歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助、中村勘太郎、中村長三郎、中村虎之介、中村鶴が28日、東京・新宿で『歌舞伎町大歌舞伎祭』の大お練りを実施。ゴールデンウイーク中とあって大勢のファンが沿道に詰めかけた。歌舞伎町の地名は、空襲後に戦災復興事業とし歌舞伎の劇場などを誘致していたことが由来。歌舞伎俳優が歌舞伎町で大お練りをするのは今回が初めてだといい、人力車に乗り、ファンからの「中村屋!」「待ってました!」などの歓声に手を振って応えた。勘九郎は「全国いろんな所でお練りをしましたが、私は生まれも育ちも東京。人力車でアルタ前を通って、靖国通りを横断なんて、一生に一度の貴重な体験をさせていただきました」と笑顔で語った。5月3日から歌舞伎町で開業1周年を迎えるTHEARER MILANO-Zaで、舞踊『正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)』『流星(りゅうせい)』、落語の『貧乏神』を題材にした新作歌舞伎『福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)』を上演する。
2024年04月28日元プロ野球選手の上原浩治氏が出演・ナレーションを務める、東京シティ競馬(TCK)のスペシャルムービー第2弾が5日、公開された。○■上原浩治氏が華麗な投球フォームを披露TCKでは、今年創設される「3歳ダート三冠競走」を盛り上げる特別企画として「TCK×上原浩治ダートの頂点へ、駆け上がれ。キャンペーン」を実施中。そして今回、羽田盃(JpnⅠ)の前哨戦として、今月14日に行われる「雲取賞(JpnⅢ)」をさらに盛り上げるため、スペシャルムービー「TCK×上原浩治ダートの頂点へ、駆け上がれ。雲取賞編」が公開された。動画では、上原氏が精悍な佇まいや華麗な投球フォームを披露。また、競馬の世界にも通じるものがある現役時代を振り返るナレーションのほか、コースの“白い砂”をスクリーンに見立ててTCKの迫力あるレース映像を投影するなど、見どころ満載となっている。さらに、TCK公式YouTubeチャンネルでは、撮影の裏側や上原氏へのインタビューの様子などを収録したメイキングムービーも公開されている。○■上原浩治氏 インタビュー――プロモーションアンバサダーに就任したお気持ちを教えてください。今競馬界はすごい盛り上がっていますから、さらに自分がアンバサダーになった暁にもっともっと盛り上がってくれればいいなと思います。――雲取賞の見どころを教えてください。今年から交流戦になるということで、ダート三冠に向けた戦い、より激しくなると思いますが、頑張ってほしいなと思います。――上原さんが大舞台に立つときに心掛けていたことを教えてください。マイナス思考にならないこと、僕の場合だとマウンドに上がったら誰も助けてくれない、なので自分を信じてやるということを心掛けていました。――撮影を終えて、本日の感想を教えてください。普段から慣れていることではないので、結構疲れましたね。緊張しました。ちょっと自分には向いてないのかもしれないですけど、いい経験ができました。【編集部MEMO】上原浩治氏は、読売ジャイアンツやボストン・レッドソックスなどで活躍した元プロ野球選手。上原氏がアシスタントの上田まりえとともに、さまざまなゲストと“雑談”を繰り広げるYouTubeチャンネル『上原浩治の雑談魂』は、チャンネル登録者数が80万人を超えるなど、プロ野球OBが出演するYouTubeチャンネルの中でも屈指の人気を誇る。
2024年02月05日2024年1月11日、音楽会社である日本コロムビア株式会社がウェブサイトやSNSアカウントを更新。同社に所属する、演歌歌手の冠二郎さんが、同月1日に亡くなっていたことを明かしました。79歳でした。日本コロムビア株式会社によると、冠さんは心不全のため、埼玉県内の病院で息を引き取ったとのことです。1992年に、英語の歌詞が含まれた演歌『炎』がヒットし、演歌の固定観念を打ち破った斬新な発想から『ネオ演歌』『アクション演歌』と呼ばれた、冠さん。その後も、ロック調やフラメンコ調などのアレンジを加えるなど、当時若かった人たちにも演歌の魅力を伝え、さまざまな挑戦を続けてきました。冠二郎に関しての大切なご報告冠二郎(享年80)は体調不良のため長期療養中でございましたが 令和6年1月1日心不全のため埼玉県の病院にて逝去いたしました。生前のご厚誼に深く感謝し、謹んでお知らせ申し上げます。… pic.twitter.com/ixqDbtIlTK — 日本コロムビア (@NipponColumbia) January 11, 2024 通夜や告別式は生前の冠さんと遺族の意向により、すでに近親者のみにて執り行われたそうです。なお、お別れの会などを開く予定はないといいます。長年、日本が誇る演歌という文化を伝えるため、あらゆる手法で魅力を発信してきた冠さん。炎のような熱い想いは多くの人に届いたようで、「英語の歌詞が含まれた演歌は、本当に衝撃的でした」「まさに革命的な人。素晴らしい演歌歌手だった」といった声が上がっています。冠さんの演歌に対する熱意は、ほかの演歌歌手にも引き継がれていることでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2024年01月11日2024(令和6)年2月東京・歌舞伎座、3月名古屋平成中村座で上演される「十八世中村勘三郎十三回忌追善興行」の合同取材会が11月28日、都内で行われ、中村勘九郎、中村七之助が出席した。時代物から世話物、新歌舞伎に新作歌舞伎、舞踊に至るまで、幅広い分野で当り役を持ち、人々を魅了し続けた十八世中村勘三郎。その十三回忌追善では、勘三郎の長男・勘九郎、次男・七之助をはじめ、由縁の出演者と演目が揃い、名優を偲ぶ。1987(昭和62)年1月歌舞伎座『猿若江戸の初櫓』猿若=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹1992(平成4)年10月南座『青砥稿花紅彩画 白浪五人男』弁天小僧菊之助=十八世中村勘三郎(当時 五代目勘九郎)©松竹2月歌舞伎座では、寛政元(1624)年に初代猿若(中村)勘三郎が、後の中村座である猿若座の櫓をあげ、江戸で初めて歌舞伎興行を創始したことを記念して始まった「猿若祭」を開催。続く3月名古屋平成中村座では、初代勘三郎生誕の地とされる愛知県名古屋市中村区で、十八代目中村勘三郎襲名披露として、平成18(2006)年以来となる同朋高校体育館での公演が実現する。勘九郎は歳月の流れに思いをはせながら、「祖父が父に『追善興行ができるような役者になっておくれ』と言っていた通り、追善興行ができるのは本当にうれしい」としみじみ挨拶し、「親孝行は何ひとつできていなかったと思うが、これで少しは親孝行ができるのかなと思う」と安どの表情。七之助も「1年を通して、父の追善興行を行えるということは息子として本当にうれしく、身の引き締まる思いです」と背筋を伸ばした。2010(平成22)年4月歌舞伎座『連獅子』狂言師後に親獅子の精=十八世中村勘三郎、狂言師後に仔獅子の精=中村勘九郎(当時 二代目勘太郎)、狂言師後に仔獅子の精=中村七之助©松竹2月歌舞伎座夜の部では、初代勘三郎が、江戸で芝居小屋建立を幕府に認められるまでを描いた中村屋由縁の舞踊劇「猿若江戸の初櫓」を上演。勘九郎の長男・中村勘太郎が初役で猿若を勤め、出雲の阿国で七之助が華を添える。17代目と18代目の伝説的な共演以来、中村屋を語る上で欠かすことができない舞踊の大曲「連獅子」では、親獅子に勘九郎、仔獅子には10歳となる次男の中村長三郎が初めて挑むことになった。猿若を勤めることを知った勘太郎の様子について、勘九郎は「マスク越しに笑みがこぼれるのが見えて、愛おしかった」と目を細め、「連獅子」に初挑戦する長三郎には「火の玉のような子獅子を演じてくれるはず」と期待を寄せた。2010(平成22)年2月歌舞伎座『籠釣瓶花街酔醒』佐野次郎左衛門=十八世中村勘三郎©松竹昼の部では、勘三郎が当り役にした「籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)」の佐野次郎左衛門を、勘九郎が初役で勤め、女方の大役・兵庫屋八ツ橋を七之助が同じく初役で勤める。「いつかやりたいとタイミングを模索していた。兄弟ふたりでできるので、父も喜んでいるはず」(勘九郎)、「八ツ橋は、女方あこがれのお役。初役はありがたい」(七之助)と声を弾ませた。さらに、各地の芝居小屋やホールをめぐる「陽春・春暁・錦秋歌舞伎特別公演2024」、10月には「俊寛」の舞台である鹿児島県三島村・硫黄島で13年ぶりの開催となる「三島村歌舞伎」も決定した。勘九郎は「2011年に2回目の『俊寛』を三島村で演じた時、私が14歳で千鳥をやらせていただいた」と回想。勘太郎(当時は七緒八)が誕生した頃で、「父が『七緒八が14歳になるのはいつだ?俺が70歳になるから、その記念でまたやろう』と決めていた」と秘話を披露。「それが見られなかったのは悔しいんですが、父の遺志を継いで、三島村で俊寛を勤められるのも、本当に楽しみ」と追善興行ラインナップに奔走する2024年に闘志を燃やしていた。取材・文・撮影(会見写真):内田涼<公演情報>十八世中村勘三郎十三回忌追善■「猿若祭二月大歌舞伎」【昼の部】11:00~一、新版歌祭文野崎村二、釣女三、籠釣瓶花街酔醒【夜の部】16:30~一、猿若江戸の初櫓二、義経千本桜すし屋三、連獅子2024年2月2日(金)~2月26日(月)※13日(火)、20日(火)休演※9日(金)昼の部は貸切(幕見席は営業)会場:東京・歌舞伎座■「名古屋平成中村座 同朋高校公演」【昼の部】11:00~一、弁天娘女男白浪二、身替座禅【夜の部】15:30~一、義経千本桜川連法眼館二、二人藤娘2024年3月6日(水)~3月18日(月)※12日(火)休演会場:平成中村座(学校法人 同朋学園 同朋高等学校 体育館)公式サイト:
2023年11月29日2023年11月10日、俳優の木ノ本嶺浩さんがX(Twitter)を更新。一般の人と結婚したことを報告するとともに、俳優業にまい進する想いをつづりました。ご報告です。 pic.twitter.com/9Qh15sOZgu — 木ノ本嶺浩 (@kinomoto1122) November 10, 2023 木ノ本さんは、『第19回ジュノン・スーパーボーイコンテスト』で特別賞を受賞。テレビドラマ『貧乏男子 ボンビーメン』(日本テレビ系)で俳優デビュー後、特撮ドラマ『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)で、『仮面ライダーアクセル』に変身する照井竜役を演じました。ネット上では、『仮面ライダーW』の役柄に絡めた祝福の声が多数上がっています。・一番好きな仮面ライダーが結婚しちゃったよ~!おめでとうございます!・「幸せがおまえのゴールだ!」ってこと!?良縁に恵まれてよかったですね!・おめでたい!アクセルの変身、本当に好きでした!中には、今までの活躍からさらなる躍進を期待する声も。素敵な結婚生活を送るとともに、俳優としてますます磨きのかかった姿を私たちに見せてくれることでしょう。ご結婚、おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2023年11月10日音楽フェスや舞台などのイベントは、ファンが憧れの人に間近で会えるチャンス。どれほど嬉しくとも、大多数の客がマナーを守っているのですが、興奮した雰囲気に飲まれ、軽率な行動に出る人もいるようです。2023年8月には、韓国出身のDJである、DJ SODAさんが大阪府内でパフォーマンスを行った際、複数の観客に胸を触られるなどの被害が発生。不同意わいせつと暴行の罪で、観客の男女3人が告発され、話題となりました。類似のケースは、以前から多数のイベントで起こっていたとされ、観客のマナーの改善を望む声が上がっています。白川裕二郎が自身の被害について投稿歌謡グループ『純烈』のメンバーである白川裕二郎さんは、2023年11月2日にX(Twitter)を更新。イベントで握手をする際、せっかくの対面のため、スマホのカメラ越しではなく、直接目を見てほしいという想いをつづりました。それと同時に、無断で他人の下半身に触ることについて、苦言を呈しています。ファンの方の所に握手しに行かせてもらってるけどカメラ構えながらってのは拒否してるって事なんでしょう。おいらは目を見て握手したいんだが…。んでもって握手しに行ってるのになんでおけつをおばちゃんは触るんだろ。目の前に魅力的なヒップがあるからかもしれんが嫌なもんは嫌なんだよね。— 白川裕二郎 (@junretsu_yujiro) November 2, 2023 「嫌なものは嫌」と、はっきりつづっている白川さん。観客側は軽い気持ちで触れたのかもしれませんが、白川さん側からするとまぎれもない性加害でしょう。白川さんの発信には「いってくれてありがとう」という声のほか、このようなコメントが寄せられています。・普通に加害行為。NGなボディタッチはマジでやめて!・女性がされてNGなことは、男性も同じ。どうして「接近=どこでも触っていい」と思えるわけ?・このままだと、ハイタッチや撮影会などの文化がなくなってしまうよ。・以前の公演で、しっかりと目を見て握手してくださり嬉しかったです。この投稿が当事者まで届きますように。・男女が逆の出来事だったら、もっと大事になっていたと思う。男性の被害が、過少に見積もられる風潮はダメでしょ!もはや、不要なボディタッチは『イベントでありがちの戯れ』では済まされません。憧れの人を傷付けることがないよう、観客側はマナー向上に努めたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年11月05日定期的に炎上が取り沙汰される二郎系ラーメン。今度は熊本県内のある店の“メニュー”が波紋を呼んでいる。騒動の舞台は、熊本市内のラーメン店「ラーメンけんじろう」。一般的なラーメン店よりボリュームが多く、お好みで野菜やニンニクのトッピング類の量をオーダーできるいわゆる“二郎系ラーメン”として、人気を博している店だ。今回、問題となっているのはそのメニュー名。9月20日に同店を訪れたあるユーザーがX(旧Twitter)で、「女子供ラーメン」と書かれたメニューが存在することを報告し、店長から通常メニューは量が多いことから、女性や子供の逃げ道として用意されたメニューであると説明を受けたという。「女子供」とメニュー名に入れることに疑問を呈していた。また、あわせて投稿されたメニューの写真には、「女子供用ミニラーメン」という表記があり、すぐ下には「※女子供のみ注文可150g」と書かれている。通常の「小ラーメン」の麺のグラム数300gの半量に設定されているようだ。客の食べられる量に対応するため、麺の量を調整したり、通常より少ない「ミニラーメン」のようなメニューを設けるラーメン店は少なくない。この投稿はたちまちX上で拡散され、少ない量のメニューを「女子供用」と限定するような書き方をした同店に対して、批判的な声が相次ぐことに(現在、投稿は削除されている)。《女子供ラーメン叩いてる人は言葉狩りってやつ意味わかんなくて死ぬ 女子供って嫌な使い方されることの方が多いだろ》《女子供ラーメンのやつ、「合理的でわかりやすい」とか言って堂々と女をバカにできるフレーズを使ってることにキャッキャしてるリプがたくさんついててキツい》《女子供ラーメンはだめだろ》《レディースとかお子様用とかなら誰も文句言わないのに名称が「女子供」ってだけで文句言うなって意見があるけど、その言い方に地方独自の差別的な言葉遣いを感じるんだよな》いっぽうで、多くの量を食べられない人からは、歓迎する声も。《女子供ラーメンわかりやすくていいじゃん》《麺が少ないだけだから、ガチの田舎っぺの悪気のない差別的な言い方してるだけっぽくてほんとに面白い》《女子供ラーメン、名称はともかく関東の二郎系ラーメン屋でも導入して欲しいな。たまに食べたくなるけどもう小ラーメンでも多いのよ。「女子供老人胃弱ラーメン」みたいな感じで》また、「小ラーメン」を麺少なめで注文しても値段は変わらず1000円なのに対して、同じ麺量の「女子供ラーメン」は800円で200円安く設定されていることから、店側の気遣いを指摘する人も。《中身は小ラーメン麺少なめと同じなのに女子供ラーメンにすれば200円安くするという最高に差別的なメニューですね 女子供は大人の男が守るものだという九州男児の心意気が見て取れますが、これを問題として一人前扱いしてもらいたいなら小ラーメン麺少なめか他の通常メニューを頼めばいいのではないか?》
2023年09月21日歌舞伎座新開場十周年「『秀山祭九月大歌舞伎』二世 中村吉右衛門三回忌追善」が、9月2日から25日まで東京・歌舞伎座で上演される。2021年に逝去した中村吉右衛門の三回忌追善として行われ、数々の当り役を持ち、多くの人々を魅了してきた歌舞伎界屈指の名立役をゆかりの演目、出演者で偲ぶ。夜の部では、歌舞伎三大名作のひとつ、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』より、原作の三段目にあたる『車引』が上演されることになり、中村又五郎、歌昇、種之助が出演する。松王丸、梅王丸、桜丸という三つ子の兄弟の争いを描き、歌舞伎の様式美を凝縮した華やかな演目。又五郎の松王丸、歌昇の梅王丸、種之助の桜丸という配役で、豪快な荒事の魅力を披露する。『菅原伝授手習鑑 車引』平成30(2018)年7月大阪松竹座公演より、松王丸=中村又五郎(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』平成26(2014)年4月金丸座より、梅王丸=中村歌昇(c)松竹『菅原伝授手習鑑車引』2023年「秀山祭九月大歌舞伎」オフィシャルビジュアルより、桜丸=中村種之助(c)松竹又五郎、歌昇、種之助の親子3人で『車引』の三兄弟を勤めるのは、今回が初めて。このたび、都内で行われた取材会に顔を揃え、それぞれの意気込みを語るとともに、在りし日の吉右衛門の思い出話も披露した。「古典中の古典ですし、播磨屋の一員として、お兄さんにお稽古で教えていただいた“核の部分”をしっかり噛みしめながら、舞台に挑めたら」。そう語る又五郎は、「大きなお役を、ここにいる3人で勤められるのは、なかなかない機会で親としてはとてもうれしいこと。子どもたちは嫌だと言うかもしれませんが(笑)」と親子共演に喜びを示し、演じる松王丸については「梅王丸、桜丸を痛めつけるのではなく、体から出てくるパワーで抑えつける感じが出せれば」と語った。梅王丸を勤める歌昇は「播磨屋として、おじさまの舞台に対する姿勢を近くで見てきました。教えていただいたことをしっかりと継承し、おじさまに近づけるように精進することで恩返ししたい。親子3人での共演もうれしいですし、梅王丸は金丸座以来、だいぶ時間が経っているので、成長した姿をお見せしなければ」と決意表明。桜丸を勤める種之助は初役となり、「(尾上)菊之助のお兄さんに教えていただきます。教えをしっかりと自分のものにして、歌舞伎座という舞台に見合う桜丸を目指していければと思います」とこちらも闘志を燃やした。吉右衛門との思い出を問われると、又五郎は「スパルタという意味ではなく、『あそこはこう』とお厳しい指導をいただいた。こちらが進歩をすれば、『そうだ、あれでいいんだよ』と褒めてくださった」としみじみ。「お言葉すべてが財産。舞台に対する姿勢の厳しさは常々でしたが、映画を観たり、絵画を鑑賞したり、そういった体験や経験が自分の豊かさにつながるとも教えていただいた」(歌昇)、「とにかく死ぬ気でやれと言われました。生前には『これからの歌舞伎はどうなるんだろうね』とも。時代が変わり、お客様の求めるものも変わるなかで、古典以外に新作や昔の古典の再演など、工夫をこらしているが、それには驚いていると思うし、どんな歌舞伎を望んでいらっしゃったのか分かりませんが、私たちが教わったことを守っていきたい」(種之助)と話していた。<『菅原伝授手習鑑 車引』あらすじ>三つ子の兄弟、松王丸(又五郎)、梅王丸(歌昇)、桜丸(種之助)は、それぞれ藤原時平、菅丞相、斎世親王に奉公しています。主人たちの対立により、今は敵味方となった三人。ある日、梅王丸と桜丸は主人の無念を晴らそうと、敵である時平が乗る牛車の行く手を阻みます。それを止めに入ったのが松王丸。三人が争う内に牛車より時平(中村歌六)が現れ……。取材・文:内田涼<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「秀山祭九月大歌舞伎」二世中村吉右衛門三回忌追善【昼の部】11:00~一、祇園祭礼信仰記金閣寺二、土蜘三、二條城の清正【夜の部】16:30~一、菅原伝授手習鑑車引二、連獅子三、一本刀土俵入取手宿安孫子屋よりお蔦の家 軒の山桜まで2023年9月2日(土)~9月25日(月) ※11日(月)、19日(火) 休演会場:東京:歌舞伎座
2023年08月22日毎年お盆の時期に飾られる『精霊馬』。帰ってくるご先祖様の乗り物として、キュウリやナスなどの野菜を馬や牛に見立てて作られます。お盆になると、ネット上では各家庭の個性豊かな精霊馬が投稿され、たびたび話題になることも。あの『有名ラーメン店』も個性的な精霊馬をSNSに投稿し、反響を呼んでいます。『ラーメン二郎』の精霊馬が話題に「二郎スタイルのお盆」こんなコメントとともに、1枚の写真を投稿したのは、東京都江東区にある『ラーメン二郎』亀戸店のSNSアカウント。『ラーメン二郎』といえば、山盛りの野菜にジューシーなチャーシュー、お好みでニンニクや脂などをトッピングした、ボリュームたっぷりのラーメンで人気を博しています。そんな『ラーメン二郎』のお盆とは、どのようなものなのでしょうか。こちらをご覧ください!二郎スタイルのお盆 pic.twitter.com/SQZkmbT2TQ — ラーメン二郎亀戸店 (@jiro_kame) August 15, 2023 精霊馬に見立てているのは、なんとチャーシューとニンニク!割り箸をさしたチャーシューはどっしりと堂々なたたずまい、そしてその横にはつまようじをさしたニンニクがちょこんと並んでいます。まさに『ラーメン二郎』の象徴ともいえる2つの食材を使った、ジャンキーな精霊馬は注目を集め、3万件以上もの『いいね』を集めました。根強い人気を持つ『ラーメン二郎』には、『ジロリアン』と呼ばれる熱狂的なファンも多く存在します。もし『ジロリアン』のご先祖様がいたら、大好きなチャーシューとニンニクに乗って、『二郎スタイル』であの世へ帰ってほしいですね…![文・構成/grape編集部]
