「峯田和伸」について知りたいことや今話題の「峯田和伸」についての記事をチェック! (1/4)
上田慎一郎監督最新作『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』の主題歌「名前を忘れたままのあの日の鼓動 feat. 峯田和伸」のスペシャルミュージックビデオが公開された。上田監督が『カメラを止めるな!』公開前から準備していた渾身のプロジェクトである本作。ソ・イングク、スヨン、マ・ドンソクの共演で日本でも話題を呼んだ韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師~38師機動隊~』を原作に、上田監督が存分にオリジナリティを加えている。税務署に務めるマジメで気弱な中間管理職の公務員でありながら詐欺師と組んで、脱税をひた隠す大企業から未納の10億円を徴収することになった男・熊沢二郎役を内野聖陽、熊沢と異色のタッグを組む天才詐欺師・氷室マコト役を岡田将生が演じる。上田監督からの熱いオファーにより実現した今回の主題歌「名前を忘れたままのあの日の鼓動 feat. 峯田和伸」は、音楽プロデューサー蔦谷好位置による変名プロジェクトであるKERENMIが本作のために書き下ろし、ボーカルに峯田和伸を迎えた楽曲。年齢を重ね平和な日常の中でいつの間にか忘れていた“怒り”を取り戻していく主人公の感情をエネルギッシュに表現し、作品とシンクロした内容が映画の世界観をさらに盛り上げている。公開された映像は上田監督自らが編集を担当。映画本編からの初出し映像も使用され、熊沢と氷室が出会うまでが楽曲に乗せて描かれている。「名前を忘れたままのあの日の鼓動 feat. 峯田和伸」スペシャルミュージックビデオ<作品情報>映画『アングリースクワッド公務員と7人の詐欺師』公開中公式サイト:アングリースクワッド製作委員会
2024年12月06日染谷将太主演、共演に峯田和伸、夏帆を迎えて、吉祥寺の映画館の約90年に渡る物語を描く『BAUS 映画から船出した映画館』が2025年3月21日(金)より公開決定。ティザービジュアルと特報映像が解禁された。映画上映だけに留まらず、演劇、音楽、落語…「おもしろいことはなんでもやる」という無謀ともいえるコンセプトを掲げ、多くの観客と作り手に愛されながら30年の歴史を築いた吉祥寺バウスシアター。2014年の閉館から遡ること約90年、1925年に吉祥寺に初めての映画館“井の頭会館”がつくられ、1951年にはバウスシアターの前身となる“ムサシノ映画劇場”が誕生していた。本作『BAUS 映画から船出した映画館』では、時流に翻弄されながらも劇場を守り続け、娯楽を届けた人々の長い道のりを描く。主演を務めるのは染谷将太。本作では、兄・ハジメと思いつきで青森県から上京し、成り行きで吉祥寺にできた初の映画館“井の頭会館”に勤めることになるサネオ役を演じる。染谷将太サネオの兄・ハジメ役には、俳優としても活躍するロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸。さらに、井の頭会館で手伝いとして働くうちにサネオと出会い、のちに妻となるハマ役を夏帆が演じる。夏帆活弁士として奮闘しながら、常に突拍子もないアイディアを持ち込むハジメ。そんな兄を堅実にサポートしながら、ある日突然劇場の社長に任命され、さらなる発展を目指し始めるサネオ。そして2人を見守りながら、持ち前の芯の強さで家族を支えるハマ。実力派俳優たちによる生命力に満ち溢れた演技が見どころとなる。監督を務めるのは、バンド「Bialystocks」のボーカルとしても活動し、映画『はだかのゆめ』では小説も出版するなど、各界で活躍する甫木元空。「吉祥寺に育てられた映画館 イノカン・MEG・バウス 吉祥寺っ子映画館三代記」(本田拓夫著/文藝春秋企画出版部発行・文藝春秋発売)を原作に、青山真治(『共喰い』『東京公園』)が着々と温めていた脚本を、2022年3月の逝去を機に甫木が引き継ぎ執筆した。劇中の音楽は、吉祥寺バウスシアターや青山氏とも縁深い大友良英が担当する。今回解禁となったのは、映画館の舞台に腰をかけるサネオ(染谷)の佇まいが印象的なティザービジュアル。大きなスピーカーが吉祥寺バウスシアターを彷彿とさせ、“「あした」は暗闇から始まる。”と添えられたコピーとサネオの表情とが相まって、まだ見ぬ未来への希望や静かな熱狂を感じさせる内容となっている。特報映像は、井の頭会館に目を輝かせるサネオとハジメから始まり、懸命に活弁をするハジメや入り口で客を呼び込むサネオなど、映画館を中心に忙しない日々を送る様子が収められている。キャスト&監督のコメント全文染谷将太(サネオ役)バウスシアターは私にとって青春の場所でした。いつも映画をみに行くと誰か友人がいて、語り合う、爆音映画祭に皆で集まり、心踊る。忘れられない劇場です。そして敬愛なる青山真治さんの最後の本がバウスの映画だったという、この事実に脳天を殴られたような衝撃を喰らいました。プロデューサーの樋口(泰人)さんが私に言うのです「青山の呪いに乗っからないか?」と。私にとっては最高な呪いでした。呪いにかかったその先に待ってくれていたのは甫木元空氏。最高な男なんです。最高な男の元に集まるスタッフと共演者の方々は勿論最高で、現場はまるで夢の中に飛び込んでいるようでした。その夢の時間を甫木元監督の寛大な心で全て包み込んでくれ、魂に火を灯してくれ、最高な映画を生み出してくださいました。映画が好きな方も、そうでない方も、いつかの記憶の旅をしに、劇場まで来てくださったら幸いです。峯田和伸(ハジメ役)僕は吉祥寺バウスシアターで色んな映画を観ました。あの時、もしかしたら暗闇の空間で、僕も映画に見られていたかもしれない。映画は僕に歌い、映画は僕と踊った。バウスは生き物で、その時代その時代を生き抜いた。貧しさと寝て、戦争に食べられそうになり、吉祥寺という町で沢山のひとに愛された。この映画は、まさしくバウスがその長い人生を尽くす際にみた最後の夢。メリーゴーランドのような走馬灯。ぜひ体験してみてください。夏帆(ハマ役)約90年にわたる長い物語、だれかの記憶の断片のなかで生きているような、なんとも不思議な感覚になったのを覚えています。なくなってしまった何かに思いを馳せながら、淡々と穏やかに進んでいく撮影現場は、たくさんの映画愛で溢れていて、きっとそれが本編にも滲み出ているのではないかと思います。ぜひ公開を楽しみにしていただけたらうれしいです。甫木元空監督人と人とが暗闇の中で同じ光を見つめる。世界中どんな街にも存在する映画館という場で生きた何気ない家族の物語です。映画館が生まれ、大きくなり、そしてなくなるまでの物語。この普通で争っているのか睦み合っているのかわからない、けれどもそこにかすかな自由と幸福を見つけようと懸命に生きた、無数の(無名の)人々の思いがささやかな一本の映画になりました。たった一歩でも生きてる者と死んでる者とが前に進むために、喪失から生み出される死者を光でつなぎ止めて認識する。心から尊敬するキャスト・スタッフと共に、まるでこの物語を友人に紹介するように映画が作れた事がとても嬉しいです。『BAUS 映画から船出した映画館』は2025年3月21日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:BAUS 映画から船出した映画館 2025年3月21日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©︎本田プロモーションBAUS/boid
2024年11月27日昨年9月からスタートした銀杏BOYZのライブツアー「世界ツアー弾き語り 23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl」。その名の通り、峯田和伸(ボーカル)がたったひとりで弾き語りでライブを行うツアーで、「全国47都道府県を巡る」というもの。この3月は前半に北陸+静岡などを巡り、中半からは東北+九州エリアでのステージがある。ここまで細かく全国を巡るツアーとしては2005年の「世界ツアー」以来、18〜19年ぶりとなるが、当時と今とで、そのステージにはどんな違いがあるだろうか。3月1日に開催された富山SOUL POWER公演の様子をここで伝えたい。「ごく普通のアンちゃん」の歌が始まると…3月1日のライブ当日の夕方。雨が降ったりやんだりする中、年齢層がかなりバラバラな客が、ひとりまたひとりと会場である富山SOUL POWERへと入っていった。この日は10代の若い客はもちろん、70代の客もいた。しかも、「子供と一緒に観に来た」というわけではなく、自身が「観たい」として訪れていたという。多くのロックバンドやシンガーを支持するリスナーには「世代」「このジャンルが好きそうな人」というすみ分けのようなものがあるが、銀杏BOYZにはそれがまったくない。幅広い層の人たちが支持し、そして皆が自由に楽しむことができるのも銀杏BOYZのライブの特徴だ。しかも、今回は峯田ひとりの弾き語りステージ。その「歌」たちを染み渡るように楽しめるはずだと期待感が膨らむ。こんな空気の中で、ギターを一本鷲掴みにしてステージにネルシャツを着た峯田が現れた。見た目だけを見れば「ごく普通のアンちゃん」という風情だが、これは峯田自身があえてそうしているのだろう。峯田は常々「自分はただの音楽好きの46歳」と語り、ある種の「ステージとリスナーの上下関係」みたいなものをなくすような発言をする。その上で「ライブ」という特別な空間に存在する「音楽があまねく人と人とのつながりや瞬間」だけを追い求めたいとも。そんな峯田が1曲目に「新訳 銀河鉄道の夜」を歌うと会場の空気は一変。神が憑依したかのような強さを与えオーディエンスは皆、息を飲むようにその音、歌詞、そして峯田の声に聴き入った。歌が始まると、ライブハウスの空気が一変続く「NO FUTURE NO CRY」「若者たち」といったアップテンポな楽曲でも、アコースティックギターを壊れんばかりにかき鳴らし圧倒。まさに「生の銀杏BOYZ」「生の峯田」を前に、オーディエンスがぐんぐん引っ張られていくように感じた。その神がかった歌と歌との合間に入るMCでは、まるで友達と話をするかのようにこんな話をした。「一緒に歌いたいという人は大声で歌ってくれて構わないし、踊りたい人は踊ってくれて構わないし、静かに聴きたい人はそうしてくれて構わない。お客さんたちと一緒に作り上げていく空間がライブの楽しみなので。そのためにも気持ちを込めて歌います」「一番信じられるものを求めて富山まで来た」そして、峯田がこだわる「ライブ」についてもMCでこう語った。「今回、47都道府県を巡っていますが、どんなに小さな街にもライブハウスというものがあり、どの会場にも『大きい音を浴びてぇ』『音楽聴きたい』っていう人が集まっています。そのひとりひとりは、きっと『チケットぴあ』とかでチケットを買って、その日を楽しみに日々生活している。その上でのライブ空間こそが僕にとって一番信じられるもの。インターネットでもSNSでもなく、やっぱり僕にとっては『ここ』が一番なんです。お客さんの歌声だったり、拍手だったり、怒号だったり、緊張感だったり。このライブの空気を味わいたいたくて、今日も富山まで来ました」中半までは銀杏BOYZの新旧の楽曲が演奏され、弾き語りだからこそより強く感じたのが銀杏BOYZの楽曲の多彩さだ。多くの人がそれぞれの生活で何度も聴き込んだ「あの曲」が次々に演奏されたもちろん「銀杏BOYZらしいメロディ」「峯田にしか表現できない独特の歌詞」といった傾向はあるが、この弾き語りによって次々に演奏される楽曲たちは、1曲として似たようなものはなく、それぞれ強い個性を放っており、オーディエンスもまたそれぞれの生活の中で何度も聴き込んだであろう「あの曲」たちを前に、ある人は一緒に歌い、ある人はじっと聴き入った。「自分のことだけは絶対に殺さないで」「死にさえしなければ、またいつかライブで会える」中半から後半にかけては「恋は永遠」「いちごの唄」「GOD SAVE THEわーるど」といったポップチューンが次々と演奏され、本編のクライマックスでは「BABY BABY」で大合唱。峯田が言う「一番信じられるもの」がいったんは終わった。峯田は長めのMCでこうも語った。「正直、他人のことなんて関係ないんですよ。でもひとつだけお願いがあります。自分のことだけは絶対に殺さないで。そうすれば、こうやってまたライブで会うことができるから。ライブハウスに来れば、また一緒に歌ったり、一緒に音楽を楽しむことができるから。だから、何があっても絶対に死なないで」アンコールでは、銀杏BOYZ の弾き語り楽曲としては馴染み深い「あの曲」で締め括られ、全17曲を終了。汗でボロボロになった峯田はオーディエンスに深々と頭を下げて「また会いましょう」とステージを後にした。アンコールのラストは弾き語り曲として馴染み深い「あの曲」だった47都道府県を巡った集大成的ライブも終演後、バックステージで改めて峯田に今回のツアーについて話を聞いた。「今日の富山で28本目だけど、言うまでもなくひとつとして同じライブはなかったです。それぞれの街で、それぞれのお客さんがライブに来てくれて、どのライブも僕にとっては記憶に残ってる。本当に不思議なんだけど、各地で『何を食べた』とかは覚えていないけど、ライブだけは各所ともに鮮明に覚えてる。これもライブと音楽の面白さ。不思議だけど、だからこそ、ずっと歌い続けられるんだとも思う」『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』はいよいよ後半戦に突入するが、集大成となる7都市での公演も追加発表された。47都道府県を生の歌声、ギター1本で巡ってきた集大成もまた、峯田がこだわり続ける「ライブ」の意義を強く感じるステージになることだろう。TEXT:松田義人(deco)PHOTO:芦沢洋介、松田義人(deco)<ツアー公演情報>銀杏BOYZ『世界ツアー弾き語り23-24 ボーイ・ミーツ・ガール Boi Meets Girrrl』追加日程6月6日(木) 新潟・新潟LOTSOPEN17:45 / START18:30ゲスト:大木温之(ピーズ)6月11日(火) 宮城・仙台RensaOPEN17:45 / START18:30ゲスト:友部正人6月14日(金) 北海道・札幌PENNY LANE24OPEN17:45 / START18:30ゲスト:松本素生(GOING UNDER GROUND)6月21日(金) 福岡・福岡DRUM LOGOSOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホフディラン7月2日(火) 愛知・名古屋DIAMOND HALLOPEN17:30 / START18:30ゲスト:ホリエアツシ(ストレイテナー)7月4日(木) 大阪・なんばHatchOPEN17:30 / START18:30ゲスト:YO-KING7月12日(金) 東京・浅草公会堂OPEN17:30 / START17:45ゲスト:TOMOVSKY■アプリ先行受付:3月20日(水・祝) 23:59まで詳細は こちら()※東京・浅草公会堂は対象外オフィシャルサイト:
2024年03月15日12月20日(水) 渋谷LOFT9にて映画『アイデン&ティティ』公開20周年記念上映&トークイベントが開催される。それに先駆け、原作者のみうらじゅん、主演の峯田和伸の動画コメントが公開された。『アイデン&ティティ』は、2003年12月20日よりシネセゾン渋谷などで上映された青春映画で、1980年代の高円寺を舞台にロックバンドにかけた若者たちの葛藤や苦悩をリアルに描いた作品。原作を読んで感動し、なんとか自分の手で映画化したいと考えた田口トモロヲが初監督作品として完成させ、原作の大ファンだった峯田が演技初挑戦で主役の中島を務めた。また、特製Tシャツ付き会場観覧チケットが即日完売したため、特製Tシャツの通信販売が決定。会場でプレゼントされるTシャツは「白」のみだが、通販では「白」と「黒」の2種類を通信販売(期間限定受注生産)する。20周年記念特製Tシャツ「黒」さらに、X(旧Twitter)でのハッシュタグキャンペーンも開催。会場観覧、もしくは配信視聴の感想を「#アイデン20th」をつけてX(旧Twitter)で投稿した人の中から抽選で3名に、みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲのサイン入り20周年記念特製Tシャツ「白」(Lサイズ)をプレゼント。そのほか、イベントのトーク部分のみを配信する「配信チケット」も販売中。映画『アイデン&ティティ』20周年イベントに向けたコメント映像<イベント情報>映画『アイデン&ティティ』20周年記念上映会&トークショー12月20日(水) 東京・LOFT 9 SHIBUYA開演 18:30出演:みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲ【チケット料金】配信チケット(トーク部分のみ):2,000円(税込)・映画上映+休憩後の20:45頃から配信開始・ツィキャスにて販売中・アーカイブで12月26日(火) 23:59まで視聴可能。(購入期限:12月26日(火) 21:59)【ハッシュタグキャンペーン】抽選対象ポスト:イベント開始から12月28日(木) 12:00まで【Tシャツ販売】UKFC ONLINE SHOPにて期間限定受注生産予定。詳細は12月20日(水) 18:00発表。
