『パレード』は1913年、アメリカ南部で実際に起きた冤罪事件を描くミュージカル。主人公レオ・フランクを演じる石丸幹二に話を聞いた。ミュージカル『パレード』チケット情報レオはニューヨーク・ブルックリン出身のユダヤ人ですが、どんな性格ですか。「プールの中のひとつの赤い水滴みたいな、孤立した男。妻の故郷・ジョージア州アトランタに住む北部出身のユダヤ人。保守的な南部の町で、いかに自分のアイデンティティを守り、自分らしく生きるか、ストレスを抱えています。一方、自分本位で頑固、妻のことを「お嬢様だから」と見下しがちでもある。日本で言う、昭和一桁生まれの古風なところがある男のようなタイプかと」そんなレオが勤務する工場でひとりの少女が殺され、よそ者であるレオは権力や人々の思惑により、無実の罪をきせられてしまいます。「人は窮地に陥った時、自分の本当の味方は誰なのかを知るものです。レオもそこで、妻ルシールの強さと賢さに気づく。自分だけが正しいと思っていた人間が、実はいろんな人々に助けられて生きていたと悟るんです。妻も、その過程で夫との絆を見出していく。お互いが相手との真の関係性に気づく……それがひとつのテーマです」「実は、こういった史実に基づいたミュージカルは『異国の丘』以来。私が演じた九重秀隆も自分の意志を曲げずに死んでいく役でしたから、レオと通じるかも」「今回は、アメリカの北部と南部の対立、社会や思想の違いが描かれたドラマですから、それを日本人である僕たちがいかに伝えられるか。挑戦です」妻ルシール役の堀内敬子さんとは劇団四季時代の同期で、退団後は初共演とか。「ドラマでは一回共演しましたが、舞台は久しぶり。会うと変わらなくて、嬉しいですね。きっとルシールの意志の強さやチャーミングなところは、堀内さんご自身の資質が生かされるんじゃないでしょうか。森新太郎さんの演出は初めてで、非常に楽しみです。役者陣はそろって個性的、みんなが輝く舞台になりそうです」演劇的な作品なので、ストレートプレイのファンにもぜひ見ていただきたいですね。「そう思います。ミュージカルは様々な題材を扱いますが、この年齢になって感じるのは、社会派ミュージカルは実に面白い、ということ。どんなにシリアスで残酷なことが起きても、音楽がそれを緩和させ、違う色付けをしてくれる。この作品の音楽も、からっと明るい曲も多いですしね。脚本は『ドライビング・ミス・デイジー』を書いた、演劇界の重鎮アルフレッド・ウーリー。この『パレード』でトニー賞を受賞しています。間違いない名作!ぜひ劇場でご堪能ください」ミュージカル『パレード』は5月18日(木)から6月4日(日)まで、東京芸術劇場 プレイハウスにて。その後、大阪、愛知を巡演。取材・文:三浦真紀
2017年02月17日高畑充希が舞台『エレクトラ』に主演、ギリシア悲劇を得意とする大女優・白石加代子と対峙する。高畑が演じるエレクトラは、父を殺した母クリュタイメストラを憎み、兄とともに復讐を図る。「カヨちゃん」「みっちゃん」と呼ぶ間柄のふたりが、壮絶なバトルを繰り広げる母娘として、共演への思いを語り合った。舞台『エレクトラ』チケット情報高畑「小さい時から演劇オタクで、カヨちゃんのことはいつも舞台で拝見していました。10代だった私は、何だ?!このインパクトは!って頭をガツンと殴られた気がしたんです。15歳の時、『身毒丸』で楽屋にお邪魔して、「いつか白石さんと共演できる女優になりたいです!」って。ドラマ『Q10』でご一緒した時も絡みがなくて、今回、やっと共演できる!と台本を読んだら、ぶったまげて(笑)。こんな憎む感情になれるのか、まだわからない」白石「私もいつかはご一緒したいと思っていたけど、まさか『エレクトラ』だとは! でもみっちゃんがこの役をおやりになると聞いて、なるほどなと思います。たとえば、ギリシア悲劇は舞台上の空間を占めないとできない。みっちゃんはCMでは動いて画面を支配できる一方、動かない演技を要求される朝ドラでは、表情で心情を伝えることができる。つまり舞台上での体を張る方法と静止して表現する方法、どちらもできる稀有な女優さん。見た目は可愛いけど芯は強い。長台詞はどう?」高畑「舞台でこんな長台詞を喋ったことはないです。こんなに長々と吐露したこともない。全部が新しいチャレンジです。怖くて想像できないけど楽しみです」白石「私はひとりで長台詞を喋るのは慣れているんだけど、キャッチボールが下手で会話がダメ。いまだにクリアしたと思っていないから、会話が上手いみっちゃんから学ぼうと思っているの。徹底的に見つめちゃう」高畑「私はその倍、見つめます!カヨちゃんを稽古場でも見られるなんて贅沢で幸せ。エレクトラが母を憎むのも、興味があるから。腹が立つのは興味がある相手だからこそやはり家族のほうが気持ちが深いんですよね。」白石「エレクトラは苦しいよね。父親も母親も愛していたのに、それぞれに愛人ができて母親が父親を殺してしまう。そんな場合、すごい憎しみが湧くのかもしれない。エレクトラはお母さんを罵り、母は『お前は心が狭い』と文句タラタラ。みっちゃんと、舞台上でどんな対話ができるのか本当に楽しみ」高畑「私はワーッて、走ってドンってぶつかっていくのみです。カヨちゃんの包容力でギュってしていただいて」白石「母親だから、それは当たり前よ」りゅーとぴあプロデュース『エレクトラ』は2017年4月14日(金)から23日(日)まで、東京・世田谷パブリックシアターにて。新潟・兵庫・相模大野・水戸公演あり。取材・文:三浦真紀<衣裳協力(高畑充希)>Paratiisi(フォルムデロー)Paraboot (パラブーツ青山店)miroir (ビー・エル・シー)
2017年01月19日観客を爆笑の渦に落とし込んだ~崩壊シリーズ~『九条丸家の殺人事件』から1年。シリーズ第2弾『リメンバーミー』は、人気芸人のコントやバラエティ番組「ゴッドタン」の構成を手がけるオークラによる新作書き下ろしで、前回に引き続き演出も務める。主演の山崎樹範に意気込みを聞いた。舞台『リメンバーミー』チケット情報今回も前回に引き続いて、素人劇団“荻窪遊々演劇社”が舞台。なんと座長(山崎)と舞台監督(上地春奈)が結婚するとか。これは当て書き?「どうでしょう?ただ、僕の奥さんのほうが、全然キレイなんですけど(ドヤッ)。僕、まだ結婚式が未定なので、式のシーンがあったら?とヒヤヒヤしています。だって、舞台で先に式を挙げちゃったら、奥さんに申し訳ない。今回のテーマは結婚と涙。彼女のお父さんに結婚を認めてもらう条件が「俺を泣かせてみろ」。公演を涙涙の良い話にするために頑張る劇団員たちの話です。最終的には六本木じゅうが泣く、すごい笑えてすごい泣ける作品にしたい。そうしたら僕も役者として評価されるかも。何とか演劇賞、ほしいですよ!まさに『リメンバーミー』ですね」「毎回、お客さんに対しても思います。僕の存在を覚えていただけたら、それだけで最高です。僕、舞台の上から、他の俳優さんの演技に集中する皆さんの顔を見るのが好き。僕が喋っている時、お目当てのイケメンばかり見ている人はすぐわかります。芝居を今、握っているのはこっち!って伝えたい(笑)」ご結婚なさって、独身俳優が減ったと嘆く女性も多いようですよ。「“やましげロス”ですね!それを考えて結婚を金曜に発表したんですよ。土日休みの方が多いので…。この話、やめます?(笑)」では、やましげロスをこの作品の笑いで埋めていただきましょう。「はい。みんなのやましげは変わりません!第2弾ができることが嬉しく、その分、より面白いものをと張り切っています。オークラさんは、新しいネタが浮かばなかったら再演にすると言っていたのに、勝算があるんですよ。僕も楽しみです。ゆったりした服装とハンカチの準備をしてお越しくださいね」~崩壊シリーズ~『リメンバーミー』は4月13日(木)から30日(日)まで、東京・俳優座劇場にて。その後、大阪、愛知、福岡を巡演。チケットの一般発売は2月11日(土・祝)午前10時より。チケットぴあでは東京・大阪公演のインターネット先行を実施中、大阪は1月18日(水)午前11時、東京は1月23(月)午前11時まで受付。取材・文/三浦真紀
2017年01月18日7年ぶりの来日公演となる「『RENT』 20th Anniversary Tour」が12月15日、東京国際フォーラム ホールCで開幕した。『RENT20周年記念ツアー来日公演』チケット情報初演から20年経っても、未だにこんなに愛され、熱く語られるミュージカルは他にはないだろう。イースト・ヴィレッジの若者の暮らし、ドラッグやAIDSの蔓延など、ストーリーは初演時の21世紀末の世相を色濃く反映している。にも関わらず改めてゲネプロを観たら、古びた感じか全くしない。それどころか、人間関係が脆くなり、災いがいつ起きるかわからない不安定な今だからこそ、響くものがたくさんある。根底のメッセージ“人生を愛の数で数えよう”だって、ほんとその通りで、みんながただ素直に愛を育みつつ生きられれば、もっと良い社会になる。RENTを観るたびに反省するし、もっともっと大きな愛を育てなきゃ…と帰り道にしみじみ。演出は初演オリジナルのマイケル・グライフ版。舞台上手の大きなクリスマスツリー、ぼんぼりのような照明、「La Vie Boehme」の長机など、定番的安心感。もちろん細かいマイナーチェンジもあちこちなされている。RENTが古びないもうひとつの理由は、断然、楽曲の良さだ。2幕頭の名バラード「Seasons of Love」はCM等でよく耳にするはず。キャストが1列に並び、美しいハーモニーが劇場を満たす。象徴的なこのシーンはぐっと来る。他、疾走感たっぷりのロックチューン「Rent」「What You Own」、ミミとロジャーが出会う「Light My Candle」、エンジェルとコリンズが愛を告白し合う「I’ll Cover You」、モーリーンの元彼マークと今カノのジョアンがタンゴを踊る「Tango Maureen」、モーリーンとジョアンのカップルが揉めて攻めぎ合う「Take Me or Leave Me」、若者たちの主張たっぷりの馬鹿騒ぎ「La Vie Boehme」など、名曲&名シーンづくし。1曲が短編ドラマのように完成している。今回は20代前半が集まった若いカンパニー。ロジャーはいかにもアメリカの街にいそうな、長髪タトゥで新鮮。マークは響く歌声とマークらしいニュートラル感が魅力。コリンズは器が大きくシビれる低音ヴォイス。ベニーはさりげなく、でも存在が光る良いベニー。ジョアンはパンチのある歌声が素敵。エンジェルは佇まいがエンジェルそのもので愛らしい分、後半は泣かされる。ミミはチャーミングで表現力たっぷり。モーリーンは髪色が個性的ながら、親しみやすい。劇中にクリスマスや新年のシーンが出てくるので、「クリスマスイブ9PM公演」や「ニューイヤーカウントダウン」に参加したら、日常とシンクロできるに違いない。RENTを知れば、人生は変わる。出会って、思い出に残る年末に!「『RENT』 20th Anniversary Tour」は12月31日(土)まで、東京国際フォーラム ホールCにて。取材・文/三浦真紀
