皆さんは浮気性の方と付き合った経験はありますか…?何度言っても直らず、しまいには別れてしまう方も…。今回は実際に募集した恋愛トラブル体験談エピソード「ボケっとしすぎな彼氏」を漫画にしてご紹介します!「ボケっとしすぎな彼氏」出典:lamire有名なバイト先だと彼にも伝えていたけど…出典:lamire見知らぬ女性と来店!?出典:lamire私に気づいた彼はまさかの行動に…出典:lamire彼は泣いて謝ってきたけど…出典:lamireあまりにもぼーっとした彼氏さん…。その後の対応も酷いものでしたね…別れて正解かもしれません。以上、浮気トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。(lamire編集部)(イラスト/crono)"
2022年05月20日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第39回は、近ごろ数がどんどん増えている印象のある、ローカル発のアイスクリームショップにフォーカス。独自の工房で、毎日、手作りされるフレッシュな味わいが魅力です。こんにちは。シンガポールは1年を通じて日本の7月くらいの気温を保つ、常夏の国。暑い気候でおいしく感じる食べ物、ひんやりスイーツのなかでも今回フォーカスしたいのは、アイスクリーム。昨今、独自の工房を持ち、オリジナルアイスを提供するローカル発の人気店がしのぎを削っており、特にここ2年ほどでその数がかなり増えた印象です。1.〈creamier(クレミア)〉独立系アイスクリームショップとして名高い古株といえば〈creamier(クレミア)〉。少量ずつ毎日手作りすることを信条に、約10年前、公団が建ち並ぶエリア・Toa Payoh地区に1号店をオープンしました。アイスクリームという多くの人にとって馴染み深いスイーツが、こだわりのコーヒーと一緒にいただけるとあって、瞬く間に、憩いの場として注目されるようになり、いまでは島内に4店舗を展開しています。深煎りしたピスタチオの香ばしい風味が特徴のRoasted Pistachioや、ココナッツシュガーと海塩を合わせた甘じょっぱいSea Salt Gula Melakaなどが同店のアイコン・フレーバー。我が家の推しは、Plain Ole ChocolateとSummer Strawberries。前者はカカオの苦味も感じさせる仕上がりで、後者は摘みたてのイチゴが用いられており、ほどよく酸っぱくて爽やか。どちらもするりとした軽やかな口どけで、乳成分特有の重さがなく、さっぱりとした後味なのが特徴。あまりの軽やかさに、熱々ワッフルにのせていただくことへの罪悪感も薄れてゆくはずです。〈creamier(クレミア)〉住所:Blk131 Toa Payoh Lorong 1, #01-02, Singapore 310131※写真は旗艦店のToa Payoh店、Tiong Bahru店の2店舗にて撮影アクセス:MRT・North South Line(赤)「Toa Payoh」駅より徒歩約11分2.〈NOM Gelato(ノム・ジェラート)〉いま、アイス好きの間でもっとも注目されている新顔が〈NOM Gelato(ノム・ジェラート)〉。NOMとは食べるときの擬態語「むしゃむしゃ」を意味する英語であり、タイ語で「牛乳」も意味するのだそう(筆者には、滑らかな舌触りから「飲む」という日本語も含むように感じられました)。同店が人気を呼んでいるのは、大人好みのフレーバーが多いから。ブルーチーズをふんだんに使い、ウォールナッツの香ばしさを加えたBlue Cheese with Walnut Pralineや、香り高いウィスキーベースのアイスクリームをベーコンの塩味でキリッと締めるWhisky and Bacon Brittle、オリーブオイルと海塩のアイスクリームにローズマリーで香りづけしたOlive Oil Rosemaryなど、ラインナップは全体的に、スイーツというより、セイボリーのよう。重厚感があり、口の中でほどけるようにゆっくりと溶けていくので、食後にお酒に合わせてのんびりと味わいたくなるアイスクリームです。店頭にスタンディングのイートインスペースがありますが、次回訪れたならば、お気に入り箱買いし、家で楽しもうかと目論んでいます。〈NOM Gelato(ノム・ジェラート)〉住所:33 Erskine Road, #01-08, Singapore 069333アクセス:MRT・North East Line(紫)またはDowntown Line(青)「Chinatown」駅より徒歩約6分3.〈Museum of Ice Cream(ミュージアム・オブ・アイスクリーム)〉最後に、ローカル発ショップではないのですが、2021年のアイスクリーム・ニュースとして、〈Museum of Ice Cream(ミュージアム・オブ・アイスクリーム)〉の上陸についてもご紹介を。アメリカで誕生したアイスクリームの博物館が、初めての海外進出先としてシンガポールに上陸しました。植民地時代の軍の兵舎が並ぶDempsey地区に、約5,600平方メートルものスペースを使って展開されるのは、ポップな色味のかわいいインスタレーションたち。1970年代にシンガポール島内の団地に点在していた代表的な遊び場・ドラゴンプレイグラウンドなどからインスピレーションを得た、ユニコーンの遊具作品のほか、最終ポイントには、アイスクリームのスプリンクルを模したボールが詰まったボールプールが。子どもだけでなく、大人も思い切り飛び込んで楽しんでおり、格好の写真映えスポットとなっています。もちろん、アイスクリームの歴史や、どの国でどんな風に食べられているかなど、学びの要素がある展示も。ところどころのカフェスタンドで提供されるアイスクリームは、食べ放題。お腹を空かせて訪れてみてください。〈Museum of Ice Cream(ミュージアム・オブ・アイスクリーム)〉住所:100 Loewen Road, Dempsey, Singapore 248837アクセス:バス停「After Ministry of Foreign Affairs」より徒歩約9分呑んだ後の口直し需要もあるため、夜遅くまで開いているアイスクリーム店多数。常夏の陽射しのもと、汗をかきかき食べたり、ナイトアウトの締めに訪れたり。甘い誘惑に身を委ねてみてください。
2022年03月06日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第38回は、旧正月に欠かせないバックワにフォーカス。ビーフジャーキーとは異なる食感、味わいで、昨今は原料にこだわる店や、フレーバー付きや、新しい食べ方を提案する店が登場しています。こんにちは。シンガポールでも2021年12月初旬あたりからオミクロン株の脅威がふつふつと沸き出し、新規感染者数のピークを迎えつつあります。ほとんどが無症状・軽症のため、陽性だったとしても自宅療養でよしとされており、国民も落ち着いて受け止めています。ただこうなっては当然、会食における人数制限などの規制が緩和されるわけもありません。今年の旧正月は2月1日。平時であれば、旧正月前の街はもっと賑やかな雰囲気になり、当日は中華系シンガポール人は親族で大きな集まりをするのが通例ですが、今年もやはり、お祝いムードはささやかめ。とはいえ、誰にも会えないわけではないので、街歩きの際に、旧正月で需要の高い品々を見かけるようになりました。旧正月で人気なものの1つに、バックワがあります。中国で生まれた加工肉製品で、豚肉や鶏肉をスライス、あるいは挽いて、砂糖や醤油、スパイスと合わせて形を整えたら、乾燥させたのち、蜜を塗ってグリルするアジア版ジャーキーです。シンガポールへは約100年前に移民によってもたらされたのだそう。旧正月期になるとチャイナタウンなどはバックワの出店がずらり(残念ながら、現在はほとんど出ていませんが涙)。新年の挨拶めぐりをする際の贈答品の定番なのです。このバックワ、甘じょっぱくて、ビールや赤ワインのお供として最高。というわけで、わたしがおつまみにしているおすすめバックワ店を2軒ご紹介させてください。1.〈Fragrance(フレグランス)〉まずご紹介するのは〈Fragrance〉。1969年創業の老舗店で、創業者マダム・オンの秘伝のレシピを継承しています。スライス肉タイプや挽肉タイプ、ベーコンタイプなど、種類を豊富にそろえる同店におけるわたしのお気に入りは、米国産黒豚から作ったKurobuta Bak Kwa。黒豚の甘やかな脂と、炭焼きによる香ばしさと、ほのかな苦みがマッチしています。バックワというと四角や丸型がほとんどですが、豚の形に型どられた可愛らしい見た目も。〈Fragrance(フレグランス)〉住所:180 Kitchner Road, City Square Mall #B1-06, Singapore 208539 ※島内に他30店舗以上ありアクセス:MRT・North East Line(紫)「Farrer Park」駅より徒歩約3分2.〈Century Bakkwa(センチュリー・バックワ)〉続いては「Century Bakkwa」。2021年夏にオープンした、新顔です。老舗バックワ店を手伝っていたシンビアン・チュアさんが、高齢により店を畳むことにしたそのオーナーからレシピを引き継ぎ、自身の店として新装開店させました。バックワを旧正月だけでなく、日常的にもっと親しんでもらいたいと、柚子やトリュフなどフレーバーバックワを開発するほか、クロワッサン生地のワッフルであるクロッフルでサンドし、おやつ的に楽しめるバックワサンドを考案するなど、数々の進化系バックワを生み出しています。〈Century Bakkwa(センチュリー・バックワ)〉住所:30 Dunlop Street, Singapore 209358アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Rochor」駅より徒歩約2分甘いものが食べたいときにも、しょっぱいものが食べたいときにも重宝するのがバックワです。おつまみとして、ぜひ試してみてください。
2022年02月02日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第37回は、昔懐かしいローカルパン屋にフォーカス。Old-School Bakeryで丁寧に作られる食パンや惣菜パンからは、手作業にこだわる店主の熱意が伝わります。こんにちは。娘が3歳を迎えたのですが、これがなかなかな偏食っぷりを発揮していて、パンばかり食べます。なかでもピーナッツバターを塗った食パンや、あんぱんやソーセージパンなどの惣菜パンが彼女のお気に入り。昨今、おしゃれなブーランジェリーが増えているシンガポールですが、彼女好みのパンが並ぶのは、昔ながらのパン屋(こちらの人は〈Old-School Bakery〉と表現します)。というわけで、近ごろのわたしは、「Old-School Bakery」めぐりをしております。ちなみに「Old-School Bakery」は、そう多くあるわけではありません。家族によって地元密着型で経営してきたこういったパン屋さんは、後継者問題などから、むしろ減少傾向に。だからこそ、おいしくいただいて、応援したい。そんな想いをこめて、愛する3軒をご紹介します。1.〈Sing Hon Loong Bakery(シン・ホン・ルーン・ベーカリー)〉まずご紹介するのが24時間営業の〈Sing Hon Loong Bakery〉。国内の有名カフェや屋台などに卸も行っており、多いと日に1000本近い食パンを焼き上げるのだそう。オーナーのライ・チー・ペンさんは、パン店を営む家に生まれました。お父様が亡くなられ、家業を引き継いだライさんは、生地を捏ねる作業は機械に頼るも、それ以外はすべてを手作業で行うことを信条にしてきたと話します。ライさんの自信作である食パンは、開封すると、小麦の香りがふわりと鼻腔をくすぐる、食欲をそそる仕上がり。食感はやわらかく、むっちり。トーストせず、ジャムも何もつけず、パンの旨みだけで十分楽しめるのですが、我が家では、この食パンを卵液にじっくりと浸してフレンチトーストにして贅沢に味わうことも。また、定番のあんぱんは、優しい甘さの、ねっとりとしたあんこが美味。こんがり焼けたパン表面との相性が抜群です。食パンは1袋に1斤入って3.4ドル(約285円)、あんぱんは1個1ドル(約84円)と、なんだか申し訳なくなってしまうほどお財布に優しいプライス。ついつい、あれこれ買いこんでしまいます。〈Sing Hon Loong Bakery(シン・ホン・ルーン・ベーカリー)〉住所:4 Whampoa Drive, Singapore 327715アクセス:MRT・North South Line(赤)「Novena」駅から徒歩約18分2.〈Jie Traditional Bread Bakery(ジエ・トラディショナル・ブレッド・ベーカリー)〉シンガポールの繁華街、オーチャード地区の名物であるアイスクリームワゴン。人気の理由は、アイスが虹色のパンにサンドされていて、ルックスが可愛いから。この虹色食パンに出会えるのが、〈Jie Traditional Bread Bakery〉です。虹色といっても、フレーバーがついているわけではなく、あくまで小麦の味がたっています。特徴的なのは食感で、ものすごくエアリー。ふわっっっふわ! ゆえに、そのままいただくよりは、カヤジャムやピーナッツバターなど、味や食感に厚みや重さのあるジャムを塗るのがおすすめ。店頭にジャムがあり、購入時に塗ってもらうことも可能です。ちなみに色合いは、緑×ピンク、ピンク×黄色など豊富にそろいます。お店は午前7時から営業していますが、スタッフによると、「虹色パンの焼き上がりは午後2時半。そこからさらに、冷まして、ミミの部分をそぎ落とす作業などがあるから、好みの色が選べるベストタイムは午後3時ころかな」とのこと。早い時間に来訪しないよう、くれぐれもご注意を。〈Jie Traditional Bread Bakery(ジエ・トラディショナル・ブレッド・ベーカリー)〉住所:123 Upper Paya Lebar Road, Singapore 534837アクセス:MRT・Circle Line(黄色)「Tai Seng」駅から徒歩約4分3.〈Serangoon Garden Bakery & Confectionery(セラングーン・ガーデン・ベーカリー&コンフェクショナリー)〉惣菜パン好きに知られる名店が〈Serangoon Garden Bakery & Confectionery〉。こちらは屋台なのですが、屋台という小さなスペースでありながら、生地づくりから焼成まで、すべての作業をここで行っています。計量する人、成形する人、焼き上がりをチェックする人、出来上がりを運ぶ人……と、スタッフの動きの無駄のなさは、見ていて惚れ惚れするほど。代表メニューは、ランチョンミートをはさんだパン。ふかふかのパンにほんのり甘みがあり、ランチョンミートの塩味のバランスが絶妙。スパイスのきいたカレーパンも、パン生地との相性が非常によく、おすすめです。常に列ができており、午後2時ころには売り切れ終いとなる同店。とはいえ昼すぎまではひっきりなしにパンが焼き上がり、アツアツを購入することができるのも魅力。持ち帰って冷めてしまうのがもったいなく感じられ、購入したら、屋台の椅子にかけてその場でかぶりついています。〈Serangoon Garden Bakery & Confectionery(セラングーン・ガーデン・ベーカリー&コンフェクショナリー)〉住所:49A Serangoon Garden Way, Serangoon Garden Market #01-45, Singapore 555945アクセス:バス停「Serangoon Garden Circus」から徒歩約1分、中心部から車で約20分