2023年12月18日来る12月13日(水)、大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズのスリーマンでのライブが開催される。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』というイベントのもので東京・TACHIKAWA STAGE GARDENでのステージになる。各アーティストの詳細を知っている人ならわかる通り、大森靖子は銀杏BOYZとピーズに影響を受けて育った世代で、銀杏BOYZの峯田和伸はピーズに影響を受けて育った世代だ。いわば3世代の夢の共演と言っても良いものだが、その長兄と言っても良いピーズの大木温之は「まぁ『全然オシャレじゃない日本語の歌』でがんばるという意味では共通点かもしれないね」と照れくさそうに笑う。ここでは、その言葉通り「全然オシャレじゃない日本語アーティスト鼎談」と題し、彼らの共通点とライブにかける思いを、大森靖子、峯田和伸、大木温之の三者に語ってもらい、【前編】【後編】でお届けする。【前編】の今回はアーティスト同士の影響を受けたところ、交流秘話などを中心におおいに語ってもらった。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』チケット情報はこちら()「ピーズにはずっと運命を感じていた」(峯田)――峯田さん、大森さんにとってピーズは大先輩にあたりますよね。峯田和伸(以下、峯田)そう。はるさん(大木温之)の前ではこんな話はしたことないんだけど、実は僕、ピーズに運命のようなものを感じてたの。まず、僕ははるさんの12個下で干支が一緒で、さらに誕生月も一緒なの。さらに、僕が初めて組んだバンド、GOING STEADYを始めた1997年に、ピーズが『リハビリ中断』というアルバムを出して活動停止になっちゃった。「うわ、ずっと聴いていたピーズと一緒にライブハウスで共演できるかもしれないって夢を描いていたんだけどな」と思って。マジで「ピーズと対バンする」っていうのはこの頃の目標だったからね。だから、超悔しかったけど、でもさGOING STEADYが解散することになった翌月に、今度はピーズが復活したの。峯田和伸(銀杏BOYZ)大木温之(以下、はる)俺は峯田の生まれ変わりだね(笑)。峯田そんなことがあったから勝手にはるさん、ピーズには運命を感じてるんだ。またさ、運命的な話で言うと、靖子ちゃん(大森靖子)もそうなんだ。僕はGOING STEADY解散後に、銀杏BOYZを始めたわけだけど、そのときにさ、毎晩僕にメールをくれていたのが靖子ちゃん。当時はSNSなんかなかったし、手紙以外ではメールが主流だったの。そのメールのタイトルは必ず「大森 靖子」。「峯田さんへ」とかじゃなくて、自分の名前なんだ。しかも、ちゃんと苗字と名前の間に、絶対半角開けてるっていう(笑)。そのメールが毎回超長いの。大森靖子(以下、大森)でも当時のメールって500文字しか送れんかったから、そんなに長くないよ。大森靖子峯田いや、原稿用紙1枚分と思えばやっぱり長いよ(笑)。たださ、このメールがすごく面白いんだ。当時の靖子ちゃんは高校生だったけど、書いてあることがすごく面白かった。はるそれはファンレターみたいなものなの?ライブの感想とか?峯田いや、「今日学校でこんなことがあって」「親とこんな話をして」みたいな。大森今思うと怖すぎる。恥ずかしい……。峯田いや、でも面白かったの。その頃、銀杏BOYZのお客さんからいっぱいメールをもらったけど、靖子ちゃんとか他の面白いメールはちゃんと保存してた。面白いことを考える人だなと思って。それから数年後に、あるライブをライブハウスに観に行ったの。ライブハウスって、壁にいろんなバンドとかアーティストのチラシがベタベタ貼ってあるじゃん。その中にさ、「大森 靖子」っていう名前を見つけて。「あれ、この名前どこかで見たことあるな……あ、あのメールをくれていた人かも」って。でも、そのときに思ったのは「あの人なら、バンドとかもやりかねんな」っていう。そして、やっぱりチラシの「大森 靖子」は、あの頃僕に毎日メールをくれていた靖子ちゃんだったっていう。その後もぴあのイベントで一緒にツーマンをやらせてもらったりしたけど、これも運命みたいな感じがしてすごくうれしかった記憶がある。「ピーズの音楽の中には自分がいると思った」(大森)――もちろん、大森さん、銀杏BOYZ、ピーズでは表現面での共通点もありますよね。はる「全然オシャレじゃない日本語の歌でがんばる」とかそういうところは共通点なのかもね。普通、ロックって言ったら、もっとみんなカッチョ良いじゃないですか。大木温之(ピーズ)峯田でも、そういうピーズの表現みたいなところにはメチャクチャ影響を受けていますよ。歌詞とかね。長くなるから具体的には言わないけど、とにかくピーズは憧れのバンドだった。でもさ、初めてはるさんに会ったときの印象が最悪で。イノマーさん(オナニーマシーン)と一緒に本を出すことになり、その取材ではるさんに会いに行ったの。そしたらさ、指定されたのが赤羽のゲロ臭い居酒屋でさ。顔も見えないくらい真っ暗な電球の店で、闇鍋みたいなのが出てきて。「なんでこの鍋、こんなに酸っぱいんだ」と。しかも、はるさんまだ酒を飲んでた時期だから、勝手に飲んで取材になんないの。最終的にはベロベロになっちゃって、彼女が迎えに来てさ。最後は「バーカ、バーカ。お前らバーカ」って言いながら帰っていった。「なんなんだ、この人は」と。一同(爆笑)――その点、大森さんは峯田さんとアーティスト同士として出会ったときはどうでしたか?大森最初に峯田さんと話したのはいつだったかはもうわかんないんです。ずっと銀杏BOYZのライブを観に行って、追っかけ続けていて、ライブの後に話をしてもらったりもしていたので。ただ、メールを送っておきながらしばらくは名前は言わないようにしようと思っていました。自分が音楽を始めたときに「銀杏BOYZが好き」っていうことが事前にあると、「そういう人の音楽なんだ」ってことになるから、それがイヤで。でも、さっき峯田さんが言ってくれたみたいに、たまたま私の名前と活動を知ってくれて。それが自然ですごく嬉しかったです。わーいっていう感じでした。ただ、以降、峯田さんと話をするようになっても、峯田さんって日によって違うんですよね。「今日は後輩扱いだな」っていう日と、「今日はすごい距離があるな」っていう日と。峯田そんなことはないよ。――いや、大森さんが言う感じはよくわかります。峯田さんがピリピリしているときはちょっと距離があるというか。大森そう。ただ、優しいのは優しい。後輩とかを大事にしてくれる。それが私にとっての銀杏BOYZなんですけど、ピーズももちろんすごく好きで。私、自称進学校みたいな高校に通っていたんですけど、ピーズには「進学校ヤンキー」の曲とかがあって「あ、ピーズの音楽の中に、自分がいるかもしれない」と思いながら聴いていました。なんか一般に流行っている少年漫画とか少女漫画とかを読んでも、「このストーリーの中には、自分がいない」「なんか違うな」と思いながら見ることが多かったんです。でも、ピーズの音楽の中には「いる」と思って好きになりました。「ふたりとも田舎から出てきたアンちゃん、姉ちゃんって感じ」(はる)――ただ、はるさん、峯田さんって似ているところももちろんありますけど、性格も表現もやっぱり違いますよね。大森全然違いますね。峯田さんが歌詞で描く「女性」みたいなイメージは、自分の中に絶対いないんです。いないからこそ「私もこんなふうに歌ってくれたら良いのにな」って思いながら夢を見ることができるんですけど、ピーズの歌詞で描かれている「女性」にはなれそうな気がする。峯田なるほど。それはなんかわかる。大森だから、ピーズを聴きながらずっと土手を歩いたりとかはできると思うんですけど、銀杏BOYZの歌詞の世界には私がいないんです(笑)。ピーズと銀杏BOYZはどっちも大好きですけど、受け取り方が全然違うんです。――こういう話を大先輩のはるさんはどう思いますか。はる大先輩でもないし、どんなに若いバンドでも後輩とかも思ったことないけどね。だいたい峯田にしても大森さんにしても、田舎から出てきたアンちゃん、姉ちゃんって感じでしょ。峯田……うるさいなー、成田(はるの出身地)だって田舎じゃん。一同(爆笑)はるいや、そんなに気取った人たちじゃないっていう意味で(笑)。たとえば子供の頃から音楽の勉強をずっとやってきて、「音楽家になりました」っていう感じじゃないじゃん。それよりは田舎で過ごして酔っ払った勢いで田舎から出てきたっていう。しかも、大森さんも銀杏BOYZも対バンやったことがあるけど、同じステージに立てば先輩も後輩もないじゃないっすか。むしろ俺はズーズーしく「同い年」くらいの気分でやらせてもらっていますよ。峯田でも、すごいからね、ピーズは。はるさんがポロッと言ってくれた言葉とかをずっと覚えているし。大森ピーズは私の人生とまったく同じ年齢でもあるし。はる俺は何もすごくないよ。むしろサボってるほうだよ。全然がんばっていないし、「がんばっていないほうの先輩」という意味ではすごいかもしれない(笑)。だってさ、もっと世の中でがんばっている人たちの音楽に触れたりすると、「ああ俺はやっぱりダメだな。明らかに違う世界だ」って思うし。俺ができるのはワイルドサイドっちゅうか、土手をテクテク歩くしかできないからね。( 後編() に続く)Text:松田義人(deco)Photo:石原敦志<公演情報>ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』12月13日(水) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDENOPEN17:30 / START18:30出演:大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズ【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場):6,900円(税込)2-3F指定席(階層指定不可):6,900円(税込)()関連リンク大森靖子 公式サイト:銀杏BOYZ 公式サイト:ピーズ 公式サイト:
2023年12月07日来る12月13日(水)、大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズのスリーマンでのライブが開催される。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』というイベントのもので東京・TACHIKAWA STAGE GARDENでのステージになる。各アーティストの詳細を知っている人ならわかる通り、大森靖子は銀杏BOYZとピーズに影響を受けて育った世代で、銀杏BOYZの峯田和伸はピーズに影響を受けて育った世代だ。いわば3世代の夢の共演と言っても良いものだが、その長兄と言っても良いピーズの大木温之は「まぁ『全然オシャレじゃない日本語の歌』でがんばるという意味では共通点かもしれないね」と照れくさそうに笑う。ここでは、その言葉通り「全然オシャレじゃない日本語アーティスト鼎談」と題し、彼らの共通点とライブにかける思いを、大森靖子、峯田和伸、大木温之の三者に語ってもらい、【前編】【後編】でお届けする。【後編】の今回は3アーティストにとってのライブとは何かと、12月13日のステージにかける思いを聞いた。ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』チケット情報はこちら()「今度のライブはちょっとやりづらそうです(笑)」(大森)―― 【前編】() では「俺はサボってる」と言っていたはるさんですが、ライブはサボらないですよね。大木温之(以下、はる)本当はさ、「電気を使って音を出す」っていうことを人を集めてやっていいのかなって思ってる。もっと完成度の高い音が出せれば良いけど、なかなか上がらないし。もう40年近くやっていても、「すごい良かった」っていうライブなんてせいぜい7〜8回くらいじゃないかなって思うよ。それは自分の精進不足、技術不足だから。そういう意味でのライブの完成度は高めていきたいとは思ってる。でもさ、その点、大森さんとか峯田とかはすごいなと思う。全力でちゃんとやるんだけど、終演後にはちゃんと「お疲れさまでした」って帰れるじゃん。それで周りにいる事務所の人たちもご飯を食べられるわけで。俺なんか、「うわ、ちょっと今ヤバい。悪いけど、周りの人を食べさせられないわ」って思うと、自分から逃げちゃう。「俺もうヤメるから」って、これまで何度も逃げてきたからね。根っこはやっぱり変わりませんよ。中途半端。そう考えるとさ、曲作りとかは一生懸命作るけど、ライブはそこまでがんばっていない気がする。だって、俺はまだステージでチンチン出したりしていないじゃん。やっぱり最終的にはチンチン出さないとライブじゃないでしょ。大木温之(ピーズ)峯田和伸(以下、峯田)かつてはそんなこともありました。はるチンチンは出したから、今度はケツ穴を見せてみたら?でもそうなるとケツ穴の周りにあるケツ毛をどう処理するとかの問題が出てくるから難しいかもしれないね。峯田なんなんだよ、マジでよー(笑)。ただ、ケツ毛ってよく考えてみたら、ケアとかしたことないですね。最近爪が伸びるのが早いのが悩みなんだけど。大森靖子(以下、大森)汗をかくと爪が伸びるのが早くなるみたいですよ。だから、夏場は爪が伸びやすい峯田そうなんだ。今度カレンダーに爪切った日を書いておこうかな。――ライブからケツ毛や爪に飛躍しましたけど、12月13日のライブは何か考えていることはありますか?セッションとかもあるんですよね?大森それが難しそうだなって。はるさんの前の自分と、峯田さんの前の自分を変えてきているんで、そこがちょっとやりづらそうです。「お客さんのことを気にするところがはるさんらしい」(峯田)――どういうことですか?大森いや、はるさんの前では普通に可愛い女の子できるけど、峯田さんの前ではちょっと無理です。峯田化けの皮をかぶってるの?猫かぶってるみたいな?大森うーん、峯田さんの前だと「ちゃんとミュージシャンにならなくちゃ」「すごい面白いことを言わなくちゃ」みたいな感じで、結局無駄なことをいっぱい喋って終わるみたいな感じが多いですね。「なんであんな無駄な話をしちゃったんだろう」って思いながら、いつも帰っていきます。大森靖子――その意味では、大森さんのステージとセッションは特に面白そうですね。はるライブじゃなくて、みんなの座談会だったら面白かったかもしれないよね。一同(爆笑)はるただ、今度のライブは、お客さん同士が仲良く過ごせてくれたら良いなと思う。だって大森さんのお客さん、銀杏BOYZのお客さん、ピーズのお客さんってことで言うと年齢の幅が広いし、男子と女子でリズムも違うだろうし。みんな仲良くしてほしいなと思う。峯田そういうことを気にするのもはるさんらしいな。この前さ、山形のイベントでピーズと一緒になったの。出演者が泊まる旅館がみんな一緒だったんだけど、僕は誰よりも先に風呂に入りたかったからすぐに旅館に行って、風呂場に行ったら、はるさんがひとりで先に入ってて。峯田和伸(銀杏BOYZ)はるへっへっへ。一番風呂は私だ!峯田すごい気まずくてさ(笑)。フルチン同士で何喋ったらいいかわかんねぇし。そのときもお客さんの話ばっかりしてた。「お客さんの年齢層が上がって、おとなしくなっちゃってる」とか言って。はるあの日は最前列あたりでグッタリしているオバサンとかがいたからね。峯田いや、あの日は弾き語りだから大人しく聴くのが正解なんですよ。何を言っているんですか(笑)。でも、今度のライブでは靖子ちゃんもピーズも初期の頃の曲から最新の曲までまんべんなく演奏してくれたら個人的にはすごくうれしい。すごく楽しみだもんな、靖子ちゃんのセットリストもピーズのセットリストも。ちょっと前の靖子ちゃんのライブでは初期の頃の曲をやっててさ、これがすごくうれしかった。「うわーやるんだー」と思って。大森たぶん今度のライブは初期のも最近のもまんべんなくやると思います。峯田だとしたらすごくうれしい。古いのも最近のも好きな曲がいっぱいあるからね。銀杏BOYZもたぶんそうなると思うけど、まんべんなくやってくれるほうがお客さんもより楽しめると思うし。はる曲は子供のようなものだからね。どの時期に生まれた子供でも差別なく全員かわいいでしょ。だから、ピーズもどの曲も等しくかわいがっていますよ。いつかこの曲たちでオペラができるといいなと思っていますよ。「みんなに諦めてもらえるくらいの時間になったら良いなと思う」(はる)――最後に改めて12月13日のライブへの思いをお聞かせください。大森日が暮れて終わっちゃわないようにしたいですね。ずっと楽しい時間になれば良いなと思っています。あと、私、東京に初めて出てきて住んだのが小平で、立川駅をよく使ってたんですよ。そういう意味でもすごく楽しみです。はる今度のライブにどれだけのお客さんが集まるかわからないけど、集まったらたいしたもんだなと思って、こっちも楽しみに出かけますよ。南武線を使って。でも、12月13日は普通に平日だからね。大森さん、峯田、俺の3人でがんばってステージでゴロゴロしないと。「こんなのもう観られない」「なかなかないのが観られたからもういいや」ってみんなに諦めてもらえるくらいの時間になったら良いなと思う。でも、TACHIKAWA STAGE GARDENってメチャクチャ綺麗な場所らしいね。美術館みたいな会場らしいから、俺は観光気分で行きますよ。楽しみ楽しみ。峯田絶対面白いと思う。確かにはるさん、俺、靖子ちゃんで10個ずつ離れてるから「3世代」ってことも言えるけど、どのバンドのお客さんも全部楽しめるんじゃないかと思う。「オシャレじゃない日本語の歌でがんばる」っていうのはピーズから始まってるけど、そこにもある価値観がある。たぶん、俺も靖子ちゃんもそこに影響を受けているので、面白がってもらえると思います。はる今回のタイミングは本当に良かったよね。みんなが元気なときに一緒にやれて。そろそろ俺なんかヤバいからね。良かった良かった。……ただ、立川だからね。熊とか出ないか心配ではあるけどね。峯田出ねぇよ(笑)!Text:松田義人(deco)Photo:石原敦志<公演情報>ぴあpresents『dabadabada vol.2 -Re:Re:Re:Live-』12月13日(水) 東京・TACHIKAWA STAGE GARDENOPEN17:30 / START18:30出演:大森靖子、銀杏BOYZ、ピーズ【チケット情報】1Fスタンディング(整理番号順入場):6,900円(税込)2-3F指定席(階層指定不可):6,900円(税込)()関連リンク大森靖子 公式サイト:銀杏BOYZ 公式サイト:ピーズ 公式サイト:
2023年12月07日金曜ドラマ ディープ枠第1弾「夫婦が壊れるとき」の第4話が4月28日深夜放送。DV彼氏・峯田を演じる犬飼貴丈に「こういう役が見たかったのよ」「犬飼くんの熱演に圧倒」など賞賛の声が上がっている。18歳以上の大人女性層をメインターゲットに“DEEPなドラマ”を届ける「金曜ドラマ ディープ」枠。その第一弾作品としてBBC(イギリス)で放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」(原題「Doctor Foster」、原作・脚本マイク・バートレット、制作 Drama Republic)をリメイクした本作。夫と子どもに囲まれ“完璧な人生”を送っていたはずが、夫に不倫が発覚。さらに自分の周囲の人間が結託してその不倫を隠蔽していたことを知った内科医の真壁陽子を稲森さんが演じ、陽子に出資させて映像制作会社を作り社長兼監督をしている夫の昂太には吉沢悠。昂太への出資者の娘で不倫相手でもある佐倉理央に優希美青。昂太の学生時代の同級生で陽子とも家族ぐるみの付き合いがある加集基樹には内田朝陽。自宅で絵画教室を開いている基樹の妻・朋美には安藤聖。陽子の昔からの同僚で昂太、基樹の幼なじみの産婦人科医で、昂太の不倫の隠蔽に協力していた相沢佳奈子には内田慈。陽子に力を貸す患者の吉野芽衣には結城モエ。芽衣にDVを行う彼氏の峯田康生には犬飼貴丈といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。陽子のクリニックに理央が現れる。陽子は不倫に気付いていないフリをして理央を淡々と診察し、理央も自分の不倫相手が昂太と隠しながら情事を赤裸々に明かす。さらに理央が昂太の子を妊娠していることがわかる。陽子は仕事帰りに芽衣のバイト先のバーに立ち寄るが、芽衣は欠勤しており、心配になった陽子は芽衣の自宅に駆けつける。するとそこで峯田から激しい暴力を受ける芽衣と遭遇する…というのが今回のストーリー。「いやそれにしても、物凄いインパクトだったなぁ…。見てる人に強烈な印象残したと思う、峯田康生」など、峯田へのコメントが続出。「犬飼貴丈さんのこの演技よ。ひぃあぁあ~怖いけどでもすっき」「いや犬飼貴丈のこういう役が見たかったのよ」「迫力あった…犬飼くんの熱演に圧倒」など、演じる犬飼さんの演技を讃える声も多数タイムラインに上がっている。【第5話あらすじ】陽子は昂太(を問い詰めるが昂太は「何それ?」と素っとぼけた上、疑われて傷ついたのは自分の方だと陽子を責める。絶対に許さないと決意した陽子は、佳奈子に理央の妊娠を昂太に伝えるよう指示を出す。佳奈子から妊娠を伝え聞いた昂太は、慌てて家を出て理央のマンションに向かう…。「夫婦が壊れるとき」は毎週金曜深夜24:30~日本テレビで放送中。(笠緒)
