1974年(昭和49年)8月、天皇陛下は2週間にわたってオーストラリアを旅行された。14歳にして初めての、お一人での海外旅行だった。メルボルンの民家にホームステイされて各地を訪問された陛下だったが、とりわけ楽しみにされていたのがエアーズロック登頂だ。本誌は「浩宮さまオーストラリア体験旅行現地取材第2報」(’74年9月12日号)にて、その模様を報じている(以下、《》内は同記事より)。巨大な一枚岩に挑まれる陛下のいでたちは、水色のシャツに濃紺のセーターとスラックス。黒のカーボーイハットを被り、サングラスをかけていらした。急な岩の斜面を登る陛下のお姿を上から撮影するため、まっさきにカメラマンが登り始める。《岩の上に寝ころがって、ハアハアあえいでいると、早くも追いつかれた浩宮さまが、「あれッ、もうダメなの?」そういって、お笑いになった》いまでは登山家で知られる陛下は、このときも涼しい顔。息をつきながら登る報道陣や随行の侍従たちを見かねて、陛下が「それでは、ここらで小休止にしましょうか」と提案される場面もあった。頂上に着くと、陛下は登頂記念のサイン帳に“Naruhito”と署名された。報道陣に「どうぞ、みなさん、いっしょに撮りましょう!」と気さくに呼びかけられるなど、終始ニコニコ笑顔。下山の途中には、侍従が缶入りの飲み物を陛下に差し出した。《「殿下、ビアーをどうぞ」「えっ、ビールですかあ?」》驚かれる陛下。しかし、缶の英文字を読んで気づかれる。《缶のラベルを見つめて、「なんだ、ジンジャーだ」と一気にゴクゴク。こちらでは、その飲料を”ジンジャビア”という》念願のエアーズロック登頂を遂げられた陛下にとって、至福の一杯であったに違いない。
2019年06月11日「徳仁」と書かれた水泳帽をかぶって胸を張るのは、当時中学1年生の天皇陛下。「赤フンドシ」姿で水泳の鍛錬に臨まれたのだ。《乃木将軍が学習院院長だったころからの伝統の赤フンドシ日やけした肌にきりりとしめて、いかにもたくましい浩宮さま》(『女性自身』1972年8月26日号「伝統の赤フンドシ」より)天皇陛下はこの年の8月、静岡県沼津市の学習院遊泳場で1週間にわたる水泳合宿に参加されていた。男子は赤フンドシ、女子は水着に赤い帯を巻いて臨むこの合宿。上皇さまも経験され、現在まで続いている伝統行事だ。《自習のための勉強道具もたくさんもちこんで、訓練につぐ訓練のきびしい毎日だ。いま水泳の腕は4級だが、合宿の終わるころには、西郷島まで4キロの遠泳に挑戦!3級に進級なさるのを楽しみに、カッと照る夏の日を浴びておいでだ》(前出記事より)陛下はこの合宿の成果か、学習院伝統の古式泳法である平泳ぎが得意になられた。トライアスロンに挑戦し、スピードアップのためクロールのマスターに力を入れられたこともあったそうだ。
2019年05月31日毎月1回開かれてきた天皇陛下、皇太子さま、秋篠宮さまの「三者会談」も、4月24日が最後になる。「三者会談」が行われる以前には、皇太子さまと秋篠宮さまの“対立関係”が表面化したことがあった。’04年5月の会見で皇太子さまは、適応障害で療養に入られた雅子さまについて《雅子のキャリアや、そのことに基づいた雅子の人格を否定するような動きがあったことも事実です》と言及された。この「人格否定発言」は、雅子さまを守るための悲痛な訴えだった。しかし、秋篠宮さまは同じ年の誕生日会見で《記者会見という場所において発言する前に、せめて陛下とその内容について話をして、その上での話であるべきではなかったか》と、皇太子さまに苦言を呈されたのだった。「その後、秋篠宮さまは皇室が抱える問題について積極的に発言され、存在感を増していきました。一方で、ご公務への出席が途絶えた雅子さまを庇い続ける皇太子さまへの風当たりは強くなっていきました。その状況は長く続き、’09年ごろには、皇太子さまは秋篠宮さまに皇太子の位を譲るべきという“廃太子論”まで言論誌に掲載される事態になったのです」(前出・皇室ジャーナリスト)その3年後に「三者会談」が始まるのだが、美智子さまのご提案の背景には皇位継承の準備だけではなく、もう一つ大切な理由があったと言うのは前出の宮内庁関係者だ。「’08年2月、当時の羽毛田宮内庁長官が、公式の場である定例記者会見で『愛子さまが両陛下を訪問なさる回数が少ない』などと発言。長官がマスコミの前で皇太子さまへ苦言を呈するという前代未聞の出来事でした。両陛下と皇太子ご一家、秋篠宮家は当時、そういった事態を招くほどコミュニケーションが取れていなかったのです。この状況を憂慮されていた美智子さまはが『三者会談』という場を設けることで、意思の疎通を図ろうとお考えになったのです」御代替わりを前に、秋篠宮家には眞子さまとの婚約が延期となっている“小室圭さん問題”が持ち上がった。バッシングは小室さんだけでなく、秋篠宮家全体にまで及んでいる。「美智子さまもこうした報道はつぶさにチェックされ、遺憾に思われているそうです。このままでは10年前とは逆に、秋篠宮さまが孤立してしまうことも危惧されます。だからこそ発案者の美智子さまは、令和の時代になっても新しい皇室の団結を示すために、新天皇と皇嗣による『頂上会議の継続を!』と望まれているのです。美智子さまが参加されていた昼食会には、新皇后となられる雅子さまが出席されることになると思われます」(皇室担当記者)兄弟が胸襟を開いて協力する姿を見せられれば、美智子さまの「母の不安」も杞憂に終わるはずだ。
2019年04月19日新元号「令和」も決定し、天皇陛下が退位される4月30日まで2週間あまりとなった。退位後の約1年半は品川区の高輪皇族邸に仮住まいされることになっている。高輪皇族邸は’73年に高松宮邸として建てられた。鉄筋コンクリート造りの地下1階、地上1階建て。高松宮妃喜久子さまが’04年に亡くなられるまで住まわれていたが、その後は空き家になっていた。「仮住まいの期間に、現在は皇太子ご夫妻がお住まいになっている赤坂御用地の東宮御所が改修されます。両陛下は’20年末までにその東宮御所に引っ越しされる予定です。改修後の東宮御所は、退位した天皇の住居として『仙洞御所』と改称されます」(宮内庁関係者)高輪皇族邸では改修工事が進むが、両陛下は「リフォームは最小限に」と希望されていた。「両陛下はできるだけ現状のままお住まいになりたいとおっしゃったそうです。国民の負担を極力少なくしたいというお考えなのでしょう。計画されていた運動場や陛下の魚類研究施設も、両陛下のご意向で取りやめになりました」(皇室ジャーナリスト・山下晋司さん)両陛下は引っ越されてから、運動のために皇居の多目的ホールに通われる予定だという。高輪皇族邸は高いビルに囲まれた土地なので、目隠しのための植林が進められている。ほかに邸内の空調設備の取り換えや屋根の防水などが主な改修工事だ。当初約8億4千万円だった予算は、5億円台半ばまで縮小された。「ご退位までお忙しい日々が続きますが、両陛下はお時間を見つけられては私物を確認されているそうです」(宮内庁関係者)皇居からのお引っ越しは大規模なものになるようだ。両陛下の前回のお引っ越しは’93年12月。赤坂御所(現在の東宮御所)から吹上御苑に新築された御所に移り住まれたが、その際に運び出された荷物は2トントラック延べ約100台分。引っ越し全体の予算は約4千万円だった。「陛下のご研究関係の資料や両陛下の蔵書、ご家族の思い出の品など、かなりの量になるはずです。最終的なお住まいとなる現在の東宮御所に倉庫が新設されます。そちらに直接運び込むもの、仮住まいの高輪皇族邸に運び込むもの、この仕分けなどもされているでしょう」(山下さん)
