「今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」女優の山本美月が、4日に書籍『魔法少女 山本美月』を発売した。30ページにわたる自作の描き下ろしマンガ、原案から衣装、小物に至るまでこだわり抜いた「魔法少女フォト」など、本人が「理想の集合体」と形容する通り、どこを切り取っても真の姿が浮かぶ。同書の発表時に添えた、冒頭のメッセージ。そこには、どのような思いが込められていたのか。「私は二次創作じゃなくて、原作になりたい」という心の叫びが、“魔法少女”へと昇華する過程を追った。○■“理想の集合体”に苦悩する喜び――今回の書籍『魔法少女 山本美月』は、いつ頃から準備を進めていたんですか?確か、『パーフェクトワールド』(19年 カンテレ・フジテレビ系)を撮っている頃だったので……1年半ぐらい前ですかね? 期限も決まっていなかったので、急かされないと進まなくて(笑)。なかなかこういうお話は頂けないので、「好きなようにやっていい」と言われると何でもやりたくなっちゃいますね。それはそれで、すごく難しい作業でした。詰め込みすぎるとテーマがブレてしまうので、「魔法少女にしよう」と軸を決めました。実は最初、図鑑を作ることも候補案として挙がっていたんです。虫が好きなので、昆虫図鑑とかもスタッフさんから提案されていたんですが、そこまで詳しいわけではない。ファッション要素を入れたかったし、アニメが好きなところも出したかったし、マンガも描きたかった。いろいろな好きな要素を取り込んだ結果が「魔法少女」だったんです。――それだけ熱い思いが詰まった1冊なんですね。ものづくりがいかに大変なことなのか、身にしみて分かりました。『魔法少女 山本美月』は私の本ですが、この本にはたくさんの人がかかわっているので、その一人ひとりとイメージを共有する必要があります。例えば私がやりたいことでも、時々「あれ?」って思うことがあって。コストの問題含め、必ず妥協点って存在するんですよね。そういう当たり前のことを知ることができたのもとっても勉強になりました。良い意味で、人に期待しすぎてはいけない。伝えたことだけ読み取ってもらえるように、自分も用意しなければいけないんだと思います。ちょっと投げ掛けただけで、自分のことを分かってもらえるなんて大間違いですよね。人に伝えることの難しさを学びました。マネージャーさんを介して編集スタッフの方とやりとりしている関係上、やっぱりどうしても「伝言ゲーム」になってしまう時があって。今どういう状況で、今後どうするのか。本当に、「ほうれんそう」って大事なんですね(笑)。それでもこうして、ちゃんと形になる。自分が思い描いていたことが1冊の本になって出版されて、たくさんの人が手にとってくださるって……冷静に考えるとちょっと恥ずかしさもありますね(笑)。今回は、「理想の集合体」として本当に詰め込んだので、今度は詰め込まない本にもチャレンジしてみたいです。実はこれに取り掛かる1年前ぐらい、すごく悩みました。本当にやるべきかどうか。そして、きちんと伝わるのか。でも、一度はやってみようと。挑戦してみて、その上で今後もやっていくのかを考えようと決意しました。○■「アニメ好き」公表を止められていた過去――発売決定の発表で、「好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントを出されていましたね。周りにそういう方がいたんですか?自分自身です。『CanCam』に出始めていた当時、「アニメが好きです」と公表することを事務所に止められていたんです。だから、「趣味はアニメを観ることです」と言っちゃダメで、「趣味は絵を描くこと」みたいにちょっとぼかさないといけなかった。それがすごく苦痛でした。自分を語る上で、アニメをなくしてしまうと、何も語れなくなってしまう。それがすごく生きづらくて。どうにか出せないかと悩んでいた頃、『CanCam』で嶋野(智紀)さんが編集長になった当時、「面白い」と言ってくださって。そこをきっかけに、公表することも許されたんです。嶋野さんがうちのマネージャーさんを説得してくださったんじゃないんですかね(笑)?――当時の『CanCam』モデルがアニメ好きを公表することは、珍しい時代だったんですか?たぶん、珍しかったので反響があったんだと思います。そこで楽になったというか。悪い反応はほとんどありませんでした。芸能界に入る前は、「ハガレン」の筆箱とかガンガン使っていました(笑)。下敷きやシャーペンとか、身の回りのグッズも。女子校だったんですけど、同じ趣味を共有できる友達もいたので楽しかったです。――「芸能人はイメージを売る商売」というのも、一昔前の言葉なのかもしれませんね。最近では肩書に囚われず、自由に仕事を選んでいる人が増えているような気がします。そうですね。当時の「清純派」というものは、イメージが大切だったのかもしれませんね。私、そういうことに対して、全く分かってなくて、言われたとおりにするしかできなかったんですよね。自我がなかった。最近は自分を出していける場が増えたので、生きやすくなったと感じます。――そういうところが、最近開設されたYouTubeからも伝わります。タイトルの「山本美月の月の部分」。これは、モデル、女優、趣味……「どの山本美月も自分」という印象を受けました。そうです、いろいろな自分も全部自分なんです。YouTubeの自分を「月」に置いただけで。私は「月」だけではないよということを知ってほしい。そういうふうに思えるようになったのは、ここ2~3年。やっと自分を持ち始めました。○■「何の仕事をするかではなくて、誰と仕事をするか」――何かきっかけがあったんですか?きっかけは……何かあったのかなぁ……。若い時、「幸せであること」は「人から羨ましがられること」だと思っていました。例えば、「こんなドラマの主演をやってすごい!」とうらやましがられることが幸せだと。それが、自分にとっては幸せなことではないと、どこかで気づいて。幸せは、人によって違うこと。他人の目ばかり気にしていた自分が、「自分の幸せとは何か」を考えるようになって。忙しくさせてもらえるようになってから、気づいたのかもしれないですね。最近は、一人で海外も行くようにもなりました。一人で学校に入って。海外に詳しい友達がいたので学校を紹介してもらって。2週間ぐらいボストンに行きました。芸能界ではない、私のことを知らない友達とそこで出会いました。生身の人間として対等に話せる人と出会って、みんな意外と優しいんだなと思って。すごく救われた気持ちになりました。それを経験すると、日本に戻った時にすごく心が広くなって。たぶん、無理しすぎてたのかもしれないですね(笑)。――山本さんご自身もそうですが、変化を受け入れて軌道修正ができたという意味では良い事務所と巡り会ったともいえますよね。そうですね。今のマネージャーさんと出会えたのが大きいです。弱音吐いていいんだよという気持ちになれて、すごく楽になりました。それまではずっと、強がっていないといけない気がしてたんですよね。出会いや人は本当に大切ですね。ドラマのセリフでもありましたが、「何の仕事をするかではなくて、誰と仕事をするか」。これは仕事をしないと気づけなかったこと。いろいろな経験があって、それを乗り越えたからこそ気づくことができました。■プロフィール山本美月1991年7月18日生まれ。福岡県出身。2009年の第1回「東京スーパーモデルコンテスト」でグランプリを受賞し、CanCam賞にも選ばれる。以後、ファッション誌『CanCam』(小学館)の専属モデルとして活躍。2011年にドラマ『幸せになろうよ』(フジテレビ)で女優デビューし、翌年には『桐島、部活やめるってよ』で映画初出演。2020年は、『ランチ合コン探偵~恋とグルメと謎解きと~』(読売テレビ・日本テレビ系)で地上波連ドラ初主演を務め、12月11日公開予定の映画『新解釈・三國志』に出演。2021年には映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』も控えている。
2020年11月13日2020年10月16日から東京都豊島区で開催されている、俳優の山本美月さんの展覧会『魔法少女 山本美月』。山本さんはアニメや漫画が好きで、幼い頃から魔法少女にあこがれていたといいます。この展覧会は、その想いを表現した『山本美月ワールド』全開の展示なのだとか。東京での展示は11月3日で終了しますが、同月13日からは会場を移動し、福岡県福岡市でも展示が行われます。山本美月の『車いすユーザーへの配慮』に称賛の声同月30日、山本さんがInstagramを更新。「額縁の中に入って、次の部屋へ行きましょう。少し暗いので足元に気をつけて」というロマンティックな文章とともに写真を投稿し、『魔法少女 山本美月』についてアナウンスをしました。そして、投稿の最後にはこのような呼びかけも添えられていたのです。※車椅子の方も通れる様に、お願いしています。安心してお越しください。mizuki_yamamoto_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る MIZUKI YAMAMOTO(@mizuki_yamamoto_official)がシェアした投稿 - 2020年10月月30日午前1時07分PDT展示会にあるこの額縁の中には、『山本美月ワールド』が広がっているとのこと。額縁の中に入れるだなんて、まさに魔法のようなシチュエーションです!写真でも分かるように額縁には少し段差がありますが、車いすを使っている人も楽しむことができるよう、山本さんはスタッフにお願いしているとのこと。山本さんは2019年に放送されたテレビドラマ『パーフェクトワールド』(フジテレビ系)で、車いすユーザーの男性と恋をする主人公を演じていました。同番組で車いすユーザーと触れ合う役を演じるにあたって、いろいろな学びがあったのかもしれません。