傷つきやすい男性は、年々増えているようです。相手に対して「できるだけ優しくいよう」「怒らないようにしよう」という心構えも素敵ですが、バシッと言うべきタイミングもあるでしょう。とくに、「彼女への手抜き」とも捉えられる、男性の言動には注意した方が良さそうです。幸せな恋のために、怒った方がいい彼の振る舞いについて解説していきます。■ からかうつもりで失礼なことを言う「彼女がケーキを食べている顔があまりにも嬉しそうで、からかうつもりでつい『食べたら太るのに、嬉しいの?』って言っちゃったんです。彼女はスッと無表情になって、『人が傷つくことがそんなに楽しいの?』って。謝ったけどその日は機嫌直してくれませんでしたね」(23歳・男性)明らかにあなたが気分を害しているのにわざと失礼なことを言い続ける彼には、優しい顔をしなくてOK。「悪気はないんだ」と彼は言うかもしれません。でも「悪気がない」とは、いい大人なのに善悪の判断がつかないということ。その言い訳は恥ずかしいことだと指摘してかまいませんし、「悪気がないなら許さなきゃ」なんて思う必要もありません。こればかりは、男性に対するフォローは不要です。■ 記念日をスルーされる「仕事が忙しく、彼女の誕生日をちゃんと祝える心の余裕がなく、『仕事が落ち着く来月やろう』と言ったら渋々OKしてくれました。でも、誕生日当日もおめでとうのLINEを忘れてしまい、めっちゃ泣いて怒られた。反省してます」(25歳・男性)誕生日やクリスマスも「ただの1日」と捉える人もいますが、恋人が「大事な日。祝ってほしい」と言っているのにスルーする彼は考えもの。普段は友達優先・仕事優先な彼に理解を示すのもよいですが、さほどの理由もなく「あなたの特別な日」をスルーされてしまうようなら、抗議するのもアリです。察してもらうことを待たず、「こうしてほしい」を、前もってストレートに伝えておくのが一番です。■ 先約のデートの約束を破る「彼女とデートの日、既婚の友達に『嫁が実家に帰って、今日は外で飲める。飲みたい!」と誘われ、そっちを優先しちゃいました。『そうやって友達ばかり優先するならどうぞ。私とは一生会えないかもね』と言われて、ほんとに別れるピンチだった」(29歳・男性)仕事ならまだ納得できるけど、軽い気持ちのドタキャンは考えもの。男性は見栄っ張りなので、いつも彼女の言いなりと思われたくなく、友達を優先することも。でも、彼の見栄のしわ寄せを毎度かぶる必要はありませんよね。「約束は守って」とちゃんと伝えましょう。なんでも彼優先にせず、「彼女にも予定がある。自分の会いたいときにいつでも会えるわけではない」と分かってもらうのもひとつの手です。■ 悪意の感じる嘘をつかれる「ちょっとした嘘や隠し事が、彼女にバレたことがなかったんです。それで『バレないだろ』と思って浮気をしたらバレて……。今までの嘘も、全部気づいてたけど悪気はなさそうだからスルーしてただけだって言われ、ふられました。大失敗です」(26歳・男性)見栄やプライドのためにちょっと話を盛ってしまったり、他愛のない嘘をついたりすることは誰でもありますよね。でも、明らかに彼の悪意を感じる噓は別。浮気を隠すための噓、あなたとの約束をドタキャンするための噓など、あなたを騙して傷つけるための噓をつく彼には、忠告すらムダです。気づいたら即刻別れてもよいでしょう。■ 不満はこまめに共有して人に優しくできるのは、自分が満たされているのが前提です。無神経な言動をする彼には自分の辛い気持ちを伝えないと、気持ちがすり減ります。また「彼女がなにも文句を言わないから、我慢しているとは思わなかった」という素直な男性も多く、言えばあっさり改善されることも。不満は小さいうちに、その場その場ではっきり、ただし優しく伝えることがすれ違いを防ぐでしょう。(中野亜希/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年05月28日「スカートはヒザ丈にすること」「髪色は黒のみ」「男女ともに髪が肩につく長さは禁止」など、学校によっては厳しい規則が定められていることも。校則は風紀の乱れを取り締まるためのもの。しかし、行きすぎた校則は成長途中の若者に悪影響を与えるとして、問題視され始めています。『厳しすぎる生徒指導』漫画家の川田大智(@daichi_kwd)さんが描いたのは、新米教師が主人公の創作漫画。主任の鬼瓦先生は、厳しい生徒指導を行うことで有名です。鬼瓦先生が女子生徒の髪にハサミを入れるのを目にし、新米教師は胸を痛めますが…。〈〈〈【厳しすぎる生徒指導】〉〉〉 #仕事探しはスタンバイ pic.twitter.com/ds6b1SHQV9 — 川田大智 (@daichi_kwd) May 14, 2021 女子生徒のだらしなく伸びた前髪を、散髪用のハサミで見事にイメチェンさせた鬼瓦先生。強面な外見の持ち主の彼ですが、繊細な手つきで生徒たちのヘアスタイルをよりよいものにしてあげたのです!鬼瓦先生の凄まじいギャップに、漫画を読んだ多くの人が一瞬で心を奪われてしまいました。・こんなにも素晴らしい頭髪検査なら、喜んで受けます!・最高にかっこいい先生…。鬼瓦先生のような大人になりたい。・自分の学校は校則が『拘束』になってたなあ。こんな先生がいればよかった。「自分の学校にもこんな先生がいたらいいのに」という言葉が数多く寄せられた、今回の作品。きっと鬼瓦先生は伝説の教師として、たくさんの生徒の未来を明るくしていくことでしょう…![文・構成/grape編集部]
2021年05月15日現役時代、バレーボール女子日本代表選手として活躍した益子直美さん。引退後はスポーツキャスターを始め、子どもたちの指導にも積極的に関与。最近ではスポーツメンタルコーチの資格も取得し、「子どもたちのためになる指導」を追求しています。益子さんの取り組みのひとつに「益子直美カップ」があります。これは「指導者が子どもを怒ってはいけない」というルールのもとに運営されている大会で、福岡県宗像市や神奈川県藤沢市で開催されています。昭和、平成、令和と時代は変わっても、なかなか変わることができないスポーツ界。今後、スポーツに関わる大人(指導者、保護者)は、どのような気持ちでスポーツと向き合えば良いのでしょうか。益子さんにうかがいました。(取材・文:鈴木智之)指導者が怒らない益子直美カップでは子どもたちの笑顔がたくさん見られます(写真は益子直美カップ小学生バレーボール大会Facebookより)子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"10か条>>■「楽しいと思ったことは一度もなかった」益子カップのテーマは「指導者が怒らないこと」です。なぜ、それをテーマに掲げたのでしょうか?「私は中学からバレーを始めて、高校までずっとミスをしたり、試合に負けると怒られてきました。その結果、どういう考え方になるかというと『ミス=だめなこと』と認識し、チャレンジしなくなるんですね。とにかく怒られるのが怖かったので、練習中は目立ちたくない、余計なことはしたくない。ミスをしないように過ごそうという気持ちでいました」高校時代は春の高校バレーで準優勝、高校生ながら全日本に選ばれるなど、素晴らしい成績を残してきましたが「バレーを楽しいと思ったことは一度もなかった。早くバレーを辞めたかった」と話す益子さん。練習や試合で怒られることがとにかく嫌で、次第に「自分で考えること」をしなくなったそうです。「先生(監督)に言われたことだけをする。他のことはしない。なるべく怒られないように...という考えになり、『どうすれば上手くなれるかな?』『どうすればこの試合に勝てるかな?』と、自分から積極的に考えたことはありませんでした。成績こそ残していましたが、スポーツに必要な自主性、主体性は身につかなかったと思います」■指導法もアップデートされている現代、そろそろ昭和のスポ根から脱却しよう高校を卒業し、イトーヨーカドーに入社した後も、主体性を育む経験をしてこなかったことで、ある質問に困惑したと言います。「イトーヨーカドーのバレー部に入って、監督に『益子はどんな選手になりたいの?』と聞かれました。私はそれまで、バレーに対して自分で考えることをしてこなかったので、何も答えられないんです。『監督が決めてください。私にどうなって欲しいですか?』と逆に質問するぐらいで......(苦笑)」監督から「もっとバレーを楽しんだら?」と言われても、楽しみ方がわからない。そもそもバレーを楽しいと思ったのは、バレーを始めた最初の頃だけ。中高生の頃は良いプレーができると「これで怒られなくて済む」という思いが真っ先に浮かんできたそうです。「いま振り返ると、ミスを指摘して、人格を攻撃する言葉をかけるのは、指導とは言えませんよね。そうすることで選手はどんどん萎縮して、考える能力を奪われてしまいます。私が現役の頃はいろいろなことがアバウトな時代でしたけど、いまは指導法もアップデートされて、科学的にもパワハラや暴言が脳に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。そろそろ、『アタックNo.1』や『巨人の星』の時代から、脱却しなければいけないと思います」■イトーヨーカドーの代表にかけられた、忘れられない言葉益子さんはイトーヨーカドーで7年間プレー。リーグ初優勝を果たし、キャプテンを務めるなど、花形選手として活躍しました。「イトーヨーカドーには『お客様を大事にする』という理念があって、伊藤(雅俊)代表は、私たちに『大事なのは勝ち負けではありませんからね。お客様からたくさん拍手をいただけるような、良いプレーをたくさんしてください』と言ってくれました。そう言ってくださるからこそ、勝利ではなく一つひとつのプレーを大切にし、ボールに向かっていくことを心がければいいんだと思うようになりました」■高圧的な厳しい指導から得た「学び」はない学生時代を振り返ったとき、「バレーボールを楽しい」と思えなかったことは、いまでもかさぶたのように、心に残っているようです。「私はバレーをやっていて、楽しいという感覚を知らないまま引退しました。たまに考えることがあります。中学生に戻って楽しくバレーができたら、どんな選手になれたのかなって。あの頃に戻って、やり直してみたいです」益子さんに限らず、好きで始めたスポーツが嫌いになり、辞めていく人は後を絶ちません。はたして、厳しい指導とはなんでしょうか?楽しくプレーするとはどういうことでしょうか?その厳しさは選手を成長に導くために、本当に必要なものなのでしょうか?「私は指導者に高圧的な厳しさを与えられ、それを受け続けてきました。でも、そこから得たものがあったかというと、何の学びにもなっていません。自己効力感や自己肯定感なども含めて、『自分に自信を持てるようになる』ことは、自分で決めた目標に向かって継続的に取り組んで、クリアしたときに得られる『自分にもできるんだ』という気持ちだと思います。人から怒られ、否定され与えられたことができるようになったからといって、私の場合はそれが自信につながることはありませんでした」■「監督が怒らない」から子どもたちもチャレンジするようになる益子さんはそのような想いから「監督が怒らない」をテーマにした益子直美カップを開催し、「どんどんチャレンジしよう」「子どもがミスをしても、指導者は怒らないように」というメッセージを発信しています。「益子カップに来る子どもたちは『どんなプレーをしても怒られないから楽しい。いつもならミスをするかもしれないから捕りに行かないボールでも、チャレンジしてみたら捕れるようになった』と、うれしそうに話してくれます」サッカー界には「ボトムアップ」をベースとした指導で子どもたちを伸ばしているクラブも増えてきましたが、バレー界はまだまだ大人主体で、高圧的な指導が残っているそうです。益子さんは「バレーだけでなく、サッカーや野球など、他のスポーツの方々とも協力して、子どもたちの主体性を伸ばす取り組みを広げていきたい」とビジョンを話してくれました。次回の記事では、益子カップでのエピソードを紹介していきます。益子直美(ますこなおみ)東京都生まれ。中学入学と同時にバレーボールを始め、高校は地元の共栄学園に進学。春高バレーで準優勝し、3年生の時に全日本メンバー入り。1980年代後半から1990年代前半の女子バレーボール界を席巻した。卒業後はイトーヨーカドーに入団。全日本メンバーとして世界選手権2回、W杯に出場。現在はタレント、スポーツキャスターなど幅広く活動中。2019年にはどうしたら怒りや感情をコントロールできるのかを学ぶ「アンガーマネジメント」の資格を取得し、益子直美カップなどでも指導者に向け講習会を開催している。子どものサッカーに関わる保護者のみなさんに、大切にしてほしい"親の心得"10か条>>
