました。また、ファッション界でも活気付くショートフィルムの息吹を感じ、2014年より『Fashion Short of the Year』として、プラダがウェス・アンダーソン監督とコラボレーションした『カステロ・カヴァルカンティ』などを表彰してきました。2015年からは『ファッションショートプログラム』を映画祭内に設置しています。このパートナーシップ関係を機に、ファッション・カルチャー・ライフスタイルなどの分野で先鋭的な情報を発信するコンデナストとともに、時代を切り取るようなショートフィルム・動画コンテンンツの価値を広く提供していきます」とコメントしている。
2016年04月21日日本代表とタイ代表 著者撮影4月12日、FIFAワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選(3次予選)グループ分け抽選会が行われた。6大会連続のワールドカップ出場を目指す日本はB組となり、オーストラリア、サウジアラビア、UAE、イラク、そして急激な成長で注目を集める「東南アジアの雄」タイと対戦することが決まった。 著者撮影日本は2次予選でもカンボジア、シンガポールという東南アジアの2カ国と同グループを戦ったが、ワールドカップ出場に直結するいわゆる「アジア最終予選」で東南アジアの国と対戦するのは史上初の出来事。最終予選はホーム&アウェイの総当たりで開催されるレギュレーションで、まずは9月6日にタイ、来年3月28日に日本を舞台にワールドカップをかけた日本対タイの真剣勝負が行われる。著者撮影東南アジアの国々にとって、ワールドカップは遠い存在だった。歴史を遡れば1938年の第3回大会にオランダ統治時代のインドネシア(オランダ領インド)がアジア初の代表として出場しているが、それを除けば東南アジアからの出場はなし。それどころか東南アジアの国がアジア最終予選に駒を進めた例も2002年大会予選のタイが唯一で、同大会は日本と韓国がホスト国のため予選に出場していなかったことなどラッキーな面も大きかった。著者撮影対して今回のタイは2次予選で中東の強豪であるイラクを抑え、堂々のグループ首位で最終予選進出を決めている。東南アジアの国が、正真正銘の「力」でアジアのファイナルラウンドに進んだ初の例と言えるだろう。日本と韓国をはじめとする東アジア勢と伝統的にサッカー強国がそろう中東、それに近年はオーストラリアやウズベキスタンらが絡んで上位争いを演じてきたアジアのサッカー勢力図に一石を投じたかたちだ。 著者撮影タイの躍進は、偶然の産物ではない。経済の成長にあわせてここ数年、タイのスポーツ界は目覚ましい発展を遂げてきた。バレーボールやバスケットボールなどこれまでタイでは存在感の薄かった競技でも本格的な国内リーグが誕生し、オリンピックでも2000年代に入ってからは回を追うごとにメダル数が増えるなど国際舞台での活躍も目立つようになった。なかでもサッカーは、急成長するタイのスポーツ界のシンボルともいえる存在だ。著者撮影サッカーのタイリーグも、2010年頃から大きな成長を遂げてきた。リーグの規模が拡大してプロリーグとしてのステイタスが確立され、短期間で人気、実力ともに急上昇。近年、「タイ最強クラブ」の地位を不動のものにしつつあるブリーラム・ユナイテッドはアジアトップレベルの大会でも存在感を見せるようになり、実力の上昇にともなってイングランドのプレミアリーグに集中していたファンの関心も次第に自国リーグにも向けられるようになった。著者撮影世界最強を誇るセパタクロー(足で行うバレーボールのような競技)が文化として根付いていることもあり、タイはもともと足を使う競技には強さを見せる。歴史を振り返ればサッカーも、実はかつてオリンピックに2度出場(1956年メルボルン大会と1968年メキシコ大会)するなど実績を残してきた。もともと一定の基盤があったところに国の発展にともなうスポーツ文化の開花が重なり、今回のワールドカップ予選における躍進は生まれた。著者撮影アジア2次予選では、タイ以外にも東南アジアの国々がこれまでとはひと味違う輝きを見せた。現在、東南アジアではタイに次ぐ実力国であるベトナムや代表強化に力を入れているフィリピンなどが一定の結果を残し、かつてはアジアトップレベルのサッカー強国だったミャンマーや、育成に力を入れるカンボジアなども今後の躍進が期待される。こういった国々が近い将来、タイに続く可能性は大いにあるだろう。タイのワールドカップアジア最終予選進出は、経済の成長とともに東南アジアに豊かなスポーツ文化が花開きつつあることの最初のシグナルかもしれない。 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年04月13日リオデジャネイロオリンピックへの切符を懸けた戦い「バレーボール世界最終予選」が5月14日(土)より開幕するにあたり、4年前に引き続き2大会連続で「Sexy Zone」がスペシャルサポーターに就任することが決定。TBSテレビ系列とフジテレビ系列にて、日本戦全試合を完全生中継にて共同放送することが分かった。5月から開幕する「2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選」。4年前、ロンドン五輪で銅メダルを獲得した女子チームでさえも、その最終予選では最後の最後までもつれ、セット率の差でかろうじて出場権を獲得。いま再び、一瞬たりとも目を離せない戦いが、女子は5月14日(土)、男子は5月28日(土)より幕を開ける。男女とも参加国は8チーム。女子は永遠のライバル・韓国、これまで数々の死闘を繰り広げてきたイタリア、世界トップクラスの高さを誇る平均身長186cmのオランダなど強豪揃い。全日本女子チームは、参加国の中で世界ランクは最上位だが、リオでの金メダルを目指し、眞鍋政義監督のもと「厳しい試合が続くと思いますが、選手、監督一同一丸となって覚悟をもって臨みたい」と全力で臨む構えだ。また今大会から出場枠が2枠から4枠に増えた男子は、昨年のW杯でブレイクした石川祐希、柳田将洋という若きスターの出現で2大会ぶりの五輪出場に期待が高まる。しかし、2014年の世界バレーで優勝し、現在世界ランク2位のポーランド、昨年のワールドリーグで優勝したフランス、そしてアジア最強国・イランなど日本よりも世界ランクが上位の国が立ちはだかる。南部正司監督は世界との差を認めつつも、「何が何でも“2大会ぶり男女揃って”との思いで、オリンピックに100%出場します!」と闘志を燃やしているようだ。そして、前大会から引き続き、「Sexy Zone」がスペシャルサポーターに就任!大会イメージソングを担当し、全試合でスタンドのファンと共にチームを盛り立てながら、全日本男女のオリンピック出場へ向けチームを強力サポートする。メンバーの中島健人は、2大会連続サポーター就任に「とてもうれしく感動しています。今回も全力で応援しますので、リオへの切符を手にして欲しいと願っています」と応援。また、佐藤勝利は大会イメージソングのタイトルが「勝利の日まで」であることに触れ「自分の名前ではなく、全日本男子・女子のみなさんの勝利の日まで、僕たちも応援し続けていきたい」とコメント。菊池風磨は「僕たちはデビューのときもバレーボールのスペシャルサポーターとしてデビューさせていただき、本当にバレーボールに対する思いが熱く強くあって、5人でまた一緒にこうやってバレーボールを応援できるというのはすごくうれしく、ありがたく思っています」と感謝を述べ、「実はこの曲のタイトルを付けてくれたのは社長なんです。ジャニーさんがこの曲を聞いて、タイトルを『勝利の日まで』とつけてくれたので、胸を張って僕らも応援できる」と楽曲エピソードを明かした。