せっかく京都でお買い物をするならば、伝統を継ぐ名店のお道具を買ってみてはいかが?作りのしっかりした扇子やうちわ、目に涼やかな手漉き和紙…。暑さをしのぐ知恵の詰まった、値打ちものを手に入れて。今回は数多くあるオススメのお道具の中から、3つをご紹介します。■尾張屋の「匂い玉」カラフルな中に昔懐かしい香りを閉じ込めて骨董店が軒を連ねる通りにたたずむ、お香の専門店。火をつけてたくタイプに加え、かつては着物の袖やバッグにしのばせていたという匂い袋も揃う。ツートーンの色使いとコロンとしたフォルムが愛らしい「かおり丸」は、白檀や丁字などを調合した、スパイシーで漢方を思わせる香り。玄関先に飾りながらふわりと香らせたり、クローゼットに入れれば防虫効果も。かおり丸(全5色)各¥180東山区新門前通大和大路東入西之町201TEL:075・561・50278:00~18:30不定休■かみ添(そえ)の「京唐紙」涼を運ぶ唐紙で、大切な人へ暑中見舞いを。併設の工房で店主・嘉戸浩さんが手がけるのは、さまざまな版木を使って手摺りで文様を転写する京唐紙。ほのかに透け感のある薄手の手漉き和紙をベースにした便箋は、夏のお便りにふさわしい爽やかさ。インドネシアのカリグラフィー作家ほか、国内外のアーティストの意匠も揃い、白×白の濃淡で表現される小さな芸術作品に心を奪われる。カリグラフィー作家ヴェロニカ・ヘルムとのコラボ便箋セット¥2,000(税込み)より便箋用唐紙。北区紫野東藤ノ森町11-1TEL:075・432・855512:00~18:00月曜休、不定休あり■山武扇舗(やまたけせんぽ)の「扇子」手に取れば、所作もはんなり優雅になりそう。扇子専門店として、100年余りの歴史を重ねる一軒。京扇子は竹製の中骨を30~60本とふんだんに使ってあり、広げた時の姿が優美で、やわらかな風を送るのが特徴。四季の花々を描いた伝統的な品々のほか、京都在住のアーティストとコラボしたモダンな表情の新作もこの夏から登場。バッグにいつも一本しのばせて、酷暑を颯爽と乗り切りたい。上・中LA(京都のアーティスト)コラボ夏扇子¥3,500下・夏扇子(なでしこ柄)¥6,000中京区六角通柳馬場東入ル大黒町70TEL:075・221・29739:00~19:30日・祝日休※『anan』2016年7月13日号より。写真・吉村規子取材、文・本庄 彩
2016年07月10日歴史ある街、京都。古いものの良さを受け継ぎながら、新しいものへのアンテナも張っている街だからこそ、新店チェックで宝物が発見できるかも。今回は、京都の新顔書店&雑貨屋を3店ご紹介します。■MAISEMA北欧マニアも注目のショップが 待望の復活リニューアル。スウェーデンのガラス作家エリック・ホグランによる'50~'60年代の希少なアートピースやオールドイッタラなど、上質の北欧ヴィンテージを提案する一軒。'70年代のテキスタイルを生かしたオリジナルのバッグ類やマリメッコのリメイクといった、一点もののファッションアイテムも充実。時を経ても色あせないグッドデザインをぜひ手に入れて。エリック・ホグラン『ゾディアック・シリーズ』は¥7,000~。灰皿やアクセ入れに。中京区堀川通六角下ル西入岩上町749 ルミエール堀川1FTEL:075・823・002712:00~19:00月・水・金曜休■誠光社人と本と街をつなぐ、 楽しい仕掛けが詰まった一軒。『恵文社一乗寺店』の店長として長く活躍した堀部篤史さんが独立。出版社と直接取引して仕入れる本を中心に、古書やリトルプレスも交えてセレクト。ゆるやかなテーマ分けで美しく編集された本棚は、眺めるだけで心が豊かに。思いがけない一冊と出合える、リアル書店ならではの喜びを再認識させてくれる。奥には小さなイベントスペースがあり、各分野のクリエイターによる個展や蓄音機コンサートなど、いつ訪れても新鮮な楽しさが。上京区中町通丸太町上ル俵屋町437TEL:075・708・834010:00~20:00無休■BROWN. 京町家にお引っ越しして ますますオンリーワンな世界観に。御所南にあった人気のジェネラルストアが移転。古い町家の梁や壁を生かした空間と、店主の杉本康子さんがヨーロッパ、アメリカで買い付ける雑貨や道具とのミックス加減が見事。こなれた風合いのヴィンテージファブリックを使ったバッグ、クッションなどリジナルアイテムや、いつかは手に入れたいアンティーク家具まで、商品の層もさらに厚く。中京区二条通新町西入正行寺町679TEL:075・211・363812:00~19:00水曜休※『anan』2016年7月13日号より。写真・吉村規子取材、文・本庄 彩
