元プロ野球選手で2021年6月に大腸がんのため70歳で亡くなった大島康徳さんの妻・奈保美さんが14日に自身のアメブロを更新。半年前の検査で乳腺の水疱が判明し、再度受診した結果を明かした。この日、奈保美さんは以前から乳腺外来で検診を受けていたといい「前回の検査で新たに乳腺に水疱が出現したことが分かり」と報告。「半年後の検査ということで今日、受診してきました」と述べつつ「なんと!消えていました!」と検査結果を明かし「よかった」と安堵した様子でコメントした。続けて「見つかった時も先生は仰っていたのですが」といい、医師からは「何かの加減で水疱ができてそれが残っている場合もあるし消えてしまうこともある」「経過さえ見ていけばそんなに心配しなくて良い」と言われていたことを説明。「その通りの結果となりとても安堵しました」とコメントし「ほっとしてドトールに寄り道をして」とドトールコーヒーを訪れたことを明かした。最後に「美味しかったです」と堪能したアイスコーヒーの写真を公開し「次回からの検診は年に一度の乳がん検診のサイクルになります」と説明し、ブログを締めくくった。
2024年05月15日新型コロナウイルスで日本中の学校が一斉休校になる少し前、人生初の健康診断で目の前が真っ暗になるような結果が出ました。突然の「要精密検査」当時は自覚症状もなく、まだ30代前半でした。しかし、その手元に届いた結果には、「要精密検査」の文字がはっきりと書かれていたのです。「要精密検査」の結果が出たのは、乳房のしこりでした。著名人が乳がんで若くして亡くなったこと知っていましたし、その方の下のお子さんと自分の子どもが同じ年ということもあり、乳房の超音波検査を受けていたのです。その結果が、まさかの「要精密検査」でした。「もし自分も乳がんだったら、進行が早いのでは?」と思い、急いで最短で受診できる日を予約しました。再検査では、マンモグラフィーを初めて体験。あまりの痛さに、涙が出そうになりました。その日は、しこりの確認と、精密検査方法の選択をするだけで終わりでした。検査のタイプは、より正確に検査できるが、費用も上がり傷が残る可能性があるものか、精度は落ちるが、費用は安く傷も残らない方法の2つでした。私は、精度が高いほうを選びました。生体検査の結果は?生体検査(患部の一部を針やメスなどで採取し、顕微鏡などで拡大して調べる検査のこと)は、部分麻酔でおこなわれ、痛みもなく終わりました。検査中は、目隠しがされていたので、「機械の音がすごかった」というような感想しかありませんでした。検査後は、結果が出るまでの時間がとても長く感じましたが、学校が休校中で子どもと1日中一緒に過ごしていたので、思い悩んでいる暇もなく過ごしていました。そして、検査結果を聞きに行く日は、最悪の事態も想定し、夫と一緒に行くことにしたのです。結果は、良性のしこりで悪性ではなかったことにホッとしました。病名は「乳腺線維腺腫(にゅうせんせんいせんしゅ)」。悪性ではないものの、30代ということでこれから増える可能性や、増えたものの中に悪性が混ざる可能性がゼロではないことを説明されました。定期的な受診とセルフチェックを悪性ではなかったものの、定期的に超音波検査やマンモグラフィーでの経過観察は欠かせないとのことで、半年に1回必ず受診をすることになりました。また、9割良性ではあるものの、しこりを完全に除去した上での検査ではないので、「採取できなかった部分が悪性ではないとは言い切れない」とも言われました。そこで、自分でしこりの大きさを確認するセルフチェックが重要だと説明を受けました。当時は、触診では確認できなかったサイズのしこりだったのですが、突然しこりに触れるようになったときは、「すぐに受診を」と強く言われました。それから、数年たった現在、受診を欠かすことなく、セルフチェックも続けています。幸いにも、「乳腺線維腺腫」の数は増えているものの、突然大きくなるものはなく、何事もなく過ごしています。また、傷が残る可能性があると言われた生体検査の傷も、今ではまったくわからなくなりました。まとめ今回、初めて受けた乳房の超音波検査により、しこりが発見されました。これが悪性だった場合、いつ出現したかわからないしこりが放置されていたと考えると、今でもゾッとします。「しこりなんてないから大丈夫」と思い込まずに、年齢関係なく定期的に乳房の超音波検査を受けることが大切だと思いました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)2013年1月に女性スタッフだけで乳がん検診をおこなう沢岻美奈子 女性医療クリニック開院。2022年の1年間で神戸市乳がん検診を約2500件、地元企業様の会社検診や自己検診も含めると約3100件の乳がん検診を実施する。患者さんとのやりとりと通じて日常の診察で感じ考えることを、専門医目線で正しい医療情報としてInstagramに毎週投稿している。【沢岻先生からのアドバイス】定期検診は30歳くらいから受けるのが良いでしょう。普段から着替えやお風呂で乳房を洗う際などに、いつもと違うところはないか? などと、日常の中でお乳を気にかける「ブレストアウェアネス」を意識しましょう。文/奥ちまイラスト/もふたむ著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年04月11日タレントの堀ちえみが11日に自身のアメブロを更新。大学病院の乳腺外来を受診し再検査を受けたことを報告した。