松島聡も「僕たちも気を引き締めて音楽の力で応援していけたら」と意欲を見せ、マリウス葉は「今回は国際大会なので英語で選手たちにエールを送りたいと思います。“Good, better, best.Never let it rest. Until your good is better and your better is best.”(Tim DuncanというNBA選手の名言)日本語で言うと、“いいことをよくする、よくすることを一番にするまで休まない”。頑張れ日本!」と、英語で激励した。「2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選」は、女子が5月14日(土)~5月22日(日)まで、男子が5月28日(土)~6月5日(日)まで開催。試合の様子は、5月14日(土)女子「日本×ペルー」戦をフジテレビにて19時より放送。5月28日(土)男子「日本×ベネズエラ」戦をTBSテレビにて19時より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月12日Sexy Zoneが11日、都内で開催されたTBSとフジテレビ共同放送の『2016リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選』制作発表に登場し、スペシャルサポーターとして抱負を語った。また、会見には全日本女子の眞鍋政義監督、木村沙織選手、宮下遥選手、古賀紗理那選手、全日本男子の南部正司監督、清水邦広選手、柳田将洋選手、石川祐希選手、解説の川合俊一、大林素子が登場した。中島健人は「Sezy Zoneも斬新な名前を背負って4年が経ちましたが、少しずつメンバーの雰囲気もユニット名に追いついてきたと思いますので、今年は男らしく情熱的に応援したいと思います」と抱負を語った。それぞれ注目している選手を聞かれると、中島は女子では宮下遥選手、そして男子では「キャプテンの清水選手。奥様(中島美嘉)の愛の力も受けてらっしゃいますし、日の丸の部分がハートに見えてくるんじゃないかなってくらいので、愛の戦士の感じがするので」と、名前を挙げた。他のメンバーも「セッターが重要ということもあって、男子では深津選手、女子は宮下選手に注目しています」(佐藤勝利)、「春高の時から応援していた石川選手、古賀選手です。リオに行った姿を見てみたいなと」(菊池風磨)、「古賀選手、石川選手。力強くて早さもあるスパイクでたくさん得点を取って欲しいなと思います」(松島聡)とそれぞれキーマンを語る。最後に最年少のマリウス葉が「木村沙織選手の可愛い笑顔が好きなので……」と話し始めると、「タイプなだけだろ!」(中島)「プレーで言ってもらえます!?」(菊池)、「告白じゃないですよ」(佐藤)とメンバーから口々に苦情の声が上がった。マリウスは苦笑しながら「日本をその笑顔で引っ張ってもらいたいなと思っています」と理由を語った。また、テーマソングとなる新曲『勝利の日まで』(5月3日発売)について、菊池が「タイトルをつけてくれたのは社長のジャニー(喜多川)さん」と誕生秘話を明かした。曲を聞いて、「この曲だったら『勝利の日まで』というタイトルにしようと言ってくれたので、胸を張って応援できると思っています」と意気込みを語った。
2016年04月11日3月17日、『2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選 兼 AFCアジアカップUAE2019予選』アフガニスタン戦、シリア戦に臨む日本代表メンバーが発表された。ハリルホジッチ監督は「この2試合は我々にとって重要。目的は2勝。チャレンジしたいことは失点しないこと。そしてたくさんゴールを取りたい」と意気込みを語った。W杯2次予選 チケット情報日本代表メンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ダンディー)、東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)、林彰洋(鳥栖)【DF】長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、吉田麻也(サウサンプトン)、藤春廣輝(G大阪)、酒井宏樹(ハノーファー)、酒井高徳(ハンブルガー)、昌子源(鹿島)【MF】長谷部誠(フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(ハノーファー)、山口蛍(ハノーファー)、原口元気(ベルリン)【FW】岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ミラン)、ハーフナー・マイク(デン・ハーグ)、小林悠(川崎F)、金崎夢生(鹿島)、宇佐美貴史(G大阪)指揮官は9か月ぶりに招集した川島について「GKはなぜ4人か? 永嗣がどんな状態か見てみたいからだ。彼がプレーするかは別問題。彼には経験とクオリティがある。ただ今までは先発だったが、彼は先発を奪う立場になった」と語り、1年5か月ぶりに代表復帰したハーフナーについては「(オランダで)13得点取っている。身長が高いFWは我々のチームにはいない。彼のヘディングを生かしたサッカーをしなければいけない。この2試合で違うオーガナイズを使う可能性がある」と言及した。また、国内組には「(先週の)ミニ合宿でメッセージを送った。今回は半分、国内組を選んだ。努力してスタメンを取ってほしい」と奮起を促した。さらに「柏木は我々に足りなかった左利き。運動量も多い。守備と中盤をつなぐ彼の役割は重要になる。攻守にいいものをもたらす。いいボールを送り、攻撃のスピードを上げるためにも彼は必要。彼のFKも重要だ。小林は偶然ここにいるわけではない。ミニ合宿でクオリティを見せた。彼はA代表で得点できる稀な選手。彼にはゴールゲッターの素質がある。宇佐美は能力がある選手。でも能力だけでは足りない。彼に関しては、私も我慢して、励ましながら使っていきたい」と主な国内組を評した。ハリルホジッチ監督はスピードアップを求める。「我々は速くボールを動かす。ワンタッチ、ツータッチで回し、ギャップを作り、フィジカルコンタクトを避ける。我々の攻撃は速くボールを走らせることが大事。選手たちには毎試合やってほしい」とキッパリ。埼玉スタジアム2002でキックオフを迎える『W杯2次予選』3月24日(木)・アフガニスタン戦、29日(火)・シリア戦はチケット発売中。
2016年03月17日著者撮影来年開催される野球の世界最強国を決める大会、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の予選が2月11日にスタートする。同大会で日本は、2006年の第1回大会と2009年の第2回大会で連覇を果たしており、2013年に行われた前回大会でもベスト4に進出。世界ランキングでも1位に君臨しており、日本は誰もが認める世界屈指の野球王国だ。前回大会の本戦でグループリーグ3位までに入った計12カ国は、今大会の予選を免除される。もちろん日本もそこに含まれており、予選には中南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカと世界各地から計16カ国が参加。東南アジアからは唯一、フィリピンが出場する。前回大会の予選にはタイも出場していたが、残念ながら今回はタイに替わってパキスタンに出場資格が与えられた。著者撮影野球不毛の地である東南アジアにあって、唯一の例外といえるのがフィリピン。歴史的にアメリカ文化の影響を色濃く受けていることもあり、古くから野球が愛されてきた。