幼い顔立ちの女優3名が“12歳・友達募集中”という設定でSNSに登録、そこに群がる性的搾取の実態をとらえたドキュメンタリー『SNS-少女たちの10日間-』から日本版予告編が解禁。さらに、本作をいち早く鑑賞した作家・田口ランディのコメントも到着した。到着した日本版予告映像では、男性と女性の2人組監督による和やかなオーディション風景から幕を開ける。巨大なスタジオ内での子ども部屋の設営、綿密な打ち合わせ。そして、撮影と同時に設定“12歳”の成人女性3名のアカウントに群がる成人たちの姿…。専門家がバックアップしているとはいえ、途中で「待って 本当にキツい」と思わず声を上げる女優も。10日間で一体、何が起きるのか――。SNSで子どもたちが直面する危険をありのまま映し出した本作の衝撃が垣間見える映像となっている。さらに「コンセント」「スカートの中の秘密の生活」「逆さに吊るされた男」などで知られる田口ランディからは、「ネットという繋がりっ放しの世界で何が起きているか。ある一面の事実がここに浮き彫りになりました。この映画をご覧になった方々とネット社会を生きていく上で必要なリテラシーを共に作っていけたらと願います」とのコメントが到着している。『SNS-少女たちの10日間-』は4月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:SNS少女たちの10日間 2021年4月23日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開@2020 Hypermarket Film, Czech Television, Peter Kerekes, Radio and Television of Slovakia, Helium Film All Rights Reserved.
2021年02月22日「イベントや劇場観劇が当たり前にできていた状況は崩壊し、誰もが変化を余儀無くされたこの時代をどう生きるか、我々舞台の人間が出来ることは何か」という思いから元宝塚歌劇団雪組娘役トップスターの舞風りらをはじめとする8人の宝塚歌劇団OGのスターたちが集結。『名探偵コナン』、『特命係長只野仁』など多くのテレビ作品を手がけてきた三上幸四郎の書下ろし脚本で贈る、インタラクティブ・オンライン歌劇第一弾『スウィート・ホット・ロード~蝶々たちの夢~』が、2月21日(日)より期間限定で配信することが決定した。舞風のほか、椿火呂花、鳴海じゅん、愛田芽久、美乃杏花、綺華れい、珠まゆら、紫友みれい、そして制作・演出担当として岡部優妙が参加。大正から昭和にかけて実在した女優と推理作家のラブストーリーを描く本作は蝶々が誘う6つの夢、豪華な衣装と宝塚歌劇団のDNAが魅せる歌と踊りで、めくるめく8通りの組み合わせが楽しめる、全く新しい形の歌劇となっている。チケットは現在イープラス(e+)にて発売中となっているので、自宅からぜひ楽しんでほしい。●宝塚歌劇団OGスターズ舞風りら(元宝塚歌劇団雪組娘役トップスター)椿火呂花(元宝塚歌劇団宙組男役)鳴海じゅん(元宝塚歌劇団星組男役)愛田芽久(元宝塚歌劇団雪組娘役)美乃杏花(元宝塚歌劇団星組娘役)綺華れい(元宝塚歌劇団星組男役)珠まゆら(元宝塚歌劇団花組娘役)紫友みれい(元宝塚歌劇団雪組男役)制作・演出:岡部優妙(元宝塚歌劇団)●舞風りら三上先生の脚本と岡部優妙さんの演出で演じる事が出来る私たちは本当に幸せです。一途に何かに邁進すること。日々を誠実に生きることの美しさ。この物語を見てくださった皆さまに、“何か”を感じて頂く事ができたなら、こんなに嬉しいことはありません。●三上幸四郎コメント及川道子と渡辺温の純愛。それはまさに、いまの時代にこそ必要なもの。そしてこの二人の愛の物語を宝塚OGの皆さんに演じてもらえるとは、まさに光栄の至りです。みなさんも、ぜひお楽しみください。【配信概要】2月21日(日)より、イープラスのライブ配信サービス「Streaming+」にて配信開始第1回(蝶たちの夢Vol.1) :2月21日(日)12:00〜2月27日(土)12:00まで第2回(蝶たちの夢Vol.2) : 2月25日(木)12:00〜3月 3日(水)12:00まで第3回(蝶たちの夢Vol.3) : 2月28日(日)12:00〜3月 6日(土)12:00まで第4回(蝶たちの夢Vol.4) : 3月 4日(木)12:00〜3月10日(水)12:00まで第5回(蝶たちの夢Vol.5) : 3月14日(日)12:00〜3月20日(土)12:00まで第6回(蝶たちの夢Vol.6) : 3月18日(木)12:00〜3月24日(水)12:00まで第7回(蝶たちの夢Vol.7) : 3月21日(日)12:00〜3月27日(土)12:00まで第8回(蝶たちの夢Vol.8) : 3月25日(木)12:00〜3月31日(水)12:00まで◆チケットはイープラスにて発売中販売専用URL: 視聴料金:一般チケット 4,800円(税込)+(システム利用料220円(税込) )公式HP(アレキサンドライト):
2021年02月05日OSK日本歌劇団を率いるトップスター桐生麻耶が1月に大阪松竹座で「レビュー 春のおどり」に主演する。当初の予定より9か月遅れでの上演を前に会見が行われた。冒頭で桐生は「またチャンスが巡ってくるとは思わなかった。与えて頂いた機会に全身全霊で向き合い初日を迎えたい」と挨拶した。OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」チケット情報今回のレビューは和洋の2部構成。第1部『ツクヨミ ~the moon~』は尾上流四代目家元、尾上菊之丞の構成・演出・振付。月をテーマに日本の飛鳥、戦国、江戸の3つの時代でドラマを綴る。それぞれの時代で美しき悪役の蘇我入鹿、人気戦国武将の伊達政宗、決闘に挑む武士の堀部安兵衛の3役を演じ分ける桐生は「入鹿の宿命を背負う悲しみ、OSKらしい賑やかな総踊りで魅せる正宗の楽しさ、人のために動ける安兵衛の義理人情、この3つの思いを届けたい」と語る。第2部は宝塚歌劇団出身の荻田浩一作・演出による勝利の女神ヴィクトリアを題材にしたレビュー『Victoria!』。カジノでの決闘や初のボリウッド風群舞など見どころは多いが、桐生の一押しは96期の初舞台生も参加するラインダンス。「何度見ても飽きない素敵な振付です。できれば(自分も)出たいほど!」。自身はラインダンスの導入部分で踊る「応援団のような振付が一番楽しい」と笑顔。フィナーレ前には男役に囲まれながら手ごわい楽曲の歌唱に挑戦することも明かした。いわく「コミカルからシリアスまで盛りだくさんに詰め込まれたレビュー・ショー」に期待が高まる。コロナ禍で舞台に立てない日々が続き、エンタテインメントの存在意義を自問する中、ひとつの答えにたどり着いた。「大げさかもしれませんが、人間が幸せであるためには自分らしくなれるモノやこと、場所が必要だなと。自分を信じて待っていてくださる方がいる限りは存在し続けていいとポジティブに思えました」。あり余る時間を得て、いつも以上に楽譜を深く読み込むなど収穫もあった。「やはり『春のおどり』は年に一度しかできない貴重な公演なので、OSKを選んでよかったと思ってもらえるような舞台にしたいなと思います」。公演は1月28日(木)から31日(日)まで大阪松竹座にて上演。チケットは、大阪松竹座公式サイトにて発売中。取材・文:石橋法子
2021年01月18日松竹株式会社が「未来の観劇体験」をテーマにしたアプリ『INTO by Shochiku』と、そのアプリ内で楽しめるAR歌舞伎コンテンツ『Reverse Reality ~KABUKI Performance“Shakkyo”~』(以下、『Reverse Reality』)をリリースすることを発表した。2018年に「Entertainment×Technology」を事業領域とするジョイントベンチャー・ミエクル株式会社を設立し、歌舞伎やお笑い、お化け屋敷を題材としたデジタルコンテンツやサービスの研究開発を実施し、2019年10月には社内にイノベーション推進部を設置するなど、ARやVRなどの技術を使った観劇体験の開発を目指してきた松竹。今回リリースされる『INTO by Shochiku』は、エンタテインメントと先端技術を掛け合わせた「未来の観劇体験」がテーマのアプリとなる。『Reverse Reality』では、伝統芸能・歌舞伎とAR技術を融合させることより、時間や場所を問わず歌舞伎舞踊をARで表示、PCやタブレットで配信される特別な背景映像と合わせた観劇など、歌舞伎の新たな楽しみ方を提案。スマートフォンやタブレットのカメラ越しに、歌舞伎俳優・片岡愛之助扮する獅子が現れ、約6分間の舞踊を披露する。AR技術を用いることで自分のいる場所が“舞台”となり、目の前で俳優の演技や、蝶や牡丹が舞う空間演出を楽しめるのがこのコンテンツの醍醐味だ。また、歌舞伎舞踊の『石橋(しゃっきょう)』を題材とした本コンテンツは、獅子が毛を大きく振る場面も見どころ。ARの立体的な映像表現との親和性が高く、実際の舞台公演にも劣らない躍動感と迫力を表現する。さらに、俳優の表現には、ボリュメトリックキャプチャ技術を使用。実際の俳優を撮影した映像から3Dデータを生成し、勇ましい表情や美しい毛の流れといった細部まで再現した映像を360°の自由な視点から楽しむことが可能となる。アプリは1月15日(金)にリリース予定。なかなか劇場に足を運べない方も、初めて歌舞伎を観る方もこの機械に伝統芸能を楽しんでほしい。主演:片岡愛之助コメント歌舞伎をはじめ、演劇業界は新型コロナウイルスの感染拡大により大ダメージを受けました。ただそんななか不幸中の幸いか、このように歌舞伎を“だれでも”“どこでも”体験していただける機会をつくることができました。エンターテイメントとしての新しい歌舞伎のカタチが、今ここに生まれたと思っています。この新しい歌舞伎の楽しみ方を、特に若い世代の方々に是非体験していただきたいと思います。劇場で歌舞伎を観劇することにハードルの高さを感じていた人、そもそも歌舞伎に興味を持っていなかった人。一人でも多くの方にこのアプリを通じて歌舞伎の魅力を知っていただき、「今度は生の舞台を観てみたい!」と思っていただけたら大変嬉しく存じます。【アプリ概要】『INTO by Shochiku』コンテンツ:『Reverse Reality ~KABUKI Performance“Shakkyo”~』提供開始日:2021年1月15日(金)予定対応:iOS/iPad OS:13.7以降、Android:10以降料金:無料
