ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい……。 肺の手術後、強い不安が襲ってきて…抗がん剤を数カ月投与したのち、ホルモン剤(中用量ピル)の服用に切り替えて、侵入奇胎(※)の治療に励んでいる月野ねこさん。そんな中、今度はCT検査で肺に影が見つかってしまいます。「子どもたちのためにも早く治療を受けてほしい」との夫の強い希望もあり、医師から説明を受けた2日後に、肺の手術を受けることが決まりました。 手術当日は3〜4時間かけて肺の腫瘍を切除し、切り取った部分は、良性か悪性か調べるための検査へと回されました。手術翌日、月野ねこさんは体の痛みや気持ち悪さに加え、がんが転移したのだと考えると、何もかもがつらくなってしまい……。 ※侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 手術前の説明書に書かれていた月野ねこさんの病名は、『右中葉肺結節(転移性肺腫瘍疑い)』というものでした。月野ねこさんの患っている侵入奇胎は、いわば“前がん状態”なのですが、侵入奇胎になったケースのうち約30%が、肺に転移すると言われています。CT検査だけだと腫瘍が良性か悪性かを判断するのが難しいため、月野ねこさんのように肺に影が見つかった場合は、手術で病変部分を切り取って病理検査(顕微鏡で細胞を調べる検査)で診断されます。 ーー手術説明書にも“転移性疑い”って書かれているし、肺に見つかったものは、どう考えたってがんだ。転移したんだ……。 手術後、HCU(高度治療室。ICU:集中治療室よりも、救急度の低い患者さんが入室する病棟)に移された月野ねこさん。手術をしたところがズキズキと痛み、酸素マスクは息苦しく、体中につながった管が気持ち悪くて仕方ありません。加えて、腫瘍の正体や今後の治療が気になり、何もかもがつらくなってきて……。ついに泣き出してしまいました。 すると、泣きじゃくる月野ねこさんをやさしくなだめてくれたのは、ひとりの看護師さんでした。 「月野さん、たくさん頑張ってきたね。何も我慢しないでいいんだよ。痛かったり吐きそうになったりしたら、すぐに私たちを呼んでね。これからは私たちが一緒にサポートするからね」 これ以上ないほどに苦しい状況で、やさしく声をかけてくれた看護師さんに、当時の月野ねこさんは心から救われ、今でも看護師さんには感謝しているそうです。これまで、抗がん剤治療で何度も入退院を繰り返してきた月野ねこさん。今回の入院生活でも精神的につらくなるときがあると思いますが、不安を極限まで溜め込んでしまわないよう、もっと周りの医師や看護師に相談すると、少しは気持ちがラクになるかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年04月12日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい……。 急きょ決まった肺の手術侵入奇胎(※)を治すため、抗がん剤投与を数カ月間おこなったのち、ホルモン剤での治療に切り替えた月野ねこさん。異常だったホルモン値も下がってきて治療は順調に進んでいるかと思いきや、ある日、呼吸器外科に呼び出されます。 「月野ねこさんの肺には病変があります。手術で病変部分を切り取って、正体を調べましょう」医師にそう告げられた月野ねこさんは、動揺しながらも、来月末の手術に賛同します。しかし、横で聞いていた夫は、手術時期に納得がいかないようで……。結局、夫の強い希望で手術日程は変更となり、明日に入院して明後日に手術を受けることになったのです。 ※侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 呼吸器外科に呼び出された日、明日からの入院が決まった月野ねこさんは、窓口で入院申込書を記入してから帰宅しました。本当は1カ月かけて心の準備をしてから来月末に手術を受けたかったものの、「子どものためにも早く手術を受けてほしい」と夫に説得されたら何も言い返せず、夫の提案に同意するしかなかったそうです。 でも、夫の気持ちも痛いほどにわかりますよね。これまでずっと月野ねこさんが病気と闘う姿を1番近くで見てきたからこそ、夫は「手術まで1カ月も期間が空いたら、妻はまたいろいろと考え込んでしんどくなるんだろうな。子どものためもあるけれど、妻のためにも、手術日は早いほうがいいかもしれない」と考えたようです。もしかしたら、月野ねこさんが思っている以上に、夫は月野ねこさんのことを理解してくれているのかもしれません。 当日の『胸腔鏡手術(胸部に何カ所か穴を開け、そこからカメラや器具を挿入しておこなう手術のこと)』は、3〜4時間で終了。右側の肺の中央部分にあった病変は、無事に取り除くことができました。切り取った部分はこれから検査に回されます。 まだ麻酔の効果が切れずに意識がもうろうとしているとき、夫の「頑張ったね」というやさしい声が聞こえてきて、月野ねこさんは複雑な感情を抱いて、少しだけ涙を流してしまったのだとか。肺にあった悪いものの正体が気になって不安ではありますが、今はひとまず、手術が無事に終わって何よりですね。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年04月11日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい……。 突然の手術宣告に、夫婦の反応は…侵入奇胎(※)になってしまい、抗がん剤での治療を始めた月野ねこさん。数カ月後、異常だったホルモン値が落ち着いてきたため、抗がん剤の代わりにホルモン剤(中用量ピル)を用いた治療に変更となりました。 ホルモン剤での治療を開始して1カ月が経過したある日、主治医(婦人科医)から「一度、肺の病変を調べる必要があります。呼吸器外科の先生が診てくれるそうなので、急ですが、明日病院に来てくれますか?」と、不穏な連絡が。翌日、夫に付き添ってもらい、病院を訪れると……。 ※侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 「月野ねこさんの肺には病変が見つかりました。その正体を確かめるため、病変部分を取り除いて検査したいと思っています。手術方法は、胸腔鏡手術という方法でおこないます」 呼吸器外科医から突然の宣告を受けた月野ねこさんですが、事前に婦人科医から「肺に病変が見つかった」との連絡を受けていたため、それなりに覚悟はしていた内容でした。しかし、手術をするとなると、すぐには心の準備ができません。医師から「手術時期は最短で来月末になります」と言われた月野ねこさんは、「その間に心の準備をしよう」と、すんなり賛成しました。 ところが、夫は医師の言葉に納得できなかったようで、「先生。手術日ってもっと早めることはできないんですか?」と、切実に訴えかけます。その後、改めてスケジュールを確認した医師は、「急ですが、明日に入院して明後日に手術ができます! どうしますか?」と提案してくれました。 手術日を少し先に設定して心の準備をしたい月野ねこさんと、肺の中に悪いものがあるのであれば、一刻も早く取り除いてほしい夫。『病気と闘う当事者』である月野ねこさんと、『病気と闘う妻を見守る立場』の夫では、どうしても考えが異なるようです。こういうときは“何を最優先にすべきか”を考えると、お互いが納得できる答えが見つかるかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年04月07日効率的なダイエットに役立つ遺伝子検査をキャンピングカーレンタル・遺伝子検査事業等を展開するキャンピングカー株式会社は、「ダイエット遺伝子検査キット『遺伝子博士』新生活応援カード付ギフトパッケージ」の販売をDr.ヘルスケアラボ オンラインショップで開始した。同社は、ダイエットや美容に特化した遺伝子検査サービス『遺伝子博士』において、新生活をスタートする人への贈り物用に、おしゃれなラッピングで応援メッセージカードを同梱したギフトパッケージを用意した。検査サンプルの採取は自宅で簡単に『遺伝子博士』は、自宅で簡単にできる遺伝子検査キット。検査の結果をもとにして、自分の体質に合わせた食事や運動方法を知ることができる。サンプル採取後は、返送用の封筒に入れてポストに投函するだけ。結果は約3週間後に解析完了メールが届き、スマートフォンやパソコンで確認できる。一般的なダイエット遺伝子検査キットは、分析結果を大きく3~4タイプに分類しているが、『遺伝子博士』は、33タイプの結果に細分化。遺伝情報にもとづき、太りやすい食べ物・太り方の特徴・肥満リスク・痩せやすい食べる順番・効果的なトレーニング法・体質に合ったサプリメント情報等、ダイエット方法をアドバイスする。検査を受けることにより、体質改善への意識や行動の変化が高まる。効率的なダイエットに役立つ商品として、健康や美容に興味のある女性に人気がある。販売価格は、8,580円(税込み)。(画像はプレスリリースより)【参考】※プレスリリースキャンピングカー株式会社※Dr.ヘルスケアラボオンラインショップ
