《皆様ご心配をおかけしました。日本から観に来られたり、昨日の観劇を楽しみにして頂いた方、申し訳ありません。舞台 千と千尋の神隠し ロンドン公演私にとっては本日初日になります!無事に千穐楽まで走り抜けたいと思います!よろしくお願いします!》5月2日、女優の橋本環奈(25)がXを更新し、主演舞台「千と千尋の神隠し」のロンドン公演を休演していたことを謝罪した。同公演の千尋役はクアトロキャストで橋本、上白石萌音(26)、川栄李奈(29)、福地桃子(26)の4人が演じている。橋本は5月1日(現地時間)の公演に千尋役として出演予定だったが、上白石が代役を務めたという。休演の理由は明らかにされていないが、ファンからは橋本の体調を心配する声があがっている。《休演した理由も報告なし。たぶん朝ドラ撮影も抱え(今は舞台で中断)ぶっ続けで異国の地で体調崩したのかなと》《忙しすぎるんじゃないですか?他の仕事のせいでこちらの仕事が出来なかったと言えば角が立ちますし。体調不良でなければいいんですけどね》《人気者は大変だな。無理なスケジュールで体調を崩してメンタルまで不調になったら本当に大変な事になる》舞台「千と千尋の神隠し」は22年の初演で橋本と上白石がダブルキャストで主演を務め、大きな話題となった。今回の再演は3月に東京で始まり、愛知、福岡、大阪、北海道とロンドン公演が並行して行われる。「橋本さんは4月18日にXで《福岡から東京に帰って来たと思ったらすぐロンドンに》と報告していました。おそらく直前まで福岡で今秋放送予定の朝ドラ『おむすび』のロケに臨んでいたのでしょう。ロンドン公演は5月上旬までは橋本さんと上白石さんがダブルキャストのような形で演じますが、それ以降、5月末までは橋本さんが一人で千尋役を務めます。まだ先も長いですし、ここで無理をすると後に響く可能性があるので、大事をとって休んだのかもしれません」(芸能関係者)ハードスケジュールは人気者の宿命とはいえ、体調には十分に気をつけてほしいというのがファンの願いだろう。
2024年05月03日タレントの松嶋尚美(52)、モデルの近藤千尋(34)、タレントでモデルのゆうちゃみこと古川優奈(22)が25日、都内で行われたシャワーヘッド『ミラブル』シリーズの新商品『ミラブルエイジングシリーズ』発表会に参加した。新商品にかけ、世代別の肌の悩みをトークすることに。フリップに書くことになったが、ゆうちゃみの筆がおぼつかないことに。漢字が合っているか不安になったゆうちゃみは確認してもらったが、近藤は「合ってません!」と苦笑いで教えてあげた。しかし、ゆうちゃみは「ニュアンスは、こんな感じですよね?まぁ、いっか」と豪快にミスをしたままのフリップを公開した。「乾燥肌」と書こうとしたが、「乾」の字は乾の右側が包となったオリジナル漢字に、「肌」の字は肥に間違えて書いてしまっていた。会場に笑いが広がると、松嶋は「私らの時代と漢字が変わったのかな?」と優しくフォロー。しかし、松嶋も近藤も間違った漢字に引っ張られて「乾燥肌」が書けないハプニングが発生。なんとか思い出した2人によって正解を教えられたゆうちゃみは「ありがとうございます!」と感謝しながらも「一緒。あんまり変わらないじゃないですか!」と言い、再び会場には笑いが広がった。また、乾燥肌についての悩みは、「ずっと悩まされているんです。季節が変わるとガサガサになるので」と話していた。『ミラブル』シリーズでは、年齢に応じて、肌質や肌悩み、求めるケアは変化する中で、3つの世代に向けた新たなシャワーヘッドを開発。若年層向けの『ミラブル爽』、ミドル層向けの『ミラブル潤』、それより上の世代に向けた『ミラブル艶』の3種類となる。
2024年04月25日【音楽通信】第155回目に登場するのは、音楽活動でも俳優活動でも、デビューから約30年の間ずっと第一線で活躍し続けている、及川光博さん!子どもの頃から振り付けしてステージに立っていた【音楽通信】vol.155ミュージシャンとしても、俳優としても、第一線で活躍し続けている、及川光博さん。1996年にアーティストとしてデビューして以降、そのキラキラとした存在感と王子様のような佇まいから、「ミッチー」という愛称とともに人気を博してきました。毎年のアルバムリリースや全国ツアー、さらに1998年には俳優活動をスタート。ドラマや映画などでもその姿を見ない日はないほど、ひっぱりだこなのは周知の通りです。そんな及川さんが、2024年4月24日に20作目となるアルバム『DON’T THINK,POP!!』をリリースされるということで、音楽的なルーツなどを含めて、お話をうかがいました。――幼少時は、どのような音楽環境でいらっしゃいましたか。子どもの頃は、アニメや戦隊ヒーローの主題歌を夢中で歌っていましたね。原体験としては、商店街の夏祭りのステージを覚えています。のど自慢大会のような催しがあって、そのステージで子どもながらに、バックダンサーを従えて歌っていました。5、6歳のときから、近所の子どもたちに振り付けをレクチャーしていたんです。――すでにエンターテイナーとしての才能が垣間見えていたんですね。ほめられるのがうれしくて。学芸会でも主役を演じましたね。小学校も高学年になると、『ザ・ベストテン』(TBS系 1978〜1989年)に代表される歌番組を当時はよく観ていて、沢田研二さん、郷ひろみさん、田原俊彦さんといった歌手の方が歌って踊る姿に夢中になりましたから。そして中学からは洋楽が大好きになって、マイケル・ジャクソンやプリンス、ロックバンドの洋楽を聴くようになって、いよいよ自分でもバンド活動を始めました。さらに、中学のときは演劇部だったこともあって、毎年学園祭のステージに立つようになりました。演劇部は高校でも入っていて、大学時代は俳優養成所に通いつつ、バンドざんまいの日々。ライブハウスで歌い小さな舞台にも出演していました。いま54歳なんですが、ほぼ40年間、音楽とお芝居をやっています。――どちらかのジャンルに偏ることなく、当初から表現すること、エンターテインメントがお好きだったのですね。そうです。音楽もお芝居もひっくるめたエンターテインメントをずっと愛し続けています。――1996年5月にシングル「モラリティー」でアーティストとしてデビューされ、1998年4月にはドラマ『WITH LOVE』で俳優活動も開始されました。デビューのきっかけは、アーティストでも役者でも、どちらでもよかったんですよね、いま思えば。チャンスをいただけて、本当にありがたかったです。駆け出しの頃は、よくも悪くも目立つことを意識していましたし、ナルシスティックな、キャラクター性を前面に打ち出すプロデュースをしていました。それで「王子様」のイメージで認知されて、ステージではバラの花を投げたりくわえたり、少女マンガ的な演出をしていましたね。――ではご自身で曲を作りたい、歌いたいと思われて、音楽制作を始めたのはいつ頃に?高校時代から、曲は自分でギターを弾きながら作っていました。80年代後半はバンドブームだったし、ミュージシャンに憧れました。ですが、高校生の頃は洋楽のダンスミュージックを演奏できるほどの技術はなかったんです。大学に入ってからは、ファンクやソウルといった演奏技術を必要とする音楽に目覚めていって。ちょっと自慢になっちゃうんですが、アマチュアバンドコンテストで優勝したこともあって。そんな成功経験も含めて、どんどんプロデビューを意識するようになりました。――アーティストとしても毎年リリースとツアーを欠かさず、俳優としても毎年連続ドラマにご出演されて、歌もお芝居も第一線で続けていらっしゃるのはすごいことですね。本当ですか?まあ、福山雅治さんか僕ぐらいじゃないかな……冗談ですよ(笑)!? どちらも自分の中で当たり前のことになっていますね。肩書きはどうであれ、二足のわらじこそ、私の職業という意識で続けています。――俳優業では、とくに『相棒 Season8』の2代目相棒・神戸尊役や、近年は『半沢直樹』の渡真利忍役といった大ヒットドラマが強く印象に残っている方も多そうです。ありがとうございます。ただ、たとえば『半沢直樹』にしても、最初から大ヒットドラマになるなんて想像もせず参加した作品。その都度、チャンスをいただいたら、欲張らずにコツコツと続けて、信頼と実績を重ねていくだけなんです。どんな仕事でも真摯に向き合っていれば、おのずと結果は出ますし、それが未来につながっていくのだと思っています。――俳優業でいえば、ヴィム・ヴェンダース製作総指揮による及川さんの初主演映画『クローンは故郷をめざす』(2009年公開)も印象深いです。文学的な作品ですよね。監督に熱烈にオファーされて出演したのですが、SFでありながら哲学的な物語でもあり。大変な撮影でしたけども、初主演作で初めて国際映画祭にお呼ばれもして(2006年度のサンダンス・NHK国際映像作家賞も受賞)、僕も印象深いです。新作は「何も考えずに楽しめるポップな作品」――2024年4月24日にアルバム『DON’T THINK,POP!!』をリリースされます。ご多忙のなか、いつごろから制作されていたのですか。アルバムは、昨年の9月頃から約半年の制作期間で作りました。とはいえ制作中も、ドラマ出演や映画の撮影をしていましたから、相当働いていると自負しています(笑)。昨年はアルバムをリリースしなかったので、そろそろ作らねばと。今回は、何も考えずに楽しめるポップな作品にしたいと思いました。やっぱりビート自体が楽しいものですし、ファンクや歌謡曲などいろいろなサウンドがありますが、音楽って本当に楽しい。20枚目のアルバムですが、まだまだ飽きないんですよね。あらためて、デビューできてよかったです。――とてもバイタリティにあふれていらっしゃって、ご多忙でも疲れることはないですか?疲れますよ(笑)。精魂込めて楽曲を作るために長時間集中しますし、レコーディングで歌い続ける体力も気力も限界はある。当然疲れるんですが、創作の高揚感と達成感のほうが大事。生きててよかったと思えるんです。完成した喜びは、かけがえのないもの。たとえば、中学や高校だったら3年で卒業という区切りがありますが、アルバム制作だとそれを作品ごとに味わえるといいますか。このアルバムを主軸としたツアーもあるので、毎年、毎作品ごとに思い出を心に刻んでいけるのが、僕の人生のいいところです。本当にファンの方やまわりのスタッフがいてこそ成立することなのですが、アルバムを出してツアーができるという、生きた証しを毎年発表できることがすごくうれしいですね。――このアルバムのタイトル『DON’T THINK,POP!!』は、一番表現したいことになりますか。そうです。なんか考え込んで内省的になったとて、未来はあまりいい方向に変わらないなと。僕はパリピじゃないので「DON’T THINK」といっても、感覚を研ぎ澄ませようよ、というニュアンスが大きいんです。そしてポップス主体のアルバムなので、弾けようという、ダブルミーニングですね。――アルバムのリード曲「Amazing Love」は、キャッチーでファンクで軽快な楽曲で、大人の恋心を歌っています。どのようなことを意識して歌詞を書かれましたか。これはネガティブからの逆ギレですね。Aメロの歌詞に書いている「もう人間やめたい」という心境から、いかに人生を謳歌するかという歌。恋愛に引っかけて書いていますけれども、自分で何か崇拝の対象、救いとなるものを見つけることが大切だというメッセージも込めていたり、込めていなかったり(笑)。世の中に“推し活”という言葉がありますが、推しの存在が生きる原動力になったり、辛いときの支えになったりしますよね。自分にとっての救いとなることを見つけようと、歌詞にも「救世主 Baby」と書いたのですが、それは世界を救う主ではなく、一人ひとりの毎日の救いのことを歌っています。救いがないと頑張れないじゃないですか。生きづらい世の中で、希望の光を見失わないようにという思いを込めて作りました。――「Amazing Love」では、ご自身初のアニメーションを駆使したミュージックビデオも制作されていますね。そう。“ミッチー”という概念でイラストを描いてもらいまして。3次元の2次元化が初めてなので、すべてお任せで作っていただきました。ツアーグッズにも展開しようと思っているので、ベイベーたち(ファンのみなさんたち)の反響も楽しみですね。――作詞と作曲を手がけていらっしゃる3曲目「敏感・センシビリティー」は小気味いいサウンドで若い世代への応援歌の側面も感じられます。ビートに言葉を乗せるため、英語に聴こえる日本語をちりばめた歌詞になっています。サウンドは、ブラスセクションとリズムセクションが主役。ストレートなファンクですね。サビの歌詞にある「悔やむよりも先に飛べ!」ということをもっとも伝えたい。限られた時間の中で、どう生きたって後悔は残るけど、それでも後悔しないようにいまを生きるべしというメッセージです。――続く4曲目「デジャヴと紫陽花」は、爽やかさとムーディさも感じます。シティポップの要素も入れて、叙情的でポエトリーな1曲になりました。――5曲目「恋の嵐」は恋が始まりそうなワクワク感と勢いのある、ポップで明るい楽曲です。これはアニソンを意識して作った楽曲で、たとえば女子アイドルグループとコラボできないかなとぼんやり考えながら作りました。さらに昭和の歌謡曲に対するリスペクトの思いもところどころに込めつつ。――メロディがどことなく懐かしい感じがしました。そうでしょう?どことなく松田聖子ちゃんぽい感じも入れていて。――6曲目「みず色ワンピース」は、歌詞に「ミッチーのワンマンショーに行くんでしょう?」