『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』など、数々の大ヒット作を生み出した矢口史靖監督の待望の最新作『サバイバルファミリー』が来年公開されることが決定。主演には小日向文世が務めることも明らかになった。東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。お母さんが話しかけても、お父さんはテレビに夢中、息子はヘッドホンから流れる音楽に夢中、娘はスマホでLINEに夢中。一緒にいるのになんだかみんなバラバラな、よくある家族。そんな鈴木家に起こった緊急事態!ある朝起きたら、電化製品が全部とまってる!!我が家だけのことかと思ったら、お隣もそのお隣もそのずーっとお隣も。電化製品ばかりじゃない。電車に自動車、そればかりかガスや水道まで。連絡しようにも電話が通じない、会社に行くにも電車が動かない。1日だけ我慢すればと思ったのに、翌日になっても、その翌日になっても状況は変わらない。ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。突然訪れた超絶不自由な生活にほとほと困ってしまう人々。そんな中、亭主関白な父、義之(小日向文世)が下した一世一代の大決断! <東京を脱出する!>全ての電気が消えた世界の中で、家族に未来はあるのか!? 超ダメ親父は、家族を守り切れるのか――!?主人公で一家の主、父・鈴木義之を演じるのは、大河ドラマ「真田丸」秀吉役をはじめ、いま大活躍中の小日向さん。母・光恵には、『岸辺の旅』でのキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞も記憶に新しい深津絵里。また、息子には、連続テレビ小説「マッサン」や「表参道高校合唱部!」や『秘密 THE TOP SECRET』『君と100回目の恋』と話題作への出演が目白押しの泉澤祐希。娘には、CMやバラエティー番組「痛快TV スカッとジャパン」でもお馴染み葵わかな。日本を代表する名優と、いま注目を集める期待の若手俳優が家族を演じる。本作はセットは使わず9月から11月までの約2か月半の間、仙台、山口をメインに、大阪、神戸、静岡、千葉、横浜、羽田空港と、天候や時間と戦いながら、日本各所で撮影を行った。そしてロケ隊の総移動距離は、なんと地球を4分の1にも及んでいたという。過去にも矢口組に参加している小日向さんは「妥協しない矢口監督が頼もしくもあり、時々憎たらしくもあり…豚を追いかけまわしていたら振り落とされてあばらを強打したり、12月目前の川の中で泳がされたり、突然素っ裸になれと言われたり…がとても楽しい現場でした!」と過酷な撮影をふり返る。また深津さんは「監督は常にリアルっぽい簡単なことなど求めてはいないのです。父、母、息子、娘、矢口監督が描く欲深い家族の物語です。もしかしたら、いざという時に役に立つ映画かもしれません。どうぞお見逃しなく!!」とメッセージを寄せた。さらに、矢口組初参加となる泉澤さんと葵さんは、「監督の作品のファンだったので、今回参加することができ、本当に嬉しかったです!また、小日向さん、深津さんと家族を演じさせて頂きました。撮影していないときも、すごく優しく接して頂いたので、家族の雰囲気が映像を通して伝わっていればと思います」(泉澤さん)。「溶け込めるかドキドキでしたが、監督はもちろん、小日向さん、深津さん、泉澤さんがとても優しく、クランクアップがさびしくなるくらいでした。4人の家族が作品の中でどう変わっていくのか観て欲しいです」(葵さん)。と、それぞれ語っていた。4人の一家のほかにも、父・時任三郎、母・藤原紀香、長男・大野拓朗、次男・志尊淳の一家。渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄ら豪華キャストも出演する。『サバイバルファミリー』は2017年、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年07月15日女優の剛力彩芽が、7月スタートのテレビ朝日系ドラマ『グ・ラ・メ! ~総理の料理番~』(毎週金曜23:15~24:15 ※一部地域は異なる)で主演を務めることが2日、明らかになった。このドラマは、数々のグルメ漫画を手がけてきた西村ミツルの『グ・ラ・メ! ~大宰相の料理人~』を初めて映像化するもの。吉田茂政権以来、70年ぶりとなる「官邸料理人」に抜てきされた、剛力演じる天才シェフ・一木くるみが、その腕一本で数々の要人・政治家たちを虜にしていく姿を描く。