2023年04月29日2019年、山形駅前に竣工されたやまぎん県民ホール(山形総合文化芸術館)。竣工翌年の2020年4月には、こけら落とし公演として地元・山形出身の峯田和伸率いるロックバンド・銀杏BOYZのライブが予定されていた。銀杏BOYZの歴史を振り返ってみると、地元・山形での公演は2005年のツアー以来でもあり、特に熱望されたステージになるはずだった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同時期に政府によって緊急事態宣言が発出された。大半のイベントが延期または中止となり、銀杏BOYZの記念すべき山形でのライブも開催延期を余儀なくされた。振替公演が同年12月に予定されていたものの依然として続いたコロナ禍の影響で、この公演も開催中止に。銀杏BOYZの山形でのライブは幻になりつつあったが、3年越しの願いがついに叶い今年3月4日、やまぎん県民ホールでのライブが決行された。3年越しの実現となった地元・山形での公演だが、めでたいのはそれだけではない。新型コロナウイルスの感染法上の位置付けが、5月より5類に移行することもあり本公演では「無歓声」といった規制がなくなり、来場者はステージを前に自由に声を出すことができ、歌を歌うことができるようになった。これもまた3年ぶりの実現である。今回のライブは、こんなふたつが背景にあることから、ライブ前にやまぎん県民ホールに集まった多くのファンは皆一様に、今日の銀杏BOYZのライブに思い思いの熱を持っているように見えた。アコースティックと、従来のスタイルの二部構成のステージ真新しいやまぎん県民ホールに入り、開演時間になると客電が落とされ、ライブ用に撮り下ろされたスペシャルムービーがステージのスクリーンに流れた。峯田と女性による言葉のやり取りに、叙情的で切ない風景が何シーンも動画で繰り広げられるもの。この時点で会場は歓声と拍手に包まれたが、そのスペシャルムービーが唐突に終わると、スクリーンが上がり、暗闇のステージの中、峯田が中央まで意気揚々と歩いてきた。一斉にファンが歓声をあげ湧き上がる中、峯田はおもむろにアコースティックギターを持ち「人間」を歌い、待ちに待ったライブが始まった。ファンは固唾を飲みながらその歌声を聞き入った。コロナ禍でも、できる限り多くのライブを行なってきた銀杏BOYZだが、いずれも「無歓声ライブ」であり、コロナ禍以前のものとはまるで違うものだった。そんな中で峯田が考案したのがアコースティックアレンジの銀杏BOYZ。昨年3月のツアーより取り入れられたスタイルだが、今回は昨年秋の中野サンプラザでの公演同様、前半のアコースティックアレンジでの演奏を「第一部」、後半の従来通りのバンドスタイルでの演奏を「第二部」とする構成のようだ。ただし、「アコースティック」といっても、峯田のみの弾き語りは1曲目の「人間」のみで、2曲目の「NO FUTURE NO CRY」の中盤より、いつものバンドメンバーが楽曲に参加。以降、銀杏BOYZの数々の名曲を、バンドメンバー全員によってアコースティックアレンジで次々に演奏した。「こんな感じだったってことを思い出した」3曲目の「YOU & I VS.THE WORLD」直後のMCで峯田は「こんな感じだったってことを思い出した」と唐突に語った。来場者からの歓声、怒号、楽曲に合わせた合唱のことだ。コロナ禍の3年間、銀杏BOYZは複数のライブを実施したが、いずれも無歓声だったことから、峯田は複雑な思いを抱いていたという。峯田は常々、「銀杏BOYZのライブは、お客さんの歓声や怒号も含めてのもの」と語っており、それが3年経ってようやく復活し「こんな感じ」を思い出したというわけである。また、地元・山形で演奏することに対しても「他の地域で演奏するよりも、やっぱりグッとくるんですよ」と語り、相当な思いを持ってこの日を迎えたことも語った。そんな峯田は、続けて「夢で逢えたら」「I DON’T WANNA DIE FOREVER」「トラッシュ」「円光」「SEXTEEN」と、比較的テンポの速い楽曲を演奏。さらに「漂流教室」「新訳 銀河鉄道の夜」「東京」「夜王子と月の姫」といったメロウで切ない楽曲を演奏し、アコースティックアレンジの第1部を終えた。巨大なギターノイズが鳴り響き第二部へ第一部と第二部の間では、再びスクリーンがおり、本公演の前日に地元・山形で撮影されたというイメージムービーが流れた。河川敷、公園などで峯田が自由に散歩する様子を撮り下ろしたもので、地元・山形のファンにとっては、山形の身近な風景の中にたたずむ峯田の姿は実に嬉しいものだったはずだろう。このムービーが終わり、再びスクリーンが上がると、ステージから巨大なギターノイズが鳴り響いた。従来の銀杏BOYZのバンドスタイルでの第2部の始まりだった。銀杏BOYZの数多くある楽曲の中でも、特に衝動感が強く激しい楽曲「若者たち」「駆け抜けて性春」「大人全滅」が演奏され、会場は一気に熱気に包まれた。続いて「骨」「恋は永遠」「東京少年」「エンジェルベイビー」というポップチューンが続けて演奏され、ファンとステージとの間にさらなる一体感が生まれた。逆説的に聴こえた「僕たちは世界を変えることができない」鎮魂歌的意味を持つ「光」、山形のラブホテルでの刹那的な様子を描いたとも思える「GOD SAVE THE わーるど」、ノイズとポップを共存させた実験的楽曲「金輪際」といったミドルテンポの楽曲が続けて演奏された後、ライブは佳境へ。言わずもがなの代表曲「BABY BABY」では会場全体で大合唱となり、さらに、ポップなのにヤケに切なさが際立つ「ぽあだむ」では、ファンは一様に横ノリとなった。そして、本編の最後には「僕たちは世界を変えることができない」が演奏された。この曲はタイトルの通り、何か強い思いがあっても「その世界を変えることができない」虚しさを描いたものだ。切なくも、聴く者を救ってくれるような楽曲だが、しかし、筆者には普段のライブとはかなり違って聴こえた。3年前に始まったコロナ禍。過去にない体験であり、連日の感染者数・死亡者数に言葉を失うばかりだった。「この状態がずっと続くのではないか」「今までに過ごしてきた世界は、もう二度と取り戻すことができないのではないか」とさえ思った。もちろん、楽しみにしていた銀杏BOYZの山形でのライブももう実現しないものだと思った。やはり「僕たちは世界を変えることができない」のだと。しかし、銀杏BOYZは今この瞬間、やまぎん県民ホールのステージに立ち、多くのファンに寄り添うように、そしてコロナ禍での憂鬱を全て吹き飛ばすように演奏してくれた。諦めかけても時間がかかったとしても、思いを抱き続ければ、こんなに素敵な空間を過ごすことができる。今回のライブで「僕たちは世界を変えることができない」は、峯田が逆説的にこの歌を歌ってくれている……そんな風に思いながら、本編のラストを眺めた。地元・山形のファンに「また会いましょう!」本編終了後、一度バックステージに戻った峯田とメンバーだが、来場者のアンコールと拍手、「峯田!峯田!」の歓声は鳴り止むことがない。その声に呼び戻され、再びステージに現れた峯田とメンバーは、銀杏BOYZの最新楽曲のポップチューン「少年少女」を激しく演奏。演奏終了時、峯田は真っ赤なリッケンバッカーをマイクスタンドにわざとぶつけ、乱暴にステージの地面に置いた。そして、観客に深くおじぎをして「また会いましょう!」と去っていった。全26曲、約3時間にも及んだ濃厚すぎるライブだった。終演後には、再びスクリーンがおり、山形で過ごした峯田の幼少期の写真が映し出され、多くのファンは後ろ髪を引かれるように、そして大満足で会場を後にした。一時は諦めかけた山形でのステージを見事実現させてくれた。今回のステージをきっかけに、少しずつ本来の活動を取り戻し、そしてまた再び、今日のようなアツくて優しいステージを数多くやってほしいと願うばかりだった。終演後、やまぎん県民ホールの外に出ると、多くの来場者が駅へと向い歩いていた。その中の男の子が、仲間に今日のライブの感想を興奮気味に語っているのが耳に入ってきた。その子はこんなことも仲間に言っていた。「俺マジで生きてて良かった。本当に生きてて良かった」と。Text:松田義人(deco)Photo:村井香<公演情報>銀杏BOYZ『山形のロック好きの集まり2023』2023年3月4日(土) やまぎん県民ホール【セットリスト】■第一部01. 人間02. NO FUTURE NO CRY03. YOU & I VS.THE WORLD04. 夢で逢えたら05. I DON’T WANNA DIE FOREVER06. トラッシュ07. 円光08. SEXTEEN09. 漂流教室10. 新訳 銀河鉄道の夜11. 東京12. 夜王子と月の姫■第二部13. 若者たち14. 駆け抜けて性春15. 大人全滅16. 骨17. 恋は永遠18. 東京少年19. エンジェルベイビー20. 光21. GOD SAVE THE わーるど22. 金輪際23. BABY BABY24. ぽあだむ25. 僕たちは世界を変えることができないEN1. 少年少女<ライブ情報>『さよなら中野サンプラザ音楽祭』2023年6月25日(日) 中野サンプラザ出演:銀杏BOYZ/サンボマスターイベント公式サイト:『MOROHA自主企画「怒濤」第二十一回』2023年3月26日(日) 渋谷WWW X出演:銀杏BOYZ/MOROHA※予定枚数終了<関連情報>銀杏BOYZ公式サイト:
2023年03月14日有限会社ちゅるんカンパニー(本社:大阪市北区、取締役:三好 和也)は、2022年5月5日(木)に大阪・福島区のABCホールにて、怖い話のイベント『OKOWA 最終演舞(オーコワ ラストダンス)』を開催。本大会をもってOKOWAは4年の歴史に幕を閉じました。20名を超える怖い話の語り手とともに、ゲストとして、OKOWAファンを公言する漫画家・桂正和と、芸人・やついいちろう(エレキコミック)が出演。満員の観客とともにOKOWAの終了を惜しみました。イベントの様子はニコ生公式として生放送され、のべ2万人以上が視聴しました。事故物件住みます芸人・松原タニシの怪談▼「OKOWA 最終演舞」とは事故物件住みます芸人・松原タニシ発案で2018年にスタートしたOKOWAは、現在まで続く怪談ブームの火付け役となった「怖い話の日本一」を決める賞レースです。今回の「OKOWA 最終演舞」は、通常開催されるトーナメントとは異なりOKOWA初代チャンピオンと2代目チャンピオンによる「ドリームマッチ」や、ファン投票による「リクエスト怖談」、OKOWAファンの著名人からのビデオメッセージなど、過去4年間の活動を総括するメモリアルイベント。先行発売された¥9,999の「メモリアルシート」は発売3分で完売。一般前売券も完売となりました。▼ビデオメッセージを寄せた著名人浜村淳(パーソナリティ・タレント)峯田和伸(銀杏BOYZ)原昌和(the band apart) 他▼「OKOWA最終演舞」開催概要日時:2022年5月5日(木) 開場…14:00 開演…15:00場所:大阪市福島区 ABCホール・メモリアルシート:¥9,999・一般前売券 :¥5,555▼OKOWA(おーこわ)』とは?サブカル系生配信番組『おちゅーんLIVE!』(以下参照)が、世界初?の“怖い話のチャンピオンベルト”『OKOWA』を創設。「事故物件怪談 恐い間取り」の著者“事故物件住みます芸人”松原タニシ(松竹芸能)が発案した『OKOWA』は、怪談・実話・都市伝説・陰謀論などジャンルを問わず、プロ・アマも問わない「とにかく一番怖い話を語る者」へ贈られるタイトル。前売券は毎回完売し、峯田和伸(ミュージシャン)、R-指定(ラッパー)、桂正和(漫画家)ら、著名人がOKOWAファンを公言するなど、広くオカルトファンの注目を集めています。▽『OKOWA最終演舞』ニコ生視聴ページ(タイムシフト公開中) ▽OKOWA最終演舞特設ページ ▽OKOWA公式ホームページ ▽OKOWA YouTubeチャンネル 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月09日グループ魂が2022年1月21日(金)、東京・中野サンプラザホールでワンマンライブ『一年ぶりの再結成!中野サンプラザ』を開催した。2020年末に解散を発表した際、2022年に再結成ライブを開催することを発表していたグループ魂。今回のライブは彼らにとって約3年半ぶりのワンマンライブとなり、PIA LIVE STREAMよりバンド初の生配信も行われた(アーカイブ配信:1月23日(日) 23:59まで)。オープニング映像は“夢グループ×グループ魂”によるグッズ紹介。その直後に<ペニスJAPAN!ペニスJAPAN!>というコールとともに、ステージの両脇からバイト君(大道具 / 村杉蝉之介)、港カヲル(MC / 皆川猿時)が登場。幕が振り落とされると、そこにはメンバーの破壊(V / 阿部サダヲ)、暴動(G / 宮藤官九郎)、小園(B / 小園竜一)、石鹸(Ds / 三宅弘城)、遅刻(G / 富澤タク)の姿が。破壊が“魂”“再”と書かれたスリッパを打ち鳴らし、代表曲「ペニスJAPAN」からライブはスタートした。「はいどうも、こんばんは!」(破壊)というお決まりの挨拶から<アイサツせんヤツ大キライ!!!>と連呼する「アイサツはハイセツよりタイセツ」、破壊、バイト君、港カヲルが揃いのステップを決めた「モテる努力をしないでモテたい節」と人気曲を連発し、面白くてカッコいい、グループ魂ならではのステージが冒頭から繰り広げられた。久々のライブということもあり、まずはメンバー紹介。石鹸は「“解散ドッキリ”から約1年ぶり、このときを待ってました」と早くも男泣き。さらに破壊、暴動、バイト君が27年前、初めてのイベントで披露したネタを再現すると、会場からは大きな拍手が湧き上がった(グループ魂は、破壊、暴動、バイト君によるコントグループから始まった)。港カヲルの「おっぱい元気?」のサイレントコール&レスポンス、そして「初めて演奏する曲をみなさんが初めて聴く、地獄の時間でございます」と最新アルバム『神々のアルバム』(2020年12月)から「サ!セ!テ!イタダイテマス」「ケーシー高峰」を初披露。そして、下ネタと骨太なロックサウンドがぶつかり合う「Over 30 do the 魂」「Over 50 めんどくさい」を放った。ここでゲストの荒川良々が登場。破壊、暴動、石鹸とともに1stアルバム『GROOPER』(1999年)に収録されたコントのリメイク版を披露。最後にポリスに扮した港カヲル、バイト君が荒川を職質するシーンから、「職務質問」へと結びつけた。ここからはグループ魂のバラエティに富んだ楽曲が次々と演奏された。破壊の迫力あるボーカル、念仏(Per / ASA-CHANG)、遅番(Sax / 小路勇介)を加えたバンドサウンドが響いた「欧陽菲菲」、バイト君がさかなクンに扮し、シャープなギターサウンドが炸裂した「さかなクン」、港カヲルが女子高生姿で踊りまくった「High School」。そして初期の代表曲「チャーのフェンダー」でライブは最初のピークを迎えた。中学生に扮した港カヲルが記者として取材する「皆川スポーツ」では、破壊とともにシークレットゲストの峯田和伸(銀杏BOYZ)が登場。峯田と港カヲルがケンカをはじめ、「もっとこいよ!」と煽り合うなか、峯田が作曲を手がけたパンクナンバー「モテる努力をしないとモテないゾーン」が放たれた。MCでは「再結成おめでとうございます!宮藤さん、僕がさみしいときにいつも連絡をくれてありがとうございます。いつか恩返しします」という峯田に対し、暴動が「(『モテる努力をしないとモテないゾーン』の)レコーディングに峯田くんが来てくれて、“ちょっと歌ってもらえますか?”って歌ってもらったテイクをそのままCDに入れました」というエピソードを披露する場面も。そして「もう1曲歌って」(破壊)とヒット曲「君にジュースを買ってあげる」をコラボレーション。破壊、峯田による貴重なデュエットが実現した。「いわきアンモナイト音頭~いわき兄弟~」で観客がお揃いの踊りで盛り上がった後、ライブはクライマックスへ。“いろいろあっても死ぬまで生きろ”と叫ぶ「それでも生きなきゃ死んじゃう音頭」、王道パンクロックと<パンクは死んだって言うけどさパンクの前に俺が死んじゃう>という歌詞がぶつかり合う「もうすっかりNOFUTURE!」で本編は終了した。アンコールは、「中村屋」のコントでおなじみの、破壊扮する歌舞伎俳優“九代目中村屋華左衛門”が司会をつとめるゲームコーナー(ゲームとじゃんけんで勝った観客が豪華プレゼントをゲット)。「こんな時期に、こんなに集まってくれて。いつになるかわからないけど、またやりたいね」(破壊)という言葉に、客席から大きな拍手が送られた。中年男性の恋愛願望を歌い上げた「痛風だけど恋愛したい」、そして、バンドのテーマソングとも言える「TMC」でライブは大団円を迎えた。代表曲を中心としたセットリストとコント、峯田和伸とのセッションなど、グループ魂の魅力を存分に見せつけた大充実の“再結成ライブ”だった。結成から25年以上が経ち、メンバーはアラフィフとなったが、面白さとカッコ良さがぶつかり合うステージはまさに唯一無二。次の活動も大いに期待したい。文:森朋之写真:緒車寿一<公演情報>『一年ぶりの再結成!中野サンプラザ』2022年1月21日(金) 東京・中野サンプラザホール【セットリスト】01. ペニスJAPAN02. アイサツはハイセツよりタイセツ03. モテる努力をしないでモテたい節04. サ!セ!テ!イタダイテマス05. ケーシー高峰06. Over 30 do the 魂07. Over 50 めんどくさい08. 職務質問09. 欧陽菲菲10. さかなクン11. High School12. ラーメン二郎13. 押忍!てまん部14. チャーのフェンダー15. モテる努力をしないとモテないゾーン16. 君にジュースを買ってあげる♡17. いわきアンモナイト音頭~いわき兄弟~18. それでも生きなきゃ死んじゃう音頭19. もうすっかりNO FUTURE!<アンコール>20. 痛風だけど恋愛したい21. TMC【アーカイブ配信】価格:3,500円(税込 / 全席指定)ライブ配信終了後、1月23日(日) 23:59までアーカイブ配信をご覧いただけます。チケットを購入された方は、ご購入時から上記日程まで何度でもご視聴いただけます。※チケット販売は1月23日(日) 20:00までとなりますので、ご注意ください。詳細・購入はこちら:■『一年ぶりの再結成!中野サンプラザ』ライブプレイリスト:関連リンクグループ魂 HP大人計画 HP港カヲル Twitter『神々のアルバム』特設サイト「突撃!週刊 皆川スポーツ」大人計画チャンネル
