「サマーキャンドルナイト」が、軽井沢高原教会で2016年7月30日(土)から8月31日(水)まで開催される。軽井沢は宣教師が開拓した街。1世紀以上前、宣教師がランタンで街を照らす風習があったといわれている。これを受けて、大正時代から続く軽井沢高原教会では「サマーキャンドルナイト」を実施。教会前の中庭に無数のキャンドルを灯し、樹木の間にもキャンドルを飾った。まるで空中にキャンドルが浮かんでいるかのように幻想的な空間で、ランタン散策&ランタンツリーや、チェロ演奏、ゴスペル礼拝など様々な企画を楽しむことができる。【イベント詳細】軽井沢高原教会 サマーキャンドルナイト開催期間:2016年7月30日(土)~8月31日(水)会場:軽井沢高原教会住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉野2144TEL:0267-45-3333・ランタンキャンドルの庭実施時間:毎日 18:00~22:00(チェロの演奏は不定期)・ランタン散策&ランタンツリー実施時間:毎日:19:00~22:00(教会に隣接する牧師館よりランタン貸出)・結び灯実施時間:土・日・月 19:00~22:00・夏夜のゴスペル礼拝実施時間:火・木 20:30~21:00・Bell's Ring 天使の歌声実施時間:水・金 20:30~21:00
2016年07月02日ルーニー・マーラ主演で製作準備が進められている『Mary Magdalene』で、ホアキン・フェニックスがイエス・キリストを演じるかもしれない。スケジュールの調整などが必要なようで、まだ決定とはなっていないが、プロデューサーらは彼を望んでいるようだ。その他の情報映画は、イエスの死と復活を見届けたマグダラのマリアの人生を描くもの。過去に『最後の誘惑』でバーバラ・ハーシーが、また『パッション〈2004年〉』でモニカ・ベルッチが、“罪深い女”とも呼ばれたこの女性を演じている。『ダ・ヴィンチ・コード』にもストーリーの重要な部分として存在する。今作の監督はガース・デイビス。来年の公開を目指し、撮影はこの夏開始する予定だ。フェニックスの最近作は、6月11日(土)に日本公開されるウディ・アレン監督の『教授のおかしな妄想殺人』。マーラは『キャロル』で今年のオスカーの助演女優部門にノミネートされた。文:猿渡由紀
2016年04月25日●世界遺産が抱える事情今年の登録を目指していた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の推薦取り下げ。審査を行うユネスコの諮問機関イコモスは、推薦内容を“禁教期”の歴史的文脈に焦点を当てたストーリーに、と示した。なぜ“教会群”は再考を迫られたのだろうか。背景にある「世界遺産」全体がおかれた状況も理解する必要がある。○そもそも「世界遺産」とは何か観光資源としての絶大なブランド力を持つようになった「世界遺産」。ペルーのマチュピチュやエジプトのピラミッド、中国の万里の長城など誰もが知っている遺跡などが名を連ね、日本では、1993年に法隆寺など4件が登録されて以降、昨年の「明治日本の産業革命遺産」まで15の文化遺産と、4つの自然遺産が登録されている。登録されれば、国内だけでなく海外での知名度もあがり、押し寄せる観光客による経済効果は莫大な額になる。人口減少、地方格差がいわれる今、地元で大事に守ってきた遺産をより多くの人に知ってもらいたいという思いと同時に、地方復活の起爆剤としての期待値は高まっている。国内推薦を待っている世界遺産暫定一覧には、文化遺産で10件。さらに「その次」を目指す資産も出てきている。○世界遺産が抱えるジレンマ世界遺産は、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」に分類される。それとは別に、開発や紛争などによって重大な危機にさらされている遺産は「危機遺産」に登録されることもある。現在だと、過激派組織「イスラム国」(IS)による破壊の脅威にさらされている、シリアの世界遺産などがこれに登録されている。過去には、こんなこともあった。ドイツのドレスデンで、住民の生活のために橋をかけようとしたところ、世界遺産としての景観にそぐわないと待ったがかかり、結局地元は世界遺産から除外される道を採った。これは極端な例だが、住民にとって、“生活”か“遺産”か、折り合いをつけることが大きなテーマになってくる。一方で世界遺産登録による“観光客の増加”も資産そのものへの脅威となりうる。「人類共通の宝」である世界遺産の理解を広めるいいきっかけとなる一方で、資産の老朽化などを招き、世界遺産の意義にそぐわないことになっているのも事実で、それをどうマネジメントするのか、世界遺産を抱える団体は開発への備えも事前に検討し、ユネスコに提出する推薦書に盛り込む必要がある。世界遺産を推薦した国は、その遺産について維持する責任がある。定期的なチェックも行われる。そこで問題があればドレスデンのように世界遺産から外れる可能性もあるのだ。○“教会群”が進めてきた観光客対策2007年に世界遺産の暫定一覧に登録された“教会群”だが、離島に点在するため地理的な課題がある。過疎化の進行が早く、世界遺産としての文化的景観の維持や、教会の信徒の減少に不安がある。元々大きなコミュニティではないので、道路などの道幅も狭く、観光客が増加すれば、住民の生活に影響が出る恐れも考えられる。そのため、資産を持つ自治体は登録を目指し始めてから、推薦内容をつめるほかに、長い期間かけて、地元の整備を進めてきた。駐車場対策やトイレ、看板の整備などほか、教会については、誰でも入ることができるが、内部の見学希望者はインフォメーションセンターのホームページから事前の連絡をお願いするというシステムを始め、さらに見学者にマナーを呼びかけたり見学人数をコントロールしたりするために、昨年から「教会守」という見守役を設けるようにしている。このシステムの狙いは、教会での葬儀が入ったときに見学人にその時間見学に入れない旨の連絡を入れたり、使用されていない教会に見学希望があれば鍵を開けたりと、臨機応変に対応し制御できることにある。このように自治体だけでなく地域をあげて世界遺産登録に向かってきた。