フジテレビの原田葵アナが、28日放送の同局系バラエティー『呼び出し先生タナカ2時間SP』(後7:00)に出演。慣用句を答えるパートで、痛恨のミスをしてしまった。「対等な立場に立つ」ことを意味する「肩を並べる」の「肩」を答えるべきところを、原田アナは「頭を並べる」と回答してしまい脱落。「嫌だ嫌だ!」とうなだれていた。この日は、優等生アナウンサーNo.1決定戦の第2弾を開催し、NHK&民放全キー局出身アナウンサー10人が「国語」「社会」のテストで格付け。タナカ先生に呼び出された生徒は、青山祐子、阿部知代、榎並大二郎、上重聡、須黒清華、竹内由恵、永井美奈子、馬場典子、原田葵、山本里菜の優等生アナウンサーと番組おなじみのメンバー、猪狩蒼弥(HiHi Jets)、村重杏奈、やす子の人気芸能人たちが登場した。アナウンサー必須技能「滑舌テスト」や、年間140万人受験「漢検」全面協力の「難読漢字テスト」などにチャレンジしていった。
2024年10月28日俳優の原田龍二の妻・愛さんが25日に自身のアメブロを更新。アメリカに住んでいる息子から連絡があった日のエピソードをつづった。この日、愛さんは朝に息子から「練習で手を踏まれて人差し指が少し折れてた」と連絡があったことを報告。「アメリカ行って初めてのケガ」だといい「ひとまず左手だったので不幸中の幸い!!」とコメントした。続けて「また明日大きめの病院に行くとか」と明かし「しばらくフィールドの練習するよと言ってました」と説明。「前向きでよろしい」と述べ「早く良くなりますように!」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年10月26日原田知世が、11月27日(水) にミニ・アルバム『カリン』をリリースする。近年、女優として数々の話題作に出演する傍ら、大人の女性の凛とした美しさと透明感をあわせ持つ唯一無二の歌声で、歌手としても新たなステージに立っている原田。今回のミニ・アルバム『カリン』は、2022年のデビュー40周年を経て一段と伸びやかで表情豊かになった歌声にフォーカスした作品となっている。全曲新曲で構成されており、総合プロデュースは20年近くにわたり原田の音楽面の大切なパートナーである伊藤ゴローが担当。作家陣には、伊藤に加えて、「ヴァイオレット」に続く2曲目のタッグとなる川谷絵音(indigo la End、ゲスの極み乙女、礼賛、ジェニーハイ、etc.)、pupaをはじめ長年の大切な音楽仲間である高野寛、近年の原田知世の歌詞世界に欠かせない高橋久美子、そして初タッグとなる藤原さくら、sorayaが参加。川谷絵音(「カトレア」)とsoraya(「セレンディピティ」)は、それぞれサウンド・プロデュースも手掛けている。アルバムには全6曲を収録。ジャケットのイラストレーションは塩川いづみによる描き下ろしポートレートで、初回限定盤は高音質UHQCD仕様+スリーヴケ―ス&ミニ・フォトブック付きとなっている。なお、UNIVERSAL MUSIC STOREでアルバムを予約すると、11月30日(土) に都内某所で開催される発売記念イベント「原田知世『カリン』Special Listening Party」に、抽選で合計200名が招待される。原田や伊藤のトークを交えて、新作の音楽を聴く貴重な機会となる。予約申込は、11月10日(日) 23時59分まで。さらに、12月17日(火) には、コンサート「L’ULTIMO BACIO Anno 24『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live」が東京・恵比寿The Garden Hallにて開催される。チケット先行予約(抽選)は、10月27日(日) 23時59分まで受付中だ。<リリース情報>『カリン』2024年11月27日(水) リリース●初回限定盤(UHQCD、スリーヴケース&ミニ・フォトブック付):3,520円(税込)●通常盤(SHM-CD):2,860円(税込)【収録曲】1. カトレア作詞・作曲:川谷絵音Sound Produced & Arranged by 川谷絵音2. winter pupa作詞:高野 寛作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー3. 朝に作詞:藤原さくら作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー4. インディゴブルー作詞:高橋久美子作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー5. ひねもすLOVE作詞:高橋久美子作曲:伊藤ゴローProduced & Arranged by 伊藤ゴロー6. セレンディピティ作詞:Ruri Matsumura作曲:壷阪健登Sound Produced by soraya Arranged by 壷阪健登予約リンク:【発売記念イベント】原田知世『カリン』Special Listening Party2024年11月30日(土) 都内某所にて開催第1回 15:15 open / 16:00 start第2回 17:15 open / 18:00 start※各回30分程度出演:原田知世、伊藤ゴロー詳細はこちら:<ライブ情報>L’ULTIMO BACIO Anno 24『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live2024年12月17日(火) 東京・恵比寿The Garden Hall開場 18:00 / 開演 19:00【チケット】指定席:9,900円(ドリンク代別)プレミアムシート :16,000円(1ドリンク&1タパス付)■先行予約(抽選)受付期間:10月27日(日) 23:59まで()イベントオフィシャルHP:原田知世 公式サイト:
2024年10月18日俳優の西田敏行さんが死去したことが17日、関係者への取材で分かった。76歳。訃報を受け、同日、映画『釣りバカ日誌』 シリーズで脚本を務めた山田洋次氏と、西田さん演じたハマちゃんの妻・みち子役の浅田美代子が、松竹を通じて追悼コメントを発表した。山田氏は「訃報を聞いて、喜劇のヒーローを演じる役者をぼくたちは失った、という喪失感の中にいます。『学校』シリーズは企画の最初の段階から西田さんをイメージにおいていたし、彼なしにはつくれなかった。『釣りバカ日誌』 シリーズもこの人がいなかったら、成り立たなかったはず」と伝え「偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています」としのんだ。浅田は「突然の訃報にただただビックリしています。あの 元気ないつも笑顔の浜ちゃんが亡くなってしまうなんて 、どう 信じたらいいのでしょう。三國さんが亡くなった日に、二人で献杯したね」と回顧し「今日は私一人 献杯します。浜ちゃん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。天国で大好きなお酒を思う存分飲んで、そちら にいる仲間と宴会を楽しんでください」と、天国の西田さんに呼びかけた。■山田洋次監督コメント訃報を聞いて、喜劇のヒーローを演じる役者をぼくたちは失った、という喪失感の中にいます。『学校 』シリーズは企画の最初の段階から西田さんをイメージにおいていたし、彼なしにはつくれなかった。『釣りバカ日誌』 シリーズもこの人がいなかったら、成り立たなかったはず。いくつになっても福島弁の抜けない、懐かしい人柄。小太りの肉体・響きの豊かなバリトンの声、愛嬌のある目元、ヨーロッパではこういう役者をクラウンというそうだが、あの姿がもう見られない。偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています。山田洋次■浅田美代子さんコメント突然の訃報にただただビックリしています。あの元気ないつも笑顔の浜ちゃんが亡くなってしまうなんて 、どう信じたらいいのでしょう。三國さんが亡くなった日に、二人で献杯したね。今日は私一人献杯します。浜ちゃん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。天国で大好きなお酒を思う存分飲んで、そちらにいる仲間と宴会を楽しんでください。合掌浅田美代子
2024年10月17日俳優の原田龍二の妻・愛さんが10日に自身のアメブロを更新。会員制倉庫型スーパー『コストコ』の品を使った娘の朝食を公開した。この日、愛さんは「今朝の娘の朝食は最近ハマっているアサイー」とメニューを紹介し「先日コストコで買った冷凍のアサイー」を使ったことを報告。「ヨーグルト 冷凍マンゴー バナナ はちみつを入れてミキサーで」と作り方を説明し「やり過ぎはだめ!と、注意が入ります。いつも娘は自分でやっていたのでわたしがやるのはお初」とつづった。続けて「サラサラになりすぎるとだめ」だといい「仕上げにグラノーラとバナナとまたはちみつを少し」と完成した娘の朝食の写真を公開。「なんだかヘルシーな朝ごはんですね」と述べ「いつもより冷たいとか言いながら食べてました」と娘の様子を明かした。また「お弁当はメンチカツにぎらーずおにぎり弁当」と説明し「副菜は昨日と変わらずでごめんね」と調理中の様子や出来上がった弁当の写真を公開。娘から「卵焼き毎日いらない!とクレームが入りました」と明かし「息子はなんでも食べたのにな、、娘は好き嫌いを言うので本当にかたよります」と悩ましい様子でつづった。最後に「小さい頃はなんでも食べてくれたのに、、思春期を迎えてからはうるさくなりました」と述べ「やれやれ」とコメント。「さて今日も気になる場所をお掃除しようかなと思います!みなさん今日も暑いようなのでお気をつけてお過ごし下さいね」と呼びかけ、ブログを締めくくった。
2024年09月10日俳優の原田龍二の妻・愛さんが7日に自身のアメブロを更新。会員制倉庫型スーパー『コストコ』で買った“めちゃくちゃ美味しい”品を公開した。この日、愛さんは「美味しいコストコ購入品」というタイトルでブログを更新。「朝食にもおやつにもはまってます!!」と「グラノーラとヨーグルト」を写真とともに紹介し、購入したヨーグルトについて「めちゃくちゃ美味しい!初めて購入しました」とつづった。続けて「アサイーのジュースも美味しくて」と他の商品も写真とともに紹介し「オススメです」とコメント。「コストコ購入品の紹介でした」とつづり、ブログを締めくくった。