山本さんの優しさが伝わる配慮に、称賛の声が寄せられています。・『パーフェクトワールド』を思い出して嬉しくなりました!素晴らしい!・気付きって大事だよね。こういう優しい人が増えてほしいな。・こうして「車いすの人も楽しめます」って告知してもらえると、すごく安心できます。バリアフリー化が進んでいる現代ですが、障がい者はいろいろな場面で不便な思いをすることがあります。車いすユーザーの山本さんのファンも、めくるめく魔法の世界を楽しむことができたのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月31日女優の山本美月が16日、東京・池袋パルコで開催する書籍展覧会「魔法少女 山本美月」の内覧イベントに出席した。1年以上の制作期間を経て、11月4日に発売される書籍『魔法少女 山本美月』(TAC出版)。アニメやマンガをこよなく愛していることでも知られる山本が、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、高校生以来の描き下ろしマンガ、原案から衣装に至るまでこだわり抜いて「魔法少女」に扮した撮り下ろし企画、1万4,000字インタビューなど見応え十分の1冊に仕上げた。企画の出発点は、「本を出そう」という漠然としたもの。山本は、「好きなものがたくさんあるので書き出して、やっぱり軸がないとブレてしまうということでそれをまとめた結果、“魔法少女”になりました」とテーマ設定に至る経緯に触れ、「“魔法少女”は変身するところが一番の憧れで。周りには“魔法少女”であることは秘密というちょっとドキドキする感じだったりとか、キラキラした変身シーンだったりとか、女の子の憧れ」とその魅力を熱弁する。撮り下ろしで選んだ衣装については、「ファッションが好きでアニメも好きだったりするので、アニメとファッションのちょうど真ん中にいたいなと思って」「“魔法少女”として、唯一無二のものが作れたらいいなと思って作りました」と説明。司会者からの「本当に魔法が使えるとしたら何をしたいですか?」という質問には、「えー! いっぱいしたいんですけど」と目を輝かせ、「まず、すごいかわいいエフェクトで変身して、空は飛びたいですね。ベタですけど」と笑顔を見せた。最後に、「全部見どころなんですけど、“魔法少女”に一度は憧れたことがある女の子はもちろん、男性の方もファッションが好きな方だったり、幅広い方に見て頂ける本になったと思うので、ぜひ多くの方に見て頂きたいと思います」とアピールした山本。展覧会では同書の世界観を立体化し、10月16日から11月3日まで東京・PARCO FACTORY(池袋PARCO本館7F)、11月13日から30日まで地元・福岡のPARCO FACTORY(福岡PARCO本館5F)で開催される。入場料は500円で、小学生以下は無料。
2020年10月16日女優・山本美月の展覧会「魔法少女 山本美月」が、2020年10月16日(金)から11月3日(火・祝)まで池袋パルコで、11月13日(金)から11月30日(月)まで福岡パルコで開催される。女優・山本美月が創造する“魔法少女”の世界を体感プライベートでアニメやマンガをこよなく愛し、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、その独特な感性で彩られた世界観を最大限に表現した書籍「魔法少女 山本美月」を作り出した女優・山本美月。本展は、二次創作ではなく原作になり、唯一無二のキャラクターを生み出したいと願う山本が作り上げたこの書籍の内容を具現化したものだ。描き下ろしコミックでは絵からストーリーまで、写真では衣装から髪型、小物まで手がけるなど、とことん“オリジナル”に拘った山本の創作活動を、現実世界で実際に体感出来る。“魔法少女”誕生の秘密に迫る企画や描き下ろしコミック例えば「山本美月の部屋」は、山本美月の内面を表現したメインの展示企画の一つ。ここでは、魔法やファッション、植物、動物、虫に鉱物と、様々なものを愛する山本美月のユニークな感性に触れながら、“魔法少女 山本美月”というキャラクターが生まれた秘密に迫る。そのほか、自らをモデルに、全てを本人が自作したオリジナルコミックを紹介する「魔法少女になりたいみづき」、全体の原案や着用ドレス、魔法ステッキなどの小物を通して、自らが演じた魔法少女の真髄に触れる「Mizuki the Magical Girl」など、様々な企画が用意されている。特別アイテム付きの限定版書籍&展覧会オリジナルグッズ展覧会会場では、通常版書籍の販売に先駆けて数量限定の限定版書籍を発売。限定版はカバーが通常のものから変更されているほか、メディコム・トイ社製のアクリルスタンド、オリジナル刺繍入りのマスク、卓上カレンダーが特別アイテムとして付属する。また、フォトTシャツやロゴトートバッグ、ポストカードのセットなど、山本美月が作り出した作品をデザインに落とし込んだ展覧会オリジナルグッズも販売される。山本美月コメント女の子なら、幼い頃に一度はあこがれる"魔法少女"。空を飛びたい、変身してみたい、そんな子どもの頃の夢をそのまま形にしてみました。こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた"魔法少女 山本美月"は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です。私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います。また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです。開催概要■展覧会「魔法少女 山本美月」〈池袋会場〉会期:2020年10月16日(金)〜11月3日(火・祝)時間:11:00〜21:00※入場受付は閉場の30分前/初日12:00開場/最終日18:00閉場/会期中無休会場:PARCO FACTORY(池袋 PARCO 本館7F)住所:東京都豊島区南池袋 1-28-2TEL:03-5391-8686入場料:500円(税込)、小学生以下無料〈福岡会場〉会期:2020年11月13日(金)〜11月30日(月)時間:10:00〜20:30※入場受付は閉場の30分前/最終日18:00閉場/会期中無休会場:PARCO FACTORY(福岡 PARCO 本館 5F)住所:福岡県福岡市中央区天神 2-11-1TEL:092-235-7000(代表)入場料:500円(税込)、小学生以下無料※両会場とも、スケジュール及び内容が都合により変更になる場合あり。■書籍『魔法少女 山本美月』発売日:2020年11月4日(水)定価:2,200円+税仕様:B5判/ソフトカバー(並製)/カバー・帯つき/128ページ内容:・30ページ超のオリジナルコミック・本人のアイデアが満載、自ら演じた魔法少女フォト・内面世界を深く探る約1万4000字のインタビュー・他、未公開イラストなどを収録©2020 INCENT Co., Ltd., TAC PUBLISHING Group
2020年10月09日女優の山本美月が、11月4日に書籍『魔法少女 山本美月』(TAC出版)を発売し、10月16日から展覧会『魔法少女 山本美月』を開催する。アニメやマンガをこよなく愛していることで知られる山本。今回の書籍は、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、“山本美月ワールド”を最大限に表現する。「高校生の時以来」という描き下ろしマンガは、画からストーリーに至るまで30ページにわたって自作。自ら演じた「魔法少女フォト」では、全体の原案、着用するドレス、手にする魔法ステッキなどの小物のほか、“ツインテールの角度”までこだわり抜いた。1万4,000字のインタビューは、「全貌が見えることはなかった山本美月の内面世界」を凝縮。そこからは、「これまで絶対に語られてこなかった、真の山本美月の姿」が浮かび上がる。展覧会は、同書の世界観に触れられるようにその内容を立体化。10月16日から11月3日まで東京・PARCO FACTORY(池袋PARCO本館7F)、11月13日から30日まで地元・福岡のPARCO FACTORY(福岡PARCO本館5F)で開催される。入場料は500円で、小学生以下は無料。山本は同書について、「女の子なら、幼い頃に一度はあこがれる“魔法少女”。空を飛びたい、変身してみたい、そんな子どもの頃の夢をそのまま形にしてみました。こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた“魔法少女 山本美月”は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です」と説明。「私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います。また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントを寄せている。(C)2020 INCENT Co., Ltd., TAC PUBLISHING Group
