ヤバイTシャツ屋さんと岡崎体育のコラボレーションによる新曲「Beats Per Minute 220」が、2022年1月24日(月)に配信リリース。ヤバTと岡崎体育の初コラボ楽曲「Beats Per Minute 220」ヤバイTシャツ屋さんと岡崎体育が初のコラボレーションを実施。お互い2016年にメジャーデビューし、ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやと岡崎体育が同じ中学校の先輩後輩であることなど、共通点が多く、互いに高め合いながら日本のカルチャーシーンを築き上げてきた両者が初めてタッグを組む。コラボレーションによる新曲「Beats Per Minute 220」は、2022年4月2日(土)に幕張メッセで開催される音楽イベント「Red Bull SoundClash 2022」に向けて制作した楽曲。2組のアーティストが個性と技量を競い合う新スタイルの歌合戦イベントに相応しい、疾走感に溢れた一曲となっている。本楽曲の発表にあたり、こやまたくやは「今回初めてがっつり 1 曲を一緒に作りました。めちゃくちゃカッコいい自信作。ほんまにすごい楽しくてライブ映えする。」とコメント。岡崎体育はは「お互いがゼロの状態からイチにして 100 にするってのは無かったので、どんな風になるのかな想像できなかったけど、疾走感が凄くあるので、もしかして曲の途中でお客さんみんな走って出てっちゃうかもしれない」とのコメントを寄せている。ミュージックビデオも公開なお、1月27日(木)20:00にはミュージックビデオも公開。こちらも併せてチェックしてみて。詳細ヤバイTシャツ屋さん×岡崎体育 新曲「Beats Per Minute 220」配信リリース日:2022年1月24日(月)<イベント情報>Red Bull SoundClash 2022開催日:4月2日(土)開催時間:開場 15:00/開演 17:00会場:幕張メッセ9~11番ホール住所:千葉県千葉市美浜区中瀬2-1料金:限定盤(CD+DVD)付指定席 7,777円/小人 5,777円、指定席 6,500円/小人 4,500円※18歳未満購入不可。※チケットは1人6枚まで。※大人は18歳以上、小人は6歳以上18歳未満。未就学児同無料。
2022年01月27日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「2022年」です。年明けなので今年の抱負をここに記しておきたいと思います。2022年にやりたいことといえば、まず何よりオリジナルアルバムをリリースしたいですね。昨年10月に『FIGHT CLUB』というアルバムをリリースしましたが、これが前作から2年9か月ぶりと結構間が空いてしまったので、次はもう少し早めのスパンでリリースしたい。いや、正直言えば、空いている間にタイアップ曲などをまとめた『OT WORKS II』や、ポケモン映画の劇中歌をまとめたアルバムも出しているので、結構楽曲制作はしているんです。僕はデビューして6年たちますが、アルバムだけでいえば7枚出しているので1年に1枚以上出していることに。でもオリジナルアルバムにはタイアップ曲を入れないという縛りを自分に課しているので、そこはどうしても間隔が空いてしまう。なので今年はできるだけ自分のための楽曲制作に時間をあてたいですね(とはいえ、タイアップや楽曲提供のお話も引き続き積極的に取り組んでいきたいと思っています)。あとはやっぱりライブをもっとできるようになるといいですね。3月からワンマンライブの全国ツアーを予定しています。先日の横浜アリーナでのワンマンでも実感しましたがライブはいいです。でも、やっぱりみなさんの声が聞けないのが残念です。少しずつ日常が戻りつつある今、期待するのはノーマスクで、お客さんたちが自由に声を出して歌ったり、歓声を出せるライブができること。早くもっとダイレクトな交流がしたいです。プライベートでいうと「死ぬまでにやりたい100のこと」リストを少しでも消化したいです。富士山にも登ってみたいし、バンジージャンプも跳んでみたい。以前、バンジーを跳ぶとしたらマザー牧場のちびっこでもできるようなバンジーでええやろというような話をしたと思いますが、そこは少し考えが変わりました。僕がマザー牧場のバンジー跳んで、何がおもろいねんと。どうせやるならとびきり怖い日本一高いバンジーに挑戦したいです。とはいえ、自分で跳ぶ勇気があるとはまだ全然思えません。誰かに背中を押してほしいと思って、押してくれないかとマネージャーの松下にお願いしてみましたが、「バンジーは押してはいけないんですよ。自分の意志で跳んでください」とあっさり断られてしまいました。そうなってくると、やっぱりイヤやな、と思っています。おかざきたいいく全国ツアー、岡崎体育ワンマンライブ「実写版 クッキングばぁば」は、3/4愛知公演を皮切りに5都市で6公演開催。TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演中。※『anan』2022年1月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月22日『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』(所在地:京都府京都市左京区)が、美しい自然と文化・歴史が調和した京都岡崎において、日本国内では約20年ぶりとなる「ホテルオークラ」ブランドの新ホテルが、本日2022年1月20日に開業しました。ホテルオークラ京都 岡崎別邸は、スイートルーム8室を含む60室のホテルで、ホテルオークラとして手掛ける初のスモールラグジュアリーホテル。大人の隠れ家のような“別邸”で、新時代の京の美意識を感じられる空間、お客様一人ひとりへのきめ細かなおもてなし、そして美食に癒される滞在を楽しめる。『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』日本庭園からの外観開業に際して、『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』の総支配人に就任した新川 達也は、以下のように述べております。 「世界から注目され、数々のラグジュアリーホテルが誕生する京都において、伝統と革新が交差する、独創的で文化の薫り高いホテルを開業できたことを嬉しく思います。新時代の京の美意識を継ぐホテルとして、お客様一人ひとりに寄り添うおもてなしを通じて長く愛されるホテルを目指してまいります」■客室タイプごとに異なるアートピースを設えた趣ある空間当ホテルでは、館内のインテリアやダイニングシーンを通して、現代的な京の美を随所で感じることができます。インテリアには京都の伝統工芸を担う後継者6人によるプロジェクトユニット「GO ON(ゴオン)」をはじめ、京都を拠点に活動する芸術家を中心に精緻なアート作品を設えました。西陣織「細尾」のオリジナルアートピースを設えた『別邸スイートルーム』東山に佇む山荘をテーマに設えた客室は60室。北側に位置する客室からは、隣接する「真宗大谷派岡崎別院(東本願寺岡崎別院)」の庭園や東山に広がる豊かな自然の連なりが楽しめます。また、西陣織「細尾」が手掛けた“光と揺らぎをまとった湖面”を織物で表現した作品(2部屋)や、書家の川尾朋子氏が空中での筆の動きに着目した作品「呼応」の連作(6部屋)を堪能できる全室バルコニー付きのスイートルームを用意しています。水面を織物で表現した西陣織「細尾」のアートピース書家 川尾 朋子氏による連作「呼応」柾合わせの技法を用いた 「中川木工芸」の中川 周士氏による作品「開化堂」の茶筒の製法を用いたルームナンバーと 石塚 源太氏の漆(奥)と佐藤 聡氏のガラス(前)アート■イノベーティブ・ガストロノミー「ヌーヴェル・エポック」イノベーティブ・ガストロノミーをテーマとする「ヌーヴェル・エポック」では、オークラフレンチの系譜を引く美食に、京都の四季や食文化を融合させた、その名のとおり“新しい時代”(Nouvelle Epoque)のフランス料理を提供します。旬をとらえ、繊細な味わいを表現した料理の数々や、オークラフレンチを代表するスペシャリテに京のエッセンスを取り入れた一品など、総料理長 山下の美食がゲストのダイニングシーンを華やかに彩ります。総料理長 山下 亮一ホテルオークラに入社後、フランス料理「ラ・ベル・エポック」をはじめ、ホテルの洋食調理部門にて経験を積む。ホテルオークラアムステルダムのコンテンポラリー・フレンチ「シエルブルー」(現 ミシュラン二つ星)での勤務や、サン=レミ=ド=プロヴァンスのミシュラン一つ星レストラン「ラ・メゾン・ジョンヌ」にて更なる研鑽を重ね、帰国後は、ホテルオークラ東京(現The Okura Tokyo)にて腕を振るう。館内のレストランにて副料理長、料理長を歴任し、「ホテルオークラ京都 岡崎別邸」の開業に際して総料理長に就任。和牛パイ包み焼きほんのり味噌の香る九条ネギと フォアグラ 旬の京野菜と赤ワインソースヌーヴェル・エポック内観【イノベーティブ・ガストロノミー「ヌーヴェル・エポック」営業概要】〈営業時間〉ブレックファスト: 7:00~10:00 (L.O. 10:00)ランチ: 12:00~15:00 (L.O. 14:00)ディナー: 17:30~21:30 (L.O. 20:00)〈提供コース料金〉ブレックファスト:アメリカン・ブレックファスト・・・6,050円 / きょうと・ブレックファスト・・・7,865円ランチ:Lunch A・・・1万8,150円 (全8品)Lunch B・・・1万4,520円 (全8品)Lunch C・・・ 9,680円 (全7品)ディナー:Dinner A・・・3万250円 (全9品)Dinner B・・・2万4,200円 (全9品)Dinner C・・・1万8,150円 (全7品)※京の季節に合わせた料理をお召し上がりいただくため、ランチ・ディナーは2カ月毎に新メニューをご用意。※上記料金には、全て消費税・サービス料が含まれています。〈ご予約・お問い合わせ〉ヌーヴェル・エポック TEL:075-771-5766 / E-mail:fb@okazakibettei.hotelokurakyoto.com■『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』 開業記念宿泊プラン開業を記念した特別料金を用意いたしました。この機会に新たなホテルでの滞在をご堪能ください。予約期間: 2022年7月31日(日)まで宿泊期間: 2022年7月31日(日)チェックインまで〈特典〉一般: ベスト・アベイラブル・レートより15%オフOne Harmony会員: 会員料金(ベスト・アベイラブル・レートより5%オフ)より20%オフ〈共通内容〉 開業記念ギフト付き一般料金:スーペリアルーム 5万4,510円~(1室2名様/消費税・サービス料込、宿泊税別)One Harmony会員料金:スーペリアルーム 4万8,738円~(1室2名様/消費税・サービス料込、宿泊税別)※上記は、特典適応後の料金です。ご予約・お問い合わせ:オンライン予約 一般: / One Harmony会員:ホテルオークラ京都 岡崎別邸 予約センターTEL: 075-252-5201 (9:00~18:00)/E-mail:rvs@okazakibettei.hotelokurakyoto.com※One Harmonyは、オークラ ニッコー ホテルズでご利用いただける会員プログラムです。入会金・年会費が無料でホテルをご利用のたびにポイントがたまるほか、多彩な特典を用意しております。-『ホテルオークラ京都 岡崎別邸』 施設概要-所在地 : 京都市左京区岡崎天王町26-6階数 : 地上4階客室数 : 60室レストラン : フランス料理、ラウンジその他の施設 : フィットネスアクセス : 京都市営地下鉄東西線「蹴上」駅 徒歩14分京都市営バス「岡崎神社前」停留所 徒歩1分設計・監理 : 株式会社三菱地所設計施工 : 株式会社大林組内装設計 : 株式会社乃村工藝社 RENS()内装施工 : 株式会社乃村工藝社アートワーク協力先 : 株式会社細尾()、同社参画京都伝統後継者によるプロジェクトユニット「GO ON」()※当ホテルは、三菱地所が開発し、オークラ ニッコー ホテルマネジメントが委託を受けて運営します。
2022年01月21日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アオリ」です。前回の“フェイク”の話とつながるのですが、歌の合間などで入れる「飛べー!」や「踊れー!」のような“アオリ”もライブでとても大事にしています。僕は観客を盛り上げるアオリもよくするタイプのミュージシャンだと思います。これをする上で「影響を受けているな」と思うのが、小さいころからよく聴いていたQueenのフレディ・マーキュリーです。例えば「We Will Rock You」では、フレディはサビの「We will, we will rock you」の部分をほぼほぼ歌わないんですよね。ライブではサビの部分は観客が声を合わせて歌って盛り上がります。フレディはサビ前に「everybody」とか「come on up」「sing it」と声をかけてオーディエンスを煽ります。その煽り方がめちゃくちゃうまいんです。観客が歌いやすくなるような音の持っていき方だったり、タイミングを計ってアオリを入れてくれるんです。みんなが「We will」の「ウィ」の音が出しやすいように、持っていってくれるんです。それがすごいなと思います。僕もライブでは、みんながノリやすくなるようなアオリを常に考えています。「Quick Report」という曲では「観客のボルテージは一気に最高潮に!」というフレーズを入れました。この歌詞で煽られたら「観客のボルテージは一気に最高潮」にならざるを得ないじゃないですか。こちらから先に言ってしまえば、それにノらないのは損ですから、もうやるしかない!となるはず。日本のお客さんは受け身の方が多い。自由に踊るとか、自由に歌うとかを自分発信ですることが苦手です。だからこそ、ステージに立つ側が先導して盛り上げるのが大事かなと思います。僕的なアオリのポイントはまずは声量。どんなことでもめちゃくちゃ叫ぶと「え、大事なこと言ってる!?」とみんな聴いてくれるし、盛り上がってくれる。あとは尺感やタイミングなども大事ですが、もっとも大事なのはやはり、何を言うかだと思います。言葉が大事。本心から湧き上がってきた言葉であれば、小さいライブハウスでもどでかいアリーナでも同じように響くと思う。だから、僕はアオリの文句は事前に決めておかないんです。本番の時にアドリブで出てきたものを言っています。ど直球で泥くさい考え方かもしれませんが、その場その場の思いを乗せたものほどみんながついてきてくれると思っているんです。おかざきたいいくNHK Eテレ『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』Season2(毎週水曜22:00~)の放送がスタート。また、1月16日から始まるTBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2022年1月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月15日2022年2月13日に開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に先駆けてのホストとゲストの対談。岸谷香×和田唱(TRICERATOPS)の後編では、『感謝祭』でのコラボレーションのアイデアがたくさん出てきた。岸谷のプライベートスタジオでの取材であり、すぐそばにピアノとギターがあるので、弾きながら会話が進行。対談自体がコラボレーションの一部分みたいでもあった。一緒に演奏する楽しさは、言葉はもちろんふたりが奏でる音からも伝わってきた。バンドについて、当日の演出について、それぞれの性格についてなど、会話の内容も自在。『感謝祭』への期待が広がる対談となった。※前編は こちら()――岸谷さんと和田さんと根本さんに共通するのは音楽・バンド・楽器への情熱なのではないかと感じます。和田一緒に飲んだ時にも楽器トークで熱く盛り上がったんですよ。女子でこういう人あまりいなかいよなぁって新鮮な驚きがありました。香さん、本当に楽器のこだわりがあるよね。岸谷唱くんのこだわり方とはまたちょっと違うんだけどね。唱くんはギター小僧がそのまま大人になったみたいなタイプじゃない?(笑)ちっちゃい頃からギターが大好きで、ずっと弾いていたんだろうと思うんですね。