宝塚歌劇団雪組の東京公演、幕末ロマン『壬生義士伝』と、ダイナミック・ショー『Music Revolution!』が、7月26日(金)に東京宝塚劇場で開幕する。『壬生義士伝』は、2002年に渡辺謙の主演でテレビドラマ化、2003年には中井貴一主演で映画化もされた、浅田次郎のベストセラー小説が原作で、宝塚版の脚本・演出は石田昌也が担当している。主人公は、南部藩の下級武士で、妻子を貧困から救うために脱藩し、新撰組隊士となった吉村貫一郎。“守銭奴”と言われながらも、お金のために人を斬る、このおよそ宝塚の主人公らしくない男の深く哀しい心を、雪組トップスターの望海風斗が巧みに表現し、いわゆる“新選組物”とはまた違う、妻子への愛、幼馴染みとの友情を描いた見応えある人間ドラマになっている。トップ娘役の真彩希帆が、故郷で吉村を待つ妻しづと、吉村が京都で出会う両替商の娘みよの二役を、彩風咲奈が吉村の竹馬の友で、後に出世を遂げ、再び吉村と関わることになる大野次郎右衛門役を演じて、望海を力強く支え、専科の凪七瑠海が軍医の松本良順役で出演。望海との同期共演が実現した。併演のショー『Music Revolution!』は、劇団屈指の歌唱力を誇るトップコンビ、望海と真彩の歌声をたっぷり堪能できる、“音楽”の起源から現在までをテーマにしたショーだ。作・演出の中村一徳は、以前から雪組公演を手がけることが多く、現トップコンビになってからも、プレお披露目のショー『“D”ramaticS!』や、大ヒットを記録した『ファントム』の演出を担当。今回も、雪組生一人ひとりの魅力を最大限に生かす演出で、楽しいショーが繰り広げられる。歌だけでなく、中村のショーでは定番となっている、ブライアント・ボールドウィン振付による迫力のあるダンス場面も必見だ。公演は9月1日(日)まで。文:原田順子
2019年07月26日トップスター・紅ゆずる、トップ娘役・綺咲愛里の退団公演となる宝塚歌劇団星組公演『GOD OF STARS -食聖-』『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』が、7月12日、兵庫・宝塚大劇場にて開幕した。宝塚歌劇星組 ミュージカル・フルコース『GOD OF STARS-食聖-』/スペース・レビュー・ファンタジア『Eclair Brillant(エクレール ブリアン)』チケット情報『GOD OF STARS -食聖-』は、現代のアジアを舞台に繰り広げる、アジアン・クッキング・コメディ。上海の総合料理チェーンの三ツ星天才料理人として世界にその名を馳せるホン・シンシン。しかし彼の傲慢な振る舞いに呆れた同店CEOのエリックは、ホンの弟子リー・ロンロンに声を掛ける…。エリックの策略により築き上げてきたものすべてを失ったホンは、シンガポールの下町で屋台を切り盛りする娘アイリーン・チョウとその仲間たちに助けられ、反発し合いながらも次第に心を通わせていく。そして、世界最高の料理人を決める“ゴッド・オブ・スターズ”に挑むことに…。クールな二枚目も、おどけた三枚目も変幻自在の演技で魅了してきた唯一無二のトップスター。その紅の集大成として、彼女の個性が存分に発揮される絶好のステージが用意された。演じる天才料理人のホンは、自信家で傍若無人。エラそうな態度を取りながらも、アイリーンの店を繁盛させて“一番”になるために的確なアドバイスをしたりと、根は熱い。そんなホンを紅は、ぶっきらぼうで、カッコよく、面白く、時にドジっぷりを発揮し…と、コロコロと表情豊かに多面的な魅力で惹きつける。綺咲が演じるアイリーンは、屋台街にある自身の店を守るべく奮闘する娘。気が強く、店や家族を守るためには自分の身体を張ってでも戦いに挑んでいくような女性を、綺咲はまっすぐに、それでいて愛らしく魅せる。次期トップスターが発表されている礼真琴は、ホンの弟子であり、後にホンと料理対決することになるリー・ロンロン役。実力はありながらも自信を持てないへなちょこのリーが、憧れの女性を前に一変する様をコミカルに表現。シャレの利いたセリフでも楽しませてくれる。そんな個々の奮闘もありながら、星組の集団の力を見せつけるような場面もたっぷり。明るく賑やかに、今の星組の集大成を堪能できるステージとなっている。第2幕のショーは、宇宙から舞い降りた青年が、世界各地を舞台に舞い踊る姿を描いた美しくゴージャスなレビュー。紅がしっとり歌い上げるソロ、客席降り、黒燕尾での男役群舞など見せ場も盛りだくさん。ときにスタイリッシュに、クールに、情熱的に…とさまざまな表情を魅せながら展開している。公演は8月19日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演中。東京公演は9月6日(金)から10月13日(日)まで東京宝塚劇場にて。東京公演のチケットは8月4日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年07月19日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・オフィシャルホテル「ホテル ユニバーサル ポート」は、「ミニオン」をモチーフとしたロビー装飾「ミニオン・ビッグ・ベロー・デコレーション!」を、2019年7月15日(祝・月)よりスタートする。「ミニオンルーム ~グルーの邸宅~」「ミニオンルーム 2 ~アグネスたちのお部屋~」や期間限定のロビー装飾などで人気を博している「ホテル ユニバーサル ポート」と「ミニオン」のコラボレーション。2019年は、ロビーにドットデザインのミニオンが登場する。ホリデーを楽しんでいるところに現れた巨大なドットミニオン。そんなドットミニオンに驚いて逃げ回りながらも、興味津々のミニオンたちを描いた。また、ロビー向かいのリバーサイドに面した窓にも、“BELLO”のロゴと共にミニオンをデコレーション。フォトスポットとしても楽しむことができる。【詳細】ロビー装飾「ミニオン・ビッグ・ベロー・デコレーション!」期間:2019年7月15日(祝・月)~2020年7月14日(火)予定場所:ホテル ユニバーサル ポート住所:大阪府大阪市此花区桜島1‐1−111TEL:06-6463-5000HARRY POTTER characters, names and related indicia are © & TM Warner Bros. Entertainment Inc.Harry Potter Publishing Rights © JKR. (s19)Despicable Me, Minion Made and all related marks and characters are trademarks and copyrights of Universal Studios.Licensed by Universal Studios Licensing LLC. All Rights Reserved.TM & © Universal Studios & Amblin Entertainment TM & © 2019 Universal Studios. CR19-2183
2019年06月30日宝塚歌劇団花組の祝祭喜歌劇『CASANOVA』が2月8日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。宝塚歌劇花組『CASANOVA』チケット情報18世紀ヴェネツィアに生まれた稀代のプレイボーイ・カサノヴァの愛と夢に彩られた冒険譚を、一本物のスペクタクル・ミュージカルとして、オリジナル・ストーリーで綴る本作。『太陽王』『1789 -バスティーユの恋人たち-』『アーサー王伝説』などを手掛けたフランスの作曲家、ドーヴ・アチアによるロックをベースにした現代的かつメロディアスな楽曲たちが作品を色鮮やかに彩っている。衣装や舞台美術も華やかで、幕開きと共に一気にその世界観に惹き込まれる。舞台はかのモーツァルトも生きた時代、ロココ文化華やかなりし18世紀。星の数ほど浮名を流してきたカサノヴァは、魔術で人をあざむき、女性をたぶらかしたとしてヴェネツィア共和国国事犯審問所に捕えられてしまう。しかし鉛屋根の監獄で同じく投獄されていたバルビ神父と手を組み、脱獄を果たす。カーニヴァルで賑わうヴェネツィアで祭の騒ぎに乗じて逃亡しようとする彼に、人生を変えるほどの恋と出会うとのお告げがあり…。カサノヴァを演じるのは、トップスター・明日海りお。幕開きこそ異端審問にかけられて不穏な空気が流れるが、脱獄してひとたび街に現れれば世の女性たちが群がり、追いかけられ…と、すさまじいモテっぷりだ。しかし本作では、カサノヴァはただの遊び人ではなく、「愛し合う自由が罪なら、生きていく意味がどこにある」と、ただ自分の愛に素直な男として描かれている。明日海はそんなカサノヴァを、時には男らしく、時には色気たっぷりにと、さまざまな表情で魅せる。カサノヴァの“運命の人”ベアトリーチェを演じるのは、トップ娘役・仙名彩世(せんなあやせ)。修道院で学び、正義感の強い彼女は、女性たちを惑わすカサノヴァに敵対心を抱いている。そんなベアトリーチェが、カサノヴァとは知らずにカサノヴァと出会い、惹かれていく…。本作が退団公演であり、この役が集大成となる仙名は、自分の意思を強く持った芯のある女性を、真っ直ぐに演じている。また、カサノヴァを捕えようと追い続ける審問官コンデュルメル役の柚香光(ゆずかれい)をはじめ、黒魔術に傾倒しているその妻役の鳳月杏(ほうづきあん)、カサノヴァと逃げ続けるバルビ神父役の水美舞斗(みなみまいと)、ベアトリーチェの婚約者で、コンデュルメルにうまく利用されるコンスタンティーノ役の瀬戸かずやと、それぞれに繊細に役を作り込み、個性豊かなキャラクターたちを表現している。