1月下旬に九段ハウスで開催された『森山大道展』のキュレーターを務めた宮津大輔さん。400点にのぼる現代アートのコレクターとしても知られる彼のコレクションと笠間日動美術館所蔵の作品を厳選し、ペアリングして展示するという、新たな視点の試みが、2019年3月23日より『シンクロ ニシティ‐宮津大輔コレクション×笠間日動美術館 響き合う近・現代美術 ‐』と題し、開催されます。アンリ・マティス《窓辺に座る女》1919-20 年Henri Matisse “Woman by the Window”向かい合う岸田劉生の《村娘図》(1919年)と奈良美智の《無題》(1998年)は、一見無邪気であるがゆえに、時に現れる少女の残酷性を見事に表しています。このほか草間弥生の《南瓜》(1981 年)とルネ・マグリットの《ビュー・ニューヨーク》(1946年)、アンリ・マティスの《窓辺にすわる女》(1919-20年頃)とオラファー・エリアソンの光を使ったインスタレーション《大輔のためのウィンドウ・プロジェクション》(2011年) など、35組の様々なペアリングを紹介。これら19世紀から21世紀に創作された多種多様な作品を見比べ、美術の持つ大いなる可能性とコレクションに込められた豊かな思いを堪能できます。さらに、宮津さんが昨年9月、オーストリアのリンツで行われたアートの祭典「アルス・エレクトロニカ2018」で注目した体験型インスタレーション『ComfortZONE』(MiND X)も今回日本で初めて、マックス・エルンストとのペアリングで展示されます。『Comfort ZONE』MiND X2018■ペアリングルネ・マグリット/草間弥生岸田劉生/奈良美智アンリ・マティス/オラファー・エリアソンヴィンセント・ファン・ゴッホ/ライアン・ガンダー ジョルジュ・ブラック/蔡国強北大路魯山人/フィリックス・ゴンザレス=トレズ/ ヤン・ヴォーアントワーヌ・ブールデル/アグス・スワゲ高橋由一/ジョージェ・オズボルトマックス・エルンスト/ MiND Xジョルジュ=ピエール・スーラ/エリザベス・ペイトン ラグーザ玉/森山大道シャイム・スーチン/オラファー・エリアソンオーギュスト・ルノワール/アピチャッポン・ウィーラセタクンパブロ・ピカソ/アリエル・シェルシンガーパブロ・ピカソ/ステファン・バルケンホール マルク・シャガール/リム・ソクチャンリナ ジョアン・ミロ/マリナ・ラインガンツ上記を含む35組70点を予定ポール・セザンヌ《聖アントニウスの誘惑》1874年Paul Cézannzannzannzanne "Temptation of St. Antony"■宮津大輔さんプロフィール1963年東京都出身。アートコレクター、横浜美術大学教授、京都造形芸術大学客員教授。1994年以来、企業に勤めながら収集したコレクションや、アーティストと共同で建設した自宅が国内外で広く紹介される。文化庁「現代美術の海外発信に関する検討会」委員、「Asian Art Award 2017」審査員等を歴任。著書に『現代アート経済学』(光文社新書)、『現代アートを買おう!』(集英社新書/中国・金城出版/台湾・Uni Books/韓国・Art Books)、『アート×テクノロジーの時代』(光文社新書)などがある。■展覧会概要展覧会名シンクロニシティ‐宮津大輔コレクション×笠間日動美術館 響き合う近・現代美術‐会期2019年3月23 日(土)- 5月19日(日)会場笠間日動美術館 企画展示館 茨城県笠間市笠間978-4開館時間午前9時30 分より午後5時(入館受付は午後4時30分まで) 休館日毎週月曜日 (但し4月29 日、5月6日は開館、5月7日は休館)入 館 料大人 1000 円、65歳以上 800円、大学・高校生 700円、中・小生 500円主催公益財団法人日動美術財団笠間日動美術館特別協賛野村ホールディングス株式会社株式会社DRESSお問合せ先:TEL:0296-72-2160*会期中に作品保存などの理由より、展示替えする場合があります。また、メディア・アートにつきましては、機材や記録媒体などの都合より鑑賞いただけない場合があります。■交通案内[J R 利 用]・常磐線友部駅北口(9:55/10:50/11:50発)より「かさま観光周遊バス」(100円)、または市内循環バスで約15分。「日動美術館入口」下車徒歩1分・水戸線笠間駅より徒歩約25分(日動美術館・春風萬里荘共、但し方向は逆)、「かさま観光周遊バス」またはレンタサイクルの利用が便利です。[自動車利用] ・常磐道友部JCT経由、北関東道友部ICより国道355号線経由約6キロ・東北道栃木都賀JCT経由、北関東道笠間西ICより国道50号線経由約8キロ
2019年02月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「密着取材」です。昨年、NHKのドキュメンタリー番組『ノーナレ』ではじめての密着取材を受けました。これまで、丸1日カメラがつくとかそういうことはありましたが、今回の撮影期間はおよそ2か月。ここまでみっちりした取材ははじめてでした。いきなり肝のこと言っちゃいますけど、人間って一人でいる時間が必要なんやということを改めて再認識いたしました。いや~、ずっとカメラ入ってるの、やっぱキツかった~!夜の本気ダンスというバンドの鈴鹿(秋斗)は、何かで一緒になるとずーーーーっと僕の楽屋にいるんです。でもそれをなんとも思ってなかったんですけど、それはもともと彼が地元の同級生で、僕が素でおれてたってことなんでしょうね。カメラが入っているとやっぱり、“岡崎体育”でおらなあかんという変な緊張感が生じてしまい、全然リラックスできませんでした…。さらに今回は、実家の僕の部屋にも定点カメラが設置されていたんですが、それも気になって気になって…、ときどきオフにしていました。だって僕の部屋ですから、着替えとかもしますから。僕の着替えシーンなんてオンエアしないことはわかっています。わかっていますけど、編集の段階でNHKの方に着替えシーン見られるのもイヤやから、そこはきっちりオフにしていました。ドキュメンタリー番組で25分間、僕のことだけを流してくれるということがどれだけありがたいかは、十分にわかっています。だからこそ、アルバム制作がもっとも立て込んでいる時期にあえてカメラに入ってもらったんです。ドキュメンタリーの作り手は対象者が苦しんでいるところや足掻いているところを撮影したいわけじゃないですか。僕の通常の、表に立っている仕事…取材を受けたり、ライブをしたりという活動…を追いかけたいわけじゃない。裏の顔を撮りたいんだろうと思ったし、僕も1回くらいはそれをさらけ出してもいいかなと思ったんですけど、なかなか全部を見せるというのは難しいものですね。でも十分辛かったんで、そのモヤモヤしている姿をファンの方には楽しんでもらえたかなと思います。今回、出せるもんはすべて出し切ったので、もし次、密着取材をやるとしたら、岡崎体育が新しいフェス作りますとか、そういう何か大きなトピックがないとできないのでは?と思います。僕が自分の部屋で曲作りしているだけだと代わり映えしないですから。おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」を開催。※『anan』2019年2月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年02月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「米津玄師」です。平成最後の紅白歌合戦で故郷・徳島から歌声を届けた米津玄師さん。実は、僕と米津くんには共通の趣味があるんです。それはニコニコ動画のゲーム実況動画を観ること。僕はYouTubeの公式チャンネルで自分がプレイするゲーム実況も配信していますが、他の方の面白いゲーム実況を観るのも好きなんです。で、米津くんも、同じ実況プレイヤーさん(ナポリの男たち)を推していて仲良しだったんですね。それで、その方々が「今度、米津さんとごはんに行くからよかったら岡崎さんも来ませんか」と誘ってくれた。それが昨年の5月のことです。よく覚えているんですが、ええ雰囲気の個室で、米津くんだけ遅れてやってきたんです。初対面だったし、僕はとにかく緊張して待っていて…。米津くんは、扉を開けて入ってきた瞬間、そりゃもう米津やったんですよ。これはもう間違いなく米津や、というアーティスト感漂う雰囲気をバリ醸しだしていた。だけど、ふっと席に座ったら、なんと米津がなくなったんです!米津とれたんです!!これにはびっくりしました。気難しさみたいなものがまるでなくて、まあ、気さくなお兄ちゃん。また、お酒が進めば進むほど陽気におしゃべりしてくれる。しかも人のことを褒めまくる。僕のことも「ネタ曲と真面目な曲のバランスがいいですよね」とか、めっちゃいいこと言ってくれる。僕はひたすら「ありがとうございます」と言っていましたね。僕のことをちゃんと知っていてくれたこともうれしいし、繊細なイメージから一転、気さくなええ人というめちゃくちゃいい裏切りでちょっとキュンとしてしまいました。僕も僕で米津くんのことはずっと気になっていたんです。彼は、もともとハチという名前でニコ動に楽曲を投稿していた。僕もニコ動にインディーズ曲を投稿していた時代があったんです。デビューまでの道のりは違いますが、地方在住のSNS世代でネットに音楽を投稿して、それを広い世界の人たちに見てほしい、評価してほしいというところにルーツを持つところは似ているのかなと勝手に親近感を持っていました。だから、二人で音楽の話をできたのはとてもうれしかったですね。米津くんとは、それ以来お会いしていないんです。また会いたいなあ。飲んだときの米津玄師さん、面白いもんなあ。せっかくだから『anan』で対談企画とかやってくれたらええのになあ…。どうですか、編集長?おかざき・たいいくオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売中。6/9、さいたまスーパーアリーナにて、単独公演「JINRO presents 岡崎体育ワンマンコンサート『BASIN TECHNO』」開催。※『anan』2019年2月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年02月03日3月17日(日)に幕張メッセ国際展示場 9・10・11ホールで開催されるライブイベント「MBSアニメヒストリア-平成-」。同公演に声優の小野大輔が出演することが決定した。【チケット情報はこちら】平成にMBSで放送された350本を超えるアニメの中から、厳選された作品に出演した声優や主題歌を歌ったアーティストが登場する同イベント。今回新たな参加作品として『黒執事』、そして同作でセバスチャン・ミカエリス役を務めた小野の出演が決まった。小野は出演決定に際し「参加させてもらうたびに作品への愛、そして演じる役への思いが深まる。MBSアニメフェスはそんなイベントです。その名のとおり平成のアニメ史を統括するこのイベントに、『黒執事』が選ばれたことを誇りに思います。ただ振り返るだけでなく、作品もキャラクターもその先の未来へとつながっていく。そんなイベントになると良いなあと思っています」とコメントを寄せている。チケットの一般発売は2月2日(土)午前10時より。■「MBSアニメヒストリア-平成-」日時:3月17日(日)開場16:00 / 開演17:00(予定)※開場・開演時間は変更になる可能性がございます。会場:幕張メッセ国際展示場 9・10・11ホール(千葉県)出演者(五十音順):小野大輔 / 梶裕貴 / 中村悠一 / 宮野真守 / ほか、全15名
