シンガーソングライターの岡村靖幸が園子温監督作『映画 みんな!エスパーだよ!』(4日公開)のために書き下ろした主題歌「ラブメッセージ」のミュージックビデオ(以下MV)が1日、公開された。公開されたMV(ショートバージョン)は、同映画の映像を使用。ヒロインの美由紀(池田エライザ)が土砂降りの雨の中、下着が透けて見える制服姿で、舞台にもなった愛知県東三河の豊橋市のマスコットキャラクター・トヨッキーに駆けて寄って行くシーンから始まる。歌詞に合わせて浅見紗英(真野恵里菜)が笑顔を見せた束の間、スカートの内から下着が見えてしまい、鴨川嘉郎(染谷将太)が抑えきれずに興奮してしまう姿なども映されている。主題歌発表の際に「青春!学園!ちょっぴりエッチ!まるで僕のような映画の主題歌が出来て楽しかったです。この曲を聴いて、トキメキを感じてくれたら、嬉しいです」とコメントを寄せていた岡村。そのキャリア史上初めて、映画のために書き下ろした同曲を収録したシングルは、2日にリリースされることが決定している。なお、これは岡村にとって30枚目のシングルとなる。『映画 みんな!エスパーだよ!』は、漫画家・若杉公徳の同名作品を原作に、2013年4月よりテレビ東京で連続ドラマ化された『みんな!エスパーだよ!』の劇場版。映画では、主人公・嘉郎らエスパーたちが能力に目覚めた理由が明らかになるとともに、チームエスパーが迫りくる世界危機に立ち向かう姿が描かれる。(C)若杉公徳/講談社(C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会
2015年09月01日独特な詞世界と音楽性でカリスマ的人気を誇るミュージシャンの岡村靖幸さん。最近は『GINZA』の対談連載で“名インタビュアー”としても活躍中。今年50歳の節目を迎える彼に聞く大人の男とは?* **――昔はどんな大人に憧れました?美食のためだけに一人旅をする人。――池波正太郎的な。そう。それが究極の大人っぽさだと思ってた。だから、僕も以前はそれに近いことはやってたんです。一人でフラッと本を一冊持って遠方まで旨い蕎麦を食べに行く、とかね。でも、最近はまったくやらないんですよ。――え、なぜですか?誰かと一緒に食べたいんです。人と一緒に食べたほうが楽しいし美味しい。そう思うようになったのはここ4~5年のこと。音楽だけに没頭せず、いろんな人と積極的に会うことで社交的になり、酒を飲めるようになったのが大きい。飲みながら食事をする楽しさを知って。酒を嗜むことを覚えて、コミュニケーションが広がったんです。――つまり、音楽以外の、インタビューや対談の仕事で他業種の人と会うことで、「大人」になった部分もあると。いろんな大人のカタチを知ることができるし、確実に自分の血肉にはなってると思う。以前、坂本龍一さんと対談したときに、大人になればなるほどエゴイスティックになれないという話をしていたのが印象に残っていて。人はみんなエゴイスティックな生き物なんですが、年齢を重ねると自分の欲の限りを尽くすことがだんだんできなくなるんです。サシの入った肉が苦手になってくるというか(笑)。単純にそれを食す体力がなくなってくるからなんですが、そういう自分を受け止めることが大人になるということなんだと。いい意味で。ピカピカに磨かれた部分だけではなく、錆びている部分に味わいを感じられるようになるのが豊かなことだと思うんです。◇おかむら・やすゆき1965年生まれ。シンガーソングライターダンサー。園子温監督『映画 みんな! エスパーだよ!』の主題歌『ラブメッセージ』は9月2日発売!◇岡村靖幸オフィシャルHPokamurayasuyuki.info※『anan』2015年7月29日号より。写真・藤原江理奈スタイリスト・島津由行ヘア&メイク・マスダ ハルミ(M-FLAGS)文・辛島いづみ
2015年07月24日染谷将太を主演に迎えて贈る、奇才・園子温監督の新作映画『みんな!エスパーだよ!』。このほど、“岡村ちゃん”こと孤高のシンガーソングライター・岡村靖幸が本作の主題歌を担当することが発表された。本作は、ヤングマガジンで人気を博した若杉公徳の同名コミックの映画化作品。愛知県東三河を舞台に、突如として超能力に目覚めた平凡な高校生・鴨川嘉郎(染谷将太)と、彼を取り巻くエスパーたちとの戦いと友情をバカバカしく描いた青春SFコメディだ。今回、本作の主題歌を書き下ろすこととなった岡村靖幸。自身、映画の主題歌および楽曲書き下ろしは初めてのこととなる。今回の起用のきっかけは、園監督から直接オファーがあったことが始まりだったよう。そうして完成した新曲のタイトルは「ラブメッセージ」(※シングルリリースは9月2日)、記念すべき30枚目のシングルとなる。今回の起用について、岡村靖幸は「青春! 学園! ちょっぴりエッチ! まるで僕のような映画の主題歌が出来て楽しかったです。この曲を聴いて、トキメキを感じてくれたら、嬉しいです」と喜びのコメントを寄せている。今年の夏には「フジロックフェスティバル」にも出演が発表され、10月からはツアーも決定している岡村靖幸のさらなる活躍に注目だ。【リリース情報】岡村靖幸ニューシングル「ラブメッセージ」発売:9月2日価格:1,300円(税込)発売元:V4 Record販売元:スペースシャワーネットワーク