2022年01月22日7月11日(日)よりBunkamuraシアターコクーンにてCOCOON PRODUCTION 2021『物語なき、この世界。』が開幕した。この度、本舞台の作・演出の三浦大輔、出演者の岡田将生、峯田和伸、寺島しのぶのコメントと舞台写真が公開された。本舞台に登場するのは、ドラマの主人公に憧れる売れない俳優と、人生にドラマを求める売れないミュージシャン。新宿歌舞伎町のうらぶれた風俗店で10年ぶりに邂逅するふたりが、人間のエゴをさらけ出していく。売れない俳優・菅原裕一役には岡田。売れないミュージシャンで菅原の田舎の高校の同級生、今井伸二役にはロックバンド銀杏BOYZの峯田。そして、今井のバイト先の後輩でフリーターの田村修役には柄本時生。菅原の彼女でOLの鈴木里美役を内田理央が務める。そのほか、キーマンとなる橋本浩二役に星田英利、本作品の鍵を握る歌舞伎町のスナックのママ、橋本智子役に寺島。さらに、宮崎吐夢、米村亮太朗など個性豊かな俳優陣が脇を固める。三浦大輔と出演者のコメントは以下の通り。■三浦大輔コメント稽古中はマスク着用で何とかやってきました。難しいテーマでしたので、舞台として成立するのか手探りでしたが、良いものをお届けしたいと皆で一緒に意見交換しながら協力しあってこの世界感を作り上げました。(キャスト・スタッフの皆さんには)感謝しています。いよいよお客様にお見せ出来るので、反応が楽しみです。■岡田将生コメント感染対策を徹底的に行いながら稽古をやってきました。この作品は疲れれば疲れるほど良くなってプラスになっていき疲労感イコール気持ちよくなってきて、とても充実した稽古ができました。やっとお客様の前で最高の芝居を届けられるのが嬉しいです。ひとつひとつのシーンを大切に演じていきます。■峯田和伸コメント稽古場ではマスク着用でしたので目だけの情報だけで稽古をしていましたが、劇場に入ってマスクを外してお芝居ができるのでやっと一緒にお芝居ができているな、と実感がつかめた感じがしました。本場が楽しみです。舞台は同じ設定で同じセリフを話しますがそこに楽しみを見出したいと思っています。これが最期になってもよいという覚悟で、自分がやらなくてはいけない事をやるだけです。頑張ります。■寺島しのぶコメント三浦さんの舞台は『禁断の裸体』以来で、その時も子供が生まれて2年経った時で煙草の火がつけられない程緊張したのを覚えています。今回も2年振りに舞台へ引き戻してもらい縁を感じています。三浦さんのグサッと刺さるセリフを理屈っぽくなくいかにサラッとメッセンジャーとして伝えるためにどう身体に入れるのか戦っています。稽古の始め、三浦さんに“岡田さんは風俗に通う体形をしていない”と言われていましたが、今では風俗に通う身体が形成されていて、その変わっていく姿を近くで見られたのはお宝でした。COCOON PRODUCTION 2021『物語なき、この世界。』■作・演出三浦大輔■出演岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ日高ボブ美、増澤璃凜子、仁科咲姫、有希【東京公演】2021年7月11日(日)~8月3日(火) Bunkamuraシアターコクーン■チケット料金(税込):S席11,000円A席9,000円コクーンシート5,500円※コクーンシートはご覧になりづらいお席となります。■問合せ:Bunkamura 03-3477-3244 (10:00~18:00)www.bunkamura.co.jp【京都公演】2021年8月7日(土)~8月11日(水)京都劇場■チケット料金(税込): 11,500円(全席指定・税込)■京都公演主催:読売テレビ、サンライズプロモーション大阪■問合せ:キョードーインフォメーション0570-200-888 11:00~16:00/日曜・祝日は休業
2021年07月12日岡田将生が主演、共演に峯田和伸、寺島しのぶらを迎えた、三浦大輔3年ぶりの新作舞台「物語なき、この世界。」が開幕。三浦さんと、岡田さんらキャスト陣からコメントが到着した。誰もが物語の“主人公”であり“脇役”で、人生に物語を求めがちな現代。なにか起きそうで、起こらなそうな危うい街、新宿・歌舞伎町で、「ドラマ」の主人公に憧れる売れない俳優と、人生に「ドラマ」を求める売れないミュージシャンが10年ぶりに邂逅する。映画監督としてのキャリアを積み上げた三浦さん作・演出の本作は、観客を演劇と映画の狭間にいざなう。売れない俳優で、同棲している彼女の稼ぎでヒモ生活をおくる菅原裕一役には、岡田将生。売れないミュージシャンで菅原の田舎の高校の同級生、今井伸二役にはロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸。売れない俳優と売れないミュージシャンという現実とは真逆の役柄を、初共演の2人が演じる。そして、今井のバイト先の後輩でフリーターの田村修役には柄本時生。菅原の彼女でOLの鈴木里美役に内田理央。事件のキーパーソンとなる橋本浩二役に星田英利、本作品の鍵を握る歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役に寺島しのぶ。さらに、宮崎吐夢、米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が脇を固めた。三浦大輔コメント稽古中はマスク着用で何とかやってきました。難しいテーマでしたので、舞台として成立するのか手探りでしたが、良いものをお届けしたいと皆で一緒に意見交換しながら協力しあってこの世界感を作り上げました。(キャスト・スタッフの皆さんには)感謝しています。いよいよお客様にお見せ出来るので、反応が楽しみです。岡田将生コメント感染対策を徹底的に行いながら稽古をやってきました。この作品は疲れれば疲れるほど良くなってプラスになっていき疲労感イコール気持ちよくなってきて、とても充実した稽古ができました。やっとお客様の前で最高の芝居を届けられるのが嬉しいです。一つ一つのシーンを大切に演じていきます。峯田和伸コメント稽古場ではマスク着用でしたので目だけの情報だけで稽古をしていましたが、劇場に入ってマスクを外してお芝居ができるのでやっと一緒にお芝居ができているな、と実感がつかめた感じがしました。本場が楽しみです。舞台は同じ設定で同じセリフを話しますがそこに楽しみを見出したいと思っています。これが最期になってもよいという覚悟で、自分がやらなくてはいけない事をやるだけです。頑張ります。寺島しのぶコメント三浦さんの舞台は「禁断の裸体」以来で、その時も子供が生まれて2年経った時で煙草の火がつけられない程緊張したのを覚えています。今回も2年振りに舞台へ引き戻してもらい縁を感じています。三浦さんのグサッと刺さるセリフを理屈っぽくなくいかにサラッとメッセンジャーとして伝えるためにどう身体に入れるのか戦っています。COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」は【東京公演】~8月3日(火)Bunkamuraシアターコクーンにて公演中、【京都公演】8月7日(土)~8月11日(水)京都劇場にて公演。(text:cinemacafe.net)
2021年07月12日《text:西森路代》2021年4月から、様々なドラマがスタートしている。個人的に注目しているのは坂元裕二脚本の「大豆田とわ子と三人の元夫」であるが、昨今のドラマは、王道のラブ・コメディと、ラブ・コメディではないが、その中にひとつではない愛の形を問うような作品とが存在しているように思う。王道のラブ・コメディの昨今の特徴としては、今まで、ラブ・コメディには出演しなかったような、もしくは20代前半には出演していても、その後はそれ以外の作風のものに多く出演していた人が、ここへきて、王道のラブ・コメディに抜擢されるということがあるように思える。例えば、この昨今の流れの原点にあるのは、佐藤健がTBSの「恋はつづくよどこまでも」で、ヒロインの恋する毒舌でドSな医師を演じたことで、彼がラブコメのど真ん中の役を演じると発表があったときには、その意外性に驚かされた。同じTBSの火曜日の枠では、その後も「私の家政夫ナギサさん」で大森南朋がヒロインの家にやってくる家政夫のナギサさんを演じて、またもやその意外性に驚かされた。その後もこうした傾向は続き、今期は、TBSの「リコカツ」で永山瑛太がヒロインとお互いに一目ぼれしたことにより結婚、そして離婚に向かう自衛官を演じているほか、フジテレビの「レンアイ漫画家」には、大河ドラマ「西郷どん」の西郷隆盛役や、「銭形警部」で銭形を演じたりと、ラブコメのイメージのない(「東京タラレバ娘」にはその要素はあったが)鈴木亮平がヒロインと不器用ながらも恋に落ちる漫画家役を演じている。また、日テレの「恋はDeepに」には、「MIU404」の刑事役や、映画『ホムンクルス』の主演が記憶に新しい綾野剛が石原さとみと共にラブコメに挑戦した。石原さとみで日テレのドラマというと、「高嶺の花」の峯田和伸の出演も思い出される。こうした、意外な俳優がラブコメに出演するのには、さまざまな理由があるだろう。ひとつは、俳優もシリアスな役や、自分のイメージにあった役ばかりをやっていたため、新たなことに挑戦してみようと思っているというタイミングもあるのではないか。それに加え、やはりこの流れの元にある「恋つづ」の佐藤健の成功に続けという思いもあるだろう。そして、世の中にラブコメのファンというのが幅広く存在していて、そのニーズに応えたいということや、制作側としても、意外性のある俳優をキャスティングすることで、注目してほしいということもあるだろう。しかし、その一方で、その効果だけを期待して、ラブ以外の部分でのテーマをはっきり持たせず、俳優の魅力を活かし切れていないと、高視聴率にもつながりにくかったりもする。ラブコメ人気があるからこそ、こうした企画が今後も毎クール生まれるとも考えられる一方で、ラブコメの企画が頭打ちであるということも感じさせられてしまう。今後も様々な俳優がラブコメに参入するのは楽しみであるが、せっかく俳優がこうした企画に挑戦するからには、演者も視聴者も納得のいく企画が生まれることを期待したい。冒頭に挙げた「大豆田とわ子と三人の元夫」はロマンティックコメディとうたわれているが、そのテーマは多岐にわたっていて、主人公の大豆田とわ子と三人の元夫の関係性のほかにも、突然現れたオダギリジョー演じる外資系ファンドの本部長との恋も描かれる。この作品では、決してラブコメの主人公の恋愛が成就すればよいとは描かれず、主人公のみならず、登場人物が迷ったり別れを経験したりしている姿を描いている。特に、主人公のとわ子の幼なじみであり、彼女のことをずっと想ってきた、生きることに不器用な、かごめの突然の死のシーンを見て、世の中には、筋書き通りにいかないことがある、ままならないことがあるということに、どう向き合って生きていくのかが描かれているように思われた。また、NHKの「半径5メートル」「今ここにある危機とぼくの好感度について」などのような、テーマは恋愛ではないが、ときに恋愛が印象深く描かれる作品も多い。「半径5メートル」は、芳根京子演じる、とある女性週刊誌の編集者が、取材を通してさまざまな真実に真摯に向き合う姿を描いている。このドラマでは「恋はつづくよどこまでも」で広く注目されるようになった毎熊克哉が、主人公の先輩記者を演じており、どこかつかみどころがないけれど、主人公がその魅力に振り回されている様子が描かれている。その時間はドラマ全体の中でもたった数分にしかすぎないが、全編がラブコメディなものよりも、ラブコメパートの印象が強く残るものがある。どこかつかみどころのない男性キャラクターと言えば、先述の「大豆田とわ子」のオダギリジョーも同様で、仕事ができて、公私がはっきり別れていて、恋愛には意外と疎い(と本人は言っている)キャラクターながらも、やはり、主人公のとわ子と近づいていく様子は、ロマンティック・コメディの色が強く出ていた。「今ここにある危機とぼくの好感度について」については、架空の国立大学内で起こる危機に対峙していくうちに、松坂桃李演じる元アナウンサーの広報部員の主人公が成長していく姿を描いたブラック・コメディであるが、やはり主人公が、鈴木杏演じる非正規の研究者の生きる姿勢を見て、初めて愛というものを知る過程が描かれていて、社会派のドラマの中に描かれる恋愛模様が印象に残った。こうしてみてみると、昨今のドラマは、王道のラブコメディと、テーマはそれぞれに違うがその中に微量の恋愛が描かれていて、それが印象に残るというものとが同時に存在しているように思えるのだ。(text:西森路代)
2021年06月11日7月11日から8月3日まで、Bunkamura シアターコクーンでの公演が決まった三浦大輔作・演出による舞台『物語なき、この世界。』。岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶといった錚々たる出演陣が展開する物語で、その内容こそベールに包まれているものの、これまでの三浦作品から推測するに本作もまた今の時代を鋭くえぐり、そしてリアルを見せる舞台であることが予想される。ここでは【前編】【後編】の2話にわたって三浦作品の複数に関わってきた峯田和伸、そして作・演出の三浦大輔とのロングインタビューをお届けする。【後編】の今回は『物語なき、この世界。』で峯田がどんな役回りになるのか、そして三浦が目指す表現について聞いた。今回の『物語なき、この世界。』では、峯田のイメージが変わるかも?――そんなプライベートでの談話の中で、今回の『物語なき、この世界。』のオファーもされたようですね。三浦そうです。『裏切りの街』が終わった後も、僕はずっと「峯田くんとやりたい」と思っていて。それでオファーさせていただいたんですよ。出てもらうのは役者としてではあるけど、単に「役者と作り手」という関係性ではなく、「峯田くんと一緒にものを作りたい」という思いです。だから、今回の『物語なき、この世界。』のキャスティングは、峯田くんありきで考えました。――岡田将生さんをはじめ、良い意味で想像がつかないキャスティングですね。三浦良い意味でチグハグですよね。演劇臭くもなく、芸術臭くもなく、どこか俗っぽい感じもするし、そういうアベコベさが良いなと思ってるんですけど、これがどんな作品に仕上がるのかはやってみないとわからないです。峯田現時点では僕も全くわからない(笑)。ここで三浦さんに聞いてみたいことがあって。三浦さんは今まで何作も脚本を書いてきたと思うんですけど、『物語なき、この世界。』で、「これまでの作品にはなかった、こういうことをやりたい」とか「今回はこれまでと、ここを変えたい」とかはあるんですか?三浦それで言うと、峯田くんの使い方は変えたいと思ってる。峯田くんの魅力的なところって、実直だったり感情の強度のすごさでしょう。そこをみんな観たがっていると思うんです。でも、普段接していると、峯田くんにも当然軽薄な部分があったり、素顔があって。でも、その部分は皆さんこれまでにあまり作品に反映させていなかったんじゃないかなと思うんですよ。だから、今回の作品では、いわゆるカリスマ性のある峯田くんではなく、カリスマ性のいっさいない峯田くんでやって欲しいと思っています。そこは観る人にとっても新鮮じゃないかと思うし、また「カリスマ的ではない」峯田くんにもすごい魅力があると思うので。だから、今回の舞台を観たら、峯田くんの見え方が変わっちゃうかもしれない(笑)。そんな風に考えています。楽しい瞬間なんて1秒もない「三浦組」の現場の心地良さ――峯田さんから見た、三浦さんの現場の特徴、作品が完成に至るまでの特徴をお聞かせください。峯田三浦さんの現場は、役者さん、スタッフさん全員に一体感がある。「三浦組」みたいな緊張感で、いっさいの無駄がない。何がそうさせているのかは、はっきり言えないけど、きっと三浦さんのことを関わる人が全員信じてるからだと思う。銀杏BOYZの『恋は永遠』っていう曲のミュージック・ビデオの監督を三浦さんにお願いしたことがありました。そのビデオでは僕はちょっとしか出ていなくて、ほとんどが三浦さんがセッティングしてくれたものだったんだけど、その撮影現場を僕が観に行ったんですね。場所は川崎だったんだけど、現場に着いて最初遠くからその撮影の様子を見てたの。20分くらいだったかな?そこには役者さん、照明さん、カメラマンさんとスタッフの人たちが塊になって取り組んでたんだけど、その現場の熱量とか緊張感がすごく良くて。本当にすごい現場に見えた。言葉ではうまく言えないけど、このときに思ったのは、「あ、俺はこんなに素晴らしい、熱のある現場にいられたんだな」って。そう思うと、なんかすごく感動しちゃって。三浦「楽しそうじゃない」現場だとは思いますけどね。楽しい瞬間なんて1秒もないと思うけど、だから、もしかしたら峯田くんもそっち側を望む人なのかもしれないですね。ものを作るときは、苦しさしかないですよ。峯田その苦しい感じが心地良いのは確かですね。三浦さんの新作を観に行かせてもらうと、「ここに至るまで、この役者さんたちがどれだけ稽古をやって、どれだけのものを犠牲にしてきたのか」とかが見えるので、その説得力はすごいですよ。「大変だから良いんだ」ってことではないけど、でも、今の時代は特になんかフワフワしてて緊張感がないでしょう。その点、三浦さんの緊張感ある作品や現場に僕は心地良さを感じますね。新作の公演チラシとかを見せてもらう度、正直に思うことは「あ、今回の作品には俺はいないんだな」っていう。ちょっと寂しいんですよ。「三浦さんの作品なら、絶対なんでも出てみたい」とかではないですよ。でも、その一方で自分が関わっていない三浦さんの作品を知って寂しく思うことがあります。不思議なんですよね。それくらい刺激を受けているってことですね。人間のエゴで「物語があるように見える」ことで世界が動いている――肝心の『物語なき、この世界。』のストーリーはどんなものなのでしょうか。三浦目標点としては「『人間のエゴでしかないんじゃないか』というところをほじりたい」と思っています。みんな自分の人生にとってのドラマや物語があると信じていると思うんですけど、見方を変えれば物語なんてない。それなのに、人間のエゴによって「物語があるように見える」ことで世界が動いている……そんなところを描きたいと思っています。――例えばSNSとかだと、みんな主人公みたいになっていますよね。「オンリーワン」気分というか。でも、そうじゃない人もいて、そういった「世間の皮」みたいなものをペロッと剥がした世界を描かれるのかなと思いました。三浦別にたいしたこともないのに物語を取りたがる人の滑稽さ、おかしさ、醜さを描くことに重心を置くと、確かに描きやすいです。でも、今回はその領域ではないんです。そういう物語を求める人と、この世界の矛盾するところを暴きたい。そういう大仰なところに行きたいと思っています。峯田過去に自分が関わらせていただいた三浦さんの作品にも、そういう片鱗がありましたよね。「今世間で起こっていることを、どこか俯瞰で冷静に見せる」みたいな。だから、今の話を聞いて腑に落ちるところがありました。もしかしたら、「演劇ではあるけれど、それを劇的に見せないで、そのまま見せていく」みたいなやり方になるのかな?かなり難しいとは思うけど、だからこそ僕も楽しみにしています。PHOTO:吉田圭子TEXT:松田義人(deco)スタイリスト:入山 浩章(峯田和伸)トップス¥12,000(税抜)/WEYEP(c)SONIC YOUTH、パンツ¥38,000(税抜)/Sasquatchfabrix.問い合わせ先:WEYEP/ 050-3393-1939、ドワグラフ.(dwagraph.)/ 【公演情報】「物語なき、この世界。」作・演出:三浦大輔出演:岡田将生/峯田和伸/柄本時生/内田理央/宮崎吐夢ほか東京公演会場:Bunkamuraシアターコクーン公演日程: 7月11日(日)~8月3日(火)京都公演会場:京都劇場公演日程:8月7日(土)~8月11日(水)★東京公演分のチケット発売中!