2019年01月25日約1年半ぶりとなるオリジナル3rdアルバム『SAITAMA』をリリースした岡崎体育さんに、お話を伺いました。僕のターニングポイントとなるアルバムになりました。岡崎体育の快進撃がとまらない。音楽活動のみならず、‘18年はNHK朝の連続テレビ小説『まんぷく』で堂々たる俳優デビューも経験。今年、白石和彌監督作で映画デビューも決定している。また、自身の活動の最終目標と公言してきた、さいたまスーパーアリーナでのライブを今年6月に開催。3rdアルバム『SAITAMA』は、その念願の公演に向けリリースされた岡崎体育の現在のリアルを色濃く反映させた一枚だ。「当初は過去2枚のアルバムのようにネタ曲をいくつか入れようかと考えていたんです。でも、あるときから“あ、これちゃうわ”となった。なんか葛藤が生まれたんですよね。ネタが面白い人という評価はもちろんうれしい。だけどそればかりじゃ長続きしない。普通に書いた曲もちゃんと評価されないとミュージシャンとして終わってしまうんじゃないか。岡崎体育っていう音楽家の真価が問われるというと大げさかもしれないですけど、でも僕の中ではそういうターニングポイントの一つとなるアルバムかなと思っています」ミュージックビデオあるあるを題材にし、SNS界隈をざわつかせた「MUSIC VIDEO」をはじめ、ゴリゴリのラウドロックに愛らしい歌詞を乗せた「感情のピクセル」や英語風歌詞で聴き手を惑わす「Natural Lips」など、これまでの“作戦勝ち”を自ら手放し、ど直球の音作りに挑んだ。「結果から言うと、すごく気に入ったアルバムになりました。とりあえず、僕は気に入っています。これまでにも『鴨川等間隔』とか『スペツナズ』『式』など、バズらせることを意識しないで作った曲がいくつかあるんですが、ツイッターなんか見ていると、そういう楽曲をいいって言ってくれている方がいて。それ、うれしいなあって思っていた。今回はアルバムごとそういう評価になってくれたらいいのにって、今からめちゃくちゃ妄想しています」“さいたまが俺を呼んでいるんだ”と、本音のリリックで“岡崎体育”を詰め込んだダンスチューン「からだ」。インディーズ時代の名曲のひとつ「私生活」はアレンジにストリングスを入れ、より叙情的な響きを得た。さらにピアノひとつで切なく弾き語る美メロのバラード曲「龍」など、ネタ曲はないもののジャンルの多彩さ、振れ幅の広さはさすがといったところ。聴きどころは満載だ。そして、おふざけはまるでなし?「そうですねえ。唯一ふざけているとすれば、このジャケット写真かな。全然、今の僕じゃない…。4~5年前の僕です。俺史上いちばんイラつく俺の顔をあえて選んでみました。レコ屋でこのジャケットと目が合ったときに“あ゛?”って気になってもらえたらそれもまたうれしいです」2017年6月リリースの『XXL』に次ぐ、約1年半ぶりとなるオリジナル3rdアルバム『SAITAMA』。【初回生産限定盤CD+DVD】¥3,500「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016~2018」出演ダイジェスト映像つき。【通常盤CD】¥2,800*共に税込み(SMEレコーズ)おかざき・たいいく現在、JINRO presents岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。4/5公開の白石和彌監督『麻雀放浪記2020』で映画初出演。6/9、さいたまスーパーアリーナでの単独公演も決定!※『anan』2019年1月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。出張版となる今回のテーマは「平成元年生まれが振り返る、僕の平成ソング6選。」です。小さいころから洋楽に浸かっていた僕ですが、そんな自分でも胸に刺さった平成のJ-POPがあります。まず思い出すのは母親がカーステで流していたサザンオールスターズや米米CLUB…。中学生時代はJ-POPは女子とのコミュニケーションツールに。当時、女子人気がえぐかったSPEEDやゆずのCDを貸し借りした甘酸っぱい思い出があります。‘00年代に入るとランキングのTOP10をはなれ、“聴き方”が多様化していく。僕なんかはフェスで新しい音楽と出合う機会が一気に増えました。プロデュースやタイアップ重視の時代で曲単体が話題になることって難しい。だからこそSMAPの「世界に一つだけの花」なんかは、強い曲やったな~と改めて思いますね。昨年もっとも刺さったのは米津くん。楽曲は尖っていながらヒットしていて。これはかっこいいしうらやましい限りです。『真夏の果実』サザンオールスターズ桑田佳祐が監督した映画『稲村ジェーン』主題歌としてリリース。「母親がいやがる僕にボディボードさせたくて夏は海へ。その時の車のBGMはサザン。なかでも記憶に残っているのがこの曲です」(タイシタレーベル)『ガッツだぜ!!』ウルフルズウルフルズをメジャーシーンに押し上げた代表曲。続く「バンザイ ~好きでよかった~」でミリオンヒットを記録。「小1のころ運動会で踊った曲。クラス中みんなで盛り上がりました」(EMIミュージック・ジャパン)『my graduation』SPEEDSPEED6枚目のシングルで150万枚に迫る売り上げを記録。卒業曲の定番に。「小4で初めて買ったシングル。女子が教室で歌っていて“何その曲?”って教えてもらった一曲。めっちゃええ曲やんって買いに走りました」『世界に一つだけの花』SMAPトリプルミリオンを達成したSMAPを象徴する一曲。「ヒットする要素が詰まった一曲ですよね。王道のコード進行とキャッチーなメロディ、前向きな歌詞。お見事なヒット曲だと思います」(ビクターエンタテインメント)『男の子と女の子』くるりファン投票によりアルバムからシングルカットされた一曲。「高1のころ初めてサマソニでくるりをみて、同じ京都出身で親近感が湧きました。琴線に触れる柔らかな歌詞が好きです」(SPEEDSTAR RECORDS)『Lemon』米津玄師TVドラマ主題歌として書き下ろされ、ミュージックビデオは現在2億回を超える再生数を記録。「現在のSNS世代を代表するおひとり。何かある人だなと楽曲を聴くたびに思います」(ソニー・ミュージックレコーズ)おかざき・たいいく3枚目となる最新アルバム『SAITAMA』が発売中。6/9には念願のさいたまスーパーアリーナでの単独公演も決定!※『anan』2019年1月16日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「高橋優さん」です。自分のラジオ番組やいろんなところでお話しさせていただいていますが、シンガーソングライターの高橋優さんと仲良しです。出会いは2017年の「風とロック芋煮会」というフェス。このフェスは変わっていて、ライブ終了後に参加ミュージシャン全員でお客さんの前で野球をするんです。僕は小学生のころ野球をやっていたので、野球経験があまりないという優さんとキャッチボールしたりルールを説明したりして。それがきっかけで試合中もずっと僕の隣の席に座ってくれていたんです。でも、お互い人見知り同士なので全然、会話は弾みませんでしたね。「打ちましたね~」「…はい」「あ、また打ちましたね~」「…あ、そうですねえ」みたいな感じで。でも、同じ男性ソロアーティストなので親近感を持っていただけたのでしょうか。フェスで僕のライブも観てくれていたみたいで、「FRIENDS」って曲の気持ちもわかりますと言ってくれました。それ以降は、Mステでお会いするとご挨拶したり、お互いのCDを交換しあったり、少しずつおしゃべりもできるようになっていきました。距離がぐっと縮まったのは去年のこと。優さんが地元の秋田で「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」というフェスを主催されて、そこに僕を呼んでくれたんです。これが地元密着型のとてもいいフェスだったんです。地元を盛り上げようという優さんの気持ちが溢れていました。レーベルや事務所に言われてやっているとかじゃない前向きな姿勢が、めちゃくちゃ人間味があって素敵やなと思えたんですね。このときも、「もっと二人の距離を縮めたいから、このあと一緒にごはん食べましょう」なんて、ステージでお話ししていただいて。でも僕は、それはリップサービスやろと思っていたんです。だって、次の日も優さんはフェスがあるし、関係者へのご挨拶とか主催者はいろいろ大変です。邪魔にならんように帰ろうかなと機材をまとめていたら「ちょっと!ごはん食べようよ!」と呼び止められて。一緒にイワナの塩焼きをいただきました。おいしかったです。優さんのファンの方に言っておきたいのは、この人についていったら間違いないということですね。絶対、信じても裏切られないやろなと思います。