この日、堀は「大学病院で初の乳腺外来を受診」と大学病院の乳腺外来を受診したことを報告。「人間ドックのエコー検査で、再検査との結果が出ましたので、もう一度検査を受けてきました」と説明し「見逃してしまうぐらいの、小さな物がありましたので」と明かした。続けて「念には念をということで、後日MRIなどの検査を受けることにしました」と報告し「本当に念には念をということだそうです 何でも早期発見が大切ですから」とコメント。「3月中にこの関連の検査の予約、全て済ませました」と説明し「結果が出るまでやはり少し不安ですが…大丈夫!」と前向きにつづった。また「しっかりと食事は摂らなくちゃね」と述べ「私は鯛めし御膳。主人はカレーライス」と自身と夫・尼子勝紀さんが堪能した料理の写真を公開。最後に「サラダ付いていて良かった!健康第一です」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「心配になりますよね」「沢山食べて体力付けてね」「絶対大丈夫」などのコメントが寄せられている。
2024年03月12日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。GODの神業。編集後記赤ちゃんの母乳の飲みが悪くなったタイミングで、乳腺炎になってしまったつぶみさん。母乳外来で再会したのは、出産のときにお世話になったGOD的存在のベテラン助産師さん。「ここだ!」の一言で、乳腺炎からも救ってくれたのでした。GOD助産師さんの施術後、驚くほどすんなりと母乳が出るようになり熱もだんだんと下がっていったようですよ。つぶみさんは当時を振り返りこう言います。「乳腺はいくつかあると思うのですが、私の場合、赤ちゃんに飲ませにくい角度の部分が詰まりやすくなっていたようです。その後も何度か乳腺炎になりましたが、助産師さんからのアドバイスをもらい、コツを得て自分で対処できるようになりました」乳腺炎の痛みはとてもつらいので、少しでも違和感を感じたら早めに対処することが大切です。事前に乳腺炎になってしまった場合に相談できる母乳外来などを調べておくと安心ですね。ままのて編集部ベテラン助産師さんとの出会いエピソードはこちらつぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2023年04月19日更年期が近づいてきた42歳のとき、着替え中に突然左胸に激痛が走りました。左胸の乳首の辺りに触れたときに激痛が走るようで、原因を調べるために乳腺外科で検査しました。そのときのことをお話ししたいと思います。★関連記事:「すぐに受診してください」人間ドックの結果は衝撃的なもので… #乳がん絵日記 1着替え中、急に左胸に激痛が!42歳のある日の朝のことでした。いつものように仕事に行くため服を着ようとしたところ、急に左胸に激痛が走りました。あまりの痛さにしばらくの間、もん絶。左腕が乳首の辺りに触れたときに痛みが走ったようですが、具体的にどこに触れたときに痛みが出たのかハッキリわからず、あとから指で押さえてみても痛みませんでした。その日はなるべく胸に触れないようにゆっくりと服を着て、そのまま会社に行きました。しかしそれからというもの、服を着るときなど、無意識に左胸の乳首の辺りに触れると必ず激痛が走るようになりました。一度痛みが出ると治まるまでの間は、何もできなくなるくらいの激痛でした。心配で、しこりがないかどうか両胸をゆっくり押さえてみたところ、特にしこりのようなものはありませんでした。病院で診てもらったほうが良いと思った私は、すぐにネットで調べた乳腺外科を予約し、受診することにしました。マンモとエコー検査で驚きの結果が病院で医師に症状を説明し、次回マンモグラフィーとエコーの検査をすることに。2週間後に予約し、検査日を待ちました。検査の朝、病院に行き、検査着に着替えました。少し待ってからマンモグラフィーの検査へ。マンモグラフィーは初体験でしたが、痛いと聞いたことがあったので少し緊張しながら検査室へ入りました。相変わらず左胸はうっかり乳首の辺りに触れると激痛という状態でした。検査は片胸ずつおこないました。胸をつぶされるためすごく痛いかと思えば、自分の腕が左胸に触れたときの痛みのほうがひどく、そこまで痛くありませんでした。その後、エコー検査へ。看護師さんが念入りに調べてくれました。左右両方の胸を検査してもらったのですが、不思議なことに痛みのない右胸を念入りに調べています。かなり長い間調べていたので少し心配になりました。検査後、医師から診断結果を聞きました。激痛がある左胸は何もなく、痛みは更年期に見られる乳腺症でしょうとのこと。安心したのもつかの間、エコー検査の結果、「右胸に何か気になるものがある」と言われ、とても驚きました。痛みのない右胸に異形成に見える細胞があるそうです。多分問題はないとは思いますが、念のため生検(生体検査)をしましょうと言われ、また検査の予約をすることになりました。まさかの生検へ、その結果は…前回の検査から3週間後だったと思います。左胸には相変わらず激痛が走っていましたが、今回は右胸の生検です。上半身の服を脱いで検査台に横たわり、看護師が念入りにエコーで検査部位を確認しました。その後医師が来て、世間話をしながら麻酔を打ちました。話をしてなごませてくれたので緊張していた心がほぐれ、痛みもなく生検は終わりました。病理診断が出るのは約5日から7日後だそうで、「結果が出る日以降に、電話でご連絡ください」と言われました。