2021年01月05日宝塚歌劇団 花組が2021年2月6日(土)、大阪・梅田芸術劇場にて上演する、ブロードウェイ・ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』の模様を全国各地の映画館でライブ・ビューイングする。この舞台はブロードウェイの名作ミュージカル。アメリカ音楽界の至宝とも呼ばれる、ジョージとアイラのガーシュウィン兄弟の名曲たちで彩られることでも人気のこの作品が、宝塚歌劇版として新たな演出とともに上演となった。舞台は禁酒法時代のニューヨーク、ロングアイランド。贅沢三昧、苦労知らずのプレイボーイであるジミーは、四度目の結婚を明日に控えて独身最後の夜を楽しんでいたところ、一見ボーイッシュな風体ながらも実にチャーミングな女性ビリーに出会う。ところが彼女の正体は酒の密輸を企てるギャングの一味。そうとも知らずビリーに惹かれてゆくジミー。そんな二人が巻き起こす愉快な大騒動の行方とは。個性豊かな登場人物が織り成すロマンティックコメディ。2012年のブロードウェイ初演時には、マシュー・ブロデリック、ケリー・オハラら豪華キャストによる出演でも話題を呼び、その年のトニー賞10部門にノミネートされた。柚香光率いる新生花組が挑むブロードウェイの名作ミュージカル。宝塚歌劇バージョンとして新たな演出でお贈りする、その軽快でハートウォーミングな舞台を映画館でも楽しんでほしい。■公演情報ブロードウェイ・ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』2021年2月6日(土)16:30開演出演:宝塚歌劇団(花組)柚香 光、華 優希 ほか宝塚歌劇公式ホームページ ■配信情報宝塚歌劇 花組梅田芸術劇場公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』ライブ中継2021年2月6日(土)16:30開演会場:全国各地の映画館公開館はライブ中継情報サイトにて後日発表。※開場時間は映画館によって異なります。※青少年保護育成条例により、16歳未満の方は入場制限がある地域がございます。料金:4,400円(全席指定 / 税込)※3歳以上有料 / 3歳未満で座席をご使用の場合は有料となります。<チケット>【先行抽選販売】2021年1月20日(水)11:00 ~ 1月27日(水)12:00チケットぴあ: (PC、モバイル共通)◎特別電話予約:0570-02-9532特別電話予約はPコードが必要になります。Pコードは各映画館により異なります。各映画館のPコードはこちら:※先行抽選販売お申込みは、おひとり様につき1枚まで。【一般発売】2021年1月31日(日)11:00 ~ 2月5日(金)12:00チケットぴあ: (PC、モバイル共通)◎全国のセブン-イレブン、チケットぴあの店舗にて販売※一般発売お申込みは、おひとり様につき2枚まで。※一般発売は先着順での受付となりますので、予定枚数に達し次第受付終了となります。<プレイガイドチケットに関するお問い合わせ>■チケットに関するお問合せ◎チケットぴあヘルプ: ◎チケットぴあインフォメーション:0570-02-9111(営業時間: 自動音声による受付は24時間対応、オペレーター対応は10:00~18:00※毎週(火)・(水)2:30~5:30はシステムメンテナンスのため受付休止。※購入方法の詳細、会員登録の方法、当選メール紛失、発券方法に関してなどチケットに関するお問い合わせは、お手数をおかけいたしますが、上記プレイガイドのお問い合わせ番号へご連絡ください。※インターネットでのチケットお申込みには、事前にチケットぴあの会員登録(無料)が必要となります。◎ぴあ新規会員登録はこちら: ◎申込みの流れについての詳細はこちら: ◎チケット発券方法について・ぴあ店舗: ・セブンイレブン: ・ファミリーマート: ※上記チケット代以外にプレイガイド手数料がかかります。宝塚歌劇 花組梅田芸術劇場公演『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』ライブ中継情報サイト:■注意事項※チケットご購入後お客様のご都合による変更、及び払い戻しはいかなる場合におきましても行っておりません。予めご了承の上お申込みください。※公演内容及び配役等に変更が生じた場合はご了承ください。※著作権上の都合により、一部割愛となる可能性がございます。※営利を目的としたチケットの購入、譲渡・転売行為(ネットオークション・チケット売買サイト・金券ショップ等)は、いかなる場合も固くお断りしております。※チケットはいかなる場合(紛失・盗難・破損・持ち忘れ等)でも再発行いたしません。管理・保管には十分にご注意ください。※公演が予定終了時間を大幅に超える場合、公演途中でも上映を終了する場合がございます。※配信中継イベントの為、映像・音声の乱れが生じる場合がございます。※カメラや携帯などのいかなる機器においてもスクリーンの録音 / 録画 / 撮影を禁止しております。また、インターネット上などに無断転載・共有を行った場合、法的責任に問われる場合がございます。なお、映画館でこのような行為が行われた場合は、記録された内容を削除の上ご退場いただきます。その際のチケット代金などの払い戻しは一切いたしません。※ライブ・ビューイング会場に、記録や取材のための撮影が入る場合がございます。※映画館により、場内飲食に制限がかかる場合がございます。※映画館にご来場予定の方は、HP記載の<映画館ご来場のお客様へのご協力とお願い><鑑賞マナーのお願い>を必ずご確認の上、ご参加をお願いいたします
2021年01月05日特別企画「100人が選ぶ松竹映画」が特設サイト( )にて本日より公開された。「100人が選ぶ松竹映画」は、各界で活躍する100名が「好きな松竹映画」を選び、その作品についてのコメントを寄せたもの。1920年に松竹キネマ合名社を設立し蒲田撮影所を開所して以来、100年にわたり約5,000本の名作、話題作を製作・配給し続けてきた。今年は「松竹映画100周年」の記念の年としてこれまで1年をかけて国内での特集上映、展示、海外映画祭での特集上映、TVでの特集放映など、さまざまな取り組みを行ってきたが、その締めくくりとして「100人が選ぶ松竹映画」が企画された。6月から参加しているポン・ジュノ監督や松坂桃李に加え、山田洋次、倍賞千恵子、大泉洋、広瀬すずらも参加。俳優陣からは、竹中直人や毎熊克哉、お笑い芸人では、上島竜兵(ダチョウ倶楽部)、昴生(ミキ)、木本武宏(TKO)、映画監督では、本広克行、山崎貴、橋口亮輔、音楽業界からは、石井竜也、堀込高樹(KIRINJI)、コトリンゴらが参加している。・山田洋次『東京物語』世界中の映画人が、この作品を映画史の中でのNo.1にあげることについて異論はない筈です。この作品が作られた松竹大船撮影所で修行したことを、そして小津監督の謦咳に接する機会があったことを、ぼくは心から誇りに思っています。・倍賞千恵子『下町の太陽』当時私が歌ったデビュー曲「下町の太陽」がヒットしたことがきっかけで映画化されたのがこの作品です。私も下町育ちなので、 町工場や路地など、住んでいた町と映画に出てくる町が似ていて、まるで近所に住んでいそうな人が出てきて、撮影がとても楽しかったのを覚えています。この作品で、私は「庶民派女優」と呼ばれるようになって、そしてこれが山田洋次監督との初めての仕事で、ここから『男はつらいよ』シリーズにつながっていったのだと思うと、自分の俳優人生を決定づけた、大切な記念すべき作品です。」(一部抜粋)・大泉洋『蒲田行進曲』私の好きな松竹映画は『蒲田行進曲』です。初めて見たのは、10代半ばくらいだったでしょうか。今まで見てきた映画やドラマとは役者の芝居が明らかに違う気がして、とても惹きつけられたのを覚えています。今思えば、この映画の役者の演技は映画の演技というより、つかこうへいさんの舞台の熱気をそのまま映像で再現したような演技だったのではないでしょうか。ヤスの階段落ちの後の平田満さんと風間杜夫さんの熱演がめちゃめちゃかっこよかった。スピーディーな物語の展開、心を鷲掴みにされる役者達の演技。今でも、こんな映画に出られたら良いなぁと憧れる作品です。・広瀬すず『舟を編む』言葉集め、それは馬締さんにとっては宝探しのようで、あのキュートさがとっても魅力的でした。言葉を落としていくような感覚で使いたくなくなる気持ちになりました。言葉を発することで時代を感じるように、私ももう少し歳を重ねたら、この映画に新たな共感が生まれ、より楽しい世界を見られるのかなと思いました。自分だけに送ってくれる言葉で、どれほど救われていくのか、これからの人生の楽しみが増えました。高揚を感じながら、モノ作りするということは、深呼吸も大切ですね。とても優しい作品でした。100人の選出者は下記の通り。山田洋次(映画監督)/ 倍賞千恵子(俳優) / 朝原雄三(映画監督)/ 足立紳(脚本家)/ 安藤紘平(映画作家、早稲田大学名誉教授) / 石井竜也(アーティスト)/ ダチョウ倶楽部・上島竜兵(芸人) / 上田慎一郎(映画監督) / 大泉洋(俳優) / 沖田修一(映画監督) / 乙一(作家・映画監督) / 笠井信輔(フリーアナウンサー) / TKO・木本武宏(お笑い芸人) / 黒沢清(映画監督) / ミキ・昴生(お笑い芸人) / コトリンゴ(音楽家) / 紺野ぶるま(芸人) / 近藤良平(振付家・ダンサー) / 澤本嘉光(CMプランナー / クリエイティブ・ディレクター) / オジンオズボーン・篠宮暁(お笑い芸人) / 嶋浩一郎(クリエイティブ・ディレクター、編集者) / 高崎卓馬(電通 エグゼクティブ・クリエイティブ・ディレクター) / 竹中直人(俳優) / 立川志らく(落語家) / 塚本晋也(映画監督) / 中野量太(映画監督) / 橋口亮輔(映画監督) / 林家たま平(落語家) / 樋口尚文(映画評論家・映画監督) / 広井王子(演出家・プロデューサー) / 広瀬すず(女優) / 富貴晴美(作曲家) / 堀込高樹(KIRINJI・ミュージシャン) / ポン・ジュノ(映画監督) / 毎熊克哉(俳優) / 松坂桃李(俳優) / 松原タニシ(事故物件住みます芸人) / みなみかわ(お笑い芸人) / 本木克英(映画監督) / 本広克行(映画監督・演出家) / goen°・森本千絵(コミュニケーションディレクター・アートディレクター) / 安川午朗(劇伴音楽家) / 山崎貴(映画監督) / 飯島千鶴(川越スカラ座番組編成担当) / 池ノ辺直子(映画予告篇ディレクター) / 石井達也(リアルサウンド映画部編集部) / 石塚慶生(松竹プロデューサー) / 石飛徳樹(朝日新聞記者) / 磯谷貴彦(岐阜土地興業株式会社取締役企画本部長) / 市山尚三(映画プロデューサー) / 榎本雅之(株式会社浜松市民映画館シネマイーラ館主) / 大崎章(映画監督) / 大高宏雄(映画ジャーナリスト、文化通信社・特別編集委員) / 大塚史貴(映画.com 副編集長) / 岡 大(映画ナタリー編集長) / 岡政人(ぴあ編集長) / 奥田誠治(松竹エグゼクティブプロデユーサー) / 景山理(シネ・ヌーヴォ、シネ・ピピア代表) / 木全純治(シネマスコーレ代表取締役) /酒井宏幸(テアトルサンク支配人) / 柴田寿美子(萩ツインシネマ支配人) / 下田桃子(MOVIE WALKER PRESS編集長) / 下村麻美(シネマトゥデイ編集長) / 徐昊辰(映画ジャーナリスト) / 関口裕子(映画ジャーナリスト・編集者) / 高島幹雄(フリーランス・ディレクターなど) / 田上真里(長野相生座・ロキシー取締役支配人) / 竹石研二(深谷シネマ館長) / 竹内守(株式会社京都映画センター代表取締役) / 立田敦子(映画ジャーナリスト) / 蔡剣平(映画研究者・評論家) / 椿原敦一郎(シネマシティ株式会社番組編成部部長) / ディック・ステゲウェルンス(日本近現代史家(准教授)) / 戸川喜史(株式会社序破急取締役銀幕部長) / ドン・ブラウン(字幕翻訳者) / 内藤由美子(シネマヴェーラ渋谷支配人) / 西本佳弘(宇部シネマスクエア7支配人) / 野中俊雄(有楽興行株式会社専務取締役) / 花俟良王(映画館「新文芸坐」勤務) / 平池由典(文化通信記者) / ファブリス・アルデュイニ(パリ日本文化会館映画担当) / フィルマークマ(国内最大級の映画レビューサイトのマスコットキャラクター) / 深田誠剛(プロデューサー) / 北條誠人(ユーロスペース支配人) / 細谷美香(映画ライター) / 洪相鉉(全州国際映画祭プログラミングアドバイザー) / マーク・シリング(映画評論家) / 前野裕一(キネマ旬報副編集長) / 増當竜也(映画文筆) / 増谷文良(川喜多記念映画文化財団鎌倉市川喜多映画記念館専任担当) / 水川満(福武観光株式会社本部長) / 溝口秀治(TOHOシネマズ番組編成) / 宮久保伸夫(大蔵映画株式会社目黒シネマ劇場支配人) / 村岡実(佐世保シネマボックス太陽支配人) / 森裕介(ミッドランドシネマ名古屋空港支配人) / 森健太郎(株式会社コロナワールドシネマ事業部次長) / 矢島孝(松竹プロデューサー) / 矢田部吉彦(東京国際映画祭作品選定ディレクター) / 山崎紀子(シネ・ヌーヴォ支配人)■公開情報松竹映画100周年記念特集上映「松竹映画100周年 “監督至上主義”の映画史」11月21日(土)~12月25日(金)神保町シアター上映スケジュール: 「松竹映画100年の100選」公式サイト:
2020年12月09日広井王子総合演出、少女歌劇団ミモザーヌ12月30日(水)第1回公演『Begin~始まりの歌~』のチケット販売が開始された。本舞台の第1回公演ではカバー楽曲を含む計13曲が披露される。11月15日に本格始動第1弾としてお披露目ショーケースを生配信し、ダイジェスト映像が公開中の少女歌劇団ミモザーヌ。こちらの動画では、計5曲のダイジェストを視聴できる。また、オリジナル曲である「ミモザのように」のミュージックビデオがYouTubeにて公開中。ミモザを持った少女たちが可憐に歌う内容となっている。■お披露目ショーケースダイジェスト映像■MV「ミモザのように」少女歌劇団ミモザーヌとは「少女歌劇団プロジェクト」から生まれた広井王子総合演出のレビューカンパニーであり、12歳~19歳の少女たちで結成。第1期メンバーは応募総数736名の中から14名の少女たちが選出されていて、メンバーは20歳で退団となる。グループ名である少女歌劇団ミモザーヌは花の「ミモザ」から由来。ミモザの花言葉は「感謝」のほかに「友情」「優雅」とも言われており、小さな丸い花びらがたくさん集まって可憐に咲くミモザをイメージしている。少女歌劇団mimosane. 第1回公演「Begin~始まりの歌~」チケット概要◆配信日時12月30日(水)配信開始16:00~※見逃し視聴は1月6日(水)16:00まで※別途よしもとID登録が必要購入はこちらから:
2020年12月02日歌舞伎俳優の坂東玉三郎が大阪松竹座でお正月公演「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」を上演するのを前に11月20日、京都市内で取材会を行った。公演は花道の使用を避けるなど、コロナ対策を徹底する。玉三郎は「今はどこを見てもコロナの話題ばかり。舞台ではお客様に苦しい現実を忘れていただくのが何より大事。演劇とはそういうものです」と力を込める。「坂東玉三郎 初春特別舞踊公演」チケット情報演目は3つ。『お年賀 口上』で幕を明け、27年ぶりの上演で初役を勤める『賤の小田巻(しずのおだまき)』、18年に新作舞踊として初披露した『傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)』を上演する。口上は「幸せ感溢れるものにしたい」と、目にも豪華な内掛の衣裳を披露する趣向を考えた。京都の職人が1年がかりで仕立てたという貴重な紅い鳳凰柄のものから、『天守物語』で披露した2枚、さらに『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』で特別に仕立てた1枚の計4枚を候補に挙げる。「お客様には華やかなものをお見せしたい。口上でも充実してお楽しみいただければと考えました」。『賤の小田巻』は源義経の愛妾で、今は捕らわれの身となった静御前が主人公。宿敵・頼朝とその妻政子に舞を所望され、その席で義経の身の安全を祈願したことから頼朝の不興をかった故事に由来した人気曲目のひとつ。哀愁の中にも繊細な情趣や華麗さがある。玉三郎は「静御前が現実にどれだけ悲しんだかというよりも、その風情を見せるのが大事」と極意を語る。衣裳は格調高い唐織着流し。以前『船弁慶』の静御前で着用したものが3枚あると言い、公演中はそこから「その日の気分で自由に選んで着ようと思います」。『傾城雪吉原』は、恋人を思い春を待つ傾城が、四季折々の風情と共に、古風な趣と格式で魅せる幽艶な舞踊劇だ。玉三郎は長唄の名曲『高尾懺悔』から恨みの歌詞を抜くなどして改曲、新作『傾城雪吉原』として魅力も新たに蘇らせる。「能楽でも世阿弥らがお客様に楽しんでいただくために、昔からあったものを改曲し、目新しく華やかに見せていくことがあったと思います。長唄『高尾懺悔』が名曲ながらあまり上演されなかったのは、亡霊が四季を踊るという地味なものだったから。それを華やかにしたいと『傾城雪吉原』に仕上げました。冒頭の雪景色は『鷺娘』のような雰囲気もあり、最後は「春は来にけり」の歌詞で終わらせました」。9月からコロナ渦での公演を再開させた玉三郎。改めて観客への感謝と決意を口にする。「この状況下でお客様が前売券を買って劇場に来てくださることのありがたさ、大劇場で幕を開けられることの幸せをつくづく感じます。まずはお客様を安全第一にお迎えし、その情熱に応えたい。現実を忘れていただけるような時間を提供できればと思います」。公演は1月2日(土)から19日(火)まで、大阪松竹座にて上演。チケットは12月2日(水)午前10時より一般発売。取材・文:石橋法子
2020年12月02日漫画家の奈川トモ(@nagawatomo)さんの創作漫画が、「涙がとまらない」「心にグっときた」と反響を呼んでいます。物語の主人公は、幼い少女です。遠足の時に大切なキーホルダーを失くしてしまった少女は、1人で森の中へ探しに来ていました。無事キーホルダーを見付けた少女でしたが、その後…。『迷子の少女と長老タヌキ』迷子の少女と長老タヌキ(2/2) pic.twitter.com/MJs1UjWS0z — 奈川トモ (@nagawatomo) November 15, 2020 目の前に現れた母親に、少女は亡くなる前伝えることが叶わなかったいくつもの『後悔』を、打ち明けます。化けたタヌキはその話を聞き、こう答えるのでした。「死んでしまったら反論することもできんのじゃぞ。許したくても、笑ってほしくても、何もいえんのじゃ。ママさんも悔しかろうて」化けたタヌキは、後悔に苦しむ少女へ「なぐさめることが叶わない母親は、我が子が苦しむ姿を決して望んではいないはず」とそっと伝えます。母親が今でも自分を見守ってくれていることを知った少女は、後悔から解き放たれて安心した様子。最後は、父親の元へ送ってもらい少女は無事でした。作品を見た人からは、このようなコメントが寄せられています。・本当にその通りですね。仏壇の前でつい涙を浮かべてしまうけれど、きっとそんな顔は見たくないですよね。できるだけ笑顔でいたいと思います。・息がつまるニュースばかりで落ち込んでいたけど、作品を読んで心が救われた。ありがとう。・涙が止まりません。さりげなく少女に伝えるタヌキさん、もしかしたら誰かを亡くした過去があったのかもしれませんね…。少女に、母親の思いを代弁したタヌキ。もしかしたらタヌキ自身も、大切な誰かを亡くし自分を責め続けていた経験があったのかもしれません。後悔の呪縛から抜け出した少女はきっと、これからは笑顔で心の中の母親とともに生きていけることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年11月17日吉本興業の「少女歌劇団プロジェクト」から生まれた広井王子総合演出の「少女歌劇団ミモザーヌ」が15日、大阪・なんばのYES THEATERにてお披露目ショーケースを開催した。「少女歌劇団ミモザーヌ」は、11歳から20歳の少女たちで結成。第1期メンバーは応募総数736人の中から14人の少女たちが選出され、その後、9人の第2期メンバーが加わり、現在は23人で活動している。なお、メンバーは20歳を迎えたところで退団という年齢制限を設けている。この日は会場からの生配信もあり、日本全国はもとより全世界に向けてPR。ジャズの名曲「Welcom Sing! Sing!」から始まり、続いてオリジナル曲4曲を披露した。ストリートファッションの衣装とアクロバチックなパフォーマンスがレビューでは目新しい「扉の向こうへ」、楽曲に和のテイストを盛り込んだ疾走感と焦燥感が交錯する「愛の速度」。そして2期生の研究生・たぐちえみるを除く22人のメンバーが世界各国の「ありがとう」を歌詞に取り入れた祝祭感あふれるゴスペル風の「ありがとうございます」と、少女歌劇団ミモザーヌのテーマ曲「ミモザのように」を歌唱。少女のような可憐さと大人っぽさを備えた歌声と、キラキラと輝く笑顔、そしてダンサブルでアクロバチックなパフォーマンスで魅了し、初舞台とは思えない堂々としたステージングを繰り広げた。途中、きくたまこととすずきみあいムェンドワがMCを務めるトークコーナーもあり、お披露目ショーケースまでの日々を振り返った。レッスンについていくのがやっとだったというみあいは、毎日の基礎練習が力になったと語り、「基礎は大事!」と声を大に。2期生のともだりのあが「対面レッスンで1期生のみんなが昔から知っているみたいに仲良くしてくれて嬉しかった。いろんなレッスンが楽しくて、ミモザーヌに入れてよかったとしみじみ思いました」と語ると、「小学校6年生で“しみじみ”なんて言葉を知っているのがすごい!」とまこと。「扉の向こうへ」でバック宙やバック転の連続技を見せたみやはらにこは「ずっとリモートレッスンで顔しか見えなかったので、対面レッスンで初めてみんなに会った時、みんな背が高くてびっくりしました!」と茶目っ気たっぷりに話し、英語が得意というろれあは、配信先に向かって英語で挨拶した。なお、グループ名の「ミモザーヌ」は花の「ミモザ」から由来。ミモザの花言葉は「友情」「優雅」のほか、特に重要な「感謝」という意味もあり、小さな丸い花びらがたくさん集まって可憐に咲くミモザを少女歌劇団の名にふさわしい花として選んだ。この日、初公開された制服ビジュアルにも、ミモザをイメージする黄色がアクセントになっており、清楚さのなかに力強い意思も感じさせる印象を与えていた。少女歌劇団ミモザーヌの初舞台を終え、総合演出の広井氏が挨拶を行った。2年前の発表当時はコンセプトがぼんやりしていたと語る広井。1期生のメンバーが加入し、彼女たちとレッスンを重ねながら「レビューとは」「歌劇団とは」「少女とは何か」と一つ一つ向き合い続けたと言う。