今冬、イ・ビョンホンとペ・ヨンジュンという、2000年代中ごろから巻き起こった韓流ブームの立役者で、“韓流四天王”の代表格として知られる2人の主演作が相次いで公開される。これは韓流ブーム再来の兆しなのか!?それぞれの作品に注目した。韓流ブームの中で生まれた“韓流四天王”とは、「冬のソナタ」のペ・ヨンジュン、「美しき日々」のイ・ビョンホン、「イヴのすべて」のチャン・ドンゴン、日韓共同制作ドラマ「フレンズ」に出演したウォンビンの4人のこと。なかでも、「冬のソナタ」で一躍人気者となり、日本に“ヨン様”ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンと、いまやハリウッドスターとして国際的に活躍するイ・ビョンホンはその代表格といえる。■ペ・ヨンジュン、映画初主演作『スキャンダル』がデジタルリマスター!1月20日(土)公開2004年に公開され、当時9億円の興行収入を記録した本作は、フランスの古典恋愛小説「危険な関係」を、18世紀の李氏朝鮮を舞台に移して映画化した華麗な恋愛ドラマ。華やかな朝鮮王朝を舞台に、優雅に、かつドロドロに繰り広げられる恋愛ゲームを描き、時代劇ならではの鮮やかな衣装や装飾品へも高い評価を集めた。特に、これまでの誠実なイメージではなく、プレイボーイを熱演したペ・ヨンジュンと2007年に『シークレット・サンシャイン』での演技により第60回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞した世界的な実力派人気女優チョン・ドヨンとのベッドシーンも話題に。そのほか、『造られた殺人』『うつせみ』のイ・ミスクなどが出演。監督は、『世界で一番いとしい君へ』『フライ・ダディ』のイ・ジェヨン。制作から15年という節目の2018年にリバイバル上映が決定した。■イ・ビョンホン主演最新作のラブ・サスペンス『エターナル』2月16日(金)公開「10年ぶりに素晴らしい小説を読んだかのような、心に響く作品」とイ・ビョンホン自身が脚本にほれ込んだ本作。その衝撃的なラストは本年度ナンバーワン・サスペンス映画と呼ばれるほど。監督は語り手としての優れた能力と、広告界で築いた演出力でイ・ビョンホンが惚れ込んだ、本作が長編映画にデビューとなる新人監督イ・ジェヨンが務める。イ・ビョンホンがハリウッドや韓国で近年演じてきた悪の魅力や激闘アクションを完全封印し、複雑な心情を言葉ではなく、表情や視線に映し出す静かなる感情表現で観る者を圧倒する演技を見せている。(text:cinemacafe.net)
2018年01月14日開場20周年を迎えた世田谷パブリックシアターによる日韓文化交流企画、イプセン作『ペール・ギュント』が12月8日に本公演が開幕した。平昌五輪の開・閉会式の総合演出家として注目される韓国演劇界の鬼才ヤン・ジョンウンの指揮のもとに、日韓20名のキャストが集結。ヤン自身が芸術監督を務める劇団旅行者(ヨヘンジャ)の代表作のひとつである本作を、日本人スタッフとともに再構築した舞台である。「彼のペールが見てみたい」というヤンの熱望により主人公を担う浦井健治を中心に、磨かれた身体性や言語表現の妙で想像力を刺激するヤン独自の世界観に、さらに熱の加わった豊潤な劇空間が誕生した。舞台『ペール・ギュント』チケット情報母親と恋人を故郷に残し、自分探しの旅に出て世界をさまようペール。その冒険譚の幕開きから、観客を瞬時に現実から解き放し、物語へと強く吸引する神秘的な空気が広がっていた。スローモーションからシャープなムーブメントへ、またリズミカルなステップと、俳優の体が雄弁に駆け回り、日本語と韓国語(字幕あり)の台詞が飛び交うシーン展開は、ある時はクレヨンで塗られた素朴な絵本の挿絵に、ある時はポップなコミックになり、さらに荘厳な宗教画を見たかのような胸打つ瞬間も訪れる。世界中で奔放な体験を繰り返すペールの旅の同伴者となり、トーンの変化する空間を浮遊する興奮が味わえるのだ。また国広和毅と関根真理の演奏による音楽が、より物語の寓話性を引き出す効果をあげている。虚栄心に満ち、非情で、実のところ臆病な男という異質の主人公ペールを、浦井が天真爛漫に欲望をさらけ出し、思い切りの良い表現で魅力的に立ち上げていた。故郷を飛び出した頃の無邪気な顔を、冒険を経て策士の面構えに巧みに変化させていく。それでもペールの根本には無垢な魂があることを信じさせる、稀有なたたずまいを持った俳優である。母オーセを演じるマルシアは、小気味良く爆発させる明るさによって情の深さや空しさを痛切に伝えてくる。ユン ダギョンが扮したペールを誘惑する“緑衣の女”は、昆虫のようなユニークな風貌と独特な動きに目を奪われた。また、イプセンの戯曲では船のところを飛行機に替えたシーンは、ペールがいきなり現在を飛び越えて未来を旅しているようにも感じられて面白い。そこに“見知らぬ乗客”として現れるキム・デジンの、得体の知れない不気味な存在感が光る。長い年月をかけ、さまざまな場所で己の生の爪痕を残してきたはずのペールが、旅の果てに「自分自身だったことなど、ただの一度もない」と指摘され、嘆く。その絶望を最後に受けとめる恋人ソールヴェイを、趣里が好演。神々しさすら感じる力強い声が耳に残った。開幕前は日韓の俳優が表す情緒の違いを楽しみにしていたが、国籍の見分けがつかないほどに呼吸を合わせた、ヤン・ジョンウンの“チーム力”で構築された世界があった。濃厚なワークショップを重ねた所以だろう。俳優のみならず精鋭クリエイター陣によるスタッフワークの渾身をも隅々まで感じ取れる、圧巻の思想劇だ。東京公演は12月24日(日)まで。取材・文:上野紀子
2017年12月12日10月24日、日韓文化交流企画の舞台『ペール・ギュント』の制作発表会が都内で開かれ、浦井健治ら日韓の俳優6名と上演台本・演出を担当するヤン ジョンウンが登壇、作品の見所などを語った。公演には日本から15名、韓国から5名の俳優が出演する。原作はイプセンによって150年前に書かれたもの。夢見がちな青年ペール・ギュント(浦井健治)は母オーセ(マルシア)の心配をよそに、ある日、「遠回りをしろ」という闇からの声に導かれるように恋人ソールヴェイ(趣里)をひとり残し旅に出る。海を渡り世界を股にかけ、謎めいた緑衣の女(ユン ダギョン)らと愛を交わし、財産を築いては無一文になるのを繰り返す。妖精の一種トロールやその王様、猿までもが飛び出す、様々な出会いと別れに彩られた破天荒で壮大な“自分探し”の物語だ。「ペール・ギュント」チケット情報平昌冬季オリンピック開・閉会式の総合演出も務める演出家ヤン ジョンウンは、言葉によるイメージと美術や照明といった目の前のビジュアルとがない交ぜになるような幻想世界を体感して欲しいと話す。「私はこのプロジェクトで人生という物語の中で生きること、そして死ぬことに対する問いかけを提示したい。観客にとって自分の人生をオーバーラップさせられる出合いの場になれば」。また、舞台上では常に演奏家による生音楽が流れるといい、祝祭感溢れるステージとなりそうだ。浦井も東京公演はクリスマス、兵庫公演は大みそかに重なることもあり、「お酒でもひっかけつつ、観に来て頂ければ」と冗談混じりに笑う。稽古は始まって1週間程度だというこの日。「1週間が一か月にも感じる」「みんな古くからの友人みたい」と語る出演者らの口ぶりから、1日8時間という稽古の充実ぶりが伝わってくる。会見でも終始笑いが絶えず、チームワークはすでに万全な様子だ。「毎日筋肉痛になるぐらい想像を超えた世界です」(マルシア)、「お客さんもこのワクワク感を共に作り上げる物語の一員になるはず」(趣里)、「稽古開始1週間にしてもう自分が客席で観たい!と思える公演はあまりない」(浅野雅博)、「先日、稽古終わりに韓国の男優たちと松屋へ行きました。心から肉を欲するほど毎日ヘトヘトです(笑)」(キム デジン)、「互いの人生を祝福し、みんなが“今のままの自分でいい”と思える公演になることを心から願っています」(ユン ダギョン)。最後に浦井が言う。「宗教、政治、国境、男女の差、あらゆるボーダーを越えて、イプセンが描いた人間とは何か、人生における一番大切なものは何かなど、様々なテーマが浮かび上がってくる作品です。観る人それぞれに違ったメッセージが届き十人十色の気持ちを持ち帰って頂ける、もしくは10年後にそういうことだったのかと思い返して頂けるような作品になると思います」東京公演は2017年12月6日(水)から24日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、兵庫公演は12月30日(土)・31日(日)に兵庫県立芸術文化センターにて上演。チケット発売中。取材・文:石橋法子撮影:宮川舞子