2023年03月26日■前回のあらすじ支援センターで療育に通うまでの流れを説明してもらった私たち。療育に行くための受給者証を取得するため医師の診断書が必要なこと、療育先は自分たちで探さなければならないと知る。そして療育先に見学へ行くことに。■発達検査を受けることに…■検査結果でわかったこと発達支援センターにて発達検査をしてもらった結果が出ました!IQの数値的には(平均は100前後だそうです)療育手帳を申請できる状態になります。また半年後に発達検査を受けて、結果によって療育手帳については考えていきたいと思います。(療育手帳は知的な遅れのある人が申請できる手帳で、さまざまなサービスや支援を受けられます。必ず取得しなければならないものではありません)先生によって検査の結果などは多少異なったりするかもしれませんが、きちんと受け止めて長男のためになることをできる限りやっていきたいと思います!次回に続く「息子が療育に通うまで」(全11話)は12時更新!あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は専門機関にご相談ください。
2023年02月20日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 ホルモン剤治療を始めて1カ月が経過侵入奇胎(※1)を治療するため、抗がん剤治療を始めた月野ねこさん。しかし、1種類目の抗がん剤『メトトレキサート』では思うように効果が出ず、2種類目の抗がん剤『アクチノマイシンD』にシフトして治療を継続することに。 外来での抗がん剤治療を始めて4カ月が経過したころ、主治医が唐突に「抗がん剤治療は今回で終わりにしましょう」と宣告。今後は、抗がん剤の代わりにホルモン剤を使って治療をしていくことになりました。 つらい抗がん剤治療からようやく抜け出すことができた、月野ねこさん。子どもたちと過ごす穏やかなひとときに幸せを噛み締めていたのですが……。 ※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。※2=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。絨毛性疾患の場合はHCG値が高く検出される。 抗がん剤に代わり、中用量ピルでの治療を開始した月野ねこさん。実は、月野ねこさんは以前に低用量ピルを服用していた時期があり、今回中用量ピルを飲み始めるにあたって、そこまで副作用は心配していなかったそうです。しかし、いざ服用を始めると想像以上に吐き気やむくみ、倦怠感などの副作用がひどく、主観では抗がん剤と同じくらい中用量ピルでの治療も身体的に大変だったのだとか。 とはいえ、通院不要で自宅にいながら飲み薬だけで治療ができるようになったことで、家族や子どもたちと過ごせる時間は増えました。確かに体調は万全とはいえないものの、「子どもたちを連れて公園に遊びに行ける『普通』の日常を取り戻せたことが何よりもうれしかった」と、月野ねこさんは語っています。 しかし、そんな穏やかな日々も長くは続きませんでした。ある日、主治医から「ホルモン剤による治療ですが、思うようにHCG値が下がっていません。肺の病変を調べる必要があるので、一度呼吸器外科で診察を受けてください。急ですが、明日受診できますか?」と連絡が入ったのです。 あまりに突然の展開に、嫌な想像だけが膨らんでいきます。不安と恐怖で体が震え、頭が働かず「先生……どうしよう」とアワアワするだけの月野ねこさんを、「しっかりしな!」と旦那さんが落ち着かせてくれました。 「次のステージにいくときがきたんだ」と悟った月野ねこさん。穏やかで幸せな時間は早くも終わりを迎え、またしてもつらい闘病生活が始まったのでした。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月25日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 11クール目に起きた奇跡侵入奇胎(※1)を治療するため、抗がん剤治療を始めた月野ねこさん。しかし、1種類目の抗がん剤『メトトレキサート』では思うように効果が出ず、2種類目の抗がん剤『アクチノマイシンD』にシフトして治療を継続することに。 アクチノマイシンDに薬剤を変更してからも副作用は相変わらずつらいままで、私生活では体が思うように動かせず、家事や育児を夫や母に任せきりの状態に。「私の存在は家族にとってお荷物でしかないし、私はダメなママだ。それに、抗がん剤治療がうまくいくかもわからないし……ただただ不安だよ」とネガティブになってしまうことも多かったのですが、それでも不安に耐えながら、外来での抗がん剤投与を4カ月ほど続けた結果……。 ※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 アクチノマイシンDでの抗がん剤治投与は、2週間おきに月曜日〜金曜日までの5日間おこなわれます。2月に始めた外来での治療は、6月になって10クール目を迎えていました。4カ月の間、月野ねこさんは抗がん剤のつらい副作用となんとか向き合い続け、HCG(=ヒト絨毛性ゴナドトロピン。胎盤絨毛細胞から分泌されるホルモンのこと。絨毛性疾患の場合はHCG値が高く検出される)値は順調に下がっていきました。 そして迎えた11クール目の1日目、新しく主治医となった医師が突如「今回の11回目のクールで抗がん剤治療は終わりにしましょう」と告げたのです! 医師によると、抗がん剤治療を続けてもこれ以上HCG値は下がらない可能性があり、今後はホルモン剤を使った治療に切り替えるとのこと。 このころの月野ねこさんは、抗がん剤の副作用ですでに髪の毛は抜け落ち、肌は荒れ果てて体重が増え、メンタルはボロボロの状態。今後はそういった副作用が一切なくなり、家族に迷惑をかけた申し訳なさからも解放されると思うと、「努力がようやく報われたんだ……頑張ってよかった」と、ひしひしとうれしさが込み上げきました。 しかし、侵入奇胎はまだ完治したわけではありません。実はこのあと、月野ねこさんが子どもたちと笑顔で暮らせる生活はわずか1カ月で終わりを迎えるのでしたーー。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月21日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 外来での抗がん剤治療がスタート侵入奇胎(※1)を治療するため、抗がん剤の種類を変えながら、2度の入院生活を経て退院した月野ねこさん。しかし、退院後も抗がん剤の副作用の影響で体がだるくて思うように動けず、育児や家事は夫や母に任せっぱなしでした。 寝たきりの生活が続くうち、「こんなママで子どもたちに申し訳ない」と気持ちが落ち込んでしまった月野ねこさんは、ある日、夫に「抗がん剤治療がつらい。これからどうなるかわからないし」と弱音を吐いてしまいました。しかし、「またそれ? そんなこと言ったってわからないものはどうしようもないじゃん」と、夫は気持ちを理解してくれません。その日の夜、月野ねこさんは「私のことは誰が救ってくれるんだろう」と感情が爆発し、誰も知らないところでひとり、大粒の涙をこぼしたのでした。 そんな中、外来での抗がん剤治療初日を迎え……。 ※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 『メトトレキサート』という抗がん剤の効き目が出なくなってきたことから、『アクチノマイシンD』という抗がん剤に変更になった、月野ねこさん。前回、1週間ほどの入院期間を経て、アクチノマイシンDの1クール目の投与が終了。2クール目からは、2週間ごとに通院して外来での抗がん剤治療を受けることになりました。 通院の日の朝は大忙しです。病院での採血がかなり混むため、朝の6時半には自宅を出ないといけないのですが、それまでに子どもたちの朝食を用意して保育園に行く準備を済ませた上で、自分の身支度もしなければなりません。病院に着いたら混まないうちに採血を受け、あとは採血の結果が出て診察に呼ばれるまではひたすら待機です。 ちなみに、外来治療を始めた最初のころ、採血がこんなに混むと知らなかった月野ねこさんは、「採血なんてすぐ終わるでしょ」と診察時刻の30分前には病院に到着したものの、採血が200人待ちの状況で、結果的に2時間も待たされたそうです。大学病院や総合病院など、大きい病院ほど採血で混みますよね。 