井ノ原快彦が6日、東京・虎ノ門のザ・コア キッチン/スペースで行われたイベント『TALISKER Wild Bar』にゲストとして登場した。井ノ原は、上下デニムの装いで登場。ウイスキーは普段から飲むそうで「きのうもハイボールを行っちゃいました。寒い時はお湯割りも飲む」と話す。そんな中、午前中のイベントながらタリスカーを試飲することに。井ノ原は「すみません。午前中から飲ませていただきます」とブランドアンバサダーのロバート・ストックウェル氏が作ったハイボールをグビグビ。「本当においしいです」と笑顔を見せていた。「明るいうちからのハイボールは最高ですね!仕事だからしょうがない。飲むしかない」とにんまりで“弁明”。ハイボールだけを飲んだ後は、イベントで提供される肉料理を試食しながらハイボールとペアリング。一口食べるごとにハイボールも楽しむと、いつの間にか完飲。おかわりが登場すると「いつも思うんですけど(飲む)ペースが早いんですよ。ちゃんと大事に飲まないと」と苦笑い。このイベントを楽しむために「車を運転する用事を全てキャンセルしました」と笑顔で明かした。最後はタリスカー2種の飲み比べも行い、ストレートで楽しんでいた。フォトセッションになると、井ノ原は「気持ちいですね!飲み足りない!」と上機嫌だった。タリスカーは、スモーキーシングルモルトウイスキー。『TALISKER Wild Bar』は、ブランドを代表する1本の「タリスカー 10年」を使用した「タリスカー スパイシーハイボール」と肉料理を中心としたメニューを楽しめイベント。きょう6日と、あす7日に開催される。
2024年12月06日井ノ原快彦が4日、インスタグラムを更新した。【画像】井ノ原快彦、浅草での故郷巡りを満喫!「また住みたくなった」浅草での懐かしい思い出を語った。七五三を祝った神社や幼稚園時代に乗った花やしきのジェットコースターを訪れ、ノスタルジックな気持ちに浸った様子を投稿。「久しぶりの浅草で心が温かくなった」と綴り、写真には彼の自然体な魅力が溢れている。ファンからは「幼少期の思い出が詰まった場所、素敵です」といった共感の声や、「イノッチのコーデ可愛い!」「相変わらずかっこいい」といった絶賛のコメントが続出している。 この投稿をInstagramで見る 井ノ原 快彦(@inohara.yoshihiko)がシェアした投稿 大人になってから再び訪れる浅草の風景に、彼の思い出と新たな魅力が重なり、心温まる投稿となっている。
2024年12月04日フジテレビアナウンサーの椿原慶子が、23日インスタグラムを更新した。【画像】椿原慶子アナ、日本人初のBBCキャスター・大井真理子と感動の再会今夜9時放送の「ものまね王座決定戦」を告知。レベルの高いものまねパフォーマンスに注目が集まる中、「子供から大人まで楽しめる曲がたくさん」と視聴を呼びかけた。 この投稿をInstagramで見る 椿原慶子(フジテレビアナウンサー)(@keiko_tsubakihara)がシェアした投稿 投稿には「慶子お姉さんお美しい」と絶賛のコメントが寄せられ、放送を楽しみにする声も続々。「プレミア12も気になるけど…」というユーモア混じりのコメントも見られ、注目度の高さが伺える。フジテレビの人気番組が家族で楽しむ週末の一夜を盛り上げそうだ。
2024年11月23日女優の原菜乃華が31日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】原菜乃華が成人の日に振袖ショット披露!「ハタチの原もよろしくお願い致します♂️」「この度、初めてのカレンダーを発売させて頂くこととなりました。」と綴り、4枚の写真とともにカレンダーの発売を発表した。加えて、発売を記念したイベントを開催することも発表。「皆様にお会いできるのを楽しみにしています︎☺︎」と続けた。 この投稿をInstagramで見る 原 菜乃華(@nanoka_hara_official)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「めちゃくちゃ楽しみです」「家はもちろん職場のデスクにも欲しいっ!」といったコメントが寄せられている。
2024年11月01日俳優の役所広司、磯村勇斗が24日、都内で行われた映画『八犬伝』公開前日先行上映イベントに出席した。日本におけるファンタジー小説の原点「南総里見八犬伝」。全国公開中の本作は、山田風太郎氏の小説『八犬伝 上・下』を、役所主演で実写化したエンターテインメント大作。里見家にかけられた呪いを解くために集まった八犬士たちの戦いを描く“虚パート”と、物語を生み出した作家・滝沢馬琴の半生を描く“実パート”が交錯する。馬琴を演じた役所は、「たくさんのお客さんが来てくれるのでは」と期待大。息子の宗伯を演じた磯村について、「今回共演ができて、磯村さんという俳優さんの魅力を感じることができました」と絶賛すると、磯村も、「共演できることを楽しみにしていましたし、憧れもあったので現場では緊張して臨んでいました。贅沢で貴重な時間を過ごさせていただきました」と感慨深げに語った。また、役作りのために減量した磯村に対し、役所は、「日に日に痩せていく姿を心配していた」と話し、「最終日は水を飲んでいない状態で、このままあの世に行ってしまうのではないかと思った」と熱演に感嘆する場面も。そんな役所は、磯村から「達成したいこと」を問われると、「馬琴のようにあきらめずに、最後までセリフが覚えられなくなるまで頑張ってみたい」と俳優として“生涯現役宣言”を掲げた。この日は応援ゲストとして、オリンピック金メダリストの柔道家・阿部一二三も登場。「感動しました」と話す阿部に、役所は、「まさか柔道家の心に響くとは思わなかった」と喜びの表情。さらに、阿部は、「満足いくものを作り上げる部分では、妥協をしてはいけないと、馬琴さんの姿を見て改めて思った」と本作に影響を受けた様子で、「自分自身も今後、試合に向けて“最高の阿部一二三”を作りたい」と新たな気持ちで意気込んでいた。
2024年10月30日女子プロゴルファー・原英莉花が8日、自身のインスタグラムを更新した。【画像】原英莉花、新キャップ&バイザー姿を披露✨「原英莉花が9人?!パーリーゲイツ秋の最新 LOOK が公開されました!!」と綴り、1枚の画像をアップ。原は、ゴルフアパレルブランド「PEARLY GATES(パーリーゲイツ)」のウェアなどを身につけている画像を公開した。画像には「9HARA ERIKA」と書かれており、パーリーゲイツのゴルフグッズを9パターンの着こなしを表現している。続けて「すでにパーリーゲイツ公式インスタグラムで公開中ですがまだまだ残りのLOOKも順次公開されていくのでぜひチェックしてみてください✨メイキングも公開されるみたいなのでお楽しみに♀️」と綴った。「素敵なファッションで秋冬のゴルフも楽しみましょう」と添えて、この投稿を締めくくった。 この投稿をInstagramで見る 原英莉花(@warriorsmilerika_9)がシェアした投稿 この投稿にファンからは「これ面白いですよね♡アメリカ行ってらっしゃい✈️三菱でまた皆んなとお帰りなさいって言えるの楽しみにしてます✨いつも魅せてくれるプレーありがとうございます」「原プロ × PEARLY GATESは最強にして最高です‼️Instagram公開楽しみにしてます✨✨秋冬ゴルフ…素敵なファッションで楽しみましょう⛳️」といったコメントが寄せられている。
2024年10月08日映画『八犬伝』(10月25日公開)のジャパンプレミアが3日に都内で行われ、役所広司、内野聖陽、土屋太鳳、渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平、河合優実、栗山千明、磯村勇斗、黒木華、寺島しのぶ、曽利文彦監督が登場した。同作は日本ファンタジー小説の原点『南総里見八犬伝』をもとにした、山田風太郎氏の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫刊)の実写化作。里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く《虚》パートと、180話に及ぶ物語を悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた《実》パートがシンクロする物語だ。○映画『八犬伝』監督・キャスト総勢17名が日本橋に登場同作の舞台である江戸時代を彷彿とさせるCOREDO室町 仲通りで行われたレッドカーペットイベント。総勢16名のキャストが次々とレッドカーペットに登場した。また、参加者によるスマートフォンでの写真撮影がOKとなっており、キャスト陣はファンとの2ショット撮影やサインに笑顔で応えるなど、交流を楽しんでいた。最後に役所が姿を現すと、キャスト陣も拍手で迎え、レッドカーペット上に集結。雨が心配されていた今回のイベントだったが、役所は「僕は晴れ男です! だから何とかもったんだと思います」と話し、会場を盛り上げる。作品についても「もう撮影してから2年も経ちますが、その間に監督が仕上げ作業を丁寧にやってくださって、素晴らしい映像になっています。ぜひ大きなスクリーンと大音響で観てください!」と呼びかけた。葛飾北斎を演じた内野は「こんなにたくさんの人が集まってくださってありがとうございます。『八犬伝』を書いた馬琴さんが実は北斎にも影響を受けていたというのは、私も知らなかったんですが、今回役所さん演じる馬琴さんに絵を描きながらもどこかちょっといじわるな北斎を演じていますので、ぜひ楽しみにしていてください」とアピール。伏姫を演じた土屋も「時代を超えて愛されたこの物語と最新の技術のマリアージュによって生まれたこの刺激的な作品が、馬琴さん、そして北斎さんも通ったであろうこの日本橋で世界の未来に届くのかと思うと胸がいっぱいです。江戸時代から変わらない同じ空の下で、皆さんといられること、幸せだと思っています」と感慨深げに語った。
2024年10月03日俳優の役所広司が主演を務める映画『八犬伝』(10月25日公開)が、期間中いつでも1,100円(高校生以下は900円)で鑑賞できるauスマートパスプレミアム会員限定キャンペーンの対象作品になった。同作は、日本ファンタジー小説の原点『南総里見八犬伝』をもとにした小説『八犬伝 上・下』(著:山田風太郎角川文庫刊)を、『ピンポン』『鋼の錬金術師』などを手がけてきた曽利文彦監督による実写化作。里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く「虚」パートと、180話に及ぶ物語を悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家・滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた「実」パートがシンクロする物語となる。役所は主人公の滝沢馬琴を演じ、失明しながらも28年の歳月をかけて『八犬伝』の物語を書き上げた作家の姿を熱演。そのほか、馬琴を見守り続ける親友の絵師・葛飾北斎を内野聖陽、「虚」パートで八犬士の運命を握る伏姫を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗、宗伯の妻・お路を黒木華、馬琴の妻・お百を寺島しのぶ、天に飛び去った八つの珠に引き寄せられた八犬士として、犬塚信乃を渡邊圭祐、犬川壮助を鈴木仁、犬坂毛野を板垣李光人、犬飼現八を水上恒司、犬村大角を松岡広大、犬田小文吾を佳久創、犬江親兵衛を藤岡真威人、犬山道節を上杉柊平が演じる。そして里見家を怨み、その怨念で里見家を祟る八犬士の最大の敵である玉梓として、栗山千明の出演も決定している。複数の作品で展開中の同キャンペーン。auスマートパスプレミアム会員(同伴者1名まで)を対象に全国のTOHOシネマズ、ローソン・ユナイテッドシネマグループ、コロナシネマワールド、OSシネマズなどで実施し、期間中であれば、何度でも一般・大学生1,100円、高校生以下は900円で鑑賞することができる。
