昨年11月、ハリウッド・クリスマス・パレードで歌うオリビア・ニュートン=ジョン(写真:ロイター/アフロ) シンガーのオリビア・ニュートン=ジョン(68)に乳がんが見つかったことがわかった。30日に本人がソーシャルメディアを通じて公表した。 最近、背中に痛みを覚えており、検査してみると乳がんが仙骨に転移していることがわかったという。 ニュートン=ジョンは1992年に乳がんが見つかり、乳房切除術と化学療法を受けている。快復後は乳がんの啓蒙・撲滅運動に尽力。2013年にはオーストラリアのメルボルンに「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター(Olivia Newton-John Cancer Wellness and Research Centre)」を設立した。 今回再発した乳がん治療の拠点はこの「オリビア・ニュートン=ジョンがんセンター」だ。センターの医師と協議を行い、ヨガや瞑想などの健康療法と光子線治療を併用していく計画を採用したという。 まだがんと診断されていなかった3週間前、ニュートン=ジョンは座骨神経痛を理由に5月のコンサートを延期していた。今回のがん再発を受け、6月に予定されていた米国とカナダを回るツアーも延期することが決定。チケットは払い戻されるが、「年内にはより元気になって戻ってきます」とファンに向けてメッセージを送っている。
2017年05月31日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が22日、「朝日」というタイトルで更新し、朝の日光浴の習慣を明かした。麻央は「おはようございます。今回の病室は、窓からの景色が、緑しか見えず、それが、とても贅沢です。森林浴の気分になれます」と窓から見える景色の写真を公開。「入院した当初は外を見る余裕がありませんでしたが、ここ最近は、朝の4時~5時に、お薬を飲むために起きるのを活用し、その時、カーテンを開けてからまた眠ります」とつづった。そして、「乳がんと朝日はとても関係が深く、朝日を浴びることがとても大切だそうです。明け方カーテンを開け、眠り、朝日を浴びながら再び起きるのが 今できる私流です」と麻央。「が、正しいかは分からないので、目が覚めたとき心地よいだけです。退院したらこの緑の景色はないから味わっておこう!」と記した。さらに、「(本では、毎日早起きし、外で軽くウォーキングをしながら朝日を浴びることで睡眠の質が変わる と読みました。)」とカッコを付けて説明。「注 私が読んだり聞いたりした情報なので、必要な情報、大事な情報は必ず御自身で確認して下さいネ」と慎重に補足した。
2017年05月22日不妊治療クリニックの初診の日になりました。平日の午後だったので、一人ででかけました。繁華街のビル中にあるクリニックへは、我が家から車で1時間半かかります。ビルにある共同の小さなエレベーターで上がりました。上がっているのに、どんどん下に行くような気持ちでした。あぁ、とうとう来てしまった。初めに問診票を書き、その後ドクターから妊娠のメカニズムや今後の検査方法・治療方法などの説明を受けました。その後、子宮と卵巣の状態をチェックするために、診察台に上がりました。それまでテレビでしか見たことのなかった、カーテン越しに下半身を丸出しにするあの診察…。スカートと下着を脱ぎ椅子に座ると、看護師さんの「動きますね~」の声と同時にウィーンと開脚していく我が身。あぁ…その後、妊娠出産と頻繁にこの椅子に座りましたが、ずっと慣れることはなかったです…。毎回、心の中でひぇ~~! と叫びながら(笑)、自然と腰を上にずらしてあまり開脚しないような体勢を取ってしまうのですが、必ず看護師さんに「もう少し下がってください」と指摘を受けてしまうのでした。クリニックは、治療中の繊細な心にとても配慮しているのであろう気配りが行き届いていました。看護師さんも事務員さんもみなさん優しく丁寧で、通院中、心を傷つけるような言葉は何一つ言われたことはありませんでした。私の県に不妊専門のクリニックが少ないということもあるけれど、人気があるのが納得の病院でした。スタッフ皆さんは優しくも『妊娠できるよう頑張っていきましょう!』という雰囲気でした(不妊クリニックだから当たり前なのですが)。それだけに、自分の気持ちと周囲の気持ちのギャップに戸惑いました。気持ちと行動が矛盾している自分にも戸惑いました。下半身を露出して器具を入れられる妙な虚しさも手伝って、クリニックを出て車に戻ると我慢していた涙がこぼれました。泣きながら運転していると、偶然仲良しの友達を発見しました。仲良しだったのに長く会えずに、普通だったら「おおーい!」と声をかけてお茶でもするところですが、私は目をそらして彼女の横を通り過ぎたのです。泣き顔を見られたくはなかったし、その理由を妊婦の彼女に説明できる自信はそのときにはありませんでした。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された内容や治療法は、あくまでも筆者の感想であり治療を保証するものではありません。)
2017年05月17日「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療における家族・親族からのサポート」に関する調査結果を発表した。同調査は2月13日~16日、20~50代の女性(不妊治療経験者109名、不妊治療未経験者250名)を対象にインターネットで実施したもの。不妊治療経験者に、不妊治療に関して、家族・親戚から十分なサポートを得られていると思うか尋ねたところ、71%が「得られている」、29%が「得られていない」と回答した。不妊治療経験者を対象に、不妊治療に関して家族・親族でどのようなサポートをしてほしいかを「治療費用の援助」「家事の手伝い」「不妊治療に関する情報収集」「あなたの不妊治療について触れない」「親族の子供の話題をしない」という点で調査した。その結果、サポートを得られていないことが最も多い項目は「治療費用の援助」(53%)だったが、「あなたの不妊治療について触れない」(44%)、「親族の子供の話題をしない」(34%)など、精神的な面についても協力を得られていないと感じていることがわかった。不妊治療経験者と未経験者別に、家族・親族からのサポートに対する不満・不安を比較したところ、「親族の子供の話題をしない」という部分で、経験者の方が強いという結果が得られた。
2017年05月11日さまざまな原因で発症するアトピー性皮膚炎は、漢方で治療する方法も選択肢として有効と考えられます。アトピー性皮膚炎の漢方治療について、詳しく説明します。アトピーに対する漢方の考え方漢方と西洋医学はどちらも原因療法ではありますが、アトピー性皮膚炎に対する西洋医学の考え方は、原因や皮膚のみに目標を絞って局部的な治療に力点をおいているとされています。それに対して、漢方では局部的に皮膚のみの治療よりも体全体の活力を増強させ、健康体として調和をとるという考え方を主眼におくといわれます。アトピー性皮膚炎において重要な漢方の要素皮膚は内臓を映す鏡ともいわれていますが、アトピー性皮膚炎において重要とされる内臓は、漢方理論の五行学説では「脾(ひ)」や「肺」、「腎」にあたると考えられています。肺漢方では肺が皮膚をつかさどるとされています。そのため、アトピーを考えるときに、まずは肺について考えるといわれています。皮膚は呼吸をしており、漢方において呼吸機能を担っている肺の系統に含まれるとされています。肺の機能としては、粛降(しゅくこう)や宣発(せんぱつ)と呼ばれる全身に清らかなものを巡らせ、排泄物や老廃物を体の外に排出する働きがあると考えられています。このことから、漢方では排泄物を体外に排出する臓器の大腸も肺に属すといわれます。また、肺は空気などに体外から触れる臓器とされています。そのため、花粉やウイルスなどの異物から体を防御する場所と考えられていますが、この体を守る(バリア)機能がうまく働かないと風邪(かぜ)をひく場合や花粉症などのアレルギー疾患が生じることがあります。また、大腸の機能が低下すると、排泄物の排出がうまく行われないために、咳や肌荒れなどの症状が現れやすくなるといわれます。脾脾は、食事などで摂取した飲食物の消化や吸収により、血や気の元となる栄養分を得る胃腸の活動を行う場所と考えられています。脾は肺を養う場所でもあり、脾の機能が低下することで肺の働きが衰えることがあります。また、ストレスや暴飲暴食などによって、消化吸収が正常に行われなくなると便秘や下痢が引き起こされる可能性があります。腎腎は漢方において、水分の調節をはじめ骨や骨髄、ホルモン分泌などをつかさどっています。腎の働きが低下することで水分のバランスが損なわれて体が乾燥したり、反対にむくみが生じたりします。また、腎の機能が衰えることで脊髄において白血球などに代表される免疫細胞の生成に異常が起き、喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の慢性化やそれ以外のアレルギー疾患が生じることがあります。漢方でみるアトピーの原因アトピーが発症する要因には、体質的な要因と環境的要因があるといわれ、体質的な要因としては、アトピー素因があることや皮膚バリアの低下が考えられます。また、環境的要因には、アレルゲンと呼ばれるアレルギーを起こす物質の存在や化粧品やシャンプーや石けんなどの洗浄剤、衣類などの外部刺激、睡眠不足や疲労、ストレスなどがあるといわれます。アトピーの原因には、年代によっても変化があると考えられ以下のような特徴があります。乳児期乳児期の胃腸は、消化吸収が弱いためミルクや母乳を吐いたり、便秘や下痢をしたりしやすく消化力の弱さからタンパク質がアミノ酸に分解することができないといわれます。そのため、未消化で分子の大きい物質がアレルゲンになっていると考えられます。また、乳児期は肌が弱いことや免疫機能が整っていないことも原因のひとつになっているといわれています。つまり、乳児期のアトピー性皮膚炎においては、未発達の未熟さが原因になると考えられています。幼児期〜小児期幼児期から小児期は体の機能の発達してくるため、アトピー性皮膚炎が新たに発達することが少ないといわれる時期です。発症する場合の主な原因としては、ハウスダストや胃腸の弱さからくる食物などが考えられます。青年期〜成人期青年期から成人期は、これまでアトピーの兆候が全くない人でも発症することがあります。この時期は、乳児期とは異なり健全な胃腸機能をもつことが多いため、原因としては疲労やストレス、睡眠不足などの生活習慣などがあげられます。ほかにも、過度の飲酒や喫煙などの嗜好品、食生活の偏りも原因となる可能性があります。また、部屋の掃除が行き届いていないことや生活環境の変化によるアレルゲン、副腎の機能が低下することなども原因と考えられています。アトピーの漢方治療とは漢方には、標治(ひょうち)といわれる症状の抑制に対して即効性が期待できる処方や、根治(こんち)といわれる体質の根本的な改善することを目指した処方があるとされます。これらを症状に応じて組み合わせることで、アトピー性皮膚炎がでにくい体質を構築し、根本的な治癒をめざします。漢方でアトピー性皮膚炎の根本的治療を考えた場合には、皮膚だけではなく全身の症状を観察して全身に作用するための漢方薬が処方されるといわれ、皮膚を治療するために消化器系や肺へ働く漢方薬を使用することがあります。皮膚の症状を軽減するだけでなく他の症状にも作用することが期待されるため、漢方の治療は外側からだけでなく内側からの改善が期待できると考えられています。監修:小谷和弘