と、パートナーがミッチーファンで、ジェラシーがありつつも包容力がある男として送り出すという視点の歌詞が面白いです。自分でも歌詞を書いていてニヤニヤしていたと思います(笑)。僕、歌詞を書くときはだいたい手書きで情景をイメージしながら書くので、この曲もニヤけていたかなと。僕のショーに参加するベイベーたちの彼氏の気持ちを初めて書いてみました。なぜかその気持ちを“ミッチー”が歌っているというパラドックス(笑)。僕の歌詞って、1曲まるまる聴かないと、ストーリー展開が読めないものが多いですね。――すべての楽曲において及川さんが作詞されていますし、楽曲作りもされることもありますが、そもそもどのように曲を仕上げているのですか。まずサビのメロディと歌詞を思いつくことが多いですね。お風呂でシャンプーしているときに思いついたりして(笑)、そこからストーリーを展開していく。そんな書き方ですね。ボイスレコーダーに歌って吹き込むとか、そんなハイテクなことはせず、浮かんだメロディや歌詞はギターを弾きながら、ノートやルーズリーフなどに手書きしていくんですよ。――インスピレーションがふっと降りてくるんですね。うん。でも、締め切りがなかったらいつまでもできないかな(笑)。あとは毎日を生きていて感じたことや見た景色、それからよくも悪くもメディアで気になったニュースがミックスされていく。歌詞はなるべくポジティブなワードに変換して、アウトプットするという感覚です。――7曲目「Dream Maker」はアッパーなロックサウンドです。ハードロックに乗せて、男のバカバカしいほどの情熱を歌っています。主人公がダイエットしたり、髪型を変えたり……なんとか女子のハートを射止めようとする恋心ですね。説明するほどの曲じゃないです(笑)。――ははは(笑)。8曲目「神サマお願い」はストレートに平和を歌っていらっしゃいますね。1曲ぐらいはしっかりと伝えようと。いつも人を笑顔にしたくて、歌って踊っているんですけども、この曲は珍しく怒りや嘆きを表現していますね。これはミッチーというよりも、及川光博個人の戦争やいじめに対する思い。ひねりをきかせず、まっすぐに思いを綴りました。――一変して、9曲目「フライドポテト<未来編>」はコミカルで元気になれる歌詞と楽曲です。おまけの曲ですね。気になった方は、前作『気まぐれサーカス』を聴いてみてください。その続編となっています(前作に「フライドポテト」という曲が収録)。基本はとにかく楽しんでいただきたいので、聴いて笑顔になってくれたらいいなと思って作っています。またそれをステージで表現するときは、心の充足感や開放感を感じていただけたらと全力を尽くしています。――収録曲の「Amazing Love」「Dream Maker」は、初回限定盤盤に付属するDVDとして、ダンスの振りを教える「流星光一郎」先生(及川さんが演じるダンサーキャラ)のミュージックビデオもありますね。流星先生は、1997年くらいからいるんですよ(笑)。だから、僕と同じくらいのキャリアで、ベイベーのみなさんも一緒に踊れるよう、振り付けのレクチャーをしています。流星先生は性別を超えたキャラクターで、もともとは確か『パパパパPUFFY』(テレビ朝日系 1997〜2002年)で、PUFFYのふたりに振り付けを教えるコントから生まれました。僕はソロで活動しているので、みなさんを飽きさせないように、いろいろなキャラクターを生み出しているんですよ(笑)。――ずっとアイデアがあふれて、工夫をされてきているのですね。それは俳優業においても感じることがあります。どこかで作り手側の視点を持っているので、演じている被写体ではあるんだけれども、台本を読んでどうしたらもっとこのシーンが面白くなるか、監督の要求に的確に答えられるかを考えて、工夫する。面白いですよ。逆にアーティストとしては、自分が何をやりたいか、どう表現したいかが最優先です。――表現することにおいて、音楽とお芝居の切り替えもさほど意識することはなく?音楽の表現ではわがままですし、主義主張ありきです。ドラマや映画の現場に行ったら、監督やプロデューサーの言うことをよく聞きますね。意識して切り替えるというよりも、役割。おそらく僕は、作品作り自体が好きなんです。ときどき本当に趣味なんだか仕事なんだかわからなくなる瞬間がありますね。――2024年5月3日からは「及川光博 ワンマンショーツアー2024『DON’T THINK, POP!!』」が開催されます。ツアーは毎年欠かしたことがないんです。勤勉でしょう(笑)?楽しいから続けられます。これから演出を考えていきますが、華やかな衣装を着て、よく踊りよくしゃべるステージになると思います。2024年という1年を忘れられないものにすべく、全力を尽くすのみですね。毎年ツアーをして、それがライブ映像作品にもなりますし、デビューして以来、ちゃんと生きている実感が常にあります。うれしいですね。ちなみに毎回、ワンマンショーでのテーマカラーを決めているのですが、2024年はスカイブルーです。ベイベーたちも、毎年のテーマカラーに沿ったコーディネートでおしゃれしてコンサートに来てくれるんです。みなさんもぜひ、水色コーデで遊びにきてください!アーティストとして長く続けることが目標――お話は変わりますが、お休みのときはどんなふうに過ごしていますか。友人と飲んだり食べたりするぐらいです。休みといっても、洗濯したりアニメ鑑賞したりしていると1日はあっという間に終わるので、仕事のために疲れを取るのがメインですね。もしも長期で休みが取れたら、もっと別のこともできるんでしょうけど。結局は、休みの日でもマネージャーから連絡が来ますし、休みではないと(笑)。――そのお忙しいなかでクオリティの高い作品をいつも届けていらっしゃるというのは、やはり基本的にお仕事がお好きなのですね?お好きです(笑)。生みの苦しみや撮影のハードスケジュールなどがあっても、やりきって完成してしまうと、喜びに変わるんです。――及川さんのように生き生きとエネルギッシュに毎日を過ごすために、何かアドバイスをいただけますか。とにかく笑顔を意識することですね。楽しくなくても、口角を上げる。とはいえ、作り笑顔で生きるわけではないですよ。笑顔で人と対することによって風向きは変わりますから。空気が穏やかになり、交渉もしやすくなるんです。不愉快な思いをする確率が減るので、笑顔を心がけることは大事。あとは自分の欠点を意識すると、大きなミスを生まないです。自分の欠点を意識して行動することによって、周囲に迷惑をかけないことが大事。そうすると、必然的に信頼されて、人脈も広がる。結果、生き生きと過ごせるのではないかと思います。――いつもスマートな印象の及川さんですが、健康で過ごすためにライフスタイルで気をつけていることはありますか。糖質の摂りすぎ、ですね。年を重ねるごとに健康を意識しますが、ジムに通ったりもしないので、食事に気をつけるくらいですよ。あとは本当にステージでは2時間から3時間踊っているので、そこである程度鍛えられているんだと思います。――音楽活動は2024年で29年目となり、30周年も間近です。アーティストとして、そして個人的な今後の抱負を最後に教えてください。アーティストとしては、とにかく長く続けることが目標です。これが一番の野望ですね。ずっと音楽には関わっていきたい。そして個人的には、ゆとりを持ちたいです。いつまでたっても中学生みたいなことを考えてバタバタ働いているので、年相応の大人のゆとりを身につけたいな。――どのあたりが大人じゃないんですか?それは……いつまでたっても清濁の濁を呑みこめないところでしょうか。大人なら清濁併せて呑めないといけないのに、50代になっても未熟だな、青臭いなと思います。――そこも魅力なのかもしれないですよね?そう言っていただけるとありがたいんですけども、もうちょっと大人の色気や円熟味を出したい。「渋い」って言われたいですね(笑)。取材後記涼しげな瞳でスタイリッシュな印象のある、及川光博さんがananwebに登場。取材の日はよいお天気だったものの東京に強風が吹いていた日で、ご挨拶してすぐに「風が強かったけど、大丈夫でしたか?」とお気遣いをしてくださる及川さん。なんと紳士的で素敵なミッチー!ジャンルレスにご活躍されているのは、そのお人柄も関係あるのだろうなと思いました。そんな及川さんのニューアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね!取材、文・かわむらあみり及川光博PROFILE1969年10月24日、東京都生まれ。蠍座。B型。1996年にシングル「モラリティー」でアーティストとしてデビュー。独自の音楽性とその個性が注目を集め、1998年にドラマ『WITH LOVE』で俳優活動をスタート。以後、多くのアルバムリリースや毎年全国ツアーを行うとともに、ドラマ、映画、CMなどで活躍し、現在に至る。主な出演作に、ドラマ『白い巨塔』(2004年)、『相棒』シリーズ(2009〜2012年)、『半沢直樹』(2013年・2020年)、『グランメゾン東京』(2019年)、『ドラゴン桜』(2021年)、『最愛』(2021年)、『霊媒探偵・城塚翡翠』(2022年)、『女神の教室 〜リーガル青春白書〜』(2022年)、『御手洗家、炎上する』(2023年)。映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年)、『七つの会議』(2019年)、『引っ越し大名!』(2019年)、『桜のような僕の恋人』(2022年)ほか。2024年4月24日、ニューアルバム『DON’T THINK, POP!!』をリリース。5月3日より全国を巡るワンマンショーツアー2024「DON’T THINK, POP!!」スタート。InformationNew Release『DON’T THINK,POP!!』(収録曲)01. DON’T THINK,POP!!02. Amazing Love03. 敏感・センシビリティー04. デジャヴと紫陽花05. 恋の嵐06. みず色ワンピース07. Dream Maker08. 神サマお願い09. フライドポテト<未来編>2024年4月24日発売*収録曲は全形態共通。(通常盤)VICL-65958(CD)¥3,300(税込)(初回生産限定盤)VIZL-2309(CD+DVD+Photobook)¥5,720(税込)(セブンネットショッピング限定セット)00THN-42213¥9,900(税込)※初回限定盤+特製お弁当箱「DON’T THINK, EAT!!」(セブンネット限定特典:アクリルキーホルダー)【Blu-ray収録内容】※初回限定盤のみAmazing Love[Music Video]/ Let’s DanceAmazing Love / Let’s DanceDream Maker取材、文・かわむらあみり
2024年04月18日ゲキ×シネ『天號星』(公開中)の初日舞台挨拶が5日に都内で行われ、古田新太、早乙女太一、久保史緒里、山本千尋が登壇した。同作は、座付き作家・中島かずき氏による新作公演で、江戸の町を舞台にした“あっ”と驚く入れ替わりの物語。世のため人のため、生きていてはならない輩に引導を渡す引導屋の主人・半兵衛を新感線の看板俳優・古田新太が演じ、その半兵衛とひょんなことから中身が入れ替わってしまう冷酷無比なはぐれ殺し屋・宵闇銀次を早乙女太一、銀次の宿敵で荒くれ者の人斬り・朝吉を早乙女友貴が演じる。○■古田新太、唯一“父上”と呼ばれる俳優明かす劇団☆新感線初参加となった久保と山本から“おとっつぁん”と呼ばれているという古田は、2人の印象について聞かれると、「かわいかったですよ。2人のかわいい娘が新しくできた」とメロメロ。「業界に“娘”(を演じた役者)とかいっぱいいるのよ! ただみんな呼び方が違って、お父さんとかパパとか、この2人はおとっつぁんと呼んでくれる。その中でも1人だけ、(鈴木)福くんだけが“父上”って呼んでくれます」と笑いを誘った。また、上演期間中には久保・山本とディズニーランドに行ったそうで、山本が「7カ月一緒にいたので思い出だらけですが、ディズニーランドに一緒に行ったのは思い出深いですね」と話す。「バスタ新宿からバスに乗りまして……意外と海外の方しかいなくて、おとっつぁんを見ても派手な日本人がいるなぁぐらいにしか思ってなかったから行きやすかった」と明かし、久保も「おとっつぁんもご機嫌で!」と振り返っていた。古田たっての希望でバスで行くことになったそうで、山本が「本当は現地集合でいいんじゃないかと話していたんですけど、おとっつぁんが行き方がわからないというのと、バスだったらお酒が飲めるじゃんということで(笑)『ディズニーに行くなら、俺はバスでしか行かねぇ』って(言っていた)(笑)」と説明。パーク内では、古田も楽しんでいたようで「『チッ!』とか『何がだよ!』とかいうタイプだけど、美女と野獣めっちゃ楽しかった(笑)」と笑顔を見せていた。