剛力は、コックコートに袖を通すのも初めてだそうで、「これまでにやらせていただいたことのないような役で、台本を読んだ時すごくワクワクしましたし、一木くるみという女の子に出会えるのが、今からとても楽しみです!」と期待。料理は得意というほどではないが、「食べることは大好きです(笑)」といい、「この作品を通して、私自身も料理の腕が上がったりしたら…最高です!(笑)」と、ひそかな野望を語っている。ほかの出演陣は、阿藤一郎総理大臣役で小日向文世、総理秘書官・古賀征二役で滝藤賢一、官邸食堂の総料理長・清沢晴樹役で高橋一生、政権に批判的なテレビ局記者・立花優子役で新川優愛、離婚した母親代わりにファーストレディーとなっている阿藤総理の娘・理子役で内藤理沙、官邸事務所の職員・桜井あすか役で松尾幸実、官邸食堂の料理人でくるみの面倒を見ることになる田村友和役で三宅弘城が登場。剛力は「小日向文世さん、滝藤賢一さん、高橋一生さんといった共演者の皆さんとは、きちんとお芝居させていただくのはほとんど初めてで…どんな方々なんだろう、とワクワクします」と話しながら、「そんなところも、官邸にひとり乗り込んでいくくるみと同じような状況なのかな…」と、自身の役柄の心境に思いを巡らせていた。テレビ朝日の中川慎子プロデューサーは「至極のフレンチからおなじみB級グルメまで、ドラマでは毎話、目にもおいしいメニューがめじろ押しです」とアピール。「7月から金曜の夜は、さらなる食欲の世界へとあなたを誘わせていただきます!」と、深夜の新たな"飯テロ"を予告している。
2016年06月02日2013年ピュリッツァー賞受賞、2015年トニー賞(BEST PLAY部門)にノミネートされ、ニューヨーク、ロンドンを震撼させた話題作「DISGRACED/ディスグレイスト」。小日向文世を主演に迎え日本初上演される本作から、この度、最新ビジュアルが公開。併せて「TEAM NACS」の安田顕ら出演者からコメントが到着した。ニューヨークの高級アパートメントに暮らすアミール(小日向文)はパキスタン系アメリカ人、企業専門の弁護士事務所に所属する 優秀な弁護士だ。妻のエミリー(秋山菜津子)は白人の画家。ある日、アミールの甥エイブ(平埜生成)が訪ねてくる。エイブはアミールに、自分たちの指導者が逮捕されたので助けてほしいと訴えに来たのだ。拒否するアミール、だが妻のエミリーは助けるべきだと主張する。結局、審問に立ち会い、人生の歯車が狂いだす。ある夜、アミールと同じ事務所で働く黒人弁護士ジョリー(小島聖)と、その夫でホイットニー美術館のキュレーター、ユダヤ人のアイザック(安田顕)が訪ねてくる。画家でもあるエミリーの作品がホイットニー美術館に展示されるお祝いのホームパーティーだった。誰もが、成功を掴んだと思っていた、しかし、最後に掴んだものは…。タイトルにある「disgraced」は、“辱める、地位や名誉などを失わせる”という意味。現代アメリカを舞台に、パキンスタン系アメリカ人の男と白人の妻、ユダヤ人の男とアフリカ系アメリカ人の妻という異なる背景をもつ4人が揃ったホームパーティーで、それぞれの信仰と社会政治の言葉の応酬はやがて驚くべき結末に繋がり、会話の表面から露呈される「人間の本質」が描かれる。そして今回は、オリジナルをそのままに、演出を現代演劇界の重鎮・栗山民也が手掛け上演される。主演のパキスタン系アメリカ人で企業専門の優秀な弁護士・アミールを演じるのは、大河ドラマ「真田丸」で好演中の日本を代表する名優・小日向さん。そして、アミールの妻で白人の画家エミリーには、「読売演劇大賞」最優秀女優賞受賞など映像や舞台で幅広く活躍中の実力派女優・秋山菜津子。エミリーを援助する画商のユダヤ人・アイザックには、今年20周年を迎え人気&実力ともに日本唯一の演劇ユニット「TEAM NACS」の安田さんが好演する。そのほか、アイザックの妻でアミールの同僚の黒人弁護士・ジョリーに、ドラマ「ファーストクラス」の小島聖、物語のキーとなる人物でアミールの甥・エイブに平埜生成が集結した。本作は、現代アメリカの人種・宗教問題をテーマにした作品とあって、「日本人の俳優たちがどう演じるか、非常に大きな壁が立ち塞がっている気がします」と小日向さんは語る。また安田さんも「色々な感情の機微が、剥き出し、あらわになっていき、人間のみせたくない“恥”の部分がみえてくる物語」と本作について語った。そして小日向さんは、「緊張していますし、非常に困難な作品になると思いますが、演出の栗山民也さんにどう料理していただけるか期待もしています。