まさに最終関門。なでしこジャパンがパリ五輪の出場権を懸けて、ホーム&アウェイで行われる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とのアジア最終予選に臨む。ホーム&アウェイの決戦。初戦をうまく乗り切り国立での試合を迎えたい。悔しさを味わった昨夏のFIFA女子ワールドカップから約半年。池田太監督に率いられたチームが、再び世界の頂点を目指す。この2試合の合計スコアが日本のパリ行きを左右することになる。つまり「勝てば天国、負ければ……」というわけだ。まず今回の北朝鮮戦で注目されているのが、第1戦の開催地だ。当初は2月24日に平壌の金日成スタジアムで行われる予定だったが、2月に入っても詳細が決まらず。同8日のメンバー発表会見当日になって中立地開催の可能性が浮上するなど、思いがけず振り回される形となっている。だが、そんな状況にも池田監督は「いろいろと予想できないことが起こると思っていた。選手たちもさまざまな経験をしている。自分たちはやるべきことに注力するだけ」と泰然自若の姿勢を崩さない。チームは世界で勝つためのトライを続けている。女子W杯はパワーで押し切られる形でスウェーデンの前に準々決勝で涙を呑んだが、そこで見えた課題を克服するべく臨機応変なスタイルを模索。3バックと4バックの併用、キャプテン熊谷紗希のボランチ起用や4‐3‐3システムの採用など、相手の出方や試合の流れを読みながら戦えるチームへのレベルアップを図っている。昨年11月にはアジア最終予選を視野に入れてブラジル遠征を実施。過酷な移動を伴った上で、同じ相手と続けて2試合を戦う経験を積んだ。ブラジル代表との初戦は3‐4と敗れたが、その課題を改善して第2戦で2‐0と勝利した経験は必ず活きるはずだ。なお、北朝鮮とは国内組で臨んだ昨年のアジア大会決勝で対戦。巧みな試合運びと決定力の高さを見せつけて4‐1と大勝したが、内容で圧倒される場面もあった。世界ランクも8位の日本に対して、北朝鮮は9位。決して侮れる相手ではない。まずは未知数な戦いを強いられる初戦をしっかりと乗り切り、優位な状況で2月28日に東京・国立競技場で行われる第2戦を迎えたいところだ。まさに、世界一への挑戦権を得るための最終決戦。予選突破に全力を注ぐなでしこジャパンを、日本中を挙げて応援したい。熊谷紗希(くまがい・さき)選手(ASローマ)絶大な信頼を寄せられる主将。代表ではセンターバックを任されてきたが、昨秋から欧州で経験を積んだボランチで起用されている。山下杏也加(やました・あやか)選手(INAC神戸レオネッサ)なでしこジャパンの守護神。所属のINACでは1月に皇后杯を制覇。PK戦で見事なシュートストップを見せるなど優勝に貢献した。田中美南(たなか・みな)選手(INAC神戸レオネッサ)前線で攻撃の基点となり、抜群の得点感覚でゴールを陥れるストライカー。献身的な守備でチームを救うプレーも特筆すべき点だ。清水梨紗(しみず・りさ)選手(ウェストハム・ユナイテッド)イングランドで力強さを身につけた右サイドのスペシャリスト。1月にはリーグ戦初ゴールも記録。代表でも攻守のキーマンとなる。パリ五輪2024女子サッカーアジア最終予選2月24日(土)時間未定会場:未定2月28日(水)18:30~会場:東京・国立競技場DAZNでライブ配信。NHKで生中継の予定。※記事の情報は2月8日現在のもの。※『anan』2024年2月28日号より。写真/JFA文・青山知雄(by anan編集部)
2024年02月22日U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジは、日本全国の一人でも多くの子供たちに世界のトップチームと戦う機会を提供したいと考えています。そのため、全国で地方予選を開催しこれまで多くのチームがワーチャレに出場いたしました。■今年の本大会は、出場48クラブへ大幅に拡大!!本大会出場権は過去最大数へこれまでの本大会は32クラブで開催していましたが今年は出場48クラブへと大幅に拡大いたします!これに伴い「ワーチャレ予選2024」は2024年3月から5月にかけて、北海道・福島・茨城・東京・山梨・岐阜・奈良・広島・熊本の全国9会場で開催し、各会場の予選を制した計24チーム(昨年度15チーム)が本大会の出場権を獲得します!予選参加をご希望のチームは下記概要をご確認の上、お申し込みください。たくさんの挑戦をお待ちしております!ワーチャレ予選2024 概要<宿泊について>事務局による宿泊の手配がございます。(希望者のみ)宿泊に関する詳細は出場確定通知と合わせてご案内させていただきます。※広島、北海道、東京、九州会場は宿泊手配がございません<参加クラブ数>1会場につき最大32クラブ(一部最大16クラブ)※会場ごと指定された上位チームには本大会の出場権を付与します<参加資格クラブ・選手>・4種登録チーム・大会参加にあたり、各会場までの往復渡航費、宿泊費、食費等のすべての経費を自己負担できること・本大会出場権を得たチームは2024年8月20日~8月23日に千葉県にて開催の「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2024」に参加できること・U-12(2012年4月2日以降生まれの選手)であること<大会参加費>1チーム25,000円(税込)※本大会出場決定チームは別途本戦参加費(20,000円)をお支払いいただきます。<お申込み方法>予選への参加を希望されるクラブチームは以下Googleフォームよりお申し込み下さい。組合せなどの詳細を記した最終案内は大会開催初日10日前までにご案内申し上げます。★エントリーはコチラ★※先着順となります<ワーチャレ公式WEBサイト>予選の詳細は下記URLからもご確認いただけます。<この件のお問い合わせ先>U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ大会事務局(株式会社Amazing Sports Lab Japan内)TEL:03-6674-2704MOBILE:080-6102-3586MAIL:info@u12-juniorsoccer-wc.com※下記の画面が表示されて詳細に行けない方は、画像右上の×印(赤枠部分)を押してください。
2024年02月10日ベストメンバーか、否か。11月8日『FIFAワールドカップ26』アジア2次予選に臨むSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーが発表された。力差が明白な2次予選をフルメンバーで臨む必要性や『UEFAチャンピオンズリーグ』『UEFA ヨーロッパリーグ』と自国リーグの過密日程を戦う古橋亨梧や三笘薫、久保建英らを温存する選択肢、さらに選手のケガのリスクなど、さまざまな側面を受けてどんな布陣になるか注目されたが、森保一日本代表監督はほぼフルメンバーと呼べる選手たちを選出。その心は?「毎回その時の活動のベストメンバーと考えて選んでいる。経験してもらうためだけの場ではないと考えている。『W杯』2次予選、最終予選、本大会と目標を持ってチームが前進するために、チームとして同じ経験をしながら前進することによってよりチームの結束力が高まる、強まると考えている。条件によっていろんな選手を試しながら、いろんな選手を入れ替えながらやっていきたいと考えている。ひとつ大きな理由としてチームとして戦うことで経験を共有し、どんな試合でも成果と課題はあるので、そこを共有しながら積み上げていくことを考えている」ベストメンバーを組むプラスとケガのリスクのマイナスについて問われると、森保監督はこのように補足した。「どんな対戦相手と戦っても成果と課題はあるし、どんな相手と戦っても我々の成長につながると思っている。今後の目標に向かって一戦一戦試すこと、経験することで、『あの時こうだったからこうしよう』とか、より多くの選手が共有でき、選手の対応能力につながるし、チームの共有につながるとも思う。ケガのリスクはいろんなところにある。サッカーは球技の中の格闘技、普段からケガのリスクはある。ただ疲労からのケガがないように、コンディションが悪い中無理やりプレーさせてケガしないようにしたい。みなさんが2次予選をどうとらえているかわからないが、2次予選はそんなに甘くない。前回大会のミャンマー戦はホームでは10点取ったが、アウェイでは2点だけ。グラウンドも悪い中、僅差で勝っている。(2014年大会のアルベルト・)ザッケローニさんの時は2次予選で2敗したこともある。前回は全勝したが、そんな簡単ではない。シリアとDPRコリアは最終予選で戦ってもおかしくない相手。我々は油断なく、隙なく戦っていきたい」久保建英(C)スエイシナオヨシSAMURAI BLUE(日本代表)メンバーフ26名は以下の通り。【GK】前川黛也(ヴィッセル神戸)0試合0失点大迫敬介(サンフレッチェ広島)6試合6失点鈴木彩艶(シントトロイデン/ベルギー)2試合2失点【DF】谷口彰悟(アルラヤンSC/カタール)22試合1得点中山雄太(ハダースフィールド・タウンFC/イングランド)19試合0得点町田浩樹(ユニオン・サンジロワーズ/ベルギー) 3試合0得点毎熊晟矢(セレッソ大阪)2試合0得点冨安健洋(アーセナル/イングランド)36試合1得点伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)12試合1得点菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)7試合0得点【MF/FW】遠藤航(リバプールFC/イングランド)54試合2得点伊東純也(スタッド・ランス/フランス)49試合13得点浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)47試合9得点南野拓実(ASモナコ/フランス)49試合17得点古橋亨梧(セルティック/スコットランド)21試合5得点守田英正(スポルティングCP/ポルトガル) 26試合2得点川辺駿(スタンダール・リエージュ/ベルギー)6試合1得点鎌田大地(SSラツィオ/イタリア)30試合6得点相馬勇紀(カーザ・ピアAC/ポルトガル)11試合4得点三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)18試合7得点前田大然(セルティック/スコットランド)13試合3得点堂安律(SCフライブルク/ドイツ)39試合6得点伊藤敦樹(浦和レッズ)3試合1得点上田綺世(フェイエノールト/オランダ)17試合2得点田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)22試合6得点久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン) 28試合2得点※各選手の試合数・得点数(失点数)は国際Aマッチでの数字。試合登録メンバー23名ではなく、26名を選出した理由を聞かれると、指揮官はこう返答した。「大きな理由としてはケガ人やアクシデント等、不測の事態が起きた時に26名で乗り切っていこうと、登録メンバー+3名で臨むことになった。コンディションを含めて選手を入れ替えながら戦うことも選択肢に入れて戦っていきたい」堂安律(C)スエイシナオヨシ代表復帰となった堂安、鎌田、相馬の評価を求められと。「コンディションが戻ってきたので。現地デュッセルドルフのJFAのオフィスで選手とコミュニケーションを取ってもらい、我々が日本でチェックしている中で、プレーのパフォーマンスが代表選手としてふさわしいということでケガの状況、再発リスクもないということで招集させてもらっている。堂安は親知らずの治療で再発リスクが少なく来られるようになった。本人も継続して試合に出ることが可能になったし、所属チームにとってもリスクが軽減されたと言える。本人がしっかりプレーできることで我々にとっても還元される。鎌田はヒザの痛みがあってリーグ戦と『チャピオンズリーグ』の連戦の中で代表に招集することがケガにつながるリスクが高いと判断して前回は呼ばなかったが、ヒザが良くなったのと昨日の『CL』フェイエノールト戦もチェックした上で招集させてもらった。相馬は所属チームで3-4-3のシステムの中、両ウイングでプレーすることを確認し、よりゴールへ仕掛けていく彼の良さと上下動して攻守に関わるところを確認し招集させてもらった」前川、大迫、鈴木のGKは3名とも国際経験が少ない点を指摘されると。「経験が浅い、経験豊富とは言えない3人だと思うが、それぞれの所属先でいいパフォーマンスを見せている3人なので、所属クラブで見せているパフォーマンスを見せて、チームが勝つために存在感を発揮してくれると思っている。最初から経験豊富なベテランにはなれない。彼らは伸び代があるので、アジアの厳しい戦いを経験してより逞しい選手になっていってほしいと思う」森保監督のミャンマーとシリアの評価はこうだ。「ミャンマーは前回の予選で戦った時よりも経験値を上げていいチームになっている。世界大会を経験した選手が中心になりいいチームになっている。ドイツ人監督(ミヒャエル・ファイヒテンバイナー)が来て、個々、組織で激しく厳しく戦うチームになっている。シリアは個々の局面で激しく戦い、いい守備をしながらカウンターを仕掛けてくる。試合巧者の部分がある。球際のところで勝って攻撃につなげていく。(エクトル・)クーペル監督が選手個々により高い要求をしながら、チーム力が上がっている印象がある」6月15日・エルサルバドル戦の日本代表先発イレブン(C)スエイシナオヨシ日本に対して極端に引いて守るアジア特有の戦いの難しさについて質問されると、森保監督は次のように答えた。「戦い方としては世界で勝っていくことを目標に、攻守でバリーションを持って上回ることをやっていかないといけないと思っている。アジアだからと私自身はあまり思っていなくて、力を付けていくことが大事だと思っているが、現実的に相手がより守備を固めてくる。でも世界でも強固な守備でカウンターを仕掛けてくるチームもあるし、10月に戦ったチュニジアも堅守からのカウンターのチーム。相手の守備網をこじ開けるのは10月に経験しているので、それをイメージしながらまた目の前の相手に対応していきたい」シリアは初戦・北朝鮮戦に続き、中立地・サウジアラビアでの連戦と移動のアドバンテージを得て、日本はキックオフ時間が夜8時から2時間15分早まり、高温多湿のビハインドを受けることになったが、森保監督は動じない。「決定事項の中でベストを尽くさないといけない。最善の結果を出すためにどうしなければいけないか。現実の中でベストを尽くす、現実の中で結果を残すこと。アジアの中で不測の事態はたくさんあったので、それをネガティブに考えるのではなく、現実の中で考える。そして勝っていくことで自分たちが大きくなれると考え、時間が変わって、気温が変わるとかいろいろ想定した中で対応をしていきたい。シリアはホーム・ホームで移動なく戦える。我々は長距離移動がありコンディションを整えないといけない。相手は移動なく準備できるので、我々にとってより難しくなることを覚悟しないといけない。より厳しい戦いが待っていると覚悟し、それでも我々が勝って前進していかないといけない」森保一SAMURAI BLUE(日本代表)監督果たして、SAMURAI BLUEは幸先のいいスタートを切るのか、それとも、アジアの洗礼を受けるのか。『FIFAワールドカップ26』アジア2次予選兼『AFCアジアカップサウジアラビア2027』予選・日本代表×ミャンマー代表は11月16日(木)・パナソニック スタジアム 吹田、21日(火)・プリンス・アブドゥッラー・アル・ファイサル・スタジアム(サウジアラビア)にてシリア代表×日本代表がキックオフ。ホームゲームのチケットは予定枚数終了。ミャンマー戦はテレビ朝日系列にて生中継、シリア戦の放送は調整中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2023年11月09日9月に大麻取締法違反の疑いで逮捕されたレゲエ歌手でありラッパーのCHEHONが、10月28日に行われるラップバトル「KING OF KINGS」の神奈川県予選に出場することが発表された。CHEHONこと米田洪二被告(39)は、9月24日、愛知県警薬物銃器対策課と岡崎署により、9月11日に東京都内の集合住宅で乾燥大麻を所持した疑いで逮捕。10月12日には、液体状に加工した「大麻リキッド」などを所持していた疑いで再逮捕されており、20日に名古屋地検岡崎支部によって大麻取締法違反(所持)で起訴されたばかり。そんななか10月26日、同イベントを運営するラッパーのBALA SBKNが、X(旧Twitter)にてCHEHONがエントリーしたことを発表。《今週土曜のKOK神奈川予選CHEHONがエントリーしました。自らエントリーして戻って来てくれた。本人も楽しみにしてくれてて凄い嬉しい》KOKこと「KING OF KINGS」はラッパーの漢a.k.a.GAMIが主催するMCバトルの大会。各地で開催されている予選を勝ち抜くと、来年1月に開催される本戦大会に出場できる。BALA SBKNは、Xでこう続けている。《CHEHON君が出所後初マイクを握る場所になった事誇りに思うよ。ライター要らないから、この曲に1度耳を通して、後は楽しんで下さい。皆でお帰りしましょう。HIPHOP、Reggaeという音楽はクラブという場所はそうあるべきだと思います》
