オスカー・アイザックが、スティーヴン・スピルバーグの新作に主演することがわかった。タイトルは『The Kidnapping of Edgardo Mortana』。物語の舞台は1858年のイタリア。洗礼を受け、キリスト教徒として育てられたユダヤ人の少年が、政治的争いに巻き込まれていくという物語らしい。アイザックの役柄はわかっていない。共演はマーク・ライランス。小説の映画化作品で、脚本はトニー・クシュナーが手がけた。その他の情報スピルバーグの次回作は、SFスリラー『Ready Play One』で、今作はその次に作られることになる。撮影は来年最初の四半期にスタートする予定だ。『Ready Play One』には、ライランス、サイモン・ペッグなどが出演する。アイザックは最近、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『エクス・マキナ』などに出演。『エクス・マキナ』のアレックス・ガーランドの新作『Annihilation』を撮り終えたところだ。文:猿渡由紀
2016年07月19日ディズニーの超大作映画『ジャングル・ブック』が8月に公開になる。本作は、圧倒的な映像美と魅力的なキャラクターが高い評価を集め、すでに公開されている国と地域で大成功をおさめているが、本作のスタッフは名作を数多く手がけるピクサー・アニメーション・スタジオを訪ねて、彼らの創作手法や技術を本作に取り入れたという。その他の写真『ジャングル・ブック』は、ジャングルで黒ヒョウとオオカミに育てられた人間の少年モーグリが、人間への復讐に燃えるトラに出会い、ジャングルの脅威だといわれたことから、壮大な冒険に出かけ、自身の進むべき道を見つけ出していくまでを描いたアドベンチャー大作で、『アイアンマン』を手がけたジョン・ファヴロー監督がメガホンをとった。本作は壮大な自然、ジャングルを舞台にしたアクション、様々な動物たちの軽妙な掛け合い、愉快な歌など様々な要素がギッシリとつまっており、一歩間違えば“詰め込み過ぎて失敗”の可能性もあった。しかし、完成した映画はすべてが“観客の心に響く”ように構成されており、アクションシーンも観客が少年モーグリの気持ちになって共にドキドキできるように描かれている。これだけの要素を的確にまとめ、観客が入り込めるストーリーを描く秘訣はどこにあるのか? その答えは『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ドリー』など人気作を数多く手がけるピクサーにあったという。「長年にわたってピクサーを訪ねて、ジョン・ラセターとも知り合いになっていたし、彼らが映画を作る際の綿密なプランニングは、実写とはかなり違っていてとても気に入っていた」というファヴロー監督は、本作を手がける際に、ピクサーの方法を導入して、撮影前に“鉛筆描きの絵で作ったストーリー検証映像”を作成した。この手法は、“文字”だけの脚本ではなく、鉛筆でシーンの絵を描き、仮のセリフや音楽を入れた“映像”を作成して、映画の内容を何度も何度も検証するもので、作り手が納得いくまで試行錯誤できるのが大きな特徴だ。さらに本作のスタッフは、ピクサーが使用しているCGソフトを使用して、リアルな映像を描き出した。監督は「登場する動物たちの毛並みや、ジャングルの水を表現するために、彼らの技術でシュミレーションを行い、結果としてシーンに説得力が生まれた」という。公開中のピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』に登場するタコのハンクの足の動きは、ディズニーの傑作アニメーション『ジャングル・ブック』に登場する“ヘビ”の動きを参考にしているが、『ジャングル・ブック』のスタッフもピクサー作品や彼らの創作手法から多くのヒントを得たようだ。『ジャングル・ブック』8月11日(木・祝) ロードショー
2016年07月19日ディズニー/ピクサーの新作映画『ファインディング・ドリー』が公開されている。これまでにピクサーは数々の名作を発表してきたが、一貫して“ストーリーづくり”に並々ならぬ労力とアイデアを注いできた。本作は『ファインディング・ニモ』の続編だが、彼らは前作を観ていなくても楽しめる“新たな物語”づくりを目指したようだ。その他の写真本作ではドリーを中心に物語を進めていく上で、常に大きな問題があった。それは“水のない場所にはドリーは存在できない”という当たり前だが、かなり面倒な問題だ。『ファインディング・ニモ』は物語のほとんどが海の中で展開するため、このような問題は発生しなかったが、『…ドリー』では、両親の行方を追うドリーとマーリン、ニモたちが人間の世界“水族館を併設する海洋生物研究所”を捜索する部分が大きなウェイトを占めるため、フォルムメイカーたちは海や水槽ではない場所にドリーがいる時も、彼女に“水”を用意しなければならなかった。しかし、共同監督のアンガス・マクレーンは「そういった制限があるからこそ僕らはワクワクする」と笑顔を見せる。フィルムメイカーたちの大きな助けになったのは、新キャラクター、タコのハンクだ。ハンクは水がなくても行動できるため、ドリーを様々な容器に入れて、目的地へ進んでいく。「とは言え、いろんな飲み物の入れ物や、液体を入れる物を見つけていくのは、チャレンジだったね。それは、僕らが取り組まないといけない“限界”だった。でも面白かったよ。僕らが前作でやらなかったことを、この映画の中で僕らはやることができたんだ」さらにストーリー・スーパーヴァイザーを務めたマックス・ブレイスは前作を観ていても、観ていなくても『…ドリー』が楽しめるように全力を注いだという。「続編をやる場合に僕らが話すのは、“誰も1作目の映画を観ていなかったとして、どうすれば正しい情報を伝えることが出来るか?”ということなんだ。それと“もし彼らが1作目を観ていたら、どうやって彼らにキャラクターや人間関係がもっと深くなっていると感じさせるストーリーを語ることが出来るか?”ということだ。それもまた、僕らのチャレンジなんだ」前作を観ていなくても楽しめて、前作の観客が満足できる内容で、さらに忘れんぼうのドリーの変化と成長を描く……どれかひとつを描くだけでも難題なのに、彼らは3つの難題に挑んだ。映画館ではこの3つのポイントに注意すると、ドリーの冒険をさらに深く楽しめるのではないだろうか。『ファインディング・ドリー』公開中