●登録へのハードルは高くなっている○世界遺産の登録のハードルはどんどん高くなる現在191カ国、つまり国連に加盟しているほとんどの国が締結している世界遺産条約は、締結国の増加、世界遺産に対するブランド意識が高まったことなどで申請件数が増加し、現在では1000件を上回る数になっている。この現状にはいくつかの課題がある。1つは、件数そのものの増加だ。すでに主要な遺産は登録済みといわれる中、このまま件数を伸ばすことはどうなのかということ。2つ目は、専門家であるイコモスが登録にふさわしくないと勧告しているものに対して、政治力で登録に転じているケースが増えていること。さらに3つ目は世界遺産の登録件数の国による偏りだ。世界遺産のあり方については、今まさに議論が求められているところだ。○“教会群”が登録を目指す環境は、元々厳しいまだ1つも遺産を持っていない国の初めての申請は通りやすくなっているものの、世界遺産登録に向けた審査のハードルはどんどんあがっている。そのため、いくつかの遺産をまとめて1つのストーリーとして申請する「シリアルノミネーション」タイプの遺産が増えている。先に述べたストーリーが大事ということもこういった背景のもとにある。また、13年に登録された「富士山」の時には「鎌倉」とあわせて2件の文化遺産が日本から推薦されたが、翌年の「富岡製糸場」際には、1件のみに絞られた。また、今後1つの国からの推薦は、毎年はできなくなる方向になりそうだとの話も出ている。●“教会群”は幸運か○審査の透明性を高める改革をはじめたイコモス教会群は、本当は幸運だったといえるのかもしれない。イコモスの審査は、実際に世界遺産委員会で審議される前の年の夏から秋頃に現場の調査を行った後、非公開での審議が続けられる。申請者は、この間イコモスからの質問内容などからしか審査の状況を推し量ることができない。勧告が出るゴールデンウィーク頃まで中身がわからない、いわば“密室”での議論には以前から批判があった。しかし今年の推薦案件の審議から、公開の場で申請者へのヒアリング機会を設けることになり、中間報告も出た。“教会群”については昨年の11月30日、政府と関係自治体の担当者がパリで公開のヒアリングに臨んだ。1月に出てきた中間報告ではそのときの日本側の説明は、結果的には「受け入れられなかった」(馳文科相)ものの、2年後、3年後の国内推薦への締め切りである3月末までに時間がある段階だったことは幸いだったといえる。もし中間報告が出ず、ゴールデンウィークシーズンまで勧告の感触がわからなかったら、登録されるのがさらに遅くなるのだ。しかも、先にも述べたように、今後毎年推薦できなくなる可能性もあるからなおさらだ。また“教会群”はイコモスとのアドバイザー契約を2月24日に結んだ。イコモスの指摘に則って推薦内容を見直すことになるため、イコモスのお墨付きとなる。そのため、登録へのハードルが高い中にあっても、可能性はグンと高くなるのだ。○“教会群”はどう課題と向き合うか今までに登録された遺産の事例を考えると、ストーリーの変更があれば、資産とされる遺産の数や名前に変更が生じる可能性はあるだろう。さらには、世界遺産として保護されるべき範囲の変更も考えられる。実際14の資産のうちイコモスが焦点を当てるべきといっている「禁教期」の資産はうち4つだけで、半数以上の8つは禁教が解けた後に立てられた教会だ。これはそもそも教会群を世界遺産にという動きからスタートしていることにも関係あるだろう。そこに集落や城跡なども入っていったのだ。長崎県の担当者は、「イコモスに話を聞いてからでないとわからない」としつつも、「遺産の普遍的価値の自体は認められていますから、禁教期にスポットを当て、そことの関係性などを中心とした推薦書に変える。資産の数は今のところ減らしたりすることは考えていない」と話す。イコモスからの助言でどの程度の推薦書の変更になるのか……。遺産を持つ長崎県や熊本県などの自治体にとって時間のない中での戦いが強いられる。
2016年03月14日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった「ボストン・グローブ」紙の記者たちを描いた『スポットライト世紀のスクープ』が「作品賞」に輝いた。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の記者たちが、カトリック教会のスキャンダルを白日の下に晒した。「SPOTLIGHT」と名のついた一面記事に、神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げたのだ。彼らの追跡は、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる、まさに記者生命を懸けた闘いだった…。同作は作品賞、監督賞、助演男優賞(マーク・ラファロ)、助演女優賞(レイチェル・マクアダムス)、脚本賞、編集賞6部門にノミネートされ、脚本賞、が受賞している。『扉をたたく人』で注目を集め、『靴職人と魔法のミシン』(’10)が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシーが監督を務める本作。俳優陣には、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバーらが集結。この日、ステージに立ったマッカーシー監督は感謝の言葉と共に「この映画は被害者に声をもらいました。その声を拡げてくれるのがこのアカデミー賞です」と語り、キャスト陣と喜びを分かち合った。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日“教会”と聞くと厳粛な場所を想像するが、そんな場所が若者の集えるカルチュラルなスペースへと変貌した。「カオス・テンプル(KAOS TEMPLE)」と呼ばれる、スペイン北部に完成した教会だ。その教会は昔、所有者のいる建物であったが、1930年代のスペイン内戦により廃墟と化して長年放置されていた。数年前に「Church Brigade」という若者の集団がその場所を引き取り、スケートボードの楽しめる場所へと教会内を改築したという。2014年その地に、アーティストのオクダ・サン・ミゲル(OKUDA SAN MIGUEL)が足を運んだ際、彼は廃墟となったスペースのこのような使い方に感銘を受け、壁面に自身の作品を残すことを提案したそうだ。レッドブル社や塗料会社などのサポートを受けながら、彼は教会内の壁面全てにKAOS(=CHAOS)、すなわち「混沌」を彷彿させる虹色の作品を完成させた。天井も全て塗り尽くすため、大掛かりなクレーンや重機も使用されたという。制作は2015年11月23日から7日間行われ、12月10日から一般公開がスタートした。カオス・テンプルではスケートボードを楽しむことはもちろん、アート作品の展示会やイベントを行うこともできる。今後はスケートボードのレッスンやアート関連のワークショップ、コンサートの開催など幅広く展開し、人と人が出会いコミュニケーションの生まれる場所を目指していくそうだ。他にもアイデアがあれば積極的に提案して欲しいそうで「是非連絡をして欲しい」とのことだ。※本記事は (引用元: 、 に許可を得て、執筆を行っております。