2024年04月05日一昨年に初演され、アニメーションの世界を見事に表出させたことで話題になった舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』。評判を受けて再演された今回、千尋役として新しくカンパニーに参加することになった福地桃子さん。10歳の少女の純粋さと無鉄砲さに冷静さ、内に秘めた生のエネルギーを、まっすぐ丁寧に演じ話題を呼んでいる。――千尋役はオーディションで決まったそうですね。福地桃子さん(以下、福地):今でも自分が千尋として参加していることが不思議でしょうがないです。オーディションは声をかけていただいて受けたんですが、舞台のオーディションが初めてだったのでご縁を感じ、可能性があるならと思って受けたんです。――手応えはありました?福地:手応えはわからないですが、オーディションでは子供の体でセリフを言ってみる、みたいなことをやりました。後で演出のジョン(・ケアード)さんから「自分の中に10歳の女の子だったり、千尋がいたんじゃない?」と言っていただいたので、そこを信じて演じていきたいと思っています。――ジョン・ケアードといえばミュージカル『レ・ミゼラブル』の初演の演出でも知られていますが、印象を伺えますか?実際に演出指導を受けて、とくに刺激になるのはどんなところでしょう?福地:完成した作品が素晴らしいですよね。演出に対して何か言えるほど舞台経験はないですが、何よりお人柄が素晴らしいんです。ジョンさんは、モノづくりの現場ではプレッシャーを与えることが一番よくないことだとおっしゃっていたんですが、その言葉通り緊張させない稽古場の空気を作ってくださるんです。ジョンさんが実際に演じて見せてくれるときがありますが、毎回とても楽しそうなので、私もやってみたいと思わされます。しかも、こちらのお芝居を何回も見ているはずなのに毎回新鮮なリアクションをくださいます。再演だから形が決まったものをやるのかと思っていたけれど、稽古場で一つひとつ掘り下げながら積み上げている感じで、初演から出演している(橋本)環奈ちゃんや(上白石)萌音ちゃんも、つねに新しくなっているって言っているくらい。スタッフさんたちもあたたかい雰囲気を作ってくれていて、わからないことも聞きやすい現場でありがたいです。――実際に千尋を演じてみて、いかがですか?福地:車のシーンから始まるんですが、細かい描写まで映画にとても忠実で、とてもリアルに感じられるところが素敵なので、その瞬間を大切にするというのを忘れずにやりたいなと思っています。――昨年の『橋からの眺め』で初舞台を踏み今回が2作目となりますが、舞台はいかがですか?福地:声を出したり体を動かしたりっていう感覚が楽しいです。劇場に声が響いているのが感じられて、お客さんと場を共有できている感覚がありました。最初は意識がいろんなところに飛んでいるけれど、途中からそれを忘れて役に集中できて、それが途切れることなく、気づくと終わってた…みたいな。ただ、映像と違って、本来なら独り言としてポソッと言いたい場面でも、言葉としてしっかり伝えなきゃいけなかったり、感情とは違うところでやらなければいけないことがあるのが難しいです。でも逆に、セリフを口にすることで気持ちが追いつくみたいなこともあって、それは映像とは違う感覚で面白いです。――先ほどの「子供の体でセリフを言う」という表現も、舞台ならではなのかなと感じました。福地:有名な作品ですし、稽古の最初の頃は映画の千尋のしゃべり方に寄せてみたり、子供っぽくセリフを言うみたいなこともやりましたが、あまりうまくいかなかったんです。それで一つひとつの場面にリアクションするところからセリフに繋げていって、自分の中から自然と出てきた言葉のトーンでセリフをしゃべるようにしたら、ようやく楽になれたんですよね。ただ、映画を観ていると、千尋はいろんな表情をする子なので、自分が映画の中でとくに印象的だった場面に関しては、そこの千尋の表情を思い浮かべながらやっていたりはしています。納得ができないときは立ち止まって考える。――今回の千尋もですが、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』など、自分の経験を重ねられない役を演じるときは、どのように役にアプローチされるんでしょう?福地:もちろん普段の自分の生活では経験しないこともたくさんありますし、全てを重ねられないかもしれないけれど、寄り添うことはできると思っています。どういうところにときめきを感じるのかは、その人の日常を実際に経験していなくても想像することができるんじゃないのかな。――ただ、理解できない行動を取る役もありますよね?福地:どうしてこんなことを言うんだろう?と理解ができないときは確かにあって。そういうときは、この役を私が演じさせてもらう意味について向き合う時間を作るようにしています。他の方がやったらどうなっていたんだろうと考えてみたりもします。でも、そうやって試行錯誤しながらやった役も撮影が終わったとき、この役に出合えてよかったと思うことが今まで多かったです。――まずはとにかくやってみて、動いていくうちに徐々に役が見えてくる、みたいな感じですか?福地:そうですね。でもどういう感情で言ったらいいかわからない、と思ったら監督に相談することはあります。この人はなんでこんなことをやったんだろうと納得ができないときは立ち止まって考えると思います。そのまま進むのではなく、視点を変えて、自分だったらこうなら言えるかもしれない、というところを一生懸命に探します。その中で自分がやる意味みたいなものが見つけられたときは嬉しいなぁと感じます。――ここまでで、ご自身が演じられてよかったなと思った役や、出合えてよかった作品というと?福地:人として興味が湧く役をいただくことがとても多いのですが、最近だとドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』で演じた環という女の子がとても魅力的な人だと感じました。それに近い感覚だと、『女子高生の無駄づかい』という漫画原作のドラマでやらせていただいたヤマイという役がそのひとつです。すごく癖のある動きが多かったので、最初はかなり苦戦しましたが挑戦してみることで、いつもの自分にはない考えが生まれてきたり想像することの楽しさを教えてもらい、それが活力に繋がりました。あと、2023年にNetflixで配信された『舞妓さんちのまかないさん』という舞妓さんの日常を描いた作品で演じたつる駒という役も。監督の是枝(裕和)さんがはじめに書いてくださった台本には10種類くらいモノマネのレパートリーがちりばめられていたので、とにかく一生懸命練習しました。待ち時間に共演のみなさんに見てもらったりしているうち、自分の中ではうまくなっている気がして、すごく自信を持ってやれるようになりました。…まわりから見たらほとんど似ていなかったみたいなのですが(笑)。そこで自分は人を楽しませるのが好きなんだなと思いましたし、今もたまにモノマネをやりたくなったりするくらい楽しかったです。福地桃子さんら4人が千尋を演じる舞台『千と千尋の神隠し Spirited Away』は、3月30日(土)まで帝国劇場で上演中。その後、愛知・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruなどで上演するほか、ロンドン・コロシアムでも上演。演出はジョン・ケアード。東宝テレザーブ TEL:03・3201・7777ふくち・ももこ1997年10月26日生まれ、東京都出身。2019年に連続テレビ小説『なつぞら』に出演し注目を集める。近年の出演作にドラマ『舞妓さんちのまかないさん』『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』など。’24年5月には映画『湖の女たち』が公開予定。※『anan』2024年4月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2024年03月30日女優の川栄李奈が、27日に東京・帝国劇場で舞台『千と千尋の神隠し』の初日を迎えた。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■『千と千尋の神隠し』川栄李奈が千尋デビュー3月11日に初日を迎えた同作だが、千尋役の川栄と、湯婆婆/銭婆役の夏木マリはこの日が初日となった。再演から新たに千尋役として加わった川栄は、カーテンコールで「今日は私が初日を迎えまして……」と挨拶し、会場は拍手に包まれる。さらに「スウィングの木村和磨くんが今日デビューいたしまして! ハク役の新井海人くんがデビューしました! 我らが湯婆婆、夏木マリさんが初日を迎えました」とこの日初日のメンバーを紹介した。川栄は「帝劇の幕が開いてからも、ここにいる(アンサンブルの)湯屋組のみなさん、そしてここにはいないけど油屋組のみなさんが一緒に稽古をしてくださって、たくさん助けてもらって無事今日この場に立つことができました。スタッフキャストの皆さんはもちろん、ここにいる今日来てくださる皆さんが拍手で迎えてくださって、本当に感謝しています。ありがとうございます」と感謝。そして「私は初演の時にお客さんとして観に来てたんですけど、その時に感じた感動や、終わった後の『なんてすごいものを観たんだ』と思ったあの気持ちを、今度は自分が皆さんにお届けできるように、このメンバーで最後まで駆け抜けたいと思うので、最後までよろしくお願いします。今日はご来場いただき、本当にありがとうございました」と頭を下げた。東京公演は帝国劇場にて3月11日~30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて4月30日~8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日~20日、福岡公演は博多座にて4月27日~5月19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日~6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日~20日。
2024年03月28日現在上演中の舞台『千と千尋の神隠し』より、千尋役・川栄李奈の舞台写真が公開された。2022年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイトディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化された本作。2024年版は、東京・帝国劇場での3月11日(月) 夜の部にて橋本環奈の千尋役で幕を開け、12日(火) 夜の部で上白石萌音、13日(水) 夜の部で新キャストの福地桃子、そして27日(水) 夜の部で同じく新キャストの川栄が初日を迎えた。舞台『千と千尋の神隠し』は、2024年3月30日(土) まで同所で上演後、4月から8月にかけてロンドン・名古屋・福岡・大阪・北海道公演が予定されている。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈【東京公演】日程:2024年3月11日(月)~3月30日(土)会場:帝国劇場【ロンドン公演】日程:2024年4月30日(火)~8月24日(土)会場:ロンドン・コロシアム【名古屋公演】日程:2024年4月7日(日)~20日(土)会場:愛知・御園座【福岡公演】日程:2024年4月27日(土)~5月19日(日)会場:博多座【大阪公演】日程:2024年5月27日(月)~6月6日(木)会場:梅田芸術劇場メインホール【北海道公演】日程:2024年6月15日(土)~20日(木)会場:札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年03月28日3月11日(月)、東京・帝国劇場にて幕を開けた舞台『千と千尋の神隠し』2024年公演。クアトロキャストの千尋役をはじめ、新キャストとともにさらなる成長をとげようとする本公演のゲネプロレポートをお届けする。舞台に広がるのは、青い空。左右を見れば、古びた鳥居や小さな祠。そこへ主人公・千尋が現れる。どこか不安そうな彼女の表情と、手にした花束が印象的だ。舞台『千と千尋の神隠し』は、そうして幕を開ける――。日本はもとより世界各地で高い人気を誇る、宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』(2001年)。ジョン・ケアードの翻案・演出による舞台版初演(2022年)も大きな反響を呼んだことは、記憶に新しい。上白石萌音・橋本環奈のダブルキャストによる主人公・千尋をはじめ、キャスト陣も高い評価を得た。千尋=上白石萌音千尋=橋本環奈そして2024年公演は、帝国劇場に続いて名古屋・福岡・大阪・札幌、さらにはロンドン公演も行われる。千尋役は上白石・橋本に川栄李奈・福地桃子が加わり、クアトロキャストに。ハク役も初演の醍醐虎太朗・三浦宏規に加えて増子敦貴が抜擢された。本公演初日の前日である3月10日に行われた公開ゲネプロから、帝国劇場デビューとなる福地千尋・増子ハクを中心にレポートしたい。千尋=福地桃子映画同様、千尋と両親が車で転居先に向かう場面から物語は始まる。神々の世界に迷い込み、両親が勝手に神々のための食物を食べて豚になってしまうまで、恐る恐るついて行く千尋の姿が印象的だ。必死に「戻ろうよ」と訴える福地の千尋は全身で、震える声で、不安を伝えてくる。その姿は、映画を観ている観客であれば「千尋がそこにいる!」と嬉しく思うに違いない。未見の観客にも、「この子は怖がりなんだな」と彼女の性質が自然に伝わったはず。福地の千尋はアニメ的な表情の豊かさを見せるというよりも、ぶっきらぼうな表情が印象的。だが細やかな声色や体の動き全体で千尋の心を表現しているかのようで、いたいけで愛くるしい千尋がそこにいる。そして千尋の前に現れ、神々が集う「油屋」で働けるように計らうなど何かと彼女を助けるハク。増子のハクは一見して「端正」という印象を受けた。