2020年09月10日モデルで女優の山本美月が、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマにした書籍「魔法少女 山本美月」の発売が決定。オリジナルコミックや魔法少女フォト、インタビューなどが収められている。プライベートでは、アニメやマンガをこよなく愛する山本さん。今回の書籍では、独特な感性で彩られた“山本美月ワールド”を最大限に表現。高校生以来だという、画や話まで全てが本人自作のストーリーマンガや、全体の原案や着用するドレス、手にする魔法ステッキなどの小物まで自らアイディアを出し、自ら演じた魔法少女のフォト。内面世界を深く探る約1万4000字のインタビュー、未公開イラストなどが本書に収録される。コミックでは、これまで語られてこなかった思いを知り、写真の魔法少女には憧れの心を抱き、インタビューでは自分と似ているところに気づくかも。山本さんは「こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた"魔法少女 山本美月"は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です。私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います」と語り、「また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントしている。また、書籍発売に加え、東京と山本さんの地元である福岡で展覧会の開催も決定。書籍の内容を立体化する。会場では、通常版書籍の販売に先駆け、特別なアイテムがついた限定版(※数量限定)が販売される。書籍「魔法少女 山本美月」は11月4日(水)発売。展覧会「魔法少女 山本美月」は10月16日(金)~11月3日(火・祝)PARCO FACTORY(池袋 PARCO 本館 7F)にて、11月13日(金)~30日(月)PARCO FACTORY(福岡 PARCO 本館 5F)にて開催。(cinemacafe.net)
2020年09月10日グラビアアイドルの山本ゆうが、最新イメージDVD『U like』(発売中 4,180円税込 発売元:ラインコミュニケーションズ)をリリースした。2019年4月に1stDVD『ミルキー・グラマー』でグラドルデビューを飾った山本ゆうは、ショートカットと95cmのHカップバストが魅力の22歳。その圧倒的なスタイルが話題を呼び、昨年のデビュー作からリリースラッシュが続くなど人気も急上昇だ。通算6枚目となる最新作は、上司とのイケない行為に興じるセクシーなOLに扮し、フェロモンたっぷりの誘惑ポーズを連発している。上からB95・W60・H90というスリーサイズの数値が示す通り、抜群のスタイルを誇る山本。本作ではシールブラや眼帯水着、さらには超過激なY字形ハイレグ水着など際どい衣装や水着を着用しており、どれもHカップのバストや自慢のプロポーションを楽しむことができる。シーン的には夜のベッドのシーンが見どころだ。着用した黒いセクシーな下着風水着は露出度も抜群でメイクも派手めと夜の雰囲気を漂わせており、山本の魅力が凝縮されている。
2020年08月29日2020年8月13日、お笑いコンビ『極楽とんぼ』の山本圭壱さんが新型コロナウイルス感染症に感染したことを公表しました。『軍団山本』の生配信、「感染対策が不十分」と批判が殺到山本さんは同月8日、自身が率いる『軍団山本』のYouTubeチャンネルにて、数名で生配信を行っていました。互いに2mの距離を取ることもなく1つのテーブルを囲み、全員がマスクをしていない状態で約1時間ほど撮影。生配信中には、歌を歌ったり席替えをしたりするなども行われていました。しかしその後、配信に参加していたお笑いコンビ『ココリコ』の遠藤章造さん、お笑いコンビ『品川庄司』の庄司智春さん、お笑いタレントのじゃぴょん桑折さんの感染が次々と発覚。「生配信時の感染対策が不十分だったのでは」と批判が相次いでいます。また、その動画は山本さんが所属する事務所『吉本興業』の判断により削除されました。山本さんら4人は、それぞれのTwitterアカウントなどで「感染予防が不十分だった」と謝罪しています。加藤浩次が苦言「動画を見たけど、感染対策していない」一連の騒動について、お笑いコンビ『極楽とんぼ』の加藤浩次さんは、朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)にて、相方に対し苦言を呈しています。実際に映像を見たけど、感染対策してないですよ。そこはやっぱりダメだと思う。仲のいいメンバーだからそれが普通になっていたのかもしれないけど、まったく距離もとっていない、マスクもしていない。感染対策がまったく見えなかった。スッキリーより引用また、当の動画を削除したことについても「ダメだと思う」とコメントしました。映像を見て、この場合はクラスターになるんだということを世の中にしっかり伝えるためにも、吉本興業はYouTubeの動画は削除しちゃいけなかったと思う。スッキリーより引用加藤さんの苦言に、ネットからは「その通り!」という声が上がっています。・本当に、ごもっともな意見!たくさんの人や番組が感染対策を徹底している中、山本さんたちの軽率な行動にがっかりした。・生配信でクラスターを起こしちゃだめでしょ。加藤さんも「なにやってんだよ」って、叱りたい気持ちだろうな。・確かに削除された動画は、どういう状態だとクラスターになるのか、分かりやすいサンプルになるはずだったよね。今からでも公開するべき。山本さんたちの「自分たちなら大丈夫」という気持ちが、今回の感染を引き起こしてしまったのかもしれません。いつ誰が感染するか分からないということを念頭に、引き続き感染対策を徹底したいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年08月17日綾野剛&星野源のW主演で現在放送中のドラマ「MIU404」の第8話(8月14日放送)に、飯尾和樹(ずん)が出演することが分かった。第8話では、未解決の連続猟奇殺人事件として伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)が捜査一課の刈谷(酒向芳)らと共に捜査。そんな中、刈谷に連れられて向かった不自然死究明研究所(UDIラボ)で2人が出会うのが、飯尾さんが演じるラボの臨床検査技師・坂本誠。2018年放送のドラマ「アンナチュラル」と同役での出演となり、第3話の毛利刑事(大倉孝二)&向島刑事(吉田ウーロン太)に続いての「MIU404」×「アンナチュラル」コラボだ。飯尾さんは「綾野剛君、星野源君、監督・スタッフ、野木さんに丸投げの甘えた夏。良かったら観て下さい」とアピールし、「PS 現場入りした時は綾野君、星野君が伊豆の老舗旅館の様に優しくて心地よい出迎えをしてくれました。あ~延泊したい」と共演をふり返っている。さらに、伊吹の恩人・蒲郡慈生(小日向文世)も再び登場。今回の被害者に前科があり、当時その事件を担当していたのが蒲郡だったことから、伊吹と志摩が捜査協力を依頼する。第8話あらすじ山中で男性の変死体が見つかり、伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)は現場へ急行。遺体の特徴的な創傷と残された文字から、未解決の連続猟奇殺人の可能性が浮上し、事件の捜査は一課の管轄となる。捜査会議に参加した伊吹と志摩は、そのまま一課の刑事・刈谷(酒向芳)の手伝いに駆り出される。刈谷と同行し訪れた不自然死究明研究所、通称「UDIラボ」で、伊吹と志摩は臨床検査技師の坂本(飯尾和樹)と出会う。その後、今回の事件の捜査資料を盗み見た伊吹は、複数の前科があった被害男性の最初の事件を担当した刑事が恩師の蒲郡(小日向文世)だったことを知る。伊吹と志摩は、蒲郡から得た情報を頼りに犯人を追うが――。「MIU404」は毎週金曜日22時~TBSにて放送中。(cinemacafe.net)
2020年08月07日俳優の瀬戸康史(32)と女優の山本美月(29)が7日、結婚したことを発表した。2人は連名でコメントを発表。「応援してくださっている皆様関係者の皆様私事で大変恐縮ですが、私共、瀬戸康史と山本美月はこの度結婚致しました事をご報告させて頂きます」と報告した。そして、「現在、このような状況で自分と向き合う時間が増え、その中でお互いに失いたくない、大切な存在なのだと確信しました。共通の趣味や似た感覚を持つ私達なりの、優しさで溢れた、穏やかな家庭を築いていきたいと思います」とつづった。また、「これまで以上に仕事も邁進して参りますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します」と呼びかけ、「最後に、新型コロナウイルスの感染拡大の終息、そして私達の故郷でもある、九州地方を含めた『令和2年7月豪雨』による被害の1日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます」と記した。