数日前、「私なんて家族の負担になっているだけだ。私なんていないほうがいいんだ」と負の感情が爆発してしまった月野ねこさんですが、その後もモヤモヤした気持ちは若干残りつつも、副作用にもどうにか耐えて順調に抗がん剤治療が進んでいきました。このまま元気になって、つらい抗がん剤治療から一刻も早く抜け出せることを祈るばかりです。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月17日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 夫の言うこともわかるけど、私も誰かに助けてほしい抗がん剤投与による侵入奇胎(※1)治療のため、2度の入院生活を経て退院した月野ねこさん。しかし、退院後も抗がん剤の副作用の影響で体がだるくて思うように動けず、育児や家事は夫や母に任せきりで、寝たきりの生活を送っていました。ある日の夜、「家族にとって私はただのお荷物でしかない。私なんてこの家にいないほうがいい」と精神的に追い詰められてしまった月野ねこさんは、動揺して泣きじゃくる娘を置いて家を飛び出してしまいました。その後、少し気持ちが落ち着いて家に戻ってきたのですが……。 ※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 つらいときはイマジナリーフレンド(実在しない空想上の存在)と相談するなど、これまで自分で自分を支えてきた月野ねこさん。それでも、このときは本当に精神的に限界で、旦那さんの言うとおり「娘や息子のことを気にかけてあげなきゃいけない」とは頭で理解していても、同時に「じゃあ私のことは誰が気にかけてくれるの? 誰が助けてくれるの?」と感じ、さらにつらくなってしまったそうです。 病気や抗がん剤治療のせいで心がボロボロだった月野ねこさんは、周りの人たちに対して「もっと目に見えるかたちで助けてほしい」と感じてしまったのだとか。確かに、抗がん剤治療のつらさは話に聞きますし、中にはつらすぎて治療をやめたいと感じる方もいるそうです。そんなときこそ、やはり周りにいる家族や友人、医師や看護師さんなどに、迷惑とは思わず不安をすべて吐き出すことが大切なのかもしれません。そして、その上で周りの人がつらさを理解し、寄り添ってあげることが必要なのだと感じました。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月13日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 イマジナリーフレンドとの再会抗がん剤投与による侵入奇胎(※1)治療のため、2度の入院生活を経て退院した月野ねこさん。しかし、退院後も抗がん剤の副作用の影響で体がだるくて思うように動けず、育児や家事は夫や母に任せきりで、寝たきりの生活を送っていました。 ある日の夜、「家族にとって私はただのお荷物でしかない。私はこの家にとってのガンのようなもので、存在していてもみんなを蝕むだけだ」と精神的に追い詰められてしまった月野ねこさんは、「ママ、行かないで」と動揺して泣きじゃくる娘を置いたまま、家を飛び出してしまい……。 ※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 イマジナリーフレンドとは、実在しない空想上の友だちのこと。「スピリチュアルな話なので、この出来事をどういうふうに描こうか迷った」と話していた、月野ねこさん。漫画ではイマジナリーフレンドを白いモヤで表現していますが、実際は人によってイマジナリーフレンドの姿は異なるそうで、ねこさんの場合は小学生のころに大切にしていたクジラの人形の姿なのだそうです。 家を飛び出したあとは誰もいない路肩に座り込み、イマジナリーフレンドと会話をしていた月野ねこさん。イマジナリーフレンドは、月野ねこさんが苦しんでいるときにいつもそばにいてくれ、今回も「退院して家に帰ってきたのは娘を悲しませるためでも、夫を心配させるためでもないよね? みんなで笑顔で過ごすために帰ってきたんだよね?」と、ねこさんの気持ちにやさしく寄り添ってくれました。その後、大切な友だちの適切な助言のおかげで冷静になれて、家族が待つ家へと帰ることができたそうです。 イマジナリーフレンドの存在は長子やひとりっ子によく見られ、5〜6歳ごろ、または10歳ごろに出現し、一般的には児童期に消失するため、大人になってからも会話ができることはまれなのだとか。月野ねこさんの場合も小学生時代に一度見えなくなったのですが、今回、病気になってから再びイマジナリーフレンドが現れるようになったそうです。そう考えると、イマジナリーフレンドは月野ねこさんを支えるために生まれた存在なのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月10日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 精神の限界を迎えた私は…抗がん剤の種類を変えながら侵入奇胎(※1)の治療を続け、2度目の入院生活を終えて退院した月野ねこさん。しかし、安心するはずの家に帰ってきてからも、抗がん剤の副作用で体がだるく思うように動けず、家事も育児もできないことでの自己嫌悪が、どんどん強くなっていきました。さらに、今後の治療への不安も募り、「私は家にいても何もできない。ただ邪魔なだけの存在だ」と、ついに精神が限界を迎えてしまい……。 ※1=侵入奇胎とは、胞状奇胎(異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する)の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。前がん段階といわれている。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 「もう治療したくないよ、本当に治るのか不安だよ」「家に帰ってきても何もできないし、私なんてお荷物なだけで、私みたいな人間がママだなんて子どもたちがかわいそうだよ」と、抱え込んでいたやるせない感情を夫にぶつけた月野ねこさん。しかし、夫はため息をついて「またそれ? 考えたってどうしようもないじゃん」と言うのみで、ねこさんの気持ちに寄り添ってはくれませんでした。 ーーもうダメだ、この家にいても私はお荷物なだけだ。私はこの家のガンなのだから、存在している限り家族を蝕んでしまう。私なんていないほうがいいんだ。 そう考えた月野ねこさんは、動揺し泣きじゃくる娘を置いて、夜の10時に家を飛び出してしまいました。 月野ねこさんいわく、このときは自分が家を出ることが最善だと判断し、娘さんの泣く声が家の外まで聞こえていても、聞こえないふりをして家を出て行ってしまったそうです。当時のことを振り返ると、大切な娘を傷つけてしまった自分の行動はとても愚かだったと後悔している、と語っています。精神が限界を迎えてしまった月野ねこさん。このとき、旦那さんがもう少し寄り添ってあげていれば、ねこさんの行動も少しは変わっていたのかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月09日1男を育てるペンコさん。2人目のお子さんを望んでいたところ、ある日、妊娠検査薬で陽性反応が! 夫婦で大喜びし、後日産婦人科を受診すると、異所性妊娠(子宮外妊娠)の疑いがあることを告げられたのです。「一個人の経験談ではありますが、日常的には話しづらい内容だからこそ、マンガにして発信する意味があるのかもしれないと思っています」というペンコさんの体験マンガ。ぜひご覧ください。※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。 妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。その後、「胞状奇胎」という病気であることが確定しました。長い通院生活を経て、ホルモン値が安定したことを機に一旦治療は終了。妊活の許可もおりました。5年間は定期的な経過観察が必要になりましたが、ようやく前に進むことができるのでした。今回は、その後のペンコさんの妊活についてお伝えします。 胞状奇胎は再発しやすいと先生に言われたわけではないのですが、その可能性がないこともなく妊活中もやはり不安は拭いきれませんでした。 出産予定日も決まった今はいつ陣痛がくるか、とソワソワする毎日です。息子は最初から妊娠をわかってくれていて「自分のおなかにも3人赤ちゃんがいるんだよ〜」と言っています(笑) でも最近は、出産間近なのを感じてか少し寂しそうな発言を寝る前によくしているので、出産するまで、そして2人目が生まれてからもたくさん遊んでお話していきたいなあと思っています。 