2016年02月27日2月4日、2016年の世界遺産登録を目指していた「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)の推薦を政府が取り下げる方向で検討しているとの報道が流れた。筆者は世界遺産アカデミーの研究員としてこの遺産については各所で「まず大丈夫」と太鼓判を押してきたため、驚きをもってこのニュースを見ていた。実際、なぜ「推薦取り下げ」が検討されているのか、世界遺産登録への道筋も含めて説明したい。○用意していた「ストーリー」への指摘この遺産は、日本においてキリスト教がどのように伝わり、広まり、根づいていったかというプロセスを14の構成資産で示している。まず、フランシスコ・ザビエルが1549年鹿児島に上陸し、やがて平戸を拠点に日本国内での布教活動を展開。その後450年にわたり、キリシタン大名下での繁栄、秀吉に始まる取り締まり以降の激しい迫害と弾圧、各地キリシタンの潜伏と復活、という世界宗教史上まれにみる激動の歴史を重ねて来た。そのストーリーを大浦天主堂や五島列島などにある教会群、島原の乱の舞台となった原城跡などの資産で示している。一般的に世界遺産に登録されるには、「いつの時代の誰が見ても文句なしに素晴らしい」という「顕著な普遍的価値」をもつことが求められる。最近登録される遺産の多くは、単体の建造物で「顕著な普遍的価値」を示すのではなく、文化や歴史的背景などが共通する複数の資産をひとつの遺産として、「顕著な普遍的価値」を有するとみなし登録する手法が増えている。専門用語で「シリアル・ノミネーション(連続性のある遺産)」と呼んでいるが、2015年に推薦された『明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業』はこの手法で登録された。「長崎の教会群」も同様の手法である。「シリアル・ノミネーション」で登録する場合には、「顕著な普遍的価値」をもつストーリーをしっかりと組み立て、時代や性質の異なる遺産を一連のものとして過不足なく含めることが求められる。そうした意味で筆者の個人的見解ではあるが、「長崎の教会群」が語るストーリーや、日本と西洋の価値観の交流、弾圧からキリスト教解禁を経て静かに受け継がれた信仰の思いは、十分に「顕著な普遍的価値」を有していると思っていた。しかし、文化遺産の調査を行う諮問機関であるイコモスの見解は、「長い禁教の歴史の中で信仰を守ってきたことが日本の特色で、そこに焦点を絞る形」にする方が良い、というものだった。すなわち、弾圧や禁教の歴史に特化した内容への修正を促してきたというものであり、長崎が用意していたストーリーの中で「伝来」と「復活」のプロセスには「顕著な普遍的価値」がない、という判断だったのではないかと考えられる。○世界遺産に求められる代表性・独自性歴史上のプロセスについては、価値のありなしの判断というのは非常に難しいものがあり、立場によっても変わってくる。文化財の専門家から見て、キリスト教の「伝来」や「復活」のプロセスは世界の他の土地でも起こったことであり、日本独自のものではないと捉えたのであろう。世界遺産の申請・登録をする際には、すでに登録されている似たような遺産との比較を必ず行い、代表性のあるものを登録することで、独自性や唯一性を持たない遺産はなるべく排除する、という側面がある。キリスト教関連というジャンルは、これまでに全世界で非常に多くの物件が登録されているが、それぞれが建築技術上もしくは歴史上において類をみない独自の価値をもつものとして登録されている。とは言え、西洋的価値観が重視され、教会の登録が多すぎるのではという意見もある。「長崎の教会群」の推薦においても、当然関係者は十分に他の教会との比較検証を行っており、専門家から「このストーリーなら大丈夫」というお墨付きももらっていたはずだ。2013年に『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』を推薦した際に、イコモスから「三保松原を構成資産から外すように」との勧告を受けたことがあった(結果、三保松原も含めての登録となっている)。しかし今回は、特定の構成資産を外すかどうかということではなく、「ストーリーや構成資産を見直しなさい」というもののため、非常に重い指摘と言えるだろう。○地元の想いとの乖離に疑問ところで、「推薦の取り下げ」とはどういうことなのか。世界遺産登録の可否が審議される世界遺産委員会は2016年、7月にトルコのイスタンブールで開催される。世界遺産の申請には時期や手順が細かく決まっており、「長崎の教会群」は7月の審議に向けてこれまできちんと手順を踏んできたのだが、「推薦の取り下げ」ということは「世界遺産委員会で審議されることを取りやめる」ということだ。これから内容を練り直して再推薦となると、早くて2018年の委員会に推薦することになる。審議は21カ国からなる委員国が行うのだが、諮問機関の指摘はこの審議に大きく影響する。諮問機関が「この遺産は世界遺産に登録されるには不備がある」という勧告を行いながらも、会議の場でひっくり返されて登録、ということもあるにはあるのだが、そのための推薦国のロビー活動や諮問機関と委員国の見解の食い違いは、近年大きく問題視されている。「長崎の教会群」に関しては、イコモスの指摘通りに修正するとしても7月までには調整が間に合わないし、登録勧告されない状況での推薦といった危ない橋を渡るのはやめよう、という政府の判断があるのかと思われる。筆者が危惧しているのは、イコモスの指摘通りに修正することが本当に望むことなのかどうかということだ。