2020年08月07日世界的なファッションデザイナーの山本寛斎さんが急性骨髄性白血病のため亡くなったと7月27日に発表された。76歳だった。娘の山本未來(45)は自身のInstagramで寛斎さんの訃報を伝え、《私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした》と追悼した。71年、日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催した寛斎さん。74年にパリ、そして79年にはニューヨークにも進出。93年以降はファッションの枠を超えた「KANSAI SUPER SHOW」を開催し、イベント演出も評判を呼んでいた。「学生時代、応援団長だった寛斎さんはファッションを通して誰かを応援したり元気づけたりすることをモットーとしていました。そして『前例のないことで人を猛烈に喜ばせる』ということを生きがいにしていました。その独創性あふれるファッションやイベント演出で世界を股にかけていたため『世界で暴れ回った男と呼んでほしい』と笑顔で語っていました」(スポーツ紙記者)日本の価値を再発見し新たな元気を生み出すという「日本元気プロジェクト」など、寛斎さんといえば“元気”というイメージが強かった。しかし、それは酸いも甘いもかみ分けたからこそのようだ。「寛斎さんは7歳のときに両親が離婚し、父親に引き取られました。しかしその後、児童養護施設に。以降も父親に振り回されてきたといいます。金銭的にも苦難があり、67年に『装苑賞』を受賞した後も日雇い労働を掛け持ち。さらにロンドンでのショーが話題となったものの、直後に行われたパリでのショーは酷評の嵐。ビジネスも不振となり、借金を抱えたこともあったそうです」(ファッション関係者)しかし山本さんは“自分らしく、やりたいことを追求する”ことで復活していった。「ビジネスの面で立て直したものの、満足できずにいた寛斎さん。悩んだ末に『もっと人を元気にしたい』という寛斎さんらしい本心に気づきました。そこで、ド派手で明るい“スーパーショー”を計画。当初は反対する人もいましたが、結果的には大評判。評価されたこと以上に、自分を信じて意志を貫いたことでさらに自信がついたそうです」(前出・ファッション関係者)そんな苦労の連続だった寛斎さんは、晩年には“元気のシンボル”と呼ばれることもあった。今年3月、Instagramで急性骨髄性白血病を公表した際にも満面の笑みを浮かべた自身の写真をアップ。当時、寛斎さんのもとには《ご静養なさって、元気にご活躍を楽しみにしています》《元気でずっといて下さい》といったエールが届いていた。「寛斎さんは、晩年でも野望を語っていました。好奇心が尽きず、昨年3月には北極へ。過酷な状況でも楽しんでいたそうです。その1年後に白血病と診断されましたが、最後までいきいきとした人生を送っていました」(前出・スポーツ紙記者)寛斎さんは天国でも明るい笑顔を見せているだろうーー。
2020年07月27日ファッションデザイナーの山本寛斎さんが、2020年7月21日に、亡くなっていたことが分かりました。76歳でした。娘で女優の山本未來さんが、自身のInstagramで父・山本寛斎さんの写真とともに報告しています。 View this post on Instagram A post shared by Mirai Yamamoto 山本未來 (@miraiyamamoto_official) on Jul 26, 2020 at 8:35pm PDT父、山本寛齋は去る7月21日、 私を含め家族が看取る中、安らかに76歳にてこの世を旅立ちました。私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした。また人生を通して「時に折れることがあろうと、常に前向きに、果敢に挑戦し続けることが明るい未来に繋がる」ということを教えてくれました。生前中の父・山本寛齋と関わってくださった関係者の皆さま、医療関係者の皆さま、応援してくださった皆さまへ心より感謝を申し上げます。今後も女優業を継続する傍ら、2020年、年初より加わりました山本寛齋率いる「KANSAI SUPER STUDIO」にて父・寛齋の「元気」をスタッフと共に継承していきたいと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。2020年7月27日山本未來miraiyamamoto_officialーより引用ファッションデザイナーとして活躍するかたわら、イベントプロデューサーとしても活動してた山本寛斎さん。同月31日には、『日本元気プロジェクト』と題して、初のオンラインイベントを開催予定だったこともあり、突然の訃報に悲しみの声が寄せられています。【ネットの声】・エネルギッシュで個性的なアーティストでした。ご冥福をお祈りします。・元気なおじいさんのイメージだっただけに、ショック…。・現在も山本寛斎さんデザインのスーツを着ています。山本寛斎さんは、1971年当時、日本人として初めてロンドンでファッションショーを行ったことで知られています。翌年には、ロック歌手のデヴィッド・ボウイさんが行った全米ツアーの衣装デザインを担当し、一躍時の人に。日本ファッション業界に大きな功績を残した山本寛斎さんの死に、「またひとつの時代が終わった」との声も上がりました。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年07月27日女優の山本舞香(やまもと・まいか)さんが、2020年7月15日にインスタグラムを更新。お嬢さま感満載の写真を公開し、ファンを魅了しています。山本舞香の花柄ワンピース姿に「エモい…」山本舞香さんは花柄のワンピースを着用し、ソファーの上に座った姿や犬とたわむれる様子など、たくさんの写真を公開しています。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 9:48pm PDT View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 10:47pm PDT View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 9:41pm PDT View this post on Instagram A post shared by 山本舞香 (@yamamotomaika_official) on Jul 14, 2020 at 9:38pm PDT黒髪に花柄ワンピースというキュートな出で立ちの山本舞香さんは、まるで本物のお嬢さまのようです。写真のレトロ感と普段よりナチュラルさを感じるメイクに、ファンからは「美少女がいる」「こんな舞香ちゃんも素敵」といった称賛の声が寄せられました。・レトロさを感じる写真ですね!素敵です!!・花柄と舞香ちゃんの組み合わせは最強にかわいい…。・なんかエモい…。お嬢さまって感じがする。・どこの美少女だよと思った。かわいい。メイクや撮影する場面によって、がらりと雰囲気を変える山本舞香さん。これからも、新しい魅力を見せてくれるのではないでしょうか。山本舞香の素顔をマツコが「ほぼヤンキー」と暴露兄について語ったことが衝撃的だった…[文・構成/grape編集部]
2020年07月15日俳優・山本裕典の主演舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』で新型コロナウイルスのクラスターが発生。山本らキャストやスタッフ、観客の感染が発表され、12日にはキャストの榊原徹士の感染が明らかになった。榊原について、吉本興業が公式サイトで「当社グループ会社(株)Showtitle所属の榊原徹士が、7月12日(日)に新型コロナウイルスに感染していることを確認いたしましたので報告申し上げます」と発表。「榊原徹士は、7月3日(金)に舞台『THE★JINRO-イケメン人狼アイドルは誰だ!!-』に出演、保健所より濃厚接触者との認定を受け、PCR検査を受診した結果、陽性判定となりました。現在、保健所の指導に従い、隔離生活・治療を行っております」と報告し、「また、7月10日(金)に濃厚接触者認定後、榊原徹士に接触した者はおりません」と伝えた。同舞台は、6月30日から7月5日まで東京・新宿シアターモリエールで上演された。
2020年07月13日女優・山本舞香(やまもと・まいか)さんのインスタグラムで、17歳の頃の本人の写真が公開され、話題になっています。山本舞香のあどけない表情に「かわいい」の声殺到この日、「ちょっとずつ、過去の出演作品のオフショットを出していけたら」と予告し、その第1弾として17歳の山本舞香さんの写真を投稿しています。 View this post on Instagram A post shared by 山本舞香スタッフ公式インスタ [official] (@yamamotomaika_staff) on May 6, 2020 at 1:06am PDTこれは2015年に放送されたドラマ『南くんの恋人~my little lover』(フジテレビ系)に出演していた時のもの。お茶目な表情をカメラに向ける山本舞香さんは、今よりもずっと幼い印象です。投稿の最後には「載せてほしい作品があれば、ぜひコメントで教えてください」と呼びかけが。すると、絶賛の声とともに多くのファンがリクエストを寄せています。・かわいすぎる!『幽かな彼女』のオフショットみたいです!!・『南くんの恋人』を見てました!大好きです。・これからのオフショット、楽しみだ。『暗殺教室』をお願いします!投稿から2日後の2020年5月8日に、スタッフはさっそく第2弾を投稿。女優・永野芽郁(ながの・めい)さんと共演していた2017年公開の映画『ひるなかの流星』のオフショットを投稿しています。 View this post on Instagram 前回の投稿、とても反響があって驚いています。 皆さんありがとうございます☺︎ * 今回は過去のオフショット第二弾です! リクエストが多かった、 映画「ひるなかの流星」から すずめとゆゆかです! 2017年公開映画なので、19歳くらいです。 作中の2人の関係性がまたいいんですよね。 ゆゆかの鋭いツッコミ、笑えます #山本舞香 #ひるなかの流星 #永野芽郁 さん #すずめとゆゆか #すずゆゆ? #めいまい? #ひるなか第二弾もお楽しみに A post shared by 山本舞香スタッフ公式インスタ [official] (@yamamotomaika_staff) on May 8, 2020 at 5:39am PDT※画像上の矢印をクリックすると、ほかの写真も見ることができます。19歳になった山本舞香さんは、第1弾よりもグッと大人っぽい雰囲気に。「芽郁ちゃんとのツーショット、待ってました!」とファンを歓喜させています。第3弾にも期待ですね!山本舞香の素顔をマツコが「ほぼヤンキー」と暴露兄について語ったことが衝撃的だった…[文・構成/grape編集部]
