宝塚歌劇団 宙組によるミュージカル「シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」、タカラヅカ・スペクタキュラー「Delicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-」の千秋楽の模様を全国各地の映画館でライブ・ビューイングすることが決定した。ミュージカル「シャーロック・ホームズ」は、タイトル通りコナン・ドイルによる「シャーロック・ホームズ・シリーズ」を基に展開される物語となっており、名探偵シャーロックが挑む冒険活劇が描かれる。一方「Delicieux!」は、“スウィーツ”をテーマにした、絢爛華麗なパリ・レヴュー。ベルエポックからレザネフォルを始めとした古き良き時代のパリを、魅惑の音楽と共に巡るステージだ。今回の公演は、宙組新トップコンビ、真風涼帆&潤花の宝塚大劇場・東京宝塚劇場お披露目公演となっている。なお、ライブ・ビューイングのチケットは、8月14日(土)11時より先行抽選販売、9月18日(土)11時より一般発売が行われる。宝塚歌劇 宙組東京宝塚劇場公演「シャーロック・ホームズ-The Game Is Afoot!-」「Delicieux(デリシュー)!-甘美なる巴里-」千秋楽ライブ中継は9月26日(日)全国各地の映画館にて上映。(cinemacafe.net)
2021年08月13日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。今月のゲストは宝塚、伝説のトップスターである鳳蘭さん!凛々しい立ち姿と素敵な内面にうっとりです。第1回は「宝塚の知識ゼロで音楽学校を受験!」。宝塚の知識ゼロで音楽学校を受験!歌や踊りが好きだったわけではないのですが、小さい頃から私は人を喜ばせることは大好きでした。あるとき家にお客様がいらしたので、父にまつわる自作の歌を歌ったら、お客様も父もワッと笑ってくれたんです。それが本当に嬉しくて。目の前の人に笑ってほしい、それが一番の私の幸せ。その気持ちは75歳になった今もまったく変わっていません。その気持ちがあったから宝塚を目指した…と言えたらよかったんですが、そういうことではまったくなく(笑)。中学3年のとき、友達に「どこの高校受けるの?」と聞いたら、その子が「私、宝塚音楽学校受けるの」と言うんです。実は私、遊園地の宝塚ファミリーランドは遠足で行ったことがあったんですが、宝塚歌劇団の存在を知らなかった。でもその子が受けるなら私も、と思い、7か月だけ歌と踊りのレッスンを受けて受験をしたら、受かっちゃった…!!でもこの時点でもまだ私、宝塚を観劇したことなかったんです…。初めての観劇で、一気に心を奪われて…。初めて宝塚の舞台を観たのは、音楽学校に入学してから。授業の一環として、1か月に1度、3階のてっぺんから観劇させてもらえる機会があり、そこでやっと観ることができた。そこでようやく、宝塚の華やかで素晴らしい舞台、そして当時のトップスターの魅力に圧倒されました。で、隣に座ってた子に、「私たち、2年学校で学んだらこの舞台に出られるの?」と聞いて、「え、知らなかったの?」と言われ、さらに「あの真ん中の人、誰?!」と聞いて、「え?!那智わたるさん知らないの?!」と呆れられ(笑)。そんな感じで、私の宝塚人生が始まりました。後にも先にも、私はあまり誰かに憧れたりすることはないんですが、初めて経験した宝塚観劇で見た那智わたるさんだけは別。宝塚のトップスターという存在感、そして才能に心を奪われましたね。本当に輝いていたんです。そして私もああなりたいと思い、それ以降、歌や踊りのレッスンを頑張りました。おおとり・らん1946年生まれ、兵庫県出身。’64年宝塚歌劇団入団、’70年にトップスターに。退団後は舞台を中心に活躍。9/6~29、帝国劇場にて舞台『DREAM BOYS』に出演。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・中島慶子(by anan編集部)
2021年08月08日宝塚月組の東京公演、ロマン・トラジック『桜嵐記(おうらんき)』と、スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』が、7月10日(土)、東京宝塚劇場で幕を開ける。これまで東京公演は金曜初日が通例だったが、今回から宝塚大劇場と同じ土曜開幕になった。この公演は、2016年に入団9年目という、天海祐希に次ぐ史上2番目の早さでトップスターに就任し、月組を全力で率いてきた珠城りょうと、2019年1月の公演から珠城の相手役を務めてきた、トップ娘役・美園さくらの退団公演で、芝居もショーも“サヨナラ”の色合いが濃いが、作品としての評価も高く、観応え十分だ。美しく丁寧な描写と細やかな演出で人気の上田久美子が作・演出を手がける『桜嵐記』は、南北朝時代の吉野を舞台に、滅亡を覚悟した南朝の武将、楠木正行(まさつら=珠城)と、復讐を生きる支えにしてきた後村上天皇の侍女、弁内侍(べんのないし=美園)が出会い、束の間の恋に落ちる。桜の花が咲き乱れる春の吉野の風景が、ふたりのはかない恋と重なって印象的だ。次期トップスターに決まっている月城かなとが、正行の末弟正儀(まさのり)を大らかな演技で好演し、同じく次弟の正時には鳳月杏、後村上天皇には暁千星、足利尊氏に風間柚乃、そして次期トップ娘役の海乃美月が、正時の妻百合を演じている。併演の『Dream Chaser』は、中村暁が作・演出を担当。夢を追い求めるひたむきな情熱をテーマにしたオーソドックスなショーで、この公演から出演者の人数制限がなくなったため、月組生全員によるステージは、やはり豪華絢爛で迫力がある。特に終盤、大階段での男役による群舞は、飾りのないシンプルな黒燕尾が、退団を前にした珠城の潔さを感じさせて感慨深い。歌唱力に定評のある美園が、最後にエトワールを務めるのも話題だ。なお、8月14日の前楽と、翌15日の千秋楽の公演後には、珠城のサヨナラショーが上演される。また、千秋楽の公演は、サヨナラショーも含め、全国の映画館でライブビューイングが行なわれ、同時にタカラヅカ・オン・デマンドでライブ配信も予定されている。文:原田順子宝塚歌劇月組 ロマン・トラジック『桜嵐記』 / スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』2021年7月10日(土)~2021年8月15日(日)会場:東京宝塚劇場
2021年07月10日撮影:Studio Elenish1992年のウィーン初演以来、世界各国で上演が続けられているミュージカル『エリザベート』。日本では小池修一郎の潤色・演出により1996年に宝塚歌劇で初演、各組でこれまでに10バージョンが上演され、宝塚歌劇の代表作のひとつとして上演のたびに注目を集めてきた。そして日本初演から25周年となる今年、宝塚歌劇版の歴代キャストが集結し、『エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』が開催されている。大阪公演を経て、現在は東京・東急シアターオーブにて5月5日(水)まで上演中。オンラインでのライブ配信も行われている。【動画配信】エリザベートTAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート チケット情報メインキャストが役をイメージした衣裳をまとい、コンサート形式で本編を上演する「アニヴァーサリーバージョン」では、歴代出演者が共演する“25周年バージョン”、上演当時のメンバーを中心にお届けする“花・月・雪・星・宙組バージョン”、夢の競演が叶う“スペシャルバージョン”の3パターンでお届け。さらに、出演者全員が各役の扮装をし、コンサート形式で本編を上演する「フルコスチュームバージョン」といった、さまざまな組み合わせで楽しめるのが今回の見どころのひとつだ。大阪公演では、トート役・朝夏まなと、エリザベート役・実咲凛音を中心とした「フルコスチューム’16宙組ver.」と、トート役・明日海りお、エリザベート役・蘭乃はなを中心とした「フルコスチューム’14花組ver.」がライブ配信された。19世紀末に実在したオーストリー=ハンガリー帝国皇后エリザベートの生涯を、黄泉の帝王トート(死)との愛憎を軸に描いた本作。舞台美術や装置はシンプルで、ステージ上にオーケストラを配置。最初に衣裳をまとった暗殺者ルイジ・ルキーニが登場するやいなや、客席は一気に『エリザベート』の世界へといざなわれる。コンサートといえど、ストーリーに沿って役を演じながらシーンが展開するため、ミュージカルの凝縮版として楽しめる。本公演で改めて感じたのは、楽曲の素晴らしさだ。美しい旋律で彩られたナンバーは、どの曲も耳に残るものばかりで、胸に心地よく響く。妖しいオーラを放ち、冷たく、それでいて情熱的にエリザベートへの愛を表現する朝夏トート、美しくも冷酷な表情や視線にゾクッとさせられる明日海トートをはじめ、『エリザベート』の世界を体現する役者たちは、宝塚を卒業後もそれぞれに研鑽を積んできているだけに、より表現に深みが増している。それぞれのパフォーマンスの違いを楽しむことができ、細かな表情や衣裳の細部など、劇場では気付かなかった部分まで堪能できるのはライブ配信ならではだ。東京公演では、4月24日(土)の「フルコスチューム’14花組ver.」、5月1日(土)の「フルコスチューム’16宙組ver.」、5月3日(月・祝)の「アニヴァーサリースペシャルver.」、5月5日(水・祝)「アニヴァーサリースペシャルver.」をライブ配信。ライブ配信のチケットは発売中。