2021年06月08日7月11日から8月3日まで、Bunkamura シアターコクーンでの公演が決まった三浦大輔作・演出による舞台『物語なき、この世界。』。岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶといった錚々たる出演陣が展開する物語で、その内容こそベールに包まれているものの、これまでの三浦作品から推測するに本作もまた今の時代を鋭くえぐり、そしてリアルを見せる舞台であることが予想される。ここでは【前編】【後編】の2話にわたって三浦作品の複数に関わってきた峯田和伸、そして作・演出の三浦大輔とのロングインタビューをお届けする。【前編】の今回は、後に盟友とも言うべき関係を築くふたりの出会いから、これまでにタッグを組んだ作品の裏話を聞いた。楽曲提供だけのはずが、峯田が稽古場に来て、役者さんたちに演技指導まで…――峯田さんが初めて三浦さんの作品に関わったのは映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010年)ですね。峯田そうです。でも、実は前段階があって。2004年くらいかな?知り合いの編集者の方から「今、演劇の世界にすごい人がいるんだよ。いつか絶対に会わせたい。気が合うと思う」って言われたことがあって。それが三浦さんだった。ただ、そのときはなんやかんやで会えなくて、それで『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のときに声をかけていただいて、そこで初めて「この人が、噂の三浦さんだ!」と。三浦僕はもともと銀杏BOYZのイチファンだったんです。ただ、同時に遠い存在にも思っていました。峯田くんは嫌がるかもしれないけど、カリスマ的存在だし、銀杏BOYZの音楽そのものも立ち入る隙がないような感じでしたから。だから、僕が峯田くんと何か仕事をさせていただける機会があるのだとしたら「役者」「監督」という関係なら大丈夫かなと思って。それで『ボーイズ・オン・ザ・ラン』でオファーさせていただいたんですね。そこからお付き合いさせていただいています。――その後、舞台『裏切りの街』(2010年)では銀杏BOYZが劇中歌を楽曲提供したり、峯田さんにとって初の舞台出演となった『母に欲す』(2014年)など、多くの三浦作品に関わるようになります。三浦本当に嬉しいですね。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』以降、家が近所だったこともありプライベートでも一緒に食事をしたりすることが多くなりました。そういうときに話をすると、ちょっとクサい言葉になるけど、「物を作るときの孤独感」みたいなものが峯田くんとシンクロすることが多くて。峯田くんに頼りきりになってしまっているけど、以来、僕の作品にも複数関わっていただくようになりました。峯田僕は音楽、三浦さんは演劇と畑は違うのに「こんなに通じる人がいたのか」と思ってすごいうれしかったことを覚えている。ゼロから物を作る上でのキツさと喜びの両方を知っているというか。だから、例えば演出とかでも三浦さんから「あそこは、こうやって欲しいんだよね」って言われたら、すぐその意図がわかる。そういった点であまりズレがないんです。――聞くところによると、『裏切りの街』では、「楽曲提供」だけのはずだったのに、何故か峯田さんや銀杏BOYZのメンバーが、役者さんたちの稽古場まで出向いて、役者さんたちにダメ出ししていたという(笑)。役者さんたちからは「あの人たち、一体なんなんだ」と言われたそうですね。峯田越権行為ですね(苦笑)。今思うと、超恥ずかしいことをやっていましたよ。『裏切りの街』の役者さんたちに申し訳ないことをしたと思って反省しています。三浦でも、あのときは僕は本当にうれしかったし感謝しかなかった。むしろ「ちょっとナメてたな」と反省するところもありました。舞台用の楽曲提供だけのはずなのに、ちゃんと稽古場にも来て、内容をきちんとわかってくれた上で曲に落とし込んでくれる……これは表現者として真摯でまっとうな態度だと思いました。だから、さらに領域を超えて、舞台全体の相談にもよく乗ってもらったし、だいぶ頼っちゃったところはありましたね。同じ熱量で取り組んでくれて、本当に感謝しかないです。峯田初出演の舞台『母に欲す』では、ぶつかることもあった――その『裏切りの街』の後、いよいよ『母に欲す』(2014年)で峯田さんは三浦作品の舞台初出演を果たします。三浦このときは結構いろいろあって。まぁ平たく言うと、峯田くんとも結構ぶつかりましたし。今思えば、複数の人間が何かを真剣に取り組むことになったら、当然起こりうることだとも思うので、ある意味健全なことだったかもしれないですけどね。峯田僕はバンドをやってるじゃないですか。でも、1曲作るごとに、メンバーといちいち衝突するんですよ。例えばギタリストは、「こうやって弾きたい」みたいなイメージがある。でも、曲を作った僕は「いや、その弾き方、要らないんだよな」と思うこともある。そういうぶつかりあいは避けて通れないものです。でも、一番の正解を知っているのは、その曲を作った人であり、演劇の場合は三浦さんなんですよね。三浦さんの「正解」に近づけるために、役者たちは「こうしたらもっと良くなるかな」と色々やるんだけど、ただどうしてもズレが生じることはある。そういうときに衝突が起きるのはしょうがないし、そのことで、「なるほど。こういうことか」と納得できるのなら前進ですよね。だから、「表現をする」という上では健全なことだと思うし、当然のことだと思いました。――聞けば、銀杏BOYZが9年間アルバムを出せなかった時期にも、三浦さんと峯田さんはよく会っていたそうですね。三浦はい。なんか峯田くんと会うと、すごいテンションが上がるんですよ(笑)。最初の会話は「あのときのライブの○曲目、あれはなんであんなことになったの?」みたいな、ファンの感じの好奇心の話から始まるんですけど、そのうち、だんだん真面目な話になる。自分の中には色々なところがあるじゃないですか。軽薄な自分、真面目な自分とか。それが峯田くんと接していると、自分の「真面目なところ」を発散できるような感じがあるんですよ。真面目なことを話せる人はなかなかいないんですけど、峯田くんは数少ない「真面目な友達」のひとりですね。峯田それは僕にとってもそうですよ。うちのマネージャーの江口くんとかに、真面目な話なんかいっさいできないですから(笑)。真面目な話をしたところで、まぁ伝わらないだろうからって諦めちゃう。でも、三浦さんと話をしていると、僕自身が考えていたことが明確になったり、三浦さんの考えに影響を受けたりすることが多くて。本当に刺激になるんです。三浦他人から見たら気持ち悪いかもしれないけど、何を言っても共有できちゃうから、もしかしたら、そのことに僕も峯田くんも「気持ち良がっている」ところはあるかもしれないですね(笑)。PHOTO:吉田圭子TEXT:松田義人(deco)スタイリスト:入山 浩章(峯田和伸)トップス¥12,000(税抜)/WEYEP©︎SONIC YOUTH、パンツ¥38,000(税抜)/Sasquatchfabrix.問い合わせ先:WEYEP/ 050-3393-1939、ドワグラフ.(dwagraph.)/ 【公演情報】「物語なき、この世界。」作・演出:三浦大輔出演:岡田将生/峯田和伸/柄本時生/内田理央/宮崎吐夢ほか東京公演会場:Bunkamuraシアターコクーン公演日程: 7月11日(日)~8月3日(火)京都公演会場:京都劇場公演日程:8月7日(土)~8月11日(水)★6月5日(土)10:00より東京公演分のチケット一般発売開始!
2021年06月07日岡田将生や銀杏BOYZ・峯田和伸などが出演する舞台『物語なき、この世界。』が東京・Bunkamuraシアターコクーンで2021年7月11日(日)から8月3日(火)まで、京都劇場で8月に上演される。作・演出は三浦大輔が務める。『娼年』『何者』の三浦大輔が書き下ろし『物語なき、この世界。』は、『娼年』『何者』など映画監督としてのキャリアを積み上げた三浦大輔による3年ぶりの書き下ろし作品。“売れない役者”と“売れないミュージシャン”、人生に<ドラマ>なんて起こるはずのない平凡な二人に突如降り掛かる、あまりにも大きすぎる<事件>の顛末を描く。“売れない俳優”岡田将生&“売れないミュージシャン”峯田和伸売れない俳優・菅原裕一役を演じるのは、映画『星の子』『さんかく窓の外側は夜』などに出演し、『Arc アーク』『ドライブ・マイ・カー』『CUBE』などの公開を控える岡田将生。売れないミュージシャン・今井伸二役は、ロックバンド銀杏BOYZはもちろん、役者としても活躍する峯田和伸が演じる。役柄が現実とは“真逆”ともいえる二人が、人生に<ドラマ>を求める現代人へ問う、三浦大輔の衝撃作に挑む。個性豊かな共演陣また、今井の後輩役には柄本時生、菅原の恋人役には内田理央を抜擢。事件のキーマンとなる橋本浩二役を星田英利、物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を寺島しのぶが演じる。さらに、宮崎吐夢、米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が集結する 。詳細舞台『物語なき、この世界。』期間:会場:・2021年7月11日(日)~8月3日(火):Bunkamuraシアターコクーン・2021年8月:京都劇場作・演出:三浦大輔出演:岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ、増澤璃凜子、仁科咲姫、日高ボブ美、有希美術:愛甲悦子照明:三澤裕史 音楽:井筒昭雄 音響:中村嘉宏 衣裳:小林身和子 ヘアメイク:河村陽子映像:冨田中理演出助手:山﨑総司 美術助手:岩本三玲 舞台監督:齋藤英明■『物語なき、この世界。』<あらすじ>舞台は新宿歌舞伎町。人々は皆、猥雑なネオン看板が軒を連ねる通りを抜け、突き当たりにある映画館に向かって歩いていく…。空虚な街並みに抗うように、何かしらの『物語』を求め、歩いていく…。そこで、『ドラマ』の主人公に憧れる、売れない俳優と、人生に『ドラマ』を求める、売れないミュージシャンが、うらぶれた風俗店で 10 年ぶりに邂逅する。その出会いは、『運命』というには間抜けすぎ、二人のお互いへの想いは、『友情』という言葉で言い表すには、あまりにも軽薄で浅はかだった…。「自分達の身の上には、『ドラマ』など起こり得ない」 唯一、二人を結びつけたものは、それぞれの人生に対する、共通した『諦念』しかなかった…。そんなとき…二人の身に、わかりやすすぎるくらい、大きな『事件』が降り掛かる。二人は、たまたま出くわした、とある中年男と争いになり、男を突き飛ばしてしまう。男の頭からは大量の血が流れ――!!その場に訪れた俳優の彼女、ミュージシャンの友人、そして彼らを助けるスナックのママを巻き込んで、脇役も出揃ったかのように、二人が主人公の『ドラマ』は、いよいよ幕を開けた!かのように見えたが…二人は、歌舞伎町の街並みを眺め、呟く…。「そもそも、この世の中に『物語』など存在するのだろうか…」■チケット<東京公演>チケット一般発売:2021年6月5日(土)チケット料金:S席 11,000円(税込)、A席 9,000円(税込)、コクーンシート 5,500円(税込)※コクーンシートは、特に観劇しづらい席となる。チケット取り扱いプレイガイド:・オンラインチケット MY Bunkamura(座席選択可能)・Bunkamura チケットセンター発売日初日特電:TEL 03-3477-9912 (オペレーター 10:00~17:00)6月6日(日)以降:TEL 03-3477-9999 (オペレーター 10:00~17:00)・Bunkamura チケットカウンター<6月6日(日)以降>Bunkamura 1F (10:00~18:00)・東急シアターオーブチケットカウンター<6月6日(日)以降>渋谷ヒカリエ 2F (11:00~18:00)・チケットぴあ 公式サイト(座席選択可能)・チケットぴあ 電話受付発売日初日特電:TEL 0570-02-9920 (Pコード不要 10:00~23:59)6月6日(日)以降:TEL 0570-02-9999 (Pコード:505-807)・チケットぴあ店舗 ※6月30日(水)まで・チケットぴあ セブン-イレブン(24時間 毎週火曜日・水曜日の 1:30~5:30を除く)・イープラス公式サイト・イープラス ファミリーマート店内 Famiポート・ローソンチケット 公式サイト(発売日翌日以降は座席選択可能)・ローソンチケット< 6月6日(日)以降>ローソン・ミニストップ店内Loppi(Lコード:34499)※6月6日(日)以降は残席がある場合のみ取り扱う。問い合わせ先:Bunkamura TEL 03-3477-3244(10:00~18:00)<京都公演>2021年8月7日(土)~8月11日(水) 京都劇場京都公演主催:サンライズプロモーション大阪チケット発売日:7月4日(日)問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888(11:00~16:00/日曜・祝日は休業)
2021年06月05日2021年7月11日(日)〜8月3日(火)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演されるCOCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」のビジュアルが公開された。本作は若者の生態、現代人の悲哀、剥き出しの欲望など、人間の“リアル”を妥協なく追求した演出で、観る者の感情を揺さぶる三浦大輔による3年ぶりの書き下ろし作。舞台は新宿歌舞伎町に、10年ぶりに再会した岡田将生演じる売れない俳優・菅原裕一と、ロックバンド・銀杏BOYZの峯田和伸演じる売れないミュージシャン・今井伸二がある大きな事件に巻き込まれていく姿を描く。今井の後輩役には悲運のヒロインをコミカルに演じた舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』や、TVドラマ『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』など一癖ある演技に定評のある柄本時生。菅原の恋人役に、舞台『星の数ほど星に願いを』やTVドラマ『来世ではちゃんとします2』で主演を務め、女優、モデルとして幅広く活躍する内田理央。事件のキーマンとなる橋本浩二役に、映画『宮本から君へ』、NHK連続テレビ小説『カーネーション』『おちょやん』での演技が話題となった星田英利、物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を、三浦大輔作品には舞台『禁断の裸体』、映画『裏切りの街』にも出演し、唯一無二の演技が記憶に残る寺島しのぶが演じる。さらに、舞台のみならずドラマ・映画と様々な映像作品に出演し、近年では、映画『凪待ち』での哀切な演技が印象深く、自身でイベントの企画・演出のほか、執筆業などマルチに活躍する個性派俳優・宮崎吐夢。三浦大輔主宰の劇団ポツドールに参加以降、看板俳優として劇団の全作品に出演し、三浦からの信頼も厚く、行定勲による映画『いっちょんすかん』では主演をつとめた米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が集結。人生をドラマチックに彩りたがる人間のエゴをあぶり出す、新たな衝撃作が誕生する。この度、「物語なき」歌舞伎町の一夜で邂逅する、8人の空虚な眼差しが印象的な本作品のメインビジュアル画像が完成した。併せて、新たな全キャストのコメントも到着。東京公演のチケットは6月5日(土)から一般発売がスタートするので、ぜひ引き続き注目してほしい。■岡田将生僕が今回演じる「売れない役者・菅原裕一」は、中身が空洞のような、虚無感を感じさせる男です。この物語、この世界に自分は果たして存在しているのか、自分はなぜここにいて、一体何をしているのか……お客様もそういったことを、一緒に深く考えてしまうような芝居になる気がしています。不安なことも多い世の中ですが、舞台に立てる幸せをしっかり噛み締め、皆様が舞台の世界にどっぷり浸かっていただけるような作品に仕上げたいと思っています。■峯田和伸三浦さんとはこれまで3本の作品でご一緒しています。ずいぶん前から「また舞台に出てよ」と言われてましたし、またその機会が来るんだろう、という覚悟はしてました。『裏切りの街』と『母に欲す』の現場では、一つの舞台が段々と立ち上がっていくさまがとにかく新鮮でした。あの体験にすごく刺激を受けましたし、特別な感動があったんです。自分の中には、「この人の作るものは絶対に面白い」という確信めいたものがあるクリエイターです。■柄本時生三浦さんとは、映画『愛の渦』以来。現場では三浦さん自身が、自分の皮をどんどんめくるように演出されていた印象があります。そうして身を削るように出来上がる三浦作品は、実はすごく優しいような気がしています。今回の戯曲を最初に読んだ感想は「本当に『物語なき、この世界。』だな、偽りないな~!」(笑)。役者としては、余計なことをしたら意味がない、何もしなくても意味がない……と、難易度の高いことが求められる予感がしています。■内田理央『愛の渦』は映画館で拝見し、人間の内面をえぐるような、ぐさっと刺さるような印象が残っています。最初にお話をいただいたときは、嬉しい気持ち半分、怖い気持ち半分というのが正直なところでした。稽古開始前からすでに「セリフが出てこない」みたいな悪夢も見てますが(笑)、「この山を登るぞ!」と覚悟を決めました。去年、デビュー10周年を迎え、今年は30歳という節目、成長するという強い思いで精いっぱい演じたいと思っております。■宮崎吐夢一番初めに三浦さんの作品に出演したのは2002年、下北沢・駅前劇場での『男の夢』でした。次がその3年後、『S高原から』(作:平田オリザ)を三浦さんが演出した時ですから、一緒にお仕事するのは16年ぶり。クリエイションを重ねるごとに角度を変えて挑戦する逞しさは螺旋階段を上がるようで、ますますスケールアップしています。作品に参加する役者として、そして一人の観客としても、三浦演劇の最新形を楽しみにしています。■米村亮太朗三浦さんの舞台には初期作品から参加していますが、最大の魅力の一つは着眼点のオリジナリティにあると思います。今回の舞台の主役は、人間が欲望をむき出しにできる歌舞伎町という街そのものじゃないかな?と感じました。誰も見たことのないようなアングルから、あの街を捉えてくれるんじゃないかと期待しています。厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそ突き刺さるような作品になる予感がしてなりません。■星田英利三浦さんとご一緒するのは初めてです。この本には「人生って輝かしいものだ」なんてウソくさいことが一切、書かれていないと思います。舞台は刹那なもので、その瞬間、瞬間で毎回変化しますし、「もう一回」がない。人生と一緒でやり直しがきかないところが好きです。そして、お客様が舞台の為に時間を作って来て下さっているわけで、ウソのつけない真剣勝負です。お客様と演者のせめぎ合いの連続。楽しみにしています。■寺島しのぶ三浦さんとお仕事させていただくのはこれで3回目になります。彼の世界観、思考、音のセンス……私が好きなところをグッと突いてくるクリエイターであり、求めることは過酷でも不思議と演じていて爽快感があって、台本も「うん、これ言いたい。わかる」という台詞がたくさん散りばめられているんです。三浦さんの世界を炸裂できるような素敵な顔ぶれが集まりましたし、「これなら心中できる」という覚悟ができる座組みだと思っています。【公演概要】COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」作・演出:三浦大輔出演:岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ増澤璃凜子、仁科咲姫、日高ボブ美、有希主催 / 企画・製作:Bunkamura●東京公演:2021年7月11日(日)〜8月3日(火) Bunkamura シアターコクーンチケット一般発売:2021年6月5日(土)●京都公演:2021年8月7日(土)~8月11日(水) 京都劇場チケット発売日:2021年7月4日(日)