2024年08月26日名匠ヴィム・ヴェンダースが役所広司を主演に迎え、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた『PERFECT DAYS』が、このほど韓国にて公開。ソウルにて行われた特別上映後トークイベントに役所さんとソン・ガンホが登壇。ソン・ガンホが語る本作の魅力や、お互いについてのトークなど、これまで語られたことのない内容が満載となった。それぞれ第75回、第76回のカンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した、アジアを代表する名俳優の対談をひと目見ようと会場は超満員。観客から拍手で迎えられ、役所さんとソン・ガンホが登壇した。今回、15年ぶりの来韓となった役所さんは「ソンさんとカンヌ映画祭以来に再会できて幸せです。よろしくお願いいたします」と笑顔。ソン・ガンホは「尊敬する役所さんとトークすることができてこのうえなく光栄です」と互いに挨拶した。役所広司「もし、ポン・ジュノ監督が撮っていたら、平山はソン・ガンホ」本作の感想を求められたソン・ガンホは、「無音の木々の間にさす一筋の光。日本の役所広司という偉大な俳優の微笑。役所さんの俳優としての演技の深み、そして作品が描く、人生の深みというものが計り知れないものだと思いました」と熱を込めて語り、「ありがとうございます」と韓国語で深く礼をする役所さん。役所さんはヴィム・ヴェンダース監督の作品に出演したことについて「(出演を決めたのは)まだ監督にオファーしているタイミングでしたが、すぐにOKが出て、しかも監督のリクエストで長編映画にしたいということで、この映画の旅に出ることになりました」と回顧。「最終的に韓国でソン・ガンホさんと一緒にこの映画を紹介できるとは夢にも思っていませんでした。もしヴィム・ヴェンダース監督ではなくて、ポン・ジュノ監督が撮っていたら、平山はソン・ガンホさんが演じていたのでは…と思いますが、早い者勝ちだったので、幸運でした」と話すと、会場は笑いに包まれた。実際にソン・ガンホは、プライベートで東京を訪問した際に“木漏れ日”を体感し、平山の気持ちを味わったことがあったそう。「天候に恵まれたので、小さな公園を散歩しました。映画と一緒でベンチもあって、皆さんがすごくのどかな雰囲気でお弁当を食べていました。ちょうど空を見上げると、木々の葉っぱの間に日差しが差していて、しばらく私が平山になったつもりになりました」と、東京での思い出を語る。そのほか『PERFECT DAYS』で印象に残っているシーンについては、「どのシーンも美しくて、本当に名場面ですけど、印象的だったのが平山の妹が、姪のニコを迎えに来るシーンです」と回答。「平山の生い立ちが“多分裕福だったんだろうな”とか、“何不自由ない生活をしたんだろうな”というふうに察しました。平山の後ろ姿を見て、少しでも後悔の念を感じているのか、どういった価値観で家族と別れたのかな、などと思いながら。こういうシーンでも平山はすごく控えめな感情で、また暗い中で撮ったシーンなので、すごく印象に残っています。私はそのシーンがこの『PERFECT DAYS』という作品のアイデンティティーを読み取れるシーンなんじゃないかなと思いました」と答えた。ソン・ガンホ「役所さんだけに裏でお話しします」ポン・ジュノ監督に言われた言葉とは…?最小限の台詞で俳優の表情や身体の動きが物語をつくる本作へ、俳優としての質問はあるかと問われると、「名場面はたくさんありますが、ラストシーンは外せないと思います」とソン・ガンホ。「長回しで、平山の顔の寄りで撮っていますが、どういうことを考えながら演じたのか、監督がどういうディレクションをしたのか?ということです。『殺人の追憶』(2003)でラストシーンを撮る前に、ポン・ジュノ監督が数十人のスタッフの前で聞こえる声で指示するのではなく、僕に耳打ちをしたことがあったので、そういうことがあったのか気になりました」と話す。役所さんは「俳優人生のなかで、あれほど自分の顔がスクリーンに大写しになったのは初めてで、目線をそらすこともできず、カメラを見つめなければいけないというのが少し照れ臭かったですね」と吐露。「ト書きには“バックミラーに平山の目に涙が見える、でも悲しそうではない。これから自分が選んだ仕事に向かう”というような詩的な文章が書かれていました。撮影の前に監督に『涙を見せたほうがいいのですよね?』と聞いたら、『泣かなくてもいい。でも泣いた方がいいかな』と言われて、『じゃ、頑張ります』と言って、やりました。本編と同じように『Feeling Good』を流しながらの撮影だったので、歌っているニーナ・シモンの魂が影響していると思いました」と撮影時をふり返った。ちなみに『殺人の追憶』の伝説的なラストシーンでのポン・ジュノ監督からの指示について、ソン・ガンホは「もっと歳月を経てからでないと言えないです。役所さんにだけ、裏でお話しします」と2人の秘密にしていた。役所広司×ソン・ガンホ、お互いの出演作で好きなのは…?役所さんは悩みながら、「初めてソン・ガンホという俳優をみたのが『シュリ』(1999)で、そのあとが『JSA』(2000)で最近の作品もみてますけど、やっぱり『殺人の追憶』(2003)ですね」と回答。「作品も素晴らしかったし、あの田舎者の捜査員がとても一緒には付き合えないような刑事でしたね(笑)作品自体がユーモアもあって緊迫感もあって、少年に両足で飛び蹴りした時には大笑いしました。ソン・ガンホさんはやっぱり実在感があるというか、リアリティがあるというか。ユーモアと、シリアスな部分のギャップの大きさが観客としてはとても魅力的なんです。すごい俳優さんがいるんだなと思っていました」と話す。それに対し、ソン・ガンホは「もったいないお言葉です」と謙遜しつつ、「『PERFECT DAYS』という作品は、本当に役所広司という大俳優の演技の集大成なんじゃないかなと思いました。言葉を発してなくても、映画の深みというんですか、そしてその人物が抱えている苦しみも表現していて、これを役所さんでなかったら、こんな作品は生まれなかったんだろうと思います」とコメント。「僕が一番初めに観たのは『Shall we ダンス?』(1996)、そして『CURE』(1997)、『すばらしき世界』(2021)も…。実は、私の今日の衣装は『孤狼の血』(2018)をイメージしてきました」と、『孤狼の血』で役所さんが演じた警察官の大上を真似てきたと明かすと、役所さんも会場も爆笑することに。続けて「ポン・ジュノ監督と話していたのが、『うなぎ』(1997)で交番に行って自首をするシーンの演技。主人公の苦しみ、または哀れみ、その深さを演じられる俳優というのは、世界に役所さんしかいないんじゃないかなと」と、親交のあるポン・ジュノ監督とも役所さんについて話したことを明かした。日本と韓国でいい交流ができたら…最後の挨拶では、ソン・ガンホが「今の時代の映画は、物語の展開が速く、刺激的じゃないと注目を集められない時代です。そんな時代に、我々にあるべき姿は何か、まず大切な価値は何か、それを立ち止まって考えさせられるという意味で『PERFECT DAYS』は本当に大切な作品だと思います」とコメント。「また、人生というのは完成がないんだという真理を語ってくださったような気がして、本日この場は本当に素敵な時間でした。改めて役所広司さんという俳優さんの偉大さを感じました」というと、隣同士で座る2人が頭を横に近づけてお辞儀。続けて役所さんは「以前ポン・ジュノ監督が、役所広司をキャスティングするならどんなキャラクターにするかを質問されて“年老いた、ダメな漫画のアシスタントで、しょっちゅういじめられている役”とおっしゃっていたそうです。それが実現したら、恐らく漫画家の先生役はソン・ガンホさんで、両足で飛び蹴りされている僕の姿が頭に浮かびました。こうして、ソン・ガンホさんと知り合うことができて、何かもっと映画で日本と韓国がいい交流ができたらいいなと心から思いました。ありがとうございました」と言うと、本日一番の笑いとあたたかな拍手に包まれ、大盛り上がりのイベントが幕を閉じた。『PERFECT DAYS』はロングラン公開中。7月26日(金)よりUHD/Blu-ray/DVD発売。「ヴィム・ヴェンダースパーフェクト・デイズダイアリーズ逆光」は8月9日(金)より発売。価格:4180円(税込)『PERFECT DAYS』UHD/Blu-ray/DVD発売元:ビターズ・エンド販売元・豪華版BOX発売協力:TCエンタテインメント発売協力:スカーレット(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年07月23日俳優の役所広司が主演を務める、映画『八犬伝』(10月25日公開)の本予告、本ビジュアルが9日に公開された。○映画『八犬伝』【虚】パートと【実】パート入り混じる本予告映像このたび解禁となる本予告は【虚】パートで悪を打ち取る八犬士の戦いを迫力の映像で描きながら、【実】パートで幾多の困難を乗り越えて『八犬伝』を完成させようとする人気作家・滝沢馬琴(役所)の情熱とそれを支える家族の絆、そして親友の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)との友情を映しだした映像となっている。「八つの珠を持つ者たちをお探しください」そう言い残した伏姫(土屋太鳳)の様子を、「これが八犬伝の始まりだ」と馬琴は語り始める。「勧善懲悪」をテーマに里見家にかけられた呪いと戦うために八つの珠を持つ八人の剣士(渡邊圭祐、鈴木仁、板垣李光人、水上恒司、松岡広大、佳久創、藤岡真威人、上杉柊平)が過酷な戦いの旅に出る物語を聞いた親友の北斎は「ますますおもしれえ」と魅了される。馬琴は「悪が勝つこともあるこの世の中だからこそ、読者には別の世界を味わってもらいたい。虚の世界だ」と壮大な物語を書き進めるが、鶴屋南北(立川談春)に自身の正義を批判され、「正しき者が勝つという主題で書いている八犬伝など……」と次第にその信念に迷いが出る。そして息子・宗伯(磯村勇斗)の病気、自身の失明という困難に見舞われた馬琴の筆は遂に止まってしまう。雨の中で立ち尽くし、現実に打ちひしがれ、筆を投げつける馬琴に義理の娘・お路(黒木華)からある申し出が。「諦めないでください!」と希望を捨てないよう懇願するお路の熱意は、暗闇に飲み込まれそうだった馬琴の心に再び執筆への火を灯し、馬琴は「私にはまだやり切らねばならぬことがあるのだ」と新たに決意を固める。さらに「正義で何が悪い」という力強いコピーが添えられ、八犬士や玉梓など【虚】=「八犬伝」のキャラクターが躍動する中で、馬琴や北斎をはじめとした【実】パートのキャラクターが佇む2つの世界が融合した、全キャストが集結した本ビジュアルも公開された。本編は遂に完成を迎え、10~40代を対象に行ったモニター試写調査では「まさか八犬伝で泣くなんて!」「想像を超えた面白さ!」と声が相次いでいるという。調査の結果、特に10~20代からの支持が高く、最高評価の100点の割合が最も高く28%を占め、80点以上は全体の86%に達し、過去作品と比較しても非常に高い数値を記録した。(KICCORIT調べ)12日よりムビチケカードの発売が決定。購入特典として数量限定で八犬士と伏姫のキャラクタービジュアルをデザインした9連ポストカードが付いてくる。一部劇場を除き配布し、数量限定でなくなり次第、終了予定。(C)2024『八犬伝』FILM PARTNERS.