2024年09月08日俳優の原田龍二の妻・愛さんが8日に自身のアメブロを更新。原田が毎日食べているものを明かした。この日、愛さんは「とうもろこしが美味しい季節」と述べ、とうもろこしの写真を公開。「昨日買った甘長唐辛子はごま油で焼いてからニンニク醤油にどぼんとつけて」と完成した料理の写真も公開し「美味しい」と大満足の様子でつづった。続けて、原田について「最近ニンニクを毎日食べてます!」と明かし「食べすぎは注意しないといけないみたい!」とコメント。「先日、ラーメン屋さんのおろしニンニク入れすぎは死にますとかいうそんなお話を聞いて驚きました」と述べ「何事もほどほどですね」とつづった。
2024年08月09日俳優の原田龍二の妻・愛さんが4日に自身のアメブロを更新。空港で大泣きした原田の姿を公開した。アメリカから帰国していた息子の出発を前日に見送った愛さんは、この日「昨夜はなんだかぐーーっすり眠れたのですが」と述べつつ「目覚めてもう息子は着いたかな?とスマホを見てみると天候が悪く他の空港に着陸して待機中だとか」とアメリカに住んでいる息子の様子を報告。「今回は乗り換えなしだから良いね~なんて言っていたのにまたもやハプニングとは」と困惑した様子でつづった。続けて「そういう星の元に生まれたんだなんて少し思いました」と述べるも、その後に連絡がなかったそうで「気になります」とコメント。「きっと本人は寝てるとか映画見てるとかそんな感じだと思うのですが」とつづり「昨日空港で大泣きした原田パパ 突然スイッチ入ってびっくりしました」と息子を見送った空港で泣いている原田の姿を公開し、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「寂しいですよね」「とてもいいご家族ですね」「写真見てもらい泣きしちゃいました」などのコメントが寄せられている。
2024年08月06日映画『男はつらいよ』公開55周年を記念した「Go! Go! 寅さん」プロジェクトが始動。併せて、山田洋次監督と黒柳徹子による対談番組の放送など、現時点で決定している企画の詳細が発表された。1969年8月27日に第1作が公開された『男はつらいよ』は、のちにギネスブックに認定されるなど、総観客動員数8,000万人を超える国民的映画シリーズ。2019年には50周年を迎え、それまでの全49作が4Kデジタル修復技術によって蘇ったほか、22年ぶりの新作となる第50作『男はつらいよ お帰り 寅さん』が公開となった。「Go! Go! 寅さん」プロジェクトは、何かと窮屈な現代だからこそ寅さんの言葉の数々を伝えたい、まだ作品を観たことがないミレニアム世代・Z世代にも観てほしいという想いがコンセプトとなっている。公開されたキービジュアルは、プロジェクトのコンセプトに沿って、「明るく、前向きな寅さんの笑顔」を前面に押し出し、軽やかな跳躍で勢いを表現。また、「そうよ、人生は賭けよ。」というコピーは、『男はつらいよ 純情篇』(第6作/1971年)より、挑戦する人々の背中を押し、励ましてくれる寅さんのセリフを大きく打ち出したものとなっている。また、山田監督と黒柳の対談番組『渥美清にあいたい 山田洋次と黒柳徹子が語る』(仮)は、3月17日(日) にNHK-BSで放送される。番組では、『男はつらいよ』シリーズの主演を務めた渥美清とのエピソードが語られる。併せて同局では、映画『男はつらいよ』シリーズから厳選された4本『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』『男はつらいよ 噂の寅次郎』『男はつらいよ 柴又慕情』『男はつらいよ 奮闘篇』が放送される予定だ。『渥美清にあいたい 山田洋次と黒柳徹子が語る』(仮)よりさらに、第1作の4K UHD化や、「辰年の寅さん」グッズが「Amazon Merch on Demand」で発売されることが決定。また、シリーズ55周年に寄せて、山田監督からメッセージが到着した。■山田洋次監督 コメント第2作『続・男はつらいよ』(1969年)撮影風景『男はつらいよ』55周年に寄せて「寅さん」こと車寅次郎という人物の魅力とはなんだろうか。誕生から半世紀を超えてもなお、人々がいまでも彼のことを忘れないのは、なぜだろうか。寅さんは人一倍の深い「情」を持っていて、困っている人々をみると放っておけない。親との関係に悩む娘、恋心を抱きながらも行動に移せない者、大金を騙し取られた芸者、不治の病に侵された貴婦人、大切な家族を亡くした人 。 寅さんは彼ら彼女らに寄り添い、共に心を痛め、叱咤激励し、時に自らの空回りが思いがけず功を奏するなどして、周囲の人たちの心を癒し、背中を押して次の一歩を踏み出すきっかけを与える。しかし、寅さんが持っている価値基準は「情」だけであり、統一した基準を持たない。要するに無茶苦茶なのであり、そこが寅さんの魅力なのだが、私たちは誰もが「寅さんのようには生きていけない」ということを知っている。困っているときには頼りになり必要とされるが、問題が解決すると途端に厄介者になる人物だ。寅さんは困難な時代でこそ光り輝き、人々を救ってくれるスーパーヒーローだとすれば、暗く、重苦しい今の世の中にこそ逢いたい人物ではないだろうか。弱った人間を励ます時に、寅さんは的確にその人を慰める言葉を持っている。「おい青年!」「労働者諸君!」と呼びかける時、<日本の未来は君たちにかかっている>という期待を込めて励ましている。その言葉の根底には、<自分はだめな人間だ>という想いがある。「お前は俺と違うんだぞ、立派なんだぞ」と、低い位置から応援している。そんなだめな男の破天荒な言動に、周囲の人々は「馬鹿だねえ」と笑い、呆れながらも、寅さんを愛していく。「笑い」は人の内側で、心が自由になる感動だ。めちゃくちゃな価値観を許している自分にホッとして、そのひと時解放される。大人だけではない。寅さんに憧れる子供たちに何人も出会ってきた。きっと彼らも大人と同じように、生きる苦しさを味わっているのだろう。遠い他国を旅している寅さんよ、帰って来てくれ。そして魂が自由であることの喜びを、もう一度味わせてくれ。<番組情報>『渥美清にあいたい 山田洋次と黒柳徹子が語る』(仮)3月17日(日) 14:49~15:48 NHK-BSで放送※「辰年の寅さん」グッズの詳細はこちら:
2024年02月28日山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』のBlu-ray&DVDが、2024年2月21日(水) にリリースされることが決定した。現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描いた本作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。しかし迎えてくれた母の様子がどうもおかしい。割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく――。豪華版Blu-rayには、出演者インタビュー(吉永・大泉・永野)のほか、舞台挨拶などを含むイベント映像集などを収録。また封入特典として、プレスシート(再編集縮刷版)も付属する。<リリース情報>『こんにちは、母さん』2024年2月21日(水) リリース●豪華版Blu-ray(本編BD+特典DVD):7,370円(税込)『こんにちは、母さん』豪華版Blu-ray 展開図【映像特典】■本編ディスク・予告、特報■特典ディスク・出演者インタビュー(吉永小百合、大泉洋、永野芽郁)・イベント映像集(完成報告会見、完成披露試写会、初日舞台挨拶、公開中舞台挨拶)【封入特典】・プレスシート(再編集縮刷版)●通常版Blu-ray:5,720円(税込)●通常版DVD:4,620円(税込)【映像特典】・予告、特報特設サイト:「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年12月06日お笑いトリオ・ネプチューンの原田泰造と俳優の中村蒼が出演する、花王・サクセスのブランドムービー「あのころの自分に会って……」編が、15日から公開される。ブランドムービーでは、AI技術で20歳若返った原田と現在の原田が共演。露天風呂に浸かりながら“いい年のとり方”について中村と話していた原田がサウナ室に入ると、AI技術により再現された20代の原田と対面する。20代の原田から「今を大切に」という言葉を投げかけられ、あの頃の夢や情熱を思い出した原田は、中村と共にお風呂上がりに育毛トニックを使用しながら、“まだまだこれから”と前向きな表情を浮かべる。○■原田泰造 インタビュー――AI技術によって、20代後半の原田さんが再現されていますが、昔のご自身をみてどう思いましたか?面白くて何度も見ました。20代後半の僕は今考えるととても軽率でなんの根拠もないのに自信家だったと思います。なのに夢だけは沢山ある。それがちゃんと表現されていると思います。さっきからニヤニヤしながら見ています。過去があるから今がある。前を向く力にサクセス。ピッタリだと思います。――その時の自分に、今の自分だからこそ言っておきたい、後悔していることやアドバイスがあれば教えてください。まさか将来自分がクイズ番組をやるとは思ってもいなかった。学校で習う勉強に頼むから少しは力を入れてほしい。――息子さんが、今回ご自身が再現されているのとほぼ同い年の現在27歳かと思います。ご自身の27歳と比較されてどうでしょうか?息子と若い頃の僕が似ているところは独立心が強く学生生活が終わると直ぐ一人暮らしを始めるところが似ていると思います。全然、実家に帰ってこない所も似ています。サウナや食事にたまに付き合ってくれます。――実際に小学校の作文にて、“今を大切に”と記載されたそうですが、今も大切にされている言葉なのでしょうか?今を大切には僕の永遠のテーマです。小学生の時に作文を書いた時、自分で書いておきながらなんていいタイトルなんだと感動したのを覚えています。この頃の僕はテレビのバラエティ番組やドラマや映画それから漫画、同じクラスの友達や女子、色んな事に興味を持ちすぎて大変だったような気がします。今を大切にしていたと思います。○■中村蒼 インタビュー――前回に引き続き、サクセスのCMを撮影されていかがでしたでしょうか?また原田さんとサクセスのブランドムービーを撮影できて嬉しかったです。今回は“いい歳の取り方とは”について話していてそれは僕も常に思っている事でした。先の事なんて考えたところで分からないのにどうしても考えてしまって不安になる。でも今回のブランドムービーにもある様に“今を大切に”と今を楽しんで人生を歩んでいる原田さんに言われると何だか救われる様な気持ちになりました。ブランドムービーという短い時間ですが観ている方にも何か届いてくれるといいなと思いました。――20代後半の若い原田さんをみた印象はいかがでしたでしょうか?若かったです(笑)。でも今もとてもかっこよく渋さもあって原田さんの様に歳を重ねていけたらなと思いました。そしてその頃からこれまで第一線で活躍し続けている原田さんは本当に凄いなと改めて感じました。
