チームで一番下手で仲間に「辞めたら」と言われるけど、落ち込む割にメンタルが強く口も達者なので必要以上に言い返す息子。言い返すことで仲間からの風当たりが強くなり、サッカー以前の所でもめていることに思い悩む日々。親として何ができる?とのご相談をいただきました。スポーツと教育のジャーナリストであり、先輩サッカーママでもある島沢優子さんが、これまでの子育てと取材で得た知見をもとに、今お母さんに必要なことをお伝えします。(文:島沢優子)(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)<<試合に呼ばれない息子にイライラして当たってしまいます問題<サッカーママからのご相談>いつも読ませて頂いて、勉強させてもらっています。ありがとうございます。小学3年生の息子のことで相談です。息子は5歳からクラブチームでサッカーをしています。素人の親からみても、息子はチームで一番下手だと思います。なので、仲間から「下手くそ」「もう辞めたら」など、言われるそうです(息子談) 親からすれは腸が煮えくり返り、一言言ってやらねば気がすまない!と思ってはいるのですが、そこは私も島沢さんの長年の読者ですので、今までの連載を読んで、どうするかは息子が決めるのだ。余計なことはしない!とスルーしてきました。ただ、息子は落ち込む割にメンタルが強く、しかも口も達者なので必要以上に言い返しているようなのです。「辞めれば?」と言われたのに対して「お前にそんなことを言われる筋合いはない。嫌ならお前が辞めろ」と言い放ち、「下手くそ」に対して「じゃあ、お前はそんなに上手いのか?どこが?」と返したと......。親からしてもちょっと言い過ぎだと思います。息子からしか聞いていないのでどこまで本当なのかはわかりませんが、息子が言い返すことで増々仲間の当たりが強くなってる様子です。 一番下手なヤツからこんな嫌な感じに言い返されたら、かなりイラッとしますよね......。チームメイトの気持ちもわかります。うーんしかし、サッカーとは違うところで揉めている気がして何だかな......。と思い悩む日々です。練習の度に息子は強く当たられるし、息子は息子で嫌なヤツだしで「必要なら母さんがコーチに相談することもできるけど!?(ていうか、言いたい!と思っています)」と意気込むも、「オレは大丈夫。何も言わなくていい。」とのことで、今のところ見守るしかありません。「言い返さない、という方法はないの?」と聞くと、「何?じゃ、オレは言われても我慢しないといけないの?」と返ってくる始末。本人には言いませんが、だって下手なのは本当なんだからそりゃ多少は言われるでしょう、と内心思っております。「言い方、伝え方の問題だよ」と説明するも聞かず、 口では私も敵わず 「ケンカするならコーチの前に行って言い合いを見てもらいなさい!気持ちのいいケンカをしなさい!」とよくわからないことを言ってしまいました。ここまでになると仲間との関係修復は難しいのでは、と思います。辞める?と息子に聞きましたが、辞めないとの返事でした。 息子はこのままでいいのでしょうか......。仲間とサッカーを楽しんでほしいのですが、それ以前の問題に悩んでいます。私に何かできることはありますか?<島沢さんからの回答>ご相談いただき、ありがとうございます。いつも読ませていただいて......とお礼まで書いてあって嬉しい限りです。息子さんが仲間からからかわれても「どうするかは息子が決めるのだ。余計なことはしない!」と決めて見守ってこられたと書かれています。立派です。さすが、わたくしめの読者!誇らしく思います。そして、そして、息子さんもとても立派!下手くそ、辞めろなどといじめられても負けていません。「お前にそんなことを言われる筋合いはない。嫌ならお前が辞めろ」と言い放つなんて、惚れ惚れします。もしも私がお母さんだったら、「息子よ、よく言った!その通り!」と褒めちぎります。■9歳ぐらいだと人の気持ちに配慮できない子もいる今の子ども社会で、いじめは大きな問題です。いじめる側が悪いのは当然ですが、息子さんの9歳くらいの年齢はまだ人の気持ちに配慮するといったことができない子どももいたりします。心身の発達や、家庭環境などによって子どものありようがまだまだバラバラな世代です。そこを鑑みて、いじめられたとしても親のほうは「気にすることないよ」と励ましてあげればOKなわけで、この息子さんの場合は自分で跳ね返す力をもっているわけです。サッカーも続けているのであれば、今のところ彼に何の問題もありません。それなのに......。なぜ突然、母さんがコーチに相談するとか、言い返さない方法はないのか?などと「余計なことをしたいモード」になってしまったのでしょうか。その点について考えてみましょう。