2015年06月24日シンガー・ソングライターの岡村靖幸が、『映画 みんな!エスパーだよ!』(9月4日公開)の主題歌を担当することが19日、明らかになった。岡村が映画の主題歌および楽曲を書き下ろすのは初となる。1986年のデビュー以降、独自の世界観と音楽で、幅広い世代から支持を集めてきた岡村。今年はフジロックフェスティバル’15への出演も控えるなど、いまなお精力的に活動を続けている。今回の映画主題歌への参加は、本作を手がける園子温監督が直接オファーしたことから実現した。新曲のタイトルは、「ラブメッセージ」に決定。映画本編のアナザーストーリーのような世界観に仕上がっているという。岡村は、「青春!学園!ちょっぴりエッチ!まるで僕のような映画の主題歌ができて楽しかった」と映画とのコラボを喜び、「この曲を聴いて、トキメキを感じてくれたら、うれしいです」とコメントを寄せた。同曲は、岡村にとって記念すべき30枚目のシングルとして、9月2日にリリースされる。『映画 みんな!エスパーだよ!』は、漫画家・若杉公徳の同名漫画を原作に、2013年4月よりテレビ東京で連続ドラマ化された『みんな!エスパーだよ!』の劇場版。映画では主人公・嘉郎(染谷将太)らチームエスパー以外にも、超能力に目覚めた者が多数存在することが明らかとなる。染谷をはじめ、真野恵里菜、池田エライザ、マキタスポーツ、安田顕、高橋メアリージュン、サヘル・ローズ、今野杏南、星名美津紀、篠崎愛、冨手麻妙、清水あいり、星名利華らが出演する。(C)2015「映画 みんな!エスパーだよ!」製作委員会
2015年06月19日「ナインティナイン」の岡村隆史が日本語版吹き替え声優を務めることで話題の映画『LIFE!』。本作で監督&主演を務めたベン・スティラーから正式なお墨付けも受けている岡村さんが、恋愛にちょっぴり奥手で不器用な主人公を通して、その恋愛観を語った。主人公は地味で平凡、ただし風変わりな空想癖をもつ男・ウォルター(ベン・スティラー)。家と職場の往復で、何ひとつ変わりばえのしない日々を繰り返しながら、雑誌「LIFE」の写真管理部に勤めていた。ある日、「LIFE」最終号の表紙を飾る大切な写真がないことに気がついた彼は、冒険家でカメラマンのショーン(ショーン・ペン)を探す旅に出ることに――。目の前の仕事や家族の事情という日常にいつの間にか押し流され、夢を追いかけることを諦め、行動も起こさず、無難にやり過ごす日々を送っているウォルターは、誰もが「あるある」と思い当たるようなキャラクター。岡村さんは、「ウォルターは真面目で、さえない、モテない、みたいな感じなんですけど、実は潜在能力は高いんです。やってこなかっただけで、実は、やったら、色んなものを吸収して、生き方とか全てカッコよく見えるのになって」と自身が声で演じたウォルターについて分析する。さらに不器用で臆病な性格が災いし、片思い中の女性・シェリルに話しかけることもできないウォルターについて、「特に女性に対して、自分に自信が持てないところとかが、似ている」と明かし、「彼女と一緒にスキューバダイビングに潜るんだとかっていう空想はすごいです」と共感しきり。自身も「空想ばっかりしています (笑)」と打ち明けた。「この映画『LIFE!』のメッセージは、“自分の殻から抜け出す”こと」と言う岡村さん。本作は「その最初の一歩をポンって押してくれるような、そんな映画ちゃうかなと思うんです。その一歩を出したら、多分すぐ二歩目が出てしまう」。そして、映画の中で大きな一歩を踏み出したウォルターに背中を押されたかのように、「この映画を観てから、ちょっと英会話やってみようかなと思いました」というエピソードも明かしてくれた。そんなウォルターへの強い思い入れを語る岡村さんには、ベン自身が「岡村さんなら必ず、日本のみなさんに作品のメッセージを伝えてくださるでしょう!」と太鼓判を押したほど。ウォルターが暗いオフィスを飛び出し、未知なる外界へと向かう旅で自分自身の可能性を再発見していく姿に、岡村さんも一歩踏み出す勇気をもらえたようだ。『LIFE!』は3月19日(水) よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:LIFE! 2014年3月19日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.