今回推薦しようとしていた14の構成資産は、いずれも国や自治体、地元の人々が世界遺産として守るべきものであると真剣に切実に考えていたはずである。もしイコモスが言うように「弾圧や禁教の歴史に特化した内容への修正」を行った上で再推薦するならば、かなりの構成資産を入れ替え、かつ、キリシタンが殉教したり拷問を受けたりした場所等を加える必要も出てくるだろう。それらは、世界遺産として守るべきものというよりは、ストーリーを優先して後付けで選んだ、という懸念を生む。筆者はこれまで、構成資産をもつ自治体で講演をし、現地の歴史や魅力をたくさんの人たちに伝えていきたいと願う関係者や地元ガイドの方々と交流をしてきた。その人々が今、どれだけの衝撃を受け、不安を感じているのかと思うと言葉を失う。2月8日の週に行われる閣議で最終決定した後に公式発表があるかと思われるため、まずはそれを待ちたい。○筆者プロフィール: 本田 陽子(ほんだ ようこ)「世界遺産検定」を主催する世界遺産アカデミーの研究員。大学卒業後、大手広告代理店、情報通信社の大連(中国)事務所等を経て現職。全国各地の大学や企業、生涯学習センターなどで世界遺産の講義を行っている。
2016年02月05日マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムスら、人気・実力ともにハリウッドを代表するキャストが集い、カトリック教会が長年黙殺してきた性的虐待を暴いた『スポットライト 世紀のスクープ』。先日、アカデミー賞を占う重要な前哨戦の1つといわれる放送映画批評家協会賞(BFCA)で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『レヴェナント:蘇えりし者』などを抑えて「作品賞」を獲得し、がぜん注目度を増してきた本作の日本公開日が4月15日(金)に決定した。2002年1月、米国の新聞「ボストン・グローブ」が、カトリック教会の信じがたい実態を報じた。それは、数十人もの神父による性的虐待を、教会が組織ぐるみで隠蔽してきたという衝撃のスキャンダル。その許されざる罪は、なぜ長年黙殺されたのか。“スポットライト”という名の特集記事を担当する記者たちは、驚愕の事実を次々と明らかにし、被害者たちの声なき声を世に知らしめるため奔走する――。カトリック教会の一大スキャンダルというタブーに切り込み、混迷深まる現代ジャーナリズムに真実と正義の光を照らし出した本作。ピューリッツァー賞に輝いた調査報道チームの軌跡を映画化した。第88回アカデミー賞では「作品賞」「監督賞」(トム・マッカーシー)ほか「助演男優賞」(マーク・ラファロ)、「助演女優賞」(レイチェル・マクアダムス)など主要6部門にノミネートされており、すでに映画賞レースで205もの受賞&ノミネート数を記録(1月25日現在)。CNNの看板キャスターにしてジャーナリストのアンダーソン・クーパー(@andersoncooper)も、Twitter上で「Wow, just watched #SpotlightMovie. Best movie I’ve seen in a long, long time. So powerful!(ワオ!『スポットライト世紀のスクープ』を観たよ。人生最高の1本。パワフルだ!)と絶賛の声をアップするなど、高い評価を受けている。『スポットライト 世紀のスクープ』は4月15日(金)よりTOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月29日声優とアイドルの活動を両立するハイブリッドユニット・i☆Risが2016年1月23日、東京・お台場のヴィーナスフォート教会広場でニューシングル「Goin’on」のリリースイベントを開催した。今回のイベントはi☆Ris11枚目のシングル「Goin’on」が2月17日に発売されることに合わせたもの。ヴィーナスフォート教会広場はアイドルイベントの聖地で、メンバーの澁谷梓希にとっては「ドリームパレード」の歌詞にある通りの「ずっと前から憧れてたステージ」。澁谷は「今日はここに来てからもうめっちゃ嬉しい! 本当に嬉しくて……ヤバいね!」と感動と緊張の面持ち。天井に照明の光で投影した擬似的な空を見上げた芹澤優は「空の色は青で、めっちゃ推されてるね!」と自身のイメージカラー推しに余念がなかった。イベント冒頭、荘厳な教会風の扉から登場した6人は、「Goin’on」の新衣装で登場。淡いパステルのメンバーイメージカラーと白を基調にしたアイドルらしい衣裳で、頭には飾りハットをあしらった。清楚なイメージで、茜屋のストレートヘアや久保田のおさげがぴったり来る。衣裳が変わると、おなじみの「ドリームパレード」もちょっと印象が変わって見えるのが面白い。ステージでは「i☆Doloid」や「ミライノナマエ」も披露。屋内の教会広場ならではの落ち着いた紫の照明の中でのステージングで、久保田や若井が前に出てのクールでしなやかなキメも一層決まっていた。今回は「Goin’on」初の発売記念イベントということで、ミュージックビデオの初披露も行われた。MVはカフェでくつろいだり散歩をしたり、レッスンやレコーディングの合間をイメージさせるようなカットがあったりと、素顔のi☆Risの姿が散りばめられた内容。リーダー山北によれば「i☆Risは一人一人活動することも多いけれど、最後はみんなで一緒にステージに向かおう!」という意志が込められた映像だとのこと。そして最後はもちろん、新曲「Goin’on」のライブステージ。同曲は『プリパラ』2ndシーズンの第4クールオープニングで、ミディアムテンポで聴かせるナンバーでありながら、ダンスで「違い」を感じさせるあたりは、さすがi☆Risという感じ。クオリティの高いダンスを交えながら、高く伸びるファルセットや、クライマックスの分厚いハモリが教会広場に響き渡るのは、リリイベとは思えない記憶に残るステージだった。