結果がわかってから、検査結果の説明のための予約を取るということです。検査結果がわかる日、少し緊張しながら電話をしました。生検検査の結果、特に問題はないということでひと安心。次の予約をし、後日医師から詳しい説明を聞きました。右乳線腫瘤(みぎにゅうせんしゅりょう)で良性。「正常組織とは違う何らかの塊のようですが、問題ありません。今後も定期的に見せてください」と言われ、今回の受診は終了しました。まとめ気になる左胸の激痛は数カ月でなくなりましたが、更年期の年齢に近くなってきたことを実感しました。40歳を過ぎてからは今まで起こらなかったようなことが体に起きるようになってきた気がします。左胸の激痛で受診したのに、まさか右胸のほうの生検になるとは思いもしませんでした。マンモグラフィーもエコーも胸に関する検査はしたことがなかったのですが、40歳を過ぎたら定期的に検査をすることは大切だと感じました。日ごろは自分で胸の触診をしてしこりがないか調べるとともに、これからは定期的に検査に行こうと思います。今後は、体に何か変化があれば見逃さないようにしたいです。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/黒田愛美先生(Zetith Beauty Clinic副院長)美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著者/葉月(44歳)自分のしたいことを追求しすぎて、結婚もせずアラフィフ直前に。楽しく自分らしく生きるために日々模索中。栄養士・調理師の資格持ち。趣味は料理とパン作り、食べ歩き。
2022年10月27日■ツボ押しにはどんな効果があるの?ツボは「経穴」とも呼ばれます。これは東洋医学の観点からなるもので、人間の体には気や血などエネルギーの通り道となる「経路」が張り巡らされ、経穴はその分岐点や合流地点に存在すると考えられています。経路が電車の走る「線路」なら、経穴は「駅」のようなイメージ。ツボ押しは、血液が運ぶエネルギーや栄養、ホルモンがスムーズに循環されることで体調を整えたり症状を緩和したり、精神的にも安定したりするといわれ、最近では美容面でも注目されています。今回はその中でも、バストアップに効果が期待できるツボをご紹介します。■バストアップ効果が期待できる3つのツボ【バストアップ × ツボ1】女性ホルモンを活発にする「だん中(だんちゅう)」バストトップの高さと同じ位置にあり、ちょうど体の中心部分(第四肋骨あたり)、指で押してみると少し痛みを感じるところが「だん中」の場所です。息を吐きながらゆっくり5秒間押して、次に息を深く吸いながらゆっくり指を離します。これを繰り返し行います。女性ホルモンの分泌を活性化し、バストアップのほか、ストレス緩和や美肌、生理痛を軽減する効果も期待できます。【バストアップ × ツボ2】乳腺を発達させる「天溪(てんけい)」バストトップの直線状の外側、バージスラインの上の骨の間にある「天溪」。バストを手で覆い、息を吐きながら、親指の腹で内側に向かって左右同時にゆっくり押し、次に深く息を吸いながら指を離していく。これを繰り返し行います。天溪は乳腺を発達させ、バストにハリを与えます。乳腺が太くなれば脂肪の量も増えるので、バストを大きくする効果が高まります。【バストアップ × ツボ3】リンパの流れを促進する「乳根(にゅうこん)」バストトップから指2本分下(第5肋骨あたり)にあり、押すと少し痛みを感じる場所にあるツボが「乳根」と呼ばれるツボです。ゆっくり息を吐きながら左右同時に指の腹で圧をかけ、深く吸いながらゆっくり圧を緩め指を離す。これを繰り返し行ってください。乳根は女性ホルモンの分泌を促し、リンパの流れを活性化させます。バストに栄養を行き渡らせる効果も期待できます。また、母乳の出を促進させる効果もあり、授乳中の母乳の量にお悩みの方にもおすすめです。■バストアップのツボ押しをする前に知っておきたいコツと注意点▶バストアップのツボ押しのコツツボ押しをするのに最も効果的なのは入浴中。もしくはお風呂上りもおすすめです。脇やデコルテのリンパを流した後に行うと、さらに効果が期待できます。1日1回を習慣にして強く押しすぎず、呼吸をしっかり意識して、リラックスした状態でやさしく行ってください。▶注意点ツボ押しは血液循環を活発にし、ツボの場所にもよりますが、子宮や胃などバスト以外の体に影響を与える箇所もあります。妊娠中や飲酒後、食後、体調不良のときは控えましょう。■バストアップのツボ押しを日々の習慣にバストのツボを押すことで血液循環を促進し、栄養をすみずみまで行き渡らせ、ホルモンの働きを促すことで、結果的にバストアップにつながります。そして、効果を高めるためにも、美容と健康の基本である「栄養バランスのとれた食事」や「質の良い睡眠」など、規則正しい生活も心がけてくださいね。私も継続して行っているうちに、バスト周辺がポカポカと温まっていくのを感じました。体の中から少しずつきれいになる。そんな変化を感じていただけたらうれしいです。日々のバストケアのひとつに取り入れてみてくださいね。