2024年07月09日俳優の役所広司が、映画『八犬伝』(2024年10月公開)の主演を務めることが15日、明らかになった。同作は日本ファンタジー小説の原点『南総里見八犬伝』をもとにした、山田風太郎氏の小説『八犬伝 上・下』(角川文庫刊)の実写化作。里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられる若き8人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く《虚》パートと、180話に及ぶ物語を悩み苦しみながら28年もの歳月をかけて書き上げた作家 滝沢馬琴の創作の真髄、そこで生まれた奇跡の実話を描いた《実》パートがシンクロする物語となる。役所は主人公の滝沢馬琴を演じ、失明しながらも28年の歳月をかけて『八犬伝』の物語を書き上げた作家の姿を見せる。内野聖陽が、馬琴を見守り続ける親友の絵師・葛飾北斎を演じる。さらに《虚》パートで八犬士の運命を握る伏姫を土屋太鳳、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗、宗伯の妻・お路を黒木華、馬琴の妻・お百を寺島しのぶが演じ、監督は『ピンポン』や『鋼の錬金術師』シリーズの曽利文彦監督が務める。○■役所広司 コメント28年掛けて書き上げた『南総里見八犬伝』。成し遂げられたのは、親友、葛飾北斎と家族たちの献身的な支えがあった。読本作家 滝沢馬琴の几帳面な生活と彼が生み出す絢爛豪華な活劇。果たして馬琴にとってどちらが《虚》で、どちらが《実》なのか?映画館でお楽しみ下さい。○■内野聖陽 コメント北斎は晩年、多くの物語から触発され絵を描き、そして馬琴は、北斎の絵に触発され、筆を走らせた。ジャンルの違う芸術家同士が、インスピレーションを与え合っていたなんて素晴らしいことです。馬琴が創作活動で悶え苦しむほど、《虚》の世界の八犬士たちの華やかでケレンのある世界が輝きを増す。それは、まるで『鬼滅の刃』の世界。北斎はそんな馬琴を面白がりながらも一番の理解者として愛情深く見つめ、時には喧嘩も罵り合いもする存在。そんな二人の関係は人間らしくて、オモシロく、お互いにとってなくてはならない存在であったことが感じられます。馬琴が北斎との友情の中で育て上げた『八犬伝』。家族を抱え、ままならない現実に悶えながらも、華やかで正義感に満ちた作品を描いていく様は本当に見応え十分です! 劇場の大きなスクリーンで、この迫力ある世界を楽しんで頂けたらと思います!○■土屋太鳳 コメント伏姫は、子どもの頃からの憧れの存在。その魅力は語り尽くせないけれど、私が思う一番の魅力は、包容力です。一見“自己犠牲”に見えながら、実は誰よりも能動的に物語を牽引し、守るべきものを守り通す。憧れます。現代の技術があってこそ実現できる「伝説のリアル感」が、《虚》パートの大きな魅力ではないかと思います。夢中で本を読んでいると、頭の中に物語の世界が縦横無尽に広がりますが、その感覚と同じ興奮を覚えました。とても新鮮だと感じる一方で、不思議な現実味があるように感じました。人には「起きている時」と「眠っている時」がありますが、その両方を意識が行き来しながら生活している感覚に、少し似ているのかもしれません。伏姫が取り組んだ使命は、現代においても、大切な課題だと思います。見失ってはいけないものを、人は簡単に見失ってしまう。なぜなのか、そして、どうすれば取り戻せるのか…伏姫の祈りを、どうか受け取って下さい。○■磯村勇斗 コメント宗伯は父・馬琴に確固たる忠誠心と敬意を持った息子です。今回、そんな息子役で役所さんと初めて共演させていただき、父・馬琴として、俳優として、大きな背中を近くで見ることができ、とても実りある撮影時間を過ごすことができました。「八犬伝」をご存知の方もそうではない方も楽しめる作品で、《実》パートと《虚》パートそれぞれの物語がクロスしていく描き方は必見です。ぜひ劇場でご覧頂けたら嬉しいです。○■黒木華 コメントお路は “表に出さない強さ”を秘めた女性だと思います。何があっても静かに耐えて感情を出さなかったお路が皆の想いを受け、「この物語は絶対に残さねばならない」と馬琴と共に「八犬伝」を完成させようとしていく姿には強い意志を感じました。多くの作品を拝見させていただき、いつかご一緒したいと願っていた役所さんとの共演は光栄でした。馬琴の悔しさや、目が見えなくなっていく過程のお芝居も圧巻でした。“現実”と”物語”を行き来する今作を、是非楽しんでもらえると嬉しいです。○■寺島しのぶ コメントお百は役所さん演じる馬琴に、ひたすら怒鳴りつけて気持ちをぶつける役で台詞も早く巻くしたてないといけなかったので苦労しましたが、久々の共演となる同期生の内野くんもいたので安心してお芝居ができました。「八犬伝」のスペクタキュラーな《虚》の世界と私たちの《実》のパートがどうリンクしていくのか、楽しみにしていて下さい。○■曽利文彦監督 コメント「日本が世界に誇る役所広司さんに馬琴を演じてもらいたい!」 すべてはこの想いからスタートしました。「そして北斎は、これまた日本を代表する俳優の内野聖陽さんに!」 このお二人の夢の共演が叶ったときの監督としての喜びは、言葉にできるものではありません。『八犬伝』は、その作品と生きざまにおいて“正義”を貫いた一人の作家の物語です。複雑多様化した現代社会を頑張って生き抜いているからこそ、このシンプルな“正義”が深く心に突き刺さります。虚実入り乱れる大胆な構成と、『八犬伝』ファンの皆さんは現在の最新映像技術で蘇る新しい『八犬伝』の姿を、そして日本の漫画やアニメが大好きな皆さんはその原点の物語をぜひ楽しんでください!(C)2024『八犬伝』FILM PARTNERS.
2024年03月15日年の瀬の12月22日(金) に、今年のベストワンと言いたい作品が公開される。役所広司がカンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』。監督・脚本はドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースだが、舞台は東京、全編セリフは日本語。役所が演じるのは、渋谷の公衆トイレ清掃を仕事とする初老の男性、平山さんだ。この名前にピンと来る人は映画ツウ。小津安二郎監督が『東京物語』『秋刀魚の味』などの名作で使った役名。小津を敬愛するヴェンダースの洒落たオマージュであり、作品も、日本的メンタリティあふれるしみじみとした内容。新しい1年を迎えるこの時期にふさわしい映画だ。『PERFECT DAYS』今、渋谷区には、世界的な建築家がデザインしたおしゃれでユニバーサルな公衆トイレが17個ある。日本の“おもてなし”文化を形にしようと、株式会社ファーストリテイリングの柳井康治取締役が発案し資金提供にも協力して始まったプロジェクト「THE TOKYO TOILET」(TTT)が手掛けたものだ。このプロジェクトの一環として製作されたのが本作。依頼されたヴェンダースは、来日して実際のものをみて刺激され、発想が広がり、トイレはでてくるが、トイレの物語ではないフィクションで、東京の今を撮ろうと考えた。ヴィム・ヴェンダース監督 (C)Peter Lindbergh2015それから共同脚本・プロデュース担当の高崎卓馬とふたりで、平山と名付けられた主人公を実在の人物のように創造していった。「フィクションの存在をドキュメントのように追う」というのが制作コンセプトだ。映画は、そんな平山の、ある朝から始まる。夜明け前。東京スカイツリーがみえる、押上あたりの古いアパート。道路を掃く竹ぼうきの音で、平山は目覚める。いつも同じ時間だ。少しの間天井を見つめ、ゆっくりと起き上がる。せんべい布団を畳み、顔と口を洗い、作業服に着替え、大事にしている植物に水をやり、玄関脇の定位置に置かれたガラケーなどをポケットに入れると、表にでる。自販機で買った缶コーヒーを手に、作業用の軽自動車に乗り込み、何本か用意しているカセットテープから、ジ・アニマルズの『朝日のあたる家』をこの日は選んでカーステレオにセット、聴きながら仕事場のある渋谷へ高速を走る……。淡々と、ひとつひとつ丁寧に、平山の日常が描かれていく。どんな風にトイレ掃除をするのか、お昼はどこでとるのか。いつ帰り、夜床に着くまでどんな風に過ごすのか。休日はどうするのか。言葉数の少ない平山の行動と表情から、彼の生活スタイルを私たちは知ることになる。それは、彼なりの豊かな暮らしぶりだ。仕事のあとは銭湯で一番風呂に入る。浅草のいつも行く地下の飲み屋には「おかえり」とチューハイで親父が迎えてくれるし、家へ帰ったら、じっくり厳選して買った1冊100円の文庫本が待っている。多くはないが、好きなミュージックだけを集めたカセットテープの棚もある。休日に素敵なママさん(演じているのは石川さゆり、サービスで歌も歌ってくれる)の小料理屋で飲むこともあるし、フィルムカメラで、神社の“木漏れ日”を撮ってプリントし、ブリキの缶にコレクションしていたりする。1日1日、平山にとっては同じ景色はない。トイレ清掃の若い同僚(柄本時生)にたずねられても、彼は自分のことを語りたがらない。飲み屋でもにこやかに飲んでいるだけ。疎遠だった妹(麻生祐未)とその娘ニコ(中野有紗)の登場で、平山の過去が見え隠れするが、やはり実情はわからない。平山の生き方を、さまざまに解釈できるところが面白い。なぜ、この仕事をするようになったのか? 人とのつきあいが苦手なのか? そもそもひとりでいることが好きなのか? 映画をみているあいだ、いくつもの ? が頭に浮かぶ。毎日ある程度のルーティンワークをきちんとこなしている人なら、手を抜かず、自分に恥じるようなことはしない平山の仕事や生活ぶりに、共通点を多く見るかもしれない。朝の光、木漏れ日、夕暮、川面をわたる風…好きなものだけに囲まれたミニマルな暮らし。こんな風に生きていくのも悪くないな、と思う人もいるだろう。それにしても、TTTのトイレは斬新だ。槇文彦、隈研吾、安藤忠雄、伊東豊雄といった超有名建築家などの設計。なかでも坂茂のデザインは変わっている。それらの未来的な建造物(といってもトイレだが)、渋谷の喧騒、緑に囲まれた神社、通勤途上で見る交錯した高速道路、平山の住む下町、すべてが東京の現代の風景だ。ヴィム・ヴェンダースはカンヌ国際映画祭の記者会見で「東京で撮影して小津を感じないことはない。小津の死の60年後に東京で撮影するのは特別な体験だった。細部に目を向けて日本社会の変化を描いた小津を引き継いだ」と語っている。小さなエピソードにこめられたユーモア、音楽の選曲の妙、こだわった小道具、意外な役者の登場、平山の読んでいる文庫本の書名とか、ディテールに映画的愉しみをみいだすことができる。そんなあれこれへの気の配り方にも、小津の影響を感じる。これは、ヴェンダースによる21世紀の『東京物語』だと思う。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2023 MASTER MIND Ltd.【ぴあ水先案内から】笠井信輔さん(フリーアナウンサー)「……微妙な佇まいを役所広司が見事に体現している……」笠井信輔さんの水先案内をもっと見る()中川右介さん(作家、編集者)「……この映画では、何も起きないことが、パーフェクトな一日なのだ……」中川右介さんの水先案内をもっと見る()真魚八重子さん(映画評論家)「……わたしたちはこんなに日常を愛おしんで過ごしているだろうか……」真魚八重子さんの水先案内をもっと見る()