2021年12月07日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第36回は、〈Chin Mee Chin Confectionary〉へ。シンガポール人家庭3世代から愛され、2018年に閉店した老舗菓子店が、その扉をふたたび開けました。立役者となったのは、いま、シンガポールでもっとも注目される若きペストリーシェフ。こんにちは。98%が軽症・無症状とはいえ、新型コロナウイルスの新規感染者が減らず、規制が敷かれ続けているシンガポール。外出は最低限に、と言われ、家で過ごす日々ですが、とてもうれしいニュースがあり、サクッと覗きに行ってきました。〈Chin Mee Chin Confectionary〉の復活そのニュースとは、〈Chin Mee Chin Confectionary〉の復活です。〈Chin Mee Chin Confectionary〉とは、1925年創業の菓子店で、界隈では知らない人はいないほどの老舗。素朴でかわいいカップケーキから、ランチョンミートをはさんだパンなど食事系メニューもラインナップされ、朝食を摂りにイートインする家族や、手土産を買いに寄る人などが、終日、ひっきりなしに訪れる人気店でした。なかでも名物はカヤ・トースト。カヤ・トーストとは、ココナッツベースのご当地ジャム・カヤジャムを塗ったトーストのことなのですが、一般的には四角いスライスパンが用いられるところ、〈Chin Mee Chin Confectionary〉では丸パン(シンガポールでは「バン」と呼びます)を使ったカヤ・バンスタイルで提供されており、その珍しさから、これを目当てに訪れる人も多々。まさに老若男女から愛されてきた同店ですが、2018年に閉店。突然の悲報の衝撃は大きく、再開を望む声が多く聞かれました。そこで、とある飲食店グループが、〈Chin Mee Chin Confectionary〉の復活を目指して動き出したのです。若きペストリーシェフ、マキシン・ンゴーイの自身のベーカリーショップ〈Tigerlily Patisserie〉この復活劇の中心的存在を担ったのが、若きペストリーシェフ、マキシン・ンゴーイ。彼女はミシュラン星つきレストランのペストリーシェフとして活躍するかたわら、2020年のサーキットブレイカー(シンガポール版ロックダウン)後に自身のベーカリーショップ〈Tigerlily Patisserie〉を立ち上げ、オンライン専門で事業を展開してきました。デリバリーで頼める気軽さからは想像しえない本格的なベイクアイテムが評判となり、〈Tigerlily Patisserie〉とマキシンはたちまち有名人に。そして、そんな彼女に白羽の矢が立ったのでした。優れた腕前の持ち主とはいえ、「古きよき菓子店」のイメージを持つ〈Chin Mee Chin Confectionary〉を復活させるにあたり、メニューづくりは難航したと言います。「正確なレシピが残っていないなか、クオリティの高い食材と現代のベイクスキルを駆使して、昔ながらの味を再現するというのは、想像以上に難しいことでした。かつての味を覚えているかたからすると、『もうすこししっとりしてた』とか『もっと軽くて、ほろっとした食感だった』といった違いが生まれてしまいますし。わたし、カップケーキの作り方は知っているはずなんだけどなあ、なんで作れないんだろう!?と、何度も悩みました」とマキシン。こうして復活プロジェクトが始まってから1年以上の時を経て、2021年9月、ようやく再開の運びとなったのです。Instagramの公式アカウント上でオープン日が発表され、すぐに向かったのですが、待ち望んでいた人はわたし以外にも当然のことながらたくさんいて、朝から大大大行列。もうすこし落ち着いてからにしようと、その日はあきらめ、10月に入ってから再訪しました。復活前のカヤバンいただいたのは、もちろんカヤ・バン。炭火で焼き目をつけた香ばしさと、ココナッツの香りがしっかり立っているカヤジャムがベストマッチ。パン生地は以前より軽くなった印象で、何個でも食べられてしまいそうに感じられました。ほんのりモダナイズされてはいるものの、「ああ、これこれ」という懐かしい気持ちがこみ上げ、とてもうれしい気持ちに。ちなみに写真は、先のものが復活前のカヤバン、こちらが復活版のカヤバンです。カップケーキや、マキシンの自信作というチーズケーキ・ブラウニーは持ち帰り、子どもと一緒にいただきました。ちなみにマキシンの〈Tigerlily Patisserie〉ですが、実は2021年6月にカフェを併設した実店舗をオープン。こちらでは、アジアらしい食材と、ヨーロッパのテクニックを融合させて仕上げた、洗練されたケーキやパンがいただけます。〈Chin Mee Chin Confectionary〉から、歩いて10分ほどの距離にあるので、シンガポールのベイク界の新旧、両方を味わってみてください。〈Chin Mee Chin Confectionary(チン・ミー・チン・コンフェクショナリー)〉住所:204 East Coast Road, Singapore 428903アクセス:バス停「The Holy Family Church」停留所より徒歩約1分。市内から車で約20分。〈Tigerlily Patisserie(タイガーリリー・パティスリー)〉住所:350 Joo Chiat Road, Singapore 427598アクセス:バス停「Marshall Lane」停留所より徒歩約1分。市内から車で約20分。
2021年11月05日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第35回は、Jalan Besar地区にフォーカス。もとは工場が集中する工業地帯だったエリアですが、ここ10年でカフェやデザインオフィスが集まるおしゃれエリアに発展。厳選豆を自家焙煎するカフェなど、豆にこだわりを持つコーヒー店が多い同エリアで、カフェ・ホッピングを。こんにちは。ナイトライフ・スポットや魚市場を中心に起きたクラスターにより、7月中旬から、3度目となる外出規制が行われていたシンガポールですが、8月上旬から、ワクチン接種完了者を対象に規制緩和が始まっています。というわけで、お散歩へ。向かった先はJalan Besar地区。Jalan Besarとはマレー語で「大通り」の意。沼地だった場所に畑が作られ、大型車輌が通りやすいよう道が整備されたことから、Jalan Besarと名付けられたのだそう。のちに同エリアにはゴムの加工工場やパイナップルの缶詰工場が増え、工業地帯として発展しました。このJalan Besarエリアに変化が訪れたのは、約10年前。「Chye Seng Huat Hardware」というカフェを筆頭に、若いオーナーがカフェやバーをオープンさせ始めたのです。ここ5年ほどでデザインスタジオやマーケティング会社が増え、街のお洒落化がさらに進んでいます。個人的にこのエリアの好きなポイントは、工業地帯だったという歴史が街の雰囲気からなくなってしまっていないこと。現在も工場が入っている無骨な建物にピザのお任せコースを提供する話題のレストランも入っていたり、元薬局をリノベーションしたクラフトビール店があったり。「ここはなんだろう?」と、散策していて飽きることがありません。ぜひ訪れて欲しいのは、こだわりコーヒーを提供するカフェ。人気の3軒をピックアップしましたので、カフェ・ホッピング(はしご)を楽しんでください。1.〈Chye Seng Huat Hardware(ツァイ・セン・ファット・ハードウェア)〉まずご紹介するのは、Jalan Besar地区にヒップな店が増えている!、と噂されるきっかけとなった〈Chye Seng Huat Hardware〉。こちらは敷地内に焙煎所が併設され、煎りたての香り高いコーヒーがいただけます。豆の輸入元は、アフリカ、ラテン・アメリカ、アジアと広域。労働環境や、豆の栽培法が生物多様性を侵食していないかなどを調査し、信頼できるコーヒー豆農家をパートナーとして迎えているのだそう。「おいしいコーヒーというのは、酸味・甘味・苦味・香り・味・ボディなど、すべてのバランスがとれているもののこと。わたしたちは世界中の豆農家とつながり、幅広いブレンドやシングルオリジンを扱っているので、1年を通しておいしいコーヒーを安定的に提供できるんです」(セールス&マーケティング担当 ザンテ・アンさん)同店のもう1つの魅力は、前身の金属製品工場をいかしたアールデコ調の建物。Chye Seng Huatとは、再び活躍する、の意。かつてたくさんの製品を生み出した工場への敬意と、街になじんだ味のある姿を残したいというオーナーの思いが込められた、かっこいい空間です。〈Chye Seng Huat Hardware(ツァイ・セン・ファット・ハードウェア)〉住所:150 Tyrwhitt Road, Singapore 207563アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Bendemeer」駅より徒歩約6分、MRT・North East Line(紫)「Farrer Park」駅より徒歩約6分、MRT・East West Line(緑)「Lavender」駅より徒歩約11分2.〈Apartment(アパートメント)〉続いては〈Apartment〉。国内外のバリスタ大会で賞を獲得するチン・フゥが2018年にオープンしたカフェで、白く塗られた壁と床に北欧家具が配された空間に、大きな窓から優しく自然光が差し込む、穏やかで心地よいスペースです。店名に込められているのは、ふらりと立ち寄って、自分の家のように過ごせる場所になってほしい、というオーナーの願い。横長の店内に広がる大きなカウンター席でスタッフとのおしゃべりに花を咲かせる人もいれば、窓辺の席に座り、店前を通りかかる友人に手を振る人もいるなど、〈Apartment〉がこの街の暮らしに溶け込んでいる様子が見て取れるはず。サーブされるコーヒーは、エチオピアやケニヤ、インドネシア産のシングルオリジンが中心。豆の特徴や、ホット向きかアイス向きかなど、ぜひともスタッフに尋ねてみてください。一杯ずつ丁寧にドリップされたコーヒーは、ローカルデザイナーによる陶器カップに入って提供されます。縁が狭めにデザインされているため、心なしか香りの余韻が長く楽しめる気が。長居していいよというサインかな、と勝手に解釈し、のんびりと過ごさせてもらっています。〈Apartment(アパートメント)〉住所:161 Lavender Street, #01-12, Singapore 338750アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Bendemeer」駅より徒歩約5分、MRT・North East Line(紫)「Farrer Park」駅より徒歩約8分、MRT・East West Line(緑)「Lavender」駅より徒歩約11分3.〈Lucid(ルシド)〉3軒目は〈Lucid〉。こちらはコンクリート床にマットなシルバーの家具を配した、ミニマルかつインダストリアルな雰囲気の内装です。同店でいただきたいのは、台湾の名コーヒー店〈Taster’s Coffee Taiwan〉とコラボレートしたオリジナルブレンド「Lucid blend#1」。中炒りゆえ、チョコレートやナッツのような深みと香ばしさがありつつ、トロピカルフルーツのような爽やかさも。ブラックはもちろん、ミルクとあわせてホワイトにしてもよい、バランスのとれた味わいです。スモークサーモンと酢漬けキュウリが好相性のSmoked Salmonや、マスタードをきかせた大人味のEgg Saladなど、トーストメニューもおすすめ。朝食やランチでの利用に重宝します。〈Lucid(ルシド)〉住所:38 Hamilton Road, Singapore 209208アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Bendemeer」駅より徒歩約4分、MRT・North East Line(紫)「Farrer Park」駅より徒歩約8分、MRT・East West Line(緑)「Lavender」駅より徒歩約9分Jalan Besar地区にほど近いPetain通りには、国の保存建築に指定されるショップハウス(シンガポール特有の二階建て建築。1階がショップ、2階が住宅だった)が並びます。かつて近隣のゴム工業で富を得た人びとが、自らの富を自宅のデザインの緻密さに反映させていたそうで、その美しさは、いまなお健在。中国風のバロック様式に、ヨーロッパや日本のタイルも用いられた折衷デザインは見応えがあるので、カフェ・ホッピングをしつつ、ショップハウス群にも足をのばしてみてください。
