3D人形アニメーション『くるみ割り人形』のワールドプレミアが10月29日(水)、開催中の東京国際映画祭にて行われ、有村架純、松坂桃李、藤井隆、板野友美、安蘭けい、市村正親という豪華ボイスキャスト陣と増田セバスチャン監督が一堂に会した。35年前に実写人形アニメーションとして公開された同作に、新たなアニメーションパートを加えつつ3D映画化。お気に入りのくるみ割り人形をネズミの大群に奪われた少女・クララのめくるめく冒険を色鮮やかに描き出す。有村さんは完成した映画を観て「3Dなので迫力があって、観ている自分も引き込まれて、世界観に入り込めました。感激しながら観てました」と感想を口にする。松坂さんは「人形たちの動きがこんなにかわいく、愛おしく、温かいということを実感しました。一つ一つの動きにスタッフの愛が詰まってました。人形たちに魅了されて下さい」と呼びかける。市村さんは「クララの頑張りに勇気づけられます。かわいそうに思えてくるんですが、頑張っている姿をどこかで見たことがあるなと思ったら、世の中で働いているお父さんたちと重なりました」と語り、幅広い年齢層が楽しめる作品だと訴えた。クララは、くるみ割り人形を大切な存在として命を懸けて守ろうとするが、キャスト陣にそれぞれ大切なものを尋ねると、有村さんも松坂さんも「縁や出会い」と語る。「ご縁や出会いは本当に大切。今日、ここでこうしてみなさんとご一緒できていることも嬉しいです」と有村さんが言えば、松坂さんは「人や作品との縁。自分は一人では生きてはいけないので」と語る。市村さんは「自分を生み落してくれた親」と両親への感謝の思いを口にし、「いまは自分が親になって、家庭が一番大切な存在」と幸せそうな笑みを浮かべて語っていた。また、物語にちなんでいままでの人生における“冒険”は?という問いに、市村さんや安蘭さんら先輩が仕事の経験を冒険として語ったのに対し、松坂さんは「高校の時に男友達と2人でメイド喫茶に意を決して行ったのが冒険です(笑)」と告白。「“ちょっと背伸びしたいお年頃”というコーヒー味の飲み物を頼んだ」とのことだが、ちょうどその店で「ツンデレの妹」なるキャンペーンを展開中だったそうで「コーヒー豆が詰まったのをドンッと置かれまして…」と苦笑交じりに大冒険を語り、会場は爆笑に包まれた。第27回東京国際映画祭は開催中。『くるみ割り人形』は11月29日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月29日NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で好演を見せ、2015年1月公開の『マエストロ!』ではヴァイオリン演奏に初挑戦、来秋公開の『ピース オブ ケイク』でオネエ役に挑むなど、若手実力派として幅広い活躍を見せる松坂桃李。このほど、そんな松坂さんが主演する月曜ゴールデン特別企画「全盲の僕が弁護士になった理由 ~実話に基づく 感動サスペンス!~」が、12月1日(月)に放送されることが決定。実在する全盲の弁護士を演じていることが分かった。大河内健介(松坂桃李)は、全盲ながら司法試験を突破、「弱い人たちの助けになりたい」と弁護士資格を取得。現在は皆川(山本圭)が所長を務める弁護士事務所で、アシスタントの美智代(戸田恵子)のフォローを受けながら、弁護士活動していた。家では同じく全盲の妻・奈津美(南沢奈央)と、間もなく生まれてくる子どものために慎ましく暮らしている。そんな健介に、ある日、離婚調停の依頼が来る。依頼主の聡美(星野真里)は、聡美は夫・和哉(眞島英和)の暴力に耐えかね、離婚しようとしていた。当初、健介が全盲なことに不安を抱く聡美だったが、健介は聡美の様子を敏感に感じ取り、自分の裁判を傍聴しないかと聡美を誘う――。本作は、実在する全盲の弁護士・大胡田誠さんによる著書「全盲の僕が弁護士になった理由(わけ)」(日経BP社刊)を原案にTVドラマ化。実際の大胡田弁護士は、小学6年生で視力を失いながらも、5度目のチャレンジで司法試験に合格、法律事務所に在籍しながら現在も精力的に弁護士活動をしている。そんな大胡田弁護士の実体験をもとに、“見えないからこそ、逆に分かる”感性で事件の真相に迫る姿を描く本作。松坂さん演じる全盲の主人公は、法廷の場で厳しく過酷な裁判を闘う様子を忠実に再現し、投げやりな被告人(依頼人)、弱点を容赦なく突いてくる検察官、圧倒的に不利な状況証拠など、難しい条件下でも、持ち前の不屈の精神と明るさで、全身全霊をかけて事件や裁判そして依頼人に向き合っていく。今回、全盲の弁護士という難役を演じるに当たり、松坂さんは「軍師官兵衛」の撮影の合間を縫って、事前に弁護士の裁判所での立ち振舞いなどを研究。さらに、自ら希望して、大胡田弁護士の事務所に出向き、実際の仕事の様子を見学したり、大胡田弁護士の家を泊まりがけで訪問し、妻子とも対面するなど、十分な役作りをして撮影に臨んだという。撮影現場でも、日本盲人会連合の演技指導を受けながら、大胡田弁護士からも所作指導を受け、役に挑んでいた松坂さん。実際、あまりにも真剣に盲目の役を演じていたため、「共演者の声は覚えているが、共演者が演技する顔は思い出せない」という。その共演陣には、アシスタントの田辺美智代役に戸田恵子、離婚裁判を依頼する安藤聡美役に星野真里、全盲の主人公を支える同じく全盲の妻・奈津美役に南沢奈央、温かく主人公夫婦を見守る皆川所長役に山本圭、大河内が担当する殺人事件の現場で黙々と火花を散らす謎めいた職人・志村役に泉谷しげる、嫉妬で主人公の足を引っ張る先輩弁護士・山岡役に佐藤二朗ほか、太賀、黒川芽衣、眞島秀和ら、実績豊富で豪華な顔ぶれが集結。松坂さんは、本作で役者としてのさらなる新境地が開けたに違いない。松坂桃李コメント全盲の弁護士役、この作品のお話をいだいたときは、非常に葛藤がありました。自分がやっていいのか。果たしてできるのか。でも撮影前に大胡田さんとお会いし、いろんな話を伺ってその迷いは消えました。大胡田さんのあらゆる困難にも立ち向かっていく強さと生きざまを目の当たりにし、勇気の使い方を教えてもらった気がします。スタッフ、キャスト、そして大胡田さんの想いが込められた作品です。皆様にも何かを感じていただければ幸いです。「全盲の僕が弁護士になった理由~実話に基づく 感動サスペンス!~」は12月1日(月)21時よりTBS系列にて放送。(text:cinemacafe.net)
2014年10月27日松坂桃李、西田敏行、miwaが共演する映画『マエストロ!』の本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。本映像では、楽器演奏と指揮に本格的に挑戦した松坂と西田が、miwaらキャスト全員と挑んだ圧巻の演奏シーンも登場する。『マエストロ!』本予告映像本作は、さそうあきらの人気同名コミックを実写化したオーケストラ・エンタテインメント。解散した名門オーケストラの“負け組”楽団員たちが、突然、現れた経歴も素性もわからない謎の指揮者、天道によって再び集められ、復活コンサートを目指す姿が描かれる。松坂は、若きヴァイオリニストの香坂を演じ、miwaはフルート奏者のあまねを演じる。本予告映像は、再就職先が決まらない“負け組”名門オーケストラの楽団員たちが、西田演じるとても指揮者に見えない天道によって集められる場面から始まる。彼らは、交響曲『運命』と『未完成』を奏でる復活コンサートを目指し、廃工場で練習を重ねるが、破天荒な天道の指揮にとまどい、特に香坂は反発を強める。そして、復活コンサート当日、楽団員たちは天道が仕掛けたある“秘密”を知ることになる。ポスタービジュアルは、観客エキストラ含め800人が参加して撮影が行われた復活コンサートのワンシーンを捉えたもので、予告映像では、約1年に渡ってヴァイオリンの特訓をしたという松坂や、日本を代表するマエストロ佐渡裕に指揮指導を受けたという西田らキャストが挑んだ復活コンサートの場面も登場する。そのほか、ピアニストの辻井伸行が、本作のエンディングに提供した書き下ろし楽曲の一部も初披露されている。『マエストロ!』2015年1月31日(土)全国公開
2014年10月24日松坂桃李と西田敏行が初共演で贈る、負け組楽団員と謎の指揮者が巻き起こす笑いと涙の本格的音楽エンタテインメント『マエストロ!』が、2015年1月31日(土)より全国公開となる。松坂さんと西田さんはそれぞれヴァイオリン演奏と指揮に初挑戦、さらに人気シンガーのmiwaがギターをフルートに持ちかえて映画初出演を果たした本作から、ついに本予告編とポスタービジュアルが解禁となった。若きヴァイオリニスト・香坂(松坂桃李)のもとに舞い込んだ、解散した名門オーケストラ再結成の報。だが、練習場は廃工場、集まったのは再就職先の決まらない“負け組”楽団員たちばかりとアマチュアフルート奏者のあまね(miwa)。そこに現れたのが、謎の指揮者・天道(西田敏行)。このオーケストラの再結成を企画した張本人だが、経歴も素性も不明、指揮棒の代わりに大工道具を振り回し、自分勝手に進行する天道に、楽団員たちは猛反発。だが、次第に、天道が導く音の深さに一同は引き込まれていく。だが、香坂だけは天道の隠された過去を知り、反発を強めてしまい…。解禁されたポスターでは、楽団のドタバタぶりを思わせるコミカルな雰囲気の第1弾ポスターとは打って変わって、素晴らしい才能を持つ若きヴァイオリニスト・香坂を演じる松坂さんと、天才フルート奏者・あまねを演じたmiwaさんが、それぞれ真剣な眼差しで演奏に臨む姿が。そして、負け組楽団員の再結成を企画した謎の指揮者・天道役の西田さんは、指揮をしながら感極まっている様子が伺える。また、予告編では、作業着姿でタクトに見立てた大工道具を振ったり、「君らのは、音楽やない」と言い放つなど、とても指揮者に見えない西田さんの破天荒ぶりはもちろん、楽団のコンサートマスターとして天道の自分勝手なやり方にブチキレる松坂さんの姿も。また、miwaさんは完璧な関西弁を披露し、あまね役を天真爛漫に演じるなど、キャラの立った人物ばかりが登場。だが、本作の最大の見どころとなるオーケストラのコンサートシーンでは、観客エキストラ含め800人が参加し、クラシック音楽の定番中の定番「運命」と「未完成」を楽団員たちが披露。タクトを振る姿でも強烈な存在感を放つ“マエストロ”西田さんと、約1年に渡りヴァイオリンの特訓をしてきたという松坂さんらキャストとの意識が一体となり、完成した演奏シーンはまさに圧巻のひと言だ。さらに、“奇跡のピアニスト”辻井伸行が、本作のために書き下ろしたオリジナルエンディングテーマが、予告編映像の中で初披露。西田さんの指揮指導・指揮演技監修を務めた日本を代表するマエストロの佐渡裕とともに、世界的音楽家2人による“本物の音楽”が、音楽エンタテインメントに興奮と感動を与えている。『マエストロ!』は2015年1月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月24日スクウェア・エニックスは、2015年春に発売が予定されているPS4/PS3用ゲームソフト『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』の主人公の声優を、俳優の松坂桃李と女優の桐谷美玲が務めることを発表した。これまで発売された『ドラゴンクエスト』シリーズは、主人公の「はい」「いいえ」の選択で冒険が進んでいくシステムが基本だったが、主人公にボイスが入るのは本作が初。