国宝7件、重要文化財88件を含む、日本と東洋の古美術約7400件を所蔵する根津美術館で特別展『根津美術館の国宝・重要文化財』が11月14日(土)よりスタートした。12月20日(日)まで開催されている。根津美術館は、国宝7件、重要文化財88件を含む、日本と東洋の古美術約7400件を所蔵している。同展はそのタイトルのとおり、指定された95件(展示替えあり)をすべて鑑賞できる豪華絢爛な展覧会だ(展示替えあり)。そのコレクションの大半を収集したのは初代 根津嘉一郎(1860~1940)。東武鉄道の社長などを務めた実業家であり、稀代の美術コレクターであった。2020年は根津の生誕160周年に当たる年であり、なおかつ同館の財団創立80周年、そして現在の文化財保護法が制定されてから70年目にあたる年。展覧会はこの節目となる年を記念したものだ。根津美術館のコレクションの核となるのは、初代嘉一郎が特に晩年にこよなく親しんだ茶の湯の道具、そして、大寺院建立を目指して収集した仏教美術の数々だ。これは、本人の好みももちろんあったが、当時日本で進んでいた古美術品の海外流出をくい止めたいという使命感に駆られたものでもあったという。ちなみに95件の国宝・重要文化財の大半は、初代嘉一郎が購入したのちに新たに指定されたものだ。国宝だから、重要文化財だからという理由ではなく、自分がいいと思ったものだから収集していた嘉一郎の優れた鑑識眼が推察できる。展示風景より左から重要文化財《金剛界八重一尊曼荼羅》 鎌倉時代 13世紀、重要文化財《愛染明王像》 鎌倉時代 14世紀、重要文化財《愛染明王像》 鎌倉時代 14世紀、重要文化財《大威徳明王像》 鎌倉時代 13世紀、重要文化財《大威徳明王像》 鎌倉時代 13世紀、重要文化財《大日如来像》 平安時代 12世紀すべて重要文化財!国宝《那智瀧図》 鎌倉時代 13〜14世紀日本の神々は仏が化身したものとして現れている、本地垂迹説(ほんちすいじゃくせつ)に基づいて描かれた垂迹画の作品。熊野三山の御神体でもある那智瀧が壮大に描かれている。本地垂迹説は平安時代から鎌倉時代に盛んになり、この時代に様々な垂迹画が描かれているが、瀧そのものを描いた垂迹がは、現在発見されているものではこの作品のみとなる。重要文化財鈴木其一《夏秋渓流図屏風》 江戸時代 19世紀※11月29日まで展示酒井抱一に師事した江戸琳派の絵師、鈴木其一によるもの。右隻(右側の屏風)が夏、左隻(左側の屏風)が秋を表す。木々や川の濃厚な色彩のなかに、白百合や色づいた葉が優しく佇んでいる。初代 嘉一郎が晩年に入手した作品で、今年になり新たに重要文化財に指定された。茶道具の一部展示品は実際の茶の湯でどのように使われたかをイメージしながら鑑賞することができる。茶道具同士の組み合わせの妙なども楽しめる。そして、人気の青銅器《双羊尊》ももちろん展示されている。あいらしい表情の双羊尊は根津美術館のアイドルとしても知られており、ミュージアムショップでは双羊尊のオリジナルグッズも販売されている。重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省紀元前13〜14世紀重要文化財《双羊尊》 中国・おそらく湖南省紀元前13〜14世紀自然にあふれた庭園は紅葉がすでに始まっている。美術館から外を見ると、すでに葉が色づき始めている。隈研吾設計の建物や、自然豊かな庭園もまた根津美術館の至宝。展示室を出たあとも、たっぷりと根津美術館を散策して楽しみたい。取材・文:浦島茂世【開催情報】『根津美術館の国宝・重要文化財』11月14日(土)~12月20日(日)、根津美術館にて開催※会期中展示替えあり※日時指定予約制。詳細は公式HPを参照
2020年11月19日11月14日(土)、国宝 松江城5周年を記念した「東京スカパラダイスオーケストラin 松江城」が開催された。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来場は山陰地方居住者のみに限定されたが、この模様は、11月17日(火)23:59までアーカイブ配信中だ。開演時間の13:30、松江城を背に石垣の前に作られた野外の馬溜特設ステージが風情を漂わせる中、エンジ色のスーツに身を纏った9人が登場。「東京スカパラダイスオーケストラin 松江城――!!」雄叫びとともに、『ペドラーズ』『5 days of TEQUILA』とスカアンセムが鳴り響くと観客は立ち上がりハンドクラップ。「集まってくれてありがとう。制約が多いけど伝わっているよ!お客さんのオーラを感じてる」と、歓声禁止の制限があるのを気遣っての谷中(B.Sax)らしいMC。6曲立て続けの「トーキョウスカメドレー 松江城Ver」では会場中が躍動し、音楽を共有できる多幸感に溢れる。「夢みたいだね!お客さんと楽しめるなんて」「身体で楽しさを表現してくれ!」とメンバーは口々にし、この日を待ちわびていた事を分かち合う。中盤、ブラックスーツのスカパラ仕様で登場したのは、バスサックスを持ったさかなクン。ギョギョギョー!とお馴染みの挨拶から『Paradise Has No Border』、クラリネットに持ち替え『およげ!たいやきくん~潜れ!さかなクン Ver.~』など3曲を共演。ハッピーな空間を創り上げた。ライブの佳境に差し掛かり、2組目のゲスト宮本浩次(エレファントカシマシ)がメンバーと同じエンジ色のスーツで登場。「(宮本は)城が似合う男だ!」と谷中は言っていたが、確かに城や石垣を背にしたステージが似合う。コラボ曲『明日以外すべて燃やせ feat.宮本浩次』で、野性的かつ繊細な歌声を轟かせ、髪をクシャクシャにして「イカしてるねー!」と客席に叫ぶ。エレカシのカバー『俺たちの明日』では、上着を脱ぎ、第一ボタンを外し、圧倒的な存在感と投げキッスを残してステージを後にした。アンコールでは、この空間がTwitterトレンド入りしたことを歓び、2人のゲストに称賛を送った後、最新曲『仮面ライダーセイバー』からキラーチューン『DOWN BEAT STOMP』へ。最後に、山陰出身である加藤(Gt.)が「1つの夢が叶いました!数少ない有観客ライブが松江で良かった。山陰と共にスカパラを頑張っていきます」と言葉を残し、祝祭は幕を閉じた。見逃し配信は、11月17日(火)23:59まで。セットリスト公開中(外部リンク)取材/文:やまさきがく