2019年04月13日2月24日、歌手の三浦大知(31)が「天皇陛下御在位三十年記念式典」で、天皇陛下がご作詞、皇后陛下がご作曲された『歌声の響き』を歌唱し、話題となっている。午後2時より東京・国立劇場で行わた式典で、沖縄出身である三浦は『歌声の響き』を記念演奏として披露。同曲は沖縄周辺の島々に伝わる八・八・八・六の音数律をもつ定型詩である琉歌で、天皇陛下が1975年に初めて沖縄を訪れ、名護市のハンセン病療養所を訪問したことがきっかけで詠んだ歌だという。同式典は、NHK総合、テレビ朝日、またインターネットで生中継が行われ、三浦の歌唱が終わるとネットでは大反響。TwitterやYahoo!のトレンドランキングに「三浦大知」「大地くん」がランクインした。ネットは「歌声も演奏も素晴らしかったです。もぅ…言葉にならない」「正座して聴きました。感動!鳥肌立ちました!式典の雰囲気を崩さずに、尚且つ三浦大知のスタイルも崩さずに、本当に人間性が滲み出ててた。日本の宝です」「素晴らしい歌唱感動を有り難うございました同じ時代に生まれて良かったぁ」と三浦の歌声に称賛の声が殺到している。
2019年02月24日1958年11月、美智子さまが皇太子妃に選ばれたことが報じられ、日本中に巻き起こった“ミッチー・ブーム”。そのさなかに創刊された『女性自身』だが、本誌は天皇陛下の独身時代についても、貴重な証言をスクープしていた。天皇陛下の独身時代のエピソードとしてひときわ有名なのが、学習院高等科のご学友2人との“銀ブラ事件”だ。「銀座の夜に消えた皇太子と4時間」(68年2月26日号)では、銀ブラに同行した千家崇彦氏(故人)と橋本明氏(故人)が登場している。高等科卒業を目前にした1952年2月、天皇陛下はこうおっしゃったという。「大学に入るといろいろむずかしいと思う。ボクは立太子式後はますます公的行事に時間をとられて身動きできなくなる。いまがいちばんのチャンスだと思うんだよ」数カ月後に正式に皇太子と認められる立太子式を控える陛下には、並々ならぬ決意があったのだ。学習院の寮を抜け出した3人は目白駅から満員の山手線に乗車。新橋駅で降りて銀座の喫茶店に向かう道のり、陛下はこのようなご様子だったという。《殿下の足どりはゆっくり落ちついていたが、軽やかだった。殿下は手放しの喜びようだった》喫茶店では《殿下は運ばれてきたコーヒーを実にうまそうに飲んだ》という。新橋駅に戻る前に刑事に見つかってしまった3人。その後、橋本氏と千家氏は侍従たちから激しい叱責を受けたそうだ。(『女性自身』皇室SPECIAL増刊 )【創刊60周年記念「女性自身」皇室SPECIAL増刊】ご婚約から60年 美智子さまその輝きは時代を超えて――2018年12月25日(火)発売特別定価 500円(税込)
2018年12月31日天皇陛下の執刀医・天野篤さん(順天堂大学医学部附属順天堂医院院長・63)が本誌に独占告白!陛下の泰然たるご様子と美智子さまの「献身」……。6年前の心臓手術の“舞台裏”がいま明かされる。2012年2月18日。東京大学医学部附属病院・入院棟14階の特別室をあとにした陛下は、美智子さま、黒田清子さんに見送られるようにして、午後9時24分、手術室にお入りになった。手術を担当したのは東京大学と、順天堂大学の合同チーム。執刀にあたったのは当時、すでに6,000例もの心臓手術を手がけ「神の手」と称されていた心臓血管外科医、順天堂大学医学部教授(当時)の天野さんだ。午後11時1分。天野さんの握るメスが陛下の胸に当てられる。歴史上初めての天皇の心臓手術、冠動脈バイパス手術が始まった。あれから6年――。手術前日、天皇皇后両陛下に直接、お会いして手術の説明をしたとき、経験したことのない緊張に包まれたと天野さんは明かす。「たった30分の説明が、3時間に感じられました。全身の水分が、全部背中から流れ出たみたいな感じ。普通だったら映像の中にいる人。会いたくたって会えない人。そういう人と、同じ空気のなかに、僕なんかがいていいのかなと。もう、それぐらい圧倒的に神々しい。オーラが違いました」説明をお受けになる両陛下のご様子を、天野さんは述懐する。「天皇陛下は泰然となさっておいででした。医療に対する信頼がおありだったんだと思います。手術のことも、最初からすべて受け入れてくださっていた。『何かご質問はありますか?』とうかがっても『お任せしてありますから』と」一方、陛下のお体をとても心配なさっていた美智子さまからは、「矢継ぎ早に多くのご質問を受けました」と天野さん。「皇后陛下はご質問をされるたび、必ず『そうでございましょう』と天皇陛下にご同意をお求めになっていました。それに対して陛下は『うん、そうね、そうね』と」天野さんは、お二人の深い絆が見えるようだったと語る。「天皇陛下がお生まれになってから、日本はずっと戦争のただ中でしたよね。そして、皇后陛下に出会うまでに、いろいろご苦労があったわけじゃないですか。皇后陛下のなかには『私がもっと早く出会い、少しでもその辛苦をご一緒に背負って差し上げられていたら』というお気持ちが強くあったと思う。その強い思いを、天皇陛下もきちんと受け止めていらっしゃって。だから、皇后陛下のおっしゃることは基本的にすべて肯定される。あのお二人は、まさしく一心同体、そう感じました」こうして迎えた2月18日。3時間56分に及んだ手術は、無事に終わった。手術が終わって1時間ほどで天皇陛下は麻酔からお目覚めになった。そして、美智子さま、清子さんのお見舞いを受ける。「術後のご面会で、天皇陛下は左手を皇后陛下、右手を清子さんにさすってもらいながら『気持ちいい』とつぶやかれていました。おそらく術後の痛みだってあったはずです。それなのに、決してお辛いところをお見せにはならない。手術前、偉ぶることなく全員にお声をかける陛下にも感動しましたが、ご自身の威厳をしっかりと保つお姿は、とても神々しく思えました」――半年後の’12年夏。両陛下は天野さんを食事会に招かれた。吹上御所の応接間の窓からは、満開のキスゲの花が見えたという。「皇后陛下が『奇麗でしょう、いまがいちばんの見ごろなんです』と説明してくださいました。天皇陛下は、キスゲの隣にあった大きな木をお示しになって『悠仁がカブトムシをよく捕りにくるんです』と。そのお顔からは、お孫さんのことが可愛くて仕方ないというお気持ちがにじみ出ているようでした」そのとき、御所で供されたのは松花堂弁当。その中にカツオの刺身が入っているのを見て、天野さんは驚きを隠せなかった。じつは手術後、天野さんは天皇陛下に、「ご回復のためにも食事できちんと栄養を取るよう心がけてください。タンパク質を取るには、これからの季節、カツオがおいしくて、よろしいと思います」と、進言していたのだ。美智子さまはにっこりほほ笑んで、天野さんにこうおっしゃった。「先生もお好きだとお話しされていたので、カツオをご用意しておきました」天野さんは美智子さまのお心遣いに「感じ入った」という。「ほかに注意点として『ケガに気をつけてください』と申し上げました。ケガをすると体力も落ち、生活の質も下がりますから。手術後、公務に復帰された両陛下が、腕を組む場面が増えたように感じませんか。ちょっとした階段などでも、皇后陛下は必ず、天皇陛下を支えられている。もしかしたら、僕の助言を皇后陛下がお聞き入れくださったのではないかと思います。内助の功の素晴らしさを拝見した気がしました」来年4月30日、天皇陛下はお元気なまま、ご退位の日を迎えられるに違いない。「200年ぶりといわれる歴史的な生前退位に、ほんのわずかでも関われたことはとても誇らしく、僕にとっては勲章のようなものです」