2021年05月11日私は中学生のころ、ある件がきっかけで「生理=恥ずかしいこと」「生理だということは周りに知られてはならないこと」という認識を持つようになりました。私が中学生のころに経験した出来事についてお話しします。 放課後に呼び出された女子生徒中学1年生の秋ごろのことでした。帰りのホームルームが終わる直前、担任の教師が女子生徒たちに向かって「女子はホームルームが終わったら、体育館へ行くように」と伝えたのです。それだけではなく、男子生徒たちに向かって「体育館に近づかないように」と告げました。 怒られるようなことをした覚えはありません。クラスメイト全員が疑問符を浮かべたまま解散。男子生徒は部活へ行く者と帰る者に分かれ、女子生徒は荷物を持って体育館へ移動しました。 女性教師による生理指導私が到着したころはすでに数十人集まっており、1年生の女子のみが集められていました。教師の指示で、女子生徒はクラス毎に整列し、ほかの生徒や教師の到着を待つこと、数分……。 全員が集合したあと、私は教師を含め、この場にいる全員が女性であることに気が付いたのです。「何の話をするのだろう」「長引くのは嫌だな」と呑気に考え事をしていると、教師の1人が未使用のナプキンを取り出しました。 生理指導は1時間以上教師によると、先日1年生のクラスが並ぶ階の女子トイレにあるサニタリーボックスに捨てられていた使用済ナプキンが小さくまとめられていないままだったとのこと。そのナプキンは経血が丸見えの状態だったため、指導が必要だということになったのでしょう。指導のなかでは、「経血が見えてしまうのは恥ずかしいこと」「隠さなければいけない」と聞かされ続けました。 その後、1人ひとりに未使用のナプキンが配られ、開封し小さくまとめる練習が始まりました。きれいにできない子やできたけれど粘着力が甘く開いてしまった子は教師から指導が入り、まとめ直す練習に入るのです。じょうずにできた子から帰されましたが、できなかった子はなんと長時間練習をさせられたようでした。 しかし、この指導で私に印象に残ったのは、経血が丸見えにならないように生理用品のまとめられるようになることではありませんでした。指導にあった言葉から、「生理は恥ずかしいことなんだ、隠さなければいけないものなんだ」ということが胸に刻まれてしまったのです。 その後しばらくは、生理=恥ずかしいものという考えが私の心に根付いてしまっていました。今思えば、あの指導で教師たちが伝えたかったのは、「生理のマナー」だったのだと理解できます。しかし、あの指導方法で、私の心に残ったことは、残念ながらそのことではありませんでした。生理についての大切な指導も、伝え方次第では違ったものになってしまうのだなと残念に思う出来事でした。 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように! 監修/助産師REIKO--------著者/佐藤里桜
2021年04月28日スポーツイベントで起きたハプニングが話題になっています。アメリカのユタ州で開催された高校生による陸上競技大会で、女子リレーの最中に乱入者が現れたのです。リレーに参加した選手たちが次々とバトンをつなぎ、最終走者であるアンカーたちが走り始めました。その時、観客席からレースに飛び入り参加してきたのは…!実際のレースの様子がこちらです。なんと1匹の犬が乱入!犬は選手たちを次々と追い抜き、あっという間にトップを走っていたグレイシー・レイニーさんに追いつきます。そしてゴール目前で彼女を追い抜き、1位でフィニッシュしたのです!この動画は拡散され、見た人たちは大笑い!この犬の足の速さにも驚きの声が上がっています。・笑いが止まらない!・すごい犬だな。ゴール前でスピードを落としたにもかかわらず勝っちゃったよ。・この犬が現れたとたん、レースが面白くなった。・誰かこの犬にスポーツ奨学金をあげてくれ!海外メディア『The Salt Lake Tribune』によると、犬の名前はホリー。グレイシーさんはホリーが近付いてきた時、「ほかの選手が迫ってきた」と思ったのだそうです。「レースを邪魔されてしまった」ともいえる状況ですが、グレイシーさんはホリーに対してまったく怒っておらず、「犬に負けたっていうのが面白かったわ」とコメントしました。ホリーが乱入したとたん、観客が大声援を送っているのも微笑ましいですね。ちなみにホリーはバトンを持っていなかったので、1位はグレイシーさんということになりました。全速力で走っている選手たちの中に犬が紛れ込むのは危険でもあるので、選手にもホリーにもケガがなくて何よりでしたね。[文・構成/grape編集部]
2021年04月26日猫から前脚で叩かれる『猫パンチ』。猫を飼っていない人でも、猫パンチというワードを聞いたことがある人もいるほど、知られています。パンチをするのは、猫の狩猟本能の1つ。猫ならば習わずとも、本能で猫パンチを繰り出すことができるようです。しかし、保護猫のクウちゃんは、『猫パンチ講座』を開いて講習をしていたのだとか。飼い主さん(@kunyan_kainyan)が撮った写真がこちらです。「猫パンチは、脇を『ギュッ!』と縮めてから…」「『パッ!』と出す」猫パンチは脇をギュッ!と縮めて〜パッ!と出す pic.twitter.com/wU0HJ9jN6U — クウとカイ (@kunyan_kainyan) April 13, 2021 ボクシングジムのコーチのように気合の入った顔で、猫パンチ講習を行うクウちゃん。一緒に暮らしている猫のカイちゃんも、クウちゃんに猫パンチを夜な夜な教わっていたのかもしれません。投稿は反響が上がり、さまざまな声が寄せられていました。・漫画『あしたのジョー』ならぬ『あしたのネコ』ですかね。・面白すぎる!パンチの時に爪も出すんですね。・熱血指導をされていますね。とても人間味がある猫ちゃん!指導に熱が入るクウちゃん。これからの猫パンチは、より強烈なものになっているかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2021年04月15日勝ったり負けたりが当たり前の、普通の少年団。最近は楽しませることが大事だとよく目にするので、自分なりにメニューを組んで実施しており、子どもたちには好評だけど、保護者から「もっと厳しくしてほしい」と......。厳しくされている方が「指導されている」感が出るからだと思うけど、どうしたら楽しみながら成長することを理解いただけるのか。どんな伝え方がいい?とのご相談。保護者への伝え方など、指導者の悩みですよね。これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがご自身が実践していることを踏まえ、保護者の皆さんへの伝え方をアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<U-8世代にも効率よく理解させる練習メニューが知りたい!いい方法はある?<お父さんコーチからの質問>池上さんこんにちは。私は3年前から地域のスポーツ少年団で指導をしています。地方在住なので情報が都市部に比べると遅かったり少なかったりするのは否めませんが、自分なりに本やネットなども使って勉強しています。指導しているチームはもともと県大会に毎回進出するようなレベルではなく、勝ったり負けたりが当たり前なので、歴代指導者もいわゆる厳しい指導はしておらず、サッカーの基礎を教え、練習最後に行う試合や大会などを通して学んでいくという感じです。よくある地方のチームだと思うのですが、最新のトレンドを抑えたトレーニングや、今現在「良い」とされている指導、チーム運営ができているかというと自信はありません。最近では、楽しませることが何より大事だということをよく目にするので、自分なりにネットや本などで情報を収集し実践しています。子どもたちには楽しんでもらえているようですが、保護者の皆さんに「楽しいのもいいけど、もっと厳しく指導してほしい」と言われます。親御さんたちも楽しむことが大事だと言われていることはわかっているようですが、それが結果や成長につながるかという点で完全に腹落ちしていないようなのです。分かりやすく結果が出ないと親が納得しないということと、厳しく指導されているのが目に見えるほうが「指導されている感」があって満足するようです。厳しい指導の部活などを経験している世代だからこそなのはわかりますが、そんな保護者を納得させるような伝え方や、楽しみながら上手くなることが伝わるメニューの例などがあれば教えてください。<池上さんのアドバイス>ご相談、ありがとうございます。今の親御さんたち自身が部活動などで厳しい指導を経験しているため、厳しく指導されているほうが「指導されている感」があって満足する。ご相談者様がおっしゃる通りだと思います。これは保護者のみならず指導者も同様です。皆さん、「スポーツは勝負事なのだから勝つチームがいい」「強いチームをつくるのが、いいコーチ」という評価になっています。■誰かと比べて上か下かではなく、以前よりどれだけ伸びたかを見てあげよう一方で、教育の現場は一足先に変わり始めています。例えば、子どもへの評価の考え方のひとつが「相対評価」です。誰かと比べて上か下か、そこを見ます。そうなると、わが子が、勉強にしろ、スポーツにしろ、属するグループで一番にならないと満足しません。対岸にあるのが「絶対評価」です。子どもが、以前よりどれだけ伸びたか。サッカーであれば、同じ大会で去年は1回戦負けだったのに、今年は1勝して2回戦に進んだ。それはひとつの成長としてとらえることができます。そのように「絶対評価」に慣れてくると、スポーツや少年サッカーの姿は変わってくるかもしれません。自分たちのチームがどれくらい伸びたか。コーチはそのことをよく知っているはずです。以前はあんな練習しかできなかったけど、いまはこんな練習ができるようになった。ここをもう少し鍛えて、こう変われば、もっとうまくなる――そんなイメージはできているはずです。それは、試合に勝つか負けるかではなく、個々とチーム全体が以前より上手くなる。前の年より進化する。そういうとらえ方の説明を、指導者が保護者に対し具体的な例を挙げて話せるようになるとよいかと思います。■コーチが子どもたちに話す姿を保護者にも見てもらう私は、私自身のサッカー観や指導観を保護者に伝えるために、練習や試合で子どもたちに話す姿を保護者にも見てもらいます。コーチ側がどんなことを大切にしているのか。そのことをどう伝えているのか。話を聴いている子どもたちは、そのことを理解しているのか。そういったことを親御さんに見てもらうのです。また、保護者とも可能な限り話します。私が最近新たに始めたチームで、フニーニョ(※ドイツで発祥したミニサッカー。ミニゴールを4つ使い3対3で行うミニゲーム。近年ドイツサッカー連盟が9歳以下の試合に導入を推奨した)の交流会を開催しました。試合のあと、私は保護者にこう言いました。「真剣に守っているように見えないですね。皆さん、どうですか?」すると皆さん、一斉にうなずいていらっしゃいました。「そうですね。次はもっとしっかり追いかけるようになるといいですね」と話しました。そんなふうに、次のステップが何なのかをしっかり親御さんにも伝えます。それを続けていくと、親御さんたちの姿勢は相当変わります。■楽しむことがモチベーションにつながる、という解説もしてあげるそれと同時に、サッカーを楽しむことが子どもたちのモチベーションにつながるという解説を、保護者にしてあげたほうがいいでしょう。昔から「好きこそものの上手なれ」と言われますね。サッカーが大好きだからこそ、真剣にやる。そうすることで、技術は身につきます。そのことは、スポーツ心理学の学びの中でも証明されています。とはいえ、物事に対する子どものモチベーション(動機付け)は、最初の段階では外発的なものが必要です。楽しくなるために、熱中できるために、コーチがどんな活動環境を提供してあげられるか。そこが問題です。楽しいからこそ真剣に取り組むのですが、そのうち気づけば誰も笑っていません。集中します。■「楽しい」はワイワイキャーキャーすることではない。真剣に楽しむことを教えて「子どもはサッカーを楽しみましょう」そんな価値観が広まってきたのは悪いわけではありませんが、私からすると「楽しい」がまだ甘いように感じます。ワイワイ、キャーキャーと歓声を上げるのが楽しい、というレベルで終わってないでしょうか?