2014年03月11日岡村製作所は、モバイルPCサポートユニット「Shift」の販売を2月中旬から開始すると発表した。Shiftは、ノートPCで作業をする際の身体的負担を減らす新発想のチェアとテーブルをセットにした製品。慶應義塾大学の山崎 信寿名誉教授の研究結果をもとに設計されており、作業時の姿勢を改善することで、首 / 手 / 腰 / 脚の負担を軽減するという。ノートPCを使う際は、首が前に出て猫背になったり、浅く腰掛けてからだが大きく後傾したりすることが多いが、これらの態勢は体に負担がかかる。Shiftはこのような姿勢を防ぎ、体重が適度に分散した負担のない姿勢で作業できるようになっている。同社によると、Shiftは従来製品と比較して接触面積が背もたれで平均11%、座面で平均8%増加したという。また筋肉にかかる負担も、首が25%、肩が9%、腰が26%とそれぞれ減少し、足のむくみも改善したとのこと。価格はチェアが8万5000円で、テーブルが6万5000円から(いずれも税別)。
2014年02月10日岡村靖幸がLIVE TOUR 2012「スポーツ」の東京・NHKホール公演を10月12日に行った。今回のツアーは9月17日に名古屋、10月6日に大阪と行われ、東京公演はこの日が初。開演を待ちきれないファンの熱気で、幕開け前から大きな盛り上がりを見せていた。開演時刻を少し過ぎ、ファンにはお馴染みのイントロが流れると、岡村ちゃんの登場を前に観客は全員総立ち。「早く岡村ちゃんが見たい!」というオーディエンスの気持ちを分かった上で「ジラす」心憎い演出があったのち、本人が登場すると会場からは割れんばかりの歓声と悲鳴が。従えた二人の女性ダンサーのキレも然る事ながら、岡村ちゃん本人のダンスのキレも、前回の大々的なライブツアーの時に比べて増しているように感じた。ファンにとっては気になるボーカルも終始ピッチが狂う事無く、岡村ちゃんお馴染みの奇天烈な煽りや発声も存分にあり、熱心なファンほど「お帰り!岡村ちゃん」の想いを実感できた事だろう。楽曲は昨年リリースした『エチケット』のアレンジによるものが多かったが、中にはまた新しいアレンジの人気曲などもあったりして、アルバムを聴き込んだ人でも楽しめる形になっていた。また、他アーティストへの提供曲のセルフカバーなどもあり、1曲ごとに「次は何をやってくれるのだろう」という客席の期待感を煽る作りであった。セットリストも最後まで消化不良なく、やってほしい曲から「え?これやってくれるの?」という曲まで、ライトなファンからコアなファンまで楽しめる選曲になっていた。岡村本人からのMCらしいMCはなかったが、バンドメンバーから伝えられる彼の近況もあり、また曲の終わりに言う短い「ありがとうございました」だけで、ファンは十分過ぎるほどの感動を与えられた。なお、これまでの3公演は全てホールでの開催であったが、本日10月15日、16日(火)に東京・SHIBUYA-AXで行われる公演はライブハウス公演となるため、この日とはまた違った演出で楽しませてくれそうだ。なお、10月15日(月)本日分の当日券は、会場にて17:00より1F立見¥7500(税込)ドリンク代別で若干数販売予定。
2012年10月15日岡村製作所は8月31日、セレクト型デスクシリーズ「Raum(ラウム)」を発売した。「Raum」は、曲線を活かした柔らかく優しいフォルムが特徴の学習机。別売のカラー前板セット(8,400円)を追加すれば、デスクとワゴンの引き出し前板を好みのカラーに交換できる。前板のカラーはパールブルー・パールピンク・ネイビーブルーの3色。デスク周りを子どものお気に入りの空間にすることで、心地よく楽しい学習環境を作り出し、自らデスクに向かう力を育てるという。また、成長とともに変化する嗜好に柔軟に対応できるよう、高学年時には前板を外してシンプルなデスクに戻せる。デスクの奥行きは580mmで、リビング・ダイニングでも使いやすいサイズ。デスク天板に上棚を設置せず、代わりに可動の仕切り板を使うことで、教科書や辞書の整理が可能とのこと。LEDタイプが9万7,440円。蛍光灯タイプが8万4,000円。オプションとしてサイドシェルフ(2万1,000円)、スタッキングシェルフ(2万1,000円)も設定する。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年09月04日岡村靖幸が開催する秋の東名阪ホールツアー「スポーツ」の追加公演が決定した。【アーティスト情報はこちら】今回追加されたのは10月15日(月)・16日(火)に東京・SHIBUYA-AXで行われる2公演。今回のツアーは他の会場が全てホール会場のため、ライブハウスでの開催となるSHIBUYA-AXでの追加公演は、また違った雰囲気になりそうだ。なお、9月1日(土)のチケットの一般発売に先がけて、公式HP先行予約を実施中。期間は8月2日(木)午前12時まで。岡村ちゃんのグルーブ感をスタンディングならではの臨場感で味わいたい方は、SHIBUYA-AXに集合!■岡村靖幸 LIVE TOUR 2012「スポーツ」追加公演10月15日(月)東京都 SHIBUYA-AXOPEN 18:00 / START 19:0010月16日(火)東京都 SHIBUYA-AXOPEN 18:00 / START 19:00