私は踊りや振り付けが嫌で、「楽器を持たないのは嫌だ」「それは自分じゃない」ってところから始まって、長年かけて、本番のステージで弾けるようになってきたタイプだから。「楽器を離さないぞ」という気持ちは強いんですが、唱くんは自然にギターが大好きだよね。唱くんのライブでの演奏を観ると、「ギター、うまいなぁ」っていつも思いますね。岸谷香和田いやいや(笑)。――2016年にはそれぞれのライブにゲストで出演しています(TRICERATOPS『PREMIUM ACOUSTIC LIVE』2016年4月17日SHIBUYA CLUB QUATTROと『KAORI PARADISE 2016ーはじめてのひとり旅ー』2016年7月24日品川プリンスホテルクラブex)。その時の感想を教えてください。和田僕はいまだにクラブexでの「Diamonds」の最後の締めのフレーズが悔しいよ。本番でしくじりまくって、「もう1回!」「ああ、もう1回!」って4回繰り返したんだよね。(ここでギターを手にして、実際にそのしくじったリフを何度も再現する)あのしくじりはいまだに自分の中でもしこりとして残っている(笑)。岸谷じゃあ『感謝祭』で、そこの部分やる?(笑)和田ぜひぜひ、リベンジさせて!(笑)岸谷TRICERATOPSのアコースティックライブに出た時にも「Diamonds」やったじゃない?和田ああ、やったね。岸谷その時、とても新鮮だった。私は男の子と女の子が無理して同じキーでやるのって、好きじゃないのよ。和田「Diamonds」は男にはキーが高いしね。岸谷だからどっちかがすごくよろしくない状態になるのよ。和田あるある。男のキーに合わせたら女子には低すぎるし。どっちかが無理することになるよね。岸谷だから私は唱くんが歌うところは唱くんのキーにしたんですね。「Diamonds」は普段はEなんだけど、Aでやったのね。出だしが唱くんだったから。和田そうか、途中で転調したんだ(ここで再現して、ギターを弾きながら歌う)。岸谷そうそう、それで間奏で知らんぷりして原曲のキーに戻って、2番は私が歌い出すというアレンジだったんですけど、唱くんの「Diamonds」、とても新鮮でした。あの時はギターなしでハンドマイクだけで歌ったもんね。――それはとてもレアではないですか?岸谷そう。私がピアノを弾いていたんですよ。吉田佳史くんもドラムを叩きながら、笑っていました(笑)。和田僕がギターを弾かないで、ハンドマイクで歌うことって、そうはないからね。岸谷そう。Aのキーでやった「Diamonds」もとても新鮮だった。キーっておもしろいなと思って。あと、来てもらった時に、TRICERATOPSの「ポスターフレーム」を一緒にやって、すっごく楽しかった。この曲は分数コードだから、ピアノに任せて!みたいな(笑)。あれでコラボで伴奏する喜びを知りました。和田香さんとの付き合いのブランクが長かっただけに、その後、お互いのライブに参加したり、一緒に曲を作ったり、レコーディングをしたり、いろんなことを一緒にできて、うれしかったですね。岸谷レコーディングでもTRICERATOPSの中に混ぜてもらって、4人で録るのがおもしろかった。バンドっていいなあと実感しました。バンドっていいテイクが出る時って、あっ、出た!って感じになるよね(笑)。和田その場で何か思いついたら、「おっ、これをやってみようよ」ってすぐにできるしね。「My Life」のサビにギターで「こういうフレーズを入れてみない?」って香さんが言って、その場で一緒にやったの覚えてる?(そのサビのギターのフレーズを弾いてみせる)和田唱(TRICERATOPS)岸谷あっ、やったやった。ふたりで同じ部屋に入って、マイク1本で「せーの」でギターを録ったよね。和田そう、このアルペジオ。(ギターで弾いてみせる)岸谷やったね。(ユニゾンでピアノで同じフレーズを弾く)同じフレーズを一緒に録ったね。和田そうそう、「そこ、同じでいいの?」って僕が聞いて、香さんが「同じでいいの」って。こうやって一緒に演奏していると、どんどん思い出すね(笑)。(しばらく当時のレコーディングを再現して、ふたりでギターとピアノを弾きまくる。さらに一緒にハモっていく。音楽の楽しさ、美しさがスタジオ内にも漂っていく。取材中とは思えない、やわらかくて温かな空気だ)岸谷なんか、止まらなくなっちゃうね。後半のここのところもさ、私が「4小節ぶちぬきでGで行こうよ」って言ってやってたら、唱くんが遠慮なく、「いや、ベースは絶対にBに上がりたい」って言うから「わかりました」って(笑)。林幸治くんが途中で「どっちをやればいいの?」って顔をしていたよね(笑)。ふたりとも一番大事にしているのは、音楽としてグッと来るかどうかだっていうところ(岸谷)和田やりとり、楽しかったよね。ふたりでああだこうだ言い合ってて。しかもそのやりとりのテンポが早い。香さんは僕のことを「せっかちだ」って言うけれど、違うんですよ。香さんのほうがせっかちなんです(笑)。岸谷お互いにそう思っている(笑)。林くん、せっかちがふたりもいるから、困ったんじゃないかな(笑)。音符を数音弾くたびに「違う!それじゃない!」「あっ、それそれ!」とか、どんどんふたりの声が入ってくるから。和田多分、あのレコーディングの日、林は相当疲れたと思う。僕と香さんがあまりにも「ああだこうだ」っていうから。しかもふたりともどんどん思いついちゃうし、その思いつきのテンポが異常に早いでしょ?(笑)。岸谷唱くんが「あっ!」って言った瞬間に、「よし!わかった!」って(笑)。説明しなくても、「あっ」っていうだけで、何を言うかが想像がつくんですよ。途中からマネージャーとか、みんな笑っていたよね(笑)。――以心伝心というか、まさに息が合っているんでしょうね。岸谷すごいスピードで物事が決まっていきました。でもふたりとも一番大事にしているのは、音楽としてグッと来るかどうかだっていうところも良かったですね。――最終的にやっぱり音楽的な共通点があるんですね。和田「My Life」で作った三声のコーラスがあって。「この曲を参考にして、コーラスを作ってきてほしいんだけど」って、香さんが聞かせてくれたブライアン・ウィルソンの曲、実は僕がメチャメチャ好きな曲だったんですよ。『Brian Wilson Reimagines Gershwin』というガーシュウィンのカバーアルバムの2曲目の「The Like in I Love You」。みんなが聞いているようなメジャーな作品じゃないだけに、あれはとてもびっくりした。岸谷そういうことも含めてツーカーでした。「ブライアン・ウィルソンみたいなコーラスを作ってきて」って頼んだら、唱くんが水を得た魚みたいに喜んでやってくれました(笑)。で、唱くんが作ってきたものをその場で歌ったら、それで本チャンOK(笑)。――「ミラーボール」と「My Life」は『感謝祭』でも聴きどころになりそうです。岸谷「ミラーボール」はTRICERATOPSのアコースティックライブにお呼ばれした時にやっただけで、エレクトリック編成のバンド演奏ではやってないんですよ。Unlock the girlsでは演奏しているんだけど、その時は同期ものを使ってエレクトロな感じのポップスでやっているので、実はレコーディングしたあの形は生ではやったことがないのよ。和田そうか、まだ1度もやってないんだ。僕が“girls”の演奏で感心したのは大サビのところで、一拍あけたこと。このやり方っていいなって思った。だってクロスしなくて済むでしょ。岸谷そう。レコーディングはクロスしてたから、あけたの。(ここでギターとピアノでの確認作業がしばし続く)――今回は根本さんとも共演することになります。和田要さんとは『クリスマスの約束』で顔合わせはしていますが、実際の共演は意外にないんですよ。同じ番組に出ているけれど、直接的なコラボはほぼしてないんじゃないかな。――『感謝祭』のコラボ、貴重なものになりそうですね。岸谷要さんもギターが大好きで、ギターソロ、ガンガン弾くんですよ。80年代の超絶ギターソロみたいなのをやるので驚きました。和田ギタリストとしての要さんは僕とはタイプが違うんですよ。プレイはかなりテクニカル。しかも要さんってとてもフレンドリーな性格で、普段はいっぱいおしゃべりして場を和ませてくれるけど、ギターソロになると、真顔になって表情をまったく変えないから、びっくりですよ(笑)。――それだけ真剣に集中しているということなんでしょうね。岸谷私の場合はYukoというギタリストが同じバンドの中にいるから、「ここは弾かなくてもいいや」ってこともあるんだけど、唱くんも要さんもギターを弾かないことはほぼないわけじゃない?ボーカル&ギターが3人いるので、いろいろできそう。ギターを持ってきてもらって、それぞれのギターソロを楽しみたいな。和田僕は精いっぱいやりますよ。今、ギターの話ばかりしてますけど、要さんも香さんもまずボーカリストとして素晴らしいので、そこも気合が入りますね。岸谷要さんはすごいよ。夜中までずーっと歌って、次の日は朝早くから歌っているから。和田ライブで疲れたと思ったこと、1回もないらしいよ。「ライブって疲れないじゃない?」って言うから、「いやいや疲れますよ」って(笑)。岸谷一番年上なのにね。和田喉の調子が悪くても、ライブは楽しいって言いますもん。あれはすごいな。僕は調子が悪い時はライブ、つらいですもん(笑)。要さんの境地に一生のうちに到達できるのかな。岸谷でも要さんも若い時は頑張っちゃってたって話を聞いて、少し安心しましたけど。――和田さんはUnlock the girlsの中で演奏するのはどうですか?和田女性バンドに加わるのは未経験ですから、楽しみです。なんかプリンスみたいですよね(笑)。プリンスも一時期、やってたんですよ、プリンス以外は全員女子。岸谷3RDEYEGIRL(サードアイガール)ね。和田どんなふうになるんだろう?Unlock the girlsでのライブも観させていただきました。いい演奏するし、彼女たちいい表情でやってるし、とても楽しみですね。岸谷彼女たちもメッチャ楽しみにしてますね。彼女たちは年齢的にも多分、TRICERATOPSを聴いていた世代だろうし。和田FLiPとは随分前に対バンしたことがあるので、ギターのYukoちゃんとドラムのYuumiちゃんは前から知ってました。Yuumiちゃんは対バンした流れで、何度か僕らのライブも観に来てくれました。ベースのHALNAちゃんとは共演したことがありませんが、楽しみです。最近は女子のバンドが増えて、いいプレイをする子がたくさんいるよね。岸谷うちのバンドのメンバーも、女の子だからってことではなくて、それぞれいちミュージシャンとして、いいグルーヴを出すんですよ。だから歌っていて、とても気持ちいいの。でありつつ、女の子としての良さも持っているので、いいなあと思っています。――バンドとソロの魅力ということについても聞きたいのですが。おふたりともバンド活動もソロ活動もやっているという共通点があります。和田いや、僕はそんなにソロをやった感はなくて。岸谷ええっ?思いっきりソロじゃない?和田ソロなんだけど、ひとりでやってきたからね。これがバックバンドを入れてやっていたら、ソロ活動をやっているという感覚が強くなるのかもしれないけれど、僕の場合はレコーディングもひとりだけでやったし、ライブもひとりだけでしょ。岸谷ああ、そっか。和田だからひとりでやりましたというだけで、ソロ活動をやりましたという認識があまりないの。岸谷でもそうかもしれない。ソロ活動って、バンドと何が違うかというと、1対サポートという関係性があって、他の人がいることが大きな違いになるわけだけど、ひとりでやってると、そこはないもんね。和田そうなんだよね。バンド以外の他の人とやったことがなくて、そこも未経験。僕は未経験が多いですね(笑)。――サポートメンバーとやることはイメージできないんですか?和田今のところはそうですね。自分がソロをやるとなった時に、考えはしたんだけど、まだ今は違うかな、どこまでひとりでできるか確かめたいなという気持ちが強かったんですよね。岸谷バンドを解散したわけではないことも大きいんじゃない?“バンドがあるのに、なんで他の人とやるの?”みたいな感覚もあるでしょ。和田ああ、それはちょっとあるね。岸谷私もプリンセス プリンセスで活動していて、ソロをやった時には、全然違う音楽性でやることを意識しました。オーケストラを入れるとか、これだったら、まったく違うものだから、他の人とやるのもわかるよねって、誰しもが納得する形でやっていた気がします。だって、ソロをやると言いつつ、違うバンドみたいな形でやると、浮気してるみたいになるじゃない?和田そうなるよね。浮気感はどこかで出てくる気がする。サポートメンバーとやるんだったら、バンドでやればいいんじゃない?とか、いろいろ考えますね(笑)。岸谷私はバンドを体験して解散して、その後、サポートのメンバーもひとりぼっちも体験して、またUnlock the girlsをやっているわけじゃない?プリンセス プリンセスが解散した時、「ガールズバンドはもうやらないぜ」って思ったんだけど、今はまたこういう形でやることができて良かったなと思っていますね。和田今言われるまで、プリンセス プリンセスとUnlock the girlsが同じくガールズバンドだってこと、まったく意識してなかった。岸谷私は男性ミュージシャンとやる時には“1対サポート”という関係を感じるのね。だからバンドをやるなら、やっぱり女の子がいいなあって思いました。バンドって、きっと気質だよね。もともとソロで活動している人がバンドをどう捉えているかはわからないけれど、“1対サポート”と“バンド”って、外から見ると、同じ形態に見えるかもしれないけれど、まったく違うものだから。同じように歌っていても、感覚もまったく違うしね。私はやっぱりバンドが好きだな。理由はわからないけれど、されどバンドなんだよね。和田僕は子供のころからバンドへの憧れがあったからね。自分がデビューする時もバンドでデビューしたいと思っていたし。バンドって、実際にやってみるまではどういうものなのかよくわからないのに、その一員になりたいという憧れだけはずっとあって、今もその感覚は続いてますね。岸谷バンドって、その人たちが集まっただけで、音を出さなくてもバンドのたたずまいがあって。どんなに演奏がうまくても、バンドとそうじゃない人たちとでは出てくる音が違うと思うんですよ。精神の違いみたいなものが出るというか。僕は要さんが仕切るんじゃないかと思っていますよ(和田)――『感謝祭』では岸谷さん、和田さん、根本さんで、ギター、キーボード、コーラス、いろいろな組み合わせが考えられますが、今の時点で考えていることはありますか?岸谷とりあえずステージに鍵盤も置くことだけは決めているから、唱くんとピアノとギターでふたりだけというのはやりたいですね。和田それもいいね。――さっきからピアノとギターでふたりでやってる感じ、いいですよね。和田そう、あの感じですよね。「My Life」みたいな曲をふたりでやるのもありだし。岸谷要さんともふたりでやりたいし、唱くんともやりたいですね。あとはそうだな、生まれて初めてのガールズバンドの一員に加わっての演奏も楽しんでいただきたいですね。うちのバンドのメンバー、みんな、コーラスがめっちゃ上手だから。和田あ、それはいいね。そう言われると、「My Life」もコーラスがほしくなっちゃうな。歌えるっていいねぇ。岸谷あとは唱くんとの出会いの曲でもある「Fever」を、許してもらえるなら、私たちでアレンジして、鍵盤を入れたり、コーラスを足したり。和田もちろん。岸谷女子の「Fever」にしたりとか。和田ああ、いいね、だったら僕はギター、弾かないな(笑)。それもいいでしょ、ハンドマイクを持って、ノリノリで踊りながら歌う(笑)。岸谷それはおもしろそう。でも唱君はギターがないと、途中で間が持たなくなるかもよ。和田あり得るけれど、それはそれで楽しもう!(笑)。岸谷ただお呼びして、私たちがバックバンドをやりますっていうだけだともったいないから、せっかくだから、驚かせるくらいこっちでアレンジしちゃいたい。和田ああ、いいね!岸谷「もし嫌なところがあったら言ってね」って。和田OK、OK。じゃあアレンジしておいて。キーだけは現キーで、アレンジはもうおまかせ。岸谷やったー!(笑)岸谷楽しみだなあ。ツインギターをやろうよ。オクターブでハモったり。和田いいよ。楽しみだね。曲、何をやるか考えておいて。岸谷はい!(笑)――岸谷さんと根本さんの対談では、和田さんがリハを仕切るのではないかとの話になっていましたが。和田いやいや、僕は要さんが仕切るんじゃないかと思っていますよ。多分、僕がいちばんおとなしいですよ。――『感謝祭』のトーク、かなりにぎやかになるんじゃないですか。和田要さんとは先日放映された『クリスマスの約束』でもご一緒しましたけど、要さん、転換の時もいろいろ話していたんですよ。放送されないところも、要さんが全部つないでいた。あのパワーはすごいですよ。僕はきっと本番ではそんなにしゃべらないと思いますよ。最近、わかったことなんだけど、まわりがあまりしゃべらないと、結構喋るんですよ。ここは僕がまとめなきゃいけないんだなっていう本能が働くんですね。でもまわりに喋る人がいると、おとなしくなる傾向があります(笑)。――責任感ゆえに話すということですね。和田TRICERATOPSでは、今は林も喋るようになりましたが、以前はほとんどしゃべらなかったので、僕が話すようにしてましたし、うちの家族といる時、母がいて、奥さんがいる時って、僕はまったく喋らないです。要さんがいて、香さんがいるでしょ。きっとそれと同じ現象が起こるような気がする。僕は時と場合によって、すごく変わるんですよ(笑)。岸谷私も実はそうだから、シーンとなる場面があるかも。いや、ないかな(笑)。そこは要さんを頼りましょう。和田要さんは「何も考えてなくても、口を開けば、どんどんトークが勝手に出てくる」って言ってましたからね!「でまかせでいいんだよ」っていうんですが、でまかせにしては気が効いた言葉がたくさん出てくる。やっぱり才能ですよね。――今回の対談でもふたりのかけあいは相当おもしろいですよ。和田香さんはどんどん返してくれますからね。岸谷お互いにせっかちだから、言葉の頭でさんざんかぶっちゃって、聞いてる人はわけがわからないかも(笑)。――セッション的な楽しみもありそうです。岸谷スリーコードのロックンロールで、それぞれのソロで好きにやるとかね。プリンセス プリンセスのロックンロールもあるから、そこから発展させていくとか。和田あっ、それはいいね。お客さんもそれはうれしいんじゃないかな。岸谷お客さんに楽しんでもらうことはもちろんなんですが、バンドのみんなも楽しみにしているし、待ち遠しいですね。和田普段はないシチュエーションだから、意外と女子の中に入って、緊張するかも。僕、どうしょう、カチカチに緊張しちゃったりしたら(笑)。――逆に超ノリノリで、ゴキゲンで演奏するかもしれませんよ。和田味をしめて、ハマって、女子でバンドを結成したりとか(笑)。岸谷唱くんの女子力が発揮されるかもしれませんね(笑)。本番はもちろんですが、まずはリハが楽しみです(笑)。Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■TRICERATOPSオフィシャルサイト:
2022年01月12日2022年2月13日に開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に先駆けてのホストとゲストの対談。前回の岸谷香×根本要(スターダスト☆レビュー)に続いて、岸谷香×和田唱(TRICERATOPS)の対談を前編・後編の2回にわたってお届けする。ふたりは岸谷のアルバム『PIECE of BRIGHT』で2曲を共作し、互いのライブにもそれぞれゲストとして参加している。今回の共演は自然な流れと言えるだろう。対談場所は岸谷のプライベートスタジオ。スタジオなので、ピアノやギターが並んでいる。話の途中で、岸谷がピアノを、和田がギターを弾く場面もたくさんあった。言葉だけではなくて、音での会話も成立。音楽的な対談からは『感謝祭』の準備の楽しさも伝わってきた。――根本さんから和田さんに『感謝祭 』に参加するにあたっての伝言があります。「オレに複雑なことをさせるな。オレに楽をさせろ」とのことです。和田ああ(笑)。3人の中では僕が一番後輩ですからね(笑)。そこは(根本)要さんに従うしかありません。僕自身、後輩という立場の現場が徐々に減ってきているから、たまにはいいことですよね。岸谷そっか。そうだよね。――「TRICERATOPSを聞いてバンドを始めました」という話を、若いバンドからよく聞くようになりました。和田そうなんですよ。そういうケースも少しずつ増えてきました。でも後輩の立場の方が自然というか。以前は自分たちが年下というケースがほとんどでしたし、そういう期間が長かったですから。岸谷私も要さんと一緒にいると、「失礼しま~す」って、後輩のポジションで楽をさせていただいています(笑)。岸谷香――前回の対談で岸谷さんがコラボレーションをやると決めた時に、「和田さんと根本さんの顔が浮かんだ」とのことです。和田さんは岸谷さんから声がかかって、どのように思われましたか?和田香さんと一緒に共作してから数年経っていたので、またこうやって一緒に音楽をできることになり、うれしく思っています。一緒に曲を作ったことがある人って不思議なもので、しばらく会わなくても会えば一瞬で距離が縮まるんですよ。岸谷人間関係のカテゴリーとして、「一緒に曲を作った人」というジャンルが確実にありますね(笑)。――今回の対談では、岸谷さんと和田さんの出会いのところからうかがいたいのですが。和田ずいぶん昔だよね。岸谷きっかけは「FEVER」(TRICERATOPSの1998年11月リリースのシングル曲)を聴いたことですね。この曲のコード進行、私が作る曲とタイプが似ているなあ、気が合いそうだなと思ったら、トリオのバンドでやっていると知って驚いたんですよ。「この曲を3人でやっているの?」「テンションコードが入っているのに、鍵盤はいないんだ」と驚いて興味を持ち、レーベルがエピックで同じだったので、ラジオのゲストに来てもらったのが最初ですね。和田あの時は声をかけていただき、光栄でした。岸谷当時のビジュアルを見ていたから、きっと突っ張った男の子が来るんだろうなと思っていたのね。和田えっ?実際どうだった?岸谷今よりは突っ張っていたのかもしれないけれど、「こんにちは」って言ったら、普通に「こんにちは」って返してくれて、最初から自然に会話できました(笑)。PUFFYの『JET CD』というアルバムが出たばかりだったんですが、私はこのアルバムで1曲作曲しているんですよ。民生くんから「PUFFYのアルバムを作っているんだけど、曲が足りなくてさ。曲あまってない?」と言われて、「じゃあ書くよ」ってことになり、「春の朝」という曲を作曲した経緯があります。で、その「春の朝」について、唱くんが「聴いたよ。あの曲の転調、かっこいいね」って言ったんですよ。和田いやいや、さすがにその時は敬語だったよ(笑)。和田唱(TRICERATOPS)岸谷イメージとしては「かっこいいですね」じゃなくて、「かっこいいね」だったのよ(笑)。――いきなり転調が話題になるなんて、メロディメーカー同士の会話ですよね。和田香さんの作曲した「春の朝」、すごく気に入ってて。さすがだなと。岸谷いえいえ。私も転調のところが気に入っていたので、やっぱりこの人とは音楽的なところで、気が合うなと思いました。和田この時の話をしばらく忘れていて、再会してからこの話になって、あの曲が好きだったなと思って、久しぶりに「春の朝」を聴いたら、僕がその後、見事にあの曲と似た曲を作っていたことが判明しました。「Couple Days」という曲の転調するところ。これは自分でもびっくりした(笑)。岸谷えっ、どこ?ここ?(ここで岸谷がグランドピアノで該当するフレーズを実演)和田そうそう、その次のメロディ!僕は無意識だったんですが、今のメロディの転調が好きで、知らず知らずのうちにパクってました!申し訳ない!(笑)岸谷いえいえ。和田当時、女性バンドのボーカリストがメロディラインを作るケースって、そんなに多くなかったんですよ。作詞する人はたくさんいましたが、作曲する人はそんなにいなかったので、香さん、なんて音楽的な人なんだろうと驚いたことを覚えていますね。岸谷今でこそ、バンドをやっている女の子はたくさんいるけれど、昔はいなかったよね。唱くんが学校のころって、クラスでバンドやっている女の子はいた?和田いや、全然いない。岸谷私は中学のころ、軽音楽部だったんですが、男の子が持っている機材を見て、「あっ、エフェクターだ」って言ったら、「女の子が“エフェクター”って言った!」って珍しがられました(笑)。そういう世代なのかもしれないですね。和田今でこそ、香さんがギターや機材が大好きだということをよく知っていますが、最初にちゃんとお話した時はちょっと新鮮でしたよ(笑)。共作を経たことで、より仲良くなったという感覚はありました(和田)――話が遡りますが、会う前の時点で、和田さんは岸谷さんをどう認識していたんですか?和田TRICERATOPSがデビューしたのがプリンセス プリンセスが解散した翌年で。実家のテレビで、プリンセス プリンセスの武道館での解散ライブを観たのを覚えています。その時、香さんがミニスカ姿でMCをして、「私、こんなカッコしているけど、来年30歳よ」と語った言葉が印象に残っています(笑)。赤い衣装だったかな?岸谷そう、赤。当時、ゴレンジャーみたいにそれぞれのイメージカラーって、決まっていました(笑)。解散したのが29歳の時だから、今から考えるとまだ若いんですが、10代からやっていたバンドなので、解散ライブの時はやりきった感があって、そういう発言になったんだと思います。和田ちょうど僕らがデビューの準備に入っていた時期ですね。岸谷終わりゆくバンドと始まるバンド(笑)。和田ハハハ。だからプリンセス プリンセスが解散して、香さんはソロになっているという認識がある中で、ラジオのゲストとして招かれたということですね。――その後の交流はどんな感じだったのですか?和田香さんがライブに来てくれたんですよ。岸谷渋谷公会堂(1999年2月13日)に観に行きました。ものすごく盛り上がっていて、楽屋もたくさんの関係者であふれかえっていたので、邪魔だろうなと思って、さらっと失礼しました。和田そう、香さん、意外とあっさりと帰っちゃったんですよ(笑)。僕としてはもうちょっとコミュニケーションを取りたかったんですが、香さんは「楽しかったです〜」って感じで去っていった。えっ、もう行っちゃったのってくらい、物足りなかった(笑)。そこからかなり間が空いたんですよ。17年間くらいかな。間が空いたのは香さんがお母さんになったことも大きかったんじゃないかな。岸谷そうね。お母さんになって、音楽活動から隠居状態がしばらく続きましたからね。――再会のきっかけは?岸谷震災のあとにプリンセス プリンセスで復興支援しようということになり、再結成したことが関係しているんですよ。プリンセス プリンセスはツアーをやるようになってから解散まで、同じスタッフでツアーを回っていて、家族みたいな関係だったんですね。でも再結成には復興支援という大きな目標があったので、「あの時は良かったね」的な同窓会のムードにはしたくなかったので、新しいスタッフ、若いスタッフとやることに決めたんですね。和田なるほど。岸谷それで各部署で新しいスタッフと進めていたのですが、私のテック担当が東京ドーム1日目は来られないことになったんですよ。私としては16年ぶりにプリンセス プリンセスで手一杯なのに、テック担当者が違うことになり、テンパっていたんですね。替わりをやってくれたテックがMくんで、「大丈夫かな?」って不安だらけだったんですが、実はすごいテックで、1日だけのローディーなのにノーミスでパーフェクト。その時に仲良くなり、その後もお願いするようになりました。ある時、そのMくんが「すみません明日は他に入っているので、来られません」「えっ?誰」「TRICERATOPSというバンドです」っていう。よくよく聞くと、「TRICERATOPSが大好きで田舎から出てきて、テックをやっています」ということで、そのMくんのつながりで、TRICERATOPSのZepp Tokyoでのライブ(2015年6月5日)を観に行きました。渋谷公会堂から16年ぶりくらいかな?和田それくらいですね。香さんと会うことはもうないのかなと思っていたので、うれしかったですね。岸谷唱くんとMくんと3人で飲んだんだよね。和田そう、その時点でも僕は相変わらず敬語(笑)。でも香さんに「唱くん、もうそれやめない?」と言われて、「そう簡単には無理ですよ」「いや、もうやめて」ってことになり、そこからは僕も切り替えが早かったですね。いきなり「あのさ~」ってタメ口になりました(笑)。岸谷私はライブに行った時点も、TRICERATOPSのニュー・アルバム『SONGS FOR THE STARLIGHT』を聴きこんでいて、どの曲もとても良くて、やっぱりこれは好みが合うなあと思っていたので、「チャンスがあったら、一緒に曲を作りたいね」「いいよ」って、その飲み会でも提案して、実現しました。――「曲を作って」ではなくて、「一緒に作りたい」というのは、やはり似ているところがあると感じたからですか?岸谷そもそもの根底で似ているところがあるし、ピンと来たんですよ。唱くんとだったら、お互いに楽しみながら、いいものができるんじゃないかなって。――それが岸谷さんのアルバム『PIECE of BRIGHT』に収録されている「ミラーボール」と「My Life」の2曲です。岸谷どうやって曲を作ろうかなと考えた時に、ふたりで「せーの」で作るイメージがわかなかったんですね。以前、寺岡呼人くんと共作したことがあって、その時は彼が途中までしかできてない曲を持ってきて、その先を考えるのが楽しかったんですよ。人のエッセンスをもらうのが楽しかったので、交換日記風に作るのが楽しいかなって。――共作することは、お互いの根底の部分でのすり合わせを行うことでもあるでしょうし、メロディと歌詞の共作は深い関わりの中での作業だったのでは?岸谷お互い、大変だったと思いますよ。リスペクトもあるし、お互いを尊重しながら、自分の個性も出すわけだから。和田共作を経たことで、より仲良くなったという感覚はありました。――「ミラーボール」と「My Life」、どちらもとてもいい曲です。岸谷私が最初に「ミラーボール」のウーリッツァのリフからAメロの出だしくらいまでを作って、「じゃあこの後は唱くん、よろしく」ってMTRで録って送ったら、唱くんがギターを弾きながら歌っているボイスメモが速攻で送られてきたんですよ。「なんとかかんとか~?、いや、こうじゃないな、なんとかかんとか~?」って、やり直しもそのまま入っているボイスメモ(笑)。和田ああ、そうだそうだ(笑)。岸谷そうか、ボイスメモでいいのかと思って、次からは私もボイスメモで送りました。――そういうところも会話っぽいですね。岸谷「ミラーボール」を作っている時に、のちに「My Life」の一部分になるメロディを唱くんが送ってきたんだよね。和田えっ、そうだっけ?(そういいながら、和田はギターで、岸谷はピアノを弾きながら、その当時のメロディのやり取りを再現。このやり取りも実に楽しいものだったのだが、残念ながら、文字では伝えられません!)唱くんの書いた歌詞を見て、私は理屈で書いているんだなぁって感じましたね(岸谷)――1曲作っているつもりで、2曲になってしまったのは、お互いがそれだけ刺激しあいながら、創作していたということなのでは?岸谷自分の想像しないところに行くのが共作のおもしろさだから。和田まさにそう。岸谷それで、2曲録ることになりました。和田せっかく作ったんだから、録らなきゃもったいないですからね。歌詞も交換日記風のやりとりをしながら作りました。岸谷「ごめん、私は歌詞が苦手だから、唱くん先に書いて」ってお願いしました。和田女性が歌う歌だから、僕発信でと言われても、よくわからなかったので、「イメージだけ言って」ってお願いしましたね。そしたら「My Life」は“もうすぐ別れる二人が車に乗ってドライブしているイメージ!”と言ってくれて。これは非常にビジュアル化しやすかったので、わりとスムーズにできて、香さんに第一稿を送りました。岸谷第一稿もなにもこれ、ほぼ完成してるじゃない、バッチリじゃないという感じでした。いくつか、変更したところはありましたが、おおよそ第一稿を活かした歌詞になっています。で、「ミラーボール」は唱くんがミラーボールというワードを出したんだよね。とても唱くんらしいタイトルじゃない?和田実は「ミラーボール」というタイトルの曲をかつて作ろうと思ったことがあって。岸谷えっ、そうなの?和田そう。「ミラーボール」という曲を作ろうと思いながら、ずっと実現せずにいて、いつかどこかで使いたいと思っていて、「ああ、ここだ、ここで使えばいいんだ!」って気づいたという(笑)。《あなたはまるでミラーボールの光》《あなたを照らすミラーボールになろう》というフレーズがあって、は“私はあなたにとってのミラーボールの光でありたい”という主人公の気持ちを描いたんですが、香さんからのご指摘があって、いろいろやり取りがありました。岸谷唱くんの書いた歌詞を見て、私は理屈で書いているんだなぁって感じましたね。あの時はいろいろ言ったよね(笑)。「ミラーボールは単体だとキラキラしないんだよね。光を当ててあげようよ」って提案したんだけど、唱くんが「いや、そういうことじゃなくてさ、君は僕のミラーボールくらい、どかんといきたいんだよ」って言ったのをよく覚えてますね。私がガタガタ言ったんだけど、唱くんが「香さん、ミラーボールの構造上の問題は置いておいて、もっと歌詞の内容としてさ」って(笑)。