2016年12月19日12月13日に『ギンザめざましクラシックス vol.78』が銀座・王子ホールで開催された。『めざクラ』は来年20周年。今回は20周年通し企画の第2弾として、vol.21から40までを振り返る。高嶋ちさ子(ヴァイオリン)とフジテレビアナウンサーの軽部真一のトーク、演奏、ゲストの新妻聖子の歌など、盛りだくさんの内容で繰り広げられた。【チケット情報はこちら】公演にはサプライズゲストとして、ミュージカル『RENT』のキャスト9名が登場。『めざクラ』20周年を祝って、代表曲『Seasons of Love』を披露してくれた。奇しくも『RENT』も伝説の初演から今年20周年で、ツアーカンパニーがアメリカから来日したばかりだ。なんと、冒頭を「52万5千600分♪」、「How about Love?」を「愛はどう?」と、日本語で歌ってくれたのにはビックリ。彼らの気持ちに心温まる。アリア・ホッジ(ソリスト)が声量たっぷり伸びやかな歌声でソロパートを歌い、アーロン・ハリントン(コリンズ役)がパワフルな低音で引き締める。素晴らしいコーラスに、客席はうっとり。一瞬にして、ニューヨークに飛んだ気分になった。歌唱後、日本で年越しする感想を聞かれると、「ワクワクしてるよ!!ニューイヤーカウントダウン公演があって、開演が12月31日の夜10時15分。ちょうど劇中で、観客の皆さんと一緒にカウントダウンができるんだよ。地元を離れての年越しは初めてなんだ」とエンジェル役のデヴィッド・メリノ。繊細な空気をまとい笑顔が愛らしいデヴィッドは現役大学生。いかにもエンジェル!の佇まいだ。日本人キャストもいるRENT。「アメリカで生まれましたが、父と母は日本人です」とアンサンブルのフタバ・シオダ。日本で公演に出るのは初めてで、「広島からおじいちゃんとおばあちゃんが観に来ます」と嬉しそう。「言ってみれば、凱旋公演だね」と軽部。最後にコリンズ役のアーロン・ハリントンが「どの人種、どの文化、どの国の人も、愛を歌うことで心が通じ合えるミュージカルです。日本での上演が楽しみです」とメッセージをくれた。高嶋は「もっと聴きたかったですね!」と興奮冷めやらぬ様子。ああ、『RENT』開幕が待ち遠しい。一気に期待が高まった。『RENT20周年記念ツアー来日公演』は、2016年12月15日(木)から31日(土)まで、東京・東京国際フォーラムCで開催。チケットは発売中。取材・文:三浦真紀
2016年12月15日『わたしは真悟』は楳図かずおの漫画を原作に、フランス人演出家・振付家フィリップ・ドゥクフレが演出を手がける意欲作だ。ドゥクフレはアルベールビルオリンピックの開閉会式を30歳で手がけ、現在、米ブロードウェイで上演中のシルク・ドゥ・ソレイユ『PARAMOUR』の演出も手がけている。12月2日、KAAT神奈川芸術劇場で行われたゲネプロの様子をレポートする。ミュージカル『わたしは真悟』チケット情報ミュージカルと銘打っているが、古典的なミュージカルとはひと味もふた味も違う。独創的なダンスと音楽、芝居が見事なバランスで三位一体となった、今までにない味わいの作品といえるだろう。物語は小学生のふたり、ランドセル姿の真鈴(高畑充希)と悟(門脇麦)が東京タワーのてっぺんに登るところから始まる。結婚して、子供を作ろう。ふたりの無垢な想いは、タワーから飛びおりるという、とんでもない行動へと駆り立てる。街の人々の慌てふためく様子が、ドゥクフレらしい直線的な群舞で表され、緊迫した音楽が冒頭からググッと観客を物語に引きずり込む。町工場では、アーム型産業用ロボット(成河)が命を得る。赤いロボットはダンサーにより動かされるが、まるで生き物のよう。成河はロボットの心を演じ、その身体表現が胸に迫る。ロボットはしずか(大原櫻子)らの助けを得て壊そうとする人たちから逃れ、自分は何者なのかを探り始める。記憶を辿るうちに、真鈴と悟の子・真悟であることを確信する。しかし真鈴はロンドンの病院に入院し、フィアンセを名乗るロビン(小関裕太)と会う。悟も転居し、三者は離れ離れになっていた…。高畑は無邪気な子供から、思春期の繊細な少女へと変化する真鈴を熱演。高畑の可憐な歌声に、想像力が掻き立てられる。門脇は一途な男の子で、ごく自然体に見えるのが素晴らしい。手の振りなど原作漫画を思わせる動きが盛り込まれているのにも注目だ。大原はませた女の子役で魅了、歌手の時とは違う歌声がチャーミング。小関はストーカーのような男の役で、物語をダークに激しく彩った。成河はロボットながら、まっすぐで純粋。その秀でた表現力で抽象世界をリアルに伝えてくれる。踊りのダイナミックさ、ダンサーと一体化する映像はドゥクフレの得意技で、物語が宇宙規模の広がりを持つことを予感させる。音楽はデジタル中心だが、どこかほのぼのした味わい。オープンリール録音機が楽器として使われているのも効果的だ。子供と大人、コンピュータと人間、記憶と意識、テクノロジーと未来…。ドゥクフレは理屈では捉えきれない原作の凄みや煌めき、リスペクトをきちんと埋め込んだ上で、オリジナリティ溢れる舞台へと昇華させた。脱帽だ。公演は浜松、富山、京都を経て、2017年1月8日(日)から26日(木)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。取材・文:三浦真紀
2016年12月06日11月25日、日本初演30周年記念公演『レ・ミゼラブル』の新キャストお披露目会見が行われた。すでに公式HPで発表されていたキャストに加え、この日、新たに相葉裕樹と小南満佑子が加わり、9名がお披露目となった。様々なジャンルから集まった個性豊かな新キャスト陣が緊張した面持ちで、抱負やオーディションの様子を語った。生田絵梨花(コゼット)「中学生の頃からコゼットを演じたいと思い始め、声楽を学び、目標にしてきました。オーディションでは、『あなたは本当に楽しそうに歌うのね』と言われました。本番でも楽しむことを忘れず、光のような存在でありたいです」小南満佑子(コゼット)。2015年からアンサンブルに参加。「コゼットは清純なイメージでしたが、演出家に芯の強い女性だと教えていただいて。私らしいコゼットを演じたいです」内藤大希(マリウス)「ミュージカル俳優のステイタス的な作品。オーディションでは松原さんと役を替えて歌ってと言われ、立ち位置を変えたら冗談でした(笑)」橋本じゅん(テナルディエ)「小学生の時、先生の『ああ無情』の読み聞かせを聞き、テナルディエは大っ嫌いでした(笑)。でも今回、明日への活力を分かち合える役だと実感しました」鈴木ほのか(マダム・テナルディエ)。1987~91年日本初演でコゼット役、1997~2001年ファンテーヌ役。「レ・ミゼラブルに帰ってきたことを心から感謝します。オーディションで鳳蘭さんの動きをそのままやったら、なぜ本番みたいに動けるのかと不思議がられました」唯月ふうか(エポニーヌ)「オーディションでは『エポニーヌは切ない気持ちの他に、強い気持ちも持っている。見つけてみて』と言われて何度も歌ったのですが、その時は見つけられず、悔しい思いをしました。本番では絶対にエポニーヌを見つけて、自分ならではの役を作り上げたいです」松原凛子(エポニーヌ)「コゼットとエポニーヌで受けていました。エポニーヌを演じたら、演出家の方から『色気のあるエポニーヌ。それはありだね』と」相葉裕樹(アンジョルラス)「20代のうちに帝国劇場に立ちたくて挑戦。オーディションでは『君の熱はどうやったら上がるんだい?』と言われ試行錯誤。自分でも見たことのない表現ができました」二宮愛(ファンテーヌ)「エポニーヌで受けましたが、最終で『ファンテーヌやってみてよ』と突然言われ、歌いました。色黒で体も強靭な私が?とびっくり」『レ・ミゼラブル』は2017年5月25日(木)から7月17日(月・祝)まで、東京・帝国劇場にて。プレビュー公演は5月21日(日)から5月24日(水)まで。取材・文:三浦真紀
2016年11月29日東京芸術劇場 シアターウエストで約1か月間にわたり上演される向井理主演の舞台『星回帰線』が10月1日に開幕した。舞台『星回帰線』チケット情報200席という小空間で、舞台上はまるで漆黒の宇宙のよう。床面は高低差のある歪な5角形の回廊で囲まれており、回廊は椅子や道、壁あるいは窓などに見立てられる。ピアノが彩る会話劇を通して、人間対人間の複雑な感情、ひと筋縄では捉えられない心根が露わになってゆく。イケメンで産婦人科医の三島雄一(向井理)は、小学校時代の恩師・藤原(平田満)と久しぶりに再会し、藤原が苫小牧で営む「白樺ハウス」に滞在する。ここで暮らすのは、藤原と妻・久子(奥貫薫)、元漁師で暴力事件を起こしたことのある木田(高橋努)、かつて引きこもりで何事にも不器用な奥井(岩瀬亮)、訳あり妊婦の灯子(生越千晴)。彼らは美しい自然に囲まれた地で、星を観察しながら地ビールを作っていた。地元住まいでハウスに出入りする紗江(野波麻帆)を含めた人々に歓迎され、三島は豊かなスローライフに心を躍らせるが…。さりげない日常会話の中に違和感が地雷のように埋められ、あちこちで爆発するのにゾッとする。外から見れば美しい世界も、内情を知るにつれ表情を変える。2か月後には、三島というイケメン異分子が加わったことで、ハウスの人間関係は崩壊寸前。三島は女には友情以上の好意を抱かれ、男には嫉妬される。中でも父親代わりのような存在で尊敬していた藤原が、トゲを出し放題なのには苦笑するしかない。久子に優しくしただけのつもりが愛情と勘違いされ、三島は紗江との関係を打ち明けて誤解を解こうとするが、紗江に突っぱねられてより孤立を深めてゆく。ハウスの人々はこの共同体に依存するしか生きる道がない。それは果たして選択なのか、諦めなのか。三島は唯一、俯瞰の目の持ち主だが、彼自身も患者に訴えられて、実社会から逃れてきた身。三島が心中、父親に語りかける本音に、彼の変化が見てとれる。嘘、見栄、保身、自分勝手、劣等感などなど、普段は覆い隠しているダークでぐちゃぐちゃな感情のオンパレードに、観る者も自分のブラックボックスを開ける羽目に。同時に、爽快感が残るのが面白いところ。向井は終始出ずっぱりで、繊細かつダイナミックな感情の流れを、説得力たっぷりに演じ切る。「劇中で僕が傷つくように、観る人に傷ついてほしい」という彼の会見の言葉通り、心に刺さる120分だ。東京公演は10月30日(日)まで。その後、11月2日(水)・3日(木・祝)愛知、11月5日(土)から7日(月)まで北海道、11月11日(金)・12日(土)新潟、11月17日(木)から20日(日)まで京都、11月22日(火)・23日(水・祝)広島、11月25日(金)から27日(日)まで福岡、11月30日(水)・12月1日(日)鹿児島にて上演。取材・文:三浦真紀