2021年04月23日国内5番目のディズニーホテル「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル(Tokyo Disney Resort Toy Story Hotel)」が、千葉・舞浜のディズニーリゾートライン ベイサイド・ステーション正面にオープン。開業日は2022年4月5日(火)、予約は宿泊期間ごとで段階的に行う。ディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー』がテーマのディズニーホテル「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」は、その名の通りディズニー&ピクサー映画『トイ・ストーリー』シリーズをテーマとするホテル。映画「トイ・ストーリー」シリーズに登場する、おもちゃが大好きなアンディとおもちゃたちが作ったホテルをイメージしており、まるでおもちゃの世界に入り込んだかのような気分が味わえる。バズ・ライトイヤー&ジェシーが出迎えるエントランス前広場ホテルの敷地に入りエントランスに向かって歩いていくと、ホテル正面に広がる広場「スリンキー・ドッグパーク」が現れる。ゲームボードをイメージしたデザインになっており、広場全体にカラフルなマス目が描かれている。また、おなじみのキャラクター像も設置されており、巨大なバズ・ライトイヤー、ジェシーがゲストを出迎えてくれる。カラフルで楽しいホテルロビーホテルのロビーは、大きなパズルのピースを模った床の模様やゲームボードを描いた天井など、カラフルなおもちゃのモチーフで溢れている。ウッディやリトルグリーンメンと遊べる中庭ロビーを抜けた先にある中庭の「トイフレンズ・スクエア」には、ウッディとボー・ピープをはじめ、リトルグリーンメン、ハム、ウィージーなど、様々なおもちゃのキャラクター像が並ぶ。中でもウッディ、ボーのキャラクター像は、それぞれ約4メートルも高さがある。自分自身がおもちゃサイズに縮んだかのような景色を楽しみながら、記念写真を撮影してみてはいかがだろう。アンディの部屋をイメージした客室客室は、スタンダードルーム(575室)とスーペリアルーム(20室)からなる全595室。青空の壁に囲まれる客室デザインは、映画『トイ・ストーリー』シリーズ第1作に登場するアンディの部屋をイメージしたものだ。青い空と白い雲の壁紙に包まれている。壁には、おもちゃを彷彿とさせるミッキーマウスの大きな腕時計を設置。また、バズ・ライトイヤーのポスター風グラフィック、バスルームに描かれたウィージーなど、物語の世界観が部屋の隅々に散りばめられており、部屋にいるだけでもワクワクが止まらないような空間となる。なお、定員大人3名の客室は、レギュラーベッド2台とトランドルベッド1台を配置し、定員大人4名の客室には、4台目のベッドとしてプルダウンベッドを設置している。ウッディ&バズ・ライトイヤーが案内してくれるエレベーター客室へつながるエレベーターにも注目。エレベーターは2か所あり、それぞれウッディ、バズ・ライトイヤーをテーマにデザインされている。エレベーターに乗り込むと、それぞれの声で案内してくれる。どんな言葉をかけてくれるのかは、乗ってからのお楽しみだ。到着すると、各キャラクターをイメージしたエレベーターホールが広がるので、滞在中は両方のエレベーターを使用してチェックしてみてほしい。“ロッツォ”がモチーフのレストラン映画『トイ・ストーリー3』に登場するピンクのくまのぬいぐるみ“ロッツォ”をモチーフとするレストランにもぜひ訪れたい。内装には、物語を想起させるようなプレイフルなモチーフが多数。ロッツォに着想を得た、“苺”デザインのチェアにも注目だ。朝食&ディナーをブッフェスタイルで提供店内では、ブレックファストとディナーがブッフェスタイルで提供される。ロッツォをモチーフにしたパンなど、映画「トイ・ストーリー」シリーズに登場するキャラクターたちをモチーフにした、見た目にも可愛い料理がテーブルを彩る。お土産や日用品が揃うディズニーショップ&ホテルショップ東京ディズニーリゾートの商品のほか、ホテルをイメージした商品が販売される「ギフト・プラネット(ディズニーショップ)」を併設。さらに、ソフトドリンク、お菓子、日用品、紙おむつなどのベビー用品を販売する「ショップ・トゥギャザー(ホテルショップ)」も館内にオープンする。国内ディズニーホテル初、気軽に宿泊可能なモデレートタイプホテルのカテゴリーは、「ディズニーアンバサダーホテル」、「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」、「東京ディズニーランドホテル」が位置づけられるデラックスタイプと、「東京ディズニーセレブレーションホテル」が位置づけられる「バリュータイプ」の間となるモデレートタイプ。この位置づけは、国内のディズニーホテルとしては初めてだ。宿泊に必要な設備に特化されており、デラックスタイプよりも手軽に宿泊できる。東京ディズニーランド&東京ディズニーシーどちらにもアクセスしやすい立地ディズニーリゾートラインのベイサイド・ステーションの目の前に立地し、東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーどちらにもアクセスしやすく、テーマパークでの体験から宿泊体験までディズニーの夢の世界が途切れることなく続く。ホテル詳細「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」開業日:2022年4月5日(火)住所:千葉県浦安市舞浜1-47(ディズニーリゾートライン ベイサイド・ステーション正面)構造:地下1階、地上11階延床面積:約40,000㎡(ホテル棟のみ)客室:計595室(3階~11階)料飲施設:2階、1店舗ロッツォ・ガーデンカフェ(ブッフェレストラン:約300席)商品店舗: 2階、2店舗ギフト・プラネット(ディズニーショップ)、ショップ・トゥギャザー(ホテルショップ)駐車場:約400台その他:スリンキー・ドッグパーク、トイフレンズ・スクエア■パークチケットの取り扱いについて宿泊ゲストは、チェックイン日を除く滞在日の東京ディズニーランド、または東京ディズニーシーの1デーパスポートを1名につき1泊1枚、購入可能。※内容は変更になる場合あり。■主なサービス内容・オンラインチェックインウェブサイトから宿泊情報を事前登録しておくと、チェックインリーダーにスマートフォンをかざすだけで(チェックイン)手続きが完了する。またスマートフォンを、そのままルームキーとして使用可能。・エクスプレスチェックアウトフロントに立ち寄らず、客室内のテレビでチェックアウトの手続きが可能。・バゲッジデリバリーサービス(無料)「東京ディズニーリゾート・ウェルカムセンター」で荷物を預けて、宿泊のホテルまで配送が可能。※ホテル敷地内へは、宿泊ゲストのみ入館可能。※客室への案内やルームサービスの用意はなし。その他サービスの詳細は、東京ディズニーリゾート・オフィシャルウェブサイトにて告知。宿泊・レストラン予約について<宿泊予約>開業日の4月5日(火)から5月8日(日)までの期間は、宿泊日によって予約開始日が異なる。なお、5月9日(月)以降のご予約については、決まり次第、東京ディズニーリゾート・オフィシャルウェブサイトにて告知。■予約日程宿泊日:2022年4月5日(火)~4月10日(日)→予約期間:2022年2月10日(木)13:00~宿泊日:2022年4月11日(月)~4月17日(日)→予約期間:2022年2月17日(木)13:00~宿泊日:2022年4月18日(月)~4月24日(日)→予約期間:2022年2月24日(木)13:00~宿泊日:2022年4月25日(月)~5月1日(日)→予約期間:2022年3月1日(火)13:00~宿泊日:2022年5月2日(月)~5月8日(日)→予約期間:2022年3月8日(火)13:00~■東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージでの予約東京ディズニーリゾート・バケーションパッケージは、ホテル宿泊のほか、滞在期間中のパークチケット、オリジナルグッズなどがつく宿泊プラン。予約詳細は東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイトにて確認。予約開始日:2022年1月25日(火) 15:00~<レストラン予約>ブレックファストとディナーをブッフェスタイルで楽しめる「ロッツォ・ガーデンカフェ」は、宿泊予約と同日の2月10日(木)13:00 より、東京ディズニーリゾート・オンライン予約・購入サイトにて予約受付を開始。※「ロッツォ・ガーデンカフェ」の利用は、東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルに宿泊のゲスト限定。宿泊予約完了後に予約のこと。■営業時間/料金・ブレックファスト(6:30~10:00)大人(13才以上) 2,800円、中人(7才~12才) 1,700円、小人(4才~6才) 1,100円・ディナー(18:00~21:00)大人(13才以上) 4,200円、中人(7才~12才) 2,300円、小人(4才~6才) 1,500円※チェックイン日のブレックファストからチェックアウト日のディナーまで予約可能。※開業日の4月5日(火)はディナーのみの営業。その他予約・詳細については公式サイトより確認:【問い合わせ先】東京ディズニーリゾート・インフォメーションセンターTEL:0570-00-8632(10:00~15:00)※一部のIP電話・国際電話からはTEL:045-330-5211※画像はイメージ(C)Disney(C)Disney/PixarMr. Potato Head(R) and Mrs. Potato Head(R) are registered trademarksof Hasbro, Inc. Used with permission. (C) Hasbro, Inc. All Rights Reserved.
