タレントで女優の葉加瀬マイが2日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店で写真集『愛玩』(発売中 3,240円税込 光文社刊)の発売記念イベントを行った。2012年2月に発表されたミスFLASH2012で当時史上最年長の24歳でグランプリに輝いた葉加瀬マイ。以降はグラビアに軸を置きながら、タレントや女優としても活躍し、今年は初めての主演映画『Lady Ninja ~青い影~』が公開されて話題を集めた。通算3冊目となる同写真集は、中国・上海と成都などで撮影。タイトルからもイメージできるように、ラブドールになった葉加瀬が男性と危ない逃避行をするというストーリー性がある中で、大胆なカットが掲載されている。中国で撮影したということで、セクシーなチャイナドレス姿で取材に応じた葉加瀬は「中国の街中で撮影したので、撮影どころじゃなくなったこともありました。日本みたいに無関心ではなく、街の方々が集まってきちゃって。すごい露出もしていたので男性の目線が胸元に集まっていました」と撮影を振り返った。野外で何も着用していない写真がお気に入りだといい、「ヒヤヒヤしながら撮影しました。目の前が住宅だったので、多分見られていたと思いますが、解放感もあって良かったです。自分から全裸になりました」とその理由を説明し、「衝撃的な写真もあります。人間にどんどん愛されて遊ばれ、愛でられて人間の表情になっていきます。ラブドールに触れたことのない人や恋人がいなくて寂しい方にはぜひ見ていただいて、妄想してください」とアピールした。同写真集の撮影では、中国以外にも都内にあるラブドールメーカー・オリエント工業でもロケを敢行。実際にラブドールにも触れたそうで「本当に不思議な空間でしたが、すごく人間っぽくて顔も可愛くて生きている感じでした。男性のロマンを感じたので、私も男性のロマンになれたらと思います」と感想を。そんな彼女は、来年公開される主演映画『TOKYO24』がモナコ国際映画祭のコンペティション部門に招待され、現地のモナコに訪れてレッドカーペットを歩くという。「レッドカーペットを歩くのは楽しみですし、主演した映画が受賞するのはとても光栄なこと。モナコはなかなか行ける場所ではないので、楽しみたいと思っています」と笑顔を見せていた。
2018年12月03日小野寺修二と首藤康之が初めてタッグを組んだ『空白に落ちた男』(2008年)から10年目。節目となる今年、6月に第4弾『斜面』が上演される。【そのほかの画像はこちら】その日、稽古場では首藤とろう者の舞踏家・雫境(だけい)とが対峙するシーンが作られていた。小野寺と首藤を中心として、「足を一歩前に踏み出す」「視線を外す」「居住まいを正す」など、細やかな動きひとつひとつに対し、その瞬間の感情についての意見が飛び交う。登場人物はセリフを発しないが、稽古で交わされる言葉は尽きない。稽古を終えたふたりに話を聞いた。首藤は「今日の稽古で腑に落ちたのは、“思わず”動く、その瞬間に真実が見えるということ。小野寺さんの作品は、ストーリーやキャラクターを前面に出すのではなく、真実を追求するものだと思うんです。そのためには自分をさらけ出す必要があるから勇気も必要だけれど、ぼくはそこに豊かさと楽しさを感じています」と話す。それを受け小野寺は「首藤さんとの企画が立ち上がるときは、必ず僕が変化を求めているときなんです。それは、偶然というにはうまくできすぎているほど(笑)。毎回それぞれ“自分になにができるのか”を考え、新たなチャレンジをしていますが、とくに今回は10年目ということもあって、気持ちも新たに作品に向き合っていますね」と語る。10年の間に作品を重ねたふたりだが、首藤は「最初は小野寺さんの言ってることが全然わからなかった」と笑う。「10年経って、ちょっとだけ小野寺さんの世界の住人になれたかなという嬉しさを感じています」というと、小野寺がこう続ける。「先日の稽古で、首藤さんが雫境くんに“もっときたなくしてみて欲しい”と言っていたんです。それは僕が最初の頃、首藤さんによく話していた言葉。当時は“意味がわからない”と首を傾げていた首藤さんが、今回その言葉を共演者に伝えていたのが印象的でした」。すかさず首藤が「“きたないはきれい”ですからね」と付け加えた。日本を代表するバレエダンサーである首藤と、パントマイムを礎にジャンルを超えた活躍をしている小野寺。ともにベテランといえる立場にありながら、稽古場では何かを発見したかのような「そうか!」という声が度々上がった。ふたりがフレッシュに〈動き〉と向き合っている証左だ。「いまはひとつひとつの動きの意味をじっくり探っている。スタート地点に立つまでの時間を大切にしたぶんだけ、走り出したらすべてが繋がってゆく気がします」という首藤と、「今回、マイムが大好きになりました。マイムの面白さを、首藤さんという表現者を通じて伝えたい。“やっぱりこのふたりでやったら面白いね”といわれるものを見せたいと思っています」という小野寺。このふたりにしかつくりえない舞台が期待できそうだ。NAPPOS PRODUCE『斜面』は6月9日(土)から17日(日)まで東京・東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。取材・文:釣木文恵
2018年05月21日加瀬亮(43)が所属事務所から独立していたことが4月12日に分かった。先月いっぱいで前事務所・アノレとの契約を終了したという加瀬は、個人事務所「RYO KASE OFFICE」を設立。4月からすでに活動を始めている。 数年前から独立に向けて、アノレとの話し合いを重ねてきたという加瀬。大学を中退し、憧れていた浅野忠信(44)の付き人として芸能界に足を踏み入れた。浅野の所属する同事務所には、98年に入所。以後、活躍してきたが“所属20年目”という節目のタイミングでの決断となった。 浅野の実父でもある、アノレの前社長・佐藤幸久は覚醒剤取締法違反により昨年12月に逮捕されている。同事務所は「独立と逮捕は無関係」とし、あくまで加瀬の意思を尊重した「円満退社」とコメントしている。 いっぽうで、加瀬の「個人事務所設立」は思わぬ反響を呼んでいる。「RYO KASE OFFICEに就職したい!」という熱烈な“就職希望”の声が、女性ファンから上がっているのだ。 《加瀬亮が独立して立ち上げた個人事務所、何だかわからないがめちゃくちゃ入りたい!》《個人ということで、無償無給で何でもするマジでお願い……》《加瀬亮が独立事務所… 会計とか勉強しようかな…》 スタッフには事欠かないようだが――。加瀬のこれからの活躍に期待したい!
2018年04月13日リドリー・スコット監督がライアン・ゴズリング、ハリソン・フォードらを迎え、フィリップ・K・ディックの小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を映画化した『ブレードランナー』。そのDNAを受け継いだ正統続編『ブレードランナー 2049』のブルーレイ&DVDのリリースが決定、日本限定のプレミアムBOXも発売されることになった。SFとフィルム・ノワールを融合し、それまで存在しなかったジャンルを確立し映画史に金字塔を打ち立てた『ブレードランナー』。映画の世界のみならず、アニメ、音楽、アート、ファッションなどあらゆるカルチャーに影響をもたらし、いまもなお語り継がれる傑作の続編となる本作。今回、オリジナルデザインの本編ディスク(3種)と特典ディスクを、日本のファンのために制作された限定スチールブックにセットし、特製アウターボックスに封入した日本限定プレミアムBOXを発売する(3,000セット限定)。日本からは「カウボーイビバップ」「アニマトリックス」などで知られる渡辺信一郎が参加した前日譚の3種類や、貴重なメイキング映像など、90分を超える豪華特典映像を収録。さらに、今回のブルーレイリリースを記念して制作されたファン垂涎のマストアイテム“デッカード・ブラスター”レプリカ、そして劇中で非常に重要な役割を果たした“木馬”を撮影小道具を基に、刻印も含めて復元した精巧なレプリカも封入。また、このBOX限定封入のブックレットには、製作の舞台裏を描く貴重なプロダクションノート、樋口真嗣(『シン・ゴジラ』)、小島秀夫(「メタルギア」シリーズ)、塚本晋也(『野火』『鉄男 THE BULLET MAN』)による特別書き下ろしコラムに加えて、これまでに多数の音楽作品、雑誌などアートワークを手がけた漫画家・井上三太(「TOKYO TRIBE」)が描き下ろしたアート、本作の吹替を担当したリック・デッカード(ハリソン・フォード)役磯部勉、K(ライアン・ゴズリング)役加瀬康之の対談を収録。本作への理解と考察がさらに深まる、読み応えのある貴重な1冊となっている。これらアイテムに加えて、合計4種類のデザインが楽しめる2枚組のB3ポスターも封入。まさに本作の世界を余すところなく堪能できる究極の限定BOXといえそうだ。『ブレードランナー 2049』は2018年3月2日(水)より発売(同日レンタル開始)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブレードランナー 2049 2017年10月27日より全国にて公開
2017年12月22日長塚圭史(作・演出)、近藤良平(振付・音楽)、首藤康之、松たか子の4人が、鏡のあちらとこちらで騒動を繰り広げる『かがみのかなたはたなかのなかに』。2015年の初演で評判をとった舞台が再演されることになり、12月5日(火)に新国立劇場で幕を開ける。2年前から何が進化し、どんな魅力が加わったのか? 開演まで2週間を切った11月下旬、稽古場に足を運んだ。新国立劇場演劇『かがみのかなたはたなかのなチケットかに』チケット情報兵隊の“たなか(首藤)”と鏡の向こうの“かなた(近藤)”。同じく鏡を挟んで向き合う美女“けいこ(松)”と彼女とは全てが正反対の“こいけ(長塚)”。鏡を通してそれぞれの恋心や対抗心が交錯するが……。鏡を挟んで対となるふたり(首藤×近藤/松×長塚)が、ぴったりと同じ動きを見せるのが本作の“肝”となる部分。再演とあって、基本的な動きは既に出来上がってはいるのだが、稽古場ではじっくりと丁寧にその動きの必然性や動機を探り、もう一度、構築し直していく様子が見られた。近藤や首藤の動きに対し、長塚から「そこに行くことが目的になってるのが見えちゃう」との指摘が飛び、ふたりは動きを合わせつつ、自然な動作を探求していく。長塚はこの“再構築”を「前作を踏襲しつつ、再演ではさらにディティールの精度を上げていきたい。初演時に勢いや高揚の中で何となくやっていた部分が気になってくるんですよ。よりロジカルに、そこにあったはずの“動機”をきちんと繋げていく作業が必要になる」と説明する。共に高度な身体性を武器としつつ、筋肉の付き方から発想まで異なる個性を持つ首藤と近藤。見た目からして全く異なる松と長塚。異質な4人が鏡によって“縛り”を受けて動きをシンクロさせていく様子は、セリフなど無くとも、ただ動きを見ているだけで楽しい。中でも、唯一の女性として他の3人とは明らかに違うキャラクター性を発揮しているのが“けいこ”を演じる松だ。“たなか”と“かなた”の両者から熱烈なラブコールを送られ、ふたりの間を行き来する中で、徐々にその奥に隠された恐ろしい一面が見えてくるのだが、松は小悪魔のようにキュートに軽やかに舞台を駆け巡り、明るく怖い悪女を体現! 長塚は「松さんは悪女が合う(笑)。自分がどう見えるのかしっかり研究してますよ。かわいいですね(笑)」と称賛する。この笑いを誘いつつも、ひんやりと背筋が冷たくなるような怖さこそ本作の見どころ。「未来のおとなと、かつての子どもたちへ」と銘打って、大人のみならず子どもにも楽しんでもらうために企画された舞台だが、長塚はわかりやすい“子どもだまし”の作品を作る気は毛頭ない。「劇場ってそれだけでちょっと怖いんですよ。だから面白い。明るくフワフワした優しさと安全に包まれた場所ではなく、ちょっと猥雑で『え? ここ入っていいの?』と思うような場所を作っているつもり」と見世物小屋の主人のような笑みを浮かべる。一流の大人たちが真剣に作り上げたコミカルでゾッとするような世界を楽しんでほしい。公演は東京・新国立劇場にて12月5日(火)より上演。その後全国を巡演。取材・文:黒豆直樹