2017年05月01日外科的治療や放射線治療後にリンパ浮腫で悩まれる方も少なくありません。リンパ浮腫と向き合っていくためには、リンパ浮腫について学ぶことが大切です。むくみをともなう「リンパ浮腫(ふしゅ)」とは細胞の中にある組織液のほとんどは血液の中に戻っていきますが、そのうちの約10%が毛細リンパ管へ入っていき循環します。毛細リンパ管が太くなっているものをリンパ管と呼んでいますが、そのリンパ管が何らかの原因で障害が起きてしまい、組織液がリンパ管からもれて皮下組織に溜まってむくんでしまうことがあります。それをリンパ浮腫といいます。リンパ浮腫の原因リンパ浮腫には、「原発性リンパ浮腫」と「続発性リンパ浮腫」があります。原因がわからない「原発性リンパ浮腫」原因が不明のリンパ浮腫のことを「原発性リンパ浮腫」と呼んでいます。多くは、35歳以前に発症することが多く、思春期や妊娠中など代謝機能が変わってくるときに起こる場合と、生まれつきリンパ管関係に何らかの障害があり、立って歩く2〜3歳頃に発症する場合があります。手術後に出現する「続発性リンパ浮腫」原因がはっきりとわかっているリンパ浮腫のことを「続発性リンパ浮腫」といいます。子宮がんや乳がんの手術後に発症することが多いため、手術の後遺症として広く知られています。手術でリンパ節を切除することでリンパ液が周辺の組織にもれて、むくみになってしまうと考えられています。ほとんどの続発性リンパ浮腫は、手術や放射線治療後、早期にむくみが始まりますが、かなりの期間がたってから発症するケースもあります。リンパ浮腫の症状や発生場所腕や脚が腫れることが多く、重くだるい感じがする、疲れやすくなるなどの症状を感じます。進行はゆっくりですが、長期間にわたって放置しておくなど適切な治療を受けないと、皮膚組織が硬化する象皮症となってしまうことがあるので注意が必要です。むくみがあると感じたならば、できるだけすみやかに、きちんとした診断を受けて治療を始めましょう。リンパ浮腫の治療法や改善ケアリンパ浮腫に対する治療法としては、「保存的療法」と「外科的治療」があります。身体への負担が比較的少ないといわれている保存的療法が行われることが多く、代表的なものに「複合的理学療法」というものがあります。スキンケア、リンパドレナージ、圧迫療法などの治療を組み合わせて行い、日常生活に対する指導を組み込んでいきながら改善をしていこうという療法のことです。保湿スキンケアリンパ浮腫になってしまうと、皮膚がむくみ乾燥しやすくひび割れることも多いため、蜂窩織炎(ほうかしきえん)になりやすくなります。細菌感染してしまうと炎症が起きてしまい急激にリンパ浮腫が悪化するため、乾燥や角化するようであればしっかりと保湿するなどの対策が必要です。医療徒手リンパドレナージ(マッサージ)むくみを緩和させるために、手足に溜まったリンパ液をゆっくりとしたマッサージで適切な場所に移動させます。固くなってしまった皮膚を柔らかくする効果もあり、皮膚の状態改善が期待できます。圧迫療法弾性包帯や弾性ストッキングを着用し、リンパ浮腫の治療をする方法です。弾性着衣を身に着けることで圧力が持続的にかかり、リンパ液が組織の隙間に溜まらないようにする、リンパ液をスムーズに流すことが目的となります。血圧が高くなる、皮膚がかぶれているなどの症状がある場合は、圧迫療法を続けるかどうか必ず医師に相談し、指導を受けてください。圧迫した状態で運動を行うリンパ液の排出を促すために、弾性包帯や弾性着衣を身に着けて足の関節を動かす運動をするとむくみ改善に効果が期待できます。圧迫した状態での足の運動は、筋肉の収縮作用と圧迫の効果でリンパの流れがよくなるといわれています。病院で行う治療法(複合的理学療法以外)病院で行う治療法について見てみましょう。外科療法外科治療では、手術で流れが悪くなっているリンパ管を静脈につなぐ吻合手術をするのが主な治療になります。うまくつなぐことができれば、むくみの改善が期待できますが、全例が手術適応になるわけではなく、まったく圧迫療法が必要なくなるほど改善されることは少ないといわれています。薬物療法リンパ浮腫治療に効果が期待できる薬物療法は、現時点で効果が認められているものはありません。皮膚が硬くなってしまったときには、尿素製剤やケラチナミン軟膏が有効です。日常生活で注意する点皮膚を傷つけないように、血圧測定、採血、注射などはリンパ浮腫がない方で行ってもらうようにしてください。爪の手入れにも注意を払い、深爪にならないようにしましょう。虫さされやペットからのひっかき傷にも十分注意してください。リンパ液の流れが妨げられると、リンパ浮腫が悪化することがあります。指輪や時計、下着などは締め付けないものを選ぶようにしてください。できるだけ標準体重を維持し、栄養バランスを考えた食生活を送るようにしましょう。監修:池内秀行
2017年05月01日背中ニキビの治療に薬が使われるのは一般的ですが、薬の種類によって効果が異なります。背中ニキビの治療に使う薬の効果と副作用背中ニキビに有効とされる薬は豊富です。その種類をあげて、その効果について解説していきます。抗生物質の効果と副作用通常の皮膚科でも一般的に処方される薬です。炎症した背中ニキビの原因菌であるアクネ菌をやっつけて、そのニキビを治すというものです。ニキビに有効とされる抗生物質は、リンコマイシン系抗生物質クリンダマイシンと、ニューキノロン系抗生物質ナジフロキサシンなどがあげられます。リンコマイシン系のほうが効果は強力ですが、その分の副作用がでやすいので注意が必要です。ニューキノロン系も副作用がでると考えられるのですが、医師や薬剤師などの指示に従って、適切に服用することを心がけましょう。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(1)抗生物質』 (をご覧ください。レチノイド製剤の効果と副作用表皮の顆粒細胞から角質細胞に変わるのを抑えて、角化異常を防止するという効果を持ちます。たとえるなら、毛穴周辺の肌を硬くせず、毛穴を小さくなるのを防いで、ニキビを抑えるというものです。抗生物質はアクネ菌をやっつけて、炎症したニキビの炎症を治療するのに対し、レチノイド製剤はニキビそのものを発生させないようにするという治療で、わかりやすくいえば、新しいニキビを起こさないようにするというものです。しかし、ピリピリとした刺激があり、発赤や乾燥肌などを起こすなどの副作用が存在しています。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(2)レチノイド製剤(ディフェリンゲル)』 (をご覧ください。硫黄製剤の効果と副作用硫黄はニキビの治療薬として古くから伝わっています。硫黄にはニキビに対する3つの効果があります。1つ目は殺菌作用で、ニキビの炎症を引き起こす要因となっているアクネ菌を減少させて除菌するという作用です。2つ目は角質の柔軟性で、角質を柔らかくして毛穴のつまりを防ぐというものです。3つ目は皮脂分泌を抑えて肌を乾燥させるというものです。しかし、肌の乾燥によって、肌のバリア機能の低下を招き、その結果、さまざまな皮膚症状が起きる可能性があります。詳しくは、『乾燥肌ってどんな肌? (乾燥肌の基礎知識』 (をご覧ください。実は硫黄製剤は大人ニキビに対して効果が期待できないどころか、悪化の要因になるという可能性があります。思春期ニキビの原因は皮脂が過剰に分泌されることにあるので、硫黄製剤は有効と考えられます。しかし、皮脂は肌を保護する役目を持っているので、肌の乾燥を防ぐために皮脂が過剰に分泌させるといわれているので、結果的に大人ニキビを悪化させる要因になるというわけです。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(3)硫黄製剤』 (をご覧ください。漢方製剤の効果漢方は東洋医学のひとつで、漢方によるニキビ治療に期待が高まっています。ニキビ治療に使われる漢方薬は、清上防風湯(セイジョウボウフウトウ)、桂枝茯苓丸加苡仁(ケイシブクリョウガンカヨクイニン)、荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)、十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)の4つです。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(4)漢方製剤』 (をご覧ください。ただし、漢方製剤だけではニキビが消える可能性は低いとされています。サリチル酸製剤の効果と副作用肌の角質層が硬くなるのを防いで、角栓の発生を抑えるという作用があるため、背中ニキビの初期症状の予防に期待が見込めるでしょう。若干ながら殺菌作用があるため、アクネ菌を減らすという効果もありますが、副作用があります。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(5)サリチル酸製剤』 (をご覧ください。過酸化ベンゾイル製剤の効果アメリカのニキビ治療では、過酸化ベンゾイル製剤が一般的に使われているといわれています。日本でも使われているのですが、アメリカほどではありません。その効果は強力な殺菌作用やピーリング効果、さらに乾燥を促進させる作用を持っています。詳しくは、『皮膚科で処方されるニキビ薬(6)過酸化ベンゾイル製剤』 (をご覧ください。背中ニキビ予防に効果的な化粧水や美容液の成分背中ニキビが重症化する前に皮膚科で診てもらうのが一番ですが、軽度の段階であれば予防は可能です。予防方法としておすすめなのがビタミンC誘導体の成分が入った化粧水や美容液を用いることです。ビタミンC誘導体は肌の浸透力が高く、背中ニキビの改善、もしくは予防につながるとされています。1日2回、朝と夜に使い分けることで効果は期待できるでしょう。詳しくは、『ニキビケアにおすすめ!ビタミンC誘導体とは?』 (をご覧ください。薬には副作用があるため注意が必要どの薬も副作用というのがあるので、医師や薬剤師の指示に従って、適切に使用するようにしましょう。監修:大久保真
