お笑いコンビ・平成ノブシコブシの吉村崇、お笑いトリオ・パンサーの向井慧らが出演するコント特番『生放送! 未来はこうなっちゃうんじゃないの?TV』が、12月18日(21:00~21:59)にNHK BSプレミアムで生放送される。この番組は、この先が気になる年末の時期に、"未来"を大胆予測したコントを送るもの。吉村、向井のほか、澤部佑(ハライチ)、江上敬子(ニッチェ)、小宮浩信(三四郎)、あばれる君、ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)、アントニー(マテンロウ)ら、20~30代の芸人たちが集結する。吉村は「芸人としてこんなにぜいたくなことはありませんよ! 生でのコントあり!コーナーありのバラエティ!! 何が起こるか予想できないワクワク感がたまりません!」と興奮。「たぶん僕がリーダー格で、不安を感じたスタッフさんがガチガチに固めてくれたのだと思います!」とキャスティングを想像しながら、「日本一の大みこし!!暴れ尽くします!!笑います!!笑わせます!!!」とテンションを上げている。向井は、メンバーや生放送の内容に「こんなに攻めた番組があるでしょうか!」と大盛り上がりで、「こんなドキドキすることが最近のテレビであったでしょうか。しかもこれを NHK BSプレミアムでやってしまうという攻め方」と、局の姿勢を絶賛している。
2016年10月29日お笑いトリオ・パンサーの向井慧と、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが、14日に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『金曜★ロンドンハーツ』(毎週金曜21:00~21:54)で、プロのメイクによる美女に変身した姿を披露する。この日の放送では、プロのメイクで美女に変身した男芸人・オネエ・女芸人が、見た目の美しさを競う「見た目ビューティーカップ」を開催。向井とカズレーザーは2回目の参戦となるが、両者とも「かわいい!」「美人!」と反響が大きく、今回も自信満々で登場する。向井は「CAさんのようなイメージで攻めてみました」と戦略を説明。「うちのお父さんが僕がやってる仕事の中で一番好きだと言っています。普段あまり連絡くれないのに、これやった時だけ『かわいかったよ』と連絡が来ます」と、父も絶賛していることを明かしている。審査は、別室にいる外国人が、先入観なしで3チームのメンバーの姿を見て、誰が一番きれいか「見た目だけで好きなタイプ」を選択。カズレーザーは「サイズがデカイですが、外国の方は、大きいのが好みだと聞いているので」と自信を示し、田村淳は「カズレーザーは美人系ですね」と評価する。このほか、男芸人チームには、金田哲、カンニング竹山、とまんらが参戦。女芸人チームは、いとうあさこ、大久保佳代子、オカリナ(おかずクラブ)、黒沢かずこ(森三中)、ゆりやんレトリィバァ。オネエチームは、IKKO、GENKING、はるな愛、山咲トオル、ゆしんが出場する。
2016年10月12日パルコ・プロデュース公演『悼む人』からは4年ぶり、向井理が蓬莱竜太作・演出『星回帰線』に出演することが決まった。劇団『モダンスイマーズ』を率いて、外部にも次々と話題作を生み出している蓬莱。向井は以前から蓬莱作品の大ファンだそうで、今回は念願かなってのプロジェクトだ。舞台『星回帰線』チケット情報モダンスイマーズの作品は、ほぼ観ていると言う向井。少人数で描く濃密な世界観に惹かれるのだとか。「日常を描く話が好きなんですが、蓬莱さんの作品は日常から生まれるちょっとしたズレから、思わぬことが暴かれていく。伏線の張り方やその回収の仕方も絶妙です。笑いもあって、エンタテインメントとしてのバランスもおもしろい」。ふとした会話から人間関係にひそむ愛憎を浮かび上がらせる蓬莱、その作風はスリリングで骨太だが、人を愛おしく見つめる情感にあふれている。そして今回はとある地方都市、様々な問題を抱える人々の共同生活が描かれる。スローな暮らしぶりは一見、楽園のように見えるのだが…。「特殊な設定だけど、描かれるのは日常。舞台という非日常空間で日常を覗き見しているような感じです。派手なアクションなどないなか、言葉と体を武器に人間性や関係性を変化させていく…。どうなることか、緊張感があります」。舞台が好きで、自身でもよく観に行く。観客の集中力や想像力を刺激するような作品が好きな演劇ファンだ。「観客のリアクションがダイレクトに伝わるライブ感に惹かれます。それと舞台は、稽古を通して100回、200回と膨大な数のセリフを言う。セリフを大事にしている気持ちになるのも魅力かな」。しかし、その緊張感はやはり「怖いもの」だとか。「初日の幕があくとき、毎回、やらなきゃよかったって思います。でも、千秋楽が終わるとまたやりたくなる。それが舞台の魔力です。中毒性ありますね、パンチドランカーみたい(笑)」。しかも、今回は熱望していた蓬莱作品、共演も濃密な劇世界にふさわしいツワモノが揃った。やるからには、「観客の心に爪痕を残すような作品にしたい」と、静かな闘志を見せてくれた。共演は、奥貫薫、野波麻帆、高橋努、岩瀬亮、生越千晴、平田満。公演は10月1日(土)プレビュー公演、2日(日)から30(日)まで東京芸術劇場 シアターウエストにて上演。その後、豊橋、北海道、京都を含む全国7か所を巡演する。チケットは8月21日(日)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは、8月4日(木)午前11時まで有料会員向けインターネット抽選先行「いち早プレリザーブ」を受付中、8月3日(水)午前11時より無料会員向けインターネット抽選先行「プレリザーブ」受付予定。取材・文/大西美貴
2016年08月01日向井理、木村文乃、佐藤二朗が共演するドラマ「神の舌を持つ男」。この度、主演の向井さん演じる朝永蘭丸が追い続ける謎の温泉芸者“ミヤビ”の正体が広末涼子だということが分かった。ドラマは、行く先々でなぜか必ず巻き込まれてしまう事件の謎解きをする朝永蘭丸(向井理)と、2時間サスペンスドラママニアのうざかわ女・甕棺墓光(木村文乃)、そしてそんな暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる唯一まともな人格者(?)の宮沢寛治(佐藤二朗)、ひょんなことから知り合った3人の男女が、1台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら謎の温泉芸者“ミヤビ”探し求めて、日本全国を旅するコミカルミステリー。舌に乗せたものを成分に変換する脳を持つ蘭丸は、唾液や胃液などに含まれる成分も分かってしまうため、女性とキスすることはもちろん、恋など出来ないはずだった。ところが蘭丸の祖父・平助(火野正平)の通夜で、ミヤビと接吻した蘭丸の脳には幸福の色が広がり、成分が何も浮かばなかった。「なぜミヤビには何も感じなかったのか? きっと愛に違いない」と思い込んだ精神年齢が低い蘭丸は、それを確かめるためにミヤビを追い、温泉場を巡っているのだった。そんな蘭丸の思いを知ってか知らでか、ミヤビは蘭丸を避けているようにも見える…。それはいったいなぜなのか? 実はそれこそが、このドラマ最大のミステリー。そんな全てが謎だらけのミヤビだが、これまでドラマの最後に流れる出演者テロップにはミヤビ役は「ヒ・ミ・ツ」と紹介されており、番組スタート当初から「ミヤビ役は誰?」「丸ちゃんにキスしてるあの輪郭はもしや…?」などウェブ上ではいろいろと噂されていた。そんな中、今回その“ミヤビ”が広末さんだということが明かされた。本作品の原案・監督を担当する堤幸彦と広末さんといえば、「愛なんていらねえよ、夏」でタッグを組み、『恋愛寫眞』では主演に。今回は、「スターマン・この星の恋」以来のタッグとなる。そんな広末さんは「堤ワールド全開な今作品にも、謎の女というネーミングの面白い役で出演させていただき、とっても光栄です」と喜び、「ミステリアスで魅惑的なミヤビ役を楽しんで演じさせていただきました。これからの展開にもご期待ください!!」とメッセージを寄せた。そして、7月29日(金)放送の第4話からはいよいよ広末さんが登場する。 4話では、毛増村(けましむら)へと続く山道を走っている最中、蘭丸はその道を歩くミヤビ(広末涼子)を発見! ようやく会えたと喜ぶ蘭丸だったが、ミヤビは蘭丸を避けるように走り去ってしまう。さらに、突然目の前に落雷が。あえなくミヤビを見失ってしまうのだ。その時、土砂崩れに巻き込まれそうになった町子(臼田あさ美)を寛治(佐藤二朗)が間一髪で助ける。命拾いしたと喜んだのもつかの間、土砂の中に数体の白骨死体を見つけた光(木村文乃)が気絶し、町子の案内で蘭丸と寛治は光を運びながら村へと向かうことに。村へ向かう道のあちこちでは、村人達が野菜や肉を手でちぎっている姿が。毛増村には、古くからの言い伝えでこの時期、村の刃物を全て「雷神の祠」に封印し、刃物は一切使えないというのだ。町子は村長の赤池(きたろう)が営む旅館「波外ノ湯」へ3人を案内。赤池の妻で女将の栄子(真飛聖)は、3人を歓迎するが話題が白骨死体に及ぶと態度を一変させる。そんな中、村の駐在警官・木村(野添義弘)が胸に刀を刺され死んでいるのが発見される。しかもその胸に刺さっていたのは、光の骨董刀だった…。「神の舌を持つ男」は毎週金曜日22時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年07月25日俳優の向井理が4日、都内で行われた主演を務めるTBS系ドラマ『神の舌を持つ男』(7月8日スタート/毎週金曜22:00~)の制作発表に、共演の木村文乃、佐藤二朗、堤幸彦監督、脚本の櫻井武晴とともに出席。