2021年04月24日■前回のあらすじ胸がガチガチに硬くなっていき、飲んでもらうことも搾ることもできず…。乳腺炎の恐怖でいっぱいになりついには精神崩壊…!■救世主現る! 親友のゴッドハンドがすごかった!親友であり先輩ママのぐっさん…気持ちを理解してくれるだけでも嬉しいのにその手がまさに神!本物の助産師さんかと思うほどの手つきでみるみる搾乳していくのでした!※作者の体験談によるものです。乳腺炎などの症状がある場合は医師・助産師の判断を仰いでください。■親友の壮絶な産後事情とは…本当に大変な思いをしてきたからこそなせる技…。そのおかげで胸の痛みもなくなり乳腺がしっかり開通!最高の親友に感謝してもしきれません!この後、【旦那も地獄の新生児編】へと続きます。ぜひご覧ください!※作者の体験談によるものです。乳腺炎などの症状がある場合は医師・助産師の判断を仰いでください。 【同じテーマの連載はこちら】 産後の話 この連載の全話を見る >> 湯本もゆのオドオド手探り育児 この連載の全話を見る >>
2020年10月18日フリーアナウンサーの八木亜希子(54)が線維筋痛症のため当面の間、休養すると12月24日に発表された。24日は毎年恒例の「明石家サンタの史上最大のクリスマスプレゼントショー2019」(フジテレビ系)の放送日。放送当日に同番組への出演も中止となり、八木を気遣う声が上がっている。各メディアによると八木は、数日前から原因不明の体調不良が続き医療機関にて診察を受けた。すると全身の筋肉に強い痛みなどが出る線維筋痛症であると判明。しばらくの間、全ての仕事をキャンセルし休養すると決定した。所属事務所は「治療については数日間入院し、その後は通院にて行う予定です」とコメントしているという。00年3月にフジテレビを退社し、フリーアナウンサーに転身した八木。以降はアナウンス業のみならず、女優としてテレビCMやドラマ、映画にも出演。幅広い分野で活躍している。その最中での休止に、ネットでは気遣う声が上がっている。《「死に至る病ではないが死にたくなる程の痛み」と聞いた事あります。とてもお辛いと思いますが、一日も早く良くなります様に祈ります》《これまでもある程度の期間、痛みに耐えつつお仕事をされてきたのではないか。ゆっくり休んで、回復してほしい》さらに線維筋痛症について《まだ日本では医師にさえ認知度が低いし、保険もききません》《著名人が公表することで周りの人にこの病気を理解してほしい》といった声も上がっている。また「明石家サンタ」には恒例のやりとりがある。94年の放送時、「八木さんのファンです」とハガキに書いて投稿した男子高校生がいた。当時のさんまが「どういうところがいいの?」と訊ねたところ、高校生は「いや、別に……」とそっけない態度で返答。スタジオが大爆笑となったことで、以降も様々な投稿者がこのやり取りを真似してきた。そのためネットでは《恒例のくだりが見れないのは甚だ残念》《恒例の『別に』が聞けると思ってたのに》《このやり取り見れんのかあ》と惜しむ声が。いっぽうで「明石家サンタ」の出演休止を「残念」としながらも、八木を労る声が上がっている。《2人の司会と掛け合いはとても面白く、楽しみにしていたので残念ですが、この病気は難病と聞くし、治療に専念して完治を目指してほしいです》《明石家サンタ、八木さんの聖母のような、そしてはしゃぐさんまさんを優しくフォロー時には厳しくな感じの名コンビ、今年は見れないのか、八木さんお大事に》《明石家サンタを待ちわびていたので、突然の告知にショックです。でも、治療に専念してたっぷり休養して…元気になってください!応援してます!》
2019年12月24日産後2週間経った頃、友人から嬉しい報告が届きました。とても嬉しくて、すぐに出席の意向を伝えました。ところが、招待状が手元に届いた産後3~4ヶ月ごろ。出席するのが不安になってしまったのです。息子は母乳を飲んでるうちに吸い疲れてすぐに寝てしまう子でした。そのため頻繁に乳腺炎になり、月2~3ペースで助産師さんのマッサージで詰まりをとってもらっていたのです。結婚披露宴には出席したいけど・・・披露宴に出席すると息子と4~5時間は離れてしまいます。また乳腺炎になるんじゃないかと思うと不安でたまりませんでした。― 半年後 ―あんなに心配していた詰まりが取れたのです!結婚披露宴招待状の返事を出した時は不安一杯でしたが、息子の成長とともに乳腺炎になりにくくなり、無事に披露宴を楽しむことができました。― 披露宴の会場で ―披露宴歓談中、同じテーブルに座ってる友人と話しながら自分の結婚式を思い出しました。実は彼女が産後2ヶ月の時、とん奈の結婚式に招待していたのです。当時、体調面だけでなく赤ちゃんを祖父母に預けたりと色々手を尽くして出席してくれたんだと思います。「生後2ヶ月の子供を預けて結婚式に参加したのは本当に大変だったよね、ありがとう」と友人に感謝の気持ちを改めて伝えると、「え~、どうだったかなぁ、もう忘れちゃったー」とあっけらかんと笑顔で返してくれました。きっと色々大変だったはずなのにそう言ってくれる友人は素敵な子だなと再認識。振り返って、私は授乳期間中に子どもと長時間離れることをとても心配しましたが、乳腺炎も含めて問題なかったです。新婦のきれいなウェディングドレス姿を見られたり、久しぶりに会う友人とゆっくり話す時間が持てたりなど、乳児育児期の貴重な気分転換と素敵な思い出ができたのでした。