2016年07月10日間違いのない定番から、新作まで続々登場する京のおやつ。いま手みやげにしたい逸品を、京女・西川葵さんに聞きました!■タイル柄のパッケージも◎『カステラ ド パウロ』のパォンデローポルトガルの菓子文化を伝えたいと、オーナーパティシエ夫妻がリスボンからお引っ越し。カステラの原型・パォンデローなど伝統菓子や長崎仕込みのカステラが並ぶ。パォンデローは半熟からオリーブのグラッセ入りまで4種類。「個性的なカステラが新鮮。」ベイラリトラル地方のパォンデロー¥370。上京区御前通今小路上がる馬喰町897蔵ATEL:075・748・05059:30~18:00(喫茶~17:00)水曜、第3木曜休(水曜が25日か祝日の場合は営業、翌日休)■女子の心を惹き付ける愛らしいパッケージ『二條若狭屋』の不老泉、やき栗「不老泉は京都の版画家・徳力富吉郎さんの版画が使われた小箱に入っている葛湯。食べた後も大切にしたくなるパッケージが可愛く、ちょっとした手みやげにぴったり」。松はプレーン、うさぎは抹茶、花は善哉風味の3種類。秋には栗を栗餡で包み香ばしく焼き上げたやき栗もおすすめ。不老泉各1箱¥200、やき栗4個入¥800。中京区二条通小川東入西大黒町333―2TEL:075・231・06168:00~18:00(日・祝日~17:00)無休■京の今を伝えてくれる、景色を写し取った干菓子『UCHU wagashi』の京都ものがたりモダンな干菓子は京みやげの新定番のひとつ。「和三盆糖で作るお干菓子は可愛く、美味しく、パッケージや店舗のデザインも素敵。京都タワーや大文字山、五重塔など京都の景色が描かれているので、京都らしい手みやげとして活用しています」。意匠はもちろん、口にすっと溶ける和三盆糖の上質さも魅力。京都ものがたり1箱10個入り¥1,000。上京区猪熊通上立売下る藤木町786TEL:075・201・493310:00~18:00月曜休寺町通丸太町上ルに寺町店も。上京区御前通今小路上がる馬喰町897蔵ATEL:075・748・05059:30~18:00(喫茶~17:00)水曜、第3木曜休(水曜が25日か祝日の場合は営業、翌日休)◇にしかわ・あおいみたらし団子の老舗『梅園』3代目店主として3店舗を切り盛りする。「山滴る、甘党市2015」を主催するなど、幅広く活躍中。※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・大和まこ
2015年10月31日和菓子はもちろん、洋菓子、ごはんのお供、調味料から飲みものまで。京都のお土産は実はバラエティ豊か。今回はそのなかから、京女・西川葵さんが選ぶ、外れナシの手みやげ「しょっぱいもの編」をご紹介!■プロにも愛される品のよさ『山利商店』の京白味噌麹の風味が際立ち、甘すぎずまろやかな白味噌は、愛用する料理人も多い上品な味。他の味噌に比べて米麹を倍ほども使い、約半月で熟成させるそう。熟成をストップさせて味わいをキープするため、保存は冷凍庫で。「料理好きの方への手みやげに。雑煮には惜しみなくたっぷり使って」。500g¥840(税込み)。東山区新宮川筋五条上ルTEL:075・561・23968:00~16:00日曜休12月の受け取りは11月末日までに日にち指定のうえFAX075・541・7603で注文のこと。■サクサクと軽やかな食感『御幸町関東屋』の白味噌おかき江戸後期の創業以来、160年以上にわたって味噌造りを続ける老舗。中心となるのは、塩や仕込み方の異なる数種類の白味噌。その白味噌とダシを塗って焼き上げたおかきは、甘じょっぱい味噌の風味が抜群。