サカイク公式LINEアカウントで子どもを伸ばす親の心得をお届け!■心配からの質問も、状況によっては「チームを辞めてほしい」と伝わる場合もそもそも息子さんの「オレは言われても我慢しないといけないの?」という反論は正しいと私は思います。言い返さない方法はないかというのは「言い返すな」という指示命令にも聞こえます。「下手なのは本当なんだからそりゃ多少は言われるでしょう、と内心思っている」は、息子さんに失礼ですね。本人には言いませんがと書かれていますが、子どもは鋭いイキモノです。お母さんがサッカーをしている自分をどう思っているのかはわかっているはずです。前述したように「下手なんだから言われて当然」と考えたり、いじめに抗っている息子さんに対し「言い方、伝え方の問題だ」と責めてみたり、自分は大丈夫だと息子さんは伝えているのにクラブを辞めるか?と尋ねています。本人が辞めたいと言っていない状況でそれを質問されると、子どものほうは「お母さんは僕に辞めてほしいと思っている」と伝わる場合もあります。■子どもより親の方が不安定になっているさらに言えば「一番下手なヤツからこんな嫌な感じに言い返されたら、かなりイラッとする。チームメイトの気持ちもわかる」のくだりは、お母さんの本音でしょうか?お母さんは、息子さんが自分より下手な子をいじめて、その子に言い返されたと言ってきたら「だよね。イラつくよねえ」と同意しますか?ご相談文でしか様子がわからないので私の見解がすべて正しいとは思いません。が、その前提で申し上げると、いじめられている息子さんよりも、むしろお母さんのほうが不安定になっているように受け取れます。弁の立つ息子さんは、懸命に抗いながらサッカーを続けています。ところが、お母さんのほうが仲間の暴言や扱いに耐えられないのではないですか?サッカーが下手な息子。文句を言われるわが子。文句を言われたら言い返す息子。そんな息子さんの姿を見たくないのではないでしょうか。それゆえに、息子さんに対しメールで毒を吐かれたのかなと勝手に解釈しました。■今親ができる3つのこと(写真はご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)最後に三つほどアドバイスします。「私に何かできることはありますか?」とありますが、この件についてお母さんは現段階で何もすることはありません。まずは、お母さんは手を引くことです。仲間とのあれこれについて根掘り葉掘り尋ねたりしないこと。コーチの前でケンカしろといったわけのわからない(お母さん自身もそう言ってますが)指示もやめましょう。二つめ。いじめに対し抗っているお子さんをもっと評価しましょう。息子さんに「負けずに言い返すなんてすごいね。お母さんにはできないわあ」くらい言ってあげてもいいように思います。サッカーで否定され続けているのに、家に帰っても親から「言い過ぎだ」などと否定されては、いくら抗う力のある子でも心が折れてしまうかもしれません。「君は何も悪くないよ。何かお母さんにできることがあれば言ってね。もしチームを替わりたくなったり、何かあれば言ってね」などと言っておくこと。あとは、サッカーの練習や試合から帰ってきたら「楽しかった?」と聞いてあげてください。三つめ。仲間とサッカーを楽しんでほしいと書かれていますが、息子さんがサッカーは楽しくないと言ったのでしょうか?できれば、一度「私のほうが息子にサッカーをやめてほしいのではないか」と自問自答してみましょう。まずはお母さんが「余計なことをしたいモード」から解放されることが先決です。島沢優子(しまざわ・ゆうこ)スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』『世界を獲るノートアスリートのインテリジェンス』(カンゼン)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てるテニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。最新刊は『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)。