華やかなビジュアル、ポップな楽曲、緩急つけたストーリー展開、そして、花組の総合力に魅せられる本公演は3月11日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、東京公演は3月29日(金)から4月28日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは2月24日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2019年02月15日宝塚歌劇団雪組のミュージカル『ファントム』が、11月9日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。宝塚歌劇雪組 三井住友VISAカード ミュージカル『ファントム』チケット情報本作は、ガストン・ルルーの小説『オペラ座の怪人』を原作に、ブロードウェイミュージカル『ナイン』『タイタニック』などでも知られるモーリー・イェストンの楽曲で綴る作品。怪人の人物像に焦点を当て、怪人が怪人と呼ばれるようになった所以、怪人の心の葛藤などを鮮明に浮かび上がらせている。宝塚歌劇では2004年に初演され、今回で4度目の上演となる。今回は舞台装置を一新、映像を駆使した演出でも観客の想像を掻き立てている。19世紀後半のパリ・オペラ座通り。美しい娘クリスティーヌ・ダーエが、歌いながら楽譜を売っている。通りがかりにその声に魅せられたオペラ座のパトロン、フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵は彼女が歌のレッスンを受けられるよう、オペラ座の支配人ジェラルド・キャリエールを紹介する。しかし支配人を解任されたキャリエール。新支配人となったアラン・ショレとその妻でプリマドンナのカルロッタに、オペラ座の地下には怪人ファントムが住んでいて、下には決して降りてはいけないと伝えるがショレは取り合わない。ある日、クリスティーヌの歌声を聴いたファントムは、彼女に歌唱指導を始めることに…。群を抜く歌唱力、演技力を誇るトップコンビ望海風斗(のぞみふうと)と真彩希帆(まあやきほ)。ファントムを演じる望海は、美しい歌声を持ちながらも、誰にも見つからないように地下で生きざるを得なかったファントムの悲哀や孤独、クリスティーヌと出会えた喜びなどを繊細に表現。クリスティーヌやキャリエールとの会話から、本来はひとりのピュアな優しい人間であることが、胸が痛くなるほどに伝わってくる。クリスティーヌを演じる真彩も、歌を愛する娘を可憐さと純粋さをまといながら表現。歌声の美しさでも魅せ、望海とのハーモニーも心地良く響かせる。また、キャリエールを演じる彩風咲奈(あやかぜさきな)も渋みのある落ち着いた演技で魅せつつ、彼の苦悩や葛藤などを丁寧に表現して好演。望海と真彩のトップコンビを中心に、完成度の高い『ファントム』に仕上がっている。公演は12月14日(金)まで兵庫・宝塚大劇場、2019年1月2日(水)から2月10日(日)まで東京宝塚劇場にて上演。東京公演のチケットは11月25日(日)より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2018年11月16日トップスター・明日海(あすみ)りお率いる宝塚歌劇花組公演、ミュージカル『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』、ショー・スペクタキュラー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』が7月13日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宝塚歌劇花組『MESSIAH(メサイア) -異聞・天草四郎-』/『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』チケット情報第一幕のミュージカル『MESSIAH(メサイア)-異聞・天草四郎-』は、島原の乱の指導者として多くの伝説を残した天草四郎時貞の姿を、新たな視点でドラマチックに描き出した作品。衣装や美術に現代的なエッセンスを加えた、新たな日本物ミュージカルとなっている。時は江戸時代初期、幕府による禁教令が出された後も、九州・天草には数多くのキリシタンが隠れ住んでいた。激しい嵐が去ったある日、そこにひとりの男が流れ着く。男は過去を語ろうとせず、自らの名前すら口にしなかったが、キリシタン大名として知られた小西行長の遺臣に拾われ、四郎と名付けられた。貧しくも、心豊かな島の者たちと暮らすうちに四郎の心もほぐれ、彼らの信仰に興味を抱くようになる。その後、四郎はキリシタン弾圧や過酷な年貢の取り立てに苦しむ民衆のために立ち上がる…。明日海が演じるのは、もとは海賊の首領“夜叉王丸”として旅していた四郎。慈悲深く温かい天草の人たちと過ごすうちに、四郎にも温かい気持ちが生まれ、彼らを救いたいという熱い思いが湧き上がる。その四郎の心の変化を明日海は繊細に表現して魅せる。トップ娘役・仙名彩世(せんな・あやせ)演じる島原の美しく清らかな娘・流雨(るう)との恋、そして、柚香光(ゆずか・れい)演じる南蛮絵師・リノとの友情が生まれていく様も見どころだ。仙名は美しく優しい流雨を情感たっぷりに演じ、柚香はリノが抱える複雑な感情を丁寧に表現している。一揆のシーンでは大階段を使い、群舞を織り交ぜながら、殺陣によるアクションを繰り広げる。激しくも美しく、尊さを感じさせる演出に目を奪われた。第二幕のショー『BEAUTIFUL GARDEN -百花繚乱-』は、そのタイトル通り、色とりどりの花が咲き薫る永遠の花園をイメージ。プロローグでは、明日海をはじめとするスターたちが華やかな蝶となって舞い踊り、時に激しく、時には妖艶にめくるめくステージを繰り広げていく。TUBEやT.M.Revolutionなどの誰もが知る楽曲を使った場面もあり、夏らしくホットなエンタテインメントショーが楽しめる。公演は8月20日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場にて。東京公演は9月7日(金)から10月14日(日)まで東京宝塚劇場にて開催。東京公演のチケットは8月5日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2018年07月20日宝塚歌劇雪組のミュージカル・プレイ『凱旋門』、ショー・パッショナブル『Gato Bonito !!』が6月8日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宝塚歌劇雪組『凱旋門』/『Gato Bonito!!』チケット情報第一幕の『凱旋門』は、文豪エリッヒ・マリア・レマルクの小説を原作に2000年に初演され、当時雪組トップとして主演を務めた轟悠(とどろき・ゆう)が文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞した作品。今回18年ぶりの再演で轟が専科より参加し、再び主人公に挑んでいる。物語の舞台は、祖国を追われた亡命者たちが集う、第二次世界大戦前夜のパリ。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィックとイタリアから来た女優志望の娘ジョアンとの恋を軸に、過酷な運命に翻弄されながらも懸命に生きる人々の姿が描かれる。プロローグでは、パリの街並みを、廻り舞台を使ってダイナミックに見せる。第二次世界大戦を背景にした物語だけに不穏な空気に満ちているが、それでもパリの街に残るわずかな明るさを求めて、亡命者たちが集まってくる。轟演じる外科医のラヴィックはモグリの医者として生きている亡命者。ある夜、セーヌ川にかかるアルマ橋の上で、今にも身を投げそうな女性を助ける。その後、いつしかふたりは激しく愛し合うようになるが…。暗闇にポッと灯りがともるように、未来への希望が持てない中で出会い、互いに求め合うことで生きる希望が生まれる。ラヴィックを演じる轟は、紳士的で大人の色香が漂うような佇まい。ジョアンへの情熱や、ゲシュタポへの復讐心などを熱く、繊細に表現して魅せる。トップスターの望海風斗(のぞみ・ふうと)が演じるのはラヴィックの友人で、ナイトクラブのドアマン・ボリス。彼もロシアからの亡命者で、ふたりを支える存在であり、狂言回し的存在でもある。くっきりとしたセリフ回しや抜群の歌唱力で、存在感を放っている。また、トップ娘役の真彩希帆(まあや・きほ)が演じるジョアンは、感情に素直な女性。寂しさや不安、喜び、ラヴィックへの愛など、彼女の思いを純粋に、真っ直ぐに表現している。時代背景から、衣装も美術も華やかさをおさえたシックな雰囲気だが、上質な大人のラブストーリーにどっぷりと浸れる作品だ。第二幕の『Gato Bonito !!』は、ポルトガル語で“美しい猫”を意味する言葉。望海扮する“ガート・ボニート”を中心に、時にはクールに、時にはミステリアスに、スピーディーに展開するラテン・ショー。第一幕から一転、華やかでエネルギッシュなステージが堪能できる。『凱旋門』『Gato Bonito !!』は、7月9日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場にて。