TOKIOの城島茂、国分太一、松岡昌宏が、「SUITS OF THE YEAR 2021(スーツオブザイヤー)」のアート&カルチャー部門に選出され9日、都内で行われた授賞式に出席。互いのスーツ姿を褒め合った。同アワードは、日本経済新聞社デジタル事業メディアビジネスユニット「NIKKEI STYLE Men’s Fashion」と世界文化社「MEN’S EX」が共催する、「ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ人」を表彰するもの。芸術・文化、エンターテインメントを通して世の中に感動を与えた人物を表彰するアート&カルチャー部門にTOKIOが輝いた。3人はスーツ姿で授賞式に登場。会場に敷かれたレッドカーペットを並んで歩き、ステージへ。城島は「素敵な賞をいただきありがとうございます。本当に光栄でございます。これからも3人でますます頑張っていかなきゃなと思わされました。本当にありがとうございます」とあいさつした。松岡は、城島のスーツ姿を「素敵ですよ。大人な感じもしますし、社長としての風格も出てきたんじゃないかなと思います」と称えた上で、「スーツを着て緊張しているんでしょう、噛み癖がとんでもないことになっています」といじって笑いを誘い、国分は「そういうところも含めて素敵です」と笑顔で話した。城島も2人のスーツ姿を称賛。「2人ともお似合い。それぞれイメージに合っている。改めて惚れ直しました」と述べると、松岡は「惚れ直した?」と笑って聞き返していた。TOKIOのほか、ビジネス部門はロッテホールディングス代表取締役社長の玉塚元一氏とユーグレナ代表取締役社長の出雲充氏、イノベーション部門はDOYA代表取締役社長の銅冶勇人氏、スポーツ部門は東京五輪で銀メダルを獲得した女子バスケットボール日本代表でキャプテンを務めた高田真希選手が受賞。リモートで参加した高田選手が「TOKIOというチームとして関係性を築いていく上で気をつけていること」を尋ねる場面も。この質問に、城島は「チームワークは大事だなというのはありますね。起業して会社を立ち上げて、より一層チームワークが大事なんだな、コミュニケーションが大事だということは気づかされています」と答えた。また、国分は「5人でやっているときから個性を尊重するというのは変わっていない。個性をリスペクトすることが……ここまで続いているのかなと。3人になっていますけど、形は変化してもそこは変わらず大切にしていきたいなと思います」と語った。
2021年11月09日長らく公開を延期していた『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』の新たな公開日が、来年3月4日(金)に決定。ゲスト声優として、香川照之と松岡茉優の参加も明らかになった。『映画ドラえもん』シリーズ41作目となる本作は、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』(‘85)のリメイク作品。新しい脚本と現在の技術を駆使した3DCGで描かれる宇宙船、日本を代表するCGプロダクション・白組協力のもと、アニメーションにVFXを取り入れた演出と、様々な面で進化を遂げ、再び大きな宇宙の小さな星を舞台に、ドラえもんたちが大冒険を繰り広げる。そして今回新たに出演が発表された香川さんが演じるのは、クーデターを起こし大統領の命を狙うピリカ星の独裁者・ギルモア。恐怖で人々を支配するギルモアが怒りをあらわにするシーンでは、迫力ある演技を披露している。「オファーのお話があったときは、二つ返事で『挑戦したいです!』とお戻しさせて頂き、一生懸命演じました!」と話す香川さんは、「今作の脚本を読んでみて、やはり『ドラえもん』はどこをとっても面白いなと感じました。ヒーロー感満載で、夢があって、友情の大切さを感じる作品になっていると思います。是非劇場で応援して頂ければと思います」とコメント。また松岡さんは、ピリカ星の大統領であるパピのお姉さん・ピイナを演じる。原作には登場していない、今作のオリジナルキャラクターとなっており、正義感が強く、命を狙われているパピを命からがら逃がすという役どころ。松岡さんは「子役時代には泣かなくてはいけない撮影でどうしても涙が出ない時、ドラえもんの数ある感動的なシーンを思い浮かべて涙を呼び込んでいたこともあります」とエピソードを明かし、「ドキドキハラハラの物語も勿論ですが、心に残る素敵な言葉が作中に沢山ちりばめられているので、温かい気持ちになってもらえると思います。私も勇気を貰いました。お子さんも勿論、大人の方も、映画館で待ってます!」とメッセージを寄せている。さらに、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のリバイバル上映が決定。東京や北海道など、7都道府県9劇場にて上映予定だ。『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』は2022年3月4日(金)より全国東宝系にて公開。『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』リバイバル上映は11月23日(火)~12月2日(木)7都道府県9劇場にて上映。(cinemacafe.net)■関連作品:映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021 2022年春、全国東宝系にて公開予定©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2021
2021年11月09日公開を延期していた『映画ドラえもん』シリーズ41作目となる『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』が、2022年3月4日(金)に公開されることが決定した。本作は、1985年に公開となった『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のリメイク作品。新しい脚本と現在の技術を駆使した3DCGで描かれる宇宙船、更には日本を代表するCGプロダクション・白組協力のもとアニメーションにVFXを取り入れた演出など様々な面で進化を遂げ、再び大きな宇宙の小さな星を舞台に、ドラえもんたちが大冒険を繰り広げる。本作を手掛けるのは山口晋監督。脚本を佐藤大が担当する。主題歌アーティストはOfficial髭男dism。本作のために書き下ろされた主題歌「Universe」は、小さな宇宙人・パピのために立ち上がるドラえもんたちの大冒険に優しく寄り添うような楽曲となっている。そんな本作のゲスト声優に香川照之と松岡茉優が決定。アニメ声優経験豊かなふたりが『映画ドラえもん』に初参戦する。香川照之が演じるのは、クーデターを起こし大統領の命を狙うピリカ星の独裁者【役名:ギルモア】。恐怖で人々を支配するギルモアが怒りをあらわにするシーンでは、迫力ある演技を披露。「50年という伝統ある作品に参加させて頂き、とても有難く思います。オファーのお話には二つ返事で『挑戦したいです!』とお応えしました」と、声優決定時の気持ちを語った。そして松岡茉優演じるパピのお姉さん【役名:ピイナ】は、今作で登場するオリジナルキャラクター。幼少期からドラえもんのアニメを見ていたという松岡は、「子役時代には泣かなくてはいけない撮影でどうしても涙が出ない時、ドラえもんの数ある感動的なシーンを思い浮かべて涙を呼び込んでいたこともあります」と少し変わったドラえもんとの思い出を語った。更に、1985年公開『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のリバイバル上映が決定した。●香川照之(ギルモア役)50年という長い年月、幅広い年齢層の方から支持を得ていて、伝統のある作品に参加させて頂き、とても有難く思います。オファーのお話があったときは、二つ返事で「挑戦したいです!」とお戻しさせて頂き、一生懸命演じました!今作の脚本を読んでみて、やはり「ドラえもん」はどこをとっても面白いなと感じました。ヒーロー感満載で、夢があって、友情の大切さを感じる作品になっていると思います。是非劇場で応援して頂ければと思います。●松岡茉優(ピイナ役)子どもの頃からそばにあった『ドラえもん』に参加することが出来て、とても嬉しいです。お話しを頂いたときは、大人なのに「やったー!」と声を出してしまいました。子役時代には泣かなくてはいけない撮影でどうしても涙が出ない時、ドラえもんの数ある感動的なシーンを思い浮かべて涙を呼び込んでいたこともあります。今回演じさせて頂いた“ピイナ”は、原作にはない新しいキャラクターなのですが、底知れない優しさと強さを持ち合わせている、とっても魅力的なキャラクターです。ドキドキハラハラの物語も勿論ですが、心に残る素敵な言葉が作中に沢山ちりばめられているので、温かい気持ちになってもらえると思います。私も勇気を貰いました。お子さんも勿論、大人の方も、映画館で待ってます!『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』2022年3月4日(金)公開■1985年公開『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争』リバイバル上映上映期間:11月23日(火)~12月2日(木)劇場:7都道府県9劇場【東京】TOHOシネマズ六本木ヒルズ、109シネマズ二子玉川 【神奈川】TOHOシネマズららぽーと横浜【大阪】TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ セブンパーク天美【兵庫】TOHOシネマズ西宮OS【福岡】T・ジョイ博多【愛知】ミッドランドスクエア シネマ【北海道】札幌シネマフロンティア
2021年11月09日江口のりこ主演「SUPER RICH」の3話が10月28日放送。赤楚衛二演じる優の“もやし料理”に「優くん、天才」「普通においしそう」などの反応が上がるとともに、ラストで衛と優を見舞う“水のトラブル”にも「この緩急が好き」といった声が続々送られている。これまでの人生においてお金に困ったことは一度もないが主人公が、経済的には豊かではない若者と出会い、さらに会社の資金を持ち逃げされたことで無一文に…というストーリーのオリジナル作品となる本作。裕福な家に生まれ電子書籍を手がけるベンチャー企業「スリースターブックス」を起業するも、パートナーに資金を持ち逃げされた氷河衛に江口さん。貧しい家に育ち「スリースターブックス」のインターンに応募、無一文となった衛とともに歩むことになる春野優に赤楚さん。「スリースターブックス」の人事責任者で衛に恩義を感じる宮村空に町田啓太。衛と二人三脚で会社を立ち上げたが、資金を横領していた一ノ瀬亮に戸次重幸。「スリースターブックス」のインターン、田中リリカに志田未来。豪徳尊に板垣瑞生。高橋みゆに野々村はなの。「スリースターブックス」の電子書籍編集長、碇健二に古田新太。大手IT企業・MEDIA社の取締役、島谷聡美に松嶋菜々子といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。衛は古い一軒家で新生「スリースターブックス」を始めるが、優が会社に一緒に住むと聞いた空は気が気でない。衛は有望な新人を自社発掘するための漫画コンクールを開催し、並行して最近作品を描いていない漫画家や、まだ電子書籍化していない作家にもオファーを出す“ビッグバン作戦”を提案。自分が大好きだったが最近は作品を発表してない北別府K(松田美由紀)に目星をつけ、交渉に向かうのだが、企画書に目を通した瞬間北別府は難色を示す。実は北別府は碇の元妻で…というのが3話の展開。1話に登場した屋台のラーメン屋と再会、もやしを分けてもらった優は、それを使って“もやしの肉巻き”を作り、衛に振る舞う。優の料理の腕前にSNSでは「優くんの料理、シンプルでおいしそう」「もやしフルコース!優くん、天才だな!」「もやしフルコース普通においしそう」などの反応とともに、屋台から残り物をもらえると聞いて期待していた優の“チャーシュー”の発音に「チャーシューの言い方、かわいすぎ」「めっっっちゃ可愛かった!!今の優くん」などの声も。その後、衛たちは北別府の説得に成功し新作を描いてもらうことになり、優も「スリースターブックス」の社員になる。そして衛への想いを募らせる優は彼女の手首を握り「僕は衛さんが…」と言いかけるのだが、そこで雨漏りを補修した箇所が壊れ、2人の頭上に大量の水が流れ落ちる。この場面にも「すっごい良いところで雨漏りがバッチャーーーン」「水の量がコントwwwwwww」「きゃー!からの、コント並みの水の量」「この緩急が好きやわあ」といった声が続々と送られている。(笠緒)