非常に濃密な舞台になると思います」と心境を述べ、秋山さんは「民族的なこと、社会的背景が鋭く浮き彫りになっている作品なので演じるのは難しいですが、素晴らしい共演者の皆さんと、演出家の栗山民也さんの下で作り上げていきたいと思っています。とても衝撃的な舞台になると思います」とアピール。また安田さんは共演者とは今回始めて舞台で一緒になるということで、「新しいご縁をいただけたと感謝しております」とも話した。人種・宗教といった問題をテーマに描く本作。スタイリッシュな今回のポスターからも、本作の持つテーマの重さが見て取れるようだ。世界で話題を呼んだ作品の日本初上演が、どう演出されるのか気になるところだ。舞台「DISGRACED/ディスグレイスト -恥辱」は、9月10日(土)~25(日)東京・世田谷パブリックシアターにて、9月27日(火)名古屋・日本特殊陶業市民会館にて、9月30日(金)~10月2日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センターにて公演。(cinemacafe.net)
2016年05月12日フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の27作目として、2011年4月から6月にかけて放送され、“大人も泣けるアニメ”と話題を呼んだ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」。9月21日(月)に村上虹郎&志尊淳&松井愛莉ら若手俳優陣が集結し実写ドラマが放送されることが、この度、本作に出演する大人キャストが発表。小泉今日子、小日向文世、吉田羊らが参戦することが明らかになった。物語の舞台は秩父、宿海仁太(じんたん)、本間芽衣子(めんま)、松雪集(ゆきあつ)、安城鳴子(あなる)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)の6人は大の仲良しグループで、いつも遊んでいた。グループ名は「超平和バスターズ」。“じんたん”の考案で、「何でも平和にするグループ」という意味だ。しかし、“めんま”の事故死により、6人の絆は決裂してしまう。それから7年後。高校に入学したものの、家に引きこもってしまった“じんたん”の前に、少し成長した“めんま”の幽霊が現れた。“めんま”は、生きているときに叶えられなかった“ある願い”が心残りで現れたが、どんな願いなのかは思い出せないという。“めんま”の願いをかなえるため、再び集まった「超平和バスターズ」の6人。あの日を境にバラバラになってしまった「超平和バスターズ」は、失われた笑顔を取り戻すことができるのだろうか。そして“めんま”の願いとは一体何なのか――。今回発表されたのは、小泉さん、小日向さん、吉田さんのほかに、リリー・フランキー、上地雄輔、火野正平の豪華俳優陣。小泉さんが演じるのは、今はすでに病で亡くなっている“じんたん”の母・塔子。塔子亡き後、男手ひとつで“じんたん”を育ててきた父・篤には小日向さん。“めんま”の母・洋子を演じるのは、アニメ『あの花』の同スタッフによるオリジナル映画『心が叫びたがってるんだ。』で声優に初挑戦する吉田さん。“じんたん”が協力を仰ぎに行く花火師・十和田政吉に火野さん。工事現場の作業員に上地さん。“つるこ”が高校で所属する美術部の顧問・藤吉謙一をリリーさんが好演する。“じんたん”を見守ってきた父親役として、小日向さんはクランクアップ後に「実はアニメは見ていないのですが、ドラマのお話をいただいたときに息子たちにタイトルを言ったら、『すごい! すごい!』と言うから、じゃあ、やりますって決めました(笑)」とオファーを受けた経緯をふり返る。共演した村上さんに関しては「話がすごく面白くて、感性がとても豊かな子だな、もっとたくさん絡みたかったな、と思いました。この先も、もっと一緒に仕事ができたらうれしいですね」と語った。最後に「今回は小泉さんの写真に向かって塔子さん、塔子さん、と優しく呼びかけている役ですが(笑)、僕は最近、腹黒い役が多かったので、久しぶりに穏やかに演じられて良かったです」と撮影の感想を寄せた。スペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は9月21日(月)午後9時~11時18分 全国フジテレビ系列にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月01日フジテレビの新ドラマで企業の危機管理をテーマにした「リスクの神様」の記者会見が6月25日(木)に開催され、主演の堤真一に戸田恵梨香、森田剛、志賀廣太郎、平幹二朗、小日向文世が出席。