2016年01月25日カトリック教会の一大スキャンダルに立ち向かった「ボストン・グローブ」紙の記者たちを描き、本年度賞レースのトップに躍り出た話題作『スポットライト』(原題)の日本公開が、2016年4月にこのほど決定した。2002年、アメリカの新聞「ボストン・グローブ」の記者たちが、カトリック教会のスキャンダルを白日の下に晒した。「SPOTLIGHT」と名のついた一面記事に、神父による性的虐待とその事実を看過し続けたカトリック教会の共犯ともいえる関係を取り上げたのだ。彼らの追跡は、教会で長く隠蔽されてきた衝撃的な歴史をつまびらかにし、社会でもっとも権力をふるう人物たちを失脚に追い込むことになる、まさに記者生命を懸けた闘いだった…。全米で11月6日(現地時間)より5館で先行公開を迎え大ヒットスタートを飾り、全米最大の映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」では満足度98%(12月8日時点)という圧倒的数字を記録した本作。2016年のアカデミー賞に向け各国の賞レースが始まるなか、第25回ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワードや第41回ロサンゼルス映画批評家協会賞など、主要賞レースで作品賞および脚本賞を獲得し、アカデミー賞最有力候補の一本との声も上がっている。監督を務めたのは、『扉をたたく人』で注目を集め、2015年に『靴職人と魔法のミシン』が日本でもスマッシュヒットを記録したトム・マッカーシー。実在の物語を、緊迫感にあふれるスリリングなドラマに仕上げている。出演には、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』での演技が絶賛されたマイケル・キートンをはじめ、『フォックスキャッチャー』でアカデミー助演男優賞にノミネートされたマーク・ラファロ、『アバウト・タイム~愛おしい時間について』のレイチェル・マクアダムスなど、豪華な面々が配役されており、アカデミー賞の演技部門でも複数ノミネートが予想されている。立ちはだかる大きな権力と向き合い、幾多の困難にぶつかりながらも記者魂を貫く人々の姿が、観る者の胸を揺さぶる本作。アカデミー賞発表に向けて、さらなる注目が集まりそうだ。『スポットライト』(原題)は2016年4月、TOHOシネマズみゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年12月09日五島列島は九州の最西端、長崎港から西へ約100キロに位置し、約30の有人島と110余りの無人島で構成されています。古くは遣唐使船の日本最後の寄港地、大陸との交流拠点として栄えました。江戸時代には、キリスト教徒が厳しい弾圧を逃れて移住した場所でもあります。この島々に “江上天主堂” や “頭ヶ島天主堂” などの世界文化遺産候補を含む、カトリックの教会堂が53か所点在しています。そんな五島列島の教会を巡り、島の自然の恵みにふれる旅がいま、離島旅ファンの女性を中心に静かなブームとなっています。話題急上昇中!五島産「椿オイル」の魅力五島の自然の恵みといってまず思い浮かぶのが、海の幸。しかし最近、アラフォー女性たちの間で話題急上昇中なのは、五島産の椿オイル(椿油)です。五島には古くから、50種類もの椿が自生し、花を愛でるだけではなく暮らしに役立てられてきました。特に椿の実を搾った椿オイルは、化粧用のほか灯り用や食用として利用されてきたのだそう。椿オイルのヘッドスパでリラックス東京の某有名ヘアサロンでマネジャーをしていた八窪ルミさんが、5年前に実家である五島市内にオープンさせたヘッドスパ専門店「モンテ・カンゲ」。八窪さんは日本で初めて椿オイルを使ったヘッドスパのトリートメントを考案され、その技術を学びに都会から訪れるプロもいるのだとか。イチオシのメニューは、温めた椿オイルを使い頭皮から肩までのコリをほぐしていく70分コースの「ヘッドスパ」。その心地よさにほとんどの人が施術中に眠ってしまい、定評のある仕上がりは、髪の量が多い人はしっとりとまとまりよく、逆に髪が少ない人は軽くふんわりとなるんです。「椿オイルはほかのオイルに比べて肌なじみもよく、トリートメント中の使用感、効果がいいと実感しています。即効性もありますが、血行促進の効果も高く、使い続けることで頭皮が改善され、薄毛や白髪といった悩みが解消されたという声も多いです」(八窪さん)旅先で過ごす70分の至福の時間。このヘッドスパを目的に旅の予定を組むリピーターもいるというから、気になった方はお早めの予約がおすすめ。上質な椿オイルを求めてお次はオリジナルブランドの美容用椿オイルが購入できるショップ&カフェ「バンブー」。五島産の椿オイルに惚れ込んで、オリジナルブランドの椿オイル「雫」の開発を手がけたという、店主の竹村美保子さん。「地元では昔から普通に食べたり、顔や体のお手入れに使っている椿オイル。オレイン酸が豊富で顔にも髪にもなじみやすく、美容オイルとしては最高級品と言えるでしょう。若い人たちやほかの地域の人たちにもその良さを知って使ってもらいたいなと思い、より使いやすいように精製したオイルを作りました」(竹村さん)使ってみると、確かに1滴でするりと伸びます。肌にスッとなじみ、べたつきもありません。乾燥しがちな季節だけでなく、一年を通して使い続けたいそんな逸品オイルです。島内巡りの途中では、地元女子はもちろん、福江島を旅した多くの旅人がイチオシするカフェで一服。「ソトノマ」は、お茶を飲みに立ち寄るだけでも、ほっこりできると人気のカフェです。五島産の野菜やお米のほか店主が選び抜き、日本各地から取り寄せる食材や調味料を使った身体に優しいメニューが豊富です。夜に訪れたなら、オーガニックワインとともにゆっくりと味わいたいものです。元酒屋だった店舗をスタッフたちでリノベーション。五島市中心街から車で15分ほどの場所にあり、お茶の間感覚でお客さんが次々と訪れます。29の教会がある新上五島町へ五島列島の北東部には、世界文化遺産候補の構成資産のひとつである「頭ヶ島天主堂」など29の教会堂があります。12月初旬~1月初旬のおよそ1ケ月の間、島内の教会は信徒手作りのイルミネーションで輝きます。いくつかの教会を巡った後は、碧い空と海を臨む「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」へ。国民宿舎だった場所を全面改装して生まれ変わった、全29室のオーベルジュです。ディナーには、椿オイルを使った料理も。椿オイルに多く含まれるオレイン酸の酸化しにくい特徴を活かし、五島の逸品で日本三大うどんでもある「五島うどん」を手延べするときにも使われているそう。そのナッツを思わせる風味を生かして、ドレッシングなど生食のほか、オムレツなどシンプルな加熱料理に使うと最高!食べるオイルとしても優れているんですね。他にも「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」には、滞在を楽しめる工夫がたくさんあります。教会を巡り、椿オイルで体の内と外から抗酸化できる大人旅。五島を次の旅の候補にしてみませんか?お問い合わせ・モンテ・カンゲ TEL 080-1793-5588 10:00~18:00 休月曜 ・バンブー TEL 0959-75-0412 10:00-19:00 休火曜 ・ソトノマ TEL 0959-88-9081 9:00~21:00 休火曜 ・五島列島リゾートホテル MARGHERITA TEL 0959-55-3101 ・長崎観ポータルサイト ながさき旅ネット