2023年12月18日映画『窓ぎわのトットちゃん』(12月8日公開)の公開初日舞台挨拶が8日に都内で行われ、大野りりあな、小栗旬、杏、滝沢カレン、役所広司、八鍬新之介監督が登場した。同作は黒柳徹子の自伝的小説のアニメ映画化作。原作は1981年に出版されると日本累計発行部数800万部を突破、20以上の言語で出版され、世界累計発行部数は2,500万部を突破した世界的ベストセラーとなった。何事にも好奇心旺盛でお話好きな小学1年生のトットちゃん(=黒柳)は、落ち着きがないことを理由に通っていた小学校を退学になってしまい、東京の自由が丘に実在したトモエ学園に転校する。子どもの自主性を重んじる教育を掲げたトモエ学園でのトットちゃんの日々を描いていく。○■映画『窓ぎわのトットちゃん』主人公の声を務めた大野りりあな主人公・トットちゃんの声を務めた大野は、今回改めて共演者と会い「皆さん、すごく優しくてかっこよくて美人で、特に小林先生にはアニメの中だとトットちゃんの頭を撫でながら『君は本当はいい子なんだよ』と言ってたから、現実で役所広司さんにやってもらえたらいいなって思います」と、小林先生役の役所におねだり。さっそく役所が頭を撫でると「夢が叶いました」と喜んだ。また、この日欠席の黒柳から手紙で「大野りりあな様。トットちゃんの声をやってくださってありがとう。あなたの声のほうが、本当の私よりかわいかったのね。ありがとう。あなたといろんなお話ができてうれしかったわ。またお会いしましょうね。元気でね」とメッセージも。ずっと原作が好きだったという大野は「本当にずっと5歳の時から憧れだった徹子さんのちっちゃい頃の声ができて本当に幸せです……」と声を詰まらせ涙する。「すいません」と謝りつつ、「私も将来、徹子さんみたいに世界を変えられるような素敵な女優さんになりたいなって思います」と決意を新たにした。最後には、大野が「『窓ぎわのトットちゃん』の本を書いてくれた徹子さん、そしてこの映画を作ってくれた監督さんやスタッフの皆さん、いつもサポートしてくれていた事務所のマネージャーさんたち、ずっと応援してくれていた家族や大好きなお兄ちゃんや習い事の先生、学校の先生たち、本当に感謝しています。そして今来てくれている皆さんにも本当に本当に感謝しています。ずっとこれからも大好きです。ありがとうございます」と挨拶。役所は「アカデミー賞の受賞式のような。本当にこの子は上手ですよね」と感心する。役所は「監督からお手紙をいただいた時から、世界で紛争とか戦争というものはなくなってなかったんですけど、『窓ぎわのトットちゃん』公開にあてて、さらに世界中がひどい状態になって。ニュースで子供たちが傷つけられてる映像を見ると、本当に胸が痛くなります」と語る。「そういう意味でこの窓際のトットちゃんが、今回公開されたということは、運命的な徹子さんの思いが伝わってるような気がします。教育者である先生たち、そして家族たち、その人たちがこの映画を見て、もう一回こう何かあの今のこの世界について話し合うきっかけになるようなたくさんの要素が詰まってる映画だと思います」と観客に語りかけた。
2023年12月08日「第36回東京国際映画祭」にて、『Ryuichi Sakamoto | Opus』のトークゲストに役所広司が登壇することが分かった。『Ryuichi Sakamoto | Opus』は、坂本龍一最後のピアノ・ソロ演奏を記録した長編コンサート映画。坂本さんが時間をかけて選曲し、ピアノ・ソロ・アレンジを施した全20曲で構成された静謐で美しいモノクロ作品となっており、坂本さん自身がアプルーブし、入念なポストプロダクションを経て完成させた。東京国際映画祭では、<Nippon Cinema Now部門>にて上映。10月24日(火)と30日(月)の2回、上映が予定されている中、24日のトークゲストとして、生前、坂本さんと親交があり、『PERFECT DAYS』(12月22日全国公開)でカンヌ国際映画祭 最優秀男優賞を受賞した役所さんが登壇する。チケットは、10月14日(土)10時より一般発売開始となる。▼第36回東京国際映画祭『Ryuichi Sakamoto | Opus』上映スケジュール・【10月24日(火)】21:20トーク、21:40上映開始予定会場:TOHOシネマズ日比谷スクリーン12*車椅子スペースありトークゲスト:役所広司一般 2,000円学生 1,600円*学生当日500円(上映当日0:00~)・【10月30日(月)】20:40上映開始会場:丸の内ピカデリースクリーン2*車椅子スペースあり一般 2,000円学生 1,600円*学生当日500円(上映当日0:00~)「第36回東京国際映画祭」は10月23日(月)~11月1日(水)日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月12日俳優の役所広司と柳楽優弥、神木隆之介、女優の安藤サクラが出演する、サントリー食品インターナショナル・クラフトボスの新CM「意外な天職」編が、18日より放送される。CMは、とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」の最新作。役所扮する駐車場の誘導員が、職場の同僚(神木)から「友達や仕事など世界が広がるかも」とマッチングを勧められたことをきっかけに、映画のキャスティングに携わる女性(安藤)と出会う。役所は新人エキストラとして出演した柳楽主演の時代劇で頭角を現わし、数年後にはスタントもこなす役者へと成長。セスナ機の片翼に、体をハーネスとワイヤーでくくりつけられながら行う危険なスタントに挑み、監督から「本当にやるのか?」と尋ねられると、「役者ですから」と晴れやかな表情で答える。セスナの翼にしがみつくシーンの撮影では、なかなか体験できないアクションに役所も大興奮。轟音とともに吹きつける強風を全身で浴びながら、絶叫し続ける役所のコミカルな姿に、安藤も手を叩いて大笑いしていた。○■役所広司・安藤サクラ・柳楽優弥 インタビュー――撮影の感想をお聞かせください。役所:30秒の作品じゃあ、もったいないぐらいの豪華な俳優さんたちと共演できて、短い時間でしたが、本当に楽しかったです。安藤:役所さんは憧れの大先輩ですし、柳楽くんも同世代の中で憧れている存在なので、お二方と同じCM、1つの作品に出ることができてとても嬉しかったです。これをきっかけに、いつかお二人と映画でもご一緒したいですし、この短い1日の出会いが、私にとってすごく良かったなと思っています。柳楽:今回初めて役所さんと共演させていただいて、本当に光栄でした。刀で刺して、刺されてという3カットの中でも、監督にいろんなバリエーションをこだわって撮っていただけて、短いシーンですけど、いろいろお話しもできて、とても貴重な時間になりました。役所:サクラちゃんはもう、赤ちゃんの頃から知っているので、昔から知っているような気持ちになっちゃいますし、この業界で仕事を始める時から、女優さんとしての作品はずっと見ています。柳楽くんは年を重ねるごとに、どんどんいい俳優さんになっていきますよね。作品をやる度に、はじめましてという人は必ずいますが、これで一度は二人とご一緒したので、また次に会った時も楽しく仕事したいなと思います。――(海外の映画祭の)授賞式後のインタビューで、役所さんがおっしゃった「やっと柳楽くんに追いついたかな」というコメントを聞いて、気持ちはいかがでしたか?柳楽:そういうおめでたい場で、名前を呼んでいただけただけでとても光栄でしたし、僕は本当に役所さんの映画が好きでたくさん見ていたので、素直に「おめでとうございます」と、日本から勝手に祝福していました。役所:その時のことはこの機会にちゃんとお伝えしたくて。「柳楽くんにやっと追いつきました」と言ったところだけが出ていますが、その前に「柳楽くんも大人になって、素晴らしい役者になりました」という話をしていたんですよ。ただ、それはほとんどカットされているので、なんかオヤジがちょっと上から目線で嫌な感じだなというふうに思われているんじゃないかなと思って。すみません。柳楽:いえいえ、ありがとうございます(笑)。安藤:私は役所さんの授賞式を生で見ていて、もう誰よりも大きな声で「ブラボー!」って叫びまくって、大興奮していました。――マッチングから意外な天職が見つかるCMのストーリーにちなんで、意外な出会いや、やってみたら意外と良かった経験などがありましたらお聞かせください。安藤:私は結構、意外な出会いがちっちゃい時から好きだから、そういうのをチョイスしがちなんですよね。だから、やってみると自分のスタンダードになっていくことが意外に多くて。最近だと、うちの子が冷やし中華に、マヨネーズとケチャップとねりごまとポン酢と、あらゆる調味料を入れて作ったんですけど、これが意外とおいしかったんですよ。自分が意外だと思って組み合わせるよりも、人が作った意外な組み合わせの方が新鮮に感じるかもと思いました。柳楽:意外な出会いというと、味噌ですね。3年前ぐらいに、最初はノリで作り始めたんですけど、ずっとハマっていて、今でも半年か10ヶ月ぐらいのペースでマイ味噌を作っています。――役者としてさまざまな役柄を演じる中で、ご自身に向いているなと感じた経験や、意外にも上手にできたことで「もしかしたら天職?」と思った職業は?役所:天職かどうかはわからないですけど、一日中やっても飽きないのは植木屋さんかな。剪定が上手いとかではないんですけど、外で野良仕事をするのは好きです。最後に葉っぱで焚き火をしたり、焼き芋を焼いたり、一年中季節によって風景も変わりますしね。そういう意味では、才能はないかもしれないけど、植木屋さんだったら長続きするかなと思いました。安藤:料理をするのが好きなんですけど、レシピとか苦手で、目分量とか適当なんですよ。だけど、ファミレスの調理場でバイトしていた時があって、調味料の量とか全部決まっているじゃないですか。そこでマニュアル通りにやって、いかに早く料理を作っていくかというのは、普段自分ができないからこそ好きでしたね。向いているかどうかわからないですけど、いろいろなバイトをした中で、調理場が一番長かったかなと思います。柳楽:この前、おばあちゃんから「耳がちょっと凝ってるから、マッサージして」とお願いされて、やってみたら、すごくスッキリしたと言ってくれて。僕自身、マッサージを受けるのも好きなんですけど、マッサージをするのが得意かもしれないと思いました。○■神木隆之介 インタビュー――マッチングから意外な天職が見つかるCMのストーリーにちなんで、意外な出会いや、やってみたら意外と良かった経験などがありましたらお聞かせください。神木:テニスですかね。中学の時は卓球部に所属していたんですけど、なぜテニスをやることになったのかといいますと、卓球部の先輩に卓球をやっていた人はテニスができない、テニスをやっていた人は卓球が上手いと言われて。その先輩曰く、ネットの高さも、距離も何もかも違うし、特に卓球は打つ時に手首を捻る動きがある分、その感覚に慣れているとテニスはできないと。そんなことはないだろうと思って、逆にやってみたら、意外とコツをつかむのが早かったと思います。テニスをやっていた姉も「教えてあげるよ」と言ってくれて、最初こそうまくできませんでしたけど、徐々に来る玉を返せるようになって、「あっ、楽しい」と思いました。その時に、先輩はもう卒業していましたが、「先輩、卓球から入ったらテニスができないなんてことはないですよ」と。そんなことを思い出しながら、今でもたまにテニスをすることがあります。――役者としてさまざまな役柄を演じる中で、向いているなと感じた経験や意外にも上手にできたことで「もしかしたら天職?」と思った職業は?神木:いろいろな役を経験させていただきましたが、その役の先生や、実際にその職に就いている方から習うこと、覚えることが多くて、すべてが難しかったですし、どれもゼロから始めるのは難しいなと思うので、今まで演じた役の中から天職は見つけられないなと思います。