幼なじみである2人の主人公のうち、冷静沈着な親衛隊長アクトを松坂、怖いもの知らずの女剣士メーアを桐谷がそれぞれに演じ、二人はともに『ドラクエ』の大ファンだという。シリーズ初プレイは『ドラゴンクエストVI』だったという松坂は「当時は時間も忘れて遊んでいましたね。今回主人公の話が来たときは、本当に驚きました。今までしゃべることがなかった主人公についに声が入る! という衝撃と共に、その主人公を演じるという歴史的瞬間に立ち会えることへの喜びを感じています」と喜びをあらわに。そして、一番プレイした作品に『ドラゴンクエストIX』を挙げた桐谷は、「通学中『すれちがい』をしたり、寝ずに夜通し遊んでしてしまったなんてこともありました」と思い出を振り返りながら、「メーア役をいただいたときは、自分でいいのかなという不安もありましたが、『やるからには、ヒーローになりきっていっぱいモンスターを倒してやろう!』と意気込んで収録にのぞみました!」と意気込みを語っている。『ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城』は、『ドラゴンクエスト』シリーズのスクウェア・エニックスと、コーエーテクモゲームスで『無双』シリーズを手がけた開発チーム「ω-Force(オメガフォース)」がタッグを組んだ本格的アクションRPG。鳥山明氏がデザインしたキャラクターやモンスターが画面内で縦横無尽に暴れ回り、大迫力で爽快感あふれる呪文や必殺技がリアルなグラフィックで再現されている。なお、10月28日16:00からは動画サービス「ニコニコ生放送」にて「『ドラゴンクエストヒーローズTV』特報版!」を放送。番組では、本作や『PlayStation4 ドラゴンクエスト メタルスライムエディション』に関する新情報、開発中の最新版ROMを使ったデモプレイ、タレントの中川翔子を招いたトークショーなどが行われるという。(C)2014 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/KOEI TECMO GAMES/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
2014年10月23日幅広い世代から熱狂的人気を獲得している日本のロックバンド「BUMP OF CHICKEN」の初のドキュメンタリー映画が2週間限定で公開することが決定。さらに『永遠の0』『寄生獣』の山崎貴監督が手掛けたツアーオープニングアニメーション完全版である短編映画『WILLPOLIS』も同時上映することが分かった。今年4月から7月にかけて行ったライブツアー“WILLPOLIS 2014”を映像化した本作。2014年3月に発売した7枚目のアルバム「RAY」の発表直後に行われたツアーは、全20公演でおよそ25万人を動員。最終日にはバンド初となる東京ドーム単独公演を行い、山崎貴や蜷川実花、チームラボ、AR三兄弟など各ジャンルのトップクリエイターたちが演出チームとしてそれぞれ参加したことでも注目を浴びていた。今回発表されたのは、2015年2月に発売を予定している本ツアーのBlu-ray&DVDのリリースに先駆け、新たに編集された劇場用ドキュメンタリー映画。ツアーを追ったドキュメンタリーと、ツアーオープニングアニメーション映像の2部構成になっている。ドキュメンタリーパートを担当したのは、彼らのMVを数多く手掛けてきた番場秀一。そしてツアーオープニングアニメーション映像を山崎監督が担当する。3DCGアニメーションの短編映画『WILLPOLIS』は、架空の街“WILLPOLIS”を探す一人の少年の壮大な旅を描いた冒険物語。声優には、松坂桃李、杏、水田わさび、山寺宏一、平幹二朗ら豪華俳優陣を起用している。『WILLPOLIS』を手がけた山崎監督は「『BUMP OF CHICKEN』とのコラボレーションはいつも禅問答みたいなんです。たとえばこの短編映画を制作する発端になったミーティングでは、ツアータイトルとして思いついた“WILLPOLIS”とはどういう街なのか、そしてどういう人たちが住んでいるのか、なんてことはあまり具体的には話してくれなかった。でも彼らの心のうちで表現したいことは分かるように話してくれる。それがすごく面白いですね。4 人の思い描いていることを具現化するのが、僕の仕事なんです」とコメント。声優を務める松坂さんは「『BUMP OF CHICKEN』のみなさんの中で3年前から始まった“WILLPOLIS”という概念を表現する作品に自分が出られた喜びを、いま強く感じています。監督から絵コンテをいただいたときから、自分が寝る前に想像するような、ワクワクする物語になるだろうなと感じていて。自分の中で勝手にキャラクターの仮設定を作ったりして、現場に臨みました」と語った。役柄については「主人公の“モーリ”を演じるにあたっては、パフォーマンスキャプチャ用のスーツとヘッドカメラを着けたのですが、初めての経験でとても面白かったです。ですがメンバーみなさんが同じスタジオにいて観ていたので、最初はすごく緊張しました(笑)。完成した短編映画『WILLPOLIS』を観ると、確かに自分が演じたキャラクターなんだけれど、自分とは別の存在としてちゃんと命が宿っているように見えて、すごく不思議でもあり、感動もしました」と仕上がりに満足の様子だ。豪華キャスト&スタッフが手がける本作に「BUMP OF CHICKEN」のメンバーは、「2014年、僕たちはライブツアーをしました。全国各地で最高のお客さんたちに迎えて頂き、最高のツアーになりました。その模様を番場監督がドキュメンタリーにしてくれました。山崎監督がつくったライブのオープニングムービーの完全版も上映します。みなさんに見て欲しいです」とコメントを寄せている。『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』は12月5日(金)より2週間限定上映。 LIVE DVD&Blu-ray『BUMP OF CHICKEN「WILLPOLIS 2014」』は2015年2月4日(水)より発売。(text:cinemacafe.net)
2014年10月22日「恋文日和」など女性から絶大な支持を得ているジョージ朝倉の大人気コミックを、田口トモロヲがメガホンを取り映画化した『ピース オブ ケイク』。この度、新たに松坂桃李、木村文乃、菅田将暉ら人気俳優陣が参加していることが分かった。梅宮志乃(多部未華子)はバイト仲間との浮気がばれ、DV体質の恋人・正樹からフラれると同時にバイトも辞めることに。心気一転しようと引っ越した先で出会った隣人の男は、なんと新たな職場の店長だった!その男、菅原京志郎(綾野剛)に強く惹かれるが、京志郎には同棲中の彼女、あかりがいて…。俳優、ミュージシャン、監督と幅広く活躍する田口トモロヲが実写化する本作。独りよりましという理由で言い寄られたら簡単に付き合う主人公・志乃を演じるのは、多部未華子。そして、志乃が想いを寄せる隣人でもありバイト先の店長・京志郎を綾野剛が演じる。今回新たに発表されたのは志乃の学生時代からの親友で、バイト仲間の “おかまの天ちゃん”役に、松坂桃李。初のオネエキャラで、時には冷たく時には優しく見守る主人公・志乃の心の支えを怪演する。そして同じく学生時代からの親友、ナナコ役に木村文乃。志乃・天ちゃん・ナナコの3人で繰り広げられる“ガールズ”トークの恋バナは必見だ。そのほか、京志郎の同棲相手であり、志乃のライバルとなるあかり役に光宗薫。また、志乃に言い寄るバイト先の同僚・川谷に菅田将暉、また、志乃の心にいつまでも残っている元彼の正樹役に柄本佑。さらには、中村倫也、安藤玉恵、森岡龍ら実力派俳優陣や、宮藤官九郎、監督・廣木隆一が俳優として友情出演するなど、個性豊かなキャストが集結した。■松坂桃李(天ちゃん役)初めての田口組、台本を手にした時は何だかワクワクしました。“おかまの天ちゃん”原作に負けないくらい愛すべきキャラクターに作り上げていけるよう、丁寧に楽しんで演じていきたいと思います。■木村文乃(ナナコ役)多部さんと舞台でご一緒させていただいていたとき、今度はもっと楽しい友達の役で側にいられたらなぁと思っていたところこんなに早く実現したので、志乃の数少ない親友として(笑)撮影も楽しませていただいています。田口組については以前ご一緒しているスタッフの方が多く、田口監督とは初めてになりますがみなさんこちらの心情を細やかに察してくださるので緊張しがちな私ですが穏やかに撮影に挑むことができています。登場人物の中で一番地に足着いた役柄なので、自分の中のふわふわしてる部分はしばらく忘れて、作品のいいスパイスになれたらと思っています。■光宗薫(あかり役)以前より原作のファンだったので、今回のお話をいただいた時はとても光栄に思いました。あかりは繊細な所が多く、またその感情に至る背景が原作でしっかりと描かれている分、表現の方法も深く考える必要があり、難しく、面白かったです。撮影中は田口監督をはじめ、多部さん、綾野さん、皆さんとても演技について真摯でいて学ぶことや得るものがとても多い、濃い日々でした。この作品には恋愛の面倒くさく、恥ずかしく、切ないくらい楽しい部分が沢山詰まっていると思います。■柄本佑(正樹役)正樹役をいただいてまず漫画を読みましたが、こんなイケメンを俺でいいのかしら?と正直思いました。しかし、この作品をやりたい第一の理由は「田口監督の現場をやりたい」だったので監督がOKならと開き直りました。田口組は無理に盛り上がることなく監督の独特の色気が漂う現場です。あと、撮影1日しかないのが残念ですが、頑張ります。■菅田将暉(川谷役)田口トモロヲ監督の描くリアルな人間像が好きだったので、いつかお仕事したいと願っていました。こんなに早く実現できたことがとにかく嬉しいです。原作と脚本を読んで、こんなに共感できた作品は初めて。それをリアルに伝えていきたい。川谷の今時の隠れざるラブハンター感を楽しみたいです。『ピースオブ ケイク』は2015年秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月13日俳優の松坂桃李が、多部未華子主演の映画『ピース オブ ケイク』(2015年秋公開)で初のオネエキャラを演じることが13日、明らかになった。本作は、漫画家・ジョージ朝倉の同名作品を原作に、田口トモロヲ監督が映画化。言い寄られたら簡単に付き合ってしまう主人公・志乃を多部、志乃が思いを寄せる隣人でバイト先の店長・京志郎を綾野剛が演じ、現代女性の切ない恋や仕事におけるリアルな心情を描いた。松坂が演じるのは、志乃の学生時代からの親友でバイト仲間"おかまの天ちゃん"。時には冷たく時には優しく見守り、主人公の心の支えとなる重要な役どころとなっている。田口組に初めて参加する松坂は「台本を手にした時は何だかワクワクしました」と当時の心境を振り返り、「"おかまの天ちゃん"原作に負けないくらい愛すべきキャラクターに作り上げていけるよう、丁寧に楽しんで演じていきたいと思います」と意気込みを語った。また、同じく学生時代からの親友・ナナコ役に木村文乃、京志郎の同棲相手で志乃のライバルとなるあかり役に光宗薫、志乃に言い寄るバイト先の同僚・川谷役に菅田将暉、志乃の元彼・正樹役に柄本佑。中村倫也、安藤玉恵、森岡龍のほか、宮藤官九郎や監督・廣木隆一が俳優として友情出演することも決まっている。撮影は10月中旬でクランクアップし、来年の完成を予定している。(C)2015 ジョージ朝倉/祥伝社/「ピース オブ ケイク」製作委員会