2017年10月25日古川雄輝が主演を務め、『猟奇的な彼女』『ラブストーリー』のクァク・ジェヨン監督が贈る日韓合作『風の色』。この度、本作の公開日が2018年1月26日(金)に決定。あわせて予告編と日本版ポスターが公開された。突然目の前から消えた恋人・ゆり(藤井武美)の死から100日、彼女との想い出の品々を胸に、失意のどん底からマジシャンになることを決意した青年・涼(古川雄輝)。その後、“自分と生き写しの人間”の存在に気付き始めた彼は、生前「私たちはまた会える」、「流氷が見たい」と言っていた彼女の言葉に導かれるように、北海道へと向かう。そして、旅の途中で偶然出会った、亜矢と名乗る、ゆりと瓜二つの女性(藤井さん/二役)。彼女もまた、2年前の事故により行方不明になっていた、涼と瓜二つの天才マジシャン・隆(古川さん/二役)との再会を待ち望んでいた――。もし、別次元にこの世界と全く同じ世界が存在し、そこに自分とまったく同じ人間が生きていたら――?本作は、流氷の北海道・知床と桜舞い散る東京を舞台に、時空を超えた2組の男女が繰り広げる“究極の愛の物語”。主演を務めるのは、中国版ツイッター「Weibo」において158万人を超えるフォロワー数を誇り、「僕だけがいない街」や新ドラマ「重要参考人探偵」、さらに出演した映画『曇天に笑う』が公開を控える古川さんと、公募オーディションで約1万人の中から選ばれた藤井武美。そして、竹中直人、袴田吉彦、小市慢太郎、中田喜子といった実力派・ベテラン俳優が脇を固めている。今回到着した予告編では、東京で暮らす涼が、突然消えた彼女・ゆりを探しに北海道へ向かったところ、自分とそっくりのマジシャン隆を見て不思議な出来事に巻き込まれていくという、ファンタジックでミステリアスなシーンが散りばめられている。また、北海道・知床での大掛りな脱出マジックのシーンも登場。そして、Professor Greenの挿入歌「Read All About It(Feat Emeli Sande)」と、美しい流氷のシーンがより一層物語を盛り上げている。同時に公開された日本版ポスターは、遠くを見つめるような古川さんとヒロイン・藤井さん2人の顔のアップが切り取られ、左下には雪原の上を歩いてどこかに向かうかのような2人の姿が写し出されている。『風の色』は2018年1月26日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月20日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第21回】『イ・ヨンエ』ーーさらに楽しめる究極ガイド『イ・ヨンエの晩餐』 連載の第3回でも紹介した、イ・ヨンエの新作『師任堂、色の日記』放送前に、制作されたテレビ番組『イ・ヨンエの晩餐』だが、今回、その番組を基にした本の日本語翻訳版の発売が決定したので、連載の最後に紹介しておきたい。 本書は、’14年2月2日と9日の2回にわたって放送された、SBS旧正月スペシャル番組の書籍化で、制作期間は6カ月の長期に及び、海外ロケまで敢行したドキュメンタリーの特別番組ではもちろん、女優がメインキャラクターを務める番組としても最近では例がないスケールである。 内容は番組同様の二部構成で、第一部は韓国料理のルーツを辿るのがメインストーリーだが、それと並行してイ・ヨンエ本人の日常生活も食事風景を中心に描かれる。100坪以上の豪邸の披露も初めてなら、夫と双子の子どもの素顔の公開も今回初で、普通では考えられないこのプライバシー公開の意図はよくわからない。現在の韓国料理の在り方の一環として自身の家庭での食事風景を紹介しただけかもしれないが、それにしても通常のドキュメンタリーではあり得ないほどの過剰サービスと考えたのは筆者だけだろうか。 第二部は、イタリア・フィレンツェへの海外取材で、グッチと共同主催した韓国伝統料理晩餐会の一部始終が収録されているが、韓国料理レストランが一軒もないイタリアの1000年都市フィレンツェで、2000年続いた韓国料理の神髄(薬食同源)を再発見するのは、料理研究書としても非凡な視点だ。異国で自国のアイデンティティを確認するテーマとして「料理」を取り上げているのは、この本を貫く基調低音ともいえる。さらに「料理」を「絵画」に替えれば、実は13年ぶりの復帰作『師任堂、色の日記』のストーリー展開とも相通じるところがあるのではないか。 テレビ番組やドキュメンタリーを書籍化する際には、事前に視聴していることを前提で編集されるものが多いが、今回の『イ・ヨンエの晩餐』はその番組を見ていなくても、一冊の本として、韓国料理のルーツを探るという観点でも読むことが可能な内容となっている(著者クレジットは、イ・ヨンエと番組の放送作家との共著)。『師任堂、色の日記』観賞の際の一番のガイドブックは実はこの本かもしれない(連載・了)。
2017年09月11日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第20回】『師任堂、色の日記』ーーイ・ヨンエの新作、その価値と出来について 13年ぶりのイ・ヨンエの主演作『師任堂、色の日記』は、最近になって地上波BS放送とレンタルで、やっと一般的に視聴できるようになった。事前の情報通り、現在と歴史上の役柄がパラレルになった凝った設定になっているが、家庭を持っている主婦の、単なる美術講師から教授になるまでのサクセスストーリー的な内容であれば、おそらくイ・ヨンエがこの役を受ける可能性はなかっただろう。これまで積み上げてきたキャリアに付け加わるものは何もないからだ。 実際、イ・ヨンエに限らず、40代半ばの女優を主役にするのにふさわしい設定は現代劇ではなかなかあるものではない。かといって、いまさら単なる長編時代劇では、何のために、『チャングムの誓い』の続編の出演を拒んできたのかわからない。 だからなのか、このドラマはそんな期待に十分応えたもので、基本ストーリーの一部に『ある日どこかで』(’80年の米映画、原作はリチャード・マシスン)をヒントにしているのは間違いなく、500年の時空を超えたSF的な設定での過去と現在の交差は、従来のTVドラマではあり得ないような独自の内容構成になっている。そこに本人なりの価値観を見出したから出演に至ったのではないか。 「歌を忘れた金糸雀は〜」の倣い通り、もう一度歌を歌ってもらうにはそれなりの舞台を用意しなければならない。この作品はイタリア海外ロケから始まり、大学の研究室や海外の学会というアカデミズムの現場を通して、500年前の時代劇の世界にも移行する広大なスケールの構成を持つ。そして、アカデミズムの生態、SFファンタジー、時代劇という三種類の要素を溶かし込んだ、およそ韓国ドラマで考えつくだけの贅の限りを尽くしたものといえる。 まさしく、イ・ヨンエ出演のために、そのすべての期待と条件を満足させるために準備されたものだが、これが意外にも佳作に仕上がっているのは、やはり脚本を始めとしたスタッフの努力の賜物だろう。過去の遺跡、暗号等のヒントから、現在の謎を解くパターンは『ダ・ヴィンチ・コード』等でもよく見られる設定だが、そのキーワードを国宝級の絵画にしたところが非凡であり、イ・ヨンエはこの大役に見事に応えている。少なくとも13年ぶりの復帰作として、その名誉は守られたというべきだろう。
2017年09月04日世田谷パブリックシアターが開場20周年を記念して、日韓文化交流企画となる舞台、イプセン作『ペール・ギュント』を12月に上演する。舞台『ペール・ギュント』チケット情報本作は、平昌オリンピック開・閉会式の総合演出を手掛ける韓国演劇界のトップクリエイター、ヤン・ジョンウンが芸術監督を務める劇団旅行者(ヨヘンジャ)にて上演を重ねてきた代表作のひとつ。日本では第20回BeSeTo演劇祭(13年)の招聘公演として新国立劇場にて上演され、際立つ身体性と言語表現によって色鮮やかに劇場空間を埋め尽くす、ヤン独自の世界観が大きな反響を呼んだ。今回は主人公ペール・ギュント役を浦井健治が担い、ワークショップで選ばれた日本人キャスト、ヤンの信頼厚い韓国人キャスト、そしてヤンの希望によりすべて日本人スタッフで固めた布陣で新演出版を誕生させる。海を越えた注目のタッグ、浦井とヤンに話を聞いた。「異なる文化で育った者同士が良いところを持ち寄り、一緒に冒険ができることはとても贅沢で幸せなこと。僕は参加できなかったのですが、今回共演する趣里ちゃんやほかの役者仲間から、すごい熱量でワークショップの報告が来たんですよ(笑)。『面白かった!ここまで自分をさらけ出すことができるのかと思った』と。そこまで思えるのは素敵ですよね」(浦井)「サイモン・マクバーニーが日本の俳優と作った『春琴』を世田谷パブリックシアターで観て、この空間にとても演劇的魅力を感じ、いつかこんな交流の舞台をやれたらと夢見ていました。浦井さんとの出会い、スタッフとのやり取りなど、すべての過程が今楽しくて仕方ありません。韓国人俳優に比べて日本人俳優はひかえめだという話をよく耳にしますが、ワークショップで出会った日本の俳優たちは全然違いましたね(笑)。すごく自由で、エネルギッシュで、挑戦を楽しんでいた。僕のほうがインスピレーションをもらいました」(ヤン)ワークショップについて浦井が「参加できず残念だったけど、僕は臆病なので」と冗談めかして言うと、ヤンはひときわ大きな笑い声をあげた。「先ほど浦井さんが口にした“冒険”という言葉が胸に刺さり、今また“臆病”という言葉にさらに深く揺さぶられました。私は、ペールも完璧な臆病者だと考えています。なぜなら、彼を信じる母親と恋人を故郷に残して自分探しの旅に出るペールは、あらゆる選択の局面でいつも無意識的に逃げ出すからです。すべての人間の怖れ、不安を集約したものがペール・ギュントで、浦井さんはそれを直感的に探り出したスマートな俳優だなと。期待が高まります」(ヤン)趣里、マルシアなど日本人15名と韓国人5名、総勢20名の出演陣で立ち上げる壮大な冒険譚。両国の情緒の差異を楽しみ、共感を探る、刺激的な旅路の始まりだ。「本当に大切にしたいものは身近にあることを伝えてくれる物語です。この作品を経験することで、僕も人生が豊かになるんじゃないかなと予感しています」(浦井)東京・世田谷パブリックシアターにて12月6日(水)に開幕。9月24日(日) より一般発売。取材・文:上野紀子