2019年11月09日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は乳腺炎を繰り返すママからのご相談です。 Q.乳腺炎を繰り返し、つらいです生後9カ月の娘を母乳で育てています。乳腺炎を繰り返し、病院や助産院に通っただけで7回、葛根湯や自分で搾乳して治した乳腺炎も含めると数えきれないです。乳腺炎になると、熱は出るし全身だるいし、なによりおっぱいが痛くて医療機関に行くのもしんどいです。なぜこんなに乳腺炎を繰り返すのかわからなくてつらいです。片方授乳しているともう片方から溢れるし、お風呂も白濁するくらいでおっぱいの分泌が良いのかなとは思うんですけどつらくて……。何かアドバイス頂ければなと思います。 高塚あきこ助産師からの回答乳腺炎になりやすい方は、体質ということもありますが、分泌が良い方や、授乳時間が空いてくると、張りが気になったり、痛みが出たりすることもありますね。張りや痛みが気になる場合は、アイスノンなどをガーゼにくるんでおっぱいを冷やしてみてくださいね。また、お食事内容にも気をつけていただくといいかもしれません。一般的には、ナッツ類や魚卵、チョコレート、生クリームやバターなどの油脂(特に動物性脂肪)、もち米、肉の脂身、乳製品などはおっぱいを張りやすくすると言われています。基本的には、魚を中心とした和食の粗食を心がけてみてくださいね。また、お食事の摂取量を控えめにしていただくと、おっぱいの分泌が抑えられることもありますよ。よろしければお試しになってみてくださいね。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください 母乳分泌過多の原因●不適切な授乳間隔母乳が出るようになると、赤ちゃんが飲んだ分だけ母乳がつくられるようになります。ですが、赤ちゃんが眠りがちだったりして授乳間隔があいてしまうということが続くと、母乳の生産が減少したり、逆に出すぎるようになったりします。 ●不適切な授乳時間母乳を飲ませるとき、左右のおっぱいを両方吸わせましょうと説明されると思います。その際に、短時間で左右の授乳を切り替えてしまうというのも、母乳分泌過多の原因になるといわれています。 ●不適切な搾乳おっぱいが張っているけれど、それほど赤ちゃんがおっぱいを飲んでくれない……ということもあると思います。その際、母乳を搾って飲ませるよう指導されるかもしれません。おっぱいが張ってつらいとき、スッキリするまで搾乳をしてしまうのは逆効果。搾った分だけ、母乳がつくられてしまいます。授乳前後の搾乳も必要な場合のみにとどめておいた方がよいと思います。おっぱいを空にする必要はないんです。 ●疾患や薬物の影響などママ自身が高プロラクチン血症、下垂体腺腫、甲状腺機能低下症などの病気を持っていたり、薬物の影響で、母乳分泌過多になる場合もあります。 母乳が出すぎるときの対処法●授乳姿勢の見直し母乳分泌過多かなという場合は、まず授乳姿勢を工夫してみましょう。ママが後ろによりかかるような姿勢をして、赤ちゃんをうつぶせにしておっぱいを飲ませます。そうすることで、赤ちゃんがむせることを防ぐことができます。 ●1回に片方からのみ授乳をする「一定の間」、1回の授乳でおっぱいがスッキリするまで、片方のおっぱいだけを吸わせるという方法があります。これは一時的な方法で、おっぱいの中に母乳が残る状態をつくることで、母乳の分泌を減らしていくというものです。 ●キャベツ湿布・ハーブティおっぱいが張ってつらいとき、濡れタオルで冷やすと張りが落ち着くことがあります。乳首と乳輪部を避けてキャベツの葉を貼るのも効果的といわれています。また、セージをお茶にして飲むことも母乳分泌を抑えることができるとのこと。 ●食事制限は必要?母乳分泌過多の対処法として、食事や水分制限をすすめられることがあるかもしれません。極端な食事や水分制限はかえって、よくありません。バランスの良い食事を心がけ、適度な水分摂取をしていきましょう。 ※参考:基礎知識(ベビー)「母乳が出すぎる【授乳中のトラブル】」【監修者:助産師 REIKO】
2019年08月12日12月中旬から活動を休止すると発表している歌手のレディー・ガガ(31)が、慢性のリウマチ性疾患である線維筋痛症に悩まされていると公表した。ガガは間もなく公開となる自身のドキュメンタリー『ガガ:ファイブ・フット・トゥー』の中で慢性の痛みを患っていることを打ち明けているが、今回ツイッター上にてその痛みが線維筋痛症によるものだと明かした。同疾患は筋肉の痛みに倦怠感、睡眠、記憶及び気分の障害を伴うものだという。「ドキュメンタリーの中で言っていた慢性の痛みというのは線維筋痛症っていうの。みんながこの疾患に意識的になってこの病気で闘っている人同士がつながればと思うわ」また、同ドキュメンタリーでは、ガガが公演終了後にステージを駆け下り、ボーイフレンドのクリスチャン・カリーノに自分のパフォーマンスがどうだったかを尋ねる姿が捉えられている。この事に関してガガは、自分の仕事に関して家族からアドバイスや見解をもらうことが好きだとして「ボーイフレンドだけじゃないわ。私の生活の中にいるあらゆる人そして家族にアドバイスをもらうわ」「結局のところ私は父の娘、母の娘、妹の姉なの」と答えていた。ほかにも、自身のアーティストとしての姿勢が失われることがないようにと、アンチは無視することに決めているようだ。「毎回誰かに自分の仕事に関してあれこれ忠告されて、その都度方向転換をしていたら、アーティストとしての根幹が失われるわよ」「私のアルバムは批評家から絶賛されようと商業的もしくは芸術的に高評価が下されようと関係なく、私自身に深く根ざしたものであって、それこそがアーティストとして賞賛に値することなんだって思うの。私が何かを作るのには理由があるの。それについて考え、愛することが最も重要なことだわ」(C)BANG Media International
