元女優の堀北真希さんの妹でモデルのNANAMIが5日、京セラドーム大阪で開催された「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2022 SPRING & SUMMER」に出演した。アパレルブランド「CFT.」のステージに登場したNANAMIは、ふわっとした白いアウターにゆるめの白いパンツという春の装い。耳、首、腕にはゴールドのアクセサリーで引き締めた大人のコーディネートだった。「KANSAI COLLECTION」(関西コレクション)は、2011年2月に大阪で誕生したファッションとエンターテインメントのイベント。22回目となる今回のテーマは、「エンターテイメントの再創」=「Re.Entertainment」。ライブやイベントなどの抑制によりエンターテインメント業界のカタチが変貌しつつある今、以前よりもクリエイティブで生の臨場感あふれる時間を体験してほしいという思いが込められている。撮影:蔦野裕
2022年03月05日引き続きコロナ禍にあった2021年。2022年はいったいどうなるの?読者を代表してイラストレーター・五月女ケイ子さんが堀潤さんに“世界の課題”について聞きました!テーマは「バランスが変化する世界情勢。いまこそ国際協調を!」です。コロナ禍で加速した飢餓問題。SNSを使い私たちにもできる支援を!堀潤(以下、堀):世界情勢は、2022年も深刻になるでしょう。世界的に飢餓が進んで歯止めがかからなくなっています。国連WFPによると2019年には約2700万人だった餓死寸前の飢饉に陥っている人が、直近で4500万人まで跳ね上がってしまいました。五月女ケイ子(以下、五月女):そんなに急激に!?新型コロナの影響ですか?堀:コロナと紛争ですね。コロナ禍によって生産活動が続けられなくなったり、紛争やテロにより、その土地に安心して暮らせないことも重なって、すごい勢いで増えています。飢餓が増えれば、不満はあふれます。スーダンでは再び軍事クーデターが起こり、アフガニスタンではタリバンが息を吹き返し、エチオピア、ナイジェリア、イエメン、イスラエル、パレスチナ、ミャンマーなどで混乱が起きています。さらに多くの国々で拡大すれば世界が分断しかねない状態です。五月女:どうしたらいいんでしょう?堀:先進国が経済的支援や、国と利害が対立してしまった勢力との橋渡しをするなど積極的に関わることだと思います。いまこそ国際協調。余力のある国々が世界の飢饉に目を向けて、手当てすることをやっていかないといけないと思います。五月女:2021年はアメリカがアフガニスタンから撤退して、また混乱しちゃいましたよね?堀:支援の仕方を考えなければいけないんですよね。いままでの資本主義の支援は、開発した国や企業から利益を吸い上げて、その土地には申し訳程度に分配していました。持続可能な経済にするために、その土地で業を起こして、地域の人たちにちゃんと利益が分配できるようにしないといけないんです。アフガニスタンでは医師の故・中村哲さんがそういう活動をされていました。タリバン政権も、NGOなどソーシャルセクターの活動は大事だと認識し始めています。五月女:でも、日本で生活をしていると、NGOの方々の活躍ってあまり耳に入ってきません。私たちにできることはありますか?その土地のものを買うとか?堀:それもいいですが、やはりSNSで発信することだと思います。タリバンが好き放題できないのはSNSの時代だから。タリバンに女性教育を止めさせないよう、アフガニスタンの女性たちが抗議する姿をSNSで世界中に拡散することで、権力を監視し、抑制することができます。NGOの活動を知り、それを広く知らしめることも支援の一つ。私たちはその一役を担うことができるんですね。ほり・じゅんジャーナリスト。「8bitNews」代表。「GARDEN Journalism」主宰。『モーニングFLAG』(TOKYO MX)、「ABEMA Prime」(ABEMA)ほか、レギュラー多数。そおとめ・けいこイラストレーター。オンラインストア「五月女百貨店」では、新年の商品も取り揃えている。LINEスタンプも展開。『乙女のサバイバル手帖』(平凡社)が発売中。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小笠原真紀イラスト・五月女ケイ子取材、文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年12月28日展覧会「RED 堀 清英 写真展」が、シャネル 銀座内のシャネル・ネクサス・ホールにて2022年1月19日(水)から2月20日(日)まで開催される。写真家・堀清英の創作活動を辿る展覧会「RED 堀 清英 写真展」は、写真家の堀清英に焦点を当てる展覧会。雑誌や広告等、幅広い分野で活躍し、特にアーティストのポートレイト作品で知られている堀は、詩人のアレン・ギンズバーグから多大な影響を受けている。たとえば、堀が東日本大震災後にまとめたシリーズ 「re;HOWL」は、ギンズバーグの代表作「Howl(邦題:吠える)」の冒頭の一節から触発され、現代社会にアイロニカルな視線を向けつつ作られた作品だ。一方、今回初公開となる表題作「RED」で堀が視線を向けたのは“自己の内側”。“自分とは何者か?”という問いの答えを追求する過程で、「自分自身を投影した、セルフポートレート」として、公園やごみ処理場、科学館といった様々な場所に佇む赤いワンピースの女性を写し出している。また、「RED」シリーズの他、シュルレアリスムからの影響が色濃く見て取れる1990年代以降の作品群や、創作活動の原点ともいえる手製のフォトブックなども会場に登場。三部構成での作品展示を通して、堀の創作活動、そして自己探求の過程を辿っていく。【詳細】RED 堀 清英 写真展会期:2022年1月19日(水)~2月20日(日)営業時間:11:00~19:00(最終入場18:30) ※会期中無休会場:シャネル・ネクサス・ホール住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F※入場無料※予約不要
2021年12月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「親ガチャ」です。階層の固定化をどのように崩していくのか。「親ガチャ」とは、カプセル玩具やソーシャルゲームの“ガチャ”になぞらえて、親や生まれる境遇を選べない状況を表す言葉で、国会でも取り上げられました。かつては「一億総中流」といわれ、どの家庭に生まれても平準化された暮らしがありましたが、いまは大きく変わってしまいました。一般的に親の年収ごとに400万円以上ならN(ノーマル)。1000万円以上ならR(レア)。3000万円以上ならSR(スーパーレア)、400万円以下はB、C、D…と、ゲームのランキングのように、年収と職業を符号させることがネット上で流布されています。階層化をまざまざと認識させるような手法は、社会の分断を加速させてしまいます。一番の問題は、階層移動が不可能な格差が固定化されていることでしょう。これまでは、個人の努力によって、いかなる家庭に生まれようとも望む暮らしが手に入れられるチャンスがありました。ところが、いまは頑張ったところでどうにもならない状況に追い込まれています。この問題の解決には政治の力が求められます。少なくとも、「機会の均等」について対策をとるべきでしょう。日本は教育への投資がGDP比率で圧倒的に低い状況にあります。大学までは国が無償で面倒をみる、給食費は国や自治体が税金でまかなう、タブレットやパソコンなどのデジタル機器・通信環境は家庭によって差が出ないように補助していくなど、方法はいくつもあると思います。アメリカのシリコンバレーでは、難民や移民、貧困層の子供たちに民間の企業が寄付を呼びかけるなど、教育機会を与えて人材育成に力を注いでいます。日本では孫正義さんが率いる財団で、進学や留学、研究などを志す若者たちのサポートをしていますが、民間企業全体ではそういうサポートがまだ足りていません。自分たちの国を支える技能者を育てるという観点からも、必要なことなのではないかと思います。子供たちを国や社会で育成するという視点が重要なのではないでしょうか。読者のみなさんも、自分が親になったときに、子供の人生が自分の年収で決まってしまう社会でいいのか?