東京公演は7月27日(金)から9月2日(日)まで東京宝塚劇場にて開催。東京公演のチケットは6月24日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2018年06月22日トップスター・紅ゆずる率いる宝塚歌劇団星組のRAKUGO MUSICAL『ANOTHER WORLD』、タカラヅカ・ワンダーステージ『Killer Rouge(キラー ルージュ)』が、4月27日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。本公演は第104期初舞台生40名のお披露目公演でもあり、幕開きには初舞台生が口上を行い、ショーではフレッシュなラインダンスを披露している。宝塚歌劇星組『ANOTHER WORLD』/『Killer Rouge(キラールージュ)』チケット情報第一幕の『ANOTHER WORLD』は、“あの世”を舞台に展開する笑いたっぷりの落語ミュージカル。上方落語の大作『地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)』をはじめ、『朝友(あさとも)』『死ぬなら今』など、死後の世界を舞台にした東西の落語噺が散りばめられている。大坂の両替商「誉田屋」の若旦那・康次郎が目覚めると、そこは“この世”と“あの世”の境。康次郎は、高津神社の境内で出会った菓子屋の嬢(いと)さん・お澄に一目ぼれし、恋わずらいであの世に来てしまったのだ…。そこで出会った人たちとの愉快な冥土旅と、康次郎とお澄の恋模様。赤鬼、青鬼、閻魔大王、貧乏神ほか、さまざまなキャラクターがふたりの協力や邪魔をしながら、小気味よく物語が展開していく。暗転の中、拍子木の音でパッと照明が明るくなる“チョンパ”で幕開き。色とりどりの美しい衣装をまとい、紅を中心とした総踊りの華やかな和物ショーで魅せ、物語へと続いていく。康次郎は恋わずらいであの世に行ってしまうほど、一途で真面目。何でも素直に受け止めて、人情深くもあり、憎めないキャラクターを紅が好演している。その真っ直ぐな姿が面白く、大坂商人の味のある“船場言葉”も親しみやすい。あの世で出会う江戸の若主人・徳三郎、「誉田屋」の手伝(てったい)・喜六らとの軽妙な掛け合いも心地いい。トップ娘役・綺咲愛里(きさき・あいり)が演じるお澄も康次郎同様に一途な女性。一見可愛らしいけれど、そのイメージを覆す一面も。ほか、礼真琴(れい・まこと)扮する徳三郎はいなせな姿で魅せ、七海ひろきはちょっぴりヌケた、愛すべき3枚目キャラ喜六を好演するなど、それぞれの個性がぴたりとハマっている。第二幕の『Killer Rouge(キラー ルージュ)』は、“Rougge(紅色)”をテーマカラーに、トップスター・紅ゆずるの多彩な魅力に迫るゴージャスで華やかなショー。エネルギッシュなプロローグから始まり、童話をモチーフにしたコミカルな場面や、大階段でのロックな男役群舞もあり、全編通してスピーディーに、パワー全開で展開していく。両作ともに華やかで、展開にワクワクする『ANOTHER WORLD』『Killer Rouge(キラー ルージュ)』は、6月4日(月)まで、兵庫・宝塚大劇場にて。東京公演は6月22日(金)から7月22日(日)まで東京宝塚劇場にて開催。東京公演のチケットは5月20日(日)発売開始。取材・文:黒石悦子
2018年05月16日現在、東京スカイツリー(R)では宝塚歌劇との限定タイアップ企画が開催中。「宝塚歌劇 in TOKYO SKYTREE(R)」と題された、この企画展。フロア350の天望デッキでは、今回のために撮り下ろした5組のトップスターの映像などが上映。さらに上の天望回廊に上がると、実際に舞台で使われた衣装や、100年以上に及ぶ宝塚歌劇団の歴史をひもとく展示なども充実。期間中には、カフェやショップで、ここだけの限定メニューやグッズの販売も。ファンならずとも興味深い企画になっている。美しい眺望とともに、宝塚の夢世界に足を踏み入れてみては。天望回廊 フロア445-450「宝塚歌劇 タカラジェンヌ◇輝きの軌跡展」と題し、天望回廊に向かう天望シャトル(エレベーター)から、歌劇を象徴する楽曲が流れ、気分を盛り上げる。回廊には、宝塚歌劇の魅力に迫る展示のほか、トップスターのパネルと撮れるフォトスポットも。天望デッキ フロア350窓ガラスを巨大スクリーンに仕立て、夜景をバックに映像を投影する「SKYTREE ROUND THEATER(R)」は、日没以降のお楽しみ。トップスターの撮り下ろしのダンスやメッセージに、各組の舞台映像をコラージュしたオリジナルスペシャル映像を上映。カフェやショップでも宝塚の世界を堪能!天望デッキの『SKYTREE CAFE』では、各組をイメージした限定カフェメニューを販売。天望回廊には『THE SKYTREE SHOP』特設ショップが開設され、ここでしか買えない限定グッズの販売も。宝塚歌劇をイメージした豪華な衣装をまとったソラカラちゃんグッズはファンなら欲しいアイテム。東京スカイツリー 天望デッキ、天望回廊東京都墨田区押上1-1-2開催中~5月13日(日)8:00~22:00(天望デッキへの入場~21:00。天望回廊は最終入場21:20)一般・天望デッキ2060 円、天望回廊1030円ほかTEL:0570・55・0634(9:00~20:00)※『anan』2018年3月14日号より。文・望月リサ(C)宝塚歌劇団(C)宝塚クリエイティブアーツ(C)TOKYO-SKYTREE
2018年03月13日宝塚歌劇月組公演『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)』、『BADDY(バッディ) -悪党(ヤツ)は月からやって来る-』が2月9日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。宝塚歌劇月組『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』/『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』チケット情報第一幕の『カンパニー』は、2017年に発行された伊吹有喜の小説「カンパニー」を原作にしたミュージカルで、主人公は製薬会社の青年サラリーマン・青柳誠二。愛妻を亡くし、生きる希望を失った青柳が、出向先のバレエ団で公演を成功に導こうと奮闘する姿を、ハートウォーミングに描いた物語だ。平凡なサラリーマンが主人公の現代劇だけに、華やかな衣装や派手なパフォーマンスで魅せる部分は限られているが、その分、“芝居”で魅せる。「努力、情熱、仲間がそろえば、希望は必ず見えてくる」など、要所に宝塚歌劇の舞台に立つ自分たちに繋がる言葉もあり、一人ひとりが丁寧に言葉を届けている。トップスター・珠城(たまき)りょうが演じる青柳は、空手技を使ってスリを捕まえるなど、真面目で正義感が強いが、奥手な男。バレエの“バ”の字も知らない青柳が、悩みや問題を抱える者たちと真っ直ぐに向き合う。その気持ちが一人ひとりの意識を変え、仲間たちの絆が強くなっていく。爽やかな佇まいに、ナチュラルな存在感と周囲を引き寄せる人間性は、珠城にピッタリとはまっている。トップ娘役・愛希(まなき)れいかは、アルバイトをしながらバレエ・ダンサーをしている高崎美波役。実力はあるのに本番に弱い一面と、自分の思いは真っ直ぐに伝える積極的な一面を持つ女性を、愛嬌たっぷりに演じている。世界的プリンシパルの高野悠を演じる美弥るりかも、クールで心を開かない高野の心情の変化を繊細に表現。美しく、色気のある佇まいに目を奪われる。ほか、等身大の物語だからこその人間味あふれる多彩なキャラクターを、それぞれが好演している。第二幕のショーは、演出家・上田久美子の初のショー作品。まだ稽古中のときに珠城が「想像を超えるショーになると思います」と自信たっぷりに語っていたように、これまでの宝塚歌劇では観たことのないようなユーモアあふれるステージに仕上がっている。ストーリー仕立ての内容で、珠城が月から地球に乗り込んでくる大悪党バッディ、愛希が地球の秩序を守る女捜査官グッディに扮する。『カンパニー』で見せた誠実な姿から一転、サングラスをかけて常にタバコをくわえ、キザにふるまう珠城。コミカルな場面では表情豊かに楽しませてくれる。美弥は中性的な妖しい雰囲気をまとったキャラクター。『カンパニー』とのギャップも楽しい月組のステージで、珠城をはじめ月組生の新たな魅力を発見できるはず。兵庫公演は3月12日(月)まで。東京公演は3月30日(金)から5月6日(日)まで東京宝塚劇場にて。