ただ、弊社の売り物の魅力を、どういうふうに先方へ伝えたら契約していただけるのかということを考えるのは好きなので、もしかしたら営業系は得意分野かもしれません。今後やってみたいですね。――職業としてやってみたいものは?神木:イヤホンやヘッドホンが大好きなので、それで音楽を聴いた感想のブログを書く仕事をしてみたいです。他に自分が得意と言えるものって、実はあまりなくて。中学の時にギターを弾いたり、ドラムを教えてもらったり、それこそテニスもそうですが、長続きしたことがないんですよ。唯一お琴だけは3年間授業で習って、文化祭で披露したこともあります。――読書の秋、運動の秋などさまざまな定番の秋がありますが、今年はどんな秋にしたいですか?神木:本当に両極端ですけど、2つやりたいことがあります。1つはゲームの秋。大好きなオンラインゲームをずっとやり続けたいと思う一方、秋といえば紅葉がきれいじゃないですか。観光地に行けば、色とりどりの、その時にしか見られない色や光景があるので、いろいろなところを巡って、ちょっと冷たい、冬が近づいてきたなという風を浴びて季節を感じながら、大好きな写真を撮りたいという気持ちもあります。○■トミー・リー・ジョーンズ インタビュー――ジョーンズさんが憧れていた職業は?ジョーンズ:私はテキサス育ちなので、子どもの時からずっとカウボーイに憧れていました。それ以外では、油絵を描けたらいいなと思うので、そのためにもっと美術のことを勉強しておけば良かったという後悔が少しだけあります。ちなみに、皆さんはカウボーイというと、映画に出てくるカウボーイをイメージするかもしれませんが、本当のカウボーイとは牛を育てる人、家畜を育てる人のことなので、ちょっと違うんですよ(笑)。――これまでの来日で滞在・体験した日本の印象的な場所や食べ物は?ジョーンズ:今までいろんなところを訪れましたが、特に奈良、京都、北海道、沖縄、金沢で感じた日本の美しさは印象に残っています。食べ物に関しては、今回の撮影前日に食べた鮎がおいしかったですね。
2023年09月14日俳優の役所広司と女優の杉咲花が出演する、サントリー食品インターナショナル・ボスの新CM「いつもの自販機」編が、9月1日より放送される。○■「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」最新CM新CMは、とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」の最新作。CM楽曲にはあいみょんの大ヒット曲「裸の心」が採用されている。役所と杉咲は水道修理作業員役で登場し、ひと仕事終えた後に立ち寄った行きつけの休憩スポットの自動販売機がなくなっていることに気づく。役所が「あいつも、仕事仲間だったんだな……」と感慨にふけっていると、杉咲から「帰ってきましたよ」と声をかけられ、我に返る。修理に出されていた自販機で同商品を買って飲むと、「おかえり」と嬉しそうに声をかけ、次の現場に向かっていく。自らのミスで水栓から大量に水が噴き出るシーンの撮影では、事前のリハーサルの様子をを見て「これはずいぶん濡れそうですね」と笑みを浮かべていた役所。水を浴びるシーンが楽しかったようで、カットが掛かった途端、無邪気な笑顔をカメラに向けてアピールし、杉咲や、仕事先の家主役で出演していた森末慎二、スタッフから大きな拍手が起こった。一方、車を運転するシーンにテンションが上がったという杉咲。免許を取ってから初めての運転シーンだったそうで、ハンドルを握りながら「とてもワクワクしていました」と振り返った。
2023年08月31日Netflixシリーズ『THE DAYS』に出演している役所広司、竹野内豊、小日向文世、小林薫による特別インタビュー映像が公開された。本作は、入念なリサーチによって、福島第一原発事故を克明に描いた事実に基づく物語。製作陣は徹底的にリアリティを追求し、安易な英雄譚や美談に仕立てることを避け、3つの視点による重層的なドラマによって真実をあぶり出していく。未曾有の事故が起こった福島第一原子力発電所で陣頭指揮を執る吉田所長を演じた役所は「プロデューサーの増本さんからこの企画のコンセプトを聞いた時に、“あの日、あの時、何が起きていたのかを丁寧に描いて、世界中の人に伝えるべきではないか”という話を聞いて、それに加えてプロデューサーの思いというのが……この事故はあの7日間だけでなく、これからどんどん廃炉に向けて日本だけではなくて世界中が注目するだろうと。それを何とか描き続けてみたいと想いを聞いて、素晴らしいと思い、これは是非参加したいと思いました」と、製作陣の並々ならぬ覚悟や想いに感銘を受けて出演を決めたと明かしている。内閣総理大臣という難しい役どころに挑んだ小日向は、出演を決める時に「ためらいはなかったですね」と断言。「やはり3.11の首相官邸の混乱、あの渦の中にいた首相を演じるということは経験できないことだと思いましたし、そのような役を頂くのも最初で最後だと思ったし……その時の首相はどのような葛藤があったのか、それを演じる楽しみがありましたね」と、役者人生の中で希有な機会が訪れたと確信し、葛藤が滲む役柄を演じた。福島第一原発の現場、1,2号機のベテラン運転員を演じた小林は、実在の人物を演じるにあたって「やはり自分の会社を愛しているとか、それだけに留まらない。自分の仕事に誇りを持っている人たちが、こんなにいるんだなと思いました。本当に命がけの作業に手を挙げて“行く”と言うんですもんね」と当時の命がけで働いていた人たちに敬意を示し、「現場で働いている職員の人たちはやはりすごいなと思いましたね」と現場を振り返っている。さらに、事故発生現場に最も近い中央制御室の当直長を体現した竹野内は、「世界中の人たちにこの事実を知っていただきたい」と強い想いを口にする。「一人でも多くの方が何かこの映像の中から感じていただくことに大きな意味があるのではないかなと思っています」と語り、『THE DAYS』によって、世界中の人々の意識に変化が生まれ、この作品が誕生した意味が生まれるのではないかと結んでいる。Netflixシリーズ『THE DAYS』キャストインタビュー映像<配信情報>Netflixシリーズ『THE DAYS』Netflixで独占配信中Netflixシリーズ『THE DAYS』ビジュアル作品ページ:
2023年06月15日福島第一原発事故を題材にしたNetflixシリーズ『THE DAYS』の完成披露ワールドプレミアが5月30日、都内で行われ、主演の役所広司が出席。福島第一原発の吉田昌郎所長を演じ「お亡くなりなった方やご遺族、故郷をなくした皆さんがいる中で、実際に起きた原発事故をドラマにしていいんだろうかと躊躇した」と葛藤を明かし、「プロデューサー(増本淳)とお話し、あの日、何が起こっていたのか、伝えるべきだと。廃炉に向けて、伝えることがたくさんあるはずだという思いを聞いて、参加したいと決断した」と振り返った。役所広司全8話からなる本作は、入念なリサーチに基づき、3つの異なる視点から事故を克明にとらえた重層的なドラマ。「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた。改めて「全員で力を合わせて、志をもって作った作品」だとアピールする役所は、「当時の記憶や恐怖心が忘れられつつあるんですけど、こういう時代だからこそ、エネルギーのことを考えていかなければいけないし、一人ひとりが考えて投票もしないといけない」と本作が投げかけるメッセージの重要性を強調。「もう一度、あそこに立ち返って考えていただければ」と訴えかけた。役所といえば、第76回カンヌ国際映画祭に出品された映画『Perfect Days』(ヴィム・ヴェンダース監督)で、日本人2人目となる男優賞に輝き、現地から“凱旋帰国”したばかり。「昨日、帰ってきました。皆さんの応援、カンヌにも届いていました」と感謝を示し、「ちょっと、名前(映画のタイトル)が似ていますけど」と照れ笑いを浮かべていた。この日、行われたワールドプレミアには役所をはじめ、事故発生現場に最も近い1・2号機当直長を演じた竹野内豊、福島第一原発から225キロ離れた首都・東京から陣頭指揮する総理大臣を演じた小日向文世、真っ先にベントを実行するベテラン運転員に扮した小林薫、夫婦役で共演する遠藤憲一と石田ゆり子、増本淳プロデューサー、西浦正記監督、中田秀夫監督が勢ぞろいし、渾身作の世界配信をアピールした。小林薫遠藤憲一石田ゆり子竹野内は「役所さんと直接ご一緒するのは、1シーンだけでしたが、声ひとつだけで、何か引っ張られるものがあり、助けていただいた」と感謝の意。小日向は「世界の皆さんに観ていただけるのは、初めての経験でワクワクしている。役所さんが(男優賞を)とってくださり、たくさんの人に興味を持ってもらえるのが、良かった」と役所の快挙を祝福していた。竹野内豊小日向文世取材・文・撮影=内田涼<作品情報>Netflixシリーズ『THE DAYS』(全8話)6月1日(木) よりNetflixで独占配信詳細はこちら:
2023年05月30日俳優の役所広司が30日、都内で行われたNetflixシリーズ『THE DAYS』(6月1日配信開始)のワールドプレミア舞台挨拶に登壇した。「第76回カンヌ国際映画祭」のコンペ部門に出品された『PERFECT DAYS』に主演し、日本人俳優として19年ぶり2人目の最優秀男優賞に輝いた役所。冒頭でMCから祝福されると会場から大きな拍手が沸き起こり、役所は「どうもありがとうございます。昨日帰ってきました。皆さんの応援がカンヌまで届いていました」と笑顔で感謝した。そして、「『THE DAYS』も『PERFECT DAYS』も名前がちょっと似ていますが、この作品はみんなで本当に力を合わせて志を持って作った作品です」と『THE DAYS』について述べ、「どうぞじっくり楽しんで、8話まで見てください」と呼びかけた。同作は、2011年に起きた福島第一原発事故を入念なリサーチに基づき、3つの異なる視点から克明にとらえたオリジナルドラマ。あの日あの場所で何が起こっていたのか、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた。Netflixシリーズ初主演となる役所が、最前線で指揮をとった福島第一原発の吉田昌郎所長を演じた。舞台挨拶には、竹野内豊、小日向文世、小林薫、遠藤憲一、石田ゆり子、増本淳プロデューサー、西浦正記監督、中田秀夫監督も登壇した。
2023年05月30日俳優の役所広司が27日(日本時間28日未明)、第76回カンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した。役所は、ドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが新たに手がけた東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』に主演。インタビューでは「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、25日の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも本作への大きな評価を得ていたという。最優秀男優賞に選ばれた役所は、壇上にて「こうやってこんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑み、製作の柳井康治をはじめ、監督のヴィム・ヴェンダース、脚本の高崎卓馬、そして製作スタッフ、キャスト、事務所のスタッフ等、一人一人に心のこもった感謝の意を表した。また、直後に行われた日本の記者向け取材で役所は「この賞に恥じないように頑張らなきゃな」と心情を明かし、海外へ出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。第50回カンヌ国際映画祭にて、主演作『うなぎ』(今村昌平監督作)がパルムドールを受賞していた役所だが、最優秀男優賞は初の受賞となる。『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞した。(c)Kazuko Wakayama
