子どもが保育園や幼稚園、小学校に通い出すと、子どもの友だちのママから「家に遊びに来て」と誘われることがあります。よく知らない間柄のママ友宅を初めて訪ねるときは、何かと気をつかうもの。どんなことに気をつけ、何を用意していくべきでしょうか。■手土産はリサーチしてから慎重にチョイスまず、手土産は必須。プリンやカットフルーツ、個包装になった焼き菓子など、切り分けが不要なおやつ系が定番ですが、ランチやディナーに招かれた場合は、サラダやお惣菜など、食事の足しになるものでもいいでしょう。ただ、お惣菜系は、訪問宅のママが用意してくれている食事の内容によっては、合わないことがあります。また、料理好きで、もてなしたいママの場合、子どもウケが良いピザやチキンなどを持って行くと、手土産に人気が集中して微妙な雰囲気になる可能性も…。できれば行く前に、どんなメニューが出るか探っておきたいところです。「何か持って行こうと思いますが、どんなものがお好きですか?」と素直に聞いてみるのもアリでしょう。SNSで相手のママの投稿をチェックしておくと、ホームパーティをよく開いている、お菓子作りが趣味、などの情報をつかめるかもしれません。また、相手宅の子どもも手土産を食べられるように、アレルギーの有無についても事前に確認しておきたいですね。お菓子を手土産にする場合は、訪問時にいなくても、ほかの兄弟やパパの分も忘れずに。家族構成や人数がよくわからない場合は、数を多めに用意すると安心です。■室内で走り回らないよう、子どもに念押しを部屋の中で飛び跳ねたり、バタバタ走り回ったりしないよう、子どもにはあらかじめ念押ししておきましょう。相手宅がマンションの場合、階下やほかの部屋に音が響きやすいので注意する必要があります。特に、男の子は女の子以上に活発な子が多いので要注意。相手宅の子どもが女の子で、男の子に慣れていない場合、普段通りに振る舞うとビックリされてしまうかもしれません。ただ、どんなに念押ししても、子どもは興奮すると、つい走ってしまうことがあります。その場合はすぐに子どもの動きを止めて注意し、相手宅のママにひとこと謝ることが大切です。もし心配なら、子どもたちが静かに熱中して遊べるようなパズルやブロックなどのオモチャを持参するといいかもしれません。また、足音対策として、子どもにフカフカした素材の厚めの靴下を履かせておくのもおすすめです。■ティッシュ、タオルは必需品!小さい子には、いくら「お行儀よくしようね」と言い聞かせても、食べものをぼろぼろこぼしたり、飲みものをこぼしたりすることもあります。そんなときに備えて、ポケットティッシュやウェットティッシュ、タオル類は必ず持って行きましょう。まだオムツをつけた赤ちゃんなら、もちろんお出かけ用のオムツ替えセットは必須。オムツを替えさせてもらうときは、必ずオムツ替え用のシートを使うようにしましょう。使用済みのオムツは持ち帰るのが基本です。また、オムツやゴミ、濡れた衣類を入れるためのビニール袋も、多めに持って行ったほうがよさそうです。ママ友宅から帰ったら、なるべくその日のうちにお礼メールをしておきたいですね。第一印象をばっちり決めて、良好な関係をスタートさせましょう!
2017年01月08日こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。2歳になる娘がいますが、最近はおしゃべりが止まらず、大人の会話を真似てどんどん覚え、吸収するようになってきました。最近では、衣料店などで下着売り場を見かけると、必ず「ママのブラジャー!」と大声で叫び、駆け寄って行くようになり、本当に恥ずかしい思いをしています。ママ友にこの件を話すと、うちの子もあるある!と、ママ友が体験したたくさんの「子どもの恥ずかしかった外出先での言動 」を教えてくれました。今回は、クスッと笑えるエピソードを5つご紹介し、そこから学べるママの心構えを簡単にまとめてみました。●自宅での自分を見直すべき? 外出先での子どものビックリ発言●普段からよくオナラしていることをバラされる『旦那側の親戚一同が集まり、食事会を開いたときのエピソードです。義兄がオナラをしてしまい、「いやー、恥ずかしいな」と冗談を交わしていたら、息子が突然「大丈夫だよ。ママもよくオナラしてるもん」 と一言。わたしは穴があったら入りたい気持ちでいっぱいに』(3歳の男の子のママ)●普段から動画を見せていることがバレる『電車が大好きな息子は車内でおとなしく乗れるほうで、たまに乗る電車や地下鉄は安心して乗せていたのですが、最近たまたま機嫌が悪いときに乗った際、「動画見せてー!○○の動画が見たいのー!」 と絶叫。それもそのはず。数日前より、家事で忙しい朝にタブレット端末で息子が好きなアニメの動画を見せながらやり過ごすようになり、そこで楽しさを覚えてしまったのか、常に「動画見たい」とせがむようになった息子。特に電車の中では周りの目が痛かったです……。反省』(2歳の男の子のママ)●日頃の口癖を真似る『お友達の家に遊びに行った際、娘が上着とマフラーを脱ぎつつ、「これは○○(ブランド名)のマフラーだから汚しちゃダメってママが言ってたの。ちゃんとかけておいてね!」 と、お友達のお母さんに言っていたことを後ほど聞き、顔から火が出ました』(4歳の女の子のママ)----------小さな子どもは、両親や祖父母、また保育園や幼稚園で会うお友達や先生といった、比較的狭い環境の中でたくさんのことを吸収します。特に、毎日お世話をしてくれるママやパパの影響力は大。子どもは親の背を見て育つと言われるように、本当によく観察しているものです。外出先での子どものビックリ言動には、実はママやパパの生活態度が深く関係していることも。子どもの成長に合わせて自分を見つめ直す、いいきっかけになるかも!?●予測不可能な言動で、成長を感じることも●テレビの前で歌いながら踊りだす『小児科の待合室のテレビで、娘がお気に入りの子ども向け教育番組が流れていました。体操の場面になると、娘が急にテレビの前に飛び出し、歌いながら体操を始めた のでびっくり。次第に娘につられてテレビの前で踊りだす子も集まりだし、体操の中でハイハイをするくだりでは、子どもたちが床に手と膝をついて一斉にハイハイをし始め、あちらこちらから「○○ちゃん、ズボンが汚れるからやめてー!」「手が汚れるー!」というお母さん方の悲痛な叫びが……。本当に申し訳なかったです(笑)』(2歳の女の子のママ)●飛行機の着陸が近くなったころ、乗客に「起きてー!」と叫ぶ『当時3歳になったばかりの娘と、海外旅行の帰りに飛行機に乗った際のおもしろエピソードです。帰国の便は夜の到着で、着陸前は機内の灯りが落とされ、周りの人たちはゆっくりくつろいでいました。娘に、「もうすぐおうちに着くね。飛行機を降りる準備をしなくちゃね」と話しかけると、突然大きな声で「みんな、起きてー!」 と叫んだのです。どこからともなくクスクスという笑い声と、「はーい、起きましたよ」と声をかけてくださる人もいましたが、わたしと主人はおかしいやら申し訳ないやら複雑な気持ちに。機内の照明が落とされていたのがせめてもの救いでした』(4歳の女の子のママ)----------エピソードの中にも、このような子どもの成長を感じる微笑ましいものもあり、ほっこりした気持ちになりました。しかし、予測不可能な言動で、場合によっては周りの方が不快な思いをしたり、ケガをしたりするレベルであれば、その都度厳しく子どもに言って聞かせなくてはいけません。保護者は責任を持って対応したいですね。どれも小さな子どもだからこそ許せる、とっておきのエピソードでした。子どもが大きくなったとき、思い出話として語り、笑い合うのが今から楽しみですね。●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年01月06日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演し、一躍注目を浴びたアダム・ドライバーやジョン・ボイエガら「スター・ウォーズ」男子たち。また、『X-MEN』シリーズから派生した『デットプール』のライアン・レイノルズは、キレキレアクションやコミカルな演技で大人気となった。では2017年は、どんな俳優たちが映画界を席巻するのだろうか、“七人”のネクストブレイク候補に迫った。1人目は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも登場した“新生スパイダーマン”であり、ついに単独主演作『スパイダーマン:ホームカミング』が公開されるトム・ホランドだ。1996年生まれ、まさに弱冠20歳の英国俳優は、アメコミ界の重鎮スタン・リーをして「スパイダーマンの役をやるために生まれてきた」と言わしめるほどの逸材だとか。アベンジャーズで最も若いヒーローとして、純粋で暴走しがちな正義感と、力を持つことの苦悩と混乱を抱えつつ敵と戦う、初々しいヒーロー像を見せてくれることだろう。その前後に、ブラッド・ピット製作の伝記アドベンチャー『Lost City of Z』(全米4月公開)の日本上陸もあればなおよし!また、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で重要なキャラクター、クリーデンス青年を演じたエズラ・ミラー。超高速移動のパワーを持つヒーロー“フラッシュ”として、2018年の単独主演作よりも先に『ジャスティス・リーグ』に登場する。1992年生まれのエズラは、これまで『少年は残酷な弓を射る』『ウォールフラワー』などインディペンデント系の作品に出演していた“アート系男子”の筆頭株。そんな彼が、アメコミヒーロー映画に出演すること自体が、もはや事件!? 日本をはじめ世界的ヒットとなった『ファンタビ』でさらなる人気を獲得しつつ、ひとクセある若手ヒーローとして大きな注目を集めそう。同じく大抜擢といえるのが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作にして第5弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウと関わることになる英国人兵士ヘンリー役のブレントン・スウェイツだ。1989年生まれ、現在27歳のブレントンは昨年、イケメン盗賊を演じた『キング・オブ・エジプト』のプロモーションで来日した際、五輪体操選手の“白井健三に似ている”と話題となった爽やかなルックスが目を引く。本シリーズでおなじみのオーランド・ブルームのように大ブレイクが期待されており、あの『マレフィセント』続編への再登場もうわさされている。さらに、ティム・バートン監督最新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の主人公に抜擢された、次世代の英国男子エイサ・バターフィールドの成長も見逃せない。マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』で注目され、名作SF小説の映画化『エンダーのゲーム』でも繊細な演技を見せたエイサは、1997年生まれ、4月でついに20歳となる。背もぐんと伸び、青い瞳がいっそう大人びてきた(でもトトロは大好き)彼は、ティム・バートンの奇妙な世界の中でどんな姿を見せてくれるのか、乞うご期待。なお、2014年に主演した『僕と世界の方程式』(原題:X+Y)も1月28日より公開されるので楽しみ。そして、今年も「スター・ウォーズ」男子には要注目だ。まず、絶賛公開中『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にはディエゴ・ルナやドニー・イェン、マッツ・ミケルセンら人気どころが多数だが、帝国軍から逃亡してきたパイロット、ボーディー・ルック役のリズ・アーメッドの精悍なイケメンぶりも気になる!ジェイク・ギレンホール主演『ナイトクローラー』では冴えない助手、『ジェイソン・ボーン』では新進IT起業家を演じていた彼は、文才もあり、ラッパー・Riz MCとしても知られる。スターチャンネルにて放送中のクライム・サスペンス「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」ではゴールデン・グローブ賞にノミネートも。Netfilxオリジナルドラマ「The OA」にも出演中で、今後も日本上陸作が出てくるかもしれない。少々気が早いかもしれないが、『ローグ・ワン』に続く2018年公開の「スター・ウォーズ」アナザーストーリー2作目にて、若きハン・ソロに大抜擢されたオールデン・エアエンライク(アルデン・エーレンライクとも)も、ぜひいまからチェックを。1989年生まれ27歳の彼は、学生時代にスピルバーグに見いだされ、フランシス・F・コッポラ、ウディ・アレン、『ヘイル、シーザー!』ではコーエン兄弟と名匠たちに愛されてきた。現在はウォーレン・ベイティ監督、リリー・コリンズ共演の『Rules Don’t Apply』(原題)、ジェニファー・アニストン共演の『The Yellow Birds』(原題)などが控える。過去には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのピーターやハリーのオーディションを受けていたという彼は、日本での知名度はまだこれからだが、いよいよ花開くときがきたようだ。最後に、新旧スパイダーマン対決!…というわけではないが、アンドリュー・ガーフィールドにも再注目することをお薦めする。3部作になるはずだった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズは興行が振るわず、製作中止に。スパイダーマンに思い入れがあったアンドリューはすっかり意気消沈したといわれているが、今年は改めて、彼の演技力&役者魂を実感する1年となりそう。スコセッシ監督の渾身作『沈黙-サイレンス-』がまもなく公開、メル・ギブソンが監督を務めた戦争映画『Hacksaw Ridge』(原題/夏公開)ではゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞などにノミネートされており、アカデミー賞にもノミネートされる可能性大。さあ、2017年、あなたは誰に注目する?(text:cinemacafe.net)
2017年01月04日年が明け、いよいよ本年度アカデミー賞に向けた映画賞レースは本格化。とはいえ、日本公開がまだまだ先の作品が多く、現状ではピンときていない人も多いのでは?いまのところ、ライアン・ゴスリング×エマ・ストーン×『セッション』監督で贈るミュージカル『ラ・ラ・ランド』、ブラッド・ピット製作総指揮で貧困やドラッグ、LGBTに斬り込んだヒューマンドラマ『ムーンライト』、マット・デイモン製作総指揮で盟友ベンの弟ケイシー・アフレック主演の『マンチェスター・バイ・ザ・シー』といった作品が前哨戦を牽引しているが、本年度アカデミー賞はとりわけ女優部門が華やかとなりそうなのだ。日本でも高い人気を誇る若手演技派から、注目の新星、ベテランまで混戦模様となっている。■主演女優賞には人気実力派がひしめくまず、主演男優賞では、『Manchester by the Sea』のケイシーや『ラ・ラ・ランド』のライアン、『Hacksaw Ridge』(原題)のアンドリュー・ガーフィールド、『ラビング愛という名前のふたり』のジョエル・エドガートン、『Fences』(原題)のデンゼル・ワシントン、『はじまりへの旅』のヴィゴ・モーテンセン、『ハドソン川の奇跡』トム・ハンクスといった顔ぶれが、おおかた揃いつつある。ライアンと並んで数多くのノミネートを受けているのが、『ラ・ラ・ランド』エマ・ストーンだ。一昨年は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。トム・ハンクスが『ハドソン川の奇跡』の記者会見中にもかかわらず絶賛したことでも話題を呼んだ同作は、エマが「ヴェネチア映画祭」で女優賞を受賞し、快進撃が始まった。「キャバレー」でブロードウェイデビューも果たしているエマでも、歌とダンスを猛特訓したという。L.A.を舞台にし、オーディションに落ち続けても女優になる夢をあきらめないという役柄は、アカデミー会員でなくても共感を集めること必至。そんなエマと、おそらく対抗することになりそうなのが、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』のナタリー・ポートマン。ノミネートされれば、自身が受賞した『ブラック・スワン』以来、2度目。誰もが一度は目にしたことがある1963年11月22日のJFK暗殺のその後、ファーストレディとして、妻として、母としての“ジャッキー”の4日間に迫っていく。ナタリーは外見はもちろん、英語のアクセントや歩き方まで見事“ジャッキー”を再現しているという。だが、『ザ・マスター』など4度の助演女優賞+『アメリカン・ハッスル』での主演女優賞ノミネートを誇る、『メッセージ』エイミー・アダムスにもそろそろオスカーを獲らせてあげたいような…。ゴールデン・グローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)は2年連続受賞しているが、オスカーが無冠なのは意外ですらある。同作では、『ブレードランナー』も控えるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のもと、突然飛来した謎の知的生命体とコミュニケーションを試みる言語学者に。多様性を受け入れない“不寛容さ”が世界的問題となる中、どんな“メッセージ”を彼女が伝えようとするのか、気にならずにいられない。■今年は何か違う!?多彩な顔ぶれに注目さらに、無冠のベテランにも注目したい。まず、『人生はビギナーズ』のマイク・ミルズ監督が自身の母親をテーマに描いた半自伝的作品『20TH CENTURY WOMEN』(原題/6月公開)のアネット・ベニング。激動の70年代を軽やかに生きた女性を体現したアネットは、キャリア最高の演技と絶賛を受けている。アカデミー賞にノミネートされれば、『キッズ・オールライト』以来6年ぶり実に5度目。加えて、ポール・ヴァーホーヴェン監督初のフランス語映画『Elle』(原題/夏公開)から、フランスの実力派イザベル・ユペールの初ノミネートもあるかも。作品はカンヌをはじめ高い評価を得ているが、アカデミー外国語映画賞の候補からは漏れてしまったため、イザベルのノミネートに期待する。また、昨年は「白いオスカー」と物議を醸し、ボイコット騒動などもあったが、今年は少し風向きが異なりそうだ。『ラビング愛という名前のふたり』で夫(ジョエル・エドガートン)と深い愛で結ばれた妻を演じた新星ルース・ネッガは、まず主演女優賞候補に入るだろう。デンゼルの監督&主演作『Fences』で妻を演じたヴィオラ・デイヴィス、作品賞候補の筆頭株『ムーンライト』のナオミ・ハリス、さらにNASAに協力していた天才黒人女性を描く『Hidden Figures』(原題)から主演タラジ・P・ヘンソンほか、助演にオクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイのうち誰かがノミネートされるかもしれない。ちなみに同作の音楽は、ファレル・ウィリアムズが務めている。助演女優賞といえば、ほかに『マンチェスター・バイ・ザ・シー』からミシェル・ウィリアムズ、『LION/ライオン~25年目のただいま~』からはニコール・キッドマン、『20TH CENTURY WOMEN』からはグレタ・ガーウィグなど、世代も個性もさまざまな女優たちが揃いそう。助演男優賞候補としては、『ムーンライト』で主人公の少年の面倒を見る麻薬ディーラーを演じたマハーシャラ・アリ。続いて、Netfilx配信中『最後の追跡』からジェフ・ブリッジスとベン・フォスター、『LION/ライオン』デヴ・パテルなどが上げられる。(text:cinemacafe.net)