2023年08月16日株式会社YOKOYAMAは、“二郎系ラーメン”の味を再現したやみつき万能調味料「TONGARI」を、5月2日(火)より体験型アウトドアショップ「アルペンアウトドアーズ」の全41店舗にて販売開始いたします。これ1本でご自宅でもアウトドアでも、ラーメンはもちろん、ガーリックライスやステーキソースまで手軽に豚の旨味とニンニクががっつり効いた“あの味”をお楽しみいただけます。あの“二郎系”の味を再現!やみつき万能調味料「TONGARI」「TONGARI」は、豚肉、ニンニク、醤油をベースにした、ご自宅で手軽に“二郎系ラーメン”の味を楽しめる万能調味料です。いまやラーメン界の中で一つのジャンルを確立し、多くのファンがいる“二郎系”。がっつり香るニンニクと豚の旨味をぎゅっと詰め込んだあの味が、ご自宅でも手軽に味わえる万能調味料です。これ一つでラーメンはもちろん、揉み込んでお肉の下味に、ご飯と炒めてガーリックライスに、ステーキソースに、サラダのドレッシングにと幅広いアレンジが可能です。サラサラのタレですので味の調整がしやすく使いやすさも抜群、ぜひご自宅やアウトドアで二郎系の味をお楽しみください。■“二郎系”を愛するすべての方にご自宅でも多くのファンがいる“二郎系ラーメン”ですが、「自宅でも味わいたい!」「お店に1人で入るのに躊躇する・・」といったニーズを受け、クラウドファンディングで資金を調達し、2年の歳月をかけて本商品の開発を行いました。二郎系ラーメンの味を再現するだけでなく、様々な使い方ができる調味料として、ご購入いただいたお客さまからは「肉や野菜炒めのアクセントとして日々の料理に使いやすい」「1人で店舗に行くのは躊躇するが、自宅でも二郎系の味を楽しめる」といったお声をいただいています。また「普通にニンニクを摂取するよりも口臭が長引かない」といったお声も数多くいただいていますので、こちらは現在その効果を調査中です。■アウトドアにも強みを発揮する「TONGARI」アウトドアでも「TONGARI」の強みを活かして料理をすれば、楽しい「キャンプ飯」をさらに美味しくお楽しみいただけます。・キャンプ先でニンニクを切ったり皮をむいたりする手間をかけずに、生のニンニク感をしっかりと味わえる料理を作ることができます。・他社製品の多くの固形感が強いニンニク系調味料は炒めるなどしっかり調理する必要がありますが、「TONGARI」はサラサラとした液状なので、屋外調理でも手間をかけずにサッとかけて使えます。・「TONGARI」にはニンニクだけでなく豚の旨味や醤油の要素も入っているので、調理用に色々な調味料を持参しなくても、これ1本持って行くだけで済んでしまいます。■「アルペンアウトドアーズ」全41店舗で取り扱い開始これまではイベント出店やオンラインを中心に販売を行っておりましたが、2023年5月2日(火)より、スポーツ・アウトドア用品販売の株式会社アルペンが運営する体験型アウトドアショップ「Alpen Outdoors(アルペンアウトドアーズ)」の全41店舗にて販売を開始することになりました。<アルペンアウトドアーズ店舗一覧>■商品概要商品名: TONGARI内容量: 180g価格: 750円(税込)※メーカー希望小売価格賞味期限: 製造から1年半(画像はプレスリリースより)【参考】※公式サイト
2023年05月09日圧倒的なボリューム、ニンニクや野菜の量をトッピングでカスタマイズできる自由度の高さから熱狂的なファンを持つ「ラーメン二郎」。GW中も全国各地の店舗に行列ができるなか、ある店舗の“悲鳴”が話題を呼んでいる。《そして今日も裏の一方通行の道路に路駐する人がいました。GWの営業が本当に憂鬱になってきました。今後できるだけ公共の交通機関でのご来店をお願いします》5月2日夜9時過ぎ、Twitterにこう呟いたのは東京・江東区にある「ラーメン二郎亀戸店」の公式アカウント。路上駐車した客に注意を呼びかけた亀戸店だが、怒りが収まらなかったのか翌3日の午後2時30分にも、先の呟きを引用した上で、こう呟いた。《店主「裏の道に車を停めてる人いませんかー?」 しーん 店主「○○ナンバーのハイエースです停めてる人いませんかー?」 しーん 店主「警察通報しまーす」 「あ!その車俺のだぁちょっとよく声が聞こえなくてさぁ 今から移動させるから!すぐ戻るからちょっと待ってよ」 マジでその三文芝居寒いんでそのままもう2度と来ないでください》路駐客との店内でのやり取りを明かし、“出禁”を通告したのだ。さらに、《裏の一方通行の道は路駐すると交通の妨げになるのはもちろんなのですがその道沿いに住んでる方々が自分の家から車を入出庫できなくなります》と路駐により、近隣住民が迷惑を被っていることを告白。改めて《路駐その他お店がやめてくださいと言ってることはやめてください》と注意をした上で、最後には《クサクサしてすいません、色々と立て続けに起こるとちょっと僕もスタッフも参ってしまうので… 色々な方々が来店してくれるのは素直に嬉しいです!》と前向きな投稿をしていた。この亀戸店の一連の呟きに対して、ファンからは同情の声が相次いで寄せられた。《なんで何度もやめてくれとお願いされているとこと平気でできるんだろう?》《ホントにマナーという常識がズレてる人がいるのに憤りを感じます》《マジこういう人出禁にしてほしい。 で、二度と来ないで欲しい》亀戸店の公式Twitterアカウントのプロフィール欄に《路上駐車はダメ絶対》と記載されているように、同店はかねて路駐に対して注意喚起をしてきた。「亀戸店は駅から離れたところに位置し、周辺には多くの住宅があります。ラーメン二郎各店はただでさえ行列が近隣の邪魔にならないよう気を遣っているのに、路駐までされてしまったら死活問題になってしまいます。亀戸店はこれまで再三注意を呼びかけてきており、昨年3月に路駐を巡って客との間にトラブルがあったことを報告。昨年10月には、路駐客への対応のために店を途中で閉め、注意した客から逆ギレされたことをTwitterで明かしていました」(フードジャーナリスト)ルールを無視するお客様は“神様”ではないーー。
2023年05月03日アメリカのボストンにも出店している、いわゆる“二郎系ラーメン”の店『夢を語れ』。その埼玉店の店主がTwitterでお客を“クソ素人”などと非難し、ネットで物議を醸している。事の発端は4月21日、あるTwitterユーザーが『夢を語れ 埼玉店』に訪れたことだった。そのアカウントは同店について、店名を明確にはわからないようイニシャルで表現した上で、スープや麺などを「不味い」とレビュー。そして「もう2度と行かない」とツイートした。すると、その投稿に対して『夢を語れ 埼玉店』店主は《もちろんもう二度と来ないでください!お残しに募金を頂いてるのですが、不快だったので声もかけず、ありがとうございましたも意識的に省略しました》と直接リプライ。さらに、こう綴った。《コールの時に「にんにくなし」って言われた時点で、クソ素人が来たなと思ってたんですけど案の上だったので、そもそもこういう輩が入って来ない店を目指したいです》そして《にんにくを入れないのを素人と言ってるのではなく、「増し」と「なし」が聞き取りづらいので「抜き」を推奨してるのと、そもそもコールをしなければにんにくは入らないのと、その旨をカウンターの全席にPOPにして掲示してるので、知識も調べる気も見る気もなんもないという判断をしてます》と続けた。なお、レビューを投稿したユーザーはこの呟きに対して「ニンニク抜き」と伝えたと反論していた。■謝罪文を掲載しても「ドン引き」の声が……一連の投稿はネットで注目を集めることとなり、初めて店に来たお客を、店主が“クソ素人”呼ばわりした店主に非難が殺到する事態にーー。そこで24日、『夢を語れ 埼玉店』の店主はTwitterに謝罪文を掲載した。《この度は、私の不適切な発信により該当される方に限らず関心を寄せてくださるたくさんの方に不快な思いをさせたことお詫び申し上げます。また、夢を語れグループにおける店舗責任者の一人としての無責任な発信により、グループ関係者の皆様並びに、夢を語れを応援してくださる皆様にも多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことお詫び申し上げます》そして該当のつぶやきも全て削除し、そのことについても《そして当該と思われるツイートは全て削除しました。 もちろんデジタルタトゥーという言葉があるくらいなので、それらはずっと消えないのは認識してます。 ただし、それらを常に誰でも閲覧できる状態を避けるための措置です》と説明した。この謝罪に対しては、《常連以外の客を「ズブの素人」だのディスったのはドン引き》《言葉1つ言い方が違うだけで影で何言われるかわからないし素人なんでお店にご迷惑かけれません》《近いしいつか行ってみようと思っていたけどやめた。初めて来た客を素人と見下す店に1円も払えんよ》と厳しい声が。いっぽうで、《おつかれさまです!謝れるのはすごいコトだと思います セカンドチャンスはあっていいと思います!!》《頑張ってください》といった店主へのエールも。今度は、ポジティブな話題で“夢を語って”くれることを祈るばかりだ。
2023年04月25日“情熱のピアニスト”として人気を博している及川浩治のサントリーホールでのピアノ・リサイタルが9月16日(土)に開催されることが決定した。及川は1995年の正式デビュー以来、ほぼ毎年、サントリーホール、ザ・シンフォニーホールなど中心に大ホールでのリサイタルを開催しており、今春には《及川浩治ピアノ・コレクション》と題して「大ホールとは異なる演奏者と客席の距離が近いホール」で「及川自身が、その時一番弾きたい曲目を自由にプログラム」することをコンセプトにした新シリーズのリサイタルを始動するなど精力的に活動している。今年のサントリーホールは“ピアノ名曲集”と呼ぶべき演目になる。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第14番「月光」で始まり、第23番「熱情」で締めくくる構成で、究極のピアノ・ソナタともいえる2曲に、及川が愛してやまない数々のピアノの名曲が挟まれるプログラムだ。ピアノ曲を代表する名曲として「英雄ポロネーズ」「幻想即興曲」をはじめとしたショパンの作品群、リスト「愛の夢」、ドビュッシー「月の光」「亜麻色の髪の乙女」などが演奏される。及川浩治 (C)Ayumu Gombi今回はベートーヴェンの「月光ソナタ」と「熱情ソナタ」を最初と最後に配置した名曲プログラム、有名であると同時に作品そのものの質が素晴らしい“真の名曲”をお届けします。「月光」はベートーヴェン自身が幻想風ソナタと言っているように、それまでのピアノ・ソナタの型を破った作品でもあります。「熱情」はおそらくピアノ・ソナタの頂点にある作品で、ある意味においてベートーヴェン以降の誰も到達することが出来ていない偉大なソナタです。この2曲の間に配置した名曲の数々は、僕がこれまでにずっと愛奏してきた作品ばかりです。作品の内容・知名度共にMAXの名曲集をお楽しみください。及川浩治及川浩治ピアノ・リサイタル9月16日(土) 14時開演サントリーホールベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第 14 番「月光」 嬰ハ短調 op.27-2リスト:愛の夢 第 3 番リスト:ラ・カンパネラ (ブゾーニ編)ショパン:ワルツ第 3 番 イ短調 op.34-2ショパン:ワルツ第 1 番「華麗なる大円舞曲」 変ホ長調 op.18ショパン:即興曲第 4 番「幻想即興曲」 嬰ハ短調 op.66ショパン:ポロネーズ第 6 番「英雄」 変イ長調 op.53ドビュッシー:月の光ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女クライスラー:愛の悲しみ (ラフマニノフ編)スクリャービン:エチュード第 12 番「悲愴」 嬰ニ短調 op.8-12ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第 23 番「熱情」 ヘ短調 op.57■チケット情報