2020年11月16日11月14日(土)に国宝松江城からオンライン配信される東京スカパラダイスオーケストラの1日限りのライブに、宮本浩次の出演が決定した。ライブを明日に控え、11月13日(金)放送のFM山陰「FRIDAY×FRIDAY」にメンバーの谷中敦が出演。ゲストに決まった宮本について「(ゲストオファーについては)ずっと皆で話ししてました。どうしても来てもらいたい、と。漢の中の漢、お城が似合うなと思うので。」と語り、松江城を背にした野外ライブについては「きれいなお城なので、石垣の前に立てるのが楽しみ。何年経っても忘れないような思い出を明日つくれるんじゃないかな。一人でも多くの人に観てもらいたい!」と意気込んだ。松江城の国宝指定5周年を記念して行われるこのライブ、入場券は島根県および鳥取県居住者限定で販売されソールドアウト。オンラインで楽しめる配信チケットはuP!!!とチケットぴあで販売されている。すでにアナウンスされているさかなクンとともに、宮本がどんなステージを繰り広げるのか、お楽しみに。▼配信情報「国宝松江城5周年記念 東京スカパラダイスオーケストラ in 松江城」スペシャルゲスト:さかなクン/宮本浩次11月14日(土)13:30 STARTPIA LIVE STREAMでリアルタイム配信視聴券 3,300円限定Tシャツ付き視聴券 6,000円
2020年11月13日11月14日(土)に国宝松江城馬溜特設ステージで開催される東京スカパラダイスオーケストラの1日限りのライブに、さかなクンの出演が決定した。このライブは松江城国宝5周年を記念して行なわれるもので、コロナ禍により島根県・鳥取県居住者限定の入場となるが、チケットはすでに完売。ライブの模様は、松江から世界に向けてリアルタイムでオンライン配信される。公演詳細はこちら尚、スペシャルゲストは追加有りということもアナウンスされており、近日発表される。▼配信情報「国宝松江城5周年記念 東京スカパラダイスオーケストラ in 松江城」11月14日(土)13:30 STARTPIA LIVE STREAMでリアルタイム配信視聴券 3,300円限定Tシャツ付き視聴券 6,000円※チケットぴあ限定販売視聴チケットはチケットぴあ、uP!!!にて発売中※uP!!!についてauスマートパスプレミアム会員の方は通常価格より500円引き
2020年11月02日東京国立博物館にある法隆寺宝物館で、9月29日(火)から10月25日(日)までの約1ヶ月間、『5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」 ARでたどる聖徳太子の生涯』が開催される。同展は、第5世代移動通信システム「5G」やAR(拡張現実)などの先端技術を活用して、文化財の新たな鑑賞体験を提案する、東京国立博物館、文化財活用センター、KDDIの共同研究プロジェクトの第1弾となるものだ。1069年に絵師・秦致貞によって描かれた国宝『聖徳太子絵伝』は、聖徳太子の生涯を描く絵伝のうちもっとも古いもので、かつては奈良・法隆寺絵殿の内壁にはめこまれていた。現在は東京国立博物館が所蔵しているが、長い年月を経て画面がいたんでいることから、展示ケース越しでは細かい描写を鑑賞することが難しいうえ、作品保存の観点から、年に1ヶ月ほどの限られた期間しか展示されていない。そんな貴重な文化財を、誰もが本来の魅力を体験できるようにと制作されたのが、1面あたり18億画素の高精細画像とARを用いたアニメーションのコンテンツ。それらが、5Gの高速低遅延な通信を活用することにより、ストレスなく鑑賞することが可能になった。会場内は、かつて『聖徳太子絵伝』がはめこまれていた法隆寺絵殿の、コの字形となった内壁と同じ配置で、全10面からなる原寸大の複製画パネルが設置されている。そこで鑑賞者が使用するのは、「魔法のグラス」と「魔法のルーペ」。5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」 ARでたどる聖徳太子の生涯()国宝「聖徳太子絵伝」(太子1歳、部分)平安時代・延久元年(1069)全10面のうち第1面東京国立博物館蔵太子誕生(1歳、研究員が監修し作画したイラスト)5Gで文化財国宝「聖徳太子絵伝」アニメーションより国宝「聖徳太子絵伝」(太子37歳、部分)平安時代・延久元年(1069)全10面のうち第10面東京国立博物館蔵太子の魂、青龍車で中国・衡山へ(37歳、研究員が監修し作画したイラスト)5Gで文化財国宝「聖徳太子絵伝」アニメーションより
2020年09月17日グラビアイドルの和地(わち)つかさが、最新イメージDVD『ふくらみ国宝級』(発売中 4,180円税込 発売元:竹書房)をリリースした。2013年デビューした和地つかさは、148cmの低身長に90cmのHカップバストというアンバランスさが魅力のグラビアアイドル。最近はバラエティー番組をはじめ映画や舞台にも出演するなど、グラビア以外での活動も目立っている。そんな彼女の最新作は、タイトルからもイメージできるようにHカップバストにフィーチャーした1枚となっている。設定はちょっとエッチなナース役。看護師コスプレの衣装のほかバストを強調した水着姿も見どころの1つとなっている。最新作ではオープンブラにチューブトップ風水着の重ね着、眼帯水着や紫の下着風水着など、あらゆる形の水着を着用している。
2020年05月05日日本博/紡ぐプロジェクト 特別展「京(みやこ)の国宝─守り伝える日本のたから─」は、京都市京セラ美術館にて開催予定だったが中止が決定。京都ゆかりの国宝にみる日本の心1,000年にわたり都であり続け、豊かな文化を育んできた京都。「京の国宝─守り伝える日本のたから─」は、絵画や彫刻、工芸など京都ゆかりの国宝や皇室の名宝等約40件を通して、日本人が古来より培ってきた自然への畏怖や美意識へと迫る展覧会だ。平安〜鎌倉時代の仏像の数々京都では、平安京を中心に500年以上にわたって仏教文化が花開き、数多の仏像が造られてきた。本展では、国宝である「木造梵天坐像」を筆頭に、重厚な迫力を示す平安前期、貴族の繊細な感性を映す平安後期、そして高い写実性を特徴とする鎌倉時代の仏像の数々を展示する。仏教絵画ややまと絵日本絵画の歴史のなかで、平安時代の京都に生まれた優美な絵画様式は、その重要な背景をなすと言える。会場では、平安時代に1つの頂点を迎えた仏教絵画や、平安時代に発達し、鎌倉時代に成熟していく“やまと絵”の優品を紹介。法然上人の生涯をたどる「紙本著色法然上人絵伝」や、藤原氏の氏神である春日神の霊験を描いた「春日権現験記絵」などを目にすることができる。「玳玻天目茶碗」などの工芸品また、人びとの生活や信仰のなかで使われ、受け継がれてきた工芸品の数々も。相国寺の所蔵する国宝「玳玻天目茶碗」や「太刀銘久国」といった工芸品からは、多種多様な技術の粋、そして現在に伝わる公家・武家文化の精華を垣間見られるだろう。歴史と文化の証言さらに、京都の歴史を証言する歴史資料や書物も展示する。京都を中心とした伊能忠敬による資料や、鎌倉時代の公家文化を今に伝える藤原定家の日記『明月記』、平安遷都とともに創建された官寺・東寺の歴史を記録した『東宝記』などから、京の文化の多様性をひもとく。展覧会概要【開催中止】日本博/紡ぐプロジェクト特別展「京の国宝─守り伝える日本のたから─」※当初は2020年4月28日(火)~6月21日(日)の開催を予定していたが開催中止が決定。会場:京都市京セラ美術館 本館北回廊2階住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124開館時間:10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)<チケットの払い戻しに関して>払い戻し期間:2020年6月1日(月)~7月31日(金)※詳細は公式サイトを確認。展覧会公式サイト:【問い合わせ先】ハローダイヤル:050-5542-8600(8:00~22:00)