2017年12月01日漫画家・羽海野チカによる大ヒット漫画『3月のライオン』。将棋界を舞台に、プロ棋士である1人の高校生・桐山零が、壮絶な過去を持ちながらも周囲の人間との関係を深め、成長していく。個性豊かなプロ棋士達、零と交流を深める下町の川本家の姉妹たち、零の育ての親である棋士・幸田家の家族など、それぞれのキャラクターの背景や思惑がより合わさった人間ドラマが2部作として映画化され、前編・後編が公開中だ。作中では零(神木隆之介)をほっとさせるような役割で登場した高橋一生と、逆に異彩を放っていた加瀬亮。2人について、キャスティングの裏側を聞いた。○誰よりも「人間」だった加瀬亮――現在大ブレイク中の高橋一生さんも、学校パートで零を励ます林田高志先生役として出演されていますよね。高橋さんは林田先生にぴったりでしたよね。そしたら1年後の今、色気男子っていうんですか、ブレイクしていました。もともと『MM9-MONSTER MAGNITUDE-(エム・エム・ナイン)』とか『怪奇大家族』とか、マニアックな高橋さんが大好きでした。まさか、こんなことになるとは(笑)。林田先生の役はみんなやりたがってくれて、某役者さんもわざわざ「やりたい」と言ってくれていたんです。――1番最初に決まったのが神木さんというお話でしたが、逆に最後に決まった役はありますか?宗谷冬司役については苦労しましたね。最も難しい役どころ。会議ではまあ、色々の個性が、色々な方角から出てきましたよ(笑)。役そのものの立ち位置を徹底的にシュミレーションして。どんな個性か、どんな人間か、そして将棋をどう思っているのか、とかね。延々と……。最終的には、加瀬亮さんと監督が直接会って決まりました。加瀬さんが、宗谷という役について「普通以外の何者でもありません、という役だと思うんですよね」と言っていましたね。その言葉に、大友監督がビビッドに反応しました。監督が「人間以上に人なんだね」と言ったんですよ。ちょっと禅問答の様な。神がかっていないところが、むしろまわりからより浮き上がってくる、極端に言うと、そんな恐ろしい存在なのか、と。もっとも地に足のついていないキャラクターを、どう三次元として実体化させるかという時に、加瀬さんの「より人間的、より普通、より何も纏ってないように行きたいんです」という言葉でピンときたんじゃないでしょうか。会ってすぐに「加瀬亮でいこう!」と監督は言っていました。――作中では神様みたいなイメージでもあると思うんですが、それを「人間」と捉えていたのはかなり意外でした。加瀬さんは「他の役者が、どんどん"演技"して欲しい」と言っていました。そうすることによって、自分がどんどん"普通"になるからと。目立たなくなることにより、宗谷が神のごとく浮かびあがってくる。その作戦が成功したんだと思います。その演技だけを断片的に見たら何でもない、虚飾のない、普通なところが、すごい演技者なんでしょうね。脚本を読んで、自分がどこに立てばいいのかが多分わかっているんじゃないかと思います。ぜひ後編で注目して欲しいんですけど、加瀬さんがふっと座っている時に、全然存在感がないんです。大友監督が「すごいよね、風景に同化してる。風景の1つになってるよ」と驚いていたけど、それだけ何も発していない、無の境地にいるんです。恐ろしいですよ、あのラスト……(笑)。■谷島正之1967年生まれ、東京都出身。『西の魔女が死んだ』(08)、『戦慄迷宮3D』(09)、『ラビット・ホラー3D』(11)、ヴェネチア映画祭コンペティション出品作『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『くるみ割り人形』(14)、『リアル鬼ごっこ』(15)など、清水崇、塚本晋也、園子温、増田セバスチャン、白石和彌らと話題作を製作。共同製作として蜷川実花監督の『さくらん』(07)と『ヘルタースケルター』(12)がある。著書に『3D世紀 驚異!立体映画の100年と映像新世紀』(ボーンデジタル)がある。(C)2017映画「3月のライオン」製作委員会
2017年04月27日グラビアアイドルの葉加瀬マイが15日深夜、自身のツイッターを更新。新年早々にレストランで口論になったタレントのフィフィがツイッターで説明した経緯について、「事実と全く違う」と反論した。葉加瀬は15日に出演したTBS系情報番組『サンデー・ジャポン』で、年明け1月1日の1時頃にタレントの友人とレストランで食事をしていたところ、偶然フィフィらのグループと言い争いになった"事件"を暴露。フィフィの男友達が葉加瀬たちを勝手に撮り始め、店のオーナーが注意すると、フィフィは「私の方が芸能人なのに何言ってんの」「あんたたちブスが!」と激怒したと明かした。フィフィは番組内で、葉加瀬に「うるせーババァ」と言われたと言い返し、「写してないの。私たちは自分たち撮ってたの。ツイッターにもあげてる。自意識過剰。撮ってねーよ!」と反論。さらに、放送終了後にツイッターで経緯を説明し、自分が激怒して「ブス」と罵倒したのは、葉加瀬が先に「うるせーババァ」と言ってきたからだと主張した。これに対し、葉加瀬は「ええええ 全然違うじゃないですか! 一部始終を話しちゃうとだいぶ悪くなるとおもって抑えて言ったのですが」と反論。「サンジャポで共演することが決まり、年始の事があったので事務所と番組とが相談して放送で話すことになり」と説明した上で、「サンジャポファミリーの皆さんに笑っておさめていただいたのでこれでもし別の所でお会いしても普通にできるかなと思っていたのですが、事実と全く違うことを言われてしまって何と言っていいか」と不信感を示した。
2017年01月16日グラビアアイドルの葉加瀬マイが15日、TBS系情報番組『サンデー・ジャポン』(毎週日曜10:00~11:22)に生出演。新年早々に起きたタレントのフィフィとの口論バトルを告白した。葉加瀬は「私、謝ってほしいんですフィフィさんに。覚えてますか? この間のカウントダウンの日」と切り出し、年明け1月1日の1時頃にタレントの友人とレストランで食事をしていたところ、偶然フィフィらのグループと言い争いになったエピソードを話し始めた。そのレストランで、フィフィの男友達が葉加瀬たちを勝手に撮り始め、店のオーナーが「控えてください」と注意すると、フィフィは「私の方が芸能人なのに何言ってんの」「あんたたちブスが!」と激怒したという。フィフィも「うるせーババア」と言われたと明かしたが、葉加瀬はさらに、「この世のものとは思えないようなけんまくで、『あんたたちブス、謝んなさいよ!』みたいな…」と訴えた。そして、フィフィが「写してないの。私たちは自分たち撮ってたの。ツイッターにもあげてる。自意識過剰。撮ってねーよ!」と反論すると、葉加瀬は「『私、フォロワー23万人なのよ。ブスたち許さない』って」と続け、フィフィは「それは言った。『有名人にしてやろうか』って」と苦笑しながら認めた。
2017年01月15日東京スカイツリータウンにあるコニカミノルタプラネタリウム“天空”では、ヴァイオリニスト・葉加瀬太郎の楽曲を起用した「Feel the Earth 〜Music by 葉加瀬太郎〜」が上映される。期間は2016年9月17日(土)から2017年1月末まで。ドームでは、葉加瀬が手掛ける「エトピリカ(Etupirka)」「ひまわり」といった名曲に加え、書き下ろしの新曲 「銀河のものがたり」を含む全10曲を、星空を眺めながら、鑑賞。また、ナレーターは元フジテレビアナウンサーの平井理央が務め、日常とはかけ離れた星空の世界へ誘ってくれる。上映のテーマは“地球”。宇宙から地球を眺めたり、世界中の星空を巡ったり、私たちの暮らす“地球”の尊さ、美しさを感じられるプラネタリウムならではの作品となる。また、オリジナルのアロマも香り、疲れた心を癒やしてくれる“ヒーリングプラネタリウム”として楽しむことができる。【概要】プラネタリウム「Feel the Earth 〜Music by 葉加瀬太郎〜」上映期間:2015年9月17日(土)〜2017年1月末予定※2016年10月20日(木)は機器メンテナンスのため休館。会場:コニカミノルタプラネタリウム“天空”in東京スカイツリータウン住所:東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン イーストヤード7階営業時間:12:00の回〜21:00の回 (上映時間 約45分)※9月17日(土)〜11月7日(月)の営業時間。それ以降の上映時間は“天空”WEBサイトで確認。※2016年9月20日(火)は17時、19時、21時の回が上映中止となる。料金:・プラネタリウム 大人(中学生〜)1200円、子供(4才〜小学生)600円・ヒーリングプラネタリウム 一律1500円【問い合わせ先】インフォメーションTEL:03-5610-3043 (受付時間 10:00〜19:00)