2016年07月19日ブレイク・ライブリーが主演を務めるサバイバル・アクション映画『ロスト・バケーション』が23日(土)から公開になる。本作の監督を務めたのは『ラン・オールナイト』『フライト・ゲーム』のジャウマ・コレット=セラで「この映画では次から次へと恐怖が襲ってくる完璧な状況を描くことができた」という。その他の写真本作は、秘密のビーチで休暇を楽しんでいた医学生のナンシー(ブレイク・ライブリー)が突然、凶暴なサメに襲われ。足を負傷するところから物語がはじまる。ナンシーは何とか近くの岩場にたどり着くが、周囲に人はおらず、岸は目の前に見えているのに、海ではサメが旋回している。映画は、彼女が不屈の精神と知識を駆使して、生き延びようとする姿を緊迫感あふれる描写で描いていく。しかし、セラ監督は「この映画におけるサメは“比喩”のようなもので、私は、人間が恐怖に立ち向かうときに、どのようにして自分自身を強くしていくのかを描きたかった」という。そのため、監督は映画の冒頭で主人公ナンシーのキャラクターをしっかりと描いたという。「彼女が岩場にたどり着いた後は彼女には対話する相手はいない。その中で彼女の変化を見せていくわけだから、冒頭にナンシーがどんな女性でどんな状況にいるか描くことが必要だったんだ」。そこで、監督は撮影を進める中で『ゼロ・グラビティ』のことを意識していたようだ。「サバイバル映画としてあの映画は完璧だ。単純な比較はできないけど、どちらの映画も、頭のいい強い女性が主人公で、リアルな描写、現実的なリアクション、不可能に思える状況を描いている点は共通しているんだ」「ヒッチコックやポランスキーの映画が好きだから、いつも、不可能なものをいかにして可能にしていくのか? という題材に惹かれる」というセラ監督は「極限状態だったり、タイムリミットが迫っていたり、とても危険な状況になったりすることに惹かれるし、そういうものを描くことが自分の得意分野なんです」と笑う。「サスペンスばかりだと観客は飽きてしまうのでは? と思うかもしれませんが、実際の観客はもっと怖さがほしい! もっと新しい苦境を描いてほしい! と思っているものなんです。その点、この映画では、次から次へと恐怖が襲ってくる完璧な状況を描くことができました。そんな状況で人間はどのように振舞うのか? それが私の最も描きたいことです」『ロスト・バケーション』7月23日(土) 全国ロードショー
2016年07月19日EXILE TRIBEの総合エンターテインメントプロジェクトとして、さまざまなメディアが連動し展開する『HiGH&LOW』の長編映画『HiGH&LOW THE MOVIE』が7月16日、全国で封切られ、雨宮三兄弟を主人公にした映画第2弾『HiGH&LOW THE RED RAIN』の公開決定が情報解禁された。新キャストとして、斎藤工が雨宮三兄弟の長男・尊龍(たける)役で出演し、映画は10月8日に全国公開される。初日舞台あいさつ その他の写真同日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーをはじめ、札幌、名古屋、大阪、福岡の計5劇場で初日舞台あいさつが行われ、全国241スクリーンでライブビューイングを敢行。東京:登坂広臣(三代目 J Soul Brothers)、佐藤寛太(劇団EXILE)、今市隆二(三代目J Soul Brothers)、札幌:青柳翔(劇団EXILE)、早乙女太一、名古屋:岩田剛典(三代目J Soul Brothers、EXILE)、山本彰吾(THE RAMPAGE)、大阪:AKIRA(EXILE)、岩田剛典(劇団EXILE)、福岡:TAKAHIRO(EXILE)、八木将康(劇団EXILE)が登壇した。劇中でTAKAHIROと登坂が演じる雨宮三兄弟は、これまで長男の存在がナゾとされており、福岡のTAKAHIROは「雨宮三兄弟の過去と今、いろいろなものが掘り下げられている」と続編について説明。登坂とはフィリピンロケで約1カ月、寝食を共にし「今でも本当の兄弟みたい」と熱い絆を語り、会場は大歓声。東京の登坂は、「何度でも見てほしい」とアピールし、映画と連動しスタートするドームツアーに意気込みを見せていた。映画は「山王連合会」「White Rascals」「鬼邪高校」「RUDE BOYS」「達磨一家」と名乗る5つのチームが激しく争い合い、各チームの頭文字をとり“SWORD地区”と呼ばれる危険地帯を舞台に、男たちが熱きドラマが繰り広げる。『HiGH&LOW THE MOVIE』公開中『HiGH&LOW THE RED RAIN』10月8日(土)全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年07月16日人気アニメ『ポケットモンスター』劇場版の通算19作目『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』の初日舞台あいさつが7月16日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、中川翔子(ラケル役)、松岡茉優(キミア役)、あばれる君(オニゴーリ役)、山寺宏一(ジャービス役)、松本梨香(サトシ役)、湯山邦彦監督が出席した。初日舞台あいさつ その他の写真地形を変えてしまうほどの威力を持つ幻のポケモン、ボルケニオンと出会ったサトシと仲間たち。人造ポケモンのマギアナに宿る“ソウルハート”を利用し、機械仕掛けのカラクリ都市、アゾット王国の支配をたくらむ大臣ジャービスと戦いを繰り広げる。2015年からスタートしたテレビアニメシリーズ『ポケットモンスターXY&Z』の初の劇場版。この日はゲスト声優として10作連続で出演する中川を祝福するため、先月発表された『ポケモン総選挙720』で第1位に輝いた“しのびポケモン”のゲッコウガがサプライズ登場。大喜びの中川は「ぜひ、ベロドンを!」と自らゲッコウガの舌に体当たりし、「本当に幸せです。もう大昇天」と感激しきりだった。また、現在アメリカをはじめ、各国で旋風を巻き起こすスマホアプリ「ポケモンGO」の話題に触れ、「今、世界中が『ポケモン大好き』という同じ気持ちでつながっている」と興奮気味に語っていた。また、アニメ声優に初挑戦した松岡は、「皆さんの瞳が、夢と希望でキラキラしている。改めて、ポケモンが私たちに夢と希望を与えてくれる作品だと感じている」と満面の笑み。「いつか山ちゃんと共演したいと誓った夢が実現して光栄」と感無量の表情を浮かべると、山崎も「元おはガールの茉優と、こういう形で共演できるなんて本当にご褒美。(この春に)『おはスタ』を卒業したにもかかわらず、またゲストとして呼んでいただけた」と喜びをかみしめていた。『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z「ボルケニオンと機巧(からくり)のマギアナ」』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年07月16日『スター・ウォーズ』のファンによるファンのための祭典“スター・ウォーズ・セレブレーション” が、イギリス・ロンドンで現地時間15日から開催され、年末に公開される『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のダース・ベイダー初出し映像が会場限定で解禁。会場に集まった約4000人のファンが熱狂した。