“時代の音”を創った早逝の天才音楽家、大村雅朗の没後25周年トリビュート公演が、2月10日(金)フェスティバルホールにて開催される。「大村雅朗 25th Memorial Super Live」チケット情報八神純子『みずいろの雨』、ばんばひろふみ『SACHIKO』、松田聖子『SWEET MEMORIES』、佐野元春『SOMEDAY』、山口百恵『謝肉祭』、南佳孝『スタンダード・ナンバー』、大沢誉志幸『そして僕は途方に暮れる』、吉川晃司『モニカ』、渡辺美里『My Revolution』、薬師丸ひろ子『メイン・テーマ』など1600曲以上の楽曲を手掛け、46歳の若さで他界し伝説の作編曲家として知られる大村雅朗。彼の偉大なる功績を称え、日本屈指のミュージシャンが奇跡の再結集!文字どおり、一夜限りの“メモリアルスーパーライブ”を繰り広げる。音楽監督は、80年代後半から大村サウンドワークスの一翼を担い支えていた名ギタリスト・佐橋佳幸と、大村アレンジ作品に触れ、編曲家を志したという亀田誠治。さらにバンドメンバーは、レコーディングセッションに欠かせなかったリビングレジェンドの山木秀夫(ds)や今剛(g)、メインプログラマーを任され、大村雅朗の最期を看取った石川鉄男(mp)、後年のセッションを共にした斎藤有太(key)、山本拓夫(sax)と無双のスーパーバンド編成でお届け。ヴォーカリストも大澤誉志幸、ばんばひろふみ、南佳孝、八神純子、渡辺美里というオリジナルのラインナップに、数々の名曲たちの薫陶を受けてきた槇原敬之を加えた珠玉の一夜が日本最高峰の音楽の殿堂で実現する。また、トークゲストとして松本隆、ゲストDJとして砂原良徳も出演。チケットは発売中。■本公演に関する特別番組の放送も予定されているのでぜひチェックを!◎「福岡が生んだ音楽家 大村雅朗~響き続ける“時代の音”~」放送局:NHK BS1放送日:2月2日(木) 24:00~ゲスト:松本隆、渡辺美里、中川翔子、川崎鷹也、佐橋佳幸、亀田誠治、八神純子、ばんばひろふみ、大澤誉志幸、南佳孝◎「大村雅朗25th メモリアルスーパーライブ」(福岡公演)放送局:CS「歌謡ポップスチャンネル」放送日:2月4日(土) 23:00~24:45出演:ばんばひろふみ、八神純子、渡辺美里、中川翔子、大澤誉志幸、南佳孝、槇原敬之、川崎鷹也音楽監督:佐橋佳幸、亀田誠治ゲストDJ:砂原良徳トークゲスト:松本隆、木崎賢治◎「大村雅朗コレクション」放送局:CS「歌謡ポップスチャンネル」放送日:2月4日(土) 24:45~25:45
2023年02月01日今年9月、日本のポップスをスタイリッシュに塗りかえた早逝の天才音楽家、大村雅朗のトリビュートコンサートが生誕の地である福岡にて開催された。「大村雅朗 25th Memorial Super Live」チケット情報1978年に上京し「みずいろの雨」(八神純子)のアレンジャーとして瞬く間に脚光を浴び、83年には作曲及び編曲を手がけた「SWEET MEMORIES」(松田聖子)でレコード⼤賞編曲賞を受賞。86年リリースの「My Revolution」(渡辺美里)以降は、サウンド・プロデューサーズ・ムーブメントの先駆者として、ジャンルレスなヒットを量産し続けた。このコンサートでは、1997年に46歳の若さで逝去した偉大なる作編曲家の功績を称え、その人柄や仕事の流儀などを当時の仕事仲間らと共に回想しながら、時代を超えて色褪せることのない『大村雅朗の音楽』の輝きを、没後25年となる2022年に多面的に掘り下げ、ステージに甦らせたのだった。音楽監督は80年代後半から大村サウンドワークスの一翼を担い、支えていた名ギタリスト佐橋佳幸と大村アレンジ作品に触れ、編曲家を志したという亀田誠治。さらにバンドメンバーは、レコーディングセッションに欠かせなかったリビングレジェンドの山木秀夫(ds)や今剛(g)、メインプログラマーを任され、大村雅朗の最期を看取った石川鉄男、後年のセッションを共にした斎藤有太、山本拓夫と無双のスーパーバンドが編成された。終幕まもなく、大きな反響を得たこのコンサートの再演を求める声があがり、これだけのメンバーが再び一堂に会する機会は至難の業と思われたものの、大村雅朗のオリジナルアレンジを忠実に再現する日本屈指のミュージシャンたちが大阪に奇跡の再結集。ヴォーカリストも大澤誉志幸、ばんばひろふみ、南佳孝、八神純子、渡辺美里というオリジナルのラインナップに、数々の名曲たちの薫陶を受けてきた槇原敬之を加えた珠玉の一夜が日本最高峰の音楽の殿堂で実現する。公演は2023年2月10日(金)フェスティバルホールにて。チケットは、12月13日(火)23:59までオフィシャルサイト先行(抽選)を受付中。
2022年12月01日お笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏、藤田憲右、マジカルラブリーの野田クリスタル、村上、ぼる塾のきりやはるか、あんり、田辺智加が27日、都内で行われた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト 東京大学×吉本興業:笑いのコミュニケーション科学キックオフイベント『M-1グランプリを科学する!』」に出席した。東京大学と吉本興業は、東京大学の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」をスタート。同プロジェクトでは、2025年大阪・関西万博、その先のSDGs目標達成年次の2030年を見据えながら、学術とエンターテインメントの積極的な対話、協働を推進し、持続可能な新しい価値の創出と未来への提言を目指していく。その一環として行われたこの日のイベントでは、東京大学の教授がこの日登場した吉本興業所属のお笑いタレントたちのデータをベースにしながら『M-1グランプリ』を学術的に分析した。教授たちの言葉にうなずいた彼らだが、村上が「フリとボケ、ツッコミの工程ぐらいしかみんな知らないと思うので、他にもお笑いが生まれるような仕組みが世の中に広まったらまた違う作り方が出来るんじゃないかと思って面白かったです。そこに乗っかれない人は置いていかれるようになるかもしれないですね」と勉強になったようで、大村も「何でもかんでもデータにして答えを出そうとしてとか思っていましたが、思いのほかデータの着眼点に鋭いところがあって甘く見られないなと思いました」と納得顔だった。イベント中には次のM-1優勝者をSNSから予想するコーナーでSNSの"ライク"をもとに"ルミネtheよしもと貢献度ランキング"も発表。マジカルラブリーが2位、トータルテンボスが109位にランクインした。その結果に藤田が「俺たちめちゃくちゃ出てるよ。出て109位はダメだろ。ジョイマン(55位)に負けたのがすげー悔しい!」と不満な表情で、大村も「これはとんだ営業妨害! それだけじゃないでしょ? というところもあるので、"ライク"だけじゃないデータも取って欲しいです」と教授たちに提案する場面も。続いて大村は「藤田はすぐエゴサーチしてトータルテンボスが嫌いな人をわざわざ探し、『嫌いな一般人お前』って返すんです」と過度なレスポンスをした藤田を指摘していた。同イベントのテーマでもある"笑いを分析"にちなみ、「吉本のどんなところを分析して欲しい?」という質問に、野田は「電話を出ないマネージャーがいるんです。それとマネージャーによって売れる率が変わってくるかもしれないので、このマネージャーついたらというのを分析して欲しいですね」と懇願。それに絡めた向井は「僕が入った頃はちゃんとあいさつしてくれたのに、付いた芸人さんが売れたら挨拶してくれない社員さんがいるんです。腹立った社員さんのリストをあげて何でそうなってしまったんだろうと東大の先生に分析して欲しいです」とお願いすれば、向井に同意した藤田は「M-1に出たら手のひら返した人が山程いるよね。あいさつしてくれるようになった」と暴露して笑いを誘っていた。