2017年09月14日東京大学(東大)は4月5日、肺線維症治療に向けた核酸医薬を開発したと発表した。同成果は、東京大学大学院 理学系研究科生物科学専攻 博士課程3年 加藤一希氏(研究当時)、西増弘志助教、石谷隆一郎准教授、濡木理教授、リボミック 池田寿子氏、中村義一氏、東北大学 青木淳賢教授らの研究グループによるもので、4月4日付けの英国科学誌「Nature Structural & Molecular Biology」オンライン版に掲載された。肺線維症は、肺組織の線維化によって引き起こされ、発症すると呼吸困難などを伴う重篤な疾患だが、いまだ有効な治療法は確立されていない。肺線維症の原因タンパク質であるとされている「ATX」は、血中に存在するタンパク質であり、リゾホスファチジルコリンという脂質を分解しリゾホスファチジン酸を産生する。ATXが過剰に働き、リゾホスファチジン酸が大量につくられると臓器の線維化を引き起こすことが知られている。そこで今回、同研究グループは、肺線維症の治療を目的としてATX阻害剤の開発研究を実施。まず、核酸分子が塩基配列によってさまざまな形をとる性質(可塑性)に着目し、核酸リガンド(アプタマー)の実体を明らかにする「SELEX法」を発展させたリボミックの技術「RiboARTシステム」を用いて、ATXに選択的に結合し、その働きを抑える核酸アプタマーを取得した。次に、ATXと抗ATXアプタマーの複合体を結晶化し、大型放射光施設SPring-8にてX線回折データを収集し、その結晶構造を決定した。この結果、抗ATXアプタマーはATXにぴったりと結合し、その活性部位を塞ぐことによりATXの働きを阻害していることが明らかになった。さらに、構造情報を利用してアプタマーの分子構造を改良し、ATXの働きをより強力に阻害するアプタマーを作製した。最終的に、改良した抗ATXアプタマーが肺線維症のモデルマウスにおいて治療効果を示すことを確認。肺の線維化に伴って気管支肺胞洗浄液にコラーゲンが顕著に蓄積するが、抗ATXアプタマーの投与によってその蓄積を抑制することができ、このとき気管支肺胞洗浄液中のATXの酵素活性も顕著に抑制されていたという。今回の研究で得られた抗ATXアプタマーは、肺線維症の新規な治療薬の開発につながることが期待されると、同研究グループは説明している。
2016年04月05日岡山大学は11月25日、脂肪肝や肝の線維化を抑制するタンパク質を同定したと発表した。同成果は同大大学院医歯薬学総合研究科(医)腎・免疫・内分泌代謝内科学分野の和田淳 教授、片山晶博氏らの研究グループによるもので、11月19日に英科学誌「Scientific Reports」に掲載された。同研究グループは、肥満ラットの内臓脂肪組織に増加するタンパク質「Gpnmb」を発見。同タンパク質を内臓脂肪細胞、マクロファージに過剰発現させたマウスを高脂肪高蔗糖食で飼育し、野生型マウスと比較した結果、脂肪肝や肝の線維化が抑制されることがわかった。さらに解析を進めた結果、過剰発現させたGpnmbは肝臓内のマクロファージや星細胞に存在し、カルネキシンという物質と結合することで酸化ストレス、脂肪沈着、線維化を抑制することも明らかにした。また、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者の中でも特に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)に進行した患者で血清Gpnmb値が高値であることも見い出した。近年、NAFLDが進行したNASHでは確定診断のために侵襲的な肝生検が必要となるが、今回の研究で同定したGpnmbがNASHの新たなバイオマーカーとして診断を容易にする可能性がある。
2015年11月26日乳腺炎は、産後のママの約25%で起こるといわれています。乳腺炎は、母乳が停滞・詰まってしまったうっ滞乳腺炎と、細菌感染による化膿性乳腺炎に分けられます。細菌感染症による、化膿性乳腺炎の場合細菌感染による乳腺炎は、乳頭が傷ついたこと(授乳開始後まもなくは、赤ちゃんに吸われることで、乳頭が切れることが多々あります)などがきっかけとなり、ブドウ球菌、連鎖球菌といった皮膚に住み着いている菌たちによって炎症が起こります。・おっぱいが熱を持つ・赤みを帯びる・しこりができる・押さえると痛い・発熱、悪寒・頭痛、関節痛などの全身症状・白い母乳ではなく、黄色っぽい母乳が出るなどの症状が出ます。この場合、授乳はできず、抗生物質での治療が第1選択となります。迷わず病院へ行きましょう!母乳が停滞・詰まってしまった、うっ滞乳腺炎の場合母乳が停滞・詰まった乳腺炎では、胸の張りやしこり、多少の痛みを感じますが、感染をしているわけではないので乳房の赤み、熱感はありません。しかし、母乳の停滞が続くと細菌感染を起こし、結果的に化膿性乳腺炎になることもあります。停滞・詰まった場合は乳房マッサージ、授乳、搾乳を行い、停滞・詰まりを早急に改善しなくてはいけません。そもそもなぜ、乳腺は停滞し、詰まるのか乳腺が詰まる原因は、血液やリンパ液などによる乳管の圧迫、乳汁の凝固、赤ちゃんの吸い方が上手ではない、乳頭亀裂によりオキシトシンが分泌されにくいことなどが考えられます。つまり、血行不良やおっぱいの質が悪い、おっぱいがしっかり飲まれず残っている、ホルモン異常といった感じでしょうか。そこで、第1に「血行を良くする」、第2に「おっぱいの質を良くする」、第3に「おっぱいを乳腺に残さない」、これらを徹底していただくことで停滞・詰まりの乳腺炎を回避しやすくします。