2016年10月05日2013年にオフ・ブロードウェイで大人気となり、韓国版もロングラン。この9月末にはウエストエンドで開幕と、世界各地で旋風を巻き起こしているロックミュージカル『マーダー・バラッド』が、待望の日本初演。そこで日本ミュージカル界屈指の歌声を誇る、中川晃教と濱田めぐみが念願の初顔合わせとなる。『マーダー・バラッド』チケット情報中川「劇団四季の『ウィキッド』で初めて濱田さんを観て、その圧倒的な存在感に驚きました。人の心を導く力が強く、役を生きている。いつか同じ板の上に立ちたいと、長らく楽しみにしてきました」濱田「私もソニンちゃんから、日本のマイケル・ジャクソンがいると聞いて、それが中川さんでした。ピアノの弾き語り映像を観て脱帽し、舞台を拝見したら、中川さんが歌うと空間の色がそこだけ変わる。歌声が耳について離れず、ずっと気になる存在でした。普通の人間には出せない、もうひとつの感性を持っている。私はよく宇宙人と言われるけど、中川さんも同類でしょ?(笑)」中川「僕もいつも宇宙人と言われるから、多分そう(笑)。今回は4人芝居で、40曲近くを90分歌いっぱなし。濱田さんとこの濃密な作品で共演できることに感謝です。物語はバーテンダーかつナレーターにより語られる。トムとサラは若かりし頃、熱い恋仲だったが別れてしまう。その後、サラは詩人マイケルと結婚し、幸せな家庭を築いた。しかしサラは平凡な日常に退屈し、バーの経営者となったトムと再会、再び恋の炎が燃え上がる」濱田「私の役バーテンダーは、トムとサラ、マイケルの三角関係を狂言回しとして俯瞰で眺めつつ、彼らの関係性にも絡みます。その構成と立ち位置が面白い。4人で役を深められる分、予想外の化学変化が起きる予感がします」中川「ナレーターの視点が、他の3人を操り、翻弄する。あるいは3人がナレーターを操っているとも解釈できる気が。僕が演じるトムは昔、俳優を目指していた男で、今はバーの経営者。かつての恋人サラに夢中になり、殺人事件へと発展してしまうわけですが。「美しい炎は引力がある、でも触ってはいけない」と歌うタイトル曲が象徴的」濱田「曲は全てかっこいいですね。ロックにはミュージカル唱法では合わないから、勉強しなければ」中川「確かに。でも橋本さとしさん、平野綾さんと、歌自慢の4人が集まっているから、声を合わせたら怖いものなし!(笑)見せ場は4人の丁々発止。きっとお客様は二度三度とこの世界に足を踏み入れたくなるはずです」濱田「私はまず中川さんに歌ってもらって、それをカヴァーしよう」中川「えー?!僕も濱田さんからいっぱい盗もうと思ってますよ(笑)」公演は11月3日(木・祝)から6日(日)まで兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、11月11日(金)から27日(日)まで東京・天王洲 銀河劇場にて。チケット発売中。取材・文:三浦真紀
2016年09月29日俳優・三浦翔平が26日、無料のインターネットテレビ局・AbemaTV『三浦翔平の沖縄バカンスに完全生密着~翔熱大陸 第2弾Day2~』に登場し、お笑い芸人・TKOの木下隆行と、スマートフォンアプリで”顔交換”した画像を見せた。先日最終回をむかえたフジテレビ系の月9ドラマ『好きな人がいること』でも活躍していた三浦は、少し遅い夏休みを楽しむ“沖縄バカンスに出発。2日間の旅の様子を、「AbemaSPECIAL2」チャンネルで、2日間計12時間にわたり生放送した。バカンス2日目となった26日は、沖縄県恩納村からスタートし、三浦はゲストの山田親太朗、エハラマサヒロ、そして木下と4人で旅を楽しんだ。三浦が本番前に撮影した木下との顔交換写真をアップすると、視聴者からは「顔交換笑ったーーー」「男前木下さん」「顔交換違和感ない」など大反響に。木下も「本当にこういう人いそう、太った男前やな」と満足気様子を見せた。また、待ち時間には三浦が「赤いきつねのCMのときの勢いのいい武田鉄矢さんのモノマネをするエハラさん」のモノマネを披露。さらにドラマ『好きな人がいること』撮影中も、「エハラさんがマネする布施明さんの歌マネ」にハマった出演者たちが、監督に怒られたというエピソードを明かした。(C)AbemaTV
2016年09月27日年齢を重ねるごとに魅力が増す、三浦理恵子さんアイドルグループ「CoCo」のメンバーとして1989年にデビューし、現在は女優として活躍する三浦理恵子さん。今年で43歳になる三浦さんは、年齢を重ねるごとに美しさが増していることで、魅力ある40代として男女問わず人気を集めている。そんな三浦さんが、美容情報サイト「毎日キレイ」で連載する「三浦理恵子の美容ライフ」にて、自身の化粧ポーチの中身を公開した。三浦さんの美しさの秘密を紐解く鍵となりそうだ。気になるポーチの中身は?愛用スキンケアグッズ今回公開されたのは、2016年夏バージョンのポーチ。季節に合わせて持ち歩くコスメを変えているという。気になる中身のまず1つ目は、「JOMALONE」の「E ハンド トリートメント」というハンドクリーム。こちらは基礎化粧品を作っていたブランドで、最近では香水やルームフレグランスも人気ということで、使用感と香りがピカイチとのこと。ミストとして持ち歩いているのは「Eau de RoseGRASSE FRANCE」のローズウォーター。ダマスクローズ100%の化粧水のため、香りがとても良くリフレッシュできるそうだ。そして必ず持ち歩いているというアロマオイルは、「SHIGETA」の「ラベンダーファイン」と「ゴールデンドロップス」、「オダシテ」の「セラムコンセントレートワイルドキャロット」。疲れた時のリフレッシュや、化粧水に混ぜて使用しているという。香り重視のコスメたち化粧直しに使用するのは、「THREE 」のUVプロテクターとリップ。こちらも香りと使用感にこだわっているブランドだ。フェースパウダーはCHANELの「レ・ベージュ・プードゥル・ベル・ミン」。全体的に香りと使用感にこだわりを持って、スキンケアを重視しているようだ。これら三浦さんオススメのアイテムを、日々のリフレッシュや女子力アップのための参考にしてみてはどうだろうか。【参考】※三浦理恵子の美容ライフ
2016年08月16日『市村座』が8月11日より開幕した。【チケット情報はこちら】今回のテーマは「父と子」。芝居仕立人情噺『子別れ・下』は、古典落語に市村が動きをつけ、一人芝居として演じる。熊、金坊、女房など、一人とは思えない絶妙な会話の掛け合いと動きだ。熊は自分の過去を後悔し、隠しつつも女房への未練が溢れている。無邪気でおませな金坊は、別れた父と母の距離を肌で感じている。また女房の市村の所作のしなやかさには舌を巻く。鰻屋で夫婦が再会するシーンは、互いの恥ずかしさと嬉しさが交錯し、一気に引き込まれた。ミュージカル俳優として名高い市村だが、芝居の上手さも実感できる。音楽講談『二世たちのコーラスライン』は、『屋根の上のヴァイオリン弾き』の三女チャヴァ、『ミス・サイゴン』のタム、『オペラ座の怪人』『ラブ・ネバー・ダイ』のグスタフと、市村の出演作の子供たちがブロードウェイのオーディションを受けるという奇想天外な物語。講談として、基本、机の前に座って、歌い舞う。馴染みのあるメロディに乗せて、「サンライズ・サンセット」が「賛成、サンキュー」、「アメリカン・ドリーム」が「ブロードウェイ・ドリーム」と歌われるから、遊び心たっぷりだ。ミュージカルの二世たちがただオーディションで出会う話かと思いきや、物語は『コーラスライン』と重なり、チャヴァはキャシー(『コーラスライン』)、グスタフはポール(『コーラスライン』)とオーバーラップしてゆく。グスタフが自らをカミングアウトし、父親である怪人がそれを見守る様は、涙無くしては語れない。市村がかつてポール(『コーラスライン』)も怪人(『オペラ座の怪人』『ラブ・ネバー・ダイ』)も演じていることを知る人は、よりぐっとくるにちがいない。市村は『ラブ・ネバー・ダイ』でグスタフが登場したことから、この話の原案を思いついたという。親子の絆の素晴らしさを受け取ると同時に、この物語はミュージカルを担う次世代への市村からのエールのようにも感じられた。唄入り狂言『ピアフという人』では、ブロードウェイから飛び、打って変わってパリの雰囲気。エディット・ピアフの人生、恋模様を語りで振り返りつつ、ジャック・ピルスの「去りし夢」、ピアフの「水に流して」「群衆」「愛の讃歌」が歌われる。市村の哀愁と色気の帯びた、伸びやかな歌声は、実にシャンソンとよく似合い、場の空気を一変させた。大団円は『俵星玄蕃』。忠臣蔵のサイドストーリーであり、三波春夫の長編歌謡浪曲として有名。市村座の定番でもあり、市村の十八番だ。浪曲、語り、芝居など、この一編にさまざまな要素が含まれている。並大抵の技量では演じきれない難曲だが、市村はエネルギーたっぷりに演じ上げた。東京公演は21日(日)まで東京芸術劇場プレイハウスで上演。その後、大阪、名古屋など全国5か所を巡演する。チケット発売中。取材・文:三浦真紀