2023年10月27日ニュースキンジャパン株式会社(本社所在地:東京都港区、代表取締役社長:小林 和則)は、「FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 男子大会」のバレーボールワールドオフィシャルパートナーとして協賛することとなりました。試合会場内に設置されるLED看板および巨大モニターにおいて、2023年11月1日(水)に正式発売する美と健康のベースを支える家庭用美容機器「ageLOC ウェルスパ iO」の広告掲出をいたします。パリ五輪予選WCB2023男子大会バレーボールは長年にわたり日本国内で高い人気があり、国際的にも大きな注目を集めるスポーツです。バレーボールの競技発展を見据えた新しい取り組みと挑戦を恐れることなく続ける姿、団体競技としてチームワークを重視するスタイルは、常に未来への挑戦を続け革新的な製品とビジネスをとおして「人々がより豊かになるための力となる」という当社の目指す姿に通じると考えております。日本チームの戦績は、世界トップ16ヵ国が集結するバレーボールネーションズリーグ2023で3位、FIVBによる世界ランキングでは過去最高成績となる5位につけており、来年フランスで開催されるパリ五輪への出場をかけて熱い戦いを繰り広げています。バレーボール選手たちの真摯に戦う姿に感動し、彼らを応援したいとの思いから、今回の協賛にいたりました。【試合概要】日程:男子日本戦全7試合2023年9月30日(土)19時25分 日本×フィンランド2023年10月1日(日)19時25分 日本×エジプト2023年10月3日(火)19時25分 日本×チュニジア2023年10月4日(水)19時25分 日本×トルコ2023年10月6日(金)19時25分 日本×セルビア2023年10月7日(土)19時25分 日本×スロベニア2023年10月8日(日)19時25分 日本×アメリカ会場:国立代々木競技場 第一体育館放送:フジテレビ系列にて生中継ニュースキンジャパンは、このたびのFIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023 男子大会 バレーボールワールドオフィシャルパートナーとして、協賛できることを喜ばしく思っています。今後も日本スポーツの発展を応援してまいります。【ageLOC ウェルスパ iOについて】2023年11月1日(水)正式発売、IoTを搭載しあなたが求める美と健康のベースを支える全く新しい美容機器です。うるおいがめぐる健やかなカラダを目指し、「気分をスッキリ、整いたいとき」「引き締まったカラダを目指したいとき」「運動後にクールダウンしたいとき」などのお手入れに使用することから、スポーツとも親和性が高いと考え、試合会場での広告掲出に本製品を選びました。【《Volleyball World》について】Volleyball Worldは、国際バレーボール連盟(FIVB)とCVC Capital Partnersがパートナーシップを組み、バレーボール競技の世界的な成長、イノベーション、投資を促進することを目指しています。その目標は、世界選手権、バレーボールネーションズリーグ、オリンピック予選、ビーチプロツアーなど、主要なバレーボールおよびビーチバレーボールの国際大会をデジタルとライブイベントの両方を通じて、すべてのバレーボール関係者(ファン、アスリート、企業パートナーなど)を結びつける統合的なエコシステムを構築することです。【会社概要】社名 :ニュースキンジャパン株式会社 Nu Skin Japan Co., Ltd.本社 :東京都港区虎ノ門1丁目3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア14階開業日 :1993年4月23日代表者 :代表取締役社長 小林 和則資本金 :2億円事業内容:パーソナルケア製品、栄養補助食品および生活関連製品の製造・輸入・卸売販売所属団体:公益社団法人日本訪問販売協会、日本化粧品工業連合会、訪販化粧品工業協会、日本輸入化粧品協会、公益社団法人 日本広告審査機構、在日米国商工会議所、一般社団法人 全国直販流通協会 ほか 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月15日今夏の国際大会ネーションズリーグでメダルを獲得し話題沸騰中のバレーボール男子日本代表(龍神NIPPON)。9月30日に開幕するパリ五輪予選を前に、石川祐希選手がその抱負を語る。余裕あふれるプレーと思考で日本の躍進を支える主将。「まだ3位。目標とするところは頂点なので、そこを狙えるチームになっていくことが僕たちの求めていることです」7月まで行われたネーションズリーグで、メダルを獲得した直後のインタビューに答えて語った石川祐希選手。主要な国際大会では46年ぶりとなる快挙にも満足することなく、“頂点”を見据え、「ここで終わりじゃないぞ」というチームメイトへのメッセージも込めた。「今回の経験は間違いなく次につながる。自分たちには力があると自信を持って、これからの試合も戦えるのかなと思います。でも過信しないように、このあとパリ五輪予選もあるので気を引き締めないと。あくまで3位だし、ネーションズリーグが今シーズンの僕たちの一番の目標ではないので。全員わかっているとは思いますけど、まだ先があるし、もっと強くならないといけないし、安定してこういう結果を出せるようにならなきゃいけないということを、帰国後の会見や、何かにつけて発言するようにしています」と、キャプテンの顔で語る。中央大学1年だった2014年に日本代表デビューし、その後、世界最高峰リーグのイタリア・セリエAで着実に力をつけ、海外の一流選手からも一目置かれるトッププレーヤーの仲間入りを果たした。彼の中には、いちアスリートとして“世界一の選手”を目指す石川祐希もいるが、日の丸をつけている時は基本的に「キャプテンモード」なのだとか。ネーションズリーグでは予選ラウンドから3位決定戦まで15試合、すべて先発し、全選手中トップの275得点を挙げ、決定力とタフさを証明。しかもファイナルラウンドに入って1段ギアを上げた裏には、こんな計算があった。「予選ラウンドでは、キャプテンの仕事はそんなにしていないんです。割とゆっくりと、『劣勢になった時にこの選手はどうかな?』とか、他の選手を観察していました。連勝していたこともあって、あえてフリーにして。そこで完成度を上げすぎると、そのあと下がってしまうのが怖かったので、(8月の)アジア選手権からちょっと固めて、9月末のパリ五輪予選に向けてどんどん上げていくイメージでした。その入り口として、ファイナルラウンドからはミーティングをしたり、試合中にもみんなを集めて声をかけたりを意識してやるようになりました」パリ五輪を念頭に、チームビルディングにまで思考を巡らせている。そんな石川選手には、自身の背中を追って急成長し、代表で対角を組む6歳年下の髙橋藍選手はどんなふうに見えているのだろう。「強くなってるな、経験値上がってるな、というのは感じます。僕が大学生だった時よりも、間違いなく今の藍のほうがスキルとかは高い。でも僕の歳になったらどうかは、わからない。彼が今後どういう選択をするかによってたぶん変わると思います。そこは面白いところだし、楽しみです。藍がどういう選択をして、どういうチームでどういうプレーをして、どういう結果を残していくのか…興味ありますね(笑)」Yuki Ishikawa 1995年12月11日生まれ、愛知県出身。192cm、84kg。アウトサイドヒッター。中央大学時代からイタリア・セリエAでプレーし、今季で9シーズン目。日本代表では2021年から主将。初のオフィシャルブック『14 quattordici』が12月に発売決定。9/6から早期予約受付開始。コート¥665,500スウェット 参考価格¥82,500パンツ 参考価格¥495,000シューズ¥165,000(以上ジバンシィ/ジバンシィ ジャパン TEL:0120・218・025)※『anan』2023年9月13日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・藤長祥平ヘア&メイク・TOYO(BELLO)インタビュー、文・米虫紀子(by anan編集部)
2023年09月09日手話パフォーマンス甲子園実行委員会は、9月25日(日)に開催する「第9回全国高校生手話パフォーマンス甲子園」に係る予選審査結果について、下記のとおり発表します。なお、今年度は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、予選審査会はリモート実施し、結果発表会は「手話パフォーマンス甲子園☆動画チャンネル」(YouTube)上で行います。また、現時点では、現地会場での開催を想定し準備を進めていきますが、新型コロナウイルスの感染状況によっては、実施方法を切り替えるなど、状況に応じた対応を行っていきます。■手話パフォーマンス甲子園公式ホームページはこちらから ■手話パフォーマンス甲子園☆動画チャンネルはこちらから 1予選結果発表について(1)日時令和4年7月29日(金)正午から午後0時45分まで(2)発表方法「手話パフォーマンス甲子園☆動画チャンネル」YouTube上で発表( )(3)内容ア本大会出場15チームの発表イ本大会の演技順の発表、選手宣誓チームの発表ウ審査員長の講評2予選審査結果等について予選審査結果は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、YouTube上での発表とします。※結果発表後、資料提供を行うとともに、ホームページ等にも結果を公開します。3参考(予選審査について)(1)日程令和4年7月28日(木)午後1時から午後2時までリモートにより実施(2)審査員審査員長庄﨑隆志氏演出家・俳優 ろう者審査員大竹浩司氏全日本ろうあ連盟副理事長 ろう者審査員門秀彦氏絵かき 聞こえる人審査員田中大介氏鳥取大学地域学部 准教授聞こえる人(3)審査方法各予選参加チームから提出された予選審査動画について、審査・採点を行います。(動画審査)(4)内容ア予選審査イ本大会の演技順の抽選決定、選手宣誓チームの抽選決定(5)参加申込みチーム30都府県60チーム(60校)詳細は以下のとおり。 4今後の主な日程7月28日(木)予選審査会7月29日(金)予選審査結果発表9月24日(土)交流会、リハ―サル9月25日(日)本大会【本リリースに関するお問い合わせ先】手話パフォーマンス甲子園実行委員会事務局〒680-8570鳥取市東町一丁目220番地(鳥取県福祉保健部ささえあい福祉局障がい福祉課内)〔電話〕0857-26-7682〔FAX〕0857-26-8136〔Eメール〕 s-koushien@pref.tottori.lg.jp : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月28日高知県が、平成4年から開催している「全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)」は、今年31回目の開催を迎えます。第31回の予選テーマは、「宇宙ゴミ」と「∞(むげん)」です。いずれかのテーマに沿った作品を描き上げ、投稿してください。 1. 予選テーマ・宇宙ゴミ・∞(むげん)2. メインイラスト作画:藤巻 忠俊(ふじまき ただとし)<略歴>第8回大会に東京都立戸山高等学校のメンバーとして参加。2006年には、第44回十二傑新人漫画賞を受賞。代表作は、「黒子のバスケ」(集英社)、「ROBOT×LASERBEAM」(集英社)。3. 大会スケジュール(1) 予選作品応募締切日令和4年5月31日(火)(2) 予選審査会日時:令和4年6月14日(火)午前10時から正午まで(予定)場所:高知県立人権啓発センター予選審査員による審査(投票、協議)により本選出場校を33校選抜。※同日午後3時から同会場にて予選審査結果の記者発表を開催。(3) 本選大会日時:令和4年7月30日(土)第一次競技(テーマ未定)結果発表(決勝戦進出15校を選抜)敗者復活戦(テーマ未定、@各宿泊施設)令和4年7月31日(日)敗者復活戦結果発表(決勝戦進出5校を選抜)決勝戦(テーマ未定)結果発表(20校から最優秀賞等を決定)場所:高知ぢばさんセンター4. 審査員(敬称略)予選審査員:山根青鬼(審査員長、公益社団法人日本漫画家協会理事)くさか里樹(漫画家)Moo.念平(漫画家)ひのもとめぐる(漫画家:まんが甲子園OG)クメヒロオ(高知漫画集団会長)岩神よしひろ(高知漫画グループくじらの会事務局長)本選審査員:上記予選審査員6名藤巻忠俊(漫画家)雪本愁二(漫画家)5. スカウトマン派遣&出張編集部現在各出版社と協議中。6. 海外からの予選作品募集本年から、これまでの韓国、シンガポール、台湾の海外参加枠を世界に拡大し、予選作品を募集を行います。7. 新企画「まんが甲子園オンライン」まんが甲子園に参加したい全世界の高校生を対象にオンライン上で本選大会1日目の第一次競技参加の疑似体験ができる企画。本選大会を中継しているニコニコ生放送を視聴し、第一次競技開始と同時に自宅や学校で作画を行い、オンライン上の投稿ページで投稿することで、競技参加の疑似体験ができます。受賞作品は、本選大会とは別に審査を行い、後日結果を発表。「まんが甲子園オンライン」の詳細については、「まんが王国・土佐ポータルサイト」にて随時発信予定。8. 予選応募特典(1)液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」(株式会社ワコム提供)予選通過できなかったデジタル作品の中から1校選出し、デジタル賞として液晶ペンタブレットをプレゼント。(2)デジタル制作ソフト「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」(株式会社セルシス提供)応募者全員にプレゼント。(3)アイシーまんが画材セット(株式会社G-Too、バニーコルアート株式会社提供)予選通過できなかった学校から10校選出し、アイシー賞として画材セットをプレゼント。9. 第30回記念誌の作成これまでの「まんが甲子園」の歴史を振り返るとともに、まんが甲子園にご尽力いただいた方々を顕彰していく意味を込めた30回大会の記念誌が昨年度完成し、現在、「まんが王国・土佐のポータルサイト」に掲載しておりますので、是非ご高覧下さい。チラシ(表) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年04月12日7大会連続となる7度目の『FIFA ワールドカップ』出場を決めた日本代表にとって、次のゲームは決して消化試合ではない。『W杯』アジア最終予選・ベトナム戦は貴重な実践の場である。本大会のメンバー23名をかけたサバイバルはすでにはじまっているのだ。22回目を数える『W杯』は11月21日(月)にカタールで開幕する。本大会までFIFAインターナショナルウィンドウは5月30日(月)~6月14日(火)と9月19日(月)~27日(火)の2回のみ。7月19日(火)~27日(水)の『EAFF E-1 サッカー日本主権2022』決勝大会は国内組の大事なアピールの場となるだろう。3月26日、『SAMURAI BLUE FIFAワールドカップカタール2022出場権獲得会見』の席上で日本サッカー協会・反町康治技術委員長は「『W杯』出場が決まった今、これからベスト8という目標に向け、次のベトナム戦が最初のスタートだと思う。これから熾烈な争いがチーム内でも起きると思う」と言及した。さらに今後のスケジュールについて、「6月のインターナショナルマッチデーで4試合やりたい。その後、7月中旬に『E1』がある。こちらは海外組の招集が難しいので、基本的にはJリーグの選手で構成して臨みたい。今回は11月の後半に『W杯』がはじまるので、9月の後半のインターナショナルマッチデーが最後の力試し、メンバー選考の上でも大事な試合になるので、強い相手とやりたい」とコメントした。同席した森保一監督はベトナム戦へ向けて、次のように語った。「我々は第一関門を突破したにすぎない。カタールで日本歴代最高の成績のベスト8以上を掴み取るべく、次のベトナム戦から新たに最善の準備をし、一戦一戦全力で戦っていき目標を達成したい。次のベトナム戦に勝って、このアジア最終予選を1位で突破すること、そのあとの『カタールW杯』での目標達成につなげられるように勝利を目指して戦いたい。戦い方に関しては、これから選手のコンディションを見極め、勝つためにベストな選択をしていきたい」選手を固定する傾向の強い森保監督だが、ベトナム戦ではメンバーを変更して臨むことになる。選手をがらりと入れ替えるか、これまでのメンバーをベースに要所となるポジションのみ入れ替えるかはわからないが、顔触れは変わる。もともと今回の代表活動はCF大迫勇也が不在である。アンカーの遠藤航とCB板倉滉はオーストラリア戦後、チームを離れた。期せずして、ベトナム戦は生命線となるセンターラインのテストマッチとなるのだ。CFとともに起用法が物議を醸した左SBはこれまで通り長友佑都か、中山雄太が入るのか。オーストラリア戦で殊勲の2ゴールを決めた三笘薫は先発起用されるのか、引き続きジョーカーの役目を担うのか。アンカーでは守田英正を本来のポジションで試すのか、柴崎岳を配置するのか。CFに入るのは前戦と同様に浅野拓磨か、それとも上田綺世、林大地か。はたまた2トップのオプションを試すのか。『W杯』を見据えた森保監督の選択が注目される。3月26日~28日には選手たちのメディア対応が実施された。喜びや安堵の声とともに選手たちは本大会へのサバイバルに向けて覚悟を口にした。上田綺世「僕以外にもFWはいるが、僕がこういう選手だということを表現できるように、与えられた中で自分の武器や結果にこだわりたい」守田英正「僕自身一番慣れているポジション、やってきたポジションがアンカー。航くんがずっと出ていて、僕もやれるということを見せられるチャンスだと思う。航くんは精神的支柱で、チームを引っ張る力があり、そこに頼ってしまうところは少なからずある。いなくなった分チャンスだと思うし、自分の普段見られない一面を見せられるチャンス。ポジショニングだったり、ビルドアップだったり、色々なところを見てもらいたい」山根視来「あそこ(豪州戦の先制点のアシスト)で貢献できたことはうれしいが、もう1試合あるので、メンバーに選ばれることが大事。次の準備に向かっている。育成年代でも代表のユニフォームを着ていなかったので、(『W杯』を)リアルに想像することは難しかった。数年前までそうだったが、何があるかわからない。チャンスはあるので、自分で掴みたい」三笘薫「僕は招集されて2回目、スペースが空いた後半に生きるタイプだと思う。ただ前半からもやれるところを見せないといけない。そのチャンスがきた時に生かさなければいけない。次の試合でどうなるかが変わってくるので、出場権は決まったが、決まっていない気持ちでなければいけない。スタメンで出て結果を残したい」田中碧「代表の活動で結果を残すのが大事。ゴールやアシスト、またそれとは違うものでアピールしていかないといけない。これから勝利とスコアというものによりこだわってやっていかないといけない。でも僕はボランチなので、ゴールをすればOKではないので、90分の内容も含めて求めていかないといけない」旗手怜央「自チームでインサイドハーフをやらしてもらっているので、インサイドハーフで勝負したい思いがある。でもウイングバック、ウイング、サイドバックでも経験があるので、出られるならどこでもという思いがあるが、インサイドハーフでやれるのはありがたい。(『W杯』は)僕自身テレビで見てきた舞台、豪州戦で出場を決めたのを肌で感じられたのは今後の成長につながると思う。今は少なからずチャンスはあると思うので、憧れの舞台に立てるかどうかは自分次第」原口元気「ポジションを奪うだけ。何を言われようとそこをやるだけ。所属クラブでやっているプレーを代表でもやれればチャンスはあるはず。ボランチのようにプレーするつもりはない。チームでもボランチに近い位置でプレーしているが、よりアタッカー気質と言うか、得点につながるプレーを見せていければと思う。『W杯』に行くことが決まったので、これからポジションを奪うよう、もちろんチームのためにやるが、自分のためにギラギラしてやっていきたい。次の試合チャンスがあれば、自分が表現したいものを表現する場だと思う。『W杯』まで半年、悔いが残らないようにポジション争いに勝ちたい」林大地「まず自分のできることを最大限引き出してやることと、FWは得点という目に見える結果を出さないと物足りないので、ゴールを取りたい。いくらでも序列はひっくり返るとうことは昨年の『東京五輪』で自分でも経験している。でも中途半端な気持ちや準備では起こることも起こらない。しっかり準備をして、自分の可能性を信じてしっかりやることが大事」吉田麻也「チームももっと構築しないといけないし、個人ももっと成長しないといけない。アジアと世界の戦いは違う。もう競争ははじまっている。ここからのマッチメイキングがすごく大事になってくる。コロナ禍で渡航が制限される中、いいマッチメイクでいい相手と戦うことが大事」南野拓実「チャンスはあったので、それを決め切りたかった。次に向けてああいう場面で決め切れるようにレベルアップしていきたい。時間を重ねるうちに自分もあのポジションをやりやすくなっている」柴崎岳「普段航がやっているポジションだが、自分が入ったら自分らしいプレーをピッチの中でパフォーマンスしたい。『W杯』が決まって、近々相手も決まって、相手によってメンバー構成が決まってくると思うので、そこのメンバーに入っていけるよう努力していきたい」谷口彰悟「まず1位で予選を突破すること。あとは『W杯』に向けての戦い、出場するだけが目標ではない、ベスト8以上という目標を掲げている以上、1試合1試合大事にしたい。試合に飢えている、結果に飢えている選手も多いので、そこで結果を出したい。コンディションはいいと思うが、試合に出て結果で見せないと意味がないので、しっかり集中していい準備したい」中山雄太「もちろんポジションは常日頃から狙っている。僕個人の思いで言えば、『W杯』出場を決められてうれしいが、新たな競争は始まっていると思う。次の試合は最終予選という名前ではあるが、新たな競争がはじまっている印象。チャンスがあれば結果にこだわってやっていきたい」『W杯』アジア最終予選へ臨む日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、林大地(シントトロイデン/ベルギー)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)3月26日の『W杯出場権獲得会見』でもサポーターへ来場の声掛けを行った吉田主将は3月28日のメディア対応でもファンの来場を促した。「会見で言った通り、選手たちは満員のスタジアムで代表戦をやることに飢えている。ヨーロッパでもオーストラリアでも明らかに日本とは状況が違う。誰かが突破口を開かないといけない。それはサッカー日本代表ではないといけないと思っている。みんなが我慢しているところ、誰かが扉を開かないといけないといけない。僕らにできることはサッカーで一つひとつ実績を積んで変えていくこと。サッカーファミリーで変えていけたらいいなと思っている。みんなで一丸となって扉を開けたらうれしいし、ぜひ6万人集まってほしい」果たして、明日の日本代表はどんなスタメンが並ぶのか。『W杯』アジア最終予選・日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はDAZN、テレビ朝日系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)アジア最終予選(RoadtoQatar)のチケット情報