2021年11月28日EVISEN SKATEBOARDSとアートディレクター・永戸鉄也による初の展示「蝦本床 -EVIHONDOKO-」が7月16日(金)~7月26日(月)、渋谷パルコB1F「GALLERY X」にて開催される。SEIKOやadidas Skateboardingとのコラボレーションをはじめ、日本古来の伝統や文化を用いたグラフィックや所縁のあるアーティストの作品を落とし込んだプロダクトを展開する他、所属するスケートボーダーには、国内外の個性派メンバーが名を連ねるなど、今や日本を代表するスケートカンパニーとの呼び声が高い『EVISEN SKATEBOARDS』。そして1990年代後半から音楽、ファッション、アートといったフィールドで活躍し、国内トップアーティスト、ファッションブランドのディレクションを手掛けている永戸鉄也。本企画は、カルチャーに精通した両者が仕掛ける初のエキシビションとなり、過去にコラボレーションを行ってきた経緯は元より、さらに円熟味を増した思考とアイデアの化学反応が織りなす前衛的な展示だ。注目は、中国・深圳にある、世界のありとあらゆる油絵の「贋作」を作る村として知られる大芬油画村(Dafen OilPainting Village)との取組みで、永戸鉄也が手がけたデザインをはじめ、EVISEN SKATEBOARDSのスケートデッキになったグラフィックを村の住人たちが手作業でコピーし制作された油絵作品となり、会場にて展示・受注販売される。完成した作品はオリジナルではなくコピーだが、贋作村が生み出す無限に生産可能な1点モノ=本物でもある。その無感情な油絵、詰まるところ正当な価値とは何なのか?その答えは会場で明らかになるはずだ。その他、開催を記念したTETSUYA NAGATO×EVISEN SKATEBOARDSのアパレル・グッズ販売や会期中に会場内に設けるランプでのスケートボードx蓄音機DJイベントなども開催予定。ぜひこの機会をお見逃しなく。■展示情報「蝦本床 -EVIHONDOKO-」7月16日(金)~7月26日(月)会場:渋谷パルコB1F「GALLERY X」
2021年07月14日公式サイト()魅惑のトライアングルキャストで贈る凄惨でいてスタイリッシュな心理探偵バディムービー岡田将生、志尊淳、平手友梨奈という魅力的なトライアングルキャストが話題を呼んだ映画『さんかく窓の外側は夜』。2021年初頭の劇場公開を経て、早くも本作のデジタル配信が開始された。本作は、漫画家・ヤマシタトモコによる累計発行部数130万部超のベストセラーコミックを、CMディレクターとして数々の受賞経験を持つ森ガキ侑大監督が映像化したもの。奇妙で凄惨な連続殺人事件の裏側に潜む“呪い”のナゾに、霊を“祓える”男・冷川と、霊が“視える”男・三角のふたり=心霊探偵コンビが挑んでいく。サスペンス、オカルトホラー、サイコスリラー、バディムービー的な要素をそれぞれ併せ持ちつつ、森ガキ監督ならではのスタイリッシュな映像表現に思わず目を奪われるに違いない。本特集では、作品の見どころ解説と、劇場公開時の岡田・志尊・平手による3者インタビューから、本作の魅力をひも解いていく!作品の見どころ解説!()岡田将生×志尊淳×平手友梨奈インタビュー累計発行部数130万部を超えるヤマシタトモコの人気コミックを実写化した『さんかく窓の外側は夜』に出演している岡田将生、志尊淳、平手友梨奈。岡田が31歳、志尊は25歳、そして平手が19歳とやや歳の離れた3人だが、作品の公式インスタなどでも度々仲の良い様子を見せ、ファンからは「兄妹のよう」という声も。岡田と志尊は平手を「てち」と呼び、志尊は岡田を「まーくん」と呼ぶなど、何とも興味深い関係性を築いており、それぞれのコメントにすかさず相槌やツッコミが飛ぶなど、インタビュー中も心を許し合っている様がうかがえた。“心地の良い気持ち悪さ”を出す側と受ける側の気持ちーー霊を祓える男・冷川(岡田)、霊が視える男・三角(志尊)、そしてヒロイン・ヒウラエリカ(平手)というそれぞれの役柄について、どういった部分を大事にして作り上げていったんでしょうか?岡田台本を読み、現場に入って思ったのは“心地の良い気持ち悪さ”を出したいなということ。それが僕が演じる冷川に直結しているなと思って。冷川のミステリアスで感情が欠落してしまっている線と連続殺人事件の線が、映画のクライマックスに向けて交錯するところを目指して、“良い気持ち悪さ”をどれくらい出せるかが大切だなと。それを森ガキ侑大監督がすごく丁寧に撮ってくださいました。特に今回、淳くんがすごくバランスの部分を担ってくれていたので、僕は僕のペースで冷川という役に集中させてもらっていました。少し甘えながら、キャラクターと向かい合っていた感じでしたね。ーー冷川は三角をどのように見ているんでしょうか?岡田もう冷川は三角のことが大好きですからね(笑)。“運命の出会い”なので。それをキレイにも気持ち悪くも見せたかったんですが(笑)、画にも出ているんじゃないかなと。今までそういう役柄もなかったので、すごく新鮮な気持ちでやらせてもらいました。ーーバディの相手を振り回す側の役は楽しいですか?岡田(志尊を指しつつ)受け側の大変さをよく知っているんでね(笑)。バディって受けの方が大変なんですよ。(振り回す側が)好き勝手やって、それを受け止めて、丸く収めるのがどれだけ大変かを僕は20代でたくさん経験していて。淳くんが映画としての軸、みんなが好き勝手やれる土台を作ってくれているので、そこは本当に感謝してますね。志尊やっぱり三角という役は全体的に“受ける”ことが多くて、客観的に作品を見たときに“観客”の目線を持ち合わせている人物でもあったので、冷川が急に変なことを言ったのを、映画の世界観で受けちゃうと、観客を置いていってしまうことになるというバランスだったり……。あとこの作品って、言葉が少ないんですよね。その中で、どうバディ感を出すか?ちょっと近づいているなという距離感をどう出すか?といったことはすごく自分の中でも考えて、目線や少ないセリフのぶつけ方、距離感などは試行錯誤しながら作っていったし、決まっていなかったことも、段取りを経て「この距離感だな」と感じることもありました。やっぱりリアリティという意味で、観客の目線として受ける部分と三角として受ける部分でどう見せるか?撮影に入る前はすごく悩んでいましたが、クランクインしてからは三角としてどう愚直に生きるかを意識していたので、監督にバランスを含め担っていただいていたなという感じですね。ーー岡田さんの言う冷川の“良い気持ち悪さ”を受けて、いかがでしたか?志尊最初は三角としても「何?この人、気持ち悪い!」って受けていたんですけど、マイノリティとして生きてきた人間として、その孤独な思いを共有できるところに言葉じゃない安心感がありました。