乳腺炎予防のステップ(1)血行を良くするおっぱいは鎖骨、わきの下、胸骨、肋骨などの血管から血液が注がれ、作られます。そこでまずは、胸周りの血管の流れを良くすることが大切です。肩こりや肩甲骨が動かない状態では、血行不良が起こりやすくなります。マッサージやストレッチが効果的ですね。もしすでに停滞や詰まりがあったら、しこりをマッサージして小さく砕き、赤ちゃんに飲んでもらうか、搾乳をしましょう。乳腺炎予防のステップ(2)おっぱいの質を良くするおっぱいの質には、食事が大いに影響してきます。ただし、賛否両論があり、一概に「これは良くて、これはダメというものもない」ということを覚えていてください。それを踏まえた上で、食べたほうが良いものとして挙げられるのは・白米・うどん・そば・納豆・鶏肉・白身魚・根菜類 など。避けたほうが良い食べ物としては、・もち米・パスタ・ラーメン・菓子パン・乳製品・牛肉・マヨネーズ・お菓子などがあります。要は水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく食べることが重要です。産後は忙しく、なかなかこだわった食事を作るのも大変ですが、おにぎりだけ、菓子パンだけなどという食事だけは絶対に避けなくてはいけません。東洋医学では、タンポポの根っこ(ダンディディライオン)、はと麦、ラズベリーリーフが母乳の出を良くするといわれています。これらはお茶としてよく飲まれており、カフェインも入っていないので、試してみてはいかがでしょうか? そのほか、古来より葛根湯が母乳の出を良くするといわれ、使われています。乳腺炎予防のステップ(3)おっぱいを乳腺に残さない「おっぱいを乳腺に残さない」という点については、赤ちゃんが生まれてみないとわからないことがたぶんにあります。赤ちゃんが上手に飲めるかどうかはそれぞれですし、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲みきれないことや、逆に乳管が細くて出にくいなど、乳腺に残りやすい状況はそれぞれにありますが、どれも実際に授乳を始めてみないことにはわかりません。そこで、妊娠中から乳頭マッサージをするのは対策のひとつとして有効です。あとは搾乳することでしょうか?日本では搾乳文化はあまりありませんが、欧米では搾乳機は出産グッズのマストアイテムとなっています。もちろん、赤ちゃんがよく飲み、残さないのが理想ではありますが、うまくいかない場合は利用してみましょう。そして、飲ませる時には、乳管にあるおっぱいをご自身の手で誘導し、乳首まで運ぶことも忘れないでください。乳腺が停滞・詰まってしまったら、ステップ(1)と(3)を試し、滞っている塊を取り除きましょう。そして予防を含め、ステップ(2)を心がけましょう。この3つを駆使して、痛い乳腺炎の予防をしましょう。(鈴木元<天使のたまご総院長>)
2015年09月26日前回 は、乳腺炎の3つの段階と症状について解説しました。今回は、おもに改善策についてお話しします。乳腺炎がどの段階になったら病院を受診すべきなのか、そして、病院へ行く前にできることはあるのか、解説していきます。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳房の一部が熱を持つ、痛む、しこりができるなど、「様子がおかしい?」と自覚できる段階。この段階では、病院を受診しない人も多いです。自分でできる改善策としては、以下の3つが挙げられます。・抱き方を変えながら赤ちゃんに乳首の奥までしっかりくわえてもらい、乳腺に溜まったおっぱいを飲んでもらう循環が良くなり、乳房の血液やリンパの流れも改善して炎症がおさまっていきます。・葛根湯を飲む葛根湯は、頭痛、発熱、悪寒など風邪の初期症状に効く漢方薬です。筋肉痛や肩こりといった体内の炎症を抑える効果もあるので、乳腺炎にも良いとされています。ただし、衰弱している人や胃腸が弱い人には効果が薄いともいわれているので、不安な場合は飲む前に医師や薬剤師に相談しましょう。・食事は甘い物や高カロリー食や乳製品を控え、あっさり和食にする食べたものの脂肪分がカスとなって乳腺内に残り、おっぱいが詰まりやすくなることで乳腺炎を発症することもあります。母乳育児中はとてもお腹がすきますが、スープや常備菜などを上手に使って、甘いものや動物性脂肪を摂取する頻度を抑えましょう。■第2段階:感染性乳腺炎細菌による炎症が加わり、発熱や痛みの症状が強くなります。ここまで乳腺炎の症状が進行すると、病院を受診する必要があります。寒気がして発熱した時点で、すぐに病院や助産院、桶谷式の母乳相談室で様子を見てもらいましょう。症状の進行度合いによっては、抗生物質の服用が必要になることもあります。授乳中でも飲める抗生物質もありますので、医師にきちんと相談すれば大丈夫です。受診までに少し時間がある時は、以下のことをやっておきましょう。・鬱滞性乳腺炎と同じく、溜まったおっぱいを出し切るもし「おっぱいの味まで変わってしまった」といった理由で、赤ちゃんに飲んでもらえない場合は、清潔な手で搾乳してください。・おっぱいの分泌量を増やし過ぎないよう、入浴はシャワーで済ませる湯船に浸かり、血行が良くなると母乳の分泌量が増え、さらなる炎症をおこすきっかけになります。入浴はシャワーだけで済ますようにしましょう。