2022年03月28日泣いても笑っても残り2試合。すでにイラン、韓国が『FIFA ワールドカップカタール2022』出場を決めたアジア最終予選Aグループとは対照的にBグループは混戦模様。6勝1分1敗・勝点19で1位のサウジアラビアを、6勝2敗・勝点18の2位日本、4勝3分1敗・勝点15の3位オーストラリアが追う展開である。日本はアウェイでのオーストラリア戦、ホームでのベトナム戦を残すのみ。豪州は日本戦の後、アウェイでのサウジ戦に臨む。ちなみにサウジの9戦目は敵地での中国戦となっている。まだ予断を許せない状況ながら、日本としてはオーストラリア戦で勝てば文句なし、引き分けでも7大会連続の『W杯』出場がぐっと近づくのだ。3月16日、森保一監督が3月24日(火)・豪州戦、29日(火)・ベトナム戦に向けて選出した日本代表メンバーは以下の通り。 【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、三笘薫(サンジロワーズ/ベルギー)、前田大然(セルティック/スコットランド)、旗手怜央(セルティック/スコットランド)、上田綺世(鹿島)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)メンバー発表記者会見に出席した指揮官は次のように意気込みを語った。「『W杯』予選は残り2試合になった。これまで通りに目の前の試合に最善の準備をし、全力で勝利を目指したい。完全アウェイの厳しい中行われる次のオーストラリア戦、『W杯』に出たいという強い思いを持って準備したい」過去2大会豪州代表戦で『W杯』出場を決めている点を問われると、森保監督はこう答えた。「オーストラリアは『W杯』の出場権をかけて戦っている力のあるチーム。フィジカル的にも非常に強く、テクニック、組織力も兼ね備えたチーム。我々にとってアウェイ、厳しく難しい戦いになるが、我々にもいい選手は揃っている。これまで『W杯』予選で積み上げきたものがある。まず自信を持って、我々の持っている力を出して勝利することを考えたい。過去オーストラリアに勝って出場を決めてきたデータがあるが、データが勝たせてくれるわけではない。勝つための準備をしていきたい」大一番へ向けての心境をこのように明かした。「大一番ということに変わりない。と同時に毎試合大一番だと思って戦ってきた。最終予選で限って言えば、サウジアラビアに2敗目を喫してから我々は勝ち続けなければ『W杯』出場は難しいと思い戦ってきた。毎試合毎試合勝ち取る、掴み取るという気持ちで戦ってきた。自分たちのやってきたことに自信を持って選手たちにはやってほしいし、勝って終わらせる準備をしたい。試合直前になったら心がどう変わっているかわからないが、このオーストラリア戦が大一番であると認識しつつ、これまでも毎試合勝ち続けなければならならい大一番だと思って戦ってきた。戦う姿勢はこれまでと変わらないと思う」前回の対戦からシステムが変更となった豪州対策についてはこう言及した。「埼スタで戦った時とは戦い方は変わってきている。より多くのオプションを持って戦ってくると思う。我々もオプションとして戦い方を準備しておく必要性がある。選手たちと共有しながら、使い分けられるよう最善の準備をしたい。オーストラリアが勝利を与えてくれるわけではない。我々がアグレッシブに勝ちにいく、掴み取りにいかないといけない」試合状況によっては勝点1を確保する必要性に質問が飛ぶと、森保監督は次のように返した。「もし答えがあれば教えてほしいが、まず我々の姿勢として勝点3を掴み取りにいく。試合の状況が我々の理想通りにいくかわからない。そうならなかった場合は勝点1をしっかり持ち帰ることも必要になってくる。選手には状況を見極めて、プレーの選択をしてもらいたい」ケガ明けの大迫、出場機会の少ない長友の招集の意図を求められと、こう説明した。「彼(大迫)のケガからの回復状況を見てきた。昨日の『ACL』プレーオフで120分すべて戦い抜いたということで、その後のリバウンドも確認しつつ、この招集の発表になった。疲労は違った形で出たり、痛みが出てきたりするかもしれないので、これからも経過観察をしたい。大迫だけではなく、国内外で今週末試合がある。今週末のゲームを見て、改めてオーストラリア戦のメンバーを決めることになる。左SBは長友のコンディションに不安があり、多めに呼んだわけではない。ディフェンスライン全体を考えて招集させてもらっているし、中盤、前線も含めて、GKから各ポジションひとりずつ本来より多く招集をさせてもらっている。長友は先週のゲームでも途中から出ている。チームに機能を持たせられる、チームを勝たせられるという自分の役割を見させてもらい、ハードに動けるということは確認できた」ホームでの豪州戦以来、チームの命運を握る遠藤、守田、田中の中盤の3人についてはこのように評価した。「前回の我々の戦い、直近を見ても、4-3-3で戦う時間が多い。その中で起用した3選手はコンビネーションやバランスでいいものを見せてくれているのは間違いないが、彼らだけでチームは構成されていない。途中出場の選手や前回の中国戦は途中から形を変えている。選手のコンディションを見て柔軟に考えるということと、オーストラリア戦の準備としてどういう形、どういうメンバーで戦った方がいいかを準備する中で決めていきたい」旗手と三笘へのコメントを求められと、森保監督はこう言葉を並べた。「(旗手は)以前の代表活動ではまだ欧州に慣れていないということで招集を見送ったが、今はサッカーの部分もスコットランドでの日常生活の部分でも慣れてきていると確認でき、一番大事なピッチでのパフォーマンスもチームにフィットできているので今回招集することになった。今セルティックでプレーしているインサイドハーフが彼が一番プレーしやすいしポジションだと思っている。だが、同じシステム、同じポジションだけではなく、複数のポジションでの起用も考えて招集させてもらっている。(三笘は)集合した時に元気に自分の持てる力を発揮できるという彼のよさを練習から見せてほしい。起用について明言はできないが、所属クラブでウイングバックとして攻撃も守備もやっているポジションで成長を見せてくれているので、彼の持っている攻撃力を見せてほしい」果たして次で決めるのか、王手にとどまるのか、それとも窮地に立たされるのか。『W杯』アジア最終予選・オーストラリア代表×日本代表は3月24日(木)・スタジアム・オーストラリアにてキックオフ。日本代表×ベトナム代表は3月29日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。2試合ともDAZN、ベトナム戦はテレビ朝日系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年03月17日開幕3日前に残念なニュースが飛び込んできた。『FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022』予選の出場をベラルーシが辞退。新型コロナウイルス感染症の陽性者・体調不良者が多数発生し、来日を断念したのだ。これにより日本、カナダ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベラルーシで争うはずだった上位3位までの本戦出場の権利はFIBAでの協議により決定することとなった。ベラルーシの不出場は残念だが、『W杯』予選は実施される。日本は『アジアカップ』5連覇を達成した若手と『東京2020オリンピック』銀メダルを獲得したベテランが、恩塚亨HCのもとついに融合を果たすのだ。1月17日からは強化合宿をスタート。まずメンバーを見てみたい。【AKATSUKI FIVE日本代表候補選手】髙田真希(PF/デンソーアイリス)渡嘉敷来夢(C/ENEOSサンフラワーズ)近藤楓(SG・SF/デンソーアイリス)町田瑠唯(PG/富士通レッドウェーブ)宮澤夕貴(SF・PF/富士通レッドウェーブ)谷村里佳(PF/日立ハイテククーガーズ)本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)三好南穂(SG・SF/トヨタ自動車アンテロープス)藤岡麻菜美(PG/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)林咲希(SG・SF/ENEOSサンフラワーズ)馬瓜エブリン(SG・SF/トヨタ自動車アンテロープス)宮崎早織(PG/ENEOSサンフラワーズ)中田珠未(PF/ENEOSサンフラワーズ)吉田舞衣(SG・SF/シャンソン化粧品シャンソンVマジック)赤穂ひまわり(SG・SF/デンソーアイリス)馬瓜ステファニー(SF・PF/トヨタ自動車アンテロープス)オコエ桃仁花(PF/富士通レッドウェーブ)山本麻衣(PG/トヨタ自動車アンテロープス)東藤なな子(SG・SF/トヨタ紡織サンシャインラビッツ)1月24日には恩塚亨HCがオンライン取材に対応。指揮官は「『アジアカップ』メンバーと『五輪』メンバーの融合がひとつのテーマ。世界一のアジリティを生かせるよう原則のインスタールとワクワクのマインドセットを入れている」と合宿のテーマを語った。恩塚HCは若い林に主将の大役を託し、副将には高田を指名した。「『東京五輪』のメダリストたちから引き継ぎたいところは役割と任務遂行能力、その力を存分に発揮してくれることを期待している。私たちの目指すチーム像はポジティブな思考でい続けるチーム。『アジアカップ』を導いてくれた林選手の存在が大きかったので、今回もお願いした。もうひとつ、『東京五輪』メダリストとの素晴らしいケミストリーを期待し、高田選手にお願いした。キャプテンを経験したことで副キャプテンとして支える経験に生きると思うので、キャプテンを林選手、副キャプテンを高田選手にお願いした」『東京五輪』はケガに泣いたスペシャリスト渡嘉敷への期待も大きい。「アジリティを生かして戦うのは変わらない。渡嘉敷選手のスピードを生かすのか、高さを生かすのか、その都度考えている。高さの幅が広がった。ポストプレー、リバウンドのところで貢献に期待できる。あとメンタル面でも素晴らしいリーダーシップを発揮してくれている」世界一のアジリティについてはこう補足した。「これまでも日本代表はスピードで勝負してきたが、もう一段階高めたいし、幅を広げたい。物理的なスピードだけではなく、適応能力を発揮し続けることで先手を取って高さを克服していきたい。それにはメンタル的な要素も含まれる。次から次へいいオフェンスを展開し、ディフェンスがついていけない状態にすること。3ポイントだけ、レイアップだけではなく、判断のスピードを磨いて、期待値の高いシュートを選択し続けることを強みにしたい」1月25日~2月2日には選手たちがメディア対応に登場。日本代表候補たちは以下のように意気込みを口にした。林「お姉さん方が来て、『質の高いバスケができているのかな』『私自身も楽しくできているのかな』と思っている。若い選手も短いながらも恩塚コーチのもとでやれているので、自信を持ってアグレッシブにできていると思う。3Pだけではなく、ドライブ、パス、レイアップ、ジャンプシュートも練習している。(『東京五輪』決勝)アメリカ戦で3Pしかなくて、その3Pを止められて悔しかったので、3P以外も見せていきたい。1クール目は不安が多かったが、高田さんと話す時間もあり、相談したら『キキらしくやればいいよ』と言われて、開き直れた」高田「オフェンスもディフェンスも原則がある中、ほとんどフリーで動くことがあるので、個々のスキルを求められている。若い選手はすごいスキルを持っているし、自分は合わせるプレーが好きなので、みんなが1対1で強気で攻めている姿勢を頼もしく思う。恩塚HCになって初めての合宿なので、覚えていかないといけないことが多い。まず落とし込んで、身体に沁み込ませているところ。副キャプテンとしてというより年齢が上でいろんなことを経験してきているので、役割に関係なくチームに貢献していきたい。年上の選手がいる中、林選手がキャプテンに選ばれてやり辛さもあると思うので、コミュニケーションを取っていきたいし、気を使わせないようにチームをサポートしていければいいかなと思っている」宮崎「やっと恩塚さんのバスケットに慣れてきたと思う。今回は新しい選手も数名いるので、その選手たちといいコミュニケーションを取りながら、合宿をがんばっている。新しいメンバーとも教え合うことができ、本当にいいコミュニケーションが取れている。ライバルが増えたが、そこはポジティブに考えて、いろんな選手のいいところを見て学んで、それを習得できたらいいなと思う」渡嘉敷「トム(・ホーバス)さんとはスタイルが違うので、最初はそのスタイルに慣れるのに時間がかかった。今はだいぶ浸透してきて、『これから自分自身がどうなるのかな』というのが楽しみな状態。『センターがセンターらしくない動きをしているのかな』という感じ。普段より運動量は間違いなく多いし、常にカッティングやダウンスクリーンにいったり、ポジションチェンジをしたりと動いているので、そこは今までになかったこと」赤穂「(『東京五輪』は)お姉さん方についていっただけ。やりたいことをやらせてもらったし、何も考えずにやれた。『アジアカップ』は引っ張っていかないといけない立場になっていい経験をさせてもらった。恩塚さんのバスケットは私たちの方が経験していてわかっているので、お姉さん方にしっかりと伝えていきたい。恩塚さんのバスケットはチャンスを見つけたら自分でいく。チャンスを逃さずにどんどん攻める。そこは変わらない。ディフェンスリバウンドを取った後にボールプッシュができたらと思うので、そこを増やしていきたい」ステファニー「もっと得点に絡んでいけるようにしたい。ただガムシャラにやるのではなく、チームにとっていい方向になるように。海外の選手、大きい選手に対してアタックすることは3×3で学んだので、もっと出していきたい。恩塚さんのバスケットは、お互いにタイミングや思っていることが通じた時に本当にハマるという感じ」オコエ「恩塚さんのバスケットをやっていたのでスムーズに合宿に入ることができた。ベテランが入り、チームの雰囲気は良くやれている。3Pはもちろん、ドライブ、センターのディフェンス、何でもやって相手から見て嫌な選手になりたい。『五輪』で銀メダルを取れたが、同じことをしていても相手はもっと上を目指してきていると思うので、もっと質の高いバスケをしていくことが大事だと思う。(渡嘉敷は)コート内外ですごいコミュニケーションを取ってくれるのでお手本。来夢さんの守りを学んでいきたい。私が3Pを躊躇していると、『私がリバウンドを取るからどんどん打っていいよ』と心強いアドバイスをくれた」本橋「ヒザの状態が万全ではない中でも呼んでもらい素直にうれしいし、この環境でやれるのは楽しみ。すごく頭をフル回転させて、速い判断、速いバスケを展開するので、判断するのが追い付かないこともあった。でも今はちょっとずつ体現できるようになった。この女子日本代表が世界一のアジリティを目指して、ワクワクしながらバスケをしている姿を見せて、多くの人に夢を与えたいとみんなで共通認識を持って活動しているので、私もその一員としてやれたい。これまでもそうだったが、あまり先のことは見ずに、今いる環境でこのメンバーとバスケットができたらいいなと思う」『女子W杯』予選は2 月10日(木)に日本×カナダ、12日(土)はカナダ×ボスニア・ヘルツェゴビナ、13日(日)にはボスニア・ヘルツェゴビナ×日本をおおきにアリーナ舞洲にてティップオフ。チケットは残りわずか。FIBA 女子バスケットボールワールドカップ 2022予選のチケット情報 1フォトギャラリー髙田真希渡嘉敷来夢林咲希赤穂ひまわりオコエ桃仁花馬瓜ステファニー宮崎早織恩塚亨ヘッドコーチ
2022年02月09日決めるか、決められないか。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選の天王山・サウジアラビア戦のポイントはシンプルだ。ポジティブな条件が揃う。日本代表はこの大一番を最終予選初となるホーム2連戦の2戦目で迎えられる。1月27日の中国戦は2-0で勝利したものの、相手の出来から見てもっと点を取れたという不満も残ったが、これまでも最終予選2連戦の初戦はどうしても低調なパフォーマンスに終わっている。初戦より2戦目と時間の経過とともに、日本代表はプレーの質を上げてきたのだ。そして、今回は移動がない。腰を据えて、サウジアラビア戦へ備えてきた。一方のサウジアラビア代表は冬でも20℃を超える暖かいジッダから寒さ厳しい日本へやって来た。日本代表への追い風は、サウジアラビア代表にとって向かい風となっている。懸念された吉田麻也&冨安健洋のCBコンビの不在も、中国戦で谷口彰悟&板倉滉が安定したプレーを見せたことで不安は解消されつつある。もちろんグループA首位を走るサウジと5位に甘んじる中国では明確な力差はあるが、「水も漏らさないような対応をしないと次の相手は一瞬で決め切る力がある」(谷口)、「中国戦とは別のゲームになる。速さ強さうまさが変わってくる」(板倉)と当人たちも織り込み済み。CBふたりにとってサウジ戦を前に最終予選を肌で感じてられたのは大きい。ここまで7勝1分と完璧なリザルトを残すサウジアラビアだが、必要以上に恐れることはない。前戦のホームでのオマーン戦は1-0。後半早々に右SBスルタン・アブドゥラ・アルガンナムのシュートのこぼれ球をFWフィラス・アルビラカンが押し込んだが、22分や35分のオマーンのカウンター、試合終了間際のコーナーキックなど、ヒヤリとさせられた。勝敗を分けたのは好機を逃さなかったサウジアラビアと逃し続けたオマーンの決定力の差だった。そもそも昨年10月のアウェイゲームも同じである。敵地でのアジア最終予選第3戦は29分のカウンターか、36分のクロス、どちらかのチャンスを大迫勇也が決めていれば、ゲームはまったく別の展開になっただろう。71分に柴崎岳のパスミスをアルビラカンに決められて0-1で敗れたが、日本は終了間際も立て続けに好機を作った。結局、決め切ったサウジと決められなかった日本の決定力が勝敗を分けた。確かに最終予選7試合で7得点しか挙げていない日本代表が急にゴールラッシュを見せるとは思えない。ただ無得点は3試合あるが、システムを4-3-3に変更後は少なくともゴールを奪っている。サウジ戦後のオーストラリア戦と前回の中国戦では複数得点をマークしている。つまり4-3-3に変更後のホームゲームはいずれも複数得点を記録している。そして今の日本代表には3試合連続ゴールの伊東純也がいる。両SBが高い位置を取るサウジアラビアは伊東にとって格好の相手と言える。1月31日のメディア対応で伊東は次のように意気込みを語った。「今までの相手よりもボールを握られる時間帯が多くなると思うので、攻守の切り替えで裏のスペースを突ければいいかなと思っている。前の試合も攻守の切り替えで何回か裏を取れていたので、そこを狙っていきたい。