それは彼の容姿や硬質な響きをもつ声質からくるものだが、それが終盤で明かされる彼の正体にも絶妙にはまり、キラリと光る存在感につながっているのではないだろうか。千尋への思いやりや周囲への警戒心といった彼の心情がにじむと透明な光が淡い色合いを帯び、自然と惹きつけられる。公演を重ねるごとにさらに濃く、深みを増していく予感がする、魅力的なハクの誕生だ。ハク=増子敦貴ハク=増子敦貴初出演組も既に安定感すらある活躍ぶりこの日ゲネプロに登場したプリンシパルキャストは、カオナシ・中川賢、リン/千尋の母・実咲凛音、釜爺・宮崎吐夢、湯婆婆/銭婆・羽野晶紀、青蛙・元木聖也、頭・奥山ばらば、坊・坂口杏奈と、初出演組がずらり。それぞれに自身の役どころをしっかり務めているように見受けられ、すでに安定感すら覚えるほど。その中でも、個人的には実咲凛音のリン、羽野晶紀の湯婆婆/銭婆、そして元木聖也の青蛙が特に印象的だった。リン=実咲凛音リンは油屋で働き始めた千尋の面倒を見る姉御肌なキャラクター。さばさばとした口跡の良さをはじめ、実咲は小気味よく演じている。一日の務めを終えた後に従業員部屋から出て夜空の下で千と共に握り飯を食べ、そのまま横たわる場面での風情も心にしみる。羽野の湯婆婆/銭婆は、どすの効いた声から慈愛を感じさせる温かみのある声まで多彩な声色で緩急を利かせる。作中屈指のクセの強いキャラクターを、映画そのままの顔立ちに見せるメイクで演じ切っている。ちょっとした動きからも劇団★新感線で鍛え抜かれた芸達者ぶりが感じられ、「さすが」の一言。湯婆婆/銭婆=羽野晶紀動きで言うなら、元木聖也も帝劇では既に『キングダム』でパルクール巧者の身体能力を見せつける殺陣を披露していた。今回は蛙のパペットを操りつつ蛙飛びで移動するなど、身体能力はさりげなく発揮。前面に出るのは、コミカルでありながらも砂金に目がくらんでカオナシに飲み込まれてしまう、がめついキャラクターだ。飲み込まれた後のカオナシとしての声の芝居も、巧みにこなしている。カオナシ=中川賢こうしたキャストの好演と、印象的なセリフなど映画のエッセンスを網羅しつつ舞台上での展開として非常にスムーズにアレンジした脚本、そして回り舞台が存在感を放つ舞台美術や、照明、音楽、小道具・大道具。さらにアンサンブルキャスト(「湯屋組」「油屋組」の2班体制)の芝居と舞台転換が巧みに一体化したステージングが加わり、『千と千尋の神隠し』の世界観が見事に “ライブ”として現出している。特に映画でも印象的な千尋とカオナシが電車に乗る場面は、照明の演出効果も相まってこの上なく美しい。千尋=上白石萌音千尋=橋本環奈油屋での日々を通して、千尋は大きな成長をとげる。福地千尋も、増子ハクも、飛躍的な成長をとげるだろう。川栄千尋も鮮やかなデビューを飾り、先輩千尋の上白石・橋本、先輩ハクの醍醐・三浦も深化し続けるだろう。彼らのその姿を観るために、油屋を訪れる客になったような心持ちで何度も劇場を訪れたくなる。とてもとても、幸せな舞台だ。帝国劇場での公演は3月30日(土)まで。その後、全国公演、ロンドン公演あり。取材・文:金井まゆみ<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~4月20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~6月20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年03月13日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、千尋役の橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子が登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■上白石萌音、『千と千尋の神隠し』千尋は「ずっと心の中に」自身にとっての同作の存在について聞かれると、上白石は「本当に大切な作品ですし、他のことをしていてもずっと千尋が心の中にいるなという感覚があります」と説明。「街にいるときに10歳くらいの子を見かけると目で追ってしまうんです。10歳の子ってどうやって立つのかな、走るのかな? どうやって喋るんだっけ? とか、いまだに千尋のために子供を研究している自分がいて、千尋の稽古をしてなくてもそうなので、ずっと千尋を心の中に飼ってるんだなというのは感じますね。友達のような子供のような愛しい存在です」と語った。新キャストの川栄は、オーディションに受かった感想について「『やったー!』というより、萌音ちゃんの千尋を(劇場で)観て『うわ、これ運動量すごいな』『こんなに走るんだ』と大変そうだったのを間近で見ていた」と苦笑する。NHK 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では上白石とリレー形式でヒロインを務め「朝ドラで萌音ちゃんと同じだった時に、萌音ちゃんが稽古に入ってて途中からお会いしたら、げっそり痩せてて、『大丈夫!?』と。それほど大変なんだなと近くで感じていました」と明かした。東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
2024年03月01日2024年3月から帝国劇場、御園座、博多座、ロンドン・コロシアム、梅田芸術劇場メインホール、札幌文化芸術劇場 hitaruで上演される舞台『千と千尋の神隠し』の製作発表会見が2月29日、都内で行われ、初演から千尋役を務める橋本環奈と上白石萌音、オーディションを経て、新たに千尋役に選ばれた川栄李奈、福地桃子が出席。“4人の千尋”が一堂に会し、全国ツアーとロンドン公演への意気込みを語った。また、会見には演出のジョン・ケアードをはじめ、関係者や共演者、総勢21名が出席し、帝劇から世界へ飛躍する本公演のスケールの大きさを感じさせた。原作は2001年に公開された宮﨑駿監督によるアニメーション映画。舞台版は少女・千尋が引っ越し先に向かう途中、トンネルから八百万の神々の世界へ迷い込むところから始まり、人間の世界に戻るために様々な出会いを経て、生きる力を呼び醒ましながら奮闘していく――。千尋役(左から、川栄李奈、橋本環奈、上白石萌音、福地桃子)橋本は「私にとって、かけがえのない作品。役者人生で、これだけ充実した時間を過ごせるのは、本当に幸せなこと」と強い思い入れ。「今年25歳になったんですが、年齢を重ねることで、10歳の千尋がどう変化するのだろうと思った。それが、遠ざかったりせず、逆により千尋の気持ちが理解でき、寄り添えるようになって、本当に自分も驚いている」と千尋役に対する思いの変化も語った。ロンドン公演については「何より幸せ。まだ実感はないですが、楽しみで光栄」と期待を寄せていた。同じく千尋役を続投する上白石も「私にとっても大切な作品ですし、千尋はずっと心の中にいる。友だちのような、子どものような存在」と役柄への思いは格別。前人未踏の日本/イギリス同時上演に「スケールの大きさに、ちょっとフワフワしていますが、毎回、素朴ですばらしいストーリーを伝えることに徹し、新鮮な気持ちで柔らかく誠実に、そして大切に千尋を生きたい」と真摯に語った。一方、新たに千尋役に命を吹き込む川栄は、「私たち新しいキャストを温かく優しく迎えてくださるカンパニーの皆さんに感謝しながら、一生懸命、千尋を勤めたい」とまっすぐな眼差し。“先輩”である橋本、上白石については「萌音ちゃんは、自分が分からないことを実際にやってくれて、背中で見せてくれる」「環奈ちゃんは、とにかく明るく『大丈夫、できるっしょ』って(笑)」とそれぞれ評し、「本当に助けられている。お二人に支えられながら、新しい千尋を作れれば」と意気込んだ。福地は「まだ、自分が『千と千尋の神隠し』に参加しているのは不思議でたまらない」と本音を語り、「青蛙や竜、サイズの違う生き物たちのパペットに、人が命を吹き込んでいる。見えなかったものが見えてくる感動を覚えましたし、自分も千尋としてそうありたい」と独自の感性で、決意を示した。演出を務めるジョン・ケアード演出のケアードは「一番大切にしているのは、いかにストーリーを明確に伝えるかということ」と語り、「宮﨑さんの作品は、良い人悪い人という区別がなく、誰もが良い点悪い点を持っている。ヒロインでさえそうなのです。宮﨑さんの世界は、複雑でカオスに満ちていますが、それは人間世界の反映。観客にもそれが一番重要なんだと伝えたい。釜爺の言葉を借りれば『愛だ、愛』。そこに尽きます」と話していた。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~4月20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~6月20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年03月01日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、千尋役:橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子、ハク役:醍醐虎汰朗/三浦宏規/増子敦貴(GENIC)、カオナシ役:小尻健太(※尻の中は丸)/中川賢/山野光 ※森山開次は欠席、リン/千尋の母役:妃海風/華優希/実咲凜音、釜爺役:田口トモロヲ/宮崎吐夢 ※橋本さとしは欠席、湯婆婆/銭婆役:夏木マリ/羽野晶紀/春風ひとみ ※朴ロ美は欠席、ジョン・ケアード(翻案・演出)、今井麻緒子(共同翻案)、松岡宏泰(東宝 代表取締役社長)、イアン・ギリー(PWプロダクションズ 最高経営責任者)が登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■舞台『千と千尋の神隠し』製作会見に22名登場これまで千尋を演じていた橋本、上白石に加え、新キャストとして川栄、福地が仲間入り。会見では、難しい質問に対して千尋役の4人がじゃんけんで順番を決め合うような一幕も。稽古場ではスケジュールの都合で4人が揃うことがなかったというが、上白石は「同じだけ走って転んでやってるので、同志ですね。私は早くりっちゃん(川栄)と、桃ちゃん、そして(スウィングキャストの森)莉那ちゃんの千尋を世にお披露目したくてたまらないです。私たちも稽古場で観ながらボロボロ泣いてて」と新キャストに太鼓判を押す。橋本も「客観的に観るからこそ千尋も素敵だし、作品のすごさもわかるし、すごく感動するんです」と同意し、上白石は「新しい刺激をたくさんいただいて、『私も変わらねば』と思ってやっているところです」と心境を明かした。会見では、キャスト陣に対し自身の演じる役について「〇〇の(キャラ名)」というキャッチフレーズをつけるという無茶振りもなされ「キレキレのハク」(醍醐)、「幻のハク」(三浦)、「消えそうなハク」(増子)、「アンニュイなカオナシ」(小尻)、「キュートなカオナシ」(中川)、「真面目なカオナシ」(山野)とそれぞれに表す。リン役については、妃海が「たまたまなのか、宝塚娘役出身3人がリン。宝塚は清く高く美しくということで、清いリン」と宣言し、華が「正しいリンです」、実咲が「美しいリンです」と連携プレイで拍手をさらう。初演から出演する田口は、新キャストの宮崎が冒頭で「私は帝国劇場も初めて、ロンドン公演も初めて、W(トリプル)キャストも初めて、東宝さんの制作する舞台に出演させていただくのも初めて。初めて尽くしなので、初々しいもぎたての釜爺をお届けできたら」と言っていたことを受け、「古々しい、落ちてしまったオールドな釜爺」を自称する。一方宮崎は「不安な釜爺」と表していた。さらに羽野は「たくさんの段取りをいただきまして、ふわふわしていて、本番で何が出るかわかんないので『何が出るかわからない湯婆婆』」、春風は「私も宝塚出身ですので、『清く正しく美しく、迷いある湯婆婆』。まだ迷宮の中を歩いている感じの湯婆婆」と語った。○■千尋役4人のキャッチフレーズは?この質問は千尋役の4人と夏木には振られなかったものの、会見終了後の囲み取材にて千尋役も答えることに。橋本について、上白石は「直感型。『直感を大事に進む千尋』って感じ。初演からすごく感じてます」と表現する。橋本は上白石の印象を「よく聞いてる。周りの人の動向とか、油屋に行った時に周りの全体を感じ取ってその場にいるんだろうなと感じる」と説明し、上白石は「『聞きの千尋』だ」とまとめた。川栄は「最初の方は桃ちゃんと2人の稽古があったんですけど、本当に対照的で。私が“せっかち”だとしたら桃ちゃんが“のんびり屋さん”。一つの動作が全然違っていて。例えば扉を閉めて走る動きも、桃ちゃんは扉を閉めてコテコテ走って『のんびりしてますよ』と言われたりするけど、私はサッと閉めてサッと行っちゃうので『SPみたいになってますよ』と言われる」と苦笑する。橋本は「そこが川栄ちゃんの良さ。淡白な感じが。アニメでも千尋って何考えるかわからないサラッとした感じがあるじゃないですか、それがめちゃくちゃお芝居に表れてるなと思います」、上白石は「誰よりも幼い。脳がバグります」とそれぞれに川栄の印象を述べた。「のんびり屋さんな千尋」と言われた福地だが、上白石は「桃ちゃんはめっちゃ走るの速いんですよ。すごい走るところがあるんですけど、桃ちゃんだけ最初間に合ってて。おっとりしてるのに足速い人が好きなので、けっこうぶっ刺さってます」とハマっている様子。福地が「タイムを測られるんです」と明かすと、橋本は「(初演で)スピードが遅いとか、全然走ってなかったとか言われて。萌音ちゃんがなりふりかまわず走ってたみたいで。私は裏で他のキャストとイエーイ! とかやりながらだったので」と裏話を語った。
