第43回目を迎える日本アカデミー賞の授賞式が3月6日に開催される。今年は、昨年まで6年連続で司会を務めた俳優の西田敏行からフリーアナウンサーの羽鳥慎一へバトンタッチされ、昨年最優秀主演女優賞に輝いた安藤サクラと共に式を進行する。大役を担うことになった羽鳥と、2度目の司会となる安藤が本番に向けての意気込みを語った。元日本テレビのアナウンサーだった羽鳥は、局在籍時に日本アカデミー賞受賞式で、受賞者へのインタビューを務めていたこともあり、司会の話を聞いたときは「とても光栄なこと」と感慨深かったという。一方で「他の仕事を含めて、もっとも緊張する番組だった」と当時を振り返ると「すごく嬉しいという気持ち6割、自分で務まるかなという気持ちが4割ぐらい」と率直な胸の内を明かしていた。安藤にとっては、第40回日本アカデミー賞(前年『百円の恋』で最優秀主演女優賞を受賞)」に続き、2度目の大役となる。前回は西田とのタッグだったが「西田さんは俳優さんの目線で自由にお話をされていたので、視聴者の方と同じような気持ちでお話を伺っていました。羽鳥さんは、完璧な進行になるのではないでしょうか。どんなことも受け止めてくださる気がします!!おふたりともものすごく安心感がありますが、まったく違うタイプの司会になるだろうと思います」と羽鳥に期待を寄せる。羽鳥も「西田さんは偉大過ぎて比較にならないので、逆にプレッシャーはないですね」と開き直っているというと「しっかりお勉強をして準備はしていきますが、僕は映画の人間ではないので、素人目ではないですが、一映画ファンとして感じたことをぶつけていきたい」と羽鳥ならではの視点で映画の祭典を彩りたいという。本年度は、『翔んで埼玉』の12部門を始め、『閉鎖病棟-それぞれの朝-』が11部門、『キングダム』が9部門受賞するなど、話題作が目白押しだ。安藤は「出産してから映画を観る本数が減ってしまったので、(2月15日~2月21日まで第43回日本アカデミー賞優秀賞受賞作品上映会がある)T・ジョイPRINCE品川に通おうと思っているんです」と意欲満々なところを見せると「『新聞記者』が優秀作品賞を受賞するなど、日本アカデミー賞のラインナップも少しずつ変わってきたなと感じています」と感想を述べる。また安藤は「優秀主演女優賞、男優賞を見ていると、すごくバラエティに富んでいるなと思いました。韓国のシム・ウンギョンちゃんがいて、松岡茉優ちゃんや二階堂ふみちゃんなど20代がいると思えば、宮沢りえさん、吉永小百合さんらベテランもいる。みなさんが並ぶ姿は華やかでしょうね!とっても楽しみです」と目を輝かせる。羽鳥は「すべての方々が素晴らしいのですが、私の注目は柄本佑さんのインタビューを安藤さんがどうするのか、その一点です」と煽ると、安藤は「(柄本への)インタビューはハードルが高いのか、低いのか……。家ではなるべく(柄本が受賞した作品の)『アルキメデスの大戦』の話をしないで、新鮮な気持ちを保ったまま当日を迎えたいです」と照れ笑いを浮かべていた。さらに安藤は、多数受賞したチームは出演者や監督らスタッフが円卓を囲んで座るというが、単独で受賞した人たちだけが集まるテーブルの存在に言及。「私も『0.5ミリ』で受賞したときは一人で参加していたので、色んな作品の女優さんたちと女子会みたいになっていました。普段共演する機会のない先輩俳優さんや、映画界の方と一緒の空間にいられることができるのも日本アカデミー賞の醍醐味なんです」と安藤ならではの見どころを語ると、羽鳥も「そういう席の方々にも、しっかりとお話しが聞けたらと思っています」と抱負を述べていた。第43回 日本アカデミー賞授賞式3月6日(金)開催第43回 日本アカデミー賞 優秀賞受賞作品上映会2月15日(土)から21日(金)までT・ジョイPRINCE 品川にて取材・文・撮影:磯部正和
2020年02月14日2月10日(日本時間)に開催され、なんとポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が作品賞や監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4冠、『スキャンダル』カズ・ヒロ氏の2度目のオスカー獲得、『アナと雪の女王2』でイディナ・メンゼルや松たか子ら世界各国のエルサのパフォーマンスなどが話題を呼んだ第92回アカデミー賞授賞式。国内外の映画ファンたちが固唾をのんで見守った授賞の行方とは別に、SNSで盛り上がったセレブたちのひと幕をご紹介。今年も司会者なしで進行した授賞式。まず、オープニングは『A Beautiful Day in the Neighborhood』(原題)のトム・ハンクスを真似たジャネール・モネイのクールなパフォーマンスからスタート。「POSE/ポーズ」のビリー・ポーターも『ロケットマン』さながらに参加、マーゴット・ロビーやシンシア・エリヴォ、ちょっと照れ君のレオナルド・ディカプリオなどセレブたちにもマイクを向けながら、冒頭から会場を盛り上げた。バックダンサーの衣装には『ジョーカー』ほか、『アス』や『ルディ・レイ・ムーア』など今回ノミネートされなかった作品もモチーフにされ、背後の映像の中には『ハスラーズ』や『フェアウェル』も。さらにはジャネール自身も『ミッドサマー』の花々を被って歌い踊ることに。これには「最高すぎ」「かっけええ」との熱い声が続々と上がった。熱い声といえば、レッドカーペットから「可愛い」と話題となっていたのが、『ジョジョ・ラビット』で好演を見せた主人公ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスと親友ヨーキー役のアーチー・イェーツ。リブート版『ホーム・アローン』の主役にも抜擢されているアーチー君は、タイカ・ワイティティ監督が脚色賞を受賞すると、まるで自分が受賞したかのように舞台裏で大喜びする姿も注目を集めた。タイカ監督といえば、プレゼンターを務めたナタリー・ポートマンとティモシー・シャラメを巻き込んだ(?)ユニークな写真撮影も。一方、タイカ監督の席が近くだったブリー・ラーソンは、インスタのストーリーに彼がこっそりオスカー像を座席の下に仕舞い込んでいる様子をアップ。“キャプテン・マーベル”として知られるブリーは、“ワンダーウーマン”ことガル・ガドット、そして『エイリアン』シリーズの“リプリー”ことシガニー・ウィーバーと作曲賞、歌曲賞のプレゼンターとして登壇。3大女性ヒーローが「私たちでファイトクラブを作ります」と語ると、「強すぎる」「カッコよさしかない」「最強に目が眩しい」と興奮の声が続々。また、ティモシーはレッドカーペットで、『スキャンダル』で助演女優賞候補となったマーゴット・ロビーの撮影中にまさかのフォトボム!「お茶目」「最高」との声が上がっていたが、そんなティモシーの「プラダ(PRADA)」のジャケットファッションには「作業着感」「本社から来た人みたい」との声が…。実はこの「プラダ(PRADA)」のブルゾンジャケットは、プラスチック廃棄物や漁網などを使ったリサイクルナイロン繊維「ECONYL(R)」を用いたもの。“サステナブル”(持続可能)なファッションは今年のテーマでもあるだけに、こうした取り入れ方はさすがティモシー。衣装といえば、会場もSNS上も爆笑となったのが『キャッツ』のジェームズ・コーデンとレベル・ウィルソン。2人とも同作で演じた猫のバストファージョーンズとジェニエニドッツそのものの仮装で登場、視覚効果賞のプレゼンターだったのだが、「私たち以上に視覚効果の重要性について理解している人はいません」と半ば自虐的なコメントで会場を沸かせることに。ちなみに『キャッツ』は劇場公開後、異例ともいえる視覚効果に手を加えた最終バージョンへの差し替えが行われており、ゴールデン・ラズベリー賞にも最多ノミネートされている。そんな中、全くのサプライズ登場で会場が騒然となったのが、ラッパーのエミネム。音響編集賞、録音賞の発表前にリン=マニュエル・ミランダが映画の中の音楽について語っていたとき、エミネムの主演作『8マイル』(2002)の映像も流れていたのだが、今回、第75回アカデミー賞歌曲賞を受賞した同作の主題歌「ルーズ・ユアセルフ」を披露。これには、ブリーやケリー・マリー・トランら会場の多くがノリノリで口ずさみ、ジャネールや追悼パフォーマンスを行ったビリー・アイリッシュらもスタンディングオベーション、この1番ともいえる大喝采となる中、マーティン・スコセッシ監督だけはちょっぴり眩しげな表情…。エミネムは当時授賞式に参加できなかったことから、「もう1回、またの機会があるのか…アカデミー賞、招待してくれてありがとう。ここに着くまて18年もかかってすみません」とようやく実現した歌唱パーフォーマンスについてツイートし、今年歌曲賞を受賞したエルトン・ジョンとの2ショットもアップ。彼のパフォーマンスはトップシークレット扱いのサプライズだったという。(text:Reiko Uehara)■関連作品:キャッツ 2020年1月24日より全国にて公開© 2019 Universal Pictures. All Rights Reserved.ジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainmentミッドサマー 2020年2月21日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 2020年3月より全国にて公開