2021年04月09日4月2日(金)、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で、花組公演ドラマ・ヒストリ『アウグストゥス-尊厳ある者-』と、パッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』が開幕する。昨年、コロナ禍で開幕延期、公演中止という異例の事態を乗り越え、本拠地お披露目公演の『はいからさんが通る』を成功に導いた花組トップスター、柚香光の大劇場公演第2弾だ。お披露目に続き、今年1、2月に上演されたブロードウェイミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』も高い評価を得て、今、勢いに乗る柚香の新作とあって、開幕前から注目度は高い。田渕大輔作・演出の『アウグストゥス』は、カエサルの後継としてローマ帝国初代皇帝の座に就き、アウグストゥス(尊厳者)の称号を贈られたオクタヴィアヌス(劇中では、青年時代の名前オクタヴィウスが使われている)が、挫折や対立を経て、歴史に名高い“パクス・ロマーナ(ローマの平和)”の境地に至るまでを描く。立ちはだかる障壁を物ともせず前進していく若き英雄の姿は、若くして伝統ある花組のトップスターに就任し、コロナ禍でもひるまず颯爽と進んでいく柚香の姿とも重なる。これまでも与えられた役に真摯に向き合ってきた柚香が、今度はどんな古代ローマの英雄像を作り上げるだろうか。ほかに、カエサルを父の仇と狙う、政敵ポンペイウスの娘ポンペイアには、この公演で退団が決まっているトップ娘役の華優希。オクタヴィウスと対立するカエサルの腹心アントニウスは、同じく退団を発表している瀬戸かずや、ブルートゥスを永久輝せあが演じる。藤井大介作・演出の『Cool Beast!!』は、クールで野性的な魅力を持った柚香をBeast(野獣)にたとえ、美しく心優しい柚香のBeastが見た夢を、ストーリー仕立てで綴るラテン・ショーだ。華優希は、その名にふさわしい“艶花”に扮する。黒塗りの出演者たちが、パワフルでエネルギッシュなステージを繰り広げる藤井演出のラテン・ショーは、定評があり、ファンも多い。今回も、花組生による熱くパッショネイトな舞台が観られるだろう。柚香はこのショーで、憧れていた裸足で踊るダンスにチャレンジするという。靴に頼れない分、強いバネや柔軟さが必要で、ダンスが得意な者でなければなかなか挑めない。柚香ならではのダンス場面を堪能できるにちがいない。文:原田順子公演情報宝塚歌劇花組 ドラマ・ヒストリ『アウグストゥス-尊厳ある者-』 / パッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』『アウグストゥス-尊厳ある者-』作・演出:田渕大輔『Cool Beast!!』作・演出:藤井大介出演:柚香光 / 華優希 / 他【兵庫公演】2021年4月2日(金)~2021年5月10日(月)会場:宝塚大劇場【東京公演】2021年5月28日(金)~2021年7月4日(日)会場:東京宝塚劇場
2021年04月02日宝塚歌劇団花組の新作『アウグストゥス-尊厳ある者-』、『Cool Beast‼』が、4月2日(金)より兵庫・宝塚大劇場にて開幕する。トップスター・柚香光に話を聞いた。宝塚歌劇花組 ドラマ・ヒストリ『アウグストゥス-尊厳ある者-』/パッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』ぴあ貸切公演 チケット情報本作の主人公は、ローマ史上初の皇帝となり、「尊厳者」を意味する“アウグストゥス”の称号を贈られたオクタヴィアヌス帝。若き英雄の姿を、フィクションと史実とを織り交ぜて描いた作品だ。「オクタヴィアヌスが成熟する前の未熟な部分が描かれていて、“若さゆえの青さ”がテーマになっています。賢くて聡明な、政治のお手本となるようなシステムを残された方でも、それまでには道を踏み外しそうになったり、己の感情に飲み込まれそうになったりしながら、いろんな人の教えを得て成長された。美化された英雄伝ではなく、そんな人間らしい部分に魅力を感じています」。鋭い眼差しをまっすぐに向けるポスタービジュアル。そこには“憎しみ”の感情が込められているという。「オクタヴィアヌスは、基本的には戦うよりも頭脳を使って人と分かり合うということを選びますが、その彼が、憎しみに傾いたときの瞬間を撮りました。いろんなメッセージが作品に込められている中で、“憎しみ”がひとつのキーワードになっています。希望や願い、夢が欲に変わり、それが叶わないときに憎しみが生まれる。いろんな感情の連動が演じる上で大切だと感じています」。『Cool Beast‼』は、美しく心優しい“野獣”が見た夢を、ストーリー仕立てで綴るラテンショー。「お客さまにはいろんな表情を楽しんでいただけると思います。また、久しぶりのエネルギッシュなラテンショーで、私たちも新鮮に感じています」。その中でも「長年夢見ていた裸足で踊るシーン」に注目してほしいと語る。「男役は基本的に足首まで固定されるようなシューズやブーツを履き、足首や足裏が固められた状態で舞台に立ちますが、裸足ではそれが解き放たれることになります。そうなれば身体の稼働や躍動がまったく変わってきますので、一度足が自由な状態で、いつも以上に自由に音楽を感じ、踊ってみたいなと思っていました。音楽も『水の戯れ』という美しい旋律の曲が使われています。デュエットでお見せしますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです」。昨年、トップ就任が決まるもコロナ禍により大劇場お披露目公演が延期になるなど不測の事態が起きたが、柚香は「気付きの多い時間だった」と振り返る。「私たちがいかに恵まれた環境の中で過ごさせていただいているのか、どれだけ多くの方に大切に思っていただいているのか、心の底から実感しました。恥ずかしながら、こういう経験がなければこれほどまで思えなかったのではないかなと思いますので、今後、自分が道を歩んでいくうえで、大切な時間になったと思います」。公演は、4月2日(金)から5月10日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、5月28日(金)から7月4日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。4月15日(木)15:30ぴあ貸切公演、チケットは4月3日(土)一般発売。取材・文:黒石悦子
2021年04月02日大地真央、真矢ミキ、天海祐希……日本を代表する大女優へと転身した宝塚出身者は数知れず。そしてまた、宝塚出身女優“活躍の系譜”を引き継ぐ、新世代が現れたーー!「みりおちゃん(明日海りおの愛称)が舞台に立つと、“なんでここに妖精がいるの?”と思わせるほど、ステージが華やぐんです。とくに目を引かれるのは、世の中のあらゆる争い事を止めてしまうような“みりおスマイル”!私も仕事でミスをしてしまったときは、みりおスマイルをまねて謝っています。私の場合は許してもらえませんが……(笑)」宝塚歌劇団ファンで知られ、『稲荷神社のキツネさん』(光文社)の作画を担当した漫画家の東村アキコさんは、宝塚歌劇団の花組元トップスターの明日海りお(35)を冒頭のように絶賛する。NHK連続テレビ小説『おちょやん』で、ヒロイン・千代(杉咲花)が所属する鶴亀家庭劇の座員・高峰ルリ子を演じ、その強烈な目ヂカラが話題となっている明日海。宝塚歌劇団に詳しい、映画・演劇評論家の薮下哲司さんも、宝塚時代から注目している女優だ。「タカラジェンヌを養成する宝塚音楽学校は、受験者約1,000人のうち、40人しか入学できない狭き門。その精鋭の中でも、10年に1人、大スターが生まれるといわれています。越路吹雪、鳳蘭、大地真央、天海祐希……それらに続く才能の持ち主が、明日海なのです」明日海は、宝塚歌劇入団直後から、どんどん頭角を現していった。「’03年の入団から4〜5年目くらいのときでしょうか。宝塚歌劇団理事長(当時)で『ベルサイユのばら』の演出を手がけていた植田紳爾さんが、『宝塚の100周年(’14年)を迎えるときのオスカル役がみつかった』と明日海について語ったほどです」この大御所の言葉に引っ張られるように、スターダムを順調に登りつめ、人気は急上昇。’19年の退団まで、トップを5年半務めた。「退団直前のコンサートは、横浜アリーナが満席に。真矢ミキ、柚希礼音の武道館公演以来、巨大ステージでの成功は3人目の快挙といえます」「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月18日宝塚歌劇団の最新情報を毎月お届けするWOWOWオリジナル番組『宝塚プルミエール』。 3月27日(土)の放送では、2月の放送に引き続き、 星組がお届けする「ロミオとジュリエット」が特集される。シェイクスピアの戯曲をミュージカル化し、 幾度も公演を重ねてきた不朽の名作「ロミオとジュリエット」。 3月は星組「ロミオとジュリエット」に出演している星組トップコンビの礼真琴、舞空瞳、 愛月ひかる、瀬央ゆりあによるインタビューや、 タカラジェンヌに聞きたいことを視聴者から募集する人気コーナー「タカラジェンヌの〇と×」では、 ロミオ役の星組トップスター・礼真琴とジュリエット役の星組トップ娘役・舞空瞳が赤裸々に答えていく。また今月は番組特別企画として、 元星組トップスター・柚希礼音と元星組トップスター・紅ゆずるによるスペシャルロケの模様を放送。感染対策を徹底し、 神奈川県鎌倉市のキャンプ場でご飯づくりや、 ここでしか見られない2ショットトークをお届けする。在団時代から信頼が厚く、 現在でも親友関係である柚希礼音と紅ゆずる。 普段では見ることのできないシチュエーションで、 仲睦まじいふたりの姿は貴重だ。星組「ロミオとジュリエット」の特集後編と元星組トップスター・柚希礼音と元星組トップスター紅ゆずるによるスペシャルロケ企画と内容盛りだくさんでお送りする、より特別感のある3月27日(土)放送の『宝塚プルミエール』。 自宅から、 WOWOWで宝塚をおおいに堪能してほしい。●柚希礼音WOWOW「宝塚プルミエール」にまた呼んでいただきありがとうございます。 今回は、 紅ゆずるさんのナレーション最終回ということで、 そんな大切なタイミングで、 ご一緒でき本当に嬉しかったです️。 なかなか、 ゆずるちゃんとも会いたくても会えない状況でしたのでこうしてちゃんと距離は保ちつつも、 楽しい時間を過ごせて、 幸せでした。また、 やってみたいと話していた、 お遍路巡りなど機会があれば一緒にやってみたいです。 どんな編集になるのか少し心配ですが(笑)心の底から私たちも楽しませていただきましたので、 皆様にも楽しんでご覧いただけると幸せです。●紅ゆずる紅ゆずるナレーションの最終回となりました。 ナレーションのお仕事を通じ宝塚歌劇を外から見て思うことは、 やはり宝塚歌劇は本当に素晴らしい世界だということです。そして今回のロケのお相手は、 私の宝塚人生のほとんどと言っても過言ではないほど苦楽を共にさせて頂けた尊敬する柚希礼音さん!仲が良すぎて、 ついついタメグチになってしまうことも多々ありましたが、 ずっとこの関係が続いていることを本当に嬉しく思います。1年間WOWOWを担当させて頂けたこと、 そして現役中からお世話になりました宝塚を愛するWOWOWのスタッフの方々に心から感謝しております!そして何より紅ゆずるの拙いナレーションにお付き合い頂きました視聴者の皆様、 本当にありがとうございました!宝塚歌劇団永遠なれ!!!【番組内容】WOWOWオリジナル番組『宝塚プルミエール』3月27日(土) 15:00〜WOWOWライブにて放送●星組「ロミオとジュリエット」後編・礼真琴×舞空瞳、 愛月ひかる×瀬央ゆりあインタビュー・礼真琴と舞空瞳による「タカラジェンヌの〇と×」●特別企画!~柚希礼音×紅ゆずるロケ企画~・キャンプ場でご飯づくりに挑戦・柚希礼音×紅ゆずるの2ショットトーク番組URL:
2021年03月16日2021年3月11日、Bunkamuraオーチャードホールで宝塚OG 毎日希望奨学金チャリティーコンサート「忘れない~天国の大切なあの人へ~」を開催する。この公演は、東日本大震災で保護者を亡くした震災遺児支援を目的に、毎日新聞社が設立した「毎日希望奨学金」のためのチャリティーコンサート。東日本大震災で亡くなった方への手紙を投函する岩手県陸前高田市の「漂流ポスト」に寄せられた愛のメッセージを、宝塚OGの北翔海莉、桜一花、壱城あずさ、如月蓮、妃海風の5人が、愛をテーマにした歌とともに届ける。今年は東日本大震災から10年の節目の年。と同時に、新型コロナウイルスという新たな脅威も出現した。こうした変化の中で、出演者の舞台にかける思いは例年以上だ。4度目の出演となる元星組男役トップスターの北翔海莉さんはこう語ってくれた。「今、コロナ禍が世界中を覆っています。多くの方が苦しみや不安を抱える中で、生の舞台の醍醐味(だいごみ)やエンターテインメントの光を消してはいけない。コンサートや公演など、エンタメには生きる力、精神力を生み出すエネルギーがある。祈るような気持ちで舞台に上がるつもりです」。元星組トップ娘役の妃海風さんも「手紙に書かれたことの意味を感じ、歌も含めてその繊細な思いを大事に丁寧な公演にしたい」と意欲を見せる。今回の公演は、バラエティー豊かなセットリストに注目が集まっている。前半は手紙の朗読とともにJ-POPの名曲が心に響く。後半は宝塚歌劇団のナンバーをOGが時に華やかに、時に切なく歌いつなぐ。「天翔ける翼」「運命よ、今夜は女神らしく」では宝塚の感動の舞台が再現され、「美女と野獣」を北翔さんと妃海さんコンビがロマンティックに歌う。「恋は元々アンフェア」は壱城と如月のコラボ、「JUMP!」は桜を軸に舞台「オーシャンズ11」の感動が思い出される。その他、宝塚ファンならずとも心に元気と癒しをくれる珠玉の名曲ばかりだ。また、北翔さんがトップ男役時代の思い出の宝塚が甦る構成になっている点にも注目だ。元星組のトップスターコンビ、北翔さんと妃海さん。桜さんは北翔の一期後輩。壱城さんと如月さんは北翔さんと同じ星組に所属していた。本公演は、有料生配信も実施。3月17日まで会場の感動を繰り返し楽しむことができる。震災10年となる「特別」な公演をぜひお楽しみに。
2021年03月04日CHIHARUが『宝塚サロン』開店を発表!ヘア・メイクアップアーティストのCHIHARUは、CHIHARU love me塾のオフィシャルサイトを通じて、2021年1月に「宝塚サロン」を開店することを発表。大劇場から近くにオープン予定で、観劇の際や、イベント、晴れ舞台のときなど気軽に予約して欲しいとしている。開店日時などの詳細は、追って発表される。CHIHARUは1986年に宝塚歌劇団に入団し、男役スター矢吹翔(やぶきしょう)として活動。在団中からメイクの勉強を始め、2004年に退団後、ヘア・メイクアップアーティストとして活躍している。無料で参加できる銀座ビューティセミナーCHIHARUは、2021年1月17日(日)、銀座ビューティセミナー 元宝塚男役スター ヘアメイクCHIHARUが伝授 必見!!「マスクメイクで美人度5割増しメイク」をオンラインで開催する。同セミナーではマスクを着用しているときの前髪のアレンジ方法や、マスクの下のリップメイクなどについてレクチャー。マスクメイクに悩みがある人は必見だ。開催時間は13:00から14:00まで。受講料は無料。Peatixにて予約を受け付けている。(画像はCHIHARUオフィシャルブログより)【参考】※CHIHARUオフィシャルブログ※CHIHARU love me塾※Peatix
2021年01月02日宝塚歌劇団花組によるミュージカル浪漫『はいからさんが通る』の東京公演が、本日10月9日(金)、東京宝塚劇場で開幕した。2019年11月に花組トップスターに就任した柚香光と、前トップ明日海りおの相手役から引き続きトップ娘役をつとめる華優希との、新トップコンビ本拠地お披露目公演として注目されていたが、3月に幕を開ける予定だった宝塚大劇場公演が、新型コロナウイルス禍で開幕を7月に延期。その公演も、開幕後に感染者が確認されたため、途中まるまる1カ月間の中止を余儀なくされた。それだけに、この東京公演にかける思いは、柚香をはじめ出演者にとっても、開幕を心待ちにしていたファンにとっても、並々ならぬものがあるにちがいない。『はいからさんが通る』は、大和和紀の同名少女漫画を原作に、2017年、同じ柚香と華のコンビによって、シアター・ドラマシティと日本青年館で初演された。大正時代の東京を舞台に、日本人の父とドイツ人の母との間に生まれた優しく美しい陸軍少尉、伊集院忍と、その許嫁で、“はいからさん”と呼ばれる快活な女学生、花村紅緒との波瀾万丈の恋を描いた物語は宝塚にぴったりで、柚香光の端正で包容力のある伊集院少尉、華の天真爛漫で前向きな紅緒をはじめ、漫画の世界から抜け出してきたかのような出演者たちの好演が大評判となる。今回はその舞台を、脚本・演出の小柳奈穂子が、大劇場のお披露目用によりパワーアップし、新たに、2パターンの男役の群舞など、華やかなフィナーレナンバーが加えられた。出演者も、主演コンビのほか、少尉の部下、鬼島森吾軍曹役の水美舞斗、紅緒の幼馴染みで歌舞伎の女形、藤枝蘭丸役の聖乃あすからは初演のままだが、紅緒が働く出版社の編集長、青江冬星役に瀬戸かずや、芸者の花乃屋吉次役に朝月希和、少尉の親友で作家の高屋敷要役に永久輝せあらが新しく加わり、新生花組のスタートをさらに盛り上げている。なお、10月24日(土)と千秋楽の11月15日(日)には、タカラヅカ・オン・デマンドで公演全編のライブ配信が、また、千秋楽には全国の映画館でもライブ中継が行なわれる予定だ。宝塚歌劇 花組 ミュージカル浪漫『はいからさんが通る』原作/大和 和紀「はいからさんが通る」(講談社KCDXデザート)(c)大和 和紀/講談社脚本・演出/小柳 奈穂子主演:柚香光、華優希11月15日(日)まで会場:東京宝塚劇場■動画配信サービス「タカラヅカ・オン・デマンド」■宝塚歌劇 花組東京宝塚劇場公演『はいからさんが通る』千秋楽 ライブ中継11月15日(日)15:30開演会場:全国各地の映画館文:原田順子
2020年10月09日年齢肌を諦めない2ステップ株式会社Wondershakeは、9月11日、元宝塚・沙央くらまさんがプロデュースするスキンケアブランド「if nature(イフナチュール)」から化粧水「クリアピールローション」とクリーム「モイストバリアクリーム」を通信販売限定で新発売したことを明らかにした。同スキンケアブランドは、沙央くらまさんの「いつまでも魅力的でキラキラした人でありたい。」という思いから誕生した。敏感肌で悩む彼女が女優という仕事をする上でスキンケアに試行錯誤してきた経験を生かし、成分、テクスチャー、香り、全てにこだわりながら大切に作り上げたということだ。紫外線を浴びても壊れにくい次世代成分を配合同製品の特徴は、化粧水とクリームが異なる部位に効果を届ける独自システムを採用し、「潤してほぐす」と「守って育てる」を2ステップで実現する。化粧水には「奇跡の果実」と呼ばれるシーベリー果実を配合し、ミネラル・アミノ酸成分によって角質全体を整え、潤いを与える。クリームにはビタミンC誘導体、アセロラ果実エキス、クダモノトケイソウ種子油を配合し、年齢肌による肌の弾力や不足しがちな美容成分を補い潤いを保つ。また、次世代レチノールのして注目されるバクチオールを配合しているのも特徴だ。バクチオールは紫外線を浴びても壊れにくいと言われ、シワなどのエイジングサインへの効果が期待できるだけでなく、刺激が低く、敏感肌でも使うことができる。(画像はプレスリリースより)【参考】※if nature(イフナチュール)ブランドサイト
2020年09月16日新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全公演を中止していた宝塚歌劇団が、7月17日から、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で、31日からは、東京・有楽町の東京宝塚劇場でも、いよいよ公演を再開する。宝塚大劇場で上演されるのは、本来なら3月13日に開幕するはずだった花組公演、ミュージカル浪漫『はいからさんが通る』。この作品は、花組新トップスターの柚香光(ゆずかれい)と、昨年から引き続きトップ娘役を務める華優希(はなゆうき)が、トップ就任前の2017年に上演して大好評だったもので、新トップコンビの本拠地お披露目公演として再演される予定だったが、4ヶ月遅れでようやく初日を迎えることになった。これに合わせ、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」では、当日特別番組を放送し、番組内で初日のフィナーレからカーテンコールまでを生中継する。さらに翌18日の公演と9月5日の千秋楽が、動画配信サービス「タカラヅカ・オン・デマンド」で、初めて全編ライブ配信されることも発表された。また、恒例となった千秋楽ライブ中継も、全国各地の映画館で上映される。感染防止対策で、座席を前後左右空け、最前列を販売しないなど、観客を通常の半数以下に減らしたため、チケットが手に入らず涙を呑んだ多くのファンにとっては、嬉しいサービスになるだろう。宝塚大劇場公演後、中断していた星組公演も7月31日より再開東京宝塚劇場では、3月27日から上演するはずだった星組の『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』が、同じく4カ月遅れで初日の幕を開ける。こちらも新トップコンビ、礼真琴(れいまこと)と舞空瞳(まいそらひとみ)の東京お披露目公演で、3月9日に宝塚大劇場公演が閉幕してから、東京での再開が待たれていた。この公演も、31日の初日当日、スカイステージで再開特別番組を放送し、その中でフィナーレからカーテンコールまでを生中継。さらに翌8月1日の公演と9月20日の千秋楽には、タカラヅカ・オン・デマンドで全編ライブ配信が実施される。映画館での千秋楽ライブ中継も行なわれる予定だ。宝塚歌劇ではこのほか、宙組トップの真風涼帆主演『FLYING SAPA -フライング サパ-』が、8月1日に大阪の梅田芸術劇場メインホール、9月6日に東京の日生劇場で、雪組トップ望海風斗のコンサート『NOW! ZOOM ME!!』が、9月11日に宝塚大劇場、26日に東京宝塚劇場でそれぞれ上演されるなど、中止を余儀なくされた公演の再開が、8月以降続々と決まっている。文:原田順子