2016年08月12日今秋、武井咲主演で蘇る昭和の名作「瀬戸内少年野球団」に、三浦友和と山口百恵の息子で、演技派の呼び声高い三浦貴大の出演がこのほど決定。併せて、本作で初共演となる武井さんと三浦さん2人の写真も到着した。昭和19年、春。駒子(武井咲)は数日後に出征を控えた網元の長男とささやかな結婚式を挙げる。駒子の願いは、婚約者ではなく妻として夫の帰りを待つこと。甲子園球児だった夫は、駒子から生きて帰るためのお守りにするようにと言われた野球のボールを手に、戦地へと旅立っていく。駒子が務める江坂町国民学校の校庭はイモ畑へと変わっていた。子供たちは常に空腹を抱えていたが、それでもまだ笑顔でふざけ合う元気を蓄えていた。そんな中、足柄竜太(坂田湧唯)に父の戦死が伝えられる。届いた骨箱には、父が使っていたとされる歯ブラシだけがぽつんと入っていた。「お父ちゃんは名誉の戦死して、歯ブラシになってもうたんか?」。子どもらしい疑問を抱く竜太。時をおかず、駒子には紙切れ一枚で夫の戦死が伝えられる。そして、戦争が終わる。その夏、海軍提督の娘、波多野武女(本田望結)が江坂町国民学校に転校してくる。終戦を機に学校の教育方針は一変。男女が同じ教室で勉強することになり、竜太と武女は席を隣同士にする。大人びた雰囲気のある武女に竜太はドギマギしながらも、駒子の指導のもと教科書に掲載された軍事色の強い内容を墨で塗りつぶしていく。その従順な姿に、駒子は胸を痛める。夫の弟、鉄夫(栗山航)は駒子の胸中を深く理解。長男亡きいま、両親の銀造(大杉漣)と豊乃(高橋惠子)は、そんな鉄夫の嫁に駒子を改めて迎えたいと思い始める。そんな中、淡路島には進駐軍が上陸し、島はたちまちアメリカ文化に感化。竜太と同級生の三郎(山下真人)の兄、二郎(えなりかずき)は大阪で一発当てると島を出て行く。半ベソの三郎と一緒に二郎を見送る竜太。その前に、謎の3本足の男が現れる。それは、戦地で片足を失い松葉杖をついた駒子の夫だった。約束通り野球のボールとともに戻ってきた夫は、大人の都合に左右されない確かなルールのある野球を子どもたちにやらせてはどうかと提案。駒子は監督となり教え子たちと少年野球団を結成する――!現在公開中の『シン・ゴジラ』に続き、『怒り』『CUTIE HONEY -TEARS-』と続々と出演作の公開が控える三浦さん。今回三浦さんが演じるのは、武井さん扮するヒロイン駒子の結婚相手、中井正夫。誠実で家族思いの理想的な夫で、夏目雅子がヒロインを演じた1984年の映画では郷ひろみが演じた役だ。物語の前半で正夫は新婚の妻を残し戦地に出征。一度は戦死が伝えられるのだが、片足を失いながらも奇跡的に復員し、駒子と子どもたちに野球を通して生きる希望と夢を与えていく。肉体は傷ついても生来の優しさを失わず、悩める妻を励まし導く、頼れる夫を爽やかに演じていく三浦さん。ささやかながら心温まる結婚式の場面も含め、武井さんと三浦さんが描き出す夫婦愛は、子どもたちの笑顔とともに本作の大きな見どころとなっている。撮影を終えた三浦さんは「戦地で片足を失った姿をどう見せるか、また方言の難しさなど大変なこともあったはずなんですが、ふり返れば、子どもたちの元気で純粋でまっすぐな演技に触れて、芝居の楽しさを再確認することができました」と語り、「郷ひろみさんがかつて演じられた役を僕がやらせてもらうのは、非常にうれしい反面、怖い部分もありました」と不安も口にしていた。また印象に残っているシーンについては、家族団欒のシーンと回答。「本当の家族みたいで、こんなお父さん、お母さんと暮らしたら楽しいだろうなという撮影ができました」とふり返った。そして、今回が初共演となる武井さんについては「僕、きれいな人恐怖症なんです。きれいな人は怖い人という感覚があって、武井さんは自分の奥さん役なのに、会話がまったくできなかったらどうしよう…と思っていたのですが、こんな僕の適当な感じを現場でうまく受け入れてくださった。駒子と武井さんのイメージにも相違があまりなかったので、非常にやりやすかったですし、優しくしていただきました」と撮影裏を明かした。一方武井さんは「夫婦役ということで、2人のシーンが多くありましたが、三浦さんは自然な方で、初めて会った気がしませんでした。三浦さんが自然体でいてくれたおかげで、居心地よく演じることができました」と、互いに良い雰囲気の中、夫婦役を演じられたようだ。「瀬戸内少年野球団」は2016年秋、テレビ朝日にて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年08月02日三浦春馬がドラァグクィーンを演じることで話題のミュージカル「キンキーブーツ」の初日公演を前に7月21日(木)、リハーサルの模様が公開され、三浦さんとW主演の小池徹平が役柄の衣裳で報道陣の取材に応じた。映画化され、ブロードウェイでも人気を博したミュージカルを日本語で上演。経営不振に陥った老舗の靴屋が、女装して踊るドラァグクィーンのローラとの出会いから彼らのための靴を作る中で、差別や偏見を捨てて工場を再生させていくさまを描く。小池さんも三浦さんも劇中衣裳で報道陣の前に登場!特に、メイクもガッチリと施され体にぴったりと密着した赤いワンピースにハイヒールの三浦さんの姿にどよめきが!三浦さんは「みなさんに生でこの姿を見ていただきたいです」とニヤリ。役作りのために、家でもハイヒールを履くなどしていたそうで「普段、生活してても女性の動きに目が行くことが多くなった」と明かす。会見時に履いていたのは、最も低いヒールだが、それでも12センチ!「本当に女性って大変だなと身をもって感じています」としみじみと語る。相棒を演じる小池さんも「どんどん女の人に思えてきて、不思議な錯覚に陥ります(笑)」と感嘆した。「目力が強いので、パッと見られると『そんな目で見んじゃねーよ!』ってなります(笑)」と語っていた。報道陣からは「ハマるのでは?」「プライベートでも女装したくなるのでは?」という質問が飛んだが、三浦さんは「想像にお任せします」「それは、誰にもわかりません」と思わせぶりにほほ笑む。公開リハーサルでは、赤いドレスを中心に、衣裳をとっかえひっかえ、華麗なダンスと歌声でドラァグクィーンになりきっていた。派手な見た目に目を奪われがちだが、2人は物語の持つメッセージ性も強調。三浦さんは「他人を受け入れれば自分も変わり、世界さえも変わるというメッセージ。父と息子の心温まる物語です」と力強く訴えた。「キンキーブーツ」は8月6日(土)まで東京・新国立劇場中劇場にて上演中。8月13日(土)から22日(月)まではおおさか・オリックス劇場にて、8月28日(日)から9月4日(日)までは再び東京・東急シアターオーブにて上演。(text:cinemacafe.net)
2016年07月21日俳優・三浦翔平に12時間密着する生配信番組『三浦翔平の丸一日完全密着 翔熱大陸』が、23日(10:00~22:00)にインターネットテレビ局・AbemaTVで配信される。三浦が、密着の生放送を受けるのは初めてで、今回の番組では、仕事風景、トレーニングや買い物の様子、友人と酒を飲みながらプライベートトークを繰り広げる場面まで潜入予定。仕事現場での顔と、プライベートな顔まで、三浦のさまざまな表情に迫る。「プライベートだったり、仕事風景だったり、まだわからないのですが、精いっぱい頑張りたい」と意気込む三浦。「1日そのままでいいと言われているので、本当にそのままでいようかなと思います」と、肩の力を入れすぎずに過ごしたいとコメントしている。三浦は、第20回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで「フォトジェニック賞」「理想の恋人賞」を受賞。深田恭子主演のTBS系ドラマ『ダメな私に恋してください』に出演して話題を呼び、放送中にはTwitterのトレンドワードに「三浦翔平」が入るなど注目を集めていた。
2016年04月21日三浦春馬と小池徹平が初タッグを組み、挑戦するブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」。この度、“キンキーブーツ”を履いた三浦さんが写る新ビジュアルが解禁された。イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗の靴工場「プライス&サン」の4代目として産まれたチャーリー・プライス(小池徹平)。彼は父親の意向に反してフィアンセのニコラ(玉置成実)とともにロンドンで生活する道を選ぶが、その矢先父親が急死、工場を継ぐことになってしまう。工場を継いだチャーリーは、実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、途方に暮れる。従業員のひとり、ローレン(ソニン)に倒産を待つだけでなく、新しい市場を開発するべきだとハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで出会ったドラァグクイーンのローラ(三浦春馬)にヒントを得て、危険でセクシーなドラァグクイーンのためのブーツ“キンキー・ブーツ”をつくる決意をする。チャーリーはローラを靴工場の専属デザイナーに迎え、ふたりは試作を重ねる。型破りなローラと保守的な田舎の靴工場の従業員たちとの軋轢の中、チャーリーはミラノの見本市にキンキーブーツを出して工場の命運を賭けることを決意するが――。本作は、シンディ・ローパーが全曲作詞作曲を担当し、2013年の「トニー賞」作品賞をはじめとする6部門受賞という快挙を成し遂げた大ヒットミュージカルを、日本人キャストで再上演するというもの。経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子チャーリーが、ドラァグクイーンのローラに出会い差別や偏見を捨て、ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程を描いた2005年に公開されたイギリス映画をミュージカル化。シンディのパワフルで最高に魅力的な書き下ろしの楽曲の数々が大きな話題を集め、いまもなおブロードウェイで人気を集める大ヒット作品だ。そして今回の日本人キャスト版は、音楽・演出・振付はオリジナルをそのままに、主演のチャーリーとローラには、高い歌唱力を持つ小池さんと、卓越した歌とダンスで舞台での評価も高い三浦さんが初タッグを組んだ。そしてヒロインのローレン役にはソニン、そのほか、玉置成実、勝矢、飯野めぐみら実力派俳優たちが集結している。先日、小池さんと三浦さんが“キンキーブーツ”と写った新ビジュアルのチラシが解禁されたばかりだが、今回新たに初解禁となる新ビジュアルが完成。なんと今回は、本国ニューヨークからはるばる届いた真っ赤な“キンキーブーツ”を、実際にはいたドラァグクイーン・ローラ役の三浦さんの姿が写し出されたビジュアル。妖艶な赤の醸し出すオーラにも負けず、15cm越えの超ハイヒール“キンキーブーツ”を早くも履きこなし、その傍らでブーツに見入るチャーリー役の小池さんのツーショットが収めている。すでに夏の公演に向けて、高いヒールを履く練習を始めているという三浦さんは、「去年L.A.で、ドラァグクィーンが履く黒の15cmヒールブーツを脚を慣らすために購入しましたが、本国からお借りした真っ赤なブーツを初めて見たときは、妖艶でかつ迫力がありました」とやはり本物は違うと語り、また「このブーツを履くことで背丈が増すということは、それ相応の責任が増し、高揚すると共に、身が引き締まる思いでした。ミュージカルキンキーブーツの魅力を是非とも皆様に届けたい。劇場でお待ちしております」と熱い想いを寄せている。“ドラァグクイーン”三浦さんの全貌が徐々に明るみになり、本ビジュアルの早くも役に徹した三浦さんの表情からも、ますます期待が高まるようだ。ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」は、7月21日(木)~8月6日(土)東京・新国立劇場にて、8月13日(土)~8月22日(月)大阪・オリックス劇場にて上演。ブロードウェイミュージカル「Kinky Boots」来日版は、2016年10月、渋谷・東急シアターオーブにての公演予定。(cinemacafe.net)