2017年01月03日2017年に劇場公開される作品リストから、大作を中心に「これぞ観るべき!」と言える注目洋画をご紹介。相変わらずシリーズものが数多いので、日本での興行成否は未知数だが、2016年に比べるとはるかに粒ぞろいで、洋画復権を期待したくなるラインナップだ。<絶対観るべきマスト作>2017年最もヒットが期待されている実写洋画が、ディズニーの『美女と野獣』(4月21日公開)だ。ずば抜けた作品の知名度に加えて、主演を務めるエマ・ワトソンは日本でも高い人気を誇る存在。すでに公開されている予告編からは、ビル・コンドン監督(『ドリームガールズ』、『トワイライト・サーガブレイキング・ドーン』シリーズ)らしい上品で華麗な世界観が伝わってきて、ファンの期待を裏切らない出来ばえになる予感だ。いま最も新作が待たれる監督、クリストファー・ノーランの『ダンケルク(原題)』(9月公開)は、戦争映画の歴史を変えそうな重要作でやはりマスト。12月15日には、『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』が世界同時公開。まずはタイトル解禁を待ちたい。<長編アニメは、ディズニー VS イルミネーション>すでに全米で大ヒットを記録しているディズニー・アニメーションの新作『モアナと伝説の海』(3月10日公開)は、日本でもヒット確実の鉄板タイトル。実際、とても良い出来です!常に新しいヒロイン像を追求し続ける野心的な姿勢も評価したい。夏にはピクサーの新作『カーズ3』が公開予定。また、日本での公開時期は未定ながら、同じくピクサーは『COCO』という新作も待機中だ。メキシコの“死者の日”を題材に、『トイ・ストーリー3』のリー・アンクリッチ監督がメガホンをとっており、こちらはかなり期待できそう。ディズニー・アニメーション及びディズニー/ピクサーのライバルとして近年、存在感を増しているのが『ミニオンズ』を手がけるイルミネーション・スタジオ!昨年公開された『ペット』のヒットも記憶に新しいが、今年は『SING/シング』(3月17日公開)、『怪盗グルー』シリーズの最新作(夏公開)と2本の新作をリリースし、長編アニメシーンを盛り上げてくれそう。<量産されるアメコミ映画、何を観たらいい?>年明け早々に公開される『ドクター・ストレンジ』を皮切りに、2017年も量産体制に入ったアメコミヒーローが大暴れ!『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(5月12日公開)、『ローガン(原題)』(6月公開)、『ワンダーウーマン』(夏公開)、『スパイダーマンホームカミング』(8月11日公開)、『ジャスティス・リーグ』(冬公開)などなどタイトルを挙げるだけでも、ヒーローたちの多忙ぶりは明らか。世界の平和は、まだまだ遠いようです。一番楽しみなのは、『レゴバットマン ザ・ムービー』(4月1日公開)!!<終わらない続編祭り、でも2017年は豊作の予感>『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を除いて、日本ではほぼ散々な結果だった2016年の実写洋画のシリーズもの。そんな状況などお構いなしに、ハリウッドでは続編祭りが終わりを見せない。ただし、2017年は『ワイルド・スピード ICE BREAK』(4月28日公開)をはじめ、『トランスフォーマー/最後の騎士王』(夏公開)、『猿の惑星:大戦記(グレート・ウォー)』『キングスマン2』『ジョン・ウィック2』と豊作の予感がヒシヒシ!もちろん、夏休みの本命『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(7月1日公開)も期待せずにはいられない。<名だたるSF金字塔が続々復活>2016年、ここ日本でも『オデッセイ』がスマッシュヒットを記録し、健在ぶりをアピールしたリドリー・スコット監督。そんな希代の映像作家が70~80年代に手がけたSF金字塔が続々復活するのも、2017年のうれしい出来事だ。まずは、スコット監督が自らメガホンをとる『エイリアンコブナント(原題)』が9月に日本上陸。そして、ハリソン・フォードも出演しちゃう続編『ブレードランナー 2049』が11月に公開される!こちらはスコットが製作総指揮、『プリズナーズ』『ボーダーライン』『メッセージ』とわずか数年で傑作を連発中のドゥニ・ヴィルヌーブ監督という強力タッグで、期待が高まりまくる。SF金字塔といえば、ハリウッド実写版「攻殻機動隊」、その名もズバリ『ゴースト・イン・ザ・シェル』(4月7日公開)も忘れちゃいけないビッグタイトル。原作やアニメ版が偉大過ぎるゆえ、期待値もハードルも高いが、果たして?(text:Ryo Uchida)
2017年01月03日2016年、最も支持されたTVドラマの1つ「逃げるは恥だが役に立つ」。キャスト陣の好演とケミストリー、実は社会性にあふれたテーマ、主題歌の「恋」ダンスなどが相乗効果となり人気を博した。このドラマに出演していたキャストたち、特に“メンノン”モデルの成田凌や“逆輸入俳優”といわれる大谷亮平は、今年さらに注目を集めるはず。また、「あの映画のあの子は誰?」という新星や、着実に力をつけてきた若手がさらなる飛躍を見せそうだ。大いなる期待も込め、“七人”のネクストブレイク男子をご紹介する!■人気ドラマの気になるイケメンが「GReeeeN」に!?1993年11月22日生まれ、「逃げ恥」撮影中に23歳になった成田さん。坂口健太郎と同様、「MEN’S NON-NO」専属モデルとして活躍、飄々としたマイペースなキャラと独特のセンスで存在感を放っている。彼が「逃げ恥」で演じた“百合ちゃん”(石田ゆり子)の部下、梅原くんは最終回にまさかのカミングアウトがあり、彼のラブも無事ハッピーエンドに。視聴者に驚きと喜びを与えてくれた。また、昨年はNHK BSプレミアムのドラマ「ふれなばおちん」で長谷川京子演じる主婦に恋する役を熱演したほか、大ヒット作『君の名は。』への声の出演、急きょ『L-エル-』でパン屋の代役を務めたことが映画界でも注目を集めた。菅田将暉、横浜流星らと「GReeeeN」のメンバーを演じる『キセキ ーあの日ソビトー』では、劇中グループ「グリーンボーイズ」としてCDデビューも。その愛嬌のあるルックスとはギャップのある低音ボイスは彼の魅力でもあり、MVでも成田さん演じるクニの美声は必聴。1月からは小雪と伊藤淳史が共演する“日9”ドラマ「大貧乏」で、眉目秀麗、頭脳明晰、人心掌握にも長けるというハイスペック男だが、裏にはある思いを抱えているという加瀬春木役に抜擢されており、さらに人気を拡大させるはず。「グリーンボーイズ」メンバーのうち、杉野遥亮にも注目。1995年9月18日生まれ、現在21歳の杉野さんは、「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」で校閲部に出入りする印刷会社の“正宗くん”として、和田正人演じる米岡と仲良し(?)になった長身(185cm)のキュートな男子。一昨年、松坂桃李らを生み出した「第12回FINEBOYS専属モデルオーディション」でグランプリを獲得、『キセキ-あの日ソビト-』で映画デビューを飾る。Huluオリジナルの「地味スゴ」スピンオフにも和田さんや江口のりこらと出演。1月スタートの“火9”ドラマ「嘘の戦争」ほか、『兄に愛されすぎて困ってます』では“ヘタレ系塩顔男子”を演じるなど、伸びしろを感じさせている。■「あのイケメンは誰?」思った人は数知れず…Netflix「TERRACE HOUSE」シリーズのスタジオメンバーとして活躍する健太郎も、大ブレイクの兆しあり。1997年6月30日生まれの19歳。現役高校生モデルから、「昼顔~平日午後3時の恋人たち~」で俳優デビュー、『俺物語!!』で映画デビューを果たした。昨年は「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」「仰げば尊し」と話題のドラマで鮮烈な印象を残し、現在公開中の『ミュージアム』では、小栗旬演じる主人公・沢村の高校時代を演じているが、これがまた雰囲気から何から小栗さんにそっくり!また、ヤンキー少年を演じた『14の夜』では全裸でプールに飛び込むシーンに挑むなど、熱演を見せている。“塩顔”の切れ長の目元にはどこか憂いを感じさせ、演技センスも抜群の様子。2014年に出演した清水翔太「SNOW SMILE」のMVでは、小松菜奈と超絶キュートなカップルを演じていただけに、今後は胸キュン作品にも出演してもらいたい!と思ったら、2017年は『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』では中条あゆみに、『先生!』では広瀬すずに“想いを寄せる”役に。また、太賀の友人役を演じる剛力彩芽主演ドラマ「レンタルの恋」が1月スタート。野村周平×黒鳥結菜『サクラダリセット』では「声を届ける能力」を持った高校生役で前後篇に登場し、歌とギターも披露するという。ちなみに、「レンタルの恋」では清原翔、『サクラダリセット』では岩井拳士朗といったモデル出身俳優たちにも要注目だ。■話題作相次ぐ!2017年の売れっ子になる!?菅田将暉や窪田正孝らが過去に出演し、若手の登竜門といわれる山田孝之の『闇金ウシジマくん』シリーズには、昨年、間宮祥太朗、太賀ら注目俳優が多数出演した。中でも山田裕貴は『HiGH&LOW THE MOVIE』から『ふきげんな過去』『青空エール』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』、加えて自身の主演シリーズ『闇金ドッグス』など話題作に立て続けに出演。何気に、出演映画は9作にものぼっている。山田さんは、1990年9月18日生まれの26歳。“戦隊ヒーロー”としてデビューし、『ストロボ・エッジ』などで注目を集めた。「カメレオン俳優を目指している」というだけに、ヤクザやチャラ男から、狂気の男、野球部の先輩など、演じてきた役は実にさまざま。2017年は、タツノコプロのヒーロー『破裏拳ポリマー』で馴染みの深い坂本浩一監督のもと主演・溝端淳平の“相棒”に。また、故・寺山修司の小説の映画化『あゝ、荒野』にも参戦。待望のボクサー役で、初共演となる菅田さんの宿命のライバルを演じるというから楽しみ。さらに村上虹郎主演『二度めの夏、二度と会えない君』では、銀髪姿でベースにも挑戦する。もしかしたら、昨年の菅田さんのように「どの映画にも出ていたよね」と言われるような存在になっているかもしれない。一方、菅田さんを主演に迎え、古屋兎丸の人気漫画を映画化する『帝一の國』に、野村さん、竹内涼真、間宮さん、千葉雄大とともに出演する志尊淳も今年、爆発的人気を得そうな1人。1995年3月5日生まれ、21歳の志尊さんもまた“戦隊ヒーロー”出身。多部未華子主演のクリスマスドラマスペシャル「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」では、“王子様キャラ”を好演したばかりだ。今年は、あの「イタズラなKiss~Love in TOKYO」を手がけたチームのもと、癒やしの胸キュンラブコメディー「きみはペット」のモモ役に抜擢。先日公開された予告編でも、子犬のようなモフモフヘア、自販機ドンキスやバックハグなどが再現されており、期待度は十分。生徒会長の座をめぐる名門男子高校生の激しいバトルをギャグ満載で描く『帝一の國』では、若手人気俳優×超個性派キャラが激突するなか、志尊さんは茶髪&ボブヘアで、アイドル的な存在を体現。同じく戦隊レッドだった“ヌクメン”千葉さんの後継者となるかも!?さらに中条あやみ主演『覆面系ノイズ』に小関裕太とともに出演するなど、引っ張りだことなりそうだ。■2人の“おにいさん”から目が離せない「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」で、ハイスペックなのに女心を理解できない“残念男子”を演じた高橋一生にも注目!1980年12月9日生まれ、36歳を迎えたばかりの高橋さんは、昨年、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」「僕のヤバイ妻」などで名バイプレイヤーとしてその演技力を発揮し、大ヒット映画『シン・ゴジラ』の理系オタク・安田龍彦がハマリ役に。同じく“リケジョ”尾頭ヒロミ(市川実日子)らとともに人気者となった。今回、多部さんを相手に王道ラブストーリーに挑戦したことも新鮮だったが、今年は「逃げ恥」と同じ火曜ドラマ枠「カルテット」で松たか子、満島ひかり、松田龍平と共演。“全員が片想い”という大人のラブ・サスペンスを描くというから期待高まる。さらには、大河ドラマ「おんな城主直虎」や豪華キャスト競演の『3月のライオン』なども控えている。ハイスペックイケメンといえば、「逃げ恥」の風見役で注目を集めた大谷亮平だ。1980年10月1日生まれの大谷さんは、韓国のダンキンドーナツのCMで注目を集め、モデル、俳優として10年間にわたり現地で活躍。日本で人気ドラマにレギュラー出演しているということで、韓国からも取材が来たほど。ディーン・フジオカに次ぐ“逆輸入俳優”といわれる。「逃げ恥」では、年齢差という百合ちゃんの“呪い”を打ち破ってくれた一途キャラであり、ちょっとぎこちない「恋」ダンスのギャップなども好印象に。“塩顔”ブームの中にあって貴重な“濃厚系”の顔立ちだが、1月20日からは倉科カナ、三浦翔平、水野美紀とドロドロしてるのにキュンとするという(!?)“ドロキュン”ドラマ「奪い愛、冬」で、さらなる一面を見せてくれそうだ。2017年、彼らの躍進を楽しみにしていて。(text:cinemacafe.net)
2017年01月03日2017年の幕開けとなる1月クール。いよいよ今週から始まる新ドラマについて、今日はドラマニアな筆者が見どころを交えてご紹介していきましょう。■笑って泣ける名作がズラリ!原作モノは“コミカル”押し待っていました!現代アラサー女子のバイブル、希望と絶望に満ち満ちた話題の名作漫画「東京タラレバ娘」がついに実写化。朝ドラ「花子とアン」以来約2年ぶりの主演となる吉高由里子さんに加え、親友役に榮倉奈々さん&大島優子さんという異色コンビが控えているとあって、一体どんなドタバタ恋愛劇を繰り広げてくれるのか…期待が高まります。原作モノと言えば、堤真一さんが「スーパーサラリーマン左江内氏」に扮するコメディ作品にも注目。藤子・F・不二雄氏が唯一連載したとされている大人の同名漫画を、「勇者ヨシヒコ」シリーズの奇才ぶり知られる福田雄一氏が脚本・演出で魅せてくれますよ。また個人的には、久しぶりのお受験モノもおすすめです!阿部サダヲさん×深田恭子さんが中卒夫婦役で共演。娘の最難関中学合格を目指す「下剋上受験」は、桜井信一氏原作のノンフィクション書籍が原作となっています。娘・佳織役には、約250人の中からオーディションで選ばれた山田美紅羽ちゃんが登場!眩しい演技力をとくとご堪能あれ~。■“シリアス”な作品に挑戦解散後の主演作に注目が集まる1月クールは、昨年末をもって解散した「SMAP」の新たな活動の場としてもその動向が注目されています。草なぎ剛さん主演の「嘘の戦争」は、「銭の戦争」に続く復讐シリーズ第2弾。幼い頃に家族を殺された主人公が成長して天才的な詐欺師となり、巨大企業へ復讐を企てる様を、禁断の三角関係と共にシリアスかつユーモラスに描いていくとあって、ドキドキ…緊張の展開から目が離せません。藤木直人さん、安田顕さん、水原希子さん、山本美月さん、市村正親さんら実力派キャストとどんな化学反応を見せてくれるのか楽しみですね。さらに、「A LIFE~愛しき人~」では木村拓哉さんが一途に患者と向き合う医師役に挑戦。かつて病院を追われた主人公外科医を中心に、愛しき人のたった一つの命とかけがえのない人生を描く、骨太なヒューマンラブストーリーとなっています。こちらの共演にも、竹内結子さん、松山ケンイチさん、木村文乃さん、菜々緒さん、及川光博さん、浅野忠信さんら豪華な顔ぶれが集結。橋部敦子氏のオリジナル脚本ということで、人間愛の深さをじっくり味わいたいと思います。■複雑な人間模様様々な“謎”や“疑惑”に迫る1時間また次クールには、ミステリアスな展開の作品もたくさん放送されますよ~!「Mother」や「Woman」など、社会問題を積極的に取り上げてきたベテラン脚本家・坂元裕二氏の完全オリジナル作品「カルテット」では、冬の軽井沢を舞台に、ある日偶然出会って共同生活をすることになった4人の男女に巻き起こる、愛とサスペンスに満ちた人間ドラマが描かれます。主人公の第1バイオリン奏者を演じるのは、およそ5年ぶりの連ドラ出演となる松たか子さん。チェリスト役に満島ひかりさん、ビオラ奏者役に高橋一生さん、第2バイオリン奏者役に松田龍平さんと、いまをトキメク実力派のキャストが揃っています。加えて「嫌われる勇気」には、こちらも5年ぶりの主演作となる香里奈さんが登場です。アルフレッド・アドラー氏の心理学解説を元にした同名書籍を原案に、1話完結の刑事ドラマとして大胆アレンジ。スカッとする難事件解決に期待大!他者から嫌われることを恐れないパワフルなヒロイン――そんな彼女を人はどう見るのか。人間関係の何たるかを考えさせられる作品と言えそうです。そして、最後にご紹介するのがこの作品。小雪さん演じる極貧シングルマザーが、理不尽な社会に立ち向かう「大貧乏」。勤めていた会社が倒産し、給与も貯金も全てを失い…転落人生を辿る主人公が、子どもたち家族のため、企業の疑惑に果敢に立ち向かっていく姿を追う本作。事件の真相に辿り着いたとき、主人公の身に危険が迫る…!?「リッチマン、プアウーマン」「失恋ショコラティエ」など、これまでに数々のラブストーリーを手掛けてきた安達奈緒子氏の最新作とあって、リアルな感情表現に着目してご覧くださいませ。ついに始まる冬クール。どの作品をチェックするか、吟味の参考にしてみてはいかがでしょうか。(text:Yuki Watanabe)