かつ、お互いの関係で媚びるものが何ひとつなく、それぞれ思ったままに動いて交わっていくというものだと思ったので、関係性の気持ち悪さはすごくあったけど、僕もこれまでリアリティのある作品でバディをやることが多かったので、不思議な感覚でした。「これでいいのかな……?」と思う瞬間もあったけど、「これでいいんだ」と言い聞かせてやっていました。ーー平手さんは、ヒウラエリカに対し共感する部分もあったそうですね?どのように役を作っていったのでしょうか?平手私が演じた女の子は、映画の中で描かれているのと原作でちょっと違うので、そこをどうしたらいいのか?というのを監督と相談しましたし、監督からは「エリカの“孤独感”を常に出していきたい」と言われたので、常にそれを意識しながら撮影していました。ーー難しかった部分や挑戦だった部分、この作品を通じて得たものなどはありましたか?平手うーん……まだ、自分の中ではっきりとは分からないです。捨てられた子犬からムードメーカーに撮影現場での平手の存在感ーーお互いの印象や撮影現場での様子について教えてください。岡田今回、バディものだったので、(志尊と)なるべく早く信頼関係を築きたいという気持ちがありました。志尊くんもそういう風に思っていてくれたので、クランクインしてすぐこのふたりの関係性はでき上がりましたね。平手さんはすごく人見知りで、“捨てられた子犬”みたいな感じで現場に座っていたので……(笑)。それを監督がつなげてくれて、そうしたらちょっとずつ、吐露するような感じでお話してくれるようになり、知らぬ間に僕らのそばに必ずいるような距離感になって、わりとすぐこの3人の関係性ができ、みんなで作品に向き合っていた感じでした。今もそうですけど、久々に会ってもすぐに冗談が言える間柄で、心地の良い関係性ですね。志尊まーくんとは、今言っていたとおりの関係性ですね。お互いにどうやってバディを作っていくかという部分で、考えているところはあったんですけど、言葉で共有せずとも分かり合えている部分があって、撮影中に芝居の話は一切していなくて、それぞれが役を理解して作っているものを尊重してやっている感じでした。役者の先輩としてもいろんな相談を受けてくれて、そういうところも含めて、いろんなことを共有してすぐに仲良くなれた印象ですね。平手さんも最初は……本当に捨てられた子犬みたいな距離感でしたけど(笑)、すぐ仲良くなったよね?僕らが「平手ちゃん、平手ちゃん」って言っているのに対して、「答えてくれた」と言うと失礼かもしれないけど、一方的じゃなくて、徐々に心を開いてくれた感じがあったのでこちらも歩み寄りやすかったし、最終的には平手ちゃんが現場のムードメーカーというか、いろいろ発信してくれて、それに僕らがついていかせてもらっていたという感じの距離感になれたので、わりとすぐ仲良くなれましたね。平手私は役柄的にひとりでいるシーンの方が多かったですし、ふたりとのシーンが少なかったので……。でもそんなとき、監督に「もっとたくさん話してほしい」と言われて、滝藤(賢一)さんを含め3人でお話している中に、入れていただいて、お話させてもらった感じです。ーー“捨てられた子犬”という印象については……。平手それは……(笑)。岡田すごく覚えてるよ。俺たちも(役柄の関係上)あんまり話しかけない方がいいのかな?と思ってたけど……。志尊すごく印象的だったのが、撮影前のお祓いで初めて会って、そのとき、平手ちゃんがすごく丁寧で、挨拶の後「お先に失礼します。お疲れさまでした」って。岡田あった!志尊初日3人が一緒だったときも、てちが中空き(※撮影の間の待ち時間)がすごくあって「申し訳ないな、待たせちゃって……」という気持ちで「ごめんね、待たせちゃって」って言ったら、「いえいえ、とんでもないです。全然かまわないですから」って。そこで「(舌打ちを)チッ」とかやられたらちょっと距離が空くけど(笑)、全然大丈夫って顔をしてくれたので、もっと積極的にコミュニケーションを取りにいこう!って思いましたね。撮影の最初にお互いをあだ名で呼ぶことに決めたーー撮影が進む中で見えてきた意外な一面などはありましたか?岡田淳くんに関しては、以前からいろんな作品に出ているのを見ていて、作品に対する愛やその貫き方も思っていたとおりというか、心の内に熱いものを持っている方だなという印象で、それは今も変わらないです。平手ちゃんはやっぱりどこか“あまりしゃべらない”という印象があったんですけど、こうやって距離が近くなるとしゃべってくれるんですよね。たまに人見知りが出ると全然しゃべらなくなるというか、こうやって(取材陣やスタッフなど)誰かがいるとダメで、3人だけのときとか、皆さんには見せない顔があるので。志尊たしかに。3人のときだと一番うるさいよね(笑)?岡田それをぜひ皆さまにお届けしたいなと思うんですけど……(笑)。ーー3人のときはどんなお話を?志尊とにかくまーくんとてちがずっと言い合いをしています(笑)。岡田でもそこも普通の女の子という感じで、他の子と変わらないというか、そういうイメージは全く持っていなかったので意外ではありましたね。志尊まーくんは印象として、過去の作品でバディとなったときに“後輩”の立ち位置にいることが多くて。でも今回は一番年上で引っ張らなくちゃいけないというのも関係していたと思うんですけど、内側にはすごく強い意志、エネルギーを持っている。まーくんって“熱量”って言葉がしっくりこないタイプだったんですけど、実はすごく強くそれを内に抱えていて、しかもそれをむやみやたらに表現するんじゃなく、「ここぞ!」というところでにじみ出るのが素敵だなと。てちは、「どういう子なんだろう?あんまりしゃべらない子なのかな?」と思ってたんですけど、すごくけなげで優しい子なんですよ。人のことを常に気にできる子で、(共演者に対して)体のこととか、仕事が大変な時期だとか把握したうえで、ちゃんと気にかける言葉が言えるんですよね。一番生活感が見えないイメージというか、僕らもいまだにどういう生活してるか一切知りませんけど、それでも一番家庭的というか、生活感があるというか、女子高生という立ち位置だけじゃなく、ちょっと“母”っぽい立ち位置も持っているというか、不思議な感覚でした。ーー平手さんから見て、おふたりの印象は?平手私から見て、おふたりとも関わることのない存在だと思っていたので、遠い存在のようでした……。岡田質問聞いてた(笑)?(聞かれたことと)全然違うよ!志尊危ない危ない!平手印象でしょ(笑)?志尊印象ね。撮影に入って、変わったところとかありますか? って(笑)。平手変わったところ?岡田変わってない、ってことでいい?志尊まだ一段落しか聞けてないからね。平手変わったところか……。あんまりテレビとかで、志尊くんがどういう人で、岡田さんがどういう人っていう情報を得ないで話していたので、“差”や“ギャップ”が私の中ではなかったです。ーーお互いにあだ名で呼び合ってるんですね?志尊(あだ名で呼ぶことを決めたのは)一番最初ですよ。「何て呼んだらいいんだろうね?」みたいなところから。岡田そうだね「淳くん」「てち」だね。志尊僕は「まーくん」、「てち」ですね。プレッシャー?イメージ?3人の“怖いもの”とは?ーー映画の中で“幽霊よりも人間の方が怖い”というセリフがありますが、みなさんが現実の世界で怖いものは?岡田この仕事をしていて一番怖いのはクランクインの前日ですね(笑)。