そういう方です。自信もってファンでい続けてください!おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。オリジナルサードアルバム『SAITAMA』が発売中。6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定!※『anan』2019年1月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2019年01月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2018年」です。2018年も残すところあとわずかです。今年一年、みなさんはどうでしたか?僕は充実したデビュー2年目を過ごすことができたと思っています。音楽活動はもちろんですが、新しいことにいろいろ挑戦できたのがよかったです。朝ドラに出演させていただき俳優業を初体験、『テンゴちゃん』では初の地上波レギュラーも務めさせていただきました。フェスで大きいステージを任せてもらえるようになったのも、自分の成長を感じられてうれしかったことのひとつです。この連載も1年やってきて、自分にとってとても大切な場所になっています。だって、ふだん“音楽”についてあらためて考えることってないですから。飲み屋で友達と話すときでもそうそう“音楽”についてなんて語りません。でも、ここでは毎回ひとつテーマを決めて自分はこのことについてどう考えているのか、何を思っているのかと掘り下げて自問自答する。そこに意外な発見があったし、自分の意見をそのままに言っていいんだと思えるようになったんですよね。これまで、変に媚びたり、きれいごとだけ言って上辺だけでやり過ごす悪いクセがあったんですけど、あ、そんなことせんでもええんやと思えるようになった。『anan』連載セラピーで僕、変わりました。あと変わったことでいえば、音楽関係の友達がこの一年で増えましたね。京都在住なのでなかなか東京のみなさんとは遊べなかったんですが、オンラインゲームという共通の趣味があり、ボイスチャットでゲームしながら夜な夜なおしゃべりするようになりました。よく遊んでいるのは、前にもお話ししたw-inds.の(橘)慶太さんやビッケブランカさん、小袋成彬くんとかですかね。サッカーゲームでは僕がオーナーを務めているんですけど、最初は僕と夜の本気ダンスの鈴鹿(秋斗)くんの2人だけでやっていたのが、気づいたら15人くらいにメンバーが増えていました。ゲームやる人たちって基本インドア派で内向的な属性を持ってる方が多い気がして、個人的にとても居心地よく感じています。来年はどんな一年になるんでしょうか。まずはデビュー当初から目標としていた「さいたまスーパーアリーナ」でのライブが6月にあるので、それに向けてがんばりたい。たくさんの人にあのデカいステージに独りぽっちで立つ僕のことを観ていただきたいです。絶対、損はさせませんから!おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/13愛知、1/14福岡、1/18大阪、1/25東京。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2019年1月2・9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月29日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ボヘミアン・ラプソディ」です。映画『ボヘミアン・ラプソディ』が異例のヒットを記録していますね。この映画は、イギリスのロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた音楽映画。クイーンは僕がもっとも影響を受けたバンドのひとつです。僕がクイーンに出会ったきっかけは、うちのおかんです。おかんが若い頃からクイーンの大ファンで、とくにドラムのロジャー・テイラーの熱狂的おっかけをしていた。家にはクイーンが載った雑誌やグッズが山ほどあります。そんなこともあり映画の宣伝のためにコメントをくださいというオファーをいただいたときには、「僕なんかより、当時の熱いファンにコメントしてもらうほうがええんとちゃいますか?」と逆提案をして、僕とおかんのコメントを公式サイトなどで紹介していただいたんです。映画はおかんと僕、二人で観に行きました。僕たちが行ったのは、公開直前に京都で開催された一般試写会。ラジオや雑誌の公募で当選した一般の方々、熱を持って集まってきた人もたくさんいらっしゃってました。クイーン全盛だったあの時代、キラキラ輝いていただろうおばちゃんたちが大集結してました。うちのおかんは見事にその輪に溶け込んでいましたね。映画は素晴らしかった!まるでドキュメンタリーを観ているようでした。フレディの立ち居振る舞い、バンドの関係性、台詞ひとつひとつが練られていて、クイーンというバンドの真実を大げさにすることもねじ曲げることもなく伝えている。これはファンは大満足です。そして、フレディの孤独や葛藤、そして、圧倒的なステージは、当時のファンでなくても胸に熱いものがこみあげるはず。僕もフレディの寂しさを描くあるシーンでこらえきれず号泣してしまいました…。おかんに至っては映画冒頭、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが演奏した20世紀フォックスのファンファーレを聴いた瞬間、泣いていましたね。映画が終わってからも二人でめちゃくちゃ語り合って。こんなこと久しぶりやなあと思いました。この映画、クイーンを知らない若い世代も劇場にたくさん足を運んでいると聞きます。この映画をきっかけにクイーンを話題にして家族の会話が増えるとしたら、こんなに素敵なことはないなと思います。いろんな世代に観に行ってほしい。そして、クイーンの名曲もたくさん聴いてみてほしいです。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「配信リリース」です。この間、ネットサーフィンをしておりまして、気になるアーティストを発見しました。イギリス・ロンドンを拠点に活動しているソウル・シンガーで、サム・ヘンショウという方。24歳くらいで若いんですが声がめちゃくちゃかっこいい。これはCDが欲しいと思って探してみたら、フィジカルリリースはレコードのみ。音源は配信でしかリリースしていなかったんです。僕は、以前にこのコラムでデジタルでばかり音楽を買わないで、CDをもっとみんなに買ってほしいと言いましたが、最近はこういうケースも増えてきましたよね。グラミー賞を受賞しているアーティストや日本の人気ミュージシャンでも配信限定で楽曲をリリースすることがあるし、かくいう僕もテレビアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』の新オープニングテーマ「キミの冒険」をTVのオンエアと同時に配信のみでリリースしました。配信でしか手に入らない音楽って確実に増えつつあります。作り手側の話をすると、配信のみでのリリースってすごくハードルが低いんですよね。現物としてモノを準備しないといけないCDと比べると、手間もコストもかからないから、リリースしたいときにすぐにリリースできる。CDだとプレスして、梱包して、配送してと、タイムラグがどんどんできてしまう。そのスピード感の差が、アーティストが配信に切り替えている理由のひとつだと思います。リスナーとしても好きなアーティストの最新の楽曲をどこででも手に入れられるのですから、音楽の聴き方が配信やサブスクが主流になっていくのは当然かなと思ってしまいます。この間も、ぼくのりりっくのぼうよみ君と対談をする機会があって「CDは買いますか?」と聞いたら「ほとんど買わないです」と言っていました。10代や20代前半くらいになると、日常的にCDを買うという意識を持っていない方がほとんどなのかなと思います。CDプレーヤーやドライブをもう持っていないという人も多いんじゃないかな。確かに家で自分が一番気に入っている椅子に座ったままで、PCやスマホで好きな最新の音楽を選べるというのは、なんと贅沢な時代かと思いますね。とはいえ、個人的には好きなアーティストの音源は盤で買ってほしい、という思いは変わらずに持ち続けています。CDは音がいいだけじゃなく、ジャケットやブックレットに作り手のこだわりが詰まっていますから。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。’19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。’19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「全国ツアー」です。ミュージシャンは自分の音楽をみなさんに届けるために、全国各地を巡りライブをする“ツアー”をします。すごい方だと1年かけて47都道府県を全部まわるという人とかもいらっしゃる。それは本当にすごいことやなと思います。尊敬しかありません。そういう僕も今、絶賛ツアー中です。初の全国ホールワンマンツアーです。ただし僕の場合、埼玉・北海道・京都・愛知・福岡・大阪・東京の全国7か所での開催です。ちょっと偏っていますか?偏って見えますか?でも、僕にとってみたらもうこれがギリギリ限界の仕様になっております。なんでかと言いますと、「岡崎体育なめてんな」とか「甘えるな」とか言われてしまいそうですが、僕はライブが終わったら1回、家に帰ってきちんと眠りたいんです…。ホテルに何連泊もするとか、1か月ずっと各地をまわって家に帰らないでいるとか、僕にはできないんです。とにかくホテルだと眠れない。休めない。僕は寝るときにはS字型の抱き枕を使っているんですけど、まずそれがないと落ち着かない。じゃあ、それ持っていけば?と言われるかもしれませんが、僕はステージで使う機材もキャリーに乗せて自分で運んでいるので、さすがにそれに加えて枕も運ぶことは難しい…。今度、マネージャーにお願いして、枕をホテルに直送してもらおうかなとかも考えていますが、まだ実現には至っておりません。