2020年02月10日女優の松たか子(42)が2月10日(日本時間)に、ロサンゼルスで開催された第92回アカデミー賞授賞式に出席した。松は歌曲賞にノミネートされた映画『アナと雪の女王2』の主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン」を、米国女優イディナ・メンゼル(48)を中心に世界9カ国のエルサ役と共に熱唱した。日本人がアカデミー賞授賞式で歌唱するのは初めてのこと。14年に公開された前作に引き続き、同作で日本語吹き替え版のエルサ役を務めた松。そのパフォーマンスが評価され、アメリカ本社から直々にオファーを受けたという。松は参加するにあたり、こうコメントした。「この度は、大変光栄な役目をいただき、感謝しております。各国のエルサ達に会える、というのは大きな喜びであり、自分以外のエルサに出会う、というのも滅多にない機会だと思います。御覧になる方々にとって楽しいひとときになるとよいなと思っています」アカデミー賞のTwitter公式アカウントは、同日に歌唱の様子を動画で投稿した。15時の時点で233万回以上再生され、世界中から注目を集めている。松はレッドカーペットで見せた和装から着替えて、光沢感のある白いドレス姿で歌声を披露した。同作で英語版声優を務めたイディナ・メンゼルといえば、ブロードウェイのトップスターだ。13年にアメリカで公開された前作の劇中歌『レット・イット・ゴー』は、第86回アカデミー賞歌曲賞を受賞。これを機にイディナは世界的スターに輝いた。「松さんはイディナの舞台『ウィキッド』をNYで鑑賞したことがあったそうです。その時にイディナの歌声に圧倒されたと語っていました。共演の神田沙也加さん(33)から、イディナが『イントゥ・ジ・アンノウン』で限界まで挑戦したと聞いた時は動揺したそうです。大きなプレッシャーを感じていた松さんですが、必死にイディナの歌声を聴いて収録に挑んだと話していました」(映画関係者)ネットでは、大役を果たした松を讃える声が溢れている。《公式が「イントゥ・ジ・アンノウン」のパフォーマンス動画をあげてくれてる…………イディナ・メンゼルのお隣で披露する松さん凄いよ…………》《松たか子さんが素晴らしくて誇らしくて少し涙出た。私も涙もろくなったな》《パフォーマンスを見て、思わず涙が溢れました!たくさんのエルサが歌い継ぐさまが圧巻でした。 松さんも大役をしっかり果たされていて、かっこよかったです》
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、ポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞に輝いた。韓国映画が同賞を受賞するのは初めて。作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4冠を達成した。まさにアカデミー賞の歴史が“激動”した一夜となった。アカデミー賞史上初、といえば『パラサイト 半地下の家族』は作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)の同時受賞も達成。これは昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目。こちらも、記憶に留めておきたい記録である。監督賞を手にした際のスピーチで、ポン・ジュノ監督は「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは『個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ』という言葉。それは、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです」と同じ監督賞候補に挙がった名匠に最敬礼。また、以前からポン・ジュノ監督の作品を高く評価していた、同じく監督賞候補のクエンティン・タランティーノへの感謝も惜しまなかった。俳優部門はオスカー前哨戦にならい、サプライズなしの結果に。主演男優賞をホアキン・フェニックス(『ジョーカー』)、主演女優賞をレネー・ゼルウィガー(『ジュディ 虹の彼方に』)、助演男優賞をブラッド・ピット(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)、助演女優賞をローラ・ダーン(『マリッジ・ストーリー』)が順当に受賞している。作品賞を『パラサイト 半地下の家族』と競い合った『1917 命をかけた伝令』は撮影賞、録音賞、視覚効果賞の3部門を受賞。やはり、全編ワンカット(のように見える)撮影が高く評価され、名撮影監督であるロジャー・ディーキンスが2度目のオスカー獲得を果たした。一方、9部門(10候補)にノミネートされていたマーティン・スコセッシ監督のNetflix映画『アイリッシュマン』は無冠に終わった。【第92回アカデミー賞主な受賞結果】作品賞:『パラサイト 半地下の家族』監督賞:ポン・ジュノ『パラサイト 半地下の家族』主演男優賞:ホアキン・フェニックス『ジョーカー』主演女優賞:レネー・ゼルウィガー『ジュディ 虹の彼方に』助演男優賞:ブラッド・ピット『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』助演女優賞:ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』国際長編映画賞:『パラサイト 半地下の家族』(韓国)脚本賞:『パラサイト 半地下の家族』脚色賞:『ジョジョ・ラビット』撮影賞:『1917 命をかけた伝令』編集賞:『フォードvsフェラーリ』美術賞:『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』衣装デザイン賞:『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』メイク・ヘアスタイリング賞:『スキャンダル』作曲賞:『ジョーカー』歌曲賞:『ロケットマン』視覚効果賞:『1917 命をかけた伝令』長編アニメ映画賞:『トイ・ストーリー4』文:内田 涼
2020年02月10日インディペンデント・スピリット賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『フェアウェル』。この部門のほかの候補作は、『マリッジ・ストーリー』『名もなき生涯』『アンカット・ダイヤモンド』『Clemency』だった。主演男優賞は『アンカット・ダイヤモンド』のアダム・サンドラー、主演女優賞は『ジュディ 虹の彼方に』のレニー・ゼルウィガー。助演男優賞は『ライトハウス』のウィレム・デフォー、助演女優賞は『フェアウェル』のチョウ・シュウチン。監督賞は『アンカット・ダイヤモンド』のベニー&ジョシュ・サフディ、脚本賞は『マリッジ・ストーリー』のノア・バームバック。国際映画賞は『パラサイト/半地下の家族』だった。文=猿渡由紀『フェアウェル』4月10日(金)公開
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、作品賞にポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』が輝いた。英語以外の作品が作品賞を取るのはアカデミー史上初。韓国映画としても初受賞となる。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされ、4冠を達成。作品賞と国際長編映画賞(昨年まで外国語映画賞)を同時に受賞するのは、アカデミー賞の歴史において初めてとなる。昨年、旋風を巻き起こしたNetflix映画『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)も成し遂げることができなかった快挙だ。また、カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを受賞し、アカデミー賞の作品賞も手にするのは『マーティ』(第28回/1955年)以来2作目となる。前述のカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを皮切りに、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、シカゴ映画批評家協会賞、シアトル映画批評家協会賞、ワシントン映画批評家協会賞などで作品賞を受賞。