主題歌を担当する坂本冬美もサプライズで登場した。『SPEC』『TRICK』の堤幸彦が構想に20年を費やし、原案・監督を務める同ドラマは、ひょんなことから知り合った3人の男女が、全国各地の温泉場を舞台に繰り広げるコミカルミステリー。舌にのせたものを分析する能力"絶対舌感"を持つのび太のような主人公・朝永蘭丸(ともながらんまる)を向井が、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)を木村が、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる宮沢寛治(みやざわかんじ)を佐藤が演じる。主演の向井は「得体の知れない作品の制作発表にお集まりいただき…」と冒頭で笑いを誘い、作品について「わけがわからないところから始まって、長い間やってきましたがやっぱりわからない」とコメント。そう言いながらも、「堤さんの世界観が形になっていく瞬間を目の当たりにした。期待値の高い作品」と自信をのぞかせた。演じる蘭丸については「よくわからないキャラクター。あまり世間慣れしていないことや、探求心だけで生きているところ突き詰めたら、精神年齢が低い子に」と説明。「でも、愛らしい感じになったかな」と笑うと、堤監督も「かわいい。これは予想していませんでした。かわいさという武器をこの男は持ってきた」と太鼓判を押した。舌をペロッと出すシーンに抵抗はなかったか聞かれると、向井は「抵抗しかない。台本を読んだときははらわたが…」と本音を漏らし、「衣装合わせでふんどしが置いてある光景もシュールでしたし…」と回顧。「そういうことを正面から受けていたら立ち直れないので受け入れるようにした」と言い、「精神的に強くなった」と語った。また、「オールロケということで体力的には3本の指に入る…1本の指に入るような過酷な撮影でした」と明かした。佐藤も「向井さんとともにほぼ毎週ふんどし姿になります」とふんどしについて触れ、「ほとんど無駄な肉のついてない向井さんと、無駄な肉しかついてない年相応の怠惰な…」とコメント。一部の層には響くのではないかと期待を示した。
2016年07月04日TBS系ドラマ「神の舌を持つ男」制作発表会見が4日(月)に都内で行われ、主演の向井理、共演の木村文乃、佐藤二朗、堤幸彦(監督)、櫻井武晴(脚本)、主題歌を担当する坂本冬美が登壇した。ひょんなことから知り合った3人の男女が、一台のボロ車に乗り温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するコミカルミステリー。舌に乗せたものを分析する能力“絶対舌感”で事件の謎解きをする青年・朝永蘭丸役を向井さん、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓(かめかんぼ)光役を木村さん、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる宮沢寛治役を佐藤さんが演じる。冒頭、「本日は、得体の知れない作品の会見にお越しいただき有り難うございます」とあいさつする向井さんは,「最初に話を聞いた時、なんだこれは?と思いましたが、撮影がはじまってもやっぱりわかりません」とぶっちゃけ。撮影はオールロケのため、「体力的には今までやって来た作品の中で1本の指に入るくらい大変なものでした」と過酷さも訴えた。劇中、舌をペロッと出すシーンがあるのだが、それについては「抵抗しかないですね。台本を読んで、ちょっと腸(はらわた)が…それ以上は言えませんけど」と胸中をほのめかすと、「衣装合わせでふんどしが1枚置いてある光景もシュールです」と苦笑い。しかし、「いろいろ正面から受けていたら立ち直れないので、そういうことはすべて受け入れました。精神的に強くなれました」と笑顔も見せると、徐々に作り上げられる独特の世界観に感服し、「期待値の高い作品ですし、身を削ってやった自信もあります」と胸を張った。木村さんはオファーを受けた際、「なぜ、わたしなんだろう」と思ったそうで、いまもなおその謎は解明していないことを打ち明けつつ、「ヤンキー座りで行儀が悪く、イビキ、舌打ち、暴言がすごく難しいなと思いました」と女性らしい一面をのぞかせるも、向井さんは「アテ書きでしょ?」とツッコみ。堤さんも「映画『イニシエーションラブ』で都会的な女性役を演じてもらいましたけど、本質は見抜いたので狙い通りです」としたり顔を見せて笑いを誘った。30年近く考えていた企画が結実するとあってご機嫌の堤さんは「みなさんにご迷惑をおかけしていますがその成果が表れると思います」と自信をみなぎらせると、「奇跡のパワーを楽しみにしてください」とアピールした。金曜ドラマ「神の舌を持つ男」(毎週金曜よる10時~10時54分)はTBSにて7月8日スタート(初回は15分拡大)(text:cinemacafe.net)
2016年07月04日俳優の向井理が、7月スタートのTBS金曜ドラマ『神の舌を持つ男』(毎週金曜22:00~)で主演を務めることが27日、明らかになった。演出の堤幸彦監督と連続ドラマ初タッグ、女優の木村文乃とは連続ドラマ初共演となる。堤監督が構想に20年を費やした同ドラマは、全国の秘湯と呼ばれる温泉地を舞台とするコミカルミステリー。ひょんなことから知り合った3人の男女が、1台のボロ車に乗って温泉宿で寝食を共にしながら、謎の温泉芸者「ミヤビ」を探し求めて日本全国を旅するストーリーで、"堤ワールド"が炸裂したギャグ、パロディ、オマージュ満載の作品だという。脚本は櫻井武晴、プロデューサーは植田博樹。撮影は、3月上旬にクランクインし、現在オールロケで好調に進んでいる。向井が演じるのは、『ドラえもん』に出てくるのび太のような男・朝永蘭丸(ともながらんまる)。舌に乗せたものをガスクロマトグラフィーばりに分析する能力を持ち、行く先々で巻き込まれてしまう事件の謎解きをする。そして、2時間サスペンスドラママニアのウザカワ女・甕棺墓光(かめかんぼひかる)役に木村文乃、暴走しがちな2人を鋭い突っ込みでまとめる人格者(?)・宮沢寛治(みやざわかんじ)役に佐藤二朗が決定した。向井は、これまでも堤監督と映画や舞台でタッグを組んでいるが、連続ドラマは初めて。「今までの集大成ともいえます」とし、「今回の作品は僕が一番好きな"堤幸彦ワールド"が満載なので、こんなに堤さんの匂いがいっぱいするドラマに呼んでもらって本当にうれしいです」と喜んでいる。演じる蘭丸については「想像力をかきたてるキャラクター」「いろんなふり幅がある人物」と説明。「可愛らしいところもあるので、その辺はあざとく狙っていきたいなと(笑)」と意気込む。木村は「向井理さんの地に足ついたお芝居と佐藤二朗さんの冷静かつ的確な突っ込みで、自分勝手さ満載の甕棺墓光が少しはマトモになるかと思いきや、堤監督の無茶ぶ・・・ご指導により、ますますおかしな人へと変貌しながら撮影している毎日です」とコメント。そして、「お話毎に変わる統一性皆無の衣装と、普段の私からは想像もできないハイテンションさ、コメディの中にしっかりと人間を描いているドラマになっています」とアピールする。佐藤は「堤さんは僕を映像の世界に招いてくれた人。その人のもと、この作品に関われるのは、運命的なものを感じます」としみじみ。また、「理とも古い付き合いで、彼が全くの無名時代に共演したりしております」と話し、ひと回り年齢が違う向井の芝居や考え方に刺激を受けているほか、「のび太がドラえもんに頼りきるくらい…たまにホントに『ドラえも~ん、助けてくれよ~』と口にしてしまうくらい頼りきっております」と笑いを交えて告白。さらに、「他にない、異色中の異色の作品になると思います」と自信を見せている。(C)TBS
2016年04月28日『悼む人』で、死者の無念に向き合った天童荒太さんが、今度は、生き残った人々の癒えぬ傷に寄り添って描いた小説『ムーンナイト・ダイバー』。「いまの日本社会は短期的な成果にばかり意識を向けていて、悲しみが深すぎて立ち直れない人々を置き去りにしていくような空気がありますよね。そのことへのやるせなさと憤りが、震災から3年を過ぎたころから、むしろ強く湧いてきました。報道や社会があの喪失に関心を向けないのであれば、小説でしかできない形で掬い上げたいと思ったんです」だが、この鎮魂と愛の物語をどう書けば人々に届くのか、答えは容易に出なかった。取材をする中で浮かんだのが、立ち入り禁止の海域で、人目を忍び、近親者が生きるよすがにするための“遺品”を引き揚げるダイバーのイメージ。非合法を承知で危険な任を担う舟作(しゅうさく)に、秘密の会のメンバーである透子が奇妙な依頼をしたことから、物語は動きだす。「行方不明の夫の結婚指輪を探さないで」という透子の真意とは…?その謎を追うページターナー(早く続きを読みたくなるような面白い本)であると同時に、本書にはいくつもの重いテーマが隠れている。「どうしても触れたかったことの一つが、サバイバーズギルトです。愛が深ければ深いほど、生き残った人々が抱える罪悪感や後悔は深くなる。その普遍的な感情を舟作たちがいる小さな世界に込めましたが、期せずして、現代社会が抱える問題のメタファーにもなった気がします」また、何よりも胸を打つのが、舟作がたどり着く愛の真理だ。「経験や苦難を積み重ねていくことによって、文学や映画などにも表現されてこなかった“二人だけの境地”に達することができたら。そのとき、人は舟作のように、愛と呼んでいたもののもっと奥にある世界に踏み入っていけるかもしれないですね」100枚くらいの短編の予定が、筆が止まらなくなり、1冊分に。「いつも最初からぴたりと決まることはないんです。でも今回は特に『形はできているけど、まだ何かある』と、筆を入れるたびに新たな発見があって付け加えていきました。ゲラは都合5回修正。自分史上最速のスピードで書けて(笑)、5年めが来る前に書く約束が果たせた。僕自身、忘れがたい作品になりました」◇『ムーンナイト・ダイバー』震災の爪痕が残るフクシマの海で遺品回収をする舟作の前に一人の女が現れた─。舟作が子どもたちにするおとぎ話さえ愛おしくなる傑作。文藝春秋1500円◇てんどう・あらた作家。1960年、愛媛県生まれ。’96年『家族狩り』で山本周五郎賞ほか受賞歴多数。2009年に直木賞を受賞した『悼む人』は映画化や舞台化もされ、大きな反響を呼んだ。※『anan』2016年2月10日号より。写真・岡本あゆみインタビュー、文・三浦天紗子