2020年05月11日ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』Season3にリフ役で出演する加藤和樹&木村達成がぴあに登場!共にミュージカル『テニスの王子様』のOBであり、今やミュージカル界に欠かせない存在に成長したふたり。互いへの友情と信頼がにじみ出る先輩後輩トークを楽しんでほしい。※このインタビューは2月に行われました。ダンスでどれだけリーダー感を見せられるかお申込みはこちら(dpia-app://marupi?isLocked=0&marupiId=122e0970-5917-47d3-aabd-e33bde859cec)(撮影/岩田えり、取材・文/横川良明、ヘアメイク/(加藤さん)江夏智也(raftel)(木村さん)馬場麻子、スタイリング/(加藤さん)立山功 (木村さん)部坂尚吾(江東衣裳)衣装協力/(加藤さん)ジャケット、パンツ/The Viridi-anne(The Viridi-annetel 03-5447-2100)、カットソー、靴/CHORD NUMBER EIGHT(GARDEN TOKYO & THE OPEN ATELIER tel 03-3405-5075 )(木村さん)ニット¥20,000(BATONER / BATONER 03-6434-7007)、パンツ¥36,000(T-MICHAEL / UNIT&GUEST 03-5725-1160)※価格はすべて税抜き表示)
2020年03月25日日本フィルの東京定期演奏会の新シーズンは、今年も世界を翔ける山田和樹のこだわりのプログラムからスタートする。フランス音楽と、日本フィルの創立指揮者、渡邉曉雄がはじめた「日本フィル・シリーズ」の新作初演と再演という意欲的なプログラムだ。【チケット情報はこちら】9月6日(金)・7日(木)にサントリーホールで行われる第713回東京定期演奏会<秋季>でフォーカスされているのは、酒の神バッカス。ローマ神話に登場する神でありながら、どこか人間味をも感じさせるバッカスの豪快さをフランス近現代音楽の魔法を使って導き出す。邦人作品では日本の民謡を芸術作品にまで昇華させた、当時30歳の間宮芳生のヴァイオリン協奏曲を現在90歳になった同氏の立会いのもと再演する。ソリストには、9月より日本フィルの新・コンサートマスターに就任する田野倉雅秋を迎え、新シーズンを彩る。そして世界初演となる大島ミチルの新作。映画音楽の分野で世界的に有名な大島が、あえて純粋なコンサートと向き合った作品だ。もう引き戻せないところまで来た人や自然環境・・・そしてそれを越えた先に何が待っているのか?その思いを作品にしたという、管弦楽曲『Beyond the point of no return』。大島は「後戻りできない地点を越えた先が悲観的なものではなく、人間の力によってきっと素晴らしいものであって欲しいとの願いも含めて作曲しました。私にとって純音楽は人そのものなのだと・・・音符ひとつひとつが細胞であり、全てが綿密に絡み合い・・・それらが指揮者やオーケストラによって命を吹きこまれる瞬間を楽しみにしています」と語る。日本フィルからは、「多くの人々に愛され、これからも何度も再演される作品を!」と依頼をした作品。新しい音楽が生まれる瞬間を、見逃せない。そして続く10月の第228回サンデーコンサートでのプログラムにはベートーヴェンをはじめとする超名曲がラインナップ。山田×日本フィルのベートーヴェンといえば、2倍にした管楽器、自由なボウイングなど、遊び心あふれ、躍動感に満ちた演奏の交響曲第1番が記憶に新しいが、今回は交響曲第5番「運命」に挑む。そして2020年のオリンピック・パラリンピックイヤーに向けて山田が東京混声合唱団、日本フィルとともに取り組んでいる「山田和樹アンセム・プロジェクト」にちなみ、日本フィルのテーマソングともいえるシベリウスのフィンランディアも取り上げる。日本フィルとは挑戦的なプログラムが多い山田マエストロとの古今東西で愛される名曲プログラムも、お聴き逃しなく。全公演、マエストロ・プレトークが行われるところも見逃せないポイントだ。文:山本円
2019年08月28日7月の参議院選挙で躍進した山本太郎氏率いる「れいわ新選組」。支持者の切実な声に応えて、山本代表は政権奪取を宣言した。その目的を緊急インタビュー。「早ければ衆議院選挙が1年以内、3年後に参議院選挙があります。なるべく早く与野党をひっくり返したい。生活が苦しくて日々クビが絞まっていっている人たちを、もう放っておけません。国が壊れていくスピードは待ってくれない。だから政権をとりにいきたいんです。そのためには、次の衆院選で100人の擁立を目指します」そう決意を語るのは、「れいわ新選組」の代表で前参議院議員の山本太郎氏(44)。秋から、全国を2カ月くらいかけて回り、候補者選びにつなげたいと意気込む。山本代表は、俳優だった’13年、参議院選で東京選挙区から無所属で出馬し、初当選。その後、「自由党」の共同代表として活動してきたが、今年4月1日、政権をとるため、たった一人でれいわ新選組(以下、れいわ)を旗揚げした。7月の参議院議員選挙では、派遣切りにあったシングルマザーなど、さまざまな問題の当事者9人の候補者を擁立。〈消費税の廃止〉〈最低賃金1,500円〉など社会的弱者に寄り添う政策を打ち出し、2議席を得る大躍進をとげた。「生産性で人の価値を測られない社会にしたい」という思いから、政党が優先して当選者を決められる特定枠に、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の舩後靖彦さん(61)と、重度障害者の木村英子さん(54)の2人を指定。両名とも当選を果たした。結果的に「れいわ」は、得票率4.55%で政党要件を満たす。ネットを中心に支持を集め、4月から約3カ月間で4億円を超える寄付も集めた。山本代表は比例で99万票を得ながら議席を失ったが、党代表として活動することに。“れいわ旋風”を巻き起こし、政権を取ると宣言した山本代表は、何を目指すのだろうか。「6年前に議員になってから、街頭で話すことをずっとやってきました。いちばん興味を持って聞いてもらえたのが、生活に直結する“雇用”や“税金”の話だった。反応が、飛び抜けてちがうんです。それだけ厳しい状況に置かれている人が多いんだ、と実感しました」(山本代表・以下同)最終的には、首相になって実現したいことがある。「まず消費税を廃止します。日本は、デフレが続いた結果、経済規模が縮小し、そのしわ寄せは労働者に。この負のスパイラルから抜け出すには、消費税をゼロにして消費を喚起し、景気を上向かせるしかありません。そうすれば賃金も上がってきます」財源はどうするのか。「国は、所得税と法人税を下げて、足りなくなった財源を補填するために消費税を上げました。これを元に戻せばいいだけ。税金はあるところから取れって話なんです」しかし、現実には、「そんなの夢物語」という声も聞こえてくる。「自分の生活もままならない状況に置かれていたら、『自分が世の中を変える力を持っている』ってことを忘れてしまいますよね。なぜ、法人税が下がったかというと、大企業は組織票を固め、自分たちの言うことを聞いてくれる議員を当選させて、政治を動かしてきたからです。でもこの国のオーナーはこの国に生きる人。おかしいと思ったら、皆さんの力でこんな社会は変えていけるんです」貯蓄ゼロ世帯が20代から50代まで40%を超えているというデータもある(金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査金融資産の有無」より。’18年に調査の際の聞き方を変えたので、山本代表は’17年のデータを使用している)。「これだけ数が多いということは、本人の努力不足とかっていう問題じゃない。国の経済政策に翻弄されてきた人が、それだけ多かったということ」山本代表も、国の政策に翻弄された当事者だという思いは強い。「そこそこ順調だった役者人生が180度変わりましたからね。原発事故でおかしなことがたくさんあることに気づいて発信したら、仕事がどんどん減っていって」当時は明日の生活がどうなるかわからない不安を感じたという。「自業自得だという向きもありました。しかし、なんでも自己責任だという社会は地獄です。首相になったら、『生きているだけで価値がある』って思える社会にしたいですね。そういう自己肯定感と経済状況は密接にかかわっています。やはり消費税を廃止にして、すべての人の暮らしを底上げすることが大事だと強く思います」
2019年08月08日世界3大スポーツ大会のひとつ、ラグビーワールドカップ2019日本大会の開幕まで残り約2か月。姫野和樹選手に大会への意気込みやファンへの思いを語っていただきました。サポーターあっての僕ら。感謝の気持ちは常に忘れずにいたい。外国人選手にも負けない堂々とした体格と、代表きってのイケメンぶり。完全無欠に見える姫野和樹選手だが、壁に当たったことも。「入社1か月で所属チームのキャプテンをやれと言われたときは、チームをどうしていくのか、考えすぎて悩みました。悩んだ末に、まず自分を理解する、と決めて自分を徹底的に見つめ直したら、徐々にチームや他の選手のことも見えてくるように。その経験があるから、代表チームでも、ワールドカップを楽しみに思えます」そんな彼を試合中に支えているのが、大切なサポーターの存在。「姫野コールや応援看板を見つけたりすると、絶対に活躍しようって思える。プレーの合間、会場を眺めて元気をもらっています」日本代表の試合では、総合的なスキルが必要なNo.8を担当。「真っ先に体を張っていくプレーを見てほしいですね。’15年大会の南アフリカ戦の勝利を見て、日本でラグビーをやっててよかった、と感じました。だから、次は自分がグラウンドで代表のプライドを示したい。そのためには、自分たちらしいラグビーをいかに遂行できるかにかかっていると思う。結果を出して、ラグビーをもっと知ってもらいたいですね」ひめの・かずき1994年7月27日生まれ。愛知県出身。187cm、108kg。トヨタ自動車ヴェルブリッツではキャプテンを務める。代表キャップ数は9。マイブームは料理。「昨日もハヤシライスを。なかなかうまいんですよ」※『anan』2019年7月31日号より。写真・小笠原真紀取材、文・野村紀沙枝(by anan編集部)