とにかく、ちゃんと家で寝ないと僕はパフォーマンスが確実に落ちてしまうんです。そんな落ちた状態でライブをするのはどうしてもイヤなんです。それをするくらいならわざわざであっても一度、宇治の自宅に戻り、慣れた布団できちんと眠って、肉体的にも精神的にもチャージをしてから次のライブに挑みたい。そういう考えのもとで全国7か所に限ってやらせていただいています。ある意味、僕は誰よりも健全な志向を持ったミュージシャンなんだと思います。たとえば、富山県にお住まいの方に僕のライブを観てもらいたい。もちろんそう思います。思ってます。でも、僕のライブを観たいんやったら富山から出てきてほしい。僕が富山に行くより、キミが京都の会場に足を運んでくれないか。そして、ちょっと京都観光して帰ったらええやんかと思うのですが、富山のみなさま、全国のみなさま、いかがでしょうか。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。‘19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。‘19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージシャンが言われてうれしい言葉」です。僕がよく言われる褒め言葉は「面白いですね」。もちろん、それはそれでうれしいですが、“面白み”を評価されることが多い分、逆に音のことを褒めていただけると、すごくうれしくなります。「あのトラック作り込んでますね」とか「ここの音作りがすごい」などと言われると、めっちゃちゃんと聴いてくれてるやん!と、テンションがあがります。だからミュージシャンに何か言葉をかけるとしたら「ファンです」とか「好きです」だけでなく「この曲のここの音がすごいと思っていて」など具体的に言ってあげると、とても好印象になると思います。ミュージシャンって結局、楽器オタクや機材オタクなんですよ。メジャーのフィールドまで来ているということは、当たり前ですけど、時間をかけて考えて、こだわりぬいて真摯に音楽を作っている。だからこそ、音のことを率直に褒められるとめちゃくちゃうれしい。だから僕も、ライブの後などに共演者の方と話すときは、音作りの話を振ることが多いです。「ライブでめちゃくちゃ低音出ていましたけどPAにどういう指示されているんですか?」とか「あのギターの音はどんなエフェクトかけているんですか?」とか…そういう話をしています。そうすると話も弾みます。逆によく言われるなかで、がっかりする言葉もあります。それは「このエピソード、曲にしてくださいよ」っていうやつ。僕はこれ、めっちゃしょっちゅう言われます。僕がネタ曲を多く作っているせいもあると思いますし、面白いネタを常に探していると思われているのかもしれないですが、そんな大したことのないレベルのそこそこの面白エピソードなど、曲にできるかい!といつも思います。なので、この記事を読んだ方は二度と言わないでほしいです。ヤバTのメンバーもよくこの言葉を投げかけられるようで、わざと僕に「岡崎さん、この会話、曲にしてくださいよ~」とちょけてきますが、そのノリももう飽きました。ここ1年で褒められて最もうれしかったのは、Mステに出たときにタモリさんに「よくできた曲だね」と言われたことです。タモさんって曲終わりでコメントすることがほとんどないので、それなのにわざわざそうおっしゃっていただけたのには興奮しましたね。やっぱり率直に曲のこと褒めるのがミュージシャンへの最大の賛辞なんだと思います。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。’19年1/9にオリジナルサードアルバム『SAITAMA』発売。’19年6/9、さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定。※『anan』2018年12月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年12月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイアップ曲と自分の曲」です。ニュースなどでご存じの方も多いでしょうが、そろそろ私、岡崎体育が現在放送中のNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演します。「どうも、朝ドラ俳優の岡崎体育です」って、いやマジでこれはすごいことで、非常に貴重な体験をさせていただきました。僕が演じたのは進駐軍の男です。長谷川博己さん演じる萬平さんが進駐軍に逮捕されるんですが、そのときの看守役。カリフォルニア生まれで片言の関西弁を話す日系二世です。そもそもこのキャスティングは、NHKさんの勘違いからはじまります。僕の楽曲には「Natural Lips」という英語風の曲があったりするので、普段から僕は英語のええ発音を心がけています。それがなにをどう間違って伝わったのか、岡崎体育は英語できるやつ、いわゆる“英ぺキャラ”として選ばれてしまったんです。打ち合わせの際、「僕は英語がしゃべれません」とはっきり申し上げたら「えっ、ご、ご堪能じゃない!?」と、とてもびっくりされました。結局、英語指導の方に発音の音源をいただいて、必死に練習することに…。思い込みって怖いですね。現場には出演者としてMONKEY MAJIKのお二人もいたので、指導の先生と一緒に英語の指導鞭撻をきっちりいただいて、NGもださずに撮影は無事、終了しました。それにしてもプロの役者さんは本当にすごいです!僕は俳優業は初心者なので“本読み”とか言われても、ライブのリハくらいのイメージで、流れを確認する感じ?とゆるく思っていたんですが…。みなさん一言一句、魂を込めてセリフをおっしゃる。橋爪功さんとかマジすごかったな…。これ、そのまま本番やんと思ってしまいました。いつもと違うクリエイティブの現場を体験できたことは、めちゃくちゃラッキーですし、いい刺激をいただいたなと思っています。それと同時に、本業をしっかりやらないと、と気持ちも引き締まりました。お芝居でも高く評価されているミュージシャンの方々ってたくさんいますけど、でもそれってやっぱりミュージシャンとしての足場をしっかり持っているからこそ、ファンの方々が俳優としても応援してくれると思うんですよね。音楽という基礎があるから役者としてもより魅力的にみえる。僕も他に類をみない、この憎めない系ぽっちゃり三枚目キャラを最大限に活かして、ハリウッドデビューできるまでがんばりたいと思います。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催中。12/1(土)札幌市民ホールほか、全国7か所にて。来年の6/9(日)さいたまスーパーアリーナ単独公演も決定!※『anan』2018年11月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年11月25日お笑い芸人の宮川大輔が22日、都内で行われた「PayPay」の新しい取り組みに関する記者発表会に出席。自身が担当する日本テレビ系バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』の祭り企画にやらせ疑惑があったと報じられた騒動後、初の公の場で、騒動について謝罪するとともに「またみんなに笑っていただける番組にしていきたい」を決意を語った。去り際に報道陣から騒動について質問され、宮川は「本当にご心配をかけしまして申し訳ありませんでした」と謝罪。「でも僕は元気なんで、これからスタッフと一丸となって、またみんなに笑っていただける番組にしていきたいなと思っています。反省するところは反省して頑張ろうと思います」と前を向き、祭り企画の今後について聞かれると「ちゃんとは聞いていないのですが、いったんお休みにして、その間でどうなるか。僕はでも信じています」と答えた。『週刊文春』で報じられ波紋を広げている同騒動。18日放送の番組内でテロップと音声で騒動について謝罪し、「一部の『祭り』において開催実績や開催経緯などの説明に誤りがありました」として、「これまでの番組制作のあり方を猛省し、視聴者のみなさまに自信をもってお届けできる態勢が整うまで『祭り』企画については当面の間休止いたします」と、祭り企画の当面の休止を発表した。発表会にはタレントの藤本美貴も登場した。
2018年11月22日2週連続で『週刊文春』が報じた、『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で宮川大輔(46)が担当する「世界でいちばん盛り上がるのは何祭り?」の“やらせ疑惑”問題。日本テレビの大久保好男社長は11月15日、「企画について疑念、ご心配をおかけする事態となった。お詫び申し上げます」と謝罪した。同時に、祭り企画を当面休止することも発表。また「制作陣に(やらせの)意図はなかった」と説明するいっぽう、企画全体について調査していることを明らかにした。テレビ局関係者はこう語る。「やはり、今回の最大の“被害者”は宮川さん。もちろん本人は番組から“やらせ”とは聞いておらず、文春の報道も寝耳に水。07年から始まった同企画を、宮川さんは11年間ずっと誇りに思って頑張ってきたわけですから。結局企画も休止になってしまい、宮川さんは落ち込んでいるといいます」ネット上では、そんな宮川に同情するコメントが殺到している。《宮川大輔かわいそうやな…宮川大輔のために新コーナー作れ》《イッテQの件、宮川が一番可哀想だと思う》《事実にしろ虚偽にしろ日本テレビに責任があるのに手越しとか宮川の写真がpick upされてさも悪人のようにされてる》また、宮川の番組降板を懸念する声も――。《え、宮川大輔イッテQクビちゃう?》《宮川大輔、イッテQ降板なの?》しかし、前出のテレビ局関係者は「宮川さんのクビはありえない」と続ける。「今回はあくまでも局側の不祥事で、宮川さんには何の責任もありません。もしこれで宮川さんが降板なんてことになれば、さらに局へのバッシングが強くなってしまいます。なので、日テレとしても宮川さんの降板は避けたいと思いますよ。ほとぼりが冷めたら、宮川さんのために新企画を立ち上げるのではないでしょうか」また恒例の「あかーん」というセリフが聞ける日が来るといいのだが――。