2020年02月28日三井記念美術館では『国宝雪松図と明治天皇への献茶』展を2020年1月30日(木)まで開催。年末年始恒例の円山応挙《国宝雪松図屏風》の展示に合わせ、三井家が明治天皇へ行った献茶の際の茶道具を中心に、天皇や皇室にかかわる品々が展示される。江戸時代以来、約350年におよぶ三井家の歴史の中で収集され、伝えられてきた日本・東洋の美術品を収蔵する三井記念美術館。毎年、年末年始は同館の誇る円山応挙筆《国宝雪松図屏風》を公開するとともに、新春にふさわしい企画展示が行われる。今回は令和元年にちなみ、館蔵品の中から天皇や皇室にかかわる作品を紹介。その中心となるのが、1887(明治20)年、京都博覧会において三井家が明治天皇への献茶を行った際に使用した茶道具だ。この時、抹茶席では三井家の当主・高朗とその息子の高棟が亭主となり、表千家の碌々斎の点前で献茶が行われたという。六畳の囲い屏風には円山応挙の雪松図屏風、床には藤原定家の小倉色紙、茶碗には和全作の金襴手天目など、献茶で使用された北三井家伝来の名品が展示される。また、献茶の茶道具だけでなく、皇室の菊の御紋章にちなみ菊をデザインした茶道具や工芸品、皇室の保護を受けた美術・工芸家である帝室技芸員の作品、奈良から江戸時代までの天皇にかかわる古筆切、さらに北三井家の当主が描いた絵画なども紹介。《国宝雪松図屏風》は全期間展示されるほか、国宝の志野茶碗《銘卯花墻》も茶室「如庵」を再現した展示ケースにて例年通り展示される。令和改元の新春にふさわしい三井記念美術館の誇る名品の数々を、一年の締めくくりに、また、新しい年の始めに、堪能してみてはいかがだろうか。【開催情報】『国宝雪松図と明治天皇への献茶』12月14日(土)〜2020年1月30日(木)まで三井記念美術館にて開催【関連リンク】 三井記念美術館( /target=)桐木地菊置上茶箱 1箱江戸時代北三井家旧蔵国宝 志野茶碗 銘卯花墻 桃山時代 室町三井家旧蔵日の丸釜 与次郎作 1口 桃山時代 北三井家旧蔵御所丸茶碗 1口 朝鮮時代 北三井家旧蔵稲菊蒔絵鶴卵盃 柴田是真作 1対 明治時代 北三井家旧蔵九郎義経 安田靫彦筆 1幅 昭和17年(1942) 室町三井家旧蔵三井好 都のにしき「朝の雪」 水野年方画 13枚の内1枚 明治時代 個人旧蔵重要文化財 古筆手鑑「たかまつ帖」より「大聖武」 伝聖武天皇筆 1葉 奈良時代 北三井家旧蔵草花図剪綵 三井高朗作 2曲1隻 明治時代 北三井家旧蔵
2019年12月22日(写真提供:鳥取教育委員会事務局) 「“国宝”は、ひれ伏して見るのではなく『運慶の作品はイケメンだわ』とか『雪舟の構図って変じゃないかな』など肩の力を抜いて見たほうが、本質が見えてきます」 そう語るのは「国宝応援プロジェクト」の応援団をしている明治学院大学の山下裕二教授。今年は国宝の制度がスタートして120年――。芸術の秋には、さまざまな場所で「国宝」がお披露目されている。とはいえ、国宝については、知らないことが多いという人も……。そこで、国宝についてのトリビアを集めてみた。■国宝って、どう決まるの? 文化庁の調査官が、重要文化財のなかから候補を選び、それを4人の委員で構成される文科省の文化財分科会で決定される。 「国宝に指定されるのは、歴史的価値や最高ランクの美術的優れた文化財です。ただ、人気がある伊藤若冲の『動植綵絵』は国宝に選定されてしかるべき作品ですが、宮内庁所蔵、つまり皇室の持ち物ということで、国宝指定の対象外になります」(山下教授・以下同) 国宝の数は現在1,101件。今年は7件の美術工芸品が新たに国宝の仲間入りをした。 ■最大、最小の国宝は? 最大は、世界最大の木造建築物でもある「東大寺大仏殿(金堂)」。幅57メートル、奥行き50.5メートル、高さ46.8メートル。ちなみに奈良の大仏さん(盧舎那仏像)は4階建てのビルと同じ大きさ!最も小さいのは教科書でもおなじみの「金印(漢委奴国王印)」。たった1辺2.3センチ、重さ108グラムしかない。 ■国宝のない県は? 徳島県と宮崎県が、いまだ国宝ゼロ県。国宝をたくさん持っているのは、東京国立博物館がある東京都(277件)。 ■国宝の茶碗は海外産ばかり。 国宝の茶碗は8点あるが、国産は2点だけ。ほか6点は中国や朝鮮半島から伝えられたもの。黒褐色の素地に金を散らしたような「油滴天目茶碗」も南宋時代の中国から伝来したもの。ちなみに茶碗に限らず、国宝に焼き物が少ないのは、“使われてナンボ”で残っていないから。 ■見るのに命懸けの国宝があった 鳥取県にある三佛寺の奥の院「投入堂」は“日本一危険な国宝”とも言われる。標高520メートルの断崖絶壁に張り付く建物は、滑落を防ぐため1人での入山は禁止。ワラジを履いて、1時間以上険しい山を登って、ようやくその姿を目にすることができる。 ■国宝は売買できる? 売買はできるが、文化庁長官の許可が必要。また国宝は国有にしたほうが管理しやすいため、国が優先的に買う権利を持っている。 ■日本で最も愛される国宝は? ’13年に東京国立博物館が行ったWEBアンケートの「あなたが観たい国宝は?」で見事1位になったのが桃山時代に活躍した絵師・長谷川等伯の「松林図?風」。 「余白が多くを占めているのが美しさのポイント。西洋美術に大きな影響を与えました。間近で見ると、荒々しい墨のタッチと繊細な筆遣いに、ため息が出てしまいます」 ■銀閣は国宝で、金閣が違うのはなぜ? 国宝だった金閣(鹿苑寺)は’50年7月に全焼。国宝指定も取り消された。金閣は、再建されよみがえったが、国宝の名を冠することは、いまだかなわない。銀閣は、日本最古の書院造りで、’51年に国宝に指定されている。 トリビアを知って、国宝ともっと仲よくなろう!