2017年09月01日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第15回】『偉大なる糟糠の妻』ーー最強にして無敵なクイーンの登場! 今日本で見ることができる韓国ドラマで、最強にして無敵なキャラクターが遂に現れた。その女優はキム・ジヨン。本来は『偉大なる糟糠の妻』(’15年)の主人公の1人のはずが、キム・ジヨンの演技は適役どころではなく、その傍若無人な態度、傲岸不遜ともいえる言動、厚顔無恥の度合い、さらに容姿と学歴のコンプレックスが高じて無神経の塊りとなるに至っては、まるで何かが憑依しているかのようだ。どう考えても、この作品の真の主人公はこのキム・ジヨンであり、これはキム・ジヨンのためのドラマである。 善人か悪人か、という二元論ではとても割り切れない、常に相手を屈服させるシャウトボーカル口調、髪を上でまとめた年代を無視したヘアスタイル、わざと目立つことを目的としたかのようなヤンキーファッション。時代も世間も完全に超越して、人に文句を言うことで一日の大半の時間を使うことを生き甲斐としているような、わが道を行く自分中心のわがまま主婦キム・ジヨンは登場するだけであらゆる画面に波紋を呼び起こす。その言動は舞台を変えればほとんど、先頃、離党届を出した、“絶叫ピンクモンスター豊田真由子”のようだ。 このドラマは、同じマンションで偶然再会した3人の女子高の同級生たちの過去に関わった殺人事件と現在の彼女たちの夫婦生活や離婚、さらに復讐劇を描いたものだが、作品内の人間関係がすべて誰かとの血縁、姻戚関係等で完結するようにがんじがらめに設定されていて、少し作為が過剰過ぎるのが難点となっている。この点だけ目をつむれば、このキム・ジヨンの存在とキャラクターを全開にさせる、絶好の環境である人間関係が用意されているともいえる。とにかく、成金上がりの亭主の妻となった、学歴コンプレックスのキム・ジヨンの決まり文句「金と贅肉はたっぷりあるから」は近年の傑作で、その亭主の浮気がいつもささいな理由ですぐ露見してしまうところも大笑いである。 後半は、主人公の主婦たちのそれぞれの亭主への三人三様の報復劇になり、タイトル通りになるにしても、実はこの3人の関係は同級生同士ではあるものの、どこまで心を許した親友なのかは最後までわからない。お互いが必要な時には喧嘩状態で、喧嘩していない時は余計で傍迷惑な相談事を持ち込み、また3人の仲が悪くなるという寸法で、韓国ドラマにおけるシナリオの構成テクニックには今更ながら感服させられる。
2017年07月24日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第14回】『隣人の妻』――同年代女性が共感した意外な痛快シーン ドラマの本筋とは一見関係のないような、さりげないシーンがいつまでも心に残るのが、名作の証拠と筆者は以前より考えているが、これは韓国ドラマでも例外ではない。そんなシーンが満載の作品を今回は紹介してみよう。 本欄では期せずしてケーブル局制作のドラマを紹介することが多くなっているが、それだけ、今のケーブル局ドラマは韓国の現在をストレートに投影しているともいえる。従来の多様な世代が見ることを前提にした家族ドラマ以外の、特定の層の「家族ドラマ」を現在見るにはケーブル局しかないといっていい。要するに自分の希望する番組を見たいのであれば、その選択は当然有料に直結するわけで、この方式を最良の形で実践しているのが韓国のケーブル局だ。 その中でも、’13年の『隣人の妻』(JTBC)はその典型的な作品例といっていい。おそらく、家族ドラマでありながら、親子の日常と同じ比重で、夫婦の性生活が扱われたのは、韓国ドラマの中でこの作品が初めてである。 医師と広告代理店勤務の共働き夫婦には中学生、高校生の2人の子どもがいる。夫婦の性生活にトラブルがあった夜の翌日、朝食は母親が適当に作るが、食事中、子どもたちはそのよそよそしい態度から、親たちの事情にある程度感づいている。これは見方によっては、少し危ない設定である。地上波放送では絶対ありえない設定とドラマ展開ともいえる。 メインストーリーはもう1組の夫婦と、会社、家庭共々、不倫も含めて密接な関係になっていく過程が中心の一種の不倫ドラマだが、2組の夫婦それぞれが親密な間柄になる設定はそんなに珍しくない。この作品はシリアスとコメディがないまぜになっている展開が新鮮で、なかでも見どころは、広告代理店勤務の母親(ヨム・ジョンア)と会社の同僚でもある、40代の独身遊び人OLとの奇妙な友人関係だ。ある時、話があるといって、その友人を夜中に呼び出し、2人でドライブして愚痴を言いながら朝まで飲み明かすシーンは痛快の一言に尽きる。 何とその回の半分近い時間を占めていて、本筋には意味のないこんなシーンが効果的に効いていたためか、ドラマの視聴者は敏感で、平均3%で同局の最高記録となった(因みにケーブルの視聴率を3~4倍すると地上波と同等になるという)。同年代の女性は、例えば、こういったシーンに最も共感したのに違いないと思うのだが、どうだろうか。
2017年07月16日(写真:THE FACT JAPAN) 再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第13回】『私たち、恋してる』ーー多様な家族像のなかで描かれるさりげない場面 ケーブルテレビ局JTBC制作の、アラフォーの男女3組それぞれの家庭の事情を描いた’14年の話題作『私たち、恋してる』だが、以前もこのコラムで述べたように、近年、ケーブル局制作の作品にはアメリカTVドラマの感覚に近い作品が多く、この作品もそうしたテイストを何らかの形で内包していると言えるだろう。内容的にも見所は盛り沢山だが、今回はこの作品を少し違った角度で見てみたい。 映画プロデューサー、キム・ソンス(以下、同様に俳優名)はかつての恋人(チェ・ジョンユン)に再会した時に初めて、別れた後に生まれた娘のことを知る。しかも、元恋人がその娘を子どものいない弟夫婦に託し、新たに結婚して新しい家庭を築いている経緯も知らないままだった。その事実を突きとめたキム・ソンスは、ようやくその娘と親子の対面を果たすが、2人は何ともいえないぎこちない感覚のまま、気まずい時間を過ごす。これは間違いなく韓国ドラマの“情感”の一つといえるものだ。だが、娘も高校生というそんなに子どもでもない年齢で、お互い親子として会うにはふさわしい時期だ。2人の他人行儀な食事が済んだ後、父親は何か欲しいものはないかと娘に問うと、叔父夫婦の家族の中で質素ながら、実子同様の愛情で育てられた娘は欲しい本があるので買ってほしいと言う。快諾した父親は本を買った後、他に欲しいものはないか、服でもどうだと言うと、制服のままの娘は本だけで十分と父親に感謝する。 “小さな喜び”ともいえそうな、どうということのないシーンのように見えるかもしれない。しかし、人生とは毎日の小さな出来事の積み重ねから構築されているもので、こういった細部の描写が韓国ドラマの質を支えているという筆者の持論は今も変わらない。もちろん、韓国ドラマのすべてが傑作なわけではない。だが、ヒットした作品には必ずといっていいほどこういったシーンが含まれていることも確かだ。いや、こういう描写が少なからず入っているところに、韓国ドラマの永遠の未来があると言い換えた方がいいかもしれない。 ドラマの設定以外の、一見本筋とは外れたような、前述のさりげない些細な描写にこそ、韓国ドラマの真実がある。このドラマもその観点から見るとまた違った側面を発見するはずだ。
2017年07月10日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第12回】家族ドラマの王道を継承する『家族を守れ』ーー女性ヒロインの健気 韓国ドラマの定番ともいえる家族ドラマも見るべき作品が少なくなったといわれて久しいが、その王道の継承ともいえるのが『家族を守れ』(’15年)だ。今回新しいテーマとして選ばれたのは、本当の家族より、疑似家族の方が家族本来の大切さを気付かせてくれるという逆説的なものだが、これが予想以上の効果を上げた(最高視聴率28%強)。 家族ドラマ作りにおいて、その条件を踏み外すことなく新味を入れるのは常に課題としてあるが、今回も、経済環境の格差から想定された設定は登場人物に見事に振り分けられている。つまり、金持ちの娘はわがままで意地の悪い性格、一方、庶民の娘は心優しく、気配りができ、料理上手で、少し人が良すぎるが、親はもちろん男を立て、兄弟及び家族の幸福を誰よりも願っているという対照的な役柄だ。主人公ヘスはその理想的な存在として、自身の不幸な家族関係を恨みもせず、血のつながらない子どもたちと助け合って毎日を生きている。その点では、紛れもない正統韓国ドラマの系譜で、伝統回帰というか、先祖返りの意味も持っているわけだ。 深刻な話の展開の中でも、笑いを誘うところは随所にある。例えば、主人公の医者の父親が、金がないことを妻になじられると「天国に貯金してあるから大丈夫」だというフレーズは傑作で、楽天的なようだが、韓国のラテン系アジア人ともいえる心性をよく表している。また、間抜けな叔父夫婦もコメディ・リリーフとして、ストーリー展開の中の息抜きになり飽きさせない。 さらに、常に主人公と対立する敵役も度を越した手段で最後まで執拗に邪魔をするが、実は悪役のほうが演じるのが難しいといわれていて、この作品も例外ではない。結末はある程度、勧善懲悪と予定調和に終わるが、そうであっても、このドラマを成り立たせているのはやはり主人公ヘスの健気さに尽きる。 かつての『男はつらいよ』の妹・さくらを演じた倍賞千恵子のような女優はこれからの日本の映画、ドラマの中では絶対出てこないだろうが、その残像をこの作品に見ることも可能だ。演じたカン・ビョルは今までは地味な脇役が多かったが、今回の抜擢で、韓国ドラマはまたしても新しい女優ーーヒロインを得た。韓国ドラマ世界の鉱脈はまだ掘り尽くせないようで、その充実ぶりはこの作品でも明らかだ。