1934年に造られた首都・マニラのリザール・メモリアルスタジアムは、伝説の野球選手であるベーブ・ルースがプレーした現存する数少ない球場のひとつ。1954年に行われた第1回のアジア選手権では決勝で日本を下して初代王者に輝くなど、フィリピン野球は東南アジアどころかアジアでも屈指の伝統を誇る。著者撮影戦前から戦後にかけて、野球はフィリピンの国技ともいえる存在だった。ところが、同じくアメリカのスポーツであるバスケットボールの人気に押されて次第に衰退。プロリーグも存在せず今ではマイナースポーツのひとつに成り下がってしまっているが、長い歴史が積み重ねてきた財産は、依然として東南アジアでは別格の輝きを見せている。そんなフィリピンの野球は、日本とのつながりも深い。10年ほど前にフィリピンで野球教室を開いたのが縁で関わることになった板倉国文氏は、代表監督などを歴任してフィリピン野球の発展に尽力。他の東南アジア諸国でも日本人の指導者が伝道者として活躍しているが、アメリカ野球に起源を持つフィリピンでも近年は日本野球の血が注がれてきた。著者撮影さらに、WBCの誕生がまた違った形での日本とのつながりも生んでいる。WBCは他の国際大会に比べてナショナルチームの基準が緩やかで、たとえば両親のどちらかが国籍を有していればその国の代表としてプレーすることができる。フィリピンの場合、海外に多くの「フィリピン系選手」が存在するため、そういった選手たちをナショナルチームに招集することが可能だ。たとえば、メジャーリーグで最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞を受賞したことのあるティム・リンスカム投手はフィリピン系メジャーリーガーの代表格。その他にも、マイナーリーガーまで含めればかなりの数の選手たちがフィリピン代表資格を有している。著者撮影そして、日本の野球界にもフィリピン代表として戦う資格を持つ選手が複数いる。実際、前回のWBC予選ではフィリピン人の母を持つ小川龍也投手(中日ドラゴンズ)がフィリピン代表として出場しており、その他にも山崎康晃(横浜DeNAベイスターズ)、戸根千明(読売ジャイアンツ)の両投手も同じくフィリピン人の母を持ち、資格がある。プロ選手以外にも該当選手は多く、一昨年に18Uアジア選手権で18Uフィリピン代表監督を務めた高橋将人さんも今回、代表入りを目指して選考合宿に参加した。「母親がフィリピン出身なので、育ててもらった野球を通して母の母国に恩返しができれば、という気持ちがあった」とフィリピン代表への思いを語る。今回は残念ながら、結果的に日系選手の代表入りはならなかった。メンバー発表直前に噂された現役メジャーリーガーの代表入りも実現しなかったが、海外でプレーする多くのフィリピン系選手たちが実際にメンバー入りを果たした。フィリピン代表が予選で対戦するのは、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの3カ国。本戦出場への道は非常に険しいが、東南アジア野球を引っ張る存在としてフィリピンの健闘を祈りたい。( text : 本多 辰成 )スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年02月09日赤坂サカス(東京都港区)では14日と15日に、「WORLD CUP-FOOD FES 2015(ワールド カップ フード フェス)」を開催する。○料理を通じた高校生の熱い闘い同イベントは、エンタープライズIT「HUE」の開発に成功したワークスアプリケーションズと、次世代育成を行っている一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)が後方支援。現役高校生によって組織された開催者・出店者によって開催される。その目的は、"次世代を担う青少年のいち早い社会経験と参画"だという。開催までのプロセスは、料理経験のない高校生が参加応募者として集まり、20カ国からなる各国を代表する出品料理を一品に絞る。商品設計・原価計算、味・ビジュアルの追究に半年をかけ、創意工夫と調理技術の研鑽を積み重ねて商品を作り上げた。20カ国の料理は、同じ大きさの統一カップの中で表現される。同イベント来場者は、参加者の1人となってステージ上で投票し、優勝国となる「No.1カップ」を決定する参加型の「カップフード」フェスとなる。入場は無料。発表されている国とメニューは以下の通り。オーストラリアは「仔羊肉のオーブン焼」。スペインは「タコのアヒージョ」。リトアニアは「ツェペリナイ」。インドは「抹茶フィルニ」。ベトナムは「薬膳フォー」。トルコは「サバサンド」。韓国は「黒豚のライスボールチゲ」。スイスは「ラクレット」。ブラジルは「パステウ」。イタリアは「トマトリゾット」。中国は「ワンタンスープ」。オランダは「オランダワッフル」。フランスは「ぺ・ドゥ・ノンヌ」。フィンランドは「ロヒケイット」。アルゼンチンは「エンパナーダ」。ジャマイカは「ジャークチキン」。セネガルは「マフェ」。インドネシアは「ナシゴレンwithサテ」。タイは「ぜんざい風サーク・ガディ」。facebook上で食べてみたい料理の国名を書き、同イベントのページをシェアするともれなく「ドリンク1杯(ビール、ワイン、ソフトドリンク、その他酒類)」を進呈。開催当日、ドリンク売り場にてシェアした画面を販売スタッフに見せればよい。1人1回限りで、他クーポンとの併用はできない。
2015年11月11日11月5日、11月12日(木)・『2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選 兼 AFCアジアカップUAE2019予選』・シンガポール代表戦、17日(火)・カンボジア代表戦に臨む、サッカー日本代表メンバー発表が行われた。日本代表23名は以下の通り。【GK】東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)、林彰洋(鳥栖)【DF】長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、吉田麻也(サウサンプトン)、藤春廣輝(G大阪)、丸山祐市(FC東京)、酒井宏樹(ハノーファー)【MF】長谷部誠(フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(ハノーファー)、山口蛍(C大阪)、遠藤航(湘南)【FW】岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ミラン)、金崎夢生(鹿島)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)、宇佐美貴史(G大阪)、武藤嘉紀(マインツ)、南野拓実(ザルツブルク)ハリルジャパン初召集となったGK・林、DF・丸山、FW・金崎らの選出理由について、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は次のように語った。「林は膝に怪我を抱えていて今まで選んでなかったが、ここ最近は良いパフォーマンスを見せている」「(丸山の選出については)丹羽(大輝/G大阪)も昌子(源/鹿島)も水本(裕貴/広島)も候補に入っていたが、彼らはA代表を経験している。丸山は経験していない。CBには少ない左利きであることも大きい」「(ハリルジャパンは)中央に少しパワーが足りない。金崎はセンタリングを有効に利用できる選手。ここ数ヶ月のパフォーマンスを見ていて、たくさんの場所に動く。フィジカルはないが、仕掛けるときの動き、戦う意識、ヘディングも上手い。『ナビスコカップ』決勝戦でも決定的な仕事をした」「1年目はできるだけたくさんの選手を代表に呼びたい」と語るハリルホジッチ監督は、今のところ35名程度が代表候補に名を連ねていると言う。この35名を、時間の経過とともに振るいにかけていくつもりだ。指揮官は今回選出しなかった選手に向けて「誰のことも忘れていない。もっともっと向上してほしい。レベルとパフォーマンスが良くなければA代表には入れない」とメッセージを送った。また、「何人かの選手には“A代表に入ったと思うなよ”と言いたい」と続け、来春の召集時には違う選手が選ばれる可能性を示唆した。前回23本ものシュートを浴びせながら0-0と引き分けに終わったシンガポール戦について、ハリルホジッチ監督は、「まだ飲み込めていない」としつつ、「我々自身のリベンジ」と位置づけた。また、15日(火)・カンボジア戦は人工芝が戦場となることを想定し、「環境を言い訳にはしない」と必勝を期す。2戦とも確実に勝利し、グループリーグ1位をキープしたい。