2018年11月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイアップ曲と自分の曲」です。タイアップ曲は、CMのためにこういう曲が必要とか、ドラマやアニメ、映画に合わせたイメージソングが欲しいと依頼されて作ります。僕は、タイアップの場合は商品だったり、作品だったりにめちゃくちゃ寄せて寄せて考えるタイプです。だから、作ったものにクライアント側からNGを出されることは、比較的少ないかもしれません。そして、もし修正を依頼されても素直に言われたことを聞いて直すタイプです。最初に、アカデミックな曲でと言われ制作したら、「いや、もっと岡崎さんの『MUSIC VIDEO』みたいにハジけたやつ!」と言われ、それ、どっちやねんと思ったことはありますが、それも結局オーダーに沿った楽曲に作り直しました。どちらかというと僕は、自分の中でのダメ出しが多いです。レコード会社に通達するまでもないボツが山ほどあります。そもそも、僕はタイアップで作った曲とアルバムに収録する自分の曲は別のものだと考えています。タイアップ曲は、クライアントに満足していただくことが最優先。自分のアルバム曲は自分のこだわりを追求します。曲が生まれるスタート地点からして違うというのが、僕の中でのタイアップ曲と自分の曲との違いですかね。ミュージシャンの中には、自分が作りたいように作った曲がCMのイメージソングになり得るという素晴らしい才能を持つ方もたくさんいらっしゃいますし、それはそれでお互いにとって幸せなことだと思いますが、僕はちょっと向いてないようです。だから、アルバムも『OT WORKS』というタイアップ曲だけを集めたものを作るなど区別するようにしています。アルバムにタイアップがついた曲がずらっと並んでいると購買意欲が上がるし、初めてのお客さんも「あ、あのCMの曲か」と手に取りやすくなるというのも理解しているのですが、僕はそれをしていません。コアなファンの方に「新しいアルバム、既存曲ばっかりやん」と思われてしまうことが怖いし、僕の場合ネタバレ感があるだろうから、それじゃ面白くないだろうなと感じてしまうんです。せっかく自分の名前のついたアルバムを出すなら真っさらな10曲でお届けしたい。アルバム曲は僕だけのものです。だから、あとからタイアップで使いたいと言われても、それはお断りしますね。うん…。断りますよ。…多分ね。あの、でもそこは使用料次第でポリシー変わるかもしれません。おかざき・たいいくNHK連続テレビ小説『まんぷく』に出演決定。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」、11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年11月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年11月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「いま求められる男性ソロアーティスト」です。数いるメジャーアーティストの中で、まだ音楽家になりたての僕について最初に言及し、褒めてくださったのは星野源さんです。まだ「MUSIC VIDEO」も話題になっていないころで、確か「鴨川等間隔」という僕の曲についてラジオで語ってくださって。「曲を作る姿勢がまっすぐだ」と話してくれた。僕はそれを聴いて「…そうか、俺ってまっすぐだったのか!」と自己肯定感がめちゃくちゃあがりました。ありがとうございます!それから半年後くらいにメジャーデビューして、偶然、ニッポン放送で星野さんとすれ違う機会があったんです。褒めていただいたお礼もできていなかったので、できたてのデビューアルバムのサンプル盤を持ってご挨拶に伺ったら、なんと星野さんが「あ、もうアルバム買いました」と言ってくれた。でも「せっかくなのでもらいたいです」と持ってきたサンプル盤ももらってくれて、ああ、めちゃくちゃ優しいなと思いました。それから、しばらくしてドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が始まって、星野さんの「恋」という楽曲はみなさんもご存じのように大ブームとなるわけです。ここで僕が何を学んだかというと、それは“男性ソロで成功している人は基本的にめっちゃいい人だ!”、ということです。僕の「エクレア」という曲の歌詞に、「いい曲はいい人とともに」というところがあります。男性のソロアーティストって、いままさにそういう背景がすごく重要なんじゃないか?というのが僕の見解です。バンドのボーカルとかはバンドそれぞれの個性やカラーもあるから一概には言えないし、女性ソロの場合は小悪魔的なヤンチャな感じがあったとしても、それはそれで魅力になったりもする。でも、男性ソロにはいまは、オラオラしたタイプの強めキャラってまったく求められていないんじゃないかなと思うんです。裏表があるとか人柄ってすぐ透けて見えますからね。そういうところ、お客さんは全部わかっていると思います。だからこそ、実際に優しくて温かな人柄の方たちがそのままウケている。僕のことをご自身のフェスに誘ってくれた高橋優さんにしろ、以前コラボさせてもらった秦基博さんにしろ、みなさん優しいですもの。心拍数もとってもゆっくりしていそうです。…そして、僕も優しさ100パーセントでできている男性ソロアーティストのひとりです。おかざき・たいいく今月から始まった、NHK連続テレビ小説『まんぷく』出演決定。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月31日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年10月28日SHIBUYA TSUTAYA内に期間限定のおしゃれなカフェ『Airbnb Cafe』がオープン! そのお披露目イベントに、世界各地を旅するお笑いタレントの宮川大輔さんが出席。国内外のテレビロケにまつわる話など楽しいトークで旅の極意を語ってくれました!旅するタレント、宮川さん登場!今回のイベントは、『Airbnb Cafe』のプレス向けお披露目会。ゲストとして、お笑いタレントの宮川大輔さんが登場です!人気テレビ番組『世界の果てまでイッテQ!』で外国のお祭りに参加したり、『アメトーーク!』に旅芸人として出演されたりと、旅するイメージの強い宮川さんは、今回Airbnb Japanのエバンジェリストに就任。世界中の旅行者に部屋を提供する「ホームシェアリング」や、料理教室などのアクティビティを提供する「体験」を通じて、旅を丸ごとプロデュースするAirbnbの魅力を伝える活動をされることになりました。宮川さんぼくは月1回海外に行ったり、週に1回は日本全国をまわったり、いろいろなところに行くけど、全然おもろない(笑)。休み時間もなくて。でも、普通の旅行では味わえないものを体験できるんです。このAirbnbも、ホテルに泊まるだけじゃ見られない一歩深いところを見られる。旅のおもしろさやディープなところがわかるのではないかな、と思います。フォトジェニックなカフェ♡まずは、本イベントの主役で会場にもなっている『Airbnb Cafe』を紹介。SHIBUYA TSUTAYAの7階に期間限定でオープンしたこのカフェでは、フォトジェニックな撮影スポットがあったり、旅をテーマにセレクトされた書籍やガイドブックのコーナーがあったりと、旅の楽しさを感じられるコンテンツがたくさん用意されています。また、オリジナルのドリンクやフードメニューも楽しめるとのことで、宮川さんが限定メニューの『旅するタコライス』を試食。中国やメキシコ、イタリアなど世界各国のお惣菜がのったタコライスを食べた宮川さんは「うまいーっ」と絶叫していました。プライベートジェットにも泊まれる!続いては、Airbnbの宿泊場所について、スライドで紹介されました。現在Airbnbでは「いろんなわが家を旅しよう」と名づけたキャンペーンを実施中とのことで、刺激のある旅をしたい人におすすめのユニークな部屋を見せてくれました。例えば、こちらはオランダにあるプライベートジェット機を使ったホテル。「これはなかなか味わえないですよね。限られた人間だけが使えるプライベートジェット。大富豪みたいや」と宮川さんも大興奮。こちらは、メキシコにある貝殻ハウス。この家を見て「これって誰かのおうち?すごいーっ」とまたまた大喜びの宮川さん。この家では人魚のような気分を味わえそうです。旅を楽しむための極意は?続いて、宮川さんが旅を楽しむための極意を披露。宮川さんとにかく人とガンガンしゃべるんです。スペイン語とかフランス語はまったくわからないけど、でもだいたい何いっているかわかる。気持ちとか顔とかでね。まあ、出川さんじゃないんですけど(笑)、ぼくもあまり気にせんと、どんどんしゃべる。『世界の果てまでイッテQ!』のメンバーは本当にガンガンいきますよ!イベント後半には、実際に渋谷でAirbnbのホームホストをしているYumeさんと体験ホストをしているMariaさんも登場。自宅を提供しているYumeさんは「外国人のゲストが多く、交流するのが楽しみのひとつ」といい、日本画レッスンを提供しているMariaさんは「帰国しても日本画を続けてインスタにアップしてくれる人もいる」とコメント。おふたりともホストとしてのやりがいや喜びを語ってくれました。最後に、エバンジェリストからメッセージ!宮川さん自分でもAirbnbを利用して、家族とか後輩とか先輩とかみんなで行ってみたい。普通の旅行とは違う楽しみ方をホストに教えてもらえることもたくさんあります。普通の旅じゃない旅を自分自身で経験して、それをみんなに知っていただきたいなと思います。『Airbnb Cafe』でおしゃれなスイーツやドリンクを楽しみながら、旅のプランを練ってもいいですよね。期間中は、毎週金曜日の夜20時から渋谷で活躍するDJが登場するなど、旅と音楽のコラボも楽しめます。このカフェは11月19日(月)までの限定オープンなので、ぜひ早めに足を運んでみてくださいね。以上、『Airbnb Cafe』オープニングイベントレポートでした!