2014年10月13日「実は、『メガネをかけたほうがいいんじゃないか』って提案したんですよ。衣装や小道具について、自分からアイデアを出したのは初めて。演じる役柄に対し、(原作とは)違ったアプローチをしたかったので…。デビュー1~2年目だったら、言い出せなかったかもしれない」。俳優の松坂桃李が、松岡圭祐氏の人気ミステリー小説を原作にした『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』に出演した。驚異的な鑑定眼をもつ“万能鑑定家”凜田莉子(綾瀬はるか)とともに、40年ぶりとなる歴史的名画「モナ・リザ」の来日展に隠された巨大な陰謀を追う雑誌編集者・小笠原悠斗を演じている。「時代が進んでも、記者の仕事には地道でアナログな面がまだまだあるだろうし、きっと視力も弱いんじゃないかって。小笠原は入社して5年目という設定。でも、上司にはいつも怒られ、後輩に仕事を取られちゃうようなタイプなので、うだつが上がらない雰囲気も出したかったですし。ミステリーという軸がしっかりあるから、役作りで違う面白さが出せればいいなって」。劇中でかける“丸メガネ”には、こんなこだわりも…。「フレームが角ばっているとキツイ印象だし、黒縁だとおしゃれ過ぎ。その中間で、いい塩梅のメガネを見つけるのが意外と難しくて(笑)」。ちなみに原作版の小笠原は、性格こそ“ドジでお人よし”だが、ルックスは「ちょっとキレイ目なイメージ」(松坂さん)。ファンなら、原作通りの小笠原を演じる松坂さんも見てみたかったかも!?もちろん、メガネを含めた外見へのこだわりは、役作りの入り口に過ぎない。「何より事件を通して、記者としても人間としても成長する姿を表現したかった。小笠原って潜在的に行動力はあるんですが、無意識のうちにフタをしていたんだと思います。ところが抜群の鑑定眼と、膨大な知識をもった莉子と出会い、眠っていた記者魂が呼び覚まされた。彼女を通して『取材ってこんなに楽しいんだ』って気づくんですよ」。小笠原が入社5年目なら、松坂さんも俳優としてデビューを飾って丸5年が経過した。もちろん“うだつが上がらない”小笠原とは違って、数々の話題作で主演を務める、破竹の勢いはご存じの通り。そんな松坂さんが大切にしている信条とは?「常に『自分は発展途上』だと思うことで、向上心や物事への興味が沸いてくると思うんですよ。だからこそ、アンテナを張り続けて、周りから刺激を受け取らないと。人間って自分自身では変われない!閉鎖的にならず、精神的な窓口を広く持たないと、豊かな人間にはなれませんから。僕の場合は作品、そしてそれを作りあげる人たちの“出会い”が、自分を成長させてくれると思います」。本作では初タッグを組んだ綾瀬さん、『GANTZ』シリーズや『図書館戦争』など大掛かりなエンタメ演出に定評がある佐藤信介監督との“出会い”が、松坂さんに大いなるインスピレーションを与えている。「綾瀬さんとお会いして、最も印象に残ったのは、美術に対してすごく興味があるという点でした。現場では初音さん(共演する初音映莉子)ともども自由奔放で(笑)、佐藤監督はおふたりをまとめるのが大変だったかも…。僕はそれを『大変そう…』って見ている側でしたけどね(笑)」。「美を追求する作品だけに、佐藤監督のこだわりもすごかったですよ。ご本人の美的感覚もものすごく研ぎ澄まされていましたし。絵コンテを入念に描く方なので、正直、細かいところは細かいです。でも、自分がまるで絵画の一部として、額縁の中にいるような感覚を味わうことができた。これはすごく新鮮でしたね」。映画は日本映画史上初となるパリのルーヴル美術館でロケを敢行。“本物の芸術品”に囲まれた環境で、“本物の演技”が引き出された?「演じる以上はフィクションですけど、それを“本物”だと感じてもらうことがいまの理想です。そのために、脚本や現場が作り出すフィクションを、まずは自分が本物だと受け取らなければ…。そうしないとメッセージや感動は届けられない。俳優になって5年の僕が、“本物の演技”を語るなんて、あまりにおこがましいですが、いまはそんな気持ちで演技に向き合っています」。(photo / text:Ryo Uchida)■関連作品:万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳- 2014年5月31日より全国東宝系にて公開(C) 2014映画「万能鑑定士Q」製作委員会
2014年05月28日映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』の試写会に主演の綾瀬はるかと共に出席した松坂桃李が、ファンのイメージとは違った自身の性格や内面について語り、観客を驚かせた。映画は綾瀬さん演じる天才鑑定士が、日本にやってくるダ・ヴィンチの絵画「モナ・リザ」を守るという任務を引き受けたことからある事件に巻き込まれていくさまを描き出す。松坂さんは偶然、綾瀬さんが演じる莉子が鑑定眼を発揮してある事件を解決するさまを目の当たりにし、彼女への取材を試みる週刊誌の記者・小笠原を演じている。小笠原は真面目だが気が弱く、週刊誌の記者としては上司からもなかなか認められない存在。松坂さんは小笠原との共通点を尋ねられると「僕も基本的にはうだつの上がらないタイプです(苦笑)。事務所ではいつも叱られて『すみません』と謝ってる感じなので、(演じるのは)難しくなかった」と明かす。一方で記者に向いているところは?という問いには「記者の仕事はひとりで調べものをしたりする、孤独な時間が多いと思うけど、僕もひとりが好き。そこは向いてるかも」と語る。だが「取材に行かないといけないけど、人見知りなので。様子をうかがいつつ、相手とのコミュニケーションで懐に入る第一歩が…」とコミュニケーションに難があり、やはり記者には向かないのでは?と自らを分析する。ちなみに綾瀬さんも実は人見知りだそうで、現場では互いに人見知りオーラを発動!「『あ、どうも…』という感じでした(笑)」(綾瀬さん)とのこと。心理テストでは、楽屋の4つの席のどこに座るかで“リーダーシップ”が問われたが、綾瀬さんがリーダー、副リーダーではないものの“聞き上手”のポジションを確保したのに対し、松坂さんは入り口に最も近い位置の席を選び、“気軽な感じで周りに合わせるポジション”と判定される。「侍戦隊シンケンジャー」のレッドまで演じたにもかかわらず、実はリーダータイプではないことが明らかに…。さらに心理鑑定士からは、それぞれの笑い方について、綾瀬さんが「目が先に笑い、その後で口が笑う。つまり自分が笑いたいところで笑っている」と判定されたのに対し、松坂さんは「口が先に笑うので、笑う“べき”ところで笑っている」とも。また、鑑定を聞くときの心理についても、綾瀬さんが自分と松坂さんの鑑定結果をどちらも同じような姿勢で聞いていたのに対し、松坂さんは自分の鑑定のときだけ、より興味深く聞いていたと指摘され、綾瀬さんから「おい(笑)!」とツッコまれ、苦笑を浮かべていた。『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』は5月31日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳- 2014年5月31日より全国東宝系にて公開(C) 2014映画「万能鑑定士Q」製作委員会
2014年05月27日松岡圭祐の人気小説「万能鑑定士Qの事件簿」を、初共演となる綾瀬はるか&松坂桃李を迎えて映画化した『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』。パリで撮影を行っていた本作が、ついにクランクアップ!日本映画史上初となるルーヴル美術館でのロケの感想を語ってくれた。驚異的な鑑定眼とロジカルシンキング(論理的思考)をもつヒロイン・凜田莉子(綾瀬さん)と、彼女と共に事件の謎を追う雑誌編集者・小笠原(松坂さん)が難事件を解決していくさまを描く本作。ストーリーは、ルーヴル美術館の臨時学芸員に選ばれた主人公・莉子と彼女を取材する小笠原のコンビが、日本とフランスを舞台に、歴史的傑作絵画「モナ・リザ」の盗難をめぐる陰謀に隠された謎と真贋に迫っていくのだが…。パリの象徴である凱旋門やオペラ座前、芸術橋、ポンヌフ橋、ホテルロウゾン、そして日本映画史上初となるルーヴル美術館でのロケなどパリでの大規模な海外ロケを敢行していた本作。本作の題材となる「モナ・リザ」が所蔵されていることで知られるルーヴル美術館だが、映画の撮影許可が下りることはごく稀。これまで本格的に撮影された外国映画では、『ダ・ヴィンチ・コード』(’06)以来となる。ルーヴル美術館での撮影は、かなり厳重な監視体制で行われたそうで、トイレに行く際にも、美術館の係員が誘導する徹底ぶりだったそう。さらに、美術品の展示物への影響を避けるため、照明機材は使えず地明かりでの撮影、「メドゥーサ号の間」では絵画を保護するための空調を止めることが許されず、録音に苦労しながらの撮影、とルーヴル美術館ならではの苦労もあったようだ。パリ全体でのロケは、11月26日~11月29日まで行われ、ロケ最終日にはルーヴル美術館の象徴であるガラス張りのピラミッドの前で、全編撮影オールアップを迎えたが、クランクアップを迎えた2人からはこんなコメントが。「あっという間の撮影期間でした。終わったんですよね?いつの間に?というくらい。そして、終わってしまって寂しいです。本物の『モナ・リザ』は少しトーンが落ちているように見えました。飾られている場所は別格で、やはり特別な絵なんだと感じられました」(綾瀬さん)。「今日がアップという実感がなく、終わった感じがしないです。パリでクランクアップなど中々ないことですし、日本映画初というルーヴル美術館での撮影は感動的でした。これだけの芸術品に囲まれての撮影はほぼ初めてでとても貴重な体験でした。色々館内を周りたくなりました。本物の『モナ・リザ』は、表情がシュッとしてシャープな感じがしました」(松坂さん)。と、2人共に本作を通して審美眼(?)が備わったのか、本物の「モナリザ」にそれぞれに独自の感想を語っていた。映画『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』は2014年5月31日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2013年12月12日NHK大河ドラマ「八重の桜」がまもなくクライマックスを迎える綾瀬はるかと、2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」に出演する松坂桃李が、映画で初共演を果たすことが明らかとなった。映画のタイトルは『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』。このほど主演を務める2人からコメントが到着した。原作は、「ミッキーマウスの憂鬱」や「千里眼」シリーズで知られる松岡圭祐が描く累計310万部の超人気ミステリー「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズ。今回の映画化にあたり選ばれたエピソードは、原作ファンが選ぶ人気ランキングNo.1の「万能鑑定士Qの事件簿IX」となるようだ。物語は、ルーヴルの臨時学芸員に選ばれた主人公・凛田莉子と彼女を取材する雑誌編集者・小笠原のコンビが、日本とフランスを舞台に、歴史的傑作絵画「モナ・リザ」の盗難をめぐる陰謀を解き明かしていく姿を描く。