2016年09月11日WOWOWで4月2日(土)に放送される加瀬亮主演のドラマW『この街の命に』は、犬や猫などの動物の殺処分をテーマに、人間と動物の関係について深く考えさせられる重厚な作品である。物語の舞台である動物愛護センターで働く行政獣医・牧田洋を演じた主演の加瀬亮と、同じくセンターの職員・木崎良太を演じた篠原篤に話を聞いた。――まずは台本を読んだ感想をお聞かせ下さい。加瀬「題材を聞いた時は、あんまりいい予感がしなかったんです。動物愛護という言葉もあまり好きではないですし、勝手な先入観ですけど、なんとなく感情的に叫ぶイメージがあったので。でも、台本を読んだらすごく丁寧に取材されて、いろいろな角度から拾って静かに描いていたので、自分もキチンと向き合ったことはないですし、この機会を借りて、一度真剣にこの問題について考えてみようと思いました」――それぞれ演じられたキャラクターについてはいかがでしょうか。加瀬「牧田は好きで獣医になったと思いますし、至極真っ当な感覚を持った人だと思いました。普通、犬でも猫でも、飼って最後まで面倒を見ないというのは、自分の中でも疑問は疑問なので、割と自分と近い違和感を持っている人物かと。目の前で毎週動物を殺して何も思わないのか、仕事だからしょうがないのか。いずれにせよ違和感を持たない方が不自然かなって」篠原「僕が演じた木崎は加瀬さん演じる牧田よりまだ一歩手前というか、物事にうとくて少し遅れ気味に気づく、事が起きて後から考えるタイプですね。彼にとっては『働く』という日常を手に入れたことがまず大事だったんじゃないかなって思います」――お二人は実際にペット・生き物を飼った経験は?篠原「僕はクワガタくらいですね(笑)。でも、団地暮らしだったこともあるんですが、近所で子犬が生まれた時、親に『飼いたい』と言ったら、『おまえらだけでも大変なのに、なんで飼わないといけないんだ』と言われたことをすごく覚えていて。その時は漠然と『そうなんだ』としか思いませんでしたけど、今、考えると、親は『貴様らみたいな小僧に(最後まで)責任は取れないだろ?』という意味で言ったんだと思うんです」――自分が年齢を重ねて、言葉の意味が理解出来たと。篠原「動物を飼う責任って何だろう、とか、単純に『ペットも家族です』と言いながらホテルに預けたりするのってどうなんだろう、とか。飼ったことがないから簡単に言えるのかもしれないですけど、もちろん必要だから癒されている人たちもいるわけで。ただ、こういうことを『社会全体の病ですよね』って言っちゃうと何でもくくれてしまうと思うんです。そうじゃなくて、その手前に個人の問題なのではないかなと」――加瀬さんはいかがですか。加瀬「あります。中学の時に初めて犬を飼い始めたんですけど、祖父母も叔母も両親も弟もいたので、みんなで面倒見ていましたね。『飼っていた』というよりも『庭にいた』みたいな感じでしたが」――ドラマでは、犬の"声"が聞こえるという描写がありますが、動物と心を通わした経験はありますか?篠原「僕は信頼している相手なら、『犬としゃべれる』と言われても比較的信じてます。『話す』という行為が何を指すのかは別としても、驚いたりはしないです」加瀬「そういう経験はありませんが、生き物たちを見ると不思議だなって思いますね。犬とかは特に。『なんで犬は飼い主をこんなに好きなんだろう』って(笑)。犬は犬自身以上に飼い主のことを好きだと思うんです。そんな動物ほかにいませんよね。あとは、犬のちょっとした仕草に気分がほぐされることもあります。単純に見た目がかわいい、というのもありますけど(笑)」――今回の作品を通じて、日常や環境、人の心を「変える」意志、というものをメッセージとして受け取ったのですが、お二人にとって物事や状況を「変える」ために必要なモノは何でしょうか?加瀬「(緒方明)監督も"変化"についておっしゃってましたが、牧田が赴任してきて最初に感じた"違和感"をセンターのみんなに投げた時、係長の前川(黒田大輔)や職員の末吉(岡山天音)から『みんな穏便にいきたいんです』って言われるんです。一見、良さそうな言葉ですし、それに乗っかって安住したいポジションにいる人の気持ちも分からなくはないけど、それは本作に限らず、物事が停滞する要因だと思いますね」――と、いいますと?加瀬「今回、牧田を演じて思ったのは、たまたま新しい所長が来て、たまたま他の職員も彼と同じような違和感を持っていたから環境が変わったのであって、個人の違和感なんて、誰かが『何言ってんだ』って一言いうだけで、孤立して簡単に潰れてしまうほど脆いものなんだと。一つの映画を作る時も同じで、自分が感じる違和感を投げても、全員から『はい?』って言われたら、無かったことになってしまう。時には話を聞いてくれたり、相談したりすることもありますが、そうじゃない時は、一人だけ"面倒くさいヤツ"ということにもなりかねない。そうならないためにはある程度、意志を共にした、"違和感"を共有出来る人がいないと、って思いました」――"違和感"を共有出来る仲間を持つことが重要であると。加瀬「自分が今いる邦画やドラマの業界を見ても、やっぱり『穏便に行きましょう』っていう空気の方が大きいと思うので。違和感や疑問、そして『こうしていきたい』と思う"憧れ"って、意外と大事な気がします。それらを持ち続けることはって、ものすごく面倒で体力のいることだし、相当な覚悟もいるでしょうし、最終的に一人では出来ないことです」――篠原さんの意見もぜひ聞かせて下さい。篠原「加瀬さんがおっしゃった『違和感を投げる』ということがまさにそうだなと。一人では変えられないという意味では、"縁"という言い方をすると思うんですけど、そういう巡り合わせを引くためには、違和感と憧れを持ち続けることが大事なのかなと。そのためには決して大げさなことではなく、『自分が幸せになりたい』『そばにいる人を幸せにしたい』という気持ちが大事というか。そう考えるのは単純に人間として当たり前のことだと思うんです」――いかに身近なものとして考えられるかどうか、でしょうか。篠原「同じく前川係長のセリフで『先輩たちからもそう言われてきたし』という言葉があるんですが、それだけで“蓋”は閉じないと思うんです。明らかにその蓋は開いてるか欠けてるかで何かが漏れている。それが“違和感”なのかなと。そういうものを大事にして投げ続けることは体力も消耗しますし、すごく大変なことですけど、家族や友だちに助けてもらったり背中を押してもらったりでもいいから、『やり続けることが大事だ』ということを経験すれば、誰もがそうなれる可能性があると僕は思います」
2016年03月31日加瀬亮主演のWOWOWドラマW『この街の命に』の完成披露試写会が3月20日に都内で行われ、主演の加瀬をはじめ、戸田恵梨香、黒田大輔、岡山天音、篠原篤、緒方明監督が舞台あいさつに登壇した。その他の情報本ドラマは、ある街の動物愛護センターを舞台に、殺処分される動物たちを救おうと踏み出した獣医と職員たちの葛藤と再生を描くヒューマン・ドラマ。加瀬はセンターに配属され、殺処分の現実に直面する行政獣医・牧田役を演じ、戸田は同僚の行政獣医・幡枝役を演じている。撮影を振り返り加瀬は「実際の施設にお邪魔して撮影したのですが、職員の方に『どんな仕事ですか?』と質問した時、『片手でなでて、もう片方の手で絞め殺している、そういう仕事だよ』と、複雑な表情で語られたのが印象的でした」と話し、戸田も「施設を見学し、言葉では言い表しようのない、感情が出て来ないくらいの気持ちで何とも言えませんでした」と明かした。『SPEC』シリーズ以来、約2年半ぶりの共演となるふたり。加瀬が「僕は(戸田さんが『SPEC』と)違う役だからといってそんなに戸惑わなかった」というと、戸田は「私は違和感でした(笑)。『気持ち悪いな』と(思いました)」と返すも、「役者としてすごい信頼しているし、安心感を現場に与えてくれる人でした」と話した。本作について加瀬は「面倒なことにどれだけ丁寧に向き合えるか、いろいろなことを教わった気がします」と振り返り、戸田は「私たち人間が動物に対してどう向き合っていくのか、考えてもらえれたら嬉しいです」とコメント。メガホンを執った緒方明監督は「見どころは1時間40分全部」といい、「フィクションですけども、現実に殺処分というものが行われていて、最前線で苦しみながらそれをやっている人たちがいることをちょっとでも分かって欲しいですし、犬や猫を愛するがゆえに起こっている矛盾というものを、ほんの少しでも感じていただければと思います」と語った。WOWOWドラマW『この街の命に』4月2日(土)夜9時よりWOWOWにて放送
2016年03月22日犬猫の殺処分をテーマにしたWOWOW「ドラマW この街の命に」の完成試写会が20日(日)都内で行われ、主演の加瀬亮、共演の戸田恵梨香、黒田大輔、岡山天音、篠原篤、緒方明監督が登壇した。脚本・青木研次&監督・緒方明の映画『いつか読書する日』コンビによる、犬猫の殺処分をテーマにした人間ドラマ。ある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと踏み出した獣医たち職員の葛藤と再生を描く。殺処分に疑問を抱く主人公を務めた加瀬さんは「実際の場所を借りて、職員たちが仕事をしている中で撮影を行った」とリアル重視のスタイルを明かしながら「職員の方に『どんな仕事ですか?』と質問したら『片手で犬を撫でてもう片方で絞め殺している、そういう仕事だ』と複雑な表情で仰っていたのが印象的。そういう所を出発点として役柄を演じた」とふり返った。同僚役の戸田さんも「こんなヘビーな作品を観に来ていただいてありがとうございます」と挨拶し「実際の施設で撮影して、処分する機械などもすべて見せてもらった。言葉では言い表しようのない、感情が出てこない、何とも言えない気持ちになりました。このドラマをきっかけに、動物に対して人間がどう向き合っていくべきなのかを考えてもらえたら」と神妙な面持ち。ドラマの内容ゆえに緒方監督も「重いコメントを言わざるを得ない状況」と苦笑いで「題材が難しいテーマだし、それを演じる側も作る側も難しい。作り手側も試行錯誤の連続。ただ、楽しむだけが作品ではないと思う。俳優たちが悩みながら作り上げた作品を観ていただき、何かを感じてもらえたら嬉しい」とメッセージした。そんな中、加瀬さんと戸田さんの共演が人気ドラマシリーズ「SPEC」以来という話題になると、加瀬さんは「『SPEC』で3年くらい一緒だったので、ある意味安心していた。違う役だからといって戸惑わなかった。でも戸田さんのマネージャーや僕のマネージャー、それに『SPEC』を見ていた周りの方が戸惑っていて『違和感がある』と言われた」と意外なリアクションを紹介。一方の戸田さんは「私は違和感でした」と明かし、「『SPEC』では加瀬さんに敬語を使っていたけれど、このドラマでは加瀬さんが私に敬語を使う設定だから、なんか気持ちが悪かった」と打ち明け、笑いを誘った。WOWOW「ドラマW この街の命に」は、4月2日(土)21時~放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月21日WOWOWのドラマW初主演となる加瀬亮が、「SPEC」シリーズ以来の共演となる戸田恵梨香、さらにNHK朝の連続テレビ小説「まれ」の田中裕子と贈る「この街の命に」。このほど本作のポスタービジュアルとともに、実際の動物愛護センターが舞台となった60秒予告編が解禁となった。動物愛護センターに行政獣医として配属された牧田洋(加瀬亮)は、国の法律に従い、淡々と“業務”を遂行する。彼は“誰かがやらなければならない仕事”と自分に言い聞かせながらも、悩み苦しんでいた。同僚の行政獣医・幡枝亜紀(戸田恵梨香)は病院に通い精神安定剤が手放せず、作業班の志賀悟(渋川清彦)は「犬がしゃべる」と言いだし、悪夢にうなされる。職員の誰もが心にふたをして、処分を続けていた。そんなある日、獣医・高野綾子(田中裕子)がセンターの新所長として配属される。高野は着任早々「犬と猫には全部名前を付けて」と言い、トリマーを呼び寄せ、動物たちをきれいにする。現状を変えるという高野の想いに、背中を押された牧田たちは、殺処分を減らそうと動き始めるが…。ペットブームといわれて久しい中、1年間に殺処分される犬猫は10万頭を超えるという現在の日本(環境省・平成26年度発表)。なぜ、これほど多くの犬や猫が殺処分されるのか。また、その現場に直面する人間はいったい何を思うのか。このドラマは、ある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと踏み出した獣医たち職員の葛藤と再生を描き出す。