2024年03月01日舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見が2月29日に都内で行われ、湯婆婆/銭婆役の夏木マリが登場した。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演された。○■『千と千尋の神隠し』映画と舞台で湯婆婆/銭婆を演じた夏木マリ原作映画でも同役の声優を務めている夏木は「20数年も1つの役をやらせていただけるのは幸せだなと思ってるし、頑張らなければいけないなと思っているところなんですけど、後輩の俳優たちから『そろそろ譲ってください』ということも言われて。でも私的には湯婆婆も銭婆も愛おしいので、もうちょっとやらせていただけたらなと思います」と希望。舞台で同じ役をやることについては「初演の時に、私だけが映画に参加している人間で、あとは新しいカンパニーでこうなったわけですけども、声だけでやってる時は、過去の作品としてもそれで終わってるわけですよね。だけど20年後にこの体を使って同じ台詞を言ってみると、全然違う表現になるんです」と明かす。一方で「観ていただく方は、ジブリの映画も観て、ファンの方もいらっしゃってくださるだろうし。でも湯婆婆、銭婆が演劇として成立しないといけない。1度声優の声は忘れて新たに作っていったので言葉を誤解を恐れずに言えば二重苦でした。やったことが足かせになってるというか、『前はこう言っちゃったんだけど、本当に動いてみるとそうじゃない』というのがたくさんあって」と苦労も。「でも、(演出の)ジョン(・ケアード)が初演の時に稽古場で『皆さん決して(原作の)モノマネはしないでください』とおっしゃったんで、それでストンと落ちたような気がして。自分の手足を使った湯婆婆、銭婆にしていくのに、他の演劇よりも2倍3倍も時間がかかりました」と語った。東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。
2024年03月01日舞台「千と千尋の神隠し」の製作発表会見が2月29日、都内で行われ、初演から千尋役を務める橋本環奈と上白石萌音、オーディションで新たに千尋役に選ばれた川栄李奈、福地桃子が出席。“4人の千尋”が勢ぞろいした。宮崎駿の大ヒット映画を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化し大評判となった「千と千尋の神隠し」。演出:ジョン・ケアード映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する第47回菊田一夫演劇賞で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げるなど、高い評価を得た。橋本環奈全国ツアーに、ロンドン公演が加わり、前人未踏の日本/イギリス二か国同時上演が実現する2024年の舞台「千と千尋の神隠し」。橋本さんは「私にとって、かけがえのない作品。これだけ充実した時間を過ごせるのは、役者人生で、本当に幸せなこと」と並々ならぬ思い。今年25歳を迎えて「10歳の千尋が遠ざかったりせず、逆により千尋の気持ちが理解でき、寄り添えるようになって、本当に自分も驚いている」と大切な役どころへの愛着も増している様子だ。ロンドン公演に対しては、「何より幸せ。まだ実感はないですが、楽しみで光栄です」と声を弾ませた。上白石萌音同じく千尋役を続投する上白石さんも「千尋はずっと心の中にいる。友だちのような、子どものような存在」と千尋に対し愛情を注ぐ。全国ツアーとロンドン公演の実施には、「スケールの大きさに、ちょっとフワフワしています」とも語ったが、「毎回、素朴ですばらしいストーリーを伝えることに徹し、新鮮な気持ちで大切に、柔らかく誠実に、千尋を生きたい」と役を演じきる思いに曇りはない。川栄李奈一方、新たに千尋役に挑む川栄さんは、まっすぐな眼差しで「私たち新しいキャストを温かく優しく迎えてくださるカンパニーの皆さんに感謝しながら、一生懸命、千尋を務めたい」と決意表明。“先輩”である橋本さん、上白石さんについて聞かれると「萌音ちゃんは、稽古場に来て、自分が分からないことを実際にやってくれる。背中で見せてくれる」「環奈ちゃんは、とにかく明るく『大丈夫、できるっしょ』って(笑)」と対照的なサポート方法を明かし、「二人に支えられながら、新しい千尋を作れれば」と意気込んだ。福地桃子「まだ、自分が『千と千尋の神隠し』に参加しているのは不思議でたまらない」と本音を語るのは福地さん。青蛙や竜など、劇中に登場する生物に興味がある様子で「大きな生き物、小さな生き物たちのパペットに、人が命を吹き込んでいる。その様子に見えなかったものが見えてくる感動を覚えましたし、自分も千尋としてそうありたい」と瞳を輝かせていた。会見には、演出のジョン・ケアードをはじめ、ハク役の醍醐虎汰朗、三浦宏規、増子敦貴、湯婆婆・銭婆を演じる夏木マリ、羽野晶紀、春風ひとみら、総勢21名が出席した。<公演情報>舞台「千と千尋の神隠し」原作:宮崎駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子ハク:醍醐虎汰朗/三浦宏規(帝劇公演を除く)/増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次/小尻健太/山野光/中川賢リン/千尋の母:妃海風/華優希/実咲凜音釜爺:田口トモロヲ/橋本さとし(帝劇公演を除く)/宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ/朴璐美/羽野晶紀/春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也/堀部圭亮父役:吉村直/伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん/元木聖也頭:五十嵐結也/奥山ばらば坊:武者真由/坂口杏奈【公演情報】東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru(シネマカフェ編集部)
2024年03月01日舞台『千と千尋の神隠し』が、2024年3月11日(月) から30日(土) に東京・帝国劇場で上演される。このたび、千尋役を務める川栄李奈と福地桃子のメインビジュアルが公開された。2022年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイトディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化された本作。2024年版の千尋役はオーディションを経て新たに選ばれた川栄と福地に加え、初演から引き続き橋本環奈、上白石萌音が演じる。公開されたビジュアルで川栄は八百万の神々の世界に迷い込んだ千尋を、福地は油屋で月夜を背景に佇む千尋を演じている。また川栄は「千と千尋の世界にいる自分を見て、感激していると同時に、いよいよ始まるんだ、と身が引き締まる思いです。観てくださる方の心を動かせるような千尋を精一杯演じたいと思います!」、福地は「不思議な町での千尋を導いてくれているようだなと感じました。皆様にお会いできる日を楽しみにしています」とそれぞれ意気込みを寄せた。舞台『千と千尋の神隠し』は東京公演を上演後、4月から8月にかけてロンドン・名古屋・福岡・大阪・北海道公演が予定されている。<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈【公演情報】東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年02月20日舞台「千と千尋の神隠し」で新たに千尋役を演じる、川栄李奈と福地桃子のメインビジュアルが公開された。宮崎駿の大ヒット映画を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化し大評判となった「千と千尋の神隠し」。映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する第47回菊田一夫演劇賞で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げるなど、高い評価を得た。川栄李奈この舞台で、初演から主人公の千尋役を演じ続ける橋本環奈と上白石萌音に、新たにオーディションで同役を射止めた川栄李奈と福地桃子を加えた4人の千尋によって、2024年3月の帝国劇場公演を皮切りとして日本での全国ツアー、更には英国・ロンドンで初の海外公演として上演される。この度公開されたのは、2023年3月開幕の帝国劇場公演から千尋役(交互出演)を演じる、川栄李奈と福地桃子のメインビジュアル。八百万の神々の世界に迷い込んだ千尋の川栄さんの姿と、油屋あぶらやで月夜を背景に佇む千尋の福地さんを、それぞれ捉えている。ビジュアルを見た川栄さんと福地さんからコメントも到着している。福地桃子◆川栄李奈 コメント千と千尋の世界にいる自分を見て、感激していると同時に、いよいよ始まるんだ、と身が引き締まる思いです。観てくださる方の心を動かせるような千尋を精一杯演じたいと思います!◆福地桃子 コメント不思議な町での千尋を導いてくれているようだなと感じました。皆様にお会いできる日を楽しみにしています。舞台「千と千尋の神隠し」は3月11日(月)より東京・帝国劇場ほかにて、4月30日(火)~8月24日(土)ロンドン・コロシアムにて上演。(シネマカフェ編集部)
2024年02月20日舞台『千と千尋の神隠し』で新たに千尋役を務める川栄李奈、福地桃子のメインビジュアルが20日、公開された。○■舞台『千と千尋の神隠し』川栄李奈、福地桃子ビジュアル同作は、初演から主人公の千尋役を演じ続ける橋本環奈と上白石萌音に加え、新たにオーディションで同役を射止めた川栄と福地を加えた4人の千尋によって、2024年3月の帝国劇場公演を皮切りに、日本での全国ツアー、更には英国・ロンドンで初の海外公演として上演される。この度、2023年3月開幕の帝国劇場公演から千尋役(交互出演)を演じる川栄と福地のメインビジュアルが完成。川栄は八百万の神々の世界に迷い込んだ千尋を、福地は油屋で月夜を背景に佇む千尋をビジュアル内で演じている。東京公演は帝国劇場にて3月11日〜30日、 ロンドン公演はロンドン・コロシアムにて年4月 30日〜8月24日、名古屋公演は御園座にて4月7日〜20日、福岡公演は博多座にて年4月27日〜5月 19日、大阪公演は梅田芸術劇場メインホールにて5月27日〜6月6日、北海道公演は札幌文化芸術劇場 hitaruにて6月15日〜20日。○■川栄李奈 コメント千と千尋の世界にいる自分を見て、感激していると同時に、いよいよ始まるんだ、と身が引き 締まる思いです。 観てくださる方の心を動かせるような千尋を精一杯演じたいと思います!○■福地桃子 コメント不思議な町での千尋を導いてくれているようだなと感じました。 皆様にお会いできる日を楽しみにしています。
2024年02月20日ニューエラ(NEW ERA)と、映画『千と千尋の神隠し』とのコラボレーションキャップ&バッグが登場。2024年2月21日(水)より、ニューエラストアほかで発売される。ニューエラ×映画『千と千尋の神隠し』コラボアイテムニューエラと映画『千と千尋の神隠し』とのコラボレーションでは、カオナシをはじめ劇中に登場するキャラクターをあしらったキャップやバッグが勢揃い。カオナシ刺繍の「59FIFTY」たとえば、ニューエラのアイコニックなキャップ「59FIFTY」には、ニューエラフラッグロゴを放り上げるカオナシ刺繍をオン。頭まわり約1cm刻みのサイズ展開で、豊富なバリエーションからジャストフィットを選ぶことができる。劇中に登場するネオンサインを散りばめた「9FIFTY」「59FIFTY」にスナップバックを配したモデル「9FIFTY」は、キャップ全体に劇中に登場する印象的なネオンサインを散りばめたデザインに。正面にはカオナシの刺繍を施しており、異なる質感を楽しめるデザインに仕上げた。ススワタリ&金平糖配した「9FORTY A-Frame」など加えて、ニューエラフラッグロゴの周りに群がるススワタリと金平糖がキュートな「9FORTY A-Frame」、ハク竜を総刺繍で大きくあしらった、ニューエラの人気モデル「9THIRTY」などがラインナップする。“波しぶきにのまれるカオナシ”描いたハットまたバケットハットは、海原鉄道の波しぶきにのまれるカオナシを刺繍でぐるりと配したユニークなデザインがポイント。ワンポイントのネームは、鉄道の回数券になっており遊び心溢れるデザインとなっている。ススワタリ&金平糖がアクセントのデイパックもさらに、「9FORTY」と同様のデザインを採用した小型のデイパックも用意。丸みを帯びた独特のシルエットが特徴で、小物の収納に便利なジップポケットを全面に配しているほか、メインの収納部にはポケットとインナーフックを設けるなど機能性に優れているのが嬉しい。【詳細】ニューエラ×映画『千と千尋の神隠し』発売日:2024年2月21日(水)取扱店舗:ニューエラストア、ニューエラ公式オンラインストア、どんぐり共和国そらのうえ店、エンスカイショップ※ニューエラ公式オンラインストア、どんぐり共和国そらのうえ店、エンスカイショップでは2月21日(水)10:00~発売。アイテム例:・59FIFTY 6,600円・9FIFTY 6,050円・9FORTY A-Frame 4,400円・9THIRTY 4,620円・9TWENTY 4,620円・コラボバケット 5,500円・コラボデイパック 7,700円※掲載画像は開発・監修中のものが含まれる場合あり。実際の商品とは多少異なる場合あり。※諸般の事情により、発売日・仕様等が変更になる場合あり。