2012年07月30日岡村靖幸が秋の東名阪ホールツアー「スポーツ」を開催する。【公演情報はこちら】最近は一青窈やMEG、BaseBallBearなど他アーティストにも積極的に楽曲提供やプロデュースを行っている岡村靖幸。今回行われる公演は全てホール会場となっており、ライブハウスで行われた前回のツアーとはまた違った構成になりそうだ。日程は9月17日(月・祝)名古屋市公会堂、10月6日(土) 大阪国際会議場メインホール、10月12日(金)NHKホールの3公演となっている。チケット一般発売に先がけて、チケットぴあでは最速抽選いち早プレリザーブを実施中。7月11日(水) 11:00まで。また、プレリザーブも7月11日(水)11:00から7月17日(火)11:00まで実施。あわせてご確認を。■岡村靖幸LIVE TOUR2012「スポーツ」9月17日(月・祝)名古屋市公会堂10月6日(土)大阪国際会議場メインホール10月12日(金)NHKホール
2012年07月06日8月25日(土)より公開する高倉健主演映画『あなたへ』が完成し、岡村隆史が出演することが発表された。その他の写真本作は、北陸の刑務所の指導技官・倉島英二(高倉)が、長年連れ添った亡き妻・洋子(田中裕子)の遺骨を散骨するために富山から九州へ車で旅をし、その過程で妻の想いに気づかされていく姿を描いたロードムービー。岡村が出演するきっかけとなったのは、『鉄道員』で第23回アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した高倉が、『無問題』で話題賞に輝いた岡村に「いつか一緒にお仕事しましょう」と声をかけたことから。今回岡村が演じるのは阪神タイガースファンの男の役だが、大阪のお好み焼き屋で球団が優勝する瞬間をテレビで観戦している時に、店に訪れた英二と洋子に興奮のあまりに乾杯を求め、『六甲おろし』を大合唱するという。事前にタイガースファンの知人に『六甲おろし』の歌い方を習って準備したという岡村。昨年、9月25日に、東宝スタジオに作られた下町の飲み屋のセットで行われた撮影を振り返り、「前日はあまり眠れませんでした。撮影中はずっと高倉さんの存在を感じていたんですが、緊張しすぎて顔が見られませんでした。僕からしたら神様です」と明かすも、「楽しかった。夢のような時間でした」と出演の喜びを語っている。高倉の声がきっかけで実現した、ふたりの貴重な共演シーンに注目だ。『あなたへ』8月25日(土)全国ロードショー
2012年04月23日岡村靖幸が全国ツアー「岡村靖幸LIVE TOUR2012『エチケット+(プラス)』」を1月10日、東京・SHIBUYA-AXよりスタートさせた。本公演は、昨年8月に2枚同時リリースされた初のセルフカバーアルバム『エチケット』をひっさげ、東名阪で開催されたライブツアーのアンコール公演。前回、ファイナル公演を行ったSHIBUYA-AXに約半年ぶりに帰ってきた。岡村靖幸 全国ツアー情報オープニング曲のイントロが会場に流れ、ステージ上の岡村靖幸がライトアップされると観客のボルテージは一気にヒートアップ。リズムとメロディに合わせてキレのあるダンスを披露すれば、大歓声と悲鳴が入り混じり、会場は興奮のるつぼと化した。ライブは、前回のセットリストをベースに、「どぉなっちゃってんだよ」「カルアミルク」「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」など代表曲中心に、ファンキーなアレンジが施された楽曲をほとんどノンストップで次々に披露。岡村を含めて8名の生み出すグルーヴは唯一無比。歌をじっくりと聴かせるバラードでは、岡村の圧倒的な表現力が観客を魅了した。また、昨年のツアーで披露されなかった楽曲のイントロが流れると、「おー!」という大音声と拍手が巻き起こり、観客は笑顔で彼のパフォーマンスに応えた。内に秘めたエネルギーを一瞬一瞬で燃やすように、終始、踊り続けながら熱唱するパワフルなステージを展開した岡村靖幸。2時間を超えるライブの中で、その炎を鎮火させることなく燃やし続けた。今後は、新潟、大阪を回り、2月8日(水)・9日(木)に東京・新木場STUDIO COASTでファイナル公演を行う。チケット発売中。なお、3月28日(水)には、昨年の東名阪ツアーの模様を収録したDVDが発売される予定。取材・文:門 宏
2012年01月25日今年9月の東名阪ツアー「エチケット」も好評だった岡村靖幸。早くも来年1月から2月にかけて、全国ツアーを行なうことを発表した。ツアータイトルは、岡村靖幸 LIVE TOUR2012「エチケット+(プラス)」。1月10日(火)の東京・SHIBUYA-AXを皮切りに、全国8会場で公演する。岡村靖幸「LIVE TOUR2012」の公演情報現在、岡村靖幸オフィシャルHPでは、10月31日(月)23:59まで、先行抽選を受付中。チケットぴあではプレイガイド独占先行として、11月7日(月)11:00から11月14日(月)11:00までインターネット先行抽選「プレリザーブ」を受付ける。■岡村靖幸 LIVE TOUR 2012 「エチケット+」1月10日(火)・11日(水)SHIBUYA-AX(東京都)1月13日(金)仙台市民会館 大ホール(宮城県)1月15日(日)Zepp Sapporo(北海道)1月19日(木)Zepp Nagoya(愛知県)1月22日(日)広島アステールプラザ 大ホール(広島県)1月24日(火)Zepp Fukuoka(福岡県)1月27日(金)新潟 りゅーとぴあ・劇場(新潟県)2月1日(水)・2日(木)なんばHatch(大阪府)