SAGアワード(全米俳優組合賞)では、最高賞にあたるアンサンブル・キャスト賞にも輝いていた。ステージには『パラサイト』のスタッフ&キャストが集結し、「想像もしたことがないことが現実となりました、本当にうれしいです。いまこの瞬間に、意味のあるタイムリーで象徴的な歴史が作られていると思います」とアカデミー賞への感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演女優賞に『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーが輝いた。レネーはこれまで主演女優賞に3度(本作と『シカゴ』『ブリジット・ジョーンズの日記』)ノミネートされたほか、『コールドマウンテン』では見事第76回アカデミー賞助演女優賞を受賞。主演女優賞を手にするのは、これが初めてとなる。数々のヒット作に出演し、トップ女優に君臨した時期もあったが、その後は低迷期を迎え、自ら映画業界から距離をとった時期も…。それだけに、全盛期を過ぎたミュージカル女優のジュディ・ガーランドが“再起”をかけて、命がけのロンドン公演に挑む姿を描いた『ジュディ 虹の彼方に』は、女優レネー・ゼルウィガーにとっても、まさに復活のステージとなった。自らもジュディ・ガーランドの大ファンと語るレネーは、正式なリハーサルの1年前からアメリカで歌のコーチとトレーニングを開始。その後、音楽監督のマット・ダンクリーと一緒に4か月のリハーサルを行い、ジュディの動き全てをマスターし、圧倒的な存在感を見せつけた。ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦でも快進撃を続け、堂々のオスカー受賞を果たした。受賞コメントオスカー像を手にしたレネーは「特別なコラボレーションであり、意味のある経験を私の人生においてできました。美しい映画に出演できてうれしく思います」と感謝のコメント。さらに「この1年間、ジュディ・ガーランドについて様々なことを話してきました。私たちはヒーローによって団結することができるということが分かりました。ジュディ・ガーランドはこのように祝福されることはありませんでしたがこの瞬間、レガシーを祝福するものであると考えています。この賞はあなたに差し上げたいと思います」とジュディへの想いを口にした。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジュディ 虹の彼方に 2020年3月6日より全国にて公開© Pathé Productions Limited and British Broadcasting Corporation 2019
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、主演男優賞に『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが輝いた。『バットマン』の最凶ヴィランとして知られるジョーカーの誕生秘話を、原作のDCコミックスにはない映画オリジナル脚本で描いた本作。ホアキンはコメディアンを夢見る心優しき青年アーサーが、さまざまな理不尽にさいなまれ、ついには悪のカリスマへと変貌する過程を生々しく熱演。およそ24キロの減量にも臨み、心身ともに“堕ちていく”姿をスクリーンに焼き付けた。その衝撃的な演技は、ヴェネチア国際映画祭で本作がお披露目されると、観客や批評家を圧倒し、映画は最高賞にあたる金獅子賞を獲得。ホアキンもゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞、全米俳優組合賞、放送映画批評家協会賞、各都市の映画批評家協会など、オスカー前哨戦において、ほぼ負け知らずで主演男優賞を受賞していた。そんなホアキンはこれまで、アカデミー賞には主演男優賞に3回(本作、『ザ・マスター』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』)、助演男優賞に1回(『グラディエーター』)ノミネートされ、今回が初めてのオスカー獲得となった。ジョーカーといえば、『ダークナイト』でジョーカーを演じ、その後急死したヒース・レジャーが、第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞している。今回、ホアキンが栄冠に輝いたことで、主演と助演の違いはあるが、架空の同一キャラクターを演じた別々の俳優が、オスカー像を手に入れるというレアケースを生み出した。受賞コメント壇上に上がったホアキンは「本当に感謝していますし、自分が他の候補者よりも優れているとは思っていません。僕はすばらしい映画人生を送ることができました。なぜなら、俳優として、私たちは“声なき者”の声を代弁する機会を得ているからです。男女の平等、人種やジェンダーに対する差別、そして地球環境まで、今の世界にはまだまだ問題が山積みですが、それらは愛情や思いやりを持っていけば、解決できるのです」と想いを吐露。さらに「私自身も俳優として、良からぬ態度や言動をとったこともあり、扱いにくかったと思いますが、それでも第2のチャンスを与えてくれて、感謝しています。思いやりと愛情を持てば『変化のためのシステム』を開発することができると信じてます。お互いに助け合い、協力することで、人類は良い方法に向かうことができるのです。最後に亡くなった兄(リヴァー・フェニックス)の言葉を残します。『英知が救う先にこそ、平穏な世界があるのです』」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジョーカー 2019年10月4日より全国にて公開© 2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved” “TM & © DC Comics”
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、監督賞に『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督が輝いた。受賞コメントではマーティン・スコセッシ監督、クエンティン・タランティーノ監督に対する感謝を述べた。今年のアカデミー賞では作品賞をはじめ、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞、美術賞、編集賞の計6部門にノミネートされており、ポン・ジュノ監督は初ノミネートで、監督賞を受賞した。韓国人の映画監督として、初めて同賞を手にする快挙を達成。なお、1月に発表された第25回放送映画批評家協会賞授賞式では、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)とともに監督賞を同時受賞している。映画はセレブ一家の豪邸に、家庭教師、家政婦、運転手として潜り込み“寄生(パラサイト)”を試みた貧しいキム一家が、そこで想像を絶する悲喜劇に巻き込まれる姿を描いた。共同脚本も手がけたポン・ジュノ監督は、学生時代に家庭教師のアルバイトをした経験があるといい、昨年末に来日した際「他人の私生活を覗き見る奇妙な感覚…。それが映画のアイデアの源泉になっている」と語っていた。受賞コメント「さきほど国際長編映画賞を受賞して今日の仕事は終わったなと思いました」とユーモアたっぷりに語ったポン・ジュノ監督。「映画を勉強していた若い頃、最も印象に残ったのは「個人的なことこそが、もっとクリエイティブなことだ」という言葉でした。その言葉は、偉大なるマーティン・スコセッシによるものでした。わたしはスコセッシ監督の作品で、映画を学んだのです。ですから、こうして候補者として名前が並んだことだけで光栄です」と語ると、会場はスタンディング・オベーションとなり、マーティン・スコセッシ監督に向けて拍手が沸き起こった。さらに、ポン監督は「私の映画をアメリカの人が知らなかったときに、私の作品をいつもリストにあげてくれたクエンティン・タランティーノ監督ありがとうございます。愛しています。もちろん、トッド・フィリップス、サム・メンデスもすばらしい監督ですし、アカデミー協会が認めてくれるなら、このオスカー像を5つに分けたいと思うほど。」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、長編アニメーション映画賞はディズニー/ピクサー作品の『トイ・ストーリー4』が受賞した。SNS上では「大人が楽しめる」「今までより深い」と話題となった本作。シリーズ史上初の手作りおもちゃ“フォーキー”の登場や、ウッディのかつての仲間で陶器人形のおもちゃボー・ピープが『トイ・ストーリー2』以来の再登場となったこと、バイクスタントマンのおもちゃ、デューク・カブーンの声をキアヌ・リーブスが務めたことも話題となった。