2023年09月15日9月13日、都内で行われた映画『こんにちは、母さん』の公開中舞台あいさつに登壇した山田洋次監督(92)。本作は『母べえ』(’08年)、『母と暮らせば』(’15年)に続く「母三部作」の集大成で、山田監督にとって記念すべき90本目の作品となった。主演の吉永小百合(78)や大泉洋(50)、永野芽郁(23)ら出演者も舞台あいさつに駆け付け、この日誕生日を迎えた山田監督を祝福した。だがいっぽうで、山田監督が語った映画鑑賞マナーに関する“ある持論”が波紋を呼んでいる。冒頭、山田監督はコロナ禍によって映画館へ足を運ぶ人が減ってしまったことに言及。その上で、「一度映画館に行く習慣を失った人たちが、この映画をきっかけにまた『映画を観るのはやっぱり楽しいな』という風に思い直してほしいという願いを抱きながら、この映画を作りました」とあいさつした。そして波紋を呼んでいるのは、トークショーでのコメント。司会者から「(観客は)映画館に1人で行っているんだけども、みんなで笑ってみんなで一緒に観ているような気がする。これ、素晴らしい映画体験だと思うんですけども」と向けられると、次のように語ったのだった。「いま映画館に行くと、“大声で笑ったりしちゃいけない”って(スクリーン)に出てきたりしますよね。やたらに“ものを食べるな”とか、“前のシートを蹴飛ばすな”とかね。僕は本当に、あれがあまり好きじゃない。お金払って楽しみに来てるのに、『ああしちゃいけない、こうしちゃいけない』となぜ言われなきゃいけないんだっていう。僕は大いに笑ってほしいと思う。座席ぐらい蹴飛ばしてほしいと思う。ビール飲んだり、タバコ吸ったりしたっていいじゃないかと思う。そういう風に映画を楽しんでほしい、そんな思いでこの映画を作りました。だから、みなさんがワイワイ笑って映画を観てくださるのが、本当に僕にとっては嬉しいことです」山田監督が熱く語った持論に、ネット上では《分かる》《監督に賛成!!》と理解を示す声が。だがいっぽうで、大手シネコンをはじめとした多くの映画館では「上映中のおしゃべり」「喫煙」「前の座席を蹴る」「他店からの飲食物の持ち込み」といった行為はマナー違反として控えるよう観客に呼びかけている。最近ではスマホが普及したことによって、スマホの光や音が迷惑になることも問題視されている。また、映画鑑賞料金も年々値上げの傾向にあり、今年6月1日にはシネコン大手TOHOシネマズが全国71拠点で一般料金を1,900円から2,000円に改定。シニアやレイトショーなどの一部券種も同様に、100円の値上げがなされた。そうした背景もあり、“鑑賞料金を支払っているのだからマナーは守るべき”と、山田監督の意見に反対する声が相次いでいる。《勘弁してください。冗談じゃない》《時代遅れ? いやいや、昭和だってんなの迷惑でしかないよ》《お金払って観るからこそ、マナーは守ってほしい!監督余計なこと言わないで。。》《映画で大いに笑うのはいいですが、やはりマナーを守らないと楽しさが半減してしまいます。 無料の娯楽施設ならまだしも決して安くない料金を払って観ているので、携帯の音や光、食べる音、後ろを蹴られるのはやはり不快です。 今はいちいち注意喚起しないと気付かない人がいるので、初めに言ってもらえるのは有り難いと思います》「お金を払っている」の価値観は山田監督と観客側では、乖離があったようだ。
2023年09月14日映画『こんにちは、母さん』(公開中)の公開中舞台挨拶が13日に都内で行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、寺尾聰、山田洋次監督が登壇した。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘(永野)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。○永野芽郁の挑んだシーンに、大泉洋「すごいシーンだった」永野は「山田監督が現場でいつも『(演じた)舞ちゃんのおへそをもうちょっと見せてくれよ!』とおっしゃるので、そのために人生で1番腹筋を鍛えました」と暴露する。この指示について、山田監督は「言ってはいないと思いますけど、1回くらいは言ったかもしれない。大変申し訳ないと思います」と謝罪した。また永野は作中で涙を流すシーンについて「舞が思っていることを初めて告白するシーンだったので、緊張感もありながら撮影していたんですけど、1回目を撮った時に『思ったよりも涙を流してしまったな』なんて思いながらいたら、監督が『舞ちゃんはきれいに泣く必要ないです。顔を崩していいから、もう1度やってみようか』と言ってくださって。そのカットが使われていると思います」と明かす。「きれいに泣かなくていいってのも分かってはいたけど、どこかでセーブしながらやっているところがあったのは、きっと監督が気づいて声をかけて下さったので、自分の中でも思い入れの深いシーンになったなと思います」と語った。そのシーンは大泉も横で見ていたそうで「ウルトラD、Eの難度を見ているようなすごいシーンだったと思います。監督がいろいろ説明して『期待してます、スタート!』という掛け声だったんですよ。それがすごい技だなとおもって。なんでしょうね、本当にワールドカップの選手にテレビを見ている人の感想が届いているような『期待してます!』という言葉と共に『スタート!』と入ったから」と状況を説明。永野も「ちょっとパニックになりますけどね。『期待してます!』と言われると。よかったですけど、無事にできて」と苦笑すると、山田監督は「あんまり覚えてない、僕もちょっとパニック状態になってた」と明かし、会場には笑いが起こっていた。
2023年09月13日映画『こんにちは、母さん』(公開中)の公開中舞台挨拶が13日に都内で行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、寺尾聰、山田洋次監督が登壇した。同作は山田洋次監督によるオリジナル作。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘(永野)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れると、割烹着を着ていたはずの母親が艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活していることに驚く。恋愛までしているようで戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。○吉永小百合がお祝いきょう13日に92歳の誕生日を迎えた山田監督は、元気な様子で登場。作中では大泉と宮藤の取っ組み合いの喧嘩シーンがあるが、宮藤は「やってると監督がツラツラって入って来たんですね。『もっと速く速く』とかって言って入ってきて、そうすると助監督さんが『危ない危ない』と引き下げる。で、やってるとまた『違う違う』と入っちゃうんで、『危ない危ない危ない』と言って、3人で喧嘩してるみたいな。すごい楽しかったです」と明かし、大泉も「熱の入った演出だったと記憶してます」と爆笑していた。イベントではこの日の観客とキャストからの寄せ書きメッセージボードも登場し、監督も「わあ、すごいなこれ」と喜ぶ。吉永が「お誕生日おめでとうございます。百寿、そして(監督作)100本を目指して、また歩いていただきたいと思います。私たちもついてまいります。おめでとうございます」とメッセージ。監督は「小百合さんにお祝いを言っていただくのは最高ですね」と喜んでいた。
2023年09月13日山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』の新たな場面写真が公開された。山田監督にとって90本目の映画となる本作で描かれるのは、東京の下町で令和の時代を生きる、“等身大の家族”の姿。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る神崎昭夫(大泉洋)は、職場でのトラブルに加え家庭での問題にも頭を悩ませる中、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪ねる。そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母の姿が。おまけに母の恋愛事情まで耳にし、久々の実家にも居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく――。このたび公開されたのは、うろたえているような表情で天を仰ぐ姿や、苦悶の表情を浮かべながらソファーに倒れ込む姿など、山積みだらけの問題に動揺しきりの昭夫の様子がうかがえる新カット。中には、ただならぬ剣幕で昭夫に詰め寄る同僚・木部(宮藤官九郎)に、戸惑いの表情を浮かべながら母・福江を盾にする昭夫のどこか情けない姿も。そんな昭夫の“タジタジ顔”が詰め込まれた新カットからは、仕事では木部をはじめとする社員のリストラ問題、家庭では妻との離婚問題や上手くいかない娘との関係に加え、母親の“恋愛問題”も重なり、翻弄されっぱなしの昭夫の苦悩が映し出されている。そんな昭夫のキャラクターについて大泉は「末っ子っぽいような、母親に対して甘えているところもある男」と表現。「母親には多少理不尽な態度を取ってもいいと思っているところがあるんだと思います。いろんな辛い目に遭っているんだけれども、母親には愚痴を話したりして楽になりたいんでしょうね」と語り、演じていて同世代の男性としても重なる部分もあった様子。「それが突然、母親ですら自分が見たことのない姿を見せてくる。突然好きな人がいて、という話になって、さらに昭夫が追い込まれていくというか。監督もおっしゃっていましたが、昭夫という人物がどんどん色々なことで追い込まれていく物語でもあるんだなと思いながら演じていました」と撮影を振り返っている。