「はい、その通りですね」って最終的に納得しました。和田僕も香さんから言われて、「そっか、ミラーボールって、そういうものか...」って迷っちゃいましたよ(笑)。――それだけ深くお互いにやりとりしたということですね。岸谷「まあいいや」で済ますことはありませんでした。唱くんとお互いに納得するまでやりとりをしました。和田最初は香さん、「唱くんに任せた」って言ってたんだけど途中から火がついてきて、「唱くん、ここさぁ」っていろいろ提案してきて、あれが良かった(笑)。岸谷そうそう、私はツアー中で、どこかのバーラウンジみたいなところに行って、イヤホンをしながら死ぬ気で歌詞を書いて、唱くんに送ったんですが、バッサリ削られて、「あれ?採用されてないんだ」って(笑)。和田僕も失礼なヤツだね(笑)。岸谷いや、私は採用されたくて送ったわけじゃなくて、「へー、こんなことを考えているんだ」って、唱くんが考えないだろう発想を渡したくて、送っていたところがあるのね。唱くんは普段はひとりで書いている人だから、「こういう切り口もあるのか」って感じてくれるかもしれないな、そういう協力をしようと決めて、恥ずかしい気持ちを置いておいてガンガン送ったので、それはそれで良かったかなと思っています。――和田さんは岸谷さんとの共作をどう感じましたか?和田とてもいい経験になりましたし、自分ひとりでは到達できないところに行けたと思います。もともと共作自体をしたことがないし、しかも女性と共作ってなかなかないですよね。誰かがメロディを作ったものに僕が歌詞をつけたことはありますが、連絡をとりながらの共作は桜井(和寿)さんに続いて、女性では香さんが初めてでした。岸谷言いたいことを遠慮せずに言いあいながら作れたのが良かったですよね。「ミラーボール」の最初の《かかとの音が夜道を》というところ、最初は《かかと》が《パンプス》だったんだけど、「ごめん、唱くん、私はパンプスは履かないから」って(笑)。「サンダルはどう?」と提案して、結局、間をとって<かかと>になりました(笑)。会話を重ねることによって、曲ってどんどん自分のものにもなるんだなってことも感じましたね。和田女性でも「僕」って歌う人もいるじゃないですか。それで香さんに「主人公の設定は僕と私、どっちがいい?」って聞いた気がする。岸谷唱くんには悪いかなと思ったけど、唱くんは女子力高そうだし、大丈夫かなと思って、「私で」とお願いしました。和田女子力が高いって、香さんに初めて言われましたね(笑)。これまでの人生でそんなことを考えたことがなかったんですが、香さんに言われてから、なるほど、僕は女子力が高いのかって思うようになりました(笑)。岸谷私の男らしいところと唱くんの女子力の高いところのミックスが今回とても良かったんだと思います。『感謝祭』でも女子バンドの中で、唱くんの女子力がどう発揮されるかが、楽しみです(笑)。Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子※ 後編() に続く<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■TRICERATOPSオフィシャルサイト:
2022年01月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フェイク」です。以前の連載で横浜アリーナでの単独ライブの見どころについて“僕の歌”と答えましたが、ライブを観に来てくださったみなさま、いかがでしたでしょうか。個人的には表現力や声の出し方など成長したのではないかと自負しております。曲によっては“フェイク”もめっちゃハマっていたと褒めていただきました。フェイクとは何かというと“メロディやコーラスではない間奏部分などで即興的に歌ったり無言歌を入れること”と、ウィキペディアに書いてありました。その通りで、間奏の部分で「う~」とか「あ~」とか感嘆詞に近いような言葉にならない声で、間奏にのせて即興のメロディを歌い上げることです。僕は意外とこのフェイクをよくやるほうです。「鴨川等間隔」のラストや最新曲の「おっさん」でも入れていますし、ライブでは「Eagle」や「Voice Of Heart2」などでも聴くことができると思います。とはいえ、フェイクを上手にやるコツを僕には聞かないでください。そんなに上手くはないからというのと、あまりフェイクの入れ方について考えて入れてないというのが理由です。ほんまにフェイクが上手な方は、フェイクの型をけっこう固めて練習していると思います。僕の場合はその場の雰囲気でやってしまうので、普通に音を外してしまうこともたまにあります。もちろん、リハーサルなどで「なんとなくこうしよう」と練習することもありますが、本番のフィーリングで変えてしまうことが多いです。カラオケで歌っていて、みなさんもフェイクを入れてみたいと思うかもしれません。音楽のスケール感やコード進行を理解して、それに対してどのメロディをのせればいいとわかっていればできる、とは言えますが、それがどういうことなのかは、それぞれのフィーリングやセンスなのではないかと思います。僕もなんとなく音楽の知識があるのでフィーリングで理解しています。絵の上手下手と一緒で、できる人はできるしできない人はできないことだと思います。ただ、音源に収録されているものも多いと思うので「このフェイクかっこいいな」と思ったものを真似てみるといいのでは?僕はライブでやっているお気に入りのフェイクが音源には入ってなくて、もったいないなと思うこともあります。だから、車で自分の曲を流す時には、いつもフェイクを入れて歌っています。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。1月16日から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2022年1月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年01月08日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「全国ネットのテレビCM」です。すでにご覧になっている方もいると思いますが、ラグビー日本代表の稲垣啓太選手とともにSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇に出演させていただいています。僕の役どころは、稲垣選手と高校時代の同級生でラグビー部のチームメイト。稲垣選手はもちろんチームのエースで、僕は万年補欠だったという設定です。卒業後、僕は就職してSMBCの社員として働き、稲垣選手はもちろんラグビーのプロリーグの選手に。それぞれ別の道を歩いているけれど、どちらも誰かのために自分のために走り続けている。そんなそれぞれが懸命に生きる姿を描いた素敵なCMです。僕は本編で演じさせていただいただけでなく、CM中に流れるイメージソングも歌わせていただきました。フラワーカンパニーズの名曲「深夜高速」です。企画の段階からこの曲をぜひ歌ってほしいと言われ、僕も大好きな曲でしたので喜んで引き受けました。テレビCMで他の方の曲をカバーする経験ははじめてで、しかもミュージシャンなら誰しもが感情移入できる名曲です。僕も気持ちを乗せて歌うことができたかなと思っています。このCMソングや、僕の出演シーンで「稲垣選手と並んでも遜色ない、体格のいいこの人って誰?」と、興味を持っていただけるだけでうれしいですね。地上波の全国ネットのテレビCMは、音楽を熱心に聴く方だけでなくお茶の間まで届くもの。そういうところにキャスティングしていただき歌まで歌わせていただいて、より多くの人に岡崎体育を知ってもらえる機会をもらえたのは本当にうれしいことです。稲垣選手との共演もとても思い出深いものになりました。稲垣選手というと“笑わない男”で有名ですが、実際のところどうかと言うと、めちゃくちゃ笑っていました。グラウンドのシーンで二人だけで待つタイミングがけっこうあったのですが、そういう空き時間に「ベンチプレスどれくらいあげられるんですか?」とか、そういう他愛ない話にノッてくださって。僕が質問したことイチに対して3つも4つも返してくださる。寡黙な印象があったのですがとてもコミュニケーション能力が高くて優しい方でした。僕の曲も聴いてきてくれたり、日本代表のユニフォームをサイン入りでプレゼントしてくれたり。もう、今後はあらゆるスポーツ選手の中でも稲垣選手を特別に応援していこうと心に誓いました。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月29日‐2022年1月5日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月30日恒例となった岸谷香の自主企画イベント『岸谷香 感謝祭』。2022年2月13日(土) にKT Zepp Yokohamaで開催される『岸谷香 感謝祭 2022』に、ゲストとして根本要(スターダスト☆レビュー)と和田唱(TRICERATOPS)が参加することになった。音楽面での交流が深い3人であり、それぞれがボーカリスト・プレイヤー・バンドマンという共通点もあり、音楽的な楽しみの詰まった自由自在なステージになることは間違いないだろう。岸谷のガールズバンド、Unlock the girlsに根本と和田が参加するというスタイルも新鮮だ。ここではイベント開催に先駆けて、岸谷と根本の対談、岸谷と和田の対談をそれぞれ前編後編に分けて4回に渡って掲載しよう。第1回目は岸谷香×根本要の前編。トークを聞いているだけで、ステージの光景が目に浮かんできそうだ。香ちゃんはバンドの気質をよく理解している人(根本)――2015年に愛知県体育館で行われたスターダスト☆レビューの主催イベント『音市音座 2015』に岸谷さんがゲストで参加されたのが最初の共演です。どんな経緯で実現したのですか?根本僕らがいろんなイベントをやり始めている時期で、香ちゃんにゲストとしてぜひ出てほしいと考えて、オファーしました。僕らとしてはゲストの条件がありまして。ミュージシャンとして尊敬できる人間であること、ソロで歌えること、バックもやってくれること、コーラスもやってくれることでした。香ちゃんにOKしていただいてありがたかったですね。単純に僕らがプリンセス プリンセスの曲を一緒に演奏したいという気持ちを持っていたことも大きかったですね。――岸谷さんは根本さんからオファーが来て、どのように思われたのですか?岸谷スターダスト☆レビューとプリンセス プリンセスは集まり方がまったく違うのですが、どこか似ているような気がしていました。「私たちは音楽をやっているけれど、音楽をとっぱらったら、ただの女の子だからさ」みたいな意識があったんですが、要さんたちにも似た意識があるんじゃないかと勝手に感じていました。「俺ら、ただの音楽好きだからさ」みたいな。岸谷香根本ただの音楽好きのオヤジです(笑)。岸谷だからとても自然な気持ちで参加させていただきました。実際にリハーサルに参加してみて、やっぱり似ているなあ、バンドってこういうことだよなあと感じました(笑)。根本リハーサルで最初に会った時点で、香ちゃんはバンドの気質をよく理解している人だとわかったので、すっかり意気投合して、その後も何度もお願いしているという経緯があります。――最初のリハーサルの時の印象は?根本岸谷香という人間のすごさを感じましたね。香ちゃんの音楽的な指摘が実に明解で的確だったんですよ。リハーサルの初日からいきなり、「そこ、音が違わない?」って指摘されて、「これはちょっとまずいぞ」と、メンバーの背筋が伸びました(笑)。初めての現場で、なかなか言えないじゃないですか。雰囲気でなんとなく感想を言うのは簡単なんですが、普通ならば流してしまうようなところを音符で的確に指摘してくる。音楽を聴く耳が良くないとできないことだし、より良いものを作ろうという姿勢を持っているということですよね。僕らとしても、まずはプリンセス プリンセスの名曲を正確に再現して、ある程度出来上がってから、自分たちなりの個性を出したかったので、ありがたい指摘でもありました。あの発言によって、僕らの中での「ミュージシャンとしての岸谷香」のイメージが出来上がりました(笑)。岸谷スターダスト☆レビューのみなさんを見て私が感じたのは、やっぱりバンドっていいなあ、うらやましいなあということでした。自分のバンドがなくなって、ソロ活動を始めて、2011年の震災をきっかけとして期間限定でプリンセス プリンセスを再結成して。その後、またソロでの音楽活動をやり始めたという経緯があったので、バンドで音楽をやっているのがうらやましくなって、バンドに無理矢理入れてもらった感がありました(笑)。「ちょっと失礼します」という(笑)。飲み会にも参加させていただいて、あの時はとても楽しかったです。バンドの雰囲気が似ているという以外にも、曲もどこか似ているという印象も持っていました。根本僕らにはヒット曲はないですけど、似ているという感覚は確かにありますね。プリンセス プリンセスの曲の譜面を見ながら、自分たちなりにカバーしていると、演奏している人の気持ちがムチャクチャわかるんですよ。だからプリンセス プリンセスの曲を演奏するのはとても楽しい時間でした。しかも大ヒット曲だから、一緒にステージに立ってやってると、イントロを演奏した瞬間に、観客がワーッ!って盛り上がるじゃないですか。この感じはうちにはないなぁって(笑)。根本要(スターダスト☆レビュー)びっくりしたのは、要さんがずっと歌っていることでした(岸谷)――プリンセス プリンセスは解散しましたが、メンバーチェンジがないという共通点もありますよね。根本本来はバンドってメンバーの入れ替えが効くものだから、「お前はダメだ」ってことになったら、代えることができるじゃないですか。でも「お前がやるんだよ」「お前しかいないんだよ」ってことでやっていくなら、そいつのポテンシャルを高めていくしかないんですよ。そいつに託して、それぞれの個性を作っていくしかないわけです。僕らとは違う景色を見たバンドだからこその難しさはあったと思いますけど、バンドという点では僕らもプリンセス プリンセスも同じような意識で活動してきたんじゃないかと思うところはありますね。もっと上手いメンバーが入れば、演奏テクニックは上がるかもしれないけれど、このメンバーだからできる音、このメンバーだから生まれるおもしろい音を追求してきたんじゃないかなって。岸谷なんなら誰かが思うようにはできないことも、バンドの個性になっていきますよね。ソロで活動していると、上手な人を呼んでくればいいんだけど、バンドの場合はそうではないですから。「えっ、これができないの?しょうがないなぁ、だったら、もうちょっと違った形にしていきましょうか」ってことの積み重ねがバンドの個性になっていくんだと思います。根本まったくその通りですね。だから逆に、バンドの場合はメンバーの誰かにできないことがあったら、はっきり言うんですよ。できないことができるようになったら、その人間の成長になるだけでなく、みんなで上がっていけるようになりますから。香ちゃんは歌も歌う、曲も作る、ギターも弾く、ピアノも弾く、ベースも弾くとなったら、普通はワンマン的になっちゃうけれど、そうではなくて、バンドとして表現する良さをわかっている人だと思います。僕もそこは一緒ですよね。バンドとしてのおもしろさや楽しさを、いかに伝えていくかが大事なんです。そこを知っている人は意外に少ないんですが、香ちゃんはバンドを良くわかっていると思います。――岸谷さんは実際に共演してみて感じたことはありますか?岸谷私がびっくりしたのは、要さんがずっと歌っていることでした。さいたまスーパーアリーナでのライブ(『STARDUST REVUE 35th Anniversary スタ☆レビ 大宴会~大コラボレーションライブ~大抽選会付き』)に参加させていただいた時も、前日のリハからずっと歌っていたので、「要さん、明日本番なのに、大丈夫?」って聞いても、へっちゃらなんですよ(笑)。次の日の本番の日も朝早くに入って、当日リハでもずっと歌いまくっていました。私も相当リハから歌うほうなんですが、その私が驚くくらい歌うんです。「要さん、すごいですね」って聞いたら、「年を取ってきて、だんだん力まないで楽に歌えるようになるんだよ」っておっしゃっていて。「そうなのか、私もこれからそういう時期が来るのか」と、その時期が来るのを楽しみにしています。要さんって、調子が悪い時ほどたくさん歌うとか、いろいろ驚くことがたくさんあります。本番の前も円陣を組んで、「じゃあみんな!」って言った後に、「せーの!」「ホニャア~」みたいな(笑)。脱力の仕方も独特でした。気合いを抜くのは確かに大切ですが、なかなかできないことだから、目からウロコみたいなことがたくさんあります。