2017年07月03日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第9回】『パパはスーパースター!?』。韓国ドラマにおける子役の存在について 普通の配役以上に子役が輝くのは、子どもの設定のままでありながら、大人の役柄の特徴を出す時だ。通常、子役とは、主人公の小学生〜中学生前後の役柄が多いが、それとは別に、子役自体が重要な配役の一人になる場合がある。その典型的な最近の好例が『パパはスーパースター!?』(’15年)で、この作品を推奨するのは、単なる家族の中での子どもではなく、ドラマにおいて不可欠な構成要素としての子役だからだ。韓国ドラマの最良の部分がよく出た作品の一つだと思う。 病のため命に限りがあることに気付いたシングルマザーである女医(イ・ユリ)は、残された子どものために、その父親役にするためかつての恋人(イ・ドンゴン)とヨリを戻す決断をする。その事情を知らない元恋人はもちろん、一人娘もその再婚理由を訝しがる。 元恋人は将来を嘱望された野球選手だったが、全盛期を過ぎた今はリハビリコーチとして、何とかチーム内に留まっているものの解雇寸前の不安定な立場にいる。だが、主人公は娘の将来を考えて、自分が丈夫なうちに娘とこの元恋人が家族となるための舞台建てを用意しておこうとする。その行為のすべてがコミカルに、しかも悲しみを秘めて描かれていて、このドラマを貫くトーンの一つだが、10歳になった小生意気な小学生の娘はそう簡単に母親の言う通りにはならないし、初めて会う母の元恋人にもなかなか心を開かない(折に触れてドラマのポイントに出てくる、娘が飼っている愛犬の存在が見逃せない。必見!)。 この10歳という年齢設定は、もう子どもではないが、かといって思春期に至っているわけでもない、小学校後半の自我も芽生えてくる時期にあたる。疑似親子になるのを成立させるためには、おそらくこの年齢設定しかない。 シングルマザーである母親と相手の父親役が30代半ばという設定がここで初めて意味を持ってくる。娘は少し小憎らしい大人びた言動も取るし、いつまでも子どもだと思っているとそれなりに反抗もする。要するに親の言うことを素直に聞かなくなる寸前の年齢だが、実はこの年齢設定がこのドラマのコンセプトには絶対に必要だったわけで、日本ではなかなかいないと思われる娘役の子役(イ・レ)の存在が何といっても絶妙であり、この作品の一番の見どころである。
2017年06月12日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第8回】『パンチ〜余命6ヶ月の奇跡〜』。現実は創作をはたして模倣するのかーー 一般的に、現実の事件等をヒントにした創作が書かれることは珍しくないが、現実が創作を模倣した事件がないわけではない。例外はいつの時代にでもある。 韓国では、政府や企業間であっても、親族関連による不祥事が後を絶たないのは血縁による共同身内意識が強いことの表れでもあるといわれている。血縁による絆は良くも悪くも切っても切れないものであり、プラスに働くことより、マイナスの要素の方が多い。政治家の退任後に不正が露見しなかったことはほとんどないといっていい。 大企業はもちろん、中小企業もほとんど同族経営だからいうまでもないが、この意識の延長線上に政治もあるのだから、汚職のルーツは血縁に通じるというのにはかなりの説得力がある。その縁を強調してドラマの設定、ストーリーを考えていくとそのまま現実のある事件に似てくるのは無理もない、いや必然なのかもしれない。そう思わせるような作品は実は今までかなり作られている。 例えば、今回の朴槿恵にまつわる「崔順実ゲート」は、表面的にストーリーだけを捉えるなら、従来の韓国ドラマの一部との差はほとんどない。例えば、『パン〜余命6ヶ月の奇跡〜』(’15年)はその典型的な例の一つといえるだろう。 この作品は余命が限られている身でありながら、今までの自らの裏工作を後悔し、その贖罪にすべてを懸ける若き検事の最後の戦いを描いたものだ。離婚した妻の協力を得ながらも、かつての上司へのリベンジには困難が多く、誰が誰の味方か敵かわからないまま話は進行していく。 事件の当事者である、かつての上司??検察総長の暗躍、また、法務長官の身勝手な変節と保身と言い、その深謀の深さをストーリーにうまく織り込んであるだけに、視聴者は誰が首謀者かすぐに察することができるように作られていて、最後は予想を凌駕するような結末を迎える。 ネットユーザーたちによって実際に創作ドラマの結末が左右されるのは韓国の特徴の一つだが、それと同様に、今回国民とマスコミは現実の政治の結末まで動かした。 結果的にこのドラマの中における主人公の立場は、現実(崔順実ゲート)では国民とマスコミが見事に代弁したことになる。創作と現実はまさに紙一重である。
2017年06月05日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第7回】正統派韓国政治ドラマ『プレジデント』の二転三転の見ごたえ 今回の大統領選は予想通り、文在寅の圧倒的な勝利で終わった。9年ぶりの革新政権の誕生といることで国内外の関心も高く、当選に至るまでの選挙運動は、日本でもかなり詳細に報道されていたが、実際にはもっと生臭い戦いがあったであろうことは容易に想像がつく。大統領選挙はドラマとしてみるなら、「戦争」と同様に、これほど人生を凝縮してあらわす舞台と背景はないからだ。 だが、民主化以降の「大統領選挙」そのものを題材にした韓国ドラマは意外と少なく、大統領候補が主人公で大統領選がストーリー展開そのものになっている作品は、最近では、極論すると『レディ・プレジデント』と『プレジデント』だけと思われる(偶然なのか、2作とも’01年制作で、『レディ〜』はタイトル通り、女性大統領誕生の話で、恋愛ドラマ仕立てでありながら善戦した内容だったが、朴槿恵の退陣という現実があっただけに、今この作品に言及する意味は全くない)。 この大統領選を機に再見する意味があると思うのは、実はこの『プレジデント』である。日本の漫画『イーグル』(かわぐちかいじ作、’98〜’01年)を元にしたものだが、そんな点を全く感じさせないくらい、正統派な韓国政治ドラマの佳作に仕上がっている。アメリカ映画的といってもいい充実度だ。 ドラマは現実とは大きく違い、所属政党から、ある議員が大統領選を目指してそれを勝ち取るまでの道のりが、選挙運動の古典的なイロハを踏襲しながら、個人的な人物が脇を固める設定で描かれる。ナンパの達人でもある色男の作戦参謀、民主化運動で友人である主人公の兄を亡くした実直な選挙本部長(カン・シニルの名演が光る)、使命感に燃える“お局さま”のメディア担当とそれにまつわる微笑ましい恋愛など見所満載。また、特筆すべきは、主役であるチェ・スジョンが実生活でも夫婦であるハ・ヒラとドラマ内で夫婦役を演じたことだ。 さらに、この大統領選の展開に、主人公の隠し子と養女の存在が絡み、複雑なストーリー展開になっていくが、最後まで二転三転する選挙活動の盛衰、そして、意外な結末はちょっと予想できないだろう。筆者は原作漫画を読んでいたにも拘わらず、巧妙な作劇の中で、原作自体のエンディングの意外さを失念していたくらいだが、違う解釈の結末ながら、このドラマの方が主人公の非情さを示すためにも説得力があったのではないか。女性目線で見ても、満足度が高いドラマの一つとして、この作品を推薦しておきたい。