小日向さんが自らの薄毛を“危機”のネタにし志賀さんと薄毛トークを展開した。企業の不祥事による謝罪会見や報道が続く現状を背景に企画された社会派ドラマ。様々なものを扱う大手商社を舞台に、危機管理のプロの活躍を描く。ドラマの中では、世間を賑わせた実際の事件、実際の企業の不祥事を思わせる描写もある。サンライズ物産の危機対策室長・西行寺を演じる堤さんは、企画について「最近、こういうの多かったですよね。大きなハンバーガー屋とか、大きな航空会社の“何とかリターン”とか(笑)。タイムリーだと思ったし、こんなのドラマにしていいの?と思った。フジテレビ、やったちゃいましたね(笑)!」と楽しそうに語る。戸田さんは同社の総合職で、東大出で数か国語を操るエリートだが、とある不祥事で危機に陥る神狩かおりを演じるが「この問題、(実際に起きた)あれだな…とか当てはまるので緊張感のある作品になってます」と語る。契約のためなら何でもするとうわさされる女性総合職ということで、現場では「色気MAX!」を要求されるという。あるシーンについて、段取り(テスト)の後で「監督に『いまは段取りだったけど、本番は色気MAXで』と言われ、いまので私としてはMAXだったんですが…(苦笑)。大人の女にはまだまだ手が届いてないようです(笑)」と現場でのやり取りを明かした。この日、出席したキャスト陣に加え、古田新太、吉田鋼太郎、田中泯、満島真之介、山口沙弥加ら実力派が顔を揃えており、特にベテラン俳優陣は、互いに様々な思い出があるよう。平さんは普段から“鋼太郎”と呼び捨てにしている、この日は欠席となった吉田さんについて「ブレイクしたので『鋼太郎様』って呼ばないと」とニヤリ。小日向さんは、その吉田さんが山口さんの電話番号をゲットしていたと暴露するなど、不在の吉田さんを巡るトークで会場をわかせた。その小日向さんは、作品にちなんで最近、体験した“危機”について問われると「正直に言うと毛ですね。20年後には平さんの年齢になってますが、何もなくなってると思う」と自ら薄毛問題に切り込む!「志賀さんを横にして言うのもなんですが…」という小日向さんの言葉に、バーコード型薄毛の志賀さんは「坊主にするしかないよね。僕も60過ぎたら坊主にしようと思ったけどこの形(=バーコード型の髪型)で(世間に)出ちゃったから…」と小日向さんと薄毛談義を始め、場内は爆笑に包まれた。小日向さんは「平さんを見ると、残酷だなぁって思います。(努力は)してますが、確実に減ってます」と淡々と語り、これには堤さんら共演陣も爆笑だった。「リスクの神様」は7月8日(水)22:00より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日4月29日、舞台『バカフキ!』のDVD発売記念トークイベント『イベフキ!』が都内で行われた。舞台『バカフキ!』は2014年11月、大河元気が初脚本・初演出に挑んだ公演で、連日盛況をよび大成功を収めた作品。舞台は、「大和國」をわかつふたつの勢力、西の国・虎ノ穴と東の国・龍ノ巣が戦いを続けている世界。龍ノ巣がひそかに研究している秘密兵器の正体を暴くため、虎ノ穴の陰密忍者であるラゴ(藤原)、アスラ(大河)、キャラケン(植田圭輔)が敵陣へ極秘に潜入することに。「大人が本気で遊ぶエンターテイメントとして魂を込めてバカをする」をコンセプトに盛り上がった今作がDVDとなり、出演者である藤原祐規、大河元気、若井おさむ、新良エツ子が、DVDに収録された映像を見ながら、舞台を振り返った。お気に入りのシーンを発表するコーナーで大河は、若井と汐崎アイルが殺陣をこなして敵を倒すシーンを選択。ふたりのあまりのかっこよさに、演出中に泣いたと打ち明けた。対して若井は、藤原と和泉宗兵が対決するシーンを選択し、藤原が演じるラゴがかっこいいと絶賛した。新良は、和泉の登場シーンの表情と、加藤良輔が舞台後方で妙な動きを繰り広げるシーンを選択。いずれも、本番の舞台では見逃してしまいそうなポイントであり、DVDであれば何度も楽しめるシーンだ。質問コーナーのなかで自分自身と役とで似ている点を聞かれると、大河は、アテ書きで脚本を書いたので役はその人そのもの、と話した。これについて若井は、大河は全員の取扱説明書を持っている、と語り、大河の人間観察力を褒めた。当日はイベントには参加できなかった植田圭輔、加藤良輔、川隅美慎からのコメント動画も放映され、会場内は盛り上がりを見せた。