新しい作品に入りますという前日の夜の怖さ……。怖い、(夜が)明けるのが(苦笑)。「やばい、明日からだ」って。10年以上やっててまともに寝られたことがないから、いつもクランクインの日は眠くてしょうがない。志尊へぇー!岡田やっぱりお芝居する怖さ、今回で言うと主演をやらせてもらって、作品を背負わなきゃいけない怖さ……。「みんなで背負えるじゃん」というのも分かってるんですけど、どこかでそういうのを感じて「今日も寝られないや」「(現場に)入るの怖いな」って(笑)。志尊確かにプレッシャーはすごいよね。岡田その怖さに慣れちゃいけないと思う自分もいるし、その怖さを待っている自分もいて、だからこそこの仕事が成立しているのかなと。でもどの作品も「怖いな」って思います。ーー志尊さんは劇中で“霊が視える男”を演じましたが……。志尊僕はあんまり幽霊が視えるような経験はしたことないので、(幽霊が)「怖い」って感情も「怖くない」って感情もないんですけど、“見えないもの”で怖いって言ったら、イメージが怖いですね。イメージってそれぞれが作り上げるものだし、実際にそうじゃなくてもコントロールして作れてしまうものでもあるじゃないですか。僕がテレビで見られている印象と実際会うと違うっていうのもそうで、イメージによって、できなくなってしまうこと、言えなくなってしまうことがあったりもすると思うんです。だからこそイメージから逸れたとき、許容する心を常に持っていたいですね。イメージどおりにハマらなかったら「違う」じゃなく。イメージというものからはみ出たときに“悪者”になってしまう印象があって、そうなると、埋没してしまう人も出てしまうし、この仕事だけでなく、もうちょっと受け入れる心を持って生きたいなと思いますね。ーーご自身がどう見られているかを気にすることは?志尊昔は気にしましたけど、今はもう「イメージと違う」って思われてもいいやと思えるようになりました。「こういうイメージだからこういうことしないよね」とか言われることによって、本当は違うけど否定できない気持ちってきついなと思います。ーー平手さんはいかがですか? “幽霊より人間が怖い”と思うことはありますか?平手怖いもの……ですか?人間が怖いと思う瞬間はたくさんありますけど……。(岡田と志尊の方を見て)何だろう?志尊(小声で)虫は?平手ううん、大丈夫。怖いものは……大きい音が怖いです。志尊ワンちゃんみたいなこと言って。岡田ワンちゃんみたい(笑)。平手大きい音、ホントダメなんです。すいません、なんかふたりがすごく真剣なのに……。志尊バランス取ってくれてるんです(笑)。重くなり過ぎないように。岡田舞台挨拶のときに大きい音、出そうか(笑)?平手ホントやめてください(笑)!取材・文:黒豆直樹撮影:稲澤朝博スタイリング:大石裕介(岡田)、手塚陽介(志尊)、大村鉄也(Commune Ltd., / 平手)ヘアメイク:中西樹里(岡田)、礒野亜加梨(スタジオまむ / 志尊)、Mao(maxstar / 平手)(C)2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会 (C)Tomoko Yamashita/libre
2021年06月02日●俳優の岡田将生と志尊淳がW主演を務める、映画『さんかく窓の外側は夜』が現在公開中だ。ヤマシタトモコ氏によるミステリーホラー作品の実写化である同作は、霊を祓うことができる男=冷川理人(岡田将生)と、霊を視ることができる男=三角康介(志尊淳)が心霊探偵バディを組み、ある不可解な連続殺人事件の謎を追うことになる。今回、“呪いを操る女子高生”としてストーリーの鍵を握るヒロイン・ヒウラエリカを演じたのが平手友梨奈。まるで兄妹のようなキャスト陣の微笑ましいやりとりも話題となっているが、今回は主演の志尊とヒロインの平手2人にインタビューし、作品について、また作品を通して考えたことについて話を聞いた。■新しい世界に触れられる作品――作品を拝見して、霊に対するアプローチが漫画やアニメに近く、新しさも感じました。お二人は実際に作品を見てどんな感想でしたか?志尊:霊が視える、祓えるというのは抽象的なものなんですけど、リアリティの世界に落とし込んだ世界観を表現できているのが新しいし、そういう人も共存している世界を見せられていると思いました。背景も色を統一していて、美術の段階から作り込んでいたからこその世界観で。作品で本質的に描いているのは、それぞれが持つコンプレックスや言葉の持つ重みだったりして、今の社会に対してのメッセージにもなっているので、現実にハマっていながらファンタジーでもあるという面白さがあり、みなさんの反応を見るのが楽しみです。平手:自分はもともとあまり漫画を読まないので、映画を撮る前に原作を読ませていただき、すごく面白くて、早く次を読みたいと思いながら夢中になっていました。霊が視えることや、バディの関係、自分が演じる役柄など、新しい世界に接した感覚になりました。■2人の持つコンプレックス――コンプレックスの話が出てきましたが、お二人はコンプレックスについてはどのように考えていますか?志尊:今回描かれていたのは、疎外されていた過去があるとか、ある種マイノリティとして扱われていた部分も含めてのコンプレックスだったと思いました。僕自身で言うと、イメージというものが怖いです。僕らはプライベートを常に見られているわけではなく、世に出ているものが全てだし、さらに出ているもの全部を見ていただけるわけではないので、断片的なイメージで人格が作られてしまいます。イメージに自分が作られてるんじゃないかな? と思う瞬間もあったりします。でも今回三角を演じてみて、僕は自分が感じたものを信じて、尊重していきたいなという気持ちにもなりましたし、この作品を見て皆さんもイメージへの価値観や考え方が、少し変わったらいいのかなと思います。――平手さんはいかがですか?平手:自分は、コンプレックスの塊みたいなものなので……。志尊:いつもそうなんですよ、この子は!(笑) 何話しても「いや、私なんか」と言うんですよ。平手:逆に、作品を見てくださった方に、コンプレックスの直し方を教わりたいです。志尊:じゃあ、自分の好きなところを3つ挙げてください。なんでもいいので!平手:自分の好きなところ……!? いや、ないよ!志尊:「まだ、ここはいいかな」という感じでもいいので。平手:ええっ、なんだろう……あ、首が長い。志尊:お~、いいじゃん! 首、長いよ!平手:それくらいです……。たまに、褒められるので。志尊:それくらい!? 絶対他にも褒められてるでしょう(笑)。でも、首が長いところは好きということですね。平手:まだ、ましなほう。でもストレートネックなので、肩こりもひどいし、あんまりいいことはないんですけど……。志尊:いいじゃないか! 見た目がいいんだから。平手:あと、猫背というのはよく言われます。志尊:そこは「直した方がいいよ」と何回も言ってるんですけど、直さないんですよ。平手:ストレートネック、猫背、という最悪のコンビで、ダメなんです(笑)。志尊:てち(平手)って、人に「いいよ」と言われても、自分で信じられるものじゃないと言葉にしないよね。そこは、僕も一緒です。コンプレックスって、そういうものなのかもしれない。周りから「いいじゃん」と言われても自分は好きになれないんだけど、ふとした瞬間に受け入れられたりもする。