2021年05月25日岡田将生と「銀杏BOYZ」峯田和伸が共演する舞台「物語なき、この世界。」の全キャストが決定、ビジュアル写真とコメントが到着した。『娼年』『何者』『愛の渦』など映画監督としてのキャリアも積み上げてきた三浦大輔による3年ぶりの書き下ろし作で、Bunkamuraシアターコクーンにて上演するCOCOON PRODUCTION 2021の作品となる本作。売れない俳優・菅原裕一役に、舞台「ハムレット」でのタイトルロールの熱演が記憶に新しく、TVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」にも出演中の岡田将生。売れないミュージシャン・今井伸二役に、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」ほか、三浦さんとの親交も深い峯田和伸がシアターコクーンに初登場。今井の後輩役に悲運のヒロインをコミカルに演じた舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」や、TVドラマ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」など演技に定評のある柄本時生。菅原の恋人役に、舞台「星の数ほど星に願いを」やTVドラマ「来世ではちゃんとします2」で主演を務める内田理央。菅原と今井に降り掛かる“事件”のキーパーソンとなる橋本浩二役には、映画『宮本から君へ』、NHK連続テレビ小説「おちょやん」にも出演した星田英利が決定。そして物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を、三浦作品には舞台「禁断の裸体」や映画『裏切りの街』にも出演してきた寺島しのぶ。さらに、舞台のみならずドラマ・映画と様々な映像作品に出演、近年では、映画『凪待ち』での哀切な演技が印象深く、自身でイベントの企画・演出のほか、執筆業などマルチに活躍する個性派俳優宮崎吐夢。三浦さん主宰の「劇団ポツドール」に参加以降、看板俳優として劇団の全作品に出演し、三浦さんからの信頼も厚く、行定勲による映画『いっちょんすかん』では主演を務めた米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が集結した。到着したビジュアルでは、歌舞伎町の一夜で邂逅する、8人の空虚な眼差しが印象的なものとなっている。キャストコメント岡田将生僕が今回演じる「売れない役者・菅原裕一」は、中身が空洞のような、虚無感を感じさせる男です。この物語、この世界に自分は果たして存在しているのか、自分はなぜここにいて、一体何をしているのか……お客様もそういったことを、一緒に深く考えてしまうような芝居になる気がしています。不安なことも多い世の中ですが、舞台に立てる幸せをしっかり噛み締め、皆様が舞台の世界にどっぷり浸かっていただけるような作品に仕上げたいと思っています。峯田和伸三浦さんとはこれまで3本の作品でご一緒しています。ずいぶん前から「また舞台に出てよ」と言われてましたし、またその機会が来るんだろう、という覚悟はしてました。『裏切りの街』と「母に欲す」の現場では、一つの舞台が段々と立ち上がっていくさまがとにかく新鮮でした。あの体験にすごく刺激を受けましたし、特別な感動があったんです。自分の中には、「この人の作るものは絶対に面白い」という確信めいたものがあるクリエイターです。柄本時生三浦さんとは、映画『愛の渦』以来。現場では三浦さん自身が、自分の皮をどんどんめくるように演出されていた印象があります。そうして身を削るように出来上がる三浦作品は、実はすごく優しいような気がしています。今回の戯曲を最初に読んだ感想は「本当に『物語なき、この世界。』だな、偽りないな~!」(笑)。役者としては、余計なことをしたら意味がない、何もしなくても意味がない……と、難易度の高いことが求められる予感がしています。内田理央『愛の渦』は映画館で拝見し、人間の内面をえぐるような、ぐさっと刺さるような印象が残っています。最初にお話をいただいたときは、嬉しい気持ち半分、怖い気持ち半分というのが正直なところでした。稽古開始前からすでに「セリフが出てこない」みたいな悪夢も見てますが(笑)、「この山を登るぞ!」と覚悟を決めました。去年、デビュー10周年を迎え、今年は30歳という節目、成長するという強い思いで精いっぱい演じたいと思っております。宮崎吐夢一番初めに三浦さんの作品に出演したのは2002年、下北沢・駅前劇場での「男の夢」でした。次がその3年後、「S高原から」(作:平田オリザ)を三浦さんが演出した時ですから、一緒にお仕事するのは16年ぶり。クリエイションを重ねるごとに角度を変えて挑戦する逞しさは螺旋階段を上がるようで、ますますスケールアップしています。作品に参加する役者として、そして一人の観客としても、三浦演劇の最新形を楽しみにしています。米村亮太朗三浦さんの舞台には初期作品から参加していますが、最大の魅力の一つは着眼点のオリジナリティにあると思います。今回の舞台の主役は、人間が欲望をむき出しにできる歌舞伎町という街そのものじゃないかな?と感じました。誰も見たことのないようなアングルから、あの街を捉えてくれるんじゃないかと期待しています。厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそ突き刺さるような作品になる予感がしてなりません。星田英利三浦さんとご一緒するのは初めてです。この本には「人生って輝かしいものだ」なんてウソくさいことが一切、書かれていないと思います。舞台は刹那なもので、その瞬間、瞬間で毎回変化しますし、「もう一回」がない。人生と一緒でやり直しがきかないところが好きです。そして、お客様が舞台の為に時間を作って来て下さっているわけで、ウソのつけない真剣勝負です。お客様と演者のせめぎ合いの連続。楽しみにしています。寺島しのぶ三浦さんとお仕事させていただくのはこれで3回目になります。彼の世界観、思考、音のセンス……私が好きなところをグッと突いてくるクリエイターであり、求めることは過酷でも不思議と演じていて爽快感があって、台本も「うん、これ言いたい。わかる」という台詞がたくさん散りばめられているんです。三浦さんの世界を炸裂できるような素敵な顔ぶれが集まりましたし、「これなら心中できる」という覚悟ができる座組みだと思っています。COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」は【東京公演】7月11日(日)~8月3日(火)Bunkamura シアターコクーンにて、【京都公演】8月7日(土)~8月11日(水)京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年05月25日主演・岡田将生、峯田和伸ら共演で、『娼年』『何者』『愛の渦』などの映画監督や劇作家・演出家として知られる三浦大輔が3年ぶりに書き下ろした舞台「物語なき、この世界。」が、Bunkamuraシアターコクーンにて上演されることになった。作・演出を手掛けるのは、スキャンダラスな題材と、リアルな感情を追求した演出で、観る者の感情を揺さぶる三浦大輔。シアターコクーンには2015年ブラジル演劇の巨匠ネルソン・ロドリゲス「禁断の裸体」の演出で初登場。2018年のオリジナル戯曲「そして僕は途方に暮れる」では、現実に向き合わないダメ人間の逃亡劇を描いた。エロスや暴力シーンを封印し、精緻な台詞と構成で微妙な人間関係を巧みに演出、新境地を切り開いた。本作では“新宿歌舞伎町”を舞台に、映画監督としてのキャリアも積み上げた三浦さんによる、3年ぶりの書き下ろし作を満を持して上演する。出演は、30歳を過ぎても売れない俳優で、同棲している彼女の稼ぎでヒモ生活をおくる菅原裕一役に、2019年Bunkamuraシアターコクーンで上演された「ハムレット」でタイトルロールを熱演し好評を博し、三浦監督の映画『何者』にも出演した岡田将生。売れないミュージシャンで、菅原の高校の同級生、今井伸二役には、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」ほか、三浦監督の映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に出演し、テレビ、映画と俳優として活躍の場を広げているロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸。今井のバイト先の後輩でフリーターの田村修役には、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」で、コミカルながらも哀切なジュリエットを見事に演じた実力派俳優柄本時生。菅原の彼女でOLの鈴木里美役には舞台「星の数ほど星に願いを」やドラマでも主演を務め、女優・モデル・バラエティなどジャンルにとらわれず多方面で活躍する内田理央。歌舞伎町のスナックのママ、橋本智子役には舞台「禁断の裸体」、映画『裏切りの街』と多くのタッグを組み、三浦さんが絶大な信頼を寄せる寺島しのぶ。第60回ベルリン国際映画祭では銀熊賞を獲得し、国際的な評価も高い寺島さんが、劇世界に奥行きを与える。作・演出三浦大輔「キレイごとやメッセージなしで、この世界の矛盾を暴く」新宿・歌舞伎町のゴジラロードを通り過ぎ、映画館に向かう人波。“物語なんてない”猥雑な街並みと、“物語を求める人間”が一緒くたになった歪な風景を見たとき、ここを舞台にしようと決めた。自分自身、舞台や映画をつくりながら「なぜ、こんな都合がいい出来事ばかりを並べているんだ?」と違和感を感じることがある。歌、小説、絵画といった芸術、あるいはニュース番組……「人生は物語だ」という言葉も都合のいい理屈、所詮は自分の人生をドラマチックに彩りたがる人間のエゴで、むしろドキュメンタリー番組だったら使われない部分、人生の残りカスが本質かもしれない。「人間、所詮そんなものだ」という諦念を描くのではなく、『世の中』というもの自体の“あら”や“だらしなさ”のみを抽出し、そこに執着し、キレイごとやメッセージなしで、この世界の矛盾を暴く――そんなことを試みたい。主演 岡田将生「尊敬してやまない峯田さんとお芝居できる」皆様の前に立てる事、喜びを感じております。舞台は何度かやらせてもらってますが、毎回いろいろな発見があります。今回はどんな発見があり、どうこの作品に向き合っていくか、すごく楽しみです。三浦さんは以前、『何者』という映画でご一緒させて頂き、そして中学の時から尊敬してやまない峯田さんとお芝居できる事、飛び跳ねました。こんな日がくるとは…いつもより数段テンションが高いです。そして今までと違う自分を見せられる気がします。こんな待ち遠しい仕事はありません。エンタメは不可欠だと思います。この作品を沢山の方に観て頂きたいです。峯田和伸「三浦さん作品に出るには裸になるしか」三浦さんの舞台に出演するのは今回で二度目になります。あれ(「母に欲す」)が僕の人生初舞台でした。あの濃密だった二ヶ月間の暗闇から、もう七年がたちます。ですがまだ僕は追いかけられています。三浦さん作品に出るには裸になるしかありません。顔にモザイクをかけるしかないようです。共演者、スタッフの皆さんと一緒にすごい舞台にしたいです。今はこの一心です。柄本時生「まだ想像が付きません」色々と難しい環境の中、コクーンの舞台にまた立たせて頂けるという・・・本当にありがたいと思ってます。どんな作品になるかはまだ想像が付きません。笑楽しんでいただけるよう一生懸命頑張ります。内田理央「三浦さんの舞台のオーディションを受けたことが」実は私がお芝居に出会う前に、一度三浦さんの舞台のオーディションを受けたことがあります。ご縁はありませんでしたが、その時オーディションでありながらお芝居ってこんなに心がドキドキするものなんだ!と衝撃を受けたことを今でも覚えています。今回は皆さんと一緒にコクーンの舞台に立たせて頂くことがとても嬉しいです。精一杯頑張ります。寺島しのぶ「三浦さんの代弁者でもある役」「禁断の裸体」「裏切りの街」に続いて、また三浦さんとお仕事できることを大変嬉しく思います。三浦さんの代弁者でもある役だと思うので、しっかりと舞台に存在したいと思います。人生をドラマチックに生きたいと思ってる方、必見です。COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」は東京公演 7月11日(日)~8月3日(火)Bunkamura シアターコクーン、京都公演 8月、京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年03月08日台湾のグオ・チェンディ監督が、感銘を受けた岡本かの子の短編小説集をベースに、年越しのマレーシア、日本、台湾の3組の男女が織り成す不器用な恋愛の行方を描いたラブストーリー『越年 Lovers』。大晦日の山形が舞台の日本編に出演し、故郷の山形で、同じ山形出身の橋本マナミと山形弁での恋模様を味わい深く体現した峯田和伸を直撃!撮影に入る前のプライベートの出来事から撮影の裏話、仕事のスタンス、大好きな映画や音楽の話までたっぷり聞いちゃいました。『越年 Lovers』 (C)2019映画「越年」パートナーズインタビューは思いがけない告白から始まった幼馴染みの太郎から「恋人の碧(橋本マナミ)から別れることになった」という報せをもらった寛一は、その電話をきっかけに大晦日の故郷・山形に久しぶりに帰ってくる。ところが、太郎は不在。代わりに思いがけない形で、初恋の相手だった碧と数十年ぶりに再会することになるが……。そんな数十年越しの恋を見つめた『越年 Lovers』の日本編で、主人公の寛一を等身大で演じた峯田和伸。そのインタビューは思いがけない告白から始まった。――今回のオファーを最初に聞いたときはどう思われました?地元の山形に出向き、そこで撮影するということを僕はいままで経験したことがなかったので、山形出身の役者同士が山形弁のセリフを喋る設定にまずは惹かれました。台湾の監督が撮るということにも興味がありましたね。それで「ぜひやりたい」と言って参加させていただきました。――台本を読まれた印象は?自分の中に100個ぐらい人格があるとしたら、僕が今回演じた寛一はその中にいた奴だったんです。そういう奴じゃなかったらたぶん「ごめんなさい」って言ったと思うんですけど、自分の中にもあるキャラクターだったのでやれるな~と思いましたね。――高校時代の初恋の女性に何十年ぶりかで会って、お互いに相手の気持ちを何となく知りながらどちらも告白しない、そのじれったい感じが可愛いなと思いました(笑)。撮影に入る3年前にちょうど地元の同窓会がありまして。僕、いままで一度も同窓会に行ったことがなかったんですよ。でも、40歳を記念して企画されたその同窓会に行かなかったら、たぶん一生行かないだろうなと思ったので初めて参加したんですね。そしたら出席率もけっこうよくて、僕が小学校1年生から中学校3年生まで9年間、ずっと好きだった女性も来ていたんです。――片想いだったんですか?1回も想いを伝えたことはないです。その彼女が、同じテーブルの対面の席に座っていたんです。でも、ほかの人とは「久しぶりだね」と言ったり、「峯田、テレビで見てるよ」「ドラマ、見てるよ」とか言われたりして、けっこう喋ったんですけど、彼女とはひと言も喋れなかったんです。もう大人なんだから、普通は「あっ、どうもどうも」っていう感じで打ち解けられるじゃないですか? でも、行けねえんだな~、俺と思いましたね。――彼女も話しかけてこなかったんですか?向こうもこなかったです。目も合わなかった。気配はもちろん感じていただろうし、いや、話しかけられるタイミングは絶対にあったと思うんですよ。けど、行けなかった。だから、まだ行けねえんだな~、俺と思って。それで東京に帰って台本を読んでいたときに、あっ、あるわ、未だにこの行けねえ感じは俺にもあるわと思ったんです。『越年 Lovers』 (C)2019映画「越年」パートナーズ撮影裏話:山形弁での自然なお芝居――そのリアルな体験も役に活きているんでしょうね。橋本マナミさん演じる碧との距離感も絶妙でしたが、橋本さんとは今回が初対面?そうです。現場で初めてお会いして「よろしくお願いします」と言ったんですけど、もう最高でした(笑)。――会う前のイメージと印象は違いましたか?橋本さんも山形出身の方ですけど、“愛人キャラ”で知られている人だから、お会いする前は都会にすごく染まった、ちょっとスレたところもある人なのかな~という勝手なイメージを持っていたんです。でも、実際の彼女は本当に素朴で優しい、裏表のない人で。うわ~この人とだったら気持ちよくお芝居ができるな~と思ってすごく安心したんですけど、実際、どのシーンもお芝居に集中してストレスなくできました。――橋本さんとも山形弁での自然なお芝居ですね。そうですね。でも、彼女は高校から東京に来ていたので山形弁を忘れているところがあって。台本は標準語で書いてあるから読み合わせのときに山形弁に変換しながらリハーサルをしたんですけど、「峯田さん、このセリフって山形弁でどう言うんでしたっけ?」って聞かれることもあったので、教えてあげながらやっていました。――この映画の山形弁は、映画用に多少分かりやすくしてあるんですか?いや、けっこうネイティブ寄りです。訛りはけっこう強めだと思います。――映画の最初の方に出てくる恩師の先生は地元の方ですよね?そうなんですよ。役者じゃないんですよ(笑)。けっこうそういう人が何人か映っているんですけど、あの先生、セリフをけっこう与えられちゃって本番はガチガチでした(笑)。でも、最高でしたね、役者が演じているのではなく、実際に笠智衆のような佇まいをした人ですから最強ですよ。役者は負けちゃいます。撮影裏話:「あのシーンはよかった」とみんなから言われる『越年 Lovers』 (C)2019映画「越年」パートナーズ――ああいう人がいるとドキュメンタリーっぽい感じにもなりますしね。この映画のメガホンをとったグオ・チェンディ監督が、もともとはドキュメンタリー映画で評価された人みたいで。だから、そういう要素もけっこう多いと思います。クライマックスのふたりが揉み合うところも、引きだけ1発で撮って寄りの画を1回も撮らなかったので。日本の監督だったら顔の寄りや手の寄りを撮るんだろうけど、引きの1発だけだったから、そういうところがこの監督っぽいと言うか、台湾の人の感性なのかな~と思いました。――この『越年 Lovers』はマレーシア編、日本編、台湾編の3章からなるオムニバス映画ですが、日本編のエピソードも岡本かの子さんの原作「越年 岡本かの子恋愛小説集」「老妓抄」の中にあるエピソードなんでしょうか?渋谷駅の階段を上ったところにある岡本太郎さんの大きな絵や、ふたりがコーヒーを飲む岡本太郎さんも通われていた「蔵王」という店名のロッジとそこに飾ってある岡本さんの絵に原作の要素がちょっと含まれているぐらいです。日本編のお話自体は完全に映画のオリジナルですね。――橋本さんとのシーンはどこから撮影に入ったんですか?順撮りって言うんですかね? ほとんどそれに近かったので、初めて会うシーンを最初に撮りました。――寛一と彼の友だちが、雪で動けなくなった車をその下に服を敷いて動かそうとしているところに彼女がやって来るくだりですね。そうです。パンツ姿になっちゃっていた僕がズボンを履き直しているときに現れて、見られた僕が「あっ!」ってなるあのシーンです(笑)。――あそこで、寛一と友だちがどっちのジャンパーを車の下に敷くのかで言い合いになりますけど、寛一が「自分のはエレファントカシマシのジャンパーだから」って嫌がるあのセリフはアドリブですか?いや、決まっていました。台本にはないんですけど、監督やプロデューサーと話しているときに「峯田さんは誰のライブに行かれますか?」って聞かれたから「エレカシですかね~」と言って。それで「じゃあ、エレカシで行きましょう」みたいな感じで決まったんです。――髪の毛もこの役のために短く?と言うか、撮影がNHKの大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』と重なっていて。あっちが先に坊主頭で始まっていたんですけど、『いだてん』はそれほどメインの役ではなかったので、「坊主頭のままでよければ、空き時間を見つけて山形にも行けますよ」という流れで参加させてもらったんです。『越年 Lovers』 (C)2019映画「越年」パートナーズ――みなさんたぶん言われると思うんですけど、寛一が碧の作ってくれたお雑煮を食べるシーンがとてもいいですね。みんな言いますね。インタビューを何度も受けてるんですけど、「あのシーンはよかった」って、みなさん言われます。――ふたりの距離があそこでグッと近づきますけど、あれはどこまで演出が入っているんですか?寝ていた寛一はいきなり起きて、何も言わずに食べ始めますよね(笑)。あそこは本番も何回かやったんです。で、確か鼻水が出ていたので「紙を取ってください」みたいな芝居を僕が提案したと思います。それで、ふたりの関係がちょっと溶け合うみたいな感じになったんですけけど、あのシーンはいちばんテイクを重ねたかもしれない。