2016年03月28日柚希礼音ソロコンサート『REON JACK』の公開稽古が2月17日、都内で行われた。公開稽古で披露されたのは2曲。「DAIAMOND IS YOU」は本公演のために書き下ろされたオリジナル曲。カーキのトレンチコート姿の柚希が階段から颯爽と降りてきて、途中、“JACK”で人差し指の決めポーズ。スタイリッシュな群舞など、マニッシュな柚希を堪能できる。「退団公演の『Dear DIAMOND!!』から約10か月、眠っていたダイヤモンドが蘇り輝き出すという歌詞が気に入っています。久しぶりのREONとしてのコンサート、カッコよく素敵に目覚めたいです」と柚希。柚希礼音ソロコンサート『REON JACK』チケット情報一方、「REON JACK」は元気で明るいポップス曲。ペンライトを持ってノリノリの柚希。手拍子あり、煽りあり、最後はボールを投げるサービスと、客席と一体化して盛り上がるにちがいない。「『REON JACK』は2月24日リリースのCD/DVD『R+』の収録曲。“ヘイヘイヘイ!”“イェイ!”などの合いの手を前もって覚えておいていただくと、より一緒に盛り上がれますよ」囲み会見では、公演への思いを熱く語った。「REONコンサートはお客様と一緒に楽しめることを第一に考え、演出の稲葉太地先生と共に作ってきました。カッコイイところや新しい私、多面体のREON を観ていただけるように。宝塚の楽曲は歌いたい曲がたくさんあり、かなり厳選しました。さよなら公演やディナーショーで歌わなかった曲もあり、日程を分けて歌いますので、どちらもいらしていただけたら。今着ているTシャツは“私はREONにジャックされた”の意。このコンサートでは私が皆様をしっかりジャックするつもりで頑張ります!」自らが作詞した「希望の空」は、ダンス作品としても注目とか。「作詞は宝塚時代にやりきった感があり、書けるかな?と思っていたのですが。退団後ニューヨークで3か月を過ごし、初めての慣れない環境で立ち止まり、苦しんだことも。『希望の空』はその心境を書きつつ、前に向かう思いを込めています。『希望の空』ではKAZUMI-BOY先生の振付により、退団後の心情をダンスで表現、面白くなるのではないでしょうか。またダンスはタンゴも見所。カッコイイとフェミニン、両方の要素があるので、両極端で踊れるようになりたいです」待望の退団後初のソロコンサート。『プリンス・オブ・ブロードウェイ』でのブロードウェイスター達との共演を経て、成長し輝きを増した柚希に出会えるはずだ。公演は、3月11日(金)から17日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、3月26日(土)から4月11日(月)まで東京国際フォーラム ホールCにて。取材・文/三浦真紀
2016年02月22日中山美穂が舞台『魔術』で、念願の初舞台に挑戦する。舞台『魔術』チケット情報「舞台は20代の頃から憧れていました。コンサートでのライブ感が大好きで、お芝居もやってみたいな、と。ここにきて初めてお話をいただき、脚本を読んだらものすごく面白い!まさかこの年齢になって、初めての経験ができるとは思ってもみませんでした。でも人生は一回きり。今は楽しみで仕方ありません」と喜びを語る。『魔術』は南河内万歳一座座長の内藤裕敬による書き下ろしで、演出も内藤が手がける。キャスト4人が出ずっぱりで挑む、ワンシチュエーションの会話劇だ。男女4人がおでんの屋台にたどり着くが、その途中、まるで魔術にかかったみたいに周りから人が消えてしまう。実はその4人はそれぞれの生活の中で、人との密度、距離を失っていた者たちだった…という、何ともミステリアスな物語だ。「不思議な話で、私が演じる女性も脚本だけではどんな人物なのか、まだ捉えられなくて。全てはお稽古が始まってからですね。お稽古では、内藤さんに厳しく何でも言っていただきたいです。私、激しい性格ですから傷つきますけど、早くレベルアップできるところまで持っていきたいです。人見知りも強いけど、自分をオープンにして、いいところも悪いところもさらけ出して、積極的に臨むつもりです。相手の役者さんが心開いてくださり、上手く気持ちのキャッチボールができるといいですね」初舞台の稽古場で自分をさらけ出すにはかなりの勇気が必要だろうが、「私、恥ずかしいことなんて、もうそんなにないので。失敗から学ぶことのほうが大きいと思っています」と、肝が座っているから頼もしい。演出の内藤に、中山の起用理由を聞くと、「野良猫でも、田舎にいる野良猫と都会の野良猫では違うでしょ?中山さんには都会的なシャープさがあり、油断の出来ない寂しさが伴っているのが魅力です。彼女の役は生活感がありながら、同時に都会の中を漂流している雰囲気が漂っている。初舞台でご本人も緊張なさっているでしょうが、中山美穂という存在感を舞台ならではの新しい感じで立体化したい。映像とは違う形で、ジタバタしていただこうかな」と語った。出演は中山の他、萩原聖人、橋本淳、勝村政信。公演は3月27日(日)から4月10日(日)まで東京・本多劇場、4月15日(金)から17日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールで上演。その後、4月中旬から下旬にかけて全国ツアーが予定されている。取材・文:三浦真紀
2016年01月15日イギリス人演出家デヴィッド・ルヴォーが近松門左衛門の「心中天網島」を現代劇として企画、演出。谷賢一がルヴォーの原案をもとに脚本を手掛ける。『ETERNAL CHIKAMATSU―近松門左衛門「心中天網島」より―』が、深津絵里と中村七之助のW主演で上演される。『ETERNAL CHIKAMATSU-近松門左衛門「心中天網島」より-』チケット情報物語は小春と治兵衛による心中を核として、現代と江戸時代をパラレルに行き来しつつ展開してゆく。今回、中島歩が近松の世界観を担う重要な役どころに挑む。「心中物というと遠い話の気がするけれど、恋愛と社会が折り合わないのは今もよくある話です。プロットを読んだら現代社会からの逆風がリアルで、身近に起こり得る話だなと感じました。僕の好きなノンフィクションに、『ドナウよ、静かに流れよ』という、ドナウ川に身を投げた日本人留学生男女の話があり、一途な恋心も心中物の魅力のひとつかと」中島は舞台『黒蜥蜴』で2013年俳優デビュー、NHKの朝ドラ『花子とアン』で注目を集めた、期待の新星である。「ルヴォーさんの演出は初めてで全く想像がつかない分、楽しみです。深津さんとも七之助さんとも初共演。おふたりが役にどのように取り組まれるのか、気になりますね。何より歌舞伎俳優さんは所作もきれいでしょうし、盗めるものはできる限り盗みたい」もし、中島が好きな女の子に「一緒に心中して」と言われたらどうするのか?「『嫌だ。ダサくない?もっと違う方法を考えよう』って言います。死ぬか生きるかでいったら、死ぬより生きて、きっと先に楽しいことがあると思う方を選択したい。僕、すごく楽天的で、嫌なことはすぐ忘れるタイプなんです」大学時代はモデルをしながら、立川藤志楼(高田文夫)、立川志らく、春風亭一之輔を輩出した名門落語サークルに所属していた変わり種でもある。「元々、役者になりたかったので、モデルをすれば芝居に出られるようになると素人考えで始めたのですが、そんなチャンスは皆無でしたね。それより落語のほうが楽しかった。亭号は大家主水(だいやもんど)。ダサいでしょう?先輩がつけるので、どうにもならないんですよ。古典落語が中心で、『千早振る』『火焔太鼓』をよくやりました。何が楽しいって、受けた時の気持ち良さ!あれを知ったら、抜けられません。落語は究極のひとり芝居。全部俺の力でやってるぜ!という快感は格別で、その幸せな原体験が今の舞台で役立っています。落語で学んだ江戸時代の感覚は『ETERNAL CHIKAMATSU』にも活かせるはず」公演は2016年2月29日(月)から3月6日(日)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、3月10日(木)から27日(日)まで東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演。チケットは東京・大阪共、12月12日(土)より一般発売開始。なお、一般発売に先がけ、先行抽選プレリザーブを実施。受付は11月13日(金)11:00から11月18日(水)11:00まで。取材・文:三浦真紀