攻守の切り替えを大事にして、相手にボールを持たれても常に相手の背後を狙っていければと思っている」相手が強ければ強いほど生きてくるタイプだと自己分析する。「相手が強いが、相手が強い方が自分は生きる方なので。緊張はしないことはないが、緊張しないように心掛けている。常に自分のパフォーマンスを出せるようにやっていて、そこまで硬くならずにできている」中国戦のゴールは狙い通りだと伊東は振り返った。「逆サイドのクロスに入っていこうと意識していた。DFの前に入ろうと思っていたので、そしたら(中山)雄太からいいクロスが入ったので、ふかさないようにだけ気を付けた。雄太の時だけではなく、佑都くんの時でも逆サイドからクロスにはサコ(大迫勇也)くん、(前田)大然だけではなく、中へ入っていこうと思っている」連続ゴールに特別な意識はないが、チームの勝利のためのために4試合連続ゴールが取れればと伊東は語る。「勝つためにゴールに絡めればいい。でも次勝つためにゴールを決められたら。2連続、3連続と決めた時も意識していなかったが、(原口)元気くんが4連続で決めているので次4試合連続で決められればとは思っている」とにかく勝利するだけだと伊東は誓った。「サウジに勝てば、サウジも全然わからない状況になるので、勝つことしか考えていない。ホームで『W杯』出場を決められるのは腹が立つので、それだけは絶対にやらせない。勝たないと『W杯』につながらないので、勝ちにいくだけ」もっと明確にゴールへの渇望を口にしたのは同じ日にメディア対応をした前田だ。中国戦で58分に出場し、攻撃のスイッチを入れた前田に満足した様子はない。「ゴールを取れなかったので、次と切り替えてやっている。前からスイッチを入れるとか、自分が中へ入ったことで純也くんも点を取れたと思うので、それはよかった。まあ次。僕はゴールを取らないと」サウジ戦でも前線からプレッシャーをかけ続けるつもりだ。「今までやってきた相手よりも強度が高いと思うが、まずそういうところで負けない。守備に関してはスイッチを入れて取れればチャンスだし、取れなくても相手はロングボールを蹴ってくればセカンドボールを奪えるチャンスになるので、取れても取れなくてもどちらでも。自分なりにこうすればいけると手応えはある」前田は強烈なプレスとともに相手の背後、そしてゴールを狙い続けるとキッパリ。「どんどん背後を狙っているので、スタートから出ても途中から出てもそこは変わらない。前で出ているのでゴールは求められていると思うし、ゴールを取ってチームに貢献したいという思いがある。途中からでもゴールに絡むのが一番。(救世主になるつもりという質問に)僕だけではなく、みんなが思っていないと勝てない。それで僕がなれたら最高だが、チーム全員がそういう気持ちで勝てればと思う」伊東、前田だけではない。ほかのアタッカー陣もサウジアラビア戦の勝点3のみを睨む。1月28日に取材対応した久保建英、29日にメディア対応した浅野拓磨、南野拓実、堂安律は次のようにコメントした。久保「一回負けているし、向こうは首位だし、勝点差は4。日本を相手に引いて引き分け狙いにはこないだろうし、勝ちにくるだろうと選手たちで話した。今回の試合で順位がひっくり返るわけではないが、自分たちもしっかり勝ちにいって勝点を縮めるのが大事だと思う」浅野「前回のサウジ戦とは比べられない状況。前回は気候、環境面で戦術どうこうという前に力を発揮できる状況になかった。相手の能力に変わりはないが、全く違った試合になると思う。相手はサイドハーフ、サイドバックががんがん上がってくるので、そのスペースを攻撃陣のひとりとして狙っていきたい」南野「個人的な感覚ではミドルでゴールが決まっているイメージが少ないので、ミドルレンジからシュートを狙うことでチャンスは広がると思うし、意識していきたい。セットプレーの重要性というのはみんな代表の中でも共有しているし、セットプレーで試合が決まるというのは個人的にも経験してきたので、そういうチャンスでチームの幅を広げていければと思う」堂安「違いを作ること、それしかない。毎試合ゴールを狙いにいっているので、ゴールへの意欲が感じられなかったら、サッカーをやめようと思っている。それぐらいのギラギラは今後も出していきたい」1月31日の公式記者会見には森保一監督が登壇。サウジアラビア戦の勝利のポイントは気持ちだと口にした。「戦術やメンタルなどポイントはいくつかあるかと思うが、我々が『W杯』出場へ向けて明日のゲーム、サウジアラビアを気持ちで上回ることが大事だと思う。サウジアラビアは強敵だが、日本代表にはいい選手が揃っている。一人ひとりが能力を100%発揮し、チームとして戦えば、我々の方が強いと選手たちに伝えた」目の前で相手に『W杯』出場を決めさすわけにはいかないという思いはあるかとの質問に対して、指揮官はあくまで自分たちにフォーカスを当てた。「アウェイでサウジアラビアに負けているのでアジアで同じ相手に負けられない、サウジアラビアが日本で『W杯』を決める状況になれば私も悔しいとか、いろんな思いはある。でも一番強く思っているのはサウジアラビアがどうかではなく、サウジに負けたから取り返すではなく、私たちが『W杯』へつなげるために明日勝たないといけないということ。2敗した時点で我々は勝ち続けることで『W杯』へつなぐことができると一戦一戦全力で戦ってきた。私たちの夢、目標に向かうことを最優先したい」メンバー構成について問われるとこのように明かした。「最終的には今日の練習を見て決めるが、基本的に大きく変える必要はないと思う。勝っていても変えるべきだと思えば変えていくが、基本的には中国戦のメンバーをベースに考えていきたい」日本代表メンバーは以下の通り。【GK】1川島永嗣(ストラスブール/フランス)、12権田修一(清水)、23シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)【DF】5長友佑都(FC東京)、19酒井宏樹(浦和)、3谷口彰悟(川崎F)、22山根視来(川崎F)、2植田直通(ニーム/フランス)、16中谷進之介(名古屋)、4板倉滉(シャルケ/ドイツ)、20中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF】15大迫勇也(神戸)、8原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、17柴崎岳(レガネス/スペイン)、6遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、14伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、10南野拓実(リバプール/イングランド)、13守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、9前田大然(セルティック/スコットランド)、21堂安律(PSV/オランダ)、17田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、11久保建英(マジョルカ/スペイン)『W杯』アジア最終予選・日本代表×サウジアラビア代表は2月1日(火)・埼玉スタジアム2002で開催。試合の模様はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年02月01日前進か、足踏みか、はたまた後退か。サッカー日本代表が大事なホーム2連戦に臨む。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選で中国とサウジアラビアを迎え撃つのだ。最終予選はここまで6試合を終えてサウジアラビアが5勝1分・勝点16でA組1位、日本は4勝2敗・勝点12の2位である。3位にはオーストラリアが3勝2分1敗・勝点11で続き、中国は1勝2分3敗・勝点5の5位に沈む。力関係では中国は劣るが、リー・シャオペン新監督のもとどのような戦術でくるのか未知数である。日本代表は3月24日(木)に豪州代表とのアウェイ戦が控える。ライバルとの直接対決を前に勝点を落とすわけにはいかないのだ。ホームのアドバンテージはある。だが、不安材料もある。吉田麻也主将と冨安健洋というCBが不在なのだ。吉田&冨安はこの最終予選でも6試合中5試合でコンビを組んできた。アーセナルへの移籍手続きの影響で冨安が不在だった初戦・オマーン戦は植田直通が先発。この試合は一進一退の攻防の末、0-1で敗北を喫したのも記憶に新しいことだろう。今回のメンバーの内、CBは4名。谷口彰悟に植田、板倉滉、冨安の負傷により追加招集となった中谷進之介である。日本代表に選出されるだけあって4人の実力は疑いようがない。しかし、森保一監督が重視する経験値は乏しい。国際Aマッチの出場試合数は植田が16試合、谷口と板倉が5試合、中谷が3試合にとどまっている。国際Aマッチ112試合出場の吉田はもとより、23歳ながら28試合を経験している冨安にも遠く及ばない。しかも親善試合ではない。やるかやられるかの最終予選である。それでも当人たちには気負いもなければ気後れもない。4人のCBはそれぞれのキャラクターを感じさせながら、前向きなコメントを発した。1月24日のメディア対応に登場した植田はこのように語った。「今まで出ていた選手がいるいないに関係なく、この2試合は大事になるし、ポジションに関係なくみんないいコンディション作っていると思うし、誰が出ても問題ないと思う。自分が出たら結果を残していきたい。今回のCBも練習の中で何度かやってきたので、これまでずっと一緒に予選を戦ってきたので、問題なくやれると思う。この2試合はチームとして、自分のことよりもチームが2連勝することにフォーカスしたい」植田はオマーン戦での失点シーンをこう振り返った。「あのシーンは僕のところで終わらせるのがベスト。クロスの対応のところでしっかりマークについていれば、問題なくクリアできていたので、チームというより自分のところでできたと思う。オマーンに負けたのは自分の中でも大きなことだったし、いろいろ考えた」大津高校の先輩・谷口とのコンビについても言及した。「なかなか一緒にやる機会はなかったし、(2021年6月の)セルビア戦が代表で初めてやったようなものなので探り探り。2回目となればお互いの良さが出せる。個人の良さを出しながら、サポートしていければと思う。大津に関わる人が応援してくれると思うので、応えられるようにしたい」今年に入って試合ができていないが、コンディションに問題はないと植田は言う。「(新型コロナウイルス感染症の)濃厚接触者になり家でひとりでトレーニングしたり。その後チームでクラスターが出て、今年に入って試合はできていないが、練習試合は意識高くやれているので、自分として問題なくここに来られている。ここに来た以上しっかりやっていきたい」CBの中で最年長の谷口も同日にメディア対応を行った。「とにかくいつ出番がきてもいいように継続して準備してきているつもり。CBふたりがケガで来られない中、間違いなくチャンスの幅が広がるのはここに来ているCBはみんな思っている。誰が出てもチームの勝利に貢献することが大事」谷口はチームファーストだと強調した。「勝つことしか考えていない。ここからスタメンの座を狙いにいくには、周りを納得させるプレーをしないといけないが、まずチームが勝つことしか考えていない。勝たないと、予選を突破しないことには始まらない。チームが勝つために自分のプレーができれば最高だが、そういう頭の中の順番。アピールという考えは大きくない。今は変な気負いもないし、変な自信もないし、結構自然体でやるべきことを準備できている」さらに谷口は攻撃面での自信も口にした。「特徴でもあるビルドアップは、自信を持って臨める。ブロックを敷く相手はどこにボールを入れられるのが嫌なのか、どこに入ればうちの攻撃がスムーズにいくとかなど、始まってみないとわからないところもあるが、始まってから見極めるところは自信がある。出し入れしながら、早い段階で探りながらつかんでいきたい。徐々に徐々に隙を突いていきたい」中国戦当日に25歳の誕生日を迎える板倉の頭にもチームの勝利しかない。板倉は1月25日・メディア対応に出席した。「ふたりが不在の中、ここでしっかり勝ち切ることが大事。もちろん自分がやってやるという気持ちでこの代表活動に来ているが、チームが勝つことしか考えていない。この2試合を終えて勝点6を手にしていることが大事。自分の良さは1対1で負けない。後ろからサッカーを作っていくこと。でもプレーどうこうよりも勝つことが大事」板倉は3人のCBについてもコメントした。「彰悟さんはフロンターレで一緒にやっているのでよく知っている。直君も何回か一緒にやっている。中くんとは一緒にやっていないけど、練習からコミュニケーションを取っていきたい。CBふたりだけの関係ではないので、誰とやっても一緒。誰と組んでも変わりないと思うが、彰悟さんのことはよく知っている、プレースタイルも性格も知っているので」サッカーにケガは付き物だと言う。「今までのキャリアを振り返ってみても出られないこともあったし、ケガ人が出て出られることもあった。大事な試合で結果を残すか残さないかでサッカー人生は大きく変わる。こういう試合で結果を残せる選手になりたいというよりならないといけない」また中谷は日本代表候補合宿での1月19日メディア対応でこう語っていた。「麻也君がいなくて変な言い方だが、チャンスはチャンス。CBの絶対的なレギュラーがいないので、アピールしていきたい。監督は攻撃の第一歩をGKからと言うが、広い視野を持ちながらいいパスを出していければと思う。(負けないポイントは)安定したプレーできるというのはひとつの強み。特筆して、対人で世界に勝てるかというのはタイプではないが、90分間通してブレずに戦い続けることができることには自信持っている」CBの前を守るアンカーであり、今回主将に指名された遠藤航、CBの後ろに控える守護神・権田修一はこのようにコメントした。遠藤「ケガ人が多い中でやらないといけないのは決していい状況ではないが、ほかにもいい選手はいるし、みんなで2試合勝てるよういい準備をしていきたい。前回とやることは変わらないし、お互いコミュニケーションを取っているところ。2試合ホームでできるのでそこはアドバンテージとしてポジティブに思っているし、厳しい戦いだと思うが、きっちり勝点6を取れるようにしていきたい」権田「代表チームの主将を務めるような選手がいないことはマイナスにしかならない。では、吉田選手がいないからチームがまとまらない、誰かがいないから勝てないというようでは本大会では勝てない。ほかの選手が代わって活躍するのが理想の形。本大会の時に『吉田選手がケガした』『コロナになった』というのは十分あり得る話。代えのきかない選手かもしれないが、日本代表なので不在を何人かで埋めていかないといけない。例えば僕や長友(佑都)選手、大迫(勇也)選手、酒井(宏樹)選手で補完していかないとと思っている」1月26日の試合前日会見では、森保監督がCBへの信頼を口にした。「これまでの我々の代表活動の中で吉田麻也、冨安がチームにもたらしてくれた貢献度は非常に大きいものがある。麻也、トミーが今回参加できないのは残念だが、一番痛い思いをしているのは本人。まずケガが直って充実したプレーが早くできることを祈りたい。麻也、トミーのいたポジションには新しい選手が入る。新しく入る選手だけではなく、チームとしてもコンビネーションを確認し、明日の中国戦に臨むことになる。代わりに入る選手ではなく、彼らは所属チームで力を発揮してこの代表にいる。自信を持ってやってほしい。誰かがいないから力が落ちたではなく、日本には力のいる選手は多くいる。チーム一丸となって戦って日本の総合力を見せていきたい」日本代表メンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)【DF】長友佑都(FC東京)、酒井宏樹(浦和)、谷口彰悟(川崎F)、山根視来(川崎F)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズウォレ/オランダ)【MF/FW】大迫勇也(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、前田大然(セルティック/スコットランド)、堂安律(PSV/オランダ)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)『W杯』アジア最終予選・日本代表×中国代表は1月27日(木)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。日本代表×サウジアラビア代表は2月1日(火)・埼玉スタで開催。2試合ともテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2022年01月27日4年に一度開催されるサッカーの祭典、ワールドカップ。今年11月から中東のカタールで開かれるこの大会への出場をかけ、現在日本代表はアジア最終予選にて奮闘中。各グループ上位2か国が出場権を獲得できる(3位同士はプレーオフへ)。昨年9月から始まったこの戦い、日本は黒星スタート!ライバル国が勝利を積み重ねる中、なかなか明るい兆しが見えてこなかったが、現在4勝2敗で2位。ここまでの戦いについて、元日本代表で、現在はテレビ朝日サッカー解説者としても活躍する内田篤人さんに聞いてみると…。「試合を見る限り、最初の頃は、コンディションが悪そうには見えましたね。特に落としてしまった初戦のオマーン戦に関しては、本来の力を出せていれば勝てる相手なのに、動けていないな、と。ターニングポイントになったのは10月12日の対オーストラリア戦なのかなと思います。あまり選手やシステムを変えずに戦ってきた森保監督が、そこを変えて、しかも勝てたというのがとても大きかった。ただ、あの戦い方は“対オーストラリア”で当たった戦術ですし、そこは相手の順位や勝ち点の状況によって変わってくるものだと思います。その後2試合も同じシステムでしたが、この先も同じ戦術でいくというわけではないと思いますよ。とはいえ、勝利して勝ち点が取れることで選手は安心できる。結果的にあの試合は大きかったと思います」出場権獲得に向け、残る試合はあと4つ。今回、1月27日の中国戦、そして2月1日のサウジアラビア戦を連勝すれば、ワールドカップ出場はほぼ決まるのでは、と内田さん。「ここを連勝すれば、3月のオーストラリア戦は勢いでいけます(笑)。逆に、オーストラリアにどれだけいい状態で乗り込めるかが大事なので、この2試合は絶対落とせない。Jリーグの選手はシーズンオフになりますが、一方、中心選手の吉田麻也、遠藤航は東京五輪からオフなく戦っているので、コンディションをどう保ってくるのか…。そのあたりはちょっと気がかりではありますね」注目選手について聞いてみると、1月21日に開催されるキリンチャレンジカップで初めて日本代表に選ばれた、荒木遼太郎選手の名前が。「僕の古巣の鹿島アントラーズの選手なんですが、一緒にプレーしながら、いい選手だなと思っていました。新人賞も獲ってますしね。個人的にはもっと早く招集してくれてもよかったのに…と思ってます(笑)。もちろん親善試合で活躍したからといってすぐ公式戦でも、となるかは別ですが、まだ10代でA代表に選ばれるということは彼の今後に大きく影響すると思うので、長い目で見て応援してもらえると嬉しいです」では最後に、日本代表にエールをお願いします!「ワクワクするような試合を見せてほしい…とも思いますが、山あり谷ありでも、とにかく最終的に勝てばワールドカップに行けるんです。なんでもいいから勝ってくれることを願っています!(笑)」日本は初戦のオマーン戦と第3戦サウジアラビア戦を落とすが、その後3連勝で現在2位につける。2022 W杯カタール大会 アジア最終予選第7戦1/27 vs 中国第8戦2/1 vs サウジアラビア上記のホーム2連戦は、テレビ朝日系列にて地上波独占生中継。第7戦は19:00、第8戦は19:35キックオフ(予定)。スポーツ動画配信サービス「DAZN」でも配信。うちだ・あつと1988年生まれ、静岡県出身。元プロサッカー選手、日本サッカー協会「ロールモデルコーチ」。日本代表でも長年にわたり活躍。2020年に引退。『報道ステーション』(テレビ朝日系)のスポーツコーナーにキャスターとして出演中。※『anan』2022年1月26日号より。写真・土佐麻理子ヘア&メイク・須賀元子(星野事務所)衣装協力・UNIQLO(by anan編集部)