2021年09月01日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第34回は、ゲーム開発会社・Enhanceの代表を務める水口哲也さんをゲストキュレーターに迎え、ビデオゲームの世界観を21世紀のアートに進化させる試みの企画展、『Virtual Realms: Videogames Transformed』を訪れました。A. Tetsuya Mizuguchi Co-curator, Enhanceこんにちは。数ある人気スポットの中でも、私がもっともよく訪れる場所。それはアートと文化、科学技術の融合を目指すマリーナベイ・サンズの「アートサイエンス・ミュージアム」。2016年からウルトラテクノロジー集団「teamlab」の常設展を開催するなど、メディアアートとの親和性が高いミュージアムとして知られているこちらで、2021年6月より、新たなメディアアートの企画展が始まりました。その名は『Virtual Realms: Videogames Transformed』展。ゲーム開発会社・Enhanceの代表を務める水口哲也さんをゲストキュレーターに迎え、ビデオゲームの世界観を21世紀のアートに進化させる試みの企画展です。本展では、世界で活躍するゲーム開発者6社とメディア制作スタジオ6組がペアを組み、6点の没入型インスタレーションを展示。各作品では6つのテーマ(シナスタジア、ユニティ、コネクション、プレイ、ナラティブ、エブリシング)が、1つずつ表現されています。「企画展の立ち上げ時、まずは興味を持ってもらえそうなゲーム開発者にアプローチをしました。その際、ゲームが持つ、どういうエッセンスをメディアアート化したいか、と彼らに尋ねたところ、彼らから出てきたコンセプトが、ほぼそのまま、この6つのテーマになっているんです。ゲームを通して人と人や、視覚と聴覚などが結合(ユナイト)していく様子、手ざわり感のある戯れのような遊び(プレイ)など、現代のゲームが持つ顔・側面・機能・魅力を切り取りました」(水口さん)ビデオゲームを、人と一緒に実体験しているかのようRezonance, Enhance and Rhizomatiks, 2021水口さんは、本展のキュレーションと並行し、シナスタジアのセクション(共感覚)にて、メディアデザイナー・Rhizomatiksとコラボレートしたインスタレーション『Rezonance(2021)』の発表も行っています。本作は、シナスタジア的な体験の可能性を追求して生まれたものだそう。「インスピレーション源となったのは、ゲーム作品『Rez』。Rezは、電脳空間の中でウイルスを駆逐し、世界を浄化しながら、心地よいものに変えていくという音楽シューティングゲームです。プレイを通じ、効果音は音楽へと変化していき、音楽とビジュアルが呼応し、音楽は振動に変わっていく。自分に音楽のセンスがあると錯覚を起こすような作品なんですが、この体験は、あくまでもプレイする個人に集約されるもの。他人と共鳴しあう体験ではないんです。よってメディアアートとコラボレートすることで、複数の人が共鳴し、大きなレゾナンス(共振)を起こすような作品へと拡張させたいと考えました」(水口さん)そこでRhizomatiksとともにオーディオや触覚、インタラクトなどさまざまな発想について議論を重ね、円形のスクリーンを床に敷いた空間をつくり、観覧者を、この空間を巡る「旅人」という位置付けにすることを考案しました。一度に4名の旅人が参加でき、それぞれが球体を手に、スクリーン上を動き回ると、彼らの動きに呼応して音が奏でられ、足元のスクリーンはきらめき、手中の球体は輝きを放ちます。光と、脈打つようなリズミカルなビートに包まれ、自分がその一部となったかのように感じる作品です。旅人たちは、こっちに進むとどうなるか、こんな風に球体を動かしたらどうなるか、など、まずは自分ひとりであれこれ検証を重ねます。しかし、互いに行動を共にすることで大きな変化がもたらされることに、次第に気づいてゆくのです。「発見があって、応用をする。今度は能動的に試そうとする。そうすることで派生やレンジが生まれて、世界が広がっていく。ビデオゲームならではの面白さって、こういうところにあると思うんです。Rezonanceで、この楽しさを体感いただきたいですね」(水口さん)実際、私が本作に参加した際、メンバー4人は一緒に観覧に来ていた者同士ではなかったため、最初は非常によそよそしく、互いに距離をとって動いていました。が、音と光を追いかけ、夢中になるうちに打ち解け、4人で動きを合わせて光を集中させることも。作品との一体感だけでなく、旅人間での一体感というか、きっと我々は今、同じことを感じているんじゃないかな? という確信にも似た感情すら芽生えました。また、特に具体的なストーリーが示唆されているわけではないものの、音楽が時に穏やかに、時に激しく壮大に変化するため、旅人それぞれが心の中に物語を描くことができ、ビデオゲームの冒険をしているかのようなドキドキ感もありました。ビデオゲームの立体化。制約がなくなり、制作自由度が上がる一方……ビデオゲーム=画面の中の世界。それを立体化し、体感できるものにしたのが本展なわけですが、2Dを3D化するのは、簡単なことではなかったと水口さんは話します。「2Dのビデオゲームには、画面という枠の制約があります。『こういう空間が広がっていてほしい』という作り手の気持ちがあったとしても、それを四角い画面に収めなければならない。しかし360度を見渡せるバーチャルリアリティ(VR)の出現で、その制約がなくなりました。制作の自由度が上がる一方、制作側の意図ではなく、体験者の主観を基に行動が発生するので、それに対応する世界を構築する必要が出てきました。今回の企画展では、ミュージアムの空間を観覧者が自身の意思で動き回るだけでなく、その動きに応じて変化が起こるインタラクトの要素も加えることになりましたし、まったく新しいメディアやアートを作るのではなく、ビデオゲームでなくてはならないので……難しくもあり、大変でもあり、幸せな制作でした」(水口さん)その他のセクションも、「体験」要素がいっぱいたとえば「プレイ」のセクションでは、観覧者はトラッキングヘルメットと呼ばれる黒いヘルメットをかぶり、三角錐や四角柱など幾何学型のツールを抱えてゲームに参加します。動き回り、ツールを振り回すと、壁に映し出される映像が連動して動く仕組み。映像内の高いところにある光の点にタッチすべく、参加者同士で協力プレイをするなど、ビデオゲームらしい遊び要素にあふれています。また「ナラティブ」では、観覧者がスポットライトの当たる場所に立つと、それに応じてシーンが展開します。自分や、ほかの観覧者の動き次第でストーリーは異なる展開を迎えるため、永遠に続く物語(ナラティブ)を感じることが可能。Dream Shaping, Media Molecule and Marshmallow Laser Feast, 2021名だたるゲーム開発者とメディアアーティストが参加し、たとえビデオゲームに詳しくない人でも楽しめる、充実した体感型アート展となった本展。その準備期間中、新型コロナウイルスの影響から、チームで集まって議論・作業ができないこともあったと言います。「ミュージアムの空間をVR上につくり、そこに試作してシミュレーションしてみたりしたんです。そこで何か月もかかって検証したことが、実際に集まって試してみるとすぐに解決される、なんてことが多々ありました。少ない情報で問題解決をはかる一連の作業は、火星に探査機を送って作業をするような思いでしたね」(水口さん)RiME © 2017 Tequila Worksパンデミックを乗り越え、ようやくお披露目に至った本展は、2022年1月まで開催予定。シンガポールは、現在、外国人の入国が未だ制限下にあります(2021年8月4日時点)。とはいえ、ワクチン接種が急ピッチで進んでおり、年末までに旅行での渡航再開予定との話が持ち上がっていますので、再開を果たした暁には、ぜひとも足をお運びいただきたいです!(1月以降は世界を巡回予定なので、日本でお披露目となる可能性もありそうですが)ちなみに私、その昔は、ひとたびRPGで旅立てば、一晩中でも冒険を続けてしまっていたタイプです。どっぷりハマってしまうので、ここ最近はビデオゲームを控えていたのですが……本展により触発されまして、夜な夜なピコピコする日が再び始まりそうな予感がしています。『Virtual Realms: Videogames Transformed』展会期:〜2022年1月9日場所:アートサイエンス・ミュージアム(6 Bayfront Avenue, Singapore 018974)時間:10:00〜19:00(最終入館時間18:00)料金:一般チケット 大人SGD19(シンガポール居住者は大人SGD16)
2021年08月04日SNSで話題!真面目過ぎる男性の話を紹介!「@jujube.mari」さんの「堅すぎない?!年上男性からのLINEは「拝啓」から始まっていて…?【真面目すぎて困った話】<後編>」を紹介します。声をかけてきた男性が真面目すぎて困った話です…。前回、まりさんはおじさんに声を掛けられ、とりあえずLINEを交換しました。そして数日後、おじさんからLINEがきました…。その内容は…真面目な人そうだけど…悪い人ではないんだけど……真面目すぎて、息苦しい…!LINEってこんな堅いメッセージを送るものでしたっけ…?「拝啓」や「宴席」など見慣れない言葉が多かったですね…。真面目なのはいいことですが、度を超すと女性に引かれてしまうかもしれません…。毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@jujube.mari)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2021年06月07日川崎鷹也が新たに「拝啓、ひまわり」のMVを公開した。「拝啓、ひまわり」は、5月26日(水)に発売されるアルバム『I believe in you』に収録される楽曲。先週公開した「幸せあれ」に続き2週連続、4曲目のMusic Video公開となる。『I believe in you』は、ストリーミング累計1億再生を突破した話題の楽曲「魔法の絨毯」を収録している唯一のアルバムで、2018年にインディーズ発売し現在はCDとしては購入することができなかった作品だ。「拝啓、ひまわり」は、「普段、照れ臭くて言えないような母への思いを、まるで手紙のように綴ったメッセージ性の強い一曲。未だに面と向かっては伝えられていないけど、いつか伝えられるように」という思いで作った曲だと川崎は語っている。公開された「拝啓、ひまわり」のMVのストーリーは、就職で実家から引っ越してゆく息子と、ひとりで育ててきてくれた母との物語である。母と息子ふたりきりでずっと暮らしてきたが、就職ではじめて別々になる。息子は母と離れる寂しさと、これまでの感謝をうまく伝えられないまま列車に乗る、別れ際に母からもらった手紙には……。昨日5月2日には母の日に向け川崎鷹也とコラボし、【拝啓、ひまわり♪歌詞付き「フラワーレターボックス」】を販売している日比谷花壇の日比谷店で「日比谷花壇コラボ母の日特別LIVE」をおこない、YouTube川崎鷹也公式チャネルから生配信。全国に向けて「拝啓、ひまわり」ほか歌唱のライブを届けた。『I believe in you』CD全国発売の前日5月25日(火)にはビクターオンラインストアにて、川崎鷹也初めてのインターネットサイン会を実施予定。CDの予約・購入者に先着で、「川崎鷹也サイン入りチェキ」を届け、そのサインを書いている模様を生配信し、購入者の名前を呼ぶ。インターネットを通してではあるが、本人との交流ができる貴重な機会となる。まだ、タワーレコード各店、及びタワーレコードオンラインにて『I believe in you』購入者のみ視聴できるライブ配信イベントが追加決定。詳しくはビクターオンラインストア川崎鷹也ページ、タワーレコード特設ページをご参照頂きたい。川崎鷹也コメントMVを作るにあたって改めてレコーディングをした今の僕の全力を尽くした音源になっております。母への思いや感謝をMVを通して伝えられたら嬉しいです。何度見ても感情移入してしまうような物語で僕自身も感動してしまいました。川崎鷹也「拝啓、ひまわり」MV川崎鷹也チェキプレゼント5月25日(火)ネットサイン会用購入ページ川崎鷹也×日比谷花壇スペシャルコラボレーションHP【川崎鷹也アルバム『I believe in you』 発売記念タワーレコード購入者対象ライブ配信決定】当ライブは、下記期間内にタワーレコード各店、および、タワーレコードオンラインにて5月26日発売アルバム『I believe in you』をお買い上げ頂いた方のみ視聴が可能となります。■イベント内容日時:2021年6月17日(木)20:00~内容:無観客ライブ配信(30分予定)出演:川崎鷹也※本イベントは期日内にご応募頂いたお客様のみ閲覧いただけます。フリー観覧はございません。※アーカイブ視聴2021年6月24日(木)23:59まで※本イベントはパソコン、スマホ、タブレットにて閲覧可能です。下記推奨環境をご確認ください。■視聴方法下記配布期間内にタワーレコード全店・タワーレコードオンラインにて、下記対象商品をご購入頂いた方に、先着で「視聴用シリアルコード」をお渡しいたします。そちらに記載された方法にて従ってご視聴ください。詳しくは下記タワーレコード特設ページをご参照ください。【アルバムCD購入者特典情報】■川崎鷹也AL『I believe in you』先着予約・購入特典決定!!2021年5月26日発売の川崎鷹也AL『I believe in you』を対象店舗にてご予約・ご購入の方に先着でメッセージ入りオリジナル特典をプレゼント!(本人直筆文字による「魔法の絨毯」の歌詞の言葉とサインを印刷)〔対象店/特典内容〕◆タワーレコード全国各店 / タワーレコード オンライン→ポストカード (Type A)◆HMV全国各店 / HMV&BOOKS online→ポストカード (Type B)◆Amazon.co.jp→ポストカード (Type C)◆楽天ブックス→ポストカード (Type D)◆ビクターオンラインストア→ポストカード (Type E)※Amazon.co.jpでは特典付き商品のカートがアップされます。特典をご要望のお客様は特典付き商品をお買い求め下さい。※特典の絵柄は後日発表いたします。※特典には数に限りがございます。お早めにご予約下さい。※特典がなくなり次第キャンペーンは終了とさせて頂きます。※特典の内容・デザインは予告なく変更する場合がございます。※特典の絵柄・メッセージは対象店によって異なります。【リリース情報】『I believe in you』5月26日(水)発売AL「I believe in you」価格:2,500円(税込)収録曲1. Luv Letter2. ベルが鳴る前に3. 魔法の絨毯4. 幸せあれ5. きのこハンバーグ6. 君の為のキミノウタ7. 拝啓、ひまわり8. 大切な人9. I believe in you