2021年10月29日モデルやタレントとして多方面で活躍する西山茉希をキャンペーンモデルに迎えたビジュアル・ムービーを2021年10月27日(水)、“DOUBLE CHEESEBURGER(R) Instagram”にて公開いたしました。Instagram : イメージムービー: メイン画像今回のビジュアルでは、DOUBLE CHEESEBURGER(R)の最新コレクションを含むFall/Winter2021アイテムを着こなしています。コーディネートに合わせた様々な表情にも注目。着用している最新コレクションは現在先行予約を受付中。Online Store: DOUBLE CHEESEBURGER(R)(ダブルチーズバーガー)一番リラックスした時間が過ごせる休日。恋人や家族、友達と過ごす時間にリラックスして着れる服をコンセプトにした、東京発のユニセックスリラックスウェアブランド。ダブルチーズバーガーでChillな時間をー■Online Store ■Instagram ■Twitter 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月27日女優の松岡茉優と歌手で俳優の渡辺大知の楽曲制作に密着するドキュメンタリー『TSUMUGU(ツムグ)』が、22日よりLINE NEWSの動画プロジェクト「VISION」にて配信される。同作品は、実力派女優として幅広く活躍している松岡と、ミュージシャンとしてだけでなく、俳優としても高い評価を得る渡辺が、二人でひとつの楽曲をつむいでいくプロセスを収録した音楽ドキュメンタリー。渡辺が松岡のために作ったメロディーに松岡が歌詞を乗せ、オリジナル曲が生み出されていく様子に密着し、心のうちを生々しくさらけ出していく2人を描いている。クライマックスには魂を揺さぶるアコースティックライブを行う。松岡と渡辺は、松岡が日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞した映画『勝手にふるえてろ』(17)で共演し、渡辺が書き下ろした主題歌「ベイビーユー」も話題となった。また、松岡は渡辺が作る楽曲のファンを公言しており、「TSUMUGU(ツムグ)」の企画段階からパートナーとして渡辺を指名したことで本タッグが実現した。本人コメントは以下の通り。■松岡茉優「俳優が書いた歌詞で、曲を作りたい」というオファーをいただき、私には務まらないだろうから、と思った時に渡辺大知くんの顔が思い浮かびました。繊細で、優しくて、笑顔が素敵で、でも曲がらないものを持っている大知くん。もしも大知くんが曲を作ってくれたなら、私はこう感じたよ、どうかな? と交換日記のように言葉を交わしてみたい。でも失礼だよなあ、と思いながら伺ってもらったところ、快諾を頂きました。お芝居をご一緒した時や、対談をした時とはまた違う距離感でお仕事ができて、改めて渡辺大知さんの魅力に惹きつけられました。縦型の新鮮な映像のもと、普段は話さない本音をこぼしたり、悩んだりしている私たちを見てもらえたらと思います。■渡辺大知今回、僕に声をかけてくれたことを光栄に思います。自分の思いを言葉にすることに真摯な松岡さんなので、とにかく松岡さんの歌詞を待つ時間が楽しみで、ずっとドキドキしていました。そして、持ってきてくれたものを二人であーだこーだ言いながらカタチにしていく作業はかけがえのないものでした。僕は人となにかを作ることが好きなんだ、と改めて確かめさせてもらえました。ひとに思いを伝える。歌を作る。ってどういうことなんだろう? と考えるきっかけになったら嬉しいです。素敵な歌が出来たので、ぜひ、お楽しみに。
2021年10月20日8月11日に発売されたばかりの新譜『モーツァルト:ホルン協奏曲全集/福川伸陽&鈴木優人』の熱さを生で体験する機会が目前だ。ミューザ川崎シンフォニーホールの第46回「モーツァルト・マチネ(8月22日)」に、福川伸陽&鈴木優人が登場するのは嬉しい限り。オール・モーツァルト・プログラムの中で、ホルン協奏曲第3番と第1番が披露される。アルバム制作に伴う写真撮影直後に収録した彼ら2人のインタビューがあまりにも楽しくあまりにも興味深いので、ここにご紹介しておきたい。まずは名盤揃いの同曲を今ここで録音する経緯を聞いてみた。福川(以下F):最初は僕の中にロマンがあったのです。モーツァルトはロイドゲープという親友のホルン奏者のためにこの曲を書いたのです。コンサートを開くに当たり、「曲書いたからお前でろよ」という感じでロイドゲーブに接してたんじゃないかと思ったのです。その際にモーツァルトは親友がホルンを吹くのに黙って聴いているだけのはずがない。絶対に楽器を弾きながら参加したんじゃないかと思うのです。これはもちろん全部ロマンティックな想像で、事実であるという証拠もなければ、そうじゃないという証拠もありません。そこから始まって、モーツァルト役を僕の親友である鈴木優人くんにお願いしようと考えました。彼は作曲もするし指揮もするしチェンバロも弾きますからね。鈴木(以下S):モーツァルトのようにはいきませんけれどね(笑)。今回の録音プロジェクト全体が練りに練ったというよりも、友達同士の意気投合でバッと作った感じなのは間違いありません。そこにエネルギーを感じます。オーケストラもN響とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の混合チームで、これがまたもの凄く上手かったのです。F:そうそう、今まで聴いたモーツァルトのどのオケの演奏よりも上手かった。●それは凄い。本来は存在しないチェンバロが加わっているのも印象的ですね。S:あれは通奏低音でチェンバロも一緒に弾いてほしいと福川くんが言ってきたのです。モーツァルトの時代は通奏低音の時代なので、チェンバロが入ってることは交響曲でもあり得ます。しかし、実際やるかどうかについては半信半疑なところもありました。でもやってみたらよかったんです。F:チェンバロを加えることは僕の強い希望でした。音楽の中で証拠として無い部分は、奏者自身の解釈に委ねられるところもあると思っています。そこは僕自身のロマンで固めた感じですね(笑)S:やってみたところ、すごく納得できたし、ベース部分にパルスが生まれる。弾くのは大変なんですけど、福川くんが切り開いていくアクティヴなモーツァルト像に似合っていると思いました。●この名曲を録音するタイミングとしてはいかがでしょう?F:ずっと録音したいと思っていた作品です。練れば練るほどいいものができるかもしれないし、歳を重ねればさらに良いものができるかもしれない。でもそんな事を言っていたらいつの間にか音楽家人生が終わるかもしれない。その意味では今回できて本当に良かったと思っています。解釈や考え方についても、優人くんと出会ってBCJの中で色々経験させてもらい、フーガやバロック・古典の考え方に自分でも興味を持って勉強していたところだったので、自分なりのモーツァルト感ができてきたところだったのです。その意味では僕の中でベストのタイミングでした。●本来はナチュラルホルンのための作品ですが、今回はどのような楽器を使ったのでしょう?F:名盤の誉れ高いデニス・ブレイン(カラヤン指揮フィルハーモニア管弦楽団)盤と同じB♭シングルの楽器を使いました。ナチュラルホルンでやることも考えたのですが、アルバムのコンセプトがばらばらになりそうだったので、今回はB♭シングルです。ナチュラルホルンの方はBCJと一緒にやりたいですね。●優人さんはこの曲を何度も演奏していますか?S:1番については、この曲を元ネタにして福川くんのためにバリエーションを書いたことがあります(アルバム『ラプソディホルン3』に収録)。この1番というのは実は謎の大い曲で、失われた部分をどういう復元でやるかによって曲自体が変わってきます。4番もやったことがありますが、2番&3番は今回が初めてです。問題は、2,3,4番が全部変ホ長調で似ていることです。F:その通り。ホルン奏者でも途中でどの曲やってんのかなと思うぐらいです(笑)S:それぞれの個性がちゃんと出せるかが課題ですね。楽器編成が多少違うのですが、今回は自然の流れの中で、結構色鮮やかな演奏ができたと思っています。●テンポやリズムはどのように決めたのでしょう?F:「こんな感じ?」といった雰囲気ですね。モーツァルトがロイドゲーブと遊んでる中で生み出された作品だと思うので、今の僕たちの雰囲気の中で自然に決まっていった感じです。S:はい、厳密にこうだというよりも、阿吽の呼吸でした。●参考にした演奏はありますか?F:モーツァルトをやるとなった時点で、過去の演奏は聴かないことにしました。耳にこびりついているので、逆にそれを取り除きたいと思ったのです。録音が終わった後でデニス・ブレインの演奏を聴いたところ、「ああやっぱり素敵だな」と思うところと、「僕らのほうが良かったな」と思うところの両方がありました(笑)。●モーツァルトが楽譜に書き込んだ言葉についてはいかがでしょう?F:先程1番の復元の話が出ましたが、1番は初稿を使って演奏したのです、その初稿には、モーツァルトがロイトゲーブに向けて書いた言葉が全部反映されているのです。初稿を使用した理由は、モーツァルトとロイトゲープの一番新鮮な感覚を取り入れたかったからです。まさにモーツァルトならではのギャグの連発です(笑)●そういえば、ロイドゲープはモーツァルトの父レオポルドと一緒にチーズ屋を開いて成功しているんですよね。まさに家族ぐるみの付き合いだったように感じられます。F:そうそう、僕もそのうちチーズを作ろうかと思ってます(笑)S:モーツァルトがロイドゲーブの家に泊まったときの手紙が残っているのですが、「彼の奥さんがん僕にネクタイを作ってくれた」なんて書かれているのです。モーツァルトは彼と一緒にいて本当にリラックスしていた様子が伝わってきます。●それは素敵ですね。オーケストラのメンバーはどのように選択したのでしょうS:急なプランニングだったのですが、いろいろ考えました。まずは使用楽器を決めなければなりません。今回はモダンホルンでやることになったのですが、モーツァルトのスタイルに馴染みがあって、典型的なものとして片付けないような人とやりたいと思ったのです。モーツァルトはこういうふうに弾くもの、ではなく、音符と向かい合えるような人ですね。