2014年12月08日イエス・キリストの誕生から奇跡の復活まで、その生涯を完全映画化した『サン・オブ・ゴッド』。このほど、早くも“イケメンすぎ”と注目を集めているキリストが、人々に奇跡を起こし、赦しを与えていく姿をとらえた予告編映像が解禁となった。本作の原作は、永遠のベストセラー「聖書」。救い主(メシア)としてこの世に現れたイエス・キリストの誕生から復活までを「聖書」に基づいて忠実に描き、歴史的背景とその深淵に潜むミステリーを解き明かしていく。2014年2月に公開された全米では初登場第2位を記録し、初日3日間で2,650万ドルのヒットスタート。その後も3週連続でトップ10入りを果たし、すでに公開されている各国でも大ヒットとなっている。本作の主演に選ばれたのは、マーティン・スコセッシ監督の『最後の誘惑』、メル・ギブソン監督の『パッション』など、これまで描かれてきた映画の中でも、最も端正な顔立ちのキリストとして早くも話題となっている、ポルトガルの新鋭ディオゴ・モルガド。解禁となった予告編では、ディオゴ演じるイエス・キリストが、人々に赦しと癒やしを与えている場面から始まる。そして、神の子と信じる者、口先だけの反逆者と罵る者など、さまざまな人々の姿が。しかし、彼のために民衆が集まる様子に、その存在自体を脅威とみなす時の権力者たちはキリストを糾弾。やがて、“最後の晩餐”が施される…。世界で最も有名な人物ながら、知っているようで知らなかったイエスの生涯が、ダイナミックに描かれていく本作。まずはこの予告編から、その奇跡の生涯の一端をご覧あれ。『サン・オブ・ゴッド』は2015年1月10日(土)に新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月17日映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』の女性限定試写会が10月14日(火)、東京・キリスト品川教会のチャペル内で行われ、上映後には檀れい、美容アドバイザーの佐伯チズによるトークイベントが開催された。オスカーに輝きハリウッドでの将来を嘱望されながら、女優を引退しモナコ公妃となったグレース・ケリー。結婚後の彼女の葛藤や揺れる心を描くと共に、大国フランスとの外交関係の中で一世一代の“秘策”を胸に国を救うために戦う姿をサスペンス仕立てで描き出す。檀さんは映画の中でグレースを演じたニコール・キッドマンがパーティの際に来ていたドレスをイメージした肩を出した大胆かつ華やかで気品のあるドレス姿で登場。女性で埋まった会場からはその美しさに溜息が漏れる。髪型もグレースとニコールを意識したというが、圧巻はアクセサリー。髪飾りにイヤリング、ネックレスに計719個のダイヤモンドを使用しており、総額は1億円超!金額が明かされると会場はどよめいた。檀さんは以前からグレースのファンだったそうで「憧れの女性です。このような美とエレガンスあふれる女性でありたいなと思います」と語るが、映画を通じて彼女の知られざる結婚後の葛藤や苦悩を目にして驚かされたよう。「私の知らないグレースがそこにいました。こんな苦労と努力があって、愛に生きた女性だったんだと感じました」と語った。結婚、女優引退、復帰するか否か?などグレースが人生の様々な局面で選択を迫られる姿には、ひとりの女性として共感する部分もあったようで「女性は選択肢が多いですよね。独身のまま生きるのか?妻になるのか?子を持つか?仕事を続けるか?何が正しいか分からないまま私は大丈夫なのか?と手探りで生きている。グレースも公妃になってからヒッチコックのオファーに揺れたり、離婚を考えたりする。日々、悩むところは同じなんだなと感じました」と自らと重ね合わせるように語る。檀さん自身は人生の局面での決断において大切にしていることとして、家族や周囲の存在を挙げる。「こうして宝塚時代から仕事をしてこれるのは家族や周りの支えがあるから。それを考えて選択します」と語り、仕事か?それとも家族か?という選択に関しても「家族、愛を取ります!」と力強く語った。イベント後、報道陣の前に再び姿を現した檀さん。総額1億円超のアクセサリーも身に着けたままだったが「このまま走って逃げたいくらいです(笑)」と語り笑いを誘う。報道陣から夫の“プリンス”及川(光博)との結婚生活は?と問われるとプリンスというフレーズに大笑いしつつ「日々楽しく平和に過ごしています。モナコ公妃までとはいかないですが、とても女性を大事にしてくれる方なので」と落ち着いた笑みを浮かべて語っていた。『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』は10月18日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グレース・オブ・モナコ公妃の切り札 2014年10月18日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開(C) 2014 STONE ANGELS SAS