2018年10月19日「天皇陛下はご自分の足で、歩いておみえになりました。そして、緊張した面持ちで整列していた医師やスタッフ、一人ひとり、全員にお声をかけてくださった。それは、とても印象的な光景でした」すべての人に分け隔てなく――それは、私たち国民には見慣れたいつもの天皇陛下のお姿だった。ただ、その場所がこれからご自身の心臓手術が執り行われる、手術室という一点を除けば……。2012年2月18日。東京大学医学部附属病院・入院棟14階の特別室をあとにした陛下は、美智子さま、黒田清子さんに見送られるようにして、午後9時24分、手術室にお入りになった。手術を担当したのは東京大学と、順天堂大学の合同チーム。執刀にあたったのは当時、すでに6,000例もの心臓手術を手がけ「神の手」と称されていた心臓血管外科医、順天堂大学医学部教授の天野篤さん(現・順天堂大学医学部附属順天堂医院院長・63)だ。午後11時1分。天野さんの握るメスが陛下の胸に当てられる。歴史上初めての天皇の心臓手術、冠動脈バイパス手術が始まった。あれから6年――。「手術後、陛下からはいつも招待状を送っていただいて。毎年、12月23日に吹上御所でお目にかかります。でも、それも、おそらく今年で最後になるでしょう」順天堂医院の院長応接室で、間もなく迎える平成最後の天皇誕生日を前に、天野さんは感慨深げにこう語った。そして、改めて、あの日に思いをはせた。「いよいよ手術という場面、執刀医にあいさつする人はいても、全員に声をかける患者さんなんていません。それも決して偉ぶる素振りもなく、ごくごく自然に。こんなことを言っては畏れ多いですが、僕はもう、そのお姿を見ただけで、陛下の大ファンになりました」心臓手術を受けた’12年の天皇誕生日。記者会見の席で、記者からの「手術後も以前と変わらぬペースで公務に取り組まれているが、来年80歳となるのを機に一層の負担軽減が必要との指摘があるが」という問いかけに、天皇陛下は次のようにお答えになった。「……負担の軽減は、公的行事の場合、公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分に考えてしなくてはいけません。いまのところしばらくはこのままでいきたいと考えています」天野さんの胸に響いたのが、「公平の原則」というお言葉だった。「関係者の方からも、陛下は公務の優先順位も、ご自分の中にある『公平の原則』に照らして、お決めになる、と聞きました。国民とともにあるため、陛下は徹底的に公平の原則を貫いてこられたんだと改めて感銘を受けました」陛下の信念に触れ、天野さんも仕事に対する姿勢を変えた。「以前は部下任せにすることも多かった緊急手術を、極力すべて自分で引き受けるようにしました。経験値がいちばん高いものがあたれば、緊急といえど、高いレベルの治療が提供できるからです」いつ飛び込んでくるかわからない手術のため、酒もきっぱり断った。「当時の僕は、年間500例の手術をこなしていました。だけど、それは結局、自分のためだったんです。手術がうまくなりたい、有名になりたい、症例数を増やし学会で名をなしたいって」そんな、思い上がった気持ちも、奇麗さっぱり捨て去った。「陛下のおっしゃる公平の原則を、僕なりに守るにはどうしたらいいか。それは、どんな患者に対しても、自分のベストを尽くすことだと思いました。それを続けることができれば、周りの人もきっとついてきてくれる。天皇陛下も、そうじゃないですか。自分の中で公平の原則を常に意識し、きちんと守っていらっしゃるからこそ、国民誰もが尊敬のまなざしを向ける。そんなところを、ちょっとでも、僕もまねしていきたい」症例数はもはや8,000件を超え、いまさら、数をこなしたいとは思わない。いかに、質の高い医療を誰にでも提供できるか。その思いが、天皇陛下のお心に触れて固まったのだ。だからこそ、陛下の手術もあくまで8,000分の1にすぎないと考える。「陛下の手術はあの時点での僕のベスト。でも、あの手術から僕はもっと進化して、さらに質の高い手術を、現在の患者さんには行えているはず。きっと、公平の原則を大切にされている陛下なら、『それでいいんですよ』とおっしゃってくださるに違いないと思います」
2018年10月19日現地に集まっていた人々が待ちわびるなか、天皇陛下と美智子さまを乗せたお車が、東宮御所正門に入っていった。2月23日の夜、港区赤坂の東宮御所で恒例の夕食会が行われた。天皇ご一家で皇太子さま58歳のお誕生日を祝われたのだ――。 2日前の2月21日には、皇太子さまは記者会見に臨まれている。 「’19年5月1日の即位まで、あと1年2カ月あまりということもあり、新天皇としてのご抱負などをお尋ねする質問が多かったです」(皇室ジャーナリスト・近重幸哉さん) 皇太子さまは常にご自身に、“天皇とはどんな存在であるべきか”を問いかけ続けていらっしゃる。皇太子さまは21日の会見でも、こう語られている。 「(昨年の)秋に訪れた醍醐寺では後奈良天皇はじめ、多くの宸翰(しんかん)を拝見することができました。私としてはこうした過去の天皇が、人々と社会を案じつつ歩まれた道を振り返る機会を大切にしていきたいと思います」 宸翰とは天皇の直筆の文書のこと。ベテランの皇室ジャーナリストは語る。 「皇太子さまは昨年10月、雅子さまと京都を訪問されていたのですが、醍醐寺にはご公務の合間を縫って、皇太子さまがおひとりでお出でになったのです」 皇太子さまが宸翰をどうしてもご覧になりたかったのはなぜだろうか。 「後奈良天皇は戦国時代に在位し、飢饉や疫病に苦しむ人々を心配して、般若心経を写経しました。醍醐寺に所蔵されている写経には《私は民の父母として、徳を行き渡らせることができず、心を痛めている》という意味の言葉が記されています。まさに皇太子さまのお名前は“徳仁”です。きっと般若心経の言葉を自らの目で確かめることで、常に国民のために祈る“天皇のあるべき姿”をしっかりと確認されたかったのでしょう」 過去の天皇が、国民に寄り添う思いで写経した「般若心経」をご覧になったことで、皇太子さまの新天皇としての決意は、いっそう強くなったことだろう――。
2018年03月01日雲ひとつない快晴となった1月2日、新年一般参賀のために開門前から並んでいた2万人もの人が、二重橋を渡り皇居前広場へと入場していく。10時10分、天皇皇后両陛下をはじめとする皇族方が宮殿のベランダにお出ましになると、例年をしのぐ大きな歓声が上がった。 「午前3回、午後2回の計5回で、12万7千人がお祝いに訪れました。平成に入って最多の入場者数です。譲位まで1年4カ月。その前に両陛下にお会いしたいと、国民が切望してのことでしょう」(皇室担当記者) 大盛況に終わった今年の新年一般参賀。しかし、宮内庁関係者は声を潜める。 「2回目のお出ましで、陛下のご様子に“異変”があったのです」 本来の手順では、皇族方がベランダにお並びになってからしばらくして「ただいまから、天皇陛下のお言葉がございます」というアナウンスがあり、陛下がお言葉を記された紙をジャケットの内ポケットから取り出される。 「しかし、このとき陛下はアナウンスの前に紙を取り出そうと、2度もポケットに手を入れようとされました。タイミングを失念されている陛下に気づかれた美智子さまが、さりげなくお伝えすると、陛下は手を戻されました」(前出・宮内庁関係者) 陛下は2年前、82歳を迎える誕生日にも《年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました》と述べられている。 