スター・ウォーズ・セレブレーションの模様“スター・ウォーズ・セレブレーション”は、特別ゲストによるサイン会やパネルディスカッション、展示会が開催されるほか、グッズ販売、コスプレなど、“スターウォーズ好き”にはたまらない企画が目白押し。初日の目玉である『ローグ・ワン…』のパネルディスカッションには、ギャレス・エドワーズ監督やプロデューサーのキャスリーン・ケネディをはじめとした製作陣と、主演のフェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナら豪華キャスト陣が登壇した。映画『ローグ・ワン』は最初に劇場公開された映画『スター・ウォーズ』でレイア姫がR2-D2に託した帝国軍の巨大要塞“デス・スター”の設計図を反乱軍が入手するまでの熾烈な戦いを描く。ケネディは「すべてのアングルを網羅して撮影するギャレス監督の手法が素晴らしいので彼を起用した。他の『スター・ウォーズ』とは違うスタイルが得られるのでは」とコメント。一方、小さい頃から『スター・ウォーズ』が好きだったというエドワーズ監督は「監督は僕がやるべきだと思ってたくらいで、それが実現したのはシュールな体験だったよ」と振り返った。ジョーンズは今回のヒロインについて、「ルークやレイは『自分は何者でどこから来たのか?』ということをずっと探求するキャラクターだったのに対して、私が演じたジンは自分が何かを起こす理由や背景はわかっている設定。既に彼女の“フルライフ”があるというところが決定的に違う」とコメント。ディエゴ・ルナは、アラン・テュディック扮する“K2SO”と呼ばれる新たな帝国ドロイドの存在も明かした。この日は、モルディブの海で撮影された新ビジュアル(来場者に最後、新ビジュアルのポスターをプレゼントするというサプライズも!)、メイキング映像に加え、最後には完全撮影NGの緊迫感漂う中、本日初出しとなる映像を上映。映像の終盤で少しだけダース・ベイダーの姿が映し出されると、会場はスタンディングオベーションが起きるほど、大きな盛り上がりを見せた。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』MovieNEX発売中デジタル配信中『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』12月16日(金) 全国ロードショー『スター・ウォーズ/エピソード8(仮題)』2017年12月15日(金) 全国公開
2016年07月16日次世代を担う若手映像作家を数多く輩出している映画祭“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016”が今年も開幕し、13日にオープニング ・セレモニーが行われた。その他の写真本映画祭は今年で13回目を迎える恒例のイベントで、今年も9日間で長編部門12作品、短編部門12作品、アニメーション部門12作品がコンペティション上映され、最終日の24日(日)に各賞が発表される。映画祭実行委員会の会長を務める上田清司埼玉県知事は「今年も世界中の才能ある監督たちが、このSKIPシティで花開くことを心待ちにしている。今日のオープニングに始まり、さまざまな企画を用意しているので、説明をするよりも、まずはより多くの方に参加していただくことを期待している」とあいさつした。オープニング作品は、映画祭がプロデュースした熊谷まどか監督の『話す犬を、放す』で、セレモニーには熊谷監督、出演者のつみきみほ、田島令子、木乃江祐希が登壇。つみきは「それぞれの見方で、それぞれの楽しみ方でご覧になってほしい」と語り、熊谷監督は「素晴らしいキャストとスタッフに恵まれ て、私が作ったというよりは、“すごいものができちゃったな”と思っている。今日がお客様に観ていただく初めての 日なので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです」と語りかけた。“SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016”会期:7月16日(土)~7月24日(日)会場:SKIPシティ(埼玉県川口市)ほか※映画祭期間中はJR京浜東北線川口駅東口より無料直行バスを運行問合せ:048-263-0818(映画祭事務局)
2016年07月16日『逆噴射家族』『蜜のあわれ』などで知られる石井岳龍(聰亙)監督が、7月16日に早稲田大学で行われている講義『マスターズ・オブ・シネマ』に登壇した。講義に先立ち、今なお伝説のカルト映画として絶大な人気を誇り、クラウドファンディングによるブルーレイ・リマスター版制作プロジェクト並びに、今秋の劇場上映を目標に掲げる『狂い咲きサンダーロード』(1980年)を上映。観終わったばかりの学生を前に、石井監督が熱弁をふるった。また本講義は第38回PFFとの連動企画であり、同映画祭の荒木啓子ディレクターも参加した。講義『マスターズ・オブ・シネマ』の模様第2回PFFにノミネートされた石井監督は、当時を「情報がビジネスになると知ったのが、雑誌ぴあだった。同時にぴあには、若者の文化やクリエイティブなことをしようとしている人を応援しようという機運があって、一般の劇場で公開されている映画と僕らの自主制作映画を同列に扱ってくれた。『ぴあ』がやることに注目していたし、コンテストに出てなんとか作品をアピールしたかった」と述懐。また監督の初期作品に、現在の日本映画を支える錚々たるスタッフ・出演陣が名前を連ねていることに触れられると、次のように語った。「最終的にやる気のある人が残っていった。みんな才能なんてなかったんですよ。だけど、やり続けた、諦めなかった。何かをやろうとすると、やっぱり10年かかるんです。それをやった人たちが残った。技術はついてくる。大事なのはなんとしてもこれをやるんだというスピリット。映画を作るというのは大変なんですよ。でも残った人にはそういうスピリットがあった」。学生たちの質問にも積極的に答え、自身の映画作りの肝に触れた。「私が重要だと思っているのはキャラクターの感情。シーンごとの中心人物の感情は絶対に逃さない。必ず撮る。それを大前提にしてシーンを組み立てるし、作品全体を組み立てる。お客さんはキャラクターたちの感情の在りようを見ているのだと思っている。そして何がしかを観た人に問いかけ、それぞれに自分の解答を選んでほしい」。8ミリで劇場映画を撮った監督と、デジタル時代の学生たち。時代も環境も違えど、“映画”を媒介に熱い空気が充満していた。第38回PFFでは【世界縦断プロジェクト】PFF×ベルリン国際映画祭×香港国際映画祭の共同企画で送る『8ミリ・マッドネス!!~自主映画パンク時代~』にて、石井監督の『1/880000の孤独』(1977年)の上映が決定している。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル9月10日(土)から23日(金)まで東京国立近代美術館フィルムセンター(月曜休館)10月29日(土)から11月4日(金) まで京都シネマ11月3日(木・祝)から6日(日) まで神戸アートビレッジセンター11月11日(金)から13日(日) まで愛知芸術文化センター2017年4月福岡市総合図書館取材・文・写真:望月ふみ