そして「やっと整って、お披露目することができました」と、この日を迎えたことにほっとした表情も浮かべた。「常々、オリンピックの卓球やフィギアスケートは子どものころから始めて、中学生で世界を目指しているのに、エンタメの世界ではできないのかと考えていた」と広井。そこで体づくりを徹底しようと体幹トレーニングとストレッチを組み合わせたレッスンを平日の毎日繰り返したそうで、「最初の頃は先生から言われている意味がわからなくても、体ができてくると、言われたことが全部できるようになるということを彼女たちは自分たちで発見していった。僕たちが教えた事ではありません。笑顔を作ることも、舞台が楽しければ笑顔にならないということを自分たちで発見して、舞台の中に楽しさを作り、厳しいレッスンの中に達成感を見出して、今、ここに立っています」とメンバーたちのこれまでの努力を労った。オリジナル曲はすでに13曲あり、レビューへの準備も万端と自信を覗かせ、現代感覚のレビューにするためにアクロバットを取り入れたことを明かした。「アクロバットを取り入れることで、立体的なものができないだろうか、そこに歌や踊りが入った新しいレビューが令和の時代にできたらいいなと思いました。そして、当初からアクロバットの訓練もしてきました」「僕は頭でっかちで、古い知識で作ろうとしていたら、彼女たちにはそんなものは全然通用しなかった。そういうことがわかって、彼女たちとコミュニケーションを取りながら作ることにしました」と方向転換もあったことを話し、「実は僕自身が教えられてきました」と、レッスンの日々を振り返る。1期生を全員集めた当初は何もできず、「本当に不安になって辞めようかと思った」とも。そんな中で、いわなみゆうかは「でたらめだけど、踊らさせると、こんなに楽しい!というオーラを出していた」そうで、その姿に触発され、それぞれの個性を引っ張り出す作業をしようと一人一人に向き合っていったという。歌のレッスンも、徹底して複式で歌う指導を実施。「すごいエンジンを積んでいるのに、喉で歌って、ガラスの心臓だった彼女が、本当に変わった」とみあいを紹介すると、みあいは「アメイジング・グレイス」をアカペラで披露した。幼いころからアクロバットのレッスンを積み重ね、お披露目ショーケースでも堂々としたパフォーマンスで惹きつけたにこ。周囲を明るく照らすような笑顔が印象的な彼女が、初舞台を前に広井に手紙を渡したことも明かした。「手紙には『私に居場所を作ってくれてありがとうございました』と書いてありました。僕も居場所を作れたらどんなに幸せか…」と広井。最後に「(吉本興業)大﨑会長、スタッフの皆さん、僕の居場所を作ってくれてありがとうございました」と感謝した。なお、「少女歌劇団ミモザーヌ」の公式ホームページでは、11月15日より2期生のプロフィールと、「ミモザのように」のMVが公開された。そして、12月30日には第1回公演「Begin~始まりの歌~」の配信公演も決定した。(C)吉本興業
2020年11月16日11日夕方、米フロリダ州ケープコーラルのハイウェイパトロールに事故の通報が寄せられた。警官が急行すると、18歳の少女が心肺停止の状態で見つかったという。地元テレビ局NBC2が報じている。亡くなった18歳の少女は車のシートではなくトランクに座っていたといい、そのまま走行したことで道路に投げ出されてしまった。病院に搬送されたが、間もなく死亡が確認されたという。車を運転していたのは15歳の少女で、17歳の少女も同乗していたが、この2人にケガはなかった。現場は住宅街で、車内にいた2人の少女は叫びながら助けを求めていたという。駆けつけた女性が心肺蘇生を試みたが、息を吹き返すことはなかった。女性は「救おうとした。彼女を救おうとしたのよ。とても美しい顔をしていたわ。彼女のお母さんの気持ちを考えたら……私には無理」とNBC2の取材に声を詰まらせた。
2020年11月13日11月5日より待望の日本ツアーを開催するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の来日記者会見がオンラインで開催された。壇上には、同団楽団長ダニエル・フィロシャウアー&事務局長ミヒャエル・ブラーデラー両氏が並び、今回の来日公演開催に関する経緯と想いを熱く語った。「コロナ禍においても、日本公演を中止するという考えはまったくなかった」という意気込みと「この時期であるがゆえに公演を実現することが、クラシック界の未来に新たなレールを敷く」という言葉が強く心に残る会見だ。まさに、感染症対応には万全の上に万全を期し、数々の難題をクリアーして実現した今回の公演が、今後のイベント展開に与える影響は限りなく大きい。まずは、ステージ上でのソーシャルディスタンスにも気を使いつつ、当初のプログラムを変更なく行う対応力と、ウィーン・フィル本来の響きを保つことにこだわったというパフォーマンスに期待したい。公演は、11月5日を皮切りに、14日までの約10日間に渡って行われる。これこそは、コロナ禍に見舞われたクラシック界において、何物にも代えがたい素敵なプレゼントに違いない。●公演情報■2020北九州国際音楽祭ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月5日(木)19:00 開演(会場)北九州ソレイユホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)(曲目)プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』作品64 より「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「仮面」「ジュリエットの墓の前のロメオ」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席30,000円 A席25,000円 B席20,000円 C席15,000円 D席10,000円(お問い合わせ): 北九州国際音楽祭事務局 093-663-6567(公式サイト): ■第58回大阪国際フェスティバル2020 ワレリー・ゲルギエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月6日(金)19:00開演(会場)フェスティバルホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)堤剛(チェロ)、デニス・マツーエフ(ピアノ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席37,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円 E席14,000円SS席39,000円 BOX席44,000円 バルコニーBOX席(2席セット)74,000円(お問い合わせ)フェスティバルホール センター 06-6231-2111(公式サイト): ■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月8日(日)17:00開演(会場)ミューザ川崎シンフォニーホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)(曲目)プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』作品64 より「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「仮面」「ジュリエットの墓の前のロメオ」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円)(お問い合わせ)ミューザ川崎シンフォニーホール 044-520-0200(公式サイト) ■ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020 オープニングスペシャル・プログラム(日時)2020年11月9日(月)19:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)、堤剛(チェロ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版)(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月10日(火)19:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)デニス・マツーエフ(ピアノ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)プロコフィエフ:バレエ音楽『ロメオとジュリエット』作品64 より「モンタギュー家とキャピュレット家」「少女ジュリエット」「仮面」「ジュリエットの墓の前のロメオ」プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 作品16チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月13日(金)19:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(独奏)堤剛(チェロ)(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)ベートーヴェン:序曲『コリオラン』作品62チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調 作品33R. シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』作品40(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(日時)2020年11月14日(土)16:00開演(会場)サントリーホール 大ホール(指揮)ワレリー・ゲルギエフ(管弦楽)ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(曲目)ドビュッシー:『牧神の午後への前奏曲』ドビュッシー:交響詩『海』~3つの交響的スケッチ~ストラヴィンスキー:バレエ音楽『火の鳥』(1910年版)(料金)S席39,000円 A席34,000円 B席29,000円 C席24,000円 D席19,000円(お問い合わせ)サントリーホール・メンバーズ・クラブWEB サントリーホール センター 0570-55-0017■公式サイト:
2020年11月06日名画チャンネル「シネフィルWOWOW」が、元宝塚歌劇団男役スター・七海ひろきのインタビュー付きで『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』をHDテレビ初放送する。放送に際して、七海が主人公・天上ウテナの衣装を着用したオリジナル写真ポストカードのプレゼントキャンペーンが実施中だ。『少女革命ウテナ』は、1997年からTVシリーズとして放送されたアニメーション。独特の世界観を美しい映像が当時のアニメファンに大きな影響を与えた。本編の放送前後には、宝塚歌劇団を退団後、俳優・声優・アーティストとして活躍する七海が登場。本作のファンを公言する七海が『少女革命ウテナ』の魅力を語る。オリジナル写真ポストカードは、七海の名前にちなみ抽選で77名様に3枚組セットでプレゼント。シネフィルWOWOWホームページ内にある番組特設ページの専用応募フォームから11月8日と26日に放送する番組の最後に発表するキーワードを入力の上、応募してほしい。【七海ひろきコメント】宝塚歌劇団や退団後の活動で、さまざまなキャラクターのコスチュームを着させていただいています。それでもやはり、小さな頃から大好きだったウテナの学ランに袖を通した瞬間、なんともいえない感動がこみ上げてきました(笑)。撮影時は、ウテナの動きを考えながらカメラの前に立っていました。これまでお芝居や歌の活動をする中で、何度も「作品を作ること」に対するプロの向き合い方を見てきましたが、今回もとても勉強になり、うれしい機会でした!さまざまなカットの中から3種類をポストカードにしていただいています。【番組概要】◆『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』【七海ひろきインタビュー付き】放送日時:11月8日(日)21:00、11月26日(木)24:45出 演 :七海ひろき(インタビュー)番組特設ページ: ()【プレゼントキャンペーン実施概要】<応募要項>シネフィルWOWOW公式ホームページ内にある、番組特設ページの専用応募フォームに必要事項と、11月8日(日)21:00と11月26日(木)24:45から放送される番組内で発表される<キーワード>を入力の上、ご応募ください。※<キーワード>は両放送日とも同じ内容です賞 品: 七海ひろきが、主人公・天上ウテナの衣装を着用したオリジナル写真ポストカード3枚組セット応募期間: 11月8日(日)21:00~12月3日(木)23:59当選者数: 77名様※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
2020年10月09日2020年5~8月にかけて、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催。『心に響く』と『心に響いた接客』という2つのテーマから作品を募集しました。『grape Award 2020』心に響くエッセイを募集!今年は2つのテーマから選べる今回は、応募作品の中から『特別授業』をご紹介します。学習塾でアルバイトをしていた僕は、宿題の指導に関して多少なりとも自信を持っていた。ところが、3月11日、人が大勢避難している新宿駅構内の階段に座って計算式を解き進めるのは初めてだったし、何より、目の前にいるたったひとりの生徒の前では、この非常時にあっても平静を装わなければならないとなると、思うように頭が働かず、その自信も揺らいでいる。遡ること二時間、停車する中央線の車内で大きな揺れを感じ、避難のため電車を降りようとしたとき、車内に小さな女の子がひとり残っているのを見かけた。真っすぐ一点を見つめる彼女の眼には明らかに恐怖の色が浮かび、身体は固くこわばり座席から一歩も動こうとしない。「ひとり?もう電車は動かないみたいだから、一緒に避難しようか?」挙句知らない男の人に話しかけられたことが却って別の恐怖を煽ったらしい、彼女はか細い声で「大丈夫です…。」とつぶやいたが、乗り合わせた小山さんという別の女性も声をかけてくれたおかげで、何とか警戒を解くことができた。女の子はハナちゃんと言い、小学二年生、電車で帰宅途中に地震に見舞われてしまった。小山さんは僕と同い年の大学生で、ともにこうした災害にあうのは初めてだったが、「ハナちゃんを守らなければ」という共通の目的ができたことで、その後の避難行動はスムーズだった。公衆電話でハナちゃんのご両親に連絡をとったところ、父親が自宅から自転車で迎えに来られることがわかった。大まかな待ち合わせ場所と時間を確認すると、三人は頑丈そうな商業ビルの地下に落ち着いた。不安や疲れを感じる僕と小山さんとは対照的に、すっかり明るい様子のハナちゃんは、おもむろにランドセルを開くと計算ドリルを取り出し、「宿題を教えてほしい」という。一瞬、呆気にとられこそすれ、これでハナちゃんの恐怖を紛らわせることができると、アイコンタクトで確認し合った僕と小山さんは、駅ビルの階段を教室に、とびきり明るい先生を演じることにした。たったひとりの生徒は優秀で、このような状況にあっても集中力を発揮し、順調に問題を解き進めていく。様々な心配事が頭をよぎる中、カラ元気でどうにか先生を演じていた僕たちだったが、不思議なもので、一問、また一問と、一緒に問題を解いては喜ぶハナちゃんを見ていると、なんだかこちらの気持ちが晴れていく。ハナちゃんを守らなくては、と気丈に振舞っていたつもりだったが、実は僕らこそ、彼女の明るさや無邪気さに勇気づけられていたらしい。すっかり日も暮れたころ、僕たちはハナちゃんのお父さんと落ち合うことができた。無事に家族に会うことができたのは何よりもうれしいし、おまけに現役大学生ふたりが徹底的に指導した宿題の出来は我ながら完璧だった。「宿題を教えてくれてありがとう」そう言うハナちゃんに、僕たちこそありがとうと伝えた。はなちゃんはなぜ自分がお礼を言われているかわからないようで、照れ笑いを浮かべている。つぎに学校に行ける日は少し先になるかもしれないけれど、ハナちゃんはきっと本当の先生に褒められるに違いない。grape Award 2020 応募作品テーマ:『心に響くエッセイ』タイトル:『特別授業』作者名:奥村 敏生エッセイコンテスト『grape Award 2020』の審査員が決定!2017年から続く、一般公募による記事コンテスト『grape Award』。第4回目となる2020年の審査員には、grapeでも人気の漫画『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』シリーズでおなじみの漫画家・松本ひで吉さんが決定しました。さらに『Jupiter』などの作詞を手がけた作詞家でエッセイストの吉元由美さんや、映画化もされた『スマホを落としただけなのに』などで人気を博する小説家の志駕晃さんも審査員として作品を読みます。心に響く作品として選ばれるのは、どのエピソードでしょうか。結果発表をお楽しみに!『grape Award 2020』詳細はこちら[構成/grape編集部]
2020年09月20日女優の山本美月が、11月4日に書籍『魔法少女 山本美月』(TAC出版)を発売し、10月16日から展覧会『魔法少女 山本美月』を開催する。アニメやマンガをこよなく愛していることで知られる山本。今回の書籍は、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマに、“山本美月ワールド”を最大限に表現する。「高校生の時以来」という描き下ろしマンガは、画からストーリーに至るまで30ページにわたって自作。自ら演じた「魔法少女フォト」では、全体の原案、着用するドレス、手にする魔法ステッキなどの小物のほか、“ツインテールの角度”までこだわり抜いた。1万4,000字のインタビューは、「全貌が見えることはなかった山本美月の内面世界」を凝縮。そこからは、「これまで絶対に語られてこなかった、真の山本美月の姿」が浮かび上がる。展覧会は、同書の世界観に触れられるようにその内容を立体化。10月16日から11月3日まで東京・PARCO FACTORY(池袋PARCO本館7F)、11月13日から30日まで地元・福岡のPARCO FACTORY(福岡PARCO本館5F)で開催される。入場料は500円で、小学生以下は無料。山本は同書について、「女の子なら、幼い頃に一度はあこがれる“魔法少女”。空を飛びたい、変身してみたい、そんな子どもの頃の夢をそのまま形にしてみました。こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた“魔法少女 山本美月”は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です」と説明。「私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います。また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントを寄せている。(C)2020 INCENT Co., Ltd., TAC PUBLISHING Group
2020年09月10日モデルで女優の山本美月が、幼い頃から憧れていたという“魔法少女”をテーマにした書籍「魔法少女 山本美月」の発売が決定。オリジナルコミックや魔法少女フォト、インタビューなどが収められている。プライベートでは、アニメやマンガをこよなく愛する山本さん。今回の書籍では、独特な感性で彩られた“山本美月ワールド”を最大限に表現。高校生以来だという、画や話まで全てが本人自作のストーリーマンガや、全体の原案や着用するドレス、手にする魔法ステッキなどの小物まで自らアイディアを出し、自ら演じた魔法少女のフォト。内面世界を深く探る約1万4000字のインタビュー、未公開イラストなどが本書に収録される。コミックでは、これまで語られてこなかった思いを知り、写真の魔法少女には憧れの心を抱き、インタビューでは自分と似ているところに気づくかも。山本さんは「こだわりのツインテールで、魔法のステッキを抱えた"魔法少女 山本美月"は私の大好きなものをギュッと詰め込んだ、まさしく理想の集合体です。私は二次創作じゃなくて、原作になりたい。唯一無二のキャラクターを生み出したくて、コミックでは絵やストーリーまですべてを自分で作り、写真では衣装から髪型、小物までこだわり抜きました。この本で、魔法少女にあこがれていたあの頃を思い出してもらえたらと思います」と語り、「また、今好きなものを好きと大声で言えず悩んでいる人にとって、この本が少しでも勇気を出すきっかけになってくれたら嬉しいです」とコメントしている。また、書籍発売に加え、東京と山本さんの地元である福岡で展覧会の開催も決定。書籍の内容を立体化する。会場では、通常版書籍の販売に先駆け、特別なアイテムがついた限定版(※数量限定)が販売される。書籍「魔法少女 山本美月」は11月4日(水)発売。展覧会「魔法少女 山本美月」は10月16日(金)~11月3日(火・祝)PARCO FACTORY(池袋 PARCO 本館 7F)にて、11月13日(金)~30日(月)PARCO FACTORY(福岡 PARCO 本館 5F)にて開催。(cinemacafe.net)