驚異的な鑑定眼とロジカルシンキング(論理的思考)を駆使して、難事件を解決するヒロイン・凜田莉子を演じる綾瀬さんは、今回の役柄について「莉子が仕事にしている“万能鑑定士”はとても面白くて、蓄積された膨大な知識を持って、色んな人の身に着けている物から、この人がどういう仕事をしているのか、どんな生活をしているのかが分かってしまうんです。私も撮影が終わるころには、人を下からなめまわすように見ているかもしれません(笑)」とコメントを寄せる。一方、そんな莉子と共に事件の謎を追う、入社5年目の雑誌編集者・小笠原を演じる松坂さんは「“記者としていい味が出ている”と聞いて、その匂いを出したかったのでうれしいです。狙い通りです(笑)」と自信を覗かせるコメント。さらに「小笠原は、原作ではメガネをかけていませんが、(役柄として)活字を扱っていますし、メガネをかけていてもよいのではないかということで、衣装合わせの際に監督と相談して、こういうスタイルになりました。映画では様々な骨董品や絵画が出てきますが、小笠原自身、莉子がきっかけでそういう世界を知っていくので予備知識としてあえて深く触れないようにしています」と役作りについても語ってくれている。撮影を楽しんでいる様子の2人は本作が初共演。その感想は?「普段テレビで見ている爽やかなイメージとは違いますね。記者さんが爽やかではないという意味ではないのですが、松坂さん演じる記者さんモサッとしていますよね(笑)」(綾瀬さん)。「綾瀬さんはイメージ通りとても柔らかい空気をまとっている方でしたが、視野が広いし、何より勘が鋭い一面もあるんじゃないかなと感じました。お芝居をしている中で、現場にある情報や言葉などを自分の中で変換して取り組んでいく…そういう勘の鋭さがありますね」(松坂さん)。また、莉子のライバルの鑑定士役に『終戦のエンペラー』でハリウッドデビューを果たした国際派女優・初音映莉子。そして、ルーヴル美術館の代理人に村上弘明といった脇を固める実力派俳優のキャスティングも明かされた。撮影では、パリでの大規模な海外ロケも予定されているとのこと。果たして、どんな作品に仕上がるのだろうか?『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』は2014年初夏、全国東宝系にて公開を予定。(text:cinemacafe.net)
2013年11月12日映画『ガッチャマン』のプレミア試写会にて行われた花火イベントで先日、肺炎による入院から仕事復帰を果たした松坂桃李が改めて完全復活を宣言。「ご心配おかけしました」と集まったファンや共演陣への感謝の思いを口にした。松坂さんは肺炎のために8月6日から12日まで入院しており、予定されていた『ガッチャマン』の地方での舞台挨拶を欠席。つい先日、仕事への復帰を果たしていた。この日の舞台挨拶の後に行なわれた屋外での花火イベントに、共演の綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平と共に出席した松坂さんは、この夏の猛暑に触れ、集まったファンの体調を気遣いつつ自身に関して「ご心配おかけしました」とペコリ。「無事、退院して健康そのものです。つくづく健康が第一だと思いました」と復調をアピールした。綾野さんが「ホントに心配したよ」と声をかけると、松坂さんは「『ガッチャマン』メンバーには何でもおごります」とお詫びの印に食事に連れていくことを約束。綾野さんと濱田さんは「お寿司」、剛力さんは「野菜が食べたいです」、本作出演後に再び別作品のために肉体作りのトレーニングに入ったという鈴木さんは「鶏肉」を希望。全員まとめて1回ではなく、それぞれの希望に合わせて計4回の食事会を開くことを約束させられていた。花火イベントでは5人の後ろで花火300発が盛大に打ち上げられ、仕掛け花火によって『ガッチャマン』の“G”の字が華麗に浮かび上がったが、5人はマスコミ用の写真に納まるために前を向いていなくてはならず、ほとんど花火を見られず…。能天気な司会者の「いかがでしたか?」という質問に、松坂さんは「『いかがでしたか?』っていう質問をしますか…?」と寂しそうに語り、剛力さんも「キレイだったけどもっと見たかった」とポツリ。激しい音と煙だけはたっぷりと味わえたようで、鈴木さんは「ウナギ屋の横で白米を食うような感じですね」と秀逸なコメントで笑いを誘っていた。『ガッチャマン』は8月24日(土)より全国東宝系にて公開。(黒豆直樹(cinema名義))■関連作品:ガッチャマン 2013年8月24日より全国東宝系にて公開(C) タツノコプロ/2013「ガッチャマン」製作委員会
2013年08月19日映画『ガッチャマン』のプレミア試写会が8月19日(月)、都内で開催され、松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平のメインキャスト5人が浴衣姿で舞台挨拶を行なった。約40年前に人気を博したアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」の待望の実写映画化。謎の侵略者により滅亡の危機を迎える地球を救うべく、特殊な力を持つ「ガッチャマン」と呼ばれる5人の精鋭戦士たちの戦いを描く。涼しげな浴衣姿で登場した5人を映画を見終わったばかりの観客の大歓声が迎える。この日のトークは司会者の仕切りはほとんどなし。ほぼ5人のアドリブで展開した!まず最初の話題は浴衣。松坂さんと鈴木さんが今年初めて浴衣に袖を通したのに対し、綾野さんは大河ドラマ「八重の桜」の撮影現場でカツラを着けていても着替えやすいようにいつも浴衣だったそう。鈴木さんが思い出したように「そう言えば、(綾野さんは)撮影初日も浴衣で来たよね?」と指摘すると、松坂さんも「浴衣にレザー羽織ってたよね?」と綾野さんの究極の和洋折衷ファッション(?)を暴露!いったいどんな格好だったのかと場内がざわめく中、綾野さんは「俺の話はいいから」と照れくさそう。浴衣といえば紅一点の剛力さんの浴衣姿に男性陣はメロメロ。綾野さんが「ステキだね」とほおを緩めれば、鈴木さんは「彼女がこんな姿で祭りに来たら、なんか謝っちゃうよね?『ごめんなさい』って」と独特の表現で絶賛!松坂さんも「(一緒にいたら)同じクラスの男子に偶然会いたいよね?」とカワイイ彼女を周囲に見せつけたい男ゴコロを吐露し、すかさず鈴木さんと“祭りで剛力さんとデートしてたら偶然、同じクラスの鈴木さんに会った”コントを展開。楽屋裏のようなノリに会場は笑いに包まれた。剛力さんと濱田くんは劇中で着用している“Gスーツ”にまつわるエピソードを述懐。「着るだけでも20~30分かかる!」(剛力さん)、「とにかく暑い!」(濱田くん)と苦労を明かす。5人の中でこのGスーツに最も苦しめられたのは、意外にも(?)鈴木さん。一見、メンバーの中で最も頑丈そうだが、綾野さん曰く「こう見えて実は一番デリケート」だとか。鈴木さんは「肌が特にデリケートなので一面にあせもができて、身体に一枚タオルを巻いて撮影に臨んでました」と苦笑を浮かべていた。『ガッチャマン』は8月24日(土)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ガッチャマン 2013年8月24日より全国東宝系にて公開(C) タツノコプロ/2013「ガッチャマン」製作委員会
2013年08月19日映画『今日、恋をはじめます』が12月8日(土)に公開を迎え、主演の武井咲に松坂桃李、木村文乃、青柳翔、山崎賢人、新川優愛、高梨臨、古澤健監督が都内劇場で行われた舞台挨拶に登壇した。水波風南の人気漫画を原作にガリ勉でオシャレにも無頓着な“昭和女子”と、彼女とは正反対の学年一のモテ男が惹かれ合い、成長を遂げていくさまを描き出す。武井さんが映画を観終わったばかりの客席に向かって「胸キュンしましたか?」と問いかけると大きな拍手が。満足そうにうなずき「私も『こういう恋愛いいな、憧れるな』と思いながら撮影に臨んでいました」と笑顔を見せた。この日は、男女に分かれて恋愛観をチェック。女優陣からの「男子が胸キュンする女子のしぐさは?」という質問に、松坂さんは「普段、笑うイメージのない人が笑った瞬間『うわぁ!』ってなります」と告白。先日行われたライヴイベントで本作に楽曲を提供する中島美嘉を生で見たときにも感じたそうで、「クールビューティのイメージだったので歌い終わって中島さんが笑ったときに『笑ってくれた!』とドキッとしました」と明かした。逆に「女子がキュンとする男性のしぐさ」を尋ねられた女性陣は、「運転している男性が好き。ロケバスの運転手さんがカッコよく見える(笑)」(高梨さん)、「普段、コンタクトの人がメガネしてたり、寝坊して髪をセットしてなくてボサボサで眠そうだったりというギャップが好き」(新川さん)、「男性らしいレディファーストに弱い」(木村さん)とそれぞれの胸キュンポイントを吐露。武井さんは、先ほどの松坂さんと同じく“笑顔”を挙げたが、「思いっ切り笑っている顔が好き。シワが寄ったり、声を上げて笑ってるのがいい。桃李くんも結構、(笑うと)クシャクシャになるよね?見てますよ!」と微笑んだ。また「これをやられると好きになる」という行動や言葉について松坂さんは「弁当を作ってこられたら…。そういう経験がないから妄想しちゃいます」と願望(?)を明かした。青柳さんは「(自分が)ベロベロに酔って帰ってきたときに『はいはいはい』って感じで軽くあしらわれると」と大人な回答。山崎さんが「家庭的な感じを見せられたら。家に帰って『料理にする?』、『お風呂にする?』みたいな」と照れくさそうに語ると、ほかの男性陣から「賢人は若いのにエロい!」とツッコミが飛んだ。松坂さんからは女性陣に向けて「こんな男は好きになれないというタイプは?」という質問が飛び出したが、武井さんからは「靴下に穴が空いている男の人はイヤ。買いに行くから新しいの履いて、と思う」とかなり具体的な回答が。この日、靴下を履かない素足スタイルの青柳さんが「そもそも履いてない場合は…?」と不安そうに尋ねると場内は爆笑。武井さんは「ワイルドですね…。どうなんでしょう(笑)?清潔感がある人が好きです」とおかしそうに切り返していた。古澤監督は撮影をふり返り「あるとき、目の前にいるのが武井咲ではなく(役柄の)つばきだと思った」と現場に役柄として存在していた武井さんを絶賛。また遊園地でのロケでの出来事として「武井さんが『私、遊園地デートしたことないんです』と言ったら、それを聞いた桃李くんは僕のところに来て『素敵なデートにしましょう』と言ってくれた。ドSキャラを演じたけど、本人はすごく思いやりがあって優しいんです」とその素顔を明かし、改めて2人に感謝の思いを伝えた。松坂さんと武井さんは3回目の共演となるがラブストーリーは初めて。「告白のシーンのときに武井咲に『優しい目にグッと来た』と言ってもらえて、この現場に入ってよかったと思ったし、支えられているんだなと思った」と松坂さんが言えば、武井さんも「全く同じ気持ち。3回目でやっとちゃんと話せたけど、現場に行くのが楽しくて、撮影が終わってほしくないという気持ちだった」と胸の内を明かし、客席からは温かい拍手が沸き起こった。『今日、恋をはじめます』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館