2020年07月17日「マスクは今後も旅行者に必要ですから、この秋、開業予定のホテルのお土産物にしようかな」元宝塚歌劇団雪組のトップスター・たかね吹々己(ふぶき)さん(54・前名・高嶺ふぶき)は充実した顔でほほ笑んだ。4月12日、ミュージカル『美しい人』を最後に、舞台を引退したたかねさん。新天地は、山口県の周防大島。なんと、過疎地のホテルの女将(おかみ)さんに転身するという。きっかけの一つは、3月にガンが見つかったことだ。「先生からは『細胞診の結果、甲状腺乳頭がんでした』と、明るく言われましたよ。『手術で90パーセント完治します』と。でも、そのあとに『歌うことはできません』と……。人に聴かせる音楽性の声を維持するのは無理だと。パフォーマーとして、それはどうかなと思ったんです。ならば、スパッと諦めよう、と」今、人生の一大転機に果敢に挑もうとしているたかねさん。その思い切りの良さは、昔から変わらない。「中学生のとき、母の知人から宝塚のチケットが手に入って、母と2人で見に行ったんですけど……」そのとき見た宝塚の舞台は、鳳蘭さんの公演。最後に皆で階段を下りてくるときに、たかねさんは、『あれ、気持ちええやろな。私、あれになる!』と言ったそうだ。宝塚歌劇団の舞台に立つためには宝塚音楽学校への入学が必須だ。81年3月、たかねさんは26倍という狭き門の入学試験に挑んだ。そして迎えた合格発表の日、校長室へ呼ばれた母娘に校長先生が笑顔で言った。「成績が一番でしたので、入学式で答辞を読んでいただきます」なんと首席入学だったのだ!2年間の音楽学校を卒業すると、宝塚歌劇団に入る。当時のレッスンはスパルタだ。振りを間違えると、灰皿が飛んでくる。ときには平手打ち、回し蹴りが飛び交う世界だった。「喜多弘さん(故人)は、私が大好きな振付の先生でした。先生もダンサーなんで、(回し蹴りの)脚が上がるんですよ(笑)。避けたらいけない世界です。あとで『熱くなってしもて、ごめんな』と、チョコレートをくれるんですけどね。昨今では、絶対に暴力はダメですが、当時は違う受け止め方でした。しばかれていても、先生が『もっとよくなってほしい』と、成長を願ってくれているのがわかったんです」宝塚のトップスターとは、1組約80人のトップ。組でたった1人の男役スターのことだ。色気のある洗練された男役になるために、たかねさんは日々の努力を惜しまず、96年、雪組のトップスターに上りつめた。しかし、目指してきたトップスターは、スポットライトの華やかさの分だけ過酷でつらいものだった。「トップになった喜びは、なくはないけど、スケジュールの慌ただしさやトップの重責のほうが上回っていました。トップスターは舞台に穴はあけられない。でも、体はボロボロで。公演は、酸素吸入をしないとできなかった」トップとして走り続けて約1年。97年夏、『仮面ロマネスク/ゴールデン・デイズ』公演を最後に、たかねさんは退団する。31歳。宝塚で少女から大人へと成長した彼女は、人間としても大きく、心豊かになっていた。「宝塚はいまの私の原形です。人への接し方、礼儀作法、人を見る目が養われたと思います。誰かに嫌なことをされても、お互いの立場を俯瞰して見られるようになりましたね。『ああ、この人、寂しいねんな』と。私が引いて丸くおさまるなら、一歩引こうと思います。『私の慈愛を分けてあげよう。この人の器が小さいんだから』と。情けは人のためならずと言いますが、結局、まわり回って自分に返ってくるんですから」宝塚時代に得た教訓や信念が、新たな世界に果敢に飛び込もうとしているたかねさんを支えている。「生きてさえいれば、どんなところでも自分を生かす道はある。人さまのお役に立つことができるのであれば、どんな場所でも、そこがステージ。ホテルという第二のステージで、これからは進歩ばかりじゃないですか」未来を見つめるたかねさん。その大きな瞳は、トップスター時代よりもキラキラと、まぶしいほどに輝いていた─。「女性自身」2020年6月2日号 掲載
2020年05月25日新型コロナウイルス感染症の影響でマスクが品薄になっていることを受け、マスクを手作りする人が増えています。いち田いち子(@Hana_ishou)さんも、自分でマスクを作った1人。しかし、できあがったマスクに「不名誉な名前を付けられた」というのです。いち田さんは、友人とオンラインで飲み会をしていた時に「宝塚風のマスクとかかわいいと思う」と宝塚の衣装のようなマスクの作成を友人から勧められました。その言葉を信じた、いち田さんは、早速マスク作りを開始。完成した宝塚風マスクがこちら。赤地の布に黒や金色のレースなどが付いてとってもオシャレですね!しかし、これを友人に見せると…。「どの系統で押し出すか迷走してるデビューしたての女子プロレスラーみたい」昨日オンライン飲み中に 「宝塚風のマスクとか可愛いと思う」という友人の言葉を信じ、嬉嬉として造って見せたところ「どの系統で押し出すか迷走してるデビューしたての女子プロレスラー」という不名誉な名前をつけられたので、どうか浄化させてやって欲しい… #自慢のマスクを見てくれよ pic.twitter.com/uy23QIWBxn — いち田いち子 (@Hana_ishou) 2020年4月24日 なんとも宝塚とはかけ離れた不名誉な名前に「どうか浄化させてやってほしい…」と、いち田さんは悲しみの様子。投稿を見た人からは、励ましの言葉が寄せられていました。・これはやばい…。でもかわいいよ!・宝塚風に見えますよ!かっこいいです。・なんだか強そう。素晴らしいです!手作りマスクは、自分好みの世界に1つだけのデザインに仕上げることができます。宝塚風マスクも、もしかしたらこれから流行る…かもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年04月25日小さな子供にとってお気に入りのおもちゃは友達のような存在といえるでしょう。アメリカ・バージニア州に暮らす2歳のジュニパーちゃんにとっては、『ラフラフ』という名前の犬のぬいぐるみがまさに彼女の親友です。ジュニパーちゃんはどこへ行く時もラフラフと一緒で、ある日、家族でホテルに泊まった時もラフラフを連れて行きました。翌日、ホテルを出て家に向かう途中で、母親のアリソンさんはラフラフがいないことに気が付きます。ジュニパーちゃんはラフラフをうっかりホテルに置き忘れてしまったのです。ホテルに忘れたぬいぐるみが『優秀なホテルマン』に?アリソンさんは帰宅後すぐにホテルに電話をして、ラフラフを見つけた人がいないかどうか尋ねました。すると数日後、彼女の家にホテルから荷物が届きます。箱の中にはラフラフと、ジュニパーちゃんに宛てた手紙が入っていました。Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020親愛なるジュニパーちゃんラフラフを1日私たちに貸してくれてありがとう!彼はこのホテルの大きな助けになりました!彼はそんなにせっせと働いていたわけじゃないから心配しないでね。私たちは彼にたっぷり遊ぶ時間をあげました。ラフラフはあなたがいなくてとてもさびしがっていましたよ!どうもありがとう。あなたとラフラフがまたすぐにこのホテルに来てくれるのを楽しみにしています。Allison Kuykendallーより引用(和訳)そして同封されていた写真には、ホテルでバリバリと仕事をしたり、優雅にくつろぐラフラフの様子が写っていたのです。Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020ラフラフがホテルマンとしてお手伝いをしていたことを知り、ジュニパーちゃんはびっくりしたみたいです。でも大切なラフラフが無事に手元に戻ってきて、とっても嬉しそうですね。Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020Posted by Allison Kuykendall on Friday, March 13, 2020アリソンさんはこれらの写真をFacebookに投稿し、ホテルの粋な心遣いに感謝の気持ちをつづりました。すると見た人たちも感動し、5万回以上シェアされています。滞在客の忘れ物を丁寧に送り返しただけでなく、夢のあるストーリーでジュニパーちゃんを笑顔にしたホテルの従業員たち。ジュニパーちゃんはこの心温まる出来事をきっと忘れないことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年04月22日文化複合施設「宝塚市立文化芸術センター」が、兵庫・宝塚に開館。これに合わせて、開館記念展「宝塚の祝祭Ⅰ─Great Artists In Takarazuka─」を、2020年10月18日(日)まで開催する。なお8月4日(火)までは、完全予約制で開館。以降の予定は、決まり次第告知される。文化芸術と自然にふれる宝塚ファミリ―ランドと宝塚ガーデンフィールズの記憶を残す地に生まれる「宝塚市立文化芸術センター」は、文化芸術に親しむセンターエリアと、自然とのふれあいも楽しめる庭園エリアからなる複合施設だ。センターエリアは、幅広い世代を対象とした展覧会を催すメインギャラリー、大型オブジェの展示やミニコンサートなどのイベントを開催するキューブホールに加えて、文化芸術や自然、宝塚に関する多彩な図書を取り揃えるライブラリーなどから構成される。一方庭園エリアは、植物や樹木の特性を活かして整備。四季折々の草花を楽しめる空間となっている。開館記念展では宝塚ゆかりのアーティストを紹介宝塚市立文化芸術センターの開館を記念して開催される「宝塚の祝祭Ⅰ─Great Artists In Takarazuka─」は、世界で活躍する宝塚ゆかりのアーティスト6人を紹介する展覧会だ。会場では、前衛美術グループ「具体美術協会」の代表的メンバーとして活動、独創的な絵本も数多く手がけた元永定正の版画作品や、1970年前後の美術運動「もの派」で中心的役割を担った彫刻家・小清水漸の《作業台-表面から表面へ―》といった作品を展示する。そのほか、同館のロゴも手がけたデザイナー松井桂三、洋画家の辻司、現代美術作家の中辻悦子、建築家の宮本佳明らの作品も。宝塚在住のアーティストの作品を通して、豊かな文化を育む宝塚の魅力を紹介する。詳細宝塚市立文化芸術センターオープン日:2020年6月1日(月)※当初は2020年4月19日(日)にオープン予定だったが延期※6月1日(月)~8月4日(火)の期間は完全予約制(予約は公式サイトより)、なお、これ以後の入館制限については未定※期間中に上記制限の内容を変更する場合あり※庭園エリアは予約なしで利用可住所:兵庫県宝塚市武庫川町7-64アクセス:阪急「宝塚南口」駅から徒歩7分、JR・阪急「宝塚」駅から徒歩13分休館日:水曜日、年末年始、その他臨時休館日あり開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで) / 庭園(メインガーデン) 10:00〜17:00TEL:0797-62-6800入場料:企画展・展覧会により異なる / 庭園・共用部分は無料■開館記念展「宝塚の祝祭I─Great Artists In Takarazuka─」会期:2020年6月1日(月)〜10月18日(日)※当初は2020年4月19日(日)~6月14日(日)の会期を予定していたが、変更しての開催会場:宝塚市立文化芸術センター メインギャラリー・キューブホール開館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:水曜日(祝日の場合は開館)観覧料:一般 1,000円、中学生以下 無料※キューブホール内デジタルアート作品の展示は 8月4日(火)まで※来館に際しての注意事項は、公式サイトを参照※宝塚市では「ヽ」のある「塚」を正式文字として使用することに統一しているが、記事内について、本施設および市名の表記について、ユーザーパソコンとの互換性の問題から例外的に「ヽ」のない「塚」を使用。