「袋を開けた時にふわっと立ち上る香りもよくて、後を引きます。九条ねぎのアクセントも絶妙です」。ぷれーん、九条ねぎ入り各1袋¥540(税込み)。中京区御幸町通夷川上る松本町582TEL:075・231・17289:00~18:00日・祝日、第3土曜休(12月は変更あり)■人気割烹の味を手みやげに『祇園大渡』のojaco割烹『祇園大渡』は、いま京都でもっとも予約の取れない店のひとつ。〆のごはんに添えられるちりめん山椒は、ごく小さなじゃこだけを使い、それに合わせて山椒の実も刻んで入れるきめ細かな仕事ぶりが魅力。「しっとりした食感で上品。ついつい箸が止まらなくなります。桐箱入りなので、贈り物にちょうどいいですよ」。化粧箱入り120g¥1,852(税込み)。東山区祇園町570‐265TEL:075・551・525218:00~21:00月曜不定休要予約。受け取り時間は相談を。◇にしかわ・あおいみたらし団子の老舗『梅園』3代目店主として3店舗を切り盛りする。「山滴る、甘党市2015 」を主催するなど、幅広く活躍中。※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・大和まこ
2015年10月31日いま欲しいのは、京都のアーティストや工房が発信する雑貨や小物。ファッションやインテリアのアクセントに、モダンな感性を気軽に取り入れて。京都のカルチャー、ファッションに特化したガイドブックを執筆し、みずからもショップを手掛ける多屋澄礼さん。「京都は街のスケールが東京ほど大きくない分、人と人とのつながりが密。イベントなどで地元のクリエイターの方と出会う機会も多く、皆さんの工房やショップで世界観にふれるのはとてもいい刺激になります」和紙や染め物など、京都の伝統工芸と現代的なモチーフがとけ合った品々にも心を奪われる。「凛とした古都の“いま”を感じられて、風合いも上質そのもの。手に取るだけで背筋が伸びるようです」以下では多屋さんに聞いた、おススメショップをご紹介。■手刷りペーパーのボーダーレスな魅力BOX&NEEDLEのボックス各種京都の老舗紙器メーカーが手がける貼箱専門店。店内には世界各国の美しいペーパーや、それを使った貼箱がずらり。「レトロビル内にあって、ロンドンの小さな雑貨店みたいな雰囲気にうっとりします」。オリジナルペーパーは地元の友禅紙工房で手刷りされたもの。「国内外のデザイナーとのコラボも。京都の伝統工芸とモードなデザインが出合った、ぜひ求めたい逸品です」写真はヨハンナ・グリクセンのテキスタイルをモチーフにしたオリジナルの新作シリーズ。名刺サイズのボックス各¥840など。下京区五条通高倉角堺町21Jimukinoueda bldg.3F‐30313:00~18:00(土・日・祝日12:00~19:00)水曜休:075・748・1036■あでやかな友禅を着こなしのスパイスにSIONEのSIONE Graceストーリーを感じさせる陶磁器を提案する、京都ブランドのショップ。繊細なうつわと並んで注目を集めるのが、オリジナルデザインの手描き友禅を使ったアクセサリー。「着物のイメージが強い友禅染が、こんなにスタイリッシュなアイテムに!シンプルなワンピースにはぜひこのネックレスを。リボンが首の後ろに来るようにつけると、バックスタイルもとても愛らしいんです」コットンパールのネックレスはロング¥30,000、ショート¥25,000。リボン部分は取り外してブローチとしても使える。同シリーズでボウタイも。中京区烏丸通姉小路下ル場之町586‐2新風館2F11:00~20:00不定休(新風館に準じる) TEL:075・708・5111■ガーリーな色合いに、気持ちも優しく革工房Rimの革小物革の裁断から縫製まで、すべてを女性職人・押野敬子さんが手がけるアトリエ兼ショップ。「すっきりとしたデザインとポップなカラーリング、一つひとつ手縫いで作られる温かみに一目惚れしました」。同じアイテムでも、色の組み合わせによってがらりと表情が変わるのが楽しい。「選び切れなかったら、オーダーメイドで自分好みの革小物を作ってもらうことも可能です」ボタンカードケース各¥3,500、ポケットティッシュケース各¥3,000(全て税込み)。使うほどにしっくりと手になじむ。革フラップつきのかごバッグ¥5,500~も人気。中京区富小路通二条上ル鍛冶屋町377‐113:00~18:00月~水曜休◇たや・すみれDJ や音楽ライター、翻訳家として活躍。河原町今出川のセレクトショップ『VioletAnd Claire』の店主でもある。※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・本庄 彩