2022年01月25日早くもSAMURAI BLUE(サッカー日本代表)が前半の正念場を迎える。ご存じのように9月2日『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選初戦はホームでオマーンを相手にまさかの0-1という黒星スタート……。8日・カタールで行われた中国戦は相手の守備ブロックに手を焼いたものの40分、右サイドを突破した伊東純也のクロスをゴール前で大迫勇也が合わせて先制ゴール! その後も日本代表が攻め続けるも追加点には至らず、1-0で勝点3を持ち帰ったのだった。次の相手はサウジアラビアとオーストラリアだ。ともに連勝スタートを切ったグループB最大のライバルである。サウジアラビア代表は第1戦・ホームでベトナムに3-1、第2戦・アウェイでオマーンに1-0、オーストラリア代表は第1戦・ホーム扱いのカタールで中国に3-0、第2戦・アウェイでベトナムに1-0と勝点6を獲得している。9月28日、前半戦の最大の山場となる2連戦に臨む日本代表メンバーが発表された。日本代表日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督はオンライン記者会見に出席し、抱負を語った。反町委員長「10月の2試合に向けて我々は粛々と準備を進めてきた。ジッダでサウジアラビアと埼玉でオーストラリア、この2試合に向けてスタッフでメンバーを選考し、今日に至った。我々でできる得ることをやり、勝点3を取って帰って来て、埼玉でも勝てるよう準備したい」森保監督「最善の準備をして試合に向かい、最大の勝点を掴み取れるよう全力を尽くしたい。まず目の前の一戦へ全力で準備しベストを尽くして戦うこと。チーム全体でやるべきことを共有して戦いたい。結果を持って、国民に喜んでもらい、選手のがんばりによってこのコロナ禍で大変な思いをしているみなさんに勇気を届けられればと思っている」10月7日(木)・サウジアラビア戦、12日(火)・オーストラリア戦に臨む日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(FC東京)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(浦和)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(アーセナル/イングランド)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)【MF】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、浅野拓磨(ボーフム/ドイツ)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、堂安律(PSV/オランダ)、田中碧(デュッセルドルフ/ドイツ)【FW】大迫勇也(神戸)、オナイウ阿道(トゥールーズ/フランス)アウェイでのサウジアラビア戦は引き分けでよしとするのか、あくまで勝利を追求するのか問われると、森保監督はこのようにコメントした。「サウジ戦はアウェイで厳しい戦い、難しい戦いになることは覚悟して戦わないといけない。その中でも勝点3を目指して戦うことを準備しながら結果はどうなるかわからないが、勝点1を拾うということになるかもしれない。サウジは非常に攻撃力がある。ホームのアドバンテージで多くのサポーターの声援で我々に圧力をかけてくる。我々もいい守備からいい攻撃につなげることをアウェイの地でも発揮したいと考えている」第1・2戦に向けての準備の失敗を受けて、改善する点があるのか質問されると、指揮官はこう返答した。「試合に向けてやらなければならないことはたくさんあるが、できるだけ細部を詰めて準備をするということを9月の経験を踏まえて、さらに準備の質を上げていかなければならない。その中でひとつ大事なことは選手たちが所属クラブへ戻り、それぞれの役割を求められて代表と違うギャップもあると思うので、限られた時間の中で代表としての戦うコンセプト、選手たちの役割に切り替えてもらわないといけない。9月の反省はクラブと代表のギャップを埋められなかったということがあるので、今回は選手にクリアになってもらうための働きかけをしていきたい。それから欧州、日本も涼しい気候になってきたが、暑いサウジアラビアで戦うのは厳しい。我々は距離感よく戦わないとパフォーマンスの連係・連動が難しくなってくるので、距離感を詰めていきたい。9月はクラブと代表のギャップとコンディションの部分が難しかった。今回はプラス、サウジの気候の部分もしっかり準備したい」橋岡、三好、田中の『東京五輪』組ら新たに加わったメンバーについてはこう言及した。ハ「新しく加わってくれた選手たちには個々の良さを発揮してもらいながら、チームとして連係・連動してもらえるようにしていきたい。新たなメンバーに見えるかもしれないが、これまでも活動の中でいたメンバー、早くチームに馴染んでほしい。選手をどう起用するかは試合の流れ、状況によって使える選手、使えない選手が出てくるが、起用については全く問題ないと思うし心配もしていない。周りとの連係も活動期間ですり合わせてもらえば十分能力を発揮できると思うし、チームとして機能すると思う。チームとして誰が出ても機能するよう準備していきたい。これまでA代表と東京五輪のチームの監督をさせてもらい、幅広く選手を見させてもらって、彼ら経験の浅い選手も心配なく招集させてもらった。これまでも1チーム2カテゴリーでやってきたので、その辺は心配なく招集させてもらった。経験の多い選手をもっと招集するかについてもコーチングスタッフと議論した。結果として経験の浅い選手が多くなったが、国内外のチームを視察し、どういうチーム構成がいいか、どういう選手をピックアップすればいいかを考え、今回戦うベストの布陣と思っている。若い選手には『このチームに絶対残るんだ』『この2試合で自分の存在を発揮するんだ』というハングリーな気持ちをチームのエネルギーにつなげていってほしい」田中に期待することについてコメントを求められると、以下のように語った。「アグレッシブにプレーできる、攻守に絡める選手。まず練習から自分の良さをアピールしてほしい。A代表でこれから定着していくためにまだまだ経験が浅いので、ハングリーな気持ち、アグレッシブな気持ちを練習から見せてほしい」サウジ戦は出場停止となる伊東の合流時期を聞かれると、こう答えた。「サウジアラビア戦に向けてのチームの一員として参加してもらう。試合は出場停止で出らないが、準備してもらう。9月の代表招集の反省としてコロナ禍ではケガなどでの選手の入れ替えができなかった。だから通常の招集人数よりもプラスで招集させてもらって、対戦相手を見て選手の入れ替えをしていきたいということで今回のメンバーになった」伊東を出場停止で久保建英、古橋亨梧をケガで欠く2列目について質問が飛ぶと、監督はこう返した。「ケガで久保、出場停止で伊東が試合に出られない。中国戦からメンバーを変えないといけないというのは、勝利した流れからそのままいきたい部分もあるが、毎試合毎試合相手を分析して、メンバーを変えていなくてもメンバーの構成は考えている。サウジアラビア戦でも我々の力を最大限には発揮できるメンバーを選んでいきたい。伊東、久保が出られなくても『俺がやってやろう』と思っている力がある選手、経験がある選手がいるので、サウジ戦に向けて選手たちには勝利のために自分のパフォーマンスを思い切り出してほしい。ケガやコロナで招集できなかったり、いろいろアクシデントはある。出た選手が日本のために走って戦ってくれればと思っている」森保監督のサウジ評、豪州評は次の通り。「サウジもオーストラリアも非常に力のあるチーム。アジアのトップを走る非常に力のあるチーム。最終予選に出てくるチームはどこも強いが、『W杯』の出場経験を見ても彼らは力を持っている。サウジアラビアは非常に攻撃的で非常にアグレッシブに戦ってくるのは彼らの試合を見ても感じている部分」難しいコンディションの見極めについて、森保監督はこのように対応すると言う。「今回の招集の前に欧州で多くの選手を直接見ている中で、コンディション的にも上がっているのを感じている。国内組に関しては私は映像で確認し、コーチングスタッフから報告も上がっている。夏場、連戦ということで調子のいい選手、疲労が見える選手の報告が上がっている。9月は気候や時差など本来の力を発揮しづらい中、どう絵を合わすのかが足りなかった。それは私の責任。今回の10月、気候の違う完全アウェイでしっかり戦えるよう準備していかないといけない」キックオフ時間は9月28日現在決まっていないと反町委員長は説明した。「キックオフ時間はまだわからない。夜でも早い時間か、遅い時間かで気温・湿度が違う。スタジアムの人数は5万人収容のところで60%入ると聞いている。街中を見てもマスクをしている人が多いかというとそうでもない。日本のように手拍子だけで応援するというよりも、我々としては完全アウェイの形になるだろうと思っている」日本代表は『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループBで10月7日(木)・キング・アブドゥッラー・スポーツ・シティにてサウジアラビア戦、12日(火)・埼玉スタジアム2002にてオーストラリア戦と対戦。サウジアラビア戦はDAZN、オーストラリア戦はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年09月29日『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選初戦を翌日に控えた9月1日、日本代表・森保一監督が前日会見に臨んだ。指揮官はオマーン戦に向けて、次のように抱負を語った。「我々がやってきたことをしっかり準備して臨みたい。試合の内容にこだわりつつ、勝つという結果を残せるよう全力を尽くしたい」具体的なオマーン対策について、こうコメントした。「彼らの2次予選の映像をもとに明日の試合に臨む。彼らの特徴は相手や試合の流れによって戦い方を変えられること。非常に攻撃的だと思う。ダイレクトに素早い攻撃をする。守備に関してもブロックを敷いていい守備からいい攻撃をしてくるのが基本だが、相手によって幅がある。相手がプロックを敷いてなかなかこじ開けられない時、我々が我慢強く攻撃を仕掛けていくことが必要。素早く連携・連動していく。相手がハイプレッシャーにきた時も、慌てずにプレッシャーをかわしていくことが大事」最終予選ならではの難しさを問われると、監督はこのように答えた。「まずはカタールへ向けて、サッカー選手、サッカーに携わる者の夢の舞台に関わる難しさはある。『W杯』に絶対出たいという思いがある。『W杯』本大会や『五輪』でも相手が我々のことを対策してくるが、この最終予選では徹底的に対戦相手が対策してくる。我々がやりたいことを対策してくるので、そこをどうやって上回っていくかが難しい。最終予選に臨むにあたって経験値の浅い選手もいるが、最初から経験値がある選手はいない。この最終予選を経験することによって、結果を出すことによって成長していく。経験が浅い選手には経験がある選手がフォローしてくれると思うので心配していない。経験値が浅い選手も普段所属クラブで非常にレベルの高い戦いの中で結果を出してこのチームにきてくれているので、普段力を出しているからこの場に立てると自信に変えてプレーしてほしい」最終予選で結果を出すことと『W杯』本大会に向けてのテストの両立については、こう言及した。「最終予選を突破する目標へ向けて、まずは一戦一戦できる限り最善の準備をしていくことが大事。基本的にはこれまで招集してきたラージグループから選択することプラス、我々はスカウティング活動をしているので、国内外問わず所属チームで結果を出している選手、存在感を発揮している選手を並行して見ていきながら、総合的にラージグループにいる選手を上回れば招集していく。最終予選を戦いながらチームや選手が成長していければ」また森保監督はFW大迫勇也、右SB酒井宏樹が国内復帰したメリットを口にした。「最終予選の第1戦を考えた時に酒井や大迫が移動や時差もなく、迎えられるのはプラス。逆に海外組は週末の試合を終えた直後に帰国し、時差の調整をこの2・3日で調整しないといけない難しさがある。酒井と大迫に関してはJリーグに帰ってきて、ヨーロッパのトップトップでやってきた強度をJリーグで発揮してくれて日本のサッカーの発展に貢献してくれている」9月2日(木)・オマーン戦に向けてのSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】1川島永嗣(ストラスブール/フランス)、12権田修一(清水)、23谷晃生(湘南)【DF】5長友佑都(-)、22吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、4佐々木翔(広島)、19酒井宏樹(浦和)、20昌子源(G大阪)、21山根視来(川崎F)、3室屋成(ハノーファー/ドイツ)、2植田直通(ニーム/フランス)、13中山雄太(ズヴォレ/オランダ)【MF】8原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、7柴崎岳(レガネス/スペイン)、6遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、14伊東純也(ヘンク/ベルギー)、10南野拓実(リバプール/イングランド)、9鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、11堂安律(PSVオランダ)、17久保建英(マジョルカ/スペイン)【FW】15大迫勇也(神戸)、18古橋亨梧(セルティック/スコットランド)8月31日から9月1日にかけて、選手たちもメディア対応を行った。選手たちはアジア最終予選への意気込みを口々に語った。長友「緊張感は2次予選とも全く違い、相手のレベルも一段違うので、飲まれずに最初の10・15分で日本の圧力を見せつけたい。圧倒的な強さを見せつけたい。それだけの力があると思うし、自分たちが目標に『W杯』ベスト8を掲げている以上、アジアで圧倒しないと無理だと思う。内容でも圧倒する試合を見せたい」権田「僕自身は2次予選も最終予選も親善試合であっても、失点しないということがミッション。最終予選は相手のレベルが上がるので、自分の仕事をしっかりやることは難しくなるが、どのレベルでも僕がやることはそこ。最終予選だから特別なことをしようというのではなく、普段やっていることをしっかり出すことが大事」酒井「スタートダッシュは確実にしたい。最初のホームでの勝ち点3がスイッチになると思う。(前回の最終予選初戦・UAE戦での敗戦について)前回は自分から追い込んでいってしまったし、今回はそうならないように前回以上に気を引き締めてやっていきたい。僕らもまさかという結果になってしまった。翌日になって大変なことをしたと痛感した。その時以上の責任感と集中力を持っている」大迫「初戦はかなり大事。ホームなので、しっかり勝ち点3を取れるようにするのが目標。相手のレベルもここから上がってくるので、自分たちもしっかり準備しなければいけない。今月、来月としっかり勝ち点を重ねれば予選突破が見えてくるし、自信も出てくると思う。9月の2試合は大事になる」遠藤「まだイメージできていないが、初戦、ホーム、勝たないといけない相手。まずは自分たちのサッカーを見せたい。ミドルは常に狙っている。自分は守備にフォーカスを当てているが、アシストに絡むプレーもしたいと思っているので、オマーン戦でもミドルとかできればいいかなと。(柴崎とのコンビについて)やっぱり、岳とはやりやすさを感じている。最近は岳も試合に出ていて、代表でやれるのを楽しみにしている」伊東「初戦はどの大会でも難しい。まずは自分たちの力を出すのが大事。個人としてはいつも通りのプレーをしてゴールに絡めたらいいなと思っている。初戦は大事、しっかり勢いをつけたいし、結果を残していきたい。引いた相手に対してはコンビネーションが大事だと思うし、外からのクロスも有効」古橋「一戦一戦が大切で難しい試合になる。どこで出るのかわからないが、試合に出れば日本のために自分らしいプレーをして、何も考えずにチームのために戦えれば。(中東の相手について)ゴール前を固められてカウンターされることが多くなるので、僕らはポジショニングやボールを動かして相手を動かさないといけない。小さなスペースや隙を見つけながら僕が点を取るのも大事だが、中盤の選手にスペースを与えてやっていけたら」久保「あんまり経験もないので、こういうものと一概に言えないが、テレビで見てきてやはりレベルが高いし、均衡した試合になるのかなと。(引いた相手に対して)数打っていかないといけないし、当然一発もあるので、自分たちが先手を打っていかないといけない。自分の今の実力を飾ることなく、しっかり出していければいいかなと。今回は自分からは敢えて言わずに見た人たちに評価してもらえれば」吉田「最終予選の入り方、前回は自分たちで苦しくした。あと気を付けたいのはアウェイでしっかり勝点を積み重ねたい。ホームとアウェイでは全然違う戦いになるので、そこでのアジャスト力が大事になってくる。最終予選は別の戦いになる。より拮抗した戦いになる。僕も含め、選手はいいコンディションで代表にくる。予選を戦いながら本大会で勝ち抜く地力をつけていかないといけない」柴崎「最終予選が始まるということでこれまでと違う戦いになると思うし、厳しい戦いになると自覚して臨みたい。1戦目大事な戦いになるので、『W杯』出場権を得るためにしっかり戦っていきたい。(オマーンについて)『アジアカップ』でやっているし、今思い起こしても簡単な相手ではない。ホームのアドバンテージがあるが、最終予選の緊張感もあるだろうし、どういった試合になるか、やってみないとわからないところがある。あまり情報がないので、試合に入ってから見るべきところがたくさんあるのでは。今までやってきた日本代表の戦いをしっかり出すことが大事。」南野「ホームで初戦、すごく大事、何とか勝って、ここからは結果が重要な試合だと思っている。簡単ではないというイメージがある。今回もグループの中に難敵と言うか、アジアの中で強い相手がいるので、そことアウェイで戦う難しさはあると思う。でもそこを超えないと『W杯』へ行けないので、しっかり突破したい。(圧倒したいという長友のコメントについて) もちろん全勝して突破を決められる力はあると思っているし、そうしたい。自分たちの力、『アジアで一番強いのは日本だ』と示したい。でも、今までもそれだけの力があるメンツだったが、そうならない難しさがある。そういう気持ちを持ちながらも、1試合1試合勝負にこだわっていきたい」堂安「僕にとって初めての最終予選。緊張感が違う。やっぱり対戦相手のメンタリティは圧倒的に違うと思うし、勝てば『W杯』に行けるというメンタリティの相手に簡単にはいかない。日本は『W杯』に出て当たり前という中、しっかり勝つのは簡単ではないと先輩と話して感じている」『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループB・日本代表×オマー代表は9月2日(木)・市立吹田サッカースタジアムにてキックオフ。試合の模様はテレビ朝日系列、DAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年09月02日A代表に『東京2020オリンピック』を戦ったU-24日本代表が融合する。『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選に臨むメンバー24名が発表された。