2017年04月27日背中ニキビは皮膚科で治すのが最適といえるのですが、保険が適用された治療とそうではない治療というのがあります。皮膚科で行われるその背中ニキビの治療法について、解説していきます。背中ニキビを病院で治すタイミング背中のニキビは他の場所と違って見えにくいところにあるので、背中に違和感を覚えても確認することが困難です。気づいたときにはすでにニキビが大きくなっている、または炎症を引き起こしていることが多いとされています。背中ニキビに気をつけるため、外側だけでなく内側のケアを心がけても、治らない場合は皮膚科への受診が求められます。背中はニキビの発生率が高いです。背中に皮脂腺と呼ばれる皮脂の分泌腺が集中しているので皮脂の分泌量が多く、汗もかきやすく、衣服などで常に覆われているなど、さまざまな要因によってニキビができる環境が整っていると考えられます。上述したように、みえにくいのでケアも遅れがちになるのがほとんどです。ニキビができても、炎症や化膿などの重症化に至っていない場合は、日常的なケアなどで改善が見込めるでしょう。背中ニキビの皮膚科での治療方法と処方薬治療法を説明する前に、健康保険が適用されるかどうかについて、説明していきます。治療ですので基本的に健康保険が効きますので、経済的な負担も少なくて済みます。しかし、治療方法の種類によっては健康保険が効かず自由診療となります。保険適応の治療法と保険適応外の治療を次にあげて、解説していきます。保険適用の治療法毛穴につまっている皮脂などの内容物を取り除くという治療である面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)というのがあります。内容物を取り除くことによって、ニキビの治りを早くします。しかし、保険適用内に限定すると、一度に多くのニキビの面皰圧出ができないことが多く、5〜6個までが一般的とされています。外用薬は抗生物質が一般的に使われています。抗生物質で炎症を起こしたニキビの原因菌とされるアクネ菌を殺菌して治療します。もうひとつ、毛穴のつまりを解消してつまりにくくするという効果を持つ外用薬(アダパレンなど)があり、この外用薬もニキビの治療薬として使われています。内服薬も抗生物質が処方されますが、漢方製剤、また少ないのですが原因がホルモンバランスの乱れであることが判明している場合は、ホルモン治療として低用量ピルや抗男性ホルモン薬などが処方されます。ホルモンバランスの乱れによって、男性ホルモンが過剰に分泌され、男性ホルモンが持つ作用である、皮脂の過剰分泌や角栓の発生や毛穴の縮小などがあります。その作用の働きを抑えるには、ホルモンバランスを整えるなどの治療が求められます。しかし、ほとんどはホルモンバランスが崩れていないことが多いようです。改善のために皮脂のコントロールの意味で、ビタミン剤が処方されます。美容皮膚科などでは保険適用外の治療も一般的な治療法は、イオン導入、ケミカルピーリング、そしてレーザー治療などがあげられます。ほとんどの場合はクリニックで処置されます。イオン導入は微弱な電流を流して、ニキビに有効とされる成分を肌深くまで浸透させます。痛みなどはほとんどありませんが、ペースメーカーを装着している場合は、この治療を受けることができません。ケミカルピーリングは、簡単にいえば古い皮膚をはがして、新しい皮膚を蘇らせるという治療法です。これによって、ニキビやニキビ跡の改善、さらにシワやたるみなどにも効果が期待できるとされています。レーザー治療は、ニキビの原因菌でもあるアクネ菌を殺菌し、ニキビ跡のケアなどを目的とした治療法です。ケミカルピーリングとレーザー治療は肌に負担がかかるので、肌の弱い人はクリニックで事前に申告し、受けられるかどうかを事前に相談するようにしましょう。背中ニキビの予防法食生活を含む生活習慣の乱れなどを改善することによって、背中ニキビの予防につながることに期待が持てますが、背中のケアも心がけることも求められます。入浴時、背中を洗うときにおすすめなのが一般の固形石けんです。抗菌作用のある石けんもありますが大きな効果の違いはありません。消臭効果もあるので、体臭の予防には効果的とされています。入浴後、汗をかかないようにすることが大切です。衣服など、背中に触れるものすべて清潔に保つことも求められます。また、背中の風通しのよい肌着や衣服の着用も心がけましょう。監修:馬野詠子
2017年04月25日F Treatmentが運営する「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は20~50代の女性を対象にインターネットで実施したもの。今回の調査の「不妊治療」とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行う治療(定期的に通院するタイミング法も含む)のことを指している。不妊治療で実際に妊娠できる確率はどれくらいであると思うか尋ねたところ、不妊治療未経験者の回答は平均で47.3%だった。しかし、不妊治療経験者のうち、妊娠につながった人は全体の67.2%で、3人中2人は妊娠できていたことがわかった。不妊治療未経験者におけるイメージよりも、実際の妊娠成功率は高いことが明らかになった。不妊治療経験者に治療開始年齢を尋ねたところ、妊娠した人の41%は20歳代から不妊治療を始めていたことがわかった。一方、妊娠しなかった人のうちで20歳代から始めた人は28%だった。治療開始年齢の平均をみても、妊娠した人は30.5歳、妊娠しなかった方は32.8歳で、妊娠した人の方が2.3歳低かった。
2017年04月03日F Treatmentが運営する不妊症・不妊治療専門の情報サイト「不妊治療net」はこのほど、「不妊治療患者数及び病院数の調査」の結果を発表した。同サイトによると、病院等の医療機関の診断・指示を受け、不妊治療を行う(定期的に通院するタイミング法も含む)人は、女性だけでも全国に推定約40万人(※1)いるという。さらに、不妊治療をまだ始めていない潜在層(潜在的には不妊治療に対するニーズがある人)も含めると、女性だけで全国に約109万人いると考えられるとのこと。顕在化している患者数の約2.7倍(※2)いることが推測できるという。地域別の不妊治療患者数を見ると、32%(約13万人)が首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に集中している。近畿地方は23%だった。不妊治療患者数は、首都圏と近畿地方あわせて半数以上を占めることがわかった。不妊治療患者数を、エリア別の不妊治療病院数(同サイト調べ)で割り、1病院あたりの患者数を調べたところ、患者数が集中している首都圏では、不妊治療の病院・クリニック1件あたりの患者数は約525人だった。全国平均の436人と比べると約1.2倍で、首都圏は相対的に病院数が不足していることが明らかになった。また、近畿地方(1病院あたりの患者数: 552人)、九州地方(1病院あたりの患者数: 465人)も全国平均よりも多い。近畿地方・首都圏・九州地方は、相対的に病院数が不足していることがわかった。※1 不妊治療net調べ。定義は不妊治療を現在行なっていること。ここでの不妊治療とは、病院等の医療機関の診断・指示を受け、行なう治療(定期的に通院するタイミング法も含む)を指す※2 「(不妊治療患者数<女性>+不妊治療の検討者数<女性>+不妊治療を検討する可能性のある人数<女性>)÷(不妊治療患者数<女性>)」により算出
2017年03月01日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が23日、自身のブログを更新し、骨への放射線治療が終了したことを報告した。麻央は「終了!」というタイトルで更新し、「骨への放射線治療が今、終了しました」と報告。「これからもゆるやかに効果が出てくるそうなので、期待したいです」とつづり、「痛み止めを飲まなくても良いくらいになりたいなぁ。貪欲」と希望を記した。そして、屋外のベンチに座っている自身の写真をアップし、「今日は、午前中、外気にあたって、もう既に眠たいです」とコメント。「お昼寝します。おやすみなさい」と締めくくった。麻央は、21日のブログで、「骨への放射線治療が残り1回になりました」と告白。「今回は、一時的に炎症での痛みが増した以外、特に副作用はなく、順調にすすんでいます」と明かしていた。
2017年01月23日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が21日、自身のブログを更新し、骨への放射線治療が残り1回になったことを明かした。麻央は「ネイル」というエントリーで、「骨への放射線治療が残り1回になりました」と報告。「今回は、一時的に炎症での痛みが増した以外、特に副作用はなく、順調にすすんでいます」と明かし、「まだ痛みはありますが、レスキューで飲む痛み止めの量が減ってきたので、これから緩やかに効果を期待したいです」とつづった。また、先日、治療のあとに気分転換で病院内の美容室に行ったことも報告し、「爪に優しく軽くて刺激臭がない胡粉ネイルというものを発見。一年ぶりにネイルを塗ってみました」と、ピンク色にネイルした写真を公開した。そして、「私は、抗がん剤による爪の変色と変形は、足の親指だけでした。傷んでしまった部分も、がんばって変わらない部分も、みんな自分なので、いたわりたいです」と麻央。「ネイルをして、しばらく無関心になっていた爪に愛情向けられて 良い気分です」と心境を記した。
2017年01月21日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、放射線治療が終了したことを報告した。麻央は「放射線治療終了!」というタイトルで更新。笑顔の写真をアップし、「平日毎日通った放射線治療が、今日で終了しました。毎日お世話になりました先生方、ありがとうございました」と報告した。そして、「治療期間中は、身体の不調が重なり胸、脇、鎖骨リンパ、首の半分あたりまで放射線をかけましたが、私の場合、喉の奥の焼けたような痛み、だるさ、背中と胸の圧迫感から息苦しさがあり、不安が消せない一ヶ月でした」と治療を振り返り、「今、治療が終了し、安堵しています」と心境を明かした。さらに、「『25日間、乗り切りましたね!』と先生に声をかけて頂き、気持ちを共有して頂いたことをうれしく思いました」と麻央。続けて、「さて、これから、どうするのか。考えなくてはいけません。が、考えすぎている暇は、ありません」と今後の治療を考え、「神~様~の~言~う~通~りっと、遊ぶ娘の声に、しみじみしてしまいます」とつづった。