脚本と監督は、『独立少年合唱団』で第50回ベルリン国際映画祭「アルフレード・バウアー賞」、『いつか読書する日』で第29回モントリオール世界映画祭「審査員特別賞」を受賞した青木研次と緒方明の名コンビが担当する。今回解禁となった予告編では、実在する山梨県の動物愛護センターで撮影された、まさに命と向き合う現場が、アコーディオニスト・cobaの音楽とともに映し出されている。また、主人公・牧田役を演じる加瀬さんが中央に佇むポスタービジュアルは、まさにそのセンターの犬舎で撮られたもの。中にいる犬たちに視線を送る牧田の姿は、本作が描く“犬猫殺処分”の現実をこちらに投げかけているかのよう。脇を固める戸田さんや田中さん、渋川清彦、熊谷真実の表情からも、厳しい現実に向き合う彼らの葛藤を感じさせている。さらに、キャッチコピーの「僕らは、何を知っているのだろう」は、劇中で加瀬さん自身が語るナレーションの一つとなっている。その言葉の真意は、本作からの知らなくてはならないメッセージといえそうだ。ドラマW「この街の命に」は 4月2日(土)21時よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年03月11日加瀬亮が主演し、戸田恵梨香と共演するドラマW『この街の命に』が4月2日(土)から放送されることが決定した。『SPEC』シリーズ以来の共演となるふたりは、動物愛護センターに配属され、殺処分の現実に直面する獣医を演じる。その他の情報産地偽装やクローン技術、テロ事件、死刑の基準など、社会的なテーマに鋭く切り込んできたドラマW。今回は「日本国内で1年間に殺処分される犬猫は10万頭を超える(環境省平成26年度発表)」という事実を取り上げ、ある街の行政センターを舞台に、犬や猫を救おうと踏み出した獣医と職員たちの葛藤と再生を描く。メガホンをとった緒方明監督は「殺処分ゼロを目指すことがそんなにたやすいことではないこと、日本のペット産業の問題点、犬や猫たちの生態系。さらに調べていくうちに“人間とペットとの関係”を飛び越えて、“人と動物の命とは”というもはや解答を出すことの難しい命題にまでたどりつきました」と語り、「もともと動物が好きでこの仕事についたはずなのに動物を処分しなければならないという矛盾。悲しみ、怒り、あきらめ、切なさ、やりきれなさ、開き直り、などなど複雑な感情を体にしまいこんで日々を営む人々の物語です」と説明する。加瀬演じる主人公は、「誰かがやらなければならない仕事」と自分に言い聞かせながら殺処分を遂行し、同僚の獣医(戸田)はそんな毎日に心を病み、病院で処方された精神安定剤が手放せないという役どころだ。加瀬は「人と動物などの問題は、業を含む難しい題材ですが、今回、このような機会をいただいて、自分にとって様々な角度からそれらについて考える良い時間となりました」と話し、戸田は「私自身子供の頃から犬と生活をしてきて、たくさんの思いをそれらに抱いていました。この台本を読んだ時には戸惑いましたが、一人でも多くの人に事実を知ってもらうべき題材だと思いましたし、やらせて頂けて良かったと思っています」とコメント。今回と同じく同僚でありながら『SPEC』では常にいがみ合っている役だったふたり。撮影時のエピソードについて加瀬は「現場で戸田さん一人がズバ抜けて犬との接し方に長けていることにびっくりしました。戸田さんのマネージャーさんと自分のマネージャーが、再度の共演なので現場でモニターをみながら『敬語で戸田と加瀬が話してること自体もの凄い違和感だね』などと、『SPEC』の時との違いを笑っているのを目撃しました(笑)」と暴露。戸田は、スーツで坊主頭、考えるよりも先に体が動くタイプの役だった『SPEC』とは、まるで正反対のキャラクターを演じた加瀬との共演について「殴り合いがないのが淋しかったです(笑)。髪の毛も伸びていますし、スーツじゃないし、表情も柔らかですし、なんだか妙に恥ずかしかったのを覚えています」と明かした。ドラマW『この街の命に』4月2日(土)夜9時よりWOWOWプライムにて放送
2016年02月19日俳優の加瀬亮が、WOWOWで4月2日に放送されるスペシャルドラマ『この待の命に』に主演することが18日、明らかになった。舞台はある街の行政組織「動物愛護センター」。センターに配属され、殺処分される犬や猫たちの運命に直面し苦悩する行政獣医・牧田(加瀬)とその同僚・亜紀(戸田恵梨香)の姿を通じ、人間と動物とのあり方をリアルに描いていく。加瀬は「丁寧に書かれていて、淡々とした静かな話だと思いました。 結論を急がずに、声高に何かを叫んでいないところも好きでした。人と動物などの問題は、業を含む難しい題材ですが、今回、このような機会をいただいて、自分にとってさまざまな角度からそれらについて考える良い時間となりました」とコメント。『SPEC』シリーズ以来となる戸田との共演については「『SPEC』のときとはまったく違う関係の役でしたが、自分自身は戸惑いはまったくありませんでした。 戸田さんはとても信頼している役者さんで、いつでも刺激と安心を撮影に与えてくれる人だと思います。 今回は現場で戸田さん一人がズバ抜けて犬との接し方に長けていることにびっくりしました」と、現場での彼女の素顔を披露した。戸田は「私自身、子供の頃から犬と生活をしてきて、たくさんの思いをそれらに抱いていました。この台本を読んだ時には戸惑いましたが、一人でも多くの人に事実を知ってもらうべき題材だと思いましたし、やらせていただけて良かったと思っています。ドラマでは描ききれない事実があります。この作品をきっかけに犬猫に興味がない方たちにも今、日本では何が起こっているのか、そんなことに興味を持ってもらえたら幸いです」と視聴者にメッセージを送っている。監督は緒方明、脚本は青木研次。出演はほかに田中裕子、渋川清彦、黒田大輔、岡山天音、諏訪太朗、篠原篤、柳英里紗、高橋長英、島かおり、きたろう、熊谷真実。ドラマ『この街の命に』はWOWOWプライムにて4月2日(土曜 21:00~)放送。
2016年02月19日加瀬亮が犬猫の殺処分問題に直面する獣医を演じる、WOWOWドラマW「この街の命に」が、4月2日(土)に放送されることが決定。加瀬さんとは「SPEC」シリーズ以来初の共演となる戸田恵梨香が、その同僚の獣医役で競演を果たすことが分かった。動物愛護センターに行政獣医として配属された牧田洋(加瀬亮)は、国の法律に従い業務を遂行する。「事情があって飼えなくなった」「鳴き声がうるさい」「噛まれた」など、さまざまな理由で捨てられた犬や猫を殺処分する業務だ。彼は、“誰かがやらなければならない仕事”と自分に言い聞かせながらも悩み苦しんでいる。同僚の行政獣医・幡枝亜紀(戸田恵梨香)は病院に通いながら精神安定剤が手放せず、作業班の志賀悟(渋川清彦)は「犬がしゃべる」と言い出し悪夢にうなされる。職員の誰もが心にふたをして、処分を続けていた。そんなある日、獣医・高野綾子(田中裕子)がセンターの新所長として配属される。高野は着任早々「犬と猫には全部名前を付けて」と言い、トリマーを呼び寄せ動物たちをきれいにする。“現状を変える”という高野の想いに背中を押された牧田たちは、殺処分を減らそうと動き始めるが、無責任な飼い主はいなくならず、職員たちは大きな選択を迫られることに…。本作は、第29回モントリオール世界映画祭「審査員特別賞」を受賞した『いつか読書する日』の脚本・青木研次と監督・緒方明がタッグを組み、“犬猫の殺処分”に直面する行政獣医たちの葛藤と再生を描いた人間ドラマ。日本国内で1年間に殺処分される犬猫は、実に10万頭超(環境省・平成26年度発表)。空前のペットブームや猫人気の高まりがいわれる中、なぜ、これほど多くの犬や猫が殺処分されるのか。また、その現場に直面する人間は何をその心と体で感じているのか。本作は、ある街の行政組織「動物愛護センター」を舞台に、罪のない動物たちの命を救おうと新しい1歩を踏み出した獣医たちを映し出す。動物愛護センターで殺処分の現実に困惑する行政獣医の主人公・牧田を演じるのは、ドラマWには初主演となる加瀬さん。その同僚で、ともに苦悩する行政獣医・幡枝役には、加瀬さんとは2013年の『劇場版SPEC~結~』以来の顔合わせとなった戸田さん。また、センターの改善に向けて先頭に立つ新任所長・高野役には、青木さん脚本の『いつか読書する日』で主演を務め、NHK朝ドラ「まれ」での好演が記憶に新しい田中裕子が、ドラマW初出演を果たす。さらに、音楽を第24回日本アカデミー賞「優秀音楽賞」を受賞したアコーディオニスト・作曲家のcobaが担当する。今回、WOWOWドラマ初主演作となった加瀬さんは、青木さんによる脚本を読んだときのことを、「丁寧に書かれていて、淡々とした静かな話だと思いました。 結論をいそがずに、声高に何かを叫んでいないところも好きでした」とふり返る。また、「SPEC」シリーズ以来となる戸田さんとの共演については、それぞれのマネージャー同士が「現場でモニターをみながら『敬語で戸田と加瀬が話してること自体もの凄い違和感だね』などと、『SPEC』の時との違いを笑っているのを目撃しました(笑)」とコメント、「戸田さんは、とても信頼している役者さんで、いつでも刺激と安心を撮影に与えてくれる人だと思います。 今回は現場で戸田さん1人がズバ抜けて犬との接し方に長けていることにびっくりしました」と裏話も明かしてくれた。一方、戸田さんは子どものころから犬との生活が当たり前だったそうで、「この台本を読んだときには戸惑いましたが、1人でも多くの人に事実を知ってもらうべき題材だと思いましたし、やらせていただけて良かったと思っています」と、思いを込めて語る。加瀬さんとの久々の共演は「殴り合いがないのが淋しかったです(笑)」と言いながらも、「髪の毛も伸びていますし、スーツじゃないし、表情も柔らかですし、なんだか妙に恥ずかしかったのを覚えています」とふり返っている。本作のメガホンをとった緒方監督は、資料を読んだり取材を進めていくうち、「殺処分ゼロを目指すことがそんなにたやすいことではないこと、日本のペット産業の問題点、犬や猫たちの生態系。さらに調べていくうちに“人間とペットとの関係”を飛び越えて“人と動物の命とは”というもはや解答を出すことの難しい命題にまでたどりつきました」と明かす。「今日もどこかで悩みながら苦しみながら処分を続けている愛護センターの方たちの存在。青木研次さんの脚本は心に矛盾を抱えた人間たちがウロウロ、オロオロする群像劇でした。そこにはヒーローもヒロインもいません。安易なヒューマニズムもカタルシスもありません。教条的になることなく“犬と人間の関係”を探っていくちょっと不思議なドラマが作れたと思っています」とも語り、難しい題材の“着地点”に言及した。さらに、「もともと動物が好きでこの仕事についたはずなのに、動物を処分しなければならないという矛盾。悲しみ、怒り、あきらめ、切なさ、やりきれなさ、開き直り、などなど複雑な感情を体にしまいこんで日々を営む人々の物語です。ですので、俳優に演出するにあたっては単純な喜怒哀楽を演技で表現することを避け、複雑な感情の機微をそれぞれの俳優に要求しました。すばらしい俳優たちはこの難しい注文に見事に答えてくれました。