2020年03月29日宝塚歌劇団は9日、本拠地である兵庫県宝塚市の劇場で公演を再開した。政府は新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、1〜2週間にわたって2月26日に大規模なスポーツや文化イベントの自粛を要請。同劇団も要請を受け、同月29日から公演を休止していた。プロ野球が開幕延期を決定するなど、各界でイベント開催の自粛が続いている状況下での再開に波紋が広がっている。各メディアによると、再開に向けて同劇団は休演中に劇場内の客席などを重点的に消毒。また、客席を使った演出の取り止めや館内の飲食店を閉鎖するなど感染防止対策を強化したという。それでも、“クラスター感染”などを危惧する人々からは《勇み足では?》《心配》といった声が上がった。いっぽうで再開を待ち望んでいた人も。再開当日は星組の新トップ・礼真琴と舞空瞳が同劇場で出演する公演の千秋楽でもあった。また、専科生で男役スターの華形ひかるの退団セレモニーも行われていた。そのため、ファンからは《良かった》《嬉しい》といった安堵の声も広がっている。そんななか、安倍晋三首相(65)は10日、全国的なスポーツや文化イベントの自粛をさらに10日間ほど延長するよう要請した。依然として終息の兆しが見えない自粛要請に、エンターテインメント界は窮状を訴えている。「イベントを中心としてビジネスが成立しているので、突然中止となると多くの関連会社などに影響します。感染症は興行中止保険の対象とされず、計り知れないほど損害が出ています。政府の要請は理解できますが、要請するなら補償もセットで提示すべきではないでしょうか。今後開催予定のイベントについても、宣伝や告知はストップ状態。現場では『これ以上持ち堪えられない』と悲鳴が上がっています」(興行関係者)すでに経済活動にも影響を及ぼしている“コロナショック”。19日頃にはこれまでの政策の効果について、専門家会議の判断が示されるという。果たして、自粛要請はいつまで続くのだろうかーー。
2020年03月11日テレビを見ながら、宝塚式エレガントを身に付けよう!2020年3月2日(月)から、NHK Eテレの「まる得マガジン」において、初嶺麿代の宝塚式エレガントレッスン」がスタートする。元宝塚歌劇団男役の初嶺麿代が、美と品格を磨く方法をレクチャー。宝塚の考え方やメソッドを取り入れたレッスンに注目だ。放送は3月2日(月)から3月5日(木)までと、3月9日(月)から3月12日(木)までの21:55から22:00まで。再放送は3月9日(月)から3月12日(木)までと、3月16日(月)から3月19日(木)までの11:55から12:00までを予定している。2月25日(火)から、NHKテキスト「初嶺麿代の“宝塚式”エレガントレッスン 」の販売がスタート。販売価格は628円。Amazon.co.jp等で購入することができる。タカラジェンヌのような品格ある美しさを目指している人や、きれいな所作を身に付けたい人などにおすすめだ。元宝塚歌劇団男役スター 初嶺麿代初嶺麿代は、静岡県出身。1994年に宝塚歌劇団に入団。中性的な魅力で人気を集める。2007年4月に退団した後は、舞台、映画、ドラマなどで活躍した。2014年6月に、自身のスタジオ「Dance&FitnessStudioHatsuNe」をオープン。女性の美と健康をサポートすることに力を入れている。(画像は初嶺麿代オフィシャルブログ「Hatsune’s Time 初嶺的日々」より)【参考】※初嶺麿代オフィシャルブログ「Hatsune’s Time 初嶺的日々」※NHK公式ホームページ※Amazon.co.jp
2020年02月28日「宝塚大劇場」のオフィシャルホテル「宝塚ホテル」が、2020年5月14日(木)に移転オープン。これに伴い、移転前の営業は2020年3月31日(火)をもってを終了する。「宝塚大劇場」の西隣に移転オープン宝塚歌劇の観劇後にその余韻に存分に浸れる、華やかさと気品を兼ね備えたホテルとして、2009年にオフィシャルホテルとなった「宝塚ホテル」。今回新たに「宝塚大劇場」の西隣に館を移し、より利便性の高くなった立地と新たな装いでゲストを迎える。正統派のクラシックホテル新たなデザインコンセプトは「CLASSIC ELEGANT」。メインロビーの階段は、「宝塚ホテル」の象徴でもある赤をアクセントカラーとして継承したほか、ロビーや宴会場、レストランのカーペットやフロアの大理石の模様には、すみれや薔薇、椿などの様々な花をデザイン。武庫川の清流のほとりに位置する宝塚の街の雰囲気でもある「静けさ」と、宝塚歌劇の「華やかさ」という2つのキーワードを体現した、正統派のクラシックホテルとなっている。客室全200室ある客室も、移転前の「宝塚ホテル」のエレガントな雰囲気を受け継いだデザインに。華やかさを象徴する「エレガンス」や、清らかで落ち着きのある「グレース」、ビジネスユースにも対応できる落ち着いた色調の「モノトーン」の3タイプのカラースキームと、シングルからスイーツまでの各種客室タイプを用意している。各種バンケットルームやレストランもそのほか、ディナーショーや祝賀会、少人数でのパーティーといった多様なニーズに対応するクラシックな各種バンケットルーム、ホテルならではのビュッフェや旬の食材を使った日本料理、鉄板焼などが楽しめる3つのレストランとラウンジも営業する。詳細「宝塚ホテル」移転オープン移転オープン日:2020年5月14日(木)※2020年3月31日(火)をもって現在地での営業は終了。計画地:兵庫県宝塚市栄町1丁目1番33号代表TEL:0797-87-1151<フロア構成>・3~5階 客室(200室)・2階 ビュッフェ&カフェレストラン、日本料理、鉄板焼、中宴会場・1階 メインロビー、フロント、大宴会場、小宴会場(2室)、ラウンジ、ホテルショップ・地下1階 駐車場※画像は全てイメージ。※2020年2月現在の情報。
2020年02月17日兵庫・宝塚大劇場の2020年の幕開きを飾る宝塚歌劇雪組公演『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』が、1月1日に開幕した。「宝塚歌劇雪組 ミュージカル『ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)』」チケット情報1984年に公開されたセルジオ・レオーネ監督によるギャング映画を原作に、小池修一郎が脚本・演出を手がける本作。20世紀のアメリカ社会を背景に、ニューヨークの貧民街で暮らす移民の少年たちがギャングとして成りあがっていく様とその後を、友情や絆、恋模様を絡めて描いた物語だ。移民だからこその苦悩と夢、それゆえに手放してしまったもの…。この宝塚版では、トップスター・望海風斗が演じる主人公ヌードルスを軸に、登場人物それぞれの“生き様”が色濃く描き出されている。黒いスーツにソフト帽を被ったギャングたちが、クールな群舞を繰り広げるプロローグ。ダンディな色気で観客を惹きつけ、舞台は一転、1958年のニューヨーク・マンハッタンの場末、ローワー・イーストサイドの一角に立つダイナーへ。店主ファット・モーを訪ねてやって来た主人公ヌードルス。ふたりが25年ぶりの再会を果たすところから物語が始まり、そこから1920年代の少年期、1930年代の青年期の回想、そして1950年代の今(壮年期)へと、展開していく。ヌードルスを演じる望海は、その3世代を柔軟に演じ分けて魅せる。街では悪事を働きながらも、思いを寄せるデボラの前では“純”な一面を見せる少年期、罪を犯し、7年あまりの刑期を終えて仲間の元に戻った青年期、姿を隠して生きてきた壮年期は、哀切さを帯びた佇まいが印象的だ。孤独や葛藤を覚えるヌードルスを情感豊かに演じるとともに、抜群の歌唱力でも聴かせる望海。時が流れるとともに、ヌードルスと、それぞれの“夢”を求める仲間たちやデボラとの関係が変化していくのも見どころのひとつだ。デボラを演じるトップ娘役・真彩希帆も、バレエのレッスンに励み、スターになる夢を見る愛らしい少女時代から、芯の通った大人の女性へと成長していく様を見事に表現。歌唱のうまさも際立ち、ブロードウェイのスターとして劇場に立つ場面では、大階段いっぱいに広がるドレスをまとい、その美しさでも魅せる。少年期にヌードルスと出会い、行動を共にするマックスを演じるのは、彩風咲奈。非道なことに葛藤を覚えていくヌードルスに対し、仲間の中心となりどんなことをしてでも成功しようとするマックスを存在感たっぷりに表現。また、“裏”の顔を持つ全米運送組合のジミーを演じる彩凪翔、マックスが経営する潜り酒場のショースター・キャロルを演じる朝美絢らが繊細な演技で脇を固めている。アダルトな男の色気と、濃厚な人間ドラマ、そして宝塚ならではのショーアップされたシーンもあり。望海率いる充実の雪組が見応えたっぷりに仕上げた本作は、2月3日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場、2月21日(金)から3月22日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは1月19日(日)一般発売。取材・文:黒石悦子