2017年01月03日連日の寒さで、子どもたちの外遊びに付き合うのがつらい…。子連れで集まりたいけど場所が…。というときに使えるのが、今人気の「子連れカラオケ」。ママ視点で子連れカラオケの魅力を解説します。■ランチよりオトク?!最近のカラオケはママにうれしいメニューがいっぱい。キッズルームやDVD持ち込み可能など、子連れにも優しいお店が増え、平日だとランチ付き3時間歌い放題&フリードリンクで2,000円を切るお店もたくさんあります。レストランでランチをして、カフェに移動してお茶をすることを思えば、リーズナブルに長時間楽しめます。わざわざ遠出しなくても近所で発散できるのもうれしいですね。■騒いでもOK!外のお店で気になるのは、子どもたちが騒がしいこと。でもカラオケなら大丈夫! 防音の個室なのでガミガミ叱らずに済みます。子どもたちも戦隊モノやプリンセスなどのアニメソングを歌って踊ればテンションMAX!特に女の子は、マイクを持って注目を浴びながら歌う=アイドルを疑似体験できるのがうれしいようです。■歌わなくても楽しめるカラオケだからといって、必ずしも歌わなくてもOK。キッズルームのあるお店なら、靴を脱いでくつろげるスペースがあるので、お気に入りのおもちゃや本を持ち込んで遊ばせておくこともできます。ママはランチとおしゃべりをメインに楽しめますよ。■パーティ会場としても気楽に使えるママ会はもちろん、誕生会やパーティなどでの利用もオススメです。誰かの家に集まるとなると、「人数や準備の問題でなかなか場所が決まらない」「呼ぶ方も呼ばれる方もなにかと気をつかう」…など、面倒ですよね。でもカラオケなら気軽に誘い合えて片付けもなく、何よりママがラク! 準備の苦労がない分、ゲームや余興などを準備して楽しく盛り上がることができます。■赤ちゃん連れにはしっかり配慮を上の子はカラオケを楽しめる歳でも、下の子はまだ赤ちゃん…そんなママに気を付けてほしいポイントが。窓のない暗めの部屋で、大きな音や歌い声を浴びせ続けるのは赤ちゃんにとって大きなストレス。あまり長時間いすぎないよう、早めに切り上げたり、時々外の空気を吸いに休憩を入れてあげましょう。また、スピーカーから離れた席にしたり、食器の上げ下げなどで思わぬケガをしないよう気をつけてあげてください。興奮した上の子に踏まれないようにも…。いかがでしたか。「カラオケなんて長い間行ってないわ~」というママも、意外と楽しめますよ。子連れランチはカフェばかりというマンネリ気味な方は、ぜひ一度遊びに行ってみてくださいね。
2017年01月02日ハーイ、みなさん!ずいぶんご無沙汰してしまいました!そうこうしている間に、ここアメリカでは、すごくおかしな出来事(でもなぜか興味深いこと)がいろいろありました。もうみなさんも分かってると思いますが、最大のニュースは、あと数週間で私たちの国に新しい大統領が誕生することです。ニュースを見たり読んだ人はご存知でしょうが、この新しい政府については、いろいろ意見が分かれそうです。トランプは(私の個人的な意見ですが)、アメリカの投票者の恐怖と不満に焦点を当てたことで勝利しました。移民排斥を訴え、女性を軽蔑し、公然と人種差別と思える発言をしていました。そんな人って…。実は私も、多くのハリウッドの人たちと同じように、今回の選挙戦の結果にはとてもガッカリしました。ところで、映画界ではもうすぐアワード・シーズンに突入しますね。ゴールデン・グローブ賞のノミネーションはすでに発表済み。数週間後には、アカデミー賞のほうも発表されます。実は皮肉なことに、今年のゴールデン・グローブ賞のノミネーションは、非常に多様性に富んでいるんです。去年のアカデミー賞で、白人ばかりが候補に選ばれたことが大きな問題になったことを覚えていますか?これはアカデミー賞のイメージダウンにつながるため、2017年には多様性を確保する改革案が、委員長から公式に発表されました。そこで今回のゴールデン・グローブ賞のノミネーションを見てみると、ハリウッドはしっかりと前回の反省を生かし、変革をしているようです。助演女優賞候補には、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ナオミ・ハリスというアフリカ系アメリカ人女優が選ばれていますし、男優賞には、デーヴ・パテール、リズ・アーメッド、デンゼル・ワシントンがノミネートされました。この変革は、作品賞でも顕著に表れています。テレビ部門では、「アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件」、「ATLANTA」、「BLACK-ISH」、「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」、「This is Us」。映画部門では『Fences』、『ムーンライト』、『Hidden Figurers』が候補に上がりました。同じようにアカデミー賞のノミネーションでも、多様性が実現するのでしょうか。その答えが分かるのは1月24日(現地時間)です。もちろん、1月8日のゴールデン・グローブ賞の結果もとても楽しみにしています!だからね、余計に切なくなってしまうんです。ハリウッドではさまざまな文化を描き、さまざまな肌の色の人たちが一緒に働いているのに、なぜアメリカ人はまったく正反対の道へ進もうとする人に投票したんでしょうか…。いろいろな文化の中で生きてきたアメリカ人女性の私にとって、来月、史上初の女性大統領が誕生しないことをとても悲しいです。でも決して希望は捨てず、世界中の映画やテレビ番組が、文化、人種、性別などの枠にとらわれずに、無知や恐怖と戦い続けてくれることを願います。(text:Lisle Wilkerson)
2017年01月02日胸がキュンキュンし過ぎて「一度、お医者さんに診てもらっては?」と心配したくなる最近の日本映画界。『君の名は。』の大ヒットに沸いた2016年に続き、良いニュースがあるといいのですが…。既存のセオリーが崩壊したいま、映画ファンはどんな作品を観るべきなのか?<成功のカギは海外ロケ?ハズせない話題作>2017年、邦画界で最も注目を集めている大型実写企画が『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(8月4日公開)、そして『鋼の錬金術師』(12月公開)だ。ともに国内外で高い人気を誇るコミックが原作になっており、それぞれスペイン、イタリアで大規模なロケを敢行した点も共通している。独特な世界観の再現が不可欠なだけに、海外ロケがもたらす効果は、両作品にとって成否を分ける重要なカギとなるはずだ。また、『ジョジョ』であれば“スタンド”、『ハガレン』なら錬金術を駆使したバトルシーンも見どころになる。原作を尊重しつつ、斬新なアクション描写を生み出せるかが勝負である。キャスティングや脚色に対する賛否は、実写化ならではの悩ましい問題だが、それでもファンなら見逃せない、映画会社にとっては失敗できない、絶対に“ハズせない”話題作なのは間違いない。ヒットして、シリーズ化が軌道に乗ればいいけど…。<カリカリするだけ無駄?コミック実写化どう楽しむべきか>コミック実写化の話題が続きます。すべてのタイトルを挙げると、本当にキリがないけど、いまやヒット請負人の地位を確立した神木隆之介を主演に迎えて、二部作で映画化される『3月のライオン』(前編3月18日公開、後編4月22日公開)をはじめ、『銀魂』(夏公開)、『東京喰種トーキョーグール』(夏公開)、『亜人』(9月30日公開)は押さえておきたい作品だ。異色のプロモーションを展開しているのが『銀魂』で、主演の小栗旬が「実写化してどうもすいませんでした」と自虐的な謝罪動画を公開し、大反響を巻き起こしたばかり。でも、「実写化してどうもすいませんでした」って気持ち、あらゆるコミック実写化に携わる関係者の本音なのかも…。もはやカリカリするだけ無駄だし、2017年は映画を受け取る観客側の姿勢も問われそう。<嵐メンバー主演作が続々公開、岡田准一&生田斗真も変わらぬ活躍>例年以上に、ジャニーズ事務所に所属する男性タレントの主演作が公開されるのも2017年の特徴。特に大野智主演の『忍びの国』(7月1日公開)を皮切りに、松本潤主演の『ナラタージュ』(10月公開)、二宮和也主演の『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』(11月3日公開)と、「嵐」メンバーの主演作が続々公開され、ファンはうれしい悲鳴だ。すでに俳優として確固たるポジションを築いている「V6」の岡田准一は、『追憶』(5月6日公開)と『関ヶ原』(8月26日公開)に主演。同じく実力派俳優の生田斗真は『彼らが本気で編むときは、』(2月25日公開)、『先生!』(秋公開)で主演を務め、スクリーンで変わらぬ活躍を披露する。「KAT-TUN」の亀梨和也は『PとJK』(3月25日公開)、『美しい星』(5月公開)に出演。「Hey! Say! JUMP」の山田涼介は前述した『鋼の錬金術師』に加えて、東野圭吾原作の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(秋公開)に主演する。2016年大晦日をもって解散した「SMAP」の元メンバー、木村拓哉が主演する『無限の住人』(4月29日公開)も注目すべき一作だ。<『君の名は。』に続け!アニメ映画は2017年も期待大>国内興収210億円を突破した『君の名は。』をはじめ、『聲の形』『この世界の片隅に』といった秀作が、正当な評価と予想を超える興行成績を獲得し、まさにアニメ映画豊作の1年だった2016年。この現象に続けとばかりに、2017年も期待作が目白押しだ。制作会社の解散を理由に、公開が延期になっていた伊藤計劃原作の『虐殺器官』が、満を持して2月に公開。『攻殻機動隊S.A.C.』『東のエデン』の神山健治監督によるオリジナル作『ひるね姫知らないワタシの物語』(3月18日公開)は、主演の高畑充希をはじめ、豪華な声優陣も注目を集めそう。また、“逃げ恥”で一躍全国区のブレイクを果たした星野源が、主人公の声を務める『夜は短し歩けよ乙女』(4月7日公開)、岩井俊二監督の同名傑作をアニメ化する『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(8月18日公開)など、アニメに興味がない人にこそ観てほしい作品も。スタジオジブリ出身の米林宏昌監督(『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』)は、新スタジオ「株式会社スタジオポノック」から最新作『メアリと魔女の花』(夏公開)を発表する予定だ。“ポストジブリ”論争もいまは昔。個性あふれる作り手によるアニメ映画の数々が、スクリーンで躍動する。(text:Ryo Uchida)
2017年01月02日こんにちは。ママライターのamuです。皆さんには、ご両親と出かけるのが恥ずかしかった時期がありましたか?私はありました。母と買い物に行っても離れて歩いたり、父の言うことすることすべて疎ましく思ったり。今となっては何でだったのかわからないし不思議だけど、思春期あるあるなんですよね。先日、中学生の子がいる友達と会う機会があったので、親離れしたと感じたエピソード を聞いてみました。●子どもが親離れしたと感じたエピソード●(1)一緒にお風呂に入らなくなった『一緒にお風呂に入ってくれなくなった。兄弟では入るのに。覗いたら、やめろよーと言われた 』(当時小4男の子のママ・30代)これはわかりやすい瞬間ですよね。私の娘も、幼なじみの子とみんなでお風呂に入っていたのに、小3あたりから急に男女に分かれだし、お風呂場の鍵まで閉め、覗くと「キャー変態!」と騒ぐようになりました。……失礼な!●(2)頬にチューすると拭かれる『頬にチューしたら、拭かれたり、笑いながらかわされるようになったとき。旦那にはもっと早くて4歳くらい』(当時小1女の子のママ・30代)なめまわすようにかわいがれるのは、本当に小さいうちだけですよね。男の子は堂々と拭くのに対して、女の子はこっそり拭くという声もあり、笑ってしまいました。●(3)母親の呼び方が変わった『呼び方がママからお母さんに変わった』(当時小1男の子のママ・30代)「僕」から「俺」呼び するようになったり、友達の前では「親が~」と話したりと、呼び方の変化はよくあるらしいです。「“俺”だって」と、ついニヤニヤしてしまうとの声に、確かに娘の友達が名前から「ウチ」と言い始めたとき微笑ましかったのを思い出しました。●(4)一人でトイレに行けるようになった『「一人でできる!」とトイレに行くようになったとき。怖いからついてきてと言われていたのに』(当時小2女の子のママ・30代)オムツがはずれたときも成長を感じたけど、一人でトイレに行くようになったときも、手が離れたな……と感じるママたち。初期はトイレのドアを開けながら、こちらに大声で話し掛けながらだったのに、いつの間にか当たり前のように一人で行くようになっているんですよね。●(5)人目を気にするようになった『幼稚園へ送るとき、園へ近づいたころ手をパッと離された 』(当時幼稚園年長男の子のママ・30代)『「見て」って何をするにも自分に注目させていたのに、照れるようになったとき』(当時小2女の子のママ・30代)『授業参観に来るなとか、手を振るなとか、名前を呼ぶなとか、NGなことが増えた 』(当時小2男の子のママ・30代)人の目を意識し始めた証拠。もう赤ちゃんじゃない!かっこいい姿を見せたい!そんな気持ちの芽生えです。これは、男の子のほうが顕著かも。●(6)買い物についてこなくなった『スーパーへの買い物についてこなくなった。行くか聞いても、いいって言うようになった』(当時小3男の子のママ)ひとりぼっちは、さみしくてこわいもの。ずっとママと離れたくない。そんな時期を過ぎ、留守番のときのちょっと大人になったような、自由になったような開放感 を味わいたい時期へ。ママのほうがさみしくて、「ついてきてくれたら好きなお菓子買っていいよ」と物で釣る作戦をしたという声も多かったです。●(7)迎えに来なくていいと言われた『下校時に心配で校門まで行ったら、「迎えに来なくて大丈夫」と言われた。それからは帰ってくるころ、ベランダから通学路の息子の姿を探していた』(当時小1男の子のママ)登下校時って、なんであんなに心配なんでしょうね。何度も通って、治安面も、交通量も人通りの多さ的にも安全だとわかっていても、毎日無事帰ってくるとホッとします。たまには迎えに行かせてほしい!●(8)一人で寝られるようになった『一人で寝られるようになった。添い寝をしたり、読み聞かせしないと寝れなかったのにな……。さみしいから、たまに一緒に寝てもらってた』(当時小3女の子のママ)我が家も小4にしてついに子ども部屋を作りましたが、愛犬がいなかったらとてもじゃないけどこちらが無理だー!と思いました。「え?本当に一人で寝れるの?」と。たまに一緒に寝ると、なんだか暑そうで狭そうです。●(9)一人でお泊まりできるようになった『一人でじいじや友達の家にお泊りしたとき。いつ迎えに来てと電話があるかと待っていたけど来なかった』(当時小1女の子のママ)枕が変わったから寝れないとかそういうことではなく、不安でママが恋しくてとにかく帰りたい ……それが小さいころ味わったホームシック。でも、いないとさみしいのはママのほうなんですね。娘は、2歳くらいから平気でどこでも泊まれる子だったので、夜中の電話で迎えに行った経験なしの私です。●(10)学校の話をしてくれなくなった『ほとんど自分の部屋で過ごすようになったり、学校の話をしてくれなくなったころかな。今日ね、今日ね、とベラベラしゃべっていたころが懐かしいと思った』(当時小5女の子のママ)秘密ができると大人に近づいた感じがしますね。何でも話していたのに、その話を友達にするように なります。でも、何でも話せる友達ができたことは嬉しいことだし、そっと見守りたいですよね。●(11)お祭りに友達と行くようになった『お祭りに友達と行くようになった。「ママはゆっくりしてて。欲しいものあったら買ってきてあげるから」と言われた』(当時小5女の子のママ)お祭りから始まり、クリスマスや誕生日も家にいなくなってしまうんですよね。私だってそうだったけど、大晦日とお正月だけは死守したいなぁ……。●(12)デートをするようになった『初デートと聞いたときはしみじみした。帰ってきたところをつかまえて、根掘り葉掘り聞いちゃった』(当時中1女の子のママ)ついて行きたくなりそう。娘の幼なじみたちに彼や彼女ができたときは、もれなく私たちママ友軍団と強制的に仲よくさせられることになりそうです。●(13)写真を嫌がるようになった『写真を嫌がる。撮っても仏頂面だし、一緒になんて絶対撮ってくれない。