考えていただけたらと思います。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年12月8日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年12月04日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「中国TPP加盟申請」です。中国も台湾も加盟を申し出た。行く末に注目。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の始まりは、ASEAN(東南アジア諸国連合)や南米地域の経済連携でした。ところが、オバマ政権時にアメリカが加わることになり一気に色合いが変わりました。中国の台頭が目覚ましくなり、中国を牽制する連携が必要と、自由主義諸国の中国経済圏への対抗措置として交渉が進められるようになったのです。日本は最初は関心を示していませんでしたが、この巨大な貿易圏に入っておかなければ、将来孤立しかねませんし、最初からルール作りに参加しておいたほうがよいだろうと判断。反対意見もあるなか、民主党政権下で参加を決め、交渉を開始しました。ところが2017年、ようやく貿易交渉も合意したところに、トランプ政権が誕生し、アメリカはTPPを離脱。一気に、規模が縮小してしまいました。そこからは日本主導となり、2018年に11か国がTPPに署名しました。今年、バイデン政権になり、日本はアメリカのTPP復帰を求めていますが、バイデン大統領は静観しています。そんな折、中国がTPP加盟を申し出ました。習近平国家主席は当初からTPPに関心を持っていたらしく、米国が抜けたいまがチャンスだったんですね。中国は戦争という武力で圧力をかけることよりも、交渉のなかで自国に有利なルールを作り、中国の貿易圏に取り込むことで他国を経済的支配下におくことに注力してきました。TPPはその大きな入り口になるところでした。そこへTPP加盟を申し出て牽制に入ったのが台湾です。これには「中国は一つではなく、台湾は台湾」というメッセージが込められています。TPPの加盟には参加国全員の合意が必要です。中国を先に入れれば台湾やアメリカの加盟は不可能になるでしょう。また、台湾を先に入れれば中国を敵に回すことになり、アジア太平洋地域の緊張につながります。日本にとって頭の痛い問題なのです。TPPの先には、さらに国や地域を拡大した連携などの構想があります。政治と経済を切り離し、東アジア全体の安定につながるような交渉ができるといいのですが、そう簡単にはいかないでしょう。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年12月1日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年11月26日川口春奈のこだわりが詰まった商品2021年11月19日、クラシエホームプロダクツ株式会社のヘアケアブランド『いち髪』から、『15周年限定シャンプー&コンディショナー(川口春奈コラボ)』が発売される。15周年を迎えた『いち髪』が、ブランドイメージキャラクターを務める川口春奈とコラボレーション。ボトルには、川口春奈の愛犬、フレンチブルドッグのアムちゃんのイラストがデザインされている。補修&予防成分「純・和草プレミアムエキス」を配合することで、髪と地肌にうるおいをプラス。乾燥を予防し、しっとりまとまる髪へと導く。「華やかで凛とした茉莉花まつりかの香り」が上品に香る。『15周年限定シャンプー&コンディショナー(川口春奈コラボ)』の容量はシャンプーが480mL、コンディショナーが480g。価格はオープン。セットのみの販売となる。多くのドラマや映画に出演する人気女優川口春奈は1995年2月10日生まれ。長崎県出身。2007年に雑誌「ニコラ」のオーディションでグランプリを獲得し、モデルデビューを果たす。現在は、研音に所属し、女優として活躍。「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」「一週間フレンズ。」など、数々の映画やドラマに出演している。インスタグラムのフォロワー数は330万人以上。(画像はプレスリリースより)【参考】※クラシエホームプロダクツ株式会社 ニュースリリース※「いち髪 15TH THANKS YEAR」特設WEBサイト※研音※川口春菜オフィシャルインスタグラム
2021年11月17日2021年10月3日付にて、YouTubeチャンネル『川口春奈オフィシャル はーちゃんねる』では、プライベートショッピング動画を配信中です。川口春奈さんは、2020年1月30日付でYouTubeに登録、2021年10月現在で、チャンネル登録者数は約45万人。YouTubeでは、『日常のふとしたできごと』を不定期で投稿しています。今回は、川口さんのプライベートショッピングを公開するという企画です。訪れたのは、『MOSCOT』という1915年にニューヨークでオープンされたメガネ専門店で、モスコット家が4代にわたって経営してきた老舗。1930年代より、政府のバックアップによってプラスチック製メガネの製造を開始し、クラーク・ケントやバディ・ホリー、ウッディ・アレンにも愛用されてきたブランドです。『古き良き時代』から伝わるフレームは、現在も、ファッション界やミュージシャンなどのクリエイター達に注目されています。川口さんも、そんな『MOSCOT』のメガネを愛用。久しぶりに訪れたという川口さんは、メガネの度を直しつつ、どんなものが入荷されたのかをチェックするとのことですが、何かお気に入りは見つかったのでしょうか。早速、動画をご覧ください。川口さんは、新入荷のアイテムを見ながら「カワイイ」を連発。「グレーは外せない」といいながら、現在かけている型の色違いを2つチョイスしました。今回は、レンズもカスタマイズ。それにしても、検眼用メガネとマスクをつけて外に出た川口さんの姿は、かなり『シュール』でしたね。このあと、サングラス部分が取り外せる『フリップトッシュ』のメガネも購入。さすが女優さんだけあって、見事な『買いっぷり』でした![文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年11月09日映画『聖地X』(11月19日公開)の完成披露試写会が28日に都内で行われ、岡田将生、川口春奈、緒形直人、入江悠監督が登場した。同作は前川知大が主催する劇団・イキウメの人気舞台の実写化作で、韓国映画界と入江悠監督がタッグを組みオール韓国ロケで臨んだ。夫との生活に嫌気がさし、離婚を決意した東要(川口春奈)は日本を飛び出し、兄の輝夫(岡田将生)が住む韓国の別荘へと足を向けた。輝夫は突然妹が来たことに驚きつつ共に韓国で過ごすことになるが、それは悪夢の幕明けだった。2人は知らず知らずのうちに、そこに入った者は精神を病み常軌を逸して奇妙な死を遂げていく「聖地X」に足を踏み入れていた。兄妹役となった2人だが、岡田は川口について「嘘がない人。すごく正直な方で、一緒に仕事をしていてすごく気持ちいい。こっちもダメダメなお兄ちゃんを演じているんですけど、ちょっと姿勢を正さないとダメというくらい、現場でも僕を強く叱ってくれる」と表し、驚く川口に「(役の)妹として!」と弁解していた。役柄としては岡田を叱っていた川口だが、岡田について「撮影中は私のくだらない話をうんうんと聞いてくださって、とってもいいお兄ちゃんでした」と感謝している様子。岡田は「空いてる時間も沢山ありましたし、一緒にごはんを食べる時間もあったので、プライベートなこともよく話してくれて、『大丈夫、大丈夫』と話を聞いてました」と振り返った。そんな2人の様子について、緒方は「川口さんが岡田くんをつっついたりくすぐったりしていて。また岡田くんの受けとかいなし方も絶妙で、まあ優しいんですよね。すごく優しいお兄ちゃんで、年の離れた兄妹像が存在してました」と絶賛。一方で「同時にどっかで『俺も早く仲良くしてよ』というのも、若干ありました」と寂しそうにしていたため、岡田が「1度、緒方さんと一緒にサムギョプサルに行きました。地下鉄に乗って」と3人そろってごはんを食べに行ったというエピソードも披露する。入江監督は2人について「日韓で撮影の手法が違ってピリピリすることもあるんですけど、岡田くんがずっとニコニコしてくれている。スタッフ同士で議論してるときもあたたかい空気でいてくれるので、お兄ちゃん感があります。川口さんは、今回犬がけっこう出て来るので、かわいがっていたんですけど、クランクアップくらいに急に噛まれて、すっごい暗くなったんですよ。暗くなって全然しゃべらなくなるところが、妹っぽい」と暴露する。川口は「すっごい痛かったんですもん。ガブッといかれて『なんだよ』と思って、しょぼんとなっちゃって」と苦笑していた。