2023年05月28日第76回カンヌ国際映画祭の授賞式が現地時間5月27日(土)夜に行われ、ヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAYS』(原題)の役所広司が、日本人としては柳楽優弥以来19年ぶり2度目となる男優賞を受賞。また、坂元裕二が是枝裕和監督『怪物』で脚本賞を受賞した。カンヌでパルム・ドール受賞経験もあるヴェンダース監督のもと、役所さんが演じたのは、東京・渋谷の公共トイレ清掃員という仕事を淡々とこなし、日々の小さな歓びに満足している無口な平山という男。「平山の暮らしぶりをイメージさせる様な環境を監督が整えてくださった」と明かしており、5月25日(木)の公式上映では約10分間のスタンディングオベーションにつつまれ、観客からも大きな評価を得ていた。授賞式の壇上は、1997年に故・今村昌平監督『うなぎ』のパルム・ドールを代理で受け取って以来という役所さんは、感激の面持ちで「こんな華々しいカンヌ映画祭でスピーチをするのはあんまり好きじゃない」と微笑みつつ、審査員、ヴェンダース監督やスタッフ、そして観客に対して感謝をコメント。日本人のカンヌ男優賞受賞は、2004年の是枝裕和監督作『誰も知らない』で当時14歳だった柳楽さん以来、19年ぶり。昨年は是枝監督作『ベイビー・ブローカー』でソン・ガンホが同賞を受賞しており、2年続けてアジア人が男優賞に選ばれた。授賞式を終えた役所さんは日本のメディアに対し、「やっと柳楽くんに追いついたかなと(笑)。彼は本当にすばらしい俳優になったし、(自分も)いろんな男優賞をいただきましたけれど、これからこの賞に恥じないように頑張らなきゃなと改めて思いました」と心情を語った。海外作品への出演について話が及ぶと「自分の表現が役に立つような良い作品があれば参加したいとは思っています。基本的には、自分たちの国の映画で、世界中の人たちに楽しんでもらえるのが、一番の早道かな」と語った。なお、『PERFECT DAYS』はエキュメニカル審査員賞も受賞した。また、是枝監督の最新作『怪物』(6月2日公開)で、『花束みたいな恋をした』や数々のヒットドラマの脚本を手がけてきた坂元さんが脚本賞に。『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督以来、日本人としては2人目。独立賞であるクィア・パルム賞と合わせて2冠となった。『怪物』最高賞にあたるパルム・ドールは、ジュスティーヌ・トリエによる『ANATOMY OF A FALL』(英題)が受賞。女性監督のパルム・ドールは、ジェーン・カンピオン監督『ピアノ・レッスン』、ジュリア・デュクルノー監督『TITANE/チタン』に続く史上3人目の快挙となった。コンペティション部門主な受賞結果パルム・ドール(最高賞)ジュスティーヌ・トリエ『ANATOMY OF A FALL』グランプリ(次点)ジョナサン・グレイザー『THE ZONE OF INTEREST』監督賞トラン・アン・ユン 『THE POT AU FEU』審査員賞アキ・カウリスマキ『FALLEN LEAVES』脚本賞坂元裕二『怪物』女優賞メルベ・ディズダル『ABOUT DRY GRASSES』男優賞役所広司『PERFECT DAYS』カメラ・ドール(新人監督賞)ファム・ティエン・アン『INSIDE THE YELLOW COCOON SHELL』(text:cinemacafe.net)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2023年05月28日ヴィム・ヴェンダース監督が役所広司主演で渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画『PERFECT DAYS』。この度、第76回カンヌ国際映画祭にて、コンペティション部門へ正式出品を果たした本作の海外用特報映像が解禁された。5月16日から開催された、世界中から選出された映画と映画人が一堂に会する世界最大級の国際映画祭、第76回カンヌ国際映画祭にてコンペティション部門へ正式出品を果たした本作。現代映画における最も重要な1人とされるドイツの名匠ヴィム・ヴェンダースが、日本の公共トイレのなかにsmall sanctuaries of peace and dignity(平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所)を見出し、東京・渋谷の公共トイレ清掃員・平山という男の日々の小さな揺らぎを丁寧に追いながら日々を紡いだ。この度解禁されたカンヌ国際映画祭用の映像は、パリ、ロンドン、ベルリン、東京で行われた試写会で、「今の東京をこんなにも温かく、美しく、描けるのか」と驚きの声が多数あがった映像。「この世界にはつながっている世界と、そうでない世界がある」その言葉のとおり、自分だけのルーティンのなかを淡々と生きる清掃員の平山。そしてそれを静かに揺らす出来事たち。ヴィム・ヴェンダースの見つめる、詩的で温かな世界がここにあると分かる映像となっている。(text:cinemacafe.net)
2023年05月22日Netflixとワーナー・ブラザース映画が製作、役所広司主演で2011年に起きた福島第一原発事故を事実に忠実に、圧巻の臨場感で描くNetflixシリーズ「THE DAYS」が6月1日(木)より世界独占配信。この度、福島第一原発所長・吉田役に真摯に向き合い、演じきった役所さんのコメント&場面写真が解禁となった。2011年3月11日、福島に押し寄せた津波によって未曾有の危機・福島第一原発事故が発生した。吉田所長は、死を覚悟しながらも免震重要棟の緊急対策室で混乱した現場を指揮する…。事故当時の福島第一原発所長をモデルにした主人公を演じるのは、日本映画界を代表する名優である役所さん。全電源喪失、4基の原子炉の暴走という、チェルノブイリ以上の未曾有の危機に対峙する現場リーダーの信念、焦燥感、責任の重さを、多面的かつ人間味豊かに体現した。「実際に起こった大事故で、けがをした方、亡くなった方、故郷をなくした方がいらっしゃる中、しかも、事故の収束の目処も立っていない中でドラマ化して大丈夫だろうかという不安はありました」と、オファーを受けたときにはためらいがあったことを率直に語る役所さん。「しかし、脚本も手掛けたプロデューサー(増本淳)から『あの日、あの時、何が起きていたのかを丁寧に描いて、世界中の人に伝えるべきではないか』『これからも廃炉に向けて世界中が注目するだろうから、描き続けたい』との思いを伺って、是非、参加したいと思いました」と、この事故は終わったわけではなく、いまもなお続いている事実を忠実に伝えたいというプロデューサーたちの思いに共感し、出演を決めたという。福島第一原発所長・吉田を演じるにあたって、「原作を始め、いろんな本、資料を頂き、吉田所長の実際の映像、声を見聞きしながら、あの状況下でどんな心の状態だったのかを感じることから始めました。描かれるのは1週間くらいの話ですが、その間、吉田所長たちはちゃんとした食事もできなかっただろうと思い、ラストに向けて徐々に体重を落としました。俳優にできることといったらそれくらいですから」と、俳優として役と真摯に向き合い、混乱する現場を命がけで指揮する所長まで役作りを進めていった。「撮影しながら、おそらく吉田所長は常に社員たちの無事と、恐ろしい状況の中で自分がもう駄目だといった振る舞いや表情は見せてはいけないということを意識していたんじゃないか、吉田所長が諦めた雰囲気を出したらみんなの士気がさがる、ということを考え、ドラマの中のリーダーとしてそういう部分は意識しようと思いました」と、揺るぐことのないリーダーとしての役割を果たし、同時に「座長」という役割も全うした。今回、現場の緊迫感が伝わる役所さんが演じる吉田所長をとらえた場面写真5点が初解禁。政府や本店からの錯綜する指示に翻弄され、タイムリミットにも追われた最前線の現場は、原子炉の暴走を阻止するために死力を尽くしている。対策本部で携帯電話からの報告を受けとめ、深刻な表情で考え込んでいるカット。また、スタッフたちが集まる中で「本部長」というゼッケンを着けた吉田の姿や、刻一刻と変わる原子炉の状況を記したホワイトボードの前で本部長の右腕でとして対策に当たる5号機副長(音尾琢真)と自衛隊員(高橋和也)から報告を受けている1枚も。緊急対策室の窓越しに、“原子炉建屋爆発”を目にした瞬間の吉田の驚愕の表情も初解禁されている。Netflixシリーズ「THE DAYS」は6月1日(木)より世界独占配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年05月20日映画『銀河鉄道の父』(5月5日公開)の公開初日舞台挨拶が5日に都内で行われ、役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督、イーハトーブ子ども合唱隊が登場した。世界中から愛される宮沢賢治が"ダメ息子だった! "という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)を映画化した本作。「出演者同士聞きたいこと」というトークテーマでは、豊田が「僕、3歳の頃からバスケットボールをずっとやっていて、筋トレをしてたんですよ。役所さんを止めるシーンがあるんですけど、全力の役所さんを僕の筋力じゃ止められなくて、筋トレとかなさっているんですか?」と質問する。役所は「散歩ぐらいですよ」と謙遜しつつ、「 僕もね、バスケットやってたんだよ」と明かし、菅田は「すごいよね、大木だよね」と豊田に同意。抑えるアクションが多かったそうで、役所は「暴れるでしょ。怪我しなくてよかったですね」と振り返った。森がさらに、役所と菅田のシーンについて「お二人の気が放たれて、大声出すじゃないですか。ああいう時って何を考えてるんだろうなって。私だったら気持ちが先に逝って喉のことも考えられてない」と尋ねると、役所は「もう声が枯れて、監督が何回も撮るから」と苦笑する。「アクションをやる時は、菅田くんは『仮面ライダー』もやってるし、ちょっと怖かったですね」と語ると、菅田は「冷静でしたよ、役所さん。『怪我せずに行こう』みたいな、落ち着かせてくれて」と状況を説明した。