その意向に沿って、ヴァイオリンの白井圭くんに声をかけたのです。そして彼とも相談しながら、N響の若いメンバーとBCJのプレーヤーを選び、管楽器も同じような感じで信頼できるメンバーを集めました。普段はみんな所属するオーケストラで真面目に演奏しているような人たちがハメを外しながら演奏したということで、もしかしたらソリストよりもはしゃいでいたんじゃないかな。すごく楽しい雰囲気でした。一期一会の集まりでしたけど、このメンバーでもう一度再現できたらいいなあ。●今回の録音の目玉といえばカデンツァですね。優人さんも含めた3人の名だたる作曲家が提供してくれています。S:はい、藤倉大さんのカデンツァは、「ナチュラルホルンでもふけるように」というオーダーを、いわば逆手に取ってナチュラルホルンの自然倍音列を必要以上に強調するという作品です。特に平均律の音程にはまらない自然倍音の動きの中で、突然法螺貝のような響きが入ってきたりして(笑)F:当時のナチュラルホルンでも可能だったテクニックを使って、藤倉さんのカラーで作られたあたりがとても面白いですね。自然倍音を生かして、時代に逆行していくような曲。モーツァルトよりももっと前の時代に行ってる感じもします。藤倉さんのやっているのは現代音楽なんだけれど、モーツァルトだって当時は現代音楽だったという考え。その意味でバトルしているような感覚が面白かったですね。●優人さんのカデンツァについてはいかがでしょう?F:優人くんが書いた3番のカデンツァについては、吹いていたらモーツァルトが勝手に入ってくるような曲をお願いしたのです。なのでチェンバロ入りのカデンツァですね。S:その通りです、最初は比較的オーソドックスなカデンツァを吹いているところに、僕がいたずらのように入っていく感じですね。「あれ?」みたいな(笑)F:そこで僕が「入ってきたらこう吹こうかな」みたいなね。S:途中上下交代しながら、猫がじゃれ合ってるみたいな感じです。最後はトリルが波のようにして終わります。イメージは「シーブリーズ・アット・葉山」ですね。F:これは僕が狙っていたとおりでしたね。ロイトゲーブとモーツァルトが遊んでるような雰囲気です。彼らの関係は、僕と優人くんの関係にすごく近いなと思うのです。同じような目線で、彼らが喋ってるような感じのカデンツァにしてもらった。ここでは共演ですからね、ただただ楽しかった。2人のハーモニーがサントリーホールの素敵な響きの中に消えていくというのはたまらない体験でしたね。●狭間美帆さんのカデンツァはいかがでしょう?F:彼女のは、意外とオーソドックスに始まるのです。しかしだんだん彼女の色が出て来るのがすごく面白い作品です。特になにもオーダーせずに作ってもらった作品でテイストもお任せな感じですね。時間指定もまったくなしです(笑)。演奏する上では、ここが狭間さんのポイントだってのを見つけながら吹くのがすごく面白かった。普通に音階を吹いているようでいて、ここにアクセントを入れると多分彼女が思っているようなニュアンスになるんだろうなというような感覚ですね。●それぞれ素敵なカデンツァで、そこに来ると耳と心が引っ張られますね。F:でしょう。いろいろな作曲家にカデンツァを委嘱するのは名案だったと思います。まさにこのディスクの1つのアクセントになりました。最初から僕の大好きな作曲家3人に依頼しようと思っていたことなのです。それが今回の3人で、これまでにも僕のために曲をたくさん書いてくれています。●実際にカデンツァを作ってみた感想はいかがですか?S:福川くんのために作曲するのならば、楽しみながら限界に挑戦できるものにしようと考えました。決していじめてやるという感覚ではないけれど、既存の枠の中には収まらない奏者である福川くんが予想もつかないものを書いてみたいなと思ったのです。とてもクリエイティヴな時間でしたね。●作曲にはどのくらいの時間をかけたのですか?S:今回は短い作品なので15 分くらいかな。もちろん構想自体はずっと考えていたけれど、実際に書いた時間は15 分ですね。F:出来上がったのが録音する前日ですよ。モーツァルトみたい。モーツァルトはトイレに行ってトイレットペーパーに書いたりしてたわけですからね。でも結果的にものすごく面白いカデンツァになったわけです。催促しなかったしね。S:僕の結婚式で、福川くんにファンファーレを吹いてもらったのですが、そのとき楽譜を渡したのは当日だったから1日進歩したと思います(笑)●今回の試みを拝見していると、音楽家にとって20世紀末よりも今の時代のほうがモーツァルトの時代に近いことが起きやすいように思いますがいかがでしょう?F:奏者として動かなかったら何も起きない。その意味では僕からアプローチすることの重要性ですね。作曲家に曲を書いてもらって、その作曲家と上手くコラボレーションできるようになっていい関係性になると、作曲家の方も、自分の作品の中でのホルンの使い方などを僕を通じて活用してくれる。そこからいろいろなものが生まれてくるように思います。お互いにとって良いことだと思うし、僕にとっては最高にプラスです。S:福川くんのスタンスが、今回はモーツァルトだからいいけど、来週は現代曲なのでやだなあ、みたいな感じがまったくない。その中で何をやってやろう、どうやって楽しもう、という音楽に向き合う態度が素晴らしいのです。僕自身もそういうふうになりたいと思っています。よくいわれる言葉に、「だめな曲はない、だめな奏者がいるだけだ」というのがありますが、どんな曲でも活かすのは演奏者なので、そういう気持ちは大切ですね。F:振り返ってみて、今回の録音ほど幸せだったことはありません。モーツァルトだからというのもありますけどね。モーツァルトの全集を出せるホルン奏者ってなかなかいません。それが実現できたということだけでも凄いことでした。なんと熱い言葉の連続なのだろう。モーツァルトとロイドゲーブの友情が、デニス・ブレインとカラヤンを経由して、福川伸陽&鈴木優人によって再現される。その素敵な時間が目前だ。(取材・文:田中泰)【アルバム情報】モーツァルト:ホルン協奏曲全集/福川伸陽&鈴木優人2021/08/11発売、3,300円(税込)、KICC-1580【コンサート情報】8月22日(日)ミューザ川崎シンフォニーホールモーツァルト・マチネ 第46回
2021年08月15日松岡昌宏主演ドラマ「密告はうたう 警視庁監察ファイル」より、「国を守る使命感を持ってやっている」「考えさせられるテーマ」などと本作について語る出演者インタビューも盛り込んだ特別ガイド映像と、物語の行方に期待が高まる場面写真が公開された。本作は、警視庁職員の不正を取り締まる「警察の中の警察」、警視庁人事一課(通称:ジンイチ)監察係にフォーカスした警察ミステリー。今回到着した映像は、“密告はうたう 完全解剖ファイルI テーマ編”と題され、ジンイチとは一体何者なのか、初出し本編映像と共に、主人公・佐良正輝役の松岡さん、上司・能馬慶一郎役の仲村トオル、殉死した後輩刑事・斎藤康太役の戸塚祥太(A.B.C-Z)、そして内片輝監督のインタビューも織り交ぜながら、その知られざる職務に迫っていく。また、佐良とバディを組む監察係長・須賀(池田鉄洋)がナビゲーター役を務める本映像。一通の密告文が届いたことから、その真相に迫っていくというストーリー仕立てになっている。なお、同映像は3部構成。「密告はうたう 完全解剖ファイルII 制作舞台裏編・前編」は8月22日(日)第1話放送終了直後、「密告はうたう 完全解剖ファイルIII 制作舞台裏編・後編」は、8月29日(日)第2話放送終了直後に番組サイトにて公開予定だ。さらに、佐良と斎藤が捜査をともにする中、不可解な事実に辿り着く様子、能馬が誰かと電話をしている様子。密告文を発端に機密情報漏洩の疑いで監察対象となる皆口(泉里香)や、須賀と警察OBの石黒(木村祐一)の何やら良くない雰囲気ただよう写真も公開された。連続ドラマW「密告はうたう 警視庁監察ファイル」は8月22日より毎週日曜日22時~WOWOWにて放送・配信(全6話/第1話無料放送)。(cinemacafe.net)
2021年08月13日松岡茉優が新たなる刺客として、WOWOWオリジナル「がんばれ!TEAM NACS」に出演することが分かった。「TEAM NACS」の出身地・北海道を盛り上げる応援企画でもあり、彼らの結成25周年とWOWOW開局30周年を記念した「がんばれ!TEAM NACS」。メンバーがあの名作映画をオマージュしたヒーローに扮した「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」を皮切りに、国民的グループを目指して楽曲制作、「NACS 新メンバーオーディション」の開催など、気になるプロジェクトが満載。毎週、放送を終える度に、「何これ」「分からないけど面白い」「爆笑!」と、SNSを賑わせている本作。そんな中、ついにラストスパートを迎える今週末放送のepisode7に、松岡さんが参加しているという。最近では、「TEAM NACS」のメンバー・大泉洋との共演も話題となり、音尾琢真とはプライベートでも交流があるという松岡さん。NACSメンバーも「何でこの人がこのシーンで!?」と驚愕と困惑の様子。松岡さんが一体どんなシーンで登場するのか、詳細は放送を観てのお楽しみだという。WOWOWオリジナル「がんばれ!TEAM NACS」は毎週日曜日23時~WOWOWにて放送・配信中。(cinemacafe.net)
2021年07月29日毎週日曜夜23:00より放送・配信中のWOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』に女優の松岡茉優が出演することが明らかとなった。TEAM NACSの結成25周年とWOWOW開局30周年を記念した超ビッグプロジェクト「がんばれ!TEAM NACS」。メンバーがあの名作映画をオマージュしたヒーローに扮し、吉田羊が悪役“⼥帝デロリアン”として参戦する「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」を⽪切りに、国⺠的グループを目指して瑛人や服部隆之らと楽曲制作、⼤⿊摩季やコロッケ、タカアンドトシ、武田真治らも出場した「NACS 新メンバーオーディション」を開催など、その破格のスケールに話題が集まり、SNSを賑わせている。そして、いよいよラストスパートを迎える今週末放送のepisode7に、なんと松岡茉優が参戦していることが発表された。NACSメンバーも⼝々に「何でこの人がこのシーンで!?」と驚愕と困惑の様⼦だが、実はメンバーである音尾琢真とはプライベートでも交流があるという。果たして松岡は音尾とどんなトークを繰り広げたのか、そして⼀体どんなシーンで登場するのか。WOWOWオリジナル『がんばれ!TEAM NACS』毎週日曜夜23:00より放送・配信中(All 9episode)