2021年10月28日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「東京オリパラ」です。パラの成長を見た東京大会。認知に広がりも。東京オリンピック・パラリンピックは大会としては結果的に成功だったように思います。無観客でさまざまな制約があったにせよ、特にパラリンピックは過去の大会に比べると注目度もたいへん高く、史上最多の4403人の選手が参加しました。アフガニスタンでは開催直前に政変が起き、選手が大会に参加できず他国に逃れるという事態に。開会式では国連難民高等弁務官事務所の方が代わりに国旗を持って入場行進をし、最終的にはサポートを得て2人の出場が叶いました。女性選手も、LGBTQをカミングアウトする選手も、これまでの大会以上に参加が増えました。僕はパラリンピックの取材に関わっていましたが、会場内の感染対策は徹底していました。関係者はPCR検査を毎日無料で受けられ、毎朝専用アプリに体温を入力。それが自分のIDナンバーに紐づけられていました。誰か記入漏れがあると同じ取材グループ全員にメッセージが届き、入力を促すシステムで、すごく安心感がありました。こういうデジタル化された管理システムが街中でもできればと思います。日本のボランティアは、海外から高い評価を得ました。しかしそのバックヤードでは、1年延期により指揮命令系統や担当者の引き継ぎに不具合があり、ボランティアのみなさんに大きな負荷をかけてしまっていたようです。東京五輪は、政治的な抗議パフォーマンスが認められた初めての大会でもありました。女子サッカーなどでは試合開始前に選手が片膝をつき、女子砲丸投げの銀メダリストは表彰台で両腕をクロスして人種差別等に抗議を示しました(表彰台上でのパフォーマンスは本来は禁止)。Black Lives Matterなどの流れを受けたことが背景にあります。ミャンマーの選手の日本への難民申請が異例の早さで認定されたのも、オリパラという世界が注目する場だからできた判断だったと思います。今回、オリンピックよりもパラリンピックのほうが、理念をより体現した大会だった印象です。世界中の人々が集まり、出身国の政治状況を身近に知る機会になったのは、大きな財産になったのではないでしょうか。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年10月27日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年10月23日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「世界の気温1.5℃上昇」です。加速する温暖化。脱炭素に向けた新技術に注目。8月、IPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)は、今後20年以内に、世界の平均気温上昇が産業革命前と比べて1.5度に達するという予測を発表しました。これは3年前の報告よりも10年早まっています。温暖化は人間の影響により起きており、そのせいで熱波や豪雨、干ばつなどの異常気象が増加。気温の上昇は2050年頃にCO2の排出をゼロにしても1.5度、ゼロにならなければさらに上がり、脱炭素対策が急務であると警告しました。日本政府は4月、2030年度には‘13年度比でCO2を46%削減すると発表しています。しかし、産業界からは、それさえ難しいという声が上がっており、再生可能エネルギーの普及促進を政府に求めています。家庭でのCO2排出量削減は66%減が必要と国は試算していますが、個人でできる範囲は限られます。電力の使用量を可視化できる「スマートメーター」も個人で新たに設置するには高額です。国は街づくりと一体化して、効率的に電力を運用していく必要があるのではないでしょうか。環境省は、‘19年より省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」をウェブで公開。また、ステイホームで長時間使用するようになったエアコンのサブスク化の検討も進めています。新しい省エネ機種を購入するのではなく、月額使用料を支払い、導入しやすくする狙いがあります。また、大学や公的機関のインフラを再生エネルギー100%に変えていく試みも始めようとしています。企業に対しては、太陽光パネルの設置の義務化も提案されましたが、それには森林を切り開かなければいけなかったり、台風や土砂災害により太陽光パネルが産業廃棄物になってしまうという環境負荷の問題もあり、異論が出ています。そんななか、非常に薄いフィルム状の「ペロブスカイト太陽電池」が開発されました。世界で注目の次世代型太陽電池で日本でも研究が進んでいます。将来は自分の使用するエネルギーを、身につけているものでまかなう時代になるかもしれません。新しいテクノロジーに社会的関心が高まり、研究促進の後押しになるといいなと思います。ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年10月6日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年10月01日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「アフガニスタンとタリバン」です。タリバンの圧政を恐れ、逃げる国民。世界の監視が必要。8月16日、武装勢力タリバンがアフガニスタンのほぼ全域を制圧しました。タリバンは1996年に政権を樹立。しかし2001年、アメリカ同時多発テロの首謀者・ビンラディンを匿っているとして米軍などがアフガンを空爆、政権を崩壊させました。その後、約20年間、タリバンは駐留米軍や政府軍と戦闘状態にありましたが、前トランプ政権時に米軍が撤退することで合意。引き継いだバイデン大統領が5月から撤退を本格化させるとタリバンは次々に全土を掌握、首都を包囲されたガニ大統領は国外に逃れ、8月末の米軍の完全撤退前に政権が崩壊しました。元タリバンの兵士で、現在は現地で平和構築活動をしている方を3年前に取材したことがあります。そのときに、「シリア内戦やISの台頭など、世界の注目がアフガニスタンから外れていった。その空白(時期)が生まれると暴力が起きる」とおっしゃっていました。今回の制圧も急に進んだのではなく、ガニ政権は腐敗しており、タリバンの活動は近年活発化していたのです。旧タリバン政権は女性の教育や就労を認めず、男性家族が同伴しない外出を禁止。人権侵害だけでなく、反政府勢力となってからは無差別テロをたびたび起こすなど残虐性が増していると指摘する海外メディアもあります。復権による圧政を恐れた国民は、国外に逃れようと空港に押し寄せ、離陸する飛行機にしがみつき振り落とされて亡くなる悲劇も起こりました。そんななか、中国やロシアはいち早くタリバン新政権を支持すると表明しました。中国にとっては一帯一路構想の重要な地域なので、タリバンと良好な関係を築いておきたいのです。一昨年、アフガニスタンの緑化運動を進めていた中村哲医師が、武装勢力に殺害されました。現地には日本の人道支援に対して、強いリスペクトを持つ人が大勢います。こういうときこそ、アメリカかタリバンかではなく、市民の側に立ち、生活が安定するように関わり続けることが重要なのではないかと思います。いま現地では、激しい攻撃を受けながらも、女性たちが権利を求めて抗議活動を行っています。動向を注視しなければなりません。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年9月29日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年09月24日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新型コロナの治験」です。