2017年11月01日フランス版”人間国宝”と言われるフランス国家最優秀職人章(M.O.F)受賞のシェフ、エリック・トロションのフレンチレストランが日本初出店。ワインビストロ「エリックス バイ エリック トロション(eric’S by Eric Trochon)」と「ミタン(MITAN)」が、2017年10月25日(水)に東京・新丸の内ビルディングにオープンする。エリック・トロションは、2011年にフランス版”人間国宝”と言われるフランス国家最優秀職人章(M.O.F)を受賞した、パリ生まれのシェフ。ポール・ボキューズ、ジョエル・ロブション、ピエール・ガニエール、アラン・サンドラスなど名立たる料理人たちともコラボレーションを行い、現在はパリで人気の「semilla」「Freddy’s」のオーナーシェフも務めている。そんなエリックがプロデュースする「エリックス バイ エリック トロション」は、パリの人気品をアレンジしたオリジナルメニューを提案するワインビストロ。鮮やかな食材を使って”今のパリ”を現した独自の料理を展開する。また同日よりオープンする「ミタン」は、カジュアルなワインバル。ドリンクメニューはもちろん、フランス菓子・カヌレを現代風に仕上げた「カヌレカヌレ」を看板メニューとして提案する。【ショップ詳細】・エリックス バイ エリック トロション住所:東京都千代田区丸の内1丁目5-1新丸の内ビルディング5F・ミタン住所:東京都千代田区丸の内1丁目5-1新丸の内ビルディングB1Fオープン日:2017年10月25日(水)※両店舗と共に、価格やメニューの詳細は後日発表予定。
2017年10月14日「フランス人間国宝展」が、上野・東京国立博物館にて2017年11月26日(日)まで開催される。日本の通称「人間国宝」にならい、1994年から続くフランスの称号「メートル・ダール」。伝統工芸の最高技能者に与えられるこの称号には、伝統と新しさが自然な形で共存するフランスの美学が感じられる。本展では、そんな「メートル・ダール」の称号を持つ作家13人と、次世代の注目作家2人を紹介。彼らの美しい”手仕事”は、伝統的な美を大切にする日本人の心にもすっと染み込んでくるのではないだろうか。ジャン・ジレルは、中国宋王朝時代の陶器「曜変天目」を制作のテーマとして掲げる陶芸家。玉虫色に輝く彼の陶器には、アジア特有の神秘的なオーラと、フランスらしいミニマムさが融合している。フランス大統領府から指名を受ける金銀細工師、ロラン・ダラスプも参加する。常に新しさを探求するロラン。金という固く無機質な素材に反した、美しい曲線や鮮やかな色味に思わずうっとりとさせられる。傘職人、ミシェル・ウルトーの作品も紹介。幼い頃から傘に対し特別な情熱を持っていた彼の作品は、単なる日常的な実用性を越え、アートとしての美しさを放つ。その他にも、名だたる著名人に眼鏡を提供するフランス唯一の鼈甲細工作家のクリスティアン・ボネや、エルメス(HERMÈS)の工房でも特注品を担当した革細工作家のセルジュ・アモルソなども登場する。【詳細】フランス人間国宝展会期:開催中〜11月26日(日)会場:東京国立博物館 表慶館住所:東京都台東区上野公園13-9休館日:毎週月曜日 ※ただし10月9日(月・祝)は開館。開館時間:9:30〜17:00 (入館は閉館の30分前まで。)※金曜・土曜・11月2日(木)は午後9時まで。※9月24日(日)は18時まで。※9月22日(金)、23日(土・祝)は22時まで。料金:一般 1,400円(1,100円)、大学生 1,000円 (700円)、高校生 600円 (300円)※中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金。※障がい者とその介護者1名は無料。【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2017年09月25日上野にある東京国立博物館 表慶館で9月12日より「フランス人間国宝展」(主催:東京国立博物館、NHKプロモーション、朝日新聞社、HEART & crafts)が開幕した。1994年に日本の通称“人間国宝=重要無形文化財保持者”にならって、フランス文化省が設定した「メートル・ダール(Maître d’art)」の称号を与えられているのは、2016年現在124名。今回その認定者の中から13名の作家と次期認定者と目されている2名、計15名の工芸作家の作品、約230件が出品、展示されている。開幕前日に行われた内覧会には、今回のために来日した出展作家も参加し、作品を解説。今回のキュレーションを担当したエレーヌ・ケルマシュテール(Helene KELMACHTER)氏は「今回選ばれた作家たちは、その技術は勿論のことながら、イノベーションが重要な要素となっている。伝統を受け継ぐだけでなく自らの使命において研究を重ねている革新性を実感してほしい」と話す。同氏は在日フランス大使館・文化担当官の経歴を持ち、2014年には東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTで、イッセイミヤケのデザイン展も手掛けており、今回のイベントにもオートクチュールメゾンやラグジュアリーブランドなど、モードと接点の深い作家をキュレーションしている。また同展の見どころの一つである空間デザインは部屋ごとに照明、作品のストーリーを演出。「長い時間をかけて歴史が育んだ技術とそれぞれの冒険。そして光の変化によって作品がどう見えるかを見てほしい。表慶館という場所とのコラボレーションとともに、日仏の文化交流という枠を超えて参加することができた」と空間デザインを担当したリナ・ゴットメ(Lina GHOTMEH)氏。会場は101点の茶碗を宇宙の星のごとく展示した1階のジャン・ジレル(Jean GIREL)の展示に始まり、次の部屋にはイブ・サンローランがメガネを愛用したことでも知られる鼈甲細工作家のクリスティアン・ボネ(Christian BONNET)の、著名人が愛用したメガネの復刻版が展示されている。そしてエルメスの特注品を担当し、エキゾチックレザーや隕石の欠片などその素材の組み合わせが革新的な革細工職人のセルジュ・アモルソ(Serge AMORUSO)のバッグが並ぶ。(ロラン・ダラスプの作品も同じ部屋に展示)さらにディオールやジバンシーなどのメゾンなどに提供する傘作家ミシェル・ウルトー(Michel HEURTAULT)の傘、プリーツの技術をテキスタイルに折り布作家として注目を集めているピエトロ・セミネリ(Pietro SEMINELLI)のビッグサイズの作品、J・P・ゴルチェ、ニナ・リッチ、シャネルなどを顧客に持つ羽細工アーティストのネリー・ソニエ(Nelly SAUNIER)のファンタジー溢れる作品なども間近で見られる。ソニエは今回のイベントのメセナ支援を行ったベタンクールシュエラー財団が支援する京都のヴィラ九条山に2015年に滞在し、制作活動を行った経験もあり、今回の来日では「日本で羽根を扱う職人を探してみたい」と笑う。またエンボス加工を展示した部屋では日本の特殊加工紙「パチカ」を使用した視覚障害者のための絵本や建築解説本などを制作し、エンボス加工のイノベーションを実践するロラン・ノグ(Laurent NOGUES)、中世からの技術を受け継ぐ紋章彫刻の第一人者のジェラール・デカン(Gerard DESQUAND)を紹介している。デカンは今回初の試みとなるガラスの表面に動物の刻印を施した作品を制作。「世界的に絶滅危惧種の動物が減少していく事実を知り、今から6000年前メソポタミア文明の頃に作られていた金属の小さな印章彫刻に取り組んでいたが、それをもっと大きな作品で見てもらえるようにガラスの素材に取り組んだ。各2頭描かれている動物は、2頭居れば3頭になり次につながるという、我々職人と弟子の関係を表現した」と解説してくれた。【展覧会情報】「フランス人間国宝展」会期:9月12日~11月26日会場:東京国立博物館 表慶館住所:東京都台東区上野公園13-9時間:9:30~17:00(金・土・11月2日は21:00まで、9月22日・23日は22:00まで)※入場は閉館の30分前まで休館日:10月9日を除く月曜料金:一般1,400円(1,100円)、大学生1,000円(700円)、高校生600円(300円)※( )内は20名以上の団体料金主催:東京国立博物館、NHKプロモーション、朝日新聞社、HEART & craftsText: Tatsuya Noda