2015年10月31日観光地の定番・京都。その魅力の1つは、スケジュールを立てるとき、目的にしたいイベントがたくさんあること。毎月21日「東寺骨董市」や25日「北野天満宮天神市」は縁日の大定番。手作り市なら毎月15日の「知恩寺手作り市」や最終日曜の「上賀茂づくり市」へ。寺社での催しは京都らしさもひと際。「安楽寺 地蔵縁日」は今年5月から始まった新しい縁日。「鎌倉時代の正嘉2(1258)年5月2日に作られた、くさの地蔵をお祀りする地蔵堂の再建を記念して始めました。地蔵盆が毎月楽しめるイメージで」とはご住職の伊藤光順さん。客殿・椛にはマクロビスイーツの『カイラスセイカ』や野菜を扱う『musubi‐ya』などが並び、庭の緑が美しい書院には『ホホホ座』が出店する。普段は非公開の境内で買い物したり、味わったり。過ごす時間がゆるりと贅沢。◇安楽寺 地蔵縁日左京区鹿ヶ谷御所ノ段町21 TEL:075・771・5360 毎月2日10:00~16:00 入山料¥500(お土産付き)※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・大和まこ
2015年10月29日自家焙煎やサードウェーブなどコーヒー熱はまだまだ冷めそうにない京都。喫茶もカフェも個性ある店が揃うけれど、今年の夏にお目見えしたのはとびきりユニークな個性を持ったカフェたち。いま注目の紫竹に登場したのは、店主の感性を映すインスタレーション空間のような『STARDUST』。ウニの殻や標本など自然の造形美に囲まれて過ごす『ウサギノネドコ カフェ』は“博物カフェ”というコンセプト。椅子や器はもちろん、照明やディスプレイ、スイッチのひとつまで選び抜いたアンティークで構成された『WIFE&HUSBAND』。徹底ぶりが凝縮されたカフェは、すぐ身近にあってすっと非日常へと運んでくれる場所。ロウケーキや鉱物を模した料理、自家焙煎コーヒーなどとあわせて、世界観に浸る心地よさを満喫したい。◇ウサギノネドコ カフェ中京区西ノ京南原町37 TEL:075・366・6668 11:30~22:30(21:30LO) 水・木曜休 ウニの殻、鉱物、植物の種など“自然の造形美”をテーマにしたプロダクトを作る「ウサギノネドコ」のカフェ。3種のチーズテリーヌと季節のフルーツ¥980、グラスワイン¥400。◇WIFE&HUSBAND北区小山下内河原町106-6 TEL:075・201・7324 10:00~17:00 不定休 店名のとおり吉田恭一さん・幾未さん夫妻が営む。深めの焙煎のブレンドDAUGHTER¥550、ドライフルーツのケーキ¥350。コーヒー入り魔法瓶とマグ、お菓子のピクニックセット¥1,000/90分。※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・大和まこ
2015年10月29日紅葉が美しくなる“秋”こそ訪れるべき場所・京都。そこで、いまこそ行くべき京都のホットなスポットをご紹介します。***1970年の誕生以来、旬のショップを揃えて人気だった「京都BAL」。2年7か月の全面改装を経て、生まれ変わったのは今年8月のこと。注目が集まるのは関西初出店となる『トゥデイズスペシャル』。京都メイドの雑貨や食材も揃え、トラベラーにも魅力的なセレクトになっている。梶井基次郎の小説『檸檬』で知られる『丸善 京都本店』も10年ぶりに河原町通に復活。カフェではさわやかな檸檬ケーキが用意されている。