壇上に上がったジョシュ・クーリー監督は、「本当に感謝しています。光栄です。家族こどもたちにこの賞を捧げたいと思います」と喜びをコメント。前哨戦で注目されていたNetflix作品『クロース』や『失した体』、「スタジオライカ」のストップモーションアニメ『Missing Link』(原題)、人気シリーズの完結編『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』という強力なライバルを抑えての受賞となった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、ポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』が「国際長編映画賞」を受賞した。韓国映画史上初の受賞、脚本賞に続き2部門目の受賞となる。第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた、ポン・ジュノ監督作『パラサイト 半地下の家族』。韓国では動員1,000万人を突破、フランス動員も170万人を突破、全米でも昨年の外国映画興行収入第1位、歴代興行収入でも現在第7位と、各国で動員記録を塗り替える大ヒットとなっており、先日、日本でも興行収入10億円を突破した(1月27日時点)。第92回アカデミー賞では作品賞、監督賞、撮影賞、編集賞、美術賞、国際長編映画賞と6部門でノミネート。同賞ノミネート作品の中にはフランスの『レ・ミゼラブル』、スペインの『ペイン・アンド・グローリー』などが候補作として挙げられていた。■『パラサイト』ってどんな映画?『スノーピアサー』『グエムル-漢江の怪物-』のポン・ジュノ監督最新作『パラサイト 半地下の家族』は現代社会が抱える問題を内包しつつ、ユーモア、サスペンス、アクション…映画全ての要素を融合させながらツイストの効いた展開で描き切った傑作。受賞コメント「外国語映画賞から国際長編映画賞にカテゴリの名前が変わりましたよね、新しい名前に変わったこの賞を受賞できて幸せに思います」と喜びを口にした。さらに「この映画をつくった素晴らしいキャストとスタッフがここに集まっています」と語り、キャスト陣が起立すると会場からは大きな拍手が送られた。ポン・ジュノ監督は「これから明日の朝までたっぷり飲もうと思います」と受賞の喜びをユーモアたっぷりに語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、メイクアップ&ヘアスタイリング賞に『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンなどの特殊メイクを手がけたカズ・ヒロが見事受賞した。■『スキャンダル』ってどんな映画?アメリカで視聴率NO.1を誇るテレビ局「FOXニュース」で2016年に実際に起きたセクハラ・スキャンダルを基に、この事件を葬ってはならないと『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のアカデミー賞受賞脚本家チャールズ・ランドルフがシナリオを書き上げ、映画化が実現した本作。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴット・ロビーと豪華女優が競演している。FOXニュースのメインキャスターであったメーガン・ケリーを演じるシャーリーズを本人そっくりの特殊メイクを施し、世界を驚愕させたのは『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』でアカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞したカズ・ヒロ。今作で通算4度目のノミネート、2度目の受賞となった。受賞コメントオスカーを手にしたカズ・ヒロは家族や友人への感謝を表すと共に、本作で主演を務めたシャーリーズに対し「素晴らしい俳優でありプロデューサーだ、あなた無しでは受賞できなかったはずです」と語った。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スキャンダル(2020) 2020年2月21日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国にて公開© Lions Gate Entertainment Inc.
2020年02月10日第92回アカデミー賞授賞式が2月10日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、助演男優賞には『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー(BAFTA)賞、全米映画俳優組合(SAG)賞など、多くの助演男優賞を手にしてきたブラッド・ピットが受賞。“俳優”として初めてのオスカー獲得となった。■『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』ってどんな映画?1969年のロサンゼルスを舞台に、ハリウッド黄金時代の最後の瞬間を、タランティーノ製作・脚本・監督で描く本作。レオナルド・ディカプリオがハリウッドで俳優として再び栄光を取り戻そうとしているちょっと落ち目のTV俳優リック・ダルトンを演じ、ブラッド・ピットが長年彼のスタントマンを務めているクリフ・ブースを演じる。ブラッドといえば代表の映画製作会社「プランBエンターテイメント」の代表も務め、プロデューサーとしての活躍も目覚ましく、『ディパーテッド』や『それでも夜は明ける』が作品賞を受賞、そのほか『マネーボール』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』などもノミネートされ、近年アカデミー賞常連として一目置かれている。俳優としては、『12モンキーズ』で第68回アカデミー賞助演男優賞に初ノミネート。その後、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で第81回主演男優賞にノミネート、『マネーボール』では第84回主演男優賞にノミネートされてきたが惜しくも受賞ならず。今回“俳優”として悲願の受賞となった。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、衣装デザイン賞、撮影賞、美術賞、音響編集賞、録音賞と10部門でノミネートされている。受賞コメント「本当にすごいことです。アカデミーに、この最高の栄誉に感謝します。」と受賞の喜びを語ったブラッド・ピット。さらに、監督であるクエンティン・タランティーノに対して「映画業界、あなたがいなかったら違うものになっていたでしょう。最悪を想定しながら人の一番いいものを引き出してくれる。君の後ろを歩いていて本当に幸せでした」と感謝を口にした。さらに自身が『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の中で演じたスタント・ダブルについても言及し、「それからスタント・コーディネーターのみなさん、スタント・ダブルのみなさんに拍手を送りましょう」と語ると会場からは拍手が沸き起こった。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年8月30日より全国にて公開予定
2020年02月10日アニー賞の結果が発表された。作品賞を受賞したのはNetflixオリジナルの『クロース』。インディーズ作品賞は、Netflixが世界配信権を獲得したフランスの『失くした体』だった。日本からはインディーズ作品部門に『天気の子』『プロメア』『若おかみは小学生!』がノミネートされていた。これら3本はいずれも無冠に終わったが、意外だったのは『トイ・ストーリー4』『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、またゴールデン・グローブを受賞した『Missing Link』も無冠だったこと。『アナと雪の女王2』も、ジョシュ・ギャッドが声優部門を受賞したのにとどまっている。過去にはピクサー、ディズニーが制覇してきたオスカーの長編アニメ部門も、今年は予測が難しくなりそうである。文=猿渡由紀