2020年09月10日大阪の芝居街・道頓堀の伝統を伝える劇場として、歌舞伎をはじめ、喜劇やミュージカルなど幅広い作品を上演している大阪松竹座が、9月18日(金)より初のステージ体験ツアーを開催する。「大阪松竹座 初のステージ体験ツアー」チケット情報大正12(1923)年に関西初の洋式劇場として開場した大阪松竹座。歌舞伎には欠かせない「花道」をはじめ、「廻り舞台」や「迫り」などさまざまな舞台で使用されるステージ機構があり、ツアーではそれらを実際に舞台の上に立ち体験できる。また、ツアー中は写真撮影も可能だ。多くのスターの故郷として愛され続けているそのステージで、彼らと同じ景色を楽しめるこの機会を見逃す手はない。また館内では、フランス人画家ベルナール・ビュッフェの『暫』、中島千波の四季折々をテーマにした12枚の日本画、小田次男の『伊達娘恋緋鹿子(お七)』などの名画が並ぶほか、特別展示として、大阪松竹座の過去の公演ポスターをはじめ、パンフレットや台本など貴重な資料の展示も予定している。「大阪松竹座 初のステージ体験ツアー」は、9月18日(金)から27日(日)まで開催。9月3日(木)一般発売開始。
2020年09月02日アイドルグループ・ジャニーズWESTが1日、大阪松竹座にて一夜限りのスペシャルライブ「Johnny’s DREAM IsLAND 2020→2025 ~大好きなこの街から~」を生配信で開催した。先の7月28日を「なにわの日」とし、関ジャニ∞、ジャニーズWEST、関西ジャニーズJr.ら関西ジャニーズの総勢73人が、彼らの地元関西を象徴する「日本万国博覧会記念公園太陽の広場」に集結。2時間に及ぶ無観客ライブを、オンラインで有料生配信するという、初の試みを成功させた。このスペシャルライブを皮切りに、関西ジャニーズのグループが大阪松竹座で、単独ライブを無観客&生配信で届けていく。そのトップバッターを務めたのが、アルバム『W trouble』やシングル「証拠」のセールスが好調、勢いが止まらないジャニーズWESTだ。重岡大毅は「松竹座という劇場は、僕たちが10代から20代にかけて、お世話になっていた劇場です。毎年、春夏冬と公演をさせてもらっていました。稽古期間も全て合わせると約半年間くらいは松竹座にいたんじゃないかと思います。僕たちは、歌、ダンス、お芝居、バラエティ、全てのエンターテインメントの一歩目をこの松竹座で踏みだし、その道の過酷さ、苦しさ、夢、感動など全てを感じながら、歩き続けてきました。大人になった今になって思うことは、僕たちの『青春』というものは、松竹座にあります」と大阪松竹座への思いを語った。重岡が「青春の松竹座」と表現するように、彼らはこの場所で、関西ジャニーズJr.として春夏冬と毎年のように公演を行い、悲喜こもごもを仲間と分かち合ってきた。2014年にジャニーズWESTとしてデビューをしてからは、同年4月に行った「ジャニーズWEST コンサート デビュー記念なにわともあれ、ほんまにありがとう!」以来、7人揃っての凱旋公演は6年3カ月ぶりとなる。このライブは、オンラインでもファンのみんなとつながる「俺らの絆は深いんやー! ライブ」(名称は桐山照史が考案)というテーマのもと、ゼロディスタンスで一体感を味わえる、オンラインならではの工夫が施された内容になった。その一例が、ジャニーズのライブでは定番の「応援団扇」。星型のペンライトで装飾された客席を、このライブのためにファンが送ってくれた応援団扇が埋め尽くす。メンバーへのメッセージや似顔絵などが描かれた熱い想いが伝わる力作の数はなんと、10日間で約1万枚にのぼったという。全19曲を終えた彼らのパフォーマンスには、ジャニーズWESTがこの大阪松竹座で歩んできた年月の長さと重さ、そして成長がにじみ出ており、彼らのスキルと力強さが前面に押し出された約1時間40分に。2020年の夏には、Wドームライブも決定するほど大きくなったジャニーズWESTのホームであり原点、大阪松竹座。今後、関ジャニ∞、そして関西ジャニーズJr.の公演が続いていく。
2020年08月02日新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全公演を中止していた宝塚歌劇団が、7月17日から、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で、31日からは、東京・有楽町の東京宝塚劇場でも、いよいよ公演を再開する。宝塚大劇場で上演されるのは、本来なら3月13日に開幕するはずだった花組公演、ミュージカル浪漫『はいからさんが通る』。この作品は、花組新トップスターの柚香光(ゆずかれい)と、昨年から引き続きトップ娘役を務める華優希(はなゆうき)が、トップ就任前の2017年に上演して大好評だったもので、新トップコンビの本拠地お披露目公演として再演される予定だったが、4ヶ月遅れでようやく初日を迎えることになった。これに合わせ、宝塚歌劇専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」では、当日特別番組を放送し、番組内で初日のフィナーレからカーテンコールまでを生中継する。さらに翌18日の公演と9月5日の千秋楽が、動画配信サービス「タカラヅカ・オン・デマンド」で、初めて全編ライブ配信されることも発表された。また、恒例となった千秋楽ライブ中継も、全国各地の映画館で上映される。感染防止対策で、座席を前後左右空け、最前列を販売しないなど、観客を通常の半数以下に減らしたため、チケットが手に入らず涙を呑んだ多くのファンにとっては、嬉しいサービスになるだろう。宝塚大劇場公演後、中断していた星組公演も7月31日より再開東京宝塚劇場では、3月27日から上演するはずだった星組の『眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~』『Ray -星の光線-』が、同じく4カ月遅れで初日の幕を開ける。こちらも新トップコンビ、礼真琴(れいまこと)と舞空瞳(まいそらひとみ)の東京お披露目公演で、3月9日に宝塚大劇場公演が閉幕してから、東京での再開が待たれていた。この公演も、31日の初日当日、スカイステージで再開特別番組を放送し、その中でフィナーレからカーテンコールまでを生中継。さらに翌8月1日の公演と9月20日の千秋楽には、タカラヅカ・オン・デマンドで全編ライブ配信が実施される。映画館での千秋楽ライブ中継も行なわれる予定だ。宝塚歌劇ではこのほか、宙組トップの真風涼帆主演『FLYING SAPA -フライング サパ-』が、8月1日に大阪の梅田芸術劇場メインホール、9月6日に東京の日生劇場で、雪組トップ望海風斗のコンサート『NOW! ZOOM ME!!』が、9月11日に宝塚大劇場、26日に東京宝塚劇場でそれぞれ上演されるなど、中止を余儀なくされた公演の再開が、8月以降続々と決まっている。文:原田順子
2020年07月17日フランス・パリに暮らす2人の10歳の女の子がInstagramに投稿した動画が大きな反響を呼んでいます。動画に登場するのはダンスが大好きなティアナさんとサフィアさん。息ピッタリの2人の見事なダンスをご覧ください! この投稿をInstagramで見る Tyana(@tyana_dvb)がシェアした投稿 - 2020年 6月月3日午前9時00分PDT楽しそうに踊るサフィアさんとティアナさん。2人の仲のよさが伝わってきますね。それぞれのInstagramに投稿されたこの動画は「素晴らしい!」と話題になりました。するとこの動画に感銘を受けた、アメリカ・ロサンゼルスに住む2人の女性が、彼女たちのダンスそっくりの動画を作ったのです。 この投稿をInstagramで見る Sheela Awe 魏喜来(@sheelaawe)がシェアした投稿 - 2020年 6月月22日午前9時32分PDTまるでティアナさんとサフィアさんの数年後の姿を見ているよう!洋服から振り付けまでパリの2人の女の子たちとそっくりに再現したのは、シーラさんとリンジーさん。シーラさんは投稿でサフィアさんとティアナさんに向けてこうつづっています。あなたたちの光をシェアしてくれて、インスピレーションをくれてありがとう。リンジーと私も同じことをするわ!sheelaaweーより引用(和訳)この動画には、たくさんのコメントが寄せられています。・最初に見た時、この女の子たちがあなたたちの子供時代かと思った。・この動画は何度見ても見飽きないわ!・なんだか感動して涙が出た!・4人ともかわいくて最高!年齢が近くて、同じ何かに情熱を注いでいて、心から気が合う友達を見つけるのは簡単ではないかもしれません。でもこの動画を見ていると、そんな素晴らしい友情は年齢に関係なく、いくつになっても築けるような気がします。「友達っていいな」と思わせてくれる素敵な動画ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月13日2020年5月25日、アメリカ・ミネソタ州で白人警官に首を圧迫された黒人男性のジョージ・フロイドさんが亡くなるという事件が起こりました。この事件をきっかけにアメリカ全土では警察による黒人への暴力に抗議するデモが続いています。デモの多くは平和的に行われていますが、一部では警察とデモ参加者が対立する場面もあり、暴動も起きています。テキサス州ヒューストンに住むSimeonB(@iamsimeonb)さんは、娘のシモーネちゃんを連れてデモに参加しました。そこでシモーネちゃんが泣き出してしまったのです。すると1人の警察官が彼女に気付いて近づいてきたのだそう。そしてシモーネちゃんは警察官に尋ねます。「私たちを撃つつもりなの?」それを聞いた警察官は…。During the protest in Houston yesterday one of the police officers noticed my daughter crying. She asked him “Are you gonna shoot us” he got down on one knee wrapped his arm around her and responded: pic.twitter.com/gQWF7HMf3l — SimeonB (@iamsimeonb) June 3, 2020 母親と思われる女性があわてて「そんなことをいうんじゃないの!」とシモーネちゃんにいうと、警察官はしゃがんで彼女の肩を抱いてこういったのです。僕らはきみたちを守るためにここにいるんだ。いいかい?きみたちを傷つけるためじゃないよ。きみは抗議でも、パーティーでも、何でも好きなことをしていいんだ。ただ何も壊してはいけないよ。@iamsimeonbーより引用(和訳)この動画は拡散され、多くのコメントが寄せられています。・この警官は僕らが今、何を必要としているかが分かっている。・涙が出た。本当にいい警察官も大勢いるのよ。・こういう子が素晴らしい未来を作っていく。アメリカでは昼間の平和的なデモに子供を同伴する親も多く、この動画が撮影されている場所も混乱は起きていないようです。そのため子供に危険はないと思われます。警察官は本来、市民を守ってくれる存在であるはずです。もし子供たちが「警察官は自分たちを傷つける」と信じてしまったら、助けが必要な状況になった時に誰に助けを求めればいいのでしょうか。シモーネちゃんのような幼い子が警察官にこんな質問をしなければならない状況自体が、悲しいことと思わずにいられません。親が安心して「困った時は警察に連絡しなさい」と子供に教えられるように、黒人への暴力や差別を根絶するべきなのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月12日お笑いコンビ・TKOの木下隆行が、所属事務所の松竹芸能を15日で退所することが5日、明らかになった。松竹芸能が発表した。今後はフリーとして引き続き芸能活動を行っていく予定。TKOは解散ぜず、相方の木本武宏は引き続き松竹芸能に所属する。松竹芸能は「今までご支援いただきましたファンの方々や、関係者各位の皆様には心より感謝申し上げます」とコメントした。木下は、週刊誌などで後輩芸人へのパワハラ行為が報じられ、テレビ出演もなくなっていた。