2017年09月15日国宝の滋賀・彦根城では「錦秋の玄宮園ライトアップ」が2016年11月12日(土)から27日(日)まで開催される。大名庭園「玄宮園」は、江戸文化の贅を尽くした池泉回遊式の庭園だ。「蓬莱山」「武蔵野」「魚躍沼」など園内各所に名前がつけられ、それぞれの木々が赤や黄に変化し、水面に映る姿は息を呑む美しさ。園内をゆっくりと歩きながら夜の紅葉を堪能したい。なお、11/12(土)、22(火)、27(日)には、滋賀県彦根市のキャラクター「ひこにゃん」が登場する。他にもおすすめの、各紅葉スポットを紹介。三井寺琵琶湖南西の長等山中腹に、広大な敷地を有する三井寺。四季折々、異なった表情をみせる境内参道沿いに約300灯の灯具を設置し、もみじをライトアップする。三井寺をバックに照らされた、色鮮やかな紅葉は、毎年多くの人を魅了している。さらに今回は、国宝・指定文化財など堂社の公開・夜間拝観も実施。石山寺毎年多くの来場者数を誇る、石山寺のライトアップ。今年は 「あたら夜もみじ」と題し、境内2000本以上の紅葉と本堂、多宝塔などの建造物をアーティスティックにライトアップする。さらに園内の蓮如堂では、CGアニメーションによる、デジタル縁起絵巻も加わった、歴史×現代アートが織り成す空間となっている。兵主大社 ライトアップ国の名勝に指定される庭園をライトアップ。紅葉の赤、苔の緑が鮮やかなコントラストを演出する。ミニコンサートなどのイベントも開催されるので、音楽と共に紅葉を楽しむことができる。比叡山ドライブウェイ比叡山ドライブウェイと夢見が丘で行われる、ライトアップ。 紅葉のライトアップと共に、琵琶湖の夜景が眼下に広がる。夏と違う、澄みきった空気のなかで秋の夜景を満喫してみてはいかがだろう。【詳細】■国宝彦根城「錦秋の玄宮園ライトアップ」期間:2016年11月12日(土)〜27日(日)時間:18:00〜21:00 (入場は20:30まで)場所:国宝 彦根城 玄宮園住所:滋賀県彦根市金亀町 3 (入場は20:30まで)参加料:大人 700円、小中学生 350円ひこにゃん登場日時:11/12(土)、22(火)、27(日) 18:00頃■2016 三井寺 秋のライトアップ期間:11月18日(金)〜27日(日)時間:17:00〜21:00場所:三井寺住所:滋賀県大津市園城寺町246入山料:大人 600円、中高学生 300円、小学生 200円■大本山石山寺 あたら夜もみじ期間:11月12日(土)〜12月27日(日)時間:17:30〜21:00 ※最終入山 20:30場所:大本山石山寺住所:滋賀県大津市石山寺 1-1-1料金:夜間入山料 中学生以上 600円、小学生 300円■兵主大社 ライトアップ期間:11月17日(木)〜30日(水)時間:17:00〜20:30場所:兵主大社住所:滋賀県野洲市五条 566料金:大人 500円、高校生・大学生 300円、中学生以下無料■比叡山ドライブウェイ期間:10月29日(土)〜11月23日(祝・水)時間:日没〜21:00場所:比叡山ドライブウェイ中腹 夢見が丘住所:滋賀県大津市山上町 776-3
2016年11月10日人間国宝・染織家の志村ふくみとその長女で染織家の志村洋子の芸術精神を継承する、新ブランド「アトリエシムラ(atelier shimura)」が、2016年11月3日(木・祝)よりスタートする。志村の芸術精神を広く次世代に伝えたいという想いから「アトリエシムラ(atelier shimura)」を誕生させた。商品は着物を中心とし、ストール、茶道具、額装、名刺入れ、書籍など幅広く展開。どれも世界にひとつだけの一点もので、作り手の想いが込められている。京都・嵯峨の工房で作られた着物は、蚕の繭から得た絹を植物で染め、人の手によって織り上げたもの。植物の命が感じられる色味は、自然の深さを体感させてくれる。合わせる帯締め・帯揚げも同様に植物染料で仕上げた。ストールは、無農薬・有機農法にこだわり、最高級のオーガニックコットンと絹を用いている。和装だけでなく、デイリーウェアとも相性がよく、男性・女性問わず纏えるのがポイントだ。展開は、ブランドローンチの2016年11月3日(木・祝)よりオンラインショップをスタート。翌2017年には、京都・岡崎にショップをオープンする予定だ。【詳細】アトリエシムラ(atelier shimura)ブランドオープン日:2016年11月3日(木・祝)取り扱い店舗:オンラインショップ(2016年11月3日オープン)※2017年、京都・岡崎にショップオープン予定。<全商品展示販売会 @ifs未来研究所 WORK WORK SHOP>※着物をはじめとする全商品を紹介。開催日時:2016年11月3日(木・祝) 14:00〜18:002016年11月4日(金)〜6日(日) 11:00〜18:00<新ブランド販売イベント @TOBICHI②>ストールなどの販売、ワークショップ、トークショー。開催日時:2016年11月3日(木・祝)〜6日(日) 11:00〜18:30<企画販売@代官山蔦屋書店>志村ふみと志村洋子の作品集やエッセイ、アトリエシムラ(atelier shimura)の小裂の画帖や小裂の額装を販売。開催日時:11月7日(月)~18日(金)7:00~26:00【問い合わせ先】アトリエシムラ(atelier shimura)TEL:075-762-2500
2016年10月17日丸紅新電力の新電気料金プラン発表会が都内・ベルサール六本木で開催され、スタジオジブリが制作した同社の新CMが公開された。CMは、国宝「鳥獣人物戯画」をモチーフにしたもので、絵に描かれたウサギやカエルが感情豊かに生き生きと動く様が描かれている。楽曲は、辻井伸行氏による描き下ろしとなっている。「鳥獣人物戯画」をモチーフにしたことについてスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「『鳥獣戯画』を動かしてみたいという考えはずっとあったんですよ。これは宮﨑駿や高畑勲も好き。この『鳥獣戯画』に描かれている絵は素晴らしくて、業界の人であればこういうものを動かしてみたいという意欲をみんな持つんです」とコメント。CM続編ではウサギとカエルの今後が描かれるという。今回のコラボレーションの経緯について丸紅新電力の福田知史国内電力プロジェクト部長は、「水を利用した発電で電気をまかないたいという相談を福島県の下郷町から受け、現在森の真ん中に小水力発電をいくつか作っています。この件について、"森の中で水と緑をうまく調和させて電気を作る"ということを今後の柱にしたいと思っており、そのイメージを具体的にどう表現するかを考えていた時に、ジブリさんに依頼してはどうかという提案が広報部からあって、実際にお会いさせていただいたことがきっかけです」と語った。一方の鈴木氏は、「第一に縁を感じたんです。スタジオジブリは以前、徳間書店の傘下にあって、そこに勤めていた時に丸紅さんと組んで映画を作ったことがあるんです。それは数十年前の話なのですが、僕も絡んでいたこともあり、丸紅さんと聞いて『懐かしいな』と思ったんです。そういうのって大きいんですよ」と、意外な理由を明かしていた。発表された「プランG」は、すでに申し込み受け付けを開始している価格重視のスタンダードプラン「プランS」に対し、電気料金の一部を森と緑の保全活動に充当することができる環境重視のプランとなっている。「プランG」は「プランS」よりも基本料金として毎月100円(税別)高く、また従量課金として3段階目(月に300kWh以上電気を使用した場合に適用される料金)のみ1円/kWh多く徴収する。丸紅新電力は、三鷹の森ジブリ美術館に電力を供給するとともに、その活動を支援。さらに集めた資金によって公益財団法人トトロのふるさと基金が埼玉県と東京都にまたがる『となりのトトロ』(1988年)でモデルになった狭山丘陵の自然と里山の景観を保全するために行っているナショナル・トラスト活動を支援していくという。「プランG」加入者にはスタジオジブリ監修の「オリジナル一輪挿し」がプレゼントされる