2011年10月24日映画『シュアリー・サムデイ』に出演している岡村隆史の劇中の写真が到着!本編映像と共に併せて解禁となった。高校時代に起こした事件をきっかけに、うだつのあがらない日々を過ごす5人の男たちが、人生の一発逆転を狙って立ち上がり、奮闘する姿を描いた青春群像劇。小出恵介を筆頭に、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛が3億円と女を探して奔走するのだが、この5人に加え、監督・小栗旬の下に集った豪華共演陣も話題に。ヒロインを小西真奈美が、さらに上戸彩、井上真央、大竹しのぶに妻夫木聡、竹中直人、阿部力など主演級の俳優たちがずらりと顔を揃えている。岡村さんもそんな豪華共演陣のひとり。今回、演じているのは“やっさん”という名のホームレスと思しき男。ヤクザの亀頭(吉田鋼太郎)らの追跡を受け、5人が全力で逃走するシーンで、白髪の長髪姿で道の真ん中をリヤカーを引いて歩き、5人の逃走をアシスト(?)している。ちなみに、やっさん、このシーン以外でもあちこちで登場し、意外に重要な役割を果たしているので乞うご期待!『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)より全国にて公開。※こちらの特別映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY特集special interview『シュアリー・サムデイ』■関連作品:シュアリー・サムデイ 2010年7月17日より全国にて公開© 2010「シュアリー・サムデイ」製作委員会■関連記事:小出恵介最初で最後の「巧 with シュアリー・スターズ」ライヴで「燃え尽きた」小栗旬監督&キャスト勢揃いインタビュー 撮影も青春『シュアリー・サムデイ』Part.1小栗旬初監督作品『シュアリー・サムデイ』オリジナルグッズを3名様プレゼント売り切れ御免!『シュアリー・サムデイ』キャラマグネットのガチャガチャ登場小栗旬初監督作初披露に「ヤバい、初めて感じてきちゃった!」
2010年07月13日今年、“不惑”の40歳を迎える…などということなど感じさせず、いまなお芸能界でトップ集団を全力疾走で駆け抜けるナインティナインの岡村隆史と近年、主演、助演を問わず次々と話題の映画に出演し、確かな存在感を見せつける松雪泰子。この2人が夫婦役、と聞いただけでもあれこれ想像してワクワクしてしまうが、実際に映画『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』を観ると意外にも(失礼!)、“似たもの夫婦”という言葉がぴったりの、同じ空気感を持ったお似合いの夫婦姿を見せてくれるのだ。互いの印象は?作品への思いは?静かに…本当に静かに2人が口を開いた。これまでにも『岸和田少年愚連隊』や『無問題』シリーズなどで俳優としてしっかりと活動してきた。“俳優”岡村隆史として役を演じることを楽しんでるように見えるが?そう尋ねると、即座にかぶりを振り、苦笑いを浮かべてこう語った。「いやぁ、本当にいっぱいいっぱいですよ。役にチャレンジしている、という気分でもなく、とにかく迷惑をかけないようにという感じです。“役作り”と言われても『え?役作り?キャラ作りならできるけど…』って」。“役作り”と“キャラ作り”。その違いとは?「例えば、バラエティなら、色を大げさに黒く塗って金城さん(※岡村さんが演じた健司の実在のモデル)の口癖を誇張して言って、という形でできるけど、役ってのはそういうもんじゃない。(李 闘士男)監督からも『コントにならないように』って言われまして。一度、(衣裳で)白衣を着てみたんですが、着た瞬間に監督が『ギャー!コントになるなー』と。楽しくやろうと思いつつ、かなり大変でした」。岡村さん演じる健司を、叱り、励まし支える妻の由莉。「健司を信じ、深く愛しているがゆえ、動じず、ブレない」とは松雪さんによる由莉評。では、松雪さんの目に健司の生き方はどう映る?「新しい環境で新しいスタッフさんたちとものづくりに関わっていくのが私の仕事。そういう意味で、常に恐怖はありますよ。未知の世界で何が生まれるのか分からない…いつもチャレンジです。未知の世界で、考えるよりトライしてみよう、そうすることで、昨日分からなかったことが今日は分かるし、明日はもっと分かるかもしれない――。何もないところから自分の意志ひとつで始まるというのは、金城さんの生き方を見て、改めて強く感じました。分からないことに対してトライしてみよう、と」。岡村さんはそんな松雪さんを手放しで絶賛。「完璧ですね。いつも松雪さんが僕に『大丈夫ですか?やりにくくないですか?』って聞いてくださるんですが、僕の方こそ『大丈夫ですか?』って感じでした。監督が、松雪さんに『もう少し包み込むような感じで』とか指示出すんですが、『いや、俺もう十分包み込まれてるねんけど…』って(笑)。僕の方は、これまで数々のコントやらしてもらったけど、全く出来ない自分がいました。(洗濯物を)たたみながら喋る、ご飯食べながら話すという普通のことが出来ないんですよ」。いささか否定的に自らを語る岡村さんだが、松雪さんの印象は?「とっても自然にしてらっしゃいましたよ。現場でも必要以上に気を遣われるでもなく、すごく自然な感じがしましたけど?」松雪さんがそう言うと、岡村さんは照れくさそうに「アガってるとこ見せたら恥ずかしいと思ってたので…。テンパってるのはテンパってるんですが、そこまで見せられないから」とモゴモゴ。