ただ、コンプレックスになってしまう理由も、周りからの反応が1番大きいと思うんです。過去に何か指摘されたとか、それによって気持ちが左右されてしまったりとか。■イメージに振り回されたことも…――そういったイメージに対して、自分の行動や考え方が変わったことはありましたか?志尊:20代前半のときは、自分がしたいことと需要が相入れないこともあり、難しいと思っていました。「自分はこういう人間だから、好きになって」という生き方もあるけど、自分に自信がないからこそ「イメージに沿うようなことをしなきゃ」となってしまったこともあって。今は他人の作るイメージ通りに生きようなんて全然思っていないし、自分が思う生き方をしよう、と思っています。10年やってやっと少し自信が持てたところです。でも、本当に最近ですね。22~3歳くらいまでは、イメージに苦しんでいました。例えば「スイーツ男子」というイメージに引っ張られて、自分で「なんで、こんな甘いものばっかり食べてるんだろう」と思ったり。平手:本当にスイーツ男子だったんだ。志尊:甘いものは好きだったんだけど、「スイーツ男子だから、女子力高いですよね」と言われて、「別にスイーツ=女子なわけじゃないよなあ」とか、疑問に思ったり。それに「いつも食べています」と言っていたから、「食べなきゃいけない」と義務のようになってしまって。ふと冷蔵庫を開けたら、全然食べていないスイーツが余っていて、「これ、なんなんだろう」と……。好きなものって、変わるじゃないですか。今スイーツが好きでも、半年後はわからない。でも、1度「スイーツが好き」と言ったら、バラエティ番組などでも、ずっとスイーツ好きのイメージを求められる。そういったことの狭間で戦うことはありました。●■ハアハアするシーンが多い――今作の撮影では、どんなところが大変でしたか?志尊:気絶するシーンとか、目覚めてすぐに悲しい感情が来て涙をながさなければいけないとか、芝居の感情の起こし方は大変でした。けっこうハアハアするシーンも多かったので、酸欠になって周りが見えなくなることもありました。テストから本気でやりすぎて、目がチカチカすることもあったり、意外と体を張った撮影でした。――除霊シーンは、苦しそうな様子が続いていましたね。志尊:ずっとハアハアしてるんですよ! あれ、きついよね。平手:クラクラする。志尊:「空気を吐いた分、吸えばいい」と言われるんですけど、ハアハアのプロじゃないから!(笑) 実際に苦しかったです。ハアハアの勉強をしておきます。■大変だったことは…女子高生の制服平手:私は、久しぶりに女子高生の制服を着たのが難しかったです。今までは短いスカートをはいても、膝より少し上くらいだったんですけど、今回はリアルな女子高生を描いているから、自分の中ではかなり短い丈で、「女子高生って、どうやって歩くんだっけ?」と、ずっとそわそわしていました。でも、立ち姿や制服などで、普通の女の子ということを表せたらと思って演じていました。――撮影現場取材でも「この寒い中、スカート姿で頑張っている平手さんがすごい」と話題になっていました。志尊:この子、「寒い」とか言わないんですよ。完全に体が震えていたのに、弱音を吐かないので、そこが心配です。兄として。平手:(笑)志尊:エリカが崩れ落ちるシーンでも、膝パッドを入れたくないというから「入れなさい」と。「でも、それだとエリカの気持ちがわからない」「怪我したら本末転倒だから、入れなさい」と、そこのせめぎ合いはありました。無理しちゃうので。撮影の時は現役の女子高生だったんだよね?平手:現役だったけど、スカートをはく機会があまりなくて……衣装でもないし、パンツばっかりでした。志尊:その話は撮影中もしていたよね。僕とまーくん(岡田)で、てちを買い物に連れて行こうとしていて、「スカートも似合うから、試してみなよ」と言っていたんだけど、「いやだ」と(笑)。平手:買い物は行きたいけど、スカートは……似合ってないもん。淳くんは私の好きなブランドを覚えてくれていて、トレーナーとカバンを誕生日プレゼントにくださったので、「は~、すごい!」と思いました。志尊:実はそこで、スカートをプレゼントしようかなと思ったんだよ。マネージャーさんと店まで行って。平手:お店まで行ったの!? 申し訳ない!志尊:ただ女性のスカートに関して無知すぎて、サイズ感とかもわからなかったし、押しつけになってしまうと良くないので、てちが「スカートをはいてみたい」という気持ちになった時にあげようと思って。平手:でも、もらったらはく(笑)。志尊:じゃあそれはもう、あげたらよかったな(笑)。■志尊淳1995年3月5日生まれ、東京都出身。11年にミュージカル『テニスの王子様』で俳優デビューを果たし、14年『烈車戦隊トッキュウジャー』で注目を集める。近年の主な映画出演作に、『帝一の國』(17年)、『フォルトゥナの瞳』『劇場版おっさんずラブ~LOVE or DEAD~』『HiGH&LOW THE WORST』(19年)など。その他、NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(18年)、読売テレビ・日本テレビ系『極主夫道』(20年)をはじめ多数のテレビドラマにも出演。第43回エランドール賞新人賞・TVガイド賞ほか、NHKドラマ10『女子的生活』における演技により、第11回コンフィデンスアワード・ドラマ賞主演男優賞、第73回文化庁芸術祭テレビドラマ部門放送個人賞を受賞。 スタイリスト:手塚陽介 ヘアメイク:礒野亜加梨(スタジオまむ)■平手友梨奈2001年6月25日生まれ、愛知県出身。15年8月に結成された女性アイドルグループ欅坂46のメンバーとして、16年「サイレントマジョリティー」でデビュー。18年、『響 -HIBIKI-』で映画初出演にして初主演を務め、第42回日本アカデミー賞で新人俳優賞、第31回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞で新人賞を受賞した。本作で2年ぶり2度目の映画出演となり、映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の公開も控えている。 スタイリスト:大村鉄也(Commune Ltd.,) ヘアメイクMao(maxstar)
2021年01月23日世界の一流オペラハウスを舞台に活躍中のソプラノ大村博美のリサイタルが開催される。その彼女の価値を世界に知らしめた演目がプッチーニの名作オペラ『蝶々夫人』だ。オペラ史上に残るヒロイン“蝶々夫人”を演じた回数はすでに100回を超え、昨年はついにプッチーニの生地イタリア・トスカーナ州トッレ・デル・ラーゴで毎年開催されている「プッチーニ・フェスティヴァル」において、この大役を歌ったというのだから本物だ。もちろん当たり役の“蝶々夫人”以外にも、ヴェルディ作品における数々の熱唱ぶりは注目の的。世界に通用する数少ない歌手の1人としてその存在感は高まるばかりだ。今回のリサイタルでは、イタリア有数のマエストロにしてプッチーニ・フェスティヴァルの理事を務めるアルベルト・ヴェロネ−ジがピアノを担当し、プッチーニを始め、リストやグノーにトスティなどなど、大村の魅力を引き出す素敵なプログラムがずらりと並ぶ。まさに今が旬のソプラノ大村博美を聴き逃がすことなかれ。●大村博美さんインタビュー(今回の公演に寄せて)