根本音楽って点数がつくものじゃないから、自分の中でどれだけ満足できるかってことが大切なんですよ。と言いながら、本番になったら、つい真剣になって力が入ってしまうこともかなりありました。岸谷本番になると、ついめっちゃ力みますよね。根本ねっ(笑)。ボーカリストなんて、特にフロントに立って注目を浴びているところがあるから、「いい歌を聴かしてやろう!」ってつい力が入ってしまいがちになるんですよ。リハではうまくいってたのに、「あれえ?」って思った瞬間に、「おかしいな?おかしいな?」って、テンションがどんどん下がることが過去にはよくありました。で、ある時、リハでしっかり歌えてるんだったら、リハでいいじゃないかって気が付いたんですよ。小田さんの番組(『クリスマスの約束』)に何度か出させてもらった時に、小田さんに毎回のように言われていたんですよ。「要、リハは良かったなぁ」って(笑)。「あれれっ?」という感じもしなくはないんですが、そうか、リハは良かったのか、だったらリハのようにやってやろうと思い始めたのがきっかけですね。だからステージに立っても、自分に言い聞かせています、これはリハなんだと(笑)。リハも本番、本番もリハという気持ちになったら、楽になりました。実際にそのほうが楽しいですし。――力を抜くって、達人的な話ですね。根本ちょっと逆の方向の話になりますが、僕が香ちゃんをすごいなと思ったのはリハーサルで日にちをあけると、スキルを上げてくることですね。つまり練習してくるわけ。たいていの人はいつも同じです。ところが香ちゃんは、「あれ?ここのフレーズ、この間はやってなかったよな」ってことをガンガンやってくるんです。「聴き直していたら、こういうフレーズが浮かんだけど、これやっていい?」「もちろん」というやり取りが何度もありました。探究心が素晴らしいんです。本番に向けて、今なにができるかをリハで追求している。これはメチャかっこいいですね。最初のリハの時もそうだけど、必ず提案してきます。プリンセス プリンセスの曲だけでなく、僕らの曲もそうだし、香ちゃんのソロ曲もそうだし。より良いものにしようって、常に考えていますよね。岸谷勝手にハモったりしましたよね。「要さん、ここハモっていい?」って(笑)。ギターに関しても、せっかく要さんも持っているから、私はそういうことがうれしくなっちゃうので、「じゃあ、私もユニゾンで弾いていい?」って聞いたら、「いいよいいよ」ってことになり、一緒にやらせていただいたりしていました。音楽を追求することと楽しむこと、両方の要素を持っているところが素晴らしい(根本)根本僕らとしてはゲストとして来てもらうんだから、楽をしてもらいたんだけど、香ちゃんは自分でどんどんハードルを上げていくんですよ。だからと言って、変に真面目くさったり、シリアスになったりせずに、楽しみながらやってくれるので、本当にありがたいです。香ちゃんはさっき「バンドの一員」みたいなことを言ってくれましたが、僕らも香ちゃんと一緒にやる時はチームとしてやってる感覚があります。岸谷スターダスト☆レビューのみなさんと一緒にやるのは本当に楽しいですね。アカペラがいっぱいあるじゃないですか。そこがいいなあと思っているんですが、リハからガンガン、ハモっているわけですよ(笑)。最後、全員でアカペラで終わるところもかっこいいなぁと思って、私は女性だから音域が違うので、「私も歌いますね。どこを歌えばいいですか?」って聞くと、「どこでもいいですよ、お好きなところでどうぞ」って言うんですよ。それで聴かせてもらって、誰も歌っていない音で、女性ならではの音域で、と考えてハモっていたら、要さんから「OK!」と言っていただいたこともありました(笑)。根本僕らが確かめる時はいつもそこから始まるの。「どこでもいいよ」って言って、適切な音を見つけられる人とそうではない人がいるから。ボーカリスト同士だから、なんとなく当ててくる人もいるんですが、香ちゃんはしっかり聴いて、ここが足りないというところ、ここに入るといいというところに的確に入ってくるですよ。コーラスに関して、そこまで考えて入ってくれる人はなかなかいませんよね。音楽的にしっかり追求することと楽しむこと、その両方の要素を持っているところが素晴らしいと思います。――岸谷さんはバンドの良さとソロの良さをよく知っているところも独特ですよね。岸谷バンドを知らないと、わからないことってありますよね。バンドって、明らかにサポート・メンバーとは違うものなので、要さんたちとやっていると、本当に心地良くて、勝手に「お邪魔します!」って感じで楽しませていただいています。共演させていただいたステージで印象に残っているのは、参加させてもらった曲で、みんなでギターを弾きながら、手を回すシーン。「この場面は弾くことを考えると、回しにくいんですが、一番大事なのは手を回すことですか?」って聞いたら、「そうそう」って答えが返ってきたことがありました(笑)。そういうやり取りができるのもバンドならではですね。根本僕としては、ただバンドがやりたくてやっているというだけなんですが、香ちゃんがバンド感を持ったまま、参加してくれるのがありがたいですね。岸谷逆に、「やったー!」「ここはそういうことをやっていいところなんだ。それでいいんだ」って感じです。私は楽しくお邪魔させていただいています。「要さんになら、好き勝手なことを言っても平気」という気持ちになってしまって、すみません(笑)。根本いやいや、それは根っこの音楽が共通しているからこそですよね。やっぱり僕らが作っているのは音楽だから、ただ和気あいあいとしているところを見せたいわけではなくて、観に来てくれるお客さんに、香ちゃんの歌を聴かせた上で、普段、見えないようなルーズな部分が見えたらいいなあとか、音楽でいかに楽しんでもらうかいうことは考えていますよね。――『岸谷香 感謝祭』も毎回音楽のたのしさを堪能できるイベントになっています。岸谷要さんに誘っていただいたことが『感謝祭』を始めるきっかけになったところもあるんですよ。バンド時代はコラボに参加することはなかったですし、コラボの楽しさを知ったのはスターダスト☆レビューのチームに入れてもらってからです。人と一緒にやるのって、こんなにおもしろいんだなって。「また呼ばれないかな」っていつも思っています。スターダスト☆レビューのイベントに参加したことがきっかけで、「あの人はコラボにも参加するんだ」ということが広まり、他のアーティストの方にもお呼ばれするようになり、行くとこ行くとこ、カラーが違うのが楽しくて、じゃあ私もそういう場を持ちたいなと思うようになって、『感謝祭』につながりました。プリンセス プリンセスが女の子バンドだったこともあって、若い女の子バンドに紹介されることも多くなり、若い子たちとやってみたいなとか、震災があって、自分にできることをやりたいなとか、いろんな思いが出てきて、ホストとしてやる立場にもなりました。コラボレーションって、自分が書いた曲じゃない曲、歌ったことのない曲を「へえ、こうなっているんだ?」って思いながらコピーするのが楽しいんですよ。これからも『感謝祭』を継続してコラボレーションを楽しんでいけたらと思っています。――ゲストとして根本さんと和田さんをお招きすることになった経緯も教えていただけますか?岸谷私たちは今、女の子4人でUnlock the girlsというバンドをやっていますが、男性のゲストをお招きするとおもしろいんじゃないかなと思ったんですよ。この編成は初めてですし、ハーレム状態じゃないですか。根本そうか(笑)。岸谷女性ミュージシャンに囲まれて、男性ミュージシャンが演奏するって、貴重なんじゃないかなと思います。根本普通は逆だもんね。岸谷そうなんですよ。スターダスト☆レビューのところに行くと、ポツンと私が女子ひとりという状態で入っていくわけですが、その逆も楽しそうだなあって思います。プププッという感じ(笑)。多分、本番では要さんもプラスアルファのうれしさが加わるのではないでしょうか(笑)。Unlock the girlsはみんな、うまいし、かわいいし、そこでは見たことのない要さんの一面が見たいですね(笑)。具体的にはギターを持ってきていただいて、唱くんもいるので、3人で順番にソロを弾いて、「もういいよやめようよう」みたいなことになると、楽しいんじゃないかな。根本それはいいね。セッションは楽しいですから。岸谷要さんがUnlock the girlsの新譜を聴いてくださって、「Wrong Vacation」というロックンロールの曲をほめてくださったので、みんなでロックンロールをやるのもいいかなと考えています。ロックンロールってセッションにもってこいだし、気分的にもゴキゲンな感じだし、Unlock the girlsの3人は逆に90年代の音楽しか通っていないので、彼女たちと一緒にみんなでロックンロールをやるのも楽しいなあと思っています。根本今、香ちゃんの話を聞いていて、そうか、あの女の子たちがバックで演奏してくれるんだと改めて実感しました。Unlock the girlsの作品を聞いても、びっくりするくらい、みんなうまくて、「香ちゃん、攻めてるなあ」って思ったんですよ。あのメンバーを見つけてくるところもすごいですし、香ちゃんの音楽に対する情熱をあちこちから感じますよね。彼女たちと一緒にやるのは楽しみですね。僕は今までそういう中に入っていったことがないので、想像もつきませんけど(笑)。ひとりだけだったら、女子高生の中に入った変なおじさん、みたいになってしまいそうですが、唱もいてくれるので、間をつないでくれるだろうし、楽しみです。――岸谷さんから誘われて、根本さんはどう思われましたか?根本今度は僕が呼んでいただいたということで、ありがたいですね。香ちゃんが僕に何をのぞんでいるんだろうって、今から楽しみです。僕がやるのが難しいことであれば、唱がいるので、「そこは唱、よろしく」って振ることもできるので、気軽に楽しめるかなと思います(笑)。彼も音楽への情熱を持っているし、いてくれて良かったです(笑)。Text:長谷川誠 / Photo:吉田圭子※ 後編() に続く<ライブ情報>『岸谷香 感謝祭2022』2022年2月13日(日) 神奈川・KT Zepp Yokohama開場 16:45 / 開演 17:30出演:Unlock the girlsサポートミュージシャン:sugarbeansゲスト:根本要(スターダスト☆レビュー) / 和田唱(TRICERATOPS)【チケット料金】全席指定:税込9,000円(ドリンク代別)チケット購入リンク:関連リンク■岸谷香オフィシャルサイト: Channel:■Unlock the girlsInstagram::■スターダスト☆レビューオフィシャルサイト:
2021年12月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「連載4年」です。2017年12月6日発売号からスタートした「岡崎体育の体育ですけど、オンガクです。」が、早いもので連載開始から丸4年経ち、5年目に突入しました。ありがとうございます!僕のメジャーデビューが2016年5月ですから、デビューして1年半で連載をスタートさせていただきました。その後の僕のいろいろな活動とともにずっとこの連載があるように思います。今後も楽しく続けていけたらと考えています。4年間って長いようですが、まだまだ僕の「オンガク」にまつわる話はたくさんあるよなって、あらためて思います。いつも編集部の方々とどんなテーマがいいか考えていますが、あの話もしたい、この話もしたいといつも迷っています。だから、まだまだやれるなって本当に思いますし、僕の連載を読んで、業界のことを知って興味を持ってもらえたり、音楽の聴き方や幅が広がったりしてくれたらうれしいです。そう考えていますので、僕としてはどんなに忙しくなっても自分からこの連載をやめることはありません。これははっきりと申し上げておきたいです。もう、編集部から切られるまでやり続けたいと思います。あと、僕は前から言っている通り、戸建てを建てたいので。そのローンを組むためにも連載やレギュラーのお仕事は大事にしたいと思っています。ミュージシャンにとっても安定のある仕事はとても大事です。これも「オンガク」にまつわるお話としてみなさん、覚えておいてください。連載以外でもアルバムのインタビューをしていただいたり、ビッケブランカさんと対談させていただいたり、楽しいお仕事をいただいて感謝していますが、その上で編集長にお願いを申し上げるとしたら、やっぱり表紙ですかね。いつ表紙をさせてもらえるのか。もちろん『anan』の表紙を飾ることは並大抵のことではないと理解しております。年間で約50回しかその栄誉を勝ち取るチャンスはないわけですから。でも、同じ人が何回も出てるんやったら、1回くらい岡崎体育が交じっていてもええんちゃうかと思うんです。今度ドラマで共演させていただく横浜流星くんと一緒にとかどうですか。流星くんの横にちらっと写るだけでもいいです。遠巻きに写るでも構いません。なんなら背表紙の号数が書いてある細いところでもいいです。ありえないとこから写り込んでいるほうが岡崎体育っぽくていいかなと思います。編集長、ご検討お願いします!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月22日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月18日京都の邸宅ウェディング「岡崎庵」( )を運営している株式会社LLB(所在地:京都市左京区 代表取締役社長:鈴木 将巨)は2022年1月1日(土)から「和装結婚式の無料プレゼント」を開始します。挙式イメージ「和装結婚式の無料プレゼント」は、コロナ禍で結婚式を諦めてしまっていた新郎新婦を対象に【結婚式という文化を絶やさないために】そして新郎新婦の背中をおす【応援企画】として結婚式に必要なアイテム(新郎新婦衣装・衣装小物・新婦ヘアメイク・新郎新婦着付・会場使用料・結婚証明書・人前式・司式者・音響照明&オペレーター・ゲスト全員分のウェルカム抹茶&お茶菓子・親族控室・来賓控室・受付セット・プロフィール映像)を無料でプレゼントします。◆結婚式プレゼントキャンペーンの概要名称 :京都和婚無料プレゼントキャンペーン対象期間:2022年1月1日(土)~12月31日(土)内容 :下記アイテムを無料でプレゼント・新郎新婦衣装・衣装小物・新婦ヘアメイク・新郎新婦着付・会場使用料・結婚証明書・人前式・司式者・音響照明&オペレーター・ゲスト全員分のウェルカム抹茶&お茶菓子・親族控室・来賓控室・受付セット・プロフィール映像※土日祝日開催を希望の場合は施設使用料として別途¥11,000(税込)が必要となります◆キャンペーンサイト ◆SDGsの取り組みの一環として挙式に伴う演出やご飲食で発生する売上の一部を京都市内の児童福祉施設へ寄付いたします◆株式会社LLBについて京都に本社をおく結婚式場運営・プロデュース・コンサルティングを手掛ける会社です◆会社概要社名 :株式会社LLB代表 :鈴木 将巨所在地 :京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-65◆京都の邸宅ウェディング「岡崎庵」 概要所在地 : 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町91-65TEL : 075-762-1616MAIL : info@weddingdesk.jp 定休日 : 火曜定休営業時間: 11:00~18:00 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「すぎやまこういち」です。誰もが知るRPGゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズの音楽を手がけたことで知られる、すぎやまこういち先生。先日、訃報に触れ、とても驚きました。たくさんの素晴らしい音楽を届けてくださり、感謝と敬意の念しかありません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。すぎやま先生には、僕のラジオにコメントを寄せていただいたこともあり、その優しい声がいまも印象に残っています。『ドラゴンクエスト』ももちろん大好きです。『ドラクエIII』に関しては、全クリする様子を生配信したので、僕がプレイしていることをご存じの方もいるのではないでしょうか。VとVIに関しては、地元の友達のよっしーがプレイしているところをずっと見ていたので、ストーリーも音楽も全部頭の中に入っていますね。学生時代にはサントラ集をレンタルショップで借りて、MDに落として電車の中で聴いていました。ドラクエの世界に浸りながら通学していましたね。