友達とは笑顔』(当時小5男の子のママ)笑顔が減るのも思春期あるある。こちらは、一過性のもの として、あくまでもサラッと流していればよさそうです。----------子どもの成長は嬉しいし、手がかからないのは楽だけど、複雑ですよね。振り返ってみると、子育てに追われて大変だった時間も、かけがえのない幸せな時間だったんだなと感じます。山口県の教育者の方が提唱したという『子育て四訓』には、**********乳児はしっかり肌を離すな幼児は肌を離せ手を離すな少年は手を離せ目を離すな青年は目を離せ心を離すな**********とあります。いつになっても、心の目で見守っていきたいと改めて感じました。●ライター/amu(ママライター)●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2017年01月01日菅田将暉は2016年、最も忙しい若手俳優の1人だった。出演映画は9本、もちろんいずれも主演クラス。連ドラは「ラヴソング」「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」と話題を呼んだ2作に参加。CMも、“鬼ちゃん”としてau「三太郎」シリーズに多数出演したほか、「グランブルーファンタジー」「ファンタ」「メンズビオレ」など7本に出演。“その顔を見ない日はない”超売れっ子俳優となった。また、新たな胸キュン男子の名をほしいままにするかと思えば、朝ドラ「とと姉ちゃん」で全世代にファンを広げた坂口健太郎、『ちはやふる』や『ミュージアム』などで演技の幅を見せた野村周平、予想どおり2016年随一のブレイク男子となった竹内涼真らも、文字どおりこの1年を駆け抜けた1年となった。■菅田将暉の2017年は“戦国イケメン”&シンガー&声優!?菅田さんの大躍進は、2013年『共喰い』で注目を浴び、『そこのみにて光輝く』や『海月姫』などで、演者としてさらにひと皮むけたことから始まった。加えて、au「三太郎」CMの“鬼ちゃん”は彼をお茶の間にも知らしめ、一見チャラいが、飾らず正直で子だくさんという設定も「気持ちのいい人だなぁ」という空気感が伝わり、人気を呼んだ。ユーモアを愛する関西人でありつつ、福田雄一監督が「情熱大陸」で迫ったように“洋服づくり”にハマるなど、ストイックで凝り性な面もまた、放ち続ける色気とのいいギャップを生み出している。髪型や髪色の変化から、さまざまな役柄に挑んでいることは伝わってきたが、2016年の出演映画は1月の『ピンクとグレー』に始まり、3月の『星が丘ワンダーランド』『暗殺教室~卒業編~』、5月の『ディストラクション・ベイビーズ』、6月の『二重生活』、7月の『セトウツミ』、10月の『何者』『デスノート Light up the NEW world』、そして11月の『溺れるナイフ』といずれも話題作ばかり。特に、革新作といえる『ピンクとグレー』での前半と後半の豹変ぶり、『ディストラクション・ベイビーズ』の想像の上をいくサイテーな小心者ぶりは“事件”ですらあった。かと思えば、『セトウツミ』では池松壮亮と男子高校生に扮し、ユルくて深い青春会話劇で笑って泣かせてくれた。池松さんと東出昌大と挑んだ『デスノート Light up the NEW world』、佐藤健を主演に有村架純、二階堂ふみ、岡田将生、山田孝之と共演した『何者』と、日本を代表する若手実力派たちとがっつり組んだ作品でも存在感を発揮してみせた。『溺れるナイフ』では小松菜奈とともに、鋭く、煌めいた青春の刹那のラブストーリーを体現。神主一族の跡取りを熱演した菅田さんは、華奢な体つきではあるものの、決して芯は細くないことを感じさせる姿だった。意外にも恋愛映画は初主演だったが、“壁ドン”や“顎クイ”などはなく、“顔ベロォ”や“ツバ吐き”がある(!)という、いわゆる“胸キュン”映画とは一線を画すものに。また、ドラマ「地味にスゴイ!」のラストでも、菅田さん演じる幸人と石原さとみ演じる悦子が、自分とお互いのために選んだ答えが好感を持って受け入れられている。いずれも、真摯に役に向き合った菅田さんの好演が光っていた。そして1月28日(土)からは、すでにその歌声が話題となっている松坂桃李とW主演の映画『キセキ ーあの日ソビトー』が公開。横浜流星、成田凌、杉野遥亮と劇中で結成した「グリーンボーイズ」としてCDデビューも果たす。auのCMでもサッカー日本代表応援ソング「見たこともない景色」を熱唱しているが、2017年は若手実力派俳優としてだけでなく、“歌手・菅田将暉”も話題となるかも。また、ついに大河ドラマにも名を連ねることになる菅田さん。柴崎コウ主演「おんな城主 直虎」で、戦国の“イケメン”といわれた虎松/井伊直政を演じるというだけに期待は高まる。「まさかでしょ?」と目を疑った実写版『銀魂』も、先日の“そっくり”ビジュアルや解禁映像を見るかぎり、(ほっと胸をなでおろしつつ)期待値は上がるばかり。コメディ部分の要となる、菅田さんが演じる“新八”のツッコミは楽しみだ。そのほか、故・寺山修司原作の『あゝ、荒野』では韓国の鬼才ヤン・イクチュンとともにボクサー役に挑み、さらに岩井俊二の初期作で根強い支持を集める「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」のアニメ化にて声優にも初挑戦。監督は『バクマン。』の大根仁、共演には広瀬すず、宮野真守と鉄壁の布陣だ。菅田さんの快進撃と挑戦は、2017年も続いていく!■映画界のネクスト世代ー坂口健太郎&竹内涼真&野村周平月9ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」から始まった坂口さんの2016年。火10ドラマ「重版出来!」に続いて、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」のヒロイン・常子(高畑充希)の相手役でさらに人気を集めた。「とと姉ちゃん」で演じた星野武蔵は、植物を愛する真面目で不器用な姿が多くの朝ドラファンをキュンとさせ、“葉っぱのあんちゃん”として親しまれることに。その一方、『64 -ロクヨン-』では警察署付きの記者というこれまでにない硬派な役柄、スペシャルドラマ「模倣犯」では初の悪役を務めて話題となった。2017年は、坂口さん演じる“一途男子”・長谷川陸が、事故に遭った恋人(miwa)を救うため、すべてを投げ打ちタイムリープを繰り返すラブストーリー『君と100回目の恋』(2月4日公開)が控えている。また、ドラマ「東京タラレバ娘」での、吉高由里子演じる30歳独身のヒロインと関わる金髪のイケメンモデル役という、これまでありそうでなかった役柄にも注目だ。ドラマ「下町ロケット」(’15)で一躍脚光を浴びた竹内さんは、その勢いのまま2016年へ。「臨床犯罪学者 火村英生の推理」「時をかける少女」「THE LAST COP/ラストコップ」など人気ドラマへの出演が途切れることなく、まさしくブレイクを遂げた。自身は大学のスポーツ推薦を得るほどのサッカー選手だったが、土屋太鳳と共演した『青空エール』の甲子園を目指す野球部員の、まっすぐで熱い姿は彼のキャラクターにもマッチ、多くの涙を誘ったことも記憶に新しい。GWには、唐沢寿明&窪田正孝とともに「THE LAST COP/ラストコップ」の映画化(5月3日公開)に挑む。野村さんの2016年は、『ライチ☆光クラブ』では変貌した“光クラブ”を憂うリーダー、『ちはやふる』では競技かるたチームのエース、『森山中教習所』では超マイペースな大学生と、タイプのまったく異なるキャラクターが続いた。小栗旬と刑事役でコンビを演じる現在公開中の『ミュージアム』では、衝撃の最期を迎えることでも話題沸騰。また、ブレイクのきっかけの1つとなった「恋仲」から1年ぶりに、月9ドラマ「好きな人がいること」に参加した。桐谷美玲、山崎賢人、三浦翔平ら最旬キャストが勢ぞろいする中、野村さんは女子にやさしくお調子者、BMXを華麗に乗りこなす三男という、最も“素”に近い(!?)役柄で人気に。中国語が堪能なだけに台湾での同作スピンオフにも主演し、大活躍を見せた。そんな野村さんや竹内さんも出演する、菅田さんの主演作『帝一の國』には、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大など注目俳優&ネクストブレイク候補が顔を揃える。やはり、イケメンの豪華競演は見逃すわけにはいかない。(text:cinemacafe.net)
2016年12月31日名作ドラマ「フルハウス」の続編が、現在Netflixで配信中!そのシーズン2の配信開始に合わせ、来日を果たしたキャストたち。主人公であるタナー家の長女DJ役のキャンディス・キャメロン・ブレ、次女ステフ役のジョディ・スウィーティン、DJの親友キミー役のアンドレア・バーバーに続き、今回はDJやステフの父ダニー役のボブ・サゲット、ダニーの親友ジョーイ役のデイブ・クーリエがインタビューに応じてくれました。「フルハウス」ではまだ幼い娘たちを懸命に育てていたダニー、そんな彼の良き協力者だったジョーイ。それだけに、いまや大人になった娘たちが子育てに奔走する「フラーハウス」に対しては感慨深いものがあるようです。「僕自身には20代の娘が3人いて、そのうちの1人にはボーイフレンドもいる。けれど、まだどの娘にも子どもはいないから、孫役の子たちに“おじいちゃん”と呼ばれるとぎょっとするよ(笑)。いつか僕もダニーのようになるのかな…。まあ、孫ができたときは、お小遣いをやって手なずけるつもりだけどね!」。(ボブ)「彼女たちを幼い頃から見てきたけど、3人とも本当に美しく立派な大人の女性に成長したと思う。『フラーハウス』に出てくる家族はちょっとばかり機能不全家族だと言えるけど、それでも見ていて気持ちのいいものだよ」。(デイブ)デイブの言葉通り、『フラーハウス』では複数の家族が少々いびつに入り乱れていて、「シーズン2は特に“みんなおいで!”って感じ」。大勢のキャストが集う撮影セットはボブいわく「宇宙船みたい」だそうで、「僕たちのドラマは『スター・トレック』のファミリー版だとも言えるね」とのことです。そんな中、ボブとデイブは撮影時も(大人なのに)じゃれ合っているようで、このインタビュー中にもその片鱗が。隙あらば互いの腕をペシペシとはたき合ったり、頬をムギュッとつまんでみたり、テーブルの上に置かれていた花瓶の花の実を投げ合ったり…。「僕たち心は10歳だから。教室にいるでしょ?こういう奴ら。大抵は退学させられちゃうんだけど」と自身も認めるコドモぶり…、ではなく仲良しぶりでした。実際、ダニーの義弟ジェシー役のジョン・ステイモスも含めた彼ら3人は、『フルハウス』を通して本物の友情を築き上げてきたそうです。「僕ら3人は兄弟みたいなもの。人生のあらゆることを共有してきた。結婚、子どもの誕生、離婚、家族との死別といった様々な出来事を、みんなで体験してきたんだ」(デイブ)。「ある晩、ジョンと僕が一緒にディナーをしていたことがあってね。ところで、ジョンは5時に夕食を取って、8時には寝るんだ。おばあちゃんみたいだよね。でも、だからあんなにお肌がスベスベなんだ(笑)。さておき、そのとき、デイブのお母さんがもう長くない状況になり、彼から電話がかかってきた。ジョンと僕はデイブの家に駆けつけ、裏庭で人生について語り明かしたよ。そういった互いに対する愛情は、脚本の台詞ではないところにもにじみ出ている。そういう番組なんだ、『フルハウス』は」(ボブ)。もちろん、その愛情は“娘たち”にも向けられていて、「ジョディは僕の長女と仲がいいし、キャンディスをサーカスやコンサートに連れて行ったこともある」とボブ。それだけに、シーズン2で彼女たちが織りなす恋愛模様にもパパの心は穏やかではないようです。「DJはマットとスティーブの板挟みになるだろう?彼らの三角関係を見るのは、本当に胸の痛むことなんだ。スティーブ役のスコット(・ウェインガー)と僕はよくダブルデートをした仲でね。僕が若い女の子ばかりを追いかけていた時期だったから、ちょうどよかったんだ(笑)。だから僕は個人的にスティーブが大好きなんだけど、マットもDJにとってはいい相手のようだし…。あとはステフの恋も気になるところだな。キミーと別れた夫のすったもんだからも目が離せないしね!」。(text:Hikaru Watanabe/photo:Takashi Tokita)
2016年12月31日ここ数年は、ファッション業界でも“エコ・リュクス”“エシカル”というワードが普通に登場しています。地球にやさしくて贅沢、倫理的といった言葉の意味するところでも分かる通り、いまや環境や次世代を意識しておしゃれすることは当たり前というわけです。この意識は、さまざまな業界でも広がっています。とはいえ、まだまだ努力が必要で…。とそんな中、シンプルで潔いライフスタイルで知られるフランスから小粋なドキュメンタリーが届きました。フランス人女優メラニー・ロランが、志を同じくする仲間と共に、今日、明日、そして未来までずっと幸せに暮らすためのヒントを探す『TOMORROWパーマネントライフを探して』です。発端は、メラニーがある日知った衝撃的な事実。いまのままの生活を続ければ、人類は遠くない未来に絶滅する恐れがあると「ネイチャー」誌に掲載された論文に書かれていたのです。それを彼女に伝えたのは、友人でジャーナリスト&活動家のシリル・ディオン。妊娠中にその論文を呼んだメラニーはあまりのショックに1日中泣き続けたとか。「こんなふうに絶望感を突きつけてきたシリルを恨んだほどよ。研究論文を読んで以来、ポジティヴな映画を目指すことこそが重要だと考えるようになった。それこそが必要とされているものだって。その思いが原動力になっていった。女優として抜けられない仕事もあったけれど、この映画にとことん打ち込めるよう、そのうちのいくつかをキャンセルしたくらいよ」。涙をぬぐい彼女が決意したのは、解決策を求めて、新しい暮らしを実践している人々を訪ねること。アメリカ、イギリス、ベルギー、インド、デンマーク、アイスランドそしてフランス。人々の取り組みは多岐に渡ります。地産地消、有機農業、代替エネルギーの利用、そして持続型農業である“パーマカルチャー”(パーマネント+アグリカルチャーを組み合わせた造語)、街中にエディブル・フラワーやハーブを植える“インクレディブル・エディブル(みんなの菜園)”運動。関係者たちと話をしながら、地球の未来を探っていきます。独自のアイディアと地域性を生かした新しい発想に、人間が持つイマジネーションとクリエイティビティでここまでライフスタイルは変わるのだと驚かされます。明確な章立て、時折差し挟まれるヴィジュアル・エイドもキュートでわかりやすくて、エコの知識がない人から、また高い関心を寄せる人まで、幅広く学べる演出も魅力です。居心地の良い既存のライフスタイルですが、これを続けることが不可能ならば、やはり別の選択肢を考えなければいけないのは当然のこと。人類はいつだって、知恵で困難や危機を乗り切ってきたのですから、きっとこの難題だって乗り越えられる。絶望的な論文にはじまりながらも、そんな希望を芽生えさせてくれるのが本作。自分が置かれているいまを知り、ここから繋がっている未来について考えるためにも、ぜひ観ていただきたい一作です。(text:June Makiguchi)
2016年12月31日男子2人の母だって、ママ友の女子トークに入りたい!Upload By ラム*カナ「類は友を呼ぶ」とはよく言ったもので、息子たちを介し仲良くなるママは、ほとんどが男の子のママです。集まって遊ぶ内容と言えば、公園で駆けまわり泥んこになったり、家の中で「バンバンバン!」「ズガガガガーン!」など、効果音のみの遊びで盛り上がったり、など。そしてママたちの話題は決まって“もう聞いてよ、息子がこんなことしちゃったよ”という男の子ならではの珍エピソードばかり。そんな感じなので、たまに女の子のママとお話しすると、あまりの女子の大人っぷりに度肝を抜かれるのです。特に思うのは、女の子のオシャレへの熱意!オシャレ心まるでナシの息子たちを見慣れている私としては、女の子たちの服へのこだわりに、つい衝撃を受けてしまうのです。女の子へのオシャレへのこだわりって本当にスゴイ!Upload By ラム*カナへー。女の子って、ちゃんとコーディネートを考えてるんだなぁ。あ、でも待って。うちの息子もね、Upload By ラム*カナ靴にもこだわりたいお年頃!Upload By ラム*カナうんうん。靴へのこだわりね!そうそう、息子もね、Upload By ラム*カナ…失礼しました。ちょっと会話に入った気になりたかっただけなのです…!著書『カラフル男子牧場 -ADHD長男とお調子者次男の兄弟物語- 』Upload By ラム*カナ