さらにもっと楽しくなると、笑うことはなくなります。まさしく集中し、ゾーンに入る。練習の中で白い歯を見せて笑っている子がいなくなります。そこをぜひ目指してほしいのです。徐々に真剣になっていく。そんな空気を作るために、常に勝ち負けのあるメニューを考え、子どもたちと対話し、要求を高めていきます。そこを、「笑っている子をなくす」「真剣に取り組む」といった、姿勢というか「かたち」から入ってしまうと、態度への注意が増えます。集中しよう。真剣にやろう。最後まで頑張ろう――そう指示命令されれば、子どもは真剣にやろうとするでしょう。でも、サッカーも、他のスポーツも、そうやって「真剣にやれ」と叱ってやらせるものではありません。そのような管理され作られた空気は長く続きませんし、委縮させられた子どもは自由にサッカーを考えられなくなります。池上正さんの指導を動画で見る>>次ページ:サッカーが俄然楽しくなるきっかけをつくる■「次は、今日負けたところに勝とう」と言ってはいけない理由(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)選手が勝ちたいと思うのは当然です。だから、試合に勝ったら「勝ってよかったね」でいい。それなのに大人たちが「次はあそこに勝って優勝しようぜ」と、次の「勝利」を目標に掲げていないでしょうか?負けて悔しい、でいい。そのあとに「次は、今日負けたところに勝とう」と大人は言ってははいけません。負けたら「残念だったね。また頑張ろう。うまくなろうね」でいいのです。そこで「次は勝とう、相手にリベンジしよう、とは私は言いませんよ」と保護者に説明してもいいですね。コーチがあくまでも「絶対評価」で子どもたちをとらえていることを伝えてください。私が最近地元にチームを作ったのは、絶対評価で子どもたちを育てていくとどうなるのか。子どもたちが大きく成長することを証明したいと考えているからです。ぜひ、そんなふうに考えて、保護者とたくさん話してください。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2021年03月05日20年以上に渡ってスペインで指導者として現場に立ち、アトレティコ・マドリードやビジャレアルのアカデミーなどで活動してきた、佐伯夕利子さん。なかでも2014年にビジャレアルのアカデミーが実行した「育成改革」には、指導者人生を揺るがすほどの影響を受けたと言います。インタビュー第3回では、佐伯さん自身の変化について、話をうかがいました。(取材・文鈴木智之)ビジャレアルが行った育成改革改革のおかげで、これまで選手をジャッジして来たことに気付いたと佐伯さんは語ります(写真はサッカー少年のイメージ)<<第2回:そのコーチングは「指導者が考える正解」では?ビジャレアルが将来を見据えて行った指導者改革■「これまで選手をジャッジし続けてきた」と気づいた――ビジャレアルの育成改革では指導風景を撮影し、映像をもとに指導者間でディスカッションしたとおっしゃっていましたが、佐伯さん自身フィードバックを受けて、どのような変化があったのでしょうか?まず、選手に対するアプローチの仕方が、ガラリと変わりました。なかでも強く感じたのが「私はこれまで、選手をジャッジし続けてきたんだ」ということです。たとえば、「この選手は良い選手」「この選手はそうでもない」というのもジャッジです。誰しも指導者にはお気に入りの選手がいて、どんな状態でもピッチにいてほしい。説明のつかない信頼感を寄せている選手がいます。その子に対するジャッジは、文句なしに「良い選手」です。でもいま振り返ると、それは思い込みだったのではないだろうかと。もしかすると、良い選手であるという先入観のもと、ラベリングをしていたのかもしれません。――ご自身の考えを、客観的に見られるようになったのですね。他に変わったのが、口から出る言葉です。人間は無意識のうちに、習慣化した言葉を使っています。指導中にも、頻繁に口をついて出ます。ビジャレアルの育成改革ではメソッド部門のメンタルコーチたちが、私の近くに影のように寄り添い、練習中にカメラを回し、メモをとりながら「佐伯コーチは練習中、何を言っているのか?」を記録しました。そして、私の口から出てくる言葉を全部「仕分け」してくれるんです。ポジティブな言葉とネガティブな言葉を分け、選手に対してポジティブなフィードバックが多かったのか、ネガティブなフィードバックが多かったのかに分けます。■言葉を可視化したことで、選手が自分の言葉をどう感じるかに気付けた――どんな言葉をかけているか、可視化されるわけですね。そうなんです。たとえば、90分の練習でA君に18回、B君に8回、C君に2回、声をかけたとします。「この数字を見て、佐伯コーチは何を感じますか?」と質問をされます。そこで私は「A君に18回も声をかけている。すごく執着しているな」とわかるわけです。次に、A君にかけたポジティブな言葉とネガティブな言葉を仕分けされた表を見せられます。すると、18回のうち15回がネガティブで、3回がポジティブなワードを使っていたことがわかりました。――A君に対して、ネガティブに執着していたわけですね。そこで私は自分の考えを正当化するんです。「でも、あの子には、これまで何度も注意しているんですよ。それなのに、状況を見ないでボールを受けてしまって、それから何をしようかを考えるから、ボールを奪われることが多くて。何度言っても改善されないんです」というように。指導者というのは自分を正当化させたら天下一品で、いくらでも言葉が出てきます。でも、はたして本当にそうなんだろうか? というところを、メソッド部のコーチが掘り下げてくれるんです。一つひとつ踏み込んで、「この言葉は、A君に対してどのように伝わってったと思う?」「このように言われたら、A君はどのように思ったと思う?」と、あえて指摘せず、質問を投げかけることで私自身にその答えを出させるのです。それを繰り返すことによって、「こんな言葉を使ってしまった」「こんな言い方をしてしまった」「A君は、いまどう思っただろう?」という意識が芽生えるようになりました。自分の指導を俯瞰できるようになったというと、おおげさに聞こえるかもしれませんが、いままでそんなことは思ったことがなかったので、一番の成長だと思います。――すごいアプローチですね。例えば同じシチュエーションで同じミスをした時に「また?」と指導者が言ったとします。その「また?」が、言われた選手に与えるインパクトは、どのようなものがあるだろうか?「また?」と言われた次のアクションで、結局あなたが望むプレーをA君はできた?と聞かれるわけです。同じミスをしたときに、指導者に「また?」と言われたら、次から身体が縮こまってしまい、より良いアクションは起こせないですよね。メソッド部門の人たちはそのような対話を通じて、私を変えてくれました。■スペインでは勘違い指導者の居場所がなくなりつつある――キャリアのある指導者を変えるのは、大変なことだと思います。変える方も、変わる方も。私だけでなく、スペイン国内の大多数の指導者は、多くの勘違いのもとに指導をしてきたのだと思います。幸運なことに、私はそれに気がつくことができました。さらに申し上げると、スペイン国内では指導者のプロファイルが変わってきていると感じています。これまではパフォーマンス系の指導者、例えば吠えるタイプの指導者やミスをした選手がいたら、ピッチサイドで地面にペットボトルを投げつけてみたり、審判に食ってかかったりするような指導者が多くいました。審判にプレッシャーをかけることイコール、チームへのプラスになるという変な信仰があったり。まだまだそのような指導者は少なくありませんが、流れが変わってきて、徐々にそういった指導者の居場所がなくなってきていると感じています。■知識があっても現代のやり方に合わない指導者は求められていない――そのような指導者はかつては「熱心な指導者」と言われていましたが、世の中が変わってきた中で、求められる指導者像も変化してきたのでしょうか?そう思います。先日、スペインの有名なスポーツダイレクターと話をしたのですが、同じことをおっしゃっていました。「○○監督はフットボールの知識があって、4-3-3について語らせたら、自分がいままで出会ってきた中でナンバーワンだ。だけどスポーツダイレクターの立場から考えると、彼を監督して招聘するのはありえない。なぜならもうそういう時代じゃないし、彼のやり方は求められていないんだよね」と言っていました。選手とのコミュニケーション方法やチームの作り方、自分の知識の伝え方など、時代とともに求められるやり方も変わってきているのだと思います。――オールドスタイルの指導者の居場所がなくなってきているのですね。はい。スペインで言うと、1980年代、90年代の指導スタイルから、進化していない人達の居場所がなくなってきているように感じます。そういう人達は、海外に居場所を求めています。なぜならばアフリカやアジアなどは、ヨーロッパと比べて人権への意識が低い地域もあるので、そのような指導がまだ認められるからです。もちろん、アフリカやアジアで仕事をしている指導者全員がそうだと言っているのではありません。そこは誤解なさらないようにしてほしいです。中には実力が認められて、海を渡った指導者もいます。でも、そうでない人がいるのも事実です。■過去にもてはやされた手法をなぞることがイケてると勘違いしていた――日本のスポーツ界にも、指導者のパワハラは根強く残っています。ハラスメント系の指導者というのが、一昔前はイケている指導者だった時期がありましたよね。「あの監督は情熱がある」といったように、色々な言葉で正当化されてきたんです。私もそう思っていた時期もありました。例えば、「メンバーリストは相手のチームよりも後に出せ」とか、色々なことを教えられました。でも時代は変わり、指導者がメンバーリストをいつ出すかに気を取られている間に、そのエネルギーを選手に向けて、選手のことを考える時間に当てたほうがよっぽど良いですよね。――そう思います。試合前というのは、選手が試合に向けてどのような気持ちでいるか。それに指導者は寄り添っていなければいけないはずなのに、つまらない信仰のようなものを、私達はたくさん作り上げてきてしまいました。それをなぞることが、イケている指導者だと勘違いし、そのような指導者をスペインのサッカー界は大量生産してしまったのです。しかし現在、先進的なクラブは、そのようなプロファイルの指導者は求めていません。ビジャレアルが2014年に改革しようとしたのは、まさにその部分で、それが遅かったのか、早かったのかはわかりませんが、私に多くの影響を与えてくれました。■ひどい指導者たちを批判するだけでは何も変わらない。指導環境改善のためにできること――過去の誤った振る舞いに気がついたとき、どのように感じたのでしょうか?私はメソッド部門のコーチに「いままでの自分はひどい指導者だったんだと、恥ずかしく思う」と言いました。すると、「いいんだよ。キミに非があるわけではないんだから。キミは、そのやり方しか知らなかっただけなんだ。それが正しいと思っていただけなんだ」と。さらに、こう言われました。「キミがやってきたことと、違ったアプローチがあることも知ってほしい。こういうやり方もあるんだと知ることで、指導者として豊かになれるはず。指導者をそのように育ててきた、スペインのスポーツ文化にも責任はある。人間は知っていることしか見えない。キミたちはひとつのやり方しか教わってきていないから、見えるものも見えなくなっているんだ。知ることによって、見えるものも変わるはずだから、『知る』を増やそう」と。――深い言葉ですね。日本のスポーツ界には未だにハラスメントがあり、子どものスポーツに対して、ひどい指導をしている人も多いと聞きます。でもそこで、「ここにひどい指導者がいる」「あそこにもいるぞ」と批判を繰り返すだけでは、何も変わりません。なぜならばそのような指導者達は、言い訳でなく、他のやり方を知らないんです。そして、いままではそのやり方で試合に勝ったり、大会に優勝したりと、機能してきてしまったのです。なので、その部分に対する『学びくずし』と言うか、そこに取り組むためのきっかけや、サポートする人がいない限り、指導者は変わることができない。私の経験上、そう思います。(第4回に続く)<<第2回を読む佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月16日30年近くに渡ってスペインで活動し、サッカー指導の現場で奮闘してきた佐伯夕利子さん。