2021年05月03日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第33回は、2020年アジアのベスト・バー50の第1位に輝いた〈Jigger & Pony〉をご紹介。せっかく受賞するも、新型コロナウイルスの影響で長期間、休業を余儀なくされていたバーが、昨秋、ようやく営業を再開しました。約1年前の2020年5月、「アジアのベスト・バー50」が発表されました。栄えある第1位に輝いたのが、シンガポールのTanjong Pagar地区にある〈Jigger & Pony〉。本来なら、その受賞を「盛大に祝いたい!」ところですが、2020年4月から6月の2か月間、シンガポールはCircuit Breaker(ロックダウンの一歩手前。通称CB)の真っ最中。当然、受賞のタイミングではお祭り騒ぎなどできるわけもなく。CBが明けた6月後半からも、飲食店での店内飲食は再開されるも、人が密集するリスクが高いバーやカラオケ、クラブ等は除外されました。〈Jigger & Pony〉へは、いったいいつになったら行けるの!?国中のファンのヤキモキが爆発する寸前(たくさんの問い合わせがあったそう)の2020年9月、待望の営業再開を果たしました。電話予約から垣間見えるおもてなしレベルの高さアジアで1番に選ばれたバーに、うかがってみたい。そう、常々思いながらも、子を夫に託してお酒を飲みに行くことに罪悪感があり、なかなかタイミングを見つけられずにいました。いっそのこと、子も帯同させてみようか。そう思い立ち、幼児連れの入店可否について、電話で尋ねてみることに。この電話から、〈Jigger & Pony〉のおもてなしレベルの高さは垣間見えました。「2歳のお子さん? 水曜日の午後4時頃をご希望なんですね? 平日の早い時間はお客さまがそう多くないので、喜んでお迎えします! お子さんが寛げるお席をご用意したいので、お手数ですが専用サイトから予約をしていらしていただけますか?」とてもありがたいお返事をいただき、さっそく、予約サイトから子どもがいる旨を記し、予約を済ませ、いざ当日。子を抱き、ドキドキしながら入り口の階段下から受付を見上げると、「ミス・アヤコとエンジェルね??ウェルカム」と温かく迎え入れられ、ほかのお客さまの視線が届きにくい奥のテーブル席へとご案内いただけました(大感謝)。おいしいカクテルはあっという間に完飲!お席で渡されたのは、雑誌…と思いきや、メニュー。カクテルのラインナップが写真つきで紹介されているだけでなく、お店のこと、スタッフのことなどについても書かれていて、読むだけでワクワク感が高まります。メニューのトップは、泡セクション。ウォッカソーダやジン・トニックが紹介されており、さらにスタッフがハイボールを飲んでいるスナップ写真も掲載。彼らのあまりの楽しそうな姿に、ハイボール…と頼みかけるも、今回は「Jigger & Pony classics」と呼ばれるお店のシグネチャーカクテルの中から、Yuzu Whiskey SourとJourney of the Westの2種をオーダー。前者はバーボンに柚子マーマレードや卵白を合わせたカクテル。柚子の甘く清涼感のある風味と、上に配されたローズマリーの少しパンチのある香りがほどよくマッチ。後者は同じくバーボンベースのカクテルで、焙じ茶やフレンチオークの木片の香りづけがなんともオリエンタル。アルコール度数も高めですし、カクテルはゴクゴク飲むものではないとは思いつつ、おいしくて、あっという間に完飲。スタッフが絶妙な間合いで声をかけてくださり、お店やお酒のことを教えてもらえます。その距離感が心地よく、緊張がほぐれていくなかで、この癒し感こそ、〈Jigger & Pony〉が1位に選ばれた理由なのかもしれない、と気づきました。「そうですね、ひとえにスタッフの力によるものだと思っています。寛げる環境づくりはもちろん、お客さまとハピネスを共有し、友人にも似た親しい関係性を築き上げてきましたから。スタッフの技術向上も絶やしません」(Jigger & Ponyプリンシパル・バーテンダー、ジョバンニ・グラジアデイ)スタッフは、国籍や年齢、経歴にとらわれずに採用しているのだそう。「バックグラウンドが違うことで、各スタッフから常に新しい情報がもたらされ、学びにつながります。コスモポリタン・シティともいうべきシンガポールにおいては、スタッフの多様性が功を奏すことも多いんです」(ジョバンニ)なるほど、海外のバーに来た、というアウェイ感がないのは、スタッフ構成にも秘密があるのかもしれません。自慢のバーテンダーが作るボトルカクテル・シリーズ「PONY」が登場。コロナ禍でバー全店が休業を余儀なくされていたころ、同店は、ステイホームの人に向け、カクテルのデリバリーサービスを行っていました。これにより新たに生まれたのが、店が誇る自慢のバーテンダーが作るボトルカクテル・シリーズ「PONY」。現在は全7種あり、個人的推しは、SAKURA MARTINI。ふわりと桜の香りが鼻腔をくすぐるも、味はジン・ベースでドライ。冷凍し、キンキンに冷やしていただくのがおすすめです。桜の花びらが入っていて可愛らしいルックスなので、お土産にも重宝しそう。このボトルカクテルは、今後、海外への配送が予定されており、シンガポールに行かずとも〈Jigger & Pony〉が味わえる日がくるようです。さて、そろそろ5月。2021年度アジアのベスト・バー50が発表される時期を迎えます。コロナ禍にめげず、攻めの姿勢を見せてきたJigger & Ponyですが、2年連続1位となるでしょうか。〈Jigger & Pony(ジガー・アンド・ポニー)〉住所:165 Tanjong Pagar Road, Amara Singapore内, Singapore 088539アクセス:MRT・East West Line(緑)「Tanjong Pagar」駅より徒歩約4分URL:
2021年04月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第32回は、ホーカーセンターに増えつつある、エスプレッソが飲める屋台について。こだわりの豆を使った本格コーヒーを、屋台価格(安価!)で提供しています。こんにちは。日本は冬が本格化し、寒さが厳しくなってきたころでしょうか。こちらは、もうそろそろ雨季が明けそうです。曇っていて涼しいという、1年のなかでもっとも外出しやすい時期ですし、コロナの感染も落ち着いているので、ちょっと、街を散策してきました。行った先は、ホーカーセンター(屋台が集まっている建物)。目的は食事ではなく、コーヒーです。本連載の第15回でシンガポールのコーヒー事情についてお伝えしましたが、シンガポールには、コピという独自のコーヒー文化があります。苦味の強いロブスタ種の豆に砂糖やバターをまとわせて焙煎し、コンデンスミルクやエバミルクとともにいただくコピは、長らく愛されてきたシンガポールを代表する飲み物の1つ。ホーカーセンターに行けば、少なくとも1軒はコピを提供する屋台があるほど、馴染みの存在です。が、今回ご紹介したいのは、エスプレッソ・コーヒーを提供する屋台。2017年、エスプレッソマシーンを設置した屋台「Kopi More」が登場したのを皮切りに、エスプレッソやラテを提供する屋台がだんだんと増えてきています。何がうれしいって、こだわりの焙煎豆を使った本格派でありながら、お財布に優しいプライスであること。というのも、ホーカーセンターはそのコンセプトが「Affordable Price(適正価格)」。よって、コーヒー屋台でいただけるエスプレッソは、おおむね2〜3ドル台(約160〜240円)なんです。本格コーヒー屋台のパイオニアであるKopi Moreは現在改装中につき、ここ1〜2か月以内にオープンしたばかりの新しい屋台をピックアップ。1.〈MAD ROASTER〉まずご紹介するのは、若き女性店主、マデリン・チャンが2020年11月にオープンした〈MAD ROASTER〉。マデリンの本業は、弁護士。法律事務所に勤めていた際、ミャンマーのロヒンギャ難民の存在を知り、法の力を本当に必要としているのはこういう人たちなのではないかと考え、隣国のタイへ渡り、難民支援に携わるように。しかし直接的な支援を行うなかで、長期的ビジョンで彼らを救うには、彼らに安定した収入を与えることが最優先だと考えを新たにします。そこで一過性の流行でなく、消費者が繰り返し求めるものって何だろう、と思案した結果、ビジネス街でのコーヒーだ! と思い当たったのだそう。こうして再びシンガポールへ戻り、屋台スペースを借り、コーヒー屋台をスタート。店のロゴシールを難民たちに作ってもらうことで、彼らに定期収入を発生させています。事業のほぼ全てを一人で切り盛りしているため、メニューは多く設定せず、シンプル。毎朝1種類焼くというバターたっぷりのブリオッシュは、フルーティな味わいのコーヒーの最高のお供!ビジネス街のど真ん中に位置するホーカーセンターとあって、至福の一杯を味わうオフィスワーカーで早朝から賑わっています。〈MAD ROASTER〉住所:7 Maxwell Road, Amoy Street Food Centre #02-107, Singapore 069111アクセス:MRT・East West Line(緑)「Tanjong Pagar」駅より徒歩約4分、またはMRT・Downtown Line(青)「Telok Ayer」駅より徒歩約5分2.〈Generation Coffee〉続いてご紹介するのは〈Generation Coffee〉。「Ahboy Beverages」という名でコールドブリューを販売していたブランドが、〈Generation Coffee〉へとリブランディングし、2020年12月、実店舗をオープン。リブランドにつながったのは、トラディショナルなコーヒー(コピ)と、スペシャルティ・コーヒーとの間にあるギャップを埋める架け橋になりたいという店主の想い。そこで彼が世界中からセレクトし、自家焙煎した豆を使ったエスプレッソやロングブラックのほか、ロブスタ種とアラビカ種の豆をブレンドし、エスプレッソマシーンで抽出するコピや、ベビーチーノもラインナップさせ、シニアからキッズまで、3世代でコーヒーカップを囲める場を作ったのです。開店から1か月。意外にもシニア層に受けているそうで、「飲んだ後に親指を立てて笑顔を見せてくれたおじいさんも」とのこと。店主はとってもフレンドリーなので、「ラテにするならどの豆がいい?」など、迷ったらなんでも質問してみてください。〈Generation Coffee(ジェネレーション・コーヒー)〉住所:Blk665 Buffalo Road, Tekka Centre #01-321, Singapore 210665アクセス:MRT・North East Line(紫)またはMRT・Downtown Line(青)「Little India」駅より徒歩約1分ちなみに、2020年12月、シンガポールのホーカー文化はユネスコ無形文化遺産に登録されました。スペシャルティ・コーヒーが飲める屋台のように、今後ますますバラエティに富んだ屋台が増えていくのではないかと、楽しみでなりません。
2021年01月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第31回は、シンガポールでブームになりつつある、ドーナツ。外資大手のチェーン店が多かったところに、いま、ローカルショップが急増中。シンガポールらしいユニークなフレーバーもあります。こんにちは。シンガポールのコロナ陽性はもっぱら海外からの入国者、市中感染は、ここ数か月、ほぼゼロを保っています。とはいえ、外出時のマスク未装着の罰則規定や、集まりにおける人数制限は継続中。規制のもと暮らす生活は現実なのですが、どことなく非現実の世界にいるような気も。そんなちょっとフワフワとした気持ちのまま、2020年の終わりを迎えています。今年、コロナ以外に何があったっけ…?と振り返ってみると、そうそう、いま、シンガポールでじわじわと人気が出てきているスイーツがあるのを思い出しました。ドーナツです。と、いっても、もともとファンの多いスイーツではありました。ただ、これまではチェーン展開する「ダンキン・ドーナツ」や「クリスピー・クリーム」などの大手外資や、2018年に上陸した日本の人気店「ハリッツ・ドーナツ」など、海外のメジャーブランドばかりだったところに、ローカルブランドが急増し、注目されているんです。実店舗を持つオフライン店ばかりでなく、自宅を拠点にデリバリーを専門にするオンライン店も。パンダンリーフなどシンガポール独自フレーバーを主役にする個性派もあり、ローカル・ドーナツ事情がユニークなので、お薦めをピックアップしてみました。1.〈City Donut〉まずご紹介するのは、2020年9月にオープンした〈City Donut〉。オフィス街という立地ゆえ、昼ころに訪れると、ランチ帰りのビジネスマンが列をなしています。大箱で大量購入する人を見かけることもしばしば。人気を呼んでいるポイントは、オンデ・オンデ(パンダンリーフを使った餅粉で黒糖を包み、ココナッツフレークをまぶした伝統菓子)やコピ(ロブスタ種をベースにしたシンガポールのオリジナルコーヒー)など、シンガポールらしいフレーバーをラインナップする独自性。どれも甘すぎず、生地がふんわりと軽いので、2個はペロッといけてしまう罪なドーナツです。〈City Donut(シティ・ドーナツ)〉住所:2 McCallum Street, Singapore 069043アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Telok Ayer」駅より徒歩約4分2.〈KORIO〉続いて2020年1月にオープンした〈KORIO〉。とろとろのグリルチーズを挟んだサンドウィッチと、ブルックリンスタイルのドーナツの二枚看板で展開するお店です。こちらのドーナツの特徴は、ブリオッシュ生地。ぜひ、上につぶつぶのライスパールが乗っているキャラメル・ビスケットやダークチョコレートを選んでみてください。バター香る重量感のある生地と、サクサクとしたパールの食感がおもしろい組み合わせとなっています。〈KORIO〉住所:135 Amoy Street, Far East Square #01-03, Singapore 049964アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Telok Ayer」駅より徒歩約1分3.〈The Fat Kid Bakery〉紫や黄色など、かわいい色のクリームが顔をのぞかせるボンボリーニは、〈The Fat Kid Bakery〉のもの。イーストの代わりにサワドゥを用いたボンボリーニは、持つだけで潰れてしまうのではと不安になるほど、ほわんほわん。たっぷり詰まったクリームは、柑橘類やベリー系なら果実の酸味がきちんといかされているし、アールグレイなら紅茶の渋みを感じることができるなど、見た目の可愛らしさと、お味の大人さとの間に、いい意味でギャップがあります。ホームベーカーとして自宅を工房にしており、数を多く作れないため、予約は半月先までいっぱいだそう。InstagramのDMから早めに注文を。実は、上記3軒以外にも、ドーナツ評価がとても高い新店があります。2020年10月にオープンしたカフェ〈Simple Cafe簡單〉のボンボリーニが素晴らしい! と、さる人から情報が。が、市内からのアクセスが良くなく、訪れるタイミングを得られぬまま、今に至ってしまいました。どうやら最近、デリバリーを始めたそうなので、近々、ドーナツをデリバリーしてみようと思います。2021年もしばらくドーナツブームは続きそう。なので、〈Simple Cafe簡單〉のレポート含め、後日、ドーナツpart2をご紹介させてください。