2016年03月15日人間国宝である染織作家・志村ふくみの大規模な回顧展「志村ふくみ―母衣(ぼろ)への回帰―」が2月2日より、京都国立近代美術館で開催される。志村の作品は草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられており、国際的な評価も高い。2014年には「民衆の知恵の結晶である紬の創作を通して、自然との共生という人間にとって根源的な価値観を思索し続ける芸術家」として第30回京都賞(思想・芸術部門)を受賞し、15年には文化勲章を受章した。文化勲章受章記念として開催される同展では、代表作を中心に、初期の作品から最新作までを一堂に展示。60年におよぶ創作の歩みを紹介するとともに、志村の魅力と芸術の核心に迫るものとなっている。会期中の2月13日には志村と熊倉功夫(静岡文化芸術大学学長)との対談「紬の着物を着て茶室に入ること」、3月6日には志村による講演会「母衣(ぼろ)への回帰」、2月20日と3月12日にはキッズプログラム鑑賞ツアー「これはどんな色?」が開催される。【イベント情報】文化勲章受章記念「志村ふくみ―母衣(ぼろ)への回帰―」会場:京都国立近代美術館 3階企画展示室住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町会期:2月2日~3月21日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:毎週月曜日(ただし、3月21日は開館)料金:一般900円、大学生500円、高校生・18歳未満は無料
2016年01月07日●過去最高の入城者数を更新した姫路城前回は60年ぶりの悲願を達成した松江城についてレポートした。その松江市からみて中国山地の分水嶺を越えた向こう側にある姫路城には、実に多くのインバウンド観光客が押し寄せている。松江城と比べると、こちらは桁違いといってよい。○新生「姫路城」は予想以上の人気ご存じのとおり、姫路城は2009年から2015年3月まで「国宝姫路城大天守保存修理工事」が行われていた。つまり、今年は新生「白鷺城」(しらさぎじょう、姫路城の別称)お披露目の初年というわけだ。白壁や瓦があまりにも白く生まれ変わったため“白すぎ城”などと揶揄する向きもあるが、「白漆喰総塗籠造」(しろしっくいそうぬりごめづくり)は当時からの技法で、これが本来の姿といえる。この本来の姿をひと目見ようと、全国から観光客が押し寄せている。加えて姫路城は日本を代表する世界文化遺産のひとつ。ワールドワイドでの知名度はほかの城郭を圧倒し、多くのインバウンド観光客が姫路城を目指す。3月24日のグランドオープンからの入城者数は、12月上旬の時点で222万人を超えた。平成20年度に熊本城が記録した221万人を超え過去最高に達し、さらに入城者数は伸びる勢いだ。姫路市は年間入城者数を180万人(200万人を超えることも想定)と見積もっていたようだが、これほどとは思わなかっただろう。郭内に踏み込むと、外国人の多さが目立つ。ザッと見わたすと、およそ5割がインバウンド、いや、半数以上が外国人かもしれない。そして、その外国人のうちの半分が中国・韓国・台湾からの観光客、そして残り半分が欧米や東南アジアからの観光客という感覚だ。休憩所に立ち寄り周囲の会話に耳を傾けると、実に多様な言語が飛び交っているのがわかる。●好立地で関西を訪れるインバンド観光客を取り込みこれほどインバウンドが押し寄せる背景には、姫路という立地のよさが挙げられる。京都・大阪という外国人が好む都市に近く、しかもそれらの都市から日本の“名物”ともいえる新幹線で移動できる。ツアー客のみならず、京都・大阪をベースに宿泊している外国人が観光するスポットとして、これほどの好例はほかに見当たらない。姫路駅南口を出ると目抜き通りの先に天守閣が鎮座し、ランドマークとしての存在感を堂々と放っている。それを目指して歩を進めている多数の外国人をみれば、バスツアーではなく、鉄道を利用して姫路城にやってきたフリーのインバウンド観光客がいかに多いかがうかがえる。○展示物を撤去し観光客のトラフィックをスムーズに新生・姫路城は、観覧の方式も大きく変わった。改修前は、天守閣内に甲冑や火縄銃など多くの展示物が並んでいたが、グランドオープン以降はそうした展示物のほとんどを撤去。市は「天守閣の素のままの姿を見学していただく」としているが、回遊性を高めるねらいもあるとみられる。というのも、次から次へと観光客が入城してくる現状では、展示物を置いてしまうと、大渋滞を引き起こしてしまうのは確実だからだ。入城してみると、要所要所にスタッフが立ち観光客を誘導。スムーズに順路を進むことができ、30分ほどで天守閣見学が終了した。確かに押し寄せる多数の観光客をさばくには、展示物なしのほうが合理的だ。ただ、以前の姫路城を知る“一お城ファン”としては、なんとなく寂寥感に包まれてしまった。グランドオープンからわずか260日ほどで220万人の来城者ということは、単純計算で1日に8,500人ほどが城を訪れていることになる。市が採った観覧方式は妥当だと理解するしかない。●世界遺産登録を目指す彦根城一方、姫路城に続けとばかりに世界遺産登録を目指す城がある。琵琶湖東岸にたたずむ彦根城だ。自治体を挙げて世界遺産登録に向けて運動しているが、彦根城にとってハードルが高い。というのも、ユネスコの諮問機関で世界遺産登録の審査を行っているICOMOS(イコモス)の審査内容が厳格になっているからだ。それは“世界遺産のない国を優先的に”“1国で1案件を審査する”といった具合だ。そして何よりもハードルを高くしているのが姫路城の存在。すでに日本の城郭として姫路城が世界遺産に登録されているため、同じ日本の城郭として“二番煎じ”とイコモスに捉えられているふしがある。松江城が長いあいだ国宝指定を受けられなかったのは、同じ複合式天守の彦根城がすでに国宝に指定されていたためと、前回のレポートで解説したが、皮肉にもその構図が世界遺産のステージで彦根城に降りかかっているわけだ。この膠着状態を打開するには、いかに姫路城と差別化するかがカギとなる。幸い彦根城には併設された日本庭園「幻宮園」や、江戸時代の様相を色濃くのこす城下町がある。これらは姫路城にはないもので、世界遺産登録に向け、天守閣とセットでいかにイコモスにアピールできるかがポイントとなるだろう。世界遺産登録に向けての取り組みは足踏みをしているものの、観光客の集客は好調だ。2014年度は、ピーク時に迫る74万人以上が彦根城を訪れた。築城400年祭が開催され、その祭りのマスコットを務めた「ひこにゃん」が爆発的なブームとなった2007年の88万人にはおよばないものの、70万人超の来城者は堅調といえる。城下の飲食店スタッフによると「確かに“ひこにゃん”ブームの時と比べれば、観光客が減った感は否めないです。ですが、近年は外国人の方が結構たずねてきてくれています」と、やはりほかの城郭と例外ではなく、インバウンド観光客が増加傾向にあるという。ただ、姫路城と比べれば、外国人の知名度は低いといわざるをえない。京都・大阪に近いという好立地ではあるけれども、新幹線駅が隣接していないという弱点もある。今後、インバウンド観光客の増加をねらうには、やはり世界遺産へ登録され、ネームバリューをグッと上げる必要性がある。日本人としてはひとつでも多くの世界遺産が増えることは願うところなので、自治体も含めた今後の彦根の取り組みに期待したい。○過去最高のインバウンド来日数にわく日本文化●インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【前編】>●インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【後編】●インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【前編】●インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【後編】