2015年11月05日タワーズワトソンはこのほど、アジア太平洋地域の昇給率調査の結果を発表した。それによると、2016年のアジア太平洋地域における従業員の昇給率は、インフレ圧力の高まりにより実質ベースで低下する見通しとなった。○平均昇給率が最も低いのは日本2016年のアジア太平洋地域の給与予算は6.8%上昇する見込みで、2015年(6.6%)を0.2ポイント上回っている。しかしインフレを考慮すると、2015年の平均上昇率は4.1%である一方、2016年は3.4%にとどまり、調査対象22市場のうち17市場で来年の従業員の給与は低下すると予想している。なお、2016年の平均インフレ率は2015年の2.5%から3.4%に上昇すると推算している。同社広報によると、「(アジア太平洋地域で)インフレ率が高まっているため、これまでのような高い昇給率が出せなくなっている」という。国・地域別にみた場合、平均昇給率が特に高いのは、インドネシアの9.4%、ベトナムの10.4%、中国本土の8%で、いずれも昨年より上昇する見通し。しかしインフレを考慮に入れた実質ベースでみると、昇給率は、それぞれ3.9%、5.6%、5.8%に低下するという。一方、平均昇給率が最も低いのは日本で、名目ベースで2.4%、実質ベースで0.9%と予想している。産業別では、ハイテク業界の昇給率が最も高く、2015年と同率の6.5%と予測している。
2015年10月19日10月6日、エアアジア・ジャパンは航空運送事業許可(AOC)を取得し、2016年4月から3路線に就航すると発表した。これに呼応した形で、エアアジア・ジャパンのベースとなる中部国際空港は一時凍結していた第二ターミナルの建設方針を発表、ローコストキャリア(LCC)ターミナルとして機能させるとの報道があった(10月9日付け日経新聞など)。筆者は中部がここで投資を決断した一因は、9月中旬にバンコクで行われた国際会議にあったと考えている。そこで今回、これから動くエアアジア・ジャパンと中部、つまり、LCCと国内空港の関係を、この会議で議論されたことを踏まえて考察してみたい。○出遅れた成田・中部の対策現在の日本国内空港の成長を概観すると、羽田、関空、沖縄、新千歳、福岡などの国内基幹空港ではLCCの参入やインバウンド需要の拡大によって、出国者数がリーマンショック前の水準を回復している。その一方で、成田・中部はまだリーマン前には戻っていないのが現状だ。羽田にインバウンド需要が流れている成田はLCC専用の第3ターミナルを開業させて反転攻勢を狙うが、中部はなかなか抜本的な需要振興策を講じられていなかった。また、ANAの中部=羽田線開設など国際線拡充にとってむしろマイナスともなりうる動きもあり、中部はこのあたりで将来に向けた対策を打ち出す必要があったのだろう。ただ、ターミナルの容量という点では、中部は飽和状態に達しているわけではないので、LCCターミナルの建設は当面様子見のままではないかという見方が多かったことも事実である。ではなぜ、中部空港はここで投資を決断したのだろうか。その伏線は9月中旬にバンコクで行われた国際会議にあったと言えるだろう。○「空港運営の概念を変えてほしい」バンコクで9月中旬、CAPA(豪州の航空コンサルティング会社)主催の国際会議では、「アジアLCCが空港に求めるもの」がテーマであった。この会議の提唱者であるエアアジアのトニー・フェルナンデスCEOは、1時間にわたって熱弁を振るった。トニー氏が主張した「空港に分かってもらいたいこと」は以下のようなことである。1.LCCを収益化することは可能空港運営にはFSC(フルサービスキャリア)向けとLCC向けの2つのモデルがあり、この2つの異なる運営形態を両方とも収益化することは可能だ。LCCは絶え間なく成長し拡大していかねばならない。そのベースは「Simplicity」「Efficiency」「Technology」であり、これが低価格を支え、数のビジネス(Volume game)を制する糧となる。2.空港の理解と協力が必要このためには空港の理解と協力が必要だ。空港使用料とPSFC(旅客の施設使用料)を下げることが低価格を可能にし、多くの旅客増、ひいては地域の雇用増をもたらす。マレーシアのランカウイ島の空港は使用料を70%下げ、5年間で300万人の新たな旅客を生み出した。10ドル使用料が安いことが家族旅行にとっていかに大きいかを知るべきだ。3.コタキナバル国際空港は成功モデル我々はロンドンのガトウィック空港に独自ターミナル建設を検討しており、成功モデルであるマレーシアのコタキナバル国際空港のような運営を目指したい。LCCの旅客はボーディング・ブリッジなどのサービスよりも低価格というサービスを好むという現実を理解し、LCCの効率的オペレーションを支える施設を提供することで、空港はLCCとWin-Winの関係を築くべきだ。4.LCCが空港に求める4つのこと空港はFSC・LCC双方と良好な関係を作るべきだしそれが可能だ。EUの空港はアジアに比べてよりマーケティング志向であり、先を見た行動をとる(Proactive)ようだ。欧州のLCCであるライアンエアーもFSCであるブリティッシュ・エアウェイズも黒字だが、空港は双方と棲み分けながら運営している。LCCが望む空港やターミナルにおいては、「25分の折り返しを可能とするスポット」「安価な通信インフラ」「シンプルな施設(貨物施設は不要)」「安価な使用料」を提供し、FSC向けの空港では従来型の運営をすれば良い。これを混在させるべきではない。5.LCCはFSCのように複雑ではいけない(LCCの経営形態も進化しており、短・中距離の地点間輸送(Point to Point)から長距離、そして、乗継輸送もLCCがカバーするようになっている、という会議での議論を踏まえ)エアアジアXの旅客の80%がエアアジア各社に乗り継いでいる。FSCは多様なニーズに対して複雑さを抱えざるを得ず、LCCがこれと連携を行うとオペレーションが複雑になり、結果うまくいかない。これはFSCが行うLCCにも当てはまる。企業的組織経営ではダメで、経営者が信念によって引っ張る経営(Leader driven)でなくてはLCCは失敗する。6.東京近郊にLCC空港を日本では過去の思い出したくない経験を乗り越え、新たに事業を展開する。日本の空港は総じてインバウンド旅行客誘致に熱心であるが、自治体が(経済的支援等で)どれだけコミットできるかが重要だ。安倍晋三首相に「東京近郊にLCC空港をつくるべきだ」と言ったことがあるが、行政にも積極的な行動を期待したい。トニー氏の言葉をまとめると、LCCが就航する空港やターミナルの経営の主眼は従来と異なり、「航空会社から金を引き出すのではなく、旅客に金を使ってもらう」ものにすべきという主張であった。