2018年10月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「泣ける曲の作り方」です。泣ける曲というのは、たいていコードとテンポで決まると思います。リズミカルでアップテンポなのに泣ける曲ってみなさん思いつきますか?あまりないですよね。だから泣ける曲を作るときの定石は、まずミドルテンポ以下の落ち着いたリズムであるということだと思います。そして、コードについてですが、これはコードの中に「セブンスコード」という特別なコードがあります。通常コードは3和音でできていますが、そこにもう1音プラスし、4和音にしたのがセブンスコードです。例えば「ド・ミ・ソ」の3音で作るCコードというのがあります。これに、ソの上のシの音を重ねるとCM7(Cメジャーセブンス)という響きになる。「ド・ミ・ソ」だけだと、なんかめっちゃポップなのが、そこに「シ」の1音が足されるだけで明るさの中にわびさびのようなものが生まれ、ぐっと切なさを醸し出してくれるんです。このセブンスコードを楽曲のコード進行の中にすっと入れ込むと曲に抑揚が生まれ感動的になる。つまり、泣ける曲に仕上がるというわけです。とか偉そうに話していますが…。僕は音楽理論になーんにも精通していないので、自身の作曲の際にはまず3和音でトラックを作り、あとからDTM( PCを使った音楽編集)で「ここ泣かせたい!」ってポイントを決めたら、鉛筆ツールを使い1和音ずつ、この音を足すでいいかな?違うかな?と、チマチマと再編集を繰り返し、4番目の音の魔法が生まれる場所を探します。僕の楽曲でいうと「チューリップ」や「スペツナズ」「式」などでセブンスコードを使っていますね。人生をテーマにした曲、繊細な印象にしたいときなどに活きてくるものですが、あまり使いすぎても安売りになってしまいそうなので、ひとつのアルバムに1~2曲くらいの必殺技とすることを心がけています。でも、泣ける曲の定義というのは難しいものだなとも思います。最初にコードとテンポで決まるといいながらも、例えばアメリカのカリスマ的ラッパーであるケンドリック・ラマーのようにコード進行も何もないビートとベースラインだけで、その魂の叫びやステージングが多くの若者を泣かせることもある。歌っている人の背景や人柄、発する言葉によってどんな激しい曲でも心に響いて涙することもある。本当の泣ける曲はテクニックだけじゃないんだと思います。おかざき・たいいく今月から始まった、NHK連続テレビ小説『まんぷく』出演決定。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年10月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「作詞」です。僕はかつて音楽をやっていく中で、作詞が最もどうでもいいものだと思っていました。デビュー前からデビュー後しばらくの間もそんな感じで。メッセージ性とかってなんなん?と、ネタに走ったり、意味のない言葉の羅列で歌ったりとかして、ちょけてたんですね。でも、それは変なプライドだったんだなと今は思います。心を入れ替えられたのは、私立恵比寿中学に楽曲提供した「サドンデス」や、ポケモンのエンディングテーマを手がけるようになってからですね。歌ってくれる人や聴いてくれる人のことをじっくり考えるようになったとき、言葉が持つ強さを軽んじてはいけないってあらためて思ったんです。岡崎体育は、つい物事を斜めに見がちですが、それを「アンタ、いつまでもかっこつけてんじゃないわよ!」と心の中のおねえに叱咤激励され、今では言葉選びの大切さを実感しています。ストレートな言葉を照れずに使えるようになってきたと思っています。実際に、現在のミュージシャンにとってどんな歌詞をつけるかってめちゃくちゃ大切やと思います。作曲って、もはや天井なんですよね。新しいリフとか新しいメロディを思いついたと自分では思っていても、それはすでに、たとえばコスタリカのバンドが使っているものかもしれない。いいリフもメロディも初出であることって難しいんです。世界中で出尽くされていて。でも、日本語はまだまだオリジナルになれる可能性がある。他のミュージシャンと差別化をはかれて、個性を出せるチャンスがまだまだあるのが、作詞なんだと僕は思っています。僕は叙情的な歌詞が好きです。フジファブリックの志村正彦さんだとか、くるりの岸田繁さんの歌詞にぐっときます。音楽を聴きながら街を歩いていて歌詞と目の前の景色がきれいに重なる瞬間がある。生活感とノスタルジーが混ざったこの感覚に痺れます。そういう影響をめっちゃ受けて書いたのが「鴨川等間隔」で、これも僕の中にある日常の景色を言葉にしたいと書いた曲。こういう曲の歌詞は、たいてい具合悪いときに書きますね。調子ええときには、叙情って醸し出せなくないですか?風邪ひいて体調悪いといろんなことが憂鬱じゃないですか。ここぞとばかりにその感性を利用しています。あと、作詞を誰かに頼むとしたら最初のオーダーはまず、おかんにしよかなと思ってます。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年10月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージシャンとバラエティ番組」です。お笑い芸人さんやYouTuberが音楽活動されることがよくあります。ダウンタウンさんが坂本龍一さんプロデュースで楽曲を出されたこともあったし、宮迫博之さんと山口智充さんが「くず」として作詞作曲も手がけてヒットしたこともありました。今では、YouTuberが自身の楽曲を配信して、それが話題になり「Mステ」に呼ばれるなんてことも。そういうことがあるとミュージシャンとは一体何なのか?と、つい思ってしまいます。芸人さんが音楽番組に歌手として出演することはあっても、その逆はなかなかできないですから。ミュージシャンがバラエティ番組に出演して、芸人さんと渡り合うのはなかなか難しいですよね。僕もたまにバラエティ番組に呼んでいただくことがあります。そうすると芸人さんたちはとても温かいなと思います。ダウンタウンのお二人とか、めっちゃ優しかったですね。それはきっと僕がミュージシャンだからそう感じるんだろうなと思います。話を振られたときに受け答えをして、ツッコんでもらって笑いが起きて、最終的には芸人さんがいい感じのオチをつけてくれる。これが、ミュージシャンでなく同じ芸人だったら、もっと前に出て笑いをとれよとか、難しいタイミングでも笑いをとらないといけないとか、任されることが大きくなる。僕にはそこまでのことはできないと思うので、ミュージシャンという枠はありがたいものです。そうではあるけれど、僕がやっている音楽はユーモアが多め。お客さんの好リアクションを求めてついつい「笑い」を入れてしまいます。その系統ゆえ、やはりテレビ番組のコメントでも面白い発言を求められてしまいます。そろそろ、みなさん気づいていいころだと思うんですけど、実際の僕はすごくシャイですごく真面目なんです。「俺、面白いで!」とぐいぐい前に出るタイプでは決してないですし、大勢の前で自ら率先しておしゃべりするのも苦手です。そのことを理解して起用してもらいたいものです。高校時代、授業中に大声で先生にツッコミいれてクラス中の笑いをさらっていた藤本くんや中山くんより、休み時間に一人ぼそっと妙なことつぶやいていた倉田くんの笑いが好きなタイプだったし。僕の“笑い”の原点のひとつは彼だと思います。倉田くん、めっちゃいい視点もってたもんな。今、なにやってんねやろ…?おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年10月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ミュージカル」です。僕のミュージカル体験で思い出せることは、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のアトラクションでドラキュラやフランケンシュタインが歌って踊る「ユニバーサル・モンスター・ライブ・ロックンロール・ショー」を観たことくらいですかね。あとは、ディズニー映画の『ライオン・キング』や『リトル・マーメイド』などを思い出すくらいで、ぶっちゃけ、まったく詳しくはないんですけどミュージカルへの興味はめちゃくちゃあります。それに僕のライブはとてもミュージカルと親和性があるような気がします。だって、ひとりで歌もダンスも寸劇もこなしていますから。これはもう、ひとりミュージカルです。それをもうちょっと突き詰めてみたいですね。あと、ミュージカルだと舞台美術があるじゃないですか。それに憧れます。僕はいつもパソコン1台だけで、何もないところでライブを披露する省エネ派ミュージシャン。階段があったり、大道具を使った仕掛けがあるような舞台も作ってみたい。段差がひとつあるだけで、表現の幅はぐっと広がる。それを体感してみたいです。前にもお話ししましたが、その場にあるものや感情を歌詞にして即興で歌うことも得意なので、これもミュージカル向きやなと思います。先日も、僕がシーズン・レギュラーを務めていたNHK Eテレの『天才てれびくんYOU』のロケ中にキッズたちが、今言いたいことを歌にして語り合うという洒落た遊びをしていたので交ぜてもらったんですが、僕はどのてれび戦士たちよりこの遊びがうまかったですね。もう圧勝でした。「お茶をとってほしい、でも誰も全然とってくれない」という悲しみを歌にしたんですが、キッズたちは僕の歌に夢中で大爆笑。これは俺の勝ちやなと思いました。僕はミュージシャンで相手は子どもですけど、勝ちは勝ちです。ミュージカルの世界では、今2.5次元が大ブームじゃないですか。『テニスの王子様』にはじまり『弱虫ペダル』とか『刀剣乱舞』とか。ひとつのジャンルとして確立されています。これは僕、出たいというより、もはや作ってみたいですね。大勢の人と僕が一緒に歌って踊るのは無理だけど、演出するのは面白いかもしれない。というのはアイドルの楽曲を作ったときに思ったんですよね。岡崎体育歌劇団はぜひやってみたいことのひとつです。なにか面白いものができそうです。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年9月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月23日9月18日、シンガーソングライター・岡崎体育(29)が10月よりスタートする朝の連続ドラマ『まんぷく』(NHK総合)に出演すると発表された。今作で連続ドラマ初出演となった岡崎は、『まんぷく』の公式サイトで《『存在するだけで鼻につく』という天性の才能を活かして、生意気なキャラクターを演じられるよう尽力しますので、温かい目と冷ややかな目の両方で見守っていただけると幸いです》とユーモアあふれるコメントを出している。進駐軍に逮捕された長谷川博己(41)演じる立花萬平たちが収監された雑居房で、その動向や発言を監視するMP(軍警察)を演じるという岡崎。カリフォルニア生まれだが、大阪生まれの日本語を話す役どころだ。報道を受け、ネット上ではドラマ内で岡崎の代表曲とのシンクロが期待されているという。というのも岡崎は以前、自身のツイッターで“冷蔵庫に貼ってあるなんの変哲もない日本語のメモ書きを英語風に読む”という動画を投稿。そのユニークな内容に、22万件近く拡散されるなど瞬く間に大きなバズを生んでいた。さらにその後、動画の拡張版ともいえる全編英語風に聞こえる日本語詞の曲『Natural Lips』まで制作。『MUSIC STATION』(テレビ朝日系)でも披露するなど、大きな盛り上がりを見せていた。そのためネット上では《岡崎体育が日本語に聞こえる英語や英語に見える日本を話すところまで見えた》《岡崎さんの役柄ってあの動画からの採用なのかな》などの声が。“持ち曲と朝ドラとの夢のコラボレーション”を望む声が溢れているのだ。発表後にツイッターで《朝ドラで役者をやらせてもらいます。来シーズンはヒロインも狙っています》と綴った岡崎。個性派俳優として活躍する未来も近いかも!?