2019年11月28日現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ」の企画展「表現の不自由展・その後」をめぐる名古屋市の河村たかし市長(70)の発言を、愛知県の大村秀章知事(59)が厳しく批判した。元従軍慰安婦を表現した「平和の少女像」や、昭和天皇の写真を用いた作品が物議を醸していた「表現の不自由展・その後」。河村市長は8月2日、この企画展を視察し「どう考えても日本人の心を踏みにじるもの」と述べ、展示の中止を要求すると発表していた。運営側には「ガソリン携行缶を持ってお邪魔する」と書かれた脅迫FAXが届くなど抗議が殺到。開催から3日間で中止に追い込まれた。5日の記者会見で大村知事は、河村市長の主張を「憲法違反の疑いが極めて濃厚」と指摘。「公権力を行使される方が、“この内容は良い、悪い”と言うのは、憲法21条のいう検閲と取られてもしかたがない。裁判されたら直ちに負けると思う」と厳しく批判した。また「税金でやるなら、自ずと表現の範囲は限られる」といった論調に対しては、「全く真逆。公権力を持ったところこそ、表現の自由は保障されなければならない。税金でやるからこそ、憲法21条はきっちり守られなければならない」と反論した。Twitter上では《大村知事は反日》《知事辞めな》などと大村知事に反発する声もあるが、毅然とした発言に賛同の声が相次いでいる。《大村知事の考えが常識的な対応だと思います》《歴史修正主義者だらけの首長ばっか話題になるから、こういう人いるとほっとする》《愛知県の大村知事に賛同します。河村たかし名古屋市長、菅官房長官、松井一郎大阪市長による「アートへの政治介入」は明らかに憲法21条に違反している》大村知事によると、5日朝にも「ガソリンを散布します」などと書かれた脅迫メールが県に届いたといい、警察と対応を協議するという。
2019年08月05日お笑いコンビ・トータルテンボスが23日、都内で芸歴20周年記念「20年のいたずら」記者会見を開催。藤田憲右は、相方・大村朋宏の不倫騒動について、ドッキリだと本気で勘違いしたことを明かした。大村が藤田に仕掛ける"いたずら"企画でおなじみにトータルテンボス。この日の会見では、20周年にちなみ、20個のいたずらを大村が藤田に仕掛け、藤田のリアクションと大村の「テッテレー!!」に会場は終始笑いが絶えなかった。いつもドッキリを仕掛けられている藤田は「どこからどこまでが本当なのかわからなくなるっていうのには陥ります」とドッキリの弊害を告白。「それこそ、大村のあの件もドッキリだと思っていましたから」と、今年4月に『FRIDAY』で大村の不倫が報じられた騒動に触れた。当時、大村は事前に藤田に電話し、「仕事に影響してしまうかもしれない。悪いな」と謝罪。すると藤田は「仕方ない。2人で協力して笑いに変えていこうぜ」と優しい言葉をかけてくれたという。大村は「めちゃくちゃいいこと言ってくれて、すげえいい相方だなと思った。ケンカしているはずの嫁にまで『藤田がこんないいヤツで…』って言うくらい興奮していた」と振り返った。ところが、『FRIDAY』発売日当日に仕事で会うと藤田の風当たりが強く、大村が「あれ? あのときの優しさは? どうしたの?」と尋ねると、「やってくれたな! ドッキリだと思ってたんだよ!」と、本気でドッキリだと勘違いしていたという。藤田は「絶対電話の向こうでカメラがまわっていて、相方はどんなリアクションをするか試されていると思って、めっちゃいいやつ言って…。そうしたら、金曜日の朝にコンビニに行ったら本当に並んでいるから、マジだったんか!って。この先どうなんだ俺ら。大変なことしてくれたなって」と当時の衝撃を説明。「それくらいドッキリの弊害が」と笑った。
2017年08月23日お笑いコンビ・トータルテンボスが23日、芸歴20周年を記念して都内で「20年のいたずら」記者会見を開催。4月に不倫騒動を起こした大村朋宏は、今月不倫疑惑が報じられた雨上がり決死隊の宮迫博之について「クロ」「同士」と話した。記者からコメントを求められ、大村は「僕がね…何も言うことはないですけど。まあクロですよね」とクロ認定。相方の藤田憲右が「オフホワイトだよ」と指摘するも、大村はさらに「宮迫さんの事情ももちろんあるけど、"同士"としては…」と続け、藤田が再び「同士にするな、オフホワイトだよ。お前はダークブラック!」とツッコんだ。そして大村は「宮迫さんくらいのポストの人にはガツンと、『別にお前たちには悪いことしてねえだろ』って言ってくれてもよかったのかなと思いました」と期待を抱いていたことも告白。「『嫁さん子供たちには悪いことしたけど、周りがガヤガヤ言うなよ』と、宮迫さんくらいがガツンって言ってくれたら、『宮迫さん、ありがとうございます!』って」と話した。大村の発言に、藤田は「それはダメだろ」と注意し、「そんな風に思う時点でダメです。周りの人にも迷惑かけてるし、世間の人にも悪いことをしてるんですよ。人間的にね」と愛あるダメ出し。最後に大村が「絶対藤田にはバレてほしくないですし、隠し通してほしいですね」と藤田も不倫しているかのような発言で笑いを誘った。
2017年08月23日「チームラボ 大村の神社に浮遊する球体、呼応する城跡と森」が、長崎県大村市の大村公園で開催される。期間は、2017年6月3日(土)から7月2日(日)まで。“自然そのものを、自然のままアートに”。チームラボの作品群は、街の風景をそのままデジタル化することで未知なるアート空間に変えてしまう。今回は、玖島崎樹叢(くしまざきじゅそう)の木々と城跡の石垣に光を灯し、幻想空間へと導く。2016年10月に「TOKYO数寄フェス」にて披露された“浮遊する、呼応する球体”が舞台を変え「浮遊する、呼応する球体 - 大村神社」として登場する。大村神社に浮遊する光の球体は、衝撃を受けることで光の色を変化させ、色特有の音色を響かせる。強く輝いたり消えたり、まるでゆっくりと呼吸しているかのごとく鑑賞者たちに振る舞う。玖島崎樹叢は、玖島城が廃城となった後、林が自然の状態へと戻った自然林の森。この森の木々と城跡の石垣が、今回の展示では「呼応する森と城跡 - 玖島崎樹叢」として姿を変える。「浮遊する、呼応する球体 - 大村神社」と同様、鑑賞者の動きにあわせてつながる光と音は、森に新たな息吹を吹き込んでくれる。【詳細】チームラボ 大村の神社に浮遊する球体、 呼応する城跡と森会期:2017年6月3日(土)~7月2日(日)会場:長崎県大村市大村公園内(玖島崎樹叢・大村神社境内)住所:長崎県大村市玖島1-45-3時間:19:00~22:00(最終入場21:30)※荒天の場合は中止。※小学生の入場は保護者同伴とし、 中高生のみの入場は20:30まで。入場料:・市内在住者大人 500円、高校生以下(市外在住者で市内の高校に通学している生徒を含む):無料・市外在住者大人 800円、高校・中学生 300円、小学生以下 無料※障害者手帳提示者及び介助者1名までは無料。※市外在住者のうち、市内宿泊施設・飲食店の登録店(ポスター掲示店)で割引チラシを入手し提示すると入場料減額(300円割引)。