イベント終盤では、大河が絵と台本を作成したアフレココーナーが行われ、そのなかで次回作を発表。会場はイベント一番の大盛況に包まれた。熱気のおさまらない観客に向けて藤原は「次ができることは観客の皆さんに評価していただいたからこそ。第2弾は第1弾を超えなければいけないプレッシャーを感じているが、それを跳ね返してよりおもしろいものを見せたい」と語った。大河は「バカフキという作品はお客様と一緒に作り上げてきたもの。皆さんと一緒に、第3弾公演の実現をも目指していきたい」と話した。またイベントを終えて大河は「次回作は全部を倍にしたい。それだけの期待をうけていい作品にしたい」とやる気を漲らせていた。次回作『烈!バカフキ!』は2016年4月、東京・Zeppブルーシアター六本木にて。
2015年05月01日舞台『海をゆく者』が12月7日(日)より東京・PARCO劇場で上演される。同作は劇作家コナー・マクファーソンが、祖国アイルランドを舞台に、小さな家に吹き溜まる救いようのない男たちのクリスマス・イヴに起こるある事件を描き、トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞に輝いた作品。日本では2009年に栗山民也演出のもと初演。今回、5年ぶりにオリジナルキャストである小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満の5人で再演する。再演に際し出演者は「再びこのメンバーで舞台に立てる事が嬉しいです。皆、60 歳になっても若い役者達には負けないパワーを見せつけたいと思ってます」(小日向文世)。「自他共に認める(?)名優5人の約3時間に渡る丁々発止のかけ合い、どうぞお見逃しなく!!他所では絶対見られません!!本当です!!」(吉田鋼太郎)。「採れたてより時間を置いた方が旨い物も有る。この芝居も5年の時を経て旨味が増してると思います、ご覧有れ!」(浅野和之)。「演出家が上手く役者を乗せてくれるので、調子に乗って千秋楽まで突っ走ります!」(大谷亮介)。「この公演が無事終わったら、どんなことがあっても生きていけそうな気がします!5人5様の酔っぱらいたちとの2か月が始まる・・・飲み過ぎに気をつけよう!」(平田満)とそれぞれ意気込みを語っている。同作は12月7日(日)から28日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、石川、愛知、大阪、宮城、広島、福岡を周る。
2014年12月05日12月3日(木)より東京・草月ホールで上演される「本格文學朗読劇極上文學第7弾『走れメロス』」。同作の初顔合わせが11月11日に都内で行なわれ、出演する大河元気、宮崎秋人、西村ミツアキ、佐藤永典、椎名鯛造らが出席した。【チケット情報はこちら】ビジュアルと音楽を用い朗読劇という形にこだわらない、動いて魅せるスタイルが人気の同シリーズ。また、メインキャストを日替わりで上演するのも、同作の魅力のひとつだ。主役のメロス役を演じるのは大河と宮崎のふたり。それぞれ「走れメロスは小学校の学芸会で初めて主役をやった作品なので、15年ぶりにまたメロスをやるんだなと思ったら何か感慨深いものがあって、いつものお芝居より更に気合が入っています」(大河)。「(大河とは)全然タイプの違うメロスを演じたいなと思います。稽古場でも学ぶ事が多いと思うので、それを自分の中に取り入れて、違う形で発揮できればと思います」(宮崎)と、気合十分。メロスの妹役を演じるのは、西村、佐藤、椎名の3人。そのうちのひとり、椎名は「パンフレット用の写真撮影ですね毛を剃って来たのは僕だけだったので、この時点でほかのふたりより一歩リードしているかなと思います(笑)」とコメント。また、同じく妹役を演じる佐藤とはプライベートでも仲が良いという西村は「普段から佐藤くんには自分のエラのことを指摘されていたので、写真撮影のときはあごとエラを隠して撮ってもらいました(笑)。でもやっぱり女性になりきるのは難しいので、本番までには何とか自分の中に入れたいなと思います」と女性役への苦労をのぞかせた。最後に大河は同作への意気込みについて、「走れメロスというタイトルなのですが、自分の中にはあまり主役と言う意識は無くて、登場人物それぞれのストーリーがしっかりあって面白いので、キャスト全員で良い作品を作っていけたらと思います」と語った。「本格文學朗読劇極上文學第7弾『走れメロス』」は12月3日(水) から7日(日)まで東京・草月ホール、12月27日(土) ・ 28日(日)に大阪・大阪ビジネスパーク円形ホールで上演。チケットは発売中。