2018年09月18日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「僕の仕事環境」です。もう何度かお話ししていますが、僕はいまだに京都府宇治の実家暮らしです。楽曲を作る仕事場は実家の自室ということになります。小学校時代から愛用している勉強机が僕のスタジオです。そんなわけで、メジャーミュージシャンいち劣悪な環境で制作をしている自負がありますね。全然、自慢げに話すことではないですけど…。機材や音楽を作るソフトはインディーズ時代からまったく同じです。普通、メジャーになったらちょっとええハード買ったり、高くて手が出なかった楽器買うとかしがちじゃないですか。僕、それ全然興味ないんです。先週お話ししたw-inds.の橘慶太さん。彼はめちゃくちゃDTM(Desktop Music)に精通されていて、同じ会話レベルを僕に求めてくるんですけど無理なんです。「最近出たあのソフトすごくいいよね」とか言われるんですけど、ひとっ言も意味がわからないです。仕方なく聞き流してます…。もう少し詳しく説明すると、僕はCubaseというDAW(Digital Audio Workstation)を使っています。これは、ヒャダインさんとか中田ヤスタカさんも使われている日本では主流の音楽制作ソフトです。ただプロともなるとみなさんさらにエフェクトや音色を追加したり、カスタマイズして独自の音楽環境を構築していくわけですが、僕が買ったのは「これだけあれば大丈夫!」的な、初心者が買いがちなコンプリートセット1つだけ。あと、作曲に欠かせないMIDIキーボードも僕が使っているのは鍵盤の数が30くらいしかない。普通は49とか61、88あるんですけどね。弾いていて「上の音、ここまであれよ!」というとき、多々あります。それでも僕がこの仕事場を変えないのは、この環境こそが“岡崎節”を生み出しているんじゃないかなと思うからです。制限があるからこそ、他のアーティストと違うメロディやアレンジが生まれるのではないかと。うれしいことに世間でも僕の作った楽曲は“ハイクオリティ”なんて称されることがある。こんな劣悪な環境でも評価をいただけると、それならこのままでええか、と思っちゃうんですよね。あと、はっきり言って僕の機材は中高生のおこづかいで買えるレベル。僕を見て、若い子たちが「これなら自分でもできるかも」とか「なんなら岡崎体育超えてやるわ」とやる気になってもらえたら、正直うれしいです。おかざき・たいいく『テンゴちゃん』(NHK総合 毎月1回土曜深夜)がレギュラー番組に。JINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から全国7か所にて。※『anan』2018年9月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「彼氏にしたいミュージシャン」です。これね、めっちゃ考えたんですけど、僕のミュージシャン交友録の中では今のところ1人しか思いつきません。基本的にミュージシャンという職業は、お付き合いをするのに向いていないと思っていただいたほうがよいです。女にだらしないとか、金にだらしないとか、もう単純に全部だらしないとか、そういうタイプがどうしても多い気がします。これはすでに答えの出てしまっていることですね。みなさん、あきらめてください。唯一この人は!と思いついたのがw-inds.の橘慶太さんです。6月にw-inds.と岡崎体育で対バンをさせていただきました。そのご縁で仲良くさせていただいています。よく一緒にオンラインのゲームをしていて、いろいろおしゃべりします。もう合計で100時間以上しゃべっていると思うんですけど、慶太さんってまったく人としての“粗”がないんです。完璧なんです。僕はこういう性格なので、ついつい人の粗探しセンサーが働いて「あ、今のひと言、性格悪いとこ出たな」とか「今の発言まったく心こもってないやん」と感じとってしまうんですが、慶太さんとトークしていてそういうことを思うことがただの一度もない。奥様と12年にわたる交際の末にご結婚されているというのも誠実な感じがして素敵ですし、実際にお話ししていても子煩悩なんやなと思う瞬間もたくさんあります。音楽的な才能も素晴らしいですし、すごく努力もされている。一緒にサッカーゲームをしていて「慶太さんのキャラ、めっちゃ足速いですね」って話をしたら、「俺、実際も足速いよ」と返ってきて、「お!?これ、自慢きたか!?」といよいよ粗が出るかと良からぬ期待をしたら「肉体改造して6年かけて100mのタイムを10秒5まで縮めた」とか、それ本気ですごいやつやん!めっちゃ努力してはるやん!と……。しかも、性格もとても穏やかで優しいんです。だからもはや彼氏にしたいというより人間としてこの人、最高傑作ちゃうか……と思います。僕が言いたいのは、こんなできた人は滅多におらんから、ミュージシャンとは付き合わないほうがええってことです。でも、楽器持つと魔法にかかっちゃうんですよね。パートとして女子に人気あるのは意外とボーカルやギターよりベース。ベースの男はモテますし、女たらし率もなぜか高い。かくいう僕もバンド時代はベースでした。……またベースしよかな。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」が開催決定!11月17日(土)埼玉・三郷市文化会館から、’19年1月25日(金)東京・NHKホールまで、全国7か所にて。※『anan』2018年9月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年09月04日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ラジオ」です。先週ちらっとお話ししましたが、僕は地元の「α-STATION」(エフエム京都)でレギュラー番組『Okazaki Radio Channel』を持っています。もう2年以上かな。おかげさまで大変好評で当初は30分番組だったのに、1年くらいで1時間に拡大させてもらってやっています。僕が出ているメディアの中でもっとも素の僕がわかるのが、このラジオなんじゃないかなと思います。ラジオってすごく古くからあるメディアですし、「Video Killed the Radio Star(ラジオ・スターの悲劇)」じゃないですけど、今やテレビですらYouTubeに殺されかけている時代。ラジオの存在意義とは?と思っていたんですが、番組を持ってその認識は変わりました。まず第一に、ファンの方とのコミュニケーションがめちゃくちゃとれる。僕の番組にもさまざまな疑問・質問が届きますが、それに何分もかけてきちんと答えられるし、リスナーと対等に会話できます。また、ファンの方が自分の声をアーティストに届けられるという意味でも、応援しているアーティストのラジオ番組はとても大事な場所なんだと思いました。いまどき、SNSの生配信もあるしそこでも十分ダイレクトに会話できると思っていましたが、ネットってやっぱり消費されるスピードも早いんですよね。一つ一つのコメントもサーッと流れていってしまう。ラジオはなんかそこの質量が違う感じ。会話の深さまで追求できる感じがします。もう一ついいところは、好きな曲を流せるということ。僕の番組ではもちろん僕が何を流すかを決めています。自分の曲や友達のバンドの曲、海外のアーティストでいま気に入っている曲なんかをかけています。そうすると、意外な曲にいい反応があったりする。知らなかったけど気になってCD買いましたとか言ってもらえると、とてもうれしいです。やっぱりラジオって、そのアーティストだとか音楽ジャンルが好きな同士が集まるから楽しいっていうのもあると思いました。なんか、遊び場とか秘密基地のような雰囲気。部屋でひとりで聴いてるだけかもしれないけど、でも特別なたまり場に繋がっているような感じ。そこで新しい曲や知らなかったバンドを教えてもらって、みんなで共有して意見交換して。…でも、僕が流した友達のバンドの曲をすごく気に入ったからといって、僕から別のバンドに乗り換えられてしまうのはちょっと切ないです。おかざき・たいいくJINRO presents 岡崎体育ホールワンマンツアー「エキスパート」開催決定!11/17(土)埼玉・三郷市文化会館から、’19年1月25日(金)東京・NHKホールまで、全国7か所にて。※『anan』2018年8月15・22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年08月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「マネージャー」です。インディーズ時代に僕のことを見出してくれたのは今のマネージャーの松下です。最初はなかなか心を開けずに、届いたメールも2週間近く無視していたんですが、彼女の熱意に押されに押され続けて、ソニーミュージックとメジャー契約を結ぶことになりました。彼女いわく「体育さんと話をしていて目があうようになるまで1年、心を開いてくれたと実感するまで3年かかった」ということですが、僕は他人を信用するのにまあそれくらいは時間がかかるので、逆にそれができあがってしまえば揺るがないので、今はすごくいい関係で仕事ができていると思います。基本的にマネージャーはアーティストのスケジュール管理や身の回りの世話をしてくれます。