他にも日本初進出のコールドプレスジュース『DAVID OTTO JUICE』、京都発のオーガニックコスメブランド『KOTOSHINA/古都品』など、33軒が店を構える。ビルの中には「おかえりなさい」のウェルカムな空気が漂って、ショップはもちろん、ビルそのものがキラキラと輝く存在に。◇KOTOSHINA/古都品(1F)TEL:075・223・0503 京都店限定京都のトライアルキット¥3,500。◇丸善京都本店(B1、B2)TEL:書籍075・253・1599、カフェTEL:075・708・3408 レモンゼリーとムースの檸檬ケーキ¥700、ドリンクセット+¥350(共に税込み)。◇DAVID OTTO JUICE(1F)TEL:075・708・3831 ジュースは定番約15種類。左・キャロットココナッツ350ml¥1,000、右・ココナッツウォーターをベースに凍らせたバナナとミキシングするバナナマンナカカオシェイク¥800(共に税込み)。◇TODAY’S SPECIAL Kyoto(4F)TEL:075・229・6861 ワークショップスペースも。京都BAL 中京区河原町通三条下ル山崎町251 TEL:075・223・0501 11:00~20:00(B1、B2『丸善京都本店』のみ~21:00)※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・大和まこ
2015年10月29日観光地の代表として語られる京都ですが、いざ行ってみると何処に行けばいいのか迷ってしまうもの。そこで、今回はanan編集部が「いま、秋の京都でしたいこと」として新たなスポットをご紹介。「青蓮院門跡」の飛地境内「将軍塚青龍殿」の舞台は、清水寺の4.6倍という広大さで京都きっての絶景スポット。鴨川などを眼下に見る心地よさは格別。その大舞台に期間限定で奉納展示されているのが、デザイナー吉岡徳仁の手掛ける「ガラスの茶室―光庵」。本来閉ざされた空間の茶室をガラスで作ることで中から自然を一体化して感じ、日本文化の本質や原点を知るという。巨大なガラスの塊で作られた床は、太陽の光を受けることによってゆらゆらときらめきが生まれ、プリズムによって映し出される虹が美しい。茶室の中に入ることはできないけれど、周りに置かれたガラスのベンチに腰掛けて時を過ごせば、すっと心が穏やかにほぐされていく。週末にはバスの運行も定期的にある今秋こそ、伝統とアートの融合を体感するチャンスのとき。◇将軍塚青龍殿 ガラスの茶室―光庵山科区厨子奥花鳥町28 TEL:075・771・0390 9:00~17:00(16:30受付終了) 料金¥500。10/30~12/6は夜間のライトアップあり。昼夜入れ替えなし~22:00(21:30受付終了) 土・日・祝日は市内を循環する京阪バスの運行あり。期間限定2015年4月~2016年(未定) ※展覧会終了日は3か月前にHPにて告知。※『anan』2015年11月4日号より。写真・吉村規子文・大和まこ
2015年10月29日2013年5月27日に急逝した吉村秀樹率いるロックバンド「bloodthirsty butchers」とのコラボレーションに端を発した企画を、『生きてるものはいないのか』『シャニダールの花』を手がける奇才・石井岳龍監督が映画化した『ソレダケ/that’s it』が、吉村さんの命日となる5月27日(水)に公開することが決定。この度、石井監督とは3度目のタッグになる染谷将太が主演を務め、敵役にドラマや映画に引っ張りだこの綾野剛が演じることが明らかになった。戸籍を奪われ、アンダーグランド暮らしから抜け出せずにもがいている大黒砂真(染谷将太)。この底辺から抜け出す最後の手段として、裏社会の調達屋、恵比寿大吉のコインロッカーを破壊し金の入った財布を奪うが、予期せずハードディスクを発見する。その中には家出人、ホームレス、破産者、風俗嬢たち、地下な人々のビジネス売買用個人情報がぎっしり詰まっていた。大黒はハードディスクを隠すが、恵比寿に追われあえなく監禁される。しかし、そこには風俗嬢、南無阿弥が拘束され横たわっていた。