監督冥利に尽きます」と語る緒方監督。動物を救うべく獣医になった者たちが、大きな葛藤の中で一歩ずつ再生への道を見いだしていく姿は、“人間と動物とのあり方”について改めて考えるきっかけを与えてくれそうだ。ドラマW「この街の命に」は 4月2日(土)21時よりWOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年02月19日2015年10月よりフジテレビのノイタミナほかにて放送がスタートするTVアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』(毎週木曜24時55分~)の追加キャストが公開された。本作は、作家・森博嗣のデビュー作にしてシリーズ累計発行部数390万部を誇るミステリー小説『すべてがFになる』と、同作に登場する早熟の天才プログラマ・真賀田四季(まがたしき)の半生を綴った『四季』を原作として制作されたアニメ作品。孤島の研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る四季(CV.木戸衣吹)を訪ねて研究所を訪れた建築学科の准教授・犀川創平(CV.加瀬康之)と女子大生の西之園萌絵(CV.種﨑敦美)が、彼女の部屋でウエディングドレスをまとい両手両足を切断された死体を発見したことをきっかけに、不可思議な密室殺人の謎に挑んでいく。今回発表された追加キャストは13名。四季の妹・真賀田未来を『機動戦士ガンダムUC』でマリーダ・クルスを演じた甲斐田裕子、犀川と親交のある女性記者・儀同世津子役を『とらドラ!』の櫛枝実乃梨役などで知られる堀江由衣が演じるほか、四季のいる研究所の所長で四季の叔父にあたる新藤清二役を咲野俊介、その妻で、四季の幼少期を知る新藤裕見子役を小林さやか、研究所の副所長・山根幸弘役を鈴木達央、研究所在住の医師・弓永富彦を佐々木敏、研究員の水谷主税を伊藤健太郎、同じく研究員でプログラマの島田文子を日笠陽子、研究所の警備員・望月俊樹を下崎紘史、同じく警備員の長谷部聡を伊丸岡篤、犀川の助手を務める国枝桃子を桑島法子、犀川研のゼミ生である浜中深志を村田太志、西之園家に長年仕える執事・諏訪野を長克己が担当する。キャラクターのビジュアルもそれぞれ公開された。さらに、アニメのオープニングテーマは、映画『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』で主題歌を担当した4人組バンド・KANA-BOONが手掛ける「talking」。エンディングテーマには、関西出身の男女ツインボーカル3ピースバンド・シナリオアートが手がけた「ナナヒツジ」が選ばれている。なお、9月30日には『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』の先行上映会をZepp Tokyoにて開催。第一話と第二話を一挙に見ることができるほか、メインキャスト3名によるトークショー、さらにKANA-BOONとシナリオアートによるLIVEも実施される。料金は2,500円。(C)森博嗣・講談社/「すべてがFになる」製作委員会
2015年09月13日2015年10月よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送開始予定のTVアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』より、放送情報、キャスト情報、アニメ本編カットによる最新CM、OP・EDアーティスト、そしてスペシャルライブ付き先行上映会などの最新情報が続々と公開となった。「理系ミステリィ」という新しいジャンルを確立し、多くのミステリィ小説ファンを魅了し続けている森博嗣氏のデビュー作にして、シリーズ累計発行部数390万部を誇る名作『すべてがFになる』と、『すべてがFになる』に登場する早熟の天才プログラマ真賀田四季の半生を綴った『四季(全四冊)』(共に講談社文庫刊)。この両作品を原作としたTVアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』は、フジテレビ"ノイタミナ"にて、2015年10月8日(木)より放送開始となることが決定した。■原作者の森博嗣氏のコメント『すべてがFになる』は、執筆順では第4作、出版ではデビュー作です。これまでに、ゲーム、漫画、ドラマになりましたが、アニメは初めて。既に脚本を読ませていただきました。『四季』の内容も一部取り入れ、丁寧にストーリィが描かれています。また、アニメ独自の設定もあって、面白くなりそう。動いている絵を見たい、と思いました。楽しみにしています。続いて、物語の中心人物となる3人のキャラクターのキャスト情報も解禁。建築学科の准教授でありながら、鋭い分析と考察力で事件捜査を協力することとなる本作の主人公・犀川創平(さいかわ そうへい)役を加瀬康之、犀川の勤める大学の学生で、犀川と共に事件を捜査することになる好奇心旺盛な深窓の令嬢・西之園萌絵(にしのその もえ)役を種﨑敦美、「人類のうちでもっとも神に近い」と言われる天才プログラマ真賀田四季(まがた しき)役を木戸衣吹がそれぞれ担当する。■犀川創平 (cv. 加瀬康之)国立那古野大学工学部建築学科の准教授。物事に対する興味の度合いが極端で、興味のないことには一切関わろうとしない。恩師の娘で教え子の萌絵に好意を寄せられているが、本人はあまり気にする様子が無い。抜群の頭脳をもつが浮世離れしたところがあり、ファッションには無頓着。タバコとコーヒーをこよなく愛し、スイカとあんこと黄な粉が嫌い。■西之園萌絵 (cv. 種﨑敦美)国立那古野大学工学部建築学科の1年生。誰もが振り返る美少女で、犀川に想いを寄せている。父親は犀川の恩師で、那古野大学元総長。叔父は愛知県警部長で、叔母は県知事夫人というスーパーお嬢様。優れた洞察力と観察力を持ち、驚異的な計算能力を有しているが、時に思考が極端に飛躍するという特徴を持つ。好きな物は、車のエンジン音とミステリィ小説。嫌いな物は乾燥椎茸(しかし、貧血に良いと信じて毎日我慢して食べている)。■真賀田四季 (cv. 木戸衣吹)「人類のうちで最も神に近い」と言われる天才プログラマ。14歳の時に両親を殺した疑いで逮捕されたが、心神喪失状態であったことを認められて無罪になった。以来、孤島・妃真加島にある私立研究所で隔離された生活を送っている。さらに、この3人が描かれた最新キービジュアルも公開。様々なオブジェクトが浮かぶ迷宮空間で思考する犀川のイラストは、不可能な密室殺人の謎に挑む様子を象徴的に表現。はたして孤島の研究所で起きた事件の真相は? 犀川と萌絵のユニークなコンビの活躍に期待したい。○テレビCM初公開! OPは「KANA-BOON」、EDは「シナリオアート」が担当なお、本日放送の"ノイタミナ"内でアニメ本編カットを使用したテレビCMも初公開となる。こちらのCMにて犀川、萌絵、四季の表情やボイスをチェックできるほか、オープニングテーマを担当する「KANA-BOON」による楽曲「talking」も初公開となるので、あわせて注目しておきたい。なお、エンディングテーマは「シナリオアート」による「ナナヒツジ」となる。■OPテーマを担当する「KANA-BOON」のコメント今回、「talking」という楽曲でオープニング・テーマを担当します、KANA-BOONです。「talking」はタイトル通り"コミュニケーション"を歌った楽曲です。印象的な会話劇が繰り広げられるこの作品にぴったりだと思いますし、作品に漂う空気感にもマッチしたサウンドで、とてもかっこいい仕上がりになりました。もちろん、僕達のファンの皆さんにも喜んでもらえるものになったと思います。僕も今から放送が楽しみです!■EDテーマを担当する「シナリオアート」のコメント「すべてがFになる」の主題歌に選んでいただき大変嬉しく思っています。天才・孤独・思考、この作品の中で僕の琴線に触れたキーワードがこれです。自分の考えと社会が同じでなかったとしても自分の頭で思考を続けること。その孤独な思考が、いつか世界を変える力を生み出すかもしれないという思いからこの曲が生まれました。○ライブ&先行上映イベント「すべてがFesになる」開催決定10月8日(木)の初回放送に先駆け、『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』の本格ミステリィを体感できる先行上映会「すべてがFesになる」が、2015年9月30日(水)に開催されることが決定した。本イベントでは、第1話と第2話が一挙に上映されるほか、メインキャスト3名によるトークショーやオープニング・エンディングアーティストによるライブも予定されている。チケットは本日より発売開始。■「すべてがFesになる」開催概要【開催日時】2015年9月30日(水) 開場18:00 / 開演19:00 (20:40終了予定)【料金】2,500円(税込、Drink別)【会場】Zepp Tokyo【出演アーティスト】KANA-BOON / シナリオアート【出演キャスト】加瀬康之 / 種﨑敦美 / 木戸衣吹【チケット先行販売】2015年9月3日(木) 18:00~ 詳細はこちらのサイトにて (購入は1人4枚まで。申込多数の場合は抽選)TVアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』は、2015年10月8日(木)よりフジテレビ"ノイタミナ"にて、毎週木曜24:55~放送。(C) 森博嗣・講談社/「すべてがFになる」製作委員会
2015年09月03日長塚圭史(作・演出)、首藤康之、近藤良平、松たか子という4人の実力派が“鏡”をテーマに繰り広げる舞台「かがみのかなたはたなかのなかに」が7月6日(月)に新国立劇場にて幕を開ける。初日まで1か月を切った稽古場に潜入。本作の魅力に迫る。舞台『かがみのかなたはたなかのなかに』チケット情報この4人の組み合わせは2012年から13年にかけて上演された「音のいない世界で」に続いて2度目。長塚は「当時から家族的な雰囲気があり、4人で『もう1回やろう』と言っていた」と語るが、それが実現してしまうのは、よほどの手応えと充実感があったからこそ。鏡のこちらと向こうでタナカ(首藤)とカナタ(近藤)、コイケ(長塚)とケイコ(松)が対をなすという物語。カギとなるのは首藤と近藤のふたりのシンクロ率の高さ。この日も、タナカとカナタが初めて顔を合わせる序盤、ヒロインのケイコを巡りふたりが対峙するクライマックスのシーンが重点的に行われたが、セリフおよび動きに関して同じ動きを何度も繰り返し、試行錯誤しながら少しずつシーンを作り上げていく。共に“ダンサー”という原点を持ちつつも、これまで異なる道筋を歩んできた首藤と近藤。当然、個性も違うわけだが長塚は「まずは全く同じ動きを作り上げる。その精度の高いシンクロがあってこそ、(物語が進むにつれ)ずれていく驚きがあり、それぞれの個性が見えて面白い。この最初の動きを合わせるのが非常に重要なんです」と語る。前作に続き、本作は大人も子どもも楽しめる演劇を、と企画された作品だが、子どもたちは言葉以前にまず目で見て、このふたりの身体性の凄まじさを感じるはずだ。そしてこのふたりに、松が演じるヒロインのケイコがどう絡んでくるのかも楽しみなところ。男性陣とはまた異なる魅力と個性を持ったキャラクターであり、鏡を挟んでケイコと対をなすコイケが、彼女とは似ても似つかないという点もまた、その美しさや個性を色濃く浮かび上がらせる要因となっている。単なる美しいヒロインにとどまらぬ、小悪魔的な要素を含め、松が楽しんで演じているのがうかがえる。長塚曰く「チャーミングでありつつ、子供たちが見て何を思うか……(笑)」。こちらも反応が気になる。「鏡」というモチーフを長塚は「子どもに何かを伝えるという上で、想像力を広げる格好の道具」と言う一方で、「稽古場では『これは子どもに理解できるか?』という視点で作ってはいない」と子どもたちの感受性を信頼する。「夏なので、ちょっとヒヤッとするような怖さも味わってもらえると思う」と手応えをうかがわせた。公演は東京・新国立劇場小劇場にて7月6日(月)より26日(日)まで。チケット発売中。取材・文・撮影:黒豆直樹