多くの治験が新薬の完成を早めます。新型コロナウイルス感染症の感染拡大がなかなか収まらないなか、急がれるのは治療薬の開発です。そのために行われるのが「治験」です。治験とは、新しい治療薬の候補が開発される過程で、健康な人や患者さんに使ってもらい、効果や安全性、副作用の有無などを確かめる臨床試験のこと。体を使って調べるため、もちろんリスクを伴いますが、検査費用の負担はなく日本では何かあればすぐさま医療機関による手厚いフォローが受けられます。現在、国立国際医療研究センターの治験管理室や「生活向上WEB」で、新型コロナの治験参加者を募集しています。「生活向上WEB」の募集案内によれば、自宅で服薬しながら病院に定期的に通い、7か月にわたり経過を調べる。通院は、自宅から病院まで専用タクシーが送迎。参加することにより、薬の開発は進み、社会貢献になると記されています。ただし、治験にはデータを採るのに適した検体でなければいけません。新型コロナの治療薬候補の場合、陽性患者で症状があり、ワクチンをまだ一度も接種していない成人男女が対象になります。あらゆる治療薬の開発に治験は欠かせません。日本での治験の数は近年増えていますが、先進国のなかでは下位に位置します。アメリカなどは医療費が高額なため、無料で治療を受けられる治験を希望する人は大勢いますが、日本では一定水準の医療が保険適用で受けられるので、無理して受けようという人は限られているのです。治験の数が足りない分は、アジアの他の国のデータを活用しますが、日本人の治療には、やはり日本人による治験の結果が必要です。たとえば、海外の製薬会社で新薬が開発されても、日本人の治験結果がなかなか採れないためその薬が日本に投入されない、もしくは日本向けには開発されないという問題が起きてしまいます。このことに厚労省は危機感を抱いています。治験については、まだ一般にはよく知られていません。政府はもっと広くアナウンスするべきではないでしょうか。新型コロナの治療薬も、多くの治験データ収集が、完成に少しでも近づけることになります。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年9月22日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年09月18日女優の川口春奈が出演する、はま寿司の新CM「中とろ祭 はまい!」編が2日より放送されている。新CMは、「はまそうなツヤ」「はまいに決まってる、脂のり」というナレーションが流れ、川口が中とろをじっくりと見つめるシーンからスタートする。存分にビジュアルを堪能したのち、中とろを口に入れると、そのおいしさに「はま〜い!」と驚きの表情を浮かべる川口。その心の声が、アニメーション演出でも表現される。そして最後は、実際に「はまい」と一言が漏れるという内容になっている。
2021年09月02日女優の川口春奈が31日、都内で行われたカルビー新商品「じゃがいもチップス」新CM発表会に出席した。新CMの撮影で北海道を訪れた川口。北の大地でのロケは「ただただうれしくて幸せでした。北海道な広大な自然の中でそこでいるだけでリラックスできた。空気も澄んでいてずっといたかった。とにかく気持ちよかった」といい、作業用トラックに乗ったことは「地元にいたとき以来の経験」とうれしそうに語った。じゃがいも収穫も体験しており、「いもを収穫すること普段なかなかない。テンション上がった。じゃがいもが連なっているのが新鮮で、こうなっているんだと体験できてうれしかった。楽しかったです」と充実の表情で振り返った。また、契約生産者としてカルビーにじゃがいもを提供している農家とも交流。川口は「気持ちいい環境の中、生産者の方がカルビーの方、たくさんの愛を感じた。じゃがいも作りのこだわりを聞けてほっこり。さらに大切に食べようと思えた」と回想。この日のイベントでは東京の会場と北海道をオンラインでつなぎ、川口は契約生産者たちと撮影以来、再会した。川口は手を振り「お久しぶりです。撮影のときお世話になりました」とにっこり。北海道から、収穫したてのじゃがいもがプレゼントとして届いた。新鮮なじゃがいもを手に取ると、川口は「まだ土がついている。ほやほやですね。うれしい、ありがとうございます」と大喜び。9月に発売される新商品は北海道で収穫されたじゃがいもを皮ごと厚切りカット。「花藻塩味」と「燻製チーズ風味」の2種類が展開される。川口は「素材そのものの味がするし、見た目もじゃがいもをより感じる。食べたらエンドレスで止まらない」とアピール。またポテトチップスは自身にとって「ご褒美ですよね」と表現し、「スーパーに母と一緒に行くとまずカゴにポテトチップスを入れて買ってもらっていた。大人になってからもテンションの上がるもの。そんな存在ですよね」と話していた。新CMは9月20日から放送スタート。また同日、新商品の「じゃがいもチップス花藻塩味/燻製チーズ風味」も全国で販売を開始する。
2021年08月31日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「熱海土砂災害」です。突発的な災害に備えるため、住む地域を見直そう。7月、熱海市伊豆山地区にて大規模な土石流が発生し、約130棟の建物が被害に遭い、多くの死者と行方不明者を出しました。現地に行ってみると、典型的な土石流とは明らかに様子が違いました。これまでの現場では大岩や根から折れた木などが流れてきて、土は粘り気のある泥状でした。ところが今回は、土を踏むと膝まで埋まってしまうサラサラのシャーベット状で、足が掬われそうになりました。専門家の調査では、「盛り土」により造成された山が崩壊し、そのまま土砂となって流れていたことが判明。この場所の、度を越した盛り土問題は県も把握しており、業者に対して指導をしていたにもかかわらず、対策が取られていなかったことが問題になっています。土石流を引き起こしたのは短時間の集中豪雨。熱海市の72時間降水量は、過去最大量の1.3倍にあたる500mm以上だったことが分かりました。明らかに気象が変わってきているため、防災基準の見直しは必須でしょう。国土交通省は大規模盛土造成地の徹底調査を行っており、全国で5万1306か所存在していると昨年3月に発表していました。しかし、自治体に対し国が安全対策の必要性を伝えても、自治体には、民間業者に販売権利を撤回する権限はありません。また、この背景には、都市近郊に人口が集中し、土地のないところに土地を造成して住宅を増やさねばならないという近年の宅地開発の流れも深く関係しています。やはり自分の身は自分で守るしかないと思います。山や川が近い、液状化が起きるかもしれないなど、自分の住む地域に災害の可能性を少しでも感じているのならば、何らかの対策を検討する必要があります。熱海の土砂崩れの第一報は、公的機関の発表より前に住民のグループラインによって、「あそこが危ないらしい」と連絡が回ったそうです。集中豪雨はすさまじい雨音のため、広報車の避難アナウンスもほとんど聞こえなくなります。予期せぬ大規模災害を即座に察知するには、地域住民の連携による防災発信が大切になります。これからは、“地方創生と防災”が、住みやすさの大きなキーワードになると思います。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月24日女優の川口春奈が出演する、ジェーシービー「SCOOP! JCB」ドキュメンタリー動画「セキュリティ」編が20日、公開された。今回公開された動画では、架空の通信社「JCB通信社」の“若手エース”川口記者が、日々顧客を守るため奮闘するJCBグループのセキュリティ対策担当者に直撃取材。「早速ですが、セキュリティ対策とはどういったお仕事なのでしょうか?」と質問し、「不正利用を検知した時点でカード利用を一時的に停止にし、不正利用を食い止める仕事です」と担当者が答えると、手元の手帳に真剣な表情でメモをとる。さらに、不正検知システムについての情報を聞き出すと、「目で全部確認するという事ですか? すごい量じゃないですか?」と驚く川口記者。その後、「印象に残っているエピソード」や「セキュリティを支えるお仕事をずばりひとことで言うと?」など深掘りしていき、「私たちの知らないところで、皆さんが色んな仕事をしてくださっている訳ですね」と取材内容に納得の表情を浮かべる。そして最後は「これはスクープ!」とカメラを構えるのだった。動画撮影では、ビシッとしたスーツを身にまとい現場に登場した川口。何度かテイクを重ねる中で、セキュリティ対策担当者のエピソードを聞きながら相槌を打つ姿や、驚く時の表情など、テイク毎に違った演技を披露した。また、セキュリティ対策担当者の緊張をほぐすため、川口から声をかける場面も。さすがの心遣いにスタッフも感心し、和やかな雰囲気の撮影現場となった。