2019年07月29日7月21日の参議院議員選挙を前に、れいわ新選組の山本太郎氏(44)が注目を集めている。山本氏が演説をすると人だかりができ、その様子はSNSを中心に拡散されるのだ。20日の産経ニュースによると、立憲民主党の関係者が「枝野幸男代表の10倍以上の聴衆が集まっている」と語るほどだという。YouTubeにアップされた山本氏の演説動画を見ると、その熱量がうかがえる。Twitterでもこんな感想が上がっている。《選挙なんか行っても変わらんから適当でいいって考えやったけど、それが変わったのは山本太郎さんの演説見たから》《山本太郎の街頭演説がすごく盛り上がってる。田中角栄の演説も聴衆がすごく集まったらしいけど、こんな感じなのかな》《れいわ新撰組に大きなうねりを感じる。これだけ心に響く演説は聞いたことがなかったし、山本太郎にかけてみたいと思う。ウソやごまかしはもうたくさん》れいわ新選組の擁立する候補者が個性豊かな点も、人々を惹きつけているようだ。元拉致被害者家族会副代表の蓮池透氏(64)や元派遣社員の渡辺照子氏(60)、また難病であるALSの当事者・舩後靖彦氏(61)や脳性まひで重度障害者である木村英子氏(54)といった顔ぶれが揃っている。れいわ新選組はホームページに「政権とったらすぐやります」「今、日本に必要な緊急政策」とつづり、政策を紹介。「安い家賃の住まい」「奨学金チャラ」「最低賃金1,500円」など17個の政策が並んでいる。そのなかで特に注目を集めるのは、他の野党が10月に予定されている消費税率10%への引き上げに「反対」「凍結」といった姿勢を示すなか、「廃止」を打ち出している点だ。5月、山本氏は本誌に登場。安倍晋三首相(64)について「深刻なデフレ下で、消費税を増税するなど、経済オンチでしかありません」と揶揄。「景気が低迷している今、まず手をつけるべきは人々の生活を底上げすること。そのために、消費税廃止を目指し、まずは5%に減税すべき」と話していた。続けて山本氏は「消費税は、89年に3%で始まって以来、97年、14年の2回、上がりました。そのたびに、法人税や所得税は減税されています」と指摘する。かつて消費税が導入された89年には19兆円あった法人税の税収だが、16年には10.3兆円に。89年を基準とする法人税の減収額は累計192.5兆円にのぼる。そのいっぽうで、消費税の税収の累計は263兆円だ。「この2つの数字を比較すると、消費税収の73%が、法人税の減少分に割り当てられていると見ることができます」(山本氏)つまり、法人税の減税で足りなくなる税収を消費税で穴埋めしている形となる。山本氏は「法人税は利益に対してかかりますが、消費税は家計が赤字であっても、消費をする限り払わなければならない“罰金”です。金持ちを、もっと金持ちにするために消費税がある」と語り、こう続けていた。「税金は“ないところから取るな、あるところから取れ”が基本です。日々の生活に苦しむ人たちが犠牲になっていいわけはありません」14年4月、消費税を3%増税する際に政府は「引き上げ分は、全額、社会保障の充実と安定化に使われます」と約束した。しかし山本氏は「完全な形で“社会保障の充実”に使われたのは、3%の増税で増えた約8兆円の税収のうち16%ほどに過ぎません。残り84%の使途について、詳細を要求しても、『出しません』の一点張り。説明責任を果たす気もない」と批判。そして、こう結んでいる。「しかも、この7年で社会保障費は4兆円以上カットされています。消費税は社会保障のため?だまされてはいけません」果たして、有権者はどんな結論を出すのだろうか。
2019年07月21日中川晃教、加藤和樹、大原櫻子、そして海宝直人が、WOWOWで生中継される「第73回トニー賞授賞式」でスタジオ生パフォーマンスを披露することが分かった。今年もWOWOWでは、アメリカ・ニューヨークのラジオシティ・ミュージックホールで開催される演劇・ミュージカルにおける世界最高峰のトニー賞授賞式の模様を生中継。1年のブロードウェイを総括するアワードだが、授賞式の見どころは、賞レースの行方だけではない。舞台上で展開される、豪華スターの競演による圧巻のパフォーマンスも大きな注目シーン。そこでWOWOWが放送する日本のスタジオからも、注目俳優たちによる生歌唱パフォーマンスが決定!今秋よりスタートする新作ミュージカル、大怪盗・怪人二十面相と名探偵・明智小五郎が華麗に対決する「怪人と探偵」から、メインキャストの中川晃教、加藤和樹、大原櫻子が「微笑みの影」(杉本雄治作曲、森雪之丞作詞、島健編曲)を初披露する。また、「レ・ミゼラブル」でマリウスを演じるほか、「アラジン」「ライオンキング」など数々のミュージカルで主演を務めるミュージカル俳優・海宝直人も、主演ミュージカル「ノートルダムの鐘」より、「陽ざしの中へ」を披露する。「生中継!第73回トニー賞授賞式」は6月10日(月)8時~WOWOWプライム(二/同時通訳)にて放送。ミュージカル「怪人と探偵」は9月14日(土)~KAAT神奈川芸術劇場<ホール>、10月3日(木)~兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて上演。「海宝直人 CONCERT 2019 『I hope.』 in TOKYO」は8月10日(土)、11日(日)Bunkamuraオーチャードホールにて上演。(cinemacafe.net)
2019年05月31日舞台『BACK BEAT』のフォトコールが東京芸術劇場 プレイハウスで25日に行われ、戸塚祥太(A.B.C-Z)、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)、JUON(FUZZY CONTROL)、上口耕平、夏子、鈴木壮麻、尾藤イサオ、石丸さち子(翻訳・演出)が取材に応じた。同作は20世紀を代表する伝説のロックバンド・ビートルズが、もともと5人編成のバンドだったという、同バンド創成期のハンブルク時代を描いた、1994年公開の伝記映画『BACKBEAT』をイアン・ソフトリー監督自身が舞台化した作品。戸塚はビートルズ結成時のベーシストで、画家としても才能を発揮しながらメジャーデビュー目前の1962年に21歳で夭折したスチュアート・サトクリフを演じ、加藤はジョン・レノン、JUONはポール・マッカートニー、辰巳はジョージ・ハリスン、上口はピート・ベストを演じる。初日を前に戸塚は「準備万端です。バッチリです」と自信を見せ、「僕たち、スタッフさんから『ビートルズのみなさん』って呼ばれるんですよ。すごい気分が良くてなりきらせていただいています」と語る。辰巳も「令和のビートルズです」と新たなキャッチコピーを作っていた。「最初は絶望からスタートしていたといっても過言ではない」(戸塚)、「学生バンドかなみたいな」(加藤)というバンド演奏だが、今は戸塚も「不思議な感覚があったかもしれないですけど、今はこのスタイルに完全にフィットしている」という。上口が「初めての会話が音だった」と振り返ると、戸塚も「詩人だわ」と感心していた。「全国を回ってみなさんにみていただきたい」とライブツアーも希望した辰巳だが、「ほぼ弾けない状態から始まって。本当に最初に石丸さんの前で披露した時に『お前、まじか』という。目の奥が『本当に、ジョージ・ハリスンをやるのか』って」と苦笑。全員不安を抱えていたものの、できなさで言えば「トップ」と石丸に言われた辰巳は、「トップです!!」と訴える。しかし努力を重ねバンドとして成長したメンバーに、石丸は「すっごい努力でした。バンド同士でグルーヴを産んでからが、早かったですね。観客にビートルズを伝える架け橋なので、架け橋は立派に務めている」と太鼓判を押した。加藤は「毎回がライブで、20曲くらい生演奏なので、何が起こるかわからない。弦が切れたり演奏を間違ったり、ご愛嬌で許してもらって、このステージでしか味わえないので、体感してもらいたい」とメッセージ。戸塚も「とにかくロックに始まり、一時も速度を落とさずに最後の最後まで駆け抜けていきたいと思います」と意気込んだ。
