食べても食べても太らない、やせの大食い、……そんな体質の人がいます。なぜそのような体形でいられるのでしょうか。また、大食いと過食症はどう違うのでしょうか。心療内科の専門医で野崎クリニック院長の野崎京子先生にお話をうかがいました。■やせの大食いになることはできるのか?やせの大食いの人の体質について、野崎先生はこう説明します。「ヒトの体質は千差万別でさまざまな要素がありますが、基礎代謝量が違う、胃が大きい、胃の伸び縮み具合が大きい、胃下垂である、食べたものが胃から腸にストンと移りやすくて栄養吸収がされにくい、体外へ排出されるまでの時間が短い、血糖値が上がりにくい、それに、満腹感を覚えていないなどの特性が考えられます」――満腹感を覚えないとはどういうことでしょうか。「食事をするとだんだんおなかが大きくなって、『これ以上は食べられない』という限界を脳が感じとるのですが、その感覚が薄いということです。脳が『満腹だ、もういい』という指令を出さないので、どんどん食べることができるわけです。その間、胃は膨張しながら食べ物を受け入れていると考えられますが、この場合は、精神不安など何らかの病気だという可能性もあります」――やせの大食いに年齢は関係しますか?「大きく関係します。やせの大食いは若い人に見られる特性です。栄養吸収がよい、余分なものを排出する力が高い、代謝能力が高いので脂肪が筋肉に変わりやすいなど、まさに若さの特権ですね。家族や身内に、おなかがぽってり出ている中年以上の人がいらしたら、昔の体形や体重について尋ねてみてください。きっと、『昔はやせていた。何を食べても太らなかったのに』と言う人が多いと思います。人間はおおよそ、年齢とともに代謝の量が落ちて行き、徐々に脂肪がつきはじめます。それは自然なことなんです」(野崎先生)――努力をしたら、やせの大食いのような体質に変われるのでしょうか。「ほとんど無理です。まだ若いし可能だろうと思い、水を飲んで胃を大きくしようとする人がいますが、胃は中身がなくなるとまた元の形に縮みます。仮に胃を大きくしたとしても、やせの大食いにならずに大食漢になって、代謝不良で肥満になるか、栄養吸収の面でバランスを崩して病気になるかのどちらか、あるいは両方でしょう」(野崎先生)■おう吐や精神的不安を伴う場合は過食症また、野崎先生は、過食症と大食いの違いについて、次のように説明します。「過食症は、神経性大食症という病気です。この場合、食べ過ぎたあとに自分で嘔吐(おうと)する、下剤を飲んで出すなど、食べ過ぎたことを打ち消す行動を伴います。同時に、ひどく後悔するなどの精神的不安もあります。体重は正常範囲です。基本はやせたい願望の反動にあたる行動で、拒食症も合併して拒食と過食を繰り返す摂食障害の場合もあります。また、むちゃ食い障害という、打ち消しの行為をとらない病気もあります。過食症同様に強い自己嫌悪を感じます。大食いの場合は、打ち消す行動や、不安を伴ったり悔やむことなどはありません。食べることに充実感を覚えながら、太っていくのが普通です」――つまり、食べ過ぎたことを打ち消す行動をとる、自己嫌悪に陥るときは過食症ということですね。どう対策をすればいいのでしょうか。「『自分は自分に甘い大食いだ』などとひとりで悩まずに、早いうちに精神科か心療内科の医師に相談してください。過食症では?と自覚することなど、適切な治療が必要です」(野崎先生)――過食症になると、体にはどう影響するのでしょうか。「拒食のときはダイエットに成功している気分になって精神的には元気な様子になりますが、反動で過食になると、うつの症状が出ることが多いんです。食べ方を人に見せたくない、食後に吐く行為を見られたくないなどで家族とも一緒に食事をしないようになり、人付き合いや仕事でも弊害が出てきます。この病気が重くなると、歩けないほど弱ってくる、生死の境をさまようこともあります。軽く考えないこと、また、隠したり自己解決したりしないことが大事です」(野崎先生)――健康的なやせの大食いとはあり得ないのでしょうか。「ダイエットをしてがんばっている人たちは大勢いますが、中年以降になっても大食漢なのにやせているというのは自然ではありません。何らかの病気の可能性があるかもしれません」(野崎先生)やはり、適度な量の食事を、味わいながら食べるのが一番の健康のモトなのだといまさらながら確認しました。監修:野崎京子氏心身医学・ペインクリニック・麻酔科専門医。京都大学医学部卒。国立京都病院、大阪赤十字病院などをへて、現在、心療内科・ペインクリニックの野崎クリニック院長。著書に『心療内科女医が教える人に言えない不安やストレスと向き合う方法』(マガジンハウス1365円)がある。野崎クリニック:大阪府豊中市新千里南町2-6-12北大阪急行桃山台駅から徒歩7分TEL: 06-6872-1841藤井空/ユンブル)【関連リンク】【コラム】ロイヤルホストのパンケーキ食べ放題大食い記録に挑戦!【コラム】壮絶!高さ30cmのハンバーガーを食らう【コラム】独身男のやめられぬ食習慣!コンビーフのおいしい食べ方大研究!