「ご退位の日まで、象徴天皇としてのお務めを果たしていただきたい――。そうお思いの美智子さまは、大変心配なさっていることでしょう」(前出・宮内庁関係者) ‘18年は両陛下のご出席が最後となる行事も多数ある。宮内庁は戦没者慰霊や被災地訪問など、「平成の集大成」となるご公務を検討しているという。“最後の1年”は大忙しになりそうだ。さらに、ベテランの皇室ジャーナリストはこう語る。 「今年は、代替わりに向けた準備を1年がかりで進めていかなければなりません。なかでも御所からのお引っ越しは一大事業といえます」 両陛下は譲位後約1年半にわたり、東京都港区の高輪皇族邸で仮住まいされる予定だ。現在は皇太子ご夫妻がお住まいの赤坂御用地の東宮御所が、改修後に上皇・上皇后両陛下の正式なお住まいになるが、その工事が終わるまでは高輪皇族邸に住まわれる。 「両陛下が使われたものはほとんど捨てずに保管されており、その整理は大変な作業になります。‘93年に両陛下が現在の御所に引っ越された際には、旧赤坂御所から2トントラック約100台分の荷物が運び出されました。高輪皇族邸は、床面積でいうと御所の4分の1しかないので、何を持っていくのか、1つずつ整理しなければならないのです」(前出・皇室ジャーナリスト) 前出の宮内庁関係者はこう語る。 「陛下は、ご高齢であるご自身の限界を自覚されながらも、懸命に“最後のお務め”に臨まれるお気持ちです。美智子さまは”そんな陛下を全力でお支えせねば、そしてお引っ越しの準備も万全に――“という覚悟を、この新年に固められたのではないでしょうか」 天皇陛下につつがなくご退位の日を迎えていただき、安らかで健康な退位後の生活を送っていただくため……。過酷なお覚悟を胸に秘め、美智子さまは奮励の日々を歩まれる――。
2018年01月10日トランプ米大統領が、11月に初来日する方向で調整が進んでいると、複数の政府関係者が明らかにした。天皇皇后両陛下との接見も調整中だという。ジャーナリストの歳川隆雄さんが言う。 「トランプ大統領が皇居を表敬訪問すれば、天皇皇后両陛下との写真や映像が世界中に配信されて、日米の強固な関係をアピールすることになるのは間違いありません」 政治部記者もこう語る。 「11月4~6日の来日で調整が続いています。2泊3日ですと国賓となる可能性もあり、その場合は、天皇の歓迎式典、会見、晩餐会がワンセットで組み込まれます」 “暴言王”トランプ氏の来日には反発も予想される。イギリスではメイ首相が「トランプ氏をエリザベス女王が歓迎する国賓として招待する」と表明したところ批判が殺到。英議会のオンライン請願サイトには、招待に反対する186万もの署名が寄せられた。 皇室担当記者は、そんなトランプ氏の来日に違和感を禁じ得ないと話す。 「自らのツイッターで北朝鮮と舌戦を繰り返しているトランプ大統領は、天皇陛下と美智子さまのイメージから、もっとも遠い存在に感じてしまうのです。トランプ氏が両陛下に対面して、どんな言動を取るのか懸念を抱きます」 トランプ大統領が訪日する前後、両陛下のスケジュールは繁忙を極めている。 10月27日に九州豪雨被災地を見舞われ、28~30日に福岡県で開催される「全国豊かな海づくり大会」へご出席。11月3日、文化の日には文化勲章の授与式があり、すぐあとには秋の園遊会、そして屋久島・沖永良部島・与論島へのご訪問も予定されている。 気がかりなのは、陛下のご体調だ。宮内庁は、外国要人との会見は1ヵ月前に連絡するルールを定めているが、これも両陛下に想定外のご負担をかけないよう配慮したもの。 09年、中国政府がこの“1ヵ月ルール”を無視して求めた天皇陛下と習近平国家副主席(当時)との会見を、鳩山政権が一度は宮内庁に拒否されながらも強引に実現したことがある。 「陛下の国際親善は、政府のやることとは次元を異にするもので、政治的な重要性、懸案、政治判断を超えたところでなされるべきだ」 当時の羽毛田信吾宮内庁長官はこう発言し、政府への憤りを隠さなかった。トランプ大統領の来日は1ヵ月以上先ではあるが、過密日程の中での会見は心配だ。 今回、日米首脳会談のメインテーマは、緊迫する「北朝鮮問題」のはずだが、 「来日に合わせてゴルフも計画されています。米ツアーで活躍する松山英樹プロや日本ゴルフツアー機構の青木功会長が、トランプ氏と一緒にプレーする案も浮上しています」(皇室ジャーナリスト) 天皇陛下のご学友、明石元紹さんは、そんな“接待コース”に両陛下との会見が含まれているのではないかと懸念する。 「過去には陛下との会見が訪日の条件だったケースもありました。両陛下は相手がトランプ氏であろうと、米大統領としてしっかり接遇されることでしょう。たとえ陛下のお気持ちに沿わないことがあっても、それを表に出すことはできないお立場なのです」 懸念される点の多いトランプ氏の初来日だが、前出の文化学園大学客員教授の渡辺みどりさんはこう語る。 「トランプ氏に対しても、天皇陛下と美智子さまは、国際平和の視座に立ってお話されるでしょう。外国の首脳が両陛下のお人柄に感銘を受け、日本が再評価されたことも過去にあったのです」 どのような相手を前にしても、平和を希求する両陛下の信念が揺らぐことはない――。
2017年09月21日明治記念館で、特別展『明治宮廷のダイニングホール~よみがえる近代の饗宴~』が開催される。明治記念館の本館にあたり、明治天皇と昭憲皇太后による、数々の宮廷外交の舞台となった”赤坂仮皇居御会食所”を当時の貴重な作品とともに紹介する。期間は2017年7月26日(水)から11月9日(木)まで。明治記念館で、特別展『明治宮廷のダイニングホール~よみがえる近代の饗宴~』が開催される。明治記念館の本館にあたり、明治天皇と昭憲皇太后による、数々の宮廷外交の舞台となった”赤坂仮皇居御会食所”を当時の貴重な作品とともに紹介する。期間は2017年7月26日(水)から11月9日(木)まで。”天皇の料理番”としてドラマ化されるなど広く知られる秋山徳蔵による料理の中でも、明治の宮中晩餐メニューカード、 明治天皇と昭憲皇太后が食した饗宴料理のレプリカの再現。宮中晩餐の引出物として制作した雅びな工芸品「ボンボニエール」など、希少かつ貴重な明治時代の選りすぐりの作品・計29点を展示する。見ているだけではもったいない。せっかくだから食べてみたいと思うもの。そんなリクエストに応えるべく、明治天皇や、初代内閣総理大臣である伊藤博文をはじめ、当時の要人向けの食事会で提供された「鴨肉のカレーライス」と、皇室伝統の「富士山アイスクリーム」を開催期間中に期間限定で販売する。鴨肉のカレーライスは、歴史文献や資料をもとに約133年ぶりに再現。鴨肉の旨みを最大限に生かしたカレーは、高級感あふれる味わいで、100年以上の時を経ても楽しめる味だという。今でも晩餐会にて振る舞われる定番デザート「富士山アイスクリーム」は、各国の来賓客に提供しているもの。山部分に濃厚な抹茶、雪に覆われている部分に口どけ滑らかなバニラアイスクリームを使用し、チョコ・ピスタチオ・キャラメル・フランボワーズ・バニラのソースで富士五湖を表現した一品だ。【詳細】明治宮廷のダイニングホール 〜よみがえる近代の饗宴〜期間:2017年7月26日(水)〜11月9日(木) ※不定休時間:平日 10:00〜19:00、土日祝日 9:00〜19:00会場:明治記念館 館内特設コーナー住所:東京都港区元赤坂2-2-23 ※入場無料■限定メニュー鴨肉のカレーライスと富士山アイスクリームのセット 3,800円+税※サービス料別提供場所:金鶏の間 提供時間:11:30〜L.O. 20:00※9月13日(水)までの平日に限り、11:30〜L.O. 15:00