2016年02月08日NHKの朝ドラ「ゲゲゲの女房」に出演した松下奈緒、向井理、実写版『ゲゲゲの鬼太郎』主演のウエンツ瑛士らが1月31日(日)に青山葬儀所で開催された「水木しげるサン お別れ会」に出席。向井さん、松下さんは涙を浮かべて水木さんとの思い出を語った。昨年11月に亡くなった水木さんのお別れの会として、水木さんの“弟子”である作家の荒俣宏、京極夏彦らが発起人となって開催。水木作品となじみの深い俳優や声優、作家や行政関係者まで多くの人々が参列した。松下さんと向井さんは、水木さんの妻・布枝さんが著した自伝を原作としたドラマ「ゲゲゲの女房」で水木さん夫妻をモデルにした村井布美枝&茂夫妻を演じ、高視聴率を叩き出した。献花後に揃って報道陣の取材に応じた。向井さんは、生前「100歳まで生きる」と語っていた水木さんの死に「不死身のような人だと思っていたので、一報を聞いた時は信じられなかったです。いまもこうやって会に参加してるんですけど、どこかに漂ってるんじゃないかという雰囲気を感じてます」と語った。存命中の水木さんの役を演じることに、撮影前はプレッシャーでいっぱいだったというが「お会いした水木さんに『好きなようにやりなさい』と言っていただき、不安と葛藤が吹き飛びました」と明かし「その言葉を糧にこれからもやっていくんだろうと思います」と語った。松下さんも涙ながらに「ゲゲゲの女房」への出演は「宝物です」と語り「先生を支える人に一瞬でもなれたことは本当に素敵なことでした」とうなずいた。映画で2度にわたって鬼太郎を演じたウエンツさんは、映画の完成時に水木さんと言葉を交わしたそうで「第一声は『カッコよすぎるな』でした(笑)」と水木さんとの思い出を明かし「これだけ愛される作品に参加できたことを感謝しています」と語った。(text:cinemacafe.net)
2016年01月31日映画『信長協奏曲』が1月23日(土)に公開を迎え、主演の小栗旬をはじめ、柴咲コウ、向井理、藤ヶ谷太輔、高嶋政宏、山田孝之、松山博昭監督が上映後の舞台挨拶に登壇した。現代の高校生・サブローが戦国時代にタイムスリップし、瓜二つの病弱な織田信長と入れ替わり、天下統一を目指すという異色の時代劇の完結編。小栗さんは、一昨日から昨日にかけて、フジテレビの情報番組などに出続けて公開直前まで映画の宣伝に努め、お天気キャスターまでこなしたが「『イヤだ』って言わなきゃ、こんなにいろいろやらされるもんなんですね…」と苦笑いを浮かべる。完成した映画については「面白かったです」と自画自賛。そして「ホッとしました。2年近くみんなと過ごしてきたので、あぁ、よかった。サブローの長い旅が終わったという気持ちです」と安堵の表情を見せた。小栗さんと向井さんが馬で駆け抜ける合戦シーンでは、向井さんが落馬してしまい、しかもそのシーンがそのまま使用されていることことも話題となっているが、小栗さんは「理くんと2人で『行きたくないね』と言ってたんです。ホントに怖かった。どっちかは落ちるだろうと思って走り出した」と述懐。向井さんは「これまで2回、馬から落ちてるんですがどちらもこの『信長協奏曲』。1回目はドラマの第1話で、あれは完全に旬のせいでもらい事故だったんですが…(笑)。今回は、映画でも使っていただいて、落ちがいがありました」と笑顔で語る。藤ヶ谷さんは小栗さんとの共演を振り返り「カッコよくて優しいです。2人きりだとメチャクチャ優しいけど、みんなといるとちょっと冷たくするんです」と小栗さんの“ツンデレ”ぶりを明かす。小栗さんはこれを受け、藤ヶ谷さんに「映画の中での藤ヶ谷くんの一番の見せ場はどこ?」と話を振るも、藤ヶ谷さんが慌てて噛むと「はい、もういいです。イマイチでしたね(笑)」と切り上げるというSっぷりを見せ、会場は笑いに包まれた。舞台挨拶の最後には映画の成功を祈願して登壇陣で鏡開きを実施。小栗さんは自らの「乾杯!」の発声で金の大きな盃の酒に口をつけたが「やばいっすね(笑)。全部飲んだら、2回目の舞台挨拶に立てなくなりそう…」と困った表情を浮かべていた。『信長協奏曲』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年01月23日公開初日を迎えた映画『Sエス―最後の警官―奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の舞台あいさつが29日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、向井理、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、大森南朋、平野俊一監督が出席した。小森陽一の同名漫画を実写化して話題を集めた2014年放送のTBS系ドラマ『S-最後の警官-』。その映画版となる本作は、犯人を殺さずに捕えるNPS隊員の神御蔵一號(向井)、天才スナイパーのSAT隊員・蘇我伊織(綾野)などが、日本壊滅を狙う国際テロリスト・正木圭吾(オダギリジョー)に立ち向かうストーリーとなっている。主演の向井は「本当に長い長い戦いでした。テレビから数えれば、撮影は2年ぐらい掛かってますし、たくさんの人と時間を費やしてここまで来れました。皆さんと共有できて本当に幸せです」とあいさつ。公開初日を迎えて「素直に言うとホッとしています。あとは『S』と関わるのが最後になるので、寂しい気持ちというか複雑な気持ちですね」と話し、綾野も「素直に感謝の気持ちで一杯です。ここに立てることに感謝していますし、本当に走り抜いた作品ですね」とやり切った様子だった。そんな向井と綾野はプライベートでも大の仲良し。それについて向井は「共演シーンは多くありませんでしたが、少ないシーンの中で色んな関係性を出していければと思っていました」と話し始めると、新垣が「よく触り合ってましたよね。とにかく触り合っていましたよ」と横槍を入れる場面も。新垣に応じた綾野は「本番中に尻とか触ってきて対応できませんでしたよ」と観客を笑わせつつ、「ドラマから映画にかけての1年間、身体を作りながら精神的にも保っていた。走り抜いた向井に感謝申し上げたいし、色んな意味で向井理が立ち続けたのがこの作品の本質。向井理! お疲れ!」と労いの言葉。思わず照れ笑いを浮かべた向井は「みんなが同じ目標に走ったことがチームワークにつながりました」と謙遜しながらも「良いチームワークを(次回作以降の)現場で発揮できればと思います」とシリーズ化に意欲を見せていた。
2015年08月30日映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』が8月29日(土)に公開を迎え、向井理と綾野剛の公私にわたっての仲睦まじい様子が明らかにされた。「海猿」の原案で知られる小森陽一による人気漫画を原作にした連続ドラマの劇場版。犯人を生かしたまま確保することを任務とする特殊部隊「警察庁特殊急襲捜査班」(NPS)の面々が他部隊との協力の下、核燃料を積んだタンカーを占拠したテロリストと対決するさまを描く。連ドラ、劇場版と主演として作品を引っ張ってきた向井さんは「ここまで来るには長い長い戦いがあり、たくさんの人とたくさんの時間を積み重ねてきました。みなさんとそれを共有することができて幸せです。率直にホッとしていますし、あとは寂しい気持ちもあります」と胸の内を明かす。綾野さんは「ドラマは序章で映画は第2章。長い付き合いの作品になると改めて感じていますが、それにはみなさんの愛が必要です!」とさらなる続編を熱望し、そのための応援を呼びかける。向井さんと綾野さんはプライベートでも仲が良いそうで一緒に飲みに行ったり、食事に行くこともあるよう。共演の新垣結衣からは「とにかく常に触り合ってましたね。集合写真を撮ったときもそう」という証言も…。綾野さんは「本番中に(向井さんが)おれの尻とかを…」と撮影の最中さえもボディタッチがあると告白し、会場をわかせていた。改めて綾野さんは向井さんについて「主役として立った上で、自分ではなく周りの誰かのためにいろんなことを気づいてくれる主演です」と現場での周囲を気遣う姿勢を絶賛する。一方、向井さんは「この前、(綾野さんと)飯を食おうと18時くらいにメールしたら、19時くらいに返ってきて『寝てた』と。19時まで寝る生活って?ベールに包まれてます」と綾野さんのミステリアスな一面を明かし、壇上でも仲の良い様子をうかがわせた。最後に綾野さんは、現場を引っ張り、精力的にプロモーションもこなした向井さんを称え「理、おつかれ!」とねぎらい、がっちりと握手!向井さんは自身の役柄だけでなく個性的な面々にあふれる本作だからこそ「まだまだ続く可能性があるのかな?と思います」とさらなる続編への意欲をのぞかせ、会場は期待を込めた拍手に包まれた。『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 2015年8月29日より全国東宝系にて公開(C) 2015「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」製作委員会 (C) 小森陽一、藤堂 裕/小学館