2015年06月18日加瀬亮が韓国の名匠ホン・サンス監督と組んだ『自由が丘で』が12月13日(土)に公開を迎え、2人が揃って都内劇場で舞台挨拶に臨んだ。ヴェネツィア国際映画祭の「オリゾンティ部門」に出品されたほか、第36回ナント三大陸映画祭では「グランプリ」を受賞するなど国際的にも注目を集める本作。スーツケースひとつで、思いを寄せる韓国人女性を追ってソウルへとやって来た日本人・モリが彼の地を迷うかのように歩き回る中で織り成すドラマを映し出す。2人はこの日の会場となった映画館「シネマート新宿」で2年前にトークショーを行ない、そこで初めて顔を合わせ意気投合し、一緒に映画を作ることを約束。2年越しで本作が完成した。加瀬さんは「2年経って、再びこうやってここに立っているのを不思議に思うし嬉しく思います」としみじみ。サンス監督は2年前の初対面の時の加瀬さんの印象について「お会いしてお話する中で、加瀬さんのお顔が赤くなったのが印象的でした。繊細で、映画へのいろんな意見が聞けて楽しかったです。男性ですが美しい方だと感じました」と語る。改めてサンス監督の現場を経験し、加瀬さんは「いま『これ以上の現場があるのかな?』と不安に思うほど楽しかったです」と述懐。サンス監督の現場はスタッフの人数も必要最小限しかおらず、脚本も当日撮る分を監督がその日の朝に書くという特異なスタイルで知られている。加瀬さんは「監督の映画が好きな理由のひとつが、登場人物たちがいつも飾らないこと。欠点だらけという人もいますが(笑)。普段、一面を強調したり飾って演じているのを、監督が解放してくれました。人はいろんな面があり、毎日違う。そういうのを素直に映画の中で演じられたのは単純に喜びでした」と充実の表情を見せる。サンス監督は「映画作りでは“自由”が重要。現場で起こるいろんなことを反映するスタイルをとっています」と説明。加瀬さんは「普通は不安でいろんなことを準備して安定を求めるものですが、監督がやろうとしているのは、“頼りなさ”の中に自分を置くということ。目の前のことがすごく強烈に飛び込んでくる。そういう体験でした」とふり返る。加瀬さん自身、普段は自分の出演映画を「1回しか観ない」と言うが、本作に関しては「7回観て、7回発見がありました。モリが『韓国女性を追いかけてソウルに来た』とありますが、何回も観る中で『そうなのかな?』と思うようになったり、観るたびにこんなに印象が違う映画は初めてです」と本作がいかにこれまで関わってきた作品と違うかを感慨深げに語っていた。『自由が丘で』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:自由が丘で 2014年12月13日よりシネマート新宿ほか全国にて公開(C) 2014 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved.
2014年12月13日加瀬亮が主演するホン・サンス監督の最新作『自由が丘で』の公開に先駆け、『世界の巨匠たちが魅せる“加瀬亮”を感じる夜』と題したオールナイトイベントが、12月6日(土)にシネマート新宿で開催される。その他の情報本イベントは、『自由が丘で』が12月13日(土)に封切られるシネマート新宿で、クリント・イーストウッド、ミシェル・ゴンドリー、アッバス・キアロスタミ、ガス・ヴァン・サントなど、世界の名監督たちの作品に出演してきた加瀬の代表作『TOKYO!』『ライク・サムワン・イン・ラブ』『永遠の僕たち』を一挙上映するもの。チケットの一般発売は、22日(土)午前10時より開始される。なお本イベントは18歳以上の観客が参加できる。最新作『自由が丘で』公開記念! 世界の巨匠たちが魅せる、“加瀬亮”を感じる夜12月6日(土)会場:シネマート新宿 (東京都)開場22:30/開映22:45(終了4:45頃)料金:2000円(税込)チケット発売:11月22日(土)10:00AMより
2014年11月19日12月6日から全国公開されるアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のメインテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト2199」に、世界的なヴァイオリニスト・葉加瀬太郎氏が参加することが明らかになった。メインテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト2199」は、本シリーズの編曲を手がける宮川彬良氏が作曲・編曲を行い、ヴァイオリン演奏を葉加瀬太郎氏が担当するという奇跡のコラボレーションが実現。初めて企画を聞いた時に信じられなかったという葉加瀬氏は、「『歌のイメージが強いこの曲をヴァイオリンで弾くなんて、なんてことを考えるんだろう!』と驚かされましたし、同時に『子供のころに夢中になっていたヤマトのあのメロディーを弾けるんだ』とわくわくしました」と名誉を感じたという。続けて葉加瀬氏は「昔のイメージがありながらも、今でなければできない音をどうしても作りたかった」と感じており、楽曲については「パッと聞いたらすごく懐かしいけれど、よくよく聞くとすごく刺激的な感じ」と表現。「だから、ビートも入っているし現代的なリズム感も入っているのですが、宮川彬良さんの重厚さや、ヤマトの世界観も全部ひっくるめて、すべてを踏襲するようなものにしました」と語っている。また「ゴージャスなオーケストレーションの中で、一本のヴァイオリンでメロディーを奏でなければならないため、そのオケに太刀打ちできるよう"一音入魂"で挑みました」「歌声のイメージが強い曲なので、音階をどう歌詞に結び付けるかというのも本当に大変でした」と明かしている。また、企画プロデューサーの西崎彰司氏は、「このサウンドであれば、昔からのファンも、『2199』でファンになった方たちも、十分に喜んでいただけると思います」と、仕上がったサウンドに感激したという。本楽曲は、「レコチョク」「iTunes」「mora」などの音楽配信サイトにて12月3日より配信スタートする。そして、葉加氏は、自ら音楽総監督を務める音楽レーベル「HATS」のレーベルメイトたちと『ヤマト』の名曲をイメージカバーしたCD『宇宙戦艦ヤマト2199 40th Anniversary ベストトラックイメージアルバム』を12月3日に発売する。本アルバムには、『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』のメインテーマ曲「宇宙戦艦ヤマト2199」をはじめ、「真っ赤なスカーフ」や「ヤマトより愛をこめて」などの名曲をカバーした全13曲を収録。封入特典には、岬百合亜役の内田彩と桐生美影役の中村繪里子がパーソナリティを務める「YRA ラジオヤマトHATS 特別編」も収められるという(2015年5月31日までの期間限定)。価格は3,240円。『宇宙戦艦ヤマト2199』は、1974年に放送された『宇宙戦艦ヤマト』(読売テレビ・日本テレビ系)第1作をベースに、出渕裕総監督ら新たなスタッフで制作された完全新作アニメーション。2012年より全七章にわたるイベント上映と劇場限定版Blu-rayの同時発売、さらにVODと、これまでのアニメーションシリーズとは異なる展開を行い、開始1年半で経済圏100億円を突破した。また、2013年4月~9月に放送されていたTVアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』全26話の特別総集編で、シリーズ初の5.1ch化、さらに追加カットや新たな視点で再構成された『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』が、全国で順次上映中。完全新作劇場版となる『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』が、12月6日より全国公開される。(C)西﨑義展/2014 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会(C)2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
2014年11月14日首藤康之のダンス公演『DEDICATED 2014 OTHERS』が明日、10月24日(金)よりKAAT 神奈川芸術劇場 ホールで開幕する。2011年にダンサーの首藤がスタートさせたダンスシリーズ『DEDICATED』の第3作。シリーズのテーマは「ダンスを通して自分の思いを捧げること」。今回は、“OTHERS”(他者)と題し、首藤康之ソロ作品『ジキル&ハイド』(構成・演出:小野寺修二)と、首藤康之・中村恩恵のふたりのダンサーに女優のりょうを迎えた『出口なし』(構成・演出:白井晃)の豪華2本立てで上演する。開幕を目前に控えた稽古場を取材した。『DEDICATED 2014 OTHERS』チケット情報『ジキル&ハイド』は、2011年『DEDICATED』立ち上げの公演で、首藤が最も信頼する演出家のひとりである小野寺修二とタッグを組み上演、好評を博した作品。初演時の会場であるKAAT大スタジオから今回はホールに会場を移し、さらにダイナミックかつ緊密な世界を展開する。リハーサルでは、実際の舞台装置になる鏡や小道具を使い、作品の流れの中で動きの動機を探る細かい作業を積み上げ、本番さながらの通し稽古が行われていた。さまざまなイメージを喚起する舞台美術と構成、それらとせめぎ合う首藤康之のダンスに目を奪われる。『出口なし』はサルトルの同名戯曲を題材にして、KAATのアーティスティック・スーパーバイザー白井晃が構成・演出する作品。稽古場の空気は出演者、スタッフ全員が集中し、その密度は高い。ダンス作品演出に初めて挑む白井、ダンサーの首藤と中村、女優のりょうの4名いずれもが「新しい経験」と話すクリエーションは、言葉とダンス、声と身体を交錯させながら、新たなイメージを立ち上げていく。それぞれがこれまでにない挑戦をしながらも、最終的には同じ方向へ向かっていく、そんな不思議な創作のプロセスが垣間見られた。“OTHERS”(他者)と題された今作。他者を通して見えてくるものとは…。自己の中に潜む他者とは…。2作品の連続上演を通し、人間存在について深く考えさせられるような公演になりそうだ。公演は10月24日(金)から26日(日)まで。