2024年02月17日今月のアプリ版「ぴあ」の表紙は博多華丸・大吉が登場。ここでは、表紙を手掛けた及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開いたします。イラスト
2024年02月13日今月のアプリ版「ぴあ」の表紙はスタローンが登場。ここでは、表紙を手掛けた及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開いたします。イラスト
2024年01月28日2024年1月5日に映画番組『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で、アニメ映画『千と千尋の神隠し』が放送されました。同年が辰年であることから、龍が登場する『千と千尋の神隠し』は、新年のスタートを切るのにふさわしい作品として選ばれた様子。八百万の神々の世界に迷い込んだ少女の成長物語に、多くの人が胸を震わせました。『千と千尋の神隠し』の裏話を公開放送中、同番組はX(Twitter)で作品の裏話を続々と投稿。「初めて知った」という声が上がった、2つの投稿をご紹介します!登場する神様の造形について主人公の千尋がエレベーターに乗った際、守るような行動を取った神様が印象に残った人は多いでしょう。二股の大根のような姿で、歩くと足音がキュピキュピと鳴っていました。この神様の名前は作中で明かされていませんが、同番組によるとおしらさまだとのこと。東北地方では同名の『おしら様』が信仰されており、説話集『遠野物語拾遺』では、カイコや農耕、子供などの神とされています。しかし、『おしら様』の御神体は大根に似た姿をしていません。神々のデザインを新規に考えた理由について、宮﨑駿監督は語っていました。このまっしろな神様は「おしらさま」といいます。東北地方では、古来「おしら様」という同じ名前の神様が信仰されてきました。そのご神体は桑の木で作った棒の先に男女の顔や馬の顔を彫り、衣を重ねて着せたもので、作中に出てくる大根のような姿とは全く違います。 続く #千と千尋の神隠し pic.twitter.com/jNk2w4dFlf — アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024 続き宮﨑駿監督は作品に登場する神様について次のように話しています。「もともと日本の神様って形がないんですよ。(中略)百鬼夜行図みたいなものも、全部後から作られたものですからね。だからそういうものを根拠にデザインしたくはなかったんです」 続く #千と千尋の神隠し — アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024 続きちなみに東北地方で信仰されてきた「おしら様」は子供が大好きな神様なのだそうです。おしらさまが初対面の千尋を助けてくれたのは、この同じ名前の神様とも関係があるのかもしれませんね。 #千と千尋の神隠し — アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024 「もともと日本の神様は形がない」という考えから、先人が描いた姿にとらわれずにキャラクターデザインをした宮﨑監督。だからこそ、おしらさまは子供から大人にまで愛される造形となったのですね。『油屋』に神々が集まる発想のヒント神々に風呂を提供する『油屋』が舞台の同作。「神々が集まる」という発想がどこから来たのか、気になっていた人もいることでしょう。同番組は、発想のヒントについても触れています。神様がお湯屋に疲れを癒しに来る、という設定は長野県南部の遠山郷などで、毎年12月に行われるお祭り「霜月祭」が発想のヒントになっています。宮﨑駿監督「日本中の神様を呼び出してお風呂に入れて元気にするっていう非常に面白いお祭りがあるんです。」と語っています。 続く pic.twitter.com/baNx9l7RKq — アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024 続き「日本の神様たちって本当にささやかな人たちだと思うんですよ。(中略)どうして神様たちを登場させたのかというと日本の神様たちはきっとものすごくくたくたになっていると思ったからです。そしたら二泊三日で骨休みにお風呂屋さんに来るに違いないと思ったんです。霜月祭と同じようにね」— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 5, 2024 湯で神々をもてなす祭事が、実際に長野県南部にあるとは…!疲弊した日本の神々も、私たちと同じく風呂でリフレッシュしていると思うと、親近感を覚えますね。投稿には、このような声が寄せられています。・長野県南部出身だけど、知らなかった!地元のお祭りが紹介されて嬉しい。・このシーン、おしらさまのお腹がぽよぽよしていてかわいいんだよね。・初めて知った。島根県東部の出雲に神々が集まる、神在月が元だと思っていたので驚き!作品の裏話は、時に予想と異なる事実を知ることができて面白いもの。『千と千尋の神隠し』の世界を、今までと違う視点でも楽しんでみてはいかがでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2024年01月06日宮﨑駿の原作を、ジョン・ケアードの翻案・演出で舞台化。2022年3月に世界初演として帝国劇場で開幕した舞台『千と千尋の神隠し』。第47回菊田一夫演劇大賞を受賞するなど大きな注目を集め、2023年8月には名古屋・御園座で再演。2024年には再び帝国劇場で上演後、愛知、福岡、大阪、北海道、そして英国ロンドン・ウエストエンドでの上演も決定している本作で、新たに千尋役を射止めたのは川栄李奈と福地桃子。作品への思いや舞台への意気込み、クワトロキャストで演じる千尋役について話を聞いた。「チャキチャキ」と「ふわふわ」時間軸がまったく異なるふたり――川栄さんと福地さんは初対面とのことですが、今のところの印象は?福地数年前に作品で一度ご一緒させていただいていたんですが、長い時間というのは初めてです。ご一緒してからもそうですが、尊敬する俳優さんのおひとりでしたので。なので、またお会いできることもとても嬉しかったですし川栄さんとお稽古をさせていただく時間は学びだなと思います。わたしはなんだろう......ついのんびりしてしまいますが、(川栄さんは)チャキチャキしてる……。川栄そう(笑)。たぶん時間軸が全然違うだろうなっていう、今日はまだひとつしかインタビューを受けていないんですけど、そう感じます(笑)。私はせっかちなんですけど、福地さんと一緒にいるとよりせっかちだなって思うというか、ふわふわ感がすごい素敵だなって。福地いやいや、気をつけようと思います(笑)――『千と千尋の神隠し』という作品の魅力をおふたりはどう感じていて、どんなところに惹かれてオーディションを受けられたのでしょうか?川栄(2001年の映画公開当時は)私自身も小さかったので、千尋が“10歳のちっちゃい子”だとは思わずに観ていて。今こうして千尋をやるとなって作品を観返すと、「こんなにちっちゃい子がこんなに頑張っているんだ!」みたいな親目線というか、必死で生きてる千尋の一生懸命さが素敵だなと思います。原作がとても好きなので最初に舞台化すると聞いた時も絶対に観たいと思って、当時、(千尋役の)上白石さんが朝ドラでご一緒で、そのご縁で観に行かせてもらいました。ジブリ作品の中で一番好きで小さい頃から何回も観ていたので、そこに一番惹かれたのかなって思います。福地私が幼心に感じたのは、スクリーンに次々と登場する生き物たちの力強さと「千尋は、よくこんな怖い世界に飛び込んでいくな」ということ。奇妙な雰囲気がずっとあるけれど、目が離せない不思議さがありました。大人になると、普段の生活をしていてリアルに起こることではないのに、その場面がとてもリアルに感じるキャラクターの人間味だったり、もしかするとそういうところに子どもの頃は真っ直ぐに神経が向くことができるのかな、と感じて、ふたつの面から楽しめる作品だと思いました。そして舞台を通してこれからも、もっと楽しみが広がっていったら素敵なことだなと思っています。オーディションを受けた際に、映像を拝見したのですが、想像を遥かに超えていて……。凄いものをみたという感覚でした。肉眼で一度観てみたい! 観てみたかった! と思いました。凄まじい努力があったんだろうなと、初演を創り上げたチームの皆さんへのリスペクトももちろんありました。私も原作が大好きで、映画の公開日に兄といっしょに母にせがんで連れて行ってもらったという話を、舞台の出演が決定してから聞き驚きました。子どもが観たいという映画に並んだのは「千と千尋の神隠し」が初めてだったそうです。――ちなみに、一番印象深いシーンや、演じるのが楽しみなシーンはありますか?川栄オーディションでハクからおにぎりをもらって号泣するシーンをやらせてもらって、すごく印象的なシーンでいいなと思っていたんですけど……ただ、いざ舞台で一連の流れを通して見てると、めちゃくちゃ走り回った後の“極限の千尋”みたいなシーンなので、やるとなると心的にもすごく大変なんだろうなと思いました。福地私もオーディションでやったシーンで、ハクを助けるために、釜爺に電車のチケットをもらう、映画でも印象に残っていた場面です。自分の中で何かを見せようとする感覚ではなく、湧き出た感情を大事にしようと思えたのがそこのシーンだったので、これから稽古をしていきどんなふうに変化していくのかがとても楽しみです。4人でワンチーム。熱量を繋いでいきたい――初演舞台をご覧になった感想はいかがでしょうか?川栄本当に映画のまんまの登場人物だったりの再現度と、あと、人が手で動かしているのに、その技術がすごいのでパペットにしか目がいかなかったりとか、細部にまでこだわった演出が本当にすごいなと思いました。福地私は、生の空間で聞こえてくる音だったりと、原作の千尋の動きというものが、演じられる方によって合わさったことで生まれる魅力というか、一つひとつのシーンに可愛らしさだったり魅力が詰まっていて、それを肉眼で見られる、聞くことができるという贅沢な空間が舞台にはあるなと思いました。――特に千尋役についてはいかがでしたか?川栄今、橋本さんと上白石さんの両方のDVDを観ているんですけど、同じセリフでも全然違う千尋になっていて。上白石さんはすごく芯の強さみたいなのが最初からある。環橋本さんは、10歳の明るい無邪気な女の子というのがすごく出ていて、本当にふたりとも違ってすごく良くて、さらにその周りのキャストの方々も日によって変わったりするじゃないですか。それによっても、全然違う作品になるんだろうなと。何通り見てもすごいだろうなって思っています。福地(千尋は)本当にどのシーンにも登場するので体力面もそうですし、冒頭で不安を抱えながら登場してくる姿から、流れる風景の中で千尋がとても自然に逞しく見えてくるというのがとても印象に残っています。初演からご出演されているお2人が熱量を持って取り組んできたものを大切に「繋ぐ」という意識を持ち参加したいと思います。――あらためて、生の舞台に挑むお気持ちは?川栄いつも舞台はとても緊張してしまうのですが、観てくださる方も生で観て、良い意味でみなさん緊張しているし、ダイレクトに伝わるじゃないですか。セリフ間違えちゃったりとか、すごく調子が良いときもあればそうでないときもある。そういうことも全部感じ取れるのが舞台の良いところだと思っているので、もちろん頑張るんですけど、ほどよい緊張感を持って、お客さまと一緒に空気感を味わう自分も出して頑張れたらいいなって思っています。福地『橋からの眺め』(2023年9~10月上演)では幕が開いてからも朝に集まり稽古を重ねていたのでほとんどの時間をキャスト・スタッフと一緒に過ごしました。舞台の上で言葉を繋ぐ緊張感も一緒に作っている感覚、過ごしている時間全てが今改めて思い出してもとても貴重な経験でした。これからまた素晴らしいチームの皆さんと共に時間を作っていけること、私も千尋という役を、大切に生の緊張感も楽しみながら作っていけたらいいなと思います。――同じ役を4人で演じることについてはどんなお気持ちを抱いていますか?川栄ライバル心は全くなく、本当に4人でワンチームじゃないですけど、そういう気持ちで作って行けたらいいなっていうのと、やっぱり、他のキャストの方々もそうですけど、初演のふたりが作り上げてくれたものなので、私たちが入ってプラスになるように、4人に増えてさらにパワー増したよねと言ってもらえるようなものにしたいなと思っています。福地こんなにも強い方がいて下さるっていう経験はなかなかない中で、あの表情の裏にはどんなことが起きているのかというのを知ることができるというワクワクもあるなと思いますし、ワンチームとおっしゃってくださったように、私もプラスになるように、発信できるように、そこにいられたらいいなと思います。