岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ライブのMC」です。
ライブではほとんどのアーティストがMCをします。そもそもなんでMCって言うんですかね?司会の意味のマスター・オブ・セレモニー?それともマイク・コメントの略?僕はバンドにおけるMCって「待ち(休憩)」と「チューニング」の時間だと思います。…あまりうまいこと言えませんでした、はい。
僕のライブでは1曲ごとにMCが入ります。岡崎体育としてソロでステージに立つようになってからはずっとこのスタイルです。その前やってたバンドはMC一切ナシの、楽曲で伝えたいことは伝える系の尖った感じでやっていたんですが、1人ともなるとそうもいきません。
僕は、音源をパソコンのDTMソフトからそのまま流すスタイルをとっています。そうすると、ここは低音を下げて出したいとか、台詞部分の音量は上げたいとか、そういう音の調節も全部、自分でできてしまうんです。今でこそ、僕のツアーに制作チームのPA(音響)部隊が帯同してくれていますが、インディーズのころなんて、基本PAはライブハウス任せです。PAとは、音楽が客席で聴きやすいようにバランスをとったり、音量を変えたりという操作をしてくれるスタッフのことですが、これが、知らんライブハウスとかだと信頼できる方ばかりじゃない。