2021年08月20日女優の川口春奈が出演する、はま寿司の新CM「本まぐろ祭 はまい!」編が5日より放送されている。新CMは、本まぐろの集合カットからスタート。そして川口が真剣な表情でネタを次々と口に運び、贅沢なひと時を堪能する。1つ頬張るたび、その旨さに「はまい!」とうなる川口。大とろ、上赤身を食べ進め、最後は「本まぐろたたきつつみ」を豪快に手で口に。温かいお茶で一息つき、「はまい!」と締めくくるという内容になっている。
2021年08月05日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「育休法改正」です。現場の声を反映。男性が取得しやすい制度に。改正育児・介護休業法が成立し、2022年より施行されることになりました。この改正の大きなポイントは、「男性が育児休業を取りやすくするように定めた」ということです。これまでの男性の育休取得率は7.48%、1割にも達していませんでした。さらに、取得した人のうち、7割が取った期間が1週間以内。もっと長期に、必要なときに分割して何度でも取れるようにと、現場のお父さんお母さんの声が改正案には反映されました。これは大きな前進だと思います。現在、孤立してしまうお母さんの産後うつの問題が深刻です。また、僕も経験がありますが、働く男性にしてみたら、いったん長期間休んで前線を離脱してしまったら、元のポストに戻れないのではないかという怖さもあります。さらに、休めば残業代が減ってしまいます。そういう経済的理由からも育休は取りにくいものでした。改正後は新たに出産日から8週間の間に4週間の育休を取れ、子供が1歳になるまでに女性は2回、男性は最大4回に分けて取得することが可能になります。さらに、育休取得日の半分を上限に仕事をすることも認められます。給付金は育休開始時賃金の67%が支給され、厚生年金など社会保険料が免除されるため、実質、収入の8割程度が保障されることになります。これまでは正社員だけの制度でしたが、改正法では、働いて1年未満の非正規雇用でも育休を取れるように変更されました。ある調査で男性の5人に1人が、育休を取らなかった理由を「職場が育休制度を取りづらい雰囲気だったから」と答えています。「取っていいと思っているのか?」と上司に言われ、申請できなかったという例も聞きました。そんな職場の空気を是正するため、育休取得対象の男性に、会社は制度の説明をし、取得の意向を確認をすることが義務化されることになりました。日本は有給休暇も取得率が極端に低い。けれども休みを取りやすい会社のほうが生産性が高いという数字も出ています。休むことで仕事のパフォーマンスも向上します。子供の有無にかかわらず、休みが取りやすい職場に変わっていくことを期待したいですね。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「LGBT法案」です。LGBTと一括りではなく個別の課題解決を。与野党合意で進められていた、性的少数派をめぐる「理解増進法案」は自民党内の強い反対を受け、今国会での提出を断念しました。オリンピック憲章では、いかなる差別も認めず、ジェンダー平等を謳っています。オリンピック開催国でありながら、この法案が成案できないというのは恥ずかしい状況だと思います。2014年のソチオリンピックでは、ロシア政府が同性愛を認めないとLGBT運動を弾圧したため、各国の首脳は抗議の意を示し、開会式の参加をボイコットしました(日本は参加していました)。自民党内でも、稲田朋美議員をはじめ、LGBT当事者と対話を重ねてきた議員はなんとか成案させようと与党幹部に詰め寄りましたが、「家族観が壊れる」など、ベテラン議員からのクレームがついて進みませんでした。もともと野党は、ヘイトスピーチや、同性愛者という理由で入居を拒否されたり、社内で差別を受けたりすることを禁止する「差別解消法案」を提出していました。それに対して自民党はLGBTの人々の実情をまず知ってもらおうと「理解増進法案」を進めていました。結局、自民党案を修正する形で与野党合意したのですが、「差別は許されない」という文言に対して、与党内の保守派が「権利を与えることで、権利を極度に主張されると訴訟が起こり、かえって分断を生む。何をもって差別とするかを定義づけないかぎり法案は認められない」と強硬姿勢を崩さず、国会提出も叶わなかったのです。たとえ法律ができたとしても、差別感情を持つ人の意識が一変するわけではありません。理解を深めるためには、対話や交流の場を増やすことが肝要なのだと思います。残念なのは、この制度を決める国会議員の中に、公表しているLGBT当事者がほとんどいないということです。議員の多様性のなさにも問題があると言わざるを得ません。最初からLGBT法案に賛成か反対か、という二択から始めるのではなく、もっと小さな主語で、性別の問題で困っているさんの課題に対処するには、どんな方法があるのか。具体策を一つずつ見出すことが、状況改善の糸口になるのかもしれません。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年7月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年07月17日女優の川口春奈が出演する、はま寿司の新CM「うに祭 はまい!」編が8日より放送されている。新CMは、海に近く、柔らかな光が差し込む、はま寿司の店内で、川口が 「うにつつみ」を楽しみに待つ様子からスタートする。待ち望んでいたお寿司を一口で頬張ると、「パリッ!」と海苔の音を響かせ、「ん〜!」と恍惚とした表情を浮かべる川口。最後は、「はまい」と唸るように言い放っている。
2021年07月09日先程、最終話が放送終了した川口春奈主演ドラマ「着飾る恋には理由があって」のBlu-ray&DVD BOXが10月13日(水)にリリースされることが決定した。「恋はつづくよどこまでも」「中学聖日記」の金子ありさが脚本を、制作チームには「MIU404」「中学聖日記」をプロデュースした新井順子、演出は「MIU404」の塚原あゆ子が務めた本作は、綺麗に着飾ることで自分の居場所を得ていた川口さん演じる主人公・真柴くるみが、価値観の違う人々とひとつ屋根の下で暮らしながら、着飾るという鎧を脱ぎ捨て、自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリー。そんな真柴と共に暮すシェアハウスのメンバーには、“ミニマリスト男”藤野駿(横浜流星)、関西人のオンラインカウンセラー・寺井陽人(丸山隆平)、アーティストの卵・羽瀬彩夏(中村アン)、人気フードスタイリスト・早乙女香子(夏川結衣)。ほかにも、向井理、飯尾和樹、山下美月らが出演。星野源の主題歌「不思議」も大きな話題となった。今回リリースが決定したBlu-ray&DVDには、特典映像としてルームシェアメンバーの川口さん、横浜さん、丸山さん、中村さん、夏川さんが参加する「ビジュアルコメンタリー(EPISODE:01)」が収録。5人がシェアハウスセットでEPISODE:01を視聴しながら、撮影秘話を語っていく。ほかにも、「クランクアップ集」や「インタビュー集」も収録予定。ブックレットには、演出陣による各話解説“ディレクターズノート”を掲載予定となっている。「着飾る恋には理由があって」Blu-ray&DVD BOXは10月13日(水)リリース。レンタル全5巻同時リリース。(cinemacafe.net)