このバンコクの会議には中部の友添雅直社長も参加しており、会場でトニー氏と長時間話し合う姿も見られた。トニー氏が要望していることを今、日本で実践しているのは関空とピーチ・アビエーション(以下、ピーチ)だが、成田も後を追い始めた。この会議でのやりとりが、後に中部にLCCターミナルを決断させる最後の一押しになったとも考えられるだろう。○日本の空港でLCCが収支を上げにくい理由しかし、日本におけるLCCの現状はアジアにおける隆盛とはまだ趣を異にする。ひとつは収支だ。いまだピーチ以外は黒字を経験しておらず、バニラエアがようやく2015年度収支均衡を目指せるかどうか、ジェットスター・ジャパンに至っては3年間で270億円の赤字を累積している状況である。日本のLCCは公租公課、施設費、人件費(特にパイロット)は大手と大きな差がなく、座席キロ当たり費用7円台を達成しているピーチ以外は、本格的な低コスト構造が作り切れていない。その大きな要因は機材稼働である。各費用単価の削減をし尽くした後は、少しでも機材を長く飛ばして単位コストを下げるしかない。しかし、日本の地方空港には運用時間制限があるため、国内線機材は22時から7時まで寝てしまう。あらゆる切り詰めをしてターンアラウンド時間を短くしても、それが「あと1往復」の稼働増につながらないのだ。国際線で稼働を上げるにも、収支の見通しをつけるには時間がかかるし、就航地も限られる。○ローコストな第二空港の活用をもうひとつが空港だ。アジア各地は首都の近くにローコストな第二空港を持ち、LCCのハブ運航を可能としているため、大きな潜在需要を開拓できている。一方日本はといえば、距離・時間の制約から、安いという要素だけでは成田や茨城に東京・神奈川の需要を誘引することがまだ十分にできていない。LCCバスの拡充や鉄道アクセスの整備、航空乗継特別運賃など、今後さらなる工夫や充実を図る必要がある。また、日本の空港のほとんどは国・県の管理であり、国交省は着陸料等での差別的取り扱いを行わないよう指導している。民営である成田・中部・関西も国が事業計画の認可権をもつのでこれに従わざるを得ず、新規航空会社誘致に知恵を絞るにもなかなかネタが限られてしまうのが現状だ。エアアジア・ジャパンは2011年にANAと合弁で設立し、2012年8月に成田=新千歳線などに就航したが、業績不振や方向性の違いにより2013年に合弁を解消。同年に日本市場から撤退した。「日本事情」を3年間知り尽くした新生エアアジア・ジャパンが中部でどんなLCCとなるのか、同空港に就航する他の航空会社との公平性を維持しつつ空港がどのように地元LCCを育成していくのか、大きな興味を持って見守っていきたい。○筆者プロフィール: 武藤康史航空ビジネスアドバイザー。大手エアラインから独立してスターフライヤーを創業。30年以上におよぶ航空会社経験をもとに、業界の異端児とも呼ばれる独自の経営感覚で国内外のアビエーション関係のビジネス創造を手がける。「航空業界をより経営目線で知り、理解してもらう」ことを目指し、航空ビジネスのコメンテーターとしても活躍している。スターフライヤー創業時のはなしは「航空会社のつくりかた」を参照。
2015年10月15日10月1日、10月8日(木)・『2018FIFAワールドカップロシア アジア2次予選 兼 AFCアジアカップUAE2019 予選』シリア代表戦、13日(火)・『国際親善試合』イラン戦に臨む日本代表メンバーが発表された。ハリルホジッチ監督はシリア戦を今年最大のターゲットとし、イラン戦を文字通りテストマッチとして位置付けた。「(シリア戦は)今年で一番難しい試合になるだろう。シリアは我々のグループで1位だ。イラン戦では戦い方は変えないが、選手は替える。かなり強い相手なので、いいテストになるだろう」と語った。日本代表23名のメンバーは以下の通り。【GK】東口順昭(G大阪)、西川周作(浦和)、六反勇治(仙台)【DF】丹羽大輝(G大阪)、長友佑都(インテル)、槙野智章(浦和)、森重真人(FC東京)、米倉恒貴(G大阪)、吉田麻也(サウサンプトン)、塩谷司(広島)、酒井高徳(ハンブルガー)【MF】長谷部誠(フランクフルト)、柏木陽介(浦和)、香川真司(ドルトムント)、清武弘嗣(ハノーファー)、山口蛍(C大阪)、柴崎岳(鹿島)【FW】岡崎慎司(レスター)、本田圭佑(ミラン)、原口元気(ベルリン)、宇佐美貴史(G大阪)、武藤嘉紀(マインツ)、南野拓実(ザルツブルク)初選出となった20歳の南野、6月の合宿で負傷離脱した清武、『東アジアカップ』で選出するも負傷で合流が叶わなかった柏木、5月の合宿以来の召集となった塩谷について、ハリルホジッチ監督は次のように語った。「(南野は)若い選手だが、非常に面白い選手。現代フットボールのアタッカーに適した選手だ。オフザボールの動きに優れていて、常にゴールを奪う、ゴールを取らせるポジションにいる。数年後、彼は日本代表の重要な選手になるだろう」「清武はまだトップパフォーマンスではない。ただ、ディスカッションするなかで呼ぶことを決断した。彼はビルドアップのクオリティが高く、前節にはゴールを決めている。パフォーマンスを戻すためにはまだ数試合が必要だが、一緒に来てもらう」「(柏木は)ボールを奪ってほしいが、特に後ろから攻撃を組み立てることに期待している。日本の中盤は左利きが少ない。彼のクオリティを代表で見せてほしい」「塩谷はケガをしていて『東アジア杯』に呼べなかった。今回は彼が存在感を発揮するチャンスでもある。クラブではCBとして出場しているが、代表では右SBとして競争してほしい」シリア戦、イラン戦を通して、ハリルホジッチ監督はチームのアイデンティティを植え付けようとしている。「我々はグラウンダーのパスで攻撃を組み立てている。相手DFの背後を狙う、サイドチェンジをする。それをスピーディにやろうとしている」。内容だけではない。指揮官は結果も求める。「まず集中しているのはシリア戦だ。シリア戦は一番難しく、一番重要な試合だ。ここでまずい結果が出れば、我々は『2次予選』の1位がなくなる」と警戒する。オマーンでのシリア戦、敵地に乗り込むイラン戦で、ハリルホジッチ監督は内容と結果の両立を目指す。
2015年10月01日同じ轍は踏めない。サッカー日本代表×カンボジア チケット情報ご存知のように、『2018 FIFA ワールドカップロシア アジア2次予選 兼 AFC アジアカップUAE 2019 予選』初戦で、日本代表はつまづいた。シンガポール代表のシュート3本に対し、23本ものシュートを浴びせながら、スコアレスドローに終わったのだ。GKイズワン・マフブドの神かがり的なスーパーセーブがあったとはいえ、0-0はまさかの結末と言える。試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「この試合についてコメントするのは難しい。私の長いサッカー人生の中で、このようにボールを支配し続け、19回ほどの決定機を作りながら、このような試合になったのは初めてだ」と語った。現役時代はナントやパリ・サンジェルマン、ユーゴスラビア代表などのFWとして鳴らし、指揮官としてはリールを押し上げ、『2014 W杯』ではアルジェリアを率い、同大会で優勝するドイツ代表を延長戦まで追い詰めるなど、数々の修羅場を潜り抜けてきたハリルホジッチですら、我が目を疑うゲームであった。だが、日本のファンはシンガポール戦の5か月前に、同じようにフラストレーションが溜まりに溜まるゲームを見ている。そう、『アジア杯』準々決勝のUAE戦である。前任のハビエル・アギーレ監督が率いた日本代表はシュート35本と、シュート3本のUAE代表を圧倒したが、PK戦の末、敗れたのだった。引いて守る相手をどう崩すのか? これは日本代表が長年抱えてきた課題である。