そんな岡村さんに、松雪さんは「女優も同じですよ!」とニッコリ。「すごく緊張してて、でもそれを乗り越えなきゃ怖くて進めなくて、もう行き切るしかないって。20年もやってるのに何でいつもこんなにドキドキするんでしょうね(笑)?だから、静かにしてるときほど緊張してるんですよ。舞台前とかに緊張したくなくて、リラックスするために『あぁー』って力抜いていると、態度デカく見えるらしいです…(苦笑)」。これに岡村さんも「損しますよね〜」と苦笑い。やはり似たもの夫婦な2人でした…。(stylist:Die-co★/衣装協力:athe Vanessa Bruno/EMMA CASSI)■関連作品:てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜 2010年4月24日よりバルト9ほか全国にて公開© 『てぃだかんかん』製作委員会■関連記事:美しい海で生まれた感動ストーリー『てぃだかんかん』サンゴペンを5名様にプレゼントナイナイ岡村婚活宣言「プライベート充実させていけたら、頑張ります」ナイナイ岡村「鳥肌立った」山下達郎が新曲のミュージックビデオを自身のHPで公開ナイナイ岡村、モデルデビュー控える吉沢悠に婚活協力願い?岡村隆史ほか舞台挨拶付き『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』試写会25組50名様ご招待
2010年04月30日ナインティナインの岡村隆史が主演する『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』がまもなく公開を迎える。本作の主題歌で、岡村さんがそのミュージックビデオにも出演している「希望という名の光」を歌うのは山下達郎。その山下さんのホームページ上(ワーナーミュージック・ジャパン)で、同楽曲のミュージックビデオ映像30秒分が公開され、話題を呼んでいる。このミュージックビデオ出演について、岡村さんからも改めてコメントが到着した。ナインティナインのレギュラーラジオ番組「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)への山下さんのゲスト出演をきっかけに、岡村さんの出演が決まったこちらのミュージックビデオ。岡村さんは出演が決まった瞬間について「鳥肌が立ちました。マネージャーも泣いていましたし」とふり返り、完成したミュージックビデオについても「本当にミュージックビデオの映像は良かったですね。自画自賛ですけど(笑)。ずっと後に残りますから、僕の中ではこれは一生の宝物です。金城さんからも『凄く良かったです。ありがとう』ってメールをいただきました。金城さんよりも僕の方が嬉しかったんですけど(笑)」と喜びを語る。映画では、岡村さんは養殖サンゴの移植、産卵に挑む真っ直ぐな男を演じたが、こちらのミュージックビデオでは映画とはまた違った世界が展開!岡村さんが演じるのは、何もない真っ白な空間に迷いこんでしまったサラリーマンの男。そこから、ひとりで壁や床にサンゴの絵を描いていくというもので、内容を聞くと映画との繋がりがイメージされるが、実際の映像は映画とは全くタイプが異なり、幻想的な雰囲気を漂わせる仕上がりになっている。映画とあわせて岡村さんの“名演”ぶりにぜひご注目!『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』は4月24日(土)よりバルト9ほか全国にて公開。山下達郎公式サイト(ワーナーミュージック・ジャパン)■関連作品:てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜 2010年4月24日よりバルト9ほか全国にて公開© 『てぃだかんかん』製作委員会■関連記事:ナイナイ岡村、モデルデビュー控える吉沢悠に婚活協力願い?岡村隆史ほか舞台挨拶付き『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』試写会25組50名様ご招待【沖縄国際映画祭】破局の松雪泰子、結婚の話題に「機会があれば」サンゴ礁再生の感動の実話!『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』試写会に15組30名様ご招待ナイナイ岡村、山下達郎が歌う主演映画主題歌でミュージックビデオ初出演!
2010年04月22日ナインティナインの岡村隆史が主演する映画『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』。夢に向かって真っすぐに走る主人公(岡村)と、彼を支える妻(松雪泰子)の“奇跡”を描いた作品だが、製作においても“奇跡の連続”だったという。その他の写真映画は、沖縄のかつての美しい海を、愛する妻と子どもたちに見せたいとの思いから、絶滅の危機にひんしたサンゴを養殖、海に移植し、世界初の産卵に成功した金城さんの物語。岡村は笑いを一切封印し、久々の主演、初の父親役に挑んだ。「金城さんとは2008年5月に初めて会ったのですが、翌年5月にはクランクインしていました。1年後に撮影を開始できたことが奇跡だと思います。映画の製作が決まるまで時間がかかるものなのですが、プロデューサーが即断即決。岡村さんも出演即決だし、松雪さんにもすぐに快諾していただいて」と李闘士男監督。多忙を極める岡村は、脚本に目を通すまでに多少時間を要したが、初稿を読んで「出演を即決しました」と快諾。