2021年06月23日まもなく最終回を迎えるドラマ『着飾る恋には理由があって』で共演した川口春奈さんと横浜流星さんの関係性は、自然体そのもの。日常と非日常、どんなシーンでもふたりが一緒にいることに理由は必要ない。毎回、“うちキュン”な仕掛けが満載と話題のドラマ『着飾る恋には理由があって』。理想の自分になろうと背伸びする“着飾りガール”こと真柴くるみが、価値観の違う人々と一つ屋根の下で繰り広げるラブストーリー、その結末やいかに!?最終回を目前に、主演の川口春奈さんと横浜流星さんに、作品への想いを伺った。横浜:僕が演じた藤野駿は、実際の自分とは100%かけ離れた明るくマイペースな人物です。だからこそ、駿を演じるたびに「これでいいのかな…」という不安も感じたのですが、いざ放送がはじまると、自分が予想していた以上に反響をいただけたので嬉しかったです。今までの出演作の中でいちばん知り合いから連絡をもらった作品かもしれません。川口:確かに、駿はチャレンジングな役柄だったよね。料理の練習もあったり、とにかくやることが多かったと思うけど、横浜君の努力が伝わってきて。印象的だったのは、初回で振る舞ってくれたカレーが相当美味しかったこと!横浜:3話のキャンプロケも楽しかったな。絶景を見ながら、みんなでお昼ごはんを食べたり。――おふたりの共演は3年ぶりとのことですが、いかがでしたか?川口:少し、大人っぽくなったかも?でも大きな印象は変わらず。横浜:3年も空けばなんとなく距離を感じると思うけど、川口さんはいい意味でまったく気を遣わない存在で。丸山(隆平)さんのボケに果敢に乗っかったり、番宣でも「そこまでやるの!?」ということをやってくれたり(笑)。まさに“着飾らない女”でしたね。川口:お互いに気を遣わない自然体の関係って理想だと思うんです。だから横浜君にも「気になることがあったら何でも言い合おうね」って、私から撮影前に伝えました。――ちなみにおふたりは、シェアハウスには興味がありますか?横浜:ドラマの撮影前は「絶対に無理!」と思っていたんですが(笑)、自分が苦しい時に誰かがそばにいてくれるのは心強いなと。「ただいま」とか「おかえり」とか「いってらっしゃい」とか、そういうふうに言ってくれる人がいるだけで幸せというか。今は、期間限定ならいいかなって感じです。川口:料理が上手な人がいたらなお最高(笑)。でもやっぱり一人の時間や空間も大切にしたいタイプなので…。この作品でみんなと楽しく過ごせただけで満足です(笑)。――最終回はどんな展開に…?横浜:僕らにもまだわかりません(編集部注:取材は5月下旬)。ただ駿としては、自分の仕事だったり真柴のことも含めて、今まで逃げてきてしまったことに向き合わないといけないとは思っていて。川口:真柴と駿は、まったく違う価値観や考え方を持っているからこそ惹かれ合って、だからこそ、相手の言葉一つひとつがお互いを変えるきっかけになったと思うんです。3話で「自分に胸を張っていればいいじゃん」という駿の言葉がありましたけど、真柴が自分らしく胸を張って生きていけるようになればいいなと願っています。――最後に、撮影中のおふたりのリラックス法を教えてください。横浜:僕は“香り”が癒しです。シェアハウスに置かれていた小道具のディフューザーが気に入って、空き時間に買いに行きました。川口:私は“自然”です。今はまだ行けないですが、落ち着いたら海外旅行をしたい!ちなみに横浜君には、“体に合う食事”をおすすめしたいです。体力勝負なお仕事でもあるので、自分を内側からいたわってほしいと思います。横浜:じゃあ僕は、“壁を見つめる”。精神統一みたいに、無心になる時間を作るのがおすすめです。川口さんは集中力があるから、壁を見る集中力もすごいと思う(笑)。川口:それ、やってみるね(笑)。『着飾る恋には理由があって』インテリアメーカーの広報・真柴くるみ(川口春奈)と、同じシェアハウスで暮らす藤野駿(横浜流星)は、お互いを大切に想いながらもすれ違う――。一方、真柴の“憧れの人”葉山社長(向井理)は、自分の気持ちに気づき、思わぬ行動に出る…。最終回は6月22日(火)22時~TBS系で放送。Haruna Kawaguchi1995年2月10日生まれ、長崎県出身。ティーン誌のモデルを経て、2009年に女優デビュー。自身の公式YouTubeチャンネル「はーちゃんねる」も好評。ジャケット¥157,300ワンピース¥174,900(共にレッド ヴァレンティノ/レッド ヴァレンティノ インフォメーションデスク TEL:03・6384・3534)シューズ¥143,000バッグ¥64,900(共にピエール アルディ/ピエール アルディ 東京 TEL:03・6712・6809)リング¥935,000(メシカ/メシカ ブティック 日本橋三越本店 本館6階 TEL:03・6262・7688)Ryusei Yokohama1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。ドラマ『私たちはどうかしている』や映画『きみの瞳(め)が問いかけている』など、数々のドラマや映画に主演。ブルゾン¥264,000シャツ¥159,500パンツ 参考商品シューズ¥110,000(以上ディオール/クリスチャン ディオール TEL:0120・02・1947)※『anan』2021年6月23日号より。写真・松田 拓スタイリスト・杉本学子(WHITNEY/川口さん)伊藤省吾(sitor/横浜さん)中根美和子(プロップ)ヘア&メイク・笹本恭平(ilumini/川口さん)永瀬多壱(VANITES/横浜さん)取材、文・瀬尾麻美撮影協力・バックグラウンズ ファクトリーAWABEES(by anan編集部)
2021年06月16日もうすぐ最終回が放送されるドラマ「着飾る恋には理由があって」のキャスト、川口春奈と横浜流星が、6月22日(火)放送の「星野源のオールナイトニッポン」に出演することが分かった。綺麗に着飾ることで、自分の居場所を得ていたヒロインが、価値観の違う人々とシェアハウスで暮らしながら、恋をして、友情を深める中で、“着飾る”という鎧を脱ぎ捨て自分らしく生きる姿を描く“うちキュン”ラブストーリー「着飾る恋には理由があって」。星野さんは、本作に主題歌「不思議」を提供、エンディングに流れる楽曲は、ドラマと共に話題となった。そして、同楽曲を収録したニューシングル「不思議/創造」は、6月23日(水)にリリースを控えている。そこで今回、当日最終回を終えたばかりの「着飾る恋」から、“着飾る”主人公の真柴くるみ役の川口さん、マイペースでミニマリストな料理人・藤野駿役の横浜さん、さらに演出の塚原あゆ子、プロデューサーの新井順子が、ラジオに登場。ドラマについて語り尽くす。ニッポン放送「星野源のオールナイトニッポン」は6月22日(火)25時~生放送。「着飾る恋には理由があって」は毎週火曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2021年06月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「温室効果ガス46%削減」です。環境の問題だけではなく、経済の生き残り策 。4月に気候変動サミットが開かれ、各国が温室効果ガスの削減目標を表明しました。日本は2030年度までに2013年度比で46%削減するという新たな目標を掲げ、「50%の高みに向けて挑戦を続ける」と発表。それまでの目標値は26%削減でしたから、一気に引き上げた形になります。ところが、環境問題に熱心に取り組む若い人たちが、その数字では足りないと、経産省前でハンガーストライキを行いました。パリ協定では、世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5°Cに抑えることを目標に定めています。そこまで効果を出すには日本は62%の削減が必要だと訴えたのです。ちなみに他国の目標値は、アメリカは2005年比で50~52%削減。EUは1990年比で55%以上減。イギリスは1990年比で78%以上減です。アメリカのバイデン大統領は、オバマ政権で謳われた、温暖化防止と経済格差是正の両方を行う経済刺激策「グリーン・ニューディール」をさらに強化し、「クリーンエネルギー/持続可能インフラ計画」に4年間で総額2兆ドルを投入すると公約で掲げました。中国は、公害により健康被害が多く出たことを機に、環境対策に積極的になり、2030年までの温室効果ガス削減目標は2005年比で65%以上削減。また、2035年の新車販売でガソリン車をゼロに。電気自動車を中心に省エネ・新エネルギー車の割合を5割にし、残りの5割もすべてハイブリッド車にすると昨年秋に発表しました。