2017年05月29日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第6回】『私の人生の春の日』。限られた時間の中の幸福感について 韓国ドラマの特徴の一つは、鑑賞後に感じる幸福感だと筆者は常々思っているが、その典型的な例として挙げるのがこの作品『私の人生の春の日』だ。これもストーリーはとりたてて新しいものではなく、そんなに新しい要素が付け加えられているわけでもない。だが、何を語るというより、どう語るかも映像表現ーードラマの一側面であり、重要な要素だ。 テーマは、別に韓国でなくても多用されている「闘病もの」の一つで、心臓に持病を抱えていた若い女性が献体で生体移植が可能になり、一命をとりとめて平穏な人生を過ごしているところに、ずいぶん歳の違うある会社経営者と知り合う。 実はその女性に移植された心臓は、その男の事故死した妻からのものだった。さらにその女性の婚約者は男の実弟という密接な設定の中、当然、この男女の恋愛がメインストーリーになっていく。興味深いのは、その心臓移植により、どういうわけか女性の中に、男の前妻の感情も同時に移植されたのではと思わせるシーンが効果的に使用されていて、情感の中の既視感(デジャヴ)ともいえる、説明のつかない繊細な印象を見る者に与えたのは予想外の効果だっただろう。 例えば、その女性が男の子を見ると何か胸にこみ上げるものがあり、理由もなく泣いてしまうとか、子どもたちと離れると寂しく思うといった情感を抱くようになると、同時に女性は男に対するもう一つの特別な感情を意識し始める。そして、男も、妻の心臓が女性に移植されていることに気付き、恋愛感情が芽生えた瞬間、同時に女性の体調が悪化し、残された限りある日々を男の家族と共に過ごすことになる。 この静かな時間の流れは、映画はもちろん、韓国ドラマ独特の特異な点の一つだ。 最後は女性がめぐり合った男とその家族との時間に、さらに、自分の人生に感謝して短い生涯を終えることを暗示してこのドラマは終わる。タイトルはその「みじかくも美しく燃え」た日々のことを例えたもので、その時期が私の人生の春の日だったという意味が込められている(ちなみに、女性の役名はボミ、ハングルで「春」という意味である)。 視聴後に残るのは、間違いなく、切ないほどの幸福感だ。
2017年05月22日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第5回】『風船ガム』のきめ細かく密接な共感ドラマ空間 韓国ドラマにあって日本のドラマにない特徴の一つが30〜40代を主役にしたドラマだ。現在、日本で一応の結婚適齢期(?)とされている30歳前後を対象にした(主人公たちの年齢設定は30歳)前クールの『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)はかなりの例外だが、韓国ドラマは違う。その世代だけに焦点を当てた作品は少なくなっていても、家族ドラマがある限り、年代別のドラマはこれからも制作されていくだろう。 ’15年に放送されたドラマで、視聴率的にはさほど振るわなかったにもかかわらず、30代を主人公にして確かな支持を得た作品がある。その作品『風船ガム』の主演は『私の名前はキム・サムスン』(’05年)にも出演したチョン・リョウォン。当時24歳だった彼女も、10年後のこの作品では34歳でドラマ内の設定年齢(33歳)とほとんど同じで、その年齢をうまく取り入れて発想されたドラマというべきだろう。制作局はtvNで、まさに加入制の有料ケーブル放送特有の視聴者層の特性に適合した内容となっている。 まず33〜34歳の女性が主人公の韓国ドラマでは恋愛はほとんど不倫と同義語になるが、その種の不倫と復讐ドラマはまだ日本では一般的な支持を得られていないし、かつての昼メロが制作されていない現在では、さらにその枠は狭められている。だがその疑似体験として、この作品には日本のアラサーにも共感できる要素(30歳を過ぎると恋愛に臆病になるなど)が少なからずあり、俳優陣も充実している。中でも脇役として、『ラスト・ゲーム』(’15年)とは正反対のキャラクターを演じるパク・ウォンサンの存在も見逃せない。 親の再婚できょうだいのように育った男女が、年月を経て、女が不倫で悩んでいる頃に再会し、ある種予定調和のハッピーエンドで終わる話だが、この男女の間はもちろん、登場人物すべての人生の“風船ガム”は破れてもまた膨らませればいいという意味がそのまま題名になっている。身近で親密な幼なじみの間柄にある男女が、お互いの感情に気付くようになるのは恋愛ドラマのイロハだが、そこに至るまでの男女の間の距離が近づく時間がかつてないほどきめ細かく、微妙な感情の襞まで感じ取れるところが出色だ。 遅咲きの恋の成就ほど充実感が大きいというが、この作品でも例外ではない。極めて日本的な情感を読み取れる部分も多く、音楽の選曲も絶妙で、レンタルで再見する価値は絶対にある。 ※『風船ガム』DVD-BOX1、DVD-BOX2発売中価格:各14,000円(本体)+税販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント©CJ E&M Corporation, all rights reserved.
2017年05月15日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第4回】『紳士の品格』の実は侮れないネオ韓国ドラマ感覚 『紳士の品格』は’12年の作品だが、この種のドラマがあまり作られることがないだろう点でも貴重な作品だ。今まで上流階級を舞台にしていたドラマであっても、その設定の背景には登場人物の生い立ちと上昇志向が必ず隠されていたし、その人物相関図の中に「貧困」は少なからず内包されていて、韓国ドラマでは不可欠な要素の一つだったが、この作品ではそうした背景は完全に排除されている。 定番ともいえる、街中の食堂や屋台等の庶民(?)の描写がまったく出てこないだけでも画期的だが、今までのセオリーからすると、その要素を抜きにした世界でドラマを構築することが逆にいかに難しいか、これは従来の韓国ドラマの逆説の発想ともいえる。一般的な庶民の、現実の生活環境、及びその感覚は全く違うからだ。 その点だけでもこの作品がいかに異色な手触りのものかがわかるだろう。背景のヒントの一つが米ドラマ『Sex and the City』(’98~’04年)だとしても、まず、登場人物すべてにある程度の生活水準が構築されていて、それなりの職業があり、しかもセレブに近い階級にいる。生活の不安がなく、家族のしがらみもないという、ドラマが一番発生しにくい設定でストーリーを作るとなると、当然、テーマは恋愛に終始することになる。 さらに主人公の男たちが41歳という年齢設定を考えると、これは韓国でも同様だと思うが、’10年代現在の40歳前後の恋愛を描くのは、映像はもちろん小説でも、実際かなり難しい。決して若くないとは言っても、年齢的にこの時期の恋愛は大体そのまま不倫等に直結する。「不倫」と「復讐」は韓国ドラマ世界では同義語だが、その要素抜きで、この年代の恋愛ドラマが果たして成立するのか。 ドラマは登場人物たちの恋愛がゆるやかに描かれていくが、それだけで全20話を保たせるシナリオを描くにはそれなりの才能が要求される。実はこういう話がなかなか書けない。出色なのは、4人の同級生たちが40歳過ぎても毎日つるんでいるところで、友情に近い腐れ縁のコンビネーションがうまくからんで、起承転結があるようでない恋愛話がなんとなく進んでいく。 主役のチャン・ドンゴン、キム・ハヌルもワン・オブ・ゼムにすぎず、恋愛さえ二の次と思わせるほどで、これは主役俳優目当てで見た視聴者も途中で気付いたのではないだろうか。こういう意外な見所があるから韓国ドラマは侮れない。
2017年05月07日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第3回】『チャングム』から12年。イ・ヨンエ復活が意味すること 『冬のソナタ』の後、韓流ブームを決定づけたのは、何といっても、’05年に日本で放送された『宮廷女官チャングムの誓い』(以下・チャングム)で、NHKでも放送という点でも同じだが、一つ決定的に違うのは、男女双方が観賞したことだ。『冬のソナタ』はまず女性だけといってもよかったが、『チャングム』は違う。韓国ドラマに触れた男性の視聴者はこの作品が最初というのがほとんどだったはずだ。さらに、年代層も意外に広く、それまで大体50代前後だったのが、この作品で40〜70代まで広がった。加えて、セル中心の『冬のソナタ』に比べて、『チャングム』は巻数が長いこともあり、圧倒的にレンタル主体だった。このレンタル率は日本最大レンタルチェーンにその記録があり、おそらく今後もまず破られることはない、日本最高記録といわれている。 だが、主役のイ・ヨンエは、’09年に結婚で女優業を“引退”してしまう。その後、’12年に『チャングム』の続編の企画もあったが、イ・ヨンエ自身が出演を承諾しないため、結局その企画自体、頓挫してしまった。では、ほかの作品ではどうかとのことで、カムバック作まで話を持っていくために、放送局(SBS)はその前哨戦(ゴマすり?)としてか、家族も出演する特番まで制作して何とか実現にこぎつけたのが、現在、日中韓で同時放送中(KNTV)の『師任堂(サイムダン)、色の日記』というわけだ。 この特番『イ・ヨンエの晩餐』(’14年)は韓国料理の歴史をたどる趣旨のドキュメンタリーで、後半はイ・ヨンエ自身の家族も登場し、見方によっては芸能番組的な要素もあり、意外にも双子の子供たちまでが堂々と素顔のまま登場している。ここまでプライバシーを公開する必要はないのではと思われるが、スター女優の心理は一般常識では計れないようだ。 そこには、女優の存在はもちろん、成功した実業家の夫と双子の子供たちとの家庭という究極のセレブとしての完成形を誇示したい意図も感じられる。そのくらいこの特番でのイ・ヨンエはその点について象徴的で、しかも極めて魅力的である。 12年ぶりのドラマ出演という復活の裏には単なる女優業への復帰だけではなく、’18年平昌オリンピックの広報大使ともなった、新しいセレブとしてのデビューと、その確認の意味のほうが大きかったと思われる。