2021年07月29日「火花」で芥川賞を受賞した又吉直樹の大ヒット恋愛小説を、行定勲監督が主演に山崎賢人、ヒロインに松岡茉優を迎えて映画化した『劇場』が、9月にWOWOWでテレビ初放送されることが決定した。演劇界での成功を夢見て、作家兼演出家として友人らと劇団「おろか」を立ち上げるも、なかなかうまくいかない青年・永田に山崎さん。女優を目指していたが、永田に自分の夢を重ねていく沙希に松岡さん。さらに寛 一 郎、伊藤沙莉、そして「King Gnu」のボーカル・井口理など、キャストに個性的な俳優・アーティストを迎え注目を集めた本作がテレビ初放送。また、WOWOWでは『劇場』放送を記念して、又吉直樹原作の映画4本の特集も決定。『劇場』ほか、『火花』(2017)『凜-りん-』『僕の好きな女の子』を放送する。さらに、毎月、テーマとなる作品に関わるクリエイターを迎えたトークをお届けする配信番組「マンスリー・シネマセッション」の9月配信回は『劇場』がテーマ。原作の又吉さんと行定監督が登場し、製作秘話や原作の映像化に寄せた想いなどを語るトークセッションの模様を配信する。『劇場』および「『劇場』放送記念!又吉直樹原作特集」は9月、WOWOWにて放送・配信。「マンスリー・シネマセッション:『劇場』原作 又吉直樹×行定勲監督」は9月、WOWOWオンデマンドにて配信。※山崎賢人の「崎」の右上“大”は“立”が正式表記(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場 2020年7月17日(金)より全国にて公開、Amazon Prime Videoにて全世界独占配信。©2020「劇場」製作委員会
2021年07月20日女優の大原優乃が、昨年に続き2冊目となる日めくりカレンダー『大原優乃 日めくりカレンダー ~まいにちゆーの。~』(2,420円)を発売する。今作は、3月に発売されたスクールカレンダーに収まりきらなかった写真で再構成したもの。宮古島で撮り下ろした水着姿はもちろん、多彩な未公開シーンが登場し、スクールカレンダーとはまた違った自然体な表情が盛り沢山の1冊となっている。また今回も、大原自身がコンセプトや構成に至るまでをセルフプロデュース。1日〜31日までの仕様で毎月楽しむことができ、31日分すべての写真に大原による直筆のメッセージが記されている。なお、今回のカレンダーはLoppi・HMVの限定商品で、本日13日(10:00〜)より受付開始。8月31日以降に順次発送される。○■大原優乃コメント昨年初めて、日めくりカレンダーを作らせていただきましたが、ありがたいことにたくさんの反響を頂き、今年も作らせていただくことになりました。セルフプロデュースで、構成、デザインに加え、31日分の写真全てに直筆でメッセージを書かせていただきました。いつも応援してくださる、手に取ってくださるあなたの側に、寄り添うカレンダーになれたら嬉しいです。
2021年07月13日吉田羊主演、國村隼、松岡茉優ら共演の「生きるとか死ぬとか父親とか」の11話が6月19日オンエア。前回に続いて明かされるトキコの過去に衝撃を受ける視聴者が続出。吉田さんと松岡さん、現在と過去のトキコ同士の共演もネットで反響を呼んでいる。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイを原作に、吉田さんがジェーンさん自身をモデルにした蒲原トキコを演じる本作。吉田さんのほか、昔はやんちゃだったが20年前にトキコの母である妻を亡くし、その後事業にも失敗した父・哲也を國村さんが演じ、父が入院中に母の胃がんが見つかるなど、大きな苦労をした20代の頃のトキコを松岡さんが。トキコたち家族の前では明るく振る舞っていた母を富田靖子が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。20年前、母が亡くなった後、哲也の商売は上手くいかなくなる。ある日トキコは自宅に家賃の催促状が届いているのを発見。哲也が自分に黙って家を売ったことを知る。父は売った自宅を買い手から借りて住み続けてきたが、その家賃も払えなくなっていたのだ。家を出て行くしか道がなくなり、引っ越しが近づくも片付けもせず引っ越し先も決めない哲也に苛立つトキコ。トキコは自宅に北野(大友花恋)とミナミ(さいとうなり)を招き、引っ越しに備え荷物の整理を手伝ってもらう。すると押し入れから母の衣装ケースが見つかる…というのが今回のおはなし。母の衣装ケースに入っていたのは、1度も袖を通してない服だった。なかには100万円の毛皮もあり、それを見たミナミは「お母さん、きっと寂しかったんだね」とつぶやく。明るかった母が寂しさを内に秘めていたことを認めたくなかったトキコは、その記憶を封印していた…。「袖を通していない服が出てくるシーン、静かなんだけどとても重い鉛のような感情に襲われて苦しくなった」「今日の生きるとか死ぬとか父親とか、が消化できなくてもう2時間になる」など、衝撃的な展開に胸が苦しくなった視聴者からの声が次々とネットに上がっていく。この思い出を書こうと決めたものの、いざ書こうとすると原稿が進まなくなり苦悶する現代のトキコの前に、若き日のトキコが現れ「本当に忘れてたの?」と問いかける。書くほど哲也に怒りが沸いてくるという現代のトキコを、「許さなくてもいいよ。許せないまま書けばいい。怒りも悲しみも悔しさも。あの頃の私にはどうすることもできなかった。だから私の分まで書いてよ」と若き日のトキコが奮い立たせる…。現代と過去の“トキコ”、吉田さんと松岡さんの共演に「若いトッキーと今のトッキーが直接対峙して俳優対決としても見ごたえがあった。松岡茉優ちゃんと吉田羊さんの演技力が高すぎる」「ついに起こった現在の自分と過去の自分との邂逅。吉田さんと茉優ちゃんの圧倒的空気。凄かったよ」「松岡茉優と吉田羊がちゃんと繋がって見えた、なんなんだあれすごい」「すごい演技と言うよりもこれが演技というものなのかと思わず唸ってしまったなあ」など、圧倒された視聴者が続出している模様だ。(笠緒)
2021年06月19日男性の気持ちがもっとわかりやすかったらいいのに……と感じたことはありませんか?この記事では、好きな子のまえで素っ気ない行動を取ってしまう男性の特徴を解説していきます。気になる男性の行動は、どんな思いによるものなのか考えてみましょう。もしかしたら、素っ気なくてもじつはあなたのことが好きなのかも?■ 言葉で気持ちを使えるのが苦手だから「とくに話すわけでもないけど、好きな子の近くにいたいなと思います。ほんとは楽しく会話とかできたらいいんだろうけど、自分にとってはこれで精いっぱいです(笑)」(25歳男性/公務員)好きな人の近くにいたいと思うのは、男性も女性も一緒です。近くで話しかけてくれるなど何かしらのアプローチをしてくれると、女性にも分かりやすいもの。しかし男性のなかには、「近くにいるだけで精いっぱい、これ以上のアプローチは無理……」と思っている人もいるようです。男性は、言葉よりも態度で気持ちを表す傾向があります。男性が勇気を振りしぼった行動から、気持ちを感じ取ってあげられるといいですね。■ 緊張したり照れたりするから「好きな子のことを見ていたいのに、目が合うと思わずそらしてしまいます。目が合った瞬間にドキドキしてしまって、反射的に見てないふりをしてしまうんですよね(笑)」(29歳男性/出版)気になる男性と目が合ったのにそらされてしまったら、傷ついてしまう女性も多いでしょう。嫌われてるのかも……と不安になりそうな状況ですが、じつはその逆かもしれません。男性は「あなたを見ていたことに気づかれてしまった」という照れや、「気持ちがばれたかも」という焦りなどを感じて、視線をそらすことがあるようですね。脈ありサインがわかりにくいのは、このような照れのせいが大きいのかもしれません。■ LINEの機能を使い慣れていないから「LINEのやりとりは得意ではありませんが、好きな子からのメッセージには返信します。ラリーを続けたいと思って返信しますが、スタンプを使い慣れていないので、そっけないと思われているかも……」(33歳男性/医療)用事があるときにしかLINEをしないという男性も多いよう。そんななか返信をくれる男性というのは、脈ありなのかもしれませんね。スタンプなどをよく使う女性から見ると、文字ばかりのLINEはそっけなく見えることもあるでしょう。でもじつは普段からスタンプを使い慣れていない男性のなかには、どれを使えばいいのかわからないという人もいるようです。そっけないLINEだとしても、返信があることを前向きにとらえ、楽しくやり取りすることを心がけましょう。■ 総合的に見て脈ありかどうかを判断しよう男性の脈ありサインは、言葉よりも行動によるものが多いようです。男性からすると普段と違った行動でがんばって気持ちをアピールしているものの、女性側から見るとそっけなく感じることもあるかもしれません。男性の行動の一部からだけではなく、総合的に見て脈あり・脈なしを判断できるといいですね。(愛カツ編集部)●本心は言葉に表れる!男性が好きな子に言ってしまう、ちょっとくさいセリフ3つpresented by愛カツ ()
2021年06月17日芳根京子を主演に迎え、21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短篇小説を映画化した『Arc アーク』。ストップエイジングによる不老化処置で、人類で初めて永遠の命を手に入れた女性の人生を描く本作から予告映像が解禁されると、「日本映画じゃないみたいな美しいビジュアル!」「世界観に引き込まれる!」「ケン・リュウの原作を映像化するなんて、いったいどうなるの!?」といった注目のコメントが相次いでいる。メガホンをとるのは、国内外から注目を集める監督・石川慶。長編デビュー作の『愚行録』が第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門で正式上映され、続く『蜜蜂と遠雷』では、第74回毎日映画コンクールで日本映画大賞と監督賞をW受賞し、瞬く間に実力を世に知らしめた。石川監督は東北大学で物理学を専攻したのち、ポーランドへ渡り、ハリウッドの一線で活躍するスタッフを多く輩出し、映画製作を学ぶ上では世界最高峰といわれるポーランド国立映画大学で演出を学んだ。世界を目指す映画作家の卵たちと切磋琢磨して磨き上げてきた技術を身に着け、帰国後はドキュメンタリーやCM、短編作品を手掛け、国内外の映画祭で活躍。そんな石川監督の“念願が叶った”待望の新作の劇場公開を前に、過去2作をふり返ってみた。■長編デビュー作で国際的に認められた実力『愚行録』(17)長編デビュー作は、貫井徳郎の直木賞候補小説を映画化した群像ミステリー『愚行録』。誰もが羨む幸せな家族を襲った一家惨殺事件から1年、週刊誌記者の田中(妻夫木聡)は、事件の真相を探るべく動き出す。関係者たちの証言から浮かび上がってくるのは、想像とはかけ離れた実像だった――。物語が進むにつれて暴かれていく登場人物たちの秘められた“羨望、嫉妬、見栄”による“愚行”の数々。その現実味を帯びた描写によって、観客は目をそらしていたい自分の“嫌な部分”を炙り出されるような感覚に陥れられるのだ。初めての長編作で、妻夫木聡や満島ひかりといった日本を代表する実力派俳優陣を起用、観客の心をえぐる秀逸な“イヤミス演出”をやってのけ、鮮烈な長編デビューとなった。そして、第73回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門で正式上映され、長編デビュー作にして国際的に一目置かれる存在となった。豆知識情報本作で撮影監督として石川組に参加したのが、最新作『Arc アーク』までの2作でもタッグを組むことになるポーランド人の撮影監督ピオトル・ニエミイスキ。ポーランド国立映画大学で同時期に在籍していた彼は、学生の中でも早くから長編作品の現場に入っていたスターカメラマンだったという。石川監督曰く、原作が持つ“爬虫類の肌を触るような独特な質感”を映像で表現するには新しい視点が必要だと考え、石川監督は彼にオファー。同じ学び舎で培ったコンビネーションが功を奏し、日本映画離れした独特の映像美が実現した。■映像化不可能といわれた大人気小説を映像化!『蜜蜂と遠雷』(19)2作目は、史上初「直木賞」と「本屋大賞」のW受賞を果たした恩田陸の大人気ベストセラー小説の映画化。