――4人千尋がいる中で、ご自身の千尋はどんな風になりそうか、こんな千尋になったらいいなという想像など教えてください。福地(まだ見たことのない)川栄さんの千尋...すごく楽しみです。舞台ならではの動きをやってみたらすごく難しかったんですよね?川栄しなやかな動きとか、座ってる状態からいきなりバッと立ったりとか、それこそ服が引っ張られてバッてなったりとか、家でやってみたんですけど全然できなくて(笑)、私結構不安なんですけど……。今回は橋本さんと上白石さんという先輩がいるので、教えてもらえるっていう得と、映像もあるので、良いところを吸収するっていうのは大切だなと思っています(笑)。自分がどうなるか自分でもよくわかってないです(笑)。福地千尋の動きの面だけで見ると、訓練だなと思いました。――体力は自信がありますか?福地あり……ますか?(笑)一同(笑)福地私はどうだろう……(笑)川栄なんかすごいふわふわしてて……稽古場でめっちゃ鋭かったらどうしようっていうくらい、すっごいふわふわ。福地してますか(笑)川栄ふわーんって空気が流れているので、楽しみです、一緒に稽古していくの(笑)福地私もすごく楽しみです(笑)よろしくお願いします!取材・文:ぴあ編集部撮影:TOMOヘアメイク:(川栄)KUMI(LODGE Corp.)・(福地)Moe Hikidaスタイリスト:(川栄・福地)武久真理江<公演情報>舞台『千と千尋の神隠し』原作:宮﨑駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈 / 上白石萌音 / 川栄李奈/ 福地桃子ハク:醍醐虎汰朗 / 三浦宏規(帝劇公演を除く)/ 増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次 / 小㞍健太 / 山野光 / 中川賢リン/千尋の母:妃海風 / 華優希 / 実咲凜音釜爺:田口トモロヲ / 橋本さとし(帝劇公演を除く)/ 宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ / 朴璐美 / 羽野晶紀 / 春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也 / 堀部圭亮父役:吉村直 / 伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん / 元木聖也頭:五十嵐結也 / 奥山ばらば坊:武者真由 / 坂口杏奈ほか2024年3月11日(月)~3月30日(土)会場:東京・帝国劇場【ツアー公演】2024年4月 愛知・御園座2024年4月~5月 福岡・博多座2024年4月30日(火)~8月24日(土) 英国ロンドン・コロシアム2024年5月~6月 大阪・梅田芸術劇場メインホール2024年6月 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaruチケット情報:()日本公演公式サイト:海外公演公式サイト:
2024年01月05日舞台『千と千尋の神隠し』の取材会がこのほど行われ、新たに千尋役として参加する女優の川栄李奈、福地桃子が取材に応じた。同作は宮崎駿監督の名作『千と千尋の神隠し』の舞台化作。少女・千尋(橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子 ※交互出演)が引っ越し先に向かう途中で八百万の神々の世界へ迷い込み、様々な出会いを経て、人間の世界に戻るため生きる力を呼び醒ましながら奮闘する。英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター ジョン・ケアードが翻案・演出を手掛け、2022年に世界初上演され、『第47回菊田一夫演劇賞』で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞するなど、高い評価を得た。2024年3月東京・帝国劇場からスタートし、名古屋・御園座、福岡・博多座、大阪・梅田芸術劇場メインホール、北海道・札幌文化芸術劇場hitaruでの上演が決定している全国ツアー公演だけでなく、4月から8月にかけて、ロンドン・ウェストエンドのロンドン・コロシアムでの初の海外公演も実現。初演からの千尋役・橋本環奈、上白石萌音と共に初登場を果たす川栄と福地は、ロンドンでも千尋役を演じることが決まった。○■舞台『千と千尋の神隠し』新たに千尋を演じる川栄李奈&福地桃子同舞台の魅力について、川栄は「私は劇場で上白石さんの回を観させてもらったのですが、登場人物の再現度が映画のままでしたし、人が手で動かしているとわかるのにパペットにしか目がいかないと言った、細部にまでこだわった演出が本当にすごいなと思いました」、福地は「私は生の空間で聞こえてくる音だったり、原作の千尋の魅力の上に、演じる方ご自身の動きが重ね合わされたことで、生まれる楽しみも魅力のひとつなんだと感じました。一つひとつのシーンに可愛らしさが詰まっていて、そんな動きを肉眼で観られる、聞くことができる贅沢さが、舞台にはあるんだと感じています」と表す。オーディションで千尋役にチャレンジしたいと思った理由については、川栄が「原作映画が大好きで、舞台化されると聞いた時から『絶対に観たい!』と思っていました。ちょうど上白石さんとNHK連続テレビ小説を一緒にやらせてもらっていたので、幸運にも観ることができ、先ほども言いましたが本当に感動して。『千と千尋の神隠し』は、海外の方もよくご存じなほど有名な作品ですし、私自身ジブリ映画のなかでも一番好きで、小さい頃から何回も観ていたので、その千尋役を演じられるというところに惹かれました」と振り返る。一方、福地は「私も舞台を観たいと思っていたのですが、チケットが全然なくて」と完売だったようで、「オーディション前は映像を拝見して、想像を膨らませて受けたのですが、その映像からでも身体が震えるほどのすさまじい感覚があって。肉眼で観たい、観たかった! といまもずっと思っている舞台へのリスペクトもありましたし、私も映画が大好きで。3歳の時に4歳の兄と2人で『どうしても初日に観にいきたい!』とせがんだんだそうです。それで母が映画館に並んでくれて観ることができたんですが、そういう経緯はのちに母から聞きましたが、映画自体を観た感動の記憶はいまも残っているほどなので、演じたいと思いました」と心境を吐露した。オーディションの様子を聞かれると、川栄は「オーディションなのですが、どこかワークショップのような感覚で、私が演じたことを絶対に否定せずに『それもいいね。とてもいいから、もっとみんなに問いかけてみたらどうなるかやってみて』という導き方だったので、自分でも一つひとつ納得しながら進めました。それから私はまもなく29歳になるので『君は10歳だ、大人じゃないんだ』と言われました。やっぱり10歳の千尋ということを本番も一番意識して演じないといけない、と思っています」と明かす。福地は「ジョン・ケアードさんには一瞬で和ませてもらえる雰囲気が感じられて、まずお話させていただいている時には、自分がまだ10歳ではないんです。でもそれをわかっていらっしゃるなかで、じゃあ実際に台本を演じてみよう、となった時に『10歳になる』というところを動きから、身体から創るんです。セリフを言う姿を見る、というよりは10歳になった千尋の姿を、私の身体に投影させて見てくださっているような感覚がありました。それがとてもやりやすさにつながっていって、そこからおにぎりのシーンですとか千尋の心の動きが見えるような印象的なシーンを演じて、ジョン・ケアードさんと千尋という役を通して会話できたような気がしたので、稽古に入るのがますます楽しみです」と意気込んだ。日本およびロンドンで同作に挑むことについて、福地は「世界中から愛されている『千と千尋の神隠し』が、より多くの方に観ていただける機会に恵まれたのは素晴らしいエネルギーだと思います。そこに参加させていただける緊張感もありながらも、自分が走り抜けた時に悔いのないよう一生懸命頑張りたいです」とコメント。川栄は「これまでの公演で、チケットが取れなくて観に行きたいのに行けなかったという方がたくさんいらっしゃると思うので、今回色々なところに行くことによって、より多くの方に観ていただけたらと思っています。私たちは初めてなので緊張もありつつですが、海外の方にもたくさん観に来ていただけたら嬉しいです」とメッセージを送った。
2023年12月20日今月のアプリ版「ぴあ」の表紙はあのちゃんが登場。ここでは、表紙を手掛けた及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開いたします。あのちゃんは、本日12月13日(水) にメジャー1stアルバム『猫猫吐吐』をリリース。『猫猫吐吐』はCD2枚組となっており、DISC1にはメジャーデビュー以降にリリースされた「AIDA」や尾崎世界観(クリープハイプ)提供の「普変」、TVアニメ『チェンソーマン』第7話のエンディングテーマ「ちゅ、多様性。」、ケンモチヒデフミ(水曜日のカンパネラ)との共作曲「スマイルあげない」など全10曲、そしてDISC2にはインディーズ時代にリリースされた「絶対小悪魔コーデ」「F Wonderful World」など全7曲を収録する。アルバムの初回限定盤には、一夜限りの限定公開となった配信ライブ『ano 1st Streaming LIVE』全編、anoの1stツアー『トキメキ偏愛♡復讐ツアー』のドキュメント映像を収録したBlu-rayや、フォトブックが付属する。<リリース情報>メジャー1stアルバム『猫猫吐吐』発売中『猫猫吐吐』初回限定盤ジャケット●初回限定盤【2CD+Blu-ray+PHOTO BOOK】価格:11,000円(税込)※初回限定盤PKGデザイン●通常盤【2CD】価格:3,850円(税込)【収録内容】■DISC1[CD]01. 猫吐序曲02. 猫吐極楽音頭03. ちゅ、多様性。04. 涙くん、今日もおはようっ05. 普変06. AIDA07. コミュ賞センセーション08. スマイルあげない09. Tell Me Why10. ンーィテンブセ11. 鯨の骨■DISC2[CD]01. デリート02. Peek a boo03. SWEETSIDE SUICIDE04. アパシー05. 絶対小悪魔コーデ06. F Wonderful World07. イート・スリープ・エスケープ■DISC3[Blu-ray]※初回限定盤のみ・ano 1st Streaming Live・ano 1st TOUR『トキメキ偏愛♡復讐ツアー』恵比寿 LIQUID ROOM公演&ツアードキュメント■PHOTO BOOK ※初回限定盤のみ・完全撮り下ろしカット・ano『トキメキ偏愛♡復讐ツアー』『お手お座りでハイ♡報酬ツアー』ライブフォト・オフショットを含む豪華120Pフルカラー仕様詳細はこちら: 公式サイト:イラスト
2023年12月13日日本テレビ系・金曜ロードショーでは、来年1月5日(金)に舞台化も話題の『千と千尋の神隠し』を放送する。2001年の夏に公開され、1年以上のロングランとなり、興行収入316.8億円という驚異的なヒットを記録した本作。また、世界的にも高い評価を受け、米国アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞、ベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞ほか数多くの賞に輝いた。ぜひ今回は、“日本的な構造物”に注目してみてほしい。千尋が迷い込む不思議な街には、赤ちょうちんが並ぶ歓楽街、温泉や風呂屋、神社など、どこか見慣れたような日本的なモチーフが登場しているが、“ここが舞台”とはっきり言えるところは無いそう。そんな中でも、大いに参考にしたというのが、江戸東京たてもの園。江戸東京博物館の分館で明治や大正時代の民家や商店などを集めて移築・復元している野外博物館で、本作のモチーフとなった日本的な構造物が残っている。看板建築様式関東大震災後に建てられた店屋は、建物の前面に看板を兼ねた衝立のような外壁をもって造られていた。その外壁は自由な装飾で、洋風だったり、アーティスティックだったり様々。昭和初期の東京下町の街並みのような風景が、本作でも感じることができる。壁の引き出し江戸東京たてもの園に保存されているのが、文具店・武居三省堂。明治初期に創業し、中に入ると内壁一面に無数の小さな木製の引き出しが取り付けられており、釜爺のいるボイラー室が思い出される。風呂場の絵子宝湯という銭湯もあり、富士山が大きく描かれたペンキ絵や、大型タイルで美しく豪華な上絵を描くタイル画が目を楽しませてくれる。本作の油屋の風呂場の壁にも豪華絢爛な絵が描かれている。なお、金曜ロードショーの歩みを辿りながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介する展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」は、富山で開催中だ。金曜ロードショー『千と千尋の神隠し』は2024年1月5日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2023年12月08日今月のアプリ版「ぴあ」の表紙は神田愛花さんが登場。ここでは、表紙を手掛けた及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開いたします。イラスト