2017年04月24日再ブームの予感がする韓国ドラマ。そんな“韓ドラ”の凄ワザを、『定年後の韓国ドラマ』(幻冬舎新書)の著書もある、韓国ドラマを15年間で500作品見た、作家・藤脇邦夫が読み解く! 【第2回】『冬ソナ』続編は、親世代のしがらみが子供たちの愛憎劇に! 実は筆者自身、『冬のソナタ』の続編が年内に制作されるという話を聞いた時、そんなに驚いたわけではない。何故なら、このドラマの最終回は、続編を予想させる余韻を持って終わっていたからだ。当初の企画書の段階では、ペ・ヨンジュンの病死で終わるはずだったのは有名な話だが、視聴者からの反響もあり、脚本家たちと監督で話し合い、失明はしても生存するように書き変えたという。ぺ・ヨンジュンの死で終わらないということは、チェ・ジウとの再会があり、結ばれて、続編では二人の間に子供がいる設定も可能にしていたということだ。つまり、書き変えた時点から、続編のために伏線を既に張っていたともいえる。 ペ・ヨンジュンが出演するかどうかが話題になっているが、実はこの続編は本人がいないほうが作りやすいというか、逆に既に亡くなっていることを前提にしないとこれから後の話がうまく展開しないと筆者は予想している。本人は回想の中で登場するだけにして、続編はあくまでも、正編の主人公たちの子供世代の話を中心に、両親たちの過去の恋愛のしがらみが絡んでいる設定で考えるのが普通の発想である。 さらに、この続編のためにはもう一つの条件があったと思われる。それは前回とすべて同じ俳優が出演することだ。だが、正編のドラマが終わった後、続編を構想中に予期しないことが起こる。重要な登場人物役のパク・ヨンハが実際に自殺してしまったことだ。他は同じ俳優が出演している以上、ふんだんに回想シーンで登場するこの人物を続編だけ他の俳優が演じるわけにはいかない。そこで、続編ドラマの中でも、病気、事故等で死亡したという設定にすれば、少なくとも前回の回想の中でのドラマ設定はそのまま現在に継続して、無理なく移し替えることができる。 以上から考えると、続編の冒頭シーンはサンヒョク(パク・ヨンハ)の葬儀となる可能性が高い。その場に前回の登場人物が再登場することで、これ以降のストーリーが無理なく展開するからだ。そして、その葬儀会場での、誰かのモノローグで続編が始まる。 その時点で、ドラマ内のかつての登場人物の夫婦(ぺ・ヨンジュン&チェ・ジウ/パク・ソルミ/パク・ヨンハ)の子供たちも大体16〜17歳になっていて、実際に前回のドラマから、16年経っていることにも意味が通じることにもなるが、どうだろうか。
2017年04月17日「大道芸ワールドカップ in 静岡 2016」が静岡・駿府城公園で開催される。期間は2016年11月3日(木・祝)から6日(日)まで。静岡市では、1992年より毎年「大道芸ワールドカップ in 静岡」が開催されており、今年で25周年となる。静岡市の秋の風物詩として、定着しているアジア最大級の大道芸フェスティバルだ。期間中は、ジャグリングやアクロバット、マジック、コメディ、ダンス、音楽など、世界トップクラスのアーティスト108組が集結し、イベント会場だけではなく、静岡市内のいたるところで彼らが大道芸を披露する。まさに「まちが劇場」と化し「歩けば大道芸にあたる」4日間だ。また、有料の駿府城公園内プレミアムステージでは、パフォーマンスをゆったり座って見ることが可能。ステージならではのパフォーマンスや、一夜限りのコラボレーションも楽しめる。中でも、日本のクラウンと世界のクラウンが集まる特別なステージ「25周年特別企画 ザッツ 笑(ショー)タイム」は注目プログラムだ。 【詳細】大道芸ワールドカップ in 静岡 2016期間:2016年11月3日(木・祝)〜6日(日)場所:駿府城公園内プレミアムステージ(有料)、静岡市街地各所(無料)、駿河区サテライト会場(無料)、清水区サテライト会場(無料)時間:・11月3日(木)〜5日(土) 各会場とも10:30〜20:30頃まで・11月6日(日)のみ プレミアムステージ以外 10:30〜17:00頃まで・プレミアムステージ 10:30〜19:30頃まで ※17:00〜 チャンピオン発表、表彰式など■プレミアムステージ入場料価格:・プレミアムショーケース1,500円(1,000円)・25周年特別企画 ザッツ 笑(ショー)タイム2,100円(1,600円)・ファイナルステージ2,100円(1,600円)販売期間:2016年10月1日(土)10:00〜11月2日(水)24:00販売場所:サークルK、サンクス、ファミリーマート、セブンイレブン、イープラス、チケットぴあ※小学生未満無料(保護者の膝上での観覧の場合に限る)※( )内の金額は、小学生・65歳以上・障がい者手帳持参者の割引料金【問い合わせ先】大道芸ワールドカップ実行委員会TEL:054-205-9840
2016年10月23日赤坂サカス(東京都港区)では14日と15日に、「WORLD CUP-FOOD FES 2015(ワールド カップ フード フェス)」を開催する。○料理を通じた高校生の熱い闘い同イベントは、エンタープライズIT「HUE」の開発に成功したワークスアプリケーションズと、次世代育成を行っている一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト(GiFT)が後方支援。現役高校生によって組織された開催者・出店者によって開催される。その目的は、"次世代を担う青少年のいち早い社会経験と参画"だという。開催までのプロセスは、料理経験のない高校生が参加応募者として集まり、20カ国からなる各国を代表する出品料理を一品に絞る。商品設計・原価計算、味・ビジュアルの追究に半年をかけ、創意工夫と調理技術の研鑽を積み重ねて商品を作り上げた。20カ国の料理は、同じ大きさの統一カップの中で表現される。同イベント来場者は、参加者の1人となってステージ上で投票し、優勝国となる「No.1カップ」を決定する参加型の「カップフード」フェスとなる。入場は無料。発表されている国とメニューは以下の通り。オーストラリアは「仔羊肉のオーブン焼」。スペインは「タコのアヒージョ」。リトアニアは「ツェペリナイ」。インドは「抹茶フィルニ」。ベトナムは「薬膳フォー」。トルコは「サバサンド」。韓国は「黒豚のライスボールチゲ」。スイスは「ラクレット」。ブラジルは「パステウ」。イタリアは「トマトリゾット」。中国は「ワンタンスープ」。オランダは「オランダワッフル」。フランスは「ぺ・ドゥ・ノンヌ」。フィンランドは「ロヒケイット」。アルゼンチンは「エンパナーダ」。ジャマイカは「ジャークチキン」。セネガルは「マフェ」。インドネシアは「ナシゴレンwithサテ」。タイは「ぜんざい風サーク・ガディ」。facebook上で食べてみたい料理の国名を書き、同イベントのページをシェアするともれなく「ドリンク1杯(ビール、ワイン、ソフトドリンク、その他酒類)」を進呈。開催当日、ドリンク売り場にてシェアした画面を販売スタッフに見せればよい。1人1回限りで、他クーポンとの併用はできない。
2015年11月11日“とにもかくにも韓流!!”だった一時のブームも一段落。でも、実は韓国映画はいまが最熟!anan本誌で「お杉とB子のMOVIE TALK」を隔週連載中の映画評論ユニット「お杉とB子」が、傑作かつイケメンが拝める韓国映画をピックアップしました!***お杉:いわゆる韓流マダムたちには甘いイケメンが人気だけど、韓国男優の魅力はそれだけじゃないわ。むしろ、男くささにときめいていただきたいの。B子:そう、イチオシはファン・ジョンミン。ヤクザな男がお得意だけど、『ベテラン』ではなんと熱血刑事!財閥のバカ息子の横暴に敢然と立ち向かう。お杉:最初は派手なスーツで登場するから汚職刑事なのかと驚いちゃうけれど、それも潜入捜査。成り金ファッションの着こなしに関しては天下一品。B子:ふだんは『太陽にほえろ!』みたいな革ジャンにGパン。けんかっぱやいけど男気溢れる王道刑事よ。お杉:その暴走を抑えるチーム長が、『国際市場で逢いましょう』では親友役だったオ・ダルス。B子:同じ事務所?いつもセットで出てる印象が。お杉:大ヒット作で立て続けにいい感じでコンビを組んでるのを見たら、そう思うよね。B子:韓国映画界の東方神起ですか?お杉:と、B子が言ってます。B子:韓国歴代興収No.1の大ヒットになったのも、アンチ財閥を痛快に描いてたからなのよね。ナッツ・リターンで溜飲を下げた国民の共感をさらに誘ったわ。お杉:凶暴御曹司役のユ・アインはこれが初の悪役。本来はイケメン枠での起用だったんでしょうけど、結果的に演技力もアピール。スタイルもよくてスーツもお似合い。身長が高いっていいね。B子:そのてん、身長が高ければと悔やまれるのがコ・ス。180 cm級がイケメンの条件の韓国では残念すぎる公称177cm。『尚衣院―サンイウォン―』では王朝時代に尚衣院(王室の衣服を作る部署)に出入りすることになった庶民出身の天才デザイナーのゴンジンを演じてるの。斬新なデザインでありつつ、機能性も追究するチマチョゴリで女官たちの人気者に。お杉:王妃との身分違いの恋も匂わせつつ、ハン・ソッキュ演じる伝統職人の野心も絡んだりと盛りだくさん。B子:正室の座をめぐる女同士の闘いもお約束ですが、全体がすごくまとまってて上手いよね。お杉:ハン・ソッキュ様はダメな映画には出ないってことね。韓国映画を選ぶ基準のひとつにしましょう。ファン・ジョンミンとハン・ソッキュの出演作にハズレなし。はい、みなさん、ご一緒に!◇おすぎとびーこanan本誌「お杉とB子のMOVIE TALK」を隔週連載中の映画評論ユニット。映画の趣味はそれぞれ違うけど、最近は韓流を愛好中。男くさい俳優が大好物なの。◇『ベテラン』12月12日より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー。(C)2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved.◇『尚衣院―サンイウォン―』11月7日より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国ロードショー。(C)2014 WAW PICTURES All Rights Reserved.※『anan』2015年11月11日号より