2014年11月13日いぶし銀というにはあまりにエネルギッシュな実力派男優5人が集う5人芝居が、5年ぶりに戻ってくる。2009年に上演され話題を呼んだ『海をゆく者』だ。小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満という顔ぶれを見れば、芝居好きの血をざわつかせるのに十分だろう。アイルランドの劇作家コナー・マクファーソンの出世作で、ロンドン、ニューヨークで主要演劇賞に輝いた傑作。日本版の初演とまったく同じメンバーで再演に挑む吉田鋼太郎に話を聞いた。舞台『海をゆく者』チケット情報「こんな汚いオッサンたちが酒飲んでワァワァ騒いでるだけの芝居なんて、誰が面白がるんだ?って不安でしたよ」と初演を振り返って笑う吉田。舞台はアイルランドの寂れた港町。ある兄弟の家に男たちが集っては、クリスマス・イヴの日も飲んだくれている。そこに見知らぬ男が現れて、人生を賭けたカードゲームが始まった。「リアリズムで進行しているのに突然〈悪魔〉と言われる人物が出てきたりして、不思議なホンです。初演は稽古を重ねるうちに面白さがわかってくるという感覚でした」。吉田が演じるのは、真面目な弟(平田)とは対照的な兄役。大声で喚くわ暴れるわとハタ迷惑な〈ザ・飲んだくれ〉だ。しかも自業自得で目も見えなくなっている。「自由奔放に演じているように見えたかもしれないけれど、初演は演出の栗山民也さんの指示通りに動くだけで精一杯でしたね。丁々発止のポーカーの段取りも覚えられなくて、みんなで稽古前に自主練習したり。僕はちょっと食い気味にセリフを言うクセがあって、本番後小日向さんに『セリフ食い過ぎだよッ』と、あの高い声で怒られられたこともあります。今度は気を付けようと(笑)」。個性的すぎるメンバー同士の舞台裏を想像するだけでも可笑しいが、再演では彼らのさらなる〈完熟ぶり〉が堪能できそうだ。「段取りを超えて、男たちの人間関係をもっと密なものにしたいですね。日本で屈指の名優と言っても過言ではない方々が、これだけ密度の濃い空間で火花を散らす芝居は滅多にないと思うんです。しかも個々が自分勝手に演じるのではなく、あくまで演出されている中で魅せる醍醐味があるんじゃないかなと。未来もないオッサンたちが生きている意味をほんの少し取り戻すという素敵な芝居ですし、最後はちゃんと感動もありますから。自分が出てなかったら、客として観たいですよ!」。しょうもないけれど愛すべきオッサンたちのクリスマス・イヴに、幸あらんことを。12月8日(月)から28日(日)まで東京・PARCO劇場にて。その後、愛知、大阪、宮城、広島、福岡でも公演。東京・大阪公演のチケット一般発売は10月4日(土)午前10時より。取材・文:市川安紀
2014年10月02日長塚圭史主宰のユニット・阿佐ヶ谷スパイダースが、豪華キャストを得て約2年ぶりの新作「シアターコクーン・オンレパートリー2013+阿佐ヶ谷スパイダース『あかいくらやみ~天狗党幻譚~』」を発表する。山田風太郎の歴史小説『魔群の通過』をベースに長塚が作・演出を手掛ける本作は、幕末期の水戸藩に実在した尊皇攘夷派・天狗党の残党である“さいみ党”の報復を描く。原作では天狗党の悲劇の後日譚として語られているに過ぎないさいみ党をフィーチャーし、オリジナルのキャラクターや設定を交えた長塚流の異色時代劇となる。第二次世界大戦後の世界からやって来る青年・長谷川作太郎役の小栗旬と、さいみ党大将の武田金次郎役・小日向文世に話を聞いた。『あかいくらやみ~天狗党幻譚~』チケット情報両者とも長塚作品には、念願の初出演となる。「長塚さんとは飲み仲間で、出たいとずっと伝えていたんです。特に(プロデュース公演ではなく)阿佐ヶ谷スパイダースに参加したかったので、やっとできるという感じですね。阿佐ヶ谷スパイダースの前作『荒野に立つ』の作風がすごい好きで『こういうのがやりたい』と言ったら、『こういうのでいいんだな?』と確認されましたけど(笑)。今回どうなるのか、楽しみです」(小栗)。「僕は前にも何度か声掛けていただいてたんだけどスケジュールの都合で実現しなくて、ようやく一緒にできるタイミングが来たなって。長塚君は、直接話した印象ではものすごく物腰の柔らかい楽しい人。でも作品からは、僕の勝手な思いだけど、心の中のドロドロとかが見えるような気がする(笑)。見えない部分を、きっとまだいっぱい持っている人だよね。