恩田氏が自ら「小説でしか出来ない表現を詰め込んだので映像化は不可能」と語った上下巻からなる作品を、石川監督は見事に1本の映画にまとめ上げ、原作者を唸らせた。復活をかけるかつての天才・亜夜(松岡茉優)、サラリーマンとして家族を養いながら最後の挑戦に挑む・明石(松坂桃李)、容姿端麗で将来を有望視されるマサル(森崎ウィン)、突如として現れた新たな天才・風間塵(鈴鹿央士)ら、4人の若きピアニストたちが国際ピアノコンクールでお互いに刺激し合いながら成長し、また、夢と現実で葛藤する姿を描く物語。石川監督は、原作の“文字から音が聴こえてくる”といわれるほどの緻密な音楽描写をスクリーンで再現するために、音へ並々ならぬこだわりを発揮した。例えば、肝となる音楽のレコーディングを通常の映画製作の手順を無視して、1番最初に行った(通常は脚本→撮影→音楽の発注という流れが一般的)。収録した音楽を軸に脚本を執筆。役者たちは、その音楽を役作りに活かしたという。ほかにも、クラシック専門の録音スタッフにも参加してもらい、映画と音楽のハイブリッドチームを結成。日本映画では珍しいドルビーサラウンド7.1chを採用し、音質と音の奥行きへも手を抜かなかった。その徹底した音へのこだわりは、まるでコンクール会場にいるかのような臨場感を生み出し、コンペに一生の想いを懸けるピアニストたちのとてつもない緊張感を完璧なまでに表現した。そんな石川監督が今回映像化に選んだのは、世界的人気作家ケン・リュウの短篇小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)。中国系アメリカ人ならではの東洋の香りがするノスタルジックなSFの質感を、そのまま見事にスクリーンに反映していると話題の1作だ。これまで映像化不可能といわれた小説を映像化してきた石川監督のフィルターを通すことで、たった50ページほどの短い物語がどのように表現されるのか、期待が高まる。『Arc アーク』は6月25日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:愚行録 2017年2月18日より全国にて公開© 2016「愚行録」製作委員会蜜蜂と遠雷 2019年10月4日より全国にて公開(C)2019 映画「蜜蜂と遠雷」製作委員会Arc アーク 2021年6月25日より全国にて公開©2021映画『Arc』製作委員会
2021年06月16日声優の山寺宏一(59)が6月14日、3度目の結婚を発表した。お相手はガールズグループ『チャオ ベッラ チンクエッティ』の元メンバーで、現在はタレントとして活躍中の岡田ロビン翔子(28)。その年の差は31歳となる。山寺は93年に2歳下の声優・かないみか(57)と結婚。06年に離婚すると、12年6月には17歳下の声優・田中理恵(42)と再婚。しかし、18年7月に再び離婚となった。そして今回、還暦目前で半分以上も年下の女性のハートを射止めたことになる。85年に声優デビューを果たして以降、長年にわたり第一線で活躍してきた山寺はなぜここまでモテるのか?理由について、ある映画関係者は“真面目でストイック”と評判な仕事ぶりをあげる。「山寺さんは、したい役柄があれば自分から『オーディションを開催してほしい!』と話すほど仕事熱心。さらに後輩の花江夏樹さん(29)たちがいい仕事をしていると『悔しい!』と思うこともあるそうです。また70歳になっても仕事をしていたいといい、還暦以降は“鍛えて学ぶ10年にしたい”と語っていました。そのため今でもボイトレをしていて、体や声を鍛えることも欠かさないと決心。仕事に対する姿勢から神谷明さん(74)といった先輩たちからの信頼もとても厚いんです」(映画関係者)■真面目で誠実、そして繊細。“強さと弱さ”を併せ持つ山寺宏一そして、“誠実さ”でも慕われているようだ。『シネマトゥデイ』によると16年11月に開かれたチャリティイベントで山寺は、時間ギリギリまでファンにサインしていたという。「仕事で後輩が悩んでいたら、ときに山寺さんはアドバイスをすることもあるそうです。本人は何気ない言葉をかけたつもりでも、『救われた』と話すひともいましたね。いっぽうイベントやインタビューでは後輩に話を振ることは忘れませんし、彼らを立てることもあります。女優の松岡茉優さん(26)は山寺さんが19年近くレギュラーを務めた番組『おはスタ』(テレビ東京系)出身。彼女も山寺さんを慕う1人で、“芸能界のお父さん”と呼んでいました」(テレビ局関係者)岡田も結婚発表のコメントで、山寺についてこう語っていた。《真面目で誠実な姿に惹かれ、びっくりするくらい繊細な彼を支えていきたいという思いが芽生えました》いっぽうで、山寺本人もTwitterのプロフィールに《打たれ弱く、褒められて伸びるタイプです》とつづるなど、“繊細さ”もモテる理由のようだ。「“七色の声”といわれ、声優界のレジェンドとして名高い。その分、山寺さんは心を許した人にしか弱音を吐きません。そもそも彼はシャイで女性と話すのも苦手なタイプ。だからこそ、ユーモアを欠かさないそうです。“強さと弱さ”を併せ持つ彼だからこそ、女性の心がくすぐられるのでしょうね」(前出・テレビ局関係者)年下の女性たちを魅了する山寺。3度目の正直になるだろうか?
2021年06月15日吉田羊主演、國村隼らが共演する「生きるとか死ぬとか父親とか」10話が6月11日深夜放送。若きトキコの“苦渋の決断”に様々な反応が上がり、若き日のトキコを演じる松岡茉優とトキコの母役の富田靖子の演技にも絶賛の声が送られている。本作はラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔で知られるジェーン・スーさん自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーをドラマ化したもの。20年前ガンで母を亡くし、今は父・哲也の面倒を見ながらコラムニストをしている蒲原トキコを吉田さんが、昔は破天荒な人生を歩み、事業をしていたが失敗、今はすっかり丸くなった父・哲也を國村さんが、哲也が肝炎で入院、その介護をしているさなかに、母にガンが見つかった20代の頃のトキコを松岡さんが、20年前に亡くなったトキコの母に富田靖子といったキャストが出演する。20年前、C型肝炎で哲也が入院していた頃、母にガンが見つかり手術することに。哲也だけなく母も入院することになって、トキコが病床の哲也に母がガンだと伝えると、それを聞いた哲也の心は壊れてしまう。母の手術が終わったことを哲也に伝えるためお見舞いに行くと、病室には母の嫌いな“赤い花”が飾ってあった。母と別の女性が父を見舞ったことに怒るトキコ…母の記憶が風化していることに気づいたトキコは母のありのままをエッセイに書こうと決意する…というのが前回のストーリー。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。そしてトキコは哲也に、今まで書いてきた母の姿は“自分と哲也が作り上げてきた理想の母”だと告げ、人間として苦しんだりさらけ出してくれた部分も書くと伝える。そこから物語は再び20年前のトキコの記憶に。手術が終わった母だが治りが悪く、トキコは会社を休職して病院に寝泊まりし母を介護する日々を送る。そんななか、哲也が夜中、病院の屋上から飛び降りようとする。後を追った看護師が止め、哲也は一命をとりとめるが、哲也の病院から泊まり込みで看病して欲しいと言われてしまうトキコ。事態を1人で抱えることに限界を感じたトキコは、父のベッドに“赤い花”を飾った「あの人」を頼るしかないと苦渋の決断をする。電話で連絡を受けたその女性はトキコに「私を頼ってくれて、ありがとう」と感謝するのだが、トキコは内心で“あの人は娘に認められたと思っただろう、でも認めたわけじゃない、他に頼れる人がいなかっただけ。私は無力だった…”と、当時を回想し悔やむ…というのが今回の物語。明かされたトキコの過去に、「先週に続いて今週も、胸抉られる。息するのも痛いくらい、胸にズシンとくる。見終わった後、気持ちを日常に戻すのに軽く時間がかかってしまう」「両親二人とも入院して一人っ子のトキ子が手を借りたのが主人公が一番嫌な相手でそれは手を借りるのはつらいしヘビー過ぎる」などの声が上がる。また当時のトキコの状況に「祖母1人の介護を母と娘2人の3人がかりでするのも大変だったから両親をたった1人で面倒みるのは不可能だと思う…猫の手も借りたいって言うけどあの状況なら仕方ないが悔しい…観ていて辛くて悲しくて泣いた」「自分のところは亡両親、同じ病院に同時入院、父の方が先に逝った。が、他の周辺事情は共通する部分も多く、共感も一言では言いきれぬ」という反応も。「前回から深刻さが増して・・。富田靖子・松岡茉優を配したわけがやっとわかってきた。」「富田靖子さんや松岡茉優さんの抑えた演技に引き込まれてしまった。」など、松岡さんと富田さんの演技にも絶賛の声が集まっている。(笠緒)
2021年06月12日吉田羊主演「生きるとか死ぬとか父親とか」9話が6月4日深夜オンエア。若かりし頃のトキコを演じた松岡茉優に「吉田羊さんそのもの」「ちゃんと地続きの人」など視聴者から絶賛の声が送られるとともに、トキコと母親との関係に共感する声も上がっている。本作はラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイが原作。20年前に母を亡くした主人公の蒲原トキコを吉田さんが演じ、トキコの父・哲也に國村隼。20代の頃のトキコに松岡さん。トキコの母には富田靖子といったキャストが出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。トキコが編集者から“母親について書いてはどうか”と提案される。「良いことしか書けない」からと断るトキコだが、哲也と母の墓参りに行き、母との思い出を語るうちに、母の記憶が風化していってることに気づく…というのが今回のストーリー。20年前、哲也がC型肝炎で入院。父のためにみそ汁を作る母が胃薬を飲んでることに気づいたトキコは、母の体調を心配するが、母は「コーヒーの飲みすぎ」だと答える。そんな母からガンの検査を受けることを告げられ、当日付き添って欲しいと言われるトキコ。しかしその日は楽しみにしていたライブがあり、その予定を優先させてしまう。その後、母にガンが見つかり手術することに。哲也に母がガンで伝えると、哲也は病室から出て行こうとして…母のガンを知った哲也の心も壊れてしまう。母の手術が終わり、そのことを哲也に伝えるためお見舞いに行くトキコだが、病室には母が嫌いなはずの赤い花が。怒りの表情を浮かべトキコはその花を捨てる…そこで回想シーンが終わり、トキコは過去の記憶にふたをして生きてきたが、それが母の記憶を風化させていることに気づき、母についてエッセイに書く決意を固めるというラストだった。トキコの想いに「昔の私と母みたいだ。。。そう、そうやって私も自分の都合を優先してたし、逃げてたな」「ライブとか自分の予定優先しがちだわ…優先事項見間違わないようにしたいけどなかなかねぇ…」といった声をはじめ、「辛い記憶って脳内から消されるように作られてるってよくできてるよね」「父も母もいなくなってしまったけど、このドラマを観ながら、二人に話しかけている」など共感の声が多数上がる。また20代のトキコを演じた松岡さんに「松岡茉優さんが吉田羊さんそのものに見えて、俳優さんはすごいなあ」「ふとした表情や空気がとても吉田羊さんで、役者ってすごいな」「松岡茉優が吉田羊のトッキーともジェーン・スーともちゃんと地続きの人に見える。俳優ってすごい仕事」など、その演技に絶賛の声が続々送られている。(笠緒)