事務所サイドからも「やります」という返事が返ってきた。クランクイン後も奇跡は起こった。象徴的なのは、クライマックスとなるサンゴの産卵シーン。李監督は「CGだと思っている方がいるみたいですが、本物のサンゴの産卵シーンを撮影するために1か月間、沖縄のあちこちの海にもぐり続けました。産卵は5月下旬から6月上旬で、産卵しない可能性もあると言われて心配しましたが、この年は例年より2週間以上遅れて産卵しました。奇跡というまさしくドキュメンタリーを撮影しているような感じでした」と振り返る。苦労が生んだ映像はまさに神秘的で圧巻の一言だ。共演は、吉沢悠、國村隼、原田美枝子、長澤まさみ、渡部篤郎ら。プロデューサーは「第一希望の方ばかりでしたね」とキャスティングにも自信を見せている。『てぃだかんかん~海とサンゴと小さな奇跡~』4月24日(土)より、新宿バルト9ほか全国ロードショー
2010年04月16日ナインティナインの岡村隆史が、主演映画『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』の主題歌で山下達郎が歌う「希望という名の光」のミュージックビデオに出演することが発表された。岡村さんがミュージックビデオに出演するのは今回が初めてで、すでに収録は終了しているという。映画は故郷の美しい自然を取り戻すべく奮闘し、世界で初めて養殖サンゴの移植・産卵に成功した男性の実話に基づいた物語。岡村さんは主人公の金城健司役で、松雪泰子と夫婦を演じている。そもそも、山下さんが本作の主題歌を担当することになったのには、小さな偶然…いや、映画さながらの“奇跡”の積み重ねが。山下さんは昨年、全国ツアーを行ったが、当初のスケジュールにはなかった沖縄公演が急遽決定。6年前に初めて行われた沖縄ライヴに続く“山下達郎沖縄再訪”の報に地元は沸き立ち、その公演を前に連日ラジオなどで山下さんの楽曲が流れるという現象が起きた。この時期に偶然にも、ロケハンのため沖縄を訪れていた李闘士男監督らは、カーラジオから流れてきた山下さんの「ヘロン」を聴いて直感的に車窓から見える海岸をロケ地に決めたという。そのとき、監督は主題歌を山下さんにお願いすることを心に誓ったのだとか。さらに、今回の岡村さんのミュージックビデオへの出演決定にはこんないきさつが。事の発端はナインティナインのレギュラー番組「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)への山下さんのゲスト出演。これが初対面だったが、山下さんもかつて同番組のレギュラー経験があり、ラジオ談義に花を咲かせた。さらに、話題は『てぃだかんかん』にも及び、山下さんが岡村さんの名演を讃える一方、岡村さんは中学生の頃から達郎ソングをリスペクトし、沖縄での本作撮影の際にはiPodで毎日、山下さんの歌を聴いて演技に臨んでいたというエピソードを明かした。約40分の番組を終えた頃には2人は意気投合、引き寄せられるようにどちらが言い出すでもなく、ミュージックビデオへの岡村さん自身の出演という流れができあがった。岡村さんは今回の発表に際し「初めてのPV出演ということで、いろいろ緊張しましたが、2日間の撮影、楽しくやらせてもらいました。バラエティの現場とは違う雰囲気で、とてもスピーディでびっくりしました。どんな仕上がりかまだ分かりませんが、映画に続いて、またキャラにないことをしてしまいました。一生残るものなので、“永久保存版”として大切に置いておきたいと思います」とコメント。ビデオの中で岡村さんは、何とサラリーマンを演じている。何もない空虚な白い空間にひとりぼっちで迷いこんだ岡村さんが、絵の具を見つけてぎこちなくひとりで壁や床に絵を描き始める。どうやら描いているのはサンゴ。失敗したり、考えたり、眠ってしまったりしつつも、次第に白い空間は美しい海底になっていく。部屋を埋め尽くす海底の絵が完成したかに見えたそのとき、絵の具を持った子供たちが突然現れ、次々と魚の絵を描き始めていく。そして最後に岡村さんはまたひとりぼっちになるが、ひとりではなくみんながいたからこそ完成した夢の世界の中で、達成感に満ちた表情を見せ、その目線の先には、美しい本物の沖縄の海が広がっている、という内容。何やら想像するだけでもワクワクしてしまうが、岡村さんの言葉通り、撮影もかなり楽しいものだったよう。子供たちとのシーンでは、手のひらサイズの魚を描くようにという監督の指示に対して、夢中になった子供たちが描く魚はどんどん巨大化し、しまいには関係のないカメやウツボまで登場!子供たちにツッコミを入れる岡村さんの姿に、現場のスタッフたちは大笑いだったという。また、ラストで、絵の具が入った缶を足でひっかけて倒すというシーンでは、足が絵の具の缶にはまってしまい、青いペンキまみれになってしまうというハプニングも発生!「お笑いの神様が『なにカッコつけてんのや!』と怒ったんかな〜」とは岡村さんの弁。映画と共にこちらのミュージックビデオも楽しみだ。マキシシングル「希望という名の光」は4月14日(水)発売。『てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜』は4月24日(土)よりバルト9ほか全国にて公開。■関連作品:てぃだかんかん〜海とサンゴと小さな奇跡〜 2010年4月24日よりバルト9ほか全国にて公開© 『てぃだかんかん』製作委員会■関連記事:岡村隆史&松雪泰子、沖縄を舞台に夫婦を熱演『てぃだかんかん』公開決定!