2016年07月16日『バットマン』や『スーパーマン』のDCコミックスの作品に登場する悪役たちがチームを組んで活躍する『スーサイド・スクワッド』の予告映像と新ポスターが公開された。ジョーカーを始めとした悪党たちが戦う姿が印象的な映像だ。公開された予告映像映画は死刑や終身刑を宣告された悪役たちが、減刑と引き換えに、自殺に等しい任務を遂行するため“スーサイド・スクワッド(自殺団)”を結成し、“悪人にしか倒せない敵”に挑む様を描く。映像には、悪党たちがそれぞれの個性を発揮して、イキイキと暴れまくる姿が映し出される。世界崩壊の危機に悪党たちを採用した政府は「失敗したら捨てればいい」と投げやりな考えだが、悪党たちも、決して世界のため、正義のために戦っているわけではなく、減刑される上に暴れまわることができる、といった個人の利益が目的だ。またとない機会に、ジョーカーは楽しくてたまらないといった様子で“お仕置きタイム”を宣言し、デッドショットは銃をぶっ放し、ディアブロは手から炎を出しまくる。愛らしいルックスのハーレイ・クインはバットでショーウィンドウを破壊し、堂々と商品を盗み出し、「だって悪党だもん」とどこまでも強気だ。あわせて公開されたポスターも、世界の危機など微塵も感じさせないカラフルでポップな色合いに仕上がっており、これまで正義のヒーローの影になり塀の中でくすぶっていた悪党たちが、能力を存分に発散するイキイキとした姿を楽しめる作品になりそうだ。『スーサイド・スクワッド』9月10日(土)全国ロードショー(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年07月15日ブルース・ウィリスがアクションスリラー『First Kill』に主演することになった。その他の情報ウィリスの役は、誘拐事件を捜査する刑事。ある親子が銀行強盗を目撃するが、強盗犯はその男の子を人質に取り、自分が盗んだお金を要求するという物語らしい。監督は、ウィリスが『エクストラクション』でも組んだスティーブン・C・ミラー。撮影は8月にオハイオ州シンシナティでスタートする。ウィリスは現在、中国映画『The Bombing』を撮影中。第二次大戦中、日本の空軍と戦った中国人たちを描く戦争ドラマ。ほかに、インディーズのコメディ映画『Going Under』を撮り終えている。共演はジョン・グッドマン、ファムケ・ヤンセンら。文:猿渡由紀
2016年07月15日明日から公開になるディズニー/ピクサーの最新作『ファインディング・ドリー』と同時上映されるピクサーの新作短編『ひな鳥の冒険』の映像の一部が公開になった。幼いひな鳥が海辺で大冒険を繰り広げる愛らしい映像だ。公開された映像『ひな鳥の冒険』は、生まれて間もないシギが、初めて巣を出て冒険に出る姿を描いた短編映画。迫ってくる波、初めての海岸線におびえながら、小鳥は少しずつ環境に慣れ、成長を遂げていく。ピクサーが最新技術を投じて描いた主人公のヒナ鳥の毛並み、愛らしい表情、たどたどしい動きが最大の見どころだ。監督を務めたのは、『トイ・ストーリー2』や『ファインディング・ニモ』など数々の作品でアニメーターを務めてきたアラン・バリラーロで「この映画のストーリーは、3人の子どもを持つ親である、僕自身のとても個人的な物語でもあるんだ。いい親とはどういうものなのか、どうやって子どもに恐怖を乗り越えさせるのか。そういったものを伝えたかった」と語っている。ピクサーの長編映画と同時上映される短編映画は『ブルー・アンブレラ』や『月と少年』など人気作が多く、本作も好評を集めそうだ。『ファインディング・ドリー』は、ニモの親友で、忘れんぼうのドリーが、自身の両親と自分自身の過去を探るために“人間の世界”で冒険を繰り広げる姿を描いた感動作。アメリカでは2016年最高の興行収入を記録している。『ファインディング・ドリー』同時上映『ひな鳥の冒険』7月16日(土) 全国ロードショー
2016年07月15日いきものがかりがメジャーデビュー10周年を記念して地元神奈川県で行う野外ライブイベントのライブ・ビューイングが決定した。【チケット情報はこちら】ライブ・ビューイングが行われるのは、8月28日(日)神奈川・海老名運動公園公演と、9月11日(日)神奈川・厚木市荻野運動公園公演の2公演。上映は日本全国の映画館に加え、台湾、香港の映画館でも行われる。今回の野外ライブは、海老名運動公園と厚木市荻野運動公園の2か所4公演で合わせて約10万人の動員を予定。公演のチケットはすでに完売している。ライブビューイングチケットの一般発売は8月17日(水)午後6時より。なお、一般発売に先駆けて、先行抽選プレリザーブを実施。受付は7月16日(土)午後6時から31日(日)午後11時59分まで。■いきものがかり 「超いきものまつり2016 地元でSHOW!!~海老名でしょー!!!~」 ライブ・ビューイング8月28日(日) 開演16:00■いきものがかり 「超いきものまつり2016 地元でSHOW!!~厚木でしょー!!!~」 ライブ・ビューイング9月11日(日) 開演 16:00会場:日本全国、台湾、香港の映画館料金:一般 3,600円小学生以下 2,600円(税込 / 全席指定)※ご入場時に年齢の確認をさせていただく場合がございます。■いきものがかり「超いきものまつり2016 地元でSHOW!!」〈~海老名でしょー!!!~〉8月27日(土)・28日(日)海老名運動公園(神奈川県海老名市)〈~厚木でしょー!!!~〉9月10日(土)・11日(日)厚木市荻野運動公園(神奈川県厚木市)
2016年07月15日ドラマ、Hulu、コミック、SNS、オリジナルアルバムやドームツアーといった様々なコンテンツが連動している巨大プロジェクト『HiGH&LOW』。そのひとつの到達点ともいえる青春バトルアクション映画『HiGH&LOWTHE MOVIE』がついにスクリーンに登場する。どんな支配にも決して屈しないカリスマ性あふれる雨宮雅貴と広斗を演じたTAKAHIROと登坂広臣が、“最強の兄弟”への思いを語った。その他の写真ドラマ版に引き続き、舞台となっているSWORD地区に伝説を刻んだ兄弟を演じたふたり。HIROがメンバーの個性を登場人物のキャラクターに反映させているそうで、「登坂とは普段も食事に行ったりすることが多いんです」というTAKAHIROは「バイクでのアクションやちょっとした芝居でも、さりげない目配せで自然に兄弟になれたかなと。僕たちのそういう関係性が、見て下さる方にも伝わったらうれしいです」と語る。登坂も「僕も、普段から親交があって、素のままでも兄貴のような雰囲気があるTAKAHIROさんとだったらリアリティを出しやすいだろうと思いました。兄弟役と聞いて、意外なところはまったくなかったです」と風通しのいい信頼関係を感じさせた。