2021年06月05日吉田羊、田中みな実らの出演で、ジェーン・スーのリアルストーリーをドラマ化した「生きるとか死ぬとか父親とか」の8話が5月28日オンエア。専業主夫をしていたトキコの元パートナーの発言に共感する声と、田中さんの演技に触れた声も多数投稿されている。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔で知られるジェーン・スーさん自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーを、吉田さんらの出演で映像化した本作。20年前母を亡くし、事業に失敗した父・哲也の面倒を見ているコラムニストの蒲原トキコを吉田さんが演じるほか、トキコとともにラジオ番組「トッキーとヒトトキ」を進行するアナウンサー・東七海には田中さん。昔は破天荒な人生を歩んでいたが、今ではすっかり丸くなったトキコの父・哲也に國村隼。回想シーンで登場する20代のトキコに松岡茉優。トキコの母には富田靖子といった俳優陣も出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回はトキコのもとに結婚直前で別れた元パートナー・青柳タツヤ(岩崎う大)から「久しぶりに会おう」とのメッセージが届く。いったんは断ったトキコだがタツヤが帰郷することを知り、会うことに。売れっ子ライターだったが仕事がなくなり専業主夫になったタツヤは、「男が専業主夫をやることに社会が対応してなかった」と当時を振り返る。その言葉にトキコは過去の自分の言動を省みる。一方ラジオ収録後、トキコは東から1年前から付き合っている人がいて、アナウンサーを辞め専業主婦になろうと考えていると相談される…という展開。「元パートナー感が超納得な佇まい」「岩崎う大さんの演技良かったな。訥々としたしゃべり方、控えめな動き、トッキーのパートナーとして、なるほどと思う人物像」など、タツヤを演じた岩崎さんの演技を讃える声とともに「岩崎う大さんの役の考え方がクレバーだし今の日本の社会での専業主夫の立場の弱さ・肩書きの無さが伝わってきて…。」「今日のお話もなかなか深かった。専業主夫or婦になること、仕事を持ち続けること、一緒に暮らす人との関わり方…」など、タツヤの語った言葉に共感するコメントも。一方、自分が結局容姿や若さで選ばれてきたと自らを卑下する東にトキコは「その人にしかできないような仕事なら続けたほうがいい」と説得。東は異動しろと言われたら退社してフリーになる決意をする。そんな東を演じる田中さんに「なんかもう、本物の女優さんだな。違和感ないな。自然だもん。」「現実と同じくアナウンサー役なんだけど、普段のキャピキャピした感じを封印してて、なんかかっこよかった」「演技がもっと見たいな なんか胸を打つものがある」などの感想も寄せられている。(笠緒)
2021年05月29日吉田羊主演「生きるとか死ぬとか父親とか」の7話が5月21日オンエア。友人の悩みを解決しようとして追い込んでいたことに気づくトキコに「答えを出すことが必ずしも解決になるとは限らない」「否定せずに聞く姿勢こそ多様な現代に必要」などの声が送られている。女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーが、自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイを映像化した本作。ジェーンさん自身をモデルにした主人公を吉田さんが演じ、その“再現度”も話題を呼んでいる。20年前母を亡くし、父・哲也とは時々外食しながら話をする関係になっている主人公の蒲原トキコに吉田さん。昔は破天荒な人生を歩んでいたが最近は丸くなった、自由奔放で愛嬌のある父の哲也に國村さん。トキコがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組で進行を担当するアナウンサー・東七海に田中みな実。回想シーンで登場する20代の頃のトキコに松岡茉優。トキコの母に富田靖子といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。トキコが友人の北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)と3人でお酒を飲んでいると、突然ミナミが泣きながらトイレに駆け込んでしまう。夫が不倫をしているというミナミ。夫のことを嫌いになりたいけどなれず、自分がみじめに思えてきたというミナミに、一時的に別居して職場復帰することを進めるトキコと北野だが、専業主婦となったミナミから職場復帰はそう簡単なことではないと反論され、「自分が幸せになっても、子どもの幸せはどうなるの」と逆に問いかけられてしまう。トキコはミナミが自分に相談してくれなかったことにショックを受ける。北野は、ミナミが自分の話に共感して欲しくて話しているのに、トキコがラジオ番組のように問題を解決するためのアドバイスをしてくると指摘。「それがしんどいこともあるんだよ」とミナミの気持ちを代弁する。さらに北野は自分も不倫していることを告白。トキコに話せなかったと語る北野の言葉に、自分が友人たちに気を遣わせてきたことを知り、トキコは相手が解決を求めているだけでなく、話を聞いてもらえるだけで救われることもあると気づく…というのが今回の物語。SNSには「相談して答えを出すことが必ずしも解決になるとは限らない…か。」「心から共感できなくても、否定しないで聞いてあげること…トッキーさんの想いが届くといいですね」「友達だから言いたい、友達だから言えない。共感も理解も出来ずとも否定せずに聞く姿勢こそ多様な現代に必要な生き方かもしれない。」などといった視聴者からの反応が。3人のやり取りを中心とした展開にも「日常そのまま流れる空気感が好きです」「共感できる。共感したくないのに。ずしんずしん音立ててくるかんじ」といった声が寄せられている。(笠緒)
2021年05月22日吉田羊と國村隼が親子役で共演して、ジェーン・スーの家族のリアルストーリーをドラマ化した「生きるとか死ぬとか父親とか」。その6話が5月14日深夜オンエア。親子の“過去”と今の生き方を選んだ主人公の胸中に様々な反応が集まっている。20年前母を亡くし、事業に失敗した父・哲也の面倒を見ているコラムニストの蒲原トキコを吉田さんが、昔は破天荒な人生を歩んでいたが、今ではすっかり丸くなった自由奔放で愛嬌のある父・哲也を國村隼がそれぞれ演じる本作。トキコとともにラジオ番組「トッキーとヒトトキ」を進行するアナウンサー・東七海に田中みな実。回想シーンで登場する20代のトキコに松岡茉優。トキコの母に富田靖子といったキャストも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。トキコのもとに哲也から電話が。母方の親戚に子どもが生まれ、そのお祝いについての相談だった。哲也はポルトガル料理の店を予約したらどうかと提案。食事代は持つというトキコに、哲也は自分はご祝儀袋だけ用意すると言い出し、トキコは思わず「家賃払わないよ」と怒ってしまう。そしてトキコの伯母(三林京子)と、トキコの従姉・エミコ(渡辺真起子)との食事会が行われることに。そこでエミコの口からトキコが生まれる前、トキコの母が何度も流産していたこと。妊娠して間もない時期に哲也から酷な扱いを受けたこと。子どもが欲しい気持ちを哲也が理解してくれないことなどに悩み、泣いていたことを聞かされる。トキコは“どうして母にもっと優しくしてあげられなかったのか。母の経験がどれだけ辛いことか今の自分ならわかる”と感じ、「自分が生まれる前の母を癒せないことが、私には猛烈にもどかしい」と悔やむ…というストーリーが展開。SNSには「家族って近しい間柄なのになにもわかってなかったり、他人から知らされるエピソードって確かに多い」「家族との過去のことや将来の子供のこと、色々考えさせられたな自分と重なる部分と羊さんの表情に泣いた」と、トキコが感じた想いに共感する声が上がる。また、トキコと“同じ生き方”を選んだと思われる視聴者からの「街で見かける子どもたち、みんな幸せになってほしいと思う。自分が産まないんだろうな、となってからとくに。」といった声や、「幸せの形はいろいろ。2人でいたら幸せから次へ話しあって、同じ気持ちを持ち続けていられたら……幸せ」という反応も投稿されている。(笠緒)
2021年05月15日吉田羊主演「生きるとか死ぬとか父親とか」5話が5月7日深夜放送。吉田さん演じるトキコと國村隼演じる父との“絆”に視聴者から思い思いの声が上がるなか、ヒグチアイのエンディング曲「縁」にも反応が寄せられている。原作はラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーによる自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイ。ジェーン・スーさん自身をモデルにした、20年前に母を亡くし、父・哲也と現在は時々外食しながら話をする関係になっている主人公の蒲原トキコを吉田さんが演じ主演を務める本作。共演には昔は破天荒な人生を歩んでいたが最近は丸くなった、自由奔放で愛嬌のある父・哲也に國村隼。トキコがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組「トッキーとヒトトキ」で、トキコと共にラジオを進行するアナウンサーの東七海に田中みな実。回想シーンで登場する20代の頃のトキコを松岡茉優といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。父親について執筆しているエッセイがネタ切れになってきたトキコは、新たなエピソードを仕入れる必要に迫られる。そんな折、ラジオで幼いころ父と楽しく遊んだ思い出がないという話から、東に「お父様と親子らしいこと、今からやってもいいじゃないですか」と提案され、「そうか、その手があったか」と気づいたトキコは、哲也と子ども時代をやり直すため二人で動物園に行くことにする。しかし哲也は動物園で自由気ままに歩き回り、経済誌に掲載された動物の値段を得意げに披露して他の来園者からひんしゅくを買い続ける。当然ほろりとするエピソードなど生まれるはずもない。そんななか哲也の昔の知り合いの店で食事することに。野心家ばかりだった哲也の友人のなかで地道に生きることを選んだ沼田(菅原大吉)は、トキコのラジオやエッセイも読んでいた。会話の端々にそれらの感想や質問を織り交ぜてくれる沼田のおかげで、心がほぐれていくトキコは、沼田からトキコが食事の後に口の周囲をしつこく拭くくせが、父が残してくれたものだったことを聞かされる…というのが5話のストー視聴者からは「母親との絆はある。と思ってる。父親とは。っていうね」「埋まらない隔たりと同じ仕草。そんな混濁を含めた繋がりを絆と呼ぶのかも」など、父親との絆についての投稿が寄せられるとともに、「エンディング好きなんだけど歌ってる方ヒグチアイさんだった」「エンディングのヒグチアイさんの「縁」はとってもいい曲」「すごく歌詞が自分のことみたいで刺さります」など。ヒグチアイが歌うエンディング「縁」にも数多くの反応が投稿されている。(笠緒)