2015年12月25日●悲願の国宝指定を受けた松江城島根県・宍道湖の北東部に雄々しくそびえる松江城。大きく張り出した入母屋屋根と漆黒の板壁による質実剛健な天守閣がなんとも印象的だ。この松江城天守閣が2015年7月8日に国宝に指定された。天守閣が国宝に指定されるのは、実に63年ぶりのこと。姫路城、松本城、彦根城、犬山城に次ぐ、5番目の国宝天守閣ということになる。指定から半年、何か変化はあったのだろうか?○もともと国宝だった松江城に降りかかった不運そもそも松江城は、1935年(昭和10年)に国宝保存法に基づき「国宝」に指定された。だが、1949年(昭和24年)に発生した法隆寺金堂の焼失により、文化財保護法が制定。これにともない国宝保存法は廃止され、それまで国宝と称されていた文化財は、すべて一律「重要文化財」とされる。そして1950年(昭和25年)、この重要文化財の中から“きわめて価値の高いもの”が抽出され、再度、国宝に指定された。そのため、混同を避けるため1950年以前のものを“旧国宝”、それ以降のものを“新国宝”と呼ぶ場合がある。松江城にとって不運だったのは、新たに国宝を選定する1950年当時、天守閣が解体修理を受けていたこと。バラバラの部材になった状態で国宝指定を受けることは考えにくい。また、解体修理は1955年(昭和30年)に完了するものの、国宝指定を受けるのに壁が立ちはだかる。同じ複合型天守として、すでに彦根城が国宝指定を受けていたからだ。文化庁の上野勝久氏によると、天守は「独立式」「複合式」「連結式」「連立式」の4類型に分類されるという。当時、独立式の国宝天守として犬山城、複合式の国宝天守として彦根城、連結式の国宝天守として松本城、連立式の国宝天守として姫路城がそれぞれ指定されていた。「4つの類型でそれぞれ国宝天守が決まっていたので、解体修理が完了しても、松江城は国宝指定にいたらなかったのではないか」と上野氏はみる。だがここ数年、文化庁は国宝や重要文化財指定の答申を加速させている。「学術研究が進み、新たな知見が発見されたものは審議会で諮られ、文化財指定を受けることがある」(上野氏)という。松江城にとって“新たな知見”とは、天守閣築城を祝う祈祷札が発見されたこと。この札により松江城天守閣の落成時期が慶長16年(1611年)ごろと特定され、国宝指定に大きく舵を切った。松浦正敬松江市長は「松江開府400年を迎え、市史編纂のための史料集めの際に、偶然に祈祷札が見つかった。国宝指定後も松江城の研究調査を進めていく」とした。ちなみに松浦市長は、松江城の国宝化運動を公約のひとつに掲げていた。それだけに今回の国宝指定は、市長にとって、いや市民の方々にとっても、感慨ひとしおだろう。●天守の国宝化が新たな客を呼び込むさて、満を持して国宝化された松江城だが、それを機に観光産業を活性化させたいというのが松江市の本音だろう。○登閣者が約1.3倍に増える実際に松江城を訪れてみると、平日にもかかわらずなかなかの賑わいをみせていた。事実、松江城の管理関係者によると「国宝化前に比べ、約1.3倍の登閣者数」があるという。昨年は、27万人以上が松江城を訪れているが、それを考えると今年は35万人を超すのではないだろうか。国宝化を機に松江城を訪れる歴史ファンが増えたのはもちろんだが、インバウンド観光客の存在が大きい。来城者を目視したり、会話に耳を傾けたりしてみると、2~3割が外国人だと見受けられた。城郭の外を散策しても、外国人とすれ違う機会は多く、中には掘り割りの水面を走る和船を興奮気味に撮影している集団もみられた。確認はしていないが、和船に乗って「堀川めぐり」を楽しむインバウンド観光客も相当にいることだろう。日本を訪れるインバウンドは過去最高となっており、2,000万人に迫る勢いをみせている。当然、中国地方の日本海側にもインバウンドは押し寄せていると考えられる。というのも、松江城に限らず、出雲大社、宍道湖、中海、鳥取砂丘など広域でみると観光資源が豊富で、容易にバスツアーを組みやすいからだ。ただ、このツアーというのが“イタシカユシ”の面もある。松江市のある飲食店スタッフによると「昼間は多くの外国人が歩いていますが、夜間はほぼみられなくなります」という。松江城観光を終えると、次のスポットへバスで移動してしまうのか、それとも宿泊施設にこもるのか。夜間にオープンする飲食店にはあまり経済的な影響はないようだ。とはいえ、インバウンド観光の推進は松江市にとっても重要な取り組み。平成27年度は市への観光入込客数1,000万人、うちインバウンドの入込客数10万人を目指すとしている。そのため、山陽方面等との観光周遊ルートづくりや、中海・宍道湖・大山圏域の連携による境港(鳥取県・境港市)へのクルーズ客船誘致などに取り組む考えだ。いずれにせよ、松江城はそうした取り組みの象徴的なシンボルといえる。次回はインバウンド観光客に沸く国内屈指のランドマークについて触れたい。○過去最高のインバウンド来日数にわく日本文化●インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【前編】●インバウンド観光客を「虜」にする日本の“文化財ランドマーク”【後編】●インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【前編】●インバウンド観光客を魅了できるか!? 日本独自の食文化「駅弁」復活への課題【後編】
2015年12月24日メガネスーパーは11月14日、「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターを展開するディー・エル・イーと松江市が主催する城攻めリアル体験イベント「鷹の爪団のSHIROZEME(城攻め)」にスポンサー参加する。同イベントは、島根県松江市の松江城を中心として開催されるもの。チャンバラ合戦や弓打ち、石落としなどが体験できる。同社はイベント当日にアイケア体験ブースを展開。10月20日からは「秘密結社 鷹の爪」のキャラクターを登場させたムービーも同イベントの公式サイト上で公開し、正しいアイケアの仕方などを紹介している。同社はこれまでも「秘密結社 鷹の爪」とのコラボレーションにより、プロモーション活動を行っていて、「より多くの方に『眼の健康』へ興味・関心を持っていただくことで、眼の健康寿命の重要性に関する理解促進を図るとともに、最適な『アイケア』『アイウエア』提供をしていまいります」とコメントしている。同イベントの開催時間は9時45分~17時で、参加料は中学生以上が5,000円(税込)、小学生以下が3,500円(税込)となっている。
2015年10月29日コロワイドのグループ会社、レインズインターナショナルは3日より、「しゃぶしゃぶ温野菜」にて、期間限定「香る秋しゃぶ食べ放題コース~国宝マンガリッツァ豚をポルチーニだしで~」を提供開始する。○ハンガリーの"食べられる国宝"「マンガリッツァ豚」のしゃぶしゃぶ「マンガリッツァ豚」は、ハンガリー政府が2004年に「国宝」として認定した、"食べられる国宝"と呼ばれる豚。濃厚な赤身と霜降りの肉質で、脂の口どけが良くなめらかでジューシーなおいしさ。豊富なビタミン、ミネラルや不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含むヘルシーな「マンガリッツァ豚」は、"究極の豚"とも呼ばれている。鍋は単品注文も可能(S鍋 300円、丸鍋 600円・各税別)となる。特製だし「香るポルチーニだし」は、ポルチーニの香り豊かな洋風だしに、天然発泡性赤ワイン「ランブルスコ」を目の前で加えて仕上げる。「ランブルスコ」は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州でつくられる、天然弱発泡性の赤ワイン。イタリア北部のワイナリー「ドネリ社」のランブルスコを使用している。コース限定の、季節のきのこ盛り合わせも用意。6種類のきのこ(香る完熟舞茸、大ぶりしめじ、純白雪色しめじ、エリンギ、白えのき、甘シャキ味えのき)、はりはり水菜、紐皮人参、甘たまねぎ、甘~いキャベツ、インカのめざめとなる。きのこは、自然に近い環境でじっくりと育てられ、香り高くおいしい状態で収穫したものを提供している。食べ放題メニューは、肉10種、国産野菜22種、前菜、おつまみ、鍋肴など、70種類以上が食べ放題。11品から選べるデザート1品付き。「香るポルチーニだし」のほかに、定番の9種類から、もう1つ好きなだしを選べる。導入期間は、9月3日~11月4日。食べ放題120分制(ラストオーダー90分)で、価格は1人前3,780円(税別)。小学生未満 無料、小学1~3年生2,780円(税別)、小学4~6年生・65歳以上3,280円(税別)。なお、内容は予告なく変更する場合がある。