最大の見どころは、男たちの魂のぶつかり合いを肉体で表現するハードなアクションシーン。TAKAHIROは「お互いにアクションのスタイルが違うのに、阿吽の呼吸で動けたのもよかったですね」と撮影を振り返る。「登坂のアクションは、本気でバトルをしているんじゃないかと思ったくらいキレがあるので、その姿を見ていると自分の中でも自然にスイッチが入るんです。登坂は殴っているときだけではなく、ふとしたときの立ち居振る舞いも含めて、アクションでキャラクターを見せていくのがすごく上手い。ただ殴り合っているだけではなく、それを楽しんでいる感じや戦う意味、強さと優しさが伝わってきます。とてもいい刺激を受けて、僕も慌てて練習しました(笑)」(TAKAHIRO)、「それは僕がTAKAHIROさんに対して感じたことと同じです。TAKAHIROさんがキックボクシングをやっているのは知っていたのですが、現場で実際に見ると、今のキックは相手役の人が本当に痛い蹴りだよね、と思ったりして(笑)。日頃のジムでのトレーニングの成果が出ているんだなと思いました」(登坂)『HiGH&LOW THE MOVIE』7月16日(土)全国ロードショー取材・文:細谷美香撮影:本多晃子
2016年07月15日羽生善治と互角に渡り合った薄命の棋士・村山聖(さとし)の生涯を、実話をもとに描く松山ケンイチ主演映画『聖の青春』の特報映像とポスタービジュアルが公開になった。公開された特報映像映画は大崎善生のノンフィクション小説が原作。「東の羽生、西の村山」と並び称されながらも29歳にして亡くなった実在の棋士・村山聖が、全力で駆け抜けた生涯を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描かれる。松山のほか、東出昌大が羽生役を演じ、『宇宙兄弟』『ひゃくはち』の森義隆が監督を務め、『クローズEXPLODE』『陽だまりの彼女』の向井康介が脚本を手がける。特報映像は、将棋を指す駒音から始まり、本作の最大の見どころである村山聖八段(松山ケンイチ)が羽生善治四冠(東出昌大)に対局を挑むシーンがわずかだが垣間見られる。当時の戦績は5勝6敗とほぼ互角の実力であったふたりの対局は、実際の棋譜(1997年竜王戦1組1回戦)をもとに、プロ棋士・金井恒太六段の指導のもと、細かな所作に至るまで忠実に再現したという。特報映像にはそのほか、聖の師匠・森信雄役のリリー・フランキー。母・村山トミ子役の竹下景子。弟弟子・江川役の染谷将太。安田顕、柄本時生、北見敏之らも登場する。「負けるのは死ぬほど悔しい……生きる時間を削ってでも勝ちたい」「勝つことが、生きること。」と、病と闘い、将棋と戦う村山聖の生き様は、観る者に感動以上のメッセージを届けることになりそうだ。『聖の青春』11月19日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー他全国公開
2016年07月15日冒険スペクタクル映画『キング・オブ・エジプト』の公開を記念して、ビックリマンとコラボした3色激レア限定ビックリマンシール“スフィンクス・ヘラクライスト”があたるプレゼントキャンペーンが実施されることが発表になった。その他の画像映画は、神と人間が共存する古代エジプトを舞台に、主人公ベックが王座に君臨する重要なアイテム“神の眼”を探し出し、恋人を助けるため、天空の神・王子ホルスを相棒に壮大な冒険の旅に出るアトラクション・ムービー。コラボキャラ“スフィンクス・ヘラクライスト”は、天聖界の英雄神ヘラクライストが砂の化身スフィンクスと融合した姿で、王子ホルスの持っていた剣をイメージしたタイアップだけのオリジナル武器を持ち、右目が世界パワーの源“神の眼”になっている。激レア限定ビックリマンシールは、7月16日(土)から発売になる映画前売券(ムビチケ)を購入し、ムビチケHPのキャンペーンページから応募すると、9月9日(金)の公開日にあわせ限定99枚のシールが抽選でプレゼントされる。(33枚×3色/一人1枚に限り。色は選べません/シールサイズ70mm×70mm)。さらにムビチケオンライン券を購入すると全員にスフィンクス・ヘラクライストのスマホ用壁紙がプレゼントされる。『キング・オブ・エジプト』9月9日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国公開
2016年07月14日ベン・スティラーが『Brad’s Status』に主演の交渉をしているようだ。監督は『スクール・オブ・ロック』『ナチョ・リブレ/覆面の神様』の脚本を手がけたマイク・ホワイトで、脚本も書き下ろした。その他の写真主人公ブラッド(スティラー)は、仕事も家庭も順調だが、学生時代の同級生のように成功しなかったという劣等感をもっている。大学進学を控える息子を、志望校の見学に連れて行くべく東海岸を旅行したブラッドは、その劣等感と立ち向かうことになるという物語らしい。撮影は9月にスタートする。スティラーの最新作は、監督と主演を兼任した『ズーランダー2』。最近、ノア・バームバックの次回作『The Meyerowitz Stories』を撮り終えたところ。共演はアダム・サンドラー、ダスティン・ホフマン。文:猿渡由紀
2016年07月14日ピクサー・アニメーション・スタジオの新作映画『ファインディング・ドリー』が16日(土)から公開になる。本作は前作『ファインディング・ニモ』のキャラクターたちの新たな物語で、忘れんぼうのドリーが主人公だ。前作に続いて監督を務めたアンドリュー・スタントンは、長い時間をかけて、ドリーのための新たなドラマを紡ぎ、ピクサーが長年に渡って描き続けてきた“家族”のドラマにたどりついた。その他の写真前作は父親マーリンが愛する息子ニモを探す冒険が描かれた。だからタイトルは『ファインディング・ニモ(ニモを探して)』だった。そして新作ではドリーが家族を探す冒険が描かれる。しかしタイトルは『ファインディング・ドリーの両親』……ではなく『ファインディング・ドリー』だ。なぜ? ここに本作の最大のポイントがある。前作の公開後、ピクサーのフィルムメイカーの多くが『…ニモ』に続編があるとは考えていなかった。しかし、スタントン監督は『…ニモ』3D版の作業をする過程でドリーのことを再発見し、何でもすぐに忘れてしまい、周囲に謝ってばかりいるドリーに「自分自身のことを好きになってほしかった」と振り返る。「最終的に僕が見つけたテーマは“他のみんなとは違っても、世界は君を受け入れてくれるよ”というものだ。短所は実は長所なんだ」さらに本作は、これまでピクサーが描いてきた“家族”に関するドラマでもある。彼らは様々な舞台やキャラクターを扱いながら、様々な角度で繰り返し“家族”の物語を描き続けている。スタントン監督はその理由を「僕らはみんな家族を持っている。そして、僕らはみんな、お互い家族のように生きている」からだと説明する。「僕らはみんな、人々が結婚し、子供が出来て、子供たちが成長するのを見て来た。僕の子供たちはもう出て行った。他の人たちの子供が去って行ったり、成長するのを見てきた。それは、ここでの生活の一部だよ。だから、たとえそういうことをしないでおこうと思っている時でも、家族のことが、ストーリーの中に入り込んでくるんだ」ピクサー作品は、人間が暮らしていく上で、自然に存在する“家族”の関係を描くことで、幅広い年齢の観客を魅了し、観客が年齢を重ね、経験を積むことで同じ作品の違うポイントに共感できるようなストーリーを描いてきた。それは『ファインディング・ドリー』も同様で、この夏、多くの観客の共感を集めるだろう。ちなみに、新作ではドリーが“血のつながった家族”を探して冒険する中で、もうひとつの家族を見つけるドラマも描かれている。『ファインディング・ドリー』7月16日(土) 全国ロードショー