また、大泉が役を膨らませていけたのは、山田監督との対話の時間が大いに影響しているという。撮影現場では監督といろいろな話をする機会も多かったそうで、「たとえば、僕が演じる昭夫は人事部長という立場なので、仕方なく“肩たたき”をしなきゃいけないだとか。いかに会社勤めが厳しいのか、リストラをさせる時の会社員の心情みたいなものまで、丁寧に伝えてくださいました」とコメント。さらに、監督の丁寧な演出に大泉は「やっぱり監督が語ると非常に高尚で大変アカデミックな説明なんですよね。ここまで雄弁に、シーンや役の心情・背景というものを語ってくれた監督を僕は知らないです」と感銘を受けた様子で振り返った。そんな大泉を監督は「大泉さんは、相手の役者が発散するものをちゃんと受け止めて引き立てることができる、天性の才能を持った人だと思う」と手放しで賞賛している。<作品情報>映画『こんにちは、母さん』9月1日(金) 公開公式サイト:「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年08月24日山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』が、9月1日(金) に公開される。このたび、山田監督が主演・吉永小百合にオファーした理由や撮影秘話を明かした。山田監督にとって90本目の映画となる『こんにちは、母さん』は、監督が20年もの間構成を温め続け、脚本作りにも約1年半の歳月を費やすほど、並々ならぬ想いで挑んだ渾身作。描かれるのは、東京の下町で令和の時代を生きる、“等身大の家族”の姿。大企業の人事部長として神経をすり減らす毎日を送る神崎昭夫(大泉洋)。職場でのトラブルに加え家庭での問題にも頭を悩ませる中、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪ねると、そこには艶やかなファッションに身を包み、イキイキと暮らす母の姿が。おまけに母の恋愛事情まで耳にし、久々の実家にも居場所がなく戸惑う昭夫だったが、お節介が過ぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされていく――。今回が123本目の映画出演となる吉永は、本作では『母べえ』『母と暮せば』などの過去に山田監督作品で演じてきた母親像とは一味違う役どころに挑戦。監督も「今作は“恋をするお母さん”という役どころですから、これまで小百合さんに僕の映画で演じてもらったお母さんとは違うと思います」と証言している。映画化が検討されていた当時、舞台で福江役を演じた加藤治子を主演に迎える話もあがっていたというが、スケジュールの問題もあり叶わず、そこで白羽の矢が立ったのが吉永だったという。監督は自身の世代にとって“ミューズ”のような存在の吉永に、当初はおばあちゃん役を頼んでもいいものか迷いがあったと明かす。次第に「小百合さんは美人だし、可愛らしい方ですが、そういうおばあちゃんがいてもちっともおかしくないなと。美人で可愛いおばあちゃんが恋に悩む。そんなところも小百合さんにピッタリな役」と感じ、決め手となったという。しかし今までそのような役を彼女が演じていたことがなかったため、オファーを受けてくれるか不安もあったというが、吉永は監督からのラブコールに快く承諾し、本作への出演を果たした。監督の期待に応えるように、劇中では悩みが尽きない息子・昭夫や、将来への不安を抱く孫娘・舞(永野芽郁)を時には力強く、時には優しく温かく見守る一方、息子が知らない“恋する母”の一面を巧みに演じ分けている。そんな吉永へ監督は、撮影中次のようなことを伝えたと明かす。「女性の多くは“自分を若く見せたい”という気持ちがあると思いますが、小百合さんはそういう努力をしなくても十分お綺麗なので、“若く見せたい”という部分は外して考えましょうと言いました」。さらにもう一つお願いしたというのが、仕草や動作の芝居だったという。「小百合さんは日頃から体を鍛えられていることもあり、つい動きが速くなってしまうことがありました。例えば立ち上がる場面でも“机に手をついて上がってみましょう”と。細かい動作を取り入れることで女性の年齢が表現できる。小百合さんの場合は、年を取っているように見せるのが大変でした」と撮影秘話を明かしている。<作品情報>映画『こんにちは、母さん』9月1日(金) 公開公式サイト:「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年08月13日最新作『こんにちは、母さん』が、9月1日(金) より公開される山田洋次監督初のオフィシャルWEBサイト「山田洋次 Official Site」がオープンした。91歳となった現在も精力的に創作活動に取り組み、新しい映画を世に送り出し続ける山田監督。トップページには今に続く監督人生の軌跡を辿るように、若かりし頃の姿や『男はつらいよ』シリーズで主演を務めた渥美清さんとの貴重な2ショット写真など、様々な時代の写真をローテーションで掲載。また、監督作90作品を網羅した「FILMS:作品一覧」ページには、各作品に向けた監督自身の「演出のことば」も掲載されている。山田洋次 Official Site:
2023年08月01日歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」にて、山田洋次演出による『文七元結物語(ぶんしちもっといものがたり)』が上演されることが発表された。『文七元結』は、幕末から明治にかけて活躍した落語家の三遊亭圓朝が口演した人情噺で、歌舞伎としても、明治35(1902) 年の歌舞伎座で五世尾上菊五郎により初演され、数々の名優が演じてきた人気作だ。腕のよい左官の長兵衛は博打に溺れ、女房のお兼と夫婦喧嘩が絶えない貧乏暮らし。それを見兼ねた孝行娘のお久は、吉原の廓・角海老に奉公を決意。娘が身売りしてつくった五十両の金を大事に懐にしまうその帰り道、若い男が吾妻橋から身投げしようとするのを見た長兵衛は、懐の五十両をその文七という若者にくれてしまい……。「『文七元結』は落語として屈指」と話す山田は、十八世中村勘三郎からのリクエストを受けて、平成19(2007) 年10月新橋演舞場『人情噺文七元結』の補綴を手掛け、シネマ歌舞伎版の監督を務めた。その後、勘三郎とタッグを組んだ『人情噺文七元結』は、平成22(2010) 年に赤坂ACTシアター、平成23(2011) 年に大阪新歌舞伎座でも上演された。今回の上演では、山田の新たな構想により脚本・演出を一新。「女房も呆れてしまうくらいダメな男と、ダメな男に惚れてしまった女。笑いのある舞台で、歌舞伎座に芝居を観に来た人を楽しませたい」と歌舞伎座初演出への意気込みをみせる。左官の長兵衛には中村獅童、長兵衛の女房・お兼には寺島しのぶという同級生タッグを指名。さらに、小間物屋の近江屋卯兵衛に坂東彌十郎、角海老女将・お駒に片岡孝太郎と、山田たっての希望によるキャストが揃った。中村獅童寺島しのぶ(C)資人導<公演情報>歌舞伎座新開場十周年「錦秋十月大歌舞伎」公演日程:2023(令和5) 年10月会場:歌舞伎座上演演目:『文七元結物語』ほか前売発売:9月14日(木) 10:00より電話予約・WEB受付開始■出演左官長兵衛:中村獅童長兵衛女房お兼:寺島しのぶ近江屋手代文七:坂東新悟長兵衛娘お久:中村玉太郎角海老女将お駒:片岡孝太郎近江屋卯兵衛:坂東彌十郎
2023年07月18日映画『BAD LANDSバッド・ランズ』が2023年9月29日(金)に全国公開される。監督は原田眞人。主演は安藤サクラ。原田眞人が黒川博行の傑作小説『勁草』を映画化映画『BAD LANDSバッド・ランズ』は、直木賞作家の黒川博行による重厚な傑作小説『勁草』を原作とする映画。『検察側の罪人』や『関ヶ原』 『ヘルドッグス』など、数々の話題作を手掛けてきた原田眞人が監督・脚本を務め、実写映画化する。映画で『BAD LANDSバッド・ランズ』で描かれるのは、特殊詐欺を生業とする主人公のネリと、その弟ジョーによるストーリー。後戻りのできない闇の世界へ踏み入ってしまったネリとジョーの向かう先は天国か、地獄か?予測不可能なクライムサスペンスエンタテインメントが繰り広げられる。安藤サクラが主演、弟役に山田涼介主演を務めるのは、『ある男』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、『万引き家族』や『怪物』にも出演する安藤サクラ。また、安藤演じるネリの弟・ジョー役を、Hey! Say! JUMPの山田涼介が演じる。安藤サクラと山田涼介は初共演となる。橋岡煉梨(ネリ)…安藤サクラ特殊詐欺を生業とし、その成果によって弟のジョーとともに生き延びてきた。特殊詐欺グループの受け子のリーダー格であり、警察の張り込みにも目ざとく気付く。一方、自身も生活をする「ふれあい荘」の住人たちを束ねており、住民たちからの人望も厚い。体調不良の者が出ると病院へ連れて行くなど面倒見の良い一面も。矢代穣(ジョー)…山田涼介(Hey! Say! JUMP)ネリの弟。黒い革ジャンがトレードマーク。刑務所から出所してきたばかりで他に頼る宛が無く、高城に仕事を紹介してもらおうと姉のネリを頼りにやってくる。特殊詐欺に手を染めることでしか生きていくことの出来ない“危うさ”を持つ一方で、血が繋がらないながらも唯一の家族であるネリを心の拠り所にし、守ろうとする側面も持っている。尚、ジョーを演じる山田涼介は、原田眞人とのタッグは『燃えよ剣』以来、2度目となる。曼荼羅(まんだら)…宇崎竜童「ふれあい荘」に住む元ヤクザで、幼いころからネリのことをよく知る存在。高城…生瀬勝久表向きはNPO法人「大阪ふれあい事業推進協議会」の理事長。裏の顔は特殊詐欺グループの名簿屋。佐竹…吉原光夫大阪府警で特殊詐欺の捜査をする捜査一課の刑事。日野…江口のりこ大阪府警にある特殊詐欺合同特別捜査班の班長。新井ママ…天童よしみネリも加担する特殊詐欺の道具屋であり、「亥誠組」とのつながりを持つ。教授…大場泰正博識ながら「ふれあい荘」に住み特殊詐欺の受け子をして生きる通称“教授”。胡屋…淵上泰史グローバル・マクロ投資家の大物で、総資産500億ドルにものぼるゴヤ・コーポレーションの会長。林田…サリngROCK裏賭場の帳付、さらに裏社会での黒い仕事を仲介する謎多き女。映画『BAD LANDS バッド・ランズ』あらすじ<持たざる者>が<持つ者>から生きる糧を掠め取り生き延びてきたこの地で、特殊詐欺に加担するネリと弟・ジョー。二人はある夜、思いがけず“億を超える大金”を手にしてしまう。金を引き出す…ただそれだけだったはずの2人に迫る様々な巨悪。果たして、ネリとジョーはこの<危険な地>から逃れられるのか。【作品詳細】映画『BAD LANDSバッド・ランズ』公開日:2023年9月29日(金)出演:安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、吉原光夫、大場泰正、淵上泰史、縄田カノン、前田航基、鴨鈴女、山村憲之介、田原靖子、山田蟲男、伊藤公一、福重友、齋賀正和、杉林健生、永島知洋、サリngROCK、天童よしみ、江口のりこ、宇崎竜童監督:原田眞人脚本:原田眞人プロデュース:原田眞人原作:黒川博行『勁草』(徳間文庫刊)音楽:土屋玲子