連載、そして報告にお付き合いくださりありがとうございました! 医師からの許可がおり、第2子の妊活をスタート。手術で卵管を1つとっているからか、排卵日の予測が難しかったそうですがある日妊娠が判明。 妊娠検査薬で陽性反応が出てこの上なくうれしいはずなのに、「またなにかあったらどうしよう……」と心配が消えません。つらい経験をしているペンコさんにとって、胎嚢や心拍が無事確認できるまでの期間は不安が拭えず、辛抱が必要な時期だったのではないでしょうか。その後、無事に心拍確認ができつわりに苦しむ日々を乗り越え、臨月まで迎えることができたようです。 妊娠したと思ったはずが卵巣に腫瘍が見つかり、小さな息子さんを抱えながらの手術・通院の日々の苦労ははかり知れません。ここまでくるのに、たくさんの気がかりがあったのだろうなと思います。つらい経験でしたが、家族と共に乗り越えたペンコさんの体験記に勇気をもらった方もいるのではないかと思います。 あとは、待望の赤ちゃんとの対面を待つばかりです。無事、元気な赤ちゃんが生まれてきますように! ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ペンコアラサーで1児の母。育児絵日記やイラストエッセイを描いています!よく食べよく寝る人。テキトー人間だけど変なところを気にします。
2023年01月08日1男を育てるペンコさん。2人目のお子さんを望んでいたところ、ある日、妊娠検査薬で陽性反応が! 夫婦で大喜びし、後日産婦人科を受診すると、異所性妊娠(子宮外妊娠)の疑いがあることを告げられたのです。「一個人の経験談ではありますが、日常的には話しづらい内容だからこそ、マンガにして発信する意味があるのかもしれないと思っています」というペンコさんの体験マンガ。ぜひご覧ください。※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。 妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。その後、「胞状奇胎」という病気であることが確定し、hCGの値を定期的に確認していく日々がスタート。ようやくホルモン値が安定し、妊活も再開。5年間は経過観察が必要で、半年に1回は検査のため通院することになりました。 半年に1回、経過観察のために検査を受けながら妊活に励んでいるペンコさん。インスタグラムのフォロワーさんにアンケートをとったところ、彼女がかかってしまった「胞状奇胎」という病気は、まだまだ認知度が低いことがわかったそう。 あまり知られていない「胞状奇胎」という病気の実態を伝えたくて、ペンコさんは自身の体験をマンガにしました。ペンコさんのメッセージにもありますが、妊娠・出産は本当に奇跡の連続ですよね。 「動いているかな?」「元気かな?」とおなかの赤ちゃんの心配をしながら、自分の体調も管理して過ごす妊娠期間。無事に赤ちゃんと対面するその瞬間まで不安が尽きることはありません。ペンコさん自身も病気になって、改めてこの奇跡を実感するのでした。大変なことも多い妊活ですが、頑張ってほしいですね! ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ペンコアラサーで1児の母。育児絵日記やイラストエッセイを描いています!よく食べよく寝る人。テキトー人間だけど変なところを気にします。
2023年01月07日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。【前回のあらすじ】胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になってしまい、人生初の抗がん剤治療を受けることになった、月野ねこさん。抗がん剤の副作用と闘いながらも、5日間の治療を終えてようやく退院しました。ところが、しばらく経つと抗がん剤の効き目が薄れ、HCG(※3)値が下がらなくなってしまったのです。そこで、別の抗がん剤での治療を始めるため、再び大学病院に入院することに。その後、2度目の入院生活を経て退院したのですが……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。※3=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 ネガティブモードから抜け出せない メソトレキサート(メソトレキセート)という抗がん剤での治療をおこなっていたものの、効果があまり見られなくなり、アクチノマイシンという抗がん剤に変えて、2度目の入院生活を送ることになった、月野ねこさん。 抗がん剤を変更したあともやはり副作用はつらく、入院3日目からは吐き気やだるさに襲われ、食事はほとんどできず、シャワーにもいけない状態に。なんとか5日間の入院生活を耐えたのですが、退院後もメンタルはボロボロでした。 ーー私がいない間、寂しかっただろうに子どもたちは頑張ってくれた。ーーなのに、私は家に帰ってきても子どもの世話もごはんを作ることもできなくて、仕事は休職中。ただベッドに横になっているだけ。ーー自分の存在が惨めで情けない。ーー家族みんなに迷惑をかけて、私は家族にとってただのお荷物でしかない。 周りの人からすると「そんなことないよ」と言いたくなりますよね。でも、ネガティブの沼にハマって身動きが取れなくなっている月野ねこさんは、心の余裕がなく思考が狭まってしまっていたため、「自分に存在価値なんてない。自分はこの家にとってのガンなんだ」という考えに囚われてしまっていたのです。 できることなら過去に戻って、このときの月野ねこさんに何時間でもやさしい言葉をかけてあげたいですね。 監修/助産師 松田玲子 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2023年01月06日1男を育てるペンコさん。2人目のお子さんを望んでいたところ、ある日、妊娠検査薬で陽性反応が! 夫婦で大喜びし、後日産婦人科を受診すると、異所性妊娠(子宮外妊娠)の疑いがあることを告げられたのです。「一個人の経験談ではありますが、日常的には話しづらい内容だからこそ、マンガにして発信する意味があるのかもしれないと思っています」というペンコさんの体験マンガ。ぜひご覧ください。※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。 妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。その後、「胞状奇胎」という病気であることが確定し、hCGの値を定期的に確認していく日々がスタート。3カ月ぶりに血液検査を受けると、ホルモン数値が安定していることがわかり、先生から妊活の許可もおりたのですが……。 病院に行くのが心底嫌だと思ったわけではありません。(いや、手間ではあるけども。笑) ただホルモン値が上がっていなければもう病院通いは終わりだと勘違いしていたので、5年間も経過を見ると聞いてびっくりしたのが正直な気持ちです。 多分その驚きようから「こいつは来なくなるタイプだな……」と先生に思われたのか、「忘れずにきてくださいね」と釘を刺されました(笑) 手術から始まった、ペンコさんの長い長い通院生活。小さなお子さんを抱えながらの通院は、きっと想像以上に大変だったことでしょう。 ようやくホルモン値が安定し、これで通院から解放される!と思っていたら、先生から「がん化の恐れがあるので、5年間は半年に1回通院をしてほしい」と言われます。予想外の事実にびっくりしてしまうペンコさん。これからあと5年は経過観察が必要と知れば、ちょっとがっかりしてしまう気持ちもわかりますよね。 しかし、経過観察をしっかりとおこなうことはとても大切です! 半年に1回検査をしてもらい先生の口から「心配ありませんよ」と言ってもらえると、安心ですよね。なにはともあれ、第二子妊娠を目指して、新たなる一歩を踏み出せることでホッとするペンコさんでした。 ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ペンコアラサーで1児の母。育児絵日記やイラストエッセイを描いています!よく食べよく寝る人。テキトー人間だけど変なところを気にします。