2016年07月14日俳優の沢村一樹が連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』に主演し、妻に先立たれ、空回りしながらも子供たちのために奮闘する“ちょいダメ”な父親を演じている。メガホンをとるのは日本映画界の次世代を担う俊英にして、沢村とはドラマ『偽装の夫婦』以来のタッグを組む深川栄洋。現場では「何もしないで、そこにいるだけでいい」と指示されたといい、「演じないことの難しさを痛感しましたね。役柄も含めて新鮮な体験でした」と新境地となった本作を振り返る。その他の写真原作は直木賞作家の重松清による同名小説。優しいがどこか頼りない田島徹(沢村)は、妻の急死を機に、出版社を退職し、残された子供たちとともに亡き妻の故郷に移住。妻の初恋相手である伝説の不良ら、希望ヶ丘のユニークな住民たちとの交流を通して、新たな一歩を踏み出す。とかく過去に囚われがちな大人が、明日への希望を見つめるハートウォーミングな感動作に仕上がった。「自分なりに組み立てた演技プランも、深川監督に見透かされて(笑)、絶対やらせてくれなくて。だからこそ、自分でも見せたことがない演技や表情をたくさん引き出してもらった。小細工する必要がないから、普段以上にナチュラルに役柄と向き合えたし、全5話を通して“驚きの展開”みたいなものもないので、演じることでドラマを生み出す楽しさがありました。初日から(妻役の)和久井映見さんを含めて、子供たちと家族の雰囲気がふわっとできあがった。共演者の皆さんや監督に、本当に助けられましたね。心地いい現場の空気を、観てくださる皆さんにも感じてもらえれば」実力派俳優として、ますます円熟味を増す沢村。『希望ヶ丘の人びと』は役柄の幅をさらに広げる機会になった。「早いもので来年50歳ですからね。世間的にはベテランと言われる世代ですが、こうして新しい発見がある現場に立てるのは、幸運だし感謝しなくちゃいけない。3年前だったら、こうした作品、役柄は想像もできませんでしたし。僕自身、いい作品に関われたという手応えがジンワリあるし、俳優としての喜びって、そういうところだと思うんですよ」連続ドラマW『希望ヶ丘の人びと』7月16日(土)スタート(全5話)※第1話無料放送毎週土曜 夜10時よりWOWOWプライムにて放送取材・文・撮影:内田涼
2016年07月14日『SRサイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督が、藤原竜也と伊藤英明を主演に迎えたサスペンス・エンターテインメント大作『22年目の告白-私が殺人犯です-』が2017年初夏に公開されることが決定した。未解決の連続殺人事件を軸に犯人と刑事の攻防を描いた作品で、殺人犯・曾根崎を藤原が、曾根崎を追い続けてきた刑事・牧村を伊藤が演じる。その他の情報事件の始まりは1995年。“被害者に近しい者に殺人の瞬間を見せつける”“背後から縄で首を絞めあげる”“目撃者を利用して犯行をメディアに証言させる”という3つのルールに沿った残忍な連続殺人事件が発生する。担当刑事の牧村(伊藤)はあと一歩のところまで犯人を追い詰めるも、事件は未解決のまま時効を迎える。それから22年後、妖艶な男・曾根崎(藤原)が、自分が事件の犯人だという内容の殺人手記を出版。このことからマスコミや世間をも巻き込んだ新たな事件が幕を開ける。これまでも『デスノート』シリーズや『MONSTERZ モンスターズ』などで個性的なキャラクターを“怪演”してきた藤原は本作について「集中して全編通して入りこまなければいけない作品だと痛感しております」と語り、初共演となる伊藤については「対峙し合う真逆のキャラクターを演じますので、刺激を受けながら俳優として良い関係性を築きたいと思っております」とコメントしている。また『海猿』シリーズで熱い男を多く演じる一方で、『悪の経典』では猟奇殺人犯を熱演するなど幅広い役をこなしてきた伊藤は「アクション等細かい所にもこだわり、ひとつひとつのシーンに力と情熱を注いで演じたい。また時効を迎えてしまったという刑事の無念さを表現していきたいと思います」と語っている。「主演は日本を代表する俳優のおふたり。おふたりがこの映画の中で生きるキャラクターをどう演じてくださるか、今からとても楽しみです」と話す入江監督は、「この映画の企画を実現するのに約2年半をかけ、脚本は37稿の改訂を重ねました。映画の精度と質を徹底的に高めるためにディテールを叩いては壊し、また積み上げていく作業にそれだけかかりました」と明かしており、主演ふたりの演技バトルはもちろん、練り込まれたストーリー展開も楽しめる作品になりそうだ。『22年目の告白-私が殺人犯です-』2017年初夏全国ロードショー
2016年07月14日8月に公開されるディズニーの大作映画『ジャングル・ブック』のキャンペーンソングを6人組み高校生ボーカルグループLittle Glee Monsterが担当することが発表になり、メンバーがコメントを寄せた。その他の情報『ジャングル・ブック』は、ジャングルの奥深くで動物と育った人間の少年モーグリが、様々な経験や出会いを通じて自身の生き方を模索していく姿を描く壮大な物語。Little Glee Monster(通称リトグリ)が歌うのは、ディズニー・アニメーション『ジャングル・ブック』で巨大なサルのキング・ルーイが歌う『君のようになりたい』。数々のディズニー作品音楽を手がけてきたシャーマン兄弟が作詞作曲し、長年にわたり多くのアーティストによってカバーされてきた。本作では、現代版にアレンジされたリトグリによる新たな『君のようになりたい』としてTVスポットの映像などに使用される。この名曲についてメンバーの芹奈は、「オファーを受け、嬉しい反面、緊張した」と明かし、「モーグリに語りかけるようにレコーディングしました」と収録を振り返る。manakaは「映画を観て、気持ちが楽しくなりました。深いメッセージもあったので、『楽しい気持ちを忘れずに、でも芯はブレずに伝えたいね。そして、“君になりたい”というメッセージをしっかり歌おう』と6人で心掛けました」と明かす。さらに、MAYUは「この曲は楽しんで歌うのが、一番です。ひとりでももちろん楽しいですが、お友達とかと大勢で歌ってもらえたら楽しいと思います」といい、アサヒは「笑顔で歌うと楽しいので、みんな笑顔で歌ったら楽しいと思います」とアピール。作品について麻珠は「自然と涙が出てくるシーンがたくさんあって、自分に自信が無かったり、不安や悩みを抱えている方が作品を観たら、自分はどう生きれば良いのか、改めて考えさせられる作品だと思いました」と話し、かれんは「何回も観たくなる映画だなと思いました」とPRした。『ジャングル・ブック』8月11日(木・祝) ロードショー