2016年12月31日世の中がしあわせオーラに満ちることはとってもイイことですが、知り合いであっても彼らのリア充投稿を浴びすぎると、たださえ寒いこの季節に心も凍てついてしまいそうで、年末年始はできるだけ(ショックを受けそうな)SNSから遠ざかる生活を送っている古山エリーです。今宵もたわごとお付き合いくださいませ。「四十を過ぎると身体のあちこち調子が悪くなるよ」と周りから聞いておりますが、まだ四十代の前半だから私は大丈夫、大丈夫~!と余裕のよっちゃん(こういう昭和言葉をつい思い浮かべて、そのまま書いちゃう自分がイヤ…)のつもりでしたが、少し前に10日ほど頭痛が続いてお医者さんに診てもらうことに。「肩こりからくる頭痛だと思いますが、念のため検査しましょう」とMRI検査を受けました。短時間で終わるCTスキャンと違ってMRIは20~30分かかり、看護師さんから「閉所恐怖症じゃないですか?」「ずっと音がしていますけど、具合が悪くなったらボタンを押してくださいね」と説明を受けて検査室へ。狭い空間が苦手の人が多いようですが──「SF映画に出てくる宇宙船の脱出カプセルみたい!」私のなかでは映画のセットのようで、ちょっと心が躍っちゃったり…(こういう所でも妄想力、全開!)。そして基本どこでも寝られる女。断続的に音がしているなかで、あの音のなかで何と!ほぼほぼ寝ておりました(信じられない…)。どんだけ神経太いんですか?と自分にびっくりです。アンタって…と。あ、検査結果は異常なし。毎日ストレッチをして肩こりをほぐし、ついでに周囲のしあわせに過剰反応しないように「よしっ、心もほぐそう!」と選んだ映画は『聖杯たちの騎士』です。主人公はクリスチャン・ベイルの演じる脚本家のリック。映画界で成功を収め華やかな生活を送るリックは、ある日ふとした瞬間に自分の人生は「これでいいのか?」「なにか間違ってはいないか?」と疑問を抱き、いわゆる自分探しの旅に出て、その途中で6人の女性たちと出会います。映し出される映像はエマニュエル・ルベツキ(※)の撮影なので文句ナシに美しいのですが、監督はテレンス・マリックですから、ストーリーはあるようでなくて、そう簡単に理解できる映画ではありませんでした。ただ、悩める人にはものすごく響くのでないないかと。リックという悩める1人の男が導かれるように1人、また1人…女性と出会い、その出会いと別れが描かれ、彼女たちが放つセリフが響いてくる。セリフはもちろんリックに向けられたものですが、捉え方によっては観客がそのときに抱えている悩みに向けられているようでもあって。たとえば「何でも試して、ためらわないで」とか「愛は貴重なの、見つけたら迷っちゃダメ」とか。悩める四十路にはグサグサ突き刺さってきました。おそらくしあわせに満ち満ちているときに観たら、リックのことを「グズグズした情けない男だなぁ」とイラッとしたかもしれないですが、悩める者同士は共感するんですね、きっと。そんなこんなで来年こそは「愛をつかみ取るぞ!」と気合いをいれつつ、今宵はここまで。また来年。(text:Elie Furuyama)※エマニュエル・ルベツキ……2013年『ゼロ・グラビティ』、2014年『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、2015年『レヴェナント: 蘇えりし者』で、3年連続アカデミー賞撮影賞受賞。(Elie Furuyama)
2016年12月30日12月・1月のハリウッドは、とにかく映画賞ラッシュ。放送映画批評家協会(Broadcast Film Critics Association)、ナショナル・ボード・オブ・レビュー(NBR/National Board of Review of Motion Pictures)などの各授賞式はすでに行われ結果が出ている。ドラマ映画『マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題)/Manchester by the Sea』、主人公リーを演じるケイシー・アフレック、ドラマ映画『ムーンライト』、ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』、ドラマ映画『フェンシズ(原題)/Fences』で主人公トロイを演じたデンゼル・ワシントンそして『ジャッキー』で主人公を演じたナタリー・ポートマンは、批評家ならびに映画ファンからも絶賛されており、このことから見てもアカデミー賞へのノミネーションは確実と見られている。ちなみに、これらの映画賞はハードコアな映画ファンでもない限り、いったい誰の手によって選ばれているのか余り知られていないだろう。基本的にはアメリカの映画批評家たちが選んだものと思って間違えないのだが、彼らは制作の現場に関わっている人たちとは違う。だが1月中盤から2月になるとアカデミー賞を筆頭に映画の現場に携わる人たちによって選出される映画賞が増える。とくにアカデミー賞は現場に携わるプロ中のプロであるアカデミー会員たちによって選出される栄えある賞だ。よって批評家たちの投票結果と多少異なってくるのは当然のことだが、過去の統計を見ると、批評家たちが選ぶ映画賞の受賞結果がアカデミー賞ノミネーションがかなり重複しているのがわかる。冒頭に挙げたアカデミー賞に向けて話題の作品も、まだ日本では耳慣れないものが多い。「イマ旬!」では今回2本、次回3本の割り振りでアカデミー賞レースの上位を走る5作品について紹介していこうと思う。『マンチェスター・バイ・ザ・シー(原題)/Manchester by the Sea』【あらすじ】マサチューセッツの街で修理屋として生計を立てながら物静かに暮らしている男リーは、ある日故郷の兄ジョーが倒れたという知らせを受ける。急いで帰ったもののジョーは亡くなっていた。ショックを受けるリーに追い打ちをかけるように待っていたのは、ジョーの息子パトリックの養育権をリーに託すという、思いもかけぬ兄からの遺言だった。その昔、余りにつらい過去を振り切るためあとにした故郷。いっぽうティーンのパトリックは昔はあんなに仲の良かった叔父リーに拒絶されたと感じ、一層殻にこもってしまう。溝の深まる甥っ子と叔父の関係。兄の死が引き起こした様々な出来事は、嫌が応にしてリーに辛い過去と向き合う試練を突きつけていた。【アカデミー賞候補本命度】作品賞をはじめ主要部門と言われている主演・助演男優&女優賞候補はもちろん、マルチ部門でのノミネーションそして受賞が有力視されている。ケイシー・アフレックもさておき、元妻を演じるミシェル・ウィリアムズ、甥っ子を演じる新星ルーカス・ヘッジなど、観ている者を引き込まれずにはいられない胸に迫る演技が素晴らしい。悲痛なストーリーではあるが、つらい部分を乗り越えて見ているといいことがある作品で主人公リーと同様の心の旅ができる。【注目点:ケイシー・アフレック】本作で、“ベン・アフレックの弟”という肩書きから見事卒業した感ありのケイシー。年末時点でさまざまな映画賞にて主演男優賞を受賞、あるいは候補にノミネートと順風漫歩。オスカー本線ではライバルにデンゼル・ワシントンが立ちはだかっているが、『トレイニング・デイ』で主演男優賞受賞経験のある彼に比べてフレッシュなケイシーのほうが受賞確率が高いのでは。少々気がはやいが、もしもケイシーが主演男優賞を受賞すれば兄ベンも成し遂げていない快挙を達成することになる!『フェンシズ(原題)/Fences』【あらすじ】ピューリッツァー賞を受賞した舞台劇の映画化作品。1950年代のピッツバーグを舞台に黒人公民権運動などで激動する世の中を生きる労働階級の男トロイを中心にその妻とティーンエイジャーの息子との葛藤を描くドラマ。若き日には黒人野球チームで名を馳せたトロイだが自分の人種が足かせとなり大選手になれなかったと決めつけ、必死で働き続けなければ家族を養っていけない自分の人生に苦い思いを抱きつつ生きてきた。やがてアメフトで優秀な息子にプロへの道を歩むチャンスが巡ってきたとき、彼の心の中で何かが疼き始め、その余波がやがて家族へと広がっていく。【アカデミー賞候補本命度】主演男優賞候補デンゼル・ワシントン、助演女優賞候補ヴィオラ・デイヴィスでアカデミー賞のノミネーションを受けることはほぼ確実といってもいいだろう。舞台劇の映画化は、往々にして膨大なセリフの量が特徴だが本作も例外ではない。途中でカットを入れずにすごい量のセリフを淀みなくデリバリーするデンゼルのテンションは、観ているこちらがグッタリしてしまうほどの凄さで、まさに芸術の域。【注目点:デンゼル・ワシントン&ヴィオラ・デイヴィス】ならばデンゼルに再びオスカー像を…!と言いたいところだが、本作でデンゼル以上に注目されるべきは、助演女優ヴィオラ・デイビス。気丈だが愛情あふれるトロイの妻を熱演したヴィオラが、髪振り乱し、涙溢れ、流れる鼻水をものともせず、妻としての心情を夫にぶちまけるシーンは、映画史上に残るであろう名場面。業界内ではヴィオラのオスカー受賞必至の噂が飛び交っており、筆者も大いに同感。次回の「イマ旬」では執筆時点で映画賞予想サイトGoldderby.comにおいてアカデミー賞レースのトップ10圏内に入っていて、筆者も応援中の3作品を現場目線でご紹介。乞うご期待!(text:明美・トスト/Akemi Tosto)
2016年12月30日2016年12月、ついに日本上陸を果たした世界最大級のポップカルチャーイベント「東京コミックコンベンション2016」、通称「東京コミコン」。プレビューナイトを含め計3日間にわたり行われたイベントは、3万2,000人もの入場者数が発表された。初日には、アメコミファンとして知られる若手俳優・竹内涼真と、「スパイダーマン」「アイアンマン」「X-MEN」などマーベル作品の生みの親スタン・リー氏(御年93歳!)が開幕式典に参加して対談が実現。“アベンジャーズ”の一員、弓の名手ホークアイとして知られるジェレミー・レナーなども来日し、サイン会や記念撮影には長蛇の列ができていた。また、ワーナー ブラザースのブースでは、2017年冬公開の『ジャスティス・リーグ』特別映像が巨大モニターにて上映され、注目を集めた。アメコミ人気はいま、日本でも大きな盛り上がりを見せている。しかも2017年は、注目の新ヒーローが次々と登場し、大ヒット作の待望の続編も目白押し。そこで、年の初めにアメコミ界の2大巨頭マーベルとDCの怒涛のラインナップをざっと予習しておこう。■最強軍団“アベンジャーズ”に加わる異彩のヒーローたちまずは、2017年1月27日(金)よりベネディクト・カンバーバッチ主演の『ドクター・ストレンジ』が登場。すでに各国で公開されており、世界興収は6億ドルを突破。マーベルの単独ヒーロー第1弾作品としては、あの『アイアンマン』(’08)を超える特大ヒットを記録中、辛口で有名な映画批評サイト「Rotten Tomatoes」でも9割の高評価を維持している。天才外科医だった傲慢な男が交通事故で“神の手”を失い、人生を取り戻すために託した最後の望みが、神秘に満ちた魔術の力。観たこともない新しいパワーを身に着けたマーベル史上最もミステリアスなヒーローは、驚異の映像世界でどんな戦いを見せてくれるのか、期待大。もちろん今後は“アベンジャーズ”に仲間入りし、「マーベル・シネマティック・ユニバース/MCU」の一角を担っていく。『マイティ・ソー:ラグナロク(Thor: Ragnarok)』(原題)にも登場する模様で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の面々とともに宇宙を舞台にした『アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー(Avengers: Infinity War)』(原題/’18予定)にも参戦するという。また、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の日本公開が、2017年5月12日(金)に決まった。宇宙一不運なトレジャー・ハンターで音楽好きのお調子者“スターロード”ことピーター・クイル(クリス・プラット)をリーダーに、宇宙一凶暴なアライグマの“ロケット”(声:ブラッドリー・クーパー)、セクシーな暗殺者“ガモーラ”(ゾーイ・サルダナ)、破壊王“ドラックス”(デイヴ・ バウティスタ)、そして「I am Groot.(私はグルート)」としか話せない動く木、“グルート”(声:ヴィン・ディーゼル)という、およそヒーローチームらしからぬ個性的な面々が再集結。同作のIMAX3D版の予告編が、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のIMAX版限定で上映されたが、前回の戦いで小っちゃくなってしまった“ベイビー・グルート”が大画面で大活躍。これが最強に「カワイイ!」ため、今年はベイビー・グルートに萌える女子が続出するはず。なお、マーベルのもう1つの有名シリーズ『X-MEN』からは、ヒュー・ジャックマンの代名詞的キャラ、“ウルヴァリン”のスピンオフ最新作『ローガン(Logan)』(原題)が6月に公開となる(全米公開3月3日)。ヒューがウルヴァリンを演じる最後の作品といわれており、ウルヴァリン最後の戦いを描くという。ローガンとは、あらゆる物質を切り裂く超金属の爪を持ち、ワイルドな風貌に孤高の魂を宿したウルヴァリンのもう1つの名前。映画は、彼自身のアイデンティティーにも迫っていくらしい。ウルヴァリンといえば、肉体再生能力を持ち、どんなキズもあっという間に治癒する“不老不死”のヒーローだったが、先日公開されたオンライン予告編では傷跡だらけの姿が衝撃的だった。2016年は『デットプール』にたくさん笑わされ、キュンキュンさせられたが、2017年はウルヴァリンことローガンの物語によって、泣ける『X-MEN』シリーズとなるのかもしれない。■女子人気の高い注目作が今夏に激突!?DCコミックスの実写映画化シリーズ「DCエクステンデットユニバース」でも最強といわれる、ガル・ガドット主演『ワンダー・ウーマン』が7月に公開予定だ。ガル演じるワンダーウーマンは、DCの2大ヒーローが激突した『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』で鮮烈なデビューを飾り、クールビューティな存在感と圧倒的な強さで観客を魅了、男女問わず絶大な人気を獲得した。本作では、女性だけの王国で暮らしていたダイアナ・プリンスの運命が、ある日、浜辺に不時着したパイロット(クリス・パイン)を助けたことによって大きく動き出す。自身の持つ大きなチカラに気づいた彼女は、初めて知る人間世界でどんな活躍を見せてくれるのだろうか?スーパーヒーローは、男性ばかりじゃない!コミック登場75周年を迎えた『ワンダー・ウーマン』には、もはや期待しかない。一方、マーベルからは2017年8月11日(金・祝)より、キャストや内容を一新して贈る『スパイダーマン:ホームカミング』が公開。主人公のスパイダーマン/ピーター・パーカーを演じるのは、20歳の新進英国俳優トム・ホランドだ。彼もまた『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にてチーム アイアンマンの助っ人として初登場、その軽口やギーク(メカオタク)ぶりが話題を集めた。先日公開された予告編では、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)との親子のようなコンビネーションもバッチリの様子!?また、高校を舞台に、迷えるティーンエイジャーとしての一面も描かれるようで、ヒロインを務めるゼンデイヤをはじめとする若手キャストも楽しみ。■まだまだ続く豪華競演作!TVシリーズもぜひチェックさらに、バットマンやワンダーウーマンらDCのヒーローたちが勢ぞろいする『ジャスティス・リーグ』が冬に公開となる(全米公開11月17日予定)。『スーサイド・スクワッド』が悪党たちの大集団なら、こちらはベン・アフレック演じるバットマン/ブルース・ウェインが中心となるザ・正義チーム。バットマンが“特別なチカラ”を持ったヒーローを探し出し、究極のチーム=ジャスティス・リーグに勧誘していく。「東京コミコン」でも上映されていた特別映像では、無骨な海の王者アクアマン/アーサー・カリー(ジェイソン・モモア)にはむげなく断られていたが、フラッシュ/バリー・アレンは「友だちがほしいから」とノリノリの様子。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』でもファンを増やしたエズラ・ミラーのフラッシュには、特に注目しておきたい。ジェシー・アイゼンバーグ演じる悪役レックス・ルーサーの登場も明らかになっている。ちなみに、2017年4月1日(土)からは、“レゴバットマン”を主人公にした『レゴバットマン ザ・ムービー』が日本上陸。ひと足先にスーパーマンやワンダーウーマン、フラッシュ、ジョーカーなどが集結するようで、実写バットマンとは正反対キャラ(?)のレゴバットマンの活躍もまた楽しませてくれそう。一方、全米で11月3日公開の『マイティ・ソー:ラグナロク』は、『シビル・ウォー』のバトルに参戦していなかった神の国の最強戦士ソー(クリス・ヘムズワース)が主人公となるシリーズ第3弾。極度の恐怖心や怒りから巨大なハルクへと変貌してしまうブルース・バナー(マーク・ラファロ)と競演し、宇宙でのバディ・ロードムービーのような作りとなるという。もちろんソーの弟ロキ(トム・ヒドルストン)も登場。オスカー女優ケイト・ブランシェットが悪役を演じるという点も気になる!最後に、TVシリーズにも言及しておきたい。マーベルは「エージェント・オブ・シールド シーズン3」や「エージェント・カーター シーズン2」などリリースが続くが、MCUの一環として映画にも関わる部分が多々あり、チェックしておくと映画の世界観がより楽しめる。「マーベル/デアデビル」「マーベル/ジェシカ・ジョーンズ」といった新機軸のTVシリーズとも、もしかすると融合を果たすかもしれない。また、DCコミックスのTVシリーズも「GOTHAM/ゴッサム」「ARROW/アロー」など、すでに高い人気を誇っている作品が勢ぞろい。つい先日、本国ではウェントワース・ミラー出演の「レジェンド・オブ・トゥモロー」と「SUPERGIRL/スーパーガール」「ARROW/アロー」に「THE FLASH/フラッシュ」の4作品が大規模なクロスオーバーを果たしたばかり。日本ではどんな形で登場するのか、楽しみにして待ちたい。(text:cinemacafe.net)