欧米や中国の削減目標値が高いのは、環境対策がこれからの経済の主戦場になると踏んでいるからです。欧米の大手企業は、石炭や火力による電力に依存する企業とは取引しないと公言していますから、日本も再生可能エネルギーの比率を上げるなどの対処をしないと、このままでは世界の経済市場から日本の企業は排除されてしまいます。環境対策は、地球を守るというイデオロギー的なものから、産業の生き残り策に大きく変わったんですね。AIや再生可能エネルギーなど、あらゆるテクノロジーを駆使し、環境に負荷をかけない産業政策を、国が本格的にとる必要があるのではないかと思います。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月12日女優の川口春奈がはま寿司のブランドアンバサダーに就任し、10日から全国で放送される新CM「大とろ祭 はまい!」編に出演することが分かった。「はまのおいしさそのままに、うまい! つまり、はまい」をコンセプトに、大とろを食べて思わず「はまい!」と心の声を漏らす川口の、至福の表情を収めたCM。川口は、撮影現場でも10貫以上を食べるほどお寿司が大好き。頬張る瞬間の自然にこぼれる表情に、撮影はほとんど一発オーケーで進行。監督に「ほんとおいしそうに食べますね」と言われると「仕事でおいしいお寿司を食べられて幸せです」と笑顔を見せた。CMの見どころについて川口は「セットが海が近いお店の設定で、綺麗な光が入る気持ち良い空間の中で美味しいお寿司を食べられたので、すごく自然体な表情を撮ってもらえたかなと思います」とアピール。好きなお寿司のネタを聞かれると「ん~……難しいですが」と悩んだ末に「真いか! えび! あとは、かんぴょう巻きです!」とベスト3を挙げ、「お寿司屋さんに行くと、無意識にこれらを選んでいる気がします。いかのコリコリした食感が好きで、いくらでもいけちゃうんです。かんぴょう巻きは、のりとかんぴょうが好きで、締めに巻物を頼む時はかんぴょう巻きを選びます。お寿司全般好きなので悩ましいですが、これが私のベスト3です」と熱弁した。
2021年06月10日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「出入国管理法改正案」です。難民は犯罪者ではない。廃案後も対応是正を求める。日本の入国管理のあり方が国際的に問題視されています。まず、難民認定率が1.2%(2020年)と、とても低い。さらに、難民申請を却下された外国人が、入国管理の施設に長期間収容されていることも問題になっています。家族と引き離され、無期限勾留のような状況で、体調を崩してもきちんとした手当てが受けられません。扱いが非人道的ではないかと、国連からも再三勧告を受けていました。今国会では出入国管理法の改正が審議されました。改正案には、難民認定手続き中は強制送還が停止されるという規定を3回目以降の申請には適用せず、本国に送還できるという変更が含まれていました。しかし、内戦や封建的な軍政から命からがら逃れてきた人を母国に送り返せば、その人は殺されてしまうかもしれません。改悪案だと、多くの人が反対の声をあげ、3月に名古屋入管施設に収容中だったスリランカ人女性が死亡し、その管理状況が問題視されたことも受け、与党は今国会での審議を断念しました。難民申請をしている人が本当に難民なのかを判定するのは確かに難しいです。パスポートはもとより、その人を証明するものがないからです。けれども、難民=犯罪者ではありません。ただ、入管庁は麻薬カルテルの一味や武装集団を入国させないよう水際を守るのが仕事ですから、入管庁の中で難民審査を行うこと自体に無理があると思います。たとえば、難民局を作り、難民なのか、虚偽の申請をする偽装難民なのかを審査できる体制を整える必要があるのではないでしょうか。日本は難民申請を厳しくする一方で、特定技能制度など、外国人労働者を受け入れる規制緩和はしてきています。労働力のためには門を開き、助けを求める人には閉ざすというのは矛盾しています。欧米には多民族、多文化の土壌があり、移民を国力に反映させる術を持っています。その点、日本は多様性を受け入れるのが不得意なんですね。廃案になっても難民に対する日本の対応は問題が残っています。もしも日本が戦争状態になり、自分が国を逃れ難民になったとしたら?と想像力を働かせて考えてみてほしいです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月05日タレントの堀ちえみが6月1日、都内で行われたGEヘルスケア・ジャパン「ポケットエコー Vscan Air 新製品記者発表会」に出席した。グローバルヘルスケアカンパニーのGEヘルスケア・ジャパンは、ポケットサイズの超音波診断装置「Vscan (ヴィースキャン)」の最新モデル「Vscan Air(ヴィースキャン エアー)」を発売。その記者会見に口腔がんや食道がんを患って闘病生活を送り、現在も治療中の堀ちえみが登壇して病気の早期発見の大切さを説いた。これまでの経緯について堀は「2019年に口腔がんを患い、ステージ4という告知を受けました、2019年2月に手術をし、悪性の部分を取り除いた結果、舌の6割以上を取って太ももの一部を移植しました。首にも転移(食道がん)していて、エコーに命を助けていただいたと言っても過言ではありません」と説明。手術から2年3カ月が経過した現在は通院のほかにボイストレーニングやリハビリに取り組んでいるそうで、「通院は耳鼻科と口腔外科、それぞれ3カ月に1回は受診しています。経過観察で検査をし、食道がんも経過観察で半年に1回は胃カメラを飲んで再発の有無を診ていただいております。リハビリはコロナ禍なので1カ月に1回、ボイストレーニングは1週間に1回、リモートで先生に2時間ご指導していただいております」と明かしつつ、「コロナも怖いですけど、がんも進行してしまうと非常に恐ろしい病気。そちらの方も対策をちゃんとしながら検査を受けて早期発見できるようにしています。今は全然元気で、喋り方が後遺症として残ってしまいましたが、職業柄話せるように毎日最低でも15分はリハビリとボイトレをやるように心掛けています」と将来を見据えていた。堀は来年3月にデビュー40周年を迎える。「コロナ禍ということもあって事前に決められないもどかしさはありますが、歌の方は変わらず1曲でも多く歌って皆さんにご心配をお掛けした分、安心していただけるように頑張りたいと思っています」と40周年記念コンサートに意欲を見せ、ファンの前で歌うことを「一つの目標にして頑張ります。そこは実現させます!」と力強く宣言。「喋り方も含めて以前と変わってしまった部分で最初は命が助かったけどこの先どうやって生きていこうかと思ったところからスタートしました」と改めてこれまでを振り返り、「落ちるところまで落ちたから後は楽しみしかありません。今はそういう気持ちです。辛いことがありましたけど、皆さんのお陰で生かせて頂いております。瞬間瞬間が楽しいと思えますし、今は大変な世の中ですが、辛い方に目を向けるのではなく、楽しいことや素晴らしいモノに目を向けて過ごす方が同じ生きていくのであればそっちの方がお得かなと思っています」と前向きだった。