2015年08月29日向井理は自ら出演作品を選ぶということをしない。マネージャーが持ってきた仕事をこなす。そして、そこに強いこだわりや哲学を持っているわけでもない。「それが事務所の方針なので。マネジメントをするのがマネージャーの仕事。そこで『なんで?』と思ったこともない。仕事ですから。僕は台本と向き合うだけ」。「仕事だから」という素っ気なくも感じられる言葉に、この男の強い責任感と誇りが込められている。「自分で強く望んで選んだ作品だったとしても、与えられたものだったとしても、仕事を一生懸命やることは変わらないです。もし、自分で選んだ作品だから一生懸命やりますというのは、逆に失礼な話で、こちらは選んでいただいたからにはやりますという気持ちです」。そんな変わらぬ思いを胸に、向井さんが文字通り、命懸けで挑んだのが『S-最後の警官 -奪還 RECOVERY_OF OUR FUTURE-』である。「海猿」でも知られる小森陽一の原作による人気漫画の実写化作品として昨年放送された連続ドラマ「S-最後の警官-」の劇場版となる本作。「SAT(警視庁特殊部隊)」、「SIT(警視庁特殊犯捜査係)」に続く“第3のS”として発足し、犯人を生かしたまま捉える“確保”を主眼にした部隊「NPS(警察庁特殊急襲捜査班)」が国際テロリストによる核燃料を積んだ巨大タンカー乗っ取り事件に立ち向かう。連ドラの放送開始時には映画化が決まっているという、これまでの連続ドラマの映画化とはやや異なる流れで製作された本作だが、実は「連ドラの放送が終了した時点(※昨年3月)でも、(原作のエピソードの中で)何を映画にするのか、まだ決まってなかった」という。「キャストもスタッフも当初から『プルトニウム編』(原作10巻~12巻)をやりたいという思いはあったんですけど、とはいえ内容的には非常にタイムリーなテーマであり、世相に関わってくるので、どうなるか…?とは聞かされていたんですが、実際に台本が上がってきたら、こういう話になっていて、非常にありがたいなと思いました」。連ドラ時から映画のような映像や激しいアクションが魅力であったが、今回の劇場版ではそれをさらに上回るスケールで物語が展開する。「台本を読んでも正直、壮大過ぎて想像がつかない部分も多かったです。タンカーの上を走るといっても、どれくらいの大きさのタンカーなのか分からないし…。台本はすごくシンプルで、2~3行の説明しかないんですよ(苦笑)。そこは台本を全く信用してなかったです(笑)」。「今回、アクションに関してはほとんど吹き替えを使ってないんです。アクション用の防具は普段つけているものと比べて軽く片方で3キロ程度なので、そんなに重くなかったですね。オダギリさんとのアクションシーンは朝の9時に撮影を始めて、終わったのは翌朝の4時くらい。正直、もっと掛かると思ってたので早く終わってラッキーでした」。……。淡々と発せられる言葉の数々から本作のアクションの凄まじさ、そしてそれを当然の“仕事”として受け止めてしまう向井さんの覚悟、プロ意識の高さがうかがえる。実際、本作のために特殊部隊の動きなどを学んだことで、単に役柄のためというだけ以上に多くのものを得たと感じている。「怖さというのをすごく感じたし、実際に人々のために命を張っている人がいるということも強く感じるようになりました。そこからニュースを見る目がガラリと変わったと思います。マンションに男が立てこもり、特殊部隊が突入するという事件が実際にありましたが、おそらくは陽動のためなんでしょうが、本当に僕らが映画の中でやらせてもらったように、隊員たちがロープで降りていくのを見て、『自分たちがドラマでやってることは本当のことだったんだ…』と実感しました。パリの出版社襲撃事件の時も、現地のテロ制圧の特殊部隊の装備を見て、つけている肘あて、ヒザあてなどの装備が僕らのと変わらないもので、そこに生々しさと恐怖を強く感じました」。画面を通してリアリティを見る者に伝える。そこに俳優という仕事の面白さを感じている。「いろんなことを伝えられると思うし、その分、責任もある、NPSは架空の存在ですがSATやSITは実在するし、そういう人たちが陰にいて、活動してくれているということを知ってもらえる。そこに僕らの仕事の意味はあるのかなと思ってます」。冒頭の作品を自分では「選ばない」ということとも繋がるが、常に目の前の作品に全力で没頭し、ディティールを積み重ねてきた。だからだろうか?世間ではNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で一気にブレイクし、その後、スター街道をひた走ってきたというイメージが強いが、当人はそんな意識は全くないという。「作品が『当たった』と思ったことはないんですよね。それはあくまでも周りが言うことで、僕としては常に変わらずモチベーションを保ってやってきたつもり。だから正直『この作品でこうなりましたね』と言われても、正直、ピンときたことがないんです。それまでに積み重ねたものがあって、その作品に呼ばれているわけで『ゲゲゲの女房』で言うなら、プロデューサーがそれ以前の僕の作品を見て、キャスティングしてくださった。いきなりあれでデビューしたのでもないし、あの役をいきなり任されてもできなかっただろうと思うくらい難しい役でしたし。あまりひとつの役や作品でターニングポイントを迎えたという感覚はないんです」。今年で33歳を迎えたが、年齢に関しても「俳優という仕事に実年齢はあまり関係ないと思っている」とも。「与えられた役の年齢がその俳優の年齢なんだと思います。それさえも、極端なことを言えば周りが決めることなのかなと思います。この年齢になったからこういう役を…とかこんなイメージで…とかそこも結局、自分ではなく周りが決める事であって、それでいいんじゃないかと思ってます。さすがに最近は学生役はぱったり来なくなりましたし、まあ当然ですが(笑)、それも周りが決めることで、お話をいただけるのであればやりますよ」。淡々と飄々と。それでも向井理は常に全力なのだ。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 2015年8月29日より全国東宝系にて公開(C) 2015「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」製作委員会 (C) 小森陽一、藤堂 裕/小学館
2015年08月28日映画『Sエス―最後の警官―奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の公開直前納涼イベントが25日、都内で行われ、キャストの向井理、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、池内博之、平山浩行、高橋努、大森南朋が、涼やかな浴衣姿で出席した。29日に全国公開する本作は、小森陽一の同名漫画を実写化した警察ドラマ。犯人を殺さずに捕えるNPS隊員・神御蔵一號(向井)、天才スナイパーのSAT隊員・蘇我伊織(綾野)らは、国際テロリスト・正木圭吾(オダギリジョー)が引き起こす“日本壊滅”の危機に立ち向かう――というストーリーで、2014年にTBS系で連続ドラマが放送されている。観客の黄色い歓声で迎えられた主演の向井は、「3年弱付き合った作品なので感慨深い。ドラマとはスケールが全然違うし、一號の人間的な成長も見て欲しい。命懸けで取り組んだ作品なので、1人でも多くの人に届けたい」とあいさつ。一方、ライバル役でもある綾野は、浴衣姿の女性客たちに、「みなさん可愛いですね~」と笑顔を見せながら、「理のアクションは生で見てて、本当にすごかったし迫力があった。オダギリさんとのシーンは見入って欲しい。そこは期待して!」と熱心にアピールした。また、ブルーの浴衣姿の新垣が、「浴衣を着る機会がないから、今日は浴衣指定でラッキーでした!」と照れ笑いを浮かべると、観客からは、「可愛い~!」と絶賛の声。イベントではドラマの名シーンを振り返り、「新垣さんの登場シーンが好き。素敵でした」という向井に、林イルマ役の新垣は、「最後の2話しか登場しないのにうれしいです。良いスパイスになれるように頑張りました。みなさんが温かく受け入れてくれたので、心から楽しんで撮影できました」と笑顔で振り返っていた。
2015年08月26日映画『S エス―最後の警官―奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の完成披露試写会が11日、都内で行われ、キャストの向井理、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、池内博之、平山浩行、高橋努、大森南朋と平野俊一監督が出席した。29日に全国公開する本作は、小森陽一の同名漫画を実写化した警察アクションドラマ。犯人を生かしたまま捕えるNPS隊員・神御蔵一號(向井)、天才スナイパーのSAT隊員・蘇我伊織(綾野)らは、日本壊滅という事態を回避するために奮闘する――というストーリーで、2014年にTBS系で連続ドラマが放送された。主演の向井は、「命を削って作った作品。とにかく何かを受け取ってもらえれば、僕らも作ったかいがある」と仕上がりに胸を張り、「もう1度『S』が作れるように、宜しくお願いします!」と早くも続編に意欲。また、印象に残ったシーンを振り返り、「迫力あるシーンがたくさんあるけど、蘇我と短く言葉を交わすシーンが良かった」と話すと、綾野も向井に対し、「共演者でもあり、友人でもある。関係性が深まって、長い付き合いになると思う。10年後とか、お互い隊長になってたら面白いな」と笑顔を見せた。そんな向井は、「クランクインの時に思いっ切りコケて、1カ月くらい血が止まらなかった。ケガをしないでもっとやりたかった」と悔やむ場面もあったが、平野監督は、「向井くんの気合いの入り方にシビれたし、みんなが引っ張られた」とその熱量を称賛。一方、登壇時の炎の演出に、「熱いですね~! 火が出ましたね~!」と大興奮していた新垣は、NPSの紅一点・林イルマを演じ、「見るだけでも熱い気持ちにさせてもらった。ドラマではなかったチームワークが見せれたかな」と笑顔でアピールした。