2017年05月13日お笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏、藤田憲右、お笑い芸人のとにかく明るい安村が21日、沖縄で開催中の「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」内で行われた映画情報紹介ステージに登場した。大村は、きょう21日発売の『FRIDAY』で一般女性との不倫が報じられ、この日行われた同映画祭のお笑いステージで「本当にお騒がせして申し訳ありません」と謝罪。相方の藤田が『FRIDAY』を持って登場し、記事を読み上げていじり倒し、笑いを誘った。お笑いステージ後に行われた映画情報紹介ステージでは、昨年3月に『週刊文春』で不倫が報じられたとにかく明るい安村と共に登場。不倫騒動を起こした2人の偶然の共演に、本人たちも驚きつつ、笑いに変えてトークを展開した。大村は、自身の影響で安村も不倫騒動を掘り起こされてしまったことに、「俺は仕方ないじゃん、旬だから。お前までこういうことになって…」と申し訳なさそうに。安村は「自分がやってしまったことですから」「反省してます」と話した。そして、最後のあいさつで大村はあらためて「私事ですが、みなさんに迷惑をかけてしまった」と謝罪。「仕事にも影響は出てしまうかもしれませんが、藤田を巻き込んでしまったけれども、2人で力をあわせてなんとか頑張っていきますので、みなさん応援お願いいたします」と呼びかけると、「頑張れー!」と応援の声も上がった。さらに、藤田が「不倫すんなよ! 不倫すんなよ!」と念押しすると、大村は「気を付けます。二度としません」と約束。大村が「お前なんかバレてねーだけで」と反撃する場面もあり、藤田は「俺マジでしてねーもん」と否定しつつ、「昔してたけど」と冗談交じりに返した。
2017年04月21日一般女性との不倫が一部で報じられたお笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏が21日、沖縄県那覇市の波の上うみそら公園で行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭」のイベント「島ぜんぶでおーきなステージ波の上お笑いスペシャル」に登場。不倫の事実を認めて謝罪し、妻とのやりとりなどを明かした。相方の藤田憲右が「持って来ましたよ」と、大村の不倫を報じたきょう21日発売の『FRIDAY』を持って登場。「トータルテンボス大村、ファンを食い物に」「極秘不倫…内緒にしちゃダメなんですよ」と記事のタイトルを取り上げながら大村の不倫をイジって笑いにした。大村は「食いませんから」などと突っ込みつつ、「本当にお騒がせして申し訳ありません」と謝罪。藤田が「では、内容に触れて」と記事を読み上げていくと、「本当に読んでくわけ!?」と苦笑い。LINEでの恥ずかしいやりとりも明かされると、「震えました」と打ち明けた。藤田が「千鳥の大悟はグレー、あなたは黒」と、不倫疑惑が報じられた大悟と比較すると、大村は「ブラックですよ、完全に。認めましたよ。内容に関しては事実とは異なることもありましたが、関係はありました」と記事はすべて事実ではないとしつつ、不倫を認めた。また、妻に報告した際、「得意のテッテレ―だよな」と大村のおなじみのドッキリだろうと言われ、「テッテレ―じゃありません」と返すと、「これがテッテレ―じゃなくてどうするんだ。本当なのか」と言われたという。大村の父親も数々の愛人をつくってきたそうで、「血だよ」と言われたことも明かすと、藤田が「血のせいにしたらダメだ。お前が悪い」と指摘した。さらに、藤田から「気にするな。出ちまったものはしょうがない。これからコンビで頑張って笑いに変えていこうぜ」と優しい言葉をかけてもらったと、相方にも感謝した大村。「(妻に)一応許していただいたので、もうこういうことがないように、精進して頑張っていきます」と誓った。
2017年04月21日劇団プレステージが、9月2日(金)から東京・CBGKシブゲキ!!で第11回本公演『リサウンド~響奏曲~』を上演する。本作に3兄弟の役で出演する今井隆文、大村まなる、長尾卓也に話を聞いた。劇団プレステージ『リサウンド~響奏曲~』チケット情報今回、3度目のタッグとなるほさかよう(空想組曲)が脚本・演出を手掛ける本作。「ドラマ6.5:コメディ3.5な作品です。(劇団員の猪塚)健太とか(平埜)生成とかが出ないでこういうドラマ作品をやるのは、かなりの賭け。そこが抜けてドラマやれんのかってみんな思ってると思うし、出ないメンバーも『ん?』って思ってると思うんです。だからそのメンバーに『これ出たかったわ』って言わせるのが今回の目標というか。それが多分お客さんも一番喜ぶと思う」(今井)早くに両親を失った倉橋家の三男・奏(そう/大村)は、バンドマンである長男の響也(きょうや/今井)に憧れ、自分もバンドを始めようとしていたが、突発性難聴で両耳が聞こえなくなってしまう。そんな弟のために次男の楽(がく/長尾)は教師の夢を奏に託し、一家の大黒柱として働き始める。「大丈夫」と何事もなかったかのように大学に通う奏。だが、次第に兄弟の気持ちはすれ違い、不協和音を奏ではじめる――。長男を演じる今井が「僕はギターボーカルなので大変ですよ。まず音楽スタジオで楽器の練習をしてから稽古場に来てます」と話すように、今回はバンドの生演奏も。耳が聞こえなくなる三男役の大村も「ただ手話をやってもお客さんたちは『ん?』ってなる。そこに役として何かひとつ要素を足さなきゃいけないのが難しいですね」と、さまざまなチャレンジと向き合っている。中でも次男役の長尾は「卓也の見たことない顔見てます、今」(大村)と言われるように、芝居への挑戦の最中。「劇団ではバラエティ担当だったので。僕が今までやってきてない役で苦戦しています」と全身全霊で取り組んでいた。11年目となった劇団プレステージ。「今は『これが劇プレだ』じゃなく、『お、こっちで来たか』という新しいものをやらなきゃいけないとき」(今井)と語る。長尾「劇団プレステージの印象ってバラエティのほうが強いと思うんですけど、新たな一面を楽しみにしてもらえればと思います」大村「今回は、劇団メンバーの内側のまだ見せてなかった部分が出ている作品になってるんじゃないかと思います。作品としても、なにか持って帰ってもらえるものになっていると思うので、ぜひ観に来てください」今井「観なきゃ損しますよ!やりたいことが見つかっていないという人はぜひ観に来てください」『リサウンド~響奏曲~』は9月2日(金)から18日(日)まで、東京CBGKシブゲキ!!にて。チケットは発売中。取材・文:中川實穗
2016年08月30日アートディレクターの永戸鉄也による7年ぶりの個展「LAMINATION 積層」が、4月15日から27日まで表参道ヒルズの同潤館3階のギャラリー・ロケット(ROCKET)にて開催される。永戸鉄也は、CDジャケットデザインやミュージックビデオのディレクション、広告やドキュメンタリー映像制作にも携わるアートディレクターでアーティスト。03年には第6回文化庁メディア芸術祭デジタルアート優秀賞、トーキョーワンダーウォール公募2003・ワンダーウォール賞を受賞している。15年には写真家の水谷太郎との共作「STILLSCAPE」のプレゼンテーションを2度行った。今回開催される個展では、永戸鉄也の主軸と言えるコラージュ作品の新作を展示。印刷物を張り付け、剥がし、貼るという作業を繰り返すことにより“未来から見た現在”を表現した作品の数々が展開される。また会場では、同展の開催を記念して、アンダーカバー(UNDERCOVER)とのコラボレーションTシャツを限定発売する予定だ。【イベント情報】永戸鉄也「LAMINATION 積層」会場:表参道 ロケット住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3階会期:4月15日~27日(オープン初日は19:00~パーティー)時間:11:00~21:00(日曜日は20:00まで、22日は15:00まで、27日は18:00まで)