スペインの指導ライセンスレベル3(日本のS級に相当)を取得し、アトレティコ・マドリードの女子チームやビジャレアルのアカデミーで指導を行ってきました。2020年よりJリーグの常勤理事となり、現在は日本を拠点に活動(11/30-2/1まで一時帰国中)しています。選手の育成について多くの知見を持つ佐伯さんに「子どもたちを伸ばすために、指導者が変わらなければいけない理由」をテーマにインタビューを行いました。第2回はビジャレアルが行った育成改革の内容に迫っていきます。(取材・文鈴木智之)ビジャレアルが行った育成改革改革の第一歩は、指導者が自分を知ることから始まったそう(写真はサッカー少年のイメージ)<<第1回:1人ひとりの個性を見て個別最適化がチーム強化に。スペインの名門ビジャレアルが育成改革に取り組んだキッカケ■育成はすぐに結果が出るものではない。「今」だけ見ていて良いのか――サカイクでは、「子どもを変えるには、大人が変わらなければいけない」というメッセージを打ち出しています。ビジャレアルの育成改革は、まさに大人(指導者)が変わることで、子どもたちの変革をうながしたそうですが、どのような取り組みをしたのでしょうか?それまでの私達はサッカークラブの指導者なので、普段からサッカーの話ばかりをしていました。どんなシステムがいいのか、サイドバックの選手に求める要素は...といった形です。あるとき、ビジャレアルの育成改革を推進したコーチに「そんな話を何十年もしてきて、これから先の何十年も続けていくのか?」と言われたときに、はっとしたのです。指導者として、それはあまりにも貧しいのではないか。そうではなくて、もっと広い視野で選手を育てるべきなのではないかと。ご存知のとおり、育成はすぐに結果が出るものではありません。目の前にいる選手が8年後、10年後にこうなっていてほしいという理想像に向かって、進んでいかなくてはなりません。8年後、10年後に、今いるコーチが引き続き、ビジャレアルにいるとは限りませんが、選手たちの将来にとってプラスになるのであれば、より良いアプローチを模索するべきだということで、まずは指導者に対して様々な取り組みが行われました。■選手には「自分で考える」を求めていたのに、指導者が具体的に指示しすぎていた――どのようなことが行われたのでしょうか?改革の第一歩は、指導者が自分を知ることから始まりました。「理想の選手を育成するにあたって、それに適した指導を、私達指導者が行っているか」に目を向けました。ビジャレアルアカデミーが掲げる理想の選手像は、自ら積極的に考えて、判断して実行できる選手であり、試合中、変わっていく状況に対して適応できる能力を備えた選手です。そう言っている割には、攻撃パターンを3つぐらい作って、それをただ繰り返すドリルのようなトレーニングをさせていたり、「自分で考えてプレーしよう」と言いながら、指導者が「右に蹴れ、左に蹴れ、いまのは違うだろ」と言い続けていました。――多くの指導者にとって、耳の痛い話ですね。ビジャレアルアカデミーでは、私達指導者がどのような振る舞いをしているのか、それを自分たちの目で確かめるところから始めました。具体的には、アクションカメラの「Go Pro」をつけて指導の現場に立ち、いつもどおりトレーニングをします。「Go Pro」は自分の目線と同じなので、選手の反応が撮影されています。その映像を見ると、多くの発見がありました。練習前後に選手を集めて、指導者がトレーニングについての話をするのですが、いつもうなずいて聞いているように見えたA君が、実は聞いている素振りをしているだけだったり、聞いていなさそうに見えたB君が、話を理解しようとしていたりと、指導者が持つ印象と映像に映っている事実が異なっていました。その理由は、指導者が選手にするラベリングにあります。指導者のレッテルや主観が、事実を違うように映していたのです。――映像で見るからこそ、多くの情報を客観的に得ることができるわけですね。もう一つはハンディカムで指導者自身を映し、トレーニング中や試合中にどのような指示出し、振る舞いをしているかを、コーチングスタッフ全員でチェックし、ディスカッションをする場を設けました。これは週に1回、2時間の学びの場なのですが、自分の指導の様子がみんなの前で映し出され、選手とどのようなコミュニケーションをとっているか、どのような言葉を使っているかなどにフォーカスし、ディベートをしました。■そのコーチングは指導者が考える「正解」では?――そこでは、どのようなディスカションがなされるのでしょうか?映像には試合の様子は映っておらず、指導者の姿だけが収められています。そこで試合中、私が選手のあるプレーに対して「いまのはパスじゃなくて、ロングキックでしょ!」と言ったとします。すると進行役が映像を止めて、「いまのコミュニケーションについて、他の指導者はどう思う?」と意見を聞いていきます。そうやって、指導者の振る舞いを一つひとつ検証していくのです。――指導者からするとハードな学びの場ですね。はい。たとえば他のコーチから「この前のスタッフミーティングで、『自主的に物事を考えられる選手になってほしい』という話をしたよね。でも『ロングキックでしょ!』というコーチングは指導者であるあなたが考える正解であって、パスをした選手の判断や選択肢を否定することになっている。結局、あなたが言うとおりのプレーをしないと、ネガティブなフィードバックをされる。つまり、ダメな選手と評価されるわけだ。それは私達の目指す方向性ではないし、言っている事とやっている事が違うよね」といったフィードバックを受けます。それを1年間繰り返しました。■20年の指導歴で初めて自分が成長できる機会だった――指導者のみなさんは、そのフィードバックをすんなりと受け入れることができたのでしょうか?大人になると、誰しも自分をさらけ出すのは嫌ですよね。自分の指導の様子を撮影されて、みんなの前でフィードバックを受けるのは居心地が悪く、怒りや恥ずかしさなど、いろいろな感情が混ざり合います。私達にとっては、すごく難しい時間であり空間でしたが、その経験をしたことで、「使用前、使用後」と呼べるような変化がありました。中にはふてくされて、自分の殻に閉じこもってしまった人もいて、学びという面では残念なことではありますが、そこまで踏み込んで、指導者を改革しようとしてくれたビジャレアルというクラブは勇気があるなと感じました。――佐伯さんご自身は、それらの取り組みによる変化をどのように感じたのでしょうか?ビジャレアルの育成改革がスタートしたのが、2014年です。私はそれまで、20年ほど指導者をしていましたが、これまでの20年間、何をしていたのだろうと思うぐらい、使用前と使用後の変化を感じました。「選手を育成する」ということについて、間違えてとらえていたのだと気がつくことができたのです。時間が経てば経つほどその想いが強くなり、自分の中で整理できなかった思考が、緩やかなスピードではありますが固まってきました。それまで、選手に対するアプローチに違和感を覚えたことはありませんでした。自分のやっていることに間違いはないと思っていましたし、周りから疑問を投げかけられることもありませんでした。つまり20年以上の指導歴で、自分が成長する機会は一度もなかったのです。(第3回に続く)<<第1回を読む佐伯夕利子(さえき・ゆりこ)1973 年10月6日生まれ/イラン生まれ92 年にスペインに移住し、93 年から指導者の道を歩み始める。レアル・マドリードのスクールをはじめ、スペイン男子3 部リーグ、アトレティコ・マドリッド女子チームなどで監督経験を積む。08 年からビジャレアルに在籍し、男子U19のコーチ、レディースの監督、女子部統括責任者などを歴任。18 年に公益社団法人日本プロサッカーリーグの特任理事(非常勤)に選任され、2020年3月からJリーグ常勤理事。
2021年02月09日■ 前回 のあらすじ余計なことは言わないよう、生徒に口止めをする先生でしたが、その間に保護者達は同士を集めていたのです…指導を怠った校長先生を訴えることも辞さない覚悟の保護者たち。その願いが届き、ついに臨時集会が開かれることになりました。いよいよ直接対決が始まります…!次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月12日■ 前回 のあらすじついに保護者が校長先生へ直談判したものの、上からの評価が良かった先生の一件は問題視されることもなく済まされてしまって…今度はナプキンではなく、新聞紙のうえで残った給食を食べるようにと指導する先生。そして、放課後まで「半額シール」を貼っておきなさいという謎の罰…。けれど、保護者たちも黙って引き下がったわけではありませんでした。次回へ続く※あくまで個人の体験談です。先生にまつわるお話になりますが、「すべての教師がそうだ」と誤解のないようお願いします。※実話をベースとしたフィクションです。登場人物はゆっぺさん含めすべてフェイクです。コミックライター: ゆっぺ 【同じテーマの連載はこちら】 4人の子育て! 愉快なじゃがころ一家 この連載の全話を見る >>
2021年01月06日市民ランナーの憧れる大会毎日新聞社などが主催する別府大分毎日マラソンリモート大会「別大チャレンジ2021」は、ただいま、参加者を受け付け中です。スマホ片手にランニング同大会は、スマートフォンの専用アプリ「 TATTA (タッタ)」を使ったリモートマラソンなので、全国どこからでも参加することができます。開催期間は、2021 年1月30日(土)~2月28日(日)で、期間中に累計で42.195km以上を走ると完走となります。いつでも、どこでも、何度でもチャレンジすることができます。参加費は、一般エントリー:3,000円、宿泊パックエントリー:13,000円となります。完走特典めざして走りましょう参加者全員には、記念品として大会公式Tシャツ、大会公式ナンバーカードが貰えます。完走者には、一般エントリー(抽選で200人)、宿泊パック(抽選で200人)に、5,000円相当の大分県名産品、宿泊パックに申し込んだ人全員に別大ロゴ入りオリジナルマスクなど、完走特典がついています。通常、同大会への参加は、フルマラソンを3時間30分なので、市民マラソンの憧れる大会と言われます。リモートにはなりますが、参加してはいかがでしょうか。(画像は公式サイトより)【参考】※別府大分毎日マラソンリモート大会
2020年12月09日アメリカ・オハイオ州にある動物保護施設『リッジ・レスキュー』にオスの野良猫が保護されました。Facebookにその猫の写真を投稿したところ、多くのメディアでも紹介されるほど話題になったのです。その理由は猫の顔。『ギグルス』と名付けられた猫の写真がこちらです。Posted by Riggi Rescue on Saturday, November 7, 2020Posted by Riggi Rescue on Saturday, November 7, 2020何見てんだ、コラァ?まるでそんなことをいいそうな表情のギグルス。しかし実は彼はこの時、とてもご機嫌だったのだそう。ギグルスはもともとこういう顔なのです。 この投稿をInstagramで見る Giggles(@gigglestheangrycat)がシェアした投稿 『リッジ・レスキュー』の投稿によると、ギグルスはこんな顔ですが性格はとても人懐っこくてハッピーな猫なのだそう。「もしギグルスが不機嫌だとすれば、それはあなたが彼をなでてあげないからです」と紹介しています。そんなギグルスはすぐに猫好きの人たちのハートを鷲づかみにしました。投稿はあっという間に1万件以上シェアされて、里親希望者が殺到したのです。 この投稿をInstagramで見る Giggles(@gigglestheangrycat)がシェアした投稿 この投稿をInstagramで見る Giggles(@gigglestheangrycat)がシェアした投稿 たちまち人気者になったギグルスは、保護されてから約半月後にはあっさりと里親が決定しました。今では優しい家族と先住猫と一緒に毎日楽しく暮らしています。ギグルスのInstagramには「怒った顔がかわいすぎる」「恋に落ちた」などのコメントがいっぱいです。不機嫌に見える顔と愛らしい性格のギャップが魅力的なのでしょう。「人は見かけによらない」などといわれますが、猫も顔だけで性格を決めつけてはいけませんね![文・構成/grape編集部]