2015年08月12日映画『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の完成披露試写会が8月11日(火)に開催され、主演の向井理をはじめ、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、池内博之、平山浩行、高橋努、大森南朋、平野俊一監督が舞台挨拶に登壇した。『海猿』シリーズの原案を務める小森陽一による人気漫画(作画:藤堂裕)を原作に製作された人気連続ドラマの劇場版。巨大な輸送船が海上で乗っ取られるという事態に一號(向井さん)をはじめ、それぞれに国や家族、仲間の命を背負った者たちが解決に向けて奔走する。この日の会場にはレッドカーペットが敷かれ、舞台からせり出した花道を一人ずつ歩いて登場したが、最初に向井さんが姿を見せると、会場のボルテージは一気に上がる。続いて、綾野さんが登壇し、花道中央で向井さんとガッチリと男の抱擁を交わし、会場は大歓声に包まれた。途中、吹石さんが履いていたサンダルの留め金が、歩いている最中に外れてしまうハプニングがあったが、すぐに綾野さんが機転を利かせ、落ちた金具を拾い上げた。向井さんは、連ドラ放送の段階で発表されていた劇場版のお披露目に「やっとこの日を迎えました」と感慨深げ。ドラマ放送時にはケガで撮影が中断することもあったそうで「命を削りながら作っていた作品」と強い思いを口にした。向井さんと綾野さんは同い年。綾野さんは向井さんについて「共演者を超えて、友人関係でもある」と語る。プライベートで一緒に飲みに行くこともあるそうだが「映画の話はほとんどしないです」と笑う。本作を通じて長い時間を過ごし「素直に長い付き合いにあると思った」とも語り、本作の今後にも言及。NPS(警察庁特殊急襲捜査班)の一號(向井さん)とSAT(警視庁特殊部隊)の蘇我(綾野さん)について「10年後に隊長になってたらいいですね」とさらなる続編への意欲をのぞかせた。向井さんも同じ気持ちを持っているようで、会場に詰めかけた観客に「もう一度『S』を作れるように…みなさんの頑張りにかかってます!」と呼びかけ、会場は期待を込めた熱い拍手に包まれた。『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』は8月29日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE 2015年8月29日より全国東宝系にて公開(C) 2015「S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」製作委員会 (C) 小森陽一、藤堂 裕/小学館
2015年08月11日俳優の向井理が8月11日に、都内で行われた主演作『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』の完成披露試写会に出席し、「命を削りながら作った作品を、皆さんにご覧いただけるのは感無量。成長した一號(いちご)を見てもらえるはず」と感激しきり。「あわよくば、皆さんのお力を借りて、また新しい『S』を作れれば」と続編にも意欲を燃やした。その他の画像向井演じる主人公・神御蔵一號(かみくら・いちご)をはじめ、犯人の“確保”を目的とした警察特殊急襲捜査班(通称:NPS)の隊員たちが、凶悪犯罪に立ち向かうテレビドラマの劇場版。要求なきバスジャック事件、核燃料を積んだ巨大貨物船の乗っ取りという重大事件に立ち向かう彼らの奮闘を軸に、新たな“S”にあたる海上保安庁の特殊部隊との共闘、国際テロリスト・傷をもつ因縁の男“M”の暗躍を描く。完成披露試写会には向井をはじめ、綾野剛、新垣結衣、吹石一恵、青木崇高、池内博之、平山浩行、高橋努、大森南朋、平野俊一監督が出席。一號のライバルで警視庁特殊部隊(通称:SAT)の天才スナイパー、蘇我伊織(そが・いおり)を演じる綾野は、「映画をきっかけに、理との関係性もより深まったし、役柄としても作品としても、素直に長い付き合いになりそう」と向井同様、さらなる本作の広がりに期待を寄せた。ドラマから引き続きメガホンをとる平野監督は、「向井くんの気合い、迫力、オーラに圧倒された。シビレましたね。話しかけられないほどの気迫で、周りを引っ張ってくれた」と謝意を述べ、「ここにいる皆さんが最高のパフォーマンスを見せてくれて、熱量の高い映画になっている」と胸を張った。『S -最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』8月29日(土)全国東宝系にてロードショー取材・文・写真:内田 涼
2015年08月11日日清食品は18日、「日清のごんぶと×クッキングパパ 荒岩流鶏だしカレーうどん」「日清Spa王×クッキングパパ 荒岩流イカスミブラック」を発売する。○荒岩家の絶品レシピをカップ麺で再現!、"うまいゾ!"「日清のごんぶと」と「日清Spa王」は、生タイプ麺を使用し、本格感のある麺と短時間で調理できる簡便性が特徴のロングセラーブランド。今回、今年5月で30周年を迎えた人気漫画「クッキングパパ」(うえやまとち著、講談社刊・週刊「モーニング」にて連載中)と両ブランドのコラボレーションが実現した。「日清のごんぶと」からは、主人公の荒岩一味(あらいわかずみ)が夏バテ気味の愛娘みゆきのためにスパイスを利かせて作ったぴりっと辛い"鶏だしカレーうどん"を、また「日清Spa王」からは、イタリア旅行時に荒岩が現地のシーフードがおいしいレストランで出会い思わずおかわりした"イカスミのスパゲッティ"を発売。どちらも漫画の中で実際に登場したレシピを再現し、「クッキングパパ」の世界観を楽しめる一品に仕上げたという。「日清のごんぶと×クッキングパパ 荒岩流鶏だしカレーうどん」は、麺はコシとつるみのある、のどごしの良い"生タイプ"のうどんを使用。麺をレンジ調理することで芯まで熱々になり、さらにもっちりとした食感が楽しめるという。つゆは、ピリっとしたカレーのスパイシーさに鶏だしを利かせた、深いうまみが特徴のカレーつゆとした。具材には、蒸し鶏、大ぶりのネギを採用。このレシピは「クッキングパパ79巻(衝撃のカレーうどん)」に掲載されている。内容量204g(麺180g)で、希望小売価格は230円(税別)。「日清Spa王×クッキングパパ 荒岩流イカスミブラック」のソースは、イカスミの真っ黒な色が特徴で、ガーリックオイルをベースに炒めたタマネギやアンチョビーで風味を付けた。具材は、イカ、タマネギ、赤唐辛子となる。このレシピは「クッキングパパ14巻(絶品!!スパゲティブラック)」に掲載されている。内容量187g(麺170g)で、希望小売価格は230円(税別)。
2015年05月15日牧野フライス製作所(マキノ)は4月8日、リブ形状の荒加工時間を65%短縮する形彫り放電加工機向け電源「ES100A」を開発したと発表した。同電源は、主電源と副電源を設け、放電のタイミングを新開発のNC制御装置「Hyper i」で同期することにより、理想的な放電波形を生成し、結果として最大65%の荒加工時間短縮に成功したという。同社では、スマートフォンや補聴器、車載カメラといった磨きが不可能な狭小リブの離型性に効果を発揮すると説明している。また、次世代型となった「Hyper i」はフルHDを採用したワイド21.5型カラーLCDを搭載し、マルチタッチに対応したタッチパネルならびにスクリーンキーボードにて操作が可能(ABC配列/NC配列切り替え可能)。スクリーンはメインがプログラム/段取り/運転の3画面、補助が準備/記録/保守/オプションの4画面が用意されているほか、プログラム記憶容量(NCプログラム専用域)は10GB(1回の加工の最大プログラムサイズは40MB)、登録プログラム個数9999個となっている。さらに、今回の電源の開発に伴い、同社の形彫り放電加工機「EDAFシリーズ」ならびに「EDNCシリーズ」の外観も一新されたという。なお、同電源を搭載した加工機について同社は2015年4月15日より営業の開始、ならびに同9月からの出荷開始を予定している。また、販売価格は全機種において従来価格を据え置くとしている。
2015年04月09日向井理、綾野剛、新垣結衣が出演する映画『S-最後の警官-THE MOVIE』の劇中カットが初公開された。人気同名コミックを原作にした連続ドラマの劇場版となる本作は、昨年末にクランクインし、佐世保、福岡、北九州、関東近郊にて連日撮影が行われている。その他の写真『S-最後の警官-』は、日本の治安を守るために新設された警察庁特殊急襲捜査班=通称NPSのメンバーが、国民の命運を守るため、テロや人質立てこもりなどの難事件に立ち向かう姿を描いた作品。劇場版は、海上を舞台に、シリーズ史上最も過酷で熱い闘いが繰り広げられるといい、海上保安庁、陸・海・空自衛隊の協力のもと撮影が行われている。今回、劇中カットと合わせて公開された写真は、都内スタジオの撮影現場で行われた向井(2月7日生まれ)と綾野(1月26日生まれ)の誕生日を祝うサプライズセレモニーの様子を捉えたもの。向井は「去年の同じ時期に連ドラを撮影していて現場で祝ってもらったので、今年もこのようなタイミングがあればいいなと密かに期待していたので嬉しかったです!」と笑顔を見せ、「連ドラでは過酷な中で、激しく派手なものを作れた自信がありますが、それをさらに超えた迫力とスケール、さらに今までの日本映画にはないようなテーマやアクションが多く詰め込まれているので、スクリーンでこの迫力を感じていただけるよう、毎日いいシーンを撮れるように頑張ります」とコメント。綾野も「僕も昨年は連ドラの最中に現場で祝って頂きました。同じキャスト・チーム、そして理と同時に祝ってもらえて嬉しいです!」と話し、「今回は神御蔵一號を通して正木の存在が描かれていて、ドラマでは不透明だった部分が明らかになります。神御蔵を通して正木が何をしようとしていたのかが明確になりますし、またひとつストーリーが展開されていくので楽しみにしていてほしいです」と語っている。『S-最後の警官-THE MOVIE』8月29日(土)全国東宝系にて公開