2023年11月14日西島秀俊&内野聖陽W主演の人気ドラマ「きのう何食べた? season2」第5話ゲストとして及川光博の出演が決定。西島さん演じるシロさんの元カレ・伸彦役で登場する。原作は、シリーズ累計945万部(電子版を含む)突破のよしながふみによる同名人気漫画(講談社)。2LDKのマンションで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(通称・シロさん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称・ケンジ)の毎日の食を通して浮かび上がるほろ苦くてあたたかな日々をリアルに描く。10月6日に1話が放送されると、「シロさんとケンジほっこりする」「今回もシロさんの作る料理は美味しそう」「相変わらずケンジかわいい」「シロさんのレシピでポテサラ作りました!」「これを楽しみに仕事がんばります」など、大反響。Xでは、日本のトレンド2位を記録し、「TVer」「ネットもテレ東」の見逃し配信の総再生回数は200万回を突破(10月15日時点ビデオリサーチ調べ)。エピソード別の見逃し配信再生数(配信開始後7日間)では、テレビ東京の番組の中で歴代1位の再生数を記録した。そんな本作の第5話(11月3日放送)に、シロさんの元カレ・伸彦役で及川光博が登場。伸彦は、史朗が賢二と付き合う数年前、一緒に暮らしていた相手。ルックスが史朗の好みドンピシャだが、恋人に対して強く出るタイプで思いやりに欠け、しかも気分にムラがあるという人物。そんな伸彦を及川さんが熱演する。そして第5話では、クリスマスのエピソードが登場。今回はシロさんとケンジの定番のクリスマスメニューにも変化が訪れることに…。及川さんは「とても光栄に思いました」と語り、「僕の身近なスタッフもみんな作品のファンだったようで、なんかもう大興奮でしたね(笑)」とコメント。「ネコとのお芝居だけがちょっと心配でした。彼らは常にアドリブですからね」と言いながら、「かぼすちゃん(ネコ)とのシーンが無事に撮れてホッとしました。そして現場見学にいらっしゃったよしながふみ先生とお話しできてうれしかったです」と明かす。「久しぶり」だったという西島さんとの共演については、「相変わらず落ち着いていて、集中力の高い人だな、と思いました」とふり返っている。なお、season2でもオリジナルグッズの発売が決定。場面写真と料理カットをふんだんに使用した2024年カレンダーが初登場するほか、毎度お馴染みの“ジルベール”Tシャツを含む、盛りだくさんなラインアップ。オリジナルグッズさらに、テレビ東京の60周年記念イベント「テレ東60祭@なぜか横浜赤レンガ」にて、「きのう何食べた? season2」も参加。フードブースにてseason1に登場した「バナナパウンドケーキ」とseason2に登場した「バターチキンカレー&チーズナン」を販売する。バターチキンカレー&チーズナン≪10月20日(金)放送 第3話あらすじ≫10月31日。史朗(西島秀俊)と賢二(内野聖陽)はハロウィンパーティーに招かれ、盛装で小日向(山本耕史)と航(磯村勇斗)の家へ。凝ったコスプレの出迎えに対し、史朗と賢二は普通のスーツだが実は裏設定が。さらにパーティーの最中、小日向と航の劇的な馴れ初めを知ることに――。数日後、史朗は両親の室内墓地見学に付き添う。2人はある理由で永代供養を考えていた。その夜、賢二は背徳感たっぷりの一人メシを満喫する。ドラマ24「きのう何食べた?season2」は毎週金曜深夜24時12分~テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送にて放送中。「テレ東60祭@なぜか横浜赤レンガ」は11月15日(水)~19日(日)横浜赤レンガ倉庫イベント広場にて開催。(シネマカフェ編集部)
2023年10月17日今月のアプリ版「ぴあ」の表紙はYOASOBIが登場。ここでは、表紙を手掛けた及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開いたします。YOASOBIは、10月4日(水) に3rd EP『THE BOOK 3』をリリースしたばかり。『THE BOOK 3』には、新曲でTVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマの「勇者」をはじめ、TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌「アイドル」、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングテーマ「祝福」など全10曲を収録。完全生産限定盤で、過去作と同様にCDと特製バインダーの仕様となっています。<リリース情報>3rd EP『THE BOOK 3』発売中完全生産限定盤:5,500円(税込)仕様:CD+特製バインダー『THE BOOK 3』ジャケット【収録曲】01. 勇者(TVアニメ『葬送のフリーレン』オープニングテーマ)02. Interlude "Awakening"03. 祝福(『機動戦士ガンダム 水星の魔女』オープニングテーマ)04. 海のまにまに(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:辻村深月『ユーレイ』)05. ミスター(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:島本理生『私だけの所有者』)06. Interlude "Worship"07. アイドル(TVアニメ『【推しの子】』オープニング主題歌)08. セブンティーン(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:宮部みゆき『色違いのトランプ』)09. アドベンチャー(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン『ユニ春』テーマソング)10. 好きだ(直木賞作家コラボプロジェクト「はじめての」楽曲 / 原作小説:森絵都『ヒカリノタネ』/「いち髪」CMソング)関連リンクYOASOBI Official Site:(旧Twitter): YouTube Channel: TikTok:イラスト
2023年10月16日『千と千尋の神隠し』のオオトリ様ご入浴スイートポテトタルト作りました。前川さなえ(@puninpu)さんは、そんなコメントとともに、手作りスイーツの写真をX(Twitter)に投稿しました。オオトリ様とは、スタジオジブリのアニメ映画『千と千尋の神隠し』に登場するキャラクターで、ヒヨコの姿をした神様です。劇中では、主人公の千尋が働くことになる『油屋』で、たくさんのオオトリ様が入浴を楽しんでいるシーンが印象的ですよね。出典:スタジオジブリそんなオオトリ様をモチーフにした、スイートポテトとは、どんな見た目をしているのでしょうか。投稿された写真をご覧ください!か、かわいい~!!抹茶カスタードの湯舟に浸かっている、スイートポテトのオオトリ様たち。まるっと愛らしいシルエットやチャーミングな表情を見事に再現しています!それぞれ表情が微妙に違うところも、個性が出ていて手作りならではの味がありますね。素晴らしいでき映えゆえに、食べることがはばかられそうです。ちなみに、1人ぶんにカットした時の写真が、こちら…。オ、オオトリ様が真っ二つに!おいしそうではあるけれど、ちょっぴり切なくなる光景です…。投稿は拡散され、11万件以上もの『いいね』が寄せられました。【ネットの声】・わ~!なんてかわいい。食べるのがもったいなくなりそう!・クオリティがすごすぎる。神々しくて食べられません…。・発想がすばらしい!ぜひ商品化してほしい。・天才ですか!おとぼけ顔がたまりません。オオトリ様のスイートポテトは、食べてもきっと絶品だったことでしょう!前川さんは、ブログでイラストレーターとしての日常を紹介しています。興味のある人は、こちらもご覧ください。ぷにんぷファミリー 前川さなえオフィシャルブログ[文・構成/grape編集部]
2023年10月03日今月のアプリ版「ぴあ」の表紙は笑福亭鶴瓶師匠。ここでは、表紙を手掛けた及川先生のイラスト制作過程を「making of」として公開いたします。鶴瓶師匠がぴあの表紙に登場するのは、雑誌『ぴあ』時代の1986年、2008年に続いて3回目。10月からは、毎年恒例となる全国ツアー『笑福亭鶴瓶落語会』がスタート。ツアーは、10月20日(金) 京都・ロームシアター京都 サウスホールを皮切りに12月12日(火) 沖縄・琉球新報ホールまで全国7都市を回ります。<公演情報>『笑福亭鶴瓶落語会 2023』■京都公演10月20日(金) ロームシアター京都 サウスホール開演 18:30問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(11:00~18:00 日祝休業)■大阪公演10月27日(金) 森ノ宮ピロティホール開演 18:3010月28日(土)・29日(日) 森ノ宮ピロティホール開演 13:00問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888(11:00~18:00 日祝休業)■岡山公演10月30日(月) 岡山芸術創造劇場ハレノワ 中ホール開演 18:30問合せ:YUMEBANCHI(岡山)086-231-3531(平日 12:00~17:00)■新潟公演11月18日(土) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場開演 16:00問合せ:キョードー北陸チケットセンター025-245-5100(火~金 12:00~16:00/土 10:00~15:00)■福岡公演11月25日(土) キャナルシティ劇場開演 16:0011月26日(日) キャナルシティ劇場開演 13:00問合せ:キョードー西日本0570-09-2424(11:00~15:00 日祝休業)■東京公演11月30日(木)・12月1日(金) サンシャイン劇場開演 18:3012月2日(土)・3日(日) サンシャイン劇場開演 13:00問合せ:チケットスペース03-3234-9999(平日 10:00~12:00/13:00~15:00)■沖縄公演12月12日(火) 琉球新報ホール開演 18:30問合せ:ピーエムエージェンシー098-898-1331(平日 11:00~15:00)※開場時間は開演時間の45分前です。※6歳未満入場不可。※車椅子のお客様は事前にお問い合わせまでご連絡ください。■チケット料金全席指定:7,000円U-22(22歳以下)チケット:2,000円チケットはこちら:詳細はこちら:イラスト
2023年09月16日大人のことをよく観察してる……!近藤千尋さんは2015年にお笑いトリオ・ジャングルポケットの太田博久さんと結婚。現在は6歳と4歳の姉妹を育てるお母さんです。夫婦そろってバラエティ番組に出演するなど太田さんとは自他ともに認める仲良し夫婦。番組では付き合いはじめた頃から10年続いているという夫婦のルールを披露。それは、寝る前にどちらかが「I love you」と言ったら、もう一方が「I love you too」と返すというもの。最近では子どもたちも、誰かが「I love you」と言ったら、「I love you too」と返すようになったそうで、家族の温かい雰囲気が伝わってくるようです。姉妹は「パパとママの言ってることを聞いててマネをする」ようになってきたと言い、お店やさんごっこをしながら長女が次女に向かって「領収書いります?」と言い、次女が「太田でお願いします。太いに田んぼの田で」と話しているのを聞いたという爆笑エピソードも明かされました。そんな可愛い姉妹について、「長女はちょっとパパに似てて、次女はちょっと私に似てる」と近藤さん。しかし長女はパパに似ていると言われるのが嫌で、あるとき初対面の人に「パパにそっくりだね」と言われて、泣いてしまったことがあるといいます。それ以来、近藤さんは初対面の人にはあらかじめ「パパに似てるって絶対言わないでくださいね」とこっそり伝えるようにしているのだとか。ちなみに、そのとき泣いた長女を見て、太田さんも号泣……。自分に似ていると言われて泣かれてしまうと、たしかにパパとしては悲しくなってしまいますね(苦笑)。一方で姉妹はパパのことだってもちろん大好き。普段はほとんど夫婦喧嘩をしないものの、半年に1回は近藤さんが爆発することがあり、あるとき娘たちがYouTubeを見ている間に太田さんを別室に呼び出し、半年分の溜まっていた不満をぶつけたのだといいます。ひとつひとつは「なんでハイボールをソファの背面に置いて寝るの?」など細かいものながら、これまでの積み重ねで大きな不満になっていたものをぶつけたところ、太田さんは泣いてしまったそう。すると見かねた娘さんが部屋に入ってきて、「なんでパパを泣かせるの!」とママを一喝。「パパはね、ママがお仕事のとき私たちにチャーハン作ってくれてるよ!いつもゴミ捨ても3個持って行ってるよ。本当にがんばってるんだから、パパをいじめないで!」と、パパをかばったのです。子どもたちはパパががんばっていることをちゃんと見てくれているのですね。太田さんにとって本当に報われたと思う瞬間だったのではないでしょうか。
2023年09月08日