2020年12月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第30回は、シンガポールでのステイケーション。ここ5年ほどでステイケーション利用者はとても増えていました。さらに今年はコロナ禍による渡航禁止で、ますます人気。ということで、セントーサ島の隠れ家ホテルへ行ってきました。日本でも昨今、耳にするようになった「ステイケーション」。この言葉が初めて登場したのは、1944年7月に発行されたアメリカの新聞「Cincinnati Enquirer」にて、と言われています(The Merriam-Websterより)。シンガポールでステイケーションを楽しむ人が現れはじめたのは、2008年ころだそう。リーマンショックによるダメージで、リフレッシュ旅をしたくともあまり予算をかけられなくなってしまった…ということで、海外に行くより低予算でありつつ満足感も大いに得られる国内ラグジュアリーホテルでのステイをする人が増えた、という流れ。年々、ステイケーション利用者は増え、2014年から2015年にかけては前年比80%増に(Hotels.comより)。またGoogleによれば2016年には10人中4人が旅行関連の検索をするなかで、ステイケーションについてもググっていたと発表されています。新型コロナウイルスによる出入国制限下にある現在、海外渡航できない市民にとってステイケーションは大事な存在であるのはもちろん、観光利用が見込めないホテル側はゲスト獲得に向けてお得なプロモーションを展開するなど、ますます活況。またこの12月には、シンガポール国籍の成人であればステイケーション利用時に100ドル分の電子ツアリズム・バウチャーを受け取ることが可能と、政府の援助も行われている状況です。気分転換を目的に、ステイケーションへ我が家は外国人なので同バウチャーの恩恵にはあずかれませんが、3月からず〜〜〜〜っと在宅勤務を続ける夫と、気分転換を目的に、ステイケーションへ行ってまいりました。訪れたのは、セントーサ島にある小さなリゾートホテル〈The Barracks Hotel Sentosa〉。駐留英国軍の砲兵隊前哨基地として兵士が暮らした建物を修復したホテルで、低層、かつこじんまりとしているので、宿泊施設というより邸宅のよう。部屋数は少なく、落ち着いた雰囲気です。重厚感のあるレザーソファや、セピア調の雑貨が配されたお部屋にいると、古き時代へとタイムスリップしたかのように感じられ、とても非日常的。自宅から車でわずか20分で到着したとは思えないほど、「旅!」感にあふれた場所でした。アメニティもホテルの世界観にぴったりあっていて、〈ATKINSONS〉のビッグ・バッド・シダーのバスアイテムを使うと、部屋中が深い森を感じさせる香りに包まれて最高感染予防のため国が定めたルールがあり、1つの場の利用人数の上限が定められており(ホテルのキャパシティによる)、予約しなければ利用できない施設があるなど、通常とは違う不便さは多少あったとしても、部屋から直結のプールサイドで陽を浴びたり、イブニングカクテル・タイムにビールやスパークリングをいただいたりと、家とは違う安らぎを実感した次第です。2泊3日でばっちりリフレッシュできました。今回はホテルでじっくりゆっくり過ごすことをメインにしましたが、セントーサ島にはビーチや「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」、巨大水族館「S.E.A. Aquarium」もあるので、次回は周辺施設で遊び尽くすステイケーションを実行したいと思います。シンガポール国内でも十分に楽しめるな、と思いつつ、1日でも早く、海外渡航ができるようになって欲しいとも思ってしまいます。世界を騒がせるコロナの勢いが、早くおさまるよう、願ってやみません。〈The Barracks Hotel Sentosa(ザ・バラックス・ホテル・セントーサ)〉Sentosa Express(水色)「Imbiah」駅から徒歩約5分2 Gunner Lane, Palawan Ridge, Sentosa Island, Singapore 099567
2020年11月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第29回は、ニューオープンのスイーツカフェ。席はもちろん、ケーキすらも完全事前予約制というユニークなスタイルです。常にできたてスイーツがいただけるので、フレッシュな香りや味わいが楽しめます。こんにちは。日本は秋が深まってきたころでしょうか。こちらは雨季にさしかかりつつあり、暑さやわらぎ、お出かけがしやすくなってきました。新型コロナウイルスによる外出制限措置は続いていますが、マスク着用や、建物への入館・お店への入店時のID登録、集会の人数制限さえ遵守すれば、さほど気負うことなく出かけられています(そろそろ段階別緩和政策の第三段階に入るのではとの噂※2020年10月12日現在)。7月末にオープンした新しいスイーツカフェ〈Kki Sweets〉へというわけで、先日、7月末にオープンした新しいスイーツカフェ〈Kki Sweets〉を訪れました。店名は日本語のように「ケーキ」と読みます。というのも、オーナー夫妻のケネス・シーさんとデルフィン・リウさんが作るケーキは、日本の「イデミスギノ」や「サダハルアオキ」にインスパイアされているんです。口当たりなめらかで、層をなし、複雑な味わいを見せるムースに、特に感銘を受けたそう。このお店のユニークな点は、カフェでありながら、完全予約制であるということ。しかも席だけでなく、ケーキも予約時にオーダーします。選択しやすいよう、ケーキのビジュアルがウェブサイトに載っているのかというとそんなこともなく、ウェブサイトのメニューページで見られるのは、ケーキ名・主要素材・色のみ。たとえば「ARATA」という名前の「チーズ・マンゴー・バジル」を使ったケーキで、黄色・オレンジ・緑らしい、という具合。想像が膨らみ、わくわく感が高まります。事前予約を済ませ、いざ、お店へ。看板がなく、お店の前をうろうろ。よ〜〜く見たら、ガラス窓にさりげなく店名が書かれていました(ホッ)。ちなみに店名の右にあるQRコードこそ、冒頭に書いた入店時のID登録用のもの。サイトにアクセスし、ID番号を記載し、チェックイン登録をしてから入店を。店内にケーキを飾るショーケースはなく、ゲストが着席してから1つずつ仕上げます。「ショーケースに飾っておくためには、形状や風味が長時間維持できる素材しか使えないんです。トゥイルのような薄いウェハースを使おうものなら、すぐ柔らかくなってしまうし。デリケートな素材も使用したく、できたてが提供できるスタイルをとっています」とケネスさん。今回オーダーしたARATAは、マンゴーの果実とムースを、バジル入りの生地で包み、上にチーズムースを配したものでした。マンゴーの甘みとチーズのまったりとした感じが絡み合いつつ、バジルの爽やかさが印象的。上に乗っている小さなキューブは何かの果実かと思いきや、なんとオリーブオイルを固めたもの。風味のアクセントになっていました。この作り置きを用意しないスタイルは、廃棄物の軽減にもつながるのだそう。「ショーケースを置く場合、中にたくさん並べておくほうが見栄えがいい。でも、全部売れればいいけれど、売れ残ってしまったら捨てるしかありませんから」とケネスさん。なるほど、サステナブルでもあるわけです。ちなみにふと耳をBGMに傾けてみたら、かかっていたのは日本の音楽。デルフィンさんにお尋ねしたところ、「日本を訪れたとき、ラーメン店に入ったら、レゲエがかかってたんです。店主の好みだったとか。そのときに、『なるほど、別にの店だかららしくなくてはならないってことはないんだな』と気づいたので、この店にも、自分たちの好きなものをそろえました」とのこと。ケネスさんとデルフィンさんの「好き」とこだわりが集まったお店。予約は時間帯を選ばなければ比較的取りやすいものの、コロナ禍による制限で席数が少なめゆえ、お茶の時間帯は争奪戦。早めの予約がおすすめです。〈Kki Sweets(ケーキ・スウィーツ)〉MRT・Circle Line(黄)「Esplanade」駅、またはMRT・East West Line・North South Line「City Hall」駅からそれぞれ徒歩約4分3 Seah Street, #01-01, Singapore 188379www.kki-sweets.com
2020年10月27日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第28回ははシンガポールの歴史概要と、建国記念日をどんな風にお祝いするのかについてご紹介します。国民にとってとても大切な日、8月9日こんにちは。早いもので、もう夏も終盤ですね。シンガポールは多少の温度変化はあるものの、基本、常夏ゆえ、季節の変化を感じづらいのですが、この国にも1年のなかで「この時期がきたな」と感じる節目の日があります。それは8月9日の建国記念日。アジアのハブ的ポジションを確立したシンガポールですが、まだ建国55年。1965年に独立を果たすまで、さまざまな国家の統治下に置かれてきました。よって国民にとって8月9日はとても大切な日であり、この日が近づくと、学校ではシンガポールの歴史物語を学びます(我が子・1歳児も保育園でお話を聞いたそう)。というわけで、今回はシンガポールの歴史概要と、建国記念日をどんな風にお祝いするのかについてご紹介を。今こそ知りたい、建国55年のシンガポールの歴史シンガポールが歴史上に初めて登場するのは、3世紀のこと。中国の文献に記載された「Pu-Luo-Chung(半島の先端にある島)」がシンガポールに該当すると考えられています。その後、1200年代には「テマセク(海の街)」と呼ばれるように。このテマセクを、狩りを楽しんでいたシュリーヴィジャヤ王国の王子、サン・ニラ・ウタマが見つけます。そこで目にしたのは、たてがみを持った黄色い動物。これを、幸運をもたらす動物とされるライオンだと思った王子は、この島をサンスクリット語で「ライオンの街」を意味する「シンガプーラ」と名づけたのだそう(実際には、シンガポールに生息したのはマレートラだったようですが)。シンガプーラは海洋航路の重要な拠点となり、交易の場として急速に発展してゆきます。そして時は過ぎ、近代に。イギリス・東インド会社のトーマス・スタンフォード・ラッフルズ卿が、マラッカ海峡付近を覇権におさめていたオランダからの侵攻を食い止めるためにも、シンガプーラが非常に重要だと考え、1819年1月29日、当地に上陸。名を英国風の「シンガポール」へと改め、商館を建設するなど、一気に都市化を進めました。このころに中国やインド、マレー半島からの移住者が増えたことが、現在の多民族国家形成のはじまりです。その後、世界大戦が開戦し、シンガポールの地理的優位点に目をつけたのが、日本。マレー半島とシンガポールをつなぐ橋が壊される前に急いで上陸する必要があった日本軍は、銀輪部隊と呼ばれた自転車部隊でひたすら南下(この様子はシンガポール国立博物館の写真が展示されています)。島南部の海からの攻撃を予想していた英国軍は意表をつかれて大打撃を受け、1942年2月15日、日本に降伏。「昭南島」と改名されました。終戦後、シンガポールは再び英国軍の管轄下に移され、英国王領植民地に。しかし次第に独立運動が高まり、1959年に自治領となり、初の総選挙を開催。後に建国の父と呼ばれることとなるリー・クアンユーが初代首相に就任しました。マラヤ連邦らとともにマレーシア連邦を結成しますが、マレー人優遇政策をはかるマレーシア中央政府と、マレー人と華人の平等政策を進めたいリー・クアンユーとの間で軋轢が生じはじめ、1965年8月9日、シンガポールは独立を果たすこととなったのです。とはいえ、東京23区程度の大きさの島で、天然資源がまったくない。国としてどう自立するか、となったとき、リー・クアンユーが考えたのが、国際空港を建設して貨物を常時受け付けるようにする、あるいは規制をできるだけなくして税金を安くするなどし、外国企業を誘致すること。さらに金融にも力を入れ、たった半世紀にして現在の姿となりました。シンガポールに暮らすうえで大事なことだと感じていること毎年、8月9日は祝日です。7月ころから、シンガポール人家庭には国旗が掲揚されはじめ、街中は早くもお祭りモード。こんな風に国旗を並べることでアート作品のようになっているところも(写真上はSelegie Road沿いのHDB。冒頭の国旗で「55」を形づくっている写真はMRT「Braddel」駅すぐのHDB)。当日にはセレモニーが行われます。盛りだくさんのプログラム構成で、巨大国旗がヘリコプター3機で空に掲げられたり、戦闘機が宙を駆け抜けたり、戦闘車の隊列が通過したり、パラシュート部隊が空から舞い降りたり……締めは大きな花火と、なかなかに華やか。街には国旗の赤と白にちなんだ赤白ルックをまとった人が溢れます。今年は新型コロナウイルスの感染拡大予防のため、人が集中せぬよう、複数箇所でプログラムを楽しむことができ、例年以上に、「ああ、今日は建国記念日なんだな」と、身近に感じられました。多民族国家の土壌に、外国企業を誘致したことで、シンガポールはますます多様性を増しました。外国人であるわたしたちに、シンガポール人はとてもフレンドリーに接してくれます。ですが、大戦時、日本軍はこの地に攻め込み、日中戦争の関係から華人の反乱を予防するべく、虐殺を行ったことも事実。「穏やかで、華やかで、暮らしやすい国だなあ〜」と、ただ、のほほんと過ごすのではなく、過去から目を背けず、平和な世の中のために、未来のためにできることは何かな、と、8月9日に思い巡らせてみることも、シンガポールに暮らすうえで大事なことだな、と感じています。
2020年09月01日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第27回は、セントーサ島にできたインタラクティブランドアートをご紹介。光や音、プロジェクションマッピング、霧などを駆使した体感型アートは、一見、派手なようでいて、何度も訪れたくなる心地よさ満載。新・癒しスポットです。こんにちは。毎月のように新型コロナウイルスの話からの導入となりますが、今月も、また。こちらは6月中旬からレストランでの店内飲食が可能となったり、物販ショップが再開したりしています。外国人労働者を除くと、日に数人程度だった市中感染者が10人前後へ増えてはいるものの、ほとんどが無症状・軽症者。なので、7月初旬から動物園や水族館など、人が多く集まるスポットも再開しはじめました。今回ご紹介するのは、再開が待たれる「Magical Shores」。2020年1月にセントーサ島・シロソビーチに誕生した常設型インタラクティブランドアートで、400メートルものビーチを舞台に、光や音、霧で魅せるアーティスティックな体感型アートです。本作のユニークなポイントは、ビーチに設置されたセンサーが、来場者の動きが活発なのか、ゆったりしているのかといった活動状況や、ビーチ周辺の天候や気温などをビッグデータとして蓄積し、そのデータをもとに、その瞬間に最適なライティングやプロジェクションマッピング、音楽の演出を行うところ。こういった先端技術が導入されている点もすごいのですが、今回ここにフォーカスしたいと思った1番の理由は、「Magical Shores」には「何度でも訪れたくなる圧倒的な心地よさ」があるから。ローカルにも楽しんでもらいたいという思いから生まれた企画ここで、ちょっと話が逸れます。セントーサ島というと、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールのような遊興施設やリゾートホテルがあり、わかりやすく表現するならば東京・お台場のようなイメージ。穏やかさより、心浮き立つ賑わいに満ちていて、観光客に人気が高く、実はローカルが足繁く通う場所ではありません。しかしセントーサ島とは「国民の保養地」の位置づけで開発が進められ、当初は癒しの場でした。そこで「かつてのセントーサ島のように、ローカルにも楽しんでもらえるものはないか」と考えられ、生まれたのが、この「Magical Shores」。リラックスムードが漂っているのには、企画の背景にこういった意図があるからなのです。癒しのポイントは、コンセプトに隠されています。それは、自然。海が近く、山もあるセントーサ島は、実は自然に恵まれた場所であることから、「Magical Shores」のテーマに「自然」を絡めたいと、企画を考えたクリエイターの引地耕太さんは思ったのだそう(本展、企画・制作は〈株式会社ワントゥーテン〉、〈株式会社ライティングプランナーズアソシエーツ(LPA)〉の2社がコラボレートし、日本人チームで行われました)。「ただ、自然と人間が、この先、どのような関係を築くべきなのかと思考をめぐらせたとき、人間中心でもいけないし、単なる自然回帰も違うと感じました。そこで思い至ったのが、自然との共生。自然と人間を分けて考えず、調和させ、共生することこそ、これからの両者のあり方だと思ったんです」(引地さん)さらに、ランドアートというスタイルを最初に構想した彫刻家・ノグチイサムの「未来の彫刻は地球そのものに刻み込まれる」という言葉にも感銘を受けたといいます。「ランドアートとは、自然に刻み込む作品のこと。目指したい『自然との共生』の方向性と合致するな、と」(引地さん)こうして、シロソビーチという自然そのものをキャンバスに、センサーによって取り込んだビーチ周辺の人間の活動状況や天候データを含む生態系の姿を、ライティング等のデジタル技術によって表現する、今回のインタラクティブランドアートが生まれるに至りました。ちなみにこの空の演出には、船の明かりがまじる様子が表現されているのがおもしろい。というのも、シンガポールは漢字1文字で表すと「星」。これは商業のハブだったシンガポールの周辺海上には常に船が停泊し、夜間、船の明かりが星のように見えたことによるそう。船の明かりという人間の営みを内包するシンガポールの空の様子が描かれています。裸足での鑑賞がおすすめ!?陽が暮れる午後7時半、「Magical Shores」はいつの間にかはじまっています。ふと周りを見ると、心地よい音楽に身を委ね、きらめくライティングを静かに眺めるカップルもいれば、自分の動きに合わせて形を変えるプロジェクションマッピングの存在に気がつき、光を夢中で追いかける子どもたちも。来場者それぞれが、思い思いに本作に没入する様子が見てとれます。より深い没入感を味わうには、裸足での鑑賞がおすすめ。ビーチの砂のやわらかな感触が肌に伝わって、自分が作品に溶け込んだように感じられるはずです。かくいうわたし自身、光と音のシャワーを浴びて、とてもリフレッシュできました。無料で楽しめることにも感激です。疲れたときこそ、セントーサ島に行きたいな…なんだか悔しいくらい、企画意図にそった感想と抱いてしまうんですが、そう思わせる魅力が、「Magical Shores」にはありますよ。「Magical Shores(マジカル・ショア)」住所:Siloso Beach Walk, Sentosa, Singapore時間:19:30〜22:30(無休)料金:無料アクセス:Sentosa Express「Beach Station」駅から徒歩約8分URL:www.sentosa.com.sg/