2015年02月05日「小学館ビックコミック」にて連載中の人気漫画を基に、2014年1月、向井理&綾野剛の強力タッグを迎え連続ドラマ化された「Sエス-最後の警官-」(TBS)。ドラマ放送前に既に映画化が決定し、8月の公開に向けて現在撮影中の本作。2月4日(水)都内スタジオの撮影現場にて、女スナイパー役の新垣結衣が、2月生まれの向井さんと1月生まれの綾野さんの誕生日のサプライズ祝福を敢行!2人から喜びのコメントが到着した。平均視聴率14.2%、最高視聴率18.9%を記録する大ヒットドラマとして幕を閉じた「Sエス-最後の警官-」。劇場版は海上を舞台に、シリーズ史上最も過酷で熱い闘いが繰り広げられる。ドラマ版に引き続き、“人を守る手”を持つ神御蔵一號を演じる向井さん、一號のライバルでありバディとなる天才スナイパー・蘇我伊織に綾野さん、伊織に匹敵するほどの腕を持つ林イルマに新垣さん、さらに吹石一恵、大森南朋、高嶋政宏、土屋アンナらお馴染みのメンバーが再集結している。昨年末にクランクインし、佐世保、福岡、北九州、関東近郊にてロケが行われており、海上保安庁、陸・海・空自衛隊の協力のもと、ドラマシリーズからさらにスケールアップした迫力のアクションシーンが連日撮影されている本作。いつも通りリハーサルを終えた向井さんと綾野さん両名の前に、突如バースデーケーキが登場!向井さん(2月7日生まれ)と綾野さん(1月26日生まれ)の誕生日を祝福するセレモニーがサプライズで行われ、共演の新垣さんから向井さんへ、本作の監督を務める平野俊一から綾野さんへ、それぞれ花束が渡された。向井さんは「去年の同じ時期に連ドラを撮影していて現場で祝ってもらったので、今年もこのようなタイミングがあればいいなと密かに期待していたので嬉しかったです!」と喜びの表情を浮かべ「常に『ひとつひとつ一生懸命にやる』ということを目標にしていて、それを毎年変えないということが一番の目標です」と抱負を語った。さらに「映画のアクションは連ドラよりも断然大変でレベルも高いですが、準備期間を頂いてすごく迫力あるものに仕上がっていると思います。毎日いいシーンを撮れるように頑張ります」と気合十分。綾野さんも「僕も昨年は連ドラの最中に現場で祝って頂きました。同じキャスト・チーム、そして理と同時に祝ってもらえて嬉しいです!」と語り、「まずは事故なくケガなく完走しきること。昨年、理と一緒に掲げたことでもありますが、最後まで完走しきることを目標にしていて、実行したいと思っています」と意気込みを語った。また今回、『S-最後の警官-THE MOVIE』の最新場面写真が一挙解禁!綾野さんの熱い眼差しや緊迫感あふれる突撃シーンなどが収められており、ドラマよりもさらにスケールアップした劇場版。迫力満点のアクションシーン、人間ドラマが期待できそうだ。『S-最後の警官-THE MOVIE』は8月29日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月05日向井理が1月28日(水)、自身がイメージキャラクターを務める「全労済」の新商品「住まいる共済」の新CM発表会に出席した。3年前から「全労済」のイメージキャラクターを務めてきた向井さん。今回、従来の主力商品であった「自然災害保障付火災共済」の制度改定が行われ、「全労済の住まいる共済」としてリニューアルされることに伴い、新CMが制作され、向井さんが出演している。災害や火災に対し、向井さんもここ数年で高い意識を持つようになったようで「大きな震災があったとき、仕事で地方に行ってて、帰ったときに家がどうなってるんだろう?と思ってました。そのときは大丈夫だったんですが、自然災害も多いし、家のことはちゃんとしないとと思います」と語る。先日、女優の国仲涼子と入籍したばかりの新婚ほやほやの向井さん。住まいや暮らしなどはタイムリーなテーマであり、新婚生活についての話が出るかと報道陣の期待も高まったが、司会者との間での質疑応答でも、そうした言及はなかなか出てこない。それでも「向井さんが住まいに関して大切にしていることは?」という問いに「体重をコントロールしなくてはならなくて自炊することがあるので、なるべく使い勝手のいいキッチンがあるといいですね。あとは、公園など周りの環境も大事。走ったりもするので」と私生活の一端をのぞかせる。さらに「向井さんにとっての“住まい”とは?」という問いには「仕事柄、空けることが多いし、帰ってくるのが明け方や夜中のこともあるんですが、なるべくリラックスできる空間にしたい。大変なことも多いけど、それでも頑張れるのは家に帰る楽しみがあり、ゆっくりできるから。オフの部分は静かに生活したい」と仕事を離れての家での時間の重要性を口にした。まもなく2月7日には33歳の誕生日を迎える。「あまり意識してなかった…」と笑うが、改めて今後について「仕事を精一杯やることが目の前の目標。いろんな人に助けていただいているので恩返しして行ければと思います。日々、全力を注いでいきたいです」と抱負を明かした。(text:cinemacafe.net)
2015年01月28日2012年に向井理・主演で舞台化された天童荒太の直木賞受賞作を、今度は高良健吾を主演に迎え映画化する『悼む人』。このほど、本作から2種類の予告編が到着した。地に跪き、右手を頭上に挙げて空中に漂う何かを捕らえるように自分の胸へ運ぶ。左手は地面すれすれに下ろして大地の息吹をすくうかのように胸へ運び、右手の上に重ねる。そのまま、目を閉じて、何かを唱えるように唇を動かす青年。週刊誌記者・蒔野抗太郎が出逢った坂築静人(高良健吾)は、そうして死者を“悼む”ために全国を放浪している男だった。だが、人の善意を信じられぬ、猜疑心の塊のような蒔野は、静人の不可解な行動(=悼み)に疑念を持ち、彼の身辺を調べ始める。一方、家庭内暴力を受けた女性たちをかくまい「仏様の生まれ変わり」とまで言われていた夫・甲水朔也を殺害し、4年の刑期を終えた奈義倖世(石田ゆり子)。身寄りもなく、行く宛もない彼女は、二度と足を踏み入れぬつもりだった東北の町を訪ね、その殺害現場で朔也を“悼む”静人と出会い…。「トリック」や「SPEC」シリーズなどヒット作を世に送り出してきた、堤幸彦監督がメガホンを握る本作。主演の高良さんを始め、ヒロインには石田ゆり子、ほかにも椎名桔平、貫地谷しほり、井浦新、大竹しのぶといった堤組の豪華な常連たちも出演している。このほど完成した2種類の予告編映像はどちらも、高良さん演じる“悼む人”静人に、石田さん演じる倖世が出会うシーンから始まり、椎名さん、井浦さん、貫地谷さん、大竹さんなどそれぞれの登場人物たちの捻じれて歪んだ過去が映し出される。後半になると2種類の映像でそれぞれに違いが。1本は高良さんの情感にあふれたセリフが、もう一本では「<悼む>=愛を覚えておくこと」「あなたは思い出す。誰に愛され、誰を愛していたか。」という胸が苦しくなるような本作のキャッチコピーが一気に押し寄せるという仕上がりとなっている。映画『悼む人』は2015年2月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月22日11月19日に西島秀俊さんが、2日後の21日に向井理さんが結婚を発表した。イケメン俳優が相次いでの結婚発表ということで日本では大きな話題となったが、お隣中国でも日本ドラマファンの間から悲しみの声が起きている。「自分が彼と結婚できるとは思ってないけど、それでも結婚しちゃうとなぜかショック……」、そんな乙女の気持ちは国境を越えても変わらない。中国版ツイッター「ウェイボー」から、乙女たちの声を拾ってみた。○西島秀俊派は自称「非主流」西島秀俊さんは今年43歳、中国では「西島叔」と親しみを込めて呼ばれている。やはりおじさんということで、西島ファンは自称「非主流」だそうだ。「非主流」というのは読んで字のごとし、メインストリームを行かない変わった趣味を表す。日本でこのほど発表された「結婚したい男性芸能人」ランキングは、中国にもばっちり伝わっている。ランキングの結果は1位が向井理さん、2位が西島秀俊さん、3位が福山雅治さんだ。上位3位中の2人の結婚に悲嘆するファンたちは「3位の福山雅治だけが黄金の独身男ね!」と希望を託す。かなり重症な方はこんな発言もしている。「西島秀俊が結! 婚! 本命が奪われた気がするわ。家光、あなた結婚するのね、私もう会いにいけない。でも本当にあなたを愛していたのよ(涙)」。西島秀俊さんはドラマ「大奥」で家光を演じていたのだが、その影響が強く残っているようだ。○結婚したとたんに男神から悪魔へ降格「19日に国宝級の男神・西島秀俊が結婚を発表したばかりなのに、今度はもうひとつの国宝・向井理が結婚! 泣ける!」という言葉も登場。なお、中国と日本、どちらの国宝であるかは定かでない。ちなみに「男神」というのは中国のネットスラングで、「女神」の対義語だ。男性が「僕の女神!」と女性アイドルを崇拝するように、女性も「私の男神!」とイケメンをあがめている。「たった数日の間に2度の打撃。男神・向井理が結婚。もう彼は私の男神じゃないわ。悪魔よ……」いきなり神から悪魔へと格下げ、かわいさ余って憎さ百倍、女心の恐ろしさが垣間みられる。結婚発表からすでに数日経つが、悲しみに打ち沈んでいたはずの女性たちはすでに「西島秀俊と香川照之が親子役でドラマに出るんですって!」という話題に移っている。実は言うほどショックを受けていないのかもしれない。※本文と写真は関係ありません