2016年12月08日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)が昨年に続き10月5日より、乳がん意識向上キャンペーン「No Less a Woman(#nolessawoman)」をスタートした。今年のキャンペーンにはコメディアンのチェルシー・ハンドラー(Chelsea Handler)を起用。また、10月1日にはステラ マッカートニー2016秋冬ランジェリーコレクションより新しく誕生したシグネチャーライン「ステラ レース」のランジェリーセットが発売された。セットのバルコネットブラ(7,000円)とビキニブリーフ(4,000円)は、スイートピンク×レースのあしらいでセクシーかつ、サポート力のあるスポーティーなシルエットが特徴。取り扱いは、世界各国のステラ マッカートニー直営店、公式オンラインストア、ボン マルシェ、サックス フィフス アベニュー、オンラインのNET-A-PORTER.COMで、売上の一部は、最も進んだ早期発見プログラムと乳がん患者向けの治療を提供する活動のサポートとして、アメリカのBreast Cancer ResearchFoundationとイギリス・リバプールのLinda McCartney Centreに寄付される。また今年は、ステラ マッカートニーによって新たにデザインされた、両乳房切除後用ブラ「耳を澄ませるルイーズ(Louise Listening)」(1万5,000円)も同時に発売。売上のすべてはジェーン ハッチソンによって設立されたロンドンを拠点とする慈善団体Hello Beautiful Foundationに寄付され、乳がん患者本人とその家族を対象としたロンドンの新しい施設へ資金援助を行う。「耳を澄ませるルイーズ」についてステラ マッカートニーは、「両方の乳房を切除するという悲劇的な現実には様々な感情が伴います。そこで手術を受けた女性が誇れるものを持てるよう、また恥じることのないようにしたいと考えました。手術をしても変わらずフェミニンで 官能的であること、女性であること、そして内面と共に外見も美しさを保っていると感じられることを知って欲しいと思いました」と語っている。
2016年10月22日●乳がん検診の「落とし穴」とも言える「デンスブレスト」今年も、「ピンクリボン月間」である10月は各地で乳がん啓発活動が行われるだろう。乳がんは日本人女性では30代から急増し、働き盛りの40代・50代に罹患率のピークを迎えるというのが特徴だ。だが、「若い世代がなるがん」ではなく、70代や80代などのようにどの年代でも発症する。国立がん研究センターがん対策情報センターによると、乳がんは「日本人女性の12人に1人が生涯において患う」とされており、10年間で倍に増えている。乳がんは早期発見ができれば9割近くが治るとされており、新薬もどんどん開発されている。たとえ再発しても打つ手がある病気にはなっているが、それでも亡くなる人が増えているのが現実だ。○乳がん検診は完ぺきではない乳がんに確実な予防法はないため、大事に至らないように早期発見することが自分にできる対策となる。そのために乳がん検診があるのだ。ただ、残念ながら乳がん検診は完ぺきではない。現在、乳がん検診で推奨されているのは、X線を用いた「マンモグラフィ」。マンモグラフィは唯一、科学的根拠がある検診として、日本でも40歳以降は2年に一度、マンモグラフィ検診を受けるように推奨されている。ところが、日本乳癌学会のガイドラインは2015年、50代のマンモグラフィ検診の推奨グレードを「A」(確実)から「B」(ほぼ確実)に引き下げた(ちなみに40代はもともとB)。ガイドラインのグレードがAからBへ引き下げられることは滅多にないようだが、これが世界的な潮流になっているという。引き下げられた大きな要因として、マンモグラフィで見落とされる乳がんが少なくないことが挙げられる。乳房は主に脂肪と乳腺組織でできているが、乳腺組織の濃度が高い乳房「デンスブレスト(高濃度乳腺)」の女性にとっては、マンモグラフィが本来の役割を果たせないケースがあるとのこと。マンモグラフィはしこり(腫瘍)を白く映し出すが、乳腺組織も同様に白く映す。そのため、乳腺組織が密集している乳房では、しこりが乳腺に隠れて見えないことが多い。40代未満は乳腺濃度が比較的高いこともありマンモグラフィは推奨されていないが、実は50代でも70代でもデンスブレストの女性は多い。具体的には脂肪が多いアメリカ人でさえ4割。日本人は、8割近くがデンスブレストということがわかってきているという。●超音波検査も活用して乳がんを予防しよう乳がんへの意識が高く、毎年きちんとマンモグラフィを受けていて「異常なし」と診断されていたのに、自分でしこりを見つけて病院へ行ったら、早期ではない乳がんが見つかったとしたら……。泣くに泣けないだろう。だが、実際にそのようなケースが起こりうる可能性はある。女性にとっては、恐怖以外の何物でもないだろう。○確実な検診にするためにやるべきことマンモグラフィを受けると、診断画像から「脂肪性」「乳腺散在」「不均一高濃度」「高濃度」の4段階に分けられる。このうち、「不均一高濃度」と「高濃度」がデンスブレストで、しこりが見えにくいタイプとなる。デンスブレストの場合、「異常なし」は「マンモグラフィには映っていなかった」という意味で、「しこりがない」とは言い切れない。超音波検査も併用した方がいいのだが、自治体や企業検診、自由検診でも、デンスブレストか否かが女性に知らされることはあまりなかった。ではどうすればいいのか。マンモグラフィ検診の結果が異常なしでも、「私の乳房はデンスブレストではありませんか? 」と、病院や自治体の検査機関に問い合わせよう。診断のときすでに4段階に分類されているので、調べればすぐにわかる。たとえ面倒くさがられても、自分を守るためであり、検診した自分の乳腺情報を教えてくれないこと自体、おかしな話でもある。そして、もしデンスブレストならば、実費でも超音波を追加してほしい。デンスブレストの問題は、アメリカではすでに「Are You Dens? 」という運動として広がっていて、マンモグラフィでデンスブレストと診断された人には、そのことを伝えて超音波検診の追加推奨を義務づける法整備をしている州が増えている。日本にはそのような法律はないが、2016年に大手一般紙の1面にデンスブレストの問題提起がなされたことをきっかけに、施設や自治体が少しずつ動き出している。ただ、もしもデンスブレストだった場合、マンモグラフィはしなくていいのかというと、そうではない。マンモグラフィは、しこりにならず微細石灰化として見えるがんを見つけ出すのが得意だからだ。真実を知らなければ、せっかくの乳がん検診も中途半端なものになってしまう。デンスブレストの事実を周りの人にも教え、もしもデンスブレストとわかったら、マンモグラフィと超音波を併用するか、両方を交代で受けるとよい。そして乳がん検診で「異常なし」と言われても、何か乳房に変化があったら、迷わず病院へ行き、「検診」ではなく「検査」をするようにしよう。最後に、デンスブレストについて詳しく知りたい人は、NPO法人乳がん画像診断ネットワーク(BCIN)のサイトをチェックするように。からだエイジング
2016年10月09日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が7日、自身のブログを更新し、遺伝性の乳がんではないことを明かした。「遺伝子検査」というタイトルで更新した麻央は、「私が遺伝性の乳癌だと断定したようなことが一部で言われていたようなのですが」と書き出し、「私は、乳がん 卵巣がん症候群の遺伝子検査をした結果、BRCA1 BRCA2の変異はともに陰性で、遺伝性の乳癌ではありませんでした」と報告した。そして、「乳がんを経験していた母は、ずっと胸のうちで『私のせいではないか』と自分を責めていました。そして、妹も乳がんとなると、姉は、相当不安があったと思います」と家族の気持ちを察し、「私は、娘のことも、とても心配で、私のせいで将来もし、、、と苦しい気持ちになりました」と長女の麗禾ちゃんを心配する思いを明かした。さらに、「ここまで、不安や心配があっても、遺伝子検査の説明を聞き、実際、検査を受けると決め、採血をしたまでは、それほどまでの怖さを想像していませんでした」と伝え、「けれど、結果を待つまでの間にどんどん現実を知ることの怖さがつのっていきました」と告白。「遺伝子検査は想像以上にセンシティブなことだと分かりました」とつづった。
2016年10月07日現在、日本人女性の12人に1人がかかると言われている乳がん。乳がんによる死亡者数も年々増加しており、2015年の死亡者数は13,584人にのぼっています。フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っていることを公表しましたが、 不安を持ちながらもなかなか検診に行くことができていないという人も多いのではないでしょうか。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診に行く頻度は?」 というアンケートを実施しましたので、その結果を見てみたいと思います。●乳がん検診に行く頻度は?・1位:1年に1回……46%(144人)・2位:行ったことがない……30%(93人)・3位:2年に1回……15%(47人)・4位:3年に1回以下……6%(20人)・5位:半年に1回……2%(7人)・6位:3か月に1回……1%(3人)※有効回答者数:314人/集計期間:2016年9月27日〜2016年9月28日(パピマミ調べ)●1年に1回受けるという人が半数近く『2年もあいちゃうといざというとき手遅れになる気がして、1年に1回は受けるようにしています』(40代女性/主婦)『2年に1回だと受けたかどうか忘れそうだから、毎年決まった時期に受けるようにしているんです』(50代女性/編集者)一般的には2年に1回の検診でいい とされている乳がん検診。検診で“乳がんの疑いあり”とされた人でも、結果的にがんではなかった“偽陽性”ということがあり、これは若い人ほど多いと言われています。疑いありとされれば、不安をかかえたり体に負担をかける生体検査が必要になったりすることがあるため、必要以上に検診を受けることはむしろデメリットであるとされることもあります。しかし、早期に発見するほど治癒する可能性は高まる ため、年に1回は受けておきたいとする人が多いのではないでしょうか。