2020年01月27日25日、アニメ界のオスカーといわれるアニー賞が開催され、「長編作品賞」など7部門で受賞した『クロース』を筆頭に、Netflix作品が19賞受賞という圧倒的な強さを見せつけた。日本の作品は、新海誠監督の『天気の子』が「長編インディペンデント作品賞」、「視覚効果賞」、「監督賞」、「脚本賞」の4部門にノミネートされていたが、惜しくも受賞ならず。「長編インディペンデント作品賞」には『天気の子』とともに、『若おかみは小学生!』(高坂希太郎監督)と『プロメア』(今石洋之監督)がノミネートされ、5本の候補作品のうち3本を日本勢が占めていたが、『失くした体』に受賞を譲った。授賞式では、「追悼」のコーナーで、昨年7月に起きた京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者たちの名前がスクリーン上に映し出された。また、同スタジオの作品「バジャのスタジオ」の映像が流されたという。生涯功労賞にあたるウィンザー・マッケイ賞には、事前に発表されていた通り、2010年に亡くなった今敏監督が受賞。今監督の作品をプロデュースした丸山正雄氏が監督の代わりにトロフィーを受け取り、スピーチを行ったという。(Hiromi Kaku)■関連作品:天気の子 2019年7月19日より全国東宝系にて公開(C)2019「天気の子」製作委員会
2020年01月27日日本のみならず世界中で大ヒットした『ジョーカー』をはじめ、今年も話題となっているアカデミー賞。中でも作品賞にノミネートされる映画は毎年良作揃いで、見ごたえのあるものばかり。とりわけ今年は、近年稀に見るほど授賞式以前に劇場で鑑賞できる作品賞ノミネート作が多いことでも注目されている。マット・デイモン&クリスチャン・ベイル主演『フォードvsフェラーリ』公開中マット・デイモンとクリスチャン・ベイル、アカデミー俳優の2人を主演に起用し、歴史上最も伝説的なレースで、絶対王者フェラーリに立ち向かった男たちの奇跡のような挑戦の実話を描いた『フォードvsフェラーリ』。舞台は世界が熱狂した1966年のル・マン24時間レース。歴史を変えた、2人の男の熱い友情と、チームの絆、そして不可能に挑戦し続ける姿を描いた奇跡の大逆転の物語には共感する人が続出中。本年度アカデミー賞では作品賞のほか、編集賞、録音賞など4部門にノミネートされ、レースをテーマにした映画としては初めて作品賞にノミネートされた。さらに先日、本国で発表されたように、ディズニーとの合併に伴い「20世紀フォックス」は「20世紀スタジオ」に名称変更されるため、オープニングの「20世紀FOX」のロゴは本作で見納め。映画ファンにとってはその意味でも見逃せない1本となっている。ポン・ジュノ監督&ソン・ガンホ『パラサイト 半地下の家族』公開中カンヌ国際映画祭にて、審査員満場一致で最高賞のパルムドールに輝き、各国で大ヒットとなっている超話題作。『殺人の追憶』『グエムル漢江の怪物』『スノーピアサー』の監督ポン・ジュノとソン・ガンホが4度目のタッグを組み、本作では、あらゆるジャンルを完璧に融合させながら、いま世界が直面している貧富格差への痛烈な批判をも内包した超一級のエンターテインメントとなっている。本年度アカデミー賞では、韓国映画初となる作品賞、監督賞(ポン・ジュノ)のほかに、国際長編映画賞、脚本賞、編集賞など6部門にノミネート。タイカ・ワイティティ監督、空想上のヒトラーにも『ジョジョ・ラビット』公開中『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ監督が、第2次世界大戦時のドイツに生きる人びとの姿を辛辣なユーモアを交えて描き、第44回トロント国際映画祭で最高賞の観客賞を受賞したヒューマン・エンターテイメント作品。本年度アカデミー賞では、作品賞のほかに、助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、脚色賞など6部門にノミネートされている。マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ『アイリッシュマン』Netflix配信中&劇場公開中『タクシードライバー』『レイジング・ブル』など数々の名作を生み出してきた巨匠マーティン・スコセッシとロバート・デ・ニーロが、『カジノ』以来22年ぶり9度目のタッグ。裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋(デ・ニーロ)が秘密と暴力にまみれた自らの半生をふり返る。最新VFXで“若返った”ベテラン俳優たちにも注目。本年度アカデミー賞では、作品賞のほか監督賞(マーティン・スコセッシ)、助演男優賞(アル・パチーノ、ジョー・ぺシ)など、9部門10ノミネートされている。スカーレット・ヨハンソン&アダム・ドライバー主演『マリッジ・ストーリー』Netflix配信中&劇場公開中『イカとクジラ』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のノア・バームバック監督が、スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーを主演に迎え、離婚のプロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、リアルで辛辣ながら思いやり溢れる視点で描いた話題作。本年度アカデミー賞では、作品賞のほか主演男優賞(アダム・ドライバー)、主演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、助演女優賞(ローラ・ダーン)ほか6部門でノミネートされている。そのほか、“全編ワンカット”サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』は2月14日(金)から、名作小説「若草物語」をグレタ・ガーウィグ監督が新たな視点で映画化した『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は3月27日(金)からと、アカデミー賞の結果が出た後での日本公開作品も。第92回アカデミー賞授賞式は日本時間2月10日(現地時間2月9日)に開催される。(text:cinemacafe.net)■関連作品:フォードvsフェラーリ 2020年1月10日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox Film Corporation【Netflix映画】アイリッシュマン 2019年11月27日よりNetflixにて全世界同時配信開始パラサイト 半地下の家族 2020年1月10日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVEDジョジョ・ラビット 2020年1月17日より全国にて公開©2019 Twentieth Century Fox&TSG Entertainment
2020年01月25日女優の藤原紀香が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の40代部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。藤原は、胸元がざっくり開いた黒のノースリーブのドレスで上品に肌見せ。ステージ上でトロフィーやジュエリーを贈られ、「今日はなんていい日なんでしょう。こんなに素敵な賞を賜りまして誠にありがとうございます」と笑顔で感謝を述べた。そして、「私とジュエリーの思い出は、子供の頃、母親のジュエリーボックスを開けるのが本当に好きで、こっそり母の目を盗んでジュエリーボックスの引き出しをたくさん開けて、額にあててみたりして、またこんなことしてって怒られて…」と懐かしそうに思い出を紹介。「年齢を重ねるにつれて、石の持つそれぞれの意味、エナジー、パワーに惹かれるようになって、公私ともにジュエリーは本当に欠かせないものとなりました」とジュエリーへの思いを語り、「年齢を重ねてもますます元気で、宝石のように輝き、かつ宝石のようにエナジーを持つ女性であり続けるよう努力いたします」と誓った。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月22日フィギュアスケーターの浅田真央が21日、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の特別賞 女性部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。浅田は、黒のベアトップドレスで、美しいデコルテと背中を披露。セクシーな装いで会場の視線を集めた。トロフィーやジュエリーを贈られた浅田は「ジュエリーとは、受け継ぐものでもあり、支えてもらうものでもあると思います。私が一番大切にしているジュエリーは、母からもらったジュエリーで、それを見ると母が支えてくれているんだなって感じます」と亡き母への思いを告白。「私も来年30歳になりますので、いつか家族ができて、子供ができたときに、母から私にもらったように、私から子供に受け継いでもらえたらといいなと思っています」と語った。また、「このような素敵な賞をいただけたのも、フィギュアスケートを続けてきたからだと思っています。