音楽的にすごいなと思うのは、すぎやま先生は独自の音楽メソッドをお持ちなところ。それが「すぎやまメソッド」とか「すぎやま節」と呼ばれています。理論に基づいた音楽技法を多数、作曲に取り入れているんです。例えば、『ドラクエIV』のラスボスと対峙する時に流れる曲(「悪の化身」)は、不安感や緊張感を高めるために12音技法というテクニックを使っています。これはドからシまでの白鍵と黒鍵の12の音を全部使って主旋律を作曲するという技法です。全部の音を並べると、前回紹介した“調”の縛りを破ることになり、調性のない、どこか不安を感じさせるような不協和音の音楽が生まれます。それが、ゲームのゾクゾクとする緊迫した場面とめちゃくちゃマッチする、というわけです。これ以外にもすぎやま先生が取り入れている技法はたくさんあります。しかも、それらを使って複雑な音楽を作るのではなく、誰の耳にも残り、誰しもが共感できる、とてもわかりやすくてシンプルな音楽を生み出しているところが素晴らしいです。僕も『ポケットモンスター』などで劇伴を手がけましたが、シンプルでいながらシーンに合った音楽を作るのは、実はとても難しいことです。それをすぎやま先生はゲーム音楽黎明期から最新作まで25年間ずっと手がけて、世界的に愛されるコンテンツのひとつになった。本当に、その偉業には憧れしかありません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月15日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「キー」です。みなさんもカラオケで、「キーが合ってない」ということがあると思います。今回はその“キー”の話です。日本語では“調”と言い、基準になる音を第1音(主音)として、どの音階でその曲が構成されているかを指します。例えばCがキーの曲はC(ドの音)を基準に作っているよ、ということです。カラオケで「声が出ないからキーを上げる下げる」と言うのは、この基準となる音を半音ずつ上げたり下げたりして調整し、歌いやすい音階に変更しているということです。ただ僕の持論からいうと、よく言われる「キーが高くて歌えない」とは、たいていの場合思い込みです。人の声帯や喉の構造は、(男女差はあるかもしれませんが)ほとんど同じです。「こんな高い音出ない」と言っている方は、出ないのではなく喉の使い方がわかってないだけだろうなと思います。高い音はトレーニング次第で出るようになる。あとは恥ずかしがらずに喉を使うことができるかどうか、という精神力の問題だと僕は思っています。スポーツ選手と同じで喉もガチガチに固まっていてはいい声は出ない。いい声が出ているときのことを「喉が開いている」と言いますが、そういうリラックスしている状態を作ることがまず大事なのではと思います。人前より家やカラオケボックスで一人で歌うほうが上手に歌えるというのはまさにそういうことだと思います。そんな岡崎体育のキーはどうなのかというと、偉そうなことを言いながらめちゃくちゃ高いところはそんなに出ません。でも、レンジ(キーの幅)は広いほうです。美しい高音ボイスでいうとOfficial髭男dismの藤原(聡)さんのイメージがあると思いますが、藤原さんと僕はレンジでいうとそんなに差がありません。それは僕のほうが低い音が出るからです。なので僕が訓練次第で高い音もがんがん出せるようになれば、マライア・キャリーのようにいつか5オクターブの声を出せるようになるかもしれません。高い音の出し方では今、ミックスボイスという発声方法が男性歌手でも注目を集めています。高い音のときに裏声に切り替えるのではなく、地声(チェストボイス)と裏声(ファルセット)が混ざったような中間の声を出すことなのですが、BTSのメンバーやKing Gnuの井口理さんも使っています。ミックスボイスの話もまた今度してみたいですね。実は僕も「おっさん」でミックスボイスに挑戦しているんです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に、ダイバーの森田七雄役で出演する。※『anan』2021年12月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年12月05日岡崎体育が、新曲「深夜高速」を12月8日より配信リリースすることを発表した。「深夜高速」はフラワーカンパニーズが2004年にリリースした楽曲で、岡崎とラグビー日本代表の稲垣啓太選手が出演するSMBCグループの新テレビCM「ともに、前へ」篇では岡崎のカバーが起用されている。同TVCMでは、高校時代のラグビー部でスター選手だった稲垣選手と補欠に終わった岡崎が卒業して別の道を選び、それぞれがラグビーのプロリーグ選手、SMBCの社員として今を一生懸命に生きる姿が描かれる。主人公をラグビー選手ではなく会社員として描くことで、スターにはなれなくてもそれぞれが地道な努力や挑戦を続け、人生を諦めず懸命に生きることの素晴らしさを伝えている。<配信情報>岡崎体育「深夜高速」2022年12月8日(水) 配信スタート配信URL:<TVCM情報>SMBCグループ新CM「ともに、前へ」篇放映開始日:2021年11月20日(土)出演:岡崎体育 / 稲垣啓太三井住友銀行 TVCM「ともに、前へ」篇(30秒版)三井住友銀行 TVCM「ともに、前へ」篇(60秒版)<リリース情報>4th Album『FIGHT CLUB』発売中●初回生産限定盤【CD+BD】6,800円(税込)●通常盤【CD Only】2,800円(税込)【CD収録】01. Championship02. おっさん03. Hospital04. Fight on the Web05. Quick Report06. Yes07. Okazaki Little Opera08. 八月の冒険者09. 普通の日10. 湖11. Eagle【Blu-ray収録】※初回生産限定盤のみ・岡崎体育ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』@エディオンアリーナ大阪購入リンク:■「Fight on the Web」配信リンク:■「Championship」配信リンク:岡崎体育「Championship」MV■「おっさん」配信リンク:岡崎体育「おっさん」MV関連リンク岡崎体育 Official HP岡崎体育 Music岡崎体育 Official YouTube Channel岡崎体育 Twitter岡崎体育 Instagram岡崎体育 TikTok
2021年12月04日カウンタースタイルの劇場型レストランが一躍注目を浴び、ジャンルを超えてもてはやされている昨今、また一つ、ラグジュアリーなカウンターチャイニーズが誕生した。この10月4日にオープンしたばかりの【西麻布 香宮】がそれ。あの【シノワ】の篠原裕幸シェフを輩出しした名店といえば、あゝと思い当たるフーディも多いことだろう。以前の星旗通りから、外苑西通りの笄公園そばに移転。それを機に、店内もオープンキッチンのカウンタースタイルとなり、メニューもコースのみと一新。ベテランシェフを新たに招き、全く違う店に生まれ変わった。アフリカンチークの一枚板も見事なカウンターは、席と席の間隔もゆったりとした贅沢な設え。厨房との間に空間があり、ここで有島料理長が出来立ての料理をすぐさまサーブする。扉を開け、エントランスを抜けると、まず目に入るのは、堂々たるオープンキッチンのカウンター席。長さ7mに及ぶ一枚板の、アフリカンチークでできたカウンターが存在感を放つ店内は、いわば空間全体がシェフズテーブル。8席全てから、活気みなぎる厨房を目の当たりにすることができ、臨場感もたっぷりだ。軽快に鍋を振る音、ゴォーと燃え上がる炎と共に立ち込める芳ばしい香り等々、シズル感あふれるシチュエーションもご馳走の一つだろう。そして、厨房を任されたのは経験豊富な有島一郎料理長。京王プラザホテル【南園】を皮切りに、ホテル畑で修業を積み、ザ・ペニンシュラホテル東京【ヘイフンテラス】の副料理長を経て、マンダリン オリエンタル東京【センス】では料理長に就任。ミシュラン一つ星を獲得した実力派だ。「【香宮】は、私の料理人人生40年の集大成ともいうべき店でもあり、(自分が)今まで経験したことのないオープンキッチンスタイルにしてみたんですが、これが楽しい。お客様の反応がダイレクトに伝わってきますから。現在は、お客様の目の前で鍋を振り、出きたての料理を私自身が直接お渡ししています。」と笑顔を見せるのは、有島シェフ。有島浩昭料理長。59歳。ザ・ペニンシュラホテル東京やマンダリン オリエンタル東京など、名だたるホテルのチャイニーズで活躍してきた手練れ。パリで腕を振るった経験もある。そのベテランシェフの脇を、しっかり固める若手スタッフの面々も頼もしい。フレンチで言えばスーシェフに当たる二番鍋は【楽記】出身の榎本和裕さん。一方、前菜と焼き物担当はペニンシュラ時代から有島シェフに師事してきた石井聡さんの両名。加えて、デザートは、銀座の老舗パティスリー【ピエスモンテ】出身のパティシェ露木 昭さんが意匠を凝らすという充実ぷりだ。スタッフの見事なチームワークから生まれる料理は、1コース10皿で構成。“一帆風順”(物事が順調にいく)、“ニ龍騰飛”(龍のように飛躍する)など、中国のお正月に良く用いられる賀詞を引用したメニューのネーミングもユニーク。縁起を担ぎたいお祝いの席や絶対に成功させたい接待の席にはピッタリだろう。『黒鮑・葱 山椒ソース・キャビア』千葉房総産の黒鮑を蒸してぶつ切り。口にした時のむっちりとしたおいしさは、厚みのあるカットなればこそ。たっぷりトッピングしたキャビアも気分を盛り上げる。さて、コースに並ぶは、揚げパイなどの点心から焼味、清蒸魚といった伝統的な広東料理の数々。だが、軸足は広東をべースにしながらも、トリュフやキャビアを所々にあしらい、和洋のエッセンスをプラス。黒鮑や松茸など旬の素材を巧みに取りいれ、季節感を大切にしている。それゆえ、料理内容は、時々で少しづつ変わるそうだが、年間を通して登場するのは『稀少青ザメ・プレミアム琥珀ソース』と名付けられた一皿。肉厚な青鮫のフカヒレを、【香宮】特製の上湯で仕上げた、有島シェフの自信作だ。曰く「日本では、姿煮でよく見かける吉切鮫のフカヒレがおなじみですが、香港では青鮫の方が高級品。中でも、うちでは数少ない400g前後のものを使っています。」とのこと。だが、フカヒレだけでは片落ちだろう。それに伴うスープー広東でいう極上スープの上湯の出来不出来が、味を大きく左右するからだ。【香宮】では、豚赤身肉に老鶏に加え、金華ハムを通常よりもたっぷりめに用い、8時間じっくり蒸すことで濃厚かつクリアな旨味を抽出している。ご覧の青ザメのフカヒレで約400g。これをニ湯と紹興酒を合わせたスープに入れて一度蒸し、下味をつける。この一手間が、肉厚のフカヒレの芯にまで味が染み渡るのだ。『稀少青ザメ・プレミアム琥珀ソース』は、コースの半ばに登場。琥珀色の上湯は、調味料は隠し味に加えるごく少量のグラニューのみ。金華ハムの塩分と肉の旨味のみから生まれる深みが素晴らしい。一本一本の繊維が太く、黄金色に輝くフカヒレはまさに“金糸”と呼ぶにふさわしい存在感。琥珀色のソースを纏ったそれを口にすれば、ザクリと歯が入る食感も美味。と同時に、その繊維の隙間からじわりと滲み出る旨味のエキスが秀逸。味わうほどに、淡麗でいながら深みある上湯の滋味がじわじわと味蕾を潤していく。思わず無口になり、溜息をつく瞬間だ。『廣東名物・仔鳩のクリスピー丸揚げ』は、焼き物専門の石井シェフの担当。レア気味に仕上げた鳩は、鉄分の旨味豊か。コースは、28000円(税込み・サ別)。一方、廣東名物の仔鳩のクリスピー揚げも【香宮】流にアレンジ。通常は滷水で火を完全に入れるところを、ここでは、煮込まずに沸騰した滷水に入れて火を止め、そのまま余熱で火を通している。フレンチのようにややレア気味に仕上げた仔鳩は、肉本来の風味を感じさせる。他にも、秋トリュフと共にクレープで巻いた北京ダックや和牛サーロインの塩竈焼きetc.次々と繰り出される機知に飛んだ料理の流れも見事。パティシェ特製のデザートまで舌と目を飽きさせない。食後、デザートの後に出される小菓子。手前から『シナモンの香りのフランボワーズのマカロン』、『紫芋のタピオカ蒸し団子』『紹興酒レーズンのバタークリームサンド』。アルコールの方も、もちろん潤沢に揃う。おすすめは、料理に合わせ、シャンパーニュから始まるペアリングを用意。途中、日本酒や紹興酒、古酒を挟みつつ、シチリアのデザートワインまで10種類程度がお目見え。華やかな気分を盛り上げてくれそうだ。坪庭のような植栽を臨む落ち着いたラウンジ。一部目のゲストは、食後のデザートと小菓子はこちらで楽しむ演出も心憎い配慮。「ゆっくりして頂いて、小腹が減ったら炒飯でもなんでもリクエストにお応えしますよ。」とは有島料理長。
2021年12月02日浜辺美波主演の新感覚の医療ミステリードラマ「ドクターホワイト」に、岡崎紗絵が出演することが決定した。雑誌「Seventeen」専属モデルとしてデビューし、現在は、雑誌「Ray」の専属など、様々なファッション誌に登場する岡崎さん。「パーフェクトワールド」や「ナイト・ドクター」、『シノノメ色の週末』など、女優としても近年、注目を集めている。そんな岡崎さんが本作で演じるのは、医療雑誌「月刊メディカルサーチ」の記者・狩岡将貴(柄本佑)の妹で、看護師を目指している狩岡晴汝。事故で両親を亡くし、兄と2人暮らしをしているが、将貴が白夜(浜辺さん)の面倒を見ることになり、3人で暮らすことに。料理と買い物とおしゃべりが大好きで、白夜がやって来たことを素直に喜ぶ晴汝は、一般常識のない彼女に様々なことを教え込む。また、頭に脳動脈瘤という、いつ悪化してもおかしくない重い病気を抱え、内心は怯えながらも、周囲に気を遣い、いつも元気に明るく振る舞うキャラクターだ。さらに今回役作りのため、初めて髪を金髪ショートに挑戦。すんなりとは色が抜けず、ブリーチ剤を3回塗りなおし、約4時間かけ染め上げ、また肩まであった髪をバッサリ約10センチカットし、大胆にイメチェン。「元気で明るい女の子だなと思います」と役の印象を語ったり、「ガラっと変わりました!自分で見ても別人です。こんなに変わるんだと…とても新鮮でうれしいです」と施術後の感想を語ったりと、インタビューとともに、そのビフォーアフターを記録した映像も合わせて公開された。岡崎紗絵のビフォーアフター&インタビュー「ドクターホワイト」は2022年1月、毎週月曜日22時~カンテレ・フジテレビ系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年11月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「友達」です。僕は友達が少ない方だとずっと思っていましたが、最近、めちゃ多い方かもしれないと思うようになりました。2人で飯に行ったとしても間が持つなって思える友達が40人くらいはいます。これって多い方じゃないですか?ただそれは、友達付き合いが急に増えたというよりも、自分が大人になるにつれ自分自身が成長して変わった部分が大きいように思います。人と話すとき、何を話せばいいか、聞けばいいかわからないから人付き合いが苦手だとずっと思っていました。インディーズ時代とか、知らんバンドしかいない打ち上げなどに出るのが苦手でしたし。それが年齢を重ねることであまり気負わずに話を振ったり、率直に聞いたりすればいいんやと思えるようになった。僕はゲームが好きなのでオンラインゲームを友達とします。サッカーゲームだと11人でやっているので、オンラインボイスチャットも11人で会話します。ゲーム中はゲームの話をしていますが、マッチングしている待ち時間の間は、けっこうみんなで雑談になる。そういうときも無言になっている人に話を振ったりとか、気を配れるようになった。人と話すことが苦でなくなったことで、自然と話せる人が増えて、友達も増えたと感じるようになったんだと思います。友達付き合いをしていく中で難しいなあと思うのが年齢とキャリアです。例えば同学年のミュージシャンだと堂々とタメ口でいける。僕からすると阿部真央や夜の本気ダンスの鈴鹿(秋斗)がそれにあたります。僕自身、年功序列を大事にしたいタイプなので相当、心許し許されていないとタメ口にはできません。ビッケ(ブランカ)さんからは「頼むからタメ口にしてくれ!」と言われます。でも、デビューの時期は近いですが2歳年上ですから。心はもちろん許しているのですが、今はまだ敬語とタメ口が交ざった感じです。これからどんどん距離を縮めていけたらいいなと思っています。僕がそうやってミュージシャン友達との仲を少しずつ深めている一方で、僕の地元の幼馴染みで親友のよっしーは、僕のミュージシャン仲間を紹介するとどんどん仲良しになっていくので、それはそれで面白いです。