2016年12月30日「スッキリと暮らしたいのに、子どものモノがあふれている」「子どもが片づけをしてくれなくて、イライラしてしまう」というママは、多いのではないでしょうか。整理収納アドバイザーであり、親・子の片づけマスターインストラクターの橋場陽子さんに、わが子を「片づけられる子」に育てる3つのポイントを教えてもらいました。片づけは、子どもの生きる力を育む10歳の男の子のママでもある橋場さんは、主に渋谷区・世田谷区を中心に「片づけ講座」を開いたり、個人の自宅を訪問して片づけのアドバイスをしたり、ママ友グループ向けにレッスンを開催したりしています。「片づけは、子どもの生きる力を育む絶好の機会」だと言う橋場さんによると、片づけによって、育まれる力は主に下記の3つ。1.選択力:自分に必要なモノ、大切なモノを選び取る力2.想像力:自分で考え、先の結果を想像する力3.習慣力:やるべきことを続けていく力(※「親・子の片づけインストラクター講座」より抜粋)とはいえ、親がひたすら「片づけなさい」と怒り続けても、子どもは片づけられませんし、これらの力を育むこともできません。必要なのは、親が子どもに寄り添い、ちょっとした工夫をすること。では、どんな工夫が必要なのでしょうか。橋場さんに、今すぐできる3つのポイントを聞きました。ポイント1.作品やおもちゃなど適量を決める。こっそり捨てはNG橋場さんが、小学校低学年以下のお子さんのママから一番相談を受けるのが、「工作の作品やお絵かきが捨てられない」という悩み。親にとってはゴミのようでも、子どもにとっては宝物。「くれぐれも、こっそり捨てることはやめてください。子どもを傷つけてしまいますし、何より、選択力を鍛える絶好のチャンスを失ってしまいます」と橋場さん。「どんどん増える作品やおもちゃは、『全部は置く場所がないから、箱に入るだけにしようね』と伝えて、増えすぎたら本人に残したい物を選ばせましょう。そして、『ステキなモノが残ったね。きれいに箱に入ったね』と喜びを共感しましょう。あとで本人が『あれは捨てなければよかった』と後悔することもありますが、そうした失敗から学ぶことも多いのです」と橋場さん。でも、子どもはいらないと言うけれど、大人は捨ててほしくないモノ、ありますよね。祖父母からもらったお祝いだったり、高額な物だったり。それはどうすればいいのでしょうか。「子どもが『いらない』と判断したけれど、親が残したい場合、それは子どものスペースからはずし、「親が所有するもの」として、親のスペースに移動してください」。ポイント2.モノの置き場を決めて、ラベリングする家が片づかない原因のひとつは、モノの定位置が決まっていないから。橋場さんは、「子どもと一緒に動線を考えながら、何をどこに置くかを考えるといいですね。『よく使うから、手が届きやすいところがいいかな』など、子どもの想像力を鍛えることにもつながります。モノの定位置が決まったら、それを家族みんながわかるように、ラベリングすることが大事です。おもちゃなどは、写真に撮って、おもちゃ箱に貼れば小さな子でもわかります。ラベルプリンターを使って文字でラベリングしてもいいですし、もちろんラベルシールにママがイラストを手書きしても大丈夫。マスキングテープの色分けで、兄妹のスペースをわかりやすくしても、いいですね」。ポイント3.できたことを褒めながら、少しずつ習慣化橋場さんは、「子どもの片づけの最終ゴールは、自分でできるように自立させること。でも、いきなり100点を求めないで、ひとつのステップができたら、『できたね』と認めてあげてください。できるようになるまでの時間は、子どもによって差がありますが、ほかの子と比較しないで、その子の成長に合わせて、ときには相談してルールを見直しながら、根気強く寄り添ってください。お片づけが、親子が衝突する原因になっているご家庭が多いですが、本当は親子のコミュニケーションの手段のひとつであり、子どもの成長に気づく機会にもなります」。毎日の積み重ねが、生きる力にもつながるそうです。「たとえば掃除、洗濯、ゴミ出しなどは、生きていくうえで必要なことですが、終わりがありません。宿題も、毎日しないといけませんね。片づけは、こうしたルーティーン・ワークをこなしていく習慣力につながります」。私も、毎日のように7歳の息子に向かって、「片づけなさい!」を繰り返していますが、子どもに合わせた片づけルールが必要なのですね。橋場さんの親・子片づけ講座を受けたママたちからは、「子どものいいところを見られるようになった」、「夫にも効果があって、ラベルを見て片づけてくれるようになった」といった感想が多いそうです。片づけがうまくいくと、優しいママ、穏やかな妻になれそうですね。わが家はまずはラベリングから始めてみようと思います。取材協力:親・子の片づけ教育研究所()親・子の片づけマスターインストラクター橋場陽子さん( )<文:フリーランス記者鯰美紀>
2016年12月29日2016年のテレビドラマをふり返ってみると、恋愛に奥手かつ不器用な登場人物たちが非常に多かったような気がします。中でも注目を集めたのが、「逃げ恥」の平匡さんでお馴染み“ムズキュン男子”の存在。ムズキュンとは、見ていてムズムズするくらい恋愛臆病なのにも関わらず、ふとした瞬間、その純粋さにキュンとさせられる現象のこと。今日は1年間のドラマ作品をふり返りながら、話題の“ムズキュン男子”――その魅力について、改めて考察していきましょう。■“ムズキュン男子”の代表と言えばこの人津崎平匡(星野源)/「逃げるは恥だが役に立つ」恋愛初心者であることをどこかコンプレックスに感じている平匡は、兎にも角にも自己肯定力が低く、毎回、私たち視聴者をこれでもかという程ムズムズさせてくれました。主人公・みくりからの明らかなアプリーチを前にしても、「勘違いしたらバカを見る」「恥をかく位なら、こんな感情飲み込んでしまえばいいんだ」と心を凍結させてしまう始末。最初はその姿にもどかしさを覚えていましたが、回を追うたび、まるで自分ごとのように応援したくなるのが不思議…。とにかく愛おしく思えてくるんです。それこそがまさに、“ムズキュン男子”最大の魅力なのかもしれませんね!劇中、みくりの台詞の中にもありましたが、格好良い男性って常に完璧で無ければその形容詞が成立しないような気がしませんか?でも、愛らしさが魅力の男性は、その点無敵なんですよね~。実際男性にとって可愛いという表現は褒め言葉ではないようですが、平匡のように無意識に周りを惹きこむ真っ白な魅力というものは、いくら計算しても叶うものではない!ある意味、要注意な一面と言えるでしょう。■仕事とのギャップに萌えまくり!鮫島零治(大野智)/「世界一難しい恋」また、同じく純粋さにムズムズさせられた主人公と言えば、あの社長の存在も忘れてはなりません。プライドの高さゆえ、恋愛に対してもつい天邪鬼な言動をしてしまう鮫島社長!皆さん覚えていますか?顧客を満足させる才能は天才的…にも関わらず、なぜか女性を満足させる才能が1mmもないという不器用型の“ムズキュン男子”。地位も財力も持っているだけに、「あーあ、それを言わなければモテるのに…」というポイントが満載でした。想い人・美咲に対しても、ついつい格好をつけては失敗するというお決まりの展開が板についていましたが、2人の恋が実った後の零治はとにかく可愛かった!メールの受信ライトを見るだけで瞳をキラキラと輝かせ、彼女との思い出の落書きを壁に飾ってはニヤニヤ。そうして小さな思い出をひとつひとつ大切にできる純粋さは、恥ずかしがるべき童心では決してなく、胸を張るべき個性なんだということを、声を大にして伝えたいものですね。好きな人のために苦手な牛乳を何本も飲み干す体当たりな愛情表現を目の当たりにしていると、思わずウルッときてしまいますよ~。■“ツン”要素が欲しい人におすすめ柴崎夏向(山崎賢人)/「好きな人がいること」そして最後がこちら!非常にツンデレ寄りの“ムズキュン男子”と言えば、2016年の夏を爽やかなSっ気で彩ってくれた夏向くん。彼は彼で非常にムズムズ要素を含んだヒーローでした。それなりに恋愛経験もあるし、頭の回転も速いからこそ、先回りして周りの人たちの気持ちを読んでしまう夏向。大切な家族を傷つけないよう…無意識のうちに臆病になってしまっていた彼の閉ざされた心を、主人公・美咲の飾らないストレートな愛が正面突破していきます。それまでは常に省エネという、感情のスイッチをオフにして生活していた夏向でしたが、彼女の言動にだけはなぜだかイライラ。一喜一憂する様は、まるで幼い子どものよう。可愛さだけではない、時に横暴さも兼ね備えたキュンの嵐が――そこにありました。壁ドンや袖クルなど、少女漫画に欠かせない王道要素もたくさん詰まっているので、心の癒しになること間違いナシ!以上、2016年のドラマに欠かせない“ムズキュン男子”の存在。この機会に是非、おさらいしてみてはいかがでしょうか。(text:Yuki Watanabe)
2016年12月28日「スター・ウォーズ」シリーズのレイア姫役で知られる、米女優のキャリー・フィッシャーさんが12月27日に亡くなった。60歳だった。23日に心臓発作で緊急搬送され、一時は「容体は安定」と報じられていただけに、突然の訃報は世界中を悲しみに包んでいる。すでに多くの映画関係者やセレブリティが、SNSで追悼コメントを寄せているが、なかでもルーク・スカイウォーカー役で、フィッシャーさんと共演した俳優のマーク・ハミルが発した「no words.(言葉にできない)」というツイートに、すべての人々の思いが集約されている。故人を偲びながら、突然盟友がこの世を去った事実に、ハミル本人も打ちひしがれ、怒りやむなしささえ覚えている…。そんな心境が受け取れるし、同感せざるをえない。女優業に加えて、執筆業でも才能を発揮したフィッシャーさんだが、やはり「レイア姫を演じたスター」という印象が強烈過ぎて、ときに彼女の人生に暗い影を落としたこともあったはず。それでも2015年には、世界中で大ヒットを記録した『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で32年ぶりにレイア姫を演じ、同シリーズにカムバック。同作でハン・ソロ役のハリソン・フォードとの共演に、往年のファンは胸を熱くした。現在公開中の『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のエンドクレジットにはフィッシャーさんへの謝意が刻まれており、映画を観たファンなら、その意味は承知済みだ。いまから約40年前、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』に初登場したレイア姫。反乱同盟軍のリーダーとして、男たちと対等に渡り歩き、ピンチが迫れば、手にしたブラスターをぶっ放す勇姿は、SF映画における「戦うヒロイン」の原点である。フィッシャーさんの急死に関しては今後、より詳しい状況などが報じられるはずなので、これ以上の「報道まとめ」は控えたいが、米エンタメサイト「Variety」によると、2017年12月15日に全世界同時公開される『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』の出演シーンは、生前すべて撮り終えていたのだとか。いまは世界中が恋したレイア姫の死を悼みつつ、最新作の完成を待つほかない。フィッシャーさんが次世代に託した“希望”とともに。(text:Ryo Uchida)
2016年12月28日子どもがいると、多かれ少なかれ発生するママ友との付き合い。「子どもの年齢が同じ(または近い)」ことをきっかけに付き合いがスタートするケースが多いため、性格も属性もバラバラです。当然ながら気が合わないママもいますし、ときにはトラブルに発展することもあります。ママ友の必要性を考えるとともに、トラブルを避けるコツも紹介します。■ママ友は「必要」だけど「面倒」なのが本音2016年4月にアットホームが発表した「小学生の母親に聞く、『ママ友との理想の距離』調査」によると、ママ友を「必要な存在だと思う」と答えた人は、620人のうちの74.7%。一方、「ママ友付き合いを面倒だと思ったことがありますか?」という質問に対して「はい」と答えた人は67.5%に及んだそうです。ママ友は必要だと思ってはいるものの、付き合いを煩わしいと感じることもあるようです。同調査によると、ママ友付き合いは幼稚園や保育園への入園を機にはじまることが多いようです。また、赤ちゃんのころに児童館や支援センターなどで出会ったことがきっかけで付き合いがスタートすることもあります。近ごろは、TwitterやInstagramなどのSNSを通じてママ友を作るケースも増えています。似たような趣味を持つママがつながりやすいこともあるため、実際に会っても仲良くなれることが多いようです。Twitterでハッシュタグを使って検索すれば、同じ月齢の赤ちゃんがいるママ友を見つけられます。たとえば、赤ちゃんが2016年12月生まれの場合は、「#2016dec_baby」というハッシュタグを入れればOKです。0歳児のころは月齢によって成長具合や悩みも異なります。離乳食や夜泣きなど、同時期に同じような体験をしているママたちに出会えるのは心強いものです。パパに対するグチや不満など、SNSだからこそ話せることもありますよね。■ママ友付き合いのメリット・デメリットママ友付き合いのメリットのひとつが、お互いに助けあえること。慣れないうちは不安な赤ちゃんとの電車移動も、ママ友親子と一緒なら心の負担が少し軽くなります。育児に時間をとられてしまって家事もままならない乳幼児期には、誰かの手があるだけで助かることが多いものです。実際に、ママ友に助けられたという声もあります。「ママ友がお子さんを連れて家に遊びに来てくれたときのこと。『私が子どもたちと遊んでいるから、いまのうちに夕飯の支度をしていていいよ!』と言ってくれて、とても助かりました。私もママ友の家に遊びに行くときは、同じように声をかけています」また、地域や子育ての情報交換ができるのも大きなメリットです。子どもがお世話になることも多い小児科や耳鼻科は、実際に行った人の意見が参考になるもの。先生の印象や混雑状況、予防接種の金額まで、インターネットだけでは収集できない情報を得られることもあるでしょう。一方、苦手な人ともうまくやっていかなくてはいけないというデメリットも存在します。とくに、価値観や距離感が異なるママとの付き合いはつらいものです。「子どもが0歳のころ、児童館などで何回か会ったことがあるママに誘われて、子連れでお茶をしたことがありました。待ちあわせ場所に着いたら、挨拶もそこそこに『持ち家ですか? 賃貸ですか?』と聞かれてびっくり。ほかにも『旦那さんは何時ごろに帰ってくるの?』『いつもそんなに早いの?』と質問攻めにされました。逆に私が話をふっても、大した答えが返ってこない。早く帰りたいのに、なぜか彼女はのんびり食事をはじめてしまい、食べるのを待っていたら外は真っ暗になっていました。そのママ友に対しての苦手意識が働いてしまって、しばらくはあいさつをするのもしんどかったくらいです」最初から踏み込んだ質問をしたり、距離が近かったりする人は、仲良くなるとさらに遠慮がなくなる可能性も。相手に嫌な気持ちを感じさせないように注意して、少しずつ距離を置いたほうがよさそうです。■子どものケンカやSNSの投稿などに潜むトラブルの種近ごろは、InstagramやFacebookなどのSNSに我が子の写真を載せているママも増えています。『児童心理』(金子書房)に掲載された幼稚園の園長によるコラムでは、他園で起きたSNSをめぐるトラブルについて触れていました。「LINEに個人情報を勝手に載せて流してしまう母親がいて困ると、ある母親からクレームがありました。トラブルのもとを作る母親は、フェイスブックも行っており、幼稚園の行事の写真等も載せてしまうため他の園児も一緒に写っている場合があるそうで、困るとのことです。(中略)さらに、休日、同じクラスの子どもをたまたま見かけて、勝手に写メを撮影して流してしまったりもしているようです。出典:『児童心理』2016年7月号「LINEのトラブル―幼稚園児のママ友の世界」トラブルの原因となったママは、ほかの子どもの顔を投稿する際には、スタンプなどで顔を隠すようにしていたそう。しかし、顔が見えなくても、関係者が見れば服装や場所などで個人が特定されることもあります。他人の子の画像は、たとえ顔を隠しても載せない方が無難です。また、自分が発したなにげないひとことが、相手の気分を害することもあります。実際に、ママ友からの心ない言動に傷ついたという人もいました。「子どもが1歳半のころ、同じ年の子を持つママ友から長文のメールを受け取ったことがありました。内容は、私の子育てのやり方やうちの子の発育状態についてです。言葉を発するのが遅いとか、私の接し方に問題があるとか…。善意を装っているつもりかもしれませんが、文面からは悪意しか感じられませんでした」いくら仲が良くても、相手の子育てに口を挟むのは避けたほうがいいでしょう。どうしても気になることがある場合は、ママ友との関係性をよく考えて、細心の注意をはらったうえで伝えるといいかもしれませんね。子ども同士のトラブルが原因で、ママ友との関係が悪化する可能性もあります。とくに自分の子に否がある場合は、誠意ある対応を心がけたいものです。「子どもが2歳のころ、ママ友の子の腕を噛んでしまったことがありました。その場で謝って、改めて菓子折りを持って謝罪に行くことを伝えると『気にしないでいいから』と断られてしまいました。でもその後、ことあるごとに子どもの腕の具合を報告するLINEが来るように…。やはり最初から、きちんと謝罪に出向いておけばよかったです」相手の「気にしないで」という言葉を鵜呑みにせずにきちんと謝罪をしたほうが、後々気まずくならずにすみそうです。■ママ友ランチを断る理由を確保しておく子どもが幼稚園に入ると、ママだけの付き合いが始まるというケースも多いようです。ママ友ランチやお茶会もそのひとつ。お迎えまでの時間はもちろん、クリスマス会や、おゆうぎ会などのイベントの準備と称して集まる機会も出てきます。ママ同士の連絡先交換はLINEというケースが多く、複数人でグループを作ってやりとりしているそう。休日でもLINEの通知が鳴りやまないママもいます。「ママ友とのトラブルもないから助かっているけど、公園や誰かの家に毎日集まるのは疲れます。私は自宅で仕事をしているので、適度に参加するようにしています」付き合いそのものはうまくいっていても、適度な距離感は大切です。ママ友グループとの関係性にもよりますが、仕事のほかにも、「義理の両親が来るから」など、自分の意思ではどうにもならない理由で断ると角が立たないようです。一方、ママ友同士の付き合いがほとんどない幼稚園もあるそうです。「うちの幼稚園は延長保育があり、夏休みも預かってくれます。そのせいか、働いているママが多いんです。それに、送迎バスを利用していることもあり、平日にママだけでランチをすることもほとんどありません。幼稚園の行事以外で付き合いがあるとすれば、同じバス停になったママと一緒に子どもを連れて公園に行くくらい。家にいても時間を持てあましてしまうので助かっています」■ママ友カーストにいじめ!? 孤立するケースも2015年に栃木県で起きた2人の母親の自殺。原因は、子どもを同じ小学校に通わせているママ友たちからのいじめによるものだといわれています。