●検診を受けたことがない人は約3割『基本的には40代ぐらいから受けるものみたいだし、まだいいかなと思ってますね』(20代女性/大学生)『そろそろ受けないといけないと思いつつ、後回しになってしまって……。がんが見つかるのが怖くて逃げている気もします』(40代女性/パート)厚生労働省の定める指針では、乳がん検診は40歳以上の人を対象に2年に1回の受診が推進されています。そのため、20〜30代の女性であればまだ一度も受けたことがない という人が大半を占めるかもしれません。しかし、小林麻央さんは34歳の若さで乳がんを患い、闘病生活を強いられています。乳がんは自分で触れて異変に気づくこともあるため、まだ若いとしても、症状の知識を持ちセルフチェックを行う習慣 を身につけておくのがいいのではないでしょうか。●3か月〜半年に1回のペースで受ける人も『うちは母親が若くして乳がんになったから、用心のために受けるようにしています』(30代女性/事務職)35歳未満で乳がんにかかることを若年性乳がんと言いますが、この場合、検診を受ける機会のないまま発覚するため、進行した状態であることも少なくありません。これは遺伝的な要因 もあり、家族をはじめ親族に乳がん患者がいる場合、若くして発症する可能性が高いと言われています。若年性乳がんは進行度が早いこともあり、不安を感じる場合は検診を受ける意識を高めることも有用と言えるでしょう。また、若いことから乳房の全摘出を避ける傾向 にあり、再発の可能性も高くなっています。----------いかがでしたか?若いときの検診についてはその有効性が疑問視されることもありますが、検査のデメリットと乳がんの発症を見逃すことを比べれば、受けておきたいものと言えるはず。日本において、多くの命を奪っている病気には違いありません。自治体の補助 を受けることもできるため、うまく活用して油断することのないようにしたいものですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜6位)】乳がん検診に行く頻度は?()●文/パピマミ編集部
2016年09月30日小林麻央さんが乳がんにより闘病中であることが報じられ、世間に大きなショックを与えました。命の危険にさらされることはもちろん、場合によっては治療で乳房を失ってしまうこともあり、乳がんは女性にとって無視することのできない病気です。早期発見できれば治癒率は高いと言われる乳がん。検診を受けた方がいいと分かっていても、つい後回しにしてしまったり、いざ検査となると怖くなってしまったりすることもありますよね。そこで、パピマミ読者のみなさまに「乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?」 というアンケートを実施しましたので、みなさんの回答を見ていきたいと思います。●乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?・1位:30〜34歳……30%(145人)・2位:25〜29歳……19%(93人)・3位:35〜39歳……16%(75人)・4位:40〜44歳……15%(73人)・5位:20〜24歳……12%(59人)・6位:45〜49歳……3%(14人)・7位:10代……2%(8人)・8位:50〜54歳……1%(7人)・9位:60歳〜……1%(4人)・10位:54〜59歳……1%(3人)※有効回答者数:481人/集計期間:2016年9月23日〜2016年9月26日(パピマミ調べ)●半数近くの人が30歳前後で初めて受診『若いとがんの進行も早いと聞いて、若いからこそやらなければいけないと思い受診しました』(30代女性/主婦)『「あのときやっておけば良かった」と後悔しないように、できるだけ早く受けた方がいいと思います』(20代女性/事務職)もともと乳がんは40代後半から50代にかけて発症することが多い病気とされていましたが、近年、20代から30代の若い女性の発症率も高まっており、若いからといって安心できるものではありません。乳がんで闘病中の小林麻央さんも現在34歳ということで、同年代の女性にとっては決して他人事とは言えないはずです。芸能人が乳がんにかかったという報道を目にすることも増え、今回の結果からも、若いころから危機感を持っている女性が増えている ことが伺えます。●40歳前後での初受診が3割『検査と聞くとどうしても腰が重くなってしまって、後回しにしてしまいますね』(40代女性/主婦)『40過ぎるとまわりの人もみんな受け出して、私もそろそろかなと思って受けました。補助があるので、金銭的な負担もなくなるというのが大きいですね』(40代女性/パート)国の指針では、40歳以上の女性を対象に2年に1回の受診 が勧められており、40代を目安に積極的に受診する人が多いようです。40歳をすぎると自治体による費用負担があり、安価に検診を受けることができるため、それがきっかけとなるのでしょう。もし全額自己負担となると、マンモグラフィ検査と超音波検査で1万円を超える費用 が必要となるため、40歳未満での検診に気後れする人もいるはずです。●10代から20代前半で受けたという人も『私の母親が若くして乳がんになったので、自分もその可能性があると思って受けました』(20代女性/大学生)家族に若くして乳がんになった人がいるなどの場合、遺伝性乳がんの可能性があり、発症リスクが高くなる と言われています。そのため、かなり早期から乳がん検診を受けることもムダとは言えないでしょう。しかし、若い人の場合、乳腺密度が高いこともあり、マンモグラフィ検診では病変を見つけにくい といったこともあります。早期の検診が自分に必要かどうかは、医師によく相談するようにしましょう。----------いかがでしたか?早期発見が自分の命を助けることになると頭では分かっていても、検査に痛みがあることや乳房という場所柄、あまり積極的に受けたいものとは言えない乳がん検診。本格的な検診ではなくても、セルフチェックでしこりやへこみがないか確認することはできます。小さな変化があったときにすぐに気づけるよう、危機感を持ち日頃から観察することが、結果として自分の命を守ることにつながる のではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜10位)】乳がん検診を初めて受けたのはいつですか?()●文/パピマミ編集部●モデル/神山みき(れんくん)
2016年09月28日エムティーアイが運営する健康情報サイト「ルナルナ」はこのほど、「乳がんと検診について」の調査結果を発表した。同調査は8月、10~50代以上の会員3万9,153名を対象にインターネットで実施したもの。乳がんのセルフチェックをしたことがあるか尋ねたところ、35.3%が「ある」と回答。64.7%は「ない」「やり方がわからない」と答えている。乳がん検診についてどのような方法を知っているか聞くと、74.1%が「マンモグラフィー」と回答した。自由回答にも「名前はわからないが胸を機械で挟むもの」といった回答が目立ち、マンモグラフィーのイメージが強いことがわかった。次いで「触診」(66.9%)、「エコー」(49.3%)となっている。実際に乳がん検診を行ったことがあるか尋ねると、30代前半までは受けたことがないと回答した人が大半だった。20~24歳に至っては、94.1%が「受けたことがない」と回答している。30代後半になると、その割合はほぼ半々になり、40代以降は受けたことがあると回答した人が圧倒的に多いという結果になった。50歳以上は83.6%が「受けている」と答えている。検診に行ったきっかけで最も多いのは、「自治体からのお知らせ」(40.5%)で、次いで「年齢と共になんとなく」(36.3%)となった。検診を受けたことがないと回答した人に、その理由を聞くと、最も多かった理由は「面倒・忙しい」(36.2%)だった。以後、「痛そう」(36.1%)、「費用への不安」(35.8%)と続いている。検診を受けてどうだったか尋ねたところ、72.9%が「受けてよかった・安心できた」と回答した。次いで多かったのは、「定期的に受診しようと思った」(38.3%)、「思ったよりも簡単な検診だった」(34.8%)となっている。ルナルナベーシックコース監修医・松村圭子医師によると、乳がんは自分で見つけることのできる数少ないがんであるという。定期的に自己検診する人ほど、小さい段階でがんを発見することができるとのこと。ルナルナファミリーコース監修医・竹内正人医師も、「乳がんは一般的に進行速度が遅いがん。まずは検診を受けてほしい」と自己チェックを含む定期検診を呼び掛けている。
2016年09月27日乳がん。現在、日本女性がかかるがんの中でも一番高いといわれる疾病です。最近では小林麻央さんのニュースが記憶に新しく、乳がんについて気になっているママも多いのではないでしょうか。子育て真っ最中、ましてや赤ちゃんを産んだばかりとなると、目の前の育児が最優先で、自分の病気は別世界の話だと思われる方も少なくないのでは?ですが、子育て中だからこそ、今一度自分の体と向き合ってほしい。その想いが込められたある一人の“ママ”からのメッセージをご紹介します。33歳働き盛り、1児のママこれからご紹介する文は、私の友人の手記。彼女は33歳の時、乳がんを宣告されます。結婚後も仕事をバリバリとこなし、ついこの間に待望の男の子の赤ちゃんにも恵まれて、育児の楽しさを語っていた矢先の出来事でした。乳がん患者の手記から家族のために本当に大切なこと—————————–私は乳がん罹患者です。乳がんが発覚したのは2012年12月で病状はステージⅣ、リンパ節と骨への転移があり治癒は困難。という事で延命のための治療をするしかできない状態でした。そもそも、何故発見が遅れたのか…。自分の体を大事に出来ていなかったからだと思っています。当時息子は1歳8か月を迎える所で、減らしてはいましたがまだまだ授乳中でした。そのため私自身はがん検診をする気が全くありませんでした。がん検診の受診表に書いてある「妊娠中、授乳中の方は検診を受けられません」という言葉の意味を考えたこともないのに「受ける必要がない」と勝手に思いこんでいたのです。なので、自覚症状としてあった胸の張りは乳腺炎、腰痛は当時していた仕事のせいだと思っていました。それだけでなく、そのどちらの症状も異常と言える状態だったのに、ちっとも改善しない治療をずっと続けていました。小さい息子の育児に追われ、なかなか先生に言われた通りの通院ができなかったのですが、もっと自分の体を思いやっていれば病院でも「やっぱりおかしいからもっときちんと調べて!」と言えて、もう少し早い段階で発見出来たのではないかと思います。その後私は仕事を辞め、息子には突然の断乳を強いる事になりました。