2020年03月05日2020年にハリウッド映画『GODZILLA VS. KONG』(原題)、2021年には『シン・ウルトラマン』と 大作特撮映画の公開が相次ぐなか、映画配給会社の松竹と東映が史上初のタッグを組んだ完全オリジナル脚本の大作特撮コメディ映画『大怪獣のあとしまつ』が、主演に山田涼介(Hey! Say! JUMP)、ヒロインに土屋太鳳を迎えて製作されることが決定した。“特撮映画” で倒された怪獣の “その後” とは?誰が、どうやって後始末している?ある日突然、この国を襲う大怪獣が、死んだ。ビックリするほど巨大な死体に、ガス爆発も時間の問題。片付けられなきゃ国家崩壊の危機!?この尻ぬぐい、誰が、どうやって...。未曽有の国家的危機の現場指揮の任務を背負わされたのは、首相直属の特殊部隊の帯刀(おびなた)アラタ。そんな彼の前に、環境大臣秘書で元婚約者の雨音(あまね)ユキノが現れて...。 ふたりは前代未聞の無理難題“巨大な死体の後片付け”に、知恵と工夫と愛(!?)で立ち向かうことに。誰もが知る“特撮映画” の、誰も見たことのない “その後の世界” を描く、 超インポッシブルなミッションを巡る空想特撮エンターテイメントが、いま、はじまる――。この超大型プロジェクトの監督・脚本を担うのは、ドラマ「時効警察」シリーズなどの映像作品や、「タモリ倶楽部」などのバラエティ番組で唯一無二の世界観を生み出し続けてきた映像作家・三木聡。山田涼介「全力でふざけて、面白く仕上げて行きたい」主人公の帯刀アラタ役に扮するのは、俳優として確固たるポジションを築く山田涼介。本格的なコメディ映画は初挑戦となるだけに、「すごく迷いがありました。ただ台本を読ませて頂いて、ふざけた情景のなかに超真面目な主人公のギャップ...これは面白い!と思い、ぜひ出演させて頂こうと思いました!」と打ち明け、「とにかく三木監督の期待に応えられるよう、全力でふざけて、面白く仕上げて行きたい」とコメント。初共演となる土屋さんにも「彼女の今作での“ツッコミ”が楽しみです」と語る。「松竹さんと東映さん、業界激震の前代未聞の初タッグがホントにこの作品で良いんですか!? と内心思いつつも、映画界の巨頭が組んで全力で“遊ぶ“ことにすごく意義があるなと!」と、自身でも楽しみな様子。土屋太鳳「全ヒーローへの恩返しを込め」さらに、ヒロインの雨音ユキノ役には、名実ともにトップを走る国民的女優・土屋太鳳。 「私はヒーローが好きです。特撮と呼ばれる作品には、人生において大切なことも、許されないことも、それをさえ許すことも、でも忘れてはな らないことも...たとえば現実を風刺するリアルな危機感も...ありとあらゆるものが含まれていて、ヒーローはその真ん中で輝き、苦しみ、闘って、たくさんの勇気を教えてくれました」と熱く語る。子ども時代、特撮映画に「のめり込み、衝撃的に感動した」と明かし、本作では「山田涼介さん演じる主人公を支えるチームの一員として、全ヒーローへの恩返しを込め、踏んばります!」と意気込む。三木監督はそんな2人に、「山田くんは欠落した過去を持つ主人公を、ときにクールに、また、ときに青い炎ともいうべき情熱を持って芝居づくりに臨んできてくれてますし、土屋さんは予想できない表情と的確なセリフトーンでやや負の面を持った新しい特撮もののヒロインを演じてくれる...はず」と期待を込めてコメント。また、前代未聞の初タッグに、東映の代表取締役社長・多田憲之氏は「松竹さんと手を組めるのであれば、大掛かりかつ面白い嘘がつけると東映内部でも話が進みました」とコメント、松竹の代表取締役社長・迫本淳一氏は「松竹の『男はつらいよ』『釣りバカ日誌』シリーズに代表される“庶民的人情”と東映さんの“義理人情”。その両方の“人情”がぶつかると、どうなるのか?とても期待しております」と語っている。『大怪獣のあとしまつ』は今春撮影予定、2020年以降、全国公開予定。(text:cinemacafe.net)
2020年02月27日宝塚歌劇団月組の鳳月杏が主演するデジタル・マジカル・ミュージカル『出島小宇宙戦争』が、2月8日(土)に大阪の梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開幕する。少女漫画から抜け出てきたような足の長い抜群のスタイルと、4年半を過ごした花組でより磨きをかけた男役芸で、今や、魅力的な大人の男性を演じさせたら宝塚でも屈指と言われるほどの鳳月が、古巣の月組に戻ってから初めて挑む主演作ということで、注目度も非常に高い。作・演出は谷貴矢。『アイラブアインシュタイン』や『義経妖狐夢幻桜』といった、パラレルワールドが展開する物語を得意とする気鋭の演出家で、この『出島小宇宙戦争』も、江戸時代の長崎・出島を舞台にしてはいるが、当然ながらただの歴史物ではない。鳳月が演じるカゲヤスは、出島に居留する外国人の中に紛れ込んでいると噂される宇宙人探索のため、幕府から送り込まれた天文方で、樺太探検の経験がある御庭番リンゾウ(暁千星)と共に、長崎に向かう。しかし、そこに広がっていたのは、見たこともない幻想未来都市だった。彼は出島で出会ったタキ(海乃美月)の協力を得て、この近代技術をもたらしたシーボルト(風間柚乃)の正体を探ろうとするが……。幕府天文方の高橋景保や、探検家の間宮林蔵、シーボルトとの間に娘イネを儲けた楠本滝など、歴史上の人物を連想させる名を持つ登場人物たちが、パラレルワールドの出島で繰り広げるコメディタッチのミュージカルに期待したい。大阪公演は2月16日(日)まで。2月24日(月)から3月1日(日)まで、東京・池袋の東京建物ブリリアホールでも公演が行なわれる。文:原田順子
2020年02月05日イタリアの作家ドナート・カリシの同名ベストセラー小説をカリシ自身が映画化し、トニ・セルヴィッロとジャン・レノの初共演が実現したミステリー映画『霧の中の少女』から、予告編と場面写真が解禁となった。今回解禁された予告編には、少女失踪事件の謎に翻弄されるトニ・セルヴィッロ演じるカリスマ警部ヴォーゲルの姿が映し出されている。クリスマス前夜の12月23日、妖しい霧が立ち込める田舎町で1人の少女が忽然と消えた。「娘のアンナは身長160cm 赤毛の長い髪です」と、突然娘の姿が消えてしまい、悲痛に訴える両親。都会からやってきたヴォーゲル警部は、この少女失踪事件の捜査の指揮を執ることに。捜査線上に浮かび上がったのは、アンナが通う高校の教師でアレッシオ・ボーニ演じるマルティーニ。「悪こそ物語の原動力」と意味深な発言を繰り返すマルティーニに対して、アンナの同級生も疑いの目を向ける。ヴォーゲルはメディアを操って藪の中の犯罪者をあぶり出そうと、アンナの両親にテレビ向けの会見を行わせ、ヘリコプターや山岳救助隊を駆り出して大規模な捜索を開始。さらには顔なじみのニュース・レポーターを利用して、この事件をイタリア全土の注目を集めるよう仕向けていく。ところが今回の事件はヴォーゲルを嘲笑うかのように異様な展開を見せ、謎はどんどん深まっていく。そこで、警察から捜査協力を要請されたジャン・レノ演じる引退間近の精神科医フローレスは、ヴォーゲルに事件について助言する。閉塞感のある村人たちは、犯人はよそ者に違いないと思っているが、心の底では悪は近くに潜んでいると思っている。そして、ヴォーゲルには正体不明の連続誘拐魔“霧の男”に関する情報がもたらされ、彼の“完璧なる捜査”は根底から覆されていく…。映像の最後は「真実が正義とは限らない」というコピーで締めくくられ、ごく普通の人間の“心の闇”に切り込む深遠なるミステリーが期待できる予告編に仕上がっている。『霧の中の少女』は2月28日(金)よりkino cinema横浜みなとみらいほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:霧の中の少女 2020年2月28日よりkinocinema 横浜みなとみらいほか全国にて順次公開
2020年01月23日大阪松竹座で1月3日(金)から27日(月)まで壽初春大歌舞伎がされる。昼の部は、幕末の京都を舞台にした『お秀清七 九十九折(つづらおり)』、変化舞踊の『大津絵道成寺』、世話物『艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)酒屋』の3本。夜の部は『義経千本桜 川連法眼館の段』『夕霧名残の正月』『大當り伏見の富くじ』。昼の部では『大津絵道成寺』が華やかな舞踊で、楽しい気分になる。江戸時代に庶民の間で流行した大津絵に描かれた藤娘・鷹匠・座頭・船頭・鬼の5役を、片岡愛之助1人で踊り分ける演出がみどころ。矢の根の五郎(松本幸四郎)も登場し、お正月らしさも満載だ。愛之助は夜の部『義経千本桜』の通称「四の切」で佐藤忠信/狐忠信も勤める。静御前は中村壱太郎、義経は片岡秀太郎。『夕霧名残の正月』は、「正月もの」ではるが、少し物悲しい。病によってこの世を去った遊女、夕霧の四十九日に、彼女の恋人であった藤屋伊左衛門(中村鴈治郎)が会いに来る。 すっかり落ちぶれていた伊左衛門は、初めて夕霧の死を知り、起請を香華の代わりに手向けようとすると、在りし日の姿の夕霧(中村扇雀)が現れるが、やがて夕霧は消えていく。『酒屋』も情緒あふれる上方らしい世話物。殺人を犯した夫半七をめぐり、半七の親、正妻お園、お園の親、そして正式な妻ではないが子まで生した三勝が、それぞれに半七を思いやる気持ちがやるせない。夜の部の最終演目は『大當り伏見の富くじ』。元となる作品『鳰の浮巣(におのうきす)』は、松竹新喜劇の『浮かれかご』になっているものを、2012年2月、松本幸四郎が中心となり松竹座で歌舞伎へと復活させた。「とにかくお目出度くて、とにかく笑える、2分に一回は場内が笑いに包まれるようなお芝居を創りたい」という幸四郎の情熱が伝わったか、文字通り「大當り」した本作が、同じ大阪で7年ぶりの再演が実現した。老若男女が笑って泣ける。初笑いで打ち出しという、初春にうってつけの演目といえよう。文:仲野マリ