2023年01月16日前にも こどもたちの反抗期の話 を描いたのですが、今回は反抗期を過ぎて大人になった娘たちのエピソードです。口達者だった次女の反抗期と現在まずは次女のエピソードです。周りの空気を読むのは得意。でも、逆に周りの空気を読みすぎて自分がおざなりになってしまうタイプの次女でしたが…。いつの間にか「自分の機嫌は自分で取る」つまり「自分の心も大切にする」ができるようになっていました!(大人になってもこれができない人いますもんね…。)成長したなぁ…を実感して嬉しくなりました。不登校だった長女は反抗期も激しく…次は長女のエピソードです。今までたくさん悩みを抱えてきた長女(そして私も一緒に悩み、もがきました)から、こんな風に客観的なアドバイスをもらう日がくるなんて…感動すら覚えました。が…せっかく感動的な雰囲気になっても、それをおちゃらけて台無しにするのも長女です…そういうの嫌いじゃないよ(笑)現在、こどもが反抗期真っ最中でしんどい思いをされてる方もいらっしゃると思います。すぐに解決! という性質の話ではないので、根気が試される…親も試練の時ですが、通り過ぎた先にはこういった嬉しいこともあったよ! をお伝えしたくて描きました。ほんの少しでも希望になれば…嬉しいです。
2022年11月11日小学生になり、すっかり口達者になった娘。お父さんと喧嘩になってしまった、ある朝の話です。■ まだまだ可愛い小学生なぜそのいやがらせを思いついたんだ。「くさいから履かない」って言われるより全然嬉しいよね? 口ではお父さんを困らせるほど達者な娘だけど、いやがらせのレベルが年相応でかわいいなと思ったよ。
2021年02月27日モテる女子ほど、相手のホメ方がとても上手です。でもわざとらしくなってしまったり大げさになってしまったりと、適度なホメ方って意外と難しいですよね。今回は男子がキュンとくる上手なホメ方を紹介しますね。■◆細かいところをホメる「『優しいね』とか『おしゃれだね』とざっくりホメられるよりも、『靴かわいいね』とか『アドバイス上手だよね』とか細かいところをホメられるとすごくうれしいです」(32歳/製造)「『おしゃれな手帳を使ってるね』とか自分がこだわっている小さいことをホメられると、この子はこんなところまで見てくれてるんだ、と思ってドキドキします」(29歳/マスコミ)頭がいい・おしゃれ・優しいなどのホメ言葉も、もちろん男子にとってとても嬉しいもの。でも、モテる女子はそこにさらに細かいホメ言葉を添えます。どこがおしゃれなのか、どんなところが優しいのか、さらに深めてホメてみましょう。そんなところまで見てくれてるんだ!と男子のテンションもあがりますよ。■◆他人経由でホメる「直接本人をホメるよりも、他人から『〇〇さんがホメてたよ』と伝わったほうがうれしさが増えると思うので他人経由で伝わるようにします。気になる彼の親しい友人の前で彼をベタボメしています」(26歳/出版)「『仕事が丁寧で親切、ってみんなで言ってるよ』と気になる男子にアピールしています。みんなであなたの話をいつもしているということが伝わるようにしています」(27歳/サービス)「〇〇さんがあなたのことホメてたよ」と他人経由でホメられると、本人から直接ホメられるよりもお世辞感がないですから、さらに嬉しい気持ちになりますよね。あなたのホメ言葉は必ず本人の耳にも伝わると意識して、気になる男子の周辺の人に彼へのホメ言葉を伝えていきましょう。巡り巡っていつか彼の耳に届くはずです。■◆「いつも」をつけてホメる「『いつも他人の仕事をフォローしててすごいね』とか『いつもいい匂いがするね』とかいつも見ているアピールをさりげなくします」(25歳/サービス)「『前に着てたジャケットおしゃれだったよね』とか以前の話を出してホメてくれた子がいました。自分のことそんなに見てるの!?ってドキドキして気になりました。嬉しかったです」(29歳/公務員)ホメるときに、さりげなく「いつも」という言葉も添えてみましょう。素敵なあなたにちゃんと気づいているよという彼へのアピールになります。また、彼の人格や性格について行った場合には、彼の存在をまるまるホメることにもなりますから、ますます喜んでくれるはずですよ。■◆意外なところをホメる「『意外に頭良いんだね』とか『意外に優しいね』とか意外と言う言葉をよく使います。そうすると言われた男子も『意外ってなんだよ』ってつっこんでくれて会話が弾むし仲良くなれます」(27歳/メーカー)「誰も気づかないような細かいところをホメられたり、自分の意外な一部をホメられたりすると、この子わかってくれてるなって嬉しくなります」(25歳/不動産)「意外」という単語をつけることで、そのギャップ素敵だよというニュアンスを彼に伝えることができます。また、指摘が細かい部分に及んでいれば、「俺のことちゃんとわかってくれてるんだな」と彼もあなたの想いにドキッとしてくれるでしょう。■おわりにホメられて嬉しくない人はいないですよね。好きという気持ちを伝える前に気になる男子を積極的にホメていきましょう。あなたへの好感度はグンとあがります。ホメ上手になって素敵な相手をゲットしてくださいね。(夏目英実/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年01月24日