また、骨への転移のせいで抱っこも満足にできなくなりました。幼稚園で運動会の親子競技のような物も一緒に出られません。何よりいつまで一緒にいてあげられるのか…。子どもを持つお母さんや仕事をする女性は少し体調が悪くても無理をして頑張ってしまい、自分より家族や仕事を優先してしまう事が多いように感じます。けれど、それは本当に家族のためになっているでしょうか?私のように手遅れになる前に、がん検診を受けて欲しいです。早期発見できれば治療法も選べます。家族のために本当に大切なこと…。そこを今一度考えてみて下さい。子どもを抱きしめられない切なさそれから2年後、彼女は3歳の息子くんと最愛のご主人、彼女を見守り続けたご家族を残して、35歳という若さで逝ってしまいました。あっという間の2年です。晩年、彼女は自身の体験を元に、乳がん検診の大切さを訴え、がんと闘病する女性のためにとネイリストを目指してもいました。育児の傍ら、自身の治療、がん検診の啓蒙活動、夢の実現のための勉強、会いたい人に会い、行きたいところへ行く……体の動くかぎり全力を尽くそうとする様子は、母であり、女性であることの素晴らしさを体現しているかのようでした。今でも強く思い出されるのが、彼女が病気をカミングアウトした後に私が妊娠・出産し、産院から退院直後に一家で娘を見に来てくれたときのことです。私が生まれたてでフニャフニャの娘を抱っこして揺らしていると、当時2歳くらいの息子くんがママに抱っこを求めてきました。ですが、手記の通り、骨に転移してもろくなってしまったため、骨折を回避するためにも抱っこができないとのこと。「ごめんね」と小さくこぼして、悲しそうに笑みを浮かべていた彼女の姿……。読者のみなさん、今、お子さんの体重は何キロですか?「スキンシップは最高の愛情表現」とよく言われます。抱っこという形でスキンシップを求める最愛の子。しかしそれに応えてあげられない……彼女の切なさを想うと、今同じ年齢の子を持つ母として、私も胸が張り裂けそうになります。大切な人たちを想うように、早めの検診を彼女が自身の体験を通じていつも言っていたのは、「乳がんは発見が早ければ助かる」という事実。早期に見つけることができれば、対処法や治療法も選択肢があるため、生存率もかなり高くなるのです。「授乳中は乳がんになりにくい」なんて話も時折耳にしますが、彼女のように授乳中でもがんに侵される事例は確実にあり、また授乳中であるがゆえに発見が遅れる場合もあります。子育てにおいて「ママの直感が一番大切」とよく言われますが、それは自身の体についても同じこと。自分の体の機微にも目を向けてみてください。そして、ちょっとでも違和感を覚えたら、すぐに婦人科や乳腺外来などの医療機関へ!ママの笑顔が、子どもと家族の笑顔を作るのですから。
2016年09月21日こんにちは。夏休みが終わってホッと一息ついている、フリーママライターの横山かおりです。ここ数年、テレビでよく見かける有名人の『乳がん』報道。乳がんになる人口は増加傾向にあり、とても人ごとだとは思えません。もしも自分の胸にしこりを見つけた場合、「乳がんかも!」と多くの人が考えるはず。でも、まずは落ち着いてくださいね。乳がん以外にも胸にしこりができる原因はある のです。今回は、都内乳腺外科に勤める40代の女性医師にお話を伺ってきましたのでご紹介します。目次1 (1)線維腺腫2 (2)脂肪腫3 (3)葉状腫瘍●(1)線維腺腫筆者自身、20代前半のころに胸にしこりを見つけて、『線維腺腫(せんいせんしゅ) 』という診断をされました。それ以降は定期的に検診を受けています。では、線維腺腫とはどのようなものなのでしょうか?医師に聞いてみました。『10代〜20代の若い女性に多く見られる線維腺腫。腫瘍ではなく、炎症に近い“過形成”と考えられています。線維腺腫は原因がハッキリとは分かっていませんが、若い女性に多く見られることから女性ホルモンのエストロゲンが関係しているのではないかと考えられています。しこりは弾力性があり、触るとコロコロとよく動く のが特徴。エコーで見てみると境界がハッキリしています。乳がんの場合は固く動かないしこりに、ギザギザとした境界です。はっきり診断するためには細胞診といってしこりに針を刺して悪性でないかどうかを調べます』線維腺腫は大きくても3センチほどで成長が止まるので、そのまま放置していても大丈夫です。でも「動くから大丈夫」と自己判断せず、しこりを見つけた場合はまず病院で診てもらいましょう。●(2)脂肪腫女性よりも男性にできることのほうが多いようですが、『脂肪腫(しぼうしゅ) 』というものの可能性があります。医師によると、『30代〜50代にできやすいものに脂肪腫があります。これは良性の腫瘍なので特に処置をする必要はありませんが、どんどん大きくなったり5センチをこえたりするものなどは手術で切除する場合があります。脂肪腫ができる原因はハッキリとは分かっていませんが、ストレスや遺伝が関係しているとも言われています』とのこと。なんとストレスでしこりができてしまうこともあるとは驚きです。脂肪腫は首や背中、肩まわりにできることが多いそうですよ。●(3)葉状腫瘍線維腺腫と見分けがつきにくいものに『葉状腫瘍(ようじょうしゅよう) 』というものがあります。医師によると、『30代〜50代の女性に多い葉状腫瘍。初期の段階では線維腺腫と区別がつきにくいこともあります。検査は線維腺腫と同様、エコーや細胞診をします。葉状腫瘍は急速に大きくなる ことが特徴で、“数か月で10cm以上”なんてこともあり得ます。葉状腫瘍の場合は基本的に切除することになりますが、再発しやすいので取り残しのないようにしなければなりません』とのことです。どんどん大きくなっていく腫瘍、乳がんとは違いますが恐ろしいですね。しこりに気づいてどんどん大きくなるようでしたら、すぐに専門医に相談しましょう。----------必ずしも“胸のしこり=乳がん”ではないので、しこりを見つけたとしても焦らず落ち着いて病院を受診しましょう。とにかく早期発見が大切。生理終了4〜5日目 くらいが、自分で触診するのに一番適している日にあたります。自分の胸に異常はないか、毎月きちんと触って調べるクセをつけたいですね。●ライター/横山かおり(ママライター、元モデル)
2016年09月17日歌舞伎俳優の市川海老蔵が13日、自身のブログを更新。妻のフリーアナウンサー・小林麻央が乳がんと診断されたときのことを振り返った。海老蔵は、「半年後の検査」というタイトルの麻央のブログを紹介。「あの時の10月、私は日本橋の方で舞台でした。あの時 近くのホテルで結果を聞き愕然とし2人で手をつないでホテルのベットで私は途方にくれていた」とつづった。海老蔵と麻央は2014年2月に人間ドッグを受診し、麻央はその後、再検査を行った。ブログ開設以降、麻央は病気について赤裸々につづっており、「人間ドッグでは超音波の検査で、腫瘤が見つかりました」と腫瘍が発見されるも、再検査では「癌を疑うようなものではないとのことでした」と診断されたという。そして、「半年後の検査」というエントリーでは、「『癌かもしれない』という不安はありませんでしたが、半年後にもう一度、念のため検査には行こうと思っていました」と書き出し、「半年後の検査は8月頃の計算でしたが、忙しい毎日のなか、時間がとれない言い訳を重ね、予約をせず、いつの間にか、10月になってしまいました」と検査が予定より遅れたことを明かした。海老蔵は、麻央の乳がんを公表した6月9日の会見でも、「ホテルで2人で話し合ったときは、私自身、途方に暮れたというか、どうしようかと、何もできないと」「時が過ぎるのを忘れるような時をしばらく2人で過ごしたという思い出があります」と乳がんとわかったときのことを語っていた。
2016年09月13日乳がん闘病中のフリーアナウンサー・小林麻央が6日、自身のブログを更新し、今後、乳がんと診断されたときのことや治療について、ブログで書いていくと伝えた。麻央は「今後、乳癌がわかったときのことや治療のことなど少しずつ書いていきます」と宣言。「『知らぬが仏』で本当に知らないで生きていられたら穏やかで幸せなこともたくさんあると思います。不安や怖れ、時に、憎しみや怒りが生まれるときは、特にそうです」とつづり、「私は、病気になって初めて知った感情がありました。31年間も知らないで生きてきた感情があったのです。しかも、いっぱい。そして、皆さんのコメントを読んで知る感情も、たくさんありました」と明かした。続けて、「もしかしたら、今後、私のブログを読んで、悲しく感じたり、知ってしまうことで不安になってしまったり、何かを思い出し怒りを感じてしまう方もいるかもしれません」とした上で、「でも、私の体験をどんな形でも、活用してくれる方がいたらと願い、書きたいと思います」と自身の決意を伝えた。
2016年09月06日ギャップジャパンは2016年秋、乳がんサバイバーの支援を目的としたチャリティーキャンペーンを実施する。キャンサーネットジャパンの調査によると、乳がんの治療による副作用や疲労感、体力の低下を軽減するためには、軽度のエクササイズが推奨されているという。現在、アメリカを中心に乳がんとヨガの研究が行われ、乳がん罹患(りかん)後のヨガによる心身への効果が、臨床試験の結果により示されているとのこと。同社では、ヨガをはじめ、さまざまなエクササイズにフィットする機能性とデザインが特長のスポーツウェアライン"GapFit(ギャップフィット)"を展開している。そこで、スポーツウェアを通して、乳がんに対する知識・理解を深め、支えを必要とされている人が希望と共に毎日を過ごせる社会づくりを目指し、9月30日~10月2日にチャリティーヨガイベントを開催する。イベントではモデルやアスリートのヨガ指導をはじめ、インストラクター・大友麻子氏によるヨガクラス、スポーツ科学の第一線で活躍する山内やよい氏を迎えた「乳がん予防・治療にもたらすスポーツの効能」の講演などを開催する。参加者にはGapFitのTシャツのほか、ココナッツ由来の電解質が身体のバランスをサポートする100%ストレートのココナッツウォーター「cocomax」をプレゼントする。会場はギャップフラッグシップ原宿 ホワイトスペース。時間は朝8時~9時40分。参加寄付費は1口1,000円~(ヨガマットレンタル込)。応募は9月18日まで同社公式サイトの応募フォームから受け付けている。なお、参加費は全額、キャンサーネットジャパンへ寄付され、乳がんに関する支援活動に役立てられるという。ヨガイベントのほかにもさまざまなチャリティー企画を実施。GapFitでは9月13日から、米国「乳がん研究基金 Breast Cancer Research Foundation(BCRF)」とコラボレーションしたスポーツウェアを販売する。コレクションの売り上げの一部(15%)は、乳がんの予防と治療研究を行う米国BCRFへ寄付される。9月26日~10月3日は、全国のGapストアで、無料の通常のショッピングバッグに加え、有料(100枚)の寄付金付きピンクチャリティショッピングバッグを展開する。1枚(100円)ごとに、50円がキャンサーネットジャパンへ寄付されるという。