ママ友間の階級を意味する「ママカースト」という言葉もあるくらい、ママ友との関係性や立ち位置がデリケートになっているのかもしれません。たとえば、専業ママが多い幼稚園では、仕事をしているだけでいじめの対象になってしまうケースもあるようです。「友人が通っているのは、セレブなママが多い幼稚園。送り迎えの車種によってグループ分けがされているそうです。専業主婦が多いなかで、ワーキングマザーの友人はめずらしい存在。ひんぱんに行われるパーティーも仕事があるため、ほぼ参加できていませんでした。あるとき、仕事の都合がついたので参加したところ、『あら、幽霊さんが来たわ』と言われたそうです」夫の仕事の関係で幼稚園を転園したため、グループに入れずにママ友が一人もいないという人もいます。「うちの幼稚園では、懇談会の帰りにママだけでランチに行くというのが恒例になっているようです。当然のことながら、私は誘われませんでしたけど。ママ同士の仲がいいと子どもたちも仲良くなりやすいので、複雑な気持ちはあります。でも、いまの幼稚園のママたちとは服装の趣味もちがうし、気が合うとは思えません。仕事をしているので、無理して付き合っても疲れるだけだと割り切りました。いまは、あいさつだけの関係にとどめています」都内から都外の幼稚園へと移ったそのママと、幼稚園ママたちとでは服装の趣味も全く違うタイプ。互いに相いれない部分もあるのかもしれません。2015年に発売されて話題となったコミックエッセイ『ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望』(KADOKAWA/メディアファクトリー)でも、ママ友間のいじめが描かれています。主人公のサキは、仲の良かったママ友グループから無視や嫌がらせをされるようになります。ちょっとした行きちがいや嫉妬心からママ友との関係が崩れていく様子は、こわいけど身近に起こってもおかしくないことばかり。自分とママ友との関係性を考えるきっかけにもなりそうです。■ママ友トラブルは幼稚園の雰囲気によりさまざま!ママ友との関係性は、幼稚園の雰囲気によっても異なるようです。少人数でアットホームな雰囲気の幼稚園を選んだという人は、ママ友とのトラブルとは無縁だと言います。「うちの幼稚園は延長保育も送迎バスもないけど、雰囲気がとてもいいんです。古くて趣のある園舎で、私はとても気に入っています。私と同じように建物が好きで選んだというママも多いため、趣味も気も合う人が多いです。某大学付属の幼稚園を検討していた時期もあったけど、雰囲気が合わなかったので受けませんでした。その幼稚園に通わせている友人に聞いたら、入園早々にほかのママから『ご主人のお仕事は?』と聞かれたらしいです。いまの園にしてよかったと思いました」ママ友は、子育ての苦労を一緒に乗り越えている同志。心強い存在である反面、距離が近くなればなるほど気になってしまうこともあるものです。一定の距離感を保つことが、ママ友とうまく付き合うための得策と言えそうです。<出典>・ 小学生の母親に聞く、「ママ友との理想の距離」調査 <参考文献>・『児童心理』2016年7月号(金子書房)・『ママ友がこわい 子どもが同学年という小さな絶望』(KADOKAWA/メディアファクトリー)
2016年12月28日ミラノと言えば、日本のイタリアンレストランで目にするミラノ風リゾットやミラノ風サラダなどの“ミラノ風”メニューだったり、全国各地にある映画館の名前にミラノが入っていたり、日々の生活のなかでよく見聞きしている名称です。そして旅におけるイタリアの都市ミラノと言えば、やはりオペラハウスの最高峰として君臨するスカラ座。今回ピックアップするのは、そのスカラ座の歴史をたどるドキュメンタリー『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』です。18世紀に誕生したスカラ座の240年の歴史をふり返りながら、2014/2015年シーズンの開幕公演「フィデリオ」の準備に追われる劇場スタッフの姿を通しながら、なぜスカラ座がオペラハウスの最高峰であるのか、なぜ特別であるのかを映し出していきます。あまりオペラに馴染みのない人にとっては、次から次へと登場するスカラ座に関わってきた人たちが歴史的に有名な人であっても知らない場合もあると思います。けれどパフォーマンス映像やアーカイヴ映像のなかには──たとえばマリア・カラスやルキノ・ヴィスコンティ、グレース・ケリー、イングリッド・バーグマンなど、映画でもお馴染みの人物も登場。知っている人物が数人いるだけでも興味が湧いてきます。「スカラ座はどういう場所か?」スカラ座で働く人やステージに立つ人たちにその質問すると「美しい場所」「特別な場所」「最高の場所」「大切な場所」「劇場自身が生きている」「私の故郷」…という答えが返ってくるように、102分のこのドキュメンタリーを観終わる頃には、もっとオペラについて知りたい、観てみたい、できることならスカラ座に行ってみたい!と心を奪われているはず。オペラ好きはもちろん、初心者にとってオペラの入口となる絶好の1本です。(text:Rie Shintani)(text:Rie Shintani)
2016年12月27日愛するわが子と一緒に過ごせる時間は、ママたちにとって幸せなもののはず。でも、時おりちょっぴり息苦しく、苦痛に感じてしまうことはありませんか?特に子どもが3歳を迎えるころ、限界を迎えるママたちが増えてくるようです。それを裏付けるかのように、3歳から入園できる“3年保育”の幼稚園は大人気。倍率が高く、定員オーバーで入園できないこともよくあるのだとか。2年保育の園まで待てない。少しでも早く子どもと離れ、自分の時間を持ちたい……悲鳴にも似たママたちの本音が垣間見えますね。「子どもと一緒にいすぎてツラい」。今回は、そんなママたちの思いをじっくり聞いてきました。●(1)いつでも子どもが第一。自分のことは全部後回しとても多かったのが、「子ども優先の毎日がツラい」という声でした。『出産してからというもの、何をするのも全部子どものペースです。朝起きてから夜寝るまで、自分の考えや意思は二の次。自分のことは全部後回しが当たり前。ちょっとでもグチをこぼせば、「親になったんだから頑張らなきゃダメよ」と言われてしまう。そんなこと分かってるし、自分でもそう思うから必死でやってるんです。うまくやれた日は達成感があり、子どものことも愛おしく思えます。でも、思うように行かなかった日は最悪。母親失格だと自分を責め、子どもを産んだのは間違いだったかも とすら感じてしまいます。ママ友たちはみんな、おおらかで幸せそう。子育てを心から楽しんでいる様子をSNSなどで見ると、どうして自分はこうなんだろうと絶望します』(30代女性/3歳男の子のママ)●(2)全力すぎる愛情表現が重いクール系のママからは、こんな話がありました。『子どもが私のことを好きなのはよく分かるのですが、その愛情が濃密過ぎてツラいです。100%の全力で「大好き」をぶつけてくるので、重すぎるというか、ちょっと疲れてしまう というか……。受け止めきれないときがあるんですよね。ちょっと前にも、家の中でずっとベタベタくっついてきたことがありました。「ママ大好き〜!うちのママが世界一かわいい!あったかくて気持ちいい〜!くっついて取れなくなっちゃった〜!」なんてことをいい続けていたので、正直ちょっと鬱陶しかったです』(30代女性/5歳女の子、3歳女の子のママ)大人どうしの世界では、そこまで全身全霊で愛情を表現されることはあまりないものですよね。強く求められるのは嬉しい半面、ちょっぴり困惑してしまうのかもしれません。●(3)子どもの失敗を許せず、責め立ててしまう『娘と1対1で顔を突き合わせ続けてきたせいか、彼女のちょっとした失敗や欠点を、どうしても見過ごすことができなくなってしまいました。飲み物をこぼしたり、おしゃべりが過ぎて着替えや歯磨きの手が止まっていたりすると、猛烈に腹が立ち、冷酷な言葉をぶつけて突き放してしまいます。娘がシュンとしたり、取り入ろうとしてきたりすると更にイライラして、底意地の悪い対応をしてしまうんです 。こんなの私もツラいし、娘にも悪影響ですよね。早く幼稚園に入れたい……』(40代女性/3歳女の子のママ)成長には失敗がつきものだと分かっていても、どうしても許すことができずキレてしまう。子育てをしていればよくあることですが、やはりツラいものですよね。●(4)これ以上どこに連れて行ったらいいの?「いいママでいなければ」と思うあまりに、子どもとの時間が苦痛になってしまうこともあるようです。『私自身は共働き家庭で、わりと放任されて育ちました。日中はテレビやビデオを見て過ごすことが多かったので、子どもなんてみんなそんなものだと思っていたんです。でも、自分が親になってみてビックリ。ママ友たちの中に、そういった意見の人がほとんどいなかったんです。テレビに頼らず、子どもに寄り添い、よく語りかけ、創造的な遊びを提供し続けるのが“いいママ”。子どもをDVD漬けにしたり、スマホを握らせておくのは“ダメなママ” 。だから私も、休日はあらゆるところへ子どもを連れていき、刺激を与えるように努力し続けました。育児サークル、リトミック、ベビーマッサージ、スイミング、公園、水族館、動物園、図書館の読み聞かせ会……。だけど、それが私にとって楽しいことなのかといわれれば決してそうではありません。子どもの機嫌が悪い日は、苦労してでかけてもすぐにグズり出してしまい、がっかりすることもあります。更にいえば、もうネタ切れです。これ以上、どこに行ったらいいのか分かりません。先日は寒空の下、駅のベンチに子どもと座って、発着する電車を延々ずっと見て過ごしました』(20代女性/3歳男の子、1歳男の子のママ)----------ママだってひとりの人間です。子どもと顔を突き合わせ、息が詰まる暮らしを続けていればストレスが溜まるのは当たり前。できれば一時預かりを使うなどして物理的に離れる時間をとるのがベストでしょう。それが難しいなら、できるだけこまめに心の電源をオフにしてみては。“自分ひとりの世界”をキープすることこそが、子育てを楽しく乗り切るコツなのかもしれませんよ。●文/パピマミ編集部●モデル/椎葉咲子(苺乃ちゃん、胡桃ちゃん)
2016年12月26日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。私が普段暮らしている海外のコミュニティには、仕事や勉強のために故郷を離れたさまざまな国籍の家族が集まっています。そんな彼らの子どもたちは、1歳の誕生日ですらお誕生会を開くのが当たり前 。 多くの家庭では、子どもが手元を離れるまで家族ぐるみで誕生会を続けていきます。親たちは、時には自宅でケータリングを頼み、時にはレストランを借り、時にはクルーザーで、時には公園でピクニック形式、また時にはスポーツ施設やアミューズメントパークでとさまざまな趣向を凝らして誕生会を盛り上げます。そこには、子どもの成長をみんなに祝ってもらいたいという親心以外に、ママ友との見栄の張り合いもあれば、子どもに植え付けられている「毎年、みんなを呼んで豪勢なお誕生会をするのが当たり前」という考えなどが影響を与えているようです。このお誕生会文化、私にとっては行き過ぎに感じられて、呼ぶにも呼ばれるにもいろんな葛藤がありました。でもおかげで、お誕生会マナーは身に着いたように思います。同じコミュニティで知り合った日本人のママたちに教わり、その助けとなったお誕生会トラブルをうまくやり過ごす方法 をご紹介します。●お誕生会は「All」か「Only」で子どもにとって、自分の誕生会は夢のような時間です。たくさんのご馳走、たくさんのプレゼント、みんなが自分に注目して「おめでとう」と言ってくれる最高にハッピーな日 。でも、そんな幸せな時間に水を差すのが、「呼ばれた、呼ばれない」のトラブルです。『トラブル回避の秘訣はAllかOnly』と教えてくれたのは、外国生活10年、3人の子どものママAさん。『たとえばクラスメート30人のうち15人を呼べば残りの15人から苦情が出る可能性があるでしょう?だったら30人全員(All)を呼べるパーティーをする、または30人のうち本当に親しい数人だけ(Only)を呼ぶ、これなら文句が出にくいの』とのこと。●欠席してもお祝いはしたほうがいい誕生会に招待されても、必ずしも出席できるとは限りません。でも、「ごめんなさい」とお断りをすると、自分の子どもの誕生会に来てくれないかも?外国生活歴20年、男女双子のママTさんは、『全部の誕生会に出席するのは無理』と言います。『だって、月に3回も4回も誕生会があって、そのたびに2人分のプレゼントを持たせなくちゃいけないのよ。名前も聞いたことのないようなクラスメートでもね』と少し怒った口調で話してくれました。だから、出席するかどうかはよく考えて決めていたそうです。ではプレゼントはどうしたかというと、『欠席でも、それほど親しくない相手でも、小さなプレゼントとカードは必ず渡すようにしていた』というTさん。なぜなら、『ウチの子どもたちの誕生会に来てくれる人が減ってしまうから』とのこと。なるほど、誕生会やプレゼントは“お互いさま”な感覚で均衡を保っている ところがあります。欠席が多く、プレゼントを渡していないと、いざというとき自分たちの誕生会に来てくれる人が減ってしまうわけです。●年々派手になるパーティーを見直すきっかけは子どもまかせ「去年よりも大勢呼びたい」「友達の誕生会みたいにレストランでやりたい」。子どもが小学生くらいになると、そんな希望を親に訴えてくるようになります。親としては、誕生日だけに希望を叶えてあげたい気持ちはあっても、現実的に「キツイ」ことも多いのが正直なところ。そんなときは『子どもにプランを立てさせてみるといい』と言うのは4人の子どもをこのコミュニティで育てあげたYさん。『子どもの意見を聞いてそれを叶えてやろうなんて思ったら、破産しちゃうわよ』と笑いつつ、『だから、予算を決めて自分たちで計画を立てさせるのが一番!』と言い切ります。これだと、大勢呼ぶならお菓子を買いこんでの公園ピクニックプラン、少人数なら自宅で好きなピザをオーダーしてビデオを見る、などに落ち着いていくそうです。『親の負担は最小限で、子どもの経済観念も計画能力も育つでしょ?』と自慢げなTさんの子どもたちは、派手でなく予算も最小限のパーティーであっても、自分たちが計画した手作りパーティーというブランドに自信を持って楽しんでいた そうです。●まとめとしてママ社会にも子ども社会にも、妬みや競争心があります。誕生会はそれが良くも悪くも表面に出やすい機会。だからこそ、呼ぶ側も呼ばれる側もマナーを守って、お祝いムードを盛り上げたいものです。ここでご紹介したのは、海外在住者たちのお誕生会事情ですが、日本人社会にも十分当てはまると思います。子どもの喜ぶ顔が楽しみな誕生会、暗い顔にさせないための参考にしてもらえれば幸いです。●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)●モデル/KUMI(陸人くん、花音ちゃん)
2016年12月25日ある種のギャップには、人の魅力を増幅させる効果があります。見た目は怖いけど実は優しい、見た目はか弱そうで可愛いのに実は強い、など。ギャップが大きければ大きいほど意外性が驚きを生み、興味をそそられるのです。隣人と顔を合わせれば文句ばかりの偏屈な頑固おやじなのに、実は愛に溢れている――。そんな孤独な男オーヴェの、幸せな人生を描いているのがスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』です。妻に先立たれ、一人暮らしのオーヴェは59歳。ある日、43年間勤めた会社をクビになり、もはや人生に思い残すことはないと、亡き妻の元へと旅立とうとしていました。ところが、いざ!というときに、家の外が大騒ぎに。イラン人の主婦パルネヴァとその家族が引っ越してきたのです。引っ越しトラックがオーヴェの庭のポストを壊し、彼の逆鱗に触れたパルネヴァですが、明るく挨拶。以来、迷惑をかけたお詫びにと手作りペルシャ料理を持って来たり、運転を教えてと頼んで来たり、何かとオーヴェに絡んでくるのです。やがて、オーヴェは車の運転を教えることに。一緒に過ごすことが増えるにつれ、オーヴェは明るくあっけらかんとしたパルネヴァに少しずつ心を開いていきます。そして、彼が妻を深く深く愛する優しい人間だったことが、パルネヴァとの付き合いの中で明らかになっていくのです。いつも不機嫌そうで、正論ではあっても冷たい言い方しかできない彼が、隣人から煙たがられ、誤解されていても仕方がないのかもしれません。誰にでも好かれたい人、大切に思う人以外には理解されなくていいという人など、社会との関わり方はそれぞれですが、オーヴェは明らかに後者。最愛の妻を失った後の世界は、彼にとって色のない人生だったのでしょう。そんな彼も、積極的にぐいぐいと踏み込んでくるパルネヴァの出現で、凍てついた心を溶かし、その中に閉じ込めていた愛情をふっくらと蘇られていきます。それが可能だったのも、妻との幸せな日々があったから。妻の死後は、例えひとりぼっちであっても、愛し愛された記憶を抱いて暮らしている彼は不幸ではなかったのでしょう。だから人にどう思われようとかまわなかったのかもしれません。劇中、回想シーンとして、妻とのなれ初めや恋愛模様、結婚生活が描かれます。そのときのオーヴェの幸せぶりは、とても涙なしには観られないほど、温かさに満ちたものでした。好きな人と生きるという平凡なようでいて、とても特別な幸せが、天真爛漫でまっすぐな心を持つ妻の笑顔とともに映し出されていきます。二人の生活を彩るのは、シンプルだけれど豊かな生活をイメージさせる北欧インテリア。赤や青、緑や黄色などを使った懐かしく温かな色味が印象的で、スウェーデンの素朴な日常が、幸せな夫婦生活と見事にリンクしていました。大げさな演出はないけれど、手作りのような質感で丁寧に作り上げられたぬくもり伝わる作品『幸せなひとりぼっち』。大切な誰かと観れば、寒い冬にも心が温まることでしょう。(text:June Makiguchi)■関連作品:幸せなひとりぼっち 2016年12月17日より全国にて公開(C) Tre Vanner Produktion AB. All rights reserved.