2014年10月23日加瀬亮が4日夜、開催中の第19回釜山国際映画祭(BIFF)でホン・サンス監督、共演のムン・ソリ、ソ・ヨンファと共に映画『自由が丘で』の公式上映後にQ&Aを行った。「日本での対談でホン監督と知り合い、喫煙所で話しているときに、『一緒にやってみないか?』と声をかけていただきました。こんなに演技をしていて楽しかったことはありません」と出演のきっかけを語った、加瀬さん。「初めて会ったときから、何か特別なものを加瀬さんに感じたんです」と、加瀬さんに一目惚れだったことをホン・サンス監督も告白。会場のファンからの質問の際に「加瀬亮さん、大好きです!」と言われた加瀬さんは、「ありがとうございます」と答えつつ照れ笑い。ホン監督の作品で特に好きなものとして、「監督の映画で最初に観た『オー!スジョン』、最近のものだと『教授とわたし、そして映画』、『次の朝は他人』です」と3作品を挙げた。加瀬さんの相手役であるムン・ソリさんは今年の開幕式の司会を、渡辺謙と共に務めた韓国の名女優であり、『3人のアンヌ』などホン監督作品の常連でもある。映画は、加瀬さん演じるモリが愛する年上の女性(ソ・ヨンファ)を訪ねてソウルに行くがすれ違ってしまい、偶然入ったカフェ“自由が丘8丁目”のオーナー(ムン・ソリ)とデートをするようになる、というキュートなラブストーリー。ホン監督の映画ではおなじみの飲酒シーンで、ムン・ソリさんは「今までもお酒を飲んで演技をすることはありましたが、今回は初めて本当に酔っぱらってしまいました。寝起きのシーンも、本当にお酒がまわって部屋で寝ていて、監督に『ムン、出ておいで』と呼ばれて部屋から出てきたところを撮られていたんですよ」と驚きの演出を明かした。加瀬さんも「僕が酔って支えられて歩くシーンは、本当に立てなかったからなんです」と語った。ホン監督は、映画学科の学生から「監督としての心がけを教えてほしい」と聞かれ、「人間というのは死ぬまで何かをしなくてはならないわけで、それが私にはたまたま“映画を撮る”ことだった。私は映画に対しては、ナイーブで誠実でいたい。映画を撮ることが好きだからやっているだけで、そこからなにかを得ようなどと思わない」と、映画への純粋な思いを語った。加瀬さん、ムン・ソリさんは共演のキム・ウィソンさんと共に、海雲台BIFFビレッジの野外ステージにも登壇。会場に加瀬さんが姿を現すと、大歓声が飛んだ。ここでムン・ソリさんが「ベッドシーンでは、加瀬さんが痩せすぎていて、かわいそうになってしまいました」と明かすと、加瀬さんは「今度、ジムに行って鍛えてきます」と苦笑い。海雲台ビーチに詰めかけた大勢のファンも笑いに包まれた。第19回釜山国際映画祭は10月11日(現地時間)まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2014年10月07日榮倉奈々、高梨臨に加瀬亮、瀬戸康史と、いま注目の俳優陣が約1か月半にわたって実際にハワイに滞在して撮影された映画『わたしのハワイの歩きかた』から、特別映像が解禁。今週末6月14日(土)に迫った公開を前に、 ハワイでの“アゲアゲな非日常”が、さらに明らかにされていることが分かった。毎日必死に夜中まで残業して働く、主人公の女性編集者・みのり(榮倉奈々)。なかなか報われない自分の努力に悲しくなり、女子会につき合っても華やかな女の子らしい会話にはついていけず…。ある日、なりゆきで友人のハワイ挙式の二次会セッティングを引き受けたみのりは、現地取材を口実にして一路、ハワイへ!そこで出会った茜(高梨臨)と意気投合したみのりは、彼女に取材のコーディネイターを依頼。やがて、パーティ三昧の毎日の中で、夢を追いかける事業家・勉(瀬戸康史)、自然を愛する謎の青年・知哉(加瀬亮)と出会い、新しい恋の予感が生まれることに――。今回到着した映像には、“楽園”とは程遠い日々にすっかり疲れ果てたみのりが、ついに日常からの脱出を決意し、ハワイで出会った茜とパーティー三昧の“非日常”でクレイジーな世界を満喫する様子が、先に公開された予告編よりもさらにハイテンションで弾けて登場。そして、日本ではつい、近くにいたダメ男(池松壮亮)に寄りかかってしまったみのりにも、恋のチャンスが。全米進出が夢の瀬戸さん演じる勉とイイ雰囲気かと思えば、加瀬さん扮する知哉とキス!しかし、酔いに任せて説教してしまったり、逆に痛いところをつかれたりと散々な目に合う姿も描かれている。だが、やがて、自分を抑えることなくのびのびと開放的に過ごすうちに、みのりの中で少しずつ何かが変わっていく。「私が歩きたかった本当の人生をここでならきっと見つけられる!」、そう感じ始めたみのりが、選択した本当の人生とは?ハワイで泣いて、笑って、酔っ払って…日常脱出したからこそ、見えてきたリアルな自分。そんな人生を変える旅のひと幕を、こちらから覗いてみて。『わたしのハワイの歩きかた』は6月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:わたしのハワイの歩きかた 2014年6月14日より全国にて公開(C) 2014「わたしのハワイの歩きかた」製作委員会
2014年06月10日戸田恵梨香と加瀬亮の豪華な2人をメインキャストに、2010年にTBS系にて放送された人気ドラマ「SPEC」。このほど、ファン待望の本シリーズの続編であり、完結編となる『SPEC~結~(クローズ)』が2013年秋に映画として全国公開されることが決定!さらに、また、ドラマ版「SPEC」の前日譚である「SPEC~零~(ゼロ)」もスペシャルドラマとして放送されることが決定した。警視庁公安部の特殊捜査官である当麻紗綾(戸田さん)と瀬文焚流(加瀬さん)の名コンビが、予知能力や念動力などの“SPEC”と呼ばれる特殊な能力を持つ犯罪者に立ち向かう姿を描く。今回の『SPEC~結~(クローズ)』では、前作『SPEC~天~』で登場した“シンプルプラン”、“ファティマ第三の予言”などのワードや、ラストに登場した白い男の正体など、これまでの謎がついに解き明かされることとなる。鬼才・堤幸彦の演出による独特の世界観が多くのファンの心を鷲掴み、前作『SPEC~天~』は興行収入23億円超えの大ヒットを記録。そして、ついに完結編を迎える本シリーズに「起・承・転とみなさまの温かい支援を頂き、こうやって、最終章の結までやってこれた事感謝しております。ありがとうございます。ですから、ますます気合が入っております!」と戸田さん。加瀬さんも、「ついに完結するようで、ホッとしています(笑)。泣いても笑っても最後、戸田さんと共に、力を出し切りたいと思います。よろしくお願いいたします」と全身全霊でフィナーレを飾ると宣言。また、現在撮影中のドラマ版「SPEC」の前日譚となる「SPEC~零~(ゼロ)」もスペシャルドラマとして放送されることが決定。連続ドラマでは描かれていない、戸田さん演じる当麻が左手を失うこととなったサスペンスフルなエピソードが描かれるようだ。大ヒットシリーズの終焉を飾る『SPEC~結~(クローズ)』、そしてスペシャルドラマ「SPEC~零~(ゼロ)」と来秋の“SPEC祭り”に思わず胸が高鳴る!『SPEC~結~(クローズ)』は2013年秋、全国東宝系にて公開。© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開(C) 2012 映画「SPEC~天」製作委員会SPEC~結~(クローズ) 2013年秋、全国東宝系にて公開
2012年12月27日今回の加瀬亮は、とにかく“吠え”まくっている。目の前にいる彼から伝わる穏やかさや柔らかさを微塵も感じさせることなく、狂気と不安の瀬戸際で生きている。多くのファンを熱狂させた『アウトレイジ』から2年、北野武監督が満を持して贈る“全員悪人”の男たちのその後のストーリー『アウトレイジビヨンド』。裏切りの世界を生き残った男・石原として再び戻ってくることに「心配の方が先立った…」と認めるが、その胸の内は――?前作の抗争から5年。関東の頂点を極めた暴力団「山王会」では下剋上を果たした加藤(三浦友和)が会長の座を手にし、組長・大友(ビートたけし)を裏切り加藤の右腕としてNo.2の若頭に上り詰めた石原は、その地位と権力でもって古参幹部を牛耳るようになる。静かなる魂胆を潜めていた前作での石原からは一転して、今回は“動”的なふるまいが目立つ。続編自体、「いままで北野監督の作品で続編のあるものがなかったので、思いも寄らなかったです」と加瀬さん、戸惑いも当然隠せなかったようだ。「前作で、石原は間違って上り詰めてしまった感があったので、今回はきっと酷い目に遭うんだろうなという予感はありましたが、前回からさらにパワーアップするとしたら今回はどうしようかなという心配の方が先立ちました。最初に台本を読んだときは、前回とはかなり違ってびっくりしましたし、面白いと思ったのですが、すぐに“どうやって自分がやればいいのか”と不安に思いました。前回は、監督やスタッフさんが何とか自分にヤクザ役が似合うように色々と工夫をしてくださって、ああいう静かなキャラクターにしていただいたんですね。それでも自分の中ではやっぱりヤクザを演じることには心配があって。なのに今回はかなり直球に怒鳴ったりしていたので、これできるかな…という不安ばかりでした(笑)」。『アウトレイジ』から本作までの間には、ガス・ヴァン・サントの『永遠の僕たち』やアッバス・キアロスタミの『ライク・サムワン・イン・ラブ』など名だたる世界の巨匠たちとの競演を経てきたが、再び北野監督の現場で演じる心境もまた特別だったよう。「現場の雰囲気を知っていますし、映画の世界観も知っているという意味ではやりやすかったですが、やはりその間にいろいろな役を演じているので、改めて前作を観直しました。また一からという感じでしたね。北野監督は現場では静かな方で、俳優のことも知り尽くしているので、役者が嫌だと思うことが一切ないんです。何も仰らないんですけど、きっと細やかに気を遣われているんだろうなと感じました。だから僕たちが現場に入るときには既に場は完成していましたね。現場ではみんな監督と一緒に仕事ができることに喜びを感じているので、静かだけど非常に良い雰囲気です。北野監督も自分が出演していないシーンを見ているときは、すごく楽しそうで。僕は三浦さんと一緒のシーンがほとんどだったのですが、やっぱり三浦さんが一緒にいると安心しましたし(笑)、役柄のせいもあって監督と対峙してのシーンは本当に緊張しましたね」。そんな北野監督との今回の最初の顔合わせで言われたのは、「今回、一番かわいそうだな」とのこと。「監督も『酷いな、かわいそうだな』って笑っていて、撮影現場の人たちはみんなその酷さを笑ってる感じでした(笑)。スクリーンで見ると恐い印象だと思うんですけど、現場はその逆でした。自分も台本を見たときからこれは石原、かわいそうだなと思いました。まんまとハメられてしまいましたね(笑)」。ドスを効かせれば効かせるほど、威厳を守ろうとすればするほど、どこか滑稽に見えるのが“悪人”たち。今回の石原はその筆頭とも言える。