2014年11月27日11月21日(金)早朝、「結婚したい男性芸能人」のNO.1、向井理(32才)がかねてから交際していた女優の国仲涼子と来月結婚することを発表。11月19日(水)には、西島秀俊(43才)が16才年下の一般人女性との結婚を発表と、今週、2大イケメン俳優の突然のニュースが、日本中のあらゆる世代の女子の間を駆け巡っている。ふと気づけば、西島さんを始め、朝ドラ「マッサン」で名脇役ぶりを見せている堤真一(50才)や、「リーガルハイスペシャル」がまもなく放送される堺雅人(41才)や大森南朋(42才)ら、独身貴族と思っていた人気俳優たちは既婚者ばかり。向井さんが出演する「信長協奏曲」の主演・小栗旬(31才)も、今年は山田優との間に第1子が誕生しており、いまではすっかりパパの顔だ。ハリウッド俳優でも、先週末、渾身の最新作『フューリー』を引っさげ来日したブラッド・ピット(50才)はアンジェリーナ・ジョリーと結婚式を挙げたばかりで、左手の薬指にはしっかりと指輪がキラリ。また、ハリウッド随一のモテ俳優としてならしたジョージ・クルーニー(53才)は才色兼備の弁護士とついにゴールイン。週初めからニュースを振りまいていたジョニー・デップ(51才)も『パワー・ゲーム』のアンバー・ハードと婚約中と、ホットな話題が続いている。続々と結婚を決め、“身を固める”人気俳優たち。残された“独身貴族”の砦となるのは、いったい誰なのだろうか!?ストイックな主人公がハマり役となった「MOZU」の映画化も決まったばかりの西島さん。『小野寺の弟・小野寺の姉』や「信長協奏曲」での好演が光る向井さん。絶好調の「マッサン」に加え、2015年には主演作『神様はバリにいる』、大泉洋主演の『駆込み女と駆出し男』、是枝裕和監督の『海街diary』の公開も控えている堤さん。2016年の大河ドラマ「真田丸」では主役を張り、『ベイマックス』日本語版で声の出演を務めた妻・菅野美穂と仲睦まじそうな堺さん。さらに、「花子とアン」の“蓮サマ”仲間由紀恵をリアルに射止めた田中哲司(48才)、『ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ』にまさかの参戦を果たしている伊藤英明(39才)など、数え上げれば切りがない、かつての“独身俳優”たち。これからまず気になるのは、西島さんと並び、日本のモテ俳優にして大物独身貴族のひとりであった福山雅治(45才)。『るろうに剣心 伝説の最期編』での好演も記憶に新しく、年末恒例の大規模ライブを控えている福山さんは、うわさになった女優は数知れず。秋ドラマ「ママとパパが生きる理由。」で乳がんになってしまうママを演じた吹石一恵の名前も挙がっていた。もし、福山さんまでも結婚!となれば、またもや日本がひっくり返りそうな大きな悲鳴が響き渡るに違いない。そして、子煩悩なパパ役もしっくりくる佐々木蔵之介(46才)も、よく名前が挙げられるひとり。西島さんの結婚報道の後には「あとは佐々木さんに託すしかない」といった声も飛び出したほどだが、宮部みゆきのミステリー巨編を2部作で映画化した『ソロモンの偽証』では校内裁判を起こす娘・藤野涼子に戸惑うことになる父親に。さらに永作博美と10年ぶりに夫婦役を演じる『夫婦フーフー日記』と、2015年も劇中では“夫”を演じることになる。40代では、韓国映画『自由が丘で』など海外でも活躍し『海街diary』への参加が発表されたばかりの加瀬亮(40才)も、女優の市川実日子とはすでに事実婚状態といわれている。バカリズムが脚本を手掛けたドラマ「素敵な選TAXI」が好評で、意外なハマり役をゲットした竹野内豊(43才)や、2015年の大河ドラマ「花燃ゆ」に出演するバツイチの大沢たかお(46才)も気になるところだ。また、実写版『進撃の巨人』で、大方の予想をよそにリヴァイ兵長ならぬ新キャラ“シキシマ”として発表された長谷川博己(37才)も、かつて共演した鈴木京香とのうわさが。『海月姫』では大変身した“オタク女子”の能年玲奈にひと目惚れしてしまうのだが…。そのほか、右肩上がりで視聴率を伸ばす「きょうは会社休みます。」で綾瀬はるか演じる“こじらせ女子”と福士蒼汰演じる年下男子の間に割って入る玉木宏(34才)などにも“結婚秒読み”と言われる交際報道は相次いでいる。さらに、「TEAM NACS」で唯一の独身・戸次重幸(41才)は、先日出演したドロドロの不倫ドラマ「エンドレスアフェア~終わりなき情事~」で、結婚はもうこりごりといったような発言も!?ハリウッドでは、次にくる大物はレオナルド・ディカプリオ(40才)か!?もしくはトム・クルーズ(52才)の再々婚か!?気になるけれども実現してほしくはない(?)人気俳優たちのゴールインに、今後も注目は高まるばかりだ。(text:cinemacafe.net)
2014年11月21日向井理と片桐はいりが10月30日(木)、映画『小野寺の弟・小野寺の姉』のヒット御礼舞台挨拶に西田征史監督と共に登壇。続編のアイディアを出し合い会場を沸かせた。本作は西田監督自ら執筆した小説が原作。向井さんと片桐さん主演でまず、原作とは別エピソードで舞台化され、続いて今回の映画化となった。映画では、親を亡くして以来、姉弟で生きてきた小野寺家のより子と進の日常、恋をコミカルに描き出す。本作は「ぴあ映画初日満足度ランキング」で1位を獲得したが、向井さん、片桐さんの周辺でも反響は大きいよう。向井さんは「いまやってるドラマのスタッフや共演者が見てくれて、『明日から頑張ろうって思えた』と言ってくれました。同業者に認めてもらえるのは嬉しい」と語る。片桐さんは、街で「中国人の団体の方に囲まれました」と告白。海を超えてこの映画が愛され反響を呼んでいるのかと胸を躍らせたそうだが「『ダメよ、ダメダメの人だ』と言われてちょっとガッカリしました…(苦笑)」と「日本エレキテル連合」と間違えられたことを明かし、会場は爆笑に包まれた。公開前のプロモーションなどでも、片桐さんと向井さんが映画を離れても姉弟のような空気をまとっていることがたびたび指摘されてきたが、この日のトークもまさにそんな空気。片桐さんが「5年くらい前からこのお話が来ていたので、そこからの流れですね。役作りのために無理やり仲良くしたり…」とやさぐれた口調で言えば、向井さんは「そういうこともありましたね」と否定せず。「今日で最後と思うと切ないです」とこれで会うのも最後と勝手に断定し、西田監督を慌てさせる。西田監督は2人の“姉弟”エピソードとして、一軒家での撮影中「控室に呼びに行ったら2人とも床で寝てました(笑)。言っても男女であり主演の2人が…(苦笑)。『姉弟だな』と思いましたね」としみじみと語る。片桐さんは「これだけ一緒にいて、何のウワサにもならないしTwitterとかで『羨ましい』とか『片桐、許せない』みたいなつぶやきも一切なくて…」と向井さんとの“熱愛報道”やファンの嫉妬の声が聞こえてこないことに不満げに首を傾げていた。映画の好調ぶりに加え、姉弟の日常を描くという物語の特性もあって「西田さんが書いてくれればいくらでも」(向井さん)、「『寅さん(=『男はつらいよ』)」みたいに」(片桐さん)とシリーズ化に2人とも乗り気のよう。西田監督は「ロードムービーがやりたい。2人が温泉旅行が当たって地方に行かなくちゃいけなくなって、いろんな人に出会って」と構想を明かすが、片桐さんは「信長の時代に行くとか?」と向井さんが出演し、西田監督が脚本を担当するドラマ「信長協奏曲」の二番煎じを提案。向井さんは「オレ、信長の時代とか詳しくないけど」ととぼけた口調で語り会場は笑いに包まれた。向井さんは「今日のはいりさんを見てたら『キック・アス』とかぶっ飛んだのがいいなと思いました」と片桐さんの緑色のキック・アス風(?)衣裳をネタにし、会場は再び笑いが沸き起こった。向井さんは「本当に『2』はあるかも」と改めて続編への意欲を表明し、客席は期待を込めた温かい拍手に包まれた。『小野寺の弟・小野寺の姉』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:小野寺の弟・小野寺の姉 2014年10月25日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会
2014年10月31日俳優の向井理と女優の片桐はいりが30日、都内で行われた映画『小野寺の弟・小野寺の姉』(公開中)の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。『小野寺の弟・小野寺の姉』は、両親を亡くしてから、一軒家で暮らす不器用な姉弟の恋を描く、温かい人間ドラマ。向井、片桐の他、山本美月、及川光博、ムロツヨシ、寿美菜子、麻生久美子、大森南朋ら豪華キャストが出演。実写映画『怪物くん』(2011年)や、アニメ「TIGER&BUNNY」などの脚本を手掛けた西田征史監督がメガホンをとった。ぴあの出口調査で満足度ナンバー1になったことについて向井は「すごくうれしいです。満足度ってバロメーターなので」と大喜び。姉弟役ということで、似ている部分を尋ねられると、片桐は「体温が同じでした。体温というか、作品に対するモチベーションの温度が、同じでした。それは奇跡的なこと」と言うと、向井もうなずき「気負いがなかった。だらけているわけじゃないけど、西田さんがメガホンをとっていたからだと思います。一軒家で撮影していて、昭和のノスタルジーみたいな感じ。今回は脱力系のお芝居が必要とされていたので、そこの調節が似ていたかなと思います」と、撮影を振り返った。続いて、向井と片桐の仲良しぶりがわかるエピソードを、西田監督が披露。「一軒家に控室があり、呼びに行ったら、ふたりが横で寝てるんです。男と女じゃないですか!主演女優と、主演男優でしょ!?2人が無防備に寝てるのを見て、姉弟みたいだなと思いました」と感心。2人は覚えてないようだったが、片桐は「でも、これだけいっしょにいて、何の噂もなかった(苦笑)。悔しいな」と恨み節を口にし、会場は爆笑の渦に。3人とも続編についても前向きで、向井が「何でもできると思うんです。西田さん次第で」と言うと、片桐も「寅さん映画みたいに46作!」と西田監督にラブコールし、会場からも拍手が上がる。また、クロストークの後、向井たちから、感謝の気持ちを込めて、スペシャル映画グッズが当たる抽選も行われ、大盛況のまま、幕を閉じた。