2014年10月14日世界で最も名高く、最も多くの人々に読まれている「聖書」。その中で、これまで何度も映画化されてきたイエス・キリストの数奇な生涯を新たに描く『サン・オブ・ゴッド』が、2015年1月10日(土)より日本でも公開される。このほど、本作のポスタービジュアルが解禁となり、“ホット・ジーザス”という愛称まで付けられた “イケメンすぎる”キリストの姿がお披露目された。「イスラエルの王」と預言され、生まれながらに暗殺の標的にされたイエス。なぜ彼は危険人物とみなされ、十字架にかけられなければならなかったのか。最後の晩餐、十字架の試練、そして奇跡の復活…。世界で最も有名な人物の奇跡の生涯がいま明かされる――。ジョージ・スティーブンス監督の『偉大な生涯の物語』(’65)、マーティン・スコセッシ監督による『最後の誘惑』(’88)、メル・ギブソンが挑んだ『パッション』(’04)と、幾度も映画化され、映画史に残る大作の題材にもなったイエス・キリストの生涯。そしていま誕生した本作は、2014年2月に全米公開されると初登場第2位を記録、3週連続でトップ10入りを果たし、全世界でも大ヒットとなっている。主演に抜擢されたのは、映画史上最も端正な顔立ちのキリストと注目を集めた、ポルトガルの新鋭ディオゴ・モルガド。製作を務めるのは、「サバイバー」でTV界にリアリティ番組の革命を起こし、同作と人気オーディション番組「ザ・ヴォイス」でエミー賞に輝いた敏腕プロデューサー、マーク・バーネット。監督には、英アカデミー賞候補になった『Seven Wonders of the Industrial World』(原題)を始め、ドキュメンタリー・ドラマの第一人者として知られるクリストファー・スペンサー。さらに、音楽を過去9作品でアカデミー賞にノミネートされ、『ライオン・キング』で待望の受賞を果たしたハンス・ジマーが手がけるなど、超一流の顔ぶれが集結。このほど解禁されたポスタービジュアルは、ディオゴ演じるイエス・キリストの穏やかで清らかな眼差しが印象的なもの。未来に待つ自らの波乱の人生をも全て受け入れているかのようにも見える、全容の力を感じさせている。また、下側で悲しげな表情を浮かべている右の女性はイエスの母であるマリア。マリアを演じたローマ・ダウニーは、本作のプロデューサーも務めている。世界中の誰もが知る著名な人物のその奇跡の生涯を、本作で改めて目の当たりにすることができそうだ。『サン・オブ・ゴッド』は2015年1月10日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月13日聖書を基にイエス・キリスト最後の7日間を描き、40年間世界中で愛され続けているロック・オペラ「ジーザス・クライスト=スーパースター」。ウェスト・エンド初演40周年を記念して2012年9月から組まれた、特別公演UKアリーナ・ツアーの舞台を映した映画が12月15日(土)~12月20日(木)の期間限定でTOHOシネマズ スカラ座にて公開されることがこのたび決定し、その貴重なパフォーマンス映像の一部と舞台裏を映した写真、さらには本作に出演している元「スパイス・ガールズ」のメラニー・Cのスペシャルコメントが到着した。1971年10月のブロードウェイ初公演以来、42か国で上演され、19か国語に訳されている世界的ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」。日本では劇団四季が上演しており、ご存じの人も多いはず。「キャッツ」、「オペラ座の怪人」などの傑作ミュージカルを作曲してきた人気作曲家、アンドリュー・ロイド=ウェバーが本作で生み出したヒット曲「私はイエスが分からない」、「ホザンナ」、「スーパースター」などはミュージカルを代表する名曲の一つとしていまなお数えられている。「ABBA」のメンバー、アグネタ・フォルツコグ(マリー・マグダレン役)やロック・バンド「The Who」のロジャー・ダルトリー(ユダ役)なども出演したことで話題の本作だが、このたび映像化されたUKアリーナ・ツアー2012でのキャストの顔ぶれも豪華。イスカリオテのユダ役には、数々の賞を受賞しているミュージカル・コメディアンのティム・ミンチン。マリー・マグダレン役は2012年ロンドンオリンピックでのパフォーマンスも記憶に新しい、元スパイス・ガールズのメラニー・C。ヘロデ王役はラジオDJのクリス・モイレス。そして、イエス役をイギリスのITVの番組「スーパースター」で一躍脚光を浴びたベン・フォースターが演じている。リハーサル写真には、彼らの熱のこもった稽古風景が映し出されており、出演者たちの垣根のない信頼関係が伺える。本作に出演しているメラニーは「『ジーザス・クライスト=スーパースター』が素晴らしいのは、音楽的に言うと本当は舞台ミュージカルじゃないっていう点だと思うの」とその魅力を語る。「音楽も歌詞もすごいわ!感動的でドラマチックで、とても楽しめて、見る人の感情に訴えるし」と話す彼女だが、本作には随分と前から馴染みがあったよう。「母が持ってたレコード・コレクションのアルバムの中にあったので、よくかけてたのよ。ホント、私の世代から上の人たちはこのミュージカルで育ったんだから」。公開されたパフォーマンス映像は、預言者・イエスに民衆が「この先はどうなるのですか?いつイェルサレムに行くのですか?」と詰め寄る「What’s The Buzz」のシーン。多くのキャストがアップテンポで踊り歌う本曲は、序盤の大きな見せ場の一つとも言える。40年以上ヒットし続けている「ジーザス・クライスト=スーパースター」。大きな伝統を背負いながらも、キャスト全員で圧倒的に魅了するこの舞台を、ぜひ、劇場の大きなスクリーンで鑑賞してみてはいかがだろうか。(Photo:Tristram Kenton)『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』は2012年12月15日(土)より12月20日(木)までTOHOシネマズ スカラ座にて期間限定公開 。※こちらのパフォーマンス映像は『ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012』公式サイトにてご覧いただけます。公式サイト:■関連作品:ジーザス・クライスト=スーパースター アリーナ・ツアー2012 2012年12月15日より12月20日までTOHOシネマズ スカラ座にて期間限定公開