2023年01月05日1男を育てるペンコさん。2人目のお子さんを望んでいたところ、ある日、妊娠検査薬で陽性反応が! 夫婦で大喜びし、後日産婦人科を受診すると、異所性妊娠(子宮外妊娠)の疑いがあることを告げられたのです。「一個人の経験談ではありますが、日常的には話しづらい内容だからこそ、マンガにして発信する意味があるのかもしれないと思っています」というペンコさんの体験マンガ。ぜひご覧ください。※マスクをしている場面でもマスクは省略しています。※手術、流産を含むお話です。つらい気持ちになられる方は閲覧にご注意ください。 妊娠検査薬で陽性反応が出たペンコさん。赤ちゃんが確認できるであろう妊娠6週目あたりに産婦人科を受診しましたが、子宮内を映すモニターには何も映らず、その後の受診で「異所性妊娠」の可能性が高いことを告げられました。すぐに大病院へ搬送⇒手術となったのですが、術後の検査で「子宮外妊娠ではなく、卵巣にあったのは腫瘍だった」と判明。その後、「胞状奇胎」という病気であることが確定し、hCGの値を定期的に確認していく日々がスタート。ついにホルモン値がゼロになってから3カ月が経ち数値の上昇もしなくなりました。先生からは妊活の許可がおり、これで通院も終了かと思っていたところ……? ホルモン値が最低まで下がってから3カ月間、その後再び上昇することがないか経過観察をしなければならなかったのですが、無事上がることなく終えることができました。 途中で再び値が上がってしまうと、侵入奇胎(異常な細胞がさらに内部に入り込んでしまうこと)の可能性があり、そうなるとさらなる治療や抗がん剤治療の必要性が出てくると聞いたことがあったので、無事数値が上がらずに終えられてすごくホッとしました。 早く妊活を始めたいという焦りと、もしまた数値が上がってしまったらどうしようという不安を抱えながら過ごした3カ月間。ペンコさんにとって試練とも言える期間でした。 3カ月ぶりに訪れた検診で、恐る恐る血液検査の結果を聞くと……心配していたホルモン値の上昇は見られず、先生からも「妊活を始めていいですよ」と許可がおりました。この結果にホッと安堵するペンコさん。もしかしたらさらに治療を進める必要があるかもしれない……と、心の片隅に常に不安が残る3カ月はとても長く感じたことでしょう。 これでいよいよ通院もおしまいかと思いきや、先生から次回の検診について案内されます。「次の検診?!」と戸惑うペンコさんでしたが、ひとまずは妊活をスタートできることになりよかったですね! ※この漫画は実話に基づいた体験談であり、すべての方が当てはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子 ペンコさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね! ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター ペンコアラサーで1児の母。育児絵日記やイラストエッセイを描いています!よく食べよく寝る人。テキトー人間だけど変なところを気にします。
2022年12月31日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。3カ月に1回、緑内障の検査を受けているへそさん。視力検査を受け、次は視野検査を受けることになり……。★前の話こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。緑内障の検査は視力検査や視野検査だけではなく、眼底や角膜内皮細胞の数などを調べる検査も受けます。視力検査を終え、視野検査を受けることになりました。視野検査では機械から光が出たときにボタンを押すことで、視野がどのくらいなのかを計測します。私は右目に比べて左目のほうが状態が悪いので、光に目が慣れるまで少し時間がかかってしまいます。光の強弱は決まっておらず、さまざまなパターンで出てきます。小さい光は見逃しやすいのですが、それを見逃さないようにボタンを押す! 狙った獲物を逃さないという意識がまるでスナイパーのように思えます(笑)。ただ、私は飛蚊症という視界に糸くずのようなものが見える病気も患っているので、光なのか飛蚊症なのかわからないこともしばしば……。検査の機械からは光を出すときに音がするので、その音に合わせて光が見えていないのについブザーを押してしまうときもあります。逆に音がしなくなり、機会が止まっているのに光が見えているような気がすることも。長年この検査を受けていますが、今だに終わり方に慣れていません(笑)。ー--------------視野検査を受けているとき、スナイパーのような気持ちになるというへそさん。どうせなら検査は楽しい気持ちで受けたいですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2022年12月28日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。【前回のあらすじ】胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になってしまった、月野ねこさん。大学病院に入院し、副作用と闘いながらも月曜日から金曜日まで5日間の治療を終え、土曜日に退院しました。その後、退院して最初の検査でHCG(※3)値は無事に下がったことが確認され、今後は外来で抗がん剤投与をすることに。しかし、外来での抗がん剤投与が2クール目を終えたとき、医師に「HCG値が下がらなくなってしまいました」と告げられ、再び入院し、今度は別の抗がん剤で治療することが決まったのです。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。※3=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 2度目の入院生活 ※イラストは、アクチノマイシンDを点滴に混ぜて投与しているシーンを描いたものです。 メトトレキセート(=メトトレキサート)による抗がん剤治療を始めたものの、外来で2クール目が終了したときにあまり効果が出ていないとわかり、次からはアクチノマイシンDという抗がん剤を使うことになった、月野ねこさん。アクチノマイシンDは初めて投与する薬で副作用も多くあり、医師や看護師さんに経過を診てもらわなければならないため、再び大学病院に入院することに。 ちなみに、アクチノマイシンDは小児がんをはじめ、骨髄腫や精巣腫瘍、そして絨毛がんの治療に使用される抗がん剤です。副作用は吐き気や嘔吐、食欲不振、下痢、脱毛、皮膚が黒っぽくなるなどの症状が報告されています。 スケジュールや投与方法は前回入院したときと同じで、月曜日から金曜日まで5日間かけて、毎日少量ずつアクチノマイシンDを点滴に混ぜて投与します。前回、メトトレキセートを投与したときは副作用の吐き気や嘔吐がひどかったのですが、今回は最初から点滴に吐き気止めを混ぜてもらったおかげで、前回のように吐き気がひどくて夜に眠れないこともなくなりました。 そのため、月曜日や火曜日は普段通りにごはんを食べ、シャワーも浴びることができていた、月野ねこさん。ところが、水曜日になると吐き気が増してきて食欲がなくなり、ごはんを食べることもシャワーを浴びることもできなくなってしまいました。 それを医師に相談したところ、医師いわく「抗がん剤は通常、2日間で体内から抜けるようになっています。でも、月野ねこさんの場合は5日間かけて投与していくので抗がん剤が体から抜けきらず、体内に蓄積されていっているのかもしれません」とのこと。だとすると、木曜日や金曜日はもっと副作用がつらくなる可能性もあります。それに、抗がん剤治療に耐えて土曜日に退院したとしても、抗がん剤が体から抜けるのは月曜日くらいになり、それまではずっと副作用に耐えなければならないのです。 「吐き気止めを点滴に混ぜてもらっているし、このつらい副作用にもどうにか耐えられるはず」「いや……耐えるしかない。我慢するしかない。絶対に終わりはくるから」 そう信じ、泣きたくなるのをグッと我慢して、ひどい副作用と再び闘うことを決意した月野ねこさんでした。 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年12月19日■久ぶりの乳がん検診へこんにちは、エェコです。皆さんは、がん検診を定期的に受けていますか?私は先日、久しぶりに乳がん検診を受けに行ったのですが…40歳以上ということでマンモのみの検査でした。人生2回目のマンモ。そして…そう、実は要精密検査は2回目でして…。1回目の時はもうショックでショックで大変でしたが、結果なんともなかったので今回も大丈夫!また前回の部分が引っ掛かり再検査なんだろうと気楽に考えてました。精密検査はエコーでした。10分くらいで終わるかなと思ったら、長い時間がかかりました。そして…■え? しこりが数十個ある!?前回より一気に5倍以上増えてる…!…とショックを受けていましたが全部良性! よかった…!!しかし…というわけで経過観察になってしまいました。私の母や祖母が若くしてガンで亡くなっているので、それもあって経過観察と言われました。(遺伝性…という可能性もなくはないと言われました)確実に…前回より悪くなっている…。やっぱりガン検診は定期的に受けないと…! と思い知らされた出来事でした。