2020年12月02日2020年11月29日、タレントの武井壮さんはTwitterを投稿。その内容が反響を呼んでいます。武井さんは、スポーツ競技の指導者が、試合に負けた選手に『しがちな対応』について、苦言を呈しました。試合に負けた罰に『グランド10周走ってこい』なんてのは指導じゃねえ。。試合に負けたら各選手に必要な能力を分析して、それを獲得するのに必要で有効なトレーニングや技術練習を与えて、栄養補給の知識を与えて、休養時のデータを取らせて、体を育てつつ技術を上げ、自分は戦術を学ぶもんじゃないか?— 武井壮 (@sosotakei) November 28, 2020 部活動などで試合に負けた際、指導者が選手に「グラウンドを10周走らせる」といった行為はよく聞かれます。武井さんはこれを批判し、指導者がすべきなのは「分析と戦術を学ぶこと」だと話しました。ネット上では、投稿に賛同する声が相次いでいます。・正論に拍手。いまだに根性論がまかり通っている。息子の部活顧問にアナウンスしたいくらいです。・罰を受けるべきは指導者です。そもそも『負けた罰』という意味がよく分かりませんね。・本当にその通り。負けたら指導者の力不足。勝利は選手の頑張りです。・負けると罰が待っているとなると、「罰を受けないために失敗しちゃいけない」と思ってスポーツを楽しめなくなる。負けた選手を責めるのでなく、次の時のためにしっかり対策をすることの大切さを述べた武井さん。スポーツだけでなく、さまざまな分野でいえることかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月30日ピラティス第二世代ティーチャーが直接指導全国に約100店舗ヨガ・ピラティスの専門スタジオ「zen place」を運営するZEN PLACEが、2020年10月17日(土)からオンラインワークショップ、『プレ・ピラティス・テクニーク』を開催します。講師にはピラティス第二世代指導者、デボラ・レッスンを迎え、全3回の開催予定です。デボラ・レッスンはピラティス創始者のジョセフ・ピラティスの直弟子であるキャローラ・ストラウス・トリアからピラティスメソッドの指導法を学んだ正当な指導者です。アメリカからの生配信を受講同ワークショップでは、ピラティスの基本となる基礎概念についてデボラ・レッスンがアメリカ・ニューヨークからオンライン配信を行います。スケジュールは初日が2020年10月17日(土)8:00から09:30で、3週に渡り土曜の朝に開催されます。受講者であれば当日の出欠に関わらず、ワークショップの録画を翌週の火曜日23:59まで視聴可能です。受講料は1回のみ7,000円(税込み)、3回セットで18,500円(税込み)です。(画像はプレスリリースより)【参考】※zen place academy『プレ・ピラティス・テクニーク』
2020年10月16日LINEは恋愛においても重要なツールですよね。気になっている男性にLINEを送るとき絵文字を使うか使わないかは悩みどころのひとつです。絵文字を使わない男性の心理と返信の仕方について紹介します。絵文字を使わない男性の心理「めんどくさい」絵文字を使わない男性へのLINEを考えるのならば、まずその男性の心理を知る必要があります。絵文字を使わない理由のひとつは、ただ単にめんどくさいというものがあります。絵文字は必要となる文章を作る以外にもひと手間かかり、人によってはめんどくさいと感じる人もいます。周囲に絵文字を使う人がいなかったならば、余計にそう感じるでしょう。相手が女性だからといって、自分からアプローチしているのでなければ、わざわざ絵文字を使う必要はないと考えているだけのこともあります。絵文字を使わない男性の心理「キャラとかっこよさ」絵文字はかわいらしいものが多いですよね。中には華やかなものや面白いものもあります。そのような絵文字を使うキャラクターじゃないと感じているから、わざわざ絵文字を使わないという男性も多いです。また、かっこいい男性と思われたいから、わざと絵文字を使わないという男性もいるでしょう。いずれにしろ、女性受けを狙うよりも、自分の印象を優先しているというだけのことです。絵文字を使わない男性の心理「親しい間柄や安心の現れ」最初は絵文字を使ってLINEをしていたのに、次第にLINEを使わなくなったという場合には、親しい間柄であるから許されると思っている可能性もあります。まだ距離のある付き合いの場合、女性に気を使って絵文字を使用したLINEを送っている男性も、ある程度距離が縮まったならばもういいだろうと考えて絵文字を省略することが多いです。ある意味気安さや安心感の現れともいえるでしょう。LINEの返信方法絵文字が全くないLINEは、そっけなく見えてしまい、怒っているのか、不機嫌なのかといった不安を感じることも多いですよね。しかし、そこまで気にする必要はないといえるでしょう。仲が悪くなったという印象がないのならば、LINEで絵文字をつけない理由に深い意味はありません。そのため、返信の際にも特別気を遣った返信をする必要はないでしょう。要件に対して簡潔に返信するのでも、いつも通りに絵文字を使って返信するのでも構わないです。「怒ってる?」などといった機嫌をうかがうような一言も必要ないでしょう。ただし、絵文字を使わないことを揶揄するような返信は、面倒くさい人と思われることもあるので避けましょう。気を遣わずに返信しようLINEで絵文字を使わないという男性は多くいて、その理由も大した理由でないことがほとんどです。もし絵文字を使わないLINEが来ても、特別気を遣うことなく返信すれば問題ありません。気を遣って返信しても、相手側も困惑してしまうでしょう。意識することなく自然に返信できる関係を築いていきましょう。
2020年10月15日彼氏を怒らせてしまったとき、彼女としてはめちゃめちゃ焦りますよね…。誰も好きで怒らせたわけではないのですが、どうしたら彼氏が機嫌を直してくれるのか頭を悩ませることになります。予想外に彼氏が怒ってしまったときはどのように仲直りをしたら良いのでしょうか?彼氏とうまく仲直りする方法を3つ紹介します。自分の気持ちを正直に話して謝る彼氏の怒りを抑えて仲直りするには、こちらが反省していること、仲直りしたいこと、そのためにこれから気をつけることの、この3つを彼氏に話してシンプルに謝りましょう。この方法は自分の気持ちを正直に話すのが大事で、意地を張ったり適当な嘘をついたりしてしまうと彼氏との仲が拗れやすくなるので、覚悟を決めて正直に気持ちを話しましょう。怒っている男性は、彼女が本気で反省することを望んでいます。そしてそれを言葉と態度で示して欲しいとも思っています。なので、ここは正直な気持ちを話して、本気で反省していることを伝えましょう。特に男性は回りくどい言い方を嫌う傾向があるので、シンプルにわかりやすく、そして時間は短く伝えることを意識してみると、より早くに仲直りすることができますよ。謝るだけでなく解決法も提案する怒らせた原因にもよりますが、今後お互いが嫌な思いをしないために解決法を提案するのもおすすめです。男性は合理的主義の傾向が高いため、今後同じ失敗がないことがわかると納得して怒りを納めてくれることも多いからです。例えば男友達と仲良くしていたせいで彼氏を怒らせたら、男友達と二人きりで食事には行かない、夜に黙って電話しないといった解決法を提案してみましょう。具体的な案があることで彼氏は安心もできます。ただ謝るだけでなく、解決法も提示することで反省している気持ちはより相手に伝わりやすくなるので、彼氏が仲直りしてくれる可能性も高くなります。手料理を振る舞って謝る心理学には「ランチョンテクニック」という言葉があり、おいしいものを食べているときの方が、何もしていないときよりも相手の言うことを聞きやすいことがわかっています。そこで、彼氏に仲直りの証として謝るときには手料理を振る舞いましょう。彼女が料理を作ったことで、反省している行動をとっていることが彼にも伝わりますし、三大欲求であるひとつが満たされるので、怒りの気持ちが薄れやすくなります。食べ物で釣ると言ったら聞こえが悪いですが、自分なりの誠意を示す行動ともいえるので、許してもらえる確率は上がりますよ。彼氏が好きなものをたくさん作って仲直りの意思を示しましょう。彼氏と喧嘩してしまったときは、まず謝ることが第一に大切ですが、ただ謝るだけでなく行動をプラスして謝るようにすれば、反省している気持ちが彼氏に伝わりやすくなるので、その分仲直りのスピードも早くなります。喧嘩するほど仲が良いというように、喧嘩のあとの仲直りはカップルの関係を深めることにも役立ってくれるので、彼氏が怒ってしまったときは、仲直りすることに力を注ぎましょう!
2020年10月10日いくら歳を重ねても逃れることはできない、人間関係のトラブル。学校や会社、家族での関係をこじらせると、ストレスの原因になります。中でも大人の悩みで多いのは、職場の人間関係でしょう。いくら好きな仕事をしていても、人格に問題がある人と一緒だと疲れてしまうものです。横柄な研修医に、指導医がスカッとする対応!病棟で看護師として働いている、ぱれちに(paretiny)さんが描いたのは、ある病院で起こったエピソード。その病院には、やたらと態度が大きい研修医の男性がいたといいます。横暴な言動をする研修医に対し、周囲の人たちはストレスを感じていました。看護師を見下しているのか、研修医は人を不快にさせる発言を連発。これらの暴言はパワーハラスメント(通称:パワハラ)といえます。しかしある日、指導医は彼のミスをズバリと指摘!「態度がデカいわりに」という言葉を聞くに、指導医は彼の看護師に対する横柄な態度をしっかりと見ていたのでしょう。同僚の前で恥をかいたためか、自分の態度の悪さを反省したのか、その日から研修医は態度を改めたそうです。・スカッとした!叱るんじゃなくて、ちゃんと指摘する指導医さん、かっこいい!・どこにでもいるんですね、こういう態度がデカいのに仕事ができない人。・あるあるですね…。頭がよくても人間性が悪いともったいないですよね。悪い部分を指摘してくれる人がいるのは、ある意味幸せなこと。この研修医は、早いうちに気付くことができてよかったのではないでしょうか。彼が今回の出来事を受け、しっかりと改心することを願うばかりです。[文・構成/grape編集部]
2020年09月26日誰かに怒られたら、不機嫌になったり、傷ついたりすることも多いでしょう。男性としては、全く怒らない彼女と付き合うのが理想なのでしょうか。今回は、怒らない彼女を男性がどう思っているのか紹介します。怒られるのは嫌だから嬉しい怒られると何だか自分を否定されているみたいな気がしますし、誰でも怒られるのは嫌なものです。また、怒られてばかりだとストレスがたまるだけでなく、「自分のこと嫌いなのかな」と感じてしまうこともあります。怒られない彼女といることで、男性はのびのびと過ごせるようになります。穏やかに過ごしたい、怒られると委縮するから嫌だという男性は、怒らない彼女が欲しい、結婚して一緒に暮らしたいと思うことが多いです。自分に対して関心がないかも子供は親によく怒られますが、それは親は子供を愛しているからこそです。子供に関心がない親というのはほとんどおらず、好きだから、心配だからこそ叱ります。そのため、男性が何かミスを起こした時に彼女が全く怒ってくれないと、「自分に対して関心がないのかな」「もう好きじゃないのかな」と不安になってしまうことも。喧嘩をするほど仲がいいとはよく言います。相手が怒ってくれないと喧嘩になることは少なくなりますが、お互いを理解し、愛情を深めるチャンスを逃すことになるかもしれません。浮気しても大丈夫そう怒らない人というのは、どんなことをしても許してくれる優しい人というイメージがあります。そのため、全く怒らない彼女と付き合うと、「浮気しても大丈夫」と考えてしまう男性もいます。いつも叱ってくれる彼女ならば、浮気をしたらどれだけ怒られたり嫌われたりするのか簡単に想像できるため、男性の浮気防止対策になるのです。何をしても怒らないでいると、「浮気をしても怒らないだろう」と思われてしまうこともあるので注意が必要です。自分の悪い所も認めてくれているどんな人にも悪い所、劣っている部分はあるもの。長く付き合うと相手のことを心から信頼し、「相手の悪い部分も受け入れられる」ような関係になることもあります。そのため、彼女が怒らないと、「自分の悪い部分も理解してくれてるんだな、認めてくれてるんだな」と男性は感じることができるのです。お互いの気持ちを深く理解し、言わなくても通じ合える関係になれば、怒られたり怒ったりすることも少なくなります。子供でも大人でも怒られて嬉しいという人はほとんどいないため、怒らない彼女は人気があるでしょう。しかし、明らかに相手が悪いことをしたのに放置していると、関係が壊れてしまうことも。怒るということは関心や愛情の裏返しでもあります。明らかに男性が間違いを起こした時は、叱ることも必要でしょう。