2015年11月12日大竹しのぶ、三浦春馬が出演する舞台『地獄のオルフェウス』の製作発表会見が3月25日、都内で行われ、大竹、三浦をはじめ、水川あさみ、三田和代らキャスト陣と、演出のフィリップ・ブリーンが顔を揃えた。舞台『地獄のオルフェウス』チケット情報上演するのはアメリカを代表する劇作家テネシー・ウィリアムズが1957年に発表した作品。アメリカ南部にある保守的で排他的な町を舞台に、報われない日々を送っていた女レイディ(大竹しのぶ)と野生的な青年ヴァル(三浦春馬)の不倫の恋と破滅を描く。「テネシー・ウィリアムズ作品は『欲望という名の電車』以来久しぶり」と話す大竹。大竹は同作のヒロイン役で紀伊國屋演劇賞に輝いているが、「その時は、やってもやってもやりきれない……。『今日はよし!』という日が来るんだろうかと考える毎日でした」と当時を振り返りながら「それでも今回新たにウィリアムズ作品に挑戦することができてすごくうれしいです。フィリップさんがどういう演出をして、わたしたちをどこへ連れてってくれるのかわかりませんが、絶対に面白くなる予感がします」と舞台に期待を寄せた。三浦は今回がストレートプレイ初挑戦。「諸先輩方とすばらしい戯曲に向き合える機会をいただけてすごくうれしい。こんな機会は僕の一生の中で、あるかないかぐらいのことだと思う。稽古に入って、一瞬一瞬を大切に過ごしていけたら」「昨日初めてフィリップさんとお会いしたのですが、とてもユーモアがあるすばらしい方で、この作品に対する強い思いが感じられました。稽古場でも、いろいろアドバイスいただけることを期待せずにはいられない、そんな演出家だと思いました」とコメント。水川は「私は演劇の経験がまだ浅く、正直不安で怖いです。私の演じるキャロルは露出癖があって、自分を表現しようとすればするほど、世界から孤立してしまうような女性。心が飢えていないとできない役なので、今それを模索中です」、三田は「自分はこのラブストーリーを悲劇に追いやってしまう女という役どころ。自分にわからない感覚は若いフィリップさんに教えていただきながら、躍動的なラブストーリーが作れたら」とそれぞれ話した。公演は5月7日(水)から31日(日)まで東京・シアターコクーン、6月6日(土)から14日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて。チケットの一般発売は東京公演が3月28日(土)午前10時より、大阪公演が4月12日(日)午前10時より。チケットぴあでは東京公演のインターネット先行先着を実施中、3月27日(金)午後11時59分まで受付。
2015年03月26日台湾映画『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』の初日舞台挨拶が1月24日(土)に行われ、主演の永瀬正敏と共演する坂井真紀が出席。台湾からマー・ジーシアン監督とチェン・ビンホンが急遽駆けつけると、永瀬さんは「暖かいですね」と感無量。坂井さんは感涙していた。日本統治下の1931年、台湾代表として夏の甲子園に出場し、準優勝した嘉義農林学校(通称:嘉農=かのう)野球部の実話を描く台湾映画。この日、永瀬さんと坂井さんには、ジーシアン監督らの来場は一切秘密だったといい、舞台挨拶の冒頭で永瀬さんは「本当は台湾のスタッフと一緒に舞台に立ちたかったが、叶わなかった。きっと僕らの思いは(台湾に)届いていると思う」と監督の不在を残念がる場面も。それだけに「永瀬さ~ん」とジーシアン監督が姿を現すと、永瀬さんはまず驚きの表情。劇中では「泣くな!」が口ぐせの日本人監督・近藤兵太郎さんを演じており、「いや、泣いてないっすよ」と感動的なサプライズに照れ笑いも浮かべていた。一方、近藤の妻を演じる坂井さんは涙をこぼしながら、「永瀬さんや監督をはじめ、常に現場が作品に対する情熱にあふれていた。私もその情熱に触れて、エネルギーをもらったし、幸せだった」と感慨深げだった。また、ジーシアン監督は「人間は未来を見つめる生き物ですが、そこで過去を忘れてはいけないと思います。この映画を観て日本と台湾の過去から学んで、パワーを受け取ってもらえれば」と日本での“凱旋公開”に感激していた。東京・新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶には永瀬さんと坂井さん、ジーシアン監督らに加えて。大倉裕真、飯田のえる、山室光太朗、青木健、主題歌を歌うRakeと中孝介が登壇した。台湾では昨年2月に封切られ、公開60日間で興行収入3億台湾ドル(約10億円)を超える大ヒットを記録。いったん劇場公開を終えたが、9月から台湾映画史上初となるアンコール公開が行われ、“台湾版アカデミー賞”といわれる第51回金馬奨で「観客賞」「国際映画批評家連盟賞」を受賞した。『KANO ~1931海の向こうの甲子園~』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:KANO~1931 海の向こうの甲子園~ 2015年1月24日より新宿バルト9ほか全国にて公開(C) 果子電影
2015年01月25日上海を舞台に、三浦春馬が美しい双子の姉妹に恋をするミステリアスなラブストーリー『真夜中の五分前』。主演の三浦さん、ヒロインを演じた中国の人気女優リウ・シーシー、『GF・BF』など台湾の若手トップスターのチャン・シャオチュアン(ジョセフ・チャン)、行定勲監督、とアジアの才能が集結した本作に込めた想いをたっぷりと語ってもらった。本作で三浦さんが演じるのは、時計修理工の良。ひょんなことからルーメイ(リウ・シーシー)という美しい女性と出会うが、彼女には女優をしているルオラン(リウ・シーシー/1人2役)という一卵性双生児の妹がいた。ルオランには、人気俳優・ティエルン(チャン・シャオチュアン)という婚約者がいる。ルーメイは妹の婚約祝いに、彼女を驚かせる贈り物をしたいと知り合ったばかりの良にプレゼント選びを手伝ってもらうことに。良は美しいルーメイとの出会いに胸を躍らせるが、親しくなるにつれ、良はルーメイが抱える心の闇に気づいていく…。ーーアジアにまたがる映画を作るにあたり感じた期待や不安など、また参加したことで得たものを教えてください。行定:「これは必然だったと思うんです。当初は日本映画として作ろうと思っていたんですが、現在、日本で映画を作る状況というのは閉塞的で、“結末を観客にゆだねる映画”を嫌う傾向にある。そうしたら、上海のプロデューサーがこの企画に賛同してくださって。それで一緒にやろうということになり、シナリオを全部書き換えて、スタートしたんです。だから、この映画はこのメンバーが集まらないと出来上がらなかったんですよ」。三浦:「結末を考えさせるという作品に関われたことは、とても楽しくもあり、僕の役者人生において、チャレンジでしたね。行定監督が『上海でやることに意味がある』と仰っていたのですが、実際、上海に行く前から高揚感があり、上海に降り立って、撮影をしていくうちに、その意味が分かってきたんです。というのは、上海の街並、夜景、そして光の入り方というのがこの作品にとてもマッチしていて。光が、この作品のテーマも訴えかけていますし、登場人物の心情も表現してくれているんじゃないかと思っています。全編に渡って中国語にトライさせていただいたり、僕の人生の中でも、とても刺激的な時間を過ごすことができました」。リウ:「私は初めて国を超えた作品に出演したので、違う国の人たちと協力し合うことで新しいものが得られることへの期待が大きかったです。行定監督はとても優しい方で、プレッシャーをかけられることもありませんでした(笑)。撮影前にカット割りなども教えてくれましたので、心の準備もできました。中国では、カット割りなどを事前に教えてくれる監督はほとんどいないんです。みんな一旦リハーサルをして、そこから段取りを考えるというやり方でしたから。でも今回は、最初から決まっていたので、準備をすることが出来て、とてもよかったです」。三浦:「無言のプレッシャーはありましたよね(笑)」。リウ:「でも、楽しかったですよ」。行定:「基本的に僕は役者を信じているので。たまに裏切られる場合もあるんですけど(笑)、彼らは裏切らなかったですね。信じていないと、国を越えて作るのは難しい。中国で撮るということで、彼らの培ってきたもの、アイデンティティを頼りにしているわけですから。いろいろ話もしたし、春馬を含め、3人ともきちんと考えを持っている人たちなので、そこは信頼していました」。チャン:「僕は最初から、国を超えたプロジェクトということで、かなり興奮していましたし、期待していました。違う国の方と協力し合ってどんなものが出来る上がるのか、とても楽しみでした。そして実際にやってみて、もちろん多少の問題はありましたが、やっぱり楽しかったです。国に関係なく、一人一人誰もが仕事のやり方というのは違うと思うんです。ただ行定監督と仕事をしてみて、監督はとても繊細な方ですし、僕たちにも繊細なものを要求する、という部分はあったと思います」。ーー三浦春馬さんと共演した印象を教えてください。リウ:「三浦さんは台詞をすべて中国語で話さないといけないので、撮影の合間もずっと練習していましたね。それを横で聞いていて、たまに『発音がちょっと違う』と指摘すると、それをすごく真面目に受け止めて、すごく感謝してくれて。最後には私は申し訳ない気持ちになってしまいました(笑)」。チャン:「三浦さんは、本当に真面目。すごく芝居に集中していました。僕と三浦さんで階段の踊り場で話しをするシーンがとても印象に残っています。とても気持ちよかったんです。演じながら、2人のヒロインに対する感情がいっぱい出てきて、深いところまで演じることが出来たと思いますね」。ーー劇中、ある事件によってリウ・シーシーさん演じる双子が入れ替わったのでは…?という疑いが生まれますが、どのように演じてみて如何でしたか?三浦:「(演じた主人公の)良について言えば、彼自身、どちらの女性を愛していたのか…そして自分の中の愛とは何なのか?という問題に焦点が当たっている作品なんじゃないかと感じました。でも現実的な問題が後半に出てくる。後半、いろいろなことが起きて、自分の愛と現実の狭間で揺れる感情が面白い。観ている方にも、自分の愛とは何なのか、ということを考えていただけたら嬉しいですね」。リウ:「ルオランとルーメイという双子をはっきり分けて演じようとは思わなかったんです。一卵性なので、あまりに違いを出すと、観客も違和感があるでしょうから。同じようで、違うところを見せ、自分でも曖昧な部分を演じてみたかったんです」。チャン:「愛というものは、何かものを作り上げるパワーであると同時に、壊すパワーもあると思うんです。ティエルンという人物は最初、大人で包容力があるように見えましたが、愛の力によって自分が崩壊してしまう。一方、良は子どもっぽいところはありつつ、愛に対して一直線です。そこが対照的で面白いと思いますね」。ーー愛する人の存在を疑うわけですが、それは自分自身をも疑うことにも繋がるのでは?行定:「誰もが人を愛することはあるけれど、何において愛しているのか。それは不確かだということを、この話は浮き彫りにしているんです。これは、自分は恋人の何に対してを愛を持っていたのかを疑う話なんです。その疑いの目を持ったときに初めて、自分という存在に対しても疑いを持つ。同時に人格についての話でもある。リウ・シーシーさんが素晴らしいのは、2人の演じ分けと、混乱を、自分の中で受け入れている。ある意味、混乱しているんだけれど、それによって3人目の人格を作りあげているんですね。それを2人の男が的確に受け止めている。実は、『どっちがどっちなのかさっぱりわからない』という人もいるんだけど、そういう犯人探しをするような話しではなく、人をどう愛するのか、という話なんですね。“愛する”という行為自体が不確かなんです」。三浦:「上海の街並や、登場人物たちの持つ空気にゆったり包まれながら、自分の愛は打算もあるのか、本当の愛なのか、ということを含めて、愛するとは…ということを考えていただけたら、嬉しいですね」。(photo / text:Ayako Ishizu)