2020年01月09日美しいたたずまいと高い歌唱力で、宝塚歌劇団宙組の娘役スターとして活躍した純矢ちとせ。彼女が2019年7月に宝塚を退団後、初めての舞台として選んだのがイマーシブシアター『サクラヒメ』~「桜姫東文章」より~だ。いまニューヨークなど、世界のエンタメシーンで熱い注目を集めている「イマーシブシアター」。観客参加型の演劇はこれまでもあったが、“観客の意思で物語に入っていく”かのような体験ができるところが、イベント形式だった従来のものとは異なる点だ。そのイマーシブシアターと京都・南座がコラボレーションすることでも話題の本作について、純矢に話を聞いた。イマーシブシアター『サクラヒメ』 ~「桜姫東文章」より~チケット情報ストーリーは歌舞伎の名作『桜姫東文章』をもとに翻案。前世で心中を遂げ、現世では花魁になっているサクラヒメ(純矢)。現世で生きているはずの心中相手を探すサクラヒメの前に、陰陽師(川原一馬)や浪人(荒木健太朗)、さらには義賊(世界[EXILE/FANTASTICS from EXILE TRIBE])、鳶(平野泰新[MAG!C PRINCE])、町医者(Toyotaka[Beat Buddy Boi])といった5人の男が現れる。都で噂の盗賊(高田秀文[DAZZLE])が謎の動きを活発化させるなか、雲上の導者(新里宏太)に導かれた雲上人(2、3階の観客)は、サクラヒメの運命の相手を裁決(投票)することに…。宝塚には17年在籍し、可憐なヒロインから艶のある大人の女性役まで、確かな演技力で舞台に厚みを加えてきた純矢。日本舞踊・西川流の師範でもあり、「歴史ある南座でヒロインをさせていただけることに驚きましたが、イマーシブシアターという未知の世界にもワクワクしていて。改めて『頑張らなければ』と身の引き締まる思いです」と話す。本作では観客の投票によって結末が変わるため、サクラヒメの“相手役”も5人。舞台で活躍する俳優や実力派のダンサー、人気ユニットのメンバーまで、多彩な面々がそろった。「早く舞台で観たい! って、思わずファン目線になってしまう方ばかり(笑)。共演させていただけて光栄です」と笑顔を見せる。日本ではまだ上演が珍しいイマーシブシアター。内容について問うと、「セリフというより、役者の動きや歌で進んでいく舞台。宝塚でいう“ストーリー仕立てのショー”に一番近いかもしれないですね」と純矢。「真ん中ではメインストーリーが進行しているのですが、主軸に関わっていない登場人物の物語も一緒に進んでいるので、お客様がどの人物に注目するかによって、見えるものが違ってくるんですよ。本当に何度観ても楽しめる作品だと思います」とのこと。相手役によって5パターンある結末の芝居については、「サクラヒメとして舞台上で生きていれば、きっと相手とのやりとりの中ですんなり入れるはず。私自身、どうなるのか楽しみにしているんですよ」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。公演は1月24日(金)から2月4日(火)、京都・南座にて。チケット発売中。取材・文:佐藤さくら
2020年01月09日宝塚歌劇団雪組によるミュージカル『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』が、1月1日(水)、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で開幕する。この作品は、1984年に公開された映画、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の世界初のミュージカル化で、脚本・演出を手がけたのは、同劇団のヒットメーカー小池修一郎。これまでにも、『カサブランカ』や『オーシャンズ11』など、人気ハリウッド映画をミュージカル化して成功を収めた実績があり、加えてこの映画は小池自身が大ファンで、以前から舞台化を切望していたという。前評判の高さも当然だろう。物語は、ニューヨークを舞台に、禁酒法真っ盛りの1922年と、1930年から禁酒法が終わる33年まで、そして1958年と、3つの時間軸が交錯しながら進む。その中で、マンハッタンの貧民街で暮らす移民の少年たちが、暗黒街に足を踏み入れ、仲間との絆、裏切り、別れや再会を経験しながら成り上がっていく様子が、友情や恋を絡めながらドラマチックに描かれる。主人公のユダヤ系移民の二世ヌードルスには、人気と実力を兼ね備えた雪組トップスター望海風斗、彼の憧れの存在で、同じくユダヤ系移民の出身ながら、ショービジネスの世界で成功するデボラにトップ娘役の真彩希帆、やはりユダヤ系移民で、ヌードルスの親友であり最大のライバルでもあるマックスには彩風咲奈が挑む。演技力にも定評がある望海たちが、少年期、青年期、壮年期をどう演じ分けるかにも注目したい。宝塚大劇場での公演は2月3日(月)まで、その後、2月21日(金)から3月22日(日)までは東京宝塚劇場で公演が行なわれる。文:原田順子
2019年12月30日宝塚歌劇宙組公演『El Japon(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』~生命の水~が、11月15日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。宝塚歌劇宙組『El Japon(エル ハポン) -イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』~生命の水~チケット情報『El Japon』は、スペイン南部の町コリア・デル・リオに「サムライの末裔」を自認する“ハポン(日本)”姓の人々が実在することに着想を得て作られた、オリジナル・ミュージカル。なぜ遠い異国の地に日本の侍の伝説が残ったのか…。慶長遣欧使節団としてイスパニア(スペイン)に派遣されることになった夢想願流剣術の名手・蒲田治道を主人公に、侍の心情や異文化との出会いが描かれる。和と洋の世界観を融合させた意欲作。プロローグでは、扇を手にした娘たちがしなやかな舞で観客を作品世界へと誘う。物語は、仙台藩主・伊達政宗がイスパニアとの貿易交渉のため、使節団を派遣するところから始まる。約1年をかけてイスパニアに到着するも、国王フェリペ3世との交渉は膠着。使節団は修道院で無為な日々を過ごすことになる。ある日、奴隷として売られ脱走した日本人少女を助けた治道は、彼女を匿う場所を探して宿屋を営む女性カタリナと知り合う…。日本で愛する人を助けることができず、悔恨の念にさいなまれながら生きる治道。トップスター・真風涼帆が、そんな彼の“影”の部分を繊細に表現。また、剣術の名手だけに立ち廻りのシーンも多く、キレのある殺陣も見どころのひとつとなっている。その治道の心を動かす女性カタリナを、トップ娘役の星風まどかが好演。カタリナも愛する人を亡くしたことを悔やんで生きている女性だが、大農場主フェルディナンドによる嫌がらせや邪な欲望にも、凜とした態度で立ち向かう強さを持つ。強さの裏に辛い過去を抱えるふたりが出会い、それぞれがその傷を克服していくという内面の変化が描かれているとともに、弱きを助け、強きを挫くヒロイックな展開が爽快だ。また、治道の窮地を救う謎の男アレハンドロを演じる芹香斗亜は西部劇のガンマンのようなクールな佇まいで魅せるが、コミカルな一面とのギャップでも楽しませてくれる。第2幕のショー『アクアヴィーテ(aquavitae)!!』は、ウイスキーをテーマに展開。ゴールドの煌びやかな衣装をまとい、アダルトでクールに魅せるプロローグ。勢いのあるナンバーでグイグイとその世界に観客を惹きつけ、エネルギッシュで刺激的なシーンが次々と繰り広げられていく。公演は12月15日(日)まで、兵庫・宝塚大劇場、2020年1月3日(金)から2月16日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは12月1日(日)一般発売。取材・文:黒石悦子
2019年11月22日宝塚歌劇星組によるフレンチ・ミュージカル『ロックオペラモーツァルト』が、本日11月20日、大阪・梅田芸術劇場 メインホールで開幕する。この公演は、前トップコンビ、紅ゆずると綺咲愛里の同時退団に伴い、新たに星組トップスターに就任した礼真琴と、同じく新トップ娘役に就いた舞空瞳のプレお披露目公演で、大阪では27日(水)まで。続く12月3日(火)から15日(日)までの東京公演は、池袋にできた新劇場、東京建物ブリリアホール(豊島区立芸術文化劇場)のこけら落としシリーズの一環として上演される。お披露目が重なり、新トップコンビにとっては幸先のいいスタートになりそうだ。『ロックオペラモーツァルト』は、35歳で夭折した作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのドラマティックな半生を、妻のコンスタンツェや、彼の才能に嫉妬するイタリア人の宮廷楽長、アントニオ・サリエリらとの関係と絡めて描いたミュージカルで、音楽は、『太陽王』『1789』『アーサー王伝説』、そして『CASANOVA』の楽曲で宝塚ファンにはお馴染みの、ドーヴ・アチアが手がけたオリジナルのロックサウンドと、モーツァルト本人が作曲したクラシックの調べで構成されている。2009年にパリで初演された後、フランス国内ツアーやヨーロッパツアーでも大ヒットを記録し、それを受けて世界各地で上演。日本では2013年に、フィリップ・マッキンリーの演出で、山本耕史と中川晃教がモーツァルトと敵役のサリエリを日替りで交互に演じ、話題になった。今回の宝塚版では、芝居とショー、どちらの演出にも実績があるベテランで、『アーサー王伝説』の潤色・演出も手がけた石田昌也が、再びドーヴ・アチアの作品を担当する。モーツァルトを演じる礼真琴は、宝塚屈指の歌唱力に加え、抜群のリズム感とダンス力で、今、宝塚でもっとも“ロックオペラ”が似合うトップスターだろう。妻コンスタンツェの舞空瞳もダンスが得意な娘役で、世界三大悪妻のひとりと言われる女性をどう魅力的に描き出すか、注目が集まる。さらに、モーツァルトの才能を誰よりも認め、憧れ、それ故に激しく嫉妬する難役、サリエリに挑む専科の凪七瑠海も、歌唱力には定評があり、礼とのデュエットは聴き応えがありそうだ。文:原田順子