2020年09月15日日本の選手は指導者のいう事を素直に「ハイ」と聞く子が多いと言われますが、試合では常に指示を待って動くわけにはいきません。試合中自分で判断して動けるようになるには何が大事なのか。サンフレッチェ広島ユースで長年指導にあたり槙野智章選手や柏木陽介選手(ともに浦和)ら日本代表選手を育て、U-15/U-16日本代表コーチを経て、2015年からはU-17日本代表指揮官として久保建英選手らを見てきた森山佳郎監督に、思考力や決断力、自己判断力を養うことの重要性についてお伺いしました。(取材・文:元川悦子)取材当日練習に参加していた昌平高校の選手たち■試合では決断の連続だから自己判断力を養うことが大事新型コロナウイルスの感染拡大で、日本代表活動が休止状態になってしまいましたが、7月から年代別代表強化が再スタートしました。U‐16日本代表は7・8月に1回ずつ千葉・幕張のJFA夢フィールドで合宿を実施。9月は静岡で行われる「2020SBSカップ・ドリームサッカー」に参戦する予定になっています。「2004年以降生まれの今のU‐16代表はまだ核になる選手がいないんです。加えてこのコロナ禍で試合に出始めた選手の発掘ができていない。通常の年だと3月や8月はフェスティバルがあったりして、高校1年生を中心に新戦力が出てくるんですけど、今年はそのほとんどが中止になってしまって見つけられていない。海外で強烈な経験をさせる機会も作れませんし、なかなか厳しいですね。それでも選手には45分のミーティング映像4本を配信して見てもらったり、テクニカル面やフィジカル面強化のための発信をしたりしていました。こういう時は自分で考えて行動する力をつける大きなチャンス。日本の選手は指導者の言うことを素直に『ハイ』と聞く子が多いですけど、実際の試合では決断の連続。大人になって生きていくうえでもそうです。思考力や決断力、自己判断力を養うことの重要性に気付いて、やってくれる選手が増えてくれたらいいと思っています」と話すのは森山佳郎監督。サンフレッチェ広島ユースを長年率いて槙野智章選手や柏木陽介選手(ともに浦和)ら日本代表選手を育て、2015年からはU‐17日本代表指揮官に転身し、今は3世代目に突入しています。■久保建英の注目度が高かったことで反骨精神が養われた過去2世代には、2000‐2001年生まれの菅原由勢選手(AZアルクマール/オランダ)や中村敬斗選手(シントトロイデン/ベルギー)、久保建英選手(ビジャレアル/スペイン)ら2017年U‐17ワールドカップ参戦組、2002‐2003年生まれの西川潤選手(C大阪)、若月大和選手(シオン/スイス)、中野伸哉選手(サガン鳥栖)ら2019年U‐17ワールドカップ参戦組がいて、メンタル的に成熟している選手が少なくなかったようです。「2000年世代は自己主張する子が異常に多かったんです。由勢、敬斗、建英だけじゃなく、瀬古歩夢(C大阪)や鈴木冬一(湘南)らも要求が凄かったですね。彼らにとってプラスだったのは、久保の注目度が高かったことで競争心と反骨精神が養われた点。『1学年下の建英ばっかり』という悔しさが募って、『絶対に負けないぞ』というギラギラ、メラメラした感情がつねに感じられました。ハーフタイムに戻ってきてケンカになることもあった。僕が『静かにしろ。落ち着け』と諭したくらい。選手ミーティングを30~40分もやっていて、僕が呼びに行っても『選手だけで話し合ってるから来ないでください』と言われたこともありました(苦笑)。2000年世代はそれに比べると大人しかったですけど、世界大会直前に入ってきた若月や藤田譲瑠チマ(東京V)など自分の意見を持っている選手が入ってきて引っ張ってくれたので、すごくいいグループになりました。最近も西川がJ初ゴールを決め、唐山翔自(G大阪)や田中聡(湘南)や成岡輝瑠(清水)も試合に出始めるなど、お互いに刺激を与えあっています。特に大きいのは16歳の中野伸哉がJリーグに出場したこと。彼は今の2004年の選手と1つしか変わらない。小学校高学年や中学生から見てもほんの少し上です。そういう意味でもインパクトが大きいと思います」■久保建英が他の選手と大きく違った点このように森山監督の教え子からは10代のうちからプロデビューする選手が次々と出ています。その筆頭が久保建英選手ではないでしょうか。バルセロナのカンテラで育ち、14~18歳までFC東京で過ごした彼の成長率の高さは目を引くものがあります。「彼の強みはつねに物怖じせず、つねに自己主張するところ。2015年4月のU‐15代表の立ち上げだったインドネシア合宿の時から先輩を差し置いてFKを蹴ってましたからね。本人に聞いたら『バルサでは3~4人集まってきて<俺だ俺だ>と奪い合うのが普通』と言っていました。槙野などもブレないメンタルを持った選手でしたけど、14歳くらいで初めてきた代表の遠征でそこまで自信を持って主張できる子は見たことはないです。バルサで少年時代を過ごしたことも追い風でしょうけど、彼はもともとそれだけの自己判断力や決断力、責任感がある人間に育ってきていた。そこは改めて強調しておきたいですね」久保選手のように自らアクションを起こせる人間になるには、ある物事に対して自分なりにどうすべきかを考える作業を繰り返すことが大切です。指導者や保護者などの意見を聞くことも大切ですが、それだけでは「言われた通りにしておこう」と受け身になりがち。コロナ感染拡大でこれまで通りの活動ができなくなった今こそ、何事にも自立心を持って自発的に取り組む重要性を子どもたちに再認識してもらうこと。そう仕向けるべきだと森山監督は考えます。■ミスをした時他責にするか、自己反省するかでその後の成果が変わる「実を言うと、僕は中学校1年生の時にバスケットボール部に入ってしまい、1年間サッカーができなかったんです。サッカーから離れてみて『自分はこんなに好きだったのか』と痛感した。その気持ちが40年経った今も続いていますし、それ以来一度もサッカーをやめようと思ったことはありません。仲間と汗を流せる幸せに気づいたことは本当に大きなプラスになっています。今回のコロナ禍にそんな気持ちを強めた育成年代の選手も多かったと思います。それを大事にしてほしいんです。僕は代表活動を始めるに当たって、『意識を変える』『取り組む姿勢を変える』の2つを必ず選手に伝えるんですが、世界を目指そうと思うなら普段の生活を変えないといけない。日常の生活習慣から食事や休息、練習の準備やフィードバックなど全てです。ピッチ上でも何かミスした時に人のせいにするのと、自分に問題があると受け止め、改善していくための策を考え積極的にチャレンジしていくのでは、その後の成果は大きく違ってきます。僕はチャレンジするミスは大歓迎。今年の困難をそうやって自分を変える好機にしてほしいと願っています」ここでアクションを起こすか起こさないか。自分が大きな岐路に立っていることを多くの子どもたちに気づいてほしいものです。森山佳郎(もりやま・よしろう)筑波大学卒業後、マツダに入社しマツダサッカークラブ(現サンフレッチェ広島)に入団。横浜フリューゲルス、ジュビロ磐田、ベルマーレ平塚でプレーした後引退。引退後はサンフレッチェ広島ユースのコーチに就任。広島ユース監督を退任後、U-15/U-16日本代表コーチを経て、2015年にU-15日本代表監督に就任。現在はU-16日本代表監督を務める。広島ユースを高円宮杯4度優勝に導くなど強豪チームに成長させ、トップチームで活躍し日本代表に選ばれる選手を育て上げるなど、高校年代の指導者として高い評価を得ている。
2020年09月14日新しい生活様式に合わせた大会ロケットマラソン2020東京大会は、2020年10月17日(土)、18日(日)に多摩川河川敷諏訪いこいの広場で開催予定です。昨年、大阪で開催され多くの参加者がありました。今年は、大阪大会に加えて東京大会、オンラインの部が開催されます。コロナ中止は参加費返金保証あり種目は、フル4,500円、30km 4 ,100円、ハーフ3,500円、10km 2,500円、5km 2,100円の5種目、同時開催のオンラインの部1,000円となります。大会スケジュールは、1日目にハーフマラソン、10km、5kmの3種目、2日目に、フルと30kmの2種目が走ります。大会コースは、フラットで走りやすく、制限時間も通常の大会より長いので、マラソン初心者も安心して走れおすすめです。オンラインは、コースもスタートも自由オンラインの部は、2020年10月10日~10月25日の2週間となります。日本全国各地からご参加可能です。開催期間中であれば、好きな時間と好きな場所で走ることができます。タイムは、GPS計測機能付きの腕時計、ランニングアプリを使い自分で測定し、結果を報告します。(画像は公式サイトより)【参考】※大会公式サイト
2020年08月29日彼があなたの顔色ばかりを伺う行為には、様々な心理が隠されているので、しっかりと見極めることが大切です。そこで今回は、男性の顔色伺いの心理について詳しく解説していきます。波風を立てるのを避けようとしている人が持つ本質は日常生活の行動に反映されやすいと言われています。あなたと一緒にいる時に常に顔色を伺ってくる彼の心理の一つに挙げられるのが性格による影響です。一昔前であれば、男性はワイルドなイメージという印象を持たれがちでしたが、時代の移り変わりの中で争いを好まない平和主義も増えています。いわゆる草食系と呼ばれるこのタイプは、些細な諍いすらも好まないため、常に相手の気持ちを確認してトラブルを避けようとするのが特徴です。怒られることを恐れている常にあなたの顔色を伺ってくる男性の真理の一つに、相手からの叱責への恐怖があります。人から怒られることを嫌う、一見すると当たり前の感情で、他人に怒られることを嬉々として受け入れる人はそれほど多くありません。しかし、過度に相手の気持ちを確かめようとする男性は人一倍怒られることを恐怖を感じる傾向があります。これは幼少期の育った環境が主な理由です。子供の頃に親に怒られることなく過度に甘やかされて育ったり、嫌なことから逃げ回っていた人は、怒られることに免疫がなく、些細なことでも怖さを感じます。このタイプは、トラブルを避けるために何か行動をする度に相手に意見を求めて、それに反論をせず素直に従うのが特徴です。相手に良く思われようとしている世の中には、誰に対しても態度を変えずに愛想を振る舞う八方美人と呼ばれるタイプの男性も少なくありません。恋人同士の場合、彼女に嫌われたくないという気持ちが強すぎることが主な原因です。こうした八方美人の性格は、自分の印象が悪くなるような喧嘩なども避けようとするため、良好な関係を保つことはできます。しかし、本心を隠して良い人をずっと演じ続けるのは簡単なことではありません。たまにデートをする程度の関係であれば、隠し続けることは可能です。しかし、同棲や結婚など共に過ごす時間が増えると四六時中そのままでいることはできないので本心が出てきます。将来を見据えて長く付き合うことを考えるのであれば、相手の本当の性格を見極めておくことが大切です。相手の性格を見極める自分の顔色ばかり伺う理由が争いを好まない穏やかな性格であれば、そのままでも良好な関係を築くことはできます。しかし、自分の本心を見せずに理想の男性を演じている場合はトラブルや感情のもつれに発展しかねません。付き合って行く中で、その行動に対する理由をしっかりと見極めることが重要になります。