2020年07月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。今回のテーマはローカルスイーツ。中華系ルーツが多いシンガポールには、餅菓子や亀ゼリーなど、中華系伝統菓子がたくさん。現地で食べるもよし、お土産にするもよし(日持ちはあまりしませんが…)な、ローカルスイーツ4選です。まだまだ予断を許さぬ様相の新型コロナウイルス。シンガポールでは2020年4月7日から「サーキットブレーカー」という名のマイルドなロックダウンとなっていました(サーキットブレーカーの内容は第25回参照)。5月初旬に解かれると設定されていたのが1か月間延長され(いよいよ5月、というタイミングで発表され、いたしかたないと理解しつつ絶望)、6月初旬から、ようやく3段階の段階別解除がはじまっています。解除第1段階ではエッセンシャル・サービスと呼ばれる限られた企業のみオフィス出勤が可能となったほか、学校・保育園が再開。そして6月18日(木)23時59分からは解除第2段階を迎え、ついにほぼすべての店舗がオープン、レストランでの店内飲食が許可されることに。といっても、映画館や美術館、ナイトクラブなど人が多く集まる大型施設や、人との距離感が密になるバーなどは再開できず、飲食店も利用は1グループ5名以下に限られます。屋外でのマスク着用や、人との距離を1m以上あけるSocial Distanceの原則は継続され、罰則対象となるようです(2020年6月17日時点)。飲食店を応援する意味でも、さっそくレストランへ行きたい気持ちは山々ですが、2か月以上もの間、引きこもり生活をしていた身に、いきなりの外食は心理的ハードルが高く感じられてしまっています。そこでまずはお出かけリハビリのために、大好きなおやつの店に行ってみることに。シンガポールを旅する人にもおすすめしたい、ローカルスイーツ店です。1.伝統菓子・紅龜粿の有名店〈Ji Xiang Ang Ku Kueh〉まずご紹介するのは、伝統菓子・紅龜粿(アン・クー・クエ)。亀の甲羅を模した中国発祥の餅菓子で、シンガポールの紅龜粿にはもち米粉とココナッツミルクが用いられ、しっかりした食感とふんわりとした甘みが特徴。旧正月や結婚式、赤ちゃんの生後1か月記念などの祝い菓子でもあります。この紅龜粿の有名店が1985年創業の「Ji Xiang Ang Ku Kueh」。常に5〜6人が列をなす人気の秘密は、徹底した手作業にあり。餡詰めや成形の工程を手で行うことで餅の厚みが均一に保て、なめらかでとろけるような舌触りになるのだそう。フレーバーは6〜7種あり、ピーナッツやスイートビーンなどの定番のほか、ドリアンなど季節ものも。わたしはいつも迷って、結局、全種類持ち帰っています。1個0.9SGD〜(約72円〜)と、大人買いしてもお財布に優しいプライスです。〈Ji Xiang Ang Ku Kueh(ジー・シャン・アン・クー・クエ)〉アクセス:MRT・East Wet Line(緑)またはNorth East Line(紫)「Outram Park」駅から徒歩約3分Block1 #01-33 Everton Park, Singapore 0810012.個人的に一番のパンダンシフォンケーキ!〈Bengawan Solo〉続いてはパンダンケーキ。この鮮やかな緑色の正体は、パンダンリーフによるもの。東南アジア一帯でお菓子や料理に使用される植物で、独特な甘い香りを持つことから東洋のバニラと呼ばれます。パンダンリーフを使ったパンやお菓子は、街のいたるところで見つかりますが、個人的には〈Bengawan Solo〉のパンダンシフォンケーキがいちばん!!〈Bengawan Solo〉は、1970年代、自宅のキッチンで細々とお菓子づくりをはじめました。国内40店舗以上となったいまでも、保存料等を一切使用せず、創業当時の製法を守っているのだそう。丁寧に作られた同店のパンダンシフォンは、パッケージを開封した瞬間に鼻腔をくすぐるほど、豊かなパンダンリーフの香り。ほどよい甘さと、空気かと思うほどの軽い食感です。〈Bengawan Solo(ベンガワン・ソロ)〉アクセス:MRT・North South Line(赤)「Orchard」駅または「Somerset」駅から徒歩約3分391A Orchard Road, #B207-2-2 Takashimaya(Ngee Ann City), Singapore 238873 ※Changi Airportのターミナル1・3、空港隣接のショッピングモール〈Jewel Changi Airport〉など、国内に複数店舗あり3.ローカルの友人に教わった〈Beancurd City〉中国や台湾、マレーシアなどで食べられる豆花は、シンガポールでも親しまれています。豆乳プリンのようなもので、台湾では小豆などをトッピングするのに対し、シンガポールでは蜜をかけるだけのシンプルなスタイル。〈老伴豆花〉を筆頭に名だたる豆花屋はいろいろあるのですが、わたしはローカルの友人に教わった〈Beancurd City〉に通っています。店主が10年以上かけて改良を続けたオリジナルレシピだそうで、豆乳の味と香りがダイレクトに伝わる豆花に、さらりとした甘さのシロップをかけていただきます。すっきり食べられて、気温も湿度も高い日にぴったり。時間が経つと豆花が柔らかくなりすぎる気がするので、出来立てをいただくのがベター。〈Beancurd City(ビーンカード・シティ)〉アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Jalan Besar」駅から徒歩約2分133 Jalan Besar, Singapore 2088514.ハーブがふんだんに入ったデザート、亀ゼリー。〈Original Herbal Shop〉最後は、亀ゼリー。もともとは亀の甲羅から採取した成分を配合していたことから亀ゼリーと呼ばれています。オーガニックコスメに詳しい友人が、ハーブがふんだんに入ったデザートが食べられるよ、と教えてくれたのが〈Original Herbal Shop〉。マンゴーサゴやナッツペーストなどもありますが、代表メニューは亀ゼリー。香港から取り寄せたハーブを低温で長時間かけて抽出したエキスを用いたゼリーで、そのまま食べると、とっても苦い(食後1〜2時間、口内にチリチリとハーブ感が残るほど)。なので、お好みでシロップをかけてどうぞ。スタンプカードの裏に薬効が書かれているのですが、食べずとも見ただけで健康になれそう。常連さんが「やあ」と手を挙げただけで、着席と同時にスタッフがサッと提供する、なんて光景もしょっちゅう。街の人から愛されているお店です。〈Original Herbal Shop(オリジナル・ハーバル・ショップ)〉アクセス:MRT・North South Line(赤)「Novena」駅から徒歩約13分414 Balestier Road, Singapore 329806
2020年06月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。今回は、おうちごはんに彩りを添えるテイクアウト&デリバリーをご紹介。チキンライスや肉骨茶など、シンガポールの名物料理から個人推し店をセレクトしました。おうちごはんに彩りを添える、シンガポールのテイクアウト・デリバリーをご紹介します。新型コロナウイルスが世界中をざわつかせています。シンガポールももちろん、ウイルスと戦っています。2020年4月7日からは「サーキットブレーカー」が導入されました。ロックダウンの一歩手前というイメージで、公共交通機関は動いているし、外出が全くもって禁止というわけではないものの、不要不急の外出は不可。たとえば医療関係者や銀行員といった生活に不可欠な業務に携わる人以外、すべてのワーカーはオフィスへの出勤を禁じられて在宅勤務に。学校や保育園は、在宅学習(ZOOMを使ったオンライン学習を導入する保育園が多数。1歳児もeラーニングしています)。食料の買い出しや飲食店でのテイクアウトはOKですが、イートインはNG。親戚宅・知人宅の訪問禁止。4月23日以降は、屋外に出る際は1人が原則となり(幼児や要介護者を除く)、たとえ知り合いにばったり遭遇しても、1メートル以上離れて会釈程度にとどめます。違反が見つかると最低でも罰金300SGD(約2.4万円)、最悪の場合は禁固刑(私服警察官が巡回しているらしい)。つまり、買い出しや散歩以外の目的での外出や、外部の人間との接触は禁じられている状況です。ちなみに自宅から一歩でも外へ出るなら、マスク着用が必須(2歳以下、及びジョギング等激しい運動の場合の運動中のみ適用外)。マンションのゲート内であってもマスク未着用であれば警告がなされますし、「マスクをしていない人を見た」「あの人、Social Distanceを守っていません!」と市民が違反者を通報できる政府のウェブサイトまで存在します(2020年4月27日時点)。ちょくちょくルールが改正されるので、自分も何か違反しているのではないかと思うと外出が怖くなり、ほぼ自宅篭り生活に。こうして、日々の楽しみは食となってきました。というわけで今回は、シンガポール名物料理のなかから、おうちごはんに彩りを添えるテイクアウト・デリバリーをご紹介します。1.シンガポールの代表格・チキンライスのコスパ最強店はここ!〈Sam Leong Hainanese Chicken Rice〉シンガポールの代表格、チキンライス。観光本に必ず掲載される有名店「天天海南鶏飯」以外にも名店はたくさんあり、ローカルであれば、それぞれの個人推し店があるもの。わたしの暫定1位店は〈Sam Leong Hainanese Chicken Rice〉。ここのコストパフォーマンスの高さを超えるチキンライス屋には出会えていません。というのも、チキンの質と店主の包丁さばきがすばらしいんです。サクラチキンという、日本式の飼育方法で育てたブランド鶏を使っていて、臭みが少なく、なめらか。ごま油の香りがふわりと鼻をくすぐり、それでいてさっぱりとしたタレが肉によく絡みます。チキンライスは骨つきで提供されることが多いのですが、ここは店主が丁寧に骨を除いてくれているので食べやすいのもうれしい。ローストとスチームと2種あり、1つ選ぶならスチームがおすすめ。ブランド鶏を使っていながら、5ドル(約400円)前後(値段はサイズによる)。食べても食べても、なかなかなくならない至福を味わいたく、わが家では1/2羽サイズ(20ドル=約1,600円)が定番です。〈Sam Leong Hainanese Chicken Rice(サム・レオン・ハイナニーズ・チキンライス)〉16 Verdun Road, Singapore 207279アクセス:MRT・North East Line(紫)「Farrer Park」駅から徒歩約2分2.煮込み料理の有名店はテイクアウトにしかないメニューが。〈SONG FA〉骨つきの豚肉をスターアニスやシナモン、クローブといったスパイスとともに煮込むスープ料理、肉骨茶(バクテー)。1960年代創業の〈SONG FA〉は多数の支店を持つ、あまりにも有名な店なのですが、「やっぱりおいしいなあ」と、わたしにとっては初心に立ち返る的な存在です。白胡椒とニンニクのきいた熱々の白濁スープをまずはひと口、続いて柔らかな骨つき肉にかぶりつく……ああ、幸せ。「あのピリ辛スープに素麺を加えてにゅうめんにするのもアリだよ」と、グルメな友人からのアドバイス。店メニューに素麺はないので、にゅうめんにできるのは、テイクアウトだからこそのお楽しみ。〈SONG FA BAK KUT TEH(ソン・ファ・バクテー)〉11 New Bridge Road, Singapore 059383 ※ほか10店舗ありアクセス:MRT・North East Line(紫)「Clarke Quay」駅から徒歩約 1分3.数あるホッケンミー店のなかで私的暫定1位店!〈Geylang Lorong 29 Hokkien Mee〉ホッケンミー(福建麺)という、中国からの移民によってもたらされた麺料理があります。焼きそばの一種で、シンガポールでは黄色の玉子麺を用いるのが特徴。数あるホッケンミー店のなかで私的暫定1位店が〈Geylang Lorong 29 Hokkien Mee〉。ホッケンミーは茹でた麺にスープを吸わせながら炒めていくため、麺のでんぷん質によってとろみが出て全体にダルダルになっている店も多くあるのですが、こちらのホッケンミーは強い火力で一気に仕上げるので、食感が。たっぷり入ったエビとイカが旨味を引き立てます。出来立てが最高ですが、都心からやや離れた場所にあり、近ごろはもっぱらデリバリーオーダー。注文は食べたい時間の2〜3時間前までに。〈Geylang Lorong 29 Hokkien Mee(ゲイラン・ロロン29・ホッケンミー)〉396 East Coast Road, Singapore 428994アクセス:MRT・East West Line(緑)「Eunos」駅から徒歩約25分※タクシーが便利。市内から車で約15分4.スパイシーな麺が食べたいなら、カトン・ラクサの名店を。