――ピンクの毛布を途中で被り直すのも可愛くてよかったです(笑)。監督が「OK!」と言った後に「もう1回」って言うじゃないですか? でもそれは、いまのはダメだったからもう1回ということではなくて、面白かったから違うパターンも見せてっていう感じだったんです。やる度にお餅を食べなければいけなかったから大変でしたけど(笑)、さっきはこうしたから今度はやらないでみようとか、自分なりにいろいろ変えてやったのを覚えています。――あのシーンでは、食べている峯田さんを見ている橋本さんの表情もよかったですね。あのシーンはセリフはないけれど、ふたりがちょっとだけ近づくところだろうな~というのは橋本さんも僕も何となく意識はしていて。「よかったですね~」って言ってくださる人がいらっしゃるということは、そのニュアンスが上手く表現できたのかなと思います。自分ではちょっと分からないですけどね。僕、人が食べているシーンがけっこう好きなんです――いや、素晴らしかったです。寛一にとっては至福の時間だったと思いますし。僕も映画が好きでけっこう観るんですけど、僕、人が食べているシーンがけっこう好きで。例えば韓国映画とかだと、ジャージャー麵をすごい音を立てながら食べるじゃないですか。イタリア映画だったら音を立てずにパスタを食べると思うんですけど、その食べ方によってその映画の性格が出る気がするんですよ。そういうところがすごく好きで。今回もお雑煮をス~っとすする音だけで東北っぽい感じが伝わってきて、それがとてもよかったですね。――寛一と碧が、玉こんにゃくと饅頭を目を合わさずに交換するところもよかったです。台湾の人からしたら、“玉こん”は珍しい食べ物みたいで。僕が最初に食べている大福みたいなお饅頭も蔵王では有名なお菓子みたいですけど、外国の人って自分の国にないものを見つけると、何これ? 面白い。これを撮ろうという思考回路になるみたいで。特に“玉こん”はあの形が珍しかったみたいで、「このまま食べるんだ?」みたいな感じで面白がっていましたね。『越年 Lovers』 (C)2019映画「越年」パートナーズ――橋本さんとの現場でのやりとりで覚えていることは?今回は分かりやすい指揮者がいない現場と言うか、監督が日本語を喋れないということもあって、細かく「ここは、こうしましょう」という作り方じゃなかったんです。バイブルは台本で、自分がそこから感じ取ったものを持っていって、現場でやって見せる。で、それを見た監督が面白かったら「OK」みたいな。だから、けっこう自由に動き回れた現場だったんです。――外国の監督だと、コミュニケーションがとれなくて、やり難いところもあるのかなと思ったんですけど…。監督がやって欲しいことは片言の英語で分かりました。でも、基本的に「これをやって欲しい」というよりは、「これはやらなくていいですからね」みたいなところでの会話だったような気がします。――例えば、どんなことですか?例えば、写真館の前を3往復するシーンのときに「3往復の途中で立ち止まるのは全然OK。任せます」みたいな。それで、自分の気持ちのままにやって見せて監督が面白いと思ってくれたら「OK!」という感じだったんですけど、自分が思う、これはたぶんNGじゃないんじゃないかな~っていう芝居をけっこう自由にやれたと思っています。――クライマックスの撮影はどんな感じだったんですか? バーっと歩いて行った碧が戻ってきて寛一を転倒させますが、あの一連は、女性の方が結局仕掛けたような感じに見えます。この映画の3つのエピソードに出てくる男たちはみんなダメですよね。女性をいきなりぶっ叩いたり、何を考えているのか分かんない男しか出てこないけれど(笑)、原作者が女性だから、どこかそこには女性目線もあるんでしょうね。これが、例えば夏目漱石だったらまた違うと思うんですよ。どこか男目線で、玄関に毎日毎晩同じ女が立っているみたいな感じになっていたかもしれない(笑)。でも、今回は登場する男たちがみんなディスコミュニケーションで、それに女性が振り回される。そこには、女性から見た男性の何か共通する印象があるのかもしれませんね。『越年 Lovers』をどんな人たちに観てもらいたい?――この映画をどんな人たちに観てもらいたいですか?起承転結がはっきりとした、山あり谷ありみたいな分かりやすさはないけれど、自分の日常に近い人たちが映っていて、なんか、ホッとするような映画にはなっていると思います。映画にはいろんな楽しみ方があると思うし、自分の日常とかけ離れたアトラクションのような世界を楽しむ作品もありますよね。でも、一方には、好きな人に想いを上手く伝えられなかったりする、自分に近い問題を抱えた人が出てくる映画もあります。この作品も、最近、あの人との関係が上手くいっていないなと思っていたり、何かの問題にぶつかっている人たちがちょっとでも前を向いてくれるような映画になればいいなと思っています。役者という仕事の位置づけ――ところで、峯田さんは音楽活動だけじゃなく、最近は役者の仕事も多いと思うんですけど、ご自身の中では、役者の仕事はどういう位置づけなんですか?楽しいです。音楽は楽しいだけじゃない。と言うか、仕事なんですよね。――お芝居も仕事ですよね。お芝居の方は、仕事とあまり思っていない節がありますね(笑)。音楽の場合は作品を作るために、すり減っていく自分がいて。昔からやってきて、ずっとやって行こうと決めたことなので、これからもやっていくと思うんですけど、お芝居をやると、そのすり減っていく作業からちょっと逃れられて、やっと人間に戻れるようなところがあるんです。――もう少し楽にできるわけですね。そうですね。楽しもうって感じですね。音楽は楽しもうというのはあまりない。それ以上に重い、責任感みたいなのが伴いますけど、お芝居って監督に投げられるんですよ。だから、楽なんです。曲を作って「歌詞できねえ!」って言って、追い込まれたときは「ガー」ってひとりで部屋で叫び声を上げているような日常とは違って、お芝居は脚本家がセリフを作ってくれるからすごく楽。それで、観た人も喜んでくれるけれど、音楽ではそんなことにはならないですから。――ちなみに、映画が好きでよくご覧になるって言われましたけど、どういう作品が好きなんですか?どんな映画でも観るけれど、昨日観直したのは、クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・イン・ハリウッド』(19)。去年は家にいることが多かったので、けっこうたくさん映画を観ました。DVDもよく買いますよ。――タランティーノが好きなんですか?好きです。大学生のときに初めてリアルタイムで『レザボア・ドッグス』(92)を観て、そこから新作のたびに映画館に行っています。VHSも買ってDVDも買って、デザインが新しくなった再発版のDVDも買ったりするから『パルプ・フィクション』(94)と“レザボア”は5、6枚持ってます(笑)。レーザーディスク以外は全部持っていますね。――自宅はコレクションでスゴいことになってるんじゃないですか?そうですね。いっぱいありますよ。スタンリー・キューブリックとかレオス・カラックスとか、好きな監督の映画のDVDはいつでも観られるように買うことが多いですからね。――『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』も好きですか?最高です(笑)。――シャロン・テート事件を知っている人は悲しい結末になるんだろうなと思いながら観ていくわけですけど、あの映画ではそうならないところが………。変えたんです、運命を。ブラッド・ピットとレオナルド・ディカプリオが演じたあのふたりが(笑)。――そこがいいですよね(笑)。最高! 最高! 事件を起こすチャールズ・マンソンを演じていたデイモン・ヘリマンの喋り方が、本人の喋り方にそっくりで。実はチャールズ・マンソンは音楽家なので、アルバムも出しているんです。劇中のセリフにも出てくるんですけど、ザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンと仲がよくて、デニスが「チャールズ、オマエもアルバムを出そう」と言って、レコーディングをしているんですよ。でも、それが果たされず、お蔵入りになっちゃったからチャールズがデニスにキレて「ハリウッド、むかつく! 人を殺そう!」となって。シャロン・テートと夫のロマン・ポランスキー監督が住んでいた家をメンバーに襲撃させるんだけど、あそこはもともとデニスが住んでいた物件なんですよね。で、そのチャールズ・マンソンのお蔵入りしたアルバムも、お蔵入りになったものの、再発運動が高まる中で音源が出ていて、めっちゃいいんです。そのアルバムにはチャールズが喋っている声も入っているんですけど、あの俳優の喋り方や雰囲気はそのアルバムの声にすごく似ているんですよ。どんな質問をしても、飾らない自分の言葉で真摯に答えてくれた峯田さん。その山形弁の訛りも人間臭くて、周りを温かな空気で包み込むが、撮影現場の状況や監督の演出、自分の心の動きや演技プランを丁寧に、明確に振り返るあたりは流石!柔らかな言葉の中に仕事に対する厳しい姿勢が伺えたし、アクセルを踏み込むように一気に饒舌になり、話が止まらなくなった終盤では映画と音楽が本当に大好きなことが伝わってきて、聞いているこちらも楽しい気分に。『越年 Lovers』でも、そんな峯田さんの魅力を堪能することができますよ。取材・文:イソガイマサト撮影:稲澤朝博『越年 Lovers』公開中ぴあアプリをダウンロードすれば、アザーカットが見られます!ダウンロードは こちら(dpia-app://contentAll?contentId=8f1f5a6c-ac86-48d9-be4f-4a28f85ccc14&contentTypeId=2) から
2021年01月22日1月13にスタートした、菅野美穂(43)主演の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)。菅野と浜辺美波(20)の“トモダチ親子”に反響が広がるなか、Alexandrosの川上洋平(38)にも注目が集まっている。川上が演じるのは、菅野演じる恋愛小説家・水無瀬碧の担当編集者。碧から「目に髪の毛刺さってる」と揶揄されるも、彼女を献身的に支えていくキャラクターだ。メインキャストとして登場した川上に、視聴者からは反響が相次いでいる。「Alexandrosは、CMやドラマ主題歌など40曲以上もタイアップされてきた人気バンド。ギターボーカルの川上さんはバンドの中心人物で、ファンからは“ようぺ”などの愛称で親しまれています。そんな川上さんのドラマ出演は、今回が初めて。昨年末メンバー全員でのショートムービーを撮った岩井俊二監督が、脚本家の北川悦吏子さんに推薦したのです」(音楽関係者)■期待されているのは“化学反応”ここ数年、ドラマ出演が活発になっている人気ミュージシャンたち。その傾向は、昨年も色濃く現れていた。“令和最強のバディ物”とも呼ばれた『MIU404』(TBS系)では、星野源(39)が綾野剛(38)とW主演を務めた。本作には、19年にブレイクしたKing Gnuの井口理(27)も登場。またNHK連続テレビ小説『エール』では、RADWIMPSの野田洋次郎(35)が。『七人の秘書』(テレビ朝日系)でW主題歌を担当したmilet も、本作でストリートミュージシャン役として登場した。「ここ5年くらいは星野さんや浜野謙太さん(39)、峯田和伸さん(43)といった方々の活躍が顕著でした。なかでも星野さんは新垣結衣さん(32)の、峯田さんは石原さとみさん(34)の相手役を見事に演じました。プロの俳優よりも、演技経験のないミュージシャンの方が表現に長けていることがあります。例えば野田さんは、17年放送の『100万円の女たち』(テレビ東京系)で主演に抜擢。話題性よりも、表現者としての魅力を見込まれたそうです。そんな彼らが、ライブのステージで放つ存在感は圧倒的。演技一筋の役者とは違う感性を持つ彼らを起用することで、現場での化学反応が期待されているのです」(芸能ジャーナリスト)需要の絶えないミュージシャンたちだが、その感性は俳優と通じるものもあるようだ。「『MIU404』に出演した井口さんは、友人だった綾野さんに『芝居に興味がある』と打ち明けていたそうです。撮影見学に誘ってもらったことを機に、出演が実現したといいます。綾野さんも、山田孝之さん(37)らとバンド活動をしていた時期がありました。同じ表現者として、『さまざまな角度や位置から表現を追求したい』といった気持ちが通じるのでしょう」(制作関係者)今後も、星野のような主演級のミュージシャン俳優が誕生するかも?!
2021年01月17日~Story~小説家であり、芸術家・岡本太郎の母親でもある岡本かの子の小説を、日本の「山形」、台湾の「台北」、マレーシアの「クアラルンプール」を舞台に映画化。それぞれの街の年越しの季節に紡がれる、3つの恋の物語を描く。観るとどこか懐かしい気持ちになる、大切な人を思い出せる温かい映画。©2020映画「越年」パートナーズ日本パートの主人公・寛一を演じた、歌手であり俳優としても活躍する峯田和伸さんと、寛一の幼馴染で初恋相手役・碧を演じた、バラエティー番組でも人気の女優・橋本マナミさんにインタビューしました。Interview山形だからこそできた、自然体の演技──お二人のご出身地である山形県が舞台でしたが、演じてみてどうでしたか?©2020映画「越年」パートナーズ──玉こんにゃくのシーンは、寛一と碧のお互い「好き」という気持ちが、セリフ無しの表情や動きで描かれる静かなシーンですよね。──作中の時間はゆっくりと流れていき、その中でのお二人の自然な雰囲気が印象的でしたね。「不器用な恋愛」にかつての自分を重ねて──寛一と碧の、お互い好きだけどうまく言えない、という「不器用な恋愛」が描かれていますが、お二人はどのように役にのぞまれましたか?©2020映画「越年」パートナーズ©2020映画「越年」パートナーズ──現場の雰囲気はどうでしたか?──暖かい現場だったんですね! 印象に残っている料理はありますか?──是非食べてみたいです! 最後に、東京でおいしい山形料理が食べられるお店があれば、教えてください。峯田和伸さん「行きつけのお店」【山形料理と地酒 まら】高円寺【山形料理と地酒 まら】の『ひっぱりうどん』1,200円(2人前)。麺の種類は変わることがある。撮影時は山形の「黒米うどん」山形料理と地酒 まら【エリア】高円寺/阿佐ヶ谷【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】4000円 ~ 4999円橋本マナミさん「行きつけのお店」【山形田】銀座【山形田】の『蔵王冷やし地鶏そば(肉そば)』960円山形田【エリア】銀座【ジャンル】そば【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】1,501円~2,000円【アクセス】東銀座駅『越年 Lovers』公開:1月15日(金)新宿バルト9 ほか全国公開出演:峯田和伸、橋本マナミ、ヤオ・アイニン(ピピ)、オスカー・チュウ(邱志宇)、ユー・ペイチェン(余佩真)、ウー・ホンシュウ(呉宏修)、菜 葉 菜、吉村和彬、岡野一平、結城貴史原作:岡本かの子「越年 岡本かの子恋愛小説集」(角川文庫)/「老妓抄」(新潮文庫)監督・脚本:グオ・チェンディ(郭珍弟)プロデューサー:片原朋子、吉村和文、饒紫娟、陳世庸撮影監督:周以文/美術:陳炫劭、遠藤雄一郎/VFX:嚴振欽/照明:譚凱富/衣裳指導:中觀、宮本まさ江サウンドデザイン:羅頌策/編集:陳博文/音楽:トマ・フォゲンヌ/助監督:T3怡靜、大野伸介製作:ジェイアンドケイ・エンタテインメント、ダイバーシティメディア、花千樹電影有限公司、現代電影沖印股N有限公司、台北市電影委員會、26台北市文化基金會、臺北市文化局、臺北市政府協力:彰化縣、山形県、山形フィルムコミッション配給・宣伝:ギグリーボックス/後援:台北駐日経済文化代表処2020年/台湾・日本/116分/中国語 日本語/シネマスコープ etsunen.com ©2020映画「越年」パートナーズ
2021年01月15日素直になれないもどかしさ溢れる大人の純愛映画『越年 Lovers』が来年全国公開を迎える。この度、本作に出演する「銀杏BOYZ」峯田和伸が、本作について、そして恋愛について語るコメントが到着した。10月17日に台湾・高雄で行われた「高雄映画祭」のオフィシャル記者会見にて、映画の日本パートの主役を担う峯田さん(寛一役)と、相手役の碧を務めた橋本マナミがリモート登壇。台湾人監督の作品に初出演し、「やりにくさはなかったです。言葉は通じなくても、気持ちで通じ合えたなと思いました。また監督は僕のやりたいことを全部尊重してくれました」と撮影をふり返った。また後日のインタビューでは、「今になって思うと不思議ですが、監督が持っている母性なのか、ずっと優しい力で支えられてる感じ。その母性というのはふるさとの山形にも重なる」と話し、「だから余計ストレスなくできたな…と。監督が自分がやりたいと思ったことを尊重して、面白がってくれたので…土地と監督含めて、本当にお母さんみたいな」と語った。自身の恋愛については、11月に行われた山形での舞台挨拶で「山形にいる高校生のときは、女性に自分の気持ちをうまく伝えられないということはありましたね」と言い、「当時は恋愛とか何もしていないので。告白とかも。奥手というか、みんなそうじゃないですか?4割ぐらいはそうですよね?みんながみんな言わないですよ、告白とか。ドラマとか映画の人はみんな告白するじゃないですか。でも、普通の生活はそんなじゃないですよね。そんな簡単に告白しませんよね」と素直になれない寛一との共通点も明かしていた。さらに、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の撮影のため、坊主頭で挑んだ今回の撮影。「監督は髪が長い人を想像して書いていたと思うし、でもどうしてもそれで参加するしかないってなったときに、じゃあこの見た目をどうやってプラスにできるかって。僕が思う坊主頭の人のイメージってあるんですよ。その人をイメージして、この人だったらこうやって動くかなというのは想像します。それが役作りになってるのかな。自分の見た目を生かすみたいな。髪があったらかきあげたりとかすると思うんです。でも坊主だからできないでしょ。だからこのままいくしかないんですよ。台本読んでいて坊主でも行けそうだと思ったので、そっちを生かす方向でというのを考えました」と印象的な坊主頭は自然であり意図的であったと話す。また、寛一と碧はクライマックス後、東京と山形で2人はどうなっていくと思うか、という質問には、「碧を東京に呼ぶんじゃないですかね。山形に帰るっていう物語よりも、碧が決心を変えて、つつましく東京で二人が…みたいな物語の方が浮かぶかな…たまに二人で山形帰るみたいな」と想像した。本作では、何度も撮り直しをした場面があったそう。それは、寛一と碧がこたつに入りながら無言でお雑煮を食べるシーン。これをふり返り「餅を食べるという物理的なこと以外では、やってるほうは楽しかったです。セリフがないシーンはやっぱり楽しいです。武器がないから。言葉がなくなって、じゃあどうやってそれで二人の関係性をあらわすかってなると、動きとか目線だけでしょ。伝達は、言葉があれば簡単ですけど、でもそれが取っ払われて…そういうときってやっぱ燃えますよね。どうやって二人の空気感を表せられるかなみたいな」と明かし、「何回かやるうちに監督が取りたいのはこういう雰囲気の画なんだろうなってわかる」と話しつつ、「本当に何度も撮ったと思う。その分いっぱい食べるんで、お腹がパンパンでした笑」と笑顔を見せた。そして最後に、「ストーリーを楽しんでもらいたいのは勿論ですが、旅行に行きたいなぁと思っても、新型コロナの影響で、海外はもちろん国内旅行もなかなか行けなくて、そういう人が旅行に行く感じで、それぞれの街の映像を楽しんでもらえたら嬉しいです」と旅行気分も味わえる作品になっているという。『越年 Lovers』は2021年1月15日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開、山形・仙台先行公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:越年 Lovers 2021年1月15日より全国にて公開、2020年12月18日山形・仙台先行©2019映画「越年」パートナーズ