2023年06月02日6月9日から18日まで開催される第25回上海国際映画祭が、長編コンペティション部門などの作品ラインアップを発表した。日本からは長編コンペティション部門に山田洋次監督作『こんにちは、母さん』と熊切和嘉監督作『658km、陽子の旅』がノミネート。同部門には日本の2作品のほか、中国、インド、イギリス、スペイン、ロシアー/ジョージア、イラン、ベルギー、イタリアからの作品が候補に挙がっている。Asian New Talent部門には金子由里奈監督作『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』、アニメーション部門には西澤昭男監督作『とんがり頭のごん太-2つの名前を生きた福島被災犬の物語-』が選出された。これらの作品は、同映画祭のゴールデンゴブレット賞の受賞対象となり、受賞作品は6月17日に発表される。また、日本の選りすぐりの作品を上映するNippon Express部門第2弾も発表。藤井道人監督作『ヴィレッジ』、松本優作監督作『Winny』、森井勇佑監督作『こちらあみ子』、成島出監督作『銀河鉄道の父』、高橋正弥監督作『渇水』が選出された。同映画祭の公式サイトによると、毎年Nippon Expressで上映される作品は大人気で、チケットはほぼ完売になるという。上海国際映画祭は中国本土で開催される映画祭として唯一、国際映画製作者連盟(FIAPF)の認定を受けている映画祭。(賀来比呂美)■関連作品:こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会658km、陽子の旅 2023年7月28日よりユーロスペース、テアトル新宿ほか全国にて順次公開©2023「658km、陽子の旅」製作委員会
2023年05月30日山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』の特報映像が公開された。山田監督にとって90本目の監督作となる『こんにちは、母さん』では、東京の下町を舞台に“いまを生きる等身大の親子”の物語が描かれる。吉永小百合が主演を務めるほか、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌らがキャストとして名を連ねている。このたび公開されたのは、母・福江(吉永)と息子・昭夫(大泉)が織りなす“親子の絆”にじんわりと心が温まる特報映像。夜空に打ち上がる大きな花火とともに映し出されるのは、昭夫に「お前はここの2階で生まれたんだよ。お前はその花火と一緒に生まれたの」とイキイキとした様子で話す福江の姿。昭夫を産んだ日のことをまるで昨日のことのように思い出しながら、キラキラとした表情で昭夫に語りかける福江の微笑ましい姿が印象的だ。「頼むよ、母さん」(昭夫)、「しょうがない、母さんの出番だね」(福江)という親子の掛け合いも収められており、そんな温かな光景からは“親子の絆”を感じさせる。最後には夕陽を照らす隅田川の美しい風景が映し出され、映像は締めくくられている。親子役を演じる吉永と大泉は、本作が初共演。完成報告会見では、吉永は役作りのために大泉から幼少期の写真を借りたというエピソードを披露。そんな吉永について大泉は「僕との役を作ろうとしてくださっていることを知れたので、より母親のように感じられました」と振り返る。また撮影について「“こんなに楽しい現場でいいのか?”と思うほど楽しくて、小百合さんと過ごした時間は素敵でした」と回顧し、思い入れ深い共演となった様子を明かした。『こんにちは、母さん』は、9月1日(金) より公開される。映画『こんにちは、母さん』特報映像<作品情報>映画『こんにちは、母さん』9月1日(金) 公開公式サイト:「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年04月27日映画『こんにちは、母さん』(9月1日公開)の完成報告会見が15日、都内で行われ、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、YOU、枝元萌、山田洋次監督が登壇した。山田監督90作目の作品となる同作。吉永をはじめ大泉、永野を中心に寺尾、宮藤、YOUら豪華キャストが顔を揃え、東京の下町で、いまこの時代を生きる等身大の家族の姿を描いている。大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉)は、久しぶりに母・福江(吉永)が暮らす東京下町の実家を訪れる。しかし、迎えてくれた母の様子がおかしく、割烹着を着ていたはずが艶やかなファッションに身を包み、恋愛までしている様子。久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。山田監督作品に初参加で、吉永とも初共演となる大泉。「吉永小百合から大泉洋は生まれないだろうと思っていましたが、現場に入ると“なにか間違って俺は生まれたんだ!” と感じた」と独特な切り口で撮影を回顧。山田組の撮影スタイルにも驚いたそうで「(撮影が)朝の9時に始まって、17時に終わるんです。普通のサラリーマンのような生活で素晴らしかった」と明かし、「(別作品にクランクインしたときに)娘が『山田組はよかったね~』と言ったぐらいですよ」と笑いを誘った。また、大泉は吉永から「役作りのために幼少期の写真が欲しい」と頼まれ、渡したところ、実際に劇中での使用が決定。これを映画完成まで知らなかった大泉は「試写を見てびっくりしました! 最終的に映画に出ちゃったんですよ! 僕の親もびっくりしますよ!」と訴える。実際に役立ったようで、吉永は「大泉さんのお風呂上りの写真がかわいらしくて……これを見て“あ、私の息子!”と思いました」と話した。大泉は報道陣から「お馴染みの“ボヤキ”は山田組の現場でもあったか」と聞かれると、食い気味に「一切ボヤいてません! 恐ろしいことを言いますね! ボヤくなんてとんでもない!」と一蹴。しかし、共演シーンが多かったという宮藤は「ずっとボヤいてましたよ……」とチクリ。さらに司会の笠井信輔アナウンサーが吉永に「ボヤキは聞きましたか?」と問いかけると、大泉は「ボヤくわけないだろう! キミ、何を言ってるんだ! 日本で吉永さんにボヤくやつなんていないよ!」と焦ったようにツッコミをいれ、会場を笑いで包んだ。そんな大泉の様子を見た吉永は「一度も聞きませんでした」と大泉をフォローし、親子役らしい息の合った姿を見せた。
2023年03月15日永野芽郁が、山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』に出演することが発表された。時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田監督。91歳にして90本目の監督作となる『こんにちは、母さん』では、現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描く。今回永野は、福江(吉永小百合)・昭夫(大泉洋)のふたりの生き様を間近に感じ、寄り添い、ぶつかりながら、自らの将来を思案する多感な学生・神崎舞を演じる。2021年公開の『キネマの神様』に続き、2度目の山田組参加、また吉永、大泉との初共演に永野は「山田組に再び参加できること、吉永小百合さん、大泉洋さんと家族になれること、とても光栄に思います」とコメント。また「キャストの皆さん揃っての顔合わせの日は緊張しすぎて震えが止まりませんでした……(笑)」と、錚々たるメンバーが集まる山田組の緊張感あふれる現場を振り返った。『こんにちは、母さん』は、9月1日(金) に全国公開される。■永野芽郁 コメント全文山田組に再び参加できること、吉永小百合さん、大泉洋さんと家族になれること、とても光栄に思います。キャストの皆さん揃っての顔合わせの日は緊張しすぎて震えが止まりませんでした……(笑)。監督のご指導に応えられるよう、先輩方についていけるよう必死に日々を過ごしました。私自身も完成が楽しみです。お楽しみに!<作品情報>『こんにちは、母さん』9月1日(金) 全国公開監督:山田洋次脚本:山田洋次 朝原雄三原作:永井愛『こんにちは、母さん』出演:吉永小百合 大泉洋 永野芽郁公式サイト:「こんにちは、母さん」製作委員会