気付けば、僕抜きでMy Hair is Badのメンバーとゲーム配信とかしていて、「お前、マイヘアがどんだけすごいバンドか知ってんのか!?」と思います。たぶん、よっしーはよくわかっていません。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる、4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。2022年1月から始まる連続ドラマ、TBS日曜劇場『DCU』(21:00~)に出演が決定。※『anan』2021年12月1日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月26日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「アルバムを引っさげて」です。もうすぐ、僕の久しぶりのワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」が開催されます。これまで僕は、“アルバムを引っさげて”ライブをしたことがありませんでした。さいたまスーパーアリーナのライブも過去曲が多かったですし、そんなに引っさげた感がなかったと思います。しかし、たいていのバンドはアルバムを引っさげてワンマンライブをしたり、ツアーを回ったりします。今回は、10月20日に4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリースしているので、念願の引っさげるカタチでのライブパフォーマンスになります。……でも、何をどうしたら引っさげたライブになるんでしょうか。この言葉を雑誌などでもよく見かけますが、それがどういう意味か正直あまりよく分かっていません。引っさげるの“ひっ”って何?と思います。なので、みんなそれぞれの引っさげ方があると思いますが、僕は僕なりに考えてアルバムを引っさげてみたいと思います。ま、簡単に言えば「アルバムの曲たくさんやるよ」ってことなのかなと。そうなんです。ニューアルバムの曲が今回のライブの最大の見どころとなると思います。『FIGHT CLUB』は岡崎体育の原点回帰のような一枚。なのでライブも同じように僕の真骨頂をお見せしたい。シンプルに僕らしいライブにしたいと思っています。ステージとスピーカーがあればこれだけ盛り上がるライブができるというところをお見せしたいです。前回のさいたまスーパーアリーナではフライングをしたり、トロッコで外周を回ったり、細長い花道を作ったりといろいろ仕掛けを考えましたが、それはそれでもちろん盛り上がりますし楽しいのですが、裏方の事情を話しますと、ひとつひとつ連携をしっかりしないといけなかったり、パフォーマンスをしながら気を使うことが多かった。でも僕は、その場その場で動きを考えたいタイプなので、そういった縛りがないほうがより僕らしいステージになるんじゃないかと思いました。若いとき、奈良NEVER LANDでライブしていたころと変わらないパフォーマンスをお見せしたいと考えています。そして“めっちゃめちゃおもしろ”の部分もいろいろ考えたい。まだ現時点では、めちゃめちゃおもしろいことは思いついていません。……でも、絶対おもしろくなるはずなのでたくさんの人に観にきてほしいです!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。ワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」は、11月23日(火・祝)、横浜アリーナで開催!※『anan』2021年11月24日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月20日歌手の岡崎体育とラグビー日本代表の稲垣啓太が出演する、三井住友フィナンシャルグループの新CM「ともに、前へ」編が、20日より放送される。新CMでは、高校ラグビー部のスターで現在はプロリーグに所属する一流選手を稲垣、補欠のまま卒業して現在は会社員となった同級生を岡崎が演じ、2人がそれぞれの道で懸命に生きる姿を描く。営業先を訪ねるために急ぐ岡崎とグラウンドを疾走する稲垣、腰を低くして頭を下げる岡崎と低い構えでスクラムを組む稲垣が、同じ姿勢ながら対照的に表現されている。CMソングには、フラワーカンパニーズの「深夜高速」(04)を使用。岡崎がオリジナルアレンジでカバーしている。稲垣のトレーニングシーンは肌寒さを感じる秋に撮影されたが、台本通りの設定で演技をしていた稲垣が突然、頭から水をかぶるアドリブを披露。その迫力を気に入った監督が、急きょ台本に追加した。自動ドアがなぜか反応せずに焦る岡崎のシーンでは、開かないドアにぶつかってみたり、反応しないセンサーに向かって手をふってみたり、さらにすれ違う人にペコリとお辞儀をしたりと、岡崎から次々に繰り出されるユニークなアドリブに、現場は笑いに包まれた。
2021年11月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「スキューバダイビング」です。前回のこの連載で阿部寛さん主演の日曜劇場『DCU』に出演が決まったことがダイエットのひとつの動機だったと書きましたが、もうひとつドラマのためにチャレンジしたことがあります。それがスキューバダイビングのライセンスの取得。ドラマでは潜水士を演じるので、海に潜るダイビングのシーンももちろんあります。そのためスキューバのライセンスを撮影が始まる前に取りに行ってきました。ちなみに言うと、僕はまったく泳げません。運動は全般的に得意なほうですが、水泳だけは苦手なんです。水に顔をつけるのもイヤ。朝、顔を洗うのもイヤなくらい。4~5歳のころに、スイミングスクールに通おうとなったこともあったのですが、初めて行ったその日の夜に熱を出してしまい、おばあちゃんに「水泳なんか行くからや!」と言われ、そのまま通わなくていいということになってしまいました。小学校にあがってからも周りの友達がスイスイと泳ぐなか、僕は顔をつけない平泳ぎで25m泳いで水泳の授業を乗り切っていました。なので、今回も本当にできるか心配でしたが、酸素ボンベがあると水中でも息ができるので気持ちが軽くなり、また潜ってしまえば“泳いでいる”というよりも宇宙空間に漂うような感覚だったので、すぐできるようになりました。酸素を取り込む呼吸の仕方もコツをつかめば効率よくできるように。あとは、バディが常に一緒にいるのも心強い。今までは「溺れたらどうしよう」という緊張感から、うまく体を使えていなかったんだなと思いました。息ができる、サポートしてくれる人がいると安心できれば、水の中でも案外と思うように体を動かすことができるものです。すでに、海で潜水体験もしてきました。初めてのダイビング。その日は前日が悪天候だったので海がとても濁っていました。視界がむちゃくちゃ悪くて海中では何も見えませんでした。でも、それがかえって良かった。僕、海洋恐怖症でもあるので。どんなに優しいマンボウでも海で遭遇したらめちゃくちゃ怖い。視界が悪いとなにも見えないので海の生き物に遭遇することもなく、それにビビってパニックになることもなく無難に終えることができました。今は泥の海しか知りませんが、きれいな海を見たらまた違う感動があるかもしれません。それも楽しみです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月17日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ダイエットその後」です。少し前に7月にダイエットを始めたというお話をしました。その時、8月末までに20kg落としたいと宣言をしていましたが、結果どうだったかというとマイナス17kg達成しました。20kg減はできませんでしたが、まずまずの結果ではないかと満足しています。そもそも、ダイエットを始めようと思ったのは、人間ドックで痩せなさいとドクターから言われたのがきっかけですが、がんばらないと…と思ったのにはもうひとつ大きな理由があったんです。すでにご存じの方もいるかと思いますが、岡崎体育、光栄にも2022年1月スタートの阿部寛さん主演のドラマ、日曜劇場『DCU』に出演することが決まったんです。『DCU』はDeep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)の略称。海上保安庁に新設された、水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団という設定です。僕もその一員で、もちろん水中に潜って捜査をしないといけない…となると、このむっちりすぎるボディはあかんな…と思うようになりました。プロデューサーさんには「少し痩せたほうがいいかも」くらいでアドバイスをいただきましたが、僕の判断で撮影開始までに20kgは落とそうと決めました。同じananの連載陣には、役作りで過酷な肉体改造をされている鈴木亮平さんもいらっしゃいます。これは生半可なことを同じ連載仲間として言うことはできないな…という自覚もありました。無事、体重をだいたい目標まで落とすことができてよかったです。挑戦してみて感じたのは、明確な目標があるとどんな怠惰な性格でもダイエットを乗り切れるんだということ。みなさんももしダイエットをされるなら、自ら目標を課してみるとモチベーションになるかもしれません。僕の場合は、ウェットスーツ姿を全国ネットのテレビで放送されるというとんでもない危機感でしたが、SNS時代の今だからフォロワーの方々が監視役になってくれると思います。「3か月後に体重を公開しないといけない」とか「半年後に水着姿を披露する」など勝手にルールを決めてしまえば、それに向けてがんばれるんじゃないかなと思います。その過程を公開すればみんなに励ましてももらえるし、一石二鳥です。僕もトレーナーさんにめちゃくちゃ励ましていただきました。励ましをもらうっていうのもダイエットが続く大きなポイントだと思います!おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年11月05日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「オンラインゲーム」です。オンラインゲームが好きです。ミュージシャン仲間でサッカーやバトルロイヤルなどのゲームをしてネットで実況をすることもあります。先日、『Apex Legends』という、いま世界で最もプレイされているといわれるバトルロイヤルFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)のカスタムマッチイベント「VCC APEX」が開催され、僕も参加させていただきました。ほかには、HIKAKINさんをはじめゲーム実況で人気の方々や、Hey! Say! JUMPの山田涼介さん、ミュージシャンではKing Gnuの井口理さんや清水翔太さんなど豪華な顔ぶれが登場しました。僕もその末席に、ちょろっとだけ出させていただいたんです。一緒にチームを組んだのは、人気VTuberの白雪レイドさん、ゲーム実況で人気のホロ酔いさんです。僕は、ゲームは好きなんですがテクニックはほとんどないので、お二人に助けていただきながらなんとかプレイをすることができたって感じです。プロレベルの腕前の持ち主の中に入ると手も足も出ず、ほぼ何もできませんでした。でも、自分なりに面白い見どころは作れたと思うので、楽しくプレイすることができました。このプレイの模様は参加者それぞれが自身のチャンネルで配信し、総視聴者数は数百万人にもなったそう。想像もできないような数の人が見てくれた。それだけの人がゲーム実況に注目しているって、正直驚いてしまいます。知り合いのライターさんのお子さんも5歳にしてすでにYouTubeでマインクラフトのゲーム実況を見ているとか。もうそういう時代なんです。僕より上の世代だと、ゲーム実況なんて「見たらダメ!」と怒られてしまう対象だったと思いますが、いまやゲームはひとつのカルチャー、コンテンツとして急成長している。そこで学ぶことも多いですし、夢も持てるし、もしかしたらお金も稼げるかもしれない。そう考えると、頭ごなしに「ゲームばっかりしてたらあかんやろ!」とは言えないよな、と思います。eスポーツの普及もそうですし、ゲームは暇つぶしの遊びというだけでない、限りない可能性を秘めている。だけどそう思う一方で、ゲームばっかりしていてそれでごはんが食べられなかったらそれはそれで困るのでは?とも考えてしまいます。やっぱり地道に就職に役立つような資格を取ることも大事だよ、と思います。おじさんは両方を若い世代に伝えたいです。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年11月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月30日オサジ(OSAJI)のホームフレグランス調香専門店「kako -家香-」とアーセンス(Aresense)のコラボレーションによるルームフレグランスが、アーセンス ルミネ新宿1店から登場。「kako -家香-」は、スキンケア製品やライフスタイル製品を展開するオサジが、2021年7月にスタートさせたホームフレグランス調香専門店。その名の通り“調香”ができるユニークなショップで、ワークショップを通じて、自分好みのエッセンシャルオイルやルームフレグランススプレーをデザインすることができる。思い出や実家の記憶で作るルームフレグランスそんな「kako -家香-」が初の別注の香りをアーセンスとともに制作。アーセンスのディレクター梅本愛子が自分自身の思い出、実家の記憶などを頼りに、3つの香りを調香した。ベランダ・客間・居間イメージの香りNo.1 ベランダ:バルコニーではなく、あえて「ベランダ」と名付けた香りは、外からの光が強く差し込む“希望”を表現したシトラス調の香り。No.2 ドローイン・グルーム:応接室、客間を意味する「ドローイン・グルーム」の香りは、ローズをベースにして、どこか緊張感のある匂いを表現。No.3 居間:「居間」で過ごす時間をイメージした、ウッド系の落ち着いた仕上がり。【詳細】「家香×アーセンス(kako×Aresense)」別注ルームフレグランス 2,530円発売日:2021年10月18日(月)取り扱い店舗:・アーセンス ルミネ新宿1店住所:東京都新宿区西新宿1-1-5ルミネ新宿 LUMINE1 4F営業時間:11:00~20:30【問い合わせ先】アーセンス ルミネ新宿1TEL:03‐6258‐1785