2016年12月25日1987年から1995年まで全米放送され、日本でも大勢の視聴者に愛された名作ドラマ「フルハウス」。その約20年ぶりとなる続編が、現在Netflixで配信中!シーズン2の配信開始に合わせ、来日を果たしたキャストたちにインタビューをしました。最初にインタビューに応じてくれたのは、主人公であるタナー家の長女DJ役のキャンディス・キャメロン・ブレ、次女ステフ役のジョディ・スウィーティン、DJの親友キミーを演じるアンドレア・バーバーの3人。妻に先立たれたダニー・タナーが親友や亡き妻の弟と共に幼い娘たちを育てる「フルハウス」では、“育てられる側”だった彼女たち。続編の「フラーハウス」は、いまや大人の女性へと成長した3人を中心に物語が展開します。「いまのDJは昔のダニー・タナーみたいね。一家の中心にいるし、責任感も持ち合わせている。と同時に、自分には妹や親友の支えが必要だということも分かっているの」と語るキャンディスの言葉通り、現在のDJは父親の過去と似た状況。夫を亡くし、3人の息子を育てるDJは、妹のステフや親友のキミーと一緒に暮らしています。一方、ステフとキミーにもそれぞれの事情が。「20年の間にステフに何があったのか。それを考えつつ、彼女のいまを作り上げていくの」というジョディは、ミュージシャンとなったステフを楽しみながら演じている様子。演じるアンドレア自ら「彼女はいまも昔もイカれている(笑)」と語るキミーもいまや一人娘の母親で、「彼女は母親であると同時に、娘の良き友達でもありたい。その線引きをどうすべきか、格闘しているの」と言います。さらに、「実生活の私たち3人も母親だから、“育てる側”を自然に演じられていると思う」とも語るキャンディス。「家族とうまくやっていくには、忍耐とたくさんの愛情、そしてコミュニケーションが必要!」と3人で笑い合う姿も朗らかで、どこか母の余裕が感じられます。ただし、「フラーハウス」で描かれるのは“育てる側”としての顔だけではありません。DJたちは自らの恋愛にも頭を悩ませます。そのことに触れると、3人ともたちまち女子の顔に!彼女たちの恋愛事情について、それぞれ意見を披露してくれました。「シーズン1のDJは2人の男性の間で揺れていたけど、シーズン2でどちらかと付き合うことになるわ。元カレのスティーブはDJをよく知っていて、2人の間には歴史がある。一方、新たに出会ったマットはとにかくハンサムだし、彼となら新しい体験ができる。どちらを選ぶべきか、悩ましいわよね。でも、無理に選ぶ必要はないと思う。そんなときは状況が正しい選択へ導いてくれるものよ。焦る必要はないわ」。(キャンディス)「ステフは1人の男性と真剣に向き合うことに恐怖を感じている。でも、シーズン2では新しい恋人と出会い、愛し愛されることを学んでいくわ。そして、少しだけ心を開けるようになる。その変化を演じるのはすごく楽しいから、私としてもステフに“そんなに怖がらないで。いままでの自分にしがみつかず、オープンになって”と言いたいの」。(ジョディ)「キミーは浮気した夫のフェルナンドと別居しているけど、家族としていい関係を築きたいとは思っている。彼は娘の父親だから。そんな中、キミーの気持ちはまたフェルナンドに傾き始めるわ。それは、もしかしたら彼女の価値観に反することかもしれない。でも、フェルナンドってすごくキュートだから…、困ったところよね(笑)」。(アンドレア)ちなみに、ステフの新カレ問題に関しては、「姉としては、ステフにはもっとたくさんの男子をタナー家に連れてきてほしい(笑)」というキャンディスと「絶対に付き合い続けるべきよ!」というアンドレアの間で意見が対立。なぜアンドレアはステフと新カレの交際を応援するのか?また、DJやキミーが選ぶ道とは…?気になる答えは、「フラーハウス」の中でぜひチェックを!(text:Hikaru Watanabe/photo:Takashi Tokita)
2016年12月24日こんにちは。ママライターのamuです。ママ友いじめ、ママカースト、お受験での足の引っ張り合いなど、大げさに脚色して描かれたドラマや小説の影響か、何かとマイナスイメージな“ママ友”という言葉。本当に信頼できるママ友がいる私としては、悪い意味で“ママ友”という言葉が使われていると悲しい気持ちになることもあります。今回は、世間が抱く“ママ友”のイメージについて、違和感のあるものをまとめてみました。●(1)群れる『つるむもそうだけど、一人じゃ何にもできないくせに っていうニュアンスがあると思う』(小2・小4男の子のママ・30代)『ネットだと、いい年して恥ずかしいとか痛いとか。仲がいいから一緒にいるだけなのに』(小4男の子のママ・40代)井戸端会議という表現もよくされる気がします。もちろん、通行の邪魔になったり、騒がしいなら問題ですが、公園での談笑などもまとめてこう言われるのはなんだかな……。私は一人でいるときもあるし、ママ友たちと一緒にいるときもあります。学校行事に一人でいくこともあれば、話の流れで途中で待ち合わせていくこともあります。ただ、学校でおしゃべりがうるさいママに嫌悪感を抱く人が多いことも知っているので、気を付けるようにはしています。●(2)暇『働いている人に多いけど、「フルタイムで働いているし忙しいから、ママ友といる人が暇人にしか見えない 」などと叩かれる』(小4女の子のママ・30代)『気を使って無駄な時間を過ごしたくないとママ友不要派のママが言っていたけど、子どもは幼稚園の後に友達と遊べて楽しそうだし、私だって楽しいから無駄とは思わない』(5歳女の子のママ・20代)確かに暇がないと会えないけど、忙しくても会いたいし、近所だからこそ短時間でも会えるのがママ友のいいところ。11時から15時、その4時間でリフレッシュすることで、子どもにも夫にも優しくなれるという声はよく聞きます。外に出るだけで、気分転換になりますよね。●(3)悪口ばかり言ってそう『悪口合戦になんてならない 。自分や子どものことを話したり、学校や行事について話したり……。あとは何話したっけと思うくらいくだらないことで笑っているから普通に楽しい』(小4女の子のママ・30代)よく“つき合いが悪い人の陰口を言って挨拶されても無視する”、“持ち物を馬鹿にして笑う”、“噂話ばかり”という描写がドラマであるけど、実際は「クリスマスどうする?」とか「あれ食べに行きたいね」とか、何気ない話題で盛り上がることが多いです。●(4)ママ友は友達じゃない『ママ友否定派には、面倒くさそうとか、腹の探り合いと言われる。でも、一緒に泥酔したり温泉行ったりする間柄 だし、何でも話すんだけどな』(小4男の子のママ・30代)『どうせ期限付きのつき合いか、子どもが大きくなったら交流なくなるんでしょとか言われたことがあった。逆にそんな人はこちらからノーサンキュー!』(小4男の子のママ・30代)私も、学生からの友達、職場でできた友達とママ友の何が違うんだろうという気がします。マウンティングなんて、学校だって職場でだってする人はするし、しない人はしない。子どもが絡んでいても、ママ一人ひとりが友達を大事にする気持ちでいたら、揉めたりはしないし、本当の友達になれると思います。独身時代からの友達だってみんなママになっているし、ママ友はこわいとか、ママ友は面倒とか決めつけなくてもいいのかもしれません。子どもが大きくなったとき、子どもなしでも会える友達になれると思います。●(5)八方美人『よく八方美人と言われるけど、何がいけないのと思う。ムスッとして愛想ない人、挨拶もしない人のほうが問題 だと思う』(小4女の子のママ・30代)『「あの人、いつもどこにでもいるね」みたいなことを言われたことがあった。みんな好きだし、誘ってくれてうれしいから行きたいだけなのに』(小4男の子のママ・30代)ママ友は気が合う人がいたら作りたいという人がほとんどだと思いますが、たまに、心からママ友付き合いを毛嫌いしている人もいて……。そういう人たちの心ない声が耳に入ると、やっぱり気にしてしまうママも多いようです。本当にママ友とうまく付き合っている人は、相手をきちんと尊重するし、一人で行動することもできます。逆に、ママ友付き合いがうまくいっていない人ほど、他人をけなしたり批判したりするとの声があがりました。私の友達にも、ランチや飲みは行かないけど、イベントには顔を出してくれたり、PTAの役員に立候補して役員選出の会にクラスのママたちがいかなくて済むようにしてくれたりと、何かと気が利くかっこいい一匹狼ママがいます。----------世間的にはイメージの悪い“ママ友”ですが、実際には楽しんでママ友付き合いをしている人も少なくありません。もしママ友を作るのが怖いという方がいたら、怖がらずに飛び込んでみるといいかもしれませんよ。●ライター/amu(ママライター)●モデル/ゆみ、SAYA
2016年12月24日いよいよ、待ちにまったクリスマス。「年末ムードが盛り上がる中で一年の締めくくりに相応しいクライマックスを二人で楽しみたい」そう願うカップルたちに今月おすすめするデートプランは、映画を観た後に、イルミネーションを眺めながら夜の街を歩く王道デート。今回は今巷で話題の「青の洞窟 SHIBUYA」にフォーカス!今月ピックアップする映画は、百田尚樹の同名小説が原作の『海賊とよばれた男』。2013年に第10回本屋大賞を受賞し、現在までに上下巻累計発行部数は370万部を超える大ベストセラーだ。岡田准一をはじめとする『永遠の0』チームが再集結して映画化する作品であるところにも注目が集まっている。明治・大正・昭和の激動の時代を舞台に、名もなき一青年から身を興し、やがて戦後の日本に大きな勇気と希望を与える大事業を成し遂げていく国岡鐡造の姿を描く、実話を元にした壮大な大河エンターテインメント。吉岡秀隆、染谷将太、堤真一といった実力派俳優陣に加え、綾瀬はるか、鈴木亮平、小林薫など豪華キャストが勢ぞろい!二人でじっくり楽しんで。渋谷でこの映画を観るなら、渋谷109の向かい道玄坂沿いにある「TOHOシネマズ渋谷」。各線渋谷駅から徒歩5分以内。地下通路からの入場も可能でアクセスは良好。渋谷では、11月22日(火)から2017年1月9日(月・祝)にかけて、渋谷公園通りから代々木公園ケヤキ並木にて「青の洞窟 SHIBUYA」を実施中だ。本イベントは2014年の冬に中目黒で実施され、好評だったにもかかわらず諸事情で中止になってしまったイルミネーションイベント「Nakameguro青の洞窟」の第二弾で、2014年にイルミネーションを見ることができなかった人たちにとっては、2年ぶりの待望の復活でもある。11月22日(火)のイベント開始から、わずか3週間で約100万人以上の人が足を運んでおり、予想通りの盛況ぶり。そこで、「青の洞窟 SHIBUYA」では、さらにイベントを盛り上げるために、12月23日(金・祝)から12月25日(日)の3日間限定で、人工雪によるホワイトクリスマス演出イベント「青の洞窟 SHIBUYA WHITE CHRISTMAS」を開催する。(25日は19時点灯を予定)3日間限定で、代々木公園のケヤキ並木エリアに、フォトスポットとしてベルで美しく演出された3メートルの高さのホワイトクリスマスツリーが登場。巨大フォトフレームでメモリアルな一枚を撮影して。さらにもしかしたら青のサンタにも会えるかもしれない。運よく青サンタに会えたら、先着70組には、青サンタから幸せを呼ぶベルがもらえるという。ベルはツリーに結び付けることで、想いのこもったオーナメントになってツリーを飾っていくことだろう。これはぜひ二人でゲットしたいところ!幻想的なツリーとイルミネーションに彩られた渋谷で、映画とともに思い出深い夜にしてみてはいかが。『海賊とよばれた男』は全国にて公開中。(text:Miwa Ogata)■関連作品:海賊とよばれた男 2016年12月10日より全国にて公開(C) 2016「海賊とよばれた男」製作委員会(C) 百田尚樹/講談社
2016年12月23日気づけば、今年も残りわずか…。年明け早々から芸能界では、大きな事件や話題が相次ぎましたが、映画界でも印象的な出来事が多々ありました。予想外の現象が次々と巻き起こった結果、これまでのセオリーが崩れ去った…。そんな2016年の映画10大ニュースです。<第1位>『君の名は。』興収200億円突破の大ヒット興収200億円を突破した日本を飛び出し、中国をはじめ海外でも快進撃を続ける本作。社会現象を巻き起こした原動力は、実際に映画を観たファンやリピーターがSNSなどで発信した情報の熱量だった。まさに時代の変化を象徴する出来事であり、そのスピード感に映画界全体がついていけていないのも事実。年またぎで上映が続くだけに、最終興収が確定するのはまだ先になりそうだが、国内歴代興収3位の『アナと雪の女王』にどこまで迫るか注目したい。<第2位>漫画実写化ブーム続くも、不発、珍作が続々…「意外と誰も損しない」という理由で、今年も漫画実写化ブームが続いた邦画界。胸キュン系はさておき、『デスノート Light up the NEW world』のように思いのほか興収が伸びなかったケースや、「なんでそうなった?」と目が点になった『テラフォーマーズ』のような珍作も多々あり、カオス度は最高潮(『ヒメアノ~ル』のような秀作もあった)。2017年も期待と不安が入りまじる案件多数だけど、大丈夫かなあ?<第3位>応援上映が盛況、映画鑑賞のイベント化進む今年、急速に認知度が上がった応援上映。上映中の声援やコスプレなどが可能になり、観客が一丸となって映画鑑賞を盛り上げる、イベント性の高さが人気の秘密になっている。映画館でしか味わえない一体感が魅力だし、ご高齢の方に話を聞くと「昔はみんな、スクリーンに向かって声援を浴びせていた」なんて話も聞くので、意外と原点回帰の現象なのかも。ほかの映画を観に来た観客に迷惑かからなければ、まあ良しかなと。<第4位>小中規模アニメが粘り強いヒットを飛ばす『聲の形』『この世界の片隅に』など公開規模こそ大きくないものの、高いクオリティに評価が集まり、予想を超えるヒットをたたき出すアニメ映画が多かったのも2016年の特徴。毎週発表される動員ランキングにも「えっ、これ何?」と思わせるタイトルに出くわすことがあり、それがアニメ作品だと知らされ、勉強不足を痛感した1年だった。<第5位>俳優・菅田将暉が忙し過ぎる2016年だけで9本の出演作が公開された売れっ子俳優の菅田将暉。毎週土曜日、初日舞台挨拶の取材をしていても「あれ、先週も菅田くん登壇してなかった?」とこちらが混乱するほど。1週間のうちに、別々の作品で2回インタビューなんてことも。加えて、ドラマやCMにもひっぱりだこで、「体調、大丈夫?」と余計な心配をする1年でした。2017年も出演作が目白押し。仕事をしまくり、“突き抜けた先”に到達する菅田さんの進化が楽しみだ。<第6位>厳しさ増す洋画実写、リブート作が軒並み撃沈北米記録を塗り替えた『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のような例外もあるが、いわゆるハリウッド発のリブート作が軒並み撃沈した2016年。日本でも夏の大作として注目された『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』『ゴーストバスターズ』などは、12年ぶりとなる国産作品(これもリブートと言っていいのかも)『シン・ゴジラ』に苦戦する結果に…。「今度は○○がリブート!」なんてニュースが舞い込むと、どんよりした気持ちになってしまう今日この頃。<第7位>渋谷の名物シアターが次々閉館渋谷における映画館事情の激変は、今年に始まったことではないが、1月のシネマライズ、8月のシネクイントと名物シアターの閉館が相次ぎ、さみしい思いをした映画ファンは多いはず。再開発が進むなかで、「渋谷の映画館」がどんな変化を遂げるのか、気になるところだ。<第8位>映画イベントで、観客による写真撮影OKの動き完成披露試写会や初日舞台挨拶など、少なく見積もっても年間300本ほど、映画のPRイベントを取材しているが、今年は「観客による写真撮影OK」が急速に広まった1年だった。もちろん終始OKというわけではなく、最後の写真撮影時に突然「今日は特別にお客様の撮影もOKです」とアナウンスされることがほとんど(スマホや携帯電話での撮影に限られることが多い)。コンサートでの一部撮影OKからの流れで、映画業界もプロモーションの一環として、個人のSNSへの写真掲載で宣伝効果を高める狙いがあるようだ。<第9位>東京コミコン開催、今後の展開は?世界最大級のポップカルチャーイベント「コミコン」が日本初上陸。12月2日~4日の計3日間、千葉県・幕張メッセにて「東京コミコン2016」が開催され、盛況のうちに幕を閉じた。次回の開催は未定ながら、熱心なファンが基盤となった交流イベントの形に留まるか、映画業界が積極的に参入し、(良くも悪くも)プロっぽいプロモーションの場となるのか、その可能性は未知数。「クールジャパンを発信します!」みたいな、お役所好みのやり方は、文字通りのクール(ひんやり)な結果になりそうで、心配も。<第10位>2016年のナンバーワン映画は『ズートピア』まさか本当にトランプ大統領が誕生しちゃうなんて。そんな2016年、多様性の重要さを描いた『ズートピア』には、深いテーマ性と力強いメッセージが込められており、改めて見る価値が増した作品だった。純粋に長編アニメとしてスバ抜けた完成度で、過去10年のディズニー長編アニメーションで最高傑作。来年のアカデミー賞、長編アニメ映画賞はこれで決まりでは?(text:Ryo Uchida)
2016年12月23日