2017年07月22日きょう8日15時に、天皇陛下が生前退位に関する「お気持ち」をビデオメッセージで表明されることを受け、テレビ各局は特別番組を編成する。東京地区では、テレビ東京、TOKYO MXまで、地上波全局で放送されるという異例の体制となる。生前退位意向を最初にスクープしたNHKは、14時30分から16時30分まで2時間にわたって特別番組を編成。この時間帯、夏の高校野球はEテレで放送される。さらに、19時からの『ニュース7』は、30分拡大する。日本テレビは『情報ライブ ミヤネ屋』(毎週月~金曜13:55~15:50)を14時55分までに縮小し、その時間に『NNN報道特番』を放送。テレビ朝日は、『ワイド!スクランブル』第2部(毎週月~金曜12:30~13:45)を15時55分まで拡大する。TBSも日テレ同様、午後の情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(毎週月~金曜13:55~15:51)を、14時50分までに縮小し、その時間に『報道特別番組』を編成。さらに、ゴールデンタイムでも『生放送・皇室特別番組陛下82歳「お気持ち」美智子さまと寄り添い共に開く未来への窓』(19:00~20:57)を編成し、当初放送予定だったバラエティ特番『マサカの世界衝撃事件』は休止となる。他局に比べて緊急報道特番を組むことが少ないテレビ東京でも、映画枠『午後のロードショー』を休止して、『報道特番 天皇陛下「お気持ち」表明』(13:50~15:55)を放送。フジテレビは、レギュラー放送の『直撃LIVE グッディ!』(毎週月~金曜13:45~15:50)内で伝える予定だ。また、独立局のTOKYO MXも『報道特別番組 天皇陛下"お気持ち"語る』(15:00~15:30)を放送。BSでは、BSフジが、フジテレビのインターネット配信ニュースチャンネル「ホウドウキョク」のスタジオから、特別番組(14:59~15:30)を放送する。
2016年08月08日ジャーナリスト・池上彰の出演する、テレビ東京系特別番組『教科書に載っていない20世紀 戦後ニッポンを創った昭和天皇とマッカーサー』(7日 19:54~)が放送されることがわかった。同番組は戦争を考えるSP番組の第8弾で、2010年からシリーズで放送している。池上は、番組内でアメリカ・バージニア州ノーフォークにあるマッカーサー記念館に赴き、あるメモに注目した。それは終戦後、日本政府内で昭和天皇の退位が取りざたされていることを示す文書について、マッカーサーが手書きで記したメモだった。池上は現在、天皇陛下の生前退位について話題になっていることに触れ「実は天皇陛下の父・昭和天皇も生前退位を考えられたことがありました」と紹介。「昭和天皇は一体どのような機会に生前退位をお考えになったのか。当時の昭和天皇とマッカーサーの2人の関係に焦点をあてると、2人が関わった戦後の6年間がいまの日本を形作ったことが見えてくるんじゃないでしょうか」と呼びかけた。また、番組の主旨について池上は「今の日本がどのように形作られたのかということを、戦争を思い出すみなさんと一緒に考えたいということです」と語った。
2016年08月05日「第24回橋田賞」が3月31日に発表され、連続テレビ小説『あさが来た』(NHK)、TBSテレビ60周年特別企画『天皇の料理番』(TBS)などが受賞した。脚本家・橋田壽賀子が理事を務める橋田文化財団主催の橋田賞は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に贈られる賞。『あさが来た』は、実業家であり女子教育にも尽力したヒロイン・あさを「丁寧かつ魅力的に描き多くの視聴者の関心を集めた」と評価され、同作の脚本家・大森美香氏も受賞。『天皇の料理番』は、「夢をつかみ取るために試練に立ち向かう主人公と、それを支える者たちの愛の物語は、多くの視聴者の共感と感動を呼んだ」と認められ、主人公・秋山篤蔵役の佐藤健、篤蔵の兄役の鈴木亮平も受賞となった。そのほか、『居酒屋もへじ』(TBS)などで活躍する女優の岸本加世子、『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ)などの脚本家・古沢良太氏も選ばれた。最高賞の橋田賞大賞は該当者なし。橋田賞新人賞は女優の吉田羊、橋田賞特別賞は女優の三田佳子に決定。吉田は『コウノドリ』(TBS)での演技をはじめとする2015年度の活躍、三田は長年にわたってテレビドラマに貢献してきた功績が認められた。授賞式は、5月10日に都内で行われ、受賞者には置時計と賞金100万円が贈られる。
2016年04月01日『第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会』が、いよいよ大詰めを迎える。残る2戦で、王者が決まるのだ。12月29日(火)・準決勝の組み合わせは、浦和レッズ×柏レイソル(味の素スタジアム)、ガンバ大阪×サンフレッチェ広島(ヤンマースタジアム長居)となった。【チケット情報はこちら】浦和はヴィッセル神戸との8強戦を3-0で圧勝した。まるで赤子の手をひねるように、神戸の守備陣を揺さぶった。まずは、FW・李忠成のスルーパスに反応した興梠慎三が左足一閃。さらにその3分後には1点目をアシストした李がループシュートで追加点をあげた。前半32分、神戸のDF・三原雅俊が2枚目のイエローカードで退場すると、MF・宇賀神友弥のダメ押し弾で前半のうちに試合を決め、9大会ぶりのベスト4入りを果たした。対する柏は、ベガルタ仙台のホームに乗り込み土壇場を制した。MF・秋野央樹の退場により数的不利を強いられる中、今季リーグ戦14得点のクリスティアーノが直接FKでハットトリックという偉業を成し遂げた。2-2で迎えた延長戦開始早々に失点を喫するも、終了間際の116分・クリスティアーノの右足が火を噴き、望みを繋いだ。PK戦では豪胆さを見せた。キッカー全員がきっちりと決め、優勝した2012年以来3大会ぶりの準決勝進出となった。G大阪はラスト万博できっちりと勝ち星をあげた。MF・倉田秋からのロングパスをピタリとトラップし、すぐさま左足を振りぬいた宇佐美貴史の技ありゴールで先制。後半初めにはサガン鳥栖の波状攻撃に苦しめられながらも、宇佐美は79分に2点目をマークし、1分後に決まったFW・長沢駿のゴールをアシストした。9月26日の『明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第12節以降得点から遠のいていたエースの活躍で、2連覇へ一歩近づいた。一方の広島は、FC東京の粘り腰を振り切った。前半37分、FC東京に自慢の鉄壁をこじ開けられ先制を許したが、61分にスピードスター・浅野拓磨を投入すると状況は一変。退場者を出した敵の隙を突きMF・柏好文が上げたクロスを、浅野が打点の高いヘッドで合わせた。そして、1-1で迎えた延長前半終了間際、またも浅野が頭で逆転弾を産んだのだ。最終的に9人となったFC東京の追撃を抑え、2冠達成にむけ士気を高めた。準決勝を勝ち抜き、元日決勝へと駒を進めるのは果たして。12月29日(火)・『天皇杯』準決勝のチケットは、2016年1月1日(金・祝)・決勝とともに発売中。