2014年10月31日飛ぶ鳥を落とす勢い、とはまさにこのこと。向井理さんがすごい勢いで活躍しまくっているのはご存じの通り。先日、あるお仕事でインタビューをしましたが、あのちっちゃなお顔を目の前にして、「確かに、カッコいい」と認めざるを得ませんでした。そして、取材の際に撮影した写真がまたカッコいい。映画でも、TVでも、CMでも、グラビアでも文句なし。でも、“何をやってもカッコいい”という評判は、もしかすると、俳優にとってはちょっとやっかいなものなのかもしれません。美しすぎた若き日のブラピが、デビューからしばらくは奇妙な役ばかりやっていましたが、やはり真剣に演技へと向かっていこうとすると、外見がイカし過ぎなのは考えもの。そこばかりに目が行き、正当な評価がされにくい。贅沢な話ではありますが、本人たちにとっては深刻な事態。あえて、個性的な役に挑むのは当然の流れといえます。そこで映画『小野寺の弟・小野寺の姉』。ここで向井さんが演じるのは、早くに両親を亡くしてから、姉・より子(40歳)と一軒家で共に暮らし続けている小野寺進(33歳)。不器用で内気、恋に奥手な進と、弟の幸せを願い続け自分の幸せを後回しにしてきた姉の、互いを思いやる心が何とも胸に染み入る物語です。進は、いつも髪に寝ぐせをつけ、ファッションにもそれほどこだわらない黒縁眼鏡男。“崩れた”というには、まだまだ“向井理”の原型を残し過ぎですが、決してイケメンではない役で、ぼそぼそと喋る完全な理系。ご自身も、わりと“暗い”らしく(本人談)、さらに親しくしている西田征史監督が彼のために書いた役だそうで、本人に近い部分も多いとか。この世界に入っていなかったら、彼はこんな感じで生きていたのかな…という“もうひとつの可能性”を探ってみるのも、本作の面白い見方かもしれません。とはいえ、向井さんじゃなく小野寺進だって、現実に近くに居たら十分に“射程圏内”という人は多いはず。姉の優しさにより育まれた彼の思いやり溢れる性格は、人によっては物足りなかったり、分かりにくかったりするかもしれません。ちゃんと好きなら好きだと言って欲しいし、自分からデートに誘って欲しいし、二人の関係がなかなか進められない理由があるならそれもきちんと説明して欲しい。そう思うのが女性でしょう。でも、日本人は昔から、察する文化を共有してきたのだから、こんな風に不器用な人の気持ちを察することは比較的得意なはず。みなまで言わない、そういう奥ゆかしさがカップルの中にあってもいいし、それができる間柄も素敵だと思うのです。親しい仲にも、距離はあっていい。実は、進とより子の関係も、親しいばかりでなく距離があります。それは、冷めているからではなく、思いやりや敬意があるからこそ生まれる距離。それを大切にできる人たちは、人を慮ることができるし、誰にでも優しくて調子ばかり良い器用な人よりは、ずっと誠実な感じがするのです。外見ばかり気にしていておしゃれ過ぎる男性も、ちょっと浅い気がしますし。進の寝ぐせだけはどうにかしてほしいですが、これは女性が毎朝何とかしてあげられそうですからね。つまり、私は好きなんです。不器用でちょっと距離感がある進のような人が。そういう人が徐々に距離を詰めてきたとき、さらに喜びを感じたりして。明け透けでない相手の心をさぐるのも楽しいもの。向井理≒小野寺進の魅力から、イカしすぎない男性の魅力に目覚めてみては?(text:June Makiguchi)■関連作品:小野寺の弟・小野寺の姉 2014年10月25日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会
2014年10月27日向井理と片桐はいりが“姉弟”役で映画初共演を果たした『小野寺の弟・小野寺の姉』が10月25日(土)、東京・新宿ピカデリーで公開初日を迎え、向井さんと片桐さんを始め、共演の山本美月、ムロツヨシ、及川光博、西田征史監督が舞台挨拶に登壇した。過去の失恋の痛手からいまだ抜け出せない弟・進(向井さん)と、世話好きだけど自分の恋愛には奥手な姉・より子(片桐さん)。見た目は似ていないけれどどこか似ている“不器用”な姉弟が繰り広げる恋愛模様を描く。キャスト一同は、劇中同様のコミカルなかけ合いで終始会場を笑いの渦に。ニコール・キッドマン主演の「『グレース・オブ・モナコ公妃の切り札』に対抗した」という真っ赤なドレスで登場した片桐さんは、息ぴったりの弟・向井さんと「特に打ち合わせはしていないけれど、きょどった時の表情とか似ている部分も多かった」と自然体。向井さんも、「はいりさんが出ているだけで面白い」と太鼓判を押した。いまだ“王子様”のイメージも強い及川さんだが、「昨日が誕生日で45歳になった。美月ちゃんのお父様とあまり変わらない年だとさっき知って軽く落ち込んでいる…」とポロリ。意外にも本作が映画初ヒロインの山本さんは、「普段モデルの仕事をしているせいか、ショーパンでキャミとか手足の出る衣装が多いけれど、今回は露出が少ない。衣装合わせをした時に、“女優”としての山本美月を選んでもらえたと思って嬉しかった」と新境地を開拓している。そして、間近に迫ったハロウィンにちなみ、一同は特製パンプキンケーキで大ヒットを祈願。「怪物くん」「妖怪人間ベム」、アニメ「TIGER & BUNNY」などの脚本を手がけてきたヒットメイカーの西田監督は、「理想とするキャスト・スタッフとこの日を迎えられて幸せ」と念願のオリジナル脚本の映画化に喜びを噛みしめていた。最後に向井さんは、「西田監督との7年前の出会いに始まり、縁ってあるもんだなと感慨深い。及川さんも『のだめカンタービレ』から一緒だし、山本さんとは学校が一緒だし、ムロくんとは……2回飲んだだけだけど」と冗談を交えながら、「はいりさんはすごい人。あらゆる面でアスリートみたいな人で、ずっと走り続けてる。これからも背中をずっと追いかけていきたい」と“姉”に敬意を表し、片桐さんも「走り続けます」と頼もしい表情を見せた。『小野寺の弟・小野寺の姉』は新宿ピカデリーほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:小野寺の弟・小野寺の姉 2014年10月25日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014『小野寺の弟・小野寺の姉』製作委員会
2014年10月25日「今回ほど、自分自身と役の境目がなかったことはないですね」。映画『小野寺の弟・小野寺の姉』で演じた進という役柄について、向井理はそう語る。朝ドラから漫画原作の映画までタイプの異なる幅広い役をこなし、自然に役に溶け込むがゆえ、どの役からもなかなか彼自身の“素”が見えないが、本人の言葉を信じるなら、本作で見せている姿が、まさにプライベートでの向井理そのものということになる。その他の写真両親の死後、2人で生きてきた姉のより子と弟の進が反発し合いながらも互いの幸せを願い奔走する姿、各々の不器用な恋愛模様を絡めつつ描き出す本作。向井にとって特別な作品となったようだ。原作は本作で長編初監督を務めた西田征史自身による小説。映画に先立ち昨年、映画と同じく向井と片桐はいり主演、西田演出による舞台版が上演されたが、5年ほど前から映画化を含めた企画が決定していたとあって「やっと来た、という思いだった」と明かす。舞台版が姉弟に降りかかる非日常的な事件を描いたのに対し、映画で描かれるのは他愛のない日常。それを踏まえ、向井が意識したのは「より子との距離感」だった。「2人が一緒にいて話しているシーンはもちろんですが、セリフなしでより子を見ている進の表情からより子の人物像が見えてきたり、一人でいる時でも何となく互いへの愛情が見えてくる、そんな雰囲気を出せればと思ってました」。とはいえ冒頭の発言でも分かるように、役を作りこむといった作業は一切なく、西田からも細かい注文も片桐と姉弟関係について話し込むということも全くなかった。「何も考えてなかったというのが正直なところです(笑)。舞台の上で少し緊張してスタンバイしている僕らの姿や、撮影の合間にベラベラと話している様子を見て、西田さんには僕らが本当に姉弟に見えたそうです。作りこんで役に寄せるのではなく、自然に築いてきた関係をそのまま映像に乗せたという感じでした」。2010年の『ゲゲゲの女房』への出演と前後して巻き起こった“熱狂”から数年。いまなお人気は衰えることを知らないが、周囲の喧騒をよそに当人は「僕自身はデビューしてから何も変わってないというのが正直な思い」と冷静そのもの。ただ、本作の西田然り、同じ監督・演出家と2度目、3度目となる仕事が増えてきたことに喜びと責任を感じている。「一度呼ばれて、次もまたその次の作品でも呼ばれるものを常に提示していきたいです」。『小野寺の弟・小野寺の姉』10月25日(土)新宿ピカデリーほか全国公開取材・文・写真:黒豆直樹
2014年10月23日