2023年04月13日2023年2月27日、俳優の時代吉二郎(じだい・きちじろう)さんが亡くなっていたことが分かりました。80歳でした。サンケイスポーツによると、時代さんは同月20日、心不全により、病院で息を引き取ったとのことです。ドラマ『水戸黄門』シリーズや『暴れん坊将軍』シリーズ、『遠山の金さん』シリーズなど、さまざまな時代劇に出演してきた、時代さん。中でも、大柄な体格と強面な風貌を生かした悪役は、視聴者から高く評価され、存在感の強い名脇役としても知られています。時代さんの逝去を知った時代劇ファンからは、悲しむ声や、これまでの活躍に感謝する声が上がりました。・素晴らしい悪役がいるからこそ、主役が輝く。時代さんの悪役は本当に素敵だった。・自分の中では『水戸黄門』シリーズの悪役といえば、この方だったな。素晴らしい演技をありがとうございました!・悪代官の役というと、時代さんの顔を思い出すくらい。最高の『名悪役』だった。同業者からも、「演技に対する真摯な姿が素晴らしい役者だった」といった称賛の声が上がっている、時代さん。今後も、数々の映像に残った時代さんの姿は、多くの人に作品の魅力を伝えてくれることでしょう。時代さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年02月27日桝谷浩太著『初めてでも安心! 失敗しない家の売り方・買い方』2023年2月7日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は桝谷浩太著『初めてでも安心! 失敗しない家の売り方・買い方』 を2023年2月7日(火)に刊行いたします。マンション・一戸建て・土地まで完全網羅初めて家を売る人でも、損をせずに家を売る方法を徹底解説した書籍です。不動産の売買には複雑な手続きや業界特有の販売慣習がつきまとうため、一般の人が初めて家を売却する際は戸惑うことが多く出てきます。そこで本書では、家の売買を進めるうえでの手続きの流れと、覚えておきたいポイントについて完全網羅しました。不動産会社の選び方、価格査定で見るべきポイント、売買契約の落とし穴など、初めて家を売る人が知っておきたい知識をわかりやすくまとめています。さらに、家の売却はライフプランに大きく関係していることから、住み替え物件の購入や税制面の話も丁寧に解説しています。著者の桝谷浩太氏は、約1万3000件の不動産相談に対応。本書を通じてこれまで語られてこなかった不動産業界のグレーゾーンを惜しげもなく公開しています。書籍情報表紙タイトル:初めてでも安心! 失敗しない家の売り方・買い方著者:桝谷浩太ページ数:224ページ価格:1,650円(10%税込)発行日:2023年2月7日ISBN:978-4-86667-489-6レーベル:あさ出版パートナーズ書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次第1章家を売却する前に準備しておくべきこと第2章家を高く売るための売却テクニック第3章物件タイプ別に見る売れる家、売れない家第4章後悔しない新居の買い方・選び方第5章不動産売買で役立つ節税の知識を押さえる著者プロフィール桝谷浩太(ますや・こうた)著者:桝谷浩太グローバルトラスト不動産株式会社代表取締役1984年生まれ、神奈川県出身。ハウスポート湘南(現・東宝ハウス横浜)、三菱UFJ不動産販売、ソニー不動産(現・SRE不動産)で主に居住用不動産の売買仲介営業を経験。その後、透明性の高い不動産取引の仕組みをもっと世の中に広めたいと思い、2017年にグローバルトラスト不動産株式会社を設立する。不動産業界で問題となっている物件の「囲い込み」を仕組みで解決するために、売却仲介手数料最大無料サービスに取り組むなど不動産業界の健全化を促進する活動に力を入れる。【報道関係各位】『失敗しない家の売り方・買い方』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月03日2023年3月に全国12カ所で行われる『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』のオンライン合同取材会を12月14日(水) に実施。毎年恒例となった巡業への思い、そして各演目の解説、見どころを中村勘九郎、中村七之助が語った。2005年からスタートした〈春暁特別公演〉は、時期によって〈錦秋〉〈新緑〉〈陽春〉と銘打ち回を重ねながら、来春で18回目を迎える。これまでに行った公演を含めて、2022年の春には全国47都道府県を制覇するという偉業も成し遂げた。始まった当初は「こんなに長く続くとは思っていなかった」という勘九郎は、「過去の芸談コーナーで〈継続は力なり〉という話をしたこの巡業ですが、私たちはもちろん、中村屋の弟子たちも含め、みんなの力になっていますし、特別公演をきっかけに、歌舞伎座や中村座、他の劇場に足を運んで下さる新たなお客様が増えたことも、続けてきたおかげだと感じています。コロナがまだ不安定な状況ではありますが、来年も全国を巡業ができることは、本当にありがたいことだと思っております」。七之助は「今回も含めてコロナ禍で巡業を行うこと自体が難しかったり、歌舞伎座や東京、大阪といった大都市に行きづらいという地方のお客様も多いなか、私たちがいろいろな場所へ伺い、歌舞伎を見る機会を作ることできるのが、本当に嬉しいです。中村屋一丸となって、一生懸命良い舞台をみなさまにお見せできたら」と、思いを語る。中村勘九郎今回の『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』は、「トークコーナー」「元禄花見踊」「仲蔵狂乱」「相生獅子」で構成。勘九郎、七之助、鶴松が参加するトークコーナーについて、勘九郎は「全国どこに行っても歌舞伎に縁があったり、史跡があったりするので、地元の方たちとお話できることが和気藹々として楽しいですね。歌舞伎は伝統芸能で、堅苦しくて敷居の高いイメージがあるので、まずはお客様の心の壁を取っ払って演目を見ていただきたいという気持ちがあります。ですので、できるだけ素の部分というか、飾らないことを意識してお話をするように努めています」。七之助は「兄が言った通りで、地元のお客様と出会えることはもちろん、何度か伺った土地には、馴染みの店や必ず行く場所があります。私事ではありますが、私がMCを務めているラジオ番組のInstagramのために、劇場の近くの名所や神社、歌舞伎に縁のある場所に行くようにしてるので、トークの幅は広がったと思います。事前に頂いたお客様の質問を通じていろいろなコミュニケーションが取れるのがいいですね」とコメント。以前のように手を挙げた方と直接話すことは叶わない時期ながら、その土地ならではの話題が飛び出すトークコーナーを楽しみにしている様子だった。中村七之助「元禄花見踊」は春にぴったりの華やかな演目となる。七之助は「トークコーナーを経て〈春暁特別公演〉の歌舞伎、その踊りの一発目なので、何も考えずに綺麗なものを見ていただいて、その歌舞伎の世界観に入っていただこうかなと思うような踊りです。一緒に花見をするような気分でご覧いただければ幸いです」、勘九郎は「元禄期の男と女が華やかに踊るので、まずビジュアルが見どころ。衣装の美しさや当時の頭のかつらのゆい方を、目で楽しんで頂ける演目です」と紹介した。「仲蔵狂乱」の上演は、本興行では昭和35年の歌舞伎座以来。2021年にNHKで放送された「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」で中村仲蔵を演じた勘九郎にとっても縁のある演目と言える。出演する勘九郎は「なかなか本興行で出ない珍しい踊りを披露するのも、この特別公演のいい部分。仲蔵さんが出世をしていくサクセスストーリーは、落語や講談でも有名ですが、彼は志賀山流の養子になった踊りの名手です。いまでも〈仲蔵振り〉は受け継がれている、なかなかいない歌舞伎役者の一人でもあります。〈狂乱雲井袖〉という本外題ですが、中村仲蔵さんが出てくるわけではなく、でも仲蔵さんが有名だから仲蔵狂乱という名前が入ってしまうぐらいの狂言なんですね。とてもしっとりとした、私もあまり手掛けたことのないような踊りだと思います。気が狂っていると偽っている役なので、踊りの中でその部分と正常な部分を踊り分けて見せるのが見どころのひとつなのですが、すごい細かいんです(笑)。この難しい踊りを、現代のお客様にどれだけ楽しんで頂けるかが、踊り手の腕の見せ所。久しぶりの演目、そして仲蔵さんという私たちにとっても縁のある人物が演じた役ということで、楽しんでいただければと思います」と意気込んだ。ラストを飾る「相生獅子」は、七之助と鶴松が二人の美しい姫を演じる。七之助は「石橋物のなかでも古い作品で、前半はお姫様が二人出てきて華やかに女心だったり、口説きを見せる、品良く綺麗な格式高い踊りをご覧いただき、最後は獅子になって出てきます。お姫様の恰好で毛を振るという珍しい形の踊りなので、一つの相生獅子という演目のなかで、いろんなバージョンの二人が見れる作品です」と説明。「鶴松と二人でがっつり踊ることもなかなかないんじゃないかと思います」とのことで、そこも見どころとなりそうだ。公演を楽しみにしている方へのメッセージを求められた勘九郎は「コロナという流行り病が出てから早三年、日頃から何かに気を付けなければいけなかったり、これまでと勝手が違ったりするなかで、鬱々とした気分を持たれている方もいらっしゃると思います。本当に短い時間ではございますが、劇場で芝居を見ている間だけは、その気分を忘れて頂けるよう美しい世界に誘いたいですし、一生懸命私たちも切磋琢磨しようと思っています。春爛漫のひとときを楽しんで頂ければ嬉しいです」。七之助は「毎年恒例の巡業が今回もできる喜びを噛みしめながら、私たちの体調面やスタッフもコロナ対策バッチリで、安全安心に見ていただけるよう気を引き締めて参りたいと思います。全国12カ所24公演、一つ一つの公演を一生懸命踊りたいと思っておりますので、ぜひ足をお運びください。よろしくお願いします」と締めくくった。取材・文=長澤香奈撮影=福岡諒祠(株式会社GEKKO)<公演情報>『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2023』『中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演 2023』ビジュアル【演目】※上演時間約2時間予定1. トークコーナー中村勘九郎/中村七之助/中村鶴松2. 元禄花見踊 長唄囃子連中門弟 一同3. 仲蔵狂乱 長唄囃子連中小野良実(おのよしざね) 中村 勘九郎4. 相生獅子 長唄囃子連中姫 中村七之助姫 中村鶴松【日程・開催地】■2023年3月6日(月) 東京・北とぴあ さくらホール3月9日(木) 千葉・千葉市民会館 大ホール3月10日(金) 埼玉・川口総合文化センター・リリア メインホール3月11日(土) 東京・ティアラこうとう 大ホール3月12日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール3月13日(月) 神奈川・相模原女子大学グリーンホール 大ホール3月15日(水) 大阪・サンケイホールブリーゼ3月18日(土) 岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール3月19日(日) 宮城・名取市文化会館 大ホール3月21日(火) 福岡・キャナルシティ劇場3月22日(水) 広島・広島文化学園HBGホール3月23日(木) 愛媛・松山市民会館 大ホール公式HP:
2022年12月24日猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』が、11月3日に平成中村座(浅草寺境内・仮設劇場)で初日を迎えた。「江戸時代の芝居小屋を現代に復活させ、多くの方々に歌舞伎を楽しんでいただきたい」という十八世中村勘三郎の思いから、2000年に誕生した平成中村座。2カ月連続公演のふた月目となる今月の第一部は、『寿曽我対面』『舞妓の花宴』『魚屋宗五郎』の古典作品が並び、江戸の芝居小屋を模した平成中村座でしか味わえない舞台となっている。そして第二部では、先月から引き続き、平成中村座で初となる新作歌舞伎、宮藤官九郎が平成中村座のために書き下ろした『唐茄子屋~不思議国之若旦那』と、華やかな舞踊『乗合船恵方萬歳』が上演される。『平成中村座 十一月大歌舞伎』は11月27日まで。なお新型コロナウイルス感染症の影響により、本日11月4日・5日公演は第一部・第二部ともに中止となっている。■中村勘九郎 コメント10月5日、浅草で4年ぶりとなる平成中村座の幕が開きました。初日の幕が開いたとき、お客様の拍手がすごくて、我々役者やスタッフだけではなく、皆さまも平成中村座を待っていてくださったんだと感じられて、とても幸せな気持ちになりました。連日、大勢のお客様に平成中村座へお越しいただき、小屋も喜んでいるように感じましたし、何より毎日平成中村座で芝居ができて嬉しかったです!そして、おかげさまで無事に千穐楽まで完走できたことに感謝です。稽古を経て、いよいよ、11月公演が始まりました。ふた月連続でご覧いただく『唐茄子屋』は、宮藤官九郎さんが今回の二か月連続公演のために書いてくださった新作、宝物のような作品です。幕が開くまでは、どんな反応なのかドキドキでしたが、大いに笑って楽しんでいただけているようで、本当に嬉しいです!11月にも古典作品が並びます。江戸の芝居小屋を模した平成中村座の空間で、古典の持つ魅力も合わせてご堪能いただきたいと思います。さて、すっかり寒さも増してまいりました。是非、11月は防寒対策をして浅草へ足をお運びください。平成中村座に一歩踏み入れれば、関係者一丸となって、熱い舞台空間をお届けします!皆様のご来場を心よりお待ちしております。<公演情報>猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』11月3日(木・祝)~27日(日) 平成中村座猿若町発祥180年記念『平成中村座 十一月大歌舞伎』ビジュアル【演目】■第一部一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)出演工藤祐経:中村橋之助曽我五郎:中村福之助曽我十郎:中村歌之助化粧坂少将:中村鶴松小林朝比奈:中村虎之介大磯の虎:坂東新悟鬼王新左衛門:中村勘九郎二、舞妓の花宴(しらびょうしのはなのえん)出演白拍子和歌妙:中村七之助三、新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎(さかなやそうごろう)出演魚屋宗五郎:中村勘九郎召使おなぎ:坂東新悟磯部主計之助:中村橋之助小奴三吉:中村歌之助菊茶屋娘おしげ:中村鶴松菊茶屋女房おみつ:中村歌女之丞父太兵衛:片岡亀蔵女房おはま:中村扇雀■第二部一、唐茄子屋(とうなすや)不思議国之若旦那作・演出:宮藤官九郎出演若旦那徳三郎:中村勘九郎傾城桜坂/お仲:中村七之助第二太夫/源六倅源助:坂東新悟大工の熊:中村橋之助半公:中村福之助眠 善治郎:中村虎之介若旦那(小):中村勘太郎お仲倅イチ:中村長三郎丹生林/海苔屋のおたね:中村鶴松山崎屋おりき:中村歌女之丞達磨町の八百八/吉原田んぼのあめんぼ:荒川良々番頭小辰/吉原田んぼの蛙ゲゲコ:片岡亀蔵大家源六:坂東彌十郎八百八女房よし/吉原田んぼの蛙ゲコミ:中村扇雀二、乗合船恵方萬歳(のりあいぶねえほうまんざい)出演萬歳:中村扇雀才造:中村勘九郎白酒売:中村七之助大工:中村橋之助若旦那:中村虎之介芸者:中村鶴松角兵衛獅子:中村歌之助角兵衛獅子:中村福之助女船頭:坂東新悟田舎侍:片岡亀蔵通人:坂東彌十郎チケット情報はこちら:※新型コロナウイルス感染症の影響により、11月4日(金)・5日(土) の公演は第一部・第二部ともに中止。最新の情報は公演公式サイトにてご確認ください。
2022年11月04日人気ピアニスト及川浩治の秋のリサイタルは、4回目となる「名曲の花束」だ[10月10日(月・祝)サントリーホール大ホール]。「ロマン派」をテーマにしたプログラムについて聞いた。「名曲の花束は、みなさんにピアノ曲というジャンルを超えた名曲の数々を聴いていただこうというシリーズです。タイトルを見たことがなくても、メロディを聴けばわかるような曲が入っているプログラム。今回は、同時代に活躍したシューマン、ショパン、リスト、メンデルスゾーンに、シューベルトを加えた初期ロマン派。そしてリストが高く評価した、娘婿でもあるワーグナー。そんな作曲家のつながりのあるプログラムです」プログラムは以下のとおり。●シューマン:トロイメライ●ショパン:ロマンス(ピアノ協奏曲第1番より第2楽章)●シューマン(リスト編):献呈/春の夜●リスト:荒野の狩/愛の夢第3番/死の舞踏●メンデルスゾーン(リスト編):歌の翼に●シューベルト(リスト編):魔王/アヴェ・マリア●リスト:ラ・カンパネラ●ワーグナー(リスト編):タンホイザー序曲「歌曲の編曲作品が多いんですね。シューマン/リスト編の〈献呈〉〈春の夜〉〈愛の夢〉〈歌の翼に〉〈魔王〉〈アヴェ・マリア〉。僕はもともと、ピアノは歌う楽器だと思っているんです。鍵盤を叩いたあとは音が減衰していくというピアノの弱点を乗り越えて、いかに歌わせることができるか。若い頃からそれをずっと模索してきました。歌が好きなんです。リストが編曲してくれてありがとう(笑)。編曲したということは、当時から広く愛されていた歌だったという証ですよね。じつは編曲ものは難しくて、自分にとってのチャレンジにもなります。たとえば〈アヴェ・マリア〉。有名なメロディなので簡単そうに聴こえるかもしれませんけれども、左手と右手の真ん中にメロディが書いてあるような編曲で、それを歌に聴こえるように弾くのはなかなか至難の業なんですよ」歌曲以外では、〈トロイメライ〉や〈ラ・カンパネラ〉などのピアノ曲はもちろん、協奏曲や〈死の舞踏〉などオーケストラ曲の作品も並ぶ。まさにジャンルを超えた、ピアノ1台によるガラ・コンサートのような選曲が楽しい。プログラムの最後に〈タンホイザー序曲〉を置いたのには理由がある。「なぜ最後に“序曲”を弾くのか。いま、コロナや戦争や、いろいろなことが起きていて、夢や希望を持っていないと、なかなかしんどい世の中です。ただ、残念ながら人間の歴史は疫病や戦争の歴史でもあります。その中で生まれてきたクラシック音楽には、苦しみを共有し、人を癒やす力があると思うのです。コンサートでそんな音楽に浸っていただいたあとは、それがこれからのみなさんの人生の序曲・序章になれば、という気持ちです。勇気や元気を感じていただければと思います」(宮本明)
2022年09月21日第11回 佐久間二郎能の会「三曜会」が2022年12月3日(土)に国立能楽堂(東京都練馬区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて9月26日(月)より発売開始です。カンフェティで9月26日(月)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ ◎上演の経緯『初心者でも分かりやすい能を上演する』ことをコンセプトに、これまでの「三曜会」ではストーリーも明確で、かつドラマ性の強い演目を上演してきた。そこで今回は、能が元来持ち合わせている幽玄性と、能楽の宇宙観を舞台に現出させるため、世阿弥の名作として名高い「融」を上演する。特にこの能「融」は、人間の栄枯盛衰をテーマに世の無常や変転といった仏教理念を基本としながら、絶えず未来に向けて邁進していく生命の躍動感も併せ持った壮大な内容となっている。また今回は【舞返】の小書(特殊演出)を付けることで、後段の融の大臣の舞が通常よりも変化に富んだ形式となり、また囃子方の演奏もにぎやかになることから、音楽的な面からも非常に楽しめる演出となっている。「三曜会」は昨年に10回の節目を迎え、また今年から新たな気持ちでの11回目を迎えるということからも、この「融」は11回目の公演に最も相応しい演目である。能「融」前半◎見どころやこだわり上演に先立って、演目についての解説を「三曜会」主宰である佐久間二郎本人が担当。実際に能を演じる立場から、今回の演目についての見どころを語ることで、より一層、観客との距離を縮めると同時に、能の魅力を身近に感じてもらうことを狙いとする。また、全体のテーマを【都のながめ】と定め、「狂言」「仕舞」もそれぞれに【都】にちなんだ演目で統一することで、都の華々しさや賑やかさを描いていく。さらに今年は、狂言方である野村萬斎師に狂言小舞「通円」を舞っていただく。これは能の「頼政」のパロディで、特に今回は観世喜正師が仕舞「頼政」を舞うことで、能と狂言の舞の本質の違いなどを観客に提示するという新たな試みを加えた。狂言では人間国宝の野村万作師をはじめ、前述の野村萬斎師、そして長男の野村裕基師と、野村万作家親子3代が揃っての出演となるところも注目。