〈Sungei Road Laksa〉スパイシーな麺が食べたいな、という時に頼るのが〈Sungei Road Laksa〉。ラクサとは東南アジアのスープ麺のこと。ラーメンに豚骨や味噌があるように、ラクサの中にも種類があります。シンガポールのラクサといえば、ココナッツミルクや干しエビで味つけをしたカトン・ラクサ。カトン・ラクサの名店である〈Sungei Road Laksa〉は、炭火で加熱するという昔ながらの製法を守る数少ない店。いつ訪れても行列必至で、ファンを魅了しているのが、スープ。たっぷりと入ったザル貝の芳醇さが、食欲を刺激します。ちなみにラクサはスプーンですくっていただくのがシンガポール流。ツルツルとした太短い麺で、ユニークな食感です。〈Sungei Road Laksa(スンゲイ・ロード・ラクサ)〉27 Jalan Berseh, Jin Shui Kopitiam #01-100, Singapore 200027アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Jalan Besar」駅から徒歩約5分5.インド料理レストランといえばここ!〈BISMILLAH BIRYANI〉スパイシーといえば、ビリヤニも、我が家ではテイクアウト頻度の高いメニュー。シンガポーリアンには中華系、マレー系に続きインド系も多く、必然的にインド料理レストランもあちこちにあるのですが、ビリヤニなら、個人的には〈BISMILLAH BIRYANI〉一択。オーナーシェフのアリフ・サラフディンさんは、コンピューター会社に勤めていた元ビジネスマン。シンガポール中のビリヤニを食べ歩いた結果、「本場と作り方が違う! 理想の味を自分で提供しよう!!」と店をオープンしたのだそう。バスマティライスや、チキン、マトンなどのお肉にはスパイスがたっぷりとまとわせてあり、とても香り高い。油の使用量がおさえられ、さっぱりしているのも特徴です。ポットラック(持ち寄り)パーティに持って行っても喜ばれます。〈BISMILLAH BIRYANI(ビスミラー・ビリヤニ)〉50 Dunlop Street, Singapore 209379 ※他3店舗ありアクセス:MRT・North East Line(紫)またはDowntown Line「Little India」駅から徒歩約8分またはMRT・Downtown Line「Rochor」駅より徒歩約3分5.組み合わせが最高!海南カレーライス〈Scissor-Cut Curry Rice〉海南カレーライスというジャンルがあります。海南チキンライスと同じ、海南。ですが、海南島からもたらされた料理ではなく、英国領時代にイギリス人専属シェフを務めた海南移民が生み出したオリジナル洋食なのだとか(諸説あり)。欧風カレーにグレイビーソースをかけていただくのが一般的で、マイルドな味わい。お薦めは〈Scissor-Cut Curry Rice〉。Scissor(はさみ)で具材をちょきちょきと切ることから、この店名に。好みの具を選んで、カレールーとグレイビーソースをかけてもらいます。カリカリのポークカツレツと煮込みキャベツに目玉焼きのせの組み合わせが最高!〈Scissor-Cut Curry Rice(シザーカット・カレーライス)〉229 Jalan Besar, Singapore 208905アクセス:MRT・North East Line(紫)「Farrer Park」駅から徒歩約5分
2020年04月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。今回はシンガポールの街中心部で目を引くアール・デコ建築。建物内は『華麗なるギャツビー』を彷彿とさせる絢爛さ。華やかなムードでありつつ、不思議と落ち着く1階のラウンジ&バーへ。外壁にかこう岩や青銅、漆が採用された建物〈Parkview Square〉。アール・デコ様式の外観は、まるで『バットマン』に登場するゴッサム・シティのようで、日本のガイドブックにはあまり掲載されていないのが不思議なほどのかっこよさ。外観もすごいのですが、中のロビーも圧巻です。豪華で重厚なインテリア。15メートルはある天井を見上げれば、びっしりと描かれた絵画。ロビーに漂うあまりにラグジュアリーなムードから、思わずシンガポールセレブを描いた映画『クレイジー・リッチ!』の世界に迷い込んだかと錯覚します。が、同ビルのデザインがインスピレーションソースとしたのは同作ではなく、1920年代のニューヨークに建てられた〈Chanin Building〉。よって、近いのは映画『華麗なるギャツビー』の世界観。ここのロビーには、かつて天使がいたと言われていました。というのもロビーにはバーがあって、ワインをオーダーすると、妖精の格好をした女性スタッフが天井まで続くワインセラーへとボトルを探しに飛んでいた(吊られていた)のです。数年前の店舗改装によって、残念ながら天使は現れなくなってしまったのですが。改装後のバーは、世界中からジンを厳選したラウンジ&バー〈Atlas〉となりました。ジンの所蔵数は1000本をゆうに超え、1910年代に作られたヴィンテージまで揃えています。「世界のベストバー50」に名を連ねているだけあり、各種ジンを使ったカクテルも豊富。建物見学者も多く、平日・週末、昼・夜問わず席は埋まっています。平日は朝10時から営業しているので、予約せずに来訪するなら午前中早めに席取りするのがベター。ちなみにたとえ午前中だったとしても、ずらっと並ぶジンのボトルのきらめきと、イラストが描かれた可愛いメニュー表とを見ていたら、「昼間(朝)から飲んじゃおう!」という気持ちになってしまうはず(言い訳)。というわけで、というわけで、先日も朝11時からフランス産のジンとシャンパンを合わせたカクテル「Atlas French 75」で乾杯。1杯飲んだらアルコール気分に火がつき(これも言い訳)、ワインペアリング付きのランチコースをオーダー、気づけば3時間も滞在していました。1920年代のアメリカといえば、狂騒の時代。当時の絢爛なビルにインスパイアされた場所でありながら、〈Atlas〉にあるのは華やかなれど静かなる穏やかさ。おしゃべりに興じる女性グループ、パソコンを開いて仕事をするビジネスマン。みなが思い思いに没頭できるスペースとなっています。しかもお酒はもちろん、実はお茶も充実していて、アフタヌーンティー・メニューもスタンバイ。老若男女、ローカルにも観光客にも全方位的におすすめしたいスポットなので、もしもガイドブックを作る機会があれば、ラインナップに必ずや加えようと思っています。〈Atlas(アトラス)〉アクセス:MRT・Downtown Line(青)またはEast West Line(緑)「Bugis」駅から徒歩約5分住所:600 North Bridge Road, Parkview Square, Singapore, 188778URL:atlasbar.sg
2020年03月30日結婚を機にシンガポールへ移住することになった元Hanako編集者女子による、星(=シンガポール)通信。第23回は、飲茶inシンガポール。中華系移民がもたらした飲茶文化は、香港・上海・四川と、各地のスタイルをいいとこ取り。夜に楽しめる店もあるので、昼夜のおすすめ店を6軒ご紹介します。「え、なんでシンガポールで? 香港じゃないのに?」という声が聞こえそうというか、提案すると高確率でこういったリアクションが返ってくるのが、飲茶。シンガポール、飲茶店が多いんです。なぜなら、その昔、中華系移民がその文化を携えてやってきたから。なんなら上海や四川のスタイルを織り交ぜて、独自カルチャーに進化させています。なので中華系家族がファミリー・ギャザリング(家族会。少なくとも月1回は親戚で集まるらしい)を開催しているようなレストラン業態から、サクッと食べられる屋台まで、いろいろな店形式でそこここに。飲茶というとランチ帯のみのイメージですが、夜営業のところも。軽く食べられる小吃がいただける店のなかから、昼のおすすめ、夜のおすすめを各3軒ずつピックアップ。【昼編】〈LEI GARDEN〉まずは昼から。ラッフルズ・ホテルなどが位置する観光エリアにあってアクセス良好、修道院跡地という空間のユニークさも楽しめるのが〈LEI GARDEN〉。1973年に香港で創業した広東料理店で、シンガポール店は2016年、2017年にミシュランで星を獲得。じゅわりと出てくる小籠包のスープの量はさすが。叉焼包の肉あんの甘くてとろとろ具合はふわふわの皮にピタリとはまっているし、海老餃子のエビは小さいながらプリップリ。食感のバラエティに富んでいて、食べていてとても楽しめます。ハレとケでいえばハレ向きの店なので、さぞや高級かと思いきや、写真くらいのボリュームであれば、2人でオーダーして1人25ドル(約2,000円)程度と、意外とリーズナブル。〈LEI GARDEN(レイガーデン)〉30 Victoria Street, CHIJMES #01-24, Singapore 187996アクセス:MRT・East West Line(緑)またはNorth South Line(赤)「City Hall」駅から徒歩約5分、MRT・Circle Line(黄色)「Esplanade」駅から徒歩約5分〈Paradise Teochew Restaurant〉皮が薄い小籠包を愛する友人に薦められて以来、足繁く通っているのが〈Paradise Teochew Restaurant〉。大手外食グループ「パラダイス」が展開するオーセンティックな潮州料理レストランで、夜はなかなかな高級店なのですが、昼の飲茶は気軽に楽しめます。海老餃子や焼売、揚げ春巻き、腸粉、ちまきなどメニューが豊富で、何を頼んでもハズレなし。必オーダーの小籠包はお箸で持ち上げると、皮の下がビヨンと伸びるほどスープが入っていて、軽く歯を立てると、モチっとしながらも薄い皮がすぐにやぶけ、上品な味つけのスープがドドドっ。吸い込むように食べられるので、わたしは1人1皿(3個入)ずつ頼んだうえで、結局足りず、追加で1皿ずつおかわりオーダーしています。〈Paradise Teochew Restaurant(パラダイス・テオシュー・アット・スコッツ・スクエア)〉6 Scotts Road, Scotts Square #03-04, Singapore 228209※「VivoCity」店もありアクセス:MRT・North South Line(赤)「Orchard」駅から徒歩約1分〈RED STAR〉ディープな雰囲気が好きな人は〈RED STAR〉へ。場所からして独特で、HDB(公団)の7階に入っているんです。住人も利用するエレベーターなので、「本当に合っているかな??」と戸惑うかと思いますが、思い切って上がってください。店内はこれまた独特で、フロアにステージなんかもあり、重厚感ある絨毯などのインテリアもあいまって、いまにも歌謡曲が聴こえてきそう。シンガポールでは珍しいカート式で、飲茶がのったカートを押す給仕スタッフが各テーブルを回り、欲しいものがあれば声をかけるシステム。創業者は、1970年代にシンガポール料理界の四天王と称されたシン・レオン。半世紀近くローカルに愛されてきた名店ゆえ、週末の昼は行列。とはいえ回転は速いので、ご安心を。〈RED STAR(レッド・スター)〉Block 54 Chin Swee Road, #07-23, Singapore 160054アクセス:MRT・East West Line(緑)またはNorth East Line(紫)「Chinatown」駅から徒歩約6分【夜編】〈Swee Choon〉さて、夜。夜飲茶の代表的存在が〈Swee Choon〉。なんと夜6時から朝6時まで営業。「もう少しだけ何かつまんで帰りたい」という若者から熱狂的に支持されていて、真夜中でも同店の周辺は賑わっています。しかもとてもリーズナブル。お腹いっぱいオーダーしても、ここで会計が1人20ドル(約1,600円)以上になったことがほぼありません。香港や上海の飲茶メニューをバランス良く取り入れていて、お薦めは肉まん(大サイズ)と四川式雲呑。肉まんは具沢山で食べ応え抜群、雲呑は厚めのもっちりとした皮とピリ辛タレがマッチ。〈Swee Choon(スイ・チュン)〉183/185/187/189/191/193 Jalan Besar, Singapore 208882アクセス:MRT・Downtown Line(青)「Jalan Besar」駅から徒歩約4分〈Jing Hua Xiao Chi〉「毎日でも食べたくなる家庭料理を」と、ハン夫妻が1980年代にオープンした〈Jing Hua Xiao Chi〉。店の主役は毎日約1千個も作られるという小籠包。ごま油の香りが食欲をそそります。また、閉じずにクルッと巻かれた焼き餃子や、サクサクに揚げた生地で豚肉を包んだ円盤餃子パイも人気。どれもボリューミーなので、人数を募って訪れるのがベター。〈Jing Hua Xiao Chi(ジン・ホア・シャオ・チー)〉159 Rochor Road, Singapore 188434※ニール・ロード本店もありアクセス:MRT・East West Line(緑)またはDowntown Line(青)「Bugis」駅から徒歩約1分〈Mitzo〉あまりのお得さに、内緒にしておきたいな、と思っていた隠し玉が〈Mitzo〉。広東料理をモダンに昇華させたお洒落な品々がいただけるのですが、同店が木曜夜にだけ展開しているプロモーション「Ladies Gourmet Night」がすばらしくて、飲茶が食べ放題、カクテル・シャンパン・ワイン・スピリッツ各種などアルコールが飲み放題。ビール以外のアルコールが(とても!)高いシンガポールにあって、75ドル(約6,000円)で飲茶をつまみにこれだけのお酒が楽しめるなんて、冗談みたいなことなんです。しかもここのカクテルは、美味かつ美麗。スタッフが非常にフレンドリーで盛り上げ上手なのも嬉しく、飲茶が減ってきたな、と思えばサッと新しいものを提供してくれます。味のクオリティが高いのはさることながら、ここで過ごす時間が楽しくて、一時は毎月訪れていました。〈Mitzo(ミッツォ)〉270 Orchard Road, Level 4 Grand Park Orchard, Singapore 238857アクセス:MRT・North South Line(赤)「Somerset」または「Orchard」駅から各徒歩約5分※「Ladies Gourmet Night」は毎週木曜19〜21時のみ人気が出たら値上がりしちゃうかも、なんて勝手に不安になって、どこにも載せてこなかった〈Mitzo〉ですが、せっかくの飲茶回なので、えいや、とご紹介してみました。昼も夜も、楽しい飲茶ライフをお過ごしください。