2021年05月08日吉田羊と國村隼が親子役で共演、ジェーン・スーのリアルストーリーをドラマ化した「生きるとか死ぬとか父親とか」の4話が4月29日オンエア。変わっていく銀座の街に寂しさを覚えるトキコと哲也に共感する声が続出している。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔で知られるジェーン・スーさん自身の家族の出来事と思い出を描いたリアルストーリーを、山戸結希が監督、シリーズ構成を担当して映像化。20年前母を亡くし、ギクシャクした関係だった父・哲也とも、最近は時々外食しながら話をする仲になっている蒲原トキコに吉田さん。昔は破天荒な人生を歩んでいたが最近は丸くなった、自由奔放で愛嬌のある父・哲也を國村さんがそれぞれ演じている本作。吉田さん、國村さんのほか、トキコの相方としてラジオ番組「トッキーとヒトトキ」を進行するアナウンサーの東七海に田中みな実。20代の頃のトキコには松岡茉優。回想で登場するトキコの母に富田靖子。そのほか岩井勇気(ハライチ)らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の4話ではトキコが銀座のタウン誌「銀座百点」にエッセイを執筆。掲載されている銀座百点を探すため哲也と2人で銀座を訪れるが、銀座はすっかり様変わりしていた。色々な店に銀座百点を置いていないか聞いてまわるが、なかなか見つからない。“自分たちが知っている銀座”ではもはやなくなった街を歩きながら、哲也が服を買っていた店を訪ねると、店の上客とおぼしき身なりのいい老夫婦と孫が現れる。哲也の相手を切り上げすぐさま老夫婦の元に向かう店員。豊かな暮らしをしているであろう老夫婦と孫を見ながらトキコは、自分に結婚して子どもがいたらあの孫ぐらいの年齢になっていただろうか、母が生きていたらあんなふうに素敵に年齢を重ねていただろうか、父の商売が失敗せずに上手くいっていたら豊かな暮らしを続けていただろうか。もしも…と想いを巡らせる。その後、銀座百点を見つけた2人は食事をして帰路に。変わっていく銀座の街に哲也は「銀座がどんどん薄くなるな」とつぶやく…というラストだった。「同世代(30代~40代)の人に薦めたい。私はこの回の終盤、泣きました」「知ってる街の風景が変わったりとかやっぱりショックなのはショックかな」「東京の変化そのものを楽しもうと他人には言えても、自分事だとやっぱり寂しいね」など、街から思い出の場所が消えていく寂しさに共感する声が上がるとともに「この年になってこういうの観ると、じんわりくるなぁ街の移り変わりに両親の歩んできた軌跡に、父と娘の関係に。自分と重なりまくっちゃう」と、自らの境遇を重ねる声も。一方「この服で銀座のこの店には入れないとか、店員からのあしらいを感じてしまうとか、そういうのって自信に満ち溢れてるように見える都会の人でも感じる事があるんだ!」と、銀座に対しトキコが抱くある種の“コンプレックス”に驚いたという反応も上がっている。(笠緒)
2021年05月01日吉田羊と國村隼が親子役共演する「生きるとか死ぬとか父親とか」の3話が4月23日放送。父親の“美容”に対するトキコと友人のやり取りに「2021年に放送する意味をちゃんと考えてる」といった反応や、田中みな実のアナウンサーぶりにも賞賛が寄せられている。ラジオパーソナリティー・コラムニスト・作詞家と多彩な顔を持ち、女性からの圧倒的な支持を集める“独身のカリスマ”ジェーン・スーによる、自身の家族の出来事と思い出を描いたエッセイを映像化。吉田さんがジェーン・スーさん自身をモデルにした主人公を演じ、1話の放送後には吉田さんのジェーン・スーさん再現度の高さも話題となった本作。20年前に母を亡くし、父・哲也と現在は時々外食しながら話をする関係になっている蒲原トキコに吉田さん。破天荒な人生を歩んでいたが今ではすっかり丸くなった、どこか自由奔放で愛嬌のある父・哲也には國村さん。トキコがメインパーソナリティーを務めるラジオ番組「トッキーとヒトトキ」で、トキコと共にラジオを進行するアナウンサーの東七海に田中さん。また20代の頃のトキコを松岡茉優が演じている。今回は本人役で「アルコ&ピース」平子祐希もカメオ出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ラジオの収録終わり、哲也から「かゆくて死にそうだよ」という電話をもらうトキコ。哲也によれば食物アレルギーだと思われるが原因が不明だという。トキコは哲也に病院で検査を受けてもらうことにするが診断結果は異常なし。しかも1か月ほど前にアレルギー検査を受けていたことも判明する。医者から「加齢による乾燥肌」と診断された哲也だが、せっかく来たからという理由で突然「顔のシミを取りたい」と言い出す。その後トキコは学生時代からの女友達である北野(中村優子)とミナミ(石橋けい)に会い、哲也の愚痴を言うのだが…というのが今回のストーリー。哲也がシミを取ることを「ジジイのくせに気持ち悪い。いい歳して」と話すトキコに、北野は「つまり男のくせにってことよね」と返答。「アンタも“ババアのくせに”って言われたらめちゃくちゃ怒るでしょう」と続ける。男でもお肌のケアをすることは悪いことじゃないと言う北野は、“父親の美容”にモヤモヤしたものを抱くトキコに「それは乗り越えなきゃいけないんじゃないかな」と諭す。このやり取りを見ていた視聴者からは「わたしたちにまつわる揺らぎについて、思案が止まらなくなります。これから時間が経っても忘れたくない、大切なエピソード」「2021年に放送する意味をちゃんと考えてるなぁとは思う」などの反応が。また「このドラマ田中みな実さんほんと好き」「田中みな実さんの語り口が気持ちよかったなぁ」など、田中さんの“アナウンサー”ぶりにも賞賛の声が寄せられている。(笠緒)
2021年04月24日ドラマ『カルテット』、映画『花束みたいな恋をした』などで知られる人気脚本家、坂元裕二が作・演出を務め、複数の俳優が男女でペアを組み物語る「坂元裕二朗読劇 2021」が4月13日(火)、東京で開幕した。4月28日(水)から開幕する初の大阪公演を前に、小芝風花とのペアで出演する福士蒼汰が会見で見どころを語った。坂元裕二 朗読劇2021 「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」 チケット情報朗読劇は初めてという福士。「ソファに座って一歩も動かないので自分にできるのかなと最初は不安から入りました。でも台本を読むほどに没入感があって、小芝さんとの稽古では意外なほどより深く主観的にその空間に入り込めている自分を発見して面白かった。声だけで伝えられることがたくさんあるなと可能性を感じました」。公演では、さまざまな男女の関係を描いた3作品を朗読する。「行動の動機や立場、人柄も全然違うキャラクターを演じられるのは役者として楽しい」と福士。新作書き下ろしの『忘れえぬ 忘れえぬ』では、ある特徴的なキャラクターを演じる。「10代前半から20代半ばまで時系列で進む物語です。少数派を描いた物語ですが、今の世の中、少数派はハンディキャップを背負っているように捉えられてしまうけど、じつはそうじゃない、という風にも見える作品です。僕自身、人それぞれ誰しもが少数派な面を持っているんじゃないかなといつも思うので、3作品の中で一番共感性の高い作品です」。『不帰(かえらず)の初恋、海老名SA』は男の元に初恋の女から手紙が届くところから始まる。「中学生時代と大人になってからの2つのパートがあるような感じで、主にピュアな恋愛模様を描いた作品です」。『カラシニコフ不倫海峡』はアフリカまで地雷除去のボランティアに向かった妻が現地の少年兵に銃殺されたとの知らせを聞いた男の元に、見知らぬ女性から妻の生存を知らせる手紙が届くというもの。福士は「ひとりの男性としてのずる賢い部分やちょっと汚れた部分が見えてくる」とし、30代ぐらいをイメージして朗読する。当初はたった2人で1時間半の朗読劇と聞いて想像がつかなかったと明かす。「でも読んでいくうちに身体表現を使った演技との違いが分かりました。坂元さんの脚本だからこそのジェットコースターのような感覚もあって、階段の上からバーンと落とされるような衝撃的な台詞や描写が結構ある。何気ない描写も積み重なるとひとつの意味を成したり、3作品に共通して同じ人物や台詞が出てきたり。それがそうなっちゃうんだ、と回収されることもある。多分、この作品から朗読劇に触れた人はドはまりしちゃうんじゃないかな」。いずれも人間の本質を描いている点で共通している。「それゆえいろんな解釈が可能だし、聴く人によってさまざまな感じ方ができると思う。坂元さんの朗読劇には言葉にパワーがあるので、たくさんの方に楽しんでいただきたいです」。4月28日(水)から5月2日(日)まで、松下IMPホールにて。大阪公演では、福士蒼汰×小芝風花、風間俊介×松岡茉優の2組が出演。チケット発売中。取材・文:石橋法子
2021年04月23日4月13日より東京・よみうり大手町ホールで上演中の「坂元裕二 朗読劇2021」。ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』、映画『花束みたいな恋をした』などのヒットで知られる脚本家の坂元裕二が作・演出を手掛け、高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳の6組が読み手となることも話題の本公演。この度、4月22日(金)の東京公演と、4月30日(金)~5月2日(日)の大阪公演に出演する福士蒼汰を招いて、合同取材会が行われた。参加が決まったときは「嬉しかった」という福士だが、「朗読劇が初めてなので、どんな感じになるのか、僕にできるのか」という不安もありつつ、「挑戦してみたい気持ちが強くて。是非やりたい」とオファーを快諾。あとわずかとなった本番に向けて、「緊張もするし、どうなるかわからない」と話しながらも、「稽古1日を通して楽しみになってきました」といまの心境を語った。共演する小芝風花については、「凄くナチュラルではつらつとした方。彼女の持つ声質は本当にきれいで、一緒に心地よくお芝居ができる人」、作・演出の坂元については、「厳しい方かなと思っていたんですが、フラットでナチュラルな印象を受けました。一緒に居て相談をしやすい環境を作ってくださる方です」と、それぞれの印象をコメント。今回上演する「忘れえぬ忘れえぬ」「不帰の初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」では、境遇も年齢も異なる3人の男性をそれぞれで演じるが、「人間の本質を描いたような作品なので、捉え方が色々ある。捉え方が人によって違うであろう作品を、この瞬間に朗読劇としてできることが嬉しいという感覚が大きいです」と意気込んだ。舞台を楽しみにしている観客に向け、「本当にありがたいなと思います。朗読劇や舞台をやってほしいという声があって、実際にやることができて、ありがたいです」と感謝の気持ちを述べた。小芝風花とのタッグで、個性豊かな3作の朗読劇をどのように展開するのか、期待が高まる。【公演情報】『坂元裕二 朗読劇 2021「忘れえぬ 忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」』出演:高橋一生×酒井若菜、千葉雄大×芳根京子、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳(出演日順)●東京公演公演期間:2021年4月13日(火)~25日(日)会場:よみうり大手町ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:3月28日(日) 10:00~主催:フジテレビジョン / MA パブリッシング / サンライズプロモーション東京お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日 12:00~15:00)●大阪公演公演期間:2021年4月28日(水)~5月2日(日)会場:松下IMP ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:4月10日(土) 10:00~主催:関西テレビ放送 / サンライズプロモーション東京運営協力:キョードー大阪お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(月~土 11:00~16:00)●札幌公演公演期間:2021年5月7日(金)~5月8日(土)会場:道新ホール上演作品 :1.「忘れえぬ 忘れえぬ」、2.「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」、3.「カラシニコフ不倫海峡」チケット料金:全席指定 6,800円(税込) ※未就学児入場不可チケット発売日:4月15日(木) 10:00~主催:道新文化事業社 / 道新スポーツ / エフエム北海道お問合せ:道新プレイガイド 0570-00-3871(月~土 10:00~17:00)公式サイト:
2021年04月20日坂元裕二 朗読劇2021 「忘れえぬ忘れえぬ」、「初恋」と「不倫」が4月13日(火)に開幕した。6組の男女が3つの作品の朗読をする本作で、初日の高橋一生×酒井若菜ペアによる「忘れえぬ忘れえぬ」の公演をレポートする。本作は、映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』などの脚本で知られ、これまで芸術選奨新人賞や向田邦子賞など数々の賞を受賞している脚本家・坂元裕二が脚本・演出を手がける朗読劇。2012年から始まり、今回は高橋一生×酒井若菜、林遣都×有村架純、風間俊介×松岡茉優、千葉雄大×芳根京子、福士蒼汰×小芝風花、仲野太賀×土屋太鳳というペアが出演。これまでも上演されてきた「不帰かえらずの初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」と、書き下ろしの新作「忘れえぬ 忘れえぬ」の3作が上演される。朗読は、高橋の「おい、おまえ」という乱暴な言葉から始まった。それぞれ一人掛けのソファーに座り朗読する、シンプルな舞台。新作「忘れえぬ 忘れえぬ」は、11歳の夏に出会った最里(もり/高橋)と木生(きお/酒井)の数年間を描いていくストーリーだ。粗暴でガタガタした高橋の語り口と、明晰でツヤツヤした酒井の語り口。ギャップのあるふたりの朗読を聴いているうちに、彼らがどんな人物か、彼らがいる場所の様子、そこから見える景色、気温、光などがむくむくとカタチをもちはじめ、世界が彩られていくような感覚が得られた。どちらかというと淡々とした読み方だが、不思議なほど豊かで、そこに書かれている文字が漢字なのか平仮名なのかまで感じ取れてしまうほどであった。「不帰かえらずの初恋、海老名SA」「カラシニコフ不倫海峡」とはテイストが違い、けれど坂元裕二の書く言葉や物語の魅了を存分に堪能できる脚本は、同い年の最里と木生の、11歳の夏、12歳の夏、13歳の夏……というふうに1年ごとの夏が描かれる。ストーリーの中にはふたりが持つやさしさ、残酷さ、純粋さ、だけでなく、家庭環境のギャップなどもきっちりと描かれており、その物語は、受け取る人によってさまざまに感じるだろう。一作観ると、この作品を他のペアがどう朗読するのか、このペアが他の作品をどう朗読するのかと、興味がどんどん膨らんでいく。朗読劇の楽しさをたっぷりと堪能できる公演だった。東京公演は4月25日(日)までよみうり大手町ホールにて。その後、4月28日(水)から5月2日(日)まで大阪・松下IMPホール、5月7日(金)・8日(土)に札幌・道新ホールにて上演。取材・文中川實穂
2021年04月16日崖っぷちの出版社を舞台に、裏切りやリーク、告発など、仁義なき騙し合いが繰り広げられる『騙し絵の牙』。その渦中で奮闘する、新人編集者の高野を演じた松岡茉優さん。「編集者の方って朝早くから夜遅くまで忙しいし、バッグが重い!資料の本やゲラ、パソコン、筆記用具も何種類も持ち歩いていて…。大変な仕事ですよね。撮影中、高野のバッグを軽くしてください、とお願いすることもできたのですが、走る時に持ち替えたり、一回床に置くなど、この重さがあるからこその役作りができると思い、そのままにしました。純粋に文学を愛し、出版業界が衰えてほしくないという強い思いを持っていて、とにかく休まない人。そんな彼女の人柄を表現する上でも、必要な重さでした」このような目には見えにくい演出をはじめ、松岡さんの役者魂を感じるエピソードはまだまだある。「気をつけたのは、まだ若い彼女の文学愛みたいなものが、見る人に暑苦しく、やかましく感じてほしくないというところ。曲者揃いの中で、右も左も分からないままがむしゃらに突き進む女性ではなく、文学に真っ当に向き合いたいという信念を感じていただきたくて、落ち着いたお芝居を心がけていました。時には大胆な発言をする人でもあるんですが、それに行動が伴っているから強くてかっこいいんですよね。監督からは、出版業界の販売システムやルールが書かれた本を何冊か資料として渡され、それらを読んで勉強しました。高野の実家は書店を経営しているんですが、演じながら、書店が本を売るために自由に舵を切れるものでもないということも知ったり。本が好きでうっかり本屋に寄ると何冊も買ってしまう私にとっては、興味深いことばかりでした」主演の大泉洋さんをはじめ佐藤浩市さんや木村佳乃さんなど、そうそうたるキャスト陣にも注目が集まる。「最初は緊張から胃薬を持ち歩いていましたが(笑)、みなさん気さくで。私が知らない時代の撮影現場の話などを聞かせていただいたりと、長い待ち時間でも持て余すことがない楽しい現場でした。大泉さんは、屋上のシーンで直射日光を浴びていても『大丈夫?眩しくない?』と自分よりも私を気遣ってくださる優しい方。視野が広く、場の空気感を敏感に察知して行動をされ、ユーモアもあって…まさに私のなりたい大人像なんです」コロナ禍において、予定より遅く公開される今作への思いはひとしお。「曲者揃いの登場人物たちの決断や勇気にきっと励まされるはず。新生活に向けて、一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです」『騙し絵の牙』大手出版社で次期社長をめぐる権力争いが勃発する中、次々と現れる曲者たちが心理戦を繰り広げる。監督・脚本/吉田大八原作/塩田武士『騙し絵の牙』(角川文庫/KADOKAWA刊)3月26日より全国公開。©2021「騙し絵の牙」製作委員会まつおか・まゆ1995年2月16日生まれ、東京都出身。近年の主な出演作に映画『蜜蜂と遠雷』『ひとよ』『劇場』など。ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(TBS)のDVD&Blu‐rayが発売中。トップス¥135,000スカート¥278,000(共にエトロ/エトロ ジャパン TEL:03・3406・2655)※『anan』2021年3月31日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・山田梨乃ヘア&メイク・伴まどかインタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2021年03月30日映画『騙し絵の牙』(3月26日公開)の公開前夜祭が25日に都内で行われ、大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、佐藤浩市、吉田大八監督が登場した。同作は塩田武士が大泉を主人公に当て書きし、表紙モデルにも起用した同名小説の映画化作品。創業一族の社長が急逝した大手出版社「薫風社」で、会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。舞台上の背景には布がかかっていたものの、「ああ! 見えちゃった!」(松岡)、「見ないで〜!」(大泉)と、取れて後ろに隠されていた大泉の写真が見えてしまうハプニングも。松岡が「ああもう戻らない。さよなら」と嘆き、「何のタイミングで見える予定だったんですか?」と尋ねると、実は「もっと早いタイミングで布が落ちるはずだった」という回答で、大泉は「逆に遅くなってんの!?」と驚く。さらに、そもそも観客の前でセッティングしていたために全員が後ろに何が隠されていたか知っていたことも明かされ、大泉は「ずっとグダグダなの? なんなのよ」とぼやいていた。「クセモノぞそい」という作品にちなみ、自分のクセモノ感について聞かれると、大泉は「髪はクセですよ。クセありますよそれはね。ずっとクセですからね」と言いつつ、意外にも自身は常識人だという。池田から「クセモノ転がし」と表されると、大泉は「妖怪みたいに言いますけど!」とつっこみつつ、「でも、クセのある方嫌いじゃないです。内の劇団のメンバーもクセのあるものだらけですからね」と納得していた。最後に大泉は「なんとか、おおいに様々なところで宣伝していただいて盛り上げていただければ。 #ダマキバ 、みたいなことでね」とSNSを推奨するものの、「いつも私言うんですけど、『私、今まであんまり大泉好きじゃなかったけど今回は良かった〜』って書くんですよ皆さん!『洋ちゃん良かった〜!』って言うと、ただのファンが褒めたって思われちゃうから!」と注意。「『あんま好きじゃないけど今回の大泉は良かった』って書くと真実味が増すわけです。そう言うと必ず『そうやって言われたから書いたよ洋ちゃん!』って書くバカがいるんだ! ダメだって! 真剣に書いていただいてね」と説明していた。
2021年03月25日映画『騙し絵の牙』(3月26日公開)の公開前夜祭が25日に都内で行われ、大泉洋、松岡茉優、宮沢氷魚、池田エライザ、中村倫也、佐野史郎、木村佳乃、佐藤浩市、吉田大八監督が登場した。同作は塩田武士が大泉を主人公に当て書きし、表紙モデルにも起用した同名小説の映画化作品。創業一族の社長が急逝した大手出版社「薫風社」で、会社のお荷物雑誌「トリニティ」の変わり者編集長・速水(大泉洋)は、無理難題を押し付けられて窮地に立たされるが、実は笑顔の裏にとんでもない“牙”を秘めていた。今までについた嘘について聞かれた中村は「僕はそんなに嘘をつく人間ではないんですけど、身長が168cmだったんです。プロフィールは170cmになってます」と告白。「僕は17〜18歳でデビューしてるので、実に15年以上そのノリで、ふかして。ちょっとドラえもんくらいの浮き方で」と続ける中村に、話して良いエピソードなのかと共演者達も心配していたが、「先日生まれて初めて人間ドックに行ったんですよ。そしたら170cmありました。言霊ですね」と、身長が伸びていたという。客席に向かって「それでもまだ、チビだぞと思ってるんでしょう。この中でも前から2番目くらいですもんね。でもこの2cmでかいんですよ、本当に」と語りかける中村に、大泉は「今度は(プロフィールが)172cmでも大丈夫ですね。そうやって頑張っていったら180になってるかもしれない」と新たな説を示す。中村は「それは証明したいですね。50〜60歳になったら、180cmくらいに。(これからは)172cmと言っていきたいと思います」と意気込んだ。
2021年03月25日