2022年12月18日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。【前回のあらすじ】胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になってしまった、月野ねこさん。大学病院に入院し、月曜日から金曜日までの5日間、毎日抗がん剤投与をおこなうことに。しかし、抗がん剤治療が始まると、吐き気や嘔吐、口内炎など、抗がん剤の副作用に襲われてしまいました。「治療を頑張れば病気も治るはず」との思いで、副作用と闘いながらもなんとか5日間の治療を終えたねこさんは、土曜日に退院。その後の経過はというと……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 抗がん剤治療は順調だと思っていたのに… 退院後、初めての診察に訪れた月野ねこさん。すると、医師から 「抗がん剤治療を始める前に比べて、HCG(※3)値が下がりました。今回、治療に使用したメトトレキセート(※4)が効いているようですので、今後もこの抗がん剤を使用します」 と報告が! この朗報を聞いて「よかった、つらい副作用に耐えたかいがあった」と、ねこさんもひと安心。今後は、外来で2週間おきに月曜日から金曜日まで毎日通院し、抗がん剤投与をおこなうことになりました。 その後、外来でのメトトレキセート投与がスタート。しかし、2クールが経過したころ……なんと、HCG値に変化が見られなくなってしまったのです。これはつまり、メトトレキセートの効果(=がん細胞の増殖を抑える効果)がなくなったことを意味しており、今後は別の抗がん剤に切り替えて治療していかなければなりません。新しい薬剤に変更するとなると、医師や看護師のサポートが必要になるため、再入院が必須となります。 「でも、3クール目でHCG値が下がる可能性もりますよね……? それに、薬剤を変更するとなったら、また入院しなきゃいけないんですか……? 私が入院でいない間、もう、子どもたちにつらくさみしい思いをさせたくないんです!」 と、涙を浮かべながら医師に、薬剤変更と入院に反対する意思を告げた、ねこさん。 とはいえ、実際のところは「最初は抗がんが効いていたのに、途中で効かなくなるなんて、病気が悪化しているとしか思えない……。でも、そんなこと信じたくない。まだ、私の体は大丈夫なんだって、今の抗がん剤治療に問題はないんだって思いたい」という気持ちが強かったそうです。 しかし、結果的に医師の判断で薬剤は変更となり、今後はアクチノマイシンDという抗がん剤を用いて治療をおこなうことに。ねこさんの闘病は、この先も長く続くことになったのでした。 ※3=HCG(hCG)とは、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、またはヒト絨毛性性腺刺激ホルモンとも呼ばれるホルモンのこと。通常は妊娠中に多く産生されるもので、異常妊娠や絨毛性疾患の場合には異常分泌される。※4=メトトレキセート(メトトレキサート)とは、がん細胞の増殖を抑える抗がん剤。絨毛がん・侵入奇胎などの絨毛性疾患のほか、白血病などの治療にも用いられる。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年12月16日眉間のシワが気になり始めたアラフィフ主婦のへそさんのマンガを紹介します。緑内障の定期検査の結果、左目の視野検査の結果が悪かったへそさん。次の定期検査でも結果が悪かった場合は手術が必要になるとのことで……。★前の話こんにちは。アラフィフ主婦のへそと申します。私は3カ月前に受けた視野検査で左目の数値が過去イチ悪いと言われました。そして、次回の検査でも数値が悪ければ手術を検討するとのこと!次に検査を受けるまでの3カ月間、目だけではなく健康にも気をつかって生活をするように意識しました。夫には「手術は嫌だ!」「入院したくない!」と弱音のような愚痴を漏らしていました(笑)。そうこうしている内に検査を受ける日になり、いつも以上に気合を入れて視野検査を受けました。特に結果が悪かった左目には全力を注ぐ! その結果、すごく疲れましたが前回より微良とのことで手術は無事に回避!視野欠損のある私にとって視野検査は本当に疲れるものです。光が見えたらブザーを押すだけなのですが、その光を見るのが大変で……。夫にもこの大変さを伝えているのですが、視野検査を受けたことのない夫にはまったく理解してもらえませんでした。ー--------------気合を入れて検査を受けた結果、なんとか手術を免れたへそさん。入院や手術は大変なことなのでできれば回避したいですよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/田辺直樹先生(田辺眼科クリニック院長)日本眼科学会認定専門医。札幌医科大学医学部卒業。名鉄病院、名古屋大学、知多市民病院で眼科医員、公立学校共済組合 東海中央病院で眼科医長を務めたのち、2004年に地元愛知県名古屋市にて、田辺眼科クリニックを開院。子どもからお年寄りまで幅広い目の悩みに対するきめ細かいケアに定評がある。著者/へそ(52歳)バツイチ再婚同士の夫と2人暮らし。最近の悩みは眉間のしわ。ブログ「おそがいチャンネル」にて日々の気付きを絵日記にしてつづっている。
2022年12月14日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。【前回のあらすじ】胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になってしまった、月野ねこさん。ある月の金曜日に大学病院に入院し、週明けの月曜日から抗がん剤治療を始めることになりました。そして迎えた月曜日。午前中に点滴での抗がん剤投与がおこなわれたのですが、夜になると、抗がん剤の副作用なのか、強烈な吐き気に襲われてしまいました。ナースコールで看護師さんに助けを求めたねこさんは、吐き気止めを混ぜた点滴を打ってもらい、ようやく就寝。しかし、火曜日の朝になっても吐き気はおさまらず……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 抗がん剤の副作用 月曜日から抗がん剤治療を始めた、月野ねこさん。初日の夜は強烈な吐き気に襲われ、頑張って水分補給をしても何度も何度も吐いてしまい、なかなか眠ることができず大変な夜を過ごしました。翌朝になっても、吐き気は続いていたそうです。 さらに、抗がん剤の副作用は吐き気や嘔吐だけにとどまりませんでした。「痛っ!」と口内に異変を感じたねこさんが手鏡で口の中を見てみると、なんと、大量の口内炎ができていたのです! こういった症状は、都度医師に相談して対処してもらうしかないのだとか。口内炎にはうがい薬で口内の消毒をおこない、吐き気がひどいときには、吐き気止めを混ぜた点滴を打ってもらうことになりました。 加えて、抗がん剤治療を始めてから、ねこさんの体は水やお茶、食べ物を受け付けなくなってしまいました。しかし、そんな状態でも、抗がん剤治療をあと4日も続けなければなりません。 「家で待っている家族のためにも頑張らなきゃ」「きっと、このつらい治療を乗り越えたら病気も治るはず」 と、家族の存在と病気の完治を心の拠り所にすることで、苦しい治療をどうにか耐え抜きました。 そして、土曜日にようやく退院。体調不良でフラフラになっているねこさんを、「大丈夫? 車を持ってくるからベンチで休んでて」と、旦那さんが気づかってくれました。つらい入院生活にひとりきりで耐えたからこそ、こういうときは、家族のやさしさに積極的に甘えるべきなのかもしれませんね。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年12月14日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。その後、大学病院に転院して精密検査を受けたところ、胞状奇胎から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になったことが判明。ある月の金曜日から大学病院に入院し、週明けの月曜日から抗がん剤での治療を始めることに。そして、「不安でしかないけど、やるしかないんだ」という気持ちで月曜日の朝を迎え……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 人生で最も長くつらい夜 ※イラストでは注射針が手首の方向を向いていますが、通常は肘の方向に向けて注射針を挿入します。※抗がん剤の後に水を流すのは、医学用語でヘパリンロックと呼ばれる手技です。