2015年12月28日全国2377チームの頂点を決める『第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会』準々決勝が、12月26日(土)にキックオフを迎える。ベスト8に名乗りを上げたのは全てJ1クラブとなった。対戦カードは以下の通り。【チケット情報はこちら】【準々決勝対戦カード】ヴィッセル神戸×浦和レッズ・ヤンマースタジアム長居ベガルタ仙台×柏レイソル・ユアテックスタジアム仙台ガンバ大阪×サガン鳥栖・万博記念競技場FC東京×サンフレッチェ広島・長崎県立総合運動公園陸上競技場『CWC』でアジア王者・広州恒大を撃破し3位となった広島以外は、約1か月ぶりの公式戦となる。神戸は、12月12日に行った京都産業大学との練習試合を3-0で勝利している。主力組として出場したFW・渡邉千真のヘッド弾とレアンドロの2ゴールで攻撃陣の好調をアピールした。対する浦和は、12月19日にFC東京とトレーニングマッチを実施。FW・李忠成が2得点、興梠慎三、ズラタンらが1点ずつ決め6-2で快勝をおさめた。両軍の対戦成績は16勝5分11敗と浦和がリードするが、準々決勝を制するのは果たして。ホームで柏を迎え撃つ仙台は、12月12日・19日に仙台大学と練習試合を行った。12日はMF・ハモン ロペスの4発を含めた10-0で、19日は3-1で仙台大を圧倒した。一方の柏は12月12日、FW・エデルソンが得点も1-2で水戸ホーリーホックに敗れた。しかし、DF・鈴木大輔が出場停止の中、ケガで離脱していた増嶋竜也が復帰したことが光明だ。両軍の対戦成績は、柏の6勝5分3敗。仙台がホームの利を、柏が相性の良さで勝利を掴むか。G大阪は、『ACL』『ナビスコ杯』『明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップ』などによる過密日程で負傷者が続出し状況は苦しい。今季19得点の宇佐美貴史、12得点のパトリックの攻撃力に期待がかかる。鳥栖は、12月5日の練習試合で鹿屋体育大学を相手に1-4と苦杯を舐めたが、その後のミニキャンプで連携を確認した。両軍の対戦成績は4勝1分1敗と鳥栖が強さを見せる。G大阪はホーム・万博での最後の一戦をものにできるか。浦和との練習試合で敗れたFC東京は、その戦いでMF・中島翔哉、羽生直剛が得点した。6失点を喫した守備を修正し4強入りを目論む。広島は唯一、12月以降もコンスタントに公式戦を戦っており、良いリズムで試合に挑む。Jリーグ年間表彰式でMVPに輝いた青山敏弘の正確な楔、ベストヤングプレーヤー・浅野拓磨のスピードで勝利を掴むのみ。対戦成績は広島が13勝5分8敗と優位に立つが、一発勝負は何があるか分からない。8強を制し準決勝への切符を手にするのはどのクラブか。12月26日(土)・『天皇杯』準々決勝のチケットは、12月29日(火)・準決勝、2016年1月1日(金・祝)・決勝とともに発売中。
2015年12月25日10月22日、『第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会』ラウンド16の組み合わせ抽選会が行われた。抽選の結果、昨年の覇者・ガンバ大阪は川崎フロンターレと、元日決勝の舞台・味の素スタジアムがホームのFC東京はJ2・水戸ホーリーホックと、J3勢で唯一勝ち残っているFC町田ゼルビアは『明治安田生命J1リーグ』1st王者・浦和レッズと対戦することが決まった。ラウンド16の組み合わせは以下の通り。【チケット情報はこちら】【ラウンド16組み合わせ】ヴィッセル神戸(J1)×横浜F・マリノス(J1)FC町田ゼルビア(J3)×浦和レッズ(J1)ベガルタ仙台(J1)×松本山雅FC(J1)柏レイソル(J1)×ヴァンフォーレ甲府(J1)川崎フロンターレ(J1)×ガンバ大阪(J1)サガン鳥栖(J1)×モンテディオ山形(J1)FC東京(J1)×水戸ホーリーホック(J2)徳島ヴォルティス(J2)×サンフレッチェ広島(J1)ドロワーを務めた元日本代表・福西崇史は、「面白い対戦がたくさんある。J2のチームはJ1上位のチームと戦うので、対策も練ってくるのではないかと思う」とコメントし、注目カードを聞かれると、「攻撃で言えば川崎F×G大阪。鳥栖×山形の守備から組み立てるチームも、どちらから攻撃に出てくるのかというのが楽しみ。特徴のあるチーム同士は面白い試合になりそう」と語った。同じくドロワーの日本サッカー協会・原博実専務理事は、「面白いと思うのは、FC東京×水戸。水戸は(リーグ戦で)少し苦しんでいるけれど、鹿島(アントラーズ)を破ってきた。徳島は一発勝負に強そうなので、広島との試合も楽しみ。全体的にはバランスが良い組み合わせになった」と、『天皇杯』名物のジャイアントキリングに期待を寄せた。J2クラブの水戸・徳島、J3・町田の下克上はなるか。はたまたFC東京、広島、浦和がJ1の意地を見せるのか。元日決勝に駒を進めるのは、果たして……。なお、『天皇杯』ラウンド16の会場、チケット発売日は未定。日程は11月11日(水)・14日(土)・15日(日)のいずれかに開催となり後日発表される。
2015年10月23日2年ぶりに元日決勝となる『第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会』が、8月29日(土)に開幕となる。今年もノックアウト方式で戦う全88チームが、8月23日に出揃った。『第95回天皇杯』の切符を手にした都道府県代表のうち、ラインメール青森(青森)、北陸大学(石川)、徳島大学ヒポクラテス(徳島)、東海大学熊本(熊本)、J.FC MIYAZAKI(宮崎)の5チームが初出場、16チームが大学チームとなった。天皇杯全日本サッカー選手権大会 チケット情報昨年は国立競技場が改修工事のため12月に横浜で決勝を開催したが、今回は2016年1月1日(金・祝)・味の素スタジアム(東京都)にて決勝を迎える。日程は以下のとおり。■1回戦:8月29日(土)・30日(日)■2回戦:9月5日(土)・6日(日)・9日(水)■3回戦:10月10日(土)・11日(日)・14日(水)■ラウンド16(4回戦):11月11日(水)・14日(土)・15日(日)■準々決勝:12月26 日(土)■準決勝:12月29日(火)■決勝:2016年1月1日(金・祝)3回戦は、2回戦の結果によって、対戦カードに関連のあるスタジアムで実施する。また、ラウンド16(4回戦)以降の組合せを決める抽選会は10月22日(木)を予定している。第89回(2009年)大会から設けられた、ジャイアントキリングを起こし『天皇杯』を象徴するゴールを表彰する“SURUGA I DREAM Award”は今回も健在。大会を一層盛り上げる。公益財団法人日本サッカー協会 大仁邦彌会長は、「『AFCチャンピオンズリーグ』の出場権もかかっているので、アジア、またその先にある世界を見据えて『天皇杯』の歴史に残る激しくもフェアな戦いを繰り広げてほしい」と語った。前大会王者のガンバ大阪・遠藤保仁は今大会について「一番古い、歴史のある大会だし、『ACL』にも繋がる非常に重要な大会。連覇もかかっていますし、連覇する難しさも十分分かっています。連覇できれば、チームにとっては大きな意味を持つタイトルになる」とコメントした。全国2377チームの頂点を決める『天皇杯』は、8月29日(土)より開幕。今年は1回戦からJ1・2クラブ、J2全クラブがお目見えする。『天皇杯』1回戦および2回戦はチケット発売中。