大黒と阿弥は何とか脱出し都会の片隅に身を寄せ、ダークサイドに生きる知人、猪神楽彦に助けを請うが、闇の追っ手が2人を再び監禁、謎の極悪ギャングのボスによる拷問の中で、大黒の過去にまつわる宿命の謎が明かされる。もがき苦しんでも決して抜け出すことができなかった負のループが導いた先で、大黒は、彼を束縛する宿命との対決を決意する…。吉村亡き後監督が仕上げた作品で、その後、吉村さんの存在と「bloodthirsty butchers」(以下、ブッチャーズ)の音楽から着想を得た石井監督は、その遺志を受け継ぎ、まったく新たな物語に取り組んだ本作。「ブッチャーズ」の持つ激しさ=他者を攻撃するような表層的な激しさとは異なる「攻撃的な諦念/無常」から導き出される、人間の意地が爆発する「底辺の叛逆」の物語だ。主演に若き日本映画界の扇動者・染谷さん、『シャニダールの花』以来2度目の石井組となる綾野さんを始め、本格女優としての確実な一歩を踏み出した元「E-girls」の水野絵梨奈、映画とロックのアウトサイダー渋川清彦、インディペンデント映画の番人・村上淳ら個性派俳優陣が集結。濃くて、危なくて、激しい、情熱とアクションが交差する青春ドラマに仕上がった。以下、キャスト&スタッフのコメント●染谷将太ひたすら叫び、嘆き、走り、殴られ、撃ち合い、血塗れになり、また走りました。俺の知ってる石井さん、そして俺の知らない石井さんの現場を体感、体現してきました。様々な想いを含み、この映画の中にそれは確かに鼓動を打っています。この映画でロックして、久々に爆裂してください。●水野絵梨奈それぞれがそれぞれのやり方で生きているその生き様を見て頂けると嬉しいです。とても切なく苦しい中で、強さがとても悲しいほど美しく見えてくると思います。染谷さん演じる大黒の心の叫びが痛いほど突き刺さってきます。石井監督の世界感そして思いの詰まった音楽とともに楽しんでいただけたら嬉しいです。●渋川清彦炎天下、全力疾走、長台詞。なかなかハードでしたが、これぞ石井監督の世界と思い、自分を預けワクワクドキドキしてました。この作品に参加出来て幸せです。石井岳龍全開をくらえ!!●村上淳映画を問い続ける、監督。それは真摯に。PUNKS NOT DEAD。カタチを変え不死鳥のごとく。石井監督の作品に関われることは、最高に光栄です。●綾野剛石井岳龍監督にしか表現できないファンタジックかつエキセントリックな世界へようこそ。さあ、皆様、どうぞ遠慮なく狂い咲いてください。●石井岳龍監督吉村秀樹と素晴らし過ぎる俳優たちの熱さが、くすぶり続けていたアッシのロック魂に火をつけた。映画館にふさわしく、ノスタルジーではない「今、この瞬間」のロック映画を創りたかった。負け犬が反撃し、愛は暴走する。まだ何も終わってはいないし、何も始まっていない。死ぬにはまだ早い、勝手にしやがれ!!『ソレダケ/that’s it』は5月27日(水)よりシネマート新宿にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月05日毎日充実しています。日本だけでなく海外でも活躍しているPUFFYの吉村由美が2012年4月1日、PUFFYオフィシャルサイトで自身の妊娠を報告した。吉村は2009年に5歳年下の一般男性と結婚している。今回の妊娠は吉村の第一子になる。オフィシャルサイトでは、突然ですが、今年の夏頃に母になります。初めてづくしで不安もありますが、楽しみがいっぱいで毎日充実しております。そして、その期間のお仕事は大貫先輩やスタッフと相談してやっていきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします。と短い言葉で報告されている。image by AMAZON5月には新曲も発売!吉村は1999年に歌手の西川貴教と結婚したが、2002年に離婚している。現在の夫とは7年友人として時を過ごしての結婚となった。PUFFYは今年5月23日には新しい曲「トモダチのわお!」がリリースされる予定。吉村と同じPUFFYの大貫亜美は2003年3月に長女を出産している。元の記事を読む
2012年04月02日