2010年03月10日Wikipediaじゃあるまいし、自分の過去の警察沙汰についてまで包み隠さず自らのブログのプロフィール欄に掲載している人もめったにいない。峯田和伸は、自分を飾ろうともかっこよく見せようともせず、ありのままをさらけ出す。それはインタビュー中も変わらない。だから登場人物への共感を語る際に「僕も中途半端な形で女の子を捨てた経験もあるし…」とか「元カノの名前を曲名にして歌ってたらその親から怒られて…」なんてこちらがヒヤヒヤするエピソードが次々と出てくる。銀杏BOYZの歌手、そしてもはや“俳優”として確固たる地位を築いている彼の最新主演作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』。暑苦しくて、かっこ悪くて、一生懸命な主人公・田西を彼はどのような思いで演じたのだろうか?田西への“憧れ”と青山への“共感”原作は「週刊スピリッツ」(小学館刊)に連載された花沢健吾の同名人気漫画。「連載当時から、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の部分は切り取っていた」と言うほどの原作ファンであった峯田さんにこの役のオファーが来たのはやはり運命か?田西という役柄への思いを尋ねると「憧れと共感がある」という答えが返ってきた。「僕には自分の表現したいもの…バンドという存在があったけど、田西はそれを見つけられないまま生きてきた。それが、ちはる(黒川芽衣)という自分にとっての“夢”ができて、それを追いかけるようになる。峯田和伸は、田西よりも小器用で、妥協するところもきっとあると思うんですよ。でも、田西にはそれがなくて、向こう見ずのまま、迷惑を掛けながら突っ走る。そこは憧れですね。僕は、松田龍平くんが演じた(敵役の)青山にも共感できるんです。僕自身、1回きりで女の子捨てた経験もあるし…だから僕は田西になれない。その分、憧れておれの分まで頑張ってくれ、と思うんですよね」。田西を演じる上で、オファーが届いたときから撮影を終えるまで、あえて原作を一度も手に取らず、脚本と監督との話し合いの中で役を作り上げていったという。「原作の中の田西を意識したら、原作は超えられないし映画化する意味はない。監督とは『僕らの“ボーイズ・オン・ザ・ラン”を作ろう』という話をしました。原作ではこのシーンで、田西はこういう表情してた、とかいうことが頭に入ってくると本番で身動きが取れなくなってしまうし、嘘になっちゃうんですよ。セリフは原作からの借り物であっても、峯田和伸が黒川芽衣に向かい合ったときの空気感を大切にして、それが伝わるようにしようと思いました」。名前と顔をさらけ出して語ることによる衝撃それにしても、田西の行動は凄まじい。見ていてどこか、自分の中にある隠しておきたい様々な恥ずかしいことをほじくり返されているかのような気持ちにすらなる…。みっともない部分も含め、自分の全てをさらけ出す――。そんな生き方は、峯田さんのスタイルにそのまま通じるようにも感じるが…。峯田さん自身はなぜ、そこまでさらけ出せるのか?「いや、僕はそこまでムチャはしないですよ、恋愛においては(苦笑)。嫌われたくないんで…。僕自身のそういう生き方は、決して単なる性格というわけではないですね。例えば、ネット上の掲示板とかで名前出さずにいろいろ言ったりする気持ちは僕も分かる。でも、僕は名前も顔も出して汚いことや変なことをガンガン言った方が与える衝撃は大きいだろうと信じてる。だから僕は自分を全て出して言おう、と。そういう意図はありますね。まあ、なんぼ、『隠してない』と言われても、隠してる部分はありますから、そこは計算高いですよ(笑)。でも、僕が憧れる人には、例えばジョン・レノンもそうですが、『かっこつけず、そのままの君を表現できたらこんなにかっこいいことはないんだよ』という部分があるんです。究極的にはそこかな。“誰かのために”ではなくて“目の前の人”に届けばいいと思って歌っているので」。と、ここで冒頭の“元カノ”エピソードが出てくるところが峯田さんらしいのだが…。本作では主題歌「ボーイズ・オン・ザ・ラン」も担当しているが、彼の音楽を少しでも聴けば、峯田さんにとって、音楽という存在がいかに大きなものかが即座にわかる。では、“演じる”ということは峯田さんにとってどういうことなのだろうか?「音楽に関して言うと、大学で始めてから曲作るのもプロデュースも、ライヴもCD制作も全て、自分たちの手でやって来た。それに比べると、演じるというのは他人に預けられる部分なんです。監督の『スタート!』の声に対して動いて、たとえ自分が納得できなくても監督にとってOKならそれはOKなんですよ。そういう意味で音楽とは違うモードでできるんですよね。声も動きも含めて、そうやって人目にさらされるのはある意味、気持ちいいです」。『夢をあきらめないで』を原曲キーで熱唱!そう言われるとついつい、次の俳優としての活動に期待してしまうが…と話を振ると、即座にかぶりを振った。「役者自体、しばらくやりたくないかな…というかいまは考えられないですね。いまはバンドでいっぱいいっぱい」。このはっきりとした部分が魅力だが、とはいえ何とかまた次の作品を早く観たいところ。最後に一点、劇中のあるシーンについて質問。決戦を前にした田西が、カラオケで音を外しながら熱唱する場面があるのだが、さすが峯田和伸!と言うべきか、音を外しつつも妙に心に響く歌声を披露している。へたくそなのにかっこいいこのシーン。どんなことを意識して歌ったのだろうか?「あそこは、『田西だったら?』とか考えずに嘘がないように、という気持ちで思い切り歌ってます。あの状況で岡村孝子さんの『夢をあきらめないで』を原曲のキーで歌ったら、ああなったんです(笑)。あの頃は、撮影も佳境で体力的にもヘロヘロで、にんにく注射を打って歌って…あれが僕の限界です!」■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年1月30日よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会■関連記事:峯田和伸の「押尾学のスピリット」発言にドキッ!イケメンVS非イケメンで大激論松田龍平と峯田和伸のケンカの軍配は…?亡き父・優作を知る小林薫「感慨深い」キャスト、監督舞台挨拶付き『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会に25組50名様ご招待“ダメ男”峯田和伸VS“ヤリ手”松田龍平美女めぐり熾烈なバトル勃発!
2010年01月29日