2016年09月06日90年代の人気TVシリーズ「ビバリーヒルズ高校白書」でブレンダ・ウォルシュを演じたシャナン・ドハーティが乳がんで闘病中だが、インスタグラムを介して闘病生活をシェアする彼女に激励の声が寄せられている。「バフィー~恋する十字架」のサラ・ミシェル・ゲラーがシャナンとのツーショットをインスタグラムにアップした。45歳のシャナンは昨年8月に乳がんで闘病中であることを公表し、今年5月には乳房の1つを切除、いまも治療を続けている。先月には抗がん剤の副作用で髪が抜けてしまうことへの対策として髪を剃り落とし、その過程を6回に分けてインスタグラムにアップした。「Entertainment Tonight」のインタビューで「結婚の絆は以前から常に強かったけど、(乳がんになったことで)1,000倍強くなった。夫なしでは、これを乗り越えることはできなかったわ」と語った。現在受けている全8回の抗がん剤治療は10月まで続く。「良い日もあれば、悪い日もある。治療の4、5日後は本当に本当につらいの」と言うシャナンは「先のことがわからないのが一番こわい」と明かす。「痛みも、乳房を失って生きることも、なんとかすることはできる。ただ、自分の未来についての不安、そして自分の未来が愛する人たちにどんな影響を与えるかを思うと不安になる」。不安に揺れる心を隠さず、それでも強い気持ちで病と向き合い、闘病生活についてSNSで発信するシャナンに対してファンはもちろん、「ビバヒル」共演者だったジェイソン・プリーストリーや、サラ・ミシェル・ゲラーなどセレブの友人たちもエールを送っている。9日(現地時間)にはサラ・ミシェルが、頭にピンクのスカーフを巻いたシャナンとのツーショットをインスタグラムに投稿。「私の月曜日の女神(実際は毎日のミューズでもある)は勇敢な友人、シャナン・ドハーティです。私はずっと、彼女は最も誠実な友人の1人だと言ってきました。彼女は人生最大の試練に直面していますが、その試練を1度も会ったことのない友人たちとシェアすることで、同じく闘病中の人々を勇気づけています」とシャナンの勇気を讃えた。(text:Yuki Tominaga)
2016年08月10日【ママからのご相談】最近ニュースでも話題に上っていますが、若い人の乳がんがとても気になっています。まだ子どもも小さいので人ごとではありません。自分で発見するためのポイントがあれば教えてください。●A. 毎月決まった日を設けて、見て触って確かめましょう。こんにちは。ご相談ありがとうございます。ママライターのmomoです。若年性でも乳がんは増加傾向にありますし、決して人ごとではないですよね。早期発見が何よりも大切です。今回は乳腺科の医師に乳がんの自己検査法について詳しく聞いてみましたのでご紹介します。mo●乳がんのリスクが高い人は要注意まず乳がんの基礎知識について先生に伺いました。『食生活の変化により、昔に比べて乳がんにかかる人が増えています』とのこと。食の欧米化により現代の女性は乳がんになりやすくなっているんですね。『乳がんになるリスクが高い人がいます。例として、・生理が12歳以前に始まった人・未婚、晩婚の人・初産年齢が30歳以上の人・30歳以上で未産婦の人・人工中絶回数が多い人・離乳が早かった人・50歳を過ぎても生理がある人・家族、親戚に乳がんになった人がいる人・慢性の乳腺の病気がある人などが挙げられます。転移していない早期の乳がんは95%以上が治ると言われていますので、早期発見が何よりも大切です 』とのことです。リスクが高い人は自己検査も毎月しっかりとするようにしましょう。●自己検査法とは乳がんの早期発見のために、自己検査をしたほうがいいとはよく聞きますが、いったい何をどうチェックすればいいのか聞いてみました。『自己検査を行うとき、生理のある人は生理終了後4〜10日くらいの間 にチェックするようにしましょう。ホルモンのバランスによって胸の状態が変わってきてしまいます。生理がない人は毎月決まった日 にチェックをするといいでしょう。チェックポイントとしては、・胸にしこりはないか?・胸がくぼんだり、皮膚にえくぼのようなものはないか?・乳首から分泌物がないか?・乳首にかゆみやただれはないか?などがあります』とのこと。詳しいチェック法は次項でご紹介します。●見て、触ってチェックしましょう自分でどのようにチェックしたらいいのかを詳しく聞いてみると、『まずは鏡の前で胸全体を出し、見てチェック しましょう。正面で両腕を上げた状態、側面、斜めなど角度を変えて見ていきます。胸のどこかにくぼんだりひきつれたり、色が変わっていたりただれたりしていないかをよくチェックしましょう。乳首の状態もいつもと同じか細かく見ましょう。次に触ってチェック していきます。片手を上げて、反対側の手で上げたほうの胸をチェックします。指の腹でやさしく乳首から外側へ円を描くようにして押さえながら触っていきます。鎖骨の下から脇の下まで広い範囲をチェックします。指先でつまむのではなく、平たく押すように触るのがポイントです。起きた状態で終わったら横になってもやってみましょう。腕の位置を変えながら慎重に検査すると、小さなしこりでも十分発見することができます。最後に分泌液をチェック します。乳首から血のような異常な液が出ないか、胸全体をしぼるようにして調べます。ブラジャーなどに血のようなものが付着していたら病院へ行きましょう』とのことです。見て、触って、体位を変えて触って、面倒だとは思いますが月1回だと思って頑張りましょう。----------毎月自己検査をすることで自分の通常の胸の様子を把握することができ、異常を早く発見できるといいます。そしてもしも異常があった場合、乳腺科もしくは外科を受診するようにしましょう。●ライター/momo(ママライター、元モデル)
2016年07月01日●「若い人が乳がんになると進行が速い」のは本当なのか「2人に1人が生涯でがんになる」といわれる現代。中でも、日本人女性の12人に1人が発症するという「乳がん」は、どの女性でもかかるリスクがある病気と言えるだろう。あなたのそばにも、周りに公表せずに闘病をしている人や、仕事の合間を縫って通院治療をしている人、そして、がんになった家族のサポートを懸命にしている人がいるかもしれない。今回は、胸部・乳腺外科の法村尚子医師に、乳がんの検診方法や治療について、誤解しがちな点を中心にお聞きした。乳がんについて臆測で語らないためにも、正しい知識をおさえておこう。――乳がんの検診方法について教えてください。日本では乳がんが年々増加し、女性のがんの第1位になっています。現在、40歳以上の女性を対象に集団検診としてマンモグラフィーによる乳がん検診が行われています。しかし、一部の乳がんではマンモグラフィーで写し出せない場合があることも知られており、マンモグラフィー検診を受けていれば万全ということではありません。特に、閉経前の乳腺が発達している人では、マンモグラフィーのみで乳がんを見つけるのが難しいことがあります。その場合、乳腺が発達していても対応できる超音波検査も追加したほうがいいときもあります。ただし、超音波検査は小さな石灰化像を呈するようなタイプの乳がんを見つけにくいという弱点もあり、超音波検査のみでもまた万全ではありません。――「若い人は進行が速い」というのは本当なのでしょうか?結論から述べると、「がんを発症した年齢によって、進行具合に違いが出る」ということはありません。一般的に、乳がんは進行速度が緩やかといわれていますが、その速度は乳がんのタイプによっても違います。大まかには、ホルモンの受容体と「HER2」というタンパク質の受容体の有無によってタイプを分けます。乳がんの多くは遺伝に関係なく罹患しますが、5~10%は遺伝性であるといわれています。ハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが告白して日本でも話題になったので、聞いたことがある人も多いかと思います。若い人が乳がんになった場合、この遺伝性であることも多く、特にBRCA1という遺伝子が関わっている乳がんは、予後が悪いといわれている「トリプルネガティブ」というタイプであることが多いため、この場合は進行が速いこともあります。ただし若くして乳がんになっても、予後の良いタイプであった場合は進行は緩やかです。他の側面として、40歳未満の女性に対する検診体制が確立されていないため、見つかったときには進行してしまっていることも少なくありません。また、若い人の乳房は乳腺が発達していて乳房の張りが強く、触診でもしこりがわかりづらいことや、まだ若いため、"乳がんになるなんて思ってもいない"という若年層の乳がんに対する意識の低さなども、発見の遅れに関係しているのかもしれません。さらに、若い人はがんになること自体がまれですので、身近に若くしてがんで亡くなった人がいると印象に残りやすいことも考えられます。――「トリプルネガティブ」について詳しく教えてください。ホルモン受容体も、HER2タンパク質の受容体もないタイプの乳がんのことを「トリプルネガティブ」と言います。乳がんのタイプの中でも予後不良といわれています。ホルモン受容体を持つタイプに適するホルモン療法や、HER2受容体を持つタイプに適する抗HER2療法が使えないため、トリプルネガティブ乳がんは他のタイプの乳がんと比べて治療法の選択肢が少なく、抗がん剤治療が主になります。しかし最近では、他のタイプより抗がん薬がよく効くともいわれています。●抗がん剤の適応とストレスの影響、家族のサポートのあり方とは――抗がん剤の効果はどのくらいの期間ではかるものですか? 適応がないケースもあるのでしょうか?約3カ月を目安に効果を見ます。適応がないケースは基本的にありませんが、乳がんのタイプによって効果のある治療が異なるため、それぞれに適した薬物療法(抗がん剤治療、その他ホルモン療法、抗HER2療法など)を選ぶ必要があります。――一般的な進行乳がんの治療では、抗がん剤で腫瘍を小さくしてから手術する場合もありますか?しこりが大きいがんや、皮膚に浸潤している場合など、そのままでは手術が難しい進行乳がんの場合には、手術の前に抗がん剤治療を行う場合があります。診断時にしこりが大きいために乳房温存手術が難しい場合でも、手術の前に抗がん剤治療を行うことでしこりを小さくできれば、乳房温存手術ができる可能性も高くなります。