2016年03月29日昨年まで活動の場をインディーズに移し、一人で音楽制作をしていたスガシカオさんが再びメジャーシーンに復帰。6年ぶりにアルバム『THE LAST』をリリースする。様々な経験や新しい仲間との出会いを糧に完成した最新作は、自分の音楽ともう一度純粋に向き合った“むき出しのスガ シカオ”の存在感に圧倒されるものになった。――アンアンに出ていただくのは、かなり久しぶりですね。スガ:ですよね。’11年から雑誌にはほとんど出ていなかったから、スガシカオはお休みしていると思われていたんじゃないかな。インディーズに戻り、全部一人でやり始めて、日々の仕事をこなすことに精いっぱい。事務的なことも…たとえば、今日みたいにアンアンのインタビューを受けるとしたら、依頼のメールに返事するとか、場所や時間を決めるとか、ギャラをどうするとか…とにかく全部やらなくちゃいけなかった。法務局にも毎日のように通っていたんですよ(笑)。その間もライブを企画したり、シングルを何曲か発売したんだけど、アルバムを作る気持ちにならなくて逃げていたんです。――それはどうしてですか?スガ:次に出すアルバムは自分の集大成的な作品になる、とファンに宣言していたので、それほどのものを作るのが怖くてできなくて…。でも「アストライド」という曲ができ、この曲の世界観を囲むようなアルバムを作りたい、と思いました。この曲の原案みたいなものは10年前からあったんだけど、何度トライしても歌えなくてね。思うように歌えるまで10年かかった。――え、10年も!スガ:メロディでもないし、HIPHOPでもないし、字余りで歌うところにグルーヴ感がある独特の曲なんです。10年かけて、これ!と思うものがようやく日本語で表現できたと思う。自分はこんなふうにいきたい、という気持ちや感覚を、そのまま歌詞にしています。さらに、プロデューサーを小林武史さんにお願いすることになってやっと、曲作りに集中するぞ、と前向きな気持ちになれましたね。――このアルバムを、自ら“J‐POPになる前のスガ シカオ”と紹介されています。でも、1度目のメジャーの際にリリースしている『あまい果実』や『19才』などは、“J‐POP”を感じさせるものではない気がするんですが。スガ:『19才』のMVは、地上波放送禁止だからね(笑)。そうはいってもやっぱり自分はバランスをとる人間なので、J‐POP的な要素が強くなった時期もありました。だから歌番組にアイドルと一緒に出ても“わ!この人、違和感ある”みたいなことはなかったと思うんです。『午後のパレード』とか『コノユビトマレ』なんかは世の中にドンと出しても放送禁止にはならないし(笑)。でも『THELAST』は、どの曲を歌っても違和感があると思う。この人、大丈夫?みたいな、ね。そこがたぶんJ‐POP以前ということじゃないかな。◇1997年デビュー。翌年SMAPの『夜空ノムコウ』の作詞を手がけて注目の存在に。これまでリリースしたオリジナルアルバムは全てTOP10入りの記録を持つ。’11年に独立し、インディーズで音楽活動を継続。昨年5月にメジャー復帰作となるシングル『アストライド/LIFE』をリリース。シャツ¥22,000(n(n)BY NUMBER(N)INE TEL:03・6416・3503)その他はスタイリスト私物◇6年ぶりのオリジナルアルバム『THE LAST』(SPEEDSTAR RECORD)は1月20日リリース。小林武史との共同プロデュースで、自己の集大成となるアルバムを完成させた。スペシャルDVDと“ガス カシオ”ぬいぐるみ付きの完全生産限定盤(¥8,000)、スペシャルCD付きの初回限定盤(¥3,800)と通常盤(¥3,000)の3形態で発売される。※『anan』2016年1月20日号より。写真・森滝 進(まきうらオフィス)スタイリスト・大村鉄也インタビュー、文・北條尚子
2016年01月13日スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、今年のノーベル医学・生理学賞に北里大学の大村智 特別栄誉教授ら3名を選出したと発表した。今回は、アイルランドのWilliam C. Campbell氏、中国のYouyou Tu氏との共同受賞で、大村特別栄誉教授は抗寄生虫薬のエバーメクチンを発見した業績が評価された。エバーメクチンから開発されたイベルメクチンはアフリカなどの感染症に対し大きな効果をあげている。同教授はこれまでにも、2014年に医学への顕著な業績に与えられるガードナー国際保健賞を受賞するなど、寄生虫病に対する治療法の研究で国際的な評価を得ていた。
2015年10月05日シールアート作家・大村雪乃のエキシビジョン「ビューティフル・ナイト(Beautiful Night)」が11月27日より伊勢丹新宿店本館2階グローバルクローゼットギャラリーで開催されている。12月10日まで。本展では、今回のために作られた新作を含む6作品を展示販売。“新宿”の街をテーマにした新作「Beautiful Night Shinjuku」(42万円)は、一番小さなシールで3mm程度のサイズのシールを約1万枚以上使用して3週間以上の時間をかけて仕上げられた作品だ。新作について、「まずは、新宿の夜景の写真を撮影し、その中で最も絵になる構図を見つける作業からスタート。新宿は“光”が多い街なのでどこを切り取るかを選ぶのが難しかった。使用するシールも今までの作品よりも小さいもので繊細な作業だったが、小さなサイズを使用することで、クールで清潔感のある都会を表現したかった」と大村雪乃は説明。多摩美術大学在学中に抽象画を専攻していたが、「もっと簡単に、誰でもができる手法で作品を作ることはできないか」と考えていた時に、ふと「安価で誰にでも手に入るシールを使ってみてはどうか」と思い立ったのがきっかけで現在の作風に至ったという。「シールであれば貼るという単純な作業からスタートでき、丸や三角のシールを使うことで今まで学んできた抽象画の世界との融合が図れた」と振り返る。夜景をモチーフにした作品が多いが、「幼少期、横浜に住んでいた私にとって夜景は馴染みのある風景であり私にとっての原点かも」。今後はクリスマスイルミネーションなど季節感も盛り込んだ作品を制作していく予定。自身の作業を”絵を作る”と表現し、観客を巻き込むようなアートを作り続けたいという思いから大人向け・子ども向けワークショップも展開していく。「現代アートは難しいというイメージを持って距離を置いている方も多いと思うが、あくまでアートは楽しむもの。私の作品はシールという身近なアイテムが羅列しているシンプルさが特徴なので、アートに興味がある人でもない人でも、大人でも子どもでも分かりやすい。私の作品を見て『私もやってみたい』と感じてくれる人がいてくれたら嬉しい」と話す。
2013年11月30日