2015年09月02日ジャストシステムは25日、歴史や国宝をテーマにしたテンプレートなどを収録した住所録・ハガキ作成ソフト「楽々はがき2016」を発表した。直販サイト「Just MyShop」で9月4日から販売する。価格は「通常版(パッケージ製品)」が税別4,300円、「ダウンロード版」が税別3,000円。楽々はがきシリーズ登録ユーザー向けの「バージョンアップ版(パッケージ製品)」は税別3,200円だが、2015年11月4日までは税別2,600円で販売する。「楽々はがき」は、住所録管理や、搭載テンプレートでハガキが作れるハガキ作成ソフト。画面上部に配置された「コマンドバー」アイコンをクリックしていくと、ハガキ作成から住所録作成、印刷までを一連の操作で行える。今回の「楽々はがき2016」では新たに、慶弔で変わる名前や家族に関する情報、住所、お付き合いメモなどを一括管理する機能を搭載。「住所録」では、家族の人数を示す「宛先アイコン」によって、登録した相手先の家族構成を分かりやすくした。収録テンプレートは約1,650点。2016年の干支である猿が登場する「桃太郎」「さるかに合戦」をモチーフにしたテンプレートに加え、新たに源氏物語や伊能忠敬などをデザインした「歴史テンプレート」、高松塚古墳壁画や漢委奴国王印といった「国宝テンプレート」を収録。そのほか、イラストや写真の背景をマウスでクリックすると、画像の切り抜きが行える「透明色設定ツール」を新搭載している。収録コンテンツ数は、イラスト・背景が約6,100点、文例が約1,000点、フォントが95書体。対応OSはWindows Vista(SP2以上) / 7 / 8 / 8.1 / 10。
2015年08月25日日産自動車は19日、島根県松江市が管理する松江城天守の国宝指定を記念して、電気自動車(EV)「e-NV200」を松江市に寄贈したと発表した。松江市役所にて同日行われた寄贈式では、同社副社長の片桐隆夫氏と島根日産自動車及び日産サティオ島根社長の櫻井誠己氏より、松江市の松浦正敬市長に記念キーが手渡された。今回寄贈するe-NV200は、走行時のCO2排出量がゼロという特性が、水と緑の豊かな自然と歴史的な文化遺産や伝統に恵まれた国際文化観光都市である松江市に適したモデル。松江市には、今後同車を松江城天守国宝指定のPRイベントや同市の環境保全活動イベントなど、環境にやさしい街づくりの取り組みに役立ててもらう。なお、松江市は次世代自動車充電インフラ整備促進事業として、EVの導入を促進するため、急速充電器の設置も進めている。e-NV200は、多目的商用バン「NV200バネット」をベースに、e-パワートレインを組み合わせることで、「NV200」の室内の広さや多用途性と、EVならではの滑らかな加速と静粛性を兼ね備えたモデル。また、最大1,500Wの電力を供給するパワープラグによって屋外での電源供給が可能となり、走る蓄電池として、さまざまなビジネスシーンに役立てることができる。5人乗り/7人乗りのワゴンタイプの設定により、乗用ユースとしても使用可能となっている。
2015年08月19日「シンガポールの国宝」と称されるアートディレクター兼デサイナー、テセウス・チャン(Theseus Chan)の作品展「ヴェルク:ウィーワークトゥギャザー(WERK: WE WORK TOGETHER)」が、東京・代官山の蔦屋書店2号館1階のギャラリースペースにて11月6日より開催される。ブランドやショップ、クリエーターとチャンとのコラボレーションにより毎号作り出される彼のライフワークマガジン『ヴェルク(WERK)』を軸に、その全仕事と未来への取り組みを紹介。本展のために特別製作されたシルクスクリーン作品とグッズも展示販売する。2号館1階のアートフロアでは、マルティーヌ・ブダン(Martine Bedin)をフィーチャーした#21、ドーバー ストリート マーケット ロンドン10周年特集の#22のヴェルク最新号フェアも実施。#21に登場したデザイナー集団、メンフィスのメンバーであるブダンが手掛けたドローイング作品も展示販売予定。11日19時よりチャンの来日トークショーとサイン会も開催する。チャンは2006年に「プレジデンツ・デザイン・アワード」でデザイナー・イブ・ザ・イヤー賞受賞。08年に『Area_2』で世界のデザイナートップ100にも選出された。ヴェルク個展は、2013年春夏期に東京、香港、北京の「コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)」各店で展示された。【イベント情報】テセウス・チャン展「WERK: WE WORK TOGETHER」会場:代官山 蔦屋書店2号館1階住所:東京都渋谷区猿楽町17-5会期:11月6日から26日時間:9:00から翌2:00
2014年10月27日カネカは9月29日、京都国立博物館で10月7日~11月24日の期間中に開催される特別展覧会「国宝 鳥獣戯画と高山寺」に同社の有機EL照明パネルが展示照明として採用されたと発表した。「鳥獣人物戯画」は動物を擬人化して生き生きと描いた、日本の古美術の中でも最も知名度が高い作品のひとつで、同展覧会は全4巻の保存修理が完成した記念として開かれる。同社の有機EL照明パネルが採用された理由は、薄く、軽量で発光に伴う発熱も抑えられるため、展示物や展示空間と調和した照明設置が可能であることや、面で発行し全体的に柔らかく照らすため展示物全体に均等に光が広がることに加えて、紫外線や赤外線の発生がなく保存科学の観点から「国宝」を照らす照明に適している点だという。同社は「東洋美術をはじめ、あらゆる絵画・美術品の展示照明分野に有機EL照明パネルを積極展開し、新しい用途を開拓するとともに、国内および欧米の市場への事業展開を加速さえていく」とコメントしている。
2014年09月29日国宝、瑠璃光寺五重塔のある香山公園の散策道を1,000本ものキャンドルで飾る「山口ゆらめき回廊」が開催される。日時は9月15日(土)、16日(日)、17日(月・祝)の3日間。19:00~21:30まで。瑠璃光寺五重塔は室町時代に大内氏によって建立されたもので、現存する日本の五重塔の中では10番目に古い。京都の醍醐寺・奈良の法隆寺と並び、日本三名塔の一つに数えられている。もともとこの地には香積寺という別の寺があったが、関ヶ原合戦の後、萩に入った毛利輝元が香積寺を萩に移築。跡地に仁保から移築されたのが瑠璃光寺だ。イベントはキャンドルの点灯のほかコンサートが行われる。15日(土)はやすらぎのヴィオラの音、オビウオリアキの演奏、16日(日)は神に捧げる癒しのダンス、MANAのステージ、17日(月)は山口出身のジャズシンガー、樹里からんのコンサートだ。いずれも19:30~20:00、20:30~21:00の2回公演となる。秋の風を感じながら揺らめくキャンドルの幻想的な雰囲気の中で音楽を楽しめる。同時開催イベントとして、一の坂川の河原に約500本もの竹灯籠を点灯する「アートふるリバーナイト」が16日(日)18:00~21:00に行われる。大内氏館跡池泉庭園では、リュートと琴のコンサートと庭園ガイド、「池泉庭園のしらべ~重陽の節会(ちょうようのせちえ)典雅な音色と夕暮れの町歩きへ」を16日(日)17:00~18:30に開催。さらに露山堂周辺では、茶道裏千家淡交会山口支部山口青年会主催で「ゆらめき灯り茶会」が15日(土)17:30~20:00に行われる。15日(土)、16日(日)は湯田温泉の宿泊客限定で会場と湯田温泉を往復する「山口ゆらめき回廊バス」が特別運行される。料金は大人500円、小中高200円、幼児無料。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月10日