2020年12月24日映画『越年 Lovers』先行公開記念舞台挨拶が仙台と山形で行われ、峯田和伸と橋本マナミが登壇した。本作は、岡本かの子の同名小説を映画化した人間ドラマ。雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化県の海辺の町、マレーシア・クアラルンプールの3つの地を舞台に、登場人物たちの恋模様が紡がれる。台湾の女性映画監督グオ・チェンディ(郭珍弟)が脚本・監督を務めた。監督が山形の雪と桜にインスパイアされ撮影が決まったという日本パートでは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一を同県山辺町出身の峯田が演じる。寛一の幼なじみで初恋相手の碧を演じるのは、山形市出身の橋本マナミ。美しい山形の雪景色の中で数10年ぶりに再会する寛一と碧の物語のほか、本作では台湾とマレーシアも舞台となり、それぞれの街で素直になれない恋心たちが描かれる。なお、台湾パートには、“ピピ”の愛称で日本でも活躍するヤオ・アイニンが出演する。山形と仙台での先行公開の初日を迎えたことについて、峯田は、「撮り終わっていたこの映画が、いつ公開されるのかなというのはありましたが、ようやく公開にこぎつけられて、日の目を見ることができてうれしいです。そしてお客さんの前に立てて、うれしく思っています」と駆け付けた観客に声をかけた。また、橋本は「生まれ育った東北を皮切りに、公開できたというのがうれしいです。これから全国に公開していくので、盛り上げていってもらいたいです」とコメント。地元山形で撮影された本作について、出演オファーが届いた際の感想とお互いの印象ついて聞かれると、橋本は「峯田さんが出るかもしれないという段階でお話をいただいて、峯田さんは俳優さんとしても魅力的な方なので、ご一緒できたらうれしいなという気持ちと、いつもすごく自然な感じで演じられるので、自分がなじめるかどうか、最初は怖さも感じました。撮影現場で初対面だったんですが、同じ故郷だからか、いとこみたいな感じで、空気感がよかったですよね」と峯田の演技の印象と、現場での出会いを振り返った。一方、峯田は、「マネージャーから、山形が舞台の作品で外国の監督の作品ですと言われて企画書を見たら、橋本マナミさんが出る予定と書いてありました。その瞬間、やるでしょ、やりたいですね、とマネージャーとがっちり握手しました」と語り、笑いを誘った。また「山形が舞台で、山形の人の役は演じたことがなくて、橋本さんも山形出身だし、小さい頃からしゃべっている山形言葉で演技ができたらおもしろいだろうなと思いました」と振り返った。この作品について峯田は「アトラクションのような勢いのある作品ではないですが、身近な人たちが出てくるホッとできるような作品です」と紹介。「生まれ育った山形の街の中で演技ができることが、自然な感じで演じられそうで嬉しかったです。これが25才でのオファーだったら、照れくささがあったかもしれませんが、今はそれが幸せで楽しみでした。完成した作品でも山形が綺麗だし、参加できてよかったです」と振り返った。本作には峯田、橋本をはじめとするプロの俳優陣のほかに、地元から演技経験のない方たちもセリフのある役どころで出演しており、ドキュメンタリー出身のグオ・チェンディ監督ならではのリアリティのあるテイストも。地元キャストとの共演について聞かれると「監督がドキュメンタリー畑の人だからというのもあると思いますが、子供たちとか、犬とか、風景と一緒で素朴な感じが作品の色味と合っていて、いいなと思いました」と語った。年末から年始にかけての恋愛模様が描かれる本作にちなみ、クリスマスの恋愛の思い出について問われると、峯田は「クリスマスは毎年ライブをやっていて、恋人と過ごすことはなく、ライブで毎年裸でケーキに飛び込むので、家に帰ってケーキの匂いを落としてから、またケーキを食べる」というエピソードを語ると「恋人と過ごすことないんですか!?寂しいですね……」と橋本が突っ込みを入れた。一方、橋本はクリスマスの恋愛エピソードについて、「今の夫と会ったのが2017年のクリスマスなんです」と明かし、今年の出産に繋がるハッピーエピソードを披露した。峯田演じる寛一と橋本演じる碧が久しぶりに再会を果たしてこたつで雑煮を食べるシーンも見どころだと語る橋本は、「20回ぐらいリテイクをやって、最後の頃にはお餅も小さくなって、最後はなにもないお湯みたいになってしまって。でも完成版で採用されていたのは最初のころのシーンでした」と笑いを誘った。また「峯田さんが演じる寛一がかわいいです。小動物みたいにお雑煮を食べていたんですよ。その表情が面白くて、笑いそうになりました。リスみたいで。目がきょろきょろ動いて、もぐもぐ、もぐもぐみたいな」と撮影を振り返る橋本の言葉に、峯田が照れて身もだえる一幕も。さらに「一晩車の中で過ごした寛一を車から引きずりだすシーンで、ほぼアドリブに近いシーンだったんですが峯田さんがすごく重たくて、笑いをこらえながらやっていて、必死でした」と語り、会場の笑いを誘った。最後に峯田は「山形しか知らなかった自分が洋画を観て、主人公たちの後ろに映っている街並みを見てロンドンってこんな感じなんだと感じたり、こういう街に行ってみたいなと思ったり感動してきたのが、映画を好きになる理由でもありました。この映画は、台北の街並みから始まって、山形の雪景色が出てきて、風が強い街やマレーシアの街並みも綺麗です。今は実際に外国への旅行は難しいけれど、この映画でそういう気分になってくれたらいいなと思います。楽しんで帰ってください」と呼びかけた。『越年 Lovers』山形・仙台で先行公開中2021年1月15日(金)より新宿バルト9ほか全国公開
2020年12月21日「私は、秘める思いとか全然なくて『私は好きだけど、どう思ってんの!』って直接聞いちゃうような性格なので、演じるなかで山形にいたころの純真な気持ちを思い出しましたね」そう話すのは、映画『越年 Lovers』(12月18日・山形、仙台先行公開。1月15日全国公開)で、山形で数十年ぶりに寛一(峯田和伸・43)と再会する碧を演じた橋本マナミ(36)。「碧は、ずっと山形にとどまって寛一を思い続けていて。素朴で一途ですけど、恋愛に素直になれないんです」本作は年越しの、雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化県の海辺の町、そしてマレーシア・クアラルンプールという3つの国で紡がれる、それぞれの不器用な恋の物語だ。山形での撮影を終えた昨年11月に一般男性と結婚した橋本。結婚生活を送るなかで新たに始めたことがあった。「まず、どんなことでもやりたい仕事ならOK。写真集とかベッドシーンはOK。朝、主人が早くて、私が不規則なので見送りはしない。この3カ条を結婚するときに決めました!あと、結婚後は使わないお金を株に運用するようになりましたね。本を読んで勉強して、そんなにギャンブルはせずに長期で増えてればいいなって」そして、今年7月に第1子を出産。8月には産後4週間という早さで仕事復帰を果たした。「産んだ当日からすごく元気だったので、すぐ仕事しようと思ったんですけど……批判もあるからすぐはできなくて(笑)。少しあけてリモートで家からの生放送で出演しました。子育てが大変でめいるときがあるので、なにか仕事させてもらえると相乗効果で頑張れるんです」最後に、現場復帰後の話を聞くと衝撃のエピソードが……。「収録中に、母乳がたまっていくのは感じていて。気づかないうちに母乳パッドがズレて、衣装にシミができてたんですよ!しかも、それが画面に映っちゃっていて。マネージャーさんが慌ててきて、端っこで処置しました(笑)。まさかあふれ出すとは思ってもみなかったので、めちゃくちゃ恥ずかしかったですね(笑)」「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月14日「碧は、ずっと山形にとどまって寛一を思い続けていて。素朴で一途ですけど、恋愛に素直になれないんです」そう話すのは、昨年11月に一般男性と結婚、今年7月には第1子を出産した橋本マナミ(36)。年越しの日本、台湾、マレーシアの3つの国を舞台に不器用な3組が織り成す恋の行方を描いた映画『越年 Lovers』(12月18日・山形、仙台先行公開。1月15日全国公開)で、山形で数十年ぶりに寛一(峯田和伸・43)と再会する碧を演じた。「私は、秘める思いとか全然なくて『私は好きだけど、どう思ってんの!』って直接聞いちゃうような性格なので、演じるなかで山形にいたころの純真な気持ちを思い出しましたね」今作で初共演となった峯田は、同じ山形出身。撮影中には意外な真実を知ったという。「峯田さんはすごく自然にお芝居されるので、最初は一緒に演技するのが怖かったですね。ただ、休憩中に山形弁を教え合ったりしているなかで、会う前の印象のままで素朴な方だなって感じました。実は、撮影期間中に峯田さんが銀杏BOYZのメンバーだと知って……こんな多才な方と、一緒にお仕事できてうれしかったです!」「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月14日日本、台湾、マレーシアを舞台に純愛を描く映画『越年 Lovers』が、2021年1月15日(金)に全国公開されることが決定。オフショットも公開された。雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化県の海辺の町、そしてマレーシア・クアラルンプールという3つの地で紡がれる恋の物語を描く本作。日本パートでは、主人公を同県山辺町出身の峯田和伸(「銀杏BOYZ」)が演じ、その幼なじみで初恋相手を山形市出身の橋本マナミが演じ、美しい山形の雪景色の中で数十年ぶりに再会する2人の物語が紡がれる。今回到着したオフショットは、峯田さんと橋本さんが、コタツに入りながら真剣な表情でグオ・チェンディ監督の演技指導を受けるカットや、橋本さんが同級生役の2人を撮影しようとする側で峯田さんがギターを弾いている場面が切り取られている。『越年 Lovers』は2021年1月15日(金)より全国にて公開、2020年12月18日(金)山形・仙台先行公開。(cinemacafe.net)■関連作品:越年 Lovers 2020年12月18日山形・仙台先行公開©2019映画「越年」パートナーズ
2020年10月14日岡本かの子の傑作小説を映画化した『越年 Lovers』の予告編が公開された。本作は、日本の山形県、台湾の首都・台北と海辺の町・彰化(しょうか)県、そしてマレーシア・クアラルンプールの3つの地を舞台に紡がれるラブストーリー。監督がインスパイアされた美しい山形の雪景色を背景に描かれる日本パートでは、数年ぶりに帰郷した主人公・寛一と幼馴染で初恋の相手である碧の物語を展開。同県出身の峯田和伸(銀杏BOYZ)と橋本マナミが、それぞれ寛一と碧を演じる。それぞれの街で素直になれない男女の恋が描かれる本作は、台湾パートに“ピピ”の愛称で親しまれるヤオ・アイニンが出演。岡本の短編小説集に感銘を受けた台湾出身の女性映画監督グオ・チェンディ(郭珍弟)が脚本・監督を務め、ノスタルジーと旅情を誘う映像美で紡いだ。同じ越年にもかかわらず、北国・山形のマイナス20℃の雪景と30℃を超える灼熱のクアラルンプールとのコントラストが映し出された本作について、グオ監督は「それは、時に冷め、時に熱を帯びる愛情のプロセスのようでもあった」とグオ監督は語っている。本作が初めてお披露目された2019年11月に開催の「第15回山形国際ムービーフェスティバル2019」には地元ファンが押し寄せ、大きな称賛を受けた。今回公開された予告編は、積もった雪にはまり動かなくなった車を動かそうとする寛一が数年ぶりに幼馴染の碧と再会するシーンから始まる。「あんたら何やってんの~」と可愛らしい山形弁で語りかける碧に、少し気まずそうに「…やあ」と返事をする寛一。喫茶店を訪れたふたりだったが、寛一が昔話を持ち掛けると、碧はそっけない様子でその場を立ち去ってしまう。ここで一旦、マレーシアパート、台湾パートに切り替わり、会社を出ようとしたシャオラン(ヤオ・アイニン)がエレベーター前で待ち伏せしている男・インシューにいきなりビンタされ半泣きになる様子や、亡き母の家を片付けながら「母のような人生はイヤよ」つぶやくモーリーの片づけを手伝うチェンナンが寄り添う様子が映し出される。舞台は違えど、共通するのは相手に本心をぶつけることができない、こじれた男女の姿だ。オトナ女性が共感せずにはいられない『越年 Lovers』は12月18日(金)に山形・仙台の2都市で先行公開され、2021年早春に全国公開される。◆『越年 Lovers』予告編『越年 Lovers』(C)2019映画「越年」パートナーズ12月18日(金)山形・仙台先行公開、2021年早春全国公開
2020年09月23日女優として活躍している上野樹里(うえの・じゅり)さん。そのかわいらしさと抜群の演技力で、多くの人から支持されています。そんな上野樹里さんの結婚についてや、俳優の中村倫也(なかむら・ともや)さんと夫婦役を演じたCMなど、さまざまな情報をご紹介します!上野樹里の旦那は平野レミの息子!年の差は11歳上野樹里さんは2016年に、ロックバンド『TRICERATOPS(トライセラトップス)』の和田唱さんと結婚したことを、所属事務所を通じてFAXで発表しました。このたび、和田唱と上野樹里は結婚することになりました。2人にとって、とても自然なことでした。そしてそのことにとても喜びを感じています。お互い支え合いながら一歩一歩、前に進んでいこうと思っておりますので、みなさまに温かく見守っていただけたら幸いです。ありがとうございます。『TRICERATOPS』でボーカルとギターを担当する、和田唱さん。父はイラストレーターの和田誠さんで、母は料理愛好家の平野レミさんです。平野レミ上野樹里さんは、もともと『TRICERATOPS』の大ファンだったそう。報道によると、上野樹里さんと和田唱さんは知人を通じて知り合い、2015年の秋から交際をスタートさせたといいます。 この投稿をInstagramで見る 上野樹里(@_juri_art_)がシェアした投稿 - 2016年 5月月25日午後11時31分PDT上野樹里さんは2016年5月26日に更新したインスタグラムで、ファンに向けて次のように結婚を報告しました。この度、私は、和田唱さんと結婚しました!ファンの皆さんのたくさんのお手紙やメッセージの中に、私のプライベートが充実しているのか、幸せな恋をしているのか、結婚しないで仕事をやって行くのか、などなど、ご心配とお気遣いをしてくださっていました。早く、皆さんに言いたくて言いたくて、やっと言えるタイミングが来て嬉しい限りです!皆様、私は幸せです、そして、これから何事も、もっといいエネルギーでパワフルにがんばれそうですよ!人生は自分で設定して生まれて来るのかと思うほど、不思議と点と点が繋がり線になっていく経験をたくさんしました。こんなに素敵なパートナーとこれから生きていける事は何よりの喜びです。そして、何事も超えていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。_juri_art_ーより引用 この投稿をInstagramで見る 上野樹里(@_juri_art_)がシェアした投稿 - 2016年 5月月25日午後11時05分PDT上野樹里さんのインスタグラムには、和田唱さんがたびたび登場しており、夫婦仲がいいことがうかがえます。 この投稿をInstagramで見る 上野樹里(@_juri_art_)がシェアした投稿 - 2019年12月月28日午前5時07分PST この投稿をInstagramで見る 上野樹里(@_juri_art_)がシェアした投稿 - 2017年 5月月27日午前4時01分PDT この投稿をInstagramで見る 上野樹里(@_juri_art_)がシェアした投稿 - 2017年 4月月5日午前9時36分PDTまた、2020年5月26日に更新したインスタグラムでは、結婚4周年を迎えたことを報告。和田唱さんと夫婦そろってギターの弾き語りを披露し、ファンから絶賛のコメントが多く寄せられました。・素敵すぎて、鳥肌がたちました!・見ていて幸せと癒しをもらいました。・本当にお似合いの2人。何度も見てしまう! この投稿をInstagramで見る 皆さまの温かい応援のお陰もあり、私達は結婚4周年を迎える事が出来ました!!仕事から帰ってきた夫のハーモニー付きで、まだ不慣れではありますが、 BEATLESの『IF I FELL』をお届けします術後、食欲も倍増し、どんどん元気になるブーブーも参加してまーす #結婚記念日 #上野の樹里美術館 #和田唱 #上野樹里 上野樹里 (@_juri_art_)がシェアした投稿 - 2020年 5月月26日午前7時05分PDT上野樹里がCMで妻役を熱演旦那役は中村倫也上野樹里さんはダイワハウス『D-room』のCMで、中村倫也さんと夫婦役を演じています。同CMでの2人のやりとりに癒される人も多く、ネットではこんな声が上がっていました。・上野樹里と中村倫也のCM、癒しでしかない。・2人にCMのそのままの役でドラマをやってほしい!・ダイワハウスの上野樹里さんと中村倫也さんのCM、好きだな!最初から見てたけど、本当に癒される。D-room「妻、出張中」篇D-room「夫の心配」篇D-room「朝」篇上野樹里の旦那はドラマ『高嶺の花』に出演していた?ネットでは、和田唱さんが2018年放送のドラマ『高嶺の花』(日本テレビ系)に出演していたのではないか、という声が上がっています。しかし、和田唱さんは同ドラマに出演していません。同ドラマに出演していたのは、パンクロックバンド『銀杏BOYZ』の峯田和伸さん。和田唱さんと峯田和伸さんは、ネットでたびたび「似ている」と話題になっており、間違えてしまった人が多かったようです。実際に、2人の写真を見比べてみると…。和田唱さん堅さん、ありがとう!! pic.twitter.com/TKiLQLRdcZ — 和田 唱(トライセラトップス) (@sho_wada) March 18, 2017 峯田和伸さん※写真右が峯田和伸さん。 この投稿をInstagramで見る 【公式】高嶺の花/日テレ7月期水ドラ(@takanehana_ntv)がシェアした投稿 - 2018年 6月月2日午前6時14分PDT確かに、なんとなく雰囲気は似ているかもしれませんね!仕事もプライベートも順調な様子の上野樹里さん。これからの活躍も応援しています!上野樹里 プロフィール生年月日:1986年5月25日出身地:兵庫県血液型:A型身長:167cm所属事務所:アミューズ2001年に『クレアラシル』のCMのイメージガールに選ばれ、芸能界入り。2002年放送のドラマ『生存 愛する娘のために』(NHK)で女優デビュー。以降、ドラマ『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)や『アリスの棘』(TBS系)、大河ドラマ『江 ~姫たちの戦国~』(NHK)、映画『スウィングガールズ』、『キラー・ヴァージンロード』など数多くの映画やドラマに出演している。上野樹里ってどんな人?13年ぶりの月9『監察医 朝顔』主演で演技力が光る?[文・構成/grape編集部]
2020年09月16日日本、台湾、マレーシア。3つの街の年越しを舞台に、素直になれない恋人たちを描く、岡本かの子の小説の映画化『越年 Lovers』。この度、本作のそれぞれの世界を写し出した場面写真がシネマカフェに到着した。日本・山形パートでは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一(峯田和伸)と、幼なじみで初恋相手の碧(橋本マナミ)が、美しい雪景色の中で数十年ぶりに再会する物語が描かれる。今回公開された場面写真では、初恋の相手に会うために帰郷した寛一が、部屋を見渡し懐かしむ様子、碧が寛一を鋭い目で見つめるシーンが切り取られている。初恋の相手を前に気持ちを言葉にできない寛一のもどかしさが伝わってくるようだ。また同じく素直になれない恋心たちが描かれる台湾・マレーシアの物語の写真も到着。ヤオ・アイニン演じるシャオランが、いきなりビンタをしてきた男を追いかけ、同僚と色彩鮮やかな迪化街(ディーホアジエ)を探し回る様子。亡き母の家を片付けるモーリー(ユー・ペイチェン)が、家の修理のために訪れたチェンナン(ウー・ホンシュウ)を見つめ、2人が抱き合うシーンも切り取られている。同じ越年の物語でも、北国・山形のマイナス20度の雪景と、30度を越す灼熱のクアラルンプールとの稀有なコントラストを映し出す本作。グオ・チェンディ監督は「それは、時に冷め、時に熱を帯びる愛情のプロセスのようでもあった」と語っている。『越年 Lovers』は12月18日(金)山形・仙台先行公開、その後全国公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:越年 Lovers 2020年12月18日山形・仙台先行公開©2019映画「越年」パートナーズ
2020年09月04日