2019年05月25日舞台『BACK BEAT』の製作発表が東京・新宿LOFTで15日に行われ、戸塚祥太(A.B.C-Z)、加藤和樹、辰巳雄大(ふぉ〜ゆ〜)、JUON(FUZZY CONTROL)、上口耕平、夏子、鈴木壮麻、尾藤イサオ、石丸さち子(翻訳・演出)が登場した。同作は20世紀を代表する伝説のロックバンド・ビートルズが、もともと5人編成のバンドだったという、同バンド創成期のハンブルク時代を描いた、1994年公開の伝記映画『BACKBEAT』をイアン・ソフトリー監督自身が舞台化した作品。戸塚はビートルズ結成時のベーシストで、画家としても才能を発揮しながらメジャーデビュー目前の1962年に21歳で夭折したスチュアート・サトクリフを演じ、加藤はジョン・レノン、JUONはポール・マッカートニー、辰巳はジョージ・ハリスン、上口はピート・ベストを演じる。暗転したステージに現れた5人は、まずジョン・レノン役の加藤がボーカルをとった「ロックン・ロール・ミュージック」、そして戸塚がボーカルを務め「ラブミー・テンダー」を披露。この演奏に、ビートルズの初来日武道館公演に出演した尾藤も「武道館でビートルズが一番最初にやった曲」と喜び、「これがかっこいいんですよ、グーです!」と絶賛した。戸塚も「バンドのマジックを初体験してしまった。自分の中に新しい命が生まれたみたいな。すっごい楽しかったです」と振り返り、加藤は「出る前もずっと一緒にバンドをやってきたかのような空気感で、みんなで気合い入れして歌って、俺たちバンドなんだなと思いました。稽古も重ねてきているにも関わらず、初めて一つになった瞬間だなと思いました。ここからさらにバンドのグルーヴを高めていきたいと思いました」と充実した気持ちを表した。劇中では20曲を披露するため、初心者の辰巳は現在1日8時間練習しているという。同じくドラムを始めたばかりの上口に加え、ふだんギターを弾いている戸塚がベースに、右利きのJUONが左手でピックを持ってギターに、など挑戦することばかり。今回の演奏では弦が切れるハプニングもあったJUONは「家でやったりして不安だなと思ってても、一緒に練習してると、さっきまで弾けてなかったのに弾けるようになっちゃう」と仲間と一緒に演奏することの喜びを表した。また上口は「ドラムの席って最高の特等席だなって改めて思いました。お客さんの反応も見れて、メンバーのテンションも見れて。いつもより走ってんぞ、とかわかりつつ」と笑顔に。グループでの仕事にベースを持ち込んでいいのか迷っているという戸塚は、A.B.C-Zでもバンドをやっては……という提案に、「塚ちゃん、楽器弾けるかなあ? 新しい一面をグループでも見せられたらいいですね」と新たな可能性を示した。このメンバーでのライブの可能性について聞かれると、辰巳は「やりたいですね」と意欲十分。加藤のライブに乱入したい、という希望には加藤が「そんなサプライズはウェルカムですけど、いいんですか? 逆に」と戸惑う。さらにCD化もどうか、というレポーターの提案に、辰巳は「僕、まだ個人的にCDも出してない。ふぉ〜ゆ〜っていうんですけど。ここが先か! メンバーごめんね!」と謝っていた。
2019年04月15日アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太と、俳優の加藤和樹が出演する、舞台『BACKBEAT』のメインビジュアルが7日、公開された。同作は20世紀を代表する伝説のロックバンド・ビートルズが、もともと5人編成のバンドだったという、同バンド創成期のハンブルク時代を描いた、1994年公開の伝記映画『BACKBEAT』をイアン・ソフトリー監督自身が舞台化した作品。戸塚はビートルズ結成時のベーシストで、画家としても才能を発揮しながらメジャーデビュー目前の1962年に21歳で夭折したスチュアート・サトクリフを演じ、加藤はジョン・レノンを演じる。ビジュアルでは、戸塚、加藤、辰巳雄大、JUON、上口耕平による“5人のビートルズ”の姿が初公開。5人の姿を、ハンブルクでスチュアートと出会い恋人となる写真家・アストリッド(夏子)が撮影するビジュアルとなっている。東京公演は東京芸術劇場 プレイハウスにて5月25日~6月9日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて6月12日~6月16日、愛知公演は刈谷市総合文化センター アイリス 大ホールにて6月19日、神奈川公演はやまと芸術文化ホール メインホールにて6月22日。
2019年03月07日注目の若手アスリートが魅せるカラダに注目!「情熱と愛情を持った選手になりたい」と力強く語ってくれたのは姫野和樹選手。その表情には、ラグビー界を牽引していくという決意が表れていました。フィジカルの強さでは、誰にも負けない自信がある社会人1年目という異例の若さで名門・トヨタ自動車ヴェルブリッツの主将を務め、日本代表に定着。名実ともにトッププレーヤーに君臨する姫野和樹選手の持ち味は、108kgの強靭な肉体を生かした圧倒的な突破力!「中学1年時の身長は170cmぐらいで、高校の頃には今(187cm)ぐらいありました。ウェイトトレーニングを開始したのも高校から。競輪選手だった父親譲りなのか筋肉がつきやすく、自然とサイズアップしていきました。今ではフィジカルの強さが一番の武器。特に脚は自慢です。試合中に見てほしいプレーは、ボールを持った時のランですかね。どんなにデカい相手にも当たり負けしない強さを間近で見てほしい!」パワーの源は、やっぱり美味しいごはんだそう。「栄養士さんのアドバイスも受けますが、基本的には好きなものを食べるスタイル。大好物のうなぎと焼き肉は、週に1度必ず食べます!てんこ盛りで!」と、くしゃっと笑う姿は少年のよう。その太陽のような性格でチームを引っ張ってきたのかと思いきや、「初めてキャプテンに任命された時はあまりのプレッシャーにラグビーをやめたいと思うこともあったんですよ」と本音が。「ツラい時期は、中学時代の恩師から言われた“常に一流であれ”という言葉を思い出して乗り越えました。当時は一流の定義なんてわからなかったけど、大学時代に“失敗してもすぐに起き上がれる人間が一流”と教えてもらい、そこからはその言葉が支えになっています。今一番心がけているのは、気持ちに余裕を持つこと。そのほうが大好きなラグビーを心から楽しめるとわかったから」そんな芯の強さが垣間見える姫野選手が惹かれる女性像とは?「品がある女性ですね。周りへの思いやりがあって、電車で席を譲るとか当たり前のことを当たり前にできる人。僕のことを立てて一歩下がってついてきてくれるけど、一緒にふざけ合えるような。好きだなぁ、そういう女性(笑)」ひめの・かずき1994年7月27日生まれ。愛知県出身。帝京大学卒業後、’17年トヨタ自動車へ。FWのNo.8。昨年トップリーグの新人賞を獲得。日本代表。趣味はサーフィン。※『anan』2019年2月20日号より。写真・SASU TEI(W)ヘア&メイク・亀田 雅(The VOICE)取材、文・黒澤祐美(by anan編集部)
2019年02月18日アイドルグループ・A.B.C-Zの戸塚祥太と、俳優の加藤和樹が、舞台『BACKBEAT』に出演することが30日、明らかになった。同作は20世紀を代表する伝説のロックバンド・ビートルズが、もともと5人編成のバンドだったという、同バンド創成期のハンブルク時代を描いた、1994年公開の伝記映画『BACKBEAT』をイアン・ソフトリー監督自身が舞台化した作品。ビートルズ結成時のベーシストで、画家としても才能を発揮しながらメジャーデビュー目前の1962年に21歳で夭折したスチュアート・サトクリフ(戸塚)にスポットを当て、学生時代からの親友であり彼を敬愛していたジョン・レノン(加藤)、ポール・マッカートニー(JUON)、ジョージ・ハリスン(辰巳雄大)、ピート・ベスト(上口耕平)、そしてハンブルクでの運命的な出会いにより恋人となる写真家のアストリッド・キルヒヘル(夏子)ら、若者たちの揺れ動く心をストレートプレイで、初期ビートルズのサウンドに乗せて描き出す。翻訳・演出はオリジナルミュージカルの作・演出などにも高い評価を得ている石丸さち子が手掛ける。音楽は、自身のアーティスト活動と並行して様々なアーティストへの楽曲提供を行い、また石丸によるオリジナルミュージカル『ボクが死んだ日はハレ』の音楽を担い好評を博した森大輔が手掛ける。さらに鍛治直人、田村良太、西川大貴、工藤広夢、鈴木壮麻、そして1966年にビートルズが初来日公演を行った際に前座を務め、彼らの生の演奏を体感している尾藤イサオと、確かな実力と個性豊かなキャストが集結。東京公演は東京芸術劇場 プレイハウスにて5月25日~6月9日、兵庫公演は兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて6月12日~6月16日、愛知公演は刈谷市総合文化センター アイリス 大ホールにて6月19日、神奈川公演はやまと芸術文化ホール メインホールにて6月22日。○戸塚祥太 コメントジョン・レノンの親友であり、ジョンが認めた男、サトクリフを演じることができると知った時は嬉しすぎて、「やった! やったぞ!」と何度も心の中で叫びました。The Beatles関連の作品ということで、沢山の方の大切な記憶や体験、愛おしい楽曲群を汚すことなく、自分に与えられた役割を全うしたいと思います。改めてThe Beatlesの音楽に触れると、中学1年生の時に兄が持っていたベストアルバム「1」を、CDがボロボロになるまで聴いたことをふと思い出しました。訳もなく眠れない夜に寄り添ってくれた音楽を、今度は自分が演奏する番になり、不思議な縁を感じていますが、彼らの音楽をしっかり学んで演奏したいです。僕が演じるサトクリフは、みなさんが知っている世界最高のバンド、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴのゴールデンメンバーに、「もともと居た」人間です。訳あってThe Beatlesからは離脱しますが、芸術の才能がズバ抜けていて、バンドではベースを担当。演じるにあたり、かなりハードルは高いですが、ROCK and ROLLで今までの自分を壊して、新しい自分、仲間、作品に出会い、それを1人でも多くの方と共有したいです。最高のBACKBEATを奏でるので是非劇場に遊びに来てください。もしよろしければ、Twist and Shoutしちゃってください!○加藤和樹 コメント世界的なバンドで、存在を知らない人はいないThe Beatles。彼らの結成初期の物語である今作に出演するということは音楽に携わる身として、役者として大変光栄なことでもあり、プレッシャーでもあります。しかし、信頼する石丸さち子さん演出の元、個性的で素敵なメンバーたちと唯一無二の作品にできるよう、持てる全てをかけて臨みたいと思います。今のこの時代に、彼らの音楽が、生き様が我々に伝えてくれるものを皆さまに届けられるよう頑張ります。○石丸さち子(翻訳・演出) コメント自分に似た者など、理解できる者など、どこにもいない! と感じる青春の孤独。だからこそ、選ばれた者たちがひとたび出会うと、友情はほとばしるように生まれます。スチュアートは魂の叫びを絵筆に託し、複雑な生い立ちのジョンはロックに夢中になっていました。この二人が運命的に出会い、芸術とロックと愛と友情に揺れて荒ぶる時代を、ライブ演奏とともに描きます。本作は、未来を渇望する若者の繊細な心理を炙り出すストレートプレイですが、音楽は止まることがありません、だってBeatlesの物語ですから。