2012年12月09日武井咲、松坂桃李主演の映画『今日、恋をはじめます』が公開される前に、本作のテーマソングを担当した豪華アーティストによるプレミアムライブが3日に都内で行われ、武井&松坂がサプライズゲストとして登場した。その他の写真本作は、恋愛経験ゼロで地味な日比野つばき(武井)と、誰もが憧れる少女漫画史上最強のモテ男・椿京汰(松坂)が織り成す恋模様を繊細に描いた作品。劇中では、12組のJ-POPアーティストが担当したテーマソングが流れる。当日は、ストーリーを彩る楽曲を提供した中島美嘉、SCANDAL、LGMonkees、MAY’S、7!!(セブンウップス)が登場し、ミニライブを行い、武井と松坂は中島のライブ直前にサプライズ登壇。会場の熱気冷めやらぬ中、ふたりは客席へと移動し、観客と一緒に中島のライブを鑑賞した。映画のテーマ曲である『初恋』を間近で聴いたふたりは、「生で聴いていると、歌詞が体に入ってきます。」(武井)「劇中でもすごくいいシーンで流れる曲なので、本日生で聴かせていただいて、撮影のころがフラッシュバックしました。」(松坂)と感動を隠しきれない様子だった。曲のタイトルにちなみ、初恋のエピソードを聞かれた武井は「中学の時はずっと3年間ひとりの人に片思いしていました」とピュアなエピソードを披露。松坂は「中学2年生で初めてお付き合いをして、中学3年生の時にふられてしまったんですが、僕の親友と付き合っていました。甘酢いっぱい思い出です」と明かした。イベントの最後には、7!!(セブンウップス)が、映画のエンディングテーマ曲『弱虫さん』を披露。イベント出演者全員で手拍子やタオルを振り回すパフォーマンスで会場を盛り上げ、イベントは大盛況の中、終了した。『今日、恋をはじめます』12月8日(土) ロードショー
2012年12月04日映画『今日、恋をはじめます』主演の武井咲と松坂桃李が11月28日(水)、都内の私立朋優学院高校を電撃訪問。“課外授業”と銘打って、生徒500名の恋や進路の相談に乗った。水波風南の人気漫画を原作に学校一のモテ男と、サエない“昭和風”のマジメ女子の恋模様を描き出す本作。事前にインターネットで武井さんと松坂さんに訪問してほしい学校を本作のホームページ上で応募しており、100校以上からの生徒の応募の中から同校が選ばれた。生徒たちは2人の訪問はおろか、本作に関するイベントであるということも伏せられたまま校内の講堂に集合。最前列と最後列に多数の報道陣がいることにざわめいていたが、イベントが始まり趣旨が説明され、サプライズで2人が登場すると講堂内は悲鳴にも似た大歓声に包まれた。予想以上の大歓迎に武井さんは「元気ですね(笑)」。松坂さんも「いいですねぇ」と満面の笑みを浮かべた。トークでは劇中、松坂さん演じる京汰が武井さん扮するつばきに言う「お前、やっぱオレのことが好きなんじゃないの?」という試写会で観客の反応が高かったセリフが紹介されたが、武井さんは「このセリフの後に頭をポンポンとされるんですよ。たまらんですよね~」とニンマリ。激しくうなずき共感を示す女子生徒の姿が多数見られた。また2人に高校時代の思い出を尋ねると、松坂さんは「文化祭でみんなでショートムービーを作ろうということになって、ジャンケンで負けて主役をやった」と照れくさそうに述懐。武井さんは「14歳から仕事をしていて青春というものをなかなか送ることができなかったけど、高校の友達と放課後にコンビニでカップラーメンを買って、学校に戻って食べたり。普通のことですがそういうことができたのがよかった」と笑顔でふり返った。2人への人生相談コーナーでは臆することなく次々と生徒たちの手が挙がった。「まだ恋をしたことがない」と言う女子生徒に、松坂さんは「(恋をすると)毎日学校に来るのが楽しくなりますよ」とニッコリ。一方で、2人とも「無理に作るものじゃない」と説き、武井さんは「(いまは)自分磨きの時間にすればいい」とアドバイスを送った。さすがに悩めるお年頃ということで恋に関する質問、相談が続出。「もしも2人が好きになった人に彼氏彼女がいたら?」という質問には、武井さんは「私、奪う!」と即答。「振り向かせようと頑張っちゃうかも(笑)」と“奪略・肉食派”を宣言して会場を沸かせた。そんな武井さんに驚きつつも松坂さんも「(相手に彼女がいても)関係ないですね。気持ちは伝えます」とうなずいた。初恋やデートの思い出については、松坂さんは「(初恋は)中2くらいですね。デートは僕は(出身が)神奈川県の茅ケ崎で海が近いので、2人乗りで自転車の後ろに(彼女を)乗せて江の島とか行きました」と甘酸っぱい思い出を披露。一方、武井さんは初恋は小学生の頃ながら「デートをしたことがないので行きたい!公園とか散歩したい」と願望を明かした。また2人は質問した男子に「好きな人いるの?」など根掘り葉掘り逆質問。武井さんは「絶対に告白した方がいいよ!一緒にこの映画を観に行くとか」とアドバイスと一緒にしっかりと映画もアピールし笑いを誘っていた。『今日、恋をはじめます』は12月8日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館
2012年11月28日映画『綱引いちゃった!』が11月23日(祝・金)に公開を迎え、主演の井上真央を始め、松坂慶子、玉山鉄二、浅茅陽子、西田尚美、ソニン、渡辺直美、中鉢明子、水田伸生監督が都内劇場で舞台挨拶に登壇した。かつては正式オリンピック競技だったこともある綱引きを題材にした本作。大分市のPR、市の給食センター存続を目的に綱引きに励むことになった8人の女性たちのドラマをコミカルに描き出す。昨年11月に大分で撮影が行われたが、井上さんは「1年前にみんなで綱引きを頑張って、その後もいろんな方の力をお借りしてここまでたどり着けたと思います」と公開に万感の思い。この日も壇上では映画さながらにワイワイガヤガヤと賑やかに語り合うチーム“綱娘”たちの姿が見られたが、井上さんは「最初からこのままの感じでいろんな話をしたりしました。みんなが揃うと女子高のようで楽しかったです」と笑顔を見せた。綱引きのコーチを務めるシイタケ農家の青年を演じた玉山さんは「“シイタケボーイ”の玉山です(笑)」と挨拶。「普段はトリッキーで毒のある役や二枚目の役が多いんですが(笑)、今回は日々ものすごく役作りを頑張ってシイタケボーイになりました。感無量です」とおどけて笑いを誘っていた。女性陣の中で男性一人とあって、さぞや居心地が悪かったかと思いきや「僕は姉が3人いて、女性のキタナイ話は聞いて慣れてます」とケロリ。「渡辺さんのワキ汗がひどくて、バスで1時間ワキ汗の話を聞かされたこともありました」と“告発”し客席は笑いに包まれた。その渡辺さんはビシッと決まった(?)派手な衣裳で登場し「“女優”の渡辺直美です」とアピールするも、さっそく玉山さんから「ちょっとポップなバスガイドという感じ」とツッコミが…。「シリアスなシーンが多くて…」と現場で体感した役柄へのアプローチの難しさを明かすも、共演陣は一様に首をかしげる。さらに井上さんから「泣くシーンで笑ってスタッフさんに怒られていた」と暴露され苦笑いを浮かべていた。西田さんは難しい年頃の息子に悩む母親を演じたが「息子がすごくかわいくて、演じながら泣きそうになっちゃって『泣いちゃいけない!』と思いながら演じたことを鮮明に思い出しました」と感慨深げに語った。この日は大分を舞台にした『綱引いちゃった!』にちなんで、登壇陣一人一人が、特定の場所を舞台に「○○を○○しちゃった」という次回作の構想を発表する「大喜利」を開催。登壇陣からは「なぜここで大喜利!?」とムチャぶりに対してブーイングも出たが、さすが個性豊かな“綱娘”&シイタケボーイの面々とあって、次々と珍解答が飛び出した。「(日本で最も訪問客が少ないとされる)島根を舞台にゴスペル合唱団を組んで『韻ふんじゃった!』」と提案したのは中鉢さん。最近、釣りにハマっているという浅茅さんは、自身の出身地・静岡を舞台にした『アジ釣っちゃった!』を希望。玉山さんは「マグロ漁船で『ツナ釣っちゃった!』がいい。井上真央主演で健気に彼女を待つ夫役を演じたい」と配役の希望まで伝える周到ぶりを見せた。劇中の自身の「ムラムラしてきた」というセリフが気に入ったという松坂さん。ちなみにこのセリフに関しては、松坂さんに井上さんの母親役をオファーする前に監督やスタッフが「このセリフを理由に松坂さんに断れらるのでは?」と懸念し、会議まで開かれたとか。だが、予想に反して松坂さんにとっては「かなり好きなセリフ」になったという。そんな松坂さんは“ムラムラ”するような作品を作るべく「みんなで草のスカートにココナッツブラをして、ワイキキで『フラしちゃった!』がいい」と提案した。井上さんは「次にやるなら芸人さんの役をやりたい」と語り、「『(ヨシモト)∞ホールでネタ披露しちゃった!』でどうですか?」と希望を発表。「チケット売ります!」とやる気満々だった。『綱引いちゃった!』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開© 2012「綱引いちゃった!」製作委員会
2012年11月23日今年、公開された映画の中で「ベスト親子賞」を選ぶなら井上真央と松坂慶子が『綱引いちゃった!』で演じた娘と母は有力候補となること間違いなしである。井上さんにとってはNHKの連続テレビ小説「おひさま」後に出演した最初の作品。「おひさま」では愛情あふれる家族の絆が描き出されたが、本作でも母と娘の2人ながらも「おひさま」に負けず劣らず温かい親子の姿が映し出される。かつてはオリンピックの正式種目だったという歴史を持つスポーツ“綱引き”を題材にした本作。「いつかご一緒させていただきたいと思っていたけれど、初共演でまさか一緒に綱を引くことになるとは…(笑)」とふり返る松坂さんとの共演を始め、大分で行われた撮影、本気で挑んだ綱引きなどについて井上さんが語ってくれた。井上さんが演じた千晶は大分市の広報課職員。市長の命令で市のPRを目的に女性だけの綱引きチームを結成する。「最初は綱引きと聞いて、スポ根映画をイメージして、綱引きをガムシャラにやる汗と涙の結晶という感じだろうと思いましたし、映画になるのかな?という思いもありました」と井上さんはふり返る。千晶という役柄については「私と結構、近かったかもしれない。だからこそ難しかったのかな?」とも。だが「役づくりは、綱引き!」と語る通り、役の内面については事前に作り込むことはせず、現場で方向性を決めていったという。「千晶を明るく演じるのか?それともしっかり者のキャリアウーマンとして演じるのか?すごく難しかったですが、ずっと大分にいて大分弁を話す中で段々と『こんな感じかな』という形が出来上がっていきました。何より、綱引きを一生懸命やって技術がアップしてチームも一つになっていく過程が、お芝居にリンクしていけばいいなと思っていましたので。だから現場では、いかに姿勢を保つかとか、どうやって綱を引っ張るかといった話し合いをみんなでしていましたね」。ちなみに綱引きのシーンに関しては「全てガチです!」。劇中のチーム「綱娘」さながら毎日トレーニングを積んで撮影に臨んだ。「最初にみんなで大会を見に行ったら、想像以上にパワフルで地面に着くんじゃないかってくらい低い姿勢なんですよ。松坂さんも最初、綱引き部分にはスタントがいると思っていらしたみたいです(笑)。『あの姿勢を?』と思いつつやってみたら、1人や2人で引くのと8人で引くのとでは全く違って、体力だけでなく全員で息を合わせる大変さがありました。やっていくうちに1日でも綱を引かないと落ち着かなくて(笑)、感覚を忘れないよう『早く引きたい!』って気持ちでした」。「相当、インパクトのある作品じゃないと『おひさま』の陽子役は抜けきらないと思った」という井上さんは、『舞妓 Haaaan!!!』や『なくもんか』といったコメディ映画を世に送り出してきた水田伸生監督の下で新たなスタートを切った。