引退してから浅田真央サンクスツアーというアイスショーを開催して今年で3年目。今日いただいた賞のようにジュエリーのように、輝けるスケートを、パフォーマンスを、これからも皆さんに届けていきたいと思います」とフィギュアスケーターとしての活躍を誓った。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月22日俳優の田中圭が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の男性部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。表彰式後に行われた囲み取材で、田中は「貴重な体験をさせていただきました。不思議な体験でした」と振り返り、「ジュエリーは自分が好きなものを長くというのが多く、あんまりいろんなジュエリーを見てこなかったので、今日はいろいろあってすごいなって、楽しかったです」と話した。表彰式で贈られたジュエリーの総額は「800万円」とのこと。ステージ上では150万円のネックレスをつけてもらったが、ビジューがあしらわれたシャツを着ていたためにあまり目立たず、「さっきスタイリストさんに怒ったんです。『150万円のジュエリーをせっかくつけさせてもらっているのに、この服のせいで目立たねぇよ!』って」と笑顔で明かし、会場から笑いが起こった。また、2020年の抱負を聞かれると、「お仕事をちゃんと楽しんで、みなさんにも楽しんでもらえる作品を2020年もできたら」と答え、「たまたま2018年は『おっさんずラブ』、2019年は『あなたの番です』があって、2020年もたまたまがあったらいいなと。たまたまが、たまたまじゃなくなるように頑張ろうと思います」と気を引き締めた。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月22日女優の木村文乃が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の30代部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。木村は、グリーンの肩出しドレスで色気を放ち、ジュエリーを贈られるとにっこり。「このような素敵な賞をいただき本当にありがとうございます」と感謝した。そして、「先ほど、プレゼントしてくださった皆様のところへご挨拶に行かせていただいたのですが、ジュエリーにかける思いや、どのように私を選んでくださったのかなどいろいろお聞きしたら、ジュエリーってとっても素敵なエネルギーを持っているんだなと実感できました」と語り、「皆さんが『30代すごく楽しいよ』っておっしゃってくださるので、これから駆け抜けていくための素敵なパワーをいただいたなと思いました。30代でこのような素敵な賞をいただけて本当にうれしいです」と笑顔で話した。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月21日木村拓哉と工藤静香の次女でモデルのKoki,が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の10代部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。Koki,は、胸元がざっくり開いた白のパンツドレスで登場。ジュエリーを贈られて、「ブルガリのアンバサダーも務めさせていただいているので、このような賞をいただけること大変光栄に思います」と喜び、「自分が素敵だなと思うジュエリーにふさわしい女性になれるようにこれからも頑張っていきます」と語った。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月21日女優の有村架純が、ジュエリーが似合う著名人に贈られる「第31回 日本ジュエリーベストドレッサー賞」の20代部門を受賞し21日、都内で行われた表彰式に出席した。有村は、美しいデコルテと背中あらわなベアトップドレスで登場。会場の観客たちから「かわいい」という声が相次いだ。そして、ステージ上でジュエリーを贈られた有村は「幼く見られがちなのでジュエリーはハードル高く感じるのですが、もう27歳になる。30歳まであと3年なのでしっかりとジュエリーに見合う女性にならなきゃいけないと焦りを感じたんですけど、いい大人になれるようにしっかり自分磨きをして、いただいたジュエリーを身に着けられるように頑張りたいと思います」と笑顔で語った。同賞は、宝石の似合う著名人を年代別に表彰するもの。31回目となる今年は、10代部門はKoki,、20代部門は有村架純、30代部門は木村文乃、40代部門は藤原紀香、50代部門は松下由樹、60代以上部門は原田美枝子が受賞。男性部門は田中圭、特別賞 女性部門は浅田真央、特別賞 男性部門は高橋英樹が選出された。
2020年01月21日2020年の「エランドール賞」各賞が17日に発表され、新人賞に神木隆之介、安藤サクラ、横浜流星、清原果耶、吉沢亮、橋本環奈が選ばれた。授賞式は、2月6日に都内のホテルで行われる。一般社団法人 日本映画テレビプロデューサー協会が主催する「エランドール賞」は、1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマなどを表彰するもの。その他の賞は、プロデューサー賞に、映画『翔んで埼玉』の若松央樹氏(フジテレビ)、古郡真也氏(FILM)、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の清水拓哉氏(NHK)、家冨未央氏(同)、大越大士氏(テイクファイブ)。プロデューサー奨励賞に、映画『蜜蜂と遠雷』の石黒裕亮氏(東宝)、TBS系ドラマ『凪のお暇』の中井芳彦氏(TBS)を選出。また、特別賞には、映画『新聞記者』製作チームが選ばれた。
2020年01月17日女優の安藤サクラ、フリーアナウンサーの羽鳥慎一が15日、都内で行われた『第43回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見に出席した。日本アカデミー賞協会が主催する『第43回日本アカデミー賞』は、昨年度に劇場公開された映画の作品賞や主演男優賞、主演女優賞、新人俳優賞などを表彰するもの。優秀賞の中から最優秀賞が決定する授賞式の模様を、3月6日21時から日本テレビ系で、ラジオ放送はニッポン放送で3月6日25時から放送する。また、授賞式の司会には、2017年の第40回以来2度目となる安藤サクラと羽鳥慎一が担当。この日は2人が出席し、本番での意気込みを語った。2度目の司会を務めることになった安藤は「前回初めて司会をやらせていただいた時に、何て特別な時間なんだろう、これは特等席だと思いながらやらせていただいて、いい時間でした」と話し、「2回目だからということで気が緩まないように、より一層緊張感を持って受賞者の皆さんが素敵な時間になることを一番に頑張ってやらせていただきたいと思います」と意欲を見せた。一方の羽鳥は初めての大役も、局アナ時代にインタビュアーを担当していたといい、「(当時は)俳優さんにお会いすることがあまりなかったもので、アカデミー賞の授賞式は緊張しましたね。このお話をいただいた時はうれしさと同じぐらいプレッシャーに襲われて複雑な心境です」としつつ、「以前担当していた時はたくさんのスタッフがいてテレビ局側と自覚していました。どちらかというと今回はイベント側としてしっかりした役割を担わないといけないと思います。今日も知ってる顔ばかりだったので安心しました。このメンバーなら緊張しなくていいやと(笑)」と前向きに語った。授賞式で「誰にどんなことを聞きたい?」という質問に、羽鳥は「『決算! 忠臣蔵』の岡村隆史という名前を見た時に安心しました。ここを休憩の時間にして、後は頑張りたいと思います」と笑いを誘い、「リラックスした俳優さんのコメントを引き出せればと思います」と回答。安藤は「俳優さんや女優さんにインタビューする機会がほとんどないので、同じ仕事をしているからこそ聞くのもおこがましいというか戸惑いもあります」と複雑な心境を明かすも「イチ映画の視聴者として素直に感じたことをお伺いできたらと思います。映画ファンとして会長功労賞の受賞者の方々にお会いできるのはとても楽しみですね」と本番が待ち遠しい様子だった。○『第43回日本アカデミー賞』の主な受賞作品・受賞者※作品名は対象作品優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』『蜜蜂と遠雷』優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』『ルパン三世 THE FIRST』劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』優秀監督賞佐藤信介『キングダム』周防正行『カツベン!』