その仕事内容は、担当するミュージシャンや人となりによってだいぶ違うと思います。とくに僕はひとりなので、例えばラジオのDJ助手とか普通のマネージャーならやらんでもいいようなことまで彼女にお願いをしています。バンドのメンバーでもいればメンバー同士でおしゃべりしていればいいことですが、僕にはその相手がいないし、僕がよく知らん人としゃべれるタイプではないので、ラジオでは彼女に話し相手になってもらえて助かってます。同じようなことでいうと、ライブの打ち上げに参加してもらうこともあります。これもバンドメンバーが数人いれば、誰か1人でも2人でも参加しとけばカタチになる。でも、僕はひとりきり。僕が参加しなきゃ不参加です。そこで、松下の登場です。疲れ切って早々に帰ってしまう僕の代わりに、彼女が持ち前の社交性で打ち上げの場で楽しくおしゃべりして、岡崎体育の印象をあげてくれる。これは、何にも代え難い、アーティスト・岡崎体育への貢献です。痩せろとか、お菓子食べすぎとか、朝ごはん食べてきなさいとか、髪型キショイとか、まあいろいろ言われますがそれもありがたいと思っています。僕の持論ですが、男性アーティストには女性スタッフが、女性アーティストには男性スタッフがつくべきだと思います。やっぱり、ファンの方の視点、異性からの見え方って大事なんですよね。ファンの方に近い感覚って同性からの見え方だけだとどうしてもズレが生じてしまう。だから、女性視点の意見、マネージャーの松下が生理的にキモくないかどうかを岡崎体育のディレクションの最重要項目にしています。おかざき・たいいく8/5、NHK‐FM『今日は一日“岡崎体育と合唱”三昧~Nコン85回記念だよ~』(12:15~18:00)に司会で出演。11/17より全国7か所にて、初の全国ホールワンマンツアーが開催決定!※『anan』2018年8月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年08月12日お笑い芸人の宮川大輔が、マーベル・スタジオ最新作『アントマン&ワスプ』(8月31日公開)で、新キャラクターのFBI捜査官・ウーの日本語吹き替えを務めることがこのほど、明らかになった。2015年に公開されて大ヒットを記録した映画『アントマン』の続編となる同作。身長1.5cmの最強ヒーロー・アントマンと、彼を支える最強ヒロイン・ワスプの活躍を描く。このたび、新キャラクターである日本語吹替版キャストに宮川が決定。演じるのは、ある大事件からアントマンを監視しているFBI捜査官のウー。しっかり者の捜査官かと思いきや生真面目すぎて空回り。アントマン誕生の鍵を握る「研究所」を巡り攻防を繰り広げる“アントマンたちVS謎の敵ゴースト”の背後から、アントマンをしつこく追いかけ回すという面白い役どころだ。演じた本人も、「熱い人だけど空回りしているところもあったり、間抜けなところもあって面白い人。『まだ出てきよった!(笑)』と思えるような、演じてても大事(な存在)やなと思います」とキャラクターの魅力を語る。これまでにもアニメ・実写ともに吹替声優の経験がある宮川だが、“実写の人間役”を担当するのは本作が初めて。またそれだけでなく、今回は関西弁を封印し自身初の“標準語”での演技となる。宮川は「周りにも標準語の男の人があんまりいないんですよ、関西出身ばかりで。だから、いざ自分がやろうと思ったら、『やめて!』みたいな女の人みたいな感じで言いそうになるんですよ。なので、そこは苦労しましたね」と苦労を打ち明ける。また、「標準語が難しくて女の人みたいな口調になってしまった時に『今のいいですね!』と逆に乗せてもらってウーができていきました」と失敗からキャラクターが生まれていったというアフレコ裏話も披露。作中では長セリフでアントマンを圧倒するシーンもあり、関西弁を封じられた宮川がどう演じたのか、そして、ウーはアントマンたちの何でも”アリ”の戦いにどう加わっていくのか、期待が高まる。(C)Marvel Studios 2018
2018年07月20日マーベル・スタジオ最新作『アントマン&ワスプ』にて、新たに登場するキャラクターの日本語吹き替えを宮川大輔が担当することが決定。自身初の“標準語”での演技に挑戦した、アフレコ収録後の宮川さんのコメントも到着した。この夏、映画史上最小にして最強のヒーロー“アントマン”&ヒロイン“ワスプ”が贈る、ユーモアあふれるバディ・アクションムービーとなる本作。すでに、ワスプ/ホープ・ヴァン・ダイン役を女優・内田有紀や、アントマンの陽気な友人ルイス役を「ブラックマヨネーズ」小杉竜一が吹き替え続投することが決定しているが、今回参加が明らかになった宮川さんが演じるのは、ある大事件からアントマンを監視しているFBI捜査官の“ウー”。しっかり者の捜査官かと思いきや、生真面目すぎて空回り…。アントマン誕生の鍵を握る「研究所」を巡り、攻防を繰り広げる“アントマンたちvs謎の敵ゴースト”の背後から、アントマンをしつこく追いかけ回すという面白い役どころだ。春ドラマ「崖っぷちホテル!」など、様々なドラマや映画に出演している宮川さん。これまでにもアニメ・実写ともに吹き替えの経験があるものの、“実写の人間役”を担当するのは本作が初めてとなり、「正直、やっぱり難しいですね」と収録の感想をひと言。「自分やと(自分が演じると)やっぱり自分じゃないですか。だから、『“ウー”ってどんな声なんやろ』とか考えながらやって、自分の声を聞いたとき、若すぎるとか優しすぎるのかなとか色々なことを思いました」と、演じる上で迷いもあったそう。また、今回は関西弁を封印し、自身初の“標準語“での演技に挑戦。「周りにも標準語の男の人があんまりいないんですよ、関西出身ばかりで。だから、いざ自分がやろうと思ったら、『やめて!』みたいな女の人みたいな感じで言いそうになるんですよ。なので、そこは苦労しましたね」と、慣れない言葉遣いに苦戦した様子。演じるキャラクターについては、「熱い人だけど空回りしているところもあったり、間抜けなところもあって面白い人やなと思いますね。どこかで出てきたら、『まだ出てきよった!(笑)』みたいな。演じてても大事(な存在)やなと思いますね」と説明している。なお、作中では長セリフでアントマンを圧倒するシーンも登場するそう。関西弁を封じられた宮川さんがどう演じたのか、吹き替え版も必見だ。『アントマン&ワスプ』は8月31日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:アントマン&ワスプ 2018年8月31日より全国にて公開©Marvel Studios 2018
2018年07月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライブのMC」です。ライブではほとんどのアーティストがMCをします。そもそもなんでMCって言うんですかね?司会の意味のマスター・オブ・セレモニー?それともマイク・コメントの略?僕はバンドにおけるMCって「待ち(休憩)」と「チューニング」の時間だと思います。…あまりうまいこと言えませんでした、はい。僕のライブでは1曲ごとにMCが入ります。岡崎体育としてソロでステージに立つようになってからはずっとこのスタイルです。その前やってたバンドはMC一切ナシの、楽曲で伝えたいことは伝える系の尖った感じでやっていたんですが、1人ともなるとそうもいきません。僕は、音源をパソコンのDTMソフトからそのまま流すスタイルをとっています。そうすると、ここは低音を下げて出したいとか、台詞部分の音量は上げたいとか、そういう音の調節も全部、自分でできてしまうんです。今でこそ、僕のツアーに制作チームのPA(音響)部隊が帯同してくれていますが、インディーズのころなんて、基本PAはライブハウス任せです。PAとは、音楽が客席で聴きやすいようにバランスをとったり、音量を変えたりという操作をしてくれるスタッフのことですが、これが、知らんライブハウスとかだと信頼できる方ばかりじゃない。PAさんにもそれぞれのクセとか好みがあるので。でも、僕は僕がやりたいようにやりたいので、スタッフには「全部、音の出方を平坦にしといてください」とお願いして、こちらでデータを調整して音を出してるんです。ただそのために、一曲一曲、データを読み込む時間がかかってしまうんですね。だいたい30秒くらい。それでMCを1曲ごとに挟むようになったんです。客席とベラベラおしゃべりして迎合しているようで実は、かなりトゲトゲと尖った僕のこだわりのためにこのスタイルになっているんです。でもそのおかげでMCの腕はかなり鍛えられたと思います。飽きさせない工夫もしてますよ。苦手なのは地方行ってその土地の名物食べたよー、観光地行ったよー系のMC。そういうのって誰でも同じだし飽きますよね?だから僕は、お客さんに問いかけます。地元の人が行く美味しい店教えてとか。どこ行くとおもろい?とか。なのでみなさん、僕のライブ来るときはおすすめのスポット考えてから来てくださいね。おかざき・たいいくタイアップ曲満載の企画アルバム『OT WORKS』が発売中。7月24日(火)、「夜の本気ダンス O‐BAN‐DOSS×LIVE TIPS presented by WOWOW」(会場:キネマ倶楽部)に出演。※『anan』2018年7月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2018年07月14日