2018年02月28日3月1日(木)から5月13日(日)まで東京スカイツリー(R)にて、宝塚歌劇との限定タイアップ企画「宝塚歌劇 in TOKYO SKYTREE(R)」が開催される。【チケット情報はこちら】100年以上続く華やかな舞台で人々を魅了する「宝塚歌劇」と「東京スカイツリー」による初のタイアップとなる同イベントでは、様々な企画を用意。地上350mにある天望デッキ フロア350の窓ガラスを巨大スクリーンに仕立てた「SKYTREE ROUND THEATER(R)」では、宝塚歌劇団花組「明日海りお」、月組「珠城りょう」、雪組「望海風斗」、星組「紅ゆずる」、宙組「真風涼帆」、5組のトップスターによる限定撮り下ろし映像を上映。天望回廊では、「宝塚歌劇タカラジェンヌ◇輝きの軌跡展」と題した企画展を開催。「タカラジェンヌ」をテーマにした歴代トップスターの軌跡を辿る大年表のほか、トップスターパネルと一緒に撮影できるフォトスポット、娘役の衣装などを展示する。そのほか、特設ショップで限定デザイングッズ、天望デッキ フロア340にある「SKYTREE CAFE」では、宝塚歌劇の世界をイメージした限定カフェメニューを販売。さらに、宝塚歌劇をイメージしたコスチュームをまとった東京スカイツリー公式キャラクター「ソラカラちゃん」の限定グリーティングや、スタンプラリーも実施される。「宝塚歌劇 in TOKYO SKYTREE(R)」の開催にあわせて、天望デッキと天望回廊、それぞれの入場券に特別付録ペーパークラフト付き限定ブックレットがついた特別企画入場券が発売中。■特別企画入場券 「宝塚歌劇 in TOKYO SKYTREE(R)」販売期間:2月1日(木)~5月12日(土)入場期間:3月1日(木)~5月13日(日)商品内容:【1】東京スカイツリー天望デッキ、天望回廊 セット券【2】日付指定列(時間制限なし)より優先入場【3】特別付録ペーパークラフト付き限定ブックレット料金:3900円(税込)※以下の特定日については、東京スカイツリー日時指定券の特定日に準じ、4100円(税込)にて販売します。3月17日(土)・18日(日)・21日(水・祝)・24日(土)・25日(日)・31日(土)・4月1日(日)・28日(土)・29日(日・祝)・30日(月・休)・5月3日(木・祝)・4日(金・祝)・5日(土・祝)・6日(日)
2018年02月05日宝塚クリエイティブアーツ提供の「タカラヅカ・オン・デマンド」が、2日から動画配信サービス・ビデオマーケット(VideoMarket)で配信を開始した。ビデオマーケット内には「タカラヅカ・オン・デマンド コレクションページ」が設けられ、「ノバ・ボサ・ノバ-盗まれたカルナバル-」(’11年星組・東京・千秋楽)、「カナリア」(’11年花組・東特・千秋楽)、「グレート・ギャツビー-」(’08年月組・日生)など多数の作品が公開されている。「タカラヅカ・オン・デマンド」では、宝塚歌劇の人気舞台作に加えて、オフ・ステージ、最新公演のトーク番組やニュース、「タカラヅカ・オン・デマンド」でしか見ることができないオリジナルコンテンツの「ミュージック・クリップ」など、毎月バラエティ豊かなラインナップを用意。ビデオマーケット内の特設ページでは、「新着」「ピックアップ」「舞台」「MC(ミュージック・クリップ)」「オフ・ステージ」「トーク」の6ジャンルに分け、順次配信する予定となっている。
2018年02月02日宝塚歌劇団花組が、漫画史上に残る傑作『ポーの一族』の初の舞台化に挑む。11月16日、原作の萩尾望都も臨席する中、制作発表会が開催された。宝塚歌劇花組『ポーの一族』 チケット情報永遠に年をとらず、哀しみをたたえつつ時空を超え旅を続けるバンパネラ“ポーの一族”の姿を描いた物語。会見冒頭ではエドガー役の明日海りお、シーラ役の仙名彩世、アラン役の柚香光が劇中歌2曲を披露。幻想的なパフォーマンスで報道陣を魅了したが、原作の萩尾も「この世のものとも思えぬものを見て、頭がどこかへ行ってしまった」と感激しきり。特に花組トップスター、明日海が扮するエドガーには「心臓がバクバク(笑)。言葉になりません」と絶賛の言葉を惜しまなかった。一方で原作者を前に劇中の登場人物に扮した明日海は「漫画のキャラクターを立体にしてしまうという、ことの重大さを感じ緊張しました」と語り、「先生の描かれる絵の表情、目の寂しさ、結んだ口の薄さ、後頭部に感じるオーラ……エドガーの存在すべてに魅力を感じています。稽古場でエドガーと呼ばれて「はい」と返事することすら恐れ多いほど特別な役。自分のイマジネーションをフル活用し、小池先生と話しながら、自覚を持って役を作り上げたい」と意気込みを。仙名も「シーラは美しい貴婦人ですが、愛に生きようとする強さやエドガーたちを包み込む優しさがある。女性として魅力的にみえるように作っていきたい」と役作りについて語った。また、エドガーたちの仲間になるアラン役の柚香は「今回の宝塚での舞台では、アランは一族に入る前の“人間”の状態が長い。今日、エドガーを演じる明日海さんが照明を浴びているのを舞台袖から観て、ゾクっとした。アランもバンパネラを初めて観たときに、このように身の毛がよだつ思いをしたのかもしれない。この感情を新鮮に覚えておきたいと思った」と感想を話した。演出を手がけるのは、『エリザベート』などのヒット作を数々送り出している鬼才・小池修一郎。『ポーの一族』を上演するために宝塚歌劇団に入ったという逸話を持ち、舞台化を申し出てから30余年を経ての実現となったが、「1985年に宝塚の公演後にコーヒーショップに行ったら、隣の席が打ち合わせ中の萩尾先生だった。こんな機会は二度とないと思い「ファンなんです」とお伝えし、名刺をお渡しした。確かその時に「いつか(舞台化を)やらせてください」とお伝えしたはずです」というエピソードを明かす。その後、当時ミュージカルの脚本を書いていた萩尾が小池に意見を求めたことからふたりの付き合いが始まったそうで「小池先生の作品はとてもセンスが良く、私ごのみ。小池先生ならいつでもOKですよと言っていたのに、(実現まで)こんなに待たされました(笑)」と萩尾。「私のイメージを超えた美しい世界が目の前に広がるというのが予感できて、今からドキドキワクワクしています」と原作者も期待大の公演は1月1日(月・祝)から2月5日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、2月16日(金)から3月25日(日)まで東京宝塚劇場で上演される。
2017年11月17日宝塚歌劇星組公演ミュージカル『ベルリン、わが愛』、タカラヅカレビュー90周年『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』が9月29日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。宝塚歌劇星組『ベルリン、わが愛』/『Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』チケット情報『ベルリン、わが愛』は、ハリウッドと並ぶ映画の都として栄華を誇った1920年~30年代のドイツ・ベルリンが舞台。ナチスの圧力が強まる中で、理想と現実の狭間で苦悩する映画人たちの姿をドラマチックに描いた物語だ。階段にズラリと座って映画館の客席を表現したり、モノクロ映像を効果的に取り入れるなど、凝った演出でも楽しませてくれる。サイレント映画からトーキーへと移り変わる頃。倒産の危機に瀕しているドイツ随一の映画会社UFAでは、低予算で大衆が喜ぶ娯楽作品を製作することに。そこで名乗りを上げたのが、トップスター紅ゆずる(くれない・ゆずる)演じるテオ・ヴェーグマン。彼は歌入りトーキー映画を格安で製作し、必ずヒットさせるとプロデューサーに約束する…。信頼する仲間と共に、「大衆が喜ぶもの」を作り上げていくテオ。どんなことがあっても揺らがない映画への熱い想いや、目的を共にする仲間を大切にする様は、舞台を愛し、星組を率いる紅の姿にも重なる。トップ娘役・綺咲愛里(きさき・あいり)演じる女優ジル・クラインとのロマンスや、礼真琴(れい・まこと)演じる絵本作家エーリッヒ・ケストナーとの友情は、ナチスが社会に暗い影を落とす緊迫した状況の中で、より温かく、強い絆として浮き立って見える。綺咲が演じるジルは、自信を持てないレビューガールから、テオによって秘めた実力と美しさを引き出され、一躍注目を集める。ジルが内面から成長していくその様を、綺咲は初々しさをまといながら繊細に表現している。礼のエーリッヒは、柔らかい空気感。テオとは強い信頼関係を持ち、お互いに支え合っているような存在だ。また、専科の凪七瑠海(なぎな・るうみ)は、ナチス宣伝全国指導者のヨーゼフ・ゲッベルス役。表情を変えずに淡々と、冷酷な人物として時にゾクッとするような存在感を放っている。第二幕のレビューは、“タカラヅカレビュー90周年”のステージとして、パリのレビューを中心に、華やかなムードで展開。『モン・パリ』などの名曲と共に、幻想的なシーン、ポップなシーン、ジャジーで大人っぽいシーンなど、多彩に繰り広げられていく。クラシカルでありながら、新鮮な演出も取り入れたステージで、紅をはじめ、星組生の個性がキラリと輝きを放っている。11月6日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演中。東京公演は11月24日(金)から12月24日(日)まで東京宝塚劇場にて。東京公演のチケットは、10月22日(日)10:00より一般発売開始。取材・文:黒石悦子