血液が凝固してカテーテル(体内に挿入する管のこと)が閉塞するのを防ぐため、カテーテル内をヘパリン加生理食塩水で満たします。 月曜日の朝10時、ついに始まった抗がん剤治療。今回、ねこさんが患っている侵入奇胎の治療には「メトトレキセート(=メトトレキサート)」と呼ばれる、がん細胞の増殖を抑える抗がん剤が用いられました。メトトレキセートは、絨毛がん・侵入奇胎などの絨毛性疾患のほか、白血病などの治療にも使われる薬です。 メトトレキセートは筋肉注射をするのが一般的なのですが、ねこさんのように点滴の中に混ぜて投与するケースもあり、病院の先生の方針によって投薬方法が異なるそうです。 点滴終了後、「なんか……あっという間に終わったな」と肩透かしを食らい、抗がん剤治療への不安が少しだけ和らいだねこさん。しかし、その日の夜が大変でした。 今まで体験した風邪や胃腸炎、妊娠中の吐きづわりなんて比べものにならないほどの強烈な吐き気。頑張って水分をとってもすぐにリバースしてしまい、到底寝つけやしません。あまりのつらさに、深夜に限界を迎えたねこさんは、申し訳ないと感じながらもナースコールを押し、看護師さんに助けを求めました。 そうして、水分補給も兼ねて吐き気止めを混ぜた点滴を打ってもらい、苦しみながらもようやく就寝。 「この日が人生で最も長くつらい夜だった」と、ねこさんは語っています。 ちなみに、翌朝になったらスッキリ! ということもなく、目覚めたときもまだ気持ち悪さが続いていたのだとか。これが5日間続くとなると、かなりつらいですね。 医療監修/天神尚子先生(三鷹レディースクリニック 院長) 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年12月11日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。その後、大学病院に転院して精密検査を受けたところ、胞状奇胎から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になったことが判明。ある月の金曜日から大学病院に入院し、週明けの月曜日から抗がん剤を使った治療を始めることになりました。しかし、初めての抗がん剤治療に、ねこさんは……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 初めての抗がん剤治療が始まる 金曜日に入院したねこさんは、入院初日にもろもろの検査を済ませ、土日はこれから始まる抗がん剤治療に向けて、体と心を落ち着かせるための休養をとりました。 そして、あくる月曜日。ついに抗がん剤治療が始まります。朝の早い時間、目覚めたねこさんのもとに看護師さんがやってきて、検温と血圧の計測をおこないました。そのとき、看護師さんが「今日から抗がん剤が始まりますね。何か少しでも不安なことがあったら、すぐに私たちにお話ししてくださいね」とやさしく声をかけてくれたのですが……。 人生で初めての抗がん剤治療に、ねこさんは不安しかありませんでした。でも、「ママがんばって!」と言ってくれる子どもたちや支えてくれる夫のためにも、不安を抱えながらも前を向いて頑張るしかないのです。 また、このときのねこさんは、自分が何に対してどんな不安を抱いているのか、看護師さんにうまく説明する自信がなかったそうです。それに加えて、「不安な気持ちを言葉にしたら絶対に泣いてしまう。泣いている姿を看護師さんに見られたくない」という気持ちもあり、相談できなかったのだとか。 そうして、人生で初めての抗がん剤治療が始まる前、ねこさんはひとり病室で涙を流したのでした。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年12月08日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。その後、大学病院に転院して精密検査を受けたところ、胞状奇胎から侵入奇胎(しんにゅうきたい ※2)になったことが判明。藤原という名の女性医師に指示を受け、大学病院に入院して抗がん剤治療を始めることになったのですが……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=侵入奇胎とは、胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 入院初日 ※メトトレキセート(メトトレキサート)は、がん細胞の増殖を抑える抗がん剤。絨毛がん・侵入奇胎などの絨毛性疾患のほか、白血病などの治療にも用いられる。 金曜日に入院し、3日後の月曜日から抗がん剤治療を始めることになった、ねこさん。 入院してすぐ、医師から抗がん剤の説明が書かれた冊子を渡され、今回使用するメトトレキサートの説明を受けました。わかってはいたものの、抗がん剤の副作用の多さを改めて知ったねこさんは、不安になってしまったそうです。 入院後のスケジュールは、まず入院当日の金曜日に採血やレントゲンなどの入院時検査を済ませ、土曜日〜日曜日は、これから始まる抗がん剤治療に向けた休養日となりました。そして、週明けの月曜日から金曜日までの5日間で、毎日少量ずつ抗がん剤の投与をおこなうのだとか。 同室となったほかの3人の患者さんはみないい人たちそうで、入院生活に関しては安心できたねこさん。しかし、これから始まる抗がん剤治療に対しては、「頑張るしかない」と前向きな気持ちもあるものの、「ちゃんと効果が出るのかな」「副作用がひどかったらどうしよう」と、不安もかなり大きかったそうです。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年12月03日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。大きな悲しみに耐えながらも、2度にわたる子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けました。しかし、手術から2カ月が経過しても、HCG(※2)の数値が下がらないのです。そこで、本格的な治療をするため、大学病院に転院することに。そして、大学病院で精密検査を受けた数日後、医師から電話がかかってきて「病理検査(※3)の結果、癌細胞は見つかりませんでした」とうれしい報告を受けたのですが……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。※3=癌細胞がないか、どのような病気かなどを顕微鏡で観察して調べる検査。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 抗がん剤を使うしかないの? ※侵入奇胎(しんにゅうきたい)=胞状奇胎の細胞が、子宮内の筋肉や血管内に侵入した状態のこと。 ねこさんの担当医となったのは、大学病院で婦人科医を担当している藤原医師でした。藤原医師によると、前回の子宮内容除去手術で採取した細胞を病理検査に回した結果、癌細胞は見つからなかったそう。 しかし…… 「先生。私の病気って侵入奇胎なんですよね? これから抗がん剤を使うんですよね?」と、事実を確かめるべく、勇気を出して自ら医師に質問したねこさん。HCG値が上がっていることや、肺に病相が見つかったことから、ねこさんは事前にネットで情報を集め、自分が侵入奇胎になったことをほぼ確信していたのです。 このころのねこさんは、毎日のようにネットで侵入奇胎について調べては、 (胞状奇胎になったことすら受け止めきれていないのに、さらに悪化して侵入奇胎になってしまうなんて……。自分の体のことなのに、まだ信じられない……)(前がん段階とはいえど、侵入奇胎なら抗がん剤治療を受けるしかないのか……) と、自分が病気になってしまったことや、抗がん剤治療を使った治療を始めることに実感が湧かず、ただただショックを受けていました。 自分の体が病気に蝕まれ、どんどん悪い方向に進んでいく恐怖に怯えるねこさん。しかし、「先生も抗がん剤治療をすれば治るって言ってくれているし……まだ泣くには早い!」と、泣くのを必死に我慢したのでした。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年11月29日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。大きな悲しみに耐えながらも、2度にわたる子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けました。しかし、手術から2カ月が経過しても、HCG(※2)の数値が下がらず、検査をおこなった医師に、「胞状奇胎でHCG値が上がった患者さんの症例はうちにありません。