8月26日、日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督がオンライン記者会見に出席、最終決戦を前に意気込みを語った。反町委員長「いよいよ『W杯』本大会へ向けた最終予選がスタートする。コロナの状況がよろしくなく、厳しい中での最終予選となる。でも我々は日本で初戦をスタートできることをうれしく思う。最終予選は今まで行ってきた2次予選とは全然違うものになると思う。初戦の重要性やアウェイの過酷な環境、そしてコロナ禍の大変な状況で行われる。そんな中でも日本の良さを前面に出していきたい」森保監督「いよいよ最終予選を戦うことになる。厳しい戦いの連続になると思うが一戦一戦最善の準備をして、厳しい最終予選を戦い、『カタールW杯』へ駒を進めたいと思う。我々はホームでスタートすることができる。コロナ禍でたくさんの地域が緊急事態宣言の制限があり、国民は大変な生活を強いられている。選手のがんばりを見て、励ましのエールとなるような戦いをしたいと思うので、応援をよろしくお願いします」9月2日(木)・オマーン戦、7日(火)・中国戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、谷晃生(湘南)【DF】長友佑都(-)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、佐々木翔(広島)、酒井宏樹(浦和)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)【MF】原口元気(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、柴崎岳(レガネス/スペイン)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、南野拓実(リバプール/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(シャルケ/ドイツ)、堂安律(PSV/ドイツ)、久保建英(マジョルカ/スペイン)【FW】大迫勇也(神戸)、古橋亨梧(セルティック/スコットランド)オーバーエイジを除いた『東京五輪』組は久保や堂安をはじめ、冨安に板倉、中山、谷の6名にとどまった。U-24世代からの昇格の少なさについて指摘されると、森保監督はこう答えた。「メンバー招集に関して、『東京五輪』から『カタールW杯』最終予選への流れもあるが、今回谷だけがA代表の経験を持っていなくて最終予選に臨む。多くの選手はA代表ですでに活動していたので、そういう印象になるのかなと。『東京五輪』のメンバーでこの中に選ばれてもおかしくない選手はいる。ただ本人のコンディションであったり、クラブでの日常も考え、それが本人のため、日本のため、クラブのためになると考え、今回の選考につながった点はある」オマーン、中国に対する分析、戦い方などを問われると、指揮官はこのように返答した。「これまでのオマーン、中国の2次予選を見た時、個々の良さを生かしながら、かつ組織的に戦える2チームと思っている。オマーンは(欧州での事前合宿で)1か月、中国は(すでにドーハ入りし)2週間、戦術の上積みがあり、我々に対する対応策を持って試合に臨んでくると思う。アタッカー陣はゴールへ向かって推進力があり、ゴールに絡む選手も多い。守備陣は個の力で止められる、組織的にも守れる、洗練した戦術も持っているという印象。(オマーン戦について)過去のデータの部分ではポジティブに受け止めたいが、最終予選に出てくるチームは難敵ばかり。オマーン代表とは私が監督になってから『アジアカップ』で戦ったことがあるが、監督も選手も代わっている。チーム力は非常に上がっていると分析している。どの試合も難しい戦いになると思うが、選手の持っている力を100%発揮できるよう準備したい。難しい試合ばかりだと思うが、我々が勝つんだという強い気持ちで臨みたい。(中国代表の帰化選手について)今把握している中では4名の帰化選手と理解している。アタッカー陣、帰化選手を中心に攻めてくるので準備していかないといけない」『東京五輪』を経て、森保監督はチーム作りについて次のように手応えを口にした。「五輪は五輪で目標を持ちながら戦ってきた中で、これまでの五輪代表の活動、A代表の活動すべてが日本のサッカーのためになると考えながら1チーム2カテゴリーで戦ってきた。五輪代表は守備の選手がオーバーエイジで加わり、五輪メンバーをそのままA代表に移行しながら、また融合しながらチームのレベルアップにつなげていきたいと考えている。『五輪』をどう生かすかというよりA代表のさらなる強化のために2チームで活動していたので、違和感なく融合してチーム作りを進められるのかなと思っている。どれぐらい前進したかはみなさんに評価していただければ。『五輪』に出た選手は間違いなく全員がレベルアップにつながる経験ができたと思っている。日本代表を目指している選手は『五輪』の戦いを見てくれたと思っている。計6試合世界の強豪と戦った中で日本代表の強みと最後に足りなかった部分が出てきた。そこは一人ひとりが感じて、選手個々の成長につなげてくれると思う。準決勝、3位決定戦と勝利することはできなかった。スペインは6名A代表の経験があり、そこにオーバーエイジ3名が入り、A代表に準ずるチームで臨んでくれた。我々はこれを基準に世界で戦うためにレベルアップしていきたい」2020年11月の欧州遠征以来の招集となる柴崎岳についてはこうコメントした。「このタイミングでの招集だが、これまでも3・6月と招集しようとしたが、所属クラブの状況を見ながら様子を見ていた。所属クラブで結果を出し、1部昇格してもらった方が本人のため、日本のため、クラブのためになると思っていた。ただケガもあり招集できなかったことが現実としてある。スペインでの新シーズン、レガネスでも中心としてやってくれている。コンディション的にも非常にいいということで招集させてもらった。ボランチとしてチームの勝利に導いてくれるよう攻守に貢献してほしいと思っている。彼は『ロシアW杯』でも中心として戦ってきた。世界で戦うため、世界に勝つために我々がやらないといけないことを彼は把握している。目の前の試合に勝ちにいくとともに高い基準を持ってチームを引っ張っていくようプレーしてもらいたい」さらに森保監督は新天地セルティックで活躍する古橋、所属クラブが決まっていない長友について言及した。「まず古橋から。セルティックへ移籍して得点という形でもチームの勝利という形でも、セルティックというスコットランドの強豪の中で力を発揮している。素早い動きからゴールを奪う、チームメイトと連携しながらチャンスを作るという彼の良さを生かしている。長友は現在所属クラブがなく、一般的に不透明なところがあると思われ、コンディションもわからないところがあるかもしれないが、彼の所属先の道筋も聞いているし、コンディションも把握して招集している。メンバーに選んでいるので、試合に臨んでもらうつもりでいるが、トレーニングでコンディションを確認し、起用法を考えていきたい」日本代表は『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選グループBでオーストラリア、サウジアラビア、中国、オマーン、ベトナムと上位2枚のキップを争う(3位はプレーオフに進出)。初戦のオマーン戦は9月2日(木)・市立吹田サッカースタジアム、中国戦は7日(火)・カタール・ドーハにてキックオフ。抽選販売において引き換えられなかったオマーン戦のチケットはチケットJFAにて8月28日(土)午前10時より追加販売。オマーン戦はテレビ朝日系列、DAZN、中国戦はDAZNにて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年08月27日本日5月28日、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア最終予選進出を決める。ミャンマーに勝てばSAMURAI BLUE(日本代表)の2次予選突破が決まるのだ。5月27日には前日記者会見がオンラインで行われた。日本代表・森保一監督はミャンマー戦に向けて、次のように抱負を語った。「まず『W杯』最終予選、『W杯』へ向けて、2次予選突破を明日のミャンマー戦で決められればと思っている。2次予選突破が決まれば、そのあとの代表ウィークでトライできることもあると思う。6月の4試合すべてでチームの成長、個人の成長をできるよう最善の準備をして臨みたい。まずミャンマーに強い気持ちを持って勝つ、隙なく油断なく、相手に流されることなく、相手に合わせず、自分たちの全力を出せるよう準備したい」ミャンマー代表の印象について問われると、指揮官はこう答えた。「前回我々と戦った時とは監督が代わり、監督が代わってから2連勝している。個々の責任を選手に持たせて局面局面でタフに戦って来る。いい守備からいい攻撃につなぎをチームとしてやって来るとスカウティングで分析している」森保監督は2019年9月の『W杯』2次予選初戦・ミャンマー戦を評価していた。「モンゴル戦だけではなく、ミャンマー戦もすごいいい試合をしてくれた。パラグアイ戦でインテンシティの高い試合をした後、2-0だが、隙なく油断なく、相手に合わせることなく、流されることなく、いい試合にしてくれた。2-0と(モンゴル戦の)14-0のスコアの違いはあるが。高い志を持って全力を尽くしてくれた。明日も目の前の相手に全力を持って戦いながら、高い志を持って臨みたい」ミャンマー戦に求めるものを質問されると、森保監督はこのように返答した。「常にレベルアップしていきたい。まずベースの部分をどれだけ強固にできるかが大事。モンゴル戦では14-0となったが、得点がたくさんできたからよかったのではなく、選手たちが最後までゴールへのアグレッシブな姿勢を持ってくれた。攻守の切り替えを早くし、チームの連係を出してくれた。モンゴル戦から半分くらいメンバー変わる中、さらにクオリティを高めていくことを考えている」『W杯』アジア2次予選・ミャンマー戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)5月24日から27日にかけて、選手たちも取材対応を行った。日本代表の面々は、次のようにコメントを発した。「(『ロンドン五輪』で) あと一歩でメダルを逃したのが今回のチャレンジにつながったのはある。『五輪』はメダル取ってなんぼ。オリンピアとメダリストの差はある。3回出てメダルをひとつも取れないのは情けない。18名しかいないので、ローテーションが鍵になる。日本の暑さや連戦、ホスト国かなと思うような相手、いろいろあるが、まず予選リーグを突破することを一番に考えないといけない。2次予選に関しては前回(のモンゴル戦)のことがあり、緩みがちになる恐れがあるので、しっかり緊張感を持てるようにしたい。僕らにできることはたくさん点を取ってこの予選が有意義なのか問題提起できればと思っている。アジアの下のチームの底上げは大事だし、東南アジアのチームの力も上がっているが、アジアが世界大会で結果を残すために何をしないといけないかも大事」(吉田)「久々の代表で充実しているし、楽しんでいる。緊張感も含めて楽しんでいる。コンディションはいい状態、マルセイユへ行ってから、9か月くらい実戦離れていたので、前半は苦労したが、後半はコンディションが右肩上がりでよくなった。(代表での役割は)基本的にサイドバック(SB)、ウイングバック、森保さんから求められるのは運動量があって攻守に高いレベルでやらないといけない。僕には経験があるので、チームに付加価値を与えられるんじゃないかと思っている。自信がないとここに来ていない」(長友)「大事な予選。勝てば次へ進むのが決まる。チーム一丸となってやっていきたい。(ロンドン五輪の印象は)僕は初戦のスペイン戦でケガをして動けなかったので、チームに迷惑をかけた印象しか残っていない。4位という結果だが、悔しさしか残っていない。(五輪代表にオーバーエイジ(OA)枠で選出されて)びっくりした。ラージリストに入っていると思っていたが、自分の中でOAはこの人たちたろうと勝手に思っていたので。(移籍について)単純に自分の意志。家族とか全く関係なく、自分の意志で決めたこと。これが自分に合っていると信じて決めてきた」(酒井)「どこでやるにしても変わらない。SBをやれと言われても、ポジティブにやる。FWで出ろと言われたらやる、そこにこだわりはない。(OAについて)本当に頼りになる先輩。ピッチ上はそうだし、ピッチ外でも頼りになる。ピッチ上の連係もうまくいくと思う。周りに声をかけながら、『五輪』までにより完璧に持っていきたい。(U-24代表について)まず僕がしっかり自分のプレーをしてチームに貢献することが大事。かなり久々のU-24なので、練習の中で連携を高めるのが大事。感覚のところ1秒、1mのズレを感じると思うので、そういう細かいズレを修正していくことが大事になる」(冨安)「大事なのは自分たちのやるべきことをやること。相手がどうこうではなく、自分たちにフォーカスする。個人としても攻撃において自分のよさは何か、守備において自分のよさは何かを整理して出していくのは大事。どういう戦い方でどういうシステムかは考えるが、相手がミャンマーでもブラジルでも僕自身あんまり関係ない」(遠藤)「(12ゴール16アシストは)10ゴール10アシストを目標にやっていたので達成できてよかった。サイドから張って仕掛けるだけではなく、中へ入っていったり、逆サイドのボールを中で受けてシュートというシーンも増えた。(ミャンマー戦は)まず1点目を取ることが大事。前回2-0で、点差が開かなかったので、まだ何も決まっていないので。クラブでやって来たことを代表でも還元したい。ゴールに絡むプレーで還元したい。(森保監督から)特別なことではなく、いつもやっていることをやってほしいと言われているので、自分の持ち味を出すことを意識している」(伊東)「シュートを打つ部分で川崎にいた時より求められている。意識は間違いなく上がっている。割とゴール前での冷静さも出てきていると思う。ポルトガルで自分ができるようになってきたのが攻撃の部分。数字に絡む部分なので。守備やビルドアップがベースだが、その上に最後、数字に絡む部分、ゴールやアシストが大事になってくる。これだけやればいいというのはない。全部で他の選手より上回っていけるような活躍をしたい」(守田)「(コンディション)昨日は少し疲れを感じる部分はあるが、明日の試合には100%でいける感覚がある。どのポジションで出たとしてもチームのためにプレーするだけ。もしFWで出たなら、求められたことを理解してプレーできれば。(予選5試合連続ゴールについて)あんまり考えていない。チームのためにプレーしてきた中でそういう記録があると思うので、もし達成できればうれしいが、まずチームへの貢献の方が大きい。1試合でも早くこの予選を突破することが大事なので、何よりも勝利することが大事。自分たちの距離感や引いて守る相手をどう攻めるかが自分たちのテーマになるんじゃないかなと思っている」(南野)「(5ゴール12アシストについて)今季はコンスタントに数字を伸ばせた。得点数はあと2・3点取れたらパーフェクト。10番をやるにはもうちょい点を取らないといけないが、そんな点を取れる選手ではないと感じた。今は10番というポジション、トップ下でやっているが、今年は得点する選手はいたので、アシストやそのひとつ前のプレー、クリエイティブなプレーを求められた。毎年15スコアポイントを残せる選手になりたい」(鎌田)「(ミャンマー)結構球際でガツガツくるイメージがある。アジリティもあって、U-22でやった時に若干日本と似たイメージがあった。(『W杯』2次予選は)チャンスもらえれば結果を残す。自信を持って、いい形で試合に臨めるよう最善の準備をすることが大事。結果が得られればベストだし、チームにとってもベスト。そこは切磋琢磨して、結果を求めていきたい」(久保)「まずしっかり結果を残すことが大事。セルビア、ジャマイカといういいチームとも対戦できるので。『五輪』で抜ける選手も多く、新しい選手も入って来るので、底上げするチャンス。最終予選の9月へ向けて、最後しっかりシーズンを締め括るよう、ケガなく締め括るようしていかないといけない。大事なのは今ではない。『W杯』の時に僕らがどれだけ戦えるかが大事。『W杯』の時に世界を相手に勝ち切れるようにしていかないといけない」(大迫)『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・日本代表×ミャンマー代表は5月28日(金)・フクダ電子アリーナにてキックオフ。試合は無観客にて実施。試合の模様は日本テレビ系、NHK BS1にて全国生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年05月28日『東京2020オリンピック』に臨むメンバーが見えてきた。5月20日、『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選を戦うSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバーとともに、オーバーエイジ3人を含むU-24日本代表のメンバーが発表されたのだ。日本サッカー協会・反町康治技術委員長と日本代表・森保一監督、U-24日本代表・横内昭展代行監督がオンライン記者会見に出席。まずは反町委員長と森保監督がA代表の活動について抱負を語った。「最初のミャンマー戦はインターナショナルマッチデーではなく、国内の選手を呼べないので海外で戦う選手での活動となる。次の試合からはJリーグで活躍する選手が合流する形となった。我々は2次予選突破に向けていい位置にいるが、ミャンマー戦で勝点3を取って次に備えないといけない。このコロナ禍で活動ができること、みなさんへの気持ちをピッチで表現したい。最終予選へ向けていい強化をしたい」(反町委員長)「コロナ禍の大変な中活動させてもらい非常にありがたく思う。まずは目の前のミャンマー戦に勝って、2次予選の突破を決めたい。その後の2試合もしっかり勝利して最終予選へ向かっていきたい。ジャマイカ、セルビアという素晴らしい相手を迎える『キリンチャレンジカップ』も選手の成長、チームの成長につなげるとともに勝利を前提に戦いたい。すべての試合一戦一戦ベストを尽くして戦いたい」(森保監督)『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選・ミャンマー戦に臨むSAMURAI BLUEのメンバーは以下の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)6月シリーズに臨む日本代表のメンバーは次の通り。【GK】川島永嗣(ストラスブール/フランス)、権田修一(清水)、シュミット・ダニエル(シントトロイデン/ベルギー)、中村航輔(ポルティモネンセ/ポルトガル)【DF】長友佑都(マルセイユ/フランス)、佐々木翔(広島)、谷口彰悟(川崎F)、昌子源(G大阪)、山根視来(川崎F)、室屋成(ハノーファー/ドイツ)、植田直通(ニーム/フランス)、中谷進之介(名古屋)、小川諒也(FC東京)【MF】原口元気(ハノーファー/ドイツ)、伊東純也(ヘンク/ベルギー)、橋本拳人(ロストフ/ロシア)、南野拓実(サウサンプトン/イングランド)、古橋亨梧(神戸)、守田英正(サンタ・クララ/ポルトガル)、川辺駿(広島)、鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)、坂元達裕(C大阪)【FW】大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、浅野拓磨(-)23日間で5試合という長丁場の活動のポイントを問われた指揮官は、こう答えた。「まずベースの部分の確認作業をしっかりやりたい。どんな相手にも高いレベルで実践できるよう準備したい。ミャンマー戦から3週間の活動、なかなか集中を保つのも大変。選手には一戦一戦100%の集中と100%パフォーマンスを発揮してもらいたい。