2017年10月06日宝塚歌劇雪組公演『ひかりふる路~革命家、マクシミリアン・ロベスピエール~』/『SUPER VOYAGER! ―希望の海へ―』の制作発表会が9月22日に都内にて開催された。この公演は雪組新トップスター・望海風斗(のぞみ ふうと)と、新トップ娘役・真彩希帆(まあや きほ)のお披露目公演。『ひかりふる路』は、『ジキル&ハイド』『スカーレット ピンパーネル』等で知られるブロードウェイの作曲家、フランク・ワイルドホーンが全曲を書き下ろす。【チケット情報はこちら】抜群の歌唱力を持つ実力派コンビの船出に、最高のプレゼントだ。世界で活躍するワイルドホーンが宝塚に楽曲提供するのは、2006年の『NEVER SAY GOODBYE』以来11年ぶり。この日の会見では望海と真彩が、氏のピアノ演奏をバックに劇中歌を2曲披露。「ワイルドホーンさんに全曲作曲していただけると訊いて、こんな夢のようなことがあっていいのかなと思いました。本日、生演奏で歌わせていただいて、本当に幸せな気持ち。(この日は2曲のみだったが)これが全編になったらどんなことになるんだろうと自分自身、ワクワクしています」と望海は喜びを語る。真彩も「私の大好きなワイルドホーンさんの曲を、大好きな望海さんが歌われるのかと思っただけで、すごく幸せな気持ちになりました。(この日披露した)デュエットの曲も、メロディを聴くだけで涙が出てくるような素晴らしい曲」と感想を。またワイルドホーンはふたりについて「望海さんと真彩さんは素晴らしい音楽家。そしてとてもソウルフル。それは自分にとってとても大切なことなので、一緒に作り上げることをとても楽しみにしています」と話した。『ひかりふる路』は生田大和、『SUPER VOYAGER!』は野口幸作、ともにこれからの歌劇団を担う若い演出家が担当する。生田は「雪組の新しいスタートを切る作品であり、11年ぶりにフランクさんに全楽曲を書いていただく。特別な公演になる」と力を込め、野口は「“望”海風斗と真彩“希”帆、“希望”コンビの誕生と新生雪組の船出を盛大に祝福する、爽やかで絢爛豪華なレビュー作品です。これぞ宝塚という直球の作品にします」と熱く語った。公演は11月10日(金)から12月15日(金)まで兵庫・宝塚大劇場、2018年1月2日(火)から2月11日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。チケットは兵庫公演が10月7日(土)午前10時より、東京公演が11月26日(日)午前10時より一般発売開始。
2017年09月27日ラウンジで味わうピエール・エルメ・パリチェックインで最初に訪れるエグゼクティブラウンジは、宿泊者にとってリビングのような空間です。朝食からナイトキャップまで1日4回変化するフードプレゼンテーションが魅力的。なかでもピエール・エルメ・パリのクロワッサンやヴィエノワズリーが絶品で、これを目当てに宿泊するゲストもいるほどです。ここでゆったりフリーフローのシャンパーニュを片手に、本を読んだり、夕日を眺めたり、優雅な時間を過ごせます。アジア1位に選ばれた随所に感じられるおもてなし2016年、「エグゼクティブハウス 禅」はプリファード ホテルズ&リゾーツによる「アワーズ・オブ・エクセレンス 2016」において、アジア・パシフィック地域で1軒しか選ばれない「ホテル・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。竹林を思わせる間接照明の廊下を進み、部屋に入ると「侘び・寂び」をテーマにした和モダンの雰囲気が漂います。和紙に包まれたアメニティや最高級超長綿の「スーピマ綿」で仕上げたふわふわのタオルとバスローブ、墨をイメージして調香したホテルオリジナルの石鹸は顔も洗える肌に優しい無添加の素材で随所にこだわりが見え隠れ。イタリアの老舗リネンメーカー「フレッテ社」製の最高級クラスのシーツはなめらかな肌すべりが心地よく、女優気分で眠りたくなります。1万坪の日本庭園を散策東京名園のひとつに数えられている日本庭園は400年以上の時を刻む石灯籠や樹齢200年を超える木々が佇み、色鮮やかな鯉や雄大な滝も眺められます。初夏にはホタルも舞う散策路は、木漏れ日や天然のミストが心地よく、四季の彩りに心安らぐひとときを過ごせます。ファーストクラスの特権でセレブな時間を堪能「エグゼクティブハウス 禅」の宿泊者は、エグゼクティブラウンジや4箇所のレストラン、ルームサービスでの朝食を選べるほか、会員制スポーツクラブ「ゴールデンスパ」のプール・ジム・サウナも一泊につき一回無料で利用でき、専用駐車スペースも確保されます。さらに、夏の期間は日本庭園に隣接する、ガーデンプールも無料で入場できます。専任スタッフのつかず離れずのもてなしを受けて、特別なゲストとして過ごす時間は格別。夫婦でのリラックスタイムや自分へのご褒美など、都心でセレブな休暇を過ごしてみて。取材・文/笹山マコトスポット情報スポット名:ホテルニューオータニ エグゼクティブハウス 禅住所:東京都千代田区紀尾井町4-1電話番号:03-3265-1111(代表経由)
2017年07月05日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・オフィシャルホテル「ホテル ユニバーサル ポート」は、「ミニオン」をモチーフとしたロビー装飾「ミニオン・ハチャ!メチャ!デコレーション 」を2017年7月15日(土)からスタートする。ホテルでミニオンたちが大暴れ映画「怪盗グルー」シリーズをモチーフとした部屋「ミニオンルーム」でも人気を博した「ホテル ユニバーサル ポート」のパークとのコラボレートイベント。今回はミニオンたちが盛大にホテルロビーをジャックする。エレベーターを開くと中はミニオンだらけ「ミニオン・パーク」さながらに、ロビーのあちらこちらでミニオンが“ハチャメチャ”に大あばれしている装飾は、ホテルでもミニオンたちの可愛さを存分に楽しむことができそうだ。グルーマークのエレベーター扉が開くと中がミニオンだらけになっていたりなど遊び心満点の装飾も。等身大のミニオンを再現したフォトスポットも階段そばには等身大のミニオンを再現したフォトスポットも設置されており、まるで映画の中に入り込んだような気分を味わえそう。ミニオンと一緒にベンチに腰掛けたり、噴水で遊ぶミニオンを眺めたりとミニオン尽くしのホテルを楽しんでみては。【詳細】「ミニオン・ハチャ!メチャ!デコレーション」実施期間:2017年7月15日(土)~2018年7月14日(土)※予定場所:ホテル ユニバーサル ポート住所:大阪府大阪市此花区桜島1‐1−111
2017年06月18日ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・オフィシャルホテル「ホテル ユニバーサル ポート」が、世界最大の旅行サイト「TripAdvisor」の日本法人であるトリップアドバイザー株式会社が発表した「旅好きが選ぶ!朝食のおいしいホテル 2017」ランキングに入賞した。日本国内でトップ20に選出され、その中で第17位の成績。同ホテルの同賞入賞は、初となる。2010年にスタートした「朝食のおいしいホテル」ランキングは、サイトに投稿された旅行者の口コミや評価をもとに決定するシステムだ。同ランキングは旅行者の実際の体験に基づく視点をダイレクトに反映しているため、“本当に朝ごはんが美味しいホテルのリスト”として業界内外の高い注目を集めているという。今回のランキングは、2016年1月~12月にトリップアドバイザーに投稿された日本語での口コミや評価に基づいて選出された。「ホテル ユニバーサル ポート」は、今回初めて日本国内トップ20にランクイン。関西エリアでの受賞は3ホテルで、大阪府内で唯一の受賞施設となった。実際の利用ゲストは、「大阪らしい食べ物など種類豊富でおいしかった」「たこ焼き、お好み焼き、ステーキなど、とても朝食とは思えない品があり、夕食かと思うくらい! 朝から食べすぎました」などの高評価のコメントが寄せられ、約90種類を誇る豊富なメニューが好評も勝ち得たという。また、同ホテルでは、来たる7月14日(金)~ホテル2階のポートダイニング アクアにて「夏飲み!アクアビアバル2017」を夏季限定で開催。蟹、牛ステーキ、焼きたてピザ、ビール、ワイン、サングリアなどが時間制限なしで楽しめる。1日の始まりとなる“朝食”を直営レストラン「ポートダイニング リコリコ」で、午後6時以降は「夏飲み!アクアビアバル2017」でバルを利用するなど、「ホテル ユニバーサル ポート」の夏を満喫して。Despicable Me, Minion Made and all related marks and characters are trademarks and copyrights of Universal Studios.Licensed by Universal Studios Licensing LLC... All rights reserved.TM & -(C) Universal Studios. All rights reserved. CR17-1336(C) & (R) Universal Studios. All rights reserved.(text:cinemacafe.net)
2017年06月13日漫画家・萩尾望都の名作『ポーの一族』が、宝塚歌劇団により舞台化されることが23日、わかった。上演は2018年1~3月の予定。同作は1970年台に小学館『別冊少女コミック』にて連載された、少年の姿のままで永遠の時を生きる吸血鬼・エドガーを主人公とする物語。少女漫画の枠を超えて幅広い世代から愛され、2016年には40年ぶりの新エピソード『ポーの一族 ~春の夢~』が月刊コミック誌『flowers』にて掲載され、反響の大きさに重版が決定した。宝塚歌劇花組にて、トップスター・明日海りお、トップ娘役・仙名彩世を主演に、脚本・演出を小池修一郎が務める。公演は宝塚大劇場、東京宝塚劇場を予定。同作をいつかミュージカル化したいと夢見て入団した小池が、1985年に舞台化を申し出て以来、萩尾があらゆる上演希望を断り続けた幻の舞台が実現となる。また、『ポーの一族 ~春の夢~』はフラワーコミックススペシャルとして7月10日に発売が決定した。さらに27日ごろ発売の「月刊flowers」7月号にて舞台化速報が掲載される。