2020年01月02日2020年2月、元宝塚歌劇団星組トップスター紅ゆずるの退団後初となる1stコンサート『紅-ing!!』が決定した。構成・演出は宝塚歌劇団の藤井大介。共演に在団時のユニット「紅5」のメンバー壱城あずさ、如月蓮や、宝塚OG、男性キャスト、さらに一部日程ではスペシャルゲストに熱烈な紅ファンで知られるゴールデンボンバー歌広場 淳を迎える。「宝塚人生で培ったものをフルに活用しつつ、新たな自分を発掘したい」と紅が取材会で意気込みを語った。「紅ゆずる 1st CONCERT」チケット情報まだスカートには抵抗があり、この日もパンツスタイルで登場。宝塚、そして男役からの卒業に戸惑いを隠せないと明かす。「これからどうなるのか、自分自身ドギマギしています。私は男役を何十年とやってきて、そこから急に新たなものにするような器用さは持ち合わせていないので、藤井大介先生をはじめ、今まで苦楽をともにしてきた仲間にも、私が新たに開拓していく地のサポートをしていただけたら」。タイトルはいくつかの候補の中から、「今までがあっての今の私なので、“紅続行”の意味を込めて付けました」。自身初のコンサートは新旧の楽曲披露を中心に、多彩な内容を構想中だ。「お客様と互いに発信できるのが生の舞台の良さ。やはり笑っていただける場面は必要かなと思っています」。また、期間中はゲストやバレンタイン企画が付いたスペシャル回も。「ゲストの歌広場さんはファンの方が今何を知りたいのか、宝塚ファンの歌広場さんだからこそ分かることもあるのではないかと思います。当日は一般の方がなかなか踏み込めないようなことも質問していただけると、お客様にも喜んでいただけるのかなと期待しています。バレンタイン企画は男女共に喜んでいただけるものを考え中です」。今後の展望を聞かれると、「今まで舞台人として培ってきたものが今の私そのものです。お客様に楽しんでいただけるために今自分が何を発信して、どう行動すべきか、自分の感性で臨機応変に状況判断していきたい。それを自分の武器として、今後も舞台上から自分自身の新たな発見をしていきたいと思っています。あとは、絶対に直らない大阪弁を活かして(笑)、いろんな番組などに出演させていただけたら」と思いを語る。最後はファンにメッセージを。「宝塚への愛はそのままに、新たな一歩を踏み出します。当日は『紅ゆずるの新しい一面を見つけてみようかな!』という気持ちで一緒に盛り上げていただければと思います。ぜひいらしてください」。公演は2月6日(木)から9日(日)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて、2月13日(木)から15日(土)まで東京国際フォーラムホールCにて上演。チケットは1月11日(土)発売開始。取材・文:石橋法子
2019年12月26日松竹・松竹芸能・松竹エンタテイメントによる大型合同オーディション「松竹ジャパングランプリ 全国オーディション 2019」の最終審査&グランプリ発表会が17日に都内で開催され、神奈川県出身の古川あかりさん(13歳)がグランプリを受賞した。古川さんは涙を浮かべながら「幅広く活躍できるミュージカル女優になれたらいいなと思っています」と目標を掲げた。幼少の頃からミュージカルを学んできたという古川さんは、モーツァルトの『ダンスはやめられない』におけるコンスタンツェの歌を最終審査で披露。伸びやかな歌唱で会場を魅了した。グランプリを勝ち取った心境を問われると「いただけると思っていなかったので、本当に幸せな気持ちでいっぱいです」と喜びを語り「本番前に緊張してしまって、自分の力が出せるか心配だったんですけど、グランプリを獲れて安心しました」と襟元を開いた。「幼少期の頃から、お父さんとお母さんの影響で、ミュージカルを見ることが多くて、今も好きで見ています」という古川さんは、好きなミュージカル作品を問われるとモーツァルトや『レ・ミゼラブル』だと返答。自身がミュージカルに感じる魅力を問われると「ダイナミックに物語を伝えられるところが好きです」と語った。そんな古川さんは、映像作品や、ミュージカル以外の舞台作品などに対する意欲を聞かれると「いろいろなことに挑戦していきたいので、ぜひやりたいなと思っています」とニッコリ。ミュージカルを学んで「今年で8年目」とのことで、当日のパフォーマンスについては「95点」と自己評価。なぜ5点足りなかったのかについては「緊張して、少し力が入ってしまったところがあった」と冷静に振り返っていた。この日は、ともに松竹芸能に所属している木本武宏(TKO)と倉沢しえりがMCを担当。結果発表では、審査員特別賞(2名)を花岡芽佳さん(20歳/東京都)と戸谷莉菜さん(15歳/大阪府)が獲得した。
2019年11月18日今回、ご紹介する作品は、時代を超えて高い人気を誇る伝説のアニメを同名タイトルで実写映画化した『地獄少女』。本作で主人公の地獄少女・閻魔(えんま)あい役の玉城ティナさんと、彼女と対峙するアーティスト・魔鬼(まき)役の藤田富さんにお話をうかがいました。写真・大内香織 文・田嶋真理 スタイリスト・丸山佑香(まきうらオフィス/玉城ティナさん) 椎名 倉平(藤田富さん) ヘアメイク・今井貴子(玉城ティナさん) 髙橋亮(藤田富さん)【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 51「細かい部分までこだわって、役にアプローチしました」『地獄少女』は、2005年からオリジナルのテレビアニメが放送を開始。その後、コミックや小説、2.5次元舞台、ゲームと幅広いジャンルへ進出し、ファンを増やしてきた人気シリーズです。本作にはさまざまな依頼人が登場。怨みを抱く人間を地獄に送るため、地獄少女・閻魔あいと契約しますが、その代償として依頼人も死後は地獄に流されてしまいます。実写映画版を手掛けたのは、映画『貞子vs伽椰子』『不能犯』などで知られる鬼才、白石晃士監督。原作の設定を活かしつつ、映画オリジナルのエピソードで展開する脚本を自ら書き上げ、魅惑的なダークファンタジーを完成させています。白石監督が閻魔あい役として、「彼女なら絶対いける」と太鼓判を押したのは、モデル、女優として大活躍中の玉城ティナさん。白石監督と玉城さんが、目線や立ち位置、立ち振る舞いのスピード、髪型などのルックにこだわり抜いた実写映画版・閻魔あいは、必見です。閻魔あいと対峙する、独自の世界観を持つアーティスト・魔鬼役には、『仮面ライダーアマゾンズ』でブレイクした藤田富さん。魔鬼の名義で参加した映画オリジナルソングを集めたCDも話題を集めています。ーー閻魔あいを演じるうえで地獄からきた感を出すように心掛けたそうですね。具体的には、役作りとしてどのようなことを?玉城さん 閻魔あいは、独特なキャラクターです。目線ひとつとってもすごく重要でした。例えば、彼女が依頼人と話すとき、通告するのみで対話はしません。ですから、セリフを話す間は瞬きをせず、相手と視線を合わせないように心掛けました。ほかにも立ち姿や、大きく息を吸って肩が上下しないように呼吸の仕方にも気をつけ、細かい部分までこだわって、役にアプローチしました。ーー女優魂ですね!藤田さん すごい!ーー藤田さんは、魔鬼の役作りとしてどのようなことを?藤田さん バンドメンバーを演じた方々と実際にスタジオでバンド練習をしたんです。実践的な練習を重ねるうちに、アーティストとしての感情が自然と芽生えてきました。僕は魔鬼のようなナルシストではないのですが、ナルシストはすごく演じやすかったです(笑)。ーー撮影現場で印象に残ったことは?藤田さん 一見すると、CGを多用していると思われるかもしれませんが、映像の色合いや雰囲気は現場スタッフの努力で作ったものが多くて。僕は、赤の照明がとても印象に残っています。玉城さん 私は閻魔あいとして君臨している設定のため、ほかのキャラクターと一緒に演じるシーンが限られていて。ひとりのお芝居が多かったんです。撮影現場では、藤田さんが支度をされている姿を遠くから眺めているような感じでした(笑)。藤田さん 共演シーンは、とても緊張感あふれる内容でした。僕はビクビクしているほうが良いかなと思いました。玉城さんからは殺気が出ていたのかもしれませんが(笑)。玉城さん 殺気は出していませんが(笑)、こうして取材でお会いするほうが話しやすいですね。撮影現場の藤田さんは、たくさんお話をされている、ムードメーカーの印象がありました。藤田さん そうですか!? こういう役なので、おとなしめにしていたのですが(笑)。ーー藤田さんには、魔鬼に心酔する少女・遥を相手に、セクシーなキス・シーンがありました。藤田さん あのシーンはとても難しかったです。愛情のキスではなく、遥の信頼を得て利用するための、策略的なキスでしたから。しかも早朝の撮影で、気がつけば終わっていたという感覚でした(笑)。ーー閻魔あいと対決するシーンは、いかがでしたか?玉城さん 藤田さんがものすごく叫ばれていて。喉がつらそうでした。藤田さん 撮り終わった後は、抜け殻になりました。全力で取り組んだシーンです。玉城さん 体を張っていました。ーー最後に、これから映画をご覧になる方へ見どころをお願いします。玉城さん 私は映画のなかでいろいろな童謡を歌っているんです。藤田さんのバンド音楽ともどもテンポが良く、音楽の魅力が際立った作品に仕上がっていると思います。白石監督と言えば、真っ先にホラー、怖いというイメージが思い浮かぶかもしれませんが、『地獄少女』の物語の背景は、人と人の関係性といった普遍的なものをテーマにしています。ぜひ、観終わったあとに何が残るのかということを体験していただきたいです。藤田さん 原作ファンの方、『地獄少女』を知らない方、ホラーが苦手な方、すべての方に楽しんでいただける作品です。濃密な人間ドラマも描かれています。ご覧になった後は、いろいろな想いがよぎると思います。インタビューのこぼれ話取材現場は、とても和気あいあいとした雰囲気。最後の写真は、玉城さんと藤田さんの遊び心が垣間見えるキュートなカットです。映画『地獄少女』をご覧になった方は、ギャップ萌えしてしまうかも!?Information『地獄少女』11月15日(金)より新宿バルト9ほか全国公開出演:玉城ティナ、橋本マナミ、楽駆、麿赤兒、藤田富ほか配給:ギャガ©地獄少女プロジェクト/2019映画『地獄少女』製作委員会
2019年11月11日岩井秀人、松井周ら、優れた劇作家・演出家を輩出している青年団の若手自主企画。演出家・蜂巣ももが青年団内で発足した「ハチス企画」の新作『まさに世界の終わり』が本日11月9日に東京・アトリエ春風舎で開幕した。伊藤キムや寺田みさこに師事しながら、演劇とダンスの境界線や、非現実な身体と言語について考え抜いてきた蜂巣。彼女が今回取り上げるのは、1995年に38歳の若さで亡くなったフランスの劇作家、ジャン=リュック・ラガルスの1990年発表作である。同作を基にした、グザヴィエ・ドラン監督による映画『たかが世界の終わり』(2016年)は、第69回カンヌ国際映画祭で、グランプリとエキュメニカル審査員賞を受賞している。長年、家族のもとを離れていた長男ルイ。彼が帰郷したのは、自らの死を家族に告げるためだった。しかし家族はそれぞれの吐露を繰り返し、ルイの言うことに耳を傾けない。いつまで経っても自分の死を告げることができないまま、時間だけが過ぎていく……。同公演の紹介文の一行目にはこうある。「家族の政治、身体を問い直す」。思えば、家族の会話をふと一歩引いて聞いてみると、めいめいが、自分の都合や事情を通すことに必死であったりする。ある時は弱っている自分を演出し、ある時は泣いてキレて暴れたりする。果たしてそこに、どんな革命がもたらされるのか。そして、彼らが掲げるフレーズはもうひとつ。「家族という他人は、友情を育むことができるのか」。そこに描かれるのは希望か、それとも……。青年団若手自主企画vol.79 ハチス企画『まさに世界の終わり』は11月24日(日)まで。文:小川志津子
2019年11月09日