武内英樹『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟-それぞれの朝-』藤井道人『新聞記者』優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟-それぞれの朝-』菅田将暉『アルキメデスの大戦』中井貴一『記憶にございません!』松坂桃李『新聞記者』GACKT『翔んで埼玉』優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』二階堂ふみ『翔んで埼玉』松岡茉優『蜜蜂と遠雷』宮沢りえ『人間失格 太宰治と3人の女たち』吉永小百合『最高の人生の見つけ方』優秀助演男優賞綾野剛『閉鎖病棟-それぞれの朝-』伊勢谷友介『翔んで埼玉』柄本佑『アルキメデスの大戦』岡村隆史『決算!忠臣蔵』佐々木蔵之介『空母いぶき』吉沢亮『キングダム』優秀助演女優賞天海祐希『最高の人生の見つけ方』小松菜奈『閉鎖病棟-それぞれの朝-』高畑充希『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』長澤まさみ『キングダム』二階堂ふみ『人間失格 太宰治と3人の女たち』新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン!』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄-約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』
2020年01月16日「第43回日本アカデミー賞」の正賞15部門各優秀賞および新人俳優賞・正賞外賞が1月15日(水)に発表された。なお、司会は羽鳥慎一と安藤サクラが務める。優秀作品賞最多12部門は『翔んで埼玉』優秀作品賞に選出されたのは、『キングダム』、『新聞記者』、『翔んで埼玉』、『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、『蜜蜂と遠雷』と強力なエンターテインメント作品から社会派作品まで、例年と比較しても実にバラエティに富んだ5本となった。最多12部門を受賞したのは、島谷能成会長が「新しい観客を掘り起こした」と評した『翔んで埼玉』。次いで11部門受賞は『閉鎖病棟―それぞれの朝―』、次に『キングダム』が8部門となっている。なお、第43回日本アカデミー賞は、2018年12月16日~19年12月15日に東京地区の商業映画劇場にて有料で初公開され、1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の劇場用劇映画及びアニメーション作品が対象になっている。司会の羽鳥さん&安藤さんが意気込みこれまで授賞式会場でのインタビューやテレビ放送司会の経験はあれど、今回初の司会に抜擢された羽鳥さん。「当日はひとつの作品に多くの方が携わって久々に会う日、同窓会のような場の認識を持ちながら、少しでも授賞式がたくさんの笑顔で包まれるような会になるように、貢献したいという思いで参加します」と神妙な面持ちで語った。しかし、誰にどんな話を聞きたいかという質問が飛ぶと、羽鳥さんは「助演男優賞の岡村隆史の文字を見たとき、すごく安心しました。ひとつ休憩場所にして、あとは緊張感の中、頑張っていきたいと思います」と場内の笑いを誘った。同じく司会を行うのは、第42回同賞で『万引き家族』にて最優秀主演女優賞を受賞した安藤さん。『百円の恋』以来2回目の司会となる安藤さんは、「前回初めてやったとき、なんて特別な時間だろう、特等席だな、とずっと思いながら司会をしていました。2回目だからということで、気が緩まないように、より一層緊張感を持って受賞者の皆さんにとって素敵な時間になることを一番に頑張ってやらせていただきたいです」と笑顔で楽しそうに決意表明していた。主な優秀賞受賞リストは、以下の通り■優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟-それぞれの朝-』『蜜蜂と遠雷』■優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳』『ルパン三世 THE FIRST』劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』■優秀監督賞佐藤信介『キングダム』周防正行『カツベン !』武内英樹『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟-それぞれの朝-』藤井道人『新聞記者』■優秀脚本賞片島章三『カツベン !』詩森ろば/高石明彦/藤井道人『新聞記者』徳永友一『翔んで埼玉』平山秀幸『閉鎖病棟―それぞれの朝―』三谷幸喜『記憶にございません!』■優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶『閉鎖病棟-それぞれの朝-』菅田将暉『アルキメデスの大戦』中井貴一『記憶にございません!』松坂桃李『新聞記者』GACKT『翔んで埼玉』■優秀主演女優賞シム・ウンギョン『新聞記者』二階堂ふみ『翔んで埼玉』松岡茉優『蜜蜂と遠雷』宮沢りえ『人間失格太宰治と3人の女たち』吉永小百合『最高の人生の見つけ方』■優秀助演男優賞綾野剛『閉鎖病棟-それぞれの朝-』伊勢谷友介『翔んで埼玉』柄本佑『アルキメデスの大戦』岡村隆史『決算!忠臣蔵』佐々木蔵之介『空母いぶき』吉沢亮『キングダム』■優秀助演女優賞天海祐希『最高の人生の見つけ方』小松菜奈『閉鎖病棟-それぞれの朝-』高畑充希『こんな夜更けにバナナかよ愛しき実話』長澤まさみ『キングダム』二階堂ふみ『人間失格太宰治と3人の女たち』■新人俳優賞岸井ゆきの『愛がなんだ』黒島結菜『カツベン !』吉岡里帆『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』鈴鹿央士『蜜蜂と遠雷』森崎ウィン『蜜蜂と遠雷』横浜流星『愛唄 -約束のナクヒト-』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』授賞式は3月6日(金)にグランドプリンスホテル新高輪の国際館パミールで行われ、各部門の最優秀賞が発表される。(cinamacafe.net)
2020年01月15日1月15日、第43回日本アカデミー賞の優秀賞が発表され、優秀作品賞に『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟—それぞれの朝—』『蜜蜂と遠雷』の5作品が選ばれた。正賞15部門のなかでは『翔んで埼玉』が最多12部門、『閉鎖病棟—それぞれの朝—』が11部門の優秀賞に輝いた。授賞式で司会を務めるのは、昨年『万引き家族』で最優秀主演女優賞を受賞した安藤サクラと、フリーアナウンサーの羽鳥慎一。羽鳥は、昨年まで6年連続で司会を務めていた西田敏行からバトンを受けるという大役だが「日本テレビに在籍時代、インタビューアとして何度か賞に参加したことはあったのですが、俳優さんに直接お話を聞く機会はなかったので、緊張しますね」と語っていたが「でも映画は大好きなので、機会をいただけて嬉しいです」と笑顔を見せる。さらに羽鳥は「日本アカデミー賞というのは、映画に携わる人が選ぶ大切な賞。作品に参加したスタッフやキャストたちが久々に再会する場でもあるので、たくさんの笑顔を引き出せるように務めたい」と意欲を見せた。一方、2度目の司会となる安藤は「前回『なんて特別な時間なんだ』と感じたことを思い出します。あのときの経験は大きな財産になりました。2回目だからといって気を緩めることなく、より緊張感を持って臨みたいです」と意気込む。また受賞者の一覧を見た安藤は「普段、俳優さんや女優さんにインタビューすることがないので、緊張しますし、先輩にお話を聞くのはおこがましいと思ってしまうかもしれませんが、せっかくのチャンスなので、一視聴者として、素直に聞きたいことをぶつけてみたいです」と抱負を語っていた。今年から日本アカデミー賞協会の会長に就任した島谷能成氏は、昨年まで司会を務めた西田に対して「西田さんの作品への愛や、受賞者への溢れる友情や思いのおかげで、温かい雰囲気の授賞式になりました」と感謝を述べると、興行成績が好調だった2019年の日本映画界を振り返り、「受賞リストを見ると『翔んで埼玉』など、新しい層の鑑賞者を開拓できた年だったなと思います」と総括していた。第43回日本アカデミー賞の主な受賞結果は以下の通り。■優秀作品賞『キングダム』『新聞記者』『翔んで埼玉』『閉鎖病棟—それぞれの朝—』『蜜蜂と遠雷』■優秀アニメーション作品賞『空の青さを知る人よ』『天気の子』『名探偵コナン 紺青の拳』『ルパン三世 THE FIRST』『ONE PIECE STAMPEDE』■優秀監督賞佐藤信介(『キングダム』)周防正行(『カツベン!』)