2017年05月23日宝塚歌劇 宙組東京宝塚劇場公演『王妃の館-Chateau de la Reine-』『VIVA! FESTA!』千秋楽のライブ・ビューイングが決定した。宝塚歌劇宙組 千秋楽 ライブ中継ミュージカル・コメディ『王妃の館-Chateau de la Reine-』は、宝塚歌劇にとって初となる浅田次郎作品の舞台化。スーパー・レビュー『VIVA! FESTA!』は、演出家・中村暁による世界各地の”FESTA”をテーマにした新作レビューとなる。さらに今回は、宙組トップ娘役実咲凜音の退団公演となり、ライブ中継では実咲凜音サヨナラショー、退団挨拶、千秋楽挨拶まで見ることができる。チケットぴあでは一般発売に先駆けて先行抽選販売を実施。受付は3月18日(土)午前11時から4月3日(月)昼12時まで。■宝塚歌劇 宙組東京宝塚劇場公演『王妃の館-Chateau de la Reine-』『VIVA! FESTA!』千秋楽ライブ中継4月30日(日)会場:全国の映画館
2017年03月17日元宝塚の女優・毬谷友子が、12日(19:00~21:48)に放送されるテレビ朝日系バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』の3時間スペシャルに登場。ペットシッターに1,000万円超相当の盗難被害にあった過去を告白する。元宝塚歌劇団の雪組娘役スターで、現在は舞台を中心に活躍する毬谷。実は、ペットシッターに総額1,000万円以上の金品を、3年半にわたって自宅から盗まれ続けていたという。愛犬のために、友人から紹介されたペットシッターの女性を頼んでいたが、彼女を信頼しきってしまい、盗難にあっていることに全く気づかなかったそう。その後、裏切られたことが分かり、酒びたりの引きこもり生活を送るハメになったことも明かす。そこで、今回は「信じていた人に騙されて人間不信になっちゃった先生」として、「誰かを信頼しすぎて、あなたが騙されないための授業」を展開。自らの人生をひも解いて、だまされやすい人の特徴を解説する。さらに、財産を奪ったペットシッターの巧妙な手口を詳細に説明。事件をへて気づいたという"大切なこと"を語りかける。この日の放送には他にも、女優・多岐川裕美の娘でタレントの華子が「世間知らずでひんしゅくを買って親の顔に泥を塗らないための授業」を、スノーボード元日本代表選手の成田童夢が「自分のことばかり考えて周りの人から嫌われないための授業」を行う。
2016年12月07日トップスター明日海(あすみ)りお率いる宝塚歌劇花組の宝塚舞踊詩『雪華抄(せっかしょう)』、トラジェディ・アラベスク『金色(こんじき)の砂漠』が11月11日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。本公演でトップ娘役・花乃(かの)まりあが退団する。宝塚歌劇花組『雪華抄(せっかしょう)』/『金色(こんじき)の砂漠』チケット情報第一幕の舞踊ショー『雪華抄』は「花鳥風月」をテーマに季節の移ろいが表現されている。幕開けは、暗転の中で拍子木の音を合図にパッと照明が舞台を照らす演出“チョンパ”。梅の花に彩られたステージに華やかな衣裳をまとった組子たちがズラリと並び、優雅に舞い踊る様は壮観で、一気にその幻想世界へと引き込まれる。そして専科・松本悠里による花椿の舞へと続いた後、熊鷹と狗鷲の激しい戦いを明日海と柚香光(ゆずか・れい)が、歌舞伎のように見得を切りながらカッコよく魅せる。また彦星と織姫がしっとりと歌い踊る「七夕幻想」、海にちなんだ民謡を粋に歌いつないでいく「波の華」、明日海と花乃が激しい情愛を表す「清姫綺譚」が繰り広げられ、フィナーレでは桜の花が舞い散る中で総踊り。豪華絢爛で日本の美の素晴らしさを改めて感じさせてくれる構成だ。丸山敬太デザイン・監修による衣裳も繊細で美しく、舞台に華やかな彩りを与えている。上田久美子作・演出による第二幕の『金色の砂漠』は、砂漠の王国を舞台にした“愛と憎しみ”の物語。明日海が花乃演じる王女の奴隷役という関係性が面白い。王女タルハーミネの奴隷として育てられたギィは、王女の身の回りのことをすべて世話し、災いがあれば身代りになる。王女に「奴隷は砂や土と同じ」と言われ、自分の背中を踏み台替わりに差し出すことも常識の世界。王女に思いを寄せるギィはいつか王女を自分のものにしたいと考えるが、「侮辱をするな」と突っぱねられる。しかし王女も次第に自分の気持ちに気付き始めて…。立場の違いという大きな壁がふたりを引き裂き、愛は憎しみに変わる。明日海はその愛情も憎しみも沸々と感情を高ぶらせて見せ、花乃は誇りに縛られた傲慢な王女を、ときには切なさを交えながら演じる。また、ギィと対照的な存在で、自身の立場を冷静に見つめる第二王女の奴隷ジャー役の芹香斗亜(せりか・とあ)、タルハーミネの婿となるテオドロス役の柚香らの好演もドラマを色濃くする。明日海・花乃コンビが集大成に見せる壮絶な愛の物語。ふたりの燃えたぎる情熱に感情を激しく揺さぶれるはずだ。公演は、12月13日(火)まで兵庫・宝塚大劇場、2017年1月2日(月・祝)から2月5日(日)東京宝塚劇場にて上演。11月23日(水・祝)11:00まで東京公演の先行抽選受付を実施中。取材・文:黒石悦子
2016年11月18日宝塚歌劇宙組公演『王妃の館 -Chateau de la Reine-』『VIVA!FESTA!』の制作発表が10月26日、都内にて行われた。今月半ばに大盛況の中、人気作『エリザベート』の千秋楽を迎えたばかりのトップコンビ、朝夏まなと、実咲凜音のほか、『王妃の館』原作者の浅田次郎も登壇。公演への意気込みと期待が語られた。宝塚歌劇宙組『王妃の館』チケット情報『王妃の館』はパリの高級ホテルを舞台に、高額ツアーと格安ツアーそれぞれに同じ客室を使わせるという旅行会社の企みのもと、集まった風変わりな人々が様々な騒動を繰り広げるコメディ。原作の浅田は「これはお笑い小説。徹頭徹尾、おやじギャグを散りばめた不思議な小説です」とキッパリ。その中でトップスター・朝夏まなとが扮するのは、セレブ気取りの恋愛小説家、北白川右京。朝夏も「つい10日前まで(『エリザベート』の主役である)黄泉の帝王として君臨していましたが、10日後にはこのようにショッキングピンクのスーツを着て…。とても緊張しました」と苦笑気味だが、「コメディは、自分の意図したものと反して出たものがお客様のウケが良かったりする。予測できないところが難しくもあり、それが上手くいったときの楽しさ、嬉しさがある。大劇場でコメディ作品に挑戦できるのがとても楽しみ。この素晴らしい小説を皆さまに喜んでいただける舞台としてお届けしたい」と意気込む。その朝夏扮する北白川右京を見た浅田は「私はわりと地味なのですが、作家は本当はこうでなきゃいけない!すごく羨ましい。こういう作家に早いうちになっておけばよかった。デビューした時にカツラを被っておくとか、もっと派手なファッションにするとかすれば、私の方向も違ったのかも」と後悔しきり(?)だったが、「実は宝塚の舞台を観たことがなかった。ミュージカルが好きなので興味があったのですが、どうも男ひとりで行くのが気が引けて…。今回望外なことに『王妃の館』の舞台化ということを訊きまして、躍り上がって喜んだ」とのエピソードも。また作中で弱小旅行代理店の女社長・桜井玲子に扮する実咲は、今回が退団公演となる。「今日このように舞台でパフォーマンスをし、コメディの難しさを感じました。最後の公演となりますが、課題はたくさんある。新しい自分をお見せできるよう頑張りたい」と意気込みを語った。後半のショー『VIVA! FESTA!』は世界各地のFESTAをテーマにしたスーパー・レビュー。日本最初のレビュー『モン・パリ』誕生から90周年の記念すべき年に上演される新作として、こちらも注目されている。公演は2017年2月3日(金)から3月6日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、3月31日(金)から4月30日(日)まで東京宝塚劇場で上演される。
2016年10月27日宝塚歌劇団雪組の『私立探偵ケイレブ・ハント』『Greatest HITS!』が10月7日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。トップスター、早霧(さぎり)せいなを筆頭に、トップ娘役咲妃(さきひ)みゆ、望海風斗(のぞみ・ふうと)ら、芝居巧者が揃う雪組の久しぶりのオリジナル作品で、新たな一面を見せている。宝塚歌劇雪組『私立探偵ケイレブ・ハント』/『Greatest HITS!』チケット情報第一幕の『私立探偵ケイレブ・ハント』は、正塚晴彦作・演出による、大人の色気漂うミュージカル。20世紀半ばのロサンゼルスを舞台に、探偵事務所の所長ケイレブと仲間たちが危険な事件解決に挑む様と、ケイレブを支える恋人・イヴォンヌとの大人の恋の行方が描かれている。スーツにハットを被った男役たちのクールなダンスシーンから始まる小粋な演出も、正塚作品らしい見どころのひとつ。今作で軸となるのは、ケイレブとイヴォンヌの恋模様。スタイリストとして自立した仕事をする大人の女性イヴォンヌとの、心地いい会話のテンポ感や情熱的なラブシーンは、息の合った早霧・咲妃コンビならではで、観客の心をときめかせる。早霧が演じるケイレブは、自分が信じたことに対して猪突猛進。正義のために迷わず突き進みながらも、仲間や恋人を思う優しさを持ち合わせていて、早霧にピッタリ。咲妃のイヴォンヌも、これまでの作品では見られなかった大人の雰囲気を漂わせ、新境地を開いている。さらに、ケイレブと探偵事務所を共同経営するジム・クリード役の望海と、カズノ・ハマー役の彩風咲奈(あやかぜ・さきな)もケイレブを支える仲間を好演。猪突猛進なケイレブに対して、冷静に見守るジム、フットワーク軽く捜査するカズノの関係性の良さも、時に頼もしく、時に微笑ましい。他、刑事のホレイショーを演じる彩凪翔(あやなぎ・しょう)、捜査線上に上がるマクシミリアンを演じる月城(つきしろ)かなとら、実力と個性を備えたスターが粒ぞろいだ。第二幕のショー『Greatest HITS!』は、アップテンポでキャッチーなメインソングを歌い、エネルギッシュに幕開け。プロローグからトップスピードで、次々と、目まぐるしくシーンを展開していく。早霧と望海の艶っぽく妖しげな雰囲気のダンス、ハロウィンやクリスマスをテーマにしたシーン、早霧と咲妃の爽やかなデュエット、男役の群舞など、見応えも見どころもたっぷりに繰り広げられる。誰もが聴いたことある名曲の数々で構成された、熱いパワーが充満するステージだ。兵庫・宝塚大劇場は11月7日(月)まで。東京宝塚劇場では、11月25日(金)から12月25日(日)まで上演される。東京公演のチケットは、10月23日(日)の一般発売に先駆け、10月13日(木)11:00から19日(水)11:00まで先行抽選販売(プレリザーブ)を実施。取材・文:黒石悦子