2023年05月05日役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯ら豪華キャストが集結した『銀河鉄道の父』。この度、菅田さん演じる宮沢賢治がチェロを弾き語りする姿を映す本編映像が解禁された。この度、解禁されたのは父・政次郎(役所さん)や弟・清六(豊田さん)に見守られながら、宮沢賢治(菅田さん)がチェロを弾き語りするシーン。映像は賢治がチェロの弦を鳴らすシーンから始まり、賢治が奏でる綺麗な音色に聞き入っていると、賢治を慕う人々も一緒に歌いだす。その様子を後ろでずっと見守り、演奏が終わると涙がこみ上げそうになりながらも満面の笑みで大きな拍手をする政次郎たち。自分の生き方を見つけ、ようやく歩き出した賢治が生き生きとチェロを演奏するシーンをはじめ、賢治を見守る家族の姿が映し出される心温まる本編映像となっている。チェロ演奏で披露しているのは、宮沢賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」。歌詞には「銀河鉄道の夜」や「双子の星」などに登場する詩が用いられており、2021年に開催された東京2020オリンピック閉会式のフィナーレにて使用され話題となったことが記憶に新しい。本作でチェロに初挑戦した菅田さんはクランクインする数か月前から練習を始め、弾き語りを披露するまでに上達したという。演奏を終えた菅田さんは「とても難しかったですが、楽しかったです!」と達成感に溢れた様子を見せた。実際に撮影本番で演奏を聞いた役所さんも「見事でした。感動しました」と唸ったチェロ演奏シーンは、まもなく大きなスクリーンで体感できる。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年04月30日昨今の名作といわれる作品には、必ずこの人の名前がある。あまたの監督から絶大な信頼を寄せられている、役所広司さん。宮沢賢治の父を演じた主演映画『銀河鉄道の父』について語っていただきました。平凡なサラリーマン、歴史上の人物、暴力的な刑事、更生を誓った元犯罪者など、幅広い役柄を数多く演じてきた役所広司さん。国内外から評価される高い演技力の持ち主ゆえに、役柄にリアリティがあるのは言わずもがな。その上で、善人だろうが悪人だろうが、役所さんが演じることでその役に愛らしさや切なさが加わり、“愛すべき人間らしさ”が溢れるキャラクターになる。だからこそ私たちは、役所さんが出演する作品に釘付けになるのだろう。映画『銀河鉄道の父』で演じた宮沢賢治の父・政次郎も、厳格さと優しさ、そして愛らしさを併せ持った、愛すべきキャラクターだ。「恥ずかしながら僕は、宮沢賢治のことは『銀河鉄道の夜』と『雨ニモマケズ』くらいの知識しかなく、当然父親の政次郎さんのこともまったく知りませんでした。そんな僕にこの映画の話が来たわけですが、成島(出)監督とは本当に古い仕事仲間であり友人でもあるので、久しぶりに一緒に仕事ができるのが嬉しくて、とりあえず原作を読んでみたわけです。ご存じの通り賢治と妹は病気で命を落としており、その父親の話ですから悲しい物語ではあるんですが、それも含めた家族の様子がユーモアを交えながらとても明るく書かれていて、とても楽しい本でした。これが原作なら非常に温かい映画になるのではと思ったのが、出演を決めた理由の一つ。あとやはり、賢治役の菅田将暉くんと芝居ができるということ。出演が決まったときから、現場に入るのがとても楽しみでした」葛藤し、暴走する息子と、それを見つめる父親の物語。役所さんと菅田さんは今作が初共演。映画の中では文字通り二人が正面で向き合うシーンがいくつもあり、そのいずれでも、セリフ、息遣いなど二人のテンポが驚くほどぴったり。“こういう父子、いるいる…”と、あまりの微笑ましさに思わず顔がほころんでしまう。「菅田くんは本当に、役者になるべくしてなったような才能の持ち主です。そして、これまでたくさんの役者が宮沢賢治を演じてきましたが、その中でも彼は特に、賢治を演じる役者に必要なものを持っている人だとも思う。何かになりたいけれども何にもなれないもどかしさや、父を超えたいけれど超えられないといった葛藤を抱えた青年を、切なく愛おしく、のびのびと繊細に演じています。そんな賢治に、僕が演じる政次郎はホロッとさせられたりするわけです」明治時代、質屋を営む裕福な家の長男として、家業を継いでいる政次郎。そんな政次郎と妻のイチとの間に生まれたのが、長男の賢治。政次郎は跡取りである賢治をそれはそれは大切に育てており、その溺愛ぶりは、赤痢にかかった息子を自ら甲斐甲斐しく世話をしたことにもよく表れている。「このお父さんは親の言いつけどおり質屋を継いではいますが、明治の男としてはちょっと変わった人だったらしいんです。“男は強くあれ”という価値観が当たり前、子供の世話は女の仕事、という時代の中で、病気の息子の看病をしていたことからも、それは分かります。思うに政次郎さんも、本当は、家業よりもやりたいことがあったんじゃないでしょうかね。だからこそ、家を継ぐことにノーと言い、好き勝手に思い切り生きている賢治に対し、イライラはすれどもどこか羨ましい気持ちもあり、眩しく見守っていたんじゃないのかな、と思います」しかし、親の心子知らずとはよく言ったもので、賢治は迷走を繰り返す。謎の商売を始めようとしたり、宗教に生きると言い出し家出をしたりと、なかなか道が定まらない。「この子は本当に、詐欺師にでもなっちゃうんじゃないか?と、正直心配になりましたよ(笑)。だからこそ、最終的に息子が文学の道を見つけたときは、本当に嬉しかっただろうな、と。ちなみにどうやら政次郎さんも文学が好きだったらしく、おそらく彼は息子の作る物語の良さもきちんと理解をしていたんでしょうね。息子に黙って陰でスポンサーとして支える姿には、賢治への愛が溢れていたと思います」前述の通り、子供を亡くす父親の悲しい物語ではあるものの、この作品には、真面目さの中にどこかクスッとしてしまうウィットがちりばめられている。感動と笑いのバランスが絶妙で、神妙なシーンでも思わず笑いがこみ上げてくるのがたまらない。「撮影に入る前に監督が、『やっぱりユーモアのある映画を撮りたいんだ』とおっしゃっていたんです。なので脚本を読みながら、どこにおもしろい種が潜んでいるかをみんなで探しながら、作り上げていった気がします」シリアスさと滑稽さ、あるいは喜びと悲しみ。相反する2つの価値観や感情が背中合わせになっているからこそユーモアは生まれるのであり、さらにその絶妙なバランスの上に成り立つ映画が好きだ、と役所さんは語る。「ユーモアが感じられる映画って、誰でもスッと入っていける垣根の低さがあるんだけど、でも同時に品もあるから好きなんです。そして、ユーモアにはいろんな種類がありますが、特に僕が惹かれるのは人間らしさを感じさせる笑い。僕はユーモアとは人間らしさのことだと思っていて、映画とは人間を描くものです。だからこそ、笑いが大事なんです」また一方で、この世界には完璧な人間というのはほとんどおらず、だからこそ徹底的に完璧な人間を演じると、その役の欠点、すなわち人間らしさが露呈する、とも。「もちろん、全部かっこよくいけりゃあいいんですけれど、そんなヤツいねぇだろ?とも思うわけで(笑)。さらに全てがかっこいいものばかりを見せられても、作り物みたいな感じがするじゃないですか。観ている人は完璧なかっこよさよりも、“図らずも見えてしまった人間らしさ”のような部分に、心を寄せたり共感したりするんだと思うんですよ」ちなみに政次郎はまさにそんなキャラクターで、厳格ぶっているけれども実は隙だらけの男だそう。「この映画でも、真面目な状況を突き詰めた結果、それはもはやコメディなのでは?というシーンが何か所かあります。神妙な場面ではありますが、観る方にはぜひニヤッとしていただきたいですね(笑)」『銀河鉄道の父』唯一無二の世界観で、今では世界中から愛されている作家の宮沢賢治。しかし実は賢治は生前、家業を継ぐのを拒否し、謎の商売を始めようとしたり、家出をして宗教にハマったりと、両親を振り回すダメ息子だった…!!厳しくも息子を優しく愛した父親・政次郎の視点で描かれる、宮沢家の愛ある家族の物語。出演は役所広司、菅田将暉、森七菜ほか。監督は成島出、脚本は坂口理子。5月5日より全国公開。やくしょ・こうじ1956年生まれ、長崎県出身。代表作は多数あり、最近では『すばらしき世界』(’21)でシカゴ国際映画祭最優秀演技賞などを受賞。成島監督作は『ファミリア』(’22)などに続き4作目の出演。ジャケット¥143,000シャツ¥51,700(以上エンポリオ アルマーニ/ジョルジオ アルマーニ ジャパン TEL:03・6274・7070)※『anan』2023年4月19日号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・安野ともこヘア&メイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)(by anan編集部)
2023年04月16日宮沢賢治の父・政次郎を役所広司、長男・賢治を菅田将暉が演じることで話題の『銀河鉄道の父』。この度、宮沢賢治の妹・トシ役を演じた森七菜の新たな魅力と存在感溢れる場面写真が解禁された。宮沢賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、歴史のスポットライトの陰にいた賢治の家族への丹念なリサーチを実らせ、「見たこともない賢治の物語」「深い愛に涙が止まらない」と絶賛された第158回直木賞を受賞した傑作小説を映画化。本作で妹・トシを演じた森さんは、菅田さんと共演したドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です」や映画『ラストレター』で注目を浴び、Netflixシリーズ「舞妓さんちのまかないさん」では“まかない飯”を作る少女・キヨが話題に。本作では女子には勉学は必要ないと言われることが多かった時代に父親を説得して進学し、賢治の創作の原動力にもなった聡明な妹・トシを溌剌と演じている。この度解禁されたのは、凛とした表情をみせるトシをはじめ、父・政次郎(役所さん)と笑顔で話すカットや颯爽と自転車に乗る姿、そして女学校から帰宅し家族との会話を楽しむ様子が切り取られた計4点。本作で役所さんと初共演を果たすことができた森さんは「一緒にお芝居していて、すごく楽しかったです。お父さんとの要所となる2つのシーンでは、トシを演じる私にとってターニングポイントとなりました。役所さんの力をとても感じ、助けていただいたことを思い出しながら毎日帰っていました」と役所さんへの感謝を語る。そして菅田さんとの約3年ぶりの共演については「以前は人質に取られる役回りだったので最初はギャップを感じました」と戸惑ったそうだが、「菅田さんとのシーンを重ねていくうちに、撮影前に読んだ数多くの賢治の本が腑に落ち、賢治の言葉に説得力を感じることができた」と菅田さんから大きな刺激を受けた様子。いまもなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。賢治が高い評価を得るようになったのは、無名だった彼の才能を信じて支え続けた家族の存在があってこそ。その中でも賢治の一番の心の支えとなっていたのが、妹・トシの存在。家族への愛が溢れ、短いながらも力強く生きたトシを演じ、新たな魅力を開花させた森さんの姿に注目だ。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年04月14日俳優の役所広司と菅田将暉が5日、都内で行われた映画「銀河鉄道の父」(5月5日公開)の完成披露試写会に、共演の森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、メガホンをとった成島出監督とともに出席した。世界中から愛される宮沢賢治が"ダメ息子だった! "という大胆な視点を軸に、大量の宮沢賢治の資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた小説『銀河鉄道の父』(門井慶喜著)を映画化した本作。今回、主人公の宮沢政次郎を演じる役所と息子の宮沢賢治役を演じる菅田は初共演だったそうで、共演した感想を聞かれると、お互いに「最高です!」と言い合い、改めて、役所は「もともと菅田ファンでしたし、いつか一緒の現場に立ちたいなと思っていました。また宮沢賢治という役が菅田くん以外に思いつかないくらい、菅田くんに合っている役だなと思いました」と語ると、菅田は「恐れ多いですよね。僕は役所広司教なので、こんな幸せな時間はないっていう感じでした」と目を輝かせた。