2019年11月20日インド・ムンバイで起きた同時多発テロで、5つ星ホテルに閉じ込められた人質たちの脱出劇を描いた実話『ホテル・ムンバイ』が9月27日(金)より公開。この度、ホテル内でテロの発生が分かった直後、ホテルマンたちが宿泊客を守るためにある決断をするシーンの本編映像が解禁となった。“逃げるなら今しかない”ー従業員たちの決断とは?今回解禁された本編シーンでは、暗闇の中、煙が充満し、銃声が響き渡る不穏な雰囲気のホテルが映し出された後、電話を片手にホテル内の従業員と連携を取っているシェフのヘマント・オベロイが映し出される。その最中も銃声が止むことはなく、手に汗にぎる緊迫感がひしひしと伝わってくる映像だ。そんな中、ほかの従業員に向かって“逃げるなら今しかない”と諭すオベロイに対し「35年 勤めてきました。ここが家です」「残ります」と口々に声を上げるホテルマンたち。中には、背を向ける従業員や涙を堪えながらホテルに残ることを決意する若者も映し出され、入念にリサーチを重ねた上でのリアルさはもちろん、あえて、銃声が鳴り響く渦中に向かい、テロからの奇跡の脱出劇を実現させた“英雄たち”の姿を切り取っている。テロ事件の3週間後にレストランを再建!このシーンで指揮をとるインドの一流シェフ、ヘマント・オベロイは、実際にこのテロを生き抜き、宿泊客のために奔走した実在の人物で、本作の製作にも協力を惜しまなかったという。彼は、この襲撃事件の3週間後に爆撃の傷跡が残るホテルの中でレストランを再オープン。「我々は脅しには屈しない。恐怖に苛まれながら生きるなんてことはしない」ことをテロ組織に伝えるために、速やかに立ち直ることを目指した。美しく、荘厳なインドの五つ星ホテルが惨状と化したテロ事件を、リアルで緊迫感あふれる映像だけでなく、そこにいた人々のまさに“五つ星”の勇気を切り取った人間ドラマに注目してみてほしい。『ホテル・ムンバイ』は9月27日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月13日宝塚歌劇団月組が、オーストリアで大ヒットしたミュージカルを、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』と題して日本初演する。公演は、兵庫・宝塚大劇場が10月4日(金)~11月11日(月)、東京宝塚劇場は11月29日(金)~12月28日(土)。この作品は、『エリザベート』『モーツァルト!』『ダンス オブ ヴァンパイア』などで知られるウィーン劇場協会の制作で、オーストリアの国民的シンガーソングライター、ラインハルト・フェンドリッヒの名曲の数々に乗せ、「故郷」「家族」をテーマにした物語が描かれる、いわゆるカタログミュージカルだ。どんな作品になるのか、日本版潤色・演出の齋藤吉正に聞いた。「『I AM FROM AUSTRIA』は、ウィーン・オペレッタにルーツを持つ『エリザベート』などのウィーン・ミュージカルとは性格が違い、むしろブロードウェイ・ミュージカルに近いですね。まずフェンドリッヒさんという、日本で言うと谷村新司さんや桑田佳祐さんのような、オーストリア人なら誰もが口ずさめる曲を書いてきたミュージシャンの楽曲ありきで作られていて、それが物語とうまく融合しているなというのが第一印象でした」特にタイトルにもなっている「I AM FROM AUSTRIA」は、第2の国歌と言われるほど、オーストリア人にとっては特別で、「前奏を聴いただけで涙してしまうような曲」なのだという。「オーストリアをはじめ、ドイツ語圏の国々は、他国に侵略されて国が変わってしまうという負の歴史を抱えてきましたが、この曲には、それに対する強い思いや、立ち向う勇気が秘められています。そんなオーストリアという国のもろさ、そして希望、夢という壮大なメッセージを、若いふたりの恋愛と成長物語にどうやってリンクさせるか、頭では理解できていても、センテンスにするのはとても難しい作業でした」この、美しくも強いメッセージ性をはらんだナンバーを太い幹にして描かれた『I AM FROM AUSTRIA』に、齋藤は、「故郷は甘き調べ」という邦題を付けた。話の中でも、繰り返し口にしたのが、“故郷イコール家族”という言葉だ。「珠城りょうが演じる主人公のジョージはホテルの御曹司で、古い老舗ホテルを自分なりに改革したいと思っていますが、伝統を重んじる家族と距離ができてしまいます。美園さくらが演じる女優のエマ・カーターも、オーストリアを飛び出し、ハリウッドで活躍する中で、“FROM AUSTRIA”というルーツを忘れかけている。このふたりが出会い、自分探しと成長の末に、家族、故郷に帰って行く。そこで故郷イコール家族というエンディングにたどり着けたらいいなと思っています。この“甘い調べ”には、音楽の都ウィーンを舞台にした物語という意味も込めました」主演コンビの他、怪我による休演から復帰した月城かなとが、エマのマネージャーで、ひとりで怒っては笑う、「ちょっと劇画チックな役」に挑み、鳳月杏が、倦怠期を迎えて妻から浮気を疑われるジョージの父を、海乃美月が、女社長で夫を尻に敷く気丈な母を演じる。そんなストーリーに絡むアルゼンチン代表のサッカー選手役は暁千星。個性的な登場人物たちが、若い男女の恋愛物語だけでなく、夫婦愛などさまざまな愛を描いていく。「ウィーン版は役が少なく、話の辻褄を合わせたり、流れをわかりやすくするためもあり、アンサンブルなど、可能な範囲で宝塚版オリジナルの役や場面を作っています」「故郷」「家族」という、どの国にも、どの時代にも通じる普遍的なテーマを扱いながら、「スマホを使ったり、ツイッターで情報が拡散したりという、ごく最近の出来事を反映しながら物語が展開する」のも面白い。宝塚ファンならずとも共感できる部分も多いだろう。しかし、そこはファンの好みを知り尽くした座付演出家らしく、華麗なレビューシーンもたっぷり用意されているようだ。もちろん宝塚ならではのフィナーレもつく。「美術や衣裳はウィーン版とまったく違うものになります。宝塚のお客様は華やかな舞台がお好きですし、出演者の人数が多いので、オリジナル以上に華やかで賑やかなナンバーを作りたいですね。映像を駆使するのが最近のミュージカルの主流ですが、宝塚歌劇105年の伝統の中で培われてきた書き割りの世界観は、やはりお客様が安心できる部分だと思うので、LEDにもトライしつつ、吊り物のチェンジ、盆やセリで、いかに流麗にシーンチェンジしていくかを考えながら、宝塚らしい楽しい演出を心がけたいと思っています」齋藤は、最近の宝塚にはあまり見られなくなった、芝居とショーの両方を手がける演出家だ。華やかなレビューシーンが見せ場の本作の演出は、まさにうってつけと言える。「究極の便利屋になれたらいいなと。プロ野球で言ったら、エースではないけれど、ブルペンで肩を作っていつでも出られるようにしておくのが、宝塚のなかでの僕の役割だと思っているので、そのためにもいつも自己啓発しておきたいですね」この公演でも、試合を勝利に導く最強のクローザーになってくれそうだ。取材・文:原田順子宝塚歌劇月組日本オーストリア友好150周年記念UCCミュージカル『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』10月4日(金)~11月11日(月)宝塚大劇場11月29日(金)~12月28日(土)東京宝塚劇場
2019年09月11日宝塚歌劇団雪組の東京公演、幕末ロマン『壬生義士伝』と、ダイナミック・ショー『Music Revolution!』が、7月26日(金)に東京宝塚劇場で開幕する。『壬生義士伝』は、2002年に渡辺謙の主演でテレビドラマ化、2003年には中井貴一主演で映画化もされた、浅田次郎のベストセラー小説が原作で、宝塚版の脚本・演出は石田昌也が担当している。主人公は、南部藩の下級武士で、妻子を貧困から救うために脱藩し、新撰組隊士となった吉村貫一郎。“守銭奴”と言われながらも、お金のために人を斬る、このおよそ宝塚の主人公らしくない男の深く哀しい心を、雪組トップスターの望海風斗が巧みに表現し、いわゆる“新選組物”とはまた違う、妻子への愛、幼馴染みとの友情を描いた見応えある人間ドラマになっている。トップ娘役の真彩希帆が、故郷で吉村を待つ妻しづと、吉村が京都で出会う両替商の娘みよの二役を、彩風咲奈が吉村の竹馬の友で、後に出世を遂げ、再び吉村と関わることになる大野次郎右衛門役を演じて、望海を力強く支え、専科の凪七瑠海が軍医の松本良順役で出演。望海との同期共演が実現した。併演のショー『Music Revolution!』は、劇団屈指の歌唱力を誇るトップコンビ、望海と真彩の歌声をたっぷり堪能できる、“音楽”の起源から現在までをテーマにしたショーだ。作・演出の中村一徳は、以前から雪組公演を手がけることが多く、現トップコンビになってからも、プレお披露目のショー『“D”ramaticS!』や、大ヒットを記録した『ファントム』の演出を担当。今回も、雪組生一人ひとりの魅力を最大限に生かす演出で、楽しいショーが繰り広げられる。歌だけでなく、中村のショーでは定番となっている、ブライアント・ボールドウィン振付による迫力のあるダンス場面も必見だ。公演は9月1日(日)まで。文:原田順子
2019年07月26日トップスター・紅ゆずる、トップ娘役・綺咲愛里の退団公演となる宝塚歌劇団星組公演『GOD OF STARS -食聖-』『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』が、7月12日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。宝塚歌劇星組 ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS-食聖-』/スペース・レビュー・ファンタジア『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』チケット情報『GOD OF STARS -食聖-』は、現代のアジアを舞台に繰り広げる、アジアン・クッキング・コメディ。上海の総合料理チェーンの三ツ星天才料理人として世界にその名を馳せるホン・シンシン。しかし彼の傲慢な振る舞いに呆れた同店CEOのエリックは、ホンの弟子リー・ロンロンに声を掛ける…。エリックの策略により築き上げてきたものすべてを失ったホンは、シンガポールの下町で屋台を切り盛りする娘アイリーン・チョウとその仲間たちに助けられ、反発し合いながらも次第に心を通わせていく。そして、世界最高の料理人を決める“ゴッド・オブ・スターズ”に挑むことに…。クールな二枚目も、おどけた三枚目も変幻自在の演技で魅了してきた唯一無二のトップスター。その紅の集大成として、彼女の個性が存分に発揮される絶好のステージが用意された。演じる天才料理人のホンは、自信家で傍若無人。エラそうな態度を取りながらも、アイリーンの店を繁盛させて“一番”になるために的確なアドバイスをしたりと、根は熱い。そんなホンを紅は、ぶっきらぼうで、カッコよく、面白く、時にドジっぷりを発揮し…と、コロコロと表情豊かに多面的な魅力で惹きつける。綺咲が演じるアイリーンは、屋台街にある自身の店を守るべく奮闘する娘。気が強く、店や家族を守るためには自分の身体を張ってでも戦いに挑んでいくような女性を、綺咲はまっすぐに、それでいて愛らしく魅せる。次期トップスターが発表されている礼真琴は、ホンの弟子であり、後にホンと料理対決することになるリー・ロンロン役。実力はありながらも自信を持てないへなちょこのリーが、憧れの女性を前に一変する様をコミカルに表現。シャレの利いたセリフでも楽しませてくれる。そんな個々の奮闘もありながら、星組の集団の力を見せつけるような場面もたっぷり。明るく賑やかに、今の星組の集大成を堪能できるステージとなっている。第2幕のショーは、宇宙から舞い降りた青年が、世界各地を舞台に舞い踊る姿を描いた美しくゴージャスなレビュー。紅がしっとり歌い上げるソロ、客席降り、黒燕尾での男役群舞など見せ場も盛りだくさん。ときにスタイリッシュに、クールに、情熱的に…とさまざまな表情を魅せながら展開している。公演は8月19日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演中。東京公演は9月6日(金)から10月13日(日)まで東京宝塚劇場にて。東京公演のチケットは8月4日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年07月19日