2016年10月13日宝塚歌劇月組公演『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』の制作発表が9月8日、都内にて行われた。2017年の幕開けを飾るとともに、新トップスター・珠城りょうのお披露目公演でもある注目公演だ。『グランドホテル』は1928年のベルリンにある超一流ホテルを舞台に、そこに行き交う人々の人間模様を描く群像劇。1989年トミー・チューンの演出・振付によりブロードウェイで初演され、トニー賞5部門を受賞した伝説の作品だ。宝塚歌劇団では1993年に涼風真世の退団公演として上演、好評を博した。繊細かつ大胆な演出と、美しい音楽・ダンスの数々に、今でも人気が高いこの作品が、24年ぶりによみがえる。1993年公演もトミー・チューンと共同演出を手がけた岡田敬二は「当時、1年2か月の打ち合わせと3か月の稽古をし、公演をした。トミーさんのブロードウェイのスタッフと、我々宝塚のスタッフががっつり組んで作った公演で、宝塚歌劇団にとっても冒険だったし、大きなモーメントになった作品です。夢が叶って、再びトミーさんともう一度お仕事できることをとても嬉しく思います」と話す。併演のショー『カルーセル輪舞曲』を演出する稲葉太地も「『グランドホテル』は23年前、私も劇場で観て、とても大好きな作品。(ショーの演出家ではなく)『グランドホテル』の演出“助手”でいいです、と言ったくらい(笑)。宝塚の定番の“2本立て”という興行で、その作品の“後物”を務めさせていただくことを大変光栄に思っています」と語り、彼らの言葉から宝塚関係者にとって『グランドホテル』という作品がどれだけ大切なものかが伝わってくる。この作品でトップお披露目となる珠城りょうは、入団9年目という近年まれなスピードでのトップ就任。「月組の主演男役としてご挨拶させていただくのは、本日が初めて」と語り、「『グランドホテル』という作品も、そして日本初のレヴュー『モン・パリ』誕生90周年を記念して作られる『カルーセル輪舞曲』も、とても大きな作品。自分に務まるのかと不安もありましたが、今日の制作発表に向けての稽古を進めるうちに、この作品に携わらせていただくことが、役者としてどれだけ幸せなんだろうという思いの方が強くなっていきました」と幸せをかみ締めている様子。「もっと磨いていかなくてはいけないところもありますし、もっと研究してより男役らしくなっていきたいと思いますが、自分に出来る精一杯の努力をして、今の私たちにしかできないふたつの作品に仕上げていきたい」と意気込みを語った。会見では珠城のほか、トップ娘役・愛希れいか、月組男役・美弥るりかも出席、『グランドホテル』『カルーセル輪舞曲』の世界の一端を見せるパフォーマンスを披露した。また特別監修を務めるトミー・チューンも登壇。「宝塚でまたお仕事をさせていただけるとは思っていなかった。夢のようです」と、笑顔で語っていた。公演は2017年1月1日(日)から30日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、2月21日(火)から3月26日(日)まで東京宝塚劇場で上演される。
2016年09月09日宝塚歌劇星組トップコンビ、北翔海莉(ほくしょう・かいり)と妃海風(ひなみ・ふう)の退団公演となる『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-』、『ロマンス!!(Romance)』が、8月26日、兵庫・宝塚大劇場で幕を開けた。宝塚歌劇星組『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-』『ロマンス!!(Romance)』チケット情報第一幕の『桜華に舞え-SAMURAI The FINAL-』は、明治維新の立役者のひとり、桐野利秋を主人公にした物語。人並みはずれた度胸と剣の腕を持つ利秋は、西郷隆盛と出会い、忠義を尽くすことを決意。幼なじみの隼太郎と共に京に上り、幕末の動乱の中で頭角を現していく。維新後の明治新政府では陸軍少将に任じられながらも、西郷と共に鹿児島へ下野。西南戦争へと身を投じることになる…。テンポ感のある展開が心地良く、薩摩なまりのセリフもどこか温かみを感じる。そしてラストへ向けて増していく切なさ…。その緩急が観る者の心を揺さぶる。銀橋(本舞台の前面にあるステージ)に侍がズラリと並び「男の生き様を見せてやる!」と歌うオープニングは壮観だ。北翔が演じる利秋は、戦のときには豪快に、会津の武家娘・大谷吹優には包み込むような優しさで接し、志を同じにしながらも次第に道を違えていく隼太郎の気持ちも尊重する懐の深さを持つ。そんな利秋の姿が、星組を率いてきた北翔の姿にも重なる。吹優を演じる妃海も、利秋への想いに揺れながらひたむきに生きる女性を熱演。利秋との心の繋がりが優しく、切なく描かれている。さらに、次期トップスターとなる紅ゆずるが隼太郎役を情感たっぷりに演じて魅せる。政府軍に身を置いたことで離れていく隼太郎と故郷の人たちとの心の距離に切なくなり、クライマックスで隼太郎が感情を爆発させるシーンには胸を掴まれる。ほか、北翔と同期で西郷役を務める美城れん、郷里・薩摩への想いを断ち切り、政府側として戦う川路利良役の七海(ななみ)ひろきや、利秋への復讐に燃える八木永輝役の礼真琴(れい・まこと)らの好演も作品に深みを与えている。第二幕のショーは、クラシカルでロマンチックなイメージ。パステルカラーの“ザ・タカラヅカ!”な衣裳で歌い踊るプロローグに、ピアノの伴奏にのせてしっとりとデュエットするシーンもあれば、一転、ロックンロールで華やかに魅せるシーンなど、多彩な展開で楽しませてくれる。中詰めでは客席降りで盛り上げ、組子が北翔を囲むサヨナラ公演らしい演出も。お芝居、ショー共に、集大成となるステージにぴったりの演出。北翔の魅力が最大限に引き出されている。10月3日(月)まで兵庫・宝塚大劇場にて上演中。その後、10月21日(金)から11月20日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。取材・文:黒石悦子
2016年09月01日こんにちは、ライターの齋藤惠です。夢の世界、宝塚歌劇団。清く、正しく、美しい女性たちが彩る華やかな舞台です。芸能人にも熱烈なファンが多く、100周年を超えてもなおその人気は衰えることがありません。今回はそんな宝塚の世界に浸りきったファンならではの楽しみ方をご紹介します。●(1)休日の予定は公演しだい宝塚ファンにとって、公演こそ生活の中心。その合間に他の予定を入れなければいけません。毎年8月ごろに年間の公演スケジュールが発表されるので、宝塚ファンにとっては8月から来年の予定はすでに決まっている のです!●(2)好きになったジェンヌさんと添い遂げる覚悟である一度ファンになったタカラジェンヌは退団まで見届け、思いを貫くのが宝塚の掟!アイドルにありがちな“推し変”などご法度 です。もちろんファンクラブはいつでも辞めることができますが、別のタカラジェンヌへ心変わりすることは清く正しい宝塚のファン精神が許さないのです。●(3)新人公演で原石の発掘に燃える宝塚には通常の公演の他に『新人公演 』というものがあり、初々しい若手の生徒たちが上級生と同じ演目をおこないます。そこはまるで、磨かれていない原石たちの巣窟。宝塚ファンは親目線で未来のスターを探し、いち早く応援しているのです。●(4)男役が美しすぎて、実際の男性とのギャップに苦しむこれは宝塚ファンであるがゆえのジレンマです。本物の男以上に男らしいタカラジェンヌの演技を見てしまうと、自分の周りにいる彼氏や夫とついつい比べてしまい、苦しい現実を突きつけられることに……。それだけ宝塚の男役は、女性たちの理想を結集させた、究極の男性像 なのです。●(5)興奮すると専門用語が出てしまう宝塚にはファンにしか通じない独特の言葉があります。たとえば、本拠地である宝塚大劇場を「ムラ」、好きなタカラジェンヌのことを「ご贔屓さん」など、一般の人には伝わらないものばかりです。普段の会話の中で宝塚が話題に上がると、ファンはいったん平静を装うようなのですが、話に熱が入ってくるとつい専門用語を口にしてしまい、気がついたら周りをあ然とさせることもある とか……。●(6)宝塚ファンであることに誇りを持っている宝塚歌劇団の歴史は、タカラジェンヌたちを支えてきたファンの歴史でもあります。長い時がたっても変わらずに舞台を見守り続けるファンの存在が、宝塚を宝塚たらしめるゆえんなのです。ファンもまた「清く、正しく、美しく」の精神で、その伝統と誇りを受け継ぐ役目 を担っています。----------いかがでしたか?宝塚は知れば知るほど奥深い世界のようです。あなたも一度、その夢の世界を覗いてみては?【参考文献】・『タカラヅカファンあるある』空野りか・著●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)●モデル/SAYA