武内英樹(『翔んで埼玉』)平山秀幸(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)藤井道人(『新聞記者』)■優秀主演男優賞笑福亭鶴瓶(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)菅田将暉(『アルキメデスの大戦』)中井貴一(『記憶にございません!』)松坂桃李(『新聞記者』)GACKT(『翔んで埼玉』)■優秀主演女優賞シム・ウンギョン(『新聞記者』)二階堂ふみ(『翔んで埼玉』)松岡茉優(『蜜蜂と遠雷』)宮沢りえ(『人間失格 太宰治と3人の女たち』)吉永小百合(『最高の人生の見つけ方』)■優秀助演男優賞伊勢谷友介(『翔んで埼玉』)柄本佑(『アルキメデスの大戦』)岡村隆史(『決算!忠臣蔵』)佐々木蔵之介(『空母いぶき』)吉沢亮(『キングダム』)■優秀助演女優賞天海祐希(『最高の人生の見つけ方』)小松菜奈(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)高畑充希(『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』)長澤まさみ(『キングダム』)二階堂ふみ(『人間失格 太宰治と3人の女たち』)■優秀脚本賞片島章三(『カツベン!』)詩森ろば/高石明彦/藤井道人(『新聞記者』)徳永友一(『翔んで埼玉』)平山秀幸(『閉鎖病棟—それぞれの朝—』)三谷幸喜(『記憶にございません!』)■新人俳優賞岸井ゆきの(『愛がなんだ』)黒島結菜(『カツベン!』)吉岡里帆(『見えない目撃者』『パラレルワールド・ラブストーリー』)鈴鹿央士(『蜜蜂と遠雷』)森崎ウィン(『蜜蜂と遠雷』)横浜流星(『愛唄—約束のナクビト—』『いなくなれ、群青』『チア男子!!』)取材・文・写真:磯部正和
2020年01月15日第69回ベルリン国際映画祭で最優秀男優賞&女優賞のW受賞に輝いた「SO LONG, MY SON」(英題)が、『在りし日の歌』の邦題で日本公開することが決定した。ヤオジュンとリーユン夫婦は、中国の地方都市で幸せに暮らしていた。一人息子シンシンが川辺で溺れて亡くなるまでは…。悲しみに暮れるふたりは、住み慣れた故郷を捨て、心許せる仲間とも距離を置き、誰も自分たちのことを知らない町へと移り住む。そして、歳月は流れ――。本作は、『北京の自転車』(’00)、『我らが愛にゆれる時』(’08)で2度のベルリン国際映画祭銀熊賞に輝いた中国第六世代の名匠ワン・シャオシュアイ監督の最新作。改革開放後、一人っ子政策が進む1980年代、経済成長を遂げてきた1990年代、そして2000年代と、喜びと悲しみ、出会いと別れを繰り返し、それでも共に生きていく夫婦の30年に及ぶ壮大な人間ドラマを丁寧に撮り上げた。キャストには、主人公ヤオジュン役を『薄氷の殺人』のワン・ジンチュン。ヤオジュンの妻・リーユン役を『黒衣の刺客』のヨン・メイ。2人は本作で第69回ベルリン国際映画祭最優秀男優賞と女優賞をW受賞するという快挙を成し遂げた。見た目だけでなく、年齢を重ねていくにつれ現れる内面的な変化までをも繊細に演じきった2人。海外メディアは「観終えた後、彼ら夫婦と長年を共に過ごしたかのような親密な気持ちになる。心に寄り添う素晴らしい演技力!」(The Guardian)、「美しい映像と音楽、緻密な脚本、そして役者たちが織り成す、見事なアンサンブルだ!」(EMPIRE)と本作を絶賛している。『在りし日の歌』は2020年4月、角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)
2019年12月10日9日(現地時間)、ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表された。注目を集めたのは、監督賞にノミネートされた5人だ。ポン・ジュノ(『パラサイト 半地下の家族』)、サム・メンデス(『1917 命をかけた伝令』)、トッド・フィリップス(『ジョーカー』)、マーティン・スコセッシ(『アイリッシュマン』)、クエンティン・タランティーノ(『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)と全員が男性。女性監督が1人もノミネートされなかったことで、多くの人が遺憾の意を示した。自身は『スキャンダル』で主演女優賞にノミネートされたが、シャーリーズ・セロンもそのうちのひとり。「Los Angeles Times」紙に思いを語った。「厳しい。本当に、とても厳しい。それに、すごくフラストレーションを感じる。女性監督の数を増やそうとがんばっているところなのに。この業界で女性監督はわずか10%しかいない。それでも今年は彼女たちの仕事ぶりは素晴らしかった。だから本当に悔しい」と残念がった。『スキャンダル』は男性であるジェイ・ローチがメガホンを取った作品。シャーリーズは「女性はもっとチャンスを得られるべきだと強く信じているけれど、だからと言って女性の物語を伝えられるのが女性だけだとは思わないし、男性の物語を伝えられるのが男性だけだとは思わない。そんなことを言ったら、エイヴァ・デュヴァーネイが悲しむ。彼女は冤罪になった5人の少年についての作品(「ボクらを見る目」)を撮ったから」という意見も述べている。(Hiromi Kaku)
2019年12月10日『オーシャンズ8』『クレイジー・リッチ!』のオークワフィナが主演を務め、映画賞レース常連の気鋭スタジオ「A24」が贈る『THE FAREWELL』が、『フェアウェル』として2020年春に日本公開されることが決定した。中国を離れ日本やアメリカなど海外に散った親戚一同が、末期がんを患ったおばあちゃんのために、何十年ぶりかに帰郷し、顔をそろえることに。N.Y.育ちのビリーは大好きなおばあちゃんが残り僅かな人生を後悔なく生きてもらえるよう、病状を伝えるべきと主張するが、中国に住む大叔母は、「がんで死ぬ人は、がんではなく、恐怖に殺される」と信じて疑わず、中国では助からない病は告げない伝統があると、ほかの親戚たちも賛同、ビリーと意見が分かれてしまう。それぞれがおばあちゃんの幸せを想う気持ちは同じなのだが…。『オーシャンズ8』や『クレイジー・リッチ!』、さらに『ジュマンジ/ネクスト・レベル』にも出演するオークワフィナが祖母を愛してやまないN.Y.在住の孫娘ビリーを圧倒的演技力で表現。ビリーの父ハイヤン・ワンに『ラッシュアワー』シリーズなどにも出演しディズニー映画『ムーラン』の公開を控えるツィ・マー、母親のルー・チアンを数々の映画、TVシリーズに出演しているダイアナ・リン。そして「ヴァラエティ」誌の“2019年に注目すべき監督10人”に選ばれた注目の女性監督、ルル・ワンがメガホンをとった。監督のルル・ワン自身の実際の“嘘”に基づく、愉快で、心温まる家族の物語は、2019年サンダンス映画祭でプレミア上映が行われたのち、Netflix、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、アマゾン・スタジオなど多くの企業が配給に名乗りをあげる中、ルル・ワン監督曰く「家が数軒買えるオファーをもらったけど、劇場でお客さんと語り合う体験をしたかった」と、『ムーンライト』『レディ・バード』などアカデミー賞作品を多く輩出する気鋭のスタジオ「A24」に最終的に託すことに。全米4館での限定公開から公開3週目には135館で公開、館数が桁違いの大作群の中で全米10位にランクインし、最終的に全米891館まで上映館が拡大された。米「Rolling Stone」では「感情の原動力となる今年の最高傑作。どの文化でも理解できる家族の姿を描いた素晴らしい作品だ」と絶賛されたほか、アカデミー賞前哨戦のひとつインディペンデント・スピリット賞にて作品賞・助演女優賞・ボニー賞(女性監督に贈られる)の3部門にノミネート。さらにゴッサム・インディペンデント映画賞で主演女優賞を見事受賞、作品賞・脚本賞にもノミネートされている。『フェアウェル』は2020年春、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年12月06日インディーズ映画に贈られるゴッサム賞が発表された。作品賞に輝いたのは、『マリッジ・ストーリー』。今作では、ほかに、ノア・バームバックが脚本賞、アダム・ドライバーが男優賞を受賞している。同作品はまた観客賞も受賞した。女優賞は、『The Farewell』のオークワフィナ。ブレイクスルー賞は、『The Waves』のテイラー・ラッセル。ドキュメンタリー賞は『アメリカン・ファクトリー』。『マリッジ・ストーリー』も『アメリカン・ファクトリー』もNetflix作品で、このアワードシーズンも、今からすでに彼らの大健闘が予測される。文=猿渡由紀
2019年12月04日