2023年02月10日●ディズニー作品初参加「夢の中にいる感じ」 父親としての顔もネプチューンとして第一線級で活躍する一方、俳優としてもコンスタントに映画・ドラマに出演し、高い評価を受けている原田泰造。そんな彼が、来年100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーが贈る最新作『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』(公開中)で主人公サーチャー・クレイドの日本版声優に挑んだ。50代になって巡り合った「ほぼ初めて」という声の芝居。長年エンターテインメントの最前線で活躍してきた原田にとって、この年齢になったことで感じた思いとはどんなものだったのだろうか――。「まだまだ夢の中にいるような感じなんですよ」と初となるディズニー・アニメーション作品に参加した思いを語った原田。映画やドラマなどで渋い演技を披露しているが「声優は、昔に少しだけやらせてもらったことがあったのですが、ほとんど覚えていなかったので、初めてに等しかったんですよね」と苦戦することも多かったという。それでも「映像が素敵で、サーチャーと一緒に驚いたり、息を飲んだり……と冒険しているような感覚。とても面白かった」と充実したアフレコ体験だったという。自分で声を吹き込んだキャラクターが作品の中で動き回るのを観ると「スゲー。本当にディズニー作品に参加したんだ」と実感が湧いてきた。トリオを組むネプチューンの名倉潤や堀内健からも「おめでとう」と声を掛けてもらい、家族も「おーまじか」と自分以上に興奮していたという。前述のとおり、最初はディズニー作品に参加しているという実感はなく「フワフワした感じ」だったという。さらに「自分の声が作品の世界観を壊してしまったらどうしよう」というプレッシャーも襲ってきた。しかし物語に入り込むと、そこは壮大で胸躍るファンタジーの世界が広がっていた。原田は「本当にワクワクするような冒険の旅に魅了され、気がついたら不安みたいなものはなくなっていました」と語ると、「そんな壮大な世界である一方、普遍的な家族の絆の物語であるので、そこはスッと入っていくことができました」と作品の大きなテーマに触れる。○■年々出不精に「出掛けると言えばサウナぐらい」原田が言及するように、本作はサーチャーを中心に、父である偉大な冒険家・イェーガー、サーチャーの息子イーサンという親子3代の物語でもある。自身の夢を追い求めるイェーガーを観ていたサーチャーは冒険嫌いになり「安定こそが一番の幸せ」という考えを持つようになる。そしてその思いを息子のイーサンにも受け継がせようとする。「この3人は、多くの人が備えているような気質を持ち合わせているので、誰にでも感情移入しやすいキャラクターだなと思いました」と感想を述べると、「サーチャーと僕が似ているところは、冒険嫌いなところですかね」と笑う。アクティブなイメージがある原田だけに意外な回答に感じられたが「もう、僕はずっと家にいます。奥さんや子供たちはイェーガーみたいに冒険好きで、いろいろなところに出かけるのですが、僕はほとんど家にいますね。年々出不精になってしまって……まあ自分の部屋が好きなんですよ。出掛けると言えばサウナぐらい」と笑う。さらに、サーチャーのように自分の考えを子供に主張するようなところがあるのか聞いてみると「もう子供は成人しているのですが『お前の幸せはこれだ』みたいな父親ではなかったですね。たまに『え、それはやらないほうがいいんじゃないかな』って言うぐらい。基本はやりたいことを応援していたと思います」と語ってくれた。またサーチャーは、イーサンの友達の輪にも入っていくようなところがあったが「僕のお父さんがあんな感じだったんです。野球をしているところに来て混ざろうとしたり……。それがすごく嫌だったので、僕は絶対そういうことをしない父親になろうと思っていました(笑)」と語ると「サーチャーって『俺についてこい! お父さんだから頑張るぞ』ってタイプじゃないですよね。ずっと巻き込まれていく感じ。それでも息子を守らなければ……と一生懸命。それが格好良く映りましたね。僕も家族を引っ張っていくタイプではないし、(サーチャーの妻)メリディアンがしっかりしているところも、うちの家庭に似ているかも」と笑っていた。●「認められたい」という気持ちが強かった若手時代からの変化現在52歳の原田。この年齢になってディズニーの世界に足を踏み入れた。「すごく楽しかったですね」とキラキラした目を向けると、「とてもありがたいことでした」と今回のチャレンジについて語る。お笑い界でも俳優としてもベテランの域に突入しているが「あまり番組や作品に臨む姿勢は若い頃と変わっていないんですよね」と振り返ると「でも楽にはなってきたし、今が一番面白いかな」とつぶやく。その要因を問うと「若い頃はどうしても結果を求めるというか、認められたいという気持ちが強かったけれど、今はとにかく楽しみたいなという気持ちが強いからですかね」と回答する。自分がしっかりと楽しめれば、周囲の評価はまったく気にならなくなったという。本作も「とても楽しくできた」というと「これからもずっといまやっている芸能の仕事を大切にしながら、自分のキャパシティのなかで続けていけたらいいなと思います」と柔らかい表情を見せる。すでに確固たる地位を確立しているように思えるが「この仕事がなくなったら嫌だなと心から思うんですよ。だから大切にしていきたいですね」としみじみ語った。■原田泰造(はらだ・たいぞう)1970年3月24日生まれ、東京都出身。ネプチューンのメンバー。バラエティやCMで活躍する一方、俳優としても数々の作品に出演し高い評価を得る。主な出演作に大河ドラマ『篤姫』『龍馬伝』や連続テレビ小説『ごちそうさん』(NHK)、ドラマ『全力失踪』(NHK BS)、『サ道』(TX)、映画『ボクの妻と結婚してください。』(16)、『ミッドナイト・バス』(18)、『アイネクライネナハトムジーク』(19)、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』(21)など。
2022年12月01日原田知世が、デビュー40周年を記念したスペシャルコンサート『原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”』を10月16日に東京・東京国際フォーラム ホールAで開催した。今年デビュー40周年を迎えた原田は、これまで応援してくれたファンへ感謝の気持ちを伝えるべく、2022年は歌手活動をメインに展開。本公演は4,000人の観客を動員し、定刻から5分を過ぎたころ、場内が暗転し演奏がスタート。そしてステージ中央に赤いワンピースを身にまとった原田が現れると、大きな拍手が起こった。1曲目はラヴソングカバーアルバム『恋愛小説3~You & Me』(2020年)からナイアガラ・トライアングルの「A面で恋をして」。歌い出しからトレードマークの透明感はそのままに、伸びやかなヴォーカルが会場内を包み込む。原田をサポートする伊藤ゴロー率いるバンドは、ここ10年近くレコーディングやライヴを共にしているメンバー。この日はストリングカルテットやホーンが加わり、原田含め総勢11名がステージに立った。最初のMCでは、「今日が40周年最後のライヴになります。今回は大好きなゲストの方が次々とステージに上がってくださいますので、“知世まつり”に参加するような気持ちで楽しんでください」と語った。「恋をしよう」、「ユー・メイ・ドリーム」(シーナ&ザ・ロケッツのカバー)と華やかなナンバーが続いたのち、先ほどのMC通り、早くも1人目のゲストである大貫妙子がステージに招かれた。披露されたのは、原田のデビューミニアルバム『バースデイ・アルバム』(1983年)で大貫が提供した名曲「地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)」。初録音から40年におよぶ深い信頼関係を物語る、相性抜群のデュエットを聴かせた。そして、デビュー当時に主演ミュージカルの主題歌として松任谷由実から提供された「ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ」をしみじみと歌ったのち、2人目のゲストの土岐麻子がステージに登場。土岐が作詞を手掛け、デュエット・ヴァージョンも録音した「ping-pong」を軽やかに披露した。第1部の最後では、『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』の主題歌になった「冬のこもりうた」を、スクリーンに投影される美しい映像をバックに感動的な歌唱を繰り広げた。休憩をはさんだ第2部は、最新作『fruitful days』収録の「Like This」からスタート。降りたままのステージ幕にさまざまなイメージが投影され、その背景で幻想的な演奏が繰り広げられる。曲が終わって幕が上がり、原田のシルエットがステージ後方に浮かび上がると、楽曲は川谷絵音提供の「ヴァイオレット」へ。そして、白いワンピースに着替えた原田はファルセットを交え、切ないメロディを凛とした表情のヴォーカルで歌い上げた。続いては、ポップエレクトロニカバンド、pupaで活動を共にした高野寛が3人目のゲストとして登場し、高野が作詞を手掛けた『fruitful days』収録曲「邂逅の迷路で」を演奏。高野のギターとコーラスが加わることで、楽曲がよりドラマチックに変貌を遂げたのが印象的だった。そして、最後のゲストとしてムーンライダーズの鈴木慶一がステージに招かれた。鈴木は1992年から96年にかけて原田のプロデュースを手がけ、アイドルからアーティストへの扉を開いた歌手・原田にとっての最重要人物。高橋幸宏とのユニット、THE BEATNIKS名義で『fruitful days』に提供した「アップデートされた走馬灯」にギターとコーラスで参加。同曲は今回がステージ初披露となった。コンサートの終盤には、自身で作詞を手がけた「夢の途中」や、「もっと多くの人に届けたいので、これからも大切に歌っていきたい」と紹介した「一番に教えたい」という、現在の原田の想いが込められたナンバーが並んだ。そして本編ラストは「銀河絵日記」。作家 / 作詞家の高橋久美子が手がけた人生をあてのない旅になぞらえた歌詞を軽やかで芯のある歌声で表現し、これから先の原田を予感させるパフォーマンスとなった。今日この時を皆さんと共に過ごせていることを本当に幸せに思いますアンコールは、まず1997年のヒット曲「ロマンス」。ファンへの感謝のしるしとしてこの曲のみ観客も撮影OKとなり、原田はステージの左右まで歩いていき客席に笑顔を振りまく。演奏後には、胸いっぱいの表情で「14歳の私はこんな日が来るなんて、あの時は想像できませんでした。本当にたくさんの素晴らしい出会い、そして愛をいただきながら、ここまで歩んでくることができました。なにより、一緒に歩んできてくださった皆さんが温かく見守ってくださっていて、こうして今日この時を皆さんと共に過ごせていることを本当に幸せに思います。40周年で、いつも応援してくださっている皆さんにお返しをする一年にしようと思ってやってきましたが、逆にたくさんの勇気や力を皆さんからいただきました」と語った。そして最後は「時をかける少女」。ここで観客が携帯電話のライトを点灯し左右に振るサプライズが。客席全体が星空のような空間となり、まさに時をかける素敵な演出となった。原田は感激のあまり涙を流し、時おり声を詰まらせる場面もあったものの、最後まで大切に歌いきった。心にしみるパフォーマンスに、客席からは惜しみない拍手が送られた。歌い終わり、出演者全員がステージから去ったあとも、原田は何度も観客に向けて感謝の気持ちを繰り返していた。なお11月2日には初のオフィシャルカバーアルバム『ToMoYo covers』がリリース予定だが、アルバムからの先行シングル第2弾となる、kiki vivi lilyの「ロマンス」が10月19日に配信リリースとなる。