千晶はどちらかと言えば、周囲のボケにビシバシとツッコミを入れる役柄だが、水田監督が求める独特の笑いを存分に楽しんだようだ。「水田監督は結構、その場で思いついたことを提案して、たまたま見た人がクスっと笑ってしまうような小さな笑いを散りばめるので、笑いを堪えるのが大変でした。お芝居をしている本番の最中に監督の笑い声が響いて、音声さんが『シーっ!』って怒っているような現場でした(笑)。逆に感動的なシーンでフッと監督を見たら、号泣されているんです(笑)。監督が一番のお客さんでしたね」。しっかり者としてツッコミを入れるだけでなく今後、コメディエンヌとしてボケ倒す井上さんを見てみたい気もするが…。「どうでしょう…(笑)?笑いのツボはみんなそれぞれ違うので、難しくもありますがコメディは楽しいですね。面白いと思ってやっていても『あれ?』となることもあるから、脚本を読んで面白ければ面白いほどプレッシャーもあります。テンポがちょっと違うだけで面白くなくなったり、セリフ一つ削るだけで面白くなったり、本当に難しい。でも現場で笑いが起きるのはやっぱり楽しいです。私もどちらかというと思い切り笑わせるというよりも、地味に小さく笑えるようなものが好きなので、そういう作品もやれたらいいですね」。そして、ギャグシーンではないのに観ているだけで思わずクスっと笑ってしまうのが井上さんと松坂さんの母娘のやりとりだ。年の功でチーム「綱娘」をまとめる精神的な支柱であり、家ではまるで友達のように娘・千晶と何でも言い合える母・容子。井上さんは「小さい頃から映画館で観てきた作品に出ていた大好きな女優さん」という松坂さんとの共演をこうふり返る。「チームメイトであり親子でもあるという2人の距離が、緊張や遠慮もなく自然にできたと思います。松坂さんは誰に対しても壁を作られることが全くないので、一緒にいたら甘えたくなっちゃうような本当に優しいお母さん。家での2人のシーンのときは『こないだウチの娘がね』と娘さんやお母さまの話をしてくださったり。『おひさま』を見てくださっていたのでその話をしたりもしました」。特に家で松坂さんとマッサージをし合うシーンは、井上さんにとってもお気に入りになったようだ。「日常の親子の雰囲気が好きですね。台本には『マッサージをし合う』とは書いてなかったんですが、松坂さんが私の上に乗ってきたので、その場で思わず『重い~!』とアドリブで言ってしまいました。後で考えると、とても失礼なセリフなんですが、私自身が実際に母とそういうやり取りをしたことがあったので。完成した映画を観たら、ウチの母とのやり取りに近くて、自然にできた良いシーンになっていました」。多くの俳優が、朝ドラや大河ドラマへの出演をきっかけに成長や変化を感じると口にしている。井上さんは慎重に言葉を選びながら「確かに10か月も同じ役をやるというのは大きなことです」とうなずく。自らの変化を知覚するのはこれからかもしれないが、ハッキリと感じるのは周囲の反応の変化だ。「いままでは若い人に声を掛けられることが多かったのですが、最近は、おじいちゃんやおばあちゃん、お父さんの世代の方にも『見ていました』と言っていただけて嬉しいです。大分でも『陽子ちゃん、陽子ちゃん』と声を掛けていただきました(笑)」。そして、最後にこうつぶやいた。「何より震災があった年にあの作品に出られたというのが一番大きなことかもしれません」。年が明けて少し経てば26歳になる。20代の後半戦、女優・井上真央はどのような道を歩んでいくのか?楽しみに待ちたい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:綱引いちゃった! 2012年11月23日より全国東宝系にて公開(C) 2012「綱引いちゃった!」製作委員会
2012年11月20日累計900万部を超える人気少女コミックを実写化した『今日、恋をはじめます』の完成披露試写会が8日、都内で行われ、3度目の共演にして初の恋人役に挑んだ武井咲と松坂桃李が舞台あいさつに立った。その他の写真ふたりは劇中衣装である制服姿で、仲良く手をつなぎながら登場。武井が「現場でも素直な感情で、自然と恋人役を演じることができた」と振り返ると、松坂も「『明日も会える』と毎日、現場に行くのが楽しみだった。恋の原動力を実感しました」とゾッコンの様子。メガホンを執る古澤健監督からは「ふたりは本番以外でもイチャイチャしていた」と暴露され、武井&松坂の相思相愛ぶりが会場を大いに沸かせていた。本作は、地味で恋愛に縁のない真面目な女子高校生のつばき(武井)と、学校一のモテ男子・京汰(松坂)が互いに反発しあいながらも惹かれあい、“恋をはじめる”までを甘く爽やかに描いた青春ラブストーリー。古澤監督は「原作の良さを引き継ぎながら、『こんな恋愛がしたいな』という思いをフィルムに焼きつけたつもり。僕自身はおっさんですが(笑)、キュンキュンできる現場だった」。舞台あいさつには原作者の水波風南も登壇し「武井さんの可愛らしさ、松坂さんの格好良さが際立っている。きっとこの映画を観れば、ふたりのことがもっと好きになるはず」と太鼓判を押していた。劇中、ふたりの出会いは京汰からの“いきなりのキス”で始まるという設定で、武井は「実際、撮影してみると悪くなかった。こういう経験は憧れだし、なかなかいいもの」と大胆発言。一方の松坂は「男にしてみたら、いきなりキスって結構勇気がいるかも…」とタジタジだった。それでも最後は、松坂が「公開までの1か月、武井咲に恋していきたいと思います」と男気を見せ、負けじと武井も「私もつばきとして、松坂桃李に恋を始めます!」と宣言し、再び手をつなぎ“ラブラブ”で写真撮影に臨んでいた。『今日、恋をはじめます』12月8日から全国東宝系にてロードショー
2012年11月09日武井咲と松坂桃李という今年大ブレイクを果たした2人を迎え、累計発行部数900万部を超える人気少女漫画を映画化した『今日、恋をはじめます』の完成披露試写会が11月8日(木)に開催された。武井さんに松坂さん、原作者の水波風南、古澤健監督が舞台挨拶に登壇した。真面目が取り柄のダサい女子高生・つばきと成績優秀で自信満々のイケメン男子・京汰の恋を描いた本作。入学早々につばきはみんなの前で京汰にファーストキスを奪われ、「自分の女にする」と宣言までされてしまい戸惑うが…。劇中の制服に身を包んだ武井さんと松坂さんは大歓声に迎えられ、仲良く手を繋いで登場。武井さんは「私は今年3月に(高校を)卒業した身ですからまだまだ大丈夫です!」とニッコリ。「しかし!桃李くんは…どうですか?」と24歳の松坂さんに質問を装いつつツッコミ?松坂さんは「違う作品でパンプアップしたので(サイズが)若干、キツくなっている気がしますが、ビジュアル的には僕の中ではまだイケるんじゃないかと思っています」とアピールした。一方、武井さんのおさげ髪について松坂さんは「違和感ないですね。昭和な感じですよね、この人(笑)。僕は同じ時期に武井咲と(朝ドラの『梅ちゃん先生』で共演した)堀北真希という2人のおさげ髪を見てました。彼女(=堀北さん)も違和感なかったけど、あなたもとっても似合ってます」と頷いた。いきなりのキスで始まる本作だが、そんな恋について武井さんは「どうなんでしょう?撮影してみたら悪くなかったです。最初は『ん?そんなのダメです!』って感じでしたが、してみるとなかなかいいです(笑)。憧れというか、一回は経験してみたいと思いました」と明かした。松坂さんは驚きつつも「男子からしたら相当、勇気が要りますよ。でもアリと言っていただけると世の男子としては救われます」とホッとした表情。監督から「(アリなのは)“世の男子”というか、それは桃李くんだからです!」と突っ込まれると、「そういうのはテレるんで…」と困ったように顔を赤らめてうつむき客席の女性ファンを沸かせていた。さらに武井さんのリクエストで劇中の京汰の「今日からこいつ、オレの女にするから」というセリフを実演。武井さんの肩にガッチリと腕を回す熱演ぶりに客席は再び大歓声に包まれた。そんな2人の現場での様子について監督は「カメラが回ってないところでもいつもイチャイチャしてました」と“熱愛”ぶりを暴露。原作者の水波さんからは「最初は正直、少女漫画の実写化ってどうなんだろう?と思ってたけど、(現場や完成した作品を)観たらいままで私が観た少女漫画の実写作品の中で断トツの1位。2人のかわいさとカッコよさが際立ってました」と絶賛され、2人とも嬉しそうな笑みを浮かべていた。『今日、恋をはじめます』は12月8日(土)より全国にて公開。■関連作品:今日、恋をはじめます 2012年12月8日より全国東宝系にて公開© 2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会 © 水波風南/小学館
2012年11月08日俳優の松坂桃李その他の画像が17日に公開中の主演映画『ツナグ』のヒットを記念して都内劇場で行われた舞台あいさつに登壇した。この日は松坂の24歳の誕生日ということで会場全体で松坂を祝福した。辻村深月の人気小説を映画化した本作。死者と生者を一度だけ会わせることができる少年と彼の依頼人たちが紡ぎ出すドラマを描き、公開2週目にして週末興行ランキング1位に躍り出た。先週1位の『アウトレイジ ビヨンド』、2位の『踊る大捜査線』を抜き去っての1位獲得に松坂は「まさか『アウトレイジ』よりも…。公開後にこうして舞台あいさつができるのはなかなかないことで、みなさんの口コミのおかげ。スタッフ、キャストを代表してありがとうございます」と客席に深々と頭を下げた。これまでのプロモーションには、祖母を演じた樹木希林と一緒に出席することが多かったが、この日は松坂ひとり。改めて樹木の存在について「本当のおばあちゃんのように支えてくださった」と感謝の思いを口にした。劇中の夕食のシーンで、樹木が松坂の皿にしらたきをよそい、松坂がそれを鍋に戻すというやりとりがあるが、これもその場のアドリブが入っているそう。松坂は「本当にしらたきが苦手で食べられないんです(苦笑)。樹木さんに『嫌いなものは?』と聞かれ『こんにゃくです』と答えたら入れられました」と明かした。24歳の誕生日ということで観客がバースデイソングを合唱。映画にちなんで満月をモチーフにした特製ケーキが運ばれた。24本のロウソクを松坂は笑顔で吹き消し「24には24のときにしかできない役があると思う。役者の立場でいろんなものを届け、表現したい」と抱負を語った。映画では、人生でたった一度だけ満月の夜に“ツナグ”を介して死者と会うことができるが、この日はサプライズで国民的映画『男はつらいよ』の寅さん(渥美清)と“キング・オブ・ポップ”マイケル・ジャクソンのそっくりさんの芸人が登場。松坂が演技の勉強を兼ねて、大好きな山田洋次監督作品のDVDを見ているということもあり、寅さんは『男はつらいよ』のDVDセットをプレゼント。マイケルは自身の死後に公開されて大ヒットを記録したライブ映画『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』のDVDを贈った。思わぬビッグな死者との対面に松坂は困惑気味。人生でたった一度の死者との再会が勝手にこの2人となってしまい「僕、呼びましたっけ?」と苦笑を浮かべていたが、すかさず寅さんが「それを言っちゃあ、おしまいよ」とおなじみのセリフで返し、劇場は笑いに包まれた。『ツナグ』公開中