能「融」後半公演概要第11回佐久間二郎能の会『三曜会』公演日:2022年12月3日 (土)13:00開場/14:00開演会場:国立能楽堂(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)《公演プログラム》〇 解説 「本日の見どころ」 佐久間二郎〇 仕舞 「賀茂」 奥川 恒治「草子洗小町」 観世 喜之「土蜘蛛」 佐久間二郎 長山 耕三〇 狂言 「六地蔵」 野村 万作 野村 萬斎~休憩二十分~〇 仕舞 「頼政」 観世 喜正〇 狂言小舞 「通円」 野村 萬斎〇 能「融」~舞返~シテ【尉・融大臣の霊】 佐久間二郎ワキ【旅僧】 森 常好アイ【所の者】 高野 和憲【笛】 竹市 学【小鼓】 飯田 清一【大鼓】 亀井 広忠【太鼓】 大川 典良【地謡】 観世 喜正 他■出演者佐久間二郎 / 野村萬斎 / 野村万作 / 観世喜之 / 観世喜正 / 亀井広忠 / 他佐久間二郎野村萬斎■タイムテーブル14:00~本日の見どころ紹介14:20~仕舞「賀茂」「草子洗小町」「土蜘蛛」14:35~狂言「六地蔵」15:10~休憩15:35~仕舞「頼政」15:45~狂言小舞「通円」15:55~能「融 舞返」17:15 終了予定※開場は、開演の60分前■チケット料金SS席(正面席前列):9,000円S席(正面席):7,000円A席(脇正面):6,000円B席(中正面):5,000円GB席:4,000円※学生席各2,000円引き(全席指定・税込)※前売りにて完売の場合は当日券の扱いはありません■団体概要三曜会観世流能楽師・佐久間二郎の主宰する能楽団体。東京都内、および山梨県内に於いて能楽を普及する活動(ワークショップ、学生を対象とした能楽の公演など)を行なっている。平成10年より「能楽入門講座花のみちしるべ」として組織立ち上げ。平成24年より新たなる能楽公演団体「三曜会」として、国立能楽堂での演能をスタートに活動を展開。特に若い世代や初心者向けの能楽公演を積極的に行っている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月06日石川県の馳浩知事(61)が8月3日、悪天候が予想されるなか白山市にある日本三霊山の一つ・白山への登山を決行。さらに大雨の影響で、“孤立状態”になったと発表された。ネットでは、その行動を疑問視する声が相次いでいる。石川県では大気の状態が不安定となり、3日の朝ごろから大雨や土砂災害の可能性が天気予報で報じられていた。4日には白山市尾口付近で1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」の発表が。そして5日16時現在も白山市と小松市に大雨警報が発令されている。今回の登山は白山の国立公園指定60周年を記念し、知事自ら白山の魅力をPRするためのイベント。各メディアによると、馳知事は3日の早朝、白山への登山を開始。しかし3日夕方頃から山頂で雨が降り始め、4日早朝には大雨に。4日昼に下山したものの、雨の影響で登山口と市街地を繋ぐ一本道の県道が通行止めとなっていたため“孤立状態”になったという。「馳知事は登山口そばの旅館で1泊し、5日の朝には県庁に到着。そして、今回の件について『中止にすればよかったかなという思いもある』と釈明しました。しかし今回の登山には、県の職員と報道陣合わせて約20人も参加しており、周囲の人の安全を管理する立場でもあるでしょう。さらに知事は災害時、県のトップとして指示する立場。大雨に関して『登山の間は副知事に指示を出していた』と話していますが、公務とはいえ、最悪の事態を予想して行動していたほうがよかったのではないでしょうか」(全国紙記者)悪天候が予想されるなか、登山を中止しなかった馳知事。ネットでは、厳しい声がこう上がっている。《記録的大雨で大変なことになっている。知事が白山登山している場合じゃない》《なんと、災害級の大雨という事態なのに知事不在》《石川県知事が下山を開始した判断は支持しないし、そもそも登山開始したことも支持しない。こうなる可能性は天気予報で想定できた。同行の職員を危険にさらすだけでなく、県下の非常時に知事として必要な仕事ができていないことの責任は重い》《この方の「危機管理」感どうなってるの???》朝日新聞によると、5日、馳知事は午前に開かれた県災害対策本部会議に出席し、「本部の立ち上げに立ち会うことができなかった。改めておわびを申し上げたい」と謝罪したという。
2022年08月05日東京工芸大学(学長:吉野弘章、所在地:神奈川県厚木市、以下 本学)工学部工学科建築学系の陣内浩教授が、日本建築学会において、2022年日本建築学会賞(論文)を受賞しました。この賞は、近年中に完成し発表された研究論文であって、学術の進歩に寄与する優れた論文に与えられるものです。今回の受賞論文は「高強度・高性能コンクリートの性能評価と品質管理方法に関する一連の研究」と題したもので、陣内教授が約30年の間に公表した28編の高強度・高性能コンクリートに関する論文を、総合論文として再構成したものとなっています。この研究によって明らかになった様々な知見は、高強度・高性能コンクリートの発展に貢献するとともに、タワーマンションなどの超高層建築の実現に寄与しております。陣内教授は、日本大学で修士課程まで建築を学び、1992年に大成建設に入社し主に技術研究所でコンクリートの研究に従事した後、2017年に本学に入職しました。本学工学部では、「高強度」「色」「副産物利用」を主なテーマとし、環境にやさしく、付加価値の高いコンクリートの研究をしています。今回の受賞について、陣内教授は「日本建築学会賞(論文)のような歴史のある賞を賜り、誠に光栄に存じます。この一連の研究が受賞につながるためには、現在所属する東京工芸大学の先生方、一緒に研究している学生のみなさん、学協会等でご一緒させて頂いている先生方や企業の研究者のみなさまの貴重なご意見もとても重要でした。みなさまに感謝申し上げます。」と話しています。東京工芸大学 工学部 工学科 陣内教授■日本建築学会賞建築に関する学術・技術・芸術の進歩発達をはかるとともに、わが国の建築文化を高める目的で、建築に関する特に優秀な業績を表彰する。受賞者には賞状・賞牌、さらに作品に対しては銘板を贈る。【日本建築学会ホームページ】2022年各賞受賞者: 講評文 : 業績紹介 : ■東京工芸大学東京工芸大学は1923(大正12)年に創立した「小西寫眞(写真)専門学校」を前身とし、当初から「アートとテクノロジーを融合した無限大の可能性」を追究し続けてきた。2023年に創立100周年を迎える。【URL】 東京工芸大学 創立100周年ロゴ■東京工芸大学 工学部・工学科総合工学系:機械コース、電気電子コース、情報コース、化学・材料コース建築学系 :建築コース・所在地 :〒243-0297 神奈川県厚木市飯山1583 厚木キャンパス【URL】 東京工芸大学 厚木キャンパス 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月21日次世代の歌舞伎俳優たちが更なる活躍ができるよう、未来へ繋ぐ新しい挑戦として企画された「いぶき、特別公演」。2021年6月の京都・南座での初めての公演では、中村児太郎、市川九團次、大谷廣松らによって、『妹背山婦女庭訓』『乗合船恵方万歳』の二つの演目が上演された。好評につき、第二回が予定されていたが、新型コロナウイルスの影響に鑑み、残念ながら全公演が中止となった。しかし、コロナ禍ではあるが、その土地の多くの若い世代にも歌舞伎の魅力を繋いでいこうという考えから仕切り直しと言える、次回の公演が東京・観世能楽堂、神奈川・横浜能楽堂ほか各地で開催される。今作の出演者は、第一回にも出演した中村児太郎と、初参加となる中村隼人である。そして、中村隼人と中村児太郎が上演演目『二人椀久』の椀屋久兵衛と遊女の松山太夫にそれぞれ扮した「いぶき、特別公演」の本ビジュアルが解禁となった。今回の本ビジュアルは世界的写真家のレスリー・キー氏が撮影したものである。勇ましく、美しく、儚く、そして何より次世代を担う若い二人の瑞々しさをも感じ取れるような仕上がりが印象的なビジュアルとなった。撮影を担当したレスリー・キー氏より、コメントが到着。写真家レスリー・キーコメント「日本の伝統文化である歌舞伎とコラボレーションできた事は、私の日本での約30年間のフォトグラファー人生の中で、最も特別な出来事のひとつになりました。この企画に参加できた事をとても光栄に思います。これからも海外の地から歌舞伎の世界を全力で応援していきます。観にきて頂いたお客様には、ぜひ私の撮影したビジュアルと共に、この素晴らしい舞台を楽しんでいただきたいです。」演目は『雨の五郎』『藤娘』『二人椀久』の三つ。『雨の五郎』は、春雨の夜、蛇の目の傘を差した曽我五郎が大磯の廓の遊女・化粧坂の少将のもとへ向かう道中を描いたお話。亡き父のために敵討を誓って勇壮さを見せる反面、恋仲である少将からの文を手にした姿からは和事風の柔らかみを感じさせる。『藤娘』は、藤の精が愛らしい娘の姿で現れ、移り気な男心を名所“近江八景”になぞらえて踊り、恋心を艶やかに表現する物語。『二人椀久』は、大阪の豪商・椀屋久兵衛が遊女の松山太夫に入れ上げて放蕩の限りを尽くし、周りの者から座敷牢に閉じ込められてしまう。いつの間にか牢を抜け出し、さまよい歩く久兵衛は松山と再会するが、それは全て幻だったという幻想的な逢瀬が描かれている。趣の異なる三つの演目、そして二人の息の合った舞踊など、お見逃しなく。公演の詳細は公式サイト( )にて。【公演概要】いぶき、特別公演〈演目〉一、『雨の五郎』長唄囃子連中中村隼人二、『藤娘』長唄囃子連中中村児太郎三、『二人椀久』長唄囃子連中中村児太郎中村隼人主な日時・会場:東京公演2022年6月1日(水)観世能楽堂 ①12:00開演②15:00開演横浜公演2022年6月4日(土)横浜能楽堂 ①12:00開演②15:00開演チケット: 一般発売 2022年3月26日(土)10:00〜全席指定7,500円(税込)※未就学児童の入場はご遠慮ください。★レスリー・キー監修公演パンフレット付き★※お一人様に一部ずつパンフレットが付きます。 当日会場にてお渡し致します。その他、上演日程(お問い合わせ先などの詳細はホームページでご確認ください)千葉 6月3日(金)成田市文化芸術センター スカイタウンホール石川6月11日(土)こまつ芸術劇場うらら 大ホール京都6月17日(金)京都・観世会館愛知6月18日(土)名古屋能楽堂大阪6月19日(日)大槻能楽堂郡山6月21日(火)けんしん郡山文化センター中ホール熊本6月25日(土)八千代座福岡6月26日(日)大濠公園能楽堂<ご来場のお客様へ>本公演は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、できる限りの対策を講じた上で開催いたします。ご不便をおかけすることもございますが、安全に公演をお楽しみいただくため、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。今後の感染拡大の状況によって緩和される場合がございますので、感染予防対策が変更になる場合がございます。最新情報は公式HP( をご確認ください。制作: 三響会企画 制作協力:全栄企画株式会社 / 株式会社ちあふる 協力:松竹株式会社総合問合せ:Zen-A [ゼンエイ] TEL: 03-3538-2300 (平日11:00~19:00) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月25日今年で17年目を迎える中村屋一門恒例の全国巡業公演。歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助がリモート会見で見どころを語った。2022年春は『春暁特別公演』に加え、勘太郎、長三郎の子役を交えた『陽春特別公演』の2公演を上演する。生の歌舞伎の楽しさに触れ「元気になってお帰りいただきたい」と声を揃えるふたり。歌舞伎のいろはを解く「歌舞伎塾」や素顔が垣間見られる人気の「トークコーナー」を交えた構成で、演目にも趣向を凝らす。「中村勘九郎 中村七之助 春暁特別公演2022」「中村勘九郎 中村七之助 中村勘太郎 中村長三郎 陽春特別公演2022」チケット情報『春暁特別公演』で勘九郎はお家芸「高坏(たかつき)」に出演する。花見の席で大名から高坏を買うよう命じられた次郎冠者(勘九郎)。しかし、それが何か分からず「高坏買いましょう」と声を張り上げて歩き出すと、そこへ高足売が現れて……。下駄でタップという趣向が楽しい軽妙洒脱な舞踊劇だ。「祖父の十七代目中村勘三郎が今の演出、振りにしたもので、中村屋にとっても大切な演目のひとつ。華やかな作品でお花見気分を味わって」と勘九郎が陽気に盛り上げる。七之助が勤めるのは心中物「隅田川千種濡事(すみだがわちぐさのぬれごと)」。四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)」(通称「お染の七役」)の大詰めを長唄の舞踊劇に仕立てたオリジナル演目で、七之助はお染、久松、お光、土手のお六の4役を踊る。「歌舞伎のエンターテインメント性を生でご覧いただける絶好の機会」であると同時に、男女の演じ分けや早替りなど役者、七之助の魅力を存分に堪能できる。続く『陽春特別公演』は勘太郎、長三郎の幼い兄弟が清元で踊る「玉兎」で幕が開く。息子の成長を見守る勘九郎は「何より芝居好きなのが嬉しい」と目を細める。ふたりともすでに踊りは入っているが、「今回はひとりで踊るものをふたり用に変える構成」につき、ブラッシュアップした内容でお届けする。また、今公演では勘太郎、長三郎がイラストを担当した手ぬぐいなどの公演記念グッズを初めて販売することも明かされた。打って変わり、勘九郎と七之助は清元を代表する名作怪談舞踊劇「かさね」を。腰元かさね(七之助)が最愛の与右衛門(勘九郎)に鎌で殺されたことに始まる因果因縁の物語。「男女のドロドロした部分や清元の名文句、名調子、その美しさも見せる。現代の女性にもドラマティックに観ていただけます」と勘九郎。最終的には顔が醜くなり足が折れどん底に突き落とされるかさね。七之助は「女性としてすべてが崩れる様を見せられたら」と語り、踊りでは勘九郎と阿吽の呼吸で魅了する。「互いが磁石のようにべったり引っ付いたり、拒絶し合ったり関係性にメリハリを付けるのが効果的で、そこが踊りの面白さ、深さになってくる。『玉兎』とはガラッと違う踊りを楽しんでいただきたい」とアピールした。『春暁特別公演』は3月6日(日)から26日(土)まで奈良、滋賀、兵庫ほか全国16か所にて、続く『陽春特別公演』は3月30日(水)から4月4日(月)まで大阪・フェニーチェ堺大ホールほか全国5か所にて。チケットは両公演、1月15日(土)10時よりプリセールを実施。取材・文:石橋法子
2022年01月14日“ミステリのようでミステリでない”、菅田将暉主演の令和版新感覚ミステリードラマ「ミステリと言う勿れ」に、セミレギュラーキャストとして鈴木浩介が出演することが分かった。鈴木さんが演じるのは、大学で心理学を教える准教授・天達春生。まだ主人公・整が幼少の頃に出会っており、少年・整をパートナーの女性と共に温かく見守り、彼のその後の人生を左右するようなアドバイスを与えたり、道しるべを示したりと、大きな影響を与える存在となっていく。しかしパートナーの女性は、整と出会った数年後に事件に巻き込まれ殺されてしまう。成長した整は、天達が准教授を務める東英大学教育学部に通うことに決め、天達を何かと頼りにしている一方で、天達も整の類いまれな観察眼や豊富な知識、そして驚異的な記憶力を認めており、お互いをリスペクトしあっているという、成熟した親子のような関係を築いている。鈴木さんは「整(菅田将暉)に長年寄り添って来ました。整の兄のようでもあり、教授としての顔もあって、時に親のような気持ちも持っているのかな?と思って演じさせていただきました」とふり返り、「見どころはなんと言っても“菅田将暉”が演じる整ではないでしょうか?整が事件を解き明かしていく姿に、みなさんも参加して彼を越えられるのか?打ち負かされるのか?を楽しむのが醍醐味になると思います」とアピールしている。「ミステリと言う勿れ」は2022年1月10日より毎週月曜日21時~フジテレビにて放送予定。※初回90分スペシャル(cinemacafe.net)
2021年11月29日歌舞伎俳優の中村勘九郎、中村七之助が9月24日、オンライン発表会見を行い、TBS赤坂ACTシアターで上演されるTBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」(11月11日~)への意気込みを語った。十八代目中村勘三郎が2008年にスタートさせた名物シリーズ「赤坂大歌舞伎」。2013年からは中村勘九郎、中村七之助兄弟が亡き父の遺志を継ぎ、公演を重ねてきたが、昨年5月に予定されていた6回目の上演は、コロナ禍の影響で中止を余儀なくされ、演目も新たに今秋の上演が改めて決定した。今回上演される演目は『廓噺山名屋浦里(さとのうわさやまなやうらざと』、『越後獅子(えちごじし)』、『宵赤坂俄廓景色(よいのあかさかにわかのさとげしき)』の3作。『廓噺山名屋浦里』は笑福亭鶴瓶の落語をもとに、「この落語を歌舞伎にしたい」と熱望した勘九郎が七之助らとともに舞台化し、今回が5年ぶりの再上演となる。勘九郎は初演を振り返り、「ラストは大団円というより、美しさと幻想の中で終わるので、カーテンコールが起こる演目ではないが、実際にはカーテンコールが起こって、拍手も鳴りやまなかった。鶴瓶さんとタモリさんがいらっしゃっていて、おふたりも舞台にあがって一緒にご挨拶してくださった」としみじみ。昨年の中止については「あとは稽古に入るだけという段階だったので、とても残念でしたし、悔しい思いをした。去年の分も今年にかけている」と闘志を燃やしていた。七之助も「花魁浦里は女形の後輩に人気があって、終わった後、ここぞとばかりに『やりたい、やりたい』とみんな楽屋にやって来た」と初演での印象的なエピソードを回想。「女形は一生懸命汗水たらしても、途中で出なくなって幕切れもあるが、花魁浦里はとってもメインで、いろんな色を見せながら、最後まで残るので“得”なんですよね(笑)」とやりがいを熱弁していた。『越後獅子』は長唄にのせて、手おどり、足拍子、布さらしと、様々な踊りの表現を披露。舞台を締めくくる『宵赤坂俄廓景色』は、赤坂がかつて花街だった時代を想起させるような華やかな作品で、勘九郎の長男・勘太郎、次男・長三郎が初登場することも話題を集める。勘九郎は「父が遺してくれたものですし、僕としても出てほしい思いがある」といい、「大人になって、どれくらい覚えているかはわかりませんが、『出た』という記憶や劇場の空気を味わうのと、そうでないかは全然違いますから、ありがたいですね。堂々と踊ってほしい」と目を細めていた。劇場は大規模な改修工事に入ることが決定しており、その大きな節目の作品として「赤坂大歌舞伎」が華を添える形になる。加えて、コロナ禍での上演となるが、勘九郎は「まだ探り探りの状況が続くと思うが、お客様が満席になっている風景を子どもたちに伝えたいですね」と希望を示し、「以前の熱狂を味わえる日は来ると思うので、需要がある役者として、需要がある作品を積極的にやっていきたいです」と決意を新たにしていた。チケット発売は9月25日(土)より。取材・文:内田涼▼公演概要TBS開局70周年記念「赤坂大歌舞伎」日程:2021年11月11日(木)~11月26日(金)会場:TBS赤坂ACTシアター(東京都港区赤坂5-3-2 赤坂サカス内)一、『廓噺山名屋浦里』出演:中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀原作:くまざわあかね脚本:小佐田定雄演出:今井豊茂美術:中嶋正留二、『越後獅子』長唄囃子連中出演:中村勘太郎『宵赤坂俄廓景色』長唄囃子連中出演:中村勘九郎 中村七之助 中村虎之介 中村長三郎 中村鶴松 片岡亀蔵 中村扇雀
2021年09月24日天海祐希主演の「緊急取調室」最終話が9月16日オンエア。SNSでは鈴木浩介演じる監物の再登場に「絶対出ると思ったよ」「鈴木浩介氏をありがとう」など歓喜の声が送られるとともに「真壁をリーダーに新キントリ」など続編について予想する投稿も上がっている。天海さんが“妥協を許さないプロの取調官”真壁有希子を演じ、可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班」(通称・キントリ)のメンバーが、数々の凶悪犯と一進一退の心理戦を繰り広げてきた本作。今回の第4シーズンでは有希子がハイジャック事件に巻き込まれるも事件の真実が隠蔽され、キントリは毎話起きる様々な事件を解決しつつ、ハイジャック事件の“黒幕”宮越副大臣に迫ろうとする…というストーリーが展開してきた。キャストは女性初の捜査一課特殊班(SIT)の長として活躍したのち、警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」に配属された有希子に天海さん。有希子に目を付けキントリに抜擢した管理官の梶山勝利には田中哲司。公安部出身のキントリメンバー、小石川春夫には小日向文世。前回宮越のもとに乗り込み、秘書に切りつけたとして逮捕された菱本進にでんでん。「サイバー犯罪対策室」の刑事、玉垣松夫には塚地武雅。ハイジャック事件現場で有希子と出会い、その後捜査一課に配属されてきた山上善春に工藤阿須加。捜査一課の渡辺鉄次に速水もこみち。有希子のことを目の敵にし、キントリを潰す北斗偉に池田成志といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。菱本が宮越の秘書・須田(尾上寛之)を切りつけたとして逮捕され、直後に判中に急死したハイジャック犯・大國塔子(桃井かおり)の国選弁護人・羽屋田空見子(大塚寧々)が有希子の前に現れる。空見子は菱本を救うため「適任の弁護士を紹介したい」と切り出し、菱本と面会。菱本は空見子が担当弁護士になってくれるなら事件について話すと言いだすのだが、実は空見子は宮越と繋がっていた…というのが最終回の展開。須田が被害届を取り下げ菱本が釈放。喜びに沸く有希子たちの前に、6話で発砲した責任を取って異動した鈴木浩介演じる監物大二郎が現れる。鉄次に「背伸びた?」と問いかけ、北海道警の知り合いから入手した空見子の過去に関する情報を渡す監物に「モツさん、絶対出ると思ったよ」「モツさん出てきたのが大歓喜」「鈴木浩介さんが少し出てくれて嬉しい」「鈴木浩介氏をありがとう」など歓喜の声が沸き上がる。結局宮越は大臣を辞任、警察上層部との関係も明るみとなるなか北斗は会見で失言するが、キントリは解散する…というラストだった。北斗が失脚することを予想させるラストに「最後は含みを持たせていたような感じがした」「『解散』ってワードが今シーズン何度も出てきたけど、最後のテロップにその文字はないんだよね…あくまでも『運用停止』」「刑事部長が失言しちゃったから、前の刑事部長戻って来て、キントリ復活するを待ってます」など続編に期待する声が上がる。また「真壁をリーダーに新キントリになるんかな」「モツさん異動になったので続編あるならゲストみたいになると思いました」といった、新シーズンについて予想する投稿も多数寄せられている。(笠緒)