MELRAWやLAGHEADSのメンバーで構成されるk.v.l Bandによるトラックに、唯一無二のウィスパーヴォイスと趣向を凝らしたコーラスワークが乗る、軽やかでフレッシュなカバーに仕上がっている。撮影:三浦憲治<公演情報>原田知世 40th Anniversary Special Concert “fruitful days”10月16日(日) 東京・東京国際フォーラム ホールAセットリスト1. A面で恋をして2. 恋をしよう3. ユー・メイ・ドリーム4. 地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)(with 大貫妙子)5. ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ6. ping-pong(with 土岐麻子)7. 冬のこもりうた~休憩~8. Like This9. ヴァイオレット10. 邂逅の迷路で(with 高野寛)11. アップデートされた走馬灯(with 鈴木慶一)12. 夢の途中13. 一番に教えたい14. 銀河絵日記Encore15. ロマンス16. 時をかける少女原田知世(vocal)伊藤ゴロー(bandleader, guitars) / 佐藤浩一(piano, keyboards) / 鳥越啓介(bass) / みどりん(drums) / 織田祐亮(trumpet) / 藤田淳之介(saxophones) / 伊藤彩ストリングカルテット(violin:伊藤彩, 沖増菜摘, viola:三木章子, cello:結城貴弘)<リリース情報>原田知世『原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム』Now On Sale●限定盤(2CD+DVD):5,500円(税込)原田知世『原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム』限定盤ジャケット●通常盤(2CD):3,850円(税込)原田知世『原田知世のうたと音楽~デビュー40周年記念ベスト・アルバム』通常盤ジャケット【CD収録内容】■Disc11. 悲しいくらいほんとの話2. 時をかける少女3. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ4. 愛情物語5. 天国にいちばん近い島6. 雨のプラネタリウム7. 彼と彼女のソネット8. さよならを言いに9. 早春物語10. 100 LOVE-LETTERS11. ロマンス12. シンシア13. 恋をしよう14. Tears of Joy15. 空と糸 -talking on air-■Disc21. くちなしの丘2. Anywhere / pupa3. FINE4. 名前が知りたい5. 夢の人(I’ve Just Seen a Face)6. September7. やさしさに包まれたなら8. 地下鉄のザジ(Zazie dans le métro)9. 銀河絵日記10. 冬のこもりうた11. A面で恋をして12. A Doodlin’ Song(duet with 細野晴臣)13. ヴァイオレット14. 一番に教えたい15. 時をかける少女(2017 version)【DVD収録内容】※限定盤のみ■Music Video Selection・ロマンス・シンシア・空と糸 -talking on air-・くちなしの丘・FINE・夢の人(I’ve Just Seen a Face)・September・ロマンス(2017 version)・銀河絵日記・A面で恋をして■Live at Bunkamura Orchard Hall 2022・冬のこもりうた・時をかける少女購入リンク:『ToMoYo covers~原田知世オフィシャル・カバー・アルバム』11月2日(水) リリース価格:3,300円(税込)『ToMoYo covers~原田知世オフィシャル・カバー・アルバム』ジャケット【収録内容】1. 天国にいちばん近い島(土岐麻子)2. 早春物語(藤原さくら)3. ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ(中納良恵)4. シンシア(堀込泰行)5. ロマンス(kiki vivi lily)6. ヴァイオレット(indigo la End)7. 冬のこもりうた(橋本絵莉子)8. くちなしの丘(キセル)9. 時をかける少女(Plastic Plastic)予約リンク: vivi lily「ロマンス」10月19日(水) 配信リリースkiki vivi lily「ロマンス」ジャケット関連リンク公式サイト:::ユニバーサル ミュージック 原田知世サイト:
2022年10月17日山田洋次90本目の監督作となる映画『こんにちは、母さん』が、2023年9月1日(金)に公開される。吉永小百合、大泉洋が出演。山田洋次90本目の監督作、映画『こんにちは、母さん』映画『こんにちは、母さん』は、山田洋次91歳にして90本目の監督作。国民的映画『男はつらいよ』をはじめ、『武士の一分』『小さいおうち』、そして『家族はつらいよ』シリーズなど、時代とともに家族の姿を描き続けてきた山田洋次が、現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描き出す。変わりゆく時代の中にあっても、いつまでも変わらない“母の愛”がテーマの、親子の感動物語だ。吉永小百合&大泉洋が親子役に主演を務めるのは、吉永小百合。1972年公開の『男はつらいよ 柴又慕情』をはじめ、『母べえ』『おとうと』『母と暮せば』など約50年間に渡って数々の山田洋次監督作品に出演するなど活躍を続け、映画『こんにちは、母さん』で映画出演123本目となる。吉永演じる福江の息子役として、『騙し絵の牙』『月の満ち欠け』など数々の話題作に出演する大泉洋が出演。大泉は、山田洋次監督映画への出演、吉永小百合との共演はともに初となる。また、映画『そして、バトンは渡された』『マイ・ブロークン・マリコ』で主演を務め、『 キネマの神様 』で山田洋次の作品に初参加した永野芽郁も出演する。主人公・神崎福江…吉永小百合歳を重ねても自分らしさを忘れずにイキイキと東京下町で暮らす昭夫の母。神崎昭夫…大泉洋大会社の人事部長として働く福江の息子。仕事や妻との離婚問題、娘の家出に頭を悩ませている。神崎舞…永野芽郁昭夫の娘。東京の下町で暮らす学生。福江と昭夫の生き様を間近に感じ、寄り添い、ぶつかりながら、自らの将来を思案する。荻生…寺尾聰牧師。原作は永井愛の人気戯曲映画『こんにちは、母さん』の原作は、日本を代表する劇作家であり演出家としても活躍してきた永井愛の人気戯曲「こんにちは、母さん」。2001年・04年に新国立劇場で上演され、07年にはNHK土曜ドラマにて映像化されるなど、人気を集めてきたストーリーを、現代の下町を舞台に映画化する。映画『こんにちは、母さん』あらすじ大会社の人事部長として日々、神経をすり減らしながら過ごしてる神崎昭夫。家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませている。そんなある日、昭夫は母・福江が暮らす東京下町の実家を久しぶりに訪れることに。しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。割烹着を着ていたはずの母親が、華やかなファッションを楽しみ、何だかイキイキと生活している。おまけに恋愛までしているらしい。久々の実家にも自分の居場所がないことに気が付き、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民やこれまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく。【作品詳細】映画『こんにちは、母さん』公開日:2023年9月1日(金)監督:山田洋次脚本:山田洋次、朝原雄三出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、加藤ローサ、田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード、明生、名塚佳織、神戸浩原作:永井愛「こんにちは、母さん」企画・配給:松竹
2022年10月06日変わらない母の愛を描く山田洋次監督最新作『こんにちは、母さん』の公開が決定。吉永小百合が主演を務め、息子役を大泉洋が演じる。大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では離婚問題、娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫は、久しぶりに母・福江が暮らす実家を訪れる。しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい。割烹着を着ていたはずの母親は、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活し、恋愛もしているようだ。戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う母と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされる――。90本目の監督作となる本作は、『母べえ』『母と暮せば』に続く母3部作となり、吉永さんの集大成ともいえる作品となる。原作は、日本を代表する劇作家であり、演出家としても数々の名優と舞台を創ってきた永井愛の人気戯曲「こんにちは、母さん」。新国立劇場で上演され、NHK土曜ドラマにて映像化されるなど、多くの演劇ファンから人気を博した本作が、現代の下町を舞台に映画化される。数々の山田監督作品に出演してきた吉永さんが、映画出演123本目となる本作で、下町に暮らす母・福江を。山田監督映画への出演、吉永さんとの共演はともに初めてとなる大泉さんは、福江の息子・昭夫を演じる。監督・キャストコメント■山田洋次監督隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる『向島』にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描き出したい。■吉永小百合山田学校に再入学し、原点に戻って監督の思いをしっかり受け止められる様、努めます。大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、明かるくて、優しくて、リハーサルの時から励まされています。すてきな親子になりたい・・・なります!■大泉洋山田洋次監督の映画に、吉永小百合さんの息子役として出演することとなりました、大泉洋でございます。まさか私がこのような光栄な挨拶をする日が来ようとは、夢にも思っておりませんでした。役の重責に押し潰されそうではありましたが、リハーサルで、山田監督の力強くも細やかな演出を受け、海より深い愛情を湛えた吉永さんの母親としてのお芝居を目にし、今は感謝と、喜びと、期待でいっぱいであります。正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております。今や私は吉永さんの息子としか思えません。どうか皆さま、山田監督の描く、今も昔も変わらない、日本の下町で懸命に生きる、可笑しくもせつない、家族の物語を楽しみにしていてください。『こんにちは、母さん』は2023年9月1日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:こんにちは、母さん 2023年9月1日より全国にて公開©2023「こんにちは、母さん」製作委員会