2015年11月06日東京都台東区の浅草花やしきおよびその周辺で11月6日~7日、「日韓グルメフェア2015 in浅草」が開催される。○日韓友好・食文化の祭典同イベントは、食を通じて両国の文化を理解し、友好の架け橋となることを願い実施される。第4回全国キムチグランプリが開催されるほか、日韓グルメフードコートや韓流ステージ、民族衣装体験コーナー(予定)、発酵キムチなどの韓国食材販売コーナーが展開される。開催時間は6日が11時から21時まで、7日は17時までとなる。
2015年11月04日LINE Payは14日、モバイル送金・決済サービス「LINE Pay」の外貨両替・出金対応サービスの提供に先立ち、韓国の新韓銀行と業務提携を締結したと発表した。LINE PayはLINEアプリを通じてユーザー間の送金や提携サービス・店舗での決済が行えるモバイルサービス。同社では、国境を越えたクロスボーダーでの利用が可能なプラットフォームを目指しており、その第一弾として、2016年上半期をメドに外貨両替・出金対応サービスを開始する。同サービスの開始に先立ち、13日に韓国の新韓銀行と業務提携を締結。サービス開始後に、ユーザーはLINE Payにチャージされている金額を韓国国内に7000台以上設置されている新韓銀行のATMからウォンで出金することが可能となる。今回の業務提携により、両社は今後もサービス連携を継続的に検討・導入していくという。
2015年10月14日チソン×チュ・ジフンという韓国の二大スターが初競演する映画『コンフェッション友の告白』の公開日が、8月1日(土)に決定。さらに、“韓流の聖地”として知られるシネマート六本木の閉館日6月14日(日)に、「韓流シネマ・フェスティバル2015」においてプレミア上映されることが明らかとなった。マジメで正義感の強いヒョンテ(チソン)、保険のセールスマンで世渡り上手のインチョル(チュ・ジフン)、ドジなミンス(イ・グァンス)。性格も生き方も異なる3人は、少年時代に直面した危機を友情で乗り切り、大人になったいまも兄弟のように固い絆で結ばれていた。ある日、ヒョンテの母親が社長を務めるゲーム賭博店に火災契約保険のために訪れたインチョルは、店が経営難で借金を抱えていることを知る。「もし店が放火されたら、いくらもらえるの?」との質問に「監視カメラに証拠が残れば、10億ウォンの保険金が出ます」と応じるインチョル。だが、この何気ない会話の直後、店の売上金を狙った強盗放火事件が発生。ヒョンテの母親が亡くなってしまう。自らの手で事件に決着をつけることを心に誓い、独自に事件を調べ始めたヒョンテに、インチョルとミンスも手を貸すが…。無二の友情で結ばれた3人の男に突然降りかかった強盗放火事件。その真相に迫るにつれ、衝撃の展開へと向かう本作は、男たちの熱いアンサンブルと高密度のストーリー、緊張感のある卓越した心理描写が作り出す、新感覚の犯罪ドラマとなっている。現在シネマート六本木では、本作の主演の1人チュ・ジフンの過去作を上映する毎年恒例の「チュ・ジフン祭」FINALが6月5日(金)まで開催中だ。支配人によれば、「お蔭さまで、連日多くのファンの方にお越しいただき、スタンド花も届いております。当館では多くの俳優括りで上映企画を行ってきましたが、チュ・ジフンのファンの方の熱は衰えることなく、別格だなと思っております」という。そんなチュ・ジフンの出演作を始め、これまで数え切れないほどの韓国映画を紹介してきた“韓流の聖地”シネマート六本木は、この6月14日(日)を持って閉館を迎える。そのクロージングに際し、本作の特別先行上映会が決定。ファンにとっては、いままで慣れ親しんできた劇場で、話題作を誰よりも先に観ることができる貴重な機会となる。『コンフェッション友の告白』は6月14日(日)13:20~「韓流シネマ・フェスティバル2015」にてプレミア上映。8月1日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年06月01日リモワ(RIMOWA)が、ブラジルワールドカップで優勝したドイツナショナルチームとコラボしたスーツケース「VICTORY RED」シリーズを2月27日に発売する。同コレクションの最大の特徴は、鮮やかなレッドカラーのボディと、四つの星で飾られたワールドカップの優勝ロゴ。サイズは3種類の展開となっており、このうち「ハイブリッド キャビンマルチホイール」(9万円)では前面の黒いポケットにロゴを刺繍。機内持ち込みも出来るサイズで小旅行に最適だ。ベースのトランクにはブランドの「サルクデラックス」が選ばれた。このトランクにはノイズリダクションホイールシステムや、無段階で長さ調整が可能なテレスコープハンドルなど、旅先での取り回しを快適にする機能が搭載されている。取り扱いは全国のブランド直営店、及び百貨店のリモワコーナーで行われる予定。
2015年02月23日残念ながら日本はGL戦敗退となってしまいましたが、ワールドカップの本番、決勝はこれから! あまりサッカーに興味のない女性も多いかもしれませんが、「ルールとかよくわかんないし…」なんて観戦しないのはもったいない! 画像:ペイレスイメージズ実はワールドカップって恋愛偏差値をグッとアップさせることができちゃう、とっておきの祭典とも言えるんです。では、どう観戦したらいいのかをお伝えしていきたいと思います。■好みのイケメン選手を探してときめこうどの国が強いとか全くわからなくても大丈夫。とにかく試合を観戦しながら世界中のイケメンをチェックしましょう。一試合観戦すれば、どちらかのチームにイケメン選手の1人や2人はいるはずです。イケメン選手を見つけたらあとは純粋に応援するのみ! 国を代表して激しく真剣に競い合う男達の姿はとってもワイルド。しばらく恋愛から遠ざかっていた人も、カレシとマンネリ気味の人も、世界の闘うイケメンにときめいて恋愛ホルモンを刺激しちゃいましょう。ワールドカップ初心者の女性のために、人気が高い選手を数名紹介しておきますね! 今年一番の注目株はやんちゃさが魅力的なブラジルのネイマール。同じくラテン系で母性本能をくすぐる顔立ちなのがメキシコのハビエル・エルナンデス。鍛え上げられたボディと猛々しいプレーから目が離せないポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド。端正な顔立ちのイケメン選手ならオランダのファン・ペルシーやポルトガルのファビオ・コエントラン。それからファッション誌でも大活躍のイタリアのクラウディオ・マルキージオなど。他にも幅広いジャンルのイケメン選手がたくさんいるので、くまなくチェックしてみて下さい! ■ワールドカップ観戦で出会いをゲットサポーターが集まるスポーツバーは、初対面の人同士でも一緒に盛り上がれる絶好のスポット。サッカー好きの気になる男性を誘うのも良し、そんな相手がいなければもちろん女子同士で行ってもOK!! ゴールが決まった瞬間は周囲の人と自然にハイタッチできちゃう雰囲気になるので、一体感と親密度がグッとアップすること間違いナシです。男性陣と一緒にワールドカップを観戦する際は、イケメン選手に夢中になっていることを伏せておくのが得策。例えば女子に一番人気な日本代表のイケメン選手・ウッチーが好きなどと言うと、実力より顔重視のミーハー女子と思われてしまいます。キャプテンの長谷部選手など、人望のある選手の名前を挙げれば好感をもたれる確率が高くなりますよ。いかがでしたか? 4年に一度のサッカーの祭典を最大限に活用して、恋愛のボルテージもあげちゃって下さいね。