2012年10月17日1972年10月に放送がスタートしたTVアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」。平均視聴率21%という驚異的な数字を記録した伝説のアニメがこのたび、松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濵田龍臣、鈴木亮平という豪華メンバーを迎えて実写映画化がされることが決定!舞台は近未来の東京。人類のテクノロジーを圧倒する力を持った“ギャラクター”を名乗る謎の組織が、突如、全世界へ宣戦布告した。なす術も無く地球の半分を占領される中、ISO(国際科学技術庁)の南部博士は、人類最後の望みをかけ、幼い頃から過酷な特殊訓練を受けて来た5人の若者を招集する――。原作の無いアニメオリジナル作品でありながら、旧作と合わせて4年もの長期シリーズとなった、老舗スタジオ・タツノコプロの中でも、最大のヒット作「ガッチャマン」シリーズ。そんな名作アニメの実写化とあって、出演陣はもちろん豪華。リーダー“大鷲の健”を「梅ちゃん先生」や現在公開中の『ツナグ』での好演が高い支持を集めている松坂桃李。健のライバルであり、クールで破天荒な“コンドルのジョー”を綾野剛。ガッチャマンのヒロインであり、健に人知れず恋心を抱く“白鳥(しらとり)のジュン”を剛力彩芽が演じる。さらにメンバーの末っ子でジュンとは姉弟である“燕(つばくろ)の甚平”に濵田龍臣、気が優しくて力持ち、メンバーのムードメーカー役“みみずくの竜”に鈴木亮平と、何とも贅沢なガッチャマンが誕生することとなった。「これだけ有名なアニメーションの実写映画化に参加することができるのは、身震いするぐらい楽しみです。僕は戦隊出身なので、レッドを務めさせていただいた経験を活かすと共に、全く新しいヒーロー像を作り上げていきたいと思っています」(松坂さん)、「自身の真に潜む獣と闘い続け、牙なる精神で、チーム・ガッチャマン、漢、コンドルのジョーを生きさせていただきます」(綾野さん)、「誰もが知っているアニメなので、期待を裏切らないように、カッコよく、ガッチャマンらしく、新しいジュンを魅せることができたらなと思います!」(剛力さん)、「自分が一番年下なので精一杯頑張って、沢山の人に満足してもらいたいなと思っています」(濵田さん)、「『これが日本のヒーローだ!』と言えるようなものを、世界に向けて提示できたらと思います」(鈴木さん)とキャスト陣からは、本作への並々ならぬ意気込みを感じさせるコメントが寄せられた。日活100周年×タツノコプロ50周年記念作品となる本作では、往年のファンが懐かしむ悪の組織“ギャラクタ―”といった人気キャラクターや、ファン垂涎の武器&メカも近未来的なアレンジを加えて登場予定だそう。2013年夏、懐かしくも全く新しい“ガッチャマン”に出会うことができそうだ。『ガッチャマン』は2013年夏、全国東宝系にて公開。■関連作品:ガッチャマン 2013年夏、全国東宝系にて公開© タツノコプロ/2013「ガッチャマン」製作委員会
2012年10月12日松坂桃李が単独初主演を果たした『ツナグ』の初日舞台あいさつが6日、東京・TOHOシネマズ日劇にて行われ、松坂をはじめ、共演の樹木希林、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、平川雄一朗監督が登壇した。樹木とのプロモーション期間が撮影期間を上回ったという松坂は、「撮影期間も含めてこうして長い時間を過ごしたけれど、結局、何も掴めないまま。どこまですごい方なのか、まったく底が知れないまま終わってしまった」と、濃密な時間を振り返った。その他の写真原作は、いま最も注目されている女流直木賞作家・辻村深月の同名小説。死者との再会を望む人々の願いを叶える仲介役“ツナグ”を司る高校生・歩美(松坂)の葛藤と成長を、親子、恋人、親友の3つのエピソードを通して描く。本作の映画化を聞いて、「どうしてもこの歩美という役をやりたかった。誰にもやらせたくないなと思った」という松坂は、初日を迎え「こうして皆さんの前に立っていられることがうれしくて、幸せすぎて、もう何と言っていいか…。この作品に自分の名前を刻めたことがうれしくて仕方がない」と感激の面持ち。そして、観客から「映画を観て、泣いた場面はありますか?」との質問を受けると、「台本の時点でグッときていた。特に親子の再会のシーンはきましたね」と回答した上で、「あとは、自分の名前がエンドロールにあがってきた時。すごくグッときたなあ!」と、喜びを露に。「映画には3つの別れがあると聞いたことがあります。1つ目はクランクアップの時。2つ目は映画が完成した時。3つ目はお客さんに届いた時。そしていま僕は『ツナグ』の3つ目の別れの瞬間にいます。作品を手放すのは寂しいけれど、うれしい思いもある。感謝の気持ちを伝えたいです」とあいさつし、主演として見事に締めてみせた。そんな松坂のことを、実の孫を見守るように見つめていた樹木は、「最初のうちは『ああ…』と思うこともあったけれど、今日に至ってはもうマイクを離さない。この成長ぶり!もう安心したので、これでご無礼いたします」と、その成長に目を細め、太鼓判を押していた。『ツナグ』公開中
2012年10月09日直木賞作家・辻村深月の同名小説を映画化した『ツナグ』が10月6日(土)に公開初日を迎え、主演の松坂桃李、樹木希林、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、平川雄一朗監督が舞台挨拶に登壇した。一生にたった一度、亡くなった人と会える。その仲介役を司る“使者=ツナグ”の青年・歩美(松坂さん)は、母への後悔を引きずる横柄な男、突然姿を消した婚約者を待ち続けるサラリーマン、ケンカ別れした親友に会いたい女子高生の願いを叶えるうちに、ある疑問と葛藤を抱くようになり…。『ツナグ』のほかにも、多くの邦画が公開されたこの日。のっけから遠藤さんが「こんな強面で、『アウトレイジ』じゃなく『ツナグ』に出させていただいて、不思議な感じがします」と挨拶して観客の笑いを誘うと、同日公開された『新しい靴を買わなくちゃ』にも出演している桐谷さんの「本当にこの作品に出られて良かったという思いしかない」という挨拶に対して、樹木さんが「ほかの映画館でハイヒールがどうのとかなかった?」と鋭いツッコミ。「いまはもう『ツナグ』のことだけなので、ハイヒールのことは置いといていただければ……」と慌てる桐谷さんに会場は爆笑に包まれた。そんな樹木さんとプロモーション活動を行ってきた松坂さんは、撮影からの日々をふり返り、「撮影で樹木さんと過ごした時間と、プロモーションで過ごした時間を数えたら、ついに撮影期間を上回りました」と報告。樹木さんから「最初はあぁ…と思うこともあったけど、今日に至ってはマイクを離さない、この成長ぶり!保護者のつもりで宣伝活動に関わったけど、もう安心。これでご無礼させていただきます」と太鼓判をおされると、「もう本当に底が知れません!こうやって長い期間一緒に過ごしましたけど、結局何も掴めないまま、どこまで凄い方なのか底が知れないまま終わってしまいました」と恐縮。「“底なし沼”の樹木希林です」とおどける樹木さんに笑顔を弾けさせていた。また、この日は観客とキャストを“ツナグ”という意味を込めて、観客からの質問を受けるティーチインも実施。映画と同じように親友を亡くした経験があるという男性から、「残された側はどう思うのが大切だと思うか?」と質問された橋本さん&大野さんが、言葉に詰まりながらも「この映画で伝えていることと同じで、前を向いて笑顔で生きること。それが亡くなった人への恩返しだと思います」(橋本さん)、「笑顔でいてもらえると、死んだ側も成仏できると思います」(大野さん)と回答すると、すかさず樹木さんが「生きている人が生き生きと人生を歩んでくれることが、死んだ方の喜びという形に受け取ったのね。よく喋れましたよ」と優しくフォロー。笑いを誘う一方で、締めるところは締め、舞台挨拶を終始リードしていた。『ツナグ』は全国東宝系にて公開中。■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会アウトレイジビヨンド 2012年10月6日より新宿バルト9、新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2012 「アウトレイジ ビヨンド」製作委員会新しい靴を買わなくちゃ 2012年10月6日より全国にて公開© 2012「新しい靴を買わなくちゃ」製作委員会
2012年10月07日第32回吉川英治文学新人賞を受賞した辻村深月のベストセラー小説を映画化した『ツナグ』の特別試写会が10月2日(火)、都内で開催され、主演を務める松坂桃李を始め、共演する樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、平川雄一朗監督が出席した。この日は「想いを“ツナグ”小指チェーン」と銘打ち、松坂さんら登壇者5名と会場に駆けつけた996人の合計1,001人が“指きりげんまん”に挑み、見事ギネス世界記録を更新した。死者と生者を繋ぐ“使者”を務める青年・歩美(松坂さん)によってたった一度の再会を果たす人々のドラマが綴られる本作。主人公を軸に、親子に恋人、親友などそれぞれに思いを残したまま死に別れた人々の絆が壮大なスケールで描かれる。松坂さんにとっては、初の映画単独主演作品で、「今日ご覧になったみなさんは、ぜひ周りの人たちに映画を“繋いで”いただければ」と思いは格別の様子だ。そんな松坂さんを筆頭に、ギネス世界記録にチャレンジすることになった、この日の試写会。競技の正式名称は「ロンゲスト・ピンキー・スウェア・チェーン」といい、具体的には参加者全員の小指の“指きり”が少なくとも1分間、繋がり合った状態をキープできれば成功というのがルールだ。当日はギネスの本場である英国・ロンドンから、ギネス世界記録公式認定員である石川佳織さんが来日し、松坂さんたちのチャレンジを厳しい眼差しでチェック!1分間の挑戦が終わった後も、石川さんの審査を待つ必要があり、松坂さんも「何とも言えない緊張感ですね…」と表情も恐々。ついに石川さんの口から、チャレンジ成功が告げられると、会場からは一斉に歓声が上がった。「記念すべき歴史的な瞬間に立ち会えて幸せです。ご協力いただき、ありがとうございます!」と満面の笑みの松坂さん。チャレンジ開始前は「これって何か意味があるのかなあ…」と興味のないフリ(?)をしていた樹木さんも、いざ記録達成すると「ありがとうございます!」とバンザイをしながら安堵の表情を浮かべていた。また“チャレンジ”にちなみ、今後挑戦したことを聞かれた佐藤さんは「スカイダイビング」と即答。一方、恋人役で佐藤さんと共演した桐谷さんは「少し気が早いですが、正月のおせち料理を作りたい」と意欲満々。ところが、樹木さんが「おせちなんて買った方が早い!」と一刀両断し、桐谷さんは「じゃあ上手くいかなかったら、そうします…」と苦笑しきりだった。『ツナグ』は10月6日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会