2021年10月23日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「タイムパフォーマンス」です。アルバムリリース、そして横浜アリーナのワンマン準備と、10月はスケジュールに追われています。そんな中で気になっているのはタイムパフォーマンスです。よくコスパ(コストパフォーマンス)と言いますが、今の時代みんなが気にしているのはコスパより“タムパ”ですよね。情報過多の現代では、どんな情報を取捨選択するのかという時間の使い方が重要視されています。同世代の中では僕は時間の使い方にうるさいほうだと思います。無駄な時間があるのがとにかく苦手なので、仕事もわざとツメツメにして入れていただくことが多いです。例えば、アルバムの取材が4つあるとしたら、1日に1つずつでゆったり4日間かけるよりは1日に4件ともまとめて、残りの3日は自分が自由に使えるようにしてほしい。作業をするなど自分が使い方を決められる時間を確保できていると、僕の中でタイムパフォーマンスがいいなと感じます。なので、逆に「これ何待ち?」みたいなことが苦手でそういう場面ではついイライラしてしまいます。そして、「これ何待ち?」というような時間はけっこうこの業界ではざらにあります。たまに気の利くADさんとかに「こういうトラブルで調整にあと30分くらいかかります」などと教えていただけることもあるのですが、そういう現場ばかりでもないので、「あと、どれくらいこの無駄な時間と向き合わなくてはいけないのか…」と不毛に感じることはよくあります。プライベートでも、洗濯ボタンを押して洗濯機が回ってから洗濯が終わるまでの時間を有効活用できないか…など、効率を良くすることを実践したいと考えています。いつも、洗濯をしている間は皿洗いをするとか床掃除をするなど、別の家事をするように心がけてはいるのですが、それをもっとシステマティックに分刻みのスケジュールにしたい。でも、一人分だと洗濯物もそう毎日溜まりませんし、溜まる量もそのときどきで変わってしまう。だから、洗濯時間が定まらず家事のシステム化は一向に進んでいません。もう一つ無駄だと思うのは朝、目が覚めてからベッドから出るまでの10分間。どうしても10分かかります。できることなら目覚めたらスパッと起きて、やるべきことをさっと始められるようになりたい。でも、休みの日はとくに布団から出られずにゴロゴロしてしまう…。とてもタイムパフォーマンスがいいとは言えない現状です。おかざきたいいく約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が好評発売中。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催する。※『anan』2021年10月27日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月22日『anan』連載でもおなじみの岡崎体育さんが、約2年9か月ぶりに4枚目のオリジナルアルバム『FIGHTCLUB』をリリースする。“捨て曲はアリ”だけど間違いなく僕の最高傑作です!「ドラマ主題歌や提供曲をまとめたコンセプト・アルバム『OT WORKS II』や『劇場版ポケットモンスターココ』のテーマソング集をリリースしていたので、自分的にはそんなに間が空いている感じがしていなかったんですが、あらためて2年9か月もの間、新譜を出してないってなると『いやこれRADWIMPSのスパンやないか!』と思いました。まだデビューして5年のくせに、モンスターバンド級じゃないと許されない制作期間をいただいてしまっている。これはそろそろ動かないとあかんなと思いました」確かに3年近く間は空いたけれど、岡崎体育らしさは変わらず健在。すでにMVが先行配信されている「インターネットで喧嘩すんな!」と、オンラインでの炎上案件を見事に切り取った新曲「Fight on the Web」など、前作では封印気味だったネタ曲も多めに収録し、岡崎体育ここにありという趣だ。「デビュー以降、いろんなタイプの楽曲を手がけながらずっと自分の立ち位置を探していたんですが、30歳を越えてなんかようやくポジショニングが明確になった気がしています。ネタ曲も真剣な曲も、ライブで踊れる曲も全部過去の自分をアップデートして作ることができた。このアルバムは今の僕の立っている場所を表していると思う。なんかやっと“ここに立てばいい”って足元にバミり(目印)がついた感じがします」本人がリード曲と豪語する「おっさん」では、おじさんになった自分を“だからこそ更新したい”と高らかに歌い上げる。さらに、仲間たちとかき鳴らすギターロックもピアノが美しい朴訥としたバラードも、これまでの延長線上にある彼らしいカラーリングを感じさせてくれるもの。そんな楽曲の中には岡崎体育ならではの捨て曲もある、と言うが…。「11曲入りのアルバムですが、僕は“捨て曲ナシ”なんて甘いことは言いません。今回は3曲。並びでいうと3、7、9曲目です。通常、捨て曲は5曲目以降がセオリーですが、3曲目から捨てたろかな?と大胆にやってみました。でも、僕の中では捨て曲って悪い意味ではなく、肩に力が入ってない曲ってことなんですけど。よく考えたら『MUSICVIDEO』もアルバム制作の最後に急いで作った捨て曲だった。そういう曲こそみんなに拾っていただいて話題にしてもらえたりする。今回も何か化けたら面白いですよね。SNSでバズるなんて狙ってできることじゃない。そんな謙虚さも持ってる、おっさんです」『FIGHTCLUB』24時間合宿生配信で完成した「Championship」、THE FIRSTTAKEで披露し世界中を虜にした「Yes」など全11曲収録。10/20発売。【初回生産限定盤(CD+BD)】¥6,800【通常盤(CD)】¥2,800(SME Records)おかざきたいいく1989年生まれ、京都府出身。2016年5月発売のアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビュー。以降、幅広い分野で活躍を広げる。11/23横浜アリーナでワンマンライブを開催する。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ジブリ」です。先日、急に観たくなってアニメ映画『ホーホケキョ となりの山田くん』を観ました。みなさん、スタジオジブリお好きですか?僕は大好きです。そして、僕はジブリでは完全に高畑勲派です。宮崎駿監督作品ももちろん大好きですが、どちらか選ばないといけないとしたら高畑監督作品がより好きです。『ホーホケキョ となりの山田くん』をはじめ『おもひでぽろぽろ』『かぐや姫の物語』など、いつでもゆっくり観られる感じがいいんです。こだわりはめちゃくちゃあるのですが、描いていることは日常に寄り添っていたり、キャラクターをとても自然に描いていたり。なんか無理がないんですよね。だから熱が39℃あって観てもツラくない感じがして好きなんです。『ホーホケキョ となりの山田くん』なんてどっから観てもいい。原作が4コマ漫画なのでいろんなエピソードが入っている。デパートで子どもが迷子になった話とか、駅についたら雨が降ってたから迎えにきてもらう話とか、本当に誰でも経験したことあるようなごく普通のエピソードが、とても優しく楽しく描かれている。ほっとします。『おもひでぽろぽろ』も大好きで、何度観たかわからないくらいです。今年、32歳になった記念にブルーレイも買いました。初めて観たのは大学生くらいのときでしょうか。そのとき観た印象よりさらに良かった。歳を重ねるごとに登場人物の心理だとかいろんなことが深く理解でき、どんどん面白くなる。これはどういうことやねんと思いました。作った当時の勲さんの年齢に近づけば近づくほど、わかることが増えるんじゃないかなと思っていて、観るたびに発見がありそうで、これからも繰り返し観るのが楽しみです。三鷹の森ジブリ美術館も行ってみたいです。常設展示室の「映画の生まれる場所(ところ)」では制作現場を覗けると聞いて、ぜひ見てみたいなと思いました。クリエイターの端くれとして違う世界のクリエイティブの現場を見るのが大好きなんです。メイキング映像を観るのも好きだし刺激を受けます。違う世界のクリエイティブを見ると単純にワクワクしますし、自分にも大きな影響をもらえます。アイデアを必死で出しているところは共感するし、いろんな工夫をされていると知ると凝り固まった自分の考え方をほぐしてもらえる。他のジャンルであってもいろんな人の作品作りを覗いてみるのは大事なことだなって思っています。おかざきたいいく10月20日に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』を発売。11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月16日練馬区立 四季の香ローズガーデン「オータム フェスティバル」が、2021年10月9日(土)から10月31日(日)まで開催されます。約320品種の“秋バラ”を鑑賞東京・光が丘にある「練馬区立 四季の香ローズガーデン」は、「香りのローズガーデン」「色彩のローズガーデン」を持つガーデン施設。「香りのローズガーデン」では、国内では珍しく“香り”にフォーカスを当て、フルーティーな香りやスパイシーな香りなどの香りの違いにわけて紹介。一方、「色彩のローズガーデン」では、花色ごとにバラを配置。ちょうど「オータム フェスティバル」が行われる10月は、ふっくらとした美しい花姿の秋バラが見頃を迎えるタイミング。園内には、約320品種 460株の秋バラが咲き誇り、黄色やピンクなどさまざまなバラを鑑賞することができます。また期間中は、庭やバラの楽しみ方を教えてくれるガーデンツアーや、バラ園で楽しめるガーデンヨガ、弦楽四重奏のガーデンコンサートなどのイベントも開催予定です。【詳細】練馬区立 四季の香ローズガーデン「オータム フェスティバル」開催期間:2021年10月9日(土)~10月31日(日)9:00〜18:00会場:練馬区立 四季の香ローズガーデン住所:東京都練馬区光が丘5-2-6■秋のガーデンツアー※無料イベント開催日時:・10月24日(日) 11:00~11:45、14:00~14:45・10月30日(土) 11:00~11:45、14:00~14:45集合場所:講習棟前(雨天決行・荒天中止)定員:各14名■ローズガーデンコンサート※無料イベント開催日時:10月31日(日) 11:00~11:45、14:00~14:45場所:色彩のローズガーデン(雨天時:講習棟 1F)
2021年10月10日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「クイックレポート」です。音楽フェス好きの方なら一度は目を通したことがあると思うクイックレポート。フェスなどの現場でライブを観たライターさんが終了後、1時間もたたないうちにそのライブのレポートをweb媒体などにアップしてくれるものです。ライブに来られなかった人が読んだり、ライブを観た人でも、あらためてライブの内容をテキストで確認するために読んでくれているものだと思っています。セットリストを知ることもできますよね。クイックレポートは、その名の通り短時間でライブの感動を美しい表現で形容してお届けしてくれるので本当にありがたいんです。極端に言うと、そのクイックレポート次第でその日のライブの印象ががらっと変わることもある。基本、書いてくださる内容はライターさんにお任せです。スピード重視の世界なので、こちらサイドが校正することもありません。だからこそ書いてくださる方も神経を研ぎ澄ませ、本気でその場の熱狂や興奮を伝えようとしてくださっていると思っています。その感動を僕は曲にしてお返しできればと思い「Quick Report」という曲を書きました。10月20日に出るニューアルバムに収録されているので、ぜひ聴いてみてください。すでに、フェスなどで披露していて、いい反応をいただいています。曲を作るにあたっては、僕のデビュー以降のクイックレポートを全部読み返しました。そこで、「MUSIC VIDEO」における“MVあるある”ではないですが、やっぱり定型文ってあるんだなということに気づきました。なかでもめっちゃ気に入ったフレーズは、“観客のボルテージは一気に最高潮”です。僕のクイックレポートにめっちゃ書いてあった。だったら、「もっと観客のボルテージは一気に最高潮になる曲を作らな!」と思って、この曲ができました。実際に、フェスで初めてこの曲を披露した日のクイックレポートには、「岡崎さん、こんなところまで気にかけてくれてありがとうございます」とライターさんがわざわざ書いてくれていて、なんだかうれしかったです。クイックレポートもフェスの一部。同じフェスを作っている仲間って感じがしていいですよね。みなさんもフェスで岡崎体育のライブを観たあとは、必ずその日のクイックレポートまでチェックしてくださいね。そこまでがひとつのセットです。おかざきたいいく11月23日(火・祝)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。10月20日(水)に4枚目となるオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。※『anan』2021年10月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月09日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「ロングインタビュー」です。アルバムをリリースしたタイミングなどで、雑誌などからインタビュー取材をしていただくことがあります。ときには“2 万字インタビュー”などと銘打ったロングインタビューをしませんか?とお話をいただくこともあります。ロングインタビューをしていただけるなんて、本当にありがたいことです。ただ、ありがたいのですが、とにかくインタビューを収録する時間が長い!通常の雑誌などに掲載される1ページ程度のインタビューは長くても収録は1時間程度です。でも、ロングインタビューは平気で2時間、3時間かかってしまいます。それだけ長い間話を聞いていただけるのは、ありがたいことなのですが…。インタビューは、たぶん取材する側は準備をしてくださっていると思います。インタビュー対象のことを調べたり、過去の記事を読んだり、ミュージシャンだったら過去のアルバムから現在の最新アルバムまで聴き直したり。では、受ける側はどうか?というと、僕の場合はとくに準備をしていません。聞かれたことをその場で考えて思うままに答えています。インタビュアーの方にもいろんな方がいます。ときには「こう答えてほしいのかも…」と、こちらが逆に気になってしまう人もいたり。以前にテレビの某ドキュメンタリー番組に出演した際には、“SNSの寵児”という感じで僕のことを紹介したい雰囲気をなんだか感じ取ってしまい、自分の中に“SNSの寵児”を憑依させてしゃべってしまった感があります。いや、それも本音でないわけではないのですが、僕の性格的に、どんな相手だろうと常に本心でぶつかるというより、その場その場の空気を読んで場に合った答えを言って、気まずい空気を回避してしまうクセが自分にはあると思います。あとは、僕みたいにちょっと“ちょけた”ことを言うタイプは、どこまでそれをシャレとして受け取ってくれるか、というのも気になってしまいます。インタビュアーさんは初対面であることも多いです。本心を言ってどこまで真剣に受け取ってくれるのか、逆にシャレをシャレとわかってくれるのか…そこを見定めるのは正直、難しいです。だったら、インタビュアーさんのノリに合わせてお答えしたほうが場もスムーズですし、記事もうまくまとまるのでは、などと余計なお世話かもですが考えてしまうんです。おかざきたいいく10月20日(水)に約2年9か月ぶりとなる4枚目のオリジナルアルバム『FIGHT CLUB』が発売に。11月23日(火)、横浜アリーナでワンマンライブ「めっちゃめちゃおもしろライブ」を開催。※『anan』2021年10月6日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・村田真弓文・梅原加奈(by anan編集部)
2021年10月02日岡崎体育の最新CDアルバム『FIGHT CLUB』が、2021年10月20日(水)に発売される。岡崎体育、約2年9カ月振りとなるオリジナルCDアルバム『FIGHT CLUB』岡崎体育は、京都府宇治市出身の男性ソロプロジェクト。2016年に発売したアルバム『BASIN TECHNO』でメジャーデビューし、同アルバム収録の楽曲「MUSIC VIDEO」の世界観が話題となり人気に。2020年には“1人フェス”「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」を開催するなどユニークな活動で注目を集めている。2021年5月にはコンセプトアルバム『OT WORKS Ⅱ』をリリースしている。そんな岡崎体育が約2年9カ月振りとなる4枚目の最新オリジナルアルバム『FIGHT CLUB』をリリース。CDには全11曲を収録する。ライブ人気曲や夜ダン・鈴木ら参加の楽曲含む全11曲を収録収録曲には、8月から9月にかけて先行配信された「Fight on the Web」「Championship」や以前からライブで披露されてきた「Eagle」、岡崎体育節全開のネタ曲「Quick Report」など。さらに、夜の本気ダンスの鈴鹿秋斗、ハンブレッダーズのでらし、Benthamの須田原生、マシネ・アカルイネを演奏に迎えて制作した「Hospital」といったスペシャルな楽曲もラインナップに加わる。初回限定盤にはワンマンライブ映像収録のBD付属また、CDのパッケージは初回生産盤と通常盤の2形態で用意。初回生産限定盤には、ワンマンライブ『OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020』を完全収録した映像作品を収録したブルーレイディスクが付属する。【詳細】岡崎体育 最新アルバム『FIGHT CLUB』CD発売日:2021年10月20日(水)価格:通常盤 2,800円、初回生産限定盤(CD+BD) 6,800円<収録内容>・CD1.Championship2.おっさん3.Hospital4.Fight on the Web5.Quick Report6.Yes7.Okazaki Little Opera8.八月の冒険者9.普通の日10.湖11.Eagle・ブルーレイディスク岡崎体育ワンマンライブ「OKAZAKI ROCK FESTIVAL 2020」@エディオンアリーナ大阪
2021年09月30日