2011年12月01日松浦亜弥が10周年記念ベストアルバム発売とライブ開催今年8月に自らのブログで子宮内膜症を患っていることを明かし、歌手活動を休止していた松浦亜弥が、12月にベストアルバム「松浦亜弥10TH ANNIVERSARY BEST」発売、そしてライブ開催と歌手活動を再開する。「松浦亜弥10TH ANNIVERSARY BEST」は14歳でデビューしてからの10年間でリリースした全作品の中より16曲をセレクト。さらに、松浦が憧れるシンガーソングライターの竹内まりやに、25歳の松浦の為の曲を作ってもらい収録した。松浦亜弥よりコメント今回は10周年記念アルバムです。『あやや』こと松浦亜弥はファンの皆様に支えられ、育て、愛情をたくさん注いでい ただきここまでやってきました。そんな皆様と私自身の歴史をまとめたものになっています。14歳でデビューし、今年で25歳。そんな私の、歌声や曲の内容なども、こうして並べて聞いてみると少しずつではありますが成長していたんだと、なんだか嬉しく、そしてちょこっと恥ずかしくも感じております。選曲に関しては、これまでのLIVEを振り返ったり、ファンの皆様から人気の高い曲で構成しました。そして、ここ最近は歌手活動は少しお休みしていましたので、10年を締めくくる1曲を!ということで、2008年に竹内まりやソングミュージカル『本気でオンリーユー』で主役を務めさせていただいてから親交のある、歌手としても、一人の女性としても本当に憧れ!竹内まりやさんに25歳の松浦亜弥が歌う曲を作っていただきました。demoをいただいた時には嬉しくて嬉しくて嬉しくて。まりやさんに、恋に傷つき少し女々しい女性にしていただきました(笑)どうぞお楽しみに!!そんな楽曲も含まれたアルバム。みんなで作り、過ごした10年分の松浦亜弥です。是非、たくさんの方に聞いていただきたいです。今後とも応援よろしくお願いいたします。と、ファンへの感謝の気持ちと久しぶりの歌手活動再開の喜びを語っている。(松浦亜弥、公式サイトより)また、ライブが12月8日(木)、12月9日(金)を東京(COTTON CLUB)で、12月21日(水)を名古屋(Blue Note)で開催される。詳しくは松浦亜弥公式サイトまで。元の記事を読む
2011年11月13日子宮頸がん・ヒブワクチン接種費の半額負担に山口県長門市は、子宮頸(けい)がん予防ワクチンと乳幼児の細菌性髄膜炎を防ぐヒブワクチンの接種費用を助成するため、「すこやかながとワクチン基金」を設立、来年度から接種費用の半額を助成するとのこと。これは、朝日新聞が報じたもの。基金の設立を働きかけた市内の医療法人社団成蹊会岡田病院の岡田和好院長らが4日、市役所を訪れ、南野京右市長に原資として病院が500万円、成蹊会職員一同(290人)が30万円を寄付したという。病院開設50周年を記念して寄付をしたという岡田院長は、「地域医療に役立ててほしい」と話しているという。国内で承認されている両ワクチン、若年接種が効果的子宮頸がんは20~30代の女性に多く、国内で年間約1万5千人が発病、約3500人が死亡している。また細菌性髄膜炎は、5歳以下の子どもが罹り易く、国内で年間約600人が発症し約5%が死亡、20~30%に難聴やてんかん、発育障害などの後遺症が残るとされる病気だ。いずれのワクチンも国内で承認され、子宮頸がん予防ワクチンは小学生から中学生の間に、ヒブワクチンは乳幼児の頃に接種すれば効果的といわれている。一般の医療機関で接種できるものの、現時点では保険の適用がなく、任意接種となっており、費用は子宮頸がんワクチンが計3回接種で約4~6万円、ヒブワクチンは計4回接種で約3万2千円という。現在、全国的に接種費用の公的負担の動きが出てはいるが、長門市では来年度、市の持ち出しも含め、中学3年生の女子約170人と乳幼児約1400人を助成対象にするといい、子宮頸がん予防ワクチンへの助成は県内初、ヒブワクチンへの助成は宇部市に次いで2例目とのことだ。
2010年10月07日