2016年08月24日1996年に宝塚歌劇で初演され、今年で20周年を迎えたミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』が、トップスター・朝夏(あさか)まなと率いる宙組により上演。7月22日、兵庫・宝塚大劇場にて幕を開けた。宝塚歌劇宙組『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』チケット情報19世紀末に実在したオーストリー=ハンガリー帝国皇后エリザベートの生涯を、黄泉の帝王トート(死)との愛憎を軸に描いた本作。一度聴くと耳から離れないほどに美しい楽曲の数々で彩られた名作で、歌唱での表現力も重要な要素となる。宝塚版ではトートを主役に置き換えたオリジナルの演出がつけられ、歴代のトップスターが上演のたびに新たなトート像を作り上げてきた。9代目のトートとなる朝夏。手足の長い美しいスタイルの朝夏トートは、艶めかしく冷たいオーラを放ち、それでいて情熱的にエリザベートへの愛を見せる。そのバランスが絶妙で、眼差しや指先の動きも、観る者をゾクッとさせるほどに妖しい。エリザベートを演じるのはトップ娘役・実咲凜音(みさき・りおん)。活発な少女時代では澄んだ歌声で「パパみたいに自由に生きたい」と、無邪気に歌い上げる。一方で、オーストリー=ハンガリー帝国の皇后となった後は、皇太后ゾフィーの厳しい教育に苦悶。孤独に耐えながら精神的な強さを身に着け、「私のためだけに生きる」と決意したときには凛とした目、佇まいで惹きつける。しかし美貌が衰えることへの焦り、皇帝フランツの不貞…と、精神的に追い詰められていく様は、痛々しさを感じるほどだ。さらに真風涼帆(まかぜ・すずほ)が、柔らかな語り口と優しい雰囲気をまとい、皇帝フランツを表現。エリザベートに深い愛を抱く一方で、皇后ゾフィーには逆らえない弱さも。次第にすれ違っていくフランツとエリザベート。想いが届かないもどかしさを丁寧に見せている。そして、狂言回し的な役どころである暗殺者ルイジ・ルキーニを演じるのは、愛月(あいづき)ひかる。鋭い目でルキーニの狂気を表し、軽快なセリフ回しやアドリブで観客の笑いを誘いながら、物語を運ぶ。皇太子ルドルフは澄輝(すみき)さやと、蒼羽(そらはね)りく、桜木みなとの3人が役替わり。この日は桜木みなとが、ルドルフの孤独や寂しさを滲ませながら好演した。それぞれに歌唱力が高く、ソロナンバーはもちろん、ハーモニーも心地良く胸に響く。集団でのコーラスや群舞も迫力があり、20周年の『エリザベート』にふさわしい仕上がりになっている。兵庫・宝塚大劇場公演は8月22日(月)まで。東京宝塚劇場では9月9日(金)から10月16日(日)まで上演される。東京公演は8月7日(日)より一般発売開始。現在先行抽選販売(プレリザーブ)を8月3日(水)11:00まで申し込み受付中。取材・文/黒石悦子
2016年07月28日米 NY 時間7月20日、ニューヨークのリンカーン・センター内にあるデビット・H・コーク・シアターにてブロードウェイミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョンのニューヨーク公演が初日を迎えた。初日にもかかわらず、2500席が満員御礼状態となり、劇場の外にはチケットを求めるアメリカ人が辺りの来場者に声を駆け回っている一幕もあったほど。客席は地元ニューヨーカーが多数を占め、最後にはスタンディングオベーションが巻き起こる開幕となった。ブロードウェイミュージカル「シカゴ」宝塚歌劇 OG バージョン チケット情報ミュージカル『シカゴ』は、夜の街にジャズの音色が響き、マフィアが暗躍する1920 年代、禁酒法時代のアメリカ・イリノイ州シカゴが舞台。トニー賞最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞に輝き、アメリカ作品としてはブロードウェイ史上1位の ロングラン記録を更新し続け、現在20年目を迎えている。宝塚歌劇OGバージョンは、1996年よりブロードウェイでロングラン公演を続けているリバイバル・プロダクションと同じ製作陣による舞台というのが特徴で、2014年の日本公演の成功を受けて、今回のニューヨーク公演が実現した。そしてニューヨーク公演では本編のカーテンコールの後に、宝塚歌劇の名曲の数々をちりばめたおよそ20分のレビューが披露された。客席がムービングライトに照らされ、“TAKARAZUKA ENCORE(タカラヅカ・アンコール)”と書かれた煌びやかな舞台装置が登場。今回の渡米メンバー全員が総出演する圧巻のサプライズだ。同ミュージカルのブロードウェイ初演で主役のひとりヴェルマ・ケリーを演じたダンスの名手チタ・リベラも会場に駆けつけており、本編のフィナーレが近づくにつれ上半身を乗り出し、のめり込むように観劇。「女性が男性を演じるのが違和感なくゴージャスで完璧な舞台だった」と絶賛。また同作品の作曲家であるジョン・カンダ―は、男役により演じられる主役の弁護士ビリー・フリンについて、「ブロードウェイの公演も男役で上演すれば良いのに」と感銘を受けていた。今回のミュージカル『シカゴ』宝塚歌劇OGバージョンは、米演劇界にも大きな足跡を残すことになりそうだ。ニューヨーク公演のあと、8月からは東京、大阪へと続くが、この評判は日本にも伝わりチケット争奪戦になることは間違い無いだろう。公演は、8月10日(水)から21日(日)まで東京国際フォーラム ホールC。8月25日(木)から31日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演。チケットぴあでは、WEBと店頭でのみ明後日7月27日(水)午前10時より、東京公演の横濱・NYギフトセット付チケットを発売する。
2016年07月25日2014年に宝塚歌劇100周年を記念して上演され、7万人を動員した、世界初・女性キャストのみの宝塚歌劇OGバージョン『CHICAGO』が、7月9日(土)に神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場大ホールで開幕。NY、東京、大阪を巡るワールドツアーが開催される。本番を間近に、代表曲を抜粋した公開稽古が行われた。宝塚歌劇OGバージョン『CHICAGO』チケット情報まず、序曲『Overture』~『All That Jazz』では、和央ようか演じるヴェルマが舞台中央から艶やかに登場。朝海ひかる演じるロキシーが愛人を殺害する、本作でも代表的な曲が披露された。続いては、麻路さきが演じる、大金を積めば無罪にしてくれるという敏腕弁護士・ビリーの登場シーン。大きな羽根扇に囲まれて『All I Care About』を歌う姿はビリーという人物を一瞬で印象付ける、大胆で華やかな演出だ。姿月あさと演じるビリーが、大和悠河演じるロキシーをマリオネットに見立て、記者会見で腹話術のように歌う『We Both Reached For The Gun』は、映画版でも印象的なシーンのひとつ。その記者会見によって朝海ひかる演じるロキシーが一躍スターダムに上り詰め、「私、スターよ!」と喜びを歌い上げる『Roxie』では、朝海の滑らかに動くセクシーな腰も見どころだ。ビリーがいかに法廷、世間を支配しているかを歌い上げるナンバー『Razzle Dazzle』は、峰さを理演じるビリーがダンサーを支配していく姿に圧倒的存在感が漂う。公開稽古の最後には、NY公演でのみ上演する『タカラヅカ・アンコール』より『すみれの花咲くころ』を。宝塚歌劇団の演出家・三木章雄が今回のためだけに構成したレビューショーは、初風諄の美しい歌声の中、キャストが全員登場。純白の羽根扇が美しく舞い、宝塚歌劇の伝統と歴史の華が披露された。レビューショーは、横浜公演でのお見送りセレモニーで一部上演予定。公開稽古後に行われた囲み取材では、峰が「ワクワク感と緊張感が混ざった感じ。よりいい空気感が出るように、アンサンブルも含めて一緒に上がっていきたい」と話すと、麻路も「ずっとこのまま続いててほしいなって思うほど、稽古場でのひとときが楽しい。久しぶりに男役をやれて幸せ」と笑顔に。『タカラヅカ・アンコール』では、その日のメインキャストが羽根を背負う演出もあるそうで「ぜひNYまで観にいらしてください!」(朝海)と盛り上げた。最後に峰は「アンサンブルの中には私が退団してから生まれた方もいるんですけど、魂がやっぱり同じなんだなってひしひしと感じます。そこに退団後の経験が上乗せされているので、OG公演は魅力がある」と話し、公演への期待を高めた。主要キャストはダブルキャストもしくはトリプルキャスト。公演は、7月9日(土)から14日(木)のKAAT 神奈川芸術劇場大ホールを皮切りに、7月20日(水)から24日(日)にはNYで上演。8月に東京・大阪公演を行う。撮影・取材・文:中川實穗
2016年07月04日