2012年11月28日長野県・軽井沢町の「軽井沢高原教会」では、季節のイベントとして紅葉のライトアップを11日まで行っている。同教会は90年の歴史があり、軽井沢の変遷を見続けてきた軽井沢を代表する教会。大正時代から多くの文化人が集い、心を寄せる特別な場所となっており、それは今も受け継がれているという。教会前の中庭は、今の時期、モミジやカツラが彩り鮮やか。紅や黄色に染まった景色が美しく、夜は木々を照らすライトアップが幻想的な風景を作り出すという。紅葉に包まれながら、軽井沢の晩秋を楽しめるイベントとなっている。紅葉ライトアップの点灯時間は、18時~21時。ライトアップ期間中は数々の企画も用意されている。まず、「森の中の野外美術館」では、自然の中でさまざまに表情を変える木のオブジェを中庭に展示。人気は3匹のクマとフクロウ。紅葉と一緒に記念撮影ができる。開催時間は9時~21時。「実るメッセージツリー」は、大切な人に気持ちを込めたメッセージカードを、モミジやイチョウの形に織り込んで木の枝のオブジェにつるし、恋と紅葉が実るアート作品が完成する。開催時間は平日9時~20時、土日祝9時~21時。最終日の11日13時30分~14時15分には、「ゴスペル礼拝」を開催。教会でゴスペルを歌い、晴れやかな時間を過ごすことができるという。また、教会に隣接する「星野温泉 トンボの湯」では、信州産のリンゴが1,400個浮かぶリンゴ湯を開催している。開催日は、10日~13日10時~22時。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月06日昨年10周年を迎えた、中世ヨーロッパの教会を再現したゴシックダイニング「キリストンカフェ東京」。本場ヨーロッパから買い付けた家具や装飾品に飾られた煌びやかな雰囲気が特徴のお店だ。この「キリストンカフェ東京」と、6月15日(金)にいよいよ公開を迎える映画『スノーホワイト』とコラボレーション。映画の世界を詰め込んだオリジナルメニューが期間限定で登場し、それ注文すると抽選で映画オリジナルグッズをプレゼントされるという。▼デザート「アップルコブラー」~魔女の林檎にご用心~¥1,000コブラーとはアップルなどのフルーツにパイ生地を被せ焼いた焼き菓子のこと。女王の冷酷さを表したような冷た~いアイスと魔法がかかった温かい林檎のコラボレーションは、まさに呼吸が止まるほどの美味しさ。▼ドリンク「スノーホワイト」~この世で一番美しい少女~¥900アップルブランデーを使った雪のように真っ白なフローズンカクテル。フルーティーで優しい甘さと清涼感溢れるさっぱりとした味わいは、清らかで美しい白雪姫そのもの。世界各国のテイストを織り交ぜた創作料理の他、華やかなオリジナルカクテルも豊富なラインナップに定評のある「キリストンカフェ東京」ならではのスペシャルなコラボメニュー、ぜひ1度試してみて。お問い合わせ: 新宿『キリストンカフェ東京』
2012年06月08日創立800周年を迎えたライプツィヒ聖トーマス教会合唱団が、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団とともに、間もなく日本ツアーを開催する。「ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団」の公演情報1212年、ライプツィヒのアウグスティノ修道院の設立に伴って誕生した聖トーマス教会合唱団。あのヨハン・セバスチャン・バッハが1723年から27年間にわたってカントール(教会の音楽監督)を務め、その後半生を捧げた合唱団として有名だ。バッハはここで年間約50曲ものカンタータを作曲・演奏したほか、今回の日本ツアーのプログラムでもある「マタイ受難曲」など多くの傑作の初演をおこなっている。今回の日本ツアーは、同じくドイツのライプツィヒに拠点を置き、同合唱団とは160年以上にわたって交流を深めてきた縁の深いオーケストラ、ゲヴァントハウス管弦楽団と共演。こちらも、1743年創設、メンデルスゾーン、フルトヴェングラー、ワルターら錚々たる巨匠たちが率いてきた欧州屈指の伝統を誇るオーケストラだ。両者ともに確かな伝統に根付いた珠玉の演奏で“人類の至宝”ともいわれる「マタイ受難曲」を披露する。ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の日本ツアーは、2月25日(土)より3月1日(木)まで、横浜、大阪、東京にて全5公演。チケットは発売中。《聖トーマス教会合唱団創立800周年記念公演》ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団&ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団2012年 日本公演スケジュール2月25日(土) 横浜みなとみらいホール(神奈川県)2月26日(日) ザ・シンフォニーホール(大阪府)2月28日(火) 東京オペラシティ コンサートホール(東京都)2月29日(水) サントリーホール(東京都)3月1日(木) サントリーホール(東京都)
2012年02月20日ジョニー・デップが、イギリスのロック・バンド「Babybird」と一緒にレコーディングした歌の内容をめぐって、キリスト教団体から抗議を受けている。ジョニーは友人のスティーヴン・ジョーンズ率いるバンド「Babybird」とはこれまで何度かレコーディングをしたり、彼らのPVの演出を手がけてきた。問題となったのは、ジョニーがギターで参加している「The Jesus Stag Night Club」という曲。イエス・キリストによく似た外見の男がストリップクラブで酔いつぶれるという歌詞の内容が宗教団体の逆鱗にふれたようだ。「私たちはデップ氏の態度に我慢がなりません。なぜこんな歌を録音する必要があったのでしょう?世界中のキリスト教信者に平手打ちをするような行為です」とある団体のスポークスパーソンは語っている。別団体のメンバーは「彼(ジョニー)はきっと自分のことを面白いと思っているのでしょうが、単純に恥ずべきことです。いつの日か、ジョニー・デップとその仲間たちは主の審判を受け、この汚らわしい行為によって地獄で焼かれるでしょう」とかなりのご立腹。スティーヴン・ジョーンズは「ユーモアのセンスがない人もいるんだね」と事を荒立てず、受け流しているという。(text:Yuki Tominaga)© KCS/AFLO■関連作品:The Rum Diary (原題)■関連記事:『長ぐつをはいたネコ』、ジョニーらの競合を抑えハロウィン新記録のヒットスタートジョニー・デップ、プライベート・ジェットで九死に一生の恐怖を体験
2011年12月05日