・里芋で作った湿布やキャベツの外葉などを当て、乳房を適度に冷やす昔から里芋で作る湿布には消炎作用があると言われ、打ち身やねんざ、腫れものなど、酸化した古い血や毒素の吸い出しなどに使われてきました。作り方は、すりおろした里芋、または水に溶かした里芋粉を厚手のクッキングペーパーやふきんなどに包み、乳房にあてて冷やすだけ。少しゆるいようであれば、小麦粉を加えてもよいでしょう。キャベツの外葉を一枚はがしておっぱいの上にかぶせるだけでも、おっぱい全体が張って熱を持った時に、ちょうどよい具合に熱を取る効果があるとされています。保冷剤で冷やすのもよいですが、冷やし過ぎも乳腺炎にとってよくないので、注意が必要です。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎よりも細菌がさらに繁殖し、乳房の中で膿の塊ができてしまった状態。皮膚が赤く腫れて、熱や痛みをもち、39度以上に発熱することもあります。ここまでくると、もはや自宅できることはありません。一刻も早く病院(できれば乳腺科)を受診しましょう。外科での切開手術が必要になります。 切開と聞くととても痛そうですが、膿をしっかり出し切ることができたら、嘘のようにスッキリするそうです。あとは傷の回復を待ちながら、無理のないよう暮らしましょう。■乳腺炎はあっという間に進行します。早めの処置を乳腺炎の発症は、おっぱいが溜まることだけが原因ではなく、食生活や全身の疲れも大きく影響します。日頃からこってりしたものや甘い物を食べ過ぎず、睡眠不足の日は「赤ちゃんと一緒に眠る」などして、疲れを溜め過ぎないようにしましょう。乳腺炎は進行がとても早く、ひどくなるのもあっという間です。病院に行くのは抵抗があるという人は、熱が出たらすぐに、母乳育児の専門の助産師や、桶谷式の母乳相談室に行ってみてください。症状に応じて、的確に処置してもらえるはずです。乳腺炎も、正しい対処法を知っておけばきっと大丈夫なはず! と信じて、赤ちゃんと二人三脚の母乳生活をがんばっていきましょう。
2014年11月08日乳腺炎とは、乳腺が炎症をおこすこと。妊娠中の人でも一度は聞いたことがあるでしょう。乳腺炎になるとおっぱいが腫れて痛い、熱が出てつらいといった症状が出て、授乳に支障をきたします。乳腺炎のことは、妊娠中から知っておいたほうが、いざという時の役に立ちます。今回はまず、乳腺炎の症状について紹介しましょう。乳腺炎には、進行の度合いによって3つの段階があり、それぞれ症状が異なります。■第1段階:急性鬱滞(うったい)性乳腺炎(急性停滞性乳腺炎)乳腺炎の初期段階です。赤ちゃんに飲んでもらえないまま、乳腺の小葉や乳管の中に残った母乳が、濃く、古くなることがきっかけで生じます。母乳育児をしているママなら、一度は経験するのではないでしょうか。おもな症状は・おっぱいの一部が熱を持つ、痛む、しこりができる・おっぱいの一部が赤くなる・母乳が黄味がかった色になる(まれに、かぼちゃやにんじんの食べ過ぎなどでβカロチンを過剰摂取すると、黄味がかった色になることもあります)・肩や背中が重くなり、赤ちゃんを抱っこする時に違和感が生じるなどです。出産後まもないママがなりやすいともいわれています。■第2段階:感染性乳腺炎鬱滞性乳腺炎を改善できないでいると、溜まったおっぱいに細菌が繁殖し、感染性乳腺炎になってしまうことがあります。感染性乳腺炎のおもな症状は・おっぱいが痛み、赤く腫れる・寒気がする、熱が出始める・赤ちゃんを抱っこしたり、歩いたりすると振動が胸に響いて痛む・母乳が少ししょっぱい味になるなど。栄養いっぱいで温かいおっぱいは、細菌にとって最高の住処。そのため、進行も早まります。おっぱいに痛みがあり、熱が出てきてしまったら、すぐに助産院か病院を受診したほうがよいでしょう。■第3段階:腫瘍性乳腺炎(化膿性乳腺炎)感染性乳腺炎を放っておくと、細菌がさらに繁殖して、乳房の中で膿(うみ)の塊を作ってしまいます。・皮膚が赤く腫れている・おっぱいに痛みと熱をもった固いしこりができている・39度以上の発熱がある以上のような症状が見られる時は、ただちに病院を受診してください。ここまでくると母乳マッサージだけでは対応しきれず、乳房の脇を切開して膿を出す外科手術が必要になります。乳腺炎にかかり始めたなと思ったら、まずはしっかりと赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらいましょう。そうしないと、1日と経たないうちに鬱滞性乳腺炎に移行し、数日で感染性乳腺炎や腫瘍性乳腺炎に進行してしまいます。■乳腺炎にならないために、普段からできること乳腺炎は、体質によってかかりやすさが違う部分もありますが、日々の心がけで、ある程度予防することができます。以下の3つのポイントに気をつけておきましょう。・あっさりした和食や塩分控えめな自然の食材を中心にとした、赤ちゃんにとっておいしいおっぱいを作れる食生活にする・「ちょっと危ないかも」と感じた段階でしっかり授乳しながら、できるだけ安静を心がける・日頃から授乳する時の角度を変えて、正しいくわえ方で赤ちゃんにおっぱいを飲んでもらうようにする乳腺炎が進むと、赤ちゃんが母乳をしばらく飲めなくなる場合も出てきます。そうなると、これまで母乳だけで育てていたママは、ミルクの準備や後片付けなどでさらに大変になってしまいます。できるだけ、乳腺炎予防を心がけてください。次回は、乳腺炎の進行段階別に、医療機関に相談すべきタイミングや、病院に行く前にできることを解説します。
2014年11月06日