2022年10月03日深町秋生の問題作「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を名匠・原田眞人監督が実写映画化した『ヘルドッグス』。主演を務めるのは、原田監督と映画『関ヶ原』、『燃えよ剣』と時代劇でタッグを組んだ岡田准一。初の現代劇となる本作でも、技闘デザイン(アクション構成)を担当した岡田は、原田監督との現場は「ハリケーンみたい」と笑う。そんな岡田演じる元警察官でヤクザ組織に潜入捜査を行う兼高とバディを組む制御不能のサイコボーイ・室岡を演じるのが坂口健太郎だ。圧倒的な熱量で周囲を巻き込むハリケーンのような原田監督の現場は、彼にとっても俳優として大きな気づきがあったようだ。“相性98パーセント”というバディを組んだ岡田と坂口が熱すぎる撮影現場を振り返った。ハリケーンのような現場では、ハプニングすらも正解に!本作について岡田が原田監督から相談されたのが「ジャパニーズフィルムノワールというか、モノクロ時代のフィルムノワールを撮りたい」ということだったという。岡田自身「台本を読んでセクシーであり暴力的であり、ぶっ飛んだ世界観だなと感じたんです」と感想を述べると「キャストたちを見たとき、MIYAVIさんがいて大竹しのぶさんがいて、その他にも濃いキャラクターばかりで(笑)。さらに朝ドラとかでさわやかなイメージだった坂口君がこんな作品に出ていいのかなと思いつつ、このメンバーでどんなフィルムノワールになるのか」とワクワクしながら現場に入ったという。過去2度原田監督とタッグを組んできた岡田だったが、本作でも「ハリケーンのような人」は健在だったようで「既存のやくざ映画ではないというのは大前提だったので、あれこれ筋道立てて考えていてはついていけない。監督の熱量を浴びるような覚悟で臨むこと」に徹した。坂口も初の原田組の感想を「息つく間もなく終わりました。本当に怒涛の日々でした」と振り返ると「1日の撮影が終わるとものすごい疲労感でした。しんどかったという意味ではなく、心地よい疲労感で、非常に充実した毎日を過ごしていました。現場で起きていることがものすごくスピーディーで、突発的に起きたことも原田監督はすくい上げる方なので、ボーっとしていると飲み込まれてしまう感じ」と岡田と同じようにハリケーンに襲われたような現場だったと語る。現場で起こるハプニングすらも作品に取り入れるというドキュメンタリー性。台本上は“ミス”とカウントされるようなことでも、面白ければそれが正解になる。役に対する既成概念を取っ払わなければ対応することができない。原田組に必須な俳優としての能力とは?原田監督の撮影スタイルはハリウッド方式だという。岡田は「全方向から回数を重ねて撮る。カメラサイズも変えるので、テイク数的には多い」と特徴を挙げると「引きの画は基本的なサイズがあり、動きも合わせるのですが、寄りのときは好きに動いていいというスタイルなので、何度テイクを重ねても新鮮さが失われることがないんです。特に決まりきったカメラワークを求められていないので、画に入るすべての人が、どこの場所にどう映るかを意識しなければいけない。その意味では、自分の役だけではなく、全体像を俯瞰で把握していなければ務まらない」と原田組は非常に頭を使う現場だという。坂口も「俳優陣に求められるクオリティが非常に高い」と語ると「フィジカルだけではなく脳みそもすごく使う。僕が演じた室岡は、サイコパシーな一面を持っているのですが、表面的な演じ方では面白みがない。いろいろと考えることが多かったのですが、現場で室岡のことだけを考えていると弊害が出てくる瞬間もありました。シーン全体のことを考え、監督がいま何をすくい取ろうとしているのかを敏感に察知しないといけない。いろいろなことを一度に考える必要がありました。それも疲労感につながっていると思います」と撮影を振り返っていた。今回、初の原田組を経験した坂口は「原田組だからなのか『ヘルドッグス』という作品だったからなのかは分かりませんが、かなり特殊な現場だったと思います」とほかの作品とは一線を画していた撮影だったことを明かすと「これまでの作品が決して緩いということではないのですが、どんなことがあっても対応する図太さみたいなものは、原田組を経験して身についた気がします。本作のあと違う現場に行ったとき『なんかアクションの動き分かってんじゃない?』って言われたことがあったのですが、それは原田組で岡田さんとのお芝居を経験できたからだと思います」と変化を述べていた。岡田准一のすごさは「ケガをしないこと」アクションを含め、がっつりと対峙した岡田と坂口。岡田は「アクションは一歩引いてやらなければいけないことが多いのですが、いざやり始めると結構極端な方が多いんです。でも坂口くんは割と中庸というか、バランスがすごく良いのでやりやすかったです」と感想を述べると、坂口も「岡田さんはとても自在な方。アクションはもちろん、技闘デザインも担当されているので、たくさんの方々の芝居を受け、エネルギーをぶつけられていると思うのですが、ちゃんとすべてに反応されている。僕自身も岡田さんの胸を借りられるからこそ、いろいろなチャレンジができました」と頼りになる背中だったという。さらに坂口は「何よりケガをしないことがすごい」と岡田のフィジカルの強さを絶賛すると「安全に配慮して撮影は行われますが、言ってもちょっと打撲しちゃったり、擦りむいたりはあるものですが、岡田さん全然そういうのもないですよね」と感嘆していた。多くのカタルシスが得られるという原田組だが、撮影は体と頭をフル稼働しハードさを極める。岡田は「撮影中はあきらめるしかないですね」と疲れには抗わないというが、それでも限界に近づいたときは「漢方薬ですかね」と笑う。坂口も「今回の撮影はスイッチをオフにする必要がないぐらいスッと寝てしまいました」と“特別”な体験だったことを強調していた。『ヘルドッグス』9月16日(金)公開取材・文:磯部正和
2022年09月14日明日9月9日(金)公開の菅田将暉×原田美枝子W主演映画『百花』より、メイキング写真が到着した。映画プロデューサー・脚本家・小説家の川村元気が2019年に発表した自身4作目となる小説「百花」。川村さん自身の体験から生まれたこの小説を、川村さん自身が監督・脚本を手掛け映画化した本作。菅田さんが、記憶を失っていく母と向き合うことで母との思い出を蘇らせていく息子、原田さんがそんな忘れていくなかで様々な時代の記憶を交錯させていく母を演じ、親子の愛を紡ぎ出す。今回到着したメイキング写真では、菅田さんや原田さんが一生忘れないだろうと語った、思い出深い諏訪湖での撮影の様子や、菅田さんと長澤まさみが演じる夫婦の様子、撮影期間を完走した直後、川村監督と撮った笑顔の3人が収められている。さらに写真には、『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督、『万引き家族』の是枝裕和監督の姿も。山田監督は撮影現場に訪れた際、川村監督、菅田さん、原田さんらと合間に仲良く談笑。是枝監督も真剣な様子で撮影現場を見つめた後、川村監督に話しかけ、撮影方法や映画のセットについて意見を交わし、笑い合う場面もあったという。『百花』は9月9日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:百花 2022年9月9日より全国にて公開©2022「百花」製作委員会
2022年09月08日2011年に亡くなった俳優・原田芳雄さんの孫・原田琥之佑(こうのすけ)が10日、都内で行われた映画『サバカン SABAKAN』(8月19日公開)の完成披露舞台挨拶に出席した。本作は、1980年代の夏の長崎を舞台に、“イルカを見るため”に冒険に出る2人の少年、久田孝明(番家一路)と竹本健次(原田琥之佑)のひと夏を描いた物語。撮影は、2021年8月から9月にかけて、長崎県を中心に実施。主演の番家も、共演の竹本も、本作が映画デビューとなる。舞台挨拶には、竹本役の原田、久田の母・良子役の尾野真千子、久田の父・広重役の竹原ピストル、大人になった久田役の草なぎ剛、金沢知樹監督が出席。番家も登壇予定だったが、新型コロナウイルス陽性のため欠席し、ステージには番家の等身大パネルが用意された。原田は初めての映画撮影を振り返り、「緊張しましたね。初日からガックガクだったので。山に登ったりして足がガクガクで、言葉もガクガクで、全部ガクガクで。撮影が終わったあとは、『あ、はい』しか言えなかった。ずっと緊張していました」と明かし、「一路の笑顔に救われました」と話した。また、共演者から芸能界で生きていくためのアドバイスをもらった原田。尾野は「そのままでいい! そのままのびのび成長していってください」と言葉をかけ、草なぎも「そのままで。原田くんにしかない魅力がある。で、感謝の気持ちを忘れずに。感謝の気持ちを持っていれば、絶対にうまくいくと思う」とメッセージ。竹原は「やりたいようにやったらいいと思います」と伝え、金沢監督は「本当に嫌なことがあったら俺は逃げていいと思う。(頑張るだけでなく)どっちも大事」とアドバイスしていた。
2022年08月10日