2016年07月14日2005年に発売された島本理生原作の恋愛小説『ナラタージュ』が、松本潤と有村架純の共演で映画化されることが発表された。長年に渡り映画化を熱望していたという行定勲監督がメガホンを執り、2017年秋に公開される。その他の情報映画は、高校教師と生徒として出会った男女が、数年後に再会し、一生に一度しかめぐり会えない“究極の恋”に落ちる様を描いたラブ・ストーリー。決して許されないとわかっていながらも惹かれ合うふたりの純愛を紡ぎ出していく。高校の演劇部の顧問で、ある過去の出来事によって逃れられない影を抱えている教師・葉山貴司を松本が、孤独だった高校生活を葉山によって救われた元生徒で、現在は大学に通う工藤泉を有村が演じる。痛みすらも愛おしいほどの恋を体現するふたりは、「恋愛というのは、感じ方や受け取り方が人それぞれ違うものだと思います。でも、人の心が人の心を動かす瞬間は誰もが共感してもらえるものだと信じています。有村さんと一緒に、清らかであるのと同じほど、苦しい心模様を表現していきたいです」(松本)、「大人とか子供とか関係なくひとりの女性としてひとりの男性に愛を注いでいくのですが、そのとても繊細な恋愛模様を大切に大切に演じていきたいと思います」(有村)とコメントを寄せた。ふたりをキャストに迎えた行定監督は、「不確かな愛に揺れるふたりを松本潤さんと有村架純さんに狂おしく演じてもらうことに私自身、胸が高鳴ります。恋することがこんなに辛いのならしなければよかったと思えるような、“恋愛映画の金字塔”を目指して、スタッフ・キャスト一丸となって挑みたいと思います」と意気込みを語っている。『ナラタージュ』2017年秋全国ロードショー
2016年07月14日『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター監督の新作映画『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』が秋に日本公開されることが決定した。その他の情報ある家族の物語を、同じキャストで12年に渡り撮り続けて完成させた『6才の…』で数々の映画賞に輝いたリンクレイター監督が「あの12年間の続きになるような、大人の扉を開けるひと時を描いている」というのが新作『『エブリバディ・ウォンツ・サム…』だ。1980年の夏を舞台に、野球推薦で大学に入学することになったジェイクの新学期直前の3日間を描いた作品で、ブレイク・ジェナー、ゾーイ・ドゥイッチ、グレン・パウエル、タイラー・ホークリンらが出演する。『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか今秋ロードショー
2016年07月14日『スター・トレック』『アンストッパブル』のクリス・パインが主演を務めた『ザ・ブリザード』のブルーレイとDVDが発売されたのを記念して、本編映像の一部が公開になった。荒れる海の上で、“究極の決断”を迫られる主人公の姿をとらえた緊迫感あふれる映像だ。公開された本編映像の一部本作の舞台は、1952年2月のマサチューセッツ州のケープコッド沖。その日、シーバートが機関士を勤める巨大タンカーが航行中の海域に最大規模のブリザードが襲来し、衝撃で溶接部分から船がふたつに裂けてしまう。その頃、一等水兵のバーニーは彼らの救出を命じられるが、隊員はたったの4人しかおらず、定員12人の小型救助艇で出動するも、波は高く、凍てつくような寒さで、大波でコンパスを失ってしまう。このほど公開になったのは、やっとタンカーにたどり着いたバーニーたちが、乗組員を救助するシーン。嵐のせいで波は高く、船が揺れに揺れる中で、乗組員たちはバーニーの救助艇に乗り込もうとする。しかし、生存者は32人で、救助艇の定員を大幅にオーバーしている。さらに船は荒波によって破損しており、無理に乗せれば沈没する可能性もある。また、仮に全員を乗せることができたとしても、バランスの悪くなった救助艇で、荒波を乗り越えて沖まで帰還することは困難だろう。誰も助けのない大海原の真ん中で、決断を迫られたバーニーの表情が印象に残る映像だ。本作は実話を基にした物語で、当時の様子を再現。極限状態に追い込まれても、決してあきらめることなく人命救助にすべてをかけようとした者たちの感動のドラマが描かれる。『ザ・ブリザード』ブルーレイ(デジタルコピー付き) 3800円+税ブルーレイ3Dスーパー・セット(2枚組/デジタルコピー付き 5800円+税DVD 3200円+税発売中デジタルも配信中
2016年07月14日7月16日(土)に公開されるEXILE TRIBEが総出演する『HiGH&LOW THE MOVIE』の劇中写真3枚が公開になった。SWORD地区各チームのトップとして、コブラ(岩田剛典)たちの山王連合会と肩を並べる窪田正孝、林遣都、山田裕貴の姿を捉えたものだ。その他の画像LDH所属の俳優やアーティストが勢ぞろいで出演する『HiGH&LOW THE MOVIE』には、井浦新、ゴールデンボンバー、早乙女太一、V.I(from BIGBANG)、豊原功補、YOU、小泉今日子など豪華キャストが出演しており、このほど公開された場面写真の3人は、その中でも物語の鍵を握るキャラクターを演じている。映画は、山王連合会、White Rascals、鬼邪高校、RUDE BOYS、達磨一家の5つのチームからなるSWORD地区を舞台に、チームを一掃しSWORDの支配を目論む新たな勢力に立ち向かうために各チームが集結する。窪田正孝が演じるスモーキーは、天涯孤独の者たちが集まる治外法権の街“無名街”の守護神でRUDE BOYSのリーダー。無名街に生きる者たちを、血の繋がりがなくとも家族として大事に想う優しき心を持つ反面、その安全を脅かす者は徹底的に叩き潰す、並々ならぬ強さを持つ人物だ。林遣都が演じる日向紀久は、“復讐の壊し屋一家”の呼び名をもつ達磨一家の頭で、無慈悲な表情を見せる狂気に満ちたキャラクターで、山田裕貴が演じる村山良樹は、全国から札付きの粗暴者が集まってくる鬼邪高校の番長で、小柄で細身ながら、どれだけ殴られても起き上がるタフさと根性を持つ不屈の男だ。ドラマ『HiGH&LOW2』の最終回に登場した謎の男・李(V.I.)と手を組んだ元MUGENのメンバーで、コブラの先輩にあたる琥珀(AKIRA)。彼らに同調する湾岸地区のチームMIGHTY WARRIORSと、TOWN地区のDOUBT。場面写真は、この新たな勢力の急襲にあい、沸き立つ怒りを抑え、炎の中たたずむスモーキーと、一家を引き連れ、復讐に動き出す日向、そして倒れた仲間の身を案じ、トップに立つ者として苦悩する村山の姿を捉えたもの。仲間とチームを守るため彼らはどのように戦うのか? それぞれが織り成す今後の展開が気になる画像になっている。『HiGH&LOW THE MOVIE』7月16日(土)全国ロードショー