ただし近年は、検診率が上がるにつれ、進行がんで見つかるケースが少なくなり、それとともに手術の前に抗がん剤治療を行うことも減ってきています。――乳がんの発症や再発にストレスは影響しますか?ストレスが乳がんの発症リスクや再発リスクを高めるということはありません。しかし乳がん患者さんの中には、ストレスを感じながら生活をされている人も多いと思います。特に、若い年齢で乳がんになった患者さんは、同世代で病気になっている人も少なく、孤立感を味わっている人も多いことでしょう。――周りの家族はどのようにサポートをしていけばいいのでしょうか?周りのご家族は、"何かしてあげなくてはいけない"という気持ちでいっぱいになりますよね。そして、患者さん本人に何もさせないくらい、何でもしてあげようと必死になっている人を見かけます。高いサプリメントや「がんに効く」といわれるあらゆるものを必死で探して勧める人もいます。お気持ちはわかりますが、それは患者さんにとっては、病人ということを思い知らされているようでつらいときもあります。思いやりは持ちつつも普段どおりに接してあげてください。つらそうなときには、話を聞いて共感してあげてください。そばにいるだけでいいのです。――ありがとうございました。※写真と本文は関係ありません○取材協力: 法村尚子(ノリムラ・ショウコ)胸部・乳腺外科2005年香川大学医学部医学科卒。現在、高松赤十字病院胸部・乳腺外科副部長。乳腺外科を中心に女性が安心して受けられる医療を提供。また、En女医会に所属し、ボランティア活動や各種メディアにて医療情報を発信している。資格乳腺専門医、外科専門医、がん治療認定医等En女医会とは150人以上の女性医師(医科・歯科)が参加している会。さまざまな形でボランティア活動を行うことによって、女性の意識の向上と社会貢献の実現を目指している。会員が持つ医療知識や経験を活かして商品開発を行い、利益の一部を社会貢献に使用。また、健康や美容についてより良い情報を発信し、医療分野での啓発活動を積極的に行う。En女医会HPはこちら。
2016年06月30日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの妻である小林麻央さん(33)が、『若年性乳がん』を患って話題を呼んでいますね。“若年性乳がん”を患う確率は、約2.5%程度とされており、決して可能性としては高くありません。しかし、現実に若年性乳がんを患っている人はいますし、次に自分が発症しないという保証はありません。そこで今回は、乳がんの怖さと発症しやすい人の特徴についてお話ししていきます。●乳がんの恐ろしさ小林麻央さんやプロレスラーの北斗晶さん、元『キャンディーズ』の田中好子さんなど、芸能界でも乳がんを患った人は少なくありません。乳がんはその性質上自分で発見することが難しく、日頃から自分で触診などをしていない限りは気づくことが困難だと言われています。そのため、乳がん発見のときにはすでに取り返しがつかないほど進行しているケースもあり、その点では“サイレントキラー” と言うこともできます。また、乳がんは手術してから10〜20年後に再発することもあり、「数年再発しなかったからもう大丈夫」と安心することはできません。実際に、田中好子さんは36歳のときに最初に乳がんを発症してから19年後の再発で亡くなっています。さらに、乳がんは骨や脳、肺や肝臓に遠隔転移する場合が多いとされていますが、一つでも転移が見つかれば“ステージⅣ”と分類され、5年後の生存率は約30%、10年後の生存率は10% とかなり低くなっています。乳がんにかかる女性は年間で約3万8千人に上ると言われ、毎年1万人が乳がんで亡くなっています。ちなみに、女性が最もかかりやすい“がん”は、乳がんだと言われています。●当てはまる人は要注意! “乳がん”になりやすい女性の特徴6つ(1)授乳経験がない人(2)肥満の人(標準体重より2割オーバーの人)(3)喫煙している人(4)12歳以下で初潮が合った人(5)55歳以上で閉経した人(6)35歳まで出産経験がない人/一回も出産経験がない人これらの項目に当てはまる人は、普通の人に比べて乳がんになる確率が高いと言われています。とくに(1)(4)(5)に当てはまる人は、2〜3倍 も発症率が高くなります。●乳がんになりやすい生活習慣●(1)運動不足運動不足な人は乳がんになりやすい傾向にあると言われています。定期的に体を動かすことで乳がんの予防・乳がん患者の死亡率を低下させることができると言われているので、日頃から少しでも運動するように心がけましょう 。●(2)タバコを吸っている乳がんに限った話ではありませんが、タバコには発がん性物質が大量に含まれています。乳がんの発症率は2倍以上 になるとも言われているので、タバコを吸っている人は今すぐ禁煙した方が身のためですよ。●(3)ストレスが多い日常生活においてストレスを抱えやすい人は乳がんの発症率が高い傾向にあると言われています。ストレス発散には、運動や趣味への没頭が効果的です 。●(4)お酒を大量に飲む日常的にアルコールをたくさん摂取する人も乳がんの発症率が高くなると言われています。「飲み過ぎてるなぁ」と心当たりがある人は、なるべく飲酒量を減らしていくようにしましょう 。●(5)食事は肉がメイン野菜よりも赤身肉を多く摂取する食生活を送っている人は乳がんになる確率が上昇します。乳がん発症率は30歳を境に上がるので、30歳以上でもお肉中心の食生活を送っているという人は、積極的に野菜を摂取するようにしましょう 。----------いかがでしたか?乳がんは女性なら誰でも発症しうる怖い病気です。毎年乳がん検査を受けたり、生活習慣を改善したりして乳がんを予防するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がんについて | 日本乳がんピンクリボン運動()●文章/パピマミ編集部
2016年06月19日有名人が乳がんになったことを告白するたび、乳がん検診の大切さが取り沙汰されます。何度も聞いてわかってはいるけど、子どもの定期検診のほうが優先で、自分の健康管理のことは後回しにしがち。なかなか検診に行けない…とお悩みのママさん。乳がん検診は、自宅でもできるんです。■乳がんは自分で発見できる乳がんは、「自分で発見できる唯一のがん」と言われています。早期発見できれば、治癒率は約90%。早期発見するためには専門機関へ定期検診に行くことがベターですが、自己検診でも見つけることが可能です。■知っておきたい、乳がんの自己検診方法・目で確かめる1.両腕を上げて、左右の乳房、乳輪、乳頭の形、大きさなどの変化を確かめます。2.腕を腰にあてて、腕を前後に動かし、胸を変形させて乳房の変化を確認します。 ・手で確かめる3本指の腹で「の」字を描くようにして、腕を伸ばした脇の下から胸全体の乳腺を確かめるようにチェックしてください。前回触った感覚と比較し、硬いところがないかどうかをチェックします。 このとき、素手よりも触感の感度が高められるグローブ、「ブレストケアグラブ」を使えば、より異常を感知しやすくなります。使い捨て式で、焼却時にはダイオキシンが発生しないように作られています。自己検診は、気がついたときにいつでもおこなえますが、生理後1週間あたりがタイミングとしてベター。もちろん、時間を見つけて専門家がいる施設で定期的に検診を受けることも大切です。(情報提供: 株式会社ICST )これなら、いますぐにでも乳がん検診ができます。昔から、子を持つ母に向けて言われる、「あなたひとりの体じゃないんだから」という言葉があります。ひとりの女性としてはもちろん、元気なママ、笑顔の妻でいるためにも、こまめにチェックしておきたいところです。・ ブレストケアグラブ (株式会社ICST)
2016年06月17日歌舞伎俳優の市川海老蔵さんが、妻の小林麻央さんが進行性の“乳がん”を患っているということを報告して話題となっていますね。麻央さんはまだ33歳ですが、この年齢で進行性の乳がんが見つかることはかなりレアなケースなのだそうです。しかし、「なんだレアケースか」と安心するのは早計でしょう。実際に麻央さん自身も自分がまさかこの年でがんを患うとは予想していなかったと思いますし、誰が発症して誰が発症しない、というのは誰にも分からないからです。そこで今回は、乳がんのチェック方法についてお話ししていきます。●乳がんのセルフチェック方法乳がんはその性質上、外見からは目視しづらい です。そのため、鏡などで自分の体を注意深く観察したり、触ったりすることで発見につながることが多いです。日頃から意識してセルフチェックをするようにしましょう。具体的なやり方は以下の通りです。【乳がんのチェックポイント】・しこりがないか・乳房に変形がないか・乳房の大きさに左右差がないか・ただれがないか・ひきつれがないか・乳頭から血の混じった分泌物が出ていないか【乳がんチェックのコツ】(1)両腕を下げた状態で鏡に向かい、角度を変えながら乳頭や乳房に異変がないか観察する(2)乳房や乳頭を圧迫して異常な分泌物がないか調べる(3)乳房やわきの下にしこりがないか調べる(手で「の」の字を書くように )(4)両腕を上げて(1)同様に観察する(5)両腕を上げたまま(2)同様に調べる(6)両腕を上げたまま(3)同様に調べる(7)仰向けに寝そべって(3)同様に調べる----------特に道具もお金も必要ない方法なので、ぜひ今日からチェックしてみてください。もし気になる症状があるようなら、すぐに専門家に相談するようにしましょう。●妊娠中にできる乳がん検査の種類妊娠中はマンモグラフィー検査ができないことから、「妊娠中は乳がん検査ができない」というイメージを持っていませんか?妊娠期間中に異変を感じたものの、そのイメージのせいで放置していたらかなり進行してしまっていた……というケースもあるようです。しかし、実際には妊娠中でも行える乳がん検査はあります。“触診”と“超音波検査” です。触診は上述したセルフチェック方法のようなことを医師が的確にやってくれる診察です。超音波検査は、超音波を乳房に飛ばして乳腺の状態を見るものです。とくに若年者の乳腺に有効だと言われています。また、マンモグラフィーのようにX線を使うこともないので、被爆の危険性がありません。このように、妊娠中にも乳がん検査はできますが、妊娠中は乳腺が発達していることから検査の精度が落ちる場合もあるということにも留意が必要です。----------いかがでしたか?乳がんは発覚したときには“時すでに遅し”というケースが多いです。日頃からセルフチェックを怠らないようにし、気になる症状があればすぐに病院で相談するようにしたいですね。【参考リンク】・乳がん検査・検診・診断の取り組み | AIC八重洲クリニック()●文章/パピマミ編集部
2016年06月10日