2015年08月24日元日決勝が帰ってきた! 『第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会』の話である。昨年は国立競技場が改修工事のため12月に横浜で決勝を開催したが、95回目となる今年は2016年1月1日(金・祝)・味の素スタジアム(東京都)にて頂上決戦となる。また、今回は1回戦からJ1 2クラブ、J2全クラブが登場。2回戦からは、浦和レッズ、柏レイソル、FC東京、ガンバ大阪の2015年Jリーグ推薦シード4チームを除いたJ1クラブがお目見えする。『第95回天皇杯』1回戦の組み合わせは下記のとおり。【チケット情報はこちら】【1回戦】■8月29日(土)愛知県代表×神奈川県代表・名古屋港松本山雅FC×福井県代表・松本大分トリニータ×佐賀県代表・大銀ドV・ファーレン長崎×三菱重工長崎SC ・長崎県立滋賀県代表×和歌山県代表・東近江水戸ホーリーホック×青森県代表・Ksスタギラヴァンツ北九州×宮崎県代表・本城韮崎アストロス×千葉県代表・中銀スタセレッソ大阪×大阪府代表・金鳥スタ三重県代表×ヴェルスパ大分・三交鈴鹿コンサドーレ札幌×北海道代表・札幌厚別徳島ヴォルティス×岡山県代表・鳴門大塚ザスパクサツ群馬×岐阜県代表・群馬サ奈良県代表×静岡県代表・奈良橿原モンテディオ山形×山形県代表・NDスタロアッソ熊本×福岡大学・水前寺鳥取県代表×ファジアーノ岡山・とりスタジュビロ磐田×石川県代表・ヤマハ大宮アルディージャ×栃木県代表・NACK東京ヴェルディ×新潟県代表・味フィ西松江シティFC×鹿児島ユナイテッドFC・松江陸栃木SC×茨城県代表・栃木グジェフユナイテッド千葉×埼玉県代表・フクアリ■8月30日(日)ツエーゲン金沢×FC今治・石川西部富山県代表×沖縄県代表・富山愛媛FC×多度津FC・ニンスタ横浜FC×群馬県代表・ニッパツ秋田県代表×福島県代表・A-スタカマタマーレ讃岐×高知県代表・丸亀広島経済大学×徳島大学ヒポクラテス・広島一球岩手県代表×東京都代表・岩手アビスパ福岡×東海大学熊本・レベスタヴァンラーレ八戸×宮城県代表・八戸東陸京都サンガF.C.×京都府代表・西京極長野県代表×山口県代表・南長野FC岐阜×兵庫県代表・メドウ2回戦以降の日程は、2回戦・9月5日(土)・6日(日)・9日(水)、3回戦・10月10日(土)・11日(日)・14日(水)、ラウンド16(4回戦)・11月11日(水)・14日(土)・15日(日)、準々決勝・12月26 日(土)、準決勝・12月29日(火)、決勝・2016年1月1日(金・祝)となっている。2年ぶりの元日決戦で日本一の栄冠を手にするのは果たしてどのクラブか。1回戦・2回戦チケットは8月8日(土)午前10時より一般発売。
2015年08月07日Jリーグ戦が佳境を迎え、日本代表メンバーも発表。さらに、翌日に『ナビスコカップ』決勝を控えた今、気の早い話で恐縮だが『第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会』決勝のチケットがいよいよ明日より発売となる。国立競技場が改修工事中のため、12月13日(日)・日産スタジアムにてキックオフとなる『第94回天皇杯』は、“総力戦”がキーワードとなる。第94回天皇杯 チケット情報J1リーグ2位につけるガンバ大阪は、中断明けの第15節から5連勝。第20・21節をそれぞれ1分1敗としたものの、その後7連勝と破竹の勢いを見せた。この勢いがあれば、リーグ戦、『ナビスコカップ』、『天皇杯』の3冠制覇も夢じゃない。だが、そんな夢物語に現実は厳しく立ちはだかる。J1リーグ戦第29節・柏レイソルに0-1と敗れたことで連勝はストップ。第30節・FC東京戦では2-1と勝利したが、第31節・ベガルタ仙台戦ではMF・大森晃太郎の得点でリードするも終了間際の93分に柳沢敦にゴールを決められ勝点2を逃した。優勝争いの渦中において、崖っぷちにさらされているのだ。さらに、11月5日に発表された日本代表メンバーに、GK・東口順昭、MF・遠藤保仁、今野泰幸が選出されたことにより、主力のコンディション調整は難航するだろう。G大阪の準決勝の相手は、J1残留争いを強いられている清水エスパルス。第31節・川崎フロンターレ戦で勝利し降格圏を脱したとは言え、16位・大宮アルディージャとは勝点たったの2差。残る3試合も全力投球せざるを得ない状況にある清水は『天皇杯』をいかに戦うのか。互いに総力戦となる11月26日(水)・準決勝を制し決勝の地・日産スタジアムへと駒を進めるのは、果たして。一方、ジェフユナイテッド千葉×山形モンテディオはJ2対決となる。千葉はJ2リーグ5位、山形は6位・大分トリニータと勝ち点差2の7位と、両軍ともに『J1昇格プレーオフ』出場の可能性を残している。悲願のJ1昇格を手にした勢いそのままに、横浜決戦に乗り込めば、あるいは覇者となることも大いにあり得る。47年ぶりに元日・国立以外での決勝となる『第94回天皇杯』を制するのは、絶好調のG大阪か、J1の意地を見せる清水か。はたまた、千葉、山形が新たな歴史を刻むのか。チケットは11月8日(土)午前10時より一般発売。
2014年11月07日今週末の9月28日(日)に、『第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会』準々決勝のチケットが発売となる。対戦カードは、9月16日・都内で行われた組合せ抽選にて決定している。抽選には、大仁邦彌 公益財団法人 日本サッカー協会会長、岡野光喜 スルガ銀行代表取締役社長兼CEO、元日本代表・名波浩と田中誠が登場し、ドロワーを務めた。ガンバ大阪は、第88・89大会と連覇を達成している。そのG大阪がホームに迎えるのは、現在J2リーグ降格圏の17位・大宮アルディージャ。今シーズンのリーグ戦は2勝とG大阪に分があるが、何が起こるか分からないのがカップ戦だ。ドロワーの名波は、「G大阪はリーグ戦でも夏前からグッと上がってきて、調子が良い。大宮は監督が交代してから好転している雰囲気があるので、良い勝負になる」とコメントした。過去2度の『天皇杯』覇者の経験を持つ名古屋グランパスは、清水エスパルスと対戦。これまでのリーグ戦戦績は、清水の22勝7分20敗とほぼ互角。東海ダービーを制し、準決勝へと駒を進めるのは果たして……。反対ブロックでは唯一のJ1クラブとなるセレッソ大阪が、J2・ジェフユナイテッド千葉と激突する。千葉は、Jリーグ元年に参戦した「オリジナル10」のうちのひとつでもあり、地力は備わっている。『天皇杯』優勝未経験のC大阪(前身のヤンマーディーゼルサッカー部は3回優勝)がJ1の意地を見せるか、はたまた、千葉の下克上なるか。モンテディオ山形は、ギラヴァンツ北九州とのJ2対決になった。今季の対戦結果は1勝1敗となっており、J2リーグの順位は山形が8位、北九州が4位。どちらに軍配が上がってもおかしくない、緊迫した試合となりそうだ。『第94回天皇杯全日本サッカー選手権大会』は、国立競技場の改修工事により、風物詩の元日・国立ではなく12月13日(土)・日産スタジアムで開催される。抽選を終えた名波は、スケジュールが前倒しとなった今大会について「リーグ戦や、『ナビスコカップ』、日本代表戦があるので、(選手が)いる・いないなど(の状況)も出てくる。総力戦になる」と語った。準々決勝は、10月15日(水)G大阪×大宮・万博記念競技場、10月11日(土)名古屋×清水・名古屋市瑞穂陸上競技場、10月15日(水)・C大阪×千葉・キンチョウスタジアム、10月15日(水)・山形×北九州・NDソフトスタジアム山形にてキックオフ。チケットは9月28日(日)一般発売。