2016年07月13日公開中の映画『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』が日本でも公開され、好評を博している。本作は、『アリス・イン・ワンダーランド』の“続編”という位置づけだが、製作者たちは“新しい物語”を描くことに注力したようだ。キャストと監督が語る特別映像が公開になった。公開された特別映像『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズは、ルイス・キャロルの小説の世界観を基に、主人公アリスが不思議な国“ワンダーランド”で冒険を繰り広げる作品だが、このほど公開になった映像でジェームズ・ボビン監督は「新しい物語だ。新しい役柄や世界を披露したい」と語る。前作はまだ少女のアリスが、ワンダーランドでの冒険を通じて成長し、自分の意思で自身の進むべき道を選び取るまでが描かれたが、本作では“時間”をテーマに大人に成長したアリスが現在の自身の環境を見つめなおしていくドラマが、ワクワクする冒険と共に描かれる。さらに“時間を逆行する冒険”というモチーフを取り入れたことで、前作に登場したキャラクターを“そのまま”使うのではなく、過去や変化になったきっかけをイチから創造。前作を観ていない観客でもすべてのキャラクターの事情や変化が楽しめるのが大きな特徴だ。映像には、色鮮やかなワンダーランドや歯車がひしめきあう“タイムの城”など華麗な本編カットや、ミア・ワシコウスカ、ジョニー・デップ、アン・ハサウェイらのインタビューを収録。前作とは異なる展開や、人物造形の一端を垣間見える映像がたっぷりと収録されており、なぜスタッフたちが長いインターバルを経て、“新しい”作品を製作したのかが伺える内容になっている。『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』公開中
2016年07月13日ディズニー・アニメーション・スタジオの新作映画『モアナと伝説の海』の公開日が来年3月10日(金)に決定した。本作は『リトル・マーメイド』や『アラジン』を手がけたロン・クレメンツ&ジョン・マスカー監督の新作で、ディズニーの新たなヒロイン“モアナ”の神秘的な冒険が描かれる。その他の写真本作の主人公モアナは、美しい南の島で暮らす16歳の女性。幼い頃にある体験がきっかけで、海と運命的な絆で結ばれた彼女は、神秘的な冒険に旅立つ。クレメンツ&マスカーのコンビはこれまでに数々の名作とヒロインを描いており、モアナも長年に渡って愛されるヒロインになることが期待される。また劇中の音楽を、『ライオン・キング』のマーク・マンシーナと、トニー賞に輝いたリン=マヌエル・ミランダが手がけることも決定。劇中の音楽も注目を集めることになりそうだ。『モアナと伝説の海』2017年3月10日(金) 全国ロードショー
2016年07月13日『トイ・ストーリー』や『ファインディング・ニモ』などピクサー作品を手がけてきたアニメーター、ダグ・スウィートランドが監督を務める新作アニメーション映画『コウノトリ大作戦!』が11月に公開されることが決定し、特報映像が公開になった。本作は、昔から“赤ちゃんを運ぶ幸運の鳥”といわれるコウノトリが“赤ちゃんお届け大作戦”に挑むアドベンチャー作品だ。公開された特報映像本作の主人公ジュニアは、宅配便会社で働くコウノトリ。しかし、彼が働くコウノトリ宅配便社は、ある事件をきっかけに、赤ちゃんのお届けを禁止し、小包の配達など売上重視の方針を採っていた。しかし、ある日、思わぬ手違いから誕生した人間の赤ちゃんと対面したジュニアは、赤ちゃんの可愛さにメロメロになり、会社に内緒で危険に満ちた“赤ちゃんお届けの旅”にでる。ポスタービジュアルにはキュートな赤ちゃんを口にくわえ、空を飛ぶジュニアの姿が描かれており、特報映像には、弟をほしがる少年ネイトや、「赤ちゃんのお届けは禁止」を通達するコウノトリ宅配便の社長、ジュニアと一緒に行動する女の子・チューリップ、“赤ちゃん好き”のオオカミたちなど主要キャラクターが登場。次々に起こるおかしなトラブルに巻き込まれながらジュニアは無事に“赤ちゃんと幸運”を運べるのか? ワクワクする冒険が描かれることになりそうだ。『コウノトリ大作戦!』11月3日(木・祝)全国ロードショー!!
2016年07月13日東京ディズニーシー開園15周年を記念して20日(水)に発売される『東京ディズニーシーザ・ベスト ノーカット版』の特別映像が公開になった。名作映画『リトル・マーメイド』をモチーフにしたミュージカルショー『アンダー・ザ・シー』と、メディテレーニアンハーバーで展開される『レジェンド・オブ・ミシカ』の模様が収録されている。公開された特別映像本ブルーレイ/DVDは、東京ディズニーシーで15年間に行われたショーやパレードを、開始された時期で四季で分けて収録したもの。東京ディズニーシーは、東京ディズニーランド同様、ディズニーの名作映画のキャラクターや世界観、映画づくりの過程で得たノウハウが存分に盛り込まれており、ショーやパレードは映画ファンの視点から観ても新たな発見や興奮がある内容ばかりだ。このほど公開になった映像に登場する『アンダー・ザ・シー』はその名の通り、海底にいるような美術と、キャストの華麗な動きが見どころ。一方、『レジェンド・オブ・ミシカ』は野外の空間を存分に活かした演出が楽しめる映像で、繰り返し楽しめる内容になっている。『東京ディズニーシーザ・ベスト ノーカット版』コンプリートBOX ブルーレイ 18800円+税DVD 15200円+税7月20日(水)発売
2016年07月13日『カンフー・パンダ2』の監督ジェニファー・ユー・ネルソンが、ライブアクション映画『Darkest Mind』の監督に決まった。アニメ以外を手がけるの、これが初めてだ。その他の情報若者向け三部作小説の映画化でフォックスが製作配給する。プロデューサーは、『ナイト ミュージアム』シリーズのショーン・レヴィ。映画はスーパーヒーロー物に、『スタンド・バイ・ミー』のような成長物語の要素を合わせたものになるらしい。伝染病のせいでアメリカの多くの子供が死んでしまい、生き残った若者は、不思議なパワーを持つようになったという舞台設定。危険すぎると思われる若者は家族から引き離されて、一箇所に集められる。1作目の主人公は、そこから逃げ出す16歳の少女。キャスティングはこれから決まる。ネルソンの最新作は、今年1月北米公開された『カンフー・パンダ3』。中国でも同時公開され、記録的なヒットとなっている。文:猿渡由紀
2016年07月13日