2020年08月18日熱心な無理解者に苦しめられて『発達障害に生まれて』(松永正訓著/中央公論新社)ノンフィクションのモデルの立石美津子です。障害のある子どもを育てていると、熱心な無理解者に出あうことがあります。・「障害というハンディがあるのだから、今、辛くても頑張らせることが本人の将来のため、それが愛情だ」と思っている。・こだわりはわがままの一種なのだから、応じてはならないと思っているところがある。・努力すれば必ずできるようになると信じて疑わないところがある。・苦手を克服させようと必死に努力させ、何でも一人でやらせようと試みる。・「どうやったらこの子は○○ができるようになるのだろうか」とできないことばかりにスポットを当てがち。・偏食を徹底して直そうとする。・本人にとって難しいことであったとしても、みんなと同じことができるようにさせようとする。・本人の意図を考えずに才能を開花させようと躍起になりがち。・「やればできる」と過度な期待を抱きがち。・「障害にともなう困難の改善」ではなく、「障害そのものの克服」を目的にしているところがある。子どものことを思ってくれているのはわかる、熱心に支援をしてくれようとする…でも、こうした行為は子どもを苦しめてしまうことがあります。熱心な無理解者という言葉は、児童精神科医の故・佐々木正美先生が提唱された言葉で、私の知人でもある公認心理師、臨床発達心理士、特別支援教育士スーパーバイザーの川上康則先生も「発達障害のある子どもについて【無理解・誤解・理解不足】などの状態にもかかわらず、熱心と言われるくらいの積極的な指導・支援を繰り返し、かえって当事者の状態を悪化させてしまう人のことを指す」とおっしゃっています。たしかに、熱心であることは非常に重要です。しかし、「本人のため」「良かれと思って」の部分が前面に押し出されてしまうと、本人にとっては「苦行」のように感じられるのではないでしょうか。自閉症の息子も、療育施設で苦手な音の克服の訓練をされた結果、その施設に行くことすら怖がるようになってしまいました。「本人のため」「良かれと思って」だけが一人歩きしない支援が必要だと常々感じています。子どもの気持ちを大切にする大人のあり方では、子どもに寄り添い、子どもの気持ちを大切にする対応とはどんなものでしょう。・できることを伸ばそうとする。・偏食を無理に治そうとはしない。・こだわりに十分に付き合い、信頼関係を築いた上で、こだわりの緩め方を一緒に考えてくれる。・大人本位の「こうあるべき」にとわられすぎない。・子どもの今の状態を受け入れている。子どもにとって安心できる人は、このような対応をしているのではないでしょうか。同じ場所で支援者によって対応が違うと、子どものさらなる混乱を招く更に困ってしまうのは同じ場所でも上記の2種類のタイプの人がいて、子どもに対して全く違う対応をするケースです。子どもは無理強いされたり、許容されたりして「何が正しいのか」がわからず混乱してしまいます。こうした状況を「ダブルバインド」と言うそうです。子どものほうも相手により態度を変える(怖い大人の前でだけおとなしくし、やさしい大人にはからかいを多く出すなど)といった誤学習をしてしまうかもしれません。これは「偏食をわがままとして許さない父と、受け入れる母」など家庭内でもおこりがちです。わがままとみなすか、こだわりと共存するか感覚過敏によって偏食がある場合、無理強いされることは、もしかしたら「芋虫を小さく切ってあげるから一かけらだけでもいいから食べなさい」と言われているような状況にあるのかもしれません。熱心な無理解者はとかく「自分だけの基準」で考えてしまい、子ども本人の苦しみ、辛さまで思い至らないのかもしれません…。とはいえ、わがままかこだわりか見分けるのが難しいこともあります。しかし、「その子が何にこだわっているか」をよく観察していると、その子にも譲れない部分があるということが見えてきます。例えば靴、同じデザインのものでないと絶対に拒否するという段階の子どもがいます。違うものを無理に履かせようとすれば自傷しパニックになることでしょう。でも、「〇〇を買って欲しい」などのわがままな要求のときは、自傷や他害よりも、その場で泣くだけといった様子が見られることがあります。安全基地の確保障害がある子どもにとって、社会にはさまざまな怖いもの、苦手なこと、わからないことがたくさんある世界のように見えるかもしれません。叱責されてばかり、無理強いされてばかりだと、自ら一歩を踏み出すことすら怖くなってしまうかもしれません。「安全基地(Secure Base)」としての大人の存在が不可欠です。「この世は怖くない、安心、安全なんだ」「先生や親は自分を脅かす存在ではない」「大人は自分を守ってくれる人間である」ということを幼いうちに十分に経験させることが大切だと思います。障害があっても、経験を積んでいけばやがて「人生には思い通りにならないこともある」ことをその子なりに体験します。大海原に出ても戻ることができる心地よい「港」のような存在がいれば航海の勇気も出ます。安心安全な居場所=安全基地さえ確保していれば、時期がきたら本人から苦手なことにも挑戦する勇気も出てきます。人生をスタートさせたばかりの時期は、特に大人との愛着形成をする大切な時期です。保護者も支援者も先生もそのことを忘れてはならないと思います。
2020年07月18日自分の彼氏が他の女の人と楽しそうに話していると、嫉妬してしまいますよね。そういう時は怒っていいのか許すべきなのか、判断に困る事がありませんか。彼氏の行動に嫉妬してしまう人に向けて対処法を紹介します。どこからなら怒ってOK?彼氏が女の人に話しかけている場合自分の彼氏が他の女の人と仲良く喋っていると、嫉妬しますよね。一言声をかけているだけなら意識しないですむかもしれませんが、長々とお喋りしている姿を見ると良くない感情を抱いてしまうのではないでしょうか。しかし、些細な事で起こっていると、彼氏に呆れられてしまう可能性があります。どうすれば良いのか分からない時は、冷静に会話内容やシチュエーションで判断するのが良いです。仕事で大切な話をしている時は、そっとしておくのが良いです。業務に関わるやりとりをしているなら、邪魔をしてしまうと後で影響が出てしまうかもしれません。また、相手が悩みの相談をしている場合も、そっとしておく事がポイントとなります。他人に触りすぎ!女の人へのボディタッチが多い場合他人と握手をしたり、誰かの肩を叩いたりする事はコミュニケーションの形の一つですよね。しかし彼氏が女の人に向けて触れる場合は、嫉妬してしまう人も多いのではないでしょうか。彼氏には彼氏の人付き合いがあるため、人間関係を蔑ろにするわけにはいきません。時には女の人と握手をしたり、触れたりする事もあるでしょう。大目に見てあげる事が重要です。しかし、その回数が多すぎると問題になってきます。そのため、必要もないのに女の人にべたべた触る場合は、怒っても良いです。ここで彼氏の行動を容認してしまうと行動がエスカレートする可能性があるため、しっかり叱っておく事がポイントとなります。それは必要なやりとり?彼氏が女の人と連絡をとっている場合彼氏がスマホをいじっていると思ったら、他の女の人と連絡をとっていた。などという時は、怒ってしまいますよね。しかし、頭ごなしに叱らずに、内容を聞いてから判断する事が大切です。業務内容の伝達かもしれませんし、至急確認しなければならない事があったのかもしれません。まずは、彼氏によく聞いてみる事が大事です。正直な事を言ってくれるとは限りませんが、初めから疑ってかかってしまうと真実が分からなくなってしまいます。彼氏を怒る際は、嘘をついているのが分かった時や、何でもない内容で女の人と頻繁に連絡を取っていた時にするのが良いです。二人っきりの外出はNG!彼氏が女の人と出かけていた場合彼氏が女の人と二人で出かけていた、などという話を聞くと嫉妬してしまいますよね。それは普通の事です。会社の同僚などと一緒に大勢で行動するならまだしも、女の人と二人っきりという状況で出かけた場合は、怒っても良いです。彼氏に浮気をするつもりがなかったとしても、不用意な行動をとった事は事実です。そういった行動をとると、周囲から誤解されてしまったり、彼氏との関係にひびが入ってしまう事があります。相手が彼氏に好意を抱く事にも繋がってしまうかもしれません。そのため、彼氏が女の人と二人きりで出かけていた場合は、何故駄目なのか理由を話しながら、しっかりと怒る事が大切です。怒るべきポイントはその必要があるかどうか必要がないのに自分の彼氏が女の人に話しかかけていたり、べたべた触っている場合は怒っても良いです。反対に人間関係を築くために必要な触れ合いは多めに見てあげる事が大切です。女の人と仲良くしている姿を見ると嫉妬してしまうかもしれませんが、怒る必要があるかどうかを冷静に見極めなければなりません。
2020年05月29日男性の怒りを鎮めるにはどのくらい距離を置く必要があるのでしょうか。男性が怒った後に近づいても大丈夫なタイミングを見極められるようになりましょう。怒りが鎮まるまでの時間は原因次第男性の怒りが鎮まるには時間がかかりがちだと考える人も大勢いますが、原因によってかなり違うということは知っておくことが大切です。ちょっとメールの返事が遅くなってしまった、待ち合わせに遅れてしまったという程度であればすぐに怒りを鎮めてくれるでしょう。些細なミスやちょっとした気遣いの不足であれば基本的には距離を置かなくてもすぐに元どおりになるので安心です。プライドを傷つけると長期化する男性は概してプライドを重視する傾向があるので、軽はずみな言動や仕草などでプライドを傷つけてしまうと怒りは長期化します。自信を持っていることを否定してしまう発言をするのが最もリスクが高いもので、うっかり口にしてしまうこともあるでしょう。また、デート中に携帯のメールチェックをしたり、他の人からの電話に出たりしたときに内容を隠してしまうのもプライドを傷つけることになりがちです。プライドを傷つけられると相手に対して嫌いという印象を持つだけでなく、自信を失ってしまって相手にどう接したら良いかがわからなくなります。この両方の気持ちに整理をつけるために時間がかかってしまいがちなのです。すぐに謝るのが実は効果的プライドを傷つけてしまったときのように男性がかなり怒ってしまった場合にはしばらくは距離を置こうと考えてしまいがちです。女性同士の場合には時間が問題を解決してくれることが多いですが、男性が相手の場合には不用意に距離を置きすぎてしまうと失敗するリスクがあります。距離を置かれてしまうと男性は自信を失ってしまい、自分が怒ったことで嫌われてしまったのではないかと思うようになることが多いからです。結果としてますます自信がなくなって、もう付き合うのはやめようと思うことも珍しくありません。実は効果的な方法として知っておきたいのが怒らせたらすぐ謝るというやり方です。決して自分が悪いとは思っていなかったとしても、機嫌が悪くなりそうな雰囲気があった時点で謝ってしまえば怒りは比較的速やかに静まります。その場ですぐに怒りを鎮めてくれない場合もありますが、別れてから怒ったことを後悔して反省してくれるでしょう。すぐに謝っておけば長期化することはあまりなく、翌日くらいには近づいても自然なコミュニケーションを取れるようになります。男性は謝られるのに弱いと覚えておくといざというときに役に立つでしょう。
2020年05月10日新型コロナウイルス感染症の感染防止のため外出自粛を余儀なくされている中、アメリカでは有名人がSNSなどを使ってファンと交流する機会が増えています。自宅でコンサートを行う歌手や、子供向けに絵本の読み聞かせをする俳優もいて、エンターテイナーたちはそれぞれの方法で人々を楽しませています。そんな中、俳優のマシュー・マコノヒーが、高齢者施設で暮らす人たちを招待してバーチャルビンゴ大会を開催しました!彼が使ったのはオンライン会議システム『ZOOM』。マシューと彼の母親、そして妻のカミラさんと子供たちも参加して行われたバーチャルビンゴ大会の様子がこちらです。Ever play virtual bingo with #MatthewMcConaughey? You’d be a whole lot cooler if you did! The residents at The Enclave...Posted by The Enclave at Round Rock Senior Living on Sunday, April 5, 2020Posted by The Enclave at Round Rock Senior Living on Sunday, April 5, 2020あらかじめ配られたビンゴカードを手に、マシューが読み上げる番号をチェックする高齢者のみなさん。安全にそれぞれの部屋で、タブレット端末でお互いの顔を見ながらビンゴを楽しみました。そして最後はみなさんが一斉にマシューに感謝のメッセージを送っています。During a time when we are all working to make lemonade out of lemons, we are so humbled that Matthew took the time to...Posted by The Enclave at Round Rock Senior Living on Sunday, April 5, 2020Posted by The Enclave at Round Rock Senior Living on Sunday, April 5, 2020アメリカでは感染防止のために、多くの高齢者施設で外部からの訪問者を禁止。