9月3日(木)に対戦するカンボジア代表も、がっちり引いてくるだろう。カンボジアは『アジア2次予選』2試合を終えて2敗。シンガポールに0-4と完敗し、アフガニスタンにも0-1で黒星を喫した上、得点すら挙げていない。グループE最弱と目されるチームだ。カンボジア戦の前に、韓国、北朝鮮、中国と対峙する『東アジアカップ』が行われる。8月2日(日)に初戦を迎える3連戦でハリルホジッチ監督は、レギュラー組を脅かす国内組の発掘に着手するだろう。その後のカンボジア戦、イランで開催されるアフガニスタン戦では、海外組を含め、引いた守備網をこじ開ける攻撃を徹底するだろう。ハリルホジッチ監督はシンガポール戦後に引いた相手に対する攻撃について言及している。「逆サイドにダイアゴナル(斜め)のパスを出さないといけない。だが、選手は真ん中に入りすぎていた。中を崩すのであれば、ダイレクトで2・3回パスをつながなければならない」指揮官はこうも言った。「選手たちには下を向く必要はないと伝えた。次の試合はしっかり得点を決めて勝とうと言った」9月3日(木)・埼玉スタジアム2002で行われる日本×カンボジアのチケットは7月18日(土)午前10時より一般発売。
2015年07月17日7月6日日本時間の8時、FIFA女子ワールドカップの決勝戦がキックオフした。日本対アメリカの対戦は前回のワールドカップと同じ組み合わせ、前回はアメリカをくだして優勝を手にしたなでしこジャパンだったが、今回は2対5という得点差で破れてしまった。同じアジアの一員として、中国の人々は「なでしこジャパン」をどう見ていたのだろうか。○日本チームに声援「落ち着いて、時間はまだある! 」中国でも熱心な女子サッカーファンはリアルタイムで試合の行方を追い、なでしこジャパンの活躍への応援の声は中国版ツイッター「ウェイボー」にも上がった。「日本チーム頑張れ! たった2点差だ! 」「日本チーム落ち着いて、時間はまだある! 」。残念ながら結果は敗北となってしまったが、それでもたくさんの感動をくれた試合だった。「私が一番感動したのは(今年で)37歳の澤瑞希と35歳のアビー・ワンバックが登場したのを観客たちが立ち上がって拍手した光景。女子サッカーの発展には彼女たちのようなスーパーアイドル、魂とも言えるような人物が必要なんだと思う」「印象に残ったのは日本が4点決められてしまった後。彼女たちはあきらめずに後半に2点を返した。奇跡は生まれなかったけど、日本人の闘志に敬服した」。○アジアの誇り、そして学ぶべき対象中国人の中には同じアジアのチームとして、なでしこジャパンの活躍を誇りに感じる人々もいるようだ。「日本女子サッカーに敬服。欧米に体格では劣るのによく戦った。アジアの面目を保ってくれた」「日本女子サッカーはアジアの誇りだよ。違う? 」「すごい! アジアの光だ! うちの鏗鏘○には「王攵」を1字で)の未来にも期待! 」。「鏗鏘○には「王攵」を1字で)」とは何かというと、中国の女子サッカーチームの愛称。その意味は「力強き薔薇」といった感じだ。今回のなでしこジャパンの活躍を見て、自国のチームに思いを馳せる人ももちろん多い。「日本は4点入れられてもあきらめなかった。この精神力は確かにすごい。中国の女子サッカーが日本に学ぶことはまだまだ多い」「日本女子サッカーは素晴しい。やはり学ばねば」「日本の女子サッカーの発展は学ぶに足るものだ。女子だけじゃない。男子もだ」。日本もそして中国も、今後のアジアチームの活躍に期待したい。※写真はイメージで本文とは関係ありません
2015年07月07日2014年の日本就航以来、多くのアジア旅行ファンに支持されている航空会社ジェットアジア・エアウェイズ(以下、JAA)のコンセプトは「More Value, More Service」である。リーゾナブルな価格でありながら、価格以上の価値やサービスを提供することを公言しているのだ。まずは充実の機内食。パッタイをはじめとするアジアン料理がメインの夕食は、あつあつの状態で提供される。もちろん、メインは2種類から選ぶことが可能で、ビールやワインなどのアルコールを含むすべてのドリンクが無料で飲み放題だ。加えて、宗教上の理由やアレルギー、疾患などによって特定の食材を口にすることができない人のために、ベジタリアン料理、ハラル料理、糖尿病患者料理、シーフード料理、グルテンフリー料理も用意。これらの特別メニューは、出発の48時間前までにコールセンターに連絡を入れるか、または予約時にオンラインで申し込めば無料で利用可能。子ども用料理、幼児用料理も同様だ。スポーツ目的で渡航する人にとってうれしいサービスは、ゴルフクラブやスポーツ器材も無料で預けられることだろう。また、スポーツ用品に限らず、JAAでは23キロまでの荷物なら手に持つカウンターで預かってもらえる。空港までの足の心配さえないなら、重い荷物も郵送するより断然お得。タイフードが大好きなら、現地で安い食材を大量に調達して持ち帰るのもよさそうだ。機内で仮眠をとりたい場合や冷えを感じた場合は、枕やブランケットのレンタルをどうぞ。深夜発となる帰りの便では、はじめから全員にブランケットが配布されるが、うっかり薄着で乗りこんでしまって1枚だと寒いというときには、気軽に「もう1枚ください」とお願いすべし。また、冷えを感じてうまく寝付けないなどには、あたたかい飲み物を頼むのも一手。ドリンクの無料サービスは何度でも受けることができるので、自宅にいるかのような気分でリラックスして過ごすのが正解。他にも、困ったことがあるときは客室乗務員を頼ろう。コンセプトにのっとり、いつでもお客のニーズに沿ったサービスを提供してくれるので、大船に乗ったつもりで快適な空の旅を楽しんで。ちなみに、6月29日スタートのWEB限定スペシャルフェアを利用すれば、通常約5万5,000円の成田~バンコク往復チケットがなんと9,900円で手に入る(2,000バーツの燃油代、空港税は含まれません)。チケット販売期間は6月29日から8月15日で、タイ国内滞在期間は最長14日間、9月30日まで滞在可能。チケット購入後の日程変更、キャンセルによる変更・返金はできないが、チケット発券は搭乗の3日前までOKなのでスケジュールもたてやすい。15キロまでの荷物は無料で搭載可能とのことなので、現地での買い物もたっぷり楽しむのが吉。
2015年06月27日アジアインフラ投資銀行とはなにか?最近何かと話題の中国主導の国際金融機関「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」。2015年末からの本格始動を開始する予定ですが、AIIBの始動で東南アジアの状況も大きく変わる可能性があります。今回は、東南アジア地域において、AIIBがどのような影響を及ぼすのかこれまでの事実を鑑み、考察してみたいと思います。そもそもAIIBとはどのような機関なのか。AIIBは名前の通りアジア地域のインフラ開発を促進するための資金を融資するために創設される国際機関です。創設メンバーは全57カ国で、東南アジア諸国連合(ASEAN)全10カ国のほか、イギリス、フランス、ドイツなど欧州主要国、ブラジル、インド、ロシア、南アフリカのBRICS諸国、サウジアラビアなどの中東諸国が含まれています。今年5月にシンガポールで開催されたAIIBの第5回会合では、創設メンバー57カ国の代表がAIIBの設立協定に合意しました。また6月末には北京で創設メンバーによる協定署名式を実施する予定で、今年末の始動に向けて着々と準備を進めています。AIIB初代総裁はまだ決定されていませんが、元ADB(アジア開発銀行)副総裁の金立群・元中国財政次官が有力視されています。金氏はAIIBの設立準備事務局長を務める人物です。