こういう人の作品作りに参加したら楽しいだろうなと思っていました」(小日向)ソフトな印象の下に凄みを垣間見せるというところに長塚との共通点を見出せそうな小日向は、凄惨な復讐に己の正義を見つけようとする男を演じる。「こういう血生臭い殺戮が実際にあったって初めて知ったんですけど、『長塚君、やっぱりこっち(こういう題材)にくるんだな』って。ますます楽しみ」と、台本の完成を心待ちにする。対する小栗演じるのは、原作にない長塚創作のキャラクター。「前の舞台(『髑髏城の七人』)からちょっと間が空きましたけど、アイドリングなしでイケそうです」と準備万端の彼が、数奇な運命を背負ってタイムスリップし、武田(小日向)の復讐劇に巻き込まれてゆく青年の心情をいかに表現するか。長塚と実力派キャストが今描き出す、“報復の連鎖”の行方を見定めたい。公演は、5月5日(日・祝)から26日(日)までBunkamuraシアターコクーンにて。チケットぴあでは、いち早プレリザーブを2月17日(日)18:00まで、プレリザーブを2月19日(火)11:00まで受付。取材・文:武田吏都
2013年02月15日日米のキャスト・スタッフが集結し、アカデミー賞脚色賞はじめ各国の賞に輝いた名作『サイドウェイ』を日本版として新たに誕生させた『サイドウェイズ』が10月31日(土)、公開初日を迎えた。初回上映前には主演の小日向文世をはじめ、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子らキャストとチェリン・グラック監督が舞台に登壇し、映画に因みワインで乾杯し門出を祝った。ワインの聖地、カリフォルニア州・ナパを舞台に、そこで出会った男女4人の恋愛と友情、珍道中を描いた本作。現地での撮影を通して意気投合した様子の4人だが、主演の小日向さんは「こんなに宣伝プロモーションで回ったことはないので、正直疲れました」と、公開初日に少々お疲れ気味?劇中で印象に残った台詞を聞くと、「『最短距離がベストな道とは限らない』という言葉が好きです。遠回りしたって結果的には良いことが待っているとポジティブに思えたら、それは素敵なことだと思います」と笑顔で語った。ワインショップに勤務する麻有子を演じた鈴木さんは、映画をワインに例えて「この映画は、良く出来た年のワインのように、素敵な雰囲気といい思い出を醸し出してくれるような作品に仕上がっています。まずは採れたてのボジョレー・ヌーボーのように味わってください。そして、この先も味わっていただける映画なので、DVDになっても楽しんでもらえると思います」と、早くも本作のDVDまでアピールし、会場を和ませた。アメリカを拠点に活躍するグラック監督は、この日のためにわざわざカリフォルニアから来日。観客に向けて「我々、映画ファミリーへようこそ。“手づくり映画”を楽しんでください」とアピールし、4人の日本人キャストを称えた。オリジナル版に劣らず、まさにハマリ役と言える一同だが、お調子者の大介を演じた生瀬さんは役そのままの調子のよさを発揮。この映画出演の功績として「ハリウッドからのオファーがちょこちょこ来てるんだけど、まだ日本でやり残してることがあるのでお断りしてるんです」と告白するや、「今日はみなさんにご紹介しようと思って写真がここにあるんです」と言ってポケットから取り出したのは携帯電話。「釣りでこんなのを釣ったり、あと京香さんとお買いものしたのがこの写真ね…」とちっちゃい画面を披露し、客席を沸かせた。4人の中で一番年下の菊地さんは、撮影について「お兄ちゃんとお姉ちゃんの下で、何しても許される自由な環境で、一番楽しんでました。プレッシャーとか責任とか感じない、こんな現場が続いたらいいなと思います」とマイペースぶりを見せた。舞台上でも小日向さんたちに温かく見守られる中、「ナパは私一人だったらもう二度と行きたくない場所ですが、この4人でならまた一緒に行きたいです」と無邪気な笑顔で語った。最後には、巨大グラスを手に小日向さんの「お客様は神様でーす!」の合図で、一同ワイングラスを交わすと、盛大な拍手に包まれた。『サイドウェイズ』は全国にて公開中。■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:小日向文世『サイドウェイズ』インタビュー海外苦手でも鈴木京香さんなら断れない!ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ
2009年10月31日出演するどの作品でも、常に独特の存在感を示している俳優・小日向文世。その小日向さんが、今度はアカデミー賞を受賞したハリウッド映画の日本版、という画期的な作品に挑んでいる。1か月にも及んだ海外ロケ、俳優としての挑戦について語ってくれた。思わず“ハリウッド映画に出てる気分”に!2人の男がカリフォルニア・ワインの聖地ナパ・バレーのワイナリーを巡るロードムービー、『サイドウェイ』の基本設定はそのまま、キャラクターを日本人に置き換えて新たなストーリーとともに展開される『サイドウェイズ』。本作の撮影が、オリジナル同様にナパ・バレーで行われたのは約1年前のこと。インタビュー部屋に飾られていた映画のポスターを眺めて「『よく行ったなぁ』って感じです…」と小日向さんはつぶやいた。「何か夢のような気分なんですよ。『あー、綺麗なところに行ったんだね〜』って」。最初にプロデューサーからオファーを受けたときは、「ワイナリー巡りよりは九州の焼酎蔵巡りの方が日本人にウケるのでは?」とおもわず考えてしまったほど想像がつかなかった、といまだからこそ明かす。しかし、そんな彼を惹きつけたのは、何よりも海外での撮影だった。「監督含め、スタッフ全員が海外の方。それは確かに面白いと思いましたね。実際、監督はチャーリー・シーンみたいな顔をしているのに、日本語ペラペラなんですけど(笑)。でも監督が『Rolling!Action!』なんて指示を出すと、『おぉ〜何だかハリウッド映画に出てる気分だな〜』って感じがしましたよ」。ところが、「実は海外はあまり好きじゃない」という驚き(!)の告白。「どんなに仕事がハードでも必ず家に帰る、というのは必須条件。でも今回ばかりは『僕はあまり海外が好きじゃないから』って断ったら、後で後悔するんじゃないかなって思いました。しかも、僕が好きになってしまう相手役が鈴木京香さん!これはやっぱり断れないでしょ?案の定キスシーンもありましたし(笑)」。小日向さんの意見も取り入れられながら、何度も書き直されたという脚本。結果、より共感できる、等身大の『サイドウェイズ』が生まれた。オリジナルと比較して観るのも面白いが、ひとつの新しい映画としても、大いに楽しめる作品となっている。「ウジウジしながらも、それなりにもがいて、何とかしたいって思っている。それを1週間ワインを飲みながら、何かひとつ見つけて帰るというところをうまく演じきれたらいいな、と思っていました。僕が思い描いた道雄を、アメリカ版とは違う形でね。どっかで『頑張れよー』ってうしろから後押ししてあげたくなるような人にはなれたかな、って思うんですけど」。「本物のワインを飲ませてくれ!」もちろんオリジナル版同様、映画のキーとなっているのが「ワイン」。とにかくワインを飲むシーンがたくさん登場するが、小日向さん自身もかなりのワイン好きだそう。「カリフォルニア・ワインがこんなにおいしいものだとは、今回の撮影で初めて知りました。フランスワインよりもおいしい!オススメ?僕はナパのピノ・ノワールが好きです。『ニュートン』という銘柄は日本にも輸入されていますよ」。ちなみに、撮影で飲んでいるワインは基本的に中身は全てグレープジュース。しかし、中には本当にワインを飲んでいるシーンもある、と裏話を教えてくれた。「夜、この撮影で今日はもう終わり、というときは『本物を飲ませてくれ!』って頼みました。酔いつぶれるシーンは、本当にワインを飲んでいましたよ(笑)」。ホテルのルームサービスでハンバーグを頼むのが大変だったという話、緊張から一週間便秘になってしまった話、撮影がオフの日にサンフランシスコに遊びに行った話…取材中、たくさんの思い出話を聞かせてくれたが、それだけ、本作は小日向さんの俳優としてのキャリアにも大きな影響を与えたことは間違いない。「1か月間も日本を離れたのは初めて。僕のプロフィールの中で、『サイドウェイズ』という作品は、とても大きな存在になると思います。海外の方が映画を観て、『フミヨを使いたいからこっち来て』って言われたらどうしよう…って言われないか(笑)。これはこれで、僕がいままで色々やってきた中のひとつなので、この映画を足がかりに海外進出したいなんて、これっぽっちも思っていないんです。今度はまた違う、日本に生活している日本人を演じたいと思っています。本当にささやかな家族の話とか演じてみたいですね」。(photo:Yoshio Kumagai/hair & makeup:Yuko Tomioka)衣裳協力:マリテ+フランソワ・ジルボー(タカセ商事)化粧品:アクセーヌ『サイドウェイズ』菊地凛子インタビュー『サイドウェイズ』ジェイク・シマブクロインタビュー■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶
2009年10月29日