2014年07月01日日本時間6月13日に開幕した「2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会」。熱狂渦巻くブラジルのちょうど地球の真裏に位置する日本では、サッカーに負けじとプロ野球が盛り上がりをみせている。今回は4年に一度のサッカーの祭典を祝いつつ、その開催年に優勝したプロ野球チームを集計して、その因果関係に迫った。○ワールドカップ開催年にリーグ優勝したチームを集計集計は1950(昭和25)年の2リーグ分裂後からスタート。この年は第4回のワールドカップがブラジルで開催され、セ・リーグは松竹ロビンス、パ・リーグは毎日オリオンズがリーグ優勝。以降、4年に一度の周期できっちりと開催され、今年で20回目を数える。その間の16回のワールドカップ開催年のペナントレースの歴史をひも解き、両リーグの優勝チームを調べると、興味深い結果が導き出された。○祭典開催時に強いのは中日!?セ・リーグでは、6回の優勝を記録している巨人が最多。V9時代には1966年イングランド大会、1970年メキシコ大会が開催された年に、リーグ優勝している。もともと優勝回数が多い巨人に対して、少ない優勝回数ながらワールドカップ開催年と相性の良さをみせているのが中日だ。1954年スイス大会開催時を筆頭に、5回のリーグ優勝を記録。特にここ最近の2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会時には連続してリーグ優勝。今シーズン優勝すれば、巨人に並ぶことになる。○西武が圧倒的も、不気味なロッテ一方のパ・リーグでは、西鉄時代を含む西武が圧倒的で、過去8回も優勝している。特に1982年スペイン大会、1986年メキシコ大会、1990年イタリア大会の3大会ではリーグ優勝だけでなく、日本一にも輝いている。不気味なのはロッテだ。1950年ブラジル大会時の毎日オリオンズ時代を含めると、リーグ優勝を3回も果たしている。特に2010年南アフリカ大会時には、リーグ3位ながらポストシーズンを勝ち抜いて日本一を達成。これも含めると、ロッテは過去4回の日本一のうち、ワールドカップ開催年に3度の日本一を達成している。○夏の甲子園優勝校も調べてみた!ここまできたら気になったので、ワールドカップが開催された年の、夏の甲子園歴代優勝校も調べてみた。そこで目立つのは過去5回優勝している関東勢の強さ。古くは1962年チリ大会で作新学院(栃木)が優勝。最近では1998年フランス大会で横浜(神奈川)が、2006年ドイツ大会では早稲田実業(西東京)が全国制覇を果たしている。また、関東勢以外では天理(奈良)の相性がよく、1986年のメキシコ大会、1990年のイタリア大会で優勝している。ちなみに、1962年の作新学院、1966年の中京商(愛知)、1998年の横浜、2010年の興南(沖縄)と、過去7度あった甲子園の春夏連覇のうち4度がワールドカップの年に達成されている。そんな春夏連覇の期待がかかる今年のセンバツで優勝した龍谷大平安(京都)は、今から76年前の第2回フランス大会が行われた1938年の夏の甲子園で、前身の平安中として優勝している。まだまだ混戦が続く今年のペナントレース。ワールドカップ開催年とリーグ優勝チームの因果関係は、打倒・巨人を目指す中日には"吉報"となるのか。はたまた、巨人の安定感が勝るのか。また、上位浮上を狙うロッテと現在苦戦が続く西武にとっては、文字通り「心強いデータ」となるのか。実際どのチームが秋にペナントを手にすることができるかは、神のみぞ知るところ。「2014 FIFAワールドカップ ブラジル大会」によるサッカーフィーバーが終わったら、プロ野球に要注目だ。週刊野球太郎『週刊野球太郎』では、プロ野球やMLBはもちろん、高校野球や大学野球などのアマチュア野球に関しても、どこよりも詳しくマニアックな情報を発信し続けている。この母体となるのは雑誌『野球太郎』。現在は『中学野球太郎 Vol.4』、『野球太郎No.009夏の高校野球大特集号』が好評発売中。
2014年06月26日最近世間での話題はワールドカップ一色!皆でバーに行ったり、誰かの家に行ったりして一緒に応援するのはとても楽しいですよね。そんな4年に1回の観戦の機会を利用して、気になる男性と距離を縮めたいもの。その為にも、今回ワールドカップ観戦にあたって男性に嫌われてしまう行動を紹介します。■1.ルールを知らない「観戦してる時に『ねえねえサッカーって何人でやるの?』とか『何でいま反則だったの?』とかどうでも良いこと聞かれると、『いまそれどころじゃないから!』って思う」(25才/銀行)男性とサッカー観戦をするにあたって、一番大事なのは事前調査です。男の人に何かを質問して「さすがー!」と言うのが良いとも言いますが、ただの初歩的な質問は、逆に男性を面倒くさいと言う気持ちにさせてしまうよう。男性が言うサッカー用語にも「なにそれ?」とならないようにして会話を楽しみましょう。また、応援グッズを持って、ユニフォームを着て応援する女の子はとても可愛いですが、ルールを知らないと「こいつただのミーハーかよ・・・」と逆に惹かれてしまうので注意しましょう。■2.応援に集中しない「ずっと試合に興味なさそうな子見てると、何か萎えちゃうんだよね。何で興味無いのに来たんだろうって思っちゃう」(20才/学生)何事においても一生懸命になっている女の子は可愛いものです。それなのに試合中にずっと携帯をいじっていたり、サッカーと全然関係無い話をしていたら男の子からの好感は下がってしまいます。「全然点数入らないから飽きたー!」などと公言したり、興味が無くて居眠りをするなどと言うことは止めた方が良さそうかも。観戦中は集中して選手の行動全てに喜怒哀楽し、「この子はこんな顔もするのか」と男性をドキドキさせちゃいましょうね。■3.遅刻をする「この前サッカー見てたときに、女の子が『ごめん遅刻するわー』って電話してきた。最初から見るからこそ楽しいんだろうが!」(21才/学生)普段男性と遊びにいく場合、女の子の若干の遅刻はにっこり笑って「ごめんね」と言えば大体の場合は済まされます。可愛いものです。しかしサッカーの場合、キックオフの瞬間を一緒に見ることはとても重要。最初から最後までずっと一緒に同じものを見続け応援することが大事みたいです。さらに、迷って遅れて「場所分かんなくなったから迎えに来て!」なんて電話をしたりなんかしたら、もう最悪。また、早退・欠席もできるだけ気をつけたい所ですね。■4.すぐ諦める「一緒に見てた子が『いやー、もう無理だね今日はー』と言っていた。まだ決着は着いてないんだから静かにして!って感じでした」(26才/公務員)あまり試合が思うように進んでいない時の、「もう今日は負けだな・・・」と言う言葉ほどテンションが下がるものはありませんよね。いくら危機的な状況でも試合は最後までどうなるか分からないもの。絶対に途中で諦めず、精一杯「頑張れ!」と応援することが大事です。それと、応援しているチームが勝っている時と負けている時とでテンションの上がり下がりの激しい女の子は面倒くさがられてしまうので注意しましょう。■おわりにいかがでしたか?文中でも述べましたが、最低限のサッカー知識は持つようにして、有名なサッカー選手のみを「かっこ良いー!」と褒めるだけの応援は絶対にしないようにしましょう。ミーハー女子は危険です。そして、ハーフタイムで飲み物を補充したりして気の使える所をアピールしたり、いつもと違う髪形をしたりして男性をドキドキさせちゃいましょう。これらのことに気をつけて、ぜひワールドカップ観戦を楽しんで下さいね。(霧島はるか/ハウコレ)
2014年06月19日いよいよワールドカップが始まりました。世の中は、ワールドカップで一色ですね。そんな中、もちろん気にはなるんだけれど、サッカーのルールっていまいちよくわからないし、世の中の流れに乗り切れてなくて…と思っている文系女子、案外いるのでは?そんな人がワールドカップを楽しく観戦できるひとつの方法が、イケメンの選手を探すこと! ちょっとミーハーっぽいですが、お気に入りの選手がいれば、試合中も応援に力が入るし、サッカーの知識もおのずと増えていくはず。そして何より、サッカー選手はイケメンが多いのです。例えば、サッカーを知らなくても名前は聞いたことがあるかもしれない、ポルトガル代表のクリスティーナ・ロナウド。整った顔立ちに186cmの鍛え上げられたスタイル抜群の体。私服姿まで、まるでモデルのよう。けれどももちろん見た目だけであるはずもなく、天才的なプレイヤーでもあるのだから、天は彼に二物を与えてしまったということ。こう聞けば、ポルトガル戦はチェックしようかなという気になりますよね。(C)『女子的 ブラジル ワールドカップ 観戦ガイド 完全版』(TAC出版)イケメンが多いと言われるスペイン代表の中でも、ワイルド系のイケメンと言えば、セルヒオ・ラモス。闘牛がさかんな地域であるセビージャ出身で、所属チームの優勝セレモニーなどには闘牛で使われる衣装を身につけることもあるのだとか。そんな姿を目にしたらキュンキュンしそう。開催地ブラジル代表では、やはりネイマール。エースとしての活躍ぶりと、そのやんちゃで愛らしい表情に思わずギャップ萌え!? まだ22歳という若さも魅力的。(C)『女子的 ブラジル ワールドカップ 観戦ガイド 完全版』(TAC出版)フランス屈指のモテ男というのも納得なのが、フランス代表のオリヴィエ・ジルー。ファッションセンスも抜群で、エレガントな雰囲気さえ漂う。けれども、実は192cm、88kgというすばらしい肉体美もあわせ持つというから、ぜひピッチの勇姿を拝みたいもの。ほかにも、オランダ代表のロビン・ファン・ペルシーや、ポルトガル代表のファビオ・コエントランなど、ワイルドからキュート系、正統派から個性派まで、いろんなタイプのイケメンがいるから、きっとおめがねにかなう選手がみつかるはず。ほら、少しずつワールドカップが気になってきたのでは? もっと詳しく知りたい人は、ぜひ 『女子的 ブラジル ワールドカップ 観戦ガイド 完全版』 を手にしてみて。日本代表も含め、出場国すべてのデータと、主要選手の紹介やサッカールールの超基礎知識などを網羅しているから、ワールドカップが100倍楽しくなるはず。ワールドカップが盛り上がるのはまだまだこれから。選手やルールについてわかってきたら、サッカー好きの男子と話が盛り上がって、新たな出会いがあったりするかも…!?協力:『女子的 ブラジル ワールドカップ 観戦ガイド 完全版』(TAC出版) 公式サイト
2014年06月18日