2021年06月02日とうとうお互いに相手を好きだと確かめ合った真柴くるみ(川口春奈)と藤野駿(横浜流星)なのに、なかなかハッピーな展開にはならない、むしろここから、二人の関係は難しくなっていくようで……。シェアハウス恋愛の醍醐味と困難、いよいよ本番です!デートって犬の散歩?真柴(川口春奈)はすっかり葉山(向井理)への思いを断ち切って駿に向き合っているように見えるけれど……(6話より)。©TBS3話ラストで駿(横浜流星)から真柴への「好きかも」、4話ラストで真柴からも駿へ「好きかも」返しと、お互いの思いを告げあった二人。本当ならここからラブラブな時間が、まさに“うちキュン”展開が始まるはずなのに、なかなかうまくいきません。「カップルで行きたい! 東京おでかけスポット10選」のページを見せ、いかにもなデートに行きたがる真柴に対して、シェアハウスの家主である香子(夏川結衣)の飼い犬・こうじの散歩を提案する駿。それでも関係が変わってから初めてのお出かけなのだからと、真柴はめいっぱいおしゃれをします。けれど、駿は「SNSに写真をアップするからか」と全くその真意を理解せず、その後の週末についても「イベントが目白押し」と真柴と過ごすことなど頭にないよう……。価値観が合わない同士はやっぱりだめ?香子について住人たちと語り合うなかで駿が言った「合わないのに無理して一緒にいることないからね。二人でいて楽しかったら二人、一人のほうがよかったら一人」という言葉に自信をなくす真柴。さらに駿が陽人に自分のことを「ただのお隣さん」と言っているのを聞いてしまいます。価値観が合わない同士はやはりうまくいかないのでしょうか。けれど、駿の真意が恒例の次週予告後の時間に明らかになります。このドラマ、本編では自分の価値観を変えようとしない駿に真柴が翻弄される様子や真柴の内面が描写され、ラストの短い時間でその裏で駿が実はどう思っているかが明らかになる、というのがお決まり。今回は「真柴の中に、まだいるからさ。例の社長さんが」と真柴自身も気づいていない、社長への思いが残っていることを気にしている様子。駿の方が真柴のことをかなり強く思っていて、だからこそ踏み込みきれないでいるのです。葉山の登場で駿と真柴の関係はどうなる?(6話より)。©TBS陽人(丸山隆平)にストーカーが?さて、5話はちょっとしたミステリー風味の漂う回でもありました。真柴たちを陰から見張るようなアングルがあったかと思うと、ピンポンが鳴るけど誰もいないという状況が何度か続きます。犯人は真柴のSNSのフォロワーか、もしくは陽人(丸山隆平)のカウンセリングを受けている舟木(黒川智花)か? 真柴の元には聞き覚えのない差出人からの荷物が届くし、舟木はかなり思い詰めている様子……。ピンポンダッシュをしていたのは香子の元夫・礼史(生瀬勝久)だったようです。香子とヨリを戻したくて訪ねてきたのでした。香子はどうしてもかつての結婚生活での彼の振る舞いが許せず追い返しますが、シェアハウスの住人たちから見るとお似合いの夫婦だったよう。舟木はストーカーまがいの行動が増えてきて、陽人から強く言われたことをきっかけに逆上、駿のキッチンカーを訪れて立てこもってしまいます。スマホを持たない駿は、近くの会社で働く真柴に救いを求めて走ります。現代を描くドラマでは、誰かに連絡がとれなくて走るというシチュエーションはこれくらい極端なキャラクターでないと実現しないんだな、と変なところで感心してしまいました。「役に立ちたい、必要だって言われたい」と共感を示す真柴と、「(誰かに必要とされるのではなく)俺は自分で決めたい」と強く言う駿。そしてとことん相手を受け入れようとする陽人。三人三様のやり方で舟木を説得し、結果、彼女も陽人へのこじれた思いを吹っ切る決意をします。全員、自分なりの信念を持って生きている大人であることが描かれているのが気持ちいいところ。陽人と彩夏(中村アン)との関係も気になるところ(6話より)。©TBSトラウト釣りに誘う駿この出来事で改めて自分との価値観の違いを認識しつつも「藤野さんのこともっと知りたい。そう思えるうちは一緒にいるって決めた」と真柴。そして思いがあふれた駿との、キッチンカーごしのキス! そして駿は、ひとりで行くはずだったトラウト釣りに改めて真柴を誘います。真柴ばかりが駿に変化させられているように見えて、恋愛という面倒で手間のかかるもの、ひとりの自由を制限しかねないものにそれでも一歩踏み出したのは駿の変化と言えるのではないでしょうか。謎の荷物は真柴がずっと好きだった元社長・葉山(向井理)からのものでした。葉山と偶然再会してしまった真柴。6話ではなんと葉山がシェアハウスに滞在することに……3人の関係はどうなっていくのでしょう。文・釣木文恵ライター。名古屋出身。演劇、お笑いなどを中心にインタビューやレビューを執筆。Information脚本:金子ありさ演出:塚原あゆ子、棚澤孝義、府川亮介出演:川口春奈、横浜流星、丸山隆平、中村アン・向井理、夏川結衣他放送日:TBS系毎週火曜日夜10時〜文・釣木文恵
2021年05月25日漫画家のセモトちかさんによる、不倫を描いた漫画『サレタガワのブルー』。漫画配信アプリ『マンガMee』で上位を獲得するなど、人気を見せています。そんな『サレタガワのブルー』がテレビドラマ化決定!発表にはネット上でも歓喜の声が上がりました。主人公・田川暢役を演じるのは俳優の犬飼貴丈さん。またW主演で、田川藍子役を演じるのは、2021年3月にアイドルグループ『乃木坂46』を卒業した堀未央奈さんです。2人のポスタービジュアルを、原作者のセモトちかさんが描いたオリジナルイラストも公開されています。『サレタガワのブルー』は、愛妻家のイケメン夫が、妻に不倫をされることから始まる新感覚不倫エンターテインメント作品。主人公・田川暢(たがわのぶる)はイケメン、デザイナーで高収入、愛妻家の誰もが羨むイイ夫。大好きな妻・藍子(あいこ)に尽くし、家事に仕事に努力を惜しまない。藍子も家事一切を仕切ってくれる暢に優しく、ラブラブな2人。一見幸せそうな夫婦生活を送っていた暢だが、ある事実を目の当たりにする。彼が見たのは職場の上司との不倫を全力で楽しんでいる藍子の姿だった…。「まさか藍子さんが…そんなはずはない…」優しく可愛らしい藍子が自分を裏切るはずがない。だがそんな願いは届かなかった…修羅場を迎え、自分の欲望に忠実に生きる藍子に、復讐を決意する暢。「いい女はね、自分の望みは確実に全部叶えるの」暢に、史上最凶の不倫妻を裁くことはできるのか!?ドラマイズム「サレタガワのブルー」ーより引用原作者の、セモトちかさんは「田川暢役の犬飼貴丈さんはまさに思い描いていたご本人だった」と、配役が決まった時には驚きと感動で声が出たといいます。また、堀未央奈さんについても、「撮影現場でプロ根性を見た」と絶賛。ドラマ『サレタガワのブルー』は、TBS・MBSで同年7月13日の深夜から放送です![文・構成/grape編集部]
2021年05月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「Z世代」です。世界中で抱える問題。解決の鍵となるZ世代。バブル世代と氷河期世代は「X世代」、‘80~‘90年代半ばに生まれたゆとり世代は「Y世代」、‘90年代半ば~2010年代初めに生まれた若者たちは「Z世代」と呼ばれています。Z世代に注目が集まるきっかけとなったのは、人権運動家のマララ・ユスフザイさんや環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの登場でしょう。ティーンエイジャーが、人権や地球環境が脅かされている窮状をSNSを通じて訴え、それらを守ろうとするアクションは世界で同時多発的に起こりました。そうして、経済至上主義とは別の新しい幸福の価値観を広げていきました。日本のZ世代は、小学生~中高生の多感な時期に東日本大震災や原発事故を体験しています。義務教育課程で環境や人権、SDGsについて学び、働き方は会社員ベースから、フリーランスベースに移行しつつあります。国や集団に属さずに、強い個として生き抜く新自由主義者がフィーチャーされた時代を経て、人々は戦いに疲れてしまいました。さらに自然災害が頻繁に起こり、景気は回復せず、格差は広がるばかり。個人の力ではどうしようもない状況に陥っています。そんな背景のもと、多様な個が足りない部分を補填し合い、困難を共に乗り越えようとする「コミュニタリアニズム(共同体主義)」がZ世代に広がっていきました。社会環境は目まぐるしく変化しています。人権や環境部門に積極的でない企業は投資の対象にならなくなり、SDGsというゴールを目指さねばなりませんが、大人たちは策がなく困っています。以前、ベンチャー企業と大手企業をマッチングさせる取り組みを取材したとき、大企業の社員はZ世代の新しい感性や価値観をサービスに取り入れようと、熱心に若い起業家たちの意見を聞いていました。これまでは若者の意見といえば、流行物やギャル語など、トレンドとして取り上げられる程度でした。しかし、今後は、デジタルネイティブのZ世代から新しい知見を学び、大人は資本やマーケットを若者に提供するなど、ウィンウィンの関係を築く必要があると思います。互いに協力しなければ乗り越えられそうにない問題が世界に山積みなのです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年5月26日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年05月21日