トレーニングを詰め込むのではなく、選手がフレッシュな気持ちで取り組めるよう練習や、オフザピッチの時間を過ごしてもらう工夫をしていかないといけない。メンタル面で疲労・疲弊があると体が動かない、トレーニングしても吸収することもできない、ケガのリスクも増える。日々のリフレッシュを念頭に置いて3週間の活動を考えていきたい」ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビア代表との対戦について質問が飛ぶと、ふたりはこのように返答した。「この時期『EURO』が開催される。我々としてはヨーロッパのチームと戦いたいという希望があり、『EURO』に参加しない中で、最も強豪であるセルビアと交渉してきました。そうした中で、セルビアも監督が代わり、日本のことを熟知している監督ということで話が早く進んだ。日本のストロングもウィークも、十分にわかっている監督なので、拮抗したゲームになると思う。非常に楽しみにしている」(反町委員長)「ストイコビッチ監督とはJリーグで何度も対戦し、選手時代の華麗なプレーを覚えている。監督になってからも選手にプレーの美しさと勝利へ貪欲に戦う姿勢を求めていると感じていた。ストイコビッチと日本で再会するのもうれしいし、お互いに国を代表して戦えるのも非常にうれしい。非常に力を持っているのがセルビア。その中でまず我々がしっかりと結果を出すこと。世界のトップトップの選手もたくさんいるので、選手たちには個々の局面で上回っていくこと、これからの成長につながるような経験を得てもらいたい」(森保監督)また無所属で参加する浅野について、反町委員長は「日本にいて代表に備えている。我々としては代表に欠かせない選手という視点で選出している。代表活動には全力を尽くすことは約束してもらうし、彼のパーソナリティから考えて全力を尽くしてくれると思う。活躍してほしい選手のひとり」と期待を寄せた。続いてU-24日本代表の活動について、反町委員長と横内代行監督がこのように語った。「本大会が迫っている。今回の活動が最終選考という意味合いが強い。この期間に有意義な活動をしなければならない。横内代行監督には2試合を有意義に本大会につなげてもらいたいと強く思う。SAMURAI BLUEよりも活動期間は短いがその分色濃く、それがメダル獲得につながるように期待している」(反町委員長)浅野拓磨(C)スエイシナオヨシ「今回3月に引き続き、コロナ禍の難しい状況の中の試合を開催でき、感謝している。五輪まで日がないが、親善試合を無駄にしないよう、今回の活動が本戦に必ずつながるよう準備していきたい」(横内代行監督)U-24ガーナ戦、ジャマイカ戦に臨むU-24日本代表のメンバーは以下の通り。【GK】大迫敬介(広島)、沖悠哉(鹿島)、谷晃生(湘南)、鈴木彩艶(浦和)【DF】吉田麻也(サンプドリア/イタリア)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、町田浩樹(鹿島)、旗手怜央(川崎F)、古賀太陽(柏)、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)、橋岡大樹(シントトロイデン/ベルギー)、菅原由勢(AZ/オランダ)【MF】遠藤航(シュトゥットガルト/ドイツ)、板倉滉(フローニンゲン/オランダ)、中山雄太(ズヴォレ/オランダ)、相馬勇紀(名古屋)、三好康児(アントワープ/ベルギー)、三笘薫(川崎F)、遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)、堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)、食野亮太郎(リオ・アヴェ/ポルトガル)、田中碧(川崎F)、久保建英(ヘタフェ/スペイン)【FW】林大地(鳥栖)、前田大然(横浜FM)、上田綺世(鹿島)、田川亨介(FC東京)吉田、酒井、遠藤航のオーバーエイジの3人はメンバー確定か問われると、森保監督はこのように返した。「基本的にはこの3人のオーバーエイジでいきたいと考えている。しかし何が起こるかわからないので、その時は臨機応変に対応する。オーバーエイジの選手はすべてのポジションでリストアップし、本人の意向を確認し、クラブとの交渉もした。オリンピックエイジは最後まで競争があるが、オーバーエイジの枠は競争ではいけないと思っている」さらにオーバーエイジの3人について、森保監督は「誰がというわけではなく、3人とも絶対的な戦力。プレーで貢献できる、経験の浅い選手に影響力もある。プレー以外でも、オンザピッチでもオフザピッチでも背中で行動を示し、若い選手とコミュニケーションを取りながら彼らの成長を促してくれる選手だと思っている」と評価し、「A代表でレギュラークラスでやっている選手ならば、五輪世代に入れば活躍できるという中、今回の3人は試合を安定させることができる。GKから攻撃を仕掛ける時、攻撃を支えることもできる。攻守両方ができる。安定してリーダーシップを取ってくれて、安定してプレーしてくれるということで五輪世代が落ち着かせてくれる」と信頼感を口にした。また森保監督はキャプテンについて「A代表のキャプテンがU-24に参加するので、そこは基本として考えたい。これまで中山雄太がキャプテンとして引っ張ってくれたので、中心として支える、まとめる役割を考えていきたい」と明かし、18名の最終メンバーについても「本大会に向けての選手は今回の活動メンバーが選考の場と考えている。オーバーエイジを含めた強化の場と考えている。すべてここで決められるという状況ではない場合もあり得るので、その場合はラージグループから選手を呼ぶという考え」と語った。横内代行監督は仮想・南アフリカ戦となるガーナ戦について聞かれると「アフリカ勢とぜひやりたいとリクエストし、本大会前にガーナとできるのは意味がある。アフリカの選手は想定外のプレーがある。海外でプレーする選手はアフリカの選手とやる機会も多いが、国内の選手はまだまだ少ない。そういう意味でいいシミュレーションになる」と答え、選手の起用法について質問されると「競争は常にある。今回だけではなく、常に競争はある。この2試合で確実に出られる保証はない。(国内組のFW4人は)自分のチームでしっかり活躍している、自分の良さを出している4人。この国際親善試合を自分の良さをどれだけ出せるか見たいし、期待している」とコメントした。吉田麻也(C)スエイシナオヨシA代表の『FIFA ワールドカップカタール2022』アジア2次予選兼『AFCアジアカップ中国2023』予選・ミャンマー戦は5月28日(金)・フクダ電子アリーナ、タジキスタン戦は6月7日(月)・パナソニックスタジアム吹田、キルギス戦は15日(火)・パナソニックスタジアム吹田にてキックオフ。『キリンチャレンジカップ2021』ジャマイカ戦は6月3日(木)・札幌ドーム、セルビア戦は11日(金)・ノエビアスタジアム神戸にて開催。U-24日本代表の『国際親善試合』U-24ガーナ戦は6月5日(土)・福岡スタジアム、ジャマイカ戦は12日(土)・豊田スタジアムにて実施する。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年05月21日新春の箱根路を走るための切符をかけた、熾烈な予選会「第95回箱根駅伝予選会」に注目!号砲とともに約600人の選手が一斉に飛び出し、夢の舞台をかけた、過酷な戦いが始まる!正月の風物詩、箱根駅伝。シード権を得た前年度10位までの大学以外は、この予選会で残りの出場枠を争う。今回は記念大会で枠が2増。うち一つは、関東インカレの結果から日本大学が獲得し、予選会で勝ち上がれるのは残り11枠のみ。順当なら通過が有力視されているのは、順天堂、駒澤、神奈川、國學院、中央、大東文化、山梨学院、明治の8校。残り3枠を巡って激戦が繰り広げられそうだ。今回から距離が延び、終盤の逆転劇が起きやすくなった。上位10人の合計タイムで競うチーム戦ゆえ、最後まで結果が分からない!現地に行けば選手たちの激走が間近で観られる。毎年、歓喜と涙がうずまく箱根駅伝予選会。学生ランナーたちの青春ドラマを間近で感じてみては!?箱根駅伝予選会とは?□シード10校など以外の、本戦出場校を決める。□予選会に出場するのは参加条件を満たした50校ほど。□今回、予選を突破できるのは、前回より1枠増の11校。□ハーフマラソン(21.0975km)で競う。昨年までは20km。□1チーム12人以内が走り、上位10人の合計タイムで決定。注目の選手たち【塩尻和也(順天堂大学)】3000m障害で2016年のリオ五輪にも出場した学生長距離界のエース。©西村尚己【ドミニク・ニャイロ(山梨学院大学)】前回の箱根駅伝は花の2区で区間賞を獲得。他の留学生とともにレースを牽引する存在だ。【片西 景(駒澤大学)】’17年ユニバーシアード・ハーフマラソンで金メダル。得意のロードで本領を発揮する。【坂口裕之(明治大学)】前回は体調不良で欠場して、チームは落選。復活を期す古豪にエースの快走は欠かせない。第95回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会は、10月13日(土)、陸上自衛隊立川駐屯地で、9:35スタート。国営昭和記念公園内がゴールとなる。日テレ、BS日テレなどで放送予定。およそ50校600人の選手が一斉に駆け出すスタートは大迫力。写真は昨年の第94回大会の予選会。©松尾※『anan』2018年10月17日号より。写真・アフロスポーツ文・サカイマサト(by anan編集部)
2018年10月12日ずらりと並ぶ屋台 ©TRIPPING!9月6日(火)、サッカーのワールドカップアジア予選、タイVS日本の一戦がバンコクで行われる。会場となるのはラジャマンガラ国立競技場。バンコク都心からほど近いラムカムヘーンに位置し、周辺はラムカムヘーン大学のある学生街でもある。会場周辺のローカル情報をお伝えしよう。 スタジアム ©TRIPPING!キックオフ予定は19時15分(日本時間21時15分)。せっかくのアウェイでの試合観戦だけに、時間に余裕を持って会場入りする人が多いだろう。スタジアム周辺は夕方から賑わっていて楽しめるスポットなので、少し早めに行っても安心だ。日本でも人気のタイ料理「カオマンガイ」の屋台 ©TRIPPING!まず、スタジアムのすぐ前には夕方4時ころからマーケットが開かれている。タイのローカルフードの屋台がずらりと並んでいて、お祭りのような雰囲気だ。野菜たっぷりのタイ料理屋台も ©TRIPPING!屋台にはイートインのスペースはないが、マーケットとスタジアムの間のエリアに芝生があるのでそこに座って食べられる。芝生の憩いの場 ©TRIPPING!いろいろな雑貨も売られているので、見て歩くだけでも楽しめるだろう。©TRIPPING!©TRIPPING!また、当日は通常のマーケットの他に、タイ代表の応援グッズなども幅広く売られている。著者撮影著者撮影スタジアムは超満員となることが確実で、会場周辺では早くからタイのサポーター集団が盛り上がっているはずだ。スタジアム周りだけでも、1時間や2時間の時間をつぶすには全く問題ないだろう。マーケットの向かいにある「59 mini plaza」 ©TRIPPING!最後に、スタジアム近くにあるローカルの穴場スポットを紹介しよう。マーケットの広がるスタジアム前から大通り(ラムカムヘーン通り)を渡ったすぐ向かいにある「59 mini plaza」というちょっとしたショッピングモール。「59 mini plaza」の入口 ©TRIPPING!休憩できるフードコートもあり、電源やWi-Fiが飛んでいるので何かと便利な施設だ。WiFiも利用できるフードコート ©TRIPPING!「59 mini plaza」の中にはマッサージ店も入っている。タイマッサージ、フットマッサージなどが受けられ、値段も1時間200バーツとリーズナブル。時間に余裕があるようなら、ここでマッサージを受けて日本代表の応援に備えるのもいいだろう。マッサージ店 ©TRIPPING! (text : 本多 辰成 ) 6万人が日本を迎え打つ激突!日本VSタイ!W杯アジア最終予選
2016年09月04日著者撮影FIFAワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選(3次予選)が開幕した。初戦、日本はホームでUAEと対戦し1対2と逆転負け、まさかの黒星スタートとなってしまった。日本がワールドカップに出場するようになって以来、最終予選の初戦で敗れたのは初めてのことだ。そして、いよいよ次戦(9月6日)はバンコクに乗り込んで「東南アジアの雄」タイと激突する。 そのタイは初戦、アウェイでサウジアラビアと対戦した。結果は後半39分にPKを献上してしまい、0対1で敗戦。とはいえ、内容はどちらに転んでも不思議のないもので、ワールドカップ出場経験もある中東の強豪国に対しても気おくれすることなく堂々たる戦いを見せた。日本代表にとっても、「格下」というこれまでのイメージで侮っては危険な相手だ。 2008年の時とは明らかに違う、タイ代表の実力著者撮影6大会連続のワールドカップ出場を目指す日本に対して、タイはこれまでワールドカップに出場したことはない。最終予選まで進出してきたのも2002年の日韓大会以来、2度目のこととなる。2002年大会は日本と韓国がホスト国のため予選が免除されていてラッキーな面もあっただけに、文句なしの最終予選進出は今回が初めてとも言える。タイ代表が躍進を遂げた背景には、近年のタイリーグの急速な発展がある。もともとサッカー熱は高い国柄だったが、2010年代に入り経済の成長とともに一気に一大プロスポーツとしての地位を確立した。選手のサラリーも年々高騰し、ステータスも急上昇。有力な外国人選手もやってくるようになり、約50名もの日本人選手もタイリーグでプレーしている。日本人選手の数は、世界中のリーグのなかでも最も多い部類だ。プロとして注目されるようになったことで選手たちの意識が高まり、若く能力の高い選手たちも次々と現れてきたことでタイ代表の躍進は始まった。リオデジャネイロ五輪のサッカー競技でもアジア最終予選までコマを進めて日本と対戦したが、このところアジアの舞台でタイが存在感を示し始めているのは偶然ではない。これまでもワールドカップ予選で日本とタイが対戦したことはある。直近の対戦は2010年のワールドカップ(南アフリカ大会)予選で、2008年に最終予選のひとつ前のラウンドで激突した。その時はホームで4対1、アウェイのバンコクでは3対0と、ともに日本の快勝に終わっている。当時はタイ国内でもタイ代表への関心は低かったためスタジアムは空席が目立ったが、今回のバンコクでの対戦は当時とは何もかもが違うはずだ。 6万人を超えるサポーターが熱狂!テンションは最高潮著者撮影まず、スタジアムの雰囲気が2008年とは全く異なるのは間違いない。タイ代表が国際舞台で活躍するようになったことで、国民の関心度は急上昇。ワールドカップのアジア最終予選で日本と対戦するということで、テンションは最高潮だ。日本戦のチケットは発売1時間ほどで完売しており、収容6万人を超えるラジャマンガラ国立競技場は大変な熱狂に包まれることになるだろう。熱狂するタイサポーター 著者撮影 「タイのメッシ」だけでない!注目は10番のティーラシン10番がタイのエース、ティーラシン・デンダー選手 著者撮影そして、もちろんタイ代表の実力も前回の対戦時とは比べものにならない。「タイのメッシ」と呼ばれるチャナーティップ・ソンクラシーン選手や、クラブチームのアジア王者を決めるAFCチャンピオンズリーグでJリーグクラブを苦しめた左サイドバックのティーラトン・ブンマータン選手などは、日本のサッカーファンの間でも徐々に知名度が上がっている。さらに、最も注意が必要なのが東南アジア最高の選手と言っていいタイのエース、ティーラシン・デンダー選手。これまでアジアの大舞台でのインパクトが弱かったせいか前述の二人に比べると日本での知名度は低いが、タイが得点するとすればこの選手が絡んだ展開が最もイメージしやすい。いずれにしても今のタイ代表は、コンディションや展開次第では日本から勝ち点を奪う可能性を秘めている。とはいえ、初戦でまさかの敗戦を喫してしまった日本にとっては、絶対に負けられない試合となった。大観衆が迎えるアウェイ感満点のバンコク・ラジャマンガラ国立競技場で、急成長する「東南アジアの雄」を相手に日本代表はどんな試合を見せてくれるだろうか。スタジアムに向かうサポーターが勝利を祈る 著者撮影 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年09月03日今年で37回目を迎える若手芸人の登竜門『ABCお笑いグランプリ』の決勝進出者を決める最終予選が1日、大阪・ABCホールで行われた。同大会は、芸歴10年以内の若手芸人が、漫才、コント、ピン芸などお笑いのジャンルを超えて戦うお笑いコンテスト。大会史上初の夏開催となる今年の決勝は18日(祝・月)14:00よりABCテレビにて生放送され、藤井隆と同局の喜多ゆかりアナウンサーが司会を務める。この日の最終予選には、1次予選を勝ち上がった63組が出場。決勝に駒を進める12組の座をかけて火花を散らした。昨年の『M-1グランプリ』ファイナリストコンビ・馬鹿よ貴方がコントで会場を沸かせたほか、本大会では昨年、一昨年と惜しくも優勝を逃している2年連続"準優勝"コンビ・学天即がリベンジをかけた漫才を熱演するなど、白熱のバトルが繰り広げられた。なお、決勝進出者の12組は本日2日正午、番組公式サイトにて発表。18日に開催される決勝の観覧募集も8日(金)正午まで同WEBサイトで行われている。
2016年07月02日ABCテレビでは、7月1日に大阪・福島のABCホールで行われる『ABC創立65周年記念 第37回ABCお笑いグランプリ』最終予選の観覧者を募集している。応募締め切りは23日24時まで。同番組の原点は、1980年に同局の創立30周年を記念して放送された『ABC漫才・落語新人コンクール』。回を重ねて、ダウンタウン、ナインティナイン、中川家、ますだおかだ、フットボールアワーといったコンビたちがグランプリ受賞者として名を連ねる、関西の若手芸人の登竜門的コンテストへ成長した。2012年からは、『ABCお笑いグランプリ』と名称変更。出場資格を全国のプロのお笑い芸人に広げながら、デビュー10年以内として展開しており、今回の第37回大会は、7月中旬に決勝戦を開催する(関西ローカルで生放送)。最終予選には、DVD審査などをへた若手タレントたちが登場し、ペア150組を募集。対象となるのは中学生以上で、番組公式サイトから応募できる。