2021年09月17日テレビ東京で放送されているテレビドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』の最終話に、元プロ野球選手の上原浩治さんが本人役で出演することが、発表されました。上原浩治「なんで俺?」同局の『水ドラ25』の枠で、同年7月から放送開始している『八月は夜のバッティングセンターで。』。関水渚さんと仲村トオルさんがダブル主演を務める同作は、『ライフ・イズ・ベースボール』を合言葉に、野球を通して悩める女性たちの背中を少しだけ押していく、ヒューマンドラマです。往年の野球レジェンドたちがドラマに登場することでも話題を呼んでいた同作の最終話には、元メジャーリーガーとしても知られる上原浩治さんが出演。出演にあたり、番組側のインタビューに答えた上原浩治さんは「なんで俺?」と戸惑う気持ちも明かしています。上原浩治インタビュー――出演の話を聞いた感想は?「自分でいいのかな?」っていうのと、「なんで俺?」と思いましたね。――あなたにとって「野球」とは?野球があったから今があると思っていますし、人生そのものというのもありますけど、『野球に感謝』ということですね。野球をやっていなかったらこういう出演の依頼もまったくなかったと思いますし、野球には本当に感謝しています。――視聴者のみなさんへのメッセージを。みなさんには、このドラマを見ていただければ本当に嬉しいなと思いますし、僕の野球しかできないところを…ひと言だけなんですけど(笑)俳優には向いてないなっていうのを、分かってくれたかなと思いますけど、いいドラマになっていると思うので、ぜひ見て下さい。『八月は夜のバッティングセンターで。』の最終話は、2021年9月8日、深夜1時10分から放送です。[文・構成/grape編集部]
2021年09月08日中村勘九郎、中村七之助を中心に、中村屋一門が2005年より毎年行う全国巡業公演『錦秋特別公演』が10月より全国15カ所で開催される。昨年はコロナ禍によりやむなく中止。今年の巡業は中村勘太郎、中村長三郎が初めて参加した春公演に次いで2度目となる。「昨年伺えなかった土地に春と秋、2回に分けて伺えるのがうれしい」と勘九郎。七之助は「待っていてくださる方がいることがありがたい。春公演ではたくさんの拍手に、役者は居てもいいんだと思えた」と振り返る。それぞれ感謝の思いを胸に、合同取材会で秋公演への想いを語った。「中村勘九郎 中村七之助 錦秋特別公演 2021」チケット情報演目は『浦島』『甦大宝春日龍神(よみがえるたいほうかすがりゅうじん)』『トークコーナー』の全3つ。昔ばなしの後日談を舞踊化した『浦島』は成長株の鶴松が勤める。勘九郎は「歌舞伎を初めて観る方にはストーリー性も分かりやすく曲調も華やか。二枚扇というお扇子を使って踊るテクニカルな踊りは目にも楽しい」と解説。生前、父である中村勘三郎(18代目)が勘九郎の浦島をひどく気に入っていたと言い「鶴松にもしっかり継承できれば」と語る。『甦大宝春日龍神』は春日大社「第六十次式年造替記念」として2014年に創作された奉納舞踊。前半は春日の野の四季折々の素晴らしさを芝居仕立てで踊り、後半は龍神、龍女が荒々しく舞い踊る。「神がかったものに触れることによって、神秘的な思いになっていただければ」と勘九郎。七之助も奉納当日に、龍神の存在を感じるような出来事があったと明かす。「水の神様なので当日は雨だろうと話していたら、踊っている間は降らなかったのに踊り終えた瞬間に土砂降りの雨が降ってきた。野外だったので、兄と二人で『願いが通じたね』と。そういう摩訶不思議な現象が起こったりする。今回はとくに世の中が平穏無事であることを強く思いながら踊りたい」。最後の「トークコーナー」はスーツ姿の2人が等身大の素顔を垣間見せる人気コーナー。2年ほど前から定番だった七之助への結婚に関する質問がパタリと止んだ。「お客様も諦めたのかな」と勘九郎。当の本人は、結婚願望はないと言うが「こればっかりは分からないですよね。理想? 考えたこともないですけど、芝居が好きってことかな。同じものを楽しめる人だったらいいなと思います」。芝居は「心の栄養」とは勘九郎。「辛い状況が続くなかで、歌舞伎という非現実の世界へ飛び込むことによって、少しでもお客様を癒すことができればうれしい。感染対策を徹底して安心安全にご覧いただくというのが私たちの想いです」。七之助も「舞台で得た感動を明日への希望につなげていただければ幸いですし、僕らがやる意味もそこにある」と決意を語った。公演は、10月5日(火)東京・品川きゅりあん大ホールを皮切りに、全国を巡演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年09月01日ピアニスト及川浩治のオール・ショパン・リサイタル「ショパンの旅」[9月26日(日)サントリーホール・10月31日(日)シンフォニーホール]は、及川自身が書いた台本による語りを交え、よく知られた名曲を中心に作曲家の人生を辿る興味深い企画。実はこれ、1999年のショパン没後150年に全国で3万5千人を動員した伝説のコンサートの初めての再演だ。「まだデビュー5年目。その頃は協奏曲を中心に活動していて、ソロ・リサイタルの機会があまりなかったんです。あるホールに打診したら、『新人で大ホールを埋めるのは難しい。何か企画を考えて』と言われてしまって。必死にプランを練って持っていったのがこれでした。すると、あっという間に完売で追加公演。全国に展開していただけることになり、自分でもびっくりしました。しっかり考えたことは結果に出るのだと初めて気づかされた、初心、原点のコンサートです」語り部分は、ショパン自身を始めとする、当時の人々の〝証言〟で構成されている。及川自身のショパンへの思いなどの主観はあえて排した。「何冊も本を読んで。大変でした(笑)。でも専門の作家の方にお願いするよりも、ピアニストとして、曲の感覚に直結するような言葉を選ぶことができたと思います。もちろん、知ることで演奏に反映された要素も。そういう意味でもショパンについて一番勉強した年でした」22年を経ての再演。当時よりも自然体でショパンと向き合えると語る。「歳を取って、多少なりともショパンの音楽への共感度が深まっているはず。つい先日、10数年ぶりにピアノ協奏曲第1番を弾かせていただいたんですけれども、やっぱりめちゃくちゃいいなと思って。自分のアプローチが自然体になっているのを感じました。僕はよく、〝情熱のピアニスト〟とかって書いていただいて、理論的でないピアニストだと思われているところがあるんです(笑)。でも実はめちゃくちゃ考えるタイプなんですよ。理屈っぽいんです。でも、あまり理屈にとらわれすぎないように。特に今回のプログラムはみなさんがご存知の有名な曲が大部分ですし、考えすぎずに、いまの自分の感性で、現代のピアノの響き、現代のコンサートホールに合ったショパンの世界を皆さんと共有できればうれしいですね。再演は自分にとっても新鮮。22年前とはちょっと違う表現になるだろうと思います。語りも、前回は芝居っ気がありすぎたかもしれないので、今度はもっと自然体で(笑)」(宮本明)
2021年08月31日天海祐希主演「緊急取調室」第6話が8月26日にオンエア。監物を演じる鈴木浩介に「かっこよすぎて眩しい」「鈴木浩介神回」などの声が続出。速水もこみち演じる渡辺のモツナベコンビ“解消”に「衝撃が大きすぎ」「スピンオフ作って」といった声も上がっている。可視化設備の整った特別取調室で取り調べを行う専門チーム「緊急事案対応取調班(通称・キントリ)」のメンバーたちが、取調室という名の“密室の戦場”で繰り広げる“銃も武器も持たない生身の人間同士の死闘”を描く本作。女性初の捜査一課特殊班(SIT)の長として活躍したのち、キントリチームへとやってきた真壁有希子に天海さん。警察組織の階級主義や縄張り争いのしがらみに苦慮しながら出世も目論む管理官の梶山勝利に田中哲司。公安部出身の頭脳派で、徹底した洞察力を発揮して容疑者を追い込んでいく小石川春夫に小日向文世。刑事人生の大半をマル暴一筋で過ごし、海千山千の経験で被疑者を落とす菱本進にでんでん。キントリにも一時在籍していた玉垣松夫に塚地武雅。捜査一課の監物大二郎に鈴木浩介。監物大二郎とコンビを組む渡辺鉄次に速水もこみち。有希子のことを目の敵にしキントリ潰しに動く北斗偉に池田成志といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。誘拐事件の捜査を担当する警視庁特殊犯捜査係の班長・鬼塚貞一(丸山智己)が朝一番、キントリに押しかけてくる。朝5時すぎに財務省勤務の諸星和彦(駿河太郎)から自宅で寝ていた6歳の息子・翼(有山実俊)が誘拐されたと110番通報があったという。だが事件発生時刻は昨夜10時すぎ、なぜ夜明けまで通報を待ったのかと和彦の行動をいぶかしがる有希子たちに、鬼塚は誘拐犯が別居中の妻・諸星麻美(瀧内公美)で、和彦によれば麻美はキッチンから包丁を取り出し暴れた挙げ句、息子を連れ去り連絡が取れなくなったというのだ。鬼塚が麻美の携帯に連絡すると彼女は思いつめた声で「息子を返すくらいなら、一緒に死にます!」と返答。有希子が和彦に詳しい事情を確認すると、もともと翼は麻美と暮らしており、先に連れ去ったのは和彦で、さらに彼には麻美と離婚したあと結婚するつもりの女性がいた。さらに和彦も行方をくらましてしまう。和彦が自ら命を絶つ可能性を危惧した監物は、独断で令状もないまま彼の自宅に踏み込む。するとそこには和彦の交際相手の遺体が。実は和彦は翼を虐待していて、麻美が子どもを取り戻すのに協力した交際相手を殺していた…というのが今回のストーリー。独断で行動すると責任を取らされると梶山に警告されると、「子どもに何事もなかったら、俺が喜んで責任取ってやるよ」と言い放ち、さらに逃走した麻美と翼のもとに追いついた和彦に警告なしで発砲してまで、麻美と翼を守り切る…そんな監物を演じた鈴木さんに「緊急取調室、鈴木浩介神回」「今夜の緊急取調室の鈴木浩介さん、なんやかっこええやん」「鈴木浩介がただかっこいいドラマとなっています」「鈴木浩介かっこよすぎて眩しい」などの反応が殺到。一方で「モツさん今日で最後とかじゃないでしょうね…って思いながら見てる」と、あまりのカッコよさを“不安視”する声も。その予想通りラストで監物は警告なしで発砲した責任を取って異動させられることに。この事態に「鈴木さーーん!いなくならないでよー!!(泣)」「えええええモツさんいなくなるの嫌だ」「モツさん異動とか キントリじゃなくなるやん」などの声が続出。速水さん演じる渡辺とのモツナベコンビ“解消”という事態に「まさかモツナベもとは思わなかったから衝撃が大きすぎた」「モツナベ解散が辛い…」「緊急取調室制作チームはモツナベのスピンオフ作ってくれていいのよ?」といった投稿が続々とタイムラインに流れている。(笠緒)
2021年08月26日