また、どのような役作りをしたか尋ねられると、役所は「原作と脚本を読み込むことと、今回は方言ですね。花巻弁をできるだけ花巻の人たちに笑われないレベルまでいきたいなと思いました」と打ち明け、「自分で台本を読んだりするだけではダメで、現場に行って家族たちの顔を見たり、セリフを聞いたり、そういうことをしながら政次郎という役がだんだん出来上がってきたような気がします」とコメント。菅田は花巻弁やチェロ、字を書く作業やお経など、やることが多かったそうで、その中でも劇中でチェロを自身で弾いていることが話題に上ると「最初は指さえ動いていればいいくらいのオファーだったんですけど、だんだん『音鳴るんだ』、『鳴るなら音を使いたい』、『音はできるから歌ってほしい』って」と要望がエスカレートしていったことを明かし、「今回まさかのそんなトライをさせていただいたので、ちゃんとサントラとかに載ってほしいですよね。"チェロ・菅田将暉"って書いてほしいです」と吐露して笑いを誘った。さらに、親バカやバカ息子の一面も描かれている本作にちなみ、自身をバカだなと思ったエピソードを聞かれると、役所は小学5年生のときに運動会に出たくないと思っていたことを明かし「運動場に小さな穴があって、それで(足を)グリッといったんですよ。その瞬間"これで運動会に出なくて済む"って思って(笑)、担任の女の先生が病院に連れていってくれてレントゲンを撮られて、(痛くないことが)これでバレるなって思ったら『ヒビが入ってる』って言われたんです」と回顧して驚かせ、「全然痛くなかったんですけど、すごいギプスをされて、先生におんぶされて家に送ってもらうときは本当にごめんんさいと思って、1か月くらいギプスの中がかゆくて…。俺はバカだなって思いましたよ」と苦笑い。菅田は、中学1年生のときに理科の授業に退屈していたことを明かし「ピンセットを片手に持って授業を聞いていたんですけど、ピンセットの先が(背後の)何かに当たるのが楽しくてカラカラやっていたら引っかかるものがあって、ここピッタリそうだなと思ってパッとやったらコンセントで、次の瞬間"バンっ! "て爆発が起こって、学校中が停電になりました」と告白し、「5分後くらいにパッて明るくなって、『菅田!!』って怒られて、俺、気づいたらなんか泣いていて(笑)。で、ピンセットはこの世から消えました。バカすぎますよね。そのときのコンセントにピンセットを挿したらダメなんだなって学びました」と遠くを見つめた。
2023年04月06日Netflixとワーナー・ブラザース映画で製作する役所広司主演のNetflixシリーズ「THE DAYS」の配信開始が6月1日(木)に決定。追加キャストとして音尾琢真、光石研、遠藤憲一、石田ゆり子ら実力派豪華キャストの出演が決定し、ティーザー予告第2弾が解禁された。全8話からなる本作は入念なリサーチに基づき、2011年3月11日、「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点から描いた実話に基づく物語。役所さん演じる福島第一原発の吉田昌郎所長が率いる福島第一原発では、1・2号機当直長役に竹野内豊、福島第一原発から225キロ離れた首都・東京から陣頭指揮する総理大臣役に小日向文世、真っ先にベントを実行するベテラン運転員役に小林薫がすでに発表されている。新たに解禁されたのは、吉田所長を右腕として支える5号機副長役として、NHK大河ドラマ「どうする家康」でも家康を支える臣下を演じている音尾琢真。そして、東央電力副社長役として、実力派俳優の光石研。さらに、遠藤憲一と石田ゆり子が行方不明となる若手運転員の両親役で出演する。この度公開された映像は、原子炉に押し寄せる津波に襲われ職員が構内を逃げ惑う姿で始まる。「あの日々は、運命だったのか、それとも過ちだったのか」というコピーに、吉田所長(役所さん)が緊迫した面持ちで窓の外を確認するシーンへと続く。「4基の原子炉が水没」した信じがたい局面に、総理大臣(小日向さん)、ベテラン運転員(小林さん)らの沈痛な表情が重なっていく。さらには、最前線で事故に対峙する1・2号機当直長(竹野内さん)、吉田所長ら職員が苦渋する姿に、「彼らは罪を犯したのか」という衝撃の問いかけで結ばれる。国家の命運をも左右する危機の裏側で、マニュアルに頼れない緊急対応と重大な決断を迫られた政府、会社組織はどのように向き合ったのか。政府や本店からの錯綜する指示に翻弄され、タイムリミットに追われた最前線の現場では、原子炉の暴走を阻止するためにどんな戦いがあったのか。日本を代表する実力派俳優たちのアンサンブルによって、それぞれ異なる立場から「何があったのか」を重層的に描く物語に注目だ。Netflixシリーズ「THE DAYS」は6月1日(木)より世界独占配信(全8話)。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年04月03日堺雅人が3年ぶりに日曜劇場に主演する「VIVANT」(読み:ヴィヴァン)が7月期に放送決定。堺さんと、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった日本を代表する俳優陣が豪華初共演を果たす。「半沢直樹」シリーズ、「下町ロケット」シリーズ、「陸王」「ドラゴン桜」など数多くの大ヒットドラマを世に送り出してきた福澤克雄監督がテレビドラマの新時代を切り拓く完全オリジナルストーリーの“アドベンチャードラマ”。その内容については一切明かされていない。主演の堺雅人は、「半沢直樹」シリーズで脅威の視聴率を叩き出し、2013年版は平成の民放ドラマ歴代1位を記録。令和時代に放送された2020年版も前作の勢いそのままに大きな話題を呼んだ。劇中のセリフを子どもたちも真似をするなど、老若男女多くの視聴者が堺さんの演技に夢中になり、ブームを生み出した。そんな堺さんが3年ぶりに日曜劇場に帰ってくる。堺雅人「あまりに壮大で複雑でスピーディーな物語なので、準備が追いついていない状況」と堺さん。「正解は福澤監督の頭の中だけ。でも福澤監督は、全身全霊でぶつかれば全身全霊で応えてくださる方なので、意気込みしかないです! 素晴らしい共演者の方々とお芝居するのは楽しみです。役所さんと本格的にお芝居するのは初めてなので、懸命に食らいついていきたいです」と語る。共演は、「新参者」「下町ロケット」シリーズや「DCU」「ドラゴン桜」など多くの日曜劇場作品で主演を務め、圧倒的な存在感を放つ阿部寛。阿部さんは第16回アジア・フィルム・アワード(2023年)にて、優れた才能を持つ映画人に贈られる「Excellence in Asian Cinema Award」を受賞。2019年に受賞した役所広司に続き日本人3人目の栄冠となり、世界中から熱い視線が注がれている。連続ドラマでの共演は初となる堺さん、阿部さんはどんな世界観を作り上げるのか?阿部寛「自分にとっても新たな挑戦となる大きなプロジェクト」と明かす阿部さん。「魅力的なキャストに恵まれ、身の引き締まる思い」と言い、「堺さんとは連続ドラマでご一緒するのは初めてなので、今回の長丁場で、共に良いものを作り上げていきたいと思います。二階堂さんは初共演ですし、桃李くんとは11年ぶり、役所さんは若いころからずっと憧れている先輩なので、皆さんと良いお芝居が一緒にできればいいなと思います」と語っている。実力派として知られる二階堂ふみは、第68回ヴェネチア国際映画祭(2011年)で新人俳優賞にあたる「マルチェロ・マストロヤンニ賞」を日本人で初めて受賞したことで各国から注目を浴びた。NHK連続テレビ小説「エール」での好演も記憶に新しい二階堂さんは、ハリウッドドラマ「将軍SHŌGUN」で世界進出することが決定している。日曜劇場には「この世界の片隅に」以来、5年ぶりの出演。どんなエッセンスを注入するのか、期待が膨らむ。二階堂ふみ二階堂さんは「主演の堺さんは座長として懐が深く、とても頼もしい方で、堺さんについていけば大丈夫だという安心感があります」と語り、「阿部さんはお芝居をとても繊細に作り込まれていて、日々学ばせていただいています。松坂さんは、今まで見たことがない新しい一面が見られるんじゃないかと楽しみです。また役所さんは私の映画デビュー作品の監督を務められていて、今回久しぶりに共演させていただくので、成長したなと思っていただけるよう努めます」と意気込みを語った。また、高い表現力で幅広い役柄をこなす松坂桃李は、映画『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞(2020年)の最優秀主演男優賞を受賞。『孤狼の血』『流浪の月』『ラーゲリより愛を込めて』など数々の映画に出演してきた。松坂さんも二階堂さんと同様、「この世界の片隅に」以来、5年ぶりの日曜劇場出演。初共演となる堺さんと、どのような関係性を築いていくのか?松坂桃李「錚々たる俳優の方々がこの一大プロジェクトに参加されることを聞き、『なんとか僕も出演したいです!』と自ら志願しました」という松坂さん。初共演の堺さんとは「熱量やスピード感に乗り遅れないよう、最後まで走り抜きたい」と言い、「役所さんは『孤狼の血』以来、阿部さんは『麒麟の翼~劇場版・新参者~』以来11年ぶりとなるので、恥ずかしい姿を見せないよう自分が積み重ねてきた経験をぶつけていきます」と語る。日本映画界を代表する名優・役所広司は、第20回日本アカデミー賞(1997年)で13部門を独占した映画『Shall weダンス?』で最優秀主演男優賞に輝くなど、言わずと知れた存在。ハリウッド映画『バベル』への出演をはじめ、海外からも高い評価を受けている。役所さんの日曜劇場出演は「陸王」以来6年ぶり。「陸王」では、老舗足袋屋の社長である父親を熱演したが、堺さん、阿部さん、二階堂さん、松坂さんら実力派が集う本作では、どのような人物を演じるのか注目される。役所広司「福澤監督がエンタメ界に一石を投じるような素晴らしい企画だと思うので、良い結果が出せるよう一生懸命やらせていただきます」と語る役所さん。「阿部さん、二階堂さん、松坂さんとは共演経験がありますが、堺さんとはドラマで初めてご一緒するのでとても楽しみ」と言い、「ひとりひとりのキャラクターがミステリアスで、次はどうなるんだろう? と刺激的かつスケールが大きいドラマになる」とアピールした。福澤監督の最新作となる本作は、演出だけでなく原作も手掛けた完全オリジナルストーリー。福澤さんが作り上げてきた日曜劇場で主演を務めた堺さん、阿部さん、役所さんをはじめ、まさしく日本のエンターテインメントを牽引するキャストと、共に日曜劇場を作ってきた制作スタッフが集結する。さらに今回はティザービジュアルとティザームービーも解禁。赤と黒のコントラストが目を引くティザービジュアルはエネルギッシュであり、クールであり、ハードであり…さまざまな印象を与えるビジュアル。そして、「敵か味方か、味方か敵か。」という意味深なキャッチコピーが添えられている。一方、疾走感あふれるティザームービーは冒険の始まりを予感させる。スピーディーな展開で何度も繰り返し見たい映像となっており、堺さんら5人のキャストの次々と変わる表情や、それぞれに映し出されているキーワードも見逃せない。原作・演出の福澤さんは、「たまたまラジオから流れてきたある話が非常に興味深く、本作を企画しました。普段はモデルとなる映画やドラマを想定するのですが、本作『VIVANT』はどんなドラマにも当てはまらない、日本ではあまり見たことのないドラマになると思っています」と、新たなエンターテイメントの幕開けを示唆している。日曜劇場「VIVANT」は7月、毎週日曜21時~TBS系にて放送予定。(text:cinemacafe.net)
2023年02月27日