これまで明らかになったところでは、AIIB発足時の資本金は当初計画の2倍に相当する1000億ドル(約12兆円)になるとみられています。このうち、中国の出資比率は20%台後半になる可能性が高いといいます。©Singapore Tourism Board東南アジア諸国にとってのAIIBの存在意義なぜAIIBがこれほどニュースで取り上げられるのか。それは、米国主導の世界銀行・IMFによる国際金融システムに対抗する機関として創設される意味が非常に大きいからです。国際政治学の世界では、米国が覇権国家となれたのは世銀・IMFを中心にした国際金融システムによるところが大きいと見られています。また同時に、米国の覇権は新興国の台頭を背景に明らかに弱まっており、世界は多極化に進んでいるという見方が多くなっています。AIIB創設は、まさにこの多極化を象徴する出来事として見ることができます。東南アジア諸国にとっては、これまでインフラ開発するときの資金を融資してくれる国際金融機関は世界銀行かIMFしかありませんでした。しかし、世界銀行・IMFから資金を借りるときは、厳しい融資条件を受け入れる必要があり、マレーシアがIMFの融資プログラムを断ったケースに見て取れるように、この国際金融システムはインフラ開発をスムーズに進めることのできるものではなかったと言えるでしょう。そこに、米国と覇権を争う中国が、アジアのインフラ開発に特化した金融機関創設を発表したので、インフラ開発需要が高まる東南アジア諸国は真っ先にAIIB参加を決めたわけです。一方で、世界銀行グループで、アジアのインフラ開発を担当してきたADBはその存在意義を示すために、AIIBに対抗する必要がでてきました。これは、今年5月東京で行われた安倍首相の講演内容から伺うことができます。安倍首相はこの講演で、官民の資金を総動員し、アジア地域で良質なインフラ開発を促進する構想を正式に発表し、日本とADBによる支援額を現在より30%増やし、今後5年間で1100億ドル(約13.3兆円)にするというものです。明らかにAIIBに対抗する意識を読み取ることができると思います。東南アジア諸国にとっては、インフラ開発資金を借りられる先と額が増加することを意味し、今後東南アジアのインフラ開発は加速していくことになるでしょう。ADBは国際金融機関なのに、なぜ日本がここまで肩入れするのか、と疑問を持つ方もいるかもしれません。しかし実際は、世銀・IMFを取り仕切る米国の同盟国である日本がADBを創設以来取り仕切っています。それは、出資比率と歴代総裁を見てみると明らかです。2013年時点のADBの最大出資国は日本(出資比率15.7%)です。米国の出資比率は15.6%と2番目で、米国から日本がADBを任されている構図がお分かりかと思います。また、ADBの歴代総裁は全員が日本人で、前総裁は現日銀総裁の黒田東彦氏でした。このような構図があるため、米国と日本は一緒になって、世銀・IMFとADBの存在意義を相対的に低下させてしまうAIIBの動きに懸念を示しているのです。©ASEAN-Japan CentreAIIBとADBによる競争で、東南アジアのインフラ開発は加速するか?インフラ開発の中でも、交通インフラの整備が進むことが予想できます。中国は陸・海上の壮大な経済圏「シルクロード(一帯一路)」構想を実現しようとしています。一帯一路とは海上と陸上のインフラを整備して、アジア・中東・欧州をつなぐ巨大経済を創りだそうというもの。海上では中国から南シナ海・インド洋を経由し、欧州に向かうルートと、南シナ海から南太平洋に延びるルート、陸上では中国から①中央アジア・欧州・ロシア、②中央アジア・西アジア・地中海、③東南アジア・南アジア・インド洋の3ルートを整備することを計画しています。これに伴い、日本もADBを通じてアジア地域における交通インフラ整備に力を入れることが予想されます。実際に、タイでの高速鉄道建設プロジェクトでは日本と中国が競り合い、結果日本の新幹線を建設することで合意しています。またマレーシア―シンガポール間でも高速鉄道建設が計画されており、日本政府はここにも新幹線を売り込もうと、安部首相自らトップセールスをしかけています。東南アジア諸国にとって資金調達先を選択できるようになるということは、競争の原理がある程度機能し、資金を借りやすい環境が整うことが予想されます。そうなれば、インフラ開発が遅れていた地域もこれまでより速いスピードで発展できる可能性があります。©ASEAN-Japan Centre©ASEAN-Japan Centre観光にも影響が及ぶでしょう。インフラが整えば、観光産業も盛り上がることが見込まれので、これまで行ったことのないような場所に旅行できるようになるかもしれません。シンガポール―マレーシア間の高速鉄道が完成すれば、これまで6時間かかっていたクアラルンプールとシンガポールの移動は1時間30分に短縮されると言われています。またタイやラオスなどにも高速鉄道が建設される可能性もあります。新幹線でいろんなところに旅行することが、東南アジアでもできるようになる日もそう遠くはないでしょう。(text : 細谷 元)アジBiz ~1分で読める東南アジアのビジネス情報~その他の記事を読む>
2015年06月17日日本マイクロソフトは、世界最大の学生向けITコンテスト Imagine Cup の日本予選大会を開催した。7月に米・シアトルで開催される世界大会への日本代表としての参加をかけて、最終審査を経た3部門9チームが激突した。激戦の地に選ばれたのは 羽田空港国際線旅客ターミナル内にある TIAT SKY HALL だった。世界に羽ばたけをイメージさせる会場だ。Imagine Cupはマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツ氏の発案で2003年に始まったもので、これまで延べ165万人の学生が参加しているという。12回目となる今回だが、最新の Windows、Windows Phone、Internet Explorer のいずれかで動作するソフトウェア、もしくはソフトウェア+ハードウェアを使った作品が募集された。また、ソフトウェアをホスティングする場合は Microsoft Azure を利用することという条件がある。応募時に高等学校、専門学校・専修学校・高等専門学校・大学/大学院のいずれかに登録されている16歳以上の学生で、個人もしくは4人までのチームがチャレンジできる。また、部門として次の3部門がある。1.ゲーム部門インタラクティブな遊びの体験を与えるゲームコンテンツ。従来のゲームの概念を覆すような作品。2.イノベーション部門既成概念や常識を打ち砕くサービス、テクノロジーの新しい使い方を提案するアプリ、最先端のテクノロジーを駆使したアプリ。3.ワールドシチズンシップ部門病気や自然災害、人権、貧困、情報へのアクセス、男女の平等といった社会問題を IT で解決するアプリ、サービス。見事チャレンジの栄誉を勝ち取ったのは、イノベーション部門に「すくえあ (SCREEN feels AIR.)」をひっさげて参加した香川高等専門学校のチーム「すくえあ」だ。メンバーは山﨑啓太氏、金子高大氏、瀧下祥氏、東山幸弘氏ら。実は、このチームにはもう一人のメンバーがいるが「4名まで」という大会規定のために黒子に徹しているということだった。彼らは日本予選大会の賞金として部門賞10万円、最優秀賞20万円の計30万円と副賞を受け取り、さらに7/27から開催される世界大会へのチケットを手にする。世界大会での大きな障壁は英語によるプレゼンテーションだ。そこはトレーニングでなんとかなるにしても、審査員の厳しい質問に、その場で英語で答える必要がある。どんなに優秀な作品であってもプレゼンが拙ければ栄誉は逃げていってしまう可能性もある。