2016年06月22日©Eddy, Photographer AVC from Grand Sportリオデジャネイロ五輪出場をかけた女子バレーボールの予選大会が今、日本を舞台に行われている。 同大会はアジア地区予選と世界最終予選を兼ねたもので、アジアの最上位国と、それを除いた上位3カ国がオリンピック出場権を得ることになる。ロンドン五輪では銅メダルに輝いた日本も、この大会に4大会連続のオリンピック出場をかける。 女子バレーボール界の新興勢力「タイ」の実力著者撮影同大会に東南アジアから唯一出場しているのが、悲願のオリンピック初出場を狙うタイだ。前回のロンドン五輪世界最終予選では、勝敗数で並びながらセット数の差でわずかに日本に及ばず悔し涙を流した。当時、タイ国内では最終戦の日本対セルビア戦で八百長があったのではないかという報道がされヒートアップしたほど、高い関心が寄せられていた。それだけに今回は、あと一歩でオリンピックに手が届かなかった前回の雪辱にかける思いが強い。タイはアジア女子バレーボール界の新興勢力だ。1964年に国際バレーボール連盟に加盟し、1987年からアジア選手権に出場しているが、急速に力をつけてきたのは1990年代後半になってから。2001年にアジア選手権で初の銅メダルを獲得すると、2009年には同大会を制してついにアジアの頂点に立った。2013年にも準決勝で中国、決勝で日本を撃破して4年ぶり2度目のアジア女王に輝いている。著者撮影2000年代に入ってからは世界選手権やワールドカップなどの大舞台でも経験を積んでおり、2016年5月現在の世界ランキングは13位。アジアでは中国(2位)、日本(5位)、韓国(9位)の3強に続くポジションで、今や誰もが認めるアジアの強豪国だ。2005年には国内のプロリーグもスタートし、年々盛り上がりを見せている。国の発展とともに国際舞台での活躍が目立つようになったタイのスポーツ界にあって、女子バレーボールはひとつの象徴的存在となっている。著者撮影:プルームジット・ティンカオ選手世界規模の競技において、タイが日本、中国、韓国というアジアの3強と渡り合える実力を備えるものは珍しいだけに、タイ国内での女子バレーボールへの注目度は高い。昨年には長野県がタイ人観光客誘致のためにタイ女子バレーボール界の英雄的存在であるプルームジット・ティンカオ選手を広告塔として活用したほどで、タイにおける女子バレーボールのステイタスの高さがうかがえるだろう。 日本でプレーする「オヌマー」選手と注目選手たち©Eddy, Photographer AVC from Grand Sport:オヌマー・シティラック選手女子タイ代表には海外でプレーする選手も多く、長く絶対的エースとして君臨してきたオヌマー・シティラック選手は2014年から日本のJTマーヴェラスで活躍する。2006年に20歳で代表入りすると、2007年のアジア選手権ではMVPを受賞する活躍でタイ初のアジア制覇に貢献した。2013年のワールドグランドチャンピオンズカップではベストスコアラー部門で第1位となりベストウイングスパイカー賞を受賞するなど、世界の舞台でも実績を残している。この10年のタイの躍進は、彼女の存在なくしては語れない。プルームジット選手、オヌマー選手、そしてアジア屈指のセッターと評されるヌットサラ・トムコム選手ら、中心選手は前々回の北京五輪予選時からほぼ固定されたメンバーで戦っており、多彩なコンビバレーを見せる。今回のリオデジャネイロ五輪予選では円熟期を迎えた主力選手たちに加えて、20歳のウイングスパイカー、アチャラポーン・コンヨット選手や16歳のチャッチュオン・モクシー選手といった新戦力も融合して世界に挑む。著者撮影今大会、タイは初戦で世界ランキング7位のドミニカ共和国を撃破して好発進。オリンピック出場権争いの「ダークホース」との声も聞こえてくるなかで、18日にはいよいよ日本と激突する。初の五輪切符を手にするには、日本は越えなければならない相手だ。一方、日本にとっても同じアジアのライバルであるタイとの対戦は非常に重要で、目の離せない「日泰決戦」となるのは間違いない。 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年05月17日日本代表とタイ代表 著者撮影4月12日、FIFAワールドカップ2018ロシア大会のアジア最終予選(3次予選)グループ分け抽選会が行われた。6大会連続のワールドカップ出場を目指す日本はB組となり、オーストラリア、サウジアラビア、UAE、イラク、そして急激な成長で注目を集める「東南アジアの雄」タイと対戦することが決まった。 著者撮影日本は2次予選でもカンボジア、シンガポールという東南アジアの2カ国と同グループを戦ったが、ワールドカップ出場に直結するいわゆる「アジア最終予選」で東南アジアの国と対戦するのは史上初の出来事。最終予選はホーム&アウェイの総当たりで開催されるレギュレーションで、まずは9月6日にタイ、来年3月28日に日本を舞台にワールドカップをかけた日本対タイの真剣勝負が行われる。著者撮影東南アジアの国々にとって、ワールドカップは遠い存在だった。歴史を遡れば1938年の第3回大会にオランダ統治時代のインドネシア(オランダ領インド)がアジア初の代表として出場しているが、それを除けば東南アジアからの出場はなし。それどころか東南アジアの国がアジア最終予選に駒を進めた例も2002年大会予選のタイが唯一で、同大会は日本と韓国がホスト国のため予選に出場していなかったことなどラッキーな面も大きかった。著者撮影対して今回のタイは2次予選で中東の強豪であるイラクを抑え、堂々のグループ首位で最終予選進出を決めている。東南アジアの国が、正真正銘の「力」でアジアのファイナルラウンドに進んだ初の例と言えるだろう。日本と韓国をはじめとする東アジア勢と伝統的にサッカー強国がそろう中東、それに近年はオーストラリアやウズベキスタンらが絡んで上位争いを演じてきたアジアのサッカー勢力図に一石を投じたかたちだ。 著者撮影タイの躍進は、偶然の産物ではない。経済の成長にあわせてここ数年、タイのスポーツ界は目覚ましい発展を遂げてきた。バレーボールやバスケットボールなどこれまでタイでは存在感の薄かった競技でも本格的な国内リーグが誕生し、オリンピックでも2000年代に入ってからは回を追うごとにメダル数が増えるなど国際舞台での活躍も目立つようになった。なかでもサッカーは、急成長するタイのスポーツ界のシンボルともいえる存在だ。著者撮影サッカーのタイリーグも、2010年頃から大きな成長を遂げてきた。リーグの規模が拡大してプロリーグとしてのステイタスが確立され、短期間で人気、実力ともに急上昇。近年、「タイ最強クラブ」の地位を不動のものにしつつあるブリーラム・ユナイテッドはアジアトップレベルの大会でも存在感を見せるようになり、実力の上昇にともなってイングランドのプレミアリーグに集中していたファンの関心も次第に自国リーグにも向けられるようになった。著者撮影世界最強を誇るセパタクロー(足で行うバレーボールのような競技)が文化として根付いていることもあり、タイはもともと足を使う競技には強さを見せる。歴史を振り返ればサッカーも、実はかつてオリンピックに2度出場(1956年メルボルン大会と1968年メキシコ大会)するなど実績を残してきた。もともと一定の基盤があったところに国の発展にともなうスポーツ文化の開花が重なり、今回のワールドカップ予選における躍進は生まれた。著者撮影アジア2次予選では、タイ以外にも東南アジアの国々がこれまでとはひと味違う輝きを見せた。現在、東南アジアではタイに次ぐ実力国であるベトナムや代表強化に力を入れているフィリピンなどが一定の結果を残し、かつてはアジアトップレベルのサッカー強国だったミャンマーや、育成に力を入れるカンボジアなども今後の躍進が期待される。こういった国々が近い将来、タイに続く可能性は大いにあるだろう。タイのワールドカップアジア最終予選進出は、経済の成長とともに東南アジアに豊かなスポーツ文化が花開きつつあることの最初のシグナルかもしれない。 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年04月13日リオデジャネイロオリンピックへの切符を懸けた戦い「バレーボール世界最終予選」が5月14日(土)より開幕するにあたり、4年前に引き続き2大会連続で「Sexy Zone」がスペシャルサポーターに就任することが決定。TBSテレビ系列とフジテレビ系列にて、日本戦全試合を完全生中継にて共同放送することが分かった。5月から開幕する「2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選」。4年前、ロンドン五輪で銅メダルを獲得した女子チームでさえも、その最終予選では最後の最後までもつれ、セット率の差でかろうじて出場権を獲得。いま再び、一瞬たりとも目を離せない戦いが、女子は5月14日(土)、男子は5月28日(土)より幕を開ける。男女とも参加国は8チーム。女子は永遠のライバル・韓国、これまで数々の死闘を繰り広げてきたイタリア、世界トップクラスの高さを誇る平均身長186cmのオランダなど強豪揃い。全日本女子チームは、参加国の中で世界ランクは最上位だが、リオでの金メダルを目指し、眞鍋政義監督のもと「厳しい試合が続くと思いますが、選手、監督一同一丸となって覚悟をもって臨みたい」と全力で臨む構えだ。また今大会から出場枠が2枠から4枠に増えた男子は、昨年のW杯でブレイクした石川祐希、柳田将洋という若きスターの出現で2大会ぶりの五輪出場に期待が高まる。しかし、2014年の世界バレーで優勝し、現在世界ランク2位のポーランド、昨年のワールドリーグで優勝したフランス、そしてアジア最強国・イランなど日本よりも世界ランクが上位の国が立ちはだかる。南部正司監督は世界との差を認めつつも、「何が何でも“2大会ぶり男女揃って”との思いで、オリンピックに100%出場します!」と闘志を燃やしているようだ。そして、前大会から引き続き、「Sexy Zone」がスペシャルサポーターに就任!大会イメージソングを担当し、全試合でスタンドのファンと共にチームを盛り立てながら、全日本男女のオリンピック出場へ向けチームを強力サポートする。メンバーの中島健人は、2大会連続サポーター就任に「とてもうれしく感動しています。今回も全力で応援しますので、リオへの切符を手にして欲しいと願っています」と応援。また、佐藤勝利は大会イメージソングのタイトルが「勝利の日まで」であることに触れ「自分の名前ではなく、全日本男子・女子のみなさんの勝利の日まで、僕たちも応援し続けていきたい」とコメント。菊池風磨は「僕たちはデビューのときもバレーボールのスペシャルサポーターとしてデビューさせていただき、本当にバレーボールに対する思いが熱く強くあって、5人でまた一緒にこうやってバレーボールを応援できるというのはすごくうれしく、ありがたく思っています」と感謝を述べ、「実はこの曲のタイトルを付けてくれたのは社長なんです。ジャニーさんがこの曲を聞いて、タイトルを『勝利の日まで』とつけてくれたので、胸を張って僕らも応援できる」と楽曲エピソードを明かした。松島聡も「僕たちも気を引き締めて音楽の力で応援していけたら」と意欲を見せ、マリウス葉は「今回は国際大会なので英語で選手たちにエールを送りたいと思います。“Good, better, best.Never let it rest. Until your good is better and your better is best.”(Tim DuncanというNBA選手の名言)日本語で言うと、“いいことをよくする、よくすることを一番にするまで休まない”。頑張れ日本!」と、英語で激励した。「2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選」は、女子が5月14日(土)~5月22日(日)まで、男子が5月28日(土)~6月5日(日)まで開催。試合の様子は、5月14日(土)女子「日本×ペルー」戦をフジテレビにて19時より放送。5月28日(土)男子「日本×ベネズエラ」戦をTBSテレビにて19時より放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月12日Sexy Zoneが11日、都内で開催されたTBSとフジテレビ共同放送の『2016リオデジャネイロオリンピック バレーボール世界最終予選』制作発表に登場し、スペシャルサポーターとして抱負を語った。また、会見には全日本女子の眞鍋政義監督、木村沙織選手、宮下遥選手、古賀紗理那選手、全日本男子の南部正司監督、清水邦広選手、柳田将洋選手、石川祐希選手、解説の川合俊一、大林素子が登場した。中島健人は「Sezy Zoneも斬新な名前を背負って4年が経ちましたが、少しずつメンバーの雰囲気もユニット名に追いついてきたと思いますので、今年は男らしく情熱的に応援したいと思います」と抱負を語った。それぞれ注目している選手を聞かれると、中島は女子では宮下遥選手、そして男子では「キャプテンの清水選手。奥様(中島美嘉)の愛の力も受けてらっしゃいますし、日の丸の部分がハートに見えてくるんじゃないかなってくらいので、愛の戦士の感じがするので」と、名前を挙げた。他のメンバーも「セッターが重要ということもあって、男子では深津選手、女子は宮下選手に注目しています」(佐藤勝利)、「春高の時から応援していた石川選手、古賀選手です。リオに行った姿を見てみたいなと」(菊池風磨)、「古賀選手、石川選手。力強くて早さもあるスパイクでたくさん得点を取って欲しいなと思います」(松島聡)とそれぞれキーマンを語る。最後に最年少のマリウス葉が「木村沙織選手の可愛い笑顔が好きなので……」と話し始めると、「タイプなだけだろ!」(中島)「プレーで言ってもらえます!?」(菊池)、「告白じゃないですよ」(佐藤)とメンバーから口々に苦情の声が上がった。マリウスは苦笑しながら「日本をその笑顔で引っ張ってもらいたいなと思っています」と理由を語った。また、テーマソングとなる新曲『勝利の日まで』(5月3日発売)について、菊池が「タイトルをつけてくれたのは社長のジャニー(喜多川)さん」と誕生秘話を明かした。曲を聞いて、「この曲だったら『勝利の日まで』というタイトルにしようと言ってくれたので、胸を張って応援できると思っています」と意気込みを語った。
2016年04月11日著者撮影来年開催される野球の世界最強国を決める大会、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の予選が2月11日にスタートする。同大会で日本は、2006年の第1回大会と2009年の第2回大会で連覇を果たしており、2013年に行われた前回大会でもベスト4に進出。世界ランキングでも1位に君臨しており、日本は誰もが認める世界屈指の野球王国だ。前回大会の本戦でグループリーグ3位までに入った計12カ国は、今大会の予選を免除される。もちろん日本もそこに含まれており、予選には中南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、アフリカと世界各地から計16カ国が参加。東南アジアからは唯一、フィリピンが出場する。前回大会の予選にはタイも出場していたが、残念ながら今回はタイに替わってパキスタンに出場資格が与えられた。著者撮影野球不毛の地である東南アジアにあって、唯一の例外といえるのがフィリピン。歴史的にアメリカ文化の影響を色濃く受けていることもあり、古くから野球が愛されてきた。1934年に造られた首都・マニラのリザール・メモリアルスタジアムは、伝説の野球選手であるベーブ・ルースがプレーした現存する数少ない球場のひとつ。1954年に行われた第1回のアジア選手権では決勝で日本を下して初代王者に輝くなど、フィリピン野球は東南アジアどころかアジアでも屈指の伝統を誇る。著者撮影戦前から戦後にかけて、野球はフィリピンの国技ともいえる存在だった。ところが、同じくアメリカのスポーツであるバスケットボールの人気に押されて次第に衰退。プロリーグも存在せず今ではマイナースポーツのひとつに成り下がってしまっているが、長い歴史が積み重ねてきた財産は、依然として東南アジアでは別格の輝きを見せている。そんなフィリピンの野球は、日本とのつながりも深い。10年ほど前にフィリピンで野球教室を開いたのが縁で関わることになった板倉国文氏は、代表監督などを歴任してフィリピン野球の発展に尽力。他の東南アジア諸国でも日本人の指導者が伝道者として活躍しているが、アメリカ野球に起源を持つフィリピンでも近年は日本野球の血が注がれてきた。著者撮影さらに、WBCの誕生がまた違った形での日本とのつながりも生んでいる。WBCは他の国際大会に比べてナショナルチームの基準が緩やかで、たとえば両親のどちらかが国籍を有していればその国の代表としてプレーすることができる。フィリピンの場合、海外に多くの「フィリピン系選手」が存在するため、そういった選手たちをナショナルチームに招集することが可能だ。たとえば、メジャーリーグで最高の投手に贈られるサイ・ヤング賞を受賞したことのあるティム・リンスカム投手はフィリピン系メジャーリーガーの代表格。その他にも、マイナーリーガーまで含めればかなりの数の選手たちがフィリピン代表資格を有している。著者撮影そして、日本の野球界にもフィリピン代表として戦う資格を持つ選手が複数いる。実際、前回のWBC予選ではフィリピン人の母を持つ小川龍也投手(中日ドラゴンズ)がフィリピン代表として出場しており、その他にも山崎康晃(横浜DeNAベイスターズ)、戸根千明(読売ジャイアンツ)の両投手も同じくフィリピン人の母を持ち、資格がある。プロ選手以外にも該当選手は多く、一昨年に18Uアジア選手権で18Uフィリピン代表監督を務めた高橋将人さんも今回、代表入りを目指して選考合宿に参加した。「母親がフィリピン出身なので、育ててもらった野球を通して母の母国に恩返しができれば、という気持ちがあった」とフィリピン代表への思いを語る。今回は残念ながら、結果的に日系選手の代表入りはならなかった。メンバー発表直前に噂された現役メジャーリーガーの代表入りも実現しなかったが、海外でプレーする多くのフィリピン系選手たちが実際にメンバー入りを果たした。フィリピン代表が予選で対戦するのは、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカの3カ国。本戦出場への道は非常に険しいが、東南アジア野球を引っ張る存在としてフィリピンの健闘を祈りたい。( text : 本多 辰成 )スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年02月09日同じ轍は踏めない。サッカー日本代表×カンボジア チケット情報ご存知のように、『2018 FIFA ワールドカップロシア アジア2次予選 兼 AFC アジアカップUAE 2019 予選』初戦で、日本代表はつまづいた。シンガポール代表のシュート3本に対し、23本ものシュートを浴びせながら、スコアレスドローに終わったのだ。GKイズワン・マフブドの神かがり的なスーパーセーブがあったとはいえ、0-0はまさかの結末と言える。試合後、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「この試合についてコメントするのは難しい。私の長いサッカー人生の中で、このようにボールを支配し続け、19回ほどの決定機を作りながら、このような試合になったのは初めてだ」と語った。現役時代はナントやパリ・サンジェルマン、ユーゴスラビア代表などのFWとして鳴らし、指揮官としてはリールを押し上げ、『2014 W杯』ではアルジェリアを率い、同大会で優勝するドイツ代表を延長戦まで追い詰めるなど、数々の修羅場を潜り抜けてきたハリルホジッチですら、我が目を疑うゲームであった。だが、日本のファンはシンガポール戦の5か月前に、同じようにフラストレーションが溜まりに溜まるゲームを見ている。そう、『アジア杯』準々決勝のUAE戦である。前任のハビエル・アギーレ監督が率いた日本代表はシュート35本と、シュート3本のUAE代表を圧倒したが、PK戦の末、敗れたのだった。引いて守る相手をどう崩すのか? これは日本代表が長年抱えてきた課題である。9月3日(木)に対戦するカンボジア代表も、がっちり引いてくるだろう。カンボジアは『アジア2次予選』2試合を終えて2敗。シンガポールに0-4と完敗し、アフガニスタンにも0-1で黒星を喫した上、得点すら挙げていない。グループE最弱と目されるチームだ。カンボジア戦の前に、韓国、北朝鮮、中国と対峙する『東アジアカップ』が行われる。8月2日(日)に初戦を迎える3連戦でハリルホジッチ監督は、レギュラー組を脅かす国内組の発掘に着手するだろう。その後のカンボジア戦、イランで開催されるアフガニスタン戦では、海外組を含め、引いた守備網をこじ開ける攻撃を徹底するだろう。ハリルホジッチ監督はシンガポール戦後に引いた相手に対する攻撃について言及している。「逆サイドにダイアゴナル(斜め)のパスを出さないといけない。だが、選手は真ん中に入りすぎていた。中を崩すのであれば、ダイレクトで2・3回パスをつながなければならない」指揮官はこうも言った。「選手たちには下を向く必要はないと伝えた。次の試合はしっかり得点を決めて勝とうと言った」9月3日(木)・埼玉スタジアム2002で行われる日本×カンボジアのチケットは7月18日(土)午前10時より一般発売。
2015年07月17日