2012年10月02日映画『ツナグ』の特別試写会が9月25日(火)に都内で行われ、上映前の舞台挨拶に松坂桃李、樹木希林、さらに主題歌を担当したJUJUが登壇。生で主題歌「ありがとう」を熱唱した。直木賞作家・辻村深月の同名小説を映画化した本作。死者と生者を一度だけ再会させることができる“ツナグ”という務めを負った青年が、思いを残したまま別れることになった人々の再会に立ち会う中で成長していくさまを描く。松坂さんは樹木さんの印象を尋ねられ「安心と興奮を与えてくれる人。お会いする前は緊張していたし厳しい人だと聞いてたんですが、すごく優しく包み込んでくださいました」と感謝の思いを語る。さらに「一緒にプロモーションを回る中で、『そんなところで?』というすごいところで『ツナグ』の宣伝をしてくれるんです」と感服した様子だった。樹木さんは「松坂くんの祖母を演じました。役でもそうですが、ここにも付き添いというか、おじゃま虫として付いて来ました」とイタズラっぽい笑みを浮かべるが、この日も次々と思うがままの放言を連発!松坂さんが「いつも現場に食べ物を持ってきてくれるんです」と樹木さんの優しい一面を明かすと、樹木さんは「うちで余ってたからね」と語り、「映画に出演しているよりも、プロモーションの方が3倍くらいある気がする」と愚痴をこぼして会場の笑いを誘う。JUJUさんが登場する間際に司会者からJUJUさんのことを知っていたかと問われると、モゴモゴと口ごもりつつ「似ているような感じですよね。“JUJU樹林(じゅりん)”って言うんですか?」とトボケて、さらに松坂さんに「JUJUさんは独身なの?」と質問。松坂さんが「どうですかね?」と困惑した表情で答えるのも構わず、「何か生まれるといいわね。(この映画が縁で)繋がれば」と“ツナグ”にちなんで“孫”の松坂さんとJUJUさんの交際を希望し、2人を繋ぐキューピット役に立候補!?客席の女性ファンからは「えー?」っとブーイング気味の声が聞こえてきたが、「大丈夫よ」と鷹揚に答え、再び会場は笑いに包まれた。ピアノ伴奏に乗せたJUJUさんの「ありがとう」の熱唱に会場は酔いしれたが、JUJUさんは出番直前での樹木さんの一連の発言にかなり動揺したよう。「『JUJU樹林です』って出てきた方がいいかな?と思いました(笑)。松坂さんとのお話も舞台袖で聞きながら『繋がらないです!』って言ってたんですが、客席から『えー?』という声も聞こえてきてどうしようかと思いました」と苦笑いを浮かべて語った。最後まで“希林節”は衰えることなく、JUJUさんの歌う「ありがとう」の歌詞にちなみ、出会えてありがとうと言える人は?という問いに、樹木さんは期待通り(?)「40年近く別居している夫(内田裕也)に出会えてありがとうと言いたい」と答え、客席からは笑いと大きな拍手が沸き起こった。『ツナグ』は10月6日(土)より公開。「ありがとう」は10月10日(水)リリース。■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会
2012年09月25日やまだないとの人気漫画を映画化した『王様とボク』が9月22日(土・祝)に公開。都内劇場にて行われた舞台挨拶にキャストの菅田将暉、松坂桃李、相葉裕樹、二階堂ふみ、主題歌を歌う「Good Coming」(桐明孝旨、原口知之、金井田健太)、メガホンをとった前田哲監督が登壇した。18歳の誕生日に恋人のキエと結ばれたミキヒコ、彼の親友で6歳のときの事故で12年間昏睡状態だったが、当時の心のまま意識を取り戻したモリオ、2人の共通の友人であるトモナリ。子供のままでいたいと願いつつも、否応なく大人になっていく若者たちの心情を爽やかに切なく綴る。本作で映画単独初主演を果たした菅田さん。心は6歳のモリオを演じるにあたって「(周囲からの)見え方はすごく気にしました。元々ファンタジーですが、12年の昏睡から6歳の心のまま目が覚めるということを想像すると、すごく楽しい思いが広がっていきました。あとは考えたこと、監督と話したこと、現場で感じたことを持ちつつ、自由に6歳を楽しみました」と明かし、晴々とした表情を見せた。モリオはブランコから落ちて頭を打って昏睡状態になるが、自身の6歳の頃について聞かれた菅田さんは「僕も6歳のときにブランコで遊んでて頭を打って、血を見て気絶して初めて救急車で運ばれたことがあって、台本を読んでビックリしました」と“デジャヴ(既視感)”に似た思いを抱いたことを明かした。同じ問いに、松坂さんは「イタズラ好きの子供でした」と告白。「住んでいたマンションの水道を管理するところに入って、いろんなボタンを押してマンションの全水道を止めたことがあります」と“武勇伝”を明かし会場を沸かせていた。一方、相葉さんは「照れ屋で、お遊戯会でお母さんと一緒に踊るのが恥ずかしくて、みんな踊ってるのに僕だけボーっと棒立ちしてました」とふり返る。そんな恥ずかしがり屋の子がよりによって俳優に…と突っ込まれると「いまも恥ずかしくてしょうがないですよ」と照れくさそうな笑みを浮かべていた。紅一点の二階堂さんは「庭に桑の実があって、桑の実ばかり食べてる6歳でした」と語る。自然の中で育ったたくましい少女だった?というMCの問いかけに「生まれも育ちもケミカルです。自然工房的な要素はないんですが、桑の実は食べてました」とユーモラスな言い回しであっけらかんと語っていた。撮影は昨年の年末に短期間で行なわれたが、松坂さんは「クリスマスイブに菅田くんと監督と3人でケーキを食べました」と報告。菅田さんも「(松坂さんと)2人で車の中でフライドチキン食べたよね」と何とも男臭いクリスマスの思い出を明かす。二階堂さんは人見知りということもあって、男性陣の輪の中になかなか入れなかったよう。菅田さん、松坂さん、相葉さんが醸し出す和気あいあいとしたムードについて「“男の子になりたい”って初めて思いました」とうらやましそうに語っていた。『王様とボク』はユナイテッド・シネマ、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。■関連作品:王様とボク 2012年9月22日よりユナイテッド・シネマ、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© 2012「王様とボク」製作委員会
2012年09月24日辻村深月の人気小説を映画化した『ツナグ』の完成報告会見が11日に、都内で行われ、松坂桃李、樹木希林、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、八千草薫、平川雄一朗監督が出席した。その他の写真本作は、生者と死者を1度だけ再会させる仲介人という特殊な仕事“ツナグ”の見習いをする高校生の歩美(松坂)が、数々の依頼人と出会ううちに自身の行為に疑念を抱き、心の葛藤と向き合う姿を描いた作品。共演の樹木は、歩美へ仕事を引き継ぐ祖母・アイ子を演じる。「映画を観終わって、親に電話してたくさん話をしました。日常でなかなか言えなかった『ありがとう』を言えるようになりました」と語る松坂。本作で単独初主演を果たしたが、「主演と言うプレッシャーがなく現場に飛び込めたのは、みなさんの支えがあったおかげ」と共演陣への感謝を口にし、「僕にとって(本作の出演者との共演は)財産です。この先10年、20年と続けて、ふり返ったとき、『ツナグ』があったからと思えるくらい濃密な時間を過ごせました」と語った。松坂は、遠藤と八千草の親子パート、桐谷と佐藤隆太による恋人パート、そして橋本と大野の親友パートと各エピソード全てに出演しているが、特に親友のパートに関して「男としては怖いなと思いました。女性の生々しい関係にゾッとしました」と自身の理解を超えた女同士の関係への本音をのぞかせる。そんな松坂に対し樹木は、「孫がちゃんと成長するように」と横から口を挟み、松坂の手を取りつつ「男の嫉妬もすごいんですよ。これから世の中に出たらそのあたりも感じるようになる」と辛口のアドバイスをおくっていた。樹木はこの日も自由奔放な発言を連発。八千草と遠藤について「絶世の美女の八千草さんの息子が何で遠藤さんなのか?」とキャスティングに疑問を呈したかと思えば、監督の演出について「気を入れていたのは若い3人(桐谷、大野、橋本)の芝居の部分だけなんです。『もうOKでいいじゃないか?』というところでも粘っていた」と明かすなど言いたい放題。ここ最近、樹木の口からオセロ・中島の洗脳問題などの内幕が語られていることもあって、報道陣からは「樹木さんが芸能ニュースと我々(報道陣)をツナぐ存在」という言葉も出たが、樹木は「つながされてるんですよ!」と一蹴。「そろそろこのへんで」と自ら会見に幕を引くなど最後までマイペースぶりを発揮していた。『ツナグ』10月6日(土)より全国東宝系にて公開
2012年09月11日映画『ツナグ』の完成報告記者会見が9月11日(火)、東京国際フォーラムにて完成披露試写会に先立って行われ、主演の松坂桃李を始め、樹木希林、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、八千草薫に平川雄一朗監督が出席した。直木賞作家・辻村深月の人気小説を映画化した本作。死者と生きている者の橋渡しをする青年を軸に、親子に恋人、親友などそれぞれに思いを残したまま死に別れた人々の絆が描き出される。松坂さんは「この映画を観終わって、僕は親に電話してたくさん話をしました。なかなか、日常では言えなかった『ありがとう』という言葉が言えるようになりました」と明かす。松坂さんはこの日、ズラリと並んだ豪華キャスト陣全員と共演シーンのある唯一の存在だが、それぞれとの時間を「僕の財産です」と断言。「主演というプレッシャーもなく現場に飛び込めたのは、みなさんの支えのおかげです。みなさんとお芝居の時間を共有できて、僕がこの先も役者として10年、20年とやっていってふり返ったとき、『この作品があったから』と思えるだろうというくらい濃密な時間を過ごせました。誇りに思います」と、この作品が分岐点となるくらい大きな経験だったと語った。そんな松坂さんの祖母を演じた樹木さんは「すくすく育ってまして」と“孫”の成長に目を細めるが、松坂さんが映画の中の橋本さんと大野さんの親友同士のパートについて「男としてはちょっと怖い。女の生々しい関係にゾッとしました」と語るとすかさず反応!「孫がちゃんと成長するためにアドバイスさせてもらいます」と前置きし、「男の嫉妬もすごいんですよ。これから世の中に出たら分かると思います」と松坂さんの手に自分の手を重ねながら熱弁をふるった。橋本さんは親友役の大野さんと長く時間を過ごし「いとのことは“戦友”だと思ってます。共演していると競争心が湧くこともありますが、この作品に関してはいとと一緒に戦っている意識だった」とふり返った。その大野さんは、完成した映画を観て「自分が泣いているシーンを観て泣いてしまいました」と告白。「人の大切さが分かる映画で、そんな作品に出させていただけて嬉しいです」と言葉に力を込めた。桐谷さんはこの日、欠席となった佐藤隆太の恋人役を演じたが「最初のシーンが再会のシーンで『どうすればいいんだろう?』と不安でしたが、監督に粘っていただき、佐藤さんにも『頑張ろう』と声を掛けていただきました」と感謝の思いを口にした。遠藤さんと八千草さんは親子を演じたが、樹木さんからは「絶世に美女の八千草さんのご子息がどうして遠藤さん?」とキャスティングへの疑問が…。遠藤さんは撮影時にも樹木さんから同じことを言われたそうだが、苦笑を浮かべつつ「八千草さんは即徳の温かさでオレを包んでくださって、『お母さん』という気持ちにさせくれました」と述懐。「こんな大きな息子を持つのは初めて」という八千草さんも「この子とどうやって暮らしてきたんだろう?と考えたときに、きっと言いたいことも言えずにぶっきらぼうに過ごしてきたんだろうなという気がして、息子という感じがしてきました」と優しい笑みを浮かべながら語っていた。『ツナグ』は10月6日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:ツナグ 2012年10月6日より全国東宝系にて公開© 2012 「ツナグ」製作委員会
2012年09月11日