ちなみにもし「すくえあ」が世界大会で部門賞を獲得できれば、部門賞5万ドル(約600万円)と桁違いの賞金が授与され、さらにMicrosoftのベンチャー支援プログラムで開発したデバイスのビジネス活用についてのコンサルタントを受けられる。「すくえあ」の名前は「スクリーン・フィール・エアー」に由来する。風を感じるスクリーンを新たなデバイスとして提案しようとしているわけだ。フィルム素材が風を受けて揺れたときに、そこに敷き詰められたマグネットが動くようにして、その移動量をセンサーで検知、ソフトウェアでそれを風圧に換算するデバイスだ。これを活用したビジネスモデルとして、息を吹きかけて敵を倒すようなゲーム用入力デバイス、あるいは、肺活量を測定したり、トレーニングに活用するヘルスケア的な面などがアピールされていた。Microsoftがこうした大会を主催するのは、ITを消費するだけではなく、若い世代に作る側にも興味を持って欲しいという願いによるものだ。個人的にも2013年の第一回から見ているし、過去の大会のいくつかは現地で取材をしてきた。そこで気がつくのは、日本での決勝での訴求と、作品そのものがまったく異なるアプローチに成長していることだ。「すくえあ」も例外ではなく、これから決戦までの約3カ月の間に日本マイクロソフトとパートナーらによる徹底したメンタリングが行われ、決戦時は日本大会とはまったく別物の作品に生まれ変わる可能性、というよりもきっとそうなる。メンタリングによってどう化けるか。つまり、いわゆる「伸びしろ」があるかどうかが、選出要素の中でもかなりのウェイトを占めるのだ。もちろんこのことは「大人」のまなざしによるものであり、「大人」が気がつかなかった可能性を摘み取ってしまう危惧もある。今回一次審査を経て日本大会に選出された9作品を見ていると、過去の大会よりも、完成形に近いものが多いように思えた。まとまっていてプレゼンテーションもうまい。でもコンパクト感が否めない。「伸びしろ」が希薄だと感じた。そんな中で化ける可能性を突出して醸し出していると評価されたのが「すくえあ」だったというわけだ。いずれにしても世界大会まで残されている時間は3カ月しかない。彼らがどのように成長するかに期待しよう。がんばれ「すくえあ」諸君。(山田祥平 @syohei)
2015年04月13日あるアメリカ国内におけるアンケート調査によると、アジア系は、他の人種の方たちと比べると、良好な睡眠をとれていることが判明したそうです。さっそく見てみましょう!アメリカ国内の睡眠研究アメリカ人の睡眠を調べるために、米国内在住の25~60歳の約1,000人を対象にして行われました。さすが、「人種のるつぼ」と言われるアメリカだけあって、国内だけの調査で人種間の違いまでわかってしまうんですね。さて、それでは結果を見ていきましょう。人種間でどのような睡眠の差があったのでしょうか?最も寝つきが悪い人種とは?最も寝つきがよくない人種はヒスパニック系だったそうです。その理由は「仕事や家庭のことなど、悩みがあるから」というもの。週に2日以上、不安で眠れない日があると答えたヒスパニック系の人は約4割に及ぶのだとか。面白いのが「就寝前に一番、忙しい人種」という項目。正解は、どの人種だと思いますか? これはアフリカ系で、お祈りの儀式をしたり、寝る前にテレビを見たりするという人たちがそれぞれ約7割を占めたそうです。余談ですが、ヒスパニック系とアフリカ系の人たちは、「毎晩、性行為をする」という回答が多く、なんとアジア系の10倍に及ぶのだとか。これも睡眠に影響しているのかもしれませんね。アジア系は精神的に安定している?アジア系はというと、「ぐっすり眠れる日が週に2日以上ある」と答えた人が8割以上いて、さらに「睡眠補助薬なしで眠れる」という人が大半を占めたそうです。これは他人種と比べて、一番よく眠っているという調査結果だったそうですよ。アメリカ国内では睡眠に関する調査は毎年行われているそうですが、人種別に傾向を見る調査は初めてとのこと。もっともアジア系のうち日系を含む日本人がどのくらい対象となっているのかはわかりません。しかし、もっと調査が進んでアメリカ国内のアジア系の安眠傾向が確立されれば転勤などで移住が決まった日本人の不安材料が減るかもしれないですね。Photo by kaybee07
2015年04月12日2006年のオープン以来、国内では希少な“アジア映画の専門シアター”として、秀逸なアジア映画を累計約770本上映してきた「シネマート六本木」が、6月14日(予定)で契約期間満了のために閉館することが決定。同シアターで行う終幕イベント「-劇終- THE LAST SHOW」の一環として、世界で住みたい国8年連続No.1のマレーシアの魅力に迫る「マレーシア映画ウィーク」を開催することが分かった。セカンドライフを夢見る日本人シニアや、急成長するASEANで働きたいというビジネスパーソンなどの間で人気が高まりつつあるマレーシア。「マレーシア映画ウィーク」は、世界で住みたい国8年連続No.1(ロングステイ財団調べ)といわれるこの国の歴史や多彩な文化を、映画を通じて知ってもらおうという試みだ。“マレーシア・ニューウェーブ”をけん引したことで知られる映画監督ヤスミン・アフマド (享年51歳)の代表作で、第18回東京国際映画祭「最優秀アジア映画賞」を受賞した『細い目』(’05)を始め、日本でも公開されたホー・ユーハン監督の『心の魔』(’09)や、昨年、第27回東京国際映画祭で上映された『破裂するドリアンの河の記憶』(エドモンド・ヨウ監督)、『ノヴァ ~UFOを探して~』(ニック・アミール・ムスタファ監督)ほか、新進気鋭の監督によるジャパンプレミア作品など20作品前後を上映予定。多民族&多言語国家らしく、劇中のセリフを言語別に色づけした“多色字幕版”『細い目』の上映の際には、「~色で見分ける、多様な言語~」と題して、字幕を担当したマレーシア文化研究の専門家による解説セミナーも実施。併せて、マレーシアの“食”にスポットを当てたマレーシア文化講座「食文化からマレーシアをひも解く」などのイベントも開催。“映画通”はもちろん、アジアの文化が好きな人も楽しめる、アジア映画専門劇場の幕引きにふさわしい充実した1週間となるもようだ。「マレーシア映画ウィーク」は4月11日(土)~4月19日(日)までシネマート六本木にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年04月10日現代サーカスを代表するカンパニー“Cirk VOST(シルク・ヴォスト)”が大阪・中之島にアジア初上陸を果たす。Cirk VOST-シルク・ヴォスト-“Epicycle”アジア初日本公演のチケット情報シルク・ヴォストは1993年にフランスで誕生した空中ブランコ集団“レザッソ”が前身。野外空間を舞台にサーカスの花形・空中ブランコに特化したパフォーマンスで注目されるカンパニーだ。先鋭的なエレクトロサウンドのライブ演奏、空中を踊り絡み合い美しく落下していくパフォーマンス。伝統的なサーカスとは一線を画す、その表現スタイルでヨーロッパを中心に高い人気を集めている。今回のアジア初公演では、垂直に設置された直径13.5mの金属製サークルを舞台に、パフォーマーたちが空中を縦横無尽に飛び交う「Epicycle(エピシクル)」を上演。バンド・デシネ(コミック)やジャパニーズアニメにインスパイアされた世界観を打ち出し、世界のアートサーカス界に衝撃を与えた“Cirk VOST(シルク・ヴォスト)”の記念碑的作品だ。公演は4月24日(金) ~ 5月24日(日)まで大阪・シルク・ヴォスト中之島特設会場にて開催。チケットは発売中。驚きに満ちた新たなアートの誕生を目撃しよう。
2015年04月01日