2015年01月05日三浦春馬が中国・上海を舞台に、全編中国語での芝居に臨んだ『真夜中の五分前』が12月27日(土)に公開を迎え、三浦さんと行定勲監督が舞台挨拶に登壇した。原作は人気作家・本多孝好の「真夜中の五分前 five minutes to tomorrow side-A/side-B」(新潮文庫刊)。上海で時計の修理工として働く寡黙な青年・良は美しい双子の姉妹と出会い、姉のルオランと恋に落ちるのだが…。ある出来事から過去を生きる男と過去をなくした女のゆくえが静かに描き出される。三浦さんと監督を、映画を見終わったばかりの観客はスタンディングオベーションで迎える。国際映画祭などでは見られる光景だが、国内のイベントで起こるのは異例のこと。三浦さんは、映画を作り上げた行定監督の功績を強調しつつ「その熱意と頑張りがみなさんに届いて拍手をもらえるのが嬉しいです」と笑顔を見せた。行定監督は、中国での現地スタッフと組んでの撮影ということで多くの苦労があったようだが、無事、日本での公開を迎えてホッとした様子。「近い国だけど遠い部分もあって“乗り越える”というのもこの作品のテーマでした。政治問題もあったりして、うちのスタッフと『どうしようか?』と話しているときに『三浦春馬はやる気で、中国語を勉強してます』と聞いて、『やらなきゃ。逃げられない』と思った。背中を押してもらいました。感謝してます」と三浦さんへの感謝と労いを口にした。すでに中国では4,000スクリーンという大規模で公開され、大きな話題を呼んでおり、2人はキャンペーンでも中国各地を回ったが、日本では考えられない様々なハプニングや出来事があったという。行定監督が「向こうではMCが主役なんです(笑)」と言えば、三浦さんは「挨拶の途中で変な効果音が入ってきたりするんです(苦笑)」と中国ならではの演出を困惑気味に明かす。さらに「映画の話は最初の挨拶だけ…」(三浦さん)、「あとはダーツ大会やらされたり。(映画にちなんで)双子が出てきて『どっちが姉でどっちが妹?』とか…。どうでもいいよ!観客を突き放す舞台挨拶でした(笑)」(行定監督)とカルチャーショックを口にし、会場は笑いに包まれた。それでも海外で撮影し、公開されたことに三浦さんは大きな意味・意義を感じているよう。「全てが新鮮で、役者人生だけでなく、ひとりの人間として大きな経験をさせてもらいました」と手応えを口にし、今後についても「オファーがいただけるならぜひやりたいです」とさらなる海外進出への意欲を口にした。『真夜中の五分前』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:真夜中の五分前 2014年12月27日より全国にて公開(C) 2014“Five Minutes to Tomorrow” Film Partners
2014年12月28日自らの代表作である舞台作品を映画化した『愛の渦』も好調の三浦大輔がこの夏、渾身の書き下ろし作品を放つ。その舞台に出演するのは三浦の第一回監督作品『ボーイズ・オン・ザ・ラン』で主演を果たした峯田和伸(銀杏BOYZ)と、『愛の渦』主演の池松壮亮。映像の世界で三浦作品を体現したふたりが、舞台で再び三浦とタッグを組むこととなる。3人にこの作品に賭ける思いを訊いた。『母に欲す』チケット情報「『峯田くん、池松くんとたっぷり芝居をやりたい』というところから始まった企画」と語る三浦。舞台初挑戦となる峯田は「嬉しかった気持ちと、芝居はやったことがないから不安という気持ちと半々。でも三浦さんに声をかけてもらったからにはやらなきゃな、と思った」と話す。「僕は声も小さいし、2本の舞台を経験して自分は舞台に向いていないんじゃないかと思っていた」という池松は「それでも三浦さんだったら不思議と大丈夫と思えた」とこの舞台に参加した理由を語った。実母を亡くしたふたり兄弟のもとに、ある日父親が迎えた新たな母親が来る。それをきっかけにふたりのなかで巻き起こる葛藤を描く『母に欲す』。三浦が初めて家族、母という題材に正面からぶつかってゆく物語。これまで触れてこなかった題材を選んだ真意について訊くと、「自分にとっては禁断のテーマというか、いつかはやりたいと思いながらも勇気が出なかったもの。この芝居で舞台にひと区切りをつけようと思っています」と三浦から衝撃的な発言が飛び出した。「やめないでくださいね」と声をかける峯田や「三浦さんがそういうなら僕も」と言い出す池松に笑いながら「この先どうなるかはわからない。でも次は決まっていません。それくらい崖っぷちの気持ちでやっています」と言葉を続けた。「一度映画で一緒にやったこのふたりを呼ぶことで、『また群れでやりたいんだろうな』と思う人もいるかもしれない。でも舞台に呼んでしまえば、映画でせっかく築いた信頼関係が揺らぐ可能性だってある。弱いところを見せることもできない。恐怖の方が強いんです。でもいまここでやるしかないと思っています」と改めて決意を語る三浦。これが最後の舞台作品になるかはわからないが、彼の思いをすべて注いだ究極の作品になることは間違いなさそうだ。公演は7月10日(木)から29日(火)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は5月31日(土)午前10時より。チケットぴあではインターネット先行抽選「プレリザーブ」を実施中、5月13日(火)午前11時まで受付。取材・文:釣木文恵撮影:源賀津己コスチューム:三浦大輔 …「NEO RESISTANCE」「Roen」、峯田和伸・池松壮亮…「カインドウエア」スタイリスト:DAISY 石橋瑞枝( DAISY M’S OFFICE )ヘアメイク:河村陽子
2014年05月09日直木賞作家・角田光代の短編小説集をWOWOWの連続ドラマWで実写化した「かなたの子」の完成披露試写会が11月19日(火)に開催。第1話上映後に主演の坂井真紀を始め、井浦新、大森立嗣監督が舞台挨拶に登壇した。偶然、富士登山ツアーに集まった男女。罪を抱え呵責の念にさいなまれる彼らが富士登山を通じて自らの過去と向き合っていくさまを描き出す。富士山の世界遺産登録後、初めてのドラマ撮影として本作の撮影は閉山前の9月に行われたが大森監督は「永瀬(正敏)さんが来た途端に台風も一緒に来た!」と恨み節。嵐が来ると撮影は中断され、山小屋でスタッフ、キャスト全員が待機することになったそう。坂井さんは「すごく強い風が吹いたことがあり、『自分の身は自分で守らなきゃ!』と。自然の怖さを感じました」とふり返る。富士登山ルートの中でも最も過酷と言われる御殿場ルートで撮影が行われ、山小屋と撮影現場を往き来する日々だったというが井浦さんは「毎日、登って下りての繰り返しで、何の修行をしてるのか?という感じなんですが(苦笑)、だんだんとそれが楽しくなってきた」と明かしたがこれも一種のクライマーズハイ…?それぞれに重い過去を背負った役柄を演じたが、母親として娘に対する重い罪を抱える日都子を演じた坂井さんは「監督が『(日都子が罪を犯した)理由なんてない。衝動的という言葉でも片づけられないようなもっと違うことなんだよ』と仰り、その一言で前に進めたと思います」とふり返る。井浦さんは「抱えた罪を大げさにではなく、見せないようにしつつ表さなくてはいけないというなかなか、出会うことのない役で難しかった」と述懐しつつ「そこが一番、面白いところでもあった」と充実した表情を見せた。作品にちなんでいまだに背負っている“過去”について問われると、坂井さんは「小学校の頃、プールのときに脱いだパンツがなくなってしまいまして(苦笑)」と思いがけぬエピソードを明かす。パンツはその後、無事見つかったそうだが「それ以来、トラウマでプールでパンツを脱ぐたびに『これは絶対になくせない』と見えるところに置くようになって」と告白し笑いを誘う。一方、大森監督は“家族”こそがトラウマだという。「初めてに書いた脚本をあるプロデューサーに見せたら『普通は壊れていく家庭を描くのに、お前のは最初から家庭が壊れてる』と言われました。おれんちはムチャクチャだったから。オヤジ(=前衛舞踏家の麿赤児)が白塗りなのがそもそもトラウマだし!」と大森監督、そして俳優の大森南朋を生んだ複雑な家庭環境について語り、会場は笑いに包まれた。WOWOW 連続ドラマW「かなたの子」は12月1日(日)より放送(全4話/第1話無料放送/毎週日曜22:00~)。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:かなたの子
2013年11月19日「仮面ライダーオーズ」の渡部秀&三浦涼介のコンビによる最新映画『PIECE~記憶の欠片~』の完成披露試写会が8月18日(土)に行われ、渡部さんと三浦さん、下山天監督が上映後の舞台挨拶に登壇した。東映が「TOEI HERO NEXT」と銘打って開始した新レーベルの第1弾となる本作。トラウマを抱えた元エリート記者・智紀(渡部さん)と五重人格のカメラマン・零(三浦さん)というコンビの2人が、人々を石化して死に至らしめる謎の事件の真相に挑んでいく。「オーズ」の映司×アンクのコンビが忘れられないファンが客席で掲げる「おかえり」というボードを見やりつつ、渡部さんは「ただいま(笑)。みなさんの前にこうして帰ってこられて光栄です」と笑顔を浮かべた。渡部さんは酒に溺れるやさぐれた記者という、「オーズ」のときとは全く異なるタイプの役となったが「普段、涼くんとお酒飲んだりするときもあまり酔ったりしないし、涼くんは寝ちゃったり泣いたりするけど(笑)」と暴露を交えつつ、これまでとは違った新たな挑戦だったとふり返る。多重人格者を演じきった三浦さんも「5役、大変でした。頑張ったんだよ」と映画が完成してホッとした表情。「台本を読んでるときはニュアンスが違うけど、演じるときは見た目も変わらないまま。いろいろ調べて(多重人格者の)映像を見たりして自分なりにやりました」と明かす。渡部さんは「一緒に撮影してても難しそうだなと思いました」と三浦さんの苦労を慮る。特に多重人格のシーンの中での見どころは、唯一の女性人格である“女医の綾”の逆行催眠のシーン。渡部さんは「あのエロさはヤバいでしょ!18禁だなと思いました」と感想を語る。三浦さんは「緊張した」と言うが、体を密着させていた渡部さんは「涼くんの心拍がハンパなかった!」と証言。三浦さんは「秀くんから感じる熱もあった」と返すと客席を埋める女性ファンは色めきたった。メガホンを握った下山監督も、「男ながらに撮影でゾクゾクした」と2人が醸し出す官能的なムードに称賛を送った。一方、アクションシーンに関しては1年にわたってコンビを組んでいた2人とあって1発OKだったそうで、渡部さんは満面の笑みを浮かべ「さすがオレたち!」と自信満々にアピール。監督も渡部さんも三浦さんも、早くも続編の製作およびシリーズ化に向けて期待を口にしていた。『PIECE~記憶の欠片~』は9月1日(土)より全国にて公開。■関連作品:PIECE~記憶の欠片~ 2012年9月1日より全国にて公開© 「PIECE」製作委員会