他の大学病院か、がんセンターに転院してください」と言われてしまい……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 大学病院から緊急の電話が! 用件は…? 総合病院にて検査を受けた結果、肺に病巣があると判明した月野ねこさん。旦那さんと相談し、大学病院に転院することになりました。 その後、大学病院へ転院したねこさんは、すぐにCT(X線で体の断面を撮影する検査)やMRI(磁力と電波を使って体の断面を撮影する検査)、3回目の子宮内容除去手術を受けたそうです。手術時に採取した細胞の一部は、病理検査(癌細胞がないか、どのような病気かなどを顕微鏡で観察して調べる検査)に回されました。 そして、令和元年の12月ー。 ねこさんのもとに、大学病院から1本の電話が。「そろそろ病理検査の結果が出るころだ。悪い結果だったらどうしよう」と不安が頭をよぎったねこさんは、電話に出ることを少しためらってしまいました。しかし、「すぐ出な!」と旦那さんに後押しされ、ドキドキしながらも電話に出たところ…… 「私、大学病院の藤原と申します。病理検査の結果が出たのですが……癌細胞は見つかりませんでした」と、まさかのうれしい報告! 緊張の糸が切れたねこさんは、「よかったぁぁ〜〜!」と安堵の涙を流したのでした。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年11月28日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 【前回のあらすじ】個人クリニックにて、胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)との診断を受けた、月野ねこさん。大きな悲しみに耐えながらも、2度にわたる子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けました。しかし、手術から2カ月が経過しても、HCG(※2)の数値が下がらず、総合病院で精密検査を受けることに。結果、「HGCは前回と変わらずで、ほかは何も異常なし」とのこと。今後は経過観察のため、定期的に総合病院に通院して採血検査を受けることになったのですが……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 HCG値が上昇。医師の会議で決まったのは… ※通常、静脈内の採血をおこなう場合の注射針の刺入角度は10〜20°となります。 ※カンファレンス=患者の病状や治療方針に関する会議のこと。 総合病院に転院してから2カ月が経過。その間、月野ねこさんは、採血し翌週の診察で検査結果を聞く、というのを繰り返していました。総合病院で最初に受けた診察では「少し様子を見ましょう」と言われていて、はじめは医師のその言葉通り、少しずつですがHCG値は下がっていました。ところが、総合病院に転院して2カ月が経ったころ、またもやHCG値が上昇してしまったのです。 そこで、医師たちがカンファレンスをおこなった結果、「ねこさんと同じように、胞状奇胎でHCG値が上がった患者の症例がある、別の癌センターか大学病院に転院して治療を受けたほうがいい」との結論に至ったそうです。 こうして、ねこさんの長きにわたる闘病生活が始まりました。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年11月25日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 【前回のあらすじ】個人クリニックの医師に「残念ですが、赤ちゃんは育ちません。胞状奇胎(ほうじょうきたい ※1)です」と言われてしまった、月野ねこさん。大きな悲しみに耐えながらも、2度にわたる子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けました。しかし、手術から2カ月が経過しても、HCG(※2)の数値が下がらず、個人クリニックの医師に「総合病院に転院して精密検査を受けてください」と言われてしまい……。 ※1=胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つ。本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。※2=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌され始め、妊娠10週でホルモン値がピークになるが、通常ではその後、HCG値は下降する。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 「異常なし」と言われても不安が残ってしまう 先日、個人クリニックの先生に言われた通り、紹介状を持って総合病院を訪れた、月野ねこさん。総合病院では、覚えきれないほどたくさんの検査を受けました。そして、気になる検査結果は……医師いわく「どこも異常なし」とのこと。このときのHCG値は前回個人クリニックで検査したときと比べて上がっても下がってもいなく、「とりあえず、今後の様子を見てみましょう」と言われ、翌週も受診することに。 病院からの帰り道、「先生はああ言っていたけど、私の体、本当に大丈夫なのかぁ」と、不安になってしまったねこさん。確かに、胞状奇胎のうち、約10%が侵入奇胎に、約1%が絨毛がんに進展すると言われています。「HCG値の異常が続いているのは、何か体に悪いことが起こっているサインかも。これ以上悪くなったらどうしよう」と、どうしても悪い方向に考えてしまったそうです。 そしてこのあと、残念なことに、ねこさんの悪い予感は的中してしまったのでした。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年11月23日ある日、妊娠が判明した月野ねこさんは、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合いました。しかし、後日に婦人科を受診し、超音波検査や内診を受けたところ、医師に「残念ですが…異常妊娠です」と言われてしまい…。 【前回のあらすじ】妊娠が判明し、夫と「やった〜! 3人目だね」と喜び合った月野ねこさん。しかし、婦人科で検査を受けたところ、医師から「残念ですが、赤ちゃんは育ちません。異常妊娠の1つ、胞状奇胎(ほうじょうきたい)です」と言われてしまったのです。胞状奇胎になると、子宮内容除去手術(いわゆる中絶手術)を受けるしか選択肢はありません。大きな悲しみに耐えながら、ねこさんは2度にわたる中絶手術を受けたのですが……。 ※月野ねこさんご本人の体験談ですが、作中での月野ねこさんは“豆田あんこ”という名前になっています。 中絶手術は終わったけれど ※この病気=胞状奇胎(ほうじょうきたい)のこと。胞状奇胎は、異常妊娠・絨毛性疾患の1つで、本来は胎盤になるはずの絨毛が異常増殖し、ぶどうのような粒がたくさん子宮内に発生する。まれに、子宮以外のほかの組織に腫瘍が侵入し、侵入奇胎や絨毛がんになるケースもある。 中絶手術を受けたころ、ねこさんは2人目の育休を終えて数カ月前に職場復帰をしたばかりでした。婦人科への通院や2度にわたる手術でしばらく仕事を休んでしまったため、「職場のみんなにこれ以上迷惑をかけないようにしなきゃ」と、手術後は以前に増して仕事に励んだそうです。しかし、望んでいた出産ができなかったことや、仕事を頑張らないといけない気持ちが、ねこさんにとって大きな精神的負担に。 そんなある日、病院から1本の電話を受け取りました。お昼休みの時間に病院から電話がくるなんて、絶対に嫌な内容だろうなと察知したねこさん。用件を聞くと、「術後2カ月が経過しても、HCG(=ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン。hCGとも表記される。妊娠初期に受精卵から尿中に分泌されるホルモンのこと)の数値が下がらず、むしろ上がっているので、総合病院に転院して精密検査を受けてください」とのこと。 つらい中絶手術を乗り越えた今、これでようやく普段の日常生活に戻れると思いきや、体の異変が続いているせいで、今後も通院が必要になってしまったのです。 監修/助産師 REIKO 月野ねこさんのマンガは、このほかにもInstagramで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪ ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 著者:マンガ家・イラストレーター 月野ねこ月野ねこです。インスタで漫画を描いています。漫画やイラストのご依頼お待ちしています♩
2022年11月22日