そのため家族や友人と会えなくなり、さびしい思いをしている人がたくさんいるのです。マシューはそんな高齢者たちを元気づけるために、このビンゴ大会を企画したのでしょう。本当に優しい人ですね。高齢者のみなさんにとっては、アカデミー賞を受賞したハリウッドスターとの交流はもちろん、誰かの顔を見ながら楽しい時間を過ごせたことが大きな活力になったことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年04月15日編集部:学研キッズネット編集部点数アップと大学受験に強い個別指導学院フリーステップは、2020年2月下旬から一部教室でオンライン個別指導のテスト運用を始めていたが、今回の緊急事態宣言を受けて全教室で運用を開始することを発表した。オンライン個別指導概要■個別指導で大切な双方向通信集団指導型の指導では一方通行でも授業を提供することができるが、個別指導ではどうしても双方向のコミュニケーションが必要です。「特に、フリーステップでは『発問型授業』を大切にしているので、生徒の反応がすぐに講師に伝わる必要があります」と語るのは今回のオンライン授業の運用拡充担当者。「さらに気をつけたことは、各家庭で支払っている通信料金以上の経済的負担をかけないこと」。そのため、新たな端末を必要とするサービスやアプリ開発が必要なものは全て排除しているという。■元気な姿をたとえ画面越しにでもe-メールに答案用紙を添付して添削するタイプでもなく、一方通行の講義動画を配信するタイプでもなく、生徒と画面越しではあっても向き合える双方向通信の授業は、講師にとっても安心できる要素の一つ。何よりも担当する生徒が無事に休校期間を過ごせていることを自分の目で確認できるという安心感があるという。通常授業と変わらずに授業ができることで、ここまでの授業で学習習慣の改善した生徒が、勉強以外の時間が増えてしまい、通塾前の状態にまで戻ってしまわないかという不安が払拭されるという。■授業の概要通常授業と同じ○対象学年:小学1年生〜高校3年生・高卒生○授業時間:1コマ80分○授業形態:個別指導○受講に必要なもの:インターネット接続環境とお手持ちの端末(スマートフォン・タブレット・PCなど)■個別指導学院フリーステップについて定期テストの点数アップと大学受験に強いフリーステップは、個別指導のために厳選された講師、生徒・保護者としっかり向き合える仕組み、グループ全体が保有するデータを駆使した科学的な指導システムという3つの強みを生かし、オーダーメイドのカリキュラムで、無理なく、無駄なく目標達成にむけて、生徒、保護者と一緒に歩んでいく個別指導の学習塾です。【入塾及びカリキュラムに関するお問合せ先】株式会社成学社/個別指導学院フリーステップお問合せフォーム::0120-88-0656 (9:00-22:00 )■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年04月09日少しのすれ違いから、彼氏を怒らせることもありますよね。「このまま別れちゃうのかな」と不安になってしまうかもしれません。彼氏を怒らせた時の対処法を紹介します。彼氏が怒る理由時と場合によりますが、男性が怒る理由は、大きく分けてふたつあります。ひとつ目は、プライドを傷つけられることです。男性は、女性に比べて自尊心が強い傾向があります。例えば、彼の職種や年収について、侮辱するようなことを言ってしまったら、ほとんどの男性を怒らせることになるでしょう。男性が怒るふたつ目の理由は、独自のリズムを崩されることです。個人差があると思いますが、男性は独特の生活のリズムを持っていて、彼女に連絡するタイミングも、自分で決めていることが多いです。仕事やプライベートで立て込んでいる時に、「私を優先してほしい」などと言ってしまうと、彼氏の怒りを買うことになるでしょう。とにかく謝る彼が怒っている理由がはっきりしているのなら、すぐにでも謝ることが大切です。1番してはいけないことは、感情的になることです。感情的になった彼氏と意見をぶつけ合ったとしても、関係が改善されることはないでしょう。関係が一度こじれると、彼の気持ちが離れていってしまうかもしれません。重要なのは、自分の悪かったところを認めて、反省していることをしっかりと態度で示すことです。やみくもに「ごめん」とだけ伝えても、彼氏をイライラさせてしまうかもしれません。「何々が悪かった。反省している。今度から気を付ける」と、筋道を立てて謝罪すると効果的です。やっぱり大好き!と伝えるもし、あなたがツンデレさんで、素直に気持ちを表すことが苦手だったとしても、ケンカしている時は逆効果です。「あなたが大好き!」「好きだから仲直りしたい」と、素直な気持ちを伝えてください。普段のあなたとギャップがあればあるほど、彼の心にダイレクトに訴えかけることができます。彼氏はあなたの魅力を再確認することでしょう。彼氏が好きなしぐさをするこうすると必ず彼氏が喜んでくれるというような、彼氏のお気に入りのしぐさはありませんか。彼女に「もっと甘えてほしい」「スキンシップをしてほしい」と思っている男性は、少なからずいるはずです。「ハグをされて謝られたら、つい許してしまう」という男性もいるでしょう。要は、彼氏にご機嫌になってもらえばいいのです。乱暴な言い方かもしれませんが、怒らせて機嫌が悪くなっているのなら、喜んでもらったほうが、問題は早く解決します。仲直りしようと必死になっているあなたの姿が、彼氏の胸を打つかもしれません。焦らないことが大切ここまで彼氏を怒らせた時の対処法を伝えましたが、重要なのは焦らないことです。あなたの素直な気持ちを伝えて、彼氏とのラブラブな生活を取り戻してくださいね。
2020年03月10日些細なひと言が男性を怒らせてしまうことがあります。恋人関係が解消される事態を避けるためにも、男性に言ってはいけない言葉について学びましょう。相手の頑張りを軽視する言葉は一発でアウト結果よりも経過に重きを置く男性は自分の行いを軽く見られることを非常に嫌います。自身の頑張りを軽く扱うような女性とは一刻も早く別れたいと怒ってしまうことも少なくありません。何らかの事柄について頑張っている男性には絶対に「たかがそんなこと」「どうでもいいんじゃない」などのような、行いを軽視するセリフを言わないのが良好な関係を続ける秘訣です。雑な言葉は嫌悪感を抱かれる病気や生理、夜更かしなどの理由で体調不良になるのは女性なら誰にでもあることです。心身の疲労によって言葉遣いもつい粗雑なものになってしまうことがあります。大抵の男性は体調不良から来る雑な言葉遣いには少し眉をしかめる程度で大げさに拒絶することはありませんが、普段の言動がおしとやかであるほどギャップの大きさから困惑されるのは否定できない事実です。いくら体調が良くないとはいえ、がさつで下品な言葉遣いをいつまでも続けていると次第に嫌悪感を抱かれてしまいます。吐き捨てるような物言いや舌打ちは多くの人に不快感をもたらすので避けるのが賢明です。特に「くそったれ」「くたばれ」などの言葉は汚く、聞く人に強い嫌悪感を与えてしまいます。男らしさを強要する言葉は時代遅れと見なされる日常会話でも頻繁に使われる「男のくせに」「男なんだから」など、男性らしさを強調するセリフは意外と男性からは不評です。会話の中でも普通に使われる言い回しですが、話す側は普通でも聞く側は相手が抱くイメージを強要される息苦しさを感じてしまいます。男らしさという、具体的な定義が存在しないあいまいな事柄を求められることへの困惑も相手への忌避感をもたらす理由のひとつです。昔から言われている言葉を考えもせずに使っている、自分の考えを持たない時代遅れな女性と辛らつな評価を下されてしまうことも珍しくありません。自分では励ましているつもりでも、聞かされている男性にとっては勝手なイメージを押し付けてくる迷惑な振る舞いなのです。今どき男らしさを求める古臭い人と思われてしまう可能性も否定できません。性別で相手のことを決めつける時代遅れな人とは仲良くできないと避けられてしまうこともあるので、男だから云々という言い回しはしないように注意します。同じ内容の話でも性別ではなく、ひとりの人間としての部分を見て話すのが余計なトラブルを作らないための心得です。相手への気遣いが危険な言葉の回避に繋がる些細な物言いで怒るのはその言葉が相手の心や考え方を否定しているのが理由です。相手をことを正しく理解し、気遣いができるように注意することがトラブルを避ける条件になります。
2020年03月09日【今週の悩めるマダム】私のママ友に、仏様のように怒らない人がいます。子どもの学校関係や町内会でいろいろとトラブルが起きていても、いつもニコニコしていて冷静です。私には真似できません。ほんの少し悪口が聞こえてきただけで、何日も何日もそのことを考えて落ち込んでしまうのです。人間の器が小さいからでしょうか?(福岡県在住・50歳主婦)感情を表に出さない人っていますよね。悪口を言われているのに平気な人が、僕の周りにもいます。だれかが事故にあって大変なことになっているのに普通にしている人とか……。昔、僕の知り合いにそういう人がいて、「あんなこと言われても平気なの?」と、尋ねてみたことがあるんです。すると彼は「全然平気。そもそも誰にも期待したことがないから、失望することもないんだ。僕には関係ない世界なので、何を言われても気にもならないし、へっちゃらだよ」と言いました。強がっていたのかもしれませんが、とにかく図太い。誰にも期待をしないということは、つまり彼は最初から誰も信じてないのだな、と思いました。僕のことも、信用してくれていなかったのかもしれませんね。僕の個人的な意見ですが、そのママ友さんよりも奥様のほうがよっぽど人間的で、健全だと思います。怒りの感情を表に出さないのは、人間ができているからではないのです。そういう人は、人徳者であったり、優しい人ではないというのが僕の持論です。この前の大晦日のミサで、ローマ教皇が信者の女性に手を摑まれ、危険だからとっさにその女性の手を叩いてしまった、というニュースがありました。その直後、教皇は謝罪したうえで「女性に対するいかなる形の暴力」も非難する演説を行ったそうです。どんなに徳のある人でもこうした行動が人間的であり、何より事後の対応が素晴らしいと思いました。何をしても怒らない人は優しい人だと思われがちですが、実はその逆。そういう人は、世界を遮断しているだけなのです。自分には関係ないと、すべてをブロックしているので平気で微笑んでいられるわけです。怒ること自体が時間の無駄だと思っている人。「へ~、そうなんだ」で、すべてを終わらせて何事もなかったかのように振る舞っている人。まぁ、これだけ複雑な世界になると、そうやって割り切って生きていくこともひとつの方法かもしれませんが、僕は正反対の考え方を持っています。嫌なことがあったら、苦しくても抱えながら生きていいんじゃないでしょうか?そのことで腹を立てたり、悶々としたり、疲れたりしていいんです。でも、それで自分があまりにも苦しくなったら、「すでに過ぎたことだから、これ以上抱えてもどうにもならない!」とようやく割り切って、苦しみを薄めればいい。そうやって日々と折り合いをつけながら生きていきましょう。どうしようもないこともありますし、最後はいい意味で開き直るしかありません。怒ることや苦しむことは、とっても人間的なことなんですよ。他人に期待も興味もいっさい持たないという生き方は楽かもしれませんが、奥様がそうする必要はないでしょう。悪口が聞こえてきたら、怒りましょう。それでいいんです。【JINSEIの格言】僕もそんなに大した人間じゃないので、いつもカッカしています。でも、それってとても人間的なことなのです。奥様も悪口を言われたら怒りましょう。ただし、あまり引きずらないで。この連載では辻さんが恋愛から家事・育児、夫への愚痴まで、みなさんの日ごろの悩みにお答えします!お悩みは、メール(jinseinospice@gmail.com)、Twitter(女性自身連載「JINSEIのスパイス!」お悩み募集係【公式】@jinseinospice)、またはお便り(〒112-0811 東京都文京区音羽1-16-6「女性自身」編集部宛)にて絶賛募集中。※性別と年齢を明記のうえ、お送りください。以前の連載「ムスコ飯」はこちらで写真付きレシピを毎週火曜日に更新中!
2020年02月18日