「結局、石原は若頭の器じゃなかったというところに辿り着いて。今回は前作と違って加藤会長に忠誠を尽くしている。かわいいとまではいかなくても、一生懸命自分の役割を全うしようとしているんです。だけどその器じゃないから、キャンキャン吠えたり、大友が現われてからは後ろめたさも手伝って、より不安になっていくんです。もちろん悲劇なんですが、俯瞰してみると喜劇的な感じにも見えましたね。(中尾彬らが演じる)古参幹部を怒鳴りつけるシーンは、先輩方の目を見ないようにしていました(笑)。本当に畏れ多いというか、すごい先輩方なので、現場に入って挨拶をして、本番前はとにかく見ないようにしていました。みなさんも僕の芝居を受けてるときは笑っているか、“加瀬、頑張れ”と思ってくれているか、そういう感じだったと思います(笑)」。「自分が怒鳴っても怖さみたいなものからどんどん遠のいてしまうので、そういう役割だったのかなと思う」とは自らが演じる役に対する解釈。勝手を言うならば、いわゆるヤクザたるべき男臭い男との間にある“違和感”こそが、石原という男にリアリティをもたらしているのかもしれない。「この世界はいわゆる男性社会の縮図で、本音と建前が見てとれます。観ていただいく方にはもちろん笑ってもらいたいと思います。自分としては日常的に体育系のノリなども得意ではないので(笑)、やっぱりその中に入ってるだけで違和感がありますね。ただ僕自身はこの人は善い人、この人は悪い人というふうには分けて考えていなくて、その人の苦悩やコンプレックス、平たく言うと弱さみたいなところに、寄り添いたいなと思っています」。それにしても、今年のフィルモグラフィを見ると石原然り、『劇場版 SPEC~天~』の瀬文、『ライク・サムワン・イン・ラブ』のノリアキ然り、「キレる」役が目立つ。そろそろ落ち着いた純愛ラブストーリーなども見てみたいところですが…?「本当に俳優は物事を受ける側の仕事なので、次にどんな役がいいか、ということについてはにあんまり考えることはないんです。でも、たしかに怒鳴ったり怒ったりすることは予想以上に疲れるというか、エネルギーを使いますね。普段自分があまり怒鳴ったりしないからかもしれないですけど。逆に今回の『アウトレイジビヨンド』でもそうだったのですが、完成した作品で先輩たちの怒鳴り方を見て、課題として、自分ももっとちゃんと怒鳴れるようになりたいと思いましたね(笑)」。変化し続ける男、加瀬亮。そのエネルギーを次はどんな形でスクリーンにぶつけてくれるのか、楽しみで仕方がない。(photo:Toru Hiraiwa)■関連作品:アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会
2012年10月04日イランの世界的名匠アッバス・キアロスタミ監督が日本を舞台に日本人キャストを起用して製作した『ライク・サムワン・イン・ラブ』に出演する加瀬亮が、9月23日(日)に渋谷のユーロスペースで行われたトークショーに出席した。デートクラブを通じて亡き妻に似た若い女性・明子を家へと呼んだ、元大学教授のタカシ。彼女の婚約者だという青年が現れ、タカシを明子の祖父だと勘違いしたことから彼らの人生は思わぬ展開を見せることになる。撮影現場で演技をしている時点では、この映画がどのようなものになるのか?物語に込められた意味などということに関して「ほとんど凄さが分からなかった」という加瀬さん。「打ち上げのときに監督が予告編を見せてくれて、『どうやら現場で感じたのと違うものができているようだ』と驚いた」とのこと。さらにカンヌ国際映画祭の場で本編を観て、「かなり驚いた。奇妙なことに自分の中に(映画が)居ついてしまった」とふり返る。「たいていの作品は、自分が演じて監督の演出に応じることが仕事で、出来上がった映画を観て、反省して次へ行くというものなんですが…」とこれまでとは違った感覚に包まれたと明かす。これまでガス・ヴァン=サント監督など海外のフィルムメーカーを含め、数多くの現場を経験してきた加瀬さんだがキアロスタミ監督の演出に戸惑うこともあったよう。「3人での車のシーンでは、僕がタバコの火を借りて一旦、(画面から)外れるんですが、そこで監督が『あっちを見ろ!』、『こっちを見ろ!』って立ち上がって怒鳴り始めるんですよ(笑)。意味が分からず混乱しました。役者が計算して決めてきたことに対して、本当の整理を求めてくるんですよね」とその演出の意図を推察する。動きなどに対しかなり細かい決めごともあったそうで、カメラのフレームから一度外れて、再び戻ってくるというシーンでは「『1回(カメラから)外れたら、20回スクワットしてから出てこい』と指示されたこともあった」とか。「リハーサルで1回やってみると『お前の演技は見たくない!』って言われて、50回だか100回、スクワットをやっておけと言われたり。ジョークだと思って10回くらいやって止めたら、『まだ10回だぞ』と(苦笑)。役者って『こういう気持ちだ』とか『いい人、悪い人』って整理しちゃうものですが、実際はうつろいやすく曖昧ですよね。そういう自分ひとりでは作れないものを演出や偶然によって監督が作ってくれたのかな。計算や邪念を取り除いてくれたと思います」と語った。この日は、撮影後に本作の解釈や意味を巡って友人と交わしたというメールをわざわざプリントアウトして持参した加瀬さん。自身が10代のときに初めて観たというキアロスタミ作品の『桜桃の味』などを引き合いに、本作のテーマや唐突なラストシーンの意味などについて自らの考えを熱弁。俳優であると同時にシネフィル(映画狂)の一面をのぞかせた。『ライク・サムワン・イン・ラブ』はユーロスペースにて公開中。■関連作品:ライク・サムワン・イン・ラブ 2012年9月、渋谷・ユーロスペースにて公開
2012年09月24日10月に公開される北野武監督の新作『アウトレイジ ビヨンド』に出演した加瀬亮のインタビュー動画がこのほど公開され、自身が演じた役や作品の魅力について語っている。加瀬亮の『アウトレイジ』インタビュー動画本作は、血と暴力の世界に生きる男たちの生き様と抗争を描いたエンターテインメント作『アウトレイジ』の続編にして新たな物語。前作で死んだはずの大友(ビートたけし)が東西組織の勢力争いに巻き込まれ、さらにそこへ警察が介入。登場人物全員が“悪人”の抗争劇を描き出す。本シリーズで加瀬が演じるのは、関東最大の暴力団・山王会の若頭、石原。かつては大友の下で金庫番をしていたが、大友を裏切って山王会の若頭になった男だ。前作公開時は、それまで穏やかな役どころの多かった加瀬がヤクザ役を演じることが大きな話題を呼んだが、インタビュー動画で加瀬は「(前作は)静かにネチネチした役だと思ったんですけど、今回はうって変わって、ずっと子犬のように吠えまくっているって感じ」と説明。その口調が穏やかなので、彼が早口で吠えまくる光景はすぐには想像できないが、劇中では加瀬演じる石原の“激しい怒り”が観られるようだ。インタビュー動画ではさらに本シリーズの魅力や、撮影現場でベテラン俳優たちを相手に若頭役を演じた際の裏話などをじっくりと語っている。『アウトレイジ ビヨンド』10月6日(土)より全国ロードショー
2012年08月17日人気ドラマの劇場版となる『劇場版 SPEC~天~』が4月7日(土)に公開を迎え、主演の戸田恵梨香、加瀬亮を始め、竜雷太、神木隆之介、浅野ゆう子、福田沙紀、椎名桔平に堤幸彦監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇。また、人気海外ドラマ「HEROES」のキャストとしておなじみのマシ・オカのプロデュースにより、本作のハリウッドでの連続ドラマ化の企画が進行していることも明らかになった。“SPEC”と呼ばれる特殊能力を持つ人間により引き起こされる犯罪の真相を究明する「警視庁内の公安部公安第五課 未詳事件特別対策課(通称:未詳)」の当麻(戸田さん)&瀬文(加瀬さん)の最強コンビがスクリーンで復活。SPECを持つ者たちと彼らを抹殺しようとする組織の戦いはついに最終局面を迎える。映画を観終わったばかりの観客の大歓声に迎えられた戸田さんは「2年も当麻に携わることができて幸せでした」と満面の笑み。連続ドラマの「起」に先日放送されたスペシャルドラマ「翔(=承)」と今回の劇場版「天(=転)」にと来て、起承転結の「結」を期待する声も聞こえるが、戸田さんは「このまま盛り上げて『結』に行けたら。みなさんが盛り上げてくれれば可能性はあると思います」とさらに期待を煽っていた。加瀬さんは「こんなに長く同じ役を演じたのは初めての経験。役も作品も成長し、観てくださるお客さんもどんどん増えていって嬉しく思います」と晴れ晴れとした表情で語った。撮影中はもちろんのこと、全国を巡るキャンペーンでもずっと戸田さんと行動を共にしてきたが、当麻と戸田さんの重なる部分を尋ねられ「福岡からの帰りの飛行機が一緒で、2人とも疲れて寝てたんですが、戸田さんは起きてすぐに弁当を平らげててすごいなぁと思った」と暴露。戸田さんは「普通じゃないですか!」と抗議しつつ「こないだも餃子を3人前食べて、朝起きたら結構臭くて反省しました(笑)」と劇中の当麻そのものの生態を自己申告し、会場の笑いを誘っていた。ちなみにファンの間でアンケートを取ったところ、神木さん演じる一(にのまえ)が持つ、時の流れをコントロールするSPECが最も高い人気を集めたという。もしもこのSPECを使えたら?という質問に神木さんは「桜の季節なので、桜が散る瞬間に時を止めて眺めたい」と風流な答えで会場を沸かせた。戸田さんは「意外にロマンチストですね」とニヤニヤ。加瀬さんは、神木さんとの共演シーンではピタリと動きを止めていないといけないなどかなり苦労が多かったそうで、神木さんの見事な答えに対し八つ当たり気味に「何か腹が立ちますね」とつぶやき会場は笑いに包まれた。そして重大発表として司会者から、本作のハリウッドリメイクが進行中であることが明かされると客席からはどよめきが。堤監督は「このメンバーは出られないの?どうかひとつ、私だけは…」とアピール。戸田さんも「何で(キャストが)私たちじゃないのか不思議です」と不満げだったが「世界に認められて出ていくというのは嬉しい。どういう風に見られるのか興味深いですね」と期待を口にした。当麻&瀬文役を誰が演じるのかなども気になるところだが、加瀬さんは「アーノルド・シュワルツェネッガーみたいな筋肉のある人がいい」と意外なマッチョ願望を明かすと監督からすかさず「全然、違うじゃん」とツッコミが入り、再び会場は笑いに包まれた。『劇場版 SPEC~天~』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:劇場版 SPEC~天~ 2012年4月7日より全国東宝系にて公開© 2012 映画「SPEC~天」製作委員会■関連記事:俳優・加瀬亮を形づくるピース、新たなるピース、変わらず愛し続けるもの雨にも負けず風にも負けず、SPEC祭り決行!戸田&加瀬も「高まる~~~」!?当麻&瀬文が復活!『劇場版 SPEC~天~』特製スノードームを2名様プレゼント戸田恵梨香の「この映画は餃子の映画かも」発言に加瀬亮がすかさずツッコミ!加瀬亮&戸田恵梨香がドレスアップしたお互いにツッコミ合い!
2012年04月09日