2019年01月30日加藤和樹と凰稀かなめがW主演を務める『暗くなるまで待って』が現在上演中。その開幕に先駆けゲネプロと囲み取材が行われ、出演者の加藤、凰稀、高橋光臣、猪塚健太、松田悟志と、演出の深作健太が登壇した。【チケット情報はこちら】日本では約10年ぶりの上演となる本作は、1966年にフレデリック・ノットが書き下ろし、ブロードウェイで初演されたサスペンス。舞台となるのは、盲目の若妻・スージー(凰稀)と夫・サム(松田)が暮らすロンドンのアパートの一室だ。サムは空港で預けられたという、実は麻薬入りの人形を持ち帰る。その人形の行方を探すロート(加藤)に命じられたマイク(高橋)とクローカー(猪塚)は、スージーを騙し人形のありかを聞き出そうとするが、彼らの言動に不審を抱いたスージーは少女グローリア(黒澤美澪奈)の協力を得て、男たちに立ち向かう――。囲み取材で加藤は「果たしてこの舞台がどう見えるのか。プレッシャーもあって、いい緊張感です。タイトルになっている暗闇のシーンはもちろん、それぞれの人間性、生きてきた過程のようなものも見どころになっています」、凰稀は「人と人との関わりあいも見どころです。序盤でサムがスージーに“そういうときは「いい子ね、ありがとう」って言うんだ”と話すのですが、その言葉から伝染していくものがある。その流れも見ていただけると面白いと思います」とコメント。深作は「この作品は一昨年亡くなられた演出家の青井陽治先生や、美術の朝倉摂さんをはじめとする多くの先輩たちがつくってきた作品で。それを今自分がこうして演出させていただくことは喜びと同時にプレッシャーを感じています。ですが信頼すべきは素晴らしい役者さん達。みなさんで一緒につくってきました」と振り返った。約2時間5分、ノンストップで繰り広げられる心理戦そして頭脳戦。深作が「ラスト20分の暗闇でのクライマックスは素敵な仕上がりになろうとしています」と話したように、最後の攻防戦は本作の大きな見どころ。しかしそこに辿り着くまでの、彼女の盲目を利用したたくらみをスージーが次々と見破る爽快感や、追い詰められ理性を失っていくロートの姿、スージーとの関わりから生まれるマイクの揺れ、スージーとグローリアの想いの変化なども丁寧に描かれている。ぜひこの生々しいサスペンスを劇場で体感してほしい。公演は2月3日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて上演後、2月8日(金)から10日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、2月16日(土)17日(日)に愛知・愛知県産業労働センター ウインクあいち、2月23日(土)に福岡・福岡市民会館 大ホールを巡演。取材・文・撮影:中川實穗
2019年01月28日project K『僕らの未来』が12月6日、品川プリンスホテル クラブeXで開幕した。本作は2007年に加藤和樹が発表し、作詞も手掛けた楽曲『僕らの未来~3月4日~』を原案にした舞台作品。出演は加藤のほか鎌苅健太、河合龍之介、なだぎ武、吉高志音。チケット情報はこちら学生時代の仲間である樹(加藤)、健(鎌苅)、陽介(河合)も卒業から15年たち、33歳になっている。途上国を旅し日本語を教えている樹が帰国したことで、久しぶりに3人が馴染みのバーに集まった。いまだ自分の夢を信じ強く生きている樹に対し、家族を持ちハウスメーカーの営業として働いている陽介と、夢を叶え映像ディレクターになっているも親の介護の問題を抱えている健は、自分のことばかりを考えて生きていけない現実がある。さらに彼らよりひと世代上のバーのマスター(なだぎ)、バーのバイト店員で高校生のレオン(吉高)らの事情も絡み、それぞれがそれぞれの“夢”と“人生”に向き合うのだが……。夢を追いかけたい10代、夢と現実の間で葛藤する30代、その葛藤を通ってきた40代。どの登場人物も、悩み、人生と向き合っている。とかく、夢を追うことこそが美しく正義であると思われがちだ。だがたとえ、夢を掴む道を進まなかったとしても、それもまたその人の選択であり、どの選択をしたとしても、真剣に向き合った結果なら自信を持っていいんだよ――そう、肯定をしてくれるような作品だ。ある登場人物が言った「夢より大事にしたいもの、大事にしたい人」という言葉はことに胸に響いた。5人の俳優も熱演で、特におせっかいな熱血漢を演じる加藤の姿はまぶしく、チャラさと冷静さを併せ持つ鎌苅、生真面目さと屈折を抱える河合という30代3人のバランスも良い。初日前にはキャストと脚本・演出のほさかようによる会見も。「今の時代だからこそ伝えられる作品。生きることに疲れてしまったり、目標や夢を見失ってしまう若者が増えているこの時代に、とても大事なメッセージを込められたと思っています。生き方を自分で決める、選択をしながら自分らしく生きていくというのがこの作品で一番伝えたいこと」と加藤。なお、加藤、鎌苅、河合は13年前、同じ時期にミュージカル『テニスの王子様』でデビューした仲間でもある。「加藤和樹は人に影響を与えるところも真面目なところも、10年以上前から変わっていない。河合龍之介は僕より4個くらい先を常に見ている。そんなふたりから僕はとても影響を受けています」(鎌苅)、「自分がこの世界に入ってきた時からの仲間だったメンバーと、特別な時間を過ごせています」(河合)と感慨深げに話してもいた。東京公演は12月16日(日)まで同劇場にて。その後12月20日(木)から23日(日・祝)まで大阪ビジネスパーク円形ホールでも上演される。チケットは発売中。
2018年12月07日NMB48の山本彩が、17日深夜(25:00~)に放送されるニッポン放送『NMB48山本彩のオールナイトニッポン』でパーソナリティを務める。27日にNMB48卒業コンサートを控える山本にとって、NMB48メンバーとして最後の『オールナイトニッポン』となる。27日は大阪城ホールでの『NMB48 8th Anniversary LIVE』があり、ライブ直後に大阪市内から生放送される。番組では、山本と同じ1期生の現役メンバー(川上礼奈・白間美瑠・吉田朱里)、そして、山本と交流が深い2期から4期のメンバー(谷川愛梨・太田夢莉・渋谷凪咲)が1時台と2時台に時間を分けてゲストに登場する。この他、NMB48のメンバーが問題を作った「クイズ!山本彩!!」コーナーも。さらに番組の最後にはリスナーとファンに感謝を込めて、山本による弾き語りで自身がセンターを務めた「365日の紙飛行機」が生演奏される予定だ。
2018年10月16日今度は、何を、どうやって?----9月は、今年にかぎったことではないが、これが気になる。山田和樹のふる日本フィルである。この列島で、西洋芸術音楽が生まれ育ったヨーロッパからはなれた極東の島国で、どんな「芸術音楽」が、「オーケストラ音楽」が生まれたのかを、山田和樹は掘りおこそうとする。【チケット情報はコチラ】まず三善晃《ピアノ協奏曲》。第二次世界大戦が終結し、まだ海外渡航者がわずかしかいなかった時期にフランスに留学、かの地の音楽を吸収し、書き下ろされた作品だ。いま聴いてもフレッシュで、デリケートでありながらもアグレッシヴな、簡潔な音楽。音色の美しい萩原麻未がソリストなのもうれしい。三善晃とつながりが深いフランスの作品がつづく。プーランクとデュティユー、ともに作品は「交響曲」の体裁をとりつつ、前者は軽妙さをうちだす「シンフォニエッタ=小交響曲」、後者は、「ル・ドゥーブル」、英語でいうなら「ザ・ダブル」を副題に持つ。分身・もうひとつの自分、であり、鏡やエコーといったニュアンスも。これ、指揮者の前に12人からなる小オーケストラが、その背後に通常の三管編成のオーケストラが位置する、文字どおりの「ダブル」。ふたつのオーケストラがモティーフを、音色を、リズムを投げ、投げかえし、いわば共鳴箱のよう。ひびきの点でも、視覚的にも、おもしろい。プーランクとデュティユー、作曲・初演、ともに第二次世界大戦後。いわば19世紀的な「交響曲」の解体と変容がみてとれる。ドイツ・オーストリア流の肩肘張った「交響曲」への批評になってもいよう。唯一、有名曲といえるデュカス《魔法使いの弟子》はどうか。こちらは19世紀の終わり、20世紀にもう片足いれているくらいの1897年の初演、これだけ時代的に「前」である。もしかすると、あまり馴染みのないプログラムに有名な、それも諧謔味のある楽曲をいれようという指揮者のサーヴィスだろうか?いやいや、そうではないらしい。だって、ここには「ストコフスキー編」とあるではないか。山田和樹はわざとディズニー映画『ファンタジア』の、ミッキー・マウスが箒に魔法をかけ、水を運ばせたアニメーションのヴァージョンをひびかせようとしているのだ、きっと。だとすると?そう、だとすると、『ファンタジア』は1940年だから、コンサートにならぶ楽曲たちは1940年代から1960年代にかけてのオーケストラの諸相を提示することになる。それもフランスとかかわりのある作品ばかり。ひとつはハリウッド的なメディアとのかかわりを持ち、もうひとつは留学帰りの極東の作曲家の手によって。どの楽曲も躍動感がある。端的に、ノリがいい。靴のなかであしゆびにリズムをきざませてほしい。テンポのゆっくりした部分でも、そこには緊張感が満ち、ちょっとしたアクセントが加えられるだろう。そのコントラストが、この指揮者、ピアニストの、「いま」の感覚で体感できる。ほかのプログラムでは味わえないテンションを心身に得られるコンサートになるだろう。文:小沼純一
2018年08月09日