2012年08月20日俳優の三浦友和が主演する『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の初日舞台挨拶が12月3日(土)、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、三浦さんの次男で前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』に出演した三浦貴大がサプライズ登壇した。友和さんと貴大さんが、公の場でツーショットを披露するのは今回が初めて。貴大さんから、物語の重要なアイテムである“ブレーキハンドル”を手渡された友和さんは「これ、本物(笑)?もうちょっと違う形で共演したかったが、ありがとう。驚きました」と感無量の面持ちだった。一方、貴大さんは「初日、本当におめでとうございます。ここに来ることができて、うれしいです」とこちらは少々緊張気味。『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』は俳優デビュー作とあって、「思い入れが重過ぎる作品。さっきもこのブレークハンドルを見たら、涙が出そうになった」と感動しきりだ。撮影前には、友和さんが「このスタッフさんはどんな人?」と貴大さんに電話で“下調べ”したのだとか。「おかげで現場に入りやすかった」と笑顔でふり返る。富山県を舞台に、三浦さん演じる鉄道運転士が定年を機に、突然、長年連れ添った妻に離婚届を突きつけられ、夫婦のあり方や生き方を見つめ直す。舞台挨拶には三浦さん親子に加えて、妻を演じる余貴美子を始め、中尾明慶、小池栄子、吉行和子、蔵方政俊監督、製作総指揮の阿部秀司氏が登壇した。余さんは「夫の最後の優しい言葉を期待しながら、運命共同体として同じレールに乗って旅する夫婦の物語。人と人との関わりを考えました」。夫婦の娘役を演じた小池さんは「台本の段階から涙が出ました。身近な人に普段は言えない感謝を伝えたくなる作品」とこちらも本作を通して、大切なものを再確認した様子だ。一方、後輩運転手を演じた中尾さんは「パート5くらいで、主人公になれれば」と少々気が早い“抱負”を語り、笑いを誘っていた。『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は全国にて公開中。■関連作品:RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ 2011年11月19日より富山にて先行公開、12月3日より全国にて公開© 2011「RAILWAYS2」製作委員会RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 2010年5月29日より全国にて公開© 2010「RAILWAYS」製作委員会■関連記事:余貴美子、夫からのカンチョー攻撃を告白!三浦友和は爆笑大人たちの“第2の人生”を優しく綴る『RAILWAYS』試写会に15組30名様ご招待友和&百恵の次男・貴大俳優デビュー作初日「緊張9割、楽しみ1割」【ハリウッドより愛をこめて】TBSドラマ「JAPANESE AMERICANS」撮影に同行!いくつからでも人生は変えられる『RAILWAYS』切符型ストラップを3名様プレゼント
2011年12月04日映画『スープ・オペラ』(瀧本智行監督)の初日舞台挨拶が10月2日(土)、東京・中央区のシネスイッチ銀座で行われ、主演の坂井真紀、共演の西島隆弘(AAA)らが出席した。ひょんなきっかけから同居生活を始めた三十路半ば過ぎの独身女性・ルイ(坂井さん)、妙に明るい若者・康介(西島さん)、自称・画家のダメな中年男・トニーさん(藤竜也)の心の交流を描く物語。満場の観客を前に坂井さんは「映画の初日は特別な気持ちになるものです。たくさんのお客さんに来ていただいて幸せです」と満面の笑み。劇中のエピソードにちなみ司会者が年の差恋愛について質問。西島さんは「いまは年上がいい。この間、藤さんとそういう話をして『年を重ねると年下が良くなる』と聞いたりもしたので。真紀さんとかすごくいいですね。ホント、タイプです」と“告白”。腕を振り上げて喜んで見せた坂井さんは「年はこだわらないです」。すかさず西島さんから「すごい年下と結婚したくせに…」と突っ込まれると、同作でも一緒に仕事をした写真家の鈴木心さんと昨年10月に入籍し、結婚1周年を迎えたばかりだけに「旦那さんが10歳年下なので、藤さんが『だんだん若い子が好きになる』とおっしゃるのを聞いて、どうしよう?って思っています。男性ってそんなものなんですかね?捨てられないようにがんばります」と健気な妻の顔をうかがわせた。一方、藤さんは「僕の妻は6歳年上。年上の女房はやっぱりいいですよ」とのろけていた。『スープ・オペラ』はシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スープ・オペラ 2010年10月2日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会■関連記事:坂井真紀の美容法「キチンと食事」と「気にしないこと」坂井真紀指輪を輝かせ新婚生活を初ナマ報告阿川佐和子の「スープ・オペラ」が坂井真紀主演で映画化!「“裸”の心で演じた」
2010年10月02日女優の坂井真紀が9月24日(金)、東京・港区のスペースFS汐留で行われた主演映画『スープ・オペラ』の試写会に出席。輝き続ける秘訣をテーマにトークを展開した。本作では、風変わりな同居人に囲まれ、人生の輝きを増していくヒロインを好演。プライベートでも昨年、本作でも一緒に仕事をした写真家の鈴木心氏と入籍し、まもなく迎える結婚1周年を前に「悩んだら止まる時間も大切で、ここにいたいと思ったら止まっていてもいいと思っていましたが、結婚してからそういう訳にもいかず、肝っ玉母さん的に進まないといけないな、と」と変化を語り、輝くような笑顔。一方で、ほぼ女性が埋め尽くした客席からの質問にも回答。92年にデビューし現在40歳だが、年齢を感じさせない容姿とツルツルした肌に関する質問が集中した。だが、女優を続ける上で気をつけている美容法を聞かれると、「キチンと食事を摂ること…ですね。時間が空くと時々水泳に行ったりしますが、あとは気にしていません。体質みたいで」と意外な無頓着ぶりを吐露。意外そうな表情を向けた女性客を見つつ「むかつきます?嫌な感じですか?」とウケを気にして苦笑い。現在40歳とは思わせないツルツルの肌を輝かせており、肌の調子が悪いときのケアについて聞かれても「ダメになったときはどうしようもないですからねぇ、どうしようもないので…気にしないことです」とサラリ。「説得力ないですか?すみません、こんな感じで生きているので」と愛嬌タップリに謝っていた。『スープ・オペラ』は10月2日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スープ・オペラ 2010年10月2日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会■関連記事:坂井真紀指輪を輝かせ新婚生活を初ナマ報告阿川佐和子の「スープ・オペラ」が坂井真紀主演で映画化!「“裸”の心で演じた」
2010年09月24日女優の坂井真紀が6月11日(金)、東京・西新橋のスペースFS汐留で行われた主演映画『スープ・オペラ』完成披露試写会の舞台挨拶に出席。本作のスチールも手がけた写真家・鈴木心氏と昨年10月1日に入籍、今年5月1日に挙式して以来、初の公の場で、左手薬指に指輪を輝かせながら新婚の心境を語った。冒頭、瀧本智行監督から「この映画のスチールを務めたカメラマンと坂井さんは結婚されて、幸せに暮らされております」と前フリ。本作で坂井さんは、ひょんなことから風変わりな初老の画家(藤竜也)、編集者を目指す若い男(西島隆弘)と、ひとつ屋根の下で暮らすことになった女性・ルイを熱演。同席した原作者の作家・エッセイストの阿川佐和子氏から、孤独や人の温もりを描いた内容だけに「孤独だったのかしら?だから結婚されたのかしら」と突かれると、坂井さんは「こんなにも孤独を感じたことはなかった。この役が孤独過ぎて結婚してしまいました」と笑顔で冗談交じりに報告した。本作にちなみ、どんな男性を求める?の質問に「特には…じゃ、夫で」。ストレートなオノロケで、阿川さんや共演陣を「うーん」とうならせた。「現場に支障がないように(交際を)隠していました」と撮影時をふり返り、どこに惹かれた?の質問に「ウチの旦那さん、姿勢がいいんですよ。だからカメラを構える姿がカッコイイ」とニッコリ。手料理は「していますよ。本を見て、レパートリーを増やしたり、頑張っています。チゲスープを作りました、美味しいって言ってくれました。得意料理?餃子です」とハッピーオーラ全開。子供については「できれば嬉しい。できれば何人でも欲しい。授かれば幸せです」と話していた。一方、阿川さんは、坂井さんとの初対面をふり返り「幸せそうに笑っていらした理由が分かりました、私に会ったからかな?と思ったけど違いました」と苦笑い。「本当にありがたい話題作りをしてくださって」と妙な祝福。自身は?と聞かれ、「ほっといてください!」とかわいらしく口を尖らせていた。『スープ・オペラ』は10月、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:スープ・オペラ 2010年10月、シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© スープの会■関連記事:阿川佐和子の「スープ・オペラ」が坂井真紀主演で映画化!「“裸”の心で演じた」
2010年06月11日