2020年02月29日東野幸治が司会を務め、芸能人宛てに届いた大量の手紙からゲストの素顔を紐解いていく「拝啓、芸能人さま~手紙がたくさん届いてます~」が12月28日(土)オンエア。今回は成田凌、森田望智、板橋駿谷ら今年注目を集めた俳優、女優を迎える。美容専門学校に在学していた頃、雑誌「MEN’S NON-NO」のモデルオーディションを受け芸能界へ。昨年末公開の『スマホを落としただけなのに』から『チワワちゃん』『翔んで埼玉』『愛がなんだ』『さよならくちびる』『人間失格 太宰治と3人の女たち』、そして主演作『カツベン!』の公開と多数の映画出演を果たした成田さん。「磯野家の人々~20年後のサザエさん~」では“国民的キャラ”のひとりともいえる磯野タラオを演じ、「さんまが泣いた日」では明石家さんま役で主演するなど、2019年は怒涛の快進撃を続けた成田さんの恩師からの手紙に書かれていた赤面エピソードとは?また映画『一週間フレンズ』やドラマ「賭ケグルイ」への出演を経て、今年8月Netflixで配信された「全裸監督」で伝説のセクシー女優・黒木香役に抜擢され、日本のみならず世界で注目される存在となった森田さんには“あの大物”から手紙が。さらに森田さんが特技を披露する。大学時代に劇団を立ち上げ俳優として活動開始。『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』や『渇き。』『バンクーバーの朝日』などの映画に出演して着実に実績を重ねていくなかで、今年NHK連続テレビ小説「なつぞら」に出演。同作で演じた番長役が大きな話題となり一躍人気俳優の仲間入りを果たした板橋さん。そんな板橋さんの“衝撃過去”とは!?また「コロコロチキチキペッパーズ」ナダルへの手紙にはスタジオが騒然。ナダルの“異様な生態”にも注目。様々な映画、ドラマへの出演で2019年を駆け抜けた成田さんだが、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2020年2月21日(金)より全国東宝系にて公開。成田さんは前作に引き続き連続殺人鬼の浦野役で出演。犯人が捕まったはずの殺人現場から若い女性の死体が再び発見され、事件を追う加賀谷(千葉雄大)は浦野に協力を仰ぐ…という展開。加賀谷の恋人で新たな事件に巻き込まれていく松田美乃里役で白石麻衣が今作より出演する。「拝啓、芸能人さま~手紙がたくさん届いてます~」は12月28日(土)16時30分~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年12月28日黒木メイサと新井浩文のW主演で贈るドラマ「拝啓、民泊様。」。この度、新井さんにスポットを合わせた本作の場面写真が到着した。ある日突然、会社をリストラされた山下寛太(新井浩文)は、怒らせると怖い嫁・沙織(黒木メイサ)にリストラを言い出せないまま流行の民泊ビジネスを始めることに。勢いで始めた民泊はトラブルの連続!さらに最悪のタイミングでバレるリストラに夫婦離婚の危機!?果たして、民泊ビジネスは上手くいくのか…。本ドラマは、“民泊”をテーマに描いた物語。2020年の東京オリンピックに向けて、いま連日話題に事欠かない「民泊問題」。本作では、民泊が初めて認可された国家戦略特区域である“大田区”の全面協力のもと、民泊ビジネスのリアルやHow to要素も交えつつ、ある家族・夫婦を通して日本人の持つおもてなしの心を描く、ハートフルなオリジナルストーリーだ。新井さんが演じているのは、ゲーム会社に努める平凡な夫・山下寛太。しかし、突然のリストラ宣言により、民泊ビジネスを始めることに…という役どころだ。今回解禁された場面写真では、突如始めることになった民泊ビジネスで、外国人利用客にたじたじの様子の新井さんが捉えられている。第1話での放送では、民泊ビジネスを開始した矢先、早速管理会社から予約が入ったと連絡が。意気揚々と予約客が待つ宿泊先に行くとそこには玄関先に溜まるたくさんの外国人利用客。これから何かが起こることを予感しているのか、先程までとは打って変わって不安そうに遠くから佇む新井さんの姿が放送され、第2話では、寛太の到着を待っていた利用客に玄関先で詰め寄られるシーンや、話しかけられても言葉が分からずてんやわんや。そして宿泊先につくやいなや、テーブルの上や、床に荷物を散らかし放題。さらには、宿泊時のルールを伝えようとするも、話を聞かず騒ぎ出す自由なゲストたち。そんな日本の文化と海外の文化の違いに困惑する、どこか頼りない新井さんが写し出されている。果たして、勢いで始めた民泊ビジネスは一体どうなっていくのか…?これまで幅広い役を演じてきた新井さん。悪戦苦闘しながらも対応していく姿や、初めての民泊ビジネスにたじたじになる、このドラマでしか見られない、新井さんにもぜひ注目しておきたい。「拝啓、民泊様。」は毎週日曜日深夜0時50分~MBS、毎週火曜日1時28分~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年11月01日黒木メイサと新井浩文がW主演で民泊ビジネスを始める夫婦を演じる、ドラマ「拝啓、民泊様。」が10月25日(火)今夜からMBS/TBSドラマイズム枠で放送開始となる。世界的にも注目され日本でも2020年の東京オリンピック開催に向け話題となっている「民泊ビジネス」。本作ではこの民泊ビジネスをテーマに国家戦略特区域として国内で初めて民泊が認可された大田区の全面協力のもと、民泊ビジネスのリアルや“How to”要素を交え、ある家族・夫婦を通し日本人の“おもてなし”の心を描き出していく。物語は突然会社をリストラされた新井さん演じる山下寛太が、黒木さん演じる妻の沙織にはリストラのことを言い出せないまま、偶然検索でヒットした「民泊セミナー」に参加。勢いで流行りの民泊ビジネスを始めるもののトラブルの連続。さらに最悪のタイミングでリストラがバレ、夫婦は離婚の危機に。果たして民泊ビジネスはうまくいくのか…というもの。黒木さんと新井さんのほか、沙織の兄・江南昌平を中野裕太が、昌平に好意を寄せるが相手にされない立川美由を今野杏南が、元旅館経営者でもある寛太の父親を鈴木正幸が演じ、夫婦に重要なきっかけをくれるゲストとして韓英恵、村上淳らが出演する。「拝啓、民泊様。」は、10月25日(火)より毎週火曜深夜1時28分~TBSにて放送。(笠緒)
2016年10月25日MBS/TBSドラマイズム枠でこの秋から放送が開始される「拝啓、民泊様。」。その見どころなどをいち早く予習できる番組“「拝啓、民泊様。」#0”が10月18日(火)今夜、放送される。黒木メイサと新井浩文が夫婦役でW主演を務める本作。Airbnbなどの創業で世界的にも注目され日本でも2020年の東京オリンピック開催に向け話題となっている「民泊問題」をテーマに、国家戦略特区域として国内で初めて民泊が認可された大田区の全面協力のもと、民泊ビジネスのリアルや“Howto”要素を交え、ある家族・夫婦を通して日本人の持つ“おもてなし”の心を描き出すハートフルなドラマになるという。労働基準監督署に勤める怒らせると怖い嫁、山下沙織を黒木さんが、ゲーム会社に努める平凡な夫、山下寛太を新井さんが演じ、そのほか沙織の兄・江南昌平には中野裕太、昌平に好意を寄せるも相手にされない立川美由には今野杏南、元旅館経営者でもある寛太の父親には鈴木正幸。また山下夫婦に重要なきっかけをくれるゲストとして韓英恵、村上淳らも出演するという。物語はある日突然、会社をリストラされた山下寛太(新井さん)が沙織(黒木さん)にリストラの事を言い出せないまま流行の民泊ビジネスを始めるものの、勢いで始めた民泊はトラブルの連続。さらに最悪のタイミングでリストラがバレ、夫婦は離婚の危機に。果たして、民泊ビジネスはうまくいくのか…というお話。第1話の放送はMBSが10月23日(日)、TBSが10月25日(火)だが、今夜の「#0」では放送に先行して本編の映像やメイキングなど見どころポイントを紹介するという。いま世界的に注目を浴びる“民泊”をテーマにしたタイムリーなハートフルドラマ「拝啓、民泊様。」をより楽しめる30分になりそうだ。“「拝啓、民泊様。」#0”が10月18日(火)今夜25時28分~TBS系で放送。「拝啓、民泊様。」初回放送はMBSで10月23日より毎週日曜深夜0時50分~、TBSで25日より毎週火曜深夜1時28分~放送開始。(笠緒)
2016年10月18日展覧会「拝啓 ルノワール先生 ―梅原龍三郎が出会った西洋美術」があべのハルカス美術館にて開催される。期間は、2017年1月24日(火)から2017年3月26日(日)まで。本展ではルノワールと、彼を師と仰ぐ梅原龍三郎の作品を共に紹介。さらに、梅原と交友のあったピカソやルオーらの作品を、あわせて展示。近代絵画における東西の交流を紐解いていく。“画壇のライオン”と呼ばれた梅原龍三郎日本の洋画界を牽引し、その豪快な性格から“画壇のライオン”と呼ばれた梅原龍三郎。近代化が進み、油彩画が日本に定着した頃の1908年、20歳の梅原は渡仏し、翌年ルノワールに会う。梅原はルノワールを師とし、その制作現場を見て、師との対話から多くを学んだという。梅原は後に、ヨーロッパで学んだ油彩画に桃山美術・琳派・南画といった日本の伝統的な美術を取り入れることで、独自の豪華絢爛な画風を展開。日本の洋画を確立した巨匠として高く評価される。2つの《パリスの審判》を同時に展覧する貴重な機会!特に、注目したいのは2人の代表作《パリスの審判》。フランス近代洋画の巨匠ルノワールの晩年の代表作でもあり、その作品を自由闊達な模写で描いた梅原の作品でもある同名の絵画を同時に展示する。開催概要拝啓ルノワール先生 ―梅原龍三郎が出会った西洋美術Bonjour, Monsieur Renoir: Renoir et Umehara ‒Joie de peindre会期:2017年1月24日(火)~3月26日(日)会場:あべのハルカス美術館住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋 1-1-43あべのハルカス 16 階開館時間:火~金 10:00~20:00、月・土・日・祝 10:00~18:00※入館は閉館30分前まで休館日:1/30(月)、2/6(月)、2/13(月)、2/20(月)、2/27(月)観覧料(税込):・一般 1,400(1,200)円・大学・高校生 1,000(800)円・中学・小学生 500(300)円・「拝啓ルノワール先生」×「マティスとルオー」2展セット券 2,200円(2枚組、一般のみ)※()内は前売券と15名様以上の団体※障がい者手帳を持参の人は、本人と付き添い1名まで当日料金の半額※前売券2展セット券は11/19(土)から1/23(月)まで【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL: 06-4399-9050(あべのハルカス美術館)
2016年10月13日10月より、黒木メイサと新井浩文がW主演を務めるドラマ「拝啓、民泊様。」がMBS/TBSにて放送されることが決定した。ある日突然、会社をリストラされた山下寛太(新井浩文)は怒らせると怖い嫁・沙織(黒木メイサ)にリストラを言い出せないまま流行の民泊ビジネスを始めることになる。勢いで始めた民泊はトラブルの連続!さらに最悪のタイミングでバレるリストラに夫婦離婚の危機!?果たして、民泊ビジネスはうまくいくのか…。本ドラマは、2020年東京オリンピックに向け話題となっている「民泊問題」をテーマに、民泊がはじめて認可された国家戦略特区域である大田区の全面協力のもと、民泊ビジネスのリアルや“Howto”要素も交えつつ、ある家族・夫婦を通して描きだされる日本人の持つ“おもてなし”の心を描き出すハートフルなオリジナル・ストーリー。W主演を務める2人は、労働基準監督署に勤める怒らせると怖い嫁、山下沙織役を黒木さん。ゲーム会社に努める平凡な夫、山下寛太役を新井さんが演じる。歌手やモデル、映画にドラマと活動する黒木さん。今回の役どころについては「”夫婦”にスポットがあたった役は初めてですが、夫にビクビクされるような怒らせると怖い妻の役です。でも怒るのはきっと寛ちゃんのため。痛快で愛のある作品になるように努めさせて頂きます」と意気込み、『永遠の0』『近キョリ恋愛』『百円の恋』『葛城事件』など様々なジャンルの映画に出演する新井さんは「深夜ドラマですが、エロなし。下ネタなし。バイオレンスなし。安心してご覧下さい」とメッセージを寄せた。また沙織の兄・江南昌平役に中野裕太、昌平に好意を寄せるも相手にされない立川美由役に今野杏南、元旅館経営者でもある寛太の父親役に鈴木正幸が演じるほか、夫婦に重要なきっかけをくれるゲストたちに、韓英恵、村上淳らも登場する。「拝啓、民泊様。」は10月23日より毎週日曜深夜0時50分~MBSにて、25日より毎週火曜深夜1時28分~TBSにて放送開始。(cinemacafe.net)
2016年09月13日展覧会「拝啓 ルノワール先生―梅原龍三郎に息づく師の教え」が、10月19日から2017年1月9日まで東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催される。日本の洋画界を牽引し、その豪快な性格から“画壇のライオン”と呼ばれた梅原龍三郎。近代化が進み、油彩画が日本に定着した頃の1908年、20歳の梅原は渡仏した。パリでは、先に留学していた同門の安井曾太郎や津田青楓に迎えられ、当初は彼らと交わるが、すぐに東京美術学校出身の高村光太郎や山下新太郎らとも知り合い交流した。渡仏直後こそ梅原は、当時の流行画家であったキース・ヴァン・ドンゲン、そしてサロン・ドートンヌなどで物議をかもしていたジョルジュ・ルオーに注目。今回東京会場のみ公開される《横臥裸婦》は、ヴァン・ドンゲンの影響を感じさせ、同じアトリエで共に制作していた高村光太郎を驚かせたという。そして、翌年ピエール=オーギュスト・ルノワールに出会った梅原は、ルノワールを師と仰ぎ、師との対話や制作現場から多くを学び、ルノワールの家族たちとも親密な関係を築いていった。また、梅原は後に、ヨーロッパで学んだ油彩画に桃山美術や琳派、南画といった日本の伝統的な美術を取り入れ、個性あふれる豪華絢爛な画風を展開。日本の洋画を確立した巨匠として高く評価されている。本展は、ルノワールと梅原の作品だけでなく、梅原が蒐集した作品、梅原と親交のあったピカソやルオーらの作品約80点により、近代絵画における東西の交流を紹介。会場では、西洋絵画の模倣ではない、独自の油彩画として確立した梅原の画業を、これまであまり公開されたことのない作品を含めて公開する他、ルノワールと梅原の代表作である《パリスの審判》を同時に展覧。さらに、優れた鑑識眼を持つ「蒐集家」梅原龍三郎が愛蔵したルノワール、ピカソ、ルオーらの作品がまとめて展示される。なお、本展は、2017年1月24日から3月26日まで大阪のあべのハルカス美術館に巡回する。【イベント情報】「拝啓 ルノワール先生―梅原龍三郎に息づく師の教え」(東京会場)会場:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2会期:10月19日から2017年1月9日時間:10:00~18:00(祝日を除く金曜、第2水曜、1月4日~6日は20:00まで、)※入館は閉館の30分前まで料金:一般1,600円、高校生・大学生1,000円、小・中学生500円休館日:月曜日(但し、祝日の場合は開館)※年末年始休館12月29日~2017年1月1日「拝啓 ルノワール先生―梅原龍三郎に息づく師の教え」(大阪会場)会場:あべのハルカス美術館住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 あべのハルカス16階会期:2017年1月24日~3月26日時間:火~金10:00~20:00、月土日祝10:00~18:00※入館は閉館の30分前まで休館日:1月30日、2月6日、13日、20日、27日
2016年08月30日