2014年09月26日『天皇杯』も準決勝と決勝を残すのみ。各チームとも来季へ向けて、補強に動き出している中、気の早い話で恐縮だが、『FUJI XEROX SUPER CUP 2013』のチケットがJリーグチケットで12月27日(木)に早割販売となる。『FUJI XEROX SUPER CUP 2013』はJリーグ戦開幕の前週に開催される、シーズンを占う重要な試金石として知られる。出場チームはJ1リーグ戦王者(すなわちサンフレッチェ広島)と『天皇杯』覇者である。大会の出場が決まっている広島のサポーターはSA指定席など6席種が前売価格より500円安くなる。早割は2013年1月6日(日)まで販売されるので、『天皇杯』4強に残ったガンバ大阪、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノス、柏レイソルのファンも、”元旦・国立・決勝”の結果を受けて、特別価格で購入できるわけだ。さて、『天皇杯』4強には興味深いメンツが残った。J2降格が決まったガンバ大阪にジョルジョーニョ監督の辞任が決定している『ナビスコカップ』王者・鹿島アントラーズ、2004年のリーグ制覇からタイトルから遠ざかっている横浜F・マリノス、昨年リーグ戦初優勝を果たした柏レイソルだ。J1リーグ戦の順位で横浜FM4位、柏6位、鹿島11位、G大阪17位と、目指すべき位置には届かなかった4チームだからこそ、タイトルへの渇望は強い。『天皇杯』勝者には『FUJI XEROX SUPER CUP2013』出場権とともに、『ACL2013』のキップも与えられている。優勝、最低でも『ACL』出場圏内の3位確保を目指していた4チームにとって、モチベーションが下がることはないだろう。不本意なシーズンを送った選手たちにとって、『天皇杯』は意地を見せる最後のチャンスでもある。そもそも”元旦・国立・決勝”は、フットボーラーにとって誉れの大舞台だ。そして、選手たちは知っている。タイトルの懸かったKO方式のトーナメントでは、優勝と準優勝の間に天と地ほどの差があることを。準優勝チームはファイナリストではなく、最後の敗者でしかない。しかも、2013年のはじまりを敗北で迎えなくてはいけない。これは避けたい、避けなければならない。『天皇杯』準決勝のカードはG大阪×鹿島・エコパスタジアム、横浜FM×柏・国立競技場でキックオフを迎える。12月29日(土)・準決勝、2013年1月1日(火)・決勝のチケット発売中。2013年2月23日(土)・国立競技場で行われる『FUJI XEROX SUPER CUP2013』のチケットは12月27日(木)よりJリーグチケット早割販売、2013年1月4日(金)よりJリーグチケット先行販売。チケットぴあでは、2013年1月11日(金)よりインターネット先行抽選「プレリザーブ」を受付。一般発売は2013年1月19(土)より。
2012年12月26日92回目にして、初の試みだ。11月8日、天皇杯ベスト16抽選会が行われた。大仁邦彌日本サッカー協会会長は「抽選会という新たな試みですが、これによって天皇杯に関心を持ってくださる方が増え、ひとりでも多くのファンがスタジアムに足を運んでくれることを願っています」と抱負を語った。ドロワーは木村和司をはじめ、長谷川健太、名良橋晃、福西崇史と天皇杯で幾多のドラマ、名勝負を演じた錚々たるメンバー。ドロワーたちは天皇杯の思い出を口々に語った。天皇杯で6度の優勝を果たした木村は、一番印象に残っているのは第63回大会だと言う。「ヤンマーと対戦した第63回大会。釜本(邦茂)さんがプレイイングマネージャーをされていて、後半に交代出場した時、これは勝ったなと思った」と笑わせた。名良橋は「3度の優勝よりも準優勝に終わった時の方が印象に残っている」と振り返った。福西は83回大会の決勝はケガで出場は叶わず。「大晦日の夜、サッカーのためにホテルに泊まって、日本一になることを願って寝たんですが……」と笑いを誘った。長谷川は78回大会を強烈に覚えていた。相手はチームの消滅が決まっている横浜フリューゲルス、清水エスパルスは前半を1-0でリードするも、「後半は国立競技場全体がフリューゲルスを応援し、すごい逆風だった」。結果は1-2で準優勝に終わった。抽選の結果、新たなドラマを刻むカードが決定。鹿島アントラーズ×ジュビロ磐田、浦和レッズ×横浜F・マリノスなど、黄金カードが決まる中、特に注目されたのが4回戦に勝ち残ったアマチュア2チームだ。福島ユナイテッドFCはジェフ千葉に挑み、横河武蔵野FCは柏レイソルに立ち向かう。大仁会長は「東北リーグの福島ユナイテッドFC、JFL所属の横河武蔵野FCは、天皇杯ならではのジャイアントキリング(番狂わせ)を起こしたチーム。今後も台風の目となって、天皇杯の歴史に名前を刻んでほしい」と2チームへの期待を語った。木村も「ジャイアントキリングはサッカーの面白さ、天皇杯の醍醐味」と言えば、名良橋は「格上のチームの方がやり辛い」と解説した。チャレンジが続く2チームの関係者は意気込み十分。「相手はどこでも関係なくチャレンジしていくだけ」(横河武蔵野FC・依田博樹監督)、「柏には強いイメージしかないが、粘り強い戦いをしたい」(金守貴紀主将)、「絶対に諦めない気持ちでやっている」(福島ユナイテッドFC・鈴木勇人社長)。福島は除染のため、ホームグラウンドを使用できない状況にある。選手たちは働きながら、米沢(山形)、白石(宮城)、会津若松(宮城)へ練習に出向く。往復の移動時間が練習時間を上回るのはざらという悪条件だが、鈴木社長は「タフな状況にはもう慣れている」とコメント。4回戦のその他のカードはガンバ大阪×FC町田ゼルビア、セレッソ大阪×清水エスパルス、名古屋グランパス×ロアッソ熊本、大宮アルディージャ×川崎フロンターレ、キックオフは12月15日(土)。決勝は2013年1月1日(火)・国立競技場で開催される。チケットの一般発売は11月24日(土)より。
2012年11月09日贈呈式の翌日に皇居へ昭和25年に創設され、戦後の荒廃した状況から、日本の保健衛生の向上に貢献した個人や団体を表彰する『第63回保健文化賞』の募集が開始された。主催は第一生命で、後援には厚生労働省などが名を連ねる。応募期間は4月15日まで。毎年秋に贈呈式が行われ、翌日には受賞者が天皇・皇后両陛下の拝謁を賜る同賞は、前回までに605団体、311名の個人が晴れて受賞をしている。同賞の対象となるのは、下記の基準を満たしている個人・団体。1.保健衛生(関連する福祉等を含む)を実際に著しく向上させた団体あるいは個人2.保健衛生(関連する福祉等を含む)の向上に著しく寄与する研究または発見をした団体あるいは個人10年以上の活動を応募は必ず他薦を基準とし、国外の活動も含まれる。また同賞における保健衛生とは、『保健医療』『生活環境』『高齢者保健福祉』『障がい者保健福祉』『少子化対策』などを指している。応募の資格として、団体であれば10年以上の実績、個人であれば50歳以上で、かつ10年以上の活動年数などが必要。平成22年度は、団体・個人合わせた賞金総額が2,500万円となり、神奈川県の『川崎病の子供をもつ親の会』、三重県の『三重県アルコール関連疾患研究会』など多数が